あとがき(1ページ18行) --------------------(1/3)--------------------  はじめまして。作者のクオンタムです。  あとがきから読んでいるあなた、この本を手に取ってくれてありがとう!  最初から読んでくれたあなた。あとがきまでしっかり読んでくれてありがとう!  そしてWEB版から追いかけてきてくれたあなた。本当に本当にありがとう!  さて。本作『勇者、辞めます』を書いたのは、とある思いつきがきっかけでした。  とある思いつき。  すなわち、"もし勇者が魔王軍の採用試験を受けたらどうなるのか"。  その勇者は飄々としていて、どこか得体の知れない男です。おそらく仲間を作らずに一人で冒険してきたタイプでしょう。口も悪いし、性格にも問題がある。しかし、実力だけは本物です。  彼は百戦錬磨の強者です。剣も使えるし、呪文にも長ける。たったひとりで魔王を倒し、世界に平和を取り戻した、紛れもない勇者……。  そんな彼が "何故か" 人間を見限り、かつての敵と手を組もうとしている。  そこにはどんなドラマが生まれるのだろう。  どうして彼はそんな行動に至ったのだろう。  面接に来た勇者を見て、当の魔王本人はどう思うだろうか。  魔王の配下、かつて矛を交えた四天王たちはどう思うだろうか……。  気がつけば僕は『レオ・デモンハート』と一つになり、魔王エキドナや四天王たちに仲間として---------------------------------------------------- 認めて貰うための策を、ああでもないこうでもないと夢中になって考えていました。  作中では一癖も二癖もある四天王たちに終始悩まされ続けたレオですが、その実、苦悩していたのは彼だけではありません。作者である僕も同じでした。  エドヴァルトはいい歳して頭が固いし、リリは僕の話を聞かずにドタバタと走り回るし、メルネスは何を考えているのかまるで分からない。比較的物分かりの良いシュティーナだけが救いでしたが、そんな彼女も上司のエキドナに対しては全くの無力。  俺(レオ)は、この道を歩んで本当に大丈夫なのだろうか?  果たして本当に、魔王軍で正式採用して貰える日はやってくるのだろうか?  来る日も来る日もドキドキの連続でした。こうして本作が書籍になった事で、ようやく僕もレオも一息つけたような気がします。  エキドナからすれば、むしろレオが仲間入りしたこれからこそが本番と言えるのですけどね。  最後に、本作を応援してくれた方に感謝を。  本作『勇者、辞めます』はWEB小説サイト『カクヨム』のコンテスト応募作品ですが、こうして書籍化に至るまでは実に多くの方に支えて頂きました。  たとえば、カクヨム上でレビューをくれた読者の皆さん。  執筆に詰まった時に相談に乗り、励ましてくれた作家仲間たち。  はじめての書籍化で右も左も分からなかった僕を支えてくれた担当のK氏。 ----------------------------------------------------  そしてなにより、イラストレーターの天野さん!  いかがですか、この雰囲気バッチリの表紙。そして挿絵!  『勇者と魔王』『転職』『職場改革』という、一見するとまるで噛み合わないキーワードから、ここまでピッタリとハマるイラストを描き上げて下さった天野さんには感謝しかありません。本当にありがとうございます。  読者の皆さま。家族、友人、作家仲間。担当K氏に、天野さん。  たくさんの方の力をお借りして、レオ達の物語を一冊の本にする事ができました。  この場を借りて改めてお礼申し上げます。本当にありがとうございます。