Tekey:チャットログの全削除が完了しました。
GM:----
GM:人という生き物は。
GM:ずっと何かを探している。
GM:探している何か、それをモノという。
GM:
物、物体。
者、人。
MONO、たった一つの。
GM:
人は手を伸ばす。
届かぬと解っていても。
暗い森の中を手探りで探すしかない。
GM:
暗い森の奥に。
求めるモノが眠っている。
GM:
私もまた、何かを探しているのだ。
GM:
星見塔胡『十海怪奇譚』より
GM:
GM:
五月。
出会いの季節。
様々な人間がこの街にやってくる。
ある者は何かを探しに。
ある者は悪意を持って。
人々は幸福を願う。
いつの時代も。
ささやかな幸福を。
そしてそれは悪意ある者にとっては…。
格好の餌食に過ぎないのだ。
『十海怪奇譚』第弐話 五月『成功を売る男の話』
GM:ダブルクロス――それは裏切りを意味する言葉。
GM:----
GM:では最初のOPは露野さんなので
GM:成長とかの報告をお願いします
GM:URLも貼ってね
露野勲:へい!
露野勲:http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYjKzrvAMM
露野勲:露野勲、探偵です。
露野勲:前回の事件でついに手掛かりにつながるような人物と遭遇し、さらにテンションが高まっています。
露野勲:”ガールズトーク”めっちゃいいやつ
露野勲:おかげで固定ロイスにもしちゃいました。仲良くやっていきます。
露野勲:成長ポイントとしては、範囲攻撃! 《ギガンティックモード》!
露野勲:こいつでミドルから範囲攻撃を叩き込めるってものですよ……骨の銃のレベルも上げました。火力が3点だけ増えたけど、これは次回への布石……
GM:コワイ布石だ
露野勲:当然、死招きの爪を視野に入れた成長です。ここからガンガンパワーを増していきたい!
GM:火力がヤバくなる
露野勲:以上です!宜しくお願い致します!
GM:そんな露野さんのハンドアウトは
GM:
シナリオロイス:黒いカブト虫 推奨感情 P:興味/N:嫌悪
「何故、その絵の事を探るんだ…やめてくれ」
君は絵を探している。
関わる人間が姿を消すと言われる曰く付きの絵、『繭玉の森』。
依頼人は限りなく怪しいがその絵を見つける事は君の目的にも合致している。
絵を最後に持っていたと言われる画商の元を訪れた君が見た物は恐怖に怯える男とその体から這い出る一匹の黒い異形のカブト虫だった。
露野勲:ぜったい怪しいゾ……
露野勲:絶対に探り出します!おす!
GM:では登場侵蝕をどうぞ
露野勲:1d10+33
DoubleCross : (1D10+33) → 3[3]+33 → 36
GM:----
GM:OP 露野勲
GM:----
GM:画廊『ペーパー・ムーン』はマリンロード商店街の表通りから入り組んだ路地を経た場所にある。
GM:煉瓦造りの壁面や欧風の瓦屋根はいかにもといった画廊の風情があるが良く見れば壁面は煉瓦風のタイルであったり屋根もそれらしい安物である。
GM:ショーウィンドウには幾つかの絵画が飾られているが、君にはその作者の名前に心当たりはないだろう。
GM:鉄製の門扉にはニヤリと笑う三日月のキャラクターが刻印されたネームプレートがあり『ArtGallery・PaperMoon』という屋号と『月本』という名が記されていた。
GM:表向きは作家からの委託を受けて販売する画廊となっているが店主の月本には盗品を扱うという裏の顔がある事を君は突き止めている。
GM:月本が星見塔胡の絵画を手に入れたという噂はそれなりの筋の情報だった。
露野勲:(……画商か。呪いの絵画、なんて触れ込みの絵にはいくつか出会ってきたが……)
露野勲:(ヒエロニムス・ボスもどきやら、ヤン・ファン・エイクの贋作にトリックを仕込んだものだとか、そんなもんばっかりだった)
露野勲:(お前はどうだ? 人を食う災いの絵。本物か、どうか……) (確かめる)
露野勲:「……」 無言でドアをノックします。
月本:「…空いてるよ」
露野勲:「失礼。……あんたが店長さんかい?」
GM:店の奥に男が座っている。
月本:「まあ、個人でやってる画廊なんでね」
GM:呑んでいたコーヒーカップを机の上に置き。
露野勲:「ええと……月本サン。ちょっと絵を探してるんだ。相談に乗ってもらえるかい?」
GM:君をジロジロと見定めるように見る。
月本:「バイヤーには見えないが」
月本:「てっきり売り込みの方かと思ったよ」
月本:「絵なら好きに見ていってくれ、その辺に飾ってあるだろう?」
露野勲:「ああ。そこのところ、誤解がないように言っておくか。商売人相手に、嘘を含めた駆け引きは勝ち目がないしな」
月本:「うん?」
露野勲:「人に頼まれてね。絵を探してる。俺は探偵なんだ……そういうこともやる」
月本:「なるほど、それで俺の店に来るって事は」
月本:「表に出ないようなモノをお探しか」
露野勲:「ああ。俺の仕事には法律だとか、倫理観だとか、そういうのを混ぜ込む余裕はない」
月本:「生憎と今は良い出物はないんだよ」
月本:「ああいうのはタイミングだからね」
月本:「そういうニュースも利かないだろう?」
月本:「どこぞの美術館で絵が紛失したとかそういう話は」
露野勲:「そうかい? でも、あんたが扱っていた絵の情報ってことならどうだ?」
露野勲:「俺はその情報を高く買える」
月本:「情報?生憎だが顧客の情報は」
月本:「絵か」
露野勲:「……星見塔湖の絵だ」
月本:「…!!」
月本:「待て、待ってくれ」
月本:「お前、その名前をどこで…」
露野勲:「特別な絵だ。……何を慌ててる?」
月本:「いや待て!待ってくれ!違うんだ!」
露野勲:「何かヤバい目にあったのか?」 期待するように、彼を見る。
GM:月本は誰かに弁解する様に周囲をキョロキョロと見回している
月本:「俺は何も言ってない!こいつが勝手に!」
月本:「待て!待っ…」
露野勲:「……なんだ?」 上着の内側に手を突っ込む。リボルバー。
露野勲:「おい、何を騒いでる。誰かいるのか? そこに!」
澱んだ声:『ヴヴ…ダメだ…ヴヴヴ…』
月本:「が…あ…?」
GM:月本の口から血が溢れ出る。
露野勲:「!」
月本:「ああ…嫌だ」
GM:そのまま椅子から滑り落ちるように倒れる。
露野勲:「なんだ……攻撃か!? おい、何をされた!?」 月本の体を支えようとする。
GM:月本の背中がモゾモゾと蠢き盛り上がり。
露野勲:「毒ガス……内臓……遠隔破壊……」 口元を覆いながら近づき、それに気づいて止まる。
露野勲:「ああ!?」
GM:服を突き破り中から拳ほどの大きさの蟲…蟲のようなものがモゾモゾと這い出てくる。
GM:黒光りする卵のような体、杭のような角。
露野勲:「なんだ、お前は!」 リボルバーを構える。
GM:見方によってはカブト虫と言えなくもないが。
GM:怪しく輝く瞳と無数に動く口が自然の声明でない事を示している。
壱条ゆゆ:この人の前でうっかり「あ、今夜流星群じゃん。星見とこー」って言ったら……?
黒いカブト虫?:『ヴヴ…カワイソウ…ダナ』
露野勲:「虫野郎……」
黒いカブト虫?:『オマエが…ヴヴ…来なければ…』
露野勲:「……言葉に反応して攻撃したのか? 俺が……あの名前を口にしたからか?」 警戒している。もう一度、その名前を出すことはない。
黒いカブト虫?:『死なずに…ヴヴ…済んだのに』
露野勲:「問題の焦点をずらすな、クソが。てめーが殺したんだろ」
黒いカブト虫?:『ヴヴ…』
黒いカブト虫?:『契約だからな』
GM:ではここで
GM:知覚で目標5の判定をしてください
露野勲:うおお! 知覚!
露野勲:3dx+1>=5
DoubleCross : (3DX10+1>=5) → 8[4,7,8]+1 → 9 → 成功
露野勲:YES!
GM:では君は気付きます
GM:倒れた月本の腕が不自然に動き始めた事を。
露野勲:「……契約だと? それは、あの絵を探られちゃまずいってことが……、!」
月本:明らかに不自然に曲がった腕がポケットから携帯を取り出し操作している。
GM:トゥルルルル。ガチャ。
GM:どこかにかけた電話が即座に繋がる。
GM:「はい、こちらK都府警十海警察署110番です」
GM:「どうなさいましたか?事件ですか?事故ですか?」
露野勲:(……誰だ?) (電話?) (……マジかよ、自分で)
黒いカブト虫?:『ヴヴ…』
黒いカブト虫?:『タスケテェ!』
露野勲:「クソっ」
露野勲:リボルバーの発砲を、速やかに二度。カブトムシと月本の腕を狙う。
GM:グチャ。
GM:銃弾に貫かれ月本の腕と携帯は破壊される。
GM:黒いカブト虫も一撃で潰れる。
露野勲:「……なんだよ、畜生……!」
GM:黒色や原色の混ざった液体のような染みがカブト虫の残骸として残る。
露野勲:リボルバーは薬莢を吐かない。痕跡は最小限。
黒いカブト虫?:『ヴヴ…中々…良い判断だ』
GM:背後から声。
黒いカブト虫?:『腕も…良い』
露野勲:「うるせえぞ……! お前……」
黒いカブト虫?:君の斜め後ろの天井に更に数匹のカブト虫が群がっている。
露野勲:「どこにいる! 本体だ!」
露野勲:(発砲しちまったし、どうせ警察は来る。時間はそんなにないぞ……)
黒いカブト虫?:『逃げた…方がいいんじゃないか…ヴヴ』
黒いカブト虫?:『可哀想な月本』
黒いカブト虫?:『なあ?』
GM:そうカブト虫が言うと月本の顔が君の方を向く。
GM:生気はなく確実に死んでいる。
露野勲:「!」
月本:「何でだァ」
月本:「何故、その絵の事を探るんだ…やめてくれ」
黒いカブト虫?:『ヴヴ』その様子を見てカブト虫が嗤う。
露野勲:「クソが……! 逃げるだと? ぼくを……俺を、舐めるなよ……!」
露野勲:「逃げるんじゃない。これからお前を追う。追い詰めて……」 一度だけ発砲。狙いは月本の膝関節。
露野勲:「追い詰めて、ワケのわかんねえことは全部吐かせてやる!」 走り出す。店の外へ。
GM:カブト虫は追ってきません。
露野勲:(……ふざけてる。例の絵は、本物かもしれない。本物に近づいてる……)
露野勲:(俺はもう二度と、舐められたりしない。誰かが連れ去られるってときに、怯えて腰を抜かしてるだけのガキじゃない……)
露野勲:(ふざけたことをしたやつには、それを思い知らせる。あの自分には、もう二度と戻らない)
露野勲:(呪いの絵。あのカブト虫。殺された画商。キーワードは……)
露野勲:(星見塔湖)
GM:----
GM:シーン終了
GM:ロイスの取得が可能です
露野勲:黒いカブト虫/興味/嫌悪〇 で!
露野勲:以上!
GM:はーい
GM:----
GM:続いて壱条さんのOPです
GM:成長報告をどうぞー
壱条ゆゆ:はい!
壱条ゆゆ:http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY_rG_tQMM
壱条ゆゆ:壱条ゆゆ、160点です
壱条ゆゆ:成長内容は、まず無難に煉獄魔神のレベルを+2して火力強化し、古代種エフェクト《コンダクト》を習得。
壱条ゆゆ:シナリオ1回、他人をイニシアチブで動かせます。自分以外を最速にしていくぜ
GM:ヤッター警察
壱条ゆゆ:そして、最重要なのがこれ! エンブレム《警察手帳》~!
壱条ゆゆ:社会判定の達成値を+1 します。まあ……うん……。
壱条ゆゆ:警察エンブレムで唯一まともに使えると言うのもそう
GM:うん、でも見せればみんな信用してくれるよ
GM:そんな壱条さんのハンドアウトは
壱条ゆゆ:そんな感じです。よろしくお願いします
GM:
シナリオロイス:フィリップ・ムーンライト 推奨感情 P:興味/N:不安
「この街で起きている異変の解決に協力しよう、そう言っている」
英国超常犯罪捜査局所属、捜査官フィリップ・ムーンライト。
捜査協力者として『特別犯罪対策室』に派遣されて来た男はFHの一員である事を明言する。
FHエージェントがこの街で活動する事を止める術はまだない。
フィリップ捜査官は君に対して情報の共有を提案してきた。
壱条ゆゆ:FH……!
GM:おじさん軍団その2だ
壱条ゆゆ:いきなりFHとの共同捜査という高難易度案件が
壱条ゆゆ:でも人員が増えるのは嬉しい。やったね。
壱条ゆゆ:しかし前回死体と一緒に始末されそうになったことは忘れないぞ。
壱条ゆゆ:警戒していきます。にゃおんにゃおん。
GM:では登場ダイスをお願いします
壱条ゆゆ:1d10+31
DoubleCross : (1D10+31) → 2[2]+31 → 33
壱条ゆゆ:ウオーッ
GM:落ち着いている
GM:----
GM:OP 壱条ゆゆ
GM:----
GM:K都府警、十海警察署『特別犯罪対策室』。
GM:普段であればそれほど忙しい部署ではないこの場所も、ここ数日は人の出入りが多い。
GM:君が出動する機会がこの数日増えているのだ。
GM:強盗や詐欺という一般の犯罪ではあるが、どうも様子がおかしい。
GM:君が出動する事で管轄が所轄から『特殊犯罪対策室』へと移りそのままうやむやになる。
GM:逮捕された犯人の尋問なども誰が行っているのかわからなくなる。
壱条ゆゆ:た、縦割り
GM:その行方を追おうにも次の業務がやってくるのだ。
GM:書類の処理が一段落したのは昼を少し回った所だった。
向井玲子:「ご苦労だったな」
GM:君の上司である警察署長の向井が提出した書類に目を通している。
壱条ゆゆ:「…………署長」 疲労、というほどではない。
壱条ゆゆ:だが、自分の担当した事件が最後まで追えないということ自体がストレスだった。「これは、どういうことですか」
向井玲子:「どう、と言ってもな」
向井玲子:「それがこの部署の本来の仕事だからな、情報操作というやつだ」
向井玲子:「UGNほどスマートじゃないが」
壱条ゆゆ:「その必要性は理解しています。ですが、それは理由があって行うものでしょう」
壱条ゆゆ:「今のこれらは、必要な案件だったとは思えませんが」
向井玲子:「必要ならあるぞ」
向井玲子:「例えば、だ」
向井玲子:「お前が素晴らしい職務への情熱で」
向井玲子:「レネゲイド事件を追うとしよう」
向井玲子:「解決するかもしれんし解決しないかもしれん」
壱条ゆゆ:「……はあ」
向井玲子:「だがお前はその事件にかかりきりになるな」
向井玲子:「その事件が終われば、また次のレネゲイド案件にかかることになる」
向井玲子:「そうやって、お前はR案件を専門に扱う事になるだろう」
壱条ゆゆ:「R案件が続くのなら、そうなりますが」
向井玲子:「そういうお前を一般の警官から見た場合どう見えると思う?」
向井玲子:「そうだな」
壱条ゆゆ:「……何の仕事をしているか分からない、窓際新人ですかね」
向井玲子:「だが、怪しい事件はお前の所に集まっていくようにも見えるだろう」
向井玲子:「そういう事だな。それにマスコミという連中はそういうのを見逃さないわけだ」
壱条ゆゆ:「カモフラージュの為に、普段から通常の仕事もしておけ、と?」
向井玲子:「根掘り葉掘り探られると業務に支障が出る」
向井玲子:「だから、何でもやっている様に見えるようにしている」
向井玲子:「何の仕事をしているか分からない窓際新人のイメージを大きくしているわけだ」
向井玲子:「安心しろ、軽微なレネゲイド犯罪もちゃんと含まれている、大事にするほどじゃあないものだが」
壱条ゆゆ:「ですが……」
向井玲子:「そう言った犯罪が増えているのも事実だからな」
壱条ゆゆ:それは壱条ゆゆを動かす理由であって、軽犯罪者を有耶無耶にしていい理由ではない。
向井玲子:「うむ、だが一人でやるには忙しすぎるというのも解らないでもない」
向井玲子:「ちゃんと仕事をやり切りたいと言う気持ちもな」
壱条ゆゆ:「別に忙しいのは構いません。楽をするために配置されたわけではないので」
向井玲子:「真面目なのは良い事だな」
向井玲子:「うむ、後にしようかと思っていたが丁度いい」
GM:内線でどこかに連絡をしている。
壱条ゆゆ:(含みがあるように聞こえるのは、私が疑いすぎなのかな)
向井玲子:「ああ、署内の見学をしているはずだったな」
壱条ゆゆ:「……?」
向井玲子:「そろそろ終わるだろう、直接こちらに来るように伝えてくれ」
GM:君の方に向き直る。
向井玲子:「実はな、部署に増員配置が決まった」
壱条ゆゆ:「は。……増員?」
向井玲子:「R案件ができる人材だ、出所は…まあ仕方ないが」
向井玲子:「一人でやるよりは良いだろう」
壱条ゆゆ:「公安から、ではないでしょうね、それは」
壱条ゆゆ:それなら多少は自分の耳に入っていなければおかしい。
向井玲子:「そうだな」
GM:と言った所でドアがノックされる。
向井玲子:「来たか、入ってくれ」
GM:扉を開けて男が入ってくる。
GM:質の良い背広にブランドモノのトレンチコート。
GM:金髪碧眼。
フィリップ・ムーンライト:「どうも、初めまして」
壱条ゆゆ:「初めまして。……貴方が?」
GM:「英国超常犯罪捜査局所属、捜査官フィリップ・ムーンライト」
フィリップ・ムーンライト:「英国超常犯罪捜査局所属、捜査官フィリップ・ムーンライト」
フィリップ・ムーンライト:「レネゲイド犯罪の捜査交流で来日しました」
壱条ゆゆ:「英国超常犯罪捜査局。……英国?」
GM:手で弄んでいたカードを一枚めくる。
フィリップ・ムーンライト:「ああ、悪くない」
壱条ゆゆ:「……十海警察署、特別犯罪対策室、壱条です。」
壱条ゆゆ:(カード……?)
GM:トランプのようなカードだが数字の他にドラゴンの絵柄が描かれている。
フィリップ・ムーンライト:「幸運の守護龍だ。中々幸先が良い」
壱条ゆゆ:「験担ぎか何かですか。」
フィリップ・ムーンライト:「B&D(ビースト&ドラゴン)を知らないのか」
フィリップ・ムーンライト:「ま、気にしないでくれ」
フィリップ・ムーンライト:「ゲン担ぎ、まあそんなものさ」
壱条ゆゆ:「はい? はあ……」
壱条ゆゆ:「大変結構ですが。……署長、彼が?」
向井玲子:「まあ、そうだ」
向井玲子:「優秀な捜査官だと聞いている」
フィリップ・ムーンライト:「勿論、優秀ではあるさ」
壱条ゆゆ:「そうですか。……私も駆け出しなので、経験豊富な方に来て頂けるのは、ありがたいですが」
壱条ゆゆ:有り難いのだが。警察というよりは、マジシャンか何かのようだ。
フィリップ・ムーンライト:「経験もそうだが、情報という物は組織力が物を言う」
フィリップ・ムーンライト:「日本の警察は有能だとは思うが、私はFHにも所属しているからね」
フィリップ・ムーンライト:「君達にない視点、情報の入手が可能という事になる」
壱条ゆゆ:「…………。」
フィリップ・ムーンライト:「イエス」
壱条ゆゆ:「FH……!?」
壱条ゆゆ:思わず一歩距離を取る。
壱条ゆゆ:爪先に体重を移し、腰の警棒の重みを意識する。
フィリップ・ムーンライト:「おや、この街はFHに好意的だと聞いていたんだが」
フィリップ・ムーンライト:「違ったかな」
向井玲子:「人による、としか言えないな」
壱条ゆゆ:署長は、当然把握済みなのか。「……失礼。先日、死体と一緒に始末されかけたので」
フィリップ・ムーンライト:「なるほど」
フィリップ・ムーンライト:「だが、警察にだって色々な人間が居るように」
フィリップ・ムーンライト:「FHとて色々な人間が居ると思って欲しいものだ」
フィリップ・ムーンライト:「私は、この街のFHに要請されている。すなわちこの街にと言っても良い」
GM:「この街で起きている異変の解決に協力しよう、そう言っている」
フィリップ・ムーンライト:「この街で起きている異変の解決に協力しよう、そう言っている」
フィリップ・ムーンライト:「わけだが」
壱条ゆゆ:(だからその、この街のFHに、流れで始末されかけたのよ!)
壱条ゆゆ:とはいえ。逆に考えれば、FH勢力に近づく機会でもあるのか。
壱条ゆゆ:「……そうですね」
壱条ゆゆ:体重移動を戻す。少なくとも、この街の異変は、FHだけではない。それは知っている。
フィリップ・ムーンライト:「理解していただければ結構」
壱条ゆゆ:「私の意識は関係ありませんでした。署長ほか、決定権のある方々が決めたのなら」
向井玲子:「すまんな」
向井玲子:「だが捜査の手が増えるのは事実だ」
壱条ゆゆ:「私はそれに従うつもりです。……どうぞ、よろしくお願いします」
フィリップ・ムーンライト:「こちらこそ、ミス壱条」
フィリップ・ムーンライト:握手に応じます。
壱条ゆゆ:手袋を外して、手を差し出そう。
壱条ゆゆ:「どうか、良好な関係であることを。ムーンライト捜査官」
GM:その時、署内に放送が流れます。
GM:「緊急連絡、110。通報アリ」
GM:「助けを求める旨の通報ののち銃声」
壱条ゆゆ:顔を上げます。
GM:「警官が現場に急行し死体を確認しました」
GM:「現場は…町…番地。アートギャラリー」
向井玲子:「いいだろう」
壱条ゆゆ:「近いですね。向かいましょう。……良いですか、署長?」
フィリップ・ムーンライト:「ふむ、丁度いい。同行しても?」
向井玲子:「良いだろう、捜査の腕を見せて貰おうか」
壱条ゆゆ:「そうですね、お願いします」
向井玲子:「早々に解決しても良いのなら喜んで」
フィリップ・ムーンライト:「早々に解決しても良いのなら喜んで」
フィリップ・ムーンライト:「なんでしょう?」
壱条ゆゆ:「頼もしいですね」出ようとして、ふと軽く考え込み、「捜査官。念のため」
壱条ゆゆ:同行するのに、先日、幼馴染からさんざん文句を言われたことを思い出した。
壱条ゆゆ:「――車酔いはしない方ですか?」
フィリップ・ムーンライト:「ハハ、大丈夫。暴れドラゴンにだって乗って見せるさ」
壱条ゆゆ:「それなら結構です。如何せん歴史ある街ですので、狭い道も多いものですから」
壱条ゆゆ:パトカーのキーを手にして、部屋を後にする。「どうぞ、よろしくお願いします」
フィリップ・ムーンライト:その後ろ姿を眺め
フィリップ・ムーンライト:握手して手を見る。
フィリップ・ムーンライト:「ふむ、面白い」
フィリップ・ムーンライト:「やはり日本に来てよかった」
フィリップ・ムーンライト:と呟き後に続く。
GM:----
GM:シーン終了です
GM:ロイスの取得が可能
壱条ゆゆ:同僚/フィリップ・ムーンライト/有為:/不信:○/ロイス
GM:はーい
壱条ゆゆ:以上です
GM:日付も変わったので 今日はここまでにしておきましょうか
GM:次回は5日の14:00から
風見将吾:ウェイウェイ!
GM:風見さんVS三人目のおじさん
仁奈川伊由:楽しみッ
壱条ゆゆ:やった~
風見将吾:女子高生がいいよ~!
露野勲:合点
GM:----
GM:風見さんのOPになります
GM:成長の報告よろしくおねがいします
GM:URLも貼ってね
風見将吾:ha-i
風見将吾:http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYjYX7uwMM
風見将吾:ぽぽぺーんでしかできない記者ワークス!風見です。
GM:ジャーナリスト
風見将吾:元・武術ボーイだったのに白兵技能が0という無様さだったので、白兵スキルを上げて命中率の向上を図りました
風見将吾:死招きを強くして火力を上げたりもしたんですが、今回は30点のうち5点がエンブレムとか情報技能おすすめだよ~って感じらしかったので
風見将吾:昔ぽぽさんPCも使っていた由緒正しきエンブレム、ARPAの書を取得しました
GM:便利ですよねあれ
風見将吾:これメチャ強いですねw
風見将吾:今後もオカルト記者らしく、宇宙友愛協会エンブレムをどんどん取っていきたいです。よろしくどうぞ!
GM:宇宙友愛はオカルト記者向きなのでクロウリングケイオスとかでも拡張してほしい
GM:そんな風見さんのハンドアウトは
GM:
シナリオロイス:浦戸哲也 推奨感情 P:脅威/N:敵意
「成功は金で買えるのです」
グローリーサクセスオーガニゼーション。
成功は金で買えると謳う新興企業。
表向きの業務はグッズ販売、経営コンサルタント、カウンセリング、自己啓発セミナー。
だが本当に成功を掴めるとしたら。
金を払うだけで望む物を手に入れられるとしたら。
そんな噂を探るため、会員限定セミナーに潜入した君は代表の浦戸が起こす奇跡を目撃する。
風見将吾:せっ聖人!
風見将吾:探し人もあっさり見つかったりするのかな……
GM:金があれば大丈夫ですよきっと
GM:では登場ダイスをお願いします
風見将吾:(競馬で2万くらい勝ったし足りるだろ……多分……)
風見将吾:風見将吾の侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (33 → 39)
風見将吾:エイヤッ
GM:----
GM:OP 風見将吾
GM:----
GM:地上10階全面ガラス張りのそのビルはバブル期に建設されたオフィスビルだった。
GM:駅前という好立地だったが不況の煽りを受けてテナントが撤退し、しばらく空きビルだった所をグローリーサクセスオーガニゼーションが買い取り本部ビルとしたのが昨年の事である。
社員らしき人:「へい、そこのキミ!成功したいとは思わないかい?今ならまだセミナーに空きがあるよ」
社員らしき人:「今なら入会金割引キャンペーン中だ!セミナー参加代と考えてもお得だよ」
GM:ビルの前では社員と思わしき若者がチラシを配っている。
GM:それで大丈夫です
風見将吾:これは前回の流れ的に、グローリーサクセス怪しいぜ!と調査に乗り込んできた感じでいいんでしょうか?
風見将吾:モイモイ!
風見将吾:「おっ」
風見将吾:「お兄さん、一枚貰える? 雑誌で読んで気になっててさ。セミナーにも参加してみたいんだけど」
社員らしき人:「ひょっとして興味ありですか?」
社員らしき人:「どうぞどうぞ」
風見将吾:「どーもどーも」 チラシを一瞥する。
社員らしき人:「今なら入会金が10000円が3000円に割引ですよ」
GM:会員申込書を手渡ししてくる
風見将吾:「そりゃいいね。例のお守りもセミナーで買えるのかな? なんかほら、あっただろ。広告に」
風見将吾:手帳を下敷きにして申込書にさらさらと記入し始めます。記者なので立ったまま何かを書くのは慣れている。
社員らしき人:「もちろん買えますよ、ただちゃんと話を聞いて納得してからってのが社長のスタンスですので」
社員らしき人:「セミナー聞いて買っても良いなって思ったらで大丈夫です」
風見将吾:「ほうほう」
社員らしき人:「会員申し込みはこれでOKです」
社員らしき人:会員証とアンケート用紙を手渡される。
社員らしき人:「なにかお悩みとか叶えたい夢とかあれば書いておいてくださいね」
風見将吾:「叶えたい夢? ふはは」
風見将吾:「なに? セミナーに出たら、もしかしたら叶えてもらえちゃうかもしれないわけ?」
社員らしき人:「まあ、すぐにってわけじゃないですけど。それにあったアドバイスとかもできるかもだし、ピッタリのグッズを提示してくれますよ」
社員らしき人:「うち、カウンセリングとかコンサルもやってるんで」
風見将吾:「何がいいかな。億万長者か、ティーン向け恋愛小説が映画化で印税ガッポリか……考えておくよ」
社員らしき人:「はは、大きな夢で良いですね」
風見将吾:「セミナーってさ、このあとすぐやるの?」
風見将吾:「俺も参加できるのかな。ちょうど今日一日暇なんだよね」
風見将吾:「明日からまた忙しくなっちゃうから、できれば今日参加したいんだよな……」 全然嘘だ。いつでも時間は作れる。
社員らしき人:「あ、でしたら」
社員らしき人:「ちょうど今からのセミナーに空席が若干ありますので」
社員らしき人:「参加できるようにしておきますよ」
風見将吾:「おっマジか! ツいてるな!」
GM:内線で連絡をとっている。
社員らしき人:「はい、大丈夫みたいです」
社員らしき人:「奥のエレベータから3階へ上がって貰えれば」
社員らしき人:「そこが会場になってます」
風見将吾:「やーどうもどうも。ありがとう! サクセスしてくるよ!」
風見将吾:ちなみにこれ、GM的に不都合がなければ
GM:いいですよ
風見将吾:さっき入会届に書いた名前、偽名にしてもいいですか?
GM:名前何にしますか?
風見将吾:なんか本名書いて呪われたりしたら嫌だし……
GM:ヒドイw
風見将吾:壱条・勲でいきます。
風見将吾:社員さんに手を振りながら、会員証(偽名)を持って3Fに向かいます
GM:会員限定のセミナー会場は3階の大会議室だった。
GM:会場は盛況で多くの参加者がひしめいている。
GM:並べられたテーブルに配られたパンフレットと資料。
風見将吾:「うわすっげ」
GM:君は好きな席に座っても良い。
風見将吾:「勢いついてるとは思ってたけど、ここまでかよ。就職説明会みてーだな……」
風見将吾:最前列に座ります。やる気のある人間アピール!
GM:いいですね、矢類のある人間は圧倒的成長が望めますよね
風見将吾:奇跡的に一個だけ空いてた最前列に滑り込む。こういう場所なら質疑応答もしやすいし、コネも作りやすい……記者経験で知っている。
社員らしき人:「えー、それでは皆さん」
社員らしき人:「本日はグローリーサクセスオーガニゼーション主催」
社員らしき人:「『成功を買うという事について』にご参加頂活き誠に有難う御座います」
社員らしき人:「さっそく当社社長、浦戸哲也による講演を始めさせていただきます」
GM:落ち着いた背広を着た男が壇上に登る。
GM:下調べしている君は解る、その男が社長の浦戸哲也だった。
浦戸哲也:「こんにちは、皆さん」
浦戸哲也:「成功を手に入れる為のセミナーに参加していただきありがとうございます」
浦戸哲也:「さて、皆さん。成功したいですか?」
セミナー参加者:「したい」
セミナー参加者:「早く教えてくれ」
壱条 勲:「成功したい!」 三番手くらいに声をあげる。
壱条 勲:「できれば苦労せずに、なるべく楽に成功したい!」
GM:セミナー参加者たちから威勢のいい返事が返る。
浦戸哲也:「良い返事ですね」
浦戸哲也:「ですが、中にはそこまで乗り切れていない人も居るでしょう」
浦戸哲也:「楽に成功したい、それは皆思っている事ではあるかもしれませんが」
浦戸哲也:「中々上手くいくものではない、と」
浦戸哲也:「成功を金で買う、確かに胡散臭く聞こえるかもしれません」
浦戸哲也:「例えばそこの貴方、学生さんですね」
壱条 勲:「(かも、じゃなくて胡散臭さのオンパレードなんだよなあ)」
セミナー参加者:「は、はい」
壱条 勲:時折頷き、真剣に聞き入っているムーブをしています。
浦戸哲也:「貴方にとっての成功は志望校への入学でしたね」
セミナー参加者:「そうです!良い学校に入りたいんです」
浦戸哲也:「貴方は例えば、参考書を買ったりしますね?予備校に通ったりもするのではないでしょうか」
GM:別の参カ所の方へ目を向ける
浦戸哲也:「そこの貴方は恋人が欲しい、でしたか?」
セミナー参加者:「そうです、中々良い人と出会えなくて」
浦戸哲也:「その為に服装に気を付けたり、エステやメイクをする。それはとても普通の事です」
GM:前を向き手を広げる
浦戸哲也:「キャリアを積むために勉強をして資格を取る。免許を得る為に勉強をする」
浦戸哲也:「そういった努力をせずに成功を金で買うというのはズルく感じてしまう」
浦戸哲也:「わかります、それは素直な感想ですね」
壱条 勲:「(対象を一人に絞って、無難なことを言って共感を得る……無難なやり口だな)」
浦戸哲也:「ですが、どうでしょうか。良い参考書は書店で購入するのではありませんか?」
浦戸哲也:「予備校は授業料が必要です、衣服、メイク道具、様々な努力を効率よく行う為にはお金が必要なのです」
浦戸哲也:「それは卑怯な事でしょうか?私はそうは思いません」
浦戸哲也:「人間とサルの違いは道具を使う事だと言います」
浦戸哲也:「道具を使う事はズルい事ではない、進化した生き物の術です」
浦戸哲也:「道具を自分で全て作れれば問題ないですがより良い物は専門のものを買う方が早くより良いのです」
浦戸哲也:「成功するためにお金を使う事、それは普通の事なのです」
壱条 勲:「つまりこのセミナーも、雑誌に掲載されていたお守りも」 挙手する。
壱条 勲:「メイクやスポーツジムや服装と同じ、一種の自己投資だというわけですか」
壱条 勲:「本当に効果はあるんでしょうか?」
浦戸哲也:「素晴らしいご意見です」
浦戸哲也:「勿論そういう事になる」
浦戸哲也:「ただし、お分かりかと思いますが」
浦戸哲也:「同じメイクが全ての人に似合うとは限らない」
浦戸哲也:「服にしてもそうです」
浦戸哲也:「それぞれに合った方法という物がある」
浦戸哲也:「更に言うならば」
浦戸哲也:「金というものは手に入れる為に仕事などをしなければならない」
浦戸哲也:「そう、金そのものが皆さんの努力の結果です」
浦戸哲也:「ですから、皆さんは何も恥じる事はないのです」
浦戸哲也:「私は皆さんの背中を押し、手助けがしたい。それだけです」
浦戸哲也:「例えばその方法の一つはコンサルティングや」
浦戸哲也:「出会いの場を提供する事など」
浦戸哲也:「そういった事も我々は行っています」
浦戸哲也:「そのうちの手段の一つとして」
浦戸哲也:「ある種のグッズを販売しているというわけです」
壱条 勲:「あれは3000円から20万くらいまで価格差がありましたが」 挙手する。
壱条 勲:「やはり、高いやつのほうが願いが叶う確率というか……パワーが強いのでしょうか?」
浦戸哲也:「先ほども申し上げましたが」
浦戸哲也:「相性がある、というべきでしょう」
浦戸哲也:「お手元の資料をご覧ください」
GM:資料には最近売れてきた芸能人やモデルの話や。
GM:結婚した人々の成功談。
壱条 勲:ぺらぺらと資料をめくってます。気になったところには付箋をはる。
GM:ビジネスでの成功例などが記載されていた。
壱条 勲:「うわすげえ……ろくろのポーズだ。本当にやるんだなこれ」
GM:セミナー参加者から期待に満ちた騒めきがもれはじめる。
浦戸哲也:「お金で成功が買える、素晴らしいではないですか!」
壱条 勲:お守りについては何か書いてありますか? 前回のEDで見た、雑誌に書いてあることくらい?
GM:そうですね、成功者がアクセサリーのように身に着けている写真が目立ちます。
壱条 勲:おお……やっぱりお守りパワでみんな成功してるんだなあ
GM:資料には直接お守りの力は書かれていない。
GM:ただ成功した人間が持っているという事実は訴えてくるでしょう。
壱条 勲:あっあやしすぎる!
GM:そんな君は知覚で6の判定を行っても良い
壱条 勲:知覚!
壱条 勲:知覚、あんまり得意じゃないんだよな……振ります。化けの皮を剥がしてやる!
壱条 勲:2dx+1>=6
DoubleCross : (2DX10+1>=6) → 9[5,9]+1 → 10 → 成功
壱条 勲:ホッ
GM:では君は気付く
GM:人々の熱狂に交じって
GM:変な音が聞こえてくる事に
壱条 勲:「……ん」
???:「…び…」
壱条 勲:「……」 資料に熱中している姿を装いながら、耳をすます。
???:「び…ぎゃあ」
???:「び…ぎゃ…ら」
???:「びぎゃら」
壱条 勲:「…………」
壱条 勲:それとなく周囲を伺います。姿が見えたりはしますか?
GM:裏戸の背後にうっすらとした影が見えるでしょう。
壱条 勲:咳をするフリをして左右を。背もたれがわりに潰していた鞄の中から手帳を取り出すフリをして後方を確認。
GM:影がゆらめくたびに人々の熱狂は大きくなっている
壱条 勲:「(見っけた)」
GM:暫くすると影は消えていきます
壱条 勲:「(なるほど、アレか。やっぱただの霊感商法じゃなかったな)」
浦戸哲也:「さて、皆さま」
壱条 勲:「(あんま冷静にしてると浮くな……ちょうど質問したかったし、ここはノっとくか)」
浦戸哲也:「成功を掴む為の準備はできそうですか?」
GM:スッと黒いお守りのようなモノを掲げる。
浦戸哲也:「セミナーにお越しの皆様には限定価格で記念品の販売も致しております」
壱条 勲:「前置きはもういい! 金なら払う……けど!」 「いっこくらい証拠を見せてくれ!」
浦戸哲也:「ふむ、なるほど」
壱条 勲:「他のショボい霊感商法だって、みんな”成功する”だのなんだのって口先だけは達者だったんだ!」
壱条 勲:「そこまで言うからには社長さん! ちょこっとくらい、いい感じの奇跡を見せてくれるんだろ! この場で!」
壱条 勲:「なあみんな、そうだろ! 実演してほしいよな!」
浦戸哲也:「霊感商法というのは心外ですが、そう疑われる方の気持ち」
壱条 勲:「実演してくれたら、金は払う!」
浦戸哲也:「とても良く解ります」
セミナー参加者:「そ、そうだわ」
セミナー参加者:「実演が見たいわ!その実演を見せて頂戴!」
浦戸哲也:「よろしいでしょう」
GM:すっと手を掲げる
浦戸哲也:「お静かに」
浦戸哲也:「今すぐこの場で成功を見せると言うのは中々実態を持って提示しにくい」
浦戸哲也:「お手元の資料をみるのとそう変わりないですよね」
壱条 勲:「(そらそうだ)」
浦戸哲也:「では、成功とは」
浦戸哲也:「強い力だと思って頂きたい」
浦戸哲也:「生命力と言っても良いでしょう」
GM:社員が何かを持ってくる。
浦戸哲也:「生命に満ちた人間はいずれ成功を掴む」
GM:手に持っているのはボウガンと呼ばれる競技用の弓である。
浦戸哲也:弓を構え発射する。
GM:ガシャン!
壱条 勲:「え」 眉をひそめる。
GM:飾られていた置物の壺が粉砕された。
浦戸哲也:「見ての通りこれは玩具ではありません」
浦戸哲也:「競技用ですが、十分な威力がある」
浦戸哲也:「ではこれを人に向けて撃てばどうなるか」
浦戸哲也:「危険ですよね」
浦戸哲也:「そこの君、ええと壱条さんでしたか?」
浦戸哲也:「一応チェックしてもらえませんか?これが玩具ではないという事を」
壱条 勲:「は、はい」 ビビって少し勢いが落ちた演技。
浦戸哲也:「他にも調べたいと言う人があればどうぞ」
壱条 勲:「わかりました」 壇上に上がり、ぺたぺたとボウガンを触る。
壱条 勲:「いや本物でしょこれ……撃たれたら死んじゃうよ」
GM:他にも数人がボウガンを調べる
セミナー参加者:「ああ、本物だよこれ」
浦戸哲也:「結構、では」
GM:社員たちが10人ほどボウガンを構える。
壱条 勲:「(これ、俺が撃たれたりしねえだろうな……オーヴァードだってバレたらすげー面倒臭くなりそうなんだけど) おいおいおい!?」
浦戸哲也:「ぜひ撃ってみたいと言う方がいれば参加していただいても構いませんよ」
浦戸哲也:「別に私が怪我をしても死んでも責任に問われないようにしますので」
浦戸哲也:「いませんか?」
壱条 勲:「はっ!?」
浦戸哲也:「ですから、奇跡を見たいのでしょう?」
壱条 勲:「しゃ、社長サンを撃つの!? 本気で!?」
壱条 勲:「見たいよ。まさかイエス・キリストみたく蘇ってみせるっていうのか?」
浦戸哲也:「やる前から結果を言ってしまっては面白くないでしょう」
浦戸哲也:「どうしますか?やってみますか?壱条さん」
壱条 勲:「……………………」 数秒考える。考え込んだ方が自然なのもあるが、
壱条 勲:万が一殺してしまった場合を考えると、やはり若干の躊躇いが生まれる。
壱条 勲:「やってみよう」
壱条 勲:「あんたがガチの奇跡を起こすようなら……俺の願いくらい、かんたんに叶っちゃうかもしれないしな」
浦戸哲也:ニコリと微笑む
浦戸哲也:「ではどうぞ」
壱条 勲:ボウガンを受け取り、社長さんに向けて発射します。狙いはみぞおちあたり。
GM:それに続いて社員たちも発射する
壱条 勲:ボウガンなら、深く刺さっても即死にはならず……かといって重傷は間違いないところ。
壱条 勲:「躊躇いなしかよ……!」
GM:矢は全て浦戸に突き刺さる、一本は頭に刺さっている。
壱条 勲:「おいおいおいおい」
壱条 勲:「おっ、俺じゃねえぞ頭は! 頭はさすがにヤバいって!」
GM:会場がから悲鳴に似たざわめきが発せられた瞬間。
浦戸哲也:「お静かに」
壱条 勲:「おい、おい……社長。浦戸社長……」
壱条 勲:「……!?」
浦戸哲也:ゆっくりと矢が抜け落ち床に転がる
浦戸哲也:傷口すら残らない
壱条 勲:血は流れていますか?
浦戸哲也:衣服も傷ひとつ破れすらない。
壱条 勲:血ももしかして全然流れていない……?
GM:血も流れていない
GM:リザレクトによる再生には見えません。
壱条 勲:「…………」 目をパチクリさせてます。
浦戸哲也:「人が死ぬことを不幸といいますね」
浦戸哲也:「不運の極致が死だとするならば」
壱条 勲:「(なんだこりゃ……オーヴァードの再生じゃねえ。ジャームだってもうちょっとフツーに再生する)」
浦戸哲也:「幸運の極致は死の回避だとは思いませんか?」
GM:会場が一気に熱気に包まれる
浦戸哲也:「成功を掴む為に不運を退ける、それもまた金で買えるとすれば」
浦戸哲也:「それは素晴らしい事だと思いませんか?」
浦戸哲也:「ねえ、壱条さん」
壱条 勲:「はは……たしかに。死を回避できるくらいの幸運が味方につくなら」
壱条 勲:「世の中の大半は思い通りだもんな」
壱条 勲:「奇跡だ。間違いなく……!」
浦戸哲也:「フフ…でしょう?」
浦戸哲也:「本日のセミナーはこれで終了とさせていただきます」
社員:「当ビル二階では弊社直営ショップがございます」
壱条 勲:「おい、お守りくれ! 社長の持ってたあの黒いのはないのか!」 我先にと他の社員さんの方に駆けていきます。
社員:「会員証と本日の資料に封入されている参加賞をお持ちいただければ」
社員:「おひとりさま限定一個ですが優先で販売しております」
壱条 勲:「いくらするんだ? 10万か? 100万か?」
社員:「ネットや通販ですと2か月待ちの限定品もございますので」
社員:「ぜひ二階へどうぞ」
壱条 勲:「金をおろしてこねえと……クソッ」
GM:人々は押しあいながら二階へと殺到していきます。
壱条 勲:まったく買う気はなかったのですが、1万……いや、1.5万円くらいまでなら資料として購入しようとこちらも2Fに向かいます。
GM:混雑していますが問題なく買えます3000円や5000円1万円のものも売っていますが人気なのは10万円以上するタイプのようですね。
壱条 勲:資料として5000円くらいのを購入していこうと思います。さすがに10万は持ち合わせがないし、そもそも買うつもりもない。
壱条 勲:「(さっきの黒いやつ。俺の持ってる白いやつとよく似てたな……)」
GM:あとさっきの知覚に成功しているので また異音が聞こえます
GM:先ほどとは違う音です。
壱条 勲:「(例の黒いオバケといい、ヤバい物なのは間違いない。ただどうなんだこれ?)」
GM:「…ヴヴ…ヴ」
壱条 勲:「(普通に人々に幸運を撒き散らしてるなら、それはそこらへんの宗教と何も違わないし、無害……なのか……?)」
壱条 勲:耳をすまします。人ごみにまぎれて周囲を伺う。
GM:という虫の羽音のような音がしたような気がします
壱条 勲:「……別のやつか」
GM:人混みの隙間に黒くて大きな甲虫のようなものが飛んでいるのが見えましたが
GM:人混みにすぐ紛れてしまいました。
壱条 勲:「……ボケてんのか俺は。無害なわけがねーだろ」
壱条 勲:「この手の話は絶対に裏がある。神隠しと同じだ。……調べがいがありそうだな、これは」
壱条 勲:「すみません。そこの3000円のやつください」 一番安いのを買って帰ることにした。
社員:「はい、ありがとうございます」
社員:「こちら、当社が開催しているコンサルティングやカウンセリング」
社員:「出会いの場や投資サロンのご案内も入れておりますので」
社員:「興味がおありで知ったらぜひご参加を検討くださいね」
壱条 勲:「どうもどうも。これからもちょくちょく参加するよ」
壱条 勲:「いい一日になりそうだ」
GM:君がその場を後にしても販売会場は熱気に包まれていてしばらくは喧騒が収まりそうにはなかった。
GM:----
GM:シーン終了です
GM:ロイスの取得が可能
壱条 勲:これはロイスを……取らざるを……えない! 現代の聖人・浦戸社長に取ります。
壱条 勲:-インチキ?社長/浦戸哲也/興味/○脅威/ロイス
壱条 勲:興味はあるんですが、絶対にヤベーやつ! 真相を暴いてやるぞ!
壱条 勲:以上です。
GM:インチキw
GM:了解です
GM:----
GM:ではお待たせしました。
GM:仁奈川さんのOPです
GM:成長の報告などお願いします
仁奈川伊由:ワオワオ!
仁奈川伊由:https://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY1oGCugMM
仁奈川伊由:はーい。UGNチルドレン、にながわ・いゆうです!
仁奈川伊由:成長としてはまず1つ、シン・エフェクト《止まらずの舌》を獲得しました。
仁奈川伊由:このエフェクトによって、なんか市内にいっぱいいる怪しい奴から自由に情報を引き出す算段です。
仁奈川伊由:〈RC〉で判定なのでちょっとダイス数が不安ですが、最悪ロイスを切る等してどうにかします。
仁奈川伊由:使いどころについては、他の人からのアドバイスを常に求めているので、適宜見学室で相談できたら嬉しいです。
仁奈川伊由:そして2つめ! PCの中で唯一UGNに所属している特権を振りかざし、エンブレム《バディムーブ》を取得しました!
GM:怖いエフェクトと強いエンブレムだ
仁奈川伊由:これで地味に役立つ仁奈川伊由としてチームに貢献していきたい所存!
仁奈川伊由:また、今回はピーターくんが転校してくるということなんで、
仁奈川伊由:過去に追いつかれたロールを多めに盛り込めたら良いなア~と思っています。
GM:イエス
仁奈川伊由:モノローグなどで少しお時間割いていただくところもあると思いますが、よろしくお願いします。
仁奈川伊由:以上でござい!
GM:どんどんやっちゃってください
GM:では仁奈川さんのハンドアウトは
仁奈川伊由:大変ありがたいです!
GM:
シナリオロイス:ピーター・ロイド 推奨感情 P:友情/N:後悔
「僕は今、お前の相手をしている暇はないんだ」
転校生としてやってきた少年を君は知っている。
かつて人形卿の弟子であった彼はFHの任務でこの街に来たと語る。
街で活動を始めるコレクターズセルの目的は何なのか。
君は知る必要があった。
仁奈川伊由:こんなタイミングで再会することになるとはね!
仁奈川伊由:コレクターズセルの目的…この街で何をするつもりなのか…
GM:ナイショだぜ
GM:では登場ダイスをお願いします
仁奈川伊由:探ってやるぜ~!
仁奈川伊由:仁奈川伊由の侵蝕率を1D10(→ 5)増加 (29 → 34)
仁奈川伊由:シュワッチ!
GM:OK
GM:----
GM:OP 仁奈川伊由
GM:----
教師:「座席は、そうだな悪いが一番後ろの席が空いているからそこにしてくれ」
GM:教師が教室の最後尾を指さす。
ピーター・ロイド:「わかりました」
GM:そう言って転校生は席の方へ歩いていく。
GM:君の席の横を通る。
ピーター・ロイド:「……」
GM:一瞬、目が合ったような気がした。
仁奈川伊由:(…………)顔が。
仁奈川伊由:動けない。
GM:そのまま通りすぎて着席する。
仁奈川伊由:血液が逆流したかのような恐怖に襲われ、瞬きすらも忘れていた。
仁奈川伊由:彼の動く音が、異様にはっきりと耳に届く。
仁奈川伊由:ただ、そのまま前を向き続けていることもできずに、少し遅れて彼の方に振り向いた。
仁奈川伊由:(……本当に、ピーターだっていうの……)
ピーター・ロイド:君の視線に気付いたようには見えない、そのまま前を向いている。
教師:「おいおい、女子は格好良い男子が来たからってそっちばっかり見るなよ」
教師:「男子は残念だったなあ」
仁奈川伊由:「………」教師の言葉に引きずられるようにして、無理やり視線を剥がした。
教師:「よし、じゃあホームルームからだな。ロイドは日本語大丈夫だと聞いているが」
ピーター・ロイド:「大丈夫かどうかはわからないですけど、解らない言葉があれば質問します」
仁奈川伊由:(……声が)それはやはり聞き覚えのある声だ。当時より、少し大人びたかもしれない。冷や汗が沸き立って止まらない。
仁奈川伊由:(どうしよう、どうしよう、どうしよう………)
真園彩音:「ロイド君、わりと格好良いよね」と隣の席の真園が小声で声を掛けたりしてきます
仁奈川伊由:「……」「え……え?何?」
教師:「もう、振り返ってみてたからさあ」
真園彩音:「もう、振り返ってみてたからさあ」
真園彩音:「そう?」
仁奈川伊由:「あ……あ?うん? なっ、なんでもない!なんでもない!」
真園彩音:「ニナでも男の子が気になるのかなって感心したんだけどなあ」
仁奈川伊由:「うん、別に…なんでもない……」
教師:「雑談終わりにしろー」
教師:「始めるぞー」
GM:ホームルーム。
GM:そして授業は問題なく進んでいく。
GM:転校生のピーターは人当たりも良くクラスメイトと打ち解けているように見える。
GM:色々と考えているうちに時間は過ぎていくだろう。
仁奈川伊由:ピーターとは真反対に、自席に座り込んで考えこんでいます。あの夜の別れから、今までのこと。
仁奈川伊由:(なんで)
仁奈川伊由:(なんで、ピーターが、この学校に来るのよ…。この間は、あの、マンハントにも遭遇したし)
仁奈川伊由:(なんで……)(あたしは、もう、あいつらとは縁を切って、幸せな人間になるはずじゃなかったの)
仁奈川伊由:(UGNチルドレンならよくあるような不幸を持って、でも、そんなのもう関係なくて、未来だけがあって)
仁奈川伊由:(それが……唯一無二のあたし、仁奈川伊由じゃ、なかったの……)
GM:気が付けば放課後になっている。
真園彩音:「おーい、ニナー」
真園彩音:「どしたー?ぼ~ッとしちゃって」
真園彩音:「帰る時間だよ~」
仁奈川伊由:「……え、あ、えっ?」昼休みから今まで、何をしていたかすら覚えていない。
仁奈川伊由:「あ、そっか……ハハハ」乾いた笑いが漏れる。
真園彩音:「何か調子悪そうだね」
教師:「お、悪いな転校早々に」
GM:教室の入り口で声がする。
ピーター・ロイド:「いえ、学校の事も早めに知っておきたいので」
仁奈川伊由:「い、いや、何でもないよ。フツーフツー…………」
教師:「じゃあ、頼もうかな。校舎裏にゴミの集積場所があるから」
教師:「その壊れた棚は粗大の方に置いておいてくれ」
仁奈川伊由:「…………」視線が、自然とそちらに吸い寄せられている。
教師:「おっと、粗大ゴミってわかるか?」
ピーター・ロイド:「ソダイ…大きいゴミって事ですね」
教師:「ああ、漢字でこう、粗と大な。書いてあるから」
ピーター・ロイド:「わかりました」
GM:小さな本棚を持ってピーターが教室を出ていく。
真園彩音:「なんか気晴らしにスイーツでも食べに行く?」
真園彩音:「ねえ、ニナ聞いてる?おーい」
仁奈川伊由:一人で出て行くところまで見ている。
GM:君はスイーツを食べに行っても良いし転校生に話をしに行っても良いだろう。
仁奈川伊由:(何もしてこないの)
仁奈川伊由:(ピーター、なんで……なんで、なんで)
仁奈川伊由:(なんでよ!)
仁奈川伊由:「…………ごめん!」真園の声を振り払うようにして、ピーターの後を追いかける。
真園彩音:「うわっと、ニナ?」
仁奈川伊由:振り回されるのはもうごめんだった。
仁奈川伊由:転校生の後を追いかけ、その背中に向かって大声を投げかける。
仁奈川伊由:「………っ、ピーター!」
GM:場所は校舎裏。
GM:転校生は足を止める。
ピーター・ロイド:「…」
ピーター・ロイド:手に持っていた本棚を地面におろし君の方を振り向く。
ピーター・ロイド:「なんだよ」
GM:教師やクラスメイトに使う丁寧な言葉遣いとは違う口調。
仁奈川伊由:「……、っあ……」思いきり顔を見てしまってまた少し怖気づく。
仁奈川伊由:(……畏まってない)「ねえ、ピーターでしょ。あたしのこと、覚えてる。でしょ…」
ピーター・ロイド:「覚えてるか、だって?」
ピーター・ロイド:「知ってるさ、お前がこの学校に居る事くらい」
ピーター・ロイド:「ヴァーラのおっさんに聞いたからな」
仁奈川伊由:「……!」
ピーター・ロイド:「名前」
ピーター・ロイド:「今はあるんだろ名前が」
仁奈川伊由:「え」
仁奈川伊由:「あ、そ……そうよ。仁奈川伊由よ」頷く。
仁奈川伊由:「もう、あたし、実験体じゃないの。自由で、UGNチルドレンで、学生なの」
ピーター・ロイド:「だから、何?」
仁奈川伊由:「………」
ピーター・ロイド:「お前が自由だから何だっていうんだ」
仁奈川伊由:「…………だったら」
仁奈川伊由:「に」「人形卿が……」口の中が乾く。言うのが怖かった。
仁奈川伊由:「人形卿が、死んだっていうのは、本当なの」
ピーター・ロイド:「マスターは死んだ」
仁奈川伊由:「……………」
ピーター・ロイド:「勝てるハズないだろ、相手が悪い」
仁奈川伊由:頭が真っ白になる。そんなはずじゃないのに。「…………あたしを逃がしたから、殺されたんだ」
ピーター・ロイド:「それを僕に言ってどうするって言うんだ」
ピーター・ロイド:「僕に…!」
仁奈川伊由:「だっ、だって……」
仁奈川伊由:「だって、あなたが、あたしのこと殺そうとしないから!」
仁奈川伊由:「それくらい、憎いんじゃないの? ねえ、なんで何もしないの?!」
ピーター・ロイド:「お前ッ!」
???:「まあ、待ちなって」
仁奈川伊由:「何よ!」
???:「そう虐めてやらんでくれるかねえ」
仁奈川伊由:「っ……!?」
GM:ゴミ捨て場のコンクリートの壁の上に男が座っている。
GM:カラフルなそれでいてセンスの良いスーツ姿。
GM:サングラスをかけ、幾つかの指輪をしている。
ピーター・ロイド:「マスター…」
仁奈川伊由:その存在を認めただけで、ぞわぞわと全身が怖気つく。
???:「感情をぶつけ合うのは良いと思うぜ、俺は」
???:「よっと」
仁奈川伊由:「だっ、誰……コレクターズセル…!?」
???:壁から降りる。
仁奈川伊由:ビクッと一歩下がる。
???:「でも、ここは学校だろ?まわりに聞かれたらどうするんだよ」
GM:いつの間にか周囲は静寂に包まれている。
GM:時間が止まったかのような空間。
GM:特殊なワーディング。
GM:男の指にはめられた黒いダイヤが鈍い光を放っていた。
???:「転校生と美少女が殺す殺さないの痴話げんかしてたらさ」
???:「明日から気不味くてやってられないよ、君らもクラスメイトも」
ピーター・ロイド:「すいません、マスター」
???:「誰か?だったな」
???:「俺は魔石卿って呼ばれてる」
仁奈川伊由:「あ………」青ざめた顔。
魔石卿:「コレクターズセルのエージェントってやつだ」
魔石卿:「ヨロシクな、お嬢さん」
仁奈川伊由:「…っ!」
仁奈川伊由:「にっ…、……仁奈川伊由よ」
魔石卿:「伊由ね」
魔石卿:「まあ、そう思い詰めて話をしちゃあピーターだって感情のやり場がなくなっちまう」
魔石卿:「ゆっくり話す時間を持った方が良いお互いに」
魔石卿:「だが、今じゃない」
仁奈川伊由:「な…、何。何が目的なのよ」
仁奈川伊由:「あなたがピーターのマスターですって…?」
ピーター・ロイド:「僕達は忙しいんだ」
魔石卿:「仮だよ仮、引き受けちまったからね」
魔石卿:「人体卿のチルドレンにするのは可哀想だし」
魔石卿:「芸術卿や魔獣卿は弟子を取る性格してないし」
魔石卿:「骨董卿は趣味が違うかなって感じだし」
魔石卿:「まあ、成り行きでね」
仁奈川伊由:「……っ」人体卿の名に竦んだ身を奮い立たせる。「…そう」
仁奈川伊由:「あなたが……あたしに、危害を加えるつもりがないのは、なんとなく分かった」
魔石卿:「今の所はね、人体卿に借りが無いから引き渡す義務もない」
仁奈川伊由:「…人体卿は、あたしがここにいるって知ってるの?」
ピーター・ロイド:「ヴァーラが知ってるんだ、知らないはず無いだろ」
ピーター・ロイド:「今アイツは他に手を取られていて動けないだけだ」
仁奈川伊由:「うっ、うるさいな…!」頬を赤らめる。「ほ、他のことって何よ…!」
魔石卿:「そこまでサービスしてやる義理はないかな」
魔石卿:「ま、しばらく俺達はこの街に滞在するんで」
魔石卿:「その間はピーターとも仲良くしてやってくれ」
ピーター・ロイド:「なッ!マスター!」
魔石卿:「少なくとも喧嘩すんなって事だよ。学校でクラスメートだぞ」
仁奈川伊由:「んなっ……!」
魔石卿:「お前ら…」
魔石卿:「まあ、その調子でナカヨシでいてくれ」
仁奈川伊由:「仲良しじゃない!」
ピーター・ロイド:「こっちのセリフだ!」
ピーター・ロイド:「僕は今、お前の相手をしている暇はないんだ」
仁奈川伊由:「何を探すつもりなのよ…。言っておくけど」
仁奈川伊由:「あたしは、もう、UGNだもの。あなた達の行いが人々の日常を脅かすなら、あたしはあなた達を絶対に止める」
仁奈川伊由:睨みつける。「それは、もう、過去とか関係ない。仁奈川伊由が、そうする」
魔石卿:「ま、だとしても。だ」
魔石卿:「この街の治安の維持はFHが担ってるわけだ」
仁奈川伊由:「ぐぅっ……。い、今だけだし……!」
仁奈川伊由:「この街のFHなんか、すぐにUGNがボコボコにするんだから…!」
魔石卿:「勇敢だね」
仁奈川伊由:「度胸がついたの。誰かさん達のせいで!」
魔石卿:「ま、そういう訳で。本来UGNに話を通す必要はないんだけど」
魔石卿:「君からUGNに伝えておいてくれ」
魔石卿:「邪魔はしないでくれると有り難いねってさ」
仁奈川伊由:「け…喧嘩売ってきてるようにしか聞こえないんだけど…!?」
魔石卿:「君らよりは落ち着いて会話してると思うけどなあ」
魔石卿:「さて、学校にこのまま居たら不審者扱いだ」
魔石卿:「俺はもう行くよ」
魔石卿:「ピーター、放課後にっていうかもう放課後だな。後で合流な」
GM:そう言って壁を飛び越えて去っていく。
GM:それと同時にワーディングが解除される。
仁奈川伊由:「んなっ…、勝手なことばっか言いやがって……っ、あーもう!ああーーー!」
ピーター・ロイド:「叫んでると変な目で見られるぞ」
ピーター・ロイド:「仁奈川さん」
ピーター・ロイド:「落ち着いてる?」
仁奈川伊由:「なんであんたはそんな落ち着いてるのよっ!」
仁奈川伊由:「…………」
ピーター・ロイド:「…僕は」
ピーター・ロイド:「僕は、お前を許さないぞ!」
GM:そう言うとピーターは粗大ゴミをゴミ置き場に投げ入れ
仁奈川伊由:「…そう」
GM:走って去っていく。
仁奈川伊由:棒立ちになりながら、それを見送る。
仁奈川伊由:「それは………」
仁奈川伊由:「良かったわ」
仁奈川伊由:彼が自分を殺したいと思うならば、自分は決してそれを止められない。
仁奈川伊由:あたしは人形卿に命を救われた。
仁奈川伊由:でも、あたしが知るよりずっと前から、ピーターと彼は師弟関係にあったし、ピーターの方がよっぽど人形卿を慕っていた。
仁奈川伊由:あたしはピーターから人形卿を奪ったのだ。
仁奈川伊由:ピーターから、仁奈川さんと名前を呼ばれた。変な質感だった。耳にこびりついて離れない。
仁奈川伊由:…UGN、ヒロちゃんに連絡しなければ。新たな勢力に加え、前の事件から残る謎もある。今後どうするか、考えなければ。
仁奈川伊由:けれど、動けなかった。
仁奈川伊由:それらを行うことは、過去と決別した…フリをしていたことを、ずっと気になっていたのに、なんでもないフリをしていたことを否応に自覚させられることだった。
仁奈川伊由:自分の過去、何かを望まれ見捨てられた事、そしてそれ以前の……完全な"無"。
仁奈川伊由:あたしは何なんだろう。なんでここにいるんだろう。
仁奈川伊由:虚無感はとめどなく、今までよすがとなっていたモノを失ってしまったことを痛感した。
仁奈川伊由:「………人形卿」しゃがみこむ。
仁奈川伊由:「人形卿……………」
仁奈川伊由:「なんで死んじゃうのよ………」
仁奈川伊由:「馬鹿、馬鹿じゃないの…」
仁奈川伊由:頬が濡れていて、今更のように、泣いているのだと自覚した。
GM:----
GM:シーン終了です
GM:ロイスの取得が可能
仁奈川伊由:シナリオロイスのピーターくんにロイスを取得します
仁奈川伊由:失ったモノ/ピーター・ロイド/誠意/罪悪感:〇/ロイス
仁奈川伊由:こちらで!
GM:はい了解です
GM:ではここでいったん休憩です
GM:----
GM:それでは再開していきましょう
GM:次のシーンは合流シーンになります
GM:全員登場なので登場ダイスをお願いします
風見将吾:むん!
露野勲:1d10+36
DoubleCross : (1D10+36) → 3[3]+36 → 39
風見将吾:風見将吾の侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (39 → 47)
風見将吾:うげー高い
仁奈川伊由:仁奈川伊由の侵蝕率を1D10(→ 7)増加 (34 → 41)
露野勲:えい!えい!むん!
壱条ゆゆ:1d10+33
DoubleCross : (1D10+33) → 3[3]+33 → 36
壱条ゆゆ:こいつ安定してんな……
仁奈川伊由:むん!
GM:最初は殺人現場で壱条さんとフィリップくんが少し現場検証を行います
GM:その場所を映して合流する感じで行きたいと思います
GM:----
GM:画廊『ペーパー・ムーン』。
GM:死体は既に警察が確保し検死に回されている。
GM:店内には僅かな破壊跡と血痕が残るばかりだ。
壱条ゆゆ:「…………」 死体の白線を、血痕と見比べている。
フィリップ:「なるほど」
壱条ゆゆ:「目立った外傷は、腕……手元の弾痕。同位置に、携帯電話の破片の散乱」
フィリップ:手に持った捜査資料を眺めている。
フィリップ:「吐血の痕跡もあったようですね」
壱条ゆゆ:「110番の途切れ方からして、通報していた所を銃で撃たれた」
壱条ゆゆ:「ただ、血痕が少なすぎます。手を打たれたのに、その後暴れた形跡もない」
壱条ゆゆ:「直接の死因が別にある。検死結果は出ていますか?」
フィリップ:「まだの様ですね」
フィリップ:「それと…この場所」
壱条ゆゆ:「ここが?」
フィリップ:「死体から離れた場所にも破壊跡がある」
フィリップ:「もう一発撃った…という事かな」
壱条ゆゆ:「狙いを外した……という位置ではありませんね」
フィリップ:「何かが潰れたような…ネバネバした液体がこびりついているが」
壱条ゆゆ:「ネバ……?」
GM:黒い粘液のような染みがある。
壱条ゆゆ:「……単純な強盗か、店に関する諍いかと思いましたが。捜査官、気づいていますか?」
フィリップ:「ほう、そう言われるという事は何か気付いたという事ですね」
フィリップ:「ご意見を拝聴したい」
壱条ゆゆ:「110番から駆けつけるまで、そこまで時間は経ちませんでした」
フィリップ:「日本の警察は優秀ですね」
壱条ゆゆ:「立て続けに二発発砲した割に、我々が入ってきたとき火薬の残り香がしなかった」
壱条ゆゆ:「改造エアガン等かもしれませんが……」
フィリップ:「正にそう、その点ですね」
フィリップ:「改造エアガンでこの威力は出ないでしょう」
フィリップ:「破壊の後からしても只の銃と呼ぶには威力が大きい」
フィリップ:「エアガンではとてもとても」
壱条ゆゆ:「……。」ただの銃撃ではない。硝煙も薬莢も残さず、この威力を出す使い手を知っているから出た発想だ。
フィリップ:「では、そうですね」
壱条ゆゆ:「そのネバネバも、鑑識に回しましょう。検死結果も」
フィリップ:「それは勿論そうすべきですが」
GM:カードを一枚とりだす。
フィリップ:「ふむ、丁度いいのを引いた」
壱条ゆゆ:「?」
フィリップ:「サモンセット」
フィリップ:「『有能なる魔狼』」
GM:カードから一匹の狼が現れる
壱条ゆゆ:「なっ」 目を丸くする。
フィリップ:「さて、現場に何人の人間が居たかくらいは調べておいても無駄にはならないでしょう?」
GM:狼がイージーエフェクト《鋭敏感覚》を使用します
フィリップ:「ふむ、なるほど」
フィリップ:「どうやら犯行当時に現場に居たのは被害者ともう一人と言った所でしょうか」
フィリップ:「まあ、加害者と見て間違いないでしょう」
壱条ゆゆ:「警察犬……狼? ですか」
フィリップ:「…狼です」
GM:そう言ってカードに戻す。
壱条ゆゆ:「便利な力ですね。捜査官に向いている……」
フィリップ:「でしょう?」
フィリップ:「一人であるとわかれば捜査もしやすくなってくる」
壱条ゆゆ:「ええ。羨ましいですね。単独犯なら……あとは周辺の監視カメラをあたりますか」
フィリップ:「この辺り人通りも少ないですからね、それがいいでしょう」
フィリップ:「私は一度署に戻ります」
フィリップ:「只の殺人でなさそうなら本格的に我々の仕事になるでしょうからね」
壱条ゆゆ:「そのようですね。お願いします」
フィリップ:「貴女はどうなさいますか?ミス壱条」
壱条ゆゆ:「私はもう少し、検証を続けます。周辺に聞き込みも行いたいので」
フィリップ:「ではそちらはお任せします」
フィリップ:「何か解れば連絡を」
GM:そう告げるとフィリップさんはその場を立ち去ります。
壱条ゆゆ:その姿を見送る。「……ふう」
壱条ゆゆ:「……私も、ああいう感じの力なら良かったのに」
GM:その時、君の携帯に着信がある。
壱条ゆゆ:「? はい」
GM:相手は火渡ヒロミ
火渡ヒロミ:「ごめんなさい、お仕事中だったかしら?」
壱条ゆゆ:「お世話になっています。仕事中ですが……ということは、分かってかけてきたわけじゃないんですね」
火渡ヒロミ:「何か事件があった事は把握しているわ」
壱条ゆゆ:「流石の情報網ですね。それで、どういったお話ですか?」
火渡ヒロミ:「そちらにFHのエージェントが配属されたという事までは聞いてるの」
壱条ゆゆ:「…………ええ」 本当に耳が早い。
火渡ヒロミ:「それ以外にもFHエージェントが活動し出したみたいなのよ」
火渡ヒロミ:「その件について少し情報を纏めた方が良いかもと思って」
火渡ヒロミ:「とりあえず皆に声をかけたわけ」
壱条ゆゆ:「FHは、一枚岩ではないのでしたか」
火渡ヒロミ:「一度店の方に来られる?」
壱条ゆゆ:(ややこしい……。そういえば、捜査官の所属セルは確認していなかった)
壱条ゆゆ:「分かりました。どちらにせよ、しばらくは足で回るつもりだったので」
壱条ゆゆ:「その流れで良ければ」
火渡ヒロミ:「OK、将吾や勲にも連絡してるから」
火渡ヒロミ:「一時間後に店で」
壱条ゆゆ:「わかりました。では店で」
GM:----
GM:パティスリー「メゾン・デ・ボンボン」
GM:店内には既にいつものメンバーがほぼそろっていた。
壱条ゆゆ:「……どうも」裏口から入ってくる。
火渡ヒロミ:「いらっしゃい、お疲れさま」
露野勲:「……だから、あれは俺じゃねえ。ちゃんと調べればわかるはずだ、警察だって……」
壱条ゆゆ:「まだ勤務時間中ですので」
風見将吾:「おう壱条、来たか」
露野勲:「馬鹿じゃねえんだ。たぶん。……って言ってたら、来たな」
風見将吾:「聞いたか壱条? また勲がやらかしちゃったらしいぜ」
壱条ゆゆ:「早いわね。……どういうこと?」
露野勲:「やってねえっつってんだろ」
露野勲:「もう調べ始めてるのか? 画商殺しだ」
壱条ゆゆ:「画商殺し……その件ってこと? 確かにR案件だけど」
仁奈川伊由:正面のドアが開く。
風見将吾:どう考えても本人が説明した方がいいので、コーヒーを飲みながらマカロンをつまんでます。話がこじれそうになったら止めるつもりだ。
壱条ゆゆ:「まだ確定ではないわね。そう、丁度いいわ、勲、確認したいんだけど……」
仁奈川伊由:「………」目元と鼻を赤くしてムスッとした顔で大股に入店してくる。
火渡ヒロミ:「おかえり」
風見将吾:「おっ、ニナちゃんも来たか。画商殺しの説明が二度手間にならなくて済んだな」
風見将吾:「……なんか機嫌悪くないか?」
火渡ヒロミ:「あら…どうしたの?」
火渡ヒロミ:「美人が台無しじゃない」
露野勲:「……なんだ。UGNエージェント、厄介ごとか」
仁奈川伊由:「別に…」
仁奈川伊由:「…………。…厄介事。そうかも」
火渡ヒロミ:「まあ、話したくなさそうなら良いわよ。気分が乗らない時もああるしね」
壱条ゆゆ:「ちょっと、大丈……」言いかけて口を噤む。人の事情に踏み込むのは得意ではない。
火渡ヒロミ:「話せそうなら話してくれると嬉しいけど」
火渡ヒロミ:そう言って飲み物を壱条さんと仁奈川さんの前に置く。
火渡ヒロミ:「ローズフレーバーの紅茶を仕入れたの」
仁奈川伊由:「うん…」壱条さんの近くにドサッと座る。
風見将吾:「困ったことがあったら俺らに相談しなよ、ニナちゃん。いま勲も現在進行形で相談してるところだし」
火渡ヒロミ:「落ち着くわよ」
仁奈川伊由:「なに、なんかあったの」
露野勲:「青少年の相談が先か? 俺は別に相談してねえよ」
仁奈川伊由:「……ありがと、ヒロちゃん。ゴメン」
露野勲:「ちょっと事情も込み入ってるからな。さっさと終わる恋愛相談だか学校の悩みとかなら、先にそっちをやってくれ」
仁奈川伊由:「そっ…んなのじゃないわよ、馬鹿にしないでよ!」
露野勲:「俺は俺以外のやつが景気の悪いツラしてるのが嫌いだ」
風見将吾:「なんて自己中だ」
仁奈川伊由:「はぁぁ!?自分ばっか暗い過去背負ってるとでも思ってるの?」
風見将吾:「で、どうすんだ? お悩み相談は誰から行く?」
露野勲:「うるせえ。そんなにたいしたお悩みなら、お前が先に言え」
壱条ゆゆ:「二人とも、落ち着いて」
仁奈川伊由:「あーーっ、良いわよ、言わせていただきますわよっ!」
仁奈川伊由:「さっきコレクターズセルのエージェントとその部下が、あたしに会いに来て、こっちの活動は邪魔するなって言ってきただけよっ!」
風見将吾:「おうおう……おお!?」
露野勲:「……FHの、ヤバいセルだよな?」
火渡ヒロミ:「コレクターズセル…の誰だったの?」
風見将吾:「え、そんなにサラッと会えていいものなのか?」
壱条ゆゆ:「あの、ガスマスクの連中……?」
仁奈川伊由:「そうよ。あたしを捕まえて人体実験してたセルよ」
仁奈川伊由:「会いに来たのは魔石卿とその部下。ピーターって奴。ガスマスクの…あたしを実験してた奴とは違う勢力だから」
仁奈川伊由:「あたしのことは放置するって…だから、そう、それだけよ。ええ、なんでもないわ。何でもないわね!」
火渡ヒロミ:「魔石卿…ロックフォードね」
火渡ヒロミ:「忠告してくるだけマシな相手ね」
露野勲:「……どう考えても何でもあるやつの台詞だが、そいつは突っ込んでいいのか?」
仁奈川伊由:「そうよ…。以上、終わり、たいしたお悩みでもたいした報告でもなくて悪かったわね!」
火渡ヒロミ:「いいえ、ちょうどその件をみんなに伝えておこうと思ったの」
風見将吾:「そうツンツンするなよ。じゅうぶん大した悩みだ」
火渡ヒロミ:「相手がわかったのはラッキーだったわ」
風見将吾:「大変だったなニナちゃん。紅茶飲んでリラックスしな」
火渡ヒロミ:「十海のお婆ちゃんからお話があってね」
仁奈川伊由:「うるさい、もう……」
火渡ヒロミ:「この街のFHが外部に強力を依頼らしいって話を教えてくれたんだけど」
火渡ヒロミ:「恐らく、その相手が魔石卿ね」
壱条ゆゆ:「外部に依頼……?」
壱条ゆゆ:「……確認するんですが、その魔石卿というのは」
壱条ゆゆ:「金髪の外国人だったりしますか?」
仁奈川伊由:「違う。黒髪の眼鏡の外国人」ムスッとした表情で言う。
露野勲:「ご立派な名前がついてるんだから、セルの中でも実力者だろ。ンなやつが出張って来てるのか」
火渡ヒロミ:「警察の方にも一人来たのよね?」
露野勲:「こいつ……仁奈川は、引っ込めといた方がいいんじゃないのか?」
仁奈川伊由:「実際に動くのは、そいつの部下みたいだけどね……」
壱条ゆゆ:「はい。初対面からFHエージェントを名乗られました」
風見将吾:「どんどんFHが増えてくな……敵なのかどうかもイマイチ分からんし、居心地が悪い」
壱条ゆゆ:「フィリップ・ムーンライトという男です。この街のFHに要請を受けて配属されたと」
仁奈川伊由:「……」露野さんを睨む。
火渡ヒロミ:「この街のセルは研究がメインらしいから」
火渡ヒロミ:「実働となると外部に幾つか依頼をだしたと考えるのが良さそうね」
壱条ゆゆ:「まだ会ったばかりなので何ともいえませんが。今のところ、通常の仕事はこなしています」
露野勲:「警察に入り込めるのかよ。そんなに堂々と」
壱条ゆゆ:「元から警察なのよ。イギリスのね」
壱条ゆゆ:マッチポンプを連想するが。それなら初手で身分を明かすのは悪手だろう。
風見将吾:「ヒロちゃん。さっき勲も言ってたが」
風見将吾:「実際ニナちゃんはどうするんだ? FHとは色々因縁があるんだろ」
風見将吾:「安全を考えるなら、引っ込めるって手も確かにアリだぜ」
露野勲:「見えてるだけで活動してるFHが2人。この前は出くわすなり殺し合いになりかけたぜ」
仁奈川伊由:「引っ込めるって…」涙目を誤魔化すようにしきりに瞬きしている。「…引っ込める場所もないよ、あたし」
火渡ヒロミ:「…本当にニナが嫌なら」
火渡ヒロミ:「この街の外に出るっていう手はあるわ」
壱条ゆゆ:「――――」かつん、と指で机を叩く。心なし強めに。
壱条ゆゆ:「また、そうやって」
露野勲:「……ンだよ、壱条」
壱条ゆゆ:「他人を、勝手に蚊帳の外にする気?」
壱条ゆゆ:目を細めている。警官としてではなく、壱条ゆゆとしての、素の言葉。
露野勲:「……悪いか? そんなに自分からヤバいことに首を突っ込みたいのか、お前も。仁奈川も」
壱条ゆゆ:「…………。」少しして、口を抑える。
壱条ゆゆ:「当人の意志の問題でしょう。彼女は、少なくとも、力と立場は備えてる」
壱条ゆゆ:「前回の事件でそれは分かってる。それなら、他人が口を出すものじゃない」
露野勲:「……そうかよ。なら、勝手にしろ」 分かっている。それぐらいしか言えない。
仁奈川伊由:「…分かんないわよ、あたしだって…」
壱条ゆゆ:「……話が崩れたわね。ごめんなさい、仁奈川さんも」
風見将吾:「本人の気持ち次第だよな実際。街の外にとんずらするか、自ら厄介事に首を突っ込むか……」
壱条ゆゆ:「現状の共有に戻りましょう。FHが二人、近辺で動き始めている。他は?」
風見将吾:「オジサンとしては居てほしいな~。やっぱUGNエージェントは頼れるし!」
仁奈川伊由:「……ここで逃げたら」
風見将吾:「そう、現在進行形で殺人犯にされかけてる奴もいるし……」
仁奈川伊由:「あたし、自分がどこで生まれたのかも分かんないまま、誤魔化して生きるしかなくなるの」
仁奈川伊由:「自分で犯した罪からも、逃げて……」
仁奈川伊由:「…………。なんでもない。次。話。して」
壱条ゆゆ:仁奈川さんを少し見つつ。「……殺人犯?」
露野勲:「だから殺人犯じゃねえって言ってるだろ」
壱条ゆゆ:「画商殺しってさっき言ってたわよね」
露野勲:「ああ。月本って画商に用事があってな」
壱条ゆゆ:いまいま捜査してきたばかりの事件だ。報道はもちろん、署内にすら伝わっているかどうか。
壱条ゆゆ:「はい?」
壱条ゆゆ:間の抜けた返事をしてしまう。
露野勲:「月本だよ。盗品も扱ってるって画商の」
壱条ゆゆ:「し、知ってるわよ。」
露野勲:「……じゃあ、そいつが殺されたってことも知ってるな?」
壱条ゆゆ:「ちょっと待って。まさか」弾痕。硝煙の残らない銃。
壱条ゆゆ:「そこで力、使った?」
露野勲:「そうだ。警察に連絡されそうになったから、銃撃した。膝にも打ち込んだ」
壱条ゆゆ:かしゃん。
仁奈川伊由:「……殺人犯じゃん」ティッシュで鼻をかみながら呟く。
壱条ゆゆ:ノータイムで、勲さんの手首に手錠がかかる。
風見将吾:「おおい!?」
壱条ゆゆ:「……容疑者、確保」
仁奈川伊由:「人に色々言っておいて……犯罪者………」
風見将吾:「もうちょっと話を聞く姿勢を見せてやれよ! 幼馴染だろ!」
露野勲:「ち、違う! ンなわけあるか!」
風見将吾:「ニナちゃんも! 仲間だよ仲間!」
壱条ゆゆ:「すみません。ちょっと捜査中の事件に進展が生じたので、このあたりで……」
火渡ヒロミ:「うーん、真面目ねえ」
壱条ゆゆ:「続きは署で聞きます」
露野勲:「俺じゃねえってもうここ来たときから100回は言ってるけどな!」
露野勲:「カブトムシだよ!」
仁奈川伊由:「仲間~!?幼馴染の風見さんはそう思うかもだけどねえ…」
露野勲:「月本の体内からカブトムシが出てきて、食い破られて殺されちまった」
壱条ゆゆ:「幼馴染でも家族でも情けはかけませんが……」
仁奈川伊由:「………はあ?」振り向く。
露野勲:「死んだ後も体が動いて、電話までかけようとしたんだ! 明らかに嵌められて、この……こう! こうなる予感がしたから」
露野勲:「腕も膝も撃って逃走してきたんだよ!」
壱条ゆゆ:「そのカブトムシはどうしたのよ」
風見将吾:「……カブトムシ?」
露野勲:「一匹は撃ち殺したが、やつら群れでいやがって……」
露野勲:「ぜんぶ相手にしてる暇はなかった」
風見将吾:「カラダん中に巣食ってたのか。エイリアンの幼体みたいだな」
仁奈川伊由:「何、誰かに恨まれてるの?」
露野勲:「知るか。恨まれてるとしたらその月本ってやつだ」
露野勲:「俺がある人間の名前を口にしたら殺されたからな」
壱条ゆゆ:「…………」壁のネバつく――潰れた虫の体液。致命傷が別個にある被弾者。辻褄は合わなくはないが。
壱条ゆゆ:「殺人現場を放置して…………」
仁奈川伊由:「何それ。そんなたいそうな人間の名前知ってるの?」
壱条ゆゆ:浮かせかけた腰は降ろすものの、手錠はかけたままだ。
風見将吾:「よっぽどの地雷ワードだったんだろうな。カブトムシの元カノか何かか?」
露野勲:「この街に住んでる人間なら知ってるかもな」 手錠のかかった腕をまくりあげる。何が『発動』のキーになるかわからない。発生も筆記も危険かもしれない……よって
露野勲:「こいつだ」 『星見塔湖』と傷跡で刻んでいる。
露野勲:「俺が知ってることは、以上だ」
風見将吾:「……なるほどなあ」
仁奈川伊由:「グロ……」傷跡に顔をしかめる。
風見将吾:「少なくともこの事件の間は、こいつの名前を変に口にしたくはないな。オーケーオーケー」
風見将吾:「しかしカブトムシか……カブトムシね……」
仁奈川伊由:「その人ってアレでしょ。歴史の本とかいっぱい出してる人でしょ。何で?何?街で何が起きてるの?」
露野勲:「あん? お前、カブトムシ飼うの好きだったか?」
風見将吾:「どうもカブトムシが大量発生してるみたいなんでね」 セミナーのパンフレットを置く。
壱条ゆゆ:傷跡を見て顔をしかめつつ。
風見将吾:あと、セミナーで買ってきた3000円の一番安いお守りも。
壱条ゆゆ:「何これ……」
露野勲:「……そっちの方向行っちゃったか」
風見将吾:「あー、皆様と違って全然大したことのないお悩みなんですが」
風見将吾:「ちっげーよ! ……俺なりに調べたんで、一応ご報告しても?」
壱条ゆゆ:「まさかあなた、怪しげな商売に……」 と言いかけたところで、お守りに気づく。
仁奈川伊由:「たいしたことある時のフリじゃんそれ」苛々している。
壱条ゆゆ:「このデザインって、ちょっと」
露野勲:「……黒繭か、おい?」
風見将吾:「そうなんだよ。前回のあの子が持ってた奴ともよく似てる」
風見将吾:「ご丁寧に雑誌に広告まで出してやがったからさ。セミナーに乗り込んだら、まーヤバかったぜ」
風見将吾:「ありゃ絶対オーヴァードだ。変な黒いオバケみたいなのと、お前の言ってたカブトムシみたいなのが一般人を煽動してやがった」
風見将吾:「だからこれは参考資料だ。……変な宗教にハマったわけじゃねえからな!」
仁奈川伊由:「………セミナーの人間全部にカブトムシが入ってたら」
風見将吾:その他、起こった出来事は全部プリントアウトしてまとめてあります。
露野勲:「浦戸哲也……か」
風見将吾:カブトムシが出てきた。20万くらいするお守りが飛ぶように売れていた。社長がボウガンで撃たれて蘇った。などなど。
仁奈川伊由:「セミナー会場でその名前叫んだら地獄絵図になるね」用紙を眺めながらボヤく。
露野勲:「月本みたいに条件付きで取りつかれてんなら、そうだろうな」
壱条ゆゆ:「撃つ方も撃つ方だわ」
風見将吾:「なんか撃つ流れになっちゃったんだよなあ」
壱条ゆゆ:「あのね……」セミナー主催者の顔も確認。「こっちも。魔石卿でもムーンライト捜査官でもない、か」
仁奈川伊由:「オーヴァードのリザレクト現象とは思えないって、ホント? 素人判断じゃないの?」
露野勲:「オーヴァードならなんでもアリだろ。一番その現象であり得そうなのは、体の硬質化か軟質化でそもそもダメージ受けねえやつ。それと……」
風見将吾:「あっこんにゃろう。オーヴァード歴12年おじさんを素人扱いしやがって」
露野勲:「ホントにマジで運がいいだけってオーヴァードも聞いたことがある。オルクスだっけか? その極端なやつとか」
風見将吾:「……ああ、オルクス。そんなのもあったな。それかな……」 素人!
壱条ゆゆ:能力類型についてはあまり詳しくない。
仁奈川伊由:「12年オーヴァードやってたって独学ならこのザマじゃない…」
露野勲:「なんにしても、その社長ってやつを問い詰めるのが速そうな気がして来たぜ」
露野勲:「カブトムシ使ってんのはもう間違いねえだろ」
壱条ゆゆ:「とはいえ、オーヴァードと新興宗教が相性が良いってのは何度も言われたし」
壱条ゆゆ:「ただ……この街の治安がFHに依存してるって話が本当なら」
壱条ゆゆ:「単独オーヴァードが能力使って詐欺セミナーをやってるのを見逃す?」
風見将吾:「つっても、詐欺なんてこのご時世山程あるだろ」
露野勲:「……コレクターズ・セルがなんかの目的で出張って来てるなら」
風見将吾:「あっちも忙しいから、ちんけな詐欺は放置してんじゃないか?」
露野勲:「ノイズにしかならねーから叩き潰しとくか、とか考えないか? 俺が反社会組織の思考をトレースしすぎか?」
壱条ゆゆ:「暴力団なら、逆にそういうビジネスこそ見逃さないでしょうけど」
壱条ゆゆ:「FHだと何とも言えない……のかしらね」
風見将吾:「あんなに優しかった勲ちゃんが、すっかり暴力的思想になっちゃったなあ」
露野勲:「うるっせーな! 将吾に言われたくないんだよ! どっちにしろ、俺はこの社長だかなんだかを調べにいく」
壱条ゆゆ:「え」 勲を見上げる。
露野勲:「そもそも手口が気に入らねえ。『お願い社長!』で願いが叶うなら、誰も苦労はしねーんだよ」
壱条ゆゆ:当然連れて行くものは連れて行くつもりだった。
風見将吾:「俺もこの件から手を引くつもりはない。一般人が詐欺にひっかかんのは別にいいが、このお守りをバラまいてんのは流石に見逃せねえからな」
風見将吾:胸ポケットに入れてある自分のお守りをちらりと見る。
風見将吾:「あと」
仁奈川伊由:「………」3人のやり取りをムスッとした顔で眺めている。
風見将吾:「FHの動向も気になる。ニナちゃんをほっとくわけにゃいかんだろ」
仁奈川伊由:「…別に良いよ、あたしのことなんか…」
仁奈川伊由:「幼馴染3人で一致団結してればいいじゃん」
露野勲:「……おい。反抗期が一名いるぞ」
仁奈川伊由:「うっさい!」
壱条ゆゆ:「団結してるわけでも……」言いかけて。
火渡ヒロミ:「まあ、協力した方が結果的に良い方向に流れるとは思うわよ」
壱条ゆゆ:少し考えて、手錠を解く。「勲はさっさと行って。話がややこしくなる」
風見将吾:「逮捕はやめるのか」
風見将吾:「殺人犯をアゲたら大出世だぜ」 茶化すように言う。
露野勲:「そうかよ。……拗ねた子供の世話は任せた」
仁奈川伊由:「子供扱いしないでってば……!」
壱条ゆゆ:「……気が変わらないうちに行きなさいよ」
露野勲:「先に行くぞ将吾」 片手を振って店を出ましょう!
風見将吾:「はいはい。んじゃ、拗ねたオトナはこっちで面倒を見るか」 立ち上がる。
風見将吾:「お姫様をヨロシクな」
風見将吾:「おい待てって勲! お前シメーテハイされてるかもしれねえのにそんな……」 追いかけて出ていきます。
仁奈川伊由:「それも馬鹿にされてるみたいなんだけど……!もう……!」
仁奈川伊由:苛々を隠しもせず立ち上がり、出て行こうとする。
壱条ゆゆ:「……待って、仁奈川さん」
仁奈川伊由:「………何」
壱条ゆゆ:「少し、聞きたいことがあって。良いかしら」
壱条ゆゆ:疲れた様子で、額に手を当てる。
仁奈川伊由:「聞きたいこと? お姉さんの神隠し事件に繋がりそうことでもあった?」
壱条ゆゆ:目を細めて、二人が出て行ったあとを見送る。
壱条ゆゆ:「…………はあ……。」
仁奈川伊由:「いきなり溜息」苛々している。
壱条ゆゆ:「民間人への情報漏洩。重要参考人の身内の放置。FH……テロ組織との癒着……」
壱条ゆゆ:「…………警官として推奨されない行為の満漢全席だわ」
仁奈川伊由:「……」ムスッとしている。
壱条ゆゆ:「ただ……それだけじゃないの」
壱条ゆゆ:「さっきからずっと、うるさくて……」
壱条ゆゆ:そこまで言って、仁奈川さんにも聞こえるだろう。
壱条ゆゆ:かすかな、猫の鳴き声が。
火車:にゃおん
火車:小さな、燃え盛る体毛を持つ炎の猫が、テーブルの上にあがってくる。
仁奈川伊由:「……」視線を動かして、火を宿す猫を見る。
壱条ゆゆ:イージーエフェクト《炎の理》。ゆゆが軽く撫でる。その炎は熱さはなく、仄かに暖かい。
火車:にゃおん。ゆゆの手をすり抜けて、仁奈川さんの方へと寄っていく。
仁奈川伊由:「……何…」
火車:尻尾を揺らして、手元にすり寄る。
壱条ゆゆ:「苦手じゃないなら、触ってあげて」
仁奈川伊由:「…こんなの、レネゲイドビーイングか何かでしょ…」
壱条ゆゆ:「UGNでの分類は、よくわからないけど……一応、私が飼い主……ってことになるのかな」
仁奈川伊由:「あたし達の能力が発現してるのに過ぎないのよ…こんなのは…」
仁奈川伊由:「………」
火車:にゃおん。
火車:表情はうかがえないが、柔らかな声が聞こえる。
仁奈川伊由:手のひらを翳して、猫に遊ばせる。
壱条ゆゆ:「そうね。単に、わたしがレネゲイドを制御できてないだけかもしれない」
壱条ゆゆ:「でも、その子たちが、こうして出てくるときは決まってるの」
壱条ゆゆ:「……この子たちは、”罪”をくべる火」
壱条ゆゆ:「罪人。悪意。それに……”罪の意識”に、寄っていく」
仁奈川伊由:「…ふうん」
仁奈川伊由:「この猫で、罪人を罰するの?壱条さん、警察官だもんね」
仁奈川伊由:「適役じゃん」
壱条ゆゆ:「さあ。彼らが何のために、私に憑いたのかはわからないわ」
壱条ゆゆ:「……コレクターズセルから逃げ出した、って言うけれど。」
壱条ゆゆ:「単に逃げ出しただけなら。彼らがこうして寄ってはこない」
壱条ゆゆ:「何があったのか……話してと頼んでも、いい?」
仁奈川伊由:「……それを話して」
仁奈川伊由:「壱条さんは、どうすんの?」
壱条ゆゆ:「悪いことだったら、捕まえる。かもね」
壱条ゆゆ:ぎこちない調子で。軽口を言おうとした。
壱条ゆゆ:(風見みたいにはいかない)
壱条ゆゆ:「それにね。警官として。苦しんでいる子がいたら……力になりたい」
仁奈川伊由:「そう。警官だもんね」
壱条ゆゆ:捕まえること。力になること。真逆で、繋がらない。
仁奈川伊由:「警官だから、悪い奴は罰するし、苦しんでる子がいたら手助けしたい」
仁奈川伊由:「それで、壱条さん自身は、幼馴染の人たちと昔の事件の謎を解き明かそうとしてる」
仁奈川伊由:「……バカみたいじゃん、あたし…」
壱条ゆゆ:「……あの。そこなんだけれど」
仁奈川伊由:「ひとりでキレて周りの大人に面倒見られて、バカみたい」
仁奈川伊由:「…そこ?」
壱条ゆゆ:「私、あの二人とは違って、13年前の事件をいつまでも探してないわ」
壱条ゆゆ:「あの大人子供二人と一緒にされるのは、すこし不本意」
仁奈川伊由:「……そう」
壱条ゆゆ:「あまり説得力はないかもしれないけれど……でもね」
壱条ゆゆ:「失礼だけど、なんとなく、同じなのかなって思ったの」
仁奈川伊由:「同じ?」
壱条ゆゆ:「……罪の意識、だけがあって」
壱条ゆゆ:「誰にも責めてもらえないのは、……つらいから」
仁奈川伊由:「………猫に」
仁奈川伊由:「罰せられたいのは、壱条さんなの?」
壱条ゆゆ:「………………。…………」
火車:にゃおん。にゃおん。
火車:尻尾を立てて、くるくると、今度は壱条のまわりを回る
壱条ゆゆ:「そうね。そうかも」
仁奈川伊由:「……あたしは、あたしの犯した罪があると思っているよ」
壱条ゆゆ:「……馬鹿みたいな話でしょう。わたし」
仁奈川伊由:「壱条さんは……」言葉を切る。「ん?」
壱条ゆゆ:笑みにもならない。掠れるような表情。「……ううん。聞かせて」
仁奈川伊由:「ううん、あたしのこと聞きたいなら、壱条さんから教えてほしい」
仁奈川伊由:「あたしの罪は、あたしのものだから。同情されたいんじゃないから」
壱条ゆゆ:「……強いのね」
仁奈川伊由:「壱条さんは、どんな罪を犯したっていうの?」
壱条ゆゆ:「……13年前にいなくなった子……あなたにそっくりな九段さんは、山中で、通り魔に襲われたの」
仁奈川伊由:「通り魔…?」
壱条ゆゆ:「今となっては分からないけど。そいつは山中で、動物を殺して怪しげな儀式をしてた、頭のおかしい男に刺されて、倒れて」
壱条ゆゆ:「わたしは気を失って……気づけば山の麓にいた。その”気づけば”の間に、あの二人は何か超常を見て、オーヴァードになった」
壱条ゆゆ:「私にはそれはなかったから。起きた事実を単純に捉えた」
壱条ゆゆ:「『私が、肝試しだと提案して』行った危ない場所で、大好きだったひとが、犯罪者に刺されて、死んだ」
仁奈川伊由:「………」
仁奈川伊由:壱条さんを見やる。彼女の傍にいる猫を。
壱条ゆゆ:「私のせいじゃない。罪を犯したのは、直接やったのは犯罪者。あるいは、その場にいた何かの怪物?」
壱条ゆゆ:「……関係ないのよ。私の罪は変わらない。私が提案しなければ、姉代わりだった九段さんも」
壱条ゆゆ:「あの二人だって、昔はもっと素直で、真面目で、優しい友達だった」
火車:猫の毛並が燃えさかる。焚火のような暖かい熱。
仁奈川伊由:「あの二人が、素直で真面目で優しい……」あんまり想像できない。
壱条ゆゆ:目を細めて、その背を撫でる。
壱条ゆゆ:「想像できないでしょ」
仁奈川伊由:「できない」
壱条ゆゆ:「私もそうよ」僅かに表情を崩す。
仁奈川伊由:「……壱条さんのせいじゃない」
仁奈川伊由:「とか」
仁奈川伊由:「言われたいんじゃないでしょ」
壱条ゆゆ:「……引きずらないでって、誰もが皆、言う」
壱条ゆゆ:「でも。それじゃ本当に、九段さんはただ死んだだけになる」
仁奈川伊由:「そうだね。あの男二人もそういう事言いそう」
壱条ゆゆ:「せめて私が。その罪の意識を抱えて、一人でも多く、誰かを助けて、救わないと」
仁奈川伊由:「……………」
壱条ゆゆ:「彼女の死すら、ただの災厄になっちゃう。私はそれが耐えられない」
仁奈川伊由:「(13年前の事件を探していない、って言うけど)」
仁奈川伊由:「(そこから動けてないのは壱条さんも同じなんじゃないの……)」
仁奈川伊由:という視線を送る。
仁奈川伊由:「……だからあたしのことも気になるんだ」
壱条ゆゆ:「うん、そうね。……あの、そのね」
壱条ゆゆ:「……私がこれを話して、仁奈川さんが話さないで行ってしまうと」
壱条ゆゆ:「私、年下の女子高生を相手に恥を晒しただけの警官になってしまうのだけど……」
仁奈川伊由:「………あは」笑う。「それもあたし的には面白いけど」
仁奈川伊由:「でも、ヤだな。結局、お姉さんの事件が遭ったから、っていうのが」
仁奈川伊由:「あたし自身に、ここにいる、このあたしに興味があるから、っていうのがいい……」
仁奈川伊由:言いながらしゃがみ込む。
壱条ゆゆ:「仁奈川さんの話を聞きたいというのは、本当よ」
壱条ゆゆ:「ただ、説得力ある理由が必要かな、と思って……」
壱条ゆゆ:「理由に他のものを持ってきてほしい、というのはちょっと難しい」
壱条ゆゆ:「察してると思うけど、ほぼ13年前のその心的外傷だけで私の血と肉と骨はできてるから」
壱条ゆゆ:こともなげに。
仁奈川伊由:「だからヤなんだってば…」
仁奈川伊由:「全部、13年前の事件、13年前の事件……そんなのじゃなくて」
仁奈川伊由:「ただ、現在があって、あたしと壱条さんがいて」
仁奈川伊由:「可哀想な過去比べをしたい訳でもないよ、あたし」
壱条ゆゆ:「……ん……」
仁奈川伊由:「ただ、偶然出会ったあたしに興味を持ったっていう、そんなちっぽけな理由で、十分なんだよ、あたしは…」
壱条ゆゆ:「口元に手を当てる」
仁奈川伊由:「…コレクターズセルの中で、人形卿だけはそうしてくれたの。ピーターも、なんだかんだ言って、あたしと普通に話してくれた」
仁奈川伊由:「そんで、普通に仲良くなって、で、あたしの実験が上手くいかなくって、そのままだとあたしは殺されるかもしれなくて」
壱条ゆゆ:「…………」
仁奈川伊由:「あたしは…結局、自分が何の実験を受けていたかすら分かんなくて…逃げたくて……逃げたの」
仁奈川伊由:しゃがんだまま、目線を床に落としている。
仁奈川伊由:「人形卿が助けてくれた。ヒロちゃんに出会って、UGNチルドレンになって…」
壱条ゆゆ:「人形卿……それも、コレクターズセルのエージェントなのね」
仁奈川伊由:「うん。人形卿、あたしの脱走を手引きしたことバレたら、殺されちゃうんじゃないか、とは思ってた」
壱条ゆゆ:>「FHとて色々な人間が居ると思って欲しいものだ」
壱条ゆゆ:奇しくも、捜査官の台詞を思い出す。
壱条ゆゆ:「それでも、貴女のことを助けてくれたの」
仁奈川伊由:「うん」
仁奈川伊由:「助けてくれたの」
壱条ゆゆ:「素敵な人だった?」
仁奈川伊由:「うん、カッコ良かったし、ちょっとキザだったけど…」
仁奈川伊由:「でも、その人が、あたしを人間にしてくれたんだよ」
壱条ゆゆ:「人間に……」
壱条ゆゆ:胸が痛む。FHの実験体、と言葉にしてみればそれだけだが。
壱条ゆゆ:人間ですらなかった。この子の中では。
壱条ゆゆ:「それが、あなたの恩人なのね」
仁奈川伊由:「そう」
仁奈川伊由:「食堂で見かけたってだけで、優しくしてくれたの」
仁奈川伊由:「……」「……本当は、なんか理由あったのかな」
仁奈川伊由:「人形卿も、誰かの思い出があって、あたしを助けようと思ったのかな…」
仁奈川伊由:しゃがみ込んだまま俯いて、自分を抱き締めるようにしてしまう。
壱条ゆゆ:「……そんなことは」
壱条ゆゆ:ないとは言い切れない。警官としての理性がそう告げる。その男のことを何も知らないのだから。
壱条ゆゆ:けれど。
壱条ゆゆ:「そんなこと、ないわよ」
仁奈川伊由:「ううぅう…」
壱条ゆゆ:身を乗り出す。
仁奈川伊由:「ううううう……!」
仁奈川伊由:何も言えず、ただ泣きじゃくっている。
壱条ゆゆ:「貴女を助けるために。その人は、善意と、命をかけてくれたの」
壱条ゆゆ:「だから。……うう」
壱条ゆゆ:近づいて、肩を抱くように触れる。
火車:にゃおん。にゃおん。
火車:尻尾が頬を撫でる。熱に晒された雫が尾の上で蒸発する。
壱条ゆゆ:「その人が命をかけてくれたんだから。……罪だなんて言わないで」
仁奈川伊由:「い、壱条さんだって、そういうこと、言われたいくせに…」
仁奈川伊由:「やだもう、こんな風にしたいんじゃないのに、あたし…!」
壱条ゆゆ:「……う」やや怯む。
仁奈川伊由:「もうやだ、止まらな………、うぅうーーー………!」
壱条ゆゆ:「そういうのはいいの! ……子供が泣くことに」
壱条ゆゆ:「女の子が泣くことに、正しい理由なんて要らないんだから」
壱条ゆゆ:慣れない手つきで浅く抱きしめる。
壱条ゆゆ:自分はもういい。嫌というほど悩んだ。泣いた。繰り返した。
壱条ゆゆ:だけど、誰もが自分のようになってほしいだなんて、思うわけがない。
壱条ゆゆ:「大丈夫。今は、泣いていいから。仁奈川伊由さん」
壱条ゆゆ:人間になったという彼女の名前を、繰り返し呼んだ。
仁奈川伊由:感情が溢れるままに涙を流す。
仁奈川伊由:罪だと思う限り、罪で。「許さない」と宣告されたばかりで。
仁奈川伊由:けれど、その思い出を否定したくもない。
仁奈川伊由:ここにいる仁奈川伊由を、唯一無二の自分に、価値を与えてくれる人を、ずっと待っている。
GM:----
GM:シーン終了です
GM:ロイスの取得と購入が可能
仁奈川伊由:壱条さんにロイスを 共感/隔意:〇/ロイスで取得します
壱条ゆゆ:同行者/仁奈川伊由/庇護:○/隔意/ロイス
仁奈川伊由:購入は応急手当!
風見将吾:ロイスはどうしようかな
仁奈川伊由:7dx>=8
DoubleCross : (7DX10>=8) → 10[1,2,3,6,7,10,10]+9[4,9] → 19 → 成功
仁奈川伊由:スゲ~の変えました
風見将吾:取るなら露野さんだけど、まだいいか! 購入だけやります。
露野勲:うーん
露野勲:ボディアーマー!
露野勲:2dx>=12
DoubleCross : (2DX10>=12) → 8[4,8] → 8 → 失敗
風見将吾:こちらも無敵のボディアーマー。骨の剣のガード値なら結構バカにできないぞ
露野勲:NO...
壱条ゆゆ:購入はアレ ミドル用に日本刀相当の警棒を買います
風見将吾:2dx>=12
DoubleCross : (2DX10>=12) → 10[8,10]+10[10]+9[9] → 29 → 成功
風見将吾:ファッ!?
仁奈川伊由:すっすげえ!?
風見将吾:アームドスーツ買えたじゃん!
壱条ゆゆ:コネ:手配師を使用!
露野勲:仁奈川伊由チャンにロイス! 庇護/憤懣〇 いまはこれで!
風見将吾:グローリーサクセスボディアーマーを装備します
露野勲:これは後で怒られるやつ!以上!
壱条ゆゆ:5dx+3
DoubleCross : (5DX10+3) → 9[2,4,6,6,9]+3 → 12
壱条ゆゆ:買えた! 装備!
風見将吾:ロイスは無し!以上です
GM:では今日はここまでです
GM:次回は情報収集から
GM:お疲れさまでしたー