たいたい竹流(torgtaitai):どどんとふへようこそ!(Welcome to DodontoF !)
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どどんとふ:======= プレイルーム 【 No. 5 】 へようこそ! =======
どどんとふ:「供犠ヶ守めぐる」がログインしました。
どどんとふ:「GM」がログインしました。
どどんとふ:「」がログインしました。
どどんとふ:「」がログインしました。
GM:というわけで、裏社会入門セッション第二話を開始していきたいと思います。
ニナ・ブラント:よろしくお願いします!
七竈オリエ:よろしくお願いしますー
GM:いつもなら最初にPCの自己紹介をしてもらうのですが今回はみなさん他のPCのことはよく知っていると思いますので、自己紹介というよりも成長報告ですね。
切名弓人:よろしくお願いします!
GM:前回の経験点を使って新しく取得したエフェクトや技能、変更した初期ロイス、衣装チェンジなどがありましたら報告をお願いします。
GM:まずはPC①の弓人くんから成長報告をお願いします。
切名弓人:はい!
GM:http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFgsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYwceJHQw
切名弓人:切名弓人、またの名をゆみ子です!
どどんとふ:「」がログインしました。
切名弓人:今回は前回レベル2だった妖精の手と支配の領域のレベルをそれぞれ4、5へと上げました。
GM:順調に強くなってますね
切名弓人:あと、裏社会にちょっと詳しくなりました。
切名弓人:そして初期ロイスでは、父親への感情変更と、ニナちゃんが固定ロイスになってます。
GM:そんなにニナちゃんが好きか!
切名弓人:好きだ!
GM:……!
切名弓人:衣装はあまり変わらず!男子学生服メインで行くよ!
GM:まあ、弓人くんは普段が男子学生服ですもんね。
切名弓人:今回もファミリーを守ったりニナちゃんを守ったりしたいです
切名弓人:そうなのだ!
GM:ふふふ、ボスとしてよろしくお願いします。
切名弓人:というわけで、よろしくお願いします!
GM:それでは、シナリオハンドアウトも見ておきましょう。
GM:PC①:切名弓人用ハンドアウト
GM:ロイス:甘田粋香(あまだ・すいか) 推奨感情 P:友情/N:不安
キミはフェイタル・ストリングス・ギャングのボスであり、Z市内の高校に通う普通の学生だ。二ヶ月前、キミが裏の世界を知ってからたまにギャングの小競り合いに巻き込まれたりしながらも平穏な日常を過ごしてきた。しかし、この頃どうも友人の甘田粋香の様子がおかしいようだ。以前からポワポワした娘ではあったが、最近は上の空でいることが多く突然何かに怯え出したりすることもある。彼女の身にこのまま何も起こらなければよいのだが。
GM:シナリオロイスは粋香ちゃん。弓人くんの最初の初期ロイスだった子ですね。
切名弓人:甘田さん!
切名弓人:大切な友達ですね
切名弓人:何があったのだろう…心配だ…いつも明るい彼女が…
GM:そんな彼女の様子が何かおかしいらしいです。寝不足とかかなぁ。
GM:なんか大事にしてあげるとようでしょう。今日のラッキーアイテムは彼女だ!
切名弓人:アイテムって!
切名弓人:でも気にかけるぞ!
GM:ありがとうございます。
GM:では、次!
GM:PC2のニナちゃん。成長報告をお願いします。
ニナ・ブラント:はーい!あなたのニナ・ブラントです!
GM:僕のだ!
ニナ・ブラント:きゃっ!
ニナ・ブラント:http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFgsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYj7D2Hgw
GM:あっ、自分でキャラクターシートを張る気遣い
ニナ・ブラント:えへん!前回侵食率がガンガン上がっちゃったので、その対策にメモリーを取得しました。
ニナ・ブラント:対象は被験体5号、感情は憤懣。 もう実験体とか言わせないぞ!
GM:メモリー!ニナちゃんはミドルから《水晶の剣》を使うので、侵蝕率が上がりがちでしたからね。いい判断です
ニナ・ブラント:あとは技能をちょこちょこ上げました。肉体と、情報:裏社会。それと新規に〈知識:武器〉というものを取得しましたが、
ニナ・ブラント:これは前回のシナリオを受け、フレーバーとしてつけたやつで、実験体時代の経験から身についた知識…という感じで想定してます。
ニナ・ブラント:あっ、肉体じゃない!〈白兵〉!
GM:なるほど。〈知識:武器〉は今回のシナリオではあまり役に立たないかもしれませんが、そのうち活かしてみたいですね。
ニナ・ブラント:あと初期ロイス変更。先代ボスへのP感情変更、あと新規に弓人さんに取得しました。
GM:おお、弓人くんに。
ニナ・ブラント:今回もいちゃついていきますよ!
GM:まさかそんな宣言をされるとはGMもビックリ。
ニナ・ブラント:今回も衣装はブラウスとハイウエストスカートです!チェック柄とか着たい!
ニナ・ブラント:以上です!よろしくお願いします。
GM:よろしくお願いします!
GM:それでは、ハンドアウトも確認しておきましょう。
GM:PC②:ニナ・ブラント用ハンドアウト
GM:ロイス:梟(ふくろう) 推奨感情 P:執着/N:不快感
キミはフェイタル・ストリングスに所属するギャングだ。二ヶ月前の事件の際に組織に接触をしてきた謎の男・ファウストが再びキミに連絡を寄越してきた。多くの人はまだ気が付いていない事実ではあるが少しずつZ市に流通する麻薬の量が増え続けているのだという。それがおそらくは“梟”によるものであり、近いうちに何か大きな事件を起こすつもりなのではないかとファウストは語る。そして、その事件に組織が巻き込まれるようであれば、切名弓人を守ってほしいと彼はキミに言った。
GM:謎の男、ファウストがまた連絡を寄越してくるようです。
GM:梟は街の麻薬流通ルートを取り仕切っている梟じみた頭部の男。危険な人物だ。
ニナ・ブラント:なんで私に連絡をしてくるのだろう…
GM:何ででしょうね。
GM:とりあえず今回も弓人くんのことをお願いします。
ニナ・ブラント:二代目を守る!それが私の使命!
GM:その意気だ!
GM:では、次!
GM:PC3の夕顔姐さん。お願いします
藍夕顔:はい、よろしくお願いします。
藍夕顔:http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFgsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYkrfoGww
GM:張る速度で負けた……
藍夕顔:ニヤリ
藍夕顔:今回は皆様の温かい言葉に甘えまして、ちょっと常勝の天才とブラックマーケットを下げました。
藍夕顔:前回は全員に+20以上の無体な火力だったけれど、今回は12~16ほどです。
藍夕顔:財産点は残り10ほどですが、弓人くんもいるのでまあ大丈夫でしょう。
GM:セッションの間にヒューマンリレーションが発売されたことによるリビルドですね。
藍夕顔:はい、今回は新しく、《バタフライエフェクト》というHR追加エフェクトを入れました。
GM:新エフェクト!
藍夕顔:達成値を+5してくれるのですが、その効果が一度適用されるか、ラウンド終了時まで継続するので、多分リアクションとかにも使えるはずの便利なやつです。
GM:便利なエフェクトです。
藍夕顔:これを新取得した《鬼謀の策士》で、シーンで全員にぶっ放す予定。
藍夕顔:「最近、占いがますます冴えてきた気がするのよね……」とは本人の言。
GM:ちょっとぼんやりしてる!
藍夕顔:鬼謀がリミットエフェクトですので、前提条件の《戦術》が更にパワーアップしました。クライマックスには全員のダイスを8個増やします。
藍夕顔:数の暴力だ!
GM:そ、そんなに増えるとは
藍夕顔:エフェクトが増えた分、侵蝕も重くなったので、そこはちょっと注意したいですね。
藍夕顔:ロイス藍は今回変更はなしで。
藍夕顔:欄
GM:ふむふむ。衣装チェンジとかはありますか?
藍夕顔:服装は、さすがに秋なのでコートとか外出時に羽織る予定ですが、基本はやはりチャイナ服です。
藍夕顔:というか幾つか洋服試したけれど、しっくりこないんですなあ。
GM:夕顔姐さんのチャイナ服は鮮やかで良い。
藍夕顔:このコートもチャイナに似合っているか微妙な気もしますが、ファー付きで高級感あるから、とりあえずはこれで!
GM:いやいや、悪の幹部らしくて素敵ですよ!
藍夕顔:そんなわけで、よろしくお願い致します! 縁の下の力持ちでありたい!
GM:よろしくお願いします!
GM:では、ハンドアウト!
GM:PC③:藍夕顔用ハンドアウト
GM:ロイス:リトルクイーン 推奨感情 P:好奇心/N:恐怖
キミはフェイタル・ストリングス・ギャングにおけるボスの右腕だ。ダブルフェイスの下部組織を取り込むための交渉などで忙しく働いていたキミの携帯電話に謎の人物からの連絡が入った。その者は「リトルクイーン」と名乗り、キミに次々と質問を投げかけた。キミがリトルクイーンの質問に答えたり話をしたりしているうちに何かに納得した様子でその者は向こうから連絡を切った。不穏な気配を漂わせるリトルクイーンとはいったい何者だろうか。
GM:シナリオロイスは謎の人物リトルクイーン。
GM:またオープニングでは少し夕顔さんの過去の回想もやろうかと思っています。
藍夕顔:リトルクイーン……一体私に何を求めて……?
藍夕顔:はい、ヤク中やっていたダメ人間な恥ずかしい過去とかですかね?
GM:そうですそうです。ヤクのバイヤーと話したり、ボスに拾われたりみたいな過去シーンです。
藍夕顔:わくわくですな。
GM:そんな感じでよろしくお願いします。
GM:では、次!
GM:PC4、オリエちゃん。成長報告をお願いします。
七竈オリエ:はい!
七竈オリエ:http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFgsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY0dmsGAw
GM:また負けた
七竈オリエ:ゴスロリ殺し屋七竈オリエです!
七竈オリエ:成長は《赫き弾》《カスタマイズ》をそれぞれ1レベルずつ上げました。
GM:順当に強くなっている!
七竈オリエ:それから社会と〈情報:噂話〉を1上げたので、少しはミドルに貢献できるかも?
七竈オリエ:地味めな成長ですがよろしくお願いします。
七竈オリエ:ロイス欄は、ボスを二代目ボスに変更。感情は○信頼/不安です。
GM:情報収集能力も上がっている
GM:初代ボスとは遊びだったのね!
七竈オリエ:新しいボスの下でがんばっていきたい!
七竈オリエ:し、心機一転です!
七竈オリエ:あと衣装は相変わらずゴスロリですが、秋ということで別珍のちょっと上等なワンピースをうきうき着てると思います。
GM:うきうきしている!
七竈オリエ:あとケープとか羽織ってるかも。立ち絵も描けたら直したいですねー。
GM:おお、なんというイラスト力。
七竈オリエ:おしゃれだいすき!(戦闘ですぐ破れる)
GM:キャー!大胆!
七竈オリエ:ボスを支えたり、ニナちゃんとにらみ合ったりしたいです。よろしくです!
GM:よろしくお願いします!
GM:それではキミのハンドアウト!
GM:PC④:七竃オリエ用ハンドアウト
GM:ロイス:ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン(よあひむ・たかひと・しゅとっくはうぜん) 推奨感情 P:幸福感/N:隔意
キミはフェイタル・ストリングスに所属するギャングの1人だ。仕事のないオフの日、街をぶらついていたキミはショーケースの前で立ち尽くす初老の紳士と出会った。ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼンと名乗った彼は娘の誕生日プレゼントを買いに出たはいいものの、年頃の娘に何を買っていいか分からず途方に暮れていたのだという。彼と一緒に頭を悩ませて誕生日プレゼントを選んであげたキミはどこか暖かい気持ちになりながら別れ、それから街で会う度に彼と話をするようになったのだった。
七竈オリエ:心温まる導入!
GM:シナリオロイスはヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン。白い顎鬚が特徴的な老紳士です。
七竈オリエ:おじさまだー
GM:こういう導入はオリエちゃんには似合うなあと思いまして。
七竈オリエ:楽しみです!
GM:よろしくお願いします!
七竈オリエ:よろしくお願いします!
GM:では、PCの成長報告はこれで終了。
GM:あとはPC間ロイスの取得です。
GM:なんか他のPCのロイスを初期ロイスで持っている人も多いようですので、今回は少し変則的ではありますが
GM:弓人くんには夕顔さんの、ニナちゃんにはオリエちゃんの、 夕顔さんには弓人くんの、オリエちゃんにはニナちゃんのロイスを取ってもらおうと思います
切名弓人:アイサー!
藍夕顔:了解です。
七竈オリエ:はーい!
ニナ・ブラント:ラジャー!
切名弓人:夕顔さんは頼りになるぜー
GM:前回はうっかりPC間ロイスを取ってもらうのを忘れてしまったので、今回は忘れない!
切名弓人:部下/藍夕顔/信頼:○/心配/ロイス 頼ってるけどこんな頼って大丈夫かな、無理してないかな、見たいな
GM:おお、しっかり夕顔さんのことも気遣っている
藍夕顔:切名弓人 ●有為/不安 「私達の新たなボス、期待しているわ。まだまだ年若いけれど、この人ならきっと、大丈夫」
七竈オリエ:ではニナちゃんに友情/○対抗心 で取得したいです。好きだけどライバル心が勝ってる感じで!
藍夕顔:P信頼と迷いましたが、これからの更なる成長と活躍に期待をこめ、有為で取得。
ニナ・ブラント:赤髪/七竈オリエ/憧憬/嫉妬:○/ロイス 前回と変わらず!オリエちゃんのかっこよさがずっと羨ましいんです。
GM:皆さん、本当にいい関係だ。
GM:では、PC間ロイスの取得はこれで終了。
GM:最後にトレーラーを読み上げていよいよセッションに入っていきたいと思います。
GM:トレーラー
GM:腐敗と娯楽の都、Z市。
4つのギャング組織によって裏側から支配されていたこの街。
1人のゴッドファーザーが死に、1人の少年がその座を継いだ。
そして、ダブルフェイスとの衝突以来、組織の間に大きな抗争もないまま二ヶ月ほどの時が流れた。
緩やかな日常の中で、しかし裏社会の情勢は着実に変わり続けていた。
その変化は時間が止まったはずの『梟の城』にも訪れた。
ミネルヴァの梟は翼を失い、もがいて落ちていく。
小さな女王が届かなかった夢を見る時、街はまどろみの中に沈む。
GM:ダブルクロス The 3rd Edition 『Vice City~梟の城~』
ダブルクロス——それは裏切りを意味する言葉。
GM:というわけで裏社会入門セッション第二話!始めていきたいと思います!
GM:よろしくお願いします!
藍夕顔:よろしくお願いします!
ニナ・ブラント:よろしくお願いしまーす!
切名弓人:よろしくお願いします!
七竈オリエ:よろしくお願いします!
GM:まずはオープニングフェイズからです。
GM:最初は夕顔さんのオープニングから。
GM:侵蝕率を上げてシーンに登場してください。
:藍夕顔の侵蝕率が8上昇。(侵蝕率:34->42)
GM:ダブルフェイスの組織との衝突から二ヶ月ほどの月日が流れました。
GM:あれからしばらくの間キミはダブルフェイスの傘下にあった組織をフェイタル・ストリングスに取り込むための交渉に忙しく奔走していました。
GM:弓人くんもボスとしてたまに顔を出すことはあっても、まだそういう交渉事は基本的にキミの役目という感じなのでしょうね。
藍夕顔:はい。いくつもの電話を使ってアポを取ったり、会談したり、東奔西走の忙しさであります。
GM:そして今もZ市市内のホテルでギャング下部組織との会談を行っていました。
GM:ホテルの出口で、見送りに出てきたイタリアンスーツの男たちがキミに頭を下げる。
ギャング:「今日から俺たちはフェイタル・ストリングスに従わせてもらいます。何卒」
藍夕顔:「こちらこそ。新たな赤い糸を結べる方々と、手を取り合えて何よりですわ」
藍夕顔:口に出す以上に、胸の内では安堵のため息をついてる。
ギャング:「正直、あの若いボスには不安がありましたが、あなたの話を聞いて気が変わりましたよ。これから頼みます」
藍夕顔:それを聞いて、ふふっと微笑みます。
藍夕顔:「あの方はこれから多くの命と定(さだめ)を背負っていく器。私はただ、その介添えをするのみ」
藍夕顔:「あなた方の力をお借りできること、本当に感謝いたしますわ」
ギャング:「よっぽどあのボスのことを買っているんですな。今回の話がお互いにとって良い方向に進むことを願ってますよ」
GM:キミの後ろで控えていたサングラスをかけたスーツ姿の男——鮫島が口を開く。
鮫島:「車を出します、姐さん」
藍夕顔:「それはもちろん」心からそう願っている。
藍夕顔:「それでは、私はこれで」一礼し、車に乗り込みます。
GM:下部組織ギャングたちは再び頭を下げてキミを見送る。
GM:リムジンは静かに走り出す。
GM:車内は音もなく、静かだ。
GM:後部座席に座ると、ここしばらくの疲れからか次第にキミの瞼は重くなってくる。
藍夕顔:「……ん」うとうとと、静かな波のように押し寄せる眠気。
GM:そして、キミは少女だった頃の夢を見ます。
藍夕顔:(…………)
藍夕顔:(……………………)
GM:いつの間にかキミは少女の姿になって派手な照明と猥雑な音楽の流れるクラブにいる。
GM:キミの顔馴染みのバイヤーがいる店だ。
GM:キミの体にはもういつもの禁断症状が出かかっている。
藍夕顔:「……ハァ……ハァ……」
藍夕顔:冷や汗で全身が濡れて寒い、膝が笑う、手が震える。頭がガンガン痛む。最悪だ。
GM:帽子をかぶったバイヤーの男は隅の席に座り、一人でグラスを傾けている。
藍夕顔:(チクショウ……ちクしょう……もうやだ、はやく、はやくアレを……)
藍夕顔:ガリガリと親指の爪を噛み、目当てのバイヤーを探して店内をうろつき回る。
GM:クラブにいる男女はそんなキミの様子を訝しげに見るが、すぐに気にしなくなる。
GM:バイヤーの男はキミの姿を認めると、帽子のツバを上げて見る、
バイヤー:「よお。どうした、こんなところまで?」
藍夕顔:「どうしたもこうしたも……!」
藍夕顔:腕や足に巻いた包帯を指さし、人目もはばからず金切り声でわめく。
藍夕顔:「なっ中から虫が出てくるんだよォッ! 蛆みたいにィィィッ! 骨がぼろぼろぼろぼろぼろぼろぼろぼろぼろぼろ黒く腐って食い荒らされていくんだ! ダメなんだよおおおお!」
藍夕顔:男の胸ぐらに掴みかからんばかりの勢いでまくし立てます。
藍夕顔:「嫌だ……虫に食われて死ぬのは嫌だぁぁアあああああ~っ。ねえ、お願い、なんでもするうから、す、すすすっします、しますから」
藍夕顔:「早く早く早く、ほら、あっあー? あー? なに……そう、あれよ、アレ、ちょちょっいち、ちっちゅおう、ちょう、だいっ!? ね?」
GM:バイヤーの男はそんなキミの様子を見ても顔色一つ変えない。
バイヤー:「ああ、例のものが欲しいのか。そりゃあ構わねえが、もちろん金は持ってきてるんだろうな?」
藍夕顔:持っているんでしょうか……
GM:好きに決めていですよ!
藍夕顔:じゃあ胸元から、ぐしゃぐしゃの札束を取り出し、がくがく震える手で男に押し付けます。
藍夕顔:「えへっあへっ
GM:男はその札束を広げて、一枚一枚数えてから言う。
藍夕顔:「あへへへへへ、持ってるよォ、当たり前じゃん。ほらぁ! ほらぁ~! だから、ほらぁ!」
バイヤー:「おいおい、何だこりゃ。これっぽっちじゃちっとも足りないぜ」
藍夕顔:しゃっくりのような声が出る。
バイヤー:「最近は組織からの吊し上げもキツくてな。こっちも最大限の経営努力はしてるんだがね」
藍夕顔:「……ふ、え?」
藍夕顔:どっと冷や汗が吹き出す、膝から崩れ落ちる。
藍夕顔:「まっままま待って! それ、この間の倍だよ!? こっこここれ以上はとても……!」
藍夕顔:男の足にすがりつきます。
バイヤー:「ちょっとばかし値上げしたのさ。まあ、いずれにせよ金がないっていうんじゃモノはやれねえな」
藍夕顔:「お、お願いお願いお願い! 私の事好きにしていいから!
藍夕顔:更に土下座。
藍夕顔:「お願いします! お願いします! お願いします! それがないと、あ、あたし溶けちゃう! とけてしんじゃう!」
バイヤー:「顔を上げろよ」
バイヤー:「俺も鬼じゃねえ。ちょうど人手が足りなかったとこでな。お前が仕事を手伝ってくれるんなら、差額分はそれでいい」
藍夕顔:がばっと顔をあげる。
GM:男はキミの肩に手を回す。
バイヤー:「どうする。やるか?」
GM:男は嫌らしく笑う。
藍夕顔:ぶんぶんぶんと、ちぎれそうな勢いで首を縦に振ります。
藍夕顔:やばそうだとか、本当にもらえるのかだとか、そんな疑念は一切ない。
藍夕顔:ただ、うなずけばヤクが手に入る、それしか頭になかった。
バイヤー:「よし、来た。なら、こいつはやるよ。前払いだ」
GM:男はキミに袋に入った注射器を手渡す。
バイヤー:「そら、使っていいぜ」
藍夕顔:「あ、あ、あああ、あああ、あへっ! ひゃ、はりはとうございます!」
藍夕顔:開封するのももどかしく、大慌てで注射器を使う。仕損じて無駄に刺して血が流れるが、気にも留めない。
藍夕顔:ピクッ
藍夕顔:びくっビクビク、ドクン……全身を痙攣させ、成分が体中をめぐるのを感じる。
藍夕顔:「……ふ————ぅ~~~」
GM:バイヤーの男は顔色一つ変えずにその様子を見ている。
藍夕顔:「ハァ……あはは、あたしの息、桃源郷みたいなピンクだァ」
バイヤー:「ヤったならすぐに移動するぞ。早速仕事してもらうぜ。見りゃあ結構いい顔してるしな。こいつは金になるぜ——」
藍夕顔:「お星様がねえ、つま先でぱちぱち言ってるのよお」くるくるとその場で回り出す。
藍夕顔:「はぁ~い。どこでも行くよお、兜率天でもぉ、墓の下でもぉ」
バイヤー:「ほら、行くぞ」
藍夕顔:クラブの客をとっ捕まえて、男女構わずキスをしたり、ハグをしたりしながら、男の後をついていく。
GM:その時、キミたちの背後を通りすぎようとしていた長身の男が足を止める。
GM:そして、バイヤーの男の襟首をつかむ。
藍夕顔:ふわふわと雲の上を歩くような足取りだ。
切名雅人:「何をしている。まだ子供じゃないか」怒気をはらんだ声で言う。
バイヤー:「あ、あんたか!こんなとこで何してんだ!?お、俺はその、ビジネスだよ!」
切名雅人:「どこかに行っていろ」
バイヤー:「な、何だよ。ちょっとぐらい話を聞いてくれたっていいじゃねえか。なんならアンタにだって分け前を……!」
切名雅人:「二度は言わんぞ」低く押し殺した声だ。
GM:「く、クソ……!」バイヤーの男は帽子を押さえてその場から走り去る。
藍夕顔:「あれ? いっちゃうの?」
藍夕顔:バイヤーの男をふらふらと追いかけようとします。
GM:長身の男はキミの肩をつかむ。
藍夕顔:「なあに~?」とろんとした眼で、新たな男を見上げる。
藍夕顔:「うふ。あなた太陽みたい」
切名雅人:「お前。そのままクスリを使い続けたら死ぬぞ」
藍夕顔:「使わなくたって死ぬよォ」
切名雅人:「止めればいい。言うほど簡単じゃあないがな」
藍夕顔:「これがないとねえ、ギロギロに溶けて、石油みたいになって死ぬの。同じ死ぬなら、このままバッタリがいいー♪」
藍夕顔:くすくす笑い続けている。
藍夕顔:自分の呼吸が、最高級の香水のように心地よい。
藍夕顔:視界は明るくキラキラして、体は血と骨で出来てると思えないほど軽くて、ずっとこうしていたい。
切名雅人:「お前、あのままヤツに付いて行ったら売り飛ばされていたぞ。わかるか?」
藍夕顔:「べつにいいよォー? どうせ生まれた時から、投げ売りされた人生だもん」
藍夕顔:髪は10代と思えぬほど、水気もなくパサついている。体はガリガリに痩せ、手足は自分でつけた傷だらけ。
切名雅人:「生まれた時から?」その体を見る。
藍夕顔:「麻薬ってさあ……人生一回分で手に入る快楽の、何倍も気持ちよくしてくれる。って聞いたんだよね」
藍夕顔:「サイテーの人生でも……大成功を収めるとか、贅沢に豪遊するとか、凄く名誉な功績を残すとか。そんな達成感より凄い気持ちよさがあるなら、いいじゃん……」
藍夕顔:「夢を見て、夢のままはじけて死んで、それでいいじゃん。それ以上なんて、バチが当たるよォ……」
切名雅人:「最低の人生?そんなものを誰が決めた。誰が決めた運命だ」
藍夕顔:「私自身、サイテーだ、ってずーっと思い続けてる人生だよ」
切名雅人:「お前、這い上がろうとしてみたか。そこから、一度でも」
藍夕顔:「どうだろ。そうかも。にげたかな。つかまったかな。なぐられたかな。わすれちゃった」
藍夕顔:「わすれたから、いいんだ」
切名雅人:「そうか。なら、もう一度やってみろ」
切名雅人:「私のところに来い」
藍夕顔:「……?」意味が取れなかったかのように、首をかしげる。
切名雅人:「例え今がどん底だろうと、自分の能力を死ぬためになんて使うな。生きるために使え」
切名雅人:「私のところに来れば勉強をさせてやる。あらゆる知識を身に付けろ。そして、私の役に立て。今はそれでいい」
切名雅人:「そのうち自分のやりたいこともできる。それまでは私のそばにいろ」
藍夕顔:薬で麻痺した脳みそは、その言葉を正確には拾い上げられない。
藍夕顔:それでも、どこか一片でも、正気を保つ細胞が残っていたのだろうか?
藍夕顔:胸の中の何かが、「そうすべきだ」と告げていた。
切名雅人:「ここで私と会ったことを綺麗さっぱり忘れるのもいい。運命を選ぶのはお前だ」
藍夕顔:「……いいよ、べつに。どうせいくとこ、ないし」
藍夕顔:明日死んでもかまわない、そんな捨鉢な気持ちで、それでも淡く期待を抱きながら、そう答える。
切名雅人:「そうか。なら、今日からお前は家族だ」
藍夕顔:「かぞ……く……?」
藍夕顔:ぽかんとして
切名雅人:「そうだ」
藍夕顔:それから、吹き出す。
GM:男は初めてキミに笑みを見せる。
藍夕顔:けらけらと、それまでのくすくす笑いとは異なる、大笑いが、止まらなくなる。
切名雅人:「家族は絶対にお前を裏切らないし、見捨てもしない」
切名雅人:「どうした。なぜ笑う」
藍夕顔:「あはっあはははっ。ふふっうふっあははあはははは」
藍夕顔:「かぞく。かぞく、かあ。かぞく、かあ」
藍夕顔:「かぞく。いい。かぞく。うん。かぞく、かぞく、なるよ。あはっ。かぞく。かぞくかぞく」
藍夕顔:壊れたレコードのように、繰り返し、それをつぶやく。
藍夕顔:薬物の酩酊とは異なる、喜びを滲ませながら。
切名雅人:「ああ、それと。お前、クスリやめろ。その気があるなら私が手伝ってやる」
藍夕顔:「クスリ……やめたら、死んじゃうよォ……」ぞっとした声。
藍夕顔:おもわず後ずさる。
切名雅人:「死なんよ。私が死なせない。信じろ」
藍夕顔:「だってェ……」何か言いかけたその時、
藍夕顔:「……ッ……こ、あ……」
藍夕顔:突如、首を絞められたような声を上げ、滝のように冷や汗を流す。
切名雅人:「どうした!?」
藍夕顔:白目を剥き、泡を吹いて倒れると、バタバタと全身を痙攣させる。
GM:男はキミの体を支える。力強く、優しい腕だ。
藍夕顔:「かっ、ふがっ、ひゅふっ、ふっ、ぶふぅっ」
藍夕顔:おかしな息を出しながら、痙攣が止まらない。
切名雅人:「大丈夫だ。私がお前のことを死なせない」
藍夕顔:「びゃ、ふ、し、しふ、しな、」
GM:男はキミの体を抱きかかえるようにして、立ち上がる。
藍夕顔:「た、たっただだ、らだ、すへへ、すけへ、たぶ、たすけ」
藍夕顔:「……たふけ、へ」がくり、男の腕の中で、気を失った。
GM:その腕の中で意識を失ったキミが次に目を覚ますと柔らかいベッドの中にいた。
GM:ベッドの傍らに座っていた男が優しく微笑みかける。
切名雅人:「目が覚めたか」
藍夕顔:ぼーっと、男の方を見ます。
GM:ワイシャツ姿の男の胸には深い引っかき傷がある。記憶にはないかもしれないが、中毒症状に陥ったキミが暴れて付けたものだろう。
切名雅人:「今日からここがお前の家だ」
藍夕顔:ぼんやりと、天井を、壁を、自分が寝かされているシーツを見回す。
藍夕顔:「きれいな、いえ」
藍夕顔:おぼつかない言葉、おぼろげな記憶。
切名雅人:「ああ。大切な家族の家だからな」
藍夕顔:状況も経緯もまだ、把握できていない。それなのに、どことなく、この男のことは信じていいのだと、そんな確信が胸を暖かくしている。
切名雅人:「そういえば、まだ名前を聞いていなかったな」
藍夕顔:ぽろりと、涙がこぼれる。
藍夕顔:それにびっくりして、一粒ぬぐうと、後から後からこぼれてきて止まらない。
藍夕顔:「あ……うっ……」
藍夕顔:それでも、男の問いに答えねばと思った。この人に、応えたいと思った。
藍夕顔:「し……シーイェン(夕顔)……藍夕顔」
GM:男は少し慌てた様子で上着のポケットをあさっていたが、その言葉に振り向く。
切名雅人:「シーイェン。夕顔か。いい名前だ」
GM:男はキミにハンカチを差し出しながら言う。
切名雅人:「涙を」
藍夕顔:「あり……がとう……」
GM:「私の名は——」
GM:夢は、そこで途切れる。
GM:薄暗い車内でキミは目を覚ます。
藍夕顔:「あっ……」
藍夕顔:(もう十年は前になるかしら……? 随分、懐かしい夢だこと)
GM:暗い車内で唯一光が灯っているのはキミの携帯端末だけだ。
藍夕顔:改めて、あの頃の己の堕落ぶりを省みると、それこそ穴にでも入ってしまいたくなる。
GM:携帯端末の画面の様子が何かおかしいようだ。
藍夕顔:端末を確かめます。
GM:赤く光る画面にはただ一言『Why?』と表示されている。
藍夕顔:「……これは」
GM:その文字が切り替わり、別の文章が表示される。
GM:『なぜあなたは綺麗なの?』
藍夕顔:「あら……」
リトルクイーン:『藍夕顔』
リトルクイーン:『質問に答えてもらいたい』
藍夕顔:「……悪戯ではないようね」
リトルクイーン:『悪戯ではない』
リトルクイーン:『私はあなたと話がしたい』
藍夕顔:「そうね……」少し考え。「『綺麗は汚い、汚いは綺麗』という言葉をご存知?」
リトルクイーン:『それは謎かけ?』
藍夕顔:この奇妙なおしゃべり、普段ならばあしらってしまうだけだったかもしれない。
藍夕顔:そうしないのは、懐かしい夢を見て、少し感傷的になったからだろうか。
藍夕顔:「ただの確認よ。マクベスという古い劇に出てくる、魔女の言葉」
リトルクイーン:『マクベス。シェイクスピアの戯曲。読んだことはない。見たことも』
リトルクイーン:『それが?』
藍夕顔:「原典を知らなくても問題はないわ。この言葉が言いたいのは、一見綺麗に見えるものも、見方を変えれば汚い。その逆もまた然り、ということよ」
藍夕顔:「私も同じ。綺麗に見えているようでも、そう見せているだけにすぎない」
藍夕顔:「私の本性は汚い小娘のままでも、その本性そのものを、綺麗だと愛しんでくれる人もいる」
藍夕顔:……あるいは、いた、と言うべきか。そっと唇を噛む。
リトルクイーン:『あなたの言っていることは理解が難しい』
リトルクイーン:『次の質問。なぜあなたは健康なの?』
藍夕顔:「それはごめんなさいね。では、もう少し言い方を変えるわ」
藍夕顔:「健康さは……単純に日々の努力かしらね。忙しい身だから、体調の管理には気を抜けないの」
リトルクイーン:『なぜあなたは賢いの?』
藍夕顔:「それでも人間だから、バランスを崩してしまうこともある。今のところそうなっていないのは、運の良さもあるかもしれないわね」
藍夕顔:「矢継ぎ早ね」苦笑。
リトルクイーン:『聞きたいことがたくさんある』
藍夕顔:「私は……それほど賢いとは言えないわ。たくさん間違いを重ねてきたけれど、判断をくださなくてはならなかったから、した」
藍夕顔:「少しでも良い判断を下すため、たくさんの知識を詰め込んだわ」
藍夕顔:「傍目には何食わぬ顔をしているようで、頭の中はいつもフル回転で煙が出そうよ」
リトルクイーン:『好きなものは?』
藍夕顔:相手はどうも、小さい子供か、とても年若い。訝しむ態度は、とっくに氷解していた。
藍夕顔:「ティータイムかしら。和洋中、どれもそれぞれに素敵なものよ」
リトルクイーン:『友達は何人くらいいる?彼氏がいたことは?』
藍夕顔:「そういえば最近、忙しくて少しお茶の時間を疎かにしていたわね……」ため息。
藍夕顔:「友達……個人的な友人は定義が難しいわね。それなりに多いつもりだけれど」
藍夕顔:「彼氏も難しいわ。少々恥ずかしい過去もあるし……まあ、正式な恋人はいなかったわ」
リトルクイーン:『あなたのこと、なんとなくわかった』
リトルクイーン:『ずるい』
リトルクイーン:『あなたはずるい』
藍夕顔:「……ずるい、とは?」
藍夕顔:つまりこの子は、今質問したどれも、『自分が持っていないもの』だと感じている、ということだろうか?
リトルクイーン:『どうして(Why)?』
藍夕顔:そう察し、眉をしかめる。
リトルクイーン:『私は、リトルクイーン。そう呼ばれている』
藍夕顔:少し悲しい声音になる。
藍夕顔:「……リトルクイーン」
リトルクイーン:『私は、あなたを——』
GM:そこで表示が消え、携帯端末は正常な状態に戻る。
藍夕顔:「……消えた、か」ブラックドッグのオーヴァードだろうか。「後で、一応調べておこうかしら」
鮫島:「姐さん、何かありましたか」
GM:不審に思ったのか、運転席の鮫島が振り向いて尋ねる。
藍夕顔:「不思議な通信があったわ。大したことではないけれど……ちょっと気になるかしらね」
鮫島:「不思議な通信。それは……。いえ、分かりました」
どどんとふ:「七竈オリエ」がログインしました。
藍夕顔:端末を閉じ、リムジンのシートに投げる。
藍夕顔:車窓に流れる町の夜景。かつて自分がいた、かつての自分と同じ誰かがいる、変わらぬ景色。
藍夕顔:ボスはもういない。あの時、自分を迎えてくれた彼の家族を、あの人の子を、守らなければいけない。
藍夕顔:だけど、願わくば。
藍夕顔:(もし、小さな女王様が、あの時の私と同じように苦しんでいるなら……)
藍夕顔:自分は、手を差し伸べたい。愚かしくも、傲慢ながらも、そう思った。
GM:では、夕顔さんのオープニングはこれで終了!
GM:次のシーンはニナちゃんのオープニングになります。
ニナ・ブラント:はーい!
ニナ・ブラント:1d10+37
DoubleCross : (1D10+37) → 8[8]+37 → 45
GM:キミは今日も新たな任務に就いていた。
GM:組織の末端構成員である女から金を恐喝しようとした男がいた。
GM:その身の程知らずな男にケジメを付けさせる必要がある。
GM:キミは男を廃工場へと追い詰めた。
GM:どうやら相手は他のギャング組織との繋がりもないただのチンピラのようだった。キミの敵ではない。
GM:男は乱雑に積まれていた廃材にぶつかりながら工場の中に転がりこむ。
チンピラ:「クソ、まさかフェイタル・ストリングスが出てくるなんてよ……!」
GM:男は震える手で銃を構える。銃弾はめちゃくちゃな方向へと飛ぶ。
ニナ・ブラント:コツ。コツ。ヒールが鳴る。廃工場には不似合いな、少女らしい服装。
チンピラ:「ひっ……!?」
ニナ・ブラント:「……」片手には一振りの剣。切っ先を床に引きずるようにして歩く。
ニナ・ブラント:無表情で男を見つめ、ゆっくりと距離を縮めてゆく。
GM:男は震える手で持っていた銃を取り落とす。
チンピラ:「た、頼むよ。金が必要だったんだ!明日までクスリ無しなんて耐えられるはずがないだろう!?」
GM:男は上ずった声でキミに懇願する!
ニナ・ブラント:「……クスリ」首をかしげる。
チンピラ:「そ、そうだ。あんたも一度やってみるといい。死ぬほど気持ちいいんだよ」
ニナ・ブラント:「そう。気持ちいいのね」
チンピラ:「ああ、そうさ。なんなら俺が売人から買ったら分けてやるよ。だから、この場は見逃してくれ!」
ニナ・ブラント:「……。言いたいことは、それだけ?」
チンピラ:「え……」
ニナ・ブラント:剣を振り上げる。男の喉元に突きつける。
チンピラ:「畜生!俺は悪くねえ!俺は悪くねえんだ!」
GM:男は地面に落ちた拳銃に手を伸ばそうとする!
ニナ・ブラント:「そう」その手に思い切り剣を突き刺すよ!
チンピラ:「ぎゃああっ!?」
GM:男は血の流れる手を押さえる。
ニナ・ブラント:「痛い、でしょ。…こうやって、これで、刺すと、痛いの」剣で、つつ、と、男の腕をなぞっていく。
チンピラ:「や、やめろ!やめてくれ!」
ニナ・ブラント:細く傷がつき、血がにじむ。「これで、ひとつ、ひとつ、指を切って、腕を切って、肘、肩……」
チンピラ:「俺が悪かった!もう二度としない!許してくれ!」
ニナ・ブラント:「……痛くなくなる方法は、ひとつ」剣の動きを止める。
GM:男は冷や汗を流しながら剣先を見る。
ニナ・ブラント:「死んだらね、痛くないの」
GM:男は引きつった顔をし、息を飲む。
ニナ・ブラント:そう言って、剣を振り上げ、男を刺し殺す——と、見せかけて、
ニナ・ブラント:思い切り蹴っ飛ばしてそのまま気絶させましょう!
GM:そのまま男は白目を剥いて気を失う!
ニナ・ブラント:「……」気絶を確認。「…任務終了」
GM:では、その時キミの携帯端末が鳴り出す。
GM:発信元は不明。以前、ファウストと名乗る男からかかってきた時と同じだ。
ニナ・ブラント:「………」じっと携帯の画面を眺める。
ニナ・ブラント:少しためらった後、着信に出ましょう。
ファウスト:『ニナ・ブラントか。私だ』
ニナ・ブラント:「……ファウスト」
ファウスト:『出るまでに時間がかかったな。まだ私のことを疑っているのか?』
ニナ・ブラント:「……当然」きょろきょろと周囲を見渡す。
GM:周囲には人の気配はない。
ファウスト:『以前も言った通り、私はお前たちの協力者だ。その点は信用してもらっていい。今回も情報を提供するために連絡をした』
ニナ・ブラント:「……」微かに眉をひそめつつ、廃工場から出ながら話を聞く。
ニナ・ブラント:「情報? なんのこと」
ファウスト:『気が付いているか?少し前から街に流通している麻薬の量が徐々にではあるが、確実に増え続けている』
ファウスト:『しかも、それらはより中毒性や依存性の高いものへと変わりつつある』
ニナ・ブラント:「……」歩みを止め、今気絶させたばかりの男を一瞥する。
ニナ・ブラント:「クスリ……」
ファウスト:『 “梟”がなんらかの動きを起こそうとしていることは間違いない』
ニナ・ブラント:「警告、なのね」
ファウスト:『そうだ。ヤツがただ商売っ気を出したというだけならばいいのだが、おそらくそうではあるまい』
ファウスト:『フェイタル・ストリングスと弓名切人がまた大きな危険に巻き込まれる恐れがある』
ニナ・ブラント:「…組織の均衡が崩れる……」
ニナ・ブラント:「……そうね」小さな声で同意する。
ファウスト:『切名弓人のことを守ってもらえるか、ニナ・ブラント』
ニナ・ブラント:「あなたに、言われるまでもない」
ニナ・ブラント:「…どうして、あなたは私に頼むの?」
ファウスト:『お前が切名弓人のそばにいるのは私にとっても都合がいい』
ファウスト:『……それに、そう約束したからだ』
ニナ・ブラント:「どういうこと……」
ファウスト:『彼のことを頼んだぞ、ニナ・ブラント』
ニナ・ブラント:「待って……」
ファウスト:『このまま梟を放っておけば薬物によっていずれ街の機能が止まる可能性すらある。ヤツが何を企てようとしているのか調べてみることだ』
GM:そう言うとファウストからの通話は一方的に切られる。
ニナ・ブラント:「………」
ニナ・ブラント:通話の切れた携帯の画面をしばらく眺める。
ニナ・ブラント:「梟…」
ニナ・ブラント:ファウストについての、様々な疑問が頭を流れる。何故。何故協力するなんて言うのか。なぞめいた言葉の意味。何故。
ニナ・ブラント:目を瞑る。——そんな疑問は、今はきっと、追求するべき時ではない。
ニナ・ブラント:今すべきことは——
ニナ・ブラント:まずは夕顔に連絡をとろうと踵を返し、廃工場を後にします。
GM:では、シーン終了!
GM:次はオリエちゃんのオープニングです
GM:侵蝕率を上げてシーンに登場してください
七竈オリエ:1d10+34
DoubleCross : (1D10+34) → 3[3]+34 → 37
GM:今日は久しぶりのオフということでキミは街に出ていた。
GM:買い物でも食事でも、何でもし放題の自由な時間だ。
七竈オリエ:普段より少し着飾って、ウィンドウショッピングなどしています。
七竈オリエ:(今日はちょっとくらい動きにくい格好もできるし、ふふ、楽しいなあ!)
GM:服屋や時計屋、アクセサリーショップ、洒落たカフェなどが軒を連ねる通りだったりするのでしょう。
GM:そこで、キミが女性向けのアクセサリーショップの前を通りがかかった時。
GM:店のショーケースの前で何やら難しい顔をして立っている老紳士の存在に気が付く。
GM:白い口髭を蓄えた、厳格そうでありながらもどこか愛嬌のある顔付きの老紳士だ。
GM:彼は一生懸命に少女向けのアクセサリーを見比べている。
七竈オリエ:「?」場違いな様子の老紳士に首を傾げる。
GM:老紳士は困り果てた様子で顔を上げ、キミの存在に気付く。
七竈オリエ:目が合ってしまったりしましょう。
GM:少し逡巡してから老紳士は口を開く。
GM:キミと目が合った老紳士はおもむろに言う。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「すまない、お嬢さん。不躾な質問をお許し願いたいのだが——」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「キミくらいの年頃の女の子はどういう誕生日プレゼントをもらえば喜ぶのだろうか?」
七竈オリエ:「あん?」
GM:老紳士はやや気恥ずかしそうにしている。
七竈オリエ:「た、誕生日プレゼント? えーと、なに。親戚だかにあげるの?」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「いや、その、実は今日が娘の誕生日でな。キミよりも少し年上くらいだろうか」
七竈オリエ:「はー、娘さん、かあ」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「こうしてプレゼントを買いに街に繰り出したはいいものの年頃の女の子が何をもらえば喜ぶかなど、とんと検討もつかなくて参ってしまっていたのだ」
七竈オリエ:(なに、いいお父さんてやつじゃん)自分の親のことを思い出しながら、少し胸がぴりぴり痛んだりなど。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「もしよろしければキミの意見を聞かせてもらえないだろうか」
七竈オリエ:「まあそりゃあ、オジサンはわかんないよねえ」老紳士に近寄ります。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「うむ。何が流行っているのかなどもさっぱり」
七竈オリエ:「いいよ、アタシに目をつけるとはオジサンいいカンしてるじゃない。見てあげるよ」
七竈オリエ:オフの暇つぶしに、とショーケースを覗き込みます。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「本当かね。非常に助かるよ」
七竈オリエ:「そだなあ。娘さん、どんな色が好きとかあるの?」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「好きな色か。うむ、女の子ならばピンク色のものを、とでも思っていたが。うーむ、あまりそういう話はしてこなかったからなぁ」
GM:老紳士は顎鬚をさすりながら少し考え込む。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「……赤は好きだったかもしれない」
七竈オリエ:「赤! いいねえ、アタシも大好き。そしたら赤い石の入ってるやつがいいかも」いそいそと選び始める。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「外には出ない娘だから洋服よりもこうしたアクセサリー類の方がいいかと思い、こうして見ていたのだが……」
七竈オリエ:「大人しい子なんだ?」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「大人しいというか……まあ、そのようなものだな」
七竈オリエ:「へーえ、したら派手なのはナシでー。この辺とか、この辺とか」アクセサリーを指さす。
七竈オリエ:「アタシのおすすめはこんなもんかな。最後はオジサンが自分で選ぶといいよ」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「漫画や玩具でもいいかとも思ったのだが、そういうような歳でもないしなぁ。いや、本当にキミがいてくれて助かった」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「最後?」
七竈オリエ:「うん、二個に絞ったから、最後は選んでよ。その方が自分で探したーって感じするじゃん?」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「そうか。そうだな」
GM:老紳士は顎鬚をさすりながら再び考え込む。
七竈オリエ:「娘さんもきっと喜ぶよ。アクセってなかなか自分じゃ買えねーし」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「喜んでくれるといいのだが」
七竈オリエ:「アタシはそういうの縁がなかったからアレだけど」軽く睫毛を伏せ
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「縁がなかった?」
七竈オリエ:「オジサンみたいないい親が一生懸命選んでくれたんなら、きっと娘さん喜んでくれるよ」
七竈オリエ:「ん、まあ、アタシはあんまり親といい思い出がなかったってだけ」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「キミのような子が?それはなんとも……」
七竈オリエ:「アタシのことはいいから、ほら、選んでやりなよ」にっと笑う。
GM:老紳士は少し淋しげな顔をしてから笑い返す。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「よし、決めた。こちらにしよう」
GM:赤い髪飾りを手に取る。
七竈オリエ:「おっ、いいじゃん。オジサンのスペシャルだねえ」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「スペシャル?うむ、どうもむず痒いが、そういうことになる」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「本当に礼を言うよ。私一人だと選ぶのにどれだけ時間がかかっていたことか」
七竈オリエ:「いいってこと! アタシもなかなか楽しかったよ。自分じゃ普段選ばないものを見られたし」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「ああ、私に久しぶりに楽しかった。こんな年寄りに付き合ってくれてありがとう」老紳士は微笑む。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「まるで……娘と買い物をしているようだった」
七竈オリエ:「どーいたしまして……ん?」なんとなく物言いに引っかかる。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「キミ、名前は何と言うのだね」
七竈オリエ:「アタシ、オリエ。七竈オリエ!」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「オリエさんか」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「私の名はヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン。職業は……学者をしている」
七竈オリエ:「へー、学者さんか。すっげーんだ、長い名前のオジサン」
七竈オリエ:目を丸くする。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「研究しか取り柄がなかっただけだよ。そら、おかげで娘の誕生日プレゼント一つ選べん」
GM:笑いながら言う。
七竈オリエ:「取り柄ひとつありゃ立派なもんじゃね?」アタシは殺しくらいしかないしね、と内心呟く。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「そういうものかね。しかし、父親としては失格だよ」
七竈オリエ:「気にすんなって、オジサン! 誕プレくれるだけいい親父さんだよ、ほんと!」背中をぱんと叩く。
七竈オリエ:「あーあー、うちの親父ととっかえてー。今何してっかしらねーけど」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「むむむ……元気のいい少女だ」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「……キミ、今は家族はいるのかね」不安そうに尋ねる。
七竈オリエ:「今はね。うん。いーっぱい家族がいるよ」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「いっぱい?……いや、それはいいことだ。家族は大事にしなければなぁ」
七竈オリエ:「うん、すっげー大事。命より大事。……まあ、中にはムカつくやつもいるけどさ」金髪のことなど思いながら。
七竈オリエ:「ま、だから、そんな心配しなくても平気よ?」ひらひらと手を振る。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「命より、か。そうだなぁ。私も、娘のことは命よりも大切だ」遠い目をして言う。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「ああ、どうやら要らぬお節介だったようだ」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「おっと、まだキミと話をしていたいところだが、私もそろそろ行かねば」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「またどこかで会ったらその時はゆっくりとお茶でもご一緒してもらえるかね、オリエさん」
七竈オリエ:「オッケー! オジサンとは話してて楽しかったし」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「ありがとう。帰ったら早速娘に誕生日プレゼントを渡すことにするよ。きっと喜んでくれると思う」
七竈オリエ:「うんうん、楽しみだねえ」ほっと胸が温まるような気持ちになりながら。
七竈オリエ:「娘さんによろしく。じゃあね、オジサン!」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「ああ。それではまた、オリエさん」
GM:軽く一礼すると老紳士は去って行く。
七竈オリエ:小さく手を振り、自分もまたウィンドウショッピングの続きに戻る。
七竈オリエ:(なんか、たまにはイイコトでもするもんだね。なかなか気分がいいや)
七竈オリエ:軽く鼻歌を歌いながら、厚底靴で街中を楽しげに歩いていく。
GM:では、シーン終了!
GM:最後は弓人くんのオープニングです。
GM:侵蝕率を上げてシーンに登場してください。
切名弓人:1d10+36
DoubleCross : (1D10+36) → 6[6]+36 → 42
GM:フェイタル・ストリングス・ギャングのボスの座を継いでからもキミは普段通り高校に通っていた。
GM:この日も、キミはいつものように授業を受け、いつものように終業の時間になった。
切名弓人:普通の高校生だ。
GM:終業のチャイムが鳴る。
切名弓人:チャイムが鳴り終わると軽く伸びをする。
GM:そこにツインテール髪の活発そうな少女と短い髪を結った三白眼の少女がキミのもとにやってくる。
GM:キミのクラスメートの甘田粋香と紫島ひびきだ。
甘田粋香:「弓人くーん!帰ろ、帰ろ!」
切名弓人:「ああ。お疲れさまです、甘田さん、紫島さん」
GM:彼女はぴょんぴょん飛び跳ねたかと思うとキミの体に抱きつく。
甘田粋香:「えへへー、弓人くーん!」
切名弓人:「あはは。くすぐったいですよ、甘田さん。それに、近いです」ぽんぽんと肩を叩く
甘田粋香:「近くていいのー!」
紫島ひびき:「……粋香、なんか今日はいつにも増して元気じゃない?」苦笑しながら言う。
甘田粋香:「あたしはいつだって元気だよー!?元気爆発!どーん!」
切名弓人:「そうですね。でも、元気なら良かったですよ」
切名弓人:ちょっとハイだなーと思いつつも
切名弓人:「どうします?今日もどこか寄り道していきますか?」
甘田粋香:「あ、賛成!あたし、なんか妙にお腹空いちゃってさー」
紫島ひびき:「……結構お弁当食べてたのに」
切名弓人:「うーん。変にお腹がすくときは食べ過ぎに注意ですよ?」
切名弓人:「胃が悪いってこともありますからね」
切名弓人:人差し指をび!と立てて。
甘田粋香:「えー、大丈夫だよー?だって最近あたし、いくら食べても太らないんだもん」
切名弓人:「………」少し眉を顰めます。
紫島ひびき:「……切名さん、結構そういう小言を言うタイプなんだ」小さく笑う。
切名弓人:「それはちょっと、逆に心配ですよ…胃下垂になってたりしませんか?」
切名弓人:「んん…だって心配じゃないですか」
切名弓人:ちょっと頬をかく
甘田粋香:「いかすい……って何?大丈夫だって!あたし、すごく元気だし!今までにないくらいハッピーなんだよ!」
切名弓人:にこにこしていたのがだんだん不安そうな顔になって来ます。
甘田粋香:「そんなことより、早く行こうよ、弓人くん!」
切名弓人:「え?あ、ああ、はい。行きましょうか」
切名弓人:どちらにせよ、今は一緒についててあげた方が良いだろう。
紫島ひびき:「……うん、そうだね」
GM:では、キミたちは3人で一緒に帰路に着く。
GM:歩いている途中でも枠香は元気よくキミに話しかけてくる。
甘田粋香:「弓人くーん、今日の物理のテストどうだった?あたし、全然ダメでさー。まあ、気にしてないけどね!ブイ!」ピースサインを作る。
甘田粋香:「数字がクルクルクルクル回って楽しかったんだー」
切名弓人:「ボクはまあまあでしたね。物理はあまり得意ではないのですが、今回は山が当たりました」
切名弓人:話せば話す程胸騒ぎが大きくなる。
切名弓人:それを悟られないように笑顔で話す。
紫島ひびき:「……へえ、切名さんにも苦手な科目とかあったんだ。ちょっと意外」
甘田粋香:「弓人くーん。弓人くん。へへへー」
切名弓人:「え?それはありますよー」
GM:甘田はフワフワとした浮かれたような笑い声をあげている。まるで酔っ払っているかのようだ。
切名弓人:「はい。弓人ですよー。」ぽんぽん、とあやすように撫でてやったりします。
紫島ひびき:「……てっきり勉強はなんでもできるタイプかと思って」
甘田粋香:「んー……ちゅっ」
GM:甘田はキミの腕に抱きついたまま頬にキスをしようとする。
切名弓人:「いえいえ。ボクも普通の学生ですから…ってわー?!」
切名弓人:「び、びっくりした…もう、甘田さん、酔っぱらってるんですか?だめですよー、飲酒は20になってから、です」
切名弓人:冗談めかして言う。
甘田粋香:「ああ、もう。なんでそんなにビックリするのー!それに粋香ちゃんはお酒なんて飲みませんー」
甘田粋香:「——あ」
切名弓人:「い、いえ、だって…」
切名弓人:「……?」
GM:その時、不意に甘田が立ち止まる。
切名弓人:「…甘田さん?どうしました?」
GM:そして、強烈な寒気でも感じているかのようにぶるぶると震え出す。
甘田粋香:「ご、ごめんね。弓人くん。あ、あたし、用事思い出しちゃった」
切名弓人:「!」
紫島ひびき:「……粋香?」
切名弓人:「用事…ですか?でも、…具合、悪そうですよ、甘田さん…」
甘田粋香:「へ、平気。よ、用事あるだけだから。平気なの」
GM:甘田は引きつった自分の顔を手で押さえる。
切名弓人:「平気そうに見えません。用事ある所まで送りますから。一緒に帰りましょう」
甘田粋香:「い、いい!いいから!弓人くんは来ないで!!」
切名弓人:「風邪だったら、早く帰っ…」
切名弓人:「甘田…さん?」あまりの剣幕にたじろぐ
GM:自分の叫び声に驚いたように、甘田はハッとする。
甘田粋香:「……ごめんね。先に帰るから」
GM:そう言って甘田は走って立ち去る。
切名弓人:「………甘田、さん」手を伸ばす。伸ばした手は、かすることなく、力なく下ろされた。
切名弓人:「……一体…どうしたというんでしょう」
紫島ひびき:「どうしたんだろう、粋香。今まであんなことなかったんだけど」
切名弓人:「ですよね……何だか……」
紫島ひびき:「まあ、明日からはたぶんまら元気にいつも通り学校に出てくるんじゃないかな。そういうやつだから」
切名弓人:「そう、ですね。…いつも通り…」
GM:ひびきは不安そうに彼女の後ろ姿を見つめながら言う。
切名弓人:胸のざわつきは消えない。何かを見落としてるような気がする。
切名弓人:何か。……あれは、まるで、 …なんだったか。
切名弓人:「……どうか」
切名弓人:大切な友人である彼女に、何も起こりませんように。
切名弓人:…何も、起こっていませんように。
GM:そして次の日、甘田粋香は学校を欠席した。
GM:シーン終了。
どどんとふ:「七竈オリエ」がログアウトしました。
どどんとふ:「GM」がログアウトしました。