22:15:鶴喰湊融:「生物化…?生き物とかキュマイラなんですか、この子」
22:16:椋実翔利:「なるほどねえ。たとえばもし水槽の中に入れたら魚になったりしたのかね。高い所から落としたら鳥とか?」
22:16:横嶋洋明:「いやー……これね。変形機能は、きっと単なる外側の防衛システムにすぎないと思う。なぜなら」
22:16:横嶋洋明:「甲羅の部分に、まだ文様が残ってる。炎みたいに見えるね。これは言葉だと思うよ、ぼくも」
22:17:横嶋洋明:「パターンがあるもの」
22:17:百入結衣子:「そこが”本体”?」
22:17:椋実翔利:「甲羅……言葉……」
22:17:横嶋洋明:「金庫とか、そういうものに近いね。中にあるものを守ってるんだと思う」
22:18:烏羽岬:「言葉。宇宙から落ちてきたんだから、地球外言語か?」
22:18:百入結衣子:「パスワードってことか。言葉だと思うってことは、洋明も解読できないの?」
22:18:横嶋洋明:「どんな形態になっても、表面に文字を残す理由。あと、最初の高温反応……」 ぶつぶつ言ってる。
22:18:椋実翔利:「……全然わかんねー。まあいいや。とりあえず置こう。オレそのうち食われちまう」 カウンターの上とかに置く
22:19:横嶋洋明:「やっぱり中に何かあるんだ。そうじゃないと発熱が収束した理由がつかないから。……解読が必要だね」
22:19:百入結衣子:「亀ってソーセージで釣れるのかな」サラミのスライスを亀の前に垂らす。
22:20:烏羽岬:「江永の体調にさえ影響が出ないのなら、僕から言うことは何もない。存分に解析してくれ」
22:20:鶴喰湊融:「宝箱が手に入ったなら、今度は鍵を開けなくちゃ行けないんですねえ」ぽてっとカウンターに身体を預ける。
22:20:江永瑞穂:「うーん……文字ねえ……」
22:20:江永瑞穂:「さっぱりわかんない」
22:21:百入結衣子:「でもどうしようね」サラミを振りながら。「じゃあ結局今回は後払いか」
22:21:横嶋洋明:「急いで調べなきゃ……! えーっと……あれ、どこいったかな……」 横嶋は部屋の片隅をがさがさとひっくり返し始める。
22:21:百入結衣子:「”スレイベギー”とも喧嘩別れだし、懐事情は厳しいままだ」
22:22:江永瑞穂:「……それにこの子、誰か面倒見なきゃいけないのではないでしょうか?」
22:22:鶴喰湊融:「そうですねえ…キリエさんから情報は流れちゃったでしょうし」
22:22:GM:いまのところ餌を食べるような素振りはないが、勝手にどこかに行ってしまわないように気を付ける必要があるだろう。
22:22:椋実翔利:「こんな店だし使ってない水槽とかそれっぽい奴はあるんじゃねーの? カメなんだし水と石入れときゃ良いだろ知らんけど」
22:23:鶴喰湊融:「…水槽とかでいいんですかね?あとでリーダーに聞いて準備しないと」
22:23:烏羽岬:「当番が必要だ。週替りで飼育当番を組もう」 セルの活動上、そういった委員会には入らなかったから少しわくわくしている。
22:23:百入結衣子:「ごはん食べないねこの子。まあそりゃそうか」
22:24:江永瑞穂:「……リーダー、しばらく役に立たなさそう」 ガラクタの山をひっくり返している横嶋を一瞥。ため息をつく。
22:24:鶴喰湊融:「後で整理もしないとですねえ…」ふぁ、とすこしあくびが出る。
22:24:椋実翔利:「いやまあカメっぽい外見でも"遺産"なんだし、ビニール袋に入れて口縛ってどっか吊るしとくとかでも良いと思うけどな」
22:24:百入結衣子:「湊融、眠い?そうだよね」
22:25:江永瑞穂:「みんな一度休んだ方が良さそうですね」
22:25:鶴喰湊融:「あふ…だからあれだけ整理させてっていったのに…、」こく、と少し頭を揺らして。
22:25:鶴喰湊融:「…ごめんなさい、ちょっと眠気が出ちゃったみたいで」
22:25:百入結衣子:「ほらほら。着替えてからにしよっか」
22:25:百入結衣子:「歯磨いた?」
22:26:烏羽岬:「疲れたなら休め、鶴喰。子供にはその権利がある」
22:26:江永瑞穂:「あんたは疲れないわけ、烏羽?」
22:26:烏羽岬:「シャワーは浴びて、血を洗い流せよ。夢見が悪くなる」
22:26:百入結衣子:「岬もね。夜更かしは程々にしないと」
22:26:椋実翔利:「そーそー。お子様はおやすみの時間だ。オトナも寝たいが、お子様ほどじゃない。後はテキトーにしとくから、お前ら休んどけよ」
22:26:鶴喰湊融:「出る前に磨きました…。、」そこでちょっと鳥羽くんを見て。「鳥羽くんも明日というか今日は学校大丈夫ですか…?」
22:27:烏羽岬:「僕も疲れはしたし、雲居のことや明日の学校のことは心配だが……」
22:27:烏羽岬:「それ以上に”スレイベギー”の事が気になっている。あれは完全に敵対したと考えていいだろう」
22:28:椋実翔利:「おう、それだよそれそれ。マジでどうする。このまま収まるとは到底思えんし」
22:28:鶴喰湊融:「そうなっちゃいましたねえ…」ごし、とわずかに残った血の跡を擦り。
22:28:百入結衣子:「”ホブルディ”って、結構偉いんだっけ」
22:29:GM:そこそこの地位にあるとは聞いている。
22:29:烏羽岬:「仮にも、現場指揮を執っていたエージェントだからな」
22:29:GM:”スレイベギー”セルでキャンペーンがあればPCに選ばれる程度には偉い。
22:29:烏羽岬:相当偉い!
22:29:椋実翔利:「下請け相手の依頼窓口もやってるし、信用はされてるだろ」
22:30:鶴喰湊融:「どうするっていっても、まさか殴り込むわけにも行きませんし…。実際、R市で指揮を執るくらいの立場もある人を虚仮にしましたしねえ」
22:30:横嶋洋明:「——大丈夫。こっちに未知の《遺産》がある以上、やり方はあるよ」 部屋の奥で、横嶋洋明が手をあげる。
22:30:椋実翔利:「立場もそうだし、オレ個人が睨まれてんのもな。何かしたっけアレ……うん?」
22:30:百入結衣子:「じゃ、彼女の合理性次第かな。今回のを根に持つなら多分大きくなるし……」
22:30:鶴喰湊融:「気に入らないって言ってましたけど…、リーダー?何かあるんですか?」
22:30:横嶋洋明:「”スレイベギー”と仲が良くないセルに対して、取引を持ち掛ける」
22:30:烏羽岬:「かなり根に持っていそうだがな……交渉材料にするという意味か、リーダー?」
22:31:椋実翔利:「おっ、イイね。そういう所頼ってオレはオッサンの所にいるんだぜ」
22:31:横嶋洋明:「ぼくらを即座の死刑から、ちょっとの間だけでも保護してもらえるかもしれない」
22:31:百入結衣子:「……あそこ、敵も多そうだしね。だからこそ、あたしたちみたいなのまで雇ってきたわけだし」
22:32:百入結衣子:「未知は武器になるもんね。あたしはよく知ってる」
22:32:鶴喰湊融:「また自転車操業ですか…でも順当に押し潰されるよりマシかなあ」げっそり。
22:32:烏羽岬:「こちらはUGNとFHが取り合っていた未知の"遺産"を持っている。保護してくれれば、あなた達も恩恵にあずかれる可能性がありますよ……そんなところか」
22:32:横嶋洋明:「時間の猶予を作って、少しでも状況を有利に持っていく。いまはそれしか……あっ。スキャナ見つけた! 画像解析するぞ~」 亀の写真を撮り始める。
22:33:烏羽岬:[
22:33:椋実翔利:「そう言うなよ。漕ぎ続けてれば自転車は進むんだ。大丈夫! オレはそう生きてきた」
22:33:鶴喰湊融:「それ順当に遺産よこせって言われそうで嫌ですね…」また営業の時間だぞ!
22:33:百入結衣子:「もしくは友好的にしておかければ、この遺産がうっかりそっちに矛先を向けちゃうかも~、とか?」
22:33:烏羽岬:「…………うちのリーダーは根っからの研究者気質だな。呑気なものだ」
22:33:江永瑞穂:「……リーダーの言うことだから心配だけど、交渉と外交の時間ね」
22:34:江永瑞穂:「湊融ちゃん、手伝えることがあったら言ってね?」
22:34:百入結衣子:「これ、また交渉は湊融ちゃん任せか。心苦しいんだけどなあ」
22:34:鶴喰湊融:「うええ」胃のあたりを抑えつつ。「いいんですか!やったー!ひとりじゃない…!」
22:35:烏羽岬:「いや、鶴喰は学校へ行くべきだ。普通の小学生は交渉と外交を担当しない」
22:35:鶴喰湊融:「いいんですよ百入さんは。あまり顔を広めちゃうべきじゃないですしね…」
22:35:烏羽岬:「交渉と外交は僕や江永に投げておけ。そして学校へ行き、友達を作れ」
22:35:椋実翔利:「じゃあオレやる? オレやろっか?」 楽しげ!
22:35:鶴喰湊融:「ううん…学校の内容、だいたい通信教育とかで押さえられそうだしなあ…大丈夫じゃないんじゃないかなあ…?」
22:36:百入結衣子:「……そうだね。それは行くべきだ」
22:36:江永瑞穂:「椋実さんは黙っててください」
22:36:鶴喰湊融:「ええっ百入さんまでっ」
22:36:百入結衣子:「だめ。ちゃんと社会に出て、常識を学ばないと」
22:36:烏羽岬:「椋実は、頼むから1円パチンコか何かで時間を潰していてくれ」
22:36:百入結衣子:「こうなりたいの?」
22:36:百入結衣子:「あたしは湊融がこうなるのやだよ」
22:37:鶴喰湊融:「う、うう」椋実さんの能力は非常に頼りにしているし、個人的にダメなとこはありつつも愛すべき人だと思っているが。
22:37:鶴喰湊融:「ご、ごめんなさい…」項垂れる。
22:37:江永瑞穂:「……ひとまず、仮眠して。それから考えましょうか?」
22:37:椋実翔利:「ははは、皆に慕われて嬉しい限りだぜ!」
22:38:烏羽岬:「……1円パチンコだと出費がかさむな。椋実を平日ダラダラさせておくための安いネットカフェを探しておくか……」
22:38:鶴喰湊融:「じゃあシャワーかお風呂ですね。お風呂沸かさないと…掃除したかなあ…」
22:38:百入結衣子:「じゃあ、夜警はよろしくね、慕われてるらしいお兄ちゃん」
22:38:百入結衣子:「あたしは3人を寝かしつけてくるから」
22:39:椋実翔利:「おうおう。警備はオトナに任せておけ。お前も休めよ」
22:39:烏羽岬:「ちょっと待て、三人? まさか僕も寝かしつけられる側か?」
22:39:江永瑞穂:「寝かしつけるって……こ、子供ではありませんから!」
22:39:烏羽岬:江永とほぼ同時に反論する。
22:40:鶴喰湊融:「あふ…、そういうとこが子供っぽいのでは…?」口に手を当てながら。
22:40:百入結衣子:「あたしが眠る口実だってば。協力してくれるとお姉ちゃんはうれしいなあ」
22:40:江永瑞穂:「……」 烏羽を半眼で一瞥し、ため息をついて歩き出す。 「なんでもないです。私、眠ります。おやすみなさい」
22:41:椋実翔利:「そうだそうだ。安眠しろよガキンチョども。オレはとっときの酒を開けて音楽聞きながらキッチリ警戒しとくからな!」
22:41:烏羽岬:「果てしなく信頼できない夜警だな……」
22:42:鶴喰湊融:「江永さん、おやすみなさい—…。椋実さんも、冷蔵庫に入れてるビール2本までなら大丈夫ですー…」
22:42:鶴喰湊融:瞼が落ちそうになりながらぽてぽて歩いていく。
22:42:烏羽岬:「…………」「リーダー」
22:42:烏羽岬:「その亀……」
22:42:烏羽岬:「役に立ちそうか?」
22:43:横嶋洋明:「え、あ、うん!? もちろんだよ!」
22:43:烏羽岬:「鶴喰や江永、僕が"普通"のいつか普通の生活を送るための糧には、なりそうか」
22:43:烏羽岬:「鶴喰や江永、僕が、いつか"普通"の生活を送るための糧には、なりそうか」
22:43:横嶋洋明:「想像したよりすごいものになりそうだよ。ありがとう、みんな……もしかしたら」
22:44:横嶋洋明:「もしかしたら、これが皆や世界を救うかもしれないよ。中身ぜんぜんわかんないから、可能性だけどね」
22:44:烏羽岬:「そうか。それならよかった」
22:44:烏羽岬:「今は普通でなくとも……可能性を追い求めていけば、いつかまっとうな人間になれる」
22:44:百入結衣子:「いい夢が見れそうだね。ほらほら、休む休む」
22:45:烏羽岬:「その日を待っている。解析は頼んだ、リーダー」
22:45:横嶋洋明:「頼まれた」 右手をあげる。 「おやすみ」
22:45:百入結衣子:「寝坊して学校遅刻しちゃダメだからね。へんに怪しまれるよ」
22:45:椋実翔利:(それよか一生遊んで暮らせるカネにでもなってくれればなー。鶴喰に酒のこと言われなくて済むような……) 戸棚に隠していたウィスキーを取り出し、煙草に火を点ける
22:46:烏羽岬:「わかってる、子供扱いしないでくれ」 鶴喰たちのあとを追う。
22:47:百入結衣子:「おやすみ」手を振りながら。
22:47:百入結衣子:(これが世界を救うなんて、まったく信じられないし)
22:47:椋実翔利:「おう、休め休め。おやすみー」
22:47:百入結衣子:(これから、どんどん普通からは遠ざかるかもしれないけれど)
22:48:百入結衣子:(岬がそれを信じて進めるのなら、今はそれでいいか)
22:51:GM:扉の閉まる音。
22:52:GM:椋実翔利のつけたラジオの音が流れ始める——。
22:52:GM:————
22:52:GM:エンディング2:烏羽岬の場合
22:53:GM:————
22:54:GM:《カレイドソーン》雲居春音は、あの夜の後、二日間だけ学校を休んだ。
22:54:GM:それから登校してきた彼女は、変わらず明るく振舞っているように見える——表面上は。
22:55:GM:だが、無理をしているのがわかる。
22:55:GM:一緒に社会見学をしている、烏羽岬にとっては。
22:56:雲居春音:「うっわー、うちの市のラジオ局って意外とでかかったんだね!」
22:56:烏羽岬:(誤魔化しが下手だな。こいつは)
22:56:雲居春音:きょろきょろしている。
22:56:雲居春音:「烏羽くん! ちゃんとついてきてる? 迷子になってない?」
22:56:烏羽岬:(まあ、二人も仲間が死んだとなれば無理もないか。おそらく覚醒時から面倒を見てもらったエージェントだろうし)
22:56:雲居春音:「迷子になったら言ってね!」
22:57:烏羽岬:「雲居じゃないんだ。なっていない」
22:57:烏羽岬:「だが確かに、こうも大きいとは思わなかったな。外から見るよりもだいぶ広い」
22:58:雲居春音:「またまた~。私、学級委員よ? みんなを引率するギムがあるんだからね……っていうか、マジ広いね」
22:58:雲居春音:「見てよ! つばめタワーが見える!」 壁一面の窓を指差す。
22:58:雲居春音:その指の先には、この街の名所の一つ、つばめタワーと名付けられたビルがある。
22:59:烏羽岬:「つばめタワーだな」
23:00:GM:見学の途中の休憩時間。20分間、きみたちはこのフロアなら自由に見て回ってもいいと言われている。
23:00:烏羽岬:「知っているか? ああいう高い塔は、裏で秘密結社のアジトになっていたりするらしい」
23:00:GM:ラジオ局内は人の行き来が多く、にぎやかだった。
23:00:烏羽岬:「雲居も気をつけろよ。秘密を知った人間は消されてしまうかもしれない」
23:00:雲居春音:「ひ、秘密結社ぁ? そ、そんなんあるわけないじゃん!」
23:01:雲居春音:「あるとしてもあんな目立つビルじゃないし! ……たっ、たぶんね」
23:01:烏羽岬:(なるほど) 「なるほど。たしかに、そうだ」
23:01:烏羽岬:こういった小さな会話から、徐々にUGNの拠点にアタリをつけていっている。先は長そうだが。
23:02:雲居春音:「あー……この街、平和だなぁ。なんか理不尽なくらい平和だなあ……って、思わない?」
23:02:烏羽岬:「なんだそれ。平和が嫌いか、雲居?」
23:03:雲居春音:「いやいやいや。そんな。平和だよ。平和が一番だよ……嫌いなわけない。でも……」
23:04:雲居春音:「……平和すぎてさ。いろんな酷いこととか、きついこととか、起きたこと誰も気にしてないみたいな……」
23:04:雲居春音:「そういうのが嫌なときがある。……ないかな?」
23:06:烏羽岬:「あるな。家で嫌な事があった時とか……なんの悩みもなさそうに平和に暮らしている連中を見ると、ムカつくことはある」
23:06:烏羽岬:「お前もこのあいだ、学校を休んでたな。珍しく」
23:06:烏羽岬:「何かあったのか」
23:07:雲居春音:「……少しね。ちょっと。……ちょっとじゃないけど。きついことがあって……」
23:07:雲居春音:「烏羽くんだったら、そういうときどうする? ってか、そういうことある?」
23:08:烏羽岬:「あるさ。プライベートだから例は挙げないが、いくらでもある」
23:08:烏羽岬:「雲居」
23:09:烏羽岬:「きつい事があったのなら、無理して笑う必要はない」
23:09:烏羽岬:「きついことがあったのなら、素直に意気消沈するべきだ。それが普通の中学生だ」
23:09:雲居春音:「……そうなの?」
23:09:雲居春音:「……烏羽ってさ」 少し笑う。自然な笑いだったかもしれない。
23:10:雲居春音:「見た目から想像できないくらい、ちょっと抜けてるところあるよね。……ありがとう。それって」
23:10:雲居春音:「……優しくしてくれてるんだよね?」
23:12:烏羽岬:「……まあ、そういうことになる。普通の中学生男子は、女子をあからさまに冷やかすことも多いようだが」
23:12:烏羽岬:「あからさまに無理して笑っているやつを冷やかすほど、僕は人でなしじゃない」
23:13:烏羽岬:「…………」「ちょっと待て。抜けてる? 失礼なやつだな」 今さら憤慨する。
23:13:雲居春音:「……ぷっ。ふふ!」 唇を噛んで、振り返る。
23:14:雲居春音:「ごめんね! でも、本当に……ありがとう。なんか、ちょっと元気出たかも」
23:15:雲居春音:「なんかアレだなあ……悔しいなあ! もう!」
23:16:烏羽岬:「なにがだ。優しくしてやったんだぞ」
23:17:雲居春音:「そーね。そーですねー。だから。その、それが…………あ! そ、そろそろ休憩時間終わるよ! 行かないと!」
23:17:烏羽岬:「慌ただしいやつ……」
23:18:雲居春音:「今日、NC10のサラちゃん来てるんだって! 私、どーしても見たくて!」
23:18:雲居春音:きみの前を足早に歩いていく。やや強引な速度で。
23:20:烏羽岬:「雲居」 思わず声をかける。
23:20:雲居春音:「……はい?」
23:21:烏羽岬:「…………」
23:21:烏羽岬:(安心した。お前は普通の中学生だ)
23:21:烏羽岬:(こちらの世界に来るな。お前には向いていない)
23:22:烏羽岬:(僕はまだ普通ではないが……)(必ず、お前に追いつく)(同じ人間になってみせる)
23:22:烏羽岬:(なるべく、僕のお手本でいてくれ)
23:22:烏羽岬:「いや」
23:22:烏羽岬:「後頭部。寝癖ついてるぞ」
23:22:雲居春音:「うっ」 後頭部に触れる。
23:23:雲居春音:「もっと早く言ってっ」 顔を赤くして、そのまま歩き去っていく。
23:23:烏羽岬:「みっともないから、はやく直せよ。先に行っている」 雲居を追い抜き、集合場所へ向かう。
23:23:GM:では、きみが雲居さんを追い抜こうと歩き出したとき。
23:24::「——気を付けた方がいいと思うよ」
23:24:GM:背後から声がかけられる。
23:25:烏羽岬:「————。」 振り向きます。
23:25:GM:黒いリボンの少女が立っている。気配には気づいていたかもしれない。あまりにも”その気”のなさに注意を払っていなかったのだろうか。
23:26::「《スレイベギー》セルに敵対したんでしょう? ヤバいことになってるよ」
23:27:烏羽岬:「《スレイベギー》? なんのことだ?」
23:28:烏羽岬:「不良チームか何かか? あいにくと、僕はそういうグループには関わりがないんだが」
23:28::「いいよ、そういうのは。《スレイベギー》は、私たちのセルのこと」
23:28:烏羽岬:「……」
23:29:烏羽岬:周囲を伺います。雲居さんはもういなくなってますか?
23:29:GM:もうだいぶ離れています。いなくなっていると思って構いません。
23:30:烏羽岬:一瞬だけ周囲に視線を走らせる。雲居の場所、脱出経路、使えそうなオブジェクトを把握した。
23:30::「人殺ししそうな目つきはやめてよ。……私はメディア担当。情報コントロールが仕事で、殺し合いは業務外」
23:30:烏羽岬:「私たち、か。ここでやる気か?」
23:31:烏羽岬:「そのメディア担当が、なにをしにきた。いまさら世間話というわけでもないだろう」
23:31::「それは私が言いたいんですけど」
23:32::「仕事だからここに来たの。そっちこそ、ホントに学校の行事? キミたちには手を出すなって言われてるから、派手なことはしないでほしいんだよね」
23:32:烏羽岬:「ふ」
23:33:烏羽岬:「ははっ。そうだな、疑われるのも無理はない」
23:34:烏羽岬:「そのうえで、そうだな。その質問に正直に答えておきたい」
23:34:烏羽岬:「100パーセント純粋な、学校行事だ」 自慢げに笑う。
23:35::「あ、そう」 大きく安心したように息を吐く。 「フツーに学生やってるとか、意外だけど……こっちも正直に言っておくと」
23:36:烏羽岬:「……」
23:37:沙良 スミカ:「今日はラジオ出演の仕事で来てんの。NC10っていうグループ知らない? ほら、アイドルの。沙良スミカ!」 自分を指さす。
23:37:烏羽岬:「…………」
23:37:烏羽岬:「なに?」
23:37:沙良 スミカ:「特別にサインしてあげてもいいよ~」
23:37:烏羽岬:「NC10の、サラ。……お前が?」
23:38:沙良 スミカ:「え? ……知らない!?」 自分を指さしている。
23:38:烏羽岬:「エージェントが、表向き、アイドルを? 面白いな……」
23:38:烏羽岬:「知らない」 本当に知らない!
23:38:烏羽岬:「……いや」
23:38:烏羽岬:「1分前に知ったところだ。クラスメイトが、お前のファンだそうだ」
23:39:沙良 スミカ:「……は~~~~~~。出たよ、FHチル公のクソ雑魚社会適応力~~~~」
23:39:沙良 スミカ:「UGNチル公も大差ないけどさあ。それなんとかなんないわけ? マジで落ち込むんだけど、たまに」
23:40:烏羽岬:「うるさいな。僕はアイドル・ポップよりも洋楽が好きなんだ」
23:41:烏羽岬:「そしてお前の正体を知った以上、NC10のサラを推すことは金輪際なくなった」
23:41:烏羽岬:「うちわやハッピは、他のメンバーのものを購入しよう」
23:41:沙良 スミカ:「あ、そー! そーですか! じゃあもういいわ! 収録あるし、キミの相手してる暇ないから!」 露骨に顔をしかめ、君に手を振る。
23:42:烏羽岬:「なあ、沙良スミカ」 遠ざかる背中に声をかける。
23:42:沙良 スミカ:「なによ!」
23:42:烏羽岬:「楽しいか? アイドル」
23:43:烏羽岬:「平凡な学生生活と同じくらい?」
23:44:沙良 スミカ:「そりゃもう」 攻撃的に笑う。 「平凡な学生生活なんて、もうやってらんないわ」
23:44:烏羽岬:「ふ……」
23:45:烏羽岬:「やはり、お前を推すことはなさそうだ」
23:45:烏羽岬:きびすを返し、雲居さんが去っていった方へ歩いていきます。
23:46:GM:————
23:50:GM:エンディング3:鶴喰湊融の場合
23:50:GM:————
23:51:GM:夜が明け、朝の支度をし、学校へ行く。
23:51:GM:一連のルーチンをこなしても、きみの日常に増えた新たな出来事は無視できない。
23:52:GM:のそのそとアジト内を這い回る、亀の世話だ。
23:52:鶴喰湊融:「ああっまた水槽から出てる…!」
23:53:江永瑞穂:「……水槽、ぜんぜん意味ないわね」 大きな水槽から逃げ出した亀を捕まえる。
23:53:江永瑞穂:「この亀、どうなってんの? さっきガラスをすり抜けるみたいなことしてたんだけど」
23:53:鶴喰湊融:「やっぱりきちんとしたケージとかいるのかな…。っえ」摺り抜ける。「すり抜けてたんですか」
23:53:GM:事実、そうとしか思えない動きをしていた。
23:54:GM:物質を選択的に透過する能力があるのかもしれない。
23:54:鶴喰湊融:「ええ…そうなると壁も抜けられちゃうのかな…。抗レネゲイド型のケージとかあったかなあ」
23:54:江永瑞穂:「リーダーがずっと調べてるんだけど、あんまり進んでないみたい。ホントにわけわかんないよね……誰かが見てあげてなきゃ」
23:55:江永瑞穂:「餌もぜんぜん食べないし」
23:55:鶴喰湊融:「うう…。お手数をお掛けしてます…」用意してきた餌も全然減らないままだ。
23:55:江永瑞穂:「体内にエネルギーが貯蔵されている証拠、ってリーダーは言ってたけどさ……可愛げがないっていうか……。う、ううん! 湊融ちゃんのせいとかじゃないよ!」
23:56:鶴喰湊融:「まああくまで外装の変形…?みたいですし…
23:56:江永瑞穂:「この、亀が! よくわかんないせいだし! ……あ、そうだ。名前とかつけてあげる?」
23:57:鶴喰湊融:「ってあ、いや、江永さんのおしごとを増やしちゃったからで…」と、そうだ。「名前ですか…」
23:57:江永瑞穂:「湊融ちゃん、好きなのつけてよ。湊融ちゃんが名前つけるなら、絶対誰も反対しないでしょ」
23:57:鶴喰湊融:「ええっわたしセンスとかないですよう」
23:57:江永瑞穂:「椋実さんが名前つけるのとは違うし」
23:58:鶴喰湊融:「椋実さんだっていいところはいっぱいあるんですからそこまで言わなくても…」
23:58:江永瑞穂:「いいところはあるけど、本人に言いたくないもの。……あー、じゃあ湊融ちゃんの好きなものとかある?」
23:58:鶴喰湊融:「好きなもの、ですか?」こてり。
23:59:江永瑞穂:「そういうのでもいいと思うよ。好きな食べ物とか。好きなバンドとか、アイドルとか」
00:00:鶴喰湊融:「ううーん…兄様は違うし…剣もちょっと…桜も何か違う…」
00:00:鶴喰湊融:「バンド…アイドル…??」
00:00:鶴喰湊融:目に?マークが飛び交っている。
00:01:江永瑞穂:「あっ……ホントに湊融ちゃん、やばい……! このままでは烏羽みたいな中学生になってしまう……!」
00:01:江永瑞穂:「今度、テレビとか見よう! 音楽とか聞こう! ……でも、ダメかあ。なんでも好きな名前でいいんだけどなあ」
00:01:鶴喰湊融:「えっ鳥羽くんみたいにですか!鳥羽くん格好いいし優しいですよね!」
00:02:江永瑞穂:「その意見がすでにヤバいからなんとかしようね……!」
00:02:鶴喰湊融:「ええっ」
00:05:鶴喰湊融:うーん、と唸りながら亀を見る。
00:05:鶴喰湊融:黒っぽい体色。こつこつとつついてみると、すごく頑丈そうだ。
00:06:鶴喰湊融:「玄武…だとちょっと仰々しいし。文字…亀卜…玄冥…で。うん、決めた」
00:06:江永瑞穂:「鉄より硬いって、リーダーが言ってたよね」
00:07:鶴喰湊融:「きみは、冥。玄武神の別名の玄冥から、メイだよ」うりうりと突きながら。
00:07:江永瑞穂:「あー、なるほど……メイね。メイちゃん!」
00:07:江永瑞穂:「これで呼びやすくなったね。ありがと、湊融ちゃん」
00:08:鶴喰湊融:「ええっと…おかしくないですか?」不安そう。
00:08:江永瑞穂:「ぜんぜん。すごくいいと思うよ。……湊融ちゃんがそういう感じで、自己主張してくれるの、なんかちょっと嬉しいし」
00:08:鶴喰湊融:「えへへ…よかった」
00:09:江永瑞穂:「いつも苦労かけてるし……大変そうだったから。《パルツェ》セルのことも」
00:09:鶴喰湊融:「あれ…わたし、結構わがままだと思いますけれど…」そこで。あの兄妹のことを聞いて言葉が切れる。
00:09:江永瑞穂:「……あの。思い出させてごめん。……でも……」
00:10:鶴喰湊融:「…あはは。やっぱり、心配させちゃってますね…」力のない苦笑。
00:10:江永瑞穂:「うん。気になってた。なにか引っかかってるんじゃないかって」
00:10:江永瑞穂:「……どう、なのかな。私じゃ相談相手になれない?」
00:11:鶴喰湊融:「そんなことはないですよ!わ、わたしこそなんだかごめんなさい…!」
00:11:鶴喰湊融:わたわたと手を動かしつつ。その動きが、ゆっくりと止まる。
00:12:鶴喰湊融:「…あのときにしたことが、間違ってるなんて思ってはないんです」
00:12:江永瑞穂:「……そう、なの?」
00:12:鶴喰湊融:「いいえ。あれが正しかった」目を閉じる。「だって」
00:13:鶴喰湊融:「憐れんで見逃して--そうしたら、絶対にわたしたちを追って」「追って」「殺しに来る目をしてましたもの」
00:13:鶴喰湊融:「鏡で、よく見た目です。あれだけは間違えられない…」
00:14:江永瑞穂:「……それって」
00:14:江永瑞穂:「湊融ちゃん自身のこと……?」
00:14:鶴喰湊融:「ふふふ…江永さんは、わたしがこのセルに来た経緯は知ってましたっけ」
00:15:江永瑞穂:「……いいえ。みんなの過去のことは、聞かないことにしてるの」
00:15:江永瑞穂:「椋実さんは例外ね」
00:15:鶴喰湊融:「…まあ、よくあることだと思いますよ。それほど、特別でもなんでもないことです」
00:16:鶴喰湊融:「ふふ。あんなに外だと気にしいなのに、中だとちょっと緩いところありますよね」くすりと笑って。
00:17:鶴喰湊融:「…ああ、でもちょっとだけわたしも言ってしまいますね」
00:18:鶴喰湊融:「わたしには、兄様がいたんです。元いたセルのひとたちもいたけれど…たったふたりきりの家族で」
00:19:江永瑞穂:「……うん」
00:19:鶴喰湊融:「いっぱい、いろんなことを教えてもらいました。小さい時から、ずっと一緒にいて」
00:19:鶴喰湊融:「これからも、きっと一緒なんだって…」
00:19:江永瑞穂:「……うん」
00:20:鶴喰湊融:「でも、そうはならなかった」声が、乾いていくのが分かる。
00:20:鶴喰湊融:「あの日。あのとき、みんないなくなって…」ペンダントを握る。「残ってたのは、これくらいでした」
00:21:江永瑞穂:「湊融ちゃん。そんなの……。……それが……?」
00:21:鶴喰湊融:「兄様の剣です」
00:21:鶴喰湊融:「いまは、わたしの」
00:22:江永瑞穂:「……大事な剣なんだね」
00:22:鶴喰湊融:「いつも寝てばかりで、肝心なときにならないと働かないのが気に入らないですけどね」
00:23:鶴喰湊融:「わたしじゃ不足だって言ってきてるみたいで」
00:24:江永瑞穂:「……湊融ちゃんは、もしかして……強くなりたいの?」
00:24:鶴喰湊融:「なりたいですよ」
00:25:鶴喰湊融:「あの仇に、この刃を届かせて」にこり。月の影で咲くように。「その首を撥ねられるくらいには」
00:25:江永瑞穂:「……そうね」 かすかにため息をつく
00:26:鶴喰湊融:「辛気臭くてごめんなさい。…まあ、ですから。兄妹ふたりきり、なんて。ちょっと、色々勝手に考えちゃってました」
00:26:江永瑞穂:「私には湊融ちゃんの心を簡単に『わかる』なんて言えない。応援する資格さえないかもしれない。でも……」
00:27:江永瑞穂:「私は……あの……湊融ちゃんのこと、本当に大切に思ってるよ。表の世界に出られない、私の、貴重な家族だから」
00:27:鶴喰湊融:「……」ペンダントを握りながら聞いている。
00:27:江永瑞穂:「……どっ、どうかな……。湊融ちゃんにとって、私って……どんな感じ……?」
00:28:鶴喰湊融:「ありがとうございます、江永さん。——わたしも」
00:28:鶴喰湊融:「このセルで、貴方たちに会えて。本当によかったって、そう思います」
00:29:鶴喰湊融:ペンダントを握る手を離し、そっと江永さんに伸ばす。
00:30:鶴喰湊融:「…家族っていっても。わたしは、兄様しか知らないから。よくわからないけれど…」
00:30:江永瑞穂:「……ありがとう」 うつむく。湊融さんの手を恐る恐るにぎる。 「……ありがとう」
00:30:鶴喰湊融:きゅ、と力を込めて握り返す。
00:31:鶴喰湊融:「…江永さんは、やさしいひとですね。それは、わたしにだって分かります」
00:33:江永瑞穂:「……それ」 笑う。 「湊融ちゃんに言われたくないわよ!」
00:34:鶴喰湊融:「ええっ…そんなことないですよぅ…!」
00:34:江永瑞穂:「あるよ」 笑い続ける。 「湊融ちゃんだもの」
00:35:鶴喰湊融:「えええ…!な、なんですかそれ!全然説明になってないです!」ぷすっと頬が膨らむ。
00:36:GM:江永瑞穂は声を殺して笑い続ける。鶴喰瑞穂は憤慨を表情にあらわす。
00:37:GM:その傍らのバーカウンターを、黒い亀がゆっくりと通り過ぎていく。
00:38:GM:その瞳が、一瞬、江永瑞穂を見つめた気がした。雑音交じりのラジオからは、NC10と呼ばれるアイドルグループの音楽が流れている——
00:38:GM:————
00:47:どどんとふ:「烏羽岬」がログインしました。
13:51:どどんとふ:「GM」がログインしました。
13:54:どどんとふ:「百入結衣子」がログインしました。
13:55:どどんとふ:「烏羽岬」がログインしました。
14:04:GM:————
14:04:GM:エンディング3:椋実翔利の場合
14:04:GM:————
14:05:GM:R市。
14:06:GM:鶴見原。中心地区からやや外れた、繁華街と住宅街がまじりあう一角で。
14:07:GM:椋実翔利は、今日も個人的な趣味と稼ぎに精を出していた。
14:07:GM:1d100を振ってみてください。どれだけ勝っているかの指標を出しましょう。高い方が勝っている。
14:07:椋実翔利:1d100
DoubleCross : (1D100) → 24

14:07:GM:負けてる……
14:07:椋実翔利:下手の横好き!
14:08:椋実翔利:平均すれば勝ってる……平均すれば勝ってるから……
14:08:やくざ者1:「……で? どうだ?」 カードをオープンして、きみの顔色を見る。
14:08:椋実翔利:「……」
14:08:やくざ者1:「そっちの手を開けてみろよ」
14:09:椋実翔利:「……あっはっは! 何だよ思ったよりアゲてんじゃねえか!」 カードを放り投げる。2と5のツーペア
14:10:椋実翔利:「あんまりビビッてるから負けが見えてるのかと思ったぜ。ヤクザやめて役者になれよ」
14:10:やくざ者1:「結局それか。ずいぶんとハッタリかましてくれたもんだ」 フルハウス。Aが二つ。6が3枚。
14:10:椋実翔利:「いやぁ、素なんだけどな。ハッタリに見えた? 気分アガッてんのかなー」
14:10:やくざ者1:「役者はやめたよ。こうなっちまったからよ」 頬の傷を指さす。
14:11:やくざ者1:「あんた、あれだな。ポーカーフェイスはお見事だが……」
14:11:やくざ者1:「根本的にツキがねえんじゃねえかな」
14:11:椋実翔利:「マジメなヤツだ。今時なんだかんだ言ってそういうのがいられるトコもあるんじゃね? ヤクザっぽいやつ必要だろ。知らんけど」
14:12:椋実翔利:「ツキがない? んーどうかな……」 煙草を咥え、遠慮なく煙を吐きながら少し考える
14:13:椋実翔利:「……まあもしかしたら、今まさにはツキがねえかもな。良いこともあったし」
14:13:椋実翔利:「そういうのってほら、波だろ。人生山あり谷あり!」
14:14:やくざ者1:「いいコトがあった? まあ、そりゃそうかもな……」カードをまとめて、片付け始めている。
14:14:椋実翔利:「そろそろてっぺん越えて谷に向かいたいもんだねえ……ん」
14:14:やくざ者1:「今日はここまでだ。あんた、よくわからんが確かにツイてるぜ」
14:14:椋実翔利:「おいおい、オレを山ん中に置き去りかよ」
14:15:やくざ者1:「まさか。俺たちゃそんなカネにならんことはしないぜ。あらかた巻き上げたしな」
14:16:椋実翔利:「ちぇっ。しゃーない別ン所顔出すか……このまま帰ると怒られそうだし」
14:16:やくざ者1:「いや、待て。あんたに会いたいって客から予約が入ってる。貸し切りだ。……しかも美人だぜ、おっかねえ雰囲気で何者かわかんなくて、だいぶイラついてたけど」
14:17:椋実翔利:「へえ? おっかない雰囲気の美人? 身に覚えがそれなりにあって分からんな。名乗ってた?」
14:19:やくざ者1:「名前は——おっと」 立ち上がる。 「本人に聞きな」 そのまま出口に向かう。
14:19:奥野キリエ:「……《ホブルディ》。あたしだよ、《フェザータップ》」
14:19:椋実翔利:「あそう。じゃあアンタもどっか行ってな。聞いたり覗いたりするなよ。部屋、汚すかもしれないけどゴメン……」
14:20:椋実翔利:「な。よう。おっかない雰囲気の美人って聞いて一番に思い出したのはオマエだったぜ」
14:20:やくざ者1:「関わりたくもねえさ。ごゆっくりどうぞ、だ」 そのまま出ていく。
14:21:奥野キリエ:「冗談だろ。あたしほど優しいやつがいるか?」
14:21:奥野キリエ:「イラついてんだよ……もう限界ってくらいにな。なのに仕掛けてない」
14:22:椋実翔利:「そうそう。オマエのコトだから、その辺の道をオレがフラフラ歩いてる時に仕掛けてきても、とは思ったね。っていうか」
14:22:椋実翔利:「それを狙ってわざわざさびしーい道を選んで歩いてたんだけど。まあいいや。座れよ」 また煙草に火を点ける
14:24:奥野キリエ:「座る気はねえよ。今日は警告と、提案に来た」
14:24:椋実翔利:「警告と提案。それセットになると脅迫じゃね?」
14:25:奥野キリエ:「そう聞こえたか? だったら嬉しいね、通じないゴリラ相手に喋るのは疲れる」
14:26:椋実翔利:「偉いじゃないか。動物園の飼育員だってゴリラと喋ったりはしないだろ。オマエもマジメだ。世の中はマジメなヤツばっかだな」
14:27:奥野キリエ:「うるせえよ! ……その態度、わかってねえな。先に警告してやる」
14:28:奥野キリエ:「《スレイベギー》セルはあんたらに敵対する。そのぐらいはもうわかってると思うが——」
14:28:椋実翔利:「まー先にウチを切ったのはオマエらだしな」
14:29:奥野キリエ:「オーダーはこうだ。一人残して、あとは全員殺せ」
14:29:奥野キリエ:「その一人はあんたのことじゃない、《フェザータップ》。いまのところな」
14:29:椋実翔利:「ちょっと期待してたのに。ひでーなー」
14:30:椋実翔利:(一人っつうとやっぱり遺産探知できる江永かね……オッサンにそれだけの価値はないだろうし……)
14:31:奥野キリエ:「いちいち軽口をたたかないと喋れないのかい、あんたは。まあいい。それで、もう一個が提案だ」
14:31:奥野キリエ:「遺産。あんたらがなんて呼んでるか知らないが、この前拾ったやつがあるだろう?」
14:33:椋実翔利:(『なんのことかな?』 って言いたいけど、そしたらコイツまた怒りそうだなー)
14:33:椋実翔利:ヘラヘラしている
14:33:奥野キリエ:「盗み出して、渡せ。あんたなら得意だろう」
14:34:奥野キリエ:「それで命を助けてやらないでもない。あたしは反対だけどな」
14:34:椋実翔利:「ふぅん。仕事の提案ってワケか。人選も、そうだな。他の連中はまずやんなそうだ」
14:35:奥野キリエ:「命より高い買い物はない。選択の余地はないはずだ」
14:36:椋実翔利:「確認したいんだが、渡す相手はオマエ? だとすると不安は残るなー。渡した瞬間殺されそうだし……」
14:38:奥野キリエ:「は! ごもっともだな。だが、注文をつけられる立場だと思ってんの?」
14:39:椋実翔利:「……それもそうか。しゃーない、そこはいいや。期限とかある? 10年とか?」
14:40:奥野キリエ:「いますぐだよ! 今日中だ。そんなに待てるか。ケンカ売ってんのか?」
14:42:椋実翔利:「そりゃ無理だ。あの遺産、メッチャ厳重に管理されてるからな。オレだってそうやすやすとは行かない」
14:42:椋実翔利:「一週間。一週間後なら夜警のサイクルで確実に行ける。それくらいの辛抱はくれると有難いんだが、どうかねー」
14:43:奥野キリエ:「……なあ、《フェザータップ》」 金髪をかきむしり、一歩離れる。
14:43:椋実翔利:「何?」 ポケットの中に手を突っ込み
14:44:奥野キリエ:「……あんまりあたしを舐めるなよ!」 飛び離れながら、黒い炎を放つ。
14:44:椋実翔利:既に足元に出現させていたスカイキッドで距離を取り、それを躱す
14:45:椋実翔利:「ダメか。怖いな! 分かった分かった」
14:46:椋実翔利:「今日中に? オマエの所に? 遺産をだな? オッケーオッケー!」
14:48:奥野キリエ:「やる気になったわけか?」
14:49:椋実翔利:「せっかちだな。落ち着けよ! イイ女ってのはな、一度でも信じようって思った男は健気に待ってるもんだぜ」
14:50:椋実翔利:「そして男は自分を信じる女にソンをさせたりしないモンさ! ハハハ!」
14:51:椋実翔利:ダンボールと養生テープで塞がれた窓を、SHIDENの背面飛行で突き破り、その場から飛び去ります
14:51:奥野キリエ:「あ。おいっ、こら!」
14:52:奥野キリエ:「飛ぶか普通! おい、窓……くそっ!」 舌打ちをして、壁を蹴る。
14:53:奥野キリエ:「ぜんぜん信用できねえ。無駄な一手だろ……やっぱり殺そ……!」
14:54:椋実翔利:…………
14:54:椋実翔利:——建物の上を滑るように飛びながら、セルリーダーに電話をかける。
14:54:椋実翔利:「ああオッサン? あのさ、さっき"ホブルディ"に会って」
14:55:椋実翔利:「近いウチとか言わず、あの連中、たぶん明日とかにでも仕掛けてくるぜ。どーにかしてくれよー。もうみんな殺すって勢いで……」
14:55:横嶋洋明:『……えええ……』
14:56:横嶋洋明:『……椋実くん、絶対またなんか煽るようなことしたでしょ……!』
14:56:GM:————
15:00:GM:エンディング4:百入結衣子の場合
15:00:GM:————
15:00:GM:燕ヶ丘駅前。ショッピングモール。
15:01:GM:いつもはにぎわう通りだが、平日の昼間は比較的閑散としている。
15:01:GM:百入結衣子の「買い物」には、都合のいい時間帯なのかもしれない。
15:02:百入結衣子:「~♪」悠々と、ウィンドウを眺めて物色する。
15:02:GM:だが、この日は少しツキがなかったといえる。百入結衣子にとっては、珍しいことに——
15:03::「……なあ、そこの人! お嬢さん! ちょっと助けてくれないかい!」
15:04::奇妙に耳障りな声が、背後から聞こえた。
15:04:百入結衣子:「?」振り向く。「あたし?」
15:05::「お。聞こえた? ラッキー! 大当たり!」
15:05::「いや、困ってたんだよな。この街よく知らなくてさ。お嬢さん、この街の人?」
15:06:百入結衣子:「うーん。バイト先ってとこかな」
15:07::「どっちにしろ助かる。ちょっと探し物しててさあ。この街広くて、すげー迷っちまって」
15:07:百入結衣子:「あはは。まあそうだよね。色んなものがあるというか」
15:08:百入結衣子:「色んな顔があるもの。この街は」
15:08:百入結衣子:「それで?探しものって?」
15:08::「だよね。っていうかこの街、オーヴァード多くない? さっきとか問答無用で仕掛けられたぜ……おっかねえやつだった」
15:09:百入結衣子:「???」よくわからない、といった顔を作る。
15:09::「なんでトボけるんだよ……さっきの俺の声が聞こえたなら、そうなんだろうよ」
15:10:百入結衣子:「問答無用で仕掛けられるような人に、警戒するのは当然でしょ」
15:11::「言えてる! でもさっきの連中はヤバかった。ありゃ職業的な人殺しだな……お嬢さんも気を付けなよ」
15:12::「当分、ナイフ使いは見たくねえ」
15:13:百入結衣子:怪訝な顔をする。「……そんなの、あたし見かけたことないんだけど」
15:13::「だったら、新顔だな。俺が探してるのも、割と新顔……みたいなオーヴァードでね。男なんだ」
15:15:百入結衣子:「じゃあ、あたしが貢献できることはないかも。知り合い少ないもの」
15:15::「んじゃ、その知り合いにいないか? こういう……」 エアろくろを回す。
15:16::「胡散臭くて信用できない感じの。顔は……いじってるかもしれねーから意味ねーな。とにかくそんな雰囲気のオーヴァードなんだけど」
15:17:百入結衣子:くすりと笑う。「そんな人、積極的に知り合いになりたくないね」
15:17::「俺もそー思う。ヤバいよな。でもまあ、とにかくそういうやつだ。知らねえか?」
15:18:百入結衣子:「うーん。分かんないや」
15:18:百入結衣子:「おじさんはどうしてその人を探してるの?」
15:19::「一番の理由は嫌いだから。二番目の理由はむかつくから。三番目の理由は、俺のものを盗んだからだな!」
15:20:百入結衣子:「それは——剣呑だね」
15:21::「だろう。盗みはよくない。犯罪だ」
15:22:百入結衣子:「じゃあ、おじさんは警察官なんだ」
15:23::「ってわけでもねーけどな。個人的なアレだよ。……まあ、知らないなら仕方ねえか」
15:24::「俺が最後に掴んだ、やつのコードネームは《フェザータップ》だ。いまもそう名乗ってる保証はないけど、わかったら教えてくれや」
15:25:百入結衣子:「うん」手を振る。「おじさんも気をつけて」
15:26::「そーするよ。この街、マジで物騒だしな。あー……そうだ。お嬢さん、名前は?」
15:27:百入結衣子:「人に聞く時は、まず自分からだよ?」
15:27:百入結衣子:「女の子のプライバシーを知りたかったら尚更そう」
15:28::「やべ。そうか。そうだな……俺は《ホットショット》のレナード。レニーでもいいぜ。……マスター・ヴォルトを継ぐ男だ」
15:30:百入結衣子:「あはは。あたしがUGNだったらどうするの、それ」
15:31:レナード:「いいね。いつでも相手になるぜ、うちのセルは」
15:31:レナード:「俺個人だって構わねえ。もしかしてお嬢さん、UGNか?」
15:32:百入結衣子:「……まさか。だからやめてってば」
15:33:百入結衣子:「あたしは“クロイドン・キャット・キラー”。ただの弱小よ」
15:34:レナード:「……んんー……聞いたことねえな。じゃあ、いいや。邪魔して悪かった」
15:34:百入結衣子:「ん」手を振る。
15:35:レナード:「この街、暗殺者がウヨウヨしてるぜ。せいぜい気を付けな」 歩きながら錠剤を取り出し、かみ砕く。
15:36:百入結衣子:「それは怖いなあ。おじさんみたいに喋りかけられないように、注意しなきゃ」
15:36:レナード:「それがいい。じゃあな! ……やっぱりこの曲、何がいいのかわかんねーや」 片耳からイヤホンを外し、また付け直す。 「ロックにしよ」
15:36:レナード:ひどいノイズの音漏れが遠ざかっていく。
15:37:百入結衣子:「……」彼が去った後。
15:38:百入結衣子:「……バカ兄貴。迷惑ばっかかけて……」
15:39:百入結衣子:「ばか、ばーか、ばーか……!」ショッピングの気分ではない。苛立たしげな足取りで、『ブリック』への帰途についた。
15:40:GM:————
15:40:横嶋洋明:「……まずいな」
15:40:GM:誰もいない《ヴリトラ》セルの片隅で、《パタンジャリ》横嶋洋明は唸る。
15:41:横嶋洋明:「最悪だ。こんなタイミングで……どうする? 何ができる?」
15:41:横嶋洋明:「みんなで無事に生き延びるには」
15:42:横嶋洋明:「何か方法が……。これを」 遺産の変化した亀——『メイ』の背中を映した画像に手を触れる。
15:43:横嶋洋明:「解かなきゃ。でもどうやって?」 再び唸り、沈黙。
15:43:横嶋洋明:後に残るのは、電子機器の稼働する、静かな排気音。
15:43:横嶋洋明:————
15:44:GM:FHキャンペーン「I'm home」
■第一話:この世にたった二人きり ——了