「Marionette Days」メインログ
「Marionette Days」メインログ(GM:すかいはい)
メインログ | 雑談ログ
キャラシート
PC1 九重 遠
(キャラシート)(PL:闇猫)
PC2 《ホワイトミュート》士騎朝輝
(キャラシート)(PL:白金)
PC3 《リッターシルト》藤原奈央
(キャラシート)(PL:クオンタム)
目次
■プリプレイ
士騎朝輝:テスト
GM:いい感じ
士騎朝輝:よしよし
九重遠:てすと
GM:立ち絵が出てる!
士騎朝輝:位置調整
綿津見みりり:これがヒロイン
士騎朝輝:こんくらいかな
谷塚萩:これがイケメン教師
GM:それでは、これからセッションを始めていきます。
GM:まずはセッションを始めるに当たって、PCの自己紹介をしてもらいます。
GM:名前やコードネーム、年齢、性別、職業、見た目、どんな性格か。
GM:そして、どんなオーヴァード能力を持っているかなど。
GM:簡単に説明していただきたいと思います。
GM:通常ならPC番号順に、PC①、PC②とやっていくことが多いのですが
GM:今回は初めてのプレイヤーがいますので
GM:PC②、PC③、PC①という順番でいきたいと思います
GM:では、まずは、PC②。藤原奈央さん。
GM:PCの自己紹介をお願いします!
PC3 《リッターシルト》藤原奈央
(キャラシート)(PL:クオンタム)
藤原奈央:わんわん
藤原奈央:あっ、GMがキャラシ貼ってくれた
藤原奈央:PC2の藤原奈央です。N市第三支部の美少女天才支部長(18)です。
GM:天才!
藤原奈央:なにかと気が強く、口調も強いですが、根はゲーム好きオタクだったりします。
GM:うわっ、可愛い
藤原奈央:あとこれは後述するDロイスにも関係することなんですが
GM:ほほう
藤原奈央:なんとこのキャラ、驚くべきことに(?)攻撃が全くできません
GM:な、なんだって
GM:オーヴァードで支部長なのに
藤原奈央:そうなんです! そんなやつが役に立てるのか?とPLのみんなも思うだろうしこの世界の住人達もそう思うので
GM:思うぜ
藤原奈央:攻撃ができる大半のオーヴァードにはすごく劣等感を抱いていたりします。
GM:そ、そんな。かわいそう
藤原奈央:ということで、Dロイスは上級ルールブックおよびリンケージマインド掲載の『起源種』。
藤原奈央:侵蝕率によるダイスボーナスが得られないかわり、侵蝕率100%でエフェクトレベルが2も上がる、典型的な強Dロイスです。
GM:強い。
藤原奈央:シンドロームはピュアサラマンダー。九重くんと同じピュアブリード。
GM:純粋な娘なんですね
藤原奈央:そう……よ!
GM:そうでした
藤原奈央:ピュアブリードの特徴をいかした高レベルエフェクトを更に起源種でブーストすることにより、
GM:恐ろしい性能だ
藤原奈央:すごく硬い盾で仲間を守ったり、すごく優秀なダメージ上乗せエフェクトを他人に使って支援していきたいと思います。
藤原奈央:今回は支援エフェクトを取っちゃったので、少しだけ防御力が低めですね。耐えられるといいな……。
GM:耐えてみせなー!
藤原奈央:こんなところかな! ちょっとしっかりめにやったら長くなっちゃいましたが、よろしくお願いします。
GM:最初だし、いいと思います。
藤原奈央:あと重要事項として、スレンダーです。胸は小さいです。
藤原奈央:よろしくおねがいします。
GM:重要なんですね。分かりました。
GM:では、そんな藤原奈央のハンドアウトはこちらです。
PC②(藤原奈央)用ハンドアウト
ロイス:“イケメン国語教師”谷塚萩(やつか・はぎ) 推奨感情 P:尊敬 /N:隔意
キミは、UGN・N市支部の支部長だ。近頃、N市のとある中学校で行方不明者が増えていた。UGNで潜入調査をすることになり、キミは流石に無理があると思いつつも中学校の制服に身を包んで潜入した。転校直後、谷塚という長身のハンサムな教師が何かとキミを気にかけて優しくしてくれた。いい人だ。この出会いに感謝しよう。
そんな放課後、日本支部長の霧谷雄吾から連絡が入った。N市内で爆発事故が起き、オーヴァードに覚醒した少年が保護されたという。急ぎ支部に戻り、指揮を取らなければ。
藤原奈央:Handout...
GM:ハンドアウトというのはPC全員にお配りする、それぞれのPCの導入を書き記した紙片です。
GM:藤原奈央はどうやら中学校に潜入するようです。
GM:スレンダーだからいけると思われたのかもしれませんね。
藤原奈央:すかいはいさんのオフラインセッションだとなんか実際にちっちゃい紙切れを渡されましたね
藤原奈央:いや無理があるだろ……と思うけど
藤原奈央:高校生と中学生なら案外いけるのか……?
GM:ワンチャン狙いです
藤原奈央:ネコチャン
GM:そんな藤原さんのシナリオロイスはイケメン教師の谷塚萩先生。
GM:シナリオロイスというのは、ハンドアウトでGMが指定するロイスで必ず取得してもらうものになります。
GM:イケメン教師なので、仲良くしてあげてください。
藤原奈央:はーい
藤原奈央:なんかもう立ち絵が見えてるんですけど
藤原奈央:すごくイケメンだし、すごく裏切りそう
GM:う、裏切るかどうかは分からないよ!
藤原奈央:シナリオロイスはOPが終わったら取得でいいですか?
GM:構いませんよ。OPの終了時にGMから取得を促しますので。
藤原奈央:推奨感情通りに取りたいけど、実際に話したら純愛/食傷とかになるかもしれないし
GM:ありえるな
GM:頑張ろう
藤原奈央:わかりました。じゃあOPに備えて中学の制服を着たり、ちょっと子供っぽいアクセサリを身に着けたりしておきます。
GM:その調子です
GM:頑張ってください
GM:では、次!
GM:次はPC③の士騎さん。お願いします
PC2 《ホワイトミュート》士騎朝輝
(キャラシート)(PL:白金)
士騎朝輝:はーい。
士騎朝輝:士騎朝輝です。元さすらいのオーヴァードです。多少、気取ってはいるものの自由こそが人間の尊厳と信じ戦う概ね正義感です。
GM:元さすらい!
士騎朝輝:情報技能から過去がちらちらと垣間見えると思いますが、まじで正義の人なので安心してくださると嬉しいな。今はUGNの客分で、支部長の懐刀みたいなことしています。
GM:安心しました
士騎朝輝:シンドロームはブラックドッグ/サラマンダーのクロスブリード。氷や冷気を操り、稲妻の如き機動性能を有します。この能力を剣に載せて戦う剣使いですね。
GM:素早い剣士!
士騎朝輝:戦闘スタイルは暴走特化型!加速装置+ヴァジュラを使い、行動値と攻撃力をあげて暴走し、暴走に伴い紅蓮の憎悪を発動させてさらに攻撃力を上げるのです。そこそこ強く、そこそこ速い。
GM:恐ろしいやつだ
士騎朝輝:Dロイスはリンケージマインド掲載の遺産継承者。継承物は 鬼切の古太刀。 銘は名高き村雨丸。
GM:あっ、あの南総里見八犬伝の!
士騎朝輝:この鬼切の古太刀は1点でもダメージを与えると、ジャームと言う理性を失ったオーヴァードがたまに持ってるEロイスと言う特殊能力を消失させることが出来ると言います。
士騎朝輝:もし、持ってればね。
GM:ダメージ喰らわないようにしなきゃ……
士騎朝輝:通りすがりのオーヴァードとも呼ばれる自由人なので、今回も事件の前を通りすがるのでしょう。
士騎朝輝:このくらいですかね?
GM:おのれ、邪魔者め……!
GM:では、そんな士騎くんのハンドアウトはこちら!
PC③(士騎朝輝)用ハンドアウト
ロイス:“ドールメイカー” 推奨感情 P:好奇心 /N:敵愾心
キミはUGNに力を貸して戦っているオーヴァードだ。今、N市で“ドールメイカー”というFHのオーヴァードが暗躍していた。操り人形を手に持ち白い化粧を塗ったその男が人を襲おうとしている場面に、キミは通りすがる。
キミと対峙した“ドールメイカー”は、「全ての美しいものは永遠に保存されなければならない」と不穏なことを語る。キミが彼を取り押さえようとした次の瞬間、離れた場所で大爆発が起きる。咄嗟に駆けつけたキミが目にしたのは異形の怪物となった少年の姿だった。
GM:シナリオロイスはドールメイカー。顔を白く塗った背の高い怪しげな男です。ザ・FH
士騎朝輝:美しいものに心当たりがあるので、気をつけたいと思います。
GM:何のことだろう
GM:なんか少年を保護したりもするらしいので
GM:頑張って通りすがってください
士騎朝輝:あれですね。フェートの 問おう、構図で会いたいですねw
GM:貴様、サーヴァントだったのか…
GM:では、そんな感じで召喚されるといいでしょう
士騎朝輝:了解です。ただ逃がすだけだと格好がつかないので、手駒の雑魚ジャームの1体くらい斬っておきたいです。
GM:任せな
GM:それでは、最後!
GM:PC①の九重くん。自己紹介をお願いします
PC1 九重 遠
(キャラシート)(PL:闇猫)
九重遠:はい
九重遠:九重遠です。まだ普通の中学生です
九重遠:15歳なので受験生ですね!
GM:まだ!
GM:受験がんばってください
九重遠:ありがとうございます。何気ない日常を楽しく過ごしてるはずです。
GM:お楽しんで~
九重遠:事件に巻き込まれてしまうらしいので気をつけたいですね
GM:巻き込まれます
GM:見た目や性格はどんな感じですね?
九重遠:見た目は短髪黒髪で黒い目のごく普通な感じ
GM:ほほう!とっつきやすそう!
九重遠:性格は荒っぽいことは極力しないに越したことはないなあ、と考えてるくらいには穏やかです
GM:いい子だ
GM:普段は喧嘩とかもし無さそうですね
九重遠:あんまり怒ったりもしません
九重遠:そうですね
GM:そんな九重くんがオーヴァードに覚醒した場合の能力はどんな感じですか?
九重遠:しかし残念ながらオーヴァードになったら荒っぽくなります
GM:えっ、そんな
GM:獣!
九重遠:ブリードはピュアキュマイラで獣になります
GM:い、いったいどんな攻撃を
九重遠:性能としては完全獣化をして獣の力で殴るだけです
GM:シンプル!
GM:あっ、そういえばあなたはDロイスもあったのではないですか
九重遠:Dロイスを超血統にしているので覚醒してすぐにピュアの最高レベルの獣の力を使います
九重遠:さようなら一般エフェクト……
GM:つ、つよい
GM:一般エフェクトなど犠牲にしてもつよい
九重遠:初心者なので参照は少ないほうがむしろ利点ですね
九重遠:こんな感じでしょうか
GM:偉いPLです。
GM:はーい。
GM:では、そんな九重くんのハンドアウトはこちらです。
PC①(九重遠)用ハンドアウト
ロイス:“女優志望のJC” 綿津見みりり(わだつみ・みりり) 推奨感情 P:友情/N:不安
キミはN市の中学校に通うごく普通の中学生だ。友人たちに囲まれながら、キミは平穏な日常を送っていた。クラスメイトの綿津見みりりは、キミにとって少し気になる存在だ。演劇部に所属していて将来は女優を目指しているという明るくて元気の良い少女だ。
そんなある日、キミの運命は大きく変わることになる。みりりと一緒に下校していたキミが街中を通りかかった時、突如として大きな爆発が巻き起こった。爆発に巻き込まれたキミは、異形の怪物へと変貌し、みりりを助けていたのだった。
GM:シナリオロイスは“女優志望のJC” 綿津見みりり
GM:明るくて元気な女の子です
GM:九重くんは初期ロイスで取ってくれていますので、今回はシナリオロイスは取得せずにロイス欄を空けておいてもらうことになります
九重遠:仲良くしましょう
九重遠:はい
GM:オープニングで、キミの運命は変わることになりますので
GM:頑張ってください
九重遠:頑張ります!
GM:では、PCの自己紹介はこれで終了です。
GM:次に、PC間ロイスの取得に移ります。
GM:PC間ロイスは、セッション開始前にPC同士で取得するロイスです。
GM:PC同士でロイスを結んでおくことで、シナリオ中で誰とも仲良くなれず孤立するという事態は免れる…
GM:そんなシステムです
九重遠:ふむふむ
GM:今回はPC番号順にシナリオロイスを取ってもらいましょう。PC①の九重くんはPC②の藤原奈央の、PC②の藤原奈央はPC③の士騎くんの、PC③の士騎くんはPC①の九重くんのロイスを取得してください
GM:基本ルールブック74、75ページの感情表を参考にして、ポジティブの感情、ネガティブの感情と、どちらが表になっているかを決めてください
藤原奈央:ろいろい!
九重遠:奈央ちゃんにか
GM:PL同士で話し合ってもいいよ
GM:士騎くんはまだ九重くんに会う前なので、会った時の感情をイメージして決めるとよいでしょう
士騎朝輝:そうですね。覚醒したてのオーヴァード見たらお節介焼くと思うのでPは 尽力 Nは、それはそれでまた面倒事に関わったな。と思うので 食傷。 尽力/食傷○ で。
藤原奈央:奈央はなぜか士騎くんのロイスを初期ロイスで取得済みなので、そのままにします。信頼○/食傷。
GM:なぜだ
藤原奈央:初期ロイスそのままにします。信頼○/食傷。
藤原奈央:めちゃくちゃ信頼してるけど、キザな言い回しとか仕事の報酬を受け取らないあたりはいい加減にしろと思っているので食傷です。
GM:では、藤原奈央はロイス枠はそのままにしておいてください
九重遠:うーん
九重遠:これはクラスメイトの奈央ちゃんへという認識で大丈夫ですかね?
GM:ですね。九重くんは藤原奈央が天才支部長であることはまだ知らないので、ただの美少女としての感情を決めるといいでしょう
GM:普通のクラスメイトと考えると友情とかがそれっぽいですかね?
九重遠:うーん……Pは好奇心かな、と
GM:おお
GM:いいですね
GM:転校生ですしね
九重遠:Nをどうしようかと
九重遠:悩み中です
GM:まだなかなか仲良くなれてないなーという感じだと「隔意」とかですかねぇ
GM:「ちゃんとクラスに馴染めてるか不安だなー」って感じで「不安」でもいいですし
九重遠:ではこれで!クラスメイト 藤原奈央 好奇心○/隔意
GM:おお、いいですね!
藤原奈央:P感情と違って、他人にネガティブな感情を向けるのってなかなか難しいですよね
九重遠:そうですね
GM:敵に対して取得するロイスだと「ポジティブ感情が特に無いな……」って悩むこともままありますw
GM:では、決定したロイスはメモ欄に書き記しておいてくださいね
士騎朝輝:敵に対してポジティブ感情が特に無いは本当によくある。
九重遠:いまロイスメモを制作中です
GM:のんびりで大丈夫ですのでねー
GM:というわけで、PC間ロイスの取得はこれで終了です。
GM:最後に、シナリオトレーラーを読み上げていよいよセッションに入っていきたいと思います!
GM:トレーラーは今回予告です。映画の予告のようなものをオシャレな文章にすることで、これから始まるシナリオの内容を簡単に説明したりテンションを上げたりするためのものです
GM:今回のトレーラーはこちら!
昨日と同じ今日、今日と同じ明日。
このままの日々が、ずっと続くと思っていた。
だがーー、世界は知らぬうちに変貌していた。
少年と少女が謳歌するささやかな日常。
その背後に邪な蜘蛛の糸が忍び寄る。
少年がそれまで見ていた世界は脆くも崩れ去った。
操り人形が舞台に上がる時、悲劇の幕が開ける。
覚醒した力は希望のエンドマークを打つことができるのか。
ダブルクロス The 3rd Edition 『Marionette Days』
ダブルクロス、それは裏切りを意味する言葉。
GM:というわけで、ダブルクロス The 3rd Edition シナリオ『Marionette Days』を始めていきます!
GM:皆さん、よろしくお願いします!
士騎朝輝:よろしくお願いします。
藤原奈央:よろしくおねがいしまーす。がんばるぞー!
九重遠:よろしくお願いいたします
■オープニング01:藤原奈央
GM:まずはオープニングフェイズから。
GM:オープニングは各PCごとに個別のシーンに分かれており、それぞれの物語の導入が描かれることになります。
GM:ダブルクロスには、シーンというものがありまして
GM:映画の1シーンのようなもので、PCが登場してシーンが始まり、シーンが終了して、ということを繰り返してセッションが進んでいきます
GM:シーンの中心となるシーンプレイヤーというものも設定されておりまして、シーンプレイヤーがシーンから退場するとそのシーンも終了します
GM:OPでは、各PCをシーンプレイヤーにして進めていきますね
GM:まず、最初のOPです
藤原奈央:シーンプレイヤー退場するとシーンも終わるんだ!? 知らなかった
藤原奈央:絶対出なきゃいけないPCってだけじゃないんだな・・
GM:そうなんです。基本的にはね。
GM:では、最初のオープニング。
GM:シーンプレイヤーはPC②の藤原奈央さんです。
GM:他のPCは登場不可になります。
藤原奈央:あらあたし!
GM:藤原奈央さんは1d10を振って侵蝕率を上げてください。
藤原奈央:藤原奈央の侵蝕率を1D10(→ 9)増加 (35 → 44)
GM:上がりましたね
藤原奈央:これはTekey右側メニューのカウンターリモコンに『登場侵蝕』で1d10を登録することで、ボタンひとつで1d10を振れるようにしています
GM:ほー、便利だ
藤原奈央:普通に1d10って打ち込んでも大して手間変わらないんだけど、こっちはいくつからいくつに上がったかわかるから……。
藤原奈央:登場しました。いつでもどうぞ!
GM:このシーンは、中学校に潜入しているキミが放課後に谷塚萩先生と話をするシーンになります
GM:シーンの最後に日本支部長の霧谷雄吾から連絡が入りますね
藤原奈央:了解です。霧谷さんは電話してくる感じですかね?
GM:電話ですね。Zoomとかではないです。
藤原奈央:流石に中学のど真ん中でZoomは厳しいので助かる
GM:良かったです
GM:では、N市市立中学校。放課後の教室。
GM:近頃、N市ではこの中学校を中心に行方不明者が増えており、キミは調査のために直接クラスに潜入していた。
GM:ある程度調査を
GM:ある程度調査を進めているが、現状まだ手がかりはつかめていない。
GM:教室では、クラスの女子たちがキミに声をかけて去っていく。
クラスの女子:「奈央ちゃん、また明日ね~」
藤原奈央:「あいよ。ばいばーい」 手を振る
藤原奈央:「ちゃんと宿題やってきなよー」
クラスの女子:「奈央ちゃん、しっかりしてるー。明日、写させて~」
藤原奈央:「やってこいって言ったばっかなんだけど!」
GM:中学三年生の女子たちはキミにとっては存外に子供っぽく感じることだろう。
クラスの女子:「冗談なのに~!またねー!」手を振りながら去っていく。
藤原奈央:「(うーん。行方不明事件、絶対にこの中学が中心なんだけど……それっぽい情報、全然つかめないなあ)」
藤原奈央:「(というか18歳が中3に変装って絶対バレるでしょ……毎日ヒヤヒヤものなんだけど……)」
藤原奈央:奈央が転入してきてから、行方不明事件は起きてるんでしょうか?
藤原奈央:「図書室で本返して、ついでに学校回るかなあ」
GM:直接この学校では起きていないですね。
GM:学校の周辺や市内では、何件か発生してしまっているようです。
藤原奈央:他では起きてるのか……
GM:と、そこで一人の教師が通りががり、キミに声をかける。
GM:背の高いハンサムな男性教師、谷塚だ。キミが転入してきた時から何かと優しく声をかけてくれている。
谷塚萩:「ああ、藤原さん。学校はもう慣れましたか?」
谷塚萩:「三年の今の時期に転入すると大変でしょう」
藤原奈央:「あ、谷塚せんせ。こんちは」
藤原奈央:「なんとかやれてますよ。みんな仲良くしてくれるし、授業もいい感じについていけてるし」
藤原奈央:「谷塚先生も最初いろいろ相談に乗ってくれたしね~」
谷塚萩:「ああ、なら良かったです」
藤原奈央:「せんせ、担任じゃないのになんでそんな親切にしてくれるんです? 暇なの?」
谷塚萩:「ははは。学校の先生というのは意外と忙しいんですよ?」
谷塚萩:「ただ、私も小さい頃は何度か転校を経験しましたから。どうしても放っておけないのです」
谷塚萩:「ああ、それとも余計なお世話でしょうか?
藤原奈央:「ああー……なるほど。転校、たいへんだもんね。色々リセットされちゃうし」
藤原奈央:「余計なんかじゃないよ! 先生には感謝してます。あんがと!」
谷塚萩:「他人事みたいに言いますねえ」苦笑して言う。
谷塚萩:「そう言っていただけると何よりです」
藤原奈央:「それよりもさ。先生」
谷塚萩:「何でしょう?」
藤原奈央:「このあたり、なんか行方不明事件多くない? あたし的にはそっちのほうが心配なんだけど」
藤原奈央:「犯人とか捕まらないのかな、あれ」
谷塚萩:「ああ。確かにこの学校でも家出する生徒が増えていますね」
藤原奈央:「そうそう。隣のがっこでもいなくなった子がいるらしいし」
谷塚萩:「警察にも行方不明届は出してはいるようなのですが、まだ行方はつかめないそうです。本当に心配ですね」
谷塚萩:「藤原さんも下校の時はあまり人気のない道は通らない方がいいでしょう」
藤原奈央:「うん。中学生を狙った誘拐犯にさらわれるとか、シャレんならないしね」
谷塚萩:「ええ。皆さん、早く戻ってくるといいのですがね」
谷塚萩:「私が顧問をしている演劇部の生徒たちにも遅くまで練習はしないように言っているところです」
藤原奈央:「あそっか。先生、演劇部担当だっけ」
藤原奈央:「ね、今度時間あったら見学に行ってもいい? 演劇ちょっとやってみたいの!」
谷塚萩:「そうですよ。藤原さんも興味があるのでしたら、いつでも見学にいらしてください」
谷塚萩:「部員たちもきっと喜びます」
谷塚萩:「藤原さんなら、きっと舞台の上でも映えるでしょう」
藤原奈央:「まあね! スタイルはいいほうだし、顔もいいし、勉強もできるしね!」
藤原奈央:「もし入部した暁には主役の座をかっさらってやるわ!」
藤原奈央:これはダメならダメでいいのですが
谷塚萩:「ははは。そういった自信はとても大事ですね」
藤原奈央:せっかく知覚技能が1あるので、谷塚先生に怪しいところがあったりしないか知覚判定できたりしますか?
藤原奈央:さっきから目が泳ぎまくってるとか
GM:いいですよ。では、試しに〈知覚〉で判定してみてください
藤原奈央:やった! まあ感覚ダイスが少ないので、ゴミみたいなダイスしか振れないのですが
藤原奈央:知覚技能は感覚担当。感覚ダイスは1で、知覚技能も1。
藤原奈央:1dx+1 よって、こう。
DoubleCross : (1DX10+1) → 3[3]+1 → 4
藤原奈央:全然ダメ!
GM:うーん、低い!
GM:では、残念ながら谷塚先生には特に怪しいところは見つけられません!
判定について
判定が必要な時は基本的にGMが『こういう判定をしてくれ』と促すが、セッションによってはこのようにプレイヤーから判定を提案することもある。このとき、GMは提案を却下しても構わない。
判定を行う場合、ダイスの出目がいくつ以上で成功とするかはGMに委ねられる。
今回のように『判定したが何もわからなかった』ということもある。
藤原奈央:「(ふーむ)」 話しながら谷塚先生の怪しいところを伺っていた。
GM:谷塚萩は優しげにキミに微笑む。
谷塚萩:「どうかしましたか?」
藤原奈央:「(嘘を見抜けるエフェクトとか使えればよかったんだけどなぁ。だめだ……全然わかんないや)」
藤原奈央:「んーん。せんせ顔がいいなーって思ってただけ」
藤原奈央:「そろそろ行っていい? 図書室に本返しにいかなきゃ」
谷塚萩:「ははは。そんなことを言われたのは初めてですよ」
谷塚萩:「ええ。藤原さんも遅くならないうちに帰ってくださいね」
谷塚萩:「それでは」
藤原奈央:「はいはーい。ありがとうございます」
藤原奈央:「またね先生!」
GM:谷塚はそう言うと去っていく。
藤原奈央:人気のない廊下を歩いてこっちも図書室に向かう。
藤原奈央:「(色々首突っ込んでくるから、谷塚先生が話しかけてくるたびに”バレたかな?”ってビビるのよね……ほっといてくれるといいんだけどなぁ)」
GM:と、その時。キミの携帯が鳴る。UGN日本支部長の霧谷雄吾からだ。
藤原奈央:「(善意でやってくれてるんだから、邪険にするのもね) ……お」
藤原奈央:「はいもしもし?」 着信を見られたときに備えて、表示は『兄』にしてある。
藤原奈央:「今がっこなんだけど。何かあった?」
霧谷雄吾:「藤原さん、突然の連絡すみません」落ち着いた声だが、どこか緊迫感がある。
霧谷雄吾:「先ほど、少し前にN市の市内で爆発事故が発生しました」
藤原奈央:「うぇ!?」
藤原奈央:「一件……ひとつだけ? たくさん?」
霧谷雄吾:「一件だけです。幸いにも民間人に大きな被害はありませんでしたが、一名の中学生が巻き込まれ」
藤原奈央:他人に聞かれてもいいよう、なるべく当たり障りのない単語を選んでいる。
霧谷雄吾:「どうやらオーヴァードに覚醒したようです」
藤原奈央:「……うーん。また中学生か……」
藤原奈央:「げっ」
藤原奈央:「わざわざ電話してきたってことはそれ……ひょっとして、あたしが担当するやつよね?」
藤原奈央:「説明とか。あれやこれやを」
霧谷雄吾:「ええ。保護された少年は既に支部に搬送されています」
霧谷雄吾:「現場には”ホワイトミュート”というイリーガルが居合わせていたようですので」
藤原奈央:「わかった。すぐ帰るから、そのままにしといて。その子の名前はわかる?」
藤原奈央:「あっ士騎がいたの!? なんだ。じゃあ安心じゃない!」
霧谷雄吾:「詳しい話を聞き、対応をお願いします」
霧谷雄吾:「少年の名は、九重遠といいます」
藤原奈央:「了解了解」
藤原奈央:「……九重……」
藤原奈央:「九重遠!?」
藤原奈央:「うちのクラスの子じゃん!」
藤原奈央:「うわー……これは説明めんどくさくなるな……いや、ある意味説明しやすいのかなぁ……」
藤原奈央:「とにかくすぐ戻るわ。連絡ありがとう」
霧谷雄吾:「ええ。すみませんが、よろしくお願いします」
GM:霧谷からの通話は切れる。
藤原奈央:電話を切り、ブレザーのポケットにしまう。
藤原奈央:「まいっか。クラスメイトの美少女転校生が、実は年上のお姉さんで、しかも異能組織の支部長だった……なんて」
藤原奈央:「これはこれで、覚醒エピソードとしては十分に美談よね」
藤原奈央:「シンドロームは何かな~……年齢のこと気づいてたかどうかも聞いてみようっと」
藤原奈央:ひとりごちながら昇降口へ向かいます。
GM:では、キミが支部に戻っていくところでこのシーンは終了です。
GM:シナリオロイスは谷塚萩先生に取得してください。
藤原奈央:はーい。推奨感情は何だったかな
藤原奈央:尊敬隔意か。ふんふん
GM:推奨感情そのままでもいいし、変えてもいいです
藤原奈央:ソンケイというほどではないけど、現時点ですごく良い人ではあるので
藤原奈央:-やたらと親切な教師/谷塚萩/○誠意/隔意/ロイス
GM:わーい、やったね。このまま純愛を目指すぞ
藤原奈央:いや隔意じゃなくて食傷かな! 誠意は感じるけど、それはそれとして放っておいてくれ~という感情です。
藤原奈央:以上!
GM:了解です!
GM:では、藤原奈央さんのOPはこれで終了。
■オープニング02:九重遠
GM:次のシーン!
GM:次は九重さんのOPです
九重遠:はい
GM:ダブルクロスでは、シーンに登場するたびに1d10を振って侵蝕率を上げてもらうのですが
GM:キミはまだオーヴァードではないので、その必要はありません!
九重遠:やったー
GM:侵蝕率とはいったい……?
九重遠:なんだろうなあ
GM:では、九重くんのOP。
GM:このシーンは、キミが友人の綿津見みりりと一緒に下校するシーンになります。
九重遠:はい
GM:放課後の教室。
GM:ホームルームが終わるやいなや、クラスメイトの綿津見みりりがキミのもとにやってくる。
綿津見みりり:「や、九重くん!今日も授業疲れたね~」
GM:活発で明るい少女だ。
九重遠:「ああ、おつかれ。今日もみりりは元気だな」
綿津見みりり:「ふふん!なんてったってあたしは日本一の女優になる女だからね!」
綿津見みりり:「元気じゃないとやってられないよ!」
九重遠:「あはは、ファン一号をなのる日を楽しみにしてるよ」
九重遠:いつも明るいので自然に笑顔になる。
綿津見みりり:「ほーん、そりゃあ明日とか明後日の話になっちゃいますかもよー?」
綿津見みりり:「ところで、九重くんももう帰り? あたしも今日は演劇部ないし、一緒に帰ろうよ」
九重遠:「うん、特に予定もないから帰るところだよ。一緒に?いいよ」
綿津見みりり:「やったね! ちょっと頼み事もあるしさ」いつになく真剣な表情。
綿津見みりり:「じゃあ、帰ろう!
綿津見みりり:「じゃあ、帰ろう!帰ろう!」
九重遠:「頼み事……?」ここまで真剣な顔は珍しい
綿津見みりり:「うん。後でね!」
GM:みりりはキミの手を引っ張ると教室から出ていく。
九重遠:「うわわ、引っ張らなくても一緒に帰るって!」
九重遠:つられて出ていく
GM:学校を出て、キミとみりりは通学路を並んで歩く。
綿津見みりり:「いやー、そのねー、頼み事っていうのはねー」
GM:みりりはどうにも歯切れの悪い様子だ。
九重遠:「ああ、うん何?俺に出来る事ならもちろん協力するよ」
綿津見みりり:「こ、これ!」スクールバッグから台本を取り出す。
九重遠:「台本……?」
綿津見みりり:「あたし、今度オーディションを受けることになってね」
綿津見みりり:「あたしの女優としての第一歩!」
九重遠:「へえ!すごいな!」
綿津見みりり:「でも、演劇部の皆にはオーディション受けること内緒にしてるの」
綿津見みりり:「ほ、ほら。なんか恥ずかしいでしょ……?」
綿津見みりり:「部活の皆はそこまでの空気じゃないし……受かるかどうかも分からないし……」
九重遠:「みりりならみんな応援してくれると思うけどなあ…?」
綿津見みりり:「わ、分かんないじゃん!みんな、笑うかも……!」
九重遠:「少なくとも俺は応援してるよ」
綿津見みりり:「う、嬉しい……」
綿津見みりり:「そ、それでさ。隠してるせいで台本の読み合わせ、部活のみんなには頼めなくて」
九重遠:「笑ったりなんてしないよ、みりりが頑張ってるの知ってるしね」
綿津見みりり:「もー!笑っていいのに!」照れ隠しにキミの肩を叩く。
九重遠:「笑わないって!付き合えばいいんだろ?もちろんいいよ」
綿津見みりり:「それでさ、九重くん。もし時間あったら……」
綿津見みりり:「えっ、いいの!?」
九重遠:「うん、いいよ」
綿津見みりり:「や、やった!」嬉しそうに飛び跳ねる。
綿津見みりり:「じゃあ、どこがいいかな。街中のカラオケボックスとか行こうか」
綿津見みりり:「カラオケ代はあたしが半分出すし!」
九重遠:「俺は演劇部でもないし上手くはないと思うけどね」
九重遠:「カラオケか、いいんじゃないかな?」
綿津見みりり:「いいの、いいの。人がいるといないじゃ全然違うから」
綿津見みりり:「半分ね、半分。あたしもお小遣い少ないから」
九重遠:「いいよ、女の子におごらせるほど甲斐性なしになりたくないし」
綿津見みりり:「ほー!格好良いこと言うじゃん!」キミの肩を叩く。
GM:では、キミたちはそうやって話しながら街中にやってきます。
綿津見みりり:「カラオケ、確かあの辺だったよねー」
九重遠:「そうだね、なくなってないといいけど」
GM:その時、キミの視界の端におかしなものが映ります。
九重遠:(なんだ?)
GM:少し離れた場所に、成人男性の身長くらいの大きさをした球体関節の木製人形が立っている。
GM:近くに持ち主がいるわけでないようで、その木製人形はじっと佇んでいるだけだ。
九重遠:(こんなところに人形……?)
綿津見みりり:「どうかしたの、九重くん?」
GM:うつむいていたその人形はゆっくりと顔を上げる。
九重遠:「いや、なんかあそこに人形が……」
九重遠:「動い……!」
GM:くり抜かれた空洞の目がキミを見る。
GM:次の瞬間。
GM:その人形が突然爆発する。
GM:炎と爆風が周囲に広がる。
九重遠:「みりりっ……!」咄嗟に抱き寄せる
綿津見みりり:「きゃっ……!?」
GM:灼熱の熱風がキミの体を舐める。
GM:キミは、ここで死亡します。
九重遠:(熱い……いたい…………みりりは…無事かな…………)
GM:キミは、胸のうちにそんな思いを抱えながら、命を落とす。
GM:シーン終了。
GM:通常なら、ここでシナリオロイスを取ってもらうのですが
GM:九重くんは初期ロイスでみりりへのロイスを取ってくれていますので
GM:今回はシナリオロイスは取らずに進めますねー
九重遠:はーい
■オープニング03:士騎朝輝
GM:では、次のシーン。
GM:次は士騎くんのOPです。
GM:ダイスを振って侵蝕率を上げてください。
士騎朝輝:1d10+37
DoubleCross : (1D10+37) → 8[8]+37 → 45
GM:このシーンは、キミがドールメイカーと交戦したり
GM:オーヴァードに覚醒した少年と出会ったりするシーンになります
GM:N市。路地裏。
女性:「きゃあ……!」
GM:女性が押し殺したような悲鳴を上げ、地面を這って逃げようとする。
GM:その女性に成人男性ほどの大きさをした不気味な木製人形が迫る。
GM:その人形の後ろで、顔を白塗りのメイクで固めた背の高い男が悠然と立っている。
ドールメイカー:「いいですね、あなた。美しい容貌をしている。ですが、少しアクセントが足りない」
ドールメイカー:「オーヴァード化というものは、人に予測もできない美をもたらすことがある」
ドールメイカー:「試してみる価値はあるでしょう」
女性:「いや…!こないで…!」
ドールメイカー:「大丈夫。運がよければ、すぐに生き返りますよ」
GM:不気味な木製人形が女性に迫る。
士騎朝輝:「成程、大体わかった。確かにそんなのには来られたくはないよなぁ。死ぬなんて言うのも勿論、論外だ」
ドールメイカー:首を不自然な角度に曲げ、声のする方を向く。
士騎朝輝:路地に足を踏み入れる影。
士騎朝輝:一つ縛りにして後ろに細く流した明るい茶の長髪。端正だが何処か挑発的な顔立ち。
士騎朝輝:スリムスラックスに気崩したシャツ、グリーンのネクタイを緩く締め、その上に校章のようなワッペンがついた灰色のブレザーを着ている。
士騎朝輝:端的に言うと学生服の少年。だが、無造作に掴まれている美しい拵の鞘入りの刀がただただ異質だった。
士騎朝輝:そのまま女性の前に出て、人形の前に立ちふさがる。
士騎朝輝:「さて、UGNに肩入れしてる身としては一回だけ言ってやるけどなぁ、投降するなら今の内だぜ」
士騎朝輝:「そっちの腕がどうあれ、互いに痛い目にも合わないし、寒い事にもならない。これ以上、悪事を犯すこともないから、あんたの人間としての尊厳も守られる。良いことずくめだと思うけどな、なぁ?」
ドールメイカー:「おやおや。これは、これは。ワタクシの邪魔をすると?」大仰にお辞儀をする。
士騎朝輝:「解読力があるようで、結構な事だよ」
士騎朝輝:言いながら、握った愛刀に目を僅かに向ける。
士騎朝輝:「俺がわざわざこういう事言うようになったのは、驚きだって?あぁ、我事ながら俺もそう思うよ村雨丸」
ドールメイカー:「不愉快ですね。あなた、いったい何者です?」
士騎朝輝:「それを聞かせるのは、少し早いと思うけどな。通りすがりのオーヴァードだ。覚えておけ」言いながら携帯で男の顔を撮り
ドールメイカー:「ああ、なるほど。知っていますよ。あなた、“ホワイトミュート”でしょう。FHでもちょっとした有名人だ」
GM:女性はキミが立ちはだかっている間に慌てて逃げ去っていく。
ドールメイカー:「あなたは言うならば筋書きにない
ドールメイカー:「あなたは言うならば筋書きにない役者。舞台への闖入者。……あなたのような者はこの世界には存在してはならないのですよ」
ドールメイカー:逃げ去っていく女性を視線で追う。
士騎朝輝:「自分で付けた名前じゃないんで、そいつは嫌いなんだけどな」眉を顰め、口元を煩わしいように歪める。「まぁ、で、やる気な訳だ」
ドールメイカー:「あくまでもワタクシの邪魔をするというならば」
ドールメイカー:「ここで消えてもらいましょう」
GM:不気味な木製人形がキミに襲い掛かろうとする!
士騎朝輝:「俺はもう少し、そっちのことを知りたかったけどなぁ。なんで、そんな事をするのか?とか、目的はなんなのか?とか、な」
士騎朝輝:声と共に陽の光も届かない街路は、白い、白い粒子に覆われていく。熱を殺し濃度を増して広がる白い闇が夕闇を侵略する。
士騎朝輝:ギチギチと空気が軋みを立てて凍り、割れ落ちる。
士騎朝輝:何もかも不確かな白い氷霧の中で、前触れなく一筋の剣光が月のような弧を描いて煌めいた。
ドールメイカー:「あなたなどにワタクシの崇高な理念を邪魔されるわけにはいかない」
ドールメイカー:「美しいものは未来永劫保管されなければならない」
GM:木製人形の動きか止まる。
士騎朝輝:「へぇ、そういう理念か。一理あるし、そう思うのはあんたの自由だ。そこは干渉しない。だが、ま、俺は綺麗だと思うものは不変よりも、いろんな姿や表情を見たいからなぁ。意見は合わないな」
士騎朝輝:「やり方の方もなぁ」
ドールメイカー:「その美が損なわれる前に、ワタクシが永遠に蒐集して差し上げるのです。あなたには理解できないでしょうがね!」
GM:木製人形が粉々に砕け散る。
士騎朝輝:「だってさ。言われてるぜ村雨丸」
ドールメイカー:「……やれやれ。あなたなどの相手をしているほどワタクシは暇ではないのですがねえ」
士騎朝輝:村雨丸を払い。砕け散った人形が壁に叩きつけられる。
士騎朝輝:「生憎と」
士騎朝輝:「俺の方は……」
士騎朝輝:白い氷雪が舞い上がり、敵の眼前に迫る。
ドールメイカー:「と、言っても簡単には逃がしてくれないごご様子」
士騎朝輝:「暇なんだよなぁ。運が良い事に!」
ドールメイカー:「では、こうしましょう」
GM:その時。
GM:表の通りで大きな爆発が起きる!
GM:誰かの悲鳴が響いている。
ドールメイカー:「おや、これはどうしたことでしょう。何かの事件のようですねえ」
ドールメイカー:「これは
ドールメイカー:「これはワタクシの相手をしている場合ではないのではないですか?」
士騎朝輝:「元凶を片付けるのも選択肢としてありえるけどなぁ。どうも、まだ、何手かありそうだな、あんた」
ドールメイカー:「ホホホホホ!UGNの“ホワイトミュート”は大変ですねえ」
GM:白塗りの男は愉快そうに笑う。
士騎朝輝:「あぁ、そっちの名前は?安心しなよ。呪術に心得がないから、知ったところで攻撃転用は出来ないぜ」
ドールメイカー:「ワタクシはドールメイカー。以後お見知りおきを」仰々しくお辞儀をする。
GM:ドールメイカーはエグザイルのエネミーエフェクト《神出鬼没》を使用。このエフェクトの効果により、シーンから退場します。
士騎朝輝:「斬り凍らすまでは覚えておいてやる。やってくれたよなぁ」
ドールメイカー:「くれぐれもワタクシの邪魔はなさらないように」体が糸のようにほどけて消えていく。
GM:ドールメイカーはそう言い残すとシーンから退場する。
士騎朝輝:「どうも、あの手の輩は面の皮が厚いよなぁ。完全に俺の敵じゃないか」
士騎朝輝:この場を立ち去り、爆発地に向かいます。
GM:キミが表の通りに駆けつけると、爆発のせいでまだ微かに炎が残っている。
GM:幸いにも被害は大きくはないようだが、そこにはーー。
GM:異形と化した少年の姿がある。
GM:というわけで、九重くんはここでシーンに登場してください。
GM:キミは、オーヴァードになったので1d10を振って侵蝕率を上げてもらいます。
九重遠:はい
九重遠:1d10
DoubleCross : (1D10) → 3
GM:それを、今の侵蝕率に足しておいてください
九重遠:はーい、39になります!
GM:OKです!
九重遠:爆発が起きた街中、それだけでも日常からは遠い
九重遠:その中でもさらに異質な状態になっているものがある
九重遠:黒い毛皮、よく見たら花柄の斑模様が見える大きな獣
九重遠:突然変異の黒化個体、黒ヒョウが街中に存在していた
九重遠:(俺…………、生きてる…?)
GM:炎がまだ消え切らない中、その黒ヒョウは少女を守るようにして立っている。
九重遠:(…?なんだ…………?)
士騎朝輝:「動物園から逃げ出してきた。って訳でもなさそうだよなぁ」
GM:その少女は幸いにも大きな怪我はしていないようだった。
士騎朝輝:「随分と男前な行動をとってるじゃないか。言葉分かるか?」
士騎朝輝:一応《ワーディング》。そして、何処かから持ってきた消火器で火を消そう。
GM:《ワーディング》の効果により、こんな大騒ぎにもかかわらず人は一切寄り付かなくなります。
ワーディング
全オーヴァードが所有している基本エフェクト。特殊な粒子を散布し、周囲の一般人を無力化する。
ワーディング下で動けるのは基本的にオーヴァードのみとなり、また、同シーンに登場しているオーヴァードはワーディングが展開された事を自動的に察知することができる。
今回の士騎は大きな騒ぎになるのを防ぐためにワーディングを使用しているが、『対峙した相手がオーヴァードかどうかを見極める為に使用する』『一般人を気絶させて拉致するために使用する』など、幅広い使い方ができる。
九重遠:「だ、誰ですか…………」警戒している
士騎朝輝:「今日それを聞くのは、2回目だ。なんて日だよなぁ」
九重遠:「2回目…?」
士騎朝輝:「ま、こっちの話だな。親切な通りすがりのオーヴァードだよ」
九重遠:「オー…?」
九重遠:何もわからない
士騎朝輝:「そのリアクションで、大体、わかった」携帯を取り出し相手を撮って
士騎朝輝:撮ったばかりのそれを見せる。
士騎朝輝:「随分と男前になったな、あんた」
九重遠:「え…?」
九重遠:「お、俺…………なんで…………」
九重遠:混乱しすぎて目を回して気を失います
士騎朝輝:「ま、そこら辺を説明するのは時間かかるけどなぁ。取りあえず寝る事を奨める」
士騎朝輝:「おっと、筋が良いな。こっちが言う前にその通りにした。素直で結構な事だよなぁ」
GM:その黒い獣は意識を失うと、キミの目の前で中学生くらいの少年の姿に戻っていくでしょう。
士騎朝輝:「さて、通りすがったからには面倒を見るしかないか。そっちのお嬢さんと、支部に運ぼう」
士騎朝輝:「なに?今日は厄日じゃないかって?トラブルが多いのは確かだが、こういうのも旅の縁だしなぁ、今更だろ」
士騎朝輝:腰に佩いた愛刀にいつものように声をかけるのだった。
GM:では、キミがその少年を保護したところでシーン終了だ。
GM:シナリオロイスはドールメイカーの対して取得してください
GM:推奨感情は好奇心敵愾心
士騎朝輝:そうですね。 そのポリシーには興味を抱いたので 推奨通りでNを表にします。
士騎朝輝:ドールメイカー 敵 好奇心/敵愾心○ で。
GM:敵愾されている
GM:了解しました。
GM:では、改めて士騎くんのOPは終了です。
GM:これで、全員分のOPは終了。
■ミドルフェイズ01
GM:次からはミドルフェイズに入っていきます。
GM:ミドルフェイズでは他のPCと合流したり調査をしたりしながら事件を追っていくことになります
GM:序破急でいう破の部分ですね
GM:ミドルフェイズ、最初のシーン。
藤原奈央:シンもありそう
GM:シーンプレイヤーは九重くん。
GM:他の二人も登場してください。
九重遠:1d10+39
DoubleCross : (1D10+39) → 3[3]+39 → 42
士騎朝輝:1d10+45
DoubleCross : (1D10+45) → 4[4]+45 → 49
GM:このシーンは、支部に運び込まれた九重くんに藤原奈央と士騎くんが手ほどきをするシーンになります。
藤原奈央:藤原奈央の侵蝕率を1D10(→ 6)増加 (44 → 50)
藤原奈央:家庭教師!
GM:そういうこと!
九重遠:師匠!
士騎朝輝:師匠(マスター)になってやろうw
GM:N市支部。
GM:九重くんは、ベッドの上で目を覚ます。
九重遠:「う…、ここ…?…………みりり!」
GM:目の前には、藤原奈央と士騎、そして日本支部長の霧谷雄吾の姿がある。
士騎朝輝:「第一声がそれか。人間性に問題はなさそうだ」
霧谷雄吾:「気が付きましたか、九重さん。私は霧谷雄吾と言います」柔和な表情をした男が優しげな声で言う。
九重遠:「え、奈央ちゃん…?にさっきの、あと、…すみません、誰ですか?」
霧谷雄吾:「藤原さん、士騎さん、あとはお任せしても?」
士騎朝輝:「俺は構わないけどな。藤原は?」
藤原奈央:「オッケーよ。というか本来、日本支部長クラスが出張ってくるほどの事件でもないでしょ」
藤原奈央:「この件はあたしが預かるわ。安心して任せなさい」
九重遠:「な、奈央ちゃん…………?」
霧谷雄吾:「N市支部長に潜入任務をしてもらっていた手前、と思いましてね。では、あとはお願いします」
九重遠:「潜入任務…」
藤原奈央:「さて、どうしよっか。何から説明するかな……」
藤原奈央:「ちょっとまってね九重。混乱してると思うけど、いっこずつ説明してくから」
藤原奈央:「士騎、どう? 何から説明しよっか?」
九重遠:「あ、あの、みりりは無事ですか?」
士騎朝輝:「まず、そこかららしい」
藤原奈央:綿津見さんは実際逃げてたっぽいですけど、そのあとは大丈夫だったんでしょうか?
GM:綿津見みりりは九重くんが守ったおかげで無事です。
士騎朝輝:「他人の心配から入るって言うのは、お人好しも良いとこだよなぁ。その次は、そうだな、藤原が何者なのか、からじゃないか」
GM:UGNで記憶処理を施して、すぐに日常生活には戻れるでしょう。
藤原奈央:「いい九重? まず綿津見は無事よ。今ごろは普通に家に戻ってるし、なにかあったら警察より心強い組織が守るから大丈夫」
九重遠:「よかった…」
藤原奈央:「で、改めて挨拶するわ。あたし達は《オーヴァード》と呼ばれる超能力者集団。UGN(ユニバーサル・ガーディアンズ・ネットワーク)」
九重遠:「超能力者…?」
士騎朝輝:「今から、そっちの美人のお姉さんが、信じられないことを言うが、聞いておけ。質問はその都度やったんじゃ進まないから、聞いた後で纏めての方が有難いね」
藤原奈央:「そ。超能力者同士の戦いや事件に、たまに一般人が巻き込まれることがあるの。あんたと綿津見はそのタイプね」
藤原奈央:「N市にはいくつかのUGN支部があるんだけど、あたしはそこの第三支部長。コードネーム《リッターシルト》。で……」 士騎を見る。
藤原奈央:「さっきから隣で茶々入れてるこいつが、あたしの助手オーヴァード。挨拶しなさい」 肘で小突く。
士騎朝輝:「む。茶々じゃなくてアシストと言って欲しかったけどなぁ。俺は士騎朝輝。漢字は輝く朝の騎士の逆順。手に持ってるこれは村雨丸って言う名刀だ」
士騎朝輝:「こう見えても、命の恩人に近いんだぜ。よろしくな」
士騎朝輝:「あぁ、コードネームは《ホワイトミュート》そっちで呼ばないでくれると嬉しいね」
九重遠:「あ、俺は九を重ねて遠くで九重遠です。よろしくお願いします」頭を下げる
九重遠:「コードネーム、なんかファンタジーみたいだ…」
藤原奈央:「まあ実際、ゲームとか漫画とかライトノベルの世界よね」
藤原奈央:「そうそう。で、漫画っぽい話を二つするんだけど」
藤原奈央:「九重。深刻な方とあまり深刻じゃない方、どっちから聞きたい?」
九重遠:「ええっと、どっちも聞くなら深刻な方からで…」
藤原奈央:「うん。じゃあ言うけれど」
九重遠:「うん、…はい」
藤原奈央:「あんたは爆発に巻き込まれて、一度死んだわ。今生きてるのは死んだタイミングで覚醒して、オーヴァードになったせいね」
藤原奈央:「つまり、あんたはあたし達みたいに超能力が使えるってわけ」
九重遠:「あの姿が、そう、なのかな…」
士騎朝輝:「そうだなぁ。あれはオーヴァードとしての能力。《完全獣化》だな」
藤原奈央:「あ、自分でも覚えてるんだ」
九重遠:「あれが、俺…」
藤原奈央:「……どう? ショックだったり、辛かったりする?」
九重遠:「覚えてる、…ショックは、あると思うけどあのまま死ぬよりは、良かった、と思う」
九重遠:みりりが悲しんでしまうところだった
士騎朝輝:「言ってもな。今の内に言っておくけどな、一生そのままだ」
九重遠:「一生…このまま……」
士騎朝輝:「軽く考えない方が良い。死ななくてラッキーで片づけて良い話でもないから、深刻な方って事」
士騎朝輝:「茶々入れてしまったなぁ。藤原悪い」
九重遠:「たしかに、深刻ですね……」力なく笑う
藤原奈央:「別にいいわよ。実際深刻なことは深刻だし」
藤原奈央:「オーヴァードになるとね。ファルスハーツっていう、オーヴァードの力を使って欲望に忠実に生きよう! みたいな組織からスカウトが来ることもあるの」
藤原奈央:「これから先いろんないざこざに巻き込まれるかもしれないわ。だから確かに、深刻は深刻」
藤原奈央:「でもいい、九重! 今あんたが言ったのはすんごくいいことよ!」
藤原奈央:「あのまま死ぬよりは良かったっていうのはほんとにそう! 人間、死んだら終わりなんだから!」 びしりと指をつけつけている。
藤原奈央:「表向きは平凡な中学生、実際は獣化能力者……って感じで、第二の生を存分に謳歌しなさい。UGNが色々助けてあげるから。いいわね!」
士騎朝輝:「あまり深刻じゃない方ってそれか。確かに心強いよなぁ」
九重遠:「奈央ちゃんって…、すごい人だったんだなあ」
藤原奈央:「いや、漫画っぽくて深刻じゃない方は単にあたしのことよ」
藤原奈央:「あたしは最近多発している行方不明事件を追って、年齢と正体を隠して中学校に潜入してました……って話」
藤原奈央:「ほんとは中学生じゃなくて高校生なんだから! すごい人だし、ベテランオーヴァードだし、年上なのよ!」
藤原奈央:「わかったら色々敬いなさいよ九重!」
士騎朝輝:「そう言えば、そんな事言ってたよなぁ。セーラー服とは新鮮で嬉しいね。って言ったら、余計な経費がで却下されたやつな」
九重遠:「年齢……、高校生…!?」
藤原奈央:腕組みして得意げに頷いています。
藤原奈央:「そおよ。高校三年生! 18歳!」
九重遠:「大人っぽいなあとは思ってたんだけど、高校生……」
士騎朝輝:「頼りになるだろ?実際、頼りにして良い。あんたが嘘見抜ければ、嘘ついてないって分かるんだけどな」
士騎朝輝:「凄い人だよ。目の前のお姉さん」
九重遠:「お姉さんだったんだなあ、奈央さん、の方がいいのかな?」
藤原奈央:「別にいいわよ、今まで通り奈央ちゃんで。クラスのみんなに会ったとき余計なこと聞かれるのもめんどくさいしね」
藤原奈央:「それでさ。九重」
九重遠:「わかった、奈央ちゃんが優しいのは知ってるから、信じるよ」
藤原奈央:「これからあたしと士騎は、あんたと綿津見を巻き込んだオーヴァード……”ドールメイカー”について調査するわ」
藤原奈央:「あんたも一緒にやってみない? いや、一緒に調査についてきなさい」
藤原奈央:「能力のレクチャーもできるし。あんなの野放しにしてたら、また綿津見が襲われるかもしれないし」
九重遠:「ドール…!そう、爆発する前に人形があったんだ」
藤原奈央:「そうそう。その人形の……本体みたいな感じね。ドールメイカーは」
藤原奈央:「なによりも!」 指をびしりと九重くんにつきつける。
藤原奈央:「あんたは殺されたのよ! そのくそったれドールメイカーに!」
藤原奈央:「ドールメイカーを探し出して、徹底的にブン殴る権利と義務があるわ!」
九重遠:「ころされた……」
士騎朝輝:「魅力的な提案だと俺も思うね。人間やられた分はやり返さなきゃなぁ」
士騎朝輝:「ま、嫌なら断っても良いけどな。多分、体を張ったりするのには変わりない」
士騎朝輝:「それでも、オーヴァードになったんだからな。能力の使い方は覚えておいた方が良い」
九重遠:「殺したくは、ないけど……」物騒な提案には戸惑うが
九重遠:「能力の使い方は教えてほしい」
藤原奈央:「よしよし」
藤原奈央:「決まりね。士騎! 戦闘スタイルの近いあんたが、いろいろ師匠になってあげること!」
藤原奈央:「これもあたしの手下としての人生経験だからね。がんばんなさい」
九重遠:「師匠……」立ってる姿を見上げる
士騎朝輝:「はいよ。一人歩きが出来る程度になるまでは面倒は見ようと思ってたところだ」
霧谷雄吾:「どうやら話はまとまったようですね」
士騎朝輝:「さっきから聞いてると、物分かりが良すぎて、放っておくと早死にしそうな気がするんだよな」
九重遠:「よろしくお願いします、ええと朝輝さん」
藤原奈央:「あ、この人は《リヴァイアサン》の霧谷雄吾。あたしより更に偉い人だから、なんかあったらこいつを頼るのよ」
霧谷雄吾:「そう大したものではありませんよ。日本支部長の“リヴァイアサン”と言います」
霧谷雄吾:「藤原さんには、今までN市市立中学校に潜入してもらっていましたが。この事件、予想以上に危険なもののようです」
九重遠:「え、あ、うん。よろしくお願いします。九重です」
霧谷雄吾:「九重さんもオーヴァードに覚醒したばかりです。護衛兼手本がいた方が心強いでしょう」
霧谷雄吾:「士騎さん。あなたには九重さんと藤原さんと同じクラスに潜入してもらおうと思います」
士騎朝輝:肘で奈央ちゃんを突き。
士騎朝輝:「なぁ、UGNって、ここまで人手不足だったのか?」
霧谷雄吾:「よろしいでしょうか、皆さん」キミたちに言う。
九重遠:「俺は、大丈夫です、けど……」
藤原奈央:「霧谷、たまにこういう小さな事件に出張ってくんのよ。気分転換でもしたいんじゃないの……」 ボソボソ言う。
霧谷雄吾:「安心してください。手筈はこちらで整えますので」学ランを取り出して、見せびらかす
士騎朝輝:「せめて、高校だったら諸手を上げて喜んでたかもなぁ。笑うなよ、村雨丸」
藤原奈央:「あと、あたしが潜入したんだからあんたも潜入しなさい。あのドキドキ感を味わってくるといいわ」
藤原奈央:「また無駄な経費が!」
士騎朝輝:「そうだな。夢にまで見た学生ライフをエンジョイするか」
藤原奈央:「九重も、士騎やあたしを疑うやつがいたらうまーくフォローしてね。よろしく」
九重遠:「夢にまでみた?」
九重遠:「ああ、うん。そこはわかった。まかされた」
士騎朝輝:「リヴァイアサン、セーラー服も用意しておけよ。そうすると、俺の稼働効率もきっと上がると思うからなぁ」
士騎朝輝:「潜入捜査にそろそろ制服合わせないのは、如何にも目立つしなぁ」
士騎朝輝:そんな事言って薄く笑い。
霧谷雄吾:「用意しておきましょう。藤原さんの承認が得られれば……」
九重遠:「たしかに、結構目立つね」
藤原奈央:「……まあ、いい加減他と違う制服なのも気になってたしね」
藤原奈央:「セーラー服でよろしく。3年ぶりの中学校生活をとことん満喫してやるわ」
霧谷雄吾:「いいでしょう。全力で用意させてもらいます」
GM:霧谷雄吾はやる気に満ちている。
九重遠:(なんか面白い人だな……)
士騎朝輝:「リヴァイアサンも気晴らしのつもりか、これは。ともかく」
士騎朝輝:「話が決まったところで、九重、質問があればどうぞ?」
九重遠:「ええと、とりあえず学校には村雨丸持ってくるの難しいと思うけど、大丈夫ですか?」
士騎朝輝:「竹刀袋に入れておくさ。剣道やってた。とか言っておけばどうにかなるだろ」
士騎朝輝:「この国は銃はともかく刀法に関してはかなり規制も緩いしなぁ」
九重遠:「ああ、それなら大丈夫か。良かった」
霧谷雄吾:「では、皆さん。しばらくの間ですが、よろしくお願いします」
九重遠:「あ、はい、よろしくお願いします」
士騎朝輝:「ちなみに、夢にまで見た。と言うのは、俺は外国の生まれで、義務教育を受けていない。スクールライフが初めてだ」
GM:では、ここでシーンは終了です。
GM:ここで、ロイスの取得や感情変更が可能です。
GM:例えば、九重くんは藤原さんに対する感情が今までとは変わったでしょうから
士騎朝輝:奈央ちゃんにも九重君にも取ってるので無しです。
GM:そのタイミングでロイスの感情を変えたりすると、それっぽく表現ができたりします
藤原奈央:やっぱり最初に取る感情と話してから取る感情、全然違うものねえ
GM:また、このシナリオはそんなにNPCが多くないので、霧谷雄吾にロイスを取りたい人は今のうちに取っておくのがオススメです
九重遠:感情表感情表
藤原奈央:九重くんに取ります。守ってあげたい新入りくんなので、-クラスメイト/九重遠/庇護○/憐憫/ロイス
GM:了解しました。
藤原奈央:憐憫は巻き込まれて死んじゃったのかわいそうという意味の憐憫です。
GM:かわいそうに
藤原奈央:あと1枠はドールメイカーに取るとして、あとはどうしようかな・・
士騎朝輝:雄吾しかいなさそう!
藤原奈央:みりりりんちゃんに残しておくか、全く接点がないかもしれないからここで霧谷に取るか
GM:みりりとは次のシーンで絡みがありますので、そこでもいいですし
藤原奈央:あっそうなんだ! よかったよかった
藤原奈央:みりりちゃんが裏切って襲ってくるかもしれないしね
藤原奈央:ということでロイスは2枠残しておきます。以上かな。
GM:もちろん、後から遡って霧谷雄吾にロイスを取ってもいい
九重遠:士騎朝輝にとろう 師匠? 士騎朝輝/誠意○/隔意
GM:おお、いいですね。
GM:師匠らしいですよ
九重遠:あとは奈央ちゃんのロイスを信頼○/不安に変更します
GM:いい感じ!
GM:早速ロイスのシステムを使いこなしていますね
GM:ホップくん並みの順応の速さです
GM:皆さん、ロイスの取得はそんな感じで良さそうですか?
藤原奈央:よさそうです!
藤原奈央:購入的なのはまだできないですか?
九重遠:そうですね、たぶん大丈夫です
GM:購入的なのは次のシーンにしましょう
GM:一気に沢山やると混乱しますからね
GM:では、改めてシーン終了です。
■ミドルフェイズ02
GM:次のシーン!
GM:シーンプレイヤーは士騎くん。
GM:他の二人も登場してください。
藤原奈央:藤原奈央の侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (50 → 51)
士騎朝輝:1d10+49
DoubleCross : (1D10+49) → 9[9]+49 → 58
藤原奈央:よいしょっと
GM:全員、侵蝕率を上げるのだ。
九重遠:1d10+42
DoubleCross : (1D10+42) → 4[4]+42 → 46
GM:このシーンは、士騎くんが中学校に転入してくるシーンになります。
GM:明くる日の朝。
GM:中学校のキミたちのクラス。
GM:みりりは、昨日のことが何もなかったかのように自分の席に座っている。
GM:と、ドアが開き、担任の教師が入ってくる。
担任教師:「よし、みんな席に着け。今日は転校生を紹介するぞ」
担任教師:「入って挨拶しろ」
藤原奈央:「……」 シャーペンをくるくる回しながら何気なくそちらを見る。
士騎朝輝:軽く深呼吸して、教室に入ってくる。
士騎朝輝:芯の入った姿勢に自然で綺麗な足運び。
士騎朝輝:軽く一礼して、挨拶をする。
士騎朝輝:「転校生の士騎朝輝です。外国での生活が長かったので、迷惑をかけるかもしれませんが、よろしくお願いします」
クラスの女子:「えっ、あの人、格好良くない?」「大人っぽーい」「帰国子女だって!」黄色い歓声が上がる。
担任教師:「じゃあ、席は……九重と藤原の間の席が空いてるな。そこに座るように」
士騎朝輝:(などと、言っておけば、多少の非常識な行動も誤魔化せるだろう。席に関しては、力の動きを感じるね。具体的にはリヴァイアサンの)
藤原奈央:「(席の空き方が露骨すぎでしょ……あいつ無理やり席移動させたわね)」
九重遠:「あはは、すっかり人気者だ。よろしく」
士騎朝輝:そんなこと思いながら席に着き、机の脇に竹刀袋を立てる。
士騎朝輝:「よろしく。九重君。それに藤原さん」
九重遠:目立たない、は無理だろうなあ……
士騎朝輝:「(くくっ、いや、無理だな。次の時間までだよなぁ、こんなの)」
GM:ホームルームが終わると、クラスの女子たちの視線が士騎くんに集まるのを感じるだろう。
九重遠:「(フォローしきれるかな……)」
士騎朝輝:愛想よく手を振ってます。
藤原奈央:「よろしくね士騎くん! 士騎くん大人っぽいから目立ってるね~!」 こっそり手の甲をつねっている。
士騎朝輝:「ったぁ。転校生が物珍しいだけだと思うんだけどなぁ!?それは仕方なくないか」小声で返し。
綿津見みりり:「ちょっと、みんな。そんな風にジロジロ見てたら士騎くんが落ち着かないでしょ~!」周りに声をかけながらキミたちの方にやってくる。
九重遠:「救世主だな、ありがとうみりり」
綿津見みりり:「はじめまして、あたしは綿津見みりり。みりりでいいよ! みんな、野次馬で嫌になっちゃうよね~」
藤原奈央:「みりり、すっごくいい子なんだよ。仲良くしてあげてね」
士騎朝輝:「あぁ、よろしく。成程、転校生って言うのは歓迎されるもんなんだなぁ」
綿津見みりり:「帰国子女っていうのも珍しいしねー」
綿津見みりり:「何か分からないことがあったら何でも聞いてね。といっても、九重くんと奈央ちゃんが近くにいるなら大丈夫かな?」
士騎朝輝:「放課後、校舎裏に呼び出されるとかあったら、どうしようかと思ってたけど、そう言う心配はなさそうだ」
綿津見みりり:「あはは。今時そんなの、ないない」
藤原奈央:「でもあたしも転校生だからなぁ。みりりが色々教えてあげたほーがきっと助かると思うよ」
綿津見みりり:「あー、そっか。奈央ちゃんもまだ慣れてないこと多いだろうしねぇ」
九重遠:「朝輝くんのフォローはなるべく頑張るよ」
藤原奈央:「(というかこの子も要監視対象なんだよなぁ。記憶処置してるし……)」
士騎朝輝:「ま、困ったことがあれば相談するさ。面白い事とかも聞きたいしなぁ」
綿津見みりり:「任せなさいな。なんたって日本一の女優になる女だもの!」
九重遠:「みりりは演劇部で女優志望なんだよ」
綿津見みりり:「そうそう。あ、そのことで九重くんに頼めたいことがあったんだけど……まあ、また今度でいっか」
士騎朝輝:「へぇ。演劇部、いいねぇ部活とか憧れるものがある」
綿津見みりり:「お。士騎くんも何か部活入る?」
九重遠:「(頼みたいこと……か)」
綿津見みりり:「奈央ちゃんも確かまだ部活入ってなかったよねぇ」
藤原奈央:「うん。なんかあったの?」
綿津見みりり:「ううん。奈央ちゃんは部活とか何か興味ないのかなって思って」
綿津見みりり:「と言っても、三年だとできる期間も限られてるけどねー」
藤原奈央:「もーちょっと学校生活に慣れたら演劇部に入ってみたいのよね! 谷塚……先生もいい人だし」
綿津見みりり:「えっ、本当に!? 演劇部はいつでも部員募集中だよ!」
士騎朝輝:「藤原さんは、演技上手そうだしな」楽しげに笑う。
綿津見みりり:「士騎くんも一緒にどうよ~?」
藤原奈央:「いいのかな~そんなこと言って。あたしが演劇部に入ったら速攻で主役を奪っちゃうわよ!」
綿津見みりり:「ゲッ!?それは困る!」
九重遠:「受験生だから大変だろうけど奈央ちゃんの成績なら大丈夫か」
士騎朝輝:「堂に入った演技が出来そうだ。俺は隣人に大根役者だと言われる類なんでね」
綿津見みりり:「でも、三年間のあたしの積み重ねがそんなに簡単に負けるはずが……!」
綿津見みりり:「ねえ、九重くん!? そんな簡単には負けないよね!?」
九重遠:「みりりはすごく上手だから、そんなに簡単にはいかないと思うなあ」
綿津見みりり:「よ、よかったー……」胸をなでおろす。
九重遠:「俺が保証するよ」
綿津見みりり:「へへへ。そんなに言われると照れるなぁ」
士騎朝輝:「あぁ、大体わかった」
士騎朝輝:「そう言う関係な訳だ。おそらく」
綿津見みりり:「何が分かったの?」
士騎朝輝:「いや、お大事に。良い事だと思うぜ」
九重遠:「…?何が?」
綿津見みりり:「へっ、全然分かんない。奈央ちゃん、分かった!?」
藤原奈央:「かっこつけたいお年頃なのか、海外ジョークなのかもね」
藤原奈央:「それよりみりり、九重になんか頼み事があったんじゃないの? いいの?」
綿津見みりり:「あー、それは帰りとかでもいいから」照れるように誤魔化す。
綿津見みりり:「あ、そろそろ一時間目の授業だ。古典だよ、古典。あの『いまそかり』とか何なんだろうねー」
藤原奈央:「あー。懐かしいよね『いまそかり』。あと因数分解とか」
藤原奈央:「ああいや懐かしいじゃない! なんなんだろねほんと!」
綿津見みりり:「懐かしい……?」
九重遠:「みりり、いつでも大丈夫だから」
綿津見みりり:「まあ、いいや。あたしは自分の席に戻るね~」
綿津見みりり:「九重くんもありがと」
GM:みりりは自分の席に戻っていく。
藤原奈央:「あたしもお水飲んで準備しよっと。士騎……くん、なんか困ったことある? 大丈夫?」
藤原奈央:「困ったことがあったら、なんでも、いってね」 勝手な行動を取るなよと目で言っている。
士騎朝輝:「そうだな。気づいたんだが」
士騎朝輝:「…………」
士騎朝輝:「…………」
九重遠:「何?」
士騎朝輝:「最近の中学生は随分とスタイルが良」
藤原奈央:「ねー! ほんとねー!」
藤原奈央:「まああたしも高校生になったら成長するけどね!」
藤原奈央:「するけどね!」 吐き捨てて廊下に水を飲みに出ていきます。
GM:では、廊下に出ていこうとしたところで、古典の担当の谷塚萩先生が入ってきます。
士騎朝輝:「まあ、俺は藤原さんくらいのスタイル良いと思ってますけどねぇ。いってらっしゃい」
谷塚萩:「ああ、藤原さん。授業が始まりますからすぐに戻ってきてくださいね」
谷塚萩:「藤原さんは特に変わりないですか?」
藤原奈央:「あ、谷塚せんせ」
九重遠:「朝輝さん……あれはどうかと」小声でさすがに注意する
藤原奈央:「変わりないよー! だって昨日話したばっかじゃん!」
藤原奈央:「げんきげんき」
士騎朝輝:「流石に俺もそう思うけど、色々あるのさ。例えばガス抜きって大事だろ?」小声で返し
士騎朝輝:「素の自分を抑圧するのって大変なんだぜ」
谷塚萩:「そうですか。それは何よりです。何かあったらいつでも相談してくださいね」
九重遠:「奈央ちゃんの……」ずいぶんと気にかけてるんだな
藤原奈央:「あんがと先生。せんせは優しいから好きだよ」 冗談っぽく言って水を飲みにいく。
GM:谷塚萩先生は藤原さんを見送って教壇に立つ。
九重遠:「仲いいんだなあ、大切な人なのか」本当に小さく呟く
士騎朝輝:「はは。3年早いぞ、弟子」
士騎朝輝:「今回の事件が無事に片付いたら、そうだな。聞きたいこと一つ教えてやろう」
士騎朝輝:「やる気が出るだろ?」
九重遠:「はは、うん、そうだね」
GM:教壇に立つ谷塚先生はちらりとキミたちの方を見る。
谷塚萩:「士騎さん。今日から来た転入生ですか
谷塚萩:「士騎さん。今日から来た転入生ですか」
九重遠:「(結構とっつきやすい人だよなあ……)」
士騎朝輝:「はい。今日からの転入生です。よろしく先生」
谷塚萩:「ええ。よろしくお願いします」
谷塚萩:「まだ色々と分からないことも多いのではないですか。この学校に慣れるまでは、しばらく大人しくしているといいでしょう」
士騎朝輝:「えぇ。目立たないように気をつけますよ」
谷塚萩:「それがいいと思いますよ」優しく微笑む。
GM:では、ここでシーンを切りましょう。
GM:さて、セッション中にもアイテムの購入を行うことができまして、これを購入判定と言います
GM:購入判定は〈調達〉で判定を行って、達成値がルールブックのアイテムのところに書いてある購入難易度を超えると
GM:そのアイテムをゲットすることができます
GM:「どのアイテムの購入に挑戦するか宣言」→「〈調達〉で判定を行う」→「購入難易度を超えたらアイテムゲット」という流れですね
GM:この購入判定は、ミドルフェイズ以降は1シーンに1回行えるという場合が多いです
GM:戦闘があったり、状況的に購入が難しい場合は行えないこともあります
GM:というわけで、ここでは1回ずつ購入判定が可能だよ!
GM:購入判定はリスクもないので、どんどんやるといいでしょう
藤原奈央:やったー購入!
九重遠:購入判定は社会ダイス
九重遠:応急手当キットを持っておこう
GM:すごい。堅実
GM:応急手当キットなら、購入難易度は8ですね
藤原奈央:九重くんの社会と購入で買えるかな~?
九重遠:完全獣化するのでアイテムが…………
九重遠:2dx
DoubleCross : (2DX10) → 10[8,10]+9[9] → 19
GM:たっか!
藤原奈央:めちゃくちゃ買えてる
九重遠:すごい買えた
GM:では、九重くんは見事に応急手当キットを購入することができました!
九重遠:わーい
GM:メモ欄かコマの詳細欄にでも今の持ち物を書いておくといいでしょう
応急手当キット
HPを2d10回復する使い捨てアイテム。使用にはメジャーアクションを使用するため、基本的には非戦闘時に使用することとなる。
難易度が手頃で<社会>ダイスの少ないキャラでも購入が容易なため、迷ったらこれを購入するプレイヤーは多い。
士騎朝輝:僕は対BCスーツを買いましょう。 目標値は9
士騎朝輝:1dx+2
DoubleCross : (1DX10+2) → 3[3]+2 → 5
士騎朝輝:無理でした。以上です。
藤原奈央:メチャクチャ防御力が上がる、戦闘用きぐるみを購入します。基本ルールブック2の190ページ。
GM:着ぐるみ奈央ちゃん
藤原奈央:3つ取得したコネ:手配師のうちの1個を使用します。使い捨てで購入ダイスを+3。
藤原奈央:社会は2、購入技能は4なので……
藤原奈央:5dx+4=>14
藤原奈央:ンッ
GM:おや?
藤原奈央:ていきー、もしかして不等号は使えないのかな……
GM:矢印とイコールが逆?
藤原奈央:5dx+4>=14
DoubleCross : (5DX10+4>=14) → 10[2,3,4,5,10]+2[2]+4 → 16 → 成功
藤原奈央:こっちならできるのか!
GM:おお
GM:成功してる!!!
藤原奈央:かえました!
九重遠:すごい!
藤原奈央:装備しておきます。行動値とドッジ固定値が-1されるかわりに、装甲値が+12。
GM:では、無事に戦闘用着ぐるみを買えました。
GM:固い!
藤原奈央:財産使うことにならなくてよかった。以上です。
防具について
ダブルクロスには様々な防具が存在する。毒を無効化する『対BCスーツ』、高い装甲値を誇る『戦闘用きぐるみ』など。
防具は基本的に1キャラひとつしか装備できない。また、装備しているあいだは行動値が低下するなど、デメリットを持つ防具も存在する。
GM:では、これで全員、購入判定は終了ですね。
GM:ロイスの取得や感情変更もありましたら今のうちにどうぞ!
藤原奈央:便利な手駒/士騎朝輝/○信頼/食傷/ロイス これの食傷を表にしておきます。
藤原奈央:あとみりりりちゃんにもとろ!
GM:食傷してる
藤原奈央:-クラスメイト/綿津見みりり/○庇護/劣等感/ロイス
藤原奈央:こう! 劣等感は胸の大きさで負けてるからです。
GM:なるほどね
藤原奈央:これで6枠目。あとの1枠はボスに残しておくので、異常かな。
藤原奈央:以上?
GM:以上!
九重遠:こっちは大丈夫かな
士騎朝輝:谷塚萩 教師 /執着/不信感○で。
士騎朝輝:以上です。
GM:了解です!
GM:では、改めてこのシーンは終了です。
GM:何か取りたい人はどうぞー
藤原奈央:だいじょうぶだよ~
九重遠:すみません、では先生 谷塚萩/誠意○/不信感で先生にとります!
GM:はーい、了解です!
GM:真面目ないい先生です
GM:では、改めてシーン終了です。
■ミドルフェイズ03
GM:次のシーン!
藤原奈央:ドンドンドン
GM:ここからは情報収集に入っていきます。
GM:シーンプレイヤーは藤原さん
GM:他のPCも情報収集がしたい人は登場するといいでしょう
士騎朝輝:1d10+58
DoubleCross : (1D10+58) → 5[5]+58 → 63
九重遠:1d10+46
DoubleCross : (1D10+46) → 9[9]+46 → 55
藤原奈央:藤原奈央の侵蝕率を1D10(→ 10)増加 (51 → 61)
GM:では、最初の段階で調べられる項目は次の三つです
藤原奈央:あたしは起源種なので60%ボーナスをゲットできない!
士騎朝輝:起源種これが辛い。
GM:悲しい
九重遠:なるほど
・綿津見みりりについて〈情報:噂話〉難易度5
・谷塚萩について〈情報:噂話、UGN〉難易度6
・ドールメイカーについて〈情報:UGN、裏社会〉難易度7
GM:判定をクリアすると、その情報が明かされるようになっております
藤原奈央:情報、九重くんは何の技能を持ってるんでしたっけ
九重遠:なんでみりりの情報があるんだろう
九重遠:噂話しかありません
GM:また、情報収集項目を開けていくことで、新しい項目が増えたり、イベントが発生することもあります
士騎朝輝:ならシナリオロイスの幼馴染が良いのでは?
九重遠:そうですねえ
九重遠:みりりにいきます
藤原奈央:コネも噂好きの友人ですしね。みりりりちゃんをお願いしたいところ
藤原奈央:がんばえー!
士騎朝輝:士騎は情報FHと噂話なので谷塚さん、調べたいです。
藤原奈央:親切な先生だよ
九重遠:コネを使ってダイスを増やして
GM:そうだよ
九重遠:4dx+2
DoubleCross : (4DX10+2) → 10[5,6,9,10]+2[2]+2 → 14
GM:高い!さすがです。
コネ
一般アイテム。キャラクター作成時にコネを常備化しておくと、判定時に使用することでダイスや達成値などを増加させる効果がある。
基本的に、コネは一つの判定につき一つしか使用できず、また、使用することでなくなる(使い捨て)コネも存在する。
たとえば、九重が使用した『噂好きの友人』は<情報:噂話>のダイスを2個増加させるが、この後に士騎が使用する『要人への貸し』は、あらゆる情報判定のダイスを3個増加させる。
両方を所持していたとしても『噂好きの友人』と『要人への貸し』を併用することはできない。また、噂好きの友人は何度でも使用できるが、要人への貸しは一度使用すると消滅する。
九重遠:めちゃくちゃ知ってる……
GM:余計なことまで分かったりするくらいには分かりました
士騎朝輝:3サイズとかかな。
GM:それは令和の時代には炎上してしまうので
九重遠:知らないはずだよ!
GM:では、情報を公開しますね
九重遠:はい
・綿津見みりりについて
九重遠のクラスメイトの少女。元気で明るく、可愛らしい容貌をしている。演劇部に所属しており、将来は女優になりたいらしい。
少し前に起きた爆発事故では、九重遠が守ったことで奇跡的にかすり傷程度の怪我で済んだ。事故の記憶はUGNの記憶処理によって抹消されているが、本人は若干の違和感を覚えているようだ。
この情報を手に入れたことで、次のシーンでトリガーイベントが発生します。
九重遠:なんと……
GM:トリガーイベントというのは、条件を満たすことで発生するイベントで、これによってシナリオが進行することになります。
九重遠:ふむふむ
GM:ひとまず情報は以上!
GM:他の人も調べたい人はどうぞ
士騎朝輝:では、奈央ちゃんにドールメイカーをお願いして、僕は親切な先生の裏を取ります。
士騎朝輝:コネ:要人への貸しを使って 侵蝕60%超えてるのでボーナスがつきます。
GM:すごいぜ
士騎朝輝:情報:噂話で。
士騎朝輝:5dx+1
DoubleCross : (5DX10+1) → 10[5,7,7,8,10]+9[9]+1 → 20
藤原奈央:つよくない?
GM:高い!
士騎朝輝:超絶知ってる!
九重遠:すごいな
GM:これは3サイズまで分かりますね
九重遠:www
士騎朝輝:令和の世の中なのでいらぬ!シンドロームを教えよw
GM:では、情報を公開します
GM:・谷塚萩について
GM: N市市立中学校の教師。背の高いハンサムな男。担当科目は古典。演劇部の顧問でもある。物腰柔らかで、周囲に優しく接するため生徒からの人気も高い。校舎の中で急に姿を消したり、放課後や休日などにたまに全く連絡が取れなくなることだけが難点らしい。
GM:以上です。
藤原奈央:怪しすぎるだろw
GM:とてもいい先生であることが分かりましたね
士騎朝輝:難点が難点過ぎない?w
GM:そうかなぁ
九重遠:疑えみたいな情報しかない
藤原奈央:じゃあ最後いきます。ドールメイカーについてUGNで振りましょう。
GM:実はいい人かもよ
藤原奈央:コネ:UGN幹部を使ってダイスを+2。
藤原奈央:4dx+1>=7
DoubleCross : (4DX10+1>=7) → 10[5,6,7,10]+10[10]+8[8]+1 → 29 → 成功
藤原奈央:!
GM:ヤバすぎる
九重遠:すごいなあ
士騎朝輝:強すぎる!
GM:さすが支部長
藤原奈央:スリーサイズもわかりそう
九重遠:www
GM:令和なので……
GM:では、情報を公開します
GM:・ドールメイカーについて
GM: FHに所属するオーヴァード。コードネームは“ドールメイカー”。白塗りの化粧をした痩せた男。糸で操るマリオネットを常に携えている。また、美しいものに異常に執着しているようだ。
GM: 近頃、N市で行方不明者が多発しており、特にN市市立中学の周辺に集中している。この事件は、ドールメイカーの仕業のようだ。また、人間をオーヴァード化させるためにたびたび襲撃事件も起こしている。
藤原奈央:なるほどなるほど
士騎朝輝:ドールメイカーはopで写真撮ったよー。
藤原奈央:えらいねえ~
GM:この情報を手に入れたことで、次のシーンでイベントが発生します。順番に処理していくので、次の次のシーンになるかな。
GM:さらに、三つの情報収集項目を手に入れたことにより、新しい情報項目が追加されます
GM:・ドールメイカーの目的について〈情報:UGN、裏社会〉難易度9
GM:この項目については、次のシーン以降で判定が可能です
GM:そんなわけで、情報収集や情報共有のロールをしていくことにしましょう
GM:場所は学校でもいいし、UGNの支部でもいいし、その辺のファミレスなどでもいいです
GM:やりたい演出などがあったらどんどん言ってね
士騎朝輝:九重君の意思が最優先だよ。
藤原奈央:だぜ!
九重遠:え、士騎朝輝の部屋にいきたいです
藤原奈央:無難に行くなら支部だけど、ほんとに無難だしねw
GM:ハウス!
九重遠:いいのかな
GM:士騎くんがいいならいいですよw
士騎朝輝:じゃあ、そこで。奈央ちゃんマンションの隣の部屋ですね。
九重遠:やったー
GM:!?
藤原奈央:回覧板もたまに渡しています
GM:何勝手に隣に住んでるの!?
藤原奈央:芦屋クリスが隣に越してこないから・・
GM:すみません、ちょっと理性を失いました
九重遠:www
士騎朝輝:勝手じゃないのよ。護衛。って言われたので!
GM:それでは。
GM:事件の調査を行っていたキミたちは一旦士騎の部屋に集まり、お互いの手に入れた情報を共有することになった。
士騎朝輝:応接間に通す。中央に置かれた大きいコタツ。壁には本棚、中身はバトル漫画と日常ゆるふわ4コマ、中学校3年から高校3年生までの教科書。
藤原奈央:「おお。それなりに生活感出てるじゃない。えらいえらい」
九重遠:「お邪魔します…」
藤原奈央:ずかずか乗り込んでこたつに足を突っ込んでます。
士騎朝輝:「テント片付けたからな。一気に文明人ぽくなっただろ」
九重遠:本棚などに目をやって座っていいかどうか悩んでいる
士騎朝輝:壁にはコルクボードがかけられており雑多な風景写真が貼られている。奥には30インチのテレビとPS5が備え付けられている。
九重遠:「部屋にテント…?」
藤原奈央:「テントじゃないと眠れないとか落ち着かないとか言ってたのよこいつ。野宿生活が長すぎたんでしょ」
士騎朝輝:「適当に座れよ。飲み物はほうじ茶でいいな。最近、ほうじ茶淹れるのが上手くなってなぁ」
九重遠:「ああ、うん、はい」
九重遠:「(野宿生活…?)」
士騎朝輝:「流石に、マンションの中で寝袋で寝てる。なんて言ったら、凄い目で見られてなぁ」言いながら人数分のお茶をこたつの上に置き。
九重遠:想像が追いつかない話題にすでに混乱している
九重遠:「あ、お茶ありがとうございます」
士騎朝輝:「質問があるなら、言った方が良いぞ。頭の中で疑問のまま残しておくと、後々面倒だしなぁ」
藤原奈央:「本題に入る前に、少し士騎の話でもしてあげたほうがいいんじゃないの」
九重遠:「あの、野宿生活って…?」
藤原奈央:「いちおう師匠なんでしょ。どういう暮らしをしてきて、なんでこの街にいつくことになったのかくらい話しておいたほうがいいんじゃない?」
士騎朝輝:「そうだな。弟子に謎だけ与えて、察しろ。なんて言うのは、俺だったら冗談じゃないからなぁ」
士騎朝輝:「じゃあ、少し話すか。藤原はその間は暇だろうからゲームしてて良いぜ」
士騎朝輝:などと軽く笑い。
藤原奈央:お茶を飲みながらスマホをポチポチいじり、ソシャゲのデイリーを消化しています。
藤原奈央:音はオフ。何かあったら口を挟めるように。
士騎朝輝:お茶受けに水羊羹出して
士騎朝輝:「さて。まあ簡単に言うと、俺はさすらいの旅人でなぁ」
九重遠:「さすらいの旅人」
九重遠:またファンタジーみたいな単語だな、と思う
士騎朝輝:「適当にそこらへんをぶらつきながらテントとか公園とか廃工場とかを一夜の宿にしてたんだよなぁ」
九重遠:「な、なんでそんなことを…?」
士騎朝輝:「そうだな、自由だから、な」
九重遠:「自由、ですか」
士騎朝輝:「ま。自分探しの旅をしてたんだな。止まってたら見つからないんだ、いろんなものを見て、歩くしかないだろ」
士騎朝輝:「なぁ、村雨丸」
士騎朝輝:「それで、たまにオーヴァード絡みの事件に首突っ込んだりして、この街に流れ着いた訳だ。此処まではOKか?」
九重遠:「自分探し、朝輝さんは自分を探さないといけないんですか?」
士騎朝輝:「いけない。と、言うか、探したいし、見つけたい。何時かな」
九重遠:「今の朝輝さんはまだ自分を見つけられてない?」
士騎朝輝:「ないね。ふわふわしてるよ、自分が何者なのか。って言う根本は欠落してる」
九重遠:「難しいことかんがえてるんだなあ。俺はそんなこと考えたこともないや」
士騎朝輝:「俺には生まれ故郷もないし、親もいない、名前だってなかった。今の自分の名前だって自分で付けたからなぁ」
九重遠:「え……」いきなりすごいことを言われて絶句する
士騎朝輝:「おっと、この話まだ続けるか?」
九重遠:普通に育ってきた自分にとって想像もできない状況だったんだ、ということだけをのみこんで
九重遠:「この話は、もっと朝輝さんを知ってから、また教えてください」
士騎朝輝:「気が向いたらな」
士騎朝輝:薄く笑って肩を竦める。
九重遠:「はは、たぶん教えてくれる気がする」
士騎朝輝:「ま、放浪してたところに、藤原と出会って、意気投合して、この街に居つくようになった。程度に考えておいてくれ」
九重遠:「後半すごいふわっとしてるんだけど…」奈央ちゃんの方を見る
藤原奈央:「いいのいいの。だいたい分かればいいのよ、出自なんて」
九重遠:「うん、じゃあ大丈夫」
藤原奈央:「大事なのは出自よりもこれからだしね。……うん、大丈夫になったならそろそろ本題に入ろっか」
士騎朝輝:「昔より今を重視してくれるだろ?そう言う所で気が合ったんだよ」
士騎朝輝:「ああ、お待たせ。本題行こうか」
藤原奈央:「とりあえずあたしから行っていい? 一番怪しそうな”ドールメイカー”を調べたんだけど」
九重遠:「ああ、俺を殺した…」
藤原奈央:二人に見えるよう、iPadをこたつの上に置く。
藤原奈央:「そう、あんたを殺したやつ」
士騎朝輝:「俺とやりあった人形遣いだよなぁ。美を蒐集とか言ってたな」
藤原奈央:「結論から言うと、こいつはFH(ファルスハーツ)よ」
藤原奈央:「ほら九重、最初に説明したときもちょっと言ったでしょ? UGNとは別の超能力者集団で、欲望を第一に行動する奴らがいるって」
九重遠:「欲望に忠実な…?」
藤原奈央:「それそれ」
九重遠:「なるほど……」
藤原奈央:「FHは個人主義だから、欲望も人それぞれなんだけど……こいつの場合は今士騎が言ったみたいに、”美しいもの”に執着してるみたいね」
藤原奈央:「うちの中学校付近の行方不明事件。あれは全部こいつの仕業よ」
九重遠:「美しいものって人によって変わる……、えっ!?あれそうなの!?」
士騎朝輝:「藤原も気をつけろよ。囮になるとか言うなら、全力でサポートはするけどな」
藤原奈央:「なんでかはわかんないけどね。普通、同じ地域で連続して事件を起こすと、逆にアシがつきそうなものなんだけど……」
九重遠:「もう結構被害が…………」
藤原奈央:「そう。だからこれ以上、こいつに好き勝手はさせられない。オーヴァード化させるために一般人を襲撃したりもしてるし、サイテーなやつだわ」
藤原奈央:「こんなとこかな。あたしからは以上」
士騎朝輝:「しかし、一つ疑問だよなぁ。人間をオーヴァード化する理由が見えてこないぜ」
士騎朝輝:「目的が二つあるだけかもしれないけどなぁ」
九重遠:「俺みたいな存在を増やす利点ってあるのかな?」
藤原奈央:「んー」
藤原奈央:「もしかしたらもう聞いたかもしれないけど、シンドローム……能力種別には色々あるのよね。あたしや士騎はサラマンダーで、あんたはキュマイラ」
藤原奈央:「で、シンドロームによってはずっと若々しい見た目を維持できたり、見た目が美しくなる能力っていうのもあるのよ」
藤原奈央:「すごくお気に入りの子がいて、そいつの美を永遠のものにしたい! とかそういう動機なら、覚醒させることもありえる。かも」
九重遠:「サラマンダー、キュマイラ……他にもいろいろあるんだね」
士騎朝輝:「あぁ、美しいと判断した者を、その手のシンドロームに覚醒することを期待する。と」
藤原奈央:「うん。時間ができたら、士騎でもあたしでもいいから聞くといいわ。色々教えたげる」
九重遠:「うん、そうするよ。ありがとう」
藤原奈央:「ドールメイカーについてはもうちょっと調べないとわかんないかな。士騎と九重は? なんか情報掴んでないの?」
士騎朝輝:「支部にも、その手の教養室あるからな。暇なときには覗いてみると良いぜ。じゃあ、俺か」
士騎朝輝:「そうだな。事件が起こる時間とかにアリバイのない人間。ってのを調べてみたんだけどなぁ」
藤原奈央:「流石に何もわかんなかったってことはないわよね。師匠」
士騎朝輝:「ここで、しくじれば弟子に舐められるし、手下失格っぽいからな。頑張ったね」
九重遠:「舐めたりはしないけど…」
士騎朝輝:「ああ。で学校内に潜伏してると踏んで、一人いた」
九重遠:「……誰、ですか?」
士騎朝輝:「それだけで犯人と断じるわけでもないし、そいつに容疑が向くようにドールメイカーが生活パターンを合わせてる可能性もあるかもしれないが」
士騎朝輝:「どっちにしろ。何かしらの繋がりはあるんじゃないか。谷塚萩。急に姿を消したり、放課後や休日に連絡が取れなくなる」
九重遠:「谷塚、先生が……」
藤原奈央:「谷塚先生さ」
藤原奈央:「ちょっと過剰じゃない?ってくらいあたしに親切なのよね。仮に彼がドールメイカーだとしたら、やっぱ怪しんでるのかな」
士騎朝輝:お茶を飲む。
藤原奈央:「転校してきたばかりだと色々わからないだろうから……って言うけど、それにしてはあまりにも親切すぎんのよね」
士騎朝輝:「あまり面白くない話だな。どういう意味でも。仮にそうなら、標的にじゃないか」
九重遠:「どう、なんだろう……教科担当だから俺はあんまり詳しくないんだ」
士騎朝輝:渋いお茶を飲み、苦虫をかみつぶした表情を作り。
九重遠:「そうだ、谷塚先生演劇部の顧問なんだ。みりりなら何か知ってるかもしれない」
藤原奈央:「あ、そっかそっか。確かにね」
九重遠:「で、ええと、そのみりりなんだけど……」
士騎朝輝:「こういう時に頼るのは人の縁ってやつだよなぁ。ん?なんだけど?」
藤原奈央:「……大丈夫だった? 事件のこと覚えてたり……」
九重遠:「事故で怪我が全然なかったのを、不思議がってるらしくて……」
九重遠:「もしかしたら、思い出すかも……」
九重遠:居心地悪そうにお茶を一口
士騎朝輝:「そうだな。思い出したとして……獣化見られてるかもな」
九重遠:「ああ……、そういえばそれがあった……」
九重遠:すっかり忘れていたので頭を抱える
藤原奈央:「九重とみりりってさ。付き合い長いの?」
九重遠:「中学に入ってからの付き合いだけど、仲はいいと思うよ」
士騎朝輝:「何か、聞いてほしい。とか言ってたな」
士騎朝輝:「そういえばさ」
九重遠:「そういえば?」
士騎朝輝:「ああ、倒置法。俺からは何もない、悪いな」
九重遠:「ああ、なるほど」
九重遠:「お願いのこと?」
藤原奈央:「まだ頼み事については聞いてないの?」
九重遠:「たぶん、あの事件の前に話してくれたことだと思う」
藤原奈央:「月並みな言葉だけど、みりりを信じたげてほしいわね。あの子なら獣化した姿を見ても怯えたりはしないはずだから」
九重遠:「みりりが今度女優になるためにオーディションを受けるから、その台本読みに付き合って欲しい。って言われてたんだ」
士騎朝輝:「いや、それって…………」
九重遠:「みりりのことは信じてるよ。奈央ちゃんたちよりも俺の方が、きっと」
九重遠:「朝輝さん?どうかした?」
士騎朝輝:「俺の考え過ぎか?頭が鷲尾みたいになってるのかもしれないが」
九重遠:「わしお……?」
藤原奈央:「なにそれ? なんで鷲尾が出てくんのよ」
士騎朝輝:本読みにかこつけた告白か何かじゃないか?などと思うが、口には出さないでおく。
士騎朝輝:「いや、藤原は察してほしいね」
九重遠:「大変なこと…?」
士騎朝輝:「鷲尾、台本読み、二人きり。というキーワードでさ」手をひらひらさせて。
藤原奈央:「あーほらもう。九重がまたクエスチョンマーク乱舞してるじゃない」
士騎朝輝:「ある意味?大変だ。まあ、本題とは関係ないんで流してくれ」
九重遠:「ああ、うん……」
藤原奈央:「とにかくさ。そういうことなら、九重はいったんみりりの本読みに付き合ってあげた方がいいと思う」
九重遠:「やっぱりそうだよね」
藤原奈央:「いつでも三人で集まれる体制を維持しつつ、ドールメイカー……と谷塚先生について詳しく調べ、みりりの様子も伺う。これね」
士騎朝輝:「藤原はここぞという所で纏めてくれて、本当に有り難いよ」
士騎朝輝:「流石、天才有能美少女支部長」
九重遠:「ええと、じゃあその、2人の連絡先とか聞いてもいい?」
士騎朝輝:「俺の方は条件が一つあるんだよなぁ」
士騎朝輝:「写真一枚撮らせること」
九重遠:「……写真?」
九重遠:「初めて会った時にも撮ってた気がするけど、好きなんですか?」
士騎朝輝:「旅の思い出を此処に収めることにしてるのさ」
藤原奈央:「無断で撮るのやめなさいって何度も言ってるんだけどね」
九重遠:「はは、なるほど。そういうことならもちろん大丈夫」
士騎朝輝:「最近はこうやって断ってるだろ?」木彫りの勲章がついたスマフォをくるくると手の中で回し
九重遠:「でもそういうことなら朝輝さんも一緒に撮ろうよ」
士騎朝輝:「じゃあ、遠慮なく一枚。と」
藤原奈央:「そう、これでもマシになったほうなのよね~……」
士騎朝輝:「いやぁ、それよりも藤原だな。セーラー服って言うのも良いものだよなぁ。何着ても似合うよ。撮って良いか?」
九重遠:「あはは、奈央ちゃん苦労してるんだ」
九重遠:「三人で撮らない?朝輝さんも学校初めてなんだし」
士騎朝輝:「俺の方も欲求を抑制する苦労してるんだけどな。そこらへん同意が得られないよなぁ。なぁ、村雨丸」
九重遠:「きっといつか記念になるよ」
藤原奈央:「ん、じゃあ三人で撮ろっか」
藤原奈央:「せっかくセーラー服着たしね! この美少女姿は記念に残しとかなきゃ!」
士騎朝輝:「まあ、こういう時は俺は何時もこう言うんだけどな。4人な」
九重遠:「村雨丸……さん?も?」
士騎朝輝:奈央ちゃんを真ん中にして、村雨丸を肩に寝かせ。九重君と自分をフレームに入れて
士騎朝輝:シャッターを切った。
GM:シーン終了。
GM:購入判定、ならびにロイスの取得、感情変更が可能ですよ!
士騎朝輝:BCスーツ買おう。
士騎朝輝:購入判定9で。
士騎朝輝:2dx+2
DoubleCross : (2DX10+2) → 7[6,7]+2 → 9
GM:買えてる!
士騎朝輝:買えました。装備します。防護点7 行動値-4 ドッジ-4 邪毒無効
藤原奈央:最強防具……ではなく最強武器、クリスタルシールドを購入します。基本るるぶ2の185P。
GM:果たしてそう簡単に買えるかな…?
藤原奈央:難易度25もしますが、防具とは別にダメージを12も軽減できる最強の武器!防具!
GM:強すぎる
藤原奈央:コネ:手配師を使用して購入ダイスを+3。更に、
九重遠:士騎朝輝のロイスを信頼○/疎外感に変更します
GM:信頼してる!
藤原奈央:サプリ『ユニバーサルガーディアン』に掲載されている、UGN支部長専用エンブレム!リーダーズマークを使います。
GM:そんなものまで!
士騎朝輝:凄いサプリもあったものですね!
九重遠:疎外感はあんまりにも遠い世界だなあと思ったからです
GM:日常からはかけ離れていますよね
九重遠:ほほう、そんなものが
藤原奈央:殆どのエンブレムは侵蝕率も上がらないしおすすめだよ! ということで、リーダーズマークの力で社会達成値を+5。
藤原奈央:5dx+4+5>=25
DoubleCross : (5DX10+9>=25) → 10[1,2,6,6,10]+2[2]+9 → 21 → 失敗
藤原奈央:財産4点使って購入します。
藤原奈央:藤原奈央の財産点を4(→ 4)減少 (9 → 5)
GM:惜しいと思いきや!
GM:成功です!
GM:藤原奈央はクリスタルシールドを手に入れました
九重遠:どうしよう、なんか欲しいものとかありますか?
九重遠:完全獣化型なので応急以外が役に立たない……
藤原奈央:クリスタルシールドを装備しました。これで装甲とシールドで24も軽減できちゃうぞ
藤原奈央:応急手当があるとうれCです!
士騎朝輝:そうで。お奨めとしては近接武器一つ買うと良いです
藤原奈央:おお
GM:一応、戦闘が始まって完全獣化を使うまでの間は防具も役に立つので
藤原奈央:そうか、それもあった
GM:防具を買うのも無しではないですよ
藤原奈央:キュマイラは肉体が高いので、防具があると一発は耐えられることが多いんですよね
士騎朝輝:どういうことかと説明すると、九重君の肉体は6あるので、侵蝕使いたくない場合は武器+獣の力だけで殴っても強いのですね。
九重遠:ふむふむ、そういうことならボディーアーマーかな
GM:あ、偉い。
GM:UGNボディアーマーがやたらと買いやすくて強いことを知ってるんだな!
士騎朝輝:こういう技は覚えておくと役に立つことがあります。
九重遠:優秀な防具だと聞いています
九重遠:覚えておきます!
九重遠:ありがとうございます!
GM:UGNボディアーマーでしたら、購入難易度は12ですね
九重遠:まあチャレンジだな
九重遠:2dx
DoubleCross : (2DX10) → 7[2,7] → 7
九重遠:だめでした
GM:残念…!
九重遠:以上です
GM:みんなロイスもOKかな?
士騎朝輝:OKです。
九重遠:大丈夫です
GM:では、改めてシーン終了です。
藤原奈央:ドールメイカーさんへのロイスどうしようかなと思ったけど
藤原奈央:まだいいかな。以上です。
GM:お
GM:ミドル戦闘もあるので、その時に取ってもいいですよー
GM:では、改めてシーン終了です。
■ミドルフェイズ04
GM:次のシーン!
GM:次は九重くんにイベントが起きるシーンになります。
藤原奈央:はわわ
九重遠:あわわ
GM:九重くんがみりりとお話するシーンですね。
GM:シーンプレイヤーは九重くん。
GM:他の人も登場は可能です。
九重遠:1d10+55
DoubleCross : (1D10+55) → 3[3]+55 → 58
九重遠:上がんないねえ
藤原奈央:藤原奈央の侵蝕率を1D10(→ 10)増加 (61 → 71)
藤原奈央:あっ、なんか出ちゃったけど
GM:お任せよー
藤原奈央:みりりちゃんと二人きりで話してほしいので、とりやめてもいいですか?
GM:いいですよ!もちろん!
藤原奈央:なんか侵蝕10が出たから嫌がってるように見えるけどそうではないんです
GM:本当かなぁ
藤原奈央:じゃあとりやめ!
GM:はーい!
藤原奈央:PC1とヒロインのシーンは大事!
藤原奈央:藤原奈央の侵蝕率を10減少 (71 → 61)
GM:侵蝕率下げて下げて
GM:それでは。
GM:次の日の放課後。
GM:ホームルームが終わるやいなや、綿津見みりりがキミのもとにやってくる。
綿津見みりり:「やっほ、九重くん。なんかさー、段々数学の授業難しくなってるよね!」
綿津見みりり:「マジで困るわ……」
九重遠:「お疲れ様、俺数学苦手なんだよなあ……」
綿津見みりり:「あたしも、あたしも!撤廃されないかなぁ」
九重遠:「奈央ちゃんとか朝輝くんに教えてもらおうかな……」
九重遠:「二人とも頭良いから」
綿津見みりり:「あの二人勉強得意なの?へー、いいなー。あたしも教えてもらおうかな」
綿津見みりり:「ところで九重くん、今日はもう帰り? 部活休みだし、よかったら一緒に帰らない?」
九重遠:「うん、隣だからたまに教わるんだよ」
綿津見みりり:「この間言ってた頼み事もあるしね!」
九重遠:「何もないから一緒に帰ろうか」
綿津見みりり:「いえい!じゃあ、行こう、行こう!」
九重遠:「頼み事もちゃんと聞かないとなあ」
GM:みりりはキミの手を引っ張る。
九重遠:「引っ張らなくてもちゃんと一緒に帰るよ」あの日もそうだった
綿津見みりり:「はいはーい」
GM:学校を出て、キミとみりりは通学路を並んで歩く。
綿津見みりり:「それでさー、頼み事っていうのはさー」
綿津見みりり:どこか恥ずかしがっているようだ。
九重遠:「うん、俺に出来ることならなんでも言ってよ」
綿津見みりり:「うむ。助かる」
綿津見みりり:「実はあたし、今度オーディションを受けることになってね!」
綿津見みりり:「あたしの女優としての第一歩なんだ!」
九重遠:「それはすごいな、みりりなら大丈夫だよ」
綿津見みりり:「いやー、あたしなんてまだまだだよ」
九重遠:何回聞いても同じように返せるだろう
綿津見みりり:「それでね、台本の読み合わせを……」
GM:みりりは不意に立ち止まる。
綿津見みりり:「あれ……?」
九重遠:「俺は素人だけど、それでよければ……」
九重遠:「みりり……?」
綿津見みりり:「ねえ、九重くん。なんか前もこんなやり取りしなかった?」
綿津見みりり:「あたしの気のせいかな……」
九重遠:どう答えればいいんだろう、みりりに噓はつきたくない
綿津見みりり:「九重くん……?」キミの顔を覗き込む。
九重遠:それでも非日常に巻き込ませたくもない
綿津見みりり:「何か隠してることとかある……? や、言いたくないならいいんだけど」
九重遠:「……いや、なんでもない。みりりからこの話聞くのはじめてだよ」
綿津見みりり:「そう? やっぱそうだよねぇ」
九重遠:巻き込まない、そう決めた
綿津見みりり:「…………」
九重遠:「みりり?どうかした……?」
GM:キミが持つロイスは、相手が裏切ったり死亡したりなど、その関係性が劇的に変化した時にタイタス化して絆の力が失われます。
九重遠:はい
GM:もし九重くんがみりりとの関係が大きく変わってしまったと感じるなら、ここでロイスをタイタス化しても構いません。
GM:もちろんしなくてもいいです。
九重遠:いいえ、何も変わりません。変えないことを決めました。
GM:了解です。
綿津見みりり:「変なこと聞いてごめんね!」
綿津見みりり:「それでさ、台本の読み合わせ。えっと……」
九重遠:「みりりが今まで変なこと言わなかったと思う?」笑って茶化していく
綿津見みりり:「何よ、それー!」キミの肩を叩く。
綿津見みりり:「あのさ、ちょっと話は変わるんだけど」
九重遠:「あはは、ごめんごめん。うん、なに?」
綿津見みりり:「あたしが女優になりたがってる理由って話したことあったっけ」
九重遠:「それは聞いたことないな、教えてくれるの?」
綿津見みりり:「あたし、小さい頃にたった一度だけ舞台を見に連れていってもらったことがあるんだ」
九重遠:「へえ、何の舞台?」
綿津見みりり:「ずっと昔だから題は忘れちゃった。でも、綺麗なお姫様がいて、格好良い騎士が出てきてね」
綿津見みりり:「もう……すごかった!舞台の上はキラキラと光り輝いていて」
綿津見みりり:「あたしのいる世界と全然違った!」
九重遠:「楽しかったんだ」
綿津見みりり:「うん。あたしもいつかあそこに立つんだって思ったの!」
綿津見みりり:「うー……ごめん!」みりりは俯く。
九重遠:「みりりはすごいよ、いつでも真っ直ぐで。すごい綺麗だしかっこいいと思う」
綿津見みりり:「なんか……気持ちが上手く整理できない……」
綿津見みりり:「あたしから誘ったのに本当にごめん!」
九重遠:「なんで謝るのさ」
綿津見みりり:「台本の読み合わせ、また今度お願いしていい?」
九重遠:「いいよ、いつでも付き合うから」
綿津見みりり:「ありがと。今日はちょっと先に帰るね!」
九重遠:「いつでも俺を頼っていいからね!」
九重遠:「また明日!」
綿津見みりり:「うん。本当にありがとね」
綿津見みりり:「また明日!」
GM:みりりはパタパタと走りながら去っていく。
九重遠:走っていく後ろ姿を見えなくなるまで見送って、ほんの少しの不安を抱えて
九重遠:決めたことの重さを感じながら自分も帰路につく
GM:では、九重くんが1人帰路についたところでシーン終了です。
GM:購入判定、およびロイスの取得や感情変更が
GM:可能です
九重遠:みりりのロイスのP感情を尽力に変更します
GM:了解です。
九重遠:購入はもう一度ボディーアーマー狙ってみましょう
九重遠:2dx
DoubleCross : (2DX10) → 10[6,10]+9[9] → 19
九重遠:あ、買えた
GM:成功!
GM:おめでとうございます
九重遠:えーと着ます
GM:この場で装備してしまってもいいですよ
GM:了解です。
GM:コマの詳細欄にでも防具は書いておくとよいでしょう
九重遠:はーい
GM:では、改めてシーン終了です。
■ミドルフェイズ05
GM:次のシーン。
GM:次はイベントが起きるシーンになります。
GM:シーンプレイヤーは士騎くん。
GM:他の二人も登場になります。
士騎朝輝:1d10+63
DoubleCross : (1D10+63) → 4[4]+63 → 67
GM:ダイスを振って侵蝕率を上げるといいでしょう。
九重遠:1d10+58
DoubleCross : (1D10+58) → 1[1]+58 → 59
九重遠:本当に上がらねえ
藤原奈央:藤原奈央の侵蝕率を1D10(→ 10)増加 (61 → 71)
GM:落ち着いている
藤原奈央:おおう
士騎朝輝:奈央ちゃん!
九重遠:奈央ちゃん!
GM:奈央ちゃん、一番上がらなくていいのに
GM:では、このシーンは体育の授業中に何かが起きるシーンになります。
GM:中学校の体育館。
GM:この日の体育の授業はバスケットボールだった。
GM:キミたちも生徒たちに混ざってバスケの試合に参加することになってしまっている。
GM:士騎くんは男子生徒たちに警戒されているのかやたらとマークされている。
藤原奈央:バスケって5vs5ですけど、やっぱり男女別でやってるんでしょうか?
藤原奈央:もしそうなら(たぶんコートもたりなさそうなので)男子の試合を見学しててもいいですか?
GM:5VS5で男女別ですね。
GM:では、藤原さんはみりりと一緒に応援していてもらいましょう。
九重遠:みりりと奈央ちゃんの応援!
九重遠:頑張りましょう
藤原奈央:応援するフリをしながら、覚醒したての九重が変なことをしないか目を光らせてます。
藤原奈央:最悪の場合はワーディングで対処するつもりだ。
GM:コートの脇でみりりは座ってボールをもてあそんでいる。
藤原奈央:「10人。10人かあ。もっと大人数でやる競技なら目立たなかったんだけどな~……」
綿津見みりり:「士騎くん、何やっても目立ちそうだけどねー」
GM:近くにいた藤原さんに声をかける。
藤原奈央:「へ? あっ、ああー」
綿津見みりり:「士騎くんってなんかスポーツも得意そうだよね!」
藤原奈央:「そ、そだね。転校生ってそもそも注目されるしね。あははは……」
綿津見みりり:「九重くん、はザ・普通って感じだから心配だわー」
藤原奈央:「でもどうだろ。意外と運動音痴だったりしたらそれはそれで面白いかもよ」
藤原奈央:「だったら応援してあげなってほら! 女の子の応援を受けると男子の性能は通常の3倍にアップするもんなんだから!」
綿津見みりり:「えっ、いや!それは恥ずかしいし……!」
綿津見みりり:「っていうか、九重くんとは別にそういうのじゃないからね!?」
九重遠:「(運動は昔から得意な方なんだけどなあ)」聞こえてきた会話に苦笑いしつつ
GM:と、そこで試合開始の笛が鳴る。
GM:九重くんの手元にボールが飛んでくる。
士騎朝輝:「一人を警戒するのに三人がかりって言うのはどうなんだ?ボール持ってるの俺じゃぁないよなぁ」
九重遠:「お、っと!」すぐに反応してドリブルで敵チームを抜いていく
藤原奈央:「お、はじまった。九重ー! リラックスしてがんばんなさいよー!」
GM:士騎くんを警戒していた生徒たちが慌てて九重くんを追う。
綿津見みりり:「み、みんなー!がんばれー!」
九重遠:「(朝輝さんにパスしてもいけそう)」
士騎朝輝:「そうそう。それで良いのさ。ついでに俺にも声援の一つが欲しいもんだよ」
九重遠:「朝輝くん!」投げたボールが思ったよりも大きく飛んでいく
九重遠:「(あれ!?いつも通りに投げたはず…!)」
士騎朝輝:「おっとぉ」ジャンプして暴投気味のボールを不自然に見えないようにキャッチ。
GM:相手の選手たちがボールを奪おうと士騎くんに殺到する!
士騎朝輝:(さて、このまま九重が体育やると、力を持て余してボロが出るな)
士騎朝輝:(その点こっちは、謎の転校生。…………ふむ)
士騎朝輝:「行くぜ。じゃあ」
男子生徒:「転校生だかなんだか知らねえが、女子にキャーキャー言われやがってよ~。気に入らねえ!ここで再起不能にしてやる!」
藤原奈央:「(うぅ~む。やっぱ覚醒したてだと細かい制御は無理かあ)」
士騎朝輝:そんな呟きが、付き合いの長い人間には聞こえたかもしれない。ドリブルのスピードを上げていく。
GM:相手の男子生徒の凶悪なエルボーが士騎くんの頭を狙う!
藤原奈央:「(身体能力が急にはねあがるから、ここだいたいのキュマイラがつまづくのよね。士騎がうまくカバーしてくれると)」
藤原奈央:「それは反則だろ!」 思わず声をあげる。
士騎朝輝:相手の肘を避けようとしない。直撃しつつ体勢を崩さず強引に抜く。
九重遠:「え!?ちょっとみんな!?朝輝さ、くん!!」
士騎朝輝:さらに二人目をレッグスルーで抜きながら、すでに三人目の動きを予測しフロントチェンジ、必殺のキラークロスオーバー。
士騎朝輝:ゴール下のブロッカーのディフェンスをダブルクラッチですかしてのリバースショット。
男子生徒:「な、何だ、あの動き。ありえねえ……!」
士騎朝輝:少なくとも体育の授業で使う技術ではない。が、持て余した身体能力でその視線を集めた。
GM:綺麗に放たれたボールがゴールへと吸い込まれる。
九重遠:「すご…!」
GM:コート脇で見ていた女子たちから一斉に歓声が上がる。
綿津見みりり:「九重くん、どんまーい!」
士騎朝輝:「どうよ?見たか」
綿津見みりり:「すごいねー!奈央ちゃん!」
九重遠:「うん、かっこよかったよ」みりりからの声に苦笑しながら手を振りつつ
藤原奈央:「そ、そうね……うん……」
藤原奈央:「すごいねえ~。どういう身体能力してるのかしらね~」
藤原奈央:「バスケのプロ選手にでも師事してたのかな」 引きつった顔で士騎くんを見ている。
士騎朝輝:その顔に気付いてウインクなぞ送る。勿論、言わんとしてる事は気づいている、が。
士騎朝輝:「あ、いたたた。今頃頭に痛みが」
士騎朝輝:肘打ち喰らった頭を軽く掌で押さえながら、九重君に指をちょいちょいとやって。
九重遠:「あ、先生!朝輝くんちょっと怪我したみたいなので俺も一緒に抜けていいですか?」
先生:「しょうがないな。保健室行って来い」
GM:やたらと強面な体育教師が優しい口調で言う。
九重遠:「すみません、朝輝くんこっちだよ」
藤原奈央:「あたしもさっきからちょっと気持ち悪いんだよね……ごめんみりり、あたしも二人といっしょに保健室いってくるね」
藤原奈央:「先生に聞かれたら保健室って言っておいて!」 眉間を軽く抑えつつ二人の後についていきます。
綿津見みりり:「えっ大丈夫? 気を付けてね~!」
GM:では、キミたちは三人で体育館の渡り廊下を歩く。
九重遠:「あ、あの…フォローありがとうございました……」やっちゃったな、と気まずげに
士騎朝輝:「ってぇ。しかし、気に入らないという理由で、再起不能狙いで攻撃されるなんてなぁ、日本の教育がいまいち心配になってきた。俺じゃなかったら事故だろ」
士騎朝輝:「ま、しばらくは体育は見学する事を奨めるね。力を少し入れると、ボール割るかもしれないぜ、なぁ」
九重遠:「みんなあんなに危険行為するようなことなかったんだけど」
九重遠:「うん、体育は出来るかぎり見学することにするよ」
藤原奈央:「九重えらい。そういうふうに自分の限界を見極めて行動するのは、一人前のオーヴァードへの第一歩よ」
藤原奈央:「……それに比べてええ! 士騎! この馬鹿! 超絶馬鹿!」
藤原奈央:「あんた何年オーヴァードやってんのよ! あんなめちゃくちゃな動きしてウルトラ馬鹿じゃないの!」
士騎朝輝:「おおぅ!?いや、待て。待ってくれ。釈明一つだけさせてくれ」
九重遠:「あ、朝輝さんは、俺のフォローしてくれただけで…!」
士騎朝輝:「俺が、肘打ちにムカツキつつ、大人気なくあんなことをやるとでも?」
藤原奈央:「ちょっとは思う。あとはじめての学校生活で微妙にテンションあがりそうだとも思う」
九重遠:「(肘打ち、ムカついてはいたんだ……)」
士騎朝輝:「うんうん。藤原は俺の事を良く理解している。半分は当たってる。半分くらいな」
士騎朝輝:「だけど、もう半分は違うんだよなぁ。俺なりに考えがあった訳だ」
藤原奈央:「ええい、まわりくどい! さっさと言いなさい」
士騎朝輝:「いやぁ、学校って楽しいもんだよなぁ。でさ、半分は目立った方が良いと思ったんだよ。九重を目立たせないのと、俺は向こうに顔が割れてるからなぁ」
士騎朝輝:「目立てば、大人しくするか、逆に何らかの実力行使に出るかもしれない。俺の事を闇討ちでもしてくれたらしめたものだろ?つまりさ、俺を注視させたいってとこ」
藤原奈央:「なるほどね。はいはい。囮になろうとしてくれたわけね。ありがとうございます」
藤原奈央:「んでもいーい? 元々この潜入捜査はあたしが受けたものなんだから、そういうことするなら事前に相談しなさい!」
士騎朝輝:「あ、怒ってるな。そう言うのは前もって相談しろ。って何時も言われてたな。あぁ、うん、今日から寝る前に定例作戦会議時間を設けようぜ」
士騎朝輝:「ま、とにかく、その点については全面的に俺が悪かった。事前に相談をする」
九重遠:「寝る前に会議……って2人ってどんな間柄なの?」
藤原奈央:「言っとくけど一緒に住んでるとかじゃないからね!」
藤原奈央:「仕事の関係上、士騎とあたしは組む事が多いからね。LINEでブリーフィングしたり、時々晩御飯を外で食べる時に意見交換するとか、そういうやつよ」
九重遠:「仕事の関係上、にしては……」会話内容で両親を思い出したことは言わずに
藤原奈央:「……というか、『寝る前』とか相手によっちゃ完全セクハラだからね。同棲でもしてなきゃ寝る前に作戦会議なんてしないでしょうが!」
藤原奈央:「九重はちゃんとしてるから大丈夫だろうけど、女子への言葉遣いには気をつけなさいよ」
九重遠:「言葉遣い……、難しいからね。気を付けるよ」
士騎朝輝:「あぁ、って言うか、それってセクハラなのな。就寝前に作戦会議するか。って言うのも難しい訳だ」
士騎朝輝:「なぁ、信じられないものを見るような目で見られた気がする。他意はマジでなかったんだけどなぁ」
九重遠:「はは、仲良しだ」
士騎朝輝:「まあ、見ての通りの関係だよ。さて、九重」
士騎朝輝:「お前もオーヴァードになってそろそろ三日経つ訳だが」
士騎朝輝:「うん。もしかしたら、キツい事を言うかもしれない。状況が進展してないから、無理はない事ではあるんだけどな」
九重遠:「はい、うん。そうですね」
九重遠:「は、はい…なんでしょう……」
士騎朝輝:「今日、自分の運動能力を自覚せずに以前と同じように行動してただろ?」
九重遠:「う……、はい…」
士騎朝輝:「俺は相当にお前はボンヤリしてると思うが、それは良い事だとは思う。つまるところ、そう言う鈍さは、平和な日常に生きてるって証明だからなぁ」
士騎朝輝:「だが、一つ言っておくけどなぁ。弟子があんまりにぼんやりしたこと言ってると、師匠も碌な返答は出来ないものなんだぜ」
士騎朝輝:言いながら九重君の手を取って
士騎朝輝:「事件が終われば、これっきりって言うならそのままでもいいけどな。此処から先も続ける気があるのなら、そろそろ緊張感を持って危機感を肌で感じた方が良い」
九重遠:「え、っと……?」
士騎朝輝:「ま、結局、どう生きるかなんてのは当人の自由だし、平和に生きれる奴に口出しなんかしたくないけどな」
士騎朝輝:「お前は一回殺されて、それは能力者の気紛れのとばっちりだった。って言うのはなぁ、忘れるなよ」
九重遠:「…うん、……はい」
士騎朝輝:「ついでに、この手が最悪な凶器になり得ることもな」
九重遠:「凶器……」取られた手を見て
士騎朝輝:「………………」
士騎朝輝:「おおぉぉ。偉そうなことを言ってしまった。死ぬほど柄に合わない」
士騎朝輝:「藤原さん、こうフォローしてくれません?無茶苦茶、恥ずかしいんですけどねぇ、これ」
藤原奈央:「んー」
藤原奈央:「まあ実際、言ってることは間違ってないからね。さっき士騎も言ってたけど、敵はいつ襲ってくるかわからないから」
藤原奈央:「特にほら。九重、《ワーディング》のこと教えたでしょ?」
九重遠:「敵……、ああ、うん、教わった」
藤原奈央:「"ワーディングしても立ってる"ってだけで敵からはすっごい警戒されるし、本人にやる気があろうとなかろうと先制攻撃を受けたりするのよ」
藤原奈央:「まあ当然よね。どんな能力持ってるかはわからないけど、オーヴァードなことはほぼほぼ確実なんだから。脅威は事前に排除したいものだわ」
藤原奈央:「だから考えておきなさい。敵が問答無用で襲ってきたらどうするか。……あるいは」
藤原奈央:「自分の大切な人が襲われそうになっていたらどうするか、をね」
九重遠:「攻撃…脅威……、排除……」今までには頭にもない言葉
士騎朝輝:「混乱してるな。大丈夫か?」目の前で手をひらひらと振り
GM:では、その時。
GM:《ワーディング》が展開される。急に周囲の空気が変わる。
GM:日中の校内のはずなのに人の気配が消える。
士騎朝輝:「来たなぁ。学校内で仕掛けてくるとは、余程の自信か見境無しか、良いターゲットを見つけたか」
九重遠:「えっ!?」
GM:キミたちの前に白塗りのメイクをした背の高い男が現れる。
ドールメイカー:「ごきげんよう。皆さん」
ドールメイカー:「ああ、ホワイトミュート。残念ながらあなたには用がありません」
ドールメイカー:「ワタクシはそこの少年に興味がありまして」九重くんを指差す。
九重遠:「お、俺!?」
ドールメイカー:「あなた、実に運が良いですねぇ。オーヴァードの力に目覚めたのでしょう?」
ドールメイカー:「その力、ワタクシに見せていただきたい!」
ドールメイカー:「どのような美しい姿を手にしたのか、とても興味があります!」
藤原奈央:「はあ!?」
藤原奈央:「こ、こんな堂々と……こいつ……」
士騎朝輝:「俺もあんたとは縁を切りたいけどなぁ。今はそのお前が用がある奴に、師匠の真似事をしていてな、ハイ、そうですか。と帰るわけにはいかないな。弟子の教育に悪い」
ドールメイカー:「ワタクシも本当は手荒な真似はしたくないのですが……やむなしです」
九重遠:「あなたが…、俺を……殺した……んですよね」
ドールメイカー:「殺した?」何度か瞬きをする。
ドールメイカー:「とんでもない!むしろ感謝してほしいくらいですよ!そのおかげであなたは特別な力を手にしたのですから!」
九重遠:朝輝さんの話を聞いて、さっきまではずっと怖かった
九重遠:自分の力で誰かを傷つけるかもしれないこと、喧嘩だってほとんどしたことなんてなかったから
九重遠:敵、と言われている相手にも向き合えるのか…それもわからなかった
九重遠:でも、……だめだ
ドールメイカー:「おや、どうしました?脅えているのですか?」嘲笑うような声。
九重遠:こんな相手に、こんな状況
九重遠:巻き込ませない、そう昨日決めた
九重遠:「いいえ、俺は、あなたの玩具じゃない!」
ドールメイカー:「何ですって……?」
ドールメイカー:「やれやれ。少し痛めつけて能力を見せてもらうだけのつもりでしたが、気が変わりました」
ドールメイカー:「その偉そうな口が利けなくなるまで、徹底的にいたぶって差し上げましょう!」
GM:ドールメイカーが指を鳴らすと、2体の人形が現れる。
九重遠:「受けて…立ちます……!」恐怖をこらえて返す
藤原奈央:「よくぞ言ったわ九重! ああいう上から目線のやつは、ぐだぐだ言わせずにさっさと殴り飛ばすのが一番なんだから!」
藤原奈央:「防御は気にせず、全力でいきなさい!」
士騎朝輝:「あぁ、良く言った、そういう事なら手助けしなきゃなぁ。オーヴァードは助け合いだしな。少しは師匠らしいことをしてやろう」
士騎朝輝:「戦い方を……教えてやる」
九重遠:「うん…、はい!……よろしくお願いします!」
ドールメイカー:「いいでしょう。まとめて蹴散らして差し上げます!」
GM:2体の人形がキミたちに襲い掛かろうとする!
GM:では、ここからミドル戦闘に入ります!
GM:エネミーは操り人形Aと操り人形Bの2体。行動値はどちらも13。
藤原奈央:はやーい
九重遠:倍!
GM:エネミーはどちらもトループです。トループというのは雑魚敵集団のようなものです。
GM:また、戦闘中はキャラクターが同じ位置にいることをエンゲージという概念で表します。
GM:例えば、九重くん、藤原奈央、士騎くんの三人は近くにいるので同じエンゲージに存在しているということになります。
九重遠:なるほどなるほど
GM:同一のエンゲージにいる相手とは距離は0メートル、つまり至近距離の状態になりますので
GM:エフェクトやなんかの射程が至近となっているものや白兵攻撃を行うことができます
GM:逆に今回の敵(エネミー)である操り人形A、Bはキミたちから5メートル離れた位置にいます
GM:この2体はお互いに同じエンゲージです
九重遠:ふんふん
操り人形A 操り人形B
5m
九重 藤原 士騎
藤原奈央:というわけね!
九重遠:なるほどね
GM:この2体に白兵攻撃をしようとした場合、5メートルの距離を移動して敵のエンゲージに入る必要が出てくるのだ
GM:ざっくりとした戦闘前の説明はこんな感じ
九重遠:わかりました
GM:戦闘は、ラウンド進行というもので行われます
九重遠:はい
GM:ラウンド進行というのは、行動値の順番にキャラクターが攻撃をしていって全員の手番が終わったら1ラウンド目が終了
GM:1ラウンド目が終わったら次に2ラウンド目が始まり、同じように行動値の順番に行動をしていく
GM:というのを繰り返しながらエネミーを全て倒したり、勝利条件を満たすまで行うものです
九重遠:はい
GM:実際のラウンド進行および戦闘の流れについて実際にやりながら見ていきましょう
九重遠:はい!
GM:というわけで、さっそくラウンド進行を開始していきましょう!
■ROUND-01
GM:1ラウンド目。
GM:まずはセットアッププロセスから。
GM:使用するタイミングがセットアップとなっているエフェクトやアイテムはここで宣言をして使うことができます。
九重遠:なにもないです!
GM:何もない場合は元気よく「なし!」と言うといいでしょう。
藤原奈央:はーい!ないでーす!
藤原奈央:なぜならタイミング:オートのエフェクトしか持っていないから!
士騎朝輝:はい。僕はあります。
士騎朝輝:《加速装置》《ヴァジュラ》侵蝕67→72 行動値+12 攻撃力+9 暴走。暴走により《紅蓮の憎悪》発動 攻撃力+9 となります。 ヴァジュラはサプリバッドシティ 紅蓮の憎悪はカッティングエッジ 掲載です。
加速装置、ヴァジュラ
《加速装置》はブラックドッグの基本エフェクト。行動値を大幅に増加させる。
《ヴァジュラ》は《加速装置》を最大レベルまで取得した場合のみ取得できる、リミットエフェクトと呼ばれる特殊なエフェクト。バッドステータスの暴走を受けるかわりに攻撃力が上昇する。
紅蓮の憎悪
暴走時限定で攻撃力をアップさせるサラマンダーのエフェクト。
暴走はリアクションできなくなるなどデメリットが大きいが、こういったエフェクトを取得すればデメリットを逆に利用することができる。
また今回の士騎のように、《ヴァジュラ》で暴走することで《紅蓮の憎悪》を発動させる、というコンボを作ることも可能。
GM:演出があればどうぞ!
士騎朝輝:はい。
士騎朝輝:「さて、じゃあ、やるか」スポーツバックの中に隠した愛刀を掴んでバックを投げる。同時。
士騎朝輝:士騎を中心に氷煙と氷霧が螺旋を描くように吹き上がり虚空を白へと染め上げていく。
士騎朝輝:纏った風が吹雪へと姿を変え、氷煙が触れたモノは全ての動きを止め沈黙し、周囲を冷たく静かな死が支配する。
士騎朝輝:ジャームをも連想させる狂濃度の暴走出力。空気すら氷結していく埒外の異常凍結現象。それが、氷の剣鬼が刀を抜く先触れだった。
ドールメイカー:「おや。これはこれは……」周囲の異変を目を細めて見る。
GM:エネミーは何もなしです。
GM:それでは、セットアッププロセスはこれで終了。
藤原奈央:「ドールメイカー! あんたの事はすでに調査してあるわ!」
藤原奈央:「あたしは《リッターシルト》。N市第三支部長の美少女天才オーヴァードよ!」
ドールメイカー:「ほう?」眉を上げ、驚いて見せる。
藤原奈央:「痛い目にあいたくなかったら、今すぐひれ伏して許しを請いなさい!」
藤原奈央:「わかる? 投降! 投降しなさい!」
ドールメイカー:「支部長様、自らご出陣とは。ですが、それはこちらの台詞ですよ」
ドールメイカー:「八つ裂きにされたくなければ、降伏なさい」手を上げ、人形たちに指示を出す。
士騎朝輝:「投降勧告これで二度目だよなぁ、大変に慈悲深いとは思うぜ。人の厚意を無にするとバチがあたるぜ、あんた」
藤原奈央:「さっきの九重との会話といい、ジャームの可能性が高いかもね。二回も勧告したんだし容赦しなくていいわよ士騎!」
士騎朝輝:「了解、元より手加減は苦手だしな、有難いオーダーだよ。だが、質の良い人形みたいだなぁ。俺より速いとはね」
藤原奈央:「あっちは周囲への被害を考える必要ないからね。……ふたりとも、なるべく学校の施設は破壊しないでね……!」 懇願する。
九重遠:「うん、気をつけます…!」
Initiative
GM:では、ここからは行動値が高い順番に行動をしてもらいます。
GM:操り人形A、Bが行動値13ですのでまずは敵の行動から。
GM:最初に操り人形Aの番。
GM:そのキャラクターの手番では、マイナーアクションとメジャーアクションの二つの行動を行うことができます。
九重遠:はい
GM:マイナーアクションは戦闘移動のような副次的な行為
GM:メジャーアクションでは、攻撃などの重要な行動を行います
マイナーアクション
戦闘の前準備にあたる簡単な動作が多い。短い距離を移動する『戦闘移動』や、エフェクトでの武器・防具作成など。
メジャーアクション
攻撃やカバーリング(※後述)など、マイナーよりも複雑な行動を行う。また、戦闘移動よりも長い距離を移動できる『全力移動』を行うこともできる。
マイナーとメジャーは1回ずつしか行えないため、『メジャーアクションで全力移動したあとに攻撃』などはできない。そしてダブルクロスの戦闘は、だいたいPCと敵が5m~10mほどの距離を取って開始するパターンが多い。
そのため九重や士騎のような射程の短い白兵キャラは
『マイナー戦闘移動で最低10メートルは移動できるようにする』
『射程を補うエフェクトを取る』
などで対策することが一般的となっている。
GM:操り人形Aはマイナーアクションはなし
GM:メジャーアクションで《赫き弾》+《オールレンジ》を使用してナイフで士騎くんに攻撃します
GM:という感じで、攻撃の時には使用するエフェクト、武器、攻撃の対象を宣言して攻撃を行うといいでしょう
九重遠:はーい!
GM:攻撃の宣言をしたら次は命中判定です
GM:12dx+1
DoubleCross : (12DX10+1) → 10[1,2,3,3,5,5,5,8,9,9,10,10]+4[3,4]+1 → 15
GM:命中判定の達成値は15です
GM:攻撃の対象に選ばれた士騎くんはこれに対してドッジをするかガードをするかリアクションを宣言してください
士騎朝輝:本来ならリアクションでガードかドッジを選ぶのですが、士騎はエフェクト効果で暴走してるのでリアクションが取れません。
士騎朝輝:即ち、命中します。
GM:します!
GM:何もなければ、あとはダメージを算出します
藤原奈央:む!
藤原奈央:ではカバーリングに入ります。ルールブックの……何ページだっけ……
藤原奈央:とにかく、士騎くんのかわりに攻撃を受ける行動です。本来はメジャーアクションを使わないとカバーリングできないのですが、
藤原奈央:あたしはこれ!最強エフェクト《炎陣》によってメジャー消費なしでもカバーを行え、カバーしても行動済みにもならないのだ!
GM:すごい!
GM:カバーリングを行うタイミングは命中判定のあと、ダメージダイスを振る前だ。
藤原奈央:ということで、《炎陣》でカバーリング。さらに《氷盾》でガード値を増やしながらガードします。ダメージをください。
カバーリング
基本ルールブック1・262p記載。攻撃の命中が確定したとき、本来の対象のかわりに攻撃を受ける行動のこと。
メジャーアクションを消費するため、本来はカバーリングすると行動済みになってしまうが、サラマンダーの《炎陣》やキュマイラの《軍神の守り》などのエフェクトを使用すれば行動済みにならず、また行動済みであってもカバーリングすることが可能。このようなカバーリングエフェクトは様々なシンドロームで取得することができる。
なお、カバーリングしたキャラはドッジを選択できない。基本的に攻撃は必ず命中してしまうため、藤原は《氷盾》で防御している。
氷盾
サラマンダーのガード用エフェクト。そのメインプロセスの間、自分のガード値を+[Lv*5]する。
キュマイラの《イージスの盾》のような『ダイスをLv個振り、合計値がガード値となる』というタイプのエフェクトとは違い、ダイスの出目に左右されないのが強み。
GM:では、ダメージを出します。
GM:2d10+12
DoubleCross : (2D10+12) → 3[1,2]+12 → 15
GM:ダメージは15点。装甲は有効です。
藤原奈央:氷盾いらなかったんじゃないこれ?
藤原奈央:氷盾のレベルは5なので、ガード値は25点。これにクリスタルシールドを装備しているので37点。
藤原奈央:装甲が戦闘用きぐるみの12点なので、12+37の49点軽減しました。
藤原奈央:完全無傷! ノーダメです。
GM:軽減分の方が高いじゃん!!
藤原奈央:氷盾いらなかったんじゃないこれ?(2回目)
藤原奈央:藤原奈央の侵蝕率を4増加 (71 → 75)
GM:固いよ!
GM:では、敵の攻撃の演出いきます
GM:ドールメイカーの指示を受け、操り人形が躍り出る。
GM:人形の腕が士騎を狙って伸びる!
GM:高速の刃が士騎の体を貫こうと迫る!
士騎朝輝:頭脳が戦闘思考に移行した。こうなっては敵の攻撃を避すことも受けることも機能から外れる。
藤原奈央:「ふんっ。たかが人形ごときが……」 手をかざす。
藤原奈央:「あたしの盾を貫こうなんて百年早いのよ!」 分厚い氷壁を瞬間生成。腕を物理的にシャットアウトしました。
士騎朝輝:だが、今回に限りは痛みに備える必要もない。
GM:人形の腕が分厚い氷の壁にぶち当たってへし折れる!
藤原奈央:「九重、これがあたしの能力よ! 戦うのが怖くなったらこの無敵の盾に任せなさい!」
九重遠:「わ…!すごい……」
士騎朝輝:「痛い目に合わなくて済むなんて幸運なデビュー戦だよなぁ、本当に。ふ、過保護にも程がある」
ドールメイカー:「これはこれは。大したものですねぇ」
ドールメイカー:「ですが、そちらの素人はどうですかねぇ」指を軽く振る。
GM:操り人形が今度は九重くんを狙う!
九重遠:こい!
GM:次は同じく行動値13の操り人形Bの行動。
GM:マイナーはなし
GM:メジャーで《赫き弾》+《オールレンジ》を使用してナイフで九重くんに攻撃します!
GM:命中判定いきます!
GM:12dx+1
DoubleCross : (12DX10+1) → 10[1,4,4,4,5,6,7,8,8,9,9,10]+3[3]+1 → 14
GM:命中判定の達成値は14です
九重遠:回避を試みます、ドッジ
GM:了解です。
九重遠:6dx
DoubleCross : (6DX10) → 10[1,3,6,6,7,10]+8[8] → 18
九重遠:あ、避けました
GM:避けとるやんけ!
士騎朝輝:レア事象だ!喜ぼう!
藤原奈央:えーっすごい!
九重遠:やったー!
GM:九重くんのドッジの判定の達成値が敵の命中判定の達成値を超えたので、回避成功です!
GM:敵の攻撃は外れます!
ドッジ
ドッジの達成値が命中判定の達成値以上だった場合はドッジ成功となり、敵の攻撃を完全無効化することができる。
また、ドッジ達成値と命中達成値が同じ値だった場合、基本的にはリアクション側が優先される(ドッジが成功する)。
レア事象
《コンセントレイト》などでクリティカル値を下げた攻撃に対しては、リアクション側も《リフレックス》などでドッジのクリティカル値を下げたり、ドッジダイスを増やすエフェクトを使用しないと回避が難しいことが多い。
今回の場合、操り人形Bはコンセントレイトを持っておらず達成値が14と低めだった。
それに対し、九重のキュマイラシンドロームは肉体ダイスを多く振れるため、エフェクトなしでも偶然ドッジすることができた。
ドールメイカー:「先ほど大きな口を叩いたこと、後悔なさい」
GM:もう一体の人形の腕が今度は九重くんを狙って伸びる!
GM:鋭い刃が高速で九重くんを刺し貫こうとする!
九重遠:「う、っわ…!」驚きつつバックステップし
九重遠:崩れた体勢から無理やり片手でバク転、ギリギリで躱す
GM:人形の攻撃は寸前までキミがいた場所を貫き、空を切る。
士騎朝輝:「何?俺にはできない芸当だって?まあ、それはそうだな、村雨丸」
士騎朝輝:「よし、よし。いいね。何がどうあっても当たらないに越したことはない」
藤原奈央:「身体能力たっかいな~。体育以外でもよくボロが出なかったものね……」
九重遠:「こんな動き方普段はしないよ!」
ドールメイカー:「まさかここまでとは……。だが、避けるだけでは、戦況は変わりませんよ」
士騎朝輝:「さて、盾が俺達を守ってくれたんだからなぁ、剣と爪の方も期待に応えなきゃ、釣り合いが取れない。あぁ、校舎に被害を与えずに敵のみを片付けるさ」
GM:では、これで操り人形Bの行動は終了。
GM:次は行動値12の士騎くんの番です。
士騎朝輝:では、台詞や演出は判定の後にしましょう。そっちの方がやりやすい。マイナーで敵に接敵します。
操り人形A 操り人形B
士騎
5m
九重 藤原
士騎朝輝:メジャー《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》人形Aに攻撃。
GM:では、命中判定をどうぞ!
士騎朝輝:8dx7+4
DoubleCross : (8DX7+4) → 10[1,3,3,6,8,9,9,10]+10[1,5,8,8]+10[6,8]+3[3]+4 → 37
士騎朝輝:肉体5+アームズリンク2+侵蝕修正1で8個 技能値4です。
GM:高いな!
コンセントレイト
あらゆるシンドロームで取得できる基本エフェクト。ダブルクロスは判定時のダイスで[10]が出た場合のみクリティカル扱いとなるが、このクリティカル値を[Lv]ぶんマイナスする。
今回の場合、士騎のコンセントレイトのLvは3。[10-3]でクリティカル値は[7]となるため、普段より大幅にクリティカルしやすくなっている。
アタッカーにとってはほぼ必須と言っていいエフェクトだが、あえてコンセントレイトを取得せず他の手段で命中率を確保するビルドも存在する。
例としては絶対に攻撃が命中する《プレディクション》、攻撃達成値を+[Lv*3]する《勝利の女神》など。
アームズリンク
ブラックドッグの基本エフェクト。組み合わせた<白兵>もしくは<射撃>判定ダイスを増加させる。
エフェクトの組み合わせ
使用タイミングが同じであれば一度のアクションでいくつでもエフェクトを組み合わせて使用することができる。
今回の士騎は《コンセントレイト》と《アームズリンク》の二つを組み合わせているが、三つ・四つ以上を組み合わせることも可能。
GM:操り人形Aはトループ専用のエネミーエフェクト《イベイジョン》を持っています。
GM:このエフェクトを持っているトループはリアクションの時にドッジのダイスを振らずにその達成値が固定になります。
GM:今回はドッジの達成値13で固定だ。
GM:なので、攻撃は命中!
藤原奈央:イベイジョン、いちいちダイスを振る必要がないので雑魚いっぱい出すときとか便利なんですよね
九重遠:なるほどなるほど
GM:そうなのだ
GM:では、ダメージのダイスをどうぞ
士騎朝輝:それではダメージを出しますね。達成値の10の位に+1した数字がダメージダイスになります。
士騎朝輝:37なので10の位は3 これに+1で4 すなわち4D
士騎朝輝:4D10+武器の攻撃力10+ヴァジュラの9+紅蓮の憎悪の9が実ダメージになります。
士騎朝輝:4D10+28
DoubleCross : (4D10+28) → 22[6,8,1,7]+28 → 50
士騎朝輝:装甲ガード有効です。
士騎朝輝:侵蝕72→76
GM:ダメージも高い!
GM:では、その攻撃で操り人形Aは戦闘不能になります。
GM:HPが0になったキャラクターは戦闘不能状態になり、その戦闘不能を回復しない限り行動ができなくなります。
戦闘不能
戦闘不能になったキャラクターは、なんらかの手段で戦闘不能状態から復帰しない限りあらゆる行動が不可能になる。
また、戦闘不能状態のキャラクターには『とどめを刺す』を宣言することができる。とどめを刺されたキャラクターは完全死亡状態となり、戦闘不能から復活できなくなる。
今回はチュートリアルセッションということもあり、操り人形に対してのとどめについては特に言及されていない。
GM:では、攻撃の演出をどうぞ。
士騎朝輝:「弟子。お楽しみのlesson1だ。俺はお前とは速度が違うし、シンドロームも違う。だが、そうだな、共通する部分が一つある。つまり、標的を沈黙させるのに接近して一撃を加えるスタイルが最適と言う事だ」
士騎朝輝:「攻撃能力を持つオーヴァードの大半に言えることだがなぁ。オーヴァードは最悪技量に頼らなくても、良く集中して力と速さで殴りつければ、余程の相手じゃない限りは当てられる」
九重遠:「はい!」
士騎朝輝:「相手にぶつかるつもりで接近して、思い切り爪を振り抜け。俺の動きを見れるかはともかく、起こった結果はよく見ておけよ」
士騎朝輝:藍色の柄に手をかける。鞘から引き抜かれる邪妖滅殺の霊刀 遺産『村雨丸』。
ドールメイカー:「殺し合いの最中にお勉強とは。随分な余裕ですねぇ」
士騎朝輝:三尺の刀身は殺気高ぶれば水気を増し、斬らば勢いよく流れ刃の鮮血を洗いおとすと言う。
士騎朝輝:「そうだな。初めての授業なんで勝手が掴めないが、講釈はここら辺にして始めるか」
士騎朝輝:踵が上がる。疾走。停止。切斬。凍結。
士騎朝輝:回避する間など与えない勝負を決する必殺の一撃。
士騎朝輝:地を砕く程の鋭利な踏み込みから振り抜かれた最高速の斬閃。鋼鉄をも両断する会心の手応えが、仕損じることなく敵体に炸裂する。
士騎朝輝:斬道の上を舞う氷塵が輝きながら散り消えた。
GM:斬撃。操り人形の一体が容易く粉砕される!
士騎朝輝:「で、俺はそこの有能天才スレンダー美少女支部長の手下……って言うのはやっぱり響きが悪すぎるよなぁ、助手……付き人?あぁ、いや、そうだな、騎士にして刀代わり。文字通りの懐刀だ」
士騎朝輝:「見ての通り《リッターシルト》の剣の腕と愛刀は捨てたもんじゃないだろ?」
九重遠:気付いたときには人形が凍り付いて壊れていた
藤原奈央:「シャイニングガンダム……いや懐刀でいいや。とにかくえらいわよ懐刀!」
ドールメイカー:「目にも止まらぬ早業……というところですか」憎々しげに言う。
ドールメイカー:「ですが、まともに戦えるのはあなた1人のご様子。いつまで持ちますかねぇ」
士騎朝輝:「何言ってるんだよなぁ。今、お勉強させただろ?」
九重遠:「うん、…いきます!」
GM:では、士騎くんの行動はこれで終了。
GM:次は行動値5の九重くんの番です。
藤原奈央:いけー!
九重遠:はい!
九重遠:マイナーで《完全獣化》、《破壊の爪》、《ハンティングスタイル》を使います
GM:OK!
完全獣化
キュマイラの基本エフェクト。そのシーンの間、自身の<肉体>判定ダイスを大幅に増加させる。
《アームズリンク》よりもダイスの増加数は大きいが、そのぶん侵蝕率の上昇は大きい。
なお、獣化した後のビジュアルは(GMの許す範囲であれば)プレイヤーが自由に決めることができる。
今回の九重は黒いヒョウだが、鳥類や魚類、あるいはとうに絶滅した恐竜などの姿を取るキャラクターもいるだろう。シチュエーションの許す範囲でオリジナリティを出していくのも、獣化能力者の楽しみのひとつとなる。
破壊の爪
自分の素手データを変更するエフェクト。《完全獣化》中は素手以外のあらゆる武器が使用できなくなるが、『素手』はそのままだと攻撃力-5のペナルティがかかってしまうため、このようなエフェクトで攻撃力を確保する必要がある。
ハンティングスタイル
戦闘移動を行うエフェクト。
九重は《完全獣化》《破壊の爪》でマイナーアクションを使用してしまったため、このままでは戦闘移動をすることができず、攻撃を諦めてメジャーアクションで全力移動するしかなくなってしまう。
今回は《ハンティングスタイル》を組み合わせることで、獣化して武器を作成しながら敵に接近する……という動きをとっている。
GM:エフェクトの効果で戦闘移動をする場合は一緒にここで宣言しておくといいでしょう。
九重遠:人形Bにエンゲージします
GM:OKです!
操り人形B
九重 士騎
5m
藤原
九重遠:ではメジャーで《コンセントレイト:キュマイラ》《獣の力》で素手
九重遠:で攻撃します
GM:了解です。
GM:では、命中判定をどうぞ
九重遠:マイナーで10上がったので10dx8+2
九重遠:10dx8+2
DoubleCross : (10DX8+2) → 10[1,1,1,1,1,2,5,7,7,9]+5[5]+2 → 17
GM:命中判定の達成値は17ですね
九重遠:はい
GM:操り人形Bは《イベイジョン》の効果によりドッジの達成値は13で固定
GM:なので攻撃は命中です!
九重遠:よかった当たった
九重遠:ダメージ出します
GM:では、ダメージダイスをどうぞ
九重遠:2d10+23
DoubleCross : (2D10+23) → 15[6,9]+23 → 38
GM:高いな……!
九重遠:破壊の爪と獣の力の固定値のおかげですねえ
GM:操り人形Bはその攻撃で戦闘不能になります!
九重遠:やったー!
GM:では、攻撃の演出をどうぞ!
九重遠:自分の意志で姿を変えるのは初めてだ、それでも不安よりも安心がある
九重遠:自分が巻き込まれた非日常を生きてきた人、教えてくれたことで踏み出す勇気が出た
九重遠:あの日に見せてもらった黒ヒョウの姿に変わる
GM:操り人形は不気味に佇んだまま、空洞の目でキミを睨む。キミの命を奪ったあの時と同じように。
九重遠:あの日、自分の日常を奪った人形に飛びかかる
九重遠:攻撃の方法はただ思い切って爪を振り下ろす、それだけ
九重遠:力にまかせた一撃で自分を巻き込んだ人形は粉々に砕け散る
GM:操り人形の木の体にキミの鋭い爪が食い込む!
GM:操り人形はあっけなく粉砕される!
ドールメイカー:「ほほう。大した力ですね……!」
士騎朝輝:「やっぱり、キュマイラシンドロームの売りは怪力だ。近づいた時点で戦力計上は出来るって話だよなぁ」
GM:エネミーはこれで全滅。ミドル戦闘は終了です!
士騎朝輝:「良くやった。弟子。って言うのも偉そうで何だかな」
士騎朝輝:「いや、ま、大したものだと思うよ、本当にさ」
ドールメイカー:「ですが……」悲しげに呟く。
九重遠:「あはは、朝輝さんのおかげです」黒ヒョウのまま笑って返す
ドールメイカー:「その獣の姿……醜い。実に醜くておぞましい」大袈裟に嘆く。
ドールメイカー:「あなた、生き返っただけ損でしたねぇ」
九重遠:「……それは、あなたの価値観でしょう…」
九重遠:「あなたの理想を俺に押し付けないでください」
藤原奈央:「ドールメイカー。あんた、美しいものに執着してるって話だけど」
藤原奈央:「"生き返っただけ損"。やっぱりそれが狙いなわけ?」
藤原奈央:「オーヴァードになれば、魅力や身体的な美しさが向上することもある。それを狙って?」
ドールメイカー:「ホホホホ!賢い女性は嫌いではありませんよ」
士騎朝輝:「藤原の見立ては当たりか」
士騎朝輝:「気に入った人間を美が保持出来るエフェクト持ちに覚醒することを期待してオーヴァードにするね。確率の低い博打にも程がある。その手の妄執持ちの在り方は成程ジャームかもなぁ」
ドールメイカー:「オーヴァードになることで人間は普通であれば考えられないほどの美しさを発現することがある。それはもうたまらないほどに!」
九重遠:「そんなことのために…、人を傷つけるんですか……」
藤原奈央:「ひとつ質問なんだけど。仮にオーヴァードになることで美しくなった子がいたとしたら……その子をいったいどうするの?」
藤原奈央:「遠くから静かに見守るだけ、とか言ってくれるとすごくありがたいんだけど」
ドールメイカー:「決まっているでしょう。未来永劫に保存するのですよ」
ドールメイカー:「ワタクシの舞台の上でね」
藤原奈央:「ありがとう。ろくでもない事を考えてるのは理解できたわ!」
藤原奈央:「士騎、九重! こいつはここでブッ倒すわよ。抵抗するなら痛めつけてもいいから、とっ捕まえなさい!」
九重遠:「うん……、はい!」
士騎朝輝:「あぁ。賭博師は大成しないって事を証明してやるぜ」
士騎朝輝:「そっちの身勝手な都合で無関係な人間の自由を奪うって話だよなぁ。ああ、あんた、その時点で俺の敵だ」
ドールメイカー:「リッターシルト。あなたの美しさもなかなかにワタクシ好みですよ」
藤原奈央:「まーね! 花も恥じらう18歳の天才美少女支部長だし!」
ドールメイカー:「ですが、残念。ここにもう用はありません」
ドールメイカー:「それでは、ごきげんよう」うやうやしく一礼する。
藤原奈央:「あっ逃げそう!? 逃すなー!」
士騎朝輝:「一応、中学校に潜入中だと思うけどな、年齢ばらしていいのか?」
藤原奈央:「いっ、いーのよもう! 支部長名乗りしてんだから些細なことよ年齢なんて!……たぶん!」
九重遠:「未来永劫に続くものにしか美しさを感じないなんて可哀想ですね」
ドールメイカー:「どうやらあなたには到底理解できないご様子」
九重遠:「わかりません、俺の普通の毎日だって綺麗なものはたくさんあります!」
ドールメイカー:「綺麗なもの……。どこでしょう。ワタクシには見えませんねえ」おどけたように周囲をキョロキョロと見回す。
ドールメイカー:「まあ、いいでしょう。またいずれお会いしましょう」
士騎朝輝:「いいや。俺は二人の台詞どっちにも同意だよ」言いながら凍った稲妻の如く冷気が駆ける。一息に斬りつけようとする。
GM:剣先に触れたドールメイカーの体が糸のようにほどける。
GM:男の体がほどけて消えていく。
GM:エグザイルのエネミーエフェクト《神出鬼没》を使用。ドールメイカーはシーンから退場します。
エネミーエフェクト
NPCのみが使用できる特殊エフェクト。周囲一帯の天候を変化させる、非オーヴァードを自由に操るなど、総じて強力なものが多い。
『エネミー』という名前がついているが、実際はNPCであれば誰でも自由に使用できる。味方NPCも使用可能。
藤原奈央:「――――ちっ」
藤原奈央:「この気持ち悪い肉体変化。エグザイルか……逃げたわね」
士騎朝輝:大気を斬り裂き鋭利な氷刃を残しながら、村雨丸を鞘に納めた。
士騎朝輝:「言葉では余裕ぶっても形勢は不利だったからな。頭は回るようだ」
九重遠:姿を元に戻す
藤原奈央:「九重もお疲れ。いろいろ説明したいことはあるんだけど」
藤原奈央:「まずは落ち着いて、体と頭を休めなさい。獣化って結構体力を消耗するんだから」
士騎朝輝:「九重、初陣で此処まで動けるなんて中々ないんだぜ。自信を持って良い」
士騎朝輝:「そうだな。自己の形状に大きな変化をもたらすエフェクトは負荷が大きい。あれは切り札にしとくと良い」
九重遠:「あ、うん……ありがとう」言われたように結構な疲れを自覚する
九重遠:「わかりました。……なんか俺が保健室で休むことになりそう」
士騎朝輝:「勿論、これからも続けるなら、だけどな。どうする?命のやり取りではあった訳だが」
藤原奈央:「次はあいつも本気で来るわ。今回は人形をぶっ壊すだけだったけど、次は血が流れるかもしれないわよ」
藤原奈央:「怖いとか、やりたくないとかあったら言っていいんだからね。それは正常な反応だし、あたしも士騎も馬鹿になんかしないんだから」
九重遠:「怖かったです…。でも、それ以上にあんな人に好きにさせるのは嫌だ」
九重遠:「やります。自分で、巻き込ませないって決めたから」
士騎朝輝:「OK。自分の意志でそう決めたんだよなぁ、それ」
士騎朝輝:「なら、こう言ってやろう……」
士騎朝輝:「頼りにしてるぜ。なかつかみ(黒豹)」
九重遠:「なかつかみ…俺のこと、ですよね」
士騎朝輝:「黒豹の和名らしい。そう言ってるよ」自分の愛刀に目をやり言う。
九重遠:「村雨丸、さん?が……?」
藤原奈央:「へえ、名付け親?」
藤原奈央:「九重、ちょうどいいからコードネームについて説明するわ」
藤原奈央:「UGN関係者はみんな、本名以外にコードネームを持ってるの。敵に対して本名を明かすのはリスクが高いしね」
藤原奈央:「あたしもさっきドールメイカーには"リッターシルト"としか名乗らなかったでしょ?」
藤原奈央:「ナカツカミでもヤマツカミでもレオパルドンでもいいから、好きなコードネームにするといいわ。こういうのはなるべく本人の希望を優先するようになってるから」
九重遠:「俺の、コードネーム…」
藤原奈央:「はー……もう授業どころじゃないし、保健室で休憩ついでに作戦会議しよっか。いこいこ」
藤原奈央:「コードネームはじっくりでいいんだからねー」 言いながら保健室の方向へあるきだします。
士騎朝輝:「俺も自分で決めたかったけどなぁ、コードネーム。村雨丸にはその気はなかったけどな」
九重遠:「あ、うん。朝輝さん、ありがとうございます」もらった名前と言葉に笑って
士騎朝輝:「じゃあ、行くか」自分もバック回収して歩き出す。
GM:ワーディングが消えたことで、喧騒が再び戻ってくる。
GM:キミたちがこの場を立ち去ったところでシーン終了だ。
GM:今回は購入判定はなし!
GM:ロイスの取得や感情変更があればどうぞ!
九重遠:感情表感情表
士騎朝輝:僕のロイス感情を尊敬に変えても良いw
藤原奈央:ロイスロイス!
九重遠:変えますが!
藤原奈央:これはとらずんばだぜ! ドールメイカーに取ります。
GM:取って取って~
九重遠:まず士騎朝輝のロイスを師匠 士騎朝輝 尊敬○/疎外感に
GM:尊敬してる!
士騎朝輝:僕は特になし。以上です。
藤原奈央:-乙女の敵/ドールメイカー/同意/憤懣○/ロイス
GM:乙女の敵だった
GM:同意とは……?
藤原奈央:美しいものが良いのは確かに同意だし女の子に綺麗であってほしい!という気持ちはわかるな~というやつです
藤原奈央:でもやり方があまりに自己中すぎるし絶対ジャームなので憤懣です
GM:よかった。賛同者だ
GM:賛同者じゃなかった
藤原奈央:憤懣にきまってるだろ!
GM:うわー!怖い!
GM:では、全員ロイスを取り終わったので改めてシーン終了です!
藤原奈央:九重くんは庇護憐憫のままかな。以上です。
GM:はーい!
九重遠:あとはドールメーカーに 理解できない相手 ドールメーカー 同情/隔意○で
GM:はーい
GM:了解です。
藤原奈央:同情してあげてるの優しい
九重遠:可哀想な人だなって言ったので…
GM:しっかりロールを反映していて良いですね
■ミドルフェイズ06
GM:では、次のシーン。
GM:シーンプレイヤーは九重くん。
GM:他の人もシーンに出たい人は登場するといいでしょう。
九重遠:戦闘終わりに侵蝕上げてなかったのですが73になっていました
藤原奈央:ここまで、九重くんとは師弟トークの合間に絡む感じだったので
藤原奈央:一度タイマンでお話したい! ということで出てみます。
GM:どうぞどうぞー
藤原奈央:ジャームについても説明したいぜ!
藤原奈央:藤原奈央の侵蝕率を1D10(→ 7)増加 (75 → 82)
士騎朝輝:僕はタイマンの邪魔しないように休みます。
九重遠:1d10+73
DoubleCross : (1D10+73) → 8[8]+73 → 81
藤原奈央:タイマンじゃなくてもいいよ~
藤原奈央:実際、士騎くんの村雨丸はジャームに対する忌避感を抱く遺産だから
藤原奈央:出てくれても全然トークが快適になると思います 九重くんはどう?
九重遠:ああ、なるほどそれはそうですね
藤原奈央:奈央ここと、これまで通り三人と、どっちがいい?
GM:じゃあ、せっかくだし三人で出てもらいますか
九重遠:奈央ちゃんともしっかりお話したいなあという気持ちです
士騎朝輝:じゃあ、出て、邪魔はしない感じで行きましょう。
九重遠:ありがとうございます!
士騎朝輝:1D10+76
DoubleCross : (1D10+76) → 5[5]+76 → 81
GM:みんないい感じ。
GM:では、ひとまず最初に情報収集の判定をやっていきましょうか
GM:その方が話す内容もまとまりやすいでしょうし
藤原奈央:そーね!
九重遠:はい!
GM:最後に残っている情報収集項目はこちら!
・ドールメイカーの目的について〈情報:UGN、裏社会〉難易度9
九重遠:情報がなにもないので素振りするしかない
藤原奈央:九重君いってみる?
GM:調べたい人は判定をどうぞー
士騎朝輝:沢山判定しような。
九重遠:いってみます
藤原奈央:最後って書いてあるし、失敗してもしきなおでカバーできるよー
九重遠:80%でダイスが+2?
GM:ですね!
士騎朝輝:+2だよ。起源種以外は!
藤原奈央:そうだぜ!
藤原奈央:起源種……
士騎朝輝:よしよし
九重遠:では社会ダイスで素振りを
九重遠:4dx
DoubleCross : (4DX10) → 10[2,3,4,10]+8[8] → 18
GM:おお、お見事!
九重遠:うわ回った
GM:では、完璧に情報が分かります
士騎朝輝:情報収集で回り、戦闘では回らない。DXあるあるですね。
GM:情報を公開していきます
九重遠:はい
・ドールメイカーの目的について
ドールメイカーの目的は自身が美しいと認めた人間を未来永劫に保存し続けることだ。人間をオーヴァード化させようとしているのも、覚醒した力でその人間がより美しい姿に変貌することを期待しているためである。
彼は、ブラムストーカーの力で、誘拐した相手を自分の従者に変えることで意思を奪っている。誘拐した人たちは、バロールのエネミーエフェクト《時空の裂け目》で中学校のどこかに異空間を作って隠しているようだ。異空間は外部から知覚できないため、その在り処を探すためには判定を行う必要がある。
士騎朝輝:《時空の裂け目》頭が良いな。
GM:ちなみに、行方不明事件が主に中学校の周辺で多発しているのも、彼が既にジャーム化していて衝動に抗うことができないので、つい自分の生活圏内で事件を起こしてしまっているためですね。
藤原奈央:ははーん
藤原奈央:行方不明、別に死んだわけではなくて
藤原奈央:ドールメイカー保管庫に拉致してたんですね
GM:そう、拉致して飾っています
九重遠:死んでなくてよかった
九重遠:飾るな
GM:そんなこと言われても……
士騎朝輝:剝製にしてなくて良かった
GM:そして、この情報を得たことで、シーンの最後でイベントが発生します。
GM:情報は以上!
藤原奈央:じゃあ、まずは情報交換トークだ!
藤原奈央:あ、いや
藤原奈央:情報共有トークは九重しきなお三人でやったほうがいい気がするので
藤原奈央:その前に少しだけ九重奈央トークしてもいいですか?
ぺん:ドールメイカー保管庫、キャラクター保管庫の亜種っぽい
藤原奈央:らくがき保管庫、エッチイラスト保管庫などいろいろな保管庫だ
GM:OK
GM:では、最初に保健室で九重奈央トークしていきましょう。
九重遠:奈央ちゃんとお話します!
GM:それでは、中学校の保健室。
士騎朝輝:じゃあ、僕は皆の分のお昼ご飯とか取ってきて出て行ってましょう。
GM:授業を抜け出した九重くんと藤原奈央は保健室にやってきていた。
藤原奈央:「表向きは、体調を崩して保健室で休憩中ってことになってるから。安心してね」
GM:保健室には先生や生徒はおらず、こっそりと会話をするにはうってつけだ。
九重遠:「うん、ありがとう奈央ちゃん」
藤原奈央:「ちょっといい?ごはんを食べたあとはドールメイカーについての調査とか、情報共有をすることになるんだけど……その前に」
藤原奈央:「ひとつ大切な事を教えておくわ。ジャーム、って言葉は士騎から聞いてる?」
九重遠:「ええと、……聞いてません」
九重遠:「ジャーム?ってなにか大切なこと、なの?」
藤原奈央:「うん。あたしたちオーヴァードはみな、何かしらの衝動……殺戮衝動だとか妄想衝動をレネゲイドウィルスによって増強されてるんだけど」
藤原奈央:「普段はそういうの、理性で押し込んでるのよね。ほら、士騎が戦闘の時にちょっと雰囲気変わったのわかる?」
藤原奈央:「あれは闘争衝動の発露。あんな感じに、ときどき衝動が暴走することがあるの。ここまではいい?」
九重遠:「ああ、あのすごい冷たい殺気みたいな…。うん、大丈夫」
藤原奈央:「……ジャームっていうのは、完全に衝動に呑まれてしまった、オーヴァードの成れの果てよ」
藤原奈央:「殺したいとか何かを手に入れたいとか、そういう衝動を第一に行動する。説得もできないし、元に戻すこともできない」
藤原奈央:「わかる? もとに戻すことはできない」
藤原奈央:「ジャームは、殺すしかないってことよ。基本的に」
九重遠:「俺が、もうオーヴァードから戻れないのと同じ…なんだね……」
九重遠:「殺すしか……ない…………」
藤原奈央:「そういうこと。ドールメイカーは十中八九ジャームだから……まあ、最終的にはそういうことになるわ」
藤原奈央:「ここが最終分岐点よ、《ナカツカミ》。よく考えなさい」
藤原奈央:「ここで事件から手を引いて、あたしと士騎に任せるか」
九重遠:「………」
藤原奈央:「最後までこの事件に関わって、ジャームになった存在がどういうものかを目に焼き付けるか」
藤原奈央:「好きな方をえらびなさい。どっちを選んでも、このあたしと士騎が許すから」
九重遠:「……オーヴァードの、成れの果てって言ったよね」
九重遠:「それなら……、俺は、知っておかなきゃいけない。……そう思う」
藤原奈央:「自分がオーヴァードだから?」
九重遠:「それも、ある。あとは……奈央ちゃんや朝輝さんの生きてきた世界を、…知りたい」
藤原奈央:「あはは。士騎がいたら"いやあ、そんな楽しいものでもないぜ? なあ村雨丸"とか言いそう」
藤原奈央:「でも、そっか。覚悟は決まってるのね?」
九重遠:「はは、朝輝さんなら言いそうだね」
藤原奈央:「覚悟が決まってるなら、よし。あたしからはもう何も言うことはないわ」
九重遠:「うん、誰かにお願いされたとかじゃなくて。自分で、そう決めたから」
藤原奈央:「よしよし。えらいぞ男の子」
藤原奈央:「じゃ決定! この件はあたしと士騎、そしてあんたの三人で解決するわ!」
九重遠:「できることしか、できないけど。頑張るよ」
藤原奈央:「士騎がお昼持ってきたらランチしながら作戦会議するからね。うん、がんばりなさい!」
九重遠:「あ、そうだ。奈央ちゃんに言っておきたいことがあったんだ」
藤原奈央:「んえ? なに?」
九重遠:「俺の、今までを守ってくれてたんだよね?…ありがとう」
藤原奈央:「ふ」 「日常の守護者だからね。UGNは」 ぱちんとウインクする。
九重遠:「はは、かっこいいね」
士騎朝輝:がらがらと保健室の扉が開く。
士騎朝輝:「ただいま。おっと、藤原の機嫌が良いよなぁ。良い事だ。なんだ?褒められたか?」
士騎朝輝:「はいよ。二人の鞄。学校ってセキュリティ緩すぎて心配になるよなぁ」
九重遠:「今まで守ってくれてありがとうって伝えてたんだ。あ、ありがとうございます」
士騎朝輝:言って、二人に荷物渡す。中にはお弁当とか入ってるのだろう。
藤原奈央:「褒められたっていうよりは、九重がしっかり者だったから嬉しい。ってところかな」
藤原奈央:「さんきゅ。じゃ、食べながら作戦会議といきたいんだけど……」
士騎朝輝:「それは良い事だ。UGNって大変だもんな。俺は通りすがって、一時だけ手を貸すだけだったからな。被害者の面倒見たり、潜入捜査なんてしたり、更に終わったら後始末だろ?毎回こんな事をしてるUGNには頭が下がるね」
藤原奈央:「九重、士騎。ドールメイカーについて新情報を掴んでたりする?」
士騎朝輝:「腹ごなしの運動ついでにやるつもりだったね」
九重遠:「新情報…やっぱり中学校付近の事件が多いみたいなんだよね」
士騎朝輝:「ふむ。学校回りだと九重が一番情報持ってそうだな。日常との違和感也感じたか?」
士騎朝輝:「学校付近で事件が多いなら、何処かに隠れ家なりありそうなものだよなぁ。心当たりとかさ」
九重遠:「あとは、…争ってた形跡がないって。だから家出扱いされてるらしいんだ」
九重遠:「隠れ家……、そんな都合のいいものあるのかな…?」
藤原奈央:「普通は難しいわね。でもオーヴァードなら……」
藤原奈央:「時空間を操るバロールや、領域展開を得意とするオルクス。そのあたりなら、一般人には見えない隠れ家を作ることはできると思う」
九重遠:「見えない隠れ家……!」思いつかなかった
士騎朝輝:「そういう見えない隠れ家って言うのは、勘を閃かせれば知覚できるもんなんだぜ。オーヴァードならなぁ」
士騎朝輝:自分の分の弁当箱を開け、箸をつける。
藤原奈央:「問題なのは、あたしはあんまりそういう知覚関連が得意じゃないってとこなのよね」
藤原奈央:「士騎もそんなにだよね? 三人であたればなんとかなるかなあ」
士騎朝輝:「なんとかしたいな。三つの知恵だか力が合わさればGETパワーだとか言うらしいしなぁ」
九重遠:「できるかなあ、頑張ってみるね」
九重遠:「三人寄れば文殊の知恵…?かな?」
藤原奈央:「オーヴァードってのはこんな感じに、割と能力が偏ったチームになることも多いから」
藤原奈央:「人と人との出会いは大切にするのよ、九重。困った時に助けてくれるオーヴァードってすごく心強いし」
士騎朝輝:「俺が、オーヴァードは助け合い。なんて言うのもそう言う話さ」
九重遠:「うん、2人との出会いも大切にするよ」
九重遠:母親が作ってくれたお弁当を食べながら笑って返す
士騎朝輝:「そう言えば、藤原と初めて会った時も、困った時に助けたんだよなぁ。いや、懐かしいね」
GM:では、その時。
GM:校舎内で《ワーディング》が張られる。
GM:どうやら発生源は教室の方だ。
士騎朝輝:「藤原。この鶏のカレー風味照り焼き一切れと、その玉子焼き一切れをトレードするのはど……言ってる場合じゃないな」
九重遠:「!?」
九重遠:「教室の方……!」
士騎朝輝:「向こうから出向いたなら丁度良い。片をつけようぜ、いい加減さ」立ち上がって村雨丸を掴む。
藤原奈央:「あんにゃろー」
藤原奈央:「とうとう見境なく行動を起こすようになったわね。行くわよ!」
藤原奈央:叩きつけるようにお弁当箱に蓋をして、我先にと駆け出します。
九重遠:「は、はい!」追いかける
士騎朝輝:最後に出て静かに保健室の扉を閉める。
GM:では、キミたちがワーディングの発生源に向かったところでシーン終了です。
GM:購入判定やロイスの取得、感情変更が可能ですよ!
士騎朝輝:アームドスーツに挑戦してみよう。
士騎朝輝:3dx+2
DoubleCross : (3DX10+2) → 10[2,6,10]+9[9]+2 → 21
GM:たっか!
九重遠:すごい
士騎朝輝:買えてしまった。防具はこっちにチェンジしよう。
GM:購入難易度15なので成功ですね!
GM:めでたい
九重遠:どうしようかなー
九重遠:防具は持ってるしなー完全獣化もするしなー
GM:やはりブルーゲイル……?
藤原奈央:購入はどうしようかな~。防具もクリスタルシールドもあるので
九重遠:いきなり薬持ち出す状況なかなかやばいとは思いますが
九重遠:ブルーゲイルにするか
藤原奈央:ブルーゲイルにしてみようかな。行動値3だと10m移動ができなくて、前衛たちに追いつけない可能性があるので
・ブルーゲイル
戦闘時にセットアッププロセスで使用する薬品。使用すると侵蝕率が+5されるかわり、そのラウンドの間、自身の行動値を+5する。
行動値は戦闘時の行動順に影響するほか、行動値が1増加するごとに『戦闘移動:1m』『全力移動:2m』が増加する。
現在の藤原の行動値は3。8mしか戦闘移動できないため、10m以上移動できる九重や士騎に追いつけなくなる事を危惧してブルーゲイルの購入にチャレンジしている。
GM:ブルーゲイルですと、購入難易度は20です
九重遠:4dx
DoubleCross : (4DX10) → 8[1,1,7,8] → 8
藤原奈央:他になにかこれがほしいぜって人いますか? いなければブルーゲイラー奈央になってみます。
GM:なってなってー
九重遠:無理でした、ロイスはこのままで!以上です
士騎朝輝:ブルーゲイラー奈央で!
九重遠:ブルーゲイラーになろう!
藤原奈央:じゃあかおうっと!
藤原奈央:あまり購入チャンスがなさそうなので、本気でいっちゃおうかな。エンブレム:リーダーズマーク(社会)の2回目を使用。
GM:本気だ
藤原奈央:さらにコネ:手配師を使用。それぞれ社会達成値を+5、購入ダイスを+3です。
GM:やばそう
藤原奈央:5dx+9=>20
藤原奈央:あっ逆だ
GM:>=
藤原奈央:5dx+9>=20
DoubleCross : (5DX10+9>=20) → 9[1,1,2,9,9]+9 → 18 → 失敗
GM:お、惜しい!
藤原奈央:まだ財産点があるわい!
藤原奈央:残り財産は5。2点使って成功させます。
GM:な、何ィ!
九重遠:お金持ち!
士騎朝輝:うおー!財産ISパワー
GM:では、購入判定は成功です!
藤原奈央:購入しました。
GM:藤原奈央はブルーゲイルを入手します
藤原奈央:これで10m移動する前衛たちにもついていけるぞい。
GM:すごい
藤原奈央:ロイスはなし! 以上です。
藤原奈央:あ、いや
GM:お?
藤原奈央:さっきの九重くんの意思表明がすごくよかったので、ロイス感情を変更したいです。
GM:おー!
九重遠:やったー!
藤原奈央:-クラスメイト/九重遠/庇護○/憐憫/ロイス これのP感情を信頼に変更します。
藤原奈央:憐憫はそのまま。こんなにいい子なのに巻き込まれちゃってかわいそうだな~という感じ。
GM:いいですねぇ
藤原奈央:以上です。
GM:了解です。
GM:では、改めてシーンを終了しましょう。
■ミドルフェイズ07 [マスターシーン]
GM:次のシーン!
GM:次のシーンはマスターシーンです。
GM:マスターシーンというのは、PCが登場しないNPCだけのシーンです。
GM:NPCが密かにやり取りをしたり、シーンの裏側で重要な情報が出てくる時に使われたりします。
GM:では、そんなマスターシーン。
GM:誰もいない教室。
GM:みりりはぼんやりと九重遠の席を見つめている。
綿津見みりり:「……九重くん、なんかちょっと変わったよね」
綿津見みりり:「気のせいかなぁ」首を傾げる。
GM:みりりは気を取り直して自分のお弁当箱をカバンから取り出そうとする。
GM:その時、不意に教室のドアが開く。
GM:姿を現したのは教師の谷塚だ。
谷塚萩:「綿津見さん。1人でどうしたんですか?」
綿津見みりり:「あ、谷塚先生。ちょっと考え事してて」
谷塚萩:「そうでしたか。ああ、前々から思っていたのですが」
谷塚萩:「あなたはとても美しい。さすが女優志望というだけはある」
綿津見みりり:「えっ。いやー、そんな褒められるほどでも」
谷塚萩:「あなたのその瑞々しい美しさは未来永劫に渡って保存される価値がある」
綿津見みりり:「へ? 何言って……」
GM:谷塚萩は《ワーディング》を展開する。
GM:そして、みりりに対してブラムストーカーのエネミーエフェクト《鮮赤の牙》を使用します。
GM:これは、相手を自分の従者に変えてしまうというエフェクトです。
GM:みりりの手足に細い糸が結び付けられる。
谷塚萩:「綿津見さん、真実を教えてあげましょう。あなたのお友達の九重遠さんはもう人間ではないのですよ」
綿津見みりり:「九重くんが、人間じゃない……?」
谷塚萩:「ねえ、ここよりももっと美しい世界に行きましょう」
GM:みりりの意識が混濁していく。
GM:マスターシーン終了。
■ミドルフェイズ08
GM:次のシーン!
GM:シーンプレイヤーは藤原奈央さん。
GM:他の二人も登場です。
GM:キミたちが《ワーディング》の発生した教室に駆けつけるシーンになります。
GM:ダイスを振って侵蝕率を上げるといいでしょう。
九重遠:1d10+81
DoubleCross : (1D10+81) → 3[3]+81 → 84
士騎朝輝:1D10+81
DoubleCross : (1D10+81) → 2[2]+81 → 83
GM:いい感じ
藤原奈央:藤原奈央の侵蝕率を1D10(→ 10)増加 (82 → 92)
GM:あがった
藤原奈央:10多くない?
GM:そうかも
九重遠:奈央ちゃん!
GM:ベテラン感を見せつけている
士騎朝輝:奈央ちゃんっ
GM:キミたちはワーディングを追って教室へとやってくる。
GM:教室に入ると、そこには立ったまま体を硬直させた綿津見みりりがいる。
九重遠:「みりり……!?」
綿津見みりり:「…………」
GM:そのそばに、教師の谷塚萩がいる。
GM:谷塚は鼻歌を口ずさみながら、窓ガラスを鏡代わりにして自分の顔に白いドーランを塗りたくっている。
谷塚萩:「ああ、皆さん、お揃いで。お早い到着ですねえ」
九重遠:「谷塚、先生……みりりに、何を…、したんですか…………」
谷塚萩:「何って。彼女は新しい世界に行くのですよ。彼女の美しさは未来永劫に保管される」
藤原奈央:「やっぱあんただったのね。谷塚せんせ……いや」
藤原奈央:「ドールメイカー!」
ドールメイカー:「ホホホホホ!藤原さん、あなたも来てくださって何よりです」
九重遠:「みりりは、女優に…なるんですよ」
士騎朝輝:「その手を離せよ。それとも、そこまで、もう頭が回らないか?」
ドールメイカー:「女優……? もしなれたとしても、いつかは落ちぶれ凋落するのですよ」
九重遠:笑顔で、話してくれた夢を語る姿を思い出す
ドールメイカー:「いったいそれに何の価値があるのです?」
九重遠:「あんたが、みりりの夢を勝手に汚すな!」
九重遠:「いつだってみりりは綺麗だ!」
綿津見みりり:「九重……くん……」
ドールメイカー:「違う、違う! ワタクシはいつか汚れるものを防いであげているのですよ!」
九重遠:巻き込ませない、そう決めたのにこんなことになっている
ドールメイカー:「それより、ワタクシは今あなたに興味があります、藤原さん」藤原奈央を指差す。
藤原奈央:「はん?」
藤原奈央:「ろくでもない話だと思うけど、いちおー聞いといてあげるわ。あたしにどう興味があるの?」
ドールメイカー:「あなたの容貌もその能力も実に実に。二つとない美しさです」
ドールメイカー:「ワタクシならば、その美しさを損なうことなく未来永劫に残し続けてあげることができますよ」
藤原奈央:「ふーむ」
ドールメイカー:「どうです。魅力的な提案でしょう?」
藤原奈央:「確かに魅力的な提案ではあるのよね。サラマンダーシンドロームじゃ永遠の美しさってのは手に入らないし」
ドールメイカー:「ええ、ええ。おっしゃる通りです」
藤原奈央:「ブラムストーカーシンドロームによる眷属化と、それに伴うシンドロームの変容。色白の透き通った肌に、歳を取らない肉体……うん、魅力的だわ」
藤原奈央:「あんがとね先生。でもあたし、そういうのはいいや」
ドールメイカー:「……はい?」
藤原奈央:「自分の美しさとか地位とか、そーいうのは全部自分の努力で勝ち取るって決めてんのよ、あたしは!」
藤原奈央:「他人からぽいっと与えられた価値だの力だの美しさだのにはなんの価値もないの!」
ドールメイカー:「ああ、そうですか。実に残念です。藤原さんはきっと理解してくれると思っていたのですが」
藤原奈央:「もし不老不死の永久超絶美少女になるとしても、それは今じゃないし、あんたから与えられるもんでもないわ。お断りよ!」
ドールメイカー:「では、他の人たちと同じようにさせていただきましょう」
士騎朝輝:「ふ。そうでなきゃなぁ。自分の努力で欲しいモノを手に入れるために格好つけてるやつだよ、藤原は」
九重遠:「俺は今の奈央ちゃんもすごく綺麗だと思うよ」
GM:ドールメイカーの指先から糸が伸びる。
藤原奈央:「うぇへへへ……ま、まあね。美少女天才支部長だし!」
GM:ドールメイカーはそこで、藤原奈央に《鮮赤の牙》を使用します。
藤原奈央:「そして見せてやるわ! カワイイだけじゃなく、指揮官としてもメチャクチャ頼れるってところを!」
藤原奈央:ゲーッ
GM:〈意志〉で対決を行い、失敗した場合は藤原奈央はドールメイカーの従者になります。
藤原奈央:どんな効果でしたっけ
藤原奈央:アワワワワ
九重遠:うわ
士騎朝輝:従者化する!
GM:まずはドールメイカーの判定から行いますので、その後で頑張って抵抗してください
藤原奈央:あっ対決か。そうか……9とかならそこそこ余裕なんだけどな
GM:いくぞ、藤原奈央!
藤原奈央:きなしゃい!
GM:5dx+4
DoubleCross : (5DX10+4) → 7[1,2,2,5,7]+4 → 11
藤原奈央:おお、高い
GM:達成値は11!
藤原奈央:見せてやろう……芸術:強がりが最近まで固定スキルだった、藤原奈央の圧倒的精神力を!
GM:これを目標値にして〈意志〉で判定を行ってください
藤原奈央:精神は2、意志技能は4。思い出の一品で+1、カスタマイズ:ブランケットで更に+1。
思い出の一品
基本ルールブック掲載の一般アイテム。常備化すると〈意志〉達成値を+1する。
カスタマイズ:ブランケット
追加サプリメント『バッドシティ』掲載アイテム。常備化すると〈意志〉達成値を+1する。
カスタマイズアイテムはただ常備化するだけでなく、あらかじめ常備化したアイテムや装備をカスタマイズする形でないと効果を発揮しない。藤原の場合、思い出の一品をブランケットでカスタマイズしている。
藤原奈央:2dx+6>=11
DoubleCross : (2DX10+6>=11) → 5[2,5]+6 → 11 → 成功
藤原奈央:しゃーおらー!
GM:勝ってる……!
藤原奈央:見たかオラー!
士騎朝輝:やったぜー!
藤原奈央:これ同値は成功でいいんですかねw
九重遠:さすがだ!
GM:受動有利なので成功です!
藤原奈央:ヤッタ!
GM:では、キミは辛うじてドールメイカーの精神汚染をはねのける!
GM:藤原奈央の手足に細い糸が巻き付く。
GM:そこから、何かが流れ込み、キミの精神が汚染されていく。
GM:虚しさ、空っぽな思い、あらゆる虚無の感情が押し寄せてくる。
GM:藤原奈央は自分の意思が塗りつぶされていくのを感じるだろう。
士騎朝輝:「藤原、1秒耐えろ!」
藤原奈央:「いや。手出し無用よ、士騎」
士騎朝輝:藍色の柄から手を離す。
士騎朝輝:「じゃあ、信じるからな。格好良い所見せてくれよ」
藤原奈央:「なるほど」「この手なら確かに、おおっぴらにならずに一般人を侵蝕できるし……そのまま従順な手駒にもできるわね」
ドールメイカー:「お褒めに預かり光栄。あなたもその一人、というわけです」
藤原奈央:胸元に手をやり、セーラー服の内側につけてある支部長バッジに触れる。
藤原奈央:「ふふふ……ふふふふ」
藤原奈央:「ドールメイカー。あたしはねえ」
ドールメイカー:「おや、何です?」
藤原奈央:「大のナカヨシなのよこういう感情とは。特異体質からくる劣等感だとか、拝田の代理で支部長になって他の支部員にグダグダ文句言われる虚しさとか……」
ドールメイカー:「……?」
藤原奈央:「努力しても努力してもどうにもならないし、気がつけばもう高校も卒業間近だし、パパみたいな幹部になれる気もしないし……」
藤原奈央:「いい? そういうハイパー劣等感と、あたしはもう何年も戦いまくってんのよ!」
藤原奈央:「こんな! 糸で!」
ドールメイカー:「まさか……!」
藤原奈央:「あたしの劣等感を超えられるわけがねーーーーだらぁぁぁ!」 炎が噴出し、糸を焼き切った。
GM:藤原奈央の手足に巻き付いていた細い糸が消し飛ぶ!
藤原奈央:「バーカバーカ! あたしにマイナス感情で挑むことがそもそも間違いなのよ!」
藤原奈央:「この勝負……あたしの勝ちね!」
ドールメイカー:「バカな……!このワタクシの力が……!」力をはねのけられてよろめく。
九重遠:「奈央ちゃん……」そんな思いをみりりもしてるんだろうか
藤原奈央:「さあ! あたしはかっこいいとこ見せたわよふたりとも!」
藤原奈央:「士騎、九重! このヤローをブチのめして、学校に平和を取り戻し……」 びしりとドールメイカーに指をつきつける。 「なさい!」
士騎朝輝:「あぁ。そうだな。そういう劣等感とか黒い感情と常に戦って、勝ってるから、お前は凄いし、格好良いし、可愛いんだよなぁ」
士騎朝輝:「さて、妙な小細工は通じなかったようだな。振られた男は、そもそも落ち目なんだ、観念しろよ」
士騎朝輝:「でないと、格好良い所を見せる嵌めになるぜ。あんたにとっては良くないことだ」
九重遠:「みりりのことも、離してもらう!」
ドールメイカー:「まあ、いい。いいでしょう。一体は手に入れた」
ドールメイカー:「これで、満足するとしましょう」みりりの髪を撫でる。
ドールメイカー:「残念ですが、あなた方にワタクシを止めることはできない」
ドールメイカー:「舞台の観客はワタクシ1人で十分なのですから」
九重遠:「みりりをこれなんて呼ぶな!」
綿津見みりり:「九重、くん、……」
谷塚萩:「ごきげんよう。もう二度とお会いすることもないでしょう」
九重遠:「みりりっ……!」あの日みたいに手を伸ばす
GM:ドールメイカーは《瞬間退場》《瞬間退場Ⅱ》を使用。
GM:みりりを連れてシーンから退場します。
綿津見みりり:「信じてる、から」
GM:キミの伸ばした手は虚しく空を切る。
GM:ドールメイカーの甲高い笑い声が響く。
GM:二人の姿は消える。
九重遠:目の前で姿が消え、届かなかった手が虚空を掴む
九重遠:「くそっ……!」巻き込ませない、そう決めたのに
瞬間退場
シーンから退場するエネミーエフェクト。《瞬間退場II》は指定した対象をシーンから退場させる。
このエフェクトを使用しなくとも、GMは宣言するだけで好きなキャラを自由に退場させることができる。
ただ、今回のように切羽詰まった状態の場合、普通に退場しただけだとプレイヤー側から『普通に出ていっただけなら、なぜ追いかけられないのか?』という質問が出てくることもある。
《瞬間退場》のようなエフェクトを使えば追いかけられないことに説得力をもたせることができ、セッションをスムーズに進めることができるだろう。
藤原奈央:「まだ諦めんのは早いわよ! いよいよもって、こいつがこの学校を拠点にしてることは確定したんだから!」
藤原奈央:「どっかに劇場が……"秘密の隠れ家"があるわ。そいつを探し出して、あいつをブン殴る!」
九重遠:「……、うん。そうだね」
士騎朝輝:「逃げた先があるとするなら、そこに今まで捕まった奴らも捕らえられてるか」
九重遠:信じてる、そう言ってくれた。その気持ちに応えたい
士騎朝輝:「信頼には応えなきゃな。ああいう言葉は男には重いよなぁ」
九重遠:「絶対に、…諦めたりしないよ」
九重遠:必ず、助ける
士騎朝輝:「その意気だ。まだ、格好良い所見せてないしな。誰かと違って」
士騎朝輝:「明日、学校に揃って登校できるようにしなきゃな。それじゃ、探すか」
九重遠:「はは、頑張ります」わざとらしい軽口に笑って
GM:では、キミたちが決意を新たにしたところでシーン終了です。
GM:緊急事態なので購入判定はなし
GM:ロイスの取得や感情変更のみ可能だよ!
士騎朝輝:綿津見みりりに取りましょう。 救済対象 尽力○/隔意 で。 これで埋めます。
士騎朝輝:僕は以上。
九重遠:谷塚先生のロイスのNを憤懣にしてこちらを表に
九重遠:ロイスの感情変更したので以上です
藤原奈央:そういえば今回の奈央、ドールメイカーと谷塚先生の二種類を取っているんだなあ
士騎朝輝:僕もだ。
九重遠:全員そうかな?
藤原奈央:関係が変化したことによるタイタス化、普通のセッションではあまりやらないんですけど
藤原奈央:これはチュートリアルセッションなので、チュートリアルセッションらしいことを……うーん……
藤原奈央:谷塚先生のロイスをタイタスに……するか……?
士騎朝輝:いや、でも、奈央ちゃん 侵蝕結構ヤバいと思うので
藤原奈央:しかしタイタス復活がなかった場合、みすみすロイスを1個減らしてしまうことに……
GM:さっきのシーンでさせようかとも思ったんですが、ロールを中断させるのもあれだったので止めたんですよね
GM:なので、クライマックスまで放っておいてもいいですよw
九重遠:みんなそうだから無理しなくても大丈夫なのでは?
士騎朝輝:チュートリアルは大事だけど、それで万一にもキャラロストしたら元も子もないので!
藤原奈央:じゃあ谷塚先生へのロイスはタイタスにせずそのままにしておきます。そのかわり、
藤原奈央:-やたらと親切な教師/谷塚萩/○誠意/隔意/ロイス これの感情は隔意表にしておきます。
藤原奈央:これで以上!
GM:了解です!
GM:では、改めてこのシーンは終了です。
■ミドルフェイズ09
GM:次のシーン!
GM:シーンプレイヤーは士騎くん
GM:このシーンは、ドールメイカーの居場所を探すシーンになります
士騎朝輝:1D10+83
DoubleCross : (1D10+83) → 6[6]+83 → 89
GM:他のPCも自由に登場可能だ
九重遠:1d10+84
DoubleCross : (1D10+84) → 9[9]+84 → 93
九重遠:うわ
GM:高まっていますわね
藤原奈央:侵蝕がちょっと高いのでおやすみます!
GM:了解です
九重遠:ゆっくりしてね!
士騎朝輝:休んで!
侵蝕が高いのでおやすみ
ダブルクロスではシーンに登場するたびに1d10の侵蝕率がアップする。
侵蝕率はこれ以外にもさまざまな行動で上昇する上、侵蝕率が高すぎると最終的にプレイヤーキャラが『ジャーム化』し、そのキャラは二度と使用できなくなってしまう。
登場ダイスの出目によっては、今回の藤原のように『ひとりだけ他のキャラより侵蝕率が高い』という状況になることもあるだろう。
そういう時はあえてシーンに登場しないのも選択肢のひとつとなる。
GM:では、まずは判定の内容について説明します
GM:ドールメイカーの居場所を探すための判定ですが、《時空の裂け目》が作られている場所を探すために
GM:〈RC〉で難易度7の判定をクリアしてもらう必要があります。
RC(技能)
レネゲイドコントロール。白兵・射撃と並ぶメジャーな攻撃技能のひとつだが、今回のように『相手のエフェクトによって隠された空間を暴き出す』ような判定で要求されることもある。
代表的なRC攻撃エフェクトは、強烈な炎で敵を焼き尽くすサラマンダーの《プラズマカノン》、重力で敵を押しつぶすバロールの《黒の鉄槌》など。
GM:PC全員が一度ずつ挑戦可能で、全員失敗した場合はシーンを切ってもう一度トライしてもらいます。
士騎朝輝:門外漢だか何とかしなきゃね。念のため、金の力は無力ですよね。
GM:残念ながら財産点は使用不可!
GM:ただし、綿津見みりりに対してロイスを持っているPCが判定を行う場合、ダイスが+3個される。
GM:タイタス化していた場合はこの効果は受けられません。
九重遠:わあ!
士騎朝輝:おー!
士騎朝輝:2人とも持ってるわね。
九重遠:あります!
士騎朝輝:OK。じゃあ、さっそくトライしましょうか。
GM:よかった!
GM:では、2人とも判定の時にはダイスを+3個して挑戦するといいでしょう。
九重遠:精神にボーナスと技能をのせて
九重遠:6dx+2
DoubleCross : (6DX10+2) → 8[4,4,4,6,6,8]+2 → 10
GM:お見事!
九重遠:いけた!
GM:士騎くんも一応判定します?
士騎朝輝:ではRCに使う精神は2 技能はなし 侵蝕ボーナスでダイス+2 ロイス取得ボーナスでダイス+3
士騎朝輝:7dx
DoubleCross : (7DX10) → 10[1,3,3,4,5,9,10]+8[8] → 18
GM:すごい!
九重遠:すごい!
GM:では、2人とも成功だ!
九重遠:よかった…
GM:それでは、キミたちは体育館の舞台に《時空の裂け目》が作られていることが分かります。
GM:外側からは分かりませんが、そこから向こう側の異空間へと繋がっています。
士騎朝輝:「さて、演劇部の顧問だとか言ってたなぁ。だとすると、怪しいのはそこら辺に関係のある場所じゃないか」
九重遠:「うん、演劇部は体育館の舞台で芝居してるんだ」
士騎朝輝:「放課後に活動するにあたって奴が一番怪しまれない場所、そう言う所が本命な訳だ」
九重遠:「みりりの芝居の応援に行ったことあるから、間違いないと思う」
士騎朝輝:「…………」
九重遠:「体育館の舞台、行ってみよ…朝輝さん…?」
士騎朝輝:「一応、聞くけどな。自分の手で助けるつもりか?そこは自由だし、いつもなら勝手にさせるんだけどな」
士騎朝輝:「自分の手を汚す覚悟みたいなのは持った方が良い。多分な。その気はなくても、ぶちのめすだけで解決したくてもな。下手すれば、相手は死ぬ」
士騎朝輝:「そう言う奴な。もう藤原に言われてるかもしれないけどなぁ。後々面倒だぜ、冷静になっておかないと」
九重遠:「…………朝輝さんは、優しいね」
士騎朝輝:「言われても、嬉しくないことだけどなぁ」
九重遠:「結構しっかり悩んだんだよ、…これでも」
九重遠:「朝輝さんにとって、俺はまだボンヤリしてるかもしれないけどさ」
士騎朝輝:「ああ、大体わかった。いいよ、好きにしろ」
士騎朝輝:手をひらひらと振る。
九重遠:「しっかり、決めたし。足を止めたりしたくない」
九重遠:「情けなくても、迷っても、俺が決めたから。やるよ、自分で」
士騎朝輝:「ま、ケアしたくなったら、それこそ、助けた相手に泣きつけよ。俺はそこまで面倒みないからなぁ」
士騎朝輝:「俺の事を優しいと評したけどな」
九重遠:「はは、なんだかんだ面倒見てくれそうだけど」また笑う
士騎朝輝:「それは疑問だぜ。俺はこの件だけで師匠の真似事とかなぁ、終わりにする気満々だ」
士騎朝輝:「一気に卒業検定までやってやる。覚悟しておけよ」
九重遠:「オーヴァードは助け合い、なんでしょ?困ったら助けてね」いたずらっぽく返す
士騎朝輝:「通りすがったらなぁ」言って、舞台の方に歩き出す。
九重遠:「ふふ、俺も出来る限り助けるよ。よろしくね、朝輝さん」
GM:舞台には何も存在してはいない。視界上では何も捉えることはできない。
GM:だが、キミたちは確かに違和感を感じ取ることができるだろう。
士騎朝輝:「此処か。レネゲイドの隠蔽が緩い、俺でもわかる程度だ」
士騎朝輝:「黙らせろ!」
士騎朝輝:村雨丸が鞘から抜き放たれる。白い閃光が隠蔽された空間を切り裂く。
士騎朝輝:「村雨丸!!」
GM:捻じれた空間の穴のようなものが現れる。
GM:その空間の裂け目はどうやら向こう側へと繋がっているようだ。
九重遠:「こんなのが……学校に…」
士騎朝輝:携帯を取り出し、奈央ちゃんに連絡。LINEを送る。『見つけた。体育館の舞台』
士騎朝輝:「便利だよなぁ。レネゲイド、俺じゃできないけどなぁ」
士騎朝輝:「藤原が来たら突入だ。何か心残りがあったらやっておけよ」
九重遠:「心残り……大丈夫かな、みりりが待ってるから」
九重遠:「早く、行ってあげないと」
GM:では、キミたちが時空の裂け目の前で覚悟を決めたところでシーン終了です!
GM:最後の購入判定とロイスの取得、感情変更が可能ですよ!
士騎朝輝:強化素材買います。購入値は15
士騎朝輝:3dx+2
DoubleCross : (3DX10+2) → 10[3,7,10]+9[9]+2 → 21
GM:成功しとるやんけ!
九重遠:すごいね士騎朝輝
士騎朝輝:買えてしまった。即村雨丸に使用して攻撃力+1。
強化素材
サプリメント『インフィニティコード』収録。使用することで武器の攻撃力かガード値をアップさせる。
ただし、セッション前にあらかじめ常備化した武器しか対象にはできない。
なお、強化素材は白兵武器専用。射撃武器用の『照準器』も存在する。
九重遠:ロイスはこのままでブルーゲイル狙います
九重遠:4dx
DoubleCross : (4DX10) → 6[1,2,2,6] → 6
GM:残念!
九重遠:だめでした、以上です
GM:では、改めてシーン終了です!
GM:ミドルフェイズはここまで終了。
GM:次は最終決戦であるクライマックスフェイズに入っていきます!
■クライマックス:『Marionette Days』
GM:PCは全員登場!シーンプレイヤーはPC①の九重くんだ!
士騎朝輝:89+1D10
DoubleCross : (89+1D10) → 89+9[9] → 98
九重遠:1d10+93
DoubleCross : (1D10+93) → 4[4]+93 → 97
藤原奈央:藤原奈央の侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (92 → 93)
藤原奈央:ニャンニャン
GM:みんな、いい感じだ
GM:では、最初にまずボス側の演出をしていきます。
GM:PCたちは途中から登場可能になりますので、その際は雑談の方でお知らせしますね。
九重遠:はい
GM:クライマックスフェイズ。
GM:そこは広大なホールのようになっている。
GM:ただし、観客席はなく、椅子が一つだけポツンと置かれている。
GM:スポットライトが当たる広い舞台の上にはドレスやタキシード姿の男女が固まった姿で立っている。
GM:ドールメイカーはドレス姿の綿津見みりりの手を引いて歩かせ、舞台の真ん中に立たせる。
ドールメイカー:「さあて、あなたの立ち位置はここがいいですね」
GM:ドールメイカーは少女の手足を動かし、ポーズを取らせる。
ドールメイカー:「よかったですねぇ。これで、念願の女優になれましたよ!」
GM:ドールメイカーは一つだけ置かれた椅子に座ると満足げに微笑んで拍手をする。
綿津見みりり:「いや……だ……」
GM:硬直していた少女の体がわずかに揺れ、倒れて舞台上から落ちる。
綿津見みりり:「あたしは……あなたの舞台には……立たない……九重くんの見てくれない一人ぼっちの舞台なんて……」
綿津見みりり:「死んだっていやだ……!」少女はぶつけた額から血を流しながらドールメイカーを睨む。
ドールメイカー:「ふ、フフフフフ……」ドールメイカーは笑い出す。
ドールメイカー:「人形の分際で! 口を聞くな!」
GM:ドールメイカーは激昂して少女に歩み寄ると、拳を振り上げる!
九重遠:「みりり……!」今度こそ、届かせる
九重遠:間一髪でみりりを抱き寄せて庇う
GM:ドールメイカーの手は振り下ろされる直前で阻まれる。
ドールメイカー:「お前は……!」
綿津見みりり:「九重、くん……」泣きそうな顔でキミを見上げる。
九重遠:「みりりも、みんなも、返してもらう……!」
ドールメイカー:「残念ですが、あなたごときでは何もできませんよ」
ドールメイカー:「1人寂しくここで消えなさい」
ドールメイカー:腕を振ると、鋭い糸が九重くんに迫る。
九重遠:「嫌だ。消えないし、俺一人だけじゃない!」
GM:鋭い糸は九重の体を両断しようとする!
士騎朝輝:迫る糸が空中で空中で白く煌き止まる。
ドールメイカー:「何……!?」
士騎朝輝:それは凍結。周囲の空気すら凍りつき、その姿を保持したまま縫い付けられた。
士騎朝輝:「美とは根源に至る原初の欲求、人は美しいモノに目と心を奪われ、それを手元に置こうとする。だが正当な取引でなければ、その行いは美を汚す醜悪な略奪行為に過ぎない。朽ちぬ輝きの為だけに、遷ろう輝きを認めない狭い価値観。そして、自分の利益の為に何も知らない無関係な者に不利益を被らせ、自由を奪う貴様は、俺達と村雨丸の敵だ」
士騎朝輝:村雨丸を振る。糸はぷつんと地に落ちる。
士騎朝輝:「姿を保ったままって言うのはな。この通りに脆いものだぜ」
GM:糸が凍結して砕ける。
ドールメイカー:「どこまでもワタクシの舞台の邪魔をするつもりのようだな……!」
ドールメイカー:「貴様はいったい何なのだ……!」
藤原奈央:「元旅人で、現あたしの懐刀よ」 士騎の背後からゆっくりと現れる
藤原奈央:「あたしと士騎の性格は合わないところもあるけど、ここぞという時の思想は一致してる。……つまり」
藤原奈央:「自分の欲望を満たすためだけに、誰かの自由を簒奪することは絶対に許さない」
ドールメイカー:「ホホホホホ!許されなければどうするというのです!」
藤原奈央:「決まってんでしょ! 年貢の納め時よドールメイカー!」
藤原奈央:「この《リッターシルト》と《ホワイトミュート》。そして――」
藤原奈央:「あんたが覚醒させた《ナカツカミ》が、あんたの野望を打ち砕く。その命をもって償いなさい!」
藤原奈央:「戦闘態勢! ここでケリをつけるわよ!」
士騎朝輝:「アンコールはなしだぜ。悪いけどなぁ、この舞台はここでカーテンフォールだ」
ドールメイカー:「あなた方の蛮行こそ許し難い。ワタクシの崇高な使命を邪魔した報いを受けていただきましょう!」
ドールメイカー:「まずは、ワタクシの人形を返していただきますよ!」九重の抱える少女を指差す。
九重遠:「させるか!みりりは人形じゃない!」
九重遠:「三人で、あんたを倒して終わらせる!」
綿津見みりり:「……なんだよぅ。かっこいいじゃん……」力の入らない手で九重の服を握ると意識を失う。
ドールメイカー:「ホホホホホ!ワタクシの舞台は終わらない。ここには未来永劫に続く美が!存在するのです!」
GM:ドールメイカーのレネゲイドが高ぶっていく。強烈な衝動がキミたちを襲う!
GM:衝動判定だ!
藤原奈央:また意志判定!
士騎朝輝:衝動判定とはいったい!?
GM:クライマックスで強大なボスと対峙した時、衝動判定が発生します。
GM:その強烈なレネゲイドの力により、オーヴァードであるキミたちは自身の持つ衝動を揺さぶられるのです!
GM:〈意志〉で難易度9の判定を行ってもらい、失敗した場合は衝動に飲まれるためバッドステータスの暴走を受けてもらいます!
GM:また、成否に関わらず、衝動判定を行うと侵蝕率は2d10上昇します。
GM:それでは、みんなさっそく衝動判定をしてみよう!
GM:〈意志〉で難易度は9です!
九重遠:3dx+1
DoubleCross : (3DX10+1) → 8[5,6,8]+1 → 9
九重遠:2d10
DoubleCross : (2D10) → 4[3,1] → 4
GM:お見事!
九重遠:ギリギリ成功
九重遠:すみません侵食率が97+4で101になります
GM:了解です
侵蝕率の申告
戦闘時や衝動判定時は全員が一斉に侵蝕率を上げるため、いくつからいくつに上がったかGMが把握しきれないことが多い。侵蝕率、HPなどが増減した際はPLが自己申告するとわかりやすく、GMの負担軽減・トラブル防止につながるだろう。
士騎朝輝:意志は0 精神は2 侵食ボーナスはダイス+2個 4DXで振ります。
士騎朝輝:4dx
DoubleCross : (4DX10) → 6[1,1,4,6] → 6
GM:残念!
士騎朝輝:失敗。暴走を受けますが《紅蓮の憎悪》が暴走により発動 攻撃力+9になります。
GM:強くなるのやめて
士騎朝輝:98+2d10
DoubleCross : (98+2D10) → 98+2[1,1] → 100
士騎朝輝:おお、やったー。ひくい。
GM:ちょうど100!
GM:みんないい感じ
藤原奈央:リーダーズマークはシナリオ3回。残り1回残ってる。
藤原奈央:……?リーダーズマーク、社会用じゃん!
GM:そういうこともある!
藤原奈央:さっきと同じ意志判定します。精神は2、意志技能は4。思い出の一品で+1、カスタマイズ:ブランケットで更に+1。
藤原奈央:2dx+6>=9
DoubleCross : (2DX10+6>=9) → 10[3,10]+1[1]+6 → 17 → 成功
藤原奈央:ヨシ!
藤原奈央:藤原奈央の侵蝕率を2d10(→ 9)増加 (93 → 102)
GM:さすが!
九重遠:さすが奈央ちゃん
士騎朝輝:いよっ、有能天才美少女支部長!
衝動判定と暴走
大抵のクライマックス戦闘は衝動判定とセットになっている。そして衝動判定に失敗して暴走状態になってしまった場合、リアクションもカバーリングもできなくなってしまう。
藤原のようにカバーリングに特化したキャラにとって衝動判定の失敗は致命的なため、九重や士騎よりも意志判定に強いビルドになっている。
GM:では、キミたちは自身の持つ衝動を揺さぶられる!
GM:意志を強く持たなければ飲み込まれてしまいそうなほどだ!
藤原奈央:「ふんっ」
藤原奈央:「支部長として、メイン盾として一番大事なのは意志力よ」
藤原奈央:「こんなもんで今さら揺らぐかっての!」 そよ風のようにドールメイカーのワーディングを受けて立っている。
九重遠:「う、わ……!」腕に抱えてるみりりを見て意識をたもつ
九重遠:「危ないから、待ってて…。頑張ってくるよ」危なくない場所まで抱えて運んでそっと下す
士騎朝輝:ピシピシと音を立て空気が凍り罅割れ、そして沈黙した。士騎の足元から霜が走り舞台を銀色に染め上げる。
士騎朝輝:肌が雪のように白化する、明るい茶の髪が蒼白へと変質する。ただ立つだけで周囲を極寒の冬へと変えてゆく暴走形態。
士騎朝輝:ドールメイカーのレネゲイドにあてられ、冷気が出鱈目に吹き荒れる。
士騎朝輝:「ああ、悪いなぁ。あんたの舞台を汚したようだが、何、この方が色合いが良いよなぁ」
ドールメイカー:「ホホホホホ!あなたたちの物語はここでエンドマークです!」
GM:広いホールに糸が張り巡らせられていく!
GM:では、クライマックス戦闘開始です!
九重遠:はい!
GM:エネミーはドールメイカー1体。行動値は12。
GM:キミたちは三人とも同じエンゲージ。
GM:そこから10メートル離れた位置にドールメイカーはいます。
藤原奈央:あっ、10m問題だ
藤原奈央:買っててよかったブルーゲイル
ドールメイカー[12]
10m
九重[5] 藤原[3] 士騎[4]
GM:また、みりりや捕まっている他の人たちはドールメイカーのエフェクトに晒されているため
GM:2ラウンド目が終了する時点までにドールメイカーを倒すことができなかった場合、全員がジャーム化します。
藤原奈央:ヒエー
士騎朝輝:それまでに倒すしかないぜ!
九重遠:止めよう
GM:説明はだいたいこんなところですかね
GM:では、早速クライマックス戦闘に入っていきましょう!
藤原奈央:ウェイウェイ!
◆ROUND-01
GM:ラウンド進行を開始していきます!
GM:1ラウンド目。
GM:まずはセットアッププロセスからです。
GM:何か行動がある人は宣言をお願いします。
Setup
九重遠:何もありません!
藤原奈央:セットアップはなし!ブルーゲイルもかじらなくていいだろう……たぶん
GM:OKです
士騎朝輝:あります。
士騎朝輝:《加速装置》《ヴァジュラ》侵蝕100→105 侵蝕が100超えたのでエフェクトレベルが上昇し、行動値+16 攻撃力+12 防具により行動値-2で行動値18になります。
GM:は、早すぎる
GM:演出はどうします?
士騎朝輝:演出は無しで良いです。
士騎朝輝:暴走の時にやったので。
GM:OK!
藤原奈央:「士騎。そろそろ身体あったまってきたでしょ?」
藤原奈央:「弟子への指導もいいけど、こっからはガチ本気モードよ。二度も逃してるんだから、三度目はない!」
藤原奈央:「あいつをブッ倒しなさい!」
士騎朝輝:「流石になぁ。ここまで焦らされたしなぁ。いい加減引導を渡すのが礼儀だな」
士騎朝輝:「俺もあれにはバスケの肘打ちよりもムカついてるんだ。本気でやるぜ。お許しも出たしなぁ」
GM:ドールメイカーは何もなし。
GM:では、セットアップはこれで終了。
GM:ここからは行動値の高い順番に行動を行っていきます。
Initiative
GM:本来であれば、行動値18の士騎くんの行動なのですが
GM:イニシアチブプロセスという行動の合間と合間のタイミングで、ドールメイカーはエネミーエフェクトの《加速する刻》を使用します
GM:《加速する刻》の効果により、ドールメイカーはこのタイミングで割り込んで行動します!
藤原奈央:ボスがよく使うやつ!
加速する刻
エネミーエフェクト。行動値に関係なく即座に行動を行えるだけでなく、行動しても行動済みにならないという強力な効果を持つ。
シナリオ展開上ボスを一体しか出せない場合、ラウンド1回だけの攻撃ではどうしても緊張感が出ない戦闘になってしまうことが多い。
《加速する刻》や反撃エフェクトを使用して1ラウンドに複数回攻撃してくるようになると、ボスが一体だけであっても緊張感のある戦闘を演出することができるだろう。
GM:ドールメイカーの行動!
ドールメイカー:「あなた方に引導を渡すのはこちらの方ですよ」
GM:マイナーアクションで《骨の剣》を使用。素手のデータを変更します。
GM:メジャーアクションで《コンセントレイト:エグザイル》+《伸縮腕》+《渇きの主》+《血の宴》+《瞬速の刃》+《殺戮領域》を使用。範囲(選択)で攻撃します。
GM:範囲(選択)というのは、そのエンゲージにいるキャラクターから好きなだけ選択して攻撃することができるということですね。
範囲攻撃
ダブルクロスの攻撃は基本的に単体攻撃だが、ブラム=ストーカーの《血の宴》やハヌマーンの《獅子奮迅》など、特定のエフェクトを使用することで攻撃範囲を拡大することができる。
ボスに使用させて戦闘に緊張感を出すのはもちろん、PCが取得すれば一回の攻撃で雑魚を一掃することも可能。
伸縮腕
組み合わせた白兵攻撃を『射程:視界』に変更する、エグザイルの基本エフェクト。類似エフェクトにサラマンダーの《フレイムタン》、ハヌマーンの《かまいたち》などがあり、微妙に効果が異なる。
ミドル戦闘の九重は《ハンティングスタイル》を使うことでマイナーエフェクトを使いつつ戦闘移動を行ったが、ドールメイカーのように射程そのものを変更してしまうというのも解決策の一つとなる。
GM:攻撃の対象は九重、藤原、士騎!三人全員!
GM:命中判定いきます!
GM:13dx7+3
DoubleCross : (13DX7+3) → 10[1,1,2,2,3,5,6,6,7,7,7,8,8]+10[4,4,4,6,7]+5[5]+3 → 28
GM:命中の達成値は28!
GM:リアクションをどうぞ
士騎朝輝:装甲無視攻撃ですね、これ。
藤原奈央:ギエーッ
九重遠:ぎゃあ
士騎朝輝:僕は暴走してるのでリア不です。
九重遠:ドッジを
藤原奈央:そもそも130点奈央ちゃんだと2人同時に守るのは無理なので
藤原奈央:どっちかにリザレクトしてもらうことになるんですが、リザレクトしたい人はいますか?
九重遠:8dx
DoubleCross : (8DX10) → 10[1,3,6,6,7,8,9,10]+4[4] → 14
藤原奈央:がんばった!
士騎朝輝:片方に閃熱は?
九重遠:回ったけどだめ!
士騎朝輝:僕の方が侵蝕軽いのでカバーは九重君に。
藤原奈央:それもいいかなあ。でもどうせまた通常手番が来るから
藤原奈央:ふーむふーむ
九重遠:すみませんお助けください!
藤原奈央:まず自分のリアクションをします。ドッジ。
士騎朝輝:良ければ下さい。HP満タン+閃熱なら初撃は耐えれるかも。
藤原奈央:4dx=>28
藤原奈央:逆だって!
藤原奈央:4dx>=28
DoubleCross : (4DX10>=28) → 8[4,4,5,8] → 8 → 失敗
藤原奈央:ヨシ!
藤原奈央:カバーリングします。《炎陣》《氷盾》で九重くんをカバー。
GM:了解です。
藤原奈央:ダメージをおくれやす!
GM:では、ダメージを出しましょう。
GM:17+3d10
DoubleCross : (17+3D10) → 17+22[10,2,10] → 39
GM:39点。装甲無視です。
藤原奈央:10が2個も出てる!
士騎朝輝:装甲在りだったら耐えられたな。
九重遠:装甲無視じゃなかったら遠受けても生きてたな……
GM:そのための装甲無視よ!
装甲無視
ブラム=ストーカーの《渇きの主》やモルフェウスの《ペネトレイト》など、いくつかのエフェクトや一部の特殊効果によって装甲を無視してダメージを与えることができる。
今回プレイヤー達が受けたダメージは装甲無視の39点。これに対し、九重はHP33・装甲8。士騎はHP32・装甲10。装甲無視でなければふたりともギリギリで生存できたダメージだった。
藤原奈央:先に処理が簡単な方からやります。《閃熱の防壁》を士騎くんに。
藤原奈央:これはカバーリングとは別に、視界内1名のダメージを軽減するサラマンダーの強エフェクトです。8d10減らすぞ!
藤原奈央:39-8d10
DoubleCross : (39-8D10) → 39-38[6,4,1,6,2,2,10,7] → 1
GM:ヤバ
藤原奈央:1ダメージに抑えたぞ!おら!
九重遠:www
九重遠:すごい
藤原奈央:これは『HPダメージを軽減』だから、装甲無視とかは関係ない……! 士騎くんは守った!
士騎朝輝:やった1ダメージ!
士騎朝輝:HP32→31
閃熱の防壁
HPダメージを適用する直前に使用する、ピュアブリードのサラマンダー限定の防御エフェクト。ダイスを振り、出目の分だけ受けるダメージを軽減する。
『最終的に受けるダメージを減らす』という効果なので、今回のような装甲無視攻撃に対しても問題なく機能するのが長所。また、射程:視界なので遠くの味方も守ることが可能。
GM:だ、だが自分の分のダメージがある!
藤原奈央:自分の方のダメージを計算します。自分を含めた攻撃のカバーリングをした場合、自分のぶん+九重くんのダメージで2倍ダメージ。
藤原奈央:ただ、装甲とガード値を差し引いてから2倍するというNASAの研究結果があるので、
GM:そうなのだ。
藤原奈央:装甲は12あるけど装甲無視なので0。ガード値はクリスタルシールドの12、氷盾Lv7で35。
藤原奈央:※装甲無視は装甲は無視できてもガード値は無視できないゾ!
藤原奈央:47-39して二倍します。
藤原奈央:あっ逆だ。39-47して2倍します。
藤原奈央:-16ダメージを受け、無傷で抑えました。
GM:無傷じゃん!!
藤原奈央:藤原奈央の侵蝕率を4増加 (102 → 106)
九重遠:奈央ちゃん本当にありがとう
GM:みんな生きとるやないか!
藤原奈央:藤原奈央の侵蝕率を3増加 (106 → 109)
藤原奈央:これが単体カバーリングに特化した起源種ピュアブリードサラマンダーの力だ!
GM:こわすぎる……
2倍ダメージ
自分を含めた範囲攻撃をカバーリングする場合、『自分へのダメージ』『カバーした分のダメージ』で2倍のダメージを受けることとなる。
基本ルールブック準拠の場合、ダメージ処理の順番は次の通り。
(1)カバーリングを宣言する。
(2)装甲値とガード値でダメージを減少させる。
(3)(2)の最終ダメージを2倍にする。
(4)(3)の最終ダメージに対して《閃熱の防壁》などのHPダメージ軽減エフェクトを適用する。
(5)ダメージ確定。
今回の場合、39ダメージに対して藤原のガード値は47。この時点でマイナス8ダメージとなり無効化に成功している。
GM:では、演出いきます
ドールメイカー:「さあて、無惨に死になさい」
GM:ドールメイカーは軽く手を振る。
GM:すると、無数の糸が唸るように揺れ、キミたちのもとに殺到する!
GM:鋭い糸がキミたちの体を切り刻もうとする!
士騎朝輝:「意識の外から加速してくるヤツだな。この手の奴は実速度に関わらず先手を取るのが上手い。ま、どのみち、俺がやるのは攻撃に集中する事。だろ?」
藤原奈央:「そーゆーこと。九重もいい? オーヴァードの仕事ってのは、一般人以上に役割分担が重要なの」
藤原奈央:「つまり、こう!」 手をかざす。
藤原奈央:無数の氷の障壁が糸の行く手を塞ぎ、迂回しようとする糸は燃え盛る炎の壁で焼却した。
ドールメイカー:「な……!」
藤原奈央:「名乗りが中途半端だったわね。もー一度名乗っておくわ」
九重遠:「奈央ちゃん、本当にすごいね……!」驚きながら褒める
GM:鋭い糸はキミたちに届く前に全てが消滅していく!
藤原奈央:「あたしは藤原奈央! N市の天才美少女支部長、《リッターシルト》の藤原奈央よ!」
藤原奈央:「……あと中学生じゃなくてほんとは女子高生だから! そこんとこ勘違いするんじゃないわよ!」
藤原奈央:「あたしがいる以上、これ以上勝手な真似はさせないわよ……谷塚先生!」
ドールメイカー:「“リッターシルト”。思った以上に厄介ですね……!」
GM:では、ドールメイカーの行動はこれで終了!
GM:次は行動値18の士騎くんの番です。
士騎朝輝:「はは。藤原は自分で行動するとなると、自信満々の天才モードになるよなぁ」
士騎朝輝:「司令官モードだと迂闊な事は出来ないわけだし、何時も気苦労を背負い込んでるわけだ」
士騎朝輝:相手の攻撃を端から無視して、両の足は凍煙を吐き出しながら起動する。通った糸は僅か一本髪の先ほどの疵だ。
士騎朝輝:では、行動します。マイナーで戦闘移動。敵にエンゲージ。
ドールメイカー[12]
士騎[18]
10m
九重[5] 藤原[3]
士騎朝輝:メジャーで攻撃《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》105→109
GM:命中判定をどうぞ!
士騎朝輝:妨害がなければ判定します。
GM:どうぞ!
士騎朝輝:肉体5 アームズリンクが侵蝕100%でLV3になってダイス+3 侵食ボーナスで+3 技能値4
士騎朝輝:11dx7+4
DoubleCross : (11DX7+4) → 10[1,1,2,3,4,5,6,6,7,8,10]+10[6,8,10]+3[2,3]+4 → 27
GM:そこそこ高い!
GM:ドールメイカーは骨の剣でガードします。
藤原奈央:では、ダメージロール直前にオートエフェクトを使います。《凍てつく刃》。
藤原奈央:士騎くんは本来のダメージロールの他に、1D10+9を追加しておくれ!
GM:それでは、ダメージをお願いします。
藤原奈央:藤原奈央の侵蝕率を3増加 (109 → 112)
士騎朝輝:ダメージは達成値27で 3D 凍てつく刃で+1D 村雨丸の攻撃力が強化素材で10+1 ヴァジュラで+12 紅蓮の憎悪で+9 アームドスーツで+3 凍てつく刃で+9
士騎朝輝:つまり
士騎朝輝:4D10+44
DoubleCross : (4D10+44) → 17[9,1,6,1]+44 → 61
GM:つ、強すぎる……!
士騎朝輝:装甲ガード共に有効。
GM:うーん……しょうがない
GM:ここでエグザイルの120%エフェクト《透過》を使用!
GM:ダメージを0に抑えます!
GM:では、演出をお願いします。
士騎朝輝:「さて、女の趣味は良いようだったがなぁ。あんたの敗因の一つはそれだな」
士騎朝輝:「考えうる限り最低最悪の悪手を指したぜ。九条の奴には多少の手心を加えた俺だが、ジャームのあんたにはそれも無しだ」
ドールメイカー:「くだらないですねぇ。このワタクシを倒せるつもりでいるとは
藤原奈央:「倒せるわよ? ことこの状況においては、周囲への被害を気にする必要はないもの!」 パチン、と指を鳴らす。
藤原奈央:ドールメイカーを囲むように氷のドームが展開される。入り口は一つ、士騎朝輝の目の前の微かな亀裂だけ。
藤原奈央:「狭い場所での1vs1。あんたのもっとも得意な分野でしょう」
ドールメイカー:「ほう。これは……」氷の檻を見渡す。
藤原奈央:「見せてやんなさい! 周囲への被害なんて気にしなくていい、本気の斬撃を!」
士騎朝輝:「と言う事だ。は。剣を操るものを剣士と言うならなぁ。藤原奈央は無双の剣士だぜ」
ドールメイカー:「なるほど。ですが、肝心の剣がナマクラでは意味がありませんよねぇ」
士騎朝輝:蛇のように低い前傾姿勢。足を軽く曲げて前に出し、左足は地につかんばかり。その体勢から白い電荷を迸らせて
士騎朝輝:寒気を震わせながら踏み込み。粒子のような氷輝を散らし、下段から氷の三日月を天に届かせるように跳ね上げる。
ドールメイカー:「ほう……!」
士騎朝輝:荒々しい半円を描きながら斬凍が空を裂き割り、風音を白く染め上げ沈黙させた。
士騎朝輝:「刀にとって大事なのは、俺にはきっかり四つ。即ち 疾く、鋭く、強く、冷たく だ。なぁ、村雨丸」
GM:氷の斬撃をまともに受け、ドールメイカーの体は凍結する!
士騎朝輝:敵の肉体を誤ることなく真っ二つに氷の天井に吹き飛ばす。
GM:ドールメイカーの体が叩き切られる!
GM:だが、次の瞬間、ドールメイカーの体が糸が寄り集まるようにして再生していく!
ドールメイカー:「どうやら、確かに、切れ味だけは一流のようですね」
藤原奈央:氷のドームを解除します。攻撃の一瞬だけ展開できればいいやつだ。
士騎朝輝:「肉体で耐えることをしなかったか。俺達の技をマトモには喰らえないみたいだなぁ」
藤原奈央:「うわ生きてる! さすがエグザイル。しぶといな~……」
士騎朝輝:「それが分かれば十分だ。しかけた価値はあったさ。今日は二人じゃなくて三人だしな」
ドールメイカー:「分かりましたよ。ならば、ワタクシはあなたの言う最悪の一手というやつを打ち続けましょう」
GM:では、士騎くんの行動はこれで終了。
GM:次は行動値12のドールメイカーの本来の手番です。
ドールメイカー:「まずは、“リッターシルト”。あなたから始末するのが最善のようだ」後方の二人に向けて手をかざす。
GM:マイナーはなし
GM:メジャーで《コンセントレイト:エグザイル》+《伸縮腕》+《渇きの主》+《血の宴》+《瞬速の刃》+《殺戮領域》を使用。
GM:九重くんと藤原奈央に攻撃します!
士騎朝輝:「そう言うのは自殺志願者と言うんだよなぁ」
GM:命中判定いきます
GM:13dx7+3
DoubleCross : (13DX7+3) → 10[1,1,3,5,6,6,6,6,8,9,10,10,10]+10[1,2,7,10,10]+10[1,1,9]+4[4]+3 → 37
GM:いい感じ
GM:2人ともリアクションどうぞ
九重遠:無理だと思うけどとりあえずドッジ
九重遠:8dx
DoubleCross : (8DX10) → 10[5,5,7,7,7,8,9,10]+10[10]+1[1] → 21
GM:回ったが残念!
九重遠:回ったけど無理!
藤原奈央:あっあたしも!
GM:そうだぜ
藤原奈央:どうしようかな。ここはリザレクトチャンスだと思うので
藤原奈央:自分だけガードすることにして、カバーはなしでもいい?
藤原奈央:リザレクトなんて絶対したくねえぜ!という場合はカバーします。
GM:100%超えてるので、リザレクトはないよ!
藤原奈央:!
藤原奈央:タイタス復活チャンス!
GM:タイタス昇華での復活ですね
九重遠:そうですね
藤原奈央:真面目な話をすると、復活も一度くらい経験しておいたほうが良い気がするので
GM:九重くんにお任せだよー
藤原奈央:やはりカバーはなし! 自分のぶんだけガードします。《氷盾》。
九重遠:受けます
GM:では、今度こそ確実に殺します
GM:ダメージロールの前にブラムストーカーの120%エフェクト《ヘルズブラッド》を使用!ダメージダイスを増やします!
GM:ダメージいくぞ!
九重遠:やめて
GM:17+8d10
DoubleCross : (17+8D10) → 17+41[10,4,7,7,2,6,1,4] → 58
GM:58点。装甲無視!
九重遠:死にます!
GM:侵蝕率が100%を超えているので、リザレクトはできません。この場合、ロイスをタイタス化して昇華することで戦闘不能から復活する必要があります。
GM:取得しているロイスのうち、どのロイスをタイタス化して昇華するか宣言するといいでしょう
九重遠:はい
九重遠:谷塚先生のロイスをタイタスにして昇華します
GM:OK!
GM:この場合、HPは【肉体】の数値+10まで回復します
九重遠:ではHP16で復活します
戦闘不能からの復活
HPが0になるとあらゆる行動ができない戦闘不能状態となる。この状態でとどめを刺されるとPCは死亡してしまうため、一刻も早く戦闘不能状態から復帰する必要がある。
戦闘不能状態からの回復手段は主に三つ。
(1)《リザレクト》による復活
侵蝕率が99%以下のオーヴァードのみ使用可能。1d10を振り、出た出目のぶんのHPを回復させて戦闘不能から復帰するが、1d10の出目のぶんだけ侵蝕率も上昇してしまう。
基本的に侵蝕率が99%以下の時はこれを選択することとなる。
(2)タイタス昇華による復活
ロイスをタイタス化し、更にタイタスを昇華することでHPを『肉体+10点』まで回復することができる。
ロイスは最大七枠しか取得できないため乱用はできないが、侵蝕率100%以上ではこれが主な復活手段となる。残ロイスが少しずつ減っていくクライマックス戦闘の緊張感はダブルクロスの特徴のひとつと言えるだろう。
(3)その他のエフェクトによる復活
キュマイラの《魔獣の証》、モルフェウスの《魂の錬成》など、リザレクト以外にも戦闘不能を回復するエフェクトがいくつか存在する。ただしこれらのエフェクトは侵蝕率が4d10も上昇してしまうため、基本的にはエネミー用という位置づけとなる。
例外として、ソラリスの《アクアウィターエ》や《奇跡の雫》は比較的侵蝕が軽い。また、サプリ『レネゲイズアージ』などにも限定条件下で機能する復活エフェクトが掲載されている。
藤原奈央:装甲無視で58点、重いなー
藤原奈央:こちらはガード。クリスタルシールドと氷盾で47点軽減して、11ダメージに抑えます。まだまだ元気だぞい。
藤原奈央:藤原奈央の侵蝕率を2増加 (112 → 114)
藤原奈央:藤原奈央のHPを19に変更 (30 → 19)
GM:ぜ、全然生きてるじゃん!
GM:では、攻撃の演出いきます
ドールメイカー:「まずは先に二人。殺しておきましょう」
GM:ドールメイカーが手をかざす!
GM:すると、鋭い糸が寄り集まり、巨大な槍へと変わっていく!
藤原奈央:「……うーむ。九重」
GM:糸でできた巨大な槍が高速で二人へと飛来する!
九重遠:「……はい」
藤原奈央:「長年の経験から言うわ。この戦いは、あたしたちの勝ちよ」
藤原奈央:「だからこそ――」「あたしはあんたを守らないことにする」
藤原奈央:「いい機会よ。戦いの痛みを、ちゃんと知っておきなさい」
九重遠:「……うん、はい!」
ドールメイカー:「戯けたことを。あなた方はここで死ぬのですよ!」
藤原奈央:自分だけを氷の盾で覆い、九重は放置する。
士騎朝輝:「うわ。スパルタだ。そうだよなぁ、藤原の方が教師には向いてるんだよなぁ。俺と違って甘くないしなぁ」
GM:巨大な槍がキミたちの体を貫き、押し潰そうとする!
士騎朝輝:「ま、だが。戦うって言うのは、痛いって事だ。そして、そこから逃げないって事なんだよなぁ。《ナカツカミ》お前は戦えるか?」
藤原奈央:「実際、能力があっても戦いの痛みが嫌で戦えないって人はいるしね。変に自信をつけて土壇場でボロが出るよりは、保護者がいる今ってわけ」 氷の障壁が一部崩されるが、軽傷に抑えた。
藤原奈央:「オーヴァードの基本! 万全な自分の肉体を想像し、再構築する! 消耗が激しくてそれが出来ない時は……」
九重遠:そのまま槍に貫かれ、ひどい痛みを感じる
藤原奈央:「絆の力。想いの力を転用する!」
九重遠:先生だった、いい先生だった……そこに噓はなかったと思う
九重遠:それでも、思いきり自分を攻撃して殺せる……
藤原奈央:「大切な人を守りたいという意志。裏切り者とのけじめをつけるという意志。許せない相手への純然たる殺意。全部が絆の力よ。……さあ、絆を燃やして立ち上がりなさい! 九重!」
士騎朝輝:(この戦いは私たちの勝ち、か。半分は強がりかもな。ドールメイカーは強敵には違いない。が、九重を鍛えるために敢えて、不利な条件で戦うか。先を見据えた司令官だよなぁ、考え方が)
九重遠:みりりを傷つけたことを、許すわけにはいかない……!
ドールメイカー:「何を言っているのです。絆の力などで立ち上がれるものかァ!」
士騎朝輝:「そもそも、お前が立ち上がらないと、女一人自分に手で助けられないぜ」
九重遠:「ぐ……!げほっ……!」
士騎朝輝:「それをどう考える?いやなら、立ち上がって爪を突き立てろ。そう言う事だぜ」
九重遠:「うん、……痛い、でも、やるよ!」
ドールメイカー:「バカな……!ワタクシの攻撃をまともに受けてなぜ倒れない……!」
ドールメイカー:「こんなはずがあるものか……ッ!」
九重遠:「あなたは、いい先生だったから……」
ドールメイカー:「何……?」
九重遠:「だからこそ、絶対に止める!もうこんなことやらせない!」
ドールメイカー:「くだらないことを!死にかけの分際で何ができる!」
GM:ドールメイカーの行動はこれで終了!
GM:次は行動値5の九重くんの番です!
九重遠:「獣は、傷ついた方が手強いよ」
九重遠:ではマイナーで《完全獣化》、《破壊の爪》、《ハンティングスタイル》を
九重遠:10m移動してドールメーカーにエンゲージします
GM:了解です。
ドールメイカー[12]
九重[5] 士騎[18]
10m
藤原[3]
九重遠:メジャーで《コンセントレイト:キュマイラ》、《獣の力》で素手で攻撃します
GM:では、命中判定をどうぞ!
九重遠:100%ボーナスとエフェクトレベルの上昇と技能値で
九重遠:13dx7+2
DoubleCross : (13DX7+2) → 10[1,2,4,4,6,6,6,6,8,9,9,10,10]+10[1,4,6,6,7]+6[6]+2 → 28
九重遠:なんとか回ってくれた
GM:いい感じだ…!
藤原奈央:いい出目!
GM:その攻撃は骨の剣でガードします!
GM:ダメージどうぞ
九重遠:3d10+26
DoubleCross : (3D10+26) → 11[4,3,4]+26 → 37
GM:やる…!
九重遠:固定値って助かるな……
GM:かなり良いダメージをもらいました…!
GM:それでは演出どうぞ
ドールメイカー:「ホホホホホ!どれだけ口で強がっても、体は傷だらけではありませんか!」
九重遠:「奈央ちゃん、……いってきます!」
九重遠:駆け出すと同時に身体を変化させる
九重遠:こんな悲劇を続けさせるわけにはいかない
ドールメイカー:「醜い。やはりそのケダモノの姿は何度見ても醜いですねぇ!」
士騎朝輝:「動物園にはいけないタイプだよなぁ、あんた」
九重遠:「醜くても、いいんだ!俺は、一面だけの美しさに固執なんてしない!」
GM:ドールメイカーは細い糸を束ねて攻撃を防ごうとする。
九重遠:思いきり飛びかかる、爪を、牙を持って糸を断ち切りながら
ドールメイカー:「これは……!」
九重遠:止める、その気持ちで嚙みついて身体を切り裂く
GM:ドールメイカーは体を引き裂かれ、大きくよろめく!
九重遠:「もう、幕を引く時間だよ、先生……。いや、ドールメーカー!」
ドールメイカー:「バカな……その体のどこにこれほどの力が……!」
士騎朝輝:「よし、体勢が崩れた。それに糸化は乱発できないと証明された訳だ」
ドールメイカー:「まだですよ。次こそあなた方の息の根を止めてご覧に入れます!」
九重遠:「だから、さっき言ったでしょ。獣は傷ついた方が手強いって」離れて着地する
ドールメイカー:「く、くくく……!ならば、今度は油断なくトドメを刺して差し上げましょう!」
GM:九重くんの行動はこれで終了!
藤原奈央:「……聞きたいことがあるけど、ひとまずはこの攻撃を凌ぐのが先かな」
GM:次は行動値3の藤原さんの番です!
藤原奈央:あっ攻撃こなかった!
藤原奈央:今のエンゲージは、おそらく奈央だけが10m距離に置いていかれている状態だと思うので
GM:次ラウンドの自分の手番で殺す!
藤原奈央:マイナーで戦闘移動。更にメジャーで全力移動して、計10m移動。みんなのエンゲージに入ります。
GM:OKです
藤原奈央:ガード屋は他のキャラの至近距離にいないとカバーできないから、メジャーで移動するだけっていうのもしばしばあるぞい!
ドールメイカー[12]
九重[5] 士騎[18]
藤原[3]
藤原奈央:「先生さ。言ってたよね」
ドールメイカー:「はい?」
藤原奈央:「私も小さい頃は何度か転校したから、転校生を放っておけないって」
藤原奈央:「もちろん、あたしをターゲットとして見ていたからっていうのもあるんだろうけど……」
藤原奈央:「全部が全部ウソじゃなかったはず。先生も、最初は生徒想いの優しい先生だったはずだわ」
ドールメイカー:「ホホホホホ!何を言うかと思えば!」
藤原奈央:「何がきっかけでそうなったの?」
ドールメイカー:「全ては過ぎ去った過去。全ての美しいものは失われるのです!」
ドールメイカー:「だからこそ、ワタクシがこの手で永遠に保管しなければならない!」
士騎朝輝:「この力は九重遠が持つ絆の力だったんだろ。さて、これであんたも手負いだ。手強くなるのかな?」
藤原奈央:「……よっぽど何か大きな出来事があったのね。ジャームは少なからずそういう側面があるけれど」
藤原奈央:「わかったわ。事情を深く話す気がないのなら、それでもいい」
藤原奈央:「あたしは支部長として、あんたを討つ。勝負よドールメイカー!」
ドールメイカー:「同情ですか? これから死体になるあなたがそんなことを考えている暇はありませんよ!」
藤原奈央:「どーだか! 自慢じゃないけど、死体作りならN市オーヴァードはめっちゃくちゃ慣れてんのよ!」
藤原奈央:「長年培ってきた職人芸を見せてやるわ。いきなさい士騎!」
GM:では、藤原奈央の行動はこれで終了!
GM:全員の行動はこれで終了しましたので、1ラウンド目はこれで終了です。
士騎朝輝:「ジャームが相手って言うなら、確かに俺は専門家だしなぁ。任された」
士騎朝輝:「凍らせて永遠に保管でもするか?」
GM:クリンナッププロセス。ここで効果を発揮するエフェクトやバッドステータスの処理があれば、このタイミングで適用されます。
GM:ただ、今はそういったものは何もないので、クリンナッププロセスでは何も起こりません。
GM:2ラウンド目。
GM:再びセットアッププロセスから。
GM:ドールメイカーは何もなし。
士騎朝輝:《加速装置》行動値2→18 侵蝕109→111
九重遠:すみません侵蝕上げ忘れてました115になります
GM:了解です。
GM:他の人はセットアップの行動は特に無いですかね?
九重遠:ありません!
GM:藤原さんはどうします?
藤原奈央:なしです!
GM:OKです!
GM:では、セットアップはこれで終了。
GM:行動値順に行動を行っていきます。
GM:まずは行動値18の士騎くんから。
士騎朝輝:マイナー:なし
士騎朝輝:メジャー:攻撃 《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》
士騎朝輝:妨害がなければ攻撃します。
GM:どうぞ!
士騎朝輝:11dx7+4
DoubleCross : (11DX7+4) → 10[1,2,2,2,3,5,7,7,7,10,10]+10[2,2,4,5,10]+10[9]+10[10]+6[6]+4 → 50
GM:た、高い……!
GM:ドールメイカーはガードを宣言。さらに《自動触手》を使用。
藤原奈央:がんばれ!耐えろ!
GM:代わりに15点のダメージは受けてもらう!
GM:ダメージどうぞ!
士騎朝輝:6D10+35
DoubleCross : (6D10+35) → 24[8,7,4,1,1,3]+35 → 59
藤原奈央:15点に閃熱飛ばすのはちょっともったいないかな。まだ31点あるし受けてもらっていい?
士騎朝輝:装甲ガード共に有効。こちらは15ダメージを喰らって。残りHP16です。
GM:ダメージ高いな……!
GM:では、その攻撃でドールメイカーは一度戦闘不能になります!
GM:演出どうぞ!
士騎朝輝:隣にいる相棒に向かって左腕を突き出し、指を三本立てる。この攻防に自分へのフォローは必要ないという符丁。
ドールメイカー:「あなたの攻撃はよく見せてもらいました。そう何度も喰らうものですか」
士騎朝輝:直感と経験則だが、リソースは次の一撃に回すのが得策だ。
GM:手をかざすと、見えない糸が張り巡らされる
士騎朝輝:「見えてたって?驚きだな。それは誇っていいんじゃないか?」
GM:近づくものを切り刻む、攻撃性の防壁だ。
士騎朝輝:「……。ジャームになった時点であんたは死んでる。俺と村雨丸に出来ることがあるなら、それは、妄執や滓のように残った衝動を斬り凍らすだけだ」
ドールメイカー:「そう、こうすれば見えているのと同じことですから」ほくそ笑む。
士騎朝輝:「それは、きちっと、何があってもやってやる。鬼すら斬る、村雨丸の担い手の名に懸けてなぁ。さぁ、行くぜ」
士騎朝輝:フゥゥ。と刃物の網の前に、軽く呼吸を整える。
士騎朝輝:「黙らせろ!」躊躇うことなく、その中に「村雨丸!!」足を踏み入れた。
士騎朝輝:腕の振りが速い。切り返しが速い。一息に繰り出す手数が十を超えている。スタミナに任せて振るわれる斬撃は止まる気配を見せない。
士騎朝輝:一振りごとに空気から熱が奪われ、村雨丸を中心に視界を覆うほどの雹と氷と霧が乱れ飛ぶ。
GM:一歩進むたびに見えないように張り巡らされた糸がキミの体を切り裂いていく。だが。
ドールメイカー:「こんなはずが……!」
士騎朝輝:自らの肉から血煙を上げながら、散弾が弾けたかのように 360度 多角的に迫る斬線の乱舞と、刺突の乱光、氷塊の乱打が敵を追い詰めていく。
士騎朝輝:「あるんだよ。言っただろ。死体づくりは、慣れてるってなぁ!!」
ドールメイカー:「バカな……恐怖という感情がないのか……!?」
ドールメイカー:困惑のあまり二、三歩後ずさる。
士騎朝輝:「暴走能力を強化する。って言うのは、そういう事なんだろうよ」
藤原奈央:「……やっぱきついなあ。優しくしてくれた先生とこういう殺し合いをするのは……」
GM:ドールメイカーは鮮血をまき散らしながら倒れる!
藤原奈央:「あたしも暴走タイプのオーヴァードならよかったんだけどな」 士騎をわずかだが羨ましそうに見ている。
士騎朝輝:氷の剃刀が糸ごと薙ぎ払い、敵を両断するために空間に疾った。
士騎朝輝:「お前の核は氷葬した」
GM:ドールメイカーの体が吹き飛ぶ!
ドールメイカー:「ふ、フフフフフ……!」
士騎朝輝:「いいよ。やったのは俺さ。きつく思う事なんてないさ。……だよなぁ、1回は立ってくるとは思ったぜ。」
九重遠:「そうかな……、奈央ちゃんの強さと朝輝さんの強さは違ってるからいいと思うよ」
GM:ドールメイカーは切断された体を自身の糸で無理やりにつなぎ合わせて立ち上がる!
GM:ブラムストーカーの120%エフェクト《不死不滅》を使用!戦闘不能を回復します!
ドールメイカー:「まだだ!ワタクシはこんなところで倒れることはできない!」
ドールメイカー:「舞台の幕はまだ上がっているのですよ!ホホホホホ!」
士騎朝輝:持ってるかわからないですが。僕のDロイス:鬼切の古太刀は1点でもダメージが通ったらEロイスを解除する効能があります。
士騎朝輝:何かありますか?
GM:残念ながら今回のジャームはEロイスはなし!
士騎朝輝:了解です!
GM:では、士騎くんの行動はこれで終了。
GM:次は行動値12のドールメイカーの番!
GM:マイナーはなし!
士騎朝輝:111→115
GM:メジャーで《コンセントレイト:エグザイル》+《伸縮腕》+《渇きの主》+《血の宴》+《瞬速の刃》+《殺戮領域》を使用!
GM:最後の範囲攻撃だ!
GM:攻撃対象は三人全員!
GM:命中判定いきます!
GM:13dx7+3
DoubleCross : (13DX7+3) → 10[1,1,2,2,2,3,3,4,6,8,8,9,10]+10[3,5,6,8]+4[4]+3 → 27
士騎朝輝:リアクション不能です。
九重遠:ドッジします
九重遠:8dx
DoubleCross : (8DX10) → 10[4,4,6,7,8,9,9,10]+9[9] → 19
GM:惜しい……!
藤原奈央:カバーどうしようかなー
九重遠:回ったけど無理!
藤原奈央:いや、ここはせっかくだし
藤原奈央:守ってみせようか! まずHPが少ない士騎くんの方をメジャー放棄カバー。《氷盾》。
藤原奈央:ダメージをおくれやす!
士騎朝輝:あ。やったー!
GM:喰らいなー!
GM:17+3d10
DoubleCross : (17+3D10) → 17+15[3,5,7] → 32
藤原奈央:あっしょぼい!
GM:32点!装甲無視!
GM:しょぼくない!
GM:トドメだー!
藤原奈央:まず士騎とあたしのダメージ。12+35で47点軽減して2倍してノーダメです。
GM:!!?
藤原奈央:?
藤原奈央:九重くんもHP16じゃん!
GM:ならば、九重くんだけでも……!
藤原奈央:なんか九重君のHP30いくつあるように勘違いしてたけど、そういえばさっきタイタス復活してたんだった
GM:そうよ
九重遠:すみません下げ忘れてました
九重遠:僕のミスです
藤原奈央:守ります……《閃熱の防壁》。8d10を軽減。
士騎朝輝:だが、このダメージなら閃熱で防げるハズ!
藤原奈央:32-8d10
DoubleCross : (32-8D10) → 32-65[10,9,10,10,5,10,10,1] → -33
GM:!!?
藤原奈央:65……65?
九重遠:????
士騎朝輝:無法すぎる!!!
藤原奈央:えっすごくないですかこれ? 65軽減しました。
九重遠:なんだこれ
藤原奈央:圧倒的無傷に抑えたぞ!おら!
九重遠:すごいな
GM:ぜ、全員無傷……!
藤原奈央:ここまで閃熱のダイスが回ったのはじめてです
藤原奈央:多分マスターエージェントの攻撃も弾けそう
藤原奈央:藤原奈央の侵蝕率を2増加 (114 → 116)
藤原奈央:藤原奈央の侵蝕率を3増加 (116 → 119)
士騎朝輝:何時も、こうなら良いのにね。閃熱。
ドールメイカー:「終わりだ、貴様ら!今度こそトドメを刺す……!」
GM:男は血塗れの姿で叫ぶ!
藤原奈央:「させねーって言ってんでしょうが!」 ずい、と前に出る。
GM:糸を展開すると、三体の操り人形が現れてキミたちに飛びかかる!
藤原奈央:「たしかに女の子はカワイイとかキレイを追い求めるものだし! 永遠にキレイでいられるならそりゃうれしいけど!」
GM:操り人形たちは空洞の目でキミたちを見つめると、次々と爆発していく!
藤原奈央:「望まないタイミングで他人から一方的に押し付けられる永遠の美、なんてのはねえ」
藤原奈央:手をかざす。氷のドームを展開。
藤原奈央:「"呪い"って言うのよ! 世間一般的にぃ!」
藤原奈央:操り人形たち『だけ』をドームに閉じ込め、内部で爆発させた。
士騎朝輝:「俺からすればさ。こうやって、誰かを護れる藤原が羨ましく思う事があるけどなぁ」
GM:圧倒的な炎と爆風がキミたちに迫る直前に氷のドームにぶつかる!
藤原奈央:「そういう呪いから人々を守る。それもあたしたちUGNの仕事なのよ! 覚えておきなさい!」
士騎朝輝:「サンキュ。何時も助かってるよ。流石、天才有能スレンダー美少女支部長」
GM:爆発は氷のドームの内側で収束する!
九重遠:「お互いないものねだりだね、2人とも」少し笑って
藤原奈央:「さあ……チェックメイトよ。九重!」
ドールメイカー:「呪いだとォ!この私の行いは祝福と呼ぶのだ!」
藤原奈央:「引導を渡してやんなさい!」
九重遠:「うん、決めるよ!この悲劇を終わらせる!」
ドールメイカー:「どんな絆も、どんな思いもいずれは失われる!それを私は!」
GM:次は行動値
GM:次は行動値5の九重くんの番!
士騎朝輝:「やってやれ。その為にお膳立てはしたんだぜ」
九重遠:マイナーはなし
九重遠:メジャーで《コンセントレイト:キュマイラ》、《獣の力》でドールメーカーに攻撃します
GM:命中判定をどうぞ!
九重遠:いきます!
九重遠:13dx7+2
DoubleCross : (13DX7+2) → 10[1,1,1,2,3,5,6,6,6,6,7,9,10]+6[2,5,6]+2 → 18
九重遠:うわー回んない
GM:骨の剣でガードを宣言!防ぎ切るぞ!
藤原奈央:あたれー!あたれー!
藤原奈央:あっあたってる
GM:ダメージえお
士騎朝輝:Sロイスでダメージバーストする?
藤原奈央:じゃあ今度こそ! そうえいばここまで全然コンボ名を宣言してなかったので
藤原奈央:コンボ『シャーマット』。《凍てつく刃》を九重くんに。
藤原奈央:九重くんはダメージダイスに1d10+9追加してください。
九重遠:ありがとうございます!
士騎朝輝:ヒロインを救うシーンだし、後もないので考え所だと思うぜ!
GM:では、ダメージをどうぞ!
九重遠:3d10+35
DoubleCross : (3D10+35) → 16[2,8,6]+35 → 51
九重遠:どうだ!?
GM:ドールメイカーのガード値は6、装甲は5
GM:残りHPは40
GM:見事に戦闘不能です!
九重遠:あっぶねえ!
士騎朝輝:ピッタリじゃん。アブナイなぁっ!!
九重遠:こ、こわ………
GM:では、最後の攻撃演出をどうぞ!
九重遠:「ドールメーカー……、どんな理由があっても足を止めたらそこから進めないんだ」
九重遠:「だから、この舞台は終わらせる」
ドールメイカー:「終わらせてなるものか!この舞台は永遠に続くのだ!」
九重遠:飛びかかる、止めるために
GM:鋭い糸が飛ぶ。キミの体を掠める。
九重遠:「させないよ」
九重遠:傷ついても足は止めない
九重遠:今は立ち止まる時じゃない
九重遠:この、悲しい演目をここで終わりにする
ドールメイカー:「何をしている、止まれ!こちらに来るなァ!」
GM:ドールメイカーは糸を張り巡らせ、攻撃を阻もうとする!
九重遠:爪を立てる、牙を剥く、幕引きの演出としては手荒になるけど
九重遠:演者はみんな人じゃない
九重遠:なら、こういうのでいいんだろう
九重遠:力にまかせて嚙みつき、思いきり引き倒す
GM:ドールメイカーは体を噛み砕かれ、倒れる!
ドールメイカー:「なぜ……ここまで……!」
九重遠:「俺は、先生のこと嫌いじゃなかったから……」
九重遠:「もう、舞台に無理に立ち続けなくて、大丈夫だよ……」
谷塚萩:「そうか……」
九重遠:「幕が下りれば、普通に戻って大丈夫でしょう?」
九重遠:「お疲れ様でした……」
GM:ドールメイカーの化粧は血と汗ですっかり落ちてしまっている。
谷塚萩:「あれは……父さん、母さん……」
谷塚萩:「クラスのみんな……それに、あそこにいるのは僕じゃないか……」
谷塚萩:「ああ……綺麗だなぁ……」
GM:谷塚萩は倒れます。
九重遠:「先生……」
谷塚萩:「早く学校に帰りなさい。こんな寄り道はするんじゃない」
GM:エネミーはこれで全滅。クライマックス戦闘は終了です。
九重遠:「……はい、谷塚先生」
士騎朝輝:「……。あんたにとっては長い寄り道だったな」村雨丸を鞘に納める。「お疲れ様」
九重遠:侵蝕を119に
九重遠:「……うん、ありがとう…朝輝さん」
士騎朝輝:「先生も最後に人に戻れたなら、上出来だ。九重…………良くやったよ」
士騎朝輝:「藤原、終わった」
九重遠:「そっか……、うん」涙を流してかけられた言葉を受け取る
藤原奈央:「……はぁ」
藤原奈央:「潜入調査なんかするんじゃなかった。やっぱ気持ちのいいもんじゃないわね、これは
藤原奈央:「谷塚先生」 動かなくなった谷塚先生に声をかける。
藤原奈央:「あたし、割と本気で困ってたんだよ。中学の時の勉強とか公式とか、初歩的すぎて逆に忘れかけてたし」
藤原奈央:「でも先生がさ。色々声をかけてくれたおかげで、頑張ろうって気持ちになれてたの」
藤原奈央:「ありがと。……お世話になりました、谷塚先生」
九重遠:「奈央ちゃんも朝輝さんも、本当にありがとう……」涙を拭って心からの感謝を
藤原奈央:それだけ言って、あとはスマホをいじりだします。事後処理のチームを学校に向かわせるためだ。
GM:キミたちの背後で綿津見みりりは横たわっている。
士騎朝輝:「俺は通りすがっただけだ。ほら、それにさ」
GM:ドールメイカーが倒れたことでエフェクトも解除されたようだ。目立った怪我もない。
士騎朝輝:「声をかける相手が違うぜ」
士騎朝輝:「気が回らない奴だよなぁ、行ってやれ。後始末は、俺達がやるから」
九重遠:「……そうだ!みりり……!」言われてみりりに駆け寄っていく
GM:キミが駆け寄ると、みりりはうっすらと目を開ける。
九重遠:「待たせてごめんね」
綿津見みりり:「……全然。あたしも今来たとこだよ」
綿津見みりり:「今の笑うとこだからね」冗談めかして言う。
綿津見みりり:「っていうか、九重くん。何、その格好」キミの獣の姿を見て言う。
九重遠:「え、あっ……!」すっかり忘れていまだに黒ヒョウ姿だ
綿津見みりり:キミのゴツゴツとした手を握る。弱弱しいが、精一杯の力をこめる。
九重遠:「ええと、これは……、えっと…」
九重遠:「…みりり?」
綿津見みりり:「似合ってるじゃん。格好良いよ」
九重遠:「……未来の女優は器が大きいなあ」つい笑い出す
九重遠:「ありがとう……、みりり」
綿津見みりり:「今のはノー演技なんだけど。それくらい分かってよ」
綿津見みりり:「それに、お礼を言うのはこっちの方だし」
GM:みりりはキミに軽く抱きつく。
綿津見みりり:「ありがと、九重くん」
九重遠:「えっ、うわっ……!?」
九重遠:「……どういたしまして」
九重遠:守れただろうか、その疑問は掬い上げてもらった気がした
GM:少女と黒い獣はスポットライトの照らす舞台の前でしっかりとその手を繋いだ。
GM:シーン終了。
■バックトラック
GM:クライマックスフェイズはこれで終了!
GM:ただし、ここからは戦闘で上がった侵蝕率を絆の力で抑え込まなければいけません!
GM:でなければ、キミたちは日常に戻ってくることはできない!
GM:それがバックトラックというものです。
GM:ここから、バックトラックに入っていきます。
九重遠:はい
藤原奈央:ウィ!
GM:キミたちはタイタス化していないロイスの数だけ1d10を振って侵蝕率を下げることができます
GM:これが絆の力だ!
士騎朝輝:ワクワク
九重遠:絆!
GM:九重くんはタイタス化していないロイスは5個
GM:つまり、侵蝕率を5d10下げることができるわけです
九重遠:なるほど
GM:さあ、現在値の119から5d10のダイスを振って侵蝕率を下げてみよう!
九重遠:はーい!
九重遠:119-5d10
DoubleCross : (119-5D10) → 119-22[1,6,4,7,4] → 97
GM:お見事!
GM:侵蝕率が99を下回れば、無事に日常に戻ってくることができる!
藤原奈央:ギリ生還!
九重遠:ギリギリだった
GM:100%を超えたままエンディングを迎えてしまうと、そのPCはジャーム化する。二度とセッションで使うことはできない。
藤原奈央:ダブルクロスにおけるもっとも恐ろしい現象、キャラロストですね
九重遠:ジャームにはなりたくないなあ、悲しい……
GM:ちなみに、ダイスの数が不安な時は二倍振りや追加振りを行ってダイス数を増やすこともできます。
GM:ただし、その場合は最後にもらえる経験値が減ってしまうので要注意だ。
士騎朝輝:士騎と奈央ちゃんは6個残ってるので6D10だ。
藤原奈央:じゃあ奈央も振ります。残りロイスは6、侵蝕率は119。
藤原奈央:ドールメイカーと谷塚先生の両方が残ってるな。最後は谷塚先生として死んだと思いたいので、ドールメイカーの方をタイタスにしようかと思ったけど
藤原奈央:まあ今さらだしいいか。1倍で振ります。
藤原奈央:119-6d10
DoubleCross : (119-6D10) → 119-38[6,9,8,4,9,2] → 81
藤原奈央:完全勝利!
九重遠:やんややんや!
士騎朝輝:僕も115で6個残ってるので1倍で大丈夫でしょう。
士騎朝輝:115-6d10
DoubleCross : (115-6D10) → 115-37[10,3,7,6,3,8] → 78
士騎朝輝:帰還です。
九重遠:ふむふむ
GM:というわけで、全員無事に帰還ですね!
GM:おめでとうございます!
九重遠:みんな帰還!
九重遠:ありがとうございます!
GM:ここでの最終的な侵蝕率は最後の経験点配布の時に必要ですのでぼんやり覚えておくといいでしょう
GM:では、バックトラックはこれで終了です!
GM:ここから、セッションの最後となるエンディングフェイズに入っていきます。
藤原奈央:もう!
■エンディング:合同
GM:エンディングフェイズ。
GM:まず最初はPC三人の合同EDです。
GM:九重くん、藤原さん、士騎くん、三人とも登場。
GM:エンディングでは侵蝕率は上げなくても大丈夫です。
GM:事件から数日後。
GM:UGN、N市支部。
GM:訓練室に隣接した休憩所。
GM:そこには柔らかいソファーやティーセットなどが置かれ、くつろげる空間になっている。
GM:キミたち三人はそこに集まっていた。
士騎朝輝:「じゃ、藤原、訓練室借りるぜ。今の侵蝕状態なら試すには丁度良いだろうからなぁ」
九重遠:「試す…?」
士騎朝輝:「lesson2だな。絶対に覚えるべきことを、お前はまだやってない」村雨丸で自分の肩を2回たたくと、首を隣の部屋に向け。
GM:ガラス一枚隔てた先はオーヴァードたちが戦闘訓練に使うための訓練室になっている。
藤原奈央:「はいはい、どうぞ。今は誰もいないしね」
九重遠:「絶対に……、うん、分かりました」ついていく
士騎朝輝:「良し、お許しも出た。俺もこういうのを断る人間になるとはね」
士騎朝輝:「まぁ、これを覚えたら、免許皆伝の卒業試験だ。覚悟しろよ」唇の端を楽しそうに上げて訓練室に。
GM:広い訓練室は全力で戦うにはうってつけだ。
士騎朝輝:「さて、オーヴァドは侵蝕に余裕がある時は、死ぬ程の重傷を負っても体が勝手に治る。半自動的にな。それをお前は経験してないな?」
GM:二人はそこで対峙する。
士騎朝輝:「ドールメイカーの時は、気合と根性と絆の力で何とか立った感じだったしなぁ。だよなぁ?」
九重遠:「あ、そういえば……、怪我とか最後までしなかった…」
士騎朝輝:「どんな時も、居ると思うな、リッターシルト。って言ってなぁ。優秀なディフェンダーがいるとそうなりがちなのさ」
士騎朝輝:「いない場合の方をデフォって考えた方がいいぜ。あぁ、上着は脱いでおけ、服ってのは再生しないしなぁ。これから人と会うなら猶更な」
九重遠:「たしかに…、奈央ちゃん本当にすごかったもんなあ…」
九重遠:「あ、うん!」言われた通りに上着を脱いで横に置く
士騎朝輝:村雨丸の藍色の柄に手をかけ、刃を抜く。
士騎朝輝:殺気高ぶれば水気を増し、斬らば勢いよく流れ刃の鮮血を洗いおとす邪妖殺しの刀。
士騎朝輝:常に結露した刀身は、紅蓮の憎悪と共にたちまち凍てつき、まさに抜けば玉散る氷の刃となる。それが目の前の一時の弟子に向けられる。
九重遠:刃物が自分に向いている、という状況に身体がこわばる
士騎朝輝:「じゃあ、行くぞ。これが終われば、ま、一人前だよなぁ。避けるなよ。避けたら当たるまでやる羽目になる」
士騎朝輝:《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》
士騎朝輝:7dx7+4
DoubleCross : (7DX7+4) → 10[1,3,4,7,7,7,9]+10[1,3,7,9]+10[7,9]+10[3,9]+10[9]+10[9]+3[3]+4 → 67
九重遠:避けられるか馬鹿!
GM:では、九重くんはリアクションをしてください
九重遠:絶対に無理ですがとりあえずドッジします
九重遠:6dx
DoubleCross : (6DX10) → 9[1,2,5,6,8,9] → 9
GM:当たる気満々!
GM:では、士騎くんはダメージをどうぞ
士騎朝輝:7D10+14
DoubleCross : (7D10+14) → 42[6,4,10,8,8,4,2]+14 → 56
九重遠:死にまーす
GM:では、戦闘不能になった九重くんは《リザレクト》を宣言することができます。
GM:戦闘不能を回復し、1d10を振ってその数までHPが回復します。
GM:また、同じ数字だけ侵蝕率も上昇することになります。
九重遠:はーい
GM:《リザレクト》の使用を宣言して、ダイスを振ってみるといいでしょう。
九重遠:では《リザレクト》
九重遠:1d10
DoubleCross : (1D10) → 8
九重遠:HP8で回復して侵蝕が44になります
GM:完璧です
九重遠:こっちも殴ります
GM:どうぞ!
士騎朝輝:来なさい。
九重遠:完全獣化はしませんが《コンセントレイト:キュマイラ》、《獣の力》で
九重遠:すみません、やはり《完全獣化》、《破壊の爪》も使用します
GM:OK!
九重遠:よしいこう
GM:では、命中判定をどうぞ
九重遠:9dx8+2
DoubleCross : (9DX8+2) → 10[1,1,2,6,6,8,9,9,10]+10[8,8,10,10]+10[3,4,5,9]+10[9]+2[2]+2 → 44
九重遠:wwwww
GM:たかい!さすが!
GM:では、ダメージもお願いします
GM:あ、違う
九重遠:5d10+23
DoubleCross : (5D10+23) → 25[5,2,9,1,8]+23 → 48
士騎朝輝:そう。暴走してないので一応ドッジ等は出来ます。
GM:先に士騎くん、リアクションをどうぞ
九重遠:そうじゃん
GM:当たったらこのダメージが飛んでくるよ
士騎朝輝:ガードしてリザレクトします。
士騎朝輝:1D10
DoubleCross : (1D10) → 8
GM:しな!
GM:お揃いじゃないですか
士騎朝輝:これで侵蝕が8上昇してリザレクトです。
九重遠:なんでこの師弟お互いを殴るときにこんなに本気なんですかね?
GM:キミたち……。
士騎朝輝:村雨丸を握る腕が僅かに震えた。凍結した空気の中に閃光が走り、風裂きの音が後から追いついてくる。刃に付いた赫は凍り、刀身を汚すことなくボロボロと落ちていく。
士騎朝輝:「よし。死んだし、再生もしたな。これが《リザレクト》だ」
士騎朝輝:「動けるようなら、返しをしろよ。一発は一発だしなぁ、後腐れがなくて良い」
九重遠:「いっ…てぇ……、…わかった。いきます!」
九重遠:黒ヒョウ姿に変化して爪で思いきり切り裂く
士騎朝輝:棒立ちのまま、わずかに村雨丸で爪を逸らしたが、それだけだ。深々と切り裂かれ、そして、流れようとする血が凍結し、出血を止め、再生が開始する。
士騎朝輝:「良い一撃だ。大抵のオーヴァードなら飛ばせるよ、これ。よし、これで、師匠と弟子の時間は終わりだな」
GM:剣を構えた少年と、獣の姿となった少年は立ち上がると再び対峙する。
士騎朝輝:「それじゃ、戻るか。藤原もお待ちかねだろう」
九重遠:「朝輝さん相手だと手加減とか考える余裕もないからなあ」ぼやきつつ人に戻ってついていく
士騎朝輝:村雨丸を藍色の鞘に納め、隣の部屋に戻っていく。
藤原奈央:「おつかれ。九重、大丈夫ね? 動ける?」
九重遠:「うん、大丈夫。動けるよ」
藤原奈央:「無理やりでごめんね。でもリザレクトの訓練って、結局これしかないのよ。大抵の人は実戦で学ぶから……」
士騎朝輝:「俺も同じことをされたんだけどなぁ、随分と待遇が違うよなぁ、村雨丸」
九重遠:「奈央ちゃんが守ってくれたおかげだから」
士騎朝輝:こちらは爪痕を指でなぞってわざとらしくぼやく。
九重遠:「ありがとう、朝輝さんもね」
藤原奈央:「当たり前でしょうが。あんたは歴戦のオーヴァード、九重は覚醒したてなのよ。負担が違うに決まってる」
士騎朝輝:「言ったよなぁ。卒業試験だって。これからは一人でなんだってやっていくんだぜ。礼を言われる事でもないのさ」
士騎朝輝:「俺も今日が覚醒したてだったら優しくしてもらえただろうに、タイミングが悪かったな」言って、応接室のソファに座る。
藤原奈央:「そもそも、リザレクトの訓練カリキュラムだって本当はもっと優しいやつなんだからね。ナイフで軽く切り傷を入れたり」
九重遠:「オーヴァードは助け合い。で、師匠はさすらいの旅人ならいつかは会うかもしれないよ」向かい側のソファーに座る
藤原奈央:「あんたが師匠らしいことしたいとか言うから……まったく」
藤原奈央:「で、九重」
九重遠:「あ、師匠らしいことといえば朝輝さん」
藤原奈央:人数分の紅茶を入れて二人に配る。
士騎朝輝:「まずは藤原の話からな。こういうのは順番だ」
九重遠:「うん、わかったよ」
士騎朝輝:「俺の話より、きっと有意義だろうしなぁ」
士騎朝輝:紅茶を手に取り口をつける。自分が好きなフレーバーなので少しだけ口元がほころぶ。
藤原奈央:「いや、いいわよそっち先で。あたしの話はそこそこ長くなるからね」
九重遠:「ありがとう、奈央ちゃん」紅茶を受け取って礼を言う
藤原奈央:「士騎に聞きたい事があるなら、今のうちに聞いておきなさい」
九重遠:「いいの?…終わったら一つ質問に答えてくれるって、約束してたんだけど」
士騎朝輝:「ああ、言ってたなぁ。そういえば。聞きたい事なにかあるのか?」
九重遠:「答えにくかったら答えなくてもいいんだけど…」
士騎朝輝:「それは当然だな」軽く笑う。
士騎朝輝:「答えたくないことは応えないぜ、俺は。まあ、そう言う物は滅多にないけどなぁ」
九重遠:「名前を、自分で付けたっていってたでしょう?なんで輝く朝の騎士なのかなって…」
士騎朝輝:「また、変な事を聞くね。まあ、だが、そうだな、別段隠すことでもないか」
士騎朝輝:「俺は、生まれた時から借金を背負って、傭兵をしていたんだけどなぁ」
士騎朝輝:「借金を完済して、自由になった時に、なんとなく思ったのさ」
士騎朝輝:「人類の味方をする。何時か、誰かの為に…騎士のように颯爽と駆けつけて、絶望に沈んだ人間に輝く朝を見せて、自分のように自由にしてやりたいってなぁ」
士騎朝輝:「だから、この名前にした。それだけだぜ」
士騎朝輝:紅茶に砂糖を足して、かき混ぜる。
士騎朝輝:「つまらない事を聞く奴だよなぁ」
九重遠:「……うん、朝輝さんはやっぱり優しいと思うよ」途方もない過去を聞いても笑えるようになった
九重遠:「俺にとっては、大事なことだよ」
九重遠:「ごめんね、奈央ちゃん。もう大丈夫」
士騎朝輝:「だってさ。藤原のターンだぜ」
藤原奈央:「ほい。えーとね」
藤原奈央:「最初に少し話した《リヴァイアサン》がいたでしょ。霧谷」
藤原奈央:「あいつ、日本UGNの中ではだいぶ偉いやつなのよ」
九重遠:「そうなの…?あ、支部長って言って…!」
士騎朝輝:「(だいぶって言うか、日本では一番なんだよなぁ)」
藤原奈央:「そ、日本支部長。今回の事件は正直言うとかなり小さい規模だから、本来なら霧谷が出てくるようなものではないんだけど……」
藤原奈央:「それでも出てきた。なんでかっていうと、単純にUGNが慢性的な人手不足だから」
九重遠:「人手不足」
藤原奈央:「うん。人手不足」
九重遠:「オーヴァードが少ないってこと?」
藤原奈央:「そうね。オーヴァード以外でもUGNに所属してる人はいるけど、やっぱり前線にはオーヴァードが出ていくしかないし」
藤原奈央:「だからUGNは常に戦力を求めているの。正社員みたいに週5で働いてくれる人でもいいし、バイトみたいにたまーに手伝ってくれる人でもいいけど……」
藤原奈央:「人々の平和な日常を守りたい、って理念に共感してくれるオーヴァードを探してる」
藤原奈央:「どう九重? これからも、たまにでいいからUGNの仕事、受けてみない?」
九重遠:「…なるほど」
士騎朝輝:「あぁ、勧誘ね。それは長くなるし、俺が言うのもなんだけど登録した方が良いと思うね」
九重遠:「俺の意志で決めさせてくれるんだね、ありがとう」
九重遠:「……うん、出来ることはきっと少ないと思うけど。俺が出来る範囲なら」
九重遠:「手伝わせてほしい」
藤原奈央:「……即答したわね。あえて聞くけど、ほんとにいいのね?」
藤原奈央:「まず間違いなく、さっきみたいにケガするわ。制服がズタズタになってこっそり新しい制服を手配したりする必要もある」
九重遠:「今まで守ってもらってたのに見て見ぬふりなんて出来ないよ」
藤原奈央:「みりりと学校から帰るときにワーディングを感知して、みりりに何も言わずにその場を離れなきゃいけない、なんてこともあるのよ」
藤原奈央:「そして何より……」
藤原奈央:「谷塚先生みたいに、見知った人が実はジャームで、そういう人に裏切られたり、そういう人を倒さなきゃいけないってこともある」
九重遠:「……うん、そうなんだろうね」
藤原奈央:「率直に言って、義理や人情だけではやっていけない仕事だわ。無理してやんなくてもいいのよ」
九重遠:「奈央ちゃんも優しいね……、それでも、知っておきたいんだよ」
九重遠:「俺が、これから生きていく。そう決めた世界を」
藤原奈央:「……たしかに」
藤原奈央:「たしかに……オーヴァードになったらもう戻れない、って説明したもんね」
九重遠:「泣くことも、嫌になることも、ちゃんと知りたいよ」
九重遠:「綺麗なだけじゃダメなんだ」
藤原奈央:「よろしい!」
藤原奈央:「そこまで覚悟が決まってるなら、あたしから言うことは何もないわ」
藤原奈央:「九重遠。コードネームは《ナカツカミ》。以後、あなたをUGNイリーガルとして登録します」
藤原奈央:「あ、イリーガルってのはさっき言ったバイトの人のことだから。仕事があったら連絡するけど、受けるのは強制じゃないかんね」
九重遠:「うん、わかった。まだ知らないことの方が多いけど、これからもどうぞよろしくお願いします」
士騎朝輝:「ま。実際、特典もあるしなぁ、UGNがバックについてるオーヴァードはFHがちょっかいをかけにくい。当人じゃなく周りへな。そんなことしたら、UGNは人員動かすしな。俺が登録した方が良いって言ったのはそこらへんだよ」
九重遠:「みんなが……それならなおさら受けないと」
藤原奈央:「そーね。無所属だけはほんっとーにオススメしないわ」
藤原奈央:「ドールメイカーはぶっちゃけまだ優しい方だから。あれよりもっとタチの悪いやつがガンガン勧誘に来るの、いやでしょ。九重も」
九重遠:「それは嫌だね」
士騎朝輝:「無所属そんなに駄目かね」ボソッと小声で言って。
九重遠:「あ、登録って今度でも大丈夫?これからみりりと会う約束があって」
九重遠:「そろそろ行かないと間に合わない」
士騎朝輝:「そう言う事なら、登録は明日でも良いんじゃないか。真面目に来るだろ、おそらく」
九重遠:「ちゃんと来るよ、朝輝さんみたいにさすらってないし」
士騎朝輝:「ふん、あぁ、九重遠。やる事を選んだなら、後は好きにしろよ、お前の人生だ、自由に生きる権利がある。だが、そうだな。それでもオーヴァードの先達としての言葉を送ってみようか」
士騎朝輝:「これから先、何があっても そんなつもりじゃなかった。とか なんで、こうなったんだ。とかは、口にするなよ。多分そう言うののほとんどは、自分の意志で選択した結果だろうからなぁ」
士騎朝輝:「俺がそう望んで、こうなった。って開き直って欲しいね。最後の教えだな」
九重遠:「言われなくても言わないよ。これでも結構頑固なんだ」
藤原奈央:「それじゃあ早くみりりんとこ行きなさい。いいこと、九重」
藤原奈央:「いろいろなジャーム……谷塚先生みたいな人も、もともとは普通の日常を送るオーヴァードだったの」
藤原奈央:「日常を守るだけじゃない。彼らが手に入らなかった日常を謳歌するのもまた、生き残った者のつとめと知りなさい」
藤原奈央:「この件が終わった以上、あたしも来週には転校しちゃうから。みりりと仲良くね」
藤原奈央:「さ、話は終わり! さっさと行きなさい!」
九重遠:「やっぱり奈央ちゃんはすごく綺麗だよね、ありがとう行ってきます!」
九重遠:「また明日ね!」手を振って出ていく
GM:九重くんは部屋を出ていく。
GM:休憩所には藤原さんと士騎くんだけが残る。
士騎朝輝:「そっか。来週で転校か。あぁ、楽しかったと言えるな、学生生活ってやつ」
藤原奈央:「潜入調査は正直もうやりたくないわ。友達を騙し続けるのも、せっかく出来た友達と別れるのも嫌だもの」
藤原奈央:「チルドレンにこういう仕事をさせ続けるのも、正直組織としては不健全だと思う」
藤原奈央:「……は~。はやく世界が平和になればいいのになあ」
士騎朝輝:「ん。そうだな。誰かを騙して、心に疵を残すなんてのはなぁ、やっぱり嫌だよなぁ」
士騎朝輝:「少なくとも、少しの間だけでも、藤原が世界を誰かに任せられるくらいには、落ち着いてほしいよな」
士騎朝輝:「そうだ。一つ聞いていいか?」
藤原奈央:「なに?」
士騎朝輝:「藤原は、人には厳しい現実を口にするけどさ、ジャームを人としての地続きとして見るよな。今回なんか特にそうだ」
士騎朝輝:「なんで、そんな事するのか?って思ってなぁ」
藤原奈央:「忘れないためよ。たとえばあたしはゲームをよくやるけど」
藤原奈央:「ゲームのキャラクターは、どんなバックボーンを背負っていたとしても架空の存在だからね。極論すれば何人殺しても問題にはならない」
藤原奈央:「でも彼らは人間だったのよ。絆があって、日常があって、結果的に道を踏み外した存在に過ぎない」
藤原奈央:「わかるでしょ。そういう奴らを『倒していい敵』とひとくくりにしてしまったら、それはゲームをやってるのと変わんなくなるわ」
藤原奈央:「敵は倒す。ジャームは放置しない。でも彼らは元々人間だったし、決して彼らの軌跡は蔑ろにしてはいけない。そういう戒めを込めているの」
藤原奈央:「……まーもちろん、信じがたいド外道とかは別だけどねー」
士騎朝輝:「俺は、村雨丸を握ってるからな。そんな風にはあまり考えられなかったが、ジャームと言う死人の前には、彼らが人間だった。とは思ってるよ」
士騎朝輝:「そうか。そうか。藤原は偉いね。それって本当にしんどい考えだぜ」
士騎朝輝:労わるように言う。
藤原奈央:「あたしのこの思考は、良い面も悪い面もあるわ。結局倒すことには変わりがないんだから」
藤原奈央:「説得や投降を呼びかけた結果、危機を招くかもしれない。だからね」
藤原奈央:「ちょーどいいのよきっと。ちょっとヌルいあたしみたいなやつと、ジャームは全部切り伏せるってあんたみたいなやつはね」
藤原奈央:「さ。15時のおやつでも買いにいって、戻ってきたら報告書書くわよ」
藤原奈央:「すぐそこのクレープ屋台だけど。あんたは来る? 留守番してる?」
士騎朝輝:「うへぇ。こればかりはイリーガルの最悪のやつだな。旅人やってた時はもう無責任に歩き去るだけで良かったんだ」
士騎朝輝:「行くよ。お供します。あそこのクレープ屋さぁ、何故か男女二人で行くと安いんだしさぁ」
士騎朝輝:「きっちりエスコートして点数を稼ぐよ」
士騎朝輝:そう言うと立ち上がり
藤原奈央:「(……谷塚先生なあ)」
藤原奈央:「(あたしに優しかったのも、勉強の心配してくれてたのも、大半がジャームとしての欲望由来だったんだろうけど)」
藤原奈央:「(ジャームになっても人間性の残滓というものは残る。人間だった頃にやろうとも思わなかったことは、ジャームになってもできない)」
藤原奈央:「(ドールメイカーではない『谷塚先生』は、きっといい先生だったし……)」
藤原奈央:「(谷塚先生として死んだんだと、あたしは思ってるよ)」
藤原奈央:-やたらと親切な教師/谷塚萩/誠意/○隔意/ロイス このロイス感情をP表にして、タイタスにしておきます。
藤原奈央:「ありがとう先生。お疲れ様」
藤原奈央:「またね」
藤原奈央:小さくつぶやいて部屋の電気を消し、外へ向かう。
GM:電気の消えた部屋には中学校の制服が置かれていた。キミはもう袖を通すことはないだろう。
GM:あの学校には日常が戻り、キミは再び非日常の世界へと戻っていく。
GM:皆の日常と秩序を守る盾として。
GM:シーン終了。
■エンディング:九重遠
GM:次のシーン!
GM:次は九重くんの個別EDです!
九重遠:へい!
GM:このシーンは、キミがみりりと話をするシーンになります。
GM:みりりが前から言っていたオーディションを受ける日なので、その直前に会って話をする感じですね。
九重遠:みりりはまた記憶処理されてます?
GM:ですね。オーヴァード関係のことはすっかり忘れています。
九重遠:わかりました
GM:では、事件から数日後。
GM:UGNの記憶処理を受けたみりりもすっかり元の日常に戻っていた
GM:オーディション会場のそばの喫茶店。
GM:キミはみりりと一緒にオーディションが始まるまでの待ち時間に、ここにやってきていた。
綿津見みりり:「うー、緊張する~!」
GM:みりりは台本をペラペラとめくりながら落ち着かない様子だ。
九重遠:「みりりのいつも通りにやれば大丈夫だよ」落ち着かせるように声をかける
綿津見みりり:「うん、ありがと」
綿津見みりり:「なんだかんだ言いつつオーディションって初めてなんだよね~」
九重遠:「ふふ、夢の第一歩だ」
綿津見みりり:「一歩が遠い~」
綿津見みりり:「でも、この間は九重くんが頑張ってくれたんだし、今度はあたしが頑張る番だよね!」
九重遠:「ああ……、台本読みのこと…?」
綿津見みりり:「あれ。なんか台本の読み合わせもそうだけど」
綿津見みりり:「それ以外にも何かあったような……」
綿津見みりり:「九重くん、舞台の上に立つ騎士みたいだって思ったことがあったんだよね」
九重遠:「あったかな…?」
綿津見みりり:「あっ、というか今のは違うからね! 深い意味はないから!」
九重遠:獣姿を受け入れてくれた、その事実だけで隠し事も軽くなる
九重遠:「違うって?」
綿津見みりり:「九重くんがあたしの小さい頃に見た舞台の騎士みたいだったってことが!」
綿津見みりり:「せ、説明しちゃってんじゃん!」
綿津見みりり:自分にツッコむ。
九重遠:「はは、みりりに格好いいと思われてるのは嬉しいな」
綿津見みりり:「そういう格好良いじゃないし……」赤くなっている。
綿津見みりり:「もー!覚えた台本、全部頭から飛んじゃったよ!」
九重遠:「……うん、いつでも。きっと守るよ」
綿津見みりり:「へっ?」
九重遠:「みりりのこと、いつでも。守ってみせるから」
綿津見みりり:「あ、あたしの聞き間違いじゃなかった」
綿津見みりり:「もっかい言って……」
九重遠:「これ結構恥ずかしいんだけど…、みりりのこと、いつでも守るよ」
綿津見みりり:「あたしも恥ずかしいからおあいこ……」
綿津見みりり:「うん。ありがと」
綿津見みりり:「台本は飛んだけど、今のであたしいつもの120倍くらい頑張れる気がする」
九重遠:「はは…、どういたしまして」照れて目線をそらしながら
綿津見みりり:「えっと……」
綿津見みりり:「あ、あたしそろそろオーディションの時間だから行くね!」
GM:みりりは台本を持って立ち上がる。
九重遠:「あ、うん。みりりはいつでも頑張ってるし、綺麗だからいつも通りにね」
綿津見みりり:「そういう恥ずかしいのは要らない~!」
九重遠:「一緒にいられなくても応援してるから」
綿津見みりり:「えっと、九重くん。遠くん。ちょっとあっち向いてて」
九重遠:「えっ、いま名前…、あ、はい」
GM:みりりはそっとキミのそばに近づく。
GM:キミの頬に柔らかい唇の感触が伝わる。
九重遠:「えっ、えっ…!?」
GM:みりりは恥ずかしそうに腕で自分の口元を隠している。
九重遠:「み、みりり……?」
綿津見みりり:「……じゃあ、行ってくるから」
綿津見みりり:「オーディション、受かっても落ちてても真っ先に遠くんに報告するね」
九重遠:「あ、うん、行ってらっしゃい…」
九重遠:「ありがとう、応援してる」自分からも抱きしめる
綿津見みりり:「はぇっ!?」
綿津見みりり:「オーディション、遅刻しちゃうよぉ」照れ臭そうに笑う。
九重遠:「みりりなら大丈夫、頑張ってね」笑って離れる
綿津見みりり:「なんだよ。悔しいなぁ……」言葉とは裏腹に嬉しげに俯いている。
綿津見みりり:「でも、ありがと。これで離れてても、遠くんのこと
綿津見みりり:「でも、ありがと。これで離れてても、遠くんのこと感じてられる」
九重遠:「はは、俺もだからおあいこ」
綿津見みりり:「オーディション、頑張ってくるね!」
九重遠:「うん、いってらっしゃい」
GM:みりりはそう言うと軽快に走り出し、店の入り口で立ち止まって一度振り向く。
GM:みりりはキミの方を向くと、自分の唇に人差し指を当てて口を動かす。
綿津見みりり:『キスしちゃった』
GM:みりりは再び背を向け、オーディション会場へと走り出す。
九重遠:「(やられたなあ…)」顔を真っ赤にして自分も帰り支度をする
九重遠:みりりと別れて一人きりで家までの道を歩く
九重遠:なれるのかな、そんなことを思う
九重遠:奈央ちゃんや朝輝さんみたいに、少し変わってしまった世界に
九重遠:なれるときがいつか来るんだろうか
九重遠:その時に、みりりはまだ隣にいてくれるだろうか
九重遠:女優として、夢をかなえても、自分の隣に
九重遠:「(ちゃんと伝えないとなあ…)」
九重遠:みりりとは違っても、同じように一歩を踏み出したから
九重遠:俺も、頑張っていこう
GM:少年と少女は一歩を踏み出した。
GM:その先にはどんな台本も用意されてはいない。
GM:だが、その絆を手放さなければ、未来はきっと。
GM:希望に満ち溢れた物語になるはずだ。
GM:シーン終了。
■アフタープレイ
GM:ダブルクロス The 3rd Edition シナリオ『Marionette Days』
GM:これにて、全て終了です!
GM:皆さん、お疲れ様でした!
九重遠:ありがとうございます!お疲れ様でした!
士騎朝輝:お疲れ様でした。アフタープレイの時間ですね。
GM:いやー、九重くんも藤原さんも士騎くんもめちゃくちゃよかったです!
藤原奈央:お疲れ様だワン!
GM:それでは、最後に経験点の配布をして終わろうと思いますので!
藤原奈央:久しぶりにオーソドックスなダブルクロスをやった気がします。
GM:みんな集まっておいで!
九重遠:はーい
士騎朝輝:集まれオーヴァードの森
藤原奈央:集まるワンよ~
GM:基本ルールブック1の前だか後ろだかにレコードシートというものが付いているのですが
九重遠:前にありました!
GM:前だった
GM:そこの経験点という項目に従って経験点を配っていきたいと思います
GM:一つずつ項目を読み上げていきますので、皆さん元気よくお返事をしてください
九重遠:はい!
GM:・セッションに最後まで参加した
士騎朝輝:yes
九重遠:はーい
藤原奈央:したぜ!
GM:皆さん、最後までご参加いただきありがとうございました!
藤原奈央:アフタープレイで寝落ちとかしたら最後まで参加スタンプはもらえないのかなあ
GM:途中で逃げ出した人はいなかったので全員チェックを付けていいよ!1点です
GM:そういう人にはあげないもん
GM:何がもんだ
GM:では、次!
藤原奈央:ジョセフと同じこと言ってる
藤原奈央:つぎつぎ!
士騎朝輝:NEXT
GM:・シナリオの目的を達成した
GM:まずはシナリオをクリアしたことで5点
GM:みりりたちを無事に助け出すことができたので追加で5点
GM:10点です!
九重遠:わーい!
GM:キミたちが手に入れた経験点だ。誇るがいい
GM:次!
士騎朝輝:やったー
GM:・最終侵蝕率による経験点
GM:これはバックトラック後の侵蝕率によって決まります
GM:ただしロイスの数×2にして振った場合は自動的に3点
九重遠:97%だったので5点かな?
GM:一度振ったあとに追加でロイスの数振った場合は0点になる
藤原奈央:バックトラックの点数を覚えていない人はここを参照するんだよ
GM:あっ、やさしい
士騎朝輝:78なので5点です。
藤原奈央:こちらもバッチリ5点です。
九重遠:クオンタム先生ありがとうございます
GM:では、みんな5点だ!
GM:全員もらってください!
九重遠:わいわい!
GM:・よいロールプレイをした
GM:皆さん、めちゃくちゃいいロールでした
GM:九重くんは初めてのダブルクロスとは思えないほどロールが丁寧だし熱くて格好良いし
GM:藤原奈央は相変わらず可愛いし、優しくて頼りがいがあるし
九重遠:ありがとうございます
GM:士騎くんはちょっとした攻撃とかでもいちいち描写が格好良いし、絵になるし
藤原奈央:奈央ちゃんは、すかいはいさんが知ってる頃と比べるとだいぶしっかり者になったと思うんですが
GM:なってました
藤原奈央:これはこれで頼れるチョロお姉さんとしてかわいいのではないかと思っています
GM:大きくなってて……
GM:では、皆さん、1点もらってください!
九重遠:わーい!
GM:藤原奈央かわいい……
GM:次!
GM:・他のプレイヤーを助けるような発言や行動を行った
GM:誰一人欠けても物語はハッピーエンドにはならなかったと思います!
GM:皆さんの協力あってこそでした!
藤原奈央:いっぱいしたよこれは!
GM:1点!
九重遠:皆さん本当にありがとうでした!
士騎朝輝:僕も師匠は多分してた
九重遠:してたよ!自信もって!
九重遠:助けてもらいまくりました
藤原奈央:でもこれ、対象が『プレイヤー』だから
藤原奈央:ロール面どうこうよりは、多分プレイヤーとして助言したり展開の提案したりしたかが評価軸ですよね
GM:そうなの
藤原奈央:多分……ロールのやつは次のやつじゃなかったっけ……?(うろ覚え)
GM:なので、皆さんもらってもいいよ!
GM:次いくよ~
九重遠:はーい
GM:・セッションの進行を助けた
GM:皆さんのご協力のおかげでスムーズにセッションを終えることができました!
GM:1点ずつもらってください!
藤原奈央:こっちがプレイヤー軸じゃねーか!
藤原奈央:さっきのやつは普通に助けたロールをしたかどうかでよかったんだな……
士騎朝輝:そいやっさ
九重遠:もらってしまった
九重遠:停電しちゃってごめんね!
GM:停電は自然災害なのでw
藤原奈央:地震すごかったからねえ
GM:さっきのやつはPLとしての話題の振り方とかで
GM:こっちはセッションが上手く進むようにとか長引かないようにとか協力してくれたかって感じですね
九重遠:ふむふむ
藤原奈央:そういう意味では、セッションログ編集をした僕は大いに進行を助けたはず
九重遠:本当にありがとうございます、感謝しかない
GM:すごい
GM:本当なら100点くらいあげたい
藤原奈央:3点くらいもらおうかと思いましたが、慎み深く1点をちょうだいします
藤原奈央:100点ももらってよかったんだ!
GM:3点でいいの。慎み深い
GM:でも、あげるのは1点だよ!
GM:みんなもらいな!
GM:では、最後!
GM:・場所の手配、提供、連絡や参加者のスケジュール調整などを行った
GM:皆さん、いつもスケジュール調整にご協力いただきましてありがとうございました!
GM:場所の手配をしてくれたティーキーくんもありがとう!
GM:1点です!
九重遠:GMもお疲れ様でした、ありがとうございました
藤原奈央:ていきー君、わりと使いやすくて嬉しいですよね。ところどころが多少気になるけど
藤原奈央:どどんとふより軽いのが一番うれC
GM:これで経験点項目は全部になります
GM:チェックが付いた項目を全部合計したものがキミたちのもらえる経験点になるよ!
九重遠:なるほどなるほど
GM:GMは文系なのですが、がんばって計算してみます
GM:この連立方程式によると三人とも合20点になるはず!
九重遠:計算苦手なんですけど20点な気がします
GM:合ってた。よかった
GM:それでは、レコードシートの下にGMの署名欄があると思うのですが
九重遠:あ、はい
GM:この経験点はGMが署名することで、初めて有効なものになります
九重遠:なるほど
藤原奈央:伝説のサイン!
GM:マップに書き記しておきました
GM:あとで画像はツイッターでもお送りしますね!
GM:立ち絵画面に変更すれば見えるはず
九重遠:あ、はい
藤原奈央:あれ?!
藤原奈央:ま、マップがいつの間にかかわってる!
GM:これがGMのサインの力!
藤原奈央:サインはどうでもいいよ!うしろのイラストだよ!
GM:サインどうでもいいことある!?
九重遠:www
藤原奈央:マップ、ほとんど立ち絵で隠れてたからいまサイン確認しようとして死ぬほどびっくりしました
GM:めかぶさんがいい感じに加工してくれました
九重遠:すごい
士騎朝輝:ただいまです
士騎朝輝:20点!
GM:というわけで、その経験点はキャラクターの成長などで自由にお使いください
藤原奈央:やったー!PS5買おっと
九重遠:ありがとうございます!
GM:まずは抽選に当たらないと……
◆獲得経験点◆
PL:闇猫(九重遠) - 20点
PL:クオンタム(藤原奈央) - 20点
PL:白金(士騎朝輝) - 20点
GM:すかいはい - 20点
GM:経験点の配布はこれで全て終了!
GM:改めてセッションの全行程は終了となります!
GM:皆さん、本当にお疲れ様でした!
九重遠:本当に楽しかったです!ありがとうございました!
九重遠:お疲れ様です!
エンドカード&署名