GM:
百代まりあ:ゆるせない……マスターアビス・γ!
GM:死ぬ! 君は死体を見て嘆いてもいいし、マスターアビスへの憤怒を燃やしてもいい。
百代まりあ:ボコボコにしてやるわ
GM:そのちょうしよまりあちゃん!
GM:じゃあ最後。PC3の成田支部長、お願いします。
PC3 《ETBキャラクタ》成田晴史(キャラシート)(PL:珪素)
■ハンドアウト:PC3
・シナリオロイス:藤原奈央
ある日のことだ。君は第三支部長の藤原に呼び出された。
強力な次世代オーヴァードを生み出すため、FHで立ち上げられた『アビス計画』。
その中で生まれた凶悪なジャームにして、マスターエージェント──『マスターアビス』がこの町に現れたらしい。
マスターアビスは複数の個体がいるようで、これまでのデータは役に立たない。新たにデータを収集しなければ……。
そう思った矢先、支部の目と鼻の先で大火災が発生する。
現場に急行したエージェントからは、ただ一言こう連絡が入った。
『マスターアビスが出た』と。
成田晴史:イエス!
成田晴史:成田晴史(なりた はるふみ)34歳です。職業は第七支部支部長。
成田晴史:長身スーツの眼鏡男性であり、非常に凶暴。
成田晴史:大抵の情動が単一の感情、すなわち怒りとして発露します。
成田晴史:敵にもキレるが味方にもキレる。それが支部長なので下の人達は大変だ。
成田晴史:能力は極めて純粋なブラックドッグ発電能力。
成田晴史:申し子セレリティで死亡制約を一回踏み倒しつつ
成田晴史:この世の終わりのようなHPから《雷鳴の申し子》を二回ブチ込みます。ダブル申し子!
GM:ノーヴェもなんでガネシュだけ信頼なんだよ!とキレております
GM:マジでこの世の終わりの威力なんだよなあ……
成田晴史:クソ野郎をぶん殴りたいぜ!マスターエージェントということはマスタークソ野郎ということ
成田晴史:前線に出てばっかりの支部長クラスの中でもさらに前線型のステ振りをしているので
成田晴史:相手がマスターエージェントとあらば駆り出されるのも必然といったところでしょう。頑張るぞ!
GM:そうだぞ!しかも確実にジャーム!殺せ!
GM:ありがとうございます。じゃあ成田支部長のハンドアウト……って思ったけど
GM:もうハンドアウト冒頭で貼ってる! なんかおかしいと思ったんだ。もう一度はりなおそう。
■ハンドアウト:PC3
・シナリオロイス:藤原奈央
ある日のことだ。君は第三支部長の藤原に呼び出された。
強力な次世代オーヴァードを生み出すため、FHで立ち上げられた『アビス計画』。
その中で生まれた凶悪なジャームにして、マスターエージェント──『マスターアビス』がこの町に現れたらしい。
マスターアビスは複数の個体がいるようで、これまでのデータは役に立たない。新たにデータを収集しなければ……。
そう思った矢先、支部の目と鼻の先で大火災が発生する。
現場に急行したエージェントからは、ただ一言こう連絡が入った。
『マスターアビスが出た』と。
GM:これ、呼び出されたとありますけど
GM:珪素さんはたしかマスターアビスセッションを読んでてくれてて、ある程度事件の下りも把握してると思うので
GM:来た理由は自由にでっちあげてもらってもかまいません。藤原奈央をブン殴りに来たとか
GM:特になければ、マスターアビスがヤバすぎるので支部長同士の情報交換、という感じかな。
GM:成田さん、ホットラインとかあんまみなさそうだし個別にお呼びしたのかもしれない。
成田晴史:あの事件の顛末を踏まえて第三支部に来たみたいな感じになるわけですね。
成田晴史:到着時点ではまだマスターアビスの襲撃が起こっているわけではない
GM:そうそう、そうです。OPの最中に襲撃されます。
GM:君は火災を見ながら大トロを食べてもいいし、マスタークソ野郎を殺しにいってもいい。
成田晴史:ではそういうことにしましょう!
GM:お願いします!
GM:じゃあこれでPC4人の自己紹介は終わり!
GM:トレーラーを流して本編に入っていきましょう。
■トレーラー
──アビス計画。
次世代のオーヴァードを生み出すためにFHで立ち上げられた、禁忌の計画。
あらゆるタブーが無視され、あらゆる実験が行われた。
レネゲイドの深淵を覗き込むに等しいこの計画は、最終的に頓挫。
ごく少数の個体が正式にロールアウトされるにとどまった。
そして今。そのうちの一体が、大N市に現れる。
大地を焼くは紅蓮の炎。
この星で唯一のサラマンダー。
その名は──マスターアビス・γ。
ダブルクロス 3rd Edition 『紅蓮戦線』
ダブルクロス────それは裏切りを意味する言葉。
■OP00 : 火坑、とどろく [マスターシーン]
GM:第三地区・薬師池公園。
GM:大きな池を中央に抱き、緑豊かな木々が生い茂る、広々とした公園だ。
GM:その片隅を──黒いスーツの男が、必死に走っている。
松田厚志:「はあッ、はあ……! はあ……! はッ、はッ、はッ……!」
GM:第三支部のUGNエージェントだ。コードネームは《シューティングスター》。
GM:覚醒がだいぶ遅かったため、オーヴァードとしての力量は低い。それでもUGNの理念に共感し、第三支部の諜報エージェントとして活動してきた。
GM:その28年ほどの命が、いま終わろうとしている。
???:「ははははは! ハハハハハハハハハ!!」 遠くから声。
???:「よわッちいなあ! これが?」
???:「これが世界の盾? こんなものがUGN?」
???:「アハッ! アハハハハハ!」
松田厚志:「きッ……緊急!」
松田厚志:「誰でもいい! 聞いてくれ!」 右手に持った無線機に叫ぶ。
GM:よく見ると、左腕が動いていないのがわかるだろう。超高温によって、肘から先が炭化している──もうリザレクトすら追いついていない。
GM:松田がサラマンダーで熱に強いのが幸いした。そうでなかった相棒は、逃げる事すらかなわなかった。
松田厚志:「こちら《シューティングスター》! まッ」
松田厚志:「《マスターアビス》!」
松田厚志:「《マスターアビス》が出た! 先日とは違う個体だ! 炎使い!」
松田厚志:「高校生くらいの少年! 髪は黒、身長170cm前後、現在薬師池公園東広場にて交戦中!」
松田厚志:「《キングフィッシャー》がやられた。お……俺も」
???:「はははは! はははははははは!」
松田厚志:「……俺も……ダメだ。ここで死ぬ……!」
松田厚志:「頼む! 誰か」
松田厚志:「こいつを────!」
GM:言葉半ばで、松田が光の柱に押しつぶされた。
GM:それが最後だ。高さ180cmほどの、焼け焦げた木のような奇妙なモニュメントが出来上がって終わった。
GM:その背後から、黒髪の少年が現れる。指先がちりちりと熱を帯びている。 ……サラマンダー能力者。
???:「…………」
???:「弱すぎる。これじゃあ証明にならない」
???:「…………ああ、うん。わかってるよ母さん。いつも母さんが言ってくれているだろ」
???:「僕が最強だ」
???:「この僕こそが、地上最強のサラマンダー……」
《マスターアビス・γ》:「《マスターアビス・γ(ガンマ)》を名乗るにふさわしい」
《マスターアビス・γ》:「はははは! ハハハハハ!」
GM:狂ったように高笑いすると、周囲の木々が発火する。次々と燃え広がり、あっという間に広大な公園が火の海へと変わっていく。
GM:真っ赤な、巨大な火柱が立ち上る。
《マスターアビス・γ》:「──分かっているよ母さん。ここからは、もっと盛大に焼こう!」
《マスターアビス・γ》:「そして証明しよう。僕こそがこの星で唯一のサラマンダーだと!」
《マスターアビス・γ》:「はははは! はははははは!」
《マスターアビス・γ》:「はははははッハハハハハハハハハハハ!」
■OP01 : 猛火、交わる
GM:ということで、ここからはPCパート。しきくんのOPです。
GM:登場をどうぞ。時間的には、↑のにこにこマスターシーンの30分くらい前かな。
志木倫堂:志木倫堂の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:0->10)
GM:0!
志木倫堂:あ、撃ち込み忘れ!
志木倫堂:44です
GM:では、とある日の放課後。大N市第三地区、薬師池公園。
GM:君はUGNからちょっとした依頼を受けてこの地区を巡回してます。最近どうも、N市全域で謎の火災が多いのだ。
GM:原因不明、犯人不明、場所も時間もすべてランダム──そして、一度火が起きれば凄まじい勢いで燃え広がる。
GM:さすがにこれは自然現象やちんけな放火ではない。そう考えたUGNが調査に乗り出したという流れです。
志木倫堂:なるほど不審火……
松田厚志:『こちら《シューティングスター》。南広場に異常なし』 第三支部のエージェントから通信が入る。
松田厚志:『《バルカノーツ》。そっちに怪しげなやつはいるかい?』
松田厚志:『ライターと新聞紙を持ってたりするやつとかさ』
志木倫堂:「おっす。中央噴水前異常なし。コソコソしてる奴は居ないぜ」
志木倫堂:「そんなあからさまな奴がいるかよ……」
松田厚志:『ははは。放火魔ってのは結構あからさまなもんだぜ。……《シューティングスター》了解、こちらは西広場へ向かう』
松田厚志:『そっちは引き続き、高度な柔軟性を持って調査にあたってくれ』
志木倫堂:「オッケー。まぁ見かけた所でどれだけ火事を抑えられるか……」
志木倫堂:「分かんねーけどな。クソ野郎をぶっ飛ばすのだけが能だ」
志木倫堂:「もしもの時はそれなりに働くぜ」
GM:では、君がそう言って再び巡回に戻ろうとしたとき。
GM:横合いから、無愛想な声がかかる。
???:「おい」
???:「お前だ。そこの……目つきの悪いお前」
???:「サラマンダーだろ。お前」
志木倫堂:「あん?」
志木倫堂:木陰やダストボックスなどに光らせていた目をそちらに向ける。
GM:ベンチに、無精髭の男が座っています。傍らには丁寧に潰された、高濃度アルコールがウリの缶チューハイの空き缶。
志木倫堂:「サラマンダーってぇのは……」
志木倫堂:自分をオーヴァードだと看破して声をかけてきた相手。怪しい。
無精髭の男:「そうだよな? この声が聞こえるってことは」 《シークレットトーク》。
無精髭の男:オーヴァードにしか聞こえない音域で話しかけた。今はもう普通に喋っているが。
志木倫堂:「……いや」
志木倫堂:「俺じゃないぞ。最近の放火とかそういう」
無精髭の男:「うるせェな……おい」
無精髭の男:「こっちに来て座れ。サラマンダー談義をする」
無精髭の男:ぺちぺちとベンチを叩く。
志木倫堂:「…………?」
GM:君はとりあえず《シューティングスター》に通報してもいいし、この男の話に乗っても構わない。
志木倫堂:「ちょっと待ってろ」
志木倫堂:少し離れてシューティングスターに連絡します。
志木倫堂:「恐ろしく怪しい男に声をかけられた。暫く会話して様子を見るぞ。いいか」
松田厚志:『マジかよ。そっちが大当たりか?』
松田厚志:『こっちもちょっと気になるやつを見つけた。お互い気をつけろよ』
松田厚志:『ヤバくなったら、すぐに逃げろ。お前はイリーガルなんだからよ』
志木倫堂:「オッケー……いい奴だよ、あんた」
GM:遠くから消防車のサイレンが聞こえる。またなにかしらの火事があったらしい。
無精髭の男:「うるッせえな……おい」
無精髭の男:「まだか? サラマンダー談義をする」
無精髭の男:「座れッて」
志木倫堂:「うわっ」
志木倫堂:「聞こえてんのかよ。なんだこいつ」
志木倫堂:松田に無事を祈る言葉を返そうかと迷ったが
志木倫堂:「わぁったわぁった。ったくめんどくせえオッサンだな」
志木倫堂:聞かれている状況でこれ以上喋ることもないだろう。無精ひげの男の前にどっかりと座る。
無精髭の男:「オレはオッサンじゃない」 どう見ても無精髭を生やした、30過ぎのおじさんだ。
無精髭の男:「プロメテウスを知っているか?」
無精髭の男:「プロメテウスだ。サラマンダーならもちろん知っているな?」
志木倫堂:「ああ、あるある、聞いたことある」
GM:もちろん、知っていても知っていなくてもいい。
無精髭の男:「聞いたことあるだとォ……?」
志木倫堂:記憶の底から、かつて自分の体を弄ったFHエージェントとの会話を引っ張り出す
志木倫堂:「先に行動するなんたら、みたいな名前のやつと対になってるやつだろ」
志木倫堂:「考えてから行動する方」
志木倫堂:かなりのうろ覚えだ!
志木倫堂:これ以上の事は何も覚えていない。
無精髭の男:「なんだそれ? それは知らない」
無精髭の男:「オレが言ってるのは、神話のやつだ。人類に火を授けた巨人だ」 缶チューハイを煽る。
無精髭の男:「サル同然だった頃の人類は、夜が来るのを死ぬほど恐れたが」
無精髭の男:「火が夜闇を切り裂き、人類を新たなステージへと導いたんだ。わかるか」
無精髭の男:「サラマンダーなら分かるはずだ。そうだな?」
志木倫堂:「ああそうそう。んな話だったわ」
志木倫堂:めんどくせーなこいつ、という顔を隠そうともしない。
志木倫堂:「で、そのプロメテウスが?」
無精髭の男:「偉いぞ」 プロメテウスの事を知っていたので上機嫌そうに見える。
無精髭の男:「つまり、炎使いってのはそういう血筋なんだよ」
志木倫堂:「血筋ぃ……?」
無精髭の男:「全員が……プロメテウスのように。人類に希望の炎をもたらす存在になる可能性を秘めている」
無精髭の男:「プロメテウスが、"こいつらに火をくれてやってよかったなー"って喜ぶようなオーヴァードにならなきゃ」「って思うだろ」
志木倫堂:「……お前。なんつーかさぁ」
志木倫堂:目の前の浮浪者めいた男をつま先から頭まで見渡して。
無精髭の男:「なんだ」 意外と身なりは綺麗です。定期的に銭湯かなにかに行っているのかもしれない。
志木倫堂:「メルヘンな奴だな。見た目以外」
志木倫堂:あっ見た目きれいだった
GM:いや、でも明らかに浮浪者なのは確かなので問題ないぞ!
志木倫堂:よし!
無精髭の男:「うるせェぞ。どうなんだよ」
無精髭の男:「プロメテウスさんを誇りに思うのか?」
志木倫堂:「まあ待てよ。俺はな。お前みたいな考えの奴は正直、まぁ初めて出会ったわけだが」
志木倫堂:「嫌いじゃない……むしろ好きだぜ。レネゲイドってのぁ厄介な力だが、それを全肯定しならが自分を律し、前向きに生きてこうって姿勢は正直見習いたいとこだ」
無精髭の男:「見どころがあるな」 チューハイの缶を折りたたんでいる。
志木倫堂:「その上で言うと」
志木倫堂:「プロメテウスと俺達は関係なくないか?」
志木倫堂:思ったことを素直に言います。
無精髭の男:「あるんだよ。プロメテウスになれ」 断言!
無精髭の男:「サラマンダーなら、プロメテウスになれ。いいな」
志木倫堂:「ええー……」
志木倫堂:(ジャームかなこいつ、話聞かないし……)
無精髭の男:「お前……そうだ。名前を知らない」
無精髭の男:「名前を教えろ。オレは」
志木倫堂:「お前は?」
無精髭の男:「……。…………」
無精髭の男:「市川だ。市川にしよう」
無精髭の男:「組織には所属していない。だから、コードネームっていうのはない」
志木倫堂:「は? なんだそれは」
志木倫堂:「名前は真面目に決めろ」
無精髭の男:「仕方がねえだろう。名前も、なにも、全部覚えてねえんだよ」
無精髭の男:「文句があるなら、お前が名乗ってからお前が決めろ」
志木倫堂:「お前……この」
志木倫堂:「だからって人にどうなりたいとか散々聞いといて適当に名乗るんじゃねー!」
無精髭の男:「そうだな……たしかに」
無精髭の男:「いまのはプロメテウスではなかった」
志木倫堂:「名前ってのはなぁ……! ああ、うん」
無精髭の男:「真面目に考えよう。どういう名前がいいと思う?」
無精髭の男:「言っておくが、プロメテウスは駄目だ。オレはまだプロメテウスさんのように偉大なサラマンダーじゃない」
志木倫堂:「……ああ」
志木倫堂:「まずこっちが名乗ろう。志木倫堂だ。俺も俺の元の名前は知らないし、今になっちゃあ興味もない」
無精髭の男:「リ……?」
無精髭の男:「リンドウだな? わかった」
無精髭の男:「そうか。お前も記憶喪失か?」
志木倫堂:「FHを抜けた時に、いくつか候補を渡されてな」
志木倫堂:「字面の意味で決めた。俺はこれからまっとうな文化人になるんだ! という決意だ」
無精髭の男:「ほうほう」
無精髭の男:神妙に話を聞いてます。割と素直なのかもしれない。
志木倫堂:「分かるか。世の親は息子やら娘やらに」
志木倫堂:「どういう人間になって欲しいかで名前を決めたりするらしいが」
志木倫堂:「なんと、俺達はそれが自分でできる。お得だ」
無精髭の男:「そうなのか。親ってのは偉大だな……プロメテウスほどではないが」
無精髭の男:「それで? じゃあ、オレの名前は?」
無精髭の男:「プロメテウス二世もダメだぞ」
志木倫堂:「う~ん……そうだな」
志木倫堂:「ハジメ。でどうだ。人類の原初の火にあやかって」
無精髭の男:「ハジメ?」
無精髭の男:「おお……」
無精髭の男:「原初の火。はじめの火。ハジメか」
無精髭の男:「悪くない。だいぶプロメテウスに近いし、彼に失礼でもない」
市川ハジメ:「決めた。市川ハジメにしよう」
志木倫堂:「よしよし」
市川ハジメ:「ありがとう、リンドウ。お前はプロメテウスの第一候補かもしれない」
志木倫堂:「ん、そうか?」よく分かっていない顔。
志木倫堂:「まあよくわからんが、悪い気はしないぜ」
GM:──ガガッ……ガガガガッ!
志木倫堂:「……ん?」
GM:君がそう言った時。同時に、懐の無線機が耳障りな音を立てる。
GM:受信専用の緊急chからだ。問答無用で、君が装着した骨伝導インカムから声が飛び込んでくる。
志木倫堂:「あ、ちょっとタンマ」
GM:そして、すぐそばを消防車が通っていく。今度はさっきよりも近い。
松田厚志:『きッ……緊急!』
志木倫堂:そちらの無線に耳を傾けます。
松田厚志:『誰でもいい! 聞いてくれ!』
志木倫堂:「────!」
松田厚志:『こちら……こちら《シューティングスター》! まッ』
松田厚志:『《マスターアビス》!』
松田厚志:『《マスターアビス》が出た! 先日とは違う個体だ!』『炎使い! 高校生くらいの少年! 髪は黒、身長170cm前後、現在薬師池公園東広場にて交戦中!」
志木倫堂:「松田! おいどこだ!」反射的に声を張り上げる。
GM:返答はない。万が一にも割り込みを避けるため、緊急chは完全な一方向通信だ。
松田厚志:『《キングフィッシャー》がやられた! 俺も』
松田厚志:『……俺も……俺も、ダメだ。ここで死ぬ……!』
志木倫堂:「チッ……!」
志木倫堂:「おいハジメ。急用ができたから俺は行く、悪さすんなよ!」
志木倫堂:言うや否や、地面すれすれの前傾姿勢で駆け出す。
GM:消防車が通る。今度は、さっきよりずっと近い。
市川ハジメ:「うるッせえな……このあたりは火事が多いのか?」
市川ハジメ:それを見送ります。
市川ハジメ:「気をつけていけよ。プロメテウスになれ」
志木倫堂:「そこで待ってろ! どっか行くなよ!」
市川ハジメ:「わかった」
松田厚志:『頼む! 誰か』
松田厚志:『こいつを────!』 ブチッ。
GM:無線が切れます。静寂。
GM:そして、松田が向かった西広場の方に、巨大な火柱があがっているのが見える。
GM:木々が燃えている。
志木倫堂:「これが──」
志木倫堂:能力を使用し、地面を融解させる。溶岩の手で燃えている木をなぎ倒し、延焼を防ぐ。
志木倫堂:「どこだ! 松田のおっさん! いるか!」
志木倫堂:「クソッ……」
志木倫堂:「マスターアビス、だと……?」
GM:シーン終了。ロイスのみ可能です。シナリオロイスはサラマンダーの男……あらため、市川ハジメ。
GM:推奨感情を用意してなかったな。GMからの推奨感情は 連帯感/隔意 ですが
志木倫堂:市川ハジメ 好感〇/ウザい で
GM:他のでもいいです。友情とか。
市川ハジメ:そのN感情はプロメテウスじゃないから気をつけろよ
志木倫堂:www
志木倫堂:以上です
GM:ありがとうございます! じゃあPC1のOPは終わり!
■OP02 : 命の星々、北斗の輝き
GM:さくさく進めていきましょう。次はPC2ふたりのOP。
GM:まりあちゃん、ういこちゃんは登場してください。
鵜曇憂子:1d10+37
DiceBot : (1D10+37) → 5[5]+37 → 42
百代まりあ:43+1D10
DiceBot : (43+1D10) → 43+10[10] → 53
百代まりあ:ぎゃーっ
GM:はわわわ
鵜曇憂子:あああ
GM:第三地区・薬師池公園。
GM:大きな池を中央に抱き、緑豊かな木々が生い茂る、広々とした公園だ。
GM:最近N市全域で発生している不審火の関係で、君たちはこの区画をパトロールすることになっている。他のオーヴァードも何人か投入されている。
松田厚志:『こちら《シューティングスター》。えー』
松田厚志:『お嬢さんふたり。《グローセ・ベーア》に、《スターオブライフ》?』
松田厚志:『悪いな、応援にきてもらって。怪しいやつはいるか?』
鵜曇憂子:「今のところいないですねえ」のほほんと答える。スポーツバックを小脇に抱えた小柄な女子高生です。
GM:そう、今のところは平和です。池をなんか鴨っぽいのが泳いでるくらいで、平和そのものだ。
百代まりあ:「こちらグロォセ……ぐろ……ぐっ……」
百代まりあ:小柄な女子中学生。色素の薄い長髪。
百代まりあ:「……百代まりあよ。今のところ、そこはかとなくのどかよ」
GM:ベンチに座っている怪しげな浮浪者がいたという連絡があったが、それは《バルカノーツ》が対応するらしい。
松田厚志:『なんでそんなどもってるんだよ』
百代まりあ:「言いづらくって……」
松田厚志:『大丈夫かオイ。チルドレン……あれ? チルドレンの方って《グローセ・ベーア》だよな……?』
松田厚志:『おい《スターオブライフ》。ちゃんと彼女の面倒見てやってくれよ』
鵜曇憂子:「ういこ、イリーガルなんですけど…」
鵜曇憂子:「面倒見られたい側…」
松田厚志:『そのはずなんだよなぁ……』
百代まりあ:「大丈夫よ、憂子。厚志も」
百代まりあ:「面倒はかけさせないわ。一人前の淑女だもの」
鵜曇憂子:「おお」瞬き。
鵜曇憂子:「かわいー!」
松田厚志:『ならいいんだが』
百代まりあ:「ふふーん」
百代まりあ:「大船に乗ったつもりでいて頂戴」胸を張る。
松田厚志:『……通信オワリ。よろしくな』 女子トークがはじまりそうなのを察知し、迅速に無線を切った。
鵜曇憂子:「改めて、スターオブライフこと鵜曇憂子です。よろしくお願いしますね」
百代まりあ:「こちらこそ。ぐろ…… 百代まりあよ。今日はよろしくお願いするわね、憂子」両手で握手する。
鵜曇憂子:「きゃー!手ちっちゃいですねー!かわいー!」握手に答える。
鵜曇憂子:「この辺をパトロールすりゃいいんですよね、今日。めっちゃ平和そうですけど」
百代まりあ:「そうよね……」池を泳ぐカモの親子に目を引かれつつ。
百代まりあ:「だけど、火事なんて、大変なことだわ」
百代まりあ:「気を付けてパトロォルしないと。一緒に頑張りましょうね、憂子」
GM:遠くからかすかに消防車のサイレンが聞こえる。どこかで火事があったのかもしれない。
GM:なんにせよ、UGNから緊急連絡もなければ、支部からの連絡もない。今のところは巡回を続けて構わないだろう。
鵜曇憂子:「はいです、まりりん!」
百代まりあ:「まり……」
百代まりあ:後ろを振り向いて。
百代まりあ:「……わたくしのことかしら?」
百代まりあ:首を傾げる。
鵜曇憂子:「ええ、まりりんですよ」ニコニコと答える。
鵜曇憂子:「呼ばれたいあだ名がありましたら、そちらにしますが…」
百代まりあ:「新感覚ね……」神妙な顔をして、それからにっこりと笑う。
百代まりあ:「素敵なお名前。わたくし、とっても気に入ったわ」
百代まりあ:「ありがとう、憂子!」
鵜曇憂子:「おお、光栄っす。あだ名をつけてお礼を言われたのは初めてですが、何やら意味もなく悦に浸れますね」
百代まりあ:「だって、憂子がわたくしの為に考えてくれたお名前だもの」
百代まりあ:「とてもありがたいお話だわ。わたくしも何か考えたいけれど……」
百代まりあ:じっと顔を見て。
百代まりあ:「憂子には、何かあだ名はあるのかしら」
鵜曇憂子:「ういこですか? フツーに、ういこって呼び捨てとか…あと、仲良しの友達には、うのちゃんって呼ばれてますね」
百代まりあ:「うのちゃん!」両手を合わせて。
百代まりあ:「とても可愛らしい響きね。わたくしもそう呼んでも構わないかしら」
鵜曇憂子:「やーん、まりりんみたいな可愛い子にお願いされたら断れるういこじゃないですよう」
鵜曇憂子:「好きに呼んじまいな!」
百代まりあ:「それじゃあ……うのちゃん!」
百代まりあ:「…………」
百代まりあ:「……て、照れるわね……」
百代まりあ:「や……やっぱり憂子でいいかしら……」
鵜曇憂子:「ワンモアしましょ!ワンモア!」
鵜曇憂子:「ワンモアすれば慣れますって!」からかってる!
百代まりあ:「うっ……う……うのちゃん……」
百代まりあ:「……照れくさい事この上ないわ……!」顔を覆う。
百代まりあ:「保留よ!保留!」
GM:また消防車のサイレンが聞こえます。今回は先程よりもうちょっと近い。
GM:今日も火災が多いのかもしれない。犯人についての連絡は、UGNからも消防署からもまだ入っていない。
GM:無線機も沈黙したままだ。《シューティングスター》からも《バルカノーツ》志木倫堂からも連絡はない。
百代まりあ:「ケェスバイケェスで使い分けていくわ……むむっ」
鵜曇憂子:「うふふ、嫌がってる顔もかわいいぜ…」「…む」
百代まりあ:「またサイレン……やっぱりただ事ではないみたいね」
鵜曇憂子:「そうですね…。ういこ達も、本腰入れて巡回はじめますか」
百代まりあ:「ええ。早く解決しないと、消防士さんもてんてこ舞いよ」
鵜曇憂子:「ふふ。しかし、なんですかねえ。炎が好きなジャームなんでしょうか」
百代まりあ:「だとしたら、はた迷惑なお話ね」
百代まりあ:「もっとみんなの為になる炎の使い方だってあるはずよ」
百代まりあ:「発電所とか……お餅を焼くとか……」
鵜曇憂子:「というと」
鵜曇憂子:「触れ幅すげえですね?」
GM:──ガリッ! ガガガガガ!
GM:憂子ちゃんがそう言ったちょうどその時だ。
GM:君たちの無線機が……正確には、UGNから支給された骨伝導インカムが……耳障りな音を伝えてくる。
百代まりあ:「すわ!」聞きなれないノイズにびくんと身体を跳ねさせる。
鵜曇憂子:「わっ!」こちらもびくりと驚く。
鵜曇憂子:「なっなんですか、故障…じゃ、なくて」
百代まりあ:「霊障……?」
GM:無線機を確認するとわかるだろう。緊急事態にのみ使用される、一方向のみの送信chが使用されている。
松田厚志:『きッ……緊急!』 《シューティングスター》の声だ。切迫している。
松田厚志:『誰でもいい! 聞いてくれ!』
百代まりあ:「……!」
松田厚志:『こちら《シューティングスター》! まッ』
松田厚志:『《マスターアビス》! ──《マスターアビス》が出た!』
GM:君たちはその名前を知っていてもいいし、あるいは今回初耳でもいい。
GM:《マスターアビス》。先日N市に出現したという、凶悪なマスターエージェントの一人だ。
松田厚志:『先日とは違う個体だ! 炎使い!……高校生くらいの少年! 髪は黒、身長170cm前後、現在薬師池公園東広場にて交戦中!』
松田厚志:『《キングフィッシャー》がやられた。お……俺も』
松田厚志:『……俺も……ダメだ。ここで死ぬ……!』
鵜曇憂子:「なっ」
GM:君たちはここで池の鴨を眺めていてもいいし、急いで応援に駆けつけても構わない。
百代まりあ:「……憂子!東広場ってどっち!?」
鵜曇憂子:「あっち!」方角を指差す。「自動販売機の角を右に曲がってまっすぐ!」
百代まりあ:「分かったわ!」弾かれたように駆け出す。
鵜曇憂子:「ちょっ!待っ…」
松田厚志:『頼む! 誰か』
松田厚志:『こいつを──!』 ブチッ。
GM:無線が切れます。沈黙。
GM:消防車のサイレン。先程よりずっと近い。
GM:憂子が指差した方向で、真っ赤な火柱が立ち上っている。木々が燃えている。
百代まりあ:「……!」
鵜曇憂子:「まりりん、ヤバい奴ですよ」
鵜曇憂子:「それでも、まりりんなら大丈夫だから行くんですよね?」
百代まりあ:「分からないわ!」走りながら答える。
百代まりあ:「でも、ここでじっとしているわけにはいかないもの!」
GM:走っていくと、黒い何かが遊歩道のあちこちに転がっているのがわかるだろう。
鵜曇憂子:「そ、そんな無鉄砲な……」追いかけて走る。
GM:あるいは、戦場慣れした者であれば、それがなにかに気づいてもいい。
GM:炭化した人間の死体だ。木炭かなにかのようで、性別すら判別できない。
GM:それが点々と、道標のように続いている。
鵜曇憂子:「そんな無鉄砲なバカ言う人、ほっとけないんですから、ういこは!}
百代まりあ:「……っ……」息を呑み、屈んで焼死体のひとつに触れる。脈などあるはずもない。
鵜曇憂子:「……広場の方に続いてますね…」
???:「────はははは! ハハハハハハ!」 つんざくような笑い声。
百代まりあ:生存者を探そうとして────目を固く瞑って、やめる。まずは炎のもとを止めないと、被害は広がる一方だ。
GM:広場の方に目をやれば、わかるだろう。電柱やベンチ、アスファルトが飴細工のように溶け落ちている。
GM:そして灼熱の地獄の中心で……一人の少年が、狂ったように笑っている。
黒髪の少年:「──分かっているよ母さん。ここからは、もっと盛大に焼こう」
黒髪の少年:「そして証明しよう。僕こそが世界最強のサラマンダーだと!」
黒髪の少年:「はははは! はははははは!」
GM:間違いない。断言できる。
GM:《マスターアビス》。この火災の元凶だ。
百代まりあ:「……《マスターアビス》……」立ち上がり、遠目に少年を見つめて呟く。
百代まりあ:「……ご存知?憂子……わたくしは初耳なのだけれど」
鵜曇憂子:「なんか、別のすっげえ強い奴との遭遇事件があったって…ちょっとだけ聞きました」
鵜曇憂子:「だからアイツも、すっげえ強いんでしょうね」
百代まりあ:「マスターが付いているということは、悪い人の中でも、特にすごく悪い人なのよね」
百代まりあ:「授業(UGNの講義)で習ったわ」
百代まりあ:「……わたくしは行くわ、憂子」
鵜曇憂子:「……」顔をしかめる。「んん、まあ。まりりんがそう習ったんなら…」
鵜曇憂子:「待ってください」くいっと手を引く。
百代まりあ:「離して頂戴」
百代まりあ:「この炎を止めなくちゃ」
鵜曇憂子:「……危険って分かってて…倒せるかも分かんないのに?」
鵜曇憂子:「マツダさんも、一瞬で死んでんですよ」
百代まりあ:「でも、一瞬は時間稼ぎが出来るかもしれないわ」
百代まりあ:「その時間があれば、誰か他の人が助かるかも。増援も間に合うかもしれないわ」
百代まりあ:「憂子は助けを呼んできて頂戴。わたくしは足止めをするわ」
鵜曇憂子:「……」
鵜曇憂子:「……さっきの通信は、この任務にあたってる人全員に届いたでしょうから。救援はいらないと思います。それより」
鵜曇憂子:「ういこは、まりりんにお供しますですよ」
百代まりあ:「……」
百代まりあ:「……いいの?」
百代まりあ:「危ないし……倒せるかも分からないのよ」
鵜曇憂子:「ういこ、こう見えてもそれなりに強いんですよ」胸を張る。
鵜曇憂子:「まりりんが時間稼ぎをする時間稼ぎくらいなら、できるかもしれませんぜ」
百代まりあ:「……」瞑目して。「……心強いわ。とっても」
百代まりあ:「行きましょう、憂子。でも、無理はしないでね」
鵜曇憂子:「それ、きっとお互い様ですよ」強気に笑い返す。
鵜曇憂子:「了解です!行くとしますか」広場に向かって歩き出します。
GM:その足元で、火球が弾ける。
GM:歩き出すまでもなく……既に感知されている。黒髪の少年がこちらを見て笑っている。
《マスターアビス・γ》:「ああ……わかっているよ、母さん」
《マスターアビス・γ》:「敵は燃やそう」
GM:シーンカット。ロイスのみが可能です。
GM:シナリオロイスはマスターアビス・γ(ガンマ)。推奨感情は……そうだな
GM:興味/憤懣 というところかな。もちろん、殺意とか友情でとっても構いません。
GM:あと、ういまりでロイスを取り合っても構わない。これはあとでPC間ロイスの機会を設けるので、後回しにしてもいいです。
GM:PC間ロイスは志木→うい→まり→成田→志木 かな。
百代まりあ:マスターアビス・γに 興味/〇憤懣 で取得して、ロイスはじゃあ一旦保留!以上です!
鵜曇憂子:シナリオロイスのマスターアビスに、親近感/憤懣:○で取得します。
GM:親近感!
GM:あぶねー女子だぜ……。では改めてシーンカットにしましょうか。
鵜曇憂子:自分もこうなってた可能性有るんだよな~って思っちゃうので…
■OP03 : 非常に強い雷、あるいはそれを防ぐリッターシルト
GM:では次。PC3、成田さんのOPです。
GM:場所は第三支部。成田さんは登場をどうぞ。
成田晴史:成田晴史の侵蝕率を+6(1D10->6)した (侵蝕率:36->42)
GM:UGN第三支部、支部長室。成田晴史は今日、自分の管轄である第七支部を離れてここにやってきている。
GM:君の意志か、あるいは第三支部長の藤原からの打診を受けてだ。《マスターアビス》対策の情報交換会という名目だ。
GM:市内での不審火も多い。君の管轄である工業地区も被害を受けている。そちらの捜査も並行して進める必要があるだろう。
成田晴史:「……」腕組み。スーツに眼鏡、きっちりと整えた髪型などは一般的にイメージされるサラリーマンのようだが
成田晴史:眼光はヤクザそのものだ。殺人的な目つきで対面の藤原奈央を見ている。
藤原奈央:「ありがと成田。よく来てくれたわ」
藤原奈央:こちらは、見た目は普通の女子高生です。実際は高い出力を持つ……らしい、起源種のサラマンダー。
成田晴史:「拝田も気に食わないやつだったが」
成田晴史:「また『子供』か。どれだけ年齢を下げれば気が済むんだ」
藤原奈央:「ちょっと。よりによって"子供"はやめてくれないかしら」
藤原奈央:「それとも、第七は年齢に応じてオーヴァードの強さが変わるわけ?」
成田晴史:「逆に聞くが、支部長職が強さで決まっているとでも思っているのか?」
藤原奈央:「うッ」
GM:そうなのだ。戦闘能力に劣った支部長も、当然いる──戦闘能力がすべてではない。
成田晴史:「まあ、それは相手も同じようだがな」
藤原奈央:「……マスターエージェント。ね」
成田晴史:「“マスターアビス”の素性は分かっているんだろうな」
GM:ここで、成田さんはひとつミドルに先駆けて情報収集が可能です。
GM:[未]★アビス計画について <情報:UGN>6
成田晴史:かんたん!
GM:これは以前のセッションで出したものです。成功すれば完全に知っている事にして構わない。
成田晴史:神のソラリスパワーの前では児戯よ
GM:いぬだろ!
成田晴史:UGN幹部のコネを使い……判定~~ッ
成田晴史:3dx+1>=6
GM:おや
成田晴史:あれ?
成田晴史:3dx+1>6
GM:3dx+1>=6
成田晴史:おかしいな
GM:おお?
GM:3dx+1=>6
成田晴史:あ!
成田晴史:ダイスボット指定してなかったんじゃないですか?
GM:ソラリスじゃないからどどんとふの怒りに触れたのかな
GM:ム!
成田晴史:3dx+1>=6
DoubleCross : (3R10+1[10]>=6) → 5[5,5,5]+1 → 6 → 成功
GM:あっほんとだ!
成田晴史:手動で設定しなきゃいけないみたい
成田晴史:みなさんも気をつけてね。
GM:というかこれ、ダイスボットってそういう設定だったんだ
GM:奥が深いなどどんとふ……
■アビス計画について
FHで推進されていた次世代強化兵の開発計画。
『レネゲイドの深淵へ至る』がコンセプト。
多重合成した遺産への適合、超高侵蝕域での人格安定など
従来のオーヴァードでは至れなかった高みを目指した。
結果として何体かが"マスターアビス"としてリリースされたが、
『正常な意思疎通ができない』『深刻な記憶障害を持っている』『能力が偏りすぎて連携に向かない』など改善点は多い。
調査および交戦の結果、《マスターアビス・Λ(ラムダ)》、《マスターアビス・γ(ガンマ)》は少女の姿をしていると分かっている。それ以外は不明。
藤原奈央:クリアファイルに入った紙資料を手渡す。
藤原奈央:「現状で分かったのはこれくらいだわ。悔しいけれど、FHの連中もバカじゃなかった」
藤原奈央:「引き続き調査をさせているけど。正直、わからない点の方が多い」
成田晴史:「こいつら自身が正気を失っていようと──」
成田晴史:「人造マスターエージェントなんてのは秘匿技術の塊だろうからな」
成田晴史:「FHのバカどもも、さすがに周囲のセルが連携して隠蔽くらいはするんだろう」
藤原奈央:「そうね。ただでさえ《コピーキャット》だの《オブセシオン》だの、この街にはFHが多い。多すぎる」
藤原奈央:「隠蔽するには十分すぎる手があるはず」 コーヒーを飲む。成田さんにも同じものを出している。
成田晴史:「……だからこの市に潜伏しているってことか?」
成田晴史:「K市でも……他のどこでもなく」
成田晴史:「クズども」ミシッ
成田晴史:カップの持ち手が軋む。
藤原奈央:「……かもしれない。貴重な人造マスターエージェントを使い捨てにするのは、バカのすることだから」
藤原奈央:「十全なバックアップのもとで、性能テストを行っている」 歯噛みする。
GM:大N市のUGNは他の市と比べてはるかに巨大ではあるが、それでも人手は常に不足している。
GM:マスターアビス、そして最近の連続火災……イリーガルまでも総動員されている。
藤原奈央:「これは成田のスタンスと異なるかもしれないから、先に謝っておくけど」
藤原奈央:「人手が足りない。マスターアビス関連、最近の不審火。どっちにもイリーガルを投入しているわ」
藤原奈央:「マスターアビス関連は正規エージェントだけでこなしたいんだけどね。ほんとは」
成田晴史:「ならチルドレンに登用しろ」
成田晴史:「本当に戦う覚悟がある連中ならどの道同じことだろう」
藤原奈央:「うわっ」
藤原奈央:「あ、あっさり言うわね……!? チルドレン登用、結構基準が厳しいのよ」
藤原奈央:「でもたしかに。それもそうか……」
成田晴史:「中途半端な考えのやつが、十分な訓練もなしにマスターエージェントに遭遇したらどうなる?」
藤原奈央:「死ぬわね。確実に」
藤原奈央:「たぶん、抵抗すら出来ない」
成田晴史:「……他の支部のやり方には、もう口出しするつもりはないがな」
成田晴史:「ない、が」
藤原奈央:(もうってことは、以前はしてたんだ……) 口には出さない。
成田晴史:「私はそういう考えだということを分かっておけ。拝田からどういう引き継ぎを受けてるかは知らないがな」
成田晴史:「……とにかく、第三支部の収集した情報については分かった。地区の状況も昨日査察したしな」
成田晴史:コーヒーを飲みながら書類を眺めている。
成田晴史:「持ち帰って第七の連中にも共有させる。通常業務とやることは変わらん」
成田晴史:「クズ共の巣窟は発見次第潰す。マスターだろうとどうだろうと……全力でな」
藤原奈央:「そう。発見次第潰す……UGNは世界の盾だもの。負けるわけにはいかない」
藤原奈央:「《ETBキャラクタ》。成田晴史」
藤原奈央:「スパッとした考えね。思っていたより好きなタイプよ」
藤原奈央:「これからよろしく。第七は武闘派が多いって聞いてるし、頼りにしてるわ」
GM:コーヒーカップを置いた藤原が、思い出したようにポンと手を叩く。
藤原奈央:「そうだ。マスターアビスについてはそんなところだけど」
藤原奈央:「例の不審火。あれについては、何か知ってる?」
成田晴史:「不審火は不審火だろう。それとも、マスターアビスの能力にそういうやつがあるのか?」
GM:成田さんは、『現場も時間もランダムなこと』『犯人、原因不明なこと』『第七を含む複数地区で火の手があがったこと』を知っていて構いません。
成田晴史:「極度の認識汚染と、強化侵蝕能力……だと把握しているが」
成田晴史:「あるいは適当なサラマンダーのクズなんだろう」
藤原奈央:「それは《ラムダ》ね。どうもFHの連中、複数の個体を作ってるみたいだから」
藤原奈央:「──《ガンマ》。《マスターアビス-γ》が、発火能力者らしい。さすがに」
藤原奈央:「不審火の犯人がマスターアビス、なんてのは出来すぎだと思うけどね」
成田晴史:「……あのなあ」呆れ気味に言う。
藤原奈央:「え?」
成田晴史:「私は“マスターアビス”の情報を共有しにきたんだ」
藤原奈央:「うッ」
成田晴史:「不審火は貴様ら第三の事件だろう。他の支部長に解決してくださいと」
成田晴史:「呼びつけたついでにお願いでもするつもりだったのか?」
成田晴史:「拝田もさすがにそこまで情けない奴じゃなかったがな」
藤原奈央:「そ、そんなんじゃないわよ……! 全域! 不審火はN市全域で起きてるんだし!」
藤原奈央:「それに、拝田より情けないですって!? 言ってくれるじゃない!」
藤原奈央:「やってやるわ!」
藤原奈央:「不審火なんざ、この第三支部だけで────」
GM:……ガガッ。ガガガガガ!
GM:藤原の言葉を遮るように、支部長室の無線機が作動する。
GM:第七にあるのと同じものだ。受信専用、緊急事態にのみ使用される単方向chがONになっている。
松田厚志:『きッ……緊急! 誰でもいい、聞いてくれ!』
松田厚志:『こちら《シューティングスター》! まッ』
松田厚志:『《マスターアビス》!』
松田厚志:『──《マスターアビス》が出た!』
GM:支部長室のガラス張りの窓からは、少し離れたところにある薬師池公園がよく見える。
GM:いや、仮にここの眺望が最悪だったとしても、今や一目瞭然だろう。
GM:真っ赤な、凄まじい火柱が立ち上っている。木々が燃えている。
松田厚志:『先日とは違う個体だ! 炎使い!……高校生くらいの少年! 髪は黒、身長170cm前後、現在薬師池公園東広場にて交戦中!』
松田厚志:『《キングフィッシャー》がやられた。お……俺も』
成田晴史:「……」怒りの形相で白い手袋をつける。
松田厚志:『……俺も……ダメだ。ここで死ぬ……!』
藤原奈央:「……!」 ガタリ!
成田晴史:「藤原」
藤原奈央:「成田」 同時に言った。 「なに?」
成田晴史:「援護させろ。現場に行く」
成田晴史:「ちょうどいい……直接、叩き潰してやる」
藤原奈央:「………………やっぱり最高ねあんた」
藤原奈央:「現場に行くわ。この機を逃してたまるか!」
藤原奈央:「ブッ潰す……!」 コンソールから支部に緊急指令を出し、支部長室のドアを蹴り開ける。
成田晴史:第三支部長/藤原奈央/興味/侮蔑:○/ロイス
藤原奈央:ひどい!
成田晴史:侮蔑してやるぜ、JOJO!
GM:ならシーンカット!シナリオロイスは藤原奈央……で、もう取ってる!
GM:次のシーンは合流シーン。ミドル戦闘となります。
成田晴史:イェイイェイ
どどんとふ:「GM」がログインしました。
どどんとふ:「鵜曇憂子」がログインしました。
■ミドルシーン01:赫火、大地を焼く
GM:合流シーン。そしてミドル戦闘になります。GMの想定では、まず成田さんが駆けつけて真っ先にマスターアビス・γと戦闘。
GM:その後すぐに志木くんが駆けつけ、少し経過してからPC2たちが瓦礫の下から這い出してくる……という流れになります。
GM:ということで、まずは成田さんだけ登場しておくれ!
成田晴史:成田晴史の侵蝕率を+4(1D10->4)した (侵蝕率:42->46)
GM:第三地区・薬師池公園。
GM:その西広場は──率直に言って、悲惨としか言えない光景だ。木々も人も人工建造物も、なにもかもが飴細工のように焼け落ちている。
GM:既になんらかの戦闘があったのだろう。巨大なクレーターや、瓦礫の山がいくつも点在している。
GM:その中に──黒髪の少年が一人立っている。
成田晴史:「………………」
成田晴史:「救助班を立ち入らせるな」藤原に言う。
藤原奈央:「わかってるわよ。こんなの、生半可なオーヴァードが来た瞬間に死ぬ」
成田晴史:「救助が必要なやつはいないようだ」
成田晴史:パチッ
《マスターアビス・γ》:「……つまらないな」 まだ成田と藤原には気づいていない。
《マスターアビス・γ》:「弱すぎる。これじゃあ、まるで証明にならない……」
成田晴史:風に流れる灰が、成田の手前で球状に阻まれて散る。
《マスターアビス・γ》:「わかってるよ母さん。次を探しに行こう」
成田晴史:手をポケットに入れたまま、無造作に歩いて距離を詰める。
GM:そのまま、少年はボロボロになった遊歩道を歩き出します。そのまま見送ることもできる。
成田晴史:「UGNだ」
《マスターアビス・γ》:「は?」
成田晴史:「抵抗の意志がないならそうしろ。どのみち」
成田晴史:「リザレクト中に移送してやる」
《マスターアビス・γ》:「なんだ。お前」
《マスターアビス・γ》:「バカなのか?」 Eロイスが発動します。『破壊神顕現』。
GM:熱風が吹き荒れる。周囲の瓦礫が吹き飛び、そして収まりかけていた火災が再び発生する。
GM:公園全体が火の海と化します。
成田晴史:「どっちがバカだ?」バチッ!
成田晴史:先程の灰燼より遥かに重い瓦礫が直撃するが、それも直前で焼かれて消える。
成田晴史:「N市でこういう真似をするってことは、覚悟があるわけだな?」
成田晴史:「オーヴァードどもから殺し返される覚悟が」
GM:ではこのあたりで、志木くんにも登場してもらいましょう。
GM:オーヴァード『ども』。……そうだ。この場に駆けつけたオーヴァードは、成田や藤原だけではない。
志木倫堂:志木倫堂の侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:44->48)
志木倫堂:突如。
志木倫堂:連続して爆発音が響く。溶解したアスファルトが冷え固まり、また爆発し、その連鎖の中で伸びあがりながら。
《マスターアビス・γ》:「…………」 うざったそうにそちらに目をやる。
成田晴史:「余所見をするな」
成田晴史:殴りつけます。破壊の嵐の方へと吹き飛ばす。
志木倫堂:杭のごとく炭化した木々の突き立つ高熱の塊が、少年へと叩きつけられる!
GM:同時攻撃を喰らいます。少年がたっぷり10メートルはふっとばされた……ように見えた。
GM:ふたりともわかります。手応えがあったのに、殺せていない。
GM:タフネスが異常だ。
志木倫堂:「……ケッ」
《マスターアビス・γ》:「お前たち」 腕をクロスしてガードした。
《マスターアビス・γ》:「失礼なやつだな。揃いも揃って」
成田晴史:「……新手か?」ようやく志木の方に注意を向ける。偶然割り込んできたから利用しただけだ。
《マスターアビス・γ》:砕けた腕が既に再生している。相当な侵蝕率であることは間違いない。
志木倫堂:「UGNか?」マスターアビスには答えず、成田さんに。
成田晴史:「第七支部長、成田だ」
成田晴史:「今からこいつを殴り殺す。邪魔をするなよ」
成田晴史:こちらはマスターアビスを注視したまま、再び距離を詰めていく。
志木倫堂:「あぁ? 邪魔をするなって? そりゃどういう意味だ」
志木倫堂:「支部長だか何だか知らねえが、あんたこそ俺の邪魔をするなよ」
志木倫堂:「あいつ、松田をやりやがった」
GM:では、このあたりでういこちゃんとまりあちゃんも登場してもらおう。
成田晴史:(……報告してきたエージェントか)おおよその事情を察した。
鵜曇憂子:1d10+42
DiceBot : (1D10+42) → 2[2]+42 → 44
鵜曇憂子:ドガンッ! 志木くんの言葉の直後、瓦礫の一角が吹き飛びます。
志木倫堂:「っ!」
藤原奈央:「……鵜曇!」 少し離れたところで様子を見守っていたが、声をあげる。
鵜曇憂子:瓦礫の山から、巨大な槍を構えた女が、体を再生しながら立ち上がる。
藤原奈央:「無事ね……! 百代は!?」
百代まりあ:53+1D10
DoubleCross : (53+1D10) → 53+10[10] → 63
百代まりあ:瓦礫の一部が、がらりと揺れる。同時に、骨と肉のちぎれる音。
鵜曇憂子:「ごらんのとおりですけど!」
鵜曇憂子:「超元気ですよ……ねえ、まりりん!」
百代まりあ:よろよろと立ち上がる。全身に火傷を負い、腰までの長髪を半ばから失っている。
百代まりあ:片腕は再生している最中だ。瓦礫に挟まれて自ら焼き切った。
百代まりあ:「ええ」
百代まりあ:「まだまだやれるわ」
《マスターアビス・γ》:「…………」
《マスターアビス・γ》:「…………ああ。わかっているよ、母さん」
《マスターアビス・γ》:「燃やして証明しよう」 熱風。今度こそ、全ての瓦礫を一掃する。
《マスターアビス・γ》:「僕が最強のサラマンダーだと。 ……はは! ハハハハハ!」
《マスターアビス・γ》:「誰も《マスターアビス・γ》に勝てるわけがない、と! ははははははははははッ!」
成田晴史:バギン!
《マスターアビス・γ》:「はははははははは!」
成田晴史:飛来した瓦礫を殴り壊す。
成田晴史:熱風を意に介さず距離を詰めていく。
GM:ミドル戦闘を開始します。
マスターアビス・γ[4]
10m
志木[4] 百代[6] 鵜曇[6] 成田[6]
GM:このシーン、藤原奈央がサポートとして参加します。性能は次の通り。
■サポートNPC:《リッターシルト》藤原奈央
アクション:『スリヴァーザ』
ラウンド1回。
HPダメージを受ける直前にオートアクションで使用し、対象のHPダメージを7d10減らす。
GM:では、セットアップからはじめましょう。セットアップ!
成田晴史:ないぞッ
鵜曇憂子:特にありませんー
百代まりあ:なし!
《マスターアビス・γ》:《先陣の火》。行動値を+20。
志木倫堂:《エターナルブレイズ》《苛烈なる火》攻撃力35上昇。HPと行動値-5 侵蝕+7
百代まりあ:ギャ~~~
志木倫堂:志木倫堂の侵蝕率を+7した(侵蝕率:48->55)
成田晴史:ギャッ
GM:遅いぜ遅いぜ!
志木倫堂:志木倫堂のHPを-5した(HP:0->-5)
GM:し……しんでる!!
志木倫堂:また!
志木倫堂:27になりました……
GM:ではイニシアチブ。通常手番の前に、ちょっとした行動が入ります。
《マスターアビス・γ》:「どーれーに」
《マスターアビス・γ》:「しーよーおーか」
GM:choice[志木,百代,鵜曇,成田]
DiceBot : (CHOICE[志木,百代,鵜曇,成田]) → 志木
《マスターアビス・γ》:「な」 《極大消滅波》。
GM:選択したPC『以外』の全員を攻撃。
GM:リアクション不能の7d10ダメージ。装甲もガードも無視ですが、藤原の軽減は使用可能。
成田晴史:ゲゲ─ッ
GM:軽減したい人は使いな! さもなきゃ死ね!
鵜曇憂子:まりあちゃんの侵蝕率が高いから、使った方がいいかな
成田晴史:カバーリングは可能ですか?
GM:カバーリングは……どうしようかな。ここは出来ても構わないことにしましょう。
GM:なぜなら、先程から使っている熱風の強化バージョンだからだ。支部長クラスなら、見ていれば十分に対応できる。
志木倫堂:7D10軽減で躱せる攻撃が今後来るとも限らないし
志木倫堂:ここで奈央ちゃん支部長使いたい感じありません?
成田晴史:確かにそうかもしれないなあ
百代まりあ:両方使えばいいのでは!
百代まりあ:ラウンド1回だし
成田晴史:いや、私がカバーリングしたら、ダメージが二倍になるので
成田晴史:固定値減少のうまみがあんまりないと思います。それなら最初からまりあちゃんに使っても同じだし
志木倫堂:カバーされなかった人に使う手もありますよ
成田晴史:それはあり!
百代まりあ:そう 二人くらい
志木倫堂:まあでも鵜曇さんリザレクトしてもそんな困んないか
鵜曇憂子:成田さんがどちらかをカバーリングして、されなかった方が奈央ちゃん支部長
鵜曇憂子:まだ大丈夫!
成田晴史:じゃあまりあちゃんを《マグネットフォース》でカバーリング。
百代まりあ:ありがとう知らないおじ様……!
成田晴史:成田晴史の侵蝕率を+2した (侵蝕率:46->48)
鵜曇憂子:こちら藤原支部長の『スリヴァーザ』を使用します!
GM:ほう!
GM:じゃあ、まずこちらのダメージを出します。そのあと憂子ちゃんは7d10軽減してもらいましょう。
GM:7d10 対象は成田・憂子。成田さんには2倍ダメージ。
DiceBot : (7D10) → 34[4,2,5,9,2,6,6] → 34
成田晴史:余裕~~
鵜曇憂子:あ、いや、『スリヴァーザ』使用を止めてもいいですか?
GM:平均値は出ているのだが……! 憂子ちゃんは7d10をどうぞ。
GM:えっ……あっいいですよ!
GM:死なないのか!
鵜曇憂子:これ食らっても死なないから!
成田晴史:成田晴史のHPを-68した (HP:90->22)
GM:親に向かってなんだそのHPは
鵜曇憂子:どうも!そのまま受けてHP4、生存です。
百代まりあ:みんな硬すぎる
GM:何か冷たいものが駆け抜けた。全員がそう感じた時には、既に不可視の熱線が乱舞し終わっている。
GM:強烈な熱と火傷の痛み。それが数拍ほど遅れてやってくる。
《マスターアビス・γ》:「ふっ。ふふふ」
《マスターアビス・γ》:「ふざけてるのか?」
《マスターアビス・γ》:「こんなのも避けられない奴らが、《γ》に挑むなよ!」
GM:熱線。熱線。数本の木々が焼け落ち、炭を通り越して灰へ変わる。
成田晴史:攻撃の瞬間、瞬時に負傷者(百代)の射線上に割り込んでいる。
成田晴史:顔面をクロスするよう守っていた両腕を解く。
百代まりあ:「…………!」熱波に耐えるのを覚悟し、堅く目を瞑るが。
百代まりあ:「……?」待ち受けていたそれは、訪れない。怪訝な顔で目を開ける。
藤原奈央:「成田……!」 百代のカバーリングに入る前に、既に成田に動かれた。
成田晴史:「フー……」バチチチッ
成田晴史:不可視の電磁バリアは、その輝きを目視できる程度になっている。かなり『削られた』。
鵜曇憂子:「あっつうー……!」正面から熱波を浴び、受けきる。
百代まりあ:「……あ……ありがとうございます……」
百代まりあ:「ど…… どなたかしら……?」
成田晴史:「……………次は」完全に無視!マスターアビスに向かっていく。
成田晴史:「避ける必要のある攻撃でもすることだな」
GM:通常手番。マスターアビス・γの行動。
《マスターアビス・γ》:「ははははは! 頑丈なやつは好きだぜ」
《マスターアビス・γ》:「長く楽しめるからな」 《コンセントレイト:サラマンダー》《結合粉砕》《クロスバースト》《プラズマカノン》。
GM:対象は志木くんです。
《マスターアビス・γ》:10dx7+10
《マスターアビス・γ》:10dx7+10
DoubleCross : (10R10+10[7]) → 10[1,1,4,5,5,6,8,8,9,10]+10[6,7,7,8]+6[1,3,6]+10 → 36
GM:リアクション的なものをどうぞ。
志木倫堂:ガード。
GM:ガードだとぉ……!?
《マスターアビス・γ》:4d10+45 ではダメージ。装甲無視。
DoubleCross : (4D10+45) → 27[4,3,10,10]+45 → 72
志木倫堂:おら来い!
志木倫堂:志木倫堂の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:55->61)
志木倫堂:リザレクト HP6
GM:いくつかの爆発火球を放り投げる。ひとつは志木に直撃し、炸裂。そして、
GM:そのうちの一つは、やや離れたところにあった、奇妙なオブジェクトに当たります。180cmほどの長さの黒い木炭のようなもの。
GM:どこの誰とも知らない炭化したエージェントの遺体だ。あるいは君は、それが誰か分かってもいい。
《マスターアビス・γ》:「ふふふふ! ははははは!」
《マスターアビス・γ》:「どいつもこいつも。すぐに死んでしまって、まるで話にならない!」
志木倫堂:火炎に飲み込まれながら、それを認め。
志木倫堂:直後、風が吹き込む。煙を払うように。
志木倫堂:「最強が──」
《マスターアビス・γ》:「あ?」
志木倫堂:「なんだって? つーか面白ぇ事言ってたよな」
志木倫堂:ゆら、と陽炎にその姿が歪んだ。
志木倫堂:"マスターアビス"のもたらす破壊によって上昇した気温がさらに上がっていく。
紅蓮の螺旋が踊る。柔らかな亜麻色の髪が獅子の鬣の如き黄金を纏い、上昇気流の渦に乱れる。
志木倫堂:「避けられなかったらなんだって? テメェが何か──避けたりしてから」
志木倫堂:「言ってみたらどうだ」
《マスターアビス・γ》:「ふふっ。ははははは」
《マスターアビス・γ》:「サラマンダーか」
《マスターアビス・γ》:「……………………殺す」
志木倫堂:「ほざきやがる」
《マスターアビス・γ》:それまで浮かべていた端正な顔が崩れ、鬼のような形相になる。
GM:では、イニシアチブ。行動値6……行動値6!?
GM:な、なんか三人もいるんだけど……行動値6、成田、百代、鵜曇の誰かの手番。
成田晴史:全員遅すぎないか??
GM:なかよしクラブかよ
鵜曇憂子:えへへ
百代まりあ:666!
鵜曇憂子:とりあえず侵蝕率低い私から行きましょうか?
成田晴史:イェイイェイ
GM:誰から行動してもOKです。待機すると行動値0の人のあとの行動になるので、そこは注意してね。
成田晴史:鵜曇ちゃんの次私ね
鵜曇憂子:ハーイ
百代まりあ:じゃあさいご!
鵜曇憂子:では私から!
成田晴史:フートンで見ておれ
鵜曇憂子:マイナーで10m前進、マスターアビスに接近します。
マスターアビス・γ[24]
鵜曇[6]
10m
志木[4] 百代[6] 成田[6]
鵜曇憂子:メジャーアクションで「コンボ:奏功」《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》《ライトニングリンク》。
鵜曇憂子:13dx@8
GM:一応警告しておくと、ライトニングリンクはHPを5失うので
GM:攻撃したあとはリザレクトしてもらうぜ!
鵜曇憂子:あっはーい
鵜曇憂子:13dx@8
DoubleCross : (13R10[8]) → 10[1,2,2,5,5,6,6,6,7,7,9,10,10]+10[5,7,10]+7[7] → 27
《マスターアビス・γ》:それはガード。《灼熱の結界》。
GM:命中です。ダメージをどうぞ。
鵜曇憂子:3d10+24+8
DoubleCross : (3D10+24+8) → 14[9,3,2]+24+8 → 46
GM:高いな……! でも結界で削りました。まだまだ健在。
鵜曇憂子:で、HP5点失ってリザレクト。
鵜曇憂子:44+1d10
DoubleCross : (44+1D10) → 44+8[8] → 52
GM:うっういこー!
鵜曇憂子:他に侵蝕率11あがります。
GM:OKです。ミリオンベインの効果もありますからね。
鵜曇憂子:そうなのだ
鵜曇憂子:演出いきます!
GM:きな!
鵜曇憂子:マスターアビス・γが志木くんと話してる隙を狙い、弾丸のように駆け抜ける。
鵜曇憂子:「それじゃあ一発───」
鵜曇憂子:「避けられるなら、避けてみやがれってんですよ!」
GM:あっしまった!
GM:すみません。憂子ちゃん用のエフェクトを用意していたので、今から使ってもいいですか?
鵜曇憂子:なにそれは!
鵜曇憂子:どうぞ!
《マスターアビス・γ》:《融解》。ラウンド間のダメージを-21。
鵜曇憂子:ひどい!
《マスターアビス・γ》:「分かっているよ母さん。おもしろいオモチャだよね」
《マスターアビス・γ》:「よこせよ」 手をかざす。溶岩のような障壁で、槍の穂先を溶解させんとする。
鵜曇憂子:「つっ……!」溶岩と雷撃がぶつかり、激しい音を鳴らす。
《マスターアビス・γ》:「はははは! どうした? 僕は一歩も動いていないぞ」
鵜曇憂子:「そりゃあ…、狙いやすくって良いことですね」深追いせず退く。
藤原奈央:「そうよ鵜曇! 深追いする必要はない──囲みなさい!」
藤原奈央:「逃さなきゃあ、それで勝ちなんだから!」
GM:行動値6。成田さんの手番。
成田晴史:戦闘移動。エンゲージして《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》《ライトニングリンク》。
GM:なんかさっき見たなこのコンボ……
鵜曇[6]
マスターアビス・γ[24]
成田[6]
10m
志木[4] 百代[6]
成田晴史:9dx8-1
DoubleCross : (9R10-1[8]) → 10[2,7,7,7,7,8,9,9,10]+10[7,7,7,9]+2[2]-1 → 21
成田晴史:あんまり高くない!
《マスターアビス・γ》:低い! でもこいつはちょっとした行動ロジックがあるので
《マスターアビス・γ》:今度こそ普通にガードします。《灼熱の結界》。
GM:命中です。ダメージをどうぞ。
成田晴史:3d10+17 ガード値-5
DoubleCross : (3D10+17) → 25[5,10,10]+17 → 42
成田晴史:ダメージダイスはとっても高いアヤ!
《マスターアビス・γ》:アームブレードのガード値ダウンが地味に痛いぞ……! ナントカ生存。
成田晴史:鵜曇憂子のチャージ攻撃の終わり際に
成田晴史:既に懐にまで飛び込んでいる。
成田晴史:「死ね」
《マスターアビス・γ》:「!」
成田晴史:バズン!
成田晴史:みぞおちに一撃!青白い電光が走る。
成田晴史:成田晴史の侵蝕率を+8した (侵蝕率:48->56)
成田晴史:成田晴史のHPを-5した (HP:22->17)
《マスターアビス・γ》:白熱した掌底で殴り返そうとしたが、スピードの差が出た。一方的に喰らう。
成田晴史:(浅いな)
《マスターアビス・γ》:「お前……知っているぞ」
《マスターアビス・γ》:「エージェントじゃない。支部長だな」
成田晴史:(俺とは違うが、近接戦闘を耐久できるオーヴァードだ)首を鳴らす。
成田晴史:「だったらどうする」
《マスターアビス・γ》:「第七の……《ETBキャラクタ》」 やはりタフネスが異常だ。砕けたあばらがもう再生している。
《マスターアビス・γ》:「ふふっ。ふふふふふ!」
《マスターアビス・γ》:「ブラックドッグ……」
《マスターアビス・γ》:「お前に用はないんだよ!」 更に爆発火球を放る。
《マスターアビス・γ》:「用があるのは、サラマンダーだけだ! 消えろ!」
成田晴史:「!」バチン!
GM:行動値6。まりあちゃんの手番。
成田晴史:拳で相殺するが、爆発で視線が遮られる!その時……
百代まりあ:マイナーで戦闘移動、マスターアビス・γに接敵。
百代まりあ:メジャーでコンボ【アシュケナジムの残星】
GM:コンボ名かっこいいな・・・! 来なさい!
百代まりあ:≪コンセントレイト:ウロボロス≫+≪原初の赤:災厄の炎≫ 対象マスターアビス!
百代まりあ:当たってくれ!
百代まりあ:5DX8+2
DoubleCross : (5R10+2[8]) → 10[1,4,7,7,9]+4[4]+2 → 16
GM:ヨシ!
百代まりあ:避けんといて!
GM:これは特定ロジックにより、本気で対応するぞ……!
《マスターアビス・γ》:ドッジします。《パーフェクトサクセス》を使用し、ドッジC値を-3。
《マスターアビス・γ》:10dx7+1=>16
DoubleCross : (10R10+1[7]>=16) → 10[1,1,3,4,4,5,7,7,10,10]+6[2,4,5,6]+1 → 17 → 成功
GM:あっぶな!!
百代まりあ:何ィ~~~~~~~
GM:あっ……あぶっ……あっぶねえ……!
GM:あぶねえ……よ、避けました。演出をどうぞ。
GM:これはシナリオ1回なので、次はないエフェクトです。
百代まりあ:長身の成田の背後から、小柄な少女が躍り出る。
百代まりあ:炎に炙られ、高熱と化したロザリオを、堅く掌に握り込んで、黒髪の少年を見据える。
《マスターアビス・γ》:成田に向けて炸裂火球を乱射している。百代にはまだ気づいていない。
百代まりあ:(今……!)
百代まりあ:業火と黒煙、赤黒の地獄絵図の中、光学をまるで無視した純白の光が上方から射し込む。
《マスターアビス・γ》:「サラマンダーは」 ──ゴギ!
《マスターアビス・γ》:首をありえない方向に捻じ曲げて、百代の方を向いた。
百代まりあ:マスターアビスを照らし出さんとするそれが、百代の能力。当たれば抵抗の力を奪う、が────
百代まりあ:「…………!」
《マスターアビス・γ》:「《γ》だけだ」 百代の視線だけで照射タイミングを見切り、回避する。
《マスターアビス・γ》:「サラマンダーは《γ》だけだ。本物のサラマンダーは……!」
《マスターアビス・γ》:「まがいものが」
《マスターアビス・γ》:「存在していいと思っているのか!!」
百代まりあ:「訳の分からないことを言うんじゃないわ!!」
百代まりあ:「いいからこの火を止めなさい!!」
《マスターアビス・γ》:「ははははは! 止めてみせろよ! いいか?」
《マスターアビス・γ》:「30秒だ」
《マスターアビス・γ》:「30秒以内に止めてみせろ」
《マスターアビス・γ》:「面白い光景が見れるぞ。ふふ。はははは!」
《マスターアビス・γ》:「ははははははは!」
GM:行動値0。倫堂くんの手番。
百代まりあ:侵蝕率 63>70
志木倫堂:マイナー。5m戦闘移動し接近
鵜曇[6]
マスターアビス・γ[24]
成田[6] 百代[6]
10m
志木[0]
志木倫堂:メジャー《コンセントレイト》《結合粉砕》《焦熱の弾丸》
志木倫堂:8dx7+2 対象はマスターアビス・γ!
DoubleCross : (8R10+2[7]) → 10[1,1,3,6,6,7,8,8]+4[3,4,4]+2 → 16
志木倫堂:しょんぼり
GM:君もしょぼいな!
《マスターアビス・γ》:パーフェクトサクセスがなくなってしまったので、普通にガード。《灼熱の結界》。
志木倫堂:2d10+38 装甲無視です
DoubleCross : (2D10+38) → 14[5,9]+38 → 52
《マスターアビス・γ》:そのダメージは一度戦闘不能になる。ので、
《マスターアビス・γ》:《燃える魂》。HPを大回復して復活。
志木倫堂:志木倫堂の侵蝕率を+7した(侵蝕率:61->68)
志木倫堂:では演出!
GM:演出をどうぞ。
志木倫堂:跳躍する。蜻蛉を打つ間に周囲を渦巻く火炎が一瞬、足へと収束し。
志木倫堂:そのまま踵を地面へ叩きつける。
志木倫堂:「──離れろ!」
志木倫堂:合図は一瞬。
《マスターアビス・γ》:灼熱の溶岩を足にまとわりつかせる。タンタン、とステップを刻む。
志木倫堂:志木倫堂を中心に、大地が赫くひび割れ、直下の地層が溶岩の蛇と化して噴き出す。
志木倫堂:それらは首をもたげるように亀裂を這い進みながら体積を増大させ、"マスターアビス"の四方から襲い掛かった。
《マスターアビス・γ》:「はははは! やっぱりお前も」 溶岩の蛇に飲み込まれる。が。
《マスターアビス・γ》:その溶岩を浴びながら、強引に身体を再生させる。溶岩を纏った蹴りを相打ちで倫堂に叩き込んだ。
志木倫堂:「ぐ、ふっ!」
GM:サラマンダーに対する対抗心が感じられる。避けられたはずなのに、無理矢理に当てにきた。
《マスターアビス・γ》:「サラマンダーだな? サラマンダーは生かしておかない」
《マスターアビス・γ》:「サラマンダーは《γ》だけだ。 燃えて死ね!」
志木倫堂:連続する爆発と共に吹き飛ばされ、融解した瓦礫の腕を数度バウンドしながら未だ火勢を上げる広葉樹に突っ込んだ。
《マスターアビス・γ》:「《マスターアビス》以外の……《γ》以外のサラマンダーは、許可しない!」
藤原奈央:「志木…………!!」
GM:ではクリンナップ。全員クリンナップエフェクトが無いのは確認済みなので、ラウンド2。
鵜曇憂子:「なんですかアイツ」ぼそっと呟く。「狂ってる…」
藤原奈央:「それがジャームなのよ。人工ジャームなんて、どいつもこいつもロクなもんじゃない……!」
GM:セットアップ。Eロイスが発動します。
GM:《システムダウン》。全員、《マスターアビス・γ》と意志で対決。
GM:失敗するとこのラウンド間、オートアクションのエフェクトをすべて封印。
成田晴史:ギャッ
志木倫堂:頼む、成田支部長の固定値……!
百代まりあ:ハワ~ッ
《マスターアビス・γ》:7dx+10
DoubleCross : (7R10+10[10]) → 9[4,5,6,8,8,9,9]+10 → 19
GM:意志で対決をどうぞ!
成田晴史:高くない?
鵜曇憂子:高いよ!
百代まりあ:意志が強い!!
志木倫堂:3dx+3 君意志強すぎだろ
DoubleCross : (3R10+3[10]) → 9[3,7,9]+3 → 12
志木倫堂:炎陣封印
百代まりあ:5DX+1>=19
DoubleCross : (5R10+1[10]>=19) → 9[5,5,5,6,9]+1 → 10 → 失敗
成田晴史:2dx+5
DoubleCross : (2R10+5[10]) → 10[1,10]+1[1]+5 → 16
GM:こ、こいつら高いな……!
鵜曇憂子:3dx>=19
DoubleCross : (3R10[10]>=19) → 10[8,10,10]+9[5,9] → 19 → 成功
成田晴史:惜しい!マグネットフォースが封印。
GM:!?!?
百代まりあ:全エフェクトメジャー女
GM:ヤベー
百代まりあ:いしつよ!!
鵜曇憂子:おお!やったあ
成田晴史:鵜曇チャン!
成田晴史:すごーい!
成田晴史:私達の勝ち!
GM:なら、憂子ちゃんだけが誰よりも気付くことができる。
鵜曇憂子:えへへ!やったね!!
《マスターアビス・γ》:「ははは……うん。分かっているよ。母さん」
成田晴史:一年間何やってたんですか?また明日挑戦してください
《マスターアビス・γ》:「頃合いだ」
鵜曇憂子:「……?」眉をひそめる。
GM:《ワーディング》は、非オーヴァードを無効化する粒子を空気中に放出するエフェクトだ。
GM:──ワーディングが無効化されている。粒子拡散が、大火災と度重なる爆風によって阻害されている。
GM:つまり、
:「……助けて! 誰か!」
:「うちの子どもが……!」
:「助けてくれ! 助けて!」
:「熱い……! ああああ、熱い! 熱い……!」
:「なんだよこの火事……! なんで、こんな」
:「だっ、誰か! 誰か!!」
GM:周囲で気を失っていた一般人が意識を取り戻しつつある。
GM:このラウンド、PCの皆さんは『マスターアビス・γを攻撃する』『一般人の救助にあたる』の好きな方を選択できます。
GM:前者を選択するとクライマックス戦闘で。後者ではミドルの情報面でちょっとしたインセンティブがあります。特にペナルティとかはないので、好きな方を選んでくれて構わない。
鵜曇憂子:「っ!」唖然と周囲を見回す。
《マスターアビス・γ》:「賭けをしようぜ。UGN!」
《マスターアビス・γ》:「内容は──」
《マスターアビス・γ》:「"お前らが死ぬまでに、そのへんの奴らが何匹黒焦げになるでしょう?"」
《マスターアビス・γ》:「だ」
《マスターアビス・γ》:「はははは! ハハハハハハハ!」
藤原奈央:「チッ……! 成田!」
藤原奈央:「頼んだ!」
藤原奈央:きびすを返し、一般人の救助へ向かう。
鵜曇憂子:質問していいですか?
GM:どうぞ!
鵜曇憂子:全員がその選択ができるわけで、一般人の救助は「○回やったら達成できる」みたいなものではないんですよね
GM:そうです! 特に目標達成値とかはない……と思ったけど、どうしようかな。設けるかな。
GM:いや、設けないようにしよう。救助を選んだ場合、戦闘はできないかわりに確定で情報ボーナスがもらえます。
GM:セットアップがシステムダウンで埋まってしまったので、先陣の火はなし。
GM:改めて行動値6組の手番です。
GM:行動値6。成田さんの手番。
成田晴史:もちろん叩き殺します。
GM:ですよね……!
成田晴史:《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》《ライトニングリンク》。
成田晴史:9dx8-1
DoubleCross : (9R10-1[8]) → 10[1,2,2,3,4,5,6,9,9]+10[6,10]+5[5]-1 → 24
成田晴史:まあまあ
《マスターアビス・γ》:ガードします。《灼熱の結界》……と、今度はちゃんと忘れずに使おう。
《マスターアビス・γ》:《蒼き悪魔》。ガードと同時に24ダメージを与える。
成田晴史:カモン!どっちみちHP-5だ、計算が楽だぜ!
GM:ダメージをお出し!
成田晴史:3d10+17 ガード値-5
DoubleCross : (3D10+17) → 13[6,5,2]+17 → 30
成田晴史:今度は低いなあ
《マスターアビス・γ》:あっよかった! これは生存だぞ!
成田晴史:マスターアビスの笑い声が終わらない内に
成田晴史:閃光じみて拳が突き刺さっている。
《マスターアビス・γ》:「ははは! ハ」
《マスターアビス・γ》:「おま」「え」
成田晴史:軌道上で電荷が光り、ストレートを叩き込んだことが分かる。
《マスターアビス・γ》:溶岩を纏った脚で、寸前に成田のみぞおちを蹴り返した。
《マスターアビス・γ》:今度こそ吹き飛び、奇跡的に燃えずに残っていた後ろの木に激突する。
成田晴史:バキャ!
成田晴史:ガラスが割れるような音。電磁バリアが完全減衰したことを意味する。
《マスターアビス・γ》:「バカか……!?」 鼻血が瞬時に乾燥して消える。
《マスターアビス・γ》:「支部長だろうが!」
《マスターアビス・γ》:「守れよ! 一般人を!」
成田晴史:炎と共に吹き飛ばされ、背後のジャングルジムに直撃してスクラップにする。
成田晴史:「それがどうした」
成田晴史:「ここは第三地区だ」
《マスターアビス・γ》:「ああ……!?」
成田晴史:「第三支部長の指示が優先に決まってるだろうが」
成田晴史:口の端を拭う。
GM:行動値6。鵜曇、もしくは百代の手番。
鵜曇憂子:まりあさんどうぞ!
百代まりあ:救助に行きます!
成田晴史:「賭けに乗ってやろうか。マスターアビス……」
成田晴史:「ただし、内容は」
成田晴史:「『貴様が死ぬまでに何発持ちこたえるか?』だ」
《マスターアビス・γ》:「お前……!」
《マスターアビス・γ》:「……わかっているよ母さん。わかってる……! 冷静だ僕は……!」
GM:まりあちゃんの手番。
百代まりあ:救助に行きます!
GM:よろしい!
GM:choice[親子連れ,サラリーマン,高校生]
DoubleCross : (CHOICE[親子連れ,サラリーマン,高校生]) → 親子連れ
成田晴史:成田晴史の侵蝕率を+8した (侵蝕率:56->64)
成田晴史:すみません。《リザレクト》も!
GM:おっと!
GM:賭けをしようぜ。お前の出目は……10だ
成田晴史:《リザレクト》。成田晴史の侵蝕率を+7(1D10->7)した (侵蝕率:64->71)
成田晴史:次もライトニングリンクが打てそう!
GM:そこそこ上がったな……!
成田晴史:お邪魔しました。あらためてまりあチャンの演出をお願いします
GM:では百代さんは、すぐそばの瓦礫の下に埋まっている母子を助けることができる。母は無事だが子供が潰されかけている。
百代まりあ:「……『30秒』……!」
GM:オーヴァードですらない母親が必死に瓦礫を支えているが、もう限界だ。
百代まりあ:顔を歪め、ぎり、と歯噛みする。一瞬、マスターアビスと救助者を見比べて。
百代まりあ:「……憂子!そちらのお兄さんと成田支部長……えっ支部長……!?」
百代まりあ:「ここはお願い!」返事も待たずに親子のもとに駆けだす。
一般人:「誰か……お願い……お願いします……!」
一般人:「もう、」 力尽き、子供といっしょに重い瓦礫に潰されかかる。
百代まりあ:一瞬、光が射し込む。
百代まりあ:巨大な瓦礫がまるで漂白されたように真っ白に染め上げられ、塩の塊となって崩れる。
一般人:「…………!?」
一般人:子供を抱き上げる。何が起きたのかもわからないまま、君の方を見る。
百代まりあ:「大丈夫ですか、さあ、手を!」
藤原奈央:「──百代! 早く領域外へ誘導!」
藤原奈央:「急いで!」
百代まりあ:「はい!……あちらに!まだ火が弱いわ!」
一般人:百代さんの手をしっかりと握る。「……ありがとうございます、ありがとうございます……!」
GM:では次。ういこちゃんの手番。
百代まりあ:親子を誘導しつつ、焦燥に駆られる。
百代まりあ:(憂子……!無事でいて……!)
GM:救助するかマスターアビスを殴り殺すか。どちらかを選べます。もちろん、先に殴り倒せばその時点で救助が可能。
鵜曇憂子:殴り倒します。
GM:!
鵜曇憂子:「おっけ」まりりんの方を見ずに答える。「『命の星(アスクレピオス)』。ゴー」
鵜曇憂子:メジャーで先ほどと同じコンボ!
GM:こいつも成田さんと同じ科・・!
鵜曇憂子:《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》《ライトニングリンク》。
GM:コンボまで同じ!
成田晴史:よく似てるなあ(ぼんやり)
鵜曇憂子:13dx@8
DoubleCross : (13R10[8]) → 10[1,1,3,3,5,5,6,6,7,7,8,8,9]+10[5,8,10]+10[9,10]+10[5,10]+6[6] → 46
GM:うわっ
鵜曇憂子:おお、なんか回った!
成田晴史:達成値は全然似てない
《マスターアビス・γ》:これは流石に無理だな・・。《灼熱の結界》。
GM:ガードです。ダメージをどうぞ。
鵜曇憂子:5d10+24+8
DoubleCross : (5D10+24+8) → 38[10,9,7,5,7]+24+8 → 70
鵜曇憂子:おお!装甲値有効です。
GM:うわっ
GM:バカか君は!
GM:戦闘不能になります。ちょっとしたあれこれがあるので、ういこちゃんの演出を先にどうぞ!
鵜曇憂子:はーい!先に、侵蝕率11上昇。74です。あとHP5点失いました。
GM:OKです! さっきHP8だったので、まだ耐えてますね。
鵜曇憂子:「いきますよ。アンタが何発耐えれるか」槍を持ち。
《マスターアビス・γ》:「お前」「も」
鵜曇憂子:「一発目ェ!」
《マスターアビス・γ》:「バカの仲間か……!」 溶岩障壁を展開。
鵜曇憂子:穿つ。
《マスターアビス・γ》:相殺。《アスクレピオス》を弾き返す。
鵜曇憂子:「そんなもんですかァ!」
鵜曇憂子:「二発目ェ!」
《マスターアビス・γ》:「お前……!」 溶岩を足に纏う。
鵜曇憂子:溶岩に穂先を叩きつける。
《マスターアビス・γ》:蹴り返す。わずかに押し負ける。
《マスターアビス・γ》:「お前……! お前、お前!」
《マスターアビス・γ》:「サラマンダーでもないくせに!!」
《マスターアビス・γ》:「許されると思っているのか!」
《マスターアビス・γ》:三発目。こちらが先んじて熱線を放つ。
鵜曇憂子:「まだまだァ!」ずるりと融解するが、尚も穿つ。貫く。貫く!
《マスターアビス・γ》:「ブラックドッグの……ゴミがぁア!」
鵜曇憂子:熱線を穂先で弾き返し、強引に障壁を突破!
《マスターアビス・γ》:「!」
鵜曇憂子:「うるっさいですね!」「だったら!潔く!ゴミ程度の女に!」
鵜曇憂子:「ブチのめされろってんですよ!」
鵜曇憂子:溶岩を撒き散らし、巨大な槍をマスターアビスに向けて放ちます。
《マスターアビス・γ》:「…………わかっている。わかっているよ母さん…………!」
GM:Eロイスと、マスターアビス・γの手番。
GM:『不滅の妄執』で戦闘不能から回復。そして、
《マスターアビス・γ》:《フレイムディザスター》。地面に手をつき、巨大な大穴を開ける。弾けとんだ瓦礫で強引に壁を作った。
《マスターアビス・γ》:《瞬間退場》します。
《マスターアビス・γ》:「お前……お前……!」
《マスターアビス・γ》:瓦礫の隙間から鵜曇に殺意を向けている。
《マスターアビス・γ》:「絶対に」「殺す!」
GM:地下へ姿を消します。おそらく、地下水道か何かへ潜っていった。
鵜曇憂子:「結局死に際になったら逃げるってんですかド畜生!」
鵜曇憂子:荒い息を吐きながら、追いかけようとします。
志木倫堂:「──追うな」
鵜曇憂子:「ぬあっ」
鵜曇憂子:「そんなこと言われたって!アイツが逃げ──」
志木倫堂:ぼふっ。
志木倫堂:細かな黒灰を巻き上げて、焼け焦げ攪拌された肉体を再生させながら跳ね起きる。
志木倫堂:話す前に手番貰って救助したいです
GM:どうぞ! 志木くんの手番。一般人の救助が可能。
GM:choice[サラリーマン,高校生]
DoubleCross : (CHOICE[サラリーマン,高校生]) → サラリーマン
一般人:「う、ぐ……」 重度の火傷を負った男性だ。よろよろと歩いている。
一般人:いや、もう限界だ。そのまま前のめりに倒れかける。
志木倫堂:足元を爆破。半ば水平の角度でそちらに跳ね。
志木倫堂:溶けた地面をスライドしながら倒れる男を受け止める。
一般人:「!?」
志木倫堂:「っハァー、ハァー。ゲホッ」
一般人:「…………げほッ。き、み」
一般人:「一つ……聞かせてくれないか……」
一般人:「……何がどうなっているんだ?」
GM:周囲は地獄のような状況だ。燃え盛る木々。溶け落ちたアスファルト。消防車のサイレン、死体。死体。死体。
GM:この男性も、外で待機している事後処理班に記憶処理されるだろう。君はなんと答えても構わない。
志木倫堂:「……」
志木倫堂:問いには答えず、「クソ野郎が……」と毒づく。
志木倫堂:「おい! そこの女子高生……女子高生か?」
鵜曇憂子:「女子高生です!」
志木倫堂:周りの惨状を見渡して。
志木倫堂:「手伝ってくれ。引き留めて悪ぃけど、まだ救助が来る塩梅でもなさそうだし」
鵜曇憂子:「……」
志木倫堂:そう言って、「ふー……」と溜め息をつく。
鵜曇憂子:「……」ベシベシと自分の頬をはたく。槍の柄から手を離す。
鵜曇憂子:「はい」息を吐き、うなずきます。
成田晴史:(……あの槍)重傷を負った脇腹を押さえているが、座り込んではいない。
成田晴史:(威力だけでも、尋常じゃなかった。まともなチルドレンがマスターエージェントと三発も打ち合えるとは思えない……この支部の所属なのか?)
百代まりあ:救助を粗方済ませ、火勢が弱まったのに気付いて駆け足で戻って来る。
成田晴史:「……ち。何を休んでる」独り言を呟き、自分ものろのろと救助に回る。
百代まりあ:「……憂子!」息を切らして。
百代まりあ:「無事なの!?」
鵜曇憂子:「まりりん、あ、はい!」コクコクと頷きます。
鵜曇憂子:「まりりんの時間稼ぎくらいには、役立てましたよ…!」
百代まりあ:「よかった……!わたくしは、殆ど役に立てなかったわ」
百代まりあ:「あのマスター……なにがしはどこに行ったの?」
百代まりあ:辺りを見回す。
百代まりあ:「やっつけたの?」
鵜曇憂子:「いえ、逃げられました。まりりん、一番役立ってましたよ」
鵜曇憂子:「これから、大切なお仕事…人命救助に徹しなければならないので」微笑む。
百代まりあ:「そうね、行きましょう。まだ助けられる人はいるわ」
百代まりあ:「成田……支部長……?はもう救助に行かれたのね。そちらのお兄さんは……」志木くんを見て。
百代まりあ:「初めまして。百代まりあよ」
志木倫堂:「ああ? 俺も働くよ。そっち側だ」サラリーマンに肩を貸しながら
志木倫堂:「って、自己紹介か。志木倫堂。イリーガルだ」
百代まりあ:「倫堂。助けてくれて、どうもありがとう」恭しく一礼。
志木倫堂:「そんな覚えはねぇよ」開いている手をひらひらさせながら歩き去る。
百代まりあ:「それじゃあ、行きましょうか憂子」
百代まりあ:「あちらに藤原支部長がいらっしゃるわ。どこに手が足りていないか聞いてきましょう」
鵜曇憂子:「はいです。とことんお供しますよ」まりりんと共に、人命救助に回ります。
GM:《マスターアビス・γ》は逃走した。……三つ、確かなことがある。
GM:ひとつは、彼がサラマンダーに対して異常な執着心を見せていること。
GM:ふたつは、たしかにマスターエージェント級の能力を持っているようだということ。
GM:そしてみっつは……そのマスターアビスが、明らかに手負いの状態だということだ。
GM:ただちに探し出し、この世から抹消する。UGNが取るべき道はそれしかない。
GM:シーンカット。ロイスと購入が可能です。
GM:あと、PC間ロイスも取ってもらいましょう。PC1→うい→まり→PC3→PC1の順番。
成田晴史:志木くんか。
志木倫堂:PC間ロイス、ダブルクロス20回目くらいにして初めてこのシステムがある卓に参加した
成田晴史:味方?/志木倫堂/感服/不審:○/ロイス
GM:これ、たまに忘れちゃうんですけど
GM:なんかPC間の交流がゼロになるのを防ぐシステムらしいんですよね。古文書によると……
百代まりあ:成田晴史 〇感謝/支部長……?? で取得します
鵜曇憂子:同行者/百代まりあ/庇護:○/不安/ロイス
GM:N感情!
志木倫堂:でかい槍の女子高生(鵜曇憂子) 感服〇/脅威
GM:購入もどうぞ。次は情報収集パートです。
GM:Eロイスはそれなりにいっぱいあります。
成田晴史:応急手当キット!
成田晴史:90近いHP、限界まで応急手当だ
成田晴史:2dx+4>=8
DoubleCross : (2R10+4[10]>=8) → 10[5,10]+5[5]+4 → 19 → 成功
成田晴史:やったー応急手当!
成田晴史:さっそく食べちゃう!
鵜曇憂子:応急手当キット!
百代まりあ:私も応急手当キット!
GM:おなかこわすよ!
鵜曇憂子:2dx+1>=8
DoubleCross : (2R10+1[10]>=8) → 9[1,9]+1 → 10 → 成功
百代まりあ:2DX>=8
DoubleCross : (2R10[10]>=8) → 10[7,10]+1[1] → 11 → 成功
成田晴史:成田晴史のHPを+13(2D10->6,7)した (HP:7->20)
鵜曇憂子:やったー!
志木倫堂:ボデマ 3dx+3
成田晴史:おいしい応急手当キット!
百代まりあ:成田支部長に贈賄します
志木倫堂:3dx+3
DoubleCross : (3R10+3[10]) → 10[6,6,10]+4[4]+3 → 17
鵜曇憂子:2d10+3
DoubleCross : (2D10+3) → 11[9,2]+3 → 14
GM:買収w
成田晴史:ありがとうまりあチャン
成田晴史:今すぐ使います!
志木倫堂:結合粉砕じゃん!
成田晴史:成田晴史のHPを+9(2D10->4,5)した (HP:20->29)
成田晴史:うまい!
GM:おかしい……一度瀕死にしたはずなのだが……
志木倫堂:一応成田支部長に押し付けようかと思うんですが……
成田晴史:いいんですか!?
鵜曇憂子:人気者だ!
志木倫堂:多分何の役にも立ちませんが受け取ってください
百代まりあ:モテモテ支部長
GM:わからないですよ。いきなり結合粉砕を忘れちゃうかも
成田晴史:よーし、このボディアーマーで張り切ってみんなを守ります
成田晴史:照れちゃうなあ
志木倫堂:以上!
GM:これで全員かな。じゃあ、あらためてシーンカットだ。
■ミドルシーン02:火塵、夜闇に溶ける
GM:AM01:57、薬師池公園。
GM:大きな池のほとりのベンチに、無精髭の男が一人腰掛けている。
GM:傍らのビニール袋には、高濃度アルコールが売りの安チューハイの空き缶。以前はそのあたりにポイ捨てしていたが、警察官に注意されてからはやめるようになった。
市川ハジメ:「オレは」
市川ハジメ:「オレはいったい、誰なんだろうな?」 虚空に問いかける。
市川ハジメ:「オーヴァードってのは、わかる。サラマンダーってのも分かる」
市川ハジメ:「まだプロメテウスではない……それもわかる。それ以外が何もわからん」
GM:夜空を見上げる。今日は散々だった。
GM:湖……池……の対岸で、何かしらの事件があったらしい。一瞬で広がった大火災は、市川の住んでいたテントをも飲み込んでしまった。
GM:市川は何の記憶も持たないが、緑豊かな木々を見ていると心が和んだし、湖で泳ぐ鳥はかわいかった。それがすべて台無しだ。
GM:火災に巻き込まれた一般人は一応助けたが、既に死んでいた者も多かった。それも気に入らない。
GM:あの炎はプロメテウスではなかった。サラマンダーはプロメテウスでなければならないのに。
市川ハジメ:「……」
GM:唯一良いことといえば、大火災の影響でこの公園全体が停電していることだ。
GM:星がよく見える。降り注ぐ星明かりと月明かりの柔らかさが、実に心地良い。
市川ハジメ:「プロメテウスか」
市川ハジメ:「なんで知ってんだろうな。プロメテウスのこと」
市川ハジメ:夜空に手を伸ばす。
市川ハジメ:「ようオレ。記憶を失う前のオレ、よう」
市川ハジメ:「お前は……」
市川ハジメ:「なりたかったのか? プロメテウスに」
市川ハジメ:「希望の火をもたらすような存在に?」
GM:返答はない。暗闇だけが広がる。
GM:やがてスースーと、やすらかな寝息だけが聞こえるようになる。
■ミドルシーン03:残火、その身を焼く
GM:情報収集シーンとなります。シーンプレイヤーは倫堂くん、他PCも登場自由。
志木倫堂:志木倫堂の侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:68->71)
GM:まず、調査可能な項目を表示しましょうか。それから出るかどうか決めてくれても構いません。
GM:ンッ。なんか足りないな?
GM:いや全然足りない!ちょっとまって!
成田晴史:待つぜ
鵜曇憂子:オス!
百代まりあ:いったい何が出てくるんだ……
■情報項目一覧■
[未]●《マスターアビス・γ》について(1) <情報:UGN><知識:レネゲイド>難易度7
[未]├●???
[未]|└●???
[未]├●???
[未]└●???
[未]●市川ハジメについて <情報:UGN/噂話>難易度5
[未]└★???
[完]★アビス計画について
GM:こうだ。失礼しました。
GM:現在振れるのはγについてと、市川について。改めて登場や判定をどうぞ。
成田晴史:成田晴史の侵蝕率を+8(1D10->8)した (侵蝕率:71->79)
百代まりあ:70+1D10 とりあえず出!
DoubleCross : (70+1D10) → 70+1[1] → 71
鵜曇憂子:1d10+74
DoubleCross : (1D10+74) → 10[10]+74 → 84
GM:う、ういこー!!
鵜曇憂子:ウワ
GM:成田ー!
百代まりあ:なんてこと……
成田晴史:ゴゲーッ!
鵜曇憂子:ボーナスない我々殴り殺し組が最初に判定したほうがいい気がしますな
成田晴史:そうですね
志木倫堂:じゃあお願いします
GM:殴り殺し組w
GM:指定暴力団みたいだ
百代まりあ:がんばって!
成田晴史:私はダイスボーナス一つ少ないし
成田晴史:簡単な市川ハジメのほうをやりましょう
鵜曇憂子:はーい!じゃあ私マスターアビスのほう!
GM:おふりなさい!
成田晴史:コネ:UGN幹部を使用。
成田晴史:4dx+1>=5
DoubleCross : (4R10+1[10]>=5) → 8[3,6,7,8]+1 → 9 → 成功
成田晴史:さすがに成功するぜ
鵜曇憂子:《マスターアビス・γ》について、<情報:UGN>でコネ使います。
鵜曇憂子:5dx+1>=7
DoubleCross : (5R10+1[10]>=7) → 8[1,3,4,4,8]+1 → 9 → 成功
鵜曇憂子:だぜだぜ
GM:やるね~
GM:ツリー通り新情報が追加されます。まず先に情報を開示しましょう。
■《マスターアビス・γ》について(1)
アビス計画で生み出された次世代強化兵の一体。
その能力は『殺害したサラマンダーの能力と記憶を吸収し、自身の能力に変換。あるいは独立した使い魔として使役する』というもの。
前者の場合、単純に自分の所有するエフェクトが強化される。あるいは、新たなエフェクトを習得する。
後者の場合、実体を持った(吸収した能力者の)分身を生み出し、軍隊として稼働させる。
これら二つによって単体でも集団戦でも最強のオーヴァードとなる予定だったが、他者吸収に伴う自我の混濁でまともな会話が不可能となってしまった。
なお、《マスターアビス・γ》がFHでの実験で殺害したサラマンダーの数は約300体。
自我と共に約300体の命をも取り込んでいるため、殺害するには『命の個数分殺す』または『すべての命を分身として放った時に殺す』しかない。
GM:ゲーム的に言うと、Eロイス『究極存在』です。
GM:300回殺しきれる戦力を整えるか、なんらかの形で後者の状況を作り出す──そうすることで『究極存在』が解除されます。
GM:あと、究極存在は解放Eロイスですが、これはミスではないです。
GM:チートでもない。ということで次、市川ハジメについて。
■市川ハジメについて
薬師池公園に住み着いた無精髭の男。
『市川』と名乗っているが明らかに偽名。最近では『市川ハジメ』と名乗りだした。
サラマンダーシンドロームのオーヴァードであること、どこの組織にも所属していないこと、そして重度の記憶喪失であることが本人への聞き込み調査で判明している。
サラマンダーについて独自の理論を持っているらしく、同じサラマンダーに絡む悪癖がある。
さきほどの《マスターアビス・γ》遭遇戦では民間人の救助にあたっていた。
悪人ではないようだが、身元不明の上に《マスターアビス・γ》と同じシンドロームというのは少々見逃しがたい。
監視をつけた上、今回の騒動が収まるまで他の地区へ隔離することを推奨する。
■情報項目一覧■
[未]●《マスターアビス・γ》について(1)
[未]├●《マスターアビス・γ》について(2)<情報:UGN>または<知識:兵器> 難易度12
[未]|└●???
[未]├★アビス計画関係者からの大N市評価 <情報:UGN/裏社会>難易度10
[未]└●市内での連続火災と、その犯人について <情報:ウェブ>難易度7
[完]●市川ハジメについて
[未]└★市川と話す <自動成功>
GM:情報項目が解禁されました。★は任意で、●は必須。
志木倫堂:γについて2行こうかな
百代まりあ:ウェブは無理そうだから大N市評価かな~
志木倫堂:6dx+2 要人への貸しひとつ切って判定
DoubleCross : (6R10+2[10]) → 9[1,2,3,6,8,9]+2 → 11
志木倫堂:財産1点で成功
GM:強い……!
百代まりあ:コネ:UGN幹部使用
百代まりあ:4DX+3>=10
DoubleCross : (4R10+3[10]>=10) → 9[1,6,8,9]+3 → 12 → 成功
百代まりあ:やったわ
GM:ふたりとも成功。では、情報を開示。
■《マスターアビス・γ》について(2)
見た目は17歳前後の黒髪の少年。
アビス計画で生み出された次世代オーヴァードはラムダ(Λ)、エータ(η)など複数個体が存在するが、いずれもマスターエージェント級の強さを持つ。
そのため、FH内ではこれらを総称して《マスターアビスシリーズ》と呼称されている。
今回の《ガンマ》は扱いにくかった他の個体とは異なり、兵器としての完成度が非常に高い。
精密な温度操作、超広域に及ぶ発火現象──そして何より、FHに対して従順なのが最大の特徴。
これは脳組織に電子型レネゲイドビーイングを融合させることで、FHからの指令を『母親からの言葉』として変換・誤認させているからである。
とある状況さえ除けば、FHからの指令にほぼ完璧に応じる。理想的な人工ジャームといえる。
一刻も早い討伐を推奨するが、未だに《ガンマ》の所在地は判明していない。
発見まで数日を要すると予測されるため、なんらかの方法でおびき出す方が早いかもしれない。
GM:→ ●マスターアビス・γをおびき出す方法 <情報:噂話>または<知識:戦略>難易度14 が追加されました。
★任意項目:アビス計画関係者からの大N市評価
『──信じがたい話だ。あのマスターアビス・《Λ(ラムダ)》が、大N市で危うく討伐されかけたらしい。
支援型の《ラムダ》が倒されかけたこと自体は、それほど不思議ではない。
あれの能力と特性を知って、なお真正面から立ち向かう者が居た……という事が信じがたいのだ。
どうもあの街──大N市──のUGNは、我々が思っていたよりもずっと強かな連中らしい。
現在あの街は《コピーキャット》や《オブセシオン》、《アヴェンジャーズ》《ツイーザー》など大小様々なセルが潜んでおり、UGNもそれに呼応して強力なオーヴァードを多く招集している。
マスターアビスシリーズの最終性能テストの場としてはこれ以上ない環境と言えるだろう。
ちょうど良い機会だ。先日完成した《γ(ガンマ)》を投入し、市内の全UGN支部へ対する同時襲撃を行う』
GM:つまり、PC3……成田さんのOPでも言及されていた通り、意図的にこの街が実験場にされています。
GM:ただ、不確かな点もある。まりあちゃんなら分かるはずです。
GM:あの《マスターアビス・γ》は確かに強かったが、全支部に対する同時攻撃を行えるほどの力があっただろうか?
百代まりあ:わたくし!
GM:なかったはずだ。そこまでの強さはなかったと断言できる……。
百代まりあ:断言できるわ
GM:そうよ!
GM:ということで、情報共有ロールをしてもらいましょう。場所は第三支部を想定していますが
GM:誰かから希望があれば、それ以外の場所でも構いません。
成田晴史:公園のままの方がいいかも?
GM:じゃあそうしよう! 事後処理もありますしね。
成田晴史:支部に戻ると一旦体勢を立て直す感じになっちゃうので、その場で情報が集まってきて追撃するほうが
成田晴史:このメンバーならそれっぽいかなー
GM:それもそうだ。追い払ったもんなあ
GM:薬師池公園。鎮火が終わった西広場は、消防や警察など多数の人間でごった返している。
GM:その中の、消防関係者に偽装したテントのひとつがUGN拠点だ。
GM:支部に戻るよりも、ただちに情報を集めて追撃した方が良い。そういう判断がくだされた。
成田晴史:「相手がジャームである以上、今回与えたダメージも回復される可能性が高い」
成田晴史:先程食らった一撃の治療を終えて、拠点に現れる。雑に包帯を巻いた程度だ。
成田晴史:「──時間を与えれば、だ。追撃メンバーはすぐに招集できないのか、藤原」
藤原奈央:「してるわ。ただ、楠や志奈乃……うちのメンバーはちょうど別件で出払ってる」
藤原奈央:「そっちこそ、例のアレは呼べないの。あの機械化兵とか、短剣使いがいたでしょ」
成田晴史:「私が出ている以上、ガネシュには支部管理を任せないと話にならん。これが陽動作戦の可能性もあるわけだからな」
藤原奈央:ファーストエイドキットを運び込んでいる。多少は傷を塞げるだろう。
藤原奈央:「そうね。……機械化兵の方は?」
成田晴史:「ノーヴェは話にならん。そもそも今当てている任務の穴埋め調整に時間がかかる」
成田晴史:「……だが、話は早い」
成田晴史:栄養バーを噛み砕く。
成田晴史:「私が行けばいいだろう。今、第三地区に居合わせている。調整の必要がないわけだからな」
藤原奈央:「一度交戦もしているしね。相手の癖がわかっているってのは、それだけ殺しやすいってことだわ」
藤原奈央:「百代。鵜曇、志木。そっちはどうだった?」
藤原奈央:栄養ドリンクが出しながら他の三名に尋ねる。
百代まりあ:「…………」ちらちらと成田支部長の様子を伺っている。本当に支部長なのか……?暴力団関係者では……?という顔。
成田晴史:「なんだ?」ギロリ
百代まりあ:「いえ!」ぴしっと背筋を伸ばして。「何でもございませんわ。失礼いたしました」
藤原奈央:成田さんの背後で手を小さく振ってます。『大丈夫』『暴力団じゃない』の意。
百代まりあ:(本当に……?)という視線。
百代まりあ:だが庇ってもらった恩もあるので、気を取り直す。
藤原奈央:「なんでもいいわ。あれを放置しておくのが一番まずい」 本当だよ、と頷いている。
藤原奈央:「少しずつ情報を積み重ねて、奴に至るしかない……どうだった?」
鵜曇憂子:[
百代まりあ:「第五支部に連絡して、最近のFHの動向に関して情報を集めていただきました」
百代まりあ:「いくつかのセルに動きがあるようです。これは、先日の……わたくしは直接関わってはいないのですけれど」
藤原奈央:「第五──梁田や道成寺のところね」
志木倫堂:(ふぅん)正規人員なのか、と思っている。真っ先に人命救助に動いていたので、納得もしている。
百代まりあ:「第三支部での、マスターアビス……ええと、らむだとの交戦に端を発する事態のようです」
成田晴史:「こいつも支部員なのか」こっちは口に出す。
百代まりあ:少しむむっとして。「ええ。第五支部所属ちるろれんの、百代まりあです」
百代まりあ:「コードネームは、“グローセ・ベッ”……ぐるっ……ぐろ……」
百代まりあ:「……百代まりあですわ。よろしくお願いいたします」
成田晴史:「知ったことじゃない。報告を続けろ」
志木倫堂:(マジかこいつ)
藤原奈央:「……優秀、なのよ? 火力については第五のお墨付きを頂いてるし」
百代まりあ:再びむっとして。
藤原奈央:「百代。やっぱりFHは、この町を実験場かなんかにしてるわけね?」
百代まりあ:「……。……先日のマスターアビスとの一件で、FH側はわたくし達……UGNについて、評価を改めたようです」
百代まりあ:「ええ。結論から言えば、そうなるかと思いますわ」
藤原奈央:「ナメたことしてくれるわね……!」
百代まりあ:「前回のマスターアビスが倒されたこと、それ自体よりも」
百代まりあ:「マスターアビスの能力を知って戦いを挑もうとしたことが評価されているようです」
百代まりあ:「つまり……この街のUGNは、何を出しても相手をしてくれると思われているのではないかと」
百代まりあ:「FHは……」
百代まりあ:「…………」
百代まりあ:資料にあるγの部分で口を止めて。
百代まりあ:「ま、マスターアビス……」
百代まりあ:「ワイ?」
藤原奈央:「百代。報告は明瞭に」 やんわりと指摘する。
藤原奈央:「γ(ガンマ)ね。ガンマ」
百代まりあ:「あ……ガンマ!マスターアビスガンマを投入し、」
百代まりあ:「市内の全UGN支部への、同時襲撃を企てているようです」
藤原奈央:「──鵜曇。どう思う?」
藤原奈央:「まさにその、"マスターアビスの能力"の調査を頼んだはずだけど……」
藤原奈央:「同時襲撃。そんな大それたことが出来る強さだと、あんたは思った?」
鵜曇憂子:「ういこです!」ふざけた敬礼ポーズ。
藤原奈央:「…………」 眉間を抑えている。
鵜曇憂子:「さっき、第三支部の情報部隊の方から速報の調査資料をもらってきましたですよ」
藤原奈央:「成田……こいつらになんか言って……」
成田晴史:「今すぐ死ね」
藤原奈央:「直球すぎるわよバカ!」
志木倫堂:「本当にこんなヤツが支部長で回るのか? UGNって奴ぁ」
鵜曇憂子:「なんですか!こんな可愛い子に、藪から棒に死ねとは!」印刷された資料の束を皆に配る。
百代まりあ:「さ……先程から聞いていれば、失礼ではありませんこと?」
百代まりあ:「いくら支部長といえど、人に対する接し方というものがあると思いますわ!」
成田晴史:「失礼だと?命のかかった状況で、どちらが失礼だ?」
成田晴史:「私たちはすぐさまマスターアビスを追跡し始末する必要がある」
鵜曇憂子:「まあまあ皆様。可愛いういこのために争うのは止めてくださいまし」
百代まりあ:「それと暴言と何の関係があるのですか!」
百代まりあ:「憂子!でも!」
志木倫堂:「そこの槍の人に一票」
志木倫堂:「話進めよーぜ」
藤原奈央:「…………」 資料を受け取る。眉間にシワを寄せている。
百代まりあ:「ぐぬ~~っ……!」唸りながら腰を下ろす。
藤原奈央:「ひとまず、冷静に……進めるわよ。いい?」
藤原奈央:「命がかかっているの。凶悪な人工ジャームが潜んでいるのよ」
藤原奈央:「言葉遣いだのなんだのは、全部後回しにして。いいわね」
鵜曇憂子:「(支部長から言い始めたくせに…)」と思う。けど口には出さない。
百代まりあ:「……ええ、分かりました」不承不承頷く。
鵜曇憂子:「で、ですね。奴の概要はだいたいまとめられてんですけど」ぺらぺらと資料をめくる。
藤原奈央:「鵜曇。報告を」
鵜曇憂子:「ポイントは奴の能力じゃないですかね…殺した奴の、力を奪うっつー」
鵜曇憂子:「300人分の力を溜めてやがるわけです。さっき、何回殺せたんでしょうか」
藤原奈央:「贔屓目に数えても、5・6回かな。おそらく二桁には届いていない」
志木倫堂:「300……」
成田晴史:「軍勢を解放すれば、全支部同時襲撃なんていう」
百代まりあ:「スパルタ兵……?」
成田晴史:「ふざけた真似が可能かもしれないということか」
藤原奈央:「資料を見る限りでは、そうなるわね。うちの支部も常に一定の人員は待機させているけど」
鵜曇憂子:「支部に襲撃してきたときに受けて立つか、それとも300回奴を殺しきるか」
藤原奈央:「20体や30体が襲撃してきたら、それだけで防御に手一杯になるわ。どこの支部も似たようなもののはず」
百代まりあ:「確かに強かったけれど、そこまでのことができるものかしらと思っていたけれど……」
鵜曇憂子:「どっちのが現実的なんでしょうかね…」
百代まりあ:「そんなちょこざいなからくりがあったとは……」
藤原奈央:「志木」
成田晴史:「……ジャームの能力を破壊できるやつか」
志木倫堂:「俺達の前に出てきたあいつが、果たして300の内の何人分だったのかも……ん」
成田晴史:もっとも、こちらから連絡を取る手段はない。連絡するつもりもない。
志木倫堂:「ああ、悪ぃ」
藤原奈央:「どっちが現実的だと思う?」
藤原奈央:「成田の言う通り、ジャームの能力を断てるやつがいれば最適なんだけど……」
藤原奈央:「それ以外の方法について、なにか意見がほしい。断てる奴が確保できなかった場合に備えるわ」
百代まりあ:「何か弱点は無いのかしら?情報は?好きな食べ物だとか、お誕生日だとか……」
志木倫堂:「ん~……いや」
志木倫堂:「俺のはそんなに確実性のある情報じゃないぜ。知り合いに一時期FHの実験施設を壊して回ってた人……人?が居て」
志木倫堂:「そこら辺の収穫物からなんとか引っ張り出して貰ったんだが……まあ」
志木倫堂:「無くはない」
百代まりあ:「すごいお知り合いがいらっしゃるのね……」
藤原奈央:「もったいつけない。言うだけ言って」
志木倫堂:「そう、スゲー知り合いなんだ」
志木倫堂:藤原さんの言葉に表情を引き締めて
藤原奈央:「繰り返し言うけど、時間がないのよ。こうしている間にも──」
藤原奈央:「あいつがどこかで、人を焼き殺しているかもしれない」
志木倫堂:「『母さん』っつってただろ。あれは」
藤原奈央:「無駄口を叩くということは、一般人の犠牲を看過するということだわ」
GM:全員覚えていてもいいでしょう。彼……《マスターアビス・γ》は、繰り返し繰り返し『母さん』と口にしていた。
志木倫堂:「あれが奴の制御装置かもしれないって話だ」
百代まりあ:「……?」
藤原奈央:「……どういうこと?」
百代まりあ:「御母堂のいう事なら聞くという事かしら?」
志木倫堂:「ジャームに命令を聞かせるために、脳組織に電子精霊(レネゲイドビーイング)を埋め込んで」
志木倫堂:「親族の命令だと誤認させる研究があったらしい。何体か相手にしたとも」
志木倫堂:「そのジャームは定期的に虚空に向けて、何か、頷いたり、命令を受諾したりする様子を見せていた……らしい。似てるだろ」
成田晴史:「ジャームの脳に機器を外付けする研究の例はいくつか見たことがある」
藤原奈央:「逆利用はできると思う? その外付け制御装置のロジックが分かれば」 成田さんに聞く。
成田晴史:「レネゲイドビーイングでやってる点以外は同じ発想だな。今度は制御用のレネゲイドビーイングを作る必要があるがな」
百代まりあ:「…………」非人道的な研究に眉を顰める。
成田晴史:「二度手間のように見えるが、確実性や制御性……何かしら優位点があるんだろう」
志木倫堂:「あんたのビリビリするやつでどうにか誤魔化せねぇのか」
成田晴史:「どうかな。そんな真似をするなら、直接壊した方が早いと思わないか?」
志木倫堂:「は、それもそうだ」
成田晴史:「ただ、藤原の言いたいことは分かる」
藤原奈央:「ん」 栄養ドリンクに口をつけている。
成田晴史:「無尽蔵の力には無尽蔵の力自身で対抗させる──『自滅命令』を与えれば、300体相手にするよりずっと楽だ」
成田晴史:「そういうことだろう」
藤原奈央:「アポトーシスね。そこまで上手く行くかどうかはわからないけど」
藤原奈央:「300体を律儀に相手するよりは、楽だと思う……まとめるわよ」
GM:ホワイトボードを押してきて、いくつかの要点をまとめる。
藤原奈央:「《マスターアビス・γ》は、情報が確かなら、全支部を同時襲撃できる能力を持っている」
藤原奈央:「300回殺し切るか。志木が持ってきた制御装置の情報を逆利用して、"自滅命令"のように逆利用するか」
藤原奈央:「この二つに絞って全力で調査を行う。このどちらかを、今日中に実行する」
藤原奈央:「……というのを、第三支部からは提案するわ」
藤原奈央:言葉を切って、その場の全員を見る。
GM:短期決戦だ。おそらくここから、休むヒマはまったくないだろう。
志木倫堂:「……ん」
志木倫堂:「賛成だ。殺そう」
成田晴史:「藤原……お前は第三の情報部員を動かす必要があるとして」
成田晴史:「メンバーはどうするつもりだ」
志木倫堂:努めて淡々と、そう言い放つ。あれも被害者、犠牲者といえるのだろうが。
GM:イリーガルであろうと、チルドレンであろうと、無理な命令は拒否する権利がある。マスターエージェントとの戦闘後とあらば、抜けても咎められはしないだろう。
成田晴史:「『私以外の』メンバーだ」
藤原奈央:「一線級のメンバーは出払っているけど、可能な限りの攻撃タイプオーヴァードを集めるわ」
藤原奈央:「総動員する。たとえしょぼい弾幕であったとしても」
藤原奈央:「避けきれない弾幕さえ張れば、ジャームは死ぬもの」
藤原奈央:「気になるのは、ひとつだけ……例の公園の、浮浪者よ」
藤原奈央:「あれだけ全然わからない。あれ、何なの?」
藤原奈央:「誰か知ってる人いない?」
志木倫堂:「あの様子のおかしいサラマンダーか」
藤原奈央:「それ。市川って言ったっけ」
成田晴史:「救助活動の途中で見かけたが、確かにサラマンダー能力者が標的なら」
成田晴史:「奴が狙われていた可能性はあるな」
成田晴史:「……いや。狙われた後、なのか?記憶を奪うって話なんだろう。この報告書では」
藤原奈央:「たかが浮浪者が……? いや。見た目で判断するのは危険か」
藤原奈央:「…………」
GM:志木くんは覚えています。間違いなくあれは記憶喪失で、演技などではなかった。
GM:既に《γ》に奪われたあとなのか。それとも、《γ》が彼を狙っているのか。
志木倫堂:「話してみた感じ、記憶が無いのは間違いないぜ」
GM:話に行ってもいいし、他の誰かに調査を任せてもいいし、放置してもいい。
志木倫堂:「だが……そうだな。いずれにせよここに居た以上、関係ない、ってことは無いだろうな」
志木倫堂:「話しに行ってくる。手がかりになるかも知れないしな」
藤原奈央:「任せていいの? 助かるわ。じゃあ、お願い」
百代まりあ:「よろしいでしょうか」小さな手を挙げる。
志木倫堂:「お、なんだなんだ。まりあ、だったか」
百代まりあ:「可及的速やかに動くのは賛成です。またこんな火事があってからでは遅いですもの」
百代まりあ:「でも、マスターアビスの居場所の手掛かりは、現時点ではまだ殆ど皆無に等しいのですよね」
藤原奈央:「そうね。諜報エージェントは総動員させているけど」
百代まりあ:「どうやって探せばよいのでしょうか。今日中に見つかるでしょうか……?」
百代まりあ:少し不安な顔で言う。
藤原奈央:「手がかりが掴めない。……なにかしらの手段でおびき出せれば、それが最良ね」
志木倫堂:「ああ。そうか成程、冴えてるな」
百代まりあ:「おびき出す……なるほど……」
藤原奈央:「まあ、ここまで姿を巧妙に消したやつを、うまくおびき出せるのか?って問題になるんだけど……」
志木倫堂:「至って単純そうな奴だったし……その印象が覆ることもなさそうだ。餌をどうするかはともかく」
百代まりあ:(サラマンダーがいます!ってビラを配るとか……?)真剣に考えこむ。
鵜曇憂子:「餌になら立候補しますよ」
百代まりあ:「憂子!?」
鵜曇憂子:「『サラマンダーじゃないけど殺す』って、さっき言われましたし。なんらかの囮にはなるかもしれません」
志木倫堂:「へぇ」
成田晴史:「おびき寄せる手には問題もあると思うがな」口を挟む。
成田晴史:「向こうが襲撃したいと思う時に襲撃させるわけだ。負傷して分が悪い今の状況でやってくると思うか?」
藤原奈央:「わかる。普通ならば、まずやってこない」
成田晴史:「今この場にいる全員が出揃っているさっきの状況で、奴は逃げた」
成田晴史:「さっき逃げた以上、すぐにはやってこない。すぐに来るなら、戦闘を続けていればいいだけの話なんだからな」
成田晴史:「何か確実なやり方はあるのか?藤原」
藤原奈央:「さっきの撤退が、かなり苦渋の決断のように見えたのが救いね」
藤原奈央:「FHでもジャームの万全な制御はできていないのかもしれない。制御装置の逆利用と、質の高い囮……」
藤原奈央:「その二つを用意できれば。もしかしたら」
成田晴史:「『母さん』の指示か」
藤原奈央:「そう。それも含めて調査が必要だわ」
成田晴史:「少なくとも、指示を出している奴はいる。どこかに、必ず」
GM:ということで、次のシーンで調べられるのは
[未]●マスターアビス・γをおびき出す方法 <情報:噂話>または<知識:戦略>難易度13
[未]●市内での連続火災について <情報:ウェブ>難易度8
[未]★市川と話す <自動成功>
GM:この三つ。必須の二つを抜けば、トリガーシーンに移行可能です。
藤原奈央:「調査に戻るわ。おびき出すにせよ、ヤツを見つけるにせよ……」
藤原奈央:「これ以上の犠牲者は出させない」
藤原奈央:「ぶちのめすわ」 栄養ドリンクの缶をゴミ箱へシュートする。
GM:シーンカット。ロイスと購入が可能です。
百代まりあ:ロイス保留で応急手当キット!
百代まりあ:2DX>=8
DoubleCross : (2R10[10]>=8) → 2[1,2] → 2 → 失敗
百代まりあ:贈賄チャンス失敗!以上!
成田晴史:応急手当キット!やるしかねえ!
志木倫堂:ロイス保留
鵜曇憂子:ロイスを保留して、応急手当キット買います。
成田晴史:2dx+4>=8
DoubleCross : (2R10+4[10]>=8) → 7[1,7]+4 → 11 → 成功
成田晴史:わーい!
志木倫堂:3dx+3 応急手当
DoubleCross : (3R10+3[10]) → 9[5,7,9]+3 → 12
志木倫堂:成田さんに
成田晴史:ヤッタッター!
鵜曇憂子:3dx+1>=8
DoubleCross : (3R10+1[10]>=8) → 10[1,6,10]+7[7]+1 → 18 → 成功
鵜曇憂子:なんかすごい回った!
GM:ういこちゃん、なんかミドルでよくまわるな・・・
鵜曇憂子:買いましたので使います。
鵜曇憂子:2d10+14
DoubleCross : (2D10+14) → 9[6,3]+14 → 23
成田晴史:二個同時に食べちゃお!
鵜曇憂子:もうひとこえ!
成田晴史:成田晴史のHPを+30(4D10->5,8,9,8)した (HP:29->59)
成田晴史:満タンが近づいてきた!
GM:HPを……0にしたはずなのだが……
■ミドルシーン04-A:篝火、旅路を照らす
GM:最後の情報収集シーンです。必須項目を抜くことで、トリガーシーンへの進行が可能。
GM:シーンプレイヤーは倫堂くん。残り情報項目は三つで、他PCも搭乗可能。
GM:
[未]●マスターアビス・γをおびき出す方法 <情報:噂話>または<知識:戦略>難易度13
[未]●市内での連続火災について <情報:ウェブ>難易度8
[未]★市川と話す <自動成功>
GM:調べられるのはこれですね。
志木倫堂:志木倫堂の侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:71->72)
GM:おっ、低い
志木倫堂:いい兆候だ
鵜曇憂子:どうしようかな…!
百代まりあ:71+1D10 出!
DoubleCross : (71+1D10) → 71+10[10] → 81
百代まりあ:うぎゃーっ
成田晴史:おびき出しは救出組にやってもらいたいですね
GM:憂子ちゃんは休んで、低い人ががんばるという手もありますね
GM:まりあー!!
成田晴史:成田晴史の侵蝕率を+6(1D10->6)した (侵蝕率:79->85)
志木倫堂:情報3個ですしね
鵜曇憂子:うーん。とりあえず休みます!
成田晴史:これで人数は足りるぞ!
GM:おやすめ!
鵜曇憂子:みんながんばえー!
GM:成功すればだがな……! では振るといいでしょう。
百代まりあ:あ、知識が使えるのか
成田晴史:ほんとだ
GM:そうだぞ!
志木倫堂:精神!
百代まりあ:ならワンチャンスあるぜ!
成田晴史:じゃあひとまずまりあちゃんがおびき出し判定して
志木倫堂:よし頼んだ!
GM:知識の方でも財産は使えるものとします。これは陣地構築とかそういう事にお金を使う感じ。
成田晴史:成功したら私が要人への貸しで連続火災やろうかな
百代まりあ:はい!
百代まりあ:<知識:戦略>でマスターアビス・γをおびき出す方法について!
百代まりあ:ウオオオ!マスターアビス野郎出て来い~~ッ!
GM:ツワモノよ!
百代まりあ:6DX>=13
DoubleCross : (6R10[10]>=13) → 10[1,6,7,8,9,10]+2[2] → 12 → 失敗
百代まりあ:ヨシ!!
成田晴史:おお!
GM:おっ
志木倫堂:回った!
成田晴史:財産か救出ボーナスかは選べるんですか?
GM:どうしますか? 財産か、後出し救助ボーナスのどちらかが使えます。
GM:選べます! どちらでも構わないぞ。
百代まりあ:最後の情報収集らしいからボーナス使おうかな!
GM:ほうほう
百代まりあ:でいいよね……?
GM:最後だぜ!
GM:最後かな? 最後のはず……
成田晴史:財産は他にも使えるしね
百代まりあ:えっえっ
百代まりあ:じゃ、じゃあ使います!ボーナスを!
GM:OKです。じゃあ成功だ。
志木倫堂:いざとなればこっちの抱え落ちボーナスが……(成田さんに連続火災を任せて抱え堕ちる気満々)
GM:もう情報項目も少ないので、一つずつ開示しましょうか。
■《マスターアビス・γ》をおびき出す方法
調査の結果、《マスターアビス・γ》をおびき出せそうな条件が二つ判明した。
ひとつは既知のもの。
《γ》は『強大なサラマンダーである事』について強いこだわりを持っており、他のサラマンダーに対しては攻撃性が高まり、FHの制御を外れる可能性が高い。
鵜曇に対しても特別に殺意を抱いているため、《バルカノーツ》《グローセ・ベーア》《スターオブライフ》三名が窮地に陥っている──という偽情報を流すことで、《γ》をおびき出す。
おびき出せさえすれば、《バルカノーツ》らと第三支部の二線級エージェントを総動員することで、ギリギリ300回超の殺害に至るという試算結果が出ている。
もうひとつは市川について。調査の結果、《マスターアビス・γ》は市川を追って隣のV市・B市から流れてきたことが判明した。
なぜ市川に対して異様な執着を見せているのかはわからないが、市川に事情を聞いた方が良いだろう。
なお、本作戦プランについては、現地にて《ガンマ》と交戦した成田・藤原両支部長の意見を最大限反映し、実行する。
両支部長にプランの最適化意見があれば、戦略部への提言を行われたし。
GM:
→『トリガーシーン:現地の下見を行う』もしくは『トリガーシーン:全員で市川の元へ行く』が開放されました。必須項目を全てクリアしたあと誰かが希望すればトリガーシーンへ進めます。
GM:成田さんは、先程おびき出しのリスクや問題点についてちゃんと言及していたので
GM:何かこういうプランがいいんじゃない?というのがあればシナリオ側で対応可能です、ということになります。
成田晴史:あ、ありがたい……!
成田晴史:じゃあ私は連続火災について調べちゃうぞ
GM:残りはこれ。トリガーシーンに行く場合、本シーンの最後に希望してくれれば次がトリガーになります。
志木倫堂:OPのあのやり取りの後で申し訳ないんですけどお願いします!
成田晴史:コネ:要人への貸しを使用。
GM:まあ、その前に全部情報を抜かれて自動トリガーになりそうだが・・・w
成田晴史:ダイス+3個で判定だ
成田晴史:5dx>=8
DoubleCross : (5R10[10]>=8) → 7[1,3,4,5,7] → 7 → 失敗
成田晴史:ヌゥーッ
成田晴史:財産1を使って成功しよう
成田晴史:財産6→5
GM:ちゃんと成功してる!
GM:では開示します。成田さんは次の事がわかる。
■市内での連続火災について
ここ最近続いている、連続火災の犯人が判明した。
結論から言うと《マスターアビス・γ(ガンマ)》のエフェクトによるものだったが、奇妙な点がある。
監視カメラの記録を追った結果、火災現場の近くには必ず《γ》と市川ハジメが確認された。
市川が凡百なオーヴァードであれば《γ》が不意打ちで殺せるはずだが、なぜか遠回しな火災を引き起こすだけで、直接接触はまったく行っていない。
まるで接触を避けているか、あるいは『市川の方からの接触』を望んでいるように見える。
GM:市川の失われた記憶に関係性があるのか、それともただの偶然なのか。
GM:市川を問い詰めれば、あるいはわかるかもしれないし……偶然と片付けて、今はおびき出しに総力を挙げても構いません。
成田晴史:偶然なわけなかろうが~~!
志木倫堂:そうだそうだ!
成田晴史:逮捕!逮捕だ~~っ!!
GM:これはあれですね。ちょうどいいので
GM:もし『トリガーシーン:(PC)全員で市川の元へ行く』の方を望まれるなら
GM:[未]★市川と話す <自動成功>
GM:誰かがこれをやるなら、それについていけば自動的にトリガーが発生することにします。
GM:つまり、志木くんがもしこれをやるなら、このシーンに出ているメンバーはくっついていける。
GM:もちろん無視してもいい。ただの偶然かもしれないし・・・
志木倫堂:やりますやります!
百代まりあ:市川んち集合な!通信ケーブル持って来いよ!
志木倫堂:『市川と話す』宣言!
GM:OK!
鵜曇憂子:情報共有の必要性を感じ、シーンに登場します。
鵜曇憂子:1d10+84
DoubleCross : (1D10+84) → 10[10]+84 → 94
GM:えらい……
GM:鵜曇ーーー!
鵜曇憂子:あっはっはっは
百代まりあ:憂子ーー!!!
成田晴史:侵蝕ダイスは悪!!
志木倫堂:槍の人ー!
GM:では夕刻。薬師池公園。
GM:君たちは────当初のおびき出し予定ポイントではなく、池のほとりのベンチに向かっている。何故か?
GM:市川と話すためだ。まだ少し距離があるため、打ち合わせの時間はある。
成田晴史:「……コードネームはあるのか?」歩きながら、鵜曇に声をかける。
鵜曇憂子:「ういこですか? スターオブライフと名乗らせてもらってます」
成田晴史:「知らんコードだな。UGN所属歴は」
鵜曇憂子:「1年未満ですねえ」
成田晴史:「それは」槍を見る。「UGNの技術じゃないな」
鵜曇憂子:「……」
志木倫堂:「あぁ、そのバカでかい槍なんだ? 流行ってるのか?」
百代まりあ:「そうなの?」首を傾げる。
志木倫堂:「ちょっと前にも電柱みたいな槍を担いだ女子高生と一緒にUGNの任務に当たったとこ」
志木倫堂:百代さんに答える。
百代まりあ:「電柱……」
百代まりあ:「流行っているなら、わたくしも一本欲しいわね」
百代まりあ:「憂子のそれは、どこで買ったの?」
志木倫堂:「俺より背ぇ高いやつだったんだけど、その3倍くらいの長さあってさー」
百代まりあ:「手作りかしら」
藤原奈央:「いや流行るわけじゃないでしょ……そんなの持ってるエージェント、鵜曇以外には1人しか知らないわよ」
鵜曇憂子:「これは…手作り?オーダーメイド?といいますか」成田支部長から目を逸らす。
成田晴史:「ふん。そのオーヴァードの噂は聞いたことがあるが、スターオブライフの場合は違うだろう」
成田晴史:「FHが出処だな。そいつは」
鵜曇憂子:「ブッ」
志木倫堂:「そうなのか。そういうの分かるもんなんだな」
百代まりあ:「なんと……」
百代まりあ:「そうなの?憂子」
成田晴史:「戦闘歴1年以下でマスターエージェントを撃退できるような奴は、いない」
志木倫堂:歩きながら背を曲げて鵜曇さんの槍を覗き込む
鵜曇憂子:「そ、そういう可能性もありますね…」槍を抱きかかえる。
成田晴史:「少ないじゃあない。いない。つまりUGN所属以前にそれ以上の戦闘歴があったということだ」
鵜曇憂子:「…それでも、今は正真正銘のUGNイリーガルですよ」
成田晴史:「隠し通したかったなら悪かったな。だが、今回の人員でマスターアビスに一番通用しそうな奴はお前だ」
志木倫堂:「確かに」
成田晴史:「他の連中にも根拠を周知させておかないと、土壇場で足を引っ張りかねない」
鵜曇憂子:「ういこ、支部長にけっこー評価していただいてます?」
志木倫堂:「とんでもないとんでもない強さだったな。ああ、俺は気にしないぜ。FH出のUGNチルドレンの知り合いも居るし」
百代まりあ:「すごかったものね、憂子」二人で交戦した際に目の当たりにした。
志木倫堂:「外ならぬ俺もまぁ、別に戦力として買われてたわけじゃねーが昔は向こうに居た」
百代まりあ:「なんと……倫堂まで……?」
百代まりあ:「…………」
鵜曇憂子:「おや、志木先輩もですか」興味深そうに志木くんを見る。
志木倫堂:「ああ。元々俺は、あんな熱をまともに操れるような才能があったわけじゃない」
志木倫堂:「だから正直、まだ出力を持て余してて──岩やら土やらに熱を打ち込んで攻撃するのは」
志木倫堂:「そうしないと真っ当に扱えないからだよ。まぁまぁ欠陥品でな」
志木倫堂:ガリガリと頭を掻く。
成田晴史:「改造兵。人工付与。FHでは今じゃ珍しくもない」眼鏡を直す。
百代まりあ:「みんな色々あるのね……」
百代まりあ:「……」神妙な顔。
鵜曇憂子:「でも、あえて自分を悪く言う必要もないですよ」
百代まりあ:「……もしかして、成田支部長も元FHでいらっしゃいますか……?」
成田晴史:「そういう技術の集大成が“マスターアビス”ということなんだろう」
成田晴史:「ああ?」
成田晴史:「なんでそうなる」
鵜曇憂子:「よしよし」まりあちゃんの頭を撫でる。
志木倫堂:「お前……すごいな」
百代まりあ:「よく事情を知ってらっしゃるし……二人がそうなら私だけ仲間外れなのかもしれないと思って……」
志木倫堂:それしか言えない
百代まりあ:「あと……」
百代まりあ:「……とげとげしくていらっしゃいますし……」小声。
成田晴史:「百代とか言ったか」
成田晴史:「ずいぶん面白いやつだ」ビキビキ
志木倫堂:「くっ……はっはっは」
成田晴史:「後で後頭部をぶん殴ってやる」
百代まりあ:「どうしてそうなるのですか!?」
百代まりあ:「ただ事実確認をしただけでしょう!」
鵜曇憂子:「すごい涙声で喧嘩売ってくまりりん好きですよ、ういこ」
百代まりあ:「もしそうだったら、周知させておかないと土壇場で足を引っ張りかねないと……」
志木倫堂:「まりあお前……マジで大物だな。気に入ったぜ……くく」
百代まりあ:「涙声じゃないわ!!」
成田晴史:「FHは……怒りっぽい連中か?」ぽつりと呟く。
志木倫堂:「わかったわかった」懐からハンカチを取り出して
志木倫堂:(あ、男のポケットから出てきたハンカチ嫌だよな)
志木倫堂:と思って引っ込める。
百代まりあ:「……」ハンカチには気付かず。「怒りっぽい……」その言葉に考え込む。
成田晴史:「私の考えは違うな」
成田晴史:「奴らは怒っていない。いや……最初の連中は怒っていたんだろう」
成田晴史:「オーヴァードが理不尽に隠され、排斥され、仲間がいないことに」
百代まりあ:「……。 ……今は、違うのですか?」
成田晴史:「……今はもう違う。自分達の凶行を正当化する理屈をこね、気味の悪い実験を平然と繰り返す」
成田晴史:「人も殺す。怒るべき対象でもない、無関係の連中を」
成田晴史:「怒りという意味なら、UGNの方がずっと『怒って』いる」
成田晴史:「ずっとだ」
志木倫堂:「……そうだな。」
鵜曇憂子:「ですね」瞬き。
百代まりあ:「…………」
百代まりあ:「……そうですね」
成田晴史:「私の支部にも元FHがいる。私はそいつを毎日殴るが」
成田晴史:「別に『昔』FHだったからじゃあない。そいつが『今』アホだからだ」
志木倫堂:「──俺は、やつらの実験でマリアが言う所の『怒りっぽく』された。今はそれほどでもねーが」
百代まりあ:(殴ってるの……?)
成田晴史:「だから別にお前らにも特に思うことはない。過去に色々あったとしても、それ以上は言うな」
志木倫堂:「だから、マスターアビスγのやつのことも、話を聞いちまえば同情を覚えなくはねーんだ」
志木倫堂:「ああ、勘違いするなよ。別に過去に思う所があってイリーガルなんぞやってるわけじゃない。清算済みだ。話すなってんならそうするさ」
百代まりあ:「……マスターアビスは、『今』人を殺している」
百代まりあ:「ええ。問題は、その一点」
百代まりあ:「……そうですね。悪い人達は、みんな人の都合を聞いてくれないけれど」
百代まりあ:「成田支部長は、当初の印象よりもずっと、人のお話をちゃんと聞いてくださる方ですわ」
百代まりあ:「だから、いい方だと思います」
百代まりあ:「でも」
百代まりあ:「ぶ……部下を殴ったり、死ねとか暴言を吐くのは、どうかと思います!」
成田晴史:「…………」
百代まりあ:「そういうのをやめれば、もっとみんなに好かれる支部長になると思うのですけれど!」
成田晴史:「好かれて何か得があるのか?」
百代まりあ:「えっ」
成田晴史:「そういうことは好かれたがってる奴に言えばいい。藤原だとかな」
百代まりあ:「成田支部長は、違うのですか? 人から好かれたいとはお思いにならないのですか……?」
成田晴史:「特別に、私の将来の夢を教えてやる」
成田晴史:「私がUGNの仕事を全て片付けた後、ここに所属していた連中との関係が綺麗サッパリなくなることだ」
百代まりあ:「…………」当惑の表情を浮かべ。
志木倫堂:「得はするだろ。って思ったけど」
百代まりあ:「ど……どうしてそんな、寂しいことを言うのですか……?」
志木倫堂:「ああ、そりゃ天秤がそっちに傾いちまうなぁ。ははは」
百代まりあ:「笑いごとではないわ!」
鵜曇憂子:「第二の人生、送れるといいですけど」首を傾げる。
鵜曇憂子:「そういう人に限って、無理そうな気もしますよね」
志木倫堂:「ん。そうか? 好きじゃないヤツに愛想を振りまく方が笑い事じゃねーだろ」
成田晴史:「……私のことはいいだろう」
志木倫堂:「……奴らは」
志木倫堂:「人を食い物にするし、感情を食い物にする」
志木倫堂:「だから、混ざって消えちまったんだろうな。怒りだとかなんだとか、そういうの」
成田晴史:「……」
百代まりあ:「……でも、何に怒っていたのかも、どうして怒っていたのかも、忘れてしまったなら」
百代まりあ:「それは……何もかもに怒らなくちゃいけないより、悲しいことかもしれないわね」
鵜曇憂子:「マスターアビス・γは」
鵜曇憂子:「サラマンダーに異様な執着を見せてましたけど。理由を答えたら、教えてくれるんでしょうかね」
鵜曇憂子:「まあ…聞いたところで、理解できないんでしょうけど」嘆息。
志木倫堂:「(サラマンダーへの執着。嫌な符号だよな。あいつも、市川ハジメも──)」
GM:『……! ……、…………!』
《マスターアビス・γ》:「うん。うん、うん……」
《マスターアビス・γ》:「大丈夫だよ母さん」
《マスターアビス・γ》:「僕は《マスターアビス》だからね。さっきはつい逃げてしまったけど……証明してみせよう」
GM:UGNが池の畔に歩を進めているのと、同時刻。
GM:少年が潜んでいたのは、第七地区にある小さな水道施設だった。
GM:人間が生きていく上で水は必要不可欠だ。大N市も例外ではなく、無数の頑丈な地下水路が張り巡らされている。
GM:水道施設を乗っ取るのに2分。水にガソリンを混入させ続ける準備に30分。可燃性のガスが水道管に満ちるまで、一日と少し。
GM:あとは『点火』するだけで下水管が一斉に爆発し、街中でとてもおもしろい光景が見られるはずだった────UGNが妙な噂さえ流さなければ。
GM:あの目つきの悪いサラマンダーの少年や、サラマンダーですらないカス。槍使いの女。彼らが窮地に陥っているという噂。
《マスターアビス・γ》:「あれを殺すのは僕だ」
《マスターアビス・γ》:「僕こそが最優だと──そう証明しなければ」
GM:彼……マスターアビスγ-343《ヴェストファール》は、00や01と違い、FHからの命令にきわめて従順だ。自我も安定している。
GM:それでも、サラマンダーに関する誘惑や挑発には本能的に抗えない。それが唯一の欠点であり、今後の改善点のようだった。
GM:もう改善は必要なくなったのが、FHにとって今日一番のニュースだっただろう。
???:「────ずっと思ってたんだよな」
???:「なぜ」
???:「燃やしていいサラマンダーと、そうでないサラマンダーがいるんだろう」「って」
???:「お前はプロメテウスじゃないよな。それだけはオレにもわかる」
《マスターアビス・γ》:「…………は?」
《マスターアビス・γ》:「なんだ? お前?」
GM:夕日に、背の高い男が照らし出されている。
GM:男の輪郭が歪んだように見えた。黒い髪の少女になり、まだ幼い少年の姿になり、元の無精髭の成人男性に戻る。
???:「マナーを守れよ。じゃなきゃ、あの……」
???:「リンドウみたいな、善良なサラマンダーの皆さんが迷惑するだろうが」
???:「プロメテウスを目指す皆さんにごめんなさい出来るのか? お前」
《マスターアビス・γ》:「ははは! なんだそれ!」
《マスターアビス・γ》:「何が…………待て」
《マスターアビス・γ》:「お前…………どこかで見たことあるぞ」
《マスターアビス・γ》:「その顔。そうだ。どこかで」「ナンバー43? 44?」
《マスターアビス・γ》:「おまえ、」
GM:ジュッ。
GM:小さな蒸発音──のようなもの──が聞こえた。聞こえたように思えた。
GM:その時にはもう、その場に立つ人間は一人だけになっている。
GM:少年は──さきほどまで《マスターアビス・γ》と呼ばれていた少年は、灰すら残さずにこの世から消滅した。
???:「…………」
???:「…………。……………………」
???:「…………なるほど。そういうことか。納得がいった」
???:「オレは……ふふふ。なるほど」
???:「プロメテウスではなかった」 全身から、青白い溶岩のようなものをボコボコと溢れさせる。
GM:そしてその溶岩から──無数の人影が現出する。
: 『──マスターアビス』
:『マスターアビスだ。私は』『俺は』『マスターアビ『マスターアビスだ』『マスター『はははは! ハハハハハハハハ!』
:『私は──』『《γ/43》』『《γ》10、5』『俺は』『僕は』『《γ────》」『ははははは!はははははははは!!』
???:「ああ。わかっているよ母さん」
???:「行け」
GM:次の瞬間。300体以上のジャーム兵士たちが、N市全体へ広がっていった。
GM:もし空からN市を俯瞰したとしたら、一目瞭然だろう。瞬くうちに破滅的な火災が広がっていく。
GM:ここに立つのは、黒髪の少女。最古にして最強のマスターアビス。
GM:彼女は、殺害したサラマンダーの『記憶』『生命』『姿』『能力』すべてを吸収する。この星で最強の……唯一のサラマンダーとなるべく生まれたもの。
GM:アビス計画にて、03から342までの全てを殺し尽くし、自我を汚染され、脱走した者。
市川ハジメ:「思い出したぞ」
市川ハジメ:「オレは────オレが」
GM:真の《γ》は、彼女一人。
市川ハジメ:「《γ/00》だ」
GM:青白い火柱が、N市の天へと立ち上った。
藤原奈央:「………………」 立ち止まっている。
藤原奈央:そして、工業地帯の方を──第七区画の方を指差す。
藤原奈央:「……ねえ」
藤原奈央:「なに、あれ」
GM:全員が目撃できます。
GM:凄まじく巨大な青白い火柱が、天を貫いている。
成田晴史:「クソが……!」
志木倫堂:「は……」
志木倫堂:「比じゃ、ないぞ。松田がやられた時の──」
第七支部エージェント:『──支部長! 成田支部長!』
第七支部エージェント:『聞こえますか! 成田支部長!』
第三支部エージェント:『藤原支部長! たッ』
第三支部エージェント:『大変です! ジャームが……!』
第七支部エージェント:『サラマンダーのジャームが現れました! 大量の……!』
第三支部エージェント:『襲撃────うわっ!』
第七支部エージェント:『指示を────!!!』
GM:ほぼ同時に、通信が途絶する。
GM:ひとつ、確かな事がある。もうおびき出しなど必要ない。
GM:あの火柱の根本にいるヤツを早急に始末しなければ────
GM:このN市が、燃え尽きる。
GM:シーンカット。ロイス、および購入が可能です。
GM:予想より1シーン早くトリガーへ至ったので、
GM:第三支部からのファーストエイドキット提供。2d10の回復を3回、自由に行えるものとします。
GM:そのうえでロイスと購入をどうぞ。
成田晴史:同行者/百代まりあ/興味/不快感:○/ロイス
成田晴史:同行者/鵜曇憂子/有為/隔意:○/ロイス
成田晴史:もう全部埋まっちゃった!
鵜曇憂子:ワーイ 隔意だって
鵜曇憂子:上司/成田晴史/信頼:○/隔意/ロイス
鵜曇憂子:同行者/志木倫堂/好奇心:○/不安/ロイス
志木倫堂:ロイス 成田晴史 連帯感〇/隔意
志木倫堂:ロイス 百代まりあ 好奇心〇/不安
百代まりあ:ロイス変更 成田晴史 敬意/〇隔意
GM:不快感と隔意w
GM:ロイトスばあちゃんへの高揚、本当にデレだったんだなあ
成田晴史:N感情で取得することにためらいがない
志木倫堂:応急1個欲しいな 万一殴られずに2R突入した時苛烈なる火で死にたくない
志木倫堂:3dx+3>=8
DoubleCross : (3R10+3[10]>=8) → 5[2,2,5]+3 → 8 → 成功
志木倫堂:自分に使います
志木倫堂:2d10+6
DoubleCross : (2D10+6) → 11[9,2]+6 → 17
百代まりあ:成田支部長の回復を見て贈賄するか決めようかな
志木倫堂:以上
成田晴史:あ、購入がまだあった。応急手当します。
成田晴史:3dx+4>=8
DoubleCross : (3R10+4[10]>=8) → 9[1,2,9]+4 → 13 → 成功
成田晴史:アヤッター
成田晴史:まず一個を食べる
GM:(´~`)モグモグ
成田晴史:成田晴史のHPを+9(2D10->8,1)した (HP:59->68)
成田晴史:うーん、あと一息!
鵜曇憂子:GMからの心配りのやつもあるよ!
成田晴史:あ、さっきのファーストエイドキット自由に使えるのか!
百代まりあ:するっきゃない!
成田晴史:これはありがたい。今日はファーストエイド食っていいのか!!
成田晴史:成田晴史のHPを+9(2D10->4,5)した (HP:68->77)
鵜曇憂子:とりあえず、自分の分は自分で調達します。応急手当キット
成田晴史:うめ うめ
鵜曇憂子:3dx+1>=8
DoubleCross : (3R10+1[10]>=8) → 10[3,9,10]+9[9]+1 → 20 → 成功
鵜曇憂子:えええ
鵜曇憂子:23+2d10 使う!
DoubleCross : (23+2D10) → 23+10[2,8] → 33
成田晴史:ハイパー応急手当キット極が手に入ってしまった
成田晴史:七色にゲーミング発光してそう
百代まりあ:健康に悪そう
成田晴史:NVIDIAの高いグラフィックボードが入ってる応急手当キット
鵜曇憂子:回復するときにいい出目がでてほしい…
成田晴史:光ってるだけだった
鵜曇憂子:無意味に派手!
百代まりあ:あと2回2D10回復できるのでは!
志木倫堂:していきましょう
成田晴史:おかわりしていいのか!
成田晴史:成田晴史のHPを+7(2D10->3,4)した (HP:77->84)
鵜曇憂子:成田支部長、使って使って!
成田晴史:ほぼ満タン!
志木倫堂:我々のHPなんて飾りです
成田晴史:最後の一個も使う!
成田晴史:成田晴史のHPを+15(2D10->8,7)した (HP:84->99)
成田晴史:全快だ~~!
鵜曇憂子:全快!
成田晴史:HP90になりました。
鵜曇憂子:ワーイ!
百代まりあ:HP90チャレンジ成功!
成田晴史:うれしいね
百代まりあ:じゃ私が応急買えば憂子ちゃんも全快できるかな
百代まりあ:3DX>=8
DoubleCross : (3R10[10]>=8) → 7[5,6,7] → 7 → 失敗
百代まりあ:なけなしの財産1で成功!
鵜曇憂子:えっえっありがとう うれしい
百代まりあ:あげる!
成田晴史:よかったね
鵜曇憂子:ヤッター!好き!回復します!
鵜曇憂子:2d10+33
DoubleCross : (2D10+33) → 5[1,4]+33 → 38
鵜曇憂子:ほとんどぴったりw 全快しました!
成田晴史:よかったよかった
■ミドルシーン05:猛火交わる、その裏で [マスターシーン]
志木倫堂:「オッケー。まぁ見かけた所でどれだけ火事を抑えられるか……」
志木倫堂:「分かんねーけどな。クソ野郎をぶっ飛ばすのだけが能だ」
志木倫堂:「もしもの時はそれなりに働くぜ」
市川ハジメ:「おい」 横合いから声をかける。
市川ハジメ:「お前だ。そこの……目つきの悪いお前」
:(殺せ)(サラマンダーだ)
市川ハジメ:「サラマンダーだろ。お前」
:(燃やせ) (サラマンダーだ) (餌が来た)
:(殺せ)(ただちに) (我らマスターアビス)(我ら(マスター(最強のサラマンダー)
志木倫堂:「……いや」
志木倫堂:「俺じゃないぞ。最近の放火とかそういう」
:(殺せ。燃やせ)(サラマンダーを) (真のサラマンダー(サラマンダーは(我ら一人)
市川ハジメ:「うるせェな……おい」
市川ハジメ:「こっちに来て座れ。サラマンダー談義をする」
志木倫堂:「──プロメテウスと俺達は関係なくないか?」
市川ハジメ:「あるんだよ。プロメテウスになれ」 断言!
:(マスターアビス)(マスターアビスだ、お前は)(γ)(ガンマだ)(世界で最強の)
市川ハジメ:「サラマンダーなら、プロメテウスになれ。いいな」
志木倫堂:「ええー……」
志木倫堂:「──おいハジメ。急用ができたから俺は行く、悪さすんなよ!」
志木倫堂:言うや否や、地面すれすれの前傾姿勢で駆け出す。
:(餌だ)(新しい餌がきた)
: (343)(これは343だ)/font>
: (343も仲間に入れてやろう)
市川ハジメ:「うるッせえな……このあたりは火事が多いのか?」
市川ハジメ:「気をつけていけよ。プロメテウスになれ」
GM:市川が志木を見送ったあと、ぼんやりと呟く。
市川ハジメ:「そうだ」
市川ハジメ:「サラマンダーは、破壊の化身じゃない」
市川ハジメ:「プロメテウスになれリンドウ」
市川ハジメ:「オレもなる」
■ミドルシーン06:星々、悉く燃え落ちよ
GM:ミドル最後のシーンです。FS判定。
GM:全員登場。
成田晴史:成田晴史の侵蝕率を+1(1D10->1)した(侵蝕率:85->86)
百代まりあ:81+1D10
DoubleCross : (81+1D10) → 81+5[5] → 86
志木倫堂:志木倫堂の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:72->78)
鵜曇憂子:1d10+94
DoubleCross : (1D10+94) → 6[6]+94 → 100
鵜曇憂子:ぴったり!
GM:う、ういこちゃん高いなあ
GM:君たちが町に踏み出すと、既にあちこちで火の手が上がっているのがわかります。これはもう一般人を助けるとかそういう次元ではない。
GM:あのふざけた火柱の根本にいるやつ──おそらく、本当の《マスターアビス・γ》を倒すしかないのだ、が。
GM:情報が絶望的に不足している。
GM:この戦力で倒しきれるのか? 闇雲に移動してジャーム軍団の真っ只中に突っ込まないか? 他のオーヴァードを導入できないのか?
GM:本シーンはそういった情報を集めつつ、火の海と化した第三地区→第七地区へと移動し、ボスの元へとたどり着くFS判定シーンです。
■FS判定:情報を集め、《マスターアビス・γ》の元までたどり着け!
完了値:24 / 終了条件:7ラウンド
支援判定:【精神】難易度7
判定[1]:《マスターアビス・γ》の正体を把握する
<情報:UGN> 難易度7 / 最大達成値30
GM:ちなみに、FS判定やったことない人は……いる……?
志木倫堂:ないです! アウトバーストとかで見た事はあります
GM:いや、いたとしても成田さんか憂子ちゃんに先陣を切ってもらい、手本を見せてもらえばもんだいないか。
志木倫堂:そうしましょう
鵜曇憂子:わ、私を頼らないで!
成田晴史:FS……判定……?
GM:では手番。行動値6の成田・百代・憂子の誰かから判定できます。支援判定は精神7、進行判定はUGN7。
GM:あ、アンタはGM経験豊富だろ……!
藤原奈央:「──急ぐわよ! 死ぬほどキツいけど、なんとかして情報をかきあつめつつ、あのアホみたいな火柱を目指す!」
GM:あちこちが燃えています。第五のルツィア学園の方面や、鵜曇の通う高校の方にも火の手が上がっている。
成田晴史:「……」
成田晴史:「自分の地区にまで戻りたい者は」藤原以外の三人に聞く。
志木倫堂:「うるせえよ、さっさと行くぞ」
鵜曇憂子:「ご心配いただき幸いですが。問題ありません」強く柄を握っている。
成田晴史:「これは重要な話だ。所属支部に手が足りているとは限らない。今から第七に向かうとして、担当地区にまで戻るのも同じ手間だ」
志木倫堂:「……ああ、悪い」
成田晴史:「マスターエージェントと戦闘する以上、担当地区の防衛以上に役立ってもらう必要がある」
志木倫堂:気が逸っていることを自覚する。
百代まりあ:「……そう聞かれるなら、戻りたいです」
百代まりあ:「……でも、今はこれがわたくしの任務です」
百代まりあ:「役に立って、みせます」
成田晴史:「どうかな。サラマンダーの志木や、鵜曇はともかく」
成田晴史:「私が見た限りでは百代。お前が一番役立たずそうだが」
百代まりあ:「でしたら、ご心配なく」
百代まりあ:「その見立てが間違いだったと、証明してみせます」
百代まりあ:真っ直ぐに見据えて言う。
志木倫堂:「……そうだな。『あれ』が当たったとこを、俺達は見てない」
志木倫堂:「入ればでかいって話だ。期待してる」
成田晴史:「藤原」第三支部長の判断を仰ぐ形だ。
藤原奈央:「問題ないわ。それに──」
藤原奈央:「これから行くのは第七区画だからね」
藤原奈央:「第七区画のジャームを討伐する。成田が良いなら、あたしも異存なし」
成田晴史:「自分の地区ならこういう奴は蹴り飛ばしてるところだけどな」
藤原奈央:「蹴り飛……!?」
成田晴史:それ以上は喋らず、行動に移る。
GM:では改めて、行動値6の誰かは行動をどうぞ!
■ROUND-01
成田晴史:情報はみんな不得意なんですよね
GM:あと、支援行動は行動値にかかわらず行えます。成功すると進行判定をしたとき、達成値+3。
鵜曇憂子:そうなのだ
成田晴史:でもお金持ってる分私がちょっと有利か。情報:UGNでやってもいいですか
GM:戦闘に全振りしおって……!
鵜曇憂子:お、どうぞどうぞ
百代まりあ:支部長頑張れ~
成田晴史:コネ:UGN幹部を使用。
成田晴史:5dx+1>=7
DoubleCross : (5R10+1[10]>=7) → 9[4,4,5,6,9]+1 → 10 → 成功
成田晴史:イェイイェイ
鵜曇憂子:おー!まわったー!
成田晴史:財産使う必要もなかったぜ。未来最高!
GM:強い!
志木倫堂:さすが!
GM:未来 最高! 未来 最高!
GM:進行値02:情報の半分が送られてきます。進行値04で情報はフルに。
■『黒髪の少年』の死亡と、本当の《マスターアビス・γ》
『黒髪の少年』の死亡が確認された。
第七地区近辺の監視カメラに、薬師池公園のサラマンダー……市川ハジメと、『黒髪の少年』の姿が偶然記録されていた。
市川は『黒髪の少年』を殺害したのち、成人男性から黒髪の少女の姿に変貌。
蒼い溶岩の中から300体以上のジャームを生み出し、大N市の全支部を同時攻撃している。
巨大な火柱は彼女が上げているものである。おそらく、リーダー役の通信アンテナのような役割をしているのだろう──。
GM:わかったのはここまで。ほぼ黒髪の少女=市川がマスターアビスだと言えるが、次の情報でおそらく確定的になる。
GM:成田さんは情報収集ロールなどがあればどうぞ。
成田晴史:「……火柱の攻撃の瞬間の映像がこれだ」端末を見せる。
志木倫堂:「──ハジメ……あいつだ」
GM:文字通り蒸発しています。市川がわずかに手をかかげた瞬間、黒髪の少年は消滅した。
鵜曇憂子:「うわ」顔をしかめる。
百代まりあ:「……どういうこと?あの男の子がマスターアビスじゃ……」
藤原奈央:「もともと不可解な点も多かった。情報ほどの実力も感じられなかったし……市川にも接触を試みていた」
藤原奈央:「もしかしたら……市川に殺されるところまでが、計画のうちだったのかもしれない……」
鵜曇憂子:「前に調べた情報にありましたよね。殺した奴らを、分身にできるって」
志木倫堂:「……なんだ。これは、お前は。奴が死んだなら、この火柱は」
志木倫堂:「ハジメ……!」
GM:判定は続行。引き続き、情報UGNで難易度7。進行値は2です。
成田晴史:「マスターアビスの情報に面白いものがあったな」どこか笑っているような凶暴な表情。
成田晴史:「奴らは見ている世界が違う。常にトチ狂っている」
鵜曇憂子:「……志木くんは、どうでしたか」
鵜曇憂子:「市川って奴と、話してて。彼が、暴れる理由。分かりそうですか」
志木倫堂:「あいつは……」
GM:現状では情報としては出ていませんが、あとで出てきます。なぜ善良なサラマンダーだった彼……彼女……が、こんな暴挙に出ているのか。
GM:倫堂くんは自分の予想を語ってもいいし、今は沈黙してもいい。
志木倫堂:「サラマンダーは希望だと言っていた。人類を新たなステージへ導く」
志木倫堂:「その人格も、これに飲まれたのか」
志木倫堂:ちら、と成田さんを見る。
志木倫堂:「そもそも俺が想像していたのとは、別の意味だったのか……」
志木倫堂:後者であってほしくはない、と感じながら。
GM:百代・鵜曇のどっちかは判定をどうぞ!
鵜曇憂子:じゃあ判定します!
GM:せよせよ
百代まりあ:頑張って!
鵜曇憂子:コネ使います!
鵜曇憂子:5dx+1>=7
DoubleCross : (5R10+1[10]>=7) → 10[4,6,8,9,10]+6[6]+1 → 17 → 成功
成田晴史:すごーい!
志木倫堂:わお
鵜曇憂子:えっすごい回った。褒めてください
GM:めっちゃ知ってる!
百代まりあ:優秀~
成田晴史:ういこちゃんはすごいんだよ!
鵜曇憂子:えへへ~
志木倫堂:かわいい!
成田晴史:かわいく強い
■本当の《マスターアビス・γ》
──なお、市川ハジメが生み出したジャームの中には、死んだはずの『黒髪の少年』の姿が確認されている。
殺害した者の召喚使役。
眷属による全支部への同時攻撃。
『ラムダと同じく少女の姿をしている』という前情報のあった《マスターアビス・γ》。
極めて強力なサラマンダー。
以上の情報を持ってUGNは断定する。
市川ハジメこそが、本当の《マスターアビス・γ》だ。
市川は火柱の元から動いていない。ただちに奴を倒し、この事態を収束させよ。
GM:あと、憂子ちゃんは達成値が高かったので
GM:もう一個、秘話で情報を渡します。これはロールに反映してくれてもいいし、反映しなくてもいい。
鵜曇憂子:うっひょー!
GM -> 鵜曇憂子:進行値05。判定が変更されます。
GM -> 鵜曇憂子:黒髪の少年。γ-343《ヴェストファール》が接近している。
GM -> 鵜曇憂子:遠距離からの攻撃を回避しつつ無力化する。<白兵><RC><回避> 難易度8 / 最大達成値30。
GM -> 鵜曇憂子:※失敗した場合、1d10のダメージを受ける。カバーリング可能。
鵜曇憂子:受け取った!
第七支部エージェント:『成田支部長へ報告! 間違いありません』
第七支部エージェント:『遠里支部長のリサーチ結果です。以上の情報から』
第七支部エージェント:『UGNは、市川ハジメこそが《マスターアビス・γ》だと断定します!』
第七支部エージェント:『それと────そちらに、例の────』 ザザザザッ!
GM:ノイズが入り、通信が切れる。
成田晴史:「ろくに使えん通信機だ」
成田晴史:「ガタが来ているのかもしれないな」冒頭の戦闘でボロボロだ。
志木倫堂:「チッ……」頭を振る。
GM:熱気が迫っている。火災のせいではない。
GM:鵜曇憂子は気付けるかもしれない。熱気と────狂気と、殺気。
GM:進行値05。判定が変更されます。
鵜曇憂子:「違います」
鵜曇憂子:もうそちらを見ている。
百代まりあ:「……?」視線を追う。
???:『ふふ……ふふふふふ』
鵜曇憂子:「餌に釣られて、来ましたよ」
???:『ハハハハハハハハハハ!!』
???:『ハハハハハハハ!!!』
判定[2]:黒髪の少年=《マスターアビス・γ/343》が登場。
遠距離からの攻撃を回避しつつ無力化する。<白兵><RC><回避> 難易度10 / 最大達成値30
※失敗した場合、1d10のダメージを受ける。カバーリング可能。
γ/343《ヴェストファール》:『見つけたぞUGN……! サラマンダー! それに、ブラックドッグのクズども!』
γ/343《ヴェストファール》:『ハハハハハ! 最強を証明する! ははははは!』 離れたビルの屋上から、炸裂火球を乱舞させる。
GM:判定は<白兵><RC><回避>で難易度10。手番はまりあちゃん。
成田晴史:「……熱源による電磁波異常だったわけか」
成田晴史:「クソめ……もう一度地獄に叩き込んでやる」
鵜曇憂子:「(この中で、こっから奴に届かせられるのは──)」まりりんを見る。
百代まりあ:「…………」緊張の表情で、胸元のロザリオに手を伸ばす。
百代まりあ:起点激重コンボだけどここで稼ぐしかない!
百代まりあ:≪コンセントレイト:ウロボロス≫+≪原初の赤:災厄の炎≫!
百代まりあ:侵蝕86>93!
GM:素振りという手もあるが、あえてエフェクトを使うか……!
GM:うわおも!
鵜曇憂子:がんばえー!
百代まりあ:頼む回ってくれ~~~
百代まりあ:回らないと支部長に怒られる~~
GM:心配するのがそこw
百代まりあ:6DX8+2
DoubleCross : (6R10+2[8]) → 10[2,6,6,7,8,8]+2[1,2]+2 → 14
百代まりあ:怒らないで
鵜曇憂子:いいよいいよ!
成田晴史:成功したからよし!
GM:では、判定は成功。進行値は5→8へ。
志木倫堂:コンセ噛ませてなかったら進行度減ってた!
鵜曇憂子:よかったー!
GM:実は、進行値は4区切りで設定しているので
GM:判定が変更されます。次はまた情報収集パート。
GM:つまり、まりあちゃんは自由にγを撃退して構わない。
百代まりあ:え!やった!
百代まりあ:ロザリオを握り締め、祈る。
γ/343《ヴェストファール》:『とくに、そこの』 火球を投げつける。 『クズ!』
γ/343《ヴェストファール》:憂子を執拗に狙っている。他の3人には牽制程度の火球を投げつけ、それ以外の全てを憂子に集中。
γ/343《ヴェストファール》:『お前だけは許さない! 許さないぞ!』
γ/343《ヴェストファール》:『ブラックドッグのクズが! よくも僕を!』
鵜曇憂子:「言われてますよ!成田支部長!」
成田晴史:「お前の方じゃないのか?」
百代まりあ:通常のレネゲイドコントロールからはひどくかけ離れたそれが、百代にとっては能力発動の起点。
志木倫堂:「言ってる場合か!」
γ/343《ヴェストファール》:『例のふざけた槍ごと溶かして────』
百代まりあ:辺りに、姿なき小鳥の囀りが満ちる。
百代まりあ:同時に、放たれた全ての火球が、無害な白い羽根となって舞い散る。
γ/343《ヴェストファール》:『────!?』
百代まりあ:視線を向けるのは、黒髪の少年。
百代まりあ:瞬間。
γ/343《ヴェストファール》:『お』『ま』『え、か!』 百代に火球を投げつけようとする──投げつけようとした。
百代まりあ:彼の立つビルが、同じく大量の白羽根の塊となって、崩れ落ちる。
GM:少年は……γ/343は、何か言おうとした。憤怒の叫びか、あるいは呪詛か。
GM:崩れ落ちる白羽根に巻き込まれ、姿を消す。
GM:判定が変更されます。
鵜曇憂子:「──! まりりんなら、とは、思いましたけど……」
志木倫堂:「──なんだ今の、いや……」一瞬あっけに取られるが、すぐに切り替える。
GM:進行値8。判定が変更されます。
判定[3]:真の《マスターアビス・γ》の情報を探る。γシリーズ、その開発履歴の調査。
<情報:UGN><知識:兵器> 難易度8 / 最大達成値30
百代まりあ:「はっ……はっ……」侵蝕負荷に、額に汗を浮かべて。
百代まりあ:「しばらく動けないはずよ……行きましょう!」
志木倫堂:5dx+2 情報UGN コネ使用
DoubleCross : (5R10+2[10]) → 6[1,1,1,5,6]+2 → 8
志木倫堂:財産2使います!
鵜曇憂子:えらさ!
GM:あっ偉い!FS判定のシステムを、こいつ……! 完全に理解……!
成田晴史:大した才能!
GM:進行値は10に。情報の半分を公開。
志木倫堂:えへへ……
■《マスターアビス・γ》の開発履歴
マスターアビス・γ/00《ハレー》:
黒髪の少女。殺害したサラマンダーの能力・記憶・命を吸収する最強のサラマンダーだが、自我の混濁による重篤な記憶障害が認められる。
度重なる実験によるストレスのため、1ヶ月前に研究所を脱走。V市、B市経由で大N市へ至った事が判明している。
マスターアビス・γ/01《ブルックス》:
00の改良を目指したが、自我の混濁によって発狂。開発者四名、対応にあたったエージェント一名が死亡。廃棄処分。
マスターアビス・γ/02《オルバース》:
強力ではあるが、次世代強化兵としての要求ラインは満たせなかった。通常チルドレン/エージェントとして運用予定。
第三支部エージェント:「《バルカノーツ》! 要求されたデータを転送します」
GM:顔写真が乗っている。γ/00は、14歳前後の不機嫌そうな黒髪の美少女。
志木倫堂:「助かる!」
GM:γ/01は、科学者を焼き殺そうとしている無精髭の男。君が『会った』市川にそっくりだ。
第三支部エージェント:『すみません、残りのデータを……おそらく残りの、例の《ヴェストファール》の詳細さえわかれば』
第三支部エージェント:『判明するはずです。善良な市川ハジメがなぜ、こんな暴挙に及んでいるのか』
第三支部エージェント:『現地へ急いでください! それまでになんとしても情報を集めます!』
志木倫堂:「分かった。引き続き頼む」
GM:2ラウンド目。リミットまであと5ラウンド。
GM:セットアップはないはずなので、引き続き進行していきましょう。判定は情報UGNか知識:兵器で難易度8。支援判定は精神で難易度7。
GM:手番は成田・鵜曇・百代です。
成田晴史:じゃあまた私から行こうかな
鵜曇憂子:はい、どうぞ!
GM:ナリナリ!
百代まりあ:支部長!
成田晴史:と思いましたが他の人に譲りたいと思います!この判定に成功するとホームズできるそうだから
GM:憂子ちゃんとまりあちゃん、ホームズしたい?
GM:ホームズする(動詞)
鵜曇憂子:ホームズする!
百代まりあ:して!
鵜曇憂子:せっかくなので知識:兵器で判定します。
鵜曇憂子:5dx+1>=8
DoubleCross : (5R10+1[10]>=8) → 10[2,4,6,7,10]+9[9]+1 → 20 → 成功
百代まりあ:すごい!
鵜曇憂子:えっ!?私すごくないですか!?
百代まりあ:名探偵
志木倫堂:すごすぎる
GM:ホームズじゃねえか……!
GM:進行値は……13か。ええっマジか
GM:ごくひ情報があるので、まずそれを先に憂子ちゃんに秘話してから
GM:残りの情報を公開しましょう。
成田晴史:ホームズになれ
志木倫堂:これはホームズ
鵜曇憂子:えへへ。ホームズ王に俺はなる
GM -> 鵜曇憂子:これはオモシロ天丼ムーブとかではないのですが、またヴェストファールが来ます。
GM -> 鵜曇憂子:
判定[2]:γ/343《ヴェストファール》が登場。至近からの執拗な攻撃を回避しつつ無力化する。
<白兵><RC><回避> 難易度15 / 最大達成値30
※失敗した場合、2d10のダメージを受ける。カバーリング可能。
GM -> 鵜曇憂子:オモシロ天丼ムーブじゃないからな!ほんとだぞ!!
鵜曇憂子 -> GM:ストーカーじゃん!
鵜曇憂子:受け取りました!
GM -> 鵜曇憂子:今度は、至近距離からまりあちゃんを抹殺しようとするので
GM -> 鵜曇憂子:ういこちゃんはその攻撃をかっこよく防いで構いません。
GM:なんてことだこの女……ブラックドッグのクズめ……
鵜曇憂子 -> GM:えっ!やった~~~!ありがとうございます!
GM:では残りの情報を公開。γシリーズの開発履歴。
■《マスターアビス・γ》の開発履歴
マスターアビス・γ/03~342:
02と同等程度の能力を持たせた後、00の強化素材として投入。全員の死亡を確認。
マスターアビス・γ/343《ヴェストファール》:
00の制御装置として開発された安定型。性能は02と同等で、極めて従順。
脳組織に電子型レネゲイドビーイングを融合させることで、FHからの指令を『母親からの言葉』と誤認させて安定動作させている。
脱走した00を挑発し、《ヴェストファール》を殺害させることで、《ヴェストファール》の従順さも吸収させ、完全体とさせる。
GM:つまりこの状況は、正真正銘完全体となった《γ/00》の攻撃ということになります。
GM:最初からUGNは標的ではなかった。連続発火事件も、死なないように撤退したのも、すべて市川にこいつを吸収させるためだった。
第七支部エージェント:『《スターオブライフ》。頼まれていた情報を送った』
第七支部エージェント:『こちらは防戦で手一杯だ。有効活用しろ。支部長をキレさせるなよ!』
鵜曇憂子:「どもです。受け取りました」
鵜曇憂子:「それはちょっと」成田支部長を一瞥。「もうちょっと早く言ってほしかったですけど……」
GM:憂子ちゃんは、ホームズロールをしたければ存分にしてくれて構わない。
鵜曇憂子:「志木さん。さっき仰ってたじゃないですか。市川の人格が、ヴェストファールに飲まれたのかもって」
鵜曇憂子:「おそらく、その通り…と思われます。市川は、狂ってる性格を、無理やり『矯正された』」
志木倫堂:「……! ああ、狂って──そうか。確かに」
百代まりあ:「え? え?」きょろきょろと二人を見比べる。
志木倫堂:「俺達がおかしいと思った以上に、奴らからすれば『狂って』たんだろうな」
志木倫堂:「そして、ああそうか。クソッ!」
鵜曇憂子:手に入れた情報を端的に伝え、共有します。
GM:進行値13。判定が変更されます。
GM:まず、憂子ちゃん以外の全員は<知覚>で振ってください。
百代まりあ:不穏!
GM:憂子ちゃんは振らなくてもわかるので、振らなくていい。もちろん振って100くらい出してもいい。
百代まりあ:3DX
DoubleCross : (3R10[10]) → 8[2,4,8] → 8
志木倫堂:2dx+1
DoubleCross : (2R10+1[10]) → 10[10,10]+1[1,1]+1 → 12
鵜曇憂子:5dx
DoubleCross : (5R10[10]) → 9[3,6,8,9,9] → 9
鵜曇憂子:分かるけど振ってみました
GM:これ難易度設定してなかったな……w 難易度は9。
成田晴史:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 10[4,9,9,10]+10[10]+7[7] → 27
GM:!?
成田晴史:すごくない?
鵜曇憂子:すっごい
百代まりあ:流石支部長……
百代まりあ:そして私だけ気付かない……
成田晴史:「志木。気付いたことがあるなら言え」
志木倫堂:「γ343。あいつを取り込ませるのが目的だった、ってことだろ? だとしたらあの時──」
志木倫堂:俺が憂子を引き留めたのが、と続けようとして。
鵜曇憂子:「ええ! 言うこと聞く奴を取り込ませて、市川本人も命令を聞くように『矯正する』──
GM:進行値13。判定が変更されます。
判定[4]:γ/343《ヴェストファール》が登場。至近からの執拗な攻撃を回避しつつ無力化する。
<白兵><RC><回避> 難易度15 / 最大達成値30
※失敗した場合、2d10のダメージを受ける。カバーリング可能。
GM:燃え盛る熱線が横手のビルを溶解させ、
GM:一直線に走る。狙いは────
γ/343《ヴェストファール》:『───死ね!!!』
GM:百代まりあ。
百代まりあ:「────」
百代まりあ:反応が遅れる。たとえ気付いていても、避けられたかどうか。
GM:知覚に判定したPCが一人もいなければ、まりあちゃんに4d10を食らってもらおうと思ったんですが
GM:なんかめちゃくちゃ成功しているので、成功した三人はかっこいいロールで守ってあげてかまわない。
志木倫堂:やったー!
百代まりあ:ひぇーっ
成田晴史:百代に背を向けたまま、裏拳で背後を殴り抜ける。
成田晴史:微弱な輝きで歪んだ空気が、最初の一瞬だけ熱線を弱める。そして……
γ/343《ヴェストファール》:『今度は』『お前か……!!』
鵜曇憂子:「──まあ、その従順なはずの奴が、こんなに執念深いとは、FHも想定外でしょうけど」
鵜曇憂子:巨大な穂先を構え、まりりんを庇う。
成田晴史:「こいつが、その言うことを聞く個体とやらか?」
γ/343《ヴェストファール》:『お前もォ!!』 湾曲する熱線を乱舞。ビルが蜂の巣のようにされるが、穂先に阻まれる。
成田晴史:「『言うことを聞く』知性があるようには思えんがな」
GM:手番は行動値6。成田かまりあちゃんの手番。
GM:知覚判定に成功したPCは、自分を含む誰かの判定達成値を一度のみ+3可能。判定直後に使用、重複可能。
成田晴史:どっちがやりましょうか?
百代まりあ:さっき私殴り演出したから支部長の見たいな~
成田晴史:じゃあやる!
成田晴史:《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》。
成田晴史:11dx8>=15
DoubleCross : (11R10[8]>=15) → 10[1,4,4,5,5,8,9,9,10,10,10]+10[1,4,5,6,9,9]+10[8,10]+10[10,10]+5[2,5] → 45 → 成功
成田晴史:無敵!支部長!
鵜曇憂子:すっごい!強い!
志木倫堂:つっよ
百代まりあ:支部長~~♡
成田晴史:成田晴史の侵蝕率を+4した(侵蝕率:86->90)
GM:うわっ
GM:コーヒー入れてきたら、なんか見たくない数字が見える
GM:アホなのか……!?
志木倫堂:支部長……かっこいいぜ……
GM:進行値17。判定が変更されます。
判定[5]:《γ/00》市川ハジメの殺害、または説得方法 (Eロイス:究極存在の解除)
<情報:UGN><知識:レネゲイド> 難易度11 / 最大達成値30
GM:つまり成田支部長は、こいつを冥王星までブッ飛ばしていい。
鵜曇憂子:www
GM:もともと、制御には限度があるのだろう。343が従順であっても、一度激昂すれば制御も効かないのかもしれない。
GM:ましてや相手は、幾度も苦渋をナメさせられた相手だ。完全に殺意に支配されている。
成田晴史:百代のカバーリングは鵜曇に任せ、猛然と襲いかかります。
成田晴史:瓦礫を蹴り、電磁バリアで炎を強引に突破。電光の輝きが球状に散る。
γ/343《ヴェストファール》:溶岩を全身に纏う。
成田晴史:公園の時のような、悠然と距離を詰めるスピードではない。
成田晴史:既に眼前にいる。戦闘速度だ。
γ/343《ヴェストファール》:どこから殴られても成田の拳を融解させる。それほどの熱を持っている。
成田晴史:「──賭けを続けたいようだな」
成田晴史:チカッ
成田晴史: ゴ ゴ ン !
成田晴史:地響きのような音がある……ヴェストファールの胸部からだ。
成田晴史:拳を叩き込んだ。
成田晴史:「『貴様が死ぬまでに何発持ちこたえるか?』」
志木倫堂:景色を白く染め上げた雷光に、目を細める。
γ/343《ヴェストファール》:胸部の超高温装甲が陥没している。『お……ま、え……!』
γ/343《ヴェストファール》:殴りかかります。白熱した掌底で、今度こそ電磁バリアの消滅した成田の顔面を叩き潰しにいく。
γ/343《ヴェストファール》:真正面からの攻撃だ。
γ/343《ヴェストファール》:ノーヴェや、ガネシュほどの速度はない。
成田晴史:拳の風圧で溶岩の層を吹き飛ばし、そして深く叩き込んでいる。
成田晴史:ゴ シャ!!!
成田晴史:頭突きで掌底を砕く。
γ/343《ヴェストファール》:『ぐ』
成田晴史:「三発目か?」前髪に火が燃え移っている。
γ/343《ヴェストファール》:『…………そう』
γ/343《ヴェストファール》:『三発目だ』 《フレイムディザスター》。
γ/343《ヴェストファール》:傍らのビルを完全爆破した。瓦礫が成田と《ヴェストファール》を押しつぶそうとする。
γ/343《ヴェストファール》:『お前……お前は……!』
γ/343《ヴェストファール》:『死んでも死ね!!!』
γ/343《ヴェストファール》:成田の両腕を掴む。攻撃ではない。
γ/343《ヴェストファール》:逃さないつもりだ。
成田晴史:凶暴な笑みを浮かべる。引くつもりはない。最後まで殴り続けるつもりだ。
成田晴史:「三発」
成田晴史:「私に殴られて、歯向かってきたクソがいるが」
成田晴史:「貴様はどうだろうな?」
成田晴史:──ボギャ!!!
成田晴史:両腕を掴まれたままで、砲撃のような一撃を胸部に叩き込む。
γ/343《ヴェストファール》:『し』『る』『か!』 両手を白熱させ、成田の両腕を焼き切る。……焼き切ろうとした。
成田晴史:蹴りだ。
γ/343《ヴェストファール》:『ごッ……!!』
鵜曇憂子:「うわ」苦い顔。「グロ」
GM:今度こそ完全に装甲が陥没しました。……というより。
GM:腹部に大穴が空いているようにすら見える。
γ/343《ヴェストファール》:『ぼ……僕は』
γ/343《ヴェストファール》:『ふざけるな……これは、違う……』
γ/343《ヴェストファール》:『………………《マスター』
γ/343《ヴェストファール》:『────。』
GM:ドシャ!
GM:青白い溶岩に溶け、消える。
成田晴史:「フー……」ネクタイを直す。
成田晴史:常人ならば蒸発しかねない至近距離の超高熱の中にあって、服の端が焦げた程度だ。機械化兵以上の耐久力。
進行値17。判定は次の通り。
判定[5]:《γ/00》市川ハジメの殺害もしくは説得方法 (Eロイス:究極存在の解除)
<情報:UGN><知識:レネゲイド> 難易度11 / 最大達成値30
鵜曇憂子:「支部長って、皆あんな感じなんですか…?」まりりんの無事も確認。槍を降ろす。
百代まりあ:「……」巨大な槍の穂先に庇われながら、その光景を目の当たりにする。
百代まりあ:「あ、ありがとう憂子……」
藤原奈央:「いや、あれは特別なんじゃないかしら……」
百代まりあ:「……ありがとうございます……成田支部長……」
志木倫堂:「とんでもねぇな」
GM:手番はえーと、成田・憂子が終わったから
GM:まりあちゃんだな。まりあちゃんの手番です。
GM:なお、知覚ボーナスの達成値プラスはさっきのやつ限定なので、もう使えません。
成田晴史:「体を鍛えろ」礼を言う百代に吐き捨てる。
百代まりあ:「うっ……」
百代まりあ:「ど、努力します……」
百代まりあ:コネと固定値あるので情報UGNで振ります!
GM:がんばりんしゃい!
百代まりあ:5DX+3>=11
DoubleCross : (5R10+3[10]>=11) → 8[2,3,5,7,8]+3 → 11 → 成功
百代まりあ:あぶな~~
GM:おっ。でも進行値19か
GM:では、まりあちゃんは情報の半分くらいがわかります。
百代まりあ:半分くらいわかったわ
鵜曇憂子:かわいい
志木倫堂:えらい
成田晴史:キュート
百代まりあ:ふふーん
■《γ/00》市川ハジメの殺害、もしくは説得方法 (Eロイス:究極存在の解除)
現在《γ/00》市川ハジメは300体以上のジャームをN市全域に放っている。彼女が所有する命は4つか5つ程度と推測される。
これはおそらく、FHの指示ではない。FHから脱走した『市川ハジメ』としての意志が、あえて抵抗を続けているのだろう。
『市川ハジメ』は、自分が完全な《マスターアビス・γ/00》へと変わる前に討たれることを望んでいる。
第五支部エージェント:『百代さん。百代さん、聞こえますか?』
第五支部エージェント:『例の情報を送りました。端末に届いていますか?』
百代まりあ:「ええ!聞こえているわ!」たどたどしく端末を操作する。
第五支部エージェント:『だいじょうぶですか? 火傷とかはしていませんか? お召し物は無事……?』
百代まりあ:「ええ、ぴんしゃんしているわ!ご心配なさらないで!」ボロボロの服と体で、通話越しに笑顔を作る。
第五支部エージェント:『よかった……! こちらはなんとか防衛できています。百代さんは、数少ないフリーのチルドレンです!』
第五支部エージェント:『どうかそのまま。《γ/00》を倒して下さい。健闘を祈ります』
第五支部エージェント:『……ごきげんよう!』 通信が切れる。
百代まりあ:「ええ、そちらも。ごきげんよう」
百代まりあ:言って、端末に目を落とす。
百代まりあ:「……第五支部から情報が」
百代まりあ:「マスターアビス……市川ハジメが放ったジャームは、現在市内に300体以上確認されています」
成田晴史:「こちらが得ていた情報と数は符合するな」
藤原奈央:「あたしのところにも同じ情報が来てるわ。……おかしくない?」
藤原奈央:「それだけ放ったら、逆に不死性が失われる」
藤原奈央:「どうしてこんなことを……?」
百代まりあ:「はい。元の母数を考えれば、いま本体が所有している命は4、5つほどかと」
百代まりあ:「……FHの指示なのでしょうか……?」
成田晴史:「同時攻撃が目的なら200でも300でもそう変わらないだろうからな。意図して全て解き放っていると考えるべきか」
志木倫堂:「……そうだ。マスターアビスを制御下に置くのが作戦の本命だっつーなら」
志木倫堂:「もうロスタイムだ。スペックを見るにしてもやり口に度が過ぎてる」
百代まりあ:「……倫堂のお友達なのよね?その市川ハジメさんは」
百代まりあ:「……あなたはどう思うかしら?」
進行値19。判定は次の通り。
判定[5]:《γ/00》市川ハジメの殺害もしくは説得方法 (Eロイス:究極存在の解除)
<情報:UGN><知識:レネゲイド> 難易度11 / 最大達成値30
志木倫堂:判定します。
志木倫堂:6dx+2 情報UGN コネは要人への貸し
DoubleCross : (6R10+2[10]) → 8[5,5,7,7,8,8]+2 → 10
GM:!
GM:財産は使うかね!
百代まりあ:財産!財産は!
志木倫堂:あ、難易度11!
志木倫堂:使います
志木倫堂:1点!
鵜曇憂子:まだ残ってた!よかった!
GM:じゃあ成功だ。進行値21に。
GM:判定が変更されます。まず先に、倫堂くんのロールをやってもらいましょう。
成田晴史:ヤッタネ
百代まりあ:これはプロメテウス
志木倫堂:「俺が会ったあいつが、”マスターアビス・γ”の中に生きているのなら」
志木倫堂:今さっき第七支部長に打ち滅ぼされた、少年の事を思い出す。
志木倫堂:奴の動きは当初よりもタガが外れていた。命令系統が二段階になったからかと思っていたが、もしかしたら。
志木倫堂:まだ”マスターアビス・γ”は完成していない?
志木倫堂:「抵抗を続けているとしたら」
GM:あっ
GM:情報を出してないじゃん!
GM:情報を出さずにホームズさせるところだった。出します。
志木倫堂:あっやっぱあるんだ お願いします
GM:でも結果的にロールに影響はしないなこれ……w 提示します。
──『市川ハジメ』は、自分が完全な《マスターアビス・γ/00》へと変わる前に討たれることを望んでいる。
逆に言えば、彼女の自我が消滅した時《マスターアビス・γ/00》を討つにはかなりの日数を要求される。
今回の討伐に失敗した場合、N市の半分以上は焦土と化すだろう。
GM:つまり現在、『究極存在』は解除されています。このままクライマックス戦闘に行けば殺せる。ただし、
GM:時間制限つきです。Eロイス『予告された終焉』。
GM:3ラウンド目のクリンナップまでに《γ/00》を倒す。あるいは、市川のロイスを持っている人が<意志>で市川の説得に成功しなかった場合、
GM:第三地区(鵜曇の通う高校付近を含む)・第五地区(聖ルツィア女学院付近も含む)・第七地区が壊滅的被害を受けます。そうなった場合の死者数想定は計り知れない。
GM:ということまで倫堂くんはわかっていい。
GM:ゲーム的な話をすると、説得が完了すると市内で暴れているジャームがすべて動作停止します。
GM:ただし、ジャームだ。説得できたとしても殺すしかないかもしれない。
藤原奈央:「……抵抗を続けているとしたら、なに?」
志木倫堂:「──あいつは、俺達に殺されたがっているのかもしれない」
志木倫堂:「いずれにせよ、機会だ。放っておけばすぐに消えかねない、な」
百代まりあ:「…………」
鵜曇憂子:「それは……、まだ、話が通じる余地があるって認識で…あってます?」
志木倫堂:「……」少し目を見開いて
志木倫堂:「難しいだろ。抵抗しててもこの有様だっつーなら」
志木倫堂:……そう思う。
志木倫堂:でも。
志木倫堂:一方でこう思わずにも居られない
志木倫堂:──お前は。
志木倫堂:────お前は。
志木倫堂:「──────プロメテウスになるんじゃ、なかったのかよ」
GM:進行値21。判定が変更されます。これが最後の判定。
志木倫堂:ぼそり、と。そう呟いて。
判定[6]:爆心地が近い。灼熱地獄と化した工業地帯を抜け、《γ/00》の元へたどり着け。
<肉体><意志><情報:噂話> 難易度9 / 最大達成値30
※失敗した場合、2d10のダメージを受ける
GM:情報は、町の構造を把握しているなら『ここらへんなら比較的炎がきてなさそう』というルートを選定できる感じですね。肉体と意志は根性。
GM:3ラウンド目。リミットまであと4ラウンド。
GM:行動値6。成田・桃城・鵜曇の手番。
成田晴史:では肉体でやってやるのだ!先手はおまかせあれ
GM:百代!
鵜曇憂子:たのむのだ!
GM:肉体 得意な 犬太郎
百代まりあ:いけーっ黒犬の支部長ーっ
成田晴史:6dx
DoubleCross : (6R10[10]) → 10[1,1,5,7,8,10]+10[10]+1[1] → 21
成田晴史:どりゃ!
GM:!?!?
鵜曇憂子:うおー!
GM:君はなんなんだよ!
志木倫堂:すごい!
志木倫堂:最強支部長
百代まりあ:支部長最高!支部長最高!
成田晴史:自分の強さが恐ろしい
GM:進行値24/24。FS判定クリアだ!
鵜曇憂子:おー!やったー!
志木倫堂:これが第七地区でトップを張るという事なんだな~
GM:まず現地にたどり着く前に、ちょっとした連絡が入ります。
GM:だんだんと君たちは爆心地に近づいていく。周囲の工場は軒並み溶解し、焼け落ち、火山の火口のような様相を呈している。
???:『──ザザッ』
???:『おい、藤原・成田チーム! クソ成田! おい!』
???:『死んでなかったら成田が返事しろ。死んでたら成田以外の誰かが返事をしろ!』
GM:全員の無線機に連絡が入ります。表示は第七支部。
GM:誰が出てもいい。成田さんが死んだ事にしてもいい。
GM:知っていてもいいし、知らなくてもいいです。第七支部の元FHの機械化兵。《ノーヴェ》だ。
成田晴史:「通信は要点を話せと教えたはずだぞ」
成田晴史:「襲撃を伝えた連中はそれができていた。お前はいつになったらできるんだ?あ?」
ノーヴェ:『ああ? 生きてんのかよ、この……』
ノーヴェ:『……。いや、やめる。それどころじゃねえ』 ノーヴェから口喧嘩をやめるというのは、よほどの状況だ。
成田晴史:「……」聞く。
ノーヴェ:『サラマンダーのジャームがアホみたいにいやがる! 《ベリッシマ》に全支部の状況を確認させたから、はっきり言うぞ』
ノーヴェ:『《バルカノーツ》! 《グローセ・ベーア》! 《スターオブライフ》に《リッターシルト》!』
ノーヴェ:『現状、フリーで散歩できてんのは正真正銘お前らだけだ! どこも防衛と救助で手一杯だし、正規エージェントにも戦闘不能者が出始めてる!』
ノーヴェ:『お前らだけで! あの火柱をなんとかしろ!』
ノーヴェ:『──あと成田は戦って死ね!』 通信が切れます。
GM:一方的に要点をまくしたて、通信を切った。あるいは──切れた。
成田晴史:「こっちの報告も聞かずに切りやがった……」
成田晴史:「帰ったら顔面だな」
GM:第七は武闘派が揃っている。それでなお、それほど切迫した状況だということだ。
鵜曇憂子:「こわ…」
成田晴史:工場地帯を眺める。
GM:少し先からは、工場すらなくなって更地になっている。
GM:もう蒼い火柱は間近だ。歩いて1分もかからない。
成田晴史:(一般市民の避難が間に合ったとは思えない。この中にFHのクソどもの工場ができるだけあればいいが)
成田晴史:(……そうはならないだろうな)
百代まりあ:「……わたくし達、だけ……」立ち昇る火柱を眺めて。
成田晴史:「クソどもほど全滅しない。いつまで経っても」
成田晴史:「言っておくが、さっき志木が言っていたような話は」
成田晴史:「全て希望的観測だ。何一つ期待するな」
藤原奈央:「全滅するまで続けるだけだわ」 歩を進める。
藤原奈央:「世界の盾は折れない」
志木倫堂:「──そうだな。今あるのは事実だけだ」
志木倫堂:「俺達にしか止められない。俺達が止めなきゃいけない」
鵜曇憂子:「(そうですかね)」志木くんを見る。「(…この人、すぐに殺すでしょうか)」
百代まりあ:「……任務はこなします。成田支部長にも従います」
成田晴史:瓦礫の山が進行経路を塞いでいる。
成田晴史:「言ったな?」
成田晴史:「第二のアホどもなら、ここで自由に逃げ帰らせるところなんだろうが。もうここは第七地区だ」
成田晴史:「第七のやり方でやる」
成田晴史:弓を引くように
成田晴史:右拳を大きく振りかぶる。腰を捻り、大きく足を開く。
成田晴史:ガン!!!
成田晴史:爆裂音が響く。インパクトの瞬間は見えない。だが、
成田晴史:まるで稲妻のように亀裂が走り、直後に直線上の瓦礫全てが爆裂する。
GM:視界がひらける。
GM:今度こそ、邪魔するものは何もない────建造物もない。
GM:だだっぴろい、灼熱した広場。一面の炎。
成田晴史:「……今すぐ、顔面をブン殴ってやる」
百代まりあ:「…………」ぱらぱらと舞い散る砂煙の中、成田支部長に目をやる。
百代まりあ:「……でも、わたくしの思想まで決められる権利はありません」
百代まりあ:「希望的観測、わたくしは好きですので」
百代まりあ:「縋らせていただきます。最後まで」
志木倫堂:「ん」
鵜曇憂子:「……」面白そうにまりりんと志木くんを見比べる。
百代まりあ:「あなたはあなたで、どうぞご自由に」
鵜曇憂子:「ふふ」そして成田支部長を見る。
志木倫堂:「良い事言うな。俺も好きだぜ、希望的観測。最悪な時にこそ、そういうのがあって欲しいと思う」
成田晴史:「口先だけならどうとでも言えるが」
成田晴史:「百代。足を引っ張らないと言ったのはお前だ。当然、自分の言葉通りにするだろうな」
百代まりあ:「ええ」
成田晴史:「ふん」先に立って歩く。どの道、一切期待はしていない。
百代まりあ:「二言はありません。野垂れ死のうが、焼け死のうが、お気になさらず」
百代まりあ:言って、その後に続く。
鵜曇憂子:「まりりんは、こう仰ってますけど。志木くんは?」
志木倫堂:「言っただろ。期待はしない」
志木倫堂:「祈ることもしない」
志木倫堂:「──ただ」
志木倫堂:ごう、と熱風が吹いた。
GM:蒼い火柱を纏った少女が、こちらを見る。
GM:黒髪がゆらゆらと漂い、ときに炎の色に、ときに氷雪の色へと染まる。
???:「ああ。わかっているよ、母さん」
志木倫堂:「だから、これは憤りだ」
志木倫堂:「ないまぜになった、何もかもへの」
志木倫堂:《ワーディング》とともに、少女を睨む。
志木倫堂:「市川ハジメ、奴を取り巻くすべてに」
志木倫堂:「牙を突き立てるために、ここに居る!」
──アビス計画。
次世代のオーヴァードを生み出すためにFHで立ち上げられた、禁忌の計画。
あらゆるタブーが無視され、あらゆる実験が行われた。
レネゲイドの深淵を覗き込むに等しいこの計画は、最終的に頓挫。
ごく少数の個体が正式にロールアウトされるにとどまった。
そして今。そのうちの一体が、君たちの前に現れる。
???:「…………」
大地を焼くは紅蓮の炎。
この星で唯一のサラマンダー。
その名は──。
《マスターアビス・γ/00》:「急かさなくても大丈夫だよ。母さん」
《マスターアビス・γ/00》:「敵は、燃やそう」
GM:シーンカット。ロイスと……購入は、購入ではなく
GM:FS判定の最中にどっかからかすめとったとか、そういう感じで調達してもらいましょう。なんにせよ購入も可能。
GM:次はクライマックス戦闘です。
成田晴史:もうHP全快だから購入しなくてもいいかな~
百代まりあ:とりあえずボデマ!
百代まりあ:3DX>=12
DoubleCross : (3R10[10]>=12) → 8[7,7,8] → 8 → 失敗
百代まりあ:だめ
志木倫堂:ロイス、市川ハジメ。尽力〇/殺意に変更
鵜曇憂子:ボディーアーマーチャレンジだけしとこうかな。意味あるといいな…
GM:そのP感情はプロメテウス!
鵜曇憂子:4dx+1>=12
DoubleCross : (4R10+1[10]>=12) → 9[2,3,6,9]+1 → 10 → 失敗
鵜曇憂子:4dx+1>=12
DoubleCross : (4R10+1[10]>=12) → 10[3,5,8,10]+6[6]+1 → 17 → 成功
鵜曇憂子:あっ、二回振っちゃった、すいません。最初が失敗したから、失敗で!
成田晴史:私もボディアーマーチャレンジしようっと。財産余ってるし
志木倫堂:購入はどうしようかな。強化素材
成田晴史:3dx+4>=12
DoubleCross : (3R10+4[10]>=12) → 4[1,3,4]+4 → 8 → 失敗
成田晴史:ギャッ でも財産4使って買っちゃう
志木倫堂:3dx+3>=15
DoubleCross : (3R10+3[10]>=15) → 9[1,1,9]+3 → 12 → 失敗
成田晴史:ういこちゃんボディアーマーいりませんか
鵜曇憂子:わあ!ください!
鵜曇憂子:支部長すき!
志木倫堂:財産使っても足りない 終わりです
成田晴史:一番硬い人がつけるべき!
成田晴史:あげちゃ~う
鵜曇憂子:つける!やったー!
GM:シーン開始前に、戦闘の特殊ルールを事前に説明します。
GM:■勝利条件(1):3ラウンド目のクリンナップまでに《マスターアビス・γ/00》を殺す
GM:これはEロイス『予告された終焉』のものですね。こいつを殺せば、全ジャームの襲撃もおさまるという寸法。
GM:■勝利条件(2):市川ハジメを説得し、自我を取り戻させる。ただし、市川の行動しだいでは自我を取り戻しても戦闘続行の可能性がある。
GM:市川ハジメのロイスを持っている者のみ、ラウンド1回オートアクションでいつでも説得可能です。
GM:技能は<意志><知識:プロメテウス>。累計達成値25以上で説得成功。
GM:説得者へのロイスを取得している者は、シナリオ一回だけ達成値に+3可能。重複可。
GM:以上です。
■クライマックスシーン:紅蓮戦線
GM:クライマックス戦闘です。全員登場。
成田晴史:成田晴史の侵蝕率を+7(1D10->7)した(侵蝕率:90->97)
志木倫堂:志木倫堂の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:78->83)
百代まりあ:93+1D10
DoubleCross : (93+1D10) → 93+9[9] → 102
鵜曇憂子:1d10+100
DoubleCross : (1D10+100) → 7[7]+100 → 107
GM:おげげげげ
百代まりあ:ニャッ
鵜曇憂子:100突破仲間だ!
GM:侵蝕ダイス、ほんとにかたよるなー
GM:
《マスターアビス・γ/00》[13]
5m
志木[0] 百代[6] 鵜曇[6] 成田[6]
GM:クライマックス戦闘を開始します。エンゲージは次の通り。
GM:セットアップから始めましょう。セットアップ。
百代まりあ:なし!
成田晴史:ないです
鵜曇憂子:《雷神の降臨》《ロケッティア》使用します。
志木倫堂:《エターナルブレイズ》《苛烈なる火》攻撃力35上昇。HPと行動値-5 侵蝕+7
GM:ろけっちあ!
鵜曇憂子:市川ハジメのエンゲージに入る。
鵜曇憂子:あと攻撃力+30!
志木倫堂:HP12行動値0侵蝕90です
GM:ちょいとまった!ロケッティアは
GM:行動値0になるかわり、最初の移動でどこにでもいける……なので
GM:移動場所はういこちゃんのマイナーで宣言しておくれ!
鵜曇憂子:あ!すいません勘違いしてた
鵜曇憂子:了解です
《マスターアビス・γ/00》:「わかっているよ。母さん」
《マスターアビス・γ/00》:「問題はない。敵が誰であろうとも──」「オレが最強だ」 《灼熱の砦》《エターナルブレイズ》《苛烈なる火》《先陣の火》。攻撃力を+50、行動値を+25。
GM:Eロイス『唯我独尊』。もう一度セットアップ。
GM:《苛烈なる熱気》。濃縮体を適用し、Lv26。
GM:78以下の達成値をすべて0にします。γ/00は対象外。
志木倫堂:そんな事ある????
百代まりあ:???????
GM:ロイスで解除できるので安心してね!
成田晴史:何一つ安心できない
GM:凄まじい熱気だ。もはや《ワーディング》ですらない。
GM:ただそこに立っているだけで、《リザレクト》し続ける必要がある。
GM:今この瞬間も、だ。
GM:衝動判定です。難易度は9。
志木倫堂:3dx+3>=9
DoubleCross : (3R10+3[10]>=9) → 8[1,6,8]+3 → 11 → 成功
GM:成功しとる!
百代まりあ:7DX+1>=9
DoubleCross : (7R10+1[10]>=9) → 10[1,2,2,8,8,9,10]+5[5]+1 → 16 → 成功
成田晴史:4dx+5>=9
DoubleCross : (4R10+5[10]>=9) → 10[5,5,6,10]+5[5]+5 → 20 → 成功
鵜曇憂子:5dx>=9
DoubleCross : (5R10[10]>=9) → 10[1,6,8,9,10]+5[5] → 15 → 成功
鵜曇憂子:117+2d10
DoubleCross : (117+2D10) → 117+11[10,1] → 128
GM:もちろん言うまでもありませんが
百代まりあ:102+2D10
DoubleCross : (102+2D10) → 102+15[10,5] → 117
成田晴史:成田晴史の侵蝕率を+8(2D10->7,1)した(侵蝕率:97->105)
GM:この衝動判定も、78以上であれば成功します。
百代まりあ:ハワーーーッ
成田晴史:嘘でしょ!
GM:79以上か。78以下の人はただちに暴走してください。
鵜曇憂子:するに決まってんでしょ!
百代まりあ:16なので暴走!!
志木倫堂:PCロイス上から切ってデバフ解除! 鵜曇さんのやつ!
GM:お待ちください! これは判定ごとに適用するので
GM:判定の時にロイスをきってね~
百代まりあ:持続する効果ということ……
藤原奈央:「ヤバすぎる……やるしかない……!」
志木倫堂:マジかよ……了解です
志木倫堂:それでも切る。
志木倫堂:2d10+90
DoubleCross : (2D10+90) → 13[10,3]+90 → 103
藤原奈央:「全員覚悟を決めなさい! こいつは、ここで討ち取る!」
藤原奈央:「説得なんてする余裕はないわ!」
GM:ラウンド1回、サポートNPCが可能です。性能は以下の通り。
■サポートNPC:《リッターシルト》藤原奈央
アクション:『プリドゥエン』
ラウンド1回、ダメージダイスの直前に使用。そのダメージダイスを+8d10、もしくは-8d10する。
GM:ではイニシアチブ。
《マスターアビス・γ/00》:《ヒートシフト》。ラウンド間、自身の全判定のC値を-1。
《マスターアビス・γ/00》:周囲にうずまく熱風を急速に収束させている。完全に全員を焼き尽くすつもりだ。
《マスターアビス・γ/00》:「………………」
《マスターアビス・γ/00》:「おまえたちは、どちらだ」
《マスターアビス・γ/00》:「餌か? 灰か?」
《マスターアビス・γ/00》:「プロメテウスか? プロメテウスではないのか?」
《マスターアビス・γ/00》:「……?」 首をかしげる。 「プロメテウス…………」
《マスターアビス・γ/00》:「わかっているよ母さん。敵は燃やそう」
志木倫堂:「……覚えてねーのかよ」
GM:オートで誰かの行動がなければ、マスターアビスの手番。
志木倫堂:行動します 説得判定
GM:いいでしょう! 必要累計達成値は25。
GM:倫堂くんにロイスを取っている人は、1回だけ達成値に+3が可能。
志木倫堂:成田さんのロイスを切ってC値低下と苛烈なる熱気を解除します。
GM:あれっ、さっきロイス切ってませんでしたっけ
GM:あっあれは
GM:暴走対策で切ったのか!?
志木倫堂:そのつもりだったけどまあまあ無かったことにしたいです
GM:すみません、さっきのロイスは完全に説得用に切ったものだとGMは考えていたので
GM:大丈夫です。なかったことにしてください。
志木倫堂:じゃあそれで! そうしてください!
志木倫堂:助かった……
志木倫堂:4dx+3 意志で判定
DoubleCross : (4R10+3[10]) → 9[8,8,9,9]+3 → 12
志木倫堂:まあまあ
志木倫堂:ロール入ります。
GM:達成値上乗せとかはあるかね!
志木倫堂:あ、そうだった
志木倫堂:百代さんが決めてくれるかもしれないしここで貰っときたいですね
志木倫堂:ごめんやっぱなし! このまま行きます。
GM:よろしい!
志木倫堂:「俺はお前の、多分友達で」
志木倫堂:「サラマンダーで、プロメテウスの第一候補だ」
志木倫堂:熱風に身を焼かれながら
《マスターアビス・γ/00》:「…………ともだち…………?」
志木倫堂:「お前がそう言った。何でお前自身がそうじゃないのか、ってのが最初から疑問だったんだ」
《マスターアビス・γ/00》:「プロメテウスと友達は、なにも関係ないだろう」
《マスターアビス・γ/00》:「ないはずだ」
志木倫堂:「……もしかして今の有様が、その答えかよ」
志木倫堂:「だがチャンスだぜ。ここで引き返せたら、もうお前がお前のなりたかったものになれると」
志木倫堂:「疑う奴は誰もいない」
《マスターアビス・γ/00》:「引き返す? 引き返すのはお前らだ」
《マスターアビス・γ/00》:「引き返すべきだった。《γ/00》は、もうおまえたちを逃さない」
《マスターアビス・γ/00》:炎が奔り、壁となって周囲一帯を覆う。
GM:『悪意の伝染』。シーンを完全封鎖。
GM:増援および、このシーンからの逃亡を封じます。
志木倫堂:「──やってみろよ。帰って来てみろ」噛み合わない会話の奥で、戦っているかもしれない。あの男に語りかける。
志木倫堂:自身の能力で熱気を纏い、戦闘の準備を整えながら。
《マスターアビス・γ/00》:「だから、最後に聞いてやろう。これはオレの慈悲だ」
《マスターアビス・γ/00》:「300あまりの同胞を焼き尽くした、オレの慈悲だ」
《マスターアビス・γ/00》:「プロメテウスとは、なんだ?」
《マスターアビス・γ/00》:「オレは、知らない」
志木倫堂:「お前が──」
志木倫堂:「お前が、お前を作ったものに────」
志木倫堂:「抗おうとした、証だ」
志木倫堂:ゴッッッ
志木倫堂:それは一瞬だ。たったの一瞬。
志木倫堂:マスターアビスの炎を押しのけて火の手が上がる。お前を止めると、表明するように。
《マスターアビス・γ/00》:「そうか」 もう動き出している。
《マスターアビス・γ/00》:マイナーで《氷炎の剣》《地獄の氷炎》。炎の大槍を錬成。
《マスターアビス・γ/00》[38]
5m
志木[0] 百代[6] 鵜曇[6] 成田[6]
《マスターアビス・γ/00》:《コンセントレイト:サラマンダー》《炎神の怒り》《煉獄魔人》《炎の刃》《アマテラス》《フレイムタン》《結合粉砕》《クロスバースト》《終末の炎》《エネルギーブレイド》《ありえざる存在:獅子奮迅》。HPを25消費。
《マスターアビス・γ/00》:対象は全員。
GM:14dx7+13
DoubleCross : (14R10+13[7]) → 10[1,1,1,2,2,2,3,6,6,8,9,9,10,10]+10[4,5,5,7,7]+10[4,7]+1[1]+13 → 44
GM:リアクションは可能です。どうぞ!
百代まりあ:暴走リアクション不可!!!!
成田晴史:どうしようかな。耐えられなさそうならカバーしたほうが得
鵜曇憂子:暴走中なのでなんにもできません!
志木倫堂:暴走! 自分はカバーリング完全に諦めます。一番ロイス切る立場だし
成田晴史:最初に攻撃50上がってるから40以上のダメージが出たらダメ
百代まりあ:厳しそう……
GM:すごい威力だということだけは申し上げておきます。
GM:こんな極悪な火力があるのかってくらい
成田晴史:じゃあカバーしようかなあ。欲しい人います?
成田晴史:志木くんが一番ロイス切りそう?
鵜曇憂子:そんな気がする
鵜曇憂子:説得要員だし
GM:あっというか、ロイスは不利な効果を全部解除するので
GM:倫堂くんは非暴走状態ですね。
GM:なので倫堂くんはカバーリングもできます。もちろんしなくてもいい。
志木倫堂:あっそうか! 暴走は消える!
志木倫堂:カバーします!
GM:対象は!
成田晴史:じゃあ志木くん以外かな
成田晴史:私はまりあちゃんカバーしよう
志木倫堂:《炎陣》百代さんにしよう
成田晴史:あっ人気者!
百代まりあ:モテモテ
志木倫堂:じゃあ憂子ちゃんいきます
成田晴史:じゃあういこちゃんでいいや
成田晴史:あっ被り!
志木倫堂:志木倫堂の侵蝕率を+2した(侵蝕率:103->105)
成田晴史:じゃあまりあちゃんでいいや
GM:仲良しクラブか?
百代まりあ:都合のいい男……!
成田晴史:しょうがないから余り物のまりあちゃんで
GM:言い方!
志木倫堂:マンツーマンディフェンスしてしまった
成田晴史:ガマンしてやろうってんだよ!
百代まりあ:許せない……!!
鵜曇憂子:イチャイチャしてる!
成田晴史:まりあちゃんロイスを切って、暴走と《苛烈なる熱気》をまず解除。
成田晴史:《マグネットフォース》。
成田晴史:成田晴史の侵蝕率を+2した(侵蝕率:105->107)
GM:苛烈なる熱気について判定を明確にするのと、主に二回行動で殴ってくる人向けのアナウンスを忘れていました。
GM:これを無効化したい場合は、判定ごとにロイスを切ってもらいます。まずこれが一つ。
GM:メインプロセス時にロイス昇華で解除した場合、メインプロセス終了まで解除が持続。これが二つ目です。
成田晴史:そうなると、ロイス残しておきたくなってきました
GM:ということで、成田さんはここでロイスを切るかどうか、改めて選択しなおして頂いても構いません。
成田晴史:ワンチャン耐えるかもしれないし、カバーリングするのは2ラウンド目で
GM:余り物!
成田晴史:マイナー解除できてからでいいですかね?
鵜曇憂子:まりりん、侵蝕率は大丈夫かな?
成田晴史:大丈夫?
百代まりあ:大丈夫かな……?
GM:大丈夫大丈夫
志木倫堂:百代さんにはメモリー3個あるし、優子ちゃんもまあまあ殴りの侵蝕きつかった気がする
百代まりあ:コンボは重いけどメモリー積んでるからみんなと同じくらいだと思います
志木倫堂:変わらず憂子ちゃんカバーでいきます。
GM:しかし、カバーできるのは君だけだ。メインヒロインを選んで下さいい。
鵜曇憂子:キャーキャー!
百代まりあ:あなたの助けなどいりません!!成田晴史!!
GM:了解です。じゃあダメージ。
成田晴史:へえ……
成田晴史:おもしれー女じゃん
《マスターアビス・γ/00》:インフィニティコロナを発動。攻撃力に武器攻撃力を上乗せ。
《マスターアビス・γ/00》:5d10+2d10+184+39 装甲無視。カバーした人はガード値を差し引いてから2倍ダメージです。
DoubleCross : (5D10+2D10+184+39) → 34[1,10,3,10,10]+7[4,3]+184+39 → 264
志木倫堂:何言ってるの?
百代まりあ:??????????
鵜曇憂子:264?
成田晴史:ダイスが全部0でも死ぬんじゃが
志木倫堂:死亡!今度こそ成田さんのロイスで起き上がるぞ。
成田晴史:90もあったHPが消し飛ぶ!さっき切ったまりあちゃんのロイスで復活します。
百代まりあ:このダメージでロイス1個で起きられるの謎のお得感がありますね 死亡!成田さんのロイス昇華して復活!HP13。
《マスターアビス・γ/00》:「抗う必要はない」 炎の槍を動かすと、それに追随するように蒼い火柱も動く。
《マスターアビス・γ/00》:「苦しむこともない。お前達はもう、ここに立った時点で……よく戦った」
《マスターアビス・γ/00》:「休むがいい」 一閃。
GM:巨大な蒼火柱が、後方の工場地帯の残骸と共に君たちを薙ぎ払った。
志木倫堂:「何を」
鵜曇憂子:「!」避ける間もなく死を覚悟する。
志木倫堂:炎の柱を殴りつける。連続して爆発が起き、僅かに熱戦に隙間ができる。
志木倫堂:「寝ぼけた事を言ってやがる。黙るのは」
志木倫堂:「テメーだ」
《マスターアビス・γ/00》:「よくわからない事を言うな。オマエは」
《マスターアビス・γ/00》:「その行いはプロメテウスではない」
《マスターアビス・γ/00》:「…………。プロメテウス…………」
GM:イニシアチブ。成田、もしくは百代の手番。
成田晴史:球状の電磁バリアが一瞬で貫通される。肩から脇腹にかけて焼け焦げる。
成田晴史:「ぐ……っ、ぐ……」
成田晴史:「長くは……もたんな」
鵜曇憂子:「…志木くん……!」志木くんの真後ろにいた。彼の背中を見る。
志木倫堂:半ば融解した右腕が、炎を上げて再生する。マスターアビスのものとは違う、赤い炎。
志木倫堂:行け、と目で合図する。
百代まりあ:炎槍の一撃に、一瞬、上下で両断される。急速にリザレクトするが、倒れ込んだまま動かない。
成田晴史:「いや。最初から」
成田晴史:「長くもつ必要は」
成田晴史:「ない」
成田晴史:戦闘移動。マスターアビスにエンゲージします。
《マスターアビス・γ/00》[38]
成田[6]
5m
志木[0] 百代[6] 鵜曇[0]
成田晴史:《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》《ライトニングリンク》《雷鳴の申し子》。
成田晴史:ゴゴ……
成田晴史:地響きのような音がある。雷鳴だ。成田が一歩歩むたびに響いている。
《マスターアビス・γ/00》:「オマエは……」
《マスターアビス・γ/00》:「ブラックドッグだな。下がれ」
《マスターアビス・γ/00》:「オレが支配するのは、サラマンダーだけだ」
《マスターアビス・γ/00》:「無駄に苦しむ必要はない」
成田晴史:「私の力は私の力だ」
成田晴史:「お前に何が分かる?血液型診断でも信じているのか?」
《マスターアビス・γ/00》:「信じていない。私が信じているのは、サラマンダーの力だ」
《マスターアビス・γ/00》:「全てを焼き尽くし、破壊と死をもたらす、神の力だ」
《マスターアビス・γ/00》:「次の一撃で絶命させてやる」 槍を構える。
《マスターアビス・γ/00》:「これ以上、苦しむ必要はない」
成田晴史:「苦しめているのはお前だ」
成田晴史:「殺しているのもお前だ」
成田晴史:「自覚しろ。後悔しろ。第七地区を燃やしたな。貴様は──」
成田晴史:《セレリティ》。
成田晴史:成田晴史の侵蝕率を+5した(侵蝕率:107->112)
成田晴史:「地獄の果てまで後悔しろ」
成田晴史:《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》《ライトニングリンク》《雷鳴の申し子》。
成田晴史:13dx7-1
DoubleCross : (13R10-1[7]) → 10[1,3,4,4,6,6,7,8,10,10,10,10,10]+10[3,4,5,6,6,6,10]+10[8]+10[10]+1[1]-1 → 40
GM:ううっ、明確にキリがいい……!
成田晴史:志木くんのロイスを切ってバステを解除してます。すいません。
《マスターアビス・γ/00》:ガード。《氷盾》。
GM:ダメージをどうぞ。
GM:周囲の温度が急速低下する。肌を刺すような痛み。
成田晴史:5d10+21+76 ガード値-5
DoubleCross : (5D10+21+76) → 24[1,3,7,4,9]+21+76 → 121
GM:300体超のサラマンダーの吸収体────当然、343のような『炎しか使えない』劣等種ではない。
GM:121ダメージ! まだまだ健在です。
GM:分厚い氷壁を作り、ガードする。
GM:セレリティの二回目の行動もどうぞ。あるいは演出してから二回目判定でもいい。
成田晴史:雲越しでも視認できる、強烈な閃光が走る。
成田晴史:成田の拳が着弾した。
成田晴史:攻撃を防御する電磁バリアが消失した時、その全出力は拳の一点に収束され──
成田晴史:そして、爆発する。
《マスターアビス・γ/00》:「────。」 分厚い氷が弾け、瞬時に再生成。
成田晴史:カ キギギッ!!!
成田晴史:およそパンチによるものとは思えない音。絶縁突破された空気が引き裂かれる音だ。
GM:先に交戦した《ヴェストファール》とは比べ物にならない防御能力だ。生半可な攻撃では、肉体に接触可能かどうかすら怪しい。
《マスターアビス・γ/00》:「加護を……」 氷壁の向こうから、静かに見据えている。
《マスターアビス・γ/00》:「受け入れろ。サラマンダーこそが最優にして最強のシンドロームだ」
《マスターアビス・γ/00》:「オマエたちは、ただ焼かれれば良い」
成田晴史:「お前は」怒りの目で睨む。
成田晴史:「死ね」左拳。
成田晴史:《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》《ライトニングリンク》《雷鳴の申し子》。
成田晴史:13dx7-1
DoubleCross : (13R10-1[7]) → 10[1,2,2,5,5,6,8,8,9,10,10,10,10]+10[3,3,5,6,6,7,7]+10[8,9]+10[7,10]+10[1,10]+10[7]+3[3]-1 → 62
《マスターアビス・γ/00》:「愚か」 氷壁を解除。槍を構え、拳にぶつけるように突き出す。
GM:ヒエーッ
《マスターアビス・γ/00》:ガード。《氷盾》《氷河の壁》。
GM:命中です。ダメージを……ダメージをどうぞ……
成田晴史:7d10+21+76 ガード値-5
DoubleCross : (7D10+21+76) → 27[1,4,10,6,2,3,1]+21+76 → 124
GM:おげげげ
GM:も、もう使うしかないのか
GM:《氷雪の守護》。《ダイアモンドダスト》。
GM:ダメージを11d10軽減。
GM:124-11d10
DoubleCross : (124-11D10) → 124-64[4,2,1,10,8,1,8,7,10,4,9] → 60
GM:ろ、60くらいに……抑えました……痛いよ!
《マスターアビス・γ/00》:槍を突き出す。狙いは成田の拳。
《マスターアビス・γ/00》:拳ごと上半身を溶解させるつもりだ。
成田晴史:握り込んだ拳が槍の先端に触れ
成田晴史:砕く。
成田晴史:砕いた勢いのまま構造を貫通していく。マスターアビスの肉体へと。
成田晴史:ズ ン
《マスターアビス・γ/00》:「オマエ」「は…………」
GM:──ッド!
成田晴史:雷光が走る。雲と地上を結ぶ雷だ。
成田晴史:だが、落雷ではない。地上から雲。マスターアビスの肉体からそれが走った。
《マスターアビス・γ/00》:「………………」 いくつもの氷の避雷針を、最大速度で錬成した。
成田晴史:「フーッ…………」拳を振り抜いた体勢のまま、至近距離で睨む。
成田晴史:一撃必殺の『ワンツーパンチ』。必殺技と呼べるものがあるとすればそれだけだ。
GM:成田の雷は……たしかに体内を焼き焦がしたはずだ。
《マスターアビス・γ/00》:「…………オマエは」 立っている。見た目には、無傷。
《マスターアビス・γ/00》:事前情報に偽りなし。あれだけ軍団を放ってなお、生命力が異常すぎる。
《マスターアビス・γ/00》:「オマエは」「プロメテウスなのか?」
成田晴史:(打撃への耐性は分かっていた。だが)(電流を逸したな)
成田晴史:「……成田晴史」
成田晴史:「“ETBキャラクタ”。N市第七支部長だ」
成田晴史:焼け焦げた白い手袋を直す。
成田晴史:成田晴史の侵蝕率を+26した(侵蝕率:112->138)
成田晴史:《雷鳴の申し子》で一度戦闘不能になります。ノーヴェのロイスを切って復活。
GM:あっノーヴェ!
GM:イニシアチブ。
GM:行動値6。百代まりあの手番。
百代まりあ:マイナーで戦闘移動、マスターアビスに接敵します。
百代まりあ:────百代まりあは、クロスブリードに分類されるオーヴァードだ。
百代まりあ:一つ目のシンドロームは、ウロボロス。
百代まりあ:百代の能力は、折々にまるで異なる形での発現を見せる。その性質は未分化の混沌そのものとして、ウロボロスシンドロームに分類されている。
百代まりあ:そして、もう一つは。
《マスターアビス・γ/00》[38]
成田[6] 百代[6]
5m
志木[0] 鵜曇[0]
百代まりあ:「……ガハッ……」
百代まりあ:ごぼり、と口から血の塊が零れ、それで意識を取り戻す。
《マスターアビス・γ/00》:「…………」 百代を見ている。
《マスターアビス・γ/00》:「加護を受け入れろ。オマエは──」
《マスターアビス・γ/00》:「お前はサラマンダーだろう」
百代まりあ:一瞬戸惑って……すぐに状況を思い出す。
百代まりあ:「…………」
百代まりあ:身を起こし、マスターアビスを見据える。
《マスターアビス・γ/00》:「オレ……私と一つになるに相応しい」
《マスターアビス・γ/00》:槍を向ける。 「苦しむ必要はない。悲しむ必要もない……」
《マスターアビス・γ/00》:「私の中で。永遠に生き続けろ」
百代まりあ:腹部に激痛と違和感。覚えがある。両断された際のリザレクト不全か。数十分以内に処置しなければ、命が危ないだろう。
百代まりあ:「…………」
百代まりあ:ぼんやりとマスターアビスの言葉を聞いて、
百代まりあ:ふっと表情を緩める。
百代まりあ:まだまだ、行ける。
《マスターアビス・γ/00》:「……?」
百代まりあ:一対のロザリオを、強く握り締める。
GM:温度の低下は一時的だ。また体力を奪う熱風が吹き荒れている。
百代まりあ:それはメッキで塗装された、ごく安価なものだ。他者から見れば、二束三文の価値しかない。
GM:天は真っ暗だ。吹き上げられた煤と灰と瓦礫が、一面を被っている。
百代まりあ:今や熱気で半ば溶け落ち、十字架の形すら覚束ない。
百代まりあ:だが百代まりあにとっては、何より大切なものだ。
だが百代まりあにとっては、何より大切なものだ。
百代まりあ:「苦しむ必要は、ないだとか」
百代まりあ:「悲しむなだとか……足掻くなだとか……」
百代まりあ:「偉そうなことを、勝手に言わないで」
百代まりあ:「わたくしの意志は……わたくしが決めるわ」
百代まりあ:「誰にも曲げさせなんて……しない」
百代まりあ:────祈る。
百代まりあ:百代に出来るのは、ただそれだけだ。
百代まりあ:それこそが百代の能力。過程を無視して結果を引き出す、尋常のレネゲイドコントロールから著しく逸脱した異能。
百代まりあ:だが、人の身で奇跡を願えば、当然その代償がある。
百代まりあ:莫大な侵蝕負荷。自身の奥底、精神、心、或いは魂とでも呼ぶべき場所から、何かとても大切なものが、急速に失われていくのを感じる。
百代まりあ:自らの意思と無関係に、マスターアビスへの憎悪の念が湧き上がる。レネゲイドの帯びた衝動。あるいはそれが、自身の本質か。
百代まりあ:自身を自身たらしめる、失くしてはならないものが、零れていく。渇いていく。そして────燃え尽きていく。
百代まりあ:人間性を炎に焚べて、理を外れた奇跡を願う。
百代まりあ:百代まりあは、クロスブリードに分類されるオーヴァードだ。
百代まりあ:一つ目のシンドロームは、ウロボロス。
百代まりあ:もう一つのシンドロームは────サラマンダー。
百代まりあ:……ぽつり、と。
百代まりあ:一滴の雫が落ちる。
百代まりあ:雫は勢いを増し、やがては雨となって、辺りに降り注ぐ。
百代まりあ:コンボ【アシュケナジムの残星】
百代まりあ:≪コンセントレイト:ウロボロス≫+≪原初の赤:災厄の炎≫+≪クロスバースト≫+≪プラズマカノン≫+≪原初の黒:オーバードーズ≫
GM:OKです。苛烈なる熱気の効果で、78以下の達成値は無効。
GM:君が78以上を出せる自信があるなら、ロイスを切らなくてもいいです。
百代まりあ:対象はマスターアビス。判定時にDロイス守護天使を起動、百代家へのロイスを昇華して不利な効果を打ち消し!
GM:じ、実家……!
百代まりあ:12DX7+2
DoubleCross : (12R10+2[7]) → 10[2,2,2,3,3,5,6,6,7,8,9,10]+10[1,2,5,8]+10[8]+4[4]+2 → 36
《マスターアビス・γ/00》:ガード。《氷盾》。
百代まりあ:ダメージ!
百代まりあ:4D10+62
DoubleCross : (4D10+62) → 10[3,5,1,1]+62 → 72
GM:軽減しました。まだまだ元気です。
百代まりあ:黒煙と業火の中、円形の虹が掛かる。
百代まりあ:レネゲイドを帯びているとはいえ、ごく普通の雨。
百代まりあ:蒸発し、あるいは凍結し、あたりを白煙と白氷で染め上げていく。
《マスターアビス・γ/00》:「良い」
《マスターアビス・γ/00》:「美しい光景だ。炎も氷も、紅蓮に違いはない」
百代まりあ:「…………」
百代まりあ:マスターアビスにさしたるダメージは無い。ほんの少し、周辺の火勢を弱めて────ただ、それだけ。
《マスターアビス・γ/00》:「よきサラマンダー。ブラックドッグとは異なり、価値がある」
GM:イニシアチブ。行動値0の鵜曇、もしくは倫堂の手番。
百代まりあ:だが、それでいい。視界を閉ざし、ほんの一瞬の隙が作り出せれば。
百代まりあ:百代まりあが祈ったのは、マスターアビスの討滅でも、事態の根本的解決でもない。
百代まりあ:(……届いて)
百代まりあ:ロイス取得 志木倫堂 〇祈り/不安
志木倫堂:いきます。
GM:では倫堂くんが先だ。どうぞ!
《マスターアビス・γ/00》[38]
成田[6] 百代[6]
5m
志木[0] 鵜曇[0]
志木倫堂:マイナー。移動無し。
志木倫堂:メジャー《コンセントレイト》《結合粉砕》《プラズマカノン》《焦熱の弾丸》 対象はマスターアビス・γ/00
GM:判定をどうぞ!
志木倫堂:11dx7+2 判定前に百代さんのロイスを切って苛烈なる熱気を解除
DoubleCross : (11R10+2[7]) → 10[1,1,2,3,4,5,6,6,6,10,10]+4[4,4]+2 → 16
GM:ヒエーッ
GM:これはいけるな。
志木倫堂:やめてよ
成田晴史:11個もダイス振ってるのに
《マスターアビス・γ/00》:《極圏の覇者》。ダイスを+14個。
《マスターアビス・γ/00》:ドッジ。ヒートシフトでC値が-1。
成田晴史:ギャッいきなりダイスが増えた
《マスターアビス・γ/00》:27dx9+4=>16
DoubleCross : (27R10+4[9]>=16) → 10[1,1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,5,5,6,6,7,7,7,7,8,8,8,8,9,9,10,10]+7[2,5,5,7]+4 → 21 → 成功
GM:あぶねーなこいつ! ドッジは成功。
鵜曇憂子:ゲ~~!
志木倫堂:百代さんのパスがーっ!
成田晴史:結構ギリギリじゃないの
百代まりあ:祈りが届かない!!
GM:演出をどうぞ!
志木倫堂:すいませんちょっと考えます。
鵜曇憂子:じっくりコトコトして!
志木倫堂:志木倫堂の侵蝕率を+11した(侵蝕率:105->116)
志木倫堂:何もかも、溶けて、混ざりあって、赤熱した。
志木倫堂:大地を見る。「──まるで」
志木倫堂:マスターアビス。お前みたいだな、と思う。
GM:倫堂くんがそう思った時。間近で声がする。
《マスターアビス・γ/00》:「受け入れろ」 一瞬で接近した。距離は1mもない。
志木倫堂:「──!」
《マスターアビス・γ/00》:螺旋の炎槍が倫堂の腹部に叩き込まれている。骨と肉を砕き、突き飛ばす。
《マスターアビス・γ/00》:「お前は……サラマンダーではあるが」
《マスターアビス・γ/00》:「どうにも気に食わない。私の記憶が乱れる」
志木倫堂:「かっ────」その先は悲鳴にすらならない。
《マスターアビス・γ/00》:「お前はプロメテウスではない。消えるがいい」
《マスターアビス・γ/00》:「………………。…………」
《マスターアビス・γ/00》:「プロ、メテ、ウス」
《マスターアビス・γ/00》:「プロメテウスとは……なんだ?」
志木倫堂:ぐしゃりと、崩れ落ちる。攻撃用に伸ばした溶岩の手は、さっきまで彼女が居た空を穿っている。祈りは、届かない。
百代まりあ:「…………! ……倫堂……!」
百代まりあ:悲鳴に近い声を上げる。
志木倫堂:「……まりあ。俺は」
志木倫堂:肉体が火の手を上げて再生する。炎の色は赤ではない。変わっていく、より高熱に。
GM:イニシアチブ。鵜曇の手番。
鵜曇憂子:「何を」
鵜曇憂子:「諦めてるんですかっ!」
鵜曇憂子:はーい。マイナーで敵に接近します。5m前進。
GM:
《マスターアビス・γ/00》[38]
成田[6] 鵜曇[0]
百代[6]
5m
志木[0]
鵜曇憂子:メジャーでマスターアビスに白兵攻撃します。《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》《ライトニングリンク》《バリアクラッカー》。
鵜曇憂子:バリアクラッカーの効果で、対象はガード不可、装甲値無視!
GM:ああーっ!そうか!
GM:バリクラがあったんじゃん!
GM:氷雪の守護取っときゃよかったな……!
鵜曇憂子:へっへっへ!命中判定いくぞ!
GM:あっ
鵜曇憂子:17dx@7
DoubleCross : (17R10[7]) → 10[1,2,2,3,3,3,4,4,4,5,7,8,8,8,10,10,10]+10[1,6,6,10,10,10,10]+10[6,9,9,10]+6[1,3,6] → 36
GM:78いじょうの達成値を出せないなら、誰かのロイスを切ってもらうぞ!
鵜曇憂子:あっ忘れてた!まだ間に合いますか?
GM:大丈夫です。あと、サポートNPCでダメージを+8d10が可能。
GM:これはラウンド1回です。もちろん使わず、自力だけで頑張っても構わない。
鵜曇憂子:すいません!ありがとう!志木くんのロイスを切り、暴走と《苛烈なる熱気》を解除。
鵜曇憂子:あとサポートNPCの効果を使用します。
《マスターアビス・γ/00》:ガード……が出来ないんだよなこれ
《マスターアビス・γ/00》:ドッジ。《極圏の覇者》。シナリオ3回なので、使用回数はあと1回。
《マスターアビス・γ/00》:27dx9+4=>36
DoubleCross : (27R10+4[9]>=36) → 10[1,1,2,3,4,4,5,5,6,6,6,6,6,6,7,7,8,8,8,8,8,8,8,9,10,10,10]+6[1,6,6,6]+4 → 20 → 失敗
GM:こんなにダイスが多いのに!
鵜曇憂子:オアーッびっくりした!
鵜曇憂子:回るなあ…!
GM:今度こそ命中だ……! ダメージを下さい。
鵜曇憂子:4d10+8d10+24+12+30
DoubleCross : (4D10+8D10+24+12+30) → 24[6,8,6,4]+50[6,8,10,3,4,5,9,5]+24+12+30 → 140
GM:うえええええ
鵜曇憂子:装甲値無視の140点ダメージですって
GM:生きています。生きていますが、かなり危ないラインまでいきました。
GM:ば、バリアクラッカーとかいうのがなければ……演出をどうぞ。
鵜曇憂子:「志木くん!あんたが考えたプロメテウスってのは……そんなもんですか!」
鵜曇憂子:「たった一発の攻撃で潰れるようじゃ…さっきのクソ野郎にも及ばないですけど!」
志木倫堂:「うるせー」
志木倫堂:白熱を纏って、よろよろと起き上がる。
志木倫堂:「俺が考えたんじゃねーよ。チッ……ああ」
志木倫堂:「お前の言う通りだ」
鵜曇憂子:「そう。そのまま。その調子で」薄く笑う。
志木倫堂:「は」笑う。
鵜曇憂子:「こっちが時間稼ぎしてる間に、希望的説得の言葉でも考えておいてくださいよ…!」
藤原奈央:「────鵜曇! 危ない!」
GM:会話している鵜曇を、炎の槍が薙ぎ払おうとしている。
《マスターアビス・γ/00》:「邪魔を」
《マスターアビス・γ/00》:「するな」
鵜曇憂子:「こっちが重要な話してんのに!」駆け出しながら低い体勢をとり、槍を交わす。
《マスターアビス・γ/00》:「重要な話?」
鵜曇憂子:「そうですよ!」
《マスターアビス・γ/00》:「プロメテウス以上に重要な話など、」
鵜曇憂子:「ある!」
《マスターアビス・γ/00》:「ない」 槍を突き出す。爆風。
鵜曇憂子:「あんたを救う!」「話ですからね!」
《マスターアビス・γ/00》:爆風とともに刺突が駆け抜ける。
GM:その爆風と刺突を、分厚い氷の壁が遮る。
GM:γ/00のものではない。
鵜曇憂子:「っ!」
藤原奈央:「重要な話を……」 第三支部長。《リッターシルト》。
藤原奈央:「してるって言ってんでしょうが!!」
藤原奈央:「いけ憂子! いけ!」
藤原奈央:「ぶんなぐって! 目を! 覚まさせろッ!」
鵜曇憂子:「うはっ」笑う。
鵜曇憂子:「命の星(アスクレピオス)。ゴー!最終緊急救命処置、起動!」穂先に電流が迸る。
鵜曇憂子:「ブッ倒す!」
《マスターアビス・γ/00》:「…………」 2、3歩後退し、勢いをのせた一撃を繰り出す。
《マスターアビス・γ/00》:「お前も……」
《マスターアビス・γ/00》:「砕けろ」
GM:《リッターシルト》の氷壁が砕けるのと、
GM:《γ/00》の炎槍が突き出されるのと、
GM:《命の星》の穂先が走るのは、まったく同時。
鵜曇憂子:「いいから」
鵜曇憂子:「救われちまえ!」強大な雷が、炎槍を打ち破る。
《マスターアビス・γ/00》:「…………なん」
GM:《命の星》の直撃を喰らう。
鵜曇憂子:衝突の瞬間に激しい光が舞い踊る。爆音が鳴り、雷が炎を包んですべてをかき消す。
《マスターアビス・γ/00》:衝撃で吹き飛ばされる。
《マスターアビス・γ/00》:とっさにいくつもの氷のアンカーを射出し、地面に突き刺す。距離を保つ。
《マスターアビス・γ/00》:「なんだお前は」
《マスターアビス・γ/00》:「お前が……お前も……」
《マスターアビス・γ/00》:「プロメテウス……いや。サラマンダーですらない」
《マスターアビス・γ/00》:「サラマンダーですらないお前が、何故そうも力を持っている」
鵜曇憂子:「ハッ」槍の切っ先をマスターアビスに向けながら、鼻で笑う。
鵜曇憂子:「300体以上の力でも取り込んだんじゃないですか?」
GM:かすかに。ほんの少しだが……倫堂や百代は感じ取る事ができる。
GM:弱まっている。度重なる攻撃で、《γ/00》の意志が。
GM:それは、すなわち────。
GM:クリンナップ。エフェクトが発動。
《マスターアビス・γ/00》:《フェニックスの翼》。HPを35回復。
鵜曇憂子:「(……今なら)(言葉が届く)」
■ROUND-02
GM:ラウンド02に入ります。
GM:サポートNPCの回数が復活。そしてセットアップ。
《マスターアビス・γ/00》:《灼熱の砦》《エターナルブレイズ》《苛烈なる火》。攻撃力を+50し、行動値を-5。
鵜曇憂子:《雷神の降臨》。攻撃力+30。
成田晴史:また火力がヤバい!
成田晴史:もちろんセットアップは何もなし。
百代まりあ:セットアップなし!
志木倫堂:《エターナルブレイズ》《苛烈なる火》攻撃力42上昇。HPと行動値-5 侵蝕+7
GM:なんでマスターエージェント級のセットアップ火力を持ってるやつが2人もいるんだ
《マスターアビス・γ/00》[8]
成田[6] 鵜曇[0]
百代[6]
5m
志木[0]
GM:イニシアチブ。これはクレバーにやってくれていいですが、
GM:説得はオートなので、自分の手番で攻撃する直前や、攻撃した直後に説得すればロイス昇華は1回で済みます。
GM:その上で、もし説得したいという人がいれば自分の手番の前に説得してくれて構わない。イニシアチブ。
志木倫堂:説得します。この後殴る羽目になったら倒れる。
GM:あっしまった!大事なのを忘れてた!
GM:ん? いや
GM:なんでもないです。忘れてください。達成値78以下を無効にするへんなやつはシーン有効だ。このラウンドでもう使う必要はない。
志木倫堂:いやそういうルールじゃないわ。でもやる。
志木倫堂:由解瑛のタイタスを使用。判定します。
GM:ではどうぞ。説得は意志判定で、現在の達成値は12/25。
GM:志木倫堂のロイスを持っている人は、1回だけ達成値を後出しで+3可能。
志木倫堂:4dx+3
DoubleCross : (4R10+3[10]) → 10[3,4,9,10]+8[8]+3 → 21
百代まりあ:すごい!!
鵜曇憂子:おおお!
志木倫堂:よかった……
百代まりあ:意味無いけど+3しとこ ロイスがあるので……
GM:うわすご!
志木倫堂:わーい
成田晴史:さすが!!
鵜曇憂子:良さ良さ!
百代まりあ:お前がプロメテウスだ
志木倫堂:
百代まりあ:「……倫堂」
百代まりあ:吹き荒れる熱波の中、声を掛ける。
志木倫堂:「なんだよ」
百代まりあ:「あなたは」
百代まりあ:「後悔するのは、お好きかしら?」
志木倫堂:「──はっ!」
志木倫堂:「好きなわけがない。俺はいつだって」
志木倫堂:「後悔なんてしたくない。こういう事件の時は、クソ野郎の固めた土台をどこでひっくり返せるか、そんな事ばかり考えてる」
百代まりあ:「気が合うわね」不敵に笑って。
志木倫堂:凄惨に笑う。表層組織が死滅と再生を繰り返す顔を無理やり歪めて、笑う。
百代まりあ:「それなら、行きなさい。志木倫堂。後のことは、わたくし達に任せて」
百代まりあ:「あれはあなたの、お友達でしょう」
百代まりあ:「祈りというのは、届くものじゃない」
百代まりあ:「届かせるものよ」
志木倫堂:「──ああ」
志木倫堂:「ありがとう」
志木倫堂:その笑みが、一瞬だけ穏やかなものになる。
志木倫堂:──マスターアビス・γ。
志木倫堂:真なる火炎能力者、最強のサラマンダー。
志木倫堂:「最強なら、実は」
志木倫堂:「俺も見たことがあるんだが」
志木倫堂:熱波の中を、歩み寄る。
志木倫堂:「お前はどうだ?」
志木倫堂:「自分が目指すべき最強のイメージとやらが、ここに」
《マスターアビス・γ/00》:「…………」 動かない。いつの間にか目線が下がっている。
志木倫堂:自らの頭をトン、と指で突く。
志木倫堂:「あるのか?」
《マスターアビス・γ/00》:「お前は……お前たちは」
《マスターアビス・γ/00》:「いや。違う」
《マスターアビス・γ/00》:「私は《マスターアビス》だ。この星で唯一のサラマンダー」
《マスターアビス・γ/00》:「《マスターアビス・γ/00》。偉大なる星の名を冠するもの」
志木倫堂:「鞘の中にあって、敵を切り伏せる剣を知っている。放たれる前に既に命を刈り取っている矢を見たことがある。」
志木倫堂:「あるいは祈りが、全てを羽毛や塩の柱に変えてしまうのを見たかもな」
《マスターアビス・γ/00》:「黙っていろ。それ以上話すな」 片手で頭を抑える。頭痛を堪えている。
《マスターアビス・γ/00》:「黙っていろ……!」
志木倫堂:「理不尽を打ち滅ぼす、さらなる理不尽を、いくつも見た」
志木倫堂:そして。
志木倫堂:──炎を見たことがある。
志木倫堂:──星すら滅ぼすという。炎を。
志木倫堂:だから、告げる。
志木倫堂:たった今、星の名を冠する兵器に打ち負けた、目の前の彼女へと。
志木倫堂:「教えてやる」
志木倫堂:「確かに強いよ。お前は──でも」
志木倫堂:「ただ量が多くて、出力が強いだけだ──本当の」
志木倫堂:「本当に唯一を手に入れたいなら、お前の目指すべきは数で代替できる場所なんかにはない。ここで勝利しても、いつか必ず。埒外の敵や、ただのつまらない、もう一つの数の暴力の前に敗れ去る」
《マスターアビス・γ/00》:「…………」
志木倫堂:──マスターアビスの、地形ごと薙ぐ蒼炎の火柱を、出力で遥かに劣る自分がどう凌いだのか。
志木倫堂:奇跡ではある。だが、起こりえぬ奇跡ではない。
志木倫堂:未だ。
志木倫堂:襲い来る熱によって、ただそこにいる彼女によって。
志木倫堂:視力も聴力も皮膚感覚も、死滅と再生を繰り返している。
志木倫堂:それらが同時に途切れるタイミングがある。天も地も人も全ての意味が消失し、ただ熱だけが残る。
志木倫堂:他ならぬ百代まりあの降雨が先程のわずか一瞬、呼び込んだ冷気によって。
志木倫堂:その輪郭は始めより鮮明に感じられる。
《マスターアビス・γ/00》:「私は……」
《マスターアビス・γ/00》:「私の名は……」
志木倫堂:その熱を、束ねて、ねじ切り、ただ一瞬吹き払う。第二の師たる灰島火撫の薫陶。
志木倫堂:「まがい物だ。お前の『母さん』にとって都合が良いから、そういう事になっているだけだ」
志木倫堂:蒼い炎。
志木倫堂:未だ完全ならざる、炎を食らう炎。
志木倫堂:「与えられた欲望に、身を委ねるなよ」
志木倫堂:その一瞬で、距離を詰める。
《マスターアビス・γ/00》:「おい」
志木倫堂:正面に立ち、胸倉をつかみ上げる。
《マスターアビス・γ/00》:そのみぞおちに蹴りを叩き込みます。
志木倫堂:「お前は」
志木倫堂:「がぁっ……市川ハジメ、──お前、は!」
《マスターアビス・γ/00》:「ゴチャゴチャと…………」
《マスターアビス・γ/00》:「公園で出会った時から、ずっと思っていた」
《マスターアビス・γ/00》:再度蹴りを叩き込み、不機嫌そうに倫堂を見る。
《マスターアビス・γ/00》:「オマエな」
志木倫堂:「ごふっ」離れない。
《マスターアビス・γ/00》::「本当に本当に本当に、ゴチャゴチャと」
市川ハジメ:「…………うるせェんだよ!」
市川ハジメ:イニシアチブエフェクトを使用します。《氷熱の軍団》。
志木倫堂:「──────あ」
GM:火球と氷礫が荒れ狂い、その場の淀んだ空気を一掃する。空が晴れる。
市川ハジメ:《氷熱の軍団》。対象はシーンの全員。
市川ハジメ:自分とPC全員の攻撃力をラウンド間+28。
GM:また、サブ効果が発動します。『市川ハジメ』のロイスを所持している場合のみ、《苛烈なる熱気》を無効化可能。
市川ハジメ:「いいか!」 一喝する。
市川ハジメ:「サラマンダーとして生まれたなら」
市川ハジメ:「…………」 百代と藤原を見る。それからちらりと成田、鵜曇。
市川ハジメ:「オーヴァードとして生まれたなら、誰もがプロメテウスを目指す」
市川ハジメ:「オレは────バケモノではあるが」 槍を捨てる。
市川ハジメ:「プロメテウスさんの後継者の座を捨てるつもりはない」
志木倫堂:「はは……」
志木倫堂:顔をぶん殴ります。
市川ハジメ:殴られる。そして、
市川ハジメ:「かかってこい」 殴り返した。
市川ハジメ:「かかってこいUGN!」
市川ハジメ:「オレとお前ら! どちらがプロメテウスか!」
市川ハジメ:「ハッキリ────させろ!」 《ヒートシフト》。ラウンド中、全判定のC値を-1。
GM:Eロイス『究極存在』を解除。Eロイス『悪意の伝染』を解除。
GM:Eロイス『予告された終焉』を解除。
志木倫堂:吹き飛ぶ。炎を噴き上げながら。
志木倫堂:「く」
志木倫堂:「くくく」
市川ハジメ:「ははははっ!」 行動します。
市川ハジメ:「ハハハハハーッ!」
市川ハジメ[8]
成田[6] 鵜曇[0]
百代[6]
5m
志木[0]
市川ハジメ:マイナーで《ブレインコントロール》。次の攻撃に対するドッジダイスを-5。
市川ハジメ:《コンセントレイト:サラマンダー》《炎神の怒り》《煉獄魔人》《炎の刃》《アマテラス》《フレイムタン》《結合粉砕》《クロスバースト》《終末の炎》《エネルギーブレイド》。HPを25消費。
市川ハジメ:攻撃対象はまりあちゃんです。何故か? サラマンダーだからだ!
百代まりあ:いやーっ
市川ハジメ:14dx7+13
DoubleCross : (14R10+13[7]) → 10[2,3,4,4,4,5,6,7,7,8,8,8,9,9]+10[4,6,6,7,8,10,10]+6[2,2,4,6]+13 → 39
百代まりあ:この程度!避けてやるわよ!!
GM:リアクションドッジで78以上を出せば回避です。どうぞ!
百代まりあ:さっき宣言し忘れてましたが侵蝕は117>138!
GM:あっ高い!
百代まりあ:7DX>=78
DoubleCross : (7R10[10]>=78) → 9[1,1,2,7,7,8,9] → 9 → 失敗
GM:達成値は39なのに目標値は78という不思議な光景
GM:カバーする方などがいればどうぞ。もちろん、しなくてもいい。
成田晴史:《マグネットフォース》。カバーリングを行います。
成田晴史:成田晴史の侵蝕率を+2した(侵蝕率:138->140)
百代まりあ:最高の支部長
GM:し、支部長……!
GM:一応申し上げておくと、奈央ちゃん支部長のカード、アージエフェクトの《マクスウェルの悪魔》なのでダメージダイス減少もできます。
成田晴史:ダメージをくれ!
GM:使えば耐えられるのでは?
成田晴史:そういえばそうだったわい
GM:8d10くらい減るし……
成田晴史:いや
成田晴史:絶対無理だろ!!
成田晴史:一瞬騙されそうになったわ!!
成田晴史:普通に喰らいます!手助けなど不要
GM:チッ……! ダメージを出します。
百代まりあ:支部長ーっ
GM:4d10+2d10+184+28 装甲を無視。
DoubleCross : (4D10+2D10+184+28) → 24[4,8,2,10]+12[5,7]+184+28 → 248
成田晴史:ギャーッ!
鵜曇憂子:うっわ
百代まりあ:頭がおかしい
成田晴史:鵜曇さんのロイスを切って……復活!
市川ハジメ:「オマエも! ずっと気に食わなかったぞ」 跳ぶ。その先には百代まりあ。
市川ハジメ:もう神々しい槍ではない。赤と蒼の入り混じった大剣を構えている。
市川ハジメ:「サラマンダーのくせに……」「オレとの戦いで」「力を出し渋っているな」
市川ハジメ:「それはプロメテウスではない!」 斬撃。
百代まりあ:「っ……!」
成田晴史:「くだらないことをゴチャゴチャと」
成田晴史:攻撃軌道上に、黒い影が立ち上がる。
成田晴史:──バチン!
成田晴史:拳を斬撃にぶつけた。が、
成田晴史:威力で打ち負けている。腕の半ばまで刃が食い込む。
百代まりあ:「────な」
市川ハジメ:斬撃の直後に蹴り。食い込んだ刃を引き剥がすと同時に、成田を蹴り飛ばす。
市川ハジメ:「ハッハッハーッ!」
市川ハジメ:「それはプロメテウスだぞ! メガネ!!」
成田晴史:「ガハッ!!」ザザザザ!
百代まりあ:「成田支部長……!」
百代まりあ:「どうして……!」
成田晴史:「黙っていろ。喋るな」
成田晴史:「どっちもだ」
市川ハジメ:「…………」
成田晴史:吹き飛ばされた分、拳の射程ではなくなってしまった。だが、焼け焦げたまま拳を構え直す。
百代まりあ:「だっ……黙りません!!」
成田晴史:「この」
GM:行動値6。成田、百代のどちらかの手番。
成田晴史:「何なんだ、お前は」
百代まりあ:「足を引っ張るなと仰ったでしょう!わたくしのことはお気になさらずと……!」
百代まりあ:「わたくしは……!」
百代まりあ:「百代まりあです!」
百代まりあ:マイナーなし。
百代まりあ:ロイス取得/市川ハジメ 〇興味/義憤
百代まりあ:メジャーでコンボ【セントエルモの火】
百代まりあ:≪コンセントレイト:ウロボロス≫+≪原初の赤:災厄の炎≫+≪クロスバースト≫+≪原初の白:マシラのごとく≫+≪プラズマカノン≫+≪原初の黒:オーバードーズ≫+≪原初の灰:ブラッドエンゲージ≫
GM:OKです。なら君は《苛烈なる火》を無視できる。
市川ハジメ:「来るか? 来るのか?」
市川ハジメ:「見せてみろ。お前はプロメテウスなのか?」
市川ハジメ:「プロメテウスなら、見せてみろ!」
志木倫堂:「行け、まりあ」
志木倫堂:「できるだけそいつが喜ばなさそうな殴り方をしてやれ」
百代まりあ:「…………」
成田晴史:(百代。こいつ、自分が攻撃されて、身を守る術も自分ではないのに)
成田晴史:(私が吹き飛ばされて──今、盾もないのに)
成田晴史:(『向かっていく』のが、戦い方なのか。こいつ)
百代まりあ:倫堂の言葉を受け、成田支部長からマスターアビス────市川ハジメに視線を移す。
百代まりあ:「……さっきから、訳の分からないことをごちゃごちゃと……」
百代まりあ:「プロメテウスって何!」
市川ハジメ:「プロメテウスは」
百代まりあ:「人にはちゃんと分かるように説明してからお話しなさい!!」
市川ハジメ:「プロメテウスだろうが!」 大剣を投擲。
GM:一直線に百代の腹部に向けて飛来する。
百代まりあ:12DX7+2
DoubleCross : (12R10+2[7]) → 10[2,2,4,4,5,6,7,7,7,9,9,10]+10[1,1,1,3,6,8]+10[8]+10[10]+3[3]+2 → 45
GM:やる……!
GM:これは流石に避けられまい。かといってガードしても生き残る目が見えないんだよな……。
市川ハジメ:ダメ元でドッジします。《極圏の覇者》でダイスを+14。
GM:親切な人からアドバイスを貰ったので、もう一つエフェクトを追加。
市川ハジメ:《炎神の怒り》。HP3を消費し、ダイスを+6。
百代まりあ:増やしすぎ
市川ハジメ:33dx9+4
DoubleCross : (33R10+4[9]) → 10[1,1,1,2,2,2,3,3,3,3,4,4,4,5,5,6,6,6,7,7,7,7,7,7,9,9,10,10,10,10,10,10,10]+10[5,5,5,7,7,8,9,10,10]+6[2,2,6]+4 → 30
GM:ウワーッ!!
百代まりあ:怖!!!!
GM:あ、当たった……!
GM:命中しました。ダメージをどうぞ。
百代まりあ:ダメージ!
百代まりあ:5D10+162+28
DoubleCross : (5D10+162+28) → 25[6,2,7,1,9]+162+28 → 215
GM:アホかな?
百代まりあ:お死にあそばせ!!
鵜曇憂子:すごい
志木倫堂:なにこれ?
市川ハジメ:圧倒的に死にます。ので、
市川ハジメ:《燃える魂》。HPを大回復して復活。
GM:演出をどうぞ!あと、このままだとまりあちゃんの腹部に大剣がブチ刺さります。
鵜曇憂子:「まりりん…!」思わず叫ぶ。
GM:君は大剣を蒸発させてから攻撃してもいいし、あえて腹部にブッささった状態で攻撃してもいい。
百代まりあ:赤蒼の大剣が、百代を貫く寸前。
百代まりあ:その刀身が、色とりどりの花びらへと変わる。
百代まりあ:熱波に煽られ、ぶわりと舞い散り、百代には傷一つない。
市川ハジメ:「おッ……!」
百代まりあ:「そのプロメテウスというのは」
百代まりあ:「何か良いものなのよね」
百代まりあ:小首を傾げて問いかける。
市川ハジメ:「わかるか? そうだ」
市川ハジメ:「そしていいぞ。その能力」 既に次の大剣を錬成している。
百代まりあ:「サラマンダーなら、誰でも立候補できるのかしら」
市川ハジメ:「できる」 断言する。
市川ハジメ:「知っているか? 太古の人類は」
市川ハジメ:「暗黒の夜闇を恐れた。だがプロメテウスの授けた炎が闇を切り裂き、人類を新たなステージへ導いたんだ」
市川ハジメ:「どうだ? そういうサラマンダーになりたいと思うだろう」
市川ハジメ:「思うはずだな」
百代まりあ:「……」少し目を見開き。
百代まりあ:「……かっこいいわね」
百代まりあ:「立候補するわ。わたくし」
市川ハジメ:「そうだろう」
市川ハジメ:「わかった。だが、まだダメだ」
市川ハジメ:「オマエは力を見せていない」
百代まりあ:「そう。分かったわ」
市川ハジメ:「見せろ」 再度大剣を投擲する。
百代まりあ:ロザリオを握り締め、悠然と歩き出す。
百代まりあ:まるで無防備な、隙だらけの歩み。
GM:真っ直ぐに。一直線に、大剣が再び百代まりあの腹部に飛来する。
百代まりあ:だが放たれた刃は、再び花びらとなって舞い散る。
百代まりあ:百代が一歩踏み出すごとに、その足元では緑が芽吹き、早回し映像のように花々が咲き乱れる。
市川ハジメ:「ははっ! はははは!」 無数のナイフを錬成。紅蓮の赤と、紅蓮の蒼。
GM:投擲する。花が散る。
百代まりあ:灼熱の煉獄の中、百代の足跡を辿るようにして、花園が広がっていく。
百代まりあ:花吹雪の中、ゆっくりと歩みを進め、とうとう市川の眼前まで。
百代まりあ:「いいわ。でも、言っておくけれど」
百代まりあ:「痛いわよ」
百代まりあ:拳を振りかぶる。素人同然の、少女の拳。
市川ハジメ:動かない。
百代まりあ:それが、市川の腹部に叩き込まれる。
百代まりあ:瞬間。
百代まりあ:大穴が開く。肉体の大半が花びらに置換され、爆発するように舞い散り、吹き荒ぶ。
市川ハジメ:「ごッ」 花弁の血を吐く。
百代まりあ:「……どうかしら」
百代まりあ:「今のは、だいぶ」
GM:腹部に開いた大穴すら、みるみるうちに塞がる。《γ/00》の再生力。
百代まりあ:「プロメテウスだったのではなくって?」
市川ハジメ:「ああ……」
市川ハジメ:「完全にプロメテウスだぞ!」 まりあの腹部を殴り返し、数メートル吹き飛ばす。
GM:イニシアチブ。鵜曇、もしくは倫堂の手番。
百代まりあ:侵蝕率138>173
市川ハジメ[8]
成田[6] 鵜曇[0]
百代[6]
5m
志木[0]
鵜曇憂子:へい!動きます。
GM:ヒエーッ侵蝕
GM:動きな!
鵜曇憂子:まずまりりんのロイスを切り、《苛烈なる熱気》を解除。
市川ハジメ:「オマエはどうだ? プロメテウスを知っているか?」 鵜曇に言っている。
市川ハジメ:「偉大なサラマンダーだ。知らないなら今知れ」
鵜曇憂子:マイナーはなし、メジャーで市川に攻撃。
鵜曇憂子:《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》《ライトニングリンク》《バリアクラッカー》。
市川ハジメ:「当然プロメテウスになりたいだろう。オマエは残念ながらブラックドッグだが……」
市川ハジメ:ドッジします。《炎神の怒り》。
GM:あっまだ判定してない。
GM:判定をどうぞ!
鵜曇憂子:「なれるんです?プロメテウスに」
鵜曇憂子:あい!
鵜曇憂子:18dx@7
DoubleCross : (18R10[7]) → 10[1,1,2,2,4,4,5,5,5,7,7,8,8,8,9,10,10,10]+10[1,1,5,6,6,7,7,9,10]+10[7,8,10,10]+10[6,7,7,9]+10[3,8,9]+4[2,4] → 54
GM:うわっ
市川ハジメ:19dx9+4=>54
DoubleCross : (19R10+4[9]>=54) → 10[1,3,3,3,3,4,4,4,4,4,5,5,5,6,6,7,9,10,10]+10[3,5,9]+8[8]+4 → 32 → 失敗
GM:チクショーが!
鵜曇憂子:イエーイ
GM:HPを3消費しました。ダメージをどうぞ。
鵜曇憂子:ダメージだす!装甲値無視だぞ
GM:軍団効果で+28も忘れないでね。奈央ちゃん支部長のサポートは使用しますか?
鵜曇憂子:うーん
鵜曇憂子:志木くんに使用してもらいましょう!
GM:OK!じゃ、ダメージを出しな!
鵜曇憂子:6d10+24+12+30+28
DoubleCross : (6D10+24+12+30+28) → 29[3,3,3,3,7,10]+24+12+30+28 → 123
GM:うおおお
鵜曇憂子:123!景気良い!
市川ハジメ:まず《融解》。ダメージを-21。
市川ハジメ:《氷雪の守護》《ダイアモンドダスト》。ダメージを軽減。
市川ハジメ:102-11d10
DoubleCross : (102-11D10) → 102-52[5,7,5,1,5,3,4,8,10,3,1] → 50
GM:うわっ
鵜曇憂子:ぬ!
鵜曇憂子:小癪なり!
GM:うわっというのは、ちょうどHPがゼロになりましたということです。ので。
GM:Eロイス『不滅の妄執』。復活する。
鵜曇憂子:何ーッ
GM:HPは……そうだな。燃える魂の半分にしておこうか。このEロイスには解除条件を設定してあります。
GM:解除条件は、サラマンダーシンドロームの攻撃でHPを0にすること。
鵜曇憂子:!
志木倫堂:ブラックドッグも認めるようなことを言っておいて!
GM:非サラマンダーのクズなんて知るか!
GM:演出をどうぞ!
百代まりあ:プロメテウス!来てくれーーっ!
鵜曇憂子:こちら、HP-5で27点。侵蝕率は164になりました。
鵜曇憂子:あい!
鵜曇憂子:「まあ、ういこは別にプロメテウスとかなりたくないんで…」
市川ハジメ:「そうだろうな。プロメテウスは恐れ多いから、そう考えてしまうのもわかる」
鵜曇憂子:「…なれるんですか」
市川ハジメ:「なれる。もちろん」 溶岩障壁を展開。一枚、二枚、三枚。
市川ハジメ:「というか、なれ」
市川ハジメ:「オーヴァードとして生まれたなら、プロメテウスを目指せ」
市川ハジメ:「目指さないのなら」 炎の投げ槍を錬成。長さは3m以上。
市川ハジメ:「たぶん、死んだ方がいい」 ──投擲!
鵜曇憂子:「うっは!随分暴論ですねえ!」
鵜曇憂子:「そういう、暑いとか寒いとかイチイチ暑苦しい奴は──」
鵜曇憂子:「男の子同士で!お外でやっといてくださいよ!」
市川ハジメ:「ッハハハハーッ!」
鵜曇憂子:命の星を、構える。身の丈よりも大きいそれを、こちらも投擲。
鵜曇憂子:ブ ン ! 炎の投げ槍と衝突───し、雷が、炎を真っ二つに分断する!
市川ハジメ:「ふはははは!」
鵜曇憂子:自身も駆けている。高く跳躍、命の星を宙で掴み。空中で構える。
市川ハジメ:「それはとても」 高く跳んだ鵜曇を見上げる。
市川ハジメ:「プロメテウスだぞ!!」
鵜曇憂子:「オラァァァァア!」真上から───巨大な落雷が、市川を貫く!
市川ハジメ:「ぐっ、は……はは、はははは!」
市川ハジメ:「見どころが……」
市川ハジメ:「ある!」 強引に身体を再生させる。
鵜曇憂子:「っは、っはあ」荒い息。
GM:やはり生命力が異常だが──明確な陰りが見えている。
GM:元々、FHの指示に反し、大半の『いのち』を放出したのだ。もうほとんど精神力だけで立っている。
鵜曇憂子:「分かりましたか───」
鵜曇憂子:「志木くん!」
GM:サラマンダーは偉大である、という精神力だ。
市川ハジメ:「さあ来い……来てみろ」
市川ハジメ:「メガネも」
市川ハジメ:「花びらのやつも」
市川ハジメ:「槍使いも。全員プロメテウスだったぞ」
市川ハジメ:「オマエはプロメテウスなのか?」
市川ハジメ:「見せてみろ!」
志木倫堂:「それは妬けるな」
GM:イニシアチブ。志木倫堂の手番。
成田晴史:私は待機してるのだ
GM:あっそうだ!
GM:成田さんは待機。
GM:あとで憂子ちゃんの行動前に入れておこう
市川ハジメ[8]
成田[6] 鵜曇[0]
百代[6]
5m
志木[0]
志木倫堂:「忘れたのかよ。お前が俺をなんて呼んだのか」
志木倫堂:マイナーなし
市川ハジメ:「いいか……オレは」
市川ハジメ:「第一候補"かもしれない"と言ったんだ」
市川ハジメ:「順位は入れ替わる。人類の文化のようにな。今の第一候補はメガネか、花びらか、槍使いだぞ」
志木倫堂:「────ハ」
志木倫堂:メジャー 《コンセントレイト》《結合粉砕》《プラズマカノン》《焦熱の弾丸》
志木倫堂:11dx7+2 対象は市川ハジメ、お前だ!
DoubleCross : (11R10+2[7]) → 10[1,2,2,3,4,5,6,7,7,9,10]+10[6,7,10,10]+10[5,8,10]+6[4,6]+2 → 38
市川ハジメ:ガード。《氷盾》《氷河の壁》。
GM:ダメージをどうぞ。また、NPCサポートも使用可能です。
志木倫堂:もらいます!
GM:もちろん、成田さんに残しておくという選択肢もある。
GM:いいだろう!じゃあ、軍団の+28に加えてダメージダイスを+8d10してください。
志木倫堂:4d10+8d10+71+28 いくぜー! 装甲無視
DoubleCross : (4D10+8D10+71+28) → 27[5,8,7,7]+48[6,10,1,5,3,4,9,10]+71+28 → 174
志木倫堂:いい出目!
藤原奈央:「《バルカノーツ》! いきなさい!」
藤原奈央:「終止符を打つのは──」
藤原奈央:「あんたじゃなくちゃあ、いけない!」
GM:氷盾の軽減は35。氷河の壁で更に10軽減。
志木倫堂:ダン、と血を踏みしめ、駆ける。拳を振り上げると同時。その軌道をまねるように巨大な溶岩の蛇が捩じれ、
GM:HPは残り37でした。今度こそ戦闘不能です。
GM:せっかくなので、データ的に残っていたエフェクトを使用します。
GM:《蒼き悪魔》。24ダメージを与える。
GM:戦闘終了なので、君は攻撃して倒れてもいいし
GM:何の意味もないが、あえて立ち上がってもいい。
志木倫堂:倒れる!
志木倫堂:寄り合わさって腕のようにしなり、先端が閉じて拳のようになる。
志木倫堂:「おおおおおッッ!」
市川ハジメ:全く同じ溶岩の蛇を作り出す。究極のサラマンダー。
市川ハジメ:同化吸収せずとも、模倣するのは児戯に等しい!
市川ハジメ:「ふははははッ!」
市川ハジメ:「それは」「リンドウ」
志木倫堂:無数の亀裂から熱蒸気を噴き上げる拳を、叩きつけるように振り下ろす!
市川ハジメ:「プロメテウスでは」
市川ハジメ:──バシャ!
GM:溶岩の拳で、溶岩の拳を払いのけた。
市川ハジメ:「ない、ぞ!」 もう片方の拳で、倫堂を焼き尽くす。
志木倫堂:一瞬で劫火に包まれる。激痛は一瞬、感覚が消えるのも──一瞬。
志木倫堂:その時だ。
志木倫堂:氷が張っている、市川ハジメの心臓を示す位置。
市川ハジメ:「プロメテウスとは……」 その氷を見る。
志木倫堂:藤原奈央の作り出したポインターが蒸発するのも、一瞬。
志木倫堂:《熱感覚知覚》
志木倫堂:五感は閉じている。熱だけで世界を捉えている。
志木倫堂:志木倫堂が溶岩を攻撃に用いるのは、そのままの炎、ラフィングバーナーによって与えられた、制御限界を超えた超出力では三次元的な空間把握・攻撃収束が出来ないからだ。
志木倫堂:地や壁を這わせることによって、ようやく強力なオーヴァードと渡り合うに足る。
志木倫堂:だが──今、この一瞬。
志木倫堂:世界は観測者と、冷気のポインターを結ぶ線へと閉じる。
志木倫堂:「────インドラフラクタ」
志木倫堂:ボッ
志木倫堂:小さく、何かが焼けつくような音がした。──攻撃が、完了した音。
市川ハジメ:「……………………」
市川ハジメ:氷が張っていた部分に穴が空いている。再生しない。
市川ハジメ:「…………おい。リンドウ」
市川ハジメ:「座れ」 自分も座る。
市川ハジメ:ぺちぺちとその前の地面を叩く。
市川ハジメ:「サラマンダー談義をする」
志木倫堂:「──」倒れる
市川ハジメ:「いいか」 構わず話し始める。
市川ハジメ:「ならなきゃいけないだろ。オーヴァードというのは」
市川ハジメ:「全員が……プロメテウスのように」
市川ハジメ:「プロメテウスさんが、"こいつらに火をくれてやってよかったなー"って喜ぶような」
市川ハジメ:「そういうオーヴァードを目指さなければならない」 倒れた倫堂を見ている。
志木倫堂:「…………」死んだように、ぴくりとも動かない
市川ハジメ:百代、藤原、成田、鵜曇を見る。
市川ハジメ:「いいな。忘れるな」
市川ハジメ:「進化を忘れるな」
市川ハジメ:「オマエたちは──」
市川ハジメ:「プロメテウスになれ」 そう言って仰向けに倒れる。
GM:もう動きません。再生もしない。
GM:《マスターアビス・γ/00》市川ハジメ、死亡です。
志木倫堂:「──ああ」
志木倫堂:「覚えといてやるよ」
GM:炎が消える。もう、紅蓮の地平はどこにもない。
GM:焼け野原になった第七地区に、青空だけが広がっている。
■バックトラック
GM:バックトラック。
GM:今回のEロイスは全部で9個です。
志木倫堂:志木倫堂の侵蝕率を+11した(侵蝕率:123->134)
■《マスターアビス・γ/343》《ヴェストファール》
・破壊神顕現
・システムダウン
・不滅の妄執
■《マスターアビス・γ/00》《ハレー》
・究極存在
・予告された終焉
・悪意の伝染
・唯我独尊
・ありえざる存在
・不滅の妄執
GM:振りたい方はどうぞ。
鵜曇憂子:超振る!
百代まりあ:もちろん振る!
志木倫堂:降る!
鵜曇憂子:164-9d10
DoubleCross : (164-9D10) → 164-50[1,5,10,2,9,4,4,7,8] → 114
志木倫堂:134-9d10
DoubleCross : (134-9D10) → 134-47[9,2,1,7,5,6,1,10,6] → 87
成田晴史:振らない奴はアホ!
鵜曇憂子:おお…!
百代まりあ:173-9D10
DoubleCross : (173-9D10) → 173-59[5,9,1,1,10,6,10,9,8] → 114
GM:もちろん、死にたいなら振らなくてもいいが……?
成田晴史:成田晴史の侵蝕率を-41(9D10->2,2,7,9,5,2,4,7,3)した(侵蝕率:140->99)
GM:あっ戻ってる!
成田晴史:あっ戻った!
百代まりあ:ロイス4つで素振り!
鵜曇憂子:残りロイス4つ、一倍振りします。
志木倫堂:ロイス2個 等倍
百代まりあ:114-4D10
DoubleCross : (114-4D10) → 114-26[10,5,7,4] → 88
志木倫堂:87-2d10
DoubleCross : (87-2D10) → 87-6[5,1] → 81
鵜曇憂子:114-4d10
DoubleCross : (114-4D10) → 114-22[8,6,4,4] → 92
百代まりあ:帰還!
成田晴史:ロイス2個等倍です。
鵜曇憂子:帰還~
GM:ロイス2個! だいぶ減ってたなあ
成田晴史:成田晴史の侵蝕率を-5(2D10->1,4)した(侵蝕率:99->94)
GM:ヨシ! 全員帰還ですね。
■エンディング01 : 第七地区・"元"工場地帯
GM:エンディングに入ります。まずは成田さんのエンディングから。
GM:シチュエーションや話したいPC、NPCの指定などがあればお願いします。
成田晴史:やっぱり奈央ちゃんと話そうかな?
GM:えっ!?
GM:い、いいんですか?
成田晴史:ノーヴェがいてもいいけど、全然関係ない感じに脱線しちゃいそうだし
成田晴史:シナリオロイスなら当たり前!
GM:では場所はどうしましょうか。OPの逆で、奈央が第七に行っか
GM:行くか、あるいはOPリフレインでまた第三支部にするか。ミドルのように、現場で話すかのどれかかな。
GM:なんか個人的に、成田さんは事件が終わってまでいちいち話に来ない気がするので
GM:戦闘の直後に青空の下で話して終わりがいいかなあと思いますが、どうでしょう?
成田晴史:事件が終わって別れ際くらいなイメージですね
GM:じゃあ別れ際にしよう!
GM:第三地区・工場地帯
GM:二人のオーヴァードが、グニャグニャになったアスファルトの上を歩いている。
GM:周囲は瓦礫の山だ。工場地帯という呼び方には"元"をつけるべきだろう。
GM:一人は第七支部長、成田晴史。
GM:もう一人は第三支部長、藤原奈央。
成田晴史:「他の市なら、これだけで魔街指定されてもおかしくないな」
成田晴史:アスファルトと同じように形の崩れたペットボトルで水を補給している。
成田晴史:手袋越しでも、それだけの残熱があった。
藤原奈央:「マスターエージェント自体が、災害みたいなもんだからね。ぽんぽん湧いていいものじゃないわ」
成田晴史:「街の製造業は停止──いや。元の形を取り戻すのは絶望的だろう」
藤原奈央:こちらもUGN支給のお水を飲んでいる。ボトルがボコベコになっているが。
藤原奈央:「うん。どう考えてもこれ、新しく建て直した方が早いわよ」
藤原奈央:「いや……建て直したとして」
藤原奈央:「こんな"大規模ガス爆発"があった場所を使おうなんて業者、出てくるのかしら」
成田晴史:「……」
成田晴史:「藤原。この市にまだ『慣れて』いないな」
GM:既に事件の事後処理班が動き出している。大火災も含め、すべての隠蔽には数ヶ月以上を要するだろう。
藤原奈央:「はえ?」 ボトルから口を離す。
成田晴史:「……復活する。どれだけ街が破壊されようと、信じられないくらいすぐに」
成田晴史:言葉は前向きにも聞こえるが
成田晴史:とてもそうは思えない、険しい口調だ。
GM:成田支部長は、“浮動工廠”関連の事件を他支部に共有していますか?
成田晴史:ある程度は共有していますが、藤原奈央個人がクリアランスレベルに達しているかどうかは分かりません。
藤原奈央:ならば知っています。拝田さんからは当然、そこまでを引き継いでいる……が。
藤原奈央:ある程度までだ。成田さんが資料で共有したラインまで。
成田晴史:「街そのものが……文字通り、生きているんだとしたら」
成田晴史:「外傷をそうやって修復しているんだろうな」
成田晴史:「どう思う?」
藤原奈央:「まるで」
藤原奈央:「オーヴァードみたいね。街自体が」
藤原奈央:「ジャームじゃないといいんだけどな。街を滅ぼすのは、流石に色々無理があるでしょう」
成田晴史:「……私もそうでないことを願っている。どっちにしろ、希望的観測だがな」
GM:残骸と化した工場に目をやっている。そのうちこれも修復されるのなら、恐ろしい事だ。
成田晴史:「絶望的な数の民間人が死んでいる。これまでだって、いくらでもこういう事例があった」
成田晴史:「……どうして私は生きている?藤原。お前が死んでいった連中の一人じゃないのは何故だ?」
藤原奈央:「……なんでだろう。それ、自分でも不思議なのよね」
藤原奈央:「生きて帰ったから生きてるのよ、なんてトートロジーを求めてるわけでもないでしょ」
藤原奈央:「本当に不思議。何故これだけ事件が起きて、あたし達が生きているのか」
成田晴史:「他の市に逃げ帰るなら、早いほうがいいぞ」珍しく、皮肉げに笑う。
藤原奈央:「あんた。ちょっと前の、百代とか鵜曇との会話聞いてて思ったんだけど」
藤原奈央:「心配してくれてんのか皮肉で言ってるのかわかんないわよ、それ──」ボトルに口をつける。
藤原奈央:「あたしは逃げない」
藤原奈央:「UGN支部長は逃げない。そういう存在よ」
成田晴史:「私は、思考を停止する輩が気に食わないだけだ」
成田晴史:「結局、誰かがどうにかする必要がある。アビスを作った大本はどこだ?それをN市に投入したのは?」
成田晴史:「そいつらは、N市なら『問題は起きない』と考えているのかもしれない」
成田晴史:「理由を知っている可能性がある」
成田晴史:「……支部長職なら、突き止めなければならないだろう」
藤原奈央:「……」ベキベキとペットボトルを握りつぶしている。
藤原奈央:「うちの戦略部の一人が、とても面白い分析をしていたわ」
藤原奈央:「"至高のサラマンダーである《γ/00》が倒された以上"、"アビス計画関係者はもちろん、他のセルも怯んで、手出しを控えるだろう"……」
藤原奈央:「あとで説教するつもりなんだけど」
藤原奈央:「絶対にありえない。計画の大本の連中は絶対、N市なら『問題は起きない』と思い込んでいる」
GM:先の成田の発言を肯定する。
成田晴史:「……フー」
成田晴史:それ以上は話さず、歩き去ろうとするが。
成田晴史:「……聞き忘れていたな」
成田晴史:「あの志木とかいうやつ、所属はどこだ?」
藤原奈央:「……ん?」 会話は終わりだと思っていた。立ち止まる。
藤原奈央:立ち去ろうとしていたが、立ち止まる。「《バルカノーツ》? えっと」
藤原奈央:「…………」
藤原奈央:「イリーガルよ。あれ」
藤原奈央:「…………してみる? 正規登用」
成田晴史:「バカが」
成田晴史:──中途半端な考えのやつが、十分な訓練もなしにマスターエージェントに遭遇したらどうなる?
成田晴史:「しっかり首輪をつけてやれ。ああいう輩は」
成田晴史:「面倒なことになるぞ。経験則だがな」
藤原奈央:「つけて"やれ"ね。了解」
成田晴史:立ち去ります。
藤原奈央:「本人に聞いてみるわ」 その背中を見送る。
藤原奈央:「んじゃね。成田晴史」
成田晴史:全く答えない。両手をポケットに突っ込んだまま、
成田晴史:廃墟と化した町並みを歩いていく。
百代まりあ:…………かっつん、かっつん、かっつん
百代まりあ:歩いていく成田支部長の後方から、
成田晴史:(ノーヴェや雨堂が焼け死んでればいいが)
成田晴史:(それこそ、希望的観測だな)
百代まりあ:アスファルトを叩く、規則的な音が聞こえてくる。
成田晴史:肩越しに振り返る。
百代まりあ:「……長!」
百代まりあ:「……支部長、成田支部長!」
成田晴史:「まだいたのか」
百代まりあ:全身包帯まみれの百代が、後方から松葉杖で歩いてくる。
成田晴史:「自分の地区にさっさと帰れ」
百代まりあ:「お待ちになってくださ……あうっ」
百代まりあ:アスファルトの隆起に杖を取られて、目の前でばたんとすっ転ぶ。
成田晴史:「……」手助けは当然しない。ボーッと見ている。
百代まりあ:「うぅ……」よろよろと起き上がり。
百代まりあ:「成田支部長」ぱっと笑顔を作る。
百代まりあ:「藤原支部長からこちらだとお聞きしたものですから、お伺いしました」
成田晴史:「だからなんだ。気味の悪いやつだな」
百代まりあ:「気味……わ……?」愕然とした表情。
百代まりあ:「そうです、こちら」ごそごそと革の鞄を探って、書類を取り出す。
成田晴史:「なんだ」
百代まりあ:「今回の事件に関しての、第五支部での事後処理の取りまとめについてです。成田支部長にお渡しするよう、仰せつかっております」
成田晴史:「どうして紙で共有する。電子上でやれと伝えろ」
成田晴史:「今回の火災でその手の資料がどれだけ焼けたと思うんだ?無能どもめ」受け取ります。
百代まりあ:「はい。次回からそうするよう、伝えておきますわ」
百代まりあ:差し出す、が、手放そうとしない。
成田晴史:「作戦行動の情報ならともかく、事後の報告程度……」
成田晴史:「……おい」
成田晴史:「なんだ、この手は?」
百代まりあ:「成田支部長」じっと見て。
百代まりあ:「ひとつ、お伺いしてもよろしいでしょうか」
成田晴史:「それは自由だが私が答えるのも自由だ」
成田晴史:「妙なことを聞けば殴る」
百代まりあ:「…………」
百代まりあ:「成田支部長は、仰いましたね」
百代まりあ:「UGNでの仕事を片付けた後、その関係を清算するのが将来の夢だ、と」
百代まりあ:「何故ですか?」
成田晴史:バチーッ!
成田晴史:額をはたく。
百代まりあ:「っ……」
百代まりあ:よろよろとたたらを踏んで、再び姿勢を正す。
成田晴史:「聞いてどうする。そんなことを」
成田晴史:「私の個人情報がどこかに高額で売れるのか?」
百代まりあ:「知りたいからです」
百代まりあ:「わたくしが、個人的に」
成田晴史:「知るも何も」
成田晴史:「……とっくに知っているんじゃないのか?」
成田晴史:「百代。私がこういう親切な応対をしてやるのは」
百代まりあ:「……?」眉を顰める。
成田晴史:「普通はあり得ないことだ。マスターエージェント撃破に貢献した相手でもなければな」
成田晴史:「百代。UGNが好きか?」
百代まりあ:「殴られましたが」
百代まりあ:「…………」その質問に、少し考え込む。
成田晴史:その辺に倒壊している配管に座る。
百代まりあ:「……概ね、好きです」
成田晴史:「UGNという質問が嫌なら」
成田晴史:「そこに所属している連中のことでもいい」
成田晴史:「私は嫌いだ」
百代まりあ:「…………」
百代まりあ:「……何故ですか?」
成田晴史:「ここにいるのは……どいつもこいつも、精神病質者かガキか、その両方かだ」
成田晴史:「やることと言えば殺し合いだ。およそまともじゃあない」
百代まりあ:「成田さんは、そうではないと?」
成田晴史:「嫌気が差すんだよ。百代。お前はそう思わないか?」
成田晴史:「同類だから嫌うなと言うのか?」
成田晴史:「同じように、『何かしらの』理由があって、『何かしらの』正義のために戦っているのだから」
成田晴史:「尊重してやるべきだと?」
百代まりあ:「はい」
百代まりあ:頷く。
成田晴史:「私はそうは思わない」
成田晴史:「私はFHに容赦したことはないからだ。連中も、正義だか信念だか、口先でいかにもそれらしいことを言う」
成田晴史:「自己犠牲や他者の犠牲が尊いと思っている。使命や過去のために命を使い潰すことを当然のようにする」
成田晴史:「お前がUGNの連中を見て『嫌だ』と感じたことがないなら、この話は終わりだ」
成田晴史:「これは感性の問題なんだろうからな」
百代まりあ:「…………」
百代まりあ:「……その口振りでは、まるで」
百代まりあ:「UGNも、FHも、大差が無いと言っているように聞こえますが」
成田晴史:「例えば……この町で。このN市で……」
成田晴史:グシャリ
成田晴史:「小学校の頃から過ごして、街の外に出たこともなく」
成田晴史:「成長して、店を持って……そういう人間のことを考えてみろ……」
百代まりあ:「……」
成田晴史:「N市の本当の住民だ。外からやってきて」
成田晴史:「グシャグシャにかき回して、平気な顔をしている連中じゃなく」
成田晴史:「全員、ぶち殺してやりたくなる時がある」
百代まりあ:「……な……」
百代まりあ:唖然と、言葉を失う。
成田晴史:「どこからどこまでが本当のN市で、どこからどこまでがそうじゃないのか、もう分からない」
成田晴史:「どうすればいい?」
百代まりあ:「…………」
百代まりあ:「分かりません」
百代まりあ:そう答える。分からないからだ。
成田晴史:「……」
成田晴史:自分が座っていた配管を見る。話しながら握りつぶしていた。
成田晴史:「お前も大した覚悟があるんだろうな。お前なりの、何かしらの人生に立脚した覚悟が」
成田晴史:「さっきの戦いで、それはよく分かった──だが」
成田晴史:「結局そんな事情は、誰も知ったことじゃない。結果が全てだ」
百代まりあ:「結果が全て……ですか」
百代まりあ:「成田さん。わたくしは……」
百代まりあ:「先の戦い。足手纏いでしたか?」
成田晴史:「はっきり言ってやる」
成田晴史:「足手纏いじゃあなかった」
百代まりあ:「それならば、一言言わせて頂く権利くらいは、あると思います」
百代まりあ:「ですので。言わせて頂きます」
成田晴史:「言うのは自由だ」指の関節を鳴らす。
百代まりあ:「わたくしは、たとえUGNを辞めたとしても、そこで築いた関係を、失いたくなどありません」
成田晴史:「そうか」
百代まりあ:「それはあなたもです。成田支部長」
百代まりあ:「わたくしはあなたとも、仲良くしたいと思っています」
成田晴史:立ち上がって、カツカツと近づく。
成田晴史:至近距離から百代を見下ろす。
成田晴史:「もう一度言ってみろ」
百代まりあ:「……」30センチ以上高いその顔を、正面に見上げる。
百代まりあ:「はい」
百代まりあ:「わたくしは、成田晴史支部長と、仲良くしたいと思っています」
成田晴史:ゴッ
成田晴史:今度はグーで殴る。
百代まりあ:「ぎゅっ」
百代まりあ:踏まれた小動物のような、くぐもった悲鳴を上げる。
成田晴史:「二度とお前とは会わない」
百代まりあ:「…………」
百代まりあ:じんわりと涙の滲んだ双眸で、再びその顔を見上げる。
成田晴史:「とっとと消えろ」
百代まりあ:「消えません」
成田晴史:「なら一生そうしていろ」
成田晴史:自分から立ち去っていきます。
百代まりあ:「な……!」
百代まりあ:「待ってください支部長……あっ……!」
百代まりあ:がつん、と松葉杖を転がして、地面に倒れ込む。
百代まりあ:「話はまだ終わってません!!」
成田晴史:立ち止まらない。振り返りもしない。
百代まりあ:「待ってください……待って!」
百代まりあ:「待ちなさい成田晴史!!」
百代まりあ:「戻ってきなさい!!晴史ーっ!!」
百代まりあ:がたがたと松葉杖を揺らす音と、騒ぐ声が、遠ざかっていく。
成田晴史:(……N市)
成田晴史:怒りを込めた目で、光景を見つめる。
成田晴史:(最悪の、街だ)
■エンディング02:星振館高校第四校舎・屋上
GM:憂子ちゃんのエンディングです。藤原奈央との会話になりますが、場所の希望はありますか?
GM:UGN……エージェントなんだよなあ憂子ちゃん。イリーガルじゃないから、正式登用の話はしないので
GM:もしめかぶさんが良ければ、学校の昼休みとかでどうでしょうか?
鵜曇憂子:あ、いえ、すいません
鵜曇憂子:イリーガルです
GM:あれ!?
GM:キャラシが間違ってるんだこれ!
GM:いや間違ってもいないな。ともかく、場所の希望とかはありますか?
鵜曇憂子:ワークスでエージェント選んでるけど、設定はイリーガルに…
鵜曇憂子:はい、特に希望はないので、学校の昼休みでOKですよ
GM:OK!
GM:大N市、星振館高校。複数の高校が合併して作られた、市内の中でもとんでもない在校生徒数を誇るマンモス校だ。
GM:凄まじい眠気を誘う数学の授業が終わり、ようやく昼休みのチャイムが鳴る。
GM:君の同級生が声をかけてきます。
畦道 嵐:「うのちゃんうのちゃん」 つんつん、と背中をつつく。
鵜曇憂子:「ふあ~」大欠伸をしていた。「あう。何ですからんらん」
鵜曇憂子:「あくびしてないですよ」
畦道 嵐:「してるし!」
畦道 嵐:「っていうか授業中、カックンカックンしてたし……」
鵜曇憂子:「ふぇへへ」
畦道 嵐:「飯田先生すんごい睨んでたよー。しらないよー」
畦道 嵐:「……じゃなくて」
鵜曇憂子:「うえ、マジですか…次の授業で当てられたらどしよ……」
畦道 嵐:ごそごそと身を乗り出し、耳打ちする。
鵜曇憂子:「あ、はいです。なんです?おべんと食べます?」
畦道 嵐:「こしょこしょ……朝、伝言頼まれたのすっかり忘れてたんだけど……」
鵜曇憂子:「ほよよ」耳を澄ます。
畦道 嵐:「知らない先輩が、ちょっと昼休みに屋上に来いって伝えてって……あっ」
畦道 嵐:「あの人だ」
GM:畦道が指差した先。教室の入り口。
GM:学校の制服を着た、3年の先輩……が立っている。君はその顔に見覚えがあります。
藤原奈央:「鵜曇。ちょっといーい?」
鵜曇憂子:「え?そんな、果たし状を出される覚え、ういこには………」
鵜曇憂子:「………ありました」
藤原奈央:「ごはん食べよう? ごはん」 にこにこしている。
畦道 嵐:「……だっ、大丈夫? 私もついていこうか?」
畦道 嵐:「カツアゲ? いじめられてるの……!?」
鵜曇憂子:「いえ。らんらん。大丈夫です。ごめんなさいですけど、今日はおべんと一緒に食べられません」
畦道 嵐:「ムッ!」
畦道 嵐:何かを察した顔になる。
畦道 嵐:「例の……アレの、あれですか」
畦道 嵐:「頭にUのつく……アルバイトの……」
鵜曇憂子:「うふふ。お察しがよろしくて!」らんらんは色々あって、こちらの事情を知ってくれているのだ!
GM:畦道は以前の事件でオーヴァードに覚醒して以来、少しずつだがイリーガルとしての訓練を受けている。
GM:当然、UGNのことも知っている……もっとも新米だから、支部長クラスの顔はまだろくに覚えていないが。
鵜曇憂子:「あとでお話しますねっ。行ってくるでやんす!」敬礼ポーズ。
畦道 嵐:「あーい。ブロッコリー残さないようにね!」
鵜曇憂子:「もう!その話はもう忘れてくださいよう」照れて言う。
鵜曇憂子:そんな感じで、藤原支部長のとこに、おべんと持って駆け寄ります。
GM:星振館高校第四校舎・屋上。
GM:ここはUGNの管轄だ。事件があった時の見張り台として、あるいは学校内でのエージェント同士の会話の場として確保されている。
藤原奈央:「よしっと。あーいい天気」
藤原奈央:「ごめんね憂子、急に呼び出しちゃって。座って座って」
鵜曇憂子:「……」支部長をじっと見つめる。
藤原奈央:「……? なに?」
鵜曇憂子:「……奈央先輩~~~!」ダッ!タックルする勢いで抱き付きに行く!
藤原奈央:「おああ!?」
藤原奈央:すでにお弁当箱のフタを開けかけていたので、ギリギリでフタをした。タックルされます。
鵜曇憂子:「も~!こないだの任務じゃずーっとピリピリしてたから!さみしかったんですよ、ういこは!」
鵜曇憂子:「可愛い後輩とイチャイチャしたかったくせーにー!いけずー!」頬をぐりぐりする。
藤原奈央:「あーもう。よしよし」 お弁当箱を置き、頭を撫でる。
鵜曇憂子:「えへへえへへ」撫でられる。
藤原奈央:「ごめんってば。実を言うとね」
藤原奈央:「あたしが成田と会うのあれが初めてだったのよ」 あらためてピクニックシートを敷いて、お弁当箱を開ける。
鵜曇憂子:「そうだったのですか」奈央先輩の横に座り、こちらもお弁当箱を開ける。
GM:ちなみに、ういこちゃんのお弁当はどんなのですか?
GM:藤原の方は藤原の手作りです。ごはんと、前日に作り置きした卵焼きやウインナー、生姜焼きなど。
鵜曇憂子:今日はサンドイッチ弁当です!ハムサンドとかたまごサンドとかが並んでいる。
鵜曇憂子:こちらも一人暮らしだから、手作りだぞ~
GM:とにかく肉類が多い。野菜はあからさまに少ない。
GM:それを補うかのように、申し訳程度の野菜生活100を購買で買ってきている。
藤原奈央:「うわっかわいいわねあんたのお弁当……!」
鵜曇憂子:「先輩こそ、マジその茶色率ヤバいですよ」
藤原奈央:「とにかくそういう事なのよ。初対面で、管轄の部下に甘くて、しかも未成年」
藤原奈央:「そんな支部長だったら、絶対あいつ」
藤原奈央:「殴ってきたと思わない? グーで。女子を」
藤原奈央:生姜焼きを食べている。
鵜曇憂子:「んむ」朝にコンビニで買った紙パックのジュースをストローでちゅうちゅう飲む。
鵜曇憂子:「ナメられたら終わりでしょうねい」
藤原奈央:「でーしょー?」
藤原奈央:「まあ、さすがに女子高生をグーで殴るってのは考えられないとしても……むぐむぐ」
藤原奈央:「むぐ……支部長としては、最初が重要だったわけ。ごめんね」
藤原奈央:「なんかおかずあげるから機嫌直してよ」 サンドイッチにまったく合わないであろう、茶色いお弁当を差し出す。
鵜曇憂子:「いいっす、食べたら胸焼けしそうなんで」
藤原奈央:「ああん?」
鵜曇憂子:「ひゃん!後輩ハラスメント!」
藤原奈央:《火の理》で指先に小さな火球を生み出し、ういこちゃんのサンドイッチの表面を香ばしく炙る。
藤原奈央:「……はー。むかつくわー」
藤原奈央:「あんた、なんであんなに強いのよ」
鵜曇憂子:「うお、こいつぁプロメテウスで…」目を輝かせる。
藤原奈央:「あんただけじゃないわ。成田も百代も倫堂も、みんな強くてびっくりする」
藤原奈央:「あたしが自信喪失して引きこもりになったら責任取れるわけ?」
鵜曇憂子:「勝手に自信失わないでくださいよう」むぐむぐサンドイッチを食べます。
藤原奈央:ウインナーと白米をガツガツ食べている。
藤原奈央:「失うわよ! あたし、昔っから防御しかできないのよ!」
藤原奈央:「それをこの後輩は、ほんとに、ふんとに、もう……!」
鵜曇憂子:「ういこ的には、殺すしかできない奴よりよっぽど先輩のがカッコいいですけどねえ」
藤原奈央:「えっ」
藤原奈央:「そ、そう……?」
鵜曇憂子:「そうですよ」心底そう思ってるので、さらっとした口調言う。「こないだも守ってくれたし」
藤原奈央:「守ったけどな~」 心底自分に自信がない。
藤原奈央:「だってさ。あたしたちの仕事って結局、ジャームを殺す事じゃない。究極的には」
藤原奈央:「いつも思っちゃうのよね。あんた達みたいな攻撃力があたしにあればって」
藤原奈央:「あ、サンドイッチ一個もらうね」 勝手にたまごサンドを取っている。
鵜曇憂子:「……うーむ」
鵜曇憂子:「でもそれだと…攻撃するだけだと、あのプロメテウス野郎と変わらない気がして」
鵜曇憂子:「あんまり嬉しくないのですよ」
藤原奈央:「……」 たまごサンドをかじりながら聞く。
鵜曇憂子:「ういこ、あの市川って奴がなんだか忘れられなくってですね」
藤原奈央:「市川──《γ/00》ね。あたしもよ」
鵜曇憂子:「実験の末に狂っちゃったって話でしたけど。そんな中言い続けてた、奴のオーヴァードの理想ってやつぁ」
鵜曇憂子:「……ジャームが抱いた理想っていうのは、どんなのだったんでしょうかねえ」ホットサンドをかじる。
藤原奈央:「少なくとも、ヤバいくらいプロメテウスな世界だったのは確かよね」
藤原奈央:「あたしたちはさ」
藤原奈央:「あいつを救えたのかな? ちゃんと」
鵜曇憂子:「プロメテウス、便利ですなあ」
鵜曇憂子:「……その答えは。たぶん。志木くんにしか分かりません」
藤原奈央:「街を放火した犯人を救う、ってのもおかしな話ではあるけどね」
藤原奈央:「《γ/00》ではなく『市川』なら……最後の一瞬くらい、救われてもいいんじゃないかってちょっと思っちゃう」
藤原奈央:「倫堂なら分かるかなぁ」
鵜曇憂子:「奈央先輩、優しいですよねえ」
GM:屋上からは街がよく見えます。ここから見えるだけでも、かなりの範囲が焼け野原と化している。
鵜曇憂子:「ええ、彼はプロメテウスな存在ですので」
GM:薬師池公園は第三地区の憩いの場所なので、比較的急ピッチで復旧が進んでいる。それでもあとしばらくはこの光景が続くだろう。
鵜曇憂子:「しかし奈央先輩、後処理でほとんどおうち帰れてないんじゃないですか?」
藤原奈央:「プロメテウス、便利だなぁ」 ちょっと笑う。
藤原奈央:「うっ」
藤原奈央:「わ、わかる? ……ね、あたし大丈夫だよね?」
藤原奈央:「髪とかメイク変じゃない? 変なニオイしない?」
鵜曇憂子:「うーん……」しげしげと顔を眺める。「クマがちょっと……」
藤原奈央:「もーひっどいの! 昨晩も支部を出たのが2時よ!」
藤原奈央:「昼じゃなくて夜の! 寝不足にもなるわよ!」
鵜曇憂子:「その辺、聞けば聞くほどブラックですよね、支部の労働環境」
鵜曇憂子:「カワイソです、奈央先輩。せっかく彼氏できたばっかなのに……」
藤原奈央:「カワイソって思うなら憂子が手伝っ」
藤原奈央:「はあ!?」 立ち上がる。
藤原奈央:「だだだ誰が!? どこにあたしの彼氏ができたのよ!」
鵜曇憂子:「噂で聞いたんですけど」
鵜曇憂子:「通りすがるタイプだから、場所は分かんないですけど……」
鵜曇憂子:「違うんです?」
藤原奈央:「ちっ、違う! 違う違う、全然ちがう!」
藤原奈央:「士騎は! ただの! ビジネスパートナー!」
鵜曇憂子:「やっぱ士騎先輩なんですねえ!」目を輝かせる。
藤原奈央:「呼べば出てくる便利な……シャイニングガンダムみたいなものよ。彼氏じゃ」
藤原奈央:「あっ!」
鵜曇憂子:「うはー!おーめでてえー!お祝い!お祝いしなきゃ!」
藤原奈央:「彼氏じゃねえっての!」
藤原奈央:「やっ……やめろ! やめなさい!」
藤原奈央:座り直す。
藤原奈央:「あんたこそいないの。彼氏とか。かわいいのに」
藤原奈央:「あたしのことはどうでもいいからね。忘れなさい」
藤原奈央:「2秒で忘れなさい。はい、忘れた」
鵜曇憂子:「育乳マッサージします?」
鵜曇憂子:手をワシワシする。
藤原奈央:《炎の理》でういこちゃんの手のひらを焼く。ちょろっとした熱さがある。
鵜曇憂子:「ひゃうん」
鵜曇憂子:手を下ろす。
藤原奈央:「つぎ特定部位の話をしたら、あんたが戦闘時に大ジャンプして下着見せまくる女だって支部中に言いふらすからね」
GM:もちろん、見えていても見えていなくてもいいです。任務時にはスパッツをはいていたかもしれない。
鵜曇憂子:「うわ支部長ハラスメントですよそれ!ひどい!乙女のたしなみはきちんとしてるタイプですのに」
鵜曇憂子:画面には映らなかったので、真相は読者に委ねられるパターンでお願いします。
GM:シュレディンガー!
藤原奈央:「そうなのよねー。元FHなだけあって、なんかムカつくくらいしっかりしてるのよねー……」
藤原奈央:「…………ね、憂子。あんたさ」
藤原奈央:お箸を置く。「うちに来ない?」
鵜曇憂子:「はあ」サンドイッチを食べ終わり、今度はアポロチョコを食べている。
鵜曇憂子:「嫌です」
藤原奈央:「そうよね。まあ、断るわけないと思ってたわ」
藤原奈央:「条件……えっなに?」
藤原奈央:「嫌!?」
鵜曇憂子:「ういこ、学園生活が優先事項なので」
鵜曇憂子:「はあ。嫌ですなあ」
藤原奈央:「こ、こいつ……支部長じきじきの勧誘が何度あると……!」
鵜曇憂子:「あとなんか給料安そうだし……」
藤原奈央:「……あたしだって、そうかんたんに引き下がらないわよ。理由を教えて」
藤原奈央:「しッッッつれいね! 安くない! 安いのは第八とかなんかそのあたりよ!」
藤原奈央:「うちは高給! あんただったらだいぶ給料も弾むわ!」
藤原奈央:「…………そ、それでもダメ?」
鵜曇憂子:「うーん、でもお金積まれても断りますよ。ういこは普通の女の子っぽい生活を基盤にしたいのです」
鵜曇憂子:「ダメなのですー」
藤原奈央:「なんで?」 野菜生活を飲んでいる。
藤原奈央:「やっぱりFH出身だから、こう」
藤原奈央:「普通の生活に憧れるものなの?」
鵜曇憂子:「FH出身だから、つーより。所属してる組織は関係なくて……戦場出身だから…みたいな?」
藤原奈央:「戦場?」
鵜曇憂子:「普通の生活、めちゃくちゃ憧れてますよ!今、この瞬間のジブンにもトキメいてますよ、ういこ」
藤原奈央:「えっ、マジで?」
藤原奈央:「あんたわかってるの? 今話してるの、支部長よ? 半分くらい仕事の話なのよ?」
鵜曇憂子:「仲良しの先輩とらぶらぶランチタイム!素敵なのです!」奈央先輩に擦り寄る。
鵜曇憂子:戦場のことはそれ以上話そうとしない。
藤原奈央:「嫌気がさす方がふつ……ああもう」
藤原奈央:「はいはい。そうね。先輩後輩でランチタイムは、ステキよね」 ネコのように撫でる。
鵜曇憂子:「うふふ」撫でられて目を閉じる。
藤原奈央:「もったいないなぁ。正規エージェントになったら絶ッ対活躍できるのに……」
藤原奈央:「ま、いいか。憂子の人生だしね」
鵜曇憂子:「ええ。でも、絶対」
鵜曇憂子:「いつでも。街の平和を守ることなら、いくらでもご協力しますよ」
鵜曇憂子:「それがういこの人生なので」
■エンディング03:N市中央病院・403号個室
GM:放課後。鵜曇憂子はタピオカ屋でも自宅でも支部でもなく、この病院にやってきている。
GM:鵜曇がケガをしているわけではないだろう。……入院患者を見舞うためだ。
GM:最後まで《γ/00》と殴り合った男。市川ハジメと同じサラマンダー。
GM:《バルカノーツ》。志木倫堂。
志木倫堂:「……よっ」
志木倫堂:包帯に包まれた手を上げて軽く挨拶する。
鵜曇憂子:「よー!です!」こちらも手を上げ、紙袋を掲げる。
志木倫堂:「見舞いに来てくれたのか。こいつは嬉しいな」
志木倫堂:少し反動をつけて身を起こす。
志木倫堂:「あでっ」
鵜曇憂子:「へへ。差し入れも持ってきましたですよ。ゼリー詰め合わせ、お見舞いっぽくないですか」
志木倫堂:「すごい良い」
鵜曇憂子:「うへへ…」へらへらと笑う。
志木倫堂:「やっぱこういうのはそれっぽさっつーかさ、分かる分かる」
志木倫堂:「人間社会~~って感じだ」
鵜曇憂子:「…まだ本調子じゃないんです?」ベッド脇の椅子に腰掛けながら、心配そうに顔を覗き込みます。
志木倫堂:「まあ、若干なー」
志木倫堂:「思ったより火傷が残ってる。やりすぎたな、こりゃ」
志木倫堂:「つーかそっちこそ」
志木倫堂:「結構長い間打ち合ってたけど、平気そーじゃん」
鵜曇憂子:「そりゃ」悪戯っぽい表情。
鵜曇憂子:「ういこがやられそうになった時、プロメテウスな男の子が、守ってくれたりしたんですよ」
鵜曇憂子:「そのおかげで、平気なのです」
志木倫堂:「そりゃ」少し驚いたように目を見開いて。
志木倫堂:「よかった。しっかし」
志木倫堂:「プロメテウスなー……」
志木倫堂:つい癖で頭を掻こうとして、やめる
志木倫堂:「あれ、どう思った、実際。あいつは」
鵜曇憂子:「……市川ハジメのことであれば」瞬きする。
鵜曇憂子:「ういこには、あの人が何を考えていたのかは…何にも分かりませんでした。けど」
鵜曇憂子:「志木くんになら、分かったんじゃないかって気がしてます。…だから、彼の最期をあなたが見届けられたことが」
鵜曇憂子:「…幸いだったと思います」
志木倫堂:「……よせよ、俺は」
志木倫堂:少し、言葉を切って。
志木倫堂:「聞きたかったことがあったんだ」
鵜曇憂子:「聞きたかったこと?」首をかしげる。
志木倫堂:「憂子はさ、やっぱり自分の力で、ファルスハーツから抜け出してきたのか?」
鵜曇憂子:「……」「……いえ」
志木倫堂:「まぁ、そうか。いや」
志木倫堂:「すげぇ強かったからさ。武器だけじゃない。それを操る力だけでもない。ハートが」
志木倫堂:「だから──俺はむしろ、お前なら分かるかもなって思ってた」
鵜曇憂子:「強くないですよ。ぜんぜん」困ったように笑う。
志木倫堂:「あいつが、市川ハジメが──奴らの檻の中で意味を見出したことが」
志木倫堂:「……そうか?」
鵜曇憂子:「ええ」
志木倫堂:そんな風には見えなかったけど。と呟く。
志木倫堂:「俺は、あいつみたいに。自分から奴らに反旗を翻したわけじゃない」
志木倫堂:「気付いたら、檻も何もかも全部がぶっ壊れてた。棚ぼただな」
志木倫堂:「『プロメテウス』──」
鵜曇憂子:「……」
志木倫堂:「文化英雄、か。火を盗み出して、俺達に与えて、消えていった」
志木倫堂:「そのことに、あいつだけが価値を感じていた。その価値の為に、あいつは生きるか死ぬかしなきゃいけなかった」
志木倫堂:「だから──感謝してる。あの場に居た奴ら全員に。俺を遮らないでいてくれて、あるいは発破をかけてくれて」
志木倫堂:「成田支部長に言ったら相当嫌がられそうだけどな、これは」
鵜曇憂子:「マスターアビス・γは。強大な力をどう扱うか、そんな問いを投げかけていたのかもしれないですけど」
鵜曇憂子:志木くんの顔を見て微笑む。
鵜曇憂子:「志木くんは…正しい答えを知ってる人だと思うのです」
鵜曇憂子:「あの、言いたかったことがあって」
志木倫堂:「ん」
志木倫堂:「憂子のターンか。了解」
鵜曇憂子:「ええ。こっちの手札はですね」
鵜曇憂子:「最初に、ヴェストファールと戦った時のことなんですけど」
志木倫堂:「ああ」ちょっとばつの悪い顔をする
志木倫堂:「俺が埋まってたやつ」
鵜曇憂子:「ういこを止めてくれたやつです」
鵜曇憂子:「ありがとです」
志木倫堂:「……」さらにもう少し、ばつの悪い顔。
鵜曇憂子:「ういこ、ダメなんですよねえ。ああいう時、すぐに頭に血が上っちゃって」
鵜曇憂子:「まりりんとか、志木くんとか…。一般市民の救助を優先できるようになりたいです」
志木倫堂:「──追った方が良かったのか、そうじゃなかったのか。どうだろうな」
志木倫堂:「でも、そういうの好きだぜ」
志木倫堂:「俺達の感情が」
志木倫堂:「どれだけ本物なのかなんて、分からない。レネゲイドに侵されたやつは、多かれ少なかれそうだ」
志木倫堂:「憂子が礼を言いたいってなら、受け取っとくよ。その方が俺も、ちったぁ気が楽だしな」
鵜曇憂子:「……」感情が理性を超え、レネゲイドが発する衝動に飲まれる瞬間を知っている。
鵜曇憂子:「ええ、受け取ってくだせえ!」ニッと笑う。
志木倫堂:「──ん」
志木倫堂:「被害を受けた地区は、ひどい有様だけど」
志木倫堂:「だけどさ。俺が答えを知ってるって言うなら」
志木倫堂:「お前がそう言うなら──信じられるから、言うぜ」
志木倫堂:「あの場での、俺達五人と、マスターアビスと、市川ハジメの戦いだ」
志木倫堂:「あれで良かったと思う。あれしかなかった。あいつは最後にあいつとして生きた」
志木倫堂:「奴の自我を巡る戦いにおいて──俺達は完膚なきまでに勝った」
鵜曇憂子:「……」目を細める。「そうですよ」
志木倫堂:「……そうか。そうなんだな」
志木倫堂:確かめるように。頷いて。
志木倫堂:「良かったよ。話せて」
志木倫堂:そう言って、ニッと笑う。
鵜曇憂子:「こちらこそ。志木くんとお話できて」
鵜曇憂子:「(あなたが、檻を出られて)」
鵜曇憂子:「本当に、良かった」
志木倫堂:プロメテウス。
志木倫堂:夜を怖れる人類の篝火。
志木倫堂:希望。奴はそう言った。
志木倫堂:(俺の火は、俺が盗み出したもんじゃあないが)
志木倫堂:理解できることもある。
志木倫堂:(変化だ)
志木倫堂:そう生まれたものが、そうでなくなることを望んだ。
志木倫堂:闇を剋する人類、なんていうスケールのデカすぎる物言いは
志木倫堂:奴自身の内面が膨れ上がりすぎて、自分と世界の境界が分からなくなっていたのかもしれない、と思う。
志木倫堂:希望を与える事。希望を与えられること、どちらもが奴の望みだったんだとしたら。
志木倫堂:「──半分はくれてやったし」
志木倫堂:「もう半分も、もしかしたら貰ってるかもな」
志木倫堂:最後の最後に、自分の前に座り込んで、誰も興味のないプロメテウス談義を始めた。
志木倫堂:理性も命も個の境界も何もかもが喪われて尚。
志木倫堂:そこに、確かに。
志木倫堂:(一瞬だ)
志木倫堂:確かに、輝く自由を見た。
GM:ダブルクロス 3rd Edition 『紅蓮戦線』
GM: ────Fin.
GM:
GM:
GM:
GM:
GM:
■おまけ:アフタープレイ
GM:ということで、今回の第三支部セッションはこれにて完結です。
GM:おつかれさまでした!
志木倫堂:わーわー!(パチパチ)
志木倫堂:お疲れさまでした!
鵜曇憂子:おつかれさまでした~~!
GM:経験点を忘れていました。これナラシンハの時もラムダの時も忘れたんだよな……w
GM:シナリオは……これは10点でいいでしょう。いつもの5点にEロイス9点。
GM:Dロイスはγ/00が永遠の炎。γ/343が安定体。
GM:ここに最終侵蝕点をくわえて、えーと
GM:なんか全員等倍してる。ので、5点。
GM:C((26+26+26+26)/3)
DoubleCross : 計算結果 → 34
そごう:26点
すきゃっと:26点
めかぶ:26点
珪素:26点
GMクオンタム:34点
GM:以上!おいしくお食べ!
鵜曇憂子:ムシャムシャ!ありがとうございます!
志木倫堂:マスターエージェントを倒して食べる経験点はおいしいなあ~
成田晴史:おいしいぜ
百代まりあ:タッパーに詰めて持って帰ります