GM:----
GM:それでは合流を果たしましたので、それぞれ自由行動が可能なシーンです。
GM:自由と言っても、ここまでの状況である程度の行動フックは出してきたつもりなので
GM:キャラクターの行動方針の参考にしてみてください。
GM:御剣さんは、ジュリエットとの邂逅と、その謎を探ること。
GM:神津島さんはUGNや真夜子への事件報告など。
GM:遠藤さんは透明な男のことを思い出してもいいし、お友達と遊んでもいい。
GM:弓近さんも、依頼人である秋果くんの不審点を全て解き明かしたわけではありません。
GM:その他、やりたいことがあれば情報収集が可能。
GM:そして先ほど合流が終わったため、他の人の調査などに同行するのも問題なし!
御剣凌駕:やったぜ
GM:登場希望者は侵蝕率を上げるのだぞ
GM:相談もありだ!
神津島ナギサ:出ます。弓近さんと一緒に折木の本家へ。
神津島ナギサ:神津島ナギサの侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:56->66)
御剣凌駕:登場します。
神津島ナギサ:はわわわ
御剣凌駕:50+1d10
DoubleCross : (50+1D10) → 50+3[3] → 53
遠藤篤美:64+1d10
DoubleCross : (64+1D10) → 64+10[10] → 74
弓近いおり:54+1d10
DoubleCross : (54+1D10) → 54+3[3] → 57
遠藤篤美:ぎゃー!?
GM:----
GM:折木本家
GM:----
GM:弓近いおりへの依頼。襲撃者“バーデンバーデン”。
GM:そして神津島ナギサの後見人でもあり……彼女にとって、UGNとの仲介でもある。
GM:一連の事件のキーになっているのは、この旧家、折木家であることは間違いない。
GM:入る者を威圧するような巨大な門が聳える。いつもは、ナギサが一人で潜る門だ。
弓近いおり:「立派なお家ですねー……」小声でこそこそと。
御剣凌駕:「大した邸宅だ。よほどの名家なのだろうな」感嘆の溜息を漏らす。
GM:作りは御剣家に少し似ているかもしれません。しかし、都心にこれだけの土地。
GM:尋常な資産ではないのでしょう。
神津島ナギサ:「デカけりゃいいってもんじゃないよ。恨まれたり怖がられたりしそうだし」
遠藤篤美:「外から見たことはあるけど、中に入るのは初めてだな」
神津島ナギサ:「……お嬢さんにも説明しないとなぁ」 小さく呟いて肩を落とす。
御剣凌駕:「……気が進まないのか」ナギサを見る。
神津島ナギサ:「ん……うん」
御剣凌駕:「ふむ……」なんとなく、その様子から察する。
遠藤篤美:「……わからないではないね」真夜子の様子を思い出しながら。
GM:4人が連れ立って入るならば、玄関に続く石畳と広大な庭園が迎える。
遠藤篤美:自分が気圧されるのは、なかなかないことだ。あのプレッシャーを日常的に受けているのだとしたら。
弓近いおり:「…………」一瞬、不機嫌そうに目を細める。
御剣凌駕:「神津島嬢。今言うことでもないが……」
御剣凌駕:「ヴェロキラプトルは、そなたのことを気に入ったそうだ」微笑んで、言う。
神津島ナギサ:「ほんと!?」
御剣凌駕:「ああ、本当だとも」
神津島ナギサ:「そっかあ。えへへへ……そっかぁ」
神津島ナギサ:ヴェロキラプトルが居そうなあたりを撫でると、ざらざらした心地よい感触が返ってきて頬が緩む。
御剣凌駕:「いつでも撫でてやってくれるといい。彼らは……この世界で一人ぼっちなのだ」
神津島ナギサ:「寂しいのかな、やっぱり」
神津島ナギサ:「それとも御剣がいるから寂しくないのかな」
御剣凌駕:「さあ、それは考えたこともなかった」
御剣凌駕:「だが、初めて会った時、こいつらは悲しんで泣いていたのだ」
神津島ナギサ:「……」
神津島ナギサ:ヴェロキラプトルを撫でる。
神津島ナギサ:「もう大丈夫だぞ。御剣もいるし、あたしもいるからな」
御剣凌駕:「だからやはり、そなたがいてくれて、喜んでいるのは確かだと思う」
御剣凌駕:「少しは気が楽になったか、神津島嬢?」
神津島ナギサ:「……あ」
神津島ナギサ:「うん……すごく楽になった」
御剣凌駕:「それは何よりだ」
神津島ナギサ:お礼を言いなれていないので、ぼそぼそと何かしら呟いて本家に向かう。
GM:敷地内は常に静寂に包まれている。
GM:今の時代ではそういうものを雇うことはないのか、ナギサも使用人の類は見たことがなかった。
GM:……そして玄関と門を結ぶ中ほどには、不気味なほどに鮮やかなクスノキが生えている。
折木真夜子:「——おかえりなさい」背を向けている。
折木真夜子:「ナギサ」
神津島ナギサ:「!」 びくっとする。
御剣凌駕:ナギサの少し後ろに立っていよう。
神津島ナギサ:「ただいま。お嬢——」
GM:夜の闇に溶けるように、黒髪がサラサラと揺れている。
GM:ナギサがこんなに遅い時間に帰宅したのは、はじめてのことだった。
神津島ナギサ:「……真夜子さん」
折木真夜子:「……無事だったのね。嬉しいわ」
折木真夜子:他の3人に声をかけることもなく、ナギサに近づき、
折木真夜子:額を撫でる。
神津島ナギサ:「え?」 怒られるか嫌味を言われるかだと思っていたので、ぽかんとする。
神津島ナギサ:「ん……」
折木真夜子:「あなた達が連れてきてくれたのね?」そこで初めて3人を見る。
折木真夜子:完璧な微笑みだ。その裏の感情を悟らせることがない。
神津島ナギサ:「ほんとに色々あってさ。何から説明すればいいか……」 3人と真夜子さんを交互に見る。
御剣凌駕:「ええ。どうやらご心配をおかけしたようで。その点に関しては詫びさせていただきましょう」
遠藤篤美:「こんばんは。折木真夜子さん」軽く頭を下げます。
弓近いおり:「はじめまして、折木さん。今回はナギサさんに助けて頂いたんです」
折木真夜子:「……」遠藤とは顔見知りのはずだが、特別に声をかけることもない。
遠藤篤美:「……どちらかというと、僕たちが神津島さんに連れてきてもらった形、かな」
遠藤篤美:こちらもあまり気にはしていない。
折木真夜子:「そう」誰の言葉に答えたというわけでもない。気のない返事だ。
折木真夜子:「今日はありがとう。少ないですけれど、お礼をさせていただきます」
折木真夜子:3人に、一通づつ薄い封筒を渡す。
御剣凌駕:「結構だ。オレはそれのためには動きません」
折木真夜子:「ナギサ。お話、聞かせてもらえるわよね?」手を引くことすらせず、瞳で後をついていくよう強要する。
折木真夜子:他の3人にはもはや意識を払っていない。
御剣凌駕:手を出さず、腕を組んで立ったままだ。
神津島ナギサ:「う。お、おう。そりゃもちろん」
神津島ナギサ:不安げにヴェロキラプトルを撫でてついていく。
神津島ナギサ:事件の説明とあれば、UGN関係者がいてもおかしくないだろう。三人にもめくばせする。
折木真夜子:折木真夜子は邸宅へと戻る。
遠藤篤美:「悪いけど、特にいらない……っと」断ろうとしたところ、さっさと行かれてしまう。
御剣凌駕:当然のようにナギサについていこう。
神津島ナギサ:もとい、いっしょに説明してくれる人がいたほうが心強いのだ。
遠藤篤美:「ねえ、折木さん。僕、別にこれいらないんだけど」小走りで追いかけていきます。
弓近いおり:封筒を手に取って透かす。(おかしな家だわ)
GM:----
GM:折木本家 邸内
GM:----
GM:4人は日本家屋の邸内に立っている。結果的に、ナギサが招き入れた形になっている。
GM:折木真夜子は少なくとも歓迎していない。存在すら無視されるかもしれない。
弓近いおり:封筒は玄関の端に置いておこう。素性も知らぬ金を貰うほど暢気な教えを受けてはいない
神津島ナギサ:真夜子さんは自分に対して説明を求めた。自分でも飲み込めていない状況を一から順番に説明していく。
遠藤篤美:封筒に『申し訳ないけどお返しします』と書いて、その辺に置いておきます。
神津島ナギサ:曖昧なところや言葉に詰まったら他の3人に補足してもらったりだが、真夜子さんがそれを聞いているかは分からない。
弓近いおり:ときどき補助を入れつつ、家の中や真夜子の様子を観察している。
神津島ナギサ:「そいつ……バデバ、いや、“バーデンバーデン”は折木の人間を狙ってるみたいだった」
遠藤篤美:ナギサの言葉に聞き入りながら、時折助け舟を入れたりしています。
神津島ナギサ:「しかも手当たりしだいなんだ。あたしの次は偶然居合わせた秋果を」
神津島ナギサ:「……真夜子さんも危ないかもしれない」
折木真夜子:「そう。大変だったのね」ナギサを抱きしめ、毛づくろいのように首筋を撫でる。
折木真夜子:「UGNの人たちには、私の方からもしっかり言っておくわ」
神津島ナギサ:「ひゃ」 びくん!と肩をふるわせる。
折木真夜子:「……ナギサ。あなたが怪我をしたら、本当に悲しいもの」
折木真夜子:「私のお友達だもの。そうでしょう?」
神津島ナギサ:「……あんな冗談を言われたから、てっきり真夜子さんには嫌われてると思ってた」
折木真夜子:「嫌われてる?どうして?ふふふふふふふ」
神津島ナギサ:「あ、ありがとう。心配させてごめん」
折木真夜子:「いつも、ナギサの事は大好きよ。わからないのね?」
弓近いおり:「ごめんなさい、ナギサさん」 真夜子さんの言葉を断ち切るようなタイミングで。
折木真夜子:「……」死人のような目で、弓近を見る。
神津島ナギサ:なんと返そうか口をパクパクさせていたところで、その言葉に助けられる。
弓近いおり:「実は、少し緊張してしまって。お手洗いって、どこか分かりますか?」
神津島ナギサ:「……あ、あー。えっと、出て真っすぐ行って左に三回くらい曲がったところ」
弓近いおり:死人の目に似ている、と、折木さんに視線を返して思う。
弓近いおり:こちらを認識している。異物として。
弓近いおり:「えっと・・・案内してもらえますか?」
折木真夜子:「ナギサ」耳元で囁く。
折木真夜子:「ここにいるわよね?」
神津島ナギサ:「あ、ああ。広いもんな。わかりにく……」
神津島ナギサ:「う」
折木真夜子:他の3人には聞かせないような小声で。
弓近いおり:「一人だと、どこに行ったら良いのか、迷ってしまうかも」
神津島ナギサ:「……えっと、ほら。真夜子さんを守る人が必要だから」
折木真夜子:天使のように微笑んで、膝の上に座らせたナギサの髪を撫でる。
神津島ナギサ:「ちょっと行けないかな……大丈夫。迷わねえって!」
弓近いおり:「分かったわ、頑張って行ってみます」
遠藤篤美:「……気をつけてね」小声で。
御剣凌駕:学生服の腰に挿したフルートに体を預けるようにして悠然と立っている。
弓近いおり:部屋を出る。遠藤さんと御剣さんに簡単にアイコンタクト。
御剣凌駕:「こちらは大丈夫だ。行ってくるといい、弓近女史」
弓近いおり:「よろしくお願いします、二人とも」
御剣凌駕:無言で頷く。
GM:では、3人は客間に残ることになる。通報を受けたUGNもじきに駆けつけるだろう。
GM:そして、弓近いおりは一人で折木本家内を探る。
GM:----
弓近いおり:(考えが読めない相手には二択を取らせればいいって、彼は言っていたわ)
弓近いおり:(「私を一人で邸内を歩かせること」と「ナギサちゃんを連れていくこと」)
弓近いおり:(あの子は、私を一人で歩かせることを許した)
弓近いおり:家の中に、他に人はいますか?
弓近いおり:普通に歩いているだけでは、見つからない?
GM:他に人はいません。さすがに資産家なだけあって、長い廊下も旅館めいて光が灯り、見通しは良い。
GM:けれどいくつかある部屋のほとんどに人の気配はありません。
GM:もしかすると、この広い邸宅内に折木真夜子一人しか住んでいないのではないかと錯覚を起こすほどの静寂。
弓近いおり:(ナギサちゃんに、普段はどうやって暮らしてるのか、聞いておけばよかった)
弓近いおり:(誰もいないみたい。……『怪物』はどこ?)
折木秋果:「ポップ・レクイエムさん」背後から、囁くような声。
弓近いおり:「!」 瞬時に袖からナイフが出現。低い姿勢で旋転し、距離を取って振り返る。すべて無音。
折木秋果:「……!」こちらも反射的に、両手を小さく挙げている。
折木秋果:「声」
折木秋果:「こ、声でわかってください。僕です。……その、ごめんなさい」
弓近いおり:「秋果さん。あ、ごめんなさい」 ナイフを仕舞う。
弓近いおり:「びっくり。人がいたわ」
折木秋果:「さっきは逃げてしまって……やっぱり、僕に偉そうな態度なんて、無理だ。ダメだ」
弓近いおり:「別に良いわ。私も、必要がなければ余計なことはしないようにしたし」
折木秋果:「それに僕のせいで、ナギサにあなたのことがバレた」
折木秋果:「暗殺なんて……これじゃ、おしまいだ」片手で顔を覆う。
弓近いおり:「そんなことないわ。ナギサさんとは仲良くなったし……真夜子さんとも。あの人、あれが普段なの?」
弓近いおり:「……どういうこと?」
折木秋果:「……正体が割れてても、殺したり探ったりできるんですか?」
折木秋果:「それにあの感覚……ワーディングだ。僕が狙われてるってことは」
折木秋果:「最初から、計画がバレてるってことじゃ……」
弓近いおり:「……もしかしてと思ったけれど」
弓近いおり:「暗殺対象って、あの二人のどちらかだったりするの?」
折木秋果:「わからないって言ったじゃないですか!どうして家がおかしいのか、僕だって!」叫ぶ。
折木秋果:「……っ、違う……本当は……僕だって薄々、姉様を……でも、そんなこと……」
弓近いおり:「ならいいわ。お友達になった人を殺すのは、出来るけどやりたくないし」
弓近いおり:「……姉様?」
折木秋果:「姉様がそんなことするわけない……」小さく呟く。
弓近いおり:「真夜子さん? 他の人のことなんて、どうでもいいみたいだったわね」
折木秋果:「……そういう人です。反抗的な態度を取ったんでしょう、あなたなら」
弓近いおり:「人のことをなんだと思っているのよ。ぷんぷん」と言いつつ「先に挑発してきたのはあっちだわ」
折木秋果:「そういう人間は『いない』んです」
折木秋果:「折木に対して、何かを命じたり、馴れ馴れしく近づくような人間は」
弓近いおり:「『いない』」繰り返す。「そうね。そういう対応だったわ」
折木秋果:「……僕だって。僕だってそういう態度を取らないっていえば嘘になりますよ」
折木秋果:「でも姉様は僕なんかよりもずっと出来がいい。優れた人間なんです」
折木秋果:「折木の家に……的の『真ん中』があるとして、僕は『端』です」
弓近いおり:「なら、普段通りってわけね」
折木秋果:「失礼な態度は、やめたほうがいいですよ」
折木秋果:「情報屋でも……商売とか、やるつもりなんでしょう。僕らみたいなのが依頼人だったらどうするんですか」
弓近いおり:「撃ち抜く方に関係はないわ」
折木秋果:「殺し屋なら、そうですね」引きつった笑い。
折木秋果:「……逃げずにやるつもりですか」
弓近いおり:「不思議だから逃げるのは、殺し屋じゃないわ。まして情報屋なら尚更」
弓近いおり:「調べた結果、手に負えないと、危険だと分かったら、逃げるのも選択肢だけれど」
弓近いおり:「それで。端っこの秋果さんは、この家の現状のどこに『異常』を感じてるの?」
弓近いおり:(正直なところ、今でも十分異常に見えるけれど)
折木秋果:「……最初の依頼で言いましたよね」
折木秋果:怯えたように周囲を見回す。監視の目がないかどうか確かめている。
折木秋果:「『早贄事件』は連続殺人事件だって」
弓近いおり:誰もいないのに・・・
弓近いおり:「……被害者がいるの?」 出来るなら、周りに何らかの盗聴などがないか知りたい。
折木秋果:「信じてもらえないかもしれないですけど……父様が消えてから少し経って」
折木秋果:「今は使っていない……折木の別宅に、出入りがあったことに気付いて」自分の手を見る。震えている。
折木秋果:「…………どうして見ようと……思ったのか……物置の中で……」
弓近いおり:何も感じない。折木さんの反応から反響するように、彼が警戒する何かを感じようとしている。
折木秋果:「……」
弓近いおり:「落ち付いて」
折木秋果:「…………逃げた後、確認しようと戻った時には」
折木秋果:「もう早贄はありませんでした。だから、証拠もまったくない……」
折木秋果:「けれど、僕の家の近くにそいつがいて、たぶん、まだ殺している」
折木秋果:「『早贄事件』の犯人は捕まっていないですから」
弓近いおり:「『早贄事件』……」
弓近いおり:「確かにそれなら、犯人か誰かの仕業ってことになるわね」
折木秋果:「ふふふ!あ、呆れたでしょう……!」
折木秋果:「信じてもらえる確証もないし、対象も漠然としているし、そもそも僕はエレイソンの依頼人じゃない!」
折木秋果:「全部が全部フニャフニャしていて、偽物だ。でも……」
折木秋果:柱によりかかるように、額を預ける。
折木秋果:「…………こんな……僕だけが、おかしな事を知っていて」
折木秋果:「頼れる人間なんて、他に思いつかなかったんだ……」
弓近いおり:「…………」
折木秋果:「……………。依頼は……取り下げます。もう、危険な事をする必要はないです」
弓近いおり:「ジ・エレイソンは依頼人を選ぶ殺し屋だったわ」
弓近いおり:「もちろん、彼にはそれだけの力があったし、逆に・・・・・・依頼を選ぶからこそ、そこまで力を持てたのだ、っとも言っていたわ」
弓近いおり:「彼はタフで、ハードボイルドで、リアリストで、あとなんかもうとにかくすごい完璧だった」
弓近いおり:※弟子の欲目が入っています
弓近いおり:「嘘をつかないこと」
弓近いおり:「それが、彼が依頼人に求める最低限の条件」
折木秋果:「……失格ですね」
弓近いおり:「そうね。依頼を取り下げるっていうなら、私はこの仕事から退かざるをえないわ」
折木秋果:「僕は嘘をついて、あなたに協力させようとした」
弓近いおり:「そうだわ」
弓近いおり:「その依頼は今、この時をもって、破棄する。——それで、どうするの?」
弓近いおり:「あなたは焦ってて、怖がっていて、肝心なことは何も分からなくて、そのくせ変なところは知っていて、しかも命を狙われているっぽいわ」
折木秋果:「…………」
弓近いおり:「ところでこれは雑談なのだけれど、目の前に、世界最高の殺し屋の唯一の弟子にして、これからバンバン名声を高めていく(予定の)素敵な情報屋がいるわ? それも、今ちょうど仕事がなくなってフリーになったみたい」
折木秋果:「僕は……」
折木秋果:「僕は正当な手段で解決したい……」
折木秋果:「騙したままなら、さっきみたいに、ポップ・レクイエムさんが代わりに傷ついた時——」
折木秋果:「罪悪感とプライドに押しつぶされそうになるんだ」
弓近いおり:「そこは別に、気にするところではないのだけれど」
折木秋果:「……自分がそういう人間だって、はじめて分かった。だから、やっぱり駄目だ。依頼はできない」
弓近いおり:「…………そう」
折木秋果:「依頼は破棄……だ」
折木秋果:「無理を言って悪かったよ。……ごめんなさい」
折木秋果:「……じゃあね、ポップ・レクイエム」
弓近いおり:大きな溜め息をつく。「…………そ」
GM:折木秋果は、そのまま廊下の奥へと歩いていく。
弓近いおり:「殺し屋に依頼をするには、少し、いいひとすぎたわ」
弓近いおり:特に追いません。殺し屋は、依頼を受けなければ動かない。
GM:では、弓近さんのパートはここで終了。視点を3人に戻します。
弓近いおり:はいな! 長々と失礼
どどんとふ:「御剣凌駕」がログアウトしました。
どどんとふ:「GM」がログアウトしました。
どどんとふ:「GM」がログインしました。
どどんとふ:「神津島ナギサ」がログインしました。
どどんとふ:「御剣凌駕」がログインしました。
どどんとふ:「遠藤篤美」がログインしました。
どどんとふ:「弓近いおり」がログインしました。
GM:----
GM:弓近の単独行動中。3人は居間でUGN到着を待つ。
GM:他には折木真夜子のみだ。茶を差しいれる使用人すらいない。
神津島ナギサ:正座してそわそわしている。こんな時に小粋なトークで場を和ませるテクなど持ちあわせていない!
御剣凌駕:学生服の腰に挿したフルートに体を預けるようにして黙って立ったままだ。
折木真夜子:穏やかに目を閉じ、背中から抱きかかえるようにナギサの髪を撫でている。
遠藤篤美:じっと座ったまま、周囲を観察しています。
神津島ナギサ:御剣と遠藤がよく見ると、ナギサの手がかすかに震えているのが分かるかもしれない。
神津島ナギサ:狭い島で育った元・巫女。色々な事があった。もちろん、他者に体を触れられる事にはあまり慣れていない。
神津島ナギサ:「う、う~……」
御剣凌駕:そんなナギサの様子を見て、一歩前に進み出よう。
御剣凌駕:「——差し出がましい口を利くようだが」
御剣凌駕:「どうやら神津島嬢は困っている様子だ。そこまでにしておくとよかろう」
折木真夜子:「……」
遠藤篤美:おや、と目を見開いて凌駕さんを見上げます。
折木真夜子:沈黙したままだ。無視をしている。
御剣凌駕:「沈黙は肯定と受け取ってよろしいのかな」
御剣凌駕:もう一歩前に出る。
折木真夜子:「困らないわよね?ナギサ?」後ろから囁く。
神津島ナギサ:助けを求める視線を御剣と遠藤に送る。自分からは強く言えないのだ。
神津島ナギサ:「あ、う……えっと……」
遠藤篤美:「そうか、困ってたんだ。どういう感情なのかなと思ってた」頭を掻きながら。
御剣凌駕:「困っている、というのも随分穏当な表現をしたつもりではあるがな」遠藤女史に言う。
遠藤篤美:「ずいぶん複雑な感情、という感じではあるよね」頷き返します。
御剣凌駕:「——神津島嬢」ナギサのそばに手を差し出す。
遠藤篤美:あっ、ナギサさんの影に《シャドウダイバー》使用します。感情を読み取りたい。
神津島ナギサ:そうですね。表層には真夜子さんに対する恐れや嫌気があって、嫌っているように見えます。
神津島ナギサ:でも底の方には親愛の情。仲良くしたいという気持ちが眠っている。
遠藤篤美:侵蝕率2上昇します。
遠藤篤美:そっと移動して影が重なるような位置に来て、目を細めます。
遠藤篤美:「神津島さん、僕が口出しするようなことかはわからないけど。君の気持ち、とても興味深い」
遠藤篤美:「いつか、自分で気付けて、自分で言えるといいね」
神津島ナギサ:「え?え?」
折木真夜子:「……」
御剣凌駕:ナギサに手を差し伸べたまま篤美の言葉を聞く。
神津島ナギサ:遠藤の言っている事も真夜子さんの言っている事もわからず、心細げに御剣の手を握る。
折木真夜子:「……。その人の方が好きなのね?ナギサ」
御剣凌駕:ナギサの手を取って優しく真夜子の体から引き離そう。
神津島ナギサ:「あっ」
神津島ナギサ:複雑な表情を真夜子さんに見せながら、それでも御剣の手にひかれるままに離れる。
御剣凌駕:「折木女史。オレは神津島嬢の友人です」
折木真夜子:「……っ」僅かに手を伸ばすが
折木真夜子:追うことはない。表情を崩さず、座り込んだままだ。
御剣凌駕:手を離し、一度頷いて見せてからナギサを一人で立たせよう。
神津島ナギサ:「……」
遠藤篤美:「真夜子さん。君は死体にずいぶんご執心だったけど、彼女は生きている人間だよ」
遠藤篤美:「だから君も彼女が好きなんじゃないの? 僕が言いたいのは、それだけ」
御剣凌駕:「そなたも、彼女の友人ならば、もう少しだけでも彼女の気持ちを考えてやるのがよいのではないかな」
折木真夜子:「……そうなのでしょうね」
折木真夜子:「そうやって、私の大事なお友達を奪っていくといいわ?」
折木真夜子:「ナギサがほしいのなら——ご自由に、どうぞ」
神津島ナギサ:「ま、待って」
神津島ナギサ:「あたし、そうじゃなくてさ、その……真夜子さんとはちゃんと……」
???:「——何?」
???:「敵の襲撃って聞いたけど。随分のんびりしてるねえ」
GM:少女の声。部屋の隅……3人の後方の暗がりからだ。
神津島ナギサ:「!?」
小島聖:「遅くなってごめんね」遠藤とナギサは知る顔だ。
御剣凌駕:「新しい客人かな」
小島聖:パーカーにヘッドホンを身に付け、気怠げに佇んでいる。“インターローパー”の小島聖。
小島聖:「あたしは“インターローパー”。君は?」御剣に視線を向ける。
御剣凌駕:「御剣凌駕。竜の道を行く者だ」
遠藤篤美:「やあ、どうも」軽く会釈をして挨拶します。
神津島ナギサ:「いろいろあって協力してもらってるんだ。その、ヴェロキラプトルもいる」
小島聖:「ヴェロキラプトル」ガムを口に放り込む。
御剣凌駕:「ヴェロキラプトルの話は……しなくてもいいと思うが……」
小島聖:「ふーん」
神津島ナギサ:「う……ご、ごめん」
御剣凌駕:「あ、いや。謝ることではない」
白川真尋:「……オーヴァードには色々な能力形態があるから」
白川真尋:「気にしなくていいわ。ナギサちゃん。彼もそうなのよね?」
神津島ナギサ:「白川!」 ぱあっと笑顔になる。
白川真尋:「遅くなりましたね、折木真夜子さん。“ヒスタッチ”到着しました」
折木真夜子:「……お構いなく」
折木真夜子:「ナギサのことは、守ってあげられなかったのね?」
神津島ナギサ:「え?」
神津島ナギサ:真夜子さんとエージェント達を交互に見る。
折木真夜子:「——なぜ、UGNのあなた達が、ナギサを護衛していないの?」
白川真尋:「……」眉をひそめる。
白川真尋:「……今後は、このような事のないようにします」
神津島ナギサ:「だ、大丈夫だよあたしは。一人でもなんとかなったし、ぐうぜん弓近達とも協力できたし」
御剣凌駕:「……こちらはこちらで、なかなか複雑な関係のようだ」白川と真夜子を見て肩をすくめる。
小島聖:「弓近って、今いない奴のことだよね」重い場の空気に無頓着だ。
小島聖:「誰?」御剣にひそひそと尋ねる。
御剣凌駕:「弓近いおり女史。情報屋をしているそうだ。目下のところ我々と協力関係にある」聖に答える。
御剣凌駕:「彼女も、そろそろ戻ってくる頃合いなのではないかな」
小島聖:「傭兵かあ。じゃあそいつが敵に回っててもおかしくなかったなー」
神津島ナギサ:「む、むむぅ……」
白川真尋:「支部長には私達からも詳しく報告しておいたはずだから」ナギサの頭を優しく撫でる。
御剣凌駕:「いや、それが彼女も存外邪悪な性質というわけではなさそうだ。職業柄、依頼が最優先ではあるのだろうが」
白川真尋:「支部長には私達からも詳しく報告しておいたから」ナギサの頭を優しく撫でる。
白川真尋:「ナギサちゃん、篤美ちゃん」
神津島ナギサ:心地よさそうに撫でられます。白川は信頼している。
神津島ナギサ:「ん」
弓近いおり:「あら。人が増えてますね」 ひょこっと襖の影から顔を出す。
白川真尋:「あなた達はこの敵には、手を出さないほうがいいわ」
小島聖:「おっ」そちらを見る。
遠藤篤美:「手を出さない方がいい? なんでかな」
神津島ナギサ:「……なんで?」
神津島ナギサ:「例の事件の犯人かもしれない。それに、折木を狙ってるって事は真夜子さんが危ないかもしれないんだろ」
白川真尋:「折木さんにも注意を受けたでしょう?経験の乏しいあなた達では、特に危険よ」
神津島ナギサ:「むう……」
御剣凌駕:「噂をすれば。彼女が、くだんの弓近女史だ」聖に言う。
白川真尋:「大丈夫。この件は正規エージェントが当たるわ」
弓近いおり:「はじめまして。……ああ、UGNのひとですね?」
白川真尋:「うちの支部、人材は足りてるから」
白川真尋:「……こんばんは。湯津町支部の“ヒスタッチ”です」
小島聖:「“インターローパー”」
御剣凌駕:「御剣凌駕。竜の道を行く者だ。……いや、オレが挨拶する必要はないか」
弓近いおり:「情報屋をはじめさせていただきました。《ポップレクイエム》弓近いおりです」
神津島ナギサ:「挨拶は何度してもいいんじゃないか。その竜の道ってかっこいいし……」
小島聖:「情報屋?ふふ!」
小島聖:「まさか、タダでこんなとこにいるわけじゃないよね?誰に雇われてるわけ?」
御剣凌駕:「ム、そうか……」ナギサに言われて少し戸惑う。
弓近いおり:「それは仕事上の機密です……と、言いたいところなのですが」
弓近いおり:「御三方にはごめんなさいなのですが、つい今しがた、依頼人から依頼取り下げの連絡が入ってしまって」
遠藤篤美:「おや」
御剣凌駕:「ふむ、それは」考え込むようにする。
弓近いおり:「そうなんです。いくら私が新米とはいえ、勝手な依頼人もいると思いませんか?」
神津島ナギサ:「初仕事で、気合入れてたんだよな。弓近」
弓近いおり:ぷりぷり怒っている。
小島聖:「ふーん」
神津島ナギサ:「かわいそう……」
弓近いおり:「もっと同情してください。えっと、およよよー」泣き崩れる真似。
小島聖:「や、いいよ。この中の誰かの雇われじゃないってことがわかればさ」
御剣凌駕:「では、弓近女史の仕事はここで終わりということになるのかな?」
小島聖:「こっから機密に触れる話もするから、同席はどうかなーって。思っただけ」
弓近いおり:「はい。今回は、最低限の協力と証言だけさせて帰ろうかなと」
遠藤篤美:「しかしそうなると、全員手を引くことになっちゃうね。せっかくファミレス行ったのに」
神津島ナギサ:「!」
白川真尋:「ちょっと小島さん、言い方……!」
御剣凌駕:「いや、オレは調査を続けよう」
神津島ナギサ:「あ、あたしも!御剣のこと、手伝うよ。“ジュリエット”」
折木真夜子:「!!」
神津島ナギサ:「だろ?せっかく……ドリンクバーも行ったんだし。手伝わせてくれよ」
白川真尋:「!」
小島聖:「……」
神津島ナギサ:「……?」
御剣凌駕:「気持ちは嬉しいが怖いお姉さんがたがなんと言うか」
神津島ナギサ:「あ、あれ……?」 周囲を見る。
御剣凌駕:そちらを見る。
小島聖:「……いや」
小島聖:「いいんじゃない?……敵とドンパチやるわけじゃなきゃ」
小島聖:「自由にしてやるのがナギサちゃんのため、だろ?“ヒスタッチ”」
御剣凌駕:「ドンパチは……まあ、極力控えよう」
白川真尋:「……」複雑な表情をしている。
神津島ナギサ:てっきりドリンクバーに行った事を叱責されると思ったので、御剣の横で心細げにする。
弓近いおり:「(何か、空気が変わったかしら?)」
遠藤篤美:「そっか、ジュリエットの件があったっけ。せっかくだしそっちは手伝うよ」
御剣凌駕:「ああ、そうだな。申し訳ないが、遠藤女史には例の住所までの案内だけでもお願いしたい」
GM:暗く得体の知れない先ほどまでの緊張とは別種の、鋭い緊張が場を満たしている。
GM:白川真尋が口を開く。
白川真尋:「……分かったわ。まずは、御剣さんと弓近さんを見送りに出ましょう」
白川真尋:後ろの真夜子を見る。「……私達で」
折木真夜子:目を閉じたまま、正座を続けている。膝の上にナギサはいない。
御剣凌駕:「部外者はここで退場というわけか。仕方あるまいな」
神津島ナギサ:真夜子さんに申し訳なさそうな視線を送る。
神津島ナギサ:「明日はあたしも手伝うからな、御剣!絶対だから!」
御剣凌駕:「ああ、期待している。また明日だ」
弓近いおり:「何かありましたら、こちらに連絡を。弓近庵をご贔屓に」名刺を、三人とUGNに渡していく。
御剣凌駕:「これは助かる。日本には情報屋のツテがなくてな」
弓近いおり:ナギサさんに名刺を渡す時に、こっそりと耳打ちしたい。
神津島ナギサ:「?」
弓近いおり:「もし、秋果さんに何かあったら、連絡貰えると嬉しいわ」
神津島ナギサ:こくんと頷く。
神津島ナギサ:「うん。まかせろ」
弓近いおり:「良い子。また会うときがあったら遊びましょ」
御剣凌駕:「では、行こうか。弓近女史」
御剣凌駕:立ち去る間際、ナギサに言おう。
神津島ナギサ:「……またファミレス行こうなー」
弓近いおり:「ええ。それでは皆さん、また縁があったら」
御剣凌駕:「神津島嬢。例え見えなくても、ずっとそばにいる。だから何も心配することはない」
神津島ナギサ:「ずっとそばに?」
御剣凌駕:「ああ。離れ離れでも、そなたが一緒にいたいと思うならずっとだ」
神津島ナギサ:「……うん、一緒にいたい。恐竜もいっぱい撫でたい」
神津島ナギサ:「御剣の話をもっと聞いてみたいんだ」
御剣凌駕:「オレも話したいことなら山ほどある。なんせ世界中回ったからな」
神津島ナギサ:「ほんとか!じゃあ明日、またいっぱい聞かせてくれよ!」
御剣凌駕:「ああ、明日だろうと明後日だろうと。いくらでも聞かせてやる」
神津島ナギサ:「ふふー。そっか。ありがとう、御剣」
御剣凌駕:「まだ何も、礼を言われるようなことはしていないさ」
御剣凌駕:それだけ言って立ち去ろう。
GM:----
GM:では、ナギサと遠藤のみが簡潔なブリーフィングのために邸内に戻る……
GM:……その途上。
白川真尋:「……ナギサちゃん。篤美ちゃん」
白川真尋:「落ち着いて聞いてほしいの」
神津島ナギサ:「ん。なんだ?白川」
遠藤篤美:「……何かな」
GM:折木家の庭は広く、戻るまでには怪しまれない程度の時間はある。
白川真尋:「あなた達に……“敵”に接触してほしくないのは、身の安全だけが理由じゃないわ」
神津島ナギサ:「……?」
白川真尋:「折木家は、私達の支部の設立にも関わった、最大のスポンサーだという話は知ってるわね」
遠藤篤美:「そうらしいね」
神津島ナギサ:「ああ。それくらいは」
白川真尋:「——だから、仮に折木家が、UGNの目に隠れて何らかの……動きを見せたとしても」
白川真尋:「私達正規エージェントが公然と捜査することは、困難なの」
神津島ナギサ:「……え、え」
遠藤篤美:「そういう様子があるの?」片眉を上げます。
神津島ナギサ:「折木の連中が何か悪さをしてる……って事か……!?」
白川真尋:「ナギサちゃん。本当に、ごめんね……あなたの命だけは、いつも、一番に考えているから」
白川真尋:両手で握るように、ナギサの手を取る。
神津島ナギサ:「……あたしも」
神津島ナギサ:「あたしも皆の役に立ちたいんだけどな……」
白川真尋:「……本当なら、もっと普通の家に預けられたら良かったのだけどね……」目の端を拭う。
白川真尋:「折木の家に、怪しい動きがあったとしたら」
白川真尋:「……ナギサちゃん、篤美ちゃん。それを見つけ出してほしいの」
神津島ナギサ:きゅっ、と白川の手を握る。
神津島ナギサ:「まかせろ!あたしだってオーヴァードで、UGNイリーガルなんだからな」
遠藤篤美:「……なるほどね。どうもすっきりしないなあと思ってたけど、そういうことか」
遠藤篤美:「構わないよ。もう足を突っ込んじゃったことだし。神津島さんとはファミレスも行ったし」
白川真尋:「ありがとう。篤美ちゃんのためにも、説明するわ」
神津島ナギサ:「そう、そうなんだ。ファミレスに行ってドリンクバーも!」
白川真尋:「今、折木の家にいるのは4人」四本の指を立てる。
神津島ナギサ:「友達なんだ!へへへ……」 もじもじしながら説明を聞く。
遠藤篤美:「……楽しかったよね」にこりと笑います。
神津島ナギサ:「……? 四人……?」
白川真尋:「当主の暦。次女の眞魚。……長女の娘の真夜子と、その弟の秋果」
白川真尋:「……敦弘さんを抜かした数だから」困ったようにナギサに微笑む。
白川真尋:「真夜子と秋果の父親は、失踪しているわ」
神津島ナギサ:「そっか……なるほど」
遠藤篤美:「なるほど、こんな広い家に四人きりか」
白川真尋:「どういうわけかね。真夜子さんの母親も、とっくにいないわ」
神津島ナギサ:(……寂しいのかな)
神津島ナギサ:感情の読みにくい、お嬢さんの顔を思い出す。
遠藤篤美:「なるほど、真夜子さんは両親とも……ふうん」
遠藤篤美:死に別れた、自分の本体のことを少し思い出したりなどします。
遠藤篤美:「残されるってのは、なかなか辛いものだよね」
神津島ナギサ:「遠藤も、あるの?残されたこと」
遠藤篤美:「ん、まあね。一番近しい人が急にいなくなっちゃった」
遠藤篤美:「あの時、やっと僕は、寂しいってこういう気持ちかってわかったんだ」
神津島ナギサ:「……」 島にいる姉の事を思い出して肩を落とす。
神津島ナギサ:同意するようにきゅっと遠藤さんの制服の裾をつかむ。
白川真尋:「……残された者は、寂しいわね」
白川真尋:「誰でも、きっと」
遠藤篤美:とんとん、とナギサさんの肩を叩いてやります。
神津島ナギサ:「お嬢さんや、坊ちゃんも……かな」
遠藤篤美:「おそらくは、ね。でも……そうだなあ。深入りしすぎちゃいけないよ、神津島さん」
遠藤篤美:「彼らの寂しさは彼らのもので、自分と重ね過ぎると、毒になるからね」
神津島ナギサ:「う、うん」
神津島ナギサ:「わかった。気をつける」
GM:——そして彼女らは、折木邸へと戻る。
GM:人の絶えた、空洞の家へ。
GM:----
GM:調達判定およびロイス取得が可能です。
弓近いおり:秋果さんへのマイナス感情を 憤懣に。
GM:なっ殺し屋を怒らせるとは!
神津島ナギサ:殺される!
弓近いおり:嫌ですね~情報屋ですよ~
GM:欺瞞・・・
御剣凌駕:ロイスはまだ保留かな。
遠藤篤美:調達、ロイスともになしで
弓近いおり:渡した名刺にも ×殺し屋 ってきちんと書いてあるじゃないですか~
御剣凌駕:購入はすごい服を狙いましょう
神津島ナギサ:物騒すぎるw
弓近いおり:シューターズジャケット買っとこう
弓近いおり:アクティベート使用
御剣凌駕:6dx+1>=10
DoubleCross : (6R10+1[10]>=10) → 9[1,5,7,9,9,9]+1 → 10 → 成功
神津島ナギサ:買えてる
御剣凌駕:お、買えた。
弓近いおり:1dx+13
DoubleCross : (1R10+13[10]) → 2[2]+13 → 15
御剣凌駕:何その固定値!?
神津島ナギサ:がんばっている遠藤さんのために、折木の家でアルティメイド服を探そうと思います。
GM:《アクティベイト》のちからだ
弓近いおり:あ、違う、12だ固定値
GM:ええ~?
神津島ナギサ:3dx=>20
DoubleCross : (3R10[10]>=20) → 10[1,4,10]+9[9] → 19 → 失敗
弓近いおり:どっちにしろファンブル以外は成功だ
GM:日本家屋にメイド服なんてあるかなあ~
神津島ナギサ:財産1使って購入します。
神津島ナギサ:あったよ!メイド服が!
遠藤篤美:ありがとう!神津島さん!
GM:はいありました!ナギサちゃんか真夜子さんが着る用のやつ!
神津島ナギサ:遠藤さんに譲渡!
御剣凌駕:サラマンダーらしく炎で作り出そう
遠藤篤美:うれしいなあ(いそいそと着替える)
神津島ナギサ:あとで真夜子さんに殺されないといいな・・・
弓近いおり:あ、うーん、ウェポンケースに入れとこう。行動値下がるし。
神津島ナギサ:ロイスは保留で、以上です。
弓近いおり:アクディベートでHP9消費、侵蝕4上昇
弓近いおり:何もしてないのに瀕死だ
神津島ナギサ:あ、遠藤さんのP感情を変更しておこう。
神津島ナギサ:-ご近所さん/遠藤篤美/○好奇心/不安/ロイス → -ご近所さん/遠藤篤美/○友情/不安/ロイス
弓近いおり:あ~~~HPが足りないな~~~~~~
神津島ナギサ:血が…足りない…
弓近いおり:おやーーーー? こんなところにーーーーー丁度いいエフェクトがあるな~~~~~
弓近いおり:《不死者の恩寵》を使用します。
神津島ナギサ:茶番www
GM:また侵蝕上げよる!
GM:これから情報収集しなければならないんですぞ!
弓近いおり:今回ダイスやたら良いんだよね
御剣凌駕:そうやって調子に乗っていると……?
弓近いおり:これから情報収集しなきゃいけないからね
神津島ナギサ:-情報屋/弓近いおり/○連帯感/疎外感/ロイス
弓近いおり:3d10+3
DoubleCross : (3D10+3) → 13[8,4,1]+3 → 16
弓近いおり:16点治った
GM:アスハルさんにしてはいい出目じゃあないか
神津島ナギサ:弓近さんにも取っておこう。これで7枠!
弓近いおり:ダメージダイスは悪くないんだ俺は
弓近いおり:達成値が死ぬ
GM:7枠埋まるのがはやいぜ
弓近いおり:とにかく以上で!
神津島ナギサ:こ、今回は大丈夫ですって
GM:では次のシーンに入ってよろしいですかな?
御剣凌駕:どうぞ!
神津島ナギサ:へい!
GM:行動したい方がシーンプレイヤーとなってよいでしょう。
遠藤篤美:はーい
GM:例えば、知りたい情報のある人!
GM:項目を言ってもらえば探せるように難易度設定します。クワージフィッション方式です。
神津島ナギサ:そうですね。ジュリエットの事は当然お手伝いしたいのですが
神津島ナギサ:次に調べたい事といえば、さっき説明してもらった「折木の家の怪しい動きがあるかどうか」かな。
御剣凌駕:夜の邸内でナギサちゃんがこっそり調べるところとか見たいですね
御剣凌駕:でも、それだと他の人が登場しにくいか
遠藤篤美:お手伝いの他には、音沙汰の無い「透明の男について」とかも調べたい!
GM:ナギサちゃんが情報収集に成功した時の演出とかにすればいけるはずです、夜の探索!
神津島ナギサ:あ、なるほど。こういう経緯があってこう言う情報を得たんだよって説明すれば・・・
御剣凌駕:夜の屋敷で探っているところを真夜子さんに見つかりそうになるとことか超見たいです
弓近いおり:真なる夜の子
神津島ナギサ:まずはジュリエットをお手伝いしたいなー
弓近いおり:依頼してくれれば誰かに同行するけど、
御剣凌駕:オレはジュリエットの所在地まで遠藤女史に案内してもらうくらいですかね
弓近いおり:そうじゃなければ早贄事件についてかな。秋果くんの言葉が気になっている
GM:まずは登場したい方の侵蝕率を上げてもらいましょうか。
神津島ナギサ:神津島ナギサの侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:66->72)
神津島ナギサ:てい!
GM:ジュリエットについて調べるなら、場所のシチュエーションは自動的に決まります。
御剣凌駕:一応出ておきますか
御剣凌駕:53+1d10
DoubleCross : (53+1D10) → 53+9[9] → 62
遠藤篤美:しかし侵蝕率がやばいのでどうしよう
弓近いおり:皆さんが終わった後に。様子見~
遠藤篤美:方針決まってから出るか決めてもいいでしょうか!
GM:そうですね。ではそうしてもらいましょう。
GM:御剣さんとナギサちゃんが一緒に出てきてくれるのは、先の会話もあるので流れとしては非常に良い
GM:----
GM:長戸家前
GM:----
遠藤篤美:やはり登場します。
GM:封筒の宛名が間違っていないのならば、“ジュリエット”の居場所はここだ。
遠藤篤美:76+1d10
DoubleCross : (76+1D10) → 76+10[10] → 86
神津島ナギサ:あわわ
遠藤篤美:ぎゃー
GM:遠藤篤美の友人、長戸ひかり。古い小さな家だった。
御剣凌駕:「封筒の宛所はここでいいのだな、遠藤女史?」
遠藤篤美:「うん、ここのはず」頷きます。
神津島ナギサ:「……ジュリエットって、外国の名前だろ」
神津島ナギサ:「そういう人が住んでる感じの家じゃ、ないよな」
GM:そうですね。洋風な雰囲気というわけではない。
遠藤篤美:「秘密の筆名なのかもね」
御剣凌駕:「英語圏の名前だな。まあ、おそらくはアダナか何かだろう」
遠藤篤美:では、インターホンがあればそれを押しましょうか。
長戸ひかり:「はーい」
長戸ひかり:トタトタと足音が響き、長戸ひかりが顔を出す。
長戸ひかり:「あれ!?篤美ちゃん!」
遠藤篤美:「こんにちは、長戸さん」
御剣凌駕:「これは……思っていたよりも随分と歳若い」
長戸ひかり:「うちに来るなんて、初めてだね。どうしたの」
遠藤篤美:「今日はちょっと尋ねごとがあって来たんだ。お客さんもいるんだけど、いいかな」二人を指します。
GM:ごく普通の、若い女子高生に見える……が、
神津島ナギサ:ぎこちなくお辞儀する。
GM:緑色を帯びた瞳だけが、わずかに日本人離れしていると気づくことができるでしょう。
長戸ひかり:「うーん、お客さん?彼氏?」御剣をじろじろと見る。
長戸ひかり:「あ、ひかりです」ペコリ
御剣凌駕:「残念ながら、遠藤女史とはつい先日会ったばかりの友人です」
長戸ひかり:「妹?」ナギサをも見る。
御剣凌駕:「御剣——と、申します」
遠藤篤美:「はは、まさか。ちょっとした知り合いだよ。尋ね人がこの辺りにいるかもってさ」
長戸ひかり:「……御剣」首を傾げる。
神津島ナギサ:「ち、違う。あたしは、その……遠藤のトモダチ」
御剣凌駕:「御剣幻耶の孫……と言ってお分かりになりますでしょうか」
遠藤篤美:「そうそう、お友達」
長戸ひかり:「……。『ゲンヤ』。そうだ、聞いたことある」
御剣凌駕:「本当ですか」
長戸ひかり:「“素敵な幻耶様”」思い出したように、両手を合わせる。
長戸ひかり:「そうでしょう!?」
御剣凌駕:「その言葉……」
御剣凌駕:「では、やはりあなたがジュリエット嬢……?」
長戸ひかり:「ジュリエット、っていうのは?」
神津島ナギサ:「へ?」
神津島ナギサ:「だから、それがあんたじゃ……?」
御剣凌駕:「ご存じない……?」
御剣凌駕:「その“幻耶様”が書簡を交わしていた相手です」
長戸ひかり:「………………そう」
長戸ひかり:じっと御剣を見つめる。
長戸ひかり:「それ」
長戸ひかり:「たぶん、私のおばあちゃんだ」
御剣凌駕:学生服の腰に挿したフルートに手をやったまま、見つめ返す
御剣凌駕:「祖母上殿……!?」
御剣凌駕:「そうか。それならば確かに辻褄が合う」
長戸ひかり:「樹里って名前だったから。そういうお洒落な仇名をつけて、呼び合ってたのかも」
御剣凌駕:「ああ、なるほど。それは洒落ている」
御剣凌駕:「して、その祖母上殿は今どちらに?」
長戸ひかり:「そっか……幻耶様のお孫さんか。ふふ」
長戸ひかり:「かっこいいな」少し、あこがれを含んだ視線を向ける。
神津島ナギサ:「ふうん。好き合ってたのかな……」
御剣凌駕:「何か……誤解があるような気もするが」
長戸ひかり:「おばあちゃんは死んじゃったよ。半年くらい前かな。……上がってって」
御剣凌駕:「お亡くなりに……。そうですか」
御剣凌駕:「オレは、少し話を聞かせていただこうかと思うが、2人はどうする?」
神津島ナギサ:「あたしは御剣のこと手伝うって決めたんだ。いっしょに聞く!」
遠藤篤美:「どうせだし、僕もご相伴に預かろうかな。秘密にしときたい話がなければ、だけど」
神津島ナギサ:「……手伝う必要、あんまりなさそうだけど」 肩を落とす。
御剣凌駕:「秘密などではないさ。それに、2人が一緒にいてくれるだけでも心強い」
長戸ひかり:「いいよ、全然秘密とかないし、篤美ちゃんだし。あと……篤美ちゃんの、友達?」
御剣凌駕:「それでは、お言葉に甘えて失礼するとしようか」
長戸ひかり:靴を脱いで廊下に上がっていきます。
神津島ナギサ:堂々と友達だと答えていいのか迷っているうちに行ってしまうので、慌てて後を追う。
遠藤篤美:「お邪魔します、と」靴を脱いで揃えます。
御剣凌駕:脱いだ靴を揃えてから後を追う
神津島ナギサ:「え。あ」 自分も真似して靴を揃える。 「おじゃっ、お邪魔します!」
長戸ひかり:「あのね、御剣さん?」
長戸ひかり:短い廊下を歩きながら、振り返らず言う。
長戸ひかり:「たぶん、恋人とかじゃないから。安心していいと思うんだ」
御剣凌駕:「それは、こちらも分かっている。なんせ祖父上は祖母上と結婚していた」
御剣凌駕:「でなければオレが生まれてこない。……まあ、不倫という可能性もなくはないが」
長戸ひかり:「……うん。だから不倫とかだったりすると、孫の立場だと、ちょっと怖いでしょ?」
長戸ひかり:ちゃぶ台のある居間につく。
長戸ひかり:「お母さんお父さんは今日、遅めだから……まあばれない程度にね」苦笑する。
御剣凌駕:「まあ、オレもそうしたことを心配していたわけではない。ただ、少しでも昔の話が聞ければと思ってな」
御剣凌駕:「バレるとマズイのか」
神津島ナギサ:他人の家にあげてもらう事などそうそうないので、居間できょろきょろしている。
長戸ひかり:「だって勝手に入れちゃったし……篤美ちゃんだけならまだいいんだけども」
長戸ひかり:「そうだ、お茶!」トタトタと台所に駆けていく。
御剣凌駕:「ああ、確かに。オレのような得体の知れない男を勝手に招いては、というわけだな」
遠藤篤美:「「まあ、二人はおかしな人ではないよ。僕が保証しようか」
神津島ナギサ:「御剣、遠藤。あたしやっぱり邪魔かな、大丈夫かな」
御剣凌駕:「では、御両親には露見しないようにせねば。……ああ、オレたちのことならお構いなく」
遠藤篤美:「大丈夫、大丈夫。君は僕のお友達だろ?」
御剣凌駕:「得体の知れないのはオレだけだ。神津島嬢は安心しているといい」
神津島ナギサ:「う、うん……わかった」
遠藤篤美:「僕の友達が、僕の友達の家に一緒に来てるんだ。なんの邪魔なこともないよ」
神津島ナギサ:「でも御剣もいいやつだよ。得体のしれないとかそういうのじゃない、と思う」
御剣凌駕:「気持ちはありがたいが……余所者なのは確かだからな。この街では身の証も立てようがない」笑って言う。
長戸ひかり:長戸ひかりが戻ってくる。「はいお茶。ティーバッグはこっちのお皿に出して」
長戸ひかり:「どら焼きは一個しかないけど、チョコは沢山あったから」
御剣凌駕:「礼を言う、長戸女史」
神津島ナギサ:「ティーバッグ」
遠藤篤美:「どうも。ここはいいお家だね。和むというか」
長戸ひかり:「女史って。ふふ」
御剣凌駕:「む、おかしいか」
長戸ひかり:「そういう呼び方されるの、はじめて。むずがゆいっていうか……ええと」
長戸ひかり:「御剣……」
御剣凌駕:「古臭い物言いは祖父譲りだ。容赦してほしい」
御剣凌駕:「凌駕。御剣凌駕だ」
長戸ひかり:「ごめん、最初に聞いてたっけ?忘れちゃった」
長戸ひかり:「……それで」
神津島ナギサ:お茶の中に入っている見慣れない袋をちゃぷちゃぷしている。
長戸ひかり:「何用かな?」おどけたように言う。
GM:ナギサにとって、ティーバッグは初めて触れる存在だった。
GM:折木家では葉から立てたお茶しか飲まない。
神津島ナギサ:「島の外には、いろんなお茶があるんだな…」
遠藤篤美:「しばらくしたらお茶が出るからね、そしたらこっちのお皿にのけるんだ」ナギサさんにそっと。
御剣凌駕:「無理をして喋らなくてもいいさ」微笑みながらひかりに言う。
御剣凌駕:「祖父上と書簡をやり取りしていたジュリエット嬢なる女性が昔の祖父上について知っているのなら話を聞こうと思ってここまで来たのだが」
遠藤篤美:「便利だよね。僕もよく使うよ」
長戸ひかり:「そっか。じゃあ、ちょっと悪かったなあ」
御剣凌駕:「……少しだけアテが外れたというか」
長戸ひかり:「おばあちゃんから聞いた話しかしてあげられないや」
御剣凌駕:「それでも構わぬ。そなたが知っていることがあるのなら、なんなりと聞かせてもらえれば」
長戸ひかり:「んーと、これって、小さい頃……多分脚色とか入って話してもらった昔話だから、あんまり正確じゃないんだけど——」
長戸ひかり:「……幻耶さんとおばあちゃんが『冒険』をしたってお話は知ってる?」
御剣凌駕:「……その言葉だけなら。仔細については何も」
長戸ひかり:「『冒険』って言ったけど、その、一緒に旅をしたとかじゃなくてね」
長戸ひかり:「逃げ出すのを、手伝ってくれたんだって。……幻耶様が」
御剣凌駕:「逃げ出した、のですか。長戸女史の祖母上殿が」
神津島ナギサ:「逃げ出す?どうして」
長戸ひかり:「……そ。面白い話でしょ?」
長戸ひかり:「つまり、悪い奴らに捕まってたっていうんだよね、おばあちゃん」
御剣凌駕:「面白いというか……それはそれで浪漫はある」
長戸ひかり:「おとぎ話のお姫様みたいに」
遠藤篤美:「へえ、数奇な人生だったんだね」
御剣凌駕:「悪いやつらとは……。本当にお伽話のようだ」
長戸ひかり:「そこに幻耶様が来て、逃してくれたって……本当に、どうしておばあちゃんのところに来たのか、なんで助けてくれたのか」
長戸ひかり:「——おばあちゃんは、知らなかったけれど。でも、そんな幻耶様がすごく嬉しくて、眩しかったって」
長戸ひかり:「だから、おとぎ話のヒーローみたいに思ってたんじゃないかな。……幻耶様の話をする時って、いつもそうだったなあ」
長戸ひかり:遠い目をする。
御剣凌駕:「なぜ幻耶が祖母上殿を助けたのか、理由だけならばなんとなく分かる気がします」
長戸ひかり:「どうしてなの?」
神津島ナギサ:「? そうなのか?御剣」
神津島ナギサ:すっかり二人の話に引き込まれていて、お伽噺を聞く子供のような顔を御剣に向ける。
御剣凌駕:「それは……おそらく、祖母上殿が困っていたからです。だから、助けた」
長戸ひかり:「あははは。そりゃ凄い。かっこいいな……本物のヒーローじゃん」
御剣凌駕:「理由にもなっていないような理由ですが。それだけかと」
御剣凌駕:「オレがそう思っただけですから。祖父上の真意はオレにはとんと」
遠藤篤美:「お姫様と、騎士様ってわけだね。ふふ」
長戸ひかり:「——『あなたは、ジュリではない』」
長戸ひかり:「そうだ。“ジュリエット”って、ここで聞いてたんだった」
御剣凌駕:「……それは?」
長戸ひかり:「『俺にとっては、麗しのジュリエット嬢なのです』」
長戸ひかり:「『もし、この手を取ってくれるのならば』」
長戸ひかり:「『連れて行きます。外の世界へ』」
長戸ひかり:「……」目を閉じて、湯呑みを置く。
神津島ナギサ:「……外の世界かあ」
神津島ナギサ:あの嵐の夜。白川の手を取った夜の事を思い出す。
御剣凌駕:「そうか、祖父上……」
長戸ひかり:「『冒険』のはじまりに、そう言ってくれたって。その言葉だけは、今でも忘れずに覚えているって」
御剣凌駕:「……エボリューションだ。この道の先はまだまだ遠いというわけだな」
長戸ひかり:「えへへ、なんだか、良かったな。こういう話ができて」
長戸ひかり:「たぶんお父さんやお母さんにも……おじいちゃんにも、秘密にしてた話だと思うから」
御剣凌駕:「そうだな。なんというか、オレだけの秘密を誰かと分かち合えたような、そんな気持ちだ」
長戸ひかり:「どこに捕まってたとか、なんで幻耶様が助けに来てくれたのかとか、そういうのは、全然謎のまんまだし」
長戸ひかり:「本当かどうか分かんないけどね。ふふ」
御剣凌駕:「ああ。だが、祖母上殿にとっては真実の思い出だった。それでいいのだと思う」
長戸ひかり:「……うん」
長戸ひかり:「ね、凌駕さん。ホットケーキとか焼こうか?おもてなしがこれだけだと、悪いから」
長戸ひかり:「せっかくの……おばあちゃんのヒーローなんだもん」
御剣凌駕:「何も気を遣うことはない。オレはそのただの孫なのです」
長戸ひかり:「そんなこと言ったら」「私だってただの孫娘じゃない」
御剣凌駕:「それは……そうだが……」
長戸ひかり:「せっかく来たんだし、好きにしてくれていいから。おばあちゃんの持ってた手紙とかあるかもしれないしさ」
御剣凌駕:「祖母上殿の手紙か。それは確かに、少し興味はある」
長戸ひかり:そのまま台所に向かおうとして、少し引き返す。「……それに」
長戸ひかり:「凌駕さん、ちょっとかっこいいし!」
長戸ひかり:「きゃー」パタパタと台所に向かう。
神津島ナギサ:「……」
遠藤篤美:「隅に置けないねえ、君も」
神津島ナギサ:その言葉によくわからないモヤモヤを抱えたまま、ヴェロキラプトルを撫でる。
御剣凌駕:「……随分と直裁的な評価だ」
御剣凌駕:ナギサの方を見て言い訳しようと口を開きかけたりしている。
GM:ここで情報収集ができます。
GM:まず可能なのは、
GM:▼ジュリエットの過去(1) 〈情報:噂話〉〈情報:軍事〉〈知識:郷土史〉 難易度12
GM:そして、他にも調べたいことがあるなら
神津島ナギサ:軍事!
GM:ここで難易度を先に提示します。その後の事も踏まえて調べた方がいいですからね。
御剣凌駕:オレはそこを調べた方がいいかな。
御剣凌駕:2人はどうします?
GM:他にも協力者がいるので、手を借りるのが吉!得意分野で頑張ればいいのです。
神津島ナギサ:ここは一先ず、御剣君のお手伝いをしたいなあ
遠藤篤美:ジュリエットには全然関係ないのですが、「透明の男について」って調べられますか?
GM:御剣さんが成功した時のためにも他の項目を調べたほうがいいのでは……?侵蝕足りなくなる!
GM:調べられます!
GM:▼透明の男について(1) 〈知識:レネゲイド〉〈交渉〉 難易度8
神津島ナギサ:じゃあ私は折木の不穏な動きについて調べたい!
神津島ナギサ:なにせ初期ロイスに頼まれたのです。
GM:▼折木家の動向 〈知覚〉〈情報:噂話〉 難易度10
神津島ナギサ:超苦手分野!
遠藤篤美:交渉持ってるからそのまま振っても大丈夫かな……
御剣凌駕:では、オレはジュリエットの過去について。〈情報:噂話〉で情報収集チームを使用して調べましょう
神津島ナギサ:苦手だけど、やってみようかな・・・折木家の動向を噂話で。友達がいないので、コネもなし。
御剣凌駕:友達のいなさ・・・
GM:友達がいないせいで!
神津島ナギサ:しょぼん
御剣凌駕:では、判定します
神津島ナギサ:3dx+1=>10
DoubleCross : (3R10+1[10]>=10) → 10[7,9,10]+10[10]+3[3]+1 → 24 → 成功
遠藤篤美:透明の男について交渉で判定します。
神津島ナギサ:感覚の高い情報屋さんがいればな~っ
神津島ナギサ:!?
御剣凌駕:7dx+3>=12
DoubleCross : (7R10+3[10]>=12) → 8[1,1,1,2,5,5,8]+3 → 11 → 失敗
遠藤篤美:3dx+1=>8
DoubleCross : (3R10+1[10]>=8) → 9[5,6,9]+1 → 10 → 成功
遠藤篤美:やった
御剣凌駕:財産点を1点払って成功にしよう。
神津島ナギサ:せ、成功!
遠藤篤美:ナギサちゃんすごい!
弓近いおり:メタルギアナギサ
GM:すごいことだぜ
GM:ではナギサちゃんはシーンの終わりに単独捜査のロールを設けましょう。今は長戸家。
GM:もちろんヴェロキラプトルもついてきていい!
神津島ナギサ:やったー!
御剣凌駕:やったぜ
GM:----
GM:それでは、長戸ひかりが席を外した後。
???:「うっうっ」
GM:部屋の片隅から何者かの声が聞こえる……
神津島ナギサ:「……?」
神津島ナギサ:「何か言ったか?」
遠藤篤美:「……声?」
御剣凌駕:「いや、何も」
御剣凌駕:「念の為言っておくが、恐竜たちでもない」
???:「ロマンだ。かっこいい」いつの間にか、座布団の上にちょこんと座っている。
???:タキシード姿の男!顔がないので不審!
遠藤篤美:「……君は、あの時の」
神津島ナギサ:「ふあっ!?」
御剣凌駕:「いかにも怪しいやつ」
???:「素敵な昔話だ……ブラボーだ」
神津島ナギサ:飛びのいて御剣の後ろに隠れる!
???:「はっ!?ま、待ちたまえ」
???:「私は怪しいやつではない」不審!
御剣凌駕:「ブラボーではない。貴公はどこから入った。そして何者だ」
遠藤篤美:「ええと、彼は僕の……ううん、一度話したことのある知り合いで……」少し困りながら
???:「うむ。私が何者なのか?」
遠藤篤美:「怪しくないと言えば嘘になるよね」
???:「説明してくれたまえ、遠藤篤美くん」
御剣凌駕:「遠藤女史の知人……?この見るからに怪しい男(?)が」
御剣凌駕:「説明してくれるのか、遠藤女史」
神津島ナギサ:「そうだ、すごく怪しいぞ。あの……バデバデと同じくらい怪しい」
遠藤篤美:「説明って、君も大した説明をしてくれなかったじゃないか。名前だって知らないんだよ」
???:「な、名前なんて私だって知らない……!」
遠藤篤美:「……まあでも、敵意はないみたいだけど」
???:「むしろ名前をつけてほしいくらいだ!そのー……」
???:「さっきの話のジュリエットのようにだ!」手を大きく広げる!
遠藤篤美:「スケさん」
御剣凌駕:「……それでどう信用しろと」ナギサを庇いながら困ったように考える。
???:「スケさん!?」
御剣凌駕:「透けているからか」
遠藤篤美:「透けてるからスケさん」
???:「す、好きで透けているわけではないのだ」
???:「しかし何故私は透けているのだろう……謎……」
御剣凌駕:「あっはっはっはっは!オレはなかなか似合いの名前だと思うぞ」
神津島ナギサ:「自分でも分からないのか?透けてる理由……」
遠藤篤美:「なかなかよく特徴を表した名前だと思うんだ」若干得意げに。
スケさん:「いやだ!もっとかっこいいのがいい……!」
スケさん:「あっ名前欄が既に!やめてくれ!」
御剣凌駕:「ああ。スケさんが嫌ならば、もはやカクさんか八兵衛くらいしか選択肢はないが……」
遠藤篤美:「名付けは神聖なものだよ、受け入れたまえ」
神津島ナギサ:「うん。あたしはかわいいと思うぞ。スケさん」
スケさん:「……名前の話はともかく。私の正体は、やはり何らかの『空白』に割り込んだレネゲイドビーイングなのだと思うのだ」
スケさん:指を立てる、ように見える(袖までしか見えない)
御剣凌駕:「……『空白』?何か概念的な話か?」
遠藤篤美:「ふむ、空白ねえ」顎に手をやります。
スケさん:「私は似たようなオリジンを持つ遠藤篤美くんの行動を追って、それを探っている……」
遠藤篤美:「なるほどね。ずっと僕は気付かず追われてたっていうわけか」
スケさん:「そのとおりだ。凄いだろう」えへん
スケさん:「私はすごく強いぞ……!多分……」
御剣凌駕:「ストーカーを自慢するやつがあるか」
神津島ナギサ:「本当に……?」 じとっとスケさんを見る。
遠藤篤美:「まったく、一言言ってくれよ……」やれやれ、と肩を竦めます。
スケさん:「た」
スケさん:「多分……」
御剣凌駕:「やはりこやつは一度司法の場に引っ立てたほうがいいのでは……?」
スケさん:「ま、待ちたまえ!そういう……そういう短絡的発想は、よくない!」
神津島ナギサ:「燃やすならあたしがやるよ、御剣」
スケさん:「そもそも私はレネゲイドビーイングであり、つまり人間の司法は適用されないのでは!」
スケさん:「ひーっ!」
遠藤篤美:「じゃあUGNに通報だね」
御剣凌駕:「その後は火刑だそうだ」
スケさん:「……?」ふと、動きが停止する。
神津島ナギサ:「スケさん?」
スケさん:「UGN……そうか。何か、思い出しそうだ」
スケさん:「『空白』。役割や義務と言ってもいい。やるべき物事があるのに、果たすべき人物がいない」
スケさん:「私には、絶対に何かやるべき物事があったのだ」
御剣凌駕:「やるべきこと。それはつまり、オレが竜の道を進まねばならないのと同じような……?」
神津島ナギサ:「思いだせないの?誰かを追ってたとか、何かを倒すとか」
スケさん:「うむ。竜の道というのはよくわからないが」
スケさん:「UGN、という単語で何かを思い出しかけた……なんだったか……」
スケさん:「UGNというのは組織なのか?」
遠藤篤美:「君は何か、UGNに関係したやるべき物事を持っている、そういうことかな」
遠藤篤美:「ああ、僕たちも末端に連なっている、大きな組織だよ」
スケさん:「この街にもある?」
神津島ナギサ:こくこく頷く。
スケさん:「『ユ』から始まる組織である?」
遠藤篤美:「そう言ってるじゃないか」
御剣凌駕:「貴公、分かっていて言っているな?」
神津島ナギサ:「やっぱり燃やす?」
スケさん:「違う!違う違う違う!本当に知らない!ヤメテ!」
スケさん:壁にタキシード背中をひっつけて怯える!
御剣凌駕:「神津島嬢はいつでも燃やす準備はできているそうだ」
遠藤篤美:「まあまあ、落ち着いて」一応間に立ちましょう。
スケさん:「……そ、それで」
スケさん:「遠藤篤美くんはUGN関係者。他の2人についてはどうなのだ?」
神津島ナギサ:「あたしは遠藤と同じだよ。な」
御剣凌駕:「UGNか。オレもたまに協力することはある」
遠藤篤美:「そうそう、末端のイリーガル」
スケさん:「そうか……みんなUGNとは」
スケさん:「なら、もしかして私の正体がわかる日も近いのかも」
御剣凌駕:「そうなのか」
スケさん:「……なので今日のところはおさらばと行こう。逃げるわけじゃないからな……!」
スケさん:「怖くないし!」
スケさん:ナギサに怯えるように下がっていく。
御剣凌駕:「……燃やされるのがよほど怖いらしいな」
神津島ナギサ:「……しまった。こういう事するから友達できないのか、あたし……」
神津島ナギサ:「ごめんな。スケさんー……」 遠ざかるスケさんに手を振る
スケさん:「また会おう!とう!」
スケさん:ぼふっ
御剣凌駕:「気落ちするな。今回に関してはあの透明男が一方的に悪い」
GM:影めいた煙とともに消滅。
遠藤篤美:「……また会おう、か」
御剣凌駕:「また出てくるつもりのようだ」
遠藤篤美:「……なんなんだろうね、お仲間とはいえ、不思議な奴だよ」首を傾げます。
神津島ナギサ:「次はなかよく……次はなかよく……」
GM:突然のスケさんの来訪に中断されたものの
長戸ひかり:「うげー!焦がした!作りなおしだ~~!」
GM:長戸ひかりはまだホットケーキを作っている。長戸樹里の資料を探す時間くらいはありそうだ。
神津島ナギサ:「どうする?」
神津島ナギサ:少しぬるくなったお茶をすすりながら二人に尋ねる。
御剣凌駕:「……少し見てこようか。探しものの方は頼んだぞ、親友」
御剣凌駕:小さな恐竜じみた存在に資料を探させている間に台所に向かおう。
長戸ひかり:「あっ凌駕さん……えへへ、ごめん」
御剣凌駕:「ホットケーキを焼くのは簡単なように見えて、案外コツが要るよな」
長戸ひかり:「もうちょっと手際よくできないかなー。成功した時は凄くおいしくできるんだよ、私」
御剣凌駕:「成功した時の感覚を覚えておくといいんだ。音楽やスポーツと同じで」
長戸ひかり:「……料理とかって、するの?凌駕さん」
御剣凌駕:「ずっと一人で旅をしていたから、料理もそれなりにな」
長戸ひかり:「一人で……くふっ、そっか」
長戸ひかり:「凌駕さんも冒険してたんだ」
御剣凌駕:「そう。音楽を探していた」
長戸ひかり:「……その話」卵を混ぜながら、緑の目で凌駕を見る。
長戸ひかり:「聞きたいな。どういう冒険をしたのか」
御剣凌駕:「いいとも。ああ、そういえば旅の話は神津島嬢も聞きたがっていたな」
御剣凌駕:「どうせなら後で一緒に——」
長戸ひかり:「いいじゃん」肩を当てる。
長戸ひかり:「手伝ってくれる間くらいでいいから」
御剣凌駕:「まあ、それくらいなら。お安いご用だ」
長戸ひかり:「……無理になんて、言わないけど」
御剣凌駕:「では、そうだな。ブルックリンで車の運転を習った時の話でもしようか」
長戸ひかり:「ブルックリン?……が、外国なんだ」
長戸ひかり:「すげー……」手が止まっている。
御剣凌駕:「男は元世界一のレーサーだというから師事して運転を教えてもらうことにしたのだ」
御剣凌駕:「しかし、そうしているうちにいつの間にかオレは警察に追われていた」
長戸ひかり:「な、なぜ!?」
御剣凌駕:「元世界一のレーサーだという男は今は運び屋だったのだ。違法なものばかりを運ぶ、な」
長戸ひかり:「つ、つまりそれで騙されて……!」
御剣凌駕:「なので、オレは習った運転技術を使って」
御剣凌駕:「そいつを車ごと警察署に突っ込んだ」
長戸ひかり:「なにそれ!くふっ、くふふふふふふふっ、ふふ!」
長戸ひかり:「すごすぎるよ……いや笑い事じゃないよね、でも、あはははは”」
御剣凌駕:「その男にも警察にも随分と罵られたが、まあ追い回された分、お相子というものだろう」
御剣凌駕:「ああ、ほら。そろそろひっくり返してもいい頃合いじゃないか?」
長戸ひかり:「あっと」たどたどしい手つきで返す。だがタイミングは完璧だ。
長戸ひかり:「すごいや。さすが幻耶様の孫だ……」
御剣凌駕:「どうだ?上手く焼けたか?」
長戸ひかり:「うん」
御剣凌駕:「一度上手くできたなら、次はその感覚を思い出してやってみるといい」
御剣凌駕:「車の運転と同じだ」笑いながら言う。
長戸ひかり:「ふふっ、すごいや。……私と同じくらいの年なのに」
長戸ひかり:「あのね。幻耶様とおばあちゃんが最初に会ったのも、15とか16くらいの時だったんだって」
御剣凌駕:「そうか。オレたちと同じだな」
長戸ひかり:「……違うよ」苦笑する。
長戸ひかり:「凌駕さんは、幻耶様みたいにカッコよくて、冒険も沢山してるけど」
長戸ひかり:「私はお姫様じゃないもの」
長戸ひかり:「——おばあちゃんに憧れて、私もいつか、そういう凄い物語の主人公になれたらなって、思ってたけど」
長戸ひかり:「全っ然、ふつう」
御剣凌駕:「オレはそれが羨ましいよ」
御剣凌駕:「世界中巡ったが、オレの探していたものは結局見つからなかった」
御剣凌駕:「オレはどこに行っても一人ぼっちだった」
御剣凌駕:「だから、当たり前なことがすごく羨ましい」
長戸ひかり:「ふ、だめだなあ、凌駕さん」
長戸ひかり:「そういう過去って、ますますカッコいいじゃん。全然フォローにならないな」
御剣凌駕:「自慢になってしまったか」
長戸ひかり:「……それに、今は友達だっているじゃん。女の子が2人も」
長戸ひかり:「モテモテだねっ!」肘で軽く突く。
御剣凌駕:「……そうだな。あまり贅沢を言うとバチが当たるか」
長戸ひかり:「……面白い人ほど、『普通がうらやましい』っていうけど」
長戸ひかり:「『普通』は普通に手に入るんだよ。だって、普通だから。私の……思ってることだけど」
長戸ひかり:「でも普通の人が面白くなるのは、人生の途中からじゃ、できない」
御剣凌駕:「そんなことがあるものか」
御剣凌駕:「旅の結果としてオレの探しものが見つからなかったと言ったが、冒険は実に面白かった」
御剣凌駕:「あちこちの国で出会った人たちから教わったこともある」
御剣凌駕:「そんな面白さでよければ、いつでも外に連れ出していってやるとも」
長戸ひかり:「だから、もー!そういう言い方!」笑う。
長戸ひかり:「私、高校生だもん。親に心配かけたり、友達を残していったり」
長戸ひかり:「普通に生き始めちゃうと、できないんだよ。だから、そういうこと」
長戸ひかり:「ほら、ホットケーキ冷めちゃうから。戻ろっか」恥ずかしそうに話題を打ち切る。
御剣凌駕:「……少し前に進んでみればいい」
御剣凌駕:「エボリューションだよ。進化するんだ。自分から、ほんの少しだけでも。そうすれば、世界は見違えるほどに面白くなる」
御剣凌駕:「さあ、戻ろう。きっと育ち盛りのお嬢さんがお腹を空かせている」
長戸ひかり:「……うん」
GM:----
GM:全員のフォークが置かれ、長戸家での食事が終わった。
GM:焼き方は拙いものの、なかなか美味しいホットケーキであった。
神津島ナギサ:「おいしかった!」
長戸ひかり:「よかった」
長戸ひかり:ナギサの様子を微笑ましく眺めている。
GM:そして同時に、不可視の恐竜が探索を終えたことが、凌駕にはわかる。
神津島ナギサ:「長戸のホットケーキ、ファミレスのより美味しかった……料理、上手いんだな……!」
御剣凌駕:「手応えがあったみたいだな。親友」
長戸ひかり:「いやー、いやー、それほどでも……へへへ」
遠藤篤美:「ね。こんな特技があったとはびっくりだよ」
長戸ひかり:「親友って?」
御剣凌駕:「ああ、こっちの話だ」
長戸ひかり:「電話?違うよね」
GM:▼ジュリエットの過去(1)
GM:“ジュリエット”——長戸樹里の自室に残された資料を探り、隠された情報を見つけました。
GM:家族にも隠していたのか……あるいは、本人すら当時は知らなかったのか。
GM:記述を繋ぎあわせて読むと、長戸樹里は確かに『囚えられていた』時期があります。
御剣凌駕:ほほう。
GM:関東軍防疫給水部。旧帝国陸軍の生物兵器関連施設です。
御剣凌駕:生物兵器?随分と物騒なものが。
GM:かつての湯津町とほど近い、国内の秘匿拠点内で、長戸樹里は『育てられた』存在であると推測されます。
GM:生まれは不明。目的も不明。
御剣凌駕:育てられたというのは妙な記述だ。
GM:——しかもその生物兵器は、毒素や動物兵器といった通常の用途を見込まれたものではなく、
GM:この世のものではない何かとリンクを結ぶための『巫女』であったのではないか、と推察されます。
御剣凌駕:巫女?どこかで聞いた言葉だな。
神津島ナギサ:お、おともだちだ!
GM:敗戦から十数年、秘匿のまま育てられていた長戸樹里は
GM:どのようにしてかその秘密を暴き出し救出に現れた、御剣幻耶の手によって脱出したようです。
御剣凌駕:なるほど。
GM:なつめと結婚してからも、長い間秘密のやりとりを続けていたことから分かるように、
GM:御剣幻耶が長戸樹里に特別な執着を抱いていたのは間違いないことでしょう。
御剣凌駕:ふむ。
GM:どのような心情であったかは、やはり不明のままです。以上。
御剣凌駕:了解です。
GM:----
GM:夕方。3人は長戸家を後にする。
GM:今からであれば、折木家の門限にも間に合うだろう。
長戸ひかり:「じゃあね、凌駕さん」手を振る。
御剣凌駕:「話を聞けてよかった。また近くに寄った時は会いに来てもいいだろうか?」
長戸ひかり:「篤美ちゃんも、また学校でね!」
遠藤篤美:「今日はありがとう。また学校でね」
長戸ひかり:「い、いいけど……でもつまんないよ?」
神津島ナギサ:「えっと……えっと」
神津島ナギサ:「ホ、ホットケーキおいしかった。ありがとう」
長戸ひかり:「ナギサちゃんも、またね」膝を屈めて、笑いかける。
御剣凌駕:「そんなことはない。長戸女史の話し方は好きだ」
御剣凌駕:「今日はオレの話ばかりしてしまったから、今度はそなたの話を聞かせてもらえると嬉しい」
神津島ナギサ:「……!うん、また!」
GM:3人は長戸家を後にする。長戸ひかりの姿も後方に小さくなる。
神津島ナギサ:何度も振り向いて手を振りながら去る。
GM:一見して普通の過程。だが、凌駕は……長戸樹里に関する秘密を知った。
GM:ただの『お姫様』ではない。ならば、何だったのか。
御剣凌駕:「……普通の女の子、か」
御剣凌駕:「そうであってくれるといいのだが」
GM:----
GM:折木本家
GM:----
GM:——夜。誰もが寝静まった時間ならば、神津島ナギサは自由に動ける。
GM:誰かに見とがめられない限りはだが。
神津島ナギサ:きしっ、きしっ
神津島ナギサ:「――折木の家に、怪しい動きがあったとしたら」
神津島ナギサ:「それを見つけ出してほしい……か」
神津島ナギサ:だだっぴろい屋敷を、極力音を殺して歩いています。
御剣凌駕:心細い思いでいるナギサのすぐそばでヴェロキラプトルじみた小さい鳴き声がする。
御剣凌駕:ナギサの手にまるでヴェロキラプトルの舌が舐めたかのような感触が伝わる。
神津島ナギサ:「ひゃ」
神津島ナギサ:びっくりするが、すぐにその正体に思い至る。 「そっか」
神津島ナギサ:「お前も来てくれたんだね。ありがとう」
御剣凌駕:《ハンドリング》の分の侵蝕率を上げておこう。
神津島ナギサ:「……でもどうすればいいんだろな。ヴェロ」
神津島ナギサ:「あたし、弓近みたいな情報屋じゃないし。探り方とか全然わかんないし……」
御剣凌駕:姿の見えないヴェロキラプトルはナギサのすぐそばに寄り添ってよく分からなさそうにしている。
神津島ナギサ:1人と1匹で首をかしげる。
GM:当主の暦は、滅多に姿を現さない。以前ナギサが見た時には、既に痴呆が進行しているようにも見えた。
GM:眞魚は絶対安静の病気らしく、常に自室に篭っている。薬を差し入れさせられることもあった。
GM:秋果はよそよそしい少年だ。真夜子のような不気味さはないが、ナギサのことを警戒している。
神津島ナギサ:(当主と、もう一人のお嬢さんは怪しい動きなんて出来る感じじゃないし)
神津島ナギサ:「……真夜子さんか秋果のどっちかか」
神津島ナギサ:じゃあ、真夜子さんの部屋の方へ行ってみようと思います。
神津島ナギサ:部屋に居れば様子を伺うし、もし……この深夜に……部屋にいなければ、それはそれで手掛かりになるかもしれない。
御剣凌駕:まるでヴェロキラプトルがナギサの考えを支持するかのような気配がすると、その気配がナギサの後をついていく。
GM:真夜子の部屋に明かりはついていません。
神津島ナギサ:「……」
神津島ナギサ:「もう寝ちゃってるのかな。どうかな」 ヴェロキラプトルに尋ねる。
GM:ヴェロキラプトルが偵察してくれるなら
GM:彼女は布団にもいないことがわかりますね。
神津島ナギサ:そうだ、こいつは透明だった!
御剣凌駕:では、まるでヴェロキラプトルが部屋の中には誰もいないと伝えているかのような気配をナギサは察知する。
GM:すごい気配力だこれ
神津島ナギサ:「……いない?」
神津島ナギサ:「この時間に?」
GM:つまり、どこかの……違う部屋にいることになる。
神津島ナギサ:思いきってお嬢さんの部屋を覗いてみます。
GM:綺麗に整頓された、いい香りのする部屋です。
GM:何度か出入りしたことはありますが、怪しい物が増えていたりはしないようです。
神津島ナギサ:「……」
GM:布団はたたまれてはいないものの、綺麗に揃えた状態で戻されている。
GM:つまり突発的な事態ではなく、自分から起きていったということになる……
神津島ナギサ:何か探せばあるいは手掛かりが見つかるかもしれないけど、そこまでする勇気はない。
神津島ナギサ:「――さがそう。やっぱり何かあるのかもしれない」 ヴェロキラプトルを撫でる。
御剣凌駕:ヴェロキラプトルは励ますように小さく鳴く。
神津島ナギサ:「ごめんね。お前も眠いだろうに」
神津島ナギサ:秋果の部屋の方へ向かいます。弓近にも頼まれたし、姉弟で協力して何かしているかもしれない。
神津島ナギサ:もちろん、通り道にある無数の小部屋にも注意を払う。
GM:……では、秋果の部屋にも何もありません。
神津島ナギサ:秋果もいない……?
GM:秋果の姿も。彼もどこかで行動している。
神津島ナギサ:「…………」
ヴェロキラプトル:「…………」
神津島ナギサ:小部屋の一つに入り、懐から携帯電話を取り出す。
神津島ナギサ:「ヴェロ、ちょっと見張っておいて。呼びたい人がいるから……」
神津島ナギサ:窓を背にしてスマートフォンを弄る。
御剣凌駕:まるでヴェロキラプトルが近付くものがいないか周囲を見張っているかのような気配がする。
弓近いおり:1d10+63
DoubleCross : (1D10+63) → 3[3]+63 → 66
神津島ナギサ:「……弓近庵。番号は……」
神津島ナギサ:静かな部屋に小さなコール音だけが響く。
弓近いおり:では、番号をプッシュし終えた瞬間。コール音が二重に鳴る。
神津島ナギサ:「――え?」
神津島ナギサ:「お前のじゃないよね?」 ヴェロキラプトルに声をかける。
弓近いおり:『「はいこちら弓近庵です。お呼び立て、ありがとうございます」』
御剣凌駕:まるでヴェロキラプトルが驚いてナギサを庇おうと回り込むかのような気配がする。
弓近いおり:電話音声と肉声。窓の桟に腰を掛けて座っている。
神津島ナギサ:「あっ、弓近か?今すぐ折木の家に来れ……」
神津島ナギサ:「……!!!」
御剣凌駕:ヴェロキラプトルが窓の方を警戒して唸っているような音がする。
弓近いおり:「こんばんわ、ナギサ。思ったより早い再会ね」
弓近いおり:「わ。どうどう……落ち着いて」見えない方向に手を差し出す。
神津島ナギサ:「だ、大丈夫。弓近だよ。弓近……こわい人じゃない」
神津島ナギサ:ヴェロキラプトルを撫でる。
御剣凌駕:ヴェロキラプトルが大人しくなり、ナギサの後ろに下がっていくような感覚がある。
弓近いおり:気配すげえ
神津島ナギサ:「うん、いい子」
弓近いおり:「それ、凌駕の竜よね? 随分と慣れてるのね。私、まだちょっと怖いのに」
神津島ナギサ:「素直で、大人しくて、いい子だよ。お風呂も一緒に入ってくれたし」
神津島ナギサ:「恐竜の友達が出来るなんて思わなかった。ふふふ」
弓近いおり:「へえ、面白いわね」
神津島ナギサ:「……呼んだのにはちゃんとわけがあるんだ」
弓近いおり:(たぶんとはいえ恐竜相手に、それだけ警戒心をなくせるのも、すごいと思うけれど)
弓近いおり:「何があったの?」
神津島ナギサ:「……」
神津島ナギサ:ちょっと躊躇った後、白川から探りを入れてほしいと言われた事を説明します。
神津島ナギサ:そして、この深夜に真夜子と秋果、二人の姿が無い事も。
弓近いおり:「へえ……UGNも気付いていたのね」
神津島ナギサ:「も?」
弓近いおり:「ああ、ううん。何でもないわ」
弓近いおり:首を振る。「……どこに行ったかとか、心当たりはある?」
神津島ナギサ:ふるふる首を振る。 「ごめん、無い。だからこの子と一緒に探そうと思って」
神津島ナギサ:「それで、その、秋果に何かあったら知らせてねって弓近が言ってたから……弓近、こう言うの得意そうだから……」
神津島ナギサ:身振り手振りで説明する。
弓近いおり:「ううん、よく呼んでくれたわ。素敵な判断よ」
弓近いおり:桟に乗ったまま頭を撫でる。
GM:弓近さんのスキルであれば、この屋敷のどこで異変が起こっていそうか、すぐに分かるはずです。
弓近いおり:別宅?
GM:もちろん、別宅を探しても構いません。が
GM:ナギサちゃんの判定で分かった内容は本宅のものです。
神津島ナギサ:「もしかしたらこの屋敷には居ないのかも」
神津島ナギサ:「いや、でも屋敷の中も全部探したわけじゃないし……ううん……」
GM:弓近さんは気配を察知できます。痕跡を追跡できたとしてもいいでしょう。
弓近いおり:「まずは屋敷の中を探してみましょうか」
GM:当主の暦の自室に明かりがついている。
神津島ナギサ:発火能力もまるで役に立たない。心細げにヴェロキラプトルの前足を握る。
弓近いおり:「いえ、待って……」
神津島ナギサ:「?」
弓近いおり:「あそこ。あの場所って、いつも明りがついてるの?」
神津島ナギサ:「え」
神津島ナギサ:そちらを見る。
GM:声が、かすかに漏れ聞こえてくる。
折木真夜子:「…………ね………。……。……ん……」
折木暦:「……、……」ボソボソ
神津島ナギサ:「……当主の部屋だ」
御剣凌駕:ヴェロキラプトルが聞き耳を立てているかのような気配がする。
弓近いおり:耳を済ませる。全身に流れる特異な血液で、電波の揺らぎを感じとる。
GM:障子に影が映っている。
弓近いおり:「もう少し近づいてみましょうか。ナギサは、……そうね、その子の傍から離れないで」
GM:座禅のような姿勢で座り込む、痩せ衰えた影。当主の暦。
神津島ナギサ:自分は超聴覚も視覚も持っていないので、不可視のヴェロキラプトルに偵察をお願いします。
神津島ナギサ:「う、うん」
GM:その横に屈み、耳打ちしているのが折木真夜子だ。
折木真夜子:「——ね。お祖父様」
折木真夜子:「……を、長い釘で……のですって」耳にかかる髪を指で払う。
御剣凌駕:まるでヴェロキラプトルが当主と真夜子が何か話していることをナギサに伝えるような気配が近くでする。
弓近いおり:より部屋に近い位置で聞き耳を立てる。古い日本家屋でも、足音を完璧に消している。
折木真夜子:「……………リエット”のこと。昔、そうだったのでしょう?……」
折木暦:「ア……アァ、ああ」
折木暦:「……真夜子……ウゥ」
弓近いおり:(……長い釘。昔。リエット……リエット?)
折木真夜子:「……同じよね?……ね?お祖父様のときと」
折木真夜子:「……おぼえているのよね?」暦の首筋を指で撫でる。
折木真夜子:「本当は——」
神津島ナギサ:ドキドキしながら障子越しにその様子を見守る。
折木暦:「かは、かは——、あああ……」落ち窪んだ眼窩からは何の感情も読み取れない。
折木暦:「……」あるいは、何らかの真意を隠しているのかもしれない。
GM:真夜子の表情がそうであるように、折木家にはそういう『技術』がある。
神津島ナギサ:(……ジュリエット?)
折木真夜子:「……また、教えてもらうわ。お祖父様?」
折木真夜子:美しい微笑みを祖父に向けて、
折木真夜子:「……」一瞬、ナギサ達の隠れる障子の方向を見る。
神津島ナギサ:その気配を感じ取り、反射的に身をかがめる。
GM:気付いていたのかどうかは分からない。真夜子は当主の部屋を出た。
GM:……だが、分かったことはある。
GM:“長い釘”。近い時期に起こった猟奇事件に、それを連想させるものがある。
GM:特に、弓近いおりは……折木の家にまつわる、早贄のことを聞いたばかりだ。
弓近いおり:(あらあら。秋果さんの懸念は、案外、本物だったのかしら)
GM:“ジュリエット”。最初にナギサがその名を出した時も、折木真夜子は反応していた。
GM:“長い釘”と同じ文脈で、会話に現れていた。
神津島ナギサ:「……弓近。どう思う?」
神津島ナギサ:「UGNからは、怪しい動きがあったら教えてくれって言われてる、けど……」
弓近いおり:「ジュリエット。長い釘。聞こえたのはそれくらいね。だけど、この言葉が本当なら……」
弓近いおり:「早贄事件。折木家の不審な動き。それに凌駕のお爺さんの話……」
弓近いおり:「それが繋がっている、ってことになるわ」
神津島ナギサ:「……」
GM:“ジュリエット”を監禁していたのは旧帝国陸軍。
GM:“長い釘”と“ジュリエット”の関連を知るのは折木家。
GM:そして、“長い釘”で殺される、早贄事件が——今、起こっている。
弓近いおり:「……部屋に戻りましょうか。ナギサ、自室はどこ?」
神津島ナギサ:「……UGNの人にさ。この件から手を引けって言われたけど」
神津島ナギサ:「やっぱりあたし、この件、追ってみようと思う。勝手に」
神津島ナギサ:「何が起きてるのか気になるし……あと、それに……」
神津島ナギサ:「えっと……」
弓近いおり:「その中で誰かが傷ついていたら」
弓近いおり:「どうにかしたいって、思う?」
神津島ナギサ:「……うん」
神津島ナギサ:「もしそれが真夜子さんなら、よけいに助けたい。ほんとの友達になりたいから」
弓近いおり:「真夜子って・・・あの? 怖がってたんじゃないの?」
弓近いおり:すぐに席を外したが、それくらいは分かる。
神津島ナギサ:「……うん、怖い。苦手なとこのほうが多いかも」
弓近いおり:「なのに、友達になりたいって思うの?」
弓近いおり:「よく分からないけど、ナギサはそうなのね」
神津島ナギサ:なんで友達になりたいのか、自分の中でも整理がついていない。
神津島ナギサ:父親がいなくて寂しそう、という勝手な思い込みから来る庇護欲か。
神津島ナギサ:どこか家の事情に縛られているように見えるのを、島に囚われていた自分と重ねているのか。
神津島ナギサ:「……うん。あたしはそうなんだと思う」
神津島ナギサ:「ごめん、今話しても意味なかったよな……部屋戻ろう」
弓近いおり:「——私も、この件は調べるわ。このままだと収まりがつかないし」
神津島ナギサ:「依頼、なくなっちゃったのに?」
弓近いおり:「そうなんだけど……よく考えたら情報屋って、必ずしも依頼を受けて動く必要ないと思わない?」
神津島ナギサ:「あ、そっか」
神津島ナギサ:「色々やる、総合窓口。だもんな」
弓近いおり:「そうそう。前の仕事を引きずりすぎてたのよ、わたし」
神津島ナギサ:「……ふふっ、よかった。この子と二人だけで屋敷の事探るの、寂しかったから」
弓近いおり:「……あ。ナギサ。この件を解決したいなら、もう一人、協力できそうな子はいるわよ」
神津島ナギサ:「もう一人?」 ヴェロキラプトルの喉下をくすぐりながら首をかしげる。
御剣凌駕:ヴェロキラプトルが嬉しそうに唸るような気配がする。
弓近いおり:「秋果。あなたは避けられてるみたいだから、無理に近づく必要はないかもだけど」
神津島ナギサ:「……大丈夫か?ほら。さっき部屋にいなかったって話、しただろ」
弓近いおり:「だって最初の依頼人だし」
神津島ナギサ:「!?」
弓近いおり:「……あ。これ、言っちゃいけないやつかしら」
神津島ナギサ:「依頼の内容は……?」
弓近いおり:「それは前言った通りよ。近辺で起きてる怪しげな物事の調査。だいぶ錯乱してたし、そこに行くまでの詳細は省くけど」
神津島ナギサ:ちなみに、周囲に秋果君の気配はありますか?
GM:ありません。真夜子とは違って、彼の行く先は完全に謎です。
神津島ナギサ:「ふうん。あいつはあいつで、真夜子さんとは別の何かを探ってるのか……」
弓近いおり:「彼の気配は分からないし。今日の所は、これでお開きにしましょうか」
神津島ナギサ:「うん。真夜子さんに気付かれないうちに、あたしも部屋に戻るよ」
神津島ナギサ:「そのさ……別にあたしの為に来てくれたわけじゃないのはわかってるんだけど」
神津島ナギサ:「頼もしかった。ありがとな、弓近」 珍しく、ぎこちなさの無い笑顔を見せる。
弓近いおり:「……あら」目を丸くする。やがて、ふふ、と笑みを返す。
弓近いおり:「こちらこそ。ナギサって、可愛い子よね」
神津島ナギサ:「……!?」
神津島ナギサ:真っ赤になって俯く。
神津島ナギサ:「じゃ……じゃあな。気をつけて帰れよ!」
神津島ナギサ:「行くよ、ヴェロ」
弓近いおり:「はいはい。この案件がおわるまで、よろしくね」
神津島ナギサ:耳を真っ赤にさせながらヴェロキラプトルと一緒にてこてこ歩き去ります。
御剣凌駕:まるでヴェロキラプトルが大人しくナギサのそばについていくかのような気配がする。
弓近いおり:何も無ければ、窓の桟からダイビングするように背中から落ち、赤い電光を残して消える。
GM:仄明るい廊下をわたって、ナギサは再び自分の寝室へと戻っていく。
GM:自分も、真夜子や秋果と同じように抜けだしてきたのだ。怪しまれないとも限らなかった。
神津島ナギサ:弓近とも少し仲良くなれた気がする。遠藤や御剣ともそうだ。
神津島ナギサ:何が起こっているのかは分からないし、不安だけど、それでも彼らと一緒ならなんとかなりそう。
神津島ナギサ:そんな明るい気持ちで自室へ戻る。
御剣凌駕:ヴェロキラプトルが何かを警戒するようにナギサの方を見ているかのような気配がする。
GM:ナギサの部屋の電気は消えたままです。眠りにつくだけだ。
神津島ナギサ:「お前も御苦労さま。ゆっくりお休み」 部屋に入る。
神津島ナギサ:電気が消えたままでも、月明かりのお陰で布団の位置くらいは分かる。
GM:ナギサが床についたその時、
折木真夜子:その後ろから腕が回される。
神津島ナギサ:「ひゃわ……!?」
折木真夜子:「——ナギサ」囁き声。柔らかな感触が押し付けられる。
神津島ナギサ:「……え、え」
折木真夜子:「悪い子ね」
折木真夜子:「……おとなしく、眠っていなかったの?」優しい声色だ。
神津島ナギサ:「う……違うよ。ちょっと、お手洗いに……」
GM:暗闇の布団の中に、既にいた。……折木真夜子が。
折木真夜子:「そう。信じていいのね……?」
御剣凌駕:ヴェロキラプトルが真夜子を睨み、微かに唸るような気配がする。
御剣凌駕:姿の見えないヴェロキラプトルはナギサの命令があればすぐにでも真夜子に飛びかかるだろう。
神津島ナギサ:「……」
折木真夜子:後ろから、細い指が喉を撫でる。早贄事件の……首筋。
神津島ナギサ:「………真夜子、さん。あのさ」
折木真夜子:「ふふ」ナギサの髪を、愛でるように撫でている。
神津島ナギサ:くるりと腕の中で向きを変え、真夜子さんの方を向く。
神津島ナギサ:「あたし、その……世間知らずで、あんま役に立たないかもしれないけど」
神津島ナギサ:「真夜子さんがもし困ってるなら、助けたいって思うんだ」
折木真夜子:闇の中で、月光に反射する瞳がじっとナギサを見つめる。
折木真夜子:「……」
神津島ナギサ:綺麗な瞳に気押されそうになりながら、それだけなんとか絞り出す。
折木真夜子:「…………こまってる?」
折木真夜子:「私が、そうなの?」
神津島ナギサ:「わ、わかんない、けど……もし困ってる事があれば、言ってほしくて」
神津島ナギサ:「……ともだち」
神津島ナギサ:「真夜子さんと、本当の友達になれたらいいなって。思うから」
折木真夜子:「……困ってるなんて。私が困っていないと、本物のお友達になってくれない?」目を細めて笑う。
折木真夜子:「私は、折木真夜子よ」
折木真夜子:「——困ったことなんて、一度もないわ」
神津島ナギサ:「……」
折木真夜子:もう一度ナギサの喉を撫でる。
折木真夜子:「……だから、ナギサが私の友達でいたくないとしても」
折木真夜子:「ちっとも、困らないわ……」
神津島ナギサ:「!」
折木真夜子:笑顔を浮かべたまま、ナギサを抱きしめる。
折木真夜子:「あなたが、私と友達でいたいと思ってるから、友達になっているの」
折木真夜子:「そうでしょう?……ねえ、ナギサ」
神津島ナギサ:「……」
神津島ナギサ:寂しそうに目を伏せる。
神津島ナギサ:「う、ん……」
折木真夜子:「いい子ね」自分の胸にナギサを抱くようにして、微笑む。
折木真夜子:——だが、実際の表情がどうなのか、ナギサからは見えない。
折木真夜子:「ナギサ……ナギサ」
折木真夜子:「お友達よ。ずっと……」
神津島ナギサ:(ほんとの友達に、なりたいのにな……) 抱きしめられながら微かな溜息をつく。
GM:----