14:13:白根あかり:「…ちょっと、なんとなくでも分かるからって。変に怖がってたのかな」苦笑して。自分たちどちらのこともそう評する。
14:15:八伏正輝:「そうかもしれない。……俺も、白根に甘えていたような部分も、きっとあった」
14:15:八伏正輝:ゆっくりと、何かを思い出すように頷く。
14:15:白根あかり:「おあいこだ。わたしも、きみに甘えてたね」
14:16:八伏正輝:「だが、思っていることは、言葉にしなければいけない。伝わっていたとしても、きちんと伝えることが大切なのだ、と」
14:16:八伏正輝:「……とある女生徒に教わってな。君も知っているだろうか。一年の……」
14:16:白根あかり:「………そうだねえ」自分を舞台から降ろすなと。楽に逃げるなと、そう言われたことを思い出す。
14:17:白根あかり:「えーっと…同学年だよね…?ああ」
14:17:白根あかり:「此花さん、だったっけ。ちょっとしかいなくても、噂聴こえてくるよ」
14:18:八伏正輝:「ああ。少し前に、ちょっとした縁があってな。ゆっくり話す機会があった」
14:19:八伏正輝:「俺とは……俺達とは、真逆の位置にいるような人だったが」
14:19:白根あかり:「…………」どうしてその子のことが話題に出てくるのか、と思って。その続く言葉に、苦笑い。
14:19:白根あかり:「そうだね…どうも、言葉を使ったり、気持ちを考えるのは苦手だ」
14:21:八伏正輝:「俺達はそれでもいい、それがいい、と。ずっと思っていたんだが……」
14:21:白根あかり:「…いい子だねえ。ほんと、一杯きみは助けたり助けられたりしてるんだな」ちょっと力の抜けた笑み。
14:22:八伏正輝:「……そのいい子に、怒られてしまってな。ある意味、それも助けられたことになるんだろう」
14:23:白根あかり:「ん、よかったじゃないか。わたしは応援するぞ」すこし、胸にずきりとしたものがあるけれど。
14:23:白根あかり:うん。大丈夫だ。
14:23:八伏正輝:「……そうか」
14:24:八伏正輝:その、君の言葉を聞いて。砂浜の途中で、足を止める。
14:24:白根あかり:「そうだよ」…笑みは、普段通りに浮かべられているはずだ。その訓練はきちんとしてきた。
14:24:白根あかり:こちらも、従うように足を止めて。
14:25:八伏正輝:「白根あかり」
14:25:八伏正輝:真正面から相対するように、その名を呼ぶ。
14:25:白根あかり:「………どうしたの、急に改まって」
14:26:白根あかり:目を白黒させながら、きみに向き合う。
14:26:八伏正輝:「君に、言わなければならないことがある」
14:26:白根あかり:「……………」一度、その言葉に目を閉じて。「……うん。分かった、聞くよ」
14:27:八伏正輝:「……ありがとう」
14:27:八伏正輝:安堵したように、ほう、と息を吐いてから。
14:28:白根あかり:動悸は、いつもより激しいように思う。でも、大丈夫だ。いつだって--痛みにも、期待と希望がかなわないことだって、耐えられる。
14:28:八伏正輝:「……俺達は、”普通”であることを目指した。夢見た。”普通”というのは…きっと、幸福なことなのだろう、と思って」
14:28:白根あかり:「…そうだね。護ってきて…それが、綺麗なものだったって。そう思ってるから」
14:29:八伏正輝:「俺は、君が”普通”を手に入れることを。君は、俺が”普通”に戻ることを。それぞれ、願った」
14:29:八伏正輝:「つまり、互いに相手が、幸福であることを望んだ…のだと、思う」
14:30:白根あかり:「………そうだねえ。どうにも、自分には手に入らない気がして。きみに手に入れてもらえれば…って。そう思ったよ」
14:31:白根あかり:逃げだとしても--最初に、そう思ったことは。本当のこと。
14:31:八伏正輝:「俺もな。君ならいつか手が届くだろうと、その助けになれれば、と」
14:31:八伏正輝:「そう、思っていた」
14:31:八伏正輝:いる、ではなく、いた、と。過去形であることを、断定するような声色で。
14:31:白根あかり:「…………過去形なんだ」困ったように笑う。
14:32:白根あかり:相似形を描く過去。似たような価値観。そこから、分かったように思えたことが。
14:32:白根あかり:今、すこし。届かないことが哀しくも嬉しい。
14:33:八伏正輝:「……白根。君は、あれだな」
14:33:白根あかり:「……あれ、急にわたしの話」
14:33:八伏正輝:「思い込みが激しい、と言われたことはないか」
14:33:白根あかり:「…………………」
14:33:白根あかり:「…………ちょ、ちょっと待って。いやなんでそうなるの」
14:34:八伏正輝:「話の途中で、そんな顔をされれば、言いたくもなる。……いいか、白根」
14:34:白根あかり:「…ええ…?あれ、そう言う話の流れだったっけ…!いやでもそんなに言われ、た、こと、は……」
14:34:八伏正輝:「俺は、君に幸福になってほしい。そう思っていることに、今も変わりはない」
14:34:白根あかり:幾つか思い当たるところに行きついて声が途切れる。
14:34:八伏正輝:「変わったとすれば」
14:35:白根あかり:「………うん」
14:35:八伏正輝:砂浜に片膝をついて、少し、君の顔を見上げるような姿勢で。
14:35:白根あかり:見上げる姿勢から、きみを戸惑いながら見下ろすように。
14:36:八伏正輝:「君を幸福にするのは、俺でありたい」
14:36:八伏正輝:「そう思うようになった」
14:36:白根あかり:「え」
14:36:白根あかり:頭が真っ白。
14:37:白根あかり:色々と。言いたいことや言うべきことを準備していたのに、それらすべてが吹っ飛んだ。
14:37:白根あかり:「え、ぇ、ま、まって」「えっとつまり、その、なんというか」顔に血が上ってくる。
14:37:八伏正輝:「もちろん、これは俺の想いだ。君がどう思っているかを一切考えない、自分勝手な想いだ」
14:38:八伏正輝:「だが、これは君に伝えたい。伝えなければいけない」
14:39:白根あかり:心臓の鼓動が、酷く大きく聞こえる。
14:39:八伏正輝:「……恥ずかしい話だが。君がああして、仲間と一緒に楽しく過ごしているのを目にして」
14:40:八伏正輝:「今日、これを伝えなければ、きっと俺は後悔する。……そう、思ってしまった」
14:41:白根あかり:「ぅ、ううう…ま、待って!ちょっと、その少し、だけでいいから」…息を吸って。吐く。落ち着けるための動作。
14:41:八伏正輝:ああ、と。それこそ、日が暮れても、朝が来ても、ずっと待つと言わんばかりに頷く。
14:42:白根あかり:これで、いつだって冷静に押さえつけてこられたのに。息が喉を通るたびに、その熱でもっと茹るようで。
14:42:白根あかり:「……………わたしね」
14:43:白根あかり:「そんなに、いい子じゃあないよ。そりゃあ、キミの前だといい顔しないとって、色々頑張ってるけど」
14:43:白根あかり:「服飾みたいなお洒落だとか、気の利いたことが言えるとか。そんなこともない」
14:44:白根あかり:「今、最初に会ったときより体も治ってきたけど。もう、これ以上はよくなる見通しもない」
14:45:白根あかり:「なんとか防衛能力くらいは戻したけど、それだって。ちどりさんとかの足元にも及んでないし」
14:46:白根あかり:「……きみにだったら、こうしたものがあるひとだってきっと選べるってそう思う」
14:47:白根あかり:「…………わたしは、よくいるような。そんな中のひとりにだって及んでない」
14:47:八伏正輝:「ああ、知っている」
14:48:白根あかり:「……知ってるんなら」そう続けようとして。
14:48:八伏正輝:「君が努力していることも。君が周りと自分を比べて気にしていることも」
14:48:八伏正輝:「君が、その身体と一生付き合っていかなければならないことも。俺は、知っている」
14:48:白根あかり:「………」
14:49:八伏正輝:「知った上で。知らないことも沢山あるのを分かった上で。俺は」
14:49:八伏正輝:「俺は、君がいい。君と一緒に、幸福になりたい」
14:50:白根あかり:「……………ばか」ぐす、と。泣きそうな声で。
14:50:白根あかり:「……後悔しても、知らないよ」
14:51:白根あかり:「--じゃあ、わたしも応えなきゃね」ちどりせんぱい。ミナさん。
14:51:白根あかり:本当に、わたしなんかに教えてくれてありがとう。
14:51:白根あかり:「わたしも。わたし、白根あかりも」涙を浮かべて、顔は真っ赤で。
14:52:白根あかり:それでも、大きく咲く花のように。
14:52:白根あかり:「八伏正輝くん。あなたのことを、好いています」
14:53:白根あかり:「わたしでよければ、貴方と歩ませて頂けますか?」
14:53:白根あかり:手を、きみに伸ばす。
14:55:八伏正輝:「白根あかり。……俺達は、決して明るくない道を歩んできて。これから先も、平坦な一生である保証なんてどこにもないが」
14:55:白根あかり:--昔は、もっと早くて。遠くまで届いて。それでも、零して零して、何も守れず傷付いた手。
14:55:八伏正輝:その手を、冷たく─しかし、たしかな熱を奥底に秘める、鋼の手で取って。
14:56:八伏正輝:「約束する。俺は、この手を離すことは。君を手放すことは、絶対にしない」
14:56:白根あかり:目を細める。その鋼のように強靱で、その奥の熱を感じる。
14:56:八伏正輝:「─だから」
14:57:八伏正輝:「俺と、一緒に生きてほしい。いつか、この学園を出て、外に戻った後も」
14:57:八伏正輝:「どうか、末永く、ずっと」
14:57:白根あかり:「はい、喜んで」涙の粒を零しながら、微笑みかける。
14:58:白根あかり:しゅるりと、伸ばした血の糸。その赤色で、きみとわたしの手を結ぶ。
14:58:白根あかり:「もう、頼まれたって。わたしだって、離してなんてあげないからね」
14:59:白根あかり:「きみのことは、わたしが幸せにしてあげる。--他の誰にだって、もう」
14:59:白根あかり:「渡したりなんて、しないんだから」
15:01:八伏正輝:赤い糸で結ばれたのとは、違う方の手で。いつかと同じように、君の頬を伝う涙をぬぐう。
15:01:八伏正輝:「……ああ」
15:01:八伏正輝:そして、心の底から、安心できる場所に辿り着いたような声で小さく応じて。
15:02:八伏正輝:正面から抱き合うように。片腕で、君を抱き寄せて。
15:02:八伏正輝:「よろしく、頼む」
15:02:白根あかり:こちらも、その腕に従うように身を寄せて、抱き締め返す。
15:03:白根あかり:「--はい。よろしくお願い、」背を伸ばし。
15:03:白根あかり:「するね?」唇を、一瞬だけ。触れ合わせた。
15:04:GM:----
15:12:GM:【エンディング4:平賀迅】
15:23:平賀迅:
15:24:GM:
15:24:GM:
15:24:GM:【エンディング4:平賀迅】
15:24:GM:【学園島大堡礁 海上コテージ】
15:24:GM:優待券を持つ人々は、ここへの宿泊権を有している。
15:25:GM:そして、風紀委員の確保していた優待券は『2泊分』であった。事態の先行きが見通せぬ分、この程度の備えは当然である。
15:26:GM:本来であれば、不要になった分は返却し、学園島の通常業務に戻るべきではあるが……
15:27:GM:……事態の混乱収束をきっちりと見届けるため、その優待券を用い、風紀委員はもう一夜を過ごすことにした。
15:27:夏川ミナ:「むしろ、二泊で済んだのは幸運でしたね」 個室のテラスに出て夜空を眺めている。
15:28:夏川ミナ:「報告を聞いた時は思わず絶句しました。まさかそんなおもしろ……凄い事になっていたとは」
15:29:平賀迅:「実際、あそこで押さえられなければ、被害規模が大きくなっていた可能性は高い」
15:29:平賀迅:「あの場に居合わせたメンバーで対処できて良かった……ミナも、バックアップ任せきりにして済まんな」
15:30:平賀迅:二つのグラスにパッションフルーツの赤いドリンクを注ぎ、彼女の元へ持っていく
15:30:夏川ミナ:「いえ。たしかに、ピギュピギュ鳴くイカに大いに興味がありましたが」
15:31:夏川ミナ:ドリンクを受け取る。「迅速な解決のためには、今回のチーム分けがベストだったと思います。不満はありません」
15:31:夏川ミナ:「あ、おいしい」
15:31:平賀迅:「戻ったら倉月にまたやってもらうか……」 倉月さんは先に帰したぞ!
15:32:平賀迅:「うむ。トロピカルと言えばな色鮮やかなドリンクを、こうして飲むのも初めてだが、ちゃんと美味いな」
15:32:平賀迅:「甘みと酸味が丁度良く南国を感じさせる」
15:33:夏川ミナ:「はい。おそらく甘みはドライアップル、酸味はハイビスカスとレモングラス由来ですね」
15:33:夏川ミナ:「倉月先輩と……他のメンバーも、もう本島へ帰ったのでしょうか?」
15:34:平賀迅:「なるほど……カクテルなのだな、こいつも」 しげしげグラスを見て
15:35:平賀迅:「私の認識してる限りではそうだ。結構体力も使ったし、実際、ほとんどもう落ち着いてるしな、この辺りは」
15:35:夏川ミナ:「なるほど。つまり私と迅はほぼ二人きりというわけですね」
15:36:平賀迅:「ああ。事件は落ち着き、優待券を押さえていたものも使わず去り、となればな」
15:37:夏川ミナ:「ふうむ」 ちゅるちゅるとパッションドリンクを飲む。
15:37:夏川ミナ:「以前も言ったので、"またか"と思わないで頂きたいのですが」
15:37:平賀迅:「沖合の海洋生物対策と、輸送船への攻撃があったことに対する対応策、あと会長の言っていたプライベートプールの……ん?」
15:38:夏川ミナ:「夏川ミナと平賀迅は、あのプロム事件まではろくに面識がありませんでした」
15:38:夏川ミナ:「それが今こうして……表向きは仕事とはいえ、二人で海にきて、二人で夜空を眺めている」
15:38:夏川ミナ:「本当に不思議なものです」
15:39:平賀迅:フ、と頬を緩める 「分かるよ。私もたまに、ふと思う」
15:40:夏川ミナ:「覚えていますか、ダンスホールでの会話。大和猛流にからかわれた私がむくれていた時に、あなたがダンスに誘ってきた時の事」
15:40:平賀迅:「以前の自分に比べて、現在はなんて非現実的だろうと。まるで何かの夢なんじゃなかろうかとな」 ジュースを飲みながら、空を見上げる
15:40:平賀迅:「もちろん。覚えているとも」
15:43:夏川ミナ:「"チルドレンや風紀委員としてのジェミニ-5thは替えが利くが、ひとりの夏川ミナはそうそう替えは利かない"」
15:44:夏川ミナ:「面白いな、と思いました。UGNチルドレンとして期待されるのは、だいたいが前者の方でしたから」
15:44:夏川ミナ:「ドゥームズデイの時のことは覚えていますか?」
15:45:平賀迅:「……」 苦笑して 「そんなこと言ったか。いや、間違いなく私が言いそうなことだが」
15:45:平賀迅:「あのプロムの思い出も色々あるが……君のことであれば、ドレスの姿と、共に踊ったことと……事件の終わった後に、話したこと。その辺りだったからな」
15:45:夏川ミナ:「言っていました。私に惹かれた理由を十七個挙げると言って、そのうちの一つに」
15:46:平賀迅:「なるほど。あの時は十七しかなかったんだな。まだまだものを知らぬ奴だった」
15:47:平賀迅:「そしてもちろん、あの事件のことも記憶しているとも」
15:47:夏川ミナ:「一緒にクレープを食べるのを指して、私が"青春活動"と言ったら、子供を諭すように訂正しましたね。"これはデートと言うんだ"と」
15:48:夏川ミナ:「あの時はじめて、文献上の特殊イベントでしかない"デート"が、自分の世界に降りてきた気がしました」
15:49:平賀迅:「フフ」 笑う 「そうだな。あれはあの事件の後くらいの頃だった。その通りだ」
15:49:平賀迅:「実際、あの頃には私は君を随分と気に入っていた。だというのにその、まるで教育課程の一環のような、釣れない表現だったからな」
15:50:平賀迅:「ああ覚えてる。君が『青春活動』と言った時は、内心少しムッとしたな……」
15:51:夏川ミナ:「申し訳ありません。たぶんこれはデートだ、という気持ちはあったのですが」
15:51:夏川ミナ:「そう……ふふふ。"私の勘違いだったらどうしようか"と」
15:52:平賀迅:「なるほど、それは。だったらその不安を片せたのは良かった」
15:52:平賀迅:「あの時の私はよくやった」
15:54:夏川ミナ:「ブリリアントライブバトル。"君がアイドルを辞してくれて安心している。なぜならアイドルは恋愛禁止で、私は君が好きだから"と言われました」
15:54:夏川ミナ:「アカデスター。黙っていればいいのに、律儀に女子生徒と一夜を過ごした事を報告してくれました」
15:54:夏川ミナ:「ヘミニス・クロノス事件。バカな事をやった私を迎えにきてくれました」
15:55:平賀迅:「……全くそうだな」 空を仰ぎ、グラスを揺らす 「振り返れば私もバカで、君もバカをしたものだ」
15:57:夏川ミナ:「はい。なんというか、その……つまり」
15:57:夏川ミナ:「昨晩、稲姫ちどり先輩や白根あかりと浜辺で話した時に、思ったのです」
15:57:平賀迅:「うん?」
15:58:夏川ミナ:「私は、あなたのこれまでの言動を、自分で思っている以上に鮮明に記憶していて」
15:58:夏川ミナ:「気を抜くと、平賀迅という人のことを誰かに自慢したくなるなのだな……と」
15:59:夏川ミナ:「おかしいでしょうか? こんなに、昔の事をあれこれ覚えているのは」
16:00:平賀迅:「……フ」
16:00:平賀迅:「ハハ……そんな、何を。おかしいだって? そんなことがあるわけない」
16:00:夏川ミナ:ちゅるちゅるとパッションドリンクを飲む。
16:00:夏川ミナ:「本当ですか」
16:01:平賀迅:「曰く、記憶(メモリー)もまた、絆(ロイス)と同じく、私達を私達足らしめ、在るべき場所に繋ぎ止める生命線の一つなのだ」
16:02:平賀迅:「絆によって定義され、記憶によって補強される居場所……ならば、そうやって様々なことを胸に残していることが、おかしいことであるものか」
16:03:平賀迅:「それにさ」 身体を横に向け、ミナちゃんに向き合う 「多分それが幸せだろう?」
16:03:夏川ミナ:「はい。幸せですね」
16:03:夏川ミナ:「記憶があり、絆があり、戻る場所がある」
16:03:夏川ミナ:「天罰が当たらないか不安になる程度には幸せです」
16:04:平賀迅:「ならいいじゃないか。たとえば、私達のもっと外から見て『それはおかしい』と言う奴がいても……」
16:05:平賀迅:「今の記憶と絆を信じて、幸せでいられるなら、それで良い。いや、それが良い。私はそう思いたい」
16:06:夏川ミナ:「刹那主義に感じない事もありませんが、不思議と同感です。アカデミアはそれができる場所ですから」
16:07:夏川ミナ:「"恋も学びも思うまま"――でしたか。まったく、うまいキャッチコピーを考えたものです」 UGN関係者向けのパンフレットを思い出している。
16:08:平賀迅:「……うん。そうだ。私たちはここにいるのだから」 手を伸ばし、きちんと揃った髪の毛の先に触れ、眉根を下げて笑う
16:09:平賀迅:「そう思っていようじゃないか」
16:10:夏川ミナ:くすぐったそうに目を細める。 「すべての経験は尊い」
16:10:夏川ミナ:「こうして話す事で、もしかしたら本島に帰りたくなくなってしまうんじゃないかと思っていたのですが」
16:11:夏川ミナ:「杞憂でした。二泊で丁度よかったかもしれません……プライベートプールもあるそうですし」
16:11:夏川ミナ:「あと何か、この島でやっておくべき事はあるでしょうか?」
16:12:夏川ミナ:「海の家に行くとか、浜辺のカニ探しとか、あと、しゃべるイカ探しとか……」
16:12:平賀迅:「日常の合間に心身を休めるための場だからな。私も、君が残らなければ戻っていたことだろうし……」
16:13:平賀迅:「そうだな。炎天下、夜の海と空、あと海底は君と見られたが……明け方の海、というのは見られていない。それだけは見よう」
16:13:平賀迅:「きっと綺麗だ。風が気持ち良いぞ」
16:14:夏川ミナ:「いいですね。明け方の海、私も見てみたかったところです」
16:14:夏川ミナ:「そのチョイスに免じて、私が同行していない間、おそらく稲姫ちどり先輩の水着に釘付けになっていたであろうことは不問にしてあげます」
16:15:平賀迅:「ぐ」 痛い所を突かれた顔
16:15:平賀迅:「……うむ。いや、何だ。事件が事件と露わになってからは、きちんとそっちに集中していたし。君がいる時は、君しか見ていなかった。それだけは本当なので」
16:16:平賀迅:「いや指摘初手で弁解なんて見っともないが……!」 額を押さえる
16:16:夏川ミナ:「ふ」
16:17:夏川ミナ:手を伸ばし、額を抑えている手を撫でる。「冗談です。だいじょうぶ」
16:17:夏川ミナ:「あなた風に言えば……そう」
16:18:夏川ミナ:「"今更その程度のことで、私たちが結んだ絆が壊れるものか"」
16:19:平賀迅:「……はは」
16:19:平賀迅:「敵わないな。敵わないよ、ミナ。君には本当にやられっぱなしだ」
16:21:夏川ミナ:「まだまだこれからですよ」
16:21:夏川ミナ:「はじめてのデートに、はじめての告白に、はじめての学園戦争に、はじめてのダイビング」
16:21:夏川ミナ:「あらゆる経験は尊い――あらゆる初経験を、いっしょに積み重ねていきましょう」
16:22:平賀迅:「ああ。そうしよう……そうさせてくれ」
16:23:平賀迅:「満ち足りているが、まだ……まだまだだ。夜の星まで届くくらい、どこまでも積んでいこう」
16:24:平賀迅:「記憶も、絆も。何もかもを」 夜空を映したグラスを、キン、と触れ合わせる