02:52:どどんとふ:「GM」がログインしました。
13:40:どどんとふ:「鶴喰湊融」がログインしました。
13:58:どどんとふ:「GM」がログインしました。
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14:05:GM:————
14:06:GM:クライマックス:Lightning Strikes
14:06:GM:全員登場です。登場ダイスをお願いします
14:06:椋実翔利:椋実翔利の侵蝕率を+9(1d10->9)した (侵蝕率:99->108)
14:06:百入結衣子:百入結衣子の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:102->104)
14:06:烏羽岬:烏羽岬の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:101->110)
14:06:鶴喰湊融:鶴喰湊融の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:102->107)
14:06:烏羽岬:ぐおお
14:07:烏羽岬:高い……今回高いって!
14:07:GM:OK...
14:07:GM:————
14:07:GM:椋実翔利は記憶の底から思い出す。
14:08:GM:雨の日だ。
14:08:GM:雷が鳴っていた。
14:09:GM:縹霞美はジャーム認定を宣言され、捜索指令が下されていた。
14:09:GM:それは当然、椋実翔利も例外ではない。
14:10:椋実翔利:指令に乗る気などさらさらなかった。元より不良の作業員である。あるいは、だから作業員止まりなのかもしれないが。
14:10:GM:慣れない大型の拳銃を携帯させられて、持ち場を決められた。
14:11:GM:海岸沿いの倉庫群——当然だ。逃走するとしたら、海路も封鎖する必要がある。
14:11:椋実翔利:定時連絡にはシリアスな顔をして報告に上がる。時折気紛れに持ち場へ顔を出して、存在していることは主張する。
14:12:椋実翔利:それ以外はもっぱら、持ち場が近いことを幸いとばかり、この倉庫の奥の秘密のバーにいた。
14:12:GM:そもそも、持ち場に来るはずがないような気もしていた。縹霞美は頭がいい。何か意表をつく方法で脱出を図るだろうと思われた。
14:13:GM:……それはまさしく意表をつく方法だった。
14:13:GM:きみの耳に物音が聞こえたのは、深夜を回ったころだった。
14:14:椋実翔利:陰鬱な時間だった。怪しまれても面倒なので、酒の一滴も飲めない。あるいは、飲む気になれなかったのか。
14:14:椋実翔利:まあ前者だろう。オレはそういう人間だ。……顔を上げる。
14:14:GM:遠い雷の音とは違う。耳を澄ませていると、足音だとはっきりわかった。なんとなく、覚えのある足音だ。
14:14:縹霞美:「……椋実」
14:15:椋実翔利:「霞美」
14:15:GM:見たくない顔があった。青ざめている。憔悴し、負傷しているのがわかる。
14:15:縹霞美:「こ、んなところで……またサボってるんだね」
14:16:椋実翔利:「そうだよ。それともオレが、お前に会えるかもなんて夢見ながらここにいたと思うか?」
14:17:縹霞美:「思わない」 咳き込んだ。笑ったのかもしれない。
14:17:縹霞美:「だから、来たんだよ。……よほど高い確率で、会えると思った」
14:18:椋実翔利:「にしては待たされたぜ」 もう結露もしていない、ぬるくなった手元のビールの栓を開ける
14:19:縹霞美:「そりゃー……まあね」
14:20:椋実翔利:「でもまあ、良いや。アレさ。この前外に行った時、ちゃんと見つけて来たから」
14:20:縹霞美:「ひどいんだよ、ウチの戦闘部隊は。撃つわ燃やすわ斬るわ……何回か死んだもん。……ん、なに?」
14:21:椋実翔利:「人目につかない出口。近くにはだーれも使ってなさそうな小屋もあったし」
14:22:椋実翔利:「あと旅券な。出発は明日の夜だから、それまでやり過ごす必要はあるけど」
14:22:縹霞美:「はは……」
14:22:縹霞美:「マジか」
14:22:椋実翔利:「銃は……その調子だと霞美持ってそーだな。いらねえか」
14:23:椋実翔利:「マジだよ。マージ。っていうか、え? オレのそういうトコ頼って来たんでしょ? 何驚いてんだ」
14:23:縹霞美:「いやー……あれだよ。聞いただろ?」
14:24:縹霞美:「私、ジャームなんだってさ?」
14:24:椋実翔利:「って言われてんな」
14:25:縹霞美:「……どう思う?」
14:26:椋実翔利:「どっちでも良い。そんな重要か?」
14:26:縹霞美:「そりゃー重要じゃない?」
14:26:縹霞美:「取り返しつかないじゃん?」
14:26:椋実翔利:「オレはやりたいようにやる。いややりたくねえ仕事もあっけどよ、それはそれ。今後めちゃくちゃやりたいようにやるための準備だし」
14:27:椋実翔利:「相手がオーヴァードだろうとジャームだろうと、オレの大事なヤツにとりあえず生きてて欲しいって思うのはそんなおかしい話じゃねーだろ」
14:28:縹霞美:「……呆れた」
14:28:縹霞美:「単純なやつ……」
14:28:椋実翔利:「大体取り返しがつかないってなんだよ。自分のことだろ?」
14:28:椋実翔利:「つかなかったら諦めんのかよ。それこそ呆れるぜ」
14:29:椋実翔利:口を開けたビールを喉に注ぎ込み、顔をしかめる 「マッズ……お前が来んの遅いから」
14:30:椋実翔利:「まあ、ここを出てもギリギリになるのは悪ィーと思ってる。どうすりゃ良いんだ? 映画で見たよな。とりあえず服とか盗んで髪型変えて……ってあんな感じ?」
14:31:縹霞美:「……そりゃ悪かった。お詫びに、奢るよ……ここを抜けられたらね」 うつむいて、腹部を押さえる。 「……考えは、少しある」
14:31:縹霞美:「まずは、どこに向かえばいい? 案内、してよ」
14:32:椋実翔利:「できるかね。もうちょいオレに力がありゃあ快適逃亡沖縄ツアーを約束できたんだけどな」
14:32:縹霞美:「人目につかない出口……それ、どっち?」
14:33:椋実翔利:「案内もなんもな」 立ち上がり、手をかざす 「どっちっつうか、ここだよ」
14:33:椋実翔利:《ディメンジョンゲート》でゲートを開く。 「最近ようやく人間も通れるようになった。酒飲みながら作ってもな。結構安定してるぜ」
14:34:椋実翔利:「出口もハッキリイメージついてるしな。ここ一歩抜ければ、あとはもう安全圏だよ。ほれほれ」
14:34:縹霞美:「……そう。……うん……」
14:34:椋実翔利:ゲートの前に立って、腕だけ突っ込んで見せる 「めっちゃムシムシしてるわ」
14:34:縹霞美:「一つわかったことがあるんだ」
14:35:椋実翔利:「ん?」
14:35:縹霞美:「私ときみは種類が違う」
14:35:縹霞美:「違うタイプだ……」
14:36:椋実翔利:「え? そりゃ入れる側と入れられる側っていう」
14:36:縹霞美:「はは」
14:36:椋実翔利:「……じゃねーよな分かってる。悪かった。まあそりゃそうだろうけど」
14:36:縹霞美:「私は」 椋実翔利にもたれかかるようによろめく。倒れそうに見えた。
14:37:椋実翔利:「なんつうか、違うから良いってのもあるだろ。ウチもさ、お袋も親父も……うおっと」
14:37:GM:支えようとしてもいいし、避けてもいい。
14:37:椋実翔利:腕を伸ばし、抱きとめるように支える
14:38:縹霞美:「そこまで」 支えた瞬間、彼女の手の平に火花が散るのがわかった。
14:38:縹霞美:「人を信用できない。……悪いね。結構楽しかった」
14:38:椋実翔利:「だいじょっ……」
14:38:GM:なんらかの攻撃が来るのはわかった。
14:39:椋実翔利:対処などできない。予感はできても、その手が椋実に届く方が、よほど早い。
14:41:GM:触れた瞬間に、衝撃がある。稲妻が椋実翔利の体を撃った。きみは倒れたかもしれない。——だが、致命傷には遠い。
14:42:椋実翔利:「ブッ……!」 それを受ける。身体は電流の痙攣で跳ねるように弾け、さっきまで座っていた椅子の下へ滑る
14:42:椋実翔利:「……っおい……霞美……!」
14:42:縹霞美:「……都合がよすぎて。そう、いうのは……」 もう一撃を備えているのがわかる。彼女はもう一度、火花をため込んだ。次の一撃はきみを戦闘不能に追い込むだろう。
14:44:縹霞美:「信用できない。ごめん」 火花が散る。
14:44:椋実翔利:「おッ、おい……おい何だよ……何だよ!」
14:44:椋実翔利:「都合が良くて不満かよ! 妄想キメて……オマエ……ッ!」
14:45:縹霞美:「きみが救援を呼んでいたら、到着するまで一分程度かな。時間がない。死んでもらって」
14:45:縹霞美:「ここを離脱しないと」 思考は次へ移っている。きみが死んだ後のことだ。
14:45:椋実翔利:激しい痛み。視界も脳もバチバチと点滅している。思考も呂律も回らない。どうすれば彼女を説得できる。
14:46:椋実翔利:本気だった。ここでの仕事は確かに刺激に満ちていたが、それでも大切に思えるようなヤツができたら、そのどちらを優先するかなんて、椋実の中で迷う余地などなかった。
14:46:椋実翔利:ゲートの先は安全な離脱先だし、映画みたいに服を盗むことだってできるし、ポケットには旅券と、なけなしの全財産を詰め込んでいた。
14:47:椋実翔利:なのにこれだ。どうにかして早くこの錯乱したバカを説得して—— (……説得?)
14:48:椋実翔利:何故だ? と、朦朧とした意識の中で、疑念が首をもたげる。歪む視界の中、この女はこれから何をしようとしている。
14:48:椋実翔利:オレを殺し、ポケットの中に詰め込んだ物を引きずり出して、オレの作ったゲートから悠々脱出し、オレの用立てた旅券で沖縄に行くつもりなのだ。
14:49:縹霞美:「急がないと駄目だ。もう時間がないかもしれない」
14:49:椋実翔利:それを説得? そうだ説得だ。急がなければ時間がない。彼女に殺される……そうだ、彼女はオレを殺すだろう。
14:50:椋実翔利:そんな奴をなんで説得する必要がある。オレから奪い、オレを殺そうとするような女を。好きだからか? 大切だからか? ……そんな女のことを?
14:51:縹霞美:「頼むよ。早く死んでくれ、椋実」 縹霞美はその手を伸ばす。蓄積された電気が白く明滅する。
14:51:椋実翔利:こいつはオレから、オレの全てを奪おうとしているじゃないか。
14:51:椋実翔利:目を見開く。腕が跳ねる。殺意と偶然がその手に拳銃を掴ませて、腕を伸ばさせ、引き金を弾かせる。
14:52:椋実翔利:銃声。反動で腕は跳ね、脳がブルブルと揺さぶられる。
14:52:縹霞美:「私は」
14:52:椋実翔利:だが、銃弾はそいつの腹に刺さっていた。
14:52:GM:縹霞美の声が唐突に途切れた。
14:53:GM:彼女の細い体が崩れ落ちる。
14:54:椋実翔利:「ハア、ハッ……」 頭を押さえて、何とか立ち上がる。椅子に全身を預けて、自らの行為の結果を見る。
14:54:GM:絶命しているのがわかった。最期に何か言おうとしたようだが、何を言おうとしたのかわからない。
14:54:GM:オーヴァードならばリザレクトできるはずだが、その兆しはない。
14:55:GM:あるいは本当にジャームだったのかもしれないし、
14:55:GM:そうでなくても自らを蘇生させる力が残っていなかったのかもしれない。
14:56:椋実翔利:据わった目で、拳銃を両手で構え直す。動き出すようなら撃つつもりだった。それがないと分かるや、だらりと脱力する。
14:56:GM:ただ結果として、縹霞美の死体が目の前にある。
14:56:椋実翔利:手からは拳銃が滑り落ち、硬い音が響いた。じめじめした汗で手がびっしょり濡れていることに、今気付いた。
14:57:椋実翔利:どうせ銃声は聞こえただろう。ほどなく誰かが来る。それまでここでサボっていても、何ら罰は下るまい。
14:57:椋実翔利:(……ああ、でも)
14:57:椋実翔利:(ここはもう使えねえだろうな……)
14:58:椋実翔利:……あるいはもっと力があれば。それはもっと大きな、世界を変えるようなことじゃなく。
14:59:椋実翔利:たとえばもっと早く、彼女を発見できるとか、彼女を落ち着かせられるとか……具体的にはまったく分からないが。
14:59:椋実翔利:ともかくそういう力があれば、オレはこんな、オレがしたいと思っていたことと真逆のことをせずに済んだのか。
15:00:椋実翔利:(……暑っちいな……)
15:01:椋実翔利:嵐に混じって近くに落ちた稲妻の音も、やけに遠い世界の出来事のように聞こえた。
15:01:椋実翔利:
15:01:椋実翔利:……そして、その後。調査により、椋実翔利を縹霞美の関係は狭からぬ範囲に知られるように。
15:02:椋実翔利:……そして、その後。調査により、椋実翔利を縹霞美の関係は狭からぬ範囲に知られるようになり。
15:02:椋実翔利:彼女の逃亡を止めた成果と、その経緯を以て、こう呼ばれるようになる。
15:02:椋実翔利:羽根のように軽い引き金(フェザータップ)。
15:03:GM:————
15:07:GM:江永瑞穂と行動するとき、烏羽岬は思い出すことがある。
15:08:GM:彼女と初めて会った時。
15:08:GM:つまり彼女を殺そうとしたとき、そして、きみがヴリトラに所属しようと決めたときの記憶だ。
15:10:GM:出会ったのは、暗い路地裏だった。きみはそこで彼女に追いついた。
15:10:GM:追い詰めた、ともいう。
15:10:江永瑞穂:「ずっと……」
15:11:烏羽岬:いつも通りの任務だった。先生から受けた仕事だ。
15:11:烏羽岬:『《ヒート・バック》江永瑞穂を殺せ』。それ以外は知らされていないし、特に知るつもりもない。
15:11:江永瑞穂:「ずっとついて来てたの? いつから?」 江永瑞穂はきみと相対して言った。
15:12:烏羽岬:「最初に尾行をはじめたのがいつか、という話なら、71時間前だ」
15:13:江永瑞穂:「……バカなの?」
15:13:烏羽岬:「食事の時、寝る時、着替える時やシャワーを浴びる時。どこが一番無防備か観察させてもらった。今がそれだ」
15:13:江永瑞穂:「最悪……とんでもない変態じゃん!」
15:14:烏羽岬:「仕事なんでな」 肩をすくめる。 「悪いが見逃すつもりはない。何か言い残すことがあるなら聞こう」
15:14:江永瑞穂:「なんで私があんたみたいな変態に付け回されなきゃならないの?」
15:15:烏羽岬:「それが言い残す言葉なのか? さあ……僕は知らない」
15:15:江永瑞穂:「知らない? よくわからない理由でよくわからないやつに殺されるなんて、冗談じゃないんだけど」
15:16:江永瑞穂:「普通は気になるでしょ、誰かを殺すならなんか理由ぐらい持って来なさいよ」
15:16:烏羽岬:「そのセリフは、ターゲットからよく言われるな。思うんだが」
15:17:烏羽岬:「そんなに理由が大事なのか?」
15:17:烏羽岬:「人間、みな同じだろう。生きていたら唐突な理不尽に襲われて死んだり、職を失ったり、不具になったり」
15:18:烏羽岬:「原因が……僕みたいな暗殺者が出てくるか、地震や交通事故かの違いだ。なのに暗殺者に狙われると、たいていみんな同じことを言う。不思議だな」
15:18:烏羽岬:「それとも、普通の人間はそういうものなのか?」
15:19:江永瑞穂:「ふざけてんの? 超大事よ! どんな理不尽でも地震でも交通事故でも」
15:19:江永瑞穂:「そりゃ文句もつけるし理由ぐらい聞きたくなるわよ! だいたいあんたは地震でも交通事故でもない」
15:20:江永瑞穂:「100%自分で誰かを殺そうとしてる暗殺者でしょ。人間でしょ。脳みそ付いてるんでしょ? 何も入ってないの? 真のバカなの?」
15:20:江永瑞穂:「人間なら理由くらい持ってきてよ。腹が立つわ。普通の人間は理由くらい持ってるの!」
15:20:烏羽岬:「……」 殺しにかかるような素振りは見せない。そもそも、既に暗殺は完了しているからだ。
15:21:烏羽岬:いま江永が立っている場所の真横にある、打ち捨てられた駄菓子屋の廃墟。その中に大量の指向性地雷を仕込んである。
15:21:烏羽岬:動かなければ指向性地雷で死ぬ。奥に逃げれば地中に地雷が仕掛けてある。手前に来れば間合いを詰める手間が省ける。
15:21:烏羽岬:どうやっても詰んでいる女だ。あとはタイミングの問題に過ぎなかった。
15:22:江永瑞穂:「世の中には殺人鬼とかいるわよね。人を殺すのが楽しいとか! あんたもそうなの?」
15:22:烏羽岬:「楽しくはないな。何度やっても慣れはしない」
15:22:烏羽岬:「素手も最悪だが、もっと最悪なのが刃物での殺しだ。まだ生きている肉にナイフをねじこむあの感覚を知っているか?」
15:23:烏羽岬:「幼少時のプログラムで、ナイフではなく銃を履修しておけばよかったと思っている」
15:23:江永瑞穂:「知りたくもないんだけど。嫌ならやめればいいのに」
15:23:烏羽岬:「でも、仕方がないだろう」
15:24:烏羽岬:「仕方がない。これしか知らないんだ。僕は」
15:24:烏羽岬:「やめたところで、セルを抜けて生きていく術も知らない。そもそも外の世界にさしたる興味もない」
15:25:江永瑞穂:「そんなの、興味がないっていうか、知らないだけじゃないの?」
15:25:江永瑞穂:「私はこんなところで死なない。死にたくないし、外の世界を知りたい……」
15:26:江永瑞穂:「学校にも通いたいし、遊園地にも行きたい……買い物とか、海とか、キャンプとか、なんでも……」
15:27:江永瑞穂:「普通の人がするようなこと、なんでもやりたい。だから、あんたみたいなバカには殺されてあげない」 翼が広がり、炎が灯る。尻尾が震える。
15:28:烏羽岬:「それは無理だよ。残念だが」
15:28:烏羽岬:「暗殺完了だ」
15:28:烏羽岬:ポケットの中でスイッチを押す。起動。
15:29:烏羽岬:爆発に次ぐ爆発。そして高速射出されるフルオートショットガンよりも凶暴な、無数のベアリング。
15:29:江永瑞穂:「……!」 防御か攻撃か、一瞬だけ逡巡する。暗殺者を相手にそれは遅すぎる。
15:30:烏羽岬:(やはりこのやり方だな。刃物を使うことにならなくてよかった)
15:30:烏羽岬:ダメ押しにナイフを投擲しながら下がります。そして低く身を沈める。
15:30:GM:だが、その無数の攻撃は、江永瑞穂には届かなかった。
15:31:烏羽岬:「(あとは死体を確認して……)」
15:31:GM:雷鳴と突風が吹き荒れ、その攻撃をすべて阻んでいる。
15:31:横嶋洋明:「あ……」
15:31:烏羽岬:「……!」
15:31:横嶋洋明:「危ないな!? なにさ、これは!」
15:32:GM:江永瑞穂の前で、白髪に眼鏡の男が、地面に尻もちをついていた。
15:32:烏羽岬:「…………《パタンジャリ》だな。戦闘能力は低いと聞いていたが、面白い手品を使う」
15:32:江永瑞穂:「……リーダー! な、なにやってるの?」
15:33:横嶋洋明:「そりゃもちろんきみを守ろうと思って……い、いや、うん」
15:33:横嶋洋明:「なんとか防いだけど……」
15:33:横嶋洋明:「……ぼくはきみと戦いたくないな」
15:34:烏羽岬:「ならば出てこなければよかったろうに」 ナイフを抜く。
15:34:烏羽岬:最優先目標は《ヒート・バック》の殺害。……そして二次目標。
15:35:烏羽岬:仮に《パタンジャリ》が出てきた場合。戦闘力は低いが、ターゲットのプロフィールには不明な点が散見される。
15:35:烏羽岬:猶予を与えるな。命を捨て、迅速に二名を殺害せよ。
15:35:烏羽岬:投げナイフを投擲します。同時に、もう一つのトラップのスイッチを起動。
15:36:烏羽岬:すぐ横の壁面に埋め込んでおいたTNT爆薬を起動します。
15:36:横嶋洋明:「やめてくれ! 本当に!」 爆撃。
15:36:烏羽岬:そして自分も、躊躇なく爆発の只中に突っ込んでいく。生きていればナイフで殺害して終わりだ。
15:36:GM:何をしたのかはわからない。
15:37:GM:突風と稲妻が再び吹き荒れ、烏羽岬は自分が転倒していることに気づく。……それと同時に、
15:38:GM:相手の男も壁際でうずくまっているのもわかる。江永瑞穂だけが呆れた顔できみたちを見下ろしている。
15:38:烏羽岬:「……がはッ」
15:38:江永瑞穂:「……あのさ……」
15:38:江永瑞穂:「なにやってるの?」
15:38:烏羽岬:「……なんだ。何が起きた……」
15:38:横嶋洋明:「い、いや、だから、きみをなんとか守ろうとして……」
15:38:横嶋洋明:「危なかった」
15:39:江永瑞穂:「危なかったじゃないって……リーダーの方が危ないじゃん…てn」
15:39:烏羽岬:「…………何やってるのはこちらの台詞だ。一体どれだけの仕込みをしたと思ってる」
15:39:烏羽岬:「まともに防げるわけがない……そいつは一体、何者だ」
15:40:烏羽岬:立ち上がろうとするが、指先ひとつ動かすのすら難儀だ。
15:40:江永瑞穂:「うちのリーダーだけど」
15:41:横嶋洋明:「うん……い、一応……そうだけど」
15:41:烏羽岬:「《パタンジャリ》は遺産研究を専門とする非戦闘員だ。クレイモア地雷とTNT爆薬をそう簡単に無効化できるか……!」
15:41:烏羽岬:「……いや、もういい。僕は仕損じた」
15:42:烏羽岬:「殺すなら殺すといい。暗殺指令書が気になるなら、僕の上着のポケットに入っている」
15:42:烏羽岬:「抜き取ってから、焼くなり爆破するなりするんだな」 動けないのは本当だが。
15:42:烏羽岬:最後の手段はちゃんと残してある。腹部に巻きつけた爆薬だ。
15:42:横嶋洋明:「……やめとこうよ」
15:43:烏羽岬:至近距離で起爆すれば、殺せなくとも腕か足の一本はもっていけるだろう。そうすればマカールか恵那あたりが仕事を引き継いでくれる。
15:43:横嶋洋明:「ぼくは殺し合いとか、そんなことはしたくない……」
15:44:烏羽岬:「だが、お前とヒートバックを殺せという命令が出ているのは事実だ」
15:44:烏羽岬:「過去に何かしているんじゃないか? お前も、そこの娘も。命を狙われるだけの何かを」
15:44:烏羽岬:「過去は消せない。過去が挑んできた殺し合いには、向き合うしかないぞ」
15:44:横嶋洋明:「そりゃ命を狙う側にとっては、なんだって理由があるかもしれないけど」
15:45:横嶋洋明:「……ぼくはそうかもしれないけど……」 江永を振り返る。
15:45:横嶋洋明:「彼女は違う」
15:46:横嶋洋明:「生きてるだけだ。普通に……普通に生きようとしてるだけ」
15:46:烏羽岬:「……普通」
15:46:烏羽岬:「《ヒート・バック》もそう言っていたな。普通の人間がやるようなことをやりたいと」
15:47:烏羽岬:「普通の人生というのは、そんなに価値があるものか? まるでわからない」
15:47:江永瑞穂:「あんたみたいなバカにとってはないかもね。私にはあるの」
15:48:横嶋洋明:「やたら喧嘩腰になるのはよくないよ……」
15:48:烏羽岬:「……で、殺し合いがイヤだからどうするんだ? 言っておくが、ここで僕を見逃したりしてみろ」
15:49:烏羽岬:「次は二人もろとも確実に殺せる手段でいくぞ」
15:49:烏羽岬:「それが嫌なら、無駄なお喋りをするんじゃない。さっさと殺しておけ」
15:49:江永瑞穂:「だってこいつ私を殺そうとしたのよ!? 喧嘩腰で済んでるだけまだましじゃん! 心広くない!? ほら、こんなこと言ってるし!」
15:49:横嶋洋明:「やめようよ」
15:50:横嶋洋明:「普通の女子は、気軽に人を殺したりしないんだよ。たとえ自分が生きるためでもね……」
15:51:江永瑞穂:「そうなの?」
15:51:横嶋洋明:「そうなんだよ。……暗殺者のきみ、ぼくらはそんな殺しはしたくない。大人しく帰ってくれないかな?」
15:52:烏羽岬:「馬鹿なセルリーダーだ。本当に僕を帰すつもりか」
15:52:烏羽岬:ようやく身体の痺れが取れてきた。ゆっくりと起き上がる。
15:54:烏羽岬:「…………もう会う事はないだろう。任務に失敗して無様に帰ったところで、遅かれ早かれ使い捨てにされて死ぬのがオチだ」
15:54:烏羽岬:「だから一つだけ聞かせてくれ。答えたくなければ答えなくてもいい」
15:54:烏羽岬:「”普通”というのは、いったいどうすればなれたんだ?」
15:55:烏羽岬:「どういう資格や技能があれば、僕は《ヒート・バック》の言う、普通の人間になれたんだ?」
15:55:江永瑞穂:「ふふん! リーダーの受け売りだけど、特別に教えてあげるわ」
15:56:江永瑞穂:「普通っていうのは、資格も技能も必要ないの。でも、勉強しなくちゃダメ。すごく色々なものを見たり聞いたりして」
15:57:江永瑞穂:「何が”普通”か、なんとなくわかるようになるわ。人によっていろんな”普通”があるけどね!」
15:59:烏羽岬:「なんだそれは。”色々なもの”とか”なんとなく”とか”人による”とか」
15:59:烏羽岬:「お前、ちゃんと分かっているのか? 絶対に分かっていないだろう」
15:59:烏羽岬:「お前に答えさせたのが間違いだった。もう一度《パタンジャリ》に説明させろ」
16:00:横嶋洋明:「え? ぼく?」
16:01:横嶋洋明:「えーっと……人によって目指してる普通は違うからさ……江永くんの場合はそうってだけで……」
16:02:烏羽岬:「……お前もか……もういい。冴えない中年男性に期待した僕が馬鹿だった」
16:02:横嶋洋明:「そもそも人に聞くのも間違いっていうか……」
16:03:烏羽岬:万が一死に損なった場合の手順は確保してある。ターゲットの動向を観察できる距離を保ち、同じ市内に滞在。
16:03:烏羽岬:一般市民として生活に溶け込みながら情報を収集し、機を伺え。あとはじきに先生からの指令が来るだろう。
16:03:烏羽岬:「(……考えてみれば)」
16:04:烏羽岬:「(いつも任務の時は誰かが横にいたな。和那や恵那、マカールや……先生)」
16:05:烏羽岬:「(離反防止策なんだろうな。一人で日常生活に溶け込んで、そのまま戻ってこなかったなんて事がないように)」
16:05:烏羽岬:「(……次の指令が来るまで1日か、2日か。普通の中学生を装って過ごすのも悪くはないか)」
16:05:烏羽岬:「ふん」
16:06:烏羽岬:「殺しておけばよかった、と後悔しないことだな。……さらばだ、《パタンジャリ》。《ヒート・バック》」
16:06:江永瑞穂:「あっ!? 逃げる!?」
16:07:烏羽岬:カラン、と江永の足元に、350lml缶ほどの大きさの金属物が転がる。
16:07:烏羽岬:隠し持っていたスモークグレネードだ。煙幕に紛れて逃走します。
16:07:横嶋洋明:「あ」
16:07:江永瑞穂:「なにこれ! リーダー! ……追いかけないと!」
16:08:横嶋洋明:「いや、やめとくよ……危ないし。……ぼくは彼と戦いたくない」
16:09:横嶋洋明:「……危ないよ」
16:09:烏羽岬:──駆ける。十分に距離を取ったのを確認してから速度をゆるめ、息を整える。
16:10:烏羽岬:それまで着ていたコートは裏路地に捨てている。今はただの、どこにでもいる13歳の服装だ。
16:11:烏羽岬:任務に失敗した。先生が次にどういう指令を下すかわからないが、おそらく14の誕生日は迎えられないだろう。
16:11:烏羽岬:「(そうだ。くだらない)」
16:11:烏羽岬:「(FHチルドレンが"普通"だなんて……。なれるものか。馬鹿げた話だ)」
16:12:烏羽岬:「……だが」
16:12:烏羽岬:「面白い女だったな、《ヒート・バック》。……"勉強しなくちゃダメ"か」
16:13:烏羽岬:「すごく色々なものを見たり聞いたりすれば、そのうち何が普通かわかるようになる。か」
16:13:烏羽岬:腰にさげたホルスターバッグを漁る。ほとんどが暗器だが、唯一違うものがある。
16:14:烏羽岬:予感していたのかもしれない。パタンジャリという男は、あまりに得体がしれないから。
16:14:烏羽岬:A5サイズの小さな本。この街の観光ガイドだ。
16:15:烏羽岬:「人生の最後に……少しだけ、普通とやらを味わってみよう」
16:15:烏羽岬:「あいつに偉そうな顔をされたままなのは腹が立つしな」
16:16:烏羽岬:土地勘のない慣れない街で、慣れない地図を見ながら、その場を歩き去ります。
16:17:GM:————
16:18:烏羽岬:──その後。
16:18:烏羽岬:結局、僕がアードゥルに呼び戻される事はなかった。セルとの連絡がつかないまま一週間、二週間が経ち、ホテルに滞在するのも難しくなってきた。
16:19:烏羽岬:その頃になると、街中であのバカ二人と顔を合わせる事も増えてきた。僕がハンバーガーを買おうとしたら前に並んでいた事もあった。
16:20:烏羽岬:バカバカしい事だ。バカバカしい事だが、僕は初めて味わう”普通の生活”に急速に馴染んでしまっていた。
16:20:烏羽岬:……そんな折だ。先生から一つの指令が届いた。
16:21:烏羽岬:『そろそろ頃合いだろう。お前はそのまま《ヴリトラ》セルに入れ』
16:21:烏羽岬:『《アードゥル》セルは脱退したことにしておく。《ヴリトラ》の環境すべてが、お前を成長させるだろう』────。
16:22:烏羽岬:……そうだ。江永はあの時死ぬほど嫌そうな顔をしていたが、リーダーは何も言わなかった。
16:23:烏羽岬:いや、何も言わなかったというのはおかしいか。ただ心底ホッとしたような顔をして、彼はこう言ったのだ。
16:23:烏羽岬:暗殺者をなじるわけでも、追い返すわけでもなく。
16:23:烏羽岬:「ようこそ《ヴリトラ》へ。今日からここが君の家で、僕らは家族だ」
16:24:烏羽岬:『ようこそ《ヴリトラ》へ。今日からここが君の家で、僕らは家族だ』────。
16:26:江永瑞穂:「……烏羽?」
16:26:烏羽岬:「ん」
16:26:GM:隣を走る江永が、怪訝そうな顔をしていた。
16:27:江永瑞穂:「どうしたの? 頭痛? なんか考えてた?」
16:27:烏羽岬:「いや、リーダーの所在地が分かったからかな。お前とリーダーに最初に会った時の事を思い出していた」
16:27:烏羽岬:「あれは考えられる限り最悪の出会いだったな」
16:28:江永瑞穂:「人のことを仕事ってだけで殺そうとしてきたからね、烏羽は」
16:28:烏羽岬:「その翌月か……翌々月だったか? 僕がヴリトラに入ったのは」
16:28:烏羽岬:「お前はしばらく、僕の事をおそろしく警戒していたな。無理もないが」
16:29:江永瑞穂:「当たり前でしょ。明らかに怪しいし」
16:29:江永瑞穂:「なんで入る気になったの? そういう指示が出たから?」
16:29:烏羽岬:「あれ、言っていなかったか? そうだ」
16:30:烏羽岬:「そういう指令があったから、殺しなんて嫌になって改心したフリをして潜入した……つもりだった。最初は」
16:30:烏羽岬:「でも今なら分かる。本当に厭気が指していたんだ、僕は」
16:31:江永瑞穂:「仕事に?」
16:31:烏羽岬:「ああ。殺しだの捨て駒だの破壊工作だの、いい加減うんざりしていたんだな。それがお前とリーダーに会った事で表層化した」
16:31:烏羽岬:「そんな事をするなら、新作のハンバーガーを食べたり、雑誌を呼んだり、数学の勉強をするほうがよほどいいだろ」
16:32:烏羽岬:※読んだり
16:32:江永瑞穂:「そうね。そりゃそうよ。そっちの方が、ずっと」
16:32:三稜鴎:「素晴らしい。……確かにそうだ。よくわかってきたじゃないか」
16:32:烏羽岬:「!」
16:32:GM:声が聞こえた。頭上だ。
16:33:GM:そう背の高くないビルの上に、三稜鴎が立っている。
16:34:三稜鴎:「待ってたよ。今日はテストをしようと思ってな」
16:34:烏羽岬:「江永! 身を隠せ!」
16:34:江永瑞穂:「……隠れてどうにかなる相手なの? それに、私が隠れたらあんたは?」
16:35:三稜鴎:「ああ。悪くない絆が育ってるな。そう——まずはこれを言っておこう」
16:35:烏羽岬:「なんとかするさ。ちゃんと対策はしてある……」 三稜先生を注視している。
16:35:三稜鴎:「”ウォフ・マナフ”は殺した」
16:36:烏羽岬:「…………。」
16:36:三稜鴎:「もう十分に役目は果たした」
16:36:烏羽岬:「なぜ殺した。マカールは」
16:36:烏羽岬:「役目は果たしただと……? これからだろうあいつは!」
16:36:三稜鴎:「大丈夫だよ。あいつはお前の心の中で生き続ける」
16:37:烏羽岬:「これからだったはずだ。僕と同じようにアードゥルの外に出て、色々なものを吸収したはずだ!」
16:37:三稜鴎:「そうだな。その分、あいつができなかったことをやってやれ。死んだ人間の想いも背負っていってやれ」
16:37:三稜鴎:「お前はそれでもっと強くなる」
16:38:烏羽岬:「ずっと気にかかっていた。僕をヴリトラに送り込んだ時も、先日の狙撃の時もそうだ」
16:38:烏羽岬:「あなたは僕に何を期待している。いったい何をさせようとしている?」
16:39:烏羽岬:「何度も修羅場をくぐらせて、最強のアサシンでも作るつもりなのか?」
16:39:三稜鴎:「俺は平凡だからね。……自分が本当の意味で特別にはなれないとわかっちまった」
16:40:三稜鴎:「そうなると、自分の手で特別なものを作り出したくなった。他の誰でもない、自分の作品がほしい」
16:40:烏羽岬:「もし僕にそれを望んでいるなら、全くの見当違いだ。僕はどんどん暗殺者ではなく、普通の人間に近づいている」
16:40:三稜鴎:「そうかな。……じゃあ、テストしてみよう」
16:41:三稜鴎:「ここに一人、少女がいる」 三稜鴎は足元を指差す。
16:41:烏羽岬:「…………」
16:41:烏羽岬:「……なに?」
16:41:三稜鴎:空間が振動し、そこに隠されていた少女の姿が見える。雲居春音だ。
16:42:烏羽岬:「雲居……!」
16:42:三稜鴎:「そっちにも一人」 三稜鴎は左手で江永瑞穂を指差す。
16:42:三稜鴎:「俺は同時に撃つ」
16:42:GM:雲居春音には意識がないように見える。
16:43:三稜鴎:「お前はどっちを守る? カウントダウンだ。三つ数える」
16:43:烏羽岬:「……江永」 江永の方を見る。 「バカな」
16:43:江永瑞穂:「……なにそれ。マジで?」
16:44:三稜鴎:「3」
16:45:GM:三稜鴎の場所までは一度の跳躍でたどりつくことができるだろう。
16:45:GM:烏羽岬はどちらかをカバーリングするか、三稜鴎を攻撃するか、
16:46:GM:あるいは別の行動をとるか選ぶことができる。
16:46:GM:自由に決めて構いません。あらかじめ言っておくと、これでどちらかが死ぬことはないです。
16:47:三稜鴎:「2」
16:47:烏羽岬:なんとか二人を守れませんか? 烏羽はどんなダメージを負っても、最悪死ぬレベルでも構いません。
16:47:GM:三稜鴎自身を抑え込むような行動をとれば可能です。
16:48:烏羽岬:ではそうしましょう。攻撃すらせず、三稜を抑え込んで自分の身体で二人分の攻撃を受けるようにします。
16:48:三稜鴎:「1」
16:48:烏羽岬:「(まったく、バカな話だ)」
16:48:GM:このタイミングで、三稜鴎の方へ飛び出して行ってもらって構いません。
16:48:烏羽岬:「(テストだと?)」
16:49:烏羽岬:跳躍。手頃な塀を蹴り、電柱を使い、一瞬で3Fの屋上へ。……覚悟を決めたからか、思考が冴え渡る。
16:49:烏羽岬:これまでの思い出が蘇る。
16:49:烏羽岬:「(……雲居)」「(思えばお前は、同じクラスになった時から随分と馴れ馴れしかったな)」
16:50:烏羽岬:「(うざったいと思った時もあったが、お前がいないと僕の日常は成り立たない)」「(見捨てるということは、ありえない)」 屋上に着地。あと2メートル。
16:50:烏羽岬:「(江永)」
16:51:烏羽岬:「(ヴリトラ入りを志願した時のお前の表情は、今でも覚えている)」
16:51:烏羽岬:「(よくもまあ、ここまで仲が改善されたものだ。……リーダーが不在の間にお前になにかあったら、僕はどうすればいい?)」
16:52:烏羽岬:「(お前は普通の生活を送るんだ。絶対に死なせはしない)」 膝をバネのように使い、一気に跳ぶ。あと1メートル。
16:52:烏羽岬:「(となると……ふむ)」「(これは困ったことだが……)」
16:52:烏羽岬:既に射撃体勢に入った三稜先生を抑え込むように飛び込みます。防御も何も考えていない捨て身の動き。
16:52:烏羽岬:「こうするしかないんだよな」
16:52:三稜鴎:「……やっぱりな」
16:53:烏羽岬:「撃たれるのは僕だ」
16:53:三稜鴎:「お前は”特別”だよ」
16:53:烏羽岬:0メートル。
16:53:GM:光の振動が烏羽岬の体を撃つ。破裂するような感覚。その瞬間に気づくだろう。
16:54:GM:痛みが来ない。見えない何かが烏羽岬の体を防御している。それと同時に、
16:55:烏羽岬:「…………なんだ」
16:55:烏羽岬:「これは」
16:55:GM:抑え込むために動いた烏羽岬の右腕が、三稜鴎の左肩を握りつぶし、そのまま引きちぎっている。
16:55:三稜鴎:「なんで……あの”パタンジャリ”が」
16:56:三稜鴎:「お前と戦いたくないと言ったと思う? 俺はもちろん見ていたよ」
16:56:三稜鴎:「お前には勝てないからだ」
16:56:烏羽岬:「バカな」 思い当たる限り、こんな力は自分に備わっていない。
16:56:三稜鴎:「シャンバラを滅ぼした生き物とは戦えない。勝てるわけがないからな」
16:57:烏羽岬:「違う。彼は……マスタースカイだぞ。たかがいち暗殺者の僕などひとひねりだ」 先生の動きを止めたまま。
16:57:烏羽岬:「リーダーは殺しが嫌いだから……」
16:57:烏羽岬:「…………」
16:57:烏羽岬:「なんの」
16:57:烏羽岬:「話だ」
16:58:三稜鴎:「俺の推測は当たりみたいだな。色々やってみたが……その力は巫女を守るために使う時、一時的にロックが外れるんだろう」
16:58:烏羽岬:「なんの話だ。何を言っている?」
16:58:三稜鴎:「感慨深いな……お前が作った絆の力だ。仲良くなってくれてよかった」
16:59:烏羽岬:「僕は何も知らないぞ。シャンバラのことなんて……!」
16:59:三稜鴎:「かつてシャンバラには《秘獣》と呼ばれる生き物がいた。都市と巫女を守るために存在する超兵器……」
17:00:烏羽岬:「………………」
17:00:三稜鴎:「シャンバラが滅びた理由は、巫女の暴走か、秘獣の暴走か」
17:00:三稜鴎:「お前が秘獣だよ。間違いない。理由はわからないけど、確かにそうなんだ」
17:01:烏羽岬:────『秘獣は巫女によって運用される、最大防衛システムです』
17:01:烏羽岬:────『最大防衛システム。《サットヴィカ》よりも上なのか?』
17:01:烏羽岬:────『はい、烏羽。あらゆる外敵の排除、破壊を基本とし、』『多目的な機能を備えたシャンバラの最高兵器です』
17:01:烏羽岬:「…………なるほど」
17:01:烏羽岬:「ふ。ふふふ」
17:01:三稜鴎:「じゃなきゃ……」 三稜鴎の体が傾く。 「こんな強さはありえない」 振動によって体が霞む。跳躍する。
17:02:烏羽岬:「!」
17:02:三稜鴎:「お前は”普通”になんてなれないよ」 瞬間退場を使用します。
17:02:三稜鴎:「いずれ世界を引き裂く。お前はそういうやつだ。そういうやつに育った。巫女を守るためなら——」
17:03:三稜鴎:「いまとなっちゃ、”家族”を守るためなら、世界だって敵に回すだろう?」
17:03:GM:三稜鴎の姿が消える。
17:03:烏羽岬:「…………ふ」 それを見送ったあと、ぽつりと呟く。
17:03:GM:あとには、倒れている雲居と、ぽかんと口を開けた江永だけだ。
17:04:烏羽岬:「いや。正直なところ安心しているよ、先生……」
17:05:烏羽岬:倒れている雲居さんを抱き上げて跳躍します。既に得体の知れない力は薄れつつあるのを感じるが、それでもなお、いつもとはパフォーマンスがまるで違う。
17:05:烏羽岬:ビルの屋上から一息に飛び降り、江永さんの目の前に着地する。
17:05:烏羽岬:「おかしいな、江永」
17:05:烏羽岬:「普通にはなれないと知ったばかりなのに、安心しているんだ」
17:05:江永瑞穂:「いや、わけがわからないっていうか……」
17:05:江永瑞穂:「どういうこと?」
17:06:烏羽岬:「力があるってことだろ」 小さく笑う。
17:06:烏羽岬:「お前や、みんなを、普通の日常に戻す力が。僕に」
17:06:烏羽岬:「ヴリトラに入れた時と同じくらい、嬉しいよ」
17:06:江永瑞穂:「だと、いいんだけど……。……」
17:07:江永瑞穂:「あのさ、烏羽、一個聞いてもいい?」
17:07:烏羽岬:「なんだ」
17:07:江永瑞穂:「……もし、本当に、どっちかしか助けられないってなったら……」
17:08:江永瑞穂:「……いや。いいや」
17:08:江永瑞穂:「やめとく」
17:08:烏羽岬:「……………」
17:08:烏羽岬:普通の中学生ならこんな時、どっちかを守るんだろうか?
17:09:烏羽岬:『二人が死ぬくらいなら自分が死のう』と思うこと自体が、僕が普通ではないことの証左なんだろうか?
17:09:烏羽岬:「すまないな。江永」
17:10:烏羽岬:「僕はどうも……僕が思っている以上にバカだったらしい」
17:10:江永瑞穂:「それは」 無理やり笑う 「知ってる」
17:13:どどんとふ:「烏羽岬」がログインしました。
17:18:GM:————
17:18:GM:ナンバー4の位置は把握している。防御ユニットには烏羽岬と江永瑞穂が向かっている。
17:18:GM:ここに至っては、通信妨害もない。相互に連絡は取れる。
17:19:GM:つまり普通に全員で会話していてもだいじょうぶです。
17:19:GM:烏羽くん以外のメンバーは、ナンバー4の本体に向かっているというシーンになります。
17:20:江永瑞穂:「みんな大丈夫!? こっちはなんか、ヤバイ妨害——っていうか、嫌がらせ? ううん……とにかく後で話すけど、ちょっとアレがあったんだけど!」
17:21:椋実翔利:「ちょっとアレ? で烏羽は動けんのか?」
17:21:鶴喰湊融:「え、ええっと…特にこちらは何もありませんが、怪我とかは大丈夫ですか!?」
17:22:烏羽岬:「動ける。三稜先生を撃退し、雲居を救出した」
17:22:百入結衣子:「撃退?いやいや……」
17:22:烏羽岬:「端的に言うと、どうも僕がシャンバラを滅ぼした”秘獣”だったらしい」
17:22:鶴喰湊融:「…………はい?」
17:22:椋実翔利:「え? そりゃ良い事じゃ……はい?」
17:22:百入結衣子:「はあっ!?」
17:22:江永瑞穂:「それ言うと混乱するってレベルじゃないから!」
17:22:烏羽岬:「どうだ江永。みんなびっくりしているぞ」 得意げ
17:22:鶴喰湊融:「いやちょ………ちょっと待ってください」
17:22:椋実翔利:「……オッケー分かった。江永が後で話すって言ってた意味がな」
17:23:椋実翔利:「とにかくやれんだな烏羽・ザ・ヒジュー?」
17:23:烏羽岬:「できるぞ。椋実・ザ……」「とにかく、できる」
17:23:烏羽岬:「そちらに異常はないか? 百入、鶴喰。椋実が調子にのって敵を呼び寄せたりはしていないか?」
17:24:鶴喰湊融:「…な、なら良いんですが…こほん。特にそう言ったことはありません」
17:24:百入結衣子:「……そのほうがやりやすいでしょ、そっちは」
17:24:椋実翔利:「じゃあいいや。予定通り動けんなら予定通りだ」
17:24:百入結衣子:「冗談。大丈夫。いつも通り」
17:24:GM:では、百入さんがそう答えた直後、
17:25:GM:何かの飛翔音に気づく。後ろからだ。
17:25:GM:すばやく察知できるメンバーは、それが砲弾だということに気づくだろう。
17:25:百入結衣子:「——散開っ!」
17:25:椋実翔利:二人とは別方向に退避する
17:25:鶴喰湊融:その声に従い、別方向へ身を投げ出す。
17:26:GM:着弾。爆音——ただし被害はない。
17:26:スティノラ:「おっと」
17:27:スティノラ:「外したか? どーも私の攻撃はおおざっぱでね。……よく文句言われたよ」
17:27:椋実翔利:「そうだハズレだバーカ! 的外れ女! ……スティノラだ!」
17:27:百入結衣子:「もう文句言われないようにしてあげようか?」
17:27:スティノラ:「な。”フレースヴェルグ”」
17:27:丹村健斗:「……そうッスね」
17:27:鶴喰湊融:「……ここで来ますか」既に抜き放って構えている。
17:28:丹村健斗:「文句とか、いまはどうでもいいんで」
17:28:百入結衣子:「……」
17:28:百入結衣子:「……雰囲気、変えた?」
17:28:丹村健斗:「別に」
17:28:丹村健斗:「変わってないよ、百入さん。ただ、ちょっと」 槍を片手に構える。
17:29:丹村健斗:「強くなろうと思っただけさ。あんたたちよりもね」 黒い槍だ。”華槍”が持っていた時よりも、どこか禍々しく見える。
17:29:百入結衣子:「そう。なんだか、丹村くん。別人みたいに見える」
17:29:烏羽岬:『──鶴喰、百入、気をつけろ! 報告した通り』 通信だけが届く。 『そいつが《華槍》だ。もう以前の《フレースヴェルグ》だと思うな!』
17:29:スティノラ:「陰気なやつと組む羽目になったね。参るよ。ただ……」
17:30:スティノラ:「うちのジュニアの晴れ舞台だ。盛大にやるとしようじゃないか」
17:30:椋実翔利:「"スヴェルト"の最後の一本ってワケだ。……目が恐いぜ」
17:30:ナンバー4:「いいや、”ヴィングトール”。彼の言う通り。余計なことはいい」
17:31:ナンバー4:「父さんとその家族だ。……ぼくにとっては、たまらなく不愉快だ」
17:32:椋実翔利:「うるせーぞクソガキ。さっきピーピー泣きながらケツまくって逃げ帰っといて偉そうな口叩きやがって」
17:32:椋実翔利:「スティノラおばさんに優しく慰めて貰って元気出しちゃったのか? オマエもオマエだぜ、なーにがジュニアの晴れ舞台だ」
17:33:椋実翔利:「ピアノの発表会かよ。ガキの頃招待されて行ったことあるけど、ずっと寝てたぜ。そういうのは大体退屈なんだ」
17:33:ナンバー4:「……品性を疑うよ。周りのみんなも、これに付き合って死ぬつもりなのか?」
17:34:鶴喰湊融:「まさか。付き合いますが、死んでなんていられません」
17:35:百入結衣子:「まだ迎えに行かなきゃならない家族が残ってるからね。そっちのおままごとには付き合えない」
17:35:百入結衣子:「あたしも湊融も、あなたの叔母役なんて御免よ」
17:35:鶴喰湊融:「……それはちょっと本当にいやですね………この歳で…」
17:36:ナンバー4:「よかった」
17:37:ナンバー4:「面倒なだけの連中だ。壊し尽くして問題ない。そうだろう?」
17:37:スティノラ:「たぶんね。自由にしなよ」
17:38:スティノラ:「……昔から機械いじりが好きでね……特にデカければデカいほどよかった」
17:38:スティノラ:「重機……戦車……大砲……なんでも。私が作った機械が、圧倒的なパワーで何もかも粉砕するのは見てると最高の気分になる」
17:39:スティノラ:「これは傑作だよ。ぜひ鑑賞してほしい。”フェザータップ”、一つ間違えてる。こいつは……」
17:39:スティノラ:「私のピアノの発表会だ」
17:39:GM:ワーディング。衝動判定が発生します。
17:40:GM:意志で目標値は9です。どうぞ!
17:40:椋実翔利:5dx+1-5=>9
DoubleCross : (5R10+1-5[10]>=9) → 10[1,1,5,5,10]+1[1]-4 → 7 → 失敗
17:40:鶴喰湊融:4dx+1=>9
DoubleCross : (4R10+1[10]>=9) → 8[1,4,7,8]+1 → 9 → 成功
17:40:烏羽岬:これは烏羽も一緒に判定しますか?
17:40:椋実翔利:やったー失敗だ! 今更!?
17:40:百入結衣子:失敗できてるw
17:40:烏羽岬:あっすごい!
17:40:烏羽岬:えらーい!
17:41:鶴喰湊融:エフェクト取った後にww
17:41:鶴喰湊融:鶴喰湊融の侵蝕率を+14(2d10->7,7)した(侵蝕率:107->121)
17:41:百入結衣子:5dx+3>=9
DoubleCross : (5R10+3[10]>=9) → 5[1,2,4,5,5]+3 → 8 → 失敗
17:41:GM:烏羽くんも一緒です!
17:41:百入結衣子:嘘……!
17:41:百入結衣子:ヤバいな……
17:41:椋実翔利:2d10
DoubleCross : (2D10) → 12[3,9] → 12
17:41:GM:マジか…!
17:41:椋実翔利:椋実翔利の侵蝕率を+12した (侵蝕率:108->120)
17:41:烏羽岬:おっと、じゃあ判定しましょう
17:42:百入結衣子:侵蝕率+8(2d10->5,3)(侵蝕率:104->112)
17:42:烏羽岬:7dx+4=>9
DoubleCross : (7R10+4[10]>=9) → 10[1,2,5,7,8,9,10]+7[7]+4 → 21 → 成功
17:42:烏羽岬:110+2d10
DoubleCross : (110+2D10) → 110+17[9,8] → 127
17:42:烏羽岬:げえええええ
17:42:鶴喰湊融:ヤバい
17:42:烏羽岬:死んでしまう
17:44:GM:■クライマックス:
ナンバー4:統括ユニット
|
(500m)
|
鶴喰、椋実、百入—(500m)—烏羽、防御ユニット
|
(10m)
|
丹村、スティノラ、打撃ユニット
17:45:百入結衣子:ナンバー4も遠いのか!
17:45:椋実翔利:ギャラルホルン太郎をどう使うかが鍵ですね
17:45:椋実翔利:後方の連中も無視はできないし……
17:45:百入結衣子:ああーっそうね
17:45:GM:戦闘勝利条件は、スティノラと統括ユニットの撃破です。
17:45:鶴喰湊融:了解です
17:46:烏羽岬:前情報どおりだと、統括ユニットを倒すには防御ユニットの破壊が必要だったはずなので
17:46:烏羽岬:そこを烏羽が頑張らないと、メインチームがジリ貧になって死んじゃうというわけですね
17:46:百入結衣子:まああたし以外は
17:46:百入結衣子:防御ユニットにも手出しできるはずなので
17:46:烏羽岬:ほんとだw
17:46:椋実翔利:なのです
17:47:鶴喰湊融:射程って偉大