DX3rd 大N市・第七地区『蹂躙するナラシンハ』(GM:クオンタム)

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キャラシート

PC1 雨堂聖理(キャラシート(PL:馴染)
PC2 成田晴史(キャラシート(PL:珪素)
PC3 ノア・スノウマン(キャラシート(PL:それじゃない方のヒロ)
PC4 士騎朝輝(キャラシート(PL:白金)

目次

参考セッション:第七地区
その純白はアザレアの色』(GM:珪素)

プリプレイ

■トレーラー
N市。
莫大な"賢者の石"を地下に抱く、世界で唯一無二の街。
"賢者の石"を狙い、北方より魔が来たる。

彼らは魔人。人の心を奪われた者たち。
彼らは魔人。人の生き血を啜る者たち。
人であろうとあがけばあがくほど、彼らの道は血に染まる。

昨日と同じ今日。今日と同じ明日。
かけがえなき日常を守るために、魔を打ち砕け。

ダブルクロス The 3rd Edition『蹂躙するナラシンハ』
ダブルクロス――それは裏切りを意味する言葉。

GM:ということで、第七地区セッションをはじめるよ~。
GM:まずは自己紹介。PC1がわけあって不在なので、PC逆順でいこう!
GM:PC4の士騎くん、お願いします。
PC4 士騎朝輝(キャラシート(PL:白金)
士騎朝輝:PC4:士騎朝輝です。さすらいのオーヴァードです。自由こそが人間の尊厳と信じ戦う概ね正義感です。
GM:キャラシの時点で天の邪鬼っぽい性格が見えてるのがたいへんいいですね、士騎くん
士騎朝輝:この街に来たのも、特に理由がある物ではないですが、一度巻き込まれればモチベーションは高いと思うのでよろしくお願いします。
士騎朝輝:また初期ロイスや持ってる情報技能から過去がちらちらと垣間見えると思いますが、まじで正義の人なので安心してくださると嬉しいな。
士騎朝輝:戦闘スタイルは暴走特化型!加速装置+ヴァジュラを使い、行動値と攻撃力をあげて暴走し、暴走に伴い紅蓮の憎悪を発動させてさらに攻撃力を上げます。
GM:ヤベー奴だぜこいつは!
GM:しかも衝動が闘争!
士騎朝輝:制限エフェクトのクレイジードライヴも暴走時にしか使用できませんが攻撃力が馬鹿上げできるやつで、高い攻撃力を獲得しています。
士騎朝輝:Dロイス遺産 鬼切の古太刀 銘は名高き村雨丸。これでEロイスをがんがん剥がしてやりますよ。
GM:おにぎりはいいですよねー。シナリオに絡めやすいし、普通に武器としても強いし。
士騎朝輝:とても格好良い剣士が作りやすい!
士騎朝輝:またPC2の成田さんとは過去に一度会っており、その時に浅い因縁があるので共闘もしやすいハズ 以上です。
士騎朝輝:みんな、仲良くしてね。
GM:OK!ありがとうございます!
GM:じゃあ、そんな士騎くんのハンドアウトはこれ。
GM:シナリオロイス:"炎陽" P:興味/N:敵愾心
君はさすらいの傭兵オーヴァードだ。
旅の途中でN市第七地区を訪れた君は、"炎陽"を名乗るジャームが一般人を襲っている現場に出くわす。
愛刀の力もあって"炎陽"を撃退することに成功する君だが、その剣の腕を"炎陽"にずいぶんと気に入られ、命を狙われる事になってしまう。
"炎陽"はどうやら仲間と共に悪事を企んでいるようだ。君は遅れて駆けつけたUGNのエージェントに誤解され、襲撃犯として第七支部へ連行されながら、旧知の支部長――成田晴史への相談を決意する。

GM:"炎陽"は、君と同じ剣士です。今のうちに剣士vs剣士でやりたい演出とかを考えておくといいでしょう。
GM:あと、誤解された時のリアクションとかを考えておくのもいいかもしれません。
士騎朝輝:OPから戦闘演出決められそうですね。フルスロットルでいきましょう!
GM:行け!変身を決めろ士騎!
GM:そんな感じかな。じゃあ、次へいきましょう。
GM:PC3のノアくん。おねがいします。
PC3 ノア・スノウマン(キャラシート(PL:それじゃない方のヒロ)
ノア・スノウマン:はーい
GM:立ち絵がかわいい!
ノア・スノウマン:ノア・スノウマン。カナダあたりの森林で育った銀髪少年です
ノア・スノウマン:物心つく前から謎の老人"スノウマン"と二人暮らししていたんですが、その老人が死んで
GM:理性的なガウ(FF6)!
ノア・スノウマン:しばらく非文明的狩猟生活を営んでいたところをUGNに保護され、チルドレンになりました。
ノア・スノウマン:性格はよくいえばクール、悪くいえばぼんやり。あと都市生活に馴染んでいないのでその点でもふわふわしています。
GM:せっかく野生の日本人(?)少年をやってくれるので
GM:OPでは満員電車か満員バスに乗って、見晴らしのいい大灯台にいってもらいたいですね。
ノア・スノウマン:わーい!都会に圧倒される!
ノア・スノウマン:能力は遺産『必中の弓』による長距離精密射撃。戦闘でも弓で射ることだけは得意です。
ノア・スノウマン:達成値最大+49という暴力的な固定値から、文字通り必中の射撃を放つ……みたいな感じ。ついでに範囲攻撃。
GM:つよすぎる……
GM:しかも行動値16なんだぞ君……
ノア・スノウマン:素早いぞ!すごいぞ!
GM:遺産持ちはやっぱり格が高かったり生まれが特殊だったりしてほしいので、テレーズさんに見出されて保護・教育されたというのはすごくいい設定ですね。
ノア・スノウマン:そう! 遺産持ちなのでテレーズさんの下についていて、今回は任務でN市に立ち寄った……という感じになります。
ノア・スノウマン:ニホンゴ、チョトワカル、ミンナ、ヨロシク
GM:(本当にそういう喋り方にすると変換が汚染されまくるので気をつけるのだぞ)
ノア・スノウマン:日本語!(変換履歴再教育)
GM:じゃあ、そんなスノウマン(正義超人)のハンドアウトはこちら。
GM:シナリオロイス:"オブセシオン"セル P:執着/N:任意
君は日本支部からN市第七地区に派遣されたチルドレンだ。
直属上司のテレーズ・ブルムから受けた任務は、FH"オブセシオン"セルに関する調査。
"オブセシオン"はN市から遠く離れた湯ノ浦という街に本拠に置く傭兵セルだが、その正体は謎が多い。
唯一確かなのは、オブセシオンの何人かが第七地区で何かを企んでいるらしい、という事だけだ。
彼らの目的は? 湯ノ浦から遠く離れたこの街でいったい何をするつもりなのか?
情報を得るべく大灯台の展望台にのぼった君を待っていたのは、遥か彼方からの超長距離狙撃だった。

ノア・スノウマン:弓の遺産使いに狙撃で勝負を挑むとは、愚かな!
GM:テレーズは"オブセシオン"についてもうちょっと詳しく知っているようですが、何か気がかりな事があるのか、必要最小限のことしか教えてくれませんでした。
GM:そう、愚かなのだ!必中パワーで殺せ!
GM:あと、大灯台とありますが
GM:何か希望があれば他の場所でも構いません。適当なビルの屋上とか。
ノア・スノウマン:いえ、灯台で大丈夫!
GM:君が希望すれば、だいたい高い建造物や山が生えてくると思ってください。
GM:じゃあ大灯台にしよう!
GM:では、スノウマン(正義超人)の自己紹介はこれくらいかな。次にいきましょう。
GM:PC2の成田支部長、お願いします。
PC2 成田晴史(キャラシート(PL:珪素)
成田晴史ナリタ!
成田晴史:つい最近になってようやく初登場した、N市第七支部長です。
成田晴史:スーツに眼鏡というサラリマンスタイルだが、その本質は暴力!
成田晴史:敵のみならず味方にもパワハラ制裁を辞さない危険な支部長です
GM:インテリヤクザ!
成田晴史:崩落戦当時からの叩き上げ戦士で、有事の際はとにかく自分が前線に出まくるのが特徴。N市の支部長大体そんな奴らばかりな気もするが……
GM:今回はPCの半分以上が男性なので、安心して殴ってね(女性も普通に殴ると思うけど)
成田晴史:殴りまくるぜ!
成田晴史:性能はピュアブラックドッグの高いHPを活かして《雷鳴の申し子》を叩き込むカウンター/ファイター。
成田晴史:とはいえ160点ではHPも非常にマイルドなので、どちらかというと《ライトニングリンク》の方が出番があるかも。
GM:瀕死になって大ダメージ! 雷鳴轟くインテリヤクザファイター!
成田晴史:見た目通りミドル判定は全然ダメなタイプ……!誰か助けて!
GM:アザレアが160点なのでこっちも160点にしちゃいましたが、なんか200点でもよかった気がしますね。いまさらだけど。
成田晴史:即興単発200点はGMもバランス取り大変だから大丈夫大丈夫!
成田晴史:160点版持ってると便利なことも多いし
成田晴史:そんなわけで今日もクソ野郎の顔面をブン殴りたい!
成田晴史:頭蓋骨粉砕されたいクソ野郎はどこだ――っ!
GM:わーい!さすがナリナリ!
GM:じゃあ、そんなナリナリ(追放メギド)のハンドアウトがこちら。
GM:シナリオロイス:"ナラシンハ" P:任意/N:殺意
第七支部長の君はひどく苛立っている。君宛てにひどく稚拙な脅迫文が届いたからだ。
『第七地区の複数箇所に爆弾を仕掛けた。被害を出したくなければこちらの条件を飲め』。
"ナラシンハ"を名乗る脅迫犯が提示した条件は二つ。
一つは、このことを一切第七支部の外へ漏らさず、救援なども要請しないこと。そしてもう一つは――君が手にしたUGNのあらゆる機密情報、とりわけ賢者の石に関する情報を、今後彼へリークすることだ。
君がどのように返答するかは分からない。
しかし、UGNを甘く見た者に報いを与える必要があるのは、間違いない。

成田晴史:いるじゃねえか~~~
成田晴史:この俺の拳で顔面陥没されたがってる野郎がよ~~~
GM:ナラシンハの方にも事情があるのか、交渉決裂して即ボンバーマンするようなことはないので
GM:存分に煽ったり、ブチ殺す決意を固めてくれたりしてかまいません。
成田晴史:即ボンバーマンw
GM:そうだ!殴って殺せ!
GM:あっそうだ。あと、OPではナラシンハくんからお電話リンリンされるわけですが
GM:今回はイリーガルが多いので、第七支部付きの情報屋エージェント(くたびれたおじさん)を用意してます。
成田晴史:くたびれおじさんだからといって、仕事をしないと
成田晴史:容赦なくぶん殴るぞこの支部長は
GM:名前は蔵町宗吾。成田さんの電話にかかってくるか、蔵町さんの電話にかかってくるか、好きな方を選んでいいよ~。
GM:ちゃんと仕事はするタイプだから大丈夫!
成田晴史:ほうほう
成田晴史:蔵町さんの電話にしましょう。
GM:OK! 支部長の電話番号をそんな簡単に抜くのもどうかなって感じですしね。
成田晴史:情報エージェントなら広く公開している連絡先の一つや二つ持ってそうですしね
GM:ということで、クソをブチ殺してあげてください。よろしくね!
成田晴史:はーい

■OP01 : "ホワイトミュート" vs 魔人"炎陽"

GM:士騎くんはダイスを振って登場しておくれ!
士騎朝輝:1d10+37
DoubleCross : (1D10+37) → 2[2]+37 → 39

GM:いい感じ!

GM:――N市。
GM:広大なこの街は複数に区分けされており、エリアごとの特色がある。
GM:そしてここ第七地区、港湾区と工業地帯を擁するエリアだ。常にどこか薄暗く、湿った空気が流れている。
市内放送:『――――市民のみなさまにお知らせします』
市内放送:『現在、第七地区の●●町で』
市内放送:『刃物を持った男が暴れているという通報がありました』
市内放送:『市民のみなさまは、至急の要件以外での外出を控え』
市内放送:『警察の指示に――――』
GM:ガン! ガンガンガン!
GM:とある廃工場。工場の前には複数のパトカーが停まっている。
GM:刃物を持った男を追って、警察官たちがやってきたのだ。あとは取り押さえるだけ……のはずだった。
警察官:「ど……どうなってる……!」
警察官:「撃ってるんだぞ! 当たってるのに!」
GM:警察の誤算はただ一つ。
GM:男は、彼らが思っていたようなまっとうな人間ではなかったのだ。
"炎陽":「はーッ……」 刀を構えた、五十歳前後の男だ。
"炎陽":乱射される拳銃弾は一発たりとも当たっていない。弾道を完全に見切り、発射される前から避けている。
GM:既に周囲は死体の山だ。生き残りはこの警察官一人しかいない。
GM:相手が怪物だとわかっていれば、怪物狩り専門のチームを派遣するべきだった……こうなっては既に手遅れだが。
GM:もしこの場にオーヴァードがいるとしたら、わかるかもしれない。この廃工場は、外部と完全に隔離されている。
GM:Eロイス"悪意の伝染"。男の持つ刀がその源だ。
"炎陽":「効くわけがなかろう。我ら魔人に、拳銃弾など」
"炎陽":「助けも来ない。この魔剣"陽炎"は、死合のための閉鎖空間を作り出す」
GM:ガン! ガンガン!
GM:――カチッ。カチッ
警察官:「う……!」 弾切れだ。刃物を持った男一人相手に、全弾を撃ち尽くした。
"炎陽":「案ずるな。我ら魔人も、もとは人間」
"炎陽":「痛みはない。一撃で命を断ってやる」
"炎陽":刀を大上段に振り上げ、警察官の首を刎ねようとする。
士騎朝輝:《ワーディング》そして扉が切断され派手な音を立てて倒れる。
士騎朝輝:「まったく、嫌になるよなぁ」
"炎陽":「――――!」
士騎朝輝:「この街に来て早々これか。変わらないよなぁ、此処は。なぁ、村雨丸」
GM:"炎陽"は刀を振り下ろさず、飛び退いて君の方を見る。
士騎朝輝:一つ縛りにして後ろに細く流した明るい茶の長髪。端正だが何処か挑発的な顔立ち。
士騎朝輝:スリムスラックスに気崩したシャツ、グリーンのネクタイを緩く締め、その上に校章のようなワッペンがついた灰色のブレザーを着ている。
士騎朝輝:端的に言うと学生服の少年。だが、無造作に掴まれている美しい拵の鞘入りの刀がただただ異質だった。
"炎陽":「……なんだ貴様は。どうやってこの場へ入ってきた」
"炎陽":「何者だ!」
士騎朝輝:「通りすがりだ」
士騎朝輝:意味あり気に冷笑めいた表情を浮かべる。
士騎朝輝:「通りすがりのオーヴァードだ。覚えておけ」
士騎朝輝:何事もなく歩む。生き残ってる警官と男の間に入り一瞥する。
"炎陽":「ふっ。フハハハッ」
"炎陽":「面白い!」
"炎陽":「雑魚ばかりを喰っていては、剣の腕も錆びつくというもの」
"炎陽":「――いざ。参る!」 士騎に斬りかかる。
士騎朝輝:「……………」
士騎朝輝:ピシピシと音を立て空気が凍り罅割れ、そして沈黙した。士騎の足元から霜が走り地面を銀色に染め上げる。
士騎朝輝:肌が雪のように白化する、明るい茶の髪が蒼白へと変質する。ただ立つだけで周囲を極寒の冬へと変えてゆく暴走形態。
士騎朝輝:「こうなったら、殺るしかないよなぁ。村雨丸」
士騎朝輝:斬りかかる男に向けて、オーロラを纏った氷の剣鬼が憚ることなく殺気を漲らせる。
市内放送:『――――市民のみなさまにお知らせします』
市内放送:『現在、第七地区の●●町で』
市内放送:『刃物を持った男が――――』
"炎陽":「シッ!」 大上段からの斬撃……と見せかけた、強烈な突き。
"炎陽":一瞬で刀を逆手に握り変えた。そのまま一撃で心臓を貫き、即死させる剣筋だ。
士騎朝輝:成す術もなく食らう。と言うより避けることも受ける為の行動も端から放棄している。
士騎朝輝:心臓を突かれた。だから、どうした?再生が効く内は相手に肉薄することしか考えていない狂戦士の戦い。
士騎朝輝:「やるもんだな。だが、今のはホンの挨拶程度だぜ」
"炎陽":「貴様も魔人か」
"炎陽":「それも、かなりの手練」
"炎陽":「嬉しいぞ」 刀を引き抜き、回転しながらの斬撃。今度は胴を真っ二つにしようとする。「殺しがいがある!」
士騎朝輝:「あぁ、嬉しいな」心臓は突かれた。だが出血はしていない。胴に刀を受ける。やはり出血はしない
士騎朝輝:「俺の間合いだからなぁ」竦めるように肩が動く。
士騎朝輝:しっかりと握って剣を振りぬく。ただ、それだけ。 それだけの 異次元の出力の魔剣。
"炎陽":「――――貴様」 はじめて防御に転ずる。
"炎陽":片手を刀の峰に添え、斬撃を受け止めるつもりだ。
士騎朝輝:凍結した空間に閃光が走り、風裂きの音が後から追いついてくる。刃に付いた赫は凍り、刀身を汚すことなくボロボロと落ちていく。
士騎朝輝:大気中の水分が氷結し斬撃軌道を鮮やかに留め置いた。
士騎朝輝:「あぁ、悪いな。村雨丸も通りすがったみたいだなぁ」
士騎朝輝:受け止めた相手の刀ごと出力だけで薙ぎ断っていた。
"炎陽":「いったい、何者―――ー」 言葉の途中で刀が真っ二つにへし折られ、
"炎陽":そのまま喉元に一刀を受け、倒れ伏す。
士騎朝輝:「三度目だ。言ったよなぁ、通りすがりだってな」
士騎朝輝:相手に斬られた胴も心臓も血が凍結している。出血はしない理由は単純にそれだけの事。
GM:必殺の手応えがあった。それでも、君は気づいてもいいだろう。
GM:村雨丸が啼いている。ほとばしる強烈な殺気に。
GM:絶命していない。
"炎陽":『――ふ。ふははッ』 起き上がる。
"炎陽":『まさか。この……』
"炎陽":『"オブセシオン"の魔人に、一太刀入れるとは。とんでもない通りすがりがいたものだ』
"炎陽":ギチギチと肉体が音を立て、異形の姿に変貌している。無数の黒い穴、昆虫のような外殻。
"炎陽":『愛刀までへし折られるとはな。おい、貴様』
"炎陽":『名を名乗れ』
士騎朝輝:「そういうタイプか。あぁ、本当についてないよなぁ」
士騎朝輝:「目をつけられたみたいだよなぁ、これ。なぁ、村雨丸」
士騎朝輝:面倒くさそうに毒つく。
士騎朝輝:「士騎朝輝」
"炎陽":『つれない態度だな。刀が恋人か?』
"炎陽":『……シキ。シキ、アサキか』
士騎朝輝:「失礼な奴だ。お節介なんてするんじゃなかったぜ。ほら、お前も名乗れよ」
"炎陽":『"炎陽"』
"炎陽":『我が名は炎陽。オブセシオンの102――――魔人"炎陽"』
"炎陽":折れた刀を構えようとするが、何かに気づき、構えを解く。
士騎朝輝:「ほら、やっぱり」
士騎朝輝:「そういうのが好きって訳だ?いざ、名乗りあって尋常に勝負。あぁ、闘いは楽しいよなぁ」
"炎陽":『ああ楽しい。戦っている瞬間だけはあらゆる苦痛から開放される』
"炎陽":『続きをしたいところだが……我らにも使命があってな』
"炎陽":『今日はここまでだ。また、いずれ』
"炎陽":《瞬間退場》。溶けるように姿を消す。
GM:周囲には、警察官の死体と気絶した唯一の生き残り。
GM:そして君だけが残された。
士騎朝輝:暴走を解き刀を鞘に納める。
士騎朝輝:生き残りの警察官に歩み寄り頬を軽くたたく。
GM:ならば、君が警察官に近づいた、その瞬間。
GM:――カッ!
GM:カカカカカカッ!
GM:投光器が生み出す、無数のまばゆい光が君に一斉に集中する。
???:「動くんじゃねェ――ーッ!クソ野郎~~~!」
GM:いつの間にか、廃工場は完全に包囲されている。……警察? 違う。
士騎朝輝:「UGN? ああ、そういえばあったよなぁ、此処には、そういうのが」
士騎朝輝:手で光を遮る。
ノーヴェ:「UGNだ! 動くんじゃねえクソ野郎!」
ノーヴェ:「さっきのワーディングと、この惨状。5秒以内に選べ」
ノーヴェ:「ここで死ぬか! 大人しく取り調べを受けるかをなァ~!」
GM:ミリタリーコートを着た長身の青年ががなりたてています。銃を構えた、特殊部隊然としたメンバーも近づいてくる。
GM:君はマッハで逃走してもいいし、身の潔白を晴らすべくあえて捕まってもいい。
士騎朝輝:「…………」
士騎朝輝:両手を上げる。
士騎朝輝:「まぁ、そう言うな村雨丸。手間が省ける」
士騎朝輝:「これから映画館に行くところだったんだがなぁ。そこには案内してくれそうには、ないよなぁ」
士騎朝輝:リーダーらしき男に声を掛ける。
士騎朝輝:「1300円で手を打つぜ。安いもんだろ。ふいになった映画代だ」
GM:転がる死体。青筋を立てるリーダー格の男。――――"炎陽"。"魔人"。"オブセシオン"。
GM:何かがこの街の裏で起きている。
GM:映画を見る前に、士騎のやるべき仕事が、ひとつ増えたらしい。

GM:シーンカット。士騎くんのOPはここまで!
GM:ロイスのみとれます。シナリオロイスは"炎陽"で、P:興味/N:敵愾心。
GM:もちろん別の感情でもいいです。
士騎朝輝:炎陽"P:興味〇/N:敵愾心。で!
士騎朝輝:以上です。
GM:オッケー!

OP02 : ノア・スノウマン vs ???

GM:じゃあ次。ノアくんのOPだよ。
GM:登場しておくれ!
ノア・スノウマン:ノア・スノウマンの侵蝕率を+7(1D10->7)した(侵蝕率:38->45)
GM:ハンドアウト通り、"オブセシオン"というセルがこの街でなんかやってるらしいということで
GM:じゃあ何をやってるのよ?と、手がかりを求めて町に出たシーンになります。支部長の成田さんからの許可も貰っているはず。
ノア・スノウマン:はーい
成田晴史:許可だと~~?そんなもの与えた覚えはねえ~~ッ
GM:狂人!
成田晴史:とはいかないんだな。日本支部付のエージェントだから
ノア・スノウマン:くはははは、権力を恐れよ
成田晴史:さすがにそこまでトリーズナーではないぜ!

GM:N市第七地区。港湾区と工場地帯を面する、どこか陰鬱な区画だが
GM:一部、市民の憩いの場として整備されているエリアもある。第七地区ベイサイドパークが、それだ。
GM:展望台つきの大灯台もあるし、人も多いし、情報収集にはうってつけだろう。
GM:そんな場所を目指し、ノア・スノウマンは……
GM:人でぎゅうぎゅうになった満員バスで、窮屈な想いをしている。
GM:ずさんな市の運営! 観光ルートと通勤・通学経路が完全に重なっているのだ!
ノア・スノウマン:「……」不機嫌そうに眉を寄せ、自分より背の高い大人たちに挟まれながらバスに揺られている。
ノア・スノウマン:人が多すぎる。バスの中だけではない。このN市、いや、都市というものはどこも人間だらけだ。
ノア・スノウマン:それに、この街はひどいにおいがする。
車内アナウンス:『次は税務署入口~、税務署入口。星辰館高等部はこちらでお降りください』
車内アナウンス:『ドア付近で立ち止まらないで下さい奥へ進んでください。足腰の不自由な方に席をお譲りください』
GM:アナウンス。人混み。香水のにおい、制汗剤のにおい、排気ガスと人のにおい。
GM:一刻も早く、君がテレーズ・ブルムから承った任務――――"オブセシオン"セルの調査を完了しなければ、
GM:いつまで経ってもこの街からは出られないだろう。
車内アナウンス:『次はベイサイドパーク。ベイサイドパーク』
車内アナウンス:『公園区画、第七地区名物の大灯台へお越しの方は、こちらでお降りください』
ノア・スノウマン:「む、ぐぐ……」すし詰めの乗客を押しのけて、ステップをよろめきながら降り、なんとかバスの外に出る。
老婆:「坊や、降りられるかい? スイカの使い方はわかるかい?」
老婆:「ここにこう、ピッとタッチしてね……」
ノア・スノウマン:「……」むすっとした顔で、それでも言葉にはうなずく。
ノア・スノウマン:実際道具の使い方については心もとなかったのだ。
GM:同じバス停で降りた老婆はにこやかに君を見送る。
GM:大灯台はすぐ目の前だ。入場料金100円を支払いエレベーターに乗れば、すぐ最上階へ行ける。
GM:そして、バス停から降りたところで君の携帯電話……携帯……
GM:携帯電話持ってないな、君!
ノア・スノウマン:持ってない!
ノア・スノウマン:持たされたことにしましょう
GM:いえ、大丈夫です。それなら灯台前で第七支部のモブエージェントが待っている。
ノア・スノウマン:はーい
支部員:「お疲れ様です、ウルサ・ミノール」 黒スーツを着た男性エージェント。
支部員:「念の為、あなたを補佐するようこちらに回されましたが……灯台の上へ?」
ノア・スノウマン:「こんにちは」事前に学習した通りのあいさつで返し、頷く。
支部員:「よければご一緒しますが」
GM:君は同行を受け入れてもいいし、断っても構わない。居ても居なくても、やることは大して変わらないだろう。
ノア・スノウマン:「どちらでも……、いや、うん」
ノア・スノウマン:「頼む。街に慣れていないから」
GM:君のその人間離れした目で、灯台の展望台から区内を『見張る』。
GM:原始的だが、もし敵が何かおかしなことをしているのなら、これが一番手っ取り早い手だ。
支部員:「承知しました。入場料は100円で……わかりますか?この銀色のコインです」
ノア・スノウマン:再び頷く。「観光客ぐらいには、常識を覚えた」
ノア・スノウマン:ポケットに手を突っ込んで小銭をつまみ出し、片手に握る。
ノア・スノウマン:「大丈夫」
支部員:「さすが日本支部所属のチルドレン。あのテレーズ・ブルムが見出しただけの事はある」
GM:君たちはゲートを抜け、エレベーターに乗る。まだ午前中ということもあって、観光客はだいぶ少ない。
支部員:「いやね。最初は正直、どんな子がくるのかと思っていたんですよ。北米の野生人だと聞いて」
支部員:「失礼、バカにしているわけではないんですが。それが……こんなしっかりした子が来るとは」
ノア・スノウマン:「……」無言でエレベータの階数表示を見つめている。
支部員:「……都会は嫌いですか?」
支部員:「人混みは好きではない?」
ノア・スノウマン:三度目の首肯。「窮屈で、騒がしくて、においがひどい。特にこの街は」
支部員:「はは。なにぶん人口が多いですからね。渋滞のせいで排気ガスもすごいし」
ノア・スノウマン:「人のにおい。石油と煤のにおい。鉄のにおい。削れたゴムタイヤのにおい。暑苦しい蒸気、それに」
ノア・スノウマン:「血と死のにおいもする」
GM:エレベーターの扉が開く。灯台のてっぺんをぐるりと円状に囲う展望台だ。
ノア・スノウマン:「……早く、森に帰りたいよ」
GM:展望デッキには、観光客が数名。君と支部員を合わせて、片手で数えられるほどの人数しかいない。
GM:これなら下界を監視していても、特に怪しまれはしないだろう。
ノア・スノウマン:呟いて、すたすたと展望デッキの端まで歩いていく。
支部員:「大丈夫です。そのために日本支部は、うち(第七支部)と協力するよう命令したのですから」
支部員:「すぐに森に」
GM:――パン!
GM:何か破裂音がした。そして、君の背後で何かが倒れる音がする。
ノア・スノウマン:反射的に、そばにあったベンチの影にしゃがみこむ。
GM:ならその時、君は目撃するでしょう。
GM:狙撃だ。すぐ後ろを歩いていた支部員の頭部に一撃。
GM:オーヴァードではない支部員だ。即死している。
GM:そして、
GM:――カン! ガガガガガガッ!
ノア・スノウマン:「……」死体を一瞥して、すぐに視線を周囲へ。
GM:次から次へと、展望台に向けて……いや。
GM:君めがけて、幾度も銃弾が飛んでくる!
GM:本来ならば対処不能。だが対処できる……ノア・スノウマンなら。
ノア・スノウマン:「やっぱり……」ベンチの裏を飛び出し、エレベータのある中央構造部へ駆け出す。
GM:君の目は、はるか彼方の工場地帯から銃弾が飛んでくるのをはっきりと捕らえている。
GM:それどころか、銃弾一つ一つの軌跡すらも。
ノア・スノウマン:弾痕から敵の狙撃方向を確認。視線をそちらに向ける。
GM:撃ち落とせます。そして、君が望むなら反撃の狙撃も。
GM:そのうちいくつかの弾丸は、展望デッキにいる数名の観光客を狙うコースを描いている。
GM:撃ち落として観光客を守ってもいいし、自分の身の安全と反撃を優先してもいい。
ノア・スノウマン:楽器に偽装したウェポンケースを叩き開け、何の変哲もないカエデの弓を取り出す。
ノア・スノウマン:ほとんど狙いもつけないような速さで、矢をつがえ、一射、更に一射。
ノア・スノウマン:至近の中空で、火花がはじける
ノア・スノウマン:飛来した弾丸とタングステンの矢じりが衝突し、弾けたのだ。
GM:ノア・スノウマンは、北米の奥地で狩りをしていた少年だ。オーヴァードとしての能力は―――並外れた視力。
ノア・スノウマン:矢の飛ぶ先を眼で追ったりはしない。視線はすでに狙撃手のいる工場地帯へ。
GM:はるか彼方の獣を射抜く力量をもってすれば、飛来した弾丸を撃ち落とすのもまた、容易い。
GM:なら、ノアくんは知覚で判定してみてください。難易度は……そうだな。
GM:対決にしたいけど、ここは固定にしましょう。難易度は30。
ノア・スノウマン:高い!
GM:失敗しても暴走とかはしなくていいからね!
ノア・スノウマン:1dx+2>=30
DoubleCross : (1R10+2[10]>=30) → 1[1]+2 → 3 → ファンブル

GM:wwww
ノア・スノウマン:ぜんぜんだめww
GM:ならば本当に何もわからない!わかるのはただ、工場から弾丸が飛来しているということだけ。
GM:工場のとある一点、だ。資材搬入口付近に大きく開いたガラス窓。
GM:狙撃手がいるとしたら、そこしかない。
ノア・スノウマン:「……」ケースから矢を2本引き抜き、まとめて弓につがえる。先ほどよりやや落ち着いて、引き絞る。
ノア・スノウマン:一瞬呼吸を止め、指を離す。甲高い音とともに矢は揃って飛んでいく。
ノア・スノウマン:息を吐く。着弾の確認はしない。すぐにその場から駆け離れ、再び矢を構える。
ノア・スノウマン:そこまでしてから、工場の様子を眺める。
GM:――パン!
GM:最後の一発が、先程まで君が居た箇所に着弾し、
GM:それきりだ。一切の攻撃が、ふいにやんだ。
GM:今の一撃で狙撃手を撃ち抜いたのだろうか? 流石にここからでは確認できない。
ノア・スノウマン:「……」身を屈め、更にしばらく待つ。何も起こらないと確信できてから、ポケットに手をやり――
GM:わずかに残った観光客は物陰で震え、ただ怯えた視線を君に向けている。
ノア・スノウマン:「あ、通信機……」
GM:不意打ちにもかかわらず、死んだのは支部員一人だけで済んだ。
ノア・スノウマン:忘れ物。仕方ないので倒れたUGN支部員の持ち物から携帯を探す。
GM:なら、ノア君はすぐに気がつくでしょう。
GM:死体がない。
GM:血痕は残っている。だが死体だけが忽然と消失している。
GM:こんな事ができるのはオーヴァードに違いない。だが、この展望デッキに君以外のオーヴァードは、いなかったはず……。
ノア・スノウマン:「……」膝を屈める。視線を周囲に。耳を澄ます。息を殺す。異常を感じたときに無意識に取る行動。
GM:君の前に、ひらりと落ちてくるものがあります。
GM:ノートの切れ端だ。何かが書かれている。
GM:『――――"オブセシオン"より忠告する』
GM:『我々の邪魔をする者は、例外なくこうなる』
ノア・スノウマン:触れはしない。落ちてくる間に文字を読み取る程度はできる。
GM:『すぐにこの街を去れ。テレーズ・ブルムに、我々の邪魔をするなと伝えろ』
GM:『さもなくば死が待ち受ける』
GM:それだけだ。ノア・スノウマンは、落ちるまでにその全てを読み取った。
GM:やはり、この街で――"オブセシオン"というセルが何かを企んでいる。
GM:探る必要がある。
GM:これ以上の犠牲を増やさないためにも。
ノア・スノウマン:「……」無表情のまま弓をケースに収め、エレベータへ向かう。狙撃手が外にいるのなら非常階段より安全だろう。
GM:クレバー!
ノア・スノウマン:途中、怯えた観光客と目が合う。彼らはなぜ逃げなかったのだろう。アカシカだってウサギだって、銃声がすれば一目散に駆け出すのに。
ノア・スノウマン:「やっぱり」
ノア・スノウマン:「都会は苦手だ。……森に帰りたい」

GM:シーンカット!ノアくんのOPはここまで!
GM:ロイスがとれます。シナリオロイスはこれ。   "オブセシオン"セル P:執着/N:任意
GM:もちろん推奨以外の感情でもよいのだぞ。
ノア・スノウマン:"オブセシオン"セル/執着/脅威〇 で取得します
ノア・スノウマン:以上!
GM:よろしい!
GM:では次にいこう!
GM:どどんとふが定期的に重くなるんだけど、ログインしなおすとチャットパレットがリセットされるな……困る……。

成田晴史 vs 魔人ナラシンハ

GM:では次。成田支部長のOPです。
成田晴史:成田晴史の侵蝕率を-55(10d10->3,2,8,8,4,6,5,9,6,4)した (侵蝕率:33->-22)
成田晴史:ゲゲーッ
成田晴史:や、やりなおしで!
GM:バックトラックみたいになってる!
成田晴史:成田晴史の侵蝕率を+8(1d10->8)した (侵蝕率:33->41)

GM:N市第七支部・支部長室。
GM:支部長の成田は今、複数のタスクを抱えている。
GM:"アザレア"事件……嶋倉則夫が引き起こした"浮動工廠"の一件から引きずる、行方不明事件の後処理。
GM:日本支部から派遣されたノア・スノウマンが行う、"オブセシオン"セルの調査協力。
GM:そして、これだ。君の目の前に広げられた、プリントアウトされたメール文面。
蔵町宗吾:「こんなのが昨日、俺のアカウントに届いてた」 第七支部に協力する情報屋だ。白髪の目立つ男性。
GM:『第七地区の複数箇所に爆弾を仕掛けた。被害を出したくなければこちらの条件を飲め』
GM:『1. 他の支部にこのことを口外するな。救援も要請するな。所属オーヴァードも他の区画に出すな』
GM:『2. お前らが手に入れたあらゆる機密情報……特に"賢者の石"に関する情報を、今後すべて我々にリークしろ』
GM:『俺は"オブセシオン"セル、"ナラシンハ"。明日正午、返事を聞きに連絡する』
GM:あと数分で正午だ。おそらく、蔵町の電話にかかってくるはず。
成田晴史:「……」眼鏡を外し、眉間を揉む。
成田晴史:「フー……」
蔵町宗吾:「参ったぜ。どうする? 他の支部には漏らしていないが」
成田晴史:グシャグシャグシャ「なんだこれは」
蔵町宗吾:「エッ」
成田晴史:「ふざけてんのか」プリントをグシャグシャに握りしめている!
蔵町宗吾:「脅迫状……うげーっ」
蔵町宗吾:非力な非戦闘員なので、成田が怒っただけで結構怖い!
蔵町宗吾:「まあ実際、ふざけてるわな。爆弾といい、提示条件といい」
成田晴史:「寝ぼけてんじゃあねーぞ蔵町。発信元の逆探はかけてんのか」
成田晴史:「こういう手合いのクソはな。大人しく相手してやる必要はねえんだよ」
蔵町宗吾:「ああ、かけた。すぐに分かった……送信元は市内の個人商店」
蔵町宗吾:「熟年夫婦の二人暮らしだが、二人とも昨日から行方不明になっている。死体も見つかっていない」
成田晴史:「クソが……」
成田晴史:「少なくともイタズラ電話の類のバカじゃあないってわけだ」
成田晴史:「それ以上のバカだ」
蔵町宗吾:「そうらしいぜ。電話の逆探も無駄だろうが、一応準備はしてある……」ヴィーッ。ヴィーッ。「ほらきた」
成田晴史:「取れ」
蔵町宗吾:スピーカーモードにして通話開始する。「蔵町だ」
"ナラシンハ":『よォ、情報屋さん。はじめまして』
"ナラシンハ":若い男の声。 『"ナラシンハ"だ。前置きはいい』
"ナラシンハ":『いるんだろ? 支部長と代われ』
成田晴史:「……」机の上で手を組んだまま額に青筋が浮かんでいるが、
蔵町宗吾:「……」 ちらりと成田の方を見る。
成田晴史:まだ不用意に発言はしない。
蔵町宗吾:「おいおい、俺じゃダメか? これでも第七地区の情報にはかなり精通して……」
"ナラシンハ":『二度目だぞ。支部長と、かわれ。それともメールに書いた内容すら読めないアホか?』
成田晴史:「代われ」
"ナラシンハ":『今すぐ第七地区の大爆破セレモニーしてほしいならそれでもいいけどよ』
蔵町宗吾:無言で携帯電話を渡す。仕事用のガラケーだ。
GM:非通知ではない。市内の番号が表示されていますが、おそらくはどこかの家や店、工場などからかけているのだろう。逆探知も無駄に終わるかもしれない。
成田晴史:「おい。代わったぞ。クソが」
"ナラシンハ":『おッ! おめ――があれか。UGNの……インテリヤクザの支部長だな』
"ナラシンハ":『"ナラシンハ"だ。ラブレターは読んでくれたか?』
成田晴史:「誰かがそうだと言ったか?私が支部長本人だと確認できる何かがあるわけか?」
"ナラシンハ":『それがあるんだよ!いや、昨日まではなかったんだけどな』
"ナラシンハ":『美味いよな。この町のメシは』
成田晴史:「……」
"ナラシンハ":『まあ、声でわかるんだよ……それで?』
"ナラシンハ":『返事を聞きたいんだよ。どうだ?』
"ナラシンハ":『爆弾は爆発しない。あんたも支部長のままでいられる。平和的な取引だと思わねえか』
成田晴史:「一つ。不可解な点があるわけだが」ビキビキビキ
成田晴史:「この文面を私達が忠実に守ったとする」
成田晴史:「だが、第七支部なら貴様らを問題なく叩き潰せるわけだ」
"ナラシンハ":『ブホッ』
成田晴史:「これは貴様の文章力の欠如が理由じゃあないと認識していいか?」
"ナラシンハ":『ふっ……うはははッ! ひゃッははははッ!』
"ナラシンハ":『あ、なに? UGN流のジョークじゃなくて、マジで?』
成田晴史:「……」ミシッ ミシッ
成田晴史:湿ったような、何かが砕けるような音が響いている。
"ナラシンハ":『はァ~~……すげーおもしれえ。地元じゃこんなジョーク、なかなか聞けねえよ……』
"ナラシンハ":『あんまナメてんじゃあねーぞ』 冷えた声。
"ナラシンハ":『やってみろよ。やれるもんなら』
"ナラシンハ":『こっちも観光とかで忙しいからよ……三日やる。その間によく考える事だな』
"ナラシンハ":『お前らでガンバって叩き潰すか。こっちの出した条件を飲むか。どっちがオトクかをな』
成田晴史:怒りのあまり電話を持たないほうで握る木の机が握力で歪みつつある。
成田晴史:「クッ」
成田晴史:「フ、ク、クククク」
"ナラシンハ":『ア? 何笑ってんだ』
成田晴史:「私もな」
成田晴史:「こんな面白いジョークは、随分長いこと聞いたことなかったよ」
成田晴史:「特に」
成田晴史:「私の地元ではなァ」
"ナラシンハ":『くはっ』
"ナラシンハ":『ふ……ふふふっ、くくくくくっ』
成田晴史:「はは、ははははは」
GM:成田さんと一緒に楽しげに笑い、
GM:ブチッと電話が切れます。
成田晴史:グワッシャア――ッ!!!
成田晴史:プラスチック片が散乱します。
蔵町宗吾:「ああーッ!」
成田晴史:「……フー」
成田晴史:握りつぶした携帯電話の残骸を落とす。
GM:三日。不可思議な猶予だ。
GM:爆弾を設置したのが本当にせよ、ブラフにせよ。わざわざ三日も猶予を与える意味があるのか?
GM:そもそも、"オブセシオン"セルの目的は何か。ノアの調査しているセルと同名だ。
GM:"オブセシオン"は一体、このN市で何をしようとしている?
成田晴史:「替えの経費は出す。蔵町」
成田晴史:「このクズを。徹底的に追い詰めて。殺せ」
蔵町宗吾:「了解。俺の携帯電話の仇だしな」
成田晴史:「……」直接的な仇はこいつだ!
蔵町宗吾:「もし、"オブセシオン"が、日本支部が警戒しているセルだとしたら」
蔵町宗吾:「戦闘要員が必要だ……ノーヴェとガネシュだけで足りるのか?」
GM:ガネシュ・カルキは一時的に他区画へ出動中だ。ノーヴェは市内の警備に回っている。
成田晴史:「物理的な追跡に人員を割くな」
成田晴史:「情報面だけだ。陽動の可能性がある。気取られない形の他の支部との連絡手段を探せ」
成田晴史:「そして、奴は私の素性と声を知ってる。……ちょうどいい」眼鏡の位置を中指で直す。
成田晴史:「まずは奴の場所だ。特定して追い詰めろ」
成田晴史:「直接殴り殺す。」
蔵町宗吾:「了解した。……やれやれ、支部長自ら出撃か」
蔵町宗吾:「前のめりな支部だな。本当に」
成田晴史:最後まで言葉を聞くことなく、背広の上を羽織り、支部長室を後にする。
成田晴史:指をゴキゴキと鳴らすと、周囲の空気が帯電で蒼く歪む。
成田晴史:「殺す」
成田晴史:クソ野郎/“ナラシンハ”/執着/○殺意/ロイス
GM:――第七支部。機械化兵との交戦機会が多く、直接戦闘に長けたオーヴァードが多く所属している支部。
GM:そんな彼らを束ねるのがこの男なのだ。
GM:怒れる雷神。"ETBキャラクタ"――――成田晴史。
GM:----
GM:成田さんのOPは終了!しかも言うまでもなくシナリオロイスを取ってくれている……!

OP04 : 雨堂聖理 vs 大葉瑠美

GM:ではラスト。雨堂さんのOPをやりましょう。
GM:きよりちゃんは登場しておくれ。
雨堂聖理:雨堂聖理の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:31->41)
雨堂聖理:アクセル!
GM:いきなり高いんだよなあ
GM:----
GM:星辰館高校
GM:----
GM:放課後の訪れを示すチャイムが鳴る。今日も、雨堂聖理の学校生活が終わった。
GM:ここ数日、この学校は行方不明者の噂でもちきりだ。
GM:公園を散歩していた若いOLが、次の瞬間にはいきなり姿を消していたとか。
GM:山内商店のおじさんとおばさんが、自宅にカギもかけずに失踪したとか。
GM:あと、工場で刃物を持った男が暴れていたとか……。
雨堂聖理:(最後のは行方不明者ではない気がするけど……)
雨堂聖理:(でも、行方不明者か。この前もそうだったけど、なんだか)
雨堂聖理:(嫌だなあ。ウワサになるってことは、それを知った人がいるってこと……) などと考えながら、通学リュックに教科書を詰めている
大葉瑠美:「……さん」
大葉瑠美:「雨堂さん」
GM:そんな君に、遠慮がちに声をかけてくる少女がいる。
GM:大葉瑠美。先週転校してきたばかりのクラスメイトだ。
雨堂聖理:「ん」 思案顔のまま振り向く 「何? 大葉さん」
大葉瑠美:「あ、あのね。SNSで偶然見つけたんだけど」
大葉瑠美:「"N市・悩み事なんでもうかがいます"ってこれ、雨堂さんだよね?」
大葉瑠美:「雨堂さんだよねっていうか、連絡先アドレスにおもいっきりudouって書いてあるし……」
雨堂聖理:「あっ、うんうん。そうだよ、あたし。ちょっと前の情報の授業の時に作って」
大葉瑠美:「悩み事、ほんとになんでも聞いてくれるの?」
大葉瑠美:「バカにしたり、笑ったりしない?」
大葉瑠美:「ほんとに困ってて……助けてほしいの。相談する相手がほしいの!」
雨堂聖理:「……」 少し、安心させるように笑って 「大丈夫。バカにしたりなんかしないよ。そんなに困ってる人」
雨堂聖理:リュックを背負う 「どうする? 歩きながらで良い? それとも人のいない所の方が良いかな」
大葉瑠美:「えっと、ううん、大丈夫」
GM:教室を見回す。部活やら何やらでみんな一斉に出ていったせいで、教室に残っているのはごく少数だ。
GM:その少数すら、既に帰ろうとしている。ここで話をしても問題はないだろう。
大葉瑠美:「あ、あのね。実はね……」
雨堂聖理:「そう? じゃあ教えて教えて」
大葉瑠美:「私……」声をひそめる。「超能力者かもしれないの」
雨堂聖理:「おお」
大葉瑠美:「えっ何その反応!?」
大葉瑠美:「軽っ!」
大葉瑠美:困惑したような顔になり、まゆをひそめる。
雨堂聖理:「うーん、そう言われてもなあ」 もちろん、雨堂の中ではすぐにオーヴァードの存在が思い当たった。この世界、常識の裏側の人々のことを。自分だってそうだ
雨堂聖理:「超能力者……くらいなら、割といそう……ほら、テレビでもよくいるじゃん」
雨堂聖理:「どっちかっていうと、『かもしれない』っていう方が気になる。超能力者としての自信はないの?」
大葉瑠美:「ああいうのは大抵インチキじゃない」
大葉瑠美:「じ、自信というか……もしかしたら、超能力者じゃなくて」
雨堂聖理:これでもUGNとして、オーヴァードやレネゲイドウィルスの存在を最低限秘匿しようという意識はある。まずは相手から話を引き出してからだ。
大葉瑠美:「これのせいなのかもって」 鞄に手を突っ込み、
大葉瑠美:古びた鎖の先に振り子がついた道具を持ち出す。
大葉瑠美:「雨堂さん、町の地図あるかな。スマホでもいいんだけど」
大葉瑠美:「スマホだと画面が小さいから、やりにくくって」
雨堂聖理:「……それが、超能力を目覚めさせる道具?」 スマホで地図アプリを立ち上げつつ
雨堂聖理:「やりにくい……うーん、でも紙の地図はあたしもさすがに」
大葉瑠美:「どうなのかな。目覚めるっていうか……」
大葉瑠美:「ダウジングって知ってる?」
雨堂聖理:「なんとなくは。金属の棒使って水源を探すみたいな」 両手で人差し指を前に突き出しふらふらさせる
大葉瑠美:「そうそう。棒以外に、こういうペンデュラムを使う方法もあるらしいんだけど」
大葉瑠美:「たとえば、こう。雨堂さんのことを強く念じて、N市の地図の上にかざして……」
GM:静止したペンデュラムをゆっくりと地図の上に滑らせていくと、
雨堂聖理:地図と大葉さんとペンデュラムを交互に見る
GM:不意に大きく揺れる箇所があります。何度か通り過ぎ、揺れる場所を特定し、アプリの地図をズームアップしていく。
大葉瑠美:「ここ」
大葉瑠美:「ここ。たぶん、雨堂さんの家じゃない?」
GM:大きくズームされているマンション。間違いなく君の家だ。
GM:もちろん、大葉に教えたことは一度もない。
雨堂聖理:「おお……」 感心する
大葉瑠美:「軽っ!?」
雨堂聖理:「いや、結構びっくりしてるよ。へえー……すごいなあ」
大葉瑠美:「と、とにかくね。こうやって、念じたものを探し出すことができて」
大葉瑠美:「あと他にも、強く念じるとまわりの人を気絶させたり……口内炎の治りがすごく早かったり」
雨堂聖理:「…………」
雨堂聖理:「……そっちの方が変化としては大きくない!?」
大葉瑠美:「これ、誰に相談すればいいのかなって……」 しゅんと肩を落とす。
大葉瑠美:「だ、だって、いきなり言ってヒかれたら嫌じゃない!」
大葉瑠美:「"私はあなたを気絶させられるぞ"みたいな事をいきなり言ってくる子、ヒくでしょ! 絶対!」
雨堂聖理:「それもそっか……あたしは気絶させられないと思うけど」 後半はちょっとぼそぼそ
GM:雨堂さんは《真偽感知》を持っていますが、
GM:真偽感知を使えばわかるし、使わなくても分かるでしょう。これは確実にオーヴァードの力だ。
雨堂聖理:「そだね。とりあえず答えだけ言うと、相談先には心当たりあるよ」
GM:そしてイリーガルが未所属オーヴァードを発見した場合、自分が所属する支部への連絡が義務付けられている……君の場合は、第七支部。
大葉瑠美:「えっあるの!?」
大葉瑠美:「あ、あの……変なところじゃないよね?」
大葉瑠美:「テレビに出てる超能力者に弟子入りさせるとか」
雨堂聖理:(なんかこの学校にはオーヴァードの組織があるみたいな話は聞くけど……)
雨堂聖理:(順序的には支部だよね) 「うん。あるある。もちろんそういうんじゃないし」
大葉瑠美:「オカルト研究部みたいなとこに押し付けるとか……」
雨堂聖理:「……オカルトは研究してるかも」
大葉瑠美:「……大丈夫? 信じていいのそれ……?」
雨堂聖理:「まあ、ホントに大丈夫。信用できる所だよ。っていうかあたしもそうだし……あ、これヒミツなんだけど」
大葉瑠美:「えっ?」
大葉瑠美:「えっ今なんかさらっと……えっ、雨堂さんもなの? えっえっ?」
雨堂聖理:「うん、まあ」 言いながら、無造作にゲートを足元に開き、近くの机の上に置いてあった消しゴムを放り込む
雨堂聖理:手のひらを上に向け、すぐそこにゲートを生成。放り込んだ消しゴムが戻ってくる 「あたしのはこんな感じだけど」
大葉瑠美:「……?」 足元を見る。 「うわっ」
大葉瑠美:「あ、ああー……びっくりした。急に……そっか。雨堂さんはこういうタイプなんだ」
大葉瑠美:「え、ってことは色々いるの? ビームが出せるとか。市内の情報を全部知ってるとか」
雨堂聖理:「そうそう。で、こういう人はそこそこの数いて……そういう人の集まりみたいな感じだから」
雨堂聖理:「あはは、いるかも。あたしは知らないけど……うん、そこら辺の話は大人の人に聞いた方が良いかなあ」 歩き始めよう
大葉瑠美:ついてくる。「よ、よかったあ~。ほんとに困ってて……」
大葉瑠美:「誰かに……」
大葉瑠美:「誰かに助けてもらいたくって」
大葉瑠美:「ありがとう。あの、遅くなっちゃったけど」
大葉瑠美:「よろしくね。雨堂さん」
雨堂聖理:「そこは大丈夫! 困ってたらきっと助けてくれるよ。そういう人の集まりだから」
雨堂聖理:「うん、任せて……って言っても、あたしも詳しいことは分かんないんだけど」
雨堂聖理:「任せられる人の所に連れていくのは、任せて! ガネシュさんいるかなー」
雨堂聖理:言いつつ、廊下を歩き続ける。階段を昇る。昇降口とは逆だ
大葉瑠美:「え、雨堂さん」
大葉瑠美:「こっちだよ?」 昇降口の方を指す。
雨堂聖理:「ううん、こっちこっち。こっちのが近いから」
雨堂聖理:「空き教室。今日は階段登ってすぐそこのが使われてなかったはず」
大葉瑠美:「うん……?」
雨堂聖理:他の下校する生徒とすれ違いながら、階段を昇り、空き教室に入る。想定通り誰もいない
大葉瑠美:「……え、まさか」 先程のゲートを思い出す。
雨堂聖理:大葉さんが教室に入り、扉を閉めたらその場に人ひとりが通れる《ディメンジョンゲート》を開く。
雨堂聖理:「さっきのやつ。近道」
大葉瑠美:「やっぱり!これ人間が入っちゃダメなやつじゃないの!?」
雨堂聖理:「今日は雨降りそうだったからバスで来たんだよね。ちょうど良かった」
大葉瑠美:「壁と一体化しちゃったり……エルドリッジ計画って知ってる? ねえ、絶対危ない! バスにしよう!」
雨堂聖理:「あはは、そんなまさか。ダメなやつに大葉さんを入れようとしたりしないよ」
GM:もちろん、雨堂さんは混雑しまくっているであろうバスなんかで帰ろうとせず
GM:大葉をゲートに蹴り落としてOKです。
雨堂聖理:それから少し真剣な表情になり 「……大葉さん。こういう話はね、早ければ早いほど良い」
大葉瑠美:「は、はい」
雨堂聖理:「あたしたちの力は、便利だけど危険な所もあるの。あ、脅したいわけじゃないんだけど……」
雨堂聖理:「……せっかく、頼れる人たちがいるんだから。早く頼ろ?」
大葉瑠美:「……」 しばし黙った後、こくんと頷く。
雨堂聖理:「こっちのが楽だしね!」 明るい調子で
大葉瑠美:「うん。よし……私、覚悟を決めたよ」
大葉瑠美:「いきます!」 ぴょいっとゲートに飛び込む。
雨堂聖理:「グッド覚悟!」
雨堂聖理:「ようこそ第七支部へ!」 そして雨堂も第七支部の適当な部屋に直通させたゲートに飛び込み、閉じる
GM:第七支部長の成田は気難しい男だ。雨堂聖理のことも疎んじている……だが、まるきり話の通じない狂人というわけでもない。
GM:どこにも所属していない、力を持て余したオーヴァードがいるとなれば、しっかりと保護してくれるはずだ。
GM:彼が、よほど忙しくなければの話だが。
GM:----
GM:シーンカット!シナリオロイスがとれるよ~
GM:シナリオロイスはこれ。 大葉瑠美 P:庇護/N:困惑 もちろん、純愛/恐怖とかでとっても構いません。
GM:あと、今回はゲート開いても開かなくてもシナリオ展開が変わらないので侵蝕どうしようかなと思ったけど
GM:一応ゲートの分の侵蝕もあげておいておくれ。初回だし。
雨堂聖理:う、マジか。分かりました
雨堂聖理:雨堂聖理の侵蝕率を+3した(侵蝕率:41->44)
GM:あ、やっぱいいや!あげなくていい!
雨堂聖理:クラスメイト/大葉瑠美/○努力/不安
GM:ゲートがダメならバスで行くだけだし。シナリオ上必要な時はあげてもらおうっと。
雨堂聖理:尽力というほどではない
雨堂聖理:もどす!
GM:私の扱いが軽い……

セッション二日目

GM:DX3rd 大N市・第七地区『蹂躙するナラシンハ』(GM:クオンタム)
http://quantum44-02.sakura.ne.jp/log/201907/narasimha_h.html

GM:合流シーンです。各々の事情を説明しつつ、チームでがんばってクソどもをぶち殺そうぜ!と決意を固めるシーンですが
GM:その前に遅れてきたPC1の自己紹介をしましょう。
GM:PC1のきよりちゃん、お願いします。
PC1 雨堂聖理(キャラシート(PL:馴染)
雨堂聖理:はい! 雨堂聖理(うどう きより)です! 普通の女子高生やってます!
雨堂聖理:ワークスが暗殺者だったり年齢に比して戦闘経験豊富だったり家族がおらず安アパートで一人暮らししたりしていますが、
雨堂聖理:普通の女子高生やってます!
雨堂聖理:初見だと少しクールな感じ、雨堂も積極的に誰かと絡みに行くタイプではありませんが、ちょっと仲良くなれば普通の女の子です。
GM:立ち絵がカワイイんだよこの立ち絵がよ~
雨堂聖理:年上には相応に人懐こく、年下には相応に面倒を焼きたがる。距離感も近い。
雨堂聖理:立ち絵もカワイイ! ログの皆様に置かれましては直接お見せできないのが残念でありますが……
雨堂聖理:ちょっともさ感があるけど重くない塩梅とかね。
雨堂聖理:あと何事についても判断が割とすばやく、特に他人を助けるということに関してはほとんどノータイムで果断に動き出します。
GM:実際、ノータイムでゲート開いてましたからね
GM:教室だぞ君……!
雨堂聖理:放課後の空き教室については大体把握しているので……
雨堂聖理:タスクの取捨選択もあまり上手ではなく、何でもかんでもやろうとするタイプだし、何でもかんでもやらせようとするタイプ。
GM:空き教室に入っていく雨堂さんを見て男子が変な勘違いしちゃうだろ
雨堂聖理:全然出てこないんだよなあ
雨堂聖理:能力については、平均的なバロール攻撃能力に加え、因果を超えて運命を選択する能力を持っていますが、割と限定性が強く融通もそんなに利かないので、もっぱら攻撃用です。
雨堂聖理:性能面で言うならクライマックス攻撃型。今回は前回に比べると《音速攻撃》を抜いたので白兵への依存がやや強まっています。
GM:そうか、前回はダイス増加エフェクトが二個だったんですね
雨堂聖理:変わりに財産点をゲットしたり技能をちょっと上げたりでミドルの安定性が上がっているトカ、いないトカ
雨堂聖理:そうそう。射撃単体でもマシラを撃つためでしたが、今回は《獅子奮迅》に乗せるものと割り切りました。
雨堂聖理:こんなところかな。第七支部のUGNイリーガルとして頑張ります!
GM:ありがとうございます! 他のみんなと仲良くしてね!
雨堂聖理:するよ~
GM:じゃあ、あらためて合流シーンに入りましょう。
GM:MP01。全員登場です。

MP01 : 即席チーム

雨堂聖理:雨堂聖理の侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:41->45)
GM:登場ダイスを振ってくんな!
成田晴史:成田晴史の侵蝕率を+9(1d10->9)した (侵蝕率:41->50)
士騎朝輝:1d10+39
DoubleCross : (1D10+39) → 1[1]+39 → 40

ノア・スノウマン:ノア・スノウマンの侵蝕率を+5(1D10->5)した(侵蝕率:45->50)
GM:はやくも侵蝕差がつきはじめている

GM:N市第七支部。工業地帯の一角にある、一見するとどこにでもある民間工場がそれだ。
GM:成田支部長が蔵町とは別のルートで情報を探るべく、"ナラシンハ"の情報探しに支部を出ようとすると
GM:ガチャガチャと階下から騒がしい音が聞こえてきます。だんだん近づいてくる。
成田晴史:「……」足を止める。
ノーヴェ:「オラッ歩け!止まんな!」
ノーヴェ:「テメ~なにもんだ? ここらの人間じゃね~よな~!」
ノーヴェ:「じっくり吐かせてやるから覚悟しろよ!」 そんな事を言いながら、成田の前に現れる。
成田晴史:「……フー」
士騎朝輝:「何をするにしても俺の自由だと思うんだがなぁ。上手く情報吐かせたいなら、それなりに気分良くして欲しいもんだよなぁ」
GM:ノーヴェが連れているのは手錠をかけた青年です。
成田晴史:「おいノーヴェ」
ノーヴェ:「あ?」
成田晴史:「捕まえたのか、そいつを」
ノーヴェ:「捕まえた。ワーディングに気づいて廃工場に駆けつけたら」
ノーヴェ:「現場は警察官の、死体の山だ!」
士騎朝輝:「捕まったなぁ。支部?って言うのか、そう支部だ。行きたかったしな」
GM:ここ数日、第七地区では行方不明事件が多発している。そのため、警備を強化していたのだが……。
成田晴史:「テメー、は」
成田晴史:ダン!!!
GM:ノーヴェは見事にその容疑者を引き当てた感じだ。少なくとも本人はそう確信している!
成田晴史:踏み込む!!ノーヴェの顔面を殴る!!
成田晴史:グワシャア――ッ!!!
ノーヴェ:「なんだ? 俺が手柄をあげたのがうらやま」
成田晴史:「バカか!!!!」
ノーヴェ:「グワーッ!」 吹っ飛ぶ!
士騎朝輝:真後ろを歩いていたので横に避ける。
GM:士騎くんの真横を吹っ飛び、ノーヴェは壁に激突します。
ノーヴェ:「テメ~~!このクソ暴力メガネがァ~!」
成田晴史:「大馬鹿野郎がァ……!!貴様は、何にも学習しねえな!!」
成田晴史:「自慢げに連れてくるような奴か!?この野郎が!」
ノーヴェ:「俺は仕事をしただろうがァ~!」 ステップインからの前蹴り!成田の鳩尾につま先を突き刺す!
成田晴史:「ゴボーッ!!」
ノーヴェ:「あァア!? 怪しいだろどう見ても!」
成田晴史:ヤリめいて鋭利に内蔵を抉る蹴り!
士騎朝輝:「危ないよなぁ、なぁ、村雨丸。ああいう野蛮人共にはなりたくないよなぁ」
士騎朝輝:呆れたように冷笑する。
ノーヴェ:「刀をさげた! 正体不明の!」
ノーヴェ:「おら見ろ! ブツブツ独り言言う変人だぞ!」
成田晴史:「だから学習が足りねえって言ってんだよ!!」ヘッドバッド!!
どどんとふ:「GM」がログインしました。
成田晴史:「こいつは“ホワイトミュート”だ!!」
GM:士騎くんはいつでも自分の身柄を名乗って構いませんw
GM:構わないというか、ノーヴェが容疑者だと決めつけて聞かなかっただけ!
ノーヴェ:「"ホワイト……"」 鼻血を出しながら士騎くんを見る。
ノーヴェ:「"ホワイトミュート"だと……?」
士騎朝輝:「ホワイトミュート?随分と、恥ずかしい名前で呼ばれてるよなぁ」
士騎朝輝:「俺か?それ」
成田晴史:「うるせェ――よ。貴様は黙っていろ」
成田晴史:首を物凄く傾けて士騎を睨む。
成田晴史:「ノーヴェェ~~ッ……こいつが“ホワイトミュート”だと分かっていたら」
成田晴史:眼鏡を直す。
成田晴史:「警備の人員程度で確保しようと思ったのか?貴様は」
ノーヴェ:「知らねェ~よ! なんだよ、そんなにやるのかこいつは?」
成田晴史:グシャーッ!!
成田晴史:裏拳をブチ込む!!
士騎朝輝:「あぁ、親子喧嘩が終わったら言ってくれ。取り調べで洗いざらい喋るつもりではいるからな」
ノーヴェ:「ゲボーッ!」 三回転して地面に倒れる。
ノーヴェ:「親子じゃねえ!」
ノーヴェ:「なんなんだよテメーは! 何者だ!」
成田晴史:「おい。誰でもいい。こいつを資料室に監禁して特記戦力データベースを叩き込ませろ。三日は出すな」
GM:騒ぎを聞きつけ、事務職員などが廊下に出てきているが
GM:近寄ろうとしない。成田とノーヴェと戦いに巻き込まれた場合、普通の人間では全治数週間の怪我をするからだ。
士騎朝輝:「椅子の一つもないとは、待遇悪いよなぁ」ため息ついて壁に寄りかかる。
GM:『落ち着くまで近寄るな』と第七支部のマニュアルにも記されている。
蔵町宗吾:「あー」 そんな中で、頭をかきかき近寄ってくる。
蔵町宗吾:「"ホワイトミュート"? もしかして以前……」
蔵町宗吾:「半年前だか、一年前だったか。この町で仕事をした、"ホワイトミュート"か?」
成田晴史:「口の利き方には――」
成田晴史:「気をつけろ。蔵町」
蔵町宗吾:「エッ」
成田晴史:「こいつのやってることは“仕事”じゃねえ」
成田晴史:つかつかと正面まで歩き、士騎を睨め下ろす。
成田晴史:「野良オーヴァードのクズが何しに来た。何の用だ」
士騎朝輝:「俺の事をよく理解してるみたいだなぁ、お前。もしかしてファンか?」
成田晴史:「しらばっくれるんじゃねえぞ」
蔵町宗吾:士騎にだけ見えるよう、『あまり成田を煽るな』のジェスチャーを必死に送っている。
士騎朝輝:「だとしたら結構嬉しいよなぁ、いや、本気だぜ」
士騎朝輝:「だがな、俺は今でも旅の途中だ。本当の自分自身に出逢うために歩き続けてる。なんて言って納得するかぁ?」
士騎朝輝:「目下の用事は映画見に来た、だ。それもお気に召すわけないよなぁ」
ノーヴェ:「こいつ、最初からずっとこの調子なんだぜ。ナメてやがる」
士騎朝輝:「だから、お前好みの事を言ってやる」
成田晴史:「……」ビキビキビキ
士騎朝輝:「オブセシオンって知ってるか?」
GM:成田さんは知っていて構いません。いや、知らないわけがない。
成田晴史:――ゴシャ!!
GM:一週間前、ノア・スノウマンが派遣されてきた。日本支部の――テレーズ・ブルム直属の部下として。
成田晴史:拳が、士騎の顔の真横の壁を貫通している。
成田晴史:「連中の指し金か?」
GM:"オブセシオン"セル。その一部が、この町で何かを企んでいる……その最たる例、"ナラシンハ"を名乗る男を、先程目の当たりにしたばかりだ。
士騎朝輝:「逆だと思うがなぁ。連中を金属で刺した。この俺が」
士騎朝輝:「オブセシオンだ。102とか炎陽とか名乗ってた、何かやらかすらしいな」
成田晴史:「いいか士騎。私は貴様のようにモタモタした言い回しはしない。第七支部の対応を分かりやすく言ってやる」
成田晴史:「貴様がオブセシオンの回し者なら、今ここで殺す」
蔵町宗吾:「警察から情報提供があった。警察官4名のうち3名が殉職……下手人はこいつとは全く違う、50歳前後の刀使い」
蔵町宗吾:「その刀使いが、"炎陽"だろう」
成田晴史:「オブセシオンとは関係ないのなら、どこへなりと行け。貴様に構っている暇は無い」
士騎朝輝:「じゃあ単刀直入に言ってやる。お前らは運が良い、本当に、神に感謝するべきだと思うよなぁ この俺が力を貸してやる」
成田晴史:「……」
成田晴史:「…………なんだと?」
士騎朝輝:「オブセシオンを潰してやる」
士騎朝輝:「俺がだ。この俺、お前ら風に言うとホワイトミュートは、オブセシオンに刃を向ける」
蔵町宗吾:「おいおいおい、ちょっと待て"ホワイトミュート"」
成田晴史:答えることなく
成田晴史:閃光のような右フックが士騎の顔面に飛ぶ。
蔵町宗吾:「日本支部から、エリートチルドレンが送られてくるような案件――――」
蔵町宗吾:「うわっ」
士騎朝輝:顔面で受ける。
成田晴史:バキン!
ノーヴェ:「なんでだよ!?」
成田晴史:「……正気で言ってんのか?」
ノーヴェ:「避けられただろ今!」 変なところで憤慨している。
士騎朝輝:ずたずたになった口内の血を纏め、血唾を吐く。
士騎朝輝:「攻撃を1回でも避けるとな、逃げ癖がつくからなぁ」
GM:日本支部からエリートチルドレンが送られてくるような案件だ。関われば間違いなく、命のやりとりになる。
GM:そして、士騎は正規の人員ではない……もしここで去るなら、成田もノーヴェも蔵町も、誰も追わないはずだ。
士騎朝輝:「まったく、正気なハズはないよなぁ。普通なら報告だけして逃げる」
成田晴史:「報告からして違うだろうが。こんな状況じゃなきゃ貴様も排除対象だ」
成田晴史:「オブセシオンも貴様も、二度と第七地区に入ろうなんて思わないようにしてやる」
士騎朝輝:「それは安心してくれ。俺も二度と通りすがりたいとは思わない。まったく此処は最低だよなぁ」
士騎朝輝:「だが、お前と最初に会った時に言ったよなぁ」
成田晴史:「……」ビキッ
士騎朝輝:「助け合いだろ?オーヴァードは」
成田晴史:バキーッ!!
成田晴史:もう片方の頬を殴る。
成田晴史:「……チッ!!」
蔵町宗吾:(た、頼む……ガネシュでもノアでもいいから来てくれ。"オブセシオン"の情報を持ってきてくれ) 祈っている。
士騎朝輝:殴られる。目線は外さない。
蔵町宗吾:("オブセシオン"の脅威は去ったと、そう報告しにきてくれ。それでこの場の全てが解決する……!)
成田晴史:「見てるんじゃねーぞ貴様ら!!」背後の支部員に向かって叫ぶ。
GM:給湯室や事務室から顔をのぞかせていた支部員がビクッと身体を震わせ、あわてて室内に戻る。
士騎朝輝:「そうだぞ。使える情報やメンツを持ってきて欲しいよなぁ。なぁ、村雨丸」
GM:そんな中で、一人……一人だけ、近づいてくる気配がある。
成田晴史:「ホワイトミュートの件は撤収だ!!さっさとオブセシオンの調査に戻れ!!」
GM:事務員ではない。士騎のような部外者でもない。
成田晴史:「言っておくがな。ホワイトミュート」
成田晴史:「オブセシオンは私達が潰す」
ノア・スノウマン:「……空気が悪い」少年が靴音を鳴らして歩いてくる。銀髪に色素の薄い髪、雪に覆われた森林を思わせる色彩。
士騎朝輝:「それ、競争だよなぁ。あぁ、美味しい所は譲っても構わないぜ」
成田晴史:近づいてきた気配の方向に振り返る。
GM:"オブセシオン"を潰すために派遣されたチルドレンだ。"ウルサ・ミノール"――ノア・スノウマン。
成田晴史:「悪かったな。クソ澱んだ工場区で」
士騎朝輝:「まったく、そうだよなぁ」空気が悪いという言葉に同意し頷く。
ノア・スノウマン:朝輝と成田支部長を無視して、その背後にある窓を開ける。
蔵町宗吾:「お、おお……ノア! 待ってたぜお前の帰りを!」
成田晴史:「いつでも故郷の空気を吸いに帰って構わねえぞ」
蔵町宗吾:「そろそろ、"オブセシオン"の手がかりを掴んだところか? 刺客を返り討ちにしてブチ殺したとか?」
ノア・スノウマン:「何も。僕は狩人だ。君たちの優秀な諜報員じゃない」
ノア・スノウマン:「状況は報告した通り。矢は回収してもらえると嬉しい。特殊らしい、あれは」
GM:成田さんの元には留守電が入っています。チェックしていてもしていなくてもいい。
GM:狙撃を受け、"オブセシオン"から脅迫を受けた。死者1。
ノア・スノウマン:「……君たちの仲間を守れなかったのは僕の落ち度だ。それは申し訳ない」
成田晴史:「貴様を殴って死人が戻るならいくらでもそうするがな」
成田晴史:「今は、そうでなくてもブン殴りたい気分だ」
ノア・スノウマン:成田支部長に向き直る。「気分で行動しないのはありがたい」
ノア・スノウマン:「それで、頬への一発の代わりに、僕に何をくれるつもり」
成田晴史:「“ウルサ”。貴様も出撃だ。囮をやれ」
成田晴史:「私と同行して、だ。遠隔狙撃に対応できるやつが要る」
士騎朝輝:目の前の状況に口を挟む気もないので、こちらは周囲を落ち着いて見回す。
GM:そんな会話をしている最中、士騎くんは気がつくだろう。
士騎朝輝:そして気づく。真横の空間が歪みだしていることに。
ノア・スノウマン:「いいけど」無表情で頷く。「報告したのと同じようになるかもしれない」
ノア・スノウマン:「どんな弾でも見えるわけじゃないから。死者3、うちオーヴァード2人」
成田晴史:「面白い冗談だな。日本支部ではそれが流行ってんのか」
GM:ちょうど成田の死角になる位置だ。みるみるうちに歪みが大きくなる……ノアも気がつくだろう。
雨堂聖理:青黒い魔眼、人一人が通れるほどのゲートが開く。
GM:誰かが出てくる。
ノア・スノウマン:「可能性の話」一歩下がる。
士騎朝輝:「歪んでるよなぁ、これ」二人の会話の横でそんなことを空気読まずに言う。
大葉瑠美:「――うわっ! わっわっ!」
大葉瑠美:「どいて!」
成田晴史:「いいか。貴様に拒否権は――」
大葉瑠美:成田さんめがけて、ウォータースライダーに乗るように勢いよくぶつかる!
成田晴史:「ギャアア――ッ!!!」
大葉瑠美:「あわわわ……! ご、ごめんなさい! ごめんなさい……!」
士騎朝輝:「おい、誰か来たみたいだがなぁ 敵かぁ?」
雨堂聖理:それに続いて、何も知らない様子の少女が一人 「はい、到着! ここがUGNって言って……」
成田晴史:「う……」
成田晴史:「雨堂ォォ~~~~ッ!!!」
GM:----
GM:第七支部、応接室。
GM:応接室といっても、給湯室と一体化した休憩室のような場所だ……に、君たちは再度集合した。
蔵町宗吾:「情報を整理しよう」
蔵町宗吾:「"オブセシオン"セルからの脅迫が二件。成田とノアが該当している」
蔵町宗吾:「さらに、交戦報告が一件。"ホワイトミュート"……士騎が該当する」
蔵町宗吾:「そして」
雨堂聖理:「……はい! 大葉さん!」 挙手
雨堂聖理:「あの子たぶんオーヴァードです! 覚醒したばっかりっぽいけど……」
蔵町宗吾:「……未所属オーヴァードの教育依頼が一件」
雨堂聖理:「色々教えてあげてください!」
大葉瑠美:「あ、あのあの……あの、あの」
成田晴史:「おい。窓が何のためにあると思ってる」
大葉瑠美:「いいよ雨堂さん。なんかすごく忙しそうだし、大変そうだし」
成田晴史:「こういうクソを投げ捨てるためだろうが」
大葉瑠美:「メガネの人おこってるし……」
雨堂聖理:「大丈夫、成田さんが怒ってない所見たことないし……」
成田晴史:明らかに怒っている!雰囲気をメチャクチャ悪くしているのだ。
GM:ここは3Fだ。オーヴァードであっても、窓から投げ捨てれば3d10くらいのダメージを与えられるだろう。
士騎朝輝:「ああいうの、カルシウムが足りないんだよなぁ」
士騎朝輝:興味深そうにノアと雨道と大葉を興味深そうに見ている。髪型、服装、服飾品、靴、それらの色を観察する。
雨堂聖理:「それに、覚醒したオーヴァードに色々教えてあげるのってUGNのお仕事でしょ?」
雨堂聖理:「大変なことになってるのは分かりました。あたしもそれ手伝います! だから大葉さんにも、ちゃんとね? 色々教えてあげてほしいです!」
蔵町宗吾:「いや無理だって聖理ちゃん! 今はホント立て込んでるんだって!」
蔵町宗吾:「手が足りねーの! 助けられる時とそうでない時があるんだってば!」
雨堂聖理:「だからあたしが手伝うんですって! そうしたらその分、手、空きません? ダメかな……」
士騎朝輝:「なぁ、お前、なんか、言わないのか?黙ってると印象薄くなるよなぁ、こういう時」ノア君を肘でつついて聞いてみる。
蔵町宗吾:「そ、そうだよ。ノア! お前からもこのアンポンタン娘に言ってやってくれ!」
ノア・スノウマン:「ん、いや」
ノア・スノウマン:「グリズリーの鼻先で踊るウサギ」
ノア・スノウマン:「そんな感じだ」
雨堂聖理:「でもオーヴァードになりたてで何も分かんないままほっとかれるの、ツラいでしょ? あたしもすっごい不安で……あ、あたしはあんま参考になんないかもだけど……」
ノア・スノウマン:「噛みつかれない内に逃げた方がいいと思う」
士騎朝輝:「わかり難い言い回しは成田の機嫌が悪くなると思うけどなぁ。そう、最初から分かり易くだ」
GM:いま、第七支部には仕事が山積みだ。
GM:"オブセシオン"セルの調査。何が目的で、メンバーは何人潜伏しているのか。
GM:爆弾はどこに仕掛けられているのか。この支部の戦力だけで敵を倒せるのか。
GM:一人でも戦力が多い方がいいのは、確かだが……。
成田晴史:「蔵町。こんな奴の応対に時間食ってんじゃねえ。まずは捜査に戻れ」
GM:すべてはこの、成田晴史という男の采配にかかっている!
蔵町宗吾:「だ、大丈夫か成田? "ホワイトミュート"も雨堂も、一応はイリーガル扱いだぜ」
蔵町宗吾:「本当にブン殴って窓から捨てたりしないよな? 頼むぜ……」
士騎朝輝:「ウサギちゃんなら、バニースーツを着て欲しいよなぁ」
士騎朝輝:「割と真剣に思う。なぁ、村雨丸」
ノア・スノウマン:「バニー……?」ふわふわしたコートを思い浮かべている。
成田晴史:「ホワイトミュート。貴様に無駄な情報を流す気はない。たとえ雨堂のバカのバカ情報であろうとな」
成田晴史:「オブセシオンをやる気なら勝手に行け。支部には近づくんじゃねえ」
士騎朝輝:「俺は有益な情報をお前にくれてやるけどなぁ。感謝はしてくれそうにないよなぁ」
成田晴史:「“ウルサ”は言った通り、私と出撃だ。疑問点はあるか」
雨堂聖理:「はい! 大葉さんは! あとあたしも手伝いますって!」 横から疑問を投げる
ノア・スノウマン:「そこの男を使わない理由」手を挙げて疑問を提示。
ノア・スノウマン:「使えるものは使った方がいい、人でも物でも」
成田晴史:「いいか“ウルサ”。分かりやすく言ってやる」
大葉瑠美:「…………」 びくびくと縮こまっている。
成田晴史:「そいつはジャーム兵器だ」
成田晴史:「暴走状態のオーヴァードを敵陣に投入して殲滅する。こいつの戦い方はそれだ」
雨堂聖理:そう言われると、さすがに士騎さんの方を見る
ノア・スノウマン:「なるほど」視線をジャーム兵器扱いされた男に。
GM:ノアの知るエージェントにも、何人かそういうタイプはいる。
GM:大抵は、制御不能になった場合の鎮圧役とセットで運用される。……危険な存在だ。
成田晴史:「UGN側がやすやすと運用していいもんじゃない。第8辺りの変態はそういうのを飼ってるみたいだがな」
成田晴史:「それとも、日本支部が責任を持てるのか?」
士騎朝輝:「一緒にされるなんて心外だよなぁ」
士騎朝輝:「だが、ここで乗っちゃ説得力もないものなぁ。俺の暴走は敵にだけだぜ」
ノア・スノウマン:「なら、なおのこと」楽器ケースを叩いて開く。中には弓と矢。「ここから出さない方が……」
大葉瑠美:「…………あの!」
大葉瑠美:意を決したように声をあげる。
成田晴史:「チッ」舌打ちで答える。
ノア・スノウマン:言葉は途中で大葉さんに遮られる。
雨堂聖理:おお、という感じで大葉ちゃんを見る
大葉瑠美:「さ、さっきから聞いてましたけど……そんな言い方、ないんじゃないでしょうか!」
成田晴史:「あァ……??」
大葉瑠美:「その、士騎さんって人、協力するって言ってるんですよね?」
大葉瑠美:「こ、この……ここの会社? は、困ってる人を助ける会社なんですよね?」
大葉瑠美:「なんで仲間同士でケンカしてるんですか!」
大葉瑠美:「同じ人間同士、仲良くして、いっしょに事件を解決すればいいじゃないですか! バカ!」
大葉瑠美:「………………はっ」 そこまで言ってから、ハッと口を抑えて雨堂の後ろに隠れる。
成田晴史:「ベラベラと、覚醒したてで、よく口が、回るもんだな」ビキビキ
士騎朝輝:「藍色の刀の柄に手をかける。
大葉瑠美:「あ、あわわわ……」
雨堂聖理:「いや、大葉ちゃんよく言ったよ……すごい勇気だ」 リュックを手に持ち
成田晴史:「いいか。もう一度言う。協力はあり得ない」
成田晴史:「こっちが譲歩できるのは、こいつがオブセシオンを潰すのを黙認する」
成田晴史:「オブセシオンについての情報を流す」
蔵町宗吾:「……あ?」
蔵町宗吾:「おい、それって……」
成田晴史:「作戦行動中は干渉しない。そこまでだ」
士騎朝輝:「うわぁ、組織の人間って面倒くさいよなぁ」
ノア・スノウマン:開いた楽器ケースを閉じる。「全く」
GM:同じ区内だ。士騎が"オブセシオン"を潰すために行動すれば、成田やノアと一緒になることもあるだろう。
GM:もちろん雨堂もだ。"アザレア"の時のようにひっついていけば、やがて事件の調査員として組み込まれる事は想像に難くない。
GM:この事件が解決すれば、大葉を支部で保護する余裕もできるはずだ。
雨堂聖理:「それで、大葉ちゃんに色々教えてあげるっていうのは……?」
大葉瑠美:「あ、あの。私、ちょっとは役に立てます」
大葉瑠美:「捜し物とか……そういうのを見つけるの、得意なんです! 何かの役に立てるかも」
雨堂聖理:「……あっ、そうだそうそう! 大葉ちゃんの捜し物すごかったんですよ!」
成田晴史:「……貴様、能力は何だ」
大葉瑠美:「わ、わかりません!」
成田晴史:覚醒したばかりのオーヴァードが希少な能力を保有している例は実際ある。
雨堂聖理:「わかんなくないの! 捜し物! ほらあれやってみよあれ」
雨堂聖理:「あたしみたいに、支部長の家とか分かるかな……?」 スマホの地図アプリを立ち上げつつ
大葉瑠美:「えと……あの、こういう超能力があって」
大葉瑠美:ぶらぶらとペンデュラムを地図の上で揺らすと、やがて地図アプリの、灯台の上にさしかかる。
大葉瑠美:「"この街で、今日もっとも危なかった場所"」
大葉瑠美:「ここです。あと、ここ」 近くの廃工場を指差す。
GM:ノアが襲われた大灯台です。そして、士騎が巻き込まれ、警察官数名が生命を落とした廃工場。
大葉瑠美:「ど、どうです? 当たってますか……?」
雨堂聖理:「……灯台と工場が? 危なかったの?」
成田晴史:「今日こいつに何か教えたか?」
蔵町宗吾:「……こりゃいい。爆弾探しに役に立つかもな」
士騎朝輝:「そんな時間なかったと思うけどなぁ」
雨堂聖理:「事故でもあったのかな……あ、その辺はまだ全然だよね」
ノア・スノウマン:「……」首を傾げる。「その能力、精度と範囲はどのくらい?」
雨堂聖理:「でも精度はすごいと思うよ。あたしの部屋もピッタリ当てられちゃったし」 ノアくんに
士騎朝輝:「まぁ、物凄くうってつけだよなぁ、そういう能力。女の子を巻きこむのは、でも嫌になるよなぁ」
成田晴史:「痕跡不要の直接探知か。くそっ、信じたくはないとこだが」
成田晴史:「……大当たりだ」
成田晴史:「前言撤回だ。何人か支部でこいつにつけ。探知を元にして私と“ウルサ”が動く」
雨堂聖理:「おお」 支部長が認めたのでちょっと驚いている
大葉瑠美:「……! やった!」
大葉瑠美:「置いてもらえるって! やったよ雨堂さん!」
大葉瑠美:「いっしょに頑張ろうね!」
成田晴史:「雨堂は今すぐ窓から捨てろ」
雨堂聖理:「ひどい!」
士騎朝輝:「なぁ、バニーの姉ちゃん。じゃあ、俺と組もうぜ。俺は自由にやって良いらしいからなぁ」
士騎朝輝:「黙認してくれるって、さっき言ってたよなぁ」
雨堂聖理:少し間が空き、自分が呼ばれたことに気付く 「……それあたし? うん、構わないけど……目的同じだよね?」
雨堂聖理:「FHをやっつける」
士騎朝輝:「当然、自由に俺はここを拠点にするし、必要とあらば、そっちの兄ちゃんと情報交換もするつもりなんだよなぁ」
士騎朝輝:ノア君に向けて視線を送り
成田晴史:「この野郎……」
ノア・スノウマン:「自由にどうぞ」
ノア・スノウマン:「……ただ、あまりクマの鼻面をひっかくと、同じ巣穴のネズミたちが怯えるよ」
士騎朝輝:「あぁ、俺は俺の信条であのFHを潰す」
蔵町宗吾:「……頼むノア。この支部でいま、一番理性的なメンバーはお前なんだ」
蔵町宗吾:「上手くバランスを取ってくれ、頼む……」
雨堂聖理:「じゃあ一緒だ。あたしもそうしよ」
雨堂聖理:「それで早くこの事件を片付ければ、この町から危険なことはなくなるし、手が空いて大葉ちゃんを見てもらえる……うんうん」 一人納得して頷いている
成田晴史:「いいか蔵町。貴様にも言っておくが、ガネシュもノーヴェも支部から軽率に動かすなよ」
成田晴史:「何か異変があったら私と“ウルサ”が直接向かって処理する」
成田晴史:「襲撃に備えて可能な限り自由戦力は温存しろ」
蔵町宗吾:「わかってるよ成田。どこにネズミが……ノア風に言うと熊か? 熊が潜んでるかわからんからな」
蔵町宗吾:「支部をがら空きにするわけにはいかんよな」
士騎朝輝:成田さんと蔵町さんが言葉を終えた後タイミングを取り
士騎朝輝:「よろしくな。俺は 士騎朝輝 輝く朝の騎士の逆読みだ」ノア達にも聞こえるように言う。
大葉瑠美:「…………」
ノア・スノウマン:「"ウルサ・ミノール"」シンプルにコードネームだけを名乗る。
大葉瑠美:「お、大葉です。大葉瑠美。よろしくお願いします」 順繰りに頭を下げる。成田さんにも。
雨堂聖理:「士騎さんに、ウルサさん。じゃあたしは雨堂聖理。でこの子が大葉ちゃん」
雨堂聖理:「それで、あの人が支部長っていって、ここで一番えらい人で、成田さんね」 大葉ちゃんに
成田晴史:とても不機嫌だ!
大葉瑠美:「…………雨堂さん」
大葉瑠美:「本当に大丈夫なの? この会社……?」
GM:----
GM:シーンカット! ロイスと購入ができます。
GM:君たちは協力……協力? 協力関係を結び、"オブセシオン"のクズどもをぶちころすのだ……! 仲良くしてね!
雨堂聖理:ロイスは保留ー。購入は
成田晴史:異物/士騎朝輝/有為/脅威:○/ロイス
ノア・スノウマン:ロイス/協力者/成田晴史/有為〇/呆れ 取得します
GM:ロイスが軒並み酷いw
雨堂聖理:そう、アタシ自活できるオンナになった……応急手当キット!
士騎朝輝:PC間ロイスを取りましょう。成り行きの協力者 雨堂聖理 興味〇/不信
成田晴史:私はUGNボディアーマーにしようっと
成田晴史:1dx+4>=12
DoubleCross : (1R10+4[10]>=12) → 6[6]+4 → 10 → 失敗

士騎朝輝:ボデーアーマー
雨堂聖理:いややめた。最初からキッチリ狙っていこう。ショットガン(スラッグ)行きます
成田晴史:ダメ!
士騎朝輝:1dx+1
DoubleCross : (1R10+1[10]) → 6[6]+1 → 7

ノア・スノウマン:携帯電話
士騎朝輝:駄目
GM:携帯電話w
ノア・スノウマン:1dx+1>=3
DoubleCross : (1R10+1[10]>=3) → 2[2]+1 → 3 → 成功

GM:あぶなっ!
ノア・スノウマン:ぎりぎり買えた
成田晴史:携帯買うキャラ久しぶりに見たw
雨堂聖理:2dx+4=>11
DoubleCross : (2R10+4[10]>=11) → 10[7,10]+6[6]+4 → 20 → 成功

ノア・スノウマン:みんなじゃんじゃんLINEとか送ってきていいよ!文明開化!
GM:ノアくん、フリック入力できるのかな
雨堂聖理:通学リュックからおもむろにショットガンを取り出す女!
成田晴史:物騒過ぎる
GM:みんないけたかな。じゃあシーンを切ろう。

MP02 : 湯ノ浦の魔人

GM:情報収集シーンです。シーンプレイヤーは士騎くん。
GM:他のメンバーも登場可。出るPCはダイスを振ってください。
士騎朝輝:1D10+40
DoubleCross : (1D10+40) → 7[7]+40 → 47

ノア・スノウマン:ノア・スノウマンの侵蝕率を+3(1D10->3)した(侵蝕率:50->53)
雨堂聖理:雨堂聖理の侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:45->49)
成田晴史:成田晴史の侵蝕率を+5(1d10->5)した (侵蝕率:50->55)

GM:では、情報収集項目を先に提示しましょう。
GM:追加項目も含め、調査可能な情報は次の通りです。●は必須、☆は任意。
[未]●多発している行方不明事件について <情報:噂話>6
[未]●"オブセシオン"セルについて <情報:UGN>6、<情報:裏社会>6
[未]└●???
[未] ├☆???
[未] ├☆???
[未] └●???
[未]  ├●???
[未]  └●???

[未]☆大葉瑠美について <情報:噂話/UGN>6

成田晴史:ツリー式情報だ!
成田晴史:UGNならコネと技能がちょっとありますね
士騎朝輝:何個かは敵の情報かな。
GM:女の子のスリーサイズかも……。好きな項目に挑むがよろしいでしょう。
士騎朝輝:噂話は技能あります。
ノア・スノウマン:UGNは技能とコネあり
雨堂聖理:これ追加で開いたやつはこのシーン中に挑戦できるやつです?
GM:できますできまs.
GM:す。
雨堂聖理:裏社会は技能とコネ!
士騎朝輝:多発している行方不明事件について をやっても良いでしょうか?
雨堂聖理:じゃあ唯一の社会強者であるこのあたしは様子見しようかなァ~
GM:社会強者(社会2)
成田晴史:www
ノア・スノウマン:じゃあとりあえずオブセシオンについてやりたいです
雨堂聖理:他の人の2倍つよい、この雨堂!
成田晴史:お願いしまーす
GM:ノアくんの担当ですしね。いくとよろしい!
ノア・スノウマン:〈情報:UGN〉でコネ:UGN幹部使って
ノア・スノウマン:3dx+3>=6
DoubleCross : (3R10+3[10]>=6) → 6[1,6,6]+3 → 9 → 成功

成田晴史:やるやん!
ノア・スノウマン:おけーい
GM:さすが!
ノア・スノウマン:UGNならテレーズさんパワーで……
GM:開けた情報は順番に開示していきましょうか。追加情報を見てからどれにいくか決めて構いません。
GM:"オブセシオン"セルについて。
GM
本州北部、『湯ノ浦』という海岸沿いの小さな町を拠点とするFH傭兵セル。
特筆すべきは、構成員のほぼ全員がジャームである事。
そして人間の姿とは別に"魔人態(魔人体)"と呼ばれる異形の身体を有している事の二つ。

実力に応じてナンバーによるランク付けがされており、上位ランカーは他と一線を画する戦闘力を持つ。

第七地区に潜伏していると思われる魔人は"炎陽"、"ヴァルコラキ"、"ロイトス"、"キャグン"。
そして上位ランカーの魔人ナラシンハ、魔人サーラメーヤの全六名。

大規模なセルにもかかわらず立ち上げはごく最近。
裏社会では『湯ノ浦という片田舎のどこにこれほどの戦力が眠っていたのか』と話題になっている。

GM:テレーズからこんな情報が送られてきました。ノアくんならわかりますが、この情報はまだセルの一部に過ぎない。
GM:……もっと重要な情報が、他ならぬUGNの手によって隠蔽されている。
GM:テレーズ直属の君にすら明かされていない。
[未]●多発している行方不明事件について <情報:噂話>6
[完]●"オブセシオン"セルについて
[未]└●湯ノ浦町について <情報:UGN/FH/裏社会>7
[未] ├☆???
[未] ├☆???
[未] └●???
[未]  ├●???
[未]  ├●???

[未]☆大葉瑠美について <情報:噂話/UGN>6

GM:湯ノ浦町について、が追加されました。
GM:大葉については<情報:噂話>6です。おすきなやつにどうぞ!
成田晴史:UGN技能なら私がチャレンジマンだ
士騎朝輝:では行方不明を噂話で振ります。 要人への貸し を使います。 
士騎朝輝:4dx+3
DoubleCross : (4R10+3[10]) → 10[3,4,6,10]+8[8]+3 → 21

GM:つよっ!
ノア・スノウマン:高っ!
成田晴史:湯ノ浦町についてをやります。コネ:UGN幹部あり。
雨堂聖理:ウワサ好きだ
成田晴史:3dx+1>=7
DoubleCross : (3R10+1[10]>=7) → 9[4,9,9]+1 → 10 → 成功

GM:やる……!
GM:まず行方不明事件について。
GM
一週間ほど前から、第七地区内で行方不明事件が急増している。
その数、一日平均3名から4人。どう考えても偶然で済むレベルの数ではなく、死体なども当然見つかっていない。

つい先日も第七地区で行方不明者が出る事件があったが、
その際はできるだけ痕跡を隠し、長期的にじわじわと蝕むような動きを見せていた。
今回の犯人は、前回の犯人とは別口だと考えていいだろう。

行方不明者の傾向は大きく分けて二つ。
一つは一般市民。いずれもオーヴァード未覚醒の、UGNと全く関係のない者たち。
もう一つは裏社会の情報屋。とくにUGNに協力した事のある情報屋が多く該当する。

GM:士騎くんは気づいてもいいでしょう。あの時、"炎陽"の閉鎖空間に入れたのは、君の刀の特殊能力ゆえ。
GM:本来ならば、あの空間には誰も入れず、死体はすべて隠蔽されていた。
GM:行方不明事件の下手人は"オブセシオン"の連中です。
士騎朝輝:「この地区、治安悪すぎるよなぁ。下手人はあの刀使いの、あの能力」
士騎朝輝:「まったく、俺達がいて良かったよなぁ、村雨丸」
士騎朝輝:刀の柄に手をかけ、そんなことを独りごちる。
GM:では次。湯ノ浦町について
本州北方にある小さな海沿いの街。特産品は海苔。
オブセシオンセルの本拠地。

約1年前に化学工場の爆発事故があり、有毒物質が流出。
半径20km圏内が立ち入り禁止になっている……というのが表向きの話。

実際に起きたのは爆発事故などではなく、地底に眠っていた巨大ジャームの出現と原初レネゲイドの大量散布。
結果として町の住人のほぼ全てはオーヴァードへ覚醒、さらにその大半がジャームと化した。
事情を知るものからは、今の湯ノ浦は『魔街』という名で呼ばれている。
GM:UGN上層部は、表向きはバイオハザードが発生したとして湯ノ浦を封鎖しています。
GM:情報操作と並行して住人のケアを行っているものの、ジャーム化した無辜の市民を保護するか処分するかで議論が紛糾している。
GM:もちろん封鎖もいっこうに解除されないため、UGNに不満と疑念を抱く住人は増え続けている。
GM:UGNに見切りをつけ、FHと手を組んだの魔街住人が『オブセシオン』セルです。
成田晴史:なるほどなあ
GM:でも、なぜ? なぜここN市にやってきているのか? が、まだわからない。
GM:情報が追加されます。魔人たちについてと、セルの目的について。
GM
[完]●湯ノ浦町について
[未]├☆魔人炎陽、魔人ロイトス <情報:裏社会/FH>8 (士騎が挑む場合、達成値+1)
[未]├☆魔人ヴァルコラキ、魔人キャグン <情報:裏社会/UGN>8 (ノアが挑む場合、達成値+1)
[未]└●"オブセシオン"セルの目的 <情報:FH/裏社会>11

雨堂聖理:じゃあ行きますか……"オブセシオン"セルの目的、に……!
成田晴史:社会最強の女が……!
雨堂聖理:<情報:裏社会>。コネ:情報屋も使用
雨堂聖理:4dx+2=>11
DoubleCross : (4R10+2[10]>=11) → 6[1,3,4,6]+2 → 8 → 失敗

雨堂聖理:財産点3消費で成功
成田晴史:そんなお金どうやって稼いだの!
雨堂聖理:ふふ……教えてあげよっか……二人きりで……
GM:すげえ!
GM:では、聖理ちゃんがナイショのアルバイトで稼いだお金で完全公開!
雨堂聖理:それ以来『情報弱者』を超え『財産点振り回すガール』になった、『社会強者』の雨堂聖理です……凡夫の皆さん、初めまして
GM
オブセシオンの魔人はいずれもジャームだが、通常のジャームのように衝動に呑まれてはおらず、結束も堅い。
そのため、見た目や言動からは普通のオーヴァードとの区別が難しい。

これを実現しているのが、魔街で討伐された巨大ジャームの骨から造られた"聖槍"と呼ばれる遺産。
過度な衝動、異形の身体といったものを引き剥がして虚数空間へ封印する『浄化の聖槍』である。
"聖槍"はオブセシオンのセルリーダーが所有しており、魔街全市民の浄化を最終目標としている。

浄化の際は聖槍以外に"賢者の石"を消費する。
過去"オブセシオン"はUGNに賢者の石の提供依頼を行ったが、魔人たちの危険性と賢者の石の希少性を理由に却下されている。

今回の第七地区侵攻は、N市地下に眠る"賢者の石"を力づくで抑えるためと推測される。

GM:少し補足もあるので、これはシーンで説明しましょうか。
GM:市民を守るのを優先したい人は、爆弾について探す大葉と同行。
GM:敵をブチ殺したい人は、敵戦力を調査した蔵町と同行する形となります。
GM:それぞれで会話があるよ。
雨堂聖理:大葉チャンとイッショ行くよ~
大葉瑠美:わーい!好き!
ノア・スノウマン:蔵町さんで!
士騎朝輝:じゃあ雨堂さんと組んでる形なので、そちらに
GM:ぶち殺す派!
成田晴史:蔵町さんだぜ!
GM:OKです。じゃあどうしようかな。情報の流れ的に、ほんわかしたシーンを後にとっておくか。
GM:成田・ノア・蔵町組を先にやりましょう。場所の希望などはありますか?
GM:特になければ、人気のない港湾区のコンテナ地帯(薄暗い)になります。
成田晴史:オブセシオンの情報を得られるところがいいですよね
成田晴史:そうしましょうか
ノア・スノウマン:じゃあそこで!

調査シーン: 成田・ノアの場合

GM:港湾区、コンテナ地帯。
GM:うずたかく積まれたコンテナが視界を遮るこの場所は、UGNが管理している。
GM:いつ誰が襲ってきても、市民への被害が出ないからだ。もちろん、秘密裏の情報交換の場としても機能している。
GM:夕刻。成田とノア、そして蔵町はここで落ち合い、情報交換した。
蔵町宗吾:「――"オブセシオン"については、だいたいこんな感じだ」
蔵町宗吾:ノアの調査結果とも一致しているレポートを、タブレット端末に表示している。
成田晴史:「前線に出ていていいのか。蔵町」
成田晴史:「狙撃されるぞ」
蔵町宗吾:「よくねえよ! ほんと怖い!」
蔵町宗吾:「だから護衛がついてる」  後ろの方を顎でしゃくると、
GM:ノーヴェの姿が見えるでしょう。この時だけ蔵町についてきた。
ノア・スノウマン:コンテナをこんこんと叩く。「ここなら、曲がる弾でもないと狙撃は難しい」
ノア・スノウマン:「帰りは知らないけど」
成田晴史:「狙撃に限った話じゃあない。むしろ何人かで囲んで叩かれる可能性の方が高いからな」
蔵町宗吾:「"オブセシオン"は巨大なセルだ。戦闘員だけでも100人はいる」
蔵町宗吾:「なんで数名しか来てないのかわからないがな……」
ノア・スノウマン:「情報が下りてきてない」
成田晴史:「……湯ノ浦町については」横目で、ギロリとノアを見る。
成田晴史:「日本支部から知らされていたのか?」
GM:ノアくんはまったく知らされていません。
ノア・スノウマン:首を振る。「それならもう少し気を張ってた」
GM:これは、本当に魔街の情報をUGN上層部が隠蔽したいためだ。最悪、市民を皆殺しにする可能性すらあるのだから。
成田晴史:「だろうな」
蔵町宗吾:「ホワイトミュートが目にした怪人は」
蔵町宗吾:「おそらく浄化によって引き剥がされた、ジャーム本来としての姿だ」
成田晴史:「可能なら第七にも秘密裏にオブセシオンを駆除しようって狙いがあったわけだ」
蔵町宗吾:「傭兵としての戦闘データがある。人間性の喪失さえ恐れなければ、人間態と魔人態のオンオフが出来るらしい……ある程度な」
成田晴史:「そういう症例は聞いたことがない……“アーティファクト”だか“遺産”だか知らんが、厄介な真似をしやがる」
GM:成田の予想通りだ。本来なら日本支部は、第七支部にすら魔街と魔人のことは伏せるつもりだった。
ノア・スノウマン:「人間の中に紛れ込んで、好きなときに力を解き放つことができるジャーム」
ノア・スノウマン:「ジャーム兵器、だね。例の彼より確実に」
成田晴史:「高度なジャームならそういう真似もできるだろうがな。UGNエージェントに擬態していた例すら少なくない」
成田晴史:「……高度じゃないジャームでもできる、ってのが問題だ」
蔵町宗吾:「だがさすがに、そこまで美味い話があるわけがない」
成田晴史:「外付けの装備で、誰でも、確実にか」
蔵町宗吾:「何かしらの代償があるはずだ。奴らの弱点が、どこかに」
蔵町宗吾:「……無きゃ困る。マジで」
成田晴史:「……連中の狙いが気になる」
成田晴史:「外部への連絡を絶っておきながら、第七支部の動きは縛っていない」
成田晴史:「爆弾を仕掛けているが、すぐさま街を破壊するわけでもない。――“ウルサ”。貴様ならどう考える」
ノア・スノウマン:「ひとつ、爆弾はブラフ。猶予を与え、条件を緩くしたのはこちらがそれを飲みやすくなるように」
成田晴史:「あり得る線だな」
ノア・スノウマン:「ひとつ、"オブセシオン"の方にも秘密裏に行動しなければならない理由がある。こちらの行動を縛らない理由は不明」
成田晴史:「私が今考えているのは、連中が『第七に動いて欲しい』と考えている、という可能性だ」
ノア・スノウマン:「……反撃を誘っている、ということ?」
成田晴史:「市街に点在する爆弾。当然エージェントを大量動員して浚うのが一番手っ取り早い」
蔵町宗吾:「まさかだろ。反撃を誘ったり、支部のメンバーを大量動員させたりして、なんのメリットがある?」
成田晴史:「例えば、エージェントの各個撃破……空いた拠点の襲撃」
成田晴史:「そうしたことを狙っている、可能性はある。断言できんがな」
成田晴史:「そういう可能性を防ぐために少数で動いている。“ウルサ”やホワイトミュートのようなイレギュラーがいるのは、都合がいい」
ノア・スノウマン:「あの……キオリとかいう女の子は?」
成田晴史:「キオリ?ああ?」
ノア・スノウマン:「ウドー・キオリ」
成田晴史:「キ……ああ~~あれか」“きより”だが、下の名前は全く覚えていない。
GM:ひどいw
成田晴史:「あれは放っておけ」
ノア・スノウマン:「感情抜きで言ってる?」
成田晴史:「奴は作戦を理解しねえし、他の誰かに合わせるつもりもない」
成田晴史:「こっちが指示したり合わせようとするだけ無駄だ。ガキなんだよ」
ノア・スノウマン:「うん……うん」小さく頷く。
GM:ノア君には思いあたりがあります。野生の熊は、同種が近くに住んでいる事に気づくと……わざと近くに己の力を誇示するようなマーキングを行い、姿を消す。
GM:"ナラシンハ"は、第七地区と力比べをしたがっている。
GM:邪魔が入らない状況を作り上げた上で、支部ひとつあたりのポテンシャルを知りたがっている。
ノア・スノウマン:「保護の必要もないなら、それは都合がいい」
GM:相手が逃げるのか。向かってくるのか。向かってきたら、"オブセシオン"に匹敵する戦力なのか、ただの雑魚なのかを知ろうとしている……。
GM:理性ではなく、長年野生で生きてきたノアの直感が、そう言っている。
ノア・スノウマン:「たぶん、そうしている余裕もなくなるはず」
成田晴史:「……連中がどう出るかだ」
蔵町宗吾:「なあ。支部長と日本支部チルドレンがいるんだから、一つ聞きてえ」
蔵町宗吾:「こいつらは……」
蔵町宗吾:「悪なのか? それとも、救われる余地のある連中なのか?」
GM:平和に暮らしていた人間が、事故によってジャーム化した。そこから抜け出すためにあがいている。
GM:UGN日本支部でも評価は揺れ動いている……討つべきなのか。守るべきなのか。
ノア・スノウマン:「……善悪、という考えが、僕にはまだよく分からない」
蔵町宗吾:「俺は成田の指示に従うだけだけどよ。意見は聞いておきたいよな、やっぱ」
ノア・スノウマン:「森の中には生と死があるだけだった。正しさで飢えはしのげない。でも」
ノア・スノウマン:「スノウマンが言っていた。クマが人を襲う理由は二つ。恐れているか、人の味を覚えたか」
ノア・スノウマン:「人の味を覚えたクマは執拗に人を狙う。だから殺さなければいけない――」
ノア・スノウマン:「それでは、だめなのか」
ノア・スノウマン:言い終えると、首をかしげる。
蔵町宗吾:「一度魔に堕ちた人間は、狩られるべき、か。……あんたもそうなのか?」 成田を見る。
成田晴史:「なんだ蔵町?悪だと言ってほしいか。くくくく」珍しく、凶悪に笑う。
成田晴史:「悪じゃあないだろう。私がどこか遠い外国にでもいて、テレビのドキュメンタリーかなんかでそういう話を見ていたなら」
成田晴史:「連中を弁護する言葉くらいはいくらでも出てくるだろうがな」
蔵町宗吾:「ああ、あるよな。都会に住んでるやつが"熊は殺しちゃダメ!"って騒ぐアレか」
成田晴史:「だが現実的に連中はこの街を襲っていて、私はここに住んでいる。善悪以前の問題の、敵だ」
蔵町宗吾:「田舎住まいとしては、熊が襲ってきたら殺すしか無い……そうだよな。敵だ」
蔵町宗吾:「情報を集めるぜ。"炎陽"をはじめとする四人と、"ナラシンハ"に"サーラメーヤ"」
蔵町宗吾:「悪魔だって、銀のナイフには弱いんだろ?」
蔵町宗吾:「魔人どもの弱点を探るとしようか」
成田晴史:「潜伏地点もだ。私は一度言ったことはやる」
成田晴史:最初から同情など無い。最初にこちらを挑発したのはオブセシオンの側だからだ。
成田晴史:「直接殴り殺す」
ノア・スノウマン:「探して、見つけて、射抜く。それだけ」
ノア・スノウマン:「弱点がなくても、倒れるまでやるよ」

調査シーン: 雨堂・士騎のノアの場合

GM:成田チームが港湾区で落ち合っているころ。雨堂と士騎もまた、市内を移動していた。
GM:大葉が目星をつけた、繁華街の裏路地。そこに爆弾があると踏んでやってきたのだが……。
大葉瑠美:「す……すみません……」 しょぼくれている。
大葉瑠美:爆弾など影も形もなかった。ドブネズミが飲食店の残飯をかじっていたくらいだ。
雨堂聖理:「まあまあ、能力なんてこんなものだよ」
雨堂聖理:「何でも思い通りにできるわけじゃない」
士騎朝輝:「最初の時の自信満々さはどこに行ったんだよなぁ」
大葉瑠美:「ううっ」
大葉瑠美:「そ、そういう士騎さんはどうなんですか。最初からすごかったんですか?」
士騎朝輝:顔を背ける。口笛を吹く。
士騎朝輝:「後でタピオカミルクティーを奢ってやるかなぁ」
大葉瑠美:「はぁ」
士騎朝輝:「こういう時は、しかし、優しい言葉の方が傷つくよなぁ。それって何の期待もされてないって事だからな」
雨堂聖理:「む。でも大葉ちゃんはまだオーヴァードのこととか全然分かってないのに、期待するっていう方が酷じゃない」
雨堂聖理:「大丈夫? 身体の調子おかしいとかない? あったら言うんだよ?」 大葉ちゃんに
大葉瑠美:「あ、大丈夫だよ。ありがとう雨堂さん」
大葉瑠美:「むしろ、ごめんね。士騎さんもそうだけど」
大葉瑠美:「仕事で忙しい時に、私なんかが入ってきちゃって」
雨堂聖理:「あたしは忙しくなかった! あんな事件が起きてるなんて知らなかったし……」
士騎朝輝:「俺は仕事でもないし、忙しくもないよなぁ。強いて言えばお節介で巻きこまれただけだ」
GM:シナリオ進行的に、他の人が抜いた情報は君たちも把握していて構いません。"オブセシオン"のことや、魔街のこと。
GM:もちろん、ビギナーの大葉には一部を伏せておいてもいい。
大葉瑠美:「そうなんですよね。雨堂さんも士騎さんも会社の人じゃない、外部の人らしいじゃないですか」
大葉瑠美:「びっくりしちゃいました。普通の職員さんも多そうなのに……外部の人もそんなにいるんですか? あの会社」
雨堂聖理:「なんかそうみたいだね。あたしもそこまで詳しくないけど」
士騎朝輝:「あれは、世界的大企業だからなぁ、なぁ」
雨堂聖理:「まあ、基本オーヴァード……超能力者のことね。それは全部、UGN……あの会社っていうか、組織というか。そこで管理するっぽいから」
GM:UGN支部の常ですが、大半は非オーヴァードです。ダミーとして普通の工場を装っているからだ。
雨堂聖理:「で、そうじゃなくて、悪いことをするのが、敵」
GM:コアメンバーは10人に満たない。支部長の成田、戦闘員のノーヴェ、ガネシュなどだ。
大葉瑠美:「敵?」
士騎朝輝:「敵ね。雨堂の敵の基準って言うのは?」
雨堂聖理:「そうそう、爆弾仕掛けたり、人を傷付けたり連れ去ったりするやつ。FHっていって」
雨堂聖理:「基準も何も、悪いことをする人はUGNの敵じゃないの?」
大葉瑠美:「FH……」
士騎朝輝:「あそこに染まり切ってない高校生が、そんな風に色分けするのは珍しいよなぁ。って思ってな」
大葉瑠美:「うん。雨堂さんって、実はすごくプロだったりするの?」
大葉瑠美:「あそこの会社のエースみたいな?」
士騎朝輝:「悪いことをするのが敵」くくっと笑う「シンプルだなぁ」
雨堂聖理:「ええ? 全然! そんなんじゃないよ。そうだったらあたし支部長ともっと話せてるって!」
雨堂聖理:ぶんぶん手を振る 「大葉さんはまだ何も知らないからそう見えるだけだって。そういうののためにちゃんと勉強しなきゃで……」
大葉瑠美:「そっか。乱暴だったもんね、あの人」
雨堂聖理:「そう、そのために今は事件を解決! ……ん、連絡来た来た。やっと繋がったー」 スマホを取り出す
大葉瑠美:「士騎さんも大丈夫ですか? 殴られてたみたいですけど……」
GM:雨堂の携帯には、知り合いの情報屋からの連絡が入ってますね。
GM:"オブセシオン"のこと。湯ノ浦もとい"魔街"のこと。彼らが賢者の石を狙っていることなど。
士騎朝輝:「まだ口の中が血の味がするが」
士騎朝輝:「反応面白くて煽った俺の落ち度もあるよなぁ、あれは」
雨堂聖理:一通り情報を眺めて、首を傾げたり、むうむう唸ったり、情報の追加を求めて返事を送ったりする
GM:士騎くんは、別ルートからこれらの情報を入手しててもいいですし
GM:同じ情報屋から情報を受け取っていたり、雨堂さんからこっそり見せてもらってもいいですね。
大葉瑠美:「…………仲良く」
士騎朝輝:「何かわかったか?」
大葉瑠美:「仲良くは、できないんですかね?」
士騎朝輝:「例えば、行方不明者の数は1日平均3.5人とかな」
雨堂聖理:少しだけ目線を上げて 「それが一番だと思うけど」
士騎朝輝:「?仲は良いと思うがなぁ、オーヴァード同士は助け合ってるだろ?俺も成田も」
雨堂聖理:「どうしても気の合わないことっていうのはやっぱりあるよ。あたしの何がそんなに支部長の気に入らないかは分からないけど……」
大葉瑠美:「あ、ううん。違うの」
大葉瑠美:「いや、あの成田さんって人はもうちょっと他の人と仲良くするべきだと思うけど」
大葉瑠美:「敵と」
雨堂聖理:「それは」
大葉瑠美:「UGNだっけ。UGNと敵とで……戦わず、仲良くできないのかなって」
雨堂聖理:「ダメだね」 即断する 「できない」
大葉瑠美:「な!」
大葉瑠美:「なんで!?」
雨堂聖理:目を細める 「……大葉ちゃん。ニュースとか見る?」
士騎朝輝:二人のやり取りを見守っている。雨堂の答えにも興味がある。
大葉瑠美:助けを求めるように士騎の方を見たが、雨堂の問いに視線を戻す。
大葉瑠美:「え、それはまあ、普通に……?」
大葉瑠美:定期的に通知を配信する、スマホのニュースアプリを立ち上げる。
大葉瑠美:「こんなのだけど」
雨堂聖理:「イラクとかイスラエルでテロがあって、子供が何人も死んだとか、イギリスの街中で爆破テロが起きたとか、そういうニュース、ちょくちょく流れてると思うけど」
雨堂聖理:「この前世界史の授業でやってた。あれは元々、エルサレムっていう聖地を巡る宗教同士の争いだったって。少なくともその時は、善悪っていうのはなかったはずで……」
大葉瑠美:「えっえっ?」
大葉瑠美:再び助けを求めるように士騎の方を見る。
雨堂聖理:「……でもそんな、元々そうだった、っていうのはもう関係ない。あっちはあっちが正しいと思ってても、それで人を傷つけるなら」
雨堂聖理:「敵だし、油断したら、やられる」
士騎朝輝:この2人の様子をスマフォの写真に収めよう。
雨堂聖理:「……結局ほら。小学校の時、道を教えてくれって人に近付いちゃダメって教えられたでしょ?」
雨堂聖理:「あれは道を聞く人が全員悪いからじゃなくて、子供にそういうのを見分けることができないからで……ちょっと!」
大葉瑠美:「飴をくれるから、って言葉に騙されちゃだめってやつだよね。……あっ士騎さん、何してるんですか!」
雨堂聖理:「何撮ってるの!」 大葉ちゃんを庇うように立つ
大葉瑠美:「盗撮!」
雨堂聖理:「肖像権!」
大葉瑠美:「ギャラ!」
士騎朝輝:「大葉が困ってるようだから、このように共通の敵を作ったわけだ」
大葉瑠美:「…………」
士騎朝輝:「この瞬間、ほら、二人は仲良くなれた。良かったよなぁ」
雨堂聖理:「……むう」
雨堂聖理:首を振り 「ごめん、大葉ちゃん。確かに困らせるようなこと言ってたかも」
士騎朝輝:「それに、旅する俺の思い出だ。関わった人間の生の姿を収める。許せよ」
士騎朝輝:ふふんと笑う。
大葉瑠美:「……ううん、いいよ。たしかに……敵に対して油断するのは、よくないもんね」
大葉瑠美:「士騎さんもそうなんですか?」
士騎朝輝:「要は切っ掛けがどうであれ、今現在、悪いことしてるやつは許すことはできないって事だよなぁ」
士騎朝輝:と、まずは一方的に頷き。
大葉瑠美:「どうあっても、平和的な道はなくて……どっちかが倒れるまで戦うしかない?」
雨堂聖理:「……あのね。ホントに覚えて置いてほしい。敵なんだよ。敵が、いるんだよ。この世界には、あたしたちを脅かそうとする、絶対に仲良くなんてできない……敵が」
士騎朝輝:「俺?俺は、敵をわざわざ考えるのは面倒なんでなぁ、三つ決まりを作ってる」
士騎朝輝:「それを冒す奴は敵。と言う訳だ。信条ってやつだよなぁ」
大葉瑠美:「その三つの決まりっていうのはなんなんですか?」
士騎朝輝:手を開いて大葉と雨堂に向ける。そして一つづ折っていく。
士騎朝輝:「一つ。誰かの自由と尊厳を踏みにじるものを許さない」
士騎朝輝:「一つ。何も知らない人間を不利益に巻きこむやつは許さない」
士騎朝輝:「一つ。ジャーム…ああ、そうだな。面倒くさいよなぁ、これは。理性を失って、能力の制御が出来なくなった奴は絶対に許さない」
大葉瑠美:「UGN、でしたっけ。そこの人は……みんなそういう感じの考えなんでしょうか」
士騎朝輝:「俺は、あそこの人間じゃないからなぁ、全然違うかもな」
大葉瑠美:「たとえば、そのジャーム? が、不慮の事故で仕方なくジャームになってしまった人でも?」
雨堂聖理:「……UGNにも色々いるからね。でも……」
大葉瑠美:「……うん」 雨堂を見る。
士騎朝輝:「全然というわけでもないか。あぁ、ジャームに関しては同じだよなぁ」
雨堂聖理:自分を落ち着かせるように、静かに呼吸する 「……大葉ちゃん。さっきも言ったけど、過程なんて関係ないんだ」
雨堂聖理:「敵は、敵だよ。……敵を敵じゃなくするのは、もっとすごい、エラい人に任せた方が良い」
士騎朝輝:「雨堂、女子高生なのに覚悟決まり切ってるよなぁ」
士騎朝輝:「じゃあ、教えておくか」
大葉瑠美:「?」
士騎朝輝:「今、流行ってる誘拐事件の犯人は俺達が探してる奴らで、何も知らない奴を誘拐し、殺してる」
大葉瑠美:「……!」
大葉瑠美:「えっ!? い、いつ知ったんですかそんなの!」
士騎朝輝:「UGNに情報を売ってる情報屋だけじゃない、UGNとは無関係のまったく関係ない奴らもだ」
雨堂聖理:「……ついでに言うと、その『敵』の目的はこの街にあるものだけど。でもそれはやすやすと渡せるものじゃない」
大葉瑠美:「……」
士騎朝輝:「歩きながら、この街の噂のサイトやら、知り合いのコネを色々と使ってなぁ。そういう事に慣れてる、俺は。多分、雨堂もな」
雨堂聖理:「力があって、危険だから。使い方を間違えればひどいことになる。……うん、大葉ちゃんの言ってたみたいな、同情したくなる経緯もあったみたいだけど」
雨堂聖理:「そういう人も、助けられるものなら助けたいけど……だとしても」
雨堂聖理:何もない宙を睨めつける。その目は冷たい 「今は『敵』。戦えるなら戦うし、戦えないなら関わらない。割り切って、余計なことは考えちゃダメ」
士騎朝輝:二人が話してるのを見計らって少しばかり、姿を消す。
大葉瑠美:「……そうだよね」
大葉瑠美:「余計なことは考えないほうがいい。じゃないと、自分が死んじゃうもの」
大葉瑠美:「プロはきっと誰でも……あれ? 士騎さん?」
雨堂聖理:ふう、と息を吐き、なんとか笑って見せる 「ゴメン、怖い話して……こういう話はできれば」
雨堂聖理:「ちゃんと色々なことを知ってからの方が良かったんだけど」
雨堂聖理:「ん、士騎さんが? なんだろう。トイレかも。電話か……」
士騎朝輝:後ろを振り向くと、タピオカミルクティー二つほど買った士騎がいます。
雨堂聖理:「……ごめんね。あたしもちょっと、あんまり良い思い出ないから。なんか言い過ぎだったかもしれない。はー」 嘆息
大葉瑠美:「ううん、いいの! 私も変な質問しちゃったし」
士騎朝輝:「カリカリしたときは甘いものが一番だよなぁ、ほら、二人とも」
大葉瑠美:「なんですかこれ?」
大葉瑠美:「流行ってるんですか? これ」
士騎朝輝:「流行ってるだろうさ。後二ヶ月はなぁ、嫌いか?」
GM:タピオカミルクティーは全国的に流行っている。知らない女子高生は相当レアだろう……首を傾げている。
士騎朝輝:「雨堂も、そら」
雨堂聖理:「嫌いじゃないけど」 受け取りつつ 「甘いもので女子を釣ろうなんて大概だなあ」
士騎朝輝:「言葉だけで釣ろうとするやつよりは、努力してるよなぁ、どう考えても」
雨堂聖理:「知らないの? なんかタピオカがもちっとしてて甘くて美味しいんだよ」
大葉瑠美:「え、知らない……お汁粉みたいなものですかね」 じゅるじゅる飲む。
大葉瑠美:「あ、おいしい!」
士騎朝輝:「それに、だ。優しい言葉の一つもかけない女子を釣るほど俺は酔狂ではないよなぁ。なぁ、村雨丸」
雨堂聖理:「なんて言えば良いのかな……グミと白玉を合わせたみたいな……」
雨堂聖理:吸い 「……うん、よしよし。ちゃんとタピオカが美味しいやつだ」
士騎朝輝:ちなみに自分の分はない。単純に貧乏だ。
GM:時刻は夕刻だ。学生であれば、そろそろ帰宅する時間かもしれないが。
雨堂聖理:「安いとこれ味が薄くてただ歯ごたえのあるよくわかんないもの食べてるみたいになるんですよ」
GM:オーヴァードなら別だ。支部に戻って情報を共有したり、もう少し情報収集する時間はあるだろう。
雨堂聖理:「……今日中にもうちょっと調べはつけたいな。支部長とも情報交換したいし。大葉ちゃんはどうする?」
大葉瑠美:「これ飲んだら、一度会社に戻りましょう。あっちの……成田さんとちっちゃい子のチームも、何かわかってるかもしれないし」
雨堂聖理:「家の人とか心配するんじゃない? 今日の所は帰って……ダウジングは部屋でもできるだろうからさ」
大葉瑠美:「あ、大丈夫です! 一人暮らしですから!」
士騎朝輝:「いいか?」
雨堂聖理:「一人暮らし」 まばたき 「そうなんだー」
士騎朝輝:「UGNに連なる者や俺と行動してる以上、狙われる可能性あるよなぁ、大葉」
士騎朝輝:「一人にするのはマズイと思うけどな」
大葉瑠美:「そ、そうそう。なるべく誰かといっしょにいたいんです」
雨堂聖理:「ですねえ。じゃあしばらくは一緒にいようか」
GM:夕焼けを背負い、君たちは支部を目指す。
大葉瑠美:「あの」
大葉瑠美:「雨堂さん、士騎さん」
雨堂聖理:「寝る時はあたしの部屋にしよう。一人じゃ色々不安だもんね。途中で大葉ちゃんの部屋に寄って着替えと明日の学校に行くぶんだけ……」
雨堂聖理:「何?」
大葉瑠美:「…………ありがとう。いろいろ教えてくれて」
大葉瑠美:「超能力のこととか、誰にも相談できなかったから……」
大葉瑠美:「素直に、うれしいです」 頭を下げる。
雨堂聖理:「そんな、いいよ。というか、むしろゴメンな感じだし……いきなりこんな事件に出ることになっちゃって」
士騎朝輝:「写真の件はこれでチャラでいいよなぁ」
大葉瑠美:「いえ、それはチャラにできないですよ」
大葉瑠美:「肖像権!」
雨堂聖理:「ギャラ!」
士騎朝輝:「ティーで払った!」
GM:----
GM:シーンカット!
GM:片方がずいぶん長くなっちゃった。成田・ノアにはあとでワイワイおはなしタイムをもうけようっと。
GM:ロイスと購入ができます。
雨堂聖理:士騎さんに取っておこう ○信用/懐疑 裏腹なのだ
雨堂聖理:調達はぁ……
成田晴史:協力者/ノア・スノウマン/有為:○/不快感/ロイス
士騎朝輝:大葉さんに取ります 大葉瑠美 庇護〇/不信
大葉瑠美:わーい!
士騎朝輝:ボデマ
士騎朝輝:1dx+1
DoubleCross : (1R10+1[10]) → 9[9]+1 → 10

士騎朝輝:無理だ
士騎朝輝:以上で
成田晴史:ボディアーマー!
成田晴史:1dx+4>=12
DoubleCross : (1R10+4[10]>=12) → 3[3]+4 → 7 → 失敗

成田晴史:アヤーッ!?
GM:ナリタ!
ノア・スノウマン:ボディアーマー!
ノア・スノウマン:1dx+1>=12
DoubleCross : (1R10+1[10]>=12) → 2[2]+1 → 3 → 失敗

ノア・スノウマン:全然ダメ!ロイスは保留で以上!
雨堂聖理:やっぱりヒートウィップだな。コネ:手配師 使用
雨堂聖理:5dx+4=>17
DoubleCross : (5R10+4[10]>=17) → 8[4,7,7,8,8]+4 → 12 → 失敗

雨堂聖理:5点支払って成功。財産残り9
GM:ゲーッヒートウィップーッ!
雨堂聖理:ヒヒヒ、この長さ、この伸びやかさ、この切れ味……実家のような安心感だぜぇ……

MP03:殺意揺らぐことなく

???:「――だから」
???:「何度も言ってンだろうが。俺ら全員でN市に行くんだよ!」
GM:湯ノ浦町、町役場。
GM:ボロボロに荒れ果て、赤茶色のグロテスクな植物が絡みついたこの建物が、"オブセシオン"セルの本拠地だ。
GM:その奥。かつては会議場として使われていたホールに、多くの人間が集まっている。
GM:ほぼ全員が着席している中、立っているのは一人だけだ。――魔人ナラシンハ。
魔人ナラシンハ:「UGNは信用できねえ」
魔人ナラシンハ:「俺らがのんきに傭兵業をやれてんのは、UGN側が湯ノ浦をどうするか決めかねて、本部エージェントの一人も派遣してこねーからだ」
魔人ナラシンハ:「奴らがちんたらしてるうちに! 湯ノ浦の全戦力で!」
魔人ナラシンハ:「N市に眠る"賢者の石"を手に入れんだよ!」
魔人ディナ:「それは、だめ」
魔人ディナ:「あぶないよ陽一。N市に攻めこむのは、やめたほうがいい」
魔人ディナ:銀髪の少女。椅子に座った状態では足が床に届かず、ぶらぶらと空中で遊ばせている。
魔人レシェフ:「リーダーの言う通りです。N市がどんな街かは知っているでしょう」
魔人レシェフ:髪の長い女性。毒々しい入れ墨が顔の右側を覆っている。
魔人レシェフ:「総戦力不明のオーヴァードの巣窟。十三の区画、十三の支部」
魔人レシェフ:「短期決戦を狙える相手ではありませんよ。リスクが大きすぎる」
魔人ナラシンハ:「まっ平らになるまで戦争しようってわけじゃねェ」
魔人ナラシンハ:「潜伏しやすそうな場所。どれか一つの支部を裏から乗っ取って、まずN市に前線基地を作る」
魔人ナラシンハ:「賢者の石への足がかりを作るんだ。それだけでも十分すぎるだろうが」
魔人パントクラトル:「お前の作戦通り」 黒いスーツを着た男。 「奇跡的に、秘密裏に、一つの支部の乗っ取りに成功したとする」
魔人パントクラトル:「維持ができない」
魔人パントクラトル:「我ら魔人は――を喰らう。いずれ食料の現地調達が必要となる」
魔人パントクラトル:「普通の街では、人が一人消えただけでも大騒ぎになるのだ。我らは長期的な潜伏作戦と根本的に相性が悪い」
魔人ディナ:「そして、短期決戦をねらえる相手じゃないのは、紗季が言ったとおり」
魔人ディナ:「やっぱりだめ。N市に攻め込むのは、あぶないよ」
魔人ディナ:「みんなの命を危険には晒せない」
魔人ナラシンハ:「…………はッ」
魔人ナラシンハ:「わかったわかった。んじゃァ、俺が証明してやるよ」
魔人ディナ:「証明?」
魔人ナラシンハ:「つまりよ。みんなが気にしてんのは……」
魔人ナラシンハ:「"N市と全面戦争になった時、俺達が負けるかもしれねえ"ってとこだろ」
魔人ナラシンハ:「"全戦力を投入しても短期決戦に持っていけないくらい、N市が強いかも"ってとこなんだろ? なあ?」
魔人ナラシンハ:「もし」
魔人ナラシンハ:「もし俺のチームだけで、どっかの支部を一つ叩き潰せたとしたら」
魔人ナラシンハ:「確信できるよな? その程度の雑魚なら、決して"オブセシオン"の負けはねえと!」
魔人ナラシンハ:「全戦力を投入して賢者の石を探して、この湯ノ浦を救うのが正しいと……全員が納得するよなあ!」
魔人レシェフ:「……待ってください。正気ですか?」
魔人レシェフ:「あなたのチーム。たった六人で?」
魔人ナラシンハ:「正気だよ。明日から動く」
魔人ナラシンハ:「既に目星はつけている。"他の支部に救援を要請せず"、"タイマンを張ろうとしてくる支部"の目星をな」
魔人ナラシンハ:「一時的に外との連携を絶ち――支部ひとつあたりのポテンシャルを、徹底的に計測する」
GM:チャリチャリとピアスを鳴らしながら身を翻し、青年……ナラシンハが出口へ向かう。
魔人ナラシンハ:「テレーズあたりに情報を流しとけ。俺の独断だと言い訳できるように」
魔人ナラシンハ:「そして、すぐに理解する」
魔人ナラシンハ:「そんな予防線なんか不要だったと。全員で攻め込むのが、湯ノ浦を救う最適解であると」
魔人ナラシンハ:「わからせてやるよ。この俺が」

MP04 『潜む魔人、迫る危機』

GM:引き続き情報収集シーンです。今日はPCごとの個別シーンを用意してあるので
GM:たまにはみんなでワイワイするといいでしょう。シーンプレイヤーは士騎くんですが、全員登場可能です。
雨堂聖理:雨堂聖理の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:49->58)
成田晴史:成田晴史の侵蝕率を+9(1d10->9)した (侵蝕率:55->64)
士騎朝輝:1D10+47
DoubleCross : (1D10+47) → 10[10]+47 → 57

ノア・スノウマン:ノア・スノウマンの侵蝕率を+8(1D10->8)した(侵蝕率:53->61)
雨堂聖理:軒並み高い
GM:やる気が高すぎる!
GM:まずは残った情報項目を提示しましょうか。
[完]●多発している行方不明事件について
[完]●"オブセシオン"セルについて
[完]└●湯ノ浦町について
[未] ├☆魔人炎陽、魔人ロイトス <情報:裏社会/FH>8 (士騎が挑む場合、達成値+1)
[未] ├☆魔人ヴァルコラキ、魔人キャグン <情報:裏社会/UGN>8 (ノアが挑む場合、達成値+1)
[完] └●"オブセシオン"セルの目的
[未]  ├●人喰い <知識:レネゲイド>8
[未]  ├●魔人ナラシンハ <情報:UGN>8 (成田が挑む場合、達成値+1)
[未]  └●魔人サーラメーヤと爆弾 <情報:UGN/裏社会>10

[未]☆大葉瑠美について <情報:噂話>6
成田晴史:ボーナスがありがたいのでナラシンハをさっそくやりましょう。
成田晴史:コネ:UGN幹部を使うし、ダイスボーナスもついてる
GM:残りは必須3、任意3ですね。あと、雨堂ボーナスを忘れていたのですが
GM:雨堂さんは大葉、サーラメーヤについて達成値+1がつきます。
GM:ふるがいいぜ!
成田晴史:4dx+1+1>=8
DoubleCross : (4R10+1+1[10]>=8) → 5[1,1,3,5]+2 → 7 → 失敗

GM:ナリタ!
成田晴史:ヤッ
成田晴史:アヤーッ!?
雨堂聖理:やった! 元々その辺行くつもりだったし
成田晴史:まさか失敗するとは……財産1点使って成功にします。
成田晴史:財産6→5
GM:よろしいぜ!隠し情報はこれ以上ないので
GM:他の人もチャレンジしちゃうといいでしょう。情報開示したり、ロールの中で情報が説明されたりします。
士騎朝輝:では私は、魔人炎陽、魔人ロイトスをFHで 要人への貸しも使おう。
ノア・スノウマン:魔人ヴァルコラキ、魔人キャグンをUGNで、コネUGN幹部使用。
士騎朝輝:4dX+2+1
DoubleCross : (4R10+2+1[10]) → 9[6,8,8,9]+3 → 12

GM:強いな……!
ノア・スノウマン:4dx+4>=8
DoubleCross : (4R10+4[10]>=8) → 9[1,3,7,9]+4 → 13 → 成功

GM:なんでみんな任意の方から開けるんだw
GM:だが軒並み成功!
雨堂聖理:●魔人サーラメーヤと爆弾  <情報:裏社会>で行きまーす。コネ:情報屋 つかう
ノア・スノウマン:せっかくボーナスついてたし……
雨堂聖理:4dx+4+1=>10
DoubleCross : (4R10+4+1[10]>=10) → 9[2,7,8,9]+5 → 14 → 成功

雨堂聖理:当然断然!
GM:雨堂さん、なんで高校生イリーガルなのに噂話もUGNも持ってないんでしょうね
ノア・スノウマン:社会強者~~!
GM:君本当に女子高生……?
雨堂聖理:普通の女子高生だよ~
成田晴史:なぜか情報屋とコネがあるし
士騎朝輝:流石社会2もあると違うぜー
雨堂聖理:ちょっと裏社会に友達を作るのに慣れてるだけで……
GM
[完]●多発している行方不明事件について
[完]●"オブセシオン"セルについて
[完]└●湯ノ浦町について
[完] ├☆魔人炎陽、魔人ロイトス
[完] ├☆魔人ヴァルコラキ、魔人キャグン
[完] └●"オブセシオン"セルの目的
[完]  ├●魔人ナラシンハ
[完]  ├●魔人サーラメーヤと爆弾
[未]  └●人喰い <知識:レネゲイド>8

[未]☆大葉瑠美について <情報:噂話>6

GM:残りはこうですね。社会弱者ばかりだからどうしようかと思っていたけれど、あっというまに残り2個に。
GM:情報を開示します。
GM:■魔人炎陽、魔人ロイトスについて
GM:士騎くんが遭遇した魔人。FHの傭兵として、カタログスペックが張り出されている組。
GM:【魔人炎陽】
元ランク7。現在のセル内ランクは102位。
一ヶ月前に魔街で起きた遺産絡みの抗争で負傷し、力の大半を喪失。自ら降格した。
現在は傭兵業はほとんどやっておらず、戦闘教官として動いている。

人間態は50前後の大柄な男。魔人化した際は、天道虫に似た鎧状外骨格を纏う亜人となる。
以前の湯ノ浦では剣道場の師範を務めており、覚醒後も刀による白兵戦を得意としている。

GM:なお、愛刀は閉鎖空間を生み出す"陽炎"と呼ばれる遺産でしたが
GM:これは士騎によって無効化されています。すぐに修復できるようなものではないことも分かっている。
GM
【魔人ロイトス】
セル内ランクは90。人間態は不明。
魔人態は緑の肌、長い腕、腹部に巨大な口を持つ毛むくじゃらの巨人。

見た目の通り力押しに特化した魔人で、生命力は上位ランカーに匹敵する。
傭兵業に専念して『食事量』を増やせばランク一桁すら狙えると言われているが、
本人は乗り気ではないらしく、戦場に出る事は少ない。

GM:食事量が何を指すのかは不明。ただ、魔人には成長性があることがわかる。
蔵町宗吾:「ホワイトミュート。実際に敵とやりあったのは、あんたとノアくらいだが」
蔵町宗吾:「手並みはどうだった。やはり、普通のオーヴァードやジャームとは違ったか?」
士騎朝輝:支部の椅子に座ってスマフォで映画を見ていたが、声を掛けられ、そちらの方に視線を向ける。
GM:第七支部会議室。室内にいるのは蔵町、雨堂、士騎。
GM:成田とノアはまだ調査中だが、じきに戻ってくるだろう。判明した敵の情報を共有する手筈になっている。
GM:あっ、大葉もいます。
蔵町宗吾:「とくにこの刀な。あんたの刀と同じ"遺産"だ」
士騎朝輝:「そうだなぁ。手応えとして感じたことは、技術を習得してからオーヴァードに覚醒した奴だなぁ、あれは」
蔵町宗吾:「今の魔街は高濃度のレネゲイドに満ちた、遺産のバーゲンセールみたいな街でな」
蔵町宗吾:「上位の魔人はたいてい、なんらかの遺産を持っているらしい。厄介なもんだよ」
士騎朝輝:「出力じゃなく人間の技術でオーヴァードを殺そうとしてきたからなぁ。で、刀ぁ?」
雨堂聖理:「遺産っていうのはすごい力のある道具のことね。なんか……レネゲイドウィルスのせいで」 大葉ちゃんに補足している
大葉瑠美:「あの、遺産って何で……あっありがとう!」
大葉瑠美:「なるほどなるほど。レネゲイドが宿った道具はすごい力を持つんだ。その、炎陽さんの刀とか」
雨堂聖理:「なんかすごいパワーが出るとか……すごいエネルギーが出るみたいな……」 もっとも、こっちもしっかりとは分かっていない!
GM:所詮はイリーガル!
GM:その点でいうと、士騎はだいぶ詳しい方だ。単純にオーヴァード歴が長いのもあるが……
士騎朝輝:「それ本当に遺産だったのか?推測だけどなぁ、多分、遺産と言うよりはジャームとしての力が凝り固まって、器物になってたと思うんだがなぁ」
GM:なにせ遺産そのものを手にしている。愛刀の"村雨丸"がそれだ。
士騎朝輝:手を軽く開いて持論を展開する。
蔵町宗吾:「かもしれない。結局、遺産の定義なんてあってないようなものだ」
蔵町宗吾:「この街に散在する"アーティファクト"なんかもそうだ。強力な力を宿した物品を」
蔵町宗吾:「遺産だとかアーティファクトだとかジャームの力だとか、こっちの都合で言い換えてるだけに過ぎない」
士騎朝輝:「能力的に強力で未知数な物を遺産とするのは村雨丸や本物に対する侮辱だよなぁ。ともかく、なぜかと言うと、それ、俺の村雨丸でぶった斬れたからな」
大葉瑠美:「えっ!?」
大葉瑠美:「そんな簡単に壊せちゃうんですか、遺産!?」
大葉瑠美:「すごいパワーが出るとか、すごいエネルギーが出るみたいなものを……?」 雨堂の説明を繰り返す。
雨堂聖理:「……どうなんだろ。道具なんだし壊れる時は壊れるんじゃない?」
GM:言うまでもなく、遺産はそう簡単にブチ壊れるものではない。
雨堂聖理:「パソコンだって簡単に壊れちゃうし……」
GM:破壊できたのはひとえに"村雨丸"の特異性によるものだ。
士騎朝輝:「簡単に壊せたから、遺産じゃないというお話。俺の村雨丸はジャームの持ってる特殊能力にめっぽう強くてな。そういうのを壊せる遺産なんだ」
大葉瑠美:「ははー」
雨堂聖理:「へー。その刀も特別なんだ……」
大葉瑠美:「だから刀にぶつぶつ話しかけてたんですね。刀の力を引き出すとか、そういうために?」
士騎朝輝:「あぁ、そして、当然、俺も特別なんだよなぁ」
士騎朝輝:ふっと鼻で笑う。
GM:では、そのあたりで成田・ノア組も帰ってきて構いません。
GM:君たちが持ち帰ってきたのはナラシンハの情報。そして魔人ヴァルコラキ、魔人キャグンの情報だ。
雨堂聖理:何となく思いついて 「……そうだ、そういえば大葉ちゃんのやつも……あ、あっちの方も帰ってきたかな?」
士騎朝輝:「そこは考察してくれても構わない。村雨丸が意志を持っていて、俺にだけ声をが聞こえるとか、そういうものかもしれない。夢が広がるよなぁ」
成田晴史:会議室の扉を開け、不機嫌に入ってくる。
ノア・スノウマン:「面白い話」ひょっこりと姿を現す。「遺産……と間違われるような力なら」
ノア・スノウマン:「僕の弓とだって互角に撃ち合える」
成田晴史:「襲撃は――」
成田晴史:「結局なかった。私と“ウルサ”で随分動き回ったが」
蔵町宗吾:「ビビってるのか。あるいは、タイミングを見計らっているのか」
成田晴史:「クズはクズなりに、存外慎重なようだな」
成田晴史:「撃ち合いはできるんだよな?“ウルサ”」
GM:結果的に、襲撃がなかったのは幸いした。成田とノアもまた、裏の情報屋から敵の情報を仕入れることができた。
ノア・スノウマン:「あの灯台での感触は、ね」頷く。
成田晴史:「連中もそれを知っていたから動かなかったのかもな」
ノア・スノウマン:「顔が分かれば、街じゅうどこにいても狙えるのに」
ノア・スノウマン:「キツネみたいに狡賢い」
成田晴史:「大口を叩きやがる」
GM:では、ノア・成田が手に入れた情報を開示しましょう。雨堂ちゃんのサーラメーヤもそのあとだ。
GM:■魔人ヴァルコラキ、魔人キャグンについて
GM
【魔人ヴァルコラキ】
セル内ランクは61。魔人態は観測不能。

姿が全くと言っていいほど映像データに残されていない。
直接交戦して生き延びた者ですら、その正体を掴めていない状態である。
姿が見えないほどの超射程か、極めて高い精度のステルス能力を有するものと推測される。
唯一、シンドロームはブラックドッグ混じりであることが分かっている。

GM:ノアを襲ったのは、おそらくこの魔人ヴァルコラキ。さらに興味深いことが分かっている。
GM:あの時灯台に飛んできたのは、通常の弾丸ではない。
GM:工場地帯に大量に眠る、ビスやナットといった金属片だ。
GM:それを《テクスチャーチェンジ》で偽装していた。
大葉瑠美:「あの。いくらノアくんの目がよくても」
大葉瑠美:「見えない相手は狙えないんじゃ……?」
大葉瑠美:「見えなかったんですよね。灯台で襲われた時の、その相手は」
GM
【魔人キャグン】
セル内ランクは不明。人間態と魔人態、共に不明。

工作員のような立場にあり、情報が極めて錯綜している。
情報操作や変装など、戦略的な立場からの攻撃を仕掛けてくる可能性が高い。

蔵町宗吾:「そういう能力者なのか。あるいは、他の魔人のサポートがあるのか。どっちかね」
雨堂聖理:(ノアくん……ウルサ・ノアだっけ……?) ウルサくんだと思っている!
士騎朝輝:「自信の程はどうなんだ?」ノア君に向かって聞いてみる。
雨堂聖理:(ていうか大葉ちゃんすごい食いつくなあ……これくらい普通なのかな)
ノア・スノウマン:「見えないものは狙えない」当然、というように答える。
蔵町宗吾:「だよな。狙撃手ってのはそういうもんだ」
ノア・スノウマン:「……僕の目は、遮るものさえなければ月まで届く」
ノア・スノウマン:「矢は届かないけど。……ああ、つまり」
ノア・スノウマン:「視線を遮る能力。たぶん」
成田晴史:「どういうことだ?」
士騎朝輝:「自分の能力から相手の能力を逆算したわけだ、やるねぇ」
ノア・スノウマン:「飛んでくる弾丸は見える、その方向も分かる。だけど射手は見つからない」
GM:ノア・スノウマンは、狙撃を受けた時咄嗟に物陰に身を隠した。
GM:仮に敵が地上の工場にいたとして……さすがに灯台の中でしゃがんだノアは、視界の外だったはずだ。にもかかわらず弾丸は正確に飛来した。
GM:あの時、魔人ヴァルコラキはどこかから見ていたに違いない。ノアを観測出来る位置にいたはずだ。
蔵町宗吾:「もしまた、こいつが襲ってきた場合」
蔵町宗吾:「とにかく場所を見つける事に専念するんだ、ノア。エリートチルドレンに言うことじゃないかもしれないが」
蔵町宗吾:「場所がバレたスナイパーほど脆い相手はいない」
成田晴史:「視線を遮る?暗幕やら障害物やらを間に展開する能力だとして――」
成田晴史:「『敵からだけ』はその視線が通るって言いたいのか?」
ノア・スノウマン:「暗幕、壁……自分の姿を透明にする能力も、そうかな。チルドレンにもいた」
成田晴史:「それとも、もう少し抽象的な意味合いか?例えば……射線を曲げるとかだ」
ノア・スノウマン:「可能性としては、ゼロじゃないけど」
GM:ノアと成田の説の両方が当たっているかもしれない。隠密状態で、かつ射線を曲げる……だとすれば
GM:狙撃を受けた時。魔人ヴァルコラキは、すぐ近くにいたのかもしれない。
GM:そこまでノア君は推測できます。あくまで推測ですが。
GM:ナラシンハについても開示しましょう。情報はこちら。
雨堂聖理:聞きに徹している。実際のところ『敵に襲われること』には慣れていないので、あまり考えが回らないのだ
GM
■魔人ナラシンハについて
セル内ランクは10位。魔人態は不明。
人間時の姿は、オレンジの髪と無数のピアスが目立つ20歳前後の青年。

好戦的な性格で、チームの勝利のためには己を捨て駒にする事すら躊躇わない。
セルメンバーからは割と慕われており、切り込み隊長としての素質が高く評価されている。

今回の第七地区侵攻はナラシンハの発案。
あくまでも"浄化"が追いつかずに苦しむ魔街市民を救済するのが主目的なのだが、
これではUGNとの敵対は確実なため、魔街内の穏健派からは悲鳴があがっている。
もしかすると、穏健派からの助けが得られるかもしれない。

潜伏場所は不明。市街各所に出没し、複数の情報屋から情報を引き出している事がわかっている。
敵の狙いはおそらく、第七支部の総戦力の見極めだ。

士騎朝輝:「あぁ、そうだ。視線を別に遮らなかった方だがなぁ、炎陽ってやつの本当の顔、俺見たぜ。テントウムシみたいな鎧武者だった。固そうだよなぁ、あれは」
GM:成田さんはここまで分かります。あるいは、三日間という猶予の時点である程度予想はついていたかもしれない。
GM:爆弾予告で外部との連携を封じ、支部の動きを慌ただしくさせることで、ポテンシャルを見極めるのが狙いだ。
蔵町宗吾:「ああ、魔人態ってやつか。全員持ってるらしいが」
士騎朝輝:「顔が見えたら狙撃でもしてやるといい。で、リーダーはどんな奴なんだよ、結局、闘いは何時だって重要なのは頭だよなぁ」
成田晴史:「顔は割れた。見つけ次第こっちが狙撃してやる」
大葉瑠美:「……"ナラシンハ"でしたっけ。どれくらいわかってるんでしょう」
蔵町宗吾:「さすが支部長。仕事が早い」
成田晴史:「……」大葉を一瞥する。
大葉瑠美:「ひえっ」 雨堂の後ろに隠れる。
雨堂聖理:「お、大葉ちゃん! さすがにそこまで自分からグイグイ行ってあたしを頼るのはどうかと思う!」 言いつつちゃんと庇う
大葉瑠美:「す、すみません! 口を挟んでごめんなさい!」
大葉瑠美:「だって……!」
ノア・スノウマン:首を傾げる。「だって?」
大葉瑠美:「だ、だって」
ノア・スノウマン:が、すぐに視線は成田へ。「……支部長、話の続き」
成田晴史:「ああ?」
大葉瑠美:「こういうの初めてで……超能力者のみんなで協力して平和を守るって」
成田晴史:「誰がそんなこと言った」
大葉瑠美:「なんか、いいことしてるみたいで嬉しくって……」
大葉瑠美:「えっ?」
成田晴史:「何が平和だ?敵をブチ殺す相談を今しているんだぞ。節穴か」眼鏡を押さえる。
成田晴史:「平和が好きなら病院か消防署に行け」
成田晴史:「場所だ。潜伏位置が割れれば、支部の戦力を総動員してこいつを潰す」何事もなかったかのように話を戻す。
士騎朝輝:「警察署は止めておけよ。命に関わるからなぁ」
大葉瑠美:「ううっ」 しょんぼりしている。
成田晴史:「が」ギロリと大葉を見る。
成田晴史:「“ナラシンハ”の場合、そこまで織り込み済みの可能性がある」
大葉瑠美:「は、はい!」
成田晴史:「ジャームの中には自分の命に執着する奴と完全に捨てられる奴がいるが、私の見た所こいつは後者のタイプだ」
大葉瑠美:「……」
成田晴史:「総攻撃をかけた時、こいつ一体だけで後はもぬけの殻みたいなパターンは避けたいからな」
GM:全員を確実に潰す必要がある。とくに、リーダー格の魔人ナラシンハと……魔人サーラメーヤ。この二体は逃せない。
成田晴史:「連中はこっちの情報を探っている。その間に準備ができる。全員、一匹残らず殺る」
GM:サーラメーヤについて、雨堂さんは(なんらかの雨堂ネットワークで)情報を掴んでます。
雨堂聖理:数は減ってしまったけど知り合いの情報屋はまだまだいるぞ!
GM:■魔人サーラメーヤと爆弾
GM:セル内ランクは34位。人間態は不明。
魔人態は金色の毛並み、燃え盛る尾を持つ四つ目の巨狼。

穏健派として知られる。今回はナラシンハに無理やり連れてこられた可能性が高い。
好戦的な性格ではないためランクは中堅止まりだが、火力は極めて高い。
間違いなくナラシンハと並ぶリーダー格だが、N市では全く表舞台に出ていない。
どこかに潜伏しているものと思われる。

GM:また、大葉につきっきりで行動している雨堂さんなら分かっている事ですが
GM:区内をくまなく調査しても、爆弾らしきものは一切見つかっていない。大葉のダウジングがダメというわけではない。
GM:あらゆる情報屋に聞いて回っても、まるでその痕跡が見当たらない。
GM:ここまでくると、言葉通りの爆弾ではなく『爆弾並の破壊力を持つ何か』であると考えるべきでしょう。……つまり、サーラメーヤ。
雨堂聖理:『爆弾』でダウジングしても何も反応しない?
GM:反応しません。いや、反応自体はするのだが、空振ってばかりだ。
雨堂聖理:『爆弾』でサーラメーヤそのものを引き当ててると推測できる、か。
GM:高い火力を持つ魔人サーラメーヤが市内のどこかに隠れているならば、これは間違いなく『爆弾』と呼ぶべき脅威かもしれない。
雨堂聖理:『反応しない』と『反応したが空振り』は全然別だぞ!
GM:したりしなかったりするんだい!
雨堂聖理:『したりしなかったりする』も別!!
GM:どちらにしても、区外へ助けを求めるのはリスクが高すぎることがわかります。
雨堂聖理:『反応はしたりしなかったりして、反応がした所に行ってもそれは全部空振り』『それはそれとして全然別のもので試したところ、大葉ちゃんのダウジングがダメとかではない』
雨堂聖理:で大丈夫……?
GM:前者についてはそうですね。後者については、もしチェーン以外で試したとしたら
GM:全く反応しません。ダウジングはどうもチェーン由来のものらしい。
雨堂聖理:あ、これは探索対象についての話でしたが、まあ色々試す過程でそれくらいやるだろう
雨堂聖理:とにかくオッケーです。疑問はこれ以上ないはず……
GM:大葉の情報項目で開示するつもりではありましたが、少し補足してしまうと
GM:雨堂さんは「ダウジング能力ってウソなんじゃない?」みたいな気がしているかもしれない。最初の数回以外、精度が低すぎる。
雨堂聖理:分かりました、その辺は大葉ちゃんの情報項目を次で開けるので
雨堂聖理:その時に掘ります
蔵町宗吾:「サブリーダー的な存在がいる。魔人サーラメーヤ」
蔵町宗吾:「こいつについての情報は、誰か掴めてないのか……?」
雨堂聖理:「あ、それは一応引っ張ってきましたけど、先に爆弾の話させてください。気になるでしょ?」
成田晴史:「それ以前になんで貴様が平然と会議室に侵入してやがる」
雨堂聖理:「えーと爆弾についてなんですけど……え」
雨堂聖理:「ちょ、調査に協力してるじゃないですか!」
雨堂聖理:「イリーガルですし!」
雨堂聖理:抗議!
成田晴史:「私が、今までに一度でも、貴様を作戦に入れたことがあったか?」
大葉瑠美:「ご、ごめんなさい。私がお願いしたんです」
大葉瑠美:「一人じゃ心細いし、なるべく支部にいたいって。雨堂さんにもついてきてほしいって」
雨堂聖理:「えーと……?」 思い返してみる。そういえば何だかこの人はひたすら海に捨てろとか窓から捨てろとか言っていたような気がする……
大葉瑠美:「あ、あの……やっぱり、おじゃま、です、かね……?」 ノアや士騎に助けを求める視線を送る。
士騎朝輝:「雨堂は俺の協力者だしなぁ。俺がどう使おうと別に成田の知ったことじゃないよなぁ」
GM:火に油!
士騎朝輝:そして、蔵町に情報交換しようぜ。って言ったら、ここ使って良いと言われたがな」
ノア・スノウマン:「支部長は、キオリを『放っておけ』と言った」
ノア・スノウマン:「だから僕は放置する」
成田晴史:「……」ビキビキ
雨堂聖理:「そうですそれそれ! つまりあたしは大葉ちゃんと士騎さんの協力者で……そうだ支部長、大葉さんに何人か付けろって言ってたじゃないですか」
成田晴史:物凄い青筋が浮かぶが、それ以上は何も言わない。
雨堂聖理:「何人か、あたしです! イリーガル! で知ってることもありますから!」
雨堂聖理:「会議室にいます!」 得意げ!
成田晴史:バキィッ!!
成田晴史:肘掛けを握力で破壊した。
GM:実際、支部も慌ただしい。覚醒したての大葉を放置はできず、そんな大葉につけられるのは雨堂くらいだ。
大葉瑠美:「ひええ」
成田晴史:「言いたいことだけ全部言ってさっさと黙れ」
雨堂聖理:「ひゃっ!」
雨堂聖理:「も、ものは大切にした方が良いですよ……?」 言いたいことである
雨堂聖理:「……爆弾、最初は移動するものなのかなって思ってたんですよ。大葉ちゃんのダウジングでもあんまり当たりが引けなくって……」
ノア・スノウマン:「……」言いたいことより、言うべきことだろうな、と思いながら黙っている。グリズリーを刺激したくない。
雨堂聖理:「車とか、トラックとかに乗せてですね。ほら、そうすれば単純に見つかりづらいじゃないですか」
大葉瑠美:「ごめんなさい。何かお役に立てると思ったんですけど……」
雨堂聖理:「ただ、その線で心当たりがないか知り合いに当たったんですけど、どうにもそういうんじゃないっぽいです。今は、ホントに爆弾あるの? っていう感じ」
蔵町宗吾:「どういう意味だ。爆弾がないかもって事か?」
雨堂聖理:「それでサーラメーヤさんですね。この人はそもそもナラシンハさんに無理に連れてこられた人っぽくて。穏健な人だとかで」
雨堂聖理:「ただ、攻撃する力がすごーい人だとかで……それがもしかしたら『爆弾』ってことでダウジングに反応してるのかも……的な……」
雨堂聖理:「想像なんですけど! 大葉ちゃんの能力がまだ何ともわかんないからなあ。どんな風に検索してるんだろう……」
蔵町宗吾:「……どうする成田。爆弾がブラフで、あくまで"ヤバいジャームを潜ませている"というだけなら」
蔵町宗吾:「他の支部に救援要請して、人海戦術するか」
蔵町宗吾:「そうすりゃ戦力も大幅に増える。数で潰せる」
成田晴史:「本当にブラフならな。だがすぐにバレるブラフだ」
雨堂聖理:「あたしもそう思いまーす。なんかもうちょっと慎重になった方が良い気がする」
蔵町宗吾:「方針は変わらず、俺らだけで潰すか」
士騎朝輝:「追いつめられた状態で巣から出たやつを下手に刺激すると危ないよなぁ」
成田晴史:「……狙撃の奴は、ステルス能力があるって話だったな。認識欺瞞の種別の可能性がある」
蔵町宗吾:「ノアやホワイトミュートがいてよかったぜ。戦闘要員は貴重だからなあ」
雨堂聖理:「サーラメーヤさんが穏健な人なら、そこから話せたりできないかな……」
成田晴史:「工作員らしい奴がいるとも言っていたな。爆弾があるとは言っていても、『既に仕掛けている』とも限らない」
ノア・スノウマン:「狙撃手は死体も消してたから……能力の応用範囲が広いか、近くにいたのか、あのとき二人がかりで攻撃していたか」
士騎朝輝:「蔵町 そいつは全く関係ない。だぞ。偶然に同じ奴を相手するだけだ」
成田晴史:「確実なのは、第七支部がどう動くにせよ、連中が今出している条件は全く関係ないってことだ」
成田晴史:「こっちがどれだけフェアに動いたとしても、敵はジャームだ」
成田晴史:「爆弾にせよジャーム兵器にせよ……少しでも『自分たちが不利だ』と思えば」
成田晴史:「いつでも起爆できるわけだからな」
蔵町宗吾:「ああ、そうだった。"たまたま同じ相手を狙っているだけ"だったな。ホワイトミュート」
蔵町宗吾:「そして、そうだ。成田の言う通り……ジャームに人間の理屈は通用しない」
蔵町宗吾:「いくら穏健といっても、話せるやつとは思えねえなあ」
雨堂聖理:「……不利だと思うと、起爆できる、か……」 やはり慣れない戦いだと実感する
雨堂聖理:「だいじょぶです。分かってます。可能性っていうか、敵を減らす手段として、一応です」
GM:では、こんなとこでシーンを切りましょうか!
GM:シーンカット。ロイスと購入ができます。
成田晴史:ロイスがもう残り少ない!
士騎朝輝:購入だけします。ボディーアーマー
士騎朝輝:1dx+1
DoubleCross : (1R10+1[10]) → 7[7]+1 → 8

成田晴史:ボディアーマー取ります!
士騎朝輝:無理
ノア・スノウマン:ロイスは保留!購入はボディアーマー。
成田晴史:2dx+4>=12
DoubleCross : (2R10+4[10]>=12) → 7[6,7]+4 → 11 → 失敗

ノア・スノウマン:2dx+1>=12
DoubleCross : (2R10+1[10]>=12) → 7[4,7]+1 → 8 → 失敗

成田晴史:財産1使って買う!
成田晴史:財産5→4
ノア・スノウマン:全然無理!以上!
雨堂聖理:ロイスはなしで
GM:聖理ちゃんもなんか書いたまえ!
雨堂聖理:うーん、照準器でも押さえておこうかな……
雨堂聖理:2dx+4=>15
DoubleCross : (2R10+4[10]>=15) → 9[8,9]+4 → 13 → 失敗

雨堂聖理:財産点2で購入
GM:社会強者!

■MP05 『名前』

GM:他PCも登場可能。ただし、このあと各PCに最低でも1回ずつシーンプレイヤーシーンがあります。
ノア・スノウマン:ノア・スノウマンの侵蝕率を+9(1D10->9)した(侵蝕率:61->70)
GM:無理に全部出ようとする必要はないかもしれない。テレーズ・ブルムとのテレビ会議シーンです。
ノア・スノウマン:やはり都市の空気は合わない……
雨堂聖理:あ、出よう
GM:かわいそう
GM:ww
GM:君は出るよね!
雨堂聖理:雨堂聖理の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:58->60)
成田晴史:空気を読まない雨堂ちゃん!
GM:正規エージェントになるためにコネ作りたいんだな・・
雨堂聖理:ちがうよ!
雨堂聖理:冒頭でちょっと話して、あとは流れでついていく
雨堂聖理:感じにしたい
GM:ほうほう。じゃあ雨堂&ノアの会話からはじめましょうか。

GM:N市第七支部には、とある防音個室がある。
GM:中にはパソコン。UGN日本支部やN市内支部長ホットラインといった重要な会話をする際に使用する部屋だ。
GM:ノア・スノウマンは、定期的にこの部屋を使ってテレーズ・ブルムに調査報告を行っている。
GM:今日もその時間がやってきた、の、だが……。
雨堂聖理:「……ねえ!」 その部屋に入ろうとしていた彼を呼び止める
ノア・スノウマン:「……?」やや面倒くさそうに足を止め、振り返る。
雨堂聖理:「あの、どうしても気になってることがあるんだけど……あれ、そういえばこの部屋何?」
ノア・スノウマン:「部外者立ち入り禁止の部屋」
雨堂聖理:「この辺の部屋は入っちゃダメって言われて……あ、やっぱりそうなんだ」
雨堂聖理:「あたしは部外者なんだよなぁ」
ノア・スノウマン:「言われたことを守れないの?」
雨堂聖理:「あ、待って待って! 別に入りたいってワケじゃ……いや、ちょっと入りたいけど……」
雨堂聖理:「でもそっちじゃないの。聞きたいのは。えーと……」
雨堂聖理:「……名前、何ていうの?」 ちょっと気まずそう
雨堂聖理:「あたしウルサくんだと思ってて。でもなんかノアくんとも呼ばれてるし……ウルサ・ノア?」
雨堂聖理:「でもあたしに名前言ってくれた時はなんかもっと別だった気がしたから、どうなのかなあって」
ノア・スノウマン:「ウルサ・ミノールはコードネーム。こぐま座。極北に坐する狩人の星」
雨堂聖理:「あ、コードネーム……!」
雨堂聖理:納得したように手を合わせる
ノア・スノウマン:「名前はノア。スノウマン、という男に育てられたから、ノア・スノウマン……って呼ばれてる」
雨堂聖理:「じゃあノアくんだね。お父さんがスノウマンって言って、だからスノウマンくんでも……ん、苗字? 苗字とは違うのかな……」
ノア・スノウマン:「蔵町から聞いてなかったの? 名前」
雨堂聖理:「聞いてなかったよ! でその蔵町さんがノアって呼んでたから気になってたの!」
雨堂聖理:笑う 「でもスッキリした。もう。最初っから普通に名前、教えてくれればよかったのに」
ノア・スノウマン:「……」少し思案する。「まあ、いいか」
ノア・スノウマン:「別に、どう呼ばれても応えるよ」
雨堂聖理:「ならノアくんって呼ぶ! コードネームより名前の方が良いよ。あたしはその方が良い」
ノア・スノウマン:「……そういうもの?」
雨堂聖理:「あたしはね。何か、信用できるやつはコードネームで呼ぶみたいなヤツもいるけど、あたしあんま好きじゃないから……コードネーム」
雨堂聖理:「あたしを呼ばれてる感じがしないんだよね。あたしの力だけを呼ばれてるみたいっていうか……」
ノア・スノウマン:「人間がどう呼んでも、オオカミはオオカミだよ。イヌになるわけじゃない」
ノア・スノウマン:「……そうだ、力」
ノア・スノウマン:「キオリは何ができるの? 今後のために把握しておきたい」
雨堂聖理:「うえーと……呼び方はあたしに本質的には関係ないってことだよね。そうなんだけどー……あ、力?」
雨堂聖理:「割と普通だよ。こういうのとか」 おもむろにナイフを取り出し、そこに魔眼を纏わせていかにも攻撃力が高そうな感じにする
雨堂聖理:「あとこういうのとか」 足元にゲートを発生させて、ナイフを落とし、上の方に開いたゲートからそのナイフを再出現させて、キャッチする
ノア・スノウマン:「バロール、攻撃能力の強化とゲート。武器はナイフ……ショートレンジでの戦闘が得意?」
雨堂聖理:「簡単な銃くらいなら使えるよ。今も持ってるし」 背負っているリュックを軽くゆすり
雨堂聖理:「ちゃんとした訓練受けたワケじゃないから、あんまり複雑なのはわかんないけど……」
ノア・スノウマン:「その割に、慣れてる」軽く頷く。
ノア・スノウマン:「分かった。それじゃあ、さようなら」事前学習した通りのあいさつをして背を向ける。
雨堂聖理:「まあいろいろね」 軽く流すように 「あと運命を引き寄せる? みたいなのもあるんだけど、それは実際に見せられるじゃないから……」
GM:そう。雨堂は知らない事かもしれないが、ノアはこれから定期報告をする必要がある。
雨堂聖理:「あ、うんごめんね時間取っちゃって! ありがとうノアくん! またあとで!」
GM:ノアが許すなら、テレーズと話す時に同席させてもいいでしょう。
ノア・スノウマン:ノアからそういう提案はしないよ、コミュ力がないので……
雨堂聖理:雨堂もしないよ! ふつうにバイバイってする
GM:コミュ障……聖理ちゃんは強引についてきますか?
GM:え、えらい!ほんとに話にきただけ!
雨堂聖理:立ち入り禁止だし……気になるけど
GM:(立入禁止にしなけりゃよかったな……)
GM:ではノアくんは、多少もたつきながらもPCを立ち上げ、テレーズとのホットラインをつなぐことができるでしょう。
テレーズ・ブルム:『――ウルサ・ミノール。おつかれ様』
ノア・スノウマン:「別に、疲れてはいないよ」
テレーズ・ブルム:『一緒に仕事をしている相手はねぎらうものよ。ノア』 コードネーム呼びは最初だけだ。
テレーズ・ブルム:『調査報告を。"オブセシオン"がその町でなにかしている……先日の時点では、"かもしれない"だったけれど』
テレーズ・ブルム:『進展は?』
ノア・スノウマン:「"オブセシオン"セルの目的は恐らく第七地区の実質的掌握。具体的には……」
ノア・スノウマン:一瞬言葉を止めて、回線がUGN内でも他者に傍聴される可能性のないホットラインであると確認する。
ノア・スノウマン:「N市に眠る膨大な賢者の石の獲得への足掛かり。彼らの故郷で使用するための」
テレーズ・ブルム:『……』
テレーズ・ブルム:『湯ノ浦。いえ』
テレーズ・ブルム:『魔街のこと、知ってしまったわけね』
ノア・スノウマン:「最初のブリーフィングで聞いておきたかった」
GM:『なるべく貴方には教えたくなかったわ。あなたはまだ、人間社会に慣れ始めたばかりだから』
テレーズ・ブルム:『なるべく貴方には教えたくなかったわ。あなたはまだ、人間社会に慣れ始めたばかりだから』
テレーズ・ブルム:『北米の大自然と同じくらい、人間社会も楽しいところだと思ってほしかった』
ノア・スノウマン:「……」目を瞑る。「楽しくはないよ、どちらも」
テレーズ・ブルム:『?』
テレーズ・ブルム:『森に帰りたい、が口癖なのに?』
ノア・スノウマン:「冬の森は静かで、冷たくて、何のにおいもしない」
ノア・スノウマン:「人のにおいも、生き物のにおいも、死のにおいさえ希薄なんだ」
ノア・スノウマン:「命を繋ぐ最低限のものの他に何もない世界」
ノア・スノウマン:「何もかもに溢れた街とは正反対で……喜びも悲しみもなく、ただ生きていける」
ノア・スノウマン:「だから、森に帰りたい。ここは複雑すぎる」
テレーズ・ブルム:『そうね。人間社会は、ただ生きていくだけでも大変だけど』
テレーズ・ブルム:『そのかわり、喜びがある。人とかかわり、絆を育む喜びが』
テレーズ・ブルム:『……"オブセシオン"本部から連絡があったわ』
テレーズ・ブルム:『今回は魔人ナラシンハの独断であり、私が望むなら可能な範囲で情報提供すると』
テレーズ・ブルム:『たとえば、もし私が送り込んだエージェントが、これ以上事件にかかわりたくないと考えているのなら』 ノアを見る。
テレーズ・ブルム:『ナラシンハに見つからないルートで撤退できる』
GM:テレーズがこう言うのは、魔街のことを伏せていた負い目もあるのでしょう。
GM:ノア・スノウマンは、N市とは関わりのないチルドレンだ。ここで任務を放棄し、日本支部に帰還したとしても……
ノア・スノウマン:「そう」軽く頷く。「それは命令?」
GM:この街の大切な誰かを失うようなことはない。おそらくは、誰も責めない。
テレーズ・ブルム:『いいえ。こればかりは命令ではないわ』
テレーズ・ブルム:『自分で考えなさい。その町を本当に、命をかけて守りたいかどうか』
ノア・スノウマン:「なら、残るよ」ためらいもせず、淡々と答える。
テレーズ・ブルム:『友達は? あなたに話しかけてくれる人は? 一緒の支部の仲間は?』
テレーズ・ブルム:『……意外だわ』
ノア・スノウマン:「街には、色々なことがあるんだ」
ノア・スノウマン:「バスを降りるときに話しかけられて戸惑った」
ノア・スノウマン:「案内人のわざとらしい話し方は不快だった」
ノア・スノウマン:「でも、彼が死んだときふがいないと思った」
ノア・スノウマン:「僕の矢で射抜けない相手に初めて出会って驚いた」
ノア・スノウマン:「獲物だと思われていることに腹が立った」
テレーズ・ブルム:ノアの言葉すべてに律儀に頷いている。
ノア・スノウマン:「近寄りたくないけど、見ていて飽きないグリズリーがいた」
ノア・スノウマン:「名前の呼び方なんかを気にする変な女がいた」
テレーズ・ブルム:「……グリズリー……?」これには頷かない。
ノア・スノウマン:「……森で生きてる間、こんなに色々なことはなかったよ。混乱してる」
ノア・スノウマン:「だから、多分……任務とも、人間を守ることとも関係なく」
ノア・スノウマン:「混乱に整理をつけるために、僕はこの街にいなくちゃいけない」
ノア・スノウマン:「許可を、テレーズ」
テレーズ・ブルム:『いいでしょう。中枢評議員、テレーズ・ブルムより命令するわ。"ウルサ・ミノール"』
テレーズ・ブルム:『もっと混乱しなさい。その仕事をきっちりと片付けたら』
テレーズ・ブルム:『戸惑ったとか腹が立ったとか以外に、"楽しかった"と言える思い出も作りなさい』
ノア・スノウマン:「難しい命令だ」
テレーズ・ブルム:『もちろん、友達も作ること。OK?』
ノア・スノウマン:「……」眉を寄せて考え込む表情。「努力、する」
テレーズ・ブルム:『よろしい』 にっこりと笑う。
GM:ノア君から何もなければ、これで通信が切れるでしょう。
ノア・スノウマン:「それと、テレーズ」
テレーズ・ブルム:『ん? なにかしら』
ノア・スノウマン:「時間があれば……何年か、後回しにしてもいいけど、その内」
テレーズ・ブルム:『うん』
ノア・スノウマン:「"スノウマン"の名前を調べてほしい」
ノア・スノウマン:「人には特別な名前と、そうでない名前があるみたいだから」
ノア・スノウマン:「それだけ」
テレーズ・ブルム:『了解。珍しい、あなたからのお願いだものね』
ノア・スノウマン:「それじゃあ、さようなら」頷き、あいさつをして通信を切る。
テレーズ・ブルム:『調べておくわ。結果をちゃんと自分の耳で聞くためにも……』
テレーズ・ブルム:『死なないように』
GM:----
GM:シーンカット。雨堂さんとノアくんはロイス、購入ができます。
ノア・スノウマン:ロイス/協力者/雨堂聖理/好奇心〇/厭気 取得します
雨堂聖理:同行者/ノア・スノウマン/○素直/距離
雨堂聖理:購入は~
雨堂聖理:そろそろ手に入れておくか……UGNボディアーマー!
雨堂聖理:やめた。応急手当キットにしよ
雨堂聖理:3dx+4=>8
DoubleCross : (3R10+4[10]>=8) → 3[1,3,3]+4 → 7 → 失敗

ノア・スノウマン:シューターズジャケットいってみよ
雨堂聖理:マジかよ
ノア・スノウマン:2dx+1>=13
DoubleCross : (2R10+1[10]>=13) → 7[4,7]+1 → 8 → 失敗

ノア・スノウマン:ダメ!以上!
雨堂聖理:まあ財産温存でいいや……いくらでも手に入れられるだろうし、本命もあるし
GM:じゃあこのシーンはここまで!

■MP06 本当の自分自身に出逢うため

GM:MP06。シーンプレイヤーは士騎くん。
士騎朝輝:1d10+57
DoubleCross : (1D10+57) → 2[2]+57 → 59

GM:成田さん以外の他PCも登場可能。時刻は夜、街中のシーンです。
GM:今日の活動が一度終わり、各々が一度帰宅する感じでしょう。士騎くんは大葉をマンションへ送り届けている感じ。
GM:ノアくんと聖理ちゃんはどうしますか?
雨堂聖理:見送り! 知り合いの所に顔を出しに行く
GM:ウェイウェイ!
GM:----
GM:日没後。士騎は大葉瑠美と第七地区の街中を歩いている。
GM:工業地帯や港湾区といった生活感のないエリアが多い第七地区にも、賑わっている場所はある。今二人がいる通りがそれだ。
GM:商店や喫茶店、飲み屋が並ぶ歩行者専用道路。ここなら不意の襲撃にも対応できるだろう。
大葉瑠美:「はー。すみません士騎さん、送ってもらっちゃって」
士騎朝輝:「まったく。なんで俺がこんなことやってるんだかなぁ」
大葉瑠美:「結構距離あるんですよね。バス停からも遠いし……物件探し、もう少しちゃんとやればよかったなあ」
大葉瑠美:「ごめんなさい! 好きなのおごりますから……タピオカとか!」
士騎朝輝:「そうすると、今はアレだな。奢って欲しいのは寝床だよなぁ」
大葉瑠美:「寝床ですかー。今日は私、雨堂さんの家にお泊りさせてもらうつもりなんですよね」
大葉瑠美:「さすがの雨堂さんも、男性を家にあげるのは抵抗あるだろうし……」
士騎朝輝:「流石の俺も、そんな未成年の女の家に、上がったりはしない程度の理性はある」
大葉瑠美:「あはは。常識人なんですね、意外に」
大葉瑠美:「そんな人が、なんであちこちを旅してるんですか?」
大葉瑠美:「旅って普通、目的地があるものじゃないですか。士騎さんはそういうわけじゃないんですよね?」
士騎朝輝:「顔見知り程度の仲なら尚更、常識は必要だよなぁ」手をひらひらと振り「非常識な世界に生きている人間は、普段の生活ではこういう良識を求めるものだ」
士騎朝輝:「あぁ、成田に言った時は大葉はいなかったか」
士騎朝輝:「旅の理由は本当の自分に出逢う為。意味わからないだろ?多分」
大葉瑠美:「本当の自分?」
士騎朝輝:「俺達はアレだ。莫大な借金を抱えていてね、それを完済し終えて自由になったんだ。自由になった時に思ったんだよなぁ、俺達は何者なんだろうって?」
士騎朝輝:「金を返してる時に自分の自由意思があったかは微妙なところでなぁ。多分、碌でもない事もたくさんやった。雨堂から言わせると、敵ってやつだったかも」
大葉瑠美:「うえっ」
大葉瑠美:「そうだったんですか……」
大葉瑠美:「でもそんな士騎さんも、今は正義の味方をされてるってわけですね!」
士騎朝輝:「そう。だから今、自由ってやつに拘ってるし、それが人間の尊厳だと思ってるよ」
士騎朝輝:夜の空を見上げる。
大葉瑠美:「うらやましいです」
大葉瑠美:「やりたい事とか、進みたい道がはっきりしてるんですね。士騎さんは」 空を見上げる。
士騎朝輝:「そうだな。自分で道を選んでるのは確かだ」
士騎朝輝:「なぁ、この町は賑やかだよなぁ。猥雑だ」
士騎朝輝:「此処はそうだが、他の場所はそうじゃない。ノアが住んでたところは自然が豊かだったらしいし、海がある街だってどこかにはある」
大葉瑠美:「そうですね。これまで私が行った町の中で、一番賑やかかも」
士騎朝輝:「大葉がいた場所は此処とは全然違うところだった。そういうのなんだよなぁ、結局は」
士騎朝輝:「この世には多くの世界があり、それぞれの世界に、それぞれの歴史が輝いている。俺はその全ての光を見てみたい」
士騎朝輝:「そうしていれば、本当の自分にも逢える気がするのさ、きっとな」
大葉瑠美:「…………」
大葉瑠美:「それ」
大葉瑠美:「私にもできますか、ね?」
GM:そう!すっかり忘れていたけれど
GM:情報収集ができます……!前のシーンでもやってなかった!
[未]●人喰い <知識:レネゲイド>8
[未]☆大葉瑠美について <情報:噂話>6
GM:情報項目はこれ。大葉について抜くと少し会話でツッコミを入れられるかもしれないし、
GM:人喰いの方に行ってもいいです。
士騎朝輝:大葉さん会話にも繋げたい。噂話で振ります。コネも使いましょう
士騎朝輝:4dx+3
DoubleCross : (4R10+3[10]) → 10[2,4,4,10]+4[4]+3 → 17

GM:士騎くん、安定して強いですねw
士騎朝輝:これで要人への貸しを使い切りましたけどねw
GM:士騎くんは大葉についての情報を把握しています。一時的とは言え支部で預かる以上、そのあたりの話もみんなの前でしたのかもしれない。
GM
■大葉瑠美について
星辰館高校二年。北国出身の女子生徒で、数週間前に雨堂のクラスに転入してきた。

家族構成は瑠美含めて四人。
うち、父と母は一年ほど前に事故で死亡。兄の陽一とは別居しており、今はN市のマンションで一人暮らし。
親が死んでからしばらく学校に行かずに引きこもっていたため、年齢は雨堂より1歳上。

シンドロームとブリードはまだ検査中。
また、持っているペンデュラムは彼女にしか扱えない遺産のようで、仕掛けられた爆弾探しに役に立つかもしれない。

GM:……と思われてましたが、実際のところダウジングはひどく精度が低いです。ペンデュラムはダウジング用のものではないのかもしれない。
GM:強いレネゲイドが宿っているのは確かです。
士騎朝輝:「できる。って断言できるほど、大葉の事知らないんだよなぁ」意地悪く口の端を上げる。
大葉瑠美:「私の家、花屋さんだったんですよ。お父さんとお母さんで経営してて」
大葉瑠美:「お兄ちゃんは、あんまりお花屋さんって感じじゃなかったから。将来わたしがお店を継ぐんだよ~ってよく言われてました」
大葉瑠美:「……でも、死んじゃったんですよ。お父さんもお母さんも、事故で」
大葉瑠美:「いつも二人に道を決めてもらってたから……これからどうしていいか分からなくて」
大葉瑠美:「士騎さんは"本当の自分を探してる"って言いますけど、本当の自分を探しに行くべきなのかどうかすら分からないんです」
士騎朝輝:「そうか。それは気の毒にな、なんて言葉は聞き飽きてるよなぁ」
大葉瑠美:「いっぱい聞きました」 苦笑する。
士騎朝輝:「だから、こんな言葉を言うか。挫けるには早すぎる。頭はまだ動く、口も動く、手も足も動くだろ」
士騎朝輝:「兄もいるし、友達もいるし、仲間だっている。こうやって俺の前で身の上語りをしている。ほぼ初対面の男にこんな事言えるんだ、厚顔だよなぁ」
大葉瑠美:「う、うぬぬ」
士騎朝輝:「お前は自分が思ってる以上には図太いし、つまり、それは根性がある」
士騎朝輝:「大体、今、お前、幾つだよ?これ迄の人生よりこれから歩く人生の方が何倍も長いんだぜ」
大葉瑠美:「なんか、士騎さん」
大葉瑠美:「言ってることがおじさんみたい」
大葉瑠美:「まだ若そうなのに、なが~く生きたおじいちゃんみたいですよ」
士騎朝輝:無茶苦茶嫌そうな顔をして横を向く。
士騎朝輝:「言ってる事が子供みたいな奴を相手にしたからなぁ」
士騎朝輝:「大人なんだよなぁ、旅人ってやつは」
士騎朝輝:コホンと一つ咳払い。
士騎朝輝:「ま、旅は楽しいぜ。やってみて損はない、自分の身を守れる自信があればだがなぁ」スマフォで写メを撮る。
大葉瑠美:「あ! ちょっと、もう!」
大葉瑠美:「でも、そうですね。うん」
大葉瑠美:「士騎さん。二回も盗撮されたのをチャラにしてあげますから」
大葉瑠美:「ひとつ頼み事を聞いてはくれませんか?」
大葉瑠美:「いえっ、聞くべきです。聞く義務があると判断します!」
士騎朝輝:「そこまでギャラ高いのかよ?ま、言ってみるのは無料だよなぁ」
士騎朝輝:指でちょいちょいとやってカモンと。
大葉瑠美:「私も連れてってください。旅に」
大葉瑠美:「やってみたいです。本当の自分探し」
士騎朝輝:「学校は?」
士騎朝輝:割と真面目な顔で覗き込み。
大葉瑠美:「そ、そりゃあ、やめる事に……なりますね。二泊三日の旅とかじゃないでしょうし」
大葉瑠美:「いいんです。お兄ちゃんに言われて、厄介払いみたいな感じで転入してきただけですから」
大葉瑠美:「誰かの言うことに従うだけの人生を、変えたいんです」
士騎朝輝:「お前、それ、俺の言うことに感化されてるなら、誰かの言うことに従う事とそんな変わらないからな」
大葉瑠美:「うぐっ」
士騎朝輝:「学校はきっと楽しい所だと思う。俺は学生に憧れてこんな格好してる節もあるしなぁ」
士騎朝輝:「ま、そうだな。真面目に考えてニッチモサッチもいかなくなった時、本当にもうそれしかないってなった時は、連れて行ってやるよ」
大葉瑠美:「……!」
大葉瑠美:「ほんとですか! 約束ですよ!」
大葉瑠美:「ちゃんと連れていってくださいよ。約束を破る男は嫌われますからね!」
士騎朝輝:「その代わり、本当に真面目に真剣に、考えろよなぁ。俺、言っておくが生活力は皆無だぜ」
士騎朝輝:「今日だって、これから虫が少なくて屋根があるとこ探すんだぜ?」
大葉瑠美:「あ、それは大丈夫です。私、貯金は多いんですよ」 半分以上は親の保険金だ。
大葉瑠美:「どうしようかな~。今日の宿代くらい出してあげてもいいんだけどな~」
士騎朝輝:「勢いで押された気もするが、誰かの自由を束縛するのは、自由を愛する俺のすべきことじゃないよなぁ」軽くぼやく。
士騎朝輝:「………さっきまで子供だと思っていたお前が、女神に見えてきた」
大葉瑠美:「士騎さん、単純……」 冷たい視線を送る。
GM:----
GM:シーンカット。ロイスと購入ができます。
士騎朝輝:ボディーアーマーを狙い続ける
士騎朝輝:1DX+1
DoubleCross : (1R10+1[10]) → 1[1]+1 → 2 → ファンブル

士騎朝輝:ははは。以上だ。
どどんとふ:「GM」がログインしました。

MP07 『隠しててごめんね』

GM:他PCも登場可能です。登場NPCは大葉瑠美。
雨堂聖理:雨堂聖理の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:60->70)
GM:うげー
士騎朝輝:1d10+59
DoubleCross : (1D10+59) → 6[6]+59 → 65

GM:このシーンは和気あいあいシーンなのですが
GM:残った情報項目も調査はできます。調査できるというか、事前に調査した感じかな。
GM:●人喰い <知識:レネゲイド>8
残りはもうこれだけ。

雨堂聖理:知識……つまり精神!
雨堂聖理:雨堂は精神的強者でもある……まあ見ておけ
GM:本当の精神的強者、ノアくんなんだよな・・w
雨堂聖理:4dx=>8
DoubleCross : (4R10[10]>=8) → 9[3,4,6,9] → 9 → 成功

雨堂聖理:フ どうということはない
GM:さすが!
GM:まず、前の項目で抜いたオブセシオンセルの目的。
> これを実現しているのが、魔街で討伐された巨大ジャームの骨から造られた"聖槍"と呼ばれる遺産。
> 過度な衝動、異形の身体といったものを引き剥がして虚数空間へ封印する『浄化の聖槍』である。
> "聖槍"はオブセシオンのセルリーダーが所有しており、魔街全市民の浄化を最終目標としている。

GM:これに連なる追加情報が、雨堂のスマホに送られてくる。
GM
"聖槍"を使った浄化は万能ではない。
浄化された者は、定期的にヒト性タンパク質を摂取――つまり人を喰わなければジャームに戻ってしまう。
人肉と一緒に、魂や絆といった『人間性』を取り込んでいるのではと言われているが、憶測の域は出ない。

オーヴァードとして未覚醒の人間ほど美味かつ滋養豊富と言われる。
逆にオーヴァードやジャームはさほど美味くないが(特にジャーム)、喰らえば喰らうほど力が増す事が確認されており、下位ランカーが上位ランカーへ成長する可能性もある。

力に限らず、魔人は喰らった人間の記憶や知識を吸収可能。
"ナラシンハ"が成田の声を知っていたのは、最近死亡した第七支部職員――ノアと同行していたエージェントの死体を入手し、喰ったためだろう。

GM:魔街では未覚醒の人間はまず手に入らないので、これはごちそう扱いです。
GM:士騎が最初に抜いた連続行方不明事件も、町に潜む魔人が食事をしているのが原因だと分かる。
GM:そんな状態なので、大葉を一人にするのは流石にヤバいよな……という流れですね。
GM:----
GM:第七地区・雨堂聖理の自宅
GM:----
GM:調査に一区切りがつき、士騎・雨堂・大葉はここ、雨堂聖理のマンションにやってきていた。
GM:今日の仕事は終わりだ。大葉を一人にすると危険ということで、今日だけ雨堂の家に泊まることになっている。
雨堂聖理:「……まあ、元々一人にするつもりはなかったけど」
雨堂聖理:「こんな話も聞いちゃうとさすがにね。敵に探知の能力のことを知られたら、多分狙われちゃうよ」
大葉瑠美:「はー」
大葉瑠美:「でも、ほんとにいいの? 私、友達の家に泊まったことって一度もないんだけど」
大葉瑠美:「迷惑じゃないかな」
雨堂聖理:「大丈夫だよ、大葉ちゃん一人くらいなら。まあ、窮屈にはなるだろうけど……そんなに広い部屋でもないし」
士騎朝輝:「あいつらに捕まる方が迷惑だしなぁ」
士騎朝輝:「雨堂、迷惑ついでに、人生の転機について話したんで後で大葉の相談に乗ってやってくれ」
大葉瑠美:「士騎さんは泊められないよね。広さ的にも、性別的にも」
雨堂聖理:「迷惑じゃなくて危険なの」 部屋のカギを2つとも外し、扉を開く
GM:雨堂さんちはどんな感じですか?
雨堂聖理:「じ、人生相談? あたしもそんなに得意じゃないけど、そういうの……」
GM:綺麗だとか散らかってるとか、家具が少ないとか……
雨堂聖理:マンションの部屋はそこまで広くなく、整然としていて生活感がない。
士騎朝輝:「泊まる気もないって言ったよなぁ」そんなことを言ってソファに脚組んで座り。「冤罪されても言い逃れが出来ない状況にその身を晒す訳はないよなぁ」
雨堂聖理:それでも流しは使用の痕跡があるし、生ゴミも多少はある。あと机も使われているし、ベッドに寝間着が放り投げられているので、
雨堂聖理:ちゃんと利用されていることは分かる……ただ、どこか無機質。観察すれば、その部屋には一切の『遊び』がないことが分かるだろう。
士騎朝輝:「寝巻しまった方が良いぞ、目逸らした方が良いか?」
大葉瑠美:「なんか……悪い意味で言うわけじゃないんだけど」
大葉瑠美:「殺し屋の部屋みたい」
雨堂聖理:「……よくもそこまで堂々としてられますね」 片付けつつ
大葉瑠美:無機質さに目をぱちぱちしている。
雨堂聖理:「バレちゃった? 実はあたし殺し屋なんだよね」
大葉瑠美:「はー、すごいなあ。私すぐ散らかしちゃうから、こんなにきっちりしてるの憧れるかも」
大葉瑠美:「えっそうなの!?」
雨堂聖理:「大葉ちゃんのことも……殺すために連れ込んだのだ!」 がしーっと頭を両手で掴む
大葉瑠美:「人助け好きな、正義の味方じゃ」
大葉瑠美:「ぎゃーっ!」
大葉瑠美:「士騎さん~!」
雨堂聖理:そのまま髪の毛をわしゃわしゃ
雨堂聖理:「ふふふふ」
大葉瑠美:「士騎あわわわ」
雨堂聖理:「逃さぬぞー」
士騎朝輝:「こ、こいつを此処まで連れて来たんだ。約束通り俺の命は助けてくれるよなぁ」
大葉瑠美:「あっ裏切り者!」
士騎朝輝:へへへと媚びた笑顔を作る。
雨堂聖理:「くっくっく……まさかそんな約束を信じていたのかぁ~?」 ゲス顔を作る
雨堂聖理:「お前も……口封じだー! ドズンドズン!」 銃を撃つアクション!
大葉瑠美:「ふふふ。ふふふふ」
士騎朝輝:「俺は自分の命が一番大切なんだよぉ……な!?ギャァァ」うっと胸を押さえてソファから崩れ落ちる。
大葉瑠美:「二人ともへんなの。こんな、すごい事件の最中なのに、学校の休み時間みたい」
雨堂聖理:「ドズーン!」 倒れた士騎さんにもう一発撃ち込みつつ
雨堂聖理:「ん、まあ……実際休み時間みたいな感じじゃない? 今」
GM:実際、貴重な休み時間ではある。全員、日中は調査であちこちを駆けずり回っていた。
士騎朝輝:「やられたー」撃たれるたびにピクと体を痙攣させる。「明るい方が良いよなぁ、辛気臭いのは嫌いだぜ」
雨堂聖理:ふっ、と銃口に息を吹きかけ、わしゃった大葉ちゃんの髪を撫で戻す
大葉瑠美:「はー。雨堂さんになにか真面目な話しようとしてた気がするんだけど」
大葉瑠美:「忘れちゃったよ、面白くて」
大葉瑠美:未だにくすくすと咲い続けている。
雨堂聖理:「そーう? 何でも良いからね。思い出したら話して話して」
雨堂聖理:行きがけに買った紙コップに、よく冷えた麦茶を入れて出す
雨堂聖理:「そちゃですが」
大葉瑠美:「あら、おかまいなく~」
大葉瑠美:「そうだ。聞きたいこと、いっこ思い出した」
雨堂聖理:「何?」 床に座り込む。まだ制服だし士騎くんがいるので、一応慎重な座り方
大葉瑠美:「雨堂さん、どうして人助けが好きなの?」
大葉瑠美:「士騎さん知ってます? 雨堂さん、学校でもお助けマニアで評判なんですよ」
大葉瑠美:「困ったらとりあえず雨堂に相談するといいって。……さすがにUGNのことまではみんな知らないだろうけど」
士騎朝輝:「それってオーヴァードになる以前からか?」
雨堂聖理:「そ、それは言い過ぎじゃない? まあ何でも振られたら一応力は貸すけど……恋愛とか友達関係とかは全然だめだし」
大葉瑠美:ずいぶん緊張もとけたような顔で、ぺたんと座っている。
雨堂聖理:「えー、覚えてない。どうだったかな」
大葉瑠美:「そっか。雨堂さんにも当然、オーヴァードになる前の時期ってあるんだよね」
士騎朝輝:「覚えてない、か。いや、もしそうだったら変な奴だよなぁ。って思ってたんじゃないかな」
士騎朝輝:正直にほざく。
雨堂聖理:「そりゃあ、あるけど。でもあたしはそれなりに長いし……あーひどい!」
雨堂聖理:「普通だよ普通!」
雨堂聖理:「……あと、別に人助けが好き、っていうのも何かヘンな感じがするな……好きなのかな……?」
大葉瑠美:「?」
大葉瑠美:「好きだからやってるんじゃないの?」
雨堂聖理:「改めて『なんで』って言われると、うーん……」
士騎朝輝:「断じて普通じゃない。立派な事だけだな。自分の能力や時間を対価もなく他人の為に使えるってのは、大変な事なんだよ」
雨堂聖理:「そうかなあ。だって、困ってる人がいたら助けてあげなきゃって思うでしょ」
雨堂聖理:「困ってる人、放って置く?」 大葉さんに尋ねる
大葉瑠美:「ううん。困ってる人がいたら、助けたいとは思うかな……実際に助ける勇気が出せるかは別だけど」
士騎朝輝:「やれる範囲でならな。でも、なんでも振られたらやるんだろ?一応」
大葉瑠美:「たとえば、あの怖い人。成田さん」
雨堂聖理:「いや一応だけど、あたしだってやれないことは多いから、そういうのは他の人を紹介したりするよ!」
大葉瑠美:「あの人がすごい困ってたとしたら、助けは要りますか?って言えるかどうか、わかんないな……怖いし……」
雨堂聖理:「えー、成田さん困ってるとこ見れたら絶対助ける!」
大葉瑠美:「えっどうして!?」
大葉瑠美:「怖くないの雨堂さん!?」
雨堂聖理:「でもその後優しくしてくれそうじゃん!」
士騎朝輝:「根には持つなぁ」
士騎朝輝:「俺の事を見逃してるのは、なんだかんだでそういう事だろうしなぁ。昔手助けした借り」
雨堂聖理:「……とまあ、そんな感じだよ」 麦茶を飲み切る 「別にそんな、ほんとさ。立派なこととかじゃない」
大葉瑠美:「貸し借りって概念、あるんだ。成田さん……」 驚いている。
士騎朝輝:「あぁ、だがね、一応見返りは求めろよ」
雨堂聖理:「損得、ちゃんと考えてるよ。ムリだってしない」
士騎朝輝:「そういうの無いと人間は不安になるからなぁ。今回の事件にしたってそうだぞ」
雨堂聖理:「見返りは、まあ……そういう感じになったら……?」
士騎朝輝:「多分、手伝うんでお金下さい。って言う方が問題は起こらなかったと思うぜ」
大葉瑠美:「いっそお金取って、人助け屋さんとかやってもいい感じがするけど……」
大葉瑠美:「問題起こらないものなんですか? お金下さい、のほうが?」
士騎朝輝:「利己的な物言いをすると、なんとなく説得力あるように聞こえるからなぁ」
雨堂聖理:「……でもそれやったら、お金がない人は助けられなくなっちゃうじゃない」
雨堂聖理:「助ける必要があるのってそういう人でしょ。だからあたしはあんまりそういうのは……払ってもらえる人からは払ってもらうけど」
士騎朝輝:「成田は金あるだろ?」
雨堂聖理:「あ、成田さんの話なの? なら取るよ! っていうかUGNには払ってもらう!」
大葉瑠美:「"お前に払う金はねえ~!"って激怒しそう」
雨堂聖理:「どうかなあ。そこらへんはちゃんとしてそう……実際UGNから貰えるお金があった方が、色々できるのは確かだし」
雨堂聖理:「まあそういうわけなので」 話をたたみにかかる 「あんまり心配してくれなくていいよ。あたしそんな、立派な人じゃないし」
雨堂聖理:「やれることは全部やるだけ。やれないことはやらない。見返りももらえる所からはちゃんと取る。ね、普通でしょ?」
大葉瑠美:「この歳でそれくらいしっかりしてるの、普通かなぁ~」
士騎朝輝:「それを、今、聞いたのがあれだったけどな。でも良かったよ」
士騎朝輝:「皆が困ってるから手伝うよ。って言うのは、聞いてる分には重かったんだよなぁ」
雨堂聖理:「普通じゃないかなあ」
大葉瑠美:「でも、その重い雨堂さんのおかげで」
大葉瑠美:「士騎さんとも出会えたし。ノアくんや成田さんみたいな人とも出会えたし」
大葉瑠美:「うん。やっぱり、事件が終わったらちゃんとお礼がしたいな」
雨堂聖理:「大葉ちゃんはむしろ保護される側なんだから、そんな気にしなくて良いと思うけどなあ」
士騎朝輝:「礼を聞くにはちゃんと帰ってこなきゃいけないよなぁ」よいしょっと、立ち上がり。
大葉瑠美:「あれ。士騎さん、もういっちゃうんですか?」
大葉瑠美:「もうちょっとお話しましょうよ~~」
士騎朝輝:「眠いんだよなぁ」
雨堂聖理:「それならお帰りの方が良いね。男の人は夜になったらベランダに転がして放り出して締め出しちゃうルールだし」
士騎朝輝:「未開の部族の風習だよなぁ、それ」
士騎朝輝:「目がマジだ。ま、雨堂のスタンスもなんとなくわかったし、こっちは寝床探すとするぜ。なぁ、村雨丸」
大葉瑠美:「あの、士騎さん。よかったら駅前の――ホテルに行ってみてください」
雨堂聖理:「そうそう、一緒に寝るお相手もいるんですから」
大葉瑠美:「士騎さんの名前で予約とっておきました。送ってくれたお礼と……」
大葉瑠美:「真面目に話を聞いてくれたお礼です」
士騎朝輝:「お前、将来、変な男に騙されるなよ。ありがとよ」
GM:親の保険金がたくさんあるのだろうが、それにしても金の使い方に躊躇がない。よほど世間知らずなのだろう。
士騎朝輝:苦笑などして。
士騎朝輝:「じゃ、また明日な」退室する。
雨堂聖理:「おやすみなさーい」
GM:室内に残ったのは雨堂と大葉、二人だけだ。
GM:----
GM:オーヴァードでも睡眠は重要だ。花の女子高生なら特に。
GM:多少の雑談をしたあと交互にシャワーを使い、気がつけば就寝の時間になる。
大葉瑠美:「ほんとにいいの? 私、ソファでも床でも構わないのに」
大葉瑠美:薄暗い部屋の中で申し訳なさそうに言う。
雨堂聖理:「いいのいいの。大葉ちゃんこそ疲れたでしょ。今日、色々あって……」
大葉瑠美:「うん。はじめてUGNに行って、色々調査して……」
雨堂聖理:「明日ちゃんと動けるように、しっかり休まなきゃ。あたしはこれくらい慣れてる!」
大葉瑠美:「成田さんは怖いし……」
雨堂聖理:「怖いねー」
雨堂聖理:「よくあんな怒れるよね。あたし、先生でもお父さんでも、あんな風に怒る人見たことない」
大葉瑠美:もぞもぞと、雨堂に何かを言おうとしては口を閉じる。
大葉瑠美:「うん。でも……成田さんは否定してたけど」
大葉瑠美:「それだけお仕事に真面目ってことだよね」
大葉瑠美:「平和を守るお仕事だもん」
雨堂聖理:「まあ、そのはずなんだけど……どうなんだろうなあ成田さんの場合……」
雨堂聖理:「……それより聞きたいんだけどさ」
大葉瑠美:「う?」
雨堂聖理:ソファに横になったまま、天井を見つめている 「そもそも聞き損ねてたんだよね。あのペンデュラム、なんで手に入れたの?」
大葉瑠美:「……昔にお母さんがくれたの。お守りだって」
大葉瑠美:「大事なものなんだ。家族との繋がりが残ってて……パワーをくれる気がする」
雨堂聖理:「昔から持ってたのに、なんか覚醒したのは最近なんだ。へー……」
雨堂聖理:これは《真偽感知》しますね。侵蝕率も払おう
GM:よろしい!
雨堂聖理:雨堂聖理の侵蝕率を+2した(侵蝕率:70->72)
雨堂聖理:どうなんだ!
GM:言ってる事は本当です。母親からもらったのは間違いない……が。
GM:嘘を感知できます。『大事なもの』の部分。
GM:大葉は明らかにペンデュラムを嫌がっているし、できれば手放したいと思っている。
雨堂聖理:そ、そこが……!?
雨堂聖理:「…………」 目を閉じ、少し間が空き
大葉瑠美:「どうしたの? 急に」
雨堂聖理:「……いや、そんな、オーヴァードになるアイテムなんて珍しいし、気になっただけ」
雨堂聖理:「家族との繋がり、かー……羨ましいな」
大葉瑠美:「死んじゃったけどね。お父さんもお母さんも」
雨堂聖理:「あたしも同じだよ。家族みんな」
大葉瑠美:「……ときどき」
雨堂聖理:「だから羨ましい。あたしはそういうのも特にないからなあ」
大葉瑠美:「不安にならない?」
大葉瑠美:「自分の居場所はこの世界にあるのかって」
大葉瑠美:「お父さんやお母さんが死んじゃってからは、私、いっつも不安だったよ。超能力に気づいてからはなおさらそう」
大葉瑠美:「私を受け入れて、助けてくれる人なんて誰もいないだろう、って思ってた」
雨堂聖理:「どうかなあ」 困ったように笑い
雨堂聖理:「居場所、っていうのがそもそも、あんまりよくわかんない……かも」
雨堂聖理:「生きて……それで、したいことができれば。それで十分生きてるっていうか」
雨堂聖理:「居場所っていうのも後からついてくるんじゃないかって……ゴメン、よくわかんないね!」
雨堂聖理:「あたし考えなしだから、そういうの全然」
大葉瑠美:「したいことか……」
大葉瑠美:「たとえば、だけど。雨堂さんにすごくやりたいことがあって」
大葉瑠美:「でも、色々な事情で……やりたいことができないとしたら。あるいは、言いたいことが言えないとしたら」
大葉瑠美:「そういうときって、雨堂さんならどうするの? 構わずしたいことをやっちゃうの?」
雨堂聖理:「すごく、やりたいことがあって……か」 また目を閉じ
雨堂聖理:「……やりたいことができない『いろいろな事情』を変えることを考える、かなあ。できるだけ、周りに迷惑とか、自分がダメージとか……お財布的な意味でも良いけど」
雨堂聖理:「そゆのがないようにしたいから、するよね。で、そのダメージが大きいなら、やりたいことを考え直すみたいな……」
大葉瑠美:「変えられるなら、事情を変える。かあ」
大葉瑠美:「私みたいなのでも、変えられるのかな」
雨堂聖理:「人によってできることとできないことはある! ……あたしはできないことの方が多かった」
雨堂聖理:「だから順番に積み重ねて、どうにかこうにかしていった、かなあ」
大葉瑠美:「……」
大葉瑠美:大きく息を吸う。「雨堂さん」
雨堂聖理:「何?」
大葉瑠美:「何も言わずに聞いて。いろいろ、つっこみたくなるかもしれないけど」
大葉瑠美:「爆弾の場所。私、わかってるの」
雨堂聖理:「いいよ」 スマートフォンを手に取り、触り始める。その光は大葉からも見えるだろう
大葉瑠美:「学校の3F、階段近く。最初に爆弾を探しにいった、商店街の裏路地。支部の1F、建物の中央付近……」
大葉瑠美:「明日探しに行けば、見つかると思う」
大葉瑠美:「……ずっと隠してて、ごめんね」
雨堂聖理:「なるほど……」 ちゃんとその位置は覚えて置く
雨堂聖理:「…………」 そして、それがその夜の最後の言葉だ。何も言わずに聞く、という約束だったから
雨堂聖理:少なくとも、大葉ちゃんが寝息を立て始めるまでは起きているが。それ以上は何も言わない。ただナイフだけは、背中で隠した手にしっかり握って
雨堂聖理:夜の色、闇と星の光がカーテン越しに注ぎ込むその空間で、雨堂は息をひそめ続け、翌日を待つのみ。
GM:----
GM:シーンカット。雨堂さんと士騎くんはロイスがとれます。
GM:あ、購入もできる!
雨堂聖理:クラスメイト/大葉瑠美/努力/○不安 感情をN反転
雨堂聖理:大葉ちゃんが心配というより、隠し事ヤローだからの心配ですね
士騎朝輝:ボディーアーマー狙います。ロイスは無し。
士騎朝輝:2DX+1
DoubleCross : (2R10+1[10]) → 8[4,8]+1 → 9

雨堂聖理:あとは応急判定キット
士騎朝輝:無理。以上です。
雨堂聖理:応急手当キット!
GM:ネガティブな意味での心配!
雨堂聖理:3dx+4=>8
DoubleCross : (3R10+4[10]>=8) → 10[4,9,10]+2[2]+4 → 16 → 成功

雨堂聖理:通常の倍の値段の応急手当キット!
GM:ボディアーマーが未だに買えてないのにw

MP08 『魔人サーラメーヤ』

GM:セッションを再開!
GM:次のシーン。シーンプレイヤーは成田さん。
成田晴史:ア!
GM:他のプレイヤーも登場可能です。
成田晴史:成田晴史の侵蝕率を+4(1d10->4)した (侵蝕率:64->68)
GM:場所は支部。やはり成田さんあてに電話がかかってきます。
成田晴史:許せないぜ
雨堂聖理:いい加減侵蝕重いが出ておきたいなあ
雨堂聖理:なんか当然みたいな顔をしてそこにいる。電話中なら文句も言われないしね!
GM:このシーンが終わると次は戦闘になります。もうあまりシーンは残っていません。
雨堂聖理:雨堂聖理の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:72->81)
GM:あと、Eロイスはそこそこあるよ!ご安心!
雨堂聖理:ヒヤー
成田晴史:雨堂ちゃん侵蝕大丈夫?
GM:雨堂ー!
雨堂聖理:休む機会は狙っていこう
士騎朝輝:1D10+65
DoubleCross : (1D10+65) → 1[1]+65 → 66

GM:----
GM:翌日、N市第七支部。
GM:休日がいいな。学校もなかった日の昼あたりにしましょう。
GM:今朝、蔵町から君たちに緊急連絡があった。『支部長と話したい』というメッセージが送られてきたと。
GM:ナラシンハかどうかはわからない。正午に、蔵町の携帯に電話するとだけ書かれている。
GM:ここにいるのは成田、士騎、雨堂、蔵町。
GM:大葉はいません。雨堂が気がついた時には忽然と姿を消していた。
蔵町宗吾:「どういう」
蔵町宗吾:「要件だと思う?」 買い替えた中古ガラケーをいじっている。
成田晴史:ブチ切れながら連絡を待っています。ノアは屋上付近で警戒に当たらせている。
成田晴史:「今後は、心を入れ替えて真っ当に暮らす」
成田晴史:「――と、命乞いをしてきたとしても」
成田晴史:「殺す」
蔵町宗吾:肩をすくめ、士騎と雨堂を見る。
雨堂聖理:すみません、一点だけ確認させてほしいんですけど、大葉さんが前のシーン末で言ってたところに爆弾はあった?
GM:ありました。雨堂さんはゲートもあるし、三つとも確認できたでしょう。
GM:爆弾といっても、いかにも爆弾な爆弾ではない。
GM:『愚者の黄金』と呼ばれる、人工賢者の石。そのエネルギーを逆流させて大爆発を起こす仕組み。
成田晴史:とんでもない兵器じゃねーか
雨堂聖理:重要じゃねーか!
GM:見た目はただの小石にしか見えません。事情を知っている者が支部で解析でもしない限り、まずわからなかった。
雨堂聖理:じゃあそれは回収アンド解析済みということで……でそういうことなら前のシーンでの大葉ちゃんのこともみんなに共有しておきます
雨堂聖理:「…………」 比較的静かにその場にいます。少し前から蔵町さんにつきまとって、
雨堂聖理:電話の場面には立ち会おうとはしていたが、それはそれとして割と静か。
GM:――ヴィーッ。ヴィーッ。
GM:蔵町の電話が鳴る。
GM:成田さんはOPのように蔵町に出させてもいいし、自分で出ても構いません。
成田晴史:窓の射線上に誰かがいないことを確認する。
成田晴史:「渡せ」
蔵町宗吾:「頼んだ」 携帯を手渡す。
成田晴史:「第七支部長だ」
成田晴史:電話に出ます。
???:ザリ……ザザ……
???:『……成田』『支部長か』 電波状況がひどく悪い。
???:『本題の前に、まず謝っておきたい』
成田晴史:「ああ?」
???:『うちの……』『"ナラシンハ"が、すまないことをした』
???:『魔街のためとはいえ。この街の住人を犠牲にするなど、絶対にあってはならないのに……』
成田晴史:「それが分かっているなら口先で謝って済むことじゃあないとも」
成田晴史:「分かっているんだろうな」
GM:聞き覚えの無い声です。ボイスチェンジャーか何かを使っている。
???:『ああ』
???:『名乗っておく。私は、魔人』
成田晴史:「貴様がサーラメーヤだな」
魔人サーラメーヤ:『オブセシオンの34……よくわかったな』
魔人サーラメーヤ:『時間がない。もうじき、第七地区全域への、同時多発襲撃予告がある』
魔人サーラメーヤ:『ブラフではない。絶対に襲撃する――――君たちが来なければ、多くの市民が犠牲になる』
魔人サーラメーヤ:『第七支部がエージェントを分散させたところを、各個撃破するつもりだ』
成田晴史:「舐めるな」
成田晴史:「誰が誰を襲うだと?」
魔人サーラメーヤ:『オブセシオンが、UGNを襲う。そうではないと?』
成田晴史:「貴様らが襲撃されるんだよ」
GM:この音声は他の全員も聞こえていると思っていいです。スピーカーか何かで出力している。
成田晴史:「サーラメーヤ。貴様のプロフィールとコードネームも分かっている」
成田晴史:「ボイスチェンジャーを使っているな」
魔人サーラメーヤ:『…………』
成田晴史:「使う理由がある」
成田晴史:「違うか?」
魔人サーラメーヤ:『…………ある。ここまでして連絡をとった理由もだ』
魔人サーラメーヤ:『実に都合のいい話だとは思うが』
成田晴史:「大、サービスで」バキッ
成田晴史:ボールペンを折る。
蔵町宗吾:携帯を破壊されたと思い、ビクリとする。
成田晴史:「聞いてやろう。貴様を最初に殺すチャンスを逃した」
成田晴史:「そのミスに免じてだ」
魔人サーラメーヤ:『ありがとう』
魔人サーラメーヤ:『私は仲間の魔人が大切だ。兄に……ナラシンハに、魔街を救うためにN市の全住人を殺せるか?と聞かれた時』
魔人サーラメーヤ:『殺せると思った。それが湯ノ浦のためになるのなら』
魔人サーラメーヤ:『だがだめだ。私はおそらく、潜伏とかそういった事には、まったく向いていなかった』
魔人サーラメーヤ:『今は違う……仲間の魔人にも、君たちにも、町のみんなにも、死んでほしくない』
成田晴史:「それで?」
魔人サーラメーヤ:『生き残ってくれ』
魔人サーラメーヤ:『同時襲撃の間。私がなんとかして、ナラシンハを止めておく』
魔人サーラメーヤ:『魔人との戦いを生き残ったら、港湾区の……ホテルシーサイドの屋上へ来てくれ』
成田晴史:「到達したら何がある」
雨堂聖理:「ホテルシーサイド……」
魔人サーラメーヤ:『屋上に私とナラシンハがいる』
魔人サーラメーヤ:『私が生きているうちは、奴は絶対に動かさない』
魔人サーラメーヤ:『私一人では、おそらく足止めしかできない。……奴を止めてくれ』
成田晴史:「つまり、こちら側が襲撃に対処し、消耗したところで、ホテルシーサイド屋上――貴様が指定したポイントに行く」
成田晴史:「そういうことだな?」
成田晴史:「ナメ」
成田晴史:「てんのか」
成田晴史:ミシ ミシミシ
成田晴史:携帯電話がついに軋む。
雨堂聖理:「お、落ち着いて落ち着いて……!」 小声
魔人サーラメーヤ:『頼む。信じてくれ……! これが一番、犠牲者が少なく済む』
魔人サーラメーヤ:『助けてくれ』
魔人サーラメーヤ:『町の人たちを守ってくれ』
魔人サーラメーヤ:『ナラシンハを止めてくれ』
魔人サーラメーヤ:『正義の味方だろう。UGNは!』
成田晴史:「私が今、携帯を叩き壊さずに、通話を続けているのは」
成田晴史:「『話を聞く』と言ったからだ。言った以上は最後まで聞く」
成田晴史:「魔人サーラメーヤ。信用に足る証拠を出せ」
魔人サーラメーヤ:『……………………』
魔人サーラメーヤ:『……爆弾』
成田晴史:「……」
魔人サーラメーヤ:『爆弾のありかを……………… ……教えた』
成田晴史:「まだ全部とは限らない」
魔人サーラメーヤ:『確かにそうだ。だがもう、私から出せる証拠は、それくらいしかない』
雨堂聖理:「お、大葉ちゃん、もうちょっと何かない? その……襲撃を起こすポイントとか!」
魔人サーラメーヤ:『え』
魔人サーラメーヤ:『――違う。私は、』
魔人サーラメーヤ:『私はお前らの敵で、殺すべき相手で』
魔人サーラメーヤ:『大葉瑠美は、事件に巻き込まれて、今朝から行方不明で……』
雨堂聖理:横から割り込む 「そうすれば人とか避難させて、被害を少なくできる! こっちが大葉ちゃんを信用するかどうかの判断材料にもなるし……」
雨堂聖理:「ホントに違ってたらごめんなさいだけど、そうなんでしょ! コードネーム苦手なんだよ!」
士騎朝輝:「自分で爆弾の場所を教えたとか答え言っておいて、違うもないよなぁ」
成田晴史:「15秒だ」
魔人サーラメーヤ:『な、なにが?』
成田晴史:「15秒以内に吐いた情報なら信用する」
魔人サーラメーヤ:『……!』
雨堂聖理:「CMより短い!」
士騎朝輝:「ほら、襲撃ポイント言えよ。あと10秒らしいぞ」
成田晴史:「6秒」
魔人サーラメーヤ:『待って! 待ってください、今言うから!えっと、えっと』
魔人サーラメーヤ:『ううっ……うう~~!』 涙声。
成田晴史:「10秒」
魔人サーラメーヤ:『み、水沢公園。工業団地バス停前! えっと、裏通り商店街!』
魔人サーラメーヤ:『それと――支部!』
成田晴史:「よし」席を立つ。
魔人サーラメーヤ:『し』
成田晴史:会議室を出て、すぐに声を張り上げる。
魔人サーラメーヤ:『信じてくれるの』
成田晴史:「水沢公園、工業団地バス停前、裏通り商店街だ!!」
雨堂聖理:「ありがと大葉ちゃん! ……絶対行くから! ホテル!」
士騎朝輝:「逃げだしたいなら、分かり易く 最初から、そう言えよなぁ。まったく」
魔人サーラメーヤ:『…………ううっ。うう~!』
成田晴史:「全員待機してるな!!住民どもを避難させろ!!」
雨堂聖理:「……『魔人サーラメーヤ』は信じない。でも大葉ちゃんなら信じる」
雨堂聖理:「それだけ!」
魔人サーラメーヤ:『成田さん。雨堂さん。士騎さん』
魔人サーラメーヤ:『ありが』 ――ザリザリザリ!
成田晴史:会議室に戻ってくる。
成田晴史:「切れたか?」
雨堂聖理:「……切れちゃった。向こうが切ったんじゃない。切れた」
GM:《電波障害》。第七地区全体を覆う障害が発生した。――そして。
GM:《タッピング&オンエア》。支部中のスピーカーが、まったく同じ音声を紡ぎ出す。
士騎朝輝:「切れたな。動き出したんだろうなぁ」
成田晴史:「……」
成田晴史:「いい一手だった。雨堂」
雨堂聖理:「えっ!?」
雨堂聖理:「……あっ、ありがとうございます! えっ!?」 礼を言ったあと二度驚く
成田晴史:「襲撃箇所は奴から持ち出した条件じゃない。こちらから急に質問した事柄だ」
成田晴史:「15秒なら整合性のある嘘はつけない」
雨堂聖理:「なるほど、だからCMタイムを……」
成田晴史:「出鱈目を吐いただけなら、最悪無駄足を踏ませるだけで済むからな」
士騎朝輝:「とんだ圧迫面接だよなぁ、あれ。泣きそうになってたぞ、あいつ」
魔人ナラシンハ:『――よォUGNども。いい加減観光にも飽きたんで、ちょっとしたショーをやる事にする』 スピーカーから声。
成田晴史:「……ナラシンハァァ……!」
魔人ナラシンハ:『これから、俺たち"オブセシオン"が区内で大暴れする』
魔人ナラシンハ:『俺らの情報は全部知ってンだろ? メシとかパンじゃダメなんだよ』
魔人ナラシンハ:『腹減ってんだ』
魔人ナラシンハ:『必死に探して、必死に止めてみな。市民が大事ならな』
雨堂聖理:雨堂聖理:「『人喰い』……」
GM:魔人は人を喰う必要がある。秘密裏にやるにも限度がある。
GM:外との連携は絶った。第七支部だけ動くなら、どうしても分散するしかない。
GM:食事のついでに各個撃破するつもりだ。――サーラメーヤの言う通り。
GM:"オブセシオン"セルの目的は、第七支部の乗っ取り……もしくは、圧倒。
GM:街中の情報屋を喰い、第七支部の戦力を把握した今。爆弾などという小細工に頼らず、真正面から第七支部を潰すつもりだ。
ノーヴェ:「おい成田! どうすんだこれ!」 駆け込んでくる。
ノーヴェ:「俺の担当を教えろ!」
成田晴史:結局、三日の猶予などなかった。
成田晴史:敵は敵の都合で仕掛けてくる。その通りになった。
成田晴史:「支部防衛だ。ガネシュを現場指揮に置く」
ノーヴェ:「俺は!」
成田晴史:「ああ?貴様の取り柄なんざ無駄に頑丈なところくらいだろうが」
成田晴史:「支部員の盾になってせいぜい時間を稼いでいろ」
雨堂聖理:「……あたし商店街行って来ます! 良く行ってるから!」 勝手に動く!
成田晴史:「……手が足りないな」襲撃予告のあった三箇所にエージェントを送った。当然、それに加えて戦闘に長けたエージェントを派遣する必要があるが。
成田晴史:「……」雨堂を見送る。
成田晴史:「さて、どうしたもんか」
GM:行けるのは水沢公園、工業団地バス停、裏通り商店街、支部。そしてホテルです。
支部:たくさんの支部員がいる。大半は非戦闘員。
水沢公園:開けた場所。噴水をはじめとした水のオブジェが多く、一般人で賑わっている。
工業団地バス停:もっとも人が少ないエリア。ただし、第七地区の物資倉庫がある。破壊されると大ダメージ。
商店街:公園同様、一般人が多い。道幅は広くなく、囲まれる危険がある。咄嗟の判断力が要求される。
ホテル:屋上で『サーラメーヤ』が『ナラシンハ』を食い止めている。サーラメーヤが頑張っている限り、ナラシンハが他のポイントに増援として現れる事はないだろう。
彼女を信頼して他のポイントを先に制圧してもいいし、彼女を信じず真っ先にナラシンハを殺しに行ってもいい。後者の場合は民間人に多数の被害が出る可能性が高い。

士騎朝輝:「……………まったく、下らないよなぁ。付き合っていられない」
士騎朝輝:「今度こそ映画を見に行くぜ。此処からだと公園を突っ切るのが一番早いか」
士騎朝輝:村雨丸を肩に寝かせて、何か不機嫌そうにしながら支部を出ていく。
士騎朝輝:「まったく、嫌になるよなぁ。あのバカ娘が」
  支部: -
水沢公園:士騎朝輝
工業団地: -
 商店街:雨堂聖理
 ホテル: -
成田晴史:「物資倉庫に向かう」他の支部員に聞こえるように言う。
成田晴史:「それまで貴様らは防衛に専念しろ。ノーヴェは完全に死ぬまで使え」
ノーヴェ:「俺の扱い!」
蔵町宗吾:「成田。その、あー。戦闘員じゃない俺がこういうこと言うのもなんなんだが」
蔵町宗吾:「サーラメーヤ……」
蔵町宗吾:「死なないといいな。あいつ」
成田晴史:「死んだやつは殺せないからな」不機嫌に答える。
蔵町宗吾:さすがに「助けてやってくれ」とは言えず、曖昧な言い方に終わる。
成田晴史:「敵が近づいているのが本当なら……屋上の“ウルサ・ミノール”が既に捕捉しているはずだ」
成田晴史:「連携して当たれ。奴の射程の内側に入らせるな」
成田晴史:「奴に“射程の内側”があるならの話だがな」
成田晴史:工業団地バス停へと向かいます。
  支部:ノア・スノウマン
水沢公園:士騎朝輝
工業団地:成田晴史
 商店街:雨堂聖理
 ホテル: -
GM:----
GM:シーンカット。ロイスと最後の購入ができみあす。
GM:ます!
士騎朝輝:購入 ボデマです。
士騎朝輝:2DX+1
DoubleCross : (2R10+1[10]) → 7[1,7]+1 → 8

成田晴史:ヒエーッ、最後の購入
士騎朝輝:無理だぜ。以上
成田晴史:応急手当キットがたくさんほしい!
成田晴史:2dx+4>=8
DoubleCross : (2R10+4[10]>=8) → 3[1,3]+4 → 7 → 失敗

雨堂聖理:最後の……購入だと~ッ!?
成田晴史:アヤーッ!?
GM:社会弱者!
成田晴史:財産1使って購入します
成田晴史:財産4→3
GM:雨堂ちゃんはどうする!
雨堂聖理:トラックスーツ(IC:P81)!
GM:女子高生がそんなピッチリスーツを・・・
雨堂聖理:ピッチリスーツなの!? 一体何なのかよくわからんが……
雨堂聖理:手配師のコネも使ってー
雨堂聖理:7dx+4=>22
DoubleCross : (7R10+4[10]>=22) → 9[1,2,4,4,6,6,9]+4 → 13 → 失敗

雨堂聖理:ゲーッ、ぜんぜんだめ! 以上です
GM:22はさすがにね・・・! じゃあシーンカットだ。

MP09 『同時多発襲撃』

GM:次のシーン。ミドル戦闘です。
GM:全員登場。
成田晴史:成田晴史の侵蝕率を+1(1d10->1)した (侵蝕率:68->69)
GM:低い!
ノア・スノウマン:ノア・スノウマンの侵蝕率を+10(1D10->10)した(侵蝕率:70->80)
雨堂聖理:雨堂聖理の侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:81->84)
士騎朝輝:1D10+66
DoubleCross : (1D10+66) → 8[8]+66 → 74

ノア・スノウマン:よしよし
GM:ノ、ノア太郎
GM:誰から行くか。ダイスで決めようかな。
GM:1d4
DoubleCross : (1D4) → 2

GM:支部長から!
成田晴史:キャミキャミーッ

工業団地バス停前

GM:バス停前は静まりかえっている。
GM:成田が……バスか自転車か、あるいは走ってやってきたのかは分からないが……
GM:少なくとも、UGN倉庫の前にあるバス停には誰もいません。バスが一台、むこうから走ってくるくらいだ。
成田晴史:住民の避難は終わってますか?
GM:終わっています。先に情報を取れたのが功を奏した。
成田晴史:では、物凄い速度で自転車が飛び込んできて、
成田晴史:バギャーッ!
GM:自転車w
成田晴史:そのまま横に吹き飛んでスクラップになる。
成田晴史:「……フーッ……!」第七支部長だ!自分で漕いだ方が車より速い!
成田晴史:「どこだクソ野郎は」革靴に融解した自転車のペダルを引き剥がしつつ、状況を見る。
GM:ちょうど君の目の前で、バスが停車しますね。
運転手:『――――工業団地前~。工業団地前~』
運転手:虚ろな目だ。《蝕む声》で洗脳されている。
老婆:「おや。おや、まあ」
老婆:「ずいぶん早いおつきだね。それも自転車?」
GM:老婆が一人降りてきます。どこからどうみても、非力そうな、
GM:君が殴れば3回くらい殺せそうな老婆だ。
老婆:「あんたが支部長かい。第七の?」
成田晴史:「ナメた口を叩くな」ワーディングを展開。
成田晴史:「ブン殴ったら三回は死にそうな顔しやがって」
老婆:「はァ~。そうなんだよ」
老婆:「ほんとなら今頃、老人ホームで余生を送っていたはずなのにさ」
老婆:「生き残っちまった。家族であたしだけ」
老婆:「…………なあ、あんた。戦う前に一つだけ聞かせておくれよ」
老婆:「あたし達を助けちゃくれないかね?」
老婆:「可哀想だとは思わないかね? 不慮の事故で、怪物になっちまって、不幸だとは思わないかね?」
老婆:「あたしはいつも思ってる。なんて不幸なんだろうって」
成田晴史:「く。くくくく。安心しろ。勿論そうするつもりだ」
成田晴史:「子供の頃……」
成田晴史:「私はおばあちゃんっ子でな」
成田晴史:「すぐに家族と再会させてやる」
老婆:「は! ハハハ! そうかいそうかい!」
老婆:「じゃア、そうだね」 ――ボゴッ、ボゴゴッ!
GM:老婆の肉体が脈打ち、筋肉が肥大化する。
GM:体格も膨らみ、みるみるうちに成田の二倍近い背丈を持つ――緑の肌、長い腕、腹部に巨大な口を持つ毛むくじゃらの巨人になる。
魔人ロイトス:『オブセシオン90。魔人ロイトス』
魔人ロイトス:『力をお抜き。坊や』
魔人ロイトス:『あの世に送ってあげるよ』
成田晴史:「笑える冗談だ」
成田晴史:「三回殺す」
GM:――――港湾区倉庫街。バス停前。
魔人ロイトス

10m

成田
GM
"ETBキャラクタ" 成田晴史
  ――VS――
"オブセシオン"90 魔人ロイトス

水沢公園 噴水広場

GM:choice[支部屋上,水沢公園,裏通り商店街]
DoubleCross : (CHOICE[支部屋上,水沢公園,裏通り商店街]) → 水沢公園

GM:士騎!
GM:士騎くんが公園に駆けつけると、そこは……
GM:めちゃくちゃに平和だ。
GM:一度はUGNが先導して避難勧告などが出されたが、あまりに何も起こらないので徐々に人が戻ってくる有様である。
GM:ガセだったのか? ……いや。
GM:そんなはずもない。
"炎陽":「来たな。通りすがり剣士」 手を振る。みたらしだんごをかじっている。
"炎陽":「やはり不味い。魔人になると味覚も変わる」
士騎朝輝:「すぐに通りすがるけどなぁ」刀を腕と胴に挟んで止めてポケットに両手を突っ込み、10mの間合いで止まる。
"炎陽":「だんごも、たいやきも、ゴムのような味しかせん」
"炎陽":「陽炎が万全なら、誰にも邪魔されずに死合えたのだがなあ」
"炎陽":「貴様にぶち折られてしまったからな。貴様の刀は、そういう、閉鎖空間を作り出すようなことはできんのか?」
GM:君たち二人だけが微妙に人の流れからずれている。周囲は普通に人が行き交っている。
士騎朝輝:「村雨丸はぶっ壊すのが専門でな。それよりも、知ってたら話せ」
士騎朝輝:「お前の台詞で一つだけ聞き逃せないものがあった」
"炎陽":「ん?」
士騎朝輝:「サーラメーヤの味覚も、お前と同じなのか?」
"炎陽":『同じだとも。我ら魔人は多少の差異こそあれど、似たようなものよ』
GM:魔街の外に出たことがなく。それゆえに、最近の流行りにも疎かった。
GM:タピオカも、もしかしたら吐き気を催していたかもしれない。
GM:それでもおそらくは、嬉しかったのだろう。――一瞬だけでも普通の生活に戻れたことが。
士騎朝輝:「まったく、嫌になるよなぁ。美味そうに飲みやがって、下手に気を使われること程…ムカつくことはないよなぁ、おい」
"炎陽":「なら、どうする」
士騎朝輝:「悪いが、今のでムシの居所が悪くなった」片手で前髪を乱すように握る。
士騎朝輝:「そんな長い時間付き合ってはやれないな」《ワーディング》
"炎陽":「ふ」 折れたままの刀を抜く。
"炎陽":「淀め」「――――"炎陽"」
GM:――バキ! ガキガキガキ!
"炎陽":一瞬にして、昆虫のような鎧を纏う亜人と化す。
"炎陽":『"オブセシオン"102。魔人炎陽』
"炎陽":『貴様を喰う』
士騎朝輝:ポケットから手を抜き、村雨丸を掴む。
士騎朝輝:「黙らせろ」「――――"村雨丸"」
士騎朝輝:――キィン キィーン キィーン
士騎朝輝:抜き放った二尺七寸の刃は、常に水気を放ち刃紋を煌めかせる。妖艶に揺らめく玉散らす氷の刃。
士騎朝輝:「"ホワイトミュート"士騎朝輝」
士騎朝輝:「貴様を氷葬る」
GM:――――水沢公園 噴水前広場。
魔人炎陽

10m

士騎
GM
"ホワイトミュート" 士騎朝輝
  ――VS――
"オブセシオン"102 魔人炎陽

第七支部屋上

GM:choice[支部屋上,裏通り商店街]
DoubleCross : (CHOICE[支部屋上,裏通り商店街]) → 支部屋上

GM:ノア!
ノア・スノウマン:のあのあ!
GM:ノア君は第七支部の屋上にいます。狙撃体制をとっていてもいいし、
GM:周囲に視線を走らせていてもいい。
ノア・スノウマン:腰に矢筒を下げ、左手にはカエデの弓。屋上に立って周囲を眺めている。
ノア・スノウマン:弓での射撃はライフルに比べ射撃姿勢が限られる欠点がある。伏せて瓦礫や木の葉に身を隠すことなどできない。
ノア・スノウマン:それでも今まで一度として、敵に先手を取らせることはなかったのだが――
GM:ノアが見ている以上、敵が近づけば必ず分かる。
GM:そのはずだったが。
???:マイナー:《ハンドレッドガンズ》。
???:《アタックプログラム》《空間歪曲射撃》《ペネトレイト》《トーメントデバイス》。
???:6dx+16
DoubleCross : (6R10+16[10]) → 9[2,2,6,7,7,9]+16 → 25

GM:対象はノアくん。リアクションをどうぞ。
GM:ダメージが入ると、トーメントデバイスの効果で硬直を付与します。
ノア・スノウマン:ドッジします。
ノア・スノウマン:2dx+1>=25
DoubleCross : (2R10+1[10]>=25) → 7[1,7]+1 → 8 → 失敗

GM:ダメージ!
???:3d10+10 装甲は無視。
DoubleCross : (3D10+10) → 19[4,8,7]+10 → 29

GM:前回と同じだ。何の前触れもなく――
GM:彼方から弾丸が飛来し、ノア・スノウマンを撃ち抜く。
ノア・スノウマン:ぴったり落ちます。《リザレクト》。
ノア・スノウマン:ノア・スノウマンの侵蝕率を+6(1D10->6)した(侵蝕率:80->86)
GM:――――ッド!
ノア・スノウマン:「――!」被弾の衝撃に逆らわず、そのまま吹っ飛ぶ。
???:『言ったはずだ』 タッピング&オンエア。ノアの持つ携帯電話からの声。
???:『忠告もした』
ノア・スノウマン:二、三回転ほど転がり、立ち上がる。
???:『すぐにこの街を去れ、と。チャンスをふいにしたのはお前自身だ』
GM:《ラビリンス》。支部屋上の構造が変化し、扉が消え、檻が周囲を取り囲む。
GM:Eロイス"究極存在"。ノアですら、敵の姿が見えない。
GM:解除条件は知覚判定20に成功するか、メジャーアクションで達成値合計60を稼ぐかの二つ。
ノア・スノウマン:「……」脇腹にできた銃創を指で触る。傷は速やかに塞がりつつある。
ノア・スノウマン:「もう一発、撃てばいいのに」
ノア・スノウマン:「どうして話しかける?」
???:『名乗りが必要だろう。学校で教わらなかったのか?』
???:『死ぬ前に覚えておけ。我が名はヴァルコラキ』
魔人ヴァルコラキ:『オブセシオンの68――――魔人ヴァルコラキ』
魔人ヴァルコラキ:『我が姿を見ぬまま、死ね』
GM:無数の弾丸が飛来するのが見える。
ノア・スノウマン:言葉を返さず、矢をつがえる。
ノア・スノウマン:名前に意味などない。どう呼ばれようとオオカミがオオカミであるように。
ノア・スノウマン:自分の本質は、生きていること、そして、この矢が迷わず飛んでいくこと。それだけだ。
GM:――――UGN第七支部屋上。
弾丸

100m

ノア

???m

魔人ヴァルコラキ
GM
"ウルサ・ミノール" ノア・スノウマン
  ――VS――  
"オブセシオン"68 魔人ヴァルコラキ

裏通り商店街

GM:最後は雨堂さんです。裏通り商店街。
GM:士騎や大葉とタピオカを飲んだ場所でもある。
GM:到着してみると、普段賑わっている場所なのに人がまったくいない事に気づくでしょう。
雨堂聖理:黒いパーカーのフードを目深に被り、前カゴにリュックを入れた自転車を押して商店街を歩く。辺りの様子を伺うように。
雨堂聖理:(避難が上手くいった? ならいいけど、でも……)
GM:では、そうだな。聖理ちゃんは普段よく使うお店とかありますか?顔見知りの店員さんとか。
雨堂聖理:難しいな……うーん
雨堂聖理:あ、じゃあクラスメイトがバイトしてるクレープやさんとかにしよう
雨堂聖理:雨堂も義理で行ったことがある
GM:オーケー。じゃあ、君が(義理で、仕方なく)行ったことのあるクレープ屋から、そのクラスメイトが出てくる。
女子生徒:「――あ」
女子生徒:「雨堂さん! ね、ねえ、なにこれ!」
雨堂聖理:「甘利さん……」
甘利ももか:「なんか急にシンとなっちゃって……何が起こってるの?これ」
甘利ももか:あわあわと近づいてくる。
雨堂聖理:「……ええとね、この辺りの人はみんな避難してるんだよ。何でかは知らないけど……」
雨堂聖理:「だから甘利さんも避難を」
雨堂聖理:《ワーディング》します 「……した方が良いんじゃない?」
甘利ももか:「そうだね。そうしようかな」   倒れない。
甘利ももか:後手に持っていたナイフで攻撃します。
甘利ももか:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 10[4,10]+3[3] → 13

GM:お前一般人か……?
雨堂聖理:ヒドイヒドイ!
GM:リアクションしな!
雨堂聖理:ドッジ
雨堂聖理:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 9[7,7,9] → 9

雨堂聖理:ざ、財産点……
甘利ももか:当たった!やったー!
甘利ももか:使えるかバカ!死ね!
甘利ももか:2d10+5 装甲は有効。
DoubleCross : (2D10+5) → 16[8,8]+5 → 21

雨堂聖理:この金で見逃してくれ~~~ッ!
GM:こいつ本当に一般人か……?
雨堂聖理:ギョエ――ッ!
雨堂聖理:死にそう!
雨堂聖理:雨堂聖理のHPを-21した(HP:25->4)
???:《蝕む声》《ポイズンフォッグ》《アウトブレイク》。
GM:周囲の建物から人がぞろぞろ出てきます。全員目がうつろ。
GM:エフェクトで操り人形にされている。
一般人A 一般人B 一般人C

10m

甘利 雨堂

15m

一般人G 一般人H 一般人I
一般人J 一般人K 一般人L
一般人M 一般人N 一般人O
雨堂聖理:甘利ちゃんの手を打ち払って、よろめくように距離を取る
雨堂聖理:「……参ったな。これはちょっと」
雨堂聖理:「苦手な局面だ」
???:『お前よォ~~』
GM:どこかからの声。姿を隠している……わけではなく、
GM:周囲の一般人が、かわるがわる言葉を継いでいる。
GM:《生体侵入》+Eロイス"ファイトクラブ"。
GM:誰か一人が本体だということだけが分かる。
???:『お前』 「おま」 「おまえ」
???:『人助けが……』 「人助けが好きらしいな」
雨堂聖理:「…………」
???:『俺は知ってるぜ』
???:『そういう奴に限って、いざとなれば容赦なく弱者を切り捨てる』
???:『保身に走る』
雨堂聖理:「……ふう」 溜息に近い息を吐く
???:『俺がどこにいるかわかるか? わかんね――ーだろッ!』
???:『助けてみろよ! こいつら全員をよォ!』
雨堂聖理:「あの、あのさ。何をどうやってそんなことを知って、聞いたのかはいいんだけど」
雨堂聖理:「……保身に走れなきゃ、他人を助けることなんてできるわけないじゃない」
雨堂聖理:「助けてるのは私なんだから……で」
雨堂聖理:「この人たちを助けられるかどうかは、あなたの能力次第だから、あたしも判断はつかない。できることなら助けたいけど」
雨堂聖理:「……投降してくれない? こんなことしたってどうしようもないでしょ」
???:『は?』
雨堂聖理:「投降って言葉の意味が分からない?」
???:『意味がわかんねーのはテメーの思考回路だ。ボケ』
???:『正義の味方なんだろ? "私はどうなってもいいから、みんなを離して"って―――ー』
雨堂聖理:「この人たちを無事に解放して、あなたは姿を現して、あたしに捕まる。それが結局、一番スッてなると思うんだけど」
雨堂聖理:(……大葉ちゃんは、仲間も失いたくないって言っていた)
???:『…………』
???:『…………決めたぜ。テメ~~~は絶対にこの場でブチ殺す』
雨堂聖理:(だからそうする。多分、聞き入れられないだろうけど。試しもせずにその道を捨てるのは、彼女の裏切りへの、裏切りだ)
魔人キャグン:『俺はキャグン! "オブセシオン"――――魔人キャグン!』
魔人キャグン:『偽善者ヅラしやがって。湯ノ浦を見捨て、俺たちを助けようともしない、UGNのクソが!』
魔人キャグン:『死にやがれ! クソ偽善者!』
魔人キャグン:『誰ひとり守れないまま! 死んでいけェ!』
雨堂聖理:「夢見がちだな。あたしは人助け好きでも、正義の味方でもない。偽善者と言いたければ言えば良い……」
雨堂聖理:「……ただやれることをやってるだけの、ただの女子高生だよ。……付け加えると、対多戦はそんなに得意じゃないんだけど」
雨堂聖理:「あたしがここにいる以上……あなたはここで終わらせる」
GM:――――第七地区 裏通り商店街。
GM
"因果夜船" 雨堂聖理
  ――VS――
"オブセシオン" 魔人キャグン


GM:勝利条件をまとめます。
成田:魔人ロイトスを倒す。
士騎:魔人炎陽を倒す。
ノア:知覚判定(難易度20)に成功するか、メジャーアクションで達成値合計60を稼いだ後、魔人ヴァルコラキを倒す。
雨堂:一般人を全滅させる。もしくは<知覚>か<交渉>で達成値合計25を稼いだ後、魔人キャグンの本体を倒す。
GM:雨堂さんの場合、真偽感知を使うと固定値+3。守護天使を使うと固定値が+5されます。
GM:また、書いてある通り一般人を片っ端からすり潰していっても構いません。
GM:ノア君は1回で知覚20か、2ラウンドくらいかけて達成値60を目指す感じ。
ノア・スノウマン:なるほど
雨堂聖理:合計25……!
GM:守護天使と真偽感知の切りどころだぞ!
GM:では、戦闘を開始しましょう。戦闘は行動値の高いPCのリングからやっていきます。

第七支部屋上

GM:支部屋上。ノアとヴァルコラキのセットアップ。
魔人ヴァルコラキ:セットアップなし。
ノア・スノウマン:なしー
GM:イニシアチブに入りましょう。行動値16、ノアくんの手番。
ノア・スノウマン:ヴァルコラキってメジャーアクションの対象には取れますかね
GM:取れないものとしましょう。現状ではどこにいるかわからない。ので、
GM:疑似ターゲットとして無数の弾丸を設置しておきます。
ノア・スノウマン:なるほど!
弾丸

100m

ノア

???m

魔人ヴァルコラキ
GM:敵の場所が全く分からない。そして言うまでもなく、電波障害によって外部への連絡手段も絶たれている。
GM:飛来する弾丸を撃ち落としながら、ヴァルコラキの場所を探るしかない――――さもないと、死ぬ。
魔人ヴァルコラキ:『二発目がどうとか言っていたな』
魔人ヴァルコラキ:『もう撃ってるんだよ。とっくにな』
ノア・スノウマン:焦りはない。飛来する弾丸は見えている。そして、見えているなら――
ノア・スノウマン:コンボ『ポラリス』を使用。オートで必中の弓を装備し、マイナー《拡散する影》+メジャー《コンセントレイト:ノイマン》《コントロールソート:射撃》。対象は弾丸。
GM:ほ、本気だ……!
ノア・スノウマン:《拡散する影》でメジャーの判定ダイスを7つ減らします。
ノア・スノウマン:ノア・スノウマンの侵蝕率を+3した(侵蝕率:86->89)
ノア・スノウマン:必中の弓の効果でこのダイスペナルティは無視されます。
GM:大丈夫?そんなに減ったら射撃できないんじゃない?
ノア・スノウマン:そして命中判定!いきます!
GM:必中の弓!ファック!
ノア・スノウマン:9dx8+33
DoubleCross : (9R10+33[8]) → 10[2,3,3,6,6,7,7,10,10]+10[9,10]+6[1,6]+33 → 59

GM:うわあぶなっ!!
ノア・スノウマン:い、いちたりない!
GM:なら、まだ正体はわからないぞ!
GM:必要達成値 59/60
ノア・スノウマン:矢を二本まとめてつがえ、射ち放つ。
GM:まとめて飛来した弾丸が、たった二本の矢で粉砕され、空中に散る。……しかし。
GM:同じだ。いくら破壊してもキリがない。
GM:このままではノアの矢か、さもなくば身体の方に限界が来る。
魔人ヴァルコラキ:『よく動くな。それで?』
魔人ヴァルコラキ:『あとどれくらい持つんだ、その動きは。2分か? 1分か? 30秒か?』
ノア・スノウマン:「三発目は?」首を傾げる。
ノア・スノウマン:ノア・スノウマンの侵蝕率を+4した(侵蝕率:89->93)
魔人ヴァルコラキ:『吠えやがって』
魔人ヴァルコラキ:《アタックプログラム》《空間歪曲射撃》《ペネトレイト》《トーメントデバイス》。
魔人ヴァルコラキ:6dx+16
DoubleCross : (6R10+16[10]) → 8[1,2,2,6,8,8]+16 → 24

GM:リアクションしたまえ!
ノア・スノウマン:ドッジ!
ノア・スノウマン:3dx+1>=24
DoubleCross : (3R10+1[10]>=24) → 8[1,6,8]+1 → 9 → 失敗

魔人ヴァルコラキ:3d10+10 ダメージ。装甲は無視。
DoubleCross : (3D10+10) → 19[5,5,9]+10 → 29

魔人ヴァルコラキ:また29か!
ノア・スノウマン:耐えられるわけもなし!リザレクト!
ノア・スノウマン:ノア・スノウマンの侵蝕率を+4(1D10->4)した(侵蝕率:93->97)
GM:3WAVE目が飛来します。無数の弾丸がノアを貫く。
魔人ヴァルコラキ:『もう遅いぞ。俺はきちんと忠告した』
魔人ヴァルコラキ:『お前は狩られて終わりだ』
ノア・スノウマン:「っ……」わずかに呻き声を上げ、膝をつく。
ノア・スノウマン:「……そう。それで」
ノア・スノウマン:「あと何発撃てると思ってる? 僕を狩るまでに?」
ノア・スノウマン:「そんな余裕があると、本気で思っているの?」
魔人ヴァルコラキ:『……お前は知らないだろうな。俺たちがどれだけ、苦しい環境で生きてきたか』
魔人ヴァルコラキ:『怪物になった市民同士の抗争。食料の奪い合い。人喰いの絶望』
魔人ヴァルコラキ:『勝てると思うなよ! UGN!』
ノア・スノウマン:「……」長く、ため息をつく。
ノア・スノウマン:「帰りたい。冬の森に」

裏通り商店街

一般人A 一般人B 一般人C

10m

甘利 雨堂

15m

一般人G 一般人H 一般人I
一般人J 一般人K 一般人L
一般人M 一般人N 一般人O
GM:一般人の行動値は全員キャグンと同値にしましょう。行動値12。
GM:セットアップ。
雨堂聖理:同値か!
雨堂聖理:ない
魔人キャグン:こちらもなし。
GM:イニシアチブ。雨堂さんの手番。
GM:一般人を獅子奮迅皆殺すか、<知覚>か<交渉>で達成値合計25を稼ぐかを選ぶ事ができます。
GM:真偽感知を使うと固定値+3。守護天使を使うと固定値が+5。
雨堂聖理:(現実問題として……)
雨堂聖理:(これだけの人数を物理的に排除するのは、不可能じゃない……甘利ちゃんの攻撃は痛かったけど、あれはあたしの準備もできてなかった)
雨堂聖理:(距離を取って、狭い道に入る。壁を登って上へできるだけ一つに相手をまとめて……うん、できなくはない)
雨堂聖理:ふう、と息を吐く。これで最低限、自分が生存する算段は立てられた。なら次は、より上の策。
魔人キャグン:『終わ』「終わらせ」『終わらせるとか言ってたな。ええ?』
GM:やはり周囲の全員が喋る。
魔人キャグン:『終わるのはお前だ。遺言状でも書くのか?』
魔人キャグン:『偽善者め。人助けなんて言えるのは、お前が甘っちょろい世界で生きてきたからだ』
魔人キャグン:『この状況で、どうやって助かるんだ? どうやって助けるんだ? 見せてくれよ!』
雨堂聖理:(喋ってるのは全員。敵を殺す。『殺す』とはなにか……思考する人間であれば、脳)
雨堂聖理:(脳はどこだ)
雨堂聖理:知覚判定しまーす
GM:おいで! 真偽感知や守護天使は使いますか?
雨堂聖理:使う使う。メジャーアクションで《真偽感知》、んで守護天使も切る
雨堂聖理:とはいえコンセは載せられないんだよな……!
GM:おお……!
雨堂聖理:10dx+8
DoubleCross : (10R10+8[10]) → 10[2,3,4,6,6,7,7,8,9,10]+8[8]+8 → 26

GM:うわっマジか!
GM:2ラウンドはかかると思ってたのに!
雨堂聖理:行ったわ……
GM:し、仕方ない……! もうちょっと厳しくてもよかったな……w
雨堂聖理:け、結果論だからさすがにこれは!
雨堂聖理:雨堂聖理の侵蝕率を+2した(侵蝕率:84->86)
GM:雨堂さんは分かります。普段から無意識に町の人間を守ろうとしているからか。
GM:あるいは、人の嘘を見抜く事に長けているからか。
GM:近づいてくる全員に紛れて、一人だけ僅かに……かすかに。
GM:本当にかすかに、雨堂との距離を保とうとしている個体がある。
一般人A 一般人B 一般人C

10m

甘利 雨堂

15m

一般人G 一般人H 一般人I
一般人J 魔人キャグン 一般人L
一般人M 一般人N 一般人O
雨堂聖理:「……」 人々を均等に観察する。その一人に、気付いたことに気付かれないように。手にはナイフ
GM:一般人が動きます。G~Oが5m前進。
GM:キャグンのみ4m前進。
雨堂聖理:あっ思ったよりゆっくりだった
GM:A-Cも5m前進。
一般人A 一般人B 一般人C

5m

甘利 雨堂

10m

一般人G 一般人H 一般人I
一般人J 一般人L
一般人M 一般人N 一般人O
1m
魔人キャグン
GM:2R目で上がエンゲージしてきて4人から殴られる手筈だったのに……。
GM:あと、甘利さんも動く。やはりナイフ攻撃。
GM:狙いは言うまでもなく雨堂さん!
甘利ももか:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 1[1,1] → 1 → ファンブル

GM:うわっマジか!
GM:お前!!
雨堂聖理:ケッ! これドッジ必要なんだっけ
GM:す、すみませんでした……かっこよく避けていいです……。
雨堂聖理:当然、傍らの甘利が攻撃してくるのは分かっていた。ナイフで刺そうとしてくる腕を押さえ、足を蹴り抜く。
甘利ももか:ナイフを振り上げ、振り下ろす。
甘利ももか:「う、っく!」 苦悶のうめきをあげる。
GM:オーヴァードの蹴りだ。手加減していても、真人間にはそれなりのダメージになるだろう。
GM:人垣が近づく。……躱し続けられるのか。
雨堂聖理:そのまま引き倒すと、止めていた自転車の前カゴからバッグを取り、その勢いで自転車を倒す。彼女の上に向けて!
雨堂聖理:「大人しくしててよね……できるだけ」
甘利ももか:「!」 ハンドルで鼻を強打し、鼻血を出す。
魔人キャグン:『ハハ……ハハハ。そら見ろ』
魔人キャグン:『認めたらどうだよ。人助けとか言っててもよ』
魔人キャグン:『自分が助かるためには他のやつを踏み台にするって認めたらどうなんだ? ああ?』
雨堂聖理:「…………」
魔人キャグン:『……そんな奴らが! 日常の守護者ヅラしてんのが!』
魔人キャグン:『心底気に食わねえーんだよ!』
GM:人垣が更に前進する。
雨堂聖理:「……ふふっ」 少し笑う
魔人キャグン:『あァ……!?』
雨堂聖理:自分が助かるために、他のやつを踏み台にする。
雨堂聖理:「……それができれば、どんなに良かったかな」 リュックの中に手を突っ込み、ショットガンを握る
GM:脳の場所はわかった。……では、撃ち抜けるかどうかは?
GM:まだわからない。次の一瞬にすべてがかかっている。

倉庫街 バス停前

GM:成田vs魔人ロイトス。セットアップ。
魔人ロイトス:Dロイス野生本能。《フルパワーアタック》《破壊の爪》《完全獣化》。
魔人ロイトス:メキメキと腕が形を変え、剣呑な爪を作り出す。
魔人ロイトス:『あたしはねえ』
魔人ロイトス:『嫌いなんだよ、戦場が。もっと人を喰えば強くなれるらしいけどさ』
魔人ロイトス:『やれ殴るだの斬るだの撃つだの殺すだの。野蛮極まりないと思わないかね?』
成田晴史:「それは私に言ってんのか」
魔人ロイトス:『あんた以外に誰がいるってんだい』
成田晴史:薄手の、白い手袋を両手にはめる。
成田晴史:オートアクションで超伝導グローブ(アームブレード)を装備。
GM:イニシアチブ。成田さんの手番。
成田晴史:マイナーで戦闘移動。接敵します。
成田晴史:コツ コツ コツ
成田晴史:自分の二倍近くの巨体へと向かって、一歩ずつ、無造作に距離を詰めていく。
成田晴史:「野蛮は嫌いか?」
成田晴史:「どの距離まで貴様が嫌えるのか試してやろうか」
成田晴史:コツ コツ
魔人ロイトス:『面白いねェ~~』
魔人ロイトス:『これ以上ないくらい嫌ってるよ。野蛮は』
魔人ロイトス:『さらに? "さらに"か?』
成田晴史:帯電もない。静かだ。
成田晴史:距離は1mを切る。
成田晴史:「届くぞ。拳が」魔人ロイトスの巨体ならば、間違いなく射程圏内。
魔人ロイトス:『あたしはね』『この躰になってから』
魔人ロイトス:『殴り負けた事がないんだよ』 成田を睥睨する。
成田晴史:40cm。30cm。
成田晴史:「く。くくくく。さすがは老人だ。我慢強い」
成田晴史:「だがな。そいつは我慢じゃなくて」
成田晴史:《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》《ライトニングリンク》。
成田晴史:10dx8-1
DoubleCross : (10R10-1[8]) → 10[1,2,2,4,4,4,5,6,9,10]+10[7,10]+4[4]-1 → 23

魔人ロイトス:《復讐の刃》。
魔人ロイトス:先にダメージをお出し!Boy!
成田晴史:「――鈍い、というんだ」
成田晴史:3d10+17
DoubleCross : (3D10+17) → 14[7,1,6]+17 → 31

魔人ロイトス:『それは』
魔人ロイトス:『どうかねェ』
魔人ロイトス:直撃を喰らいます。数メートルは後退しただろう。
魔人ロイトス:『殴り負けた事はないんだよ』
魔人ロイトス:14dx7
DoubleCross : (14R10[7]) → 10[1,3,3,4,4,4,4,5,5,6,7,9,10,10]+10[2,4,8,9]+10[5,7]+10[8]+1[1] → 41

GM:ま、マジかババア……
魔人ロイトス:5d10+25+10 装甲が有効。
DoubleCross : (5D10+25+10) → 34[8,6,7,4,9]+25+10 → 69

成田晴史:うおお、死んだッッ!!
GM:――ギャ!
成田晴史:  ゴ シャ !
GM:同時着弾!
GM:丸太のような腕がカウンターを打ち込んでいる。
魔人ロイトス

0m

成田
成田晴史:両者の拳が霞むと同時に、成田を囲む球形の輝きが弾ける。
成田晴史: バギッ!! ギャゴゴベギャッ!!!
魔人ロイトス:『痛い……痛いねえ~~』
成田晴史:吹き飛ばされ、背後のガードレールを巻き込んで破壊する!
魔人ロイトス:『やっぱり……殴り合いなんてものは、するものじゃないけどさ』
成田晴史:「……く。くくくくくくく」
魔人ロイトス:『こうやって起き上がってくる奴がいるから、困るんだよねえ』
成田晴史:成田晴史の侵蝕率を+8した (侵蝕率:69->77)
成田晴史:《リザレクト》。
成田晴史:成田晴史の侵蝕率を+3(1D10->3)した (侵蝕率:77->80)
成田晴史:足元のアスファルトが焦げ、長い二本の線を作っている。
成田晴史:そしてたった今打ち終えて引いた左拳からは、煙がたなびいている。
GM:ロイトスの手番。
魔人ロイトス:成田の一撃を喰らった箇所が、ぶくぶくと泡立っている。
魔人ロイトス:『……軽いねえ』 『拳が! 軽い!』
魔人ロイトス:《獣の力》《吹き飛ばし》。 当たると8m後方へ吹き飛ばします。
魔人ロイトス:14dx
DoubleCross : (14R10[10]) → 10[1,2,3,3,5,7,8,8,8,9,9,10,10,10]+9[6,7,9] → 19

成田晴史:「まず、一発」
成田晴史:回避!ガードでは耐えられないからなあ
成田晴史:5dx>=19
DoubleCross : (5R10[10]>=19) → 6[2,2,3,3,6] → 6 → 失敗

魔人ロイトス:『"まず"? ヒッ! 違う、違う!』
魔人ロイトス:『一発"だけ"だ! 坊や!』 二撃目が跳ぶ。
魔人ロイトス:2d10+25+10
DoubleCross : (2D10+25+10) → 11[9,2]+25+10 → 46

魔人ロイトス:『お前の二発目は! ない!』
魔人ロイトス:二撃目。今度は逆の、左のフックが唸る。
成田晴史:《リザレクト》。
成田晴史:成田晴史の侵蝕率を+2(1D10->2)した (侵蝕率:80->82)
成田晴史:そのフックに合わせるように、拳をぶつける。
成田晴史:ゴ  ギ !!!
成田晴史:凄まじい炸裂音と共に、再び体が吹き飛ぶ!
GM:精度を欠いた一撃だ。たとえば……ガネシュあたりであれば、上手いこと回避したかもしれない。
GM:成田は避けない。そういう男だ。
魔人ロイトス

8m

成田
魔人ロイトス:『痛い』
成田晴史:駐車していた車両に側面から叩きつけられて、完全に廃車にする。
魔人ロイトス:『殴ると拳も痛いんだよ。だから嫌なんだ』
成田晴史:「フー……」バキバキバキ
成田晴史:全身に絡みついた鉄を引き剥がしながら立ち上がる。
魔人ロイトス:『うんざりする……おい坊や』
魔人ロイトス:『もうわかったろう。あんたじゃ、この躰に勝てっこないんだよ』
魔人ロイトス:『ちびっこ相撲で、1年生が6年生に勝てないのと同じようにね』
魔人ロイトス:『諦めな』
成田晴史:「図体を自慢するのはいいが嘘をつくな」
成田晴史:「ペッ」血を吐く。
魔人ロイトス:『うそ?』
魔人ロイトス:『あたしがいつ嘘をついたね』
成田晴史:ひび割れた眼鏡を直して、獣めいた凶悪な笑いを浮かべる。
成田晴史:「楽しそうに見えるぞ」
魔人ロイトス:『サガだよ。あたしらはもう、人間じゃないんだから……UGNでは、衝動と呼んでいたっけ?』
魔人ロイトス:『殴り合いとか、戦いとか。イヤで嫌でしょうがないのにさ』
魔人ロイトス:『……あァァアアアアアアアア!』
魔人ロイトス:『心のどこかが! 楽しくて楽しくて、しょうがないんだよ!』
成田晴史:「く、くく」
成田晴史:「くくくくくくくくく」
魔人ロイトス:筋肉が更に肥大化する。身長もだ。3m、4m、5m。
成田晴史:行動は変わらない。まったく同じペースで距離を詰めていくだけだ。どれだけの巨体になろうとも!

水沢公園 噴水広場

GM:士騎 vs 魔人炎陽。セットアップ。
魔人炎陽

10m

士騎
士騎朝輝:半径10m以内に人はいない。村雨丸を抜き放つ前にその点だけは留意した。
士騎朝輝:理性を働せるのは、そこまでだ。
魔人炎陽:Eロイス"戦闘血界"。
魔人炎陽:HP50を消費。シーン間、全達成値を+20。
士騎朝輝:《加速装置》《ヴァジュラ》74→79 行動値+12
士騎朝輝:《紅蓮の憎悪》発動 攻撃力+9
魔人炎陽:『俺の情報は』
魔人炎陽:『当然仕入れているな? UGN』
士騎朝輝:冷笑めいた視線を飛ばす。肯定だ。と表情で告げている。
魔人炎陽:『俺の……今のランクがいくつか。知っているか?』
GM:先程名乗った通りだ。君は102と答えてもいいし、以前のランク7と答えてもいいし、しらばっくれてもいい。
士騎朝輝:「102だったか。元7位」
魔人炎陽:『そうだ……魔人と言えど、不滅ではない』
士騎朝輝:「随分と落ちたよなぁ。さらに得物も失って、正気の沙汰じゃあないよなぁ」
魔人炎陽:『俺の今の力は、全盛期の1/5にも満たないだろう』
魔人炎陽:『そう。だからな』 "唯我独尊"。《先陣の火》。行動値を+20。
魔人炎陽:『こうして――――命を削ってまで』
魔人炎陽:『力の残滓を引き出さんといかん』
GM:イニシアチブ。炎陽の手番。
士騎朝輝:「はっ、ふふふ、はははは、ふふふふふ。全盛期の1/5 命を削って力の残滓を引き出す」
士騎朝輝:「負けた時の良い言い訳だよなぁ。そんな言葉を口にしてる時点で」
士騎朝輝:「負け犬だぜ。お前」
魔人炎陽:『まったくだ』
魔人炎陽:《プライマルレイジ》《完全獣化》《知性ある獣》。ダイスと攻撃力を増加させ、暴走状態に。
魔人炎陽:常時エフェクトが発動します。《ワイルドファイア》《紅蓮の憎悪》。
魔人炎陽:暴走中、行動値、攻撃力が増加。
魔人炎陽:《コンセントレイト:サラマンダー》《炎の刃》《アマテラス》《フレイムタン》。
魔人炎陽:12dx7+6
DoubleCross : (12R10+6[7]) → 10[2,3,3,4,4,5,5,8,9,9,10,10]+10[1,3,7,10,10]+10[4,8,9]+10[5,10]+10[9]+6[6]+6 → 62

士騎朝輝:リア不
魔人炎陽:7d10+5+12+16+12 武器は日本刀相当の(元)妖刀。
DoubleCross : (7D10+5+12+16+12) → 53[10,9,9,4,5,9,7]+5+12+16+12 → 98

GM:あ!達成値20プラスを忘れてた……! まあいいか。
魔人炎陽:折れた刀を居合いの体制に持っていき、
魔人炎陽:噴出した炎が剣となって士騎を両断する。
GM:噴水の水が蒸発する。コンクリートが溶解する。それでいて、周囲に倒れる人間には傷一つない。
士騎朝輝:避ける動作も受ける行動も端から放棄している。炎による融解両断を再生と凍結に任せて止めるだけだ。
魔人炎陽:『まず、一刀』 炎を鎮め、刀も鞘におさめる。
魔人炎陽:『わかるぞ。最初に切り結んだ時から思っていた』
魔人炎陽:『貴様の戦い方は…………』
魔人炎陽:『俺と同じだな』
魔人炎陽:『避けもしない。受けもしない。死に場所を探すような戦い方だ』
士騎朝輝:身体から焦げついた臭いと、蒸気が立ちのぼる。ただ、それだけ一歩も動かず膝もつきはしない。
GM:イニシアチブ。士騎くんの手番。
士騎朝輝:「死に場所?サーラメーヤからは聞かされてないらしいなぁ」
士騎朝輝:「俺が探してるのは、本当の自分だ。地獄を探すなんて境地はなぁ。とっくに卒業したんだよ」
士騎朝輝:炎が消える。ピシピシと音を立て空気が凍り罅割る。程なく訪れる、静かで、冷たくて、何のにおいもしない 沈黙の白。
魔人炎陽:『本当の自分だと? 本気で言っているのか?』
士騎朝輝:肌が雪のように白化する、明るい茶の髪が蒼白へと変質する。ただ立つだけで灼熱の殺人圏を極寒の冬へと変えてゆく暴走形態。
魔人炎陽:『貴様のような剣鬼が自分を探すなら、やるべきことは一つだろう』
魔人炎陽:『FHへ来い』
魔人炎陽:『生ぬるい日常ではなく……死と滅亡が渦巻く魔境へ来い』
士騎朝輝:「そう、やるべきことは一つだ。世界を巡り、自分と世界を繋げる」
士騎朝輝:オーロラを纏った氷の剣鬼が憚ることなく殺気を漲らせる。
士騎朝輝:行動。マイナーで戦闘移動エンゲージ
魔人炎陽 0m 士騎
士騎朝輝:《コンセントレイト:ブラックドック》《アームズリンク》79→83
士騎朝輝:9dx7+4
DoubleCross : (9R10+4[7]) → 10[1,1,1,2,3,8,8,9,9]+10[1,3,5,10]+10[10]+6[6]+4 → 40

魔人炎陽:当然、こちらも暴走でリア不。
魔人炎陽:ダメージをどうぞ。
士騎朝輝:スゥと息を入れ、前に屈む様に吐き出すと共に体が消える。瞬間移動さながらに だが移動の軌跡は白く凍りつき、大気にか細い電流を散らしながら 地を駆け終える。
士騎朝輝:「さぁ、殺るしかないよなぁ、村雨丸」
士騎朝輝:5d10+28
DoubleCross : (5D10+28) → 20[4,2,5,7,2]+28 → 48

GM:固定値が高い……! だが、そのダメージならまだ生存しています。
士騎朝輝:背中まで回した刀を両手で振りかぶって振り下ろす。剣を知るものであれば単純すぎる一刀。
士騎朝輝:その一撃は、霜霧を纏った氷装の刀だけでなく、斬撃に巻き込まれた周囲の空気を凍結させ、ハンマーのように敵を殴りつけた。
士騎朝輝:剣による圧死、斬撃による撲殺と言う、寒さが見せる幻覚のような冗談じみた光景が展開される。
魔人炎陽:士騎と同様、真正面から受ける。……あるいは、全盛期であれば避けられたのかもしれないが。
魔人炎陽:いずれにせよ直撃を喰らうだけだ。
士騎朝輝:「硬そうだ…殴打の方が効くよなぁ」
魔人炎陽:『やる……!』
士騎朝輝:《リザレクト》忘れてた。
GM:しておくれ!メジャーの侵蝕もあげるがよいでしょう。
士騎朝輝:83+1D10
DoubleCross : (83+1D10) → 83+7[7] → 90

士騎朝輝:「御託はもう良いよなぁ?そら、最後の戦いなんだ、後悔だけはするなよ」
士騎朝輝:「時間はかけられない分、その技の全ては受けてやるよ」
魔人炎陽:『最後かどうかは分からぬがな』 黒い斑点が無数についた仮面の下で笑う。
魔人炎陽:『だが、やはり面白い。だらだらとした、死んでいるのか生きているのかわからぬ生よりも……』
魔人炎陽:『刹那にかける生き方のほうが面白い。そうは思わないか?』
士騎朝輝:「言ったぜ。そういうのは、もう卒業した」
魔人炎陽:『虫の好かん男だ』

ラウンド02 - 第七支部屋上

GM:クリンナップ。硬直ってラウンド経過で回復しないんだよね……しなかったはず。
GM:2R目に入りましょう。展開の早いリングはこのラウンドで決着がつくはず。
GM:支部屋上から。ノアvs魔人ヴァルコラキ。
弾丸

100m

ノア

???m

魔人ヴァルコラキ
GM:セットアップ。
ノア・スノウマン:なし!
魔人ヴァルコラキ:当然、こちらもなし。撃っているだけでケリがつく。
GM:ノアくんの手番!なんか足し算が間違っていたという連絡があったので
GM:いや、でもどうしようかな。いろいろロールしちゃったもんな・・w
ノア・スノウマン:巻き戻りはなしで!次から気をつけます!
GM:ごめんね……! じゃあ、やはり達成値59にしましょう。
GM:あとメジャーで達成値1稼げば魔人ヴァルコラキの居場所がわかります。
ノア・スノウマン:マイナーなし、メジャーで必中の弓を使った射撃。対象は弾丸。
GM:おいで!
ノア・スノウマン:3dx+26
DoubleCross : (3R10+26[10]) → 9[3,7,9]+26 → 35

GM:バッチリ稼ぎましたね……w 達成値は94/60。
GM:灯台での狙撃。そして今回。ノア・スノウマンは、ずっと疑問だったことがある。
GM:攻撃が『弾幕』ではない。無数の弾丸を放っているにもかかわらず、攻撃は『点』で飛来する。
GM:とある一点めがけて引き寄せられるように。
GM:ブラックドッグシンドローム。特色の一つは――――磁力操作。
GM:ノア君は分かります。
GM:弾を撃っているのではない。『引き寄せている』。
弾丸

100m

ノア
1m
魔人ヴァルコラキ
GM:これまでずっと、君の影の中に潜んでいた。
GM:魔人にのみ為せる業だ。目のいい狙撃手ほど、遠くに視線が行く……足元など、普通は見ない。普通なら。
魔人ヴァルコラキ:『哀れな奴だ。お前も』
魔人ヴァルコラキ:『テレーズ・ブルム? あんな上司を持ったばかりに、このザマだ』
魔人ヴァルコラキ:『俺は……それなりに、お前を哀れだと思っている』
ノア・スノウマン:矢筒から矢を引き抜く。右手の指で挟み込む。そして、それを、
ノア・スノウマン:弓につがえず、手首のスナップだけで足元の影に投擲する。
魔人ヴァルコラキ:『!』
GM:影が動く。
GM:もちろんありえないことだ。影が動くわけがない。
ノア・スノウマン:「悪い手じゃなかった。ただ」
ノア・スノウマン:「無駄が多すぎた」
ノア・スノウマン:人は見えるものしか撃てない。視覚にせよ聴覚にせよ、超感覚にせよ。知覚できないものは狙えない。
ノア・スノウマン:つまり、一発弾を放つごとに、自分の視界を相手に教えているようなものだ。
ノア・スノウマン:ひとつひとつの情報は断片的でも、無数に集まれば全体を推測することはたやすい。
魔人ヴァルコラキ:『無駄?』 影の中から現れる。全身光沢質の、漆黒のコウモリの亜人。
魔人ヴァルコラキ:メジャー:《アタックプログラム》《ペネトレイト》《トーメントデバイス》《クリスタライズ》。
魔人ヴァルコラキ:『違うだろ。これは』
魔人ヴァルコラキ:『"余裕"って言うんだよ!』
魔人ヴァルコラキ:6dx+16
DoubleCross : (6R10+16[10]) → 9[1,3,7,8,9,9]+16 → 25

ノア・スノウマン:ドッジします。
GM:したまえ!
ノア・スノウマン:3dx+1>=25
DoubleCross : (3R10+1[10]>=25) → 9[5,6,9]+1 → 10 → 失敗

ノア・スノウマン:むり!
魔人ヴァルコラキ:こいつ、クリスタライズあるならペネトレイト要らないだろ……狙撃がバレた瞬間パニくってやがるな……
魔人ヴァルコラキ:3d10+22 装甲は無視。ダメージが入ると硬直。
DoubleCross : (3D10+22) → 16[8,7,1]+22 → 38

ノア・スノウマン:耐えられぬ!リザ!
ノア・スノウマン:ノア・スノウマンの侵蝕率を+3(1D10->3)した(侵蝕率:97->100)
ノア・スノウマン:ぴったり100だ
GM:もう弾道をごまかしてはいない。四方八方から、予め仕込んでおいたビス、ナット、釘が飛来する。
GM:――ドガガガガッ!
ノア・スノウマン:「っ……」銀髪と白い肌が血の赤に染まる。
GM:居場所のバレたスナイパーは脆い。ノアは最初からその状態でずっと戦い……ついに魔人を同じフィールドに立たせた。
魔人ヴァルコラキ:『勝負だ。西部劇。知ってるか?』
魔人ヴァルコラキ:『抜きな』
魔人ヴァルコラキ:『どっちが早いか――』
魔人ヴァルコラキ:『勝負といこう』
ノア・スノウマン:「……どっちが早いか?」
ノア・スノウマン:「いや――」

ラウンド02 - 裏通り商店街

一般人A 一般人B 一般人C
5m
甘利 雨堂
10m
一般人G 一般人H 一般人I
一般人J 一般人L
一般人M 一般人N 一般人O
1m
魔人キャグン
GM:セットアップ。
雨堂聖理:ない!
魔人ヴァルコラキ:《アクセル》《タブレット》《多重生成》。
魔人ヴァルコラキ:甘利、一般人A、一般人Gの行動値を増加。
雨堂聖理:エッ
GM:行動値を+6。18になります。それぞれが5m戦闘移動。
一般人B 一般人C
5m
甘利 雨堂 一般人A
5m
一般人G
10m
一般人H 一般人I
一般人J 一般人L
一般人M 一般人N 一般人O
1m
魔人キャグン
GM:イニシアチブ。甘利、一般人Aの手番。
雨堂聖理:なんてやつ! ビビってんな!
GM:囲めば勝ちなんだから当然だろ!ナイフで死ね!
甘利ももか:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 5[3,5] → 5

GM:一般人もふっちゃいましょうか。
GM:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 10[4,10]+8[8] → 18

GM:お前本当に一般人……?
雨堂聖理:いっ一般人!
GM:に、2回リアクションをどうぞ……w
雨堂聖理:甘利ちゃんの方はドッジ
雨堂聖理:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 6[3,4,6] → 6

GM:やるぅ~!
雨堂聖理:一般人もドッジだよ!
雨堂聖理:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 10[2,9,10]+10[10]+5[5] → 25

GM:だが達成値18が避けられると思って居るのか!
雨堂聖理:余裕だわ
GM:えええーっ
GM:な、なんだそれ……両方回避成功。
GM:雨堂さんはめちゃくちゃかっこいい演出で避けていい。あと、一般人Kが魔人キャグンであることもわかっていい。
雨堂聖理:動きが変わった。陽動のつもりか。こちらに正体を探らせぬための。早く引き金を引かせたいのか。
魔人キャグン:『U』『UGN』「UGNは全員嘘つきだ」
魔人キャグン:『俺達がいったい何をした。普通に暮らしていただけだ!』
魔人キャグン:『なんだよジャームって! 俺たちだって、なりたくてなったわけじゃない!』
魔人キャグン:『なんで助けてくれないんだよ!』
GM:叫びに応じるように何人かが駆け出す。更にそのうち二名はナイフを振るう距離。
魔人キャグン:『助けてくれねえなら!』『死ね!』
雨堂聖理:甘利さんは引き続き自転車越しに踏みつけ動きそのものを抑え込みつつ、リュックから引き出したヒートウィップを振るう。
雨堂聖理:狙いは接近してくる一般人……ではない。上方に突き出した看板。その付け根に絡ませ、赤熱させ、飛び退きウィップを引っ張り、切断!
GM:――ギッ!ガガガガガッ!
GM:看板が落下します。自転車よりも明らかに重く、数名が下敷きになる。
GM:キリがない。既に通りはうつろな目の一般人で埋め尽くされている。
雨堂聖理:(それでも死にはしないはず……!)
魔人キャグン:『ナメ……』『ナメてんのか?』
魔人キャグン:『手加減してんのか? 余裕のつもりか?』
雨堂聖理:落下してきた看板で物理的に接近を阻みつつ、視野も塞いだ。姿勢を低くして、ショットガンを握り直す。
雨堂聖理:「……そんなに」
雨堂聖理:「殺されたいの? あなた一人殺されることと、ここにいる全員を殺すことと、あなたのなかではそんなに違うんだ!?」
魔人キャグン:『俺はなあ。見たんだよ』
魔人キャグン:『UGNの連中が。父ちゃんを殺すところを』
魔人キャグン:『ジャームだからってなあ! 人を襲う怪物だからってなあ!』
雨堂聖理:声を上げながら、群衆を見渡す……見渡す動作で、魔人キャグンを見定める。物理的に視界が阻まれた今、さらに確信となる動きを見せてくれれば……!
魔人キャグン:『俺は証明するんだよ!』
GM:イニシアチブ。雨堂さんの手番。
雨堂聖理:「そのことと何の関係が!」
魔人キャグン:『UGNの連中が! 全員嘘っぱちの偽善者だって!』
魔人キャグン:『日常の守護者を名乗ってるやつらが! ただ理由をつけて敵を殺したいだけの、どうしようもねー奴らだってことを証明する!』
魔人キャグン:『当然お前もだ……! お前も! 人助けなんてできやしねー!』
雨堂聖理:「……そう! でもね」
雨堂聖理:《コンセントレイト:バロール》+《瞬速の刃》+《黒の咆哮》 対象は魔人キャグン
GM:君のその火力で削りきれるかな……!
雨堂聖理:やるんだよッ!
雨堂聖理:いや、良いや。単体戦闘だし出し惜しみはなしで行こう。2度目の守護天使もここで使う
GM:慎重にいったw
雨堂聖理:《黒の咆哮》のペナルティも踏み倒しだ!
雨堂聖理:14dx8+1
DoubleCross : (14R10+1[8]) → 10[1,1,1,2,3,4,4,6,6,7,9,9,9,10]+10[5,6,7,8]+1[1]+1 → 22

雨堂聖理:ほら怖い!
魔人キャグン:これはワンチャンあるのでは……?
魔人キャグン:ドッジ。
魔人キャグン:5dx=>22
DoubleCross : (5R10[10]>=22) → 10[1,7,8,8,10]+7[7] → 17 → 失敗

GM:アーッ!
雨堂聖理:こえーーっつってんだろ!
GM:守護天使がなければな……! ダメージをどうぞ。
雨堂聖理:3d10+17
DoubleCross : (3D10+17) → 18[3,7,8]+17 → 35

雨堂聖理:諸々有効
GM:無理! 装甲を差し引いても死ぬ……HPは25でした。
GM:戦闘不能。もちろん、望むならトドメをさすこともできます。演出をどうぞ。
雨堂聖理:……証拠はない。だが確信はある。それで引き金を引く恐ろしさも、ある。
雨堂聖理:だがそれ以上に、『それをしなかった時』の後悔を雨堂聖理は知っている。
雨堂聖理:姿勢を低くしたまま、落とし倒れた看板に飛び乗る。その勢いでショットガンを抜く。姿を晒す。
魔人キャグン:『その、銃で』
雨堂聖理:高度があれば誤射はない。相手に妙な真似を……他の人を盾にするようなことを猶予も与えない。先手を取り、必殺する。
魔人キャグン:『誰を撃てるって――――』
雨堂聖理:引き金を引くその瞬間、銃口は既に魔人キャグンを揺るぎなく捉えていた。
魔人キャグン:『――――ー!!!』 人混みに身を隠そうとするが、遅い。
雨堂聖理:針弾はその腹を撃ち貫く。
雨堂聖理:疵は深いだろう。意識を保てるかも怪しいくらいに。ただ……治療もこじれずに済みやすい疵である。
魔人キャグン:『――がッ!』
GM:驚くほど簡単に転がります。同時に、
GM:商店街を埋め尽くしていた全員が、操り人形の糸が切れたようにがくんと崩れ落ちる。
雨堂聖理:「……的中」
魔人キャグン:《擬態の仮面》を解除。床屋の店主だった姿が元に戻る。
GM:体の細い少年です。おそらくは、まだ小学校低学年を過ぎたあたり。
GM:化学物質による非オーヴァードの広域同時操作。精神掌握。その中の誰かに成り済ます《擬態の仮面》。
GM:能力は強力でも、運用が稚拙すぎた。
雨堂聖理:呟くと同時に、大きく息を吐き膝に手を付きうつむく。汗がひどい。もし間違っていたらどうなっていたかという、仮初の恐怖を拭うのには時間がかかる。
魔人キャグン:「ぐ……ごッ……!」
雨堂聖理:そして、姿を現した現実にも目を向ける。子供。
魔人キャグン:「こ」
魔人キャグン:「殺……せよ。クソ……」
雨堂聖理:「……はー」
雨堂聖理:「そう言うってことは、死ななそうってことだ」
魔人キャグン:「なんだと……てめえ……!」
魔人キャグン:「お、俺」
魔人キャグン:「俺は……湯ノ浦の、魔人だ。父ちゃんと母ちゃんの仇を討つんだ」 よろめきながら立ち上がろうとするが、すぐに転倒する。
魔人キャグン:「俺をここで殺さなかったら……ぜってー、後悔……」
雨堂聖理:「……参っちゃうよな」 歩くこともままならない子供を見下ろして
雨堂聖理:「実際に、UGNがあ湯ノ浦にやったことが正しいかどうか、あたしには分からない。そうするしかなかったのかもしれないし……もっと別の方法があったかもしれないけど」
魔人キャグン:「はーッ。はァーッ……!」
雨堂聖理:「たとえそれがスタート地点だとしても、人を傷付けて殺して、なんてしたら、それは聞き届けられないに決まってる……」
雨堂聖理:「……なんてことを勉強する機会もなかったんだろうな」
雨堂聖理:(……でも、大葉ちゃんには感謝しなきゃ)
雨堂聖理:(大葉ちゃんに言われなきゃ、あたし多分殺してたし……もし殺してこんな男の子だって分かってたら)
雨堂聖理:(ちょっと寝覚めが悪かっただろうしね)
雨堂聖理:そのまま彼に背を向け、UGNに制圧の連絡を入れつつ、自転車を起こし、またがる。
雨堂聖理:目指す先はホテル・シーサイド。
雨堂聖理:彼女が待っている。

Battle01【第七地区・裏通り商店街】

<UGN>
○雨堂聖理  Finishing move [ブレード・グラビティ]
|
●魔人キャグン
<FH-オブセシオンセル>


第七地区 工業団地バス停前

GM:セットアップ。
魔人ロイトス:《フルパワーアタック》。
成田晴史:なし。
GM:ミドル戦闘はガンガン行くと2R。遅くとも3Rで決着がつくような仕組みになっています。
GM:さて、この戦いはどっちかな? 観客のみんなも予想しよう!
成田晴史:HPは残り2。《ライトニングリンク》を撃つためには待機して攻撃を受け、次のリザレクトが6以上であることに賭ける方がいいかもしれないが
成田晴史:そんなかったるい真似していられねえな~~!
[06][侵蝕86] 成田晴史
[00] 魔人ロイトス
成田
8m
魔人ロイトス

魔人ロイトス:『しゅウうううう~~ッ』 ゴキゴキと首を鳴らす。
成田晴史:「……」コツ コツ
魔人ロイトス:『坊やもずいぶん意地を張るね。あたしには分かるよ』
成田晴史:攻撃を減衰する電磁バリアは既に消滅している。
魔人ロイトス:『もともと整体師をやっていてね……体の歪みだとか、どこの筋肉が傷んでいるかとか』
魔人ロイトス:『わかるんだよ』
成田晴史:先の一撃。そして次も、肉体の性能だけで魔人ロイトスの一撃を受けることになる。
魔人ロイトス:『あばら。鎖骨。右肘。左脚』
魔人ロイトス:『ブッ壊れるよ。坊や』
GM:いかに成田の肉体が強靭であっても――生身だ。どこまで耐えられるのか。
GM:イニシアチブ。成田さんの手番。
成田晴史:「それがどうした」1mの距離。
成田晴史:「いいか――もう一度殴る前に、貴様にも教えてやる」
成田晴史:「私は今まで殴り負けたことがない」
魔人ロイトス:『……へえ!』
成田晴史:《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》。
成田
0m
魔人ロイトス
魔人ロイトス:『あたしと』 腕を引く。
成田晴史:12dx8-1
DoubleCross : (12R10-1[8]) → 10[2,2,6,7,7,8,8,9,9,9,10,10]+10[2,2,2,2,6,9,10]+10[4,8]+10[10]+10[8]+10[9]+4[4]-1 → 63

GM:グエーッ!
魔人ロイトス:《復讐の刃》。
GM:ダメージをどうぞ!
魔人ロイトス:『同じだねェ!』
成田晴史:7d10+9
DoubleCross : (7D10+9) → 45[10,8,2,1,7,10,7]+9 → 54

成田晴史:――ヂカッ
GM:うっ、高い……!
成田晴史:引いている左拳が瞬く。またしても、魔人ロイトスの打撃と同時だ。
GM:一回目が31で、今回が54か。
GM:ギリギリで生きています。
魔人ロイトス:復讐の刃。
魔人ロイトス:14dx7
DoubleCross : (14R10[7]) → 10[1,2,2,3,3,3,3,3,5,6,6,8,8,8]+10[2,9,10]+10[4,9]+10[9]+10[9]+10[7]+10[7]+2[2] → 72

GM:嘘だろババア!
魔人ロイトス:8d10+35
DoubleCross : (8D10+35) → 46[10,9,1,2,6,5,4,9]+35 → 81

GM:――ゴッ!
成田晴史:  パ ン!!
GM:両者の拳が唸り、両者が吹き飛ぶ。
GM:成田は6m。ロイトスは――――2m。
魔人ロイトス:『ぐッ……!ご……!』
成田晴史:「グゥゥあああ……ッ」
成田晴史:指をアスファルトに食い込ませて、吹き飛ぶ体を強引に停止させている。
成田晴史:吹き飛んだ軌道は、やはり焦げた軌跡を残している。凄まじい打撃質量!
魔人ロイトス:『イ』
魔人ロイトス:『イカれてる』『イカれてるよ、坊や』
魔人ロイトス:『そこまでして……何を守ろうってんだい』
魔人ロイトス:『それだけの価値が? 命を捨てる価値が? いったいどこに!』
成田晴史:「……なんだ。もう弱音か」
成田晴史:「年寄りは根性がなくていけねえな」
魔人ロイトス:ぐじゅぐじゅと傷口が泡立つ。傷の再生が遅い。
魔人ロイトス:『勘違いするんじゃない。若いのを大事にしてるだけさ』
成田晴史:ごきりと首を鳴らしながら立ち上がる。全身から流れ落ちる血が、電流の抵抗熱に耐えられず蒸気になる。
魔人ロイトス:『あたしは』『殴り負けたことが、ない』
魔人ロイトス:『次で死ぬよ。あんた』
成田晴史:「二発だ」
成田晴史:「言ったな。最初に」コツ コツ
魔人ロイトス:『……ああ?』
成田晴史:「三回殺す」
成田晴史:割れた眼鏡の奥から、片目が魔人を睨む。
魔人ロイトス:『――――やってごらんよ!』 《コンセントレイト:キュマイラ》《獣の力》《吹き飛ばし》。当たると後方へ8m吹き飛ばし。
成田晴史:成田晴史の侵蝕率を+4した (侵蝕率:82->86)
成田晴史:成田晴史の侵蝕率を+10(1d10->10)した (侵蝕率:86->96)
魔人ロイトス:14dx7
DoubleCross : (14R10[7]) → 10[1,1,1,2,2,3,4,4,6,6,8,9,9,10]+10[3,8,8,9]+10[3,7,9]+10[2,7]+10[9]+2[2] → 52

GM:なんだこいつ・・・
成田晴史:ガード!正面から受けるぜ!!
GM:なら死ね!次で死ぬよっておばあちゃんも言ってるしな!
魔人ロイトス:6d10+25+10 もろもろが有効。
DoubleCross : (6D10+25) → 13[1,2,4,1,4,1]+25+10 → 48

GM:うわひくっ!
成田晴史:ギャッギャッギャーッ!
成田晴史:ガードで3、装甲で8、HPが10なので無事死にますね
成田晴史:《リザレクト》
成田晴史:成田晴史の侵蝕率を+7(1d10->7)した (侵蝕率:96->103)
成田晴史:ついに100越え!
GM:巨体のアドバンテージは、単なる怪力だけではない。
GM:リカバリーが早い。成田よりもはるかに。
GM:両手を組み、ハンマーのように薙ぎ払った。
GM:そのまま工場の外壁にめりこませる。
魔人ロイトス:『死に』『な』
魔人ロイトス:『坊や!』
成田晴史:「ハーッ……がはっ!!」
成田晴史:壁に叩きつけられ、この戦闘で初めて血を吐く。
成田晴史:「がはっ、ごほっ……」再びよろよろと進んで
魔人ロイトス:『…………』
成田晴史:膝を突く。
魔人ロイトス:『言ったろう』 僅かに安堵の色が浮かぶ。
魔人ロイトス:『負けたことがないんだよ。殴り合いでは』
成田晴史:「――違うな」ベキ!
成田晴史:電信柱に指を食い込ませて立ち上がっている。
成田晴史:その直上の電灯が
成田晴史:一瞬の電気閃光と共に弾けて割れる。
成田

8m

魔人ロイトス
成田晴史:「貴様は『次で死ぬ』と言った」
成田晴史:「予告を外したな」
成田晴史:「私の予告は」
成田晴史:――バチッ
成田晴史:「『次』だぞ」

【第七地区 水沢公園】

[07] 魔人炎陽
[04][侵蝕92] 士騎朝輝 [暴走]
GM:噴水が凍っている。
GM:"ホワイトミュート"の冷気でだ。
GM:次の瞬間には、氷柱が溶け落ちる。……"炎陽"の炎でだ。
魔人炎陽 0m 士騎
GM:士騎と炎陽、どちらも同エンゲージ。
GM:セットアップ。
魔人炎陽:なし。Eロイスも先陣の火も使い切った。
GM:そして、前ラウンドでは忘れていましたが
GM:士騎くんが望むなら、鬼切りの特殊効果で【戦闘血界】を解除できます。
士騎朝輝:当然、解除します。
GM:――バギン!
GM:炎陽の装甲の一部が砕ける。
魔人炎陽:『くく』
魔人炎陽:『くくくく。まあ、厄介だな。その刀は』
魔人炎陽:『お前を斬り捨てたあと、土産に戴くのも良いか』
士騎朝輝:「村雨丸はぶっ壊すのが得意でな。おまけに、面食いだ。あんたじゃ厳しいよなぁ」
士騎朝輝:「蓼食う虫じゃないんでね」
魔人炎陽:『ぬかせ。俺も20年前は、剣道場の若大将と…………ああ』
魔人炎陽:『いかんな。戦場に立つと、いつもこれだ」
魔人炎陽:『心が昂ぶる。口が奔る』
魔人炎陽:『お前もそのクチではないか?』
士騎朝輝:(自分が瞬間に決断する、その全てで、未来は希望にも絶望にも変わっていく。闘争に勝つためにどの行動を取るのも俺の自由だ)
GM:士騎くんがセットアップエフェクト無しならば、炎陽の手番。
士騎朝輝:「お前のお喋りに付き合ってる時点で、否定のしようがないよなぁ」
士騎朝輝:(勝負!)
士騎朝輝:使います。行動値上昇だ。
GM:やる……!
士騎朝輝:《加速装置》90→92
GM:なら、士騎くんの行動値は16か。
GM:上回られた! 士騎くんの手番です。
士騎朝輝:《コンセントレイト:ブラックドック》《アームズリンク》92→96
士騎朝輝:10dx7+4
DoubleCross : (10R10+4[7]) → 10[1,3,3,4,4,5,8,8,8,9]+10[3,8,8,9]+10[5,6,7]+10[7]+10[7]+10[7]+10[7]+10[7]+2[2]+4 → 86

GM:うげええーっ!
GM:なんで君らは全員高いんだ!(雨堂以外)
魔人炎陽:暴走リア不。ダメージをどうぞ。
士騎朝輝:9d10+28
DoubleCross : (9D10+28) → 40[4,3,7,6,3,1,8,4,4]+28 → 68

GM:うわたかっ。
GM:それはさすがに無理。そもそも最初にHP50も消費していたのだ……倒れます。
士騎朝輝:柄にかけた手が霞むように揺らぐ。十字に疾る銀線輝がすでに斬撃が終了したことを雄弁に告げている。
士騎朝輝:悪夢じみた剣速により大気の熱は根こそぎ貪り食われ、吹き出すよりも早く血が凍りついていく。
士騎朝輝:村雨丸がジャームの核を氷葬した。
魔人炎陽:『――――。』
魔人炎陽:『――――シキ。アサキ』
魔人炎陽:『お前の技は』
魔人炎陽:《燃える魂》。 『魔人を殺すには、至らん』
GM:返す一刀で士騎を打ち払う。
魔人炎陽:《コンセントレイト:サラマンダー》《炎の刃》《アマテラス》。
魔人炎陽:12dx7+6
DoubleCross : (12R10+6[7]) → 10[1,1,2,2,2,3,3,4,5,8,8,9]+10[5,9,9]+10[8,10]+10[4,10]+2[2]+6 → 48

GM:そのままの連撃。頭、首、鎖骨、胴、両脚、両腕を狙った8連突き。
士騎朝輝:「この間合いが最高なんだ。動くわけはないよなぁ」
魔人炎陽:『もちろんだ。これが我らの間合い――――』
GM:5d10+5+12+16+12
DoubleCross : (5D10+5+12+16+12) → 34[10,6,5,5,8]+5+12+16+12 → 79

士騎朝輝:自分の足の甲を村雨丸で突き刺し地面ごと凍結させる。
魔人炎陽:『剣士の間合いよ!』
GM:炎を纏った8連突きだ。普通ならば8度死ぬ。
GM:士騎は、死なない。
GM:普通ではないからだ。
魔人炎陽:『はーッ』 刀を収める。
魔人炎陽:『楽しいな』
士騎朝輝:吹き飛ばなければ、それでいい。まだ再生が効くのだから、ならば最適の攻撃ポジションを維持するだけだ。
士騎朝輝:「死ぬまでやってろ」
士騎朝輝:1D10+96
DoubleCross : (1D10+96) → 2[2]+96 → 98

GM:リザレクトの出目までいいw

ラウンド03 - 第七支部・屋上

GM:クリンナップ。時間経過で治るようなものはなし。
GM:3ラウンド目。
ノア・スノウマン

1m

魔人ヴァルコラキ
ノア・スノウマン:セットアップなし。
魔人ヴァルコラキ:《サポートデバイス》。感覚ダイスを+12。
魔人ヴァルコラキ:ステルスにまわしていたリソース全てを攻撃に転換している。
GM:勝負は一瞬だ。狙撃手同士の、距離1mの早撃ち勝負。
GM:早く、確実に当てたほうが勝つ。
GM:イニシアチブ。行動値16、ノアくんの手番。
ノア・スノウマン:マイナーで硬直解除、メジャーでコンボ『コカブ』、《コンセントレイト:ノイマン》《コントロールソート:射撃》。対象はヴァルコラキ。
GM:きたまえ・・!
ノア・スノウマン:10dx7+29
DoubleCross : (10R10+29[7]) → 10[1,3,3,5,6,6,7,9,9,9]+10[1,2,7,10]+10[5,10]+10[10]+10[9]+6[6]+29 → 85

GM:なんだよそれは!!
ノア・スノウマン:よし
ノア・スノウマン:リアクションどうぞ!
魔人ヴァルコラキ:絶対にダメなんですけど、リアクションします……。《磁力結界《》
魔人ヴァルコラキ:《磁力結界》。
魔人ヴァルコラキ:85-3d10
DoubleCross : (85-3D10) → 85-17[5,7,5] → 68

GM:耐えられるわけねーだろ!
ノア・スノウマン:あ、ダメージまだ出てないです
GM:あっそうか!
GM:どうぞ!
ノア・スノウマン:いくよー
ノア・スノウマン:10d10+11
DoubleCross : (10D10+11) → 63[10,9,7,4,5,2,3,5,9,9]+11 → 74

GM:ノア君のダメージダイスがすごく腐って、磁力結界の出目がすごく良ければ耐えられる可能性があるんですが
GM:無理に決まってんだろ!
ノア・スノウマン:いえーい
GM:磁力結界で30軽減できたとしても絶対に死ぬ。HPは26でした。
GM:演出などをどうぞ! あと、トドメをさしたければそのままブチ殺せます。
ノア・スノウマン:「……どっちが早いか?」
ノア・スノウマン:「いや――」
ノア・スノウマン:魔人ヴァルコラキの背後、その能力で作られた鉄の檻。
ノア・スノウマン:そこに、一本の矢が突き立っている。
ノア・スノウマン:矢は心臓を檻に縫い留めている。心臓は未だ脈打っている。
ノア・スノウマン:「もう、終わってる」
魔人ヴァルコラキ:『…………』 自分の胸部を見る。
魔人ヴァルコラキ:『参ったな』
魔人ヴァルコラキ:『こんなことなら』
魔人ヴァルコラキ:『家で、のんびりしておくべきだった』
魔人ヴァルコラキ:『…………帰りてえなあ』
GM:仰向けに倒れる。同時に、魔人態も解除。
GM:ノアよりやや年上。中学生くらいの少年の死体だけが残った。
ノア・スノウマン:「……」その死体を跨ぎ越え、矢を引き抜いて回収する。
ノア・スノウマン:感傷はない。彼は殺し合いを挑んで、敗けただけだ。
ノア・スノウマン:そのまま鉄扉を開けて支部へ戻ろうとし……
ノア・スノウマン:最後に一言だけ言い残す。
ノア・スノウマン:「三ダースも弾を使うからだ。獲物を殺すのには、一射だけでいい」
ノア・スノウマン:言い終えるころ、意識はすでにヴァルコラキに向いていない。次の標的が待つ、ホテル・シーサイドへ。
GM:ノアの言葉に応じる者は、もう誰もいない。

Battle03【N市第七支部・屋上】

<UGN>
○ノア・スノウマン  Finishing move[コカブ]
|
●魔人ヴァルコラキ
<FH-オブセシオンセル>


雨堂聖理:うどう しんしょくりつ あげる
GM:あ、あげな!
GM:野生の雨堂!
雨堂聖理:雨堂聖理の侵蝕率を+9した(侵蝕率:86->95)
雨堂聖理:うー!
GM:あげるの わすれない えらい
ノア・スノウマン:ノア・スノウマンの侵蝕率を+4した(侵蝕率:100->104)

ラウンド03 - 倉庫街・バス停前

GM:支部長成田。魔人ロイトス。
GM:二人とも大きく消耗している……が。
GM:ここまで体格の違う二人が、互角に殴り合っていること自体が、そもそもおかしい。
GM:ロイトスもそろそろ感じはじめている。この男はおかしいと。
GM:セットアップ。
魔人ロイトス:《フルパワーアタック》。
魔人ロイトス:『ひッ。ひっひッ』
魔人ロイトス:『やることは、まあ、変わらないわな』
魔人ロイトス:『坊やもそうだろう』
GM:イニシアチブ。成田さんの手番。
成田

8m

魔人ロイトス
成田晴史:「今更だろう」
成田晴史:ザッ ザッ
成田晴史:「単純だ。何もかも」戦闘移動。エンゲージに接触します。
魔人ロイトス:『その通りさね』 腕を大きく引く。
成田晴史:「次は我慢できるか?」
魔人ロイトス:『我慢? する必要がない』
魔人ロイトス:『ここまでの殴り合いで……』
魔人ロイトス:『あんたは一度も、あたしに殴り勝っていない』
魔人ロイトス:『距離。威力。重さ。すべてにおいてだ』
成田晴史:「私は、この左腕で、殴る」
成田晴史:「どの距離まで、手を出さずにいられる?」
魔人ロイトス:『……………………』 左腕を見る。
成田晴史:再び踏み込んでいく。1m。
成田晴史:80cm。
成田晴史:50cm。
魔人ロイトス:『…………はじめてだよ。坊や』
魔人ロイトス:『殴り合いが――――心から』
成田
50cm
魔人ロイトス
魔人ロイトス:『楽しい』
成田晴史:「フ」笑う。
成田晴史:《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》《ライトニングリンク》。
GM:ライトニングリンクまで……!
成田晴史:13dx8-1
DoubleCross : (13R10-1[8]) → 10[1,2,2,4,5,6,6,7,9,9,9,10,10]+10[5,6,7,7,9]+10[10]+2[2]-1 → 31

成田晴史:違った。すいません
成田晴史:コンセがレベル上がってるのだ
GM:あっほんとだ!100超え……!
成田晴史:13dx7-1
DoubleCross : (13R10-1[7]) → 10[1,2,4,5,5,6,8,9,9,9,9,10,10]+10[1,1,1,2,5,8,9]+10[1,10]+4[4]-1 → 33

GM:降り直しをどうぞ。下がらないといいな……ククク……!
GM:かわっていないw
成田晴史:あんまり変わらなかったですね
魔人ロイトス:《スプリングシールド》。
成田晴史:成田晴史の侵蝕率を+8した (侵蝕率:103->111)
成田晴史:4d10+21 ガード値-5
DoubleCross : (4D10+21) → 12[2,6,1,3]+21 → 33

GM:死ぬよ……! 残りHPはもうほとんどなかった!
成田晴史:よかった……!スプリングシールド使われたからワンチャン危ないかと思った
GM:出目がめちゃくちゃ悪ければワンチャン耐えられたんですが、さすがに2R目の超絶パンチが痛すぎましたね……w
GM:魔人ロイトス、戦闘不能。もちろん、そのままトドメもさせます。
成田晴史:40cm。
成田晴史:30cm。
成田晴史:大きく力んだままの左腕を構えたままで
成田晴史:怪物の懐、接触寸前の距離にまで踏み込んでいく。
GM:成田晴史ならば分かる。
成田晴史:「我慢強いな」
GM:これまで堂々と攻撃を受け、カウンターを打っていた魔人ロイトスが――
成田晴史:「だが教えてやろうか。魔人ロイトス」
GM:はじめて先に動いた。
魔人ロイトス:『――――ァアアアア!』 拳を振り抜こうとする。
成田晴史:「そいつは――」
成田晴史:「怯えというんだ」
成田晴史:――バ  チン !!!
成田晴史:真昼の太陽の如き閃光が走って
成田晴史:魔人ロイトスの腕の付け根ごと、胴体を貫通している。
魔人ロイトス:『ご』
魔人ロイトス:『――――げはッ』
GM:地響きと共に5mの巨人が仰向けに倒れる。
成田晴史:「三発」
成田晴史:拳を振り抜いた体勢のまま
成田晴史:聞こえるようにはっきりと告げる。
GM:その声は届いていない。ロイトスの巨体を、今の一撃で絶命させた。
GM:巨体が萎れ、老婆の死体だけが残った。
成田晴史:ガシャ!
成田晴史:近くの塀に激突していた自転車のスクラップの中から、通信機を引きずり出す。
成田晴史:「工業団地完了。支部防衛の目処が着き次第、処理班向かえ」
成田晴史:そしてボロボロの体のまま、無造作にホテルの方向へと向かう。
成田晴史:魔人ロイトスにしたのと同じように、一歩ずつ、死の宣告のごとく。
成田晴史:「どっちが正しいかはっきりしたなァ」
成田晴史:「私は殴り負けたことがない」

Battle02 【工業団地倉庫街 バス停前】

<UGN>
○成田晴史  Finishing move[強い雷]
|
●魔人ロイトス
<FH-オブセシオンセル>

ラウンド03 - 水沢公園・噴水広場

士騎
0m
魔人炎陽
GM:セットアップ。
士騎朝輝:足の甲から村雨丸を引き抜き正眼に構える。
士騎朝輝:《加速装置》98→100
魔人炎陽:セットアップは無し。
魔人炎陽:『おい』
魔人炎陽:『ヒトはな。異物を疎んじる生き物だ』
魔人炎陽:『断言する。いつか』
魔人炎陽:『お前は狩られる側になる』
魔人炎陽:『それでも、人を守るのか?』
士騎朝輝:「人を守る?違うな」
GM:炎陽に言われるまでもないことだ。成田は士騎に対して辛辣だったが……
GM:組織に所属しない。戦闘時に暴走している。力のある遺産を持っている。
GM:そんな男、成田でなくとも警戒するのが当然なのだ。
士騎朝輝:「俺は人の自由を守るんだ。人間が醜いなんてのは百も承知だ。だが、それでも、守る価値のある生き物だ」
士騎朝輝:「第一、人を守ることを否定して見ろよ 自分は化け物です。人じゃありません。と言ってるようなもんだよなぁ」
魔人炎陽:『かはッ! 確かにな!』
魔人炎陽:『ならば……』
魔人炎陽:『俺は間違いなく人間だ』
魔人炎陽:『この異形と、この剣をもって。湯ノ浦の人々を守ると誓ったのだから』 ゆらりと刀を構える。
魔人炎陽:もう口を開くことはない。
GM:イニシアチブ。士騎くんの手番。
士騎朝輝:「はっ、俺はお前を化け物と言ったか?…多分、言ってないよなぁ」
士騎朝輝:《コンセントレイト:ブラックドック》《アームズリンク》《クレイジードライヴ》100→109
士騎朝輝:12dx7+4
DoubleCross : (12R10+4[7]) → 10[2,3,5,5,6,6,7,7,8,9,10,10]+10[2,3,4,10,10,10]+10[4,4,9]+3[3]+4 → 37

魔人炎陽:クレイジードライヴも乗ってる!
魔人炎陽:暴走でリア不。ダメージをください・・!
士騎朝輝:4d10+47
DoubleCross : (4D10+47) → 27[7,5,6,9]+47 → 74

GM:燃える魂でHP40。あと、知性ある獣で装甲が5あったのですが
GM:死にます。魔人炎陽、戦闘不能。
GM:演出をどうぞ。もちろん、望むならばとどめをさせます。
士騎朝輝:相対するは、刀の間合い。三歩の距離。互いの切っ先どころか根元から断ち切れる致命の距離。それですら互いに必殺を与えるにはやや遠い。
士騎朝輝:必要なのは更なる踏み込み。更なる速度。その為の後一手を重ねる。
士騎朝輝:「スゥゥゥゥゥゥ」息を吸う。「肉を凍らせても、終わらないんじゃ 魂を凍らせる他ないよなぁ」言葉と共に気を吐く。
士騎朝輝:視界を覆う程の氷煙を暴走放出させながら、士騎の周囲が凍り付いていく。目眩まし?否、そんなものは相手の炎熱で吹き飛ぶだけの物だ。
士騎朝輝:必要なのは氷結した地面。1mぽっちの凍結空間。その世界に相手の気付きよりも一瞬疾く、文字通り滑り込み踏み込んだ。
士騎朝輝:氷面加速と空気抵抗0の最速最短の一歩を踏み台に、必殺の距離で渾身の一撃を狂気の暴走と共に叩き込み、内側から相手を凍死させる。
士騎朝輝:「凍れっ!」
魔人炎陽:『シ、キ』
魔人炎陽:異形の肉体と高熱で、氷結を無効化しようとした……しただけだ。
魔人炎陽:わずかに出力が足りなかった。
魔人炎陽:『………………』
GM:――ッド!
GM:炎陽が倒れます。魔人態も解除される。
士騎朝輝:村雨丸を抜く。血など凍りつき刃には一片の曇りもない。
士騎朝輝:「後はUGNの仕事だよなぁ、これ」
魔人炎陽:「――――――お、い」
魔人炎陽:血を吐きながら上体を起こす。
魔人炎陽:「なぜ」
魔人炎陽:「なぜ殺さん」
GM:死んでいない。魔人態から人間態に戻って入るが――生きている。
魔人炎陽:「殺れたはずだぞ。貴様の……」
士騎朝輝:「俺が自由だからに決まってるだろ」
士騎朝輝:「殺すも殺さないも俺は自分の意志で選択できるんだ。お前が死ぬ前にそれだけは教えてやりたくなった」
魔人炎陽:「……自由」
魔人炎陽:「んっ。ふふふふ、ふ、ゴホッ!がふッ!」 笑いながら血を吐く。
士騎朝輝:「お前は死ぬ。UGNのやつらが来て殺される。当然だ。お前は無辜の民を殺したんだからな」
士騎朝輝:「だが、俺は殺さない。それだけのことだ」
魔人炎陽:「そうか。そうか。…………自由か」 仰向けに倒れ、空を見上げる。
魔人炎陽:魔街の黒く澱んだ空とは違う、青い空を。
魔人炎陽:「成る程」
魔人炎陽:「それは……」
魔人炎陽:「勝てんわなあ」
士騎朝輝:「野暮な事だと思うがなぁ。手向けだ」
士騎朝輝:「楽しかったよなぁ」
士騎朝輝:吐き捨てるように、心底嫌そうに言って、ビルを目指す。約束がある。

Battle04 【第七地区 水沢公園・噴水広場】

<UGN>
○士騎朝騎  Finishing move[ホワイトミュート・アークティックヘヴン]
|
●魔人炎陽
<FH-オブセシオンセル>


GM:――――四人の魔人を屠った。だが、まだ終わりではない。
GM:魔人サーラメーヤ。魔人ナラシンハ。
GM:一人と一体の魔人が待っている。
GM:向かわねばならない。決戦場へ……ホテルシーサイドへ。
GM:シーンカット。ロイスだけがとれます。
雨堂聖理:なしで。ナラシンハだなあラス一は
ノア・スノウマン:なし!
成田晴史:プレイヤーとしては物凄くロイトスにロイスしたいが……!
魔人ロイトス:あたしに取っておくれよ!BOY!
成田晴史:だが倒した敵に敬意を持つような男だろうか、成田が!
成田晴史:いいや取っちゃえ
士騎朝輝:とりあえずなしで
成田晴史:敵/魔人ロイトス/昂揚/敵愾心:○/ロイス
GM:すごくデレている・・!
成田晴史:そうだよ!これがデレだから成田支部長の

クライマックス : 魔人ナラシンハ vs 第七支部

GM:クライマックス戦闘です。全員登場。
ノア・スノウマン:ノア・スノウマンの侵蝕率を+6(1D10->6)した(侵蝕率:104->110)
士騎朝輝:1d10+109
DoubleCross : (1D10+109) → 7[7]+109 → 116

成田晴史:成田晴史の侵蝕率を+8した (侵蝕率:111->119)
GM:支部長……!
雨堂聖理:雨堂聖理の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:95->105)
GM:Eロイスは結構あります。がんばるんだよ。
GM:全体的にみんな高いな!

GM:N市第七地区 港湾区
GM:ホテル・シーサイド前 ターミナル付近
GM:----
GM:魔人サーラメーヤと約束した決戦場に、成田・士騎・ノアが集まっている。
GM:誰が一番早かったかはわからないが、とにかく
GM:襲いかかってきた魔人を打倒し、ここまでやってきた。
GM:サーラメーヤの約束通り、魔人ナラシンハが途中で乱入してくるようなことはなく……
GM:あとは屋上に乗り込み、打ち倒すだけだ。
GM:パラパラと雨が降ってきている。西の空から、黒い雲。
GM:じきに本格的に降ってくるだろう。
士騎朝輝:「誰かが涙を堪えて、それでも堪えきれないって感じだよなぁ、これ」
士騎朝輝:ビルの屋上を見上げて頭をかく。
ノア・スノウマン:「血のにおいが隠せる。これだけ流してると気休めにしかならないけど」赤白まだらに染まった髪を掻き上げる。
成田晴史:「ホワイトミュートも来てるのか」
成田晴史:血まみれのスーツで現れます。
成田晴史:「映画を見に行くんじゃなかったのか?」
士騎朝輝:「偶然だよなぁ。って今更そういうの言っておくか?」ビルの前に集まっている人間たちに声を掛ける。
士騎朝輝:「はっ。見遅れだ まったくついてないよなぁ。どこかで、二時間潰さなきゃなぁ」
士騎朝輝:「ともかく、兄ちゃんは狙撃すると思ったんだがなぁ、来てるとはね。どういう風の巡りだよ」
ノア・スノウマン:「ん……」少し考える。「そうだね。狙うのは別の建物から。だけど」
ノア・スノウマン:「少しでも近くで、彼らを見ておこうと思った」
ノア・スノウマン:「テレーズからの、新しい指令があって」
士騎朝輝:「指令?」
ノア・スノウマン:「……アサキ、支部長」
成田晴史:「日本支部か……」
ノア・スノウマン:「"ナラシンハ"、"サーラメーヤ"、彼らがどんな人物なのか、僕は知りたい」
ノア・スノウマン:「彼らに尋ねてほしい、君たちから見たその特異性を」
成田晴史:「どっちにしろ殺すがな」
ノア・スノウマン:「……第七の仕事に横槍は入れない」
士騎朝輝:「情が湧くかもしれないよなぁ、それ、相手を知るって言うのはそういう事だ」
ノア・スノウマン:「そう……」
成田晴史:「つまり、第七からも日本支部の仕事に横槍を入れるなってことか?」ギロリと睨む。
成田晴史:「――いいだろう。聞くだけ聞いてやる」
ノア・スノウマン:「……」
士騎朝輝:「けど、俺は別にそういう行為は必要だとは思ってる、探求だよなぁ。そういうのが世界を見て世界を識ることだ」
ノア・スノウマン:「ありがとう」ぺこりと素直に頭を下げる。
ノア・スノウマン:「世界……」
ノア・スノウマン:森と、UGNに所属してから派遣されたいくつかの都市。それだけがノアの知る世界だ。
ノア・スノウマン:「そう。知りたい、それを」
成田晴史:「……」不機嫌にホテルの屋上を見上げている。
士騎朝輝:「そうか。じゃぁ、俺と気が合うな」
士騎朝輝:「これから色んな連中と色んな世界に出逢うんだ。これも、その一つってことで頑張ってみようぜ、狩人」
ノア・スノウマン:頷く。
士騎朝輝:「で、一人足りないと思うんだがなぁ」
成田晴史:「一人ィ?」あからさまにキレる。
成田晴史:「誰も来るわけがねえだろ。むしろ居たら殺す」
士騎朝輝:ノア君にロイス取りましょう。 親近感〇/隔意 で。これでラスト
士騎朝輝:「雨堂の事嫌ってるよなぁ、俺よりも。それとも心配の裏返しか、それ?」
成田晴史:ぶん殴ります。
ノア・スノウマン:「……ふっ」こらえきれず、少し笑ってしまう。
士騎朝輝:「お前たちの関係はよくわからないけどなぁ」顔面で受ける。「意味わからんもんの八つ当たりは御免だぞ」
成田晴史:「別に、貴様に理解してもらおうとも思わんがな」
成田晴史:「私はマイナスで戦う連中を許せない」
成田晴史:「いずれそういう連中は一切合切私の街から排除するつもりでいる」
士騎朝輝:「マイナス?負の感情とか過去の負債とかそういうのか」
士騎朝輝:「なんだ、あいつ、そうなのか。大変だよなぁ、それ」
成田晴史:「貴様は自分の世界を知るために戦っているって話だったな」
成田晴史:士騎を殴ったほうの腕を軽く振る。「その点だけはマシだ。その他が全て壊滅的だとしてもな……」
士騎朝輝:「あぁ、初めてのプラス評価だよなぁ。ありがとよ」
成田晴史:「……私は行く。“ウルサ”もすぐに配置に付け」
ノア・スノウマン:「了解」一言応えて、ホテルに背を向ける。
士騎朝輝:「また後でな」
ノア・スノウマン:「……最善の健闘を」
士騎朝輝:言葉を告げるノア君に向けて写メを撮る。
士騎朝輝:「お互いになぁ」
成田晴史:こちらは答えない。帯電した空気がジリジリと鳴るだけだ。
士騎朝輝:「行くか。涙も強くなってきたしなぁ」
士騎朝輝:成田の横に偶然ついてビルの中に入っていく。

GM:――ホテルシーサイド屋上。
GM:ちょっとしたサッカー場ほどの広さがある半ドーム状の広場は、既に瓦礫の山になっている。
GM:ぱらぱらと降ってきた雨が、高温に熱された床に触れ蒸発する。
GM:瓦礫の山の手前で荒い息を吐いているのは、一体の魔人。
GM:金色の毛並み、燃え盛る尾を持つ四つ目の狼。
GM:大葉瑠美。
GM:魔人サーラメーヤ……その魔人態。
"魔人サーラメーヤ"大葉瑠美:『はーッ……はァーッ……!』
GM:魔人ナラシンハは前方の瓦礫の中だ。魔人サーラメーヤは戦闘を好まないだけで、攻撃力だけならば一桁ランカーにすら匹敵する。
GM:いかにナラシンハと言えど、サーラメーヤの不意打ちを受けたのだ。数分は行動不能なはず。
"魔人サーラメーヤ"大葉瑠美:『いかせない……襲撃なんてさせない』
"魔人サーラメーヤ"大葉瑠美:『湯ノ浦の為にこの街のみんなを犠牲にするなんて』
"魔人サーラメーヤ"大葉瑠美:『やっぱり、間違』
魔人ナラシンハ:「間違ってねェよ」
GM:――――バギャ!
"魔人サーラメーヤ"大葉瑠美:『っ……あああっ!?』
GM:サーラメーヤの巨体が、強烈な蹴りで数メートル吹き飛ばされた。そのまま頭をグリグリと踏まれる。
GM:相手は、抜き身の刀を持ったピアスだらけの青年だ。魔人ナラシンハ。
GM:魔人態すら取っていない。
"魔人サーラメーヤ"大葉瑠美:『ど……どうして……』
魔人ナラシンハ:「瑠美」 刀をサーラメーヤの前足に突き立てる。
"魔人サーラメーヤ"大葉瑠美:『ああああッ!』
魔人ナラシンハ:「言わなかったっけ? 言ったよな、俺は」
魔人ナラシンハ:「ちゃんと、メシを、喰えって」
魔人ナラシンハ:「もったいねえ。お前だけじゃない。チヨ婆さんもそうだ」
魔人ナラシンハ:「輸血パックなんかで済ませやがって。たくさん喰ってる健康優良児の俺に勝てるわけねーだろ」
GM:魔人はヒトを喰らう。『人間性』の残滓を体内に取り込む必要がある。
GM:冷凍の死体や血液でもいいのだ。人間に例えれば腐った肉を喰らい続けるのに等しいが、なんとか肉体の維持はできる。……しかし、
GM:『維持できる』だけだ。生きた人間、強いオーヴァードを喰らい続けてきた魔人とは、圧倒的な力の差が出る。
GM:ナラシンハとサーラメーヤ。最初から勝負になるわけもなかった。
魔人ナラシンハ:「わかるか瑠美。お前が情報を漏らしたせいで、きっと全員死んだ」
魔人ナラシンハ:「チヨ婆さんも純也もアキラも天翔もだ。特にあの支部長と対峙したら絶対に助からない」
魔人ナラシンハ:「プラン通りに俺が行けば助けられたが、お前が邪魔した」
魔人ナラシンハ:「……なァ。この事件のあと、仮に、お前一人が生き残ったとして」 子供をたしなめるような口調でしゃがみ、倒れたサーラメーヤの巨体と目線を合わせる。
魔人ナラシンハ:「"情報提供してくれてありがとう"……と、あいつらが歓迎してくれると思うか?」
"魔人サーラメーヤ"大葉瑠美:『………………』
魔人ナラシンハ:「そんなことは」「ぜッッッたいに」「ない」
魔人ナラシンハ:「処理されて終いだ」
"魔人サーラメーヤ"大葉瑠美:『……それでも』
魔人ナラシンハ:「あ?」
"魔人サーラメーヤ"大葉瑠美:『いいよ。それでも』
"魔人サーラメーヤ"大葉瑠美:『犠牲を最小限に』 『市民の誰も殺させず、UGNの誰も殺させず……』
"魔人サーラメーヤ"大葉瑠美:『犠牲を"6人"までに留めるには、この方法しかなかった』
"魔人サーラメーヤ"大葉瑠美:『私の命をかけて、あなたを止めるよ』
"魔人サーラメーヤ"大葉瑠美:『陽一お兄ちゃん――――いや』
"魔人サーラメーヤ"大葉瑠美:『……魔人ナラシンハ!』 その巨体からは想像できない速度でナラシンハの後ろに回り込み、頭を食いちぎろうとし、
魔人ナラシンハ:「莫迦が」
GM:ナラシンハは更にその上を行く速度で、サーラメーヤの頭上を取っている。
GM:刀が振るわれる。
雨堂聖理:「……大葉ちゃん!」
雨堂聖理:声を張り上げると同時に、銃声が響く。振り下ろされんとするナラシンハの腕を狙って
雨堂聖理:命中させる必要はない。その一瞬だけ攻撃を止められればそれで良い。
魔人ナラシンハ:「ああ?」 面倒くさそうに、腕で散弾を払う。
魔人ナラシンハ:サーラメーヤを蹴り飛ばし、距離を取って着地した。 「なんだてめえは」
GM:――ドッ!
GM:雨堂のすぐ横に魔人サーラメーヤが落ちる。魔人態も解除され、
GM:人間態……ボロボロになった大葉瑠美が現れる。
大葉瑠美:「雨堂さ……」
雨堂聖理:「……」 一瞬だけ大葉ちゃんに目を向けるが、ショットガンも意識もナラシンハへ向けたままだ
大葉瑠美:「私、頑張ったよ。やりたいことをちゃんとやって……」
大葉瑠美:「少しは役に立てたかな……」
雨堂聖理:戦闘の後、自転車に乗って、ホテルに入ってからはずっと走ってきた。息が荒い。雨で張り付く髪がうっとうしくも、熱持つ肌には心地良い
雨堂聖理:「……十分。十分過ぎるよ。大葉ちゃんのおかげで、この街の人はたくさん助かった」
雨堂聖理:「だから休んで。今は。もう大丈夫だから」
雨堂聖理:……その言葉に根拠などないが。それでも、今の彼女に必要なのはそれのはずだ。
大葉瑠美:必死に呼吸を整えるのが精一杯だ。喋ることすら満足にできていない。
魔人ナラシンハ:「家族の間に入ンな。なんだよ、てめーは」
雨堂聖理:「ナラシンハ。大体の事情は知れました。湯ノ浦のこと。あなたたちのこと……」
雨堂聖理:「UGNは間違ってる」
雨堂聖理:「……でもあなたたちも間違ってる」
魔人ナラシンハ:「かはッ。そりゃそうだろ」
魔人ナラシンハ:「戦場ならともかく、罪なき市民を家畜みたいに食い殺す連中が間違ってないわけねーよな」
魔人ナラシンハ:「そんな事はわかってんだよ。その上で俺はここに来ている」
魔人ナラシンハ:「助けたい相手を助けるためにな」
魔人ナラシンハ:「お前はどうだ、シンギュラルアーク。お前は誰を助ける」
魔人ナラシンハ:「たとえば……そこの瑠美を、これからも助けられるのか?」
雨堂聖理:「……雨堂聖理。その名前で呼ばないでよ」
雨堂聖理:「あたしは」 目を閉じる 「分からない。あたしのできる限りのことをしたい。大葉ちゃんも、あの男の子も……」
雨堂聖理:「……助けたいって思う。それができるかなんて、分からないけれど」
雨堂聖理:「ただ……今この瞬間、間違ったことだけはしたくない。間違ったことをさせたくない」
雨堂聖理:「それだけで来てるし、そんなことの繰り返しだよ。あたしは」
魔人ナラシンハ:「主張を通すには」 刀を突きつける。
魔人ナラシンハ:「力が必要だ。この世界では特に」
魔人ナラシンハ:「てめーにそれがあるってのか?」
雨堂聖理:「……二つ」
GM:魔人ナラシンハ。以前戦った"グワイヒア"と比べ、どれほど強いのかはわからないが……
GM:雨堂聖理ひとりで勝てる相手ではない。それだけは間違いない。
雨堂聖理:「あたしには、そんな立派な力なんてないし、」
雨堂聖理:「……力がなくても、正しさで主張を通せる。そう信じたい」
雨堂聖理:「だからもう……やめようよ。あなたの作戦はもう失敗してる。他の支部からも応援が来る」
雨堂聖理:「力じゃ何も通せない。ならせめて正しくいようよ」
魔人ナラシンハ:「寝言を」
雨堂聖理:「……今それができれば『話が通じる』実績として、みんなに説明できる」
魔人ナラシンハ:「ほざいてんじゃあ、ねーぞッ!」 一閃。刀を振るい、剣圧で雨堂を飲み込もうとする。
ノア・スノウマン:…………遠く、風切り音。そして――
ノア・スノウマン:――ガカカカカカッ!!
ノア・スノウマン:"ナラシンハ"の足元に矢が降り注ぐ。
魔人ナラシンハ:「……やっとか」 嬉しそうにそちらを見る。
魔人ナラシンハ:「雑魚イリーガルだけじゃ証明にならねえ。テメーを待ってたんだぜ」
ノア・スノウマン:一列に、境界を定めるように突き立ったそれは、言葉より、姿よりも雄弁に力の存在を語っている。
魔人ナラシンハ:「"ウルサ・ミノール"」
雨堂聖理:視線を外した瞬間に引き金を引き、針弾を撃ち込む。同時にヒートウィップも引き出す――躊躇なき臨戦態勢
ノア・スノウマン:「……」通りを挟んだ向かいのビルの屋上、銀髪の少年が雨に打たれて佇んでいる。
魔人ナラシンハ:「まさか」 雨堂の攻撃を軽くいなす。 「まさか、これだけか?」
魔人ナラシンハ:「おい。冗談だろ? 何のためにN市くんだりまで来たと思ってんだ」
魔人ナラシンハ:「重要なのがいねーーだろ!」
魔人ナラシンハ:「支部長を出せ。支部長を」
成田晴史:ギシャアッ!!
成田晴史:ナラシンハの横合いから、何かが飛来する。
成田晴史:グシャグシャに歪んだ、鋼鉄の非常扉だ。
魔人ナラシンハ:――ガン!
魔人ナラシンハ:刀を持たない方の裏拳で叩き落とした。鋼鉄の扉がバレーボールのようにバウンドし、床に落ちる。
成田晴史:「……“ウルサ”に、指示を忘れていたな」
成田晴史:破壊された屋内への通用口から出てくる。
成田晴史:「雨堂がいたら構わず巻き込めと」
成田晴史:「そう言うべきだった」
成田晴史:ビシャッ ビシャッ
成田晴史:革靴が湿った足音を立てて、ナラシンハへと接近していく。
魔人ナラシンハ:「よかったぜ」
魔人ナラシンハ:「お前が生きててくれて、本当に良かった……」
魔人ナラシンハ:「死んだら殺せないからな」
成田晴史:「ナラシンハ」
成田晴史:「話を聞けと言われているからな」
成田晴史:「口と呼吸器だけは最後まで残しておいてやる」
魔人ナラシンハ:「ロイトスを殺ったな」 交戦痕だけで判断している。
成田晴史:ロイトスとの殴り合いでずたずたになった手袋を、無造作に脱いで捨てる。
成田晴史:真新しい手袋を嵌める。
魔人ナラシンハ:「どうやって殺った」
成田晴史:「殴って」
成田晴史:ジッ
成田晴史:電光を発することはない。音だけが帯電を示している。
魔人ナラシンハ:「あいつな。クソみてーな婆さんだったよ」
魔人ナラシンハ:「説教くせーし。黒飴ばっか勧めてくるし。メシもろくに喰わねえし」
魔人ナラシンハ:「殺ってくれてありがとう」
魔人ナラシンハ:「お礼に……」
魔人ナラシンハ:「てめーは俺がブチ殺してやるよ」
成田晴史:「貴様らは、私にあれこれと要求するが……」
成田晴史:ビシャッ ビシャッ
成田晴史:「私の方からは要求したことはなかったな」
成田晴史:「私の街から出て行け。」
成田晴史:「この世からもだ」
魔人ナラシンハ:「かはッ!」
魔人ナラシンハ:「出て行かせたいならよォ~。言葉じゃねーだろ」
魔人ナラシンハ:「力で来い!」
成田晴史:言われる前から既に踏み込んでいる。恐るべき引き絞りから
成田晴史:魔人ナラシンハへと左ストレートを叩き込む。
魔人ナラシンハ:これ以上会話するつもりはない。成田と同時に、こちらも駆け出している。
魔人ナラシンハ:右ストレート。成田の拳とかちあう。
成田晴史:――ベギィッ!!
GM:――ド  ガン!
成田晴史:すれ違った勢いのまま、回転して屋上の柵へと突っ込む。
GM:ロイトス戦と、まったく同じ! 両者の拳が激突し吹き飛ぶ!
成田晴史:「……ち」
魔人ナラシンハ:「おい……」
魔人ナラシンハ:「莫迦にしてんのか? いるじゃねーか」
成田晴史:肩が外れた。片腕で強引にはめ直す。再び戦闘態勢を取ろうとする……
魔人ナラシンハ:「もう一人。"ウルサ"並のやつがよォ~!」
魔人ナラシンハ:成田の方を見ていない。雨堂でもなければ、サーラメーヤでも、隣のビルに立つノアでもない。
魔人ナラシンハ:扉がなくなり、ぽっかり穴を開けた屋上入口を、期待に満ちた目で見ている。
士騎朝輝:靴音が響く。二人の殴り合いの前には無音に等しいはずの音。だが、それは確かな存在感をもって近づいてくる。
士騎朝輝:一つ縛りにして後ろに細く流した明るい茶の長髪。鞘入りの刀を無造作に握った、端正だが血まみれの顔の少年がゆっくりと歩いてくる。
士騎朝輝:「自分の故郷でもない場所で、新しい世界を知ろうと命を懸けて戦う男がいる。理不尽に怒りながらも、それでも何も知らぬ人々の明日を繋ぎ続けようとする男がいる。友を救うために、全身全霊で駆け抜ける女がいる。 あぁ、そんな奴らがいる、この世界悪くない」
士騎朝輝:大葉瑠美の姿を目で認めると、ナラシンハに向けて視線を飛ばす。
士騎朝輝:「世界が絶望の闇に覆われていても、それでも世界に目を向けてみろ。無数の世界の無数の物語、そこには必ず希望と救いもあるはずだ」
魔人ナラシンハ:「一応聞いといてやるか。好きなんだろ、そういうの……」
魔人ナラシンハ:「"なんだ貴様は"?」
士騎朝輝:「通りすがりのオーヴァードだ。覚えておけ」
魔人ナラシンハ:「ははッ! はははははは!」
士騎朝輝:にやりと笑って刀を抜き放つ。
魔人ナラシンハ:「通りすがりに……女子高生イリーガル! たまたま日本支部から派遣されてきたチルドレン!」
魔人ナラシンハ:「はァ~~~~~……。 計画とはだいぶ違うけどよ。まあ、いいや」
魔人ナラシンハ:「似たようなもんだろ。どいつが出てきても」
GM:クライマックス戦闘を開始します。
魔人ナラシンハ:「全員」「殺す」

■ROUND-01■

GM:衝動判定はまだ無し。エンゲージ!
GM:ノアくんの距離はどれくらいにしようかな
GM:隣のビルだから、さすがに姿が見えるくらいの距離ではあるだろう。
ノア・スノウマン:ですね
魔人ナラシンハ
10m
雨堂 成田 士騎
100m
ノア

GM:こうしましょう。セットアップ!
ノア・スノウマン:なし寄りのなし!
雨堂聖理:ない!
魔人ナラシンハ:《原初の黄:限界突破》《原初の白:フルパワーアタック》。自動触手の回数を増加。
成田晴史:なし!
GM:それと、NPCカードのご案内をします。
GM:■NPCカード:魔人サーラメーヤ。
タイミング:オートアクション(視界・単体)

HPダメージを適用する直前に使用する。魔人サーラメーヤがHPダメージを肩代わりする。

一回目:デメリットなどは特になし。
二回目:魔人サーラメーヤ=大葉瑠美が死亡する。

GM:魔人を殺すチャンス! よろしく使ってね!
士騎朝輝:《加速装置》《ヴァジュラ》116→121 行動値4→20 《紅蓮の憎悪》発動 攻撃力+9
魔人ナラシンハ:「おら来い! どいつだ? 腕に自信のあるやつ!」
魔人ナラシンハ:「賢者の石はな」「その町に住むオーヴァードすら、時に活性化させる」
魔人ナラシンハ:「N市に眠る賢者の石が、本当に魔街を救えるだけの力を宿しているのか」
魔人ナラシンハ:「命をかけてまで手に入れる価値があるものなのか」
魔人ナラシンハ:「テメーらの力で! 証明してみせろ!」
GM:■イニシアチブ
[20][侵蝕121/昇華0] 士騎朝輝 [暴走]
[16][侵蝕110/昇華0] ノア・スノウマン
[12][侵蝕105/昇華0] 雨堂聖理
[06][侵蝕119/昇華0] 成田晴史
[00] 魔人ナラシンハ(人間態)
魔人ナラシンハ 士騎

10m

成田 雨堂

100m

ノア

GM:最速は行動値20。士騎くんの手番。
ノア・スノウマン:「……」無言で弓を引き絞る。もはや意識は敵を仕留めることのみに集中している。
ノア・スノウマン:吠えるナラシンハに向けて矢を放つ。開戦を告げる一矢、だが――
士騎朝輝:ピシピシと音を立て空気が凍り罅割れる。落ちてくる雨が士騎の周囲で凍結し砕け散る。肌が雪のように白化する、明るい茶の髪が蒼白へと変質する。ただ立つだけで周囲を極寒の冬へと変えてゆく暴走形態へと姿を変える。
士騎朝輝:では、エンゲージして攻撃して演出もします。
GM:おいで!
士騎朝輝:《コンセントレイト:ブラックドック》《アームズリンク》《クレイジードライヴ》121→130
士騎朝輝:12dx7+4
DoubleCross : (12R10+4[7]) → 10[3,5,5,5,6,6,7,7,8,9,10,10]+10[4,4,8,8,8,10]+10[2,5,7,8]+6[2,6]+4 → 40

魔人ナラシンハ:どうしようかな。んーんー
魔人ナラシンハ:殴り合うか。《原初の紫:復讐の刃》。
成田晴史:こ、こいつも復讐の刃使いなのかよ……!
GM:ダメージをどうぞ!
士騎朝輝:5d10+47
DoubleCross : (5D10+47) → 25[9,1,1,4,10]+47 → 72

魔人ナラシンハ:7dx7+9
DoubleCross : (7R10+9[7]) → 10[1,2,3,6,7,7,10]+10[7,9,9]+10[3,9,9]+5[2,5]+9 → 44

魔人ナラシンハ:こちらもダメージ。
魔人ナラシンハ:5d10+20+12
DoubleCross : (5D10+20+12) → 23[2,4,2,6,9]+20+12 → 55

士騎朝輝:炎陽のロイスを昇華して立ちます。0距離同士の切り合いはさっきやった。
士騎朝輝:必中の射手の矢が放たれたと同時、シンクロするように爪先に力を籠め、身体の重心を後ろに下げる。己が身を引き絞った弓へ例えた形象剣。溜めに溜めた力を解放し、姿勢を低くし矢のように突進する。
士騎朝輝:雨を破片に変えながら移動線上を凍結させ、必中の鏃すら追いつかせぬ速さで相手の懐に滑り込み、流麗無謬の一刺しを撃ち放った。
士騎朝輝:刺した部分を中心に、敵手の皮膚に純白の霜が急速に広がっていく。内部からの強制冷却、凍結殺傷破壊。 "オブセシオン"07 炎陽 を降した狂技が10に通じぬ道理がない!
GM:ナラシンハの全身が士騎の一撃で凍結する。
GM:内部からの零距離凍結即死剣。魔人であってもダメージは免れない……はず、だが。
魔人ナラシンハ:「…………おい…………」
GM:―――バ キン!!
魔人ナラシンハ:氷を粉砕し、殺意と失望に満ちた目を向ける。
魔人ナラシンハ:「まさか……噂の"ホワイトミュート"っていうのは」
魔人ナラシンハ:「この程度のものなのか?」
士騎朝輝:「これを、この程度か。なぁ、お前、何人喰った?」
士騎朝輝:「つまりは、そういう事だよなぁ」
魔人ナラシンハ:「いまさら数え切れるかよ。お前はファミレス行った回数を全部記憶してんのか?」
魔人ナラシンハ:「もう一度だ。もう一度だけ、お前らにチャンスをやる」
魔人ナラシンハ:「本、気、で、」
魔人ナラシンハ:「来い」
GM:イニシアチブ。ノア・スノウマンの手番。
魔人ナラシンハ 士騎

10m

成田 雨堂

100m

ノア

魔人ナラシンハ:「期待してるんだぜ……なにせ」
魔人ナラシンハ:「テレーズ・ブルムは、湯ノ浦の監視責任者だ。お偉いさんなんだよな」 ノアに聞こえなくとも一人呟く。
ノア・スノウマン:オートで必中の弓を装備、コンボ「ポラリス」を使用。マイナーで《拡散する影》、メジャーで《コンセントレイト:ノイマン》《コントロールソート:射撃》。対象はナラシンハ。
魔人ナラシンハ:「その下で育ったチルドレンが、このN市の地底に眠る、賢者の石の影響を受けている」
魔人ナラシンハ:「強いはずだ。失望させてくれるなよ……"ウルサ・ミノール"!」
ノア・スノウマン:《拡散する影》はダイスを7個減らして達成値+20。
ノア・スノウマン:ノア・スノウマンの侵蝕率を+3した(侵蝕率:110->113)
ノア・スノウマン:メジャー、命中判定。
ノア・スノウマン:10dx7+50
DoubleCross : (10R10+50[7]) → 10[1,2,2,4,5,6,6,7,9,10]+10[1,2,7]+6[6]+50 → 76

ノア・スノウマン:まずまず
魔人ナラシンハ:ガード。《レネゲイドイーター》《自動触手》。
魔人ナラシンハ:ダメージをどうぞ。
ノア・スノウマン:9d10+11 諸々有効
DoubleCross : (9D10+11) → 45[2,10,1,1,9,8,3,3,8]+11 → 56

GM:4d10-56
DoubleCross : (4D10-56) → 21[5,1,10,5]-56 → -35

GM:あっ逆だ。21点軽減。
GM:35点受けました。ノア君は自動触手で18点を受けな!
ノア・スノウマン:喰らう!戦闘不能になるので"オブセシオン"セルへのロイスをタイタス昇華して復活!
ノア・スノウマン:「もう」
ノア・スノウマン:放った矢は、朝輝とナラシンハの動きを予期していたように飛び、開いた傷口に突き立つ。
ノア・スノウマン:「撃ってる」
魔人ナラシンハ:「そうだ来い! 来い!」
ノア・スノウマン:ノア・スノウマンの侵蝕率を+4した(侵蝕率:113->117)
魔人ナラシンハ:「本気の一撃を――――」 ドッ!
GM:士騎がつけた傷跡に深々と矢が突き刺さる。
GM:ナラシンハがゆっくりと仰向けに倒れる。
士騎朝輝:「同時だったからなぁ。即席の連携にしては上手いもんだったよなぁ…」
ノア・スノウマン:「うまく合わせたね」
GM:普通のジャームであればまずこれで殺せているだろう。……問題は。
GM:相手が普通のジャームではない、という点だ。
魔人ナラシンハ:「…………」
魔人ナラシンハ:「…………よくわかった」
魔人ナラシンハ:「二度だ」 起き上がる。
魔人ナラシンハ:「二度当ててなお、俺を殺しきれていない」
魔人ナラシンハ:「この程度か。ふっ、ふふふっ、ははははははははッ」
魔人ナラシンハ:「――ザけんじゃあッ! ねーーーぞォ!」
魔人ナラシンハ:刀を真っ直ぐに立て、地面に突き刺す。
魔人ナラシンハ:「――――"蹂躙しろ"」
魔人ナラシンハ:「"ナラシンハ"!」
GM:凄まじい衝撃で士騎とノアを吹き飛ばす。攻撃したわけではない……ただの、殺気!
ノア・スノウマン:「っ!!」先の戦いの傷もあり、踏ん張ることもできずに吹き飛ばされて転がる。
士騎朝輝:「くっ!?」足元から冷気で凍結し無理やりに踏みとどまる。間合いを離せば勝ちの目が無くなる。「圧力が炎陽に比べても高いよなぁ」
魔人ナラシンハ:『もういい』光の中から異形の獣人が現れる。
魔人ナラシンハ:『この程度の雑魚しかいねえなら、これ以上力量を測る価値もねえ』
魔人ナラシンハ:『一気に潰して、終わらせてやる』
GM:獅子の上半身。巨大な黒い翼。ロイトスに迫る巨体――――
GM:魔人ナラシンハ。魔人態。
GM:武器も刀ではなく、呆れるほど巨大な石斧へと変わっている。
魔人ナラシンハ:『"オブセシオン"の10。 魔人、ナラシンハ!』
魔人ナラシンハ:『俺の姿を目に焼き付けて』『死ね!』
GM:衝動判定です。難易度は9。
雨堂聖理:6dx=>9
DoubleCross : (6R10[10]>=9) → 8[2,5,5,6,6,8] → 8 → 失敗

雨堂聖理:2d10
DoubleCross : (2D10) → 13[3,10] → 13

雨堂聖理:雨堂聖理の侵蝕率を+13した(侵蝕率:105->118)
ノア・スノウマン:10dx+2>=9
DoubleCross : (10R10+2[10]>=9) → 10[1,1,2,4,5,5,5,9,9,10]+5[5]+2 → 17 → 成功

ノア・スノウマン:117+2d10 侵蝕
DoubleCross : (117+2D10) → 117+11[6,5] → 128

士騎朝輝:5dx
DoubleCross : (5R10[10]) → 9[4,6,6,8,9] → 9

士騎朝輝:130+2d10
DoubleCross : (130+2D10) → 130+11[4,7] → 141

成田晴史:5dx+4+1>=9
DoubleCross : (5R10+4+1[10]>=9) → 9[2,2,4,8,9]+5 → 14 → 成功

成田晴史:成田晴史の侵蝕率を+15(2D10->7,8)した (侵蝕率:119->134)
GM:うわっ支部長が高い!
成田晴史:ゲーッ、めちゃめちゃ高い
成田晴史:死にそう
[20][侵蝕141/昇華1] 士騎朝輝 [暴走]
[16][侵蝕128/昇華1] ノア・スノウマン
[12][侵蝕118/昇華0] 雨堂聖理 [変異暴走:飢餓]
[06][侵蝕134/昇華0] 成田晴史
[00] 魔人ナラシンハ(魔人態)
GM:Eロイス:敗者死すべし。
GM:これ以降、ナラシンハの攻撃で誰かが戦闘不能になる度にナラシンハの全判定ダイスが1増えます。
ノア・スノウマン:「……」見たことのない獣だ。北米に生息しない獅子というだけでなく、その巨躯と翼の威容だけでなく。
ノア・スノウマン:だが、それでも。「……獣だ。人でも魔物でもない」
ノア・スノウマン:「人の味を覚えた獣は、殺さなければいけない」立ち上がり、弓を構え直す。
士騎朝輝:「後ろがやる気なら、前も引くわけにはいかないよなぁ、まったく」
GM:イニシアチブ。雨堂さんの手番。
雨堂聖理:放たれる殺気に、体内のレネゲイドが励起するのを感じる。飢餓感。腹を庇うように、身体を前傾させる。
雨堂聖理:一撃限りなので怖いんですけど、全開で行くしかない。マイナーで移動し、
雨堂聖理:メジャーで《コンセントレイト:バロール》+《瞬速の刃》+《黒の咆哮》+《獅子奮迅》+《マシラのごとく》
GM:獅子奮迅はいらないのではないか!
雨堂聖理:獅子奮迅がないとマシラがのらないの!
士騎朝輝:起点!
GM:www
雨堂聖理:使用武器はヒートウィップ。なのでエンゲージは……これ切った方が良いかな
成田晴史:不便だぜ
GM:なんかそのあたりがイリーガルっぽい微妙な素人さでいいな・・大威力攻撃をしようとすると、必然的に広範囲攻撃になっちゃうんだな
魔人ナラシンハ 士騎

10m

成田 雨堂

100m

ノア

GM:今のエンゲージはこう。
雨堂聖理:お待たせしました。前進距離5m。使用武器はヒートウィップ。さらに武器効果で装甲値を無視します
GM:おいで!
雨堂聖理:Dロイス守護天使の効果も使用!
雨堂聖理:14dx7-6
DoubleCross : (14R10-6[7]) → 10[1,1,1,2,2,3,4,5,5,5,6,7,9,10]+10[3,5,10]+6[6]-6 → 20

雨堂聖理:おいウソだろ
GM:うわひくっ!
魔人ナラシンハ:《レネゲイドイーター》《自動触手》。
魔人ナラシンハ:ガードです。ダメージをどうぞ。
成田晴史:ガードしなければ自動触手は使えない!それがお前の弱点だぜ!
GM:カーッ!女子高生を触手する以上に大事な事があるかよ!
成田晴史:たしかにそうだぜ……
ノア・スノウマン:納得したー!?
成田晴史:ジャームとはいえ分かりあえるのかもしれないな俺たち
雨堂聖理:3d10+66
DoubleCross : (3D10+66) → 11[1,8,2]+66 → 77

雨堂聖理:装甲値だけ無視!
GM:固定値が暴力!
魔人ナラシンハ:77-4d10
DoubleCross : (77-4D10) → 77-10[3,4,1,2] → 67

GM:ほぼ同じだけ軽減した。まだ生きています。
GM:きよりちゃんは18点のダメージを受けてね!
雨堂聖理:死にます! 家族のロイスをタイタスにして昇華復活
GM:家族の扱い軽くない?
GM:演出とかをしな!
雨堂聖理:雨堂聖理の侵蝕率を+18した(侵蝕率:118->136)
雨堂聖理:激しい攻撃の裏、静かに狙いを調整していた。そして士騎、ノアの攻撃、そちらへの反撃――魔人態の発露が為された今こそ、一撃をねじ込む隙。
雨堂聖理:血の出るほど奥歯を噛み、ヒートウィップが円弧を描く。魔眼の重力により硬直したそれは、鞭ではなく極長の剣であり鎌。
雨堂聖理:更にそれを帯電振動させ、複数の魔眼をウィップ沿いに走らせる。魔眼が触れた所は柔らかく、そうでない所は硬度を保つように……
雨堂聖理:もたらされるのは、極めてアトランダム・制御不能の挙動でのたうつ、破壊力を帯びたヒートウィップ――それで良い。
大葉瑠美:「雨堂さん……!」 倒れていたが、声を絞り出す。
大葉瑠美:「ナラシンハの、武器……を! ……狙って!」
雨堂聖理:軽く頷き、『視る』。
GM:"聖槍"は、ジャームとしての精神性や魔人態のような異形を引き剥がし、虚数空間へ封印する。……封印を解くカギが必要だ。
GM:あるものは懐に忍ばせた家族の写真に。あるものは母から貰ったペンデュラムに。
GM:あるものは、愛用の刀に。それぞれの思い出深い品に――魔人の『核』が眠っている!
魔人ナラシンハ:『……!』
雨堂聖理:シンギュラルアーク。運命を跨ぎ、無数の可能性から望む結果を引き寄せる現象をして名付けられた、その力により……
雨堂聖理:……奇跡的な偶然としか思えない軌道を描き、ヒートウィップは巨大な石斧に食らいつく。それを認めた瞬間、強く手元から赤熱する鋼糸を引き絞る。
魔人ナラシンハ:『ナメてんじゃあ』
魔人ナラシンハ:『ねーーーぞッ!』
魔人ナラシンハ:《自動触手》。ヒートウィップで武器が損傷するよりも一瞬早く、
魔人ナラシンハ:そのまま力づくで引き寄せ、強烈な蹴りを雨堂の腹に叩き込み、何メートルか蹴り飛ばす。
雨堂聖理:「っぐほっ!」 攻撃に集中していたせいで……あるいは、攻撃にのみその力を使っていたせいで、一切反応できなかった。まともに蹴りを喰らい、吹き飛ばされる
魔人ナラシンハ:『なるほどな。俺の核が武器ってのは、まあ当たってるよ。砕けば弱体化くらいはする"かも"な……だが』
魔人ナラシンハ:『魔人の核を、そう簡単に』 地面を砕き、瓦礫を掴み、
魔人ナラシンハ:『砕けるわけねェーだろうがッ!』
魔人ナラシンハ:投擲する。雨堂をその場所に釘付けにする。
GM:上級魔人の驚異的な生命力。
GM:『躰』と『核』、両方を完全に破壊し尽くさなければ、この生物は殺せない。
雨堂聖理:「ゲホッ、ゲホ……ッ、グ、ふぅ」 衝撃に噴き出しかけた血と吐瀉物を、しかし半ば飲み込み、口を拭って
雨堂聖理:その乱暴な投擲を躱し、ポケットの中から硬いキャラメルを数粒一気に口へ放り込んで、『視る』。……その戦いを。
士騎朝輝:「雨堂、立てるか?あちらはまだまだやる気みたいだぜ。立ってもらえないと、少し手間なんだよなぁ」
雨堂聖理:「……大丈夫。立ってるし、立ててなくても……大丈夫」 グ、グ、と奥歯でキャラメルを噛みながら
士騎朝輝:「その言葉信じるからな。期待以上を見せてくれよなぁ」
士騎朝輝:(狙うのは武器なぁ。狙撃手は、聡いから今の攻防で気付くよなぁ、きっとな。さぁ、狙いは決まったぜ、村雨丸)
GM:火力が必要だ。それも、尋常ではない火力が。
GM:――たとえば、そう。
GM:天を裂く雷鳴の一撃。
成田晴史:「……………」バチッ

GM:再開しましょう。イニシアチブ。
GM:行動値6、成田さんの手番。
成田晴史:殴りに行きます。
成田晴史:マイナーで戦闘移動。ナラシンハに接触いくぞ。
成田 魔人ナラシンハ 士騎

5m

雨堂

100m

ノア

成田晴史:ビシャッ ビシャッ
成田晴史:無駄口を発することはない。他の連中に攻撃の機を合わせることすらしない。
成田晴史:何もかも、魔人ロイトスの時と同じだ。ズタズタになった状態でも、淡々と、同じペースで距離を詰める。
成田晴史:ビチャッ ビチャッ
成田晴史:……ジ
成田晴史:ジッ ジリッ ジッ
成田晴史:3mを切った距離で、足音が明らかに変わる。
魔人ナラシンハ:成田に聞かせるわけでもなく、淡々と言う。 『うざったい婆さんだったよ』
魔人ナラシンハ:『小学生の頃からそうだ。いまだに俺のことを子供扱いしやがって』
成田晴史:踏みしめた水面が沸騰しているのだ。
魔人ナラシンハ:『ちゃんとメシ食えって言っときながら、魔人になった途端テメーだけ喰わなくなってよ~~』
成田晴史:「私が殺した」
成田晴史:「殴って、だ。だが必然的な結果だ」
成田晴史:「貴様がこの第七地区にクソどもを連れてきた以上、例外は何もない」
魔人ナラシンハ:『さっきも聞いたぜ。だからお礼も二回目だ』
魔人ナラシンハ:『殺ってくれて――――』
魔人ナラシンハ:『ありがとうよ!!』 魔人ロイトスと同じ。真正面から成田をブン殴りに行く。
成田晴史:《セレリティ》。
成田晴史:成田晴史の侵蝕率を+5した (侵蝕率:134->139)
成田晴史:《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》《ライトニングリンク》《雷鳴の申し子》。
GM:来るか……!マックス成田!
成田晴史:ひとつ聞きたいのですが、《ライトニングリンク》で減った分のHPは《雷鳴の申し子》に加算されますか?
成田晴史:《ライトニングリンク》のHP減少はエフェクトを使ったときなのでダメージ算出前ですが
成田晴史:逆に言えば《雷鳴の申し子》のダメージ量もこの時点ですでに決まっていると考えることもできるので……
GM:消費すると失うもまた違うんですよねー。進研ゼミでやったやつだ。少々お待ちください。
GM:見学室でも出ましたが、まずライトニングリンクのHPは『失う』なので、メインプロセス終了後。
成田晴史:理解したぜ!
GM:つまりメインプロセスの間はHPは失われないとしましょう。
成田晴史:了解です!!振ります!!
GM:セレリティと一緒にまとめて失え!
成田晴史:コンボ「非常に強い雷」。
成田晴史:14dx7-1
DoubleCross : (14R10-1[7]) → 10[1,2,2,2,4,4,4,6,7,8,9,9,10,10]+10[1,1,2,5,6,10]+6[6]-1 → 25

GM:こ、ここで腐るか……!
魔人ナラシンハ:だがやることは変わらない。ガード……ではなく。
魔人ナラシンハ:《原初の紫:復讐の刃》。
GM:ダメージをお出しよ!BOY!
成田晴史:3d10+21+(60-8)
DoubleCross : (3D10+21+52) → 13[3,6,4]+21+52 → 86

GM:クソ高いw
成田晴史:成田晴史の侵蝕率を+13した (侵蝕率:139->152)
魔人ナラシンハ:15dx7+9 復讐の刃。
DoubleCross : (15R10+9[7]) → 10[1,1,1,3,3,4,4,5,5,5,7,8,9,10,10]+10[1,4,5,6,10]+6[6]+9 → 35

魔人ナラシンハ:4d10+20+12
DoubleCross : (4D10+20+12) → 23[1,5,9,8]+20+12 → 55

魔人ナラシンハ:『死ィ』『ねェェェア!!』 ――ボッ!
GM:ナラシンハの方が早い。
GM:魔人の巨腕が、成田の腹部を貫通した。
成田晴史:「ブ」
成田晴史:「ゴホッ」
雨堂聖理:「支部長……!」
魔人ナラシンハ:『チヨ婆だ。魔人ロイトス――――坂田チヨ』
魔人ナラシンハ:『テメーに、他人の名前を記憶する脳みそがちょこっとでも存在するのなら』
魔人ナラシンハ:『倒した魔人の名前を覚えて逝け』
成田晴史:「く、くくくくく――」
成田晴史:「後悔してるか?」
魔人ナラシンハ:『あァ?』
成田晴史:「貴様が……爆弾とやらを最初から起動して」
成田晴史:「支部機能を混乱させてから奇襲すれば」
成田晴史:「貴様ら全員がもう少し長生きできた『かも』しれない……」
魔人ナラシンハ:『……あ~』
成田晴史:「第七支部に戦いを挑んで……」
成田晴史:「後悔したかって聞いてるんだ」
魔人ナラシンハ:『そうだなあ。すげ~~後悔してるよ』 ゴキゴキと手を動かし、成田の内蔵を圧迫破壊しようとする。
魔人ナラシンハ:『だがなあ』
魔人ナラシンハ:『嫌いなんだよ』
魔人ナラシンハ:『そういう、後ろ向きな考えは』 成田の喉笛に喰らいつこうとする。
士騎朝輝:(マイナスで戦ってるなぁ、あいつ。なら繰り出すよなぁ、この状態からでもアレを)
成田晴史:「――駄目だ」
成田晴史:            ――― ヂ カ ッ!
成田晴史:凄まじい速度で拳を叩き込んだ。ナラシンハと接触した箇所が
成田晴史:打撃と発光で蒸発した。
魔人ナラシンハ:『!』
成田晴史:龍の唸り声のような轟音が遅れて響く。
士騎朝輝:「あぁ、こいつは」士騎の周囲を漂ってる氷煙が一斉に剥がれ飛んだ。
成田晴史:ゴロゴロと、激しい余韻の地響きのような。
成田晴史:雷鳴だ。地上でそれが鳴った。
成田晴史:「私の敵は」
成田晴史:「地獄の果てまで後悔しろ」
成田晴史:ナラシンハのロイスを切ります。復活。
成田晴史:《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》《ライトニングリンク》《雷鳴の申し子》。
雨堂聖理:(あれが支部長の……本気の雷!) その衝撃・音・光に、思わず身を縮こまらせる。だがすぐに顔を上げる
成田晴史:14dx7-1
DoubleCross : (14R10-1[7]) → 10[1,2,3,3,3,4,5,6,6,7,9,10,10,10]+10[3,6,8,10,10]+10[3,6,10]+10[8]+1[1]-1 → 40

GM:――オーヴァードが一度に運用できるレネゲイドの量は、限度がある。
GM:許容量を超えるレネゲイドを消耗すれば、ジャーム化一直線だ。だが。
GM:この男にはそれが出来る……雷鳴の速度で、更にもう一度!
GM:第七支部長。"ETBキャラクタ"――――成田晴史!
魔人ナラシンハ:《原初の紫:復讐の刃》。
魔人ナラシンハ:ダメージをどうぞ。
雨堂聖理:そこに《暴食の魔王》! ダメージを+6Dなさい!
GM:ひええええ
GM:さすがにそれはやばい・・!
成田晴史:5d10+21+(60-14)+6d10
DoubleCross : (5D10+21+46+6D10) → 27[2,4,10,8,3]+21+46+29[3,8,9,3,1,5] → 123

GM:強すぎw
GM:まず復讐の刃のダメージを出します。
魔人ナラシンハ:16dx7+9
DoubleCross : (16R10+9[7]) → 10[1,1,1,1,1,4,5,5,5,7,7,7,8,8,8,9]+10[1,6,7,7,9,10,10]+10[4,5,7,9,9]+10[4,9,9]+10[3,7]+2[2]+9 → 61

魔人ナラシンハ:7d10+32
DoubleCross : (7D10+32) → 30[8,1,3,3,5,1,9]+32 → 62

GM:そして……ううっ、まだ70くらいのHPがあったのだが……!
GM:聞かなかったことにしてください。残りHPは不明!
GM:さすがに死ぬ。《虚無への回帰》でダメージを0に。
成田晴史:直上の雨雲が、まるで強風に押されたように後方に流れている。偶然かもしれない。
成田晴史:だが、成田晴史の叩き込んだ莫大な電流に、雲すら反発したのかもしれない。
成田晴史:その必殺の一撃を
成田晴史:もう一度放っている。右腕で。
雨堂聖理:その一撃を『視る』。支部長の拳を中心とした球の空間を切り取った数秒間。レネゲイドウィルスの揺らぎ、エネルギーの流れ、角度……
雨堂聖理:打撃の瞬間、最大のインパクトを出した『結果』を引き寄せる――引き寄せた。
成田晴史:ゴ ガ
成田晴史: バ シャアアアアアァァッ
魔人ナラシンハ:『こんの』『やろ』
魔人ナラシンハ:『ナメんじゃ――――』
成田晴史:ナラシンハの怒声をかき消し、空気を真空近くにまで引き裂く。
GM:石斧を持つ方の腕で殴りかかろうとしたが、今度は僅かにナラシンハが遅い。
GM:ナラシンハの巨体が後方へ吹き飛ぶ。成田の腹からも腕が抜けた。
成田晴史:『電光』や『雷鳴』すら副産物だ。超伝導グローブで接触し、莫大なエネルギーを叩き込んだ、ただの副産物!
成田晴史:超絶のブラックドッグ能力の大電圧。何よりも、成田自身の腕力を……全て、敵の滅殺のために注ぐ!
成田晴史:成田晴史の侵蝕率を+13した (侵蝕率:152->165)
雨堂聖理:雨堂聖理の侵蝕率を+5した(侵蝕率:136->141)
士騎朝輝:「高度0の落雷。あぁ、これは洒落にならないよなぁ。俺の事をどうこう言えたもんでもない」呆れたように唇が吊り上がる。
魔人ナラシンハ:『それだよ……!』 左半身が大きくひしゃげている。ギチギチと音をたて、肉が編まれるように再生する。
魔人ナラシンハ:『いいじゃねえか。いいじゃねえか! そういうのだよ!』
魔人ナラシンハ:『チヨ婆を殺した業』
魔人ナラシンハ:『潰し甲斐があるよなァ!』
成田晴史:「フゥゥ――ッ……」腹を貫かれようと、骨を砕かれようと、止まることはない。
成田晴史:成田の技は二撃だ。ごく単純な、ワンツーパンチであるから。
魔人ナラシンハ:『それで? 今のやつは、あと何発撃てるんだ?』
魔人ナラシンハ:『もうグロッキーか。そこで休んでてもいいんだぜ……"坊や"』
成田晴史:ノアのロイス及びロイトスのロイスを消費して復活します。復讐の刃と、メインプロセス終了時のHP0。
GM:めちゃくちゃ踏み倒された……!
成田晴史:「貴様は直接殴り殺す」
成田晴史:「支部長の私がそう決めている」
魔人ナラシンハ:『無理に決まってんだろ』
魔人ナラシンハ:『相手は俺だ』
士騎朝輝:「無理に決まってるなぁ」
成田晴史:「それがどうした?」
士騎朝輝:「俺が先に斬る」
成田晴史:「私は殴り負けたことがない」
ノア・スノウマン:「……」この男は、何だ? 己の命を顧みず拳を振るう成田に、呆れと畏怖を同時に覚える。
ノア・スノウマン:獣ではない。獣は生きるために力を振るう。己の命を次の世代につなげるために。
ノア・スノウマン:人ではない。人はこんなにも純化された行動原理を持たない。
ノア・スノウマン:ジャームではない。ジャームはこれほど制御され、律された意志を持たない。
ノア・スノウマン:これは、自分が初めて見る生き物だ。
GM:ノア・スノウマンは冷静なチルドレンだ。――戦闘中にこれほど感情を揺さぶられる事が、あったろうか?
GM:たった1秒。
GM:それが命取りだ。
魔人ナラシンハ:《コンセントレイト:エグザイル》《オールレンジ》《死神の精度》《伸縮腕》。
魔人ナラシンハ:ノア君を狙う。
魔人ナラシンハ:17dx7+9
DoubleCross : (17R10+9[7]) → 10[1,1,2,2,2,3,3,4,4,4,5,5,6,7,8,8,9]+10[2,2,3,9]+5[5]+9 → 34

ノア・スノウマン:ドッジー!
ノア・スノウマン:3dx+1>=34
DoubleCross : (3R10+1[10]>=34) → 9[2,8,9]+1 → 10 → 失敗

ノア・スノウマン:むり!
GM:ウホホーッ!狙撃手など所詮こんなもの!
魔人ナラシンハ:4d10+20+12+20 もろもろが有効。
DoubleCross : (4D10+20+12+20) → 21[10,1,5,5]+20+12+20 → 73

ノア・スノウマン:しんじゃう!成田さんへのロイスをタイタス昇華して復活!
GM:ノア・スノウマンがほんの僅かな意識の逸れを修正した時、
GM:魔人ナラシンハが"何か"を投擲している。君に向かって。
GM:――瓦礫の中から引き抜いた、鉄パイプ!
GM:君の胸部をブチ抜き、壁に磔にする。
ノア・スノウマン:「……あ」完全に虚を突かれた。
GM:――――キュ   ド ッ!
魔人ナラシンハ:『テメーがここに来たってことは』
魔人ナラシンハ:『アキラは死んだってことだ。あの莫迦め』
ノア・スノウマン:冷たい金属が肋を砕き、心臓を潰す感触。一瞬の暗転。……再びの拍動。
魔人ナラシンハ:『初見殺しにばっかこだわって技を磨かねえからそうなる』
ノア・スノウマン:宙ぶらりんの足が見える。顔を上げる。
ノア・スノウマン:「そう」
魔人ナラシンハ:『足手まといの雑魚を殺してくれて、ありがとうよ』 はるか彼方のノアに言う。
魔人ナラシンハ:『あの世でアキラに殺されろ』
ノア・スノウマン:「……あの世、なんて」
ノア・スノウマン:信じているのか。おかしな話だ。ジャームが。
ノア・スノウマン:喋るのも面倒になって、口をつぐむ。苦労して胸に突き立った鉄パイプを引き抜く
ノア・スノウマン:息を吐く。「次に死ぬのは君だ」
士騎朝輝:一瞬だけ後方を見る。動いてるのを確認する。
魔人ナラシンハ:『やって』『みろ』 ノアに見えるよう、口だけが動く。
ノア・スノウマン:言葉はシンプルに。意識は敵に。
ノア・スノウマン:自分は生きている。そして、次の矢も敵を貫く。
ノア・スノウマン:それだけが真実だ。
GM:クリンナップ。まあ、クリンナップエフェクトはないでしょう。ナラシンハも無し。

ROUND-02

GM:2ラウンド目。セットアップ。
GM:サーラメーヤのカバーも忘れないでね!魔人を使い潰して殺すチャンスだよ!
ノア・スノウマン:なし!
雨堂聖理:セットアップないガール
士騎朝輝:《加速装置》行動値+16 4→20
成田晴史:何もなし!
士騎朝輝:141→143
GM:Eロイス殺戒現出。全員と意志で対決。
GM:負けると暴走し、攻撃以外の全判定ダイスが-3。
魔人ナラシンハ:『はァ~~~~ッ』
GM:魔人はただのジャームではない。『ジャームになり』『浄化を受け』『人と魔を併せ持った』怪物だ。
GM:異形の魔人態と対峙する。ただそれだけで精神が侵蝕され、怪物へ近づいていく。
GM:11dx+3
DoubleCross : (11R10+3[10]) → 9[2,2,5,5,5,6,7,8,8,9,9]+3 → 12

成田晴史:意志判定!上等だぜ~~
士騎朝輝:6dx
DoubleCross : (6R10[10]) → 8[3,5,6,7,7,8] → 8

ノア・スノウマン:やってやるです
ノア・スノウマン:10dx+2>=12
DoubleCross : (10R10+2[10]>=12) → 10[2,3,4,4,5,5,7,8,9,10]+6[6]+2 → 18 → 成功

GM:死ね!暴走しろ!
成田晴史:6dx+4+1>=12
DoubleCross : (6R10+4+1[10]>=12) → 8[1,2,4,7,7,8]+5 → 13 → 成功

GM:ヒエーッ!
雨堂聖理:変異暴走により判定ダイス-5個
雨堂聖理:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 9[4,9] → 9

GM:それで9出てるのすごいな君!
雨堂聖理:ムリでーす! まあもう暴走してるんだけどな!
士騎朝輝:暴走でございます。
成田晴史:士騎くん元から暴走してた
[20][侵蝕143/昇華1] 士騎朝輝 [暴走]
[16][侵蝕128/昇華2] ノア・スノウマン
[12][侵蝕141/昇華2] 雨堂聖理 [変異暴走:飢餓]
[06][侵蝕165/昇華2] 成田晴史
[00] 魔人ナラシンハ(魔人態)
成田 魔人ナラシンハ 士騎

5m

雨堂

100m

ノア

魔人ナラシンハ:『"人"の――――』 ジャリッ 『定義ってのは、なんだ?』
魔人ナラシンハ:『博愛精神に満ちた奴のことか? だったら、そこの支部長は違う』
魔人ナラシンハ:『戦闘時に衝動に飲まれないやつか? だったら、そこの剣士も違う』
魔人ナラシンハ:『無辜の……』 『魔街から一歩も外に出ず、湯ノ浦で暮らしているだけの魔人は』
魔人ナラシンハ:『守られるべき人なのか? 討たれるべきジャームなのか?』
魔人ナラシンハ:『大抵の奴は討とうとする。なら先手を打つしかねえだろうが』
GM:イニシアチブ。士騎くんの手番。
士騎朝輝:「なぁ、お前知ってるか?お前の妹が本当にやりたいこと」
魔人ナラシンハ:『あ?』
魔人ナラシンハ:『瑠美にやりたい事なんかねーよ。湯ノ浦が"魔街"になってからはずっとそうだ』
士騎朝輝:冷笑を浮かべる。
士騎朝輝:「俺と一緒に旅をして、本当の自分を探したいんだってよ」
士騎朝輝:「お前、実の肉親に対して、その程度の理解度で、仲間の事をよく偉そうに語れたよなぁ」
雨堂聖理:(大葉ちゃん、そんなこと……それなら、なおさら)
魔人ナラシンハ:『そうかよ。それなら……』
魔人ナラシンハ:『妹につく、悪い虫は』
魔人ナラシンハ:『潰さねーとな』 鉄パイプの投擲。今度は――3本!
GM:同時に、ナラシンハも飛んでいる。巨腕と石斧で士騎を肉片へ変えるつもりだ。
士騎朝輝:《コンセントレイト:ブラックドック》《アームズリンク》《クレイジードライヴ》143→152
士騎朝輝:13dx7+4
DoubleCross : (13R10+4[7]) → 10[1,2,4,4,5,5,5,5,6,6,8,8,10]+4[4,4,4]+4 → 18

魔人ナラシンハ:『"炎陽"をやったな?』
魔人ナラシンハ:『テメーは』
魔人ナラシンハ:『その棒きれをブチ折ってブチ殺す』
魔人ナラシンハ:《原初の紫:復讐の刃》。
GM:ダメージをだしたまえ!
士騎朝輝:「なら、俺はお前の誇りみたいなものをブチ折ってみるか。なぁ、村雨丸」
士騎朝輝:2d10+47
DoubleCross : (2D10+47) → 3[1,2]+47 → 50

GM:ダメージダイスがめちゃくちゃ低い!
GM:それだとまだ生きています。もうだいぶギリギリだが……!
士騎朝輝:1点でもダメージ通ったらEロイス敗者死すべし解除
魔人ナラシンハ:20dx7+9
DoubleCross : (20R10+9[7]) → 10[1,1,2,2,3,3,4,5,5,6,6,6,7,7,7,7,7,9,10,10]+10[1,3,3,3,7,7,8,9]+10[5,5,9,10]+5[3,5]+9 → 44

GM:OKです。メインプロセス終了後、敗者死すべしが解除されます。
魔人ナラシンハ:5d10+12
DoubleCross : (5D10+12) → 25[1,8,4,2,10]+12 → 37

士騎朝輝:初期ロイスのFHを昇華して復活します。
GM:しょ、初期ロイスー!
士騎朝輝:村雨丸を鞘に納める。くるりと刀を回し、腰だめに構え、藍色の柄に手をかける。抜刀術の体勢。
士騎朝輝:「フゥゥゥゥゥゥゥゥゥ」息を静かに吸う。
士騎朝輝:殺気と共に比喩ではなく空気が凍りつく、無数の雨粒だったモノが士騎の周囲で砕け散り、耳鳴りがするほどの寒さを通り越し、やがて音すら消える。刹那、肩が動く。
士騎朝輝:「黙らせろ 村雨丸!」
士騎朝輝:鞘から抜き放たれる氷の稲妻。光が迸ったとしか見えぬ斬撃速度は惚の領域。その残光は残氷となって消える事無く大気に縫いつけられている。
魔人ナラシンハ:『黙るのは――――』 体の9割を氷に封じられながらも動く。
魔人ナラシンハ:『テメー、だ!』
魔人ナラシンハ:石斧で薙ぎ払う一撃。コンクリート床を抉りながら、破片と共に士騎の左半身を強打した。
士騎朝輝:絆が消えていない。まだ打ち合えているという事だ。ならば、その力を再生に回し、場に留まるのみ。
魔人ナラシンハ:『――――炎陽もクソうぜーやつだった』
魔人ナラシンハ:『喋りが堅苦しいんだよ。俺がガキの頃から剣道やれ剣道やれってうるさくてよ』
魔人ナラシンハ:『礼を言うぜ。ブッ殺してくれてよォ~~~』
士騎朝輝:「腕の悪い師匠だったようだなぁ。お前の方が技が軽い」
士騎朝輝:「ついでに、狙いはお前の方じゃないんだよなぁ。その武器を氷葬した」Eロイス解除だ。
魔人ナラシンハ:『気が合うなあ~おい! 棒きれ使い』
魔人ナラシンハ:『俺の狙いもそこじゃない』 《餓鬼魂の使い》。士騎に邪毒ランク3を付与。
魔人ナラシンハ:斬られる直前、士騎の肉の一部を噛みちぎった。毒を注入している。
魔人ナラシンハ:『苦しんで死ね』
士騎朝輝:「小細工を教え込むのは上手かったようだなぁ、まったく、最後までムシが好かない」
GM:イニシアチブ。ノア・スノウマンの手番。
ノア・スノウマン:マイナーで《拡散する影》。ダイスを7個減らして攻撃達成値を+20。
ノア・スノウマン:ノア・スノウマンの侵蝕率を+3した(侵蝕率:128->131)
ノア・スノウマン:白く凍った景色を見ている。懐かしむように目を細めて。
ノア・スノウマン:息を吸い込む。傷ついた肺が凍って乾ききった空気に痛み、一度小さく咳き込む。
GM:戦闘開始から1分。60秒も獲物を観察できる機会など、自然界ではそうそうない。
GM:ノア・スノウマンの目なら分かるはずだ。無数の弱点がある。サーラメーヤが言った武器……成田、雨堂、士騎が刻みつけた、まだ修復しきっていない傷跡。
GM:すべてが射抜ける。"ウルサ・ミノール"の弓ならば!
ノア・スノウマン:長く、長く息を吐く。白く空気が曇る。
ノア・スノウマン:「……冬が来た」
ノア・スノウマン:ロイス/協力者/士騎朝輝/懐旧〇/隔意 取得します。
ノア・スノウマン:メジャーアクション、《コンセントレイト:ノイマン》《コントロールソート:射撃》、対象はナラシンハ。
ノア・スノウマン:11dx7+50
DoubleCross : (11R10+50[7]) → 10[1,3,3,5,5,7,8,9,9,9,10]+10[1,2,2,3,7,9]+10[9,9]+1[1,1]+50 → 81

GM:たっか!!
GM:少々お待ちください。残りHPはいくつだったかな。
ノア・スノウマン:ワンチャンドッジあるある
GM:掛けてみるか……出目が良ければ大丈夫なはず。《レネゲイドイーター》でガード。
GM:ふざけんな!
ノア・スノウマン:ダメージ行きます!
ノア・スノウマン:10d10+11
DoubleCross : (10D10+11) → 60[4,7,10,4,7,3,9,7,4,5]+11 → 71

GM:あ、《自動触手》もします。今度は限界突破してないのでR一回。触手で死ね!
GM:うおげげげ
GM:71-4d10
DoubleCross : (71-4D10) → 71-21[7,6,7,1] → 50

GM:あっだめ!死!
魔人ナラシンハ:《透過》。ダメージを無効化。
GM:ノアくんは触手プレイで18点ダメージを喰らってください。
ノア・スノウマン:喰らって倒れて雨堂ちゃんのロイスをタイタス昇華して復活!
ノア・スノウマン:「……」懐かしい空気の中、弓を構える。
ノア・スノウマン:――星を墜としたことがある。
ノア・スノウマン:見えるもの全てを射抜けると思っていた頃、澄み切った真冬の静かな夜。天に向けて矢を放った。
ノア・スノウマン:矢は風を裂いて高く高く飛び、やがて濃紺の宇宙に呑まれて消え、そして、一筋の光が流れて落ちた。
ノア・スノウマン:今となっては、それは射抜かれた恒星ではなく、大気に焼かれて燃え尽きる塵だと分かる。
ノア・スノウマン:だとしても。
ノア・スノウマン:この矢はいつか全てを射抜く。ノアと呼ばれる少年は、そう確信している。
ノア・スノウマン:故に、思い描くのはいつも冬の夜。こぐま座の流星雨。
ノア・スノウマン:矢が放たれる。続けざまに。降り注ぐように。
ノア・スノウマン:その全ては必中。的確にナラシンハの生命を奪う、無数の狙撃。
ノア・スノウマン:ノア・スノウマンの侵蝕率を+4した(侵蝕率:131->135)
GM:無数の矢で貫かれます。もとより回避を得意とした魔人ではない。
魔人ナラシンハ:『――あァあ!』 だが、肉体強度が異常だ。
魔人ナラシンハ:筋肉を膨張させ、刺さった矢すべてを弾き飛ばした。
GM:ノア君の観察眼なら分かるでしょう。魔人の力も無尽蔵ではない。
GM:魔人サーラメーヤが倒れているように。……ナラシンハもまた、消耗している!
魔人ナラシンハ:『…………』
魔人ナラシンハ:『…………やるな』
士騎朝輝:「悪い虫に気を取られ過ぎたようだなぁ。あいつとは、どうも相性が良い気がするぜ」
ノア・スノウマン:「……いや」ぼそりと呟く。相手に聞こえるかどうかは関係ない。
ノア・スノウマン:「獲物を仕留めるだけなら、一射でいい……本当は」
ノア・スノウマン:「僕の未熟だ」
GM:イニシアチブ。雨堂さんの手番。
雨堂聖理:ギチ ギチ 収まりつつ凍気の中、飢餓感を紛らわすため噛んでいたキャラメルを、血と唾液とまとめて飲み込んだ
雨堂聖理:マイナーで暴走解除。メジャーで《コンセントレイト:バロール》+《瞬速の刃》+《黒の咆哮》。対象はナラシンハ
GM:雨堂聖理……
GM:お前の攻撃が一番!なまっちょろいぞッ!
雨堂聖理:だから何だ! 死にゃーッ!
雨堂聖理:10dx7+2
DoubleCross : (10R10+2[7]) → 10[1,1,2,2,3,3,6,8,8,8]+10[2,5,8]+10[9]+10[7]+10[9]+10[10]+3[3]+2 → 65

雨堂聖理:だァれがなまっちょろいってェ~~~!?
GM:つっよ!
魔人ナラシンハ:ガード。《レネゲイドイーター》。
雨堂聖理:じゃあDR直前に《暴食の魔王》
雨堂聖理:に、更に支部長の色ロイスを切る。この効果によりガード値無視でダメージだ!
GM:てめえ~~!
GM:ダメージをどうぞ。
雨堂聖理:7d10+21+6d10
DoubleCross : (7D10+21+6D10) → 36[1,9,7,8,3,1,7]+21+35[3,7,8,6,3,8] → 92

GM:なんか、『雨堂ショットは非力だからメジャー放棄カバーがいいよね』みたいな事を言ってた気がするんですけど
GM:気のせいだったんですかねあれは……
雨堂聖理:《暴食の魔王》が本体だからな!
GM:HPが0になります。演出をどうぞ。
雨堂聖理:脇を締めてショットガンを構え、極小の魔眼を自身の眼の前と銃口に。それはどちらも同比率を保ってナラシンハの上方に浮かぶ魔眼と接続している
雨堂聖理:(武器を狙う。それは多分、直接攻撃するより効率が良いとかよりも……)
雨堂聖理:(その方が、彼が傷付かない、苦しまないから)
雨堂聖理:……そして、それを願われたなら。それが可能ならば。雨堂聖理はそうする。たとえ最後に訪れる運命が変わらなくとも。
雨堂聖理:自分の手元と、魔眼越しの着弾先を対象に、その運命を『視る』。どの瞬間で撃てば、その致命的な破砕点を貫けるか。
雨堂聖理:求める先はシンプルだ。だから 「そこだ」 その結果を選び取るのにも、そう苦労はしなかった
雨堂聖理:猛烈に加速した針弾が、あり得ざる角度で、傷ついたナラシンハの武器の破砕点を、寸分違わず突いて刺し、穿ち、
雨堂聖理:砕く。
雨堂聖理:雨堂聖理の侵蝕率を+14した(侵蝕率:141->155)
魔人ナラシンハ:『シン、ギュラル』
GM:魔人態の『核』が破壊されながらも、絶命しない。石斧すら完全には砕けておらず、まだ7割以上を残している。
GM:魔人ロイトスや魔人ヴァルコラキとは、生命体としての強度が違う……!
魔人ナラシンハ:『――アァァァァァァァク!』 《原初の虚:ラストアクション》。
魔人ナラシンハ:《コンセントレイト:エグザイル》《オールレンジ》《死神の精度》《伸縮腕》。
魔人ナラシンハ:14dx7+9 聖理ちゃんを狙う。
DoubleCross : (14R10+9[7]) → 10[1,2,2,3,7,7,7,7,8,8,8,9,10,10]+10[3,4,4,6,6,6,6,7,8,10]+10[4,4,7]+10[7]+10[7]+5[5]+9 → 64

雨堂聖理:ひえぇ
雨堂聖理:5dx
DoubleCross : (5R10[10]) → 9[1,2,3,5,9] → 9

GM:ハッハー!
魔人ナラシンハ:7d10+12 もろもろが有効。
DoubleCross : (7D10+12) → 39[2,7,4,9,6,1,10]+12 → 51

魔人ナラシンハ:そして自分は《リヴァイブセル》で復活。
雨堂聖理:いや受けよう! そして倒れます。
雨堂聖理:「……ッ最高の結果を、出したはずなんだけど!」 攻撃を受ける直前、片手で大葉ちゃんを制している。庇う必要はない
GM:雨堂聖理の攻撃を受けるのとほぼ同時に、雨堂の腹部を爪で貫通していた。
大葉瑠美:「雨……!」
魔人ナラシンハ:『ナメるな』
魔人ナラシンハ:『背負っているものが違う。救うべきものが違う』
魔人ナラシンハ:『俺ら魔人たちが背負う使命を……甘く見んじゃねェ!』
魔人ナラシンハ:そのまま地面に叩きつける。
大葉瑠美:『雨堂さん!』
雨堂聖理:「がっふ!」 腹を刺され、叩きつけられ、吐血する。当然のダメージ。骨も臓器も、皮という袋のなかでぐちゃぐちゃにされて、オーヴァードでなければ何度死んでも足りはしない
雨堂聖理:「……ふっ……ふふふ……」
士騎朝輝:「いけるか?」横目で見、ただ、それだけの言葉をかける。
雨堂聖理:「救うべきもののために……背負う使命の通りに……強くなれるなら」
雨堂聖理:「いいよね……そうならさ」  ナラシンハ/驚異/○同情 これでロイスとってタイタス昇華して復活します
雨堂聖理:「あたしはいい。大丈夫……だけど」
雨堂聖理:「もしまだ蹴りがつかないなら、その時は……」 大葉ちゃんをちらりと見て、それからショットガンを構え直す
GM:イニシアチブ。成田さんの手番。
成田晴史:「フー……」
成田晴史:焼け焦げた布片となったグローブを捨てる。
成田晴史:生身での接触では伝導率が大きく下がり、自分の身に返るフィードバックも甚大になるだろう。
成田晴史:「それがどうした」ズチャッ
成田晴史:「貴様の命は」
成田晴史:「あと一撃だ」ズチャッ
成田晴史:先の一撃で吹き飛ばされた屋上の端から、ホラー映画のモンスターのごとく再び動き出す。
成田晴史:「殴り、殺す」
成田晴史:雨堂を気にかける士騎の横を通り過ぎて、敵に向かっている。
士騎朝輝:白煙が蒸発する。空気が乾く。真横を雷の擬人化が通り過ぎようとする。その刹那。
士騎朝輝:自分の事など眼中にない成田を横合いから、思い切り殴りつける。
成田晴史:  ゴ ッ !!!!
成田晴史:横合いからの拳に、半回転して吹き飛ぶ!
士騎朝輝:「ちょっと、くすぐったいくらいだろう。本来のお前なら」
成田晴史:「ホワイト……」
士騎朝輝:「だが、今は駄目だ。あとの仕事ができるのは、壮絶に不向きではあると思うがなぁ お前だけだ」
成田晴史:「ミュートォォォォ……ッ!!!」地面に伏せたまま口の端から流れる血を拭う。
成田晴史:「ふざけるな」
成田晴史:「貴様……何様のつもりだ!」
士騎朝輝:「それは、こちらの台詞だよなぁ。調子に乗って3発も殴りやがって」
士騎朝輝:「だからな。お前には、通りすがりの後始末をやってもらうぜ」
士騎朝輝:「UGNの支部長なんだからなぁ」
士騎朝輝:にやにや笑う。 実際この男が帰還できなかったら、この戦いは敗北に等しい。
成田晴史:この男が何様なのか。何をするのか。何者なのか。
成田晴史:一つしか分かっていない。だからこそ気に食わない。
成田晴史:通りすがりのオーヴァードだ。
雨堂聖理:「おお……」 素でちょっと引き、同じだけ感心する
成田晴史:行動は待機。
大葉瑠美:「……あわわわ」
GM:魔人ナラシンハの手番。
魔人ナラシンハ:『後始末担当がいるんなら』
魔人ナラシンハ:『テメーはいつくたばってもいいよな』
魔人ナラシンハ:『"ホワイトミュート"!』
魔人ナラシンハ:《コンセントレイト:エグザイル》《オールレンジ》《爪剣》。士騎君を狙う。
魔人ナラシンハ:14dx7+9
DoubleCross : (14R10+9[7]) → 10[2,3,3,3,4,5,5,6,7,7,7,7,10,10]+10[5,5,7,8,8,9]+10[7,8,9,10]+10[2,7,8,10]+10[1,1,10]+2[2]+9 → 61

GM:サーラメーヤのカバーも忘れないでね!
GM:さあどうしますか。カバーを申請したりはしますか?
士騎朝輝:リアクション不可。カバーは欲しいが
士騎朝輝:カバーを貰いましょう。成田さん、君に決めた!
成田晴史:《マグネットフォース》。同エンゲージの士騎くんをかばうぜ!
GM:殴った上にかばわせるとか
GM:どういう考えしてんだこの男!
成田晴史:いや、違うな。
成田晴史:行動放棄カバーだ。
GM:OKです。ではダメージ。
魔人ナラシンハ:7d10+12+12
DoubleCross : (7D10+12+12) → 37[5,5,3,6,5,5,8]+12+12 → 61

GM:もろもろが有効です。
士騎朝輝:「俺がくたばったら、お前の妹が泣くぜ」
成田晴史:うおおーっガードと装甲で減らして余裕で死ぬぜ!
士騎朝輝:足は止める。次にこいつを切るためだ。攻撃は避けない。
魔人ナラシンハ:石斧の攻撃でもない。爪でも拳でも投擲でもない。
魔人ナラシンハ:翼だ。これまでずっと温存していた翼が硬質化し、槍のようになって突き刺し、殺そうとする。
士騎朝輝:だが、目も逸らさない。傷ついた体を氷のギブスでつなぎ止め、流れる血を凍結でふさぐ。いつもやる事を行えばいい。
士騎朝輝:ただ、耐えがたい痛みが襲うだけだ。
成田晴史:だがその攻撃に、電光が割り込む。
成田晴史:獣以上の瞬発力で跳び、体ごとぶつけるような拳打で
成田晴史:――ザン!
成田晴史:拳に翼を串刺しにして止める。
魔人ナラシンハ:『……テメー……!』
成田晴史:「ホワイトミュート」
成田晴史:「殺すぞ。貴様」
成田晴史:ミシッ バギッ ギッ
成田晴史:鋭利な翼が食い込み、成田の拳の骨が軋んでいる。生身だ。
成田晴史:電磁バリアは魔人ロイトスと対決した時から機能していない。
士騎朝輝:「それで、殺されてれば世話ないよなぁ」呆れているが賞賛が入り混じった笑みを浮かべる。
成田晴史:「ジャーム兵器め」
士騎朝輝:「暴走兵器だ。一緒にするな」
士騎朝輝:くつくとわらう。
士騎朝輝:「いや、それも、もう違う。ジャーム兵器でも、暴走兵器でもない。俺は」
士騎朝輝:「通りすがりのオーヴァードだ。覚えておけ」
GM:不沈艦が――――成田が倒れた。ここからはもう、時間がない。
GM:野生育ちのノア・スノウマンでなくとも全員が理解できる。
GM:やらなければ、やられる。
GM:2ラウンド目終了。クリンナップ。
GM:士騎くんは毒ダメージ9を受けます。9か……!
GM:死なないじゃない!
士騎朝輝:死なない!

■ROUND-03■

GM:3ラウンド目セットアップ。
魔人ナラシンハ:《原初の黄:限界突破》《原初の白:フルパワーアタック》。自動触手の回数を2回に。
ノア・スノウマン:なし。
雨堂聖理:ないぞ!
士騎朝輝:《加速装置》行動値4→16 152→154
魔人ナラシンハ 士騎

5m

雨堂

100m

ノア

[20][侵蝕154/昇華2] 士騎朝輝 [暴走]
[16][侵蝕135/昇華3] ノア・スノウマン
[12][侵蝕155/昇華3] 雨堂聖理
[06][侵蝕165/昇華3] 成田晴史 [戦闘不能]
[00] 魔人ナラシンハ(魔人態)
GM:イニシアチブ。行動値20、士騎くんの手番。
士騎朝輝:《コンセントレイト:ブラックドック》《アームズリンク》《クレイジードライヴ》154→163
士騎朝輝:13dx7+4
DoubleCross : (13R10+4[7]) → 10[2,4,6,6,7,8,9,9,9,9,9,10,10]+10[3,6,7,7,8,8,8,8,9]+10[1,1,3,4,4,6,9]+1[1]+4 → 35

魔人ナラシンハ:やることは常に同じ。士騎くんに対しては、常にこれだ……!
魔人ナラシンハ:炎陽の無念を晴らす! 《原初の紫:復讐の刃》。
GM:ダメージをどうぞ。
士騎朝輝:4d10+47
DoubleCross : (4D10+47) → 16[7,2,1,6]+47 → 63

GM:ダメージが腐ってくれればいいんだが……!
GM:いやだめだ! 固定値だけで死ぬ!
GM:リヴァイブセルで復活したので残りHP40。装甲が10。
GM:魔人ナラシンハ撃破です。望むならトドメもさせる。
魔人ナラシンハ:13dx7+9 それはそれとして復讐の刃はやりきろう。
DoubleCross : (13R10+9[7]) → 10[1,1,2,6,6,8,8,8,8,8,8,9,10]+10[4,4,5,6,9,9,10,10]+10[1,1,3,9]+10[10]+2[2]+9 → 51

魔人ナラシンハ:6d10+20+12
DoubleCross : (6D10+20+12) → 31[5,3,3,5,7,8]+20+12 → 63

士騎朝輝:反撃出しましょう。W-KOですよ。
GM:同値……!
GM:演出をどうぞ!
士騎朝輝:士騎の剣、氷鋼の刀身はその軌跡上に存在するあらゆるものを凍結し存在を留め置く。
士騎朝輝:それは大気中の水分、自ら産み出した氷霧すら例外ではない。つまり刀が振るわれる度に氷の剃刀が生み出され、場に斬撃が残り続ける。
士騎朝輝:今まで振るっていた刀の全てが悪辣な罠の創造となる戦闘技法。網目のように氷の刃を巡らし、逃げ場を封じる。
魔人ナラシンハ:『ナメんじゃねえ!』 逃げ場を封じられてなお、真っ向勝負を厭わない。
魔人ナラシンハ:『俺は……ナラシンハ!!』
魔人ナラシンハ:『オブセシオンのランク10! 魔人ナラシンハだ!』
魔人ナラシンハ:『なァァめ、るッ、』『なァァアアアアア!』
士騎朝輝:「あぁ、やるしかないよなぁ。村雨丸。俺とお前で!」
士騎朝輝:理想の位置に相手を誘導し、狙いすました一撃を炸裂させる。
士騎朝輝:攻撃は絶対に避けない!!!
魔人ナラシンハ:同時に、袈裟懸けに振り下ろした石斧の一撃が、士騎の左腕・鎖骨・あばら・大腿部の骨を粉砕する。
魔人ナラシンハ:『お』
魔人ナラシンハ:『俺…………………の』
魔人ナラシンハ:『…………使命』
GM:――――ズン!
GM:巨体が倒れ、今度こそ動かなくなる。
士騎朝輝:真っ二つに斬られながら、体中から放出する冷気が石斧を凍結していく。石斧が凍結粉砕する、だが、無尽蔵と思われていた白煙が尽きる。
士騎朝輝:雨が凍らなくなる。
士騎朝輝:にやりと笑って、ナラシンハと成田を見下ろす。と 倒れる。
士騎朝輝:「雨堂、後は任せた まったく、嫌になるよなぁ」
雨堂聖理:「……任されましたから。ちょっと休んでてください」
雨堂聖理:「信じられないムチャクチャして……」
雨堂聖理:ショットガンを落として、思い出したように自分の傷を押さえつつ、大葉ちゃんを見る
雨堂聖理:「……それで」 学校で話しかけられた時のように笑いかけて
雨堂聖理:「これからどうしたい?」
大葉瑠美:「…………」
大葉瑠美:「旅は、ないかな。いろんな人に迷惑をかけそうだから」
大葉瑠美:「湯ノ浦にも……もう帰れない。みんなを裏切ったから」
大葉瑠美:「裁きを受けるよ」 ノア君の方に目をやる。
大葉瑠美:「テレーズ・ブルムさんに事情を話します。結果的に拘束されるかもしれないし、処分されるかもしれないし」
大葉瑠美:「処分されるならまだマシ、みたいな事が待っているかもしれない。それはわからないけど」
大葉瑠美:「それが私のやるべきことだと思うから」 しっかりと頷く。
ノア・スノウマン:「……」離れたビルの上から二人を見ている。手には弓と矢を携えて。
大葉瑠美:「もし……」
大葉瑠美:「雨堂さん。もしまた会えたら、そのときは」
大葉瑠美:「……また、いっしょにタピオカを飲んでくれると……嬉しいな」
雨堂聖理:息を吐いて、目を閉じ 「……分かった。大葉ちゃん」
雨堂聖理:そのまま歩み寄って、優しく抱きしめる
雨堂聖理:そっと頭も撫でて 「……頑張った。あたしに話しかけてきた時から、今まで」
大葉瑠美:「……うっ、ううっ」
大葉瑠美:「うううう~!」
雨堂聖理:「よく頑張ったよ。お疲れ様」
大葉瑠美:「うあああーーん!」
雨堂聖理:……それは、いつかの自分にしてほしかったことで、言って欲しかった言葉で。結局それを、自分はもらえなかったから。
雨堂聖理:できうる限り、それを与える。それが、雨堂聖理の、望みだ。

Climax 【第七地区 ホテル・シーサイド屋上】

<UGN>
△士騎朝騎     Finishing move[ホワイトミュート・アークティックヘヴン]
|
△魔人ナラシンハ  Finishing move[プライマルレンド]
<FH-オブセシオンセル>


バックトラック

GM:バックトラックに入ります。今回のEロイスは9個。
・究極存在(魔人ヴァルコラキ)
GM:これはノア君が戦ったやつですね。知覚か、メジャー達成値60で影の中から引き出せた。
・戦闘血界(魔人炎陽)
・唯我独尊(魔人炎陽)
・悪意の伝染(魔人炎陽)
GM:Eロイス3個。元高ランカーっぽくしようと思ったらこんなになってしまった。
・ファイトクラブ(魔人キャグン)
GM:多重人格Eロイスですが、生体侵入と組み合わせて擬態してる感じに。
・破壊神顕現(魔人サーラメーヤ)
GM:これは使いませんでした。シナリオ通りにいけばサーラメーヤとナラシンハがクライマックスボスになる予定だったが、光落ちしてしまった……。
・敗者死すべし (魔人ナラシンハ)
・殺戒現出 (魔人ナラシンハ)
・不滅の妄執 (魔人ナラシンハ)

GM:以上9個です。振りたい方はどうぞ。
成田晴史:振らないやつはアホ!!
雨堂聖理:振るっきゃなぜ!
ノア・スノウマン:振る!
成田晴史:成田晴史の侵蝕率を-55(9d10->4,5,1,6,9,8,8,9,5)した (侵蝕率:165->110)
成田晴史:アヤッター
雨堂聖理:155-9d10
DoubleCross : (155-9D10) → 155-52[9,4,4,6,1,10,1,10,7] → 103

ノア・スノウマン:135-9d10
DoubleCross : (135-9D10) → 135-50[6,1,8,9,5,7,6,1,7] → 85

士騎朝輝:9個で2倍振りで頂きます。
雨堂聖理:アヤンヤ!
士騎朝輝:163-17d10
DoubleCross : (163-17D10) → 163-106[5,5,9,8,4,6,9,9,3,9,9,4,1,8,3,10,4] → 57

士騎朝輝:む
成田晴史:のこり3個しかないから2倍振りにしようっと
成田晴史:成田晴史の侵蝕率を-40(6d10->6,7,10,6,7,4)した (侵蝕率:110->70)
ノア・スノウマン:1倍振りー
成田晴史:ヤッタネ!
雨堂聖理:残り3個なので通常通りに
雨堂聖理:103-3d10
DoubleCross : (103-3D10) → 103-19[2,7,10] → 84

ノア・スノウマン:85-3d10
DoubleCross : (85-3D10) → 85-6[1,3,2] → 79

雨堂聖理:すっきり
ノア・スノウマン:出目悪っ
ノア・スノウマン:まぁ結果的に良かったか
GM:いやーよかったよかった。さすがにリハビリ単発で死人が出たら
GM:GMの自信が木っ端微塵に粉砕されるところだった。
GM:経験点配布もやっちゃいましょう。えーと
士騎朝輝:3点
成田晴史:3点!
GM:シナリオ10点。いつもの5点にEロイス9点。
GM:Dロイスはあんま積まなかったんだよな……魔人ナラシンハは遺産継承者(ジュラシックレコード)。
GM:魔人ロイトスが野獣本能。
GM:26に最終侵蝕点を足してください。
ノア・スノウマン:31だと思う!たしざん!
士騎朝輝:29点
GM:足し算の出来る子!
雨堂聖理:26+5は……300000くらいかな……?
GM:小学校からやり直せ!
雨堂聖理:31!
成田晴史:29点でーす
GM:C((31+29+31+29)/3)
DoubleCross : 計算結果 → 40

馴染さん:31点
珪素さん:29点
ヒロさん:31点
白金さん:29点
GMクオンタム:40点

■エンディング01 - 雨堂聖理

GM:激しい戦いだった。
GM:雨堂聖理が経験した中で、上から数えてどれくらいかはわからないが……
GM:あの成田が倒れたばかりか、強靭な肉体を持つはずの魔人サーラメーヤ――大葉もまた、二日間寝込んでいたほどだ。
GM:大葉は結局、ノア・スノウマンと共に日本支部のテレーズ・ブルムの元へ移送されることとなった。
GM:君は大葉に頼まれて、彼女のマンションを引き払うための(表向きは引っ越しの)準備を手伝っている。
GM:君はすっかり元気でピンピンしててもいいし、あちこち体が痛くてもいい。
雨堂聖理:体は痛むけど、痛みを感じないように動く方法を心得ている。
大葉瑠美:「ガムテープガムテープ……ガムテープどこだっけ」
大葉瑠美:「雨堂さーん、ガムテープそっちにいってないー?」 ダンボールの山の向こうで手を振る。
雨堂聖理:「えーガムテープ? えーとさっき使ったような……あったあった」
雨堂聖理:「いくよー」 箱の合間をころころ転がして大葉ちゃんの方へ
大葉瑠美:「ありがと!」
GM:大葉瑠美の部屋は、雨堂の部屋と似たような整然さがある。
GM:もっとも、こっちは……単純に、引っ越してきてから大して時間が経っていないからだ。
GM:引っ越してきたのが1ヶ月ほど前、転入が数週間前。
GM:しかも正体を隠しながらだったのだから、大した荷物はない。
雨堂聖理:「……ふう。この調子だとそんなに時間はかからなさそうだね」 汗を拭う
大葉瑠美:「そうだね。もともと湯ノ浦からはそんなに荷物持ってこなかったし」
大葉瑠美:「このワンピースとか新品だけど、着る? 雨堂さん、こういうかわいいのも似合いそうだけど」
雨堂聖理:「えー、あたし? そういうのは……どうかなあ」 苦笑して
大葉瑠美:服。漫画。化粧品。およそ魔街では手に入らない日常的なアイテムは、買うだけ買ってろくに使えなかった。
雨堂聖理:「あんまりヒラヒラしてるの、落ち着かないんだよね。もうちょっと丈が短ければ気にならないんだけど」
大葉瑠美:「だめだよ! あんまり丈が短いのはダメ!」
大葉瑠美:「ただでさえ雨堂さん男の子から人気あるんだから」
雨堂聖理:「またそんなこと言って。そんなのあるわけないじゃん」
雨堂聖理:「あたしそんな女の子っぽくないし……最近ちょっと太ってるし。大葉ちゃんの方がよっぽどだよ」
大葉瑠美:「うへへへ。そーかなあ」
大葉瑠美:明るく振る舞っている。不自然なくらいに。
雨堂聖理:「そーうだよ。そうそう。だからさ」 四つ足、膝立ちで大葉ちゃんに近寄り
GM:UGNでの待遇は分からない。調査の結果、大葉瑠美はN市では人を一度も喰わず、輸血パックでかろうじて肉体を維持していたことがわかった。
GM:テレーズ・ブルムも、『情報提供や素行を鑑み、人道的な待遇をする』と約束しているが……。
GM:UGNは一枚岩ではない。大葉もそれをよくわかっている。
大葉瑠美:「うん?」
雨堂聖理:また抱きしめる 「ここで買ったものも、ちゃんと持ってかなきゃ。あたしなんかにあげないで」
雨堂聖理:「必要になるんだから。大葉ちゃん自身に」
大葉瑠美:「…………」 震えている。
大葉瑠美:「こ」
大葉瑠美:「怖いんだ。すごく怖い」
雨堂聖理:「うん」 頭を撫でる
大葉瑠美:「変だよね。もう後悔しないぞって、やりたいことをやるぞって思ったのに」
大葉瑠美:「あ、明日……明日には殺されてるかも。映画とか漫画みたく、人体実験の対象にされてるかも」
大葉瑠美:「こういうとき、雨堂さんなら……どうするの」
大葉瑠美:「怖くて不安でたまらなくて逃げ出したい時、どうやって自分を勇気づけるの」
雨堂聖理:……明日の知れない生活をしていた日々がある。目が覚めたらすべてが終わっているかもしれないと震えていた夜がある。
雨堂聖理:そんな日々を偶然と幸運で生き抜いて今振り返った時、自分を支えていたのは……
雨堂聖理:「……怒り」
大葉瑠美:「え?」
雨堂聖理:「こんな所で終わってたまるかって。みんなと一緒に幸せにならずに終われるかって」
雨堂聖理:「現実に怒る。それで、現実のどこを直せば良いか、向き合って問いただす」
雨堂聖理:「……負けちゃいけないんだ。考えることを止めたらダメだって思う。そのためにあたしは、多分怒ってた」
大葉瑠美:「雨堂さんは、家族が……その」
大葉瑠美:「言ってたよね。お泊りしたとき。みんないないって」
大葉瑠美:「そのときも、やっぱり怒ったの」
雨堂聖理:「……ふふ。怒ったよ」
雨堂聖理:「一番最初に殺されたのはお父さんで……お母さんがすごく悲しんで。弟と妹はわんわん泣くし。お兄ちゃんも黙ってるし」
大葉瑠美:「……」
雨堂聖理:「ああうん、殺されたって知ってたのはあたしだけだったんだけど……だからあたししか怒れなかったんだよな」
大葉瑠美:「それってやっぱり」
大葉瑠美:「ジャームなの?」
大葉瑠美:「私たち魔人と同じような」
雨堂聖理:「……わかんない。そういうの知らない内にあたしが殺したから」
雨堂聖理:「でも、少なくとも大葉ちゃんとは違うよ。あれは『敵』だったけど……」
雨堂聖理:「大葉ちゃんは違う。この街を守るためのことをしてくれたし、友達になれたと思ってる」
雨堂聖理:「ジャームがどうとか、そういう種類分けはさ、どうだっていいんだ」 笑いかける
大葉瑠美:「うへへへ。と、」
大葉瑠美:「ともだちかあ」
大葉瑠美:「嬉しいな。すごくうれしい」 笑いながら泣いている。
雨堂聖理:「そうだよー。友達だぞ」 頭をぽんぽん撫でて
大葉瑠美:「いいのかな? 本当にいいの?」
大葉瑠美:「魔人だよ。UGNからしたら、きっとジャームと変わんないよ」
大葉瑠美:「意外と図々しいって士騎さんも言ってたよ」
雨堂聖理:「あたしまだUGNじゃないし。……UGNになったら、ジャームの定義変えてやるし」
雨堂聖理:「あたしも結構図々しいとこあるし、似た者同士じゃん」
大葉瑠美:「う、嘘ついてたよ。能力のことも、爆弾のことも」
大葉瑠美:「ペンデュラムだってそう。あれは魔人になるためのアイテムみたいなもので……」
大葉瑠美:「雨堂さんの家を予め調べておいて、それっぽいフリをしただけ」
大葉瑠美:「ずっと騙してたよ。私」
雨堂聖理:「自分からホントのこと、教えてくれたでしょ。爆弾のことも。あたしだってちょっと疑ったし……」
雨堂聖理:「その辺は全部ね、あの時支部に電話をかけてきてくれたから……それで爆弾と、襲撃の場所を教えてくれたんだから」
雨堂聖理:「あたし的にはチャラなんだよ……難しいことばっか考えてこいつぅー!」 髪をわっしゃわしゃする
大葉瑠美:「うう~っ」
大葉瑠美:「も、もう会えないかもしれないけど」 髪がぼさぼさになったまま、ごしごしと目元を拭う。
大葉瑠美:「それでも、私が生きてる間は」
大葉瑠美:「雨堂さんのこと、友達って思ってていい?」
雨堂聖理:「いいよ。何かの間違いで死んじゃったら」
雨堂聖理:「化けて出ておいで。歓迎してあげる」
大葉瑠美:「うん」
大葉瑠美:もう泣いていない。まだ目は赤いが、いつも浮かべていたようなはにかんだ笑顔をうかべる。
雨堂聖理:「それでまた会えたら、たくさん話そうね」
大葉瑠美:「雨堂さんもそれまで、死んじゃダメだよ」
大葉瑠美:「私より先に死んじゃったら、えーと、えー」
大葉瑠美:「こ、殺しに……行く……? からね!」
大葉瑠美:「絶対死んじゃダメ!長生きして!」
雨堂聖理:「あはは、分かった分かった。死なないように頑張ろう」
雨堂聖理:手櫛でさんざん弄り回した髪を整えてあげる
雨堂聖理:「……さて、それじゃ作業続けよっか」
大葉瑠美:「雨堂さん」
雨堂聖理:「ん?」
大葉瑠美:後ろから控えめに抱きつき、こつんと雨堂の背中に額をあてる。
大葉瑠美:「………………あ」
大葉瑠美:「ありがとう」
大葉瑠美:「私を助けてくれて、ありがとう」
雨堂聖理:ぽんぽん、軽く手を叩く
雨堂聖理:「こっちこそ」
雨堂聖理:「街の人を助けてくれて……あたしに助けられてくれて、ありがとう」
GM:――窓の外では雨が降っている。まだ梅雨は明けていない。
雨堂聖理:いつから降り始めたのか、いつ降り終わるのかも分からない、奇妙な寒気の付きまとう空模様。
雨堂聖理:恐らく、まだ降り止むことはないだろうという確信は確かにあって。
雨堂聖理:だけどその事実と、手と背に感じる温もりには何の関係もないのだから。
雨堂聖理:今はただ、この戦いで助けられたものを、じっと懐くのみ。

■エンディング02 - 成田晴史、入院する

GM:大N市第七区画・中央病院
GM:個室の扉を開けて看護婦が入ってくる。
GM:個室のネームプレートは一人だけ。『成田晴史』。
GM:UGNが管理している病院だ。オーヴァードであっても入院が必要なレベルの負傷をした場合、真っ先にここへ運ばれる。
看護婦:「失礼しまーす。成田さん」
看護婦:「検温のお時間です。あと採血も」
成田晴史:「いいや。退院する」
成田晴史:ギプスまみれの状態で荷物をまとめている!
成田晴史:完全にゾンビめいている。
GM:成田さんは既にベッドにいなくてもいいし、無理やり退院しても……いた!
看護婦:「は!?」
看護婦:「いや無理ですよ! 全治何週間だと思ってるんですか!」
成田晴史:「悪いが後は家で治す」
成田晴史:「経験上問題ない」
GM:第七区画の管理下にある病院だ。最終的には支部長、成田の判断が最優先される。
士騎朝輝:「よぉ、いい大人が子供みたいな事言ってるなよなぁ。流石のお前も注射が怖いか?」
士騎朝輝:こっちも包帯まみれの姿で入ってくる。手には菊と蘭の花束だ。
成田晴史:「ああ……?」
成田晴史:常人を殺しかねない怒気と共にそちらを見る。
蔵町宗吾:「あー、あとはこっちで面倒を見る。大丈夫だ。下がっててくれ」 士騎の後ろで看護婦に頭を下げている。
成田晴史:「蔵町。何やってる」
成田晴史:「そいつを捕獲して処刑しろ」
士騎朝輝:「看護婦さんの言うことは聞いた方が良いぜ。見舞いに来たんだ、有難く思って欲しいよなぁ」
蔵町宗吾:「待て待て待て待て。さすがにそりゃあ無理だろ」
蔵町宗吾:「今回は戦力として活躍してくれたんだ。ここで処刑なんかしたら、俺らのほうがワルモノになっちまう」
成田晴史:「……」
士騎朝輝:「こうやって、捕まるかもしれないリスクを背負ってだ」看護婦さんに花渡して、いけといて。と言って。
蔵町宗吾:『偶然現場で遭遇しただけ』という前提をさりげなくスルーしている。
士騎朝輝:丸い座の付いたパイプ椅子に座る。こちらも痛々しい包帯姿だ。
成田晴史:「見舞いだと?そんな殊勝な人格をしているわけじゃないだろう」
成田晴史:「何をしに来た」
士騎朝輝:「俺は結構義理硬いと思うがなぁ。まずは、これだ」
士騎朝輝:請求書を渡す。手伝い量1300円也と書いてある。
成田晴史:「……」バギッ メギッ
成田晴史:筋肉の力みだけでギプスが軋みをあげているのだ。
士騎朝輝:量に×と書かれ料と書き直してある。
成田晴史:「殴り殺すぞ」
士騎朝輝:「ほら、言っただろう。蔵町、元気になったよなぁ。こいつは怒らせるのが一番なんだ」
蔵町宗吾:「お前……"ホワイトミュート"」
蔵町宗吾:「連れてくるんじゃなかった。病院を更地にするつもりか?」
士騎朝輝:「怒りが原動力なんだからな。こいつが動かないと支部は機能しないんだ、早く元気になってもらわないと困る」
GM:士騎の言うことも当たってはいる。さすがに成田一人が倒れると機能不全になるほど、余裕のない支部ではないが……
GM:なにせ、武闘派と曲者の多い支部だ。成田晴史のカリスマでもって人員をまとめあげている部分も、少なからずある。
成田晴史:「いい心がけだ。そのために自分が死んでもいいっていうのならな」バチッ バチヂッ
成田晴史:「だが、半年前に言ったことをもう一度、はっきりと言っておくぞ。ホワイトミュート」
成田晴史:「この街を出て、二度と私の視界に現れるな」
士騎朝輝:「それだ。俺が来た件はまさにそれだ」
成田晴史:「……どうしてもう一度来た?」
成田晴史:椅子に腰を下ろす。
士騎朝輝:「ここでしかやってなかったリバイバル上映があったんだよ。それは本当だ。誰にも迷惑をかけるつもりはなかったが」
士騎朝輝:「まぁ、謝っておこうとは思ってなぁ。それと、今回の件の顛末がどうしても知りたかった」
成田晴史:「あれで全部だ」
成田晴史:「“オブセシオン”の他のメンバーは確認されていない。“サーラメーヤ”は日本支部に移送する」
成田晴史:「なにしろ重要機密の……ジャームだからな」
士騎朝輝:「移送は極秘裏にか?」
士騎朝輝:冷笑めいた表情が消える。幾分か真剣だ。
成田晴史:「どういう意図だ」
士騎朝輝:「もし、そうなら、俺にとって都合が良いし、1300円の代わりにして欲しい事があるんだよなぁ」
GM:成田さんなら気づいてもいいでしょう。蔵町以外にもう二人、近くにオーヴァードの気配がある……ノーヴェ、そしてガネシュ・カルキ。
GM:もし目の前の男が悪質な脅迫をしてくるようならば、この二人をけしかける事も可能だろう。もちろん、その前に君がブン殴ってもいいのだが。
士騎朝輝:「お前で駄目なら、蔵町に頼むんだけどな」
蔵町宗吾:「………………」 成田と士騎のやりとりを緊張した面持ちで見守っている。
成田晴史:「貴様らの……学習能力のなさには、完全に呆れ果てている」雨堂をも含めている。
成田晴史:「どうして私が貴様の要求を聞くと思えるんだ?」
士騎朝輝:「利己的な要求ってのは説得力があるからなぁ。それに」
士騎朝輝:半年前と同じ笑みを浮かべる。
士騎朝輝:「オーヴァードは助け合いだろ?」
成田晴史:「黙れ」
士騎朝輝:「ま、お前らの役に立つかもしれないし、ふざけたことかもしれないが、まあ、聞け。実行するかは、お前らの意志で出来るんだ」
成田晴史:「いいか。私は今、貴様に非常に寛大に接しているつもりだ」
成田晴史:「既に何度か、発言する余地を与えているな」
士騎朝輝:「だったら、最初からそう言えよなぁ。寛大なる私は3つまでなら発言を許そうってな」
成田晴史:「その要求とやらに辿り着くまでに、限られたチャンスを……何度ムダにするつもりだ?」
士騎朝輝:「そうしたら、俺も最小限でものを言う。多分なぁ」
士騎朝輝:「わかった。俺が悪かった。謝る。マジでごめん。じゃあ、言うぞ」
士騎朝輝:「護送が秘密裏に行われるならサーラメーヤはホワイトミュートと一緒に逃げた。って噂を流してほしい」
成田晴史:「それは貴様に何のメリットがある」
成田晴史:「日本支部にとってもデマだとすぐに分かる話だ」
士騎朝輝:最後にナラシンハを抉り凍らせた一撃。手応えはあった致命に至った。だが、必殺の確信がない。
士騎朝輝:万が一生きていたナラシンハが大葉を取り返しに来ることは避けたい。こんな噂を流せば、まずは自分の方を探そうとするだろう。
成田晴史:「——噂を流すのは」
士騎朝輝:「お前なぁ。あぁ、いや、正直に言うか」
成田晴史:「オブセシオンに対してか?」
士騎朝輝:「市にもだな。裏稼業やってるやつらにも、それとなく広めて欲しいね」
成田晴史:「連中はこの市の情報屋からこちらを探っていたようだったからな」
士騎朝輝:「メリットの方話すぞ。納得しやすいだろ、あった方が」
士騎朝輝:「俺は冷酷と言うわけでもないし、組織のしがらみもない。情が湧いた相手には贔屓することくらいはあるんだよなぁ」
成田晴史:「“賢者の石”の鉱床の存在を突き止めていた。本部級の情報を」
士騎朝輝:「意趣返しに来ると思うか?」
成田晴史:「万が一、信じられないアホ共ならな」
成田晴史:「何しろジャームだ。生物として、危機管理能力が正常に機能しているかが問題だ」
士騎朝輝:「あぁ、アホ共がいるという見解なんだなぁ。俺も同意見だ」
士騎朝輝:「だから、丁度良い囮位に使え、この俺を。ってところだよ。別にお前らに損は、色々あるがメリットもあると思うが」
士騎朝輝:言いたいことを言ったのか、相手の発言を待つ。
成田晴史:「………面白い作戦だ。いいだろう」
士騎朝輝:「サンキュー。せいぜい俺と奴らが相打ちに…なってくれることを祈るタマじゃあないよなぁ」
士騎朝輝:「良いタイミングで一網打尽にしてみろよ。期待してるぜ」
成田晴史:「貴様は何をするつもりだ?」
士騎朝輝:「実は、それを聞かれるのが一番困るんだよなぁ。明日になれば何をしたいかも変わってくるだろう?」
士騎朝輝:「その時、その時で、やりたいことをやる」
成田晴史:「明日には人類の敵になるとしてもか?」
士騎朝輝:「明日には人類の敵になるにしてもだ」
士騎朝輝:「そして、人類が俺の敵であっても、俺は人類の味方だ」
成田晴史:「湯ノ浦の連中——“オブセシオン”は、実際にジャームの原則に反して、理性や人間性を取り戻している側面もあるんだろう」
成田晴史:「だがそれは、人間のような挙動をするジャームだ」
成田晴史:「そして、ホワイトミュート。戦闘時の貴様は……」
成田晴史:「ジャームのような挙動をする人間だ。連中とどれほどの違いがある?」
士騎朝輝:「?おかしなことを聞くな。お前はもう少し聡いと思っていたがなぁ」
士騎朝輝:「違いすぎるだろう。だって、俺は、ジャームのような挙動を取って、奴らに匹敵する出力をもっていても」
士騎朝輝:「ジャームと違って自由なんだぜ」
成田晴史:——人間とジャームとの間には、後戻りできない境界がある。それは絶対だ。誰もがそれを知っている。
成田晴史:それでいて、その境界がどこにあるのかを確かに定義できる者はいない。
成田晴史:侵蝕率が600%を越えながら暴走挙動を示さない者がいる。UGNでジャームと定義されながら、理性を残した不死者がいるという話すらもある。
成田晴史:「貴様の答えがなんであれ、はっきりしていることが一つある」
成田晴史:「私は貴様が気に食わないということだ」
士騎朝輝:「殴っていい。今から怒らせるからだ」
士騎朝輝:肩を竦める。
士騎朝輝:「俺はお前が結構好きだぜ」
成田晴史:バキン!!!
成田晴史:ギプスをつけた腕のままで殴った。
士騎朝輝:「つっーー!」口の端から血を流し、右目当りが青く濁る。
成田晴史:「失せろ」
士騎朝輝:「元気になって良かったよなぁ」話すことも終えて立ち上がろう。
士騎朝輝:「失せる前に最後に一つ。しばらく、この市にいると思うぜ」
士騎朝輝:「じゃあな」
士騎朝輝:最後に一瞥して、出ていく。
成田晴史:その姿を見送って、
成田晴史:怒りに満ちた溜息を吐く。
成田晴史:ややあって、ナースコールをかける。
成田晴史:「217号室の成田だ。もう一日だけ入院することにした」
成田晴史:「たった今、骨をもう一本折った」

■エンディング03 - 雨に紛れて、頬を濡らして

GM:工場に扮したN市第七支部。その裏口となる、物資搬入路。
GM:トレーラーやトラックなどごつい車両が停まっている事が多いが、今日は特にそうだ。物々しい護送車が一台。
GM:トレーラーを改造した巨大護送車です。魔人サーラメーヤ……大葉瑠美を日本支部へと護送するため、テレーズ・ブルムが手配したものだ。
GM:今ここにいるのはノア・スノウマンと大葉瑠美。そして雨堂聖理、士騎朝輝だ。
GM:しとしとと雨が降っている。
雨堂聖理:「大葉ちゃん~~」
雨堂聖理:ぎゅうぎゅうと彼女を抱きしめている
雨堂聖理:「ちゃんと元気で過ごすんだよ~~!」
大葉瑠美:「あわわわ」
ノア・スノウマン:「……」護送車のドア近くで無表情に佇んでいる。左手には弓、腰には矢筒。
士騎朝輝:「悪いよなぁ、ノア。無理言ってるか、俺達?」
ノア・スノウマン:「無理なら支部長が止めてる……拳で」
士騎朝輝:「あれ、最初から関わりたくないって感じだったぜ。見舞いに行ってきたけどなぁ」
士騎朝輝:全身に包帯を巻いている。特に右目を覆うように巻かれた包帯が痛々しいブレザー学生服風の姿の少年。手には大き目の紙袋を持っている。
GM:ノア以外にも何人か警備の一般エージェントがついているが、雨堂のことを怪訝な目で見ている。
大葉瑠美:「雨堂さん、見られてる見られてる。エージェントの人たち、すごく見てる」
雨堂聖理:「いいんだよそんなの! もうしばらく会えなくなっちゃうんだから!」
ノア・スノウマン:「……」しばらく。楽観的な言葉だな、と思う。口には出さない。
雨堂聖理:「よく寝てよく食べて! 歯も磨いて! 毎日一個は楽しいこと見つけて!」
大葉瑠美:「…………うん、ありがとう。あっちでどれだけ自由な行動が許されるのか、さっぱりわからないけど」
大葉瑠美:「歯は磨くよ。ちゃんと寝るし……雨堂さんに手紙を書けたら一番いいんだけど、さすがに無理だろうなぁ」
雨堂聖理:「そうなんだけど! でもそういうのを当たり前にやること忘れちゃダメだよ!」
雨堂聖理:「すぐにはできないかもしれないけど……それでも!」
雨堂聖理:「手紙! 貰えたらすごく嬉しい! もし書けるようなら書いてね!」
大葉瑠美:「うん、絶対に書く。いつか絶対この町に戻ってくるよ」
士騎朝輝:「雨堂、話し終わったら、俺にも貸せよなぁ、この嘘つき娘には言ってやらなければいけないことが、何個かあるんだよなぁ」
士騎朝輝:その様子を写メで撮る。ノア君もフレームに収める。
ノア・スノウマン:「……」写真を撮られるのは厳密には機密保持に反する。少しだけ困るな、と思ったのが表情に出たかもしれない。
士騎朝輝:「……」悪い、けど気にするな。と無責任な視線を飛ばす。
雨堂聖理:「ならよし!」 ぽん、と背中を叩いて、明るく笑って離れる 「今の言葉、絶対忘れないように!」
大葉瑠美:「雨堂さんとまたおはなししたいし。あと」
大葉瑠美:「成田さんにお礼も言えてないしね」 困ったように笑う。
雨堂聖理:「え、支部長もか……大葉ちゃんは律儀だなあ」
大葉瑠美:「あのとき」 雨堂たち三人を見る。
大葉瑠美:「ホテルの屋上に来るのを後回しにしてくれた。私がナラシンハを止めるって言葉を信じてくれたのかな、って嬉しかったんだ」
大葉瑠美:「だから、うん……いつか必ず、成田さんにもお礼を言わなきゃね。怖いけど」
大葉瑠美:「絶対戻ってくる。忘れないよ」 ぽふぽふと雨堂さんの背中を叩く。
士騎朝輝:「俺には礼は無しかよ。薄情な奴もいたもんだよなぁ。なぁ、村雨丸」
大葉瑠美:「士騎さんにもノアくんにもお礼言いたいですよ!でもこういうのは順番なんです、順番!」
雨堂聖理:「ホントだからね!」 そう言ってから士騎さんを見て 「……で、士騎さんも大葉ちゃんにご用なんだっけ」
士騎朝輝:「あぁ、まったく……まあ、少しなぁ、言っておくこともある感じだよ。」
雨堂聖理:「人のいる所で大丈夫? あの人たちどかす?」 周囲のエージェントを指差して
士騎朝輝:「構わないだろ。ノアの視界に入ってる時点で、どこで何話しても同じだよなぁ」
士騎朝輝:「別に聞かれて困る事を言うわけでもないなぁ」
GM:一応、エージェント達は遠巻きに見守ってる感じです。テレーズが『人道的な待遇』を約束したのもあるのだろう。
ノア・スノウマン:「……」相変わらず無言で佇んでいる。邪魔をするつもりはない、という意思表示でもある。
雨堂聖理:「そっか。じゃあいいや」 士騎さんに大葉ちゃんを譲る
士騎朝輝:「悪いなぁ。すぐに済むと思う、きっとな」
士騎朝輝:大葉さんの方を向き。
士騎朝輝:「嘘をつかれたことには腹立ってるんだよなぁ。久しぶりに怒ったぜ」
大葉瑠美:「あの、こういうことを言うのもなんなんですけど」
大葉瑠美:「嘘をつきすぎてたせいで、どの嘘のことか分からないんですよね」
大葉瑠美:しれっと答える。
大葉瑠美:「魔人だったことですか。爆弾のこと? 覚醒したてを装ってたこと? あと、えーと……何があったかな……!」
士騎朝輝:「お前は、何を言ってるんだかなぁ」
士騎朝輝:「そんな事なわけないだろう。俺に気を使って、口に合わないものを美味いといった事だよ」
大葉瑠美:「ああー…………」
士騎朝輝:本当に不機嫌な表情だ。
大葉瑠美:「で、でも、ちょっとは分かるんですよ? 凄い美味しい!ってわけではないけど」
大葉瑠美:「タピオカのもにゅもにゅした食感とか。輸血パックよりはずっと美味しかったです。ほんとです」
士騎朝輝:「炎陽は嘘をつくようなタイプに思えなかったがなぁ」疑惑の目だ。
士騎朝輝:「どっちにしろ、俺は他人に気を使われるのが一番嫌なんだよなぁ。なにせ、俺は誰にも気を使わないからだ」
士騎朝輝:「そんなことさせたら、俺が気を遣わなきゃいけなくなるだろ。正直に色々言えば、色々できた。と思うしな」
大葉瑠美:「あはは、そうですよね。見てればよくわかります。盗撮もされたし」
士騎朝輝:大葉ちゃんへの感情を 尽力〇/憤懣に変更します。
士騎朝輝:「嘘をついた件は認めるよなぁ?」
大葉瑠美:「気を遣わないのはいいですけど、女子高生の盗撮はダメですよ。私とか雨堂さんじゃなかったら訴えられちゃいますからね」
大葉瑠美:「いや、私ならともかく雨堂さんを盗撮するのもだめ!」
大葉瑠美:こくんと頷く。 「はい。いっぱい嘘ついてました」
士騎朝輝:「じゃ、お前の写メの件はチャラな」笑う。
大葉瑠美:「いいですよーだ。私なんかの写真でよければ何枚でも撮ってください」
大葉瑠美:「雨堂さんはダメですからね!雨堂さんがいいって言っても私が訴えますからね!」
士騎朝輝:「お前、独占欲が強いって言われるだろ。しょうがないよなぁ」
雨堂聖理:「待って! さっきから聞いてたけど、大葉ちゃんだっていくらでも撮っていいわけじゃないでしょ!」 後ろから口を出す
雨堂聖理:「あたしを撮れ! 大葉ちゃんを無理やり撮るくらいなら!」
大葉瑠美:「ダメだってば! 雨堂さんは清純なままがいいの!」
士騎朝輝:「こうして共通の敵が出来て、二人の仲は結束するんだよなぁ。写真が趣味には生きづらい」
士騎朝輝:「おい、大葉。そろそろ締めに入るから、聞いてくれると助かるんだけどなぁ」
雨堂聖理:「大葉ちゃんこそ純粋なままで……! ……あ、ごめんね割り込んじゃって」 引き下がる
士騎朝輝:指をくるくる回し。笑う。
士騎朝輝:「ごちそうさまだ」雨堂に笑う
士騎朝輝:さて、まあ、口ごもる事でもないし、特別な事を言うわけでもない。さっさと言ってしまおう。湿っぽくならないように。
士騎朝輝:「お前が本当にニッチもサッチもいかなくなって、挫けそうになって、泣きそうになって、それでも挫けなかったら、その時は通りすがってやるよ。何処にいても、何をしていても、いつ何時でも」
大葉瑠美:「…………」
士騎朝輝:「お前はさ、これ迄の人生よりこれから歩く人生の方が何倍も長いんだぜ。それで色んな世界を見て、色んなことを思うんだ。絶対にな」
大葉瑠美:「士騎さん、おじいちゃんみたいですよ」 少し笑う。
大葉瑠美:「でも、ほんとですね? 約束ですよ? ちゃんと通りすがってくれますね?」
大葉瑠美:「約束を破る男の人は嫌われますからね!」
士騎朝輝:「旅人は大人びてるんだよ。…もちろんだ。俺は通りすがりのオーヴァードだからな」
士騎朝輝:「誰かに 一緒に旅をしてみたい。そう言われたのは初めてだったからなぁ。半分だけ本気にして、結構嬉しかったぜ」
士騎朝輝:今まで見せたことがない皮肉気な表情が消えた笑みだ。
士騎朝輝:「お前みたいに可愛い娘に言われたから、尚更な」
大葉瑠美:「ふふふ。かわいいですか。うへへへ」
大葉瑠美:「なんとかして……頑張ってこの街に戻ってきたい理由が、一つ増えちゃいましたね」
士騎朝輝:「単純な奴だよなぁ、お前」紙袋を手渡す。「中で開けろ」
大葉瑠美:「? わかりました」
士騎朝輝:ノアと雨堂の二人に視線を向ける。
士騎朝輝:「悪いな。結構時間くったよなぁ。これで、俺はいい」
ノア・スノウマン:「……簡単に通りすがれるほど、UGNはザルじゃない」
ノア・スノウマン:言ってから、口の端を吊り上げる。
ノア・スノウマン:「そろそろ時間だ」
大葉瑠美:「じゃあ雨堂さん、士騎さん」
大葉瑠美:士騎の両手をぎゅっと握りしめ、
大葉瑠美:一瞬迷った後、雨堂を思い切り抱きしめる。
大葉瑠美:「助けてくれてありがとう。さよなら……ではなくて」
大葉瑠美:「またね」
雨堂聖理:「ん」 抱きしめ返す。その感触を忘れられないように
雨堂聖理:「また!」
士騎朝輝:二人の抱擁を横目で見つつ
士騎朝輝:「じゃあな。狩人も元気でな。助かったし、なんか俺はお前のこと気に入ってたと思うんだよなぁ、通りすがる時はよろしくな」
士騎朝輝:軽く別れのあいさつを交わした。
ノア・スノウマン:「そう」一言だけ返す。それ以上の言葉は必要ないだろう。
雨堂聖理:「あ、そうだノアくん!」
ノア・スノウマン:視線だけを雨堂さんに。
雨堂聖理:ポケットから折りたたんだメモを取り出し、ノアくんの様相を見てちょっと考えるが
雨堂聖理:空いているノアくんの右手を取って、その紙片を握らせる。
雨堂聖理:可愛らしいメモだ。折り畳まれた内側には、LINEのコード、普通のメールアドレス、電話番号、住所が順番に書かれている。
雨堂聖理:「連絡するの、何が良いか分かんないから書けるだけ書いといた。ノアくんスマホとか持たなさそうだし……」
ノア・スノウマン:「……」初めて文字を見た人間のように、まじまじとそれを観察する。
雨堂聖理:「……あの、ルールとか厳しいの分かってるから。ムリだとは思うんだけど……」
雨堂聖理:「でもできたら、教えてくれれば嬉しい。大葉ちゃんのこと。……あっ、もちろんそれ以外のことでも構わないよ!」
雨堂聖理:「ノアくんからなら何でも歓迎! 一緒に戦ってくれた仲だしね!」 笑って見せる
ノア・スノウマン:「……」まだメモを見つめたまま固まっている。どう返答すればいいか考えているのだ。
士騎朝輝:口をパクパクさせる。 あ・り・が・と・う・ とノアに向けて送っている。
ノア・スノウマン:無理だと分かっているのにわざわざ、これを? それ以外のことで連絡? 一緒に戦ってくれた仲ってなんだ?
雨堂聖理:(やっぱりこういうのって困るものかな……?) 長く沈黙されると、なんとなく笑みが硬くなる
士騎朝輝:そう言えば良いんだよ。という余計なおせっかいではあった。なんとデリカシーのない。
ノア・スノウマン:「……これは」
ノア・スノウマン:「持ち帰って、考えてみる」
ノア・スノウマン:丁寧にたたみ直して、ポケットに入れる。
雨堂聖理:安堵の笑みと溜息 「よかった……ありがとう。考えてみて!」
ノア・スノウマン:「それじゃ、さようなら」学習した通りの挨拶で、頭を下げる。
雨堂聖理:「うん。ノアくんも元気で! 弓矢すごかった!」
ノア・スノウマン:朝輝にも頭を下げると、大葉を護送車のコンテナへ導く。
士騎朝輝:手を軽く上げ応える。
大葉瑠美:「……ありがとう! 本当にありがとう、二人とも!」
大葉瑠美:「またね!」
雨堂聖理:「またー!」
大葉瑠美:それだけ言い、大きく手を振ったあと護送車の中へ入る。
雨堂聖理:頭の上で手を振り返す
士騎朝輝:「あぁ、いつかな」言葉を返す。
士騎朝輝 -> GM:渡した袋の中身は キンキンに冷えた、タピオカドリンク風のフローズン輸血カップ(士騎の血)ですね。満たそう、空腹を。凄い量の包帯巻いてたのはこういう事で
GM -> 士騎朝輝:なるほどね!
GM:鋼鉄製の扉が閉まる。
GM:ノアが搭乗したあとエンジンがかかり、大型の護送車が去っていく。

GM:護送車内は静かだ。そして広大なスペースになっている。
GM:前部と後部に分かれており、前部には他エージェントが。後部にはノアと大葉だけが乗っている形ですね。
ノア・スノウマン:壁に背を預けて立っている。様々な周波数の振動が体を揺する。エンジンの回転、路面の凹凸、屋根を打つ雨粒。
ノア・スノウマン:ふと、前触れもなく口を開く。
ノア・スノウマン:「UGNは正義の味方、って言ったそうだね」
大葉瑠美:「うわっなにこれ」 士騎から貰った紙袋を開けて呆れている。 「ほんとに自由な人だなあ、士騎さん……え?」
ノア・スノウマン:「この世界の日常を守る組織、それがUGN。僕はそう習った」
大葉瑠美:「うん。電話のときに」
大葉瑠美:「そうか、あのときノアくんいなかったんだ」
ノア・スノウマン:こくりと頷く。
大葉瑠美:「そう、私もそう聞いたの。湯ノ浦を出てこの街に来る前に」
ノア・スノウマン:「だから、その行いが正義だって言うのなら」
ノア・スノウマン:「君は正しいことをした。そう思う」
ノア・スノウマン:それだけ言って、再び沈黙する。
大葉瑠美:「ノアくんにそう言ってもらえるのは、嬉しいんだけど……」
大葉瑠美:「私はね。正しいことをしたとは思ってないんだ」
ノア・スノウマン:「……」無言で話を聞く姿勢。
大葉瑠美:「湯ノ浦の人たちを裏切ったから。お兄ちゃん、チヨおばあちゃん、矢藤くんに新島さんに天翔くん」
大葉瑠美:「私が裏切らなければ、みんなは死ななかったかもしれない」
大葉瑠美:「私はただ、やりたい事をやっただけ」
大葉瑠美:「……これって、正しいのかな。間違ってるのかな」
ノア・スノウマン:「……」息を吐く。サーラメーヤの裏切りがなくとも、自分があの魔人に負けたとは思わないが。
ノア・スノウマン:「彼らが死ななければ、この町の人間がたくさん死んだ」
大葉瑠美:「うん。それは、絶対にそうだね」
ノア・スノウマン:「……」頭の中で考えを整理する。沈黙の間にも護送車は進む。時折対向車が音を立ててすれ違う。
大葉瑠美:「湯ノ浦の大災害で死なず、魔人として生き残ってしまったこと自体が罪なのかもしれない」
大葉瑠美:「死ねば少なくとも、誰かに迷惑をかけることはなかったんだから」
ノア・スノウマン:「……グリズリーは群れを作らない」
大葉瑠美:「グリズリー?」
ノア・スノウマン:「オオカミの群れは、せいぜい十匹くらいだ」
ノア・スノウマン:「この町には……何千人? 何万人? 数えきれない人間がいる」
大葉瑠美:「そうだね……ほんとに大きい街だった」
大葉瑠美:「満員の電車とかバスとか、はじめて乗ったもの」
ノア・スノウマン:「ヒトは巨大な群れを作る。他の生き物なら崩壊するような巨大な群れだ」
ノア・スノウマン:「それを維持するために、絆とか、正義とか……形のないものを積み上げてきた」
ノア・スノウマン:「だから、同じ町に住むたくさんの人を守ることは、正義の機能だ……と思う」
大葉瑠美:「野生育ちとしては」
大葉瑠美:「やっぱり、思う? 無駄だなあとか。回りくどいとか」
ノア・スノウマン:首を振る。「これが、人間の強さなんだ、きっと」
ノア・スノウマン:「だけど……」
ノア・スノウマン:「ひとつの世界(むれ)から弾き出されたヒトが、ずっとその正義を抱き続けるのは……分からない」
大葉瑠美:「……?」 「つまり、あの、もしかして」
大葉瑠美:「もし間違ってたら、ごめんなんだけど」
大葉瑠美:「わ、私のことを……励まして、くれてる……?」
ノア・スノウマン:「そう思うなら、君はこちら側」
ノア・スノウマン:「この世界を守ることが間違いだと思ったら、そのときはもう」
ノア・スノウマン:「君は本当に僕たちの敵になる」
大葉瑠美:「じゃあ、当分はノアくんたちの敵にはならないかな。きっと」
大葉瑠美:「ね、ノアくん。ノアくんはこのあとどうするの?」
大葉瑠美:「もしできるなら」
大葉瑠美:「第七地区に戻って、これからもあの街を守ってくれないかな」」
大葉瑠美:「僅かな間だけど、私が過ごして……雨堂さんと同じ学校に通って、タピオカを飲んで、UGNとして活動させて貰って」
大葉瑠美:「守りたいと思った街だから」
大葉瑠美:「お、お願いできる身分じゃないから、独り言みたいなものだけど!」
大葉瑠美:「どう、かな……あの街はごみごみしてて、人が多くて、大自然とは真逆で、嫌いかもしれないけど」
大葉瑠美:「守って……くれない……」 「ですかね……?」 低姿勢。
ノア・スノウマン:「お願いする必要はないよ」一言だけ返す。
大葉瑠美:「へ?」
ノア・スノウマン:深呼吸する。コンテナの中には街の空気が充満している。
ノア・スノウマン:人のにおい。石油と煤のにおい。鉄のにおい。削れたゴムタイヤのにおい。止まない雨のにおい。
ノア・スノウマン:血のにおいは、今だけは途絶えている。
ノア・スノウマン:涙のような長雨が、血を洗い流したのかもしれない。
ノア・スノウマン:「君を送り届けたあと、引き返してくる頃には、きっと雨が止んでる」
ノア・スノウマン:「また、血と死のにおいに向き合うことになる」
大葉瑠美:「!」
大葉瑠美:「ま、守ってくれる……ってこと!」
ノア・スノウマン:言葉は返さない。再び壁に背を預け、沈黙する。
ノア・スノウマン:コンテナ越しの雨粒を感じながら思う。
ノア・スノウマン:矢に手紙を括りつけて雲の上まで届ければ、この雨はもう少し続くだろうか。天井の誰かは、もう少しの間この街に憐れみをくれるだろうか。
ノア・スノウマン:そんな考えは、しかしすぐに研ぎ澄まされた現実主義にそぎ落とされる。
ノア・スノウマン:天上に神はいない。死後に天国も地獄もない。
ノア・スノウマン:ここにある真実は、自分が生きていること、放った矢が迷わず飛ぶこと。
ノア・スノウマン:これからもこの街は、無数の死を孕んで生き続けるだろうこと。それだけだ。

GM:ダブルクロス The 3rd Edition『蹂躙するナラシンハ』
GM:――END