コン、コン。  深夜1時。BAR『ブリック』の2Fに控えめなノックの音が響いた。  ノックされた部屋の主――烏羽岬が就寝前のストレッチを中断し、ドアを開ける。果たしてそこには、烏羽の予想通りの人物が立っていた。 「鶴喰。どうした」 「あっ」  ドアの前に立っていたのは、パジャマ姿の鶴喰湊融だった。ピンクチェックのかわいらしい寝間着は、日中の……つまり、若干12歳ながら事務会計係としてセルを支えている、しっかり者の……彼女のイメージとはかけ離れており、年相応の少女という雰囲気だ。  《ヴリトラ》セルのアジトである雑居ビルは、地上3F・地下1Fの計4階層で構成されている。そのうち2Fは烏羽と椋実の居住スペース、そして3Fは女性陣の居住スペースだ。トイレは各階にあるし、ちょっとした食べ物や飲み物は各自がストックしている。夜0時を回ってしまえば、こうして誰かの部屋を訪ねるというのは稀なことだ。 「私が来ること、わかってたんですか?」 「階段を降りる音でな。江永にしては足音が軽いし、百入はそもそも足音が聞こえない。何か用か?」 「えっと……その」  鶴喰が気恥ずかしそうに口ごもった。抱えた枕を指先で弄りながら、用件を烏羽に伝えるべきか、やはり立ち去るべきか迷っているようだった。  烏羽は室内、鶴喰は廊下。開いたドア越しにしばらくそのままで沈黙が続いていたが、やがて鶴喰が口を開いた。 「今日……今日だけでいいので」 「?」 「……いっしょに寝てもらっても、いいですか……?」 ----  2分後。そこにはシングルベッドに並んで寝転がる、烏羽と鶴喰の姿があった。鶴喰はやや緊張した面持ちで、持ってきた枕に仰向けに。烏羽は可能な限り壁際に寄り、僅かに横向きになって鶴喰の方を見ている。 「狭くないか、鶴喰」 「はい、大丈夫です。烏羽くんこそきつくないですか?」 「問題ない。《アードゥル》の頃は立ったまま寝る訓練とか、色々受けてきたからな。……それで」  鶴喰の目を軽く覗き込みながら、烏羽が先程から抱いていた疑問を口にした。 「どうしたんだ、急に。一緒に寝たいなんて」  我ながら今更な質問だな、と烏羽は思った。  さきほど鶴喰からの申し出を受けた彼は、一切の理由を聞こうとしなかった。ただ一言「わかった」とだけ言い、鶴喰を部屋に迎え入れたのだ。  鶴喰は12歳、烏羽は14歳。小学生とはいえ鶴喰は発育が良く、烏羽と  本来ならばまず理由を聞き、納得したら部屋に入れるのが普通だろう。   「その魂、正義の使者である《サイレンスファイア》が刈り取ります。……覚悟しなさい!」 16dx7+3 魔獣ロイトス[3] 魔獣ナラシンハ[10] ---- クライマックス戦闘 ---- 魔人ディナ[4] 魔人エクエス[30]    "ロイトス"[3] 5m ナザロフ ナターリア   (リディア) アントネッラ  星宮 5m "ナラシンハ" "サーラメーヤ" 《リザレクト》。 「湯ノ浦の生き残り――――200人弱」 「それらすべてに魔獣をあてがい、半年間、1秒も欠かさず召喚を維持し続けている」 「これがどれほど尊い奇跡で、姫様がどれほどの逸材なのか……」 「ただの剣士には一生」 『わから』 『ない』 『のでしょう』『ね』   瞬間、士騎の四方から声が響く。 サイケデリックな色をした無数の球体。そしてそれを取り巻く黒い霧が士騎を包み込み、全身をズタズタに引き裂く。 数も、姿も、なにひとつ安定しない。この『球体』と『霧』が、魔人エクエス――その魔人態。 『エル・アムン=ドル・マー・ロー』 光る指先で空中にルーン文字を刻んでいく。 『黒の豪腕、揺るがぬ巨躯、破壊の担い手よ』 『その真名を握る者・魔人ディナの名の元に、我が敵を討て』 『きたれ。"ロイトス"』『"ナラシンハ"』『"アバドン"』 『金色のひとみ・冥界の門番、灼熱の担い手よ』 『その真名を握るもの・魔人ディナの名のもとに』 『きたれ。"サーラメーヤ"』 ■クライマックス戦闘 ・魔人ディナ 毎ラウンド頭にさらなる絶望で魔獣を召喚。自分の手番では単体の交渉攻撃。 召喚する魔獣は『ロイトス、ヴァルコラキ、サーラメーヤ、ナラシンハ、セーンムルヴ、ピシャーチャ』からランダム。 ・魔人エクエス 最大数を巻き込む形で白兵範囲攻撃。魔人ディナを必ずカバーする。 ・魔獣たち そこそこ強い。魔人だった頃よりは弱い。倒された魔獣は再召喚不能。    魔人ディナ 魔人エクエス "ロイトス" "ナラシンハ" "サーラメーヤ" 「邪魔」 「ねえ、何を意固地になっているの。そこの"リディア"を見捨てるだけで、N市は湯ノ浦との縁が切れるのよ」 「その子を守っても、魔人が襲来する理由が増えていくだけ……自分で自分の首を締めるつもり?」 「墓穴を掘るのが趣味なら、あまりいい趣味とは思えないわね」 「……そ。なら」 「なかよく死になさい。その子もろとも」 《テンプテーション》《絶対の恐怖》《神の御言葉》《原初の黒:フェイタルヒット》。 ■結界について 通称『神性圏界(ドミニオン)』。神格レネゲイドビーイングの強力な権能によって引き起こされる特異なワーディング現象で、大N市の近郊でも最近になっていくつかの事例が目撃されるようになった。 主な特徴は、魔術に精通した者でなければ結界に入る事すら難しいという事。結界内に入ればほぼ確実に外部との通信が不可能になること。 時空が歪んでいるため、ワーディングの主に応じた非現実的な光景が広がっている事が多い。 魔人クルシェドラがナザロフに伝えた通り、この結界から出る事は容易ではない。 出る方法はただ一つ。この神性圏界の主──魔人ベルゼブブを倒す事である。 ■魔人ベルゼブブについて <情報:裏社会><知識:魔術>難易度12(アントネッラが挑戦する場合、難易度-6) 湯ノ浦・オブセシオンセルの魔人。ナンバーは03。 元々はとある組織に所属する高位魔術師だった。 湯ノ浦が大規模R災害に襲われた際に偶然現地に居合わせ、あやうくジャーム化するところだったが、 リディアが召喚した神獣ベルゼブブと適合することで命をつなぎとめ、半ジャーム・半人間の存在──魔人となった。 もともと強大な魔術師だったところにベルゼブブの力が加わったため、その力は凄まじい。事実、このは彼一人で展開・維持している。 神性圏界《ドミニオン》の展開に加えて『魂魄の細分化による半無限再生』『分割した魂魄を用いた軍団生成』『結界内での認識操作』など幅広い能力を持ち、自らを魔人ではなく《魔王ベルゼブブ》と自称する。 リディア・スミルノフの召喚術の才には深い敬意を払っており、彼女こそが新世界の神と公言して憚らない。 ヒトだった頃は温和な人物だったが、魔人となってからは魔術師でない存在をすべて下等な存在だと見下している。 ■リディア・スミルノフについて 湯ノ浦・オブセシオンセルのリーダー。見た目は10歳前後のロシア人少女であり、魔術師。 言霊とルーンストーンを用いた特殊な召喚術を得意とし、異界の生物を使役する。 『No.4-魔人ディナ』という名前とナンバーを冠しているが、実際は魔人態を持たない人間。 ただの人間である彼女がリーダーを務めているのは、湯ノ浦の魔人すべての命が彼女に託されているため。 湯ノ浦が大規模R災害に襲われた際、本来であれば住人すべてがジャーム化し、完全に理性を失うはずだった。 それを防ぐため、リディアは異界の魔獣や神獣を力の限り召喚。ジャーム化しかけた住人たちと融合させる事により、彼らに魔人態を授けた。 ジャームとしての凶暴性は魔獣に。人間としての理性を人の身に留めることで、完全なジャーム化を防いだのだ。 命を落とす人を可能な限り少なくしたい。異形であっても生きる事を諦めないでほしい。 その一心でリディア・スミルノフは召喚を維持し続けているが、ナラシンハをはじめとする過激派が引き起こす二次災害、自身の体力的な問題などから、召喚維持は限界に近づいている。 ■召喚限界と穏健派 湯ノ浦が『魔街』となってから一年。リディアは一時も休むことなく、魔人態のベースとなる召喚を維持し続けている。 結果としてリディアの命は限界まで削られており、このままでは近く命を落とすことは確実である。 現在の湯ノ浦は『こんな生き方は間違っている。リディアを開放し、我々はジャームとして討たれるべきだ』という穏健派と、 『N市に大規模襲撃をかけて賢者の石とあらゆるテクノロジーを手に入れ、リディア無しでも魔人態を維持できるようにするべきだ』という過激派に分裂している。 No.22・魔人ユルグは穏健派の中でも特にリディアと仲が良く、兄妹のように彼女と接していた。 リディアの負担が限界に近いことを見て取った彼は、過激派の目を盗んで仲間と共にリディアを拉致。 ノートルダム財団総帥・アントネッラへ彼女の保護を依頼し、湯ノ浦を脱出した。 むろんリディアを失った湯ノ浦の魔人はすべてジャームへと変わるが、すべて覚悟の上である。 「UGNに依頼しなかったのは……ナラシンハ達がN市で暴れたためだ。どんな言い訳をしても、オブセシオンの人間とあればUGNは容赦しないだろう」 「だがノートルダム財団は違う。財団の役目は『世界を破滅へ導くような危険ガジェットの管理と監視』だ」 「リディア・スミルノフ。こう言っちゃなんだが、この上なく危険なガジェットだろ?」 「……いい子なんだ。本当に」 「死ぬのは俺たち魔人だけで十分だ。この子だけでも財団で保護してやってくれ」 「死ぬよ。ジャームとして」 「悔いはないさ。もともと、湯ノ浦が『魔街』になった時点で俺たちは死んでいたんだ」 「むしろ侘びなければならない。俺たちが魔人になったせいで、死ななくてもいい人が大勢襲われ……死んだ」 ■結界内にいる魔人について リディアとユルグの証言によると、結界内の魔人は穏健派・過激派あわせて八名となる。 ユルグを除く穏健派は三名。 No.25・魔人ウルドゥジャ。No.33・魔人スフィンクス。No.58・魔人ズー。 いずれも高い機動力や飛行能力を持ち、長期戦に強い。リディアとユルグが無事に結界外周まで逃げられたのも彼らが時間を稼いだため。 対する過激派は四名。 No.3・魔王ベルゼブブ。そして魔人アモン、魔人セルケト、魔人ブネ。 穏健派の足止めもあってN市近郊へやってきたのはこれだけだが、全員が高い戦闘力を持つ上位魔人である。 おそらく今、結界のどこかで穏健派と過激派の戦いが続いているはずだ。 穏健派と合流し共闘できれば、ベルゼブブらを打ち負かすのも楽になるかもしれない。 ■召喚限界と過激派 このままではリディアの命が尽きてしまう。だが穏健派の推進する『ジャームとして討たれる』プランなど論外である。 かといって無理に大N市に侵攻することもできない。リディアは本質的に人死に リディアが召喚を解いてしまう可能性がある。魔人の力を失ったオブセシオンでは大N市のUGNに勝利するのは難しいだろう。 これに対しベルゼブブが提案したのが、リディアの魂魄分割である。 ベルゼブブの魔術で善と悪の心を分離させ、『ふたりのリディア』を生み出す。 本来のリディアは人々を傷つける事を嫌うが、悪のリディアであればその限りではない。 生贄となる人間、あるいはオーヴァードの命や力を吸収させることでリディアの力を増大させ、半永久的に召喚を維持できるようにする。 これによってリディアは本当の『魔人ディナ』──魔を統べる存在へと生まれ変わることができる。 魔人ディナの存在が安定した後は、穏健派もろとも本来の『リディア』を殺害。大N市へと侵攻する。 N市を滅ぼしあの街の力をすべて吸収したオブセシオンは、比類なき魔人の軍勢としてこの地上に君臨することだろう。 ■Rハンドアウト:アントネッラ ・シナリオロイス:魔人ベルゼブブ(憧憬/殺意) 君は魔人ベルゼブブの真名を知っている。 魔人ベルゼブブ。人だった頃の名は、バウティスタ・フォン・ガルディーニ。──つまり君の父、先代ノートルダム財団総帥だ。 そしてそのベルゼブブが最近、あちこちで人を攫っては湯ノ浦へ連れ去っているということも、君は知っていていい。 バウティスタは手練れの魔術師として長年総帥を務めた、誇り高い人物だ。 君は調べなければならない。父が本当に悪の道に堕ちてしまったのか否かを。魔人となった今、彼がいったい何を企んでいるのかを。 もし父が世界災厄に等しい何かを企んでいるのなら──ノートルダム財団の現総帥として引導を渡さなければならないだろう。 魔人ベルゼブブが至近距離にいるとき、君はいつでもこのRハンドアウトを公開可能。 ベルゼブブはEロイス『究極存在』によって魂魄を極限まで細分化しているが、次のアクションによって『究極存在』を無効化できる。 【アクション:虚偽払う雷光(※名称変更可)】 【射程:至近】 【対象:単体】 【タイミング:オート】 【効果:魔人ベルゼブブの魂魄分割を無効化し、このシナリオ中に限りベルゼブブを『全命』状態へと変える。全命状態でとどめを刺した時、ベルゼブブは完全死亡する。シナリオ1回。】 ベルゼブブは十三層にも渡る防御結界を張り巡らせているため、このアクションは『至近距離で』『ベルゼブブの肉体と接触している状態』でなければ発動できない。 ただしアイテム『シーカー』の使用回数が残っている場合、距離が離れていても発動可能。アクションの射程を【視界】に変更する。 君の預言書はベルゼブブの結界の隙間を指し示し、彼を討つチャンスを与えてくれるだろう。 財団総帥の誇りを示せ。 --------------------- 「──エラ。エラ」 「いいかい。よくお聞き」 「エラは将来、私の後を継ぐんだ。財団の総帥になるんだよ」 「力に溺れないことだ」 「エラはいずれ、強大な力を手にするだろう。それは時に、 --------------------- 「やっと会えたな。エラ」 「お前なら必ず来ると信じていた。ユルグのやつを泳がせて良かったよ」 「エラ」 「オブセシオンに来い。我々の仲間になるのだ」 「お前ならば素晴らしい魔人になれる。この私、ベルゼブブですら超越した魔人────魔王になれる」 「……私は間違っていた。いや」 「"レ・サントゥリ"の呪いによって、己の間違いに気づく事すら出来なかったのだ」 「力は、正しく行使してこそ意味がある。大N市に行ったならばお前も見ただろう」 「力のなんたるかを知らない有象無象の連中。さしたる誇りも信念もない、ただ力を求める塵どもが《遺産》を使う様を」 「許される事ではない。力はただしく管理されねばならない」 「管理するには力が必要だ。それゆえの魔人化なのだよ」 「ああ、そうだ。お前以外の連中だが、あれは気にしなくていい」 「私の分身と……なによりもオブセシオンのリーダー、魔人ディナ様が対応している。勝ち目はあるまい」 「さあエラ。ともに往こう」 「世界を導くのだ。本来あるべき姿──正しき者が、正しく力を管理する世界へと」 Eロイス"超越者の戯れ"。 アントネッラさんがこの誘いに同意する場合、君は半ジャーム・半人間の魔人として転生することができます。 所属組織をFH・オブセシオンセルへ変更。用意されるナンバーはナラシンハが死んだことで空席となった10。 「バカな────」 --------------------- 「……!」 ガキン!! 「……………………」 ナザロフの拳を、岩のゴーレムが受け止めている。 以前にもリディアが見せていたものだ。だがあの時は、発動に多少の詠唱が必要だったはずだ。 今はなんの詠唱もなかった。加えて、以前よりもはるかに力強い。 「……ナザロフ」 「どうしたの?」 「落ち着いてナザロフ。敵はあっちだよ」 「……」 「ふん」 不意に、ナザロフと同じくらい俊敏に飛び退く。そして。 「たたきつぶせ。ゴーレム」 岩のゴーレムが、もうひとりのリディアを叩き潰さんと迫る。 「……う」 弱りきっている。動けない。 ■Rハンドアウト:士騎朝輝 ・シナリオロイス:リディア・スミルノフ(庇護/警戒) 藤原奈央から依頼を受けた直後。まさに支部長室を出んとしたその時、君たちのもとに少女の幻影が現れる。 彼女はオブセシオンのリーダー──『リディア・スミルノフ』と名乗った。 湯ノ浦が大規模R災害に襲われた際、本来であれば住人すべてがジャーム化するはずだった。 それを防ぐため、リディアは異界の魔獣を無数に召喚。住人たちと融合させる事により、彼らに魔人態を授けた。 ジャームとしての凶暴性だけを魔獣に委託させ、ヒトの自我を保つ……そうすることで彼らの完全なジャーム化を防いだのだという。 人の命を助けたかったリディアだが、結果的に魔人化はナラシンハ襲来のような二次災害を生み出している。 そして今、自分を守るために立ち上がった仲間たちがN市郊外でベルゼブブと戦い、命を落とそうとしている。 自分はベルゼブブの結界に囚われており、結界内では自殺することすらままならない。 ベルゼブブの計画が最後まで実れば、N市はオブセシオンの総攻撃を受けるだろう。そうなる前に私を殺し、少しでも彼の力を削いでほしい──。 君には今回の戦いの切り札として、村雨丸の力を瞬間的に向上させる人工賢者の石、『愚者の黄金・改』が授けられている。 君はクライマックス戦闘中、どちらかを選ぶことができる。 (A)リディア・スミルノフを即座に完全死亡させる。そのラウンド、全エネミーが即座に行動済みになる。 (B)Eロイス『さらなる絶望』で生み出されたエネミーすべてを即死させる。ただし対象が未行動の場合、この効果は発揮されない。 君の使命は、リディアが信頼できる人物か確かめることだ。 彼女が悪意をもって人々を魔人化し、世界を混沌に陥れようとしているならば、君の剣で首を刎ねよ。 逆に、もし彼女が守るに値する人物であれば、彼女を保護せよ。それが藤原から受けたもう一つのオーダーである。 その剣(つるぎ)で、自由を踏みにじる者を討て。 ベキベキベキ! 地面が割れ、巨大なゴーレムがそそり立つ。君たちとベルゼブブ、ディナとの間に壁ができる。 「剣士……さん」 手をかざし、荒い息を吐いている。 「おねがいが、あるの」 「わたしを斬って」 「わたしの……力は、殆どあっちに取られてしまったけど」 「それでも、オリジナルは、わたしなの」 「本来のサモナー。召喚者が死ねば」 「ディナとベルゼブブ。ふたりの動きを、ちょっとくらい、とめられると思う」 「わたしもオーヴァードだから……すぐには死ねないけど 「その剣なら、たぶんだいじょうぶ」 「ごめんね。ナザロフ」 「わたしが……みんなを助けようなんて、おもっちゃったから」 「わたしがよけいな事をしたから、余計みんなを苦しませてしまってる」 「ちょっとくらい、ごめんなさいをさせて」 「うん。ありがとう、剣士さん」 目を閉じる。 ■Rハンドアウト:ナザロフ ・シナリオロイス:偽リディア(庇護/殺意) 事件の調査をはじめてまもなく、君はリディア・スミルノフとの再会を果たした。 だが君は決定的な違和感を抱く。……このリディアは偽者だ。 見た目はそっくりだが、何かが違う。誰かがリディアを真似て、君を騙そうとしている。 幸いな事に、人狼の君は鼻が効く。結界のどこかから、懐かしい『本物のリディア』の匂いがする。 本物のリディアは間違いなくここにいて、助けを待っている。 君は本物のリディアの元にたどり着くまで、偽リディアに騙されたふりをしなければならない。彼らが何を企んでいるのかを見抜くために。 そして最高のタイミングで偽者を殴り倒し、彼らの企みを粉砕するのだ。 シーン内にリディア・スミルノフが二名登場した時、君はこのRハンドアウトを公開し、次のどちらかの行動を取る事ができる。 (A) 二人の匂いを確認する。君は本物のリディアがどちらかを見抜く事ができる。   このとき偽者に対して攻撃演出なども行って良いが、ダメージを与える事はできない。 (B) どちらかのリディアを即座に戦闘不能にする。   対象が偽者のリディアであった場合、クライマックス戦闘の敵が1体減少する。   対象が本物のリディアであった場合、君が即座に戦闘不能となる(復活可能)。 OP01:ナザロフ……湯ノ浦回想。聖女リディアとはぐれた後、半年かけてようやく居場所を掴む。N市郊外へ向かう。 OP02:士騎……UGN第三支部。N市近郊への単独調査命令を受ける。イチャつきタイム。 OP03: OP04:アントネッラ……魔人ユルグから依頼が入る。快諾し、N市郊外へ向かう。 ■魔人ディナ "さらなる絶望" "さらなる絶望" "さらなる絶望" ■魔王ベルゼブブ "究極存在" "覚醒する世界" "囚人の鳥籠" "超越者の戯れ" "孤高の超人" "愚者の契約" ■魔王ベルゼブブの影(A) "悪夢の鏡像" ■魔王ベルゼブブの影(B) "悪夢の鏡像" ■魔王ベルゼブブの影(C) "悪夢の鏡像" ---- トリガーシーンおよびクライマックス戦闘の流れ (アントネッラが誘拐される) 「ディナ様。不本意ですが、ここは本気で参ります」 「万が一にも貴方を巻き込むわけにはいきません。ここは不肖、ベルゼブブめにおまかせ下さい」 「信じていいのね?」 「もちろんですとも」 無数の蛆を衣のように纏った、巨大なハエ。手には錫杖、そして預言書。 -------------------- 魔王ベルゼブブ[12] 5m 士騎 ナザロフ アントネッラ -------------------- 『さあ、ここからが本番だ』 『魔王ベルゼブブの力────その身で思い知るがいい!』 コンボ『死蝿の葬列』。 当たると邪毒ランク20、重圧、硬直。 《クリメイト》。復活を失敗させる。 攻撃力アップの効果は得ていいですが、もう一度復活してください。 『……人狼如きが!』 『分からんのか? リディアという魔術師がどれだけ素晴らしいか……彼女は』 『彼女は人として生きるべきではない。ディナ様と一体になり、魔人のリーダーとして世界を統べるべきなのだ!』 『魔術の心得すら持たぬ者が、邪魔をするな!』 『さらなる絶望』。魔王ベルゼブブを未行動で同エンゲージに生み出す。 魔王ベルゼブブ 魔王ベルゼブブ 魔王ベルゼブブ 魔王ベルゼブブ これらの従者は、Eロイス『悪夢の鏡像』でベルゼブブと同じ能力を持っています。そして、 紛らわしいので本来ならベルゼブブその2とかベルゼブブBとか呼ぶんですが、今回は必要ないのでやりません。 ---------- 魔王ベルゼブブ 5m 士騎 ---------- 魔王ベルゼブブ 5m アントネッラ ---------- 魔王ベルゼブブ 5m ナザロフ (リディア) ---------- 【"オブセシオンセル・No.3"魔王ベルゼブブ】         vs 【"預言書の怪人"アントネッラ】 ──魂魄の分割による単独での軍団生成。 一度はアントネッラの術で無効化されたベルゼブブの十八番。それが、まだ数分と経たないうちに戻りつつある。 長期戦はどう考えても不利だと分かる。いずれこの結界を無数のベルゼブブが埋め尽くし、君は物量に呑まれて死ぬだろう。 『言ったはずだ。この結界こそ、私の"魔人態"そのものだと』 【魔王ベルゼブブ vs "ホワイトミュート"士騎朝輝】 『ナラシンハを倒したらしいが』 『そのときはチームだったのだろう?』 『果たして、きみ一人でも同じことが出来るのかな。"クラックアイス"』 【魔王ベルゼブブ vs ナザロフ&リディア】 「ごめんね。ナザロフ」 「わたしのせいで、ナザロフをこんなことに巻き込んでしまって」 「……まだ、戦える?」 2ラウンド目終了時 『抗うな。貴様らにもチャンスはあるのだぞ』 『ディナ様が完全体になったのち、我らオブセシオンは大N市を侵略し────』 『N市のオーヴァードすべてに魔人化の儀式を試みる』 『成功確率は低いが、選ばれし者であれば魔人として転生できる。オブセシオンの一員として世界を支配するチャンスが、有り難くも貴様らには残されているのだ』 『分かったならば退け。そしてリディアを引き渡せ』 『これは最後の忠告だぞ』 『愚か者どもめが……!』 クリンナップの前にEロイスを発動させます。 "さらなる絶望"。 魔王ベルゼブブをもう一体未行動で出現させます。ベルゼブブBの手番。 魔王ベルゼブブ 魔王ベルゼブブB ナザロフ 士騎 アントネッラ ■魔王ベルゼブブ(ソラリス/???) ・スタヴェイションしたい(蛆がたかる描写) 「……来た……!」 「すまない。俺もリディアも、正直もう限界だ……多少の手助けしかできない」 「 魔人 魔人ベルゼブブ  5m アントネッラ 士騎 ナザロフ (上空20m) 魔人クルシェドラ ■Rハンドアウト/アントネッラ シナリオロイス:魔王ベルゼブブ/称賛/○隔意/ロイス 魔王 君は事件終了までに、 魔人ディナ 5m 魔人ヴェルゼブブ 5m  ナザロフ 士騎 アントネッラ *** 5m 魔獣サーラメーヤ 魔獣ナラシンハ なら安心して全力パンチ! Eロイス100個くらいあるといいな 3d10+2d10+37 「…………シン・ウォンジェ」 「 -好敵手/シン・ウォンジェ/羨望/○隔意/ロイス 「ともあれ、今は過ぎた火災より眼の前の事件だろ。エリート殿にはサザエさんでも見てもらうとして」 「どうすんだよ成田。デッドパロット、サルヴァトーレ、アーカイブ防衛、あと何がなんだか分からん"ログペリオディック"」 何からかかる」 「なんだそりゃ……貞子か? 呪いの都市伝説かよ」 「任せろ」 -好敵手/シン・ウォンジェ/羨望/○隔意/ロイス -危険人物/椋本絹/○親近感/憤懣/ロイス HPだけ考えると素殴りでも倒せるんですが、計算したら8dx10の最低値は11らしいので さすがにコンセ入れましょう。 《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》。 5d10+2d10+25 ・屠龍破骨 マイナーで『閃電歩』。《ポルターガイスト》でレイジングブレイドを指定。 メジャーでコンボ:鬼哭劍・鉄砕。《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》《ライトニングリンク》《バリアクラッカー》《一閃》。 『壊神衝・吠』 塵 :荒吠劍・鉄砕。 劍 衝荒 鉄砕牙・ コンボ:壊神衝・砕。 ・砕 ・蹴 ・吠 ・爆 11dx7+8 5d10+2d10+50+12+25 「ムカつくな……どいつもこいつも俺に先んじて暴れやがって」 「俺まだ何もしてねーじゃん。ティシャとサンジャオロンに撃たれただけだぞ……」 「フー」  列車の床を粉砕して、長大な鉄の棒を引きずり出している。 「その腕ェ!」 「ブチ折ってやる!」 跳躍。グラインダーアーム剣を片手で叩きつける。 「一本!」  二撃目。ガネシュに当たりそうになるのも構わず、折れ曲がって湾曲剣のようにグラインダーアームを横薙ぎに振るう。 最後にアーム剣を 「ブチ砕けろ!」 「最初からジャームで、何もかも無差別に破壊できるような機械化兵だと?」