――約束した。 何もかもがあやふやな記憶の中で、それだけは覚えている。 こちらとあちら。どちらの意見が正しいのか、当時の私たちにはわからなかった。判断材料もなく、時間もなかった。 だから約束したのだ。お互い、全力で勝負しよう、と。 『勝っても負けても恨みっこなし』 『勝ったほうが選んだ道が正解だった』。そういう事にしようと。 だから私は――――"あらゆる記憶を消した"のだ。 本当の私のままでは、きっとこの道は歩けないと思ったから。 ――約束をした。 もう一人の私と約束をしたのだ。お互い、全力で勝負しよう、と。 彼女は、人の絆にこそ価値があると信じた。 私は、人の欲望にこそ力が宿ると信じた。 どちらが正しいのかは分からなかったし、検証をする時間もなかった。じきに私たちは力を失い、消滅する運命にあったからだ。 だから、残った力を全て使って、私たちは二つに分かたれた。 生き残ったほうが正しかった。勝ったほうが選んだ道が正解だった。 どちらが生き残っても、私たちの勝利だ。 ……いや。アンフェアな勝負ではあるのだろう。 スタートラインからして私たちは平等ではない。彼女は不利を背負っており、私は有利を手にしている。 『どちらも生き残れない』。 その場合も、やはり私の勝ちになるのだから。 ■動機01:悲しい物語系 ・儂はコヨミを救う為に生まれた。自分なりに全力を尽くしてコヨミを助けようとしたが、結果的に否定され、行き場を失った。 ・なぜ。自分は間違っていたのか。生まれてきた事が間違いだったのか。どうするのが正解だったのか。 ・迷った末、 下記の理由から、マガツは善と悪の二つに分離。 善はPC側、悪は敵側につく事に。 去年10月からずっと小説を書き続けたあと今年の9月にGMしたときは死ぬほど面白かった(=同じストーリーテリングでも執筆とGMは全く違う)ので、 こよみ(善マガツ) アートマン(悪マガツ) 「……そうか……!」 「自分の神性を分割したんだ。"ツキガミ"は五つの柱から成るんだろ? それと同じだ!」 「"誰かの願いを叶える"。それがマガツの本当の力だとしたら――」 戦闘ヘリA  少年  戦闘ヘリB 5m 朝比奈 谷神 名塚 水波 5m 戦闘ヘリC 戦闘ヘリD 戦闘ヘリE ・新たな敵は『教団』。 マガツを崇め、マガツの力によって救われようとする者達。 ・本来、マガツは『生きたい』というコヨミの願いを叶える為に生まれた。 確認できている所属メンバーは七人。 "カーマ"、"ナンディン"、"ヴァラーハ"、"アプサラス"、 "ドゥルガー"、"ラーヴァナ"、そして"アートマン"。 「困った人間だな。お前は」 「ここが……」 「ここが、人間界か。なるほど」 「原始的だな」  なにより、雑多だ。  建築物も、人間も、外見がまるで統一されていない。 「そうか。覚えておく」 「根本的な質問なのだが、なぜそうも外見にこだわる」 「知的好奇心だ」 「大した問題ではないだろう」 KAWASAKI Ninja250 年式2013-2016 Zero Gravity ゼログラビティ ウインドスクリーン Sport Touring クリア kawasaki Ninja250 2013年モデルにつけていた ・ゼログラビティ:6000円 ・シートバッグ:16000円〜20000円 --------------------------------------------- Ninja250r Zero Gravity ゼログラビティ ウィンドスクリーン スポーツツーリング クリア 適合車種:Ninja250r(08-12年式) ●Ninja250rで1ヶ月ほど使用しました。 状態は良いですが、使用による細かな傷やかすれがあります。 ●割れ、変形などの破損はありません。 ●入金確認後1〜2日にて発送となります。 ●写真の品がすべてとなります。 ノークレーム・ノーリターンの方のみご入札下さい。 --------------------------------------------- 【新品・未使用】タナックス キャンピングシートバッグ2(ネイビーブルー) 75L トーマ Aba 猪 くるしろパパオリオン こたろ shu-1 ニケ わかはた ◎アラナカ きなこ みむりん ◎とまと うぃんこさん 悪刀 闇猫 心なくして忍にあらず 武略が完全に死んでるのが痛い。獣殺しのプニキみたいに何か 千里眼修正の流れからして武略もそのうち修正されるだろうと信じてるけど、 相変わらず武略が死にスキルなのが辛い。 武略が死にスキルなのが辛いね。千里眼系は順次テコ入れが入ってるけど、今のペースだと武略が強化されるのはいつになるか……。そもそもディルムッドのQ性能だと武略が100%になっても 36+30+65+55 vsアナスタシア MVP:征服王 vs雷帝 MVP:ジャック vs空想樹オロチ MVP:ジャック vsワルキューレ三姉妹 MVP:セイバーオルタ、ランスロット vsスルト MVP:オリオン、エウリュアレ、クロエ vsオルトリンデ&スカサハ=スカディ MVP:征服王、ランスロット vs空想樹ソンブレロ MVP:征服王 屋敷十四朗(人間体):飢餓衝動が強く発露した結果、フリーランスとして一番やってはいけない『手当たり次第に依頼を受ける』という行動を取る。 屋敷十四朗(メギド体):依頼人を殺して喰らう。人間の心臓を999個喰らえば人間に戻れると信じている。 夏川ミナ(人間体):闘争のジャーム。人気のない場所に親しい友人を呼び出し、メギド体になった後に戦いを挑んでくる。 夏川ミナ(メギド体):全身が硬質な金属で構成されている。頭部は存在せず、巨大な両腕と骨のように細い身体を持ち、高速戦闘を行う。 「貴様らの言いなりになるのは……癪だが」「マガツ様のためだ」 「力を貸してやる。ありがたがれ」 "メビウス": "ガニメデ": "ソリッドステート": "ストライクダウン": "アートマン": Bスナイパーのゲージを+2したい →オリアスで良い アスモデウスのゲージを+2したい →アスモデウスでいい とにかくハルファスで速攻したい →アガリアレプト ■セイバー ☆5セイバーがまったくいない。どうもセイバーとは縁がないらしい。 おかげでロンドンあたりまでひたすらセイバー不足に苦しみ続けていた。 そんな中で力を貸してくれたのがモードレッドとジークフリート。 セイバーはこの二人(とカエサル様)に依存しまくっていた。 ■アーチャー オリオン、エミヤ、アタランテ。 この三人だけがやたらと来る。『正義の味方』も『子供』も大好きなので、どこか通じるところがあるのだろう。オリオンが来る理由は……まるで分からない。 それ以外はまったくダメ。というか、☆5アーチャーはオリオンしかいない。 新宿のアーチャーはいっぱい石を使ったのだが、来る気配すらしなかった。 新宿のいぬ、アサシンもまるで召喚に応じてくれなかった事から察するに、どうも僕は新宿の敵サーヴァントとは笑えるくらいに縁がないらしい。 セイバーオルタとジャンヌオルタは二人とも宝具2なのだけど。 ■ランサー エリザベートとメドゥーサだけはやたらと来てくれる。二人とも好みの女の子なので嬉しいが、それ以外はまったくダメ。 ■ライダー どうも不思議な出会い方をする事が多い。 狙って召喚したのは征服王くらいで、ドレイクもアキレウスもアルトリアもなんとなく召喚したら来てしまった。 彼らの召喚はそれ一回限りで、その後何度試しても宝具が重なる事はない。まるで『召喚した』というよりは『ふらっと遊びに来てくれた』という感じである。 何故かメイヴだけは二人も来ている。波長が合うらしい。 高校時代の妹みたいな性格でかわいいから許せる。 メイヴちゃんの椅子になりたい。 ■キャスター よほど頼りない生徒に見えたらしく、最初期に孔明を二回引いた。 それ以外のキャスターは全然ダメだが、なぜかオケキャス、ミドキャスだけはどんどんやってくる。二人とも喋りを聞いていて楽しいし、波長が合うのだろうか。 反面、ナーサリーは未だに一人も引けていない。 本を粗末にした覚えはないのだが、よほど嫌われたらしい。童話より児童文学の方が好きだったからだろうか。 ■アサシン 来る人と来ない人が両極端。 ジャック、ヒロインX、不夜シン。彼女ら三人はまさに『飛び込んできた』という感じで、実装初日にさくっと召喚した(それも二体ずつ)。 それ以外は全く来ない。 山の翁やセミラミス、新宿のアサシンなどは大量の石をつぎ込んでかすりしなかった。彼らとは根本的に波長が合わないらしい。 クレオパトラは気がついたら契約していた。 ■バーサーカー 大半が召喚済み。 召喚していないのは『ノッブ、CEO、土方さん』。 気性の荒い人たちとは相性が悪いらしい。 それ以外とはおおむね相性が良いらしく、あちらから勝手に来てくれる。 そもそも、FGOで最初に召喚した☆5サーヴァントは金時。4サーヴァントはランスロットだった。 向こう見ずな性格の僕とバーサーカーはきっと波長が合うのだろう。 部屋が散らかっているせいか、福袋では二回とも婦長を引いた。 掃除しろということらしい。 ■ルーラー ホームズ以外は全員いる。 面白い事件には期待されてないらしい。 ■アヴェンジャー まったくダメ。本当にダメ。 巌窟王もゴルゴーンもいぬも欲しかったのだが、いくら召喚しても全く応じてくれなかった。僕に復讐者の資格はないらしい。 邪ンヌだけは(なぜか)力を貸してくれている。 ■アルターエゴ こちらもまったくダメ。 メルトリリスだけは(なぜか)力を貸してくれている。 ■フォーリナー 何故か全員居る。 セイレムをプレイしていないのにアビゲイルを引いてしまったのを皮切りに、XX→北斎と続く。外宇宙の意志を感じる。 ■剣ランスロット1→2 ・宝具ダメージが一気に上がる。宝具1→2は上がり幅がもっとも大きいので成長効率で見るならこれ。 ・最近はそんなに出番がない。セイバーオルタが全体宝具で消し飛ばす事も多い。 ■セイバーオルタ2→3 ・いちばん出番の多いセイバー。ただでさえ強い宝具が更に強くなる。 ・宝具2でも十分すぎるダメージが出てる ■エミヤオルタ1→2 ・宝具強化が入ったのでダメージが高い。 ・クロエの宝具演出にいい加減飽きてきた。宝具2エミヤオルタならクロエと張り合える火力がある。モーションもボイスもかっこいい。 ・飽きを度外視すればクロエで十分。アルテラもいる。 ・カルナさんみたいな、口数が少ないけどいい人な男性 ・気の強い女子高生。ヘタレ。 「そうか」 「 珪素-DT DT-クオンタム クオンタム-あやまだ あやまだ-クオンタム 珪素-DTかあやまだ DT-珪素かあやまだ クオンタム-DTか珪素 「ふふ…… 「えっ」 「ちょ、ちょっと……ねえ」 「言い過ぎじゃないの? やめなさいよ」 珪素シース案:滅ぼされた世界から転移してきたばかりのお嬢様。理不尽な世界に絶望しており、「すべては無駄だ」「こんな世界に興味はない」などネガティブな言葉を吐き続けるが、珪素ブリンガーが一般市民を見下すたびに素に戻り「えっ、ちょっと……さすがに言い過ぎじゃないの? やめなさいよ」と制止に入る 自信子(珪素シースと微妙にキャラ被りそう)、 「……子供ね」「いいわ。今はせいぜいそうやって、希望を謳っていなさい」 「そして、いつか壁にぶちあたるのよ」 「"この世界には絶望しかない"」「そんな、純然たる事実と絶望だけで構成された、無慈悲な壁にね」 ということで、《戦いの予感》《スピードスター》。 「 コンボ『攻撃します』。《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》《光の舞踏》。 10dx7+6 「さすが蒼ちゃん。いい判断です」 「かわいい蒼ちゃんにそんな事を言われてしまったら、頑張るしかありません」 「"ジェミニ"再起動」 もう一度、弓を引き絞るような構えを取る。 「広域破砕処理――レディ!」 「当然、受けています。一対多の戦闘訓練も、UGNチルドレンであれば」 16dx6+6 HP40+8 5d10+1d10+12+20 30 4d10+1d10+12 +12 「見せてあげましょう。私の必殺技を」 「私も……蒔苗先輩のように、一撃でがっとやってどかーんと出来るというところを、見せてあげましょう!」 「動かないでくださいね。手元が狂うと大惨事なので」  弓に矢をつがえるように、 「チコちゃん、あまり人前でその力を使ってはいけませんよ」 「悪い人たちが知ったら、ありったけのあなたの血を搾り取ろうとするでしょう」 『迅。急ぎの質問です』 『私がなんらかの要素で暴走し、多数の人間に迷惑をかけてまであなたの愛を独占しようとした場合、あなたはどうしますか?』 『あなたは私の事を嫌いになりますか?』 『もうお前とは付き合ってられねえよ、と、破局を宣言しますか?』 ・蒔苗先輩:見学室でも言われてたけどすごくいい人だった。貴重な常識人枠として終始心強かった。あとやたらと省エネ範囲火力でびっくりした。 ・蒼ちゃん:相変わらずかわいい。戦闘能力は皆無なのに敵と向かい合う時は存外に気が強いのが好き。温泉のリアクションが一番エロかった。 ・チコちゃん:気配りのできるいい子。もともとチコちゃんと絡みたい気持ちがだいぶ強かったので、最後に連携プレーできて嬉しかった。 15点 [1]最後まで参加した [1]よいロールプレイをした [1]他のプレイヤーを助けた [1]セッションの進行を助けた [1]場所の手配とか 正義の味方⇔悪の敵 うみねこのアレじゃないが、1の目が出ようと6の目が出ようと楽しむ結果につながるタイプか 「しめじとエリンギのリゾット、ホワイトマッシュルームのデミグラスソースを使ったオムライス、ベーコンとしめじのクリームパスタ」 「そう、それです。キュンときました。今すぐ事件を放り投げて迅のところへ行き、頭を撫でて貰おうかと思いました。ハグをはじめとするスキンシップにはストレス解消や侵蝕率の低下効果もあるらしいですし……」 「でしたら、でしたら、そうですね」 「信頼の証を 「では……では、そうですね」 「そこまで言って頂けたなら、こちらも」 やはり、仮面や力より、はるかに重要なものがある。 愛。それが、この地上で一番だいじなもの……だ。 桜ヶ丘 つづ時代 戦争 B2爆撃機 HP増加ポーション アルケミスト ミサイルランチャー 誘導弾 Mロケットランチャー 県央厚木IC→高尾山IC 17km 高尾山IC→相模湖駅  11km 相模湖駅→与瀬神社  1km(500m) 相模湖駅→ 「――迅。まだそこにいますか?」 「ん?」  夕闇に包まれた寮室。恋人からの質問を受けて平賀迅が最初に思ったのは、『また変な本を読んだのだな』だった。  同じベッドで……互いの体温を感じられるほどの距離で一緒に寝ているというのに、その問いはないだろう。しかも君は行為の直後から俺に抱きついたままだというのに。  そう言いたいのをこらえつつ、平賀は注意深く恋人に――風紀委員を務める少女、夏川ミナに問いを返した。 「またおかしな質問をする。どうした、ミナ?」 「いえ。"男性には賢者タイムというものがある"と、先日読んだ医学書に書かれていたものですから。迅、あなたはご存知ですか? "賢者タイム"」 「それは……まあ、一応は」  知らないわけがない。実年齢より大人びて見られるとはいえ、結局のところは平賀もまた、きわめて健全な男子高校生だ。男の性欲については文字通り、身をもって知っている。  今日などまさにそうだ。ここは学園島の居住区、ミナの自室である高等部女子寮の一室である。ミナがはじめてチャレンジした手作りクッキーを試食する……という名目で彼女の部屋にあがったはいいが、気がつけば彼女をベッドに押し倒し、唇を奪い、この有様というわけである。恐るべきは思春期の性欲、そして純粋培養されたUGNチルドレンたる夏川ミナの好奇心、という事だろう。  この通り、平賀迅が賢者タイムのなんたるかを知らないわけがない。  にもかかわらず、『まあ、一応は』などという曖昧な返答に留めたのは、自分の恋人が何を気にしているのか大体の予想がついたからだ。  ミナは裸のまま、平賀の脇あたりから両腕を回し、ひしと平賀にしがみついていた。腕だけではなく脚まで絡めるような態勢で、控えめなバストや白い下腹部が平賀の身体に押し付けられている。  かつては学園アイドル『Undine』のひとりとして多くの男子生徒を魅了したミナである。見る人が見ればそれだけで劣情を催す事は間違いない絵面なのだが、平賀は不思議とそこに色気を感じなかった。むしろ、親にくっついて離れない稚児のように見え、性欲ではなく保護欲が掻き立てられる。 「人間が野生動物だった頃、性交というのは最も人間が無防備になる瞬間だったそうです。ゆえに、可能な限り素早く性交を終わらせて周囲を警戒する必要があったとか」 「そうらしいな。だから、」  さすがに"射精"というストレートな言葉を使うのは躊躇われたため、平賀は僅かに黙り、言葉を選び直した。 「事後の男性というのは、性欲というものを脳内から素早く消し去る必要があった。そうでなければ周囲の警戒に戻れないからだ」 「はい。人間の本能に基づいた、射精後の男性に訪れる急激な性欲の低下……賢者タイム。一説によると、賢者タイムの男性は性欲が限りなくゼロに近づき、時にはつい先程まで肌を重ねていた女性が疎ましくなる事すらあるとか、なんとか」  ぎゅ、とミナが抱きつく力を強めた。顔を見せたくない、というように平賀の胸板にこつんと額を当て、もごもごと呟く。 「ですから……迅。こうして性交を終えた今、私のことが疎ましくなっていませんか? こういう話が迷惑だとか、はやく帰って一寝入りしたいだとか、そういう事を考えてはいませんか?」  夏川ミナは純粋培養されたエリートUGNチルドレンだ。純粋培養というのは比喩ではない。試験管ベイビーとしてレネゲイド適性を操作され、UGNの施設で育ち、一流の戦闘訓練を受けてきた。  何事に対しても理知平然とした効率重視の思考をする一方で、友情や色恋沙汰といった『訓練で学ばなかった事』に関しては、まるで子供のような反応を示す。  子供のような好奇心。子供のような甘え方。  今の夏川ミナは冷徹な戦闘機械ではなく、生まれてはじめて手にした宝物――恋人たる平賀迅が自分から離れていかないかと怯える、ひとりの子供に過ぎないのだった。 「ミナ」 「はい。……んむ」  わしわしと、やや強めに頭を撫でられたミナが目を細める。 「君を疎ましいと思っているかどうか。問いに答える前に、ひとつ私からも問いを投げていいか」 「? はい、どうぞ」 「君は今、腹が減っているか?」 「空腹感、ですか?」  小首をかしげたミナだったが、二度聞き返す事はなかった。  迅とミナが交際をはじめて数ヶ月。こうして男女として身体を重ねるほどの信頼を築いていれば、平賀の性格もまた、熟知するところだ。平賀はこういう時に無意味な質問を投げかける男ではない……そう考えたミナは素直に答えた。 「そこそこ空いています。お昼にホットドッグを食べたきりでしたから。とはいえ、我慢できないほどではありません。こうして迅と……ピロー、トーク?をする方が大事ですから」 「そうだな。私もそうだ。食欲は人間の三大欲求のひとつだが、今は我慢できる。ミナと話す事の方が重要だ」 「あの。それと、賢者タイムと、どのような関係が?」 「人間は本能を制御できる動物だ、ということさ」  短くそう言い切ると、それまで仰向けだった平賀が姿勢を崩した。横に寝転がっているミナと正対し、力強く抱きしめる。ミナの髪が顔に触れると、飾り気のない石鹸の香りがほのかに鼻孔をくすぐった。 「わ」  不意に抱きしめられたミナが小さく驚き、平賀の腕の中で顔をあげる。ぱちくりとしたその目を愛くるしく思いながら平賀は続けた。 「確かに賢者タイムというものは存在する。男の本能だからな。中にはミナが言ったように、セックスが終わった瞬間、射精を終えた瞬間に女性から興味を失う恥知らずも居るのだろうさ」  普段はあからさまな言葉を避ける平賀だったが、あえてセックスや射精というストレートな単語をチョイスした。本能と理性の話をする以上、ここで言葉を濁すのはかえって説得力を損ねると考えたからだ。 「迅もそうですか」 「そうだな。少なくとも、この部屋にやってきた直後と比べれば私の性欲は減衰している。君を抱いたばかりだからな。そういう意味では、私も賢者タイムには抗えていないのだろうが……ミナを疎ましいだとか、邪魔だとか思った事はまったくない。いいかミナ。私の愛はな、たかが性欲ごときに左右されるほど軟弱な代物ではないんだ」 「……」 「だから、安心しろ。君が心配しているような事にはならない」  平賀が喋っている間、ミナはじっと恋人の瞳を見つめ続けていた。まるで、瞳を見れば嘘をついているかどうかが分かるとでも言うように。  ミナの返答は言葉ではなく、表情だった。無言で表情を崩し、笑顔を見せる。  いつも無表情で固定されている夏川ミナの笑顔は、貴重だ。ましてやそれが、生まれたままの姿であれば尚更である。平賀はつい今しがた自分が口にした言葉を反芻し、そして後悔した。 「むしろミナ。君は逆の心配をしたほうがいい」 「逆、ですか? それは――んっ」  強引なキスにより、ミナの言葉は途中で遮られた。 「んっ……ん、ぷぁ……あっ」  唇を重ね、舌を絡め、唾液を交換する。恋人同士の熱い口づけをかわしたまま、平賀の片手がミナの胸へと伸びた。白い陶磁器のような胸と、その先端で主張する桜色の乳首をやさしく捏ね回す。  平賀の膝がミナの太ももの間に差し込まれた。たいした抵抗もなくミナの脚が開き、膝頭が女性器に触れる。先程の性交から間もないせいもあり、割れ目も、淡い陰毛も、ぬるりとした湿り気を残していた。そして篭もるような熱気も。 「……迅。また、硬くなっていますね」 「ああ」  ようやくキスから解放されたミナが、僅かに頬を紅潮させながら言った。おずおずとミナの手が毛布の中に伸ばされ、自分の下腹部に触れていた平賀のペニスに触れた。熱く怒張したそれはまさに、先程平賀が言おうとしていた『逆の心配』そのものであった。 「なにが賢者タイムだ。知った事か、そんなもの。私は何度でも君を抱きたい。何度でもだ。君の胸の柔らかさを堪能したいし、君の甘い喘ぎ声を独り占めしたいし、可能ならば自室に戻る事なく、明日の朝まで君と身体を重ねていたい。……わかったか、ミナ?」 「わかりました。……ふふ、見当違いかつ、余計な心配でした」  今度はミナからキスをせがんでくる。再び舌を絡めあっている瞬間にも、互いの両手は互いの性器をさすり、弄り、快感を与えあっている。 「迅」 「……ああ」 「愛しています」  既に息を荒くしたミナが、かろうじてそれだけを口にした。 「いっぱい、いっぱい、何度でも私を抱いてください。私の中に、……あなたの、愛を注いでください」  そこから先は、もう言葉が交わされる事はなかった。  夕陽も沈み、暗がりに支配された寮の一室で――男の吐く荒い息と、女の喘ぎ声と、触れ合う粘膜がたてる卑猥な水音だけが響いていた。  それはまさしく本能の宴であり、本能すら超える愛の証明、そのものだった。 男性には賢者タイムというものがあるそうです。  夏川ミナは学園島に 「男性には賢者タイムというものがあると本で読みました。人間が野生動物だった頃の名残で、射精後は驚くほどの早さで性欲が減衰し、時にはつい先程まで肌を重ねていた女性が疎ましくなる事もあるとかなんとか……」 106778 数ヶ月前、『黒』のツキガミに影響されて弟がオーヴァードに覚醒。 『黒』と弟は殺戮衝動という面で相性がよく、弟は覚醒直後から獣のような姿となって異常暴走。赤名自体も弟に襲われて瀕死の重傷を負った。 薄れゆく意識の中でマガツの声を聞き、契約。 マガツへの願いは『弟を助けてほしい』。 結果として弟の暴走は収まったが、生気をすべて抜き取られ昏睡状態に。 夜な夜な人を襲って生気を弟に分け与える一方、PC達の抹殺を計画する。 ジェタチュラ "ジェンディエ"(スパイ)、シユエ(契約)、ファーシ(誓う) "コンシリエ−ター" ---------------------------------- ■クオンペーン後期(5・6・7・最終話)テーマ ・愚者の契約 ・誰かにとっての希望は、誰かにとっての絶望 ・マガツと"愚者の契約"をかわした七人 ・悪魔と契約をかわしてでも叶えたい願いがあった ・PC達がマガツを倒してしまった事で加護がなくなり、契約も効力を失った ・エゴであると分かっていても、PC達を許せない ・PC四人を必ず殺す。コヨミを絶望させ、もう一度マガツを蘇らせる ■マガツへの協力理由 キャスター:人類の救済。『方法が歪んでいても、誰かを助けたい』という気持ちはマガツと同じ。 セイバー:望んで。最強の戦闘用人格が欲しい。 ランサー:騙された。協力しないと弟が死ぬ。 アーチャー:望んで。バーサーカーのために他人を犠牲にする。 アサシン:騙された。両親の記憶を戻したい。 ライダー:ランサー(をはじめとするみんな)を助けたい。 バーサーカー:望んで。元気な身体になりたい。 ■"教団" 一ヶ月前、ツキガミ事件の発生と同時にマガツと契約した者たち。 大切な人が蘇る、病気が治るなど、マガツの力で願いを叶えてもらった。 そのかわりに『マガツ様』のうわさを流し、自分自身もマガツを信仰することで、コヨミ=マガツの存在を不動のものにする……はずだった。 マガツがPC達に敗北したことで契約は失効。 全員が絶望する中、キャスターが『一度限りの逆転劇』を提案。 最終的には七人全員がそれを承諾し、PCたちへ最後の戦いを挑む。 ■表向きの目的 PC達を殺し、コヨミを絶望させ、マガツを復活させる。 ■本当の目的 1.現在、マガツはキャスターに宿っている。  コヨミは神としての力を取り戻しており、生きる意志による自浄作用もある。  コヨミの中にいては遠からずマガツは消滅するだろう。ゆえに、離れた。  本体であるコヨミの元を離れたため、今のマガツは大きく弱体化している。 2.契約者たちは全員疑似ジャーム化している。  オーヴァードでありながら、ジャームであるマガツの力を断片を振るう。  マガツとの"愚者の契約"が、彼らに力を与えた。  ただし、マガツの敗北によってその力も徐々に薄れつつある。 3.契約者が死ねば、契約者たちが宿していた力の断片はマガツへと戻る。  ひとり死ぬごとに、マガツの力は徐々に元の強大さを取り戻すだろう。 4.だから、キャスター以外の6人全員が一度死ぬ。  再びマガツを完全起動させ、 キャスター以外の六人が死亡する事で、契約者たちが持っていたマガツの力をキャスターへ集め、 キャスターと一体化したマガツの断片を完全起動させる。 「……どうして、全員でかかってこないんだろう」 「賢哉たち四人を殺すのが目的なら、学校の時みたいに全員で襲いかかるのが一番確率が高いはず」 「なのにわざわざ分散して、各個撃破を容易にしている。なぜ?」 fate apocrypha invasion ---------------------------------- ■キャスター:"アートマン" "ベネティクティオ"セルリーダー、レイ・アルムダプタ・ファイジール。 マガツへの願いは『全人類の性格矯正』。 ジャーム化が『万人の奥底にある悪性人格の発露』だと考えたレイは、 『全人類に人格矯正を施せば誰もがジャームにならない世界を作れる』と判断。 ・オーヴァードの数は年々増え続けている ・このまま行けば、いずれ人類の大半がオーヴァードになる ・それはすなわち『大量のジャームを内包する』という事である ・レネゲイドの制御は容易い事ではない。厳しい訓練を受けたエージェントですら、状況によってはあっさりとジャームに堕ちる事がある ・現代とは比べ物にならないほど無数のジャームが潜伏する世界は、まさしく地獄。非オーヴァードにとっては恐怖でしかないだろう。 ・私は人間を愛している。世界の平穏を維持したい。 ・しかし、オーヴァードが増えていくのを止める事は困難だ。 古代種と呼ばれる存在がいるように、古くからレネゲイドは人類と共にあった。 起源種と呼ばれる存在がいるように、由来不明の強力な感染源も存在する。 20年前のレネゲイドウィルス大拡散。仮に過去改変などであれを止めたとしても、500年か1000年ほど問題を先送りにするだけだろう。 ・だから、全人類に人格矯正を施す事にした 「そもそも、ジャーム化とは何か?」 「ジャーム化とは"衝動の発露"だ。元から自分の内にあったものが無限に暴走し、コントロールできなくなった状態がジャーム化だ」 「私が目をつけたのは多重人格者だった。そうそう、UGNでは"戦闘用人格"と呼称されてるアレさ」 (起) PC全員のOPで、コヨミの中からマガツの存在が薄れている事を知らされる。 死に直面したコヨミが生み出してしまった邪悪な人格。それがマガツだった。 しかし、PC達との絆によってコヨミが死の恐怖を克服した今、コヨミの中にマガツの居場所はない。じきにマガツは消滅するだろう。 日常に戻ったPCたち。クラスメイトたちと再会し、平和な学校生活がはじまる。 水波に対しては"ベネディクティオ"セルメンバーの情報がもたらされる。 (承) 学校で6人のジャームに襲われる。 朝比奈と仲の良い少女はクラスメイトではなかった(アサシン) 生徒会の三人はFHチルドレンだった(セイバー、ランサー、ライダー) ジャームになる事で命を繋ぎ止めた者がいた(バーサーカー) 大切な人がジャームになり、それを守ろうとする少女がいた(アーチャー) PCたちがジャームの危険性を認識したところで戦闘終了。 だが、なぜ彼らが襲ってきたのかが分からない……。 (転) 敵のボスが単独で来訪。四人に対して対話を申し出る。 『オーヴァードの数は年々増加している』 『ジャームは危険な存在だ。そして、オーヴァードにとってジャーム化は避けられない問題でもある。このままでは近い将来、人類は多くの潜在ジャームを抱えて日常生活を送る事になってしまう』 『ジャーム化を100%防ぐ手段』は存在するだろうか。 残念ながら存在しない。訓練を受けたエージェントですら、時にはあっさりとジャーム化する。それがオーヴァードというものだ。 『ジャーム化を治療する手段』は存在するだろうか。 これも存在しない。UGNとFHでの共同研究ですら叶わなかった夢だ。 癌の特効薬みたいなものだ。遠い未来に見つかるかもしれないし、未来永劫見つからないかもしれない……。 だから私は考えた。ジャーム化しちゃうのは仕方ないかな、と。 ジャームになっても、ジャーム化前と同じような生活を送れればいい。 そんな手段を探せばいいんだ。 『無害なジャームを作る手段』は存在するだろうか。 存在、する。いや、これまでは存在しなかったのだが、やっと見つけた。 ベネディクティオ――"祝福"の名を冠する我々が見つけた。 これは文字通り、人類に対する大いなる祝福となるだろう。 方法は単純だ。全人類に人格矯正を施し、あらゆる感情を消し去ればいい。 マニュアル操作の自動車みたいなものだ。どんなにアクセルを踏み込んでも、クラッチを切っていれば車は動かない。レネゲイドが人の精神に作用するのなら、"作用する対象そのものをなくしてしまえばいい"。 事実、自分で実験してみた。 『わざとジャーム化して、自分を実験対象にしてみた』 私はジャームだけど、こうして君たちと会話できている。 感情っぽく見えるのはすべて真似事だ。ははははは! こうして笑うフリはできる。フリだけだけどね。 面白くもないし、悲しくもない。 「今のマガツにそこまでの力はない。 「だから、ためしに一度死んでみようと思ったんだ」 (結) (アーチャー)キャスター バーサーカー  三つの拠点とそれを守る六人。 「質問その1。"ジャームというのは、基本的に危険な存在である"」 「イエスか、ノーか?」 → 危険である。衝動を制御できないオーヴァードというのは、飢えたライオンを人がいっぱいの繁華街に放つようなものだ。 「質問その2」 「"オーヴァードはみな、ジャームになる可能性を秘めている"」 「イエスか、ノーか」 → イエス。素人はおろか、訓練を受けたエージェントであっても状況次第ではあっさりとジャーム化する事がある。それほどにレネゲイドというのは制御が難しいものなのだ。 「質問その2。"良いジャーム、無害なジャームは存在する"」 → 少数だが存在する。ひたすら妄想に耽るだけのジャームや、ジャーム化前と殆ど変わらない者も存在する。もともと闘争心が強かったオーヴァードはジャーム化しても大差なく、強者との戦闘を求める。FHにはこのタイプが多い。 極めて強い克己心を持つ人間は、ジャーム化しても欲望に飲まれず己を制御することがある。裏社会にはたまにこういった人間が存在する。 「質問その3」 「――――"ジャーム化を100%防ぐ方法は存在する」 「"今はダメかもしれないが、将来的には発見されるだろう"」 「イエスか、ノーか」 「結論から言うと、人類はみな善の人格と悪の人格を抱えている」 「ジャーム化によって衝動をコントロールできなくなった時…… 「結論から言うと、"全人類に悪性人格の発露"なんだ」 ジャーム 研究の結果、ジャーム化 20年前に戻り、レネゲイドウィルス大拡散の過去を改変したとしても、時間の問題でしかないだろう。 ・だから、全世界の ・全人類に人格矯正を施したい セイバー: 生徒会長。生真面目な男子高校生。 ランサー: 元一般人。ライダーを救うためにマガツと契約、疑似ジャームに。《抱擁》でライダーを蘇生。人を殺し、血をライダーに注ぐ事で命を維持している。 ライダー: ランサーの恋人。隣町に住んでいたが、バイク運転中に《ワーディング》に巻き込まれて死亡。ランサーと添い遂げる事を決意。  アーチャー:元UGN。 バーサーカー:元UGN。戦いでジャーム化し、FHへ。 ---- ■セイバー:"ソードブレイカー" 常に偉そうな態度の少年。口が悪い。 シンドロームはハヌマーン/ブラックドッグ。愛用の日本刀から繰り出される精妙極まる剣技はあらゆる剣士を凌ぎ、斬り結ぶのは死と同義とされる。 正体は"ベネディクティオ"セルに所属していたFHチルドレン、桜生ジンの若かりし頃の姿。使い魔や幻ではなく、14歳の頃の桜生本人を"アートマン"が召喚し、マガツへの願いと引き換えに協力させている。 欲望は世界一強い剣士になること。マガツへの願いは『戦闘用人格の獲得』。 ヒトのままでは強さに限界があると思っており、さらなる高みへ至るために教団の先鋒として動いている。キャスターとは20年前の時点でセルリーダーとメンバーという関係だったため、今回も『未来のリーダーがまた何か企んでる』と考えており、キャスターを怪しむような事はない。 もともとがFHチルドレンのため、殺しや悪事に対する抵抗感は皆無。 ---- ■ランサー:"ネメシス" 「……殺す」「殺す殺す殺す殺す殺す!」 「貴様ら全員ッ! 私が殺してやるうううううッッッ!」 シンドロームはブラム・ストーカー/ハヌマーン。 赤い血槍を用いた超高速戦闘を得意とする。 正体は生徒会長、赤峰さやか。とても真面目な高校生で、練磨とは家が近い。 マガツへの願いは『交通事故で死にかけた弟を助けてほしい』だったが、マガツの敗北によって加護を失い、再び死亡。両親と赤名の前で死体に戻ってしまう。 両親は精神を病み、入院中。 朝比奈たちを憎み、マガツ復活のためにPCたちを付け狙う。 ---- ■アーチャー:"クエーサー" 「……待っててね」「すぐ行くから」 シンドロームはエンジェルハィロゥ/ノイマン。光の矢による遠距離攻撃を行う。 姿を一切見せることなく、射撃→隠密を繰り返す妨害シューター。 正体は"オセ"の姉、生徒会会計の雨宮みずき。 光学迷彩と反射ビットを使った その攻撃から超長距離砲撃能力だと思われがちだが、実際は真逆。 バロール能力で空間の裂け目を作り出して潜伏。空間歪曲と光学偽装によって、至近距離から放った光の矢を遠距離から飛来したものと見せかけるもの。 攻撃時は基本的にターゲットの近くに潜む。 ---- ■アサシン:"アップルパイ" 「じゅ!」「とりま先行ってんね。ドタんなよ〜マジで!」 「てかさりげ凄くね? 初メンなのに連携えぐいんだけど!」 「あーね!」「それなー!」「おけまる」 シンドロームはソラリス/モルフェウス。 能力は認識操作。『対象の心』に任意のテクスチャを貼り付ける事によって偽りの記憶を与えたり、部分的に記憶を失わせたりといった事が可能。 能力発動と維持にはボディタッチが必要。 正体は名塚佑のクラスメイト、鏡谷ユキ。明るい性格のギャル系JK。 母方の実家が裕福で、最近は遺産相続について両親がよく衝突していたらしい。 マガツへの願いは『両親の不仲を解消したい』。 マガツは『両親の記憶を消す』事でそれを叶えた。 ---- ■ライダー:"スーパーディペンダブルヘルパー" 「大丈夫だ。俺が来たからにはもう安心しろ」 「話して分からない奴はいねえ。マガツとだってダチになってやる!」 シンドロームはサラマンダー/モルフェウス。 国道824号線をテリトリーとする覆面ライダー。延々と同じ道が続く無限国道にPC達をおびき寄せ、月代コヨミの受け渡しを要求してくる。 モルフェウス能力で錬成した大型武装バイクを武器とする。 正体は朝比奈のクラスメイト、葦火タケト。生徒会書記。『ダチになれない奴はいない』がモットーで、誰に対しても分け隔てなく接する快男児。 生徒会長の赤名に襲われた際、自分もオーヴァードである事が発覚。赤名の事情を聞いて彼に協力することを決める。 マガツの声を聞いたわけではないため、願いはない。 もしマガツと話せるならば『マガツとの対話』を望むだろう。 ---- ■バーサーカー:"ベリアル" 「楽しいよ。すごく」 「……みんなズルいなあ」「元気な身体って、こんなに快適なんだ!」 シンドロームはキュマイラ/ウロボロス。 炎を纏った異形の巨人。六つの脚、七つの腕、剣と盾を持つ。 事あるごとにPCたちの前に現れ、人前であろうとなんだろうと襲いかかってくる。 Eロイス"究極存在"を所有。通常の手段では倒す事は不可能だが、本体から10km以上離れた場所では60秒(=1ラウンド)しか現界できない。 本体は心臓病でずっと入院生活を送っている少女、雨宮ともえ。 マガツへの願いは『病気を治してほしい』だった。 マガツが斃された今では入院生活に逆戻りしている。 本体の近くであれば"ベリアル"の活動時間制限はなくなるが、本体へのダメージフィードバックも加速度的に増加する。 "ベリアル"が無事でも、ともえの方はダメージに耐えられないだろう。 ---------------------------------- 「やろう、お姉ちゃん。ここで決着をつける」 「勝って――手に入れるんだ」「私たちの未来を!」 「ベリアル……ベリアル!」「我が敵を打ち砕け! ベリアル!」 「……ああ……」 「ふふ。ふふふ」「あぁ――楽しかった」 「……ともえ。ちょっと待っててね」 「すぐ行くから」 《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》《滅びの光》《スターダストレイン》《破滅の天使》。 対象は自分を含む全員です。 《ラストアクション》。 "Eロイス"で《スターダストレイン》を復活させます。そして先程のコンボから《破滅の天使》を抜いたシーン攻撃を行う。 対象は自分を含む全員。自分にはこれでトドメを刺します。 ---------------------------------- ---------------------------------- 「――諸君、訓練お疲れ様」 「良いニュースと悪いニュースを伝えにきた。休憩しながら聞いてくれたまえ」 「まず悪いニュースだが……」「マガツが負けた」 「昨日夕方、朝比奈望たちが現実世界へ生還したのを確認している。驚いたことに月代コヨミも一緒だ」 「大したものだ。彼らの絆が、コヨミの中に潜むマガツを凌駕したらしい」 刀を下げた少年 「おいおい……おいおいおいおいおい」 「どお〜〜いう事だよテメェ〜。"マガツ様が力を授けてくださる"とかなんとか言っといてよぉ〜」 「負けてんじゃん"マガツ様"。クソ雑魚じゃねーか!」 「セイバー? どこへ行くのかね?」 「帰る。付き合ってられるか。テメーらで勝手にやってろ」 赤槍の少年 「……負けた。それは本当か」 「マガツは、消えたのか? 力を全て失って?」 「どうかな。マガツが消えたなら、君らの加護も消えるはずだが……」 「昨日は家に帰ったんだろ? 君の弟は死体に戻ってしまったかね、"イディオット"?」 "イディオット" 「……いや、相変わらず元気だった。マガツの加護は健在だ……」 「"アップルパイ"のご両親はどうだ?」 "アップルパイ" 「んー、あたしのほーも同じ。とくに変化なし」 「てことは、まだマガツって生きてるんじゃね? ワンチャンあるくない?」 「そうだ」 「"マガツは完全に滅んでいない"――これが良いニュースだな」 「月代コヨミが力を取り戻したせいで、彼女の中に封じられているだけだ。コヨミの力の源さえ断ってしまえば、マガツは再び活動を始めるだろう」 刀を下げた少年 「力の源。UGNの四人か」 「そう。朝比奈望たちを殺してしまえばいい。そうすればコヨミは大幅に弱体化し、ふたたびマガツが表面化することだろう」 「以前も教えたが、オーヴァードの世界では絆こそが最強のパワーリソースだ」 「神様であってもそれは変わらない。強い絆を結んだ四人が死ねば、否が応にもマガツに頼らざるを得ないというわけだね」 不機嫌そうな少女 「……で、作戦は? 具体的にどうやって殺すのよ?」 「強いのよね、その四人。闇雲に襲いかかってもいい結果にはならないと思うんだけど」 「もちろん。作戦はきちんと立ててあるとも」 「まず"アップルパイ"が撹乱する。直接戦闘能力に劣る名塚佑ひとりだけをおびき出せれば、それがベストだな」 「あーい」 「でもさ、うち一人で殺すのとか無理みない? 普通のケンカにしかならなそうなんだけど!」 「……僕が殺す。それでいいだろう」 「汚れ仕事は僕が担当する。お前はおびき出す事に専念すればいい」 「水波賢哉は俺だ」 「剣士ってことは、俺の獲物だ。駄目とは言わせねえ」 「言わないとも。水波賢哉はセイバー、名塚佑は"イディオット"が仕留めよう」 「残りも相性勝ちできる者をぶつける。朝比奈望は"スーパーディペンダブルヘルパー"、君が担当しろ」 "スーパーディペンダブルヘルパー" 「俺かぁ。大丈夫かね?」 「朝比奈は一番火力があるんだろ。俺でなんとかできるもんなのか?」 「問題ない。彼の技量では君に攻撃を当てるのは無理だ。せいぜい目で追うのが精一杯だろう」 「その間に、あたしが仕留める?」 「理解が早くて助かるよ、"クエーサー"」 「君の能力ならこの町の人間すべてを狙撃できる。朝比奈に限らず、隙を見つけたらどんどん撃ち抜け。戦場を引っ掻き回せ」 「……谷神練磨はどうする?」 「データでは射程距離くらいしか弱点がなかった。"クエーサー"なら相性勝ちできるだろうが……時間がかかるぞ」 「"オセ"をぶつけよう。弱点がないなら純然たる暴力で対抗すればいい」 「知らないわよそんなの。オーヴァードになったのもつい最近なんだし」 「……でも、わかったわ。訓練の成果は見せる」 「じゅ! とりま明日からでいいよね?」 「パパとママに留守番させちゃってるからさ。早く帰りたいんだよね」 「ドタんなよ! ドタったらおこだからマジ!」 「じゅ、ってなんだよ」 「"受信した"という意味らしいね」 「転じて、"了解した"を指す。最近の女子がよく使ってる言葉だ」 「わけわかんねえ。狂ってんだろこの時代」 「うーん、同感だ。若者言葉っていうのはいつだって理解不能なものだよ」 「あ、ー……"イディオット"?」 「なんだ」 「この"イディオット"っての、今からでも別のに変えねえ?」 「"マヌケ"って! ダチをバカにしてるみてーで嫌だよ俺! 変えようぜ」 「……気にするな。所詮はコードネームだ」 「"ジェンディエ"曰く、コードネームから能力が推測される事は多々あるらしい。"アップルパイ"もそうだが、これくらい適当なコードネームの方がいいだろう」 「むしろ変えるならお前の方だ。なんだ? "スーパーディペンダブルヘルパー"っていうのは」 「かっこいいだろ」 「少しもかっこよくない。 「それに……」 「それに?」 「僕が愚かなのは事実だ。自虐くらいさせてくれ」 「うーん。まあ、お前がいいならいいけどさ……あんま気にすんなよ」 「なんとかなるよ。きっと何もかも解決する。いい事だけ考えようぜ」 「……楽観的すぎるぞ、お前は……」 「それが俺のいいところさ」 「不思議なもんだ」 「平和な生活を守りたい。世界の平穏を維持したい」 「――人々を守りたい」 「お互いに同じ想いを抱きながら、こんなにも歩む道が異なるとは」 「私の理想が間違っているとは思わん。さりとて、お前たちの理想が間違っているとも思わん」 「これはもう、シンプルに決着をつけるしかないだろう」 「"勝ったほうが正義"だ!」 「人類の未来のために……この星の未来のために」 「白黒はっきりつけようじゃないか! Q市の守護者たち!」 "クエーサー" 50,000m "ベリアル" "マガツ・レイ" 10m