銀剣のステラナイツ『画竜点睛を欠く(監督:あやまだ) - 2018/11/18

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プレイヤー&キャラクター

魚住ハル/ミリィ・T・エイケルナルキャラシート (珪素/クオンタム)
赤崎三音/レティス・E・アルテグラキャラシート (DT/珪素)
ゼオ/倉瀬睦実キャラシート (クオンタム/あやまだ)
比良嶋峻/天野愛愛キャラシート (あやまだ/DT)

プレイヤー&キャラクター イラスト:ヤヒロギンジ  ※画像クリックでフルサイズ表示

魚住ハル/ミリィ・T・エイケルナルキャラシート (珪素/クオンタム)
赤崎三音/レティス・E・アルテグラキャラシート (DT/珪素)
ゼオ/倉瀬睦実キャラシート (クオンタム/あやまだ)
比良嶋峻/天野愛愛キャラシート (あやまだ/DT)

プリプレイ(キャラメイク相談)


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トレーラー

どどんとふ:「珪素」がログインしました。
どどんとふ:「監督」がログインしました。
どどんとふ:「クオンタム」がログインしました。
どどんとふ:「DT」がログインしました。
監督:ステラのナイツ! はじまるよ!
舞台の幕は上がらない
喝采の声はない
これより始まるのは、世界を喰らう侵略者との戦い

異端の騎士が現れる
心と願いを歪ませた、星喰の騎士が現れる
此度の決闘、願いの決闘場フラワーガーデンに咲き乱れるは、
黒のバラ、黄のアネモネ、赤のオダマキ
そして舞台の中央に咲くは、一輪の歪な白のヒガンバナ

銀剣のステラナイツ『画竜点睛を欠く』

願いあるならば剣をとれ
二人の願い、勝利を以て証明せよ
監督:主題歌:https://www.youtube.com/watch?v=pUJxVTs2miA


【第一章】

【Scene1-1:魚住ハル/ミリィ・T・エイケルナル】


魚住ハル/ミリィ・T・エイケルナル (珪素/クオンタム)

監督:まずは自己紹介から! ブリンガー・シースの順でおねがいします!
魚住ハルhttp://character-sheets.appspot.com/stellar/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY-P_JrwEM
魚住ハル:ご存知この物語の主人公!魚住ハルです。
魚住ハル:躁病めいて尊大で、とにかく全能感がすごい。11歳の男の子ですね。
魚住ハル:自分がステラナイトに選ばれたのは、ステラナイトではないザコどもよりも優れているから!
魚住ハル:スキルはHP吸収系の割合を高く取得し、しぶとく居座って戦うタイプ。
魚住ハル:ステラナイツは初めてなのでどの程度の強さか全然わかりませんが
魚住ハル:ちょっと火力が不安かも。頑張って戦うぞ。
ミリィ・T・エイケルナル:なら次は私なのだわ!
魚住ハル:パートナーはアーセルトレイ統治政府幹部の娘さん、ミリィさん。
ミリィ・T・エイケルナル:まだ続いていたのだわ!
魚住ハル:ちょうどいい!よろしくお願いします!
監督:魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:0->1)
ミリィ・T・エイケルナルhttp://character-sheets.appspot.com/stellar/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY_dWNrAEM
ミリィ・T・エイケルナル:はやくも凸凹っぷりが露呈したハルくんのシース、ミリィ・T・エイケルナルです。
ミリィ・T・エイケルナル:ミドルネーム持ちな事からもわかるように、生まれが高貴! 統治政府幹部の娘です。
魚住ハル:僕が凸のほう!出る杭だから!
ミリィ・T・エイケルナル:ミリィの方は凹ですね。最近おもいきりネガティブスパイラルに陥っているから。
ミリィ・T・エイケルナル:具体的には、「この世界は残酷なのよ。どんな世界もロアテラに滅ぼされるのよ」みたいな思考に囚われてます。
ミリィ・T・エイケルナル:それはそれとして、歳下の前ではしっかりしなきゃ!という気持ちもあるので
ミリィ・T・エイケルナル:ハルくんの前ではがんばってお姉さんしたいと思います。
ミリィ・T・エイケルナル:それくらいかな。アピールポイントは、クオンタム史上はじめての成人女性(21歳)+おっぱいが大きいというキャラです。
魚住ハル:おっぱい大好き!
ミリィ・T・エイケルナル:ちょうど10歳差の当コンビをよろしくお願いします。主役は私達だ!
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:1->2)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:2->3)
監督:はい、ありがとうございました! おねショタ(ショタおね?)たのしみ!
監督:第1シーンのシチュエーションなどはお決まりでしょうか?
魚住ハル:やってみたいシーンがあるんですが、
魚住ハル:雨の降りしきる夜中に魚住くんが自宅からふらっと姿を消してしまうので
魚住ハル:魚住ママあたりから連絡を受けたミリィさんが探しに来るというのをやりたい……
ミリィ・T・エイケルナル:やろうやろう!
魚住ハル:ミリィさんはそれでいいですか?
魚住ハル:他にやりたいものがあれば融合させましょう
ミリィ・T・エイケルナル:ミリィは、とにかく『憂いを帯びた悲劇のヒロインのはずが、ハルくんに振り回されてかわいそうな保護者と化す』みたいなロールをしたくて作ったので
ミリィ・T・エイケルナル:むしろどんどんハルくんのやりたいことをやってくれていいです。無限に振り回されたい!
魚住ハル:ありがたすぎる!
監督:どうやらお決まりのようで
ミリィ・T・エイケルナル:あっ、なのでやりたいことと言えばそうですね
監督:お
魚住ハル:なんだいなんだい
ミリィ・T・エイケルナル:「この世界は残酷なのよ。こんな世界がロアテラに滅ぼされたのをあなたは知ってる?」みたいな悲劇ロールをしてる時に
ミリィ・T・エイケルナル:ハルくんはこっちガン無視で他のモブを見下してる、とかはやってみたいです
魚住ハル:絶対やりましょう~
ミリィ・T・エイケルナル:アヤッター!
魚住ハル:シーン大決定ですな!
監督:ではやっていきましょう!

魚住ハル:魚住ハルの姿が消えたのは、雨の強い夜のことだった。
魚住ハル:両親には何も告げず、夕食も食べず、荷物を持ち出した形跡すらなかった。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:3->4)
魚住ハル:友人宅、さらには彼がここ最近しきりに交流していたミリィ・T・エイケルナルに所在確認をするも、彼女らのもとを訪れた様子もない。
魚住ハル:もちろん、統治政府高官の娘が子供の家出程度に動く理由は一切ない――
魚住ハル:普通ならば。
ミリィ・T・エイケルナル:「……はあ。どこに行ったのかしら」 黒いレースの傘をさして雨の中を歩く。
ミリィ・T・エイケルナル:今のミリィにとって、ハルは自分の命と同じくらいに重要な存在だ。いなくなったのならば、探さねばならない。
ミリィ・T・エイケルナル:ステラナイト。魚住ハルは、ただ一人のパートナーなのだから。
ミリィ・T・エイケルナル:「私のパートナーとしては失格ね。勝手に行方知れずになって、ご両親まで心配させるなんて」
ミリィ・T・エイケルナル:「……」
ミリィ・T・エイケルナル:「……それとも」 立ち止まり、肩にかかった長い黒髪を軽く手で抑える。
ミリィ・T・エイケルナル:「彼も、なのかしら」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:4->5)
ミリィ・T・エイケルナル:「(ロアテラの侵略。世界の危機という絶望。……あるいは、私たちステラナイトが背負う、重い使命)」
ミリィ・T・エイケルナル:「(そういったものに押し潰されそうなのかもしれない。私と同じように)」
ミリィ・T・エイケルナル:「……見つけたら、優しくしてあげなくちゃ」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:5->6)
ミリィ・T・エイケルナル:小さく呟いて、また歩きだそうとする。ハルを探すために。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:6->7)
魚住ハル:「あれ!?ミリィちゃんだ!!」雑踏の中から普通に出てきます。自分から。
魚住ハル:「ははははははは!すっごい偶然!!どうしたの!?家出?」
DT:魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:7->8)
ミリィ・T・エイケルナル:「うわーっ!?」 素で驚く!
監督:魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:8->9)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:9->10)
ミリィ・T・エイケルナル:「家出なんてするわけないでしょう!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:10->11)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:11->12)
ミリィ・T・エイケルナル:「エイケルナル家はこのアーセルトレイを統治する高貴な……いえ違うわ、そうじゃなくて」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:12->13)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:13->14)
ミリィ・T・エイケルナル:「私は、あなたを探しにきたのよ。ご両親に頼まれてね」
魚住ハル:「あ、そうなんだ。ミリィちゃんも暇だなー」
ミリィ・T・エイケルナル:「ひ……!?」
魚住ハル:「おいしん棒食べる?」10円の駄菓子を差し出す。
ミリィ・T・エイケルナル:「(落ち着け私。相手は子供、相手は子供よ……不安に押し潰されそうな……)」
魚住ハル:しかも、傘を差していない。ずぶ濡れでニコニコしている。
監督:魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:14->15)
ミリィ・T・エイケルナル:「あなた、またそんなもの食べて。身体に悪いからやめなさいって言ったでしょう」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:15->16)
魚住ハル:「おいしいんだけどなー。や、お母さんのご飯がマズいってわけじゃないんだよ」
魚住ハル:「でも、やっぱり好きな時に好きなもの食べたいよね」
魚住ハル:「自由!」パクパクと食べる。
DT:魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:16->17)
ミリィ・T・エイケルナル:「なに? もしかして、好きな時間にお菓子を食べたいから家を出たの?」
魚住ハル:「ははははは!」
ミリィ・T・エイケルナル:「傘も持たずに……」 お母さんから預かった、微妙にダサい色の折り畳み傘を一応懐から出す。
魚住ハル:「いらない?ほら、チョコだってある」
魚住ハル:ガードレールか何かに腰掛けながら、差し出します。
ミリィ・T・エイケルナル:一応だ。雨がふってる以上傘は使うだろうと思って持ってきたが、この自由な少年が受け取ってくれるか正直不安になってきた。
ミリィ・T・エイケルナル:「……じゃあ、ひとついただくわ。そのかわり傘をさしなさい」
魚住ハル:ミリィにはまず縁のないような、安っぽい駄菓子だ
ミリィ・T・エイケルナル:「風邪をひいて、いざというときにステラナイトの使命を果たせなくなったらどうするの?」
魚住ハル:「はははは!ステラナイトね!そうだね!」
魚住ハル:「知ってる?ミリィちゃん」
ミリィ・T・エイケルナル:言いながらおいしん棒のパッケージを剥いて、ひとくち齧る。 「うわ、なにこの味」
ミリィ・T・エイケルナル:「ひどく雑なお菓子だわ……なに?」
魚住ハル:「こういう、突然雨が降るような時はさ――」
ミリィ・T・エイケルナル:「……うん」
魚住ハル:「ステラバトルの前触れなんだってさ」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:17->18)
ミリィ・T・エイケルナル:「そういう噂が流れているのは知っているわ。ただの偶然にすぎないと思うけれど」
魚住ハル:「ははははははは!どう思う?僕たちが二人で、命がけで世界を守って……」
魚住ハル:ぐーっと背を反って、後ろの群衆を逆さまに見る。
魚住ハル:「でも、こいつらザコどもは誰もそんなこと知らないんだよ」
ミリィ・T・エイケルナル:「ザコって。あなた」
魚住ハル:「そうでしょ?」
ミリィ・T・エイケルナル:「仕方がないでしょう? ステラナイトの活動は極秘だし、誰でもなれるわけではないのだから」
魚住ハル:「え?仕方がないって何が?」
魚住ハル:「僕らが救ってやってるって、誰も知らないんだよ?」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:18->19)
ミリィ・T・エイケルナル:「ノブレス・オブリージュよ」
ミリィ・T・エイケルナル:「力を持つ者はそれを行使し、民衆を守る義務があるの。あなたの活躍を誰も知る事がないのは、そりゃあ確かに悔しいでしょうけど……」
魚住ハル:「まさか!」驚いたように答える。
ミリィ・T・エイケルナル:「それも力を持つ者が背負う義務だと考えて、納得しなさい。男の子でしょう」
魚住ハル:「最高じゃん!!!」
ミリィ・T・エイケルナル:「は?」
魚住ハル:「僕らが救ってやって、そのおかげで生きてられるのにさ――」
ミリィ・T・エイケルナル:「えっ、なに……? なにが?」
魚住ハル:「こいつら!」
魚住ハル:「みーんな!」
魚住ハル:「そんなこと、知らないの!!」
DT:魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:19->20)
ミリィ・T・エイケルナル:「ちょっ、声が大きい……声が大きいってば」
監督:魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:20->21)
魚住ハル:「最高!!ははははははは!!!本当は僕の気分次第なのに、こいつら!!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:21->22)
ミリィ・T・エイケルナル:「みんな変な目で見てるでしょうこっちを!やめなさい!」
魚住ハル:「そう思ったら……ステラバトルが近いって思ったらさ!」
魚住ハル:「いてもたってもいられなくってさ!」
ミリィ・T・エイケルナル:「すみません、何でもありません。弟……が、少しおかしくなっていて……」 通りすがりの人に謝っている。
監督:魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:22->23)
ミリィ・T・エイケルナル:「えっ。いてもたってもいられなくて、って」
ミリィ・T・エイケルナル:「じゃあ、えっ……なに?」
ミリィ・T・エイケルナル:「重責が果たせるか不安だったとか、そういうのとは一切関係なく」
ミリィ・T・エイケルナル:「"ワクワクしたからなんとなく雨の中に飛び出してお菓子食べてた"」
ミリィ・T・エイケルナル:「そう言っているの? あなたは?」
魚住ハル:「なにそれ!?ミリィちゃん、そんなこと考えんの?」
ミリィ・T・エイケルナル:「考える! に! 決まってんでしょーが!」
魚住ハル:「やっぱりほら、もっとお菓子食べて食べて!」ドサドサとお菓子を押し付ける!
ミリィ・T・エイケルナル:「なんであんたはそんなノーテンキにしてられんのよーっ! おかしいでしょう!?」
魚住ハル:「大丈夫だって!!僕、無敵だから!!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:23->24)
ミリィ・T・エイケルナル:「お菓子もいらないっ! なにこの雑な上にやたら味が濃くて身体に悪そうな食べ物!」
ミリィ・T・エイケルナル:「無敵でもない! 風邪ひくから傘さしなさい!」
ミリィ・T・エイケルナル:ぐいぐいとお母さんから預かったダサい色の傘を押し付ける。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:24->25)
魚住ハル:「ダサい色!!」内心が素直に言葉に出る!
魚住ハル:「ミリィちゃん、そんな心配ばっかりで疲れない?」傘は開かないままで、ガードレールに座り直す。
ミリィ・T・エイケルナル:「疲れる?」
魚住ハル:「だってこう、僕が見つけた時も」
魚住ハル:「暗ーい顔してたじゃん」
魚住ハル:「こーんな感じ」ドヨーン
ミリィ・T・エイケルナル:話しながら、不承不承ハルくんの横に歩いていって自分の傘にハルくんを入れる。風邪をひかれると困るからだ。
ミリィ・T・エイケルナル:「えっ、そんなに暗い顔は……」
魚住ハル:遠慮なくくっつきます。ビシャビシャ。
ミリィ・T・エイケルナル:「……してた? 私」
ミリィ・T・エイケルナル:「そんなに?」
魚住ハル:「いつもしてるよ。僕と話してない時」
魚住ハル:「まあ、それだけ僕が人を明るくするカリスマであろうということでもあるよね」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:25->26)
魚住ハル:「カリスマって意味しってる?」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:26->27)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:27->28)
ミリィ・T・エイケルナル:「あなたが知ってるような単語を私が知らないと、なぜ当然のように思えるのかしら」
ミリィ・T・エイケルナル:「でも、そうね。分からない事もあるわ」
ミリィ・T・エイケルナル:「なぜそんなにあなたは明るくいられるの?」
魚住ハル:「?」酢漬けのイカかなにかをもしゃもしゃしてます。
魚住ハル:「だって、知ってたから」
魚住ハル:「絶対選ばれるって知ってたし、僕にはすごい力があるって知ってた」
ミリィ・T・エイケルナル:「知ってた、という事はないでしょう。あなたは普通の子供なんだから」
魚住ハル:「でも知ってたんだよ」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:28->29)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:29->30)
魚住ハル:「ミリィちゃんはなんでステラナイトになったの?」
ミリィ・T・エイケルナル:「……」 一人で歩いていたときと同じ顔になる。 「この世界を守りたいから。他の世界のように滅ぼされたくないからよ」
ミリィ・T・エイケルナル:「ねえハル。あなたは、知っている?」
ミリィ・T・エイケルナル:「草花でいっぱいのきれいな世界があったのよ。ヒトと植物が融合して……ヒトの感情に合わせて、美しい花が咲くの」
ミリィ・T・エイケルナル:「自分の花が咲いたら、それを押し花にして意中の相手に送ったり。ロマンチックな世界だったの」
魚住ハル:「へえーっ」
魚住ハル:「面白いなあ」
ミリィ・T・エイケルナル:「でしょう?」 ちょっと笑う。
ミリィ・T・エイケルナル:「でも、滅んだ」
ミリィ・T・エイケルナル:「ロアテラの侵略でね。他にももっと素敵な世界があったけど、全部滅んだ」
魚住ハル:「へえー」
DT:魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:30->31)
魚住ハル:「運が悪かったんだなあ。悲しい物語だね」
ミリィ・T・エイケルナル:「そうよ。この世界はとても残酷で、これ以上なく理不尽なの。昨日まで健在だった世界が、明日には消えているかもしれない」
監督:魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:31->32)
ミリィ・T・エイケルナル:「だからこそ、私はステラナイトになったのよ。この世界を滅ぼされないために」
ミリィ・T・エイケルナル:「この世界を守る。アーセルトレイに、永久の平和を」
魚住ハル:「そっか……ミリィちゃん、聞いていい?」
ミリィ・T・エイケルナル:「それが力持つ者が背負うべき義務だと思うから……」「なあに?」
ミリィ・T・エイケルナル:少しだけ口調が優しい。ちゃんとハルが話を聞いてくれていたからだ。
魚住ハル:「ミリィちゃん、なんでおっぱい大きいの」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:32->33)
ミリィ・T・エイケルナル:「……」
ミリィ・T・エイケルナル:「……!?!?!?」 二歩ほど後ろに飛び退って、空いた方の腕で胸を抑える。
DT:魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:33->34)
ミリィ・T・エイケルナル:「な、なな……ななな」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:34->35)
ミリィ・T・エイケルナル:「いきなり何を言うのあなたは!!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:35->36)
ミリィ・T・エイケルナル:「下品!」
ミリィ・T・エイケルナル:「女性に対して、すごく失礼!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:36->37)
ミリィ・T・エイケルナル:「しかも、話の脈絡が一切ない!!」
魚住ハル:「昨日さ、雑誌のこう……最初のほうのページで、水着のグラビア?ってやつ友達に読ましてもらって」
魚住ハル:「みんな『おっぱい大きいね』って言うんだけど」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:37->38)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:38->39)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:39->40)
ミリィ・T・エイケルナル:「友人まで下品!」
魚住ハル:「僕はミリィちゃんの方が大きいし、いいと思うんだ」
魚住ハル:「でも、心に思ってただけでわざわざ言わなかったよ」
魚住ハル:「そこが僕の奥ゆかしいところなんだな」
ミリィ・T・エイケルナル:胸を見られるのが恥ずかしいので、見られる面積を少しでも減らそうとハルくんに対してナナメになってます。
ミリィ・T・エイケルナル:「少しも奥ゆかしくないわ。まったく奥ゆかしくないわ」
ミリィ・T・エイケルナル:「奥ゆかしい人は、人に対していきなり……むっ、胸の大きさについて聞いたりはしません」
ミリィ・T・エイケルナル:「だいいち、そうよ。あなたから聞いたんでしょう!? なんでステラナイトになったのかって!」
魚住ハル:「でも、気になるんだもん」雨で張り付いて強調されていたからだが、奥ゆかしいので言わない
DT:魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:40->41)
ミリィ・T・エイケルナル:「気になったことにすぐ飛びつくのはやめなさい!」
ミリィ・T・エイケルナル:雨で服が張り付いている事はまったく気がついていない。
魚住ハル:「……それに、それがミリィちゃんの願いなら」
魚住ハル:ガードレールのポールの上に立つ。
魚住ハル:「もう叶ってるじゃん」
ミリィ・T・エイケルナル:「ちょっ、危ない……!」 あわあわと傘を肩にかけ、いつでも支えられるように両手をあける。
ミリィ・T・エイケルナル:「……叶ってる?」
ミリィ・T・エイケルナル:「なにが?」
魚住ハル:「本当に、運がいいよ!この世界も、このザコどもも!!」
魚住ハル:「僕がステラナイトなんだ!」
ミリィ・T・エイケルナル:「えぇ……?」
魚住ハル:「負けるはずがない!はははははははははは!!」雨にずぶ濡れになりながら、両手を広げて群衆を見下ろす。
監督:魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:41->42)
ミリィ・T・エイケルナル:「…………。……………………」
ミリィ・T・エイケルナル:「なんで……なんで」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:42->43)
ミリィ・T・エイケルナル:「なんでこんな……」「こんな子が、私のパートナーなのかしら…………」
魚住ハル:「きゃっはははははは!!生きてるーって感じ!!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:43->44)
魚住ハル:「最高!!!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:44->45)
DT:魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:44->45)
魚住ハル:見下ろす道路には光が行き交い、町並みが広がる。
ミリィ・T・エイケルナル:もはやハルとセットで奇異の目で見られていることを自覚しつつ、がっくりと肩を落とす。
魚住ハル:魚住ハルはその全てを見下して、笑う!魔王のごとく!
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:45->46)
監督:----
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:46->47)

【Scene1-2:赤崎三音/レティス・E・アルテグラ】


赤崎三音/レティス・E・アルテグラ (DT/珪素)

監督:自己紹介を! まずはブリンガーから!
赤崎三音:はい!
赤崎三音http://character-sheets.appspot.com/stellar/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYmYDKrwEM
赤崎三音:赤崎三音(あかさき みつね)。聖アージェティア学園高等部(制服がかわいい)に通う、普通の女子高生です。
赤崎三音:軽音楽部所属で、趣味はアロマショップ巡りで……とかそういう話ばっかしたかったんですけど
赤崎三音:それどころじゃなくなってしまいました。ステラバトルのせいで!
赤崎三音:友達との約束は全然守れなくなったし恐ろしい怪物と戦わなきゃいけないし……!普通の生活を取り戻したい!切なる願い!
監督:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:0->1)
クオンタム:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:1->2)
赤崎三音:性能としてはかなりサポート寄りの弱アタッカー。主に敵味方の防御力を操作してダメージレース優位をもたらします。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:2->3)
赤崎三音:これも全部、あの人が現れてからなんです……!あの人!わたしのシース!
レティス・E・アルテグラ:それはまさか、私のことかな?
赤崎三音:ぎゃあ出た!
レティス・E・アルテグラ:レティス・E・アルテグラ。職業は旅人……アーセルトレイの階層を下る旅人さ。
監督:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:3->4)
レティス・E・アルテグラ:赤コートに黒髪ロング、巨大なトランクケースを携えた謎の美女。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:47->48)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:4->5)
クオンタム:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:5->6)
レティス・E・アルテグラ:生身の時点で異常に身体能力が高く、階層世界の知識も豊富で、金もなんかたくさん持ってる
レティス・E・アルテグラ:女版跡部景吾のようなスパダリ女を目指しています。
レティス・E・アルテグラ:ステラバトルが近づいた日にだけ基幹世界にあらわれ、赤崎くんを非日常の世界に誘うのだ。
レティス・E・アルテグラ:基本的にブリンガーにはめちゃめちゃ甘く、どこにでも連れていくし、なんでも買ってあげます。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:6->7)
レティス・E・アルテグラ:広い世界の全てを味わわなければ損!
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:7->8)
レティス・E・アルテグラ:以上です。赤崎くんにはとても友好的なはず。彼女がそれを喜ぶかどうかは別だけれど……
監督:はい、ありがとうございました! 唯一の女子×女子ペア、期待してます!
監督:シチュエーションの想定などありますでしょうか!
珪素:基本的にはブリンガーにお任せします
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:8->9)
赤崎三音:考えてるのは、日常を謳歌しきってるところで見かけてしまって
赤崎三音:逃げ出そうとするけど逃げ切れないので観念する、みたいなイメージですね
珪素:この世界、車はないんでしたっけ
赤崎三音:どうなんだろう。こっちの世界にあるものは何でもありそうですけど
珪素:いや、確かどこかにそういう記述があったんだよな
監督:177Pですね
監督:電動2輪が精々で、自動車は骨董品とのこと
珪素:あったあった。じゃあ電動二輪車で逃げてください
赤崎三音:高そう
赤崎三音:走りだとまずいのかい!
珪素:いや、別に走りでもいいですけど、走りだとなんか追いつけて当然な感じがしたので……w
珪素:走って逃げているところに追いつく……!問題なければそれでいきましょう!
赤崎三音:ではそんな感じで!
監督:整ったご様子!
監督:それでは始めていきましょうー

赤崎三音:平日の放課後。アーセルトレイ第二層。
赤崎三音:ショッピングモール内のアロマショップ巡りのあと、フードコートのアイスクリーム屋に立ち寄るのが、彼女のルーティーン。
赤崎三音:彼女がスプーンを付けているのは、トリプルのカップアイス。
赤崎三音:アプリコット入りのチーズケーキ、抹茶、シナモン。いずれも薫り高いフレーバー。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:9->10)
赤崎三音:「“Hill-KOH”のライヴ? えーっ超行きたい! いいの!?」携帯で友人と通話している。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:10->11)
赤崎三音:「好きだよそりゃ……! 人類みんな好きだよ~~!」
赤崎三音:「今週の土曜? うん、開いてる開いてる!」
赤崎三音:「だから! 彼氏とか居ないって! 土曜ね。絶対行く……」
レティス・E・アルテグラ:フードコートの吹き抜けを挟んで反対側の通路に、赤い人影が過ぎる。
クオンタム:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:11->12)
レティス・E・アルテグラ:人混みの中でもいやでも印象に残る、鮮やかな赤色のコート。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:12->13)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:13->14)
赤崎三音:「なんか準備とかした方がいいかな……」その姿を見かける。
赤崎三音:「げっ」
レティス・E・アルテグラ:立ち止まる。
監督:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:14->15)
赤崎三音:立ち上がる。
レティス・E・アルテグラ:三音の方を見て、微笑んで片手を振る。
赤崎三音:くるりと後ろを向き、脱兎のごとく駆け出す!
赤崎三音:アイスそのまま置いておいてごめんなさい店員さん!
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:15->16)
赤崎三音:走力には自身がある。100m走14.5秒の健脚は、人間の女子高生にしてはかなりのものだ。
レティス・E・アルテグラ:追ってくる様子はない。昼時のショッピングモールにごった返す客の隙間を機敏に縫い、走る!
赤崎三音:エレベータに飛び込む。早く!早く閉じて!
レティス・E・アルテグラ:扉が閉まり、軽い振動とともに降りていく。開く。出口はすぐそこだ。
クオンタム:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:16->17)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:16->17)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:17->18)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:18->19)
レティス・E・アルテグラ:一階から見える周囲に赤いコートの姿はない。追いつかれる心配はないだろう。
赤崎三音:「良かった~……一応裏から出よっと」そそくさと移動する。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:19->20)
赤崎三音:「冗談じゃないよもう……せっかくいい気分だったのに……」
レティス・E・アルテグラ:――タン!
レティス・E・アルテグラ:眼前に、トランクケースが落ちてくる。
赤崎三音:「えっ」
レティス・E・アルテグラ:地面に直立した状態で、進路を塞いだ。
レティス・E・アルテグラ:やや遅れて、その直立したケースの側面にふわりと降りる。
レティス・E・アルテグラ:「や」
レティス・E・アルテグラ:爽やかな笑顔で、また片手を挙げる。
赤崎三音:「や」
赤崎三音:「……やだ!」
監督:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:20->21)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:21->22)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:22->23)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:23->24)
レティス・E・アルテグラ:「やだって、なにがさ」まったく挙動を見せずに、もう右手首を掴んでいる。
赤崎三音:「どうせまたステラバトルなんでしょ……!?」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:24->25)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:25->26)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:26->27)
クオンタム:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:27->28)
レティス・E・アルテグラ:赤崎三音を追って下に降りたのではなく、
レティス・E・アルテグラ:上に上がって、屋上からここに直接飛び降りてきたのだ。
赤崎三音:「やだやだやだ」ミサンガのついた右手首は、全く振り解ける様子はない。
レティス・E・アルテグラ:「それはまあ、仕方ないよ。それよりどう?また面白い世界の話聞きたくない?ねえねえ」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:28->29)
赤崎三音:話は正直聞きたい。全然知らない世界の様子は、ホントかウソかわかんないけどすっごい面白いし。
赤崎三音:でも。
レティス・E・アルテグラ:「ああ、どこの世界から話そうか。陸地がない世界だと、人類はどうなってるだろうって思ったことは?」
赤崎三音:「まだ聞きたいって言ってないでしょ!? 対価がステラバトルなの、絶対釣り合ってないもん!」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:29->30)
レティス・E・アルテグラ:「ステラバトルだって、気の持ちようさ」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:30->31)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:31->32)
レティス・E・アルテグラ:「苦しいと思えば、苦しくなる。逆もまた然り」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:32->33)
レティス・E・アルテグラ:片手のクレープを一口食べる。
赤崎三音:「闘いなんて、楽しめるわけないよ」
レティス・E・アルテグラ:「基幹世界の食べ物はおいしいね。……そう、こういう素敵な食べ物だって守ることができる」
赤崎三音:「あんなの、物騒で、怖くて……守んなきゃいけないのだって、わかるけど!」
赤崎三音:「なんでわたしなの!?」
レティス・E・アルテグラ:「それは、まあ」
レティス・E・アルテグラ:こめかみを掻く。「私が決めたことじゃないからなあ」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:33->34)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:34->35)
レティス・E・アルテグラ:「代わってあげたいって思っても、ブリンガーとシースの役割は交換できるものでもなし」
赤崎三音:「……」押し黙る。嘘ではないと分かっている。
クオンタム:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:35->36)
レティス・E・アルテグラ:「その責務の分だけ人生を楽しむ!そのための協力は惜しまないつもりだよ」
レティス・E・アルテグラ:「さあ、遊園地行こう。新しい電動二輪車でも買って、街に繰り出そうじゃないか」
赤崎三音:なんでこの人、遊園地で楽しめるんだろうか。
赤崎三音:アーセルトレイの下層をぐんぐんと下るなんて、わたしじゃぜんぜん想像もつかないような、ものすごい体験をしてるのに。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:36->37)
赤崎三音:「……それで。じゃあ、どうなってるんですか」
赤崎三音:「陸地がない世界の話。人類は、どうなってるんですか」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:37->38)
レティス・E・アルテグラ:「どこまでも海の世界では、船を作るのだって一苦労だからね」
レティス・E・アルテグラ:「そういう世界の人類はずっと昔に、海の底で生きていくことを選んだんだ」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:38->39)
レティス・E・アルテグラ:「波にさらわれない岩にしがみついて、他の外敵に襲われない殻で覆って――」
レティス・E・アルテグラ:「そうだね、牡蠣みたいな?」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:39->40)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:40->41)
レティス・E・アルテグラ:「すごくさびしい世界だったよ」
赤崎三音:「牡蠣……」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:41->42)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:42->43)
赤崎三音:なんか、こういう話を聞いていると。悪い人じゃないのかも知れない、という気にもなってくる。
赤崎三音:「そりゃ、そんな世界に比べちゃったら。こっちはずいぶん賑やかなのかも知れないけど」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:43->44)
赤崎三音:「だからって…‥」
レティス・E・アルテグラ:「だからって」腕を引き寄せる。
レティス・E・アルテグラ:「こうして世話を焼くのはおかしい?一緒に遊んだり、歌ったりしたいって思うことも?」
監督:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:44->45)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:45->46)
赤崎三音:「おかしいかおかしくないかなんて分かんないよ」
赤崎三音:「全部がおかしい人なんだもん」ちょっと笑う。
レティス・E・アルテグラ:「私は普通さ」
赤崎三音:「普通じゃない人はみんなそう言うんです」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:46->47)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:47->48)
レティス・E・アルテグラ:「人はいつだって普通さ。ただ、普通の人間が」
レティス・E・アルテグラ:「どのような事柄を成すかどうかだ。それは、どこにも普通なんてない」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:48->49)
レティス・E・アルテグラ:「だから、そうだね。一つ映画でも見て――ど、れ、に、し、よ、う、か、な」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:49->50)
レティス・E・アルテグラ:遠くに霞むビル群を指さして選ぶ。
赤崎三音:「えっどれにって、何を見るかじゃなくて……」
レティス・E・アルテグラ:「あれにしよう。あそこのビルの一番高い部屋を貸し切って、夕ごはんでも一緒に食べよっか」
赤崎三音:「……そうですね」ため息をつく。
赤崎三音:「アイス食べそこねたから、お腹は空いてるし……」
レティス・E・アルテグラ:「牡蠣でも食べる?」意地悪く笑う。
赤崎三音:「毒に当たるのは一回で十分です」
監督:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:50->51)
レティス・E・アルテグラ:「おや。いつ毒にあたったんだっけ」
クオンタム:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:51->52)
レティス・E・アルテグラ:「赤崎くんのことなら、大体知ってるつもりだったけれど」
赤崎三音:「今……!」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:52->53)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:53->54)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:54->55)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:55->56)
レティス・E・アルテグラ:「大薬師のよく毒を以って薬と為すが如し、さ」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:56->57)
レティス・E・アルテグラ:「毒か、薬か」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:57->58)
レティス・E・アルテグラ:「苦しいと思うか、楽しいと思うか」
レティス・E・アルテグラ:「すべて、自分が決めることだろう?」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:58->59)
赤崎三音:「そうだけど……わたし、レティスさんにいい薬にしてほしかったんだけど」
レティス・E・アルテグラ:「薬石の言?」
レティス・E・アルテグラ:「――ま、いいよ。とにかく、立ち止まっていたら時間が惜しい」
レティス・E・アルテグラ:「一分あるだけで、どれだけこの世界を楽しめるか!さあ行こう、赤崎くん!」
赤崎三音:「わかった!わかったから引っ張らないで!」
レティス・E・アルテグラ:「ふふふ。少し痩せた?」
レティス・E・アルテグラ:「かわいいね」
監督:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:59->60)
赤崎三音:「たぶん今アイスを食べそこねた分……!」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:60->61)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:61->62)
赤崎三音:「あ、ところでステラバトルっていつなんですか?」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:62->63)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:63->64)
レティス・E・アルテグラ:「こっちの暦だと、ええと、1、2、差し引いて6……」
レティス・E・アルテグラ:「今週の土曜かな」
赤崎三音:どきどきしながら掴まれたミサンガに祈りを……
赤崎三音:「わ……」
赤崎三音:「わたしのライヴ~~~!」
監督:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:64->65)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:65->66)
赤崎三音:「やっぱステラバトルやだ~!!!」
レティス・E・アルテグラ:「ははは、ステラバトルは人生だって?いい気概だ!」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:66->67)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:67->68)
レティス・E・アルテグラ:「じゃあ、行こう!!」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:68->69)
赤崎三音:「ステラバトルなんて人類みんな嫌いだよ~~!」
赤崎三音:いやいやと言った体で、そのまま膂力の差で引きずられていく。
クオンタム:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:69->70)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:69->70)
監督:----
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:70->71)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:71->72)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:72->73)

【Scene1-3:ゼオ/倉瀬 睦実】

監督:自己紹介タイムです! ブリンガーからどうぞ!

ゼオ/倉瀬睦実 (クオンタム/あやまだ)

ゼオ:わーい!
ゼオhttp://character-sheets.appspot.com/stellar/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY_dWNrAEM
ゼオ:ゼオくんです! 年齢は13歳!
ゼオ:第三次世界大戦をやっている世界でホムンクルス的強化兵の5号機として造られた、銀髪赤目の少年です。
ゼオ:兵器として造られ、兵器として生きてきた。だから常識もないし、戦争以外の日常も知らない。
ゼオ:そういう、『勇者、辞めます』のレオやアカデミアのミナのような、クオンタム性癖マシマシキャラです。
ゼオ:ブリンガーなので性能も言っておこう。赤のオダマキ。紙耐久で、火力は高め。
ゼオ:ただでさえ少ないHPを消費しながら敵を殴り、あとはひたすら敵かこちらが死ぬまで殴り続けるビルドです。
ゼオ:ハルくんとはまた違う方向であやシースの睦美ちゃんを振り回したり、逆にお説教されたりして
ゼオ:この世界の常識を身に着けていきたいです。よろしくね!
倉瀬睦実:振り回されたりお説教したりするらしいあやシースこと、倉瀬睦実です。
倉瀬睦実:ゼオくんとは違い、元々いわゆる地球に暮らしていた、普通の女の子です。
倉瀬睦実:全然帰ってこない両親と、いがみ合ってばかりの弟。つまらない毎日に辟易し、いっそ壊れてしまえばいいのに――
倉瀬睦実:と思ったかは定かでないですが、現実として世界はロアテラに破壊され、弟は目の前で消え、
クオンタム:ほんとに壊れた!
倉瀬睦実:独り、この世界に放り出されてしまいました。
倉瀬睦実:絶望とも判別できない喪失感に空いた心のまま、出会ったのがゼオくん。
倉瀬睦実:非常識さに振り回されたり、お説教したりしているうちに、かつての弟を想起したのか、
倉瀬睦実:放っておけず、ついにはステラナイトとして運命を共にする間柄になりました。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:0->1)
ゼオ:ゼオ→睦実ちゃんは、「同じ異世界人でお互い苦労するな」って気持ちなんですけど
ゼオ:睦実ちゃんは地球出身なこともあって、割とこっち側には馴染んでる感じなんでしょうか?
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:1->2)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:2->3)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:3->4)
倉瀬睦実:そうですね、文化が後退してそうな部分で戸惑いはあるのでしょうが、
倉瀬睦実:基本的に元の世界をベースにしてそうなので、ゼオくんよりはよほど慣れていることでしょう。
ゼオ:やった!じゃあ存分にお姉ちゃんしてもらえる!
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:4->5)
倉瀬睦実:自覚があるのかないのか、ゼオくんに弟の面影を重ねてなんのかの言いつつ依存してるので
倉瀬睦実:楽しくいちゃいちゃしようね!
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:5->6)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:6->7)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:7->8)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:8->9)
監督:ってところで自己紹介を終えるのですが
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:9->10)
監督:シーンのシチュエーションに希望はありますか?
ゼオ:ウェイウェイ!
ゼオ:そうですね。うれしいことに、睦実ちゃんがこちらの世界に慣れているので
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:10->11)
ゼオ:睦実ちゃんといっしょに繁華街を歩き、こちらの世界について見聞を深めながらおしゃべりしたいです。
ゼオ:あと、なにかお祭り的なところでヒーローショーに出くわして
ゼオ:悪役を本物と勘違いして、瞬殺したい
倉瀬睦実:ww
倉瀬睦実:この卓のショタどもはもう! 最高ですね!
倉瀬睦実:それでいきましょう
ゼオ:やったー!する!

ゼオ:アーセルトレイ基幹世界。繁華街を歩いています。
ゼオ:銀髪赤目というやや目立つ風体ではあるが、ぱっと見では普通の男子中学生に見える事だろう。
ゼオ:実際は違う。
ゼオ:アーセルトレイ772層――第三次世界大戦が勃発した地球から基幹世界へやってきた"隣人"。それがゼオだ。
ゼオ:ゼオの知っている世界では油断は許されない。油断した者から刺され、撃たれ、死ぬ。
ゼオ:平和な町中でも常に気を張り巡らせ、何かあれば即座に対象を捕獲、あるいは殺害できるよう備えている……。
ゼオ:「変わった世界だ。人間がこれだけ居るのに殺し合いが起きていない」
ゼオ:「巡回の武装兵も立っていない。民間用のシェルターも見当たらない」
ゼオ:「お前も俺と同じ異世界人だと聞いている。違和感はないか」「睦実」
ゼオ:隣を歩く少女に視線を向ける。
倉瀬睦実:「……あのさ。前も説明したと思うけど」 ため息交じりに口を開く。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:11->12)
倉瀬睦実:「こっちの世界は……あんまり、そういうことない。なかったんだって」
倉瀬睦実:「少なくとも、あたしがいた日本は」
倉瀬睦実:少年の傍らを歩くのは、茶髪に地毛の黒を散らせた女子高生。
DT:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:12->13)
ゼオ:「そうらしいな。お前が銃を撃った事すらないと聞いた時は、さすがに驚いた」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:13->14)
倉瀬睦実:あまり覇気はなく、背もやや丸めている。ため息を吐くのも、今日初めてのことではない。
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:14->15)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:15->16)
倉瀬睦実:「ゲーセンでなら、何度かあるけどさ。リアルじゃ、撃たずに人生終わる人の方が多いよ」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:16->17)
倉瀬睦実:「方が多いってか……ほぼ全員くらい」
倉瀬睦実:「平和……だったんだよ」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:17->18)
ゼオ:「戦う力のないものが大半を占める世界か」
ゼオ:「力が欲しいと思った事はないのか。睦実」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:18->19)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:19->20)
倉瀬睦実:「…………」 少し、考える。あの退屈で、もう戻らない日々に還る。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:20->21)
ゼオ:「敵を迅速に撃破し、重要拠点を守りたいと思ったことは?」
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:21->22)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:22->23)
倉瀬睦実:「……そういう、危なっかしい力が欲しくなったことは、ないけど」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:23->24)
ゼオ:「……ないのか……」 顔には出さないが、大いに驚いている。
倉瀬睦実:「窮屈で、どこにも行けなそうな鳥籠から抜け出したい」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:24->25)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:25->26)
ゼオ:「鳥籠?」
倉瀬睦実:「そういう"力"は、欲しかった。そうなればいいって……」
倉瀬睦実:「……」
ゼオ:「前の世界では、鳥籠状の独房などに住んでいたのか?」
ゼオ:「それならば同情する。居心地はよくなかっただろう」
倉瀬睦実:首を傾げるゼオを見る。ちょうど、生きていればこのくらいの年だったはずだ。
助監督:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:26->27)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:27->28)
倉瀬睦実:「……そうだね。良くなかった」 自嘲するように笑う。
倉瀬睦実:「抜け出せたんだよね。あたし。……あーあ」
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:28->29)
ゼオ:「不満そうだな」
ゼオ:「鳥籠を脱せたのだ。なぜ喜ばない」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:29->30)
倉瀬睦実:「……そんなこと、ないよ」 顔を逸らすように、街並みに目を向ける。
倉瀬睦実:「こうやって、自分の好きに街を回れる。門限も気にしないで」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:30->31)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:31->32)
ゼオ:「ハンドガン程度の携行兵器すらなかなか手に入らない事については、不満が残るがな」
ゼオ:「来週から、俺は睦実と同じ学校で教育を受ける事になるらしい」
ゼオ:「突発実力テストなどはないだろうか。教師がガトリングガンなどを持ち出した時に備えて、最低限の備えはしておきたいのだが」
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:32->33)
倉瀬睦実:「あー……アンタのトコは、そういうトコだったのかもしんないけど」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:33->34)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:34->35)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:35->36)
倉瀬睦実:「安心していいよ。こっちの学校は、そういうのないから」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:36->37)
倉瀬睦実:「……逆に安心できないか?」 あまり勉強が出来そうではないゼオを見る。
ゼオ:「安心できないな……何もかもがはじめての事だらけだ」
ゼオ:「安心できるといえば、じきにステラバトル。戦闘があるらしいという事なのだが」
ゼオ:「そう、睦実。ステラバトルになる前に、お前にどうしても聞いておきたい事があった」
倉瀬睦実:「これ、あたしが勉強の面倒も見るのかな……シースだしなぁ」
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:37->38)
倉瀬睦実:「っ」 その単語に身をこわばらせる。
ゼオ:「勉強以上に重要な事だ。返答次第では、ブリンガーとしてお前と共闘するのを拒否することになる」
倉瀬睦実:「……何?」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:38->39)
助監督:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:39->40)
ゼオ:「お前には、生殖行為のパートナーはいないのか?」
倉瀬睦実:「は」
倉瀬睦実:「……は?」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:40->41)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:41->42)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:42->43)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:44->45)
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:43->44)
ゼオ:「生殖行為のパートナーはいないのか?」 はっきりと繰り返す。
ゼオ:「17歳だと聞いている。パートナーとの生殖行為、ならびに次代の兵士の育成が義務付けられている年齢だ」
倉瀬睦実:「いや、聞こえなかったんじゃなくて……」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:45->46)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:46->47)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:47->48)
助監督:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:48->49)
ゼオ:「12歳以下の子供を持つ母親が戦場に出るのは、かたく禁じられている」
倉瀬睦実:「聞こえたから……ああ、そういう」
ゼオ:「こちらの発言の意図が伝わったようで嬉しい」 無表情だ。
ゼオ:「もし子供がいるなら、お前と一緒には戦えない。理解してくれ」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:49->50)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:50->51)
倉瀬睦実:「……ほんっと、コイツ」 額を抑える。
倉瀬睦実:「いないから、大丈夫。していいよ……安心」 
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:51->52)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:52->53)
倉瀬睦実:「はあぁ……」 ひときわ大きなため息が漏れる。
ゼオ:「いないのは、逆に心配だ。何故いない。17歳なのに……」
ゼオ:「……いや、そうか。基幹世界へやってきて間もないんだったな」
ゼオ:生殖パートナーを失ったがゆえに、さきほどから物憂げなのだろう。そう解釈した。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:53->54)
倉瀬睦実:「余計なお世話だっつーの」 ぺし、と肩に軽くツッコミ。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:54->55)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:55->56)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:56->57)
ゼオ:「少し口調が明るくなったな」
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:57->58)
ゼオ:「その方がいい。女子供が笑っていると、空気も明るくなる」
ゼオ:「なるべく笑ってくれ。お前が笑ってくれれば、俺も嬉しい」
倉瀬睦実:「……」 少し、目を丸くする。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:58->59)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:59->60)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:60->61)
倉瀬睦実:「あ、うん……」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:61->62)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:62->63)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:63->64)
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:64->65)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:65->66)
倉瀬睦実:弟のようで、やはりゼオは弟じゃない。弟は、こんなことは言わないし。
倉瀬睦実:仮に言ったとしても、気味が悪いだけだったろう。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:66->67)
倉瀬睦実:こんな風に、逃げたくなるような、でも嫌いではないような、言葉で説明できない気分にはならなかったはずだ。
ゼオ:「どうした睦実。今日はことさら、俺を直視して沈黙することが多いように見える」
ゼオ:「俺の変装は、やはり町中に溶け込めてはいないか?」
倉瀬睦実:(……コイツ、誰にでも言うのか? こういうこと) もやもや。
ゼオ:休日を満喫する普通の少年にしか見えないはずだ。それこそ、睦実の弟がしていたような服装。
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:67->68)
ゼオ:敵の文化にあわせた変装をして町に忍びこみ、テロ行為を行う。そういった教育も受けているからだ。
倉瀬睦実:「……なんでもないって。ゼオの恰好も、充分フツーだって」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:68->69)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:69->70)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:70->71)
倉瀬睦実:「いいから、ほら。あっち、なんかやってるみたいよ」 人ごみを指さし話題を逸らす。
ゼオ:「気が合うな。俺も気になっていた」
ゼオ:「あの一帯だけ特に人が集まっている。様子を見よう」
ゼオ:反射的に懐に手を当て、愛用のナイフがない事に気づき、やむなく手を離す。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:71->72)
倉瀬睦実:「そうね。テロリストだったら、困るもんね」 調子を合わせるように冗談を言って歩き出す。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:72->73)
ゼオ:「困るな。今は対重火器の備えがない」
ゼオ:「あまり俺から離れるな。いざという時に守れなくなる」 睦実の手を握って引き寄せ、ステージの方を見る。
倉瀬睦実:「っ……だから、こういうのがさあ……!」 引っ張られてステージの方へ。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:73->74)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:74->75)
助々監督:繁華街の一角、例えばちょっとしたライヴを行ったり大道芸のパフォーマンスを行うステージがある。
助々監督:そこに奇妙な風体の者がスモークと共に現れ、進み出ていく。
クモ怪人:「ったく……これっぽっちの稼ぎじゃあ首領様に捧げる絶望が全然足りやしねェぜ……!」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:75->76)
クモ怪人:「どこかでちょろまかしてこねェとな……おやァ?」
クモ怪人:観客席を眺め渡す。
ゼオ:「(煙幕。それにしては堂々と現れる)」
クモ怪人:「ケッケッケ、ちょうどいいところにいるじゃねェか、俺様のエサがよ~~!」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:76->77)
倉瀬睦実:「うっわ、趣味悪……」 怪人を見てげんなり。
ゼオ:「(あれはフェイクか。どこかに狙撃手が潜んでいるな)」
子供:「キャー!キャー!」
助監督:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:77->78)
ゼオ:「!」 子供たちに目をやる。
倉瀬睦実:(子ども向けのショー……ああ、昔、"アイツ"連れて行ったっけ)
クモ怪人:「ヘッヘッヘ、どいつから食ってやろうか……!」
クモ怪人:「お前かァ~!?」
子供:「ヤーン!」
クモ怪人:「それともお前か!!」
ゼオ:「(スナイパーの常套手段だ。弱い者を襲い、出てきた兵士を狙撃する……)」
倉瀬睦実:(見たいテレビあったのに。お父さんもお母さんも仕事だからって、あたしが……)
ゼオ:「……」「…………」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:78->79)
ゼオ:「……睦実」
クモ怪人:「よし、テメーに決めたぜ!ついてこい!」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:79->80)
倉瀬睦実:(デパートの屋上で。日差しが熱くて。帽子被ってても関係なく汗ダラッダラで……)
ゼオ:「睦実」
クモ怪人:子供の一人を引っ張りステージの上へ!
ゼオ:「すまない。愚かな行為だとは思うが、子供を見捨てるわけにはいかない」
倉瀬睦実:「……へ?」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:80->81)
ゼオ:「フォローしろとは言わない。狙撃手の場所を確認したら、すぐに身を隠せ」
ゼオ:「頼んだ」 ――跳躍!
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:81->82)
倉瀬睦実:ショーを全然見てなかったので、ゼオが何をしようとしてるのか全然分からない。
倉瀬睦実:「あ、ちょっ……!」
ゼオ:強化兵の身体能力! 常人の三倍以上の脚力で人混みを一気に飛び越え、
ゼオ:無言でクモ怪人の頭部に飛び蹴りを叩き込みます。
クモ怪人:「ハハハハハ!!泣いても叫んでも助けなんて痛っっっつ!!?」
クモ怪人:「っった、え、何!?」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:82->83)
ゼオ:「動くな。動けば殺す」 倒れたところを無言で取り押さえ、チョークしながら自分の盾にするように抱きかかえる。
助々監督:ステージ上では既にヒーロー登場の勇壮な主題歌が流れているぞ!
ゼオ:「行け! ここは俺が抑える、逃げろ!」 子供に言う。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:83->84)
特撮ヒーロー:「やれやれ……悪の組織が拾い食いとは感心しないな。それとも、君たち……」
特撮ヒーロー:「………?」
子供:「???」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:84->85)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:85->86)
クモ怪人:「ヤッバ……頭がガンガンする……ちょ、すいません、曲止めて……ちょっと、すみません」小声
ゼオ:「喋るな。仲間の狙撃手がどこに潜んでいるのか言え」 クモ怪人の小指をギチギチと反対方向へ曲げる。
倉瀬睦実:「ッ……の」 そして壇上に躍り出るもう一つの影。
クモ怪人:「!?」はじめてゼオくんを認識!
クモ怪人:「誰!?痛い!!」
ゼオ:「喋るなといった。必要なことだけを答えろ」
クモ怪人:「痛い!」
倉瀬睦実:「バカっっ!!」 ゼオくんの頭を思いっきりひっぱたく!
ゼオ:「睦実、助かる。フォローを……」
ゼオ:ひっぱたかれる!
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:86->87)
ゼオ:「…………?」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:87->88)
ゼオ:「???」 何故ひっぱたかれたのか、さっぱり理解ができない。最適な行動ではなかったが、ベターに近い選択肢だったはずだ!
倉瀬睦実:「勝手にどっか、行くんじゃないっての……!!」 息を切らしながら、腕をつかみ上げる。
倉瀬睦実:飛び出す影に手を伸ばせど、離れていく。その光景が、あの時のフラッシュバックのようで。
子供:「何あれー」
助監督:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:88->89)
子供:「変なのー」
ゼオ:「待て睦実。こいつは子供を襲っていた。敵だぞ」
ゼオ:「子供もあんなに怯え……」
子供:「ワイワイガヤガヤ」
倉瀬睦実:無我夢中で自分も走り出して、そして、今。
ゼオ:「怯えていないな……」
特撮ヒーロー:「あのー……すいません、いいですか。お客様の御迷惑になりますんで……」
ゼオ:「……」
倉瀬睦実:「何……子ども、襲っ、敵……」 息が整うにつれ、周囲の状況も把握できてくる。
倉瀬睦実:「……」
倉瀬睦実:「…………」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:89->90)
倉瀬睦実:「……嘘でしょ……」 顔を覆って蹲る。
ゼオ:未だに蜘蛛怪人をギチギチとチョークしたままだったが、ようやく離す。
ゼオ:「……睦実」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:90->91)
ゼオ:「すまん」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:91->92)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:92->93)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:93->94)
倉瀬睦実:「うん…‥」 返ってきた声は、消え入りそうな小ささだった。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:94->95)
監督:----
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:95->96)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+5した(ブーケ:96->101)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+3した(ブーケ:101->104)

【Scene1-4:比良嶋 峻/天野愛愛】

監督:自己紹介をします(能動発言)

比良嶋峻/天野愛愛 (あやまだ/DT)

比良嶋峻http://character-sheets.appspot.com/stellar/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY0cGiqQEM
比良嶋峻:比良嶋峻。あやまだ初の男性PCです。
比良嶋峻:唯我独尊、俺様系男子。今までの人生も、気に入らないことは全部どうにかして生きてきました。
比良嶋峻:ステラナイトになったのも、当然の成り行き。なぜなら、ロアテラなぞというクソムカつくやつがいて、
比良嶋峻:世界をぶっ壊したり、そのうえ配下を生み出して何度も侵略しようとしてきたりしているのだから
比良嶋峻:そんな世界で、縮こまって生きてる連中も。ステラナイトに託して手をこまねいている女神とかいうやつも。
比良嶋峻:なにもかも気にくわねェので、俺が世界を丸ごと塗りつぶす。それが願いです。
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:104->105)
珪素:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:1->2)
比良嶋峻:性能を書こうとしてたんですけど書いちゃいけないやつでした。えーっと、白のヒガンバナです!
天野愛愛:そんな!貴方のことがもっと知りたいのに!
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:2->3)
比良嶋峻:あ? これで9割9分説明しただろうが。
比良嶋峻:残りは……ハ! テメェのことくらい、テメェで言え、アイラ。
助監督2:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:3->4)
天野愛愛:……はい。仰せのままに。せっかく機会をくださったのだから……
天野愛愛:天野愛愛(あまの・あいら)。DTぜんぜん初じゃないの女性PCです。
天野愛愛:愛情のあいに愛(ラブ)のらで愛愛(あいら)です。育ちが垣間見えますね。
助監督2:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:4->5)
天野愛愛:その育ちの通り、両親は幼いときに離婚。母親とその再婚相手と暮らしていましたが、
天野愛愛:たびたび虐待を受けていました。怪我や火傷は包帯で隠していた。
天野愛愛:しかしシースとして見初められてからは、親元を離れ、ブリンガーである峻様のもとで生活しています。
天野愛愛:今はとっても幸せです!彼のために尽くそうと思います!
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+3した(ブーケ:5->8)
珪素:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:8->9)
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:9->10)
天野愛愛:新しい痕もいっぱい増えたけど、これは二人で勝ち取った証なので。昔の傷を全部上書きしてしまって、新しい痕でいっぱいにするの。
天野愛愛:そんなところです!よろしくおねがいします。
監督:はい、ありがとうございました! ぜひともエンブレイスどもを皆殺しにして願いを叶えてくださいね!
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:10->11)
比良嶋峻:で、最初のシーンのシチュエーションなんですけど、
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:11->12)
比良嶋峻:ここ数日前から今この瞬間までずっと忙しくて、ほとんど考えてないんですよね。
天野愛愛:たいへんだ
比良嶋峻:2シーン目を不穏なやつやりたいので、ここはほのぼの日常ラブコメかな~って感じなんですが
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:12->13)
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:13->14)
比良嶋峻:アイラちゃん的にはお外で連れて歩くのとかどう?
天野愛愛:3歩後ろをついていきます!
比良嶋峻:じゃあそうだなあ、何しようかなー
比良嶋峻:学校からの帰り、スーパーで夕飯の買い物とかしようか
天野愛愛:はーい
監督:じゃああとは流れで! いくぞー

比良嶋峻:鐘の音を背に、人ごみを突っ切り歩く長身の男。
天野愛愛:掻き分けられた人混みの谷を、楚々とついていく色薄の少女。
比良嶋峻:まるで、他の者など眼中にないような。世界の中心は、自分であると言わんばかりに。
比良嶋峻:後ろに続く少女にペースを合わせようなどとは微塵も思わず、迷いなく歩いていく。
天野愛愛:他の人は眼中になく。ただ、世界の中心の背中だけを見つめて。
比良嶋峻:「おい、遅れんなよアイラ」 首のみやや傾けて、一声かける。
天野愛愛:「はい。大丈夫です」置いていかれないように、必死についていく。
天野愛愛:「峻様の、ご迷惑には」
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:14->15)
助監督2:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:15->16)
比良嶋峻:「あァ。それでいい。何せ、ここは……」
天野愛愛:大丈夫のはずだ。もともと身体は強くなかったが。ここ最近でずいぶん強くなった。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:16->17)
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:18->19)
珪素:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:17->18)
比良嶋峻:足を止め、見上げる。SoAの校舎から寮までの帰路、その中ほどにある大型スーパー。
比良嶋峻:「――夕方のタイムセール。卵は、おひとり様1パックまでだからな……!」
天野愛愛:「はい。必ずや2人分を確保してみせます」エコバッグを提げた手をぐっと握る。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:19->20)
珪素:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:20->21)
比良嶋峻:「ああ。それでこそ、俺のシースだ!」 口の端を歪めて笑う。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:21->22)
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:22->23)
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:23->24)
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:24->25)
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:25->26)
天野愛愛:「お醤油はどうしましょう。お一人様2本までですが」
天野愛愛:「4本だと多いでしょうか?」
助監督2:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:26->27)
比良嶋峻:「買っとけ。鶏肉もだ。今日の俺は……」
比良嶋峻:「親子丼の気分だからなァ」 獰猛な笑みを浮かべ、おばさまがたでごった返す店内へ。
珪素:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:27->28)
助監督2:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:28->29)
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:29->30)
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+3した(ブーケ:30->33)
天野愛愛:三つ葉があったかどうか気にしながら、後に続く。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:33->34)
天野愛愛:みりんも残り少なかったような……
比良嶋峻:混雑する店内においても、峻の歩みは少しも緩まない。
比良嶋峻:ある者はその威容に自ら腰を引き、断固としてどかぬ者であっても、長い手を伸ばして商品を確保。
比良嶋峻:後ろに侍るアイラの提げたカゴに収めていく。
珪素:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:34->35)
天野愛愛:かごを構えて待って居る。一人で行っても波に押されて何も買えないのだ。
助監督2:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:35->36)
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:36->37)
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:37->38)
:「あら、どうしたの?」「押すのよォあっちの人が」
:「ほら、見てあの包帯……」
:「ねえ……」
比良嶋峻:「はぐれちゃいねェだろうな、アイラ」 何度目かの人ごみからの帰還。牛乳パックを抑えている。
天野愛愛:「はい。これで、大体揃いました」重みに少しだけ顔をゆがめるが、すぐに持ち直す。
比良嶋峻:「……あ?」 聞こえた声に、首を向ける。
天野愛愛:「? 峻様?」首をかしげる。
比良嶋峻:客の方を一瞥し、フンと鼻を鳴らす。笑みを浮かべ。
:睨まれた一団はすぐに押し黙る。恐るべき圧力!
比良嶋峻:「なんでもねェよ。オラ、会計いくぞ」 アイラの頭に手を乗せ、わしわしとしながら歩き出す。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:38->39)
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:39->40)
天野愛愛:「はい」されるがままになりながら歩き出す。
珪素:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:40->41)
助監督2:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:41->42)
比良嶋峻:今の客ども。あるいは初めの頃は多かった、校内で交わされた視線。言葉。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:42->43)
比良嶋峻:それらを、殊更止めようとは思わない。否、むしろ。
比良嶋峻:見せつけてやる。アイラ。俺のシース。俺の女を。
比良嶋峻:「……あァ。ポイントカードあったろ。忘れちゃいねェだろうな?」
珪素:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:43->44)
天野愛愛:「はい……あ」ポイントカードを見つけ、喜色を浮かべる。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:44->45)
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:45->46)
天野愛愛:「いっぱい溜まりました。これで500円引きです、峻様」
天野愛愛:繁忙期に適当に押されて最早判別できない、グシャグシャの判の痕を差し出して笑う。
助監督2:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:46->47)
比良嶋峻:「いいじゃねェか」 前時代的な、スタンプで埋まったカードを見て笑う。
比良嶋峻:「こいつも、俺で染まった。ハハ!」
助監督2:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:47->48)
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:48->49)
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:49->50)
珪素:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:50->51)
天野愛愛:「……羨ましい。先に全部染まって……」
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:51->52)
助監督2:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:52->53)
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:53->54)
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:54->55)
助監督2:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:55->56)
比良嶋峻:「ハ。情けねェこと言うんじゃねェよ、アイラ」 愉快そうに頭上に手を置く。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:56->57)
比良嶋峻:「500円ぽっちじゃ足りねェからな。俺はテメェの」
比良嶋峻:「人生全部、"俺"にするんだ」
天野愛愛:「はい……! 私の身一つは、お一人様に捧げます」
珪素:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:57->58)
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+4した(ブーケ:58->62)
助監督2:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:62->63)
比良嶋峻:「それでいい。そのまま堂々としてろ。俺はな、アイラ」
助監督2:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:63->64)
比良嶋峻:「台所に立つ、ピンと伸びた背中を見るのが好きだからな。……帰るぞ」 
天野愛愛:「……! はい」
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:64->65)
天野愛愛:それは私だって同じです。ずんずんと進む、峻様の大きく力強い背中が。どうしようもなく好きなんです。
天野愛愛:その背中を追って、私はいつまでも、彼に続きます。
珪素:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:65->66)
監督:----
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+4した(ブーケ:66->70)


【第二章】

【Scene2-1:赤崎三音/レティス・E・アルテグラ】

赤崎三音:アージェティアからほど近いところに、彼女の部屋はある。
赤崎三音:通えない距離ではなかったのだが、一人暮らしに憧れがあり親に無理を言って家賃を出してもらっているのだ。
赤崎三音:自室のベッドに転がり、通話をしている。話し相手は友人だ。
赤崎三音:「ってわけでさ、ゴメン!行けなくなった!」
友人:『えーっ!? マジでえ~~!?』
友人:『今回、物販超ヤバいんだよ? 新譜のサイン入り先行販売とか』
友人:『これ逃すとか、世界の終わりだって~~!!』
レティス・E・アルテグラ:「ねえ、赤崎くーん!」
赤崎三音:「知ってるよ~!すっごい行きたかったのに……!」
レティス・E・アルテグラ:「歯ブラシとか新しいのないの?」
赤崎三音:「めちゃ残念だけど、また誘って……ちょっと静かにしてて!今電話してるの!」
赤崎三音:「歯ブラシは上の棚に新品入ってるから!」
友人:『仕方ないなあ……うん?』
レティス・E・アルテグラ:「あと、だしの素が消費期限切れてる!」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:117->118)
レティス・E・アルテグラ:「お味噌汁あまり作ってないんじゃない?」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:118->119)
友人:『…………』 電話口から聞こえる遠い音に耳を澄ます。
赤崎三音:「だってお味噌汁面倒くさいもん……要らなくない?」
赤崎三音:「……あれ」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:119->120)
レティス・E・アルテグラ:「日本人でしょ。日本人ならお味噌汁だよ」
赤崎三音:「えっ……! なんで入って来てんの!?」
友人:『ええっ……ちょっ、えっ?』
赤崎三音:「わたし鍵とか渡してないよね!?」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:120->121)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:121->122)
レティス・E・アルテグラ:「しょうがないな、出汁はまた別のやつで取るとしてだ……」
レティス・E・アルテグラ:「ん?」
クオンタム:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:122->123)
レティス・E・アルテグラ:真紅のコートを翻らせて振り返る。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:123->124)
レティス・E・アルテグラ:「だって私、泊まるところないもの」
友人:『味噌汁……? 鍵……?』
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:124->125)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:125->126)
レティス・E・アルテグラ:「ステラバトルまでは赤崎くんの家にお世話になろうと思って」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:126->127)
クオンタム:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:127->128)
赤崎三音:「えー……急に言われても困るよ! うちお布団ないよ」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:128->129)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:129->130)
レティス・E・アルテグラ:「一つはあるでしょう?」
友人:『泊まる!? 布団!?』
赤崎三音:「あっごめんねすぐ終わるからね……!」電話口に謝る。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:130->131)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:131->132)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:132->133)
赤崎三音:「一つって……それはわたしが使うやつ!あっそれでね、お願いなんだけど」
友人:『いや、うん、ご勝手に……』
レティス・E・アルテグラ:「別に、赤崎くんが使っちゃ駄目とか言ってないよ」
赤崎三音:「物販のお使い頼まれてて欲しいの。CDとフェスTだけでいいから……」
レティス・E・アルテグラ:「なに、お使いー!?」声が大きい!
クオンタム:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:133->134)
レティス・E・アルテグラ:「何か買ってくる?」
赤崎三音:「だから今電話してるのー!静かにしてて!」
監督:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:134->135)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:135->136)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:136->137)
友人:『…………』
友人:『うん……そっか。分かったよ、三音』
友人:『CDと、フェスTと……お赤飯だね』
赤崎三音:「ごめんね、ホントは行けたら良かったんだけど……うん?何?」
赤崎三音:「赤……何?何が?」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:137->138)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:138->139)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:139->140)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:140->141)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:141->142)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:142->143)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:143->144)
赤崎三音:「次のライヴそんなの売ってるの?」
友人:『いいって。皆まで言うな……うん』
友人:『こっちは任せて。しっかりやりな、三音』
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:145->146)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:144->145)
赤崎三音:「えっ、待って何何何」
赤崎三音:「なんかすごい嫌な予感するんだけど……!」
友人:『はあーっ。しかし、そうか~~~……』
友人:『三音にカレシかあ……』 それだけ聞こえて、電話は切れる。
赤崎三音:「はあっ!?ちょ」
赤崎三音:「あっ切られた!」
レティス・E・アルテグラ:ベッドの脇に腰を下ろす。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+5した(ブーケ:146->151)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:151->152)
レティス・E・アルテグラ:「シャワー使わせてもらったから、ついでに掃除させてもらったよ」
赤崎三音:「も~~~~~!」
赤崎三音:「自由か!」
レティス・E・アルテグラ:いつもの赤コートをきっちりと着込んでいるが、長い黒髪が濡れている。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+5した(ブーケ:152->157)
レティス・E・アルテグラ:「だって、前から赤崎くんの家がどんなのか興味あったし」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+5した(ブーケ:157->162)
レティス・E・アルテグラ:「今回はまだ何日かいられるからなあ」ベッドに座ったまま伸びをする。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:162->163)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:163->164)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:164->165)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:165->166)
赤崎三音:「えっずっと泊まるの……!?」
クオンタム:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:166->167)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:167->168)
レティス・E・アルテグラ:「だめ?」自分の唇に指を当てて、首をかしげる。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:168->169)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:169->170)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:170->171)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:171->172)
赤崎三音:「ダメって言ったらどうするつもりなんですか」ベッドから身を起こして身構える。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:172->173)
レティス・E・アルテグラ:「でも、赤崎くんにはビルの最上階でごちそうしてあげたし」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:173->174)
赤崎三音:「うっ」
レティス・E・アルテグラ:「珍しい車にだって乗せてあげたし……」
赤崎三音:「ううっ」
レティス・E・アルテグラ:「バッグや服だってたくさん買ってあげたのに」
赤崎三音:「ううううう……!」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:174->175)
レティス・E・アルテグラ:「それで断られちゃったら……」
レティス・E・アルテグラ:「悲しいなぁ」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:175->176)
レティス・E・アルテグラ:「悲しい、け、ど。赤崎くんはどうなのかな?」
監督:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:176->177)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:178->179)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:177->178)
赤崎三音:「ううう……あんなに調子乗るんじゃなかった……」
赤崎三音:「どうって?」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:179->180)
レティス・E・アルテグラ:「そのー……」
レティス・E・アルテグラ:「私がいなくても、寂しくないかなって」長い脚をぱたぱたとさせる。
クオンタム:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:180->181)
赤崎三音:そうか。この人は、ずっと一人なんだ。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:181->182)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:182->183)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:183->184)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:184->185)
赤崎三音:「……寂しくないわけじゃないですけど」髪を掻く。
赤崎三音:「ステラバトルを持ってこないでほしいです」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:185->186)
赤崎三音:「あんなエンブレイス?でしたっけ?あんな怪物と戦うなんて、もう懲り懲りだもん」
レティス・E・アルテグラ:「逆だよ。ステラバトルが私を持ってくるのさ」片手で弄んでいたビンを開ける。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:186->187)
レティス・E・アルテグラ:「飲む?」お酒だ。
赤崎三音:「うわっ臭っ……!お酒でしょそれ!」
レティス・E・アルテグラ:「そう。下の世界の。アルコールはちょっと強いけど、甘くておいしいんだよ」
レティス・E・アルテグラ:片手を翻すと、手品のようにワイングラスを出す。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:187->188)
赤崎三音:「ここじゃ犯罪です。わたし、まだ16なんですけど」
レティス・E・アルテグラ:「……」琥珀色の液体を注ぐ。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:188->189)
レティス・E・アルテグラ:「世界が天秤にかかってるのに。……あいかわらず真面目だね、赤崎くんは」
レティス・E・アルテグラ:「ふふ」一人で口をつけます。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:189->190)
レティス・E・アルテグラ:「――エンブレイスじゃないよ」
赤崎三音:「関係ないでしょ。もしも飲まないと世界が滅ぶって言うなら、わたしだって我慢して飲みますけど」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:190->191)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:191->192)
赤崎三音:「そうじゃなかったら、普通に真面目に……え?」
レティス・E・アルテグラ:「赤崎くん、ステラナイトと戦ったことはある?ないか」
レティス・E・アルテグラ:「ないよね」
赤崎三音:「え?ありますよ。いつもそうじゃないですか。他のステラナイトと一緒に……」
レティス・E・アルテグラ:「ステラナイトと『一緒に』じゃなくて」
レティス・E・アルテグラ:「ステラナイト『と』」
クオンタム:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:192->193)
赤崎三音:「当たり前でしょ!一緒に戦う仲間だもん」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:193->194)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:194->195)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:195->196)
レティス・E・アルテグラ:「だから……」グラスを持っていない方の指で、三音の鼻先を軽く押さえる。
赤崎三音:「むぐっ」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:196->197)
レティス・E・アルテグラ:「ステラナイトが敵なんだよ。次の戦いは」
赤崎三音:「……えっ?」
赤崎三音:「な……なんで……!?」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:197->198)
赤崎三音:「レティスさん、言ったじゃん! わたし達の敵はロアテラと、その尖兵エンブレイスだって!」
レティス・E・アルテグラ:「ごく稀に、そういう例がある――まさか、赤崎くんが戦ってる間にあるなんて思わなかったけど」
レティス・E・アルテグラ:「エクリプスって呼ばれている。それは、元は……私達と同じ、ステラナイトだ」
赤崎三音:「そんな……」
レティス・E・アルテグラ:空になったグラスをベッドの上に落として、組んだ両指で口元を隠すようにする。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:198->199)
レティス・E・アルテグラ:「歪みが蓄積して、ロアテラの意志に支配された『ステラナイト』なんだよ」
赤崎三音:「そんなの、それって……」両手で両腕を押さえる。「それって」
クオンタム:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:199->200)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:199->200)
監督:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:200->201)
赤崎三音:「……」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:201->202)
レティス・E・アルテグラ:「――それがわかったから、いつもより急いで来た。本当に急いで……色々無理をしてね」
レティス・E・アルテグラ:「それは、赤崎くんに準備をする時間が必要だと思ったからだよ」
監督:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:202->203)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:203->204)
レティス・E・アルテグラ:「戦うその時までに、心を決めなきゃいけない」
赤崎三音:「……わたし、今」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:204->205)
赤崎三音:「考えちゃって。「自分もそうなっちゃうかもしれないのか」って」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:205->206)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:206->207)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:207->208)
赤崎三音:「ホントは、まず。そのエクリプスになっちゃった人たちを心配しないといけないのに」
監督:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:208->209)
レティス・E・アルテグラ:「いいや。そう思うのが当然のことだよ」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:210->211)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:209->210)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:211->212)
レティス・E・アルテグラ:「ただでさえ、ステラバトルは怖いことだからね」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:212->213)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:213->214)
赤崎三音:腕を握る力を強める。
赤崎三音:「心を決めなくちゃいけないのに、そればっかり、そればっかり浮かんで……」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:214->215)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:215->216)
レティス・E・アルテグラ:「遍く存在には『歪み』がある」グラスを拾い上げる。
レティス・E・アルテグラ:「けれど、ステラナイトの場合の『歪み』の理由はごく簡単なこと――」
レティス・E・アルテグラ:パキッ
レティス・E・アルテグラ:軽く掴んだグラスに罅が入る。
赤崎三音:ビクリと身をよじる。
レティス・E・アルテグラ:「許容を越えた力が加わること。だから、許容量の中で戦っている限り、歪みが起こることはない」
レティス・E・アルテグラ:「赤崎くんの意志でそうしない限りはね。これくらいで安心させられるとも思ってないけど……」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:216->217)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:217->218)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:218->219)
赤崎三音:「……」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:219->220)
レティス・E・アルテグラ:「……散歩に行く?」
レティス・E・アルテグラ:「来る途中に見たけど、きっと今日はいい月が出るよ」
赤崎三音:「散歩?」
赤崎三音:わけのわからないままに頷く。
レティス・E・アルテグラ:「行こう」
監督:----
レティス・E・アルテグラ:長く、高く、果てしない夜が続いている。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:220->221)
レティス・E・アルテグラ:巨大な縦穴を垂直に貫くエレベーターのような構造物を、二人は降り続けている。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:221->222)
赤崎三音:「あの!」
赤崎三音:「ここ!」
赤崎三音:「どこ!?」
レティス・E・アルテグラ:窓の外には赤や緑、無数の機械の光がチカチカと瞬き――そこにも確かにある人々の生活を主張している。
レティス・E・アルテグラ:「どこって、降りてきたんだよ」
レティス・E・アルテグラ:「第十、十一……層だったかな?今は」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:222->223)
赤崎三音:「十……十一……!?」軽くめまいがする。
レティス・E・アルテグラ:無限に縦に積層する構造はビル群のようにも見えるが、樹木めいてもいる。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:223->224)
レティス・E・アルテグラ:「たまに、すごく深い階層の種族が基幹世界に来ることもあるでしょ?」
レティス・E・アルテグラ:「層が深いからといって、『近く』ないとは限らない。たとえば、こうやってたった一晩で行き来できるような世界だってある」
レティス・E・アルテグラ:「私は赤崎くんの家を見せてもらったけれど」
レティス・E・アルテグラ:「赤崎くんは、私の旅を見たことがないなと思ってね」
赤崎三音:「それは確かに、そうですけど」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:224->225)
赤崎三音:「……じゃあ、逆もあるってことですよね」質問する元気が戻りつつある。
赤崎三音:「すっごくすごく、遠い遠い世界も」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:226->227)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:225->226)
レティス・E・アルテグラ:「そう。たくさんの世界を旅しても、とても手が届きそうにない世界だってある……」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:227->228)
レティス・E・アルテグラ:エレベーターを囲む、何らかの複合素材と思われる窓に寄りかかって呟く。
レティス・E・アルテグラ:「どこに終わりがあるのか、わからないくらい」
赤崎三音:「そういうところを、レティスさんは旅してるんですよね」窓の外を眺める。
レティス・E・アルテグラ:「楽しいよ」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:228->229)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:229->230)
クオンタム:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:230->231)
赤崎三音:「分かりますよ。楽しそうだもん」
監督:見学室からのブーケ!赤崎三音のブーケを+18した(ブーケ:231->249)
赤崎三音:「どこかの世界の話をするときは、いっつも」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:249->250)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:250->251)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:251->252)
レティス・E・アルテグラ:「……そう?」
レティス・E・アルテグラ:「そんな顔をしてたかな……私は」
レティス・E・アルテグラ:「ふふふ……」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:252->253)
赤崎三音:「うん。してる」外を眺める。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:253->254)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:254->255)
レティス・E・アルテグラ:「……戦う相手の名前、聞いておきたい?」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:255->256)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:256->257)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:257->258)
レティス・E・アルテグラ:「私はなんでもできるから、そういうことだって赤崎くんに教えてやれる」
赤崎三音:「嫌です。聞いておきたくないです。でも」
赤崎三音:「教えてください」
監督:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:258->259)
レティス・E・アルテグラ:「複雑だね」
レティス・E・アルテグラ:口元で小さく笑う。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:259->260)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:260->261)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:261->262)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:263->264)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:262->263)
赤崎三音:「乙女心は複雑なんです」ちょっと悪戯っぽく笑う。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:264->265)
レティス・E・アルテグラ:「白のヒガンバナ……が、赤崎くんの敵になる」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:266->267)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:265->266)
レティス・E・アルテグラ:「彼らが勝てば、君の世界はおしまいだ」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:267->268)
赤崎三音:「……はい」
レティス・E・アルテグラ:外をぼんやり眺めながら言う。
レティス・E・アルテグラ:青。黄。白。果てしなく下る中で、外の闇から差し込む光の色が様々に変わる。
レティス・E・アルテグラ:「どんな人だった?」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:268->269)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:269->270)
赤崎三音:白のヒガンバナ。態々名前を教えるということは、知っている者であるということだ。
赤崎三音:該当する人物は、一人しか知らない。
赤崎三音:「自分勝手な人でした。身勝手で、偉そうで……」
赤崎三音:「でも、とっても強くて。とっても頼りになる人でした」
レティス・E・アルテグラ:「ふ」
レティス・E・アルテグラ:「赤崎くんとは正反対だね」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:270->271)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:271->272)
赤崎三音:「わたし、そんなに弱くて頼りないですか」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:272->273)
レティス・E・アルテグラ:「実際に弱いか、頼りにならないかが問題じゃない」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:273->274)
レティス・E・アルテグラ:「自分で自分を頼りにできるかどうかだよ。赤崎くんはどうだった?」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:274->275)
赤崎三音:「……自信なんて、全然ないですけど」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:275->276)
赤崎三音:「でも、やります。やらないとダメなら」
赤崎三音:「自分を頼りに出来なくたって。レティスさんを頼ります」
赤崎三音:「わたしを巻き込んだんだから、それくらいは覚悟してください」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:276->277)
レティス・E・アルテグラ:「今の世界が滅んだって、他にいくらでも世界はあるんだよ?」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:277->278)
レティス・E・アルテグラ:「誰も君に責任を背負わせないし、逃げたって責めたりしない」
赤崎三音:「わたしは今の普通がいいです」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:278->279)
赤崎三音:「わたしはきっとわたしを責めます」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:279->280)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:280->281)
レティス・E・アルテグラ:「……そう」黄色の光に照らされた三音を見る。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:281->282)
赤崎三音:闇の中のレティスを見る。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:282->283)
レティス・E・アルテグラ:「やっぱり、君は最高だ。赤崎くん」
レティス・E・アルテグラ:「最初から、君はそれを知っている」
赤崎三音:「貴方は最低です、レティスさん」
赤崎三音:「意地悪」
レティス・E・アルテグラ:「いいじゃないか。基底世界に暮らすものと、積層都市の底に潜っていくものなら」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:283->284)
レティス・E・アルテグラ:「それくらいの高低差があって当然だろう?」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:284->285)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:285->286)
監督:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:286->287)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:287->288)
赤崎三音:「……ふふっ」
レティス・E・アルテグラ:「ふふふふ……」
赤崎三音:「ふふふふふ……!おっかしいの」
赤崎三音:「あーあ!変なシースを引いちゃったなあ。わたしは普通で居たいのに」くるりと後ろを向く。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:288->289)
レティス・E・アルテグラ:「いつか……いつか全てが救われて、普通に戻れる日だって来るさ」
レティス・E・アルテグラ:「ステラバトルが終われば、私が基底世界に戻ってくることもなくなる」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:289->290)
レティス・E・アルテグラ:「いつまでも、どこか……深い世界の旅を続けて」天井を見る。
レティス・E・アルテグラ:「楽しみだ」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:290->291)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:291->292)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:292->293)
赤崎三音:「うん。わたしの願いは、取り戻すこと。ブリンガーとシースは、同じ願いを持って惹かれ合う」
赤崎三音:「取り戻そうね」
レティス・E・アルテグラ:「そう。いつか、どちらも……あるべきように戻る」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:294->295)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:293->294)
レティス・E・アルテグラ:「世界はそうでなくちゃいけない」
レティス・E・アルテグラ:「……次はどこに行こうか」
レティス・E・アルテグラ:「飛行船を一日借りて、君の世界を空から眺めてみようか」
赤崎三音:「いつもすっごい不思議なんですけど」
レティス・E・アルテグラ:「それとも……学校を休んで、ずっと一日、流れる川沿いを下っていこうか」
赤崎三音:「お金どうしてるんですか」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:295->296)
赤崎三音:「学校休むのはいいなあ。ちょっと明日行きづらいもん」
レティス・E・アルテグラ:「料理だって、食べていないものがまだまだある。作っていないものも……」
レティス・E・アルテグラ:「……」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:296->297)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:297->298)
赤崎三音:「……怖いよ!?」
赤崎三音:「答えられないようなことしてるの……!?」
レティス・E・アルテグラ:「ああ、お金?」
赤崎三音:コクコクと頷く。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:298->299)
レティス・E・アルテグラ:「お金はね。まあ、あまり意味がないんだよ。実際のところ」
レティス・E・アルテグラ:「世界を越えるとただの数字だからね、ああいうのは」
赤崎三音:「???」
監督:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:299->300)
レティス・E・アルテグラ:「使う分には、後先なんて考えなくていいし」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:300->301)
赤崎三音:「?????」
レティス・E・アルテグラ:「ただ、どうせなら楽しいことに使いたいってだけ。それとも、もっと詳しく知りたい?」
赤崎三音:「嫌です。聞いておきたくないです。教えないでください」
レティス・E・アルテグラ:「なんで?知りたくないの?」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:301->302)
赤崎三音:「乙女心は複雑なの!!!」
レティス・E・アルテグラ:「私から方法を聞いて、たくさんお金稼ごうかなとか」
レティス・E・アルテグラ:「思ったりしない?」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:302->303)
赤崎三音:「しない!」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:303->304)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:304->305)
レティス・E・アルテグラ:「――ほら、月」窓の外を指差す。
赤崎三音:指さしたほうを向く。
レティス・E・アルテグラ:無限に続く闇の中に、煌々と光る巨大な白の球体が浮かんでいる。
レティス・E・アルテグラ:「こうして長距離昇降機で下ってる間だけ見えるんだよ」
赤崎三音:「わああ……」
レティス・E・アルテグラ:「中央塔の照明槽が一部分だけ取り壊し中で……」
レティス・E・アルテグラ:「綺麗に、丸く、昼間みたいに」
レティス・E・アルテグラ:「そんな風に見えるんだ」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:305->306)
赤崎三音:「すごい。やっぱり、すごい……」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:306->307)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:307->308)
レティス・E・アルテグラ:「今日はいい月が出る」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:308->309)
レティス・E・アルテグラ:しみじみと呟いて、先程開けた酒を少しグラスに取って飲む。
赤崎三音:「この月も。わたし達が負けたら全部壊れるんですよね」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:309->310)
レティス・E・アルテグラ:「……そうだね」
レティス・E・アルテグラ:「どの階層も、ステラナイトが守っている世界だ」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:310->311)
赤崎三音:「わたしの居るところだけじゃなくて、こうやって……すべての階層に息遣いがあるんですよね」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:311->312)
赤崎三音:「……」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:312->313)
赤崎三音:「わたし。やっぱり」
赤崎三音:「普通じゃないのかな。これも、全部ひっくるめて、守りたいって。守れるって思っちゃいそうになるの」
赤崎三音:「自分の住んでる階層のことだって、まだ全然知らないことばかりなのに。おかしいよね」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:313->314)
レティス・E・アルテグラ:「……いいんだよ」
レティス・E・アルテグラ:「誰だって、そうできるなら、きっとそうしたいんだ」
レティス・E・アルテグラ:「私だって、そう思う」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:314->315)
レティス・E・アルテグラ:「君には、最初から――君自身のために、世界を守る資格があるんだ」
赤崎三音:「ああ」だからか。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:315->316)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:316->317)
赤崎三音:「だからこそ、わたし達がパートナーになったんですね」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:317->318)
レティス・E・アルテグラ:「もしもそうなら、本当に素敵だ」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:318->319)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:319->320)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:320->321)
赤崎三音:再び月を眺める。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:321->322)
レティス・E・アルテグラ:同じように視線を向ける。言葉を続けることはない。
赤崎三音:煌々と光る巨大な白の球体は、厳然とそこにあり続け。
赤崎三音:二人を見守り続けていた。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:322->323)
監督:----
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:323->324)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:324->325)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:326->327)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:325->326)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:327->328)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:328->329)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+11した(ブーケ:101->112)
監督:見学室からのブーケ! ゼオのブーケを+9した(ブーケ:125->134)
監督:見学室からのブーケ! 比良嶋 峻のブーケを+8した(ブーケ:90->98)

【Scene2-2:ゼオ/倉瀬 睦実】

監督:【Scene2-2:ゼオ/倉瀬 睦実】
倉瀬睦実:「――っと。お鍋はこれでOKだから、次は……野菜、は火が通りにくいのから……」
倉瀬睦実:ブツブツと独り言を漏らしながら、少女は台所に立つ。
倉瀬睦実:料理。かつて、毎日繰り返していた行為。今の生活になってからだって、それは変わらない。
ゼオ:一足先にテーブルについてキョトキョトとあたりを伺っている。
倉瀬睦実:なのにこんなにも、落ち着かないのは。
倉瀬睦実:いつもとは違う――その存在がいる所為、なのだろうか?
倉瀬睦実:「……モノ、漁ったりしないでよ?」 首だけ振り返って、一応の釘刺し。
ゼオ:睦実の家にあげてもらってからも、極力彼女のそばから離れないようにしている。不意の敵襲に対応するためだ。
倉瀬睦実:今にして思えば、一時の気の迷いだった。まさか、家にあげてしまうなんて。
ゼオ:「ああ、わかっている。大丈夫だ」
倉瀬睦実:ふたりしてショーに乱入して、たくさん怒られて、たくさん謝って。たくさん疲れた後。
ゼオ:「衣装ケースをはじめ、主要な家具の中身はチェック済みだ。爆発物などは仕掛けられていない」
ゼオ:「これ以上の確認は必要ないだろう」
倉瀬睦実:おなか減った、という言葉に同意したゼオは、なんというか、こう……
助監督:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:134->135)
倉瀬睦実:「おい、バカ!!!」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:135->136)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:136->137)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:137->138)
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:138->139)
ゼオ:「どうした? ……まずかったか」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:139->140)
倉瀬睦実:……なんだっけ、そう。自分にはこれがあるって、すっごいマズそうなごはんを見せてきて。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:140->141)
ゼオ:「それとも、さきほど試食させた軍用レーションの品質に腹を立てているのか」
倉瀬睦実:「……次やったら、もっと強くひっぱたくからね」 恨みがましい視線を返す。
倉瀬睦実:「そっちは……そっちも、そうだけど」
倉瀬睦実:でも、本当のところは。腹を立てる以上に、なんだか、放っておけなくなってしまった。
倉瀬睦実:同情なんて安い感情で括られたくないけど、じゃあなんて説明するのかは、自分でもよく分からない。
ゼオ:「旨くもないが、不味くもなかっただろう。わざわざ食べさせるほどのものではなかったかもしれない」
倉瀬睦実:「……げっ、焦げそう! ああ、もう……!」 慌てて火を止める。
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:141->142)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:142->143)
ゼオ:ゼオはこう言うが、現代日本で育った睦実からすれば信じられないマズさだったはずだ。
倉瀬睦実:結果として、あたしは急いで自分の部屋を片付けて、このはた迷惑なブリンガーを家にあげてしまっている。
ゼオ:ボソボソしている、硬すぎる、変なにおいがする、口の中に嫌な後味が残るなど。
倉瀬睦実:年下で、無知とはいえ。他人の、オトコを。
助監督:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:143->144)
倉瀬睦実:(……まあ、ゼオなら大丈夫……か?) 昼間の発言を思い出し、うへえと呻く。
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:144->145)
ゼオ:「ところで睦実。先程から疑問だったのだが」
ゼオ:「何を作っている」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:145->146)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:146->147)
倉瀬睦実:「冷蔵庫の残りで悪いけど……」 皿を運ぶ。
倉瀬睦実:来るって知ってたら、もう少し準備してたかもしれないけど。でも、元々あまり食に頓着があるタイプじゃない。
倉瀬睦実:「はい、お箸。……使い方わかる?」 一応フォークやスプーンも持ってきてはいる。
ゼオ:「……」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:147->148)
ゼオ:「あ、ああ……わかる……」 上の空で箸を受け取る。
倉瀬睦実:「えっ……ど、どうしたの?」
ゼオ:「いや…………」
ゼオ:「睦実は、元の世界では一流の料理人だったのか?」
倉瀬睦実:(そんなに変な料理だった? いや、いたってフツーのはず……)
倉瀬睦実:「……は?」
ゼオ:「この匂いは知っている。特定以上の戦果をあげた時のみ、特別食堂で供されるA級メニューの匂いだ」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:148->149)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:149->150)
ゼオ:味噌汁のにおいで感動し、目を見開いている。
倉瀬睦実:「…………」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:150->151)
ゼオ:「お前は……もしや……かなり上流階級の、人間なのか」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:151->152)
倉瀬睦実:「……そっか。アンタんトコ、そういうトコだっけか」
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:152->153)
ゼオ:「食べていいのか?」 もはや話を聞いていない。
倉瀬睦実:あのクソマズいレーションを平然と食べていたんだ。少し考えれば、分かったはずなのに。
ゼオ:「本当にいいんだな?」
倉瀬睦実:「……うん。いいよ」
倉瀬睦実:「めしあがれ」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:153->154)
ゼオ:「了解した」 一気に食べてしまいたいところをこらえて、ちまちまちまちまと味噌汁をすすりだす。
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:154->155)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:155->156)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:156->157)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:157->158)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:158->159)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:159->160)
ゼオ:「これは……やはり……うむ……」 おそらく、1杯食べるのに30分以上かけるつもりだ。おかわりなどあるはずもない……
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:160->161)
ゼオ:「食べるのが惜しい……できれば今日はにおいだけを楽しみ、食べるのは明日にしたい」
倉瀬睦実:クス、と笑みが漏れる。
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:161->162)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:162->163)
助監督:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:163->164)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:164->165)
倉瀬睦実:今まで、食事は無言だった。独りになってからは当然、弟といるときも。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:165->166)
倉瀬睦実:こんな風に、反応を返してくれる誰かがいる食卓。それが嬉しくて、新鮮だった。
倉瀬睦実:「そこは、ちゃんと食べてね。作った甲斐がないから」
ゼオ:「だが、俺一人ですべて食べるわけにもいくまい。睦実のぶんを半分は残しておく必要があると思う」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:166->167)
ゼオ:「正真正銘、これ一杯だけなのだろう? この、スープは」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:167->168)
倉瀬睦実:「あたしの分も、ちゃんとお鍋にあるって」 立ち上がり、よそいに行く。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:168->169)
ゼオ:「!?」 ガタリ!
倉瀬睦実:「だから、それは全部アンタが食べていいんだよ」
ゼオ:無言で立ち上がり、睦実ちゃんの横まで歩いていき、鍋を覗き込む。
ゼオ:「……な……」
ゼオ:「な………………!?」
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:169->170)
ゼオ:「こんなに」
倉瀬睦実:「そ、そんなに……?」
助監督:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:170->171)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:171->172)
倉瀬睦実:「う、うん……明日の朝も温め直して食べようと思ってたけど」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:172->173)
ゼオ:「明日の朝も!?」
ゼオ:「ば、バカなのか!?」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:173->174)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:174->175)
倉瀬睦実:「!?」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:175->176)
ゼオ:「いや……すまない。感情的になりすぎた。あまりのショックで……すまない」
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:176->177)
倉瀬睦実:「……う、うん。あたしも、うん……なんだろ」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:177->178)
倉瀬睦実:「……アンタの元の生活とかは、やっぱり想像しきれないんだけどさ」
ゼオ:「うん」 席に戻り、無言でごはんをバクバク食べている。
ゼオ:味噌汁だけではない。白い湯気をたてる白米だとか、焼き魚だとか、すべてが元の世界では高級品だったのだが、
ゼオ:もうそういう驚きをすべて置き去りにして、無我夢中で食べている。
倉瀬睦実:「きっと、こっちに慣れていけるから。少なくとも、アタシが作ったものとかは」
倉瀬睦実:「遠慮せずに食べてよ。アンタのために作ったんだからさ」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:178->179)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:179->180)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:180->181)
ゼオ:「俺のためか。ありがたい」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:181->182)
ゼオ:「俺のために誰かに料理を作ってもらう、というのははじめての経験だ」
倉瀬睦実:「……あたしも食べよ」 自分の分をよそって食卓に戻る。
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:182->183)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:183->184)
ゼオ:きゅうりの漬物。味噌汁の具材のわかめ。味噌汁。白米、焼き魚、白米、味噌汁、なすの漬物。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:184->185)
ゼオ:ただ無心でばくばくと食べている。料理が残る心配はまずないだろう。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:185->186)
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:186->187)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:187->188)
倉瀬睦実:「ホント、見事な食べっぷり……あ」
倉瀬睦実:「食べたんだ。魚」
ゼオ:「ろうひた」 もごもごと返す。
ゼオ:「? 食べたが?」
倉瀬睦実:「や、前出したら嫌がって大喧嘩しちゃったじゃん――」
倉瀬睦実:「ッ」
ゼオ:「前?」
倉瀬睦実:違う。間違えた。それは。
倉瀬睦実:「……ごめん。なんでもない」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:188->189)
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:189->190)
ゼオ:「睦実」 パキパキと魚の尻尾を骨ごと噛み砕いて飲み込む。 「それは、誰の事を言っている」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:190->191)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:191->192)
助監督:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:192->193)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:193->194)
ゼオ:「差し支えなければ教えてほしい。ブリンガーとして、パートナーの事はなるべく把握しておきたい」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:194->195)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:195->196)
倉瀬睦実:話題を流すように適当な料理を摘まむも、
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:196->197)
倉瀬睦実:「…………」 ゼオの言葉に、箸を置く。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:197->198)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:198->199)
倉瀬睦実:「……アンタには、言ったことなかったっけ」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:199->200)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:200->201)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:201->202)
ゼオ:「ん」 こちらも箸を置く。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:202->203)
倉瀬睦実:「あたし、弟がいて。一緒に暮らしてて……」 語りだす。その顔は俯いている。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:203->204)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:204->205)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:205->206)
倉瀬睦実:「年、ちょっと離れてたから。小さいころから、ずっと面倒見てて……親が、多忙で」 ぎこちなく、言葉を拾う。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:206->207)
ゼオ:「元の世界の話だな。"こちら"には、その弟も来ているのか?」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:207->208)
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:207->208)
ゼオ:「それとも、世界崩壊の際に死んだのか」
助監督:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:208->209)
倉瀬睦実:「あれこれ我が儘放題でさ。ごはんも、アレが嫌い、コレが食べたくないって……魚もそうだったんだ」
倉瀬睦実:「っ……」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:209->210)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:210->211)
ゼオ:無遠慮に言う。ゼオにとって、死というのは当たり前のことであって、タブーではないからだ。
倉瀬睦実:「……ホント、デリカシーないよね、アンタ」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:211->212)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:212->213)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:213->214)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:214->215)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:215->216)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:216->217)
ゼオ:「どうもそうらしい。基幹世界では、お前以外からもたびたびそのような事を言われる」
ゼオ:「努力はしているつもりだが、勝手がわからない。不快にしたようならば謝罪する」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:217->218)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:218->219)
ゼオ:「……もういないんだな? 弟は」 言葉を選び直した。
倉瀬睦実:「…………。……ん」 小さく頷く。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:219->220)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:220->221)
倉瀬睦実:「ちょうど、あたしの目の前で。世界が……なんか、崩れていくのに、巻き込まれた」
倉瀬睦実:「あたしは、アイツに手を伸ばして……いや、どうだったかな」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:221->222)
倉瀬睦実:「手。伸ばさなかったかもしんない。だって、あたし」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:222->223)
倉瀬睦実:「アイツのこと…………」
倉瀬睦実:ぎゅ、と膝に顔を埋める。
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:223->224)
助監督:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:224->225)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:225->226)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:226->227)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:227->228)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:228->229)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:229->230)
ゼオ:「苦手だったか。分からなくもない」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:230->231)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:231->232)
ゼオ:「共に戦場で戦う兵士同士であっても、相性というのは存在する。好かれる奴は救助され、嫌われ者は見捨てられやすい」
ゼオ:「姉と弟であっても、それは同じだ。手を伸ばさないのも不思議ではないが」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:232->233)
ゼオ:「後悔しているのか?」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:233->234)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:234->235)
倉瀬睦実:丸まった少女から、グス、と鼻をすする音が聞こえる。
ゼオ:「もう一度弟に会って謝りたい。あるいは、今度こそ手を伸ばしたい。そう思っていたりするのか」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:235->236)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:236->237)
倉瀬睦実:「……どうだろ。自分でも、分かんないや」 かすかに震えた声。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:237->238)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:238->239)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:239->240)
ゼオ:「そうか」
倉瀬睦実:「全部、一気に起こったんだもん。アイツが消えて。世界もなくなっちゃって。変なところに放り出されて」
倉瀬睦実:「それで……アンタに会って」
倉瀬睦実:「わけ、わかんないよ」
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:240->241)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:241->242)
ゼオ:「そうだな。理解できない状況が多く続き、混乱している……俺も同じ気持ちだ」
ゼオ:「俺も同じ気持ちだが……」
ゼオ:「睦実。戦闘時の連携に支障をきたす可能性があるから、あらかじめ断っておく」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:242->243)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:243->244)
ゼオ:「俺はお前の弟ではない」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:244->245)
倉瀬睦実:「……」 その言葉に、潤んだ瞳をわずかに持ち上げる。ゼオを見る。
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:245->246)
ゼオ:きっぱりと無慈悲に言い切る。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:245->246)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:246->247)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:247->248)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:248->249)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:249->250)
助監督:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:250->251)
倉瀬睦実:「…………」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:251->252)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:252->253)
倉瀬睦実:「……知ってるよ。分かってる。分かってるんだよ」
倉瀬睦実:「頭では、分かってるんだよ……!」
ゼオ:「む」
ゼオ:「いや、待て。違う。違うぞ睦実」
ゼオ:「お前を泣かせたいわけではなく……今のは、デリカシーを……」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:253->254)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:254->255)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:255->256)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:256->257)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:257->258)
ゼオ:「少し待て」 珍しく慌てた素振りで考え込む。
倉瀬睦実:「もう、泣いてるんだよ! バカッ!」 声を荒げながら
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:258->259)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:259->260)
ゼオ:「すまない。言葉が、やや不足していたらしい」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:260->261)
ゼオ:「……つまり……」
倉瀬睦実:立ち上がり、君に縋りつく。
倉瀬睦実:「分かってるのに! 一緒にしちゃいけないって思ってるのに!」
助監督:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:261->262)
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:262->263)
倉瀬睦実:「どうしても、思っちゃうんだよ!」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:263->264)
ゼオ:「大事な人間だったから、忘れられない。そういう事だな」
倉瀬睦実:「『生きてたら』とか! 『こんな風に、並んで歩いてたら』とか!」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:264->265)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:265->266)
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:266->267)
倉瀬睦実:「…………『もっと』……」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:267->268)
倉瀬睦実:「『もっと、仲良くできてたかもしれないのに』、って……」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:268->269)
倉瀬睦実:「う、ううううああっ……」
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:269->270)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:270->271)
倉瀬睦実:「うううう……!」
ゼオ:「……う、む……」 心底困っている。こういう風に泣かれた経験がない。しかも女性に。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:271->272)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:272->273)
助監督:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:273->274)
ゼオ:「睦実、落ち着け。深呼吸をしろ」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:274->275)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:275->276)
倉瀬睦実:「ばか……こんな、見せたくっ……ああうっ……」
倉瀬睦実:「ううーーっ……!」 嗚咽しながらも、ゼオの言うとおりに呼吸を整えていく。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:276->277)
ゼオ:「お前は少し錯乱……取り乱してしている。大きく深呼吸して、平常心を取り戻せ」
ゼオ:「そう、そうだ。上手いぞ」
倉瀬睦実:「…………」
ゼオ:お手本を見せるように自分も深呼吸している。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:277->278)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:278->279)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:279->280)
倉瀬睦実:「……下手かよ」 ゼオの言葉に、少しだけ、噴き出す。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:280->281)
ゼオ:「落ち着いたら、少しだけ俺の話を聞いてくれ。先程の言葉は、少しデリカシーが不足していた」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:281->282)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:282->283)
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:283->284)
倉瀬睦実:「……ん。ごめん。こっちも……その」
倉瀬睦実:身体を離す。恥ずかしさやらなにやらで、顔が赤い。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:284->285)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:285->286)
倉瀬睦実:「……服、濡らして。ごめん。……何?」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:286->287)
ゼオ:「気にするな。血や吐瀉物に比べればどうという事はない。 ……先の言葉を、訂正したかった」
ゼオ:「……つまり……俺はお前の弟ではない。確か、そう言ったはずだが」
ゼオ:「一緒にするなとは、言っていない」
倉瀬睦実:「……えっ」
助監督:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:287->288)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:288->289)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:289->290)
倉瀬睦実:目を丸くする。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:290->291)
倉瀬睦実:それこそが、一番後ろめたく、ゆえに口に出せなかったことなのに。
ゼオ:「俺を弟の代替品として扱うことでお前の気が晴れるなら、良いと思う」
ゼオ:「俺の世界は戦争が続いていたから、当然……そういった、死に関するメンタルケアも発達していた」
倉瀬睦実:「っ…………」
ゼオ:「身近な人間の死を受け入れられない人間も多い。精神の安定のために代替品を求める事は、何も恥じらう事ではない」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:291->292)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:292->293)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:293->294)
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:294->295)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:295->296)
助監督:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:296->297)
ゼオ:「ただ……その、違う。だから慣れている、というわけではなくてだな……」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:297->298)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:298->299)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:299->300)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:300->301)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:301->302)
ゼオ:「お前にそうやって泣かれたり、お前が死者に引きずられて不幸になるんじゃないかと考えると……」
ゼオ:「何故か分からないが、とても困った気持ちになる……」
倉瀬睦実:「……うん。あたしも。アンタの今の言葉で、分かった」
ゼオ:「だから、俺に出来る協力はしたい。そういう事だ」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:302->303)
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:303->304)
倉瀬睦実:ゼオの目を見つめる。
ゼオ:「何が分かった」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:304->305)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:305->306)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:306->307)
倉瀬睦実:自分なんかとは比べられもしないような、たくさんのナニカを経験してきただろう、その目。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:307->308)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:308->309)
倉瀬睦実:「あたしは……アンタの言う通り。アンタに、弟を重ねてた……ところが」
倉瀬睦実:「たぶん、ある。あった」
ゼオ:「うん」 素直に肯定する。
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:309->310)
倉瀬睦実:認めるのは、怖い。自分の醜さを口に出してしまえば、
倉瀬睦実:それはもう、覆らない。なかったことにはできない。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:310->311)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:311->312)
助監督:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:312->313)
倉瀬睦実:「でも」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:313->314)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:314->315)
倉瀬睦実:見つめて。認めて。そのうえで、乗り越えるしかない。
倉瀬睦実:「そう、したいわけじゃないの」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:315->316)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:316->317)
倉瀬睦実:「アンタは……弟じゃない。弟の代わりじゃ、ない」
ゼオ:「ん」
ゼオ:「そうか。俺では、代替品をつとめる事は難しいか」
倉瀬睦実:「あたしの……こっちで会った最初のひとで。ブリンガーで。えっと、あとは」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:317->318)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:318->319)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:319->320)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:320->321)
倉瀬睦実:「初めて部屋にあげたオトコの子で……って、違う! そうじゃない!」
ゼオ:「?」
倉瀬睦実:「アンタは! ゼオでしょ!」
倉瀬睦実:「ゼオなんだよ! あたしにとって……アンタは、”ゼオ”!」
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:321->322)
助監督:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:322->323)
倉瀬睦実:「それ以外、ないの! ……そうなっていきたいの」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:323->324)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:324->325)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:325->326)
助監督:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:326->327)
ゼオ:「……それでいいのか? お前は」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:327->328)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:328->329)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:329->330)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:330->331)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:331->332)
倉瀬睦実:「いい。アンタが……ゼオが、嫌だって言ったって」
倉瀬睦実:「もう、決めちゃったから」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:332->333)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:333->334)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:334->335)
倉瀬睦実:「……」 カーディガンのポケットに手を入れ、探る。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:335->336)
ゼオ:「そうか。わかった」
倉瀬睦実:掴み上げたのは、小さな、赤いお守り。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:336->337)
倉瀬睦実:危なっかしい弟に、一度、ほんの気まぐれで、買っていって。
倉瀬睦実:でも、あげようとしても結局うやむやになって、渡せないままになっていたお守り。
ゼオ:「他人からそういう事を言われたのは、生きてきてはじめてだ」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:337->338)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:338->339)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:339->340)
ゼオ:「喜びを……敵を撃破したときとはまた違う喜びを感じていると思う」
倉瀬睦実:ポケットに入れたまま、弟のいない世界まで一緒に来てしまった、行き先のない祈り。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:340->341)
倉瀬睦実:「……これ、あげる」
ゼオ:「なんだ。これは」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:341->342)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:342->343)
倉瀬睦実:「弟の代替品にあげるんじゃないから」
ゼオ:お守りをつまんでしげしげと見て、中を開けようとしたりする。
倉瀬睦実:「ゼオに、生きててほしいから」 “無病息災”と刺繍されている。
倉瀬睦実:「開けんな! ご利益なくなるっつの!」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:343->344)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:344->345)
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:345->346)
ゼオ:「そうなのか。安心しろ、まだ少ししか開けていない」
ゼオ:丁寧に紐を締めなおす。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:346->347)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:347->348)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:348->349)
ゼオ:「ああ、なるほど。安全を願うタリスマンか」
倉瀬睦実:「ん。今のもそうだし……これからは」
倉瀬睦実:「ちゃんと、ゼオとしたいことを数えてく」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:349->350)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:350->351)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:351->352)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:352->353)
ゼオ:「そうしてくれ。俺も、睦実と一緒にやりたいことをプランニングしておく」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:353->354)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:354->355)
助監督:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:355->356)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:356->357)
ゼオ:「来週からは学校もあるからな。お前の護衛に関する打ち合わせや、学校内の脅威の排除なども相談しよう」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:357->358)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:358->359)
ゼオ:「俺達は……パートナーだからな」
ゼオ:「そうだな? 睦実」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:359->360)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:360->361)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:361->362)
倉瀬睦実:「排除って。そんなやついないって……」 小さく笑いながら、ふと思い至る。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:362->363)
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:363->364)
倉瀬睦実:「……そう。あたしたちは、パートナー」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:364->365)
ゼオ:「うん」
倉瀬睦実:「ステラナイト。なんだよね、ゼオ」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:365->366)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:366->367)
ゼオ:「…………」
倉瀬睦実:「ゼオとしたいこと。しなくちゃいけないこと」
倉瀬睦実:「あるんだ」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:367->368)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:368->369)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:369->370)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:370->371)
倉瀬睦実:「……ロアテラ、だっけ。あたしたちの世界を、めちゃくちゃにしたやつ」
倉瀬睦実:「弟を、奪ったやつ」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:371->372)
ゼオ:「ああ。俺の小隊と俺の世界を滅ぼした者でもある」「敵だ」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:372->373)
倉瀬睦実:「敵」 頷く。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:373->374)
倉瀬睦実:「……仇を、討ちたい。それで、弟が戻ってくるわけじゃないかもしれないけど」
倉瀬睦実:「あたしが、したい。このまま泣き寝入りなんて……絶対、してやるもんか」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:374->375)
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:375->376)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:376->377)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:377->378)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:378->379)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:379->380)
ゼオ:「同感だ」
ゼオ:「……俺の小隊の仲間も、みな良いやつだった」
ゼオ:「264号。192号。781号に、サカキ中尉。みな死んだ」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:380->381)
ゼオ:「彼らのためにも、俺は仇を討つ。必ずだ」
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:381->382)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:382->383)
ゼオ:「いや……違うな」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:383->384)
ゼオ:「俺とお前で、仇を討つぞ。睦実」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:384->385)
倉瀬睦実:「――うん。やろう、ゼオ」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:385->386)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:386->387)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:387->388)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:388->389)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:389->390)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:390->391)
ゼオ:「戦って、勝つ。それがすべてだ。俺はそう教わった……」「俺がお前を勝利へ導こう」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:391->392)
ゼオ:「あらためて、よろしく頼む。睦実」 ぺこりと頭を下げる。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:392->393)
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:393->394)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:394->395)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:395->396)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:396->397)
ゼオ:「……それで、睦実。早速だが、勝つためにひとつ頼みたいことがある」
倉瀬睦実:「うん。付き合うよ。よろしくね、ゼオ」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:397->398)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:398->399)
倉瀬睦実:「……なに?」 また訓練とか言い出すのか、それに付き合うのか、と少し身構える。
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:399->400)
ゼオ:「スープをもう一杯くれ」
ゼオ:「とても、うまい。これを飲むと、無敵になれる気がする……」
ゼオ:「もっとくれ」
倉瀬睦実:「…………」
倉瀬睦実:「……ぷ」
助監督:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:400->401)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:401->402)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:402->403)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:403->404)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:404->405)
倉瀬睦実:「あ、ははっ! あはははは!」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:405->406)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:406->407)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:407->408)
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:408->409)
倉瀬睦実:「そ、んなことか……っ!」 一気に弛緩した空気に、床にへたり込む。
ゼオ:「……笑うということは、デリカシー不足の問題は無事解消されたようだな」
倉瀬睦実:「……うん、いいよ。でも、そういうときはね」
ゼオ:「重要なことだ。よろしく頼む」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:409->410)
ゼオ:「なんだ?」
倉瀬睦実:「『おかわり』って言うんだよ」 椀を受け取るために手を伸ばす。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:410->411)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:411->412)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:412->413)
助監督:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:413->414)
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:414->415)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:415->416)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:416->417)
監督:----
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:417->418)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:418->419)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:419->420)

【Scene2-3:魚住ハル/ミリィ・T・エイケルナル】

 :エイケルナル邸。高級住宅地の一角にある、大きな屋敷。
 :その一室に、朝から幾度となく響いている音がある。
 :くしゃみである。
ミリィ・T・エイケルナル:「――ちゅん!」
ミリィ・T・エイケルナル:「うう、風邪……完全に、完璧に、風邪だわ……」 冷えピタ的なものを額に貼り、ベッドで横になっている。
ミリィ・T・エイケルナル:魚住ハルに付き合って、冷たい雨の中で二時間以上突っ立っていたツケが回ってきた。朝から調子が悪い。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:112->113)
ミリィ・T・エイケルナル:「……大人の私がこれなんだから、傘なしだったあの子は確実に寝込んでるはずね」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:113->114)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:114->115)
ミリィ・T・エイケルナル:「大事なければいいのだけど」
ミリィ・T・エイケルナル:普段は黒のロングスカートをはじめとする上品な服装だが、部屋着は恐ろしくラフだ。
ミリィ・T・エイケルナル:下は中学生の時のエメラルドグリーンのジャージ。上は同じジャージに、『救世主』と書かれた白Tシャツ。
ミリィ・T・エイケルナル:はっきり言って超絶ダサいが、これはこれでと思う。いつもかっちりした服装では肩がこるし……誰にも会わないのなら、自分を偽る必要もない。
監督:魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:115->116)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:116->117)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:117->118)
ミリィ・T・エイケルナル:……今日くらいは、素のミリィとして休もう。
ミリィ・T・エイケルナル:そう思いながらシャツの胸元をめくり、ぐいっと体温計を差し入れ、ぼーっと熱を測っています。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:118->119)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:119->120)
魚住ハル:バターン!!
魚住ハル:「こんちはーっ!!」
ミリィ・T・エイケルナル:「!?」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:120->121)
ミリィ・T・エイケルナル:「ぎゃーーーーーっ!?」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:121->122)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:122->123)
魚住ハル:ドアを180度おっ開きながら現れるハル!
魚住ハル:「……!ミリィちゃん!!」駆け寄る。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:123->124)
ミリィ・T・エイケルナル:「まっ待って!寄らないで!汗くさいし、服装がだらしないから」
ミリィ・T・エイケルナル:「いや違う、ノックをしなさい!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:124->125)
魚住ハル:「それ!」近くに寄って屈む!
ミリィ・T・エイケルナル:「はっ?」
魚住ハル:「いや……真剣な、話なんだ」
魚住ハル:目をまっすぐに見つめる。
ミリィ・T・エイケルナル:「……どうしたの」
魚住ハル:「やっぱり、水着のグラビアよりミリィちゃんの方がおっぱいが大きいと思う」
ミリィ・T・エイケルナル:「くちゅん! ……悩み事? 私でよかったら、相談に乗るわ」
魚住ハル:「あと、美人だ」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:125->126)
ミリィ・T・エイケルナル:「――――出ていきなさい!!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:126->127)
魚住ハル:「グワーッ!!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:127->128)
魚住ハル:「ほめたのに!ほめたのに!!」
DT:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:420->421)
ミリィ・T・エイケルナル:「ああ、怒鳴ったら頭がガンガンする……」
魚住ハル:「大丈夫?」またトタトタと駆け寄って、
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:128->129)
魚住ハル:心配そうに額に手を当てたりする。
魚住ハル:それはそれとして胸元はガン見する。記憶に焼き付けるのだ。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:129->130)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:130->131)
ミリィ・T・エイケルナル:「大丈夫じゃないのはあなたでしょう。まだ子供なのに、そんな……いっ、いやらしい本を読んだり」
ミリィ・T・エイケルナル:熱でフラフラしているのと、ハルへのお説教内容が無限に思いつくため、凝視されているのには全く気づいていない。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:131->132)
ミリィ・T・エイケルナル:「そもそも、なんであなたはピンピンしてるんですか……!?」
ミリィ・T・エイケルナル:「風邪!」
ミリィ・T・エイケルナル:「私と同じように、寝込んでいるべきでしょう……!?」
魚住ハル:「あはははは、ミリィちゃん、寒いところで遊んだりしたの」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:132->133)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:133->134)
ミリィ・T・エイケルナル:「あんたを迎えに行った日の事よーっ!」
ミリィ・T・エイケルナル:「ううっ、頭が……熱が上がる……」
魚住ハル:「風邪をひくとね、オレンジジュースとか飲みたくなるよね」リュックからペットボトルを取り出す。
魚住ハル:「あっためてあげるからね」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:134->135)
ミリィ・T・エイケルナル:「あったかいオレンジジュースってどうなんですかそれ」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:135->136)
魚住ハル:ニコニコしながら、適当なコップにオレンジジュースをついで、レンジがあれば温めてあげます。
魚住ハル:「おいしいんだよ。風邪にもいい」
クオンタム:室内に一通りの電化製品は揃っています。ミリィの部屋だけでハルの家のリビングと寝室を合わせたくらいはあるだろう。
魚住ハル:「大きい犬を飼ってるおうちで聞いたから間違いない」
ミリィ・T・エイケルナル:「基準が雑!」
魚住ハル:「はいどうぞ。僕は全然元気だよ。無敵だから」
魚住ハル:「そのほうがミリィちゃんだって安心できるじゃない」
ミリィ・T・エイケルナル:「べ、別に……別に、来てくれなんて頼んだ覚えはありません。大人ですし、一人で大丈夫です」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:136->137)
ミリィ・T・エイケルナル:「まあ……お見舞いに来てくれたお礼は、いちおう、言いますけど……」
ミリィ・T・エイケルナル:こくんと温かいオレンジジュースに口をつける。
ミリィ・T・エイケルナル:「あ、おいしい」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:137->138)
魚住ハル:ニコニコと見守っている。人生で怒ったり、不機嫌になったことが一度もないのだ。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:138->139)
魚住ハル:「この前は、ミリィちゃんが僕を迎えに来てくれたからさ」
魚住ハル:「今日は僕が行くのが筋だと思ったんだよね」
魚住ハル:「筋を通すことができるのが僕のいいところだな」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:139->140)
DT:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:421->422)
DT:魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:140->141)
ミリィ・T・エイケルナル:「ううっ、間違った事は言ってないのが複雑な気分だわ」
魚住ハル:「あとこの時間だと、『こんちは』じゃなくて『こんばんは』だったね」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:141->142)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:142->143)
ミリィ・T・エイケルナル:「えっ?」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:143->144)
ミリィ・T・エイケルナル:「も、もう夜!?」 時計を見る。
魚住ハル:「うん」
ミリィ・T・エイケルナル:「……」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:145->146)
ミリィ・T・エイケルナル:「……暗い中、わざわざ来てくれたのね。学校の課題だってあるでしょうに」
魚住ハル:「ぜんぜん、なんてことないよ」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:146->147)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:147->148)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:148->149)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:149->150)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:150->151)
魚住ハル:「学校の課題なんて、失敗しても死んだりしないしね」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:151->152)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:152->153)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:153->154)
ミリィ・T・エイケルナル:「そう? 私は、課題を失敗するのも十分怖かったわ。自分が無能だと突きつけられるみたいで」
ミリィ・T・エイケルナル:「……でも、いま思えば、学校の課題なんて些細なことね」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:154->155)
魚住ハル:「そうそう」
魚住ハル:「それに僕たち、ステラナイトだからさ」
魚住ハル:「学校の課題をやってなくたって、足が遅くたって、お家が貧乏だって」
魚住ハル:「無敵だよね」
ミリィ・T・エイケルナル:「なにが無敵なものですか。あなたはわかってるんですか?」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:155->156)
ミリィ・T・エイケルナル:「負けられないんです。私たちは、絶対に失敗できないんですよ!?」 少し語気を強める。
魚住ハル:「だから僕が選ばれたんじゃないか」笑う。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:156->157)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:157->158)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:158->159)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:159->160)
ミリィ・T・エイケルナル:「そう思えるのは、あなたがまだ子供だからです。何も知らないから……」
魚住ハル:「……」
ミリィ・T・エイケルナル:「自分が背負うものの重さ。負けられないというプレッシャー。そういうものに一度でも気づいてしまったら」
魚住ハル:黙って、座っていた椅子をすすすとベッドに近づける。
ミリィ・T・エイケルナル:「もっ、もう……怖くて、私……」
ミリィ・T・エイケルナル:「ステラバトルなんて、絶対……できない」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:160->161)
魚住ハル:「風邪をひいた時は、色々考えちゃって」
DT:魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:161->162)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:162->163)
魚住ハル:「昔のこととか未来のこととか、不安になったりするんだって」ミリィの背中をさする。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:163->164)
魚住ハル:「ミリィちゃんもそうなんだよ」
魚住ハル:「ずっと風邪ひいてるの」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:164->165)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:165->166)
ミリィ・T・エイケルナル:「……風邪は、風邪薬を飲めば治ります。あたたかくして、汗をかいて、ベッドで寝ていれば治ります」
ミリィ・T・エイケルナル:「でも、じゃあ、私のこの不安は……どうすれば治るんですか」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:166->167)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:167->168)
ミリィ・T・エイケルナル:「世界のために頑張らなきゃ、みんなの期待に応えなきゃってわかってるのに、足がすくんでしまうんです。どうすればいいんですか」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:169->170)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:168->169)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:170->171)
魚住ハル:「んー」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:171->172)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:172->173)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:173->174)
魚住ハル:座ったまま首を反らして、高い天井を見る。自分の部屋より遥かに高い。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:174->175)
魚住ハル:この世には生まれつき、世界が広いものと狭いものがいる。
魚住ハル:「ミリィちゃんは、世界の手下なの?」
ミリィ・T・エイケルナル:「へ?」
ミリィ・T・エイケルナル:「てっ、手下?」
魚住ハル:「世界とミリィちゃんはどっちが上?」
監督:魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:175->176)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:176->177)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:177->178)
ミリィ・T・エイケルナル:「……それは、世界に決まっているでしょう。世界の平和、世界中の人間の幸福のためなら、私の存在なんて微々たるものです」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:178->179)
DT:魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:179->180)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:180->181)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:181->182)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:182->183)
魚住ハル:「へへへへへ。謙虚だなー。ミリィちゃん、美人で賢くて、おっぱいも大きいのに」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:183->184)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:184->185)
魚住ハル:「謙虚って言葉しってる?」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:185->186)
ミリィ・T・エイケルナル:「知ってます! あと、おっ……プロポーションの事をみだりに口にするのはやめなさい!」
ミリィ・T・エイケルナル:「私はいいですけど、本当に女性から嫌われますよ!」
監督:魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:186->187)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:187->188)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:188->189)
魚住ハル:「大丈夫!おっぱいのこと言うの、ミリィちゃんだけだから!」
ミリィ・T・エイケルナル:「ううう~~っ」 頭を抱える。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:189->190)
魚住ハル:「クラスの女子に言ったことなんてないし、お姉ちゃんにも言わないぞ。蹴られるから」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:190->191)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:191->192)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:192->193)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:193->194)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:194->195)
ミリィ・T・エイケルナル:「良いお姉さまをお持ちなのね。気が合いそうだわ」
ミリィ・T・エイケルナル:「あなたはどうなんです。世界と自分、どちらが上だと思っているんですか」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:195->196)
ミリィ・T・エイケルナル:「……いえ、なんか聞くまでもなく答えは見えてる気がしますけど、一応聞いておきます。どうなんですか」
魚住ハル:「えっとね。僕は、おっぱいのことを言う人のことを選ぶけど」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:196->197)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:197->198)
魚住ハル:「でも、なんだろう、なんというか、それは女子とか、お姉ちゃんが僕より上だって認めてるから……だから、そうしてるんじゃないんだと思う」
魚住ハル:「逆だ」
ミリィ・T・エイケルナル:「逆?」
魚住ハル:「僕はこの世の奴らがみんな、僕より下だと思ってるから」
魚住ハル:「何を言われても平気だし、嫌がることはやめてやろうって思える」
魚住ハル:「僕は優しいからね」
ミリィ・T・エイケルナル:「……!?」
ミリィ・T・エイケルナル:「み、みんなが……自分より、下……!?」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:198->199)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:199->200)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:200->201)
魚住ハル:「誰かに優しくできるってことは」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:201->202)
魚住ハル:「相手より偉いってことだよ」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:202->203)
魚住ハル:「相手が何もしてくれないのに、命を救ったり、世界を救ったりしたら」
魚住ハル:「偉さの差がものすごすぎて、無限になっちゃう」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:203->204)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:204->205)
DT:魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:205->206)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:206->207)
魚住ハル:「ミリィちゃんも僕と同じステラナイトだから、僕と同じくらい偉くなってもらいたいと思うんだ」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:207->208)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:208->209)
ミリィ・T・エイケルナル:「……率直に言って、あなたには憧れます。今の話を聞いて、あなたに憧れました」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:209->210)
ミリィ・T・エイケルナル:「考え方も、ありようも、私にはないものです。とても眩しい」
魚住ハル:「えっへへ、どういたしまして」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:210->211)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:211->212)
ミリィ・T・エイケルナル:「でも無理です」 笑うハルくんから目をそらし、うつむきながら呟く。
魚住ハル:「えっへへ……」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:212->213)
ミリィ・T・エイケルナル:「私は、そんな……私には、そんな前向きな心は、持てない」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:213->214)
ミリィ・T・エイケルナル:「私はきっと、あなたにはなれない。私はそういう……持たざる者なんです」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:214->215)
ミリィ・T・エイケルナル:「……ごめんなさい。シースで、歳上なのに……」
魚住ハル:「いいよいいよ」
魚住ハル:「ミリィちゃんが何考えてるのか、僕ももっと知りたいと思うし」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:215->216)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:216->217)
魚住ハル:「悩んでることなら僕が解決できるから、もっと話してほしい」
ミリィ・T・エイケルナル:「うっ、うう……」 情けなさと嬉しさでぽろぽろ泣き出す。
魚住ハル:「多分、僕が僕を無敵だって知ってるのと同じくらい」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:217->218)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:218->219)
魚住ハル:「ミリィちゃんは、そうじゃないことを知ってるから」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:219->220)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:220->221)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:221->222)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:222->223)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:223->224)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:224->225)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:225->226)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:226->227)
ミリィ・T・エイケルナル:「全部、話しちゃいましたよ。負けてはいけない、絶対に負けられない、でも怖い」
ミリィ・T・エイケルナル:「あなたみたいになりたい。自分が無敵だと思いたい……でも、思えない」
ミリィ・T・エイケルナル:「どうすれば……どうすれば、この気持ちを振り払えるのか……」
魚住ハル:「それは、僕の真の力をまだまだ見せてないからだな」
魚住ハル:「絶対、何があっても大丈夫だって」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:227->228)
魚住ハル:「こんなに無敵なんだから、誰かに伝えられればいいのに」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:228->229)
ミリィ・T・エイケルナル:「そうね。あなたのその傲岸不遜っぷりを、百分の一でも貰えたらどんなにいいか」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:229->230)
 :ピピッ!ピピッ!
 :ミリィの胸元から小さな電子音が鳴る。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:230->231)
 :飛び出た体温計の末端が光り、熱を測り終えたことを知らせている。
ミリィ・T・エイケルナル:「とにかくあなた。今日はもう帰りなさい」
魚住ハル:「熱いくつあった?」
魚住ハル:「ねえねえ、熱いくつあった?」子供なので興味津々!
ミリィ・T・エイケルナル:「近づかない! 風邪がうつる!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:231->232)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:232->233)
魚住ハル:「50度くらい!?」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:233->234)
ミリィ・T・エイケルナル:「それ、普通に死にますからね」
ミリィ・T・エイケルナル:「ええと……」 引き抜いた体温計を、ハルと自分の両方から見える位置にもっていく。
ミリィ・T・エイケルナル:完全なる平熱です。36.1。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:234->235)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:235->236)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:236->237)
ミリィ・T・エイケルナル:「……は?」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:237->238)
魚住ハル:「熱下がってんじゃん!やったー!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:238->239)
ミリィ・T・エイケルナル:「えっ嘘……!? さ、さっきまでの頭痛は!? 寒気は!?」
魚住ハル:「よかったねーっ!」なんかヘンテコな踊りを踊ります
ミリィ・T・エイケルナル:「なんで!?」
ミリィ・T・エイケルナル:へんてこな踊りを呆然と眺めている。 「な、なんで……!?」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:239->240)
魚住ハル:「頭痛は僕が来たからじゃないかな」ピョンコピョンコ
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:240->241)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:241->242)
DT:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:420->421)
ミリィ・T・エイケルナル:「どこまで都合のいい解釈をするんですかあなた!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:242->243)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:243->244)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:244->245)
ミリィ・T・エイケルナル:「と、とにかく……熱はさがりました。時間も遅いですし、家へお帰りなさい」
ミリィ・T・エイケルナル:「もう用事もないでしょう」
魚住ハル:「いやだ!!」
ミリィ・T・エイケルナル:「いやだ!?」
魚住ハル:「デートしよう!!」
ミリィ・T・エイケルナル:「デート!?!?」
監督:魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:245->246)
ミリィ・T・エイケルナル:「なっ、なんで!?」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:246->247)
魚住ハル:「外行こうよう!!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:247->248)
ミリィ・T・エイケルナル:「わ、わかりました……! お見舞いのお礼に、ちょっとだけ付き合ってあげますから」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:249->250)
ミリィ・T・エイケルナル:「外に出て! 身体を拭いて、着替えますから! 外に!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:250->251)
魚住ハル:「やった!やったね!!」大喜び!
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:251->252)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:252->253)
魚住ハル:「あ、着替えのことなら気にしなくていいからね。僕は目の前で着替えてくれても全然かまわないんだ」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:254->255)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:253->254)
監督:魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:255->256)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:256->257)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:257->258)
ミリィ・T・エイケルナル:「あなたが気にしなくても私が気にします!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:258->259)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:259->260)
ミリィ・T・エイケルナル:「というか、お父様以外の男性に部屋着を見られた時点で十分に恥ずかしいんですよ!?」
ミリィ・T・エイケルナル:「はやく! 外!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:260->261)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:261->262)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:262->263)
監督:----
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:263->264)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:264->265)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:265->266)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:266->267)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:267->268)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:268->269)
魚住ハル:同じ夜の暗がりでも、人の密度が濃い部分と、薄い部分がある。
魚住ハル:このような小学校近くの通学路などは、誰もあえて立ち寄る者はいない。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:269->270)
魚住ハル:エイケルナル邸に程近いこの道を、ミリィとともに進んでいる。
魚住ハル:「でねー。マオ君はこう言ったんだよね」
ミリィ・T・エイケルナル:いつもより少し高級そうな服に身を包んでいる。男性との『デート』はこれが初だからだ。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:270->271)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:271->272)
魚住ハル:「『じゃあ、今日は明日の分もクリームパンが食えるのかい!?』って」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:272->273)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:273->274)
ミリィ・T・エイケルナル:「あなたもあなたなら、お友達もお友達ですね。食い意地が張りすぎでしょう……」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:274->275)
ミリィ・T・エイケルナル:「というかあなた。そもそもこれ、どこに向かっているんです?」
魚住ハル:「僕の学校」
ミリィ・T・エイケルナル:「はっ!?」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:275->276)
魚住ハル:「だからずっと学校のこと話してるんだよ」
魚住ハル:「これから行く場所のことは知っておいたほうがいいもんね」
ミリィ・T・エイケルナル:「いや、今が何時だか分かっているんですか? 先生方だってもう帰宅された頃でしょう!?」
ミリィ・T・エイケルナル:「校門だってしまっているはずです。入るのは無理ですよ、無理」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:276->277)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:277->278)
魚住ハル:「大丈夫だよ。何度も入ってるから大丈夫大丈夫」
ミリィ・T・エイケルナル:「何度も!?」
ミリィ・T・エイケルナル:「ぜっ、ぜんぜん大丈夫じゃない……!」
魚住ハル:学校を取り囲む柵の周りを歩きつつ
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:278->279)
魚住ハル:うまい具合に歪んで隙間の多いところにズルーッと潜り込みます。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:279->280)
魚住ハル:「この、角のところがね」
魚住ハル:「ぴったり閉じてるように見えて、実は合わさってる柵が別々だから」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:280->281)
魚住ハル:「引っ張ると隙間が空いて入り込めるんだ」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:281->282)
ミリィ・T・エイケルナル:「えぇ……?」
ミリィ・T・エイケルナル:「え、これ私もやるんですか?」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:282->283)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:283->284)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:284->285)
魚住ハル:「来れないなら寂しいけど、別に僕は一人でも大丈夫だよ」
魚住ハル:「僕、一人でも全然楽しく遊べるし」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:285->286)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:286->287)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:287->288)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:288->289)
ミリィ・T・エイケルナル:鉄柵を挟んで、少し気遣うような顔色になる。 「一人で遊んでいるんですか? いつも」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:289->290)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:290->291)
魚住ハル:「だって、昼間は学校の友達がいるけど」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:291->292)
魚住ハル:「夜は友達をつれてくわけにはいかないもんね」
魚住ハル:「ミリィちゃんだけだよ」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:292->293)
ミリィ・T・エイケルナル:「…………」
ミリィ・T・エイケルナル:「行きます。ここで帰ったら、不法侵入を幇助した罪で私まで捕まってしまいそうだわ」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:293->294)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:294->295)
ミリィ・T・エイケルナル:「……服汚れないかしら。破けないかしら……」 鉄柵の合間にずるずると身体を滑り込ませ、
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:295->296)
魚住ハル:「えへへへへ。ありがと」
ミリィ・T・エイケルナル:「うっ! つ、つっかえた……!」 ハルほど小さくないので、途中で動きが止まる。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:296->297)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:297->298)
魚住ハル:「がんばって!がんばって!」変な踊り
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:298->299)
ミリィ・T・エイケルナル:「踊ってるヒマがあったら引っ張って!」
魚住ハル:「よーし、引っ張るぞ!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:299->300)
魚住ハル:「うりゃ!にゃー!」
魚住ハル:ググーッ
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:300->301)
ミリィ・T・エイケルナル:「あいたたたた!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:301->302)
魚住ハル:「おっぱいが!」
魚住ハル:「大き、いー!」気合の雄叫び!
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:302->303)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:303->304)
ミリィ・T・エイケルナル:何度か引っ張られてようやくずりっと抜けます。黒いドレスの胸部分に、くっきりと茶色いサビが付着している。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:304->305)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:305->306)
魚住ハル:「はー」
魚住ハル:「おっぱいが大きい」感想
ミリィ・T・エイケルナル:「ああっ、とっておきの服が……!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:306->307)
ミリィ・T・エイケルナル:「なんですかその感想は!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:307->308)
魚住ハル:「ち、違う。僕はおっぱいだけじゃなくて」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:308->309)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:309->310)
魚住ハル:「本当に、顔も美人だと思うし、優しいから好き」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:310->311)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:311->312)
ミリィ・T・エイケルナル:「~~~~」 実を言うと、これまで"美人"とか"優しい"と言われる度に話題を反らして照れ隠ししていた。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:312->313)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:313->314)
ミリィ・T・エイケルナル:ここまでストレートに言われたことがないからだ。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:314->315)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:315->316)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:316->317)
ミリィ・T・エイケルナル:「……それで、次は何をするんですか? 窓ガラスを壊して回りますか?」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:317->318)
魚住ハル:「行こう行こう」手を引いててくてく歩いていきます。
ミリィ・T・エイケルナル:「はいはい」 手を引かれるままにぽてぽて歩く。
魚住ハル:「こっち」校舎の外側から登る非常階段だ。
魚住ハル:「校舎には入れないけど、ここは鍵が壊れてて、扉に入れるんだ」
ミリィ・T・エイケルナル:「そうですか。明日、匿名で学校に電話して教えてあげないといけませんね」
魚住ハル:「それは困るなあ」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:318->319)
魚住ハル:非常階段を登っていく。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:319->320)
魚住ハル:星の海のような住宅街の明かりが、鉄柵越しの眼下に広がっている。
ミリィ・T・エイケルナル:「……夜の学校が好きなんですか? あなたは」 登りながら言う。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:320->321)
魚住ハル:「一人だから、好き」顔を向けずに答える。
魚住ハル:「静かで、きれいで」
魚住ハル:「すごく広いから、夜は」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:321->322)
ミリィ・T・エイケルナル:「少しわかる気がするわ。一人きりで静かな空間というのは、誰にも気兼ねせずに済むもの」
魚住ハル:「全部を――」口元で笑う。
魚住ハル:「全部を、ひとりじめしたみたいに思える」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:322->323)
ミリィ・T・エイケルナル:「……いいんですか?」
魚住ハル:「なにが?」
ミリィ・T・エイケルナル:「今日は一人じゃありませんよ。私がいる以上、独り占めじゃない」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:323->324)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:324->325)
魚住ハル:「いいよ」
魚住ハル:短く答えるだけ。階段を登り終わって、屋上にまで出る。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:326->327)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:325->326)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:327->328)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:328->329)
ミリィ・T・エイケルナル:「(屋上の施錠も疎かだなんて、どこまで予算不足なのかしら……)」 続いて屋上に出る。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:329->330)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:330->331)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:331->332)
魚住ハル:「はー」屋上に、べったりと大の字で仰向けになる。
魚住ハル:「いい気分。最高」
ミリィ・T・エイケルナル:「……」 真似していいのかわからず、ハルくんの横に立ったまま。
ミリィ・T・エイケルナル:「たしかに。眺めは、いいですね」
魚住ハル:「ゲームがしたかったらね」
ミリィ・T・エイケルナル:「ゲーム?」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:332->333)
魚住ハル:「そこの、校舎のほうの階段の脇のほうのカバーを外すと、コンセントが出てくるから」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:333->334)
魚住ハル:「充電しながらゲームできるよ」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:334->335)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:335->336)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:336->337)
魚住ハル:「ミリィちゃん……」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:337->338)
ミリィ・T・エイケルナル:「それ、電力泥棒ですからね……」 ため息をつく。
魚住ハル:「パンツが見えてる」
ミリィ・T・エイケルナル:「なんですか。ゲームを取りに戻りたいというのでしたら、流石に私は家に帰りますよ」
ミリィ・T・エイケルナル:「ぎゃーーーっ!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:338->339)
ミリィ・T・エイケルナル:スカートを抑えて即座に座り込む。
監督:魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:339->340)
魚住ハル:「大丈夫だよ。僕は気にしないから」
ミリィ・T・エイケルナル:「私が!気にするの!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:340->341)
魚住ハル:「ううん。嘘。気にしないなんてことはないな」
魚住ハル:「嬉しい」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:341->342)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:342->343)
ミリィ・T・エイケルナル:「うれっ」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:343->344)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:344->345)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:345->346)
ミリィ・T・エイケルナル:「…………も、もういいです。もう慣れました。あなたのそういうところには……それで」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:346->347)
ミリィ・T・エイケルナル:「この屋上が、あなたの見せたかったものなんですか?」
魚住ハル:「別に?」
ミリィ・T・エイケルナル:「確かに、そりゃあ……あなたがお気に入りにするのもわかるくらい、眺めはいいですけど……」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:347->348)
ミリィ・T・エイケルナル:「別に!?」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:348->349)
魚住ハル:「気に入ってるところだから、ミリィちゃんも楽しいかなって思って、来ただけ」
魚住ハル:「ジュース飲もうよ。ビスケットも食べよう」
魚住ハル:「ゲームも持ってきてる」
魚住ハル:「漫画もあるよ。この前のグラビア載ってる漫画をね
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:349->350)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:350->351)
魚住ハル:「参考に持ってきたんだ。絶対、ミリィちゃんのほうが美人だから」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:351->352)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:352->353)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:353->354)
ミリィ・T・エイケルナル:「えぇ……下品な本まで……」 そういう本を読んだ事がないので少し気になる。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:354->355)
魚住ハル:「この、ここら辺の漫画が、血が飛び散ってすごい!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:355->356)
魚住ハル:「って、ユウゾーが言ってた。僕は分かんないけど」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:356->357)
魚住ハル:「あはは!漫画よりステラナイトの方が面白いもんね」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:357->358)
魚住ハル:「漫画なんて、ザコ!!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:358->359)
ミリィ・T・エイケルナル:「やめなさいな。暴力にしても、性的な表現にしても、そういうものは成人してから読むべきです」
魚住ハル:「なんで?」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:359->360)
ミリィ・T・エイケルナル:「こっ、子供に悪影響を与えるからです!」
魚住ハル:「子供ってなに?」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:361->362)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:360->361)
ミリィ・T・エイケルナル:「子供は、子供でしょう。あなたとか」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:362->363)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:363->364)
魚住ハル:「あなたとか、じゃないよ」
魚住ハル:「僕だけだ」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:364->365)
魚住ハル:「今は僕とミリィちゃんしかいないんだから」
魚住ハル:「そうでしょ?」
ミリィ・T・エイケルナル:「……あなたにはもう悪影響が出てるから、止めても無駄ね」
ミリィ・T・エイケルナル:「そういう意味では、あなたはもう子供じゃないのかも。夜の学校への潜入とか、私がやったことないことを沢山知っているし」
ミリィ・T・エイケルナル:「私にはない自信も持っている」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:365->366)
魚住ハル:「そう……そうなんだよ」寝そべったまま、満足そうに目を閉じる。
魚住ハル:「僕はすごいんだ……」
ミリィ・T・エイケルナル:「すごいと思うわ。本当よ」 隣に座ったままハルくんを見ている。
ミリィ・T・エイケルナル:「……私は、そんなあなたを支えるシースでいられるのかな」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:366->367)
魚住ハル:「うん」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:367->368)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:368->369)
ミリィ・T・エイケルナル:「本当に? 歳上のくせに情けないところばかりなのに?」
魚住ハル:「ステラナイトは……女神が選んだ二人がなるっていうけど、絶対に違う」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:369->370)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:370->371)
魚住ハル:「僕が選んだんだ。そして、ミリィちゃんが僕を選んだ」
魚住ハル:「僕が選んだんだから、間違ってるはずがない」
監督:魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:371->372)
DT:魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:372->373)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:373->374)
ミリィ・T・エイケルナル:「……」 偶然のめぐり合わせでしかないと思っていたが、ふと考える。
ミリィ・T・エイケルナル:今の自分が、すべての候補者からパートナーを選んだら、誰を指名するかを。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:374->375)
ミリィ・T・エイケルナル:多分それは、自分には持っていないモノを持っている人。私とは正反対で、だからこそ私を支えてくれる人だ。
ミリィ・T・エイケルナル:「……そうね」
ミリィ・T・エイケルナル:「そうかも」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:375->376)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:376->377)
魚住ハル:「特別なんだ。僕にとって、ミリィちゃんはすごく……たった一人だけの」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:377->378)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:378->379)
魚住ハル:目を閉じたまま起き上がる。
魚住ハル:空に顔を向けて、瞳を開く。星。
魚住ハル:柵から地上を見下ろす。街の明かり。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:379->380)
魚住ハル:「誰もいない。広くて、静かで……きれいな世界だ」
魚住ハル:「こんなに素敵な世界なのに、自分のものじゃないなんてもったいない」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:380->381)
魚住ハル:「そう思うでしょう!ミリィちゃんも!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:381->382)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:382->383)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:383->384)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:384->385)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:385->386)
ミリィ・T・エイケルナル:「……いいの? あなたは……」「ハル君は、そんな特別な存在が、私でいいの?」 はじめて名前を呼んだ。
ミリィ・T・エイケルナル:「10も歳が離れているのよ。やりづらい事だって多いでしょう」
ミリィ・T・エイケルナル:「口うるさくて、内心はいつも弱気で、肝心な時に頼りにならないかもしれないのよ」
ミリィ・T・エイケルナル:「ステラバトルで失敗したら大泣きするかもしれないのよ」
DT:魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:386->387)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:387->388)
ミリィ・T・エイケルナル:「ステラバトルの直前に、やっぱり怖いって泣きつくかもしれないのよ」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:388->389)
魚住ハル:「あはははは!いいよ!なんでも、何をしてもいい!!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:389->390)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:390->391)
魚住ハル:「いつか、いつか、そうじゃないようになる!何も怖くなくなる!――想像するんだ、ミリィちゃん!!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:391->392)
魚住ハル:両手を大きく広げる。とても小さい。同年代の少年よりも小さい体だ。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:392->393)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:394->395)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:393->394)
魚住ハル:「僕たちが、なにもかも、全部を救って!!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:395->396)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:396->397)
魚住ハル:「この世界が平和になって!みんな、いつもどおりの暮らしで、笑ったり、泣いたり、怒ったりしてる!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:397->398)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:398->399)
魚住ハル:「でも、誰も知らないんだよ!!僕たちに救われて今があるなんて、誰も知らないんだ!!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:399->400)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:400->401)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:401->402)
魚住ハル:「そんなときのことを考えると、今からワクワクする!!世界に怖いものなんて何もなくなると思わないかな!?」
魚住ハル:「怖い先生に怒られても!!」
魚住ハル:「不良がすごく睨んできても!!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:402->403)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:403->404)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:404->405)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:405->406)
魚住ハル:「校長も、社長も、大統領も!!」
魚住ハル:「どいつもこいつも、全員、僕たちが救ってやった命なんだ!!」
ミリィ・T・エイケルナル:「………………はぁ~っ」
魚住ハル:「ふっ……ふふふふふふ!!あはははははははは!!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:406->407)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:407->408)
ミリィ・T・エイケルナル:「"世界に怖いものなんて何もなくなる"――」「思いません」
ミリィ・T・エイケルナル:「私はあなたほど子供でも、単純でも、無駄な全能感に溢れてもいませんから。今の私では、そんな事は思いません」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:408->409)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:409->410)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:410->411)
ミリィ・T・エイケルナル:歩み寄って、ハルくんの頭をぺしぺしと雑に撫でる。
ミリィ・T・エイケルナル:「ですから、ハル君。約束してください」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:411->412)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:412->413)
ミリィ・T・エイケルナル:「男性として、私をしっかりとエスコートしてください」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:413->414)
ミリィ・T・エイケルナル:「怖いものなんて何もない。私がそう思えるところまで、しっかりと。手を離さずにです」
ミリィ・T・エイケルナル:「いいですね?」
魚住ハル:「いいよ!!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:414->415)
ミリィ・T・エイケルナル:「即答!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:415->416)
ミリィ・T・エイケルナル:「少しは考えて返事して!」
監督:魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:416->417)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:417->418)
ミリィ・T・エイケルナル:顔は笑っている。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:418->419)
魚住ハル:「いつか、そう思えるようになる!!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:420->421)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:419->420)
DT:魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:421->422)
魚住ハル:「想像するんだ!!ここから見える、空も、地上も!!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:422->423)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:423->424)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:424->425)
魚住ハル:屋上を囲むフェンスの上に登る。何も恐れていない。
魚住ハル:両手を広げて、全てを見下ろす。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:425->426)
魚住ハル:「世界の全部を、ミリィちゃんにあげるよ!!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:426->427)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:427->428)
魚住ハル:「ははっ、あははははは!!!あーっはははははははははは!!!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:428->429)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:429->430)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:430->431)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:431->432)
ミリィ・T・エイケルナル:「はい、はい。わかりました。世界の全部をハルくんからいただきます」 歩いていってハルくんを支えるように手を添える。
ミリィ・T・エイケルナル:「だから、そういうところに立つのはいい加減やめてね。もしもの事があったら、私、泣きますから」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:432->433)
ミリィ・T・エイケルナル:「男性なら、女性を泣かせないように心がけてください」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:433->434)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:434->435)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:435->436)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:436->437)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:437->438)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:438->439)
魚住ハル:「いいよ。泣いても。それは人間の自由だもんね」
魚住ハル:「でも僕なら、それ以上に笑わせてやる」
魚住ハル:フェンスにかがんで、上から手を取る。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:439->440)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:440->441)
DT:魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:441->442)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:442->443)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:443->444)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:444->445)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:445->446)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:446->447)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:447->448)
ミリィ・T・エイケルナル:――ブリンガーとシースは、二人で一つなのだという。
ミリィ・T・エイケルナル:願いを共有し、花章を共有し、一つに重なった二人はステラナイトとなって敵を討つ。
ミリィ・T・エイケルナル:出会いに必然性がある。
ミリィ・T・エイケルナル:めぐり合わせは偶然ではなく、運命なのだ。
ミリィ・T・エイケルナル:……こうして話して、やっとわかった。彼は最初から気づいていたのだろうが、私も遅まきながら気づいた。
ミリィ・T・エイケルナル:魚住ハル。きっと彼こそが私の運命の人なのだろう。
ミリィ・T・エイケルナル:彼こそ、絶望の中でさまよう私を導いてくれる希望の光。
ミリィ・T・エイケルナル:希望を束ね、重ね、すべての可能性を掴む――――救いの御手なのだろう。
監督:----
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:448->449)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:449->450)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:450->451)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:451->452)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:452->453)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:453->454)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:454->455)

【Scene2-4:比良嶋 峻/天野愛愛】

比良嶋峻:――積層都市アーセルトレイ、第一層。
比良嶋峻:その、中央広場。
比良嶋峻:花壇と噴水に彩られた美しい景観を持ちながら、しかし寄り付くものは少ない神聖な場所に
比良嶋峻:一組の男女が立っていた。
比良嶋峻:「…………」
比良嶋峻:長身の男が、広場の中央を睨む。
比良嶋峻:普段は何も植えられるもののない、殺風景な花壇。
比良嶋峻:その日は、一輪の花が咲いている。白い、ヒガンバナ。
比良嶋峻:「なァ、アイラ」
比良嶋峻:「今まで、こんなことあったかァ?」
天野愛愛:「はい、峻様」その横に侍る、色素の薄い少女。
天野愛愛:簡素なブラウスとロングスカートの制服。両手で編みカゴのバスケットを抱えている。
比良嶋峻:花無き花壇に色が満ちるのは、星喰の侵略者――エンブレイスたちとの戦いを告げる時のみ。
天野愛愛:「いいえ。普段は、必ず。峻様の花の周りに、2,3の他の花が」
比良嶋峻:「そうだ。俺と、他の連中の花があった。必ずな」
助監督2:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:98->99)
比良嶋峻:「……それが、今回は俺だけたァな」
比良嶋峻:「テメェ、どう見る?」
天野愛愛:「……ロアテラとの戦いが、芳しくないのでしょうか」
天野愛愛:「ステラナイトの数が減って、峻様しか動ける方が居ないのでしょうか?」
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+2した(ブーケ:99->101)
比良嶋峻:「だとしたら、笑えンな」 頬を吊り上げる。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:101->102)
比良嶋峻:「あのキザ男も、あの腰抜け女も。どいつもへたってんのか。ハ! ざまァねェな」
珪素:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:102->103)
天野愛愛:「でも、峻様はここに居ます」
天野愛愛:「峻様は勝ち続けるので……これまでも。これからも」
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+2した(ブーケ:103->105)
珪素:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:105->106)
比良嶋峻:「……ハ! 分かってんじゃねェか!」 頭をわしわしと撫でる。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:106->107)
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:107->108)
助監督2:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:108->109)
天野愛愛:撫でる手の主を、大きな瞳で眩しそうに見上げる。
比良嶋峻:「そうさ! 俺がいる。俺が咲いてる。それ以上の救いなんざ、この世界にねェ」
助々々監督:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+2した(ブーケ:109->111)
天野愛愛:「……はい」峻様がここに咲いている。それ以上の救いは、私にはありません。
珪素:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:111->112)
比良嶋峻:「ったく、見に来るまでもなかったな。ああ、だが、いい」
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+2した(ブーケ:112->114)
比良嶋峻:「花の確認なんざ、ついでだ。本命は、“こっち”だからな」 踵を返す。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:114->115)
比良嶋峻:庭園の周縁部。開けた空間へ向かう。
比良嶋峻:「アイラぁ。今日のは、何が入ってやがる?」
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:115->116)
天野愛愛:「はい。今日は、ステラバトルの前なので」バスケットを開く。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:116->117)
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:117->118)
天野愛愛:「シュープリーズです」バスケットの中から取り出すのは、食パンが一斤。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:118->119)
天野愛愛:パンの上蓋を開ける。くり抜かれた中身には、ぎっしりとサンドイッチが詰まっている。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:119->120)
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:120->121)
珪素:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:121->122)
比良嶋峻:「ハハ! ……おいおい、アイラぁ。テメェってやつは」
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:122->123)
比良嶋峻:「本ッ当に、分かってやがる!」 目がギラリと輝く。
珪素:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:123->124)
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:124->125)
天野愛愛:ツナ。タマゴサラダ。薄焼き卵とハム。キュウリ。
天野愛愛:「がんばりました」拳をきゅっと握る。
比良嶋峻:「元より負ける気なんざねェが。こいつが出ちまった以上」
珪素:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:125->126)
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+2した(ブーケ:126->128)
比良嶋峻:「瞬殺だ。ハハハハ!」 上機嫌でアイラの肩を抱く。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:128->129)
助監督2:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:129->130)
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:130->131)
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:131->132)
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:132->133)
天野愛愛:「はい!峻様なら、きっと……!」
比良嶋峻:「待ちきれねェなァ、おい。早く広げろ」
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:133->134)
天野愛愛:「はい」マットを取り出して雑巾がけみたいにくるくると広げる。
天野愛愛:峻様の座るところだけ2つ折りに直す。
助監督2:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:134->135)
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:135->136)
通行人:「すっげ、カップルが弁当食ってる。別の場所行くかー」
天野愛愛:「お天気もよくて、よかったですね」ごそごそと準備している。
通行人:「羨ましいなあ。女の子めっちゃかわいいじゃん」
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:136->137)
比良嶋峻:マットにあがるべく靴を脱ごうとした、刹那。
比良嶋峻:耳に届いた声――
比良嶋峻:「…………」
比良嶋峻:自分たちを見る目。噂する声。それが、好であれ悪であれ。
比良嶋峻:比良嶋峻は気に留めない。世界の中心は、世界を塗り替えるのは、自分だと知っているから。
通行人:「でもあれ、包帯じゃね?」しかし、そうした声の全ては、すでに塗り替えられている。
通行人:「マジかよ。あれか……」
比良嶋峻:雄大に広がる海。その、比良嶋峻の世界に。
比良嶋峻:嵐が吹いた。
通行人:「DVカップルってやつ?」
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:137->138)
天野愛愛:「……峻様?」
比良嶋峻:「……あァ?」 振り返る。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:138->139)
比良嶋峻:「テメェら。今」 進む。声の下へ。
通行人:「ひぃ!?な、なんだよ!?」
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:139->140)
比良嶋峻:「なんつったァ――?」 自分ではない、何かの熱に動かされるように。
通行人:「お、お、俺は知らねえぞ!なんか怒らせたか!?」
比良嶋峻:胸ぐらを掴む。一切の容赦なき力で。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:140->141)
通行人:「ぎゃあーっ!」一般人視点からは謂れなき暴力!
天野愛愛:「峻様……!?」立ち上がる。
比良嶋峻:「テメェらが、小汚ェ色で!」 嵐吹き荒ぶままに、ぎりぎりと締めあげる。
助監督2:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:141->142)
天野愛愛:脱いだ靴も履き直さず駆け寄る。
比良嶋峻:「俺とアイラに、なんだってんだァ!?」 自分でも、止められない。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:142->143)
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:143->144)
通行人:「ちょ、ちょっと、やめてくださいよ!」
通行人:「なんだってんだよアンタァ~っ!?」
通行人:「あがっ、あががが……」
天野愛愛:「峻様!」服の裾を引く。それくらいしか出来ない。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+2した(ブーケ:144->146)
助監督2:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:146->147)
比良嶋峻:「いつまで経っても、テメェらは――ッ」 より具体的な行動に出ようとした時、引かれる裾に気づく。
比良嶋峻:「アイ、ラ……」
比良嶋峻:「……チッ!」 締め上げていた手を振り払う。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:147->148)
天野愛愛:「……」目を伏せ、裾を握る手を強める。
通行人:「ヒエーッ、ヒエーッ!」ほうほうの体で逃げ去ります。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+2した(ブーケ:148->150)
比良嶋峻:「行くぞ、アイラ」 その手でアイラの手首を掴み、歩き出す。
天野愛愛:「えっ?」
比良嶋峻:歩みの勢いは強く。引き摺るようにすらして、庭園を出る。
比良嶋峻:さっきまでそこにあった、なにもかもを振り落として。
天野愛愛:靴もバスケットもランチョンマットも、せっかく作ったサンドイッチも、全部そのままだ。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:150->151)
助監督2:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:151->152)
助監督2:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:152->153)
天野愛愛:「峻様……何を……?」彼女の心も、まだ、彼の歩みにはついて行けず。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+2した(ブーケ:153->155)
天野愛愛:そのままずるずると、彼に引きずられていく。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:155->156)
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:156->157)
監督:----
比良嶋峻:――SoA寮。その一室。
比良嶋峻:叫ぶような音を立てて閉まるドアを背後に、部屋を突っ切っていく。
比良嶋峻:そして、立ち止まる。目の前には、ベッド。
比良嶋峻:ひとりで寝るには大きく、ふたりで寝るにはやや狭い。白のシーツで整えられた、そこに。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:157->158)
助監督2:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:158->159)
比良嶋峻:掴んでいた少女を、乱雑に投げ入れる。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:159->160)
天野愛愛:抵抗もなく、彼女の身体が倒れ込む。
珪素:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:160->161)
比良嶋峻:「……なァ」 膝がベッドに沈む。
比良嶋峻:「アイラぁ」 真上から覆いかぶさるように、右腕を少女の横に沈める。
天野愛愛:「……はい」乱れた髪のまま、身を起こすこともなく答える。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:161->162)
比良嶋峻:長い金の髪が零れる。ふたりの視界を、互い以外見えぬかのように閉ざす。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:162->163)
比良嶋峻:「俺ァ、何度戦った?」
珪素:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:163->164)
天野愛愛:「数え切れないほどです。たくさん、たくさんです」
比良嶋峻:「俺ァ何度、ロアテラの手先どもを屠った……?」
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+2した(ブーケ:164->166)
天野愛愛:「同じだけです。同じくらい、たくさん……」
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:166->167)
比良嶋峻:「何度……なァ、おい」 空いた手が、ブラウスの襟を掴み。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+2した(ブーケ:167->169)
比良嶋峻:「何度ッ、俺はァ!」 そのまま、力任せに裂く。
天野愛愛:「っ……!」身をよじる。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+2した(ブーケ:169->171)
比良嶋峻:虚ろな視線の先には、包帯に覆われた白い身体がある。
比良嶋峻:「テメェを……ここまで、染めながら」
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:171->172)
比良嶋峻:「ここまで、やっていながら。どうして、世界は未だ、濁っていやがる」
珪素:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:172->173)
比良嶋峻:「どうして……俺に」
比良嶋峻:「白にならねェ」
珪素:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:173->174)
天野愛愛:ブラウスの裂け目から覗く、病的に白い肌。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:174->175)
天野愛愛:「……それは……それは、きっと」
珪素:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:175->176)
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:176->177)
天野愛愛:その純白の中に、一点だけ。黒ずんだ火傷の痕がある。
天野愛愛:かつての虐待の痕。未だ異形化で“上書き”しきれていない残滓。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+2した(ブーケ:177->179)
天野愛愛:「まだ。まだ、足りないんだと思います。もっと、峻様で」
珪素:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:179->180)
天野愛愛:「世界を。私を。染めてください」
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+3した(ブーケ:180->183)
天野愛愛:「私は、ずっと、それを見ています」大きな瞳には、彼の姿だけが移る。
助監督2:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:183->184)
珪素:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:184->185)
比良嶋峻:「…………あァ」
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:185->186)
比良嶋峻:「アイラ。テメェだ。テメェ、だけは」
比良嶋峻:「ずっと、白く。他の色に……」 眇められた目を。
比良嶋峻:「――いや。足りねェ」 再び、開く。
比良嶋峻:「染まらせねェ。近づけねェ。他の色は」
比良嶋峻:「全員、敵だ」
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+2した(ブーケ:186->188)
天野愛愛:「私は、何があっても。峻様の味方です」
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+2した(ブーケ:188->190)
助監督2:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:190->191)
天野愛愛:「峻様だけが、私を救ってくれた。峻様だけが、私の世界を変えてくれた」
珪素:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:191->192)
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+2した(ブーケ:192->194)
比良嶋峻:アイラの手首を掴む。枕元からタオルを取り、
比良嶋峻:「ああ、そうだ」 硬く、縛る。
珪素:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:194->195)
比良嶋峻:「テメェの世界は、俺だ。他の何も、いらねェ」
天野愛愛:「峻様?」怪訝な顔こそするものの、抵抗はない。
比良嶋峻:「もう、テメェは部屋を出るな」
助監督2:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:195->196)
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:196->197)
比良嶋峻:「他の色に近づくな」 至近の距離で映る目は、光を失ったように白い。
天野愛愛:固く縛られた手を動かす。解けそうにはない。
天野愛愛:「ですけど、これでは」
比良嶋峻:「あァ」
助監督2:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:197->198)
比良嶋峻:「飯も、作るな」
天野愛愛:「お料理できません。峻様、まだ何も召し上がってないのに」
天野愛愛:「……っ」
比良嶋峻:「刃も。火も。何もかも、テメェに近づけさせはしねェ」
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+3した(ブーケ:198->201)
珪素:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:201->202)
珪素:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:202->203)
比良嶋峻:「……分かったな」 ゆらりと立ち上がる。
天野愛愛:「……はい」
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+2した(ブーケ:203->205)
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+2した(ブーケ:205->207)
比良嶋峻:「後は……なんだ」 ベッドを降りる。覚束ない足取り。
比良嶋峻:「鍵か。鎖か……あァ、クソ」 ゆっくりと、部屋を出ようとする。
天野愛愛:「……!」
比良嶋峻:「……あァ。アレだ――」
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:207->208)
天野愛愛:「峻、様」
天野愛愛:「……嫌!嫌です!」声を張り上げる。
助監督2:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:208->209)
天野愛愛:こんなに声を上げたのは、何時ぶりかは分かりません。
比良嶋峻:一拍空いて、振り返る。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+2した(ブーケ:209->211)
天野愛愛:「行かないで……」
天野愛愛:「痛いのも、苦しいのも、熱いのも、全部我慢できます! でも!」
比良嶋峻:「……あァ?」
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+2した(ブーケ:211->213)
天野愛愛:「独りにしないで……」
天野愛愛:「嫌……」
珪素:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:213->214)
比良嶋峻:「…………」
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+4した(ブーケ:214->218)
助監督2:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:218->219)
比良嶋峻:口を閉ざしたまま、しばし立ち尽くし。
天野愛愛:「足が痛くたっていいです。腕を縛られたっていいです。お料理が出来なくてもいいです」
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:219->220)
天野愛愛:「でも、峻様が居ないことだけは、嫌です」
天野愛愛:「……ずっと、見える場所に居てください」
比良嶋峻:やがて、ゆっくりとした足音が部屋に生まれ。
比良嶋峻:「もう、いい」
比良嶋峻:大きく長い腕で、儚い少女を硬く掻き抱いてる。
天野愛愛:「峻、様」
天野愛愛:貴方のことが、よく見えます。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+4した(ブーケ:220->224)
比良嶋峻:「黙ってろ」 有無を言わせぬ力を、たったひとつに込める。
比良嶋峻:「黙って、俺を見ていろ」
比良嶋峻:「いいな」 それきり、口を噤む。
天野愛愛:ただ、頷く。
天野愛愛:峻様。私のブリンガー。私の世界。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+4した(ブーケ:224->228)
珪素:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:228->229)
天野愛愛:貴方をずっと見ていられるなら、他にはもう、何も要りません。
助監督2:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:229->230)
天野愛愛:ステラバトルが始まるまで、ずっと。ずっと。こうしていましょう。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+4した(ブーケ:230->234)
監督:----
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+2した(ブーケ:234->236)

【幕間】

【Scene3-1:魚住ハル/ミリィ・T・エイケルナル】

ミリィ・T・エイケルナル:「――はい。では、お邪魔します」
ミリィ・T・エイケルナル:魚住ハルの母親にぺこりと頭を下げ、階段をのぼる。
ミリィ・T・エイケルナル:この家には最初の挨拶のときに一度来たきりだ。魚住ハルと会うのは大抵が外だった。
ミリィ・T・エイケルナル:だから非常に緊張している。……子供とはいえ、男性の家を訪ね、あまつさえ部屋のドアをノックするなど。
ミリィ・T・エイケルナル:破廉恥にもほどがあるが、しかたがない。もうすぐステラバトルがあるのだから……。
ミリィ・T・エイケルナル:コン、コン 「ハルくん、いますか? ミリィです」
魚住ハル:返事はない。鍵もどうやら開きっぱなしだ。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:509->510)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:510->511)
ミリィ・T・エイケルナル:「お迎えにきました。今こそ、私たちの使命を果たすときです」
ミリィ・T・エイケルナル:「……開けますよ?」
ミリィ・T・エイケルナル:ゆっくりゆっくりと扉を開ける。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:511->512)
魚住ハル:ズルルーッ
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:512->513)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:513->514)
魚住ハル:扉の前に積まれていた教科書類が
魚住ハル:だらしなく滑ってミリィの足元に散乱するのだ。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:514->515)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:515->516)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:516->517)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:517->518)
ミリィ・T・エイケルナル:「ぎゃーっ!?」 教科書が靴下越しに自分の足を撫でたので、虫でもいたのかと悲鳴をあげる。
ミリィ・T・エイケルナル:「……汚い!!」
魚住ハル:脱ぎ散らかされた衣服や、元は何が入っていたやらわからないダンボール箱
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:518->519)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:519->520)
魚住ハル:ゲームのパッケージなどなど、足の踏み場もない!
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:520->521)
ミリィ・T・エイケルナル:「というか、足の踏み場そのものがない!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:521->522)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:522->523)
魚住ハル:魚住ハルの精神性そのまま!部屋も無秩序な状態なのだ
魚住ハル:そして、彼の姿もないーーが。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:523->524)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:524->525)
魚住ハル:乱雑に散らかされた部屋の奥、ベランダに通ずる窓が開け放たれて、カーテンが大きく揺れている。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:525->526)
ミリィ・T・エイケルナル:「なんですかこれはもうーっ! よくこんな不衛生な部屋で生活……」 カーテンに気づく。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:526->527)
ミリィ・T・エイケルナル:「……生活できますね。まったく」 散乱した本などを避けつつ、ベランダへ向かう。
ミリィ・T・エイケルナル:「ハルくん?」
魚住ハル:「……」ベランダの手摺にもたれて、穏やかに目を閉じている。
ミリィ・T・エイケルナル:カーテンをちょっとあけて、ひょこっとベランダに顔を出します。
魚住ハル:「……ミリィちゃんの声がする」
ミリィ・T・エイケルナル:「それは、するでしょう。すぐそばにいるんですから」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:527->528)
魚住ハル:「やっぱりなー……」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:528->529)
魚住ハル:「……来てくれるよね」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:529->530)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:530->531)
ミリィ・T・エイケルナル:ベランダに放置されている適当なサンダルをはいて、ハルくんの横に立つ。 「来ますよ」
ミリィ・T・エイケルナル:「むしろ、どうしたんですか。ハルくんらしくない……」
ミリィ・T・エイケルナル:「元気がない」
魚住ハル:「……元気がない?」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:531->532)
ミリィ・T・エイケルナル:「ええ、そう見えます。悩み事があるのなら聞きますけど」
魚住ハル:「僕は、すごく元気だよ」目を開く。虹彩には、夜を間近に迎えた夕焼けの赤がある。
魚住ハル:「これまでにないくらい……」
魚住ハル:「絶」
魚住ハル:「好調だ」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:532->533)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:533->534)
DT:魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:534->535)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:535->536)
魚住ハル:「来てくれてありがとね、ミリィちゃん」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:536->537)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:537->538)
ミリィ・T・エイケルナル:「そうは見えません。私と会うたびにおっぱいとか美人とか騒いでいるのに、今日は騒いでくれないし……」
ミリィ・T・エイケルナル:「……いえ、なんでもないです」
魚住ハル:微笑んでいる。呼吸も落ち着いている。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:538->539)
ミリィ・T・エイケルナル:「とにかく、来るに決まってます。私はあなたのシースで、あなたよりお姉さんなんですから」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:539->540)
魚住ハル:高揚を真に制御した魚住ハルはそのようになる。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:540->541)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:541->542)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:542->543)
魚住ハル:「怖くたって、逃げ出したくたって、来てくれるんだ。ミリィちゃんは」
魚住ハル:「――信じてた。勝つよ、ミリィちゃん」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:543->544)
ミリィ・T・エイケルナル:「勝ちなさい」
ミリィ・T・エイケルナル:「ミリィ・エイケルナルが力を貸すんです。負けは許しません」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:544->545)
ミリィ・T・エイケルナル:「あと、勝って帰ったらお部屋の掃除もしなさい」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:545->546)
ミリィ・T・エイケルナル:「……わたしも手伝ってあげますから」
魚住ハル:「……あはははは」
魚住ハル:「優しいな、ミリィちゃんは……」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:546->547)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:547->548)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:548->549)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:549->550)
魚住ハル:「優しくて、きれいで、強い」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:550->551)
魚住ハル:「無敵の僕にはもったいないシースだな……」
魚住ハル:「……」もう一度、夕焼けを振り返る。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:551->552)
魚住ハル:「私は」
魚住ハル:「私は繋ぐ」
ミリィ・T・エイケルナル:「――私は覆う」
監督:魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:552->553)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:553->554)
魚住ハル:「私は、砕き」
ミリィ・T・エイケルナル:「束ね」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:554->555)
魚住ハル:「染め上げ」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:555->556)
ミリィ・T・エイケルナル:「……重ねるもの!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:556->557)
魚住ハル:「そして、全てを掴むもの!――私は手!」
ミリィ・T・エイケルナル:ハルのほうへ手を伸ばす。『世界のすべてをくれる』と約束してくれた、私のブリンガーのもとへ。
魚住ハル:「絶望の炎を焼べる希望の星ッ!!!!ははははははははは!!!」
魚住ハル:「世界は、僕の手の中にある!!!」ミリィの手を掴み、ステラドレスへと換装する!!
監督:魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:557->558)
DT:魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:558->559)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:559->560)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:560->561)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:561->562)
魚住ハル:夕暮れの逆光に影と化したミリィを纏う!
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:562->563)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:563->564)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:564->565)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:565->566)
魚住ハル:両手を覆う、爪めいて禍々しい四本の長剣、そして……
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:566->567)
魚住ハル:小柄な体を覆う、ミリィを思わせる、光沢のない上等なマントだ。魔王の外套!
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:567->568)
魚住ハル:「――はははははははっ、ははははははは!!!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:568->569)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:569->570)
魚住ハル:ベランダの手摺に直立して哄笑する。
魚住ハル:「生まれた時から知ってるよ、……ミリィちゃん」
魚住ハル:「太陽が西に沈んでいくことも」
魚住ハル:「やまない雨がないことも」
魚住ハル:「そして……この僕が」
魚住ハル:「選ばれた人間だってこともだ!!」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:570->571)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:571->572)
魚住ハル:夕日に突撃する弾道と化して、その影も消える。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:572->573)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:573->574)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:574->575)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:575->576)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:576->577)

【Scene3-2:ゼオ/倉瀬 睦実】

倉瀬睦実:豚コマのカレー。サラダ。お味噌汁。残り物を適当に見繕った付け合わせ。
倉瀬睦実:今日の夕ご飯も、ゼオと一緒だった。
ゼオ:「美味い……美味いな……!」
ゼオ:「本当に美味い!」 がつがつと食べている。 「睦実、おかわりだ!」
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:421->422)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:422->423)
倉瀬睦実:「カレーなんて、だれが作ったって一緒じゃん」 指を髪に巻き付ける。
倉瀬睦実:それでも、緩む頬のままにおかわりをよそってくる。
倉瀬睦実:「はい。慌てなくても取らないから」 皿を手渡す。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+6した(ブーケ:423->429)
ゼオ:「そんなことはない。ひとつ3万クレジットもする合成カレーは、今思うと論外極まるまずさだった」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:429->430)
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:430->431)
倉瀬睦実:「……それが何円かわかんないけど、うん」
ゼオ:「このサラダもおいしい。野草がこんなにも瑞々しく、毒もなく、美味しいものだとは知らなかった」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+2した(ブーケ:431->433)
倉瀬睦実:「野草いうな。農家のおじさんおばさんが頑張ってるんだよ」
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:433->434)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:434->435)
助監督:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:435->436)
ゼオ:「食料プラントの人間か。今度礼を言いに行こう」
ゼオ:「幸せだ。お前の手料理を食べられる身分で、本当によかった」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:436->437)
倉瀬睦実:「……う」
倉瀬睦実:「そ、そう。それはよかった。うん」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:437->438)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+2した(ブーケ:438->440)
倉瀬睦実:なんだか、新婚みたいな言葉に落ち着かなくなる。
倉瀬睦実:(……違うでしょ。ゼオは、そういうのじゃないでしょ!)
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:440->441)
倉瀬睦実:(向こうはブリンガーで、あたしはシース。パートナー!)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:441->442)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:442->443)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+3した(ブーケ:443->446)
倉瀬睦実:悶々と考え込みながら、忙しなくカレーを口に運ぶ。
ゼオ:「お前と生…………」「結婚できる者は幸せだろうな。少し、羨ましい」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:446->447)
ゼオ:「誇れ睦実。お前の料理の腕は、間違いなく世界で上位ランクだ」
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:446->447)
倉瀬睦実:「っ、げほっ! げほっ!」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:447->448)
倉瀬睦実:「けっ、コン……なんて。けふっ」 慌てて水を飲む。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+4した(ブーケ:448->452)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:452->453)
倉瀬睦実:「…………ありがと」 顔を赤くしつつ、小さな声を返す。
ゼオ:「ああ」 特に気にすることはなく、食後のお茶をすすっている。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:453->454)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+2した(ブーケ:454->456)
ゼオ:「ごちそうさまでした」
ゼオ:言い忘れると怒られる事を学習したので、ちゃんと言う。
倉瀬睦実:「お粗末さまでした」 綺麗に平らげられた皿を水につける。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:456->457)
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:457->458)
ゼオ:「……もうじきだな。皿を洗ったら出発になりそうだが」
ゼオ:「睦実。例のアレは、覚えてくれたか」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+3した(ブーケ:458->461)
倉瀬睦実:「……例の」
倉瀬睦実:「アレかあ……」
ゼオ:「ああ。兵士はみな、出撃前にああして祈りを捧げる」
倉瀬睦実:ステラナイトに変身するための宣誓。キーワード。
倉瀬睦実:ゼオから教わった、その言葉を思い出す。
倉瀬睦実:「覚えては、いるけど……」
倉瀬睦実:「……ねえ。アレ、マジでやるの……?」
ゼオ:「けど、どうした」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:461->462)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:462->463)
ゼオ:「仕方がない。変身キーワードは、ステラナイトとして戦うために必要不可欠だ」
ゼオ:「俺がブリンガーだから、ステラナイトとしての変身キーワードも俺に引きずられたようだな……嫌か?」
倉瀬睦実:「それはそうなんだろうけどさあ……」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+2した(ブーケ:463->465)
倉瀬睦実:「嫌……っていうか、その」 言い淀む。
ゼオ:「睦実が望むなら、今からでも中央管理局に変更の打診を行うか」
倉瀬睦実:素直に『恥ずかしい』と口にするのは、ゼオの生きてきた道を、どこか蔑ろにするようで。
ゼオ:「お前と一緒なら、俺はブリンガーではなくシースでも構わない」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:465->466)
倉瀬睦実:「ちゅうおうかんり……あの、女神ってやつ?」
倉瀬睦実:「こっちからのクレーム処理してくれんのかな……」
倉瀬睦実:ハア、と溜め息をつく。憂鬱さからではなく、自分を奮い立たせるために。
ゼオ:「わからん。少なくとも俺からは、"そういう特例は認めない"という印象を受けたな」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+2した(ブーケ:466->468)
倉瀬睦実:「……ううん。いい。言うよ」
倉瀬睦実:「アンタと……ゼオと一緒に戦うって決めたんだもん。こんなことくらいで」
倉瀬睦実:「怯んでらんない」 ゼオの目の前に立つ。
ゼオ:「そうか」
倉瀬睦実:「……マジで言うのかぁ……」 でもやっぱりハズい
ゼオ:「頼もしい味方だ。変身の前にひとつだけ言わせてくれ、睦実」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+3した(ブーケ:468->471)
倉瀬睦実:「え、うん」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:471->472)
ゼオ:「お前が……」
ゼオ:「俺のシースで、よかった」 右手を差し出す。 「一緒に戦おう」
倉瀬睦実:一際、心臓が高く鳴る。
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:472->473)
倉瀬睦実:なんてことない、戦いの前のセリフ。似たような言葉も、何度か聞いているはずなのに。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+6した(ブーケ:473->479)
倉瀬睦実:「……あ」
倉瀬睦実:「あたしも……相手が、ゼオでよかった」 右手に応じる。 「一緒、だからね」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+3した(ブーケ:479->482)
ゼオ:こくんと頷き、睦実から貰ったお守りを握りしめる。前の世界ではロザリオだったが……今はこれがある。
ゼオ:「――我らは」
ゼオ:「我らは共に戦うもの」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+2した(ブーケ:482->484)
倉瀬睦実:「我らは共に歩むもの」 恥じらいを抑え、言葉に続く。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+2した(ブーケ:484->486)
ゼオ:「汝は我が盾、我が鎧」 かつては火薬臭い戦場で、死地に赴く前にこのチャントを唱えていた。
倉瀬睦実:「汝は我が剣、我が刃」 ゼオの生きてきた世界の言葉。込められた、ゼオの人生を想う。
ゼオ:「天なる神よ、ご照覧あれ。我らが命の煌きを!」 ゆえに、この祈りには生還の意志が含まれない。あるのはただ、戦って散る覚悟だけ。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:486->487)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:487->488)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+2した(ブーケ:488->490)
倉瀬睦実:「流星のごとく散っては舞う、命の篝火を見届けよ!」 なぞりながらも、想いは反する。その火を、消させてなるものか。
ゼオ:「さあ行くぞ、睦実」 睦実の姿がステラドレスに変わるのを感じながら、きっぱりと言い切る。「俺たちで、敵を打ち倒す!」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:490->491)
倉瀬睦実:「うん、行こうゼオ」 身体を光の粒子に解れさせながら、微笑みを浮かべる。 「敵を倒して、一緒に帰るよ」
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:491->492)
倉瀬睦実:光の粒子がゼオを覆う。武器、防具――ゼオの敵を倒し、ゼオの身を護るために、変わっていく。
助監督:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:492->493)
倉瀬睦実:そして、ゼオに託したお守りもまた、光に溶け。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+2した(ブーケ:493->495)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:495->496)
倉瀬睦実:彼を後ろから優しく包むように、首の周りに輪を為し――
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:496->497)
倉瀬睦実:輝くロザリオを結んだ。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+2した(ブーケ:497->499)
ゼオ:睦実を纏う。世界で唯一の防具として。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:499->500)
ゼオ:いまゼオの全身を覆っているのは、『前の世界』で使っていたのと同じ軍用戦闘スーツ。
珪素:ゼオのブーケを+1した(ブーケ:500->501)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+2した(ブーケ:500->502)
ゼオ:色は闇に溶け込むダークワインレッド。その上には強化プラスチック製の軍用ハーネス。
ゼオ:手榴弾も、マガジンポーチに収まっていた予備弾倉やショットシェルも、今や存在しない。
ゼオ:存在するのは、左胸のホルダーに収まった愛用のコンバットナイフと……
ゼオ:首元。睦実がくれたお守りが変化した、ロザリオのみ。
ゼオ:「ふふっ」
ゼオ:「十分だ。一度ロアテラに敗北した負け犬には、十分すぎる装備だ」
ゼオ:「……ああ、安心しろ睦実。今のは自嘲でも自虐でもない」
ゼオ:「俺は……」
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:501->502)
ゼオ:「俺たちは今、最高に最強だ!」
ゼオ:「負け犬にしか見せられない意地と誇りを、奴らに思い知らせてやろう! 睦実!」
ゼオ:――ダン!
ゼオ:開け放たれたベランダから、高く跳ぶ。
ゼオ:夕焼けと夜空の狭間へ。
ゼオ:戦場へ。
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:502->503)
監督:----
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+1した(ブーケ:503->504)
助監督:見学室からのブーケ!ゼオのブーケを+3した(ブーケ:504->507)
監督:見学室からのブーケ! ゼオのブーケを+1した(ブーケ:507->508)
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:577->578)

【Scene3-3:赤崎三音/レティス・E・アルテグラ】

レティス・E・アルテグラ:遠く、頭上。
レティス・E・アルテグラ:不吉な色の雲が流れていく。強い風が吹きすさんで、長い赤コートの裾をはためかせる。
レティス・E・アルテグラ:マンションの屋上に佇んで、その様子を眺めている。この見渡す限りの光景で、レティスと同じ視点に立つ者はいないだろう。
レティス・E・アルテグラ:ただ一人を除いて。
レティス・E・アルテグラ:「――赤崎くん!」
レティス・E・アルテグラ:「時間だ!」低く、よく調律された楽器のように、よく通る声だ。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:385->386)
赤崎三音:「もー!大声出さないで!」すぐ下の階、窓を開ける。
クオンタム:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:386->387)
赤崎三音::「屋上、入ったら怒られるのー! あとわたしの名前呼んじゃ駄目!」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:387->388)
赤崎三音:「後で怒られるでしょー!」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:388->389)
レティス・E・アルテグラ:「別に、いいじゃないか」
赤崎三音:片手にはタブレット端末。開いているのは、今日のHill-KOHのライヴ情報のサイト。
レティス・E・アルテグラ:「大体、ステラナイトの立場なんて公言してやるくらいでちょうどいいのかもしれないよ」
レティス・E・アルテグラ:「そうしている世界だってある。そのー、なんだっけ」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:389->390)
レティス・E・アルテグラ:「……ライブ?の日程も君の権限で動かせるかもしれないよ」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:390->391)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:391->392)
赤崎三音:「わたしは普通に行きたいの。そんな、特別扱いじゃなくて」
赤崎三音:「普通にライヴに行ける、普通の日常が欲しいの」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:392->393)
赤崎三音:未練がましく開いていた、推しである青ちゃん(AO-DAISHO) のソロ曲情報のページを閉じる。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:393->394)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:394->395)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:395->396)
赤崎三音:「だから……分かってるよ。やんなきゃいけないんでしょ」
レティス・E・アルテグラ:「……それ。ねえ、それ」少し不機嫌そうに、耳の後ろに手をやる。
レティス・E・アルテグラ:「前から聞きたかったけど」
レティス・E・アルテグラ:「私よりカッコいいの?」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:396->397)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:397->398)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:398->399)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:399->400)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:400->401)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:401->402)
赤崎三音:「……ふふん」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:402->403)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:403->404)
クオンタム:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:404->405)
赤崎三音:「当然でしょ。比べてみる?」
赤崎三音:「あ、じゃあさ、いつか見に行こうよ」
監督:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:405->406)
レティス・E・アルテグラ:「ふふんって」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:406->407)
レティス・E・アルテグラ:「……。いいものかな。そんなに」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:407->408)
赤崎三音:「ライヴ。布教してあげる」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:408->409)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:409->410)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:410->411)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:411->412)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:412->413)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:413->414)
レティス・E・アルテグラ:「ライブね……いや、そうじゃないな」
レティス・E・アルテグラ:「ライヴか」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:414->415)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:415->416)
レティス・E・アルテグラ:「どこの世界に行っても――知らないことばかりだ」風に飛ばされないよう、トランクを持たない手で帽子を押さえる。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:416->417)
赤崎三音:「そりゃそうだよ。みんな知ってる人なんて居ないよ」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:417->418)
赤崎三音:「みんな、ステラバトルのことなんて知らずに、普通に生きてるんだよ」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:418->419)
赤崎三音:ぽつぽつと灯りの付き始めた、住宅街を眺める。
レティス・E・アルテグラ:「……」住宅街の方を振り返る。
レティス・E・アルテグラ:「そうか、君は」
赤崎三音:「それが普通なの。それを普通にしなきゃね」
レティス・E・アルテグラ:自分だけではなく、他の人々の『普通』も守りたいのか。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:419->420)
レティス・E・アルテグラ:「……そうだね。そうだ」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:420->421)
レティス・E・アルテグラ:「ステラナイトを特別扱いする世界は、普通じゃない」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:421->422)
レティス・E・アルテグラ:「私達が取り戻したい世界は、そうじゃなかったな……」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:422->423)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:423->424)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:424->425)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:425->426)
赤崎三音:「うん。取り戻したいのは、普通の日常」
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:578->579)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:426->427)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:427->428)
レティス・E・アルテグラ:そんな動機で、命を懸けたステラバトルに身を投じようとしている。
レティス・E・アルテグラ:その勇気も、覚悟も、レティス・E・アルテグラには想像もつかないことだ。
レティス・E・アルテグラ:生まれつきの天才である彼女にとっては。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:428->429)
レティス・E・アルテグラ:焼けるような夕陽を見る。「……ごく、たまにだけれど……」
赤崎三音:「うん?」
レティス・E・アルテグラ:「ロアテラのことを、優しく感じることがある」
赤崎三音:「優しい?変なの」
レティス・E・アルテグラ:「エンブレイスやエクリプスが現れるのは……」屋根の上に座り込む。
赤崎三音:「すべての元凶なんだって。言ったのはレティスさんなのに」
レティス・E・アルテグラ:「決まって、こんな日なんだ」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:429->430)
レティス・E・アルテグラ:「世界が終わりそうな夜。一日の終わりに」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:430->431)
監督:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:431->432)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:432->433)
赤崎三音:「……本当に、静かだよね」そよ風に髪を押さえる。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:433->434)
レティス・E・アルテグラ:「ライヴとは正反対じゃないか」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:434->435)
赤崎三音:「……どっちも好きだよ」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:435->436)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:436->437)
赤崎三音:「どれが一番とかじゃなくて、みんな好きなの」
レティス・E・アルテグラ:「私のことも好きかい?」互いに見えない屋根の上で、悪戯っぽく笑う。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:437->438)
赤崎三音:「好きだよ」眼を閉じて言う。
監督:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:438->439)
レティス・E・アルテグラ:「……」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:439->440)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:440->441)
レティス・E・アルテグラ:「……。嘘だね」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:441->442)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:442->443)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:443->444)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:444->445)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:445->446)
赤崎三音:「嘘じゃないよ……ああ、ちょっとは嘘かも」
赤崎三音:「そうやって言うとこはちょっと嫌いかも」舌を出して笑う。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:446->447)
レティス・E・アルテグラ:「私は」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:447->448)
レティス・E・アルテグラ:「そうやって言う」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:448->449)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:449->450)
赤崎三音:「……そうだね。じゃあ嫌いなとこもちょっとあるし、好きなとこもある」
レティス・E・アルテグラ:「これじゃあ、全然かっこよくないな」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:450->451)
レティス・E・アルテグラ:「赤崎くんが正直すぎるから……」ため息をつく。
レティス・E・アルテグラ:「格好をつけるのが、疲れる」
監督:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:451->452)
赤崎三音:「……嫌いになった?」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:452->453)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:453->454)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:454->455)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:455->456)
レティス・E・アルテグラ:「私はもともと、世界の全部が好きだよ」
レティス・E・アルテグラ:「輝く光の魂の世界も、古びた扉で繋がる世界も。長い縦穴の貫く世界も」
レティス・E・アルテグラ:「学園と、人の営みに満ちたこの世界も」
赤崎三音:レティスさんの世界は、わたしのよりもずっと広くて。いろいろな世界を見てきていて。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:456->457)
赤崎三音:それでも、わたしの居るこの世界を好きだと言ってくれることが、わたしはたまらなく嬉しい。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:457->458)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:458->459)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:459->460)
赤崎三音:窓の外に手を伸ばす。きっとこの手を引き上げてくれるから。
レティス・E・アルテグラ:人差し指で、そっと手のひらに触れる。
監督:見学室からのブーケ! 魚住ハルのブーケを+1した(ブーケ:578->579)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:460->461)
レティス・E・アルテグラ:そのまま、羽のようにくるりと屋上へと引き上げる。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:461->462)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:462->463)
赤崎三音:「わわっと」スカートを押さえながら着地する。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:463->464)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:464->465)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:465->466)
レティス・E・アルテグラ:「――最初に会った時も言ったっけ」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:466->467)
レティス・E・アルテグラ:「赤崎くん。君は戦わなきゃならない。君は世界を救うために選ばれた一人で」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:467->468)
レティス・E・アルテグラ:「……ステラナイトとして星の脅威へと挑む、一輪の花だ」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:468->469)
レティス・E・アルテグラ:「今」
レティス・E・アルテグラ:「今、あの時と同じことを告げられたとしたら」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:469->470)
レティス・E・アルテグラ:「どう答える?……赤崎くん」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:470->471)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:471->472)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:472->473)
赤崎三音:腕を掲げる。その手に結ばれたミサンガを、手ずから引きちぎる。
監督:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:473->474)
赤崎三音:「これに込めた願い事、一度も叶ったことないの」
レティス・E・アルテグラ:「へえ、願いを叶えるための装飾だったんだ、それ」
レティス・E・アルテグラ:「何を願った?」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:474->475)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:475->476)
赤崎三音:「「もう二度と戦いなんてしなくて済みますように」って」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:476->477)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:477->478)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:478->479)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:479->480)
レティス・E・アルテグラ:「……ふふ、ふふふふふっ、ふふふ……」心底愉快そうに笑う。
レティス・E・アルテグラ:「――さっき言い忘れたことがあったよ、赤崎くん」
赤崎三音:「挑むよ。戦わなきゃいけないなら、もちろん……何?」
レティス・E・アルテグラ:三音の顎に指先を当てる。
レティス・E・アルテグラ:「私は最初から、世界の全部が好きだけれど」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:480->481)
レティス・E・アルテグラ:「赤崎くんのことはそれよりもちょっとだけ好きだな」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:481->482)
監督:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:482->483)
赤崎三音:「……っ」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:483->484)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:484->485)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:485->486)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:486->487)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:487->488)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:488->489)
レティス・E・アルテグラ:コートを翻す。「さあ、月が満ちるぞ、赤崎くん!」
レティス・E・アルテグラ:「黄昏が迫っている!」
赤崎三音:「……そういうとこは……嫌い……うん」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:489->490)
赤崎三音:「きっと、嫌い。きっと」呟く。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:490->491)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:491->492)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:492->493)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:493->494)
監督:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:494->495)
赤崎三音:「うん。行こう。取り戻すために。わたしの日常も、世界も、白のヒガンバナも!」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:495->496)
赤崎三音:「全部取り戻すよ! レティス・E・アルテグラ!」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:496->497)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:497->498)
レティス・E・アルテグラ:「願いは同じだ。赤崎三音。全てを取り戻さなければ――」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:498->499)
レティス・E・アルテグラ:「私には到底、物足りない!」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:499->500)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:500->501)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:501->502)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:502->503)
赤崎三音:「此は行き止まり。月天よ、我等が願いは満ち足りず」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:503->504)
レティス・E・アルテグラ:「此は草原の聖母の街。水星天よ、我等が執着は立消えぬ」
監督:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:504->505)
赤崎三音:「此は初弾の街。金星天よ、我等が情愛は燃え続け」
レティス・E・アルテグラ:「此は四風の街。太陽天よ、我等が智慧はより深く」
赤崎三音:「此は予言者の楽園。火星天よ、我等が戦は未だ絶えぬ」
レティス・E・アルテグラ:「此はイスの令嬢。木星天よ、我等が正義は不壊にして」
赤崎三音:「此は黄の印。土星天よ、我等が純潔は保たれて」
レティス・E・アルテグラ:「此は竜の路地にて。恒星天よ、我等は全てを織り込んで」
赤崎三音:「此は仮面」
レティス・E・アルテグラ:「原動天よ、我等が被き戴く根源こそは」
赤崎三音&レティス・E・アルテグラ:「我等は名誉修理者。至高天よ、天上の風(アネモネ)は此処にありて」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:505->506)
赤崎三音:一瞬、彼女を纏う全ての衣服がかき消える。
監督:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:506->507)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:507->508)
赤崎三音:彼女の肢体を、白い光が射す。
赤崎三音:そこに生まれるのは、黄の衣。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:508->509)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:509->510)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:510->511)
赤崎三音:フリルの付いた、ファンシーな短いスカート。
赤崎三音:同じくフリルのたくさんついた、アームガードとソックス。
赤崎三音:上腕から胸元まで大きく空いたビスチェ。中心にはコサージュがあしらわれている。
赤崎三音:つば広の帽子とロングコートは、ほとんどそっくりそのまま引き継がれたようにして。
赤崎三音:魔女然としたシルエットを描き出す。
赤崎三音:手に握りしめた、手ずから切ったミサンガは、織り編まれた鞭となる。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:511->512)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:512->513)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:513->514)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:514->515)
赤崎三音:屋上を強く蹴って飛び出し、ふと。
赤崎三音:自分の部屋を見る。それは一抹のライヴへの未練であったが。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:515->516)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:516->517)
赤崎三音:自分と目が合う。部屋に置かれた姿見だ。
監督:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:517->518)
赤崎三音:自らの今の格好を、まじまじと。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:518->519)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:519->520)
赤崎三音:なんというか、傍から見れば。正直、とても恥ずかしい格好のようで。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:520->521)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:521->522)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:522->523)
赤崎三音:「~~~!」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:523->524)
赤崎三音:「も~! だからステラバトル嫌だったの~~~!」
赤崎三音:「こういうとこは嫌い~~~!」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:524->525)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:525->526)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:526->527)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:527->528)
赤崎三音:「も~~~!」
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:528->529)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:529->530)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:530->531)
赤崎三音:静寂な夕闇に声が残響するまま。彼女は願いの決闘場へと赴く。
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:531->532)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:532->533)
監督:----
クオンタム:赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:533->534)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:533->534)
監督:見学室からのブーケ! 赤崎三音のブーケを+1した(ブーケ:534->535)

【Scene3-4:比良嶋 峻/天野愛愛】

天野愛愛:比良嶋 峻の自室。ベッドの上。
天野愛愛:――あれからどれだけ、こうしていただろう。
クオンタム:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:236->237)
天野愛愛:周囲はすでに夕暮れ。白き陽光は喪われ、夜闇が蔓延り始める。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+2した(ブーケ:237->239)
珪素:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:239->240)
天野愛愛:手首の拘束はすでに外れているものの、それでも、その場からは一歩も動かずに。
天野愛愛:二人で、ずっとそうしていた。世界の終わりが来るまで。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+3した(ブーケ:240->243)
比良嶋峻:「……あァ」 顔を僅かに持ち上げる。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+2した(ブーケ:243->245)
比良嶋峻:「そろそろか」 淡々とした声。
助監督2:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:245->246)
天野愛愛:「……はい」ゆるゆると身を起こそうとする。
比良嶋峻:腰に手を回し、抱き起す。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:246->247)
天野愛愛:その手に身を委ねて起き上がる。
比良嶋峻:「一輪。独りの戦い。……ハ」
助監督2:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:247->248)
比良嶋峻:「違ェよなァ、アイラ」
天野愛愛:「……はい」
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+2した(ブーケ:248->250)
天野愛愛:ブラウスのボタンを、おずおずと外していく。
天野愛愛:破れたブラウスを脱ぎ捨てて。包帯まみれの上半身が、露わになる。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:250->251)
天野愛愛:包帯を解いていく。傷跡を。そして、すでに”歪んだ”痕を、隠していたもの。
比良嶋峻:その様を眺めている。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+2した(ブーケ:251->253)
助監督2:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:253->254)
比良嶋峻:露わになった幾つもの痕。アイラが、峻に“塗り替えられた”痕。
天野愛愛:包帯をほどき終える。その肌は、その顔は。背を向けた窓の逆光に遮られ、窺い知ることは出来ない。
比良嶋峻:「綺麗だ」 そのひとつ――腕に触れる。
比良嶋峻:「テメェの腕は、俺の葉に」
珪素:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:254->255)
天野愛愛:「私の腕は貴方の剣に」純白の腕を差し出す。傷のない手。
比良嶋峻:「テメェの脚は俺の根に」 脚の痕に触れる。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+2した(ブーケ:255->257)
天野愛愛:「私の脚は貴方の槍に」触れられて、少し身を捩る。
比良嶋峻:「テメェの髪は俺の花弁に」 髪の一房を梳く。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+2した(ブーケ:257->259)
助監督2:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:259->260)
天野愛愛:「私の髪は貴方の盾に」髪に触れる彼の手が、とても心地よい。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+2した(ブーケ:260->262)
比良嶋峻:「テメェの躰は俺の茎に」 背に手を回す。
天野愛愛:「私の鱗は貴方の鎧に」彼が触れるのは、背を覆う、白い異形の鱗。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:262->263)
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+4した(ブーケ:263->267)
比良嶋峻:「テメェの骨は俺の土に」 指先が鱗を滑り、腰を掴む。
天野愛愛:「私の尻尾は貴方の鞭に」彼が触れるのは、腰より伸びる、白い異形の尾。
助監督2:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:267->268)
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:268->269)
比良嶋峻:「テメェの掌は俺の水に」 別の手がアイラの手を握る。ダンスのワンシーンを切り抜いたよう。
珪素:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:269->270)
天野愛愛:「私の鉤爪は貴方の鎌に」彼が触れるのは、掌より生えた、白い異形の鉤爪。御伽話の一幕のように。
比良嶋峻:「テメェの心は俺の陽に」 握った手を、胸に。鼓動を甲で感じる。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+3した(ブーケ:270->273)
天野愛愛:「私の心は貴方の虜に」鼓動が高まる。彼に捧げるのは私の心。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+5した(ブーケ:273->278)
比良嶋峻:「――テメェの総ては、俺の物だ」
珪素:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:278->279)
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:279->280)
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:280->281)
天野愛愛:(……いいえ)
天野愛愛:(私の首も、背も腹も。子宮も、角も、翼も、牙も。全て、貴方に捧げます)
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+3した(ブーケ:281->284)
天野愛愛:(……けれど。私の眼だけは、私だけのものです)
助監督2:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:284->285)
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:285->286)
天野愛愛:(貴方をずっと、見ていたいから)
珪素:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:286->287)
比良嶋峻:強く、アイラを掻き抱く。
比良嶋峻:それによって身体は光に崩れ、峻の身体に重なる。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+9した(ブーケ:287->296)
比良嶋峻:世界の終りのような茜色が滲むカーテンに、映ったシルエットが。
比良嶋峻:少しずつ、歪んでいく。
比良嶋峻:頭も。腕も。身体の総て――どれも雄々しく、禍々しく。
比良嶋峻:世界の終わりに降臨する、魔王のように。
比良嶋峻:「…………」
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:296->297)
比良嶋峻:首を動かす。コキ、と小さな音が、音無き部屋に響く。
比良嶋峻:「行くかァ――」
比良嶋峻:穏やかな声音とは裏腹の、嵐が部屋を席巻した。
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:297->298)
監督:----
珪素:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:298->299)
助監督2:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:299->300)
助監督2:比良嶋 峻のブーケを+1した(ブーケ:300->301)
クオンタム:見学室からのブーケ!比良嶋 峻のブーケを+4した(ブーケ:301->305)

【最終章】

【Scene4:Stellar Knights】

監督:----
監督:戦闘用BGM:https://www.youtube.com/watch?v=Awk8vCbvZ9k
監督:----
監督:――アーセルトレイ最上層、中央広場。
監督:寄り付く者無き、神聖なる場。いくつかの花が凛と咲く“願いの決闘場(フラワーガーデン)”に
監督:今。星の騎士たちが降り立つ。
魚住ハル:「僕が一番乗り!!!」
魚住ハル:コウモリめいて禍々しい黒の外套が、竜巻めいて落着!
魚住ハル:「ははははははははは!!いつでも来い!!」背をのけぞらせて笑う!魚住ハル!
赤崎三音:決闘場に黄色の風が吹く。
赤崎三音:キュートでポップな魔法少女服に身を包む少女が、ふわりと降り立つ。
赤崎三音:「……戦わないと、いけないんだよね」帽子を押さえる。黄のアネモネ。赤崎三音。
ゼオ:赤い流星が垂直落下し、片膝立ちで決闘場に着地する。
ゼオ:無骨な軍服。ハーネス。コンバットナイフ。軍人めいた格好に不釣合いな幼い顔立ち――異世界から"移住"してきた少年兵。
ゼオ:黒のオダマキ。北側連合軍強化兵五番、ゼオ。
ゼオ:「共闘か。よろしく頼む」
赤崎三音:2人を見回す。「えっ」
赤崎三音:「子供ばっかじゃん……!」
魚住ハル:「大丈夫!!!」
魚住ハル:「この年にしてステラナイトってことは、つまり僕の才能が絶大すぎるってことだから!!」
魚住ハル:「やあやあこんにちはこんにちは!!僕は魚住ハルです!!!」
赤崎三音:「え、ええー……!何この子……!こ、こんにちは」
魚住ハル:翼のように外套をはためかせ、滑空!適当な柱の上に意味もなく立ちます。
ゼオ:「おお」 素直に感嘆する。 「戦場で物怖じしないというのは、いいことだ」
ゼオ:「確かに才能があるらしい。心強いな」
魚住ハル:「アーセルトレイ公立大学附属小学校5年!!11歳!!」
赤崎三音:「赤崎三音です」学校でしてるようにカーテシーをしようとして、思いとどまる。
魚住ハル:「よーろーしーくーねー!!」
魚住ハル:「あーっはっはっはっはっはっはっはっ!!」
赤崎三音:「う、うんよろしくね……」スカートを押さえる。
ゼオ:「三音と言ったか」
ゼオ:「あれは、俺も真似した方がいいのか?」
ゼオ:ハルくんを指さしている。
魚住ハル:「どんどん真似しなさい」上機嫌
魚住ハル:「人間はより優れたものを真似するべき!」
赤崎三音:「いや、いいよ別に……やりやすいようにして」
ゼオ:「了解した」 ハルよりやや低い、適当な柱の上に立つ。
赤崎三音:「聞いてない……! い、言っとくけど、わたし絶対やらないからね!?」
ゼオ:「北軍第11特殊歩兵部隊所属、ゼオだ。年齢は13歳と4ヶ月。来週からアーセルトレイ公立大学付属高校に通う予定になっている」
ゼオ:「最高のパートナーである倉瀬睦実と一体化しているため、負ける気がしない」
ゼオ:「最大級の戦果をあげるのは、俺だ。悪いがそのつもりでいてくれ」
ゼオ:「よーろしーくねー」
魚住ハル:「あははははははは!!」
魚住ハル:「元気がよろしくて結構!!」
赤崎三音:「戦果って……わたしは無事に済めば、それでいいけどさ……ああもう!」
赤崎三音:「緊張感ない……!」
赤崎三音:「2人がどれだけ経験あるかしらないけどさ、言っておくけどー!」声を張り上げる。距離が遠い。
ゼオ:(あの娘、感性が睦実に似ているな。一般から動員された学徒兵か)
魚住ハル:「うん!なーにー!」遠くから返事します。無駄に位置エネルギーが高い
赤崎三音:「今回の相手、いつもと違うんだからね! 相手も……」一瞬言いよどむ。
ゼオ:「言っておけ。戦いで死ねば言いたい事も言えなくなる」
赤崎三音:「死ぬ前提で言わないでよ!? 相手もね……ステラナイトなの!」
ゼオ:「そうなのか」 初ステラバトルなので、そもそも異常性が理解できていない。
魚住ハル:「相手もステラナイト!?」
魚住ハル:「すごい!!」
魚住ハル:「絶対勝つ!!!」
赤崎三音:「元気が良くて結構だけど……!一緒に戦ったこと、あるから!その人!」
ゼオ:「ん」
ゼオ:「それは辛いな」 柱から降りる。 「戦いづらいなら、下がっておけ。俺とあの騒がしいのの二人で仕留める」
赤崎三音:「ううん」首を振る。「大丈夫。やんなきゃいけないから。わたしの手で取り戻すよ」
魚住ハル:「僕の何分の一くらいかっこよかった!?」
赤崎三音:「君のこと全然知らないよまだ!」
ゼオ:「裏切者(ダブルクロス)か、ロアテラに魅入られたか……どちらにしても、知人と戦うのはやりにくいだろうが」
ゼオ:「そうか。戦うというのなら、そうするといい」
ゼオ:「お前のその決断に、敬意を表する」
赤崎三音:「うん。ありがと」
魚住ハル:「あっはっはっは」理解しているのかしていないのか、上機嫌なままだ。
赤崎三音:「とにかく!その人はすっごく強い人で……特にあの、綺麗な宝剣! あれが、とっても強くて――」
比良嶋峻:では、その時。
比良嶋峻:“願いの決闘場”の一角に、ガラン――と乾いた落下音が響く。
魚住ハル:「!」獣のような反射神経で、柱ひとつ分飛び退く。
ゼオ:「宝剣というのは、あれのことか?」 既に接近を認識していた。
比良嶋峻:半ばより折れた、白銀の大宝剣。
赤崎三音:「……」
赤崎三音:「……えっ?」
比良嶋峻:この武器に、赤崎三音は見おぼえがあるだろう。
比良嶋峻:「――あァ。なんだァ、こりゃ」
比良嶋峻:声に遅れ、上空より悠々と姿を現す。
赤崎三音:弾かれるように上を向く。
比良嶋峻:金の長髪。惜しげもなく晒した引き締まった上半身には、びっしりと覆う硬い鱗。
赤崎三音:「何……何……あれ……」
魚住ハル:「どうしたの」
比良嶋峻:背より広がるは禍々しい翼。鋭い鉤爪を備え、歪な形状の長い尻尾を垂らす。
ゼオ:「手強そうだな」
比良嶋峻:「いつもの腰抜けコスプレ女に、クソガキ2匹。――ハ」
魚住ハル:「――って、いうか」
魚住ハル:「本当にステラナイツなの?」
魚住ハル:「これ」姿のことを言っている。
比良嶋峻:「下らねェ」 角を生やした頭を気怠そうに動かす。
赤崎三音:「分かんない……!分かんないよ……!でも!」
赤崎三音:「あの人も、わたしのことをそう呼んでたの……!腰抜けコス……」
赤崎三音:「腰抜けって!」
ゼオ:「親しみを込めて呼んでいたんだろうな。いい愛称だ」
ゼオ:「今のあの姿は、以前とはまったく違うのか?」
赤崎三音:「うん。あんな……あんな。悪魔みたいな、姿じゃなかった……」
魚住ハル:「……。僕は魚住ハル」柱の上で身を低く沈め、即応の構えを取ったまま言う。
魚住ハル:「君の名前は?」
比良嶋峻:「…………」 光無き白い双眸を、問うた少年に向ける。
比良嶋峻:「……俺か」
比良嶋峻:「どうだっていいだろ。なァ。なんせ、テメェら」
比良嶋峻:「……ここで、終わりなんだからなァ!」 歪んだ笑みを浮かべる。
赤崎三音:「……!」えも言われぬ圧力に、思わず身が竦む。
比良嶋峻:そして、身を縮ませる。翼を一度畳み、一拍の後――
ゼオ:「会話は無駄だな。仕留めよう」
ゼオ:「その方があいつのためと見た」
魚住ハル:「はははははは!!失礼なやつだ!!」
比良嶋峻:解き放つ! 身を裂くような暴風が吹き荒ぶ!
比良嶋峻:「……邪魔する奴は、殺す」
比良嶋峻:「全員。塗り潰す」
赤崎三音:「させない! ……大丈夫、大丈夫だよ。君たちは、わたしが守るからね」
赤崎三音:「お姉さんに任せて」
監督:----
:とうとう来たわね、ロアテラの支配されし者
:そしてよく来てくれたわ、星の騎士たち
:剣をもって示しなさい、この世界はまだ戦えるのだと
:――いざ開け、願いと可能性の舞台
監督:----
監督:それでは、ステラバトルの開始です。
監督:ラウンドは、【セット】・【チャージ】・【アクション】・【カット】の順に進行します。
監督:まずはエネミーのコマが設置されます。
監督:比良嶋峻はガーデン4に設置。
監督:次にステラナイトのコマをガーデンに設置します。
監督:みなさま、設置場所が決まりましたら教えてくださいね。
ゼオ:ゼオはガーデン5に行きます。ボスのいっこ横ですね。
赤崎三音:ガーデン6へ。
監督:ハルくんは!
どどんとふ:「珪素」がログインしました。
魚住ハル:ガーデン4です
監督:全員配置完了ですね。
監督:では、この段階でステラナイトの行動順を決めてもらいます。
監督:原則的に、以降この行動順は変わらないので
監督:相談して、悔いのないように決めてくださいね。
赤崎三音:1番!
ゼオ:2番!ゼオ!
魚住ハル:3番!ハルーッ
監督:OK!
監督:ではラウンドの始めに、【セットルーチン】が発動します。
監督:【セットルーチンⅠ:飛来する魔竜】
比良嶋峻:立ち込める暗雲。
比良嶋峻:騎士たちの前に立ちはだかる竜の暴威は、さながら嵐の如く。
比良嶋峻:荒れ狂う翼が暴風を巻き起こし、騎士たちを吹き飛ばす!
監督:では、ステラナイトは全員[1ダイス]を振ってください。
魚住ハル:1d
DiceBot : (1D6) → 3

ゼオ:1d6
DiceBot : (1D6) → 5

赤崎三音:1d6
DiceBot : (1D6) → 3

ゼオ:はわわ
監督:出目が5以上であれば、何も起きません。
魚住ハル:5未満だった子はどうなるんだい
監督:出目が4以下だったステラナイトは、ガーデン1の方向に強制的に1マス動き、自身の振ったダイスの出目に等しいダメージを受けてください。
魚住ハル:キャーッ
赤崎三音:痛い!
魚住ハル:いきなり3ダメージ!
ゼオ:げーっ痛いなこれ!
ゼオ:5出てよかった・・!
比良嶋峻:「挨拶代わりだ」 頬を歪め、翼が蠢く。
比良嶋峻:「これで終わるんじゃねェぞ――!」 庭園に暴風が巻き起こる!
ゼオ:「チッ……」 石柱を盾にして難を逃れる。 「ハル、三音!」
魚住ハル:「一番乗り!!」高所から稲妻の如く比良嶋の眼前に落着!
赤崎三音:「きゃあっ!」
魚住ハル:「やるぞ――ブギャッ!!」まともに暴風を食い吹っ飛ばされた!
珪素:魚住ハルの耐久を-3した (耐久:16->13)
赤崎三音:耐久は11になり、ガーデン1へ。
魚住ハル:出会い頭の接近戦ができない!ガーデン3に飛ばされました。
監督:では【セット】終了。【チャージ】に移ります。
魚住ハル:メシャーッ!
魚住ハル:後頭部から別の柱にぶつかる!
魚住ハル:「痛い!」
赤崎三音:「だい……じょうぶ!」
監督:キャラクターは全員、[チャージ値+現在ラウンド数]個のダイスを振ります。
ゼオ:はーい。赤なのでチャージは3で、1ラウンド目だから、計4個かな。
魚住ハル:私も4個になるはず。
ゼオ:4d6
DiceBot : (4D6) → 13[5,4,3,1] → 13

赤崎三音:こちらは3個!
魚住ハル:4d
DiceBot : (4D6) → 9[2,1,3,3] → 9

赤崎三音:3b6
DiceBot : (3B6) → 5,2,3

比良嶋峻:3d6 エネミーも振るぞい
DiceBot : (3D6) → 14[4,4,5] → 13

監督:出た目に相当するダイスシンボルをシート上の所定の位置に設置すると見やすいかもしれません。
魚住ハル:リロールしたい方はいます?
ゼオ:あっ、ブーケ使いたいですブーケ!
魚住ハル:ブーのケ!
監督:また、出目のひとつを選び、ブーケを3個消費して
監督:【プチラッキー】を使用すれば、出目を±1できます。
ゼオ:まさにそれ! ゼオはプチラッキーしたいです。《騎士のたしなみ》と《赤熱鉄柱ぶん回しの刑》で移動2は確保できているので
監督:また、ブーケを5個消費し【リロール】を使用すれば
監督:振ったダイスの総てを振り直すことができます。
魚住ハル:そうか、チャージの出目も操作できるのか
魚住ハル:かなり自由度が高いなあ
監督:【リロール】は一度の判定に一度だけ、
赤崎三音:ブーケはガンガン使いますけどね……!
ゼオ:ブーケ3消費してプチラッキーで5を6にします。
ゼオ:いいですか監督!
監督:【プチラッキー】は1つのダイスに対してのみ、何度でも重ね掛けできますので
監督:よいぞ!
監督:お好きにダイスをいじりまわしてくれ!
魚住ハル:あ、そうか
ゼオ:ゼオのブーケを-3した(ブーケ:508->505)
魚住ハル:プチラッキーの関係があるから
魚住ハル:スキルの選出だけでなく、順序も戦闘に関わってくるんだな
魚住ハル:勉強になる
ゼオ:これで出目は6・4・3・1。
赤崎三音:こちらもプチラッキーを。出目5を4に。
赤崎三音:プチラッキー!赤崎三音のブーケを-3した(ブーケ:535->532)
魚住ハル:私はリロールしようかなあ
魚住ハル:他の2人がやらないならここでリロールしてみます。移動系が3つ被ってるので。
魚住ハル:魚住ハルのブーケを-5した(ブーケ:578->573)
魚住ハル:4d
DiceBot : (4D6) → 10[1,1,5,3] → 10

魚住ハル:また移動系被ってんじゃん!
ゼオ:いい子さ
魚住ハル:1の出目一つにプチラッキーを使用して、2にしたいです。
魚住ハル:魚住ハルのブーケを-3した(ブーケ:573->570)
監督:チャージ終わった人は言ってね!
魚住ハル:完了です
ゼオ:完了だよ~
赤崎三音:完了!
監督:では【アクション】に移ります。
監督:各ラウンドの手番はエネミーから開始します。なので
比良嶋峻:まず、峻様の手番。
比良嶋峻:最初はダイス目4を使用。
比良嶋峻:《閃光の突撃》。
比良嶋峻:1~3マスまで移動し、キャラクター1体に【アタック判定:[1+移動したマス数]】を行います。
比良嶋峻:ガーデン6に移動し、ゼオくんを攻撃しましょう。
ゼオ:はわわわわ
魚住ハル:なっ逃げるとは卑怯なり
魚住ハル:正々堂々……勝負せよ……
比良嶋峻:「まずは――テメェだ、陰ガキ!」 翼が羽搏き、高速飛行!
比良嶋峻:鉤爪が閃く。
ゼオ:「来い。手の内を見せろ」
比良嶋峻:エネミーのアタック判定は、常にダイスが1個増えます。
比良嶋峻:なので、4つですね。
比良嶋峻:4d6
DiceBot : (4D6) → 18[1,6,5,6] → 18

ゼオ:「俺たちのうち、一人でも生き残ればこちらの勝ちだ」
比良嶋峻:出たダイスのうち、防御力以上の出目の数だけダメージを受けます。
ゼオ:てかげんしてよお!!
ゼオ:防御力3なので、弾けるのは1個だけですね。
ゼオ:3点もくらっちゃう!
比良嶋峻:続けて、もう一度《閃光の突撃》。
比良嶋峻:ガーデン2へ移動し、ハルくんに攻撃。
ゼオ:ゼオの耐久を-3した(耐久:11->8)
魚住ハル:わーいこっち来た!
比良嶋峻:飛び越しざま、一瞬だけ、赤崎三音を見、
比良嶋峻:そのまま通り過ぎていく。「ハ! テメェはどうだ――陽ガキ!」
魚住ハル:「あっははははははは!!来い!!」
赤崎三音:「……っ」動き出すことが出来ない。
魚住ハル:「あっ、こっちか!!」逆方向に反転!
比良嶋峻:4d6
DiceBot : (4D6) → 13[5,2,3,3] → 13

魚住ハル:よし1点!
魚住ハル:あれ?
比良嶋峻:防御力以上の出目分ダメージなので
魚住ハル:防御力より上でしたっけ
魚住ハル:以上でしたっけ
比良嶋峻:防御3なら3ダメージ!
魚住ハル:じゃあ3点だw
魚住ハル:めっちゃ死ぬ!
ゼオ:あっ以上なのか
ゼオ:ハッハルくん!
魚住ハル:魚住ハルの耐久を-3した (耐久:13->10)
比良嶋峻:ダイス目5は温存し、手番を終了します。
比良嶋峻:「ハ。他愛ねェ」 つまらなそうに爪を振り払う。
監督:ここからはステラナイトの手番になります。
魚住ハル:「……また!」
魚住ハル:「また食らった!!速い!!」
魚住ハル:迎撃が追いつけていない。肩口を切り裂かれている。
監督:ステラナイトの手番では、まず最初に【予兆】が発生します。
ゼオ:「たしかに速いな……スピード勝負で上回るのは無理か」
魚住ハル:「ミリィちゃんに怒られるな――本気を出さないと」
監督:【予兆】によって、その手番の最後に起こる現象が予告されますので
赤崎三音:「止めなきゃ、いけないのに……!」
監督:避けたり、あるいは受けに行ったり、対応してください。可能であれば。
監督:【予兆Ⅰ:ドラゴンブレス】
比良嶋峻:魔竜による火炎の吐息。
比良嶋峻:それは濁流のように舞台を焼き払っていく。
監督:この効果が実行される時点でガーデン1・4にいるステラナイト全員に【アタック判定:7ダイス】を行います。
赤崎三音:ここじゃん!
魚住ハル:三音ちゃん!
ゼオ:死ぬん!
監督:この効果が実行されるのは、赤崎さんの手番終了時なので
監督:避けたりなんだり、なんとかせよ! 君の手番だ!
赤崎三音:はい!まずはダイス4を使用、《黄花の意志》を自分に。
赤崎三音:【チャージ判定:2ダイス】を行い、耐久力を2点回復する。その後2点のダメージを受けます。
赤崎三音:2b6
DiceBot : (2B6) → 6,6

ゼオ:やったークリティカル!
魚住ハル:ゲームが別!
赤崎三音:リロール!
赤崎三音:リロール!赤崎三音のブーケを-5した(ブーケ:532->527)
赤崎三音:2b6
DiceBot : (2B6) → 2,5

赤崎三音:プチラッキー。5を4に。
赤崎三音:プチラッキー!赤崎三音のブーケを-3した(ブーケ:527->524)
赤崎三音:得た4を使います。《黄花の意志》を、ハルくんに。
魚住ハル:アヤーッ!アヤーッ!
魚住ハル:アヤッター!
監督:つよいんだよな~
魚住ハル:ではチャージ2個を受け取ります。耐久も2回復。
魚住ハル:魚住ハルの耐久を+2した (耐久:10->12)
ゼオ:あっいいなー
魚住ハル:2d
DiceBot : (2D6) → 4[2,2] → 4

魚住ハル:アタックダイスが2つ!いい感じ
赤崎三音:赤崎三音の耐久を-2した(耐久:11->9)
赤崎三音:出来ることはここまでかな。2を2個と3を1個は温存して終わり。
監督:ではアクションルーチンが効果を発揮します。
監督:7d6
DiceBot : (7D6) → 28[2,4,6,2,4,4,6] → 28

魚住ハル:邪悪すぎる
監督:やったー5点!
赤崎三音:痛ったい……!
ゼオ:ほええ
赤崎三音:赤崎三音の耐久を-5した(耐久:9->4)
比良嶋峻:「よォ、腰抜け女……」 歪んだ口元から、白銀が零れる。
比良嶋峻:次いで、白銀の炎が解放される。舞台ごと、少女騎士を焼き据える!
赤崎三音:「……」両手を広げる。星の輝きを集めて。
赤崎三音:送り出す。戦うのはわたしだけじゃない!
赤崎三音:「うううううっ!!」身を灼かれる。
魚住ハル:「三音ちゃん――」
比良嶋峻:「あ――」 炎を吐き終わる。怪訝な目。
魚住ハル:「将来大物になるね!!」跳躍し、空中で黄の閃光を受け取る!回転!
魚住ハル:着地!
比良嶋峻:「なんかしたか、テメェ……」 ギロリ、と背後を一瞥。
魚住ハル:「何故かっていうと」
赤崎三音:「我等が……戦は、未だ絶えぬ!」虚勢を張る。
魚住ハル:「誰に……希望を託すべきなのか」ガシャ、ガシャ、ガシャ、ガシャ!!
魚住ハル:外套の内側から、昆虫めいた補助脚が大量に生える。全てが鉤爪!
魚住ハル:「知っているから」
比良嶋峻:「……チッ」
監督:次はゼオくんの手番です。
監督:ここでも新たな【予兆】が発生。
監督:【予兆Ⅱ:痕の眷属】
比良嶋峻:鉤爪が空間を切り裂く。
比良嶋峻:剣。槍。盾。鞭。鎌――多様な武器が歪みの中より出で、魔竜の周りを漂う。
監督:この効果が実行される時点でガーデン2・4・6にいるステラナイト全員に【アタック判定:6ダイス】を行います。
魚住ハル:なんでそういうことするの!
ゼオ:あわわわ
ゼオ:「よくやった三音。おかげで、攻撃する隙が出来た」
ゼオ:「先に行くぞ」 ハルくんの横を駆ける。
ゼオ:《騎士のたしなみ》で1マス移動。ガーデン5から4へ。攻撃はなし。
赤崎三音:「うん。行って!」
ゼオ:《赤熱鉄柱ぶん回しの刑》でガーデン3へ移動。峻さまへアタック判定:3ダイス。
ゼオ:攻撃後、峻さまをガーデン3へ移動させます。
監督:アタック判定の直前に使えるブーケ効果、【ダイスブースト】があります。
監督:ブーケ4つを消費し、振るアタックダイスの数を+1
ゼオ:ソシャゲのチュートリアルっぽいTips表示!
監督:これを一度の判定につき3度まで重ね掛けできます。
監督:さあ、ゼオくん。使いますかね?
魚住ハル:最高の効果じゃねーの
ゼオ:使います!
ゼオ:ブーケを12個消費し、ダイスを+3。
ゼオ:アタック判定:6ダイスを行います。
赤崎三音:あ、まって!
ゼオ:む!
赤崎三音:ダイス3を使用。《希望の担い手》。
ゼオ:ヌッ!
ゼオ:ああっ……!防御デバフ!
赤崎三音:このアタック判定の間、全てのキャラクターの防御力は[そのキャラクターが居るガーデンの番号]に変更される。
ゼオ:やったー! 2以上が出れば攻撃が通るはず。振ります。
ゼオ:ゼオのブーケを-12した(ブーケ:505->493)
ゼオ:6d6
DiceBot : (6D6) → 21[1,2,6,5,6,1] → 21

ゼオ:うっ、腐った……!
赤崎三音:あ、じゃあわたしがリロールさせます!
ゼオ:やったー!
ゼオ:もう一度振り!
赤崎三音:リロール!赤崎三音のブーケを-5した(ブーケ:524->519)
ゼオ:6d6
DiceBot : (6D6) → 21[4,3,5,1,6,2] → 21

ゼオ:1点は上がったw
魚住ハル:5点になった
監督:全通しじゃないだけマシなんだよなあ
ゼオ:ルールブックを読むと、セットされているスキルは全部自分のメインプロセスで使えるらしいので
ゼオ:演出はまとめてやりたいです。つまり、もう二つ残っている攻撃スキルも使ってしまいたい!
監督:どうぞ!
ゼオ:《掻きむしれ炎渦》。対象にアタック判定1……を、3回。
監督:ちなみにエネミーの耐久はこれで31→26になってます
ゼオ:判定一回目。ブーケブーストでブーケを12消費し、アタック判定:4ダイスに。
ゼオ:ゼオのブーケを-12した(ブーケ:493->481)
ゼオ:4d6
DiceBot : (4D6) → 7[2,1,2,2] → 7

ゼオ:うわっクソ!
ゼオ:リロールリロール!
監督:エネミーの防御力は4です
魚住ハル:三音ちゃんの防御デバフは切れてますよね
ゼオ:4www
赤崎三音:切れてます!
ゼオ:ゼオのブーケを-5した(ブーケ:481->476)
ゼオ:4d6 リロールぶん。出目が悪くてもリロールは1判定1回だから、これで確定だぞ。
DiceBot : (4D6) → 16[4,6,1,5] → 16

監督:うぐぐ
魚住ハル:かなり良い出目!
ゼオ:アタック判定二回目。ブーケブーストでブーケを12消費し、アタック判定:4ダイスに。
監督:26→23になります
ゼオ:ゼオのブーケを-12した(ブーケ:476->464)
ゼオ:4d6
DiceBot : (4D6) → 11[1,4,1,5] → 11

ゼオ:げええー迷う……
魚住ハル:いや、期待値的にはかなり悪くないはず……
ゼオ:そうですね・・・w 半分通ったならリロールは要らないだろう!
ゼオ:なので、これはそのまま。2回めも2点ダメージ。
監督:確定なら、耐久は23→21になります
ゼオ:確定で!
ゼオ:アタック判定三回目。ブーケブーストでブーケを12消費し、アタック判定:4ダイスに。
ゼオ:ゼオのブーケを-12した(ブーケ:464->452)
ゼオ:4d6
DiceBot : (4D6) → 16[5,5,5,1] → 16

ゼオ:よし・・・!確定!
監督:では耐久は21→18!
魚住ハル:いよっダイス強者!
ゼオ:最後に《焦がれの激情》。峻さまにアタック判定:4ダイス。
ゼオ:ダイスブーストで12個消費して3個増加。
ゼオ:ゼオのブーケを-12した(ブーケ:452->440)
ゼオ:7d6
DiceBot : (7D6) → 29[6,4,6,3,6,1,3] → 29

ゼオ:4ダメージかー。悪くはないかなぁ
ゼオ:うん。これはそのまま確定にしよう。
魚住ハル:強い強い
監督:はい。では耐久18→14に。
監督:もう君たちと変わらない耐久になってしまったぞ。
ゼオ:「早々に手の内を見せるのは悪手だぞ、悪魔もどき」 走りながらナイフを投擲。
ゼオ:投擲と同時にゼオの姿が霞み、加速。
ゼオ:「――ふッ!」 ナイフの柄を蹴りこんで、鱗を貫き、肉を深々と貫く。
ゼオ:「それとも……何か、急いで決着をつけたい理由でもあるのか」
比良嶋峻:「ッ、な――」
ゼオ:「異形化は……シースにも影響が出るそうだからな」 そのままナイフでギチギチと傷口をこじ開け、切り裂く。
比良嶋峻:「クソがッ!」 腕を振り下ろし、浮遊する武具を飛ばすも。
比良嶋峻:苦し紛れの迎撃は掠りもせず、庭園に穴を穿つのみ。
ゼオ:間一髪で見切っている……というよりも、当たっても構わない動きを取っている!
比良嶋峻:「ハーーテメェらに、何が分かる」 肉を裂かれながらも、表情を歪めはしない。
ゼオ:究極まで命を粗末にする少年兵。アーセルトレイ772層で育った、強化兵!
赤崎三音:「我等が情愛は燃え続け!」ミサンガの鞭が、武具を辛うじて弾いて逸して。
ゼオ:「何もわからんが、これだけは言える」 至近距離でにらみ合う。
ゼオ:「シースはただ一人の相棒だ。大切にしろよ」
比良嶋峻:「俺は、俺だ。それだけがありゃァいい」 少年兵の目を睨む。
比良嶋峻:「ご忠告、痛み入らァ!」 腕を振り払い、距離を取る。
監督:【予兆】の効果は不発。手番はハルくんに移ります。
ゼオ:(時間は稼いだぞ……! どうだ!)
監督:そして、新しい【予兆】が発生します。
魚住ハル:ゼオが蹴り飛ばした間合いに、既に存在している!
監督:【予兆Ⅲ:巨大な尾の一撃】
魚住ハル:「さっすが」
比良嶋峻:天高く舞い上がった竜の尾が、舞台に叩きつけられる。
監督:この効果が実行される時点でガーデン3・6にいるステラナイト全員に【アタック判定:7ダイス】を行います。
ゼオ:あわわわわわ
監督:さあ、行動せよ!
魚住ハル:「強い。強いな。いいな。そういうの……」
魚住ハル:「そういうの、いいな……!」
魚住ハル:攻撃を開始します。《黒き堕落の誘い》。峻様を1マス移動させ、その後【アタック判定:2ダイス】。自分は2点回復のスキルです。
魚住ハル:移動先は現在のガーデン3からガーデン2。吹き飛ばしてやる!
監督:ではその攻撃に対し
比良嶋峻:ダイス目5、《輝きの盾》を使用。
魚住ハル:違った。回復量は[与えたダメージ]分でしたね。
比良嶋峻:アタック判定の対象になっているキャラクターの耐久力を1点回復し、このアタック判定の間、そのキャラクターの防御力を1点増加します。
魚住ハル:何ィ~~ッ
比良嶋峻:回復させないぞ!
ゼオ:き、貴様・・・
魚住ハル:与えたダメージ分のドレインということは……
魚住ハル:0ダメージだと効果がゼロということだぜ~~
比良嶋峻:耐久14→15、防御力4→5
比良嶋峻:さあこい!
魚住ハル:だけど、負けない……私、峻様にふさわしい女になるっ
魚住ハル:ダイスブーストを3回使います!
魚住ハル:魚住ハルのブーケを-4した(ブーケ:570->566)
魚住ハル:魚住ハルのブーケを-4した(ブーケ:566->562)
魚住ハル:魚住ハルのブーケを-4した(ブーケ:562->558)
魚住ハル:5d
DiceBot : (5D6) → 14[3,2,3,2,4] → 14

魚住ハル:グロロ~~ッ
ゼオ:あわわわ
魚住ハル:当然リロールしかあるまい……!このままでは使い損だ
魚住ハル:魚住ハルのブーケを-5した(ブーケ:558->553)
魚住ハル:5d
DiceBot : (5D6) → 17[3,1,5,5,3] → 17

監督:するがよい!
魚住ハル:ヒエーッ!
監督:結果的にはあんま意味なかったな……w
魚住ハル:2点ダメージ!
赤崎三音:2点通れば御の字!
監督:2点受けます。耐久15→13
魚住ハル:魚住ハルの耐久を+2した (耐久:12->14)
魚住ハル:どんどん行くぞ!チャージは三音ちゃんのおかげでたっぷりあるからな
監督:ここからが地獄なんだよなあ
魚住ハル:《騎士のたしなみ》。峻様を押し込んだガーデン3に自分が移動し、さらに【アタック判定:2ダイス】。
魚住ハル:魚住ハルのブーケを-4した(ブーケ:553->549)
魚住ハル:魚住ハルのブーケを-4した(ブーケ:549->545)
魚住ハル:魚住ハルのブーケを-4した(ブーケ:545->541)
魚住ハル:5d
DiceBot : (5D6) → 27[5,6,6,6,4] → 27

魚住ハル:アヤッター!
ゼオ:スゲーッ!
監督:オエーッ
魚住ハル:さっきこの出目が出てれば最強だったんだけどな
監督:リロールします???
魚住ハル:するわけないでしょうが――ッ!!
魚住ハル:そしてここからが本番だぜ~~
監督:うう……耐久13→8
魚住ハル:食らってくたばれ!《咲き誇れ薔薇の花》×3!!!
魚住ハル:対象1体に【アタック判定:2ダイス】を行い、その後対象1体に【アタック判定:2ダイス】を行う。その後、あなたの耐久力を2点回復する!コピペだ!
魚住ハル:移動は不可能だがその分攻撃回数回復量ともに優れに優れたこのスキル!
魚住ハル:しかもこの攻撃判定1回毎にダイスブーストを3回ずつ載せちまおうって寸法よ
魚住ハル:魚住ハルのブーケを-4した(ブーケ:541->537)
魚住ハル:魚住ハルのブーケを-4した(ブーケ:537->533)
魚住ハル:魚住ハルのブーケを-4した(ブーケ:533->529)
監督:そんなにやったらブーケが足りなくなるんじゃないかなあ……
魚住ハル:5d 一発目!
DiceBot : (5D6) → 25[2,6,6,6,5] → 25

赤崎三音:たっか
魚住ハル:魚住ハルのブーケを-4した(ブーケ:529->525)
監督:ぐえーっ
魚住ハル:魚住ハルのブーケを-4した(ブーケ:525->521)
魚住ハル:魚住ハルのブーケを-4した(ブーケ:521->517)
魚住ハル:5d 一発目(2)!
DiceBot : (5D6) → 16[1,3,5,2,5] → 16

魚住ハル:2点……!こっちはリロールすべきかな
監督:一撃目で耐久8→4
赤崎三音:いや
赤崎三音:いま4→2なので、分はいいはず
魚住ハル:OK……!2点以上である限りガンガン攻めます!
魚住ハル:魚住ハルのブーケを-4した(ブーケ:517->513)
魚住ハル:魚住ハルのブーケを-4した(ブーケ:513->509)
魚住ハル:魚住ハルのブーケを-4した(ブーケ:509->505)
魚住ハル:5d 二発目!
DiceBot : (5D6) → 18[6,4,1,2,5] → 18

監督:耐久4→2
魚住ハル:リロールなし!
魚住ハル:魚住ハルのブーケを-4した(ブーケ:505->501)
魚住ハル:魚住ハルのブーケを-4した(ブーケ:501->497)
監督:うわーーッ!!
魚住ハル:魚住ハルのブーケを-4した(ブーケ:497->493)
魚住ハル:5d 二発目(2)!
DiceBot : (5D6) → 20[6,4,3,1,6] → 20

監督:耐久2→0!
ゼオ:よし……!
監督:もう死んでる!!!!
魚住ハル:抹殺完了!!!!
魚住ハル:さて……
監督:ダイスはすべて使用済みにつき、復活無し
監督:戦闘終了です! ロールどうぞ!
魚住ハル:三発目の《咲き誇れ薔薇の花》が残っているが、どうする峻様……!
監督:悪魔かキサマ!!!
魚住ハル:悪魔ではない……
魚住ハル:人間の心を持った、デビルマンだ!!!
魚住ハル:「……いい。すごく、いい、感じだ」
魚住ハル:トン、トン
魚住ハル:二回、軽く跳ねる。
魚住ハル:ギュル!!
魚住ハル:渦のように突進し、体ごと峻に突撃する!
比良嶋峻:「ッ……」 気配。さっきの陰ガキとは、逆から。
魚住ハル:「――魚住ハル!!!!」
魚住ハル:「お前も名前を名乗れ!!」
魚住ハル:外套が弾け、その斥力で比良嶋峻を吹き飛ばす――!
比良嶋峻:「ハーーそんなに知りたきゃ」 頬を歪め、笑う。
比良嶋峻:「チカラで、聞いてみ――」 衝撃。
魚住ハル:――ヒン
比良嶋峻:吹き飛ばされる! あやうく空中で姿勢制御するが
比良嶋峻:ダメージは甚大!
魚住ハル:黒い軌跡が鋭角の軌道で反転。横合いから再び突撃!
魚住ハル:「魚住ハル!!」
比良嶋峻:「このッ……」 正面に対応。が、次なる攻撃は。
魚住ハル:長刀の如きリーチの鉤爪は、しかし白い鱗に阻まれ折れる!
魚住ハル:「僕は魚住ハルだ!!いいか――」
魚住ハル:ドギャ!!
比良嶋峻:「チッ!」 側面! 反射で硬化した鱗は弾くも
魚住ハル:三音の力で編まれた補助脚が、視界の外側、下段の軌道から薙ぎ払う!
比良嶋峻:「どうしたまだ、」
比良嶋峻:「ッ!!」 今度は下方! 攻撃は止まない!
魚住ハル:――ドガガガガガ!!
魚住ハル:外套を展開!内部の脚全てで連撃を叩き込む!
比良嶋峻:「――――」 魔竜の言葉が外に聞こえることはない。
比良嶋峻:絶え間ない衝撃音に、総て塗り潰される。
魚住ハル:魔物の王めいたシルエットだが、その中心の本体は細く、小さく、幼い。
魚住ハル:「絶対に覚えろ。無敵のこの僕を」
魚住ハル:「ミリィちゃんの力を!」
魚住ハル:「僕は魚住ハル!!!!だッ!!!!」
魚住ハル:外套を切り離し、残る片手の鉤爪ですれ違いざまに切断する!
比良嶋峻:その一撃は、為すすべなく受け入れる。
魚住ハル:――ダン!
魚住ハル:斬撃を振り抜いた姿勢で降り立つ。
魚住ハル:遅れて落ちた外套が、その小さな体を完全に覆い隠す。
比良嶋峻:ド、と重い音を立て、庭園に魔竜が墜つ。
魚住ハル:「……」
魚住ハル:「勝った」
比良嶋峻:「…………」 虚ろな瞳を、ゆっくりと動かす。
比良嶋峻:「魚住、ハル」 状態に反して、声はよく聞こえる。
魚住ハル:「そう」
魚住ハル:「僕の名前だ。カッコ良すぎる……」
比良嶋峻:「……ミリィ、ってのは。テメェの女か」
魚住ハル:「あー……」
魚住ハル:「……その、」
魚住ハル:「まあ」曖昧な返事だ
比良嶋峻:「ハ。ガキが」 嗤う。
比良嶋峻:「……比良嶋峻。俺の名だ」
魚住ハル:「峻。いいね」
比良嶋峻:「背負って往け。いつかテメェも……」
比良嶋峻:「“こっち”に来る。俺ですら、そうなったんだ」
比良嶋峻:「その日は、絶対だ」
魚住ハル:「やっぱり、お互い名前を呼べるほうがいい」
魚住ハル:「こういう話がしやすくなるもんね」
魚住ハル:「――だけど僕は、残念ながら」
魚住ハル:「峻より凄い」
比良嶋峻:「ほォ」 表情は変わらず、首を僅かに傾けるのみ。
魚住ハル:「みんなが僕に『絶対』失敗するって言う」
魚住ハル:「いつか『絶対』負ける。『絶対』痛い目を見る」
魚住ハル:「……そして、大人になっても僕は、何一つ負けていない」
魚住ハル:「そんな日のことを想像すると、愉快になってくる」
魚住ハル:「僕は『絶対失敗する』って言った連中を眺めて」
魚住ハル:「――何も仕返ししたりしないし、賭けに負けた分を払えなんて言わないんだ」
魚住ハル:峻を指差す。「君もいつか、そうしてやる」
比良嶋峻:「……そうか」 白く虚ろだった双眸に、僅かに光が宿る。
比良嶋峻:「テメェは……汚ェ色が、どれだけあろうと」
比良嶋峻:「塗り潰さねェってのか……そんな」
比良嶋峻:「“黒”い癖によ」
魚住ハル:「黒はなんでもありだ」
魚住ハル:「無敵だ」
比良嶋峻:「ハ! ……そうかよ」
比良嶋峻:「……楽しみにしといてやる」
魚住ハル:「楽しみにしててよ」
比良嶋峻:「…………」 首を傾ける。その、視線の先には。
比良嶋峻:刀身を喪った、白金の大宝剣。かつての、己の武器。
比良嶋峻:その手に掴もうと、腕を持ち上げる。
比良嶋峻:――持ち上げようとするも、肩が僅かに震えるのみ。
比良嶋峻:「……クソが」
比良嶋峻:ぱたり、と手が落ちる。そのまま、もう動くことはない。
ゼオ:「お前はよかったのか、三音」 やや離れたところにいる三音ちゃんに歩み寄る。
ゼオ:「知己なんだろう。会話できる最後のチャンスだったろう」
赤崎三音:巨尾に対して構えていた備えを、ようやくゆるゆると解く。
ゼオ:「今ならまだ、呼びかければ応じるかもしれんぞ」
赤崎三音:「……」
赤崎三音:「わたし、話していいのかな」
赤崎三音:「結局、なにも。取り戻そうって言ったのに。何も出来てない」
赤崎三音:自分の服の裾を掴む。服の端々は焼け焦げている。
ゼオ:「そうなのか? 俺には、そうは見えなかったが」
ゼオ:「あいつの平穏を取り戻せただろう」
ゼオ:「お前の支援がなければ、俺もハルも死んでいたかもしれない」
魚住ハル:「僕の爪の半分は三音ちゃんだよ」
魚住ハル:「ほら」
魚住ハル:残っている補助脚を持ち上げると、それらは黄色の花弁となって散る。
魚住ハル:「ありがとね」
赤崎三音:「……うん」それを目で追う。
ゼオ:「こいつもこう言っている。それでもまだ自分が信じられないのなら、あとで自分のシースに聞いてみるといい」
赤崎三音:「そうなら、よかった。守れたんだ、君たちを」
ゼオ:「何も出来てないなんてことはない。よほど意地の悪いシースでなければ、そう言うはずだ」
赤崎三音:「意地は悪いかな」えへへと笑う。
赤崎三音:倒れる白のヒガンバナのもとにしゃがむ。
ゼオ:「それは、災難だな……俺のシースは人間ができている上に美人だから、余計気の毒に思う」
赤崎三音:「美人はとっても美人だよ」彼の頭を撫でる。
魚住ハル:「む」
魚住ハル:だが、奥ゆかしいので何も言わないぞ。
ゼオ:「……もし」
ゼオ:「お前たちがこいつと同じ状態になったら。可能な限り、俺を呼べ」
ゼオ:「肩を並べて戦った仲だ。なるべく一撃で仕留められるよう、努力する」
赤崎三音:「そうならないようにしたいなあ」力なく笑う。
魚住ハル:「はははは!!大丈夫!!」
魚住ハル:「返り討ちにしてやるから!!」
赤崎三音:「それ全然大丈夫じゃないよう」
ゼオ:「元気なやつだな……」
赤崎三音:「2人にはそんなことさせないよ。わたしが、普通を取り戻すからね」
魚住ハル:「うんうん。二人とも、がんばりなさい」ニコニコしながら、舞台を突っ切って
魚住ハル:折れた大剣を拾う。
ゼオ:「ああ。俺なりに頑張ろう」 上から目線をまったく気にしていない。
魚住ハル:鉤爪が砕けたほうの手で、軽くポンポンと土を落とす。
魚住ハル:それを、倒れた峻の横に置く。「さて」
魚住ハル:「帰ろっかな」
ゼオ:「そうだな。任務は完了だ」
ゼオ:「事後処理は別の者がするはずだ。また会おう」
赤崎三音:「遅くならないうちにね」
ゼオ:戦いが終わったのなら、特にこれ以上やることもない。二人に背を向けてガーデンを去る。
ゼオ:……ただひとつだけ、戦い終わったあとにやるべき事が残っている。
ゼオ:「神よ」 首元のロザリオをたぐる。 「また生き残りました」
ゼオ:「その恩情に、心から……」「感謝いたします」 立ち止まり、ロザリオに口づけして、短く祈りを捧げる。
ゼオ:そしてまた歩きだす。今度はもう立ち止まる事もなく、ガーデンを立ち去る。
魚住ハル:「ふふふふふ。また世界を救っちゃったな」
魚住ハル:「何度だって……大丈夫だよ」
魚住ハル:「僕が何度だって安心させてやるんだ」外套を風に流しながら、退場。
赤崎三音:「あはは。わたしは何度も来ないのが一番いいや」手を振って2人を送る。
赤崎三音:「……」傍らに倒れる男の元にしゃがみ込む。
赤崎三音:もたれ掛かるように背を預ける。
赤崎三音:「……ねえ、聞こえてる? 腰抜けコスプレ女だよ」
赤崎三音:「……聞こえてなくてもいいよ。わたし、勝手にしゃべるからね」
赤崎三音:「自己紹介はしないよ。前にしたけど、どうせ覚えてないんだろうし……」
赤崎三音:「だからね、もう一度。もう一度会おう。その時に、改めて名乗るから」
赤崎三音:「出来れば、わたしのシースと、あなたのシースと一緒に、ね」
赤崎三音:彼の手を取り、自らの鞭を縮小する。元のミサンガへと。
赤崎三音:手首へと結ぶ。「そういうことだから」
赤崎三音:「よしっ」立ち上がる。
赤崎三音:「自己満足、おわり!」手を振る。「じゃあね」
赤崎三音:そのまま、粒子と化して風に吹かれて行く。
監督:――騎士たちが去った舞台もまた、その役目を終えようとしている。
監督:炎に巻かれた庭も。武具に穿たれた穴も。
監督:全てが、キラキラと星粒に還っていく。
比良嶋峻:「…………」
比良嶋峻:「……どいつも、こいつも」 目を、薄く開く。
比良嶋峻:「耳元でうるせェったらありゃしねェ」
比良嶋峻:「脳内、花畑のクソどもが……」 傍らに置かれた宝剣を見る。
比良嶋峻:腕を、動かす。
比良嶋峻:さっきまでは、少しも動かせなかったその腕は。
比良嶋峻:ミサンガに導かれるように、近く置かれた柄に届く。
比良嶋峻:「……あァ」
監督:舞台が光に還ってゆく。
監督:横たわる歪な騎士もまた。足。腰。身体が光に溶けていく。
比良嶋峻:「一方的に、見せつけやがって。俺にだって、なァ」 剣をゆっくりと引き寄せる。
比良嶋峻:「なァ。アイラ――」 その胸に、剣を抱くと同時。
監督:最後の騎士も、姿を消す。
監督:ステラバトルは、ここに終結した。

【勲章配布】

監督:見学室からのブーケ! 比良嶋 峻のブーケを+41した(ブーケ:305->346)
監督:----
監督:勲章は、君たちの掲げる願いを達成するために必要なものです。
監督:戦いで活躍をすると、それだけたくさんの勲章がもらえますので、
監督:いっぱい貯めて、願いと引き換えてくださいね!
ゼオ:チョコボールについてるやつ!
魚住ハル:ポイントカードみたい!
赤崎三音:羨ましい……いっぱい染まって……!
ゼオ:こいつも俺で染まった
監督:今回配布する勲章は5種類。紹介していきます。
監督:1.【勝利の騎士】
監督:ステラバトルに勝利したとき、全てのステラナイトに与えられます。
監督:つまり君たち全員だ! おめでとう!
魚住ハル:アヤッター!
赤崎三音:わーい!
ゼオ:わーいわーい!
監督:2.【終撃の騎士】
監督:エネミーの耐久力を0にしたステラナイトに与えられます。
監督:これに該当する者は~~?
ゼオ:魔王!魔王!魔王!
ゼオ:ハル!ハル!ハル!
魚住ハル:つまり、僕!!
監督:そういうこと! おめでとう!
魚住ハル:天下無敵の存在であることを証明してしまった
赤崎三音:ひゅう!
監督:3.【鉄壁の騎士】
監督:ステラバトル終了後に耐久力が初期値から減っていない、または増えているステラナイトに授与されます。
監督:該当可能性があるのはハルくんなんですけど
監督:実際どうなんですっけ、耐久
魚住ハル:アヤ
魚住ハル:えっとですね、《咲き誇れ薔薇の花》の3連撃ですが、この回復処理をしていないんですね
魚住ハル:一撃ごとに2回復なので、今の正しい耐久値は
監督:おお
魚住ハル:《黒き堕落の誘い》時点での14に加えて+4で
魚住ハル:18です
監督:ひえ~~~
監督:ってことは、この勲章も贈呈だ!
赤崎三音:しゅごい……
ゼオ:だ、ダブル勲章!
魚住ハル:アヤーッ!アヤーッ!
監督:たいしたやつだぜ、魚住ハル!
魚住ハル:いやあ、こんなにもらっちゃっていいのかしら
ゼオ:「くっ、ハルに負けた……!」
魚住ハル:罪悪感……2点は三音ちゃんからもらったのに
ミリィ・T・エイケルナル:「順当な結果ですね」
魚住ハル:「みんなありがとう」
監督:4.【模範の騎士】
監督:自分以外にブーケの効果を使用したステラナイトに授与されます。
ゼオ:!
魚住ハル:おお……!
監督:ちゃんとナカヨシできたお友だちはいるかな?
魚住ハル:こんな勲章もあるんだ
赤崎三音:あげたよ~!
ゼオ:そ、そうか……あのとき、なぜリロールを申し出てきたのか、ようやくわかった……!
ゼオ:DTさん……!
魚住ハル:こんな自己中陽ガキにそんな配慮があるはずがない
監督:狡猾な男
魚住ハル:三音ちゃんしかおらんやろ~
ゼオ:前卓経験者ということで、いろいろな意味で模範でしたね
監督:では赤崎さんに勲章贈呈だ!
ゼオ:パパーン!
赤崎三音:やったー!
監督:5.【共闘の騎士】
監督:ステラバトル中、他のステラナイトと会話した場合に授与されます。
魚住ハル:会話しすぎでしょ
監督:楽しくおしゃべりできたかな~?
ゼオ:しなかった奴がいない
赤崎三音:しすぎた
ゼオ:した!ハルくんにもお先に失礼言った!
赤崎三音:むしろペナルティがついても文句は言えない
監督:どれだけ長話しようとも勲章は1つ!
監督:みんなゲット! よかったね!
魚住ハル:6個くらいくれ
監督:クソガキ!
赤崎三音:500個!
ゼオ:額縁に入れて玄関に飾っておきます
監督:コスプレ!
監督:よくできた坊ちゃん
魚住ハル:格付けチェックみたいですね
監督:ってところで勲章の配布を終えます。
ゼオ:映す価値なしでモザイクかかっちゃう!
ゼオ:わーい! 監督にも監督ありがとう勲章をあげます。
ゼオ:ありがとう!
監督:わーいもらう!
監督:----

【カーテンコール】

【Scene5-1:魚住ハル/ミリィ・T・エイケルナル】

魚住ハル:「ただいまーっ!」
魚住ハル:壮絶なステラバトルを終えて、魚住ハルはごくいつもどおりに帰宅した。
魚住ハル:いつまで経っても落ち着きのない行動に、母親は呆れといくつかの小言を告げるが
魚住ハル:やはりいつもどおり、全く反省する素振りもないのだった。
魚住ハル:「落ち着くー」散乱するいろいろなもので埋め尽くされた床に飛び込む。
魚住ハル:「ミリィちゃんも、まあせっかくだからお茶でも飲んでいきなって」
ミリィ・T・エイケルナル:「はあ……」 遅れて階段をあがってくる。母親に挨拶していたのだ。
ミリィ・T・エイケルナル:「この惨状で、よくそんな台詞を吐けますね」
ミリィ・T・エイケルナル:「汚い!」
ミリィ・T・エイケルナル:「床がほとんど見えない!」
魚住ハル:「片付けるのめんどくさいんだもん」
魚住ハル:「あ!」
魚住ハル:「ミリィちゃんにあげるね」
魚住ハル:「カタツムリの殻!すっごいレア!!」
ミリィ・T・エイケルナル:「ひえっ!?」
ミリィ・T・エイケルナル:思わず後ずさり、本の山に躓き、
ミリィ・T・エイケルナル:「……きゃあああ!」 ずてんと転倒する。
魚住ハル:「あははは」
魚住ハル:「ミリィちゃん、パンツが見えますよ」善意の指摘
ミリィ・T・エイケルナル:「ぎゃーっ!!」 スカートを抑えて再度絶叫!
魚住ハル:実際には転んだ程度ですぐ見えてしまうようなスカート丈ではないだろうが
魚住ハル:とにかくパンツを面白がっている年頃なのだ
魚住ハル:「ゲームどこかなあ」
ミリィ・T・エイケルナル:「こらっ! ゲームの前に片付けますよ!」
ミリィ・T・エイケルナル:「ステラバトル前にも約束……いや、約束? ……ステラバトル前にも言いましたよね」
魚住ハル:「やらなきゃだめ?」
ミリィ・T・エイケルナル:「勝って、帰ってきたらお部屋を片付けましょうねって」
ミリィ・T・エイケルナル:「少なくとも、私は部屋をきちんと片付けられる男性が好きです」
魚住ハル:「あっはっはっは!」
ミリィ・T・エイケルナル:言いながら、せっせとシャツやらなにやらを畳んだりしている。
魚住ハル:「じゃあ片付けてしんぜよう」
魚住ハル:用途不明のダンボールをズルルーッと引っ張りだし、
魚住ハル:いろんなものをポイポイと放り込んだりします。
ミリィ・T・エイケルナル:「片付け方が雑!」
魚住ハル:「ゲームは出したままにしといてね、ミリィちゃん」
魚住ハル:「あと家庭科1の教科書が見つかったらこっそり教えてね」
ミリィ・T・エイケルナル:「教科書までなくしてる……」
ミリィ・T・エイケルナル:「ちゃんと物の定位置を決めないからそうなるんですよ。いいですかハルくん」
魚住ハル:「うん」ニコニコ
ミリィ・T・エイケルナル:「置き場を定めれば、自然と部屋も綺麗になるものなんです。雑誌さんのおうちはここ、ゲーム機さんのおうちはここ、みたいに」
魚住ハル:「実に結構なことだ」
ミリィ・T・エイケルナル:「ぜったいマジメに聞いてない!」
ミリィ・T・エイケルナル:「次に私がきた時に散らかってたら、また強制片付けタイムにしますからね! もう」
魚住ハル:「それも悪くないなあ」
魚住ハル:片付けをしていても全く嫌そうではない。むしろ「片付けてやっている」という余裕!
魚住ハル:「ミリィちゃん、そうやってシャツをきれいにたたむの」
魚住ハル:「お嫁さんみたいだね」
ミリィ・T・エイケルナル:「それはもちろんです。5歳のころから、花嫁修業として様々な家事を」
ミリィ・T・エイケルナル:「お嫁さん!?」
魚住ハル:「やっぱりお嫁さんじゃん!」
魚住ハル:「花嫁修業!」
魚住ハル:「偉いものだなあ」
ミリィ・T・エイケルナル:「やめなさい! じょ……女性と二人きりのタイミングでそういうこと言うの、場合によっては愛の告白とみなされますよ!」
魚住ハル:「ええー?そんなわけないよ」
ミリィ・T・エイケルナル:「ハルくんにその気はなくても、女性を勘違いさせる男は嫌われます。覚えておきなさい」
ミリィ・T・エイケルナル:「そんなわけない……?」
魚住ハル:「僕は愛の告白ならちゃんとわかるように言うもんね」
魚住ハル:「ミリィちゃん好き好き好き!」
魚住ハル:「おっぱいが大きい!」
ミリィ・T・エイケルナル:「うううっ!」 本を抱えたまま固まる。
魚住ハル:「優しい上に賢い!」
ミリィ・T・エイケルナル:(い、言えない……言えない……!)
ミリィ・T・エイケルナル:(ステラバトルの時、マジメになっているハルくんに不覚にも少しときめいてしまったなんて)
魚住ハル:「あはは……普段から言ってなかったっけ」
ミリィ・T・エイケルナル:(絶対に言えない!)
ミリィ・T・エイケルナル:(言ったら負けな気がする!)
魚住ハル:「言ってなかったかな~……」
ミリィ・T・エイケルナル:「はい、はい。いつも言ってくれてますね」
ミリィ・T・エイケルナル:「……そう。あなたはいつも素直に言ってくれてるのに、私からは言ってなかった」
ミリィ・T・エイケルナル:「ですから、たまには褒めてあげます」
ミリィ・T・エイケルナル:「ステラバトルの時、真面目になったハルくんは……」「とてもかっこよかったですよ」
魚住ハル:「……」
魚住ハル:パチパチとまばたきをする。
魚住ハル:「…………ん。むー」
ミリィ・T・エイケルナル:どうせ「そうでしょ!」とか言われると思っているので、言いながら片付けを続行している。
魚住ハル:「……むむむむ」
魚住ハル:「むむう」
ミリィ・T・エイケルナル:「……えっ、あれ?」
ミリィ・T・エイケルナル:「えっ……ど、どうしました? 気に障りましたか?」
ミリィ・T・エイケルナル:「違うんですよ! 別に普段のハルくんがダメってわけではないんです。むしろ普段のハル君も好ましいと思っています!」
魚住ハル:「……んっとさ」
ミリィ・T・エイケルナル:「ただ、真面目になった時はより良いなあと思っただけで、もし気を悪くしたなら……」
ミリィ・T・エイケルナル:「は、はい」 あわあわと弁解していたが、ぴしりと背筋を伸ばす。
魚住ハル:「隣のクラスのロミロミが、同じクラスの子と付き合ってるみたいなんだよね」
ミリィ・T・エイケルナル:「どういうあだ名なんですかそれ」
ミリィ・T・エイケルナル:「……えっ、小学生で交際を!?」
ミリィ・T・エイケルナル:「ふ、不純!」
魚住ハル:「やっぱり僕くらいの年でも、そういう子はいるもんなんだなあ」
ミリィ・T・エイケルナル:「まあ……そうですね。そういう子もいる事はいるでしょうね」
魚住ハル:「フジュンだからかどうかは分かんないけど」
魚住ハル:「でも僕はあんまり女の子とか好きになったりしないほうだし」
魚住ハル:「ミリィちゃんのことは好き……一番好きだけど」
魚住ハル:「……」
ミリィ・T・エイケルナル:「あら」 いつもの言動を考えてちょっとびっくりする。
魚住ハル:ーー「……ミリィ、ってのは。テメェの女か」
魚住ハル:最後に向けられた言葉を、思い返しているのかもしれない。
魚住ハル:「もしかしたら……もっと、好きになると思う」
魚住ハル:「無敵の僕でも……いつになるのか」
魚住ハル:「卒業したらなのか、来年なのか」
魚住ハル:「明日なのか、分からないけど」
ミリィ・T・エイケルナル:「えっ……えっえっ」
魚住ハル:「……」
魚住ハル:「それでもいいかな」
魚住ハル:散らかった中から、セミの抜け殻みたいなものを拾い上げて、ポツリと呟く。
ミリィ・T・エイケルナル:こちらも峻が最後に残した問いをいまさら思い出した。……思い出したというか、
ミリィ・T・エイケルナル:ハルの反応が思わしくなかったのが不満で、あえて忘れようとしていた。
ミリィ・T・エイケルナル:「あなたは本当……おばかな子なのか、真面目で真摯な子なのか、よくわからないですね」
ミリィ・T・エイケルナル:「いいですよ。私は大人ですから、それくらいは待ってあげます」
ミリィ・T・エイケルナル:しゃがんでハルと目線を合わせる。
魚住ハル:「うん」
ミリィ・T・エイケルナル:「私をもっと好きになって……それで、私に世界の全部をくれるって約束を守ってくださいね。魚住ハルくん」
ミリィ・T・エイケルナル:「私も、シースとしてがんばりますから」
魚住ハル:「じゃあ、ミリィちゃんはいいってことだよね」
魚住ハル:「僕のお嫁さんになるの」
ミリィ・T・エイケルナル:「ううっ!」
ミリィ・T・エイケルナル:「う、うう……」
ミリィ・T・エイケルナル:「ううう……」
魚住ハル:「結婚って何歳からだったっけな」
魚住ハル:「まあ、なんでもいいか。僕は無敵だし!」
ミリィ・T・エイケルナル:「五年! 五年後!」
ミリィ・T・エイケルナル:「いいですかハルくん! 五年後、十六歳になったときにもう一度言ってください!」
魚住ハル:「あははは、僕の成長速度をなめちゃいけないよ」
魚住ハル:「一年でじゅうぶん!」
ミリィ・T・エイケルナル:「そのとき、まだ……いまの言葉を言ってくれるようなら……まっ、前向きに……検討、します」
ミリィ・T・エイケルナル:「法律があるんですよ法律がー!」
ミリィ・T・エイケルナル:「おバカ!」
ミリィ・T・エイケルナル:「もう! さっさと片付けますよ、ほら!」
魚住ハル:「頑張ろうね、ミリィちゃん!」
ミリィ・T・エイケルナル:「それで、私にゲームを教えてください」
ミリィ・T・エイケルナル:「はあ……そうですね」
ミリィ・T・エイケルナル:「……頑張りましょうね。これからも、一緒に」 小さく言って、いそいそと片付けだす。
魚住ハル:片付けをするミリィの横顔を、ちらりと見る。
魚住ハル:片付けをする手が少し止まって、
魚住ハル:ほんの一瞬のことで、遊んだり片付けたりの行動に戻る。

【Scene5-2:赤崎三音/レティス・E・アルテグラ】

赤崎三音:赤崎三音の部屋のある、マンションの屋上。
赤崎三音:そこの縁に腰掛けるように、一人の少女の姿はある。
赤崎三音:ブリンガーでの装いではなく。普通の私服。
赤崎三音:「……結局さ」街の景色を見ながら呟く。
赤崎三音:「あの人……あの人達って、どうなったんだろう」
赤崎三音:「エクリプスって、あの後。どうなるのかな」
レティス・E・アルテグラ:「死にはしない」
レティス・E・アルテグラ:「けれど、願いを叶える資格はなくなる」
赤崎三音:「そっか。よかった……けど」
レティス・E・アルテグラ:「そこから先をどうするかは、私にもわからない」
赤崎三音:「何を願ってたんだろう」
赤崎三音:「それって。わたし達じゃ叶えられないのかな……」
レティス・E・アルテグラ:「そう思うのは、普通だ。赤崎くん」
レティス・E・アルテグラ:「普通の範囲の善良さだ。けれど、誰も彼もを背負おうとするべきじゃない」
赤崎三音:「わたしだって、世界の全員の願い事が叶うなんて思ってないよ。そんな子供じゃないよ」
赤崎三音:「だけどさ……わたしが摘み取ったくらいは。わたしが植えたいよ」
レティス・E・アルテグラ:「それも、本当はするべきじゃない」
レティス・E・アルテグラ:「そうするとしても、エクリプスが生まれるたびに願いが膨れ上がる一方だ」
レティス・E・アルテグラ:「それに……もしかしたら、私達のように世界を取り戻す願いじゃなくて」
赤崎三音:「……でも」俯く。
レティス・E・アルテグラ:「作り変えようとする願いだったかもしれない。人の願いは矛盾するんだ」
赤崎三音:「……それは」
赤崎三音:「……じゃあさ。わたしのしてることって、意味がないの?」
レティス・E・アルテグラ:「意味が……ないって?」
赤崎三音:「あんなに怖い思いをして、あんなに痛い思いをして。でも結局、誰かにとっては」
赤崎三音:「自分たちの願いを邪魔されてるだけなのかなって」
レティス・E・アルテグラ:「私がこういう……月並な答えを言わなきゃいけないのは、心外だけど」
レティス・E・アルテグラ:「ステラバトルに限ったことじゃないさ。人はみんなそうやって生きてる」
レティス・E・アルテグラ:「……ただ」
レティス・E・アルテグラ:三音の後ろ姿を見る。
赤崎三音:「それが普通なら、わたし、そんな普通は嫌だなって……ただ?」
レティス・E・アルテグラ:「……いや。全然、確信なんて持てないことだから」
レティス・E・アルテグラ:「いい。大したことじゃない」
赤崎三音:「何それ。気になるじゃん」
レティス・E・アルテグラ:「…………勝手な」
レティス・E・アルテグラ:「私の勝手な考えだけれどーー」
レティス・E・アルテグラ:「もしかしたら赤崎くんは、ステラバトルで願いを叶えようとしているんじゃないのかもしれない」
赤崎三音:「……どういう意味?」
レティス・E・アルテグラ:ーータン!
レティス・E・アルテグラ:屋上から軽やかに宙を舞って、一本の電線の上に降り立つ。
レティス・E・アルテグラ:屋上の縁に腰掛ける三音の瞳を、そうして覗き込む。
赤崎三音:「えっ何!?」
レティス・E・アルテグラ:「ステラナイトとして戦い続けて、その報酬として世界を取り戻せるなんて」
レティス・E・アルテグラ:「本当は。信じていないんじゃない?」
赤崎三音:「柱の上に立つの、流行ってるの……!?」
レティス・E・アルテグラ:「柱?」
レティス・E・アルテグラ:「よく見てよ。私は電線の上なんだから」
レティス・E・アルテグラ:「より凄い」
レティス・E・アルテグラ:くるりと一回転してみせる。
赤崎三音:「そうだね。レティスさんはすごい……って」
赤崎三音:「それ見られたらご近所で噂になるやつじゃん!住みづらくなる……!」
レティス・E・アルテグラ:「ーーどう思ってるの?」
赤崎三音:「……」息をつく。
レティス・E・アルテグラ:「答えをはぐらかすってことは」
レティス・E・アルテグラ:「自分でも分かってない?」
赤崎三音:頷く。
赤崎三音:「勿論ね、最初はそう思ってたよ。わたしが願いをかなえるんだーって」
赤崎三音:「でもさ……」
赤崎三音:「……」
赤崎三音:「ステラナイツとしても、失格なのかなあ」
レティス・E・アルテグラ:「私の……」
レティス・E・アルテグラ:「私の考えは違う」
赤崎三音:「違うって、何がさ」
レティス・E・アルテグラ:「赤崎くんは、願いを叶えようとしていないんじゃなくて」
レティス・E・アルテグラ:「もう叶っているのかもしれないって……いや……」
レティス・E・アルテグラ:「勝手に……そう考えたいだけなのかな」
赤崎三音:「……それってさ」
赤崎三音:「こうやってレティスさんが居ることが、取り戻すべき普通の日常であって欲しい、ってこと?」
レティス・E・アルテグラ:「……そんなことはないか」
赤崎三音:「どうだろう。やっぱりステラバトルは嫌かな」
赤崎三音:「痛いし、辛いし……あと恥ずかしいし。衣装もうちょっと何とかならないのかな」
レティス・E・アルテグラ:「あれは赤崎くんの深層心理が具現化した姿だ」
赤崎三音:「聞きたくなかった……!」
レティス・E・アルテグラ:「けれど、赤崎くん。一つ言えることはある」
レティス・E・アルテグラ:「一度戦うたびに、君は世界を救っているんだ」
レティス・E・アルテグラ:「だから、そのたびに……もしも、赤崎くんがそう思っているのなら」
レティス・E・アルテグラ:「赤崎くんは、赤崎くんの世界を取り戻してるんだよ」
赤崎三音:「毎回、叶ってる……」
赤崎三音:「そっか。そうなんだ。そうだよね」
赤崎三音:「別に、そう考えたって、誰かに怒られるわけじゃない」
レティス・E・アルテグラ:「いつか、戦いが永遠に終わる日が来る」
レティス・E・アルテグラ:「けれどそれまでは何度だって、戦わなければいけない」
レティス・E・アルテグラ:「ーーそれがステラナイト」
レティス・E・アルテグラ:夜空を見る。
レティス・E・アルテグラ:「この全天の星の一つに、君は選ばれた」
赤崎三音:「違うよ……ステラナイツだよ」見上げる。
赤崎三音:「独りじゃ、わたし。なんにも出来ないもん」
レティス・E・アルテグラ:「できるさ」
レティス・E・アルテグラ:「いつか一人で歩み出す日がくる」
レティス・E・アルテグラ:すぐ横に降り立って。頭に手を置く。
レティス・E・アルテグラ:「私は、それまで少しの手助けをするだけさ」
赤崎三音:見上げた顔が、見下ろす顔を見つめる。
赤崎三音:「……意地悪だ」
赤崎三音:「そういうこというの、ずるい。まだまだ、先の話でしょ、それ」
レティス・E・アルテグラ:「いつ来たって不思議じゃない」
赤崎三音:「まだレティスさんの世界も全然見てないし、ライヴにだって行ってない」
レティス・E・アルテグラ:「そもそもこのアーセルトレイからして、世界の形としては不自然なんだ」
レティス・E・アルテグラ:「おやおや、おかしいな」笑う。
赤崎三音:「このままじゃレティスさんのほうがカッコ悪いままだからね」
レティス・E・アルテグラ:「あんなに嫌がってただろう、赤崎くん」
赤崎三音:「お別れはもっとやなの」
レティス・E・アルテグラ:「戦えば別れの日が来る」
赤崎三音:「わたしの願いは取り戻すことだよ。自分が戦わなくてよくなることじゃない」
赤崎三音:「もしも絶対、別れの日が来ないといけないんだったら。取り戻すことを願うもん」
レティス・E・アルテグラ:「……ふ。矛盾だらけだな」
レティス・E・アルテグラ:「まるで、普通の、人間だ」
赤崎三音:「お生憎様。普通の人間です」
赤崎三音:「でも、ブリンガーとシースは同じ願いを持つんでしょ?」
赤崎三音:「じゃあ願ってよね。わたしのシースなんだから」
レティス・E・アルテグラ:「そうしてみようか」
レティス・E・アルテグラ:「とても……とても」
レティス・E・アルテグラ:「悪くない、願いだから」

赤崎三音:翌週。月曜日の朝。
赤崎三音:聖アージェティア学園高等部。
赤崎三音:「おはよ~」教室に入る、栗色の髪の少女は赤崎三音。
赤崎三音:真新しいリュックを背負って、いつものように、普通に登校した。
友人A:「おっ」席を近づけて駄弁っていたグループの一人が振り返る。
友人A:「来た来た、来ましたよ~」
友人B:「おはよぉー」 緩やかに手を振る。
友人C:「お、みっちゃんだ」 ぱたぱたと手をふる。 「はよーっす」
友人A:「噂のミツネメンバーが!」
赤崎三音:「おはよ~。あ、ライヴどうだった……えっ」
友人B:「ぐふふふ」 意味深な含み笑いで出迎える。
友人A:「やー、絶対時間の問題だと思ってたって私は!」
赤崎三音:「何そのテンション……どうしたの?」
友人C:「ほらもー。分かってないフリしてる」
友人C:「ね? 私の言った通りっしょ?」
友人B:「やりましたなぁ、ミツネメンバー」
赤崎三音:「そのミツネメンバーって何……なんでそんな変なあだ名流行ったの?」
友人A:「そりゃね、いるわ!男子人気あるもんミツネ!」
友人A:「なーにとぼけてんのよ!」
友人A:「彼氏でしょカ・レ・シ!」
友人A:机をバンバンと叩く。
友人B:「むしろ遅いくらいー?」
友人C:「あんたがライヴほったらかすって時点でさー、もうオトコ以外にありえないもんね」
赤崎三音:「彼氏……? あ」
赤崎三音:「あーーーっ! 忘れてた!」
友人B:「ぐふふ。一体どんな熱い週末を過ごしたのやら」
友人A:「忘れてた!?」
友人A:「え、それは……ライヴを?彼氏を?」
友人C:「いやライヴっしょ。それくらいベタベタしてたんでしょ」
友人C:「マジ抜け駆けだよこいつさぁー」
友人A:「ヤバすぎね?」
赤崎三音:「そうじゃなくて!!!」
赤崎三音:「こないだの電話のやつでしょ! 違うんだって、あのね、あれはね……!」
友人B:「私たちを忘れて、忘れられない夜をー?」
友人B:「ひどいなぁ」
友人A:「あれで結構脱ぐとすごいからミツネ、グッチャグチャだわコレ」
赤崎三音:「だから違うってば! あの日の夜は……」
友人A:「夜!!」
友人B:「いやーん♪」 頬に手を当て首を振り振り。
赤崎三音:言いよどむ。忘れられない夜であることに変わりはないからだ。
赤崎三音:「とにかくそういうんじゃないから!ホントに!」
友人C:「そういうのじゃなかったらどういうのだよ……」 スマホで『初体験 女子高生』を検索している。
友人A:「別にいいけどさぁー」
友人A:「Hill-KOHよりイケてるの、その彼氏」
友人A:「そこもびっくりなんだよね」
友人C:「それな! マジ!」
友人C:「AO-DAISHO以上なのかよって思った!」
友人B:「たしかに気になる~」
友人C:「写真とか一枚くらいあんでしょ? 見してよ、AO-DAISHOとかっこよさ比べすんから」
赤崎三音:「だからカレシじゃないもん……」
赤崎三音:「別に、どっちがいいとかじゃないし!」
赤崎三音:「比べるとか、そういうんじゃないもん!」
友人B:「この反応。やっぱりマジマジのマジだ」
友人A:「ガチガチのガチだわ」
赤崎三音:「あっハメたな……!」
赤崎三音:「違う!さっきのナシ!」
友人A:「大体、彼氏じゃないってなら」
友人A:「どこまで行ってるわけ?」
友人C:「ねー。家にあげてんだべ?」
友人C:「家って!」
友人B:「家はね~~」
友人B:「今度から三音ちゃんの家行くの恥ずかしくなっちゃう」
赤崎三音:「なんでさ……」
友人A:「あれだ、いっせーのせで予想しよう」
友人A:「せーの」
友人C:「最後まで」
友人B:「ちゅー!」
友人A:「お姫様抱っこ」
友人C:「バラバラじゃねーか!」
友人B:「あははは!」 ツボってる
赤崎三音:「全部違うし、ホントにそういうのじゃないの!」
友人A:「もー、三音、ほら座って」
赤崎三音:「も~!」座りながらリュックを置く。
友人A:「通学路にいためっちゃカワイイ猫見る?ほれ」
赤崎三音:「見る……」
友人A:「平和よな~見てこの顔」
友人B:「えー。私も見たいそれ」 後ろから乗っかかるようにのぞき込む
友人C:「あー、通学路さあ、知ってる? なんかさー」
友人C:「電線の上に立ってる変質者がいたんだって。こないだ」
赤崎三音:「えーかわっ……っ!?」
友人B:「うっそ」
友人A:「電線?」
友人C:「電線。サーカスかよって感じだよね」
友人B:「怖ぁー」
友人A:「カラスかよ!電柱でも危ないじゃん」
赤崎三音:(バッチリ見られてんじゃん!!!ばかー!)
友人B:「怪人? みたいだねー」
友人B:「攫われちゃうかも」
友人A:「襲われないようにしなよー」
友人C:「あー怪人! ぜってー怪人だよこれ、みっちゃんも気をつけなよ」
友人C:「さらわれて、襲われんよ!」
赤崎三音:「あはははは……怖いねえ」愛想笑いする。
友人A:「さらわれて、襲われて、ちゅーだわ」笑う。
友人B:「お姫様抱っこで攫われる!」
赤崎三音:「もういいでしょその話は!もう!!」
赤崎三音:「は~~~~~」机に突っ伏す。
赤崎三音:「やっぱステラバトルやだ……」誰にも聞こえないくらいの声でつぶやく。

【Scene5-3:ゼオ/倉瀬 睦実】

ゼオ:「――睦実! 睦実、来い!」
ゼオ:どこにでもある、ありきたりなファミレス。
ゼオ:ステラバトルが終わったお祝いもかねて、また繁華街へやってきた。もちろん睦実もいっしょだ。
倉瀬睦実:「そんな引っ張らなくても行くっての」
ゼオ:「いや、これは本当にすごいぞ睦実」
ゼオ:「ありとあらゆる飲み物が揃っている!」
倉瀬睦実:いつもの呆れた口調で、しかし顔には笑みが浮かんでいる。
倉瀬睦実:「ドリバってそういうもんだからね」
倉瀬睦実:「好きなやつを、何回も注いでいいんだよ」
ゼオ:「何回も……好きなやつを」
ゼオ:「凄まじいな……この装置の維持だけでどれほどの資金と人材が投入されているのか、見当もつかん」
倉瀬睦実:「ゼオのそういう反応にも慣れてきたわ」 自分用に炭酸ジュースを注いでいる。
ゼオ:唯一、自分の世界でも馴染み深かったコーラをたっぷり注いで席に戻る。
ゼオ:「夢のようだ。コーラを飽きるまで飲める日が来るとは思ってもいなかった」
倉瀬睦実:「コーラも、そっちだと高級品だったの?」
ゼオ:「ああ。戦闘のスコアごとに兵士はランク付けされるのだが、コーラはMVP……1位しか飲めない代物だった」
ゼオ:「それも、ごく少量だ。コーラを巡って殺し合いが起きたことすらある」
倉瀬睦実:「うわあ……」 想像以上の状況に頬がひきつる、
ゼオ:「それが今や、ボタンを押すだけでコーラが無限に出てくる……ありがたいことだ……」 ちまちま飲んでいる。
ゼオ:「睦実は慣れているな。こういうところは、弟とよく来るものだったのか」
倉瀬睦実:「おかわりしすぎるとおなか痛くなっちゃうから、程々にね」
倉瀬睦実:「あー……うん、たまに」
倉瀬睦実:「そういえば、アイツもよくはしゃいでたっけな……」 思い出すように、視線を斜め上に。
倉瀬睦実:「いろんなドリンク混ぜて、見たこともない色のドリンク作って」
ゼオ:「そんな事まで許されるのか!」 あとでやる気満々になっている。
倉瀬睦実:「あたし、いつもみたいにそれを怒ってたけど……」
倉瀬睦実:「……もっと別の接し方も、あったんだろうな」
倉瀬睦実:「他のお客さんの迷惑にならないようにね」 一応釘をさす。
ゼオ:「過去を振り返るのはいいことだ。人は、すべての人に忘れ去られた時に本当に死ぬ……と部隊の隊長が言っていた」
ゼオ:「そうやって弟の事を思い出してやるといい。それがきっと手向けになる」
倉瀬睦実:「…………」
倉瀬睦実:「そっか。思い出して……あげれば」
倉瀬睦実:「あたしの中では。アイツは、生きてるんだ」
倉瀬睦実:「それで、いいんだね……」
倉瀬睦実:ふ、と肩の荷が下りたような感覚があった。
ゼオ:「ああ。できればこれからも、定期的に弟の話をしてくれ」
ゼオ:ふところから小さな袋を取り出す。
ゼオ:「これを貰ったからな。俺も、お前の弟の事はなるべく思い出すようにしたい」
ゼオ:睦実からもらったお守りだ。
倉瀬睦実:「ん。そうする」 くすぐったそうに笑う。
倉瀬睦実:「あ……」
ゼオ:「どうした」
倉瀬睦実:自分が渡したお守り。それを見た途端。
倉瀬睦実:カ、と頬に朱が差す。
ゼオ:「……!?」 ガタ!
倉瀬睦実:「いや……えっと」
ゼオ:立ち上がり、睦実に駆け寄る。 「大丈夫か! 顔が赤いぞ!」
倉瀬睦実:「ちょっ!」
倉瀬睦実:ファミレスのソファで後退るも、後ろはすぐ窓。
ゼオ:「戦いの後遺症か? やはり、どこか体調が悪いのか?」 手を脇の下に差し入れ、同時に手首も握り、脈を取る。
倉瀬睦実:「こ、来なくていいから!」 手で懸命にガードしようとするも、
倉瀬睦実:「ひゃっ!」 流れるようにそこここを掴まれる!
ゼオ:「食欲はあるか? いや、やはり帰還するか?」
倉瀬睦実:「こっ、バカ!!」 空いてる手でパカッと叩く!
ゼオ:「んっ」 叩かれ、手を離す。
倉瀬睦実:「し……心配してくれるのは、いいんだけどさ!」 息を荒くしながら、解放された両手で身を抱く。
倉瀬睦実:「そういう……カラダに! 許可なく触るんじゃない!」
倉瀬睦実:「はあ……はあ……!」
ゼオ:「あ、ああ……すまない」
ゼオ:「反省している。あの時は……お前と一つになっているのを忘れて、激しく動きすぎたからな」
ゼオ:「問題ないのなら、それでいい。ロザリオ――いや、お守りが守ってくれたのだろう」
倉瀬睦実:「言い方っ! バカ!」
倉瀬睦実:「ううう……!」
倉瀬睦実:今の。強い力で抑えられた時。
倉瀬睦実:あるいは、先日。ゼオに縋りついた時に額で感じた、
倉瀬睦実:鍛え上げられた身体。そういった、紛れもない「オトコ」を感じる度。
倉瀬睦実:自分が自分じゃないような、どうしようもない熱が湧いてきてしまう。
ゼオ:「――睦実。睦実」
ゼオ:「どうした? 料理が冷めるぞ。食べないのか」
倉瀬睦実:「……何」
倉瀬睦実:「……食べる」 不本意そうに口数が少ない。
ゼオ:睦実ちゃんがぼうっとしている間にテーブルに並んだ料理を指差す。
ゼオ:「……シースか」
ゼオ:「怖くはなかったか? 戦場は」
倉瀬睦実:「…………」
ゼオ:「初めての戦闘は、どう感じた」
倉瀬睦実:「怖い時も、そりゃあったよ」
倉瀬睦実:「ゼオが、敵に攻撃された時とか」
ゼオ:「そうだな。自ら動けないシースであればなおさらだと思う」 ハンバーグの付け合せのポテトをかじる。
倉瀬睦実:「でも……言ってくれたからさ」
倉瀬睦実:「出る時。『俺たちは今、最高に最強だ』って」
倉瀬睦実:「だから……信じてたよ」
倉瀬睦実:「あたしたちはもう、負けないって」
ゼオ:「そうか。信じてもらえたのは、ありがたいな」 少しだけ唇が笑いの形になる。
ゼオ:「だからこそ、お前には謝っておいたほうがいいのかもしれない」
倉瀬睦実:「ん?」 ドリアを口に運びながら耳を傾ける。
ゼオ:「俺は……」
ゼオ:「戦場で恐怖を感じた事は、ない」
ゼオ:「一度もなかった。戦って死ぬのは兵士の誉れだからな」
倉瀬睦実:「……」
ゼオ:「……だが、今回の戦いは恐ろしかった。はじめて死にたくないと思った」
ゼオ:「俺が死ねば睦実も死ぬ。そう思うと、身体が思うように動かなかった」
ゼオ:「結果として、それがパフォーマンスに影響したかもしれない。不甲斐ない戦いだったことを謝罪する」
ゼオ:「すまない睦実。ブリンガーとして、俺はまだ未熟だ」 頭を下げる。
倉瀬睦実:「……そっか」
倉瀬睦実:「あたしは……今までのゼオの戦いぶりとか、見たことないからさ」
倉瀬睦実:「100%のパフォーマンスが、どんな凄いのか知らないけど」
倉瀬睦実:「……ゼオの中から見てた、ゼオの戦いは」
倉瀬睦実:「ちゃんと……その」
倉瀬睦実:「…………」
倉瀬睦実:「……カッコよかった、よ」 消え入るような声で、呟く。
ゼオ:「! そうか……!」
ゼオ:「お前の部屋にあった雑誌で学習した。男性に対する"カッコよかった"は、最上級の褒め言葉だと認識している」
倉瀬睦実:「っ……それに! あたしとしてはさ!」 自分で言ったことを流すように大きな声を出す。
倉瀬睦実:「無事に帰ってきてくれたことが、何よりって言うか」
倉瀬睦実:「だから勝手に漁るなっつの!」
ゼオ:ご飯の準備中、勝手に入って勝手に読んだ。
ゼオ:「爆発物のチェックを……」
倉瀬睦実:「仕掛けられてないから!!」
ゼオ:「了解した。今後はチェックのレベルを下げる事にしよう」
倉瀬睦実:「そうして……ハァ」
ゼオ:ナイフを使わずハンバーグにフォークをつきたて、そのままかじっている。
倉瀬睦実:「あーあー。そんな食べ方したら」 紙ナプキンを取る。
倉瀬睦実:「汚れちゃうでしょうが」 顎にこびりついたソースを拭う。
ゼオ:「ん。すまん」
倉瀬睦実:漏れる溜め息には、どこか嬉しさが混じっている。
倉瀬睦実:「本当……オトナなんだか、コドモなんだか」
ゼオ:「謝罪はできた。あと、何か言いたいことがあったな……」
ゼオ:「俺がブリンガーである限り、異形化はしない。お前の身体に疵はつけさせない……これは当然か」
ゼオ:「ああ、それだ睦実。大人と子供で思い出した」
倉瀬睦実:「今度は何?」 テーブルも一応拭いている。
ゼオ:「いや。先日、ロザリオにキスをしただろう」 堂々と言う。
ゼオ:「今思えば、あれは睦実にキスをしたようなものだった。戦場での癖が出てしまった。反省している」
倉瀬睦実:「ぶっ!」 ジュースをむせる。
倉瀬睦実:「……! げほっ」
倉瀬睦実:「お……覚えてたの、アレ」
倉瀬睦実:すっかり言及がなかったため、ゼオの中では大したことじゃなかったのかと
倉瀬睦実:少しの安堵と、大きな落胆を感じていたのだった。
ゼオ:「もちろんだ。こちらの世界では、異性へのキスは凄まじく大きな意味を持つのだろう。忘れるはずがない」 雑誌に載っていた胡乱な記事を鵜呑みにしている。
ゼオ:「俺は13歳と4ヶ月だ。すまないが、俺が成人するまでもうしばらく待ってくれ」
倉瀬睦実:「持つけど……へ」
ゼオ:「お前と正式な婚姻を結ぶ。それで責任を取る、ということにしてほしい」
倉瀬睦実:「こっ」
倉瀬睦実:「……んいん、て」
倉瀬睦実:「…………」
倉瀬睦実:「婚姻!?」
ゼオ:「ああ。パートナー届け出、と言った方がわかりやすかったか……?」
倉瀬睦実:目が白黒する。顔も、青ざめるような、赤くなるような。
ゼオ:「同居の自由、生殖の自由、育児の自由、男性に対する5年間の兵役の免除などが……」
倉瀬睦実:ぐるぐると、感情が回っている。混乱の只中。
ゼオ:つらつらと婚姻の規則を並べ立てる。
倉瀬睦実:「……それ、アンタ」
倉瀬睦実:「本気で、言ってる……?」
ゼオ:「無論だが?」
倉瀬睦実:疑っているわけではない。それでも、ゼオはよく、重要なことをさらりと言ってのける。
倉瀬睦実:「…………」 その確認に、頷きを得た時。
倉瀬睦実:「……そう」
ゼオ:「うん」
倉瀬睦実:こみ上げてきたのは、どうしようもない嬉しさで。
倉瀬睦実:「……と、とりあえず」
倉瀬睦実:「その……結婚、するって言うなら」
ゼオ:「なんだ」
倉瀬睦実:俯く。留めおけない嬉しさが顔に現れるのを、下りた前髪で隠すように。
倉瀬睦実:「……」 唇に、そっと掌をあてる。
倉瀬睦実:ロザリオに触れた感触を、大切に閉じ込めるように。
倉瀬睦実:「……順序が逆でしょ、バカ」
監督:----
ゼオ:その後は、町中をたっぷり歩き回り、今度こそ普通にヒーローショーを楽しみ、
ゼオ:いまは夕焼けの道を、睦実と一緒に歩いている。
ゼオ:「ふっ。成人か……待ち遠しいな」
倉瀬睦実:「そ……そう。成人だもんね」
倉瀬睦実:言われてからずっと高鳴っていた鼓動が、落ち着ける理由を見つける。
倉瀬睦実:「ゼオが今13歳? だったから……あと7年」
倉瀬睦実:「まだまだ時間はあるもんね……」 それまで、なんとか慣れなければ。
ゼオ:「……何を言っている?」
倉瀬睦実:「え? 何って」
ゼオ:「ああ、いや。わかった」
ゼオ:「今のは比喩か。たしかに、体感時間は七年以上に相当するかもしれんな」
倉瀬睦実:「……?」
ゼオ:「安心しろ睦実」 心からの、柔和な笑みを見せる。
倉瀬睦実:嫌な予感がする。
ゼオ:「俺の成人まであと1年8ヶ月もあるが、この平和な世界ならあっという間のはずだ」
ゼオ:「ちょうど睦実が高校を卒業したあたりだろう。待っていてくれ」
ゼオ:「絶対にお前と結婚する」
倉瀬睦実:「…………」
倉瀬睦実:「……アンタってやつは、本当に」
倉瀬睦実:額に手をあて、息を吐く。
倉瀬睦実:何もかも突然で。振り回されっ放しの、驚かされっ放し。
倉瀬睦実:そんな、新しい日常が。
倉瀬睦実:「ゼオといると……ホント、退屈しないね」 ふわりと笑う。
倉瀬睦実:こんなにも、愛おしい。

【Scene5-4:比良嶋 峻/天野愛愛】

比良嶋峻:――積層都市アーセルトレイ、第一層。
比良嶋峻:その、中央広場
比良嶋峻:――を臨む、周縁部。
比良嶋峻:寄り付く者無き聖域は、ステラナイト以外にその侵入を許すことはない。
比良嶋峻:ゆえに。
比良嶋峻:「……ハ。やはりな」
比良嶋峻:立ち尽くすは、長身の男。
比良嶋峻:「どうやら、この先には進めねェみてェだ。ま、当然か」
比良嶋峻:「もう、騎士サマじゃねェからな」
天野愛愛:「……私にとっては、ずっと。峻様は騎士です」その傍らに付き従う女。
比良嶋峻:乱雑に頭を掻く。「……この先に用事があったんだが、仕方ねェ」
比良嶋峻:バスケット。靴。マット――あの日、置き去りにしたものたち。
天野愛愛:片手にはぼろぼろの手提げ鞄と、足元には少し古びた予備の靴。
比良嶋峻:取り戻すことは、叶わない。
天野愛愛:「仕方ないものは、仕方ないです。勿体ないですけど」
天野愛愛:「仕方ないので」手提げからラップ包みを取り出す。
天野愛愛:「ここで食べましょう」芝生に何も敷かずにしゃがむ。
比良嶋峻:「……あァ。そうだな」
比良嶋峻:腰を下ろす。汚れるのも厭わず。
比良嶋峻:「今日はなんだ、アイラ」
天野愛愛:「はい。サンドイッチです」
天野愛愛:ラップ包みから取り出すのは、食パンにハムをそのまま挟んだだけの簡素なサンドイッチ。
天野愛愛:「包丁も、火も。使ってないです」
比良嶋峻:「……クク」 笑みが漏れる。
比良嶋峻:「やるじゃねェか。さすが、俺のアイラだ」 その反応が愉快そうに、サンドイッチを手に取る。
比良嶋峻:口にする。最近の、凝ったメニューとは比べるべくもない、シンプルな味。
比良嶋峻:「……思えば」
比良嶋峻:「最初は、こんなもんだったなァ。テメェの腕も」
比良嶋峻:「上手くなったもんだ。……いや」
天野愛愛:「……頑張りました」遅れて手を付ける。
比良嶋峻:「こいつも、美味いがな」 食べ進める。
天野愛愛:「峻様の、元で」
比良嶋峻:「そうだ」
比良嶋峻:「まっさらだったテメェを。塗り替えてきた」
比良嶋峻:「俺が……」 言い淀み、水筒の茶を一口啜る。
比良嶋峻:「……俺たち、ふたりでだ」
天野愛愛:「……はい」
天野愛愛:「……でも」俯く「これからは……」
比良嶋峻:「そうだなァ」
比良嶋峻:「お偉い騎士サマじゃなくなっちまった」
比良嶋峻:「願いも、特権とやらもパーだ」
天野愛愛:「それに、お家も……」ステラナイトでなくなってしまえば。
天野愛愛:もう私の居場所は、峻様の下には。
比良嶋峻:「…………」
比良嶋峻:「なんもかも失くした俺たちじゃ」
比良嶋峻:「“『絶対』失敗する”」
比良嶋峻:「……か?」
天野愛愛:「……私が。私が、いけないんです」
天野愛愛:「峻様に、総てを捧げなかったんです」
天野愛愛:「眼だけは、眼だけは残したいと思ってしまったから……!」
天野愛愛:「だから……」
比良嶋峻:そう嘆くアイラを見つめ、
比良嶋峻:「バァーカ」 びし、とデコピンする。
天野愛愛:「ひうっ」
比良嶋峻:「ハ。こんだけ一緒にいて、まだ気づいてねェとはな」
比良嶋峻:「いいか。覚えとけ、アイラ」
天野愛愛:「?……はい」
比良嶋峻:「男はな」
比良嶋峻:「テメェの女に見られてる時が、一番最強なんだよ」
天野愛愛:「……!」
比良嶋峻:「だから、テメェは俺を見とけ」
天野愛愛:「はい。はい」
比良嶋峻:「いいな。何度も言わすんじゃねェぞ」
天野愛愛:「はい……!」
比良嶋峻:「あん時負けたのは……フン。食い損ねたからだな」
比良嶋峻:「今戦ったら負けねェ。絶対にだ」
天野愛愛:「はい」サンドイッチを細々とつまむ。
比良嶋峻:「……つってもまァ。やり返す機会はねェだろうがな」 サンドイッチの残りを食べきる。
比良嶋峻:「もう、ステラナイトじゃねェ」
天野愛愛:舞台の中央を見る。陽の光が眩しくて、そこにあるものは最早伺い知れない。
比良嶋峻:「エクリプス――魔竜でも。悪魔でもねェ」
比良嶋峻:「ただのモブには、モブの戦い場所と、戦い方があるってこったな」
天野愛愛:「峻様?」意味を取り切れず首を傾げる。
比良嶋峻:立ち上がる。尻についた土を払う。
比良嶋峻:「とりあえず。当面の『敵』をやるしかねェ」
天野愛愛:ラップを丸めて手提げにしまって、続いて立ち上がる。
比良嶋峻:アイラを見下ろす顔が、獰猛に笑う。
天野愛愛:その様子を、茫洋と見上げる。
比良嶋峻:「ステラナイトっつー盾を失って。テメェのクソ親どもが、まだ何か言ってくるなら」
比良嶋峻:「やり返してやるさ」
比良嶋峻:「『ムスメさんを、ボクにください』ッつってな」
天野愛愛:「……!」
比良嶋峻:「ハハハハ!」 庭園に哄笑がこだまする。
天野愛愛:袖を握る。「はい。私は、峻様のものです」
比良嶋峻:「そうだ。テメェは俺のもので」
天野愛愛:「ずっと、お傍に……私の心は、貴方の、虜です」
比良嶋峻:「俺も、テメェのものだ」 その瞳に、少女を映す。
比良嶋峻:白く、光無き瞳ではない。陽を確かに湛えた瞳に、愛する者が在る。


監督:銀剣のステラナイツ『画竜点睛』
監督:-FIN-













■出演

魚住ハル
レティス・E・アルテグラ
スーパーの客
ヒーローショーのモブ
通行人
三音の友人A
珪素
赤崎三音
天野愛愛

助監督
DT
ゼオ
ミリィ・T・エイケルナル
三音の友人C

助監督2
クオンタム
峻さま
倉瀬睦実
三音の友人(電話)
三音の友人B

総監督
あやまだ


■舞台裏 - 各ペア変身キーワード相談会



▼ 珪素&クオンタムペア(ハル&ミリィ) 相談会ログ


▼ DT&珪素ペア(三音&レティス) 相談会ログ


▼ クオンタム&あやまだペア(ゼオ&睦実) 相談会ログ


▼ あやまだ&DTペア(峻&アイラ) 相談会ログ