DX3rd 『シンフォギアクロス』(GM:すかいはい)
本編ログ | 雑談ログ
GM:というわけで前回のセッションを受けまして、シンフォギアクロス完結編。
GM:いよいよ始めていきたいと思います。
GM:まずはPCの自己紹介からなのですが
GM:皆さんPCたちのことはよく知っていると思いますので、今回は成長報告ということでやっていただきたいと思います
GM:前回セッションで得た経験点をどういう風に使用したか
GM:また前回のシナリオから数ヶ月時間が経過しておりますので、ビジュアルやデザイン、境遇、内面的な変化などがありましたらそちらも話していただきたいと思います
GM:それではまずはPC1の小清水詩織ちゃんから成長報告をお願いします。
小清水詩織:はいっ
小清水詩織:成長としては前回と出来ることは何も変わっていません、何故ならレベルをあげただけだから!
GM:シンプル!
GM:http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFgsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYnvSJHww
GM:よいしょっと
小清水詩織:ヒュドラの怒りとコンセと貪欲なる拳のレベルがあがりました
GM:強い!間違いなく強い!
小清水詩織:境遇としてなんかもうすぐ死ぬんじゃないかってヤバイ状態になってますが、表面上表に出しません
GM:出さないの?
小清水詩織:出さない・・・んじゃないかという気がします
小清水詩織:わからない!
GM:では、どうなるか期待しよう!
陽炎 律華:詩織……
小清水詩織:そんな感じです!がんばります!
GM:頑張って欲しい!
GM:では、シナリオハンドアウトも確認しておきましょう
GM:小清水詩織用ハンドアウト
ロイス:“カルマ” 推奨感情 P:執着/N:恐怖
GM:前回の事件以来、キミは学業の傍ら、UGNに協力して魔響ジャームと闘っていた。今日の放課後は、クラスメートたちと現在改修工事中の東京スカイハイツリーの再オープン日に向けて遊び行くための相談をする予定だった。しかし突如、魔響ジャームが出現して出撃することになってしまう。手早く戦闘を終え、待ち合わせ場所に急ぐキミだったがその体は激痛に苛まれた。“カルマ”が植え付けた刻印は着実にキミの体を蝕んでいたのだ。どうやら滅びの日はすぐそこまで来ているようだった。
GM:というわけでどうも死にかけているようです。怖いですね。
小清水詩織:こわい
GM:シナリオロイスはカルマ。キミに呪いの刻印を植え付けた十字傷の女だ。
小清水詩織:なんてことを・・・
GM:このまま緩やかに死んでいくのもよし、やり残したことをやるのもよし……。
GM:と、そんな感じです。
GM:では、次!
GM:PC2の陽炎律華さん。成長報告をお願いします
陽炎 律華:内面的な話は……
陽炎 律華:……措いておいて。既存エフェクトのレベルは特に触っていない。20点入れても劇的に変わらないから。
GM:置いておいた!
陽炎 律華:かわりに、《波紋の方陣》を使えるようにした。まあ……矢面が一人ではなくなったから。
GM:激戦が予想されますしね。どこまで守り切れるか
陽炎 律華:やや範囲攻撃型とはいえ、広げると攻撃力がガタ落ちするしね、私。《斥力の槌》の都合で。
陽炎 律華:……為すように為すだけ。遣れることを、やるだけ。
GM:ちなみに、詩織ちゃんの死期が近づいていることについては……?
陽炎 律華:……カルマを殺す。
GM:ヒッ
GM:が、頑張ってもらいたいです
陽炎 律華:あとは今回、等身の高い立ち絵が実装されたことについて深い感謝を。
GM:可愛い!
陽炎 律華:……詩織も綺麗だし。ここについてはほんとうにいうことはない。
陽炎 律華:(プレイヤーは、あとは落ちるだけ。と言いたげな顔をしている)
GM:ちなみに今回はちょっとオープニングで律華ちゃんの覚醒シーンの回想も入れようかと思っておりますので、お楽しみに。
陽炎 律華:了解。
GM:というわけでハンドアウトも見てみましょうか。
GM:陽炎律華用ハンドアウト
ロイス:“百人斬り”獅子神征一郎(ししがみ・せいいちろう) 推奨感情 P:尊敬/N:猜疑心
GM:前回の事件以来、UGNは顔に十字の切り傷がある女“カルマ”への有効打を打てておらず、キミの親友の死も徐々に近づいてきていた。近頃N市で多発していた行方不明事件への“カルマ”の関連が疑われ、今回はその調査のためにキミはUGN支部へと呼び出された。そこに、苦み走った顔をした獅子神征一郎がテレーズ・ブルムとともに本部での会議から戻ってきた。小清水詩織と朝霧声奈も召集してすぐに調査会議を始めるというが、彼はキミに何かを隠している様子だ。UGN本部で何があったというのだろうか。
GM:獅子神征一郎は一人で百体のジャームを相手取って勝利したという逸話を持つ豪傑です。そこから来た異名が百人斬り。
GM:まあ、そんな彼も魔響ジャームには無力なのですがね!
陽炎 律華:……支部長に、力を尽くしていただいてるのは知ってる。
陽炎 律華:私……私達が、やれることをやらないと。
GM:今回はどうもUGN本部での会議で嫌な思いをするような決定事項があった様子。キミたちには話したがらないのですが。
GM:そんなわけで気にしてみたりするとよいのではないでしょうか。
陽炎 律華:そのつもり。
GM:では、よろしくお願いします。
GM:次!
GM:PC3、朝霧声奈さん。よろしくお願いします
朝霧 声奈:はい。
GM:今回はめでたくPCに昇格した朝霧声奈さんです。
朝霧 声奈:性能的には、フォールンサラマンダーを常備化してシンプルに攻撃力アップです。侵蝕率にも優しい。
GM:秘密兵器が増えました。
朝霧 声奈:武装のおもしろ変形がパワーアップ、みたいなイメージをしていただければ!
GM:そんなイメージ!?
朝霧 声奈:内面的には……前回敵側として暴れたので、そのことを気に病んでいますね。
GM:まあ、多くの負傷者や死者も出ましたからね。
朝霧 声奈:正義の為にと、やや思い詰めて行動するところがあるかもしれない!
GM:よい思い詰め方です。
朝霧 声奈:そんな感じで歌ったり戦ったりしたいと思います。
GM:よろしくお願いします!
GM:では、ハンドアウトだ!
GM:朝霧声奈用ハンドアウト
ロイス:緒方紬(おがた・つむぐ) 推奨感情 P:信頼/N:悔悟
GM:前回の事件以来、キミはUGNに協力をしながら歌手としての活動を継続していた。その日の仕事を終えたキミに、UGNが派遣したマネージャーである緒方紬が声をかけた。緒方紬は眼鏡をかけた知的な少女で、仕事も実直によくこなす。新たな任務のためUGNからキミに召集がかかったというのだが、彼女は無理な戦いは避けて欲しいと頼み込んだ。カルマの下を去り、“ヴェイン”の投与を受けられなくなったキミはシャルウールの力を制御しきれず、大きな負荷が襲う危険があるのだという。果たして、キミが出す答えは――。
GM:緒方紬はキミのマネージャーで眼鏡とスーツがよく似合う美女。歳はキミと同じくらいです。
GM:キミがUGNに転向してからの付き合いですが、キミのことをいたく心配している様子。
朝霧 声奈:元々敵だったのに親身になってくれて、とても感謝している……と思います。
朝霧 声奈:だけど私は、私の戦いをしなければ……
GM:朝霧声奈の歌は人々の希望だと、彼女はよく口にします。仲良くしてあげるとよいでしょう。
朝霧 声奈:もちろん、喜んで。
GM:では、PCの成長報告はこれで終了。
GM:次にPC間ロイスの取得に移ります。
GM:ただ詩織ちゃんと律華ちゃんは既にお互いのロイスを持っているようですので
陽炎 律華:声奈に取る、かな。
朝霧 声奈:こちらからは詩織さんに、ですね。
GM:変則的ではありますが、詩織ちゃんと律華ちゃんには声奈さんのロイスを、声奈さんには詩織ちゃんのロイスを取ってもらいましょう
朝霧 声奈:了解です。
GM:というわけでお互いに相談したりしてもいいので、PC間ロイスの取得をお願いします。
陽炎 律華:前回のヒキから、「朝霧声奈:○誠意/不快感」で取得しておく。
小清水詩織:朝霧 声奈/信頼○/不安/ロイス
朝霧 声奈:小清水詩織/仲間/敬服/悔悟○/ロイス 精神性への敬服と、巻き込んでしまったことへの悔悟。
GM:お、律華ちゃんはまだ不快感なのですね。
GM:声奈さんもネガティブが表だ!
朝霧 声奈:あ、それから初期ロイスなんですが
GM:はいはい。
朝霧 声奈:カルマへの感情を変更し忘れていたので変えたいです!
GM:おお、どうぞ!
朝霧 声奈:慕情/敵愾心○ ネガティブを表です。
GM:カルマと戦う気になったのですね。
朝霧 声奈:そうですね。惨事を引き起こした張本人として、このままにしてはおけない。
GM:今回いよいよ大きな計画は動き出すようですので、頑張っていただきたいです。
GM:それでは、PC間ロイスの取得はこれで終了。
GM:最後にトレーラーを読み上げてセッションに入っていきたいと思います。
陽炎 律華:はい。
GM:トレーラー
GM:あの時、心に影を落とした痛みは、十年前の悲劇から始まっていた。
少女は言った。――歌は人を強くする、と。
女は断じた。――その音が、言葉が。世界を蝕んでいるのだ、と。
穿たれた刻印は、ただ喪失の日を刻む。
伸ばし続けた手が掴むのが、避けられ得ぬ死だというならば。
やがて綻び果てる日常に、友の旋律は音を立てて軋んだ。
すれ違う歌と歌はぶつかり合い、物語は円環へと至る。
そして、破滅の救世主は降臨する。
それでもこの星は明日を求めていた。
GM:ダブルクロス The 3rd Edition 『REINCARNATIONS/つながる歌』
ダブルクロス――それは裏切りを意味する言葉。
GM:というわけでダブルクロス The 3rd Edition シナリオ『REINCARNATIONS/つながる歌』始めていきたいと思います!
GM:よろしくお願いします!
陽炎 律華:よろしくお願いします。
GM:まずはオープニングフェイズから。
GM:最初は詩織ちゃんのオープニングから。
GM:侵蝕率を上げてシーンに登場してください。
小清水詩織:42+1d10
DoubleCross : (42+1D10) → 42+5[5] → 47
GM:街に現れたステンドグラス模様の異形の怪物。その脅威に逃げ惑う人々。
GM:放課後、級友たちといつものお店で遊ぶ約束をしていたキミは急ぎそこに駆け付けた。
GM:混乱の最中。
小清水詩織:「……はぁ、はぁ……ッ」
GM:キミのもとに支部からの通信が入る。
終崎狩音:『被害が拡大する前だったのが幸いしたわね~。急いで魔響ジャームを撃退してちょうだい、詩織ちゃん』
小清水詩織:「はいッ!」
GM:穏やかで明るい女の声だ。
終崎狩音:『おっと、あたしは征一郎さんが会議に行っている間の支部長代行、終崎狩音よ。代行って呼んでちょうだい』
終崎狩音:『ほらほら、可愛らしく愛をこめて代行って』
小清水詩織:「は、はい!代行さん!」
終崎狩音:『うーん、まあまあってとこね。それじゃ、こっちから戦闘支援はするからしっかりやってちょうだいね~』
小清水詩織:「わかりました!」
GM:キミの目の前でスライム型のステンドグラス状の怪物が幼い少女へと向かっていこうとする!
小清水詩織:「……Balwisyall Nescell Brionac tron!」
小清水詩織:駆けだすと同時にアーマーが少女の体を包む!
小清水詩織:『さあ 震える影 踏みしめて』スライム型怪物を殴り飛ばす
小清水詩織:『さあ たなびく風 握りしめて』
GM:スライム型怪物は吹き飛ばされ、色付いたガラスのように砕ける!
GM:怪物たちは一斉にキミの方を向く!
小清水詩織:『Broken! 先走る心! 抑え構えて……!』怪物たちに向き直り、拳を構える
小清水詩織:『行く手を阻む 壁をぶち抜け!!』縮地!
GM:スライム状の怪物たちは一匹ずつ、地面を跳び、キミへと襲いかかろうとする!
小清水詩織:『青い空へ長く!続く!』拳を振るい!
小清水詩織:『蜘蛛の糸が!ないなら!』脚を振るい!
小清水詩織:『地獄へと続く!道を!逆走して全力でぶち壊してやるッ!!』怪物達を確実に弾き飛ばしていく!!
GM:その中心にいた、一際大きな二足歩行獣型の怪物がドリル状の腕を振り上げる!
小清水詩織:『針山地獄をへし折ってッ!血の池地獄の底を抜きッ!』ドリル状の腕による攻撃を回避!
GM:空振りした魔響ジャームは体勢を崩す!
小清水詩織:『どんな場所でだって負けたりはしないッ!』回りのスライムを攻撃し、返す刀で二足歩行獣に膝蹴り!
GM:獣型のジャームはスライムたちが消滅していく中を吹き飛ばされる!
小清水詩織:『焦熱地獄を吹き飛ばしッ!無間地獄に穴穿ちッ!』吹き飛ぶ獣を追い詰め!
小清水詩織:『絶対ッ!全力ッ!全開ッ!限界ッ!絶唱ッ!!!』
小清水詩織:『救いだして 見せるッ!!!』一気に殴り貫く!!
GM:体のど真ん中を撃ち抜かれ、獣型のジャームは破砕!キラキラと光る破片と変わり、舞い散って消滅する!
小清水詩織:『……!』残心!
GM:この一帯に出現した魔響ジャームはこれで無事に全滅だ!
終崎狩音:『は~い、ご苦労様。周囲の無事は確保できたみたいね』
小清水詩織:「……はい!」
終崎狩音:『詩織ちゃんのおかげで被害も最小限に喰い止められたわ。あとはゆっくり休んでちょうだいね』
小清水詩織:「……代行さんも、お疲れ様です!」
終崎狩音:『いやー、たまに支部長の真似をしてみるのも楽しいものね。まあ、その分、自分の仕事が残りまくってるんだけど』
終崎狩音:『あーん、もう!そっちをやらなきゃー!』
GM:そう言って通信が切れる。
小清水詩織:「……」武装を解除、自らの拳をぎゅっと握って開く
GM:戦闘はこれで終了。あとはクラスメートとの待ち合わせ場所であるいつものお店に向かうだけだ。
小清水詩織:「……私の歌で、人を救える」
小清水詩織:「……帰りましょう!……みんな待っててくれてますかね……」
GM:その時。
GM:突然キミの体を激しい痛みが襲う。内側から体を焼かれ、貫かれるような激痛だ。
小清水詩織:「!!……ぐっ、うぅ……ッ!」
GM:キミが自分の体を見下ろすと、体を蝕んでいた禍々しい刻印が既に首元まで侵し広がり始めていることが分かるだろう。
GM:長髪のキミならばまだ髪で隠すことはできるだろうが……。終わりの時は近いようだ。
小清水詩織:「……はあ……はあ……」
小清水詩織:「……私……あと、どれだけの手を、掴めるんでしょう……」
GM:『歌は人を強くする?残り少ない命で、その言葉が世界の真実かどうかせいぜい考えるがいい』
GM:十字傷の女の言葉が、キミの脳裏に蘇る。
小清水詩織:「……」口をぎゅっと結ぶ
小清水詩織:「私は……私の、出来る事を、するだけです……」
小清水詩織:「……」あたりの安全や救急隊などの到着を確認してから、店へと向かう
GM:キミが馴染みのリカさんの店『ハンバーガーショップ禅~ZEN~』に着くと既に級友たちは談笑している。
浅倉リカ:「いらっしゃーい。適当にゆっくりしてって」
GM:ラフな服装の女店主はカウンターの向こうで寝そべったまま片手だけを上げて挨拶する。
小清水詩織:「はい!」
本名渚:「遅いぞー、詩織。折角今度リニューアルする東京スカイハイツリーで遊ぶ打ち合わせをしようって話だったのに」
GM:ログハウス風のテーブルの上にはガイドブックや食べ物が広げられている。
小清水詩織:「えへへ、ごめんなさい……ちょっと家の用事があったのを思い出してしまいまして……」
野上穂乃果:「ボクはてっきりまた残って宿題でもやらされているのかと思っていたけど。家の用事じゃ仕方がないね」
田中ひかり:「それより、ほら!なんでも改装工事が終わったら、タワーの中にお店もたくさん入ってちょっとした繁華街みたいになるらしいですよ!」
田中ひかり:「オープンが待ち遠しいですね!」ガイドブックを広げて言う。
小清水詩織:「繁華街……美味しいお食事処、あるでしょうか……!」
本名渚:「ほら、ここ!フロアの一列を使ってラーメン屋さんが並ぶみたいでさ!興味ないか、詩織!」
小清水詩織:「らーめん!!あります!!」
野上穂乃果:「食事をしながらよく食べ物の話ができるものだよ。ワンダーだ」
野上穂乃果:「それよりボクは実験の材料が手に入るかどうかの方が興味あるな」
小清水詩織:「ご飯の話はご飯を食べてる時が一番はずむんですよ!」
本名渚:「その気持ち分かる!白米を食べながら白米が食べたくなるよな!」
田中ひかり:「り、理解不能です……」
野上穂乃果:「ボクは解剖している時が一番食欲が湧くけど」
本名渚:「お前はそればっかりか!?」
小清水詩織:「あはは」朗らかに笑う
GM:三人もつられて笑う。
陽炎 律華:……そろそろ出ようかな。いい?
GM:どうぞ!
陽炎 律華:1d10+42
DoubleCross : (1D10+42) → 10[10]+42 → 52
陽炎 律華:「ごめん。出遅れた」
軽く息を弾ませながら。
田中ひかり:「あ、律華さーん!」金髪ツインテールを揺らしながら手を振る。
小清水詩織:「律華!」
本名渚:「もうミーティング始まってるぞー」
陽炎 律華:「ごめん、詩織よりは先んじると思ったんだけど……スカイハイツリー?」
陽炎 律華:とっととテーブルにとりついて。ちょっと髪が煤けてたりする。
GM:別のところで戦闘任務についていたりしたのでしょうね。
野上穂乃果:「キミたちが一緒にいないというのも珍しいな。ワンダーだ」
野上穂乃果:「そう、今度改装工事を終えてリニューアルオープンらしくて。今日はその……」
本名渚:「ミーティングだよ!ミーティング!」
田中ひかり:「……らしいです」困ったように笑う。
陽炎 律華:「フードコートだ。……これは大変、手綱を握れない」
小清水詩織:「フードコート!!」
小清水詩織:「いいですよね……フードコート……食べ歩き……」
本名渚:「そこに気が付くとはお目が高い!どこから攻略しようかとあたしは計画を練っていたところだったのさ!」
陽炎 律華:「……詩織だね。渚だし」
田中ひかり:「と、言っても今日はもうあんまり時間もないですけどね」
本名渚:「あー!本当だ!もうこんな時間じゃん!寮の門限が!」
小清水詩織:「えっもうそんな時間ですか!」
本名渚:「2人が遅刻するからあんまりミーティングできなかったじゃないのさ!」
野上穂乃果:「と言っても元からほとんど食べ物の話しかしてなかったわけだが」
陽炎 律華:「……昼休みにしよう」
小清水詩織:「め、面目ないですー……」
田中ひかり:「そうですね。昼休みでも、今度の放課後でも。また打ち合わせしましょう」
本名渚:「打ち合わせじゃなくてミーティング!」
陽炎 律華:「じゃあミーティングで」
野上穂乃果:「ボクはどっちでもいいと思うんだけど」
小清水詩織:「でもミーティングって響きがちょっと美味しそうですよね」
田中ひかり:「食べるんですか!?」
小清水詩織:「美味しそうじゃないですか!?」
陽炎 律華:「お肉[ミート]とミーティングは関係ないから……」
本名渚:「いや、あたしも部活のミーティングしかイメージしてなかった……」助けを求めるように律華を見る。
野上穂乃果:「関係ないらしいぞ、詩織嬢」
小清水詩織:「そんな……」
陽炎 律華:「……お弁当に肉巻きおにぎりか何か入れようか」
小清水詩織:「肉巻きおにぎり!欲しいです!」
陽炎 律華:「じゃあそれで……」こうよ。的に渚に頷く。
本名渚:「いや、わけわかんないぞ……」
本名渚:「ええい!とにかく今日のところはミーティングは解散!続きは次回のミーティングにて!」
小清水詩織:「はい!」
陽炎 律華:「了解」
野上穂乃果:「次回があるんだろうか」
本名渚:「あるんだよ!」
田中ひかり:「はいはい、帰りましょう」
GM:三人は連れ立って店を出て行く。
陽炎 律華:「……間に合って、よかった。ね」
小清水詩織:「はい、なんとか間に合いました」
陽炎 律華:「楽しみにしよう。再来週の土曜日、日曜日、かな?」
小清水詩織:「はい!とっても楽しみですね!律華!」
陽炎 律華:「……うん。あ」
陽炎 律華:ふと、詩織の髪に絡んでいる砂埃に気付く。手で払おうとして、
陽炎 律華:首筋にほんの少し、指先がかすめる。
小清水詩織:「んっ……」
陽炎 律華:「……あっ」
陽炎 律華:「……詩織」
小清水詩織:「……」
陽炎 律華:指先をじっと見て。
陽炎 律華:「……。……楽しみ、だね」
小清水詩織:「……はい」
小清水詩織:「律華、私は……」
小清水詩織:「……」
小清水詩織:「楽しみましょう、絶対の絶対です」
GM:では、詩織ちゃんのオープニングはこれで終了。
GM:次のシーンはマスターシーンになります。
GM:街が、燃えている。悲鳴、怒号、無秩序に逃げ惑う人々。
GM:噴き上がる熱と流れる血。人が焼ける嫌な臭い。
GM:そこに歌が響いていた。悲しげな歌だ。
GM:少女は血の涙を流しながら歌を歌う。
GM:暴走したその力は無秩序に周囲を破壊していった。
獅子神征一郎:「……やむを得んな」
GM:獅子の頭をした男は苦渋の決断を下す。
GM:隊員たちはライフルを構え、少女に狙いを定める。
GM:そこに、もう一人の少女が叫んで飛び出した。
GM:「やめろッ!あの子はお前たちを守るために戦ったんだぞ!それなのにどうして……!」
獅子神征一郎:「危険だ、メイくん!下がれ!」
GM:男はその肩を掴み、押し留める。
GM:「危険なのはあの子だ!あの子を救え!」
GM:「これじゃあ何のための歌だ!何のための戦いだったんだ!」
GM:歌を歌う少女は微笑み、その少女に何かを告げる。
GM:「……あ」
GM:隊員たちがライフルの引き金を引く。
GM:「……やめろ」
GM:「やめろおおおおおッ!!」
GM:放たれた銃弾が少女の命を奪った。
GM:フードをかぶった十字傷の女は目を開ける。
GM:その足下に跪いた、弓を背負った少女が告げる。
GM:「カルマ様、時が満ちました。メシアの降臨の儀はもう間もなく」
カルマ:「……ああ。始めるとしよう」
カルマ:「私はこの世界に巣食う、歌という病理を駆逐する」
カルマ:「全ての人間が英雄となる世界を作り出すのだ」
GM:十字傷の女は左腕を高く掲げる。
GM:その内側で、光を放つ剣が胎動した。
GM:マスターシーン終了。
GM:では、次のシーン。
GM:次は声奈さんのオープニングです。
朝霧 声奈:はい!
朝霧 声奈:1d10+37
DoubleCross : (1D10+37) → 9[9]+37 → 46
GM:声奈さんの初めての侵蝕率上昇です。
朝霧 声奈:前回はNPC……
GM:前回の事件があってからも歌手としての活動を続けていたキミはこの日も新曲のレコーディングのためにスタジオへとやって来ていた。
GM:何曲か歌い上げ、キミはその仕事をこなした。
GM:「はーい、オッケーです。ありがとうございました、朝霧声奈さん」
GM:ブースの外から声がする。この日の収録もつつがなく終わったようだ。
朝霧 声奈:「はい……お疲れ様でした」最近はいつも張り詰めたような表情だが、歌い終えたこの瞬間だけはそれが緩む。
朝霧 声奈:ブースを出て周囲に視線を走らせる。
GM:ブースの外では眼鏡をかけたスーツ姿の少女、マネージャーである緒方紬がキミを待っている。
緒方紬:「お疲れ様でした、声奈さん」
GM:紬は飲み物のペットボトルを手渡しながら言う。
緒方紬:「新曲もいい仕上がりになりそうですね。待ち望んでいるファンの皆さんも喜ぶと思います」
朝霧 声奈:「……いつもすみません。この仕事にまで付き合わせてしまって」
緒方紬:「謝らないでください。私も、ただ仕事でやっているというわけではありませんから」
緒方紬:「私も朝霧声奈のファンの一人なんです」
朝霧 声奈:「……ファン、ですか」
GM:紬は感情の揺るがない冷静な声で言う。
朝霧 声奈:少しだけ目を伏せる。あの惨禍を引き起こした自分の歌を、まだ好きだと言ってくれる。
緒方紬:「ええ。私はあなたの歌が誰かの支えになってくれることを誰よりも応援しているファンです」
朝霧 声奈:「ありがとう。私は……そう言ってくれる人に支えられている。今は、それがわかる」
朝霧 声奈:「一人ぼっちで歌うのは、とても寂しいものね」
緒方紬:「今は、ですか」
朝霧 声奈:「ええ。だから、それも分からなかったあの日、傷つけた人々への償いのためにも……私は、歌い続けなくちゃ」
緒方紬:「償い、ですか。それは……」少し視線をさ迷わせる。
緒方紬:「そのために、声奈さんは武器を手に戦うのですか」
朝霧 声奈:「……そう。償い」
朝霧 声奈:「あの日までの私は、自分の歌で人類を救えると……信じていた?思っていた?……違う。思い込もうと、していた」
GM:それを聞きながら紬は苦しげに胸元を手で押さえる。
朝霧 声奈:「人類を救うと壮語した、私の言葉はハナから嘘で。吐いた嘘と向き合えなかったのは、別の想いがあったから」
朝霧 声奈:「その想いを、その弱さを、カルマに見透かされた。そして――、子供騙しに騙されて、罪なき人を手に掛けた」
朝霧 声奈:「彼らが果たせなかった使命と想いを、私が代わりに果たす。それが当然の責務」ぎり、と拳を握る。
緒方紬:「それは……そんな十字架は……」
緒方紬:「……いえ、すみません。次のスケジュールについてお話をしてもよろしいでしょうか」
朝霧 声奈:「……ええ。ごめんなさい、こんな話を」
緒方紬:「いえ。私は声奈さんのマネージャーですから」
緒方紬:「本来でしたら次は雑誌のインタビューがあったのですが」
緒方紬:「UGNからの任務の依頼がありまして。そちらの方に優先して向かいたいと思います」
緒方紬:「雑誌社の方はこちらで日程の再調整を手配しておきます」
朝霧 声奈:「任務……分かったわ。急な案件なの?」つまり、魔響ジャームの出現だろうか。
緒方紬:「……いえ。なんでも、今回は例の十字傷の女“カルマ”との関連が疑われるような兆候が見られたために警戒をしておきたいのだそうです」
朝霧 声奈:「カルマ……」眉を寄せる。
朝霧 声奈:「……了解。早いところ尻尾を捕まえなくてはね」
GM:カルマの名前を出した緒方は自分の体を抱くようにして不安そうにキミを見る。
緒方紬:「……声奈さん、一つお願いがあります」
朝霧 声奈:「お願い?」
緒方紬:「支部長や狩音医師は話したがっていないことではあるのですが……」
GM:紬は落ち着いた声のまま意を決したように言う。
緒方紬:「あの十字傷の女のもとを離れ、ヴェインという薬品の投与を受けられなくなったあなたの体は遺産の力に十分に適合しきれていないそうです」
朝霧 声奈:「……」
緒方紬:「その状態で無理を推してシャルウールの力を振るい続けた場合、体にかかる負荷は絶大なものになります」
緒方紬:「最悪のケースでは、声奈さんの体は遺産の力に耐え切れず……崩壊する」
緒方紬:「朝霧声奈の歌はたくさんの人の希望です。決して無茶だけはなさらないでください」
朝霧 声奈:「崩壊……」魔響ジャームの被害者を連想する。ステンドグラスのように砕け散る肉体。
緒方紬:「できれば危険な戦いに赴くようなことは避けていただけると……」
朝霧 声奈:「……」それでも、この身惜しさに戦うことから逃げるなど。
朝霧 声奈:「……そう。充分注意するわ」
朝霧 声奈:「大事なファン直々にそう言われてしまってはね」そう伝え、微笑んでみせる。内心とは裏腹に。
緒方紬:「声奈さん!」声を荒げる。
緒方紬:「…………」不安そうに目を背ける。
緒方紬:「すみません。差し出がましい口を効きました」
朝霧 声奈:「いえ、嬉しいわ。私を案じてくれる人がいるなんて、これまでになかったもの」
緒方紬:「もしもあなたの身に何かあったら私は……」
緒方紬:「……支部に向かいましょう。車を回します」
朝霧 声奈:「ええ、行きましょう。今は目の前の任務に集中」
緒方紬:「はい」
GM:紬は眼鏡を上げる仕草をすると、移動のため先にスタジオを出て行く。
朝霧 声奈:目の前の任務。カルマの尻尾を掴み、握った武器を彼女に向けて――
朝霧 声奈:大丈夫だ。戦える。私が、それをしなければならない。あの少女を救うために。あの隊員の遺志を果たすために。
GM:では、声奈さんのオープニングはこれで終了!
GM:最後に律華さんのオープニングです。
GM:侵蝕率を上げてシーンに登場してください。
陽炎 律華:1d10+52
DoubleCross : (1D10+52) → 3[3]+52 → 55
陽炎 律華:55、かな。速度は平均くらいか。
GM:まあ、今回は結構Eロイスは多い気がするので、侵蝕率はある程度は余裕があると思ってもらって大丈夫です。
GM:というわけで、シーンの描写から。
GM:キミは新たな任務のためにUGN支部へと呼び出されていた。
GM:しかし、UGN本部での会議へと出席していた支部長の帰還は遅れているようだった。
GM:そのため、キミの目の前にはDVDが山と積まれ、モニターでは白黒の時代劇映画が再生されている。
GM:モニターの中では古めかしい格好の男たちが剣戟を交わしている。
陽炎 律華:「"人間明日の命もわからんとなると……"」
陽炎 律華:「…………」
陽炎 律華:無言でDVDを入れ替える。
GM:キミの隣ではタートルネックセーターにジーンズ姿の女が頬杖をついて嘆息している。
終崎狩音:「……律華ちゃん、これ面白い?」
陽炎 律華:「名作だと聞いてますが、……もう少し、一方的で爽快なのを探しましょう」
終崎狩音:「爽快の基準ってそれで合ってるのかしら」
終崎狩音:「征一郎さんももっと今風の映画を置いていってくれればよかったのに」
陽炎 律華:「……逆境は現実で、間尺が合っていますから」
終崎狩音:「……一理ある」
終崎狩音:「それにしてもぜ~んぜん帰ってこないわねえ」
陽炎 律華:「一時間超過ですね……」
終崎駆音:「残業代出るのかしら、これ。……っと、噂をすれば来たみたいね」
GM:そこで、支部室のドアが開き、獅子の頭をした男が現れる。
GM:傍らには肩に梟を乗せた白衣姿の金髪の少女を伴っている。
獅子神征一郎:「チッ、本部や中枢評議会の連中はどうしてこうも話が分からんのだ。特にあのアッシュ・レドリックとかいう輩は……」
テレーズ・ブルム:「仕方ないわね。彼らも一応世界を守るために動いてはいるのよ。やり方が少し違うだけで」
獅子神征一郎:「それで、そのために払われる犠牲のことは度外視か」
テレーズ・ブルム:「まずは一方的に結論に押し切られなかっただけでも良しとしましょう」
陽炎 律華:「……おかえりなさい、支部長。……ブルム評議員、お久しぶりです」
獅子神征一郎:「しかしだな……!」彼もキミに気付く。
獅子神征一郎:「む、すまん、律華くん」
テレーズ・ブルム:「ハーイ。久しぶりね、律華」
陽炎 律華:「御茶。淹れ直します」
テレーズ・ブルム:「お気遣いなく。おもてなししてもらうために来たわけでもないから」
GM:テレーズ・ブルム。キミがオーヴァードに覚醒した時に出会った少女だ。
GM:その時の記憶が、不意にフラッシュバックする。
GM:あれは遠い親戚の家にでも行った帰りだったろうか。
GM:キミは長く続く道路を歩いていた。
GM:道路の脇には鬱蒼と茂った森が見える。
陽炎 律華:「暗くなっちゃったな。……やだな、携帯、電池残り二つだ」
GM:なんとなくだが。
GM:キミは夜道を歩いている間ずっと誰かに見られている気配を感じていた。
陽炎 律華:「…………」不安げに後ろを気にする。後ろ、だけじゃないか。まわりじゅう真っ暗だものね。
GM:その時、ガタゴトと地面を揺らす音。後ろの方から車が近付いてきているようだ。
GM:一台の大きなトレーラーだ。ライトで暗い道路が照らされる。
陽炎 律華:森のなかに入る。避けようとしたらそれしかない。
GM:一方、トレーラーの車内で白衣の少女と研究者風の男は言葉を交わしていた。
テレーズ・ブルム:「遺産ダンスカーの輸送、しっかりと果たさなければならないわ。この遺産が秘めた力は並大抵のものではないのだから」
研究者:「ええ。肝に銘じております」
GM:トレーラーはそのまま直進する。
GM:そして、脇に避けたキミとすれ違おうとした、その時。
GM:キミの目の前でトレーラーは爆発、炎上。横転した。
陽炎 律華:「う、え、」
GM:トレーラーの車内から投げ出された白衣姿の少女と研究者風の男が地面に倒れる。
GM:同時に、キミたちの周りにステンドグラス状の怪物が何体も出現する!
陽炎 律華:軽く吹き飛ばされる。意識が寸断される、泥まみれ、青臭さと土臭さを口の中に感じながら起き上がる。
陽炎 律華:「え」
陽炎 律華:現実感のない光景。
陽炎 律華:「なに、これ」
研究者:「ひ、ひいっ!?嫌だ!助けてくれ!」
GM:研究者風の男は這ってその場から逃げ出そうとする!
陽炎 律華:悪い夢の様な。ステンドグラスの怪物がゆらゆらと。幻のような。
GM:だが、そこにステンドグラス模様の怪物が飛びかかる!研究者の男の体は色付いたガラスのように砕け散り、死亡する!
GM:キミの目の前でキラキラとした破片が舞う。
GM:脚から血を流し倒れ伏した金髪の少女はキミに気付き、叫ぶ。
テレーズ・ブルム:「こんなところに女の子が……!?あなた!逃げなさい!」
陽炎 律華:……こんなとき。
陽炎 律華:――ならどうするだろうか?
GM:ステンドグラスめいた怪物たちは徐々に包囲を狭め、キミたちに近づいてくる。
陽炎 律華:「……っ、くっ」 折れたふとい枝を持ち上げる。金髪の少女との間に立ちふさがるステンドグラスの怪物に――
GM:怪物に触れた瞬間、その枝は粉々のガラスに変換されて砕け散る。
テレーズ・ブルム:「何をしているの!?早く逃げて!」
陽炎 律華:「ぃあああっ!」
殴りかかる――触れた瞬間に枝がステンドグラスに分解される、砕け散る勢いで前のめりに転がる、包囲網の内と外が逆転する。状況は変わらない。
陽炎 律華:背後に燃え上がるトレーラー。横に傷ついたままの白衣の少女。
GM:横転したトレーラーの後部の扉は衝撃で開いている。
陽炎 律華:「っつう……ねえ、動ける?」
テレーズ・ブルム:「……少しだけなら。でも、走って逃げ切るのは無理みたい」脚をさすりながら言う。
陽炎 律華:「逃げましょう。だって、こんな有様じゃ、あの……トレーラーの中身だって」
テレーズ・ブルム:「あなただけでも、ここから逃げて」
陽炎 律華:肩を貸そうとする。あいつら、幸いそこまで動きは早くない。うまくすれば。あいつら、何? いまは違う、考えてる暇はない。意味もない。
GM:トレーラーの中身。
テレーズ・ブルム:「私を連れたままじゃ追いつかれるわ。あなた一人で行くの」
GM:そこに、何かがある。
陽炎 律華:――声が、違う。
陽炎 律華:ことばのない、うたが、きこえた。
陽炎 律華:「……何?」
テレーズ・ブルム:「……え?どうしたの?」
GM:ステンドグラス模様の怪物たちはじりじりとにじり寄ってくる。
陽炎 律華:「トレーラーの中に、何か……」
陽炎 律華:背筋が総毛立つ。
GM:そこにあるのは――。
陽炎 律華:あの怪物よりも禍々しい何かが、こちらを見て――
GM:いつかキミの半身となるはずの遺産、ダンスカー。
テレーズ・ブルム:「ダメ。あれは見ない方がいい」
GM:金髪の少女がキミに声をかける。
陽炎 律華:声が遠い。ダメだ。確信する、あれはもう、目を覚まして――”扉を開いてしまって”いる。理屈抜きで、理解できる。だから。
テレーズ・ブルム:「早くこの場から立ち去りなさい!」
陽炎 律華:「――御免ッ!」
GM:凝った闇が扉の奥で蠢いているように、キミには見えた。
陽炎 律華:肩を貸していたテレーズを、トレーラーと包囲網のない真横に軽く突き飛ばす。悪いことをしたけれど。
このあとにきっと起こることよりは。ずっと、ましだ。きっと、助かる。なぜならば。
陽炎 律華:もちろん、ここからは届かないけれど。蟠る、蠢く、澱みきった闇の奥へ。
陽炎 律華:右手を伸ばす。知らないはずのメロディが口をつく――
陽炎 律華:「"Sigina... duns caith tro..."」
陽炎 律華:闇が溢れだす。巨大な粘菌のようにうごめき、触手を伸ばし、長く伸びた黒が絡み合って茨のような姿に変わる。
溢れだした闇が、律華のいた場所、テレーズの目の前で渦を巻く。
陽炎 律華:感情を持たないように見えるステンドグラスの怪物が、とりどりのヒカリを飲み込む闇の前、微かに躊躇うように歩みを止める――
陽炎 律華:【【カゲ ノ イバラ】】
陽炎 律華:溢れだした黒い触腕が、圧倒的な質量と物量をもって、ステンドグラスの怪物を"制圧"していく。
陽炎 律華:一通りの魔響ジャームが消滅したあと、そこに、薄黒いヒトカゲが残っている。
陽炎 律華:「…………」
陽炎 律華:倒れたテレーズを見る。
GM:少女は無防備なままキミの目の前で倒れている。
陽炎 律華:思考は冷えていた。これが何であるのか知っている相手を、敵に回すのは得策ではない。ここで彼女を――
陽炎 律華:今、何を考えていた?
陽炎 律華:「……手荒なことをした。申し訳ない、立てる?」
陽炎 律華:かしゅ、と音を立ててバイザーが上がる。
テレーズ・ブルム:「う……」少女は身じろぎし、起き上がる。
テレーズ・ブルム:「あなた……まさかダンスカーの力を……?」
陽炎 律華:「……大丈夫」
言葉を探す。何を言ったらいいだろうか?
陽炎 律華:「私はまだ、人間だから」
陽炎 律華:テレーズに手を貸して引き起こす。
テレーズ・ブルム:「……そう。だったら、信じるわ。あなたのこと」
GM:テレーズは少し躊躇った後にその手を取る。
GM:その時、その光景を空高くから見下ろすフードをかぶった十字傷の女の姿があった。
カルマ:「これでダンスカーは適格者の手に渡った」
カルマ:「あとは影の国に繋がるゲートを開くための鍵を――」
GM:そこから、キミの戦いは続いていた。
GM:現在。
GM:テレーズ・ブルムはキミに純朴な笑みを向ける。
テレーズ・ブルム:「元気にしていたようで何よりだわ、律華」
陽炎 律華:「ええ。お陰さまで、ブルム評議員」
手際よく煎茶を注ぎながら。客用のやつと、支部長用のはやたら大きくてごつごつした湯呑み。終崎先生のは小ぶりでシュッとした薄い滑床。
テレーズ・ブルム:「気を遣わなくていいと言ったのに。それに、その呼び方。テレーズでいいわ」
陽炎 律華:「いちおう職員ですから。俸給も頂いています」
テレーズ・ブルム:「そう。じゃあ、親しげにしてくれるのはプライベートの楽しみに取っておくわ」人差し指を立てながら言う。
獅子神征一郎:「詩織くんや声奈くんにも声をかけてある。彼女たちが到着し次第、ブリーフィングを始めるとしよう」
獅子神征一郎:「……次の任務の話だ」お茶を受け取って言う。
陽炎 律華:終崎先生の様子を見て、切り出しそうにないのを見て取ってから。
「何か、あったんですか?」
GM:獅子神征一郎はちらりとテレーズの方を見てから言う。
獅子神征一郎:「いや、こちらの問題だ。お前が気にするようなことじゃない」
GM:テレーズは肩をすくめる。
獅子神征一郎:「ところで七人の侍はどうだった?世界のクロサワだぞ!」
GM:あからさまに話をそらすように笑って見せる。
陽炎 律華:「素敵でしたが、逆境で満腹です」
獅子神征一郎:「む、そうか。残念だ」
獅子神征一郎:「次の任務だが……近頃この街で行方不明事件が増えつつあってな」
獅子神征一郎:「それがどうにもきな臭い。探ってみる価値はありそうだ」
陽炎 律華:「行方不明……ですか」
陽炎 律華:対魔響ジャーム部隊を? 評議員の肝煎りで?
陽炎 律華:不審げな目を向けますが。
GM:獅子神征一郎は少し険しい顔をする。
獅子神征一郎:「ああ、そうだ。詳しくは2人が来てから説明するとしよう」
獅子神征一郎:「む、詩織くんと声奈くんも到着したようだな」
陽炎 律華:「……了解」
陽炎 律華:ともかく。……支部長とテレーズを信じよう。信頼できる。少なくとも、カルマの喉元に手を届かせるために。
GM:では、律華さんのオープニングはこれで終了!
GM:オープニングフェイズはここまで。次からはミドルフェイズになります。
GM:ミドルフェイズ、最初のシーン。
GM:シーンプレイヤーは詩織ちゃん。
GM:他のPCも全員登場です。
GM:支部での合流、状況説明のシーンですね。
小清水詩織:47+1d10
DoubleCross : (47+1D10) → 47+6[6] → 53
朝霧 声奈:1d10+46
DoubleCross : (1D10+46) → 5[5]+46 → 51
陽炎 律華:1d10+55
DoubleCross : (1D10+55) → 9[9]+55 → 64
GM:支部への召集を受け、やって来た詩織ちゃんはそこでちょうど声奈さんと会うような感じですね。
GM:声奈さんの少し後ろには緒方紬が控えており、詩織ちゃんに軽く会釈をしたりする。
小清水詩織:「声奈さん!紬さん!こんにちは!」
緒方紬:「……こんにちは、詩織さん」
朝霧 声奈:「ああ、えっと……こんにちは」
朝霧 声奈:「なんというか……まだ慣れないな、君とこうして顔を合わせるのは……」
小清水詩織:「ふふふ……私もなんだか不思議な気分です」
朝霧 声奈:「あの日、あの事件がなければ……私がアレを起こさなければ」
朝霧 声奈:「君と話すのは、あの廊下の一度きりになっていただろうから」
小清水詩織:「そうですね……」
朝霧 声奈:「こうして話ができるのは嬉しいけれど……申し訳ない、と思っている」
小清水詩織:「でも、それは言いっこなしですよ!私も今、声奈さんとこうして一緒にいれて、すごく嬉しいです!」
朝霧 声奈:「……そうか」小さく息を吐き。
朝霧 声奈:「ありがとう」
小清水詩織:「いえ、そんな……あ、そうだ!こないだの新曲も聞きました!とってもよかったです!!」
朝霧 声奈:「うん……あの曲は、これまでとは違う気持ちで歌えた気がする」
朝霧 声奈:「それも、君のおかげだ。……おっと、こんなところで立ち話している場合でもなかった」
小清水詩織:「あ、そうでしたね、すみません」
朝霧 声奈:などと話しつつ、よければブリーフィングルームへ向かいます。
GM:では、キミたちがブリーフィングルームに向かうとそこには既に陽炎律華と獅子神征一郎、終崎狩音、そしてキミたちの知らない金髪の少女がいる。
獅子神征一郎:「よく来てくれたな、お前たち」
小清水詩織:「は、はい!こんにちは!」こういう場はまだ緊張するのだ
獅子神征一郎:「早速ブリーフィングを始めよう。適当に座ってくれ」
朝霧 声奈:「……その少女は?」席に座りつつ。
獅子神征一郎:「彼女は中枢評議会の一員、テレーズ・ブルム。我らの支部の活動にも力添えをしてくれている」
テレーズ・ブルム:「はじめまして。あなたの活躍ぶりについてもよく聞いているわ」
朝霧 声奈:「中枢評議会……!」
テレーズ・ブルム:「今日は会議で本部に来たついでに、久しぶりに律華の顔でも見ようと思って寄らせてもらったの。お見知りおきを」
陽炎 律華:「……気易い方だから。イリーガルならむしろ肩の力を抜いていい」
獅子神征一郎:「そういうことだ。必要以上に固くなることはない」
小清水詩織:「律華の知り合いなんですか?」
陽炎 律華:「……昔、少しだけ。入る時に口利きをしてもらった」
テレーズ・ブルム:「ええ。律華のお友達よ。ね?」軽くウインクをする。
朝霧 声奈:「っ……朝霧、声奈です。はじめまして」
テレーズ・ブルム:「はじめまして。魔響ジャームに対抗できる戦力はいまだ少ない。あなたの力にも期待しているわ」声奈に言う。
小清水詩織:「そうなんですか……あ、ええと、小清水詩織です、よろしくお願いします!」
テレーズ・ブルム:「はじめまして。……そう、あなたが小清水さん。いえ、よろしくお願いするわね」
獅子神征一郎:「自己紹介も済んだところで、次の任務について説明をするとしよう」
獅子神征一郎:「近頃、N市ではある事件が起きている。狩音くん、資料を」
終崎狩音:「はいは~い」
GM:グラフがモニターに表示される。
GM:人数を示したもののようで、右に行くにつれて少しずつ量が増えていっている。
獅子神征一郎:「この街における行方不明者の数だ。徐々にではあるが、確実に増え続けている」
獅子神征一郎:「このままいけばこの短期間で数十人規模にはなるだろう」
小清水詩織:「行方不明……ですか?」
獅子神征一郎:「ああ。しかもこれらの行方不明者は魔響ジャームの出現とも相関関係にはない」
獅子神征一郎:「つまり、ジャームに襲われて消滅したのではなく人為的な失踪ということだ」
陽炎 律華:「…………」声奈を見る。
獅子神征一郎:「あの十字傷の女“カルマ”が人々を誘拐し、それを使って何かを企んでいるのではないかと我々は予測している」
獅子神征一郎:「……詩織くんの体のこともある。一刻も早くヤツの手がかりになるようなものを掴まねばならん」
小清水詩織:「……」
朝霧 声奈:「一刻も早く……これ以上、犠牲が出る前に」
獅子神征一郎:「ああ。普段の魔響ジャームとの戦いとはいささか趣きを異にする任務だがな。カルマの足取りを掴むためだ」
獅子神征一郎:「我々は最優先でその調査に当たろうと思う」
陽炎 律華:「……ありがとうございます。支部長」
陽炎 律華:「私達が特号遺産を手にしている限り、あいつはこの街を離れられない……」
獅子神征一郎:「そういう考え方もできるな。ヤツがブリューナクを必要としているのは確かだ」
小清水詩織:「……ブリューナクを……」
朝霧 声奈:「どこにいようと、尻尾を掴んで陽の下に引きずり出す。――あなたたちの未来は壊させやしないわ」
GM:獅子神の様子からはただ詩織のためという以上の焦りがにじみ出ているようだ。
陽炎 律華:「…………」
小清水詩織:「……大丈夫ですよ、私はどうにもなったりしません。絶対の絶対です!」
獅子神征一郎:「ああ。もちろんだとも。詩織くんを死なせやするものか」
獅子神征一郎:「……時に、詩織くん。体の調子の方はどうだ。もちろん良好とは言えんのだろうが、何か異変などは?」
小清水詩織:「異変、ですか……」
朝霧 声奈:「…………」詩織を注視。
獅子神征一郎:「ああ。どんな些細なことでも、体の不調などを感じたのなら教えてもらえないか」
小清水詩織:「……いえ!まだ特には!大丈夫だと思います!」
陽炎 律華:「……無理はしないで。私も声奈もいる」
陽炎 律華:「置き去りには、ならないから」少し置いて付け加える。
獅子神征一郎:「……ああ。頼れる仲間がいるんだ。あまり無茶はしないことだぞ。いいな?」
小清水詩織:「はい!」
朝霧 声奈:「……本当に、決して無茶だけはしないでね」
朝霧 声奈:あなたに希望を与えられた人間はたくさんいるのだから、と心のなかで付け加える。
小清水詩織:「……」
獅子神征一郎:「狩音くんも、詩織くんのメディカルチェックの結果で気になる部分があれば、逐一知らせてくれ」
終崎狩音:「モチのロンよ!」
GM:話の一部始終を黙って聞いていたテレーズは不意に口を開く。
テレーズ・ブルム:「結局、例の件については話さないつもりなのね?」
獅子神征一郎:「……ああ。あれを使う時が来るとも限らんからな。俺は十年前の二の舞いだけは御免だ」
テレーズ・ブルム:「そう。だったらいいわ」
陽炎 律華:「……秘密がある、ということですか」
獅子神征一郎:「すまん。何事なければ、最後まで話さずに済むことだ。そのせいで悪戯にお前たちを動揺させたくはない」
陽炎 律華:「了解しました」
朝霧 声奈:「……何事もなく、済むとは思えないのだけれど」
陽炎 律華:「……尽力しよう。支部長なら、悪いようにはしない」
獅子神征一郎:「大丈夫だ。現状では、何も心配は要らん」
小清水詩織:「そうですか……わかりました!」
朝霧 声奈:「……そうね。私があの女を過大に見ているだけなのかもしれない」
獅子神征一郎:「では、ブリーフィングは以上となる。というわけで、早速だが……」
獅子神征一郎:「今日のところは帰って十分な食事を取ってゆっくりと寝てくれ」破顔して言う。
朝霧 声奈:「は……」一瞬、間の抜けた顔。
小清水詩織:「ほあ」さらに間の抜けた顔
獅子神征一郎:「慌てて何もかもやろうとしたって上手くいかん。戦士には休息も必要ということだ」
陽炎 律華:「了解」
陽炎 律華:割とこういうノリには慣れている……んだろうな。一年から半年くらいは長い計算だし。
朝霧 声奈:「そう……そういう判断ならば。了解」
テレーズ・ブルム:「妙に素直なのね、律華」苦笑する。
朝霧 声奈:まだ少し釈然としないながら、従う。気が急いているのだ。
小清水詩織:「律華はずっとこんな風にしてきたんですね、すごいです」
陽炎 律華:「……合理的なので」
陽炎 律華:少しだけ、どこか痛むような顔をして。
陽炎 律華:「それじゃ、速やかに。……声奈、そういえば家、どうなってるの」
朝霧 声奈:「家? 今はホテル暮らしだけれど……それが、何か」
GM:では、律華さんと声奈さんが話している後ろで。
GM:詩織ちゃんの携帯電話が鳴り出す。
小清水詩織:「んん……あ、私です……」出る
本名渚:「詩織ー!あたし、あたし!今どこよ!?」
小清水詩織:「あ、渚さん!えーっと、その、ちょっとその辺をぶらぶらしてるところです!」
本名渚:「あ、じゃあさ、この間のミーティングの続きやろうと思ったんだけど、合流できそう?律華もいるんだったら一緒にさ!」
本名渚:「他にも誰かいるんだったら一緒でいいし!もうアメリカ人でも宇宙人でもバッチコイよ!」
小清水詩織:「ええっと……それじゃあ……」ちらと、話している二人を見る
陽炎 律華:「……渚?」
朝霧 声奈:「……え?」
小清水詩織:「あ、はい……この間のミーティングの続きという話なんですけど……」
小清水詩織:「……」
陽炎 律華:「連れて行こう」
陽炎 律華:頷く。
小清水詩織:「流石律華!」
本名渚:「お、話まとまったっぽい?それじゃいつものリカさんの店で待ってるから!」
GM:電話は一方的に切られる。
朝霧 声奈:「あの、えっと……?」
GM:では、このシーンは終了!
GM:ロイスの取得と購入判定が可能だぞ!
朝霧 声奈:あ、緒方さんへのロイスを取ります。
GM:む、どうぞどうぞ。
小清水詩織:カルマへのロイスをここで取っておきます 執着/恐怖○ で
GM:了解です。
小清水詩織:とりあえずあとは保留しておこうかな・・・
朝霧 声奈:緒方紬/マネージャー/信頼○/悔悟/ロイス 取得します。
小清水詩織:じゃあとりあえずボディアーマーを狙います
小清水詩織:1dx=>12
DoubleCross : (1R10[10]>=12) → 1[1] → 1 → ファンブル
陽炎 律華:同じく、カルマへのロイスを結んでおきます。 信頼/殺意○。少なくとも目的はブレないはずだ、という種類の信頼。
小清水詩織:だめだめ
GM:ファンブル!
朝霧 声奈:同じくボディアーマーを。
朝霧 声奈:2dx>=12
DoubleCross : (2R10[10]>=12) → 2[1,2] → 2 → 失敗
陽炎 律華:こっちもボディアーマー狙って……
朝霧 声奈:へちょい……!
陽炎 律華:3dx+1>=12
DoubleCross : (3R10+1[10]>=12) → 8[3,8,8]+1 → 9 → 失敗
陽炎 律華:ダメか。
GM:キミたちさては社会能力あまりないな!?
GM:では、このシーンは改めて終了です。
GM:次のシーン!
GM:シーンプレイヤーは律華さん。
GM:詩織ちゃんと声奈さんも登場です。
朝霧 声奈:1d10+51
DoubleCross : (1D10+51) → 10[10]+51 → 61
朝霧 声奈:上がるなぁ
陽炎 律華:1d10+64
DoubleCross : (1D10+64) → 3[3]+64 → 67
小清水詩織:53+1d10
DoubleCross : (53+1D10) → 53+5[5] → 58
GM:『ハンバーガーショップ禅~ZEN~』
GM:少女たちの素っ頓狂な悲鳴が店内に響いた。
田中ひかり:「え、えええええ!?」
本名渚:「いや、そりゃあ、誰を連れてきてもいいとは言ったけどさ……」
野上穂乃果:「ワンダーだ」
田中ひかり:「あ、あ、あ、あ、あ……朝霧声奈さん!?」
陽炎 律華:「そう。世界的シンガーの」
朝霧 声奈:「こ、こんにちは……」ややぎこちない笑顔で右手を差し出す。
本名渚:「すげー。何でそんな有名な人がその辺ほっつき歩いてんの?」
陽炎 律華:「こちらが、同級生の、声奈のファンのひかり、科学部の穂乃果、ラクロスバカの渚」
田中ひかり:「は、はわわわわわ!?あ、ありがとうございます!汚らわしくてごめんなさい!」大興奮の様子で手をにぎる。
本名渚:「よろしくお願いしまーす。あれ、今あたしバカって言われた?」
小清水詩織:「みんな驚いてますね、ふふふ」
野上穂乃果:「はじめまして。……頭だけでなく耳まで悪いのか、渚は」
陽炎 律華:「スポーツに専心してるという意味で」
朝霧 声奈:「本当に来てよかったの……?何か、大事なミーティングだったんじゃない?」
田中ひかり:「ああああ!?こんなことならライブのブルーレイを持ってきてサインしてもらえばよかったです!どうして事前に言ってくれなかったんですか!?」
小清水詩織:「驚かせようと思って、っていうのと、言う前に切れたっていう二つの理由がありますね」
田中ひかり:「何で電話切った!バカ!ラクロスバカ!」
本名渚:「二度も言った!?」
野上穂乃果:「それにしてもキミたちはその世界的シンガーとどういう関係なんだい?」
田中ひかり:「それ!それですよ!」
陽炎 律華:「……偶然、友誼を結んだ。友達が少なかった」
田中ひかり:「色々端折り過ぎでは!?」
小清水詩織:「いろいろとありまして、お友達になりました!」
田中ひかり:「言ってること一緒です!?」
朝霧 声奈:「ええ、まあ……行きがかってのお友だち、というか、袖触り合うも他生の縁、というか……?」
陽炎 律華:「……ほら。同じだ」
野上穂乃果:「ふむ。ワンダーとしか言いようが無い」
本名渚:「まあ、何はともあれあたしたちのミーティングにようこそ。えっと……朝霧さん?」
本名渚:「まあ、ミーティングって言ってもダラダラダベってるだけだし、場所もこんな殺風景な店だけどね」
浅倉リカ:「おい、あたしの店だぞー」
本名渚:「聞こえた!?」
朝霧 声奈:「ええ、よろしく。……こういうの、なんだか楽しいな」
本名渚:「ってわけで、朝霧さんにもミーティングに参加してもらうことになるけど、いいんだよな?」詩織と律華に尋ねる。
陽炎 律華:「もちろん。色々あって、国際移動する予定が潰れてるらしいから……ね?」
小清水詩織:「はい!そのために呼んだんですから!」
朝霧 声奈:「そう。ちょっとした予定の変更で、ね」
田中ひかり:「こ、国際移動……!なんという本物っぽい響き……!」
野上穂乃果:「いや、本物だろう」
本名渚:「よっしゃあ!それじゃあ……あ、リカさん!朝霧さんにジンジャーエールと焼きそばね!」
GM:そう言いながら渚はテーブル上にガイドブックを広げる。
本名渚:「今度の週末、みんなでリニューアルする東京スカイハイツリーに行こうっていう計画でさ」
小清水詩織:「私も!私もやきそば!」
浅倉リカ:「あいよー」
GM:やる気のない返事から少しして香ばしい匂いのする焼きそばが運ばれてくる。
小清水詩織:「声奈さん!ここのやきそばは美味しいですよ!!」
陽炎 律華:言われずとも来た同じメニュー(だいたい詩織と同じものを突いてるので座ると出てくるようになった)に青のり振りかけながら。
本名渚:「このミーティングはその計画の打ち合わせが目的なわけだ」
朝霧 声奈:「それは期待しちゃうな。私、焼きそば初めてだから」
本名渚:「それで、朝霧さんにも行きたい場所とかがあればどんどん意見を出してもらいたい。……あ、どんどん食べていいぜ、朝霧さん!ここはあたしの奢りだから!」
陽炎 律華:「……相当なハイカロリーになると思う。二重三重の意味で」
野上穂乃果:「焼きそばが初めてか……。まるでどこかのお嬢様みたいだな。ワンダーだ」
朝霧 声奈:「それじゃあ遠慮なく、いただくわ」渚の言葉にくすっと笑う。
田中ひかり:「これでもし朝霧声奈さんのお口に合わないようなことがあれば、私は渚さんを打ち首にしたあとで自ら命を断たねばなりませんっ!」固唾を呑んで見守る。
小清水詩織:「もぐもぐもぐもぐ……スカイハイツリー……まずはどこの食べ物がいいですかね……カレーは先ですかね、後ですかね……」
朝霧 声奈:見よう見まねで青のりを振りかけて、一口。
朝霧 声奈:「……あ、美味しい」
本名渚:「う、打ち首は免れた!?」
小清水詩織:「そうでしょう!」
朝霧 声奈:「こんなに美味しいものなら、もっと早くに食べてみればよかった」
朝霧 声奈:そう言いながら箸を進める。
小清水詩織:「もぐもぐ、もぐ、えへへ」
本名渚:「それでさー、朝霧さんはどっか行きたいところとかあります?」
陽炎 律華:詩織の様子を伺いつつ、小さく頷いている。
田中ひかり:「わ、私は!朝霧声奈さんと一緒なら地獄だろうと!この世の果てだろうとも!」
陽炎 律華:「目的地はスカイハイツリーだから」
田中ひかり:「そうでした!?」
朝霧 声奈:「えっと……たこ焼き、食べてみたいな」
小清水詩織:「たこ焼き!いいですよ!たこ焼き!」
本名渚:「たこ焼き!いいですね!焼き物ならこの辺のフードコートに集まってるかなー」蛍光ペンでガイドブックに丸を付ける。
田中ひかり:「ほ、他には!?他にはありませんか!?」
陽炎 律華:「食べ物の好みからして……詩織もいけそうだし。ここいこう、縁日パーク」
朝霧 声奈:「へえ……こんなに色々できるんだ」身を乗り出して地図を眺める。
野上穂乃果:「縁日。建物の一角を利用して再現しているのか。ワンダーだ」
小清水詩織:「縁日!!」
本名渚:「面白そうじゃん!そこ行こう!お店の中で浴衣のレンタルとかもできるみたいだし!」
朝霧 声奈:「縁日? お祭りをやってるの?」
小清水詩織:「わたあめ……お好み焼き……ラムネ……やきとり……」
野上穂乃果:「お祭りを再現したテーマパークのようなものだね。まあ、ほとんどお祭りのようなものと思ってもらって問題ないかな」
陽炎 律華:「下町だからね。……オリエンタルな感じのお土産物も置いてると。丁度いい」
田中ひかり:「朝霧声奈さんの浴衣姿!きっと素敵ですよ!」
朝霧 声奈:「うん。行ってみたいな、ぜひ」
小清水詩織:「じゃあ絶対の絶対に行きましょう!」
陽炎 律華:「やる気だ」
朝霧 声奈:「そうね、絶対の絶対」語気の強さにくすりと笑う。
本名渚:「じゃあ、とりあえずの目的地はそこってことで!」
野上穂乃果:「あれだけ難航してた会議が朝霧さんのおかげですっかりまとまってしまった。さすがは世界的シンガー。ワンダーだ」
陽炎 律華:「向いてるんじゃないかな。指導者」
小清水詩織:「すごいです!」
田中ひかり:「そりゃあもうカリスマですし!」
朝霧 声奈:「え?えっと……私は、顔を出しただけで」
野上穂乃果:「まあ、そういうことにしておけばいいんじゃないかな」
朝霧 声奈:「……そういう、ものかな」
野上穂乃果:「人柄、というやつかな?」
陽炎 律華:「人徳かも」
本名渚:「侘び寂びってやつだな」
田中ひかり:「それは……何か違うのでは?」
朝霧 声奈:「それは、違うかも……」
本名渚:「違った……!」
小清水詩織:「あはは」屈託のない笑顔
陽炎 律華:「…………」小さく頷く。
朝霧 声奈:「気が合った」ひかりさんに目を合わせる。
GM:穂乃果が笑い、遅れてひかりが笑う。
田中ひかり:「はわわ!?そんな恐れ多いです!」
本名渚:「ああ!っていうか折角いいところなのにだいぶ暗くなってきちゃったな。今日のところはお開きかな」
田中ひかり:「ええ!?もう朝霧声奈さんとお別れですか!?」
陽炎 律華:「本番で会えるから」
小清水詩織:「みんなと一緒にいるとなんだかすぐに時間が過ぎちゃいますね」
野上穂乃果:「ああ。ワンダーだ」
GM:少し思い詰めたような表情をしたあとで、ひかりは詩織と律華に詰め寄る。
田中ひかり:「あ、あの!お二人の寮の部屋で人間を一人かくまえるようなスペースなんてあったりしませんか!?」
陽炎 律華:「余裕だね」
野上穂乃果:「即答だ」
小清水詩織:「ふむふむ、それはつまり……」といいつつ声奈さんを見る
田中ひかり:「その、できれば少しでも長く朝霧声奈さんと一緒にいたいなって思うのですが……できれば寮に……でも私の部屋はむりだし……」
GM:少しずつ声が尻すぼみになっていく。
朝霧 声奈:「かくまう、って……?」
陽炎 律華:「ゲストになってくれと」
小清水詩織:「声奈さん次第ですが……どうでしょうかね……?」揉み手
本名渚:「お泊り会ってことだね。うちは寮則が厳しいから朝霧さんには詩織たちの部屋でバレないように寝てもらうことにはなっちゃいますけど」
陽炎 律華:「まあ、そこは……多少のことなら」
少し言葉を濁す。いろいろあって、私の出入りに関しては寮監に話が通ってるというか……UGNの関係で……
朝霧 声奈:「へ、あの……私は」
本名渚:「女子会とかパジャマパーティーとかお嫌いですか?」
朝霧 声奈:「皆が、よければ。あの……今日は、すごく楽しかったから」
田中ひかり:「や、やったあ!」
陽炎 律華:「そうと決まれば」
ごそっと紙袋をテーブルに。
野上穂乃果:「うちの追っかけのせいで迷惑をかけるね、詩織。律華」
陽炎 律華:「大過ない。……種を明かせば」
陽炎 律華:紙袋から出てくるのはクリーニング済みの制服。
陽炎 律華:「最初から引っ張りこむつもりだった」
小清水詩織:「わあ、律華すごい用意いい!!」
田中ひかり:「律華さん、恐ろしい子……!」
朝霧 声奈:「初めから狙いはそれッ!?」
陽炎 律華:「……こっそり寮出入りするのは慣れてるから」
野上穂乃果:「見た目によらず不良学生だ」
本名渚:「それじゃああたしたちの寮の案内しますよ、朝霧さん」
小清水詩織:「お泊まり会ですよ!えへへ!」
朝霧 声奈:「ふふ……なんだか不思議な気分」
GM:場面は変わり、詩織と律華の部屋。
GM:本名渚がたくさんのスナック菓子やチョコを広げる。
本名渚:「へっへっへ、あたしの隠し財産だ!感謝しろよ!」
小清水詩織:「わお!」
陽炎 律華:「……破産するんじゃない? 大丈夫か?」
本名渚:「……今後一ヶ月は貧困生活だな」
朝霧 声奈:「それは……えっと、けっこうなものを、どうも……?」
本名渚:「ジュースもあるぞ!」
GM:パジャマの上に白衣を着た野上穂乃果は寝そべったまま口を開く。
野上穂乃果:「それじゃあ女子会らしい話題でもしようか。朝霧さん、好きな人とか気になる人は?」
朝霧 声奈:「へ!?い、いきなりね……えっと、私は」
田中ひかり:「ぶ、無礼千万!?」激しく動揺する。
朝霧 声奈:自分の過去を振り返る。カルマだけが心の拠り所だった生活。あの日の事件。
陽炎 律華:「……メスシリンダーが恋人の穂乃果が珍しい」
朝霧 声奈:そして、伸ばした手を繋いでくれた詩織。それからの数ヶ月。
朝霧 声奈:「……男女間の色々とは、縁のない生活だったから、あんまり……」
野上穂乃果:「クラスの女子の会話を盗み聞きして、女子会とはこういう会話をするものだと学んだんだ」
田中ひかり:「ううう、さすがは朝霧声奈さん……!」
本名渚:「褒めるとこか、それ?」
朝霧 声奈:「こ、こんな豪速球が飛んでくるものなの、女子会っていうのは……」
小清水詩織:「なんたって女子の会ですから、そうなんだと思います……私も初めてなんですけど……!」
陽炎 律華:「赤裸々だ」
本名渚:「あ、じゃあ次は朝霧さんから誰かに質問してみるっていうのは?」
本名渚:「何でもいいから気になってることとか!」
陽炎 律華:「女子会ってこういう感じなんだ」
野上穂乃果:「ボクが知るもんか」
朝霧 声奈:「えっと……それじゃあ」
朝霧 声奈:視線がさまよう。並んだ顔の上を順番に走り、詩織で止まる。
小清水詩織:「?」
朝霧 声奈:「……ッ」ひょい、と視線がそれて、隣の人物――律華に向かう。
朝霧 声奈:「律華は、どう?そう、気になってる人とか……」
本名渚:「お!?思ったよりストレートな質問!」
朝霧 声奈:「え!?だって、そういうものだって……」
本名渚:「いやー、いいと思いますよ!律華、答えは?」
陽炎 律華:「…………」視線が、隣の詩織のほうに。
小清水詩織:「私もそれ気になります……どうなんですか律華!」
陽炎 律華:「いない。というよりも、男性との出会い自体がない」
本名渚:「まあ、女子校だしそりゃそうか」
小清水詩織:「それもそうでしたね!」
陽炎 律華:「さらに流そう。詩織はどう」
目線はこういう意味だから、とでも言うように、やや早口であとを繋ぐ。
朝霧 声奈:「……」それにつられて詩織に視線を戻す。
小清水詩織:「そんなの私も推して知るべしなのわかるでしょう、もー!」
小清水詩織:「私は、今律華や声奈さんや、渚さんや穂乃果さんやひかりさんと一緒にいれるのが一番ですから!」
野上穂乃果:「いい子だ」
本名渚:「あ、この流れ嫌な感じだな!あたしに回ってくる前になんとか手を打たねば!」
本名渚:「そういえば朝霧さんは学校とかって行ってないんですか!」
田中ひかり:「そして渚さんは露骨に話題を変えて来ましたね」
朝霧 声奈:「ああ、うん」渚のフリに苦笑。
朝霧 声奈:「学校は、仕事と両立できなくて。私は歌さえ歌えればいい、って思っていたから」
陽炎 律華:「…………」真顔でペットボトルのお茶を注いでいる。
野上穂乃果:「へえ。真面目というかなんというか」
田中ひかり:「尊さの権化……!」
本名渚:「うちの学校楽しいですよー。先生は厳しいけど。朝霧さんも来ればいいのに」
朝霧 声奈:「私に歌い方を教えてくれた人がいて。その人は、歌で世界を変えられると言っていた。私はその言葉通り歌い続けていればいい」
朝霧 声奈:「――そんな風に思っていたのかな」
田中ひかり:「御仏だ……!」
小清水詩織:「変えられますよ」
陽炎 律華:「……まだ、信じてもいい、と思う」
小清水詩織:「声奈さんの歌なら、変えられます」
朝霧 声奈:「そう、かな……」
本名渚:「この2人が言うんならたぶんそうなんですよ。こう見えて嘘は言わないヤツらですから」
野上穂乃果:「そうだね。信用していいと思う」
朝霧 声奈:「……ありがとう。そう言ってくれる人がいるのなら、私は、私の歌を信じられる」
GM:それから、学校の授業がどうだとか、あのお店のケーキが美味しかったとかそういう話をしながらキミたちはワイワイと時間を過ごします。
GM:そして少しした頃に野上穂乃果が声をあげる。
野上穂乃果:「あ、そういえばそろそろ寮の入浴時間が終わってしまうな」
本名渚:「いっけね!朝霧さんもお風呂、行きますよね?」
陽炎 律華:「いいタイミング。たぶんそろそろ人はいない」
田中ひかり:「朝霧声奈さんとお風呂!?み、身を浄めて来なければ……!」
小清水詩織:「お風呂で十分なんじゃないかな……」
朝霧 声奈:「身を清めるのが、お風呂じゃない?」
田中ひかり:「そ、それではあたしの気がすみません!汚らわしい体で朝霧声奈さんと同じお湯に浸かるわけには!」
本名渚:「あー、でももし万が一他の生徒と鉢合わせして騒がれたりしたらマズイかな」
本名渚:「よし、じゃああたしたちは見張り番をしてるからとりあえず3人だけで行ってこいよ!」
陽炎 律華:「了解」
野上穂乃果:「ああ、それがいいかもね」
田中ひかり:「朝霧声奈さんとお風呂!!」
本名渚:「なんか危険そうな奴も排除できるし……」
小清水詩織:「あはは……」
朝霧 声奈:「それじゃあ……申し訳ないけど、先に行かせてもらうわ」
陽炎 律華:「乱入してきそうになったら……頼んだ。渚」
野上穂乃果:「行ってらっしゃい。摂氏40度くらいのお湯を楽しんできてくれ」
本名渚:「ああ、あたしの命に代えても……!」
小清水詩織:「それじゃあ行きましょうか!」
田中ひかり:「嫌ですー!お風呂ー!」
本名渚:「ええい!暴れるな!」
GM:本名渚が級友を取り押さえているのを尻目に、キミたちは寮の浴場へと向かう。
GM:広いお風呂場はやはり貸し切り状態だ。
小清水詩織:「えへへ、これなら全員で入れたかもしれないですね」
陽炎 律華:「……ほら。背中流すから」
泡立てたタオル片手に。
小清水詩織:「はーい」
朝霧 声奈:「え?」
陽炎 律華:「?」
陽炎 律華:詩織の背中を丁寧に洗いながら。首を傾げる。
朝霧 声奈:「ああ、うん……なんでもない……」背中を流し合うぐらい、別になんでもないはず。
小清水詩織:「ふふふーん」律華の背中を流す準備をしておく
朝霧 声奈:「それにしても、賑やかなものね……毎日こうだと、楽しいけれど少し疲れそう」
陽炎 律華:「……日常になる。ほら。声奈も」
小清水詩織:「二人で一緒に背中流しちゃいましょうか!」
朝霧 声奈:「え!?わ、私も?」
陽炎 律華:「……?」
小清水詩織:ちなみに前の方はバスタオルで出来る限り隠している、なるべく自然に
陽炎 律華:「ほら」
朝霧 声奈:「私は、こういうの慣れてなくて……あの」
小清水詩織:「だめですか?」
朝霧 声奈:「……だめじゃない、です」
陽炎 律華:背後に回りこんで背中に、繊細なタッチで触れる。タオルで。
朝霧 声奈:「っ……」
小清水詩織:「えへへー」背中を出来る限り丁寧に流す
陽炎 律華:「……苦労してそうだ」
朝霧 声奈:「それは……その」緊張で体が硬くなっている。
小清水詩織:「本当に慣れてないんですね……」
陽炎 律華:背筋をなぞる。
朝霧 声奈:「ひっ!?」
陽炎 律華:「これくらいがいい」
再開。
小清水詩織:「あんまりいじめたらだめですよ律華ー」そういいながらも笑ってる
朝霧 声奈:「もう……あとで、覚えておいて」
陽炎 律華:笑っているような表情。
「……忘れないでほしい」
朝霧 声奈:「……?」
陽炎 律華:「……詩織、お湯」
小清水詩織:「はーい」流すお湯を取りに行く
陽炎 律華:「……詩織のところにいるのは、きっと声奈だから」
陽炎 律華:詩織が離れたあいだに、ぽつりと。
朝霧 声奈:「それは、どういう……」
小清水詩織:「流しますよー」
小清水詩織:ざばー
朝霧 声奈:「……っ」
朝霧 声奈:振り返る。律華を見やるが、更に質問を重ねられる雰囲気ではない。
小清水詩織:「じゃあ律華の背中も流したらみんなで湯船にいきましょう!」
陽炎 律華:既に背景で背中を気持ちよさそうに流してもらっている図。
朝霧 声奈:「そうね。さっきのお返しをしなくっちゃ」
朝霧 声奈:心の蟠りを押し流して、タオルを手に取り復讐開始。
陽炎 律華:「ん……」
小清水詩織:「ふふふふーん」律華に対してはいつも通りな感じで流す
朝霧 声奈:背筋をなぞってみる。
陽炎 律華:「……んっ」
朝霧 声奈:「ふふっ……」
朝霧 声奈:「これぐらい分かりやすければいいのに、ね」
陽炎 律華:「…………」小さく息をつく。
GM:湯船からお湯の溢れる音がする。
GM:3人は温かいお湯に浸かり、その体を休めた。
GM:キミたちが部屋に戻り、しばらくすると交代でお風呂に行っていた3人も濡れた髪を乾かしながら帰ってくる。
本名渚:「今日は楽しかったですねー、朝霧さん」
野上穂乃果:「うん、ワンダーだった。詩織も律華もありがとう」
朝霧 声奈:「本当、こんなに楽しいのは久しぶり……」
小清水詩織:「えへへ、よかったです!」
田中ひかり:「朝霧声奈さんと……お風呂……」意気消沈している。
小清水詩織:「まあ、次がありますよ……多分……?」
朝霧 声奈:「そんなに落ち込まなくてもいつか……多分」
田中ひかり:「多分……」
野上穂乃果:「まあ、元気出しなよ、多分」
田中ひかり:「その多分はおかしいです……」
陽炎 律華:「おそらく」
田中ひかり:「言い方の問題にあらずです!」
本名渚:「はあ、しかし、もう就寝時間かー。部屋に戻らなきゃなー」
本名渚:「しかも今日は浅倉先生が見回り当番の日だからな!こんなとこ見つかってみろ!得意のCQCで肋骨をへし折られるぞ!」
小清水詩織:「ひええ」
野上穂乃果:「軍隊上がりは情け容赦ない」
陽炎 律華:「……急ごう」
GM:と、その時。廊下の向こう側から靴音が聞こえてくる。
本名渚:「き、来た!肋骨をやられてたまるか!」
GM:3人は慌てるように部屋を飛び出しそうとし、その前に声奈の方を振り向く。
本名渚:「今日は本当に楽しかったです、声奈さん」
田中ひかり:「夢のような時間でした……」
野上穂乃果:「また、必ず」
朝霧 声奈:「こちらこそ、楽しい時間をありがとう」
本名渚:「逃げろー!」
陽炎 律華:「そんなこといってると、明日の朝顔合わせた時に気まずい」
陽炎 律華:「……来た」
GM:3人の少女たちは走り去って行く。
小清水詩織:「みんな捕まらないようにね……!!」
GM:入れ替わるようにして靴音が近付いてくる。
GM:寮室のドアが開かれようとする。
小清水詩織:「あわわ、声奈さん、隠れてください!」
陽炎 律華:消灯。布団に引っ張りこむ。(川の字)
朝霧 声奈:「隠れ……隠れるッ!?」
朝霧 声奈:慌てふためいている間に引きずり込まれる。
小清水詩織:「わわわ」あわあわしてた詩織も引っ張り込まれた
GM:ドアが開き、懐中電灯を持つ女軍人めいた教師が顔を覗かせる。
浅倉ミカ:「話し声がしていたが、もう就寝時間は過ぎているぞ」
陽炎 律華:「失礼しました、先生。お休みなさい」
小清水詩織:「はい、おやすみなさい」
浅倉ミカ:「規律ある生活と学業のためにも早く睡眠を取るように。いいな、貴様ら?」
陽炎 律華:「はい」
朝霧 声奈:「……」息を潜めて布団に潜っている。
浅倉ミカ:「よろしい。おやすみなさい」
GM:ドアが閉まり、足音が離れていく。
小清水詩織:「……ふあー、怖かったー……!」
朝霧 声奈:「……っはあ!緊張した……!」布団から顔を出す。
陽炎 律華:「……まあ、殺されはしないと思うけど。たぶんね」
小清水詩織:「そ、そうです、よ、ね?」
朝霧 声奈:「……ふふ、ふふふふ」
朝霧 声奈:「なんだか、本当に学生になったみたい。懐かしいな、こういうの……」
陽炎 律華:「…………」口元のあたりまで布団を被って。
小清水詩織:「とっても、楽しいですよね」
朝霧 声奈:「うん、楽しい……すっごく」
小清水詩織:「……えへへ、わくわくして、眠れるか心配になってきました」
陽炎 律華:小さく笑うような声を出す。
朝霧 声奈:「ふふ、明日寝坊しないように、気をつけないとね」
小清水詩織:「えへへ、はい」
GM:では、3人が窮屈な布団の中でそうして微笑み合ううちに夜は更けていった。
GM:シーン終了。
GM:ロイスの取得と購入判定が可能です。
小清水詩織:ロイスは保留だぜ
小清水詩織:購入はぼであま!
小清水詩織:1dx=>12
DoubleCross : (1R10[10]>=12) → 1[1] → 1 → ファンブル
陽炎 律華:ロイスは……おいておいて、またUGNボディアーマー買おうか。
小清水詩織:わお
GM:またファンブル。
陽炎 律華:3dx+1>=1
DoubleCross : (3R10+1[10]>=1) → 10[3,10,10]+4[3,4]+1 → 15 → 成功
GM:お、高い。
陽炎 律華:一着確保。着たい人?
小清水詩織:どうだろう
朝霧 声奈:律華へのロイスを 友情○/不安 で取得します。
小清水詩織:100%ドッジ出来ないっていう問題はあるけどHPは一応一番高い
陽炎 律華:私は遺産がアーマー型だから要らないんだ。
朝霧 声奈:HP高い人に優先で回した方が無駄にならない、という考え方もある
陽炎 律華:……ありがとう。ロイス。
小清水詩織:じゃあ私がもらっておこうかな・・・!
GM:声奈さんは購入はどうします?
朝霧 声奈:うーん
朝霧 声奈:ボディアーマーにします!
陽炎 律華:では詩織に渡そう。
朝霧 声奈:3dx>=12
DoubleCross : (3R10[10]>=12) → 10[2,9,10]+8[8] → 18 → 成功
朝霧 声奈:あ、買えた!
GM:た、高い!
GM:キミたちは揃いも揃って寮の部屋で何をしていたのだろう。
朝霧 声奈:侵蝕ボーナスの力・・・
GM:では、このシーンは改めて終了です。
GM:次回からは情報収集パートだよ!
陽炎 律華:了解。
小清水詩織:了解です!
GM:『Interlude:いつかあった日常』
GM:前回セッションからだいぶ間が空いてしまったこともあり、気軽に日常シーンなどをしてもらいつつロール感を植え付けてもらおうという企画です。
GM:まあ、要するに戦姫絶唱しないシンフォギアクロスのようなものです
陽炎 律華:はーい。
朝霧 声奈:了解!
GM:インタールードでは、ある程度シチュエーションを想定したハンドアウトをいくつか用意しました。
小清水詩織:ふむっ
GM:その中から好きなものを選んでシーンを進めていくことになります。ただし、中には状況的にシーンに登場することが不可なため、PCによっては選ぶことができないハンドアウトもあります。
GM:まずはインタールード用のハンドアウトを見ていただきましょう。
陽炎 律華:なるほど。
GM:ハンドアウト
GM:①獄中にて
一年前の事件の直後。UGNに捕らわれた朝霧声奈は監房に身を置くことになった。支部長の獅子神征一郎が庇ってはいるが、やはり隊員たちからの朝霧声奈への目は厳しい。だが処分が下されるまではこの孤独から脱する術もない。そんな中、朝霧声奈の前に現れたのはもう一人の少女、陽炎律華だった。あの時、戦場で交錯した少女たちが獄中で交わす想いとは。
選択可能PC:陽炎律華、朝霧声奈
GM:UGNの監房の中で軟禁されていた頃の声奈さんと律華さんが話をする、というものです。
GM:ここでは詩織ちゃんはまだ入院中なので、選ぶことはできない。
小清水詩織:入院生活・・・
GM:②特訓の時
遺産の力をその身に宿し、UGNエージェントとして戦うことになった小清水詩織。だが、その力はまだ未熟なものだった。そこで獅子神支部長の提案で、戦闘経験のある陽炎律華と朝霧声奈が彼女に特訓を施すことになった。2人の考え出した過酷で独創的な特訓に果たして小清水詩織は耐え抜くことができるのか。
選択可能PC:小清水詩織、陽炎律華、朝霧声奈
朝霧 声奈:これはッ!特訓パートッ!
陽炎 律華:過酷で独創的な……
GM:特訓回です。律華ちゃんと声奈さんが詩織ちゃんを鍛え上げる!
小清水詩織:メンチー!!
GM:支部長も詩織ちゃんをタイヤを引いて走らせたりします。
GM:③義両親のために
かつての災禍で両親を失った小清水詩織は義理の両親と暮らしていた。義両親は結婚してから20年ほど経つがいまだにとても仲が良い。そんな2人の結婚記念日がもう間もなくに迫っていた。いつもの感謝の気持ちを込めて何かプレゼントを贈ろうと考えた彼女だったが、一人では何を選んでいいか分からない。そこで陽炎律華の力も借り、プレゼントを選ぶことになったが……。
選択可能PC:小清水詩織、陽炎律華
GM:詩織ちゃんの初期ロイスの義理の両親を拾ってみた回。
小清水詩織:義理の両親!
朝霧 声奈:拾ってきた両親
GM:律華ちゃんと2人でプレゼントを選びますが、もしかすると渡しに行く時にハプニングが起きたり起きなかったりするのかもしれない……。
小清水詩織:何かが起こる・・・
陽炎 律華:ハプニング……ね。
GM:④歌姫のプライベート
折角の休日、小清水詩織と朝霧声奈の2人は魔響ジャームの討伐に駆り出される。苦も無く敵を撃破し、帰還することになった2人だったがこれからの予定があるわけでもなく時間を持て余してしまう。そこで、ちょうど場所が近かったこともあり、小清水詩織は休息がてら朝霧声奈の部屋にお邪魔することになる。彼女の部屋で垣間見る歌姫のプライベートとは。
選択可能PC:小清水詩織、朝霧声奈
GM:詩織ちゃんが声奈さんのお宅にお邪魔する回です。果たして声奈さんの部屋はどういう様子なのか。
小清水詩織:プライベートとは・・・如何に・・・
GM:しかも、室内で二人っきりですよ!二人っきり!
朝霧 声奈:なんと……
朝霧 声奈:これはもう確実に間違いが起こる
GM:起こるといいなぁ。
GM:⑤遺産使いと正月
年が明け、新年がやってきた。いつもは緊張しているUGN支部もこの日ばかりは新年を祝う朗らかな雰囲気だ。一日くらいは大丈夫だろう、という獅子神支部長の提案で3人の遺産継承者たちは晴れ着に着替え、神社へと初詣に向かうことになる。戦場で戦う少女たちは神前で何を願うのか。
選択可能PC:小清水詩織、陽炎律華、朝霧声奈
陽炎 律華:季節モノね。
GM:時期に合わせて初詣回です。こういうのもたまにはいいよね。
小清水詩織:あけおめ
朝霧 声奈:晴れ着姿!
GM:晴れ着を着たり、御神籤を引いたり、神殺し。
GM:⑥戦いの後、一時の安らぎ
魔響ジャームが出現し、出動した小清水詩織、陽炎律華、朝霧声奈の3人。しかし、この日の敵戦力は大したことはなく、あっという間に戦闘は終了してしまう。折角時間が余ったのだから少しくらい遊んで帰ろうということになり、街中、カラオケやゲームセンターなどのある通りに3人は向かう。普段とはまた違った楽しい時間を過ごすことになる。
選択可能PC:小清水詩織、陽炎律華、朝霧声奈
GM:カラオケ回です。〈芸術:歌唱〉の技能を使ってもらう貴重なチャンス!
小清水詩織:あそべあそべ!
朝霧 声奈:まさに日常回!
陽炎 律華:定番ね……
GM:⑦ハルモニア女学院のクリスマス
12月24日。世間はすっかりクリスマスムードだ。この女学院でもそれは例外ではない。同級生の本名渚の提案により寮でクリスマスパーティーを開くことになり、小清水詩織、陽炎律華、朝霧声奈の3人はプレゼント交換のためにクリスマスプレゼントを買ってくるようにと言われパーティーに招かれた。暖かいクリスマスの夜が始まる。
選択可能PC:小清水詩織、陽炎律華、朝霧声奈
陽炎 律華:季節モノね。
GM:やっと3人娘の出番が。既に時期を外れたクリスマス回です。
小清水詩織:クリスマスダー!
朝霧 声奈:プレゼント交換!個性が出る!
GM:みんなにプレゼントを決めてもらって、ダイスで誰のところにどのプレゼントがいくか決めたりすると面白いかなあと思っています。
GM:⑧お料理事変
食糧の供給が途絶えた。魔響ジャームを倒したのはいいものの、その被害によりいつも学園の寮食を作っている業者が来られなくなってしまったのだ。幸いにも材料だけはたっぷりとある。こうなったら料理対決をするしかない。同行していた朝霧声奈も巻き込みつつ熱い料理バトルの幕は上がった。
選択可能PC:小清水詩織、陽炎律華、朝霧声奈
GM:料理対決回です。誰も持ってすらいない〈芸術:料理〉を使ってもらいます。
朝霧 声奈:バトル!?
小清水詩織:何故対決を・・・
GM:なぜなのでしょう……。
陽炎 律華:ノリと勢い?
GM:素直に外食すればいいのに。
GM:⑨海辺のバカンス
特訓がてら海に行こう。そう言い出したのは誰だったろうか。あれよあれよという間に話はまとまり、海へとやってきた。マネージャー兼UGNエージェントの緒方紬は付き添うことにはなったが、大人たちの目もなく羽目を外すことができるバカンスである。まあ、俗に言う水着回というやつだ。たっぷり楽しもう。
選択可能PC:小清水詩織、陽炎律華、朝霧声奈
GM:水着回です。
朝霧 声奈:ドン!バン!デーン!のSEで3回パンする奴。
GM:特訓はするかもしれないし、しないかもしれません。
陽炎 律華:だいたいサウンドトラックが他の番組と似てるやつね。
GM:もはや何の説明もいらない。
GM:⑩任意選択
夢の中では何だって自由だ。どんな場所、時間、状況だろうと思うままに作り出すことができる。PLの任意でシチュエーションや登場するキャラクターを決定してよい。そのためにはGMも最大限協力を惜しまないだろう。ただし地上波で放送できなさそうなものに関しては要相談。
選択可能PC:小清水詩織、陽炎律華、朝霧声奈
小清水詩織:水着回と戦闘が一緒になったせいで担当者が怒られたりする
GM:自由選択科目です。
朝霧 声奈:自由……素敵な響き……
GM:なんか設定してあるハンドアウト以外でやりたいことがある人はどんどん提案してください。
GM:というわけで、ハンドアウトは以上。
GM:あとは順番にやりたいものを選択してもらいましょう。
GM:では、全員1d100を振るがいい!
陽炎 律華:1d100
DoubleCross : (1D100) → 12
小清水詩織:1d100
DoubleCross : (1D100) → 12
朝霧 声奈:1d100 えい!
DoubleCross : (1D100) → 74
小清水詩織:なかよし!!
陽炎 律華:……一緒か。じゃ、詩織に譲ろう。
GM:大きい順に選択権が与えられ……なんで1d100でダブるかな!?
陽炎 律華:エン……かな。
GM:怨……。
朝霧 声奈:\。
GM:じゃあ、順番は声奈さん→詩織ちゃん→律華ちゃんとなりました。
朝霧 声奈:なんとッ
朝霧 声奈:ど、どれにしよう
GM:まず、声奈さんはやりたいハンドアウトを選んでください。
GM:存分に悩むがいい。
朝霧 声奈:英雄王みたいな仰り方を!
朝霧 声奈:6か8……かな
朝霧 声奈:1d2
DoubleCross : (1D2) → 1
朝霧 声奈:6のカラオケで!
GM:では、カラオケ回で!
小清水詩織:カラオケだ!
GM:『Interlude:いつかあった日常』
GM:【SIDE:朝霧声奈――戦いの後、一時の安らぎ――】
GM:というわけで、侵蝕率の上昇はありませんが一応シーンプレイヤーは声奈さん。
GM:他の2人も登場となります。
朝霧 声奈:はい!
小清水詩織:いえす!
GM:噴煙の上がる中、キミたちの目の前でステンドグラス状の破片が散り、魔響ジャームたちが消滅していく。
GM:今回の戦いは意外なほどに呆気無く勝利することができた。……これも日頃の特訓の賜物、かもしれない。
獅子神征一郎:『ご苦労だった、お前たち。敵戦力は全て消滅した』通信機越しに声が聞こえる。
朝霧 声奈:「お疲れ様……怪我なんかしていない?」詩織の肩に手を置く。
小清水詩織:「あ、うん、私は全然大丈夫です!」
陽炎 律華:「……ふう」
陽炎 律華:少し離れて戦闘していたのが戻ってくる。周囲巻き込むからね……
獅子神征一郎:『敵さんもいつもこのぐらい戦いやすい襲撃の仕方をしてくれるといいんだがな。あとは各自帰投してくれ』
朝霧 声奈:「そう、よかった……」
小清水詩織:「了解しました!」
獅子神征一郎:『……まあ、たまには少しぐらい遊んで帰ってもいいんじゃないか?それじゃあ』通信が切れる。
朝霧 声奈:「了解。……遊ぶ、って言っても……」
小清水詩織:「遊び……ふむふむ」律華と目を合わせる
陽炎 律華:「……相変わらず、単刀直入にすぎる人」
陽炎 律華:「……割引券。使用期限が明日」頷く。
朝霧 声奈:「え、何?」
小清水詩織:「声奈さん!カラオケ!行きましょう!!」
朝霧 声奈:「か、カラオケ?」
陽炎 律華:「そういうことで。ああ、大丈夫。学校の方は問題ないから」
朝霧 声奈:「そんな急に言われても、こ……心の準備が……」
陽炎 律華:「…………」詩織に目配せ。
小清水詩織:「心の準備は行ってからでも出来ますよ!」
朝霧 声奈:「え、え、それってつまり」
陽炎 律華:「行(ゆ)こう」
陽炎 律華:さっさとギア除装している。
小清水詩織:「いざ!です!」
朝霧 声奈:「ちょ、ちょっと……!」あわててギアを解除する。嫌なわけではないのだ。
GM:では、声奈さんはそうして2人に連れられてカラオケ店へとやってくる。
GM:照明の暗い、個室。慣れていない空間。目の前にはマイクと曲選択用の端末がある。
小清水詩織:「ふふふー」
小清水詩織:「カラオケ、久しぶりです!」
朝霧 声奈:「来てしまったのね……カラオケ……」
陽炎 律華:「詩織はオレンジジュースでいいとして、声奈は?」
朝霧 声奈:「えっと、お水で……」
朝霧 声奈:そわそわしながら、とりあえずマイクを手にとってみる。
陽炎 律華:リモコンを声奈の手元に。
朝霧 声奈:「え……私から?」
陽炎 律華:「やる気でしょ?」
小清水詩織:「やっぱり声奈さんの歌、聞いてみたいです!」
朝霧 声奈:手にとったマイクと、二人の顔を交互に見る。
陽炎 律華:頷く。
朝霧 声奈:「……そうね。ずっと、楽しそうだと思ってたから」
朝霧 声奈:「それじゃ、一番手は私から!」そう言ってリモコンを操作。
朝霧 声奈:選曲は少し昔のアニメソング。音楽をテーマにした作品のものだ。
朝霧 声奈:「こういうの、一度やってみたかったんだ」
小清水詩織:「わくわく」
GM:どれだけ上手く歌うことができるか判定する場合は〈芸術:歌唱〉です。侵蝕率ボーナスは本セッションの現在のものを使うとよいでしょう。
朝霧 声奈:ボーナス1個入ってる!
朝霧 声奈:それでは歌わせていただきます!
朝霧 声奈:4dx+3
DoubleCross : (4R10+3[10]) → 9[1,3,6,9]+3 → 12
GM:さすがに高い!
GM:プロの歌手だけあって音程も抑揚も完璧に歌い上げることができるだろう。
朝霧 声奈:最初は少し緊張していたものの、サビに入る頃には熱唱。
朝霧 声奈:最後は余韻を残すように歌い上げ――
朝霧 声奈:「――ふぅ。少しはしゃいじゃった、かな」
朝霧 声奈:マイクを置いて照れ笑い。
小清水詩織:「わーっ!やっぱりすごく上手です!!」
陽炎 律華:拍手。
朝霧 声奈:「あなたたちにそう言われると、なんだか照れるな。ファンの皆に言われるのとは違う感じ」
朝霧 声奈:「さて。それじゃ、次は」律華にリモコンを渡す。
朝霧 声奈:「戦場ばかりで歌うんじゃない、あなたの歌声も聞きたいな」
陽炎 律華:「承知」慣れた様子で選曲。
小清水詩織:「律華ー!がんばってくださいー!」
陽炎 律華:やけに静かなポップス――というか、演歌とポップスの中間のような。
GM:では、曲が決まったらいつでも判定をどうぞ。
陽炎 律華:3dx10+2
DoubleCross : (3R10+2[10]) → 8[2,4,8]+2 → 10
陽炎 律華:声楽科の面目はたったかな……中○みゆ○のカップリング盤。
GM:その達成値なら少しぐらい難しい曲であってもかなり上手で綺麗に歌うことができるだろう。
陽炎 律華:悲しいのか前向きなのかわからない歌詞の一曲を、あまり表情を変えないまま、それでも力を込めて歌い切る。
陽炎 律華:「ふぅ」息をついて、ソファに腰を下ろす。
朝霧 声奈:ぱちぱち拍手で迎える。
小清水詩織:「律華……上手い……!」
陽炎 律華:「お粗末様。ということで、はい」詩織にリモコンをパス。
朝霧 声奈:「いつもとは違う歌声……聴けてよかった」
小清水詩織:「よし!小清水詩織、歌います!」
朝霧 声奈:「すごい気合」やや苦笑しながら。
陽炎 律華:「いつもこうだから」
陽炎 律華:「詩織でしょ?」
朝霧 声奈:「まごうことなく、その通りね」
小清水詩織:その曲は……間違いなく、聞き覚えのある曲だ
小清水詩織:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 10[3,10]+10[10]+10[10]+2[2] → 32
小清水詩織:!?
朝霧 声奈:!?
GM:32!?
小清水詩織:詩織は、歌い始める
小清水詩織:「……天がこぼした一粒の涙 星が産声を上げた夜 僕らの神話が始まった瞬間-とき-」
小清水詩織:「響く悲しみのDistortion 初めて知った胸の痛み 軋む魂が叫んだ嘆きの歌」
陽炎 律華:完璧……だね。
朝霧 声奈:驚いたように目を見開き、そのまま聞き惚れる。
GM:その達成値だともはやプロ以上。歌を歌っていた本人よりも上手いかもしれない。そう思えるほどに心のこもった歌だ。それとも、そう思わせるほどに何度も聞き、練習したのかもしれない。
小清水詩織:小清水詩織は、そのまま……そう、彼女が初めて聞いた朝霧声奈の歌を歌いきった
陽炎 律華:笑うように目を細めて、余韻に浸っている詩織……ではなくて、声奈を見る。
朝霧 声奈:「……」歌が終わっても、まだうっとりとしている。
小清水詩織:「……えへへ、本人の前で差し出がましい事を致しました……でも、やっぱり歌いたかったんです。この歌を」
朝霧 声奈:「……素敵な歌をありがとう。敵わないな、詩織には」
陽炎 律華:「……勝ってもらわないと困る。まだまだ」
陽炎 律華:「私達の目標なんだから。ねえ、詩織」
小清水詩織:「はい!」その声はマイクに反射して思いのほか大きな声になる「あわわ……えへへ」
陽炎 律華:「うっかりしすぎ」笑顔を作る。
朝霧 声奈:「ふふ……」
朝霧 声奈:「……目標、か。それなら、二人の視線の先に、恥ずかしい姿は晒せないな」
朝霧 声奈:「まずはお返しに、本家本元の歌を聴かせてあげる」そう言って、リモコンを手に取り同じ曲を入れる。
GM:3人はそれからももうしばらく、戦いのためでなく自分たちの安らぎのために思い思いの歌を歌い、楽しんだ。
GM:『Interlude:いつかあった日常』
GM:【SIDE:朝霧声奈――戦いの後、一時の安らぎ――】
GM:【FIN】
GM:さあ、それでは次は詩織ちゃんの番です。
GM:好きなハンドアウトを選ぶとよいでしょう。
小清水詩織:どうしようかな・・・!
小清水詩織:よし!お料理事変やりましょう!
GM:料理対決!
GM:では、それでいきましょう!
陽炎 律華:料理ね……
GM:『Interlude:いつかあった日常』
GM:【SIDE:小清水詩織――お料理事変――】
本名渚:「と、いうわけで!第一回ハルモニア女学院クッキングバトルを開催するー!」
陽炎 律華:「おー」エプロンに三角巾で拍手。
GM:寮の食堂にある厨房で本名渚の大きな声が響く。
小清水詩織:「くっきんぐばとる!」
本名渚:「ゲストは世界的ミュージシャンの朝霧声奈さんです。よろしくお願いします」ぺこり。
小清水詩織:「お腹が鳴りますね!じゃなかった、腕が鳴りますね!」
朝霧 声奈:「はい、よろしくお願い……」
朝霧 声奈:「……って、ええ!?」お玉片手に驚愕。
田中ひかり:「な、なんで急にいつも食堂のおばさんが来られなくなったからって、料理対決になるんですかー!?」
本名渚:「そっちの方が面白そうだからだ!決まってるだろ!」
野上穂乃果:「ワンダーだ。実にワンダーだ」
陽炎 律華:「材料は生物(なまもの)でしょう。ほっておくと傷むから」
本名渚:「そうそう。とりあえず今日の分の食材は使っていいって許可は取ったし」
本名渚:「そうなればあとは楽しむだけでしょう!」
田中ひかり:「じ、自由すぎます……」
朝霧 声奈:「これが学園生活……私の想像を軽く超えてくるッ!」
野上穂乃果:「いや、ボクもこんなことは極めて稀だと認識している」
本名渚:「材料は……卵に玉ねぎ、それからお肉……割りとなんでもあるな。みんな何食べたい?」
小清水詩織:「やはりやきそばではないでしょうか!」
陽炎 律華:「まず焼きそば。一品だけだと寂しいな」
田中ひかり:「せ、声奈さんは好きな食べ物とかないんですか!?」
朝霧 声奈:「私は……ビーフシチューが好き、かな」
本名渚:「お、汁物!いいんじゃないですか?」
陽炎 律華:「ではビーフシチュー」
食堂のホワイトボードに書いていく。
本名渚:「それじゃあ、クッキングバトルのお題は焼きそばとビーフシチューに決定!」
小清水詩織:「ビーフシチューも大好きです!!」
野上穂乃果:「……少し取り合わせが悪くないかい?」
田中ひかり:「声奈さんの好物にケチを付けるつもりですか!!?」
野上穂乃果:「い、いや、そんなつもりは……」
朝霧 声奈:「わ、私は別に他のものでも」
陽炎 律華:「そこはそれで、なんとかなると思う」
陽炎 律華:「……なんとかできるといい」
本名渚:「えー、こうして議論を進めている間にも我々のお腹はどんどん空いていきます」
小清水詩織:「そうですよ!私達のお腹は待ってはくれないんですよ!!」
陽炎 律華:「食材はすでに厨房に用意万端整っている」
野上穂乃果:「キミ、準備がいいな」
朝霧 声奈:「いつの間に……!」
本名渚:「そう、それでは早速調理開始なのです!審査員のあたしはここでスタンバイしておりますので、どうか頑張ってください!」
小清水詩織:「やりますよ!!」
陽炎 律華:「箱開けるだけだったからね。容易だった。……それじゃ、始めようか」
朝霧 声奈:「やるからには、本気で行くわ……!」
田中ひかり:「あーん、家庭的な声奈さんも素敵です!」
野上穂乃果:「あれはどちらかというと戦闘的というのではないだろうか」
GM:というわけで、順番に判定をしてもらいましょう。判定は〈芸術:料理〉かもしくはそれ以外の使えそうな技能を自己申告でもいいよ。
陽炎 律華:それでは張り切っている声奈から。
朝霧 声奈:技能はなくてもそこそこ感覚があるから!
朝霧 声奈:4dx10
DoubleCross : (4R10[10]) → 4[1,3,3,4] → 4
朝霧 声奈:おおう……
陽炎 律華:……。うん。
小清水詩織:ちょっと空回りしちゃいましたね・・・
GM:うん。食べれないことはないですが、決して美味しいと言えるような出来のものは完成しないでしょう。
朝霧 声奈:「えっと……焼きそばの味付けは……確か甘くて、少ししょっぱくて、黒くて……」
陽炎 律華:「……これ、黒蜜……?」
朝霧 声奈:砂糖、ケチャップ、醤油などを取り出している。
朝霧 声奈:「……それは使わない?」
小清水詩織:「焼きそばに黒蜜……どうでしょう……逆に新しい……?」
本名渚:「おおっと、対戦相手にヒントを出すのは反則ですよ、詩織選手!律華選手!」
朝霧 声奈:「逆ッ……!?」
野上穂乃果:「いや、美味しいものを作らせようよ」
朝霧 声奈:そんなこんなで。見た目だけはとても焼きそばらしい焼きそばが出来上がった……。
陽炎 律華:「まあいい。いざとなれば渚に食べさせよう」
陽炎 律華:振ってみるか。
野上穂乃果:「それじゃあ、まずは特別ゲストの声奈さんの料理から!完成したものをみんなでいただきましょう!」
GM:では、律華さん、判定どうぞ!
GM:素振りしてもいいし、何か別の手を使うなら他の技能で振ってもいい。
陽炎 律華:OK
陽炎 律華:といっても、まあ、ここは振る。
陽炎 律華:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 9[1,1,9] → 9
GM:お、いい感じ。
陽炎 律華:まあ、普通に、それなりに……か。黙々と後ろでシチューを煮ている。ルーさえあればなんとかなる。
GM:危なげなく普通によく出来た料理が出来上がることでしょう。
小清水詩織:「わぁ……律華は流石だなあ……」
朝霧 声奈:「いい匂い……」
陽炎 律華:「……詩織は?」
三角巾を解きながら。
小清水詩織:私が持っているイージーエフェクト・・・環境適応!これで・・・これで・・・これでなにをするんだ・・・?
小清水詩織:普通に振ります……
GM:普通……
小清水詩織:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 4[4,4] → 4
小清水詩織:うん・・・
朝霧 声奈:仲間。
GM:ええっと、声奈さんと同じ達成値ですね。
小清水詩織:「……黒蜜……」
GM:食べてみると決して美味しいとは言えないものなのかもしれませんが、一応の完成を見ることでしょう。
小清水詩織:「……できました!!」
本名渚:「よし、それでは全ての料理が完成したようです!完成したものをみんなでいただきましょう!」
田中ひかり:「じゃ、じゃあ、まずは声奈さんの作った料理からですね!」
陽炎 律華:「……。……これは」
本名渚:「皆さん、箸を取って!待ちに待ったご飯だぜい!」
小清水詩織:「いただきます!!」
陽炎 律華:「いただきます」
朝霧 声奈:「いただきます……!」
野上穂乃果:「いただきます」
田中ひかり:「きっとほっぺたが落ち、舌がとろけるほど美味しいに違いありません!」
田中ひかり:「…………」
陽炎 律華:「……炭水化物の味がする」
朝霧 声奈:「……」焼きそばを一口食べる。咀嚼する。
小清水詩織:「もぐもぐもぐもぐ」
朝霧 声奈:咀嚼する。咀嚼する。……咀嚼する。
朝霧 声奈:「うう……(の、飲み込めない……体が拒否してる……)」
野上穂乃果:「……調味料の味はどこに行ったのだろう」
田中ひかり:「う、うん。美味しいです、声奈さん。すごく美味しい」ぎこちない笑み。
朝霧 声奈:もぐもぐし続けて、ようやくごっくん。
小清水詩織:「大丈夫です!ちゃんと食べれますから!」
朝霧 声奈:「私は……また、何にも辿りつけなかった……」
朝霧 声奈:「善にも悪にも焼きそばにも……ッ!」
本名渚:「いやいや、落ち込みすぎだから!?」
田中ひかり:「美味しいです!美味しい!あ、あれ、なんだか涙が……」
陽炎 律華:「まあ、想像していたよりは……じゃあ、次、詩織の行ってみよう」
小清水詩織:「はい!私、やきそばとビーフシチューに隠し味をいれてみたんです!!」
本名渚:「お、いいじゃん!隠し味!」
朝霧 声奈:「それは、期待が膨らむわ」
陽炎 律華:「……食べてから聞いたほうがいいね」
陽炎 律華:「いただきます」何かを既に察しているような、目がこう、太い横線になってる顔で。
本名渚:「いやー、ここまで自信満々に言うからには大丈夫でしょ」
朝霧 声奈:「いただきますっ」わくわくにこにこ。
野上穂乃果:「いや、ボクは律華の直感を信じるね」恐る恐る。
田中ひかり:「いただきますっ!」
小清水詩織:その味は……甘い
本名渚:「テメー、焼きそばとビーフシチューに何入れた!?」口元を押さえながら詩織に掴みかかる。
小清水詩織:「黒蜜!です!」
小清水詩織:ドヤ顔!
陽炎 律華:「……童話的な味がする」
朝霧 声奈:「っ……」口に入れた瞬間、笑顔のまま完全に固まる。
野上穂乃果:「この味はグルコースを舐めた時に近いな」
陽炎 律華:「いつもこういう感じになる」
陽炎 律華:「お茶、要る?」
本名渚:「隠し味だろ!?隠せよ!全然隠れてねえんだよ!」
小清水詩織:「意外とアリだと思うんですけどね……」もぐもぐ
朝霧 声奈:こくこく頷く。お茶を受け取り、口の中のものを噛まずに飲み込む。
田中ひかり:「……せ、声奈さん?大丈夫ですか?」
朝霧 声奈:「……何にでも全力が過ぎるのも、考えもの……だな……」
陽炎 律華:ある意味慣れた様子でもぐもぐと食べている。
陽炎 律華:「詩織だから……」
本名渚:「オラ!自分で食べてみた感想はどうだ!?」
小清水詩織:「ちょっと甘すぎましたかね……食べれなくはないと思うんですけど……」とぼけた顔で首をひねる
野上穂乃果:「律華の直感通りだった」
陽炎 律華:「直感というか、経験則」
田中ひかり:「……次、いきましょうか」
本名渚:「最後は律華の料理だな」
陽炎 律華:「シチューだけ。まあ、麺を添えたら食事になる」
朝霧 声奈:「見た目は普通……香りも……」恐る恐るにおいを嗅いでいる。
小清水詩織:「いただきまーす!」
本名渚:「二度あることは三度あると言うからな。あたしは警戒するぜ!」
陽炎 律華:ごくごく普通のブラウンソースのシチューに、コーヒーフレッシュを垂らしながら。
陽炎 律華:「じゃあ、渚には小盛りで」淡々と。
本名渚:「あ、嘘です!食べます!美味しくいただきますから!」
野上穂乃果:「……コーヒーフレッシュ。それも隠し味かい?」
陽炎 律華:「箱に書いてある。"生クリームがないときはコーヒーフレッシュを垂らすと美味しく召し上がれます"」
小清水詩織:「もぐもぐ……美味しいです律華!」
野上穂乃果:「へえ、そいつは知らなかった。化学の専門書にも書いていない」
田中ひかり:「え、美味しいですか?私も食べます!」
朝霧 声奈:「な、なら私も。いただきます……」ゆっくりと一口。
本名渚:「うん。なんかこう、癒される味だ。料理ってこういうものだよな」
朝霧 声奈:「……ビーフシチューの味がする……!」
小清水詩織:「うん、やっぱりビーフシチューってこういうものですよね!」
本名渚:「いや、声奈さん、そりゃビーフシチューですからね?」
陽炎 律華:「ビーフシチューのルーを使ってるから」
陽炎 律華:ということで、反動か早々に食べ終えた声奈、快調に食べ終わった詩織、
陽炎 律華:少し遅れて平らげた穂乃果、ひかりとおかわりを注いで。
本名渚:「はー、喰った喰った」
小清水詩織:「うーん、やっぱり黒蜜は失敗だったんですかね……?」
朝霧 声奈:「ルーに、焼きそばソース……便利なものだな……」
陽炎 律華:「かなり好みが分かれると思う……」
田中ひかり:「失礼ですけど、声奈さん、今まで料理をしたことは……?」
朝霧 声奈:「私は……外食したり、人に作ってもらったりばかりで……」
陽炎 律華:「……気長に覚えればいい。先は長い」
朝霧 声奈:「……はい、がんばります、先生」
小清水詩織:「私も手伝います!」
本名渚:「不肖の弟子をよろしくお願いします、先生」
野上穂乃果:「ボクからも」
田中ひかり:「先生!」
陽炎 律華:「とりあえず、マニュアルを読んだんだ」棒読み。
GM:こうして後にお料理事変と呼ばれることになる戦いは幕を閉じた。
本名渚:「あれ、料理バトルどこいった!?」
GM:『Interlude:いつかあった日常』
GM:【SIDE:小清水詩織――お料理事変――】
GM:【FIN】
GM:さて、それでは最後に律華ちゃんの番です。
GM:好きなハンドアウトを選択してください。
陽炎 律華:(5)。季節ものということでお正月。
GM:では、お正月企画!
GM:『Interlude:いつかあった日常』
GM:【SIDE:陽炎律華――遺産使いと正月――】
GM:1月1日。元日。
GM:一年の計は元旦にあり、という獅子神支部長の発言により3人は初詣にやってくることになった。
GM:肌寒い冬の日。市内にある大きな神社はそれなりに人で賑わっている。
小清水詩織:「初詣ですか……あんまりしたことないです」
陽炎 律華:「……それにしても、どこから仕入れてきたんだか。この晴れ着」
陽炎 律華:濃い灰の地に金の糸車の図案。どう考えても普通に売ってるものではないと思うんだけど。
朝霧 声奈:「こんな人混みだと、かえって目立たないものかな」変装眼鏡にそっと手を当てながら。
小清水詩織:白地に青い鳥が描かれている晴れ着だ
朝霧 声奈:黒地に小槌の図案が描かれた晴れ着。なかなか見つかるものではない。
GM:神社では横手の方に御神籤やお守りを頒布する場がある。
陽炎 律華:「……御神籤を引いて。参拝して、甘酒を貰って帰る」
小清水詩織:「そういうものなんですね……なんだかわくわくします!」
GM:正面の本殿ではお賽銭箱が置かれ、初詣客が列を作っている。
陽炎 律華:「そういうもの。……そういえば、お正月あたりは、あんまり会えてなかったね。詩織」
陽炎 律華:「あの六角形の柱みたいなのを振る」声奈に説明しつつ、御神籤を振って…
陽炎 律華:choice[大吉,中吉,末吉,吉,凶,大凶]
DoubleCross : (CHOICE[大吉,中吉,末吉,吉,凶,大凶]) → 末吉
陽炎 律華:「……こういう感じで。"待ち人、待つがいずれ来る"か」
朝霧 声奈:「それぐらいは、知ってますとも……実際にやるのは初めてだけど」
小清水詩織:「なるほどなるほど……!」
朝霧 声奈:「待ち人、誰を待ってるの?」
陽炎 律華:「……まあ、秘密、ということで」
小清水詩織:「秘密かぁー……」
小清水詩織:「とりあえず私も占ってみようっと!」
朝霧 声奈:「ふふ。それじゃ、次は私かな」
小清水詩織:「あ!じゃあ声奈さん先どうぞ!」
朝霧 声奈:「同時に引いて比べてみる?」
小清水詩織:「そうしましょう!」
朝霧 声奈:そんなわけで、御神籤を振って
朝霧 声奈:CHOICE[大吉,中吉,末吉,小吉,吉,凶,大凶]
DoubleCross : (CHOICE[大吉,中吉,末吉,小吉,吉,凶,大凶]) → 小吉
小清水詩織:CHOICE[大吉,中吉,末吉,小吉,吉,凶,大凶]
DoubleCross : (CHOICE[大吉,中吉,末吉,小吉,吉,凶,大凶]) → 凶
小清水詩織:「うあー!凶だぁー!」
朝霧 声奈:「小吉……悪くはない、かな?」
陽炎 律華:「……というのを、ああやって枝に結ぶ。そうすると、悪い運は消えて、いい運は現実になる、らしい」
小清水詩織:「それでは結ばなくては……!!」
陽炎 律華:指をさすと、いい感じの高さの枝に色々と結んである。
朝霧 声奈:「失せ物、思いがけず見つかる。商売……なるほど……」
小清水詩織:「ううー……波乱の予感かあ……」
陽炎 律華:「……声奈や、私がいるから。波乱含みであれ、切り抜ける」
小清水詩織:「……そうですよね!」
朝霧 声奈:「そうそう。一人じゃないんだから」
小清水詩織:「……はい!そうとなればこんなの早く結んじゃいましょう!」
朝霧 声奈:「こうして……はい」自分の御神籤を木に結びつける。
小清水詩織:「えいしょ……っと!」結ぶ!
陽炎 律華:枝ぶりの先に結びつけて、軽く手で触れてから。
陽炎 律華:「……あとはお参りで。手水場が……あー。混んでる。略式にしようか」
GM:御神籤を引いたりしているうちに、本殿の方の列だけは少しずつ空いてきているようだ。
小清水詩織:「それじゃあお参りですね!」
GM:お賽銭をして、お参りするだけならスムーズに行けそうだ。
朝霧 声奈:「お参り、お参り……神様にお願いごとをするんでしょ?」
陽炎 律華:「そう。……一年の計は――」
小清水詩織:「元旦にあり!ですね!」
陽炎 律華:「そういうこと」笑顔を作る。
朝霧 声奈:「なるほど」
陽炎 律華:「……空いたかな。行こう」
小清水詩織:「はい!」
朝霧 声奈:少し人混みを気にしながら、律華についていく。
陽炎 律華:二礼、二拍手、一礼。からんからん、と、鐘が鳴る。
陽炎 律華:「……口に出さなくていいからね?」
小清水詩織:「そ、そうなんですか!」
朝霧 声奈:「……なるほど」
小清水詩織:真似をして二礼、二拍手、一礼。
朝霧 声奈:同じように礼をして、願い事。この平穏が続くように、と考えて、それを打ち消す。
朝霧 声奈:この友人たちの平穏が続くために、超えなければならない波乱がある。だから。
朝霧 声奈:私に、カルマを乗り越える勇気と力を。そう願った。
陽炎 律華:「(……詩織が、幸せでありますように)」
陽炎 律華:声奈がいる。渚、穂乃果、ひかりもいる。みんながいる。だから大丈夫だ。いまの状況を解決できれば。
陽炎 律華:何も、心配することはない。あの女は、必ずやってくる。そうしたら……なんとしてでも。
陽炎 律華:どうか、その日常が終わりませんように。
小清水詩織:「(……私は……もっと、人の手を取って助けたいです。いろいろ怖いこともあるけれど……私にとっては……)」律華と声奈を横目で見る
小清水詩織:「(どうか、声奈さんを、律華を……みんなを、助けていけますように)」
小清水詩織:「(……私は、それで……)」胸のあたりの服をぎゅっと握って
小清水詩織:そこまで考えて、詩織は礼をやめる
小清水詩織:「……えへへ、お願い事、叶うといいですよね!」
陽炎 律華:「……うん」
朝霧 声奈:「……きっと、叶う。前に向かって進んでいれば」
陽炎 律華:口元に持って行った両手に、白い息を吐いて。
陽炎 律華:「……さ。甘酒を貰って帰ろう。覿面に温まるから」
小清水詩織:「わぁ、甘酒!!」
陽炎 律華:「甘いやつ」
朝霧 声奈:「楽しみだわ」白い息を吐いて微笑む。
小清水詩織:「行きましょう、声奈さん、律華!」
陽炎 律華:「あ、晴れ着で走ったら……」
小清水詩織:「わ、た、った、った……え、えへへ」転びそうになるがなんとかバランスを取り直す
朝霧 声奈:「危なっかしいな、もう」苦笑しながら後についていく。
陽炎 律華:「……ん」
陽炎 律華:振り返ると、甍の向こうに、朝方の青い空がある。
陽炎 律華:「……へっちゃらです。だね」
陽炎 律華:小走りに二人について行く。
GM:『Interlude:いつかあった日常』
GM:【SIDE:陽炎律華――遺産使いと正月――】
GM:【FIN】
GM:では、最後に前回のミドルフェイズから続くマスターシーンをやって終わりにしたいと思います。
GM:灯りの消えた寮室のベッドで並んで眠る詩織、律華、声奈の3人。
GM:オペレーティングルームのモニターに映し出されているその寝顔を、テレーズ・ブルムは険しい表情で見つめている。
GM:支部内のこのオペレーティングルームは彼女のためだけに設けられたものなのか、他の支部員の姿はない。
テレーズ・ブルム:「3人ともいったいどんな夢を見ているのかしらね」
GM:テレーズは端末を操作しながら呟く。
テレーズ・ブルム:「……衛星とのリンクをシャットダウン」
GM:AIがそれに応答し、衛星軌道上から小清水詩織へと狙いを定めていた巨大な砲塔が兵器の内部へと格納されていく。
テレーズ・ブルム:「こんなものがメギドの火だなんて、悪い冗談に過ぎるわ。……出番のないことを祈りましょう」
GM:テレーズは衛星兵器の停止を確認するとオペレーティングルームの灯りを落とす。
GM:暗闇の中、優しい声で少女が囁いた。
テレーズ・ブルム:「おやすみなさい。せめて今だけでも良い夢を」
GM:マスターシーン終了。
GM:前回はキミたちがお風呂に入ったりお泊り会をしたところまででしたね。
GM:次のシーンからは調査パートに入っていきます。
GM:シーンプレイヤーは声奈さん。
朝霧 声奈:1d10+61
DoubleCross : (1D10+61) → 9[9]+61 → 70
GM:他にも情報収集をしたい人はシーンに登場するとよいでしょう。
小清水詩織:情報収集弱者だけど出るしかない
小清水詩織:58+1d10
DoubleCross : (58+1D10) → 58+2[2] → 60
陽炎 律華:1d10+67 出ておこうかな。
DoubleCross : (1D10+67) → 2[2]+67 → 69
GM:では、軽くシーンの描写から。
GM:ハルモニア学園の寮室に泊まり、眠りについた朝霧声奈。
GM:キミが目を覚ますと両脇では詩織と律華がすやすやと眠っている。
GM:窓からは朝の眩しい日差しが差し込みつつある。
朝霧 声奈:二人を起こさないようにそっと身を起こす。
小清水詩織:「もう食べれないですよ……むにゃ……」
朝霧 声奈:安らかな寝息を立てている彼女たちを見て、微笑ましいような、少しむず痒いような気分。
朝霧 声奈:こんな風に目覚めるのはいつ以来だろう、なんてことをぼんやり考えています。
GM:では、そこで声奈さんの携帯電話が鳴る。
GM:発信者はマネージャーの緒方紬だ。
朝霧 声奈:慌てて取ります、着信音で起こさないように。「もしもし……どうしたの、こんな早くに?」
緒方紬:「おはようございます、声奈さん」
緒方紬:「いえ、昨夜はお部屋の方には戻られていないようでしたので、少し心配になりまして」
朝霧 声奈:「ああ、昨日は……詩織と律華と、一緒にいたから。ごめんなさい」
朝霧 声奈:×昨日は→○昨夜は
緒方紬:「ああ、そうなのですか。何事もなかったのでしたら、いいのです」
緒方紬:「ご友人と過ごす時間というのも大切ですからね」感情の動きが少ない声で言う。
朝霧 声奈:「……怒ってる?」少し心配になる。
緒方紬:「私が、ですか?いえ、そんなことは決して。……すみません、私はどうも喋り方で誤解を受けやすいようで」
朝霧 声奈:「そう……なら、よかった。心配してくれてありがとう」
緒方紬:それでは、今日からはUGNの方でも本格的に調査に動き出すそうですので、声奈さんもよろしくお願いします」
朝霧 声奈:「ええ、一刻も早くカルマを捕まえないと……」
朝霧 声奈:表の仕事についてもいくつか話して、電話を切る。
陽炎 律華:横になったままじっと見ていた私と目が合う。
陽炎 律華:「……おはよう。声奈」
朝霧 声奈:「おはよう、律華……起こしちゃった?」
陽炎 律華:「いつもこの時間には起きてる。……きのうははしゃぎすぎた、のかも」
陽炎 律華:布団がめくれないように体を起こす。
小清水詩織:「……むにゃ……」
陽炎 律華:「詩織。朝だよ」
小清水詩織:「ん、んー……ふぁあ……おはようございます、律華……声奈さん……」
朝霧 声奈:「そう。私もだいぶ、はしゃいじゃったかな……」
朝霧 声奈:「おはよう。……ふふ」
陽炎 律華:「……制服を着てもらって。で、私と詩織の分の診断書も用意してもらってあるから」
朝霧 声奈:「そうか、制服……」今いる場所に思い至る。
朝霧 声奈:「それじゃ、急いで着替えるわ。行動開始」
陽炎 律華:「了解。詩織も着替えて」
陽炎 律華:パジャマを引っこ抜いて。新しいシャツを渡して。
小清水詩織:「むに……はいー……」もそもそ着替える
GM:では、キミたちが揃って学生服へと着替えたところで情報収集へと移りましょう。
GM:情報収集項目は今のところ以下の3つです。
GM:・“カルマ”について〈情報:UGN〉難易度7
GM:・N市での行方不明事件について〈情報:噂話〉〈情報:ウェブ〉難易度6
GM:・10年前の事件について〈情報:噂話〉〈情報:UGN〉難易度7
朝霧 声奈:技能的には行方不明事件かな……
GM:判定に成功すれば情報が得られるという仕組みです。
小清水詩織:噂話ならいける・・・
GM:ちなみに今回はPLの人数も少ないことだし、演出も交えながら情報を公開していく方式でいこうかと思っています。
GM:というわけで判定をしたい人からどうぞ。
小清水詩織:では行方不明事件について
小清水詩織:噂話で!
小清水詩織:4dx+1=>6
DoubleCross : (4R10+1[10]>=6) → 10[1,4,10,10]+8[7,8]+1 → 19 → 成功
小清水詩織:無駄に回った!
GM:おっと、大成功だ。
陽炎 律華:さすが。
朝霧 声奈:女子高生ネットワーク。
GM:では、噂話なので性懲りもなく友人連中でも出そうかな。
GM:キミが街中で調査をしているとばったりと本名渚に出くわす。
本名渚:「あ、詩織!昨日は楽しかったなー」手にはなぜか鯛焼きを持っている。
小清水詩織:「はい!楽しかったです!あ、たいやき!」
本名渚:「フッフッフッ、ただの鯛焼きに見えるか?違うね!こいつはお好み鯛焼きなのさ!」
小清水詩織:「お好み焼きたいやき!!?美味しそうです!!」
本名渚:「ってわけで詩織にも一個あげる」
小清水詩織:「いいんですか!!やったー!!」
GM:お好み鯛焼きの包みを手渡す。
小清水詩織:「いただきます!もぐもぐ……」
本名渚:「昨日声奈さんを連れてきてくれたお礼ってところかな。まさか有名人とお近付きになれるとは思わなかったから」
本名渚:「それに思ったより親しみやすい人だったし」
小清水詩織:「そうですよね!えへへ……おいひい……もぐもぐ……」
本名渚:「あ、そういや詩織、最近この街で行方不明になる人が増えてるって話知ってる?」
小清水詩織:「行方不明……ですか」
本名渚:「警察でも調査してるけど、まだ思うように成果が出せてないとかでさー」
本名渚:「で、面白いのはこっから!」身を乗り出す。
小清水詩織:「もふ」食べながら
本名渚:「行方不明になった人たちなんだけど、最後にスカイハイツリーに入っていくところを見たって人がいるんだ」
本名渚:「改装工事中のはずのタワーにだぜ?おかしいだろ?」
小清水詩織:「スカイハイツリー……」
本名渚:「それで、実はあのタワーでは改装工事なんてやってなくて、行方不明になった人はあの中でみんな……」
本名渚:「恐ろしい人体実験を受けている!!」
本名渚:「なんて噂があるんだよねー」
小清水詩織:「むむう……」
本名渚:「まあ、都市伝説みたいなもんだろうけど。ほら、あたしらスカイハイツリーに遊びに行く予定立ててたじゃん?」
本名渚:「だから妙に気になっちゃって」
小清水詩織:「確かに気になりますね……」
本名渚:「あ、そんなに深く考えることないって。ただの噂、噂!」
本名渚:「悪いな、なんか変な話しちゃって」
小清水詩織:「……ごくん、いえいえ!」
本名渚:「それじゃ、遊びに行くの楽しみにしてるから。声奈さんにもすっぽかさないように伝えといてくれよ!」
小清水詩織:「はい!」
本名渚:「あと、次はあたしになんか奢ってな!」
GM:渚は手を振って去っていく。
小清水詩織:「はーい!」
小清水詩織:「……行方不明かあ……」
GM:N市での行方不明事件についての情報を入手しました。
GM:N市で近頃行方不明者が増えつつあるという事件。警察やUGNが捜査を行っているが、今のところ行方不明者は発見されていない。また、改装工事が行われているはずの東京スカイハイツリーに行方不明になった人が入っていったという噂が流れているようだ。
GM:また、これにより次のシーンでマスターシーンが発生します。
GM:情報は以上。
GM:それでは次に情報収集をしたい人はどうぞ
朝霧 声奈:ではいきます。
朝霧 声奈:"カルマ"について。技能ないので素振り……
朝霧 声奈:3dx>=7
DoubleCross : (3R10[10]>=7) → 9[1,7,9] → 9 → 成功
GM:おお、成功ですね。
朝霧 声奈:なんとか!
GM:では、場所はUGN支部の調査モニター前。
GM:そこには一年ほど前のキミのライブでの事件の際にわずかに記録することができたカルマの姿が映されている。
GM:戦闘データなどを分析することによって、彼女の能力を解析しようとしているのだ。
GM:解析作業を進めていたジーンズにタートルネックセーターという研究者らしからぬ風貌の女性、終崎狩音がキミに声をかける。
朝霧 声奈:「UGNの解析班が幾度もチェックした映像、とは言え……カルマの傍にいた私だから分かることもあるかもしれない」
終崎狩音:「はーい、声奈ちゃん。あなたも何かの調査?」
朝霧 声奈:「あ、はい……過去の映像をチェックしていました。"カルマ"を追う手がかりを、少しでも掴めないかと」
終崎狩音:「熱心ねえ。UGNにはちょっとは慣れたかしら?」
朝霧 声奈:「少しずつ。でも、あまり、馴染みすぎてもいけないと思っています」
終崎狩音:「あら、それはなぜ?」
朝霧 声奈:「……私は本来なら、まだ、ここにいるべき人間ではありませんから。全てを終わらせるまでは」
終崎狩音:「ここはあなたの居場所ではないって思ってるってこと?」
朝霧 声奈:「はい。とても、居心地はいいけれど……。皆に支えられていると、私の罪さえ、忘れてしまいそうです」
終崎狩音:「ははーん、ひょっとして考え過ぎちゃうタイプね、あなた」
朝霧 声奈:「……はぁ」
終崎狩音:「もっと気楽に!みんな案外そこまで深く気にしてたりしないものよ?」
GM:そう言いながら彼女はキミの肩を揉む。
朝霧 声奈:「ひゃっ!?」
終崎狩音:「……まあ、中には気にしてる人もいたりいなかったりするけど」
朝霧 声奈:「? 気にしてる人……?」
GM:そこでキミは再生していた映像の一部に気になる箇所を発見するだろう。
GM:カルマがその力を発揮した時の反応。それはキミや詩織、律華がその身に宿している遺産を発動させる時の反応にかなり近い。
朝霧 声奈:「ッ……これは……」
GM:カルマはキミの傍にいた時も一度も歌を歌うことはなかったが、どうやら遺産に近い性質の力を持ちそれを使っているようだ。
朝霧 声奈:「歌を口にせず、私たちと同じ遺産の力を……?」
終崎狩音:「……ええ、確かにあなたたちの特号指定遺産に似た反応ね」
終崎狩音:「今までは見つけられなかった手がかりだわ、声奈ちゃん。お手柄よ」
終崎狩音:「さらに分析してみた方がよさそうね」キーボードを操作し始める。
朝霧 声奈:「詩織の身に刻まれた呪いが遺産の力なら、それを解く鍵も同じ遺産にあるかもしれない……」
朝霧 声奈:「狩音さん……よろしくお願いします」
終崎狩音:「同じ遺産……。そうね。ええ、任せてちょうだい」
終崎狩音:「……あ、そういえば声奈ちゃん」
朝霧 声奈:「はい」
終崎狩音:「今回のカルマの件、私たちだけじゃなくUGNの上層部でも対策に動き出しているみたいなの」
終崎狩音:「この間まで支部長が本部での会議に呼び出されていたのもその件だったみたい」
終崎狩音:「議論の結果がどうなったのかは分からないけれど、そっちも当たってみようかしら?」
朝霧 声奈:「ッ……是非、お願いします」
終崎狩音:「ええ。任せてちょうだい」
終崎狩音:「声奈ちゃんもあんまり気を張り詰めすぎないようにねー」
朝霧 声奈:「ありがとうございます、狩音さん」深く頭を下げる。
GM:片手でキーボードを叩きながら狩音は手を振る、
朝霧 声奈:UGN上層部が動く事態……随分とコトが大きく伝わっているように思える。この一件はUGN全体にとって、それほど重大なのだろうか?
朝霧 声奈:……何であれ、それだけの態勢で取り組んでくれるのならば打開策も見つかるだろう。きっと詩織の呪いも解く方法が見つかる。
朝霧 声奈:微かな不安から目を背け、目の前のことに集中する。悩んでも、できることなど知れているだろう――
GM:“カルマ”についての情報を入手しました。
GM:顔に十字の傷がある正体不明の女。世界の救済を掲げ、“メシア”なる存在の降臨を目論み暗躍している。その戦闘の際には歌を歌っていないにも関わらず遺産に近い反応が検出されている。UGN本部でもその動きには注意を払っており、先日本部で行われた会議もその対策のためだったようだ。
GM:新たな情報収集項目がオープンしました。
GM:・UGN本部での会議について〈情報:UGN〉難易度8
GM:以上です。
陽炎 律華:む……
陽炎 律華:……どっちに行こうかな。十年前の事件、について先に抑えておいていい?
朝霧 声奈:どうぞ!
GM:GMはどっちでもお任せしますよー。
陽炎 律華:抑えておくことにする。では。
陽炎 律華:3dx>=7
DoubleCross : (3R10[10]>=7) → 10[5,6,10]+9[9] → 19 → 成功
GM:たっ、高い!
陽炎 律華:回った。
朝霧 声奈:すごい。
陽炎 律華:詩織のことは知りたいから……
GM:これはもう少し難易度を高めにしておいてもよかったかなー。
GM:それでは場所はUGNの資料室。
GM:数々の事件の記録が残されている中、キミの目に止まったのは10年前のある事件を記録したものだ。
GM:広域ジャーム災害による被害の記録。
GM:支部長や他のエージェントたちからは直接話をされたことはなかった事件だ。
GM:その犠牲になった多くの市民たちの名前の中に「小清水」と「朝霧」という姓があることにキミは気付く。
GM:小清水詩織と朝霧声奈の両親の名前だ。
陽炎 律華:「…………」無表情にページをめくる。
GM:いつの間にかドアの近くに立ったライオンの頭の男がキミに声をかける。
獅子神征一郎:「10年前の事件ファイルなんて見てどうしたんだ?今回の件とは何も関係はないぞ」
陽炎 律華:「……偶然と断ずるには、話が出来過ぎているように思います」
獅子神征一郎:「……もはや関係がなくはない、か」
陽炎 律華:開くのは、地域別にプロットされたページ。ごく近距離に並んだ"小清水"と"朝霧"の名前。
陽炎 律華:「この街に、何か存在する、そうしたことは……」
獅子神征一郎:「いいだろう。少し話をしよう」
GM:獅子神はキミの向かいに座る。
陽炎 律華:パイプ椅子に腰を下ろす。
獅子神征一郎:「……10年前。大規模なジャーム災害が発生した」
獅子神征一郎:「UGNは当然その対応に追われた。だが、状況は今と同じ」
獅子神征一郎:「魔響ジャームに対抗できるのは遺産の力を持つ少女たちだけだった」
陽炎 律華:「……いた、んですね。一人ではなく」
獅子神征一郎:「ああ、いた」
獅子神征一郎:「当時の支部には鈴斑杏美(すずむら・あみ)、冴島鳴(さえじま・なる)という2名のオーヴァードが」
獅子神征一郎:「まあ、律華くんの先輩のようなものだな」
獅子神征一郎:「ジャーム災害に際し、彼女たちは懸命に闘った」
獅子神征一郎:「だが、そのうちの1名、鈴斑杏美は戦いの中で遺産の力に飲み込まれ――」
獅子神征一郎:「ジャーム化し、死亡した」
陽炎 律華:手を、何かを確かめるように軽く握って、開く。
陽炎 律華:「……冴島さんは?」
獅子神征一郎:「その事件からしばらくした頃だった」
獅子神征一郎:「彼女は支部を襲撃した」
獅子神征一郎:「鈴斑杏美が使用し、その後支部で保管されていた遺産、ブリューナクを強奪するために」
陽炎 律華:「……彼女の遺産は、何だったのですか」
陽炎 律華:「彼女たちは、歌っていたんですか?」
獅子神征一郎:「……彼女が携えていた剣の名はクラウソラス」
獅子神征一郎:「そうだ。彼女たちは、戦場で歌い、戦っていた。……キミたちのように」
獅子神征一郎:「だが、さっきも言った通り彼女はこの事件とは無関係だ」
陽炎 律華:「……死んでいると?」
獅子神征一郎:「ああ。俺はあの時、応戦し彼女に致命傷を与えた。例えオーヴァードでも生きているはずのない傷だ」
陽炎 律華:ほとんど無意識に、眉間に手をやる。
獅子神征一郎:「ブリューナクは持ち去られたが、冴島鳴は確実に絶命している」
陽炎 律華:「……了解しました。しかし、ブリューナクは持ちされらた、と」
陽炎 律華:「だから……ブリューナクの"呪い"をご存知だったんですね。支部長」
獅子神征一郎:「そうだ。まさか同じことを繰り返すことになるとは思わなかったがな」
獅子神征一郎:「それもまさかあの10年前事件の被害者だった詩織くんや声奈くんによって」
獅子神征一郎:「すまんが、俺が話してやれるのはここまでだ」
陽炎 律華:「感謝します」
陽炎 律華:「……最後まで知ったうえで、いきたいですから」
獅子神征一郎:「いや。このぐらいしかしてやれんからな」
GM:獅子神は一礼して、資料室を去る。
陽炎 律華:しばらく、開いたページをじっと見ている。
陽炎 律華:棚に戻して席を立つ。
陽炎 律華:ということで、重要そうな情報が出てきたね……。
GM:10年前の事件についての情報を入手しました。
GM:10年前、N市で起きた広域ジャーム災害。市民にも多くの死者が出た。小清水詩織や朝霧声奈もこの事件の際に家族を失っている。事態に対応するためUGNではブリューナクの適合者であった鈴斑杏美(すずむら・あみ)、クラウソラスの適合者であった冴島鳴(さえじま・なる)の2名が出動。激化する戦闘で鈴斑杏美1名がジャーム化し死亡、その後事態は収束を迎えた。
GM:事件の後、冴島鳴は支部を襲撃。ブリューナクを強奪したが、獅子神征一郎によって致命傷を負わされたため、死亡したと考えられる。
GM:情報は以上です。
GM:というわけで、全員が情報収集を終えたためこのシーンは終了。
GM:ロイスの取得や感情変更、購入判定を行うことができます。
朝霧 声奈:ロイス変更はなし、購入は……
陽炎 律華:悩ましい……ロイスはあと1枠なので温存。何か購入しようかな……
小清水詩織:ロイスはとりあえず保留、購入かー、購入・・・
朝霧 声奈:ダメ元でブルーゲイル狙ってみます。
小清水詩織:応急手当キット、どうせ高い物は買えまい
小清水詩織:2dx=>8
DoubleCross : (2R10[10]>=8) → 8[8,8] → 8 → 成功
朝霧 声奈:3dx>=20
DoubleCross : (3R10[10]>=20) → 8[3,7,8] → 8 → 失敗
小清水詩織:ぴったりー
GM:おお、詩織ちゃんは相変わらず出目がいい。
朝霧 声奈:くっ……
陽炎 律華:応急手当きっとを狙おう。
陽炎 律華:3dx>=8
DoubleCross : (3R10[10]>=8) → 10[2,9,10]+3[3] → 13 → 成功
GM:おお、無事に成功。
陽炎 律華:OK。
GM:では、改めてシーン終了です。
GM:次は約束のマスターシーン。
GM:街中。CDショップのドアが開き、朝霧声奈の新譜を手にした少年が出てくる。
GM:嬉しそうな様子の少年に眼鏡をかけたスーツ姿の少女が声をかける。
緒方紬:「ねえ、キミ、朝霧声奈のファンなんですか?」
少年:「うん、そうだよ!ぼく、声奈さんの大ファンなんだ!」
緒方紬:「そう。それはよかったです。私、朝霧声奈のマネージャーなんですが、彼女がファンの声を聞きたいらしくて。直接話がしたいそうなんです」
緒方紬:「一緒に来てもらえませんか?」
少年:「朝霧声奈と話ができるの!?」嬉しそうに瞳を輝かせる。
緒方紬:「ええ、そうです」
本名渚:「ねえ、お姉さん、その話本当?」
GM:ショートカットの少女が声をかける。その後ろには白衣を着た少女とツインテールの少女もいる。
本名渚:「あたしら、声奈さんの友達なんだ。一緒に行っていいかな」
田中ひかり:「全く声奈さんも水臭いですよ!そんなことなら直接声をかけてくれればいいですのに!」
野上穂乃果:「まあ、彼女なりに色々考えもあるんだろう?」
緒方紬:「あなたたちは声奈さんのお友達なんですね。分かりました」
緒方紬:「それでは、お友達の皆さんも一緒にどうぞ」
GM:眼鏡をかけたスーツ姿の少女はにこやかに笑うと手を差し伸べる。
GM:彼女たちはそうして東京スカイハイツリーの方へと向かって行った。
GM:シーン終了。
GM:それでは次のシーン。
GM:引き続き情報収集のシーンですね。
GM:やりたい人がシーンプレイヤーを取ってもいいですし
GM:特に希望がなければ律華ちゃんになる
陽炎 律華:OK。まだ財産点に余裕もあるし。
朝霧 声奈:お願いします!
小清水詩織:侵蝕値も低いし出てもいい!役に立てるかどうかはともかく!
GM:じゃあ、まずはシーンに登場して侵蝕率を上げるとよいでしょう。
陽炎 律華:1d10+69
DoubleCross : (1D10+69) → 1[1]+69 → 70
小清水詩織:60+1d10
DoubleCross : (60+1D10) → 60+4[4] → 64
陽炎 律華:低燃費だ。善哉
GM:今のところ残っている項目は一つのみ
GM:・UGN本部での会議について〈情報:UGN〉難易度8
陽炎 律華:ということで、それを狙います。
陽炎 律華:3dx+1>=8
DoubleCross : (3R10+1[10]>=8) → 6[5,6,6]+1 → 7 → 失敗
陽炎 律華:よし。財産点1注入。
GM:では、判定は成功。
GM:この情報収集項目を開けたことでイベントが発生します。
GM:調査を進めていた律華ちゃんのもとに終崎狩音から連絡が入ります。
GM:話したいことがあるので、至急支部にある彼女の部屋までなるべく一人で来てほしいということです。
陽炎 律華:……では、一人でいこうとして。
陽炎 律華:詩織、どこで出てくる?
小清水詩織:出てもいいなら出よう!
GM:出てもいいよ!
小清水詩織:「律華!」
陽炎 律華:「詩織」
陽炎 律華:少し迷って。
陽炎 律華:「……終崎先生と話がある。一緒に来て」
小清水詩織:「? うん、わかった」
陽炎 律華:そういうことで。
GM:では、狩音の部屋にやってくると彼女は驚いたような顔をする。
終崎狩音:「あら、律華ちゃん。一人で来てちょうだいって言ったのに」
小清水詩織:「あれ?そうなんですか?」
陽炎 律華:「……詩織が、当事者ですから」
終崎狩音:「律華ちゃん」
陽炎 律華:「はい」
陽炎 律華:特に表情のない目。
陽炎 律華:「こちらの独断で、お約束を歪ませたことはお詫びします。終崎先生」
終崎狩音:「これは詩織ちゃんの話でもあるのだけれど、私はあなたに重要な相談をしようと思っていたの」
終崎狩音:「詩織ちゃんを助けるための相談。だから、まずはあなたにと思ったのだけど」
小清水詩織:「ええと……その、私、いないほうがいいならそれでも……」
陽炎 律華:「……必ず、知ることなのでしょう?」
終崎狩音:「そうね。じゃあ、その部分だけは2人に話しましょうか」
陽炎 律華:頷く。
小清水詩織:「……」二人の顔を交互に見てから、頷く
陽炎 律華:「ごめん、詩織。少し、最後だけ出ていてもらうけど」
終崎狩音:「その代わりさっきの律華ちゃんへの相談をする時には、悪いけれど詩織ちゃんには外してもらってもいいかしら?」
小清水詩織:「は、はい、わかりました」
終崎狩音:「支部長やテレーズ女史が何か隠し事をしているというのはあなたちたも感じていたでしょう?」
陽炎 律華:「はい」
終崎狩音:「声奈ちゃんの頼みもあって、この間のUGN本部での会議の結果を調べてみたら、その態度の理由が分かったわ」
小清水詩織:「……」
終崎狩音:「これを見てちょうだい」
GM:狩音は端末を操作する。すると、モニターに今まさに狩音の部屋にいる詩織の姿が映る。
終崎狩音:「これは衛星軌道上にある巨大なレーザー兵器の照準の映像よ」
小清水詩織:「……巨大なレーザー」
陽炎 律華:「……ジャーム化した場合の最終処置、ということですか」
終崎狩音:「それに近いわね」
終崎狩音:「詩織ちゃんの体が呪いによって蝕まれ、命を落とした時、ブリューナクはカルマの手に渡る」
終崎狩音:「そうなるまでに衛星軌道上にある強力なレーザー兵器を用いて彼女ごとブリューナクを消滅させ、カルマが遺産を手にすることを防ぐ」
小清水詩織:「……私ごと」
終崎狩音:「そう。あなたはその呪いによって命を落とすよりも先に、この世界から消えてなくなる」
終崎狩音:「UGNの手によって」
終崎狩音:「それがテレーズ・ブルム、アッシュ・レドリックら中枢評議会のメンバーを迎えて行われた会議の結果よ」
小清水詩織:「……」
陽炎 律華:「……随分と、ご執心ですね」
終崎狩音:「世界の危機を未然に防ぐため、だそうよ」
終崎狩音:「そのためなら人一人の命ぐらい安い物、ということなんでしょうね」
小清水詩織:「……そうですか……」どこか他人事のように答える
終崎狩音:「さて、それじゃあ、ここからは律華ちゃんへの相談事よ」
陽炎 律華:「…………」詩織の顔を見て、少しだけ、泣きそうな顔を作る。
小清水詩織:「あ、はい、わかりました」出ようとする直前律華の顔に気付いて
陽炎 律華:少しだけ詩織に体を寄せて、耳元で。
陽炎 律華:「……私のぜんぶを、尽くすから」
陽炎 律華:「少しだけ待っててくれると、嬉しい」
陽炎 律華:こちらは普通の声ですね。見送るときに。
小清水詩織:「……はい、大丈夫ですよ、私は。きっとなんとかなりますから」笑顔を作って見せる
小清水詩織:そのまま出ていきましょう
GM:詩織ちゃんが出て行ったのを見届けてから狩音は口を開く。
終崎狩音:「支部長やテレーズ・ブルムは詩織ちゃんを殺すつもりよ」
終崎狩音:「このままではあなたの世界から小清水詩織は消えてなくなる」
陽炎 律華:「それが確実でしょうね」
終崎狩音:「でも、一つだけ詩織ちゃんを助ける方法があるかもしれないの」
陽炎 律華:「……具体的な方法が?」
終崎狩音:「そもそもの原因になったものを取り除けばいい」
陽炎 律華:「遺産と所有者のリンクを破壊する、と?」
終崎狩音:「そう。そうして詩織ちゃんの体からブリューナクを排除する。そうすれば、カルマからもUGNからも命を脅かされる必要はなくなる」
終崎狩音:「もちろん、普通の方法じゃ無理よ」
終崎狩音:「そのためにはあなたの協力が不可欠だわ」
陽炎 律華:「ダンスカー、ですか」
終崎狩音:「そう、遺産には遺産というわけ」
終崎狩音:「一時的に強化したダンスカーの力によって遺産と所有者のリンクを断ち、ブリューナクを摘出する」
終崎狩音:「そうすれば、小清水詩織はまた普通の日常を送ることができるようになる」
陽炎 律華:「オーヴァードであることは変わらないにしろ……」
陽炎 律華:「……勝算はあるんですか?」
終崎狩音:「ええ。ただ、ダンスカーの力を強化することによるあなたの肉体への負担は相当なものになるでしょうね」
終崎狩音:「下手をしたら、詩織ちゃんは助かっても、あなたはそのまま遺産の力に飲み込まれることになるかもしれない」
陽炎 律華:「やります」
陽炎 律華:即答。
終崎狩音:「え、即答!?」
陽炎 律華:「……不調法でしたか?」
終崎狩音:「いいえ。まさか。でも、なぜ何のためらいもなく、その身を投げ出すことができるのかは聞いてみたいわね?」
陽炎 律華:「遅いか、早いかの問題ですから」
終崎狩音:「そう。あなたはまるで私ね」
陽炎 律華:「失礼ですが、先生はもう少し鷹揚な方だと思っていました」
終崎狩音:「ええ。私もあまり形振りを構っていられなくなってきたということかもしれないわね」
終崎狩音:「それじゃ、行きましょうか。ダンスカーの調整のためにはもっと研究器具の揃っている場所が必要なの」
陽炎 律華:「……詩織を傷つけるためのことがあれば、抵抗しますよ。先生」
陽炎 律華:席を立つ。
終崎狩音:「そう言うと思った。でも、残念」
終崎狩音:「あなたに抵抗はできないの」
GM:狩音はEロイス「歪んだ囁き」を使用します。
陽炎 律華:抵抗しようがないなあ。
GM:Eロイスの効果により、詩織ちゃんへのロイスのネガティブを表へと変更させます。
GM:これによってキミはこれから詩織を助けるために、彼女の言葉に忠実に動くことになる。
陽炎 律華:「庇護」から「依存」へ。ふふふ。
GM:狩音が左腕を掲げる。その内側で光る剣のようなものが輝き、キミを妖しく照らす。
終崎狩音:「さあ、来なさい。律華ちゃん」
GM:狩音は先に立ち、部屋のドアを開ける。
陽炎 律華:小さく呻いた後、頷く。
陽炎 律華:「……詩織。必ず……どこにも行かせないから」
GM:UGN本部での会議についての情報を入手しました。
GM:会議はテレーズ・ブルム、アッシュ・レドリックら中枢評議会のメンバーを迎えて行われた。その結果として、カルマの手に遺産“ブリューナク”が渡ることを防ぐため小清水詩織が刻印の力で死亡するまでに衛星軌道上にある強力なレーザー兵器を用いて彼女ごと遺産を消滅させることが決定された。交渉により、辛うじて兵器の発射権だけは現在テレーズに委ねられることになったようだ。
GM:そして、情報項目
GM:を全て開けたので、最後の情報収集項目が現れます。
GM:・カルマの計画について〈情報:UGN〉〈情報:噂話〉〈知識:レネゲイド〉難易度9
GM:そして、シーンプレイヤーの律華ちゃんがシーンから退場することになるので、このシーンはこれで終了です。
GM:次のシーン!
GM:シーンプレイヤーは詩織ちゃん。声奈さんも登場にしましょう。
小清水詩織:いえー
小清水詩織:64+1d10
DoubleCross : (64+1D10) → 64+3[3] → 67
朝霧 声奈:1d10+70
DoubleCross : (1D10+70) → 8[8]+70 → 78
朝霧 声奈:ふぎゃ
GM:かわいい声を。
GM:キミたち2人はブリーフィングルームへと呼び出された。
GM:陽炎律華が姿を消した。その知らせを受けて。
GM:支部長の獅子神征一郎は難しい顔をして立っている。
小清水詩織:「獅子神さん、律華が……!?」
獅子神征一郎:「ああ。律華くんが、消息を断った」
獅子神征一郎:「東京スカイハイツリーの付近で目撃したという情報だけが唯一の手がかりだ。おそらくはカルマに捕らえられたものと考えられる」
小清水詩織:「スカイハイツリー……!」
朝霧 声奈:「例の行方不明事件とも関連がありそうね……やはり、あれもカルマが」
獅子神征一郎:「おそらくはな。だが、敵が律華くんを狙う理由が分からん。ブリューナクが狙いだったのではなかったのか……?」
小清水詩織:「とにかく、スカイハイツリーに行かないと……!律華が……!」
朝霧 声奈:「待ちなさい。それこそ敵の術中かもしれない」
獅子神征一郎:「ああ、そうだ。詩織くんを誘き出すための罠かもしれん」
朝霧 声奈:「律華をエサにキミを誘い出し、ブリューナクを開放させる……もしそんな策だとしたら、行かせるのは余りに危険だ」
小清水詩織:「でも……!」
朝霧 声奈:「私が行く。……大丈夫、律華もキミも、必ず守ってみせる」
獅子神征一郎:「ああ。この状況、行くとしたら、声奈くん一人だ。頼まれてくれるな?」
小清水詩織:「……」
朝霧 声奈:「ええ、勿論」
獅子神征一郎:「スカイハイツリーに向かい、状況を確認。可能ならば律華くんを助け出す。いいな?」
朝霧 声奈:「絶対に、助け出す。何に代えても」
獅子神征一郎:「では、出動だ」
朝霧 声奈:「了解ッ!」
小清水詩織:「やっぱり私も……!」
獅子神征一郎:「駄目だと言っているだろうが!何が待ち受けているか分からんのだぞ」
小清水詩織:「……何が待っていても、私は行きます!」
獅子神征一郎:「勝算のない戦いなどさせられるか!!」
獅子神征一郎:「……それに、詩織くんは戦いによって呪いの進行が加速する可能性もある」
獅子神征一郎:「むざむざ命を落とさせるわけにはいかん」
小清水詩織:「……」
朝霧 声奈:「敵の狙いがわからない以上、戦場に立ってブリューナクを振るうのは危険過ぎる。律華を救い出す代償にキミが倒れてしまっては元も子もない」
朝霧 声奈:「……それに、戦うばかりが助けになるわけじゃない。キミには、キミの今できることをしてほしい」
小清水詩織:「……私に、今出来る事って、なんですか……?」
朝霧 声奈:「後方支援や情報収集。現状を知り、敵の目的が分かれば、他の手も打てるかもしれない。それと」
朝霧 声奈:「信じて待つこと。オーヴァード[わたしたち]には、帰る場所が必要だから。キミは、律華の日常なんだ」
朝霧 声奈:「彼女に『おかえり』を言うために、今は少しだけこらえてほしい」
小清水詩織:「……」
小清水詩織:「……わかり、ました……」
獅子神征一郎:「すまん。詩織くん。俺はキミにむざむざ命を失ってほしくはないんだ」
GM:それまで黙って話を聞いていたテレーズも前に進み出る。
テレーズ・ブルム:「律華のこと、私からも頼んだわ。朝霧声奈」
朝霧 声奈:「はい。絶対に、助け出します」
小清水詩織:「声奈さん……気を付けてください……」
朝霧 声奈:「キミにそれを言われるとはね……」小さく苦笑。
朝霧 声奈:「ありがとう。行ってくる」
GM:では、そうして声奈さんは東京スカイハイツリーへと向かう。
小清水詩織:情報収集します!カルマの計画について!噂話で!
GM:・カルマの計画について〈情報:UGN〉〈情報:噂話〉〈知識:レネゲイド〉難易度9
小清水詩織:4dx+1=>9
DoubleCross : (4R10+1[10]>=9) → 6[3,5,5,6]+1 → 7 → 失敗
小清水詩織:財産がない!だめだー!
GM:た、足りない!
朝霧 声奈:こちらも振ります!噂話で!技能ないけど……!
GM:では、キミは資料を集めているが、まだ重要な事実に気が付くことはできない!
GM:声奈さんもどうぞ。
朝霧 声奈:3dx>=9
DoubleCross : (3R10[10]>=9) → 10[7,8,10]+2[2] → 12 → 成功
小清水詩織:おおー
朝霧 声奈:抜いた!
GM:では、そうですね。
GM:スカイハイツリーに突入する直前。
GM:声奈さんは一つの事実に思い至る。
GM:1年ほど前のライブ会場での事件。資料で見たダンスカー、ブリューナクの性質。
GM:そして、あのライブ会場で突然律華の体に流れ込んできたという負の感情の渦。
GM:そこから導き出されるカルマの狙いは……。
GM:・カルマの計画について
GM:ダンスカーの適合者である陽炎律華の体に多くの人間の負の感情を流し込み、そのエネルギーによって彼女の体を『影の国』へと繋がるゲートへと作り変え、超大型ジャーム“影の女王”を召喚することが目的。
GM:“影の女王”こそがカルマがメシアと呼ぶ存在である。
GM:一年ほど前の朝霧声奈のライブ会場での事件も、大勢の死者が流した負の感情をブリューナクの自由にエネルギー束ねて放出することのできる力によって陽炎律華の体に注ぎ込むために引き起こされたものだった。
GM:もし“メシア”影の女王が完全に地上に出現すれば、世界中に大きな被害が出ることは間違いない。
GM:以上。これで情報収集項目は全てです。
朝霧 声奈:そういうこととは……
小清水詩織:「……カルマの目的は……私じゃなくて……律華……?」
獅子神征一郎:「何……?」
GM:では、そこで。スカイハイツリーに侵入した朝霧声奈の様子がモニターに映る。
小清水詩織:「声奈さんが集めてくれた資料……確かな事はわからないです、でも……」
小清水詩織:「もし、ブリューナクがエネルギーを集める為に使われていたんだとしたら、そのエネルギーを注ぎ込む先は……!」
GM:そのモニターに映し出されたのは――。
GM:と、ここでシーン終了!
GM:次のシーン。シーンプレイヤーは声奈さん。
GM:律華ちゃんも登場だ。
朝霧 声奈:1d10+78
DoubleCross : (1D10+78) → 7[7]+78 → 85
朝霧 声奈:たかい……
陽炎 律華:1d10+70
DoubleCross : (1D10+70) → 9[9]+70 → 79
陽炎 律華:高い高い。
GM:では、最初は律華ちゃんの方の描写から。
GM:明かりの落ちた東京スカイハイツリー内。
GM:上層。
GM:陽炎律華はそこで目を覚ます。
GM:キミの体には禍々しい機械が埋め込まれており、暗い感情と衝動が内側から掻き立てられているかのようだ。
陽炎 律華:「痛い……」
陽炎 律華:重い。苦しい。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。
陽炎 律華:痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。
痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。
痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。
陽炎 律華:寂しい。
終崎狩音:「そう、痛いでしょうね。でも、その痛みはあなたに必要なものなのよ」
GM:タートルネックセーターにジーンズ姿の妙齢の女性がキミに声をかける。
終崎狩音:「おはよー、律華ちゃん」
陽炎 律華:「……詩織……詩織は……」
終崎狩音:「詩織ちゃんはもうすぐやってくるわ。あなたの役目は分かっているわね?」
陽炎 律華:「詩織から、ブリューナクを、切り離すこと」
陽炎 律華:その結果、鍵を得た門に何が起こるかは、もう、知ったことではない。
終崎狩音:「そう。それでいいの。それじゃあ、あなたに力をあげるわ」
GM:狩音はキミの首に腕を巻きつけると、首筋に注射器を刺す。
陽炎 律華:小さく声を漏らす。
GM:薬液が血管に流れ込むと、キミの全身に今までよりも強い激痛が走る。
終崎狩音:「それは喪失の痛みよ」
陽炎 律華:「し……お……」
陽炎 律華:詩織。
終崎狩音:「あの子を助けられなければ、あなたは一生その痛みを味わい続けることになる」
終崎狩音:「それが嫌なら戦うしかないわ」
陽炎 律華:構わない。そんなことは構わない。痛みも苦しみも。覚悟するまでもない。
陽炎 律華:だけど。
陽炎 律華:一瞬、侮蔑的な表情を浮かべる。それは、終崎狩音に、陽炎律華が向けなかったであろうもの。
陽炎 律華:「……詩織が毀れないなら、何であっても構わない」
陽炎 律華:永劫の苦痛に繋がれようと。それで。
終崎狩音:「……そう。偉いのね」その顔を冷たい表情で見下している。
GM:終崎狩音は律華のもとから離れると、玉座に座す。
終崎狩音:「もうすぐ私の大願は成就する」
終崎狩音:「律華がブリューナクを切り離せば、解放されたブリューナクからは律華の体に植え付けた装置へとエネルギーが流れ込みゲートが完成する」
終崎狩音:「もし詩織が律華を殺しても、所有者を失い暴走したダンスカーは影の国に繋がるゲートへと変貌する」
終崎狩音:「どうあがこうともメシアの降臨は止められない」
GM:終崎狩音の顔に十字の傷が浮かび上がる。
終崎狩音:「もう少しよ。もう少しで、誰か一人に英雄を押し付けなければならないような世界は終わる」
終崎狩音:「待っていてね、アミ」
GM:東京スカイハイツリー下層。
GM:というわけで、ここからは声奈さんの方の描写だ
GM:タワーの入口から入ると、明かりは消えており、物音一つしない。
GM:やはり工事が行われている気配はないようだ。
朝霧 声奈:「東京スカイハイツリー……改装中の今ならば人が寄りつかない、そういう意味では謀(はかりごと)にうってつけではある、か。しかし……」
GM:タワー内は暗く、静まり返っている。
朝霧 声奈:しかしそれでも、このランドマークは大きなことをしでかすには目立ちすぎる。一体何があるのか……?
朝霧 声奈:そんなことを考えながら、慎重に歩を進めます。
GM:と、その時。暗闇の中で何かが光った。
GM:その瞬間、鋭く放たれた矢がキミを目掛けて飛んで来る!
GM:〈回避〉か〈知覚〉で難易度8の判定を!失敗するとダメージだ!
朝霧 声奈:「ッ!?」
朝霧 声奈:では知覚で!
朝霧 声奈:5dx+1>=8
DoubleCross : (5R10+1[10]>=8) → 4[1,1,1,4,4]+1 → 5 → 失敗
朝霧 声奈:避けられない!
GM:では、キミは矢の直撃を受ける!2d10のダメージを!
朝霧 声奈:2d10
DoubleCross : (2D10) → 11[6,5] → 11
朝霧 声奈:結構痛い!
GM:鋭い矢はキミの体を抉る!
朝霧 声奈:「ぐッ……!」太腿に矢を受け、膝をつく。
GM:そこに続けざまに2の矢、3の矢が飛んで来る!が、それには対応が可能だ!
朝霧 声奈:なんとか飛来する矢を躱し――
朝霧 声奈:「Granzizel bilfen Sharur zizzl――」歌う!
朝霧 声奈:オートアクションでシャルウールを装備、それに《水晶の剣》をかけてもいいでしょうか
GM:どうぞ!
GM:姿を変えゆくキミの眼前に矢が迫る!
朝霧 声奈:では侵蝕85→89で武器攻撃力を+6!
朝霧 声奈:――ギィンッ!
朝霧 声奈:現れた槌矛で矢を弾き、闇に向かって構える。
GM:そこで、矢の雨は飛んで来なくなる。
朝霧 声奈:「いよいよ尻尾を捕まえた、というわけか――出てきなさい、カルマ!」
GM:すると、コツコツと階段を降りてくる女性の姿がある。
GM:眼鏡をかけたスーツ姿の少女、キミのマネージャーの緒方紬だ。
緒方紬:「こんにちは。朝霧声奈さん」
朝霧 声奈:「なッ……緒方……さん……!?」
緒方紬:「今日はこんなところでお仕事の予定ではなかったのではないですか?」
緒方紬:「なんて……そういうのはもういいですよね」
朝霧 声奈:「なぜ……ここにあなたが……!?」
緒方紬:「なぜって。そんなの当たり前じゃありませんか」
緒方紬:「傍から離れたくらいでカルマ様があなたから目を離すとでも思ったのですか?」
緒方紬:「ずっと監視していたんですよ、あなたのこと」
朝霧 声奈:「UGNにいながらカルマと通じていた――裏切り者(ダブルクロス)か」
緒方紬:「裏切り者?」
緒方紬:「あはははははははは!それはあなたのことでしょう、朝霧声奈!」
緒方紬:「いとも容易く信念を捨て去り、大義に背を向け!お前こそを裏切り者と言わずして何と言う!」
朝霧 声奈:「ッ……」
緒方紬:「人殺しで裏切り者のあなたが、暖かい日常に迎え入れてもらえるとでも思っていたんですか?」
朝霧 声奈:「ならば、私に告げてくれた言葉も……あの日々も」
朝霧 声奈:「何もかも、偽りだったというの……?」
緒方紬:「ええ、そうです」
緒方紬:「私、ずっとあなたのことが嫌いだったんですよ」
緒方紬:「たまたま運が良かったというだけで好きなように歌を歌えるあなたが」
緒方紬:「持って生まれた才能に寄りかかり歌を歌うだけのあなたが」
緒方紬:「ずっとずっと大嫌いだったッ!」
朝霧 声奈:「私の、歌が……そんな……」
緒方紬:「ああ、でも、あなたに戦ってはいけないと忠告したのだけは本当です」
緒方紬:「だってあなたが私に勝てるはずがないんですから。戦いに来れば死ぬだけでしょう?それだのに、ノコノコと現れて」
緒方紬:「折角の忠告も無駄にするだなんて本当にバカな人」
朝霧 声奈:ぎり、と歯を食いしばり、シャルウールを握りしめる。
朝霧 声奈:「だとしても、私は」
朝霧 声奈:「たとえ戦場で命を落とすとしても、あの子たちの暖かい日々を守るため」
朝霧 声奈:「私の歌を好きだと言ってくれるすべての人のために」
朝霧 声奈:「また皆にこの歌を聴かせるために――武器を手に歌い続ける!」
緒方紬:「その驕り!虫酸が走るにも程があるッ!」
緒方紬:「お前の歌になど何の意味もないということを分からせてやる!」
GM:少女はスーツの胸元からペンダントを取り出し、握る。
朝霧 声奈:「それは――遺産兵装!?」
GM:そして。
緒方紬:「kilshu gandiva zizzl」
GM:歌う!
GM:濃黄と黒で彩られたアーマーがその身を覆う!
GM:変形した大弓が展開!その手に構え、矢をつがえる!
緒方紬:「朝霧声奈ッ!これこそがお前の虚ろな歌を灼き滅ぼす弓!」
緒方紬:「灼弓・ガーンディーヴァだッ!!」
GM:少女の歌がタワー内に響く!
緒方紬:「仰ぎ見た はるかな理想は」
緒方紬:「色を失くして 焼け落ちたッ!」
GM:ガーンディーヴァから炎を帯びた矢が放たれ、声奈を狙う!
朝霧 声奈:「ッ!」危うく側転回避!
緒方紬:「崩れた夢よ ただ貫ける 天地を揺るがす矢となって」
GM:それを追うように次々と矢が放たれる!
緒方紬:「あらゆる希望を射抜いて潰せえッ!!」
朝霧 声奈:「この出力……シャルウールと互角、いや――」
朝霧 声奈:槌矛で矢を弾きいなすが、徐々に押されていく。
GM:炎が紬の目の前に丸く輪を作る。
GM:弓を引き絞った紬はその中に向けて矢を放つ!
GM:すると空間を跳躍した矢は朝霧声奈の死角から飛来する!
緒方紬:「こぼれ落ちた 光たどっても」
朝霧 声奈:「うぐッ――!」直撃を受ける!
緒方紬:「お前の願いは 叶わない!」
GM:【無明COSMIC SHOOT】
GM:画面が切り替わり、カットインが入る!
朝霧 声奈:「――がはッ」吹き飛び、壁に叩きつけられる。
GM:紬は弓を下ろしながらキミに歩み寄る。
緒方紬:「……しぶといですね。さすがは朝霧声奈」
朝霧 声奈:「今の私には、背負っているものがあるからな……!」
朝霧 声奈:よろめきながら、立ち上がる。
緒方紬:「そうですか。しかし、残念ながらあまりあなたに時間をかけているわけにもいかないのです」
緒方紬:「ですので、この辺りで二の矢を継がせてもらうとしましょう」
緒方紬:「さあ、どうぞ。あなたの出番ですよ」暗闇の奥に声をかける。
緒方紬:「この人がいる限り、あなたのもとに詩織さんはやってきません」
陽炎 律華:「…………」
朝霧 声奈:「律、華……!?」
陽炎 律華:目を伏せて。背面のフロートから背中に、むきだしの骨か大ぶりの刃物のように、金属パーツが繋がっている。
朝霧 声奈:「なぜこの幕にキミが出る!」
陽炎 律華:「……詩織が来てくれるかと祈っていたけれど。思ったよりも尺が伸びた」
緒方紬:「さあ、あなたのやることは分かっていますね、律華さん?」
陽炎 律華:「幕引きが近い。私は、私を終わらせる。灯りの落ちるその前に」
陽炎 律華:「声奈。私は、声奈を殺したくはないけど」
陽炎 律華:冷えた声。平静な声。いつも以上に。
朝霧 声奈:「カルマに何を吹きこまれたか――あるいは、打ち込まれたか」
朝霧 声奈:「いずれにせよ。ここに詩織は来ない。私も死ぬワケにはいかない」
陽炎 律華:「そう。それならば」
言い切る前に、黒い鎖が四方から、一瞬前まで声奈のいた空間に突き刺さる。
陽炎 律華:「仕方がない」
朝霧 声奈:「ッ……ずいぶんと強情な」鎖をかわし、槌矛を構え直す。
朝霧 声奈:「少し頭を冷やさせるッ!」
緒方紬:「さあ、この戦力差でどこまで保つか、楽しみですね。始めましょう、朝霧声奈!」弓を引き絞る。
GM:UGN支部!
GM:詩織ちゃんはここから登場だ!
GM:侵蝕率を上げてシーンに登場するといい!
小清水詩織:67+1d10
DoubleCross : (67+1D10) → 67+6[6] → 73
小清水詩織:ふえた!
GM:モニターに映ったのは武器を手に朝霧声奈と敵対する律華の姿!
獅子神征一郎:「あれは……!」
テレーズ・ブルム:「……律華」
小清水詩織:「律華……声奈さん……」
テレーズ・ブルム:「ここまで敵に出し抜かれるとはね。想定外……いえ、私たちのミスね」
獅子神征一郎:「ああ、そうだな」
獅子神征一郎:「……タワーに向かう。部下の始末は俺が付ける」
小清水詩織:「……」
GM:刀に手を掛け、獅子神征一郎は歩き出す。
テレーズ・ブルム:「結局は10年前の繰り返しになるのね」
獅子神征一郎:「……やむを得ん。これ以上、見過ごすことはできん」
小清水詩織:「……私は……」
小清水詩織:「……私が……」
小清水詩織:「私が、行きます」
GM:獅子神征一郎は立ち止まる。
獅子神征一郎:「……律華くんと戦うことになるぞ」
小清水詩織:「……違います」
小清水詩織:「律華は今、手を伸ばしてるんです」
獅子神征一郎:「何?」
小清水詩織:「何を迷っていたんでしょうか、私は。一番大事なとこですぐに駆けだせないなんて」
小清水詩織:「……律華の手が、助けを求めてるんです。今、その手を取りに行かないと、私はもう二度と律華と手を繋げないんです」
獅子神征一郎:「その手を掴めるという保障はあるのか」
小清水詩織:「保障がなくちゃ手を伸ばせないなら、私はここに立っていませんッ!!」
GM:獅子神征一郎はわずかにたじろいだ後に、答える。
獅子神征一郎:「分かった。ならば、その手、絶対に握り止めてみろ!」
獅子神征一郎:「来い!車を出す!」
小清水詩織:「……はいッ!」
GM:東京スカイハイツリーに向かう車の車上。
GM:車を運転する獅子神はキミに言う。
獅子神征一郎:「詩織くんに話しておかねばならないことがある」
小清水詩織:「……?」
獅子神征一郎:「……UGNはキミが呪印の力によって命を落とすかジャームに落ちるかするまでに、先んじてその生命を奪う算段でいた」
獅子神征一郎:「起動衛星上のレーザー兵器が今もキミを狙っている。万事が上手く解決し、最後まで話さずに済めばいいと思っていたんだが」
獅子神征一郎:「すまん。律華くんのことも含めて、俺のミスが招いた結果だ」
小清水詩織:「……知ってます、聞きました」
獅子神征一郎:「……そうか」
小清水詩織:「……私、それを聞いてもあんまり怖くなかったんです」
獅子神征一郎:「恐ろしくなかったというのか?」
小清水詩織:「どうしてですかね……ずっとそうなんです。自分の命がなくなるって言われても、実感がなくって、もっと近づいてくれば変わるのかもしれないんですけど」
小清水詩織:「でも、私じゃなくて……律華が、声奈さんが、みんなが、危ないって。そういう風に考えると、怖くなるんです」
獅子神征一郎:「そうか。だが、律華くんを救うつもりならば、おそらくお前はこれから自分自身の命を賭けることになるかもしれんぞ」
小清水詩織:「……多分、死ぬのが怖くないわけじゃないんです、でも……自分が誰かの手を取れるって、自分が誰かの支えになれるって、そう考えてる時、私、一番勇気が出るんです」
小清水詩織:「だから、律華の手を絶対に掴むんです。絶対に、絶対です」
獅子神征一郎:「分かった。なら俺は先にカルマのもとに向かい、その足止めをする」
獅子神征一郎:「律華くんのことは任せたぞ」
小清水詩織:「……はい」
テレーズ・ブルム:『私も戦闘のサポートには参加するわ。何かあればすぐに連絡をちょうだい』
小清水詩織:「……待っててください、律華、声奈さん……私……やっぱり、何もしないなんて、出来ないんです」
GM:再び東京スカイハイツリー下層!
GM:声奈と律華は武器を構え、対峙している!
陽炎 律華:指揮杖型デバイスを手に、滑るように動き出す。
陽炎 律華:【ダンスカー・Ver.R】
陽炎 律華:影の茨が、ほとんど押し包むようにして声奈に殺到する!
「貴女<あなた>のいない世界
還る場所も どこか わからないまま
取り残された 想い<コトバ> は
欠けた 翼[ハネ] と 詩[ウタ]を 亡[ナ] くしてゆく」
朝霧 声奈:「ッ……」槌矛で茨を次々弾く。声奈にとっては見慣れた攻撃。
陽炎 律華:訓練でお互いにさんざん見た。切り札を隠しておくほどの衒いもなかった。
だから、全力をぶつければ、拮抗することを知っている。
「星のない星空に
想い出を隠す風
一人<ヒトツ> だけ あなただけ
どこにも行かないで」
陽炎 律華:……そして、この場には第三者がいる。
緒方紬:牽制の矢を放ち、声奈の足を鈍らせる。当たらずとも動きが止まればよい。
朝霧 声奈:「くッ……小癪!」突出しかけた動きを制され、足が止まる。
陽炎 律華:一瞬だ。一瞬遅れれば、それだけで、影の茨は心臓を刺す。
「青い空を 鎖<トザ>した影の塔
一輪<ヒトリ> 変わらずにいる白い花
歌う聲も止んだ世の果てで
そのまま咲いて」
陽炎 律華:【トザス トビラ】
陽炎 律華:打ち込まれる鎚に防御を捨てて、止まった動きに併せて大量の鎖が放出される。
撃ちこむ二重の大渦となった影の鎖が、声奈を、最初の対峙の時のように弾き飛ばす。
陽炎 律華:「……まだ、やるか」
バイザーの下で表情は伺えない。冷えた声。
朝霧 声奈:「ぐッ……」
朝霧 声奈:「当然……とことんまでやってやる」
緒方紬:的確に矢を放ち、朝霧声奈の大鎚を射抜く。
緒方紬:「ご苦労様です、律華さん」
緒方紬:「さあ、トドメをどうぞ」
陽炎 律華:「まだ早い」
剣のように、指揮杖を構える。両手持ちで振り上げて――
朝霧 声奈:「ッ……」武器はない。状況を打開する策も。それでも、退くわけにはいかない。
朝霧 声奈:無手で身構え、わずかでも食らいつこうと試みるが――
陽炎 律華:瀑布のように、黒の茨が雪崩れ落ちる。
小清水詩織:『Balwisyall Nescell Brionac tron……ッ!!』
小清水詩織:黒の茨を、白煙を吹く拳が弾き飛ばす!
緒方紬:「あれは……」
朝霧 声奈:「ッ……」
陽炎 律華:「……詩織」
陽炎 律華:「よかった。間に合った」
背中から伸びる、無骨な鉄と硝子。口元以外の表情は伺えない。
小清水詩織:「……律華」
小清水詩織:「手を、取りに来ました」
陽炎 律華:首を振る。諦めた老人か、それとも、子供のように。
陽炎 律華:「私は……詩織を連れていくわけには、いかないから」
小清水詩織:がしゃりと腕部のパーツが音を立てる。次の動きに備えるように
陽炎 律華:「いいから。もう、いいから。ここで、置いていってもらう」
陽炎 律華:フェンシングのように、指揮杖を構える。黒い茨の群れが、蛇のように鎌首をもたげる。
陽炎 律華:「お願いだから――」
黒い濁流が、詩織に襲いかかる。
テレーズ・ブルム:『声奈。解析の結果、攫われた人たちがタワー内に囚われている場所が判明したわ』
GM:詩織に襲いかかる律華を前に、通信でテレーズの声が声奈に聞こえる。
テレーズ・ブルム:『どうやらそこから負のエネルギーが、律華の体に埋め込まれた機械を通してその肉体へと流れ込もうとしているみたい』
テレーズ・ブルム:『この場は詩織に任せて、あなたはそちらに!」
朝霧 声奈:律華と詩織を見やり、唇を噛む。
朝霧 声奈:「……了解。それが成る前に、叩いて砕く!」
緒方紬:「逃がしなどするものかッ!」弓を引き、声奈の後を追う!
朝霧 声奈:「ならば、止めてみせろッ!」移動しながら槌矛を構える。
小清水詩織:「置いていかない、連れてもいかせない」茨を力強く弾き飛ばしていく
小清水詩織:「衛星レーザーも影の国も、そんなの私には関係ない!」
小清水詩織:「私は律華と一緒にいたいんだッ!!」
陽炎 律華:口元が歪む。
GM:東京スカイハイツリー中層!ある一室。
GM:ナビゲートに従い、声奈はそこにたどり着いた。
GM:その部屋では、意識のない多くの人たちが診療台めいたベッドの上に寝かされ苦しげに苦悶の声を上げている。
GM:彼らはみな機械を着けられ、その機械は中央の大きな装置へと繋がっているようだ。
朝霧 声奈:「これは――」驚愕と、理屈ではない納得。
朝霧 声奈:「痛み、か」
GM:殺してしまわぬように、生かしてしまわぬように、ひたすら苦痛を与えそれを抽出するための機械だ。
GM:そしてその中には、キミの知る顔もいる。
GM:学園で会った野上穂乃果、本名渚、田中ひかりの3人だ。
朝霧 声奈:「なッ……」
緒方紬:「これが結果ですよ」
朝霧 声奈:「結果……?」
緒方紬:「あの子たちの暖かい日々を守るため?笑わせる。結局あなたは何も守ることなどできはしなかった」
緒方紬:「これがあなたの成したことの結果です」
GM:声奈を追ってその背後に立った紬はそう声をかける。
朝霧 声奈:「私が、この子たちに近づいたから……?」
緒方紬:「そう。あなたが関わらなければ、この子たちがこんな目に遭うこともなかった。ああ、可哀想に」
GM:紬は《縮地》を使って空間を跳躍し、中央の機械の前へと立つ。
朝霧 声奈:「……だったら」
緒方紬:「これでもまだ、私の歌を好きだと言ってくれるすべての人のためだなどと戯言を言うことができるか!?」
朝霧 声奈:「だったら今すぐ救い出すッ!守ってみせるッ!二度と、誰にも傷つけられないようにッ!」
緒方紬:「どこまでも気に入らない!何もかもが癪に障るッ!」弓を構える!
緒方紬:「朝霧声奈ッ!!」
朝霧 声奈:「私の歌の有り様、その身に受けて覚えるがいいッ!」シャルウールを構え、吠える!
GM:では、ここからはミドル戦闘だ!二箇所で並行して行うぞ!
GM:戦闘は小清水詩織VS陽炎律華。朝霧声奈VS緒方紡で行われます。
朝霧 声奈:了解ッ!
GM:まずは声奈さんの方から説明しましょう。
GM:エネミーは緒方紡1人。行動値は19。お互いの距離は5メートル。
GM:もし2ラウンド以内に彼女を倒して装置を破壊することができなかった場合、捕らえられている人たちは全員死亡することになります。
朝霧 声奈:ひえっ
GM:続いて詩織ちゃんの方。
GM:戦う相手となるのは律華ちゃん1人。エンゲージは別で距離は5メートル。
GM:戦闘の特別ルールとして、律華ちゃんは相手を戦闘不能にした時、〈RC〉判定で詩織ちゃんの〈白兵〉と対決して勝利することで詩織ちゃんとブリューナクとのリンクを断つことができます。
小清水詩織:ワオ・・・
GM:一方、詩織ちゃんの方なのですが、律華ちゃんの体に埋め込まれた装置はただ攻撃するだけでは彼女の体ごと傷付けてしまい、除去することはできない。
GM:現状可能なこととしては
GM:逆に詩織ちゃんは、相手を戦闘不能にした時に、〈白兵〉判定で律華ちゃんの〈RC〉判定に勝利することで遺産の力によって、即座に律華ちゃんにトドメを刺すことが可能です。
GM:トドメを刺された場合、当然律華ちゃんは死亡します。
GM:もし律華ちゃんを助ける方法を探したいというのであれば、メジャーアクションを使って〈知覚〉〈知識:レネゲイド〉〈情報:UGN〉のどれかで難易度7の判定を行ってください。
小清水詩織:ふむむっ
GM:もし何かしらPLから律華ちゃんを助ける方法について提案がある場合はメジャーアクションを使う必要もないので、その場でGMに提案をしてください!
GM:戦闘のルールについて何か質問はありますか?
小清水詩織:大丈夫です!
陽炎 律華:問題ありません。
朝霧 声奈:あ、はい!
朝霧 声奈:緒方さんを倒した場合、装置はメジャーアクションなしで破壊できますか?
GM:そうですね。彼女を倒せば、そのまま宣言なしで破壊できることとします。
朝霧 声奈:了解!
GM:では、早速戦闘を始めていきましょう。
GM:まずは詩織ちゃんサイドから順番にラウンドごとに交代で処理をしていきましょう。
小清水詩織:おうさ!
GM:それでは詩織ちゃんサイドのラウンド進行を開始します。
GM:1ラウンド目。
GM:まずは詩織ちゃんと律華ちゃんのセットアップから。
小清水詩織:ない!
陽炎 律華:……やらないと嘘だね。《原初の黄:氷の茨》のみを使用。
陽炎 律華:侵蝕率81へ。
GM:では、セットアップは終了。
GM:イニシアチブ。
GM:まずは行動値10の詩織ちゃんの番です。
小清水詩織:とりあえずオートでウェポンケースのアームバンカーを装備しておきます
小清水詩織:どれも弱いが知覚が一番マシだな・・・知覚で判定します!
GM:あ、攻撃してもいいんですよ?
小清水詩織:いや、助ける方法を探します!そのために来た!
GM:では、判定を!
小清水詩織:3dx+1=>7
DoubleCross : (3R10+1[10]>=7) → 9[7,9,9]+1 → 10 → 成功
小清水詩織:いえす
GM:成功している!
陽炎 律華:詩織……!
GM:・律華を助ける方法
GM: 律華を助けるためにはその体に埋め込まれた装置を除去する必要がある。
GM:軌道衛星から詩織を目掛けて発射されるレーザーに律華を巻き込み、ブリューナクの力によってそのエネルギーをコントロールして律華の体内に埋め込まれた装置だけを正確に破壊することができれば彼女を助け出せる可能性がある。
GM:実際に行う場合、バッドステータスの硬直か戦闘不能になっている律華と詩織が同じエンゲージにいる状態で〈RC〉で難易度9の判定を行う必要がある。
GM:この判定に失敗した場合、小清水詩織は死亡する。
GM:情報は以上だ!
GM:キミは律華の体の状態や、これまでの状況からそうしたことを導き出すことができる!
小清水詩織:「……これだ……これしかない……」上空を見つめ
小清水詩織:「……律華……行きます」
陽炎 律華:「……きて。詩織」
GM:では、次は行動値8の律華の番!
陽炎 律華:GM。確認したいんだけど、こちらの条件。「戦闘不能にしたとき」は、エンゲージしてないと判定できなかったりしない?
GM:律華ちゃんがそういう条件にしたいならしてもいいが、基本的にエンゲージは離れていてもOKと考えていました!
陽炎 律華:そう。なら……仕方ないな。(アルカイックスマイル)
陽炎 律華:マイナーで移動、詩織にエンゲージ。
陽炎 律華:メジャーでフルセットコンボ。侵蝕率は+10されて91%!
小清水詩織:ガンガン来るなあ
陽炎 律華:一度おとなしくなってくれないと困るから……
陽炎 律華:9dx7+4
DoubleCross : (9R10+4[7]) → 10[1,1,1,3,6,6,7,8,9]+6[2,4,6]+4 → 20
陽炎 律華:達成値は、ジャスト20
GM:では、詩織ちゃんはリクションをどうぞ。
小清水詩織:ドッジを狙おう!
小清水詩織:6dx+1=>20
DoubleCross : (6R10+1[10]>=20) → 9[2,5,5,7,7,9]+1 → 10 → 失敗
小清水詩織:くっ
GM:くっ、惜しい。
GM:では、律華ちゃんはダメージを。
陽炎 律華:ダメージが……
陽炎 律華:3d10+2 装甲無視
DoubleCross : (3D10+2) → 18[10,4,4]+2 → 20
小清水詩織:とりあえずまだ耐えてるが・・・
陽炎 律華:さらに吹き飛ばしが誘発。……吹き飛ばしが誘発、する。
陽炎 律華:2m後退してもらって、追加ダメージ。
陽炎 律華:5d10
DoubleCross : (5D10) → 34[10,9,4,1,10] → 34
小清水詩織:たっけえ!
陽炎 律華:しめて54点。これなら、さすがに……
GM:いいダメージだ!
小清水詩織:流石に戦闘不能になるねこれ!
陽炎 律華:「……大人しくして。詩織。すぐに、終わるから」
小清水詩織:「……く……ぅ……!」
GM:では、先にリザレクトだけしてもらってから対決に移りましょう。
陽炎 律華:あれ、リザレクト間に合うときって戦闘不能キャンセルされるんじゃない?(そうだと思ってた)
小清水詩織:73+1d10
DoubleCross : (73+1D10) → 73+6[6] → 79
GM:ああ、確かに。じゃあ、先に2人の対決で!
小清水詩織:OK
小清水詩織:無事に乗り越えたら上の数値を使おう
GM:まずは律華ちゃんが〈RC〉で判定を!
陽炎 律華:6dx10+4
DoubleCross : (6R10+4[10]) → 10[3,3,4,8,8,10]+6[6]+4 → 20
GM:いい出目だ。では、それで対して詩織ちゃんは〈白兵〉で判定することになる。
陽炎 律華:抱擁するように、飲み込もうとするように、黒い影が……
小清水詩織:今さらですけどエフェクトは使えないんですかこれ!
GM:PLの提案次第かな!
小清水詩織:普通に戦闘用エフェクト・・・白兵ならコンセと貪欲なる拳!
GM:どういう演出とか理屈でやるとか何か理由があれば許可する!
陽炎 律華:"何で相手を傷つけるか"を具体化しないといけないRC攻撃との差……
小清水詩織:影に捕らわれるわけにはいかない、本気の抵抗!
小清水詩織:若干の無理をするので当然侵蝕率は上がる!
GM:ふむ。確かに攻撃ではあるからな。侵蝕率を上げるのであれば許可しましょう。
小清水詩織:ならば〈コンセントレイト:エグザイル〉+〈貪欲なる拳〉で判定する!
GM:どうぞ!
小清水詩織:あ、アームバンカーで命中値下がってるんですけどその分はどうしましょう
GM:ああ、その分は下げなくていいです。あくまでも攻撃ではなく、〈白兵〉判定ですからね。
小清水詩織:了解しました!では振ります!
小清水詩織:9dx8+4
DoubleCross : (9R10+4[8]) → 10[1,3,4,4,5,8,10,10,10]+10[1,2,3,9]+7[7]+4 → 31
陽炎 律華:……届かなかった、か。
GM:余裕で超えてきたか。
小清水詩織:逃げ切った!侵蝕値は+5!リザレクトとあわせて84!
陽炎 律華:「……詩織。どうして」
小清水詩織:「……今の私じゃないと、出来ない事があるから……一人だけじゃ貫けないから……まだ、ブリューナクは手放さない……ッ……!」
陽炎 律華:「…………」
バイザーで隠れて、口元以外の表情は伺えないまま。
小清水詩織:「く……はぁ……ッ!」体への負荷は軽くない、苦しげな声を出す
GM:では、1ラウンド目はこれで終了!
GM:次は声奈さんサイド!
GM:ラウンド進行を開始します!
GM:1ラウンド目。
朝霧 声奈:はい!
GM:まずはセットアップから。
GM:紬は特に無し。
朝霧 声奈:こちらもなし!
GM:それではイニシアチブ。
GM:まずは行動値19の紬の行動からです。
GM:まずはマイナーでレイジングシューターの効果を使用。
GM:遺産ガーンディーヴァに矢をつがえ、攻撃力が上昇する。
GM:メジャーで《コンセントレイト:サラマンダー》+《炎の刃》+《コントロールソート》+《形なき剣》を使用して朝霧声奈に攻撃します
朝霧 声奈:来いっ
GM:効果によりドッジのダイスは-2個だ。
GM:命中判定いきます。
GM:12dx7+2
DoubleCross : (12R10+2[7]) → 10[1,2,3,3,6,6,6,7,7,8,8,10]+10[1,2,3,7,8]+5[1,5]+2 → 27
GM:達成値は27。
朝霧 声奈:ドッジします
朝霧 声奈:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 6[2,6,6] → 6
朝霧 声奈:無理!
GM:では、ダメージ!
GM:19+3d10
DoubleCross : (19+3D10) → 19+16[3,8,5] → 35
GM:35点!装甲は有効!
朝霧 声奈:装甲引いても沈む!リザレクト!
朝霧 声奈:1d10+89
DoubleCross : (1D10+89) → 5[5]+89 → 94
緒方紬:「この胸に灼き付いた 夢の屍は二度と下がらぬ 熱のよう」
GM:紬は声を振り絞りながら弓を引く!
緒方紬:「霞んだ世界に 昇る太陽」
緒方紬:「転がり堕ちて見上げた空は ただひたすらに遠かった!」
GM:紬が光を帯びた矢を放つと、それは中空で分裂して無数の矢となり声奈へと向かう!
GM:【因果FULL BURST】
GM:画面が切り替わり、カットインが入る!
朝霧 声奈:「ぐ、あああああッ!」光の矢が炸裂!派手に吹っ飛ばされる!
緒方紬:「かき消えた 光つむいでも」
緒方紬:「私の願いは 叶わないッ!」
緒方紬:「朝霧声奈!もはやお前の勝ち目など万に一つも残ってはいない!」
GM:歌声が消え、紬はそう叫ぶ!
朝霧 声奈:「……勝てるとも」舞う土煙の中から立ち上がり、応える。
緒方紬:「この閉所で、シャルウールを自在に振るうこともできず!どう私に立ち向かう!?」
朝霧 声奈:「今まであなたが見せてきた朝霧声奈なら、挫けてしまったかもしれない。膝をついたかもしれない。だけど」
朝霧 声奈:「私の歌を聴いてくれる人のためなんだから。どうしたって負けるわけにはいかない」
朝霧 声奈:「――それを気づかせてくれたのは、あなたでもあるんだ」
緒方紬:「な、にを……」わずかにたじろぐ。
緒方紬:「戯けたことを!歌に価値などあるものかッ!」
朝霧 声奈:「……それじゃあ、聴いて確かめなさい」
朝霧 声奈:「新しい朝霧声奈の歌を」
緒方紬:「くっ、そんな虚仮威しに……!」
GM:紬は弓を引き、再び声奈へと狙いを定める!
GM:次は行動値7の声奈さんの番!
朝霧 声奈:シャルウールを垂直に構え、歌を口ずさむ。
「いつも ひとりぼっち 泣いていた 冷たい 夜の底で
そっと 凍えた心 溶かしてくれた あの手のひら」
朝霧 声奈:シャルウールを装備して《コンセントレイト:モルフェウス》《カスタマイズ》、対象は緒方紬
朝霧 声奈:命中振ります
GM:どうぞ。
朝霧 声奈:8dx7-1
DoubleCross : (8R10-1[7]) → 10[1,4,4,5,6,8,9,10]+10[1,3,10]+2[2]-1 → 21
朝霧 声奈:更に追加で
GM:つ、追加
朝霧 声奈:《剣精の手》使用!
朝霧 声奈:1dx7+30-1
DoubleCross : (1R10+30-1[7]) → 1[1]+29 → 30 → ファンブル
GM:ダメージダイスが増えたか……!
朝霧 声奈:リアクションどうぞ!
GM:ドッジ!
GM:6dx+3>=30
DoubleCross : (6R10+3[10]>=30) → 4[1,2,3,4,4,4]+3 → 7 → 失敗
GM:くっ、駄目か!
朝霧 声奈:そしてフォールンサラマンダー使用、ダメージダイス+2D!
GM:さ、さらにダメージが増えるのか!
朝霧 声奈:いきます!
朝霧 声奈:6d10+16
DoubleCross : (6D10+16) → 19[4,3,2,5,4,1]+16 → 35
朝霧 声奈:フォールンアックスの効果使用、ダメージダイスを低い方から3つ振り直します
朝霧 声奈:3d10+29
DoubleCross : (3D10+29) → 18[8,1,9]+29 → 47
GM:は、跳ね上がった……!
朝霧 声奈:ガツンと来た!装甲有効の47点!
GM:2ラウンドは保つと思ったんだけどなぁ。
GM:HPは35点。装甲は5点。
GM:なので、紬はこれで戦闘不能だ。
陽炎 律華:それでこそ。
朝霧 声奈:やった!
朝霧 声奈:侵蝕94→102。こっちも結構ガツンだ。
GM:紬は矢を引くのを止め、弓をその手に持ってその背で迎撃しようとする!
朝霧 声奈:構えた槌矛に全霊の歌を込める。轟音を上げて打撃部が回転する。
「初めて気づいたんだ 微笑みの意味 キミがいること
夜が明ければ 朝日は 私たちを照らす だから……!」
朝霧 声奈:「暗い 暗い 暗い 闇を抜けて 明日へ
響き渡れ この声 魂の詩-うた-よ」
朝霧 声奈:吠えるように歌い上げ、駆ける。
「高い 高い 高い 青空が 涙に 滲んで
陽の光が 華みたい ほら 輝いてる」
朝霧 声奈:唸るシャルウールで、すれ違いざまに一閃!
GM:その攻撃を押し留めようとした弓は届かない!
朝霧 声奈:【FALLEN S∀TURN】(カットイン)
「Cry Cry Cry nevermore 二度と
何かを 諦めないって 決めたんだ
刻まれた傷痕の 痛みに負けないよう」
朝霧 声奈:「守るよ……歌うよ……」
GM:紬は吹き飛ばされ、そのまま地面を転がっていく!
朝霧 声奈:残心の後、シャルウールはゆっくり回転を止めていく。
GM:傷付いた体で倒れ伏した紬は、それでもふらふらと立ち上がろうとする。
緒方紬:「お前には……!お前になんかッ!負けてなるものかッ!!」
朝霧 声奈:「やめなさい。もう決着はついた」
緒方紬:「違う」
GM:紬は懐から注射器のような取り出す。
緒方紬:「私の勝ちだッ!」
朝霧 声奈:「いけない!それを使っては!」
緒方紬:「例えこの身が朽ち果てようとも!お前だけは打倒し、灼き尽くしてみせる!」
GM:紬は自分の首筋に“ヴェイン”を注射しようとする!
朝霧 声奈:駆け寄って、それを阻止したい!
GM:では、その寸前でキミはそれを止めることができる!
朝霧 声奈:「私は……好きな人に傷ついてほしくない」紬の腕を抑えて、そう告げる。
朝霧 声奈:「あの事件のあと居場所をくれた、詩織、律華、穂乃果や渚やひかり、それにUGNの人たち」
朝霧 声奈:「それから……あなたにも……」
GM:腕を押さえつけられ、もがいていた紬はやがてその動きをやめる。
緒方紬:「なぜ……」
緒方紬:「私はあなたのことを大嫌いだって言ったんですよ」
朝霧 声奈:「あなたが私を大嫌いでも、私のことを騙していたとしても」
朝霧 声奈:「あなたの支えがあったから、アーティスト朝霧声奈は今日まで歌ってこられたんだもの」
朝霧 声奈:「馬鹿な女だって思うだろうけど、私は、一緒に仕事をしている時のあなたが、大好きなんだ」
緒方紬:「私、さっき一つだけ嘘を吐きました」
朝霧 声奈:「嘘……?」
緒方紬:「今まであなたと一緒にいて、あなたに言った言葉でもう一つだけ本当のことがあって」
緒方紬:「私、ずっとずっとあなたの歌が大好きだったんです」
朝霧 声奈:「……!」息を呑む。
緒方紬:「あなたのことが嫌いで憎くても、あなたの歌だけは嫌いになれなくて」
緒方紬:「だから、それだけは私の本当です」
緒方紬:「ごめんなさい……声奈さん……」
朝霧 声奈:「ううん……ありがとう」
GM:ポロポロと涙を流しながら、紬は力無くうなだれる。
朝霧 声奈:紬を抱き寄せ、その頭を撫でる。
緒方紬:「ごめんなさい……ごめんなさい……」
GM:その腕の中で紬は静かに謝り続ける。
GM:では、声奈さんサイドの戦闘はこれで終了!
GM:再び詩織ちゃんサイドだ!
GM:2ラウンド目。
GM:まずはセットアップから!
小清水詩織:ない!
陽炎 律華:……《原初の黄:氷の茨》!
GM:では、セットアップはこれで終了。
陽炎 律華:侵蝕率93に。黒い茨が、ゆるゆると
GM:次はイニシアチブ。
GM:行動値10の詩織ちゃんの番からです。
陽炎 律華:踏み込むのを躊躇うほど濃い、黒の叢が。詩織の視界を塞いでいる。
小清水詩織:「……それでも……ッ」
小清水詩織:マイナーでエンゲージ
小清水詩織:メジャーで〈コンセントレイト:エグザイル〉+〈貪欲なる拳〉+〈爪剣〉
GM:では、命中判定をどうぞ。
小清水詩織:10dx8+1
DoubleCross : (10R10+1[8]) → 10[1,2,3,3,3,5,5,6,9,10]+10[5,10]+10[10]+2[2]+1 → 33
GM:高いな!
陽炎 律華:ドッジ!
GM:では、律華ちゃんはリアクションを!
陽炎 律華:3dx10+1
DoubleCross : (3R10+1[10]) → 9[4,6,9]+1 → 10
GM:攻撃は命中!
陽炎 律華:……命中。避けられない!
小清水詩織:ではダメージ
小清水詩織:4d10+8+15+5
DoubleCross : (4D10+8+15+5) → 27[9,2,9,7]+8+15+5 → 55
GM:す、すごいダメージを出すな!
小清水詩織:一応諸々有効、あと重圧がつくよ!
陽炎 律華:それは……アーマーで止まってもどうしようもない。戦闘不能になって……
小清水詩織:重圧じゃねえ
小清水詩織:硬直
陽炎 律華:「しお……りッ……」
小清水詩織:「律華……ッ……!!」茨を全力で突っ切り、そして、歌う
小清水詩織:『空を眺めて 繋がる手を確かめて 感じる暖かさに 幸せを見出す』
小清水詩織:『なぎさを駆けだす 君の微笑む姿を見て 感じるほのかな ひかりに手を伸ばす――!』
陽炎 律華:「あ」
小清水詩織:『おぼろげな気持ち まだ確かとは言えないけど 絶対の絶対と 言いきって
君と歩んでく この道を、守ること! 貫き通すそれが 強さと信じて――ッ』
陽炎 律華:空が。展開されたアームドギアのセンサーユニットが、空の異変を捉える。
GM:詩織の体を這い上がるようにその頬まで黒く禍々しい翼のような呪印が伸びていく。タイムリミットが近付いているのだ。
陽炎 律華:「駄目、詩織、来ないで――ッ! 貴女まで……ッ」
小清水詩織:「(……もっと……もっと、強く……限界の先まで……歌を……ッ!!)」
陽炎 律華:天の火が降る。詩織もろとも、この呪われた特号遺産を焼きつくすために。
GM:軌道衛星は地上へと向けてその砲門を開く。
小清水詩織:『歌を歌おう 声を上げて 華が舞う この綺麗な場所で
歌を歌おう 一緒に歩いて 明るい朝 この陽だまりの中』
陽炎 律華:突き放そうとする。せめて、あるたけの影の茨で覆い隠そうとする。どれも叶わない。
陽炎 律華:あおいひかりに、優しく散らされて。払うと命じて開いた両手は、まるで詩織を受け入れるように。
GM:空から降った膨大な光と熱の柱がキミたちの体を包む!
小清水詩織:その拳は茨を貫き、律華のアーマーを叩きつける。一点に集中させるように
GM:常人であれば、触れただけで一瞬で蒸発するであろう高熱がキミたちの体を駆け巡る!
GM:この超高熱の光を御しきれるかどうかは、詩織の遺産の制御にかかっている!
GM:〈RC〉で難易度9の判定を!
小清水詩織:衛星レーザー/意志○/恐怖/ロイス
小清水詩織:そしてこれを昇華、ダイスを10個増やす!
GM:そ、そうきたか!
小清水詩織:13dx+2=>9
DoubleCross : (13R10+2[10]>=9) → 10[1,1,2,4,4,5,5,6,6,9,9,10,10]+5[5,5]+2 → 17 → 成功
陽炎 律華:……通った。
小清水詩織:『君と私の 何気ない一日を――』
小清水詩織:ブリューナクで、その光を束ねる。その歌は、確かに響く。
陽炎 律華:歌が。光が――
小清水詩織:『詩集に 織り込んでいく』
小清水詩織:ブリューナクが、貫く。
GM:光が収束し、律華の肉体の内側に埋め込まれていた禍々しい機械装置だけを消滅させていく。
GM:やがてその光も収まり、消える。
GM:そこには詩織と律華の姿がある。
小清水詩織:「……言ったじゃないですか」
小清水詩織:「きっと、なんとかなります、って」
GM:先ほど詩織の頬まで這い登っていた黒い刻印もいつの間にか消え去っている。
陽炎 律華:「しお……り……ッ……」
GM:その体を膨大な熱が駆け巡った時、呪印も同時に光によって浄化されたのだろう。
陽炎 律華:「駄目……だよ。私のために、なんて、こんなこと……ッ」
陽炎 律華:泣きそうな顔、に見える。涙は、流れない。
小清水詩織:「……」律華の手を握る
小清水詩織:「律華のためだから、それが、なにより私のためだから」
陽炎 律華:「……私ね。きっと、そんなに遠くない未来、必ず詩織を置いていってしまう」
陽炎 律華:「人がね。大事に思えなくなるの。それが遺産の呪い。詩織と一緒いたいっていうのも……」
陽炎 律華:「……どこまで本当にそうなのか、そう演じてるだけなのか、もうわからないんだよ」
陽炎 律華:泣きそうな顔に見える。
陽炎 律華:「声奈が来たから、だから、もう大丈夫だと思ったから。なのに……」
陽炎 律華:「……なのに、なんで」
小清水詩織:「……律華」
小清水詩織:「そんな風に、私を心配してくれてる律華が演じてるだけなんてこと、ないです」
小清水詩織:「もし置いてかれても、もし本当に、大事に思われなくなっても、私、絶対律華と手を繋ぎ続けます」
小清水詩織:「だって、今までずっと一緒にいた事は、絶対の絶対に、嘘じゃないんですから」
陽炎 律華:「……詩織……ッ」
陽炎 律華:手を握り返す。強く握り返す。両手で、少し痛いほどに。
陽炎 律華:涙は流れないけれど。
小清水詩織:「……」その少しの痛みを、愛おしく感じる
陽炎 律華:嗚咽のような声。
小清水詩織:「……一緒にいます。律華が離れたいって行っても、私がついていっちゃいます」
陽炎 律華:「……うん」
GM:光の差し込む崩れた塔で2人はそうして手を握り合っていた。
GM:戦闘終了。
GM:このシーンはこれで終了です。
GM:クライマックスフェイズ!全員登場!シーンプレイヤーは詩織ちゃん!
小清水詩織:91+1d10
DoubleCross : (91+1D10) → 91+4[4] → 95
朝霧 声奈:1d10+102
DoubleCross : (1D10+102) → 9[9]+102 → 111
朝霧 声奈:高いッ!
陽炎 律華:1d10+93
DoubleCross : (1D10+93) → 9[9]+93 → 102
陽炎 律華:うーん振り切った。
GM:まずは声奈さんの方の描写から。
GM:紡との戦闘後。
GM:声奈さんの眼前で動き続けている、人々から生命力を搾り取る忌むべき装置がある。
朝霧 声奈:「待っていて、今助ける」繋がれた人々を一瞥、それから、機械に向けて槌矛を振りかぶる。
朝霧 声奈:「はッ!」一撃!叩き潰します。
GM:火花を散らし、装置は機能を停止する。
GM:これで繋がれていた人々もじきに目を覚ますことだろう。
朝霧 声奈:「あとは、詩織と律華……それに、カルマ」
GM:と、その時。タワーが激しく揺れ、轟音が轟く。
GM:詩織が律華を助け出した時の、レーザー光の衝撃だ。
朝霧 声奈:「ッ――!」
朝霧 声奈:「緒方さん、ここの皆をお願い。私にはまだやることがあるから」
GM:ここからではまだ状況が分からないが、キミがレーザーの着弾地点に向かえば詩織たちと合流することができる。
緒方紬:「……カルマの力は強大です。戦いに赴いても、自らの無力を、無意味さを、思い知らされるだけかもしれません」
緒方紬:「それでも、行くのですか。声奈さん」
GM:傷付いた緒方紬は壁に背を預けたままキミにそう言う。
朝霧 声奈:「ええ。私は……」
朝霧 声奈:「私は、カルマにもう一度会わなければいけない。そして、止めなくてはいけない。二度と悲劇が起こらないように。それに」
緒方紬:「……それに?」
朝霧 声奈:「私自身が、前に進むためにも。あの日までの全てに、決着を。」
GM:紬は眩しげにキミを見る。
緒方紬:「……そういうところが、大嫌いなんです!」
朝霧 声奈:「……絶対に戻ってくる。そしてファンの皆の前で、もう一度歌うから。待っていて」微笑む。
緒方紬:「カルマはタワーの上層部にいます。……ご武運を。私はまだあなたの歌が聞きたい」
朝霧 声奈:うなずき、この場を離れます。詩織たちのいる場所へ。
GM:声奈はレーザーの直撃があった場所に駆け付ける。
GM:すると、そこには手を繋ぎ合う詩織と律華の姿がある。
陽炎 律華:「……あ」
小清水詩織:「声奈さん!」
朝霧 声奈:「詩織、律華!」
朝霧 声奈:仲よく手を繋いだ二人に、驚きと安堵が半々くらい。
陽炎 律華:詩織の目を見て、頷いて、立ち上がる。
陽炎 律華:「……ごめん。世話をかけた」
朝霧 声奈:「中々効いたわ、あなたの歌は」
小清水詩織:「……でも、もう大丈夫ですね、二人とも」律華と声奈、二人の手を取る
陽炎 律華:「……うん」
朝霧 声奈:「お陰さまでね」その手を握り返す。
陽炎 律華:「あとは」
陽炎 律華:レーザーでタワーの頂点から底まで空いた大穴を見上げる。空が見える。
朝霧 声奈:「ああ……ここで安堵してばかりもいられないな」表情を引き締め、塔の遥か上を仰ぐ。
小清水詩織:「……カルマ」
陽炎 律華:「詩織」
陽炎 律華:……あ。そうそう、忘れてたんだけど前回ラスト、リザレクとしとかないといけなかったんだ。
GM:戦闘不能と同時に戦闘終了してますのでリザレクトはしなくても構いませんよ。
GM:戦闘終了と同時に律華ちゃんの戦闘不能は回復し、HPは1になっています。
朝霧 声奈:詩織の武器に《水晶の剣》をかけておこう。
小清水詩織:水晶の剣やったー!
朝霧 声奈:では侵蝕111→115で
陽炎 律華:あ。それはありがたいけど……応急手当キット欲しいけど手元にないんだっけ。
朝霧 声奈:100%超えてるので攻撃力+8
小清水詩織:私が持ってるよ!
GM:じゃあ、前回購入判定がなかったので、最後の調達チャンスもここでやっておきましょう。
GM:1回だけ購入判定を行ってもよいこととする!
朝霧 声奈:やったー!
陽炎 律華:ありがたいッ
小清水詩織:わーい!
陽炎 律華:えーと。ダイスボーナス+3エリア……
朝霧 声奈:簡易手術キットは……無理かな……
GM:いいのを買おうとしている
朝霧 声奈:素直に応急手当を狙います。
朝霧 声奈:5dx>=8
DoubleCross : (5R10[10]>=8) → 10[2,3,8,8,10]+5[5] → 15 → 成功
小清水詩織:素直に応急手当キットを
小清水詩織:3dx=>8
DoubleCross : (3R10[10]>=8) → 10[5,8,10]+3[3] → 13 → 成功
GM:素直な子って好きよ。
陽炎 律華:応急手当キットにしよう。
朝霧 声奈:そんなGMが好き。
陽炎 律華:5dx+1>=8
DoubleCross : (5R10+1[10]>=8) → 10[5,6,6,8,10]+2[2]+1 → 13 → 成功
陽炎 律華:OK。
GM:みんな、よく成功するな!
GM:あとは回復したりして、タワー上層へと向かえばクライマックス戦闘だ。
陽炎 律華:それじゃ、回復が合計4回……か。
GM:誰のHPを回復させるか相談したりしてもいい。
陽炎 律華:状態にもよるけど……崩落した中から掘り出してきた応急手当キットを。
陽炎 律華:どっちにしろ、衝動判定挟んだら全員侵蝕率100以上だし……
GM:そうですね。
陽炎 律華:……私以外どちらかのHP全快するまで使って、残りはもうひとりのほうに注ごう。
陽炎 律華:《波紋の方陣》があるから、生き延びられる可能性が高くなるはず。
朝霧 声奈:じゃあ先にいただいていいかな……侵蝕的に厳しめなので
陽炎 律華:詩織、いい?
小清水詩織:OK!
朝霧 声奈:ありがとう!
朝霧 声奈:まずは自分で調達した分を
朝霧 声奈:2D10+5
DoubleCross : (2D10+5) → 8[2,6]+5 → 13
陽炎 律華:私の分も使おう。最大が27?
陽炎 律華:2d10+13
DoubleCross : (2D10+13) → 15[10,5]+13 → 28
陽炎 律華:……溢れた。
朝霧 声奈:ですね。これで全快!
GM:おお、いい回復量だ。
陽炎 律華:じゃあ、あとは詩織に。
小清水詩織:やったぜー
小清水詩織:6+2d10
DoubleCross : (6+2D10) → 6+11[1,10] → 17
小清水詩織:極端な
GM:期待値ともいう。
小清水詩織:もう一個もいいのかな?
GM:いいのではないでしょうか。
朝霧 声奈:いいでしょう!
小清水詩織:いくぜー
小清水詩織:17+2d10
DoubleCross : (17+2D10) → 17+13[10,3] → 30
GM:すごい、全快した。
小清水詩織:い、1足りない・・・(小声)
GM:1足りなかったw
朝霧 声奈:HP高い!w
陽炎 律華:それでも十分。
小清水詩織:じゅうぶん!
陽炎 律華:「……できた」
包帯など巻きながら。
朝霧 声奈:「……器用ね」自分でやったのと見比べて感心している。
小清水詩織:「ありがとうございます、律華」
陽炎 律華:「慣れてるから。……無茶をする知り合いばかりだし」
小清水詩織:「てへへ」
陽炎 律華:「……準備万端整った?」
最低限手当をしただけで、煤けた頬のまま目を細めて。
朝霧 声奈:「……万端とは言いがたいけれど、鉄火場はいつもそんなものね」律華の様子を少し気にしながら。
小清水詩織:「律華、無理はしないでくださいね……って、私が言えたことじゃないですけど……」てへへと笑いながら
陽炎 律華:「ほんと。無茶をしない詩織なんて、雪が降る」
陽炎 律華:「……よし。十分、動く」
小清水詩織:「……よし……行けます」
朝霧 声奈:「それじゃ、逆襲と行きましょう」
陽炎 律華:「必ず、勝つ」
GM:タワー上層。
GM:刀を構えた獅子神征一郎は膝を付く。
GM:彼の前に立ちはだかるのは百体を超える魔響ジャームの群れ。
GM:一体を斬り伏せ魔響ジャームに触れる度に分解消滅してしまう刀を再構成しながら、もう百体はとうに斬り捨てた。
GM:だが、その数は一向に減る気配がない。
GM:獅子神の体は指先から結晶化を始め、既に獣化を保つことも難しくなっていた。
GM:玉座に座したカルマはその様子を見ながら満悦の笑みを浮かべる。
カルマ:「真打ちのお出ましと期待したが、遺産を持たぬ身では所詮その程度か。獅子神征一郎」
GM:獅子神は肩で息をしながら答える。
獅子神征一郎:「……俺が、真打ちだと?そいつはとんだ買いかぶりだな」
獅子神征一郎:「俺は前座さ。あいつらが来るまでのな」
カルマ:「あの娘たちに期待しているのか?奴らに何ができる。そのあがきも結局は無為に終わる――」
GM:その時、タワーが激しく揺れ、轟音が轟く!
GM:2人の視線の先を光の柱が射抜いていく!
カルマ:「何だ……!?」
カルマ:「ダンスカーの反応が安定域に……ブリューナクともに健在……!?まさか、ありえない……!」
獅子神征一郎:「やってくれたのだな、詩織くん……!」
カルマ:「このための足止めか、獅子神征一郎ッ!!」
GM:カルマは激昂し、吠える!
獅子神征一郎:「だとしたらどうする?」
カルマ:「直接この手で、影の国へと通じる門をこじ開けるのみ!」
カルマ:「貴様はこの場で消え去れ、獅子神征一郎!!」
GM:魔響ジャームの群れが獅子神へと殺到する!
獅子神征一郎:「ここまでか……!」
陽炎 律華:【カゲ ノ イバラ】
朝霧 声奈:【BL∀ZE OF M∀RS】
陽炎 律華:穿たれた孔から噴出した黒い茨が、群がる魔響ジャームを弾き飛ばす! ……道は作った!
朝霧 声奈:次いで、巻き起こる旋風が魔響ジャームを吹き散らす!
小清水詩織:「せえええやあああああッ!!!」拳が白煙を噴き、殴ると同時に強い衝撃を起こし魔響ジャームを吹き飛ばす!
GM:魔響ジャームの群れは3人の攻撃によって吹き飛ぶ!
カルマ:「ダンスカー。シャルウール。そして」
カルマ:「――ブリューナク!」
獅子神征一郎:「お前たち!」
陽炎 律華:「出遅れました。咎めは終わった後に」
獅子神征一郎:「構わん。今はやりたいようにやれ」
朝霧 声奈:「ようやく辿り着いたわ、カルマ」
カルマ:「私に刃を突き立てに来たか……!」
GM:カルマは玉座から立ち上がり、進み出る。
GM:その顔から十字の刀傷が消え、そこにキミたちの見知った女性の顔が現れる。
小清水詩織:「……!」
終崎狩音:「まさかこんなところまでやってくるだなんて、すっごく予想外だわ。3人とも」
朝霧 声奈:「終崎さん……!?」
終崎狩音:「詩織ちゃんが律華ちゃんを殺すか、それとも律華ちゃんが詩織ちゃんを殺すか。いずれにせよダンスカーは影の国へと通じるゲートと化す」
終崎狩音:「そういう筋書きだったのに」
終崎狩音:「ああ、残念。それと終崎狩音っていうのも本当の名前じゃないの」
GM:再び顔に十字傷が浮かび出て、その容貌が変わる。
カルマ:「私の名はカルマ。この世界から歌という病理を駆逐し、救済をもたらす者」
陽炎 律華:「冴島……鳴」
カルマ:「それは、捨てた名だ」
カルマ:「あの子が、私の目の前で死んだあの日から。そう、UGNの手にかかってな」
カルマ:「世界が、人々が、あの子に英雄という役割を押し付けたがために」
小清水詩織:「英雄……」
カルマ:「そう、お前と同じだ!小清水詩織!!」
小清水詩織:「……私と……同じ……ッ?」
カルマ:「人々を守り、戦い続けたお前に、世界が貸したのはその生命を奪い去ることだった。そんなバカげていることがあるか?」
カルマ:「世界は何度でも英雄に頼り切り、何度でも英雄を殺す。また同じことを繰り返したのだ。お前もその犠牲者だ!」
陽炎 律華:半歩前に出る。
カルマ:「だからこそ、私は世界を変える。お前ならば……いや、お前たちならば私に賛同してくれるはずだ」
陽炎 律華:「殺そうとしたのは、貴女だ。カルマ」
カルマ:「……何?」
小清水詩織:前に出る
陽炎 律華:「世界は敵じゃない。すべてが死に向かうとしても、誰かが犠牲になったとしても、それは……そこにいる誰かがしたことです」
陽炎 律華:「終崎先生」
陽炎 律華:さて。詩織に道を開けて。……あと、頼んだ。
カルマ:「生温いことを!その少女はお前の隣から永遠に奪い去られていたはずなのだぞ!?その虚無が理解できぬわけではあるまい!」
小清水詩織:「私は……私はただ、私の為に、いつも助けを求める手を取りたいと思い続けてきただけです」
小清水詩織:「英雄なんて、そんなものじゃない。私は……ただ……自分が人の手を取って、助けられる事でやっと、生きているって感じられるだけなんです」
小清水詩織:「律華の事も、声奈さんの事も、みんなみんな助けたい、何より、自分が自分として生きるために、そう思っているだけです」
カルマ:「その代償に、世界がお前の死を望んだとしてもか!?」
小清水詩織:「答えにならないかもしれないけど……違うんです」
小清水詩織:「私は、もっと美味しい物を食べたいし、いろんなところに遊びに行きたいし、夢だって見ていたい。死にたくない」
小清水詩織:「でも、それは私だけじゃ、だめなんです。人が、みんな一緒にいる、世界がないと、だめなんです」
小清水詩織:「生きているって思うから、死にたくないって思うから、私は、こんな怖い所でも、みんなと一緒に立っていられる」
小清水詩織:「だから……影の国なんて、そんな悲しい地獄。作らせない。誰にも。……カルマ……いや、終崎さん、あなたにも、絶対に作らせない」
陽炎 律華:「詩織……」
カルマ:「自身を死に追いやる世界の様を目の当たりにしてなお、立ち上がるというのか……!」
小清水詩織:「私という音が響くその限り、私は私であり続けるために……例え、その先に待っているのが命尽きる事であったとしても……」
小清水詩織:「立ち上がる、歩きだせる、歌える……ッ……私は"影の国"なんて、誰にも見てほしくないからッ!!」
カルマ:「……ッ!」憎悪に満ちた目で睨む。
カルマ:「……声奈。あなたも彼女たちと同じ考えなのかしら?」
朝霧 声奈:「私は……あのライブの日、世界を変えようとしていた。伸ばした手が誰にも届かない、冷たい世界を」
朝霧 声奈:「そして過ちを犯した。たくさんの命を奪い、たくさんの人に、かつての私と同じ思いを味わわせてしまった」
朝霧 声奈:「だけど――、そんな私の手を取ってくれる人がいた。私の歌を、好きだと言ってくれる人がいた。だから気づけた」
朝霧 声奈:「世界はそういう人たちの繋がりでできているって。この世界を壊してしまうことは、彼女たちの営みを否定することだって」
朝霧 声奈:「だから。……次は私が、誰かの手を取るために。誰かに好きだって伝えるために」
朝霧 声奈:「この世界は、壊させやしない」
カルマ:「いいだろう。ならば教えてやる」
カルマ:「不完全な形でしか遺産を扱えぬその身では到底この私に抗うことなどできぬということ、そして」
カルマ:「お前たちの歌になど何の意味もないということを!!」
カルマ:「出番だ、“クラウソラス”」
GM:彼女が一声発すると、左腕を起点に生じた無数の刃が内側からその体を貫いていく!
GM:そして、その無数の刃が変形し、邪悪な光をたたえた白銀の鎧となる!
GM:刃は寄り集まり、光を放つ一本の長剣が精製される!
GM:長剣を手に、カルマは大地を踏みしめる!
カルマ:「これが“光剣・クラウソラス”の真の力ッ!」
カルマ:「10年前。獅子神征一郎の手にかかり死に瀕した私は、遺産との完全融合により、尋常ならざる再生力を得て生き永らえた」
カルマ:「我が身にはもはや歌など不要となった!遺産との完全なる融合を果たした私は歌を介さずとも、遺産の力を自在に操ることができる!」
カルマ:「貴様たちでは抗うことすらできぬ、圧倒的な力だッ!!」
朝霧 声奈:「それでもッ!打ち砕いてみせるッ!」シャルウールを構える!
カルマ:「それも意味なきこと。メシアが降臨すれば、世界を満たす汚らわしいレネゲイドウイルスは一掃され、遺産もその力を失う」
カルマ:「同時に世界にはメシアの力によって未曾有の大災害が発生する」
カルマ:「歌を、英雄を失った70億の人々はその時ようやく自分たちの力で立ち上がらねばならないことを知る」
カルマ:「一人に英雄を押し付け、犠牲を生むだけの世界は生まれ変わるのだ!」
カルマ:「そのために私は!影の国へと通じる門を力ずくでさえ、こじ開けてみせよう!」
GM:カルマはクラウソラスを振り上げる!
GM:圧倒的なレネゲイドがキミたちの衝動を揺り起こす!
GM:衝動判定だ!〈意志〉で難易度は9!
GM:さらにこの時カルマは「Eロイス:堕落の誘い」を使用する!
GM:0話の時に使ったのと同じEロイスだ!衝動判定に失敗すると、侵蝕率が99%以下の場合、一気に100%まで上昇する!
陽炎 律華:いまはとうに死線を越えているッ!
陽炎 律華:7dx+1>=9
DoubleCross : (7R10+1[10]>=9) → 10[4,4,6,6,6,8,10]+1[1]+1 → 12 → 成功
陽炎 律華:2d10+102
DoubleCross : (2D10+102) → 12[6,6]+102 → 114
朝霧 声奈:4dx+2>=9 これしきッ!
DoubleCross : (4R10+2[10]>=9) → 9[1,3,5,9]+2 → 11 → 成功
小清水詩織:3dx=>9
DoubleCross : (3R10[10]>=9) → 8[2,6,8] → 8 → 失敗
小清水詩織:おう・・・
朝霧 声奈:2d10+115
DoubleCross : (2D10+115) → 19[10,9]+115 → 134
朝霧 声奈:ぎゃっ
GM:し、詩織ー!
小清水詩織:大丈夫、侵蝕率が5増えただけだ!
小清水詩織:100+2d10
DoubleCross : (100+2D10) → 100+7[4,3] → 107
陽炎 律華:これは……
陽炎 律華:「影の国の門、忌まわしい遺産。それでも……」息を吸う。
陽炎 律華:「誰かのために奮って良いと、言葉をくれた人がいるッ! カルマ、お前をこの先へ、一歩足りとも征かせないッ!」
朝霧 声奈:「私の罪も、逝った人々の無念も……」
朝霧 声奈:「全てここでケリをつける!覚悟ッ!」シャルウールが回転し、唸る!
小清水詩織:「く……う……うううう……ッ……!!」先程の力の反動か、強い衝動が詩織を飲みこもうとする
小清水詩織:「……それ、でも……影の国なんて……作らせない……絶対の、絶対、です……ッ!!」
カルマ:「お前たちのそのくだらぬ想いも世界の救済の前にはただ邪魔なだけだ!全て薙ぎ払ってくれる!」
GM:光剣・クラウソラスが禍々しい光を放つ!
GM:では、戦闘開始だ!
GM:エネミーはカルマと魔響ジャームのトループが3つ。
GM:カルマの行動値は26、魔響ジャームのトループの行動値は7で同じエンゲージです。
小清水詩織:26!?速い!!
GM:キミたちのエンゲージからの距離は5メートル。
陽炎 律華:感覚型か……
GM:圧倒的な強さだと言ったはず!
GM:この戦闘でもし律華ちゃんが死亡した場合、暴走したダンスカーを通してメシアが出現することになるので頑張るといい!
GM:説明はこんなところかな。
GM:では、早速戦闘を始めていきましょう。
GM:ラウンド進行の開始です。
GM:1ラウンド目。
GM:まずはセットアッププロセスから。
陽炎 律華:セットアップに《スタートダッシュ》《原初の黄:氷の茨》! 侵蝕率118へ!
小清水詩織:《ヒュドラの怒り》!侵蝕率111に!
陽炎 律華:敵エンゲージに入り込みます。
小清水詩織:暴走はもうしてた!!
朝霧 声奈:セットアップ特になし!
GM:エネミーは全員何もなし!
GM:セットアップの演出があればどうぞ!
陽炎 律華:「焔[ヒカリ]に溶ける世界 確かなもの 何もわからないまま」
歌い始める。黒い茨が溢れだす。
陽炎 律華:「他愛のない言葉と 貴女の手は 決して離さずいる」
カルマと詩織たちの間に、最初の盾を編み上げるように。
小清水詩織:「……ッ!」熱い、はじめてブリューナクに取り込まれたあの時のように。
小清水詩織:しかし、今はあの時とは違う。自分は、歌える。
陽炎 律華:黒い城郭の隙間から、一瞬だけ振り向く。詩織の目を見て、頷く。
小清水詩織:「はああああ……ッ!!」律華の目を見て頷き、それに応えるようにブリューナクの"槍"から白煙が噴き出す!
カルマ:「暴走し、獣と成り果てるかと思ったがな。あの時のように!」
小清水詩織:「……みんなが、私の力になってくれるから……ッ!」
カルマ:「ならば、そのことごとくを叩き折ってくれる!」
GM:セットアップはこれで終了!
GM:イニシアチブプロセス!
GM:まずは行動値26のカルマの番から。
GM:マイナーアクションで《陽炎の衣》を使用。隠密状態になります。
GM:メジャーアクションで《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》+《見えざる死神》+《光速の剣》《光の舞踏》+《原初の赤:伸縮腕》+《混色の氾濫》+《世界を喰らうもの》を使用
GM:【感覚】白兵によるシーン攻撃だ!
GM:対象は3人全員!
陽炎 律華:対応できる札がない……!
朝霧 声奈:ひい
小清水詩織:こわいぜ
GM:あ、武器は鬼切りの古太刀を使用しています。
GM:では、命中判定。
GM:14dx7+6
DoubleCross : (14R10+6[7]) → 10[2,2,3,3,5,5,7,8,9,9,9,9,10,10]+10[1,2,6,6,6,8,9,10]+6[5,6,6]+6 → 32
GM:命中の達成値は32!
GM:ガードは不可だ!
陽炎 律華:ドッジを試みる……
朝霧 声奈:ドッジ!
小清水詩織:所詮暴走のリア不よ・・・
陽炎 律華:4dx10+1
DoubleCross : (4R10+1[10]) → 10[1,2,8,10]+5[5]+1 → 16
朝霧 声奈:130超えてるからダイスが+4つか
朝霧 声奈:7dx10
DoubleCross : (7R10[10]) → 9[1,1,5,5,5,6,9] → 9
朝霧 声奈:でも無理!
GM:では、ダメージを。
GM:16+4d10
DoubleCross : (16+4D10) → 16+28[5,9,9,5] → 44
GM:44点。装甲は有効です。
陽炎 律華:……44?
朝霧 声奈:装甲で8引いて36……
小清水詩織:死ぬね!
陽炎 律華:……声奈に《波紋の方陣》!
朝霧 声奈:ありがたい!
陽炎 律華:4d10
DoubleCross : (4D10) → 17[6,7,3,1] → 17
陽炎 律華:【ワスレジ ノ コエ】
陽炎 律華:ほんの僅か。撃ちだされる光刃を、影の茨が抑えこむ。
小清水詩織:カルマのロイスを昇華して復活!
陽炎 律華:声奈へのダメージを17軽減。自分は直撃もらってそのまま倒れる……のを、ダンスカーに対して[有為/傾倒]でロイス取得、タイタス化。即時昇華。復活!
GM:カルマの姿が掻き消える。次の瞬間、チェーン状に連結された光剣が一気に伸び、空間を満たす!
朝霧 声奈:19食らって8残る!
GM:鞭状となって伸びる剣はキミたちの体を斬り裂いていく!
GM:【SHINING】
GM:一瞬、画面が止まり、カットインが入る!
カルマ:「どうだ?貴様たちでは抗う術もあるまい!」再びその姿を現す。
小清水詩織:「……う……く……ううう……ッ」それでもなんとか立ち上がる
陽炎 律華:「…………けほッ」貫かれた光の剣が消滅し、血の混じった咳。僅かに、笑うような表情を作る。
朝霧 声奈:「これしきのこと……ッ」茨に守られ、傷は深くない。
カルマ:「……何を笑っている。クラウソラスの強烈無比な一撃をその身に受けて、気でも触れたか?」律華に言う。
陽炎 律華:「貴女も、万能じゃない」指揮杖デバイスで体を支えながら、それだけ答える。
カルマ:「抜かせッ!ならば何度でも斬り裂いてくれる!」
朝霧 声奈:「……」小さく笑い、武器を握る手に力を込める。
GM:鞭状に伸びていた剣が元に戻り、再び長剣の形を取る!
GM:では、カルマの行動はこれで終了!
GM:次は行動値10の詩織ちゃんの番!
小清水詩織:マイナーで移動!カルマ達とエンゲージする!
小清水詩織:《コンセントレイト:エグザイル》+《爪剣》+《貪欲なる拳》でカルマを攻撃!
GM:かかってきな!
小清水詩織:15dx7+1
DoubleCross : (15R10+1[7]) → 10[1,2,2,3,4,4,5,5,6,7,8,9,9,10,10]+10[2,4,4,5,9,9]+10[8,10]+10[6,7]+3[3]+1 → 44
GM:た、高い!?
GM:ドッジを宣言!
GM:9dx+4
DoubleCross : (9R10+4[10]) → 9[1,1,2,3,3,3,6,9,9]+4 → 13
GM:だめ!回避失敗!
小清水詩織:ダメージ!
GM:ダメージをどうぞ
小清水詩織:5d10+10+15+12+10+8
DoubleCross : (5D10+10+15+12+10+8) → 27[7,10,4,4,2]+10+15+12+10+8 → 82
GM:や、やばい
GM:かなりいいダメージをもらってしまった
小清水詩織:アームバンカーの効果で硬直を与えるぞ
GM:そんなものまで!
GM:だが、その程度ではまだカルマは倒れぬ!
小清水詩織:『針山地獄をへし折ってッ!血の池地獄の底を抜きッ!どんな場所でだって負けたりはしないッ!』歌の力でブリューナクを調律し、その力で強くカルマを叩きつける!
GM:吹き飛ばされ、体を裂かれながらカルマは地面を転がる!
カルマ:「この力は……ッ!?」
小清水詩織:「……貫槍……ブリューナク……ッ!!」
カルマ:「よくも私に、ブリューナクを向けたな……!」
GM:カルマは完全融合したクラウソラスの力でその傷を再生させながら立ち上がる。
カルマ:「万死にすら値する!縊り殺してやるッ!!」
GM:では、次は行動値8の律華ちゃんの番!
陽炎 律華:……声奈。頼んだ。待機する。
朝霧 声奈:了解!
GM:む、賢い。
GM:では、行動値7の声奈さんの番!
朝霧 声奈:マイナーでカルマたちのエンゲージに移動。
朝霧 声奈:メジャーアクションで《コンセントレイト:モルフェウス》《カスタマイズ》《ジャイアントグロウス》、オートで《天の業物》。
朝霧 声奈:対象は魔響ジャーム3体とカルマ!
GM:全力か!
朝霧 声奈:当然、全力ッ!
朝霧 声奈:11dx6-1
DoubleCross : (11R10-1[6]) → 10[2,3,4,5,8,8,8,9,10,10,10]+10[1,2,5,6,6,7,8]+10[1,1,3,9]+10[6]+1[1]-1 → 40
GM:やる……!
朝霧 声奈:更に《剣精の手》!
GM:まだ上がるの!?
朝霧 声奈:1dx6+50-1
DoubleCross : (1R10+50-1[6]) → 4[4]+49 → 53
朝霧 声奈:達成値53!
GM:ひ、ひええ
GM:魔響ジャームのトループは《イベイジョン》持ちで回避の達成値は18で固定なので全員命中!
GM:カルマはドッジを宣言!
GM:9dx+4
DoubleCross : (9R10+4[10]) → 9[1,4,5,5,6,8,8,9,9]+4 → 13
GM:だめ。命中!
朝霧 声奈:ではダメージいきます
GM:どうぞ!
朝霧 声奈:8D10+18
DoubleCross : (8D10+18) → 29[1,2,10,3,2,1,8,2]+18 → 47
朝霧 声奈:シャルウールの効果で、ダメージダイス3つを振り直します
GM:何!?
朝霧 声奈:3D10+25+18
DoubleCross : (3D10+25+18) → 8[5,2,1]+25+18 → 51
朝霧 声奈:これで確定!51の装甲有効です
GM:た、高いな……!
GM:まずですね。魔響ジャームのトループは余裕で3体とも戦闘不能です。
GM:そして、カルマは……ダメージダイス振り直しがなければまだギリギリいけたかもしれないのに!
GM:カルマも一旦戦闘不能になります。
朝霧 声奈:おお……!
朝霧 声奈:侵蝕は16上がって150……
朝霧 声奈:「初めて気づいたんだ 微笑みの意味 キミがいること」高鳴る歌声に合わせ、シャルウールが拡張変形。
朝霧 声奈:「夜が明ければ 朝日は 私たちを照らす だから……!」獣爪状に変化した槌矛が大地を打つ!伝導する衝撃波!
朝霧 声奈:【PLANET∀RY QUAKE】 - カットイン
GM:鞭状に変形し、展開。幾重にも折り重なって盾となろうとしていた光剣が、その衝撃で崩れる!中心に立ったカルマも倒れる!
朝霧 声奈:「やったか……!?」
GM:陥没した地面の中央にカルマは倒れ伏す。
陽炎 律華:「いや、未だ……!」
GM:だが。
GM:《原初の虚:魂の錬成》を使用して戦闘不能状態を回復!
カルマ:「声奈」
朝霧 声奈:「――ッ!!」
カルマ:「その程度で私を倒せるとでも思ったのかしら?」
GM:折れ曲がった体を力ずくで再生させながら、カルマは立ち上がる!
小清水詩織:「……終崎、さん……」
朝霧 声奈:「その力……人としての有り様を捨ててまで……ッ」
カルマ:「それでも果たすべき大望が私にはあるのだッ!」
GM:では、待機していた律華ちゃんの番!
陽炎 律華:「それでも。血を吐く貴女の"うた"が、世界を掻き毟るというのならッ!」
陽炎 律華:《コンセントレイト:ハヌマーン》《振動球》《インビジブルハンド》《斥力の鎚》! 侵蝕率128へ!
陽炎 律華:10dx7+4
DoubleCross : (10R10+4[7]) → 10[1,4,4,4,5,6,7,7,9,10]+5[2,2,3,5]+4 → 19
陽炎 律華:く、低い!
GM:ドッジを宣言する!
GM:9dx+4
DoubleCross : (9R10+4[10]) → 10[3,6,7,8,8,8,9,9,10]+8[8]+4 → 22
GM:こ、超えた!
陽炎 律華:……ん
陽炎 律華:……行くか。カルマへのロイスをタイタスに。昇華。
GM:!?
陽炎 律華:1d10>3
DoubleCross : (1D10>3) → 3 → 失敗
GM:あ、あと1……!
朝霧 声奈:ぐぬぬ……
小清水詩織:うむう
陽炎 律華:150……の、30の。残りロイスが4、か。
陽炎 律華:……テレーズへのロイスをタイタス化、昇華!
GM:嘘!?
陽炎 律華:ここは押すところ。……今一瞬。このときだけあれば、いい。
陽炎 律華:1d10+22
DoubleCross : (1D10+22) → 2[2]+22 → 24
陽炎 律華:低いけど、通った! 命中!
GM:命中……!
陽炎 律華:3d10+4 装甲無視
DoubleCross : (3D10+4) → 16[10,1,5]+4 → 20
朝霧 声奈:あっ
朝霧 声奈:フォールンサラマンダーを使いたかった!
陽炎 律華:あっ!
陽炎 律華:……どうせなら載せたい……(ごめんなさい)
GM:いいぞ!やるがいい!
朝霧 声奈:ダメージダイス2つ追加!
陽炎 律華:2d10+20
DoubleCross : (2D10+20) → 14[8,6]+20 → 34
陽炎 律華:出目がいい。34点!
陽炎 律華:……さらに押す。ノックバック発生!
GM:追加ダメージか!
陽炎 律華:「焼け付いた影法師 触れられぬままの指」
陽炎 律華:「なくせない 名前だけ なぞって抱きしめる」
カルマ、終崎狩音、冴島鳴、と視線が合う。彼女の中にも。必ず、あの名前があった。そのはずで。
陽炎 律華:6d10
DoubleCross : (6D10) → 35[3,9,3,5,8,7] → 35
陽炎 律華:装甲無視の34点、に、HP35点減少!
GM:ダメだ。このダメージは確実に戦闘不能になる!
陽炎 律華:【ワスレジ ノ コエ】
カルマ:「……!」長剣を構え、攻撃を阻もうとする!
朝霧 声奈:槌矛のフランジを射出!それを更に阻む!
カルマ:「声奈ァーッ!」
陽炎 律華:こじ開けられた隙間から、渾身の打ち上げに合わせ、白い欠片を花びらのように撒き散らす、黒い茨の本流が直撃する。
GM:黒い茨に押し流され、カルマは沈む!
カルマ:「まだ、だ……まだ私は……倒れるわけには……!」
GM:《原初の灰:リヴァイブセル》を使用。これが最後の復活エフェクトだ。
小清水詩織:「……もうやめましょう……!影の国なんて、誰も望みません……ッ!」
カルマ:「死したあの子が望んでいる!」
GM:ダンスカーの鎖を薙ぎ払いながらカルマは立ち上がる!
カルマ:「鈴斑杏美は。優しくて、明るくて、いつも自分のことは後回しにして他人を助けてあげるようなそんな子だった」
カルマ:「誰かが。誰かがあの子の死を嘆かなければ!そうでなければあまりにも救われない!」
カルマ:「だから私は闘うのだ!」
陽炎 律華:「……私たちは、その言葉を聞いている」
ダンスカーが、きしむような音を発している。
カルマ:「その邪魔をするというならば、ブリューナク!お前から消えてもらう!」
GM:1ラウンド目はこれで終了!
GM:2ラウンド目!
GM:まずはセットアップから。
GM:カルマは何もなし。
小清水詩織:「……終崎さん……ッ」
小清水詩織:《ヒュドラの怒り》!侵蝕値123に!
陽炎 律華:悩ましい……けど、ここまで来たら、もう迷ってる場合じゃない。
陽炎 律華:《スタートダッシュ》。
朝霧 声奈:なし!
陽炎 律華:カルマとエンゲージ。侵蝕率130へ。
GM:では、セットアップは終了。
GM:イニシアチブプロセス。
GM:まずは行動値26のカルマの番から。
GM:マイナーで《陽炎の衣》、さらに《オプティカルレンズ》を使用。
GM:攻撃が単体になる代わりに攻撃上昇だ!
GM:メジャーで《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》+《見えざる死神》+《光速の剣》《光の舞踏》+《原初の赤:伸縮腕》を使用して詩織に攻撃!
小清水詩織:リア不!
GM:命中判定いきます
GM:15dx7+6
DoubleCross : (15R10+6[7]) → 10[1,1,2,3,3,3,4,4,5,6,6,9,9,9,10]+10[2,3,5,7]+10[8]+2[2]+6 → 38
GM:命中の達成値は38。
陽炎 律華:出目が大きい……
GM:ダメージいきます
GM:26+4d10
DoubleCross : (26+4D10) → 26+18[4,2,9,3] → 44
GM:44点。装甲は有効だ。
小清水詩織:当然死ぬな
陽炎 律華:……《波紋の方陣》。
陽炎 律華:4d10
DoubleCross : (4D10) → 19[2,7,8,2] → 19
陽炎 律華:……少しだけ足りない。ごめん。
小清水詩織:えーと
小清水詩織:あー、本当だ、少しだけ足りぬ!くっ!
陽炎 律華:装甲有効の25点。なので、ボディアーマーで8削れると17抜け……かな。
GM:惜しい……!
GM:分かれていた鞭状の剣が一つに寄り集まり、光を放つ巨大な剣と化す!
GM:その巨大な剣を力任せに振り抜き、詩織めがけて叩き付ける!
陽炎 律華:「……詩織ッ!」
GM:【DARK TOWER】
小清水詩織:「く……ああ……ッ!!」吹き飛ぶ!
カルマ:「砕け散れ!力無きブリューナクの使い手よ!」
小清水詩織:カルマではなく終崎狩音としてロイスを取得できますか!
GM:可能です!
小清水詩織:終崎狩音も偽名だがそっちの名前しか知らないしね・・・!
GM:あ、
GM:律華ちゃんから彼女の本当の名前を聞いてたことにしてもいいのよ!
GM:その辺はお任せです!
小清水詩織:ふーむ・・・
小清水詩織:いや、それでも詩織ちゃんが知ってるのは終崎狩音なのでそっちで!
GM:了解です!
小清水詩織:終崎狩音/親近感/悔悟○/ロイス、昇華復活!
小清水詩織:「……カルマ……いえ、私にとっては……終崎、狩音、さん」
小清水詩織:「……私は……」立ち上がる
カルマ:「まだ、立ち上がってくるというのか……!?」
GM:わずかにたじろぐ。
小清水詩織:「……終崎さんは……優しい人、です……そうやって……大事な友達の事を、いつまでも思って……」
小清水詩織:「それは、きっと……私が、その友達だったら、すごく、嬉しいことです」
カルマ:「黙れ……お前に何が……!」
小清水詩織:「……そうですよね、あくまで、私の考えです……だから……最後まで、私の考え、ですけど……」
小清水詩織:「それでも……嬉しいけど……それでも、大事な友達が、こんなことをしてたら、絶対の絶対に、止めたい、って、そう思います」
小清水詩織:「……だって、大事な、友達なんだから……英雄とか……犠牲とか……そんなのじゃない……大事な、人だから……止めたいんです」
カルマ:「なぜだ……なぜ立ち上がる……。これでは……まるで……」
カルマ:「その力は何だ……!?どこから湧き出る!?私の知るブリューナクにそんな力はない……!」
小清水詩織:「……だから……終崎さん……私は……あなたを止めたい……止めて……助けたいんです……ッ!!」拳が、ブリューナクが、叫ぶ。その叫びを、歌に変える。
小清水詩織:私の手番で大丈夫ですか!
GM:次は行動値10の詩織ちゃんの番!
小清水詩織:マイナーで終崎さんのところまで移動!
小清水詩織:メジャーで〈コンセントレイト:エグザイル〉+〈爪剣〉+〈貪欲なる拳〉!
小清水詩織:さっき忘れましたけど爪剣の効果でドッジダイスは?1個です!
GM:ひええ
小清水詩織:15dx7+1
DoubleCross : (15R10+1[7]) → 10[1,1,2,2,2,3,4,4,4,7,7,8,9,9,10]+10[4,5,5,6,7,9]+6[5,6]+1 → 27
小清水詩織:あっちょっと低い!
GM:ならばドッジだ!
GM:8dx+4
DoubleCross : (8R10+4[10]) → 10[1,2,5,6,8,10,10,10]+6[1,4,6]+4 → 20
GM:惜しい……!
陽炎 律華:……届いた!
小清水詩織:ならばダメージを出す!
GM:来い!
小清水詩織:3d10+10+15+12+10+8
DoubleCross : (3D10+10+15+12+10+8) → 25[5,10,10]+10+15+12+10+8 → 80
GM:《原初の白:デモンズウェブ》を使用。ダメージを4d10減らす。
GM:4d10
DoubleCross : (4D10) → 24[2,6,7,9] → 24
GM:駄目だ。
GM:圧倒的に足りない。戦闘不能!
GM:今度こそ復活エフェクトもない!
小清水詩織:「……これが……」右腕のアームが形を変える。さらなる腕が形作られる。全てのしがらみを貫くような、巨大なアームバンカーが、白煙を噴いて強く動く
小清水詩織:「私の……ッ」一気に駆けだす。その様は、槍のように鋭く、しかし歌のように流れる。
小清水詩織:「歌……ッ……だァァァァァァアアアアッ!!!!」
小清水詩織:【REINCARNATIONS】
カルマ:「これは……!」
GM:圧倒的な拳の一撃を受け、カルマの体は吹き飛ぶ!
GM:鎧の端々は砕け散り、血を流しながらカルマは倒れる。
小清水詩織:「……はあ……はあ……ッ……」
GM:瓦礫の下、十字傷の女はふらふらと立ち上がる。その顔付きはどこか穏やかだ。
GM:女は小さく歌を口ずさんでいる。
終崎狩音:「どんな場所でだって負けたりはしない……か」
終崎狩音:「いい歌ね、詩織ちゃん」
GM:そう言って女は微笑む。
小清水詩織:「……終崎、さん」
終崎狩音:「あなたが何かを綺麗だと思った初めのその気持ちは……その気持ちだけは。きっと間違いじゃないから」
終崎狩音:「最初の想いを忘れないで。何があっても決して」
終崎狩音:「私はもうとっくに見失ってしまったけれど」
終崎狩音:「あなたなら、もしかしたら」
GM:そう言って終崎狩音はキミの頬を撫でる。
小清水詩織:「……」撫でられる、その感覚を覚えるように一瞬だけ目を閉じる
終崎狩音:「ブリューナクをお願いね」
GM:女はそう言うとキミたちに背を向ける。
小清水詩織:「……はい」
GM:そのままゆっくりと崩れたタワーの端に向かって行く。
終崎狩音:「高まったエネルギーはメシアの降臨に十分な量に達している」
終崎狩音:「仮にダンスカーがゲートとして使えないとなれば、この世界に現れ出ようとするメシアが次にゲートとして選ぶのは」
終崎狩音:「完全融合の状態にあるクラウソラスだろう」
陽炎 律華:「……終崎先生ッ!」
朝霧 声奈:「カルマ……それじゃ、あなたは……ッ!」
GM:終崎狩音の体が内側から裂け、魔法陣じみた門が開く。
終崎狩音:「世界を、頼んだ」
GM:女の体はタワーから落下する。
小清水詩織:「終崎さん……そんな……ッ!!」
小清水詩織:「待っ……!!」
GM:魔法陣は拡大し、そこから何かが出現する。
GM:「Eロイス:さらなる絶望」が発動。
GM:メシアが降臨する。
GM:冴え渡る月光の下、キミたちが目にしたのは、7つの頭を持ったステンドグラス模様の巨大な獣の姿だ。
GM:その巨大な獣は「Dロイス:神格」の効果で、街に破壊をもたらしながら出現する。
GM:獣が一?動くと、その足跡からは魔響ジャームが生えるように誕生する。
GM:さらに頭部には別の魔法陣があり、その向こう側から女の声が響く。
メシア:『■私■■は■■■こ■■の■世■■■界■を■■■■破壊■■す■る■■』
朝霧 声奈:「七つ頭の獣……これが……こんなものがメシアだと?」
朝霧 声奈:「これではまるで、黙示録の獣……ッ!」
小清水詩織:「……終崎さん……」
獅子神征一郎:「ああ。あれが黙示録の獣だとすれば、あそこから現れ出ようとしているのは……!」
GM:獣の頭部にある魔法陣ごしに響く女の声は明確な敵意を伝えている!
陽炎 律華:「……あれが何だとしても、もう、誰にも望まれるものではない」
小清水詩織:「……そうですね、世界を破壊なんて、させません」
獅子神征一郎:「それにどうやら、復活自体は完全なものではないらしい。奴が何か仕掛けてくる前に……!」
朝霧 声奈:「そう、打ち砕く!」
GM:「Eロイス:さらなる絶望」で出現するエネミーは未行動状態で現れます。
GM:ですので、次はまず行動値20のメシアの行動からです。
GM:メジャーアクションで《封印の楔》+《コンセントレイト:ウロボロス》+《原初の灰:万軍撃破》を使用。
GM:《封印の楔》はウロボロスのエネミーエフェクトで、〈RC〉で対決を行い敗北した相手のエフェクトを使用不能にします。
GM:対象はシーン選択で、キミたちを含んだ視界に入る全てのオーヴァード!
朝霧 声奈:ぐええ
陽炎 律華:くっ……
GM:命中判定!
GM:16dx7+4
DoubleCross : (16R10+4[7]) → 10[1,1,2,2,2,2,3,3,4,7,7,7,8,8,8,10]+10[1,3,6,7,7,7,8]+10[3,7,7,10]+10[8,9,10]+10[2,4,9]+1[1]+4 → 55
小清水詩織:なんじゃあこりゃあ!
GM:対抗は〈RC〉だ!
陽炎 律華:8dx+4
DoubleCross : (8R10+4[10]) → 8[1,3,5,5,5,7,7,8]+4 → 12
小清水詩織:4dx+1
DoubleCross : (4R10+1[10]) → 8[3,4,6,8]+1 → 9
陽炎 律華:届かない!
小清水詩織:無理!
朝霧 声奈:5dx
DoubleCross : (5R10[10]) → 10[1,5,7,8,10]+8[8] → 18
朝霧 声奈:無理無理!
メシア:『■■■打■■■■ち■■■砕■■■く■■■■?■■』獣は笑う。
GM:奇怪な唸り声を立て、獣の体が明滅する。
GM:その瞬間、キミたちの体から力が抜け落ちていく。
朝霧 声奈:「ぐッ……!?」
GM:その手に持つ遺産も一切反応を示さなくなり、身にまとっていたアーマーは消滅する。
小清水詩織:「……う、あ……」その場に力なく座りこむ
GM:一時的にキミたちの全てのエフェクトは使用不可能になる!
陽炎 律華:「あ……」
GM:巨大な獣は一?ずつキミたちの方へと近づいてくる。
獅子神征一郎:「お前たち!しっかり……!」完全に獣化が解け、人間の姿へと戻りながら叫ぶ。
陽炎 律華:大きい。巨きい。見上げるほど。あまりに絶望的な。
陽炎 律華:「……ッ」血が出るほど唇を噛む。
朝霧 声奈:「こんな、馬鹿な……ッ」膝をつき、歯噛みし、その怪獣を見上げる。圧倒的な力の差。
小清水詩織:「……このままじゃ……だめなのに……何も、出来ない……!」
GM:では、ここでロイスを確認させてもらおうと思います。
GM:本名渚、野上穂乃果、田中ひかり、少年、緒方紬のうち誰かのロイスをタイタスにならずに持っている人はいますか?
小清水詩織:も、持ってない・・・
朝霧 声奈:はい!緒方さん!
GM:それでは、ここでイベントが発生します。
GM:その時。電波塔のスピーカーから音が聞こえてくる。
GM:いや、それはただの音ではない。
GM:朝霧声奈の一番有名な歌。
GM:何人もの声が、弱々しく、バラバラで、頼りないが、しっかりとした歌が途切れることなく聞こえてくる。
GM:ここでタワー内の描写をしよう。
GM:マスターシーンっぽいもの!
GM:小さな頃から歌が好きだった。歌うのも、聞くのも。
GM:いずれは私も歌手になりたいと、そう思っていた。
GM:私には歌の才能なんてない。それよりももっと人の役に立つことをするべきだ。
GM:周りの大人たちはそう言い、私に学業を、UGNの任務を強制した。
GM:いつの間にか大好きだった歌も、憧れていた夢も消えてなくなった。
GM:夢の屍だけがずっと胸の奥に残っていた。
GM:そんな時だ。あの十字傷の女と出会ったのは。彼女は私に道を示してくれた。
GM:そして、彼女に言われるまま任務で私は朝霧声奈のマネージャーとして監視役になった。
GM:朝霧声奈は、私が捨ててしまった夢の先で輝いていた。
GM:気取らないその態度が憎かった。つまずいても何度でも立ち上がる姿が妬ましかった。
GM:あの女にだけは負けてなるものかとそう思い続けた。
GM:だが、全力を出してぶつかり合った末に、私はあっけなく朝霧声奈に敗北した。
GM:そして。
GM:街に出現した巨大な怪物。メシア。
GM:破壊に包まれる街。
GM:タワーに捕らえられていた人々はその光景を目にし、混乱している。
GM:やはり、歌は無力だった。
GM:ひび割れた眼鏡のレンズ越しに緒方紬はその様子を見ていた。
野上穂乃果:「何だあれは……怪獣……?そんな非科学的な」
本名渚:「あっちにいるのって詩織たちだよな!?」
田中ひかり:「い、いったい何が起きてるんですか!?」
GM:そこに、一緒にタワーに囚われていた少年が駆け寄る。
少年:「あの時のおねえちゃんだ!」
GM:3人は顔を見合わせる。
野上穂乃果:「……キミ、詩織のことを知っているのかい?」
少年:「うん!おねえちゃん、ぼくを助けてくれたんだよ!」
田中ひかり:「詩織さんが……?そういえば、律華さんも私のことを守ってくれて……」
野上穂乃果:「もしかして、3人とも、みんなを助けるためにあんなに傷付いても戦ってるのかな」
本名渚:「……ねえ、あたしたち、詩織たちのために何かできることないのかな」
田中ひかり:「で、でも、あんなところ行ったら死んじゃいますよ……!」
本名渚:「そ、そりゃあそうかもしれないけどさ……」
本名渚:「でも、詩織たちが戦ってるのにあたしたちだけ何もしないなんて、そんなのさ!」
野上穂乃果:「……何か考えはあるのかい?」
本名渚:「ない!ないよ!でも、何かしなくちゃ!」
野上穂乃果:「ワンダーだ。けど、悪くないな」
田中ひかり:「穂乃果さんまで!私たちなんかにできることなんてあるはずないじゃないですか……!」
田中ひかり:「だって私たち、弱くて、力もなくて、あるものなんてこの体ぐらいで……」
緒方紬:「だったら」
GM:それまで黙って見つめていた緒方紬は口を開く。
緒方紬:「……歌を」
緒方紬:「歌を歌えばいいのではないでしょうか」
田中ひかり:「歌?」
GM:その場にいる人たちは全員が緒方紬を見る。
緒方紬:「幸い、ここは電波塔です。声を伝える方法ならあります」
GM:3人はお互いの顔を見合わせる。
本名渚:「やろう」
野上穂乃果:「ああ」
田中ひかり:「やりましょう!私たちで!」
本名渚:「皆さんも協力してくれますか!」
GM:話を聞いていた人たちは全員がしっかりと頷き返した。
GM:マスターシーンっぽいもの終了。
GM:そして。
GM:キミたちには力強くキミたちを鼓舞するような歌が聞こえている!
朝霧 声奈:「この声……緒方さん……それに、あの子たち……?」
本名渚:『詩織!お前がこの歌、何度も何度も練習してたのあたし知ってるんだからな!』
野上穂乃果:『律華!キミがいなくなったらうちの無茶ばっかりする奴らは誰が止めるんだ!』
田中ひかり:『声奈さん!私、声奈さんの歌、まだまだ聞きたいんです!だから!』
小清水詩織:「……渚さん……穂乃果さん……ひかりさん……」
陽炎 律華:「……聞こえる」
GM:全員〈意志〉か〈RC〉で難易度8の判定を!これに成功すれば《封印の楔》の効果を解除することができる!
陽炎 律華:8dx+4>=8
DoubleCross : (8R10+4[10]>=8) → 7[1,1,2,2,4,5,6,7]+4 → 11 → 成功
陽炎 律華:……届いた。
朝霧 声奈:意志で!
朝霧 声奈:5dx+2>=8
DoubleCross : (5R10+2[10]>=8) → 7[1,3,3,4,7]+2 → 9 → 成功
朝霧 声奈:なんとか届いた!
小清水詩織:4dx+1=>8
DoubleCross : (4R10+1[10]>=8) → 10[1,3,4,10]+5[5]+1 → 16 → 成功
GM:圧倒的の成功している!
GM:では、《封印の楔》の効果は解除される!エフェクトは再び使用可能に!
GM:して同時にキミたちはこのシーン中、あらゆる判定のC値が-1、飛行状態、戦闘移動をする際にシーン内の任意の場所に移動できるようになる!
陽炎 律華:すごい効果が来た
朝霧 声奈:飛べる!
小清水詩織:飛行状態・・・!
メシア:『■■何■■■だ■この■■■■■耳■■障り■■■な■音■■は■』
GM:メシアは音の根源を破壊しようとそちらに向かっていく。
小清水詩織:「歌が聞こえる……まだ、立てる……歌える……頑張れる……ッ!!」
GM:3人の体には光が集まっていく!
朝霧 声奈:「確かに届いてる……伝わってくる……私の歌は、皆の心に、こんな風に響いていたんだって……ッ!」
陽炎 律華:「……私たちは、あそこにいるんだ」
朝霧 声奈:シャルウールが再び起動。アーマーが再構成される。体に力を込め、立ち上がる。
陽炎 律華:「……歌が届いているなら……まだ、幕は下りていない」
小清水詩織:「……こんなところで止まっていられない……世界を壊させたりしない……ッ」ブリューナク、起動
GM:では、次は行動値8の律華ちゃんの番!メシアとは同エンゲージだ!
陽炎 律華:指揮杖型デバイスを手に。
陽炎 律華:といっても、このターンはノックバックダメージを組んでいないから……
陽炎 律華:普通に攻撃。マイナーなし、《コンセントレイト》《振動球》。
陽炎 律華:11dx6+4
DoubleCross : (11R10+4[6]) → 10[3,4,5,5,6,6,7,8,9,10,10]+10[4,4,5,6,7,7,9]+10[2,5,6,8]+10[5,8]+10[10]+4[4]+4 → 58
GM:や、やる……!
GM:メシアはガードを宣言!
陽炎 律華:出目はいい……! 本来の敵を見出した黒い茨が、白い花を芽吹かせて、周囲の空に城をつくりあげる。
陽炎 律華:その上を走るように飛びながら、剣を振るうように、衝撃波を叩きつける。
陽炎 律華:6d10+2 装甲無視
DoubleCross : (6D10+2) → 28[5,6,8,4,2,3]+2 → 30
陽炎 律華:ダメージは……やっぱり低い。アーマー無視の30点。
GM:装甲無視が痛い……!
GM:メシアはその攻撃を受け、怯む!
GM:タワーを破壊しようと進めていた歩みを止める!
メシア:『■■な■■■ぜ■滅び■■■■に■■立ち■■■向■か■■う■』
GM:次は行動値7の声奈さんの番!
朝霧 声奈:「諦められるわけがない……こんなにも、歌が響いているのに」
陽炎 律華:「耳を澄ませ、滅びの化身。門の中にはこの声が、届かなかったか。影の扉の番人には、確かに届いていたというのにッ!」
朝霧 声奈:槌矛を握りしめ、一直線に上空へ飛ぶ。
メシア:『■■■■声■■■■だ■■■と■■■?■■■』
朝霧 声奈:マイナーでメシアにエンゲージ。メジャーで《コンセントレイト:モルフェウス》《カスタマイズ》《ジャイアントグロウス》、対象はメシア。
GM:来い!
朝霧 声奈:11dx6-1
DoubleCross : (11R10-1[6]) → 10[1,3,3,5,6,6,7,9,10,10,10]+10[1,2,3,5,5,6,7]+10[1,7]+3[3]-1 → 32
朝霧 声奈:《剣精の手》を使用!
GM:来たか……!
朝霧 声奈:1dx6+40-1
DoubleCross : (1R10+40-1[6]) → 10[10]+10[8]+5[5]+39 → 64
朝霧 声奈:おお
GM:跳ね上がりやがった……!
GM:避けられそうもなおので、メシアは再びガードを宣言!
朝霧 声奈:ダメージ振ります!
GM:来い!
朝霧 声奈:9D10+18
DoubleCross : (9D10+18) → 56[5,6,9,8,8,7,6,5,2]+18 → 74
GM:なんというダメージ……!
朝霧 声奈:これは……振り直し不要かな!
朝霧 声奈:74の装甲有効で!
GM:そこまでの攻撃を受けては、メシアは一度戦闘不能になる!
朝霧 声奈:天頂高くから、メシアに真っ向振り下ろす一撃!轟音と共に衝撃波が十字に広がる!
朝霧 声奈:【GR∀ND † CROSS】
GM:巨大な獣のステンドグラス状の体がひび割れていく!
朝霧 声奈:侵蝕150→160
GM:端からその体が砕けるが、ギリギリのところで獣は崩壊を耐え切る!
GM:《原初の虚:魔獣の証》を使用して戦闘不能状態から復活だ!
メシア:『■■この■■■■者■■た■■ち■■は■■危険■■■■だ■』
メシア:『■■■滅■■び■■■■を■■■■■■■』獣は月に向かって吠える!
GM:それでは全員が行動したので、2ラウンド目は終了!
GM:3ラウンド目!
GM:まずはセットアップから。
GM:メシアは《原初の黄:ロケッティア》を使用します。
陽炎 律華:ああ。行動値0になるかわりに超移動。
GM:行動値が0になる代わりに戦闘移動でシーンの任意の場所に移動できるようになる!
朝霧 声奈:HRの新エフェクトか!
陽炎 律華:……できれば、動かれる前に止めたい。《原初の黄:氷の茨》を宣言。
陽炎 律華:侵蝕率140に。
小清水詩織:〈ヒュドラの怒り〉!
小清水詩織:131→135
朝霧 声奈:なし!
GM:では、イニシアチブ。
GM:一度戦闘不能になったので、メシアの行動パターンが変わります。
GM:メシアは《加速する刻》を使用。
小清水詩織:ぬおお
朝霧 声奈:なぬっ
GM:マイナーで戦闘移動。
GM:38万キロ上方に移動します。
陽炎 律華:そこだ。
陽炎 律華:……《原初の黄:氷の茨》の効果誘発!
GM:何!?
小清水詩織:氷の茨!
陽炎 律華:6d10
DoubleCross : (6D10) → 24[9,1,3,2,6,3] → 24
GM:あ、危ねえー!?
陽炎 律華:ダメージは抑えめだった。HP24減少させていってもらう。
GM:では、メシアの体に茨が突き刺さる!
陽炎 律華:封印の茨が、硝子の怪物の全身に食らいつく……が、本格的に顕現した怪物を押しとどめるには力が足りない!
GM:体に突き刺さった鎖を無理矢理に引きちぎりながら、獣は飛び立つ!
GM:38万キロ先へと戦闘移動!行き先は月面だ!
小清水詩織:「……!」
GM:そしてメジャーアクションで「Eロイス:破壊神顕現」を使用。
GM:標的となるのはこの街を含んだ半径数百km!
GM:次のメシアの行動までに戦闘不能にできなければ、キミたちに大威力の攻撃が飛ぶだけでなく、それが破壊される!
陽炎 律華:……徹底してそういう攻め方をしてくる!
テレーズ・ブルム:『メシアの位置を確認したわ!月面から地球に向けて、高速で移動するつもりよ!あのまま地表に衝突すれば半径数百kmが焦土と化す!』
獅子神征一郎:「ヤツめ、メテオインパクトを仕掛ける気か。往生際の悪い神め……!」
陽炎 律華:「……居場所は、わかる」
小清水詩織:「……月」
陽炎 律華:空に向かって、月を指して伸びる、一輪の白い花。
陽炎 律華:「詩織」
小清水詩織:「……うん」
陽炎 律華:「……いってらっしゃい」
小清水詩織:「……いってきます」
GM:では、次は行動値10の詩織ちゃんの番です。
小清水詩織:律華の花を目印に、メシアのところまで飛ぶ!
小清水詩織:〈環境適応〉を使用!
GM:イージーエフェクト!
小清水詩織:例え宇宙でも、詩織の歌は響き渡る
小清水詩織:『空を眺めて 繋がる手を確かめて 感じる暖かさに 幸せを見出す
なぎさを駆けだす 君の微笑む姿を見て 感じるほのかな ひかりに手を伸ばす!』
小清水詩織:〈コンセントレイト:エグザイル〉+〈爪剣〉+〈貪欲なる拳〉
小清水詩織:『おぼろげな気持ち まだ確かとは言えないけど 絶対の絶対と 言いきって
君と歩んでく この道を、守ること! 貫き通すそれが 強さと信じて――ッ』
小清水詩織:16dx6+1
DoubleCross : (16R10+1[6]) → 10[2,3,4,4,4,5,5,5,6,6,7,8,9,9,10,10]+10[1,1,3,3,4,4,6,9]+10[7,10]+10[1,10]+10[7]+5[5]+1 → 56
GM:ドッジ!!
GM:12dx+4
DoubleCross : (12R10+4[10]) → 10[2,3,3,3,4,4,6,7,9,9,10,10]+8[2,8]+4 → 22
GM:回避失敗!ダメージを!
小清水詩織:『歌を歌おう 声を上げて 華が舞う この綺麗な場所で』
小清水詩織:6d10+10+15+12+10+8
DoubleCross : (6D10+10+15+12+10+8) → 46[10,4,7,8,8,9]+10+15+12+10+8 → 101
GM:すごいな。
GM:その一撃で、メシアは滅びる。
小清水詩織:『歌を歌おう 一緒に歩いて 明るい朝 この陽だまりの中』
GM:巨大な獣は月面から青い星を目掛けて、飛び立った。その速度は瞬く間に光速へと達する。
GM:あらゆるものに滅びをもたらす。全てのものから意味を奪う。それは、そうした存在だ。
GM:だが、獣の視界の先に何かが見えた。見えてはいけないものが。
GM:聞こえるはずのない歌が、聞こえた。
GM:その瞬間、初めてその女神は何かを美しいと思った。
小清水詩織:少女は華を伝い、声を響かせて、月へ向かって詩を歌う
小清水詩織:そして――
小清水詩織:『君と私の 何気ない一日を 詩集に織り込んでいく――――――』
GM:空の彼方で爆発が起きる。
GM:流星が幾筋も流れて落ちた。
GM:戦闘終了。
GM:クライマックスフェイズはこれで終了です
GM:では、ここからはお待ちかねのバックトラックです!
GM:果たしてPCたちは無事に日常に帰還できるのか!
GM:今回はEロイスは7つ!
GM:初めに侵蝕率を7d10分引き下げるかどうか決めてください。
小清水詩織:帰らねば
小清水詩織:当然振るよ!
陽炎 律華:もちろん、引き下げる。
小清水詩織:135-7d10
DoubleCross : (135-7D10) → 135-38[4,1,10,3,8,4,8] → 97
朝霧 声奈:振る!
陽炎 律華:140-7d10
DoubleCross : (140-7D10) → 140-41[3,8,1,10,7,10,2] → 99
朝霧 声奈:160-7D10
DoubleCross : (160-7D10) → 160-40[2,9,6,8,2,8,5] → 120
小清水詩織:97-3d10 一倍!
DoubleCross : (97-3D10) → 97-23[7,9,7] → 74
陽炎 律華:残ロイス3、等倍で。
GM:そして、あとはタイタスになっていないロイスの数だけ下げる!
陽炎 律華:99-3d10
DoubleCross : (99-3D10) → 99-17[5,10,2] → 82
朝霧 声奈:あっ
朝霧 声奈:ロイス1枠空きっぱなしだった……
朝霧 声奈:と、ともあれ等倍で振ります
小清水詩織:あっいけね
GM:何か取ってもいいのよ!
小清水詩織:最後の侵蝕率上げるの忘れてた・・・
GM:上げるといくつになる?
小清水詩織:82ですね、普通に帰れます!
陽炎 律華:よかった。
GM:やった!
朝霧 声奈:メシア/敵/執着/恐怖○/ロイス を
小清水詩織:最初のが105だったしおそらく1倍で振ることは変わらなかったかな、仮に全部1でも追加すれば確実に帰れたしね!
GM:了解だぜ!
朝霧 声奈:それではロイス6つということで!振ります!
朝霧 声奈:120-6d10
DoubleCross : (120-6D10) → 120-44[6,6,8,8,6,10] → 76
小清水詩織:ヒューッ
GM:かなり下がった!
朝霧 声奈:すごい下がった!?
GM:それでは全員無事に帰還できましたね。おめでとうございます
朝霧 声奈:やったー!
GM:バックトラックはこれで終了です。
陽炎 律華:……うん。
GM:それでは最初のエンディングです。
GM:事件から数週間後。
GM:ジャーム災害の爪痕が残る街は少しずつ復興を始めていた。
GM:だが、小清水詩織が戻ってくることはなかった。
GM:朝霧声奈は歌手として英国での活動があり、しばらく日本を離れていた。
GM:陽炎律華には……陽炎律華にだけはいつも通りの日常が戻ってきていた。
陽炎 律華:「……ひかり。ニュースが気になるのはわかるけど、歩きスマホはやめよう」
GM:授業が終わり、放課後。キミはいつものメンバーと下校していた。
田中ひかり:「はひっ!?す、すみません!」
GM:ひかりは慌ててスマホをしまう。
本名渚:「おーおー、相変わらず小言が冴えてるねー」
陽炎 律華:「言わないと落ち着かない」仏頂面。
野上穂乃果:「……律華は気にならないのかい?」
陽炎 律華:「……声奈なら、心配するような相手じゃない。色々な意味で」
陽炎 律華:「ツアー最終日は……この街だし」
田中ひかり:「まあ、声奈さんは一流のアーティストですからね!」
野上穂乃果:「……そっちじゃないよ。詩織のこと」
本名渚:「バカ!お前!わざわざ聞くことあるか!?」胸ぐらをつかまんばかりの勢い。
野上穂乃果:「いや、でも……」
陽炎 律華:「……ありがとう」
田中ひかり:心配そうに律華を見る。
陽炎 律華:「大丈夫。まあ、また、どこかで寄り道してるだけだろうから」
陽炎 律華:「……詩織のことだから」
陽炎 律華:長い坂を降り終わる。T字路、右と左に別れる道。
本名渚:「うん。まあ、そうだな」
野上穂乃果:「ボクたちはリカさんのお店に寄って行くけどどうする?」
陽炎 律華:「……きょう、バイトの日だから。早く上がれそうだったら、顔を出す」
本名渚:「了解。あんまバイトに精を出しすぎんなよー」
田中ひかり:「それじゃあ、律華さん!また!」
陽炎 律華:「ん。それじゃ、また後で」
野上穂乃果:「ああ。また後で」
GM:キミが分かれ道を少し進んだところで《ワーディング》が発生する。魔響ジャームのようだ。
陽炎 律華:「……予測より、だいぶ早い」
陽炎 律華:走り出す。走りながら、歌う。小さな声で。聴かせる相手のいない、うた。
GM:詩織も声奈もいない。今、戦うことができるのはキミだけだ。
陽炎 律華:――黒い茨が渦を巻く。硝子の怪物を、粉々に粉砕する。
陽炎 律華:あの日、一度だけ咲いた白い花は、二度と現れることはなかった。
陽炎 律華:「……ッ!」
GM:いつにも増して敵の数は多い。
陽炎 律華:背後からの一撃。骨に響く衝撃。対処しきれない数ではない。けれど。
GM:そしてキミはその時気付いてしまう。
GM:視線の先、ステンドグラス模様の怪物たちが夫婦らしき一組の男女を取り囲んでいる。
陽炎 律華:自分の遺産は、"相手の中を駆け抜けて誰かを守る"ことには、あまりにも向かない。
GM:そう。今、あの中に飛び込むことは間違いなく戦況を不利な方向へと導く。
陽炎 律華:無理だ、と理性が告げる。智慧は異論を挟まない。情は、だいぶ前に眠ってしまっていた。
陽炎 律華:それでも。
陽炎 律華:きっと、あの子は助けようとするから。
陽炎 律華:「赤い空を貫く影の塔 灼けた大地に咲く白い花」
陽炎 律華:歌のギアを上げる。黒い茨を引き絞り、むりやり道を切り開く。
陽炎 律華:黒い空から雨が一滴、地をたたく。
GM:ステンドグラス模様の怪物たちは只中に飛び込んできたキミを傷付けようと容赦なく牙を剥く。
陽炎 律華:「いつか 君の元へ帰る日に」
陽炎 律華:雨。体を濡らす、頬を濡らす、痛みとふりしぼる声で表情がゆがんで。泣いているようで。涙は、流れているかわからなくて。
GM:キミの後ろで夫婦はただ恐怖に怯えている。
陽炎 律華:「変わらず咲いて――」
陽炎 律華:封印の茨を密集させる。かれらに近づける訳にはいかない。
陽炎 律華:硝子で切り刻まれる。遺産の保護からはずれた、切り飛ばされた髪、飛び散る血が、結晶質と化して消滅する。
陽炎 律華:敗けるかもしれない。笑ってしまう。世界だって救ってみせたのに。
陽炎 律華:三人で、みんなでならば、世界だって救うことができたのに。
陽炎 律華:「詩織……」
GM:魔響ジャームたちは一斉に律華へと飛びかかっていく!
陽炎 律華:一撃。弾き散らした魔響ジャーム。打ち下ろした指揮杖型デバイス。流れた上体。
陽炎 律華:次の波が押し寄せる。雪崩れ落ちる。
陽炎 律華:ひとつ。対処できる、ふたつ、問題ない。冷静に把握する。一体。二体。溢れる。間に合わない。
陽炎 律華:声奈は怒るだろうか。悲しむだろうか。
陽炎 律華:詩織。
陽炎 律華:詩織は――
GM:眼前にステンドグラス模様の爪牙が迫る。
小清水詩織:『Balwisyall Nescell Brionac tron』
陽炎 律華:「え」
小清水詩織:拳から噴き出る白煙、流れる歌、揺れる髪。
小清水詩織:ステンドグラス模様は、砕け散る。
陽炎 律華:降りしきる雨の中、空気に溶けて消えていく結晶体を、彼女の姿を、見ていた。
陽炎 律華:夢のなかのようだった。死んでしまったのかとも思った。そういえば、夢をしばらく見ていない。
陽炎 律華:「しお……り……?」
小清水詩織:「えへへ……ごめんなさい」
小清水詩織:「遅くなっちゃいました」振りかえる。黒い髪が揺れる。見慣れた顔が、ある。
陽炎 律華:「詩織……」
陽炎 律華:最後の魔響ジャームが消えていく。ただ降りしきる雨がある。
陽炎 律華:たどたどしい足取りで、詩織に近づく。肩に手を触れる。
陽炎 律華:しがみつく。体温を確かめるように。かすかにしゃくりあげるような声。
陽炎 律華:「ほんとに、遅い」
小清水詩織:「……はい、ごめんなさい」しっかりと抱きしめる
陽炎 律華:「……おかえり。詩織」
小清水詩織:「……ただいま。律華」
GM:では、2人のエンディングはこれで終了!
GM:それでは最後に声奈さんのエンディング!詩織ちゃんと律華ちゃんも登場だ!
GM:それから数日後。
GM:朝霧声奈のツアーの最終日。N市では凱旋ライブが行われることになっていた。
GM:会場は超満員。招待を受けた律華たちもこのライブへとやって来ていた。
GM:声奈のはからいか、律華たちの席は会場の最前列だ。
GM:離れた席では渚たち3人も元気そうにキミたちへ手を振っている。
小清水詩織:「律華!最前列ですよ!すごいです!えへへー!」手を振り返してる
陽炎 律華:「堂々としてて。堂々と……もう」
陽炎 律華:手を振る。
小清水詩織:「えへへ、声奈さんの歌、久々に聞けますね!」
陽炎 律華:「テレビじゃやっぱり物足りないし……嬉しそうにする。ほんとに」
小清水詩織:「だって嬉しいんですもん!楽しみですね、律華!」
陽炎 律華:「……うん」
GM:一方、舞台袖。ライブ直前の朝霧声奈はそこにいた。
GM:眼鏡をかけたスーツ姿の少女がそばで声をかける。
緒方紬:「久しぶりの日本でのライブですが、緊張せず朝霧声奈らしい歌を歌ってください」
朝霧 声奈:「うーん……緊張せず、なんて言われると、却って意識しちゃうかも」
緒方紬:「では、どう言えば?」
朝霧 声奈:その返答に、くすりと笑う。「冗談。紬は少し真面目がすぎるわ。……まぁ、緊張していたのは本当だけど」
緒方紬:「真面目なのは性分です。からかわないでください」
GM:相変わらず無感情な声と表情。だが、どこか穏やかで嬉しげだ。
緒方紬:「そういうところが嫌いなんです……っ!」
朝霧 声奈:「そうやって、いつも通りでいてくれるのが一番嬉しい。今日のライブは、特別だから」
緒方紬:「私も、いつも通りの声奈の歌が聞けるなら、それが一番です。……特別?」
朝霧 声奈:「初めてこの街で歌って、あの事件の引鉄を引いて。それから色々なことがあって」
朝霧 声奈:「綺麗さっぱり――とはいかないし、そうならなくてもいいけれど――、とにかく。新しい気持ちで、またここで歌える。それが特別」
朝霧 声奈:「紬……私ね」
緒方紬:「ええ。何です?」
朝霧 声奈:「歌声が、こんなに響くものだってしらなかったんだ」
朝霧 声奈:「私の歌は世界に届く。誰かに伝わる。その心を震わせる。だけど――その先があるってこと」
緒方紬:「その先?」
朝霧 声奈:「振動は新しい音になって、その隣の誰かに届く。世界に広がっていく。巡り巡って、私のところにも」
朝霧 声奈:とん、と紬の胸を指差す。
朝霧 声奈:「あのタワーで聴いた歌は、私の声が紬の心に響いた音色……なんだよね」
GM:ぴくりと震え、頬を赤らめる。
朝霧 声奈:「だから、今日はそれを知った朝霧声奈がここで歌う、初めてのライブ。ファンの皆の声を、私が受け取って響かせる歌」
緒方紬:「あれは………声奈からもらったものを返そうとか、そういうつもりは全然なくて……」
緒方紬:「ただあの時は、心が勝手に……」
朝霧 声奈:その言葉に顔がほころぶ。頬が赤くなる。
緒方紬:「ああ、もう!虫酸が走りまくるッ!だからあなたのことは嫌いなんです!」
GM:照れ隠しのように叫ぶ。
朝霧 声奈:「ふふ……ありがと。紬と話してると緊張もどこかに行っちゃうわ」
緒方紬:「何ですか、それは。腹立たしいッ」眼鏡を上げ直しながら言う。
朝霧 声奈:「それじゃあ、ちゃんと聴いていてね。私の一番のファンさん?」
緒方紬:「はい。特等席で聞かせてもらいます」
緒方紬:「楽しんできてください」微笑みかける。
朝霧 声奈:にっこり頷き、ステージへ。
GM:舞台の幕が開き、ステージ上に朝霧声奈の姿が現れる。
GM:観客席から一斉に歓声が沸き起こる。
田中ひかり:「声奈さーん!」
朝霧 声奈:歓声を全身に受ける。会場いっぱいのファンを見る。
GM:光に満ちたステージ上。朝霧声奈の歌を
光に満ちたステージ上からは観客席で朝霧声奈の歌を待つ大勢のファンの姿が見える。
陽炎 律華:会場が揺れるほどの声援。微笑みのかたちをつくる。今ならノっていい!
「声奈!」
小清水詩織:「声奈さん!おーい!声奈さーん!!」
朝霧 声奈:詩織を見つける。その隣に律華。僅かに微笑みを返す。
朝霧 声奈:胸が高鳴る。歓声を受けて心が震えている。――さあ。
朝霧 声奈:この響きを、歌にして伝えよう。言葉よりも強く、確かに。
GM:朝霧声奈にとって、そして他の誰かにとっても特別なライブの幕が上がる。
GM:その胸の想いはきっと誰かに届く。
GM:だって、この世界には歌があるのだから。
GM:ダブルクロス The 3rd Editionシナリオ 『REINCARNATIONS/つながる歌』
GM:完
GM:というわけで長々とやってきましたシンフォギアクロス!これで全て終了となります!
陽炎 律華:お疲れ様でした!
GM:お疲れ様でした!
朝霧 声奈:お疲れ様でしたーッ!
小清水詩織:おつかれさまでした!!
GM:それでは最後に経験点の配布をしてセッションを終了にしたいと思います!
陽炎 律華:はい!
GM:項目を1つずつ読み上げていきたいと思います
GM:皆さん、最後までセッションにご参加いただきありがとうございました!1点です!
GM:項目を読み忘れた……
GM:・セッションに最後まで参加した
GM:です!
朝霧 声奈:はい!
GM:脱落者とかが出なくてよかった
小清水詩織:よかったよかった
陽炎 律華:もちろんもちろん。
GM:・シナリオの目的を達成した
GM:まずシナリオをクリアしたことで10点
GM:Eロイスがカルマの予告された終焉、歪んだ囁き、さらなる絶望、堕落の誘い(Eロイス2個分)、原初の恐怖の6つとメシアの破壊神顕現1つで合計7点
陽炎 律華:山盛りだ。
GM:Dロイスが紬の秘密兵器、カルマの遺産継承者、メシアの神格、古代種の4つで4点
GM:合計21点です。
GM:・最終侵蝕率による経験点
GM:これはおのおので算出するがいいよ!
GM:みんな何点になりましたでしょうか
小清水詩織:26点!
陽炎 律華:5点入って26点!
GM:侵蝕率分の話!
朝霧 声奈:5点!
GM:あっ、もしやみんな5点か。すごい。
GM:では、次!
GM:・よいロールプレイをした
GM:これは自薦か他薦でいきましょう。他のPCのロールで好きだったところとかがありましたらあげてみてください
GM:詩織ちゃんは本当に終盤の主人公っぷりが最高でした。
陽炎 律華:詩織、もう、いちいち美味しいというか、周囲からのボールの拾い方がすごいですよね……。綺麗すぎて。環境適応握ってた理由含めてぽろぽろ来た。
小清水詩織:いやあもう・・・二人に支えられてのロールでしたぜ・・・
朝霧 声奈:クライマックス最後の一撃、詩織も律華も最高でした……
陽炎 律華:声奈さんについては圧巻というか横綱相撲というか……
GM:イージーエフェクトで宇宙空間で歌を歌うところとか全く予想できませんでしたよ!
GM:律華ちゃんはメシアの体にアンカーを突き刺して月まで繋げるところがやっぱり最高でしたね。
GM:声奈さんは技の演出が毎回毎回最高に格好良い!困る!
朝霧 声奈:えへへ……
GM:ハンマーであそこまで格好良い演出をするのはすごいよ!
小清水詩織:声奈さんはかっこいい!律華はかわいい!よかった!
GM:それでは皆さん、1点ずつもらってください!
GM:・他のプレイヤーを助けるような発言や行動を行った
朝霧 声奈:いただきます!
GM:これも自薦か他薦で!ロール面でも戦闘面でも助けられたなあ、というところがあれば上げてみてください。
小清水詩織:律華が茨で道を示してくれたのは、もうそれだけで迷うことなくいく事が出来てすごく助かりました!
朝霧 声奈:戦闘面!律華の行動がすごくタクティカルで助かりました。手番を回したり、波紋の方陣のサポートがあったり。
小清水詩織:声奈さんには中盤説得の場面や範囲攻撃が超助かりました!
朝霧 声奈:詩織はいつでも真っ直ぐ筋を通してくれる信頼があったので、安心してロールできました。
陽炎 律華:詩織には無茶なボール投げまくってた(とくに今回と前回)のでもうこれを外せません。
陽炎 律華:フォローに回ってもらったという意味だと声奈さんが大きかった! かなり無茶してもいいなという感じで動いてました。
GM:詩織ちゃんはいつも迷わずに突き進んでくれたのでGMとしても非常に安心して虐めることができました。
GM:声奈さんはロール面でも戦闘面でもかなり安定感があった!
GM:律華ちゃんはノリノリで闇堕ちロールをしてくれてGMは大助かりでした。
GM:では、皆さん1点ずつもらってください!
GM:・セッションの進行を助けた
GM:皆さん、いつも円滑なセッション進行にご協力いただきありがとうございました!1点です!
陽炎 律華:こちらこそ!
GM:・場所の手配、提供、連絡や参加者のスケジュール調整などを行った
GM:前後編シンフォギアクロスという普段あまりないタイプのセッションでしたが、問題なく最後までセッションを行えたのは全て皆さんのおかげです。1点!
朝霧 声奈:体調不良にも対応していただき、感謝の極みです……!
小清水詩織:同じく感謝の極み・・・
GM:これで項目は全てですね。
GM:さて、合計は何点になったでしょうか。
GM:計算は各自にお任せします。GMはテストで20点代を取ったことがあるほど数学が苦手なのだ。
陽炎 律華:29点!
朝霧 声奈:あれ、30点では
GM:む、30点のような……?
陽炎 律華:あ、4項目か。(30でした)
小清水詩織:30点だ
朝霧 声奈:それでは30!
GM:というわけで、皆さん30点ずつ経験点をもらってください。
GM:次回シンフォギアクロスGの時などに成長に使うとよいでしょう(ない)
小清水詩織:シンフォギアG可能性・・・!
朝霧 声奈:杉田っぽい博士が出てくる
GM:それはGMが楽しいだけなのでw
陽炎 律華:w
GM:そんなわけで改めてこれでセッションの全工程は終了となります。
GM:皆さん大変お疲れ様でした!
朝霧 声奈:お疲れ様でしたー!楽しかった!
小清水詩織:おつかれさまでした!!
陽炎 律華:お疲れ様でした!