『絶対同化領域ベルゼブブ』
キャラシート
PC1 《ホワイトミュート》士騎朝輝
(キャラシート)(PL:白金)
PC2 《バルカノーツ》志木倫堂
(キャラシート)(PL:そごう)
PC3 《マクガフィン》鷲尾瞳
(キャラシート)(PL:ぺんさん)
PC4 《セレナーデ》芹那花音
(キャラシート)(PL:めかぶ)
目次
プリプレイ
GM:──人口数万人の小さな都市、N町。
GM:なにもないが平和なこの町は、今、古き神の侵略を受けていた。
GM:
:「これは……剣? いったいどこから……」
:「……いえ。細かいことは、今はどうでもいいです」「私は負けません! 勝って、兄さんの元へ帰ってみせます!」
:
:「守らなきゃ……! N町を私が守らなきゃ」
:「みんなが! お父さんとお母さんが住むこの町は、私が守ります! ──この、歌で!」
:
:「──市川! おい市川、しっかりしろ!」
:「くそっ! 関係ないクラスメイトまで無差別に信者化しやがって……!」「絶対許さねえぞツキガミ!」
:
:「よし。みんな、聞いてくれ」「仕切るってのはガラじゃないが、俺達は力を合わせる必要があると思うんだよなぁ」
:「この事件が終結するまで、俺達は仲間だ。この町の自警団だ」
:「自警団の名前は────」
GM:キャンペーン第五話を開始します。まずはPC順に自己紹介をお願いします。
GM:キャラシも貼ってね!
GM:では我がキャンペーンのPC1、士騎くんお願いします。
PC1 《ホワイトミュート》士騎朝輝
(キャラシート)(PL:白金)
士騎朝輝:はーい♪5話ともなればみんなお馴染み、何処にでもいる平凡な17歳の高校三年生 士騎朝輝です。
士騎朝輝:平凡じゃないところがあるとすれば、オーヴァードって言う超能力者で、UGNって能力者自警団のリーダーみたいなことしてるんだぜ♪
士騎朝輝:写真部やってて、故郷の風景写真を撮るのが趣味。人を撮るのはそんな好きじゃないかな、断り入れるの面倒だしなぁ。
士騎朝輝:人にはなんか気障で気取った奴って言われる二枚目半。
士騎朝輝:また、小学校の頃から剣道をやっていて、刀を使った戦闘が得意。愛刀は桐一文字の太刀、特殊能力なんて上等な物はないものの、その切れ味は抜群だ。刀は切れればそれで良し。
士騎朝輝:ブラックドッグシンドロームとサラマンダーシンドロームを使う。暴走型のアタッカー。加速装置ヴァジュラ紅蓮の憎悪の暴走コンボからのクレイジードライヴ、バリクラが十八番。
士騎朝輝:この前の戦いで、全てに蹴りをつけて平和を手に入れたけど、次は受験戦争という戦いが始まるし、彼女とかは手に入れられてません。
士騎朝輝:こんなところかな。詳しいキャラ説明は前回のセッションのを見てくれた方が実は良いかも。
GM:うむうむ。ありがとうございます。
GM:ちなみに、今回のOPはどうしても平和な日常パートが必要になるので、自宅描写をすることになるのですが
GM:自宅はどんなのですか? マンション? 一軒家?
GM:親は色々あって不在になってもらいます。
士騎朝輝:一軒家にしましょう。
GM:了解です。じゃあ、小さな蔵とかがある平屋建てにしましょうか。
士騎朝輝:はーい。蔵の中でテント張ったりするかも!
GM:じゃあハンドアウトはこれ。
■PC1:士騎朝輝
・シナリオロイス:自警団組織『UGN』/P:責任感/N:違和感/
君はN町に住む平凡な高校生で、世界にごく僅かしか存在しない『オーヴァード』と呼ばれる超能力者だ。
その特異な生まれが災いし、君は転校生の月代と共に《ツキガミ》との戦いに巻き込まれていた。つい最近までは。
決着から一ヶ月。《ツキガミ》は無力化され、世界に平和が訪れた。
君が団長をつとめていた自警団組織『UGN』は解体となった。UGNに所属していた倫堂・鷲尾・花音たちも普通の生活に戻っている。
──時折何かがひっかかる。自分の居場所は本当にこの世界なのだろうか?
君の友人であり、元UGNだった志木倫堂も似たようなひっかかりがあるようだ。
そんな折。平和な学生生活を脅かすかのように、元UGNメンバーを狙った襲撃事件が再びN町で発生する。
しかも敵は君たちと同じ超能力者──オーヴァードらしいのだ。
君は再び『UGN』の結成を宣言。かつての仲間たちと共に調査に乗り出すのだった。
※本シナリオでは、特定の情報項目をクリアするまで遺産『鬼切りの古太刀』の特殊能力が使用不能となる。
GM:戦いは終わりましたが、また襲撃事件が発生するので、うまいこと調査してみてください。
士騎朝輝:平和になったのになぁ。了解です。
GM:そのよく斬れる刀があれば大丈夫だよ!
GM:じゃあ次。PC2の倫堂くん。
GM:キャラシを貼って自己紹介をお願いします。
志木倫堂:はい!
PC2 《バルカノーツ》志木倫堂
(キャラシート)(PL:そごう)
志木倫堂:志木倫堂。N町に住む普通の高校生……?
GM:普通の高校生だよ!間違いない!
志木倫堂:それなりに両親に愛されて育ち、めんどくせーなと思いながも真面目に学生生活をやっていたところ
志木倫堂:N町が大変なことになってしまった! 解決できるのは俺達しか居ない! との状況から同時に覚醒したみんなと自警団を組み頑張っていました。
GM:えらいぞ~
GM:倫堂くんは0話の小学生編のころから真面目な子でしたからね
志木倫堂:……という現状に疑いを持っているらしい男です。
志木倫堂:なぜなら自分にはもう一つの記憶がある……! オーヴァードまみれの街で碌でもない目にしこたま遭いながらも好きな人ができたり、なりたい自分になろうとしたり、そんな記憶です。
GM:そうですね。これはそごうさんに難しいハンドアウトを降ってしまったと思うのですが
GM:そのろくでもない目にあった記憶をぼんやり適度に覚えていてくれてもいいですし
GM:殆ど覚えてない、おとといみた夢くらいの自覚でもいいです。
志木倫堂:なるほどなるほど
GM:どっちにしてもまあ、現実ではないでしょう。オーヴァードがそんなワラワラいても困るし……
GM:もちろん、「この世界って現実なのか?」みたいな中二問いかけを仲間にするぶんには構いません。
志木倫堂:そうだよな。そりゃそう……
GM:性能とかはなんか知ってる気がするので、割愛するとして
志木倫堂:その記憶は、月城コヨミという少女を救うために仲間たちと共に太陽へと意識を転送したところで途切れている。現実のはずはないが
志木倫堂:あの後彼女はどうなるのだろうか。とモヤモヤ気になってしまう感じです多分。
GM:今回は最終決戦も終わったので、すごく幸せな平凡日常パートをOPではさもうと思うのですが
GM:どんな感じの平凡日常がいいですか?
GM:石油王になってるとかじゃなければだいたい叶えられます。
志木倫堂:両親に勉強しろとか彼女とかできないのかとか言われてウザがりたいです。
GM:親!
GM:了解です。親が生えます。親ってどこかのセッションで出番あったりします……?
志木倫堂:他のいろんな幸せ、割と叶えてしまっているからな N市で……
志木倫堂:あっDM送るのが遅すぎたか……! 出てないです
GM:あっよかった!
GM:じゃあ、もし名前候補とかがあったら見学室で提案してください。なければこの、すごい名前生成器によってランダム生成される予定です。
GM:ということで倫堂くんのハンドアウトはこれ。
■PC2:志木倫堂
・シナリオロイス:転校生の少女/P:友情/N:違和感/
君は『N市』のUGNイリーガルだ。君の記憶は混濁している。
記憶が確かなら、君はマスターアビスの暴走を止める為に『太陽』へと向かったはずだ。
士騎、芹那、鷲尾、藤原。月代、吾妻、新見、恋本、そしてリディア。
意識だけが太陽へ飛んで────どうなったのだったか?
今の君はN町に住む普通の高校生のはずだが、とてもそうとは思えない。
ツキガミ事件 (※) のことはすべて覚えている。だが本当にこんな事件だっただろうか?
なによりも転校生の少女。初対面のはずの彼女に、君は見覚えがある。
そんな折、君の友人である鷲尾や花音が謎のオーヴァードに襲撃されたという情報が入った。
平和な世界を乱す唯一のノイズ。謎の襲撃者。ここに何か解決の糸口があるはずだ。
君は動き出す。自分の記憶とこの世界、どちらが虚構なのかを見極めるために。
※本ハンドアウト末尾に記載。PCはこの事件の当事者であり、全貌あるいは一部を記憶していて良い。
志木倫堂:謎の転校生……謎の襲撃者……
GM:ツキガミ事件についてはメモ作っておきました。キャンペーン1~4話の内容ですね。
memo:ツキガミ事件
ある日N町に転校してきた中学生、月代コヨミ。彼女の奥には強大な神格が潜んでいた。
月の神にして憑きの神──《ツキガミ》。月代命(ツキシロノミコト)。彼女の暴走に端を発する事件が、ツキガミ事件。
ツキガミはかつて日本中で信仰されていたが、今では地方都市『湯ノ浦』に僅かな神社が残るのみだ。
信者のいない神は消滅する。ツキガミもまた例外ではなく、その生命は尽きようとしていた。
それ故、ツキガミは人々を無差別に信者と変えるジャームと化した。侵蝕を受けた人々は次々と『信者』へ変えられ、自我のない操り人形とされていた。
湯ノ浦を支配し終わったツキガミの次のターゲットは──湯ノ浦近くの小規模都市、N町。
『信者』にされた事がきっかけでオーヴァードに覚醒した士騎・倫堂・鷲尾・花音は、支配を振り払い自警団『UGN』を結成。ツキガミと戦う事を決める。
最終的に、ツキガミは信者の力で受肉したが、UGNの四人は見事これを打ち倒した。
依代だった月代コヨミも一命をとりとめ、N町には平和が戻った。今から一ヶ月前のことだ。
GM:ということで、またN町が不穏になってきたので頑張ってね!
志木倫堂:くっ、何が起きているのか気になる。探らなければ! よろしくおねがいします!
GM:たのむぜ!
GM:じゃあ次行きましょう。PC3は鷲尾瞳ちゃん。
GM:性能はなんか知ってる気がするので、どういう性格かとか、学校で何委員してるかとか
GM:あと家族構成とかについてお願いします。キャラシもはってね!
PC3 《マクガフィン》鷲尾瞳
(キャラシート)(PL:ぺんさん)
GM:!?
鷲尾瞳:どうも、PC3の鷲尾瞳です。N町に住む真面目で普通の中学生。学校では学級委員をやっています。子供の頃から少し体が弱く体つきは細め。
鷲尾瞳:運動が苦手な代わりに勉強をよく頑張り学年では常に上位をキープしています。大人しめの眼鏡っ子です。
GM:ヒエ~
鷲尾瞳:家族構成は母親父親に兄が一人。両親は仕事で家を開けていることが多く、兄と二人きりでよくお留守番しています。
鷲尾瞳:小学生くらいまでは一緒にお風呂に入ったりもしてたのですが、この頃は年齢のせいもあってか少し複雑な距離感になってます。
鷲尾瞳:オーヴァードになり秘密が増えたことで溝が深まった時期もありましたが、現在はまた仲良しな兄妹に戻っています。
鷲尾瞳:ただ、兄妹以上になりたいという気持ちはまだ伝えられていないみたいです。最終話らしいのでなんとかこの話中に素直に成れればな……と思っています
GM:ヒョエ~(語彙)
GM:自警団・UGNの仲間との関係はどうですか?
鷲尾瞳:士騎さんは頼れる隊長だと思っています。志木くんは荒いところもあって内心少し怖がっているけど表には出さないようにしていて
鷲尾瞳:花音さんとは同じ女子ということで特に仲がいいです。兄への気持ちをどうすればいいかを相談したりもしてました。
GM:OKOK!
GM:ありがとうございます。今回はキャンペーン最終決戦終了後なので
GM:事件が起こるOPとは別に、めちゃくちゃ平和なOPを少しやろうと思うのですが
GM:どういう日常生活を送りたいですか?
GM:GMプランは、朝起きてリビングにいったらお兄さんがいて、一緒にごはん食べて学校に行く……という、マジで何もないやつですが
GM:ぺんさん的な希望があればお聞きします。
鷲尾瞳:私も朝学校に行く前の様子を描写したいですね。できればリビングで待っててもらうより、朝ごはんを作ったところで兄を起こしに行く感じだと嬉しいです
鷲尾瞳:あと出かける時に手紙を見つけてふらっとなって心配してもらったりしたいかな……って感じですね
GM:あ、そうですね。手紙は最後の方にちょこっと描写しましょう。
GM:じゃあ兄を起こしにいってもらう! よろしくね!
鷲尾瞳:はーい!久々の平和な日常楽しみ!よろしくおねがいします!
GM:ではラスト。めかぶさんが出撃OKみたいなので、PC4の花音ちゃんは自己紹介をお願いします。
PC4 《セレナーデ》芹那花音
(キャラシート)(PL:めかぶ)
芹那花音:PC4の芹那花音です!
GM:花音ちゃん!
芹那花音:N町に住む普通の中学生です。
芹那花音:クラスにひとりくらいいる、ちょっとお金持ちの家のお嬢さんって雰囲気の女の子ですね。
GM:ああそうか、お金持ちのお嬢さんなんだ。お家はどんな感じで、お父さんとお母さんはどんな人ですか?
GM:キャンペーン5話になると性能はなんか知ってる気がするので、飛ばしても構いません。
芹那花音:家族構成は父母娘の三人家族で、一人娘です。住宅街にある、ちょっとお洒落な家に住んでるイメージです。
GM:知ってる……出窓とかある家だ
芹那花音:小さい頃からピアノを習ってて、音楽が得意。ザ・いいとこのお嬢さんって感じです。
GM:ううっ ガチお嬢様だ
芹那花音:お父さんとお母さんも小奇麗にしている感じの… 職業とかは考えてないですが、
芹那花音:共働きなイメージだけはあります~
GM:わかりました。なんか上流階級っぽい素敵なパパママが今回は出てくると思います。
芹那花音:良かった!ありがとうございます!
芹那花音:自警団結成時はお兄さん二人にビビりまくっていましたが、さすがに5話なので、すっかり打ち解けた雰囲気でいきたいと思っています!
GM:それがいいぜ! 最終決戦も乗り越えたしな!
GM:じゃあ、そんな花音ちゃんのハンドアウトはこちら。
■PC4:芹那花音
・シナリオロイス:襲撃者たち/P:興味/N:脅威/
君はN町に住む平凡な学生で、世界にごく僅かしか存在しない『オーヴァード』と呼ばれる超能力者だ。
ツキガミ事件 (※) がきっかけで自警団組織『UGN』の一員として戦っていた時期もあったが、今は平和な暮らしに戻っている。優しい両親との三人暮らしだ。
目下の君の悩みは、謎の手紙が何度も君のもとへ届くことだ。
差出人は不明。ポストに投函されるのではなく、気がつけば君の近くに手紙が置いてあるのだ。
書いてある内容は──『マスターレイ』『ソルモルス』『ピリオド』そして『兄』。まるで聞き覚えのない言葉だ。
そんな折。同級生たちと学校から帰る最中、君は謎のオーヴァードからの襲撃を受ける。
襲撃者の一人が口にした『詩雲終が待っている』という言葉に心を揺さぶられた君は、襲撃事件の真相を突き止めることを決意するのだった。
芹那花音:マスターレイ…? ソルモル…ス…?
GM:倫堂くんや瞳ちゃんのOPと似たような流れになりますが、両親と一緒に朝食をとって、学校にいこう~となったあたりで
GM:手紙を見つけて不穏な感じで次の事件パートに続くのを想定してますが、どうでしょう?
芹那花音:はーい!まったく問題ありません!
GM:じゃあそれで!
芹那花音:よろしくお願いします!
GM:では、トレーラーを貼ってセッションをはじめていきましょう。
◆トレーラー
戦いは終わった。
決して大きくはないが平和な町、N町。この町はつい最近まで、『ツキガミ事件』に悩まされていた。
地方都市から転校してきた月代コヨミ。彼女を依り代とする古の神──『ツキガミ』。
復活のため、町の人間すべてを操り人形にせんとするツキガミによって、町は大混乱へと陥る。
そんな神の暴走を止めたのは、ツキガミによってオーヴァードに覚醒させられた四人の少年少女たちだった。
受肉したツキガミは倒され、月代コヨミも町の人々も開放された。
四人が結成した自警団組織『UGN』も解体され、町には平和が戻った。
──あれから一ヶ月。
平和だったこの町に、再び不穏な影がさす。
転入生。謎の手紙。オーヴァードを狙った襲撃事件。
虚構と真実を切って分ける。その役目はオーヴァードにしか果たせない。
真相に至り、町に平和を取り戻せ。
ダブルクロス The 3rd Edition
N町キャンペーン第五話 『二度目の覚醒』
ダブルクロス──それは裏切りを意味する言葉。
GM:ということで、キャンペーン五話をはじめていきましょう。よろしくお願いします。
志木倫堂:よろしくお願いします!
士騎朝輝:よろしくお願いします!
■OP01 : 士騎朝輝
GM:士騎くんは1d10を振って登場してください。
士騎朝輝:1D10+37
DoubleCross : (1D10+37) → 6[6]+37 → 43
GM:立ち絵用意してなかった
GM:よし。
GM:君は目を覚ます。
GM:戦いが終わって一ヶ月。爽やかな朝だ。
GM:全身傷まみれで身体を起こして顔をしかめることもないし、『信者』の襲撃に気をつける事もない。
GM:強いて言えば、一人暮らしのはずの君の家のキッチンから、なぜかトントンとリズミカルな包丁の音がするのが問題なくらいだ。
GM:君はこのまま二度寝してもいいし、食堂を兼ねたリビングへ向かってもいい。
士騎朝輝:包丁の音と、何らかの良い匂いで目が覚めた。頭を起こす、パジャマの上にどてらを羽織り、腕を枕に机に突っ伏して寝ていた。深夜の勉強中にそのまま寝てしまったのだろう。
士騎朝輝:つけっぱなしの電気スタンドが、明るい茶色の髪を後ろに結んだ少年の端正な顔を照らしていた。
士騎朝輝:「んぅーんむ。朝か。朝かぁ」
士騎朝輝:「あれだな。二時間早く寝ていたら、後二時間は寝れたよなぁ。何時も、そんな事を思うわけだ」
士騎朝輝:欠伸しながらリビングへ顔を出す。
GM:なら、すぐに料理をしていた少女が気づく。
月代コヨミ:「──あ、おはようございます先輩」
月代コヨミ:「起こしちゃいましたか? まだ寝ててよかったんですよ」
GM:月代コヨミ。ツキガミの依代となり、あやうく命を落としかけ──君たちに救われた少女。
GM:最後の戦いが終わって以来、一人暮らしの君を何かと気にかけ、こうして朝から料理を作ったりしている。
士騎朝輝:「はい。おはよう。後輩。まぁ、自分で無理やり起きるよりはさ、こういう風に起きる方が、文明的だろ」
月代コヨミ:「倫堂さんの言い回しがすっかりうつってますね」 くすりと笑う。
月代コヨミ:「今日は和食です。さきに顔洗ってきてください、用意しておきますから」
月代コヨミ:「ごはんはどれくらいがいいですか? 普通? 大盛り?」
士騎朝輝:「こんな田舎に文明も何もないと思うけどなぁ。朝ごはん有難うね」
士騎朝輝:「普通で。朝から多く入れると一限が眠くてしょうがない。なんてのを今更発見してさ」
士騎朝輝:「流石に受験生がそれはまずいよなぁ」
月代コヨミ:「ああ、たしかにそうですね」
GM:君がのそのそ支度をしている間にも、少女が食卓に朝食を並べていく。
士騎朝輝:「平和っていいねぇ」
士騎朝輝:しみじみとつぶやく。
GM:二人で摂る朝食もすっかりおなじみになった光景だ。
月代コヨミ:「はい。でもこの平和は、先輩たちが勝ち取ったものですよ」
月代コヨミ:「先輩たちがいる限り、このN町はずうっと平和です。きっと」
士騎朝輝:「はは。そんな事言われたら、大学は地元しか選択肢がないよな」
GM:では士騎くんはこのあたりで、意志で振ってみてください。難易度は……どうしようかな
士騎朝輝:「まぁ、でも、それも良いか。なぁ。それなら今後、月代の事も守っていけるだろう、多分、おそらく」
GM:18にしよう。
GM:いや、やっぱ9!9で!
GM:意志9で判定をどうぞ。
士騎朝輝:はい。
士騎朝輝:2dx
DoubleCross : (2DX10) → 10[5,10]+7[7] → 17
GM:18でも成功しそうじゃねーか
GM:じゃあ出目が高かったので、士騎くんは一瞬、強烈な違和感を覚える。
GM:もう随分長いこと、このN町に住んでいるように思える。……本当にそうだろうか?
GM:いつから住んでいる? 目の前の少女とはすっかり仲良くなったが、以前からこんな口調だったろうか。
GM:足りないものが多すぎる気がする。あまりにも。
士騎朝輝:思わず額を抑える。
月代コヨミ:「先輩? どうしました?」
GM:違和感はすぐに消えます。嘘だったかのように。
月代コヨミ:「体調悪いんですか? 今日は学校お休みにしましょうか」
士騎朝輝:「あぁ、いや。勉強のし過ぎかもな。一瞬凄い頭痛」
月代コヨミ:高校に電話しかけていたが、スマホを置く。
月代コヨミ:「そうですか? ならいいですけど……」
士騎朝輝:「はは。サボり推奨とは月代も不良になったもんだよなぁ。先輩としては、その精神性の進歩に感激だ」
月代コヨミ:「そりゃあそうですよ。先輩はこの町のヒーローですし、体調が悪いなら堂々と休むべきです」
士騎朝輝:「でも行くよ。学校。ほらツキガミ様事件のせいで出席日数は褒められたもんじゃないだろ?」
士騎朝輝:「ヒーローが留年なんてのもね。悪目立ちが過ぎるよなぁ」
士騎朝輝:「なぁ、月代、途中でお参りくらいはしていくか。神社はあるみたいだしなぁ。ほら、俺達だけでも覚えてやるべきだと思う」
士騎朝輝:「そう言うのが発端の事件だったしな。信者になる訳じゃないけど、そうしてやるのが成仏って言うんだ、きっと、おそらく」
月代コヨミ:「…………」
月代コヨミ:「そうですね」
月代コヨミ:「それがいいと思います。きっと、ツキガミ様も喜びます」
月代コヨミ:「ありがとうございます。先輩」
GM:平和な方のオープニングを終了します。
GM:シナリオロイスの取得が可能です。自警団組織『UGN』/P:責任感/N:違和感にしましたが
GM:なんかこれ、コヨミの方がよかったな。月代コヨミにしましょう。
GM:この月代コヨミは、初期ロイスとは別に取得してください。もちろんUGNに対して取得してもいいです。
士騎朝輝:コヨミちゃんは固定ロイスですが、敢えて月代コヨミ?で取って良いですか?
GM:構いません。
士騎朝輝:あ。やったー。
士騎朝輝:月代コヨミ(?) 後輩 超庇護○/軽い違和感 で。
GM:超庇護! UGNの方はどうしますか?
GM:とってもいいですし、取らなくてもいいです。
GM:コヨミがシナリオロイスということにしましょう。
士騎朝輝:UGNの方もでは取ります。
GM:おお。じゃあお願いします。
GM:まだ事件が起きてないのにロイス枠を二つも使わせてしまった
士騎朝輝:UGN 責任感○/喪失感 平和になったし、もう必要ないだろうみたいな感情で。
GM:おお、いいですね。ありがとうございます。
GM:じゃあ改めて、士騎くんのOPは終了。
■OP02 : 志木倫堂
GM:次にいきましょう。次はPC2、倫堂くんのクソ平和な方のOPです。
GM:倫堂くんは登場してください。
志木倫堂:志木倫堂の侵蝕率を1D10(→ 5)増加 (0 → 5)
志木倫堂:あっ間違えた 39です 39になりました
GM:OKOK!
GM:──戦いは終わった。
GM:君は目を覚ます。戦いが終わって一ヶ月……爽やかな朝だ。
志木倫堂:「…………んお」
GM:ツキガミによって『信者化』された人々も正気を取り戻している。そしてそれは、君の両親も例外ではない。
志木カナデ:「──堂! ちょっと倫堂!」
志木カナデ:「いつまで寝てるの! もう学校行く時間じゃないの!?」
GM:ドンドンドン!
GM:君の部屋のドアが何度も乱暴に叩かれる。
志木倫堂:布団がベッドから転がり落ちている。凄い姿勢だった。大概で荒唐無稽な夢を見ていたような気がする。
志木倫堂:「って、浸れやしねーな……」
志木倫堂:「うるせーよ! いつも間に合う時間に起きてんだろーが!」
志木カナデ:「じゃあ早く降りといで! お味噌汁冷めちゃうでしょうが!」
志木倫堂:がしゃん、と目覚ましを止め、着替える。
志木倫堂:「はぁいはーい……」
志木倫堂:パジャマを洗濯かごに放り込みざまリビングに顔を出します。
志木倫堂:「おはよ、父さん母さん。あ、歯磨いてなかった」
志木アキラ:「おう、おはよう。そこで磨いちまえよ」
志木アキラ:キッチンのシンクを指差して。
志木倫堂:「うーす」
志木カナデ:「ちゃんと洗面所で歯磨きなさい!」
志木倫堂:「えぇ? いいだろ父さんが良いっつってんだから」
志木倫堂:「2人でバトルして決めてくれ」
志木アキラ:「ははは、そうそう。ちゃんと歯が磨けりゃいいのさ」
志木カナデ:「まったくもう……」 味噌汁を温め直している。
志木倫堂:雑なことを言いながらもう洗面所に引っこんで歯を磨き始めている。
志木アキラ:「おーい、そういえば倫堂。父さんずっと聞きたかったんだけどさ」 リビングから声をかける。
志木倫堂:「おん? 何々」
志木アキラ:「こないだ家に来た女の子いただろ。二人……いや三人か」
志木倫堂:「ひと月前くらいまで外出しがちだったやつか?」
志木アキラ:「いや、女の子の話だよ。誰狙いなんだお前は? ええ?」
志木倫堂:「って、うわ」
志木倫堂:口を濯いで着席。
志木アキラ:「来てただろカワイイ子が。真面目そうな眼鏡の子と、おっとりしてる子と、しっかりものっぽい子が」
志木倫堂:「嫌だな~大人はよ! そういう勘ぐりっつーか」
志木アキラ:「馬鹿! 恋愛ってのは早いうちからやっておいたほうがいいんだぞ!」
志木アキラ:「高校生のくせに彼女の一人も作らないで、ヤバさを感じろヤバさを」
志木アキラ:「で、どうなんだ? 誰狙いなんだ?」
志木アキラ:「父さんは髪の長い子がタイプだったなあ」 全員そうだ。
志木倫堂:「俺はもし親とかになっても絶対子供にそういう事言わねーからな。親が子に優しくするのは孫の顔が見たいから、種が続くための原始的欲求だろ」
志木倫堂:「あのなぁ……」
志木倫堂:言いながら、考えてみる。瞳も花音もあいつら結構可愛いよな。彼氏とか作らないんだろうか。
志木カナデ:「父さんの言うことに全部賛成するわけじゃないけど」
志木カナデ:「あんたが女の子の友達連れてくるなんて、めったにないからねえ。仲良くしなさいよ」
GM:というところで
GM:倫堂くんは、意志で判定してください。難易度は9。
志木カナデ:「いったいどこで知り合ったの? あんな可愛い子たち」
志木倫堂:思い出の一品とブランケットは適用可能ですか?
GM:もちろんぜ!
志木倫堂:2dx+3>=9
DoubleCross : (2DX10+3>=9) → 5[3,5]+3 → 8 → 失敗
志木倫堂:ぎゃー!
GM:しんでる!!
GM:惜しいな……じゃあ
GM:『どこで知り合ったの?』という問いを受け、一瞬だが君の脳裏になんらかのひらめきが走る。が。
GM:嘘のようにそれは消えてしまう。どこで知り合ったかと言えば……決まっている。学校で。あのツキガミ事件が発端だ。
GM:すべて解決した事件だ。親に対しては、まあ無難な答えを返してお茶を濁しておくのがいいだろう。
志木倫堂:「ん……や、たまたまあの中の一人……にトラブルがあってさ」
志木倫堂:「その時居合わせて、まぁ手伝ってやったのが俺含む残りの4人ってわけ」
志木カナデ:「ふーん」
志木倫堂:「美少女三人組と一緒に居た美形の男も立役者だから」
志木倫堂:「ちゃんとカウントしてやってくれよな」
志木アキラ:「いいじゃないか。部活ってわけでもないみたいだけど」
志木アキラ:「高校の時に出来た友達とは、一生の付き合いになるからな。どうせ就職後もずっとこの町にいるんだろうし」
志木アキラ:「仲良くするんだぞ!」
志木倫堂:「かもな~」
志木倫堂:「ん」
志木倫堂:「そうだな。なんだかんだ好きだし。N町も、この家も」
志木倫堂:「戸棚ちょっと高すぎるけどな」
志木カナデ:「あんたのお小遣いで買い替えてくれてもいいのよ」
志木アキラ:「ははは」
志木倫堂:「出世払いなら検討しとくぜ~」
志木倫堂:ひらひらと手をふると、残ったごはんを掻き込む。
志木倫堂:「ごっそさん」
志木倫堂:流しに食器を置いて水を注ぐ。最低限これくらいまでやらないと起きる時間のギリギリの攻防で強い態度に出られなくなるのだ。
GM:いつもの朝が始まる。もう戦いに悩まされることも、オーヴァードとしての能力を磨く特訓も必要ない。
GM:ここはN町。君が勝ち取った平和な世界だ。
志木倫堂:「行ってきます」
志木倫堂:言い慣れた言葉だ。そのはずだ。
志木倫堂:帰ってきたのだ。なんてことのないN町の日々に。
志木倫堂:「(……あの日々が恋しいんだろうか)」
志木倫堂:近頃、夢を見る。
志木倫堂:今日は、ツキガミ様が世界を揺るがすほどの大災厄で、俺達がそれをなんとかしなけりゃいけない、という夢だった。
志木倫堂:他にも、ディティールは覚えてないけど、武装テロリストだとか、バトルトーナメント塔だとか、悪の科学者だとか、そういった舞台で漫画みたいに戦う……。
志木倫堂:「アホらし」
志木倫堂:現実に起きたら碌でもないってことはさんざん学んだはずだ。うちのリーダーはそんなこと、最初から知ってたような気配すらある。
志木倫堂:小さく、足元の小石を蹴った。
GM:シーンカット。シナリオロイスはまだ出てきていないので、後にしましょう。
GM:もちろん、両親にロイスをとっても構いません。
GM:なければ次にいきましょう。次は瞳ちゃんのOP。
■OP03 : 鷲尾瞳
GM:瞳ちゃんは……平和なOPなので1d5を振って登場してください。士騎くんと倫堂くんはあとで調整します。
鷲尾瞳:平和!
鷲尾瞳:あっ
鷲尾瞳:1d5+37
DoubleCross : (1D5+37) → 5[5]+37 → 42
GM:OKOK!
鷲尾瞳:1d10だったら即しだった
GM:1d10でも5が出た可能性があるよ
GM:──戦いは終わった。
GM:ツキガミによって正気を失っていた町の人々もすっかり元に戻っている。それは君の義理の兄も例外ではない。
GM:両親の再婚でできた義理の兄──ノーヴェより早く起きるのは君にとっていつものことだ。両親はすでに仕事でいない。
GM:君は一人で朝食を取って学校へ行ってもいいし、まだ寝ている兄を起こしにいってもいい。
鷲尾瞳:兄を起こしに行きます。毎朝一緒に食べるのが決まり
鷲尾瞳:コンコン、と控えめなノック。「兄さん、起きていますか?朝ごはんの準備ができました」
ノーヴェ:「……あー」 ねぼけた生返事が飛んでくる。
ノーヴェ:「4時まで起きてたから眠い……あと3時間くらい寝かせてくれ」
ノーヴェ:「いやもう今日は大学行かなくてもいいだろ。高校みたいに毎日行くもんでもねーんだし……」
鷲尾瞳:「3時間も寝ていたらせっかくのご飯が冷めてしまいますし、授業にも遅れてしまいます」
鷲尾瞳:「そういう言葉は毎日行ってからにしてください。出席日数がまずいから絶対起こしてくれと言ったのは兄さんですよ」
ノーヴェ:「ああわかった、わかったよ。起きるって」
GM:ベッドが軋む音。少し立って部屋のドアが開く。
鷲尾瞳:ではドアの前でノーヴェ兄さんが出てくるまで待っています。こちらはもう制服姿だ
鷲尾瞳:「おはようございます。さ、一緒に食べましょう。今日は洋食です。トーストに、スクランブルエッグとウィンナー、ブロッコリーとトマトの温野菜。昨日の残りですがスープもあります。飲みますか?」
ノーヴェ:「ふー。お前は真面目だねほんと。誰に似たんだか」 昨日帰ってきた服のままだ。私服姿。
ノーヴェ:「ああ、スープいいな。温めてくれ」
ノーヴェ:「しっかし親父たち、全然帰ってこねーな。いつもの事だけどよ」
ノーヴェ:「これじゃ事実上の二人暮らしじゃねーか。隣の家のおばさん、とうとうお前の事を奥さん呼ばわりしはじめてたぞ」
鷲尾瞳:「母さんはあちこち飛び回っていますし、お父さんもこの頃は忙しいみたいですからね。……お、奥さん!?私が兄さんの……ですか?」
鷲尾瞳:「いえ、その……ま、まだ年齢的には早すぎると思うのですが、そうですか……周りからはそう見えているんですね……そうですか……」
ノーヴェ:「いや知らんけどさ……まあやってること殆ど主婦と変わんねーもんな、お前。ははは」
ノーヴェ:「はやく彼氏の一人でも作れよ。ほら、なんかうちに来てただろ? イケメンっぽいのが」
鷲尾瞳:「士騎さんと志木さんのことですか?いえ、彼らとはそういった関係では……。それに、私は……」
鷲尾瞳:伏し目がちに兄を見る
鷲尾瞳:「その……もしも、もしもですが……兄さんは、私のようなお嫁さんができたら、その……嫌……ですか?」
ノーヴェ:「あ~どうかな」
ノーヴェ:「ちと口うるさいけど、まあ、毎朝メシ作ってくれるのはいいよな。今どきいないだろ、こういう……奥ゆかしい? 女ってのは」
ノーヴェ:「でもどうせなら、もーちょい強い奴が好きだな。お前、昔っから身体が弱いからなあ」
ノーヴェ:「……あれ? そういや最近、あんま風邪とかひかねえな? 頑丈になったのか?」
鷲尾瞳:「そ、それは……私もほら、成長期ですから?それにこの頃は気候も穏やかですし……」
GM:以前の君はもっと病弱だった。それが変わったのは、あの『ツキガミ事件』で──オーヴァードとして覚醒したからだ。
鷲尾瞳:体のことから話題を逸らすように「そ、それよりその服。昨日の服のままじゃありませんか。朝食を食べたらシャワー、浴びてきてくださいね。そちらも温めておきますから」
ノーヴェ:「わかったわかった」 立ち上がり、冷蔵庫に牛乳を取りに行く。
GM:というところで、瞳ちゃんは……これ判定どうしようかな
鷲尾瞳:そう言って二人分、スープをよそって席につく
GM:意志でいいか。意志で判定してください。難易度は9。
鷲尾瞳:!意思判定は得意です
鷲尾瞳:何故かチルドレン専用エンブレムとかもあるし……なんでだろうな……普通の女の子なのだが……
鷲尾瞳:判定してみます
GM:UGNチルドレンってなんだろうな~
鷲尾瞳:3DX+6
DoubleCross : (3DX10+6) → 5[2,3,5]+6 → 11
GM:ナイス!
鷲尾瞳:(言っても、信じてもらえませんよね。突然超能力に目覚めて、体が頑丈になったなんて。……でも)
GM:では君は……もう慣れっこだ。知覚を研ぎ澄ますまでもない。
GM:いつの間にか、テーブルの上に一通の手紙が乗っている。何も書かれていない、真っ白な裏面を伏せるようにして。
鷲尾瞳:(兄さんが気にしているのがそこだけなら、今の私は……)と思案を巡らせて赤くなりつつ
GM:いや。いつもならば、裏面は真っ白。そして表に『目を覚ませ』だとか『思い出せ』だとか、そういうよくわからない言葉が書いてあるだけだが。
GM:今回は違う。
GM:何も書かれていなかったはずの裏面に、少しずつ文字が浮かび上がっている。
鷲尾瞳:「……またこの手紙ですか」はぁ、とため息を付きながら裏面を見て
鷲尾瞳:「今度は一体何が……」
GM:『────この世界を信じるな』
GM:『N町はツキガミが見せている夢。偽りの世界だ』
GM:『いま、《リッターシルト》やリディアがそちらに向かってる。ボクや歩、ヒビキも一緒だよ』
GM:『恩返しをする番だ』『君のこと、必ず助けてみせるからね。瞳ちゃん』
ノーヴェ:「おい」
ノーヴェ:「どうした? ぼーっと突っ立って」
鷲尾瞳:「っ……!?」あ……ドクン、と心臓が脈打つ。いつもなら、悪戯で済ませ気にもとめていなかった手紙。だが今日は違う。
鷲尾瞳:それを見た瞬間、なにか……体の中の血が逆流するような恐ろしい感覚に襲われる。椅子にぶつかりがたんと音を立てながら倒れそうになる。
ノーヴェ:「……おい!?」
ノーヴェ:慌てて妹を支える。 「おい瞳、どうした? また貧血かお前!」
鷲尾瞳:そのまま兄の胸の中に、抱きつくようにしがみつく。
ノーヴェ:「学校には連絡しといてやるから、今日は休め。寝てろ寝てろ」
GM:手紙はすでに消滅している。最初からそこになかったかのように。
鷲尾瞳:「す、すみません。今、手紙になにか……妙なものが見えて……」
ノーヴェ:「手紙……?」 「んなもんねーぞ。おいおい、幻覚まで見えてんのか? 悪化してんじゃねーか」
ノーヴェ:「どうする。部屋まで一人でいけるか? 運んでやろうか?」
鷲尾瞳:「……だ、大丈夫です。少し寝ぼけていたみたいです。本当にそれだけですから。」そう言いながら、体はかたかたと震えている。
鷲尾瞳:「……すみません、兄さん。」強がっていたが結局は兄に従い部屋まで連れて行ってもらいます
ノーヴェ:「とりあえず午前は休みだな。午後行けるようなら行っていいけど、無理はすんなよ」
ノーヴェ:軽々と妹を抱き上げ、部屋まで運び、ベッドに下ろす。
ノーヴェ:「んじゃな。俺はシャワー浴びて大学行くけど、なんかあったら電話しろよ」
ノーヴェ:「家族なんだからよ。俺らは」
鷲尾瞳:「はい。ありがとうございます。……その、兄さん」
ノーヴェ:「おう?」 すでに妹の部屋を出かかっていたが、足を止める。
鷲尾瞳:「もう、大丈夫です。でも、その……もう少しだけ……」裾を引いて兄を呼び止めて
鷲尾瞳:身を起こして、恐る恐る体に手を回します。
ノーヴェ:「……は~」
ノーヴェ:「こういうとこは子供の頃から変わんねーな」
ノーヴェ:妹の隣に戻り、頭を撫でる。落ち着くまでこうするのは子供の頃からよくあることだ。
鷲尾瞳:「ご、ごめんなさい。一人になると思うと、急にその……寂しくなってしまって……」
ノーヴェ:「ちょっとだけだぞ。いいな」
鷲尾瞳:「……はい。少しだけで、大丈夫ですから……」
鷲尾瞳:ギュッと兄の体を抱きしめて。「私達は家族で、ずっと一緒……ですよね」
ノーヴェ:「おう。お前がこの家にいる限りはな」
ノーヴェ:「一緒にいてやるよ。わかったら変な心配してないで、さっさと寝ちまえ」
鷲尾瞳:そうだ。小さい頃からずっと、ノーヴェは私の兄で、私達はずっと一緒だった。これからも。そのはずなのに……
鷲尾瞳:今、自分で言った言葉が、ひどく薄っぺらく感じる。
GM:シーンカット。これ、シナリオロイスどうしようかな……
GM:シナリオロイスはノーヴェにしましょう。これは初期ロイスとは別に取得してください。
鷲尾瞳:わかりました!
鷲尾瞳:兄さん/ノーヴェ/P:慕情○/N:不安/ロイス
鷲尾瞳:これで取得します。兄さん……好き……
GM:bojou!!
GM:OKです。ではこれで瞳ちゃんのハイパー平和シーンは終了。
鷲尾瞳:平和だな~
■OP04 : 芹那花音
GM:めかぶさんが出撃OKみたいなので、次のOPにいきましょう。今日はこれで終わりです。
GM:平和なOPなので、花音ちゃんは1d5で登場してください。
芹那花音:はーい あっ 自己紹介どうします?
芹那花音:1d5+36
DoubleCross : (1D5+36) → 5[5]+36 → 41
GM:ア!
GM:先にやって!
GM:キャラシもよろしくね
芹那花音:はーい
芹那花音:ログでは上手い事動かしてくれると嬉しいがあります…
GM:──戦いは終わった。
GM:あれから一ヶ月。爽やかな朝だ。もうツキガミの脅威に怯えることも、『信者化』した両親の行方を探す必要もない。
GM:いつもの光景が戻ってきた。君は学校に行く前、両親と一緒に朝食を取っている。
芹那紡:「はい花音。お母さんね、いちごジャム作ってみたの。よかったらパンに塗ってみて」
芹那紡:「この食パンもね、ちょっといいやつなのよ。ほら、商店街に新しいパン屋さんができたから……」
芹那花音:「わかった、わかったってば」セーラー服姿でくすくす笑う。
芹那花音:「お母さんったら、わたしもう子供じゃないんだよ。ジャムの瓶くらい、取れるもん」
芹那紡:「はいはい。わかっていますよ。もう15歳だものね、花音は」
芹那龍弦:「……花音」 食後のコーヒーを飲んでいたが、おもむろに口を開く。
芹那花音:「もう…」頬をふくらます。「…なあに?」
芹那龍弦:「どこの高校を受けるかは、もう決めたのかね。お前の成績なら色々選択肢はあると思うが」
芹那龍弦:「学費のことは心配しなくていいからな。お前の行きたいところを選びなさい」
芹那花音:「え…良いの?」
芹那紡:「それはそうよ。だって、あなたが行く学校だもの」
芹那花音:「……」はにかむように口を噤む。照れたときの癖だ。
芹那花音:苺ジャムをトーストに塗りながら、少し思案する。
芹那紡:「お母さん、緑王高とかいいと思うのよね。進学校だし、有名なピアノの先生が音楽教師らしいのよ」
GM:君の家から一番近いのはN高だ。普通の高校生が通う、普通の学校。
芹那花音:「…あ、あの」
GM:君の通うN中のすぐ隣にあるから、ある意味通い慣れた場所ではある。
芹那花音:「この間の二者面談で、先生にも、緑王高を勧められたんだけど…」
芹那龍弦:「ほう。いいじゃないか」
芹那花音:「わたし、N高校が良いって言ったの」
芹那龍弦:「──なに?」
芹那紡:「N高?」
芹那花音:「う、うん」両親の視線を感じて顔が赤くなる。
芹那龍弦:「N高……確かに近くて通いやすいかもしれないが……」
芹那龍弦:「いいのか? 花音、お前ならもっと上を狙えるだろう」
芹那紡:「そうよ。何か理由でもあるの?」
芹那花音:「あ、あの…」(……これまでのわたしなら、緑王高を選んだだろうけど)
芹那花音:(でも、わたしだって、自分の意見を言える子にならなきゃ…。自警団のみんなに、教えてもらったんだもの)
芹那花音:「…え、N高校にね、仲の良い先輩がいて、その人たちがいつも楽しそうにしてるの」
芹那花音:「学校、楽しいって言ってて…。わたしにも、いろいろ、教えてくれて。そういうの、良いなあって、思って」
芹那花音:どんどん顔が赤くなる。けれど、言葉を続ける。
芹那龍弦:「……」 娘に最近、新しい友人が出来たのは知っている。少なくとも上流階級ではなさそうなことも。
芹那花音:「そ、その人達みたいになりたいから」
芹那花音:「同じ学校に行って、えっと、部活とか…楽しみたいなって……」
芹那龍弦:「…………ふむ…………」
芹那紡:「……あなた」 娘と夫を交互にみている。
芹那龍弦:「花音」
芹那花音:「…ど、どうかな……」お父さんを不安そうに見上げる。
芹那龍弦:「私がさっき言った言葉を覚えているかね」
芹那龍弦:「お前の行きたいところを選びなさい。私はそういった」
芹那花音:「え…」瞬き。
芹那花音:「え、N高校で、いいってこと?」
芹那龍弦:「ふふ。約束は破らないよ」
芹那龍弦:「お前が本気で行きたいと思ったのなら、N高に行ってみなさい」
芹那龍弦:「お父さんとお母さんは、お前の味方だ。いつだってな」
芹那花音:「わっ…」弾かれたようにお母さんの顔を見る。
芹那紡:ほっとした笑顔を見せている。
芹那花音:「うん、うん…!ありがとう、お父さん、お母さん!」
芹那紡:「良かったわね花音。あとは半年、ちゃーんと中学生活を満喫するだけね」
芹那紡:「ほら、もう時間でしょ? そろそろ支度しなさい」
芹那龍弦:「花音、どうする? 途中まで車に乗っていくか?」
芹那花音:「ううん、大丈夫」首を横に振る。
芹那花音:「この時間に出れば、友達に追いつくかもしれないから…」
芹那龍弦:「そうか。気をつけてな」
芹那花音:「うん!ありがとう、お父さん」カフェオレを飲み、ニコッと笑う。
GM:二人も立ち上がり、各々後片付けや出発の支度をはじめる。
GM:君もまた、両親のいるリビングを出て、玄関に向かう……というところで
GM:花音ちゃんは判定してください。意志で難易度9。
芹那花音:5dx+2>=9
DoubleCross : (5DX10+2>=9) → 8[1,2,3,7,8]+2 → 10 → 成功
芹那花音:ヤッタ
GM:強い!
GM:ブランケットまで持ってて失敗した人もいるのに
芹那花音:ww
GM:では君はすぐに気がつく。……ここ最近、もうすっかり見慣れたものが玄関先に落ちている。
GM:手紙だ。
芹那花音:「…………」一瞬、体の動きが止まる。
GM:いくつかの単語が書かれた手紙。書かれている文字が飛び込んでくる。
GM:『マスターレイ』 『ソルモルス』 『ピリオド』 『兄』
GM:花音ちゃんは意志判定に成功したので、
GM:どれか一つを、微かに思い出す事ができます。……そう、思い出す。
GM:普段はまるで思い当たりのなかった単語だが、今回はなにか妙に、懐かしい。
芹那花音:choice[マスターレイ,ソルモルス,ピリオド,兄]
DoubleCross : (CHOICE[マスターレイ,ソルモルス,ピリオド,兄]) → マスターレイ
GM:手紙には他にも、いくつかの単語が書かれている……『思い出せ』『目を覚ませ』『セレナーデ』……。
芹那花音:では、マスターレイという単語についてだけ、思い出します。
GM:マスターレイ。それは間違いなく君自身を指す言葉だ。
芹那花音:「これは………」いつもなら何かの悪戯だと思い過ごすことにして捨てる手紙を、今日はまじまじと眺める。
GM:マスターレイの転生者。レナトゥスの使徒。ショッピングモール。戦い。
GM:すべてが一瞬だけ脳裏に蘇り、消える。
芹那花音:その単語を見た途端、白昼夢のようなイメージに襲われる。
芹那花音:手術室のようなどこかの天井、こちらを覗き込む人、車いすに載った誰か、ショッピングモールのような場所、
芹那花音:手すりを跨ごうとする、下に───そこに確かに がいる、
芹那龍弦:「──────花音?」 後ろから声をかける。
芹那花音:「ひゃっ!」
芹那龍弦:「もう行ったんじゃなかったのか? どうした、そんなところに立って」
GM:君の手から手紙は消えている。最初から存在しなかったかのように。
芹那龍弦:「やっぱり車に乗っていくか? お友達を途中で乗せていくのでも構わないが……」
芹那花音:「……」心臓がバクバクと音を立てている。
芹那花音:「う、ううん。大丈夫。なんでもない」
芹那紡:「あら花音、まだ行ってなかったの?」
芹那紡:「大丈夫? 顔色悪いけど、今日はお休みにする?」
芹那花音:「だ、大丈夫!なんでもないってば…」
芹那紡:「ならいいけど……具合悪いなら言ってね。お父さんもお母さんも、あなたが元気なのがいちばん嬉しいんだから」
芹那花音:「気にしないで」顔が赤らむ。「行ってきます!」
GM:君は家を出る。N町の、いつもの平和な光景が飛び込んでくる。
芹那花音:「もう。二人とも、心配性なんだから…」
芹那花音:両親の過保護ぷりに照れて目を伏せ、慌てて家を飛び出す。
芹那花音:朝の日差しが街を照らす。この時期、朝は太陽が低い位置にある。
芹那花音:(まぶしい)
芹那花音:それで、手紙のことはどうでも良くなった。
GM:----
GM:シーンカット。シナリオロイスはやっぱりちょっと変更しましょうか。
GM:つまり、OPで一番お話した相手。両親に取得してください。初期ロイスとは別にとってね!
GM:なんかわかんないけど、この両親は君の初期ロイスにある両親とは微妙に違う気がするから・・
芹那花音:そうですね……… なんでか分からないが……
芹那花音:では、芹那龍弦・紡に安心感:〇/食傷で取得します。
GM:安心感!
GM:OKです。では、全員のOPはこれで終わり。
芹那花音:幸福感と言うには日常に慣れ過ぎている いつもあるものと思っている
GM:そう、いつまでも続くわよ……あなたがここにいようとする限り……
■OP05 : マスターシーン
GM:──N町のはずれ。湯ノ浦と接する山間を、五人の男女が歩いている。
GM:やがて木々が途切れる。カーブした道路の途中から、小さな盆地に広がるN町が一望できる。
吾妻ヒビキ:「……ここが"N町"か」
吾妻ヒビキ:「ここのどこかにセレナーデ達が囚われている。そういうことだな、リーダー」
リディア=スミルノフ:「うん」
リディア=スミルノフ:「たぶんツキガミ──《マスターアビス》が常にそばにいると思うよ」
リディア=スミルノフ:「常に記憶を書き換えて、違和感を消す。オーヴァードである事はさすがにごまかせないから、何かの事件で覚醒したことにしてるはず」
藤原奈央:「とにかく、まずはプランAよ。士騎たちを探して説得して、現実世界に連れ戻す」
藤原奈央:「もしみんなの記憶操作が弱ければ、自然とあたしたちを信用してくれるはず。村雨丸が使えればこの世界からの脱出は容易いわ」
恋本朝見:「信用してもらえなかったり、マスターアビスの妨害が入ったら?」
恋本朝見:「瞳ちゃん達から見たボクらは敵だよ。そう簡単に信用してもらえるとは思えないな~」
新見歩:「ダメだったらプランBだろ。俺たち三人がなんとかしてる間に、えー、リッターシルトとリーダーがなんとかする」
恋本朝見:「ざっくりしすぎだよ歩……」
新見歩:「いいんだよ方向性が分かれば! とにかく時間稼ぎなら任せてくれ!」
新見歩:「それに、あいつらは操られっぱなしの腑抜けじゃない。俺と真っ向勝負して、意志の強さで打ち勝ったんだからな」
新見歩:「《バルカノーツ》とか、そろそろ違和感に気づいて仲間に相談してる頃じゃねえの?」
GM:話しながら、彼らはゆっくりと山を降りていく。整備された二車線道路だが、不思議と車は一台も通らない。
GM:……作戦が始まる。マスターアビスの支配に抗う、最後の作戦が。
■OP06 : オープニング06(女子組)
GM:
GM:真OPを開始します。キャンペーン最終決戦終了後の平和な日々は満喫していただけたと思うので
GM:ここからはキャンペーン第二部! 事件が始まるよ。
GM:ということで、まずは……どっちにしようかな
GM:女子組にしよう。花音ちゃんと瞳ちゃん、1d10で登場してください。
芹那花音:1d10+41
DoubleCross : (1D10+41) → 9[9]+41 → 50
芹那花音:ギャッ
GM:しんでる!!
鷲尾瞳:1d10+42
DoubleCross : (1D10+42) → 1[1]+42 → 43
GM:おお、低い
GM:ではまず、帰り道……の描写をする前に
GM:このN町特有のギミックが発動します。
GM:Eロイスです。『傲慢な理想』『孤独の叫び』。これはちょっと特殊ですが、事前にUGNメンバー全員に使用されているものとしてください。
鷲尾瞳:なるほど?
GM:UGNメンバー……つまり瞳ちゃんと花音ちゃんは、月代コヨミに対してロイスを取得してください。感情は任意。
芹那花音:ほうほう
鷲尾瞳:ふむふむ
鷲尾瞳:なんだろなっほい
芹那花音:じゃあ月代コヨミちゃんに 友情/不安 で取得しよう
GM:ユウジョウ!
芹那花音:事件を経てすっかり仲良くなった後輩です
GM:ほぼ同年代だしね
鷲尾瞳:仲間/月代コヨミ/P:親近感○/N:劣等感/ロイス これで行こう。
鷲尾瞳:(恐らく)恋する乙女仲間ということで親近感を持っていると同時に、私はコヨミさんのように積極的にはなれないな……とちょっと劣等感を持っている感じ
GM:相手が義理の兄だしね・・
GM:OKです。じゃあ改めてシーンの描写を。
GM:放課後。君たちは三人で通学路を歩いて帰っている。
GM:鷲尾がお昼近くになって登校してきたことと、家が反対方向のコヨミが珍しく一緒なこと以外は、概ねいつものN町だ。
GM:君たちは恋バナに華をさかせてもいいし、瞳ちゃんの体調を心配してもいいし、コヨミがついてきている理由を聞いてみても構わない。
月代コヨミ:「今日もいい天気ですね。鷲尾さん、もう体調は大丈夫ですか?」
芹那花音:「あ、そう。今日、遅刻してきたって聞いたけど…」
鷲尾瞳:「はい。朝方、登校前に少しめまいがして……少し休んだら大丈夫になりました」
月代コヨミ:「花音先輩は知らないでしょうけど……登校してきた直後の鷲尾さん、ひどい顔だったんですよ」
芹那花音:「そうなの?」目を丸くする。
月代コヨミ:「そうなんです。今日は家まで私が送ります! 万が一があっては大変ですから」
芹那花音:「ああ…どうしてコヨミちゃんが一緒なのかなって聞こうと思ってたの」
芹那花音:「瞳ちゃんを心配してたからなんだ」微笑む。
鷲尾瞳:「それで士騎先輩の家に行かず、一緒に来てくれたんですね、コヨミさん。ありがとうございます」
月代コヨミ:「いえいえ。UGNの皆さんは私の恩人ですから」
月代コヨミ:「これくらい当然のことですよ。……ところで」
月代コヨミ:「おふたりとも、どうなんですか? 私が士騎先輩とくっついちゃっても、UGN女子的にはいいんですか?」
月代コヨミ:「ふたりとも、恋愛話とか全然しないから気になってたんですよね。ぼやぼやしてると士騎先輩いただいちゃいますよ!」
芹那花音:「えっ…だ、大丈夫だよ」頬を染める。
芹那花音:「わたしは、むしろ、コヨミちゃんのこと応援したいなって思ってるくらいで…」
芹那花音:「瞳ちゃんは?」
鷲尾瞳:「はい。私も応援しています。最初の事件のときから、お二人はずっと仲がいいように見えました。ずっとお似合いだと思っています」
芹那花音:「そうだよね、お似合いだよね」
月代コヨミ:「そ、そんなあっさり!」
月代コヨミ:「ええー……じゃあ花音先輩も鷲尾さんも、気になってる方とかいないんですか?」
月代コヨミ:「倫堂先輩ともそういう関係じゃないですよね。もしかして、恋愛には興味ないのでしょうか?」
芹那花音:「ううーん…、士騎先輩も倫堂先輩も、好きっていうより尊敬って感じで…」
鷲尾瞳:「わ、私は、その……まだ中学生ですから。恋愛ごとはまだいいかな、と……」
芹那花音:「…本当に?」じとっと見る。
月代コヨミ:「本当ですか~? 鷲尾さん、お兄さんの話をする時だけ妙に嬉しそうになりますけど……」
鷲尾瞳:「そうですね。お二人も魅力的な男性だとは思いますが、恋愛感情というよりかは……そもそも好きという感情がまだよくわかっていませんし……」
月代コヨミ:「恋愛に興味がないのではなくて、お兄さん以外に興味がないだけなのでは?」
芹那花音:「わぁ」頬を染める。
鷲尾瞳:「な、なんですか。二人揃って!本当に違います!兄さんの事は勿論、好きですけど……そういういやらしい目で見たことは一度もありません!」
月代コヨミ:「ほら! みてください花音先輩、この慌てっぷり!」
芹那花音:「うん、うん」コクコク頷く。「だっ、大丈夫だよ、わたし達、内緒にするから…」
芹那花音:「素直に言っても、いいんだよ…?」
鷲尾瞳:「慌ててません!んんっ……」「……それは、その……一度や二度くらい、意識したことはありますけど……」
芹那花音:「わああぁ」
芹那花音:「い、いつ…? どんな時…? な、何かどきどきすることがあったの…?」グイグイ迫る。
GM:平和な会話だ。ツキガミ事件が起きていた頃は、こんな会話をする余裕はなかった。
GM:君たちは気がつくかもしれないし……あるいは話に夢中で、気づくのが遅れたかもしれない。
鷲尾瞳:「花音さん、なんで今日はそんなに積極的なんですか……!?も、もしかして花音さんも兄さんに興味が……?」
GM:いつの間にか。君たちの行く手を遮るように、一人の少女が前方に立っている。
リディア=スミルノフ:「────みつけた」
芹那花音:「そ、そうじゃなくて、瞳ちゃんからこういう……」少女に気付く。「…?」
リディア=スミルノフ:「花音。瞳」
リディア=スミルノフ:「かえるよ。私達にはまだ、やるべきことがあるから」
鷲尾瞳:「え……?私……ですか?」会話に夢中で気づいていませんでした。名前を呼ばれてようやく認識する
月代コヨミ:「……? 花音先輩、鷲尾さん。お知り合いですか?」
芹那花音:「…し、知らない。人間違いじゃないかな?」
月代コヨミ:「ツキガミ事件で出会った方……?」
リディア=スミルノフ:「花音は……覚えてないんだ。瞳はどう?」
リディア=スミルノフ:「わたしのこと、わかる?」
鷲尾瞳:「いえ……。少なくともこの町で会ったことは……」
リディア=スミルノフ:「…………むむ」 懐からメモを取り出し、ぺらぺらとめくる。
リディア=スミルノフ:「よし」 メモをしまう。
鷲尾瞳:「帰ると言われても……私はずっとこのN町で育ってきました。他に帰る場所はありません」
リディア=スミルノフ:「ううん。帰る場所はあるよ、二人とも」
芹那花音:「『信者』の残党じゃないよね……?」不安そうにしている。
芹那花音:「……? わたし達の家を知ってるってこと?」
鷲尾瞳:「……」ドクドクと心臓が脈打っている。朝手紙を見た時に感じたような、強烈な不安
リディア=スミルノフ:花音を見る。 「うん。N市第三支部UGNイリーガル、セレナーデ……芹那花音」
リディア=スミルノフ:「詩雲終が。ピリオドが待ってるよ」
リディア=スミルノフ:鷲尾を見る。 「N市第一支部所属、UGNチルドレン。マクガフィン。鷲尾瞳」
リディア=スミルノフ:「ノーヴェが待ってる」
芹那花音:「…………っ?」それは、手紙に書いてあったワードだ。
鷲尾瞳:「行きましょう、花音さん……この子、なんだかおかしいです……」手を引いてその場から立ち去ろうとするが
月代コヨミ:「……鷲尾先輩、危ない!」
GM:瞳ちゃんは回避判定をどうぞ。難易度は7です。
鷲尾瞳:「っ!?」
鷲尾瞳:わーい
GM:いつの間にか、コンクリートで出来たいびつなゴーレムが君に向けて拳を振り上げている!
鷲尾瞳:6DX+1
DoubleCross : (6DX10+1) → 9[1,2,3,4,5,9]+1 → 10
GM:えーっ!
芹那花音:すっ、すごおい!
GM:なら回避は成功だ。君はゴーレムの一撃を回避することに成功する。
GM:ゴーレムを操っているのはこの少女だ。なぜかわからないが、君たちは直感でそれが分かる。
鷲尾瞳:「きゃっ……!」声に反応して、とっさに飛び退く。衝撃で倒れながら辛うじて拳を避ける
リディア=スミルノフ:「覚えてないなら、しかたがない。プランBに移らなきゃ」
リディア=スミルノフ:「少し手荒だけど……覚悟してね。ふたりとも」
GM:OP戦闘を開始します。
鷲尾[9] 花音[7] 月代[-]
5m
コンクリートゴーレム[3]
5m
リディア=スミルノフ[4]
鷲尾瞳:「こ、この子……私達と同じ、オーヴァードです……!」ずれた眼鏡を直しながら立ち上がる
芹那花音:「なんで…? ツキガミ事件は終わったはず…!」
GM:コンクリートゴーレムは君たちに向かってくる。……いや。
GM:鷲尾でも花音でもない。なぜか一直線に、月代を狙っている!
リディア=スミルノフ:「たぶん無理だと思うけど……あなたを倒せれば、ぜんぶ解決するから」
リディア=スミルノフ:「倒れて」 月代を指差す。ゴーレムがそれに従い、突撃する。
GM:簡易戦闘です。さすがに君たちだけここで侵蝕率が上がってしまうと、色々面倒なので……!
GM:行動値順にやっていきましょう。花音ちゃんと瞳ちゃんは<白兵><意志><知識・レネゲイド>のいずれかで判定できます。
GM:白兵は15、意志・知識は9以上で成功。失敗すると2d10ダメージを受けてもらいます。
GM:イニシアチブ。瞳ちゃんの手番。
鷲尾瞳:ふんふん
芹那花音:ほうほう
鷲尾瞳:許せないぜ。折角なので沢山伸ばした白兵で判定してみます
鷲尾瞳:肉体が6の白兵が9。成功するといいな~
芹那花音:援護の風いる~?
鷲尾瞳:使っちゃうと花音ちゃんが大変じゃない・
鷲尾瞳:まあ固定値高いし大丈夫だよ~。普通に振りますね
芹那花音:はーい
鷲尾瞳:6DX+9
DoubleCross : (6DX10+9) → 10[2,3,3,5,9,10]+6[6]+9 → 25
鷲尾瞳:すごい成功!
GM:もっと高く設定すればよかった!
芹那花音:すげえ
GM:なら君はゴーレムを半殺しにすることに成功します。道路のアスファルトとコンクリートの混合体だ。即死には至らない。
鷲尾瞳:「何者かはわかりませんが……私達だってこの町で戦って、強くなったんです!」
月代コヨミ:「きゃっ……!」 戦闘力は皆無だ。頭を抱えてうずくまる。
鷲尾瞳:「……やぁあ!」コンクリートの破片を掴むと、それが純白の剣に変わる。掛け声とともに剣を振るい、ゴーレムを一閃するよ
GM:ゴーレムが迫り、拳で月代を殴り飛ばそうとする……が。
GM:その直前でゴーレムは叩き切られ、大きく後退する。
リディア=スミルノフ:「"この町で戦って、強くなった"」
リディア=スミルノフ:「瞳。それは本当? 本当にあった出来事だと、胸を張って言える?」
鷲尾瞳:「何を分けのわからないことを……!それ以外に何があるというんですか?」
リディア=スミルノフ:「……本当に思い出せる?」
リディア=スミルノフ:「事件の始まりはどんな形だったか。誰と出会い、誰と戦い、どんな結末をもって解決したのか」
リディア=スミルノフ:「そこの"月代コヨミ"といつから友人になったか。思い出せる?」
GM:君ははっきりと自信を持ってこの質問をはねのけてもいいし、一瞬心がゆらいでも構わない。
鷲尾瞳:「当然です。私達は蘇ったツキガミを倒すために集まって、それから……」
鷲尾瞳:「……?」
月代コヨミ:「…………」
月代コヨミ:「……ダメです鷲尾さん! こうやって油断を誘ってるんです!」
月代コヨミ:「今はとにかく、この人を撃退しましょう。そうですよね、花音先輩!」
芹那花音:「そ、そうだよ! わたし達のこと、何も知らないのに…!」
芹那花音:「勝手なことばかり言って、UGNの思い出を汚そうとするなんて、許せない…!」
鷲尾瞳:少女の言葉に反論しようとして、言葉が詰まる。私達はツキガミによって覚醒させられ、町の人達を倒すために集まった。それは確かだが……その経緯が……
鷲尾瞳:「……っ」二人の言葉ではっ、と正気を取り戻す
鷲尾瞳:「すみません。敵の言葉に惑わされるなんて、まだまだですね……」
鷲尾瞳:「コヨミさんは、逃げてください。理由はわかりませんが、彼女は貴方を狙っているみたいです」
リディア=スミルノフ:「むう……」 反論され口ごもる。
リディア=スミルノフ:「わたしも、歩やナターリアみたいにぺらぺら喋れればよかったかな。しかたない」
リディア=スミルノフ:「ゴーレム、行動続行。《月代コヨミ》を最優先」
芹那花音:「うん…! ここはわたし達に任せて、コヨミちゃん!」
GM:イニシアチブ。行動値7、花音ちゃんの手番。
GM:ここで花音ちゃんが失敗すると、コンクリートゴーレムの手番となり、全員に無条件で2d10ダメージを与えます。
芹那花音:ぎやぁ~~
GM:殴られて制服が破れたりするのが嫌なら成功してみせな!
芹那花音:じゃあ〈意志〉で判定します。《援護の風》を使用してダイスを5個増やす!
鷲尾瞳:折角描いたセーラー服が!
芹那花音:10dx+2>=9
DoubleCross : (10DX10+2>=9) → 10[1,3,4,5,6,7,10,10,10,10]+8[1,2,4,8]+2 → 20 → 成功
芹那花音:やったぁぁぁ
芹那花音:芹那花音のHPを1増加 (27 → 28)
GM:えーっすごい!
鷲尾瞳:花音ちゃんつよーい!
GM:しかも回復した!
GM:攻撃すると回復するタイプの武器だ
芹那花音:まちがえた 侵蝕率51ですw
鷲尾瞳:回復なんで
芹那花音:カウンターリモコンの設定まちがえちゃった
月代コヨミ:「先輩! 天文部事件での戦いを思い出してください!」
月代コヨミ:「今の先輩の『歌』なら……あれくらいの敵、やっつけられるはずです!」
GM:なら、君は……君の歌は本来、味方を強化する能力しか持たないが……
GM:君はツキガミ事件の中で、いくつかの術を身につけている。歌に込められた想いを、あるいは音の波長である『振動』を、敵にぶつける攻撃だ。
GM:それ以外にももしかしたら新技があるかもしれない。君は自由にコンクリートゴーレムを撃破できる。
芹那花音:「うん…!」すう、と息を吸い、コンクリートゴーレムを見据える。
芹那花音:「♪たとえば君が…傷ついて」「くじけそうになった時は」
芹那花音:「かならず僕がそばにいて」歌うと、これまでの戦いが蘇ってくるようだ。
芹那花音:コヨミちゃんを守るために、ずっと戦ってきた。だから、今回も同じ! この見知らぬ少女に、やっと手に入れた平和を奪われてはならない!
リディア=スミルノフ:「花音。あなたの帰る場所はここじゃない」
リディア=スミルノフ:「詩雲終。ソルモルス。マスターレイ……忘れたの? 思い出して」
リディア=スミルノフ:「わたし達は、《マスターアビス》を────」
芹那花音:「ささえてあげ……」
芹那花音:「………?」驚いて少女に視線が動く。
リディア=スミルノフ:じっと花音を見ている。なにか言おうと口を開く。
月代コヨミ:「……先輩! 聞いちゃダメです!」
月代コヨミ:「鷲尾さんの様子といい、これはきっと……《ミカヅキ》のときと同じ……精神攻撃です!」
リディア=スミルノフ:「花音!」
芹那花音:「……っ」首を横に振る。「そ、そう…! もう、お父さんとお母さんを『信者』にはさせない…!」
GM:コンクリートゴーレムが迫る。……今の一瞬で十分攻撃するスキがあったはずだが、なぜか動きを止めていた。
GM:やはりゴーレムは月代をこの場から排除しようと、拳を振り上げる。
芹那花音:「だから────倒れて!」伸びゆく声がゴーレムに炸裂し、波紋状に崩壊させる。
リディア=スミルノフ:「っ!」
芹那花音:「コヨミちゃん、逃げて!」
月代コヨミ:「は、はいっ……! ……いや」
GM:花音の言う通り逃げ出そうとしたが、コヨミの動きが止まる。
GM:襲ってきた少女の方が、すでに撤退の態勢に入ったからだ。二人と離れるより、一緒にいたほうがいいと判断した。
リディア=スミルノフ:「……うん。わかった。今日のところは、私が退くね」
リディア=スミルノフ:「瞳。花音。これだけは覚えておいて」
鷲尾瞳:「な……何度来ても同じですよ」
リディア=スミルノフ:「──詩雲終とノーヴェ。あなた達を、N市で待っている人がいる」
鷲尾瞳:「《ミカヅキ》の時もそうでした。心を操ろうとしても、この町で築いた絆が私達を守ってくれます」
リディア=スミルノフ:「この町は、すべて幻」
リディア=スミルノフ:「月代コヨミを、信用しないで」
リディア=スミルノフ:《瞬間退場》。シーンから退場します。
芹那花音:「そんな……」
GM:相当に切羽詰まっていたのだろうか。鷲尾の言葉を聞いていたのかいないのか、最低限それだけを言い残して消えた。
月代コヨミ:「はあ……」 その場にへたりこむ。
月代コヨミ:「……士騎先輩と倫堂先輩に連絡しましょう。もしかしたら、花音先輩の言う通り」
月代コヨミ:「『信者』の残党なのかもしれません」
鷲尾瞳:「なぜ一ヶ月経った今になって、ツキガミの信者が……」
芹那花音:「…そ、そっか。わたし達のこと知ってるなら、二人にも追手が迫ってるかも」
芹那花音:「す、すぐ連絡しよう…!」
GM:----
GM:シーンカット。月代コヨミへのロイスはすでに取ってもらったので(謎のEロイスで)
GM:ロイス取得のみ可能です。シナリオロイスは当初、UGNチルドレンと襲撃者たち、でしたが
GM:微妙にシナリオが変わったので、これはなしにします。襲撃者の少女に対するロイスがあればどうぞ。
鷲尾瞳:枠が結構埋まっちゃってるから一旦保留にしておきます
鷲尾瞳:正体もわからないしね
GM:そうねえ。敵っぽいし……
芹那花音:そうなんですよね 同じ理由で ちょっと保留にします
GM:OKです! じゃあこのシーンはここまで。
■OP07 : オープニング07(男子組)
GM:次のシーンに行きましょう。士騎・倫堂の合同OP。
GM:二人はハイパー平和パートを1d10で登場してしまったので
GM:調整のため、1d5で登場してください。
志木倫堂:やった~
士騎朝輝:43+1d5
DoubleCross : (43+1D5) → 43+3[3] → 46
志木倫堂:1d5+39
DoubleCross : (1D5+39) → 5[5]+39 → 44
GM:最大値が出てる!
志木倫堂:1d5の時に出てよかった~(非科学的発言)
GM:では放課後。鷲尾と花音が謎の少女に襲われる、少し前。
GM:君たちは(当然だが同じクラスだ)放課後の教室で会話している。なんのことはない世間話かもしれないし、
GM:あるいは倫堂くんが最近良く見る夢について相談していたかもしれない。
GM:少し経つとイベントが発生するので、好きに会話して構いません。もちろん会話がないならさっさと帰ろうとしてもいいが。
志木倫堂:「不思議なことにさー」
志木倫堂:机を探ってプリントを鞄に放り込みながら。
志木倫堂:「UGNのメンバーはあんま出てこないんだよな。毎回違うやつが出てくる」
士騎朝輝:「不思議な事に?空から槍でも降ってきたとか……は、体験はしたな。あぁ、またぞろ妙な夢か」
士騎朝輝:机の上に参考書とノートを開き、問題を解きながら返事を返す。
志木倫堂:後ろの席に肘をかけて話をしています。最近良く見る変な夢の話だ。
士騎朝輝:「想像力豊かで全く羨ましいね」
士騎朝輝:「で、どんな奴だったんだよ?大体そう言うのは理想のタイプとかなんとかなぁ」
志木倫堂:「理想のタイプねぇ。朝輝は実際どうなんだ? 好きな女のタイプっと」
志木倫堂:「一瞬で脱線した、いかんいかん」
士騎朝輝:「そう言うのを聞くのは自分から言ってからがフェアと言う物だぜ。うちの女性陣が好きそうな話題ではあるが」
志木倫堂:「どんな奴ってまぁ、色々だよ。なんか歴戦の傭兵だったり、神を名乗るやたらテンションの高い女だったり、やたら剣が上手い美少年とか……」
志木倫堂:「あ、お前のことじゃないぞ。もっと中性的な感じの」
士騎朝輝:「能力(ちから)に覚醒(めざ)めてから悪化するのって珍しいよなぁ」
志木倫堂:「あれは割と好みのタイプだったな。男だったが」
士騎朝輝:ペンを止めてくすくす笑う。
志木倫堂:「くっくく……」その言い方がツボに嵌ったのか
志木倫堂:こちらも口を抑えて笑っている。
士騎朝輝:「で、その美少年。なんで、男だってわかったんだ?」
志木倫堂:「知らん。夢だからじゃない? それはそれとして」
志木倫堂:「先進的文化人たる俺は当然夢占いなんてやつぁ信じてないんだが」
士騎朝輝:「心理学的見地って言うのは文化的だと思うけどな」
士騎朝輝:「まあ、いいや。続けろ」
志木倫堂:「大体、そんなに楽しいばっかのやつじゃないんだよ」
志木倫堂:「昨日は市川を殺さなきゃいけない夢を見た」少し声を抑える。
士騎朝輝:「夢占いに頼るか?」
志木倫堂:「今朝は月代だ。その時は珍しくお前らが居て、なんとかなりそうだったんだが……」
士騎朝輝:「そう言うのは大抵、独占したい願望がなんちゃら。ってとこだろうよ」
志木倫堂:「まぁなんかヤな感じしてな。あん?」
志木倫堂:「ええーっ、真面目な相談だったんだが……」
士騎朝輝:「そもそもさ。《未来観》はお前の能力項目にはなかっただろ?だから、そんなものは夢でしかありえない」
士騎朝輝:「お前は炎を操る事しかできない。俺は氷となんか電気」
志木倫堂:「電気、自己申告だろそれ。本当に出てんの?」
志木倫堂:「ま。何の不思議現象も精神疾患もないんなら万々歳だし」
士騎朝輝:「走る時にビシッって出てるだろ。ビシッて。まあ、まだしばらく続くって言うなら、それこそ」
志木倫堂:「実際めちゃめちゃ可愛いよな市川。小説だったら登場時に容姿の描写で4行くらい使うタイプだろ」
士騎朝輝:「戦いの後遺症かもな。神様の力なんてすぐに消える物でもないのかもなぁ」
志木倫堂:「と、おう」
士騎朝輝:「なんだ。やっぱり市川の事が気になってるんじゃないか。4行使ってみろよ、聞いてやる」
志木倫堂:「こらこら。お前こそさっきから全然自分の話してないぞ」
志木倫堂:「コヨミどうなんだよあいつ」
志木倫堂:「屋敷に起こしに来るんだろ?」
士騎朝輝:「聞かれてないからなぁ」肩を竦めて薄く笑う。「ああ、それを聞くか」
士騎朝輝:「ん-、まぁなぁ。そうだな。正直悪い気はしないが、フェアではない気はする」
志木倫堂:「気にしいだなこいつ。あんな風に助けられたら」
志木倫堂:あんな風に、と口にして、一瞬思考が止まる。
士騎朝輝:「月代が俺に懐いてるのは、俺がたまたま命の恩人だったからだろ。それに付け込むような感じになるのはなぁ。互いにもう少し冷静になるべきだと思うね。……どうした?」
志木倫堂:「……いや。もう素直に好かれればいいんじゃないか?」
???:「──ねえ」
???:「ねえちょっと! そこの二人!」 廊下の方から声がかかる。
???:「ちょっといいかな。聞きたいこと……というか、話があるんだけど!」
志木倫堂:「だいたい命を救われただけで好きにはなんねーよ。どう救われたか……うん?」
士騎朝輝:「あいつ、もう少し我儘になっても良いと思うけどな。何でもしてくれるから、逆に気を遣うよ。こっちをたまには扱き使って、、、ん?」
GM:見知らぬ女子生徒が、すっかり人気のなくなった教室に入ってきます。身長は君たちより頭ひとつ低いくらい。
士騎朝輝:そちらの方に首を向ける。
藤原奈央:「探したわ。こんなとこにいたのね」
士騎朝輝:知ってるやつ?という顔を隣の男に向ける。
志木倫堂:「んや。上クラかな」
藤原奈央:「えっと、士騎朝輝。に志木倫堂でいいわよね。合ってる?」
GM:リボンの色は青。緑リボンの君たちより一学年上だ。
GM:※男子の君たちがリボンをしているわけではない
志木倫堂:「合ってるけど。何すか先輩」
GM:君たちは……この少女に見覚えがなくてもいいし、どこかで会ったような違和感を覚えてもいい。
志木倫堂:ではそういえばどっかで何度か見た顔だな、と思います。それから。
志木倫堂:「(あ、こいつも最近夢に出てきたかも)」
士騎朝輝:「探されるような理由が思い当たらないな」
志木倫堂:「(案外身近なみなさんが材料になってるもんだな)」ほわんほわん。
士騎朝輝:「えーと?君の名前は?」
藤原奈央:「あたしは藤原。藤原奈央。今日東京の方から転入してきたばっかりで……」 人差し指を二人に見えるように立て、
藤原奈央:その指先に小さな炎を灯す。 「──あんた達と同じ、能力者よ」
志木倫堂:「えっそれは変じゃね?」
藤原奈央:「えっなにが?」
士騎朝輝:《ワーディング》
GM:ワーディングされても目の前の少女は倒れない。平然としている。
士騎朝輝:「あぁ、本当だ」解除。
志木倫堂:「あっいや……」どう考えても口にすべきことは他にあった気がするのだが、口をついて出ていた。
GM:これを食らって倒れなかったのは、『信者』のように正気を失っていた者たちくらいだ。
志木倫堂:「だって前からうちの学校居ただろ? あんた」
志木倫堂:「んー気のせいかな」
藤原奈央:「は? いや、いないけど?」
士騎朝輝:「まぁ、能力者は俺達だけの特権っていうわけじゃないだろうけど。信者の残党?」
藤原奈央:「…………そういう設定なのかな……まあいいや。とにかく!」
志木倫堂:「こら言い方」肘で小突く。
藤原奈央:「ちっがうわよ! あたしは、あんた達をスカウトしにきたの!」
志木倫堂:「あん?」
藤原奈央:「あたし達はFH(ファルスハーツ)。あんた達と同じ能力者集団で……頼れる仲間を探してるの」
士騎朝輝:「まあ、話を聞こうぜ倫堂。相手を識る。ってのは大事な事だしなぁ」
藤原奈央:「《マスターアビス》という強大な敵がいるわ。あんた達が倒したツキガミと同じか、それくらいヤバいやつ。そいつを倒さないといけないの」
志木倫堂:「まぁリーダーがそう言うなら」
志木倫堂:奈央ちゃんの方を向くように座り直す。
藤原奈央:「ツキガミ事件を収めたあんた達なら、戦力としては申し分ない。あたし達と一緒に来れば、えー」
藤原奈央:「様々な特典……が受けられたり、能力者仲間もできたりするわ。どうかしら!」
志木倫堂:「全部怪しくない? 今怪しくないとこあったか?」
GM:君たちはこのドヘタな勧誘を無視してさっさと帰ってもいいし、もう少し詳細を聞いてもいい。
志木倫堂:士騎くんに。
士騎朝輝:「いや、その怪しげな文言で、なんでスカウトできると思ったんだ?あんた」
藤原奈央:「なっ! あたしのどこが怪しいっつーのよ!」
藤原奈央:「こーしてめちゃくちゃ友好的に振る舞ってるのよ! 美少女が!」
士騎朝輝:「実体のない謎の組織に、それと、あれだ。倫堂でもアビスなんて言葉は中々使わないぜ」
志木倫堂:「正体不明。俺達が能力者でツキガミと対峙したことを知ってる説明無し、一般人をヤバい敵と戦わせようとする」
士騎朝輝:「様々な特典の説明もないよなぁ」
志木倫堂:「そんな言い方ないだろ!」
志木倫堂:「俺は確かに思春期のそういう……特有の……くっ!」
士騎朝輝:「まぁ、でも、面白くなってきた。さぁ、続きをどうぞ」
志木倫堂:「そういう特有のやつが爆発してるかもしれんが……!」
藤原奈央:「……あの、いい? 話を続けたいんだけど……」
藤原奈央:「……まあ怪しむのも仕方がないわ。あたし達だって、同じ能力者がこんな辺鄙など田舎にいるとは思っていなかったもの」
志木倫堂:「うーん、話続けてもらうか……」
士騎朝輝:「怪しんでるのそこじゃないけどなぁ。言動がふわっとしてるとこ?」
藤原奈央:「ふわっとしてるのが嫌なら、おいおいいくらでも説明してやるわよ」
藤原奈央:「というか、本当に知らないの? 《マスターアビス》」
士騎朝輝:「なんか異常に実態がつかめない。まあ、詐欺師には向かないんだろうなぁ。とは思うよ」
志木倫堂:「いい人っぽいよな」
GM:確かに言動がふわっとしている。そして。
GM:マスターアビスという単語を執拗に連呼している。……君たちは一瞬、なんらかの違和感に襲われるだろう。
GM:意志で判定してください。難易度は9。
士騎朝輝:2dx
DoubleCross : (2DX10) → 3[1,3] → 3
GM:よっわ!
志木倫堂:2dx+3>=9 頼む!
DoubleCross : (2DX10+3>=9) → 10[4,10]+6[6]+3 → 19 → 成功
GM:つっよ!
志木倫堂:やった
GM:では、士騎くんは特になんの違和感も覚えない。とにかく目の前の少女が怪しいと思うだけだ。
GM:だが倫堂くんは違う。《マスターアビス》という単語を聞くたびに、不思議な記憶が蘇ってくる。
GM:巨大な火柱。
GM:哄笑する少年。
GM:焼け野原となった工場地帯。
志木倫堂:「ん、《マスターアビス》…………」
GM:星を焼く炎。《マスターアビス・γ/00》。
GM:戦ったはずだ。誰かと一緒に。
志木倫堂:俯いて、考え込む。
藤原奈央:「…………本当に」
藤原奈央:「覚えていない?」
藤原奈央:「なんの心当たりもないの? 《マスターアビス》について」
士騎朝輝:「倫堂は心当たりがあるらしい?」
志木倫堂:「待て」士騎くんを掌で制する。
士騎朝輝:「俺はなんとも、まったく。何かあったとしても、記憶に残る事でもなかったんだろうな」
志木倫堂:「心当たりがあると言ってしまうと、思春期のアレが引き返せなくなるかもしれない。今俺はそういう心の機微と戦っている」
GM:巨大な槍。分厚い氷壁を打ち砕く拳。虹を纏う雨──。
志木倫堂:ふざけたことを口にしながら、だが。
GM:目覚めたばかりの夢のように君の心に去来して、消える。
GM:君はこの違和感を口にしてもいいし、あえて心に秘めても構わない。
志木倫堂:掌にじっとりと汗がにじむ。
志木倫堂:(……覚えている。だが覚えているのは誰だ? 俺か?)
士騎朝輝:「大丈夫か?一人の世界に入り込んでるぜ」
士騎朝輝:目の前で手をひらひらと振り。
志木倫堂:(俺だ……それだけは間違いない。あの結末は他の誰にも渡せない)
藤原奈央:「……よかった。士騎のアホはともかく、倫堂のほうは完っ全に忘れてるわけじゃないのね」
志木倫堂:(そういう……ものだった。はずだ)
藤原奈央:「いい? 認められないかもしれないけど、よく聞いて」
志木倫堂:「なぁ」
藤原奈央:「あたしたちは……」
GM:ヴィーッ!ヴィーッ!
GM:倫堂と藤原が口を開いたのと全く同時。
GM:士騎と倫堂のスマホに、LINEのグループメッセージが入る。
士騎朝輝:「初対面でアホとか言うのは、ちょっと、どうかと思うんだがなぁ」
志木倫堂:「ナンパみたいでこれもさっきの話題に被って嫌なんだけど、会ったことないか? 藤原奈央」
志木倫堂:「っととと」
GM:月代からだ。『────下校途中に襲撃を受けました。UGNのメンバーで集合したいです! 先輩の家でいいでしょうか?』
士騎朝輝:LINEに目を通す。
志木倫堂:「……おいおい」
GM:あるいは、月代だけではなく、花音や鷲尾からも同様のメッセージがきているかもしれない。
GM:正体不明。謎の少女。自分たちと同じ、能力者……オーヴァード。
士騎朝輝:「えーと、藤原?さん、質問いいかい?」
藤原奈央:「え? な、なに?」
士騎朝輝:「俺達の仲間に君の仲間が会いに行ったりしてる?」
藤原奈央:「……いや。特にそういうことはないわ」
志木倫堂:「…………そうか」
GM:襲撃。──『信者』は一掃されたはずだが、生き残りがいたのかもしれない。
志木倫堂:携帯をしまって立ち上がる。
GM:緊急事態ではある。君たちは急ぎ、UGNのたまり場である士騎の家に行くべきだろう。
士騎朝輝:「そうか。何やら下校中に襲撃を受けたようだけど、君は無関係と。言う事にしておこう」
藤原奈央:「はん? 襲撃?」
志木倫堂:「言っちまうのかよ。まぁ大体知られてるっぽいしな」
志木倫堂:「つぅわけで急用ができた。悪ぃが勧誘は今度にしてくれ」
士騎朝輝:「そう言う事、非常時なんでね、悪いが今日はこれ以上付き合えない」
藤原奈央:「あ、まった! 行く前に一個だけ教えて!」
士騎朝輝:「どうぞ」
志木倫堂:「聞こう」
藤原奈央:「あなた達の仲間に、女の子がいるわよね。三人」
志木倫堂:立ち上がり、荷物を持つ。
藤原奈央:「鷲尾瞳。芹那花音。そして」「────月代コヨミ」
藤原奈央:「ねえ。月代コヨミとあなた達は、どういう関係?」
GM:『傲慢な理想』『孤独の叫び』。
GM:月代コヨミに対して、倫堂くんはロイスを取得してください。士騎くんはOPで取得しているので取らなくて大丈夫です。
志木倫堂:取得します。
志木倫堂:ロイス/月代コヨミ/友情/罪悪感
GM:OKです。
GM:どういう関係か。決まっている。同じUGNの仲間で、ツキガミの脅威に巻き込まれた少女………………の、はずだ。
士騎朝輝:「それこそ今、君……畏まった言葉遣いも面倒だな。アホって言われたし、いいか。あんたが言い当てたじゃないか。仲間だよ」
GM:君たちはこの問に微かな違和感を覚えてもいいし、記憶にあるままを言ってもいい。
志木倫堂:「俺もそんな感じかな」
士騎朝輝:「神様の生贄にされそうになったのを、助けた。さて、都会では珍しい話かな、そういうのさ」
藤原奈央:「……そ。仲が良さそうで何よりだわ」
藤原奈央:「話はまた今度にしましょ。じゃね」
GM:藤原は去っていく。
志木倫堂:「おう、じゃーな。また会おうぜ」
士騎朝輝:「何やら暴漢がいるらしい。帰りは気をつけて」
士騎朝輝:「さて、どうみる?倫堂」
志木倫堂:「社交辞令じゃないぜ今の。ちゃんと話聞いたほうがいいと思う」2人で下駄箱へ向かいながら。
志木倫堂:「ちゃんと……話……」自身がなくなってきたのか、言葉がしりすぼみになっていく。
志木倫堂:「全て俺の内心だとか、予感だとか、違和感だとか」
士騎朝輝:「それは同感なんだけどなぁ、一つ問題がある」
志木倫堂:「そういうのに端を発する見立てだが」
志木倫堂:「問題?」
士騎朝輝:「多分、ああいうのは俺の天敵だな、きっと、おそらく。凄い疲れそうだ、お互いが」
士騎朝輝:溜息をついて肩を竦める。
志木倫堂:「へぇ?」
志木倫堂:少し口の端を歪める。
士騎朝輝:「ま、会うのは有意義そうだから、そうも言ってられないか。面倒な事になってきた」
志木倫堂:「調子崩されてるようには見えなかったけどな。あの朝輝が疲れる相手ねぇ」
志木倫堂:「言っちゃ何だが、面白くなってきたな」
士騎朝輝:「そう言う相性の悪い人間もいるだろうさ。目の前に性格の悪い人間がいるようにな」
士騎朝輝:「まあ、その話はまた後で、皆が心配だし、行こうぜ」
志木倫堂:「おうとも。喫緊だ」
GM:----
志木倫堂:「全く、まだUGN(おれたち)の出番があるとはね」
GM:シーンカット。ロイスのみ可能です。
GM:といっても出たキャラが藤原奈央くらいだから、それに取らないなら次かな。次は全員集合の合流シーンだよ!
志木倫堂:取るよ~~
士騎朝輝:謎の少女 藤原奈央には取らないぜ。アホって言われちゃったしねw
藤原奈央:アホはアホじゃない!
志木倫堂:ロイス/藤原奈央/興味◯/すごく不審
GM:すごく不審w
GM:でも取ってくれたんだ倫堂くん ありがとう大好き
志木倫堂:すごく不審なのになぜだかNで取れない……なぜだろう……
志木倫堂:以上です
GM:同じサラマンダーだからかな・・・
GM:では改めてシーンカット。
志木倫堂:ハジメもそう思うか
■MP01 : ミドルフェイズ01
GM:次のシーンです。士騎邸での合流シーン。
GM:このシーンはUGNメンバー+コヨミが合流し、襲撃された件について話したり
GM:リーダーである士騎くんがUGNの再結成を宣言して、襲撃犯に関する調査を開始するぞ!というシーンです。
GM:場所は士騎邸。ちょっとした蔵がある、平屋作りの和風邸宅です。
GM:全員登場をお願いします。
志木倫堂:志木倫堂の侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (44 → 45)
GM:おっ、いい出目
GM:オッ ナイスダイス
鷲尾瞳:1d10+43
DoubleCross : (1D10+43) → 3[3]+43 → 46
士騎朝輝:1D10+46
DoubleCross : (1D10+46) → 6[6]+46 → 52
芹那花音:芹那花音の侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (51 → 57)
GM:では、士騎邸の一角。かつては一家族が暮らしていたこの家も、今は士騎のひとり暮らしだ。
GM:ゆえに妙に広い。士騎の私室、リビングに加え、こういった応接間もある。
GM:南から日が差し込む応接間。ここがN町自警団組織『UGN』の拠点だ。
GM:長テーブルが置かれた、畳敷きのきれいな部屋。君たちは集まっている。
GM:のんびりお茶を飲んでてもいいし、緊張した空気でも構わない。
士騎朝輝:和テーブルの上にカレー煎や業務用のミニチョコ ウーロン茶のペットボトルとグラスを置き。
士騎朝輝:自分はコヨミちゃんの分の煎茶を淹れる。
志木倫堂:「とりあえず無事でよかったよ3人共」
芹那花音:勝手知ったる様子で座布団を運んできている。
月代コヨミ:「もう、先輩! お茶は私が淹れますっていつも言ってるのに!」
志木倫堂:「あ、サンキュな座布団」
志木倫堂:足を崩して座る。
鷲尾瞳:なにかしたいけど二人が準備しているから手持ち無沙汰になってちょろちょろしています
月代コヨミ:「花音先輩もありがとうございます。疲れてるのに、すみません」
芹那花音:「いえいえ」二人にはにかむ。
鷲尾瞳:そのうち座布団の上にちょこんと正座する
士騎朝輝:「いいんだよ。一応、お客様だろ月代もさ。何やら大変だったみたいだし」
芹那花音:「戦闘があったといっても、あの子はすぐどこかに行っちゃいましたし…」
士騎朝輝:「しかし、平和が1か月も持たないとはなぁ。ツキガミと繋がりがある感じだったか?」
月代コヨミ:「どうでしょう。鷲尾先輩と花音先輩は、どう思われましたか?」
月代コヨミ:「私はすごく怪しいというか……信用してはいけない相手だと思いましたけど」
芹那花音:「ううん……」首を傾げる。
GM:実際、急に襲ってきたのだ。警戒したほうがいいのは間違いない。
士騎朝輝:「月代がそこまで他人を悪しざまに言うとは珍しいよなぁ。そんなに印象が悪い奴だったのか?」
GM:だが、真摯に何かを伝えようとしているようでもあった。襲われた花音と鷲尾は、どう感じただろうか?
鷲尾瞳:「実は、皆さんには黙っていたのですが……」
鷲尾瞳:「先日から家に妙な手紙が届くようになったんです。『思い出せ』とか、『帰ってこい』とか……襲ってきた女の子が言っていたことと、同じような事が書いてある手紙が」
士騎朝輝:「それは手が込んでるなぁ。いや、待て、鷲尾」
士騎朝輝:「そう言うのさぁ、相談しろよなぁ」
志木倫堂:「またなんか宗教っぽいな……」
月代コヨミ:「そ、そうですよ! そんな怪しい現象……私達に相談してください!」
士騎朝輝:「流石に平和ボケも過ぎるぜ」呆れたように笑う。
芹那花音:「あ、あの」おずおずと手を挙げる。
鷲尾瞳:「すみません。ただの悪戯かと思っていて……。今思うと、その時からなにか……コヨミさんの言う精神攻撃?を受けていたのかも……」
志木倫堂:「おっどうした」
士騎朝輝:「はい。花音メンバー!」
月代コヨミ:「ほら。温厚な花音先輩もお怒りですよ」
芹那花音:「いっ、いえ」ふるふると首を横に振る。「じ、実は……わたしの家にも、同じような手紙が来ているのです」
月代コヨミ:「……ええっ」
月代コヨミ:まさか二人も? というように士騎と倫堂の方を見る。
志木倫堂:「いんや」携帯をぽちぽちと弄って調べものをしている。
士騎朝輝:「手口が同じなら、同一犯って事で良いんじゃないか。分かりやすくて結構な事だぜ」
志木倫堂:「でも巷ほうぼうでやってるやつがいるって話はヒットしないし。2人を狙ってやってるんなら」
士騎朝輝:「って言うか、月代、朝刊と一緒にその手の手紙とか入ってた事なかっただろ」
志木倫堂:「関係あるかもな。ツキガミ様に」
士騎朝輝:「来るついでに持って来てくれるの、月代なんだし」
月代コヨミ:「あ、はい。うちには……届いていないですね。まったく」
GM:倫堂の言う通りだ。一般人を狙ってではなく、花音と鷲尾をピンポイントで狙っている。
志木倫堂:「つーかニーサンがポストとか見なさそうな鷲尾はともかく」
GM:共通点といえば……同じ学校に通っている。女子である。そして、ツキガミ事件に関与している。
芹那花音:「(コヨミちゃん、がんばってる……)」口には出さないがなんだか嬉しい。
鷲尾瞳:「あの……私が今日、学校に遅れて行ったのもその手紙が原因なんです。見た途端、急に不安で胸が詰まるような感じがして、倒れてしまって」
志木倫堂:「花音のパパママは何か対策取ったりしてるのか?」
志木倫堂:「……!」
鷲尾瞳:「だから……やっぱり良くないもの何じゃないかと思います。手紙も、今日話しかけてきた女の子も……」
GM:これは花音ちゃん・瞳ちゃんに共通していることですが、ポストに投函されているような類ではありません。
GM:気がつけば自分の近くに出現する。置いてある。教科書をめくると紛れ込んでいる……などだ。
芹那花音:「いえ、わたしだけ気付くようなタイミングで、玄関に置いてあったりしていて…」
GM:どう考えても超常現象でしかない。
士騎朝輝:「それで襲撃してきたのが、能力者か。何か気になるような事言ってたか?」
志木倫堂:「……狙われてるってわけだ」
芹那花音:「…精神攻撃だとしたら、『ミカヅキ』よりも強力だと思います…」
芹那花音:「その、不安なのも、もちろんなんですけど」目を伏せる。
芹那花音:「それだけじゃない、何か…知らなくちゃいけないような、気持ちにさせられるんです」
士騎朝輝:眉を顰める。
GM:
「……本当に思い出せる?」
「事件の始まりはどんな形だったか。誰と出会い、誰と戦い、どんな結末をもって解決したのか」
「そこの"月代コヨミ"といつから友人になったか。思い出せる?」
GM:
「花音。あなたの帰る場所はここじゃない」
「詩雲終。ソルモルス。マスターレイ……忘れたの? 思い出して」
「わたし達は、《マスターアビス》を────」
GM:君たちは彼女が言っていた言葉を覚えている。不思議な気持ちになる反面……それ以上はわからない。
志木倫堂:「知らなくちゃいけない、か」
士騎朝輝:「そう言えばな。俺と倫堂も能力者の女が話しかけてきた」
芹那花音:「えぇっ?」
志木倫堂:「おお、そうだそうだ。聞いてくれよ」
鷲尾瞳:「だ、大丈夫でしたか?お、おそわれたりとか……」
士騎朝輝:「むしろ、勧誘されたぜ」
士騎朝輝:「恐ろしく胡散臭かったけどなぁ。なんか特典とかいっぱいあるとか、自分で美少女とか言ってたし」
月代コヨミ:「か、勧誘ですか?」
月代コヨミ:「というか、先輩たち以外にもいたんですね。超能力者」
月代コヨミ:「同じ高校生だったんですか?」
志木倫堂:「転校生だってさ。なぞの転校生」
士騎朝輝:「世界に俺達だけって事もないだろう。とは思ってた。まぁ、ツキガミの配下とかもいた訳だしさ」
志木倫堂:「《マスターアビス》を一緒に倒して欲しい、つってた」
月代コヨミ:「────。」
士騎朝輝:「あぁ、それ。《マスターアビス》がどうとか言ってたな」
月代コヨミ:「……マスター、アビス」
芹那花音:「あ! そ、それ、わたし達を襲ってきた子も言ってた、よね」瞳ちゃんを見る。
士騎朝輝:コヨミちゃんを横目でちらと見て。
月代コヨミ:「……鷲尾先輩はどうですか? マスターアビス」
月代コヨミ:「聞き覚えはありました? 私は、全然なんですけど」
志木倫堂:「本当か? なんて言ってた」
鷲尾瞳:「そういえば、言っていたような……」
志木倫堂:「俺は正直、結構興味が出てる。勧誘を受けるって話じゃなくて…………」
志木倫堂:「言ってただろ、『知らなくちゃいけない』気がするんだ」
士騎朝輝:「まぁ、分かりやすく、騒動の鍵ではあるよなぁ。実際、事件も起こってる」
鷲尾瞳:「他にも詩雲とか第一支部とか……私達の知らない単語を沢山つぶやいていたような」
士騎朝輝:「さて、諸君一ついいか?」
月代コヨミ:「深入りは禁物ですよ。ほら、情報を知ることが攻撃のトリガーになることもあったじゃないですか」
芹那花音:「は、はい」
月代コヨミ:「む」 姿勢を正す。
志木倫堂:「ああ、あの時は……」
志木倫堂:「散々こえー思いしたな」
鷲尾瞳:「……」無言で士騎先輩の方へ向き直ります
志木倫堂:「一人だけ蚊帳の外だった鷲尾が偶然叩きのめして終わったんだったか」
士騎朝輝:「不安になる事もないさ。超常的な事件がまた起こって日常が脅かされるなら、俺達のやる事なんて決まってるだろ?」
志木倫堂:姿勢を気持ち直して士騎君を見ます。
士騎朝輝:「あぁ、UGNの再結成だ」
芹那花音:「…!」嬉しそうに眼を輝かせる。
士騎朝輝:「抜けたいなぁ、とか、異論があればどうぞ。俺はこういうのに融通を利かせるリーダーなんでね」
月代コヨミ:「!」
志木倫堂:「むしろ待ってました、って感じだけど?」
鷲尾瞳:「私も……異論はありません」
月代コヨミ:「わ、私も賛成です! こういうときこそ、UGNが頑張るべきだと思います!」
芹那花音:「はい、私も賛成です」
月代コヨミ:「やったー! さすが鷲尾さん、花音先輩!」 二人に抱きついて喜んでいる。
鷲尾瞳:「私が狙われているだけならともかく……家を知っているということは、また兄さんが巻き込まれるかもしれない……」
志木倫堂:「謎の手紙、襲撃者、転校生、《マスターアビス》」
芹那花音:「ひゃっ…!ふふふ」くすくす笑っている。
鷲尾瞳:「それはもう絶対にいやで……きゃっ」
志木倫堂:「どうにも手を拱いている場合じゃない……立ち向かうべきだ」
士騎朝輝:「決まりだな。諸君らの鍛え上げられた技能と奮闘に期待するよ。取りあえず《襲ってきた謎の勢力》《謎の手紙》《俺達にコンタクトを取ってきた女》と《マスターアビス》あたりか」
士騎朝輝:「あぁ、そうだ。月代」
月代コヨミ:「ふふふふ……! あっ、はい」
月代コヨミ:いそいそと姿勢を正す。「はい、なんでしょう」
志木倫堂:「それ今言っただろー」少し不貞腐れる。
士騎朝輝:「今日からウチ泊まってけ。月代は襲われたらどうしようもないだろ」
月代コヨミ:「えっ! い、いいんですか?」
士騎朝輝:「どうせ、部屋なんか幾らでも余ってるんだし、好きに使えよ」
鷲尾瞳:「まあ……!」両手で口を覆って
GM:月代は極めて弱い能力者だ。ワーディングで倒れることこそないが……戦闘力は皆無に近い。
芹那花音:「わっ、わっ」瞳ちゃんの制服をくいくい引いてはしゃいでいる。
GM:そして一番安全なのは、誰かの家に違いない。
志木倫堂:「おお……」
士騎朝輝:「内側からカギだってかけられるんだしさ。安心安全だ」
鷲尾瞳:花音ちゃんに視線を送りこくこく頷いている
GM:もっとも、士騎以外のメンバーの家はそこまで大きいわけではない。唯一花音の家は広いが、両親を説得する手間がある。
GM:誰もいない士騎の家に泊めるのが最適だろう。
月代コヨミ:「わっ、わかりました。……鷲尾さん、花音先輩、見ていてください」
士騎朝輝:「何もしゃべってないが、女性陣がうるさいのが良くわかるよなぁ」
月代コヨミ:「月代コヨミ、がんばりますので!」
志木倫堂:「お前がそういうつもりじゃないのは分かってるよ全員」
志木倫堂:「分かってるからだろ」
芹那花音:「がんばって、コヨミちゃん! わたし達、応援するからっ」
鷲尾瞳:「わ、私達は何も……。応援してますからね、コヨミさん」
GM:では
GM:全員の視線が月代コヨミに集中した瞬間。君たちは軽い……あるいは深刻な……違和感に襲われる。
GM:全員、意志で判定してください。難易度は9。
芹那花音:5dx+2>=9
DoubleCross : (5DX10+2>=9) → 8[4,4,6,7,8]+2 → 10 → 成功
鷲尾瞳:意思は得意です!何故か
士騎朝輝:2dx
DoubleCross : (2DX10) → 4[2,4] → 4
鷲尾瞳:3DX+6
DoubleCross : (3DX10+6) → 3[1,1,3]+6 → 9
GM:士騎君w
鷲尾瞳:ほあっ
GM:安定して弱いな君は
士騎朝輝:wwww楽しくなってきた。失敗するの。
鷲尾瞳:危ない……
志木倫堂:2dx+3>=9
DoubleCross : (2DX10+3>=9) → 8[4,8]+3 → 11 → 成功
GM:では、士騎くんは何も気づかない。普段どおりのUGNメンバーだ。
GM:だが他のメンバーは、UGNメンバーから……そして何より月代コヨミから、強い違和感を覚える。
志木倫堂:「……?」
GM:自分たちは、いつからこんな関係になったのだろうか? 士騎朝輝の家にあがって話す……そんなのが当たり前の関係だったろうか?
GM:芹那花音に、親などいなかったはずだ。
GM:鷲尾瞳に、兄などいなかったはずだ。
GM:士騎倫堂もそうだ。親と同居などしていない。
芹那花音:「……?」顔が強張る。
GM:そして────月代コヨミ。
GM:彼女は、こんな性格だっただろうか。
GM:いつからこの生活が当たり前になっている?
鷲尾瞳:「っ……あ……」くらりと倒れそうになり、畳に手をつく。
月代コヨミ:「……鷲尾さん!?」
GM:鷲尾が倒れそうになったのをきっかけに、すべての違和感は消滅する。
志木倫堂:「鷲尾!」
GM:君たちはまだ違和感に襲われていてもいいし、正気に戻ってもいい。
芹那花音:「瞳ちゃん…!」
士騎朝輝:「おっと、兄貴呼ぶ?」
志木倫堂:「…………いや」
鷲尾瞳:「す、すみません。今また、なにか……あの、奇妙な感じがして……」
芹那花音:「……」唖然と士騎先輩を見やる。「し、士騎先輩は、何もありませんでした?」
志木倫堂:「そうだ。俺だけじゃないな? 今の」
士騎朝輝:「光速に近い速さでかっとんでくると思うんだよなぁ。って、本当に精神攻撃の類かもな」
月代コヨミ:「……倫堂先輩? 先輩もどうかしたんですか?」
鷲尾瞳:「だ、大丈夫です。もう収まりました。兄さんには……連絡しないでください。心配をかけたくありません」
芹那花音:「は、はい。何か…変な感じが…」瞬きする。
士騎朝輝:「俺は特に何もだな。逆に俺だけ何か喰らってるかもしれないが」
志木倫堂:「はは、疑うのは良いことだけどな」
士騎朝輝:「あぁ、しばらくは最低2人以上で行動な。登下校も」
士騎朝輝:「違和感を感じる状況とかも法則性があるかもしれない。その時の事とかはなるべくメモっておくこと」
月代コヨミ:[
志木倫堂:「なんというか、いや、そう言われると出方が違うだけで受けてるんじゃないのか? 朝輝も」
月代コヨミ:「そうですね。先輩はなにか、違和感とかそういうのはないんですか?」
士騎朝輝:「ないなぁ」
月代コヨミ:「UGNメンバーを狙っているなら、私達だけっていうのも変な話ですし……」
志木倫堂:「自分のことがとにかく信じられなくなる……そんな感じの攻撃、攻撃?だった」
士騎朝輝:むぅと顎に指をあてて。考えるが、ない。
志木倫堂:「んん……まずいぞこれ。本当にさっさと対処しないと気が変になる」
芹那花音:「…士騎先輩は、ヒーローみたいな人ですからね」苦笑する。
芹那花音:「先輩が自分を信じられなくなるなんて、あまり想像できません」
士騎朝輝:「テストの前なんかはしょっちゅうだったりするけどな」
鷲尾瞳:「そうですね。だからこそ、私達のリーダーに選ばれたんですから」
志木倫堂:「あ、漫画で見たことあるぜ。受容体が無いから効かないんだ。脱力解決」
月代コヨミ:「あまり考えないようにしましょう。深く考えたら、きっと敵の思うつぼです」
月代コヨミ:「今回もきっとだいじょうぶです。UGNの力を合わせて乗り切りましょう! ね!」
月代コヨミ:「リーダーとして頑張ってくださいね、先輩!」
士騎朝輝:「期待には応えるよ。でも、あれだ」
士騎朝輝:「頑張るのは全員。俺は万能の神様でもないし、月代たちの事を頼りにしてるんだからさ」
鷲尾瞳:「……はい。皆で頑張って、皆で解決して、皆で帰りましょう。家族が待つ、私達の日常に」
芹那花音:「………」ムズムズとした顔で、両手を前に出している。
志木倫堂:「あったり前の前よ」
月代コヨミ:「……」 こちらも両手を前に出したり引っ込めたりしている。
志木倫堂:2人の様子を見て両手を前に出す。
士騎朝輝:「はは。俺としては、あれ、いつも、どうかと思うんだけどなぁ。あれ、やるか」
志木倫堂:「おっけ、輪になろう」
鷲尾瞳:きょろ、きょろと見渡してから、慌てて準備する
芹那花音:「はいっ」にこにこと輪に入る。
士騎朝輝:「じゃあ、行くぞ」
鷲尾瞳:「い、いつものあれ、ですね!」
月代コヨミ:「やった!」
月代コヨミ:「ふふ……これ、湯ノ浦でしか流行ってないと思ってたから、結構嬉しいんですよね」
月代コヨミ:「先輩、いつでもどうぞ。いぇいいぇい、ですよ」
志木倫堂:「記念すべき再スタート第一回だからな」
士騎朝輝:「いぇい、いぇい」右手、左手をパン、パンと合わせ
志木倫堂:音頭は譲ってやろう、という追随。
月代コヨミ:「うぉーう!」
芹那花音:「うぉーーう!」
鷲尾瞳:「うぉーう」控えめな声
志木倫堂:「うぉー!」
士騎朝輝:最後にパチーンと皆でタッチをした。
GM:シーンカットです。合流シーンはこれで終了。
GM:次のシーンからは調査パート。FHの目的や正体を暴くことができます。
GM:ロイス、購入ができます。どうぞ。
士騎朝輝:アームドスーツを購入挑戦。
士騎朝輝:1dx+6
DoubleCross : (1DX10+6) → 8[8]+6 → 14
鷲尾瞳:私も購入に挑戦してみます
士騎朝輝:財産1使って購入。アームドスーツに。以上です。
鷲尾瞳:応急手当キットを狙いますね
芹那花音:応急手当購入を挑戦します!
鷲尾瞳:2DX
DoubleCross : (2DX10) → 7[4,7] → 7
芹那花音:2dx+4>=8
DoubleCross : (2DX10+4>=8) → 7[5,7]+4 → 11 → 成功
芹那花音:ヤッタッ
鷲尾瞳:買えませんでした
志木倫堂:リーダーに取ろ
鷲尾瞳:あ!バディムあるよ!
鷲尾瞳:財産使わなくて大丈夫ですよ
GM:UGNチルドレンの最強エンブレム、バディムーヴ!
士騎朝輝:む。じゃあ倫堂君にバディムってくれ
鷲尾瞳:チル……?とかはよくわかりませんけど……
志木倫堂:あ、じゃあ応急振ってみます
志木倫堂:やっぱボデマ
志木倫堂:2dx+4>=12
DoubleCross : (2DX10+4>=12) → 10[4,10]+8[8]+4 → 22 → 成功
GM:www
志木倫堂:天才だった 装備
GM:バディムーヴかわいそう
GM:士騎くんの財産取り消してもいいよ
芹那花音:すごい高性能ボデマだ
GM:なぜなら、バディムーヴ取ったのに使い所がないと悲しいから(経験済み)
士騎朝輝:じゃあバディムもらいます。ありがとうございます
鷲尾瞳:じゃあ士騎くんにヴァでム!
鷲尾瞳:そしてロイス……ロイスな~
GM:キャラクターなのですが
GM:たぶん現時点で、マスターシーンも合わせて
GM:本セッションに出てくるキャラクターは全員だと思います。
芹那花音:ほうほう
士騎朝輝:ほう
GM:PL諸氏はそれも含めて取ったり取らなかったりしてね。
志木倫堂:士騎朝輝/信頼◯/嫉妬
志木倫堂:はーい以上!
鷲尾瞳:リーダーだし私も士騎くんに取ろうかな……
鷲尾瞳:頼れるリーダー/士騎朝輝/P:信頼○/N:憤懣/ロイス
鷲尾瞳:リーダーを信頼していると同時に、コヨミさんの気持ちはわかってるはずなのに……ってちょっと怒る気持ちもある感じです
芹那花音:この流れなら士騎くんかな…
芹那花音:士騎朝輝/信頼:〇/劣等感/ロイス
■ミドルフェイズ02 [マスターシーン]
GM:──N町某所、廃工場。
GM:最終的に、N町に潜入したメンバーは二名だけとなった。残り三名は知覚されにくいN町外周で合図を待っている。
GM:無人であるはずの廃工場に、少女の怒号が轟く。
藤原奈央:「────ぬぁああんで攻撃してんのよアンタはーっ!」
藤原奈央:「せっかく勧誘してるところだったのに! 話がすっげーややこしくなるでしょうが!」
リディア=スミルノフ:「うん。わたしもびっくりした」
藤原奈央:「びっくりしたじゃなぁぁい!」
リディア=スミルノフ:「奈央、落ち着いて」
リディア=スミルノフ:大きめの木箱に腰掛けていたが、ぴょんと飛び降りて両手を広げる。
リディア=スミルノフ:「つまりね」 「この『N町』は────人の願望を読み取って、叶える力がとても大きいの」
リディア=スミルノフ:「些細な願望であっても現実に変えてしまう。そして一度叶えば、その願望は取り消せない」
リディア=スミルノフ:「たぶんわたしが叶えられた願望は、……"一度、わるい魔術師になってみたい"」
リディア=スミルノフ:「それを読み取られて、ゴーレムがかってに動いてしまったんだと思う」 たぶん、と付け加える。
藤原奈央:「んじゃあ何? あたしも今頃願望が叶ってるってわけ?」
リディア=スミルノフ:「だとおもうよ。なにか変わったところはない?」
藤原奈央:「そんなの何も……」
藤原奈央:「……。……あったわ……」
リディア=スミルノフ:「この現象の一番やっかいな点は、願望を叶えた分だけマスターアビスに同化されてしまうこと」
リディア=スミルノフ:「本人が望もうと望むまいと、知らないうちに願望を叶えられている。しかも叶った内容は、当然のこととして自分の中に定着してしまう」
藤原奈央:「……長くこの町に滞在すれば滞在するほど、アビスの養分になるってこと?」
リディア=スミルノフ:「そう。さっきの短い戦いですら、私も飲み込まれそうになったもの」
リディア=スミルノフ:「倫堂たちも最初は抵抗していたはずだけど、今はもう自分たちが取り込まれている事すら、忘れていると思う」
藤原奈央:「解決策は?」
リディア=スミルノフ:「マスターアビスを、倫堂たちのそばから物理的に排除する」
リディア=スミルノフ:「僅かな時間でいいの。急激な記憶操作は、戻るのもそれだけ急だから……倫堂たちが本当のことを思い出しさえすれば脱出できるはず」
リディア=スミルノフ:「正確には、朝輝さえ正気を取り戻してくれれば脱出はできるんだけど」
リディア=スミルノフ:「わたしや奈央、歩たちは恐らく、この世界で力を使い果たしてしまう」
リディア=スミルノフ:「朝輝ひとりでは、たぶん、勝てないよね。マスターアビスには」
藤原奈央:「全員の記憶を取り戻す必要があるってことね。了解」
藤原奈央:「……損な役回りだわ……」
■ミドルフェイズ03
GM:セッションを再開します。今日はミドルシーン03、調査パートから。
GM:そして重要な事ですが、このシーンから登場ダイスを1d3+3に変更します。
芹那花音:やさしい~
GM:これは、登場ダイスで無駄に侵蝕が上がった結果Eロイスをもりもりにしたり、ロールチャンスが失われるとGMがムカつくからです。
士騎朝輝:やったわ。
鷲尾瞳:そうだったとは……
GM:みんなもムカつくだろ! お前も! お前も!
GM:ということで登場をどうぞ! シーンプレイヤーは倫堂くん、他の人も登場可能です。
志木倫堂:1d3+3+45
DoubleCross : (1D3+3+45) → 1[1]+3+45 → 49
鷲尾瞳:奈央ちゃんの立ち絵かわいい
芹那花音:芹那花音の侵蝕率を1d3+3(→ 6)増加 (57 → 63)
士騎朝輝:1D3+3+52
DoubleCross : (1D3+3+52) → 1[1]+3+52 → 56
鷲尾瞳:1d3+3+46
DoubleCross : (1D3+3+46) → 1[1]+3+46 → 50
GM:戦闘で一番がっつり上がる花音ちゃんが一番がっつり上った
芹那花音:今回ダイスヤバみです
GM:ではまず、情報項目を開示しましょう。調べられる項目は次の三つ。
・リディア=スミルノフ <情報:噂話/UGN>難易度6
・???
・???
・???
・【任意】謎の手紙 <意志>難易度9
・【任意】ツキガミ様=月代命(ツキシロノミコト)を救う方法 <情報:UGN><意志><知識:ツキガミ> 難易度13
GM:噂話は純粋な、一般人経由の噂話。情報UGNは、君たちUGNが超能力者視点で独自に調べた情報ということになりますね。
鷲尾瞳:へえー
芹那花音:ほうほう
GM:ということで、調査する人はどうぞ。誰からいってもいいぞい。
士騎朝輝:リディアちゃん空けば他の三つも空いていくのかしら
GM:そうだよ!
士騎朝輝:開けば
志木倫堂:ツキガミ様を救う方法!
鷲尾瞳:何にしようかな。因縁あるし謎の手紙行きたい気もする
GM:あっあとすみません、一番重要な話を忘れていた
GM:任意項目以外は、補足情報というものがあります。
志木倫堂:前回の続編って感じだなぁ
芹那花音:意志高いしツキガミ様=月代命(ツキシロノミコト)を救う方法についていきたい気もするけど
GM:判定に挑戦した人は、成功/失敗にかかわらず意志判定をしてください。リディアの場合、意志5/7/9で追加情報を得られます。
芹那花音:士騎くん調べたければまかせます
芹那花音:へぇ~~~ はぁい
鷲尾瞳:え~!すごいたくさん情報ある
鷲尾瞳:用意するの大変そう
芹那花音:すごいねぇ
GM:わかったら挑戦おし!
士騎朝輝:僕は残ったので良いかなと思ってたので、皆、好きなのやりなさい。
鷲尾瞳:では私は手紙行こうかな
芹那花音:じゃあツキガミ様=月代命(ツキシロノミコト)を救う方法でいきます
GM:おお、いきなりだ。
鷲尾瞳:意思は得意なはず!振ります
GM:どうぞどうぞ。こちらは補足情報とかはないので、好きな技能で振ってくれればOKです。
鷲尾瞳:3DX+6
DoubleCross : (3DX10+6) → 10[8,9,10]+9[9]+6 → 25
GM:強すぎィ!
鷲尾瞳:全知!
芹那花音:〈情報:UGN〉でコネ使って振ります 財産使えるから
芹那花音:4dx>=13
DoubleCross : (4DX10>=13) → 9[1,5,7,9] → 9 → 失敗
芹那花音:財産4点支払って成功させます!
GM:うひょー
鷲尾瞳:バディムあるよ!
芹那花音:あっ欲しい!
GM:バディムーする?
GM:じゃあ、花音ちゃんの達成値は12だ。
鷲尾瞳:じゃあ花音ちゃんの達成値+3します。
芹那花音:じゃあ財産を1点支払いまして、やはり成功させます!
鷲尾瞳:恋する乙女同盟の力です
芹那花音:えへへ えへん
志木倫堂:4dx+2>=6 リディアいきます
DoubleCross : (4DX10+2>=6) → 6[1,2,5,6]+2 → 8 → 成功
GM:ギリギリやん!
GM:いや、2点の余裕があるな えらい
GM:判定はまとめてやっちゃったほうがスムーズなので
GM:先にリディアの次の項目を開示しましょうか。
GM:・藤原奈央とマスターアビス <情報:UGN><知識:藤原奈央>難易度8 補足:意志5/7/9 これが追加されます。
鷲尾瞳:と!
鷲尾瞳:一体どんな判定が……
士騎朝輝:何故か知識を持ってるので、それで振ります。
GM:あっそうだ、士騎くんと倫堂くんは意志判定もやってもらわなきゃ。
志木倫堂:あっそうだった
GM:難易度は5/7/9。情報判定に続いて、意志判定もお願いします。
GM:ちょっとしたおまけ情報が得られるプランです。
志木倫堂:2dx+3>=9 うおー間に合えー!
DoubleCross : (2DX10+3>=9) → 6[3,6]+3 → 9 → 成功
志木倫堂:間に合った
GM:おっ、強い
士騎朝輝:技能と専門書で+4ですね。
士騎朝輝:2dx+4
DoubleCross : (2DX10+4) → 4[4,4]+4 → 8
GM:おお、ギリギリ!
士騎朝輝:そして意志。
士騎朝輝:2dx
DoubleCross : (2DX10) → 7[1,7] → 7
GM:2/3がわかりました。一番重要なやつだけわからない!
GM:じゃあ処理も終わったので、順番に開示していきましょうか。
■任意:ツキガミ様=月代命(ツキシロノミコト)を救う方法
ツキガミ事件の最終決戦前にUGNメンバーが少しだけ調査した、ツキガミ様を倒さず救う方法の詳細。
あの時は時間がなく、ただツキガミ様を倒すしかなかったが、今回改めて時間が出来たことで詳しく調査することができた。
そもそもツキガミが暴走したのは、『信者の減少=人々と結んだ絆の消滅』が原因だ。
絆がなくなり寿命が残りわずかとなったツキガミは、己を忘れた人々を憎み、生き延びるために強制的な絆を結ぼうとした。
だが、もし君たちがツキガミ=月代命との戦いにおいて、最後まで絆を捨てなかったとしたら。
自分を忘れ去った人間への憎悪を受け止め、それでも自分たちがついていると証明できたならば。
彼女は荒ぶる神『ツキガミ』ではなく、柔らかな月光の主『ツキシロノミコト』に戻れたのかもしれない。
襲ってくる敵への絆を持ち続ける──とても強い意志が要求されるが、方法はこれしかない。
どちらにせよ、事件が終わった今となっては意味のない事だ。
今の君たちに出来ることといえば、N町に唯一現存する月代神社にお参りし、ツキガミが安らかに眠れるよう祈る事くらいだろう。
GM:キャンペーン四話で、君たちは「戦わなくてもいいのでは」と調査をしましたが……
GM:花音や倫堂の両親、鷲尾の兄などが操られ、一刻の猶予もなかったため、倒すしかありませんでした。
鷲尾瞳:懐かしいなあ
GM:以前から調べていたものをやっと調べきった、という感じですね。
士騎朝輝:ノーヴェ君火力高かったねぇ
芹那花音:え~ そうだったんだ あの倒す決断をするシーンは盛り上がりましたね
志木倫堂:あれも我々の会話次第で違う展開になってたやつだったんですよね多分
志木倫堂:クオンタムさんのセッションだし
GM:花音ちゃんは優しい子なので、きっと日々の合間にちょこっとずつ調べていたのでしょう……ということで次。
GM:手紙について。
■【任意】謎の手紙
鷲尾や花音のもとに届く差出人不明の手紙。UGNメンバーとコヨミしか認識できていない。
手紙のひとつを持ち寄って念入りに調査した結果、興味深い事実が三つ判明した。
ひとつ。読む人によって手紙の内容が異なる。
意味深な単語の羅列が大半で、たとえば士騎の場合は『村雨丸』『藤原奈央』。倫堂の場合は『プロメテウス』『陶妙算』など。
ふたつ。手紙を読めば読むほど、書かれている内容が徐々に増えていく。
中には『君を助けてみせる』など、特定個人に向けての呼びかけも存在した。これは鷲尾の証言とも一致する。
みっつ。誰が読んでも、《太陽》と《マスターアビス》という単語が必ず登場する。
もっとも《マスターアビス》についてはつい最近聞いたばかりだし、《太陽》については逆に心当たりが多すぎる。
※この情報項目がオープンされた時、PL全員は1d10で下記チャートを振るか、任意でどれか一つを選択する。もしゲーム中にこれらを調査する機会があった場合、選択項目の難易度を-2する。
[1-2] この世界について
[3-4] 月代コヨミとツキガミ
[5-6]《マスターアビス》との戦い、そして敗北
[7-8] 脱出方法
[9]《マスターアビス》を倒す方法
[10]《マスターアビス》ツキシロノミコトを救う方法 ※クリア済み
鷲尾瞳:え~!なになに!
鷲尾瞳:ほうほう
GM:皆さんは1d10を振るか、任意の項目を選択してください。
志木倫堂:助けてくれるんだ!
芹那花音:全員で、どれかひとつですね
GM:全員すきなのえらんでいいよ!
芹那花音:ほえーやさしい
芹那花音:ひとりひとつ!
鷲尾瞳:私5-6がいいな。
GM:チャートについてはロールにまったく反映しなくていいので、どれかいっこ選んだらあとは全部忘れていいです。
GM:重複してもいいよ。全員脱出方法でもいい。
士騎朝輝:3-4かな。
志木倫堂:では1-2
芹那花音:じゃあ7-8
GM:なんかこの流れ作業は!
鷲尾瞳:バラバラの実
GM:倫堂:1-2 士騎:3-4 鷲尾:5-6 花音:7-8
GM:これはメモに追加しておきました。忘れてもいいよ!
芹那花音:あっありがとうございます
鷲尾瞳:ほわんほわんほわん
志木倫堂:助かります
GM:次。倫堂くんが抜いたリディアについて。
■リディア=スミルノフ (補足情報:意志5/7/9)
オーヴァード。FH・オブセシオンセルのリーダー。
この世界には、あらゆる事象を裏で操る《マスターアビス》という存在が潜んでおり、これを放置すれば人類の大半が滅ぶという。
リディアは《マスターアビス》を認識できる数少ない人間のひとりであり、アビスを倒せる戦力を求めてUGNの元へやってきた。
超能力者というよりは魔術師であり、戦闘に使う召喚術はもちろん、結界術のような大規模魔術も使用する。
アビスを倒すには士騎らの協力が必要不可欠と考え、士騎ら四人を仲間にしようとしている。
月代コヨミのことはなぜか危険視しているため、彼女を一人にしないほうがいいだろう。
GM:・補足情報
GM:意志5:これらの情報はすべて真実である。
GM:意志7:好物は甘いもの。最近のお気に入りはN市中央公園のクレープ。
GM:意志9:倫堂を『魔人』に変えた張本人である。
GM:以上です。
志木倫堂:藤原の上司!
志木倫堂:『魔人』とは何だ……? 俺は一体……
GM:そう、君はこれらの情報を知っているのだが、なぜ知っているのかがわからない状態になります。
GM:ただ、補足情報を含めた全てが本当なのは分かる。
志木倫堂:理解を得ました
鷲尾瞳:え~!こわい
芹那花音:どういうことなの~
GM:では最後。士騎くんが抜いた藤原奈央とマスターアビスについて。
■藤原奈央とマスターアビス (補足情報:意志5/7/9)
高校3年生。マスターアビス打倒のため、オブセシオンセルに協力するオーヴァード。
過去に《マスターアビス》と何度か交戦しており、アビスに関しては一番詳しい。
彼女は、士騎朝輝の持つ刀がアビスを倒す突破口になることを知っている。
そのため士騎およびUGNメンバーを勧誘しにきたが、リディアの襲撃によって勧誘は中断となった。
襲撃事件は藤原にとっても想定外だったようだが、詳細は不明。
超能力は士騎や倫堂と同じ熱操作。氷と炎の両方を高い精度で操る。
現在、N町で確認されたオーヴァードはリディアと奈央の二名のみ。彼女らと戦うならば今が好機だろう。
GM:・補足情報
GM:意志5:これらの情報はすべて真実である。
GM:意志7:彼女が本来所属する組織はFHではない。
GM:意志9:士騎朝輝■■■■■に■■■■■■■る。
GM:以上です。FHではないというのは、話している素振りから見抜いたのかもしれないし、なぜか直感的にそう思ったのかもしれない。
GM:というところで情報共有ロールに入りましょう。場所の希望などある人はいますか?
芹那花音:引き続き士騎ハウスで話します?
GM:そうですね、何もなければ士騎ハウスです。あとはせっかくご両親が生成されたので
GM:花音ハウス、倫堂ハウス、鷲尾ハウス(こっちは兄)も選択肢に入りますね。
GM:もう互いの家族とは顔見知りなので、まあどこを使ってもいいでしょう。
GM:もちろん、それ以外の秘密基地があっても構わない。
芹那花音:倫堂ハウスでおねがいします!
士騎朝輝:倫堂邸になりました。
GM:おっ
GM:了解です。じゃあ倫堂くんち(2F建て一軒家、学校から徒歩15分)にしましょう。
志木倫堂:一軒家だ~
GM:N町自警団UGNは、極めて小規模な組織だ。非戦闘員の月代を含めても全部で5名。
GM:必然、全員が顔見知りであり──全員の家が臨時の拠点となりうる。
GM:ここ志木邸もそんな拠点のひとつだ。倫堂の父がジュースやおかしを載せたお盆を倫堂に手渡しながら、耳打ちする。
志木アキラ:「また大人数で来たな。狭くないか? 1Fの和室使ったほうがいいんじゃないか?」
志木アキラ:「……あと朝も聞いたが、誰が好みなんだ? ええ?」
志木倫堂:「あ? 良い? じゃあ適宜そうするかも」
志木倫堂:「って……そうだな。この中なら……」と一瞬考えかけて。
GM:狭い部屋だ。この耳打ちは他のメンバーに聞こえていてもいいし、聞こえていなくてもいい。
志木倫堂:「やっぱ親父とそんな話したくないわ。今度な」
志木アキラ:「なんだよもう! ……じゃあみんな、ごゆっくり!」
志木倫堂:ひらひらと手を振る。
GM:倫堂の父は階下へ降りていく。最近はずっとテレワークだ。
GM:改めて、そう広くもない倫堂の部屋に5人が集まることとなった。
鷲尾瞳:「は、はい。えっと……お邪魔してます……」赤くなりながら小さくお辞儀して志木パパを見送ります
士騎朝輝:「ありがとうございます。お気遣いなく」軽く頭を下げる。
月代コヨミ:「ふふふ。親子で仲がいいんですね」
芹那花音:「いま、何か仰ってました?」首を傾げる。
志木倫堂:「ん。まーな」
鷲尾瞳:「……」花音ちゃんの問にそわそわしつつ静かにしています
月代コヨミ:「それで……何から話しましょうか」
志木倫堂:「割にそんなに親孝行できてねーとこあるけど。これからだろこれから……っと、何も言ってないぜ」
芹那花音:「あ、わたしから良いでしょうか」手をあげる。
鷲尾瞳:こくこく
月代コヨミ:かばんからノートを取り出す。戦闘で役に立てない分、せめて重要事項をメモしておくことで役に立とうとしている。
士騎朝輝:「元気がいいよなぁ。まずは花音、先鋒どうぞ」
月代コヨミ:「花音先輩はなにかわかりましたか? 敵の事とか」
芹那花音:「えっと、今回の事件とは関係ないんですけど、瞳ちゃんと調べてたことがひと段落したので、報告と思いまして…」
芹那花音:「…ツキガミ様についてなんですけど」瞬きする。
月代コヨミ:「あ。もしかして、ツキガミ様と戦う前にちょっとだけ調べてた……あれですか」
鷲尾瞳:「ま、前から調べていたことで。もしかしたら今回も関係あるかもしれないので……」
芹那花音:「はい」頷く。「あの時、話題にしたけど、結局答えが出せなかった『ツキガミ様を救うことができるか』について…」
士騎朝輝:「あの時は時間切れだったけどなぁ。今回の事にも絡んでるなら、調べた方が良い訳だ」
志木倫堂:「んー……」
志木倫堂:「そうだな。それは」
志木倫堂:「……いつだって大事だ。きっと今だって」
士騎朝輝:「何事も 元から外道の類じゃなければ、救えるなら救った方が良いしなぁ」
芹那花音:「…神様は、やはり、人の信心によってその在り方を保つようなのです」
芹那花音:「だから、もし、わたし達が最後まで、ツキガミ様でなく『ツキシロノミコト』で在ることを信じることができていれば」
芹那花音:「もしかしたら」瞬きする。「ツキシロノミコトとして姿を変えてくれたのかもしれません」
月代コヨミ:「……」 他のメンバーを見る。
士騎朝輝:顎に手を当てて考える。
志木倫堂:「数が違いすぎた。信者化された連中を切り離した上でそれができてれば……ってことか」
士騎朝輝:「そうだよなぁ。忘れ去られるのって寂しいもんな。そんな事されたら帰ってこれなくなるし、暴れたくもなる訳だ」
志木倫堂:「それとも、ちゃんと信じてやるやつが少しでもいれば、何か変わったのかもな」
志木倫堂:ちょっと難しい顔をする。
月代コヨミ:「でもそれは、とても都合のいい話ではありませんか?」
士騎朝輝:「OK、俺達は覚えておいてやろうぜ。今度、分神格が出てきたら、友達になってやろう」
月代コヨミ:「一度人に牙を剥いた存在です。絆を結ぶなんて、記憶を消し去りでもしない限り不可能じゃないでしょうか」
志木倫堂:「……ま、コヨミからすればあんまり面白い話じゃねーよな」
鷲尾瞳:「その……コヨミさんに乗っかるわけではないんですけど……。私も、そう思います。その……」
志木倫堂:「自分の中に潜んで悪さしようとしてたやつの話だ」
士騎朝輝:「月代達は現実的な考えで偉いよなぁ。うん、でも、俺は都合の良い事って好きなんだよな。それにさ、戦わなくて済む。って事は誰も傷つけなくて済む。って事だし、それに」
鷲尾瞳:「そうすれば救えるってわかっていても……。兄さんや町の人達を傷つけた相手と、本気で絆を結べるか……私は自信がありません。その、ごめんなさい」
士騎朝輝:「せっかく、花音が調べたんだ。無駄にするのも勿体ないと思うね」
芹那花音:「あ、謝らないで…。わたしは…その」口をつぐむ。「…はい」
月代コヨミ:「それは、たしかに……そうですね。花音先輩、鷲尾さん、ありがとうございます」
月代コヨミ:「口を挟んでしまってすみません! 次、次いきましょう!」
鷲尾瞳:「はい。あ、あの。私からも。手紙についてわかったことがあって……」
鷲尾瞳:と言って手紙についての情報を共有するよ。
GM:手紙について、君たちは鷲尾や花音から道すがら軽く聞いていてもいい。
GM:君たちの前には、一通の手紙がある。鷲尾か花音のどちらかが持ってきたものだ。
GM:見るものによって内容が異なる。そして、太陽やマスターアビスという単語が必ず出てくる……。
芹那花音:教科書に挟まれて出現したものを皆に見せている。
鷲尾瞳:「花音さんと一緒に居て、手紙の文面が人によって違うって気づいたんです」
志木倫堂:「これがか」しげしげと眺めている。
鷲尾瞳:「皆さんはどう思いますか……?」
士騎朝輝:「へぇ。そいつは、どんな手品なんだかなぁ。そう言う能力もあるのか」手紙を覗いてみる。
芹那花音:「太陽…はともかく、マスターアビスは、このところとてもよく聞く言葉で…」
士騎朝輝:「なんだ、これ?『村雨丸』『藤原奈央』藤原奈央って言うのは、昨日の女だよなぁ、村雨丸は里見八犬伝か?」
月代コヨミ:「そうですね。マスターアビス。襲ってきた女の子も、少し口にしてましたよね?」
鷲尾瞳:「はい、確か。FH……?の人たちも使っていた言葉……ですよね」
志木倫堂:「『プロメテウス』……と、『陶妙算』」
志木倫堂:前半はともかく、後半の人名らしきものの読みが一目で分かったことに少し不思議な気分になる。
芹那花音:「すえ…? な、なんですか?」 倫堂くんに見えている文字が読めないので首を傾げる。
志木倫堂:「おっと、そうか。俺以外には別のワードに見えてるんだよな」ボールペンを取り出してガリガリと書く。
志木倫堂:「なんで読めるんだろうな。……リーダーも伝奇っぽいワード混ざってるな」
月代コヨミ:「これは、読めませんね。よく一発で読めましたね、倫堂先輩」
士騎朝輝:ジンジャーエールと烏賊煎餅をつまむ。
士騎朝輝:「まぁ、分かったことは。全員の手紙に共通するワードが太陽とマスターアビス」
士騎朝輝:「月の神の次は太陽の神とかか?にしては深淵と太陽って言うのは詩的も過ぎると思うんだがなぁ」
GM:※情報項目はメモ欄を作っておきました
志木倫堂:「イメージは真逆だよな」
芹那花音:「ふ…藤原さんと、襲ってきた方…は、何か知ってるんでしょうか」
月代コヨミ:「手紙単体ではなく、もしかしたら他の情報と合わせて意味がわかるのかも……」
志木倫堂:「それについては」
月代コヨミ:「そうそう。藤原さんとか、襲ってきた人の弱点につながるのかもしれません」
志木倫堂:挙手。「調べたら名前分かったぞ。どうやらそこそこ知られてるやつらっぽい」
士騎朝輝:「良く知ってる。なんて言ってたから、俺達よりかは、ってところだろうなぁ。藤原って女は襲撃者に心当たりがないとは言ってたけどな」
志木倫堂:「ああ、あれ真っ赤なウソだぜ」
芹那花音:「えっ、えっ」
芹那花音:「ウソですか…?」
鷲尾瞳:「やっぱり同じ……FHの人たちだった、っていうことですか?」
士騎朝輝:「なんと、まったく簡単に人を信じる物じゃない。えらい、倫堂。このコーラキャンディをやろう。お前の家のだけどさ」
月代コヨミ:「やっぱり! 裏で手を組んでいたんですね!?」
志木倫堂:「今喋り始めたとこだから舐めらんない」
志木倫堂:「代わりに食べてくれ」
志木倫堂:「おう」仏頂面で応じる。
士騎朝輝:「嘘をつく奴には見えなかったが、女を見る目は修行不足だな。素直なのが周りに3人もいる反動かもなぁ」
志木倫堂:「コヨミたちうちの女子組を襲ったヤツの名はリディア=スミルノフ」
士騎朝輝:コーラキャンディを舐める。
志木倫堂:「藤原が名乗ったファルスハーツっていう例の組織、あれのなんつーんだろ」
志木倫堂:「中間管理職?」
鷲尾瞳:「あのお歳で中間管理職……」
鷲尾瞳:「外国では普通なんでしょうか……?」
志木倫堂:「リーダーだけど大ボスではないみたいなやつなのかな」
月代コヨミ:「なるほど……」
月代コヨミ:「やっぱり、悪人ではあるんですか?」
鷲尾瞳:言ってから間の抜けた事を喋ってしまった、と思い、飲み物に口をつけてごまかします
月代コヨミ:「そのリディアさんも。藤原さんという人も」
志木倫堂:「難しいな~。こっちで会った方は悪いやつって感じしなかったけどウソついてたし」
士騎朝輝:「主任とか部長みたいなもんかもなぁ」
志木倫堂:「目的もあからさまに悪って感じじゃない。人類を滅ぼす《マスターアビス》に対抗するために仲間を集めてる……ってことだが」
士騎朝輝:「実際、超能力集団の組織なら、縦割りで階級なんかがしっかりしてるだろうしな」
志木倫堂:「どうにもそういう動きはしてないな。コヨミを狙ってきた」
GM:FHには、まだ謎の部分が多い。現在わかったのもリディアや藤原の事だけで、目的については『打倒マスターアビス』くらいしか分かっていない。
GM:士騎たちを勧誘するだけで終わるのか。それとも、それ以外の目的も存在するのか……追加の調査が必要だろう。
GM:調査可能な項目が追加されます。 ■ファルスハーツの目的<情報:UGN><知識:オカルト>難易度8 (補足情報:意志9/15)
志木倫堂:「当分、つーか事件が終わるまでは誰かがついてたほうが良い」
芹那花音:「ツキガミ事件の後、コヨミちゃんの周りで、何か変なことが起こったりとか、してないよね…?」
月代コヨミ:「そうですね。今のところは、平和そのものです。今回の件を除いてはですけど」
鷲尾瞳:「平気で嘘をつくような人たちです。目的についても本当かどうかは……。」
鷲尾瞳:「コヨミさんが狙われているのは間違いありません。士騎先輩、コヨミさんをしっかり守ってあげてくださいね」
志木倫堂:「魔術師とかいう、これまで出てきた連中に輪をかけてうさんくさいジョブっぽいのも怪しいよな」
志木倫堂:「何ができて何ができないのか全然分からん」
志木倫堂:「モンスターを呼んだりバリアを張ったり、あと占いをしてたって噂もあったぜ」
月代コヨミ:「ゲームかよって感じですからね」
士騎朝輝:「接触してみるか?藤原奈央って女の動向については調べておいたんだが」
芹那花音:「も、もうちょっと調査してから接触のほうが良いのでは…」
志木倫堂:「賛成。今当たるの怖い。いろいろな意味で」
士騎朝輝:「まぁ、今当たらないにしても 今のところ、リディアと二人で行動してるらしい。なんか、俺の刀に興味があるっぽいんだがな」
士騎朝輝:「少なくともマスターアビスとは何回かやりあってる感じだよな、言動的には」
志木倫堂:「藤原か」
志木倫堂:「刀っつっても……別に何もないよな?」
士騎朝輝:「ないなぁ。村雨丸でもないしな、別に」
GM:士騎の刀はごく普通の日本刀だ。確かに業物ではあるし、ツキガミの力に共鳴して多少切れ味が強化されているようだが……。
GM:狙われるほどのものではないはずだ。
芹那花音:「……あの」士騎先輩と倫堂さんを交互に見やる。
芹那花音:「おふたりとも、この短時間の間に、ずいぶん詳しく調べてて、すごいですね…」
鷲尾瞳:花音ちゃんの言葉にこくこく頷く
月代コヨミ:「そうですね。集合してから解散まで、1時間くらいでしたよね?」
月代コヨミ:「花音先輩や鷲尾さんは前々から気になっていた事を調べたから、まだわかりますけど」
月代コヨミ:「士騎先輩と倫堂先輩はどうしたんですか? 独自のルートとかがあるんでしょうか?」
士騎朝輝:「そりゃ、そうだよ。月代がお手伝いしてくれたしなぁ、なぁ。具体的には些末な家事全般とかだが……」
志木倫堂:「こんなもんじゃね? 調べ物の伝手はこれまでで随分できたしな」
士騎朝輝:(そう言えば、偉くスムーズに行ったな。引いたクジがたまたま当たりだったような)
士騎朝輝:首を軽くひねる。
志木倫堂:「それに知れたのも、向こうが隠してないことだけだ」
士騎朝輝:「まあ、たまには、ついてる日もあるのさ。きっと、おそらくな。倫堂みたいに好みのタイプをひた隠しにしてないって訳だ」
士騎朝輝:「それに、詳しく調べるのは、此処からだろ?」
志木倫堂:「はは、お前は爽やかなナリして結構ねちっこいな」
士騎朝輝:「ふ。お父さんの気持ちを代弁したのさ。家庭関係の良好の為に」
GM:シーンカット。次のシーンは引き続き調査が可能です。残り2項目。
GM:ロイス、購入ができます。
士騎朝輝:ロイスは無しで、強化素材に挑戦。
士騎朝輝:手配師使いましょう。
芹那花音:ロイスなし、ぼであま買います
士騎朝輝:4dx+6
DoubleCross : (4DX10+6) → 10[2,4,9,10]+7[7]+6 → 23
芹那花音:2dx+4>=12
DoubleCross : (2DX10+4>=12) → 10[2,10]+5[5]+4 → 19 → 成功
芹那花音:ええ~すごい出目でた 成功しました~
鷲尾瞳:ダイスないから応急手当!
鷲尾瞳:2DX
DoubleCross : (2DX10) → 6[6,6] → 6
GM:UGNボディアーマー(オリジナルプリントTシャツ)
鷲尾瞳:だめでした
士騎朝輝:買えた。桐一文字(鬼斬れない村雨丸?)に使用して攻撃力が上がります。
志木倫堂:2dx+4>=12 インクリボン
DoubleCross : (2DX10+4>=12) → 7[1,7]+4 → 11 → 失敗
鷲尾瞳:おっバディム?バディム?
志木倫堂:あっ自分以外購入終わってる! お願いします!
鷲尾瞳:では+3!
GM:バディムーヴ、本当に便利
志木倫堂:ありがと~ 以上!
GM:OKOK! では次!
■ミドルフェイズ04
GM:えーと、マスターシーンがミドル2で今が3だから、次が4だな。
GM:引き続き情報項目です。残り二つを抜くとミドル戦闘が解禁されます。
GM:シーンプレイヤーは倫堂くん。他は任意で、登場ダイスは1d3+3です。
士騎朝輝:1D3+3+56
DoubleCross : (1D3+3+56) → 3[3]+3+56 → 62
芹那花音:芹那花音の侵蝕率を1d3+3(→ 6)増加 (63 → 69)
鷲尾瞳:侵食低いから出ようかしら
志木倫堂:1d3+3+49
DoubleCross : (1D3+3+49) → 1[1]+3+49 → 53
GM:でなでな~
鷲尾瞳:1d3+50
DoubleCross : (1D3+50) → 2[2]+50 → 52
鷲尾瞳:あ、違う。これに更に+3で55だ
芹那花音:やっぱ休もうかなぁ
芹那花音:ってアリですか?
GM:アリだよ~。そうしたらこのシーンはちょっと早めにしましょうか。3人だしね。
GM:というか残り情報項目も2個しかないしね……w
芹那花音:じゃあ休みます! 侵蝕63にもどります
GM:OKです。じゃあ今調べられるのはこれ。
・ファルスハーツの目的 <情報:UGN><知識:オカルト>難易度8 補足:意志9/15
・???
志木倫堂:要求意思高っ!
鷲尾瞳:うわわ
GM:挑戦する人はどうぞ。あと、手持ち無沙汰になった人はせっかく出たのにかわいそうなので
GM:どちらか好きな方の意志判定にチャレンジしていいものとしましょう。
GM:ということで、いよいよ大詰め! ファルスハーツ(FHと略します)の目的について調べたい人はどうぞ。
士騎朝輝:僕は意志が低いので、これは意志が高い人がチャレンジすると良い
鷲尾瞳:ううーん。意思固定値は高いけどダイスがまだ少なめなのよね
志木倫堂:花音ちゃんが休んでるから全員低いけど
志木倫堂:バディムーブ受けられるし自分が言ってみます
GM:バディムーヴ、圧倒的な力
士騎朝輝:抜いた後に出てくる???をやろう。
鷲尾瞳:いや、意思は
鷲尾瞳:バディム込でも私のほうが高いはずなので
志木倫堂:あっそうじゃん
鷲尾瞳:私が目的を調べてみましょう。ダイス目次第ですね。
鷲尾瞳:UGNで判定。真面目なので情報収集力も高いぞ
志木倫堂:いや待って バディムーブ込だと
志木倫堂:6あります僕
志木倫堂:あとダイスも1個多い
鷲尾瞳:あっブランケットがあるのか
志木倫堂:嘘だった
GM:補足項目は、マジで「なんか追加情報を知ってる気がする」ロールができるくらいしかメリットがないので
志木倫堂:スティールマインドあるか瞳ちゃん
GM:あんまり気にしなくていいですよw
志木倫堂:よろしくおねがいします
士騎朝輝:瞳ちゃん、やってー
鷲尾瞳:私のほうが高いようだな
鷲尾瞳:4DX+5>=8
DoubleCross : (4DX10+5>=8) → 8[1,2,4,8]+5 → 13 → 成功
鷲尾瞳:続いて意思判定もやってしまおう
GM:おやり!
鷲尾瞳:3DX+6
DoubleCross : (3DX10+6) → 10[5,9,10]+1[1]+6 → 17
鷲尾瞳:つよつよチルドレン!
士騎朝輝:完璧!
GM:やるな~
志木倫堂:えらい
GM:なんか、まとめて情報開示してからロールすると色々あわわってなっちゃいそうなので
鷲尾瞳:これが優秀なチル……普通の女の子の力です
GM:ここは一個ロールして次を開示するパターンにしましょうか。
士騎朝輝:はーい
鷲尾瞳:はーい
志木倫堂:はーい
GM:こだまかな
■ファルスハーツの目的 (補足情報:意志9/15)
FHの目的は二つ。ひとつは、マスターアビス討伐の戦力となる士騎たち四名の勧誘。
そしてもうひとつは月代コヨミの殺害である。
FHの調査結果(【】内のもの)によれば【月代コヨミこそがこの世界を裏から操る《マスターアビス》である。
ツキガミ事件は自分を信用させる為のフェイクに過ぎず、そもそも、本来はそんな事件など存在しなかった。この世界はごく最近できた虚像である。
月代は、自分=マスターアビスにとって最大の障害である士騎ら四人を味方につけるためにN町に閉じ込め、自分への絆を結ばせ、強く育てている。
このまま絆が育ちきれば士騎ら四人は完全にマスターアビスに取り込まれ、アビスもまた完全体となって地球への侵攻を始めるだろう】……。
これらの情報はオブセシオンのセーフハウスの一つから盗み出したものであり、彼らの主観が多分に入っている。
つまり信憑性が薄く、完全に信頼していいものではない。
そして何よりも、コヨミの殺害計画が間近に迫っている。
手段を問わずコヨミを殺害しようとするFHを放置するわけにはいかない。
アビスに関する情報の真偽はさておき、まずはオブセシオンの凶行を止めるべきだろう。
鷲尾瞳:なんだとぉ……?
GM:・補足情報
GM:意志9:FHの調査結果はすべて真実である。
GM:意志15:月代コヨミを信用してはいけない。
鷲尾瞳:はわわ
鷲尾瞳:えっえっえ~っ
GM:もちろん瞳ちゃんは、これまで一緒に戦ってきたコヨミを信頼しているはずですが
GM:それはそれとして、FHの調査内容が嘘ではないこと。そして、コヨミを信用していいものか迷う気持ちがある感じです。
GM:それらも含めて情報共有ロールをどうぞ。
GM:あっ、最後に調べられるのは 【■月代コヨミ抹殺計画 <情報:UGN><知識:N町>難易度9 補足:意志9】です。
士騎朝輝:では情報で コネ:要人への貸しを使います。
士騎朝輝:5dx
DoubleCross : (5DX10) → 10[1,4,6,8,10]+7[7] → 17
士騎朝輝:成功したので意志も振ります。
士騎朝輝:3dx
DoubleCross : (3DX10) → 7[2,4,7] → 7
士騎朝輝:バディム下さい。
GM:情報は成功! 意志の方は失敗ですね。
GM:意志判定は倫堂くんもどちらか好きな方にチャレンジできますが
士騎朝輝:バ、バディムを
GM:バディムしてもいいし、しなくてもいいです。
鷲尾瞳:バデバデするよ!
士騎朝輝:10になって成功だ!
GM:倫堂くんは、あくまでロール面のメリットしかないですが
GM:どっちかの意志判定に参加することもできます。
志木倫堂:2dx+3>=15 何も振らないのもアレだし一応やっときます 瞳ちゃんの方
DoubleCross : (2DX10+3>=15) → 10[5,10]+3[3]+3 → 16 → 成功
GM:つえー!
志木倫堂:アイデアロール成功しちゃった
GM:では、倫堂くんと瞳ちゃんは「FHの調査結果は真実。コヨミを信用してはいけない」となんとなく思う。
GM:士騎くんについては、下記の通り。
■月代コヨミ抹殺計画 (補足情報:意志9)
別名、《マスターアビス》抹殺計画。士騎らを味方につけるのが難しいと判断した場合に取られるプランB。
決行は明日の昼。リディアの術で、N高に『中から出る事も外から入ることもできない』特殊なドーム状結界を張り、逃げ場をなくした後に殺害するというもの。
おそらく、結界が張られるまでFHの二人は姿を消しているだろう。
登校しなければコヨミは助かるが、その場合は多くの生徒が犠牲になる可能性が高い。
コヨミを守る手段はひとつ。コヨミと共に学校へ赴き、姿を現したFHを真正面から打ち倒すことだ。
幸い、FHが現れる場所については目星がついている。
立ち入り禁止のN高屋上に、教師から鍵を借りた藤原が何度か出入りしているという情報があった。
結界の起点は、高確率でこの屋上となるだろう。
→トリガーシーン『昼休みに学校の屋上へ向かう』が解放されました。
GM:・補足情報
GM:意志9:コヨミの手をとってはいけない。
GM:choice[鷲尾邸,芹那邸]
DoubleCross : (CHOICE[鷲尾邸,芹那邸]) → 鷲尾邸
GM:翌日。
GM:前日に続いて、放課後の調査だが……花音は少し遅れている。自宅でピアノのレッスンがあるためだ。
GM:そのため、今日の拠点は鷲尾の家が選ばれた。花音の家まで徒歩2分しか離れていないからだ。
GM:君たちが家につくと、たまたま大学帰りだった鷲尾の兄が玄関の鍵をあけるところだった。
ノーヴェ:「んお?」
ノーヴェ:「よーお前ら。また来たのか」
ノーヴェ:「話すなら下のリビング使っていいぜ。俺はシャワー浴びて寝るからよ」
志木倫堂:「ちわーす鷲尾兄」
志木倫堂:※(わしおあに、と読みます)
志木倫堂:「相変わらず雑だな。助かるぜ」
士騎朝輝:「こんにちは。お邪魔します」
GM:あきらかに徹夜の麻雀明けだ。外国人の血が混ざっていてタフだが、それでも寝不足はつらいものらしい。
士騎朝輝:「お休みなら、なるべく静かにはするので」
ノーヴェ:「高校生が変な気ぃ使うんじゃねーよ!」
ノーヴェ:「瞳、冷蔵庫の俺のプリン以外は食べていいからな。客はちゃんともてなせよ」
鷲尾瞳:「……」何時もなら兄の様子に苦言を呈する所だが、二人の後ろで黙り込んでいる
GM:そのまま鷲尾の兄は階段を上っていきます。一度部屋に着替えを取りに戻ったのだろう。
GM:君たちは扉をしめると、リビングで3人きりとなる。
鷲尾瞳:「……あ、す、すみません。えっと……プリン以外は食べていい……んですね。わかりました……」
志木倫堂:「進展なーし」真っ先に手を挙げて成果を報告する。
志木倫堂:「どうした鷲尾。体調でも悪いのか?」
士騎朝輝:「何か情報がヤバい感じだったとか?」
士騎朝輝:肩を軽く竦める。
GM:あっしまった
GM:コヨミがいてほしいって瞳ちゃんの要望があったので
GM:いることにします。4人だ!
月代コヨミ:「大丈夫ですか鷲尾さん? 体調が悪いなら、休んだほうが……」
鷲尾瞳:「い、いえ……。私は大丈夫です。ただ、志木さんの言う通り情報が……」青い顔でそわそわとコヨミの様子をうかがいながら。
士騎朝輝:「どうした?コヨミに関する事か?」
鷲尾瞳:「その、これを……」と言ってFH側の調査結果、それを写真で撮ったものを見せるよ。
鷲尾瞳:「街にいる時、偶然、FHの隠れ家を見つけてしまって……。これはその中にあった物なんですけど……」
志木倫堂:「……ほぉん」
士騎朝輝:「は?」
GM:要約すれば、彼らの目的は士騎たち四人の勧誘と……月代コヨミの殺害。
鷲尾瞳:「リディアさん達は……コヨミさんをすぐにでも殺すつもりらしい……です」
GM:月代コヨミは世界を裏で操るマスターアビスであり、この世界はただの偽物、というものだ。
GM:マスターアビスや、世界が偽物という情報については極めて荒唐無稽な情報ではあるが……
GM:【月代コヨミの殺害】については、もしかすると、証拠を掴んでいる者がいるかもしれない。
月代コヨミ:「こう言うのもなんですけど……」
月代コヨミ:「私を殺すことでなんの得があるんでしょう。私が本当に、その、マスターアビスってやつなんでしょうか?」
鷲尾瞳:「こ、こんなこと絶対ありえません。なんとしてでも、コヨミさんを守らないといけない……と、思うんですけど……」
士騎朝輝:「この世界が偽物?」額を指で叩き「なんてなぁ、どうもピンとこないね」
GM:……士騎はピンとこないだろう。それに比べると、鷲尾と倫堂はわずかながら違和感がある。
GM:荒唐無稽な、FHの主観入りまくりの、悪意に満ちた情報。にもかかわらず、【それらが全て真実であると知っている】。
志木倫堂:(そうだ。んな訳ぁない。んな訳ないんだが……)
志木倫堂:(これで藤原の話した目的と、リディアってやつの行動が繋がってしまう)
志木倫堂:世界がどうこうはともかく、それに関しては違和感のピントが合っているように感じた。
鷲尾瞳:「あ、ご、ごめんなさい。コヨミさん、遮ってしまって……続けてください……」
鷲尾瞳:こんな話が真実であるはずがない。そう理性ではそう考えているのに……
鷲尾瞳:(私、これを見てから……コヨミさんが怖いと思ってしまっている……ずっと一緒に戦ってきた、仲間のはずなのに……)
月代コヨミ:「あっいえ、私もこれ以上は特にありません。この情報があまりに……突拍子もなさすぎて、受け入れられないっていうか……」
士騎朝輝:「どうにせよ。話し合う必要はあるよなぁ。誤解なら解かなきゃいけないし、結局のところ、俺達はマスターアビスの事は全く知らない」
士騎朝輝:「交渉のテーブルに乗る必要はあるんじゃないか?」
士騎朝輝:やれやれと溜息をつく。
志木倫堂:「…………あぁ」
志木倫堂:「俺達はやつらと話し合わなきゃいけない……だが。何だ」
志木倫堂:(これも『そう』思わされているだけなのか?)
志木倫堂:(だとしたらまずい……が)
志木倫堂:少し憔悴して、リーダーを見る。
GM:交渉のテーブル。……FHが問答無用でコヨミを殺しにくるのなら、まずそれを止める必要があるだろう。
士騎朝輝:「深刻そうな顔してるぜ。もう少し考える時間が欲しいけどなぁ、そうも行きそうにない」
士騎朝輝:と倫堂君を見やり
士騎朝輝:「あいつらなら、どうも学校に結界しかけてきてるな。確実に捕まえるやつだ」
月代コヨミ:「えっ!」
月代コヨミ:「そ、それは……他の生徒は大丈夫なんですか?」
士騎朝輝:「月代が来ないとすると、最悪、校内にいる人間が巻き込まれることになる危険はある」
志木倫堂:深刻そうな顔をしていると言われ、眉間を揉む。
志木倫堂:「結界~? 学校一つすっぽり封鎖できんのかよ」
志木倫堂:そう返しながらも、なぜだか分かる。
志木倫堂:その少女には……『あいつ』には出来ると。だが、なぜだ?
鷲尾瞳:「そ、そんな……人質ってことですか……?」
士騎朝輝:「どうだろうな。だが、この世界が虚構だと主張するなら、そんな事も出来るかもな」
鷲尾瞳:「……コヨミさんがアビスだとしたら……でもFHの人たちは、そんな方法を取るような卑怯な人たちで……うう……」
鷲尾瞳:「士騎先輩、わ、私達結局、どうしたら……」
月代コヨミ:「あの。そもそも、なんですけど……」 おずおずと手をあげる。
月代コヨミ:「この世界が虚構、というのを」
月代コヨミ:「みなさんは信じてらっしゃるんでしょうか……?」
志木倫堂:「信じている」
志木倫堂:迷いなく返す。
月代コヨミ:「えっ!?」
鷲尾瞳:「それは……」言いよどんだところで「え、えっ。倫堂先輩……!?」
志木倫堂:「はっきり言って、ずっと妙な違和感がひっかかってるし、コヨミのことも疑ってる。それは」
志木倫堂:「だから変なんだ。なあ、第六感だとか、本能に作用するような、そんな攻撃があったとして」
志木倫堂:「それを受けているとして、俺はどちらを信じるべきだ」質問ではない。
志木倫堂:「自分か、仲間か。内側か、外側か…………」
GM:倫堂くんや瞳ちゃんの態度を見て、士騎くんは選択できます。
GM:屋上へ行く時、コヨミを連れて行くか連れて行かないか。
GM:どちらを選んでもシナリオに違いはありませんが、戦闘難易度と展開が少し変わります。
GM:連れて行かない場合……当然ながら、コヨミが一人になったところをFHに狙われるリスクがある。
士騎朝輝:「困ったもんだ。そう言うの疑い出せば切りがないもんなぁ」軽く苦い顔をして笑う。
GM:連れて行く場合、FHが敵ではなかった場合に話がこじれるかもしれない。
GM:このシーンのうちに決められない場合、コヨミが同行します。
月代コヨミ:「どうしましょう、士騎先輩。彼らをひとまず止める、のは決定だと思いますけど」
月代コヨミ:「私は……その」
士騎朝輝:「結局のところさ。俺達はまだ何もしてないんだよな、FHの奴らに対して」
士騎朝輝:「情報を盗み見て納得した気になってるなんてのは、相手を識る。って言うのから一番遠い所にあると思うけどなぁ、そこまでは良いか倫堂?」
志木倫堂:「お得意のやつが来たな」むすっとした顔で返す。
志木倫堂:「分かったようなことを言いやがって、だがその通りだ」
鷲尾瞳:「ご、ごめんなさい。勝手なことをしてしまって……」
士騎朝輝:「そこに疑念や違和感があってもな。まずは相手に直接対面することだ。向こうには向こうの言い分もあるだろうさ、こっちだけが勝手に結論出すのはフェアじゃない」
志木倫堂:「いや、鷲尾のやったことが無駄だって言いたいわけじゃなくてな……」わたわた
志木倫堂:「……なぁコヨミ」
月代コヨミ:「は、はい」背筋を伸ばす。
志木倫堂:「口に出すのは、現実になりそうで嫌だが、俺はお前を敵に回すかも知れないって、ちょっと思っちまってる」
月代コヨミ:「……はい」
鷲尾瞳:「……」コヨミさんの反応を恐る恐る伺っています
志木倫堂:「俺は会ったこともないリディアとかいう女の子の、食べ物の好みも知ってるし、俺の命を助けてくれた、なんて記憶もあるんだ。それを信じろって、本能の奥がときどき警鐘を鳴らす。でもな」
志木倫堂:「でも、信じててくれ」
志木倫堂:「悪いようにはしないし、ならない」
志木倫堂:「UGNがいるからな」
月代コヨミ:「…………わかりました。ありがとうございます、先輩」
月代コヨミ:「でも大丈夫ですよ」
月代コヨミ:「もし、万が一、UGNのみんなが敵になったら」
月代コヨミ:「私……戦いますから! 力の限り!」
GM:時計が17時をさす。そろそろ花音のレッスンも終わる頃だ。
GM:花音の家にいって情報を共有し、あとは明日に備えるべきだろう。
士騎朝輝:「お手柔らかにな。さて、方針は決まったな」
士騎朝輝:「明日あいつらに会いに行く。だ。それと」
士騎朝輝:「月代が仮に本当に悪の親玉で敵であっても、UGNの仲間っていう事実は変わらないと、要約するとそう言う事らしい」
志木倫堂:小さく笑う。
志木倫堂:「そういう事さ。なんせ俺達は」
志木倫堂:■■■■■とも仲間になったんだから、と続けようとして、いつか自分たちを洗脳した誰かの名前が思い出せないことに気づく。
志木倫堂:あるいは、そんなやつは居なかったのかも知れない。ともあれ。
志木倫堂:「なんでもない、やろうぜUGN。いぇいいぇいうぉー、だ」
GM:シーンカット。次はミドル戦闘です。
GM:ロイスと購入ができます。
鷲尾瞳:さっと購入応急手当
鷲尾瞳:2DX
DoubleCross : (2DX10) → 3[1,3] → 3
鷲尾瞳:しゅん
士騎朝輝:さて購入は強いぞ。欲しいものがあったら言うが良い
鷲尾瞳:ロイス……ロイスを帰るか!
GM:ロイスの変えどころ!
鷲尾瞳:兄さん/ノーヴェ/P:慕情○/N:不安/ロイス これを不安表に。それから
鷲尾瞳:仲間/月代コヨミ/P:親近感○/N:劣等感/ロイス これを 仲間/月代コヨミ/P:親近感/N:恐怖○/ロイス これに変更したいと思います。以上で
志木倫堂:2dx+3>=11 ガード用に西洋剣でも狙ってみよ
DoubleCross : (2DX10+3>=11) → 10[3,10]+4[4]+3 → 17 → 成功
志木倫堂:装備
士騎朝輝:じゃあアームドスーツいきます。
士騎朝輝:2dx+6
DoubleCross : (2DX10+6) → 7[3,7]+6 → 13
志木倫堂:コヨミちゃんのNは罪悪感から疑念に 以上です。
士騎朝輝:バディムおくれ
鷲尾瞳:バデバデ
士騎朝輝:ではアームスーツプレゼント。ウェポンケースいるかい?
鷲尾瞳:もらいます!有り難し
士騎朝輝:あげた!以上
鷲尾瞳:おわおわ
GM:おわってる!
GM:ではこのシーンはここまで。
■ミドルフェイズ05
GM:次のシーンに行きましょう。次のシーンはミドル戦闘なのですが
GM:今日だけだとどうやってもミドル戦闘が終わらないので、会話して屋上へ行くシーンまでにしましょう。時間は学校のお昼休み。
鷲尾瞳:ラッジャ!
士騎朝輝:はーい
GM:ミドルフェイズ0……いくつだっけ……
GM:05だ!
GM:ミドルフェイズ05。全員登場です。
志木倫堂:志木倫堂の侵蝕率を1D3+3(→ 5)増加 (53 → 58)
鷲尾瞳:1d3+55 えいえい
DoubleCross : (1D3+55) → 1[1]+55 → 56
鷲尾瞳:+3また忘れた!59です
士騎朝輝:1D3+62
DoubleCross : (1D3+62) → 3[3]+62 → 65
鷲尾瞳:士騎くんも忘れてる
鷲尾瞳:おそろいだ
士騎朝輝:おっと+3で68ね。
芹那花音:芹那花音の侵蝕率を1d3+3(→ 6)増加 (63 → 69)
芹那花音:なんだかな~
GM:かのちゃ!!
GM:──翌日。N高・昼休み前。
GM:N中とN高は併設されている。そのため、中等部の生徒が高等部の校舎に来るのは、そう珍しい話ではない。
GM:コヨミをふくめた君たち5人は……多少の仮病や、あるいは力技を使って……昼休み少し前に高等部の校舎に集合した。
GM:あとは目の前の階段を登れば、すぐ屋上だ。
GM:君たちはすぐ屋上へ向かってもいいし、ここで最後の打ち合わせをしても構わない。
鷲尾瞳:「……」沈痛な面持ちで皆の後に付いていっています。
士騎朝輝:「花音はどう思った?」
士騎朝輝:「ほら、詳しい話は聞いたよなぁ」
芹那花音:「…えっ」ぱっと顔を上げる。
芹那花音:「あ、は、はい…。き、聞きました」
月代コヨミ:「あの、花音先輩」
月代コヨミ:「私がいるの、気にしなくていいですから。率直な意見を……お願いします!」
GM:花音ちゃんは前のシーンの意志判定に参加していないので、
GM:コヨミが怪しい、というのは全くもってバカバカしい意見だと考えていて構いません。
GM:むしろ、なんで一緒に戦ってきた仲間よりポッと出のFHを信じるの?って感じだ。怒ってもいい。
芹那花音:「わっわっ…で、ではあの」
芹那花音:「あの、わたし……。あの、ツキガミ様のことを、思い出したんです」
芹那花音:「わたしたちは、ツキガミ様を信じられなかったんだって…。ずっと彼を信じられていたなら、結末も変わったのにって」
芹那花音:「彼だって、元は人に施しを与える神様だったはずなのにって…」瞬きする。
志木倫堂:「それは……」ただの高校生には過ぎたことだ、俺達はよくやってただろ。と返すことはどうにもできなかった。
芹那花音:「こ、今回は…ツキガミ様にあたるひとのことを信じてあげたいって、思っています」
月代コヨミ:「……先輩」
芹那花音:「うっ、うん」
志木倫堂:「リディア達のことか」
芹那花音:「……わ、わかんないです」
士騎朝輝:「花音らしいよなぁ。良いんじゃないか、好きだぜ、そう言う考え」
志木倫堂:「……そうだな。分かんねーよなぁ。じゃ」
志木倫堂:にんまりと笑う。「どっちも信じるってこと?」
士騎朝輝:「前の戦いに悔いがあって、次の機会があるなら果たした方が良いし、悔いがないなら同じことをするべきだ」
芹那花音:「………」頬を赤く染めて、唇を尖らせる。「矛盾していますが…」
芹那花音:「で、では、悔いがないように、します!」
志木倫堂:「ここぞってぇ時に図太いよな、花音」少し呆れたように「まぁ、こういう時は助かるけど」
士騎朝輝:「あぁ、全員、悔いのないように。誰かがヤバくなったらフォローし合えば良いのさ」
GM:どちらにしても、何が正しいかどうか現状ではわからない。
GM:わかっているのは、屋上でFHが待ち構えており……結界がもうすぐ張られるということ。
GM:そして彼女らが、月代コヨミを殺そうとしていることだけだ。
鷲尾瞳:「……私から見たら、士騎先輩も倫堂先輩も相当ですよ」
士騎朝輝:「ん?と言うと」
鷲尾瞳:「私達の知っている世界が、もしかしたら全部偽物かもしれないなんて」
鷲尾瞳:「私は考えただけでもどうにかなってしまいそうで……」
士騎朝輝:「俺は、あれだな」
士騎朝輝:「少し気恥ずかしい事を言う。聞き流せ」
士騎朝輝:一応念を入れる。
鷲尾瞳:「……」黙って続きを聞きます
志木倫堂:(その前置きで?)口には出さない。
芹那花音:瞬きして先輩の顔を見る。
士騎朝輝:「此処は生まれ育った故郷でさ、そんなに閉鎖的な所でもないし、出ていこうと思えば何時だって出ていける。帰ってこようと思えば何時だって帰ってこれる。よなぁ」
士騎朝輝:「だからこそ俺は、そんな場所を守って生きていきたい。なんて事を考えてるわけだ。それが偽物であっても」
士騎朝輝:「夢が覚めるまではそうしたい」
士騎朝輝:「そうじゃないことを願ってるぜ。マジでさ」
志木倫堂:「……そうだな」
鷲尾瞳:「……はい。そこだけは私も同じです。だって……」
鷲尾瞳:(だってもしも……志木さんの言う通り、この世界が全部偽物だったら……)
鷲尾瞳:(私と、兄さんも……本当は……)
鷲尾瞳:ぎゅっとスカートの裾を握りしめて屋上に向かいます
芹那花音:「夢……」困ったような顔。
GM:もしこの世界が夢だったとして。
GM:その場合、芹那花音の両親すらも幻だということになる。
GM:この戦いが終わったら、両親と二度と会えなくなるかもしれない──そんな恐ろしい可能性を秘めた戦いだ。
芹那花音:(……夢が覚めても、同じような世界だと良いなって、思ってる、わたし)
芹那花音:(お母さんが起こしてきて、お父さんとニュースを見て、自警団のみんなと探検して────…)
芹那花音:(……)そう思うのに。手紙の文面が脳裏をよぎって、不安な気持ちにかられている。
芹那花音:何か大切なものを忘れてしまったような気がする。迷子のような気持ちで、瞳ちゃんの後を追います。
GM:君たちは屋上に出る。
GM:間断なく、いくつかの情報が飛び込んでくる。
GM:虹色に光るドーム状の結界。屋上を中心に、校舎全体を覆うように広がっていく。
GM:まるで君たちが来るのが分かっていたかのようにこちらを見据えている、二人の少女。
GM:屋上から一望できるN町。──君たちの町。
藤原奈央:「──来たわね」
志木倫堂:「言ったろ、また会おうぜって」
士騎朝輝:「コンサートでも始まるのか?それともタイトルマッチか?」
リディア=スミルノフ:「ううん。これからするのは、戦いだよ」
リディア=スミルノフ:「よし。じゃあ、はじめよう」
士騎朝輝:「待て待て。一応、話し合いに来たんだけどなぁ」
リディア=スミルノフ:「んー」
リディア=スミルノフ:「"月代コヨミ"を連れている以上、話しても無駄になっちゃうから。ごめんね、朝輝」
リディア=スミルノフ:「はじめるよ。裏切り者の舞踏会を」
GM:少女がルーンストーンを放り投げると、屋上の壁や床の一部が剥がれ落ちる。
GM:そして、明らかに剥がれ落ちた体積よりも巨大な……ゴーレムを形成した。
鷲尾瞳:「問答無用ですね……」
芹那花音:「は、話さないと、分かりあえないのに…」
士騎朝輝:「血の気が多い事だ、都会の人間はせっかちでいけないよなぁ。取りあえず月代は下がってろ」
GM:ミドル戦闘を開始します。
リディア[5] 藤原[4]
5m
鉄筋コンクリートゴーレム[3]
5m
士騎[7] 倫堂[4] 鷲尾[9] 花音[7]
5m
月代
GM:皆さんは「コヨミと一緒に戦う」を選択したため、次のNPCカードが使用可能となります。上手く使ってね。
■NPCカード:月代コヨミ
・アクション『長期抑制プラン』
戦闘時のみ発動する。全PCはクリンナップに侵蝕率が【1~5】減少する。
【1~5】であれば任意で選択できるが、必ず1以上は減少させないといけない。
志木倫堂:「信じるんだろ、花音」
芹那花音:「……っ、は、はい!」
志木倫堂:「なら今奴らの口にしたことだって真実かもしれないよな。もっとも──」
GM:未知の相手だ。だが──君たちにはコヨミの力がある。
GM:ツキガミの時もそうだった。彼女が後ろに控えているだけで、不思議と戦う力が湧いてくる。これもツキガミの巫女のなせる技かもしれない。
鷲尾瞳:やったー!
志木倫堂:「負けてやる気はないが」
芹那花音:わぁい コヨミちゃんは我らUGNの偉大なる仲間
■ROUND-01
GM:順番に進行していきましょう。セットアップ。
鷲尾瞳:私は特に何もありません
志木倫堂:《エターナルブレイズ》《苛烈なる火》攻撃力+35 行動値0 HP-5
志木倫堂:侵蝕65に
芹那花音:《ファンアウト》使用します。
芹那花音:みんな戦闘移動して~
芹那花音:芹那花音の侵蝕率を4増加 (69 → 73)
GM:おっ、さっそくだ。
GM:じゃあ花音ちゃん以外のメンバーは移動先を決めてください。
士騎朝輝:ゴーレムでエンゲージは止まるで良いですかね。
鷲尾瞳:ゴーレムにエンゲージしましょう。
GM:そうですね。ゴーレムが立ちはだかってるので、奈央リディアのとこへはいけません。
志木倫堂:5m後退。コヨミちゃんとエンゲージ
士騎朝輝:《加速装置》《ヴァジュラ》68→73 行動力+12 攻撃力+9 《紅蓮の憎悪》発動 攻撃力+9
士騎朝輝:ゴーレムのところまで移動。
GM:敵のセットアップ。鉄コンゴはなし。
GM:リディアもなし。
藤原奈央:《先陣の火》。行動値を19に。
GM:あっ違う。19じゃないな。えーと
GM:失礼しました。行動値は24。リディアと奈央の侵蝕率は80%です。
志木倫堂:起源種!
リディア[5] 藤原[24]
5m
鉄筋コンクリートゴーレム[3]
士騎[19] 鷲尾[9]
5m
花音[7]
5m
倫堂[0] 月代[-]
藤原奈央:「さぁ行くわよ。覚悟しなさい、UGN」 炎を噴射させ、一時的に爆発的な加速を得る。いつでも動ける態勢だ。
藤原奈央:「……そいつがいる時点で、会話は不可能。問答無用よ」
藤原奈央:「このふざけた夢から叩き起こしてやるわ!」
士騎朝輝:「優しく起こすという選択肢はないのか、あんた」
士騎朝輝:「いや、なさそうだけどさぁ」
藤原奈央:「ないわね! 寝ぼけてるやつは蹴っ飛ばして起こすのがあたしの流儀なのよ!」
士騎朝輝:「それ再び寝る可能性あるからな。しかも、永眠コースだろ。どうにも気性が荒い奴だよなぁ」
GM:士騎くんはこの物言いに、どこか懐かしさを覚えてもいいし、乱暴な女だという感想で終わってもいい。
リディア=スミルノフ:「ごめんね倫堂。でもたぶん、これが一番の近道だから」
リディア=スミルノフ:「ちょっと痛いかもしれないけど、がまんしてね。私もがまんするよ」
リディア=スミルノフ:初対面にもかかわらず、久々にあった友人のような口調。
志木倫堂:「ああ、リディア」
志木倫堂:「誰か、悪いやつがいて、倒したら全部解決して幸せになる」
志木倫堂:「そんな話ばかりこの世に溢れてれば、面倒もないんだがな」
志木倫堂:ごぅ、と熱が手元に収束し、不可視の陽炎の槍となる。
月代コヨミ:「鷲尾さん、花音先輩……」
月代コヨミ:「わたしは、皆さんを信じます。よろしくお願いします」
芹那花音:「……うん」
鷲尾瞳:「……はい。わかっています」花音の歌声とともに前に出る。……正直、何も考えたくない。リーダーに……周りに従っているうちに、全て終わってしまってほしい。
鷲尾瞳:「……ふふ」リーダーと敵との会話を見て、何故か自然と笑みが溢れた。二人共……なんだかお似合いだな……と、一瞬だけ思ってしまったのだ。
芹那花音:息を吸い、声を上げる。それが媒介となって光の波が沸き立ち、皆の力となる。
GM:ミドル戦闘を開始します。
GM:というところで、今日は一旦切りましょう。
GM:金曜日はGMがちょっとだめなので、次回は土曜日夜21時から!よろしくね!
GM:土曜日夜20時からにしました。よろしくね!
GM:セッションを再開します。今日はミドル戦闘から。
GM:前回はセットアップが終わったところで中断したので、あらためてエンゲージを貼っておきます。
リディア[5] 藤原[24]
5m
鉄筋コンクリートゴーレム[3]
士騎[19] 鷲尾[9]
5m
花音[7]
5m
倫堂[0] 月代[-]
GM:ということで、最速は行動値24の藤原から。
藤原奈央:マイナーで《氷炎の剣》《地獄の氷炎》。武器を生成。
藤原奈央:メジャーで《コンセントレイト:サラマンダー》《結合粉砕》《フレイムタン》。
藤原奈央:士騎くんを殴ります。
藤原奈央:10dx7+9
DoubleCross : (10DX7+9) → 10[1,3,4,5,5,6,6,8,9,9]+5[3,5,5]+9 → 24
士騎朝輝:リア不よ!
藤原奈央:しょぼっ!
藤原奈央:でもあたったからいいやw ダメージ。
藤原奈央:3d10+36 装甲無視。
DoubleCross : (3D10+36) → 14[1,10,3]+36 → 50
鷲尾瞳:カバーする?
士騎朝輝:して
士騎朝輝:死ぬよ。
鷲尾瞳:え~っ。彼女からの熱烈なアプローチじゃん
士騎朝輝:リザレクトすると侵蝕キツいんだよ!
鷲尾瞳:まあ侵食ヤバそうだしかばうけども……《砂の結界》でカバーします。侵蝕は59+2で61に上がります。
GM:OK!じゃあ演出を。
藤原奈央:「さて……いッこだけ聞いといてやるわ」 氷でできた、短いバトンのようなものをくるくると回す。
鷲尾瞳:で、50は当然HPが全然足りないのでリザレクト。アームドスーツ着てもダメだ。
鷲尾瞳:1d10+61
DoubleCross : (1D10+61) → 8[8]+61 → 69
GM:嫌な出目!
鷲尾瞳:結構きついぜ
藤原奈央:次の瞬間、両端から炎が噴出し、鋭い刃を形成する。『両剣』とか『ダブルセイバー』とか言われる、フィクション特有の武器だ。
藤原奈央:「ホワイトミュート! 士騎朝輝!」
藤原奈央:「あたしの事、ほんっとーに何も覚えてないの? どーなの!」
士騎朝輝:「ふむ」
士騎朝輝:戦闘中だが、顎に手を当てて考える。
士騎朝輝:「ないな。そっちは俺の事を知ってる風だが?」
志木倫堂:「(なんかちょっと覚えてて悪い気してきたな…………絶対要らない罪悪感だけど……)」
藤原奈央:「"知ってる風だが?"じゃねえってのよー!」
藤原奈央:「そのツラ焼き焦がしてでも思い出させてやるわ!」 炎の両剣と共に飛びかかる。
士騎朝輝:「そもそも、そのホワイトミュートって言うのは?二つ名か何かか?」
士騎朝輝:「おわぁ!?あんたが攻め手とは意外だな。後ろで冷静に指揮しながら仲間を護るとかに向いてる とか、なんとなく、そう思っただけだが。どうにも俺は人を見誤るな」
鷲尾瞳:「……!士騎先輩、危ない!」剣を構えて二人の間に割って入ります
藤原奈央:「邪魔……よっ!」 「にゃっ!」 変な掛け声とともに一閃。
藤原奈央:斬りつけた鷲尾を中心に凄まじい火柱が上がり、大爆発が起こった。
芹那花音:「ひゃっ……」爆風に身を竦ませる。
鷲尾瞳:「きっ、ゃああっ!」爆発に巻き込まれて吹き飛ばされます。服も焦げ焦げ
GM:近接戦闘のプロの士騎、そして鷲尾はわかってもいい。体術はやや素人めいている。……が。
GM:サラマンダーとしての出力が異常だ。強引な力押しで鷲尾を吹き飛ばした。
士騎朝輝:「待て。待て待て。ツラが焼き焦げるじゃすまないだろ!?確実に命を奪る勢いだったぞ!」
藤原奈央:「やかましい! 一度死になさいクソアホバカ士騎!」
藤原奈央:「鷲尾も邪魔すんじゃないわよ!」
士騎朝輝:「鷲尾大丈夫か、いや助かったけどなぁ」
鷲尾瞳:「そ、そんな事言われても……。うう……やられたのはこっちなのに、なんで私が悪いみたいに……」
鷲尾瞳:咳き込みながら立ち上がります。
月代コヨミ:「呑まれてる場合じゃないです、みなさん! 反撃を!」
GM:イニシアチブ。士騎くんの手番。
士騎朝輝:「大体、事情も分からないのに、キレられても困るんだよなぁ」
士騎朝輝:「やめとけよ。襲撃とかそういうのさ、給料に見合ってないぜ、多分な。なんて、言ってられる状況や事情じゃなさそうだな、そっちはさ。じゃあ、こっちも行くか」
士騎朝輝:目の前のゴーレムに攻撃します。
リディア=スミルノフ:「……」 なにか説明したい表情だが、言葉を飲み込んだ。
士騎朝輝:《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》73→77
GM:どうぞ! 鉄筋コンクリートゴーレムの描写が少なかったですが
GM:25mプールくらいはある屋上の2/3を占める大きさです。こいつを無視して藤原たちの元へ行くのは相当骨だろう。
士騎朝輝:11dx7+11
DoubleCross : (11DX7+11) → 10[1,2,3,4,4,5,6,6,6,7,9]+5[4,5]+11 → 26
GM:さっき見たような達成値
士騎朝輝:出目は同じですね。技能値差。
GM:ちょっとまってね! リアクションします。
鉄筋コンクリートゴーレム:OK。ガードします。《イージスの盾》。
GM:ダメージをどうぞ!
士騎朝輝:武器が15+セットアップエフェクトで18+アームドスーツで+3 エンブレム玩具使いで+3
士騎朝輝:3d10+39
DoubleCross : (3D10+39) → 9[5,3,1]+39 → 48
GM:アームドスーツとエンブレムが地味にきいてるな~
鉄筋コンクリートゴーレム:48-3d10 軽減。
DoubleCross : (48-3D10) → 48-13[5,5,3] → 35
GM:よし! そこそこ軽減して、まだ生きています。
士騎朝輝:「なぁ、俺からも一個聞いて良いか?」
藤原奈央:「ああん!?」
士騎朝輝:「こわっ!?ああ、で村雨丸って言うのはなんだよ?」
士騎朝輝:言いながら立ち塞がるように、ゴーレムの眼前に。
鉄筋コンクリートゴーレム:『ヌ────オオオオン!』 目覚めを宣言するように高らかな雄叫びを上げる。
鉄筋コンクリートゴーレム:そしてそのまま、巨大な拳で明確に一人を狙う。──月代コヨミ!
月代コヨミ:「先輩! あぶない!」
士騎朝輝:「何、心配するな。こういう時に危ないのは鷲尾だと思うしな。ん?」
GM:村雨丸。N町はもちろん、ツキガミ事件でもまったく聞いたことのない名前だ。
GM:だが士騎くんはかすかな脈動を感じることができる。今キミが手にかけた、刀の柄から……そして抜き放とうとしている刀身から。
GM:君の刀は、ただの刀ではない。──『意志を持っている』。
GM:声が聞こえるわけでも、それ以外の反応があるわけでもないが、たしかに君は刀の力を感じることができるだろう。
藤原奈央:「"村雨丸って何"か。サイコーに面白い質問だわ」
藤原奈央:「さあね? そいつに潰されて死んだら教えてやってもいいわよ」
士騎朝輝:「何がどうあっても、俺に死んでほしいのは良く分かったよ。まったく、何をやらかしたんだかな」
士騎朝輝:息を継ぐ呼吸と共に、士騎の肌が雪のように白化する、明るい茶の髪が蒼白へと変質する。
士騎朝輝:闘争本能にその身を委ね、観念するように、金の鍔のついた太刀の柄に手をかけた。
士騎朝輝:多量の蒔絵に彩られた黒漆塗りの鞘から、曇り一つない鏡のような刀身をするりと引き抜く。
士騎朝輝:白くか細い電火が刀に走り、雹風が吹き抜ける。
士騎朝輝:天を渡る冷たく乾いた風。抜刀の余波だけで氷の異能が屋上への蹂躙を開始した。
士騎朝輝:「さて、殺される前にやるか。どうも、堅そうだな」
GM:ゴーレムの腕部が切断され──すぐに結合する。
士騎朝輝:空気を凍らす青白い焔が刀身を包み込む。士騎朝輝の異能《氷散の魔刃》。斬撃と共に氷焔を空間に散らし、逃げ場を遮り切り凍らす異能剣技である。
士騎朝輝:「しっ」
士騎朝輝:中段の構えから 炎のように揺らめく蒼閃が、ほぼ同時、魔法の如き速さで、三度対手の体の上を疾った。
士騎朝輝:「鷲尾、後頼んだ。半分くらいってとこだと思う」
GM:ゴーレムは一見不死身に見える。ただ、ツキガミとの戦いをくぐりぬけた君たちならわかるだろう。
GM:巨大人形遣いだった『イザヨイ』もそうだが──この手の敵は、再生するごとに徐々に強度が落ちていく。
GM:要するに、殴り続ければいずれは倒せるということだ。決して不死身の敵ではない!
GM:イニシアチブ。行動値9、瞳ちゃんの手番。
鷲尾瞳:おいす!
鷲尾瞳:「そんなふうには見えませんけど、先輩がそう言うなら……信じてますからね!」
鷲尾瞳:あ!その前に
鷲尾瞳:オートでアームドスーツを着て行動値を2下げたいです。
鷲尾瞳:これで多分花音ちゃんと同じ行動値になるから
鷲尾瞳:支援を受けてから動けるはず
GM:お!
GM:となると、行動値は鷲尾・花音で同値ですね。花音ちゃん、先に動きますか?
芹那花音:先に動きます!
GM:じゃあどうぞ! 花音ちゃんの手番。
芹那花音:マイナーなし。
芹那花音:メジャーで《エンジェルヴォイス》《風の渡し手》《弱点看破》《智将の眼力》。
芹那花音:対象はPC全員。次に行うメジャーアクションのC値-1、ダイス+3、攻撃力+9。
芹那花音:以上です。
GM:OK! 士騎くんは行動済みなので、2ラウンド目にバフがかかるのを忘れないように。演出をどうぞ。
芹那花音:「♪エーデルワイス、エーデルワイス……」突如、光の波が場に吹き荒れる。
芹那花音:歌声を媒介に、他の人の能力を強化する異能。
芹那花音:「♪Every morning you greet me Small and white……」それがようやく場を包み、メンバーを強化していく。
GM:ドーム状の結界が、君の歌を受けて幾度も虹色に光り輝く。──本来N町中に響くような君の声が、結界に遮られて中で乱反射している。
GM:やはり彼らを倒さない限り、この結界は解けないと見ていいだろう。
リディア=スミルノフ:「花音。あなたの両親は元気?」
芹那花音:「……はっ…」息を吐く。「えっ、は、はい……」
芹那花音:困惑しながら頷く。「げ、元気ですけど……」
リディア=スミルノフ:「そう。……じゃあ、あなたは覚悟をしないといけないね」
リディア=スミルノフ:「両親とは、もうすぐお別れになるから」
芹那花音:「え……?」
芹那花音:茫然と立ち尽くす。
鷲尾瞳:「貴方達、やっぱり町の人達を巻き込むつもりで……!」
GM:イニシアチブ。瞳ちゃんの手番。
鷲尾瞳:マイナーで《インフィニティウェポン》 侵蝕+3
鷲尾瞳:《コンセントレイト:モルフェウス》《咎人の剣》 侵蝕+6。合計で78になりました。ゴーレムに向かって攻撃します。
藤原奈央:「ふん。だったらどうする?」
藤原奈央:「こんなど田舎でぬくぬく暮らしてるあんた達に! 止められると思ってんの!」
GM:こうげきはOKです。どうぞ!
芹那花音:あっここで
芹那花音:《援護の風》《ウィンドブレス》。ダイス+5個、達成値+9になるよ
芹那花音:さっきの支援も忘れずにね!
芹那花音:【花音支援】次に行うメジャーアクションのC値-1、ダイス+3、攻撃力+9。
鷲尾瞳:「そんなことは絶対に許しません!私達が……UGNが……貴方達の野望を打ち砕きます!」
鷲尾瞳:うおーダイスが沢山
GM:ナイス支援!
GM:ゴーレム耐えられるかなーこれ
鷲尾瞳:肉体6のボーナスが1個の支援が8個
GM:せめてこのラウンドは耐えてほしい
芹那花音:芹那花音の侵蝕率を17増加 (73 → 90)
鷲尾瞳:15DX6+18
DoubleCross : (15DX6+18) → 10[1,1,2,3,3,4,6,6,7,7,7,7,8,9,9]+10[2,3,3,3,3,4,5,5,9]+2[2]+18 → 40
GM:ギゴゴゴゴゴ
士騎朝輝:「田舎者なのは、否定しないけどなぁ。ぬくぬくっていうのはどうだろうな。甘く見ると火傷するぜ、きっとな」
鷲尾瞳:結構!
鉄筋コンクリートゴーレム:でもこいつはドッジとかできないのです。ガード。
鉄筋コンクリートゴーレム:《イージスの盾》です。ダメージをどうぞ。
鷲尾瞳:5d10+39+9 おりゃー
DoubleCross : (5D10+39+9) → 35[9,10,4,5,7]+39+9 → 83
GM:えーっ!!
鷲尾瞳:装甲有効です!ダイス目がいい
芹那花音:すごい!
士騎朝輝:ダイス目も高いしやる気だ
GM:えーっ困ったな。とりあえずイージス。
GM:出目が良ければ耐えられるはず。
鉄筋コンクリートゴーレム:83-3d10
DoubleCross : (83-3D10) → 83-13[4,4,5] → 70
GM:全然ダメだw
GM:いや、全然でもないな。ゴーレムはこれで倒れます。
GM:あと3軽減してたら耐えてたんだけどな……。演出をどうぞ。
鷲尾瞳:「花音さんの家族は……この町は……兄さんは……私達が、守る!」
鷲尾瞳:「やあああー!」
芹那花音:「瞳ちゃん…!」
鉄筋コンクリートゴーレム:『──グオオオン!』 再度雄叫びをあげ、両腕を高く掲げる。
鉄筋コンクリートゴーレム:そして鷲尾に向けて振り下ろそうとする……が。
鷲尾瞳:掛け声とともに錬成した剣を振る。太刀筋自体は拙い。だが、インパクトの瞬間、斬撃そのものが巨大化し、校舎の一部ごとゴーレムの体を真っ二つに切り裂く。
藤原奈央:「はっ! そんなショボい斬撃で……」
藤原奈央:「……ァあ!?」
藤原奈央:あわてて伏せて巻き添えから逃れた。
鷲尾瞳:「っ、わ、わ……!」振り切った勢いでよろよろ、とよろめき。「や、やりましたか……!?」
GM:鷲尾の一撃で、ゴーレムはコンクリートと鉄筋の残骸へと戻ります。
士騎朝輝:藤原奈央の回避行動に頭をひねる。
士騎朝輝:(瓦礫なんて防げると思ったんだがなぁ、案外脆いのか?あいつ)
リディア[5] 藤原[24]
5m
士騎[19] 鷲尾[9]
5m
花音[7]
5m
倫堂[0] 月代[-]
藤原奈央:「なによそれ! 鷲尾、あんた戦い方ちょっとおかしいでしょ!」
藤原奈央:「その戦い方はあんたじゃなくてノーヴェとかがやるやつでしょうが!」
藤原奈央:「ノーヴェとか! 成田とか! あそこらへんの戦い方よ! 今のうちに矯正しなさい!」
鷲尾瞳:「あ、貴女が兄さんと私の何を知っているんですか……?敵のくせに偉そうな口を利かないでください」
志木倫堂:「……は! また知ってるような知らんような名前を並べ立てやがって」
GM:イニシアチブ。行動値5、リディアの手番。
リディア=スミルノフ:「うーむ。だめだね、奈央」
リディア=スミルノフ:「話しても無駄だよ。彼女が……」 月代にちらりと目を向ける。「彼女がいる限り、どうにもならない」
月代コヨミ:「……」
リディア=スミルノフ:一歩前に出る。 「じゃあ、ごめん。痛い目にあってもらうね」
リディア=スミルノフ:《テンプテーション》《絶対の恐怖》《神の御言葉》《原初の赤:風の渡し手》。
リディア=スミルノフ:二体を攻撃します。対象は倫堂、鷲尾。
鷲尾瞳:うわーっ
芹那花音:わ~~
鷲尾瞳:私じゃなくてコヨミちゃん狙おうよ~
GM:あっでもそうだな
GM:すみません、やっぱり変更します。倫堂・月代。
鷲尾瞳:えっほんとに!言ってみるものだな……
GM:倫堂くんは月代をかばってもいいし、かばわなくてもいいです。それぞれ違う展開になります。
リディア=スミルノフ:5dx+23
DoubleCross : (5DX10+23) → 8[1,3,4,7,8]+23 → 31
GM:リアクションをどうぞ。
志木倫堂:《炎陣》かばいます
GM:おおっ
志木倫堂:心象67
鷲尾瞳:仲間思いだ
志木倫堂:侵蝕
GM:心象めちゃくちゃアップ!
リディア=スミルノフ:じゃあダメージ。セルリーダー専用エンブレム『カリギュラ』が乗っています。交渉ダメージを+20。
リディア=スミルノフ:4d10+50 倫堂くんには2倍ダメージ。
DoubleCross : (4D10+50) → 27[9,4,6,8]+50 → 77
志木倫堂:なけなしの装甲も無視!
志木倫堂:めちゃくちゃ死にます リザレクト
志木倫堂:1d10
DoubleCross : (1D10) → 7
志木倫堂:侵蝕74
リディア=スミルノフ:『────《ネール・ヴァセ・イー》、《ヴェックス・オーム》』『影のつばさ、闇の刃、潜み狙うもの』
リディア=スミルノフ:「我が敵をうがて。《ヴァルコラキ》」
GM:ルーンストーンを投げ、黒いコウモリのような亜人を召喚した。瞬間、無数の黒い刃が四方八方から飛来する。
GM:局地的な磁力操作だ。もちろん避けられるはずもない──狙いは倫堂、そして月代!
志木倫堂:「うわっ呪文……! 魔術師──マジでそういうジョブなんだな」
鷲尾瞳:「……っ!まずいです、この子直接コヨミさんを……!」
月代コヨミ:「っ……!」
士騎朝輝:「いや、まあ、ウチの参謀みたいなやつは優秀だと思うね。根性もあるしな」
志木倫堂:「おおおっ!」
志木倫堂:ゆらめく陽炎の槍を旋回させる。出力と破壊規模こそささやかだが、取り回しに優れ小回りの効く武装。
志木倫堂:刃のいくつかを溶解させながら弾き飛ばすが、とてもかわし切ることは出来ない。一方で。
志木倫堂:とっさに大気の屈曲を歪め、『肝心のターゲット』への刃の収束点をずらした。コヨミには傷ひとつ無い。
月代コヨミ:「……倫堂先輩!?」
月代コヨミ:「どうして庇うんですか! 私は……大丈夫ですって、前にも言ったでしょう!」
士騎朝輝:「この功績を以てリーダー変わる気あるなら言ってくれ、俺は何時でも譲るぜ」振り向かず、後ろに向かって手をひらひらさせて言う。
志木倫堂:「げっ……ほ! はいはいうっせーよ買いかぶりどーも」
GM:黒い亜人はもう消えています。おそらく結界維持に力の殆どを割いており、召喚獣の使役は一瞬だけなのだろう。
GM:手番はそのまま行動値0、倫堂くんに。
リディア=スミルノフ:「迷わずその子をかばったね、倫堂」
リディア=スミルノフ:「本当なら、奈央みたいに倫堂をしかるべきなんだろうけど……うん」
リディア=スミルノフ:「そうやって誰かを守るのが、倫堂だよね。えらいね」
志木倫堂:「何が叱るべきだ。親かよ」
リディア=スミルノフ:「親じゃないけど……」
リディア=スミルノフ:「保護者ではあるよ。あとでちゃんと、思い出してね」
鷲尾瞳:「……さっきから本当に、私達を知っているみたいに……」
志木倫堂:『思い出す』
志木倫堂:そうしたい、と考えてしまうのが、不吉だと警鐘が鳴っている。花音と目の前の少女との意味深な問答も危機感を煽る。
月代コヨミ:「…………無駄ですよ」
月代コヨミ:「何を言っても。先輩たちの、わたしたちUGNの絆は、決して揺るぎません」
志木倫堂:『思い出さなければいけない』
志木倫堂:『思い出してはいけない』
月代コヨミ:「ですよね?」 「倫堂先輩」
志木倫堂:「おう」それだけは迷いなく返す。
月代コヨミ:「もう一息です! あのでっかいのを倒した今、あの二人を守るものはもうなにもない……決着を!」
志木倫堂:貫かれた痛みの中で、それでもなぜか少しだけ、愉快な気持ちになる。
志木倫堂:マイナーなし
志木倫堂:《コンセントレイト:サラマンダー》《結合粉砕》《焦熱の弾丸》対象リディアでいきます
GM:ヒエーッ
志木倫堂:11dx7+16 命中!
DoubleCross : (11DX7+16) → 10[1,1,3,3,3,3,5,7,7,8,8]+10[1,2,3,9]+6[6]+16 → 42
リディア=スミルノフ:当たるに決まってんだろそんなの……!
志木倫堂:あっ違う
志木倫堂:固定値じゃなくてもらったの攻撃力でした 命中は33
GM:おっ、よかった
GM:ちょっとお待ちください。リアクションメモが消滅したので
GM:あったあった。よかった
志木倫堂:ごめんC値も間違えてました
GM:ンッ
GM:あっ、C値6?
GM:振り直していいよ!
志木倫堂:ありがとうございます
志木倫堂:11dx6+7 ふえろー!
DoubleCross : (11DX6+7) → 10[2,2,3,3,3,6,6,8,9,10,10]+10[1,3,3,4,8,10]+10[8,10]+5[1,5]+7 → 42
志木倫堂:ふえた
芹那花音:ふえた~~
GM:www
GM:見た目上変わっていない
志木倫堂:草わね
士騎朝輝:戻ってきたね
リディア=スミルノフ:《リフレックス:ソラリス》《命の盾》。
リディア=スミルノフ:5dx8+10=>42
リディア=スミルノフ:逆だよ、GM
リディア=スミルノフ:5dx8+10>=42
DoubleCross : (5DX8+10>=42) → 10[1,3,4,8,10]+10[7,10]+7[7]+10 → 37 → 失敗
リディア=スミルノフ:がんばったのに!
芹那花音:うわ~めちゃ回ってる
士騎朝輝:おお、危ない
志木倫堂:コワ~~
GM:当たりました……! 演出をどうぞ。
鷲尾瞳:歌パワーのおかげだ
芹那花音:ふんふーん
志木倫堂:いつも助かるぜ花音
志木倫堂:4d10+38+9 装甲無視
DoubleCross : (4D10+38+9) → 31[5,9,8,9]+38+9 → 78
GM:死ぬよ、そんなの!
志木倫堂:侵蝕81
芹那花音:すごいつよい!
GM:生命増強などの邪悪エフェクトは持っていません。HPは25でした。
士騎朝輝:初手で支援受けられないのビルドミスなんだよな。キャラ作る前に相談会したのにねぇ
GM:復活はなし。リディア戦闘不能です。演出をどうぞ。
志木倫堂:倫堂の両手を起点に、高熱が屈曲を捻じ曲げる透明な槍が回転する。
志木倫堂:穂先は熱収束のイメージの起点であり、同時にミスリードだ。
志木倫堂:駆け寄り、振り上げ、振り下ろすような動作の過程の中で、石突が穂先に変わる。それを視認したときには、既に伸長した槍が突き出されている。
志木倫堂:「こっちは小技ばっかだが」
志木倫堂:ちろり、と不可視の槍を形成していたすべての熱が命中したリディアの体へと流れ込んだ。
志木倫堂:「それなりには潜った。効くだろ」
リディア=スミルノフ:「う、っく……!」
リディア=スミルノフ:「けほけほっ……! うん、効いた。……強い」
リディア=スミルノフ:「でももう……手遅れだよ。倫堂」 倫堂を指差す。
志木倫堂:「……あん?」
リディア=スミルノフ:「────わたしたちの勝ちだ」
GM:クリンナップ……のつもりだったのですが
GM:リディアと奈央のどちらかを戦闘不能にしたため、戦闘終了となります。シーン内マスターシーン。
GM:──同時刻。N町外周。
GM:《魔人》と呼ばれる異形の三体が、じっと町の中心部を見据えている。
《魔人インドラ》吾妻ヒビキ:『──きた』 全身に雷電を纏い、右腕が巨大なヴァジュラのように変形した、2mほどの異形の魔人。
《魔人インドラ》吾妻ヒビキ:『リーダーたちからの合図だ』
《魔人レリエル》恋本朝未:『ひょえー。派手にやるなあ』 白と黒の球体、そして同じ色の羽を持つ魔人。
《魔人レリエル》恋本朝未:『瞳ちゃんたち大丈夫かな。消耗しすぎてないといいけど』
GM:見据える先にあるのは、光り輝くドームだ。……巨人が両腕を掲げ、咆哮をあげる。炎が渦巻き、銀の斬撃がひらめき、氷と歌が輝く。
《魔人ベルゼブブ》新見歩:『あれだけ目立てば間違いようがないな。……いいか、チャンスは一度だけだ』
《魔人ベルゼブブ》新見歩:『ホワイトミュートたちを一箇所に閉じ込めた、今この瞬間』
《魔人ベルゼブブ》新見歩:『《穴》を開けるぞ』
《魔人レリエル》恋本朝未:Eロイスを使用します。"虚実崩壊"。
《魔人ベルゼブブ》新見歩:"破壊神顕現"。
《魔人インドラ》吾妻ヒビキ:こちらも"破壊神顕現"。
GM:この三つをもって、セッション開始前からこの世界に使用されていた『虚実崩壊』を5シーンの間無効化します。
GM:──N高、屋上。
GM:何が起きたのか分かったものは少ないだろう。
GM:重要なのは、なにか凄まじいエネルギーが降り注ぎ────
GM:君たちの足元に、巨大な、ブラックホールのような穴が開いたこと。
GM:そして全員がそこに落ちかけている事くらいだ。君たち全員は瓦礫かなにかにぶらさがっている。
GM:FHの二人も、コヨミの姿も見えない。……すでに落ちてしまったのかもしれない。
GM:そして君たちも。オーヴァードの力を持ってしても、上がることができない。
鷲尾瞳:「……っ!?なん……!?な、なにが、どうなって……!?」剣を壁に突き立ててなんとかぶら下がっています。
鷲尾瞳:「学校は……ま、町の皆は……?」
芹那花音:「たすけっ…助けて……」足がぶらぶらと揺れる。崩れた床の端にしがみついているが、そう持たないだろう。
GM:周囲の建物も徐々に崩れています。この穴は文字通りのブラックホールなのかもしれない。
士騎朝輝:「残ってるのは俺達だけか?何が起こった」
士騎朝輝:崩れかけた天井に手をかけて倫堂君に腕を伸ばしている。
志木倫堂:その手になんとか掴まっています。
志木倫堂:「助かった……が、コヨミは……!」
GM:お、倫堂くんに手を伸ばしたか。
GM:じゃあチョイスしようと思ったけど、倫堂くんからにしようっと。
《魔人ベルゼブブ》新見歩:『──よう、ホワイトミュート。バルカノーツ』 横合いから声がかかる。
《魔人ベルゼブブ》新見歩:蟲めいていびつにねじくれた、黒い西洋騎士。あえて形容するならそんな見た目の異形が、君たちを見下ろしている。
士騎朝輝:見覚えは?
GM:あるかもしれません。声も聞き覚えがある。だが、名前は出てこない。
鷲尾瞳:「FHの仲間……?み、皆を……コヨミさんをどこにやったんですか!?」
志木倫堂:「──お前は」
志木倫堂:「何した?」
志木倫堂:警戒心を露にするが、その騎士の言葉から何を感じ取ったのか、口をつぐむ。
《魔人ベルゼブブ》新見歩:『いいか。これが話せる最後のチャンスかもしれないから、一言だけ言っておくぞ』
《魔人ベルゼブブ》新見歩:『俺達は、最後の戦いには同行できない』
《魔人ベルゼブブ》新見歩:『コヨミはお前らに任せる。いいな』
士騎朝輝:「思ったんだけどなぁ。FHの連中はどうにも言葉が少ないよな」
《魔人ベルゼブブ》新見歩:『説明してる時間がないんだよ。はいかいいえで答えろ』
《魔人ベルゼブブ》新見歩:『どうなんだ。バルカノーツ』
志木倫堂:「……時間がないんだな。じゃあ『任された』だ」
志木倫堂:バルカノーツってなんだよとか、お前は誰なんだよとか、色々言いたいことはあったのだが、必要なことだけを答えた。
《魔人ベルゼブブ》新見歩:『へっ』 見えない顔が、たしかに笑った気がした。 『それでこそだ』
《魔人ベルゼブブ》新見歩:『 "手を離せ" 』
《魔人ベルゼブブ》新見歩:士騎の脳内に、直接命令を送り込んだ。士騎朝輝の手が離れる。
GM:志木倫堂は、奈落の底に落ちていく。
芹那花音:「なっ…!? いやっ…」反射的に悲鳴が漏れる。
士騎朝輝:「つっ!?」
志木倫堂:「わっえっ! おい!!!」
志木倫堂:困惑の叫びとともに虚空に消える。
GM:士騎は──手を離したつもりはなかったはずだ。
GM:だが、魔人ベルゼブブ。『自我を感染させる能力』。すでに同化侵蝕されていた。
芹那花音:「りっ…倫堂先輩!倫堂先輩!」虚空に向かって叫ぶ。
GM:choice[鷲尾,花音]
DoubleCross : (CHOICE[鷲尾,花音]) → 鷲尾
鷲尾瞳:「はっ……!?し、士騎先輩!?」
鷲尾瞳:「今なんで……!?い、いや……これはコヨミさんの言っていた、精神攻撃……?」
《魔人レリエル》恋本朝未:『や。──ごめんね、瞳ちゃん』 鷲尾の頭上から声。
《魔人レリエル》恋本朝未:鷲尾の見知らぬ制服姿の、白と黒の球体をまとった少女が、少し離れた中空から鷲尾を見下ろしている。
芹那花音:「ひっ…瞳ちゃん!うっ、上!」
鷲尾瞳:「……だ、だれ……?また知らない人が……」
《魔人レリエル》恋本朝未:『……瞳ちゃん』
《魔人レリエル》恋本朝未:『ひとつだけ聞かせて』
《魔人レリエル》恋本朝未:『─────"世界を守るかわりに、大事な人のことを永久に忘れる"か』『"世界を捨てて、大事な人を取る"か』
《魔人レリエル》恋本朝未:『もしそんな判断を迫られたら、キミはどっちを選ぶ?』
GM:妙な質問だ。だが鷲尾は──なぜか──この問いに、覚えがある。
GM:最初になんと答えたかも。そしてその後、いくつかの戦いを経た中で、どう自分の考えが変わったかも──覚えがある。
GM:君は思ったままを回答して構いません。意味がわからないと突っぱねてもいい。
鷲尾瞳:「そ、そんなの……」
鷲尾瞳:そんなのは決まっている。……本当は世界なんてどうでもいい。私には、今のように……兄さんが居てくれれば、それでいい。だから大切な人を取る。
鷲尾瞳:そう、答えようとしたのに……口から出てきたのは違う言葉だった
《魔人レリエル》恋本朝未:『……』
鷲尾瞳:「その答えは、もう知っているはず……ですよね?」
《魔人レリエル》恋本朝未:『……あは!』
GM:白と黒の切れ目から、君は確かに少女の笑顔を見た。
鷲尾瞳:私はどちらも取れなかった。いや……きっと
鷲尾瞳:三つ目の選択肢を、彼女達が作ってくれたのだ
《魔人レリエル》恋本朝未:『うん。よかった……キミにコヨミを託すよ』
《魔人レリエル》恋本朝未:『よろしくね』
GM:いつの間にか近寄ってきた白い鳩が、瓦礫に突き刺さる鷲尾の剣を軽く小突く。
GM:ただそれだけで鷲尾の剣が折れる。……鷲尾瞳もまた、奈落の底へ落ちていった。
士騎朝輝:「一人づつ、何か言われてるみたいだが、無事なんだろうな、あいつら」
芹那花音:「ひゃっ……!?」
芹那花音:「ひ、瞳ちゃ……っ、!」
《魔人インドラ》吾妻ヒビキ:『……《セレナーデ》』 花音の頭上から声。
《魔人インドラ》吾妻ヒビキ:『久しぶりだな。とっくに落ちていると思ったが、お前は思ったよりガッツがあったようだ』
GM:2m近い異形の巨人だ。見覚えが……ないはずだが。
GM:君は見覚えがあるかもしれない。あの時、あの夜、《ラムダ》の足止めを引き受けた時、入間や御厨と共に残ったのがこの魔人だった。
芹那花音:「た…助けて…」青ざめた顔で瓦礫にしがみつき、反射的に助けを乞う。
《魔人インドラ》吾妻ヒビキ:『なにが助けてだ。どうせ僕の事は忘れているだろうから、そのコアラみたいな格好のまま聞け』
芹那花音:「コアラ……」顔が赤く染まる。
《魔人インドラ》吾妻ヒビキ:『これからお前達は──僅かな間だが、記憶を取り戻す』
《魔人インドラ》吾妻ヒビキ:『時間は稼いでやるから、この世界からの脱出方法を探せ。ホワイトミュートが寝ぼけているなら、叩き起こせ』
《魔人インドラ》吾妻ヒビキ:『そして《マスターアビス》を倒して────』
《魔人インドラ》吾妻ヒビキ:『詩雲終の元へ帰れ』
芹那花音:「………」その言葉に、呆けた顔で目の前の巨人を見つめる。
GM:詩雲終。君は確かに、その名前を知っている。
GM:研究所から助け出してくれた人だ。君を守り、逃避行を続け、同居している。科学者であり、義理の兄であり、大切な人。
《魔人インドラ》吾妻ヒビキ:『わかったな?』
芹那花音:ぐちゃぐちゃになっていた思考がすべて止まり、残ったのはひとつの願いだった。
芹那花音:「……はやく」
芹那花音:「会いたい」
《魔人インドラ》吾妻ヒビキ:『なら、さっさと行け』 ちょい、とつま先で花音の手を蹴った。
GM:君の手は瓦礫から離れる。
GM:芹那花音もまた──奈落の底へと消えた。
GM:────ブラックホールはいよいよ勢いを増している。士騎ももう引きずり込まれそうになっている。
GM:だが、君は一人ではない。
GM:仲間がいる。
GM:一緒に戦ってきた友が。
月代コヨミ:「────先輩!」
月代コヨミ:「手を!」
月代コヨミ:落ちかけた士騎に、ぐっと腕を伸ばしている。
士騎朝輝:「…………」
月代コヨミ:「みなさんは……もうだめです。でも、先輩だけでも」
月代コヨミ:「先輩だけでも、ここにいてください!」
月代コヨミ:「手、を!」
士騎朝輝:「そうだな」
GM:不思議な感覚がある。……手を取るべきか、取らざるべきか。
士騎朝輝:彼女は自分に好意を寄せてくれている。常に気を回してくれるし、聡明で穏やかで控えめだが根は明るく贔屓目抜きにしても美少女だ。
士騎朝輝:お互い気心の知れた仲で、遠慮も少ない。そのまま手を取れば、この後どうにか事件を解決也して間違いなく幸せになれるだろう。
士騎朝輝:彼女を拒絶する要素は何一つない。彼女の為に命だって懸けられるし、事実そうしてきた。
士騎朝輝:「なぁ、月代」
月代コヨミ:「なんですか!」
月代コヨミ:「おしゃべりは後にしてください! はやく!」
士騎朝輝:そう、拒む要素はない筈だ。だけど、それはしてはいけない。と心の中の何かが呟くのだ。
士騎朝輝:「俺に誇りがあるとしたら、約束を破ったことはない事だと思う。月代には大切な約束をした」
月代コヨミ:「約束……」
士騎朝輝:「そう俺は 月代コヨミを助けてやる。任せておけ。と、啖呵を切った……覚えがある」
士騎朝輝:「そして、俺がここで挫ければ、命よりも大切なモノを失う予感がある」
月代コヨミ:「……なら」
月代コヨミ:「私の手を取るべきじゃないんですか。落ちたら何が起こるかわからないですよ」
士騎朝輝:「だから、行ってくる。俺がいないと、負ける。絶対に勝てないしなぁ」
月代コヨミ:「どこに行くかも。N町に戻ってこれるかも」
月代コヨミ:「……先輩……!」
GM:君は選択できます。
GM:《マスターアビス》の手を取るか、自分から奈落の底に落ちるかだ。
士騎朝輝:「ああ、そうだな。今もって何もわからないが」
士騎朝輝:瓦礫から手を離す。
GM:君はもう、半分以上思い出している。……《マスターアビス》。ツキガミ。月代コヨミの中に潜み、アビス計画を引き起こした、すべての元凶。棄てられた神。
士騎朝輝:「大体、わかった」
GM:すべてを理解するのは、もうすぐそこだ。
GM:士騎朝輝もまた、奈落の底へと消えた。
GM:《マスターアビス》月代命(ツキシロノミコト)が使用していた『虚実崩壊』が一時的に解除されました。
GM:『傲慢な理想』『孤独の叫び』で取得した月代コヨミへのロイスですが、これの対象を『《マスターアビス》月代命』に変更してください。
GM:次シーンからは真リサーチパートになります。
鷲尾瞳:了解です
GM:シーンカット。ロイスのみ可能。
芹那花音:では取得していた
芹那花音:後輩/月代コヨミ/友情:〇/不安/ロイス このロイスを変更します
芹那花音:これって感情も書き換えていいんでしたっけ
GM:いいよ!
GM:あるいは、月代コヨミ……月代コヨミを装っていた存在に関する情報が、次のシーン以降で出てくるので
GM:それを見てから改めて決めても構いません。
芹那花音:はーい! では今のところ、《マスターアビス》月代命/尽力/脅威:〇/ロイス で取得します
GM:いいぜ! 残りの人もロイス処理があればどうぞ。
鷲尾瞳:感情はそのまま、名前だけ変えます。仲間/月代コヨミ/P:親近感/N:恐怖○/ロイス→仲間/《マスターアビス》月代命/P:親近感/N:恐怖○/ロイス
士騎朝輝:UGN 責任感○/喪失感 これをN感情に変えます。以上で。
志木倫堂:ではロイスを月代コヨミ→《マスターアビス》月代命へと変更 感情はリサーチパートで決めます
GM:OKです。士騎くんは『月代コヨミ?』で取得していたので、そこの名前だけ変えておいてください。
志木倫堂:以上。
士騎朝輝:はーい。
GM:では改めてシーンカット。
■ミドルフェイズ06
(■ROUND-95)
GM:リサーチパートです。全員登場。
GM:シーンプレイヤーは士騎くん。
芹那花音:芹那花音の侵蝕率を1d3+3(→ 4)増加 (90 → 94)
士騎朝輝:1D3+3+77
DoubleCross : (1D3+3+77) → 2[2]+3+77 → 82
芹那花音:ヤッタ 最低値
志木倫堂:志木倫堂の侵蝕率を1D3+3(→ 5)増加 (81 → 86)
鷲尾瞳:ででで
鷲尾瞳:1d3+3+78
DoubleCross : (1D3+3+78) → 2[2]+3+78 → 83
GM:奈落に落ちた先。
GM:君たちは長い間落ち続けていた気もするし、一瞬だった気もする。
GM:そして──いつの間にか君たちは、学校の屋上に立っている。夕焼けが眩しい。
GM:これまでの『N町』と明確に異なる点が、二つある。
GM:月代コヨミの姿がない。もちろん、FHの姿もだ。
GM:そしてもう一つ。
GM:君たちは思い出している。
GM:君たちはN市のオーヴァードだ。
GM:魔人ベルゼブブと戦い、《マスターアビス》の事を認識し──太陽に行くための準備を進めていたはずだ。
GM:記憶はそこで途切れている。太陽に行った気がするが、まだ記憶が完全に戻っていない。
GM:完全に戻っていないのは服装もだ。まだところどころが『N町』のものだし……記憶も、N市のものとN町のものが混在している。
鷲尾瞳:「あ、あれ……?私今、学校から落ちて、なのに……あれ?眼鏡、眼鏡もなくなっ……」一瞬、そう言って混乱していたが
鷲尾瞳:「……」
鷲尾瞳:「これは……」
芹那花音:「ひゃっ…」はたと目を覚ましたように周囲を見回し、
芹那花音:「……」やはり同じく我に返る。
鷲尾瞳:「……その様子だと、花音さんも思い出したようですね」
志木倫堂:「っつー……歩のバカ雑に落としやがって……」
芹那花音:「ひっ、瞳さん…。あっ、は、はい」
芹那花音:「その」みるみる内に顔が真っ赤になる。色々思い出した。
志木倫堂:頭を抑えて身を起こす。「……歩?」
志木倫堂:「………………ベルゼブブ」
鷲尾瞳:「いえ……いまは任務中。"セレナーデ"と呼ぶべきですね。士騎朝輝と"バルカノーツ"は?」
志木倫堂:独りごちる。
士騎朝輝:「なんで藤原奈央が怒ってるのかは理解できた」天井のネット柵に寄りかかって肩を竦めてため息をつく。
芹那花音:「あっ、そ、そこに…お二人ともいらっしゃいます……」
志木倫堂:「ぐわんぐわんしてるが、理解できてきた」
志木倫堂:手を上げて応じる。
士騎朝輝:「やらかしたな、あれは。しばらく記憶失ったままって事にしたいね」
鷲尾瞳:「どうやら私達は今まで完全に、敵に取り込まれていたようです。"マスターアビス"……月代命に」
士騎朝輝:「俺は帰る場所と、村雨丸がなくても俺を必要としてくれる世界が欲しかったのか。無頼を気取ってるくせに笑える話だよなぁ」
士騎朝輝:「その脆弱性は漏らしもしてないし、無視できる位の極小のひび割れだと思っていたが、上手い手だった訳だ」
士騎朝輝:「みんなも似たようなものか?」
鷲尾瞳:「悔しいですが、敵の強さを見誤っていたと認めざるを得ません。まさか同化能力による精神への影響がこれほどまでとは」
志木倫堂:「……俺はまだ」
鷲尾瞳:「……」頭の上に乗ったカチューシャを触る。
志木倫堂:「どっちが本当なのか、確信し切れずにいるよ。だからこそ、だ」
芹那花音:「……こ、この世界からの脱出方法を探れと、ヒビキさんに言われました」
志木倫堂:心の底からの気持ちを完全に肯定することができない。
鷲尾瞳:「こちらの私達が正常です。間違いありません。皆さんには分かりづらいかもしれませんが」
鷲尾瞳:「私はUGNチルドレンです。訓練によって精神汚染にある程度の耐性をつけてあります。間違いありません」
志木倫堂:「信じるよ」
志木倫堂:「本当に怖いやつだ、《マスターアビス》」
芹那花音:「まだ…まだ、わたし達は、N町を出られたわけではない…」
士騎朝輝:「出られない、ね。それが異能で作られた物なら」愛刀に触れる。N町では村雨丸の記憶は消されていた。
士騎朝輝:この刀は今、果たして、どちらだ。
士騎朝輝:(そう言うのには鈍いからなぁ。俺は黙っておくか)
鷲尾瞳:「思えばずっとN町でも違和感を感じていました。皆さんには言っていませんでしたが……ずっと違和感を感じていました」
芹那花音:「ず、ずっと違和感を感じてたんですか……」
芹那花音:「N町でのふるまいは…すべてマスターアビスを騙すためだったんですね…」
鷲尾瞳:「はい。皆さんには伝えていなかっただけで……本当はあの町が偽物だと気づいていたんです。私はUGNチルドレンですから」
志木倫堂:「俺もそうだ。ずっと違和感はあった。でもその違和感の正体を明かされてすら、足場を定めきれない」
志木倫堂:「でも鷲尾がそう言うなら、それを信じる」
志木倫堂:かぶりを振る。
士騎朝輝:「ん。ああ、お前ら、ちょっと並べよ」
芹那花音:「あ、は、はい」
志木倫堂:「何だ朝輝」言いつつ従う。
鷲尾瞳:「……?私は構いませんが……」
鷲尾瞳:「一体何をするつもりですか?士騎先輩」
士騎朝輝:シャッターを切る。珍しい制服姿をスマホに収める。
士騎朝輝:「よし。いいぞ。珍しいからなぁ、これ」
芹那花音:「わっ」瞬きする。思わず頬を染める。
芹那花音:「お、お久しぶりに撮られた気がします」
志木倫堂:「お前もちゃんと入るん」ぐい、と士騎くんを引き寄せる。
志木倫堂:「だよ」もう一度シャッターを押させる。
志木倫堂:「ったく、ちょっと安心するな。お前がこの調子だと」
志木倫堂:悔しいけどよ、と言い添える。
鷲尾瞳:「……飛んできているのは意思だけです。持ち帰れないと思いますよ」
芹那花音:「で、でも、撮られませんか」瞳ちゃんに。
士騎朝輝:「まぁ、イライラする。って言われるよりは、いや、イラつくわね。って言われる方が俺としては安心するな」
士騎朝輝:と、わずかに笑って返す。
鷲尾瞳:「そうですね。一度きりの機会であることは確かですし……万が一があるかもしれません」
GM:先程も言った通り、まだ君たちの記憶は混濁しています。N市の人間だという自覚はあるが、同時にN町での戦いも生々しく記憶に残っている。
GM:どちらが本当なのか分からない。……たとえば士騎の刀も、ごく普通の刀だ。確かこの刀は、特殊な力があった『はず』なのだが。
GM:もしかしたら本当に精神攻撃を受けていて、N市の記憶こそが虚構なのかもしれない。リディアのような魔術師ならそんな精神攻撃もできるだろう。
GM:調べる必要がある。この町で。出来る限りのことを。
鷲尾瞳:「……それより、花音さん……"セレナーデ"は……大丈夫ですか?その、ご両親のことは……」
芹那花音:「えっ…」瞬きする。「…………」
芹那花音:「……それについては、うまく、言葉にできなくて…」言い淀む。「………」
鷲尾瞳:「それなら、落ち着くまで暫く休んでいてください。先程も言ったとおり、私にはこうなることがわかっていました」
鷲尾瞳:「精神的動揺は殆どありません。調査は私が済ませておきますから、ご遠慮無く」
芹那花音:「あ、ありがとうございます、瞳さん。すみません……」俯くようにする。明らかに気落ちしている。
鷲尾瞳:「謝る必要はありません。こういう時のための訓練ですから」
士騎朝輝:「俺の家?まだ使えるかな」
士騎朝輝:「あそこ、作戦会議やら休憩所にするには丁度良かったからなぁ」
志木倫堂:「使えなかったらその時に考えようぜ。あのたまり場を今回もたまり場に動こう」
士騎朝輝:「家族がいる方のシキ、お前はどうする? 後悔はないようにな、なんであれ」
志木倫堂:「すげーな鷲尾は……おっと」
志木倫堂:「一人暮らしのシキ、その表現は微妙なやつだぜ」
志木倫堂:彼には知る由もないが、自分は両親の顔も知らない。
志木倫堂:「……や、いいかそれで」
士騎朝輝:「少なくとも、この町にはいるわけだしなぁ」
士騎朝輝:腰の刀に目を落とす。この世界に自分の家族は、いない。
鷲尾瞳:「"バルカノーツ”も、辛いなら休んでいても構いませんよ。貴方もイリーガルですから」
志木倫堂:少し考えて、そう結論を出す。「ばっかお前鷲尾」
鷲尾瞳:「私はばかではありません。優秀なチルドレンです」
志木倫堂:「どうでもいい、俺は洗脳とか傀儡とかその手のやつはな」
志木倫堂:「めちゃくちゃ嫌いなんだ。ようやく思い出したぜ」
志木倫堂:「人権意識のなってない神サマに文化人的お灸を据えてやらねーと」
志木倫堂:据わった目でこきこきと拳を鳴らす。
士騎朝輝:「やる気があるのは良い事だよなぁ、でも、飛ばし過ぎるなよ。直情径行の方のシキさん」
士騎朝輝:(俺はどうも、騙されたと言うよりも……楽しい夢を見せてもらった気がするよ。その事だけは有難く思うべきなのかもな)
GM:よく考えたら
GM:当初のプランでは、シーン開始前に情報を振ってもらって
GM:ここは合流兼情報開示にするとシーンが長くなりすぎないな、って思ってたんだった……
GM:まあいいや。
GM:リサーチが可能です。現状調べられる項目は次の通り。
・この世界について <情報:UGN><意志>難易度7
・月代コヨミとツキガミ <情報:UGN><知識:オカルト・レネゲイド・神話>難易度8
・???
・???
・《マスターアビス》を倒す方法 <知識:絆>難易度8
【任意】《マスターアビス》月代命を救う方法 [※クリア済み、自動開示]
鷲尾瞳:ふんふん
GM:ちょっとずれちゃった。任意の方はN町の方で抜かれちゃいましたが、少し内容が変わります。あとで開示しましょう。
GM:ということで、行きたい人はどうぞ。
鷲尾瞳:UGNは得意です
鷲尾瞳:コヨミちゃんとツキガミさんのことを調べようかなあ
士騎朝輝:僕は開いた後の狙いたいな。
鷲尾瞳:現実の方で調べて今思い出した感じで。問題なければ判定します
芹那花音:どうぞ~
志木倫堂:どうぞどうぞ
鷲尾瞳:6DX+5
DoubleCross : (6DX10+5) → 9[2,2,6,7,9,9]+5 → 14
鷲尾瞳:成功しました
志木倫堂:この世界について振ります
志木倫堂:情報UGN コネ使用
志木倫堂:6dx+2>=5 ミドルの手紙で難易度が低下
DoubleCross : (6DX10+2>=5) → 10[1,4,8,9,9,10]+7[7]+2 → 19 → 成功
GM:えらい
GM:みんなミドルで何を選んだか覚えてましたね
GM:じゃあまず、倫堂くんと瞳ちゃんがクリアした二つを公開します。
鷲尾瞳:全て覚えていたようです。私は優秀なチルドレンですからね……
志木倫堂:鷲尾はさすがだな
■この世界について
この世界は、太陽中心部で暴走を続けるマスターアビス = ツキガミが作り出した精神世界である。
士騎たちはN市と呼ばれる大都市のUGNメンバーであり、マスターアビスを止めるために精神だけとなって太陽へ向かった。
太陽へ向かったのは全部で9名。『士騎朝輝、志木倫堂、芹那花音、鷲尾瞳、藤原奈央』『リディア=スミルノフ、新見歩、恋本朝見、吾妻ヒビキ』。
月代コヨミのナビゲーションを受けて君たちは太陽中心部へと進み、コヨミの中で待ち構えていた本当のマスターアビス──ツキガミに敗北した。
──ツキガミとは東北地方、湯ノ浦町に平安時代より伝わる古き神。
信仰を失った神は消滅する。長い年月によってツキガミ信仰は途絶え、神は死の淵に立たされていた。
追い詰められたツキガミが取ったのは、『巫女の血を引く月代コヨミに同化する』という手段だった。
GM:これは前回、ベルゼブブ事件のおさらいですね。君たちはベルゼブブ事件のことを完全に思い出すことができます。
鷲尾瞳:すべてを思い出しました
GM:そして、ベルゼブブ事件から太陽行きまで一週間。君たちは無策で太陽に乗り込むのではなく
GM:なぜコヨミの能力がこれほどまでに暴走しているのか? その原因をあらためて調査しました。
GM:それが、倫堂くんの抜いた情報。月代コヨミとツキガミについて。
志木倫堂:そっちは瞳ちゃんだぜ
鷲尾瞳:私だったとはね
GM:あっほんとだ
■月代コヨミとツキガミ
太陽に行くまでの約一週間、N市第三支部・マスターアビス対策班は様々な情報収集を行った。
その結果分かったのは、ツキガミと呼ばれる神格レネゲイドビーイングこそがマスターアビス事件の元凶だということだった。
ツキガミはコヨミに憑依して延命を図ると同時に、彼女をオーヴァードとして覚醒させた。
そうすることでUGNやFHとコンタクトさせ、『アビス計画』を発動させるためだ。
ツキガミの最終目標は、太陽光を通じた全世界の信者化。そして自分の、神としての復活。
アビス計画はツキガミの狙い通りに『太陽光を通じた同化実験』を行ってしまい──彼女の目論見は成功した。
ツキガミは月代コヨミの奥深くに潜み、自分が自我を持つ存在だと気づかれないように振る舞ってきた。
そのため、ツキガミの存在にコヨミが気づく事はなく、あくまで『自分の能力が暴走している』と思い込んでいた。
真実を知った月代コヨミは、改めてUGNメンバーに『太陽へ来てツキガミを倒し、私を解放してほしい』と頼み、全メンバーがこれを承諾した。
この時より、月代コヨミは《マスターアビス》のコードネームを喪失。
太陽で暴走を続けるツキガミ──月代命(ツキシロノミコト)こそを《マスターアビス》と呼称するようになる。
GM:これはN町で調べたツキガミ事件とやや似ています。結局、N町でもN市でも、コヨミはツキガミ様の依代として使われている。
GM:太陽に行く前日。自分の暴走が、あくまでツキガミのせいだと分かったコヨミは、改めて君たちに助けを求めています。
鷲尾瞳:思い出しました
・《マスターアビス》との戦い、そして敗北 <意志>難易度11
・???
・《マスターアビス》を倒す方法 <知識:絆>難易度8
GM:判定してないのは士騎くんと花音ちゃんかな。どうぞ。
芹那花音:士騎くんどっち調べますか?
士騎朝輝:これはお金使えます?
GM:購入チャンスが少なかったので、使えることにしましょうか
士騎朝輝:では倒す方法を。
士騎朝輝:知識:絆はないので精神素振りで
士騎朝輝:3dx
DoubleCross : (3DX10) → 10[4,9,10]+8[8] → 18
芹那花音:え~すごい
GM:おお、すごい
GM:花音ちゃんも判定をどうぞ~
芹那花音:じゃあこちら《マスターアビス》との戦い、そして敗北を調べます
芹那花音:7dx+2>=11 意志
DoubleCross : (7DX10+2>=11) → 10[1,3,4,5,8,9,10]+9[9]+2 → 21 → 成功
鷲尾瞳:応援してるよ~
芹那花音:すげ~理解した
GM:OKです。では先に士騎くんと花音ちゃんが抜いた情報を開示します……が
GM:いや、その前に
GM:もし1d3+3を振って再登場するのであれば、今すぐ残りの項目も抜くことができます。
GM:・脱出方法 <知識:レネゲイド><知識:村雨丸>難易度5
GM:最後の1個はこれ。
鷲尾瞳:なんと!
芹那花音:おやおや!
士騎朝輝:じゃあ、僕が行って良い?
志木倫堂:よろしく!
鷲尾瞳:侵蝕も一番低いしね。
芹那花音:たのんだ!
士騎朝輝:1d3+3+82
DoubleCross : (1D3+3+82) → 1[1]+3+82 → 86
GM:お、いい出目だ
士騎朝輝:知識:村雨丸で。精神素振りともいう。
士騎朝輝:あ。80超えてたから4個だ。
士騎朝輝:4dx
DoubleCross : (4DX10) → 8[1,3,8,8] → 8
士騎朝輝:成功です。
GM:成功ですね。まあ自分の刀の事だから当たり前か……。
鷲尾瞳:私の助けはいらなかったようですね
■脱出方法
士騎朝輝の武器、『村雨丸』はただの業物ではなく、レネゲイドを宿した遺産である。
この刃で斬りつけられた対象は、一時的にその力を失う。神の力であってもそれは例外ではない。
N町の北東。湯ノ浦町との境にあるツキガミ様の神社に、この世界の要となる樹齢2000年の大楠がある。
村雨丸でこれを断てば、全員が夢から覚めることができるだろう。
→トリガーシーン『神社へ向かう』が解禁されました。
GM:このトリガーシーンは全員が神社へ向かうと発生します。このあと各自の単独シーンを用意してあるので
GM:君たちは、『N町の家族に別れを告げてから神社へ行く』『神社へ行く』のどちらかを選んでください。
GM:士騎くんは選択はありませんが、やはり会話シーンが用意してあります。以上です。
士騎朝輝:後、そうだ。ミドル戦闘終わったので、前抜けなかった意志9の情報知りたいですね!(思い出した)
意志9:士騎朝輝■■■■■に■■■■■■■る。
意志9:士騎朝輝と映画を観に行ったことがある。
GM:です。
鷲尾瞳:それかー
GM:おお、成功してる
士騎朝輝:それか。そうか。
GM:ロールに入りましょうか。
GM:場所は日没後のN高。調査を終えた君たちは、家に戻りにくかったのか……あるいは、誰を信用していいかわからなかったのか
GM:N高で情報共有をしようとしたところで、偶然天体観測の準備をしにきた市川ハジメと出会った。というところからだ。
士騎朝輝:あれ?倒す方法と敗北は?
GM:おっと!
GM:情報項目が多くて忘れてた。えーと
GM:まず敗北から。
■《マスターアビス》との戦い、そして敗北
太陽の最深部。UGNメンバーを待ち受けていたのは、月代コヨミと同化したツキガミ──《マスターアビス》月代命だった。
コヨミが地球にアバターを送っていたことからも分かる通り、《マスターアビス》の支配度はそう高くない。
ゆえに、コヨミの協力があれば楽に倒せる……はずだった。
士騎たちの誤りは、月代コヨミと親しくなりすぎたことだ。
士騎たちがコヨミと結んだ絆を通じて、《マスターアビス》は全員の性格や欲望を理解した。
そして、全員を囚える『檻』──平和な精神世界を用意し、そこに全員を幽閉した。
結果だけを述べれば、士騎らが太陽に来ることまでが《マスターアビス》の策だったと言えるだろう。
自分をかけがえのない仲間だと信じて絆を結んでくれる相手がいれば、自分は全盛期の力を取り戻せるのだから。
GM:ツキガミにとっての月代コヨミは『延命カプセル』であり、アビス計画を起こす『トリガー』であり、士騎たちを太陽までおびき寄せる
GM:士騎達のような人間を太陽までおびき寄せる『撒き餌』でもあったということですね。
鷲尾瞳:えっ!これ絆を結んでくれる相手がいれば全盛期の力を取り戻せるって
鷲尾瞳:我々の絆あるままだと全盛期ツッキーとバトルってこと?
志木倫堂:なるほどな……
芹那花音:へぇぇぇ~
鷲尾瞳:ヒエ~
GM:そういうことになります。君たちの絆……Eロイスで取得させられた絆はまたロイスのままなので
士騎朝輝:でも、絆切ると救えないんだよな
芹那花音:やだよぉ~
GM:現在、ツキガミは限りなく全盛期に近い状態です。そして地球全体の同化……『信者化』を開始している。
GM:早くこの世界から目覚めてマスターアビスを倒さなければ、帰るべき地球はなくなるだろう。
鷲尾瞳:とんでもねえ……
GM:その上で、倒す方法と救う方法をご紹介します。
■《マスターアビス》を倒す方法
絆は武器であり、同時に弱点にもなりうる。
《マスターアビス》を倒す場合、手っ取り早い対策は《マスターアビス》との絆を捨てる事だ。
そうすることで信仰エネルギーの供給は止まり、マスターアビスは弱体化するだろう。
※プレイヤーは《マスターアビス》に対して結んだロイスをいつでもタイタスに変更できる。
タイタスが多いほどクライマックス戦闘の《マスターアビス》が弱体化する。
GM:次に、これは本来ならこの段階で「どうする?救う?」って相談される想定だったのですが
GM:まさか真っ先に抜かれてしまった、救い方について。
■《マスターアビス》月代命を救う方法
絆は武器であり、同時に弱点にもなりうる。
ツキシロノミコトをあえて救おうとするなら、彼女への絆を残した状態で彼女を打ち倒すのが良いだろう。
彼女の胸中は、自分のことを忘れ去った人間たちへの憎しみと、自分が消え去る事への恐怖で満ちている。
もし誰かが、ツキシロノミコトの事を忘れないと断言できるなら。
苛烈な戦いを経てもなお、あなたを救いたいと言えるのなら。
その想いこそが彼女を救うだろう。
※バックトラック時、《マスターアビス》に対して結んだロイスの数をカウントする。
残りロイス数に応じて《マスターアビス》のバックトラックを行う。成功確率は次の通り。
残りロイス数
4:100%
3:50%
2:25%
1:5%
0:0%(必ず死亡)
判定に成功した時、《マスターアビス》は消滅し、善なる神・ツキシロノミコトが帰還する。
正しい絆を得たツキシロノミコトはもはや依代を必要としない。月代コヨミとツキシロノミコトは同時に存在可能となる。
判定に失敗した時、《マスターアビス》は死亡する。月代コヨミは自由の身となる。
GM:倒す・救うどちらの場合でも月代コヨミは助かります。神様の方は死んだり死ななかったりします。
GM:以上です。ちょっと項目が多かったので
GM:ロールの前に、質問などがあればどうぞ。
鷲尾瞳:ちなみにこれ4つと3つだとどれくらい滅茶苦茶弱体化するみたいなのってぼんやりでもわかりますか……?
GM:そうですね。具体的には、クライマックスボスのHPが低下します。
GM:タイタス1個につきクライマックスボスのHPが-30、エフェクト一つのレベルが-1、という感じかな。
GM:4つ捨てるとめっちゃ弱体!というよりは、棄てたぶんだけ弱くなるって感じです。
鷲尾瞳:ほあー
士騎朝輝:つまりHP+120 レベル+4か
GM:そうなります。ちょっとしたセッションのボス1匹分くらいは上乗せされるかな。
芹那花音:怖いよ~
GM:もっとも、君たちもだいぶ強いからね。130点ボスとか瞬殺できる強さなのを忘れてはならないぞ!
芹那花音:はーい質問
芹那花音:確認の質問ですけど、ひとりが《マスターアビス》に対して結べるロイスは1つまでですよね?
GM:そうです! で、現状(士騎くんだけちょっと違う形だけど)全員がEロイスで結ばされてます。
GM:なのでこれ以上は取れないです。
GM:もちろん、あくまでGM想定的なものなので
芹那花音:ほうほう 了解です!
GM:こういう屁理屈があるので俺はマスターアビスに二つ目のロイスを取るぜ!みたいな提案があれば
GM:どんどん言ってくれて構いません。提案を飲むかは別だけど、クオンタムGMはそういう提案大好きだから……
芹那花音:やったー!はあい
GM:救うかどうかはまだ決めなくてもいいので、じゃあ改めて
GM:共有ロールをやっていきましょうか。今日はこのシーンで終わりです。
鷲尾瞳:OK!
GM:場所は日没後のN高。
GM:夕方の屋上で目を覚ました君たちは、一通りの調査を終えた。家に戻りにくかったのか……あるいは、誰を信用していいかわからなかったのか
GM:N高で情報共有をしようとしたところで、偶然天体観測の準備をしにきた市川ハジメと出会った。というところからだ。
市川ハジメ:「おい。倫堂」
市川ハジメ:「確かにオレは、天文部に興味があればいつでも来いと言ったが……」
市川ハジメ:「こんな大勢で来いとは言っていないぞ」
志木倫堂:「悪いな。非認知能力がアレで」
GM:独特な口調の少女だ。見た目は良いが言動が浮いているせいでクラスでも友人は少ない。
志木倫堂:「ついでにもう一つ謝るんだけど、天文部に興味はない……いやまああるな……あるが今回はその用じゃないんだ」
士騎朝輝:「いつでも来いと言われてるのに、俺の家でアーケードゲームコレクションなぞをやりに来てたのか。中々救いようがないよなぁ」
GM:信者化した時の名は──『エクリプス』。あらゆるものを飲み込む闇を使う強大なオーヴァードだった。
鷲尾瞳:「倫堂さん。我々は一度外に出ておいたほうがいいでしょうか?」
志木倫堂:「そういう事になってるだけだろ。諸説あるけどさ……!」
市川ハジメ:「……まあいい。どうせ天文部はオレひとりだ」
志木倫堂:「お前そういうとこあるヤツだったよな鷲尾」
市川ハジメ:「そっちの部屋を好きに使え。オレは支度をする」
志木倫堂:「支度? 天体観測の?」
市川ハジメ:天文部の部室は、使われなくなった会議室だ。会議室の横の倉庫に天体観測用具が入っている。
市川ハジメ:「ああ。なんだその口調は。お前も何度か手伝っているだろうが」
志木倫堂:「……あー。そうだな。ボケてた」
GM:特になければ、市川は倉庫に行きます。君たちは会議室で好きに情報共有ができるだろう。
鷲尾瞳:「……本当にいいんですか?どのくらい時間が残されているかわかりません。もしかしたら、これが彼女と話す最後の機会になるかもしれませんよ」ハジメさんが去った後倫堂さんに
志木倫堂:「せっかくだしお言葉に甘えさせてもらうか。鷲尾の。先入っててくれ」
士騎朝輝:「倫堂。後悔はないようにな。此処は一度しか通りすがれない」
志木倫堂:「本当ならゼロ回だ。運がいいぜ、きっと」
芹那花音:「ゆ、ゆっくりでも大丈夫ですので…」
志木倫堂:「ありがとよ。ちゃっちゃと済ませるさ」
芹那花音:頬を赤らめてそう言って、士騎さんの後を追いかけていく。
鷲尾瞳:少し表情を明るくして。私も士騎さん花音さんを追うよ
志木倫堂:それから向き直る。彼女を追う。
志木倫堂:「なぁ、ハジメ」こちらでは、彼女のことはなんとなく苗字で呼んでいた。
志木倫堂:ツキガミ様がか、夢から覚めたくなかった俺がか。きっと、その名前に特別な意味が宿っていることを予感していたからだ。
市川ハジメ:「……ん? なんだ、あっちに行ったんじゃなかったのか」
市川ハジメ:「なんだ。天文部に入りたいならいつでも大歓迎だぞ」
志木倫堂:「悪い。それは」
志木倫堂:息を吸う。
志木倫堂:「今度にしてくれ」
市川ハジメ:「ふん」
志木倫堂:できるだけ穏やかな、何でも無いような声でそう答える。
市川ハジメ:「まあいい。おいおい勧誘してみせる。それで?」
市川ハジメ:「なにか用があって来たんだろう。なんだ?」
志木倫堂:「お前には意味のわからない事を喋る」
市川ハジメ:「言っておくが、飲み物はオレのぶんしか買ってきていないぞ」 レモンティーの入ったコンビニ袋を振る。
市川ハジメ:「……?」
志木倫堂:「でも最後まで聞いてくれ」
市川ハジメ:「わかった」 あっさりと頷く。
GM:N町のツキガミ事件が終わった後も、君はもしかしたらこうして、意味のわからない事を市川に言ったのかもしれない。
GM:少なくとも、この世界ではそういう『設定』になっている。
志木倫堂:「……俺はさ、お前を助けた顛末を後悔なんてしてないんだ」
志木倫堂:助けた。と口にしてしまうのは、やはり勇気のいることだった。
志木倫堂:「あれが俺に導き出せる正着だ。ああでなかった世界こそが俺のほんとうの望みだなんて、そんな事は無いんだよ」
志木倫堂:今、この世界が一時的にマスターアビスの制御を外れているのなら。
市川ハジメ:「ふむ」 時折頷く以外は黙って話を聞く。
志木倫堂:彼女を通して大本に語りかける、ということもない。意味が通じるように喋る気はないが、本当に話したかっただけなのだ。市川ハジメに。
志木倫堂:「これまでそうしてたことになってても、他にも……何が違ったって。妙算がいない場所で生きていくことなんてできないし、そうすることが一番の幸せだなんて思わない」
志木倫堂:「後悔は焼き飛ばして生きてきた。そうだ。ずっとそう思ってた」
志木倫堂:「…………でもさ」
志木倫堂:「やっぱり会いたかったよ、お前に」
志木倫堂:「こんな風に会いたかった」
市川ハジメ:「どうも、話を聞いていると」
市川ハジメ:「お前が会いたかったオレは、ここにいるオレじゃない気がするんだが、気の所為か?」
市川ハジメ:「オレでいいのか。ならいいが」
志木倫堂:「……そうだ。悪くなかった」
志木倫堂:「それだけ」
志木倫堂:「それだけさ」
市川ハジメ:「ふむ……」
市川ハジメ:「まったく意味がわからんな」
志木倫堂:「は、そうだろそうだろ」
志木倫堂:彼女の準備を手伝っていた手を止めて、部屋を出ていく。
市川ハジメ:「おい待て」 手頃なチョークを後頭部に投げる。
市川ハジメ:「言うだけ言って勝手に去っていく奴があるか」
志木倫堂:「あいた」
市川ハジメ:「いいか。正直、お前の言っていることはさっぱりわからない」
市川ハジメ:「妙算? って奴も知らん。世界だのなんだの、お前の中二めいた妄想もよくわからん」
志木倫堂:「中二な~。よくよく、思春期特有のやつだからな。今の俺は」
市川ハジメ:「……だが、そうだな」
市川ハジメ:「よくわからんが、お前がオレと会えて嬉しいらしいというのは」「たしかに伝わったよ」
市川ハジメ:「オレも嬉しい。ありがとうな、志木倫堂」
市川ハジメ:「また時々でいい。ここに来い。話をしよう」
市川ハジメ:「その時は、星を見ながらだ」
志木倫堂:「一緒に鷲座を見よう」
志木倫堂:「で、それに腸を食い破られてたやつの話とかしようぜ」
市川ハジメ:無愛想な口元にかすかな微笑を浮かべ、背を向ける。
市川ハジメ:そして天体望遠鏡や、星座早見表の準備を始める。
GM:……プロメテウス、の名は一度も出さなかった。
GM:それでいいのかもしれない。この世界の彼女は、プロメテウスであろうとした彼女とは別なのだから。
志木倫堂:振り返り、少しだけ微笑んで倉庫を辞した。
GM:隣室。会議室。
鷲尾瞳:「皆さん、思い出しているとは思いますが……改めて確認しておきます」
鷲尾瞳:そう言ってホワイトボード(使われていない)にキュッキュと書き込みながら話し始めます
芹那花音:「は、はい」姿勢を正して話を聞く。
鷲尾瞳:「前回、ベルゼブブを仲間に引き入れた後。調査の結果、アビス計画が実行されたのは、太陽に潜んでいたツキガミ様の意思によるものだったということが判明」
鷲尾瞳:「我々の目的はコヨミさんの暴走を止めることではなく、アビス計画の原因を作ったツキガミ様をこの手で打倒することに変わりました」
鷲尾瞳:「ここまではよろしいですね?」暴走にばつ印、打倒!に二重丸をつける
士騎朝輝:「少し、気になったんだが」
士騎朝輝:「鷲尾の口数が多くなったのは、こう、優秀なUGNチルドレン性を取り戻そうと躍起になってる感じか?」
鷲尾瞳:「いつもどおりです。この世界の私が無口すぎただけです」
芹那花音:「……」オロオロしている。
士騎朝輝:「おっと話が逸れたな。続けてくれ」
鷲尾瞳:「では、続けます。当初の算段では、コヨミさんの手助けがあればツキガミ様を打倒するのは容易、とされていたのですが……」
鷲尾瞳:「ツキガミ様は予想外の力を発揮。我々は破れ、偽の記憶を植え付けられ……その後現在に至ります」
鷲尾瞳:「ツキガミ様の力が増していた原因は正直、私にはわかっていません。お二人になにか心当たりは?」
芹那花音:「あっ、はい」手を挙げる。
鷲尾瞳:「"セレナーデ"どうぞ」
芹那花音:「は、はい」コクコク頷く。「その調査の際、コヨミさんとツキガミ様が、常に通じ合っていたことが明らかになりましたが」
鷲尾瞳:「それが力の増大に関係があると」
士騎朝輝:「ああ、大体わかった」
芹那花音:「はい。この世界で、コヨミさんの姿を通し、わたし達に接触、絆を結ぶことで」
芹那花音:「わたし達をかりそめの『信者』にし、神様としての力を増すことができたのではないかと…」
士騎朝輝:「月代コヨミと絆を結んだ時点で、ツキガミからすれば信者とカウントされてるって事だよなぁ、雑に言うとさ」
芹那花音:「そうです、そうです」コクコクと頷く。
鷲尾瞳:「なるほど……我々との絆自体が、彼女の力になってしまっている、と……」
士騎朝輝:「だが、その絡繰りが分かったら 俺達が《ツキガミ》との絆を断てば、その分、弱体化するよなぁ」
芹那花音:「……おそらく」
鷲尾瞳:「ツキガミ様の力をどう抑えるかも重要ですが、もう一つ。どうやってこの世界から抜け出すかも重要です」
鷲尾瞳:「それを知らなければ、そもそもツキガミ様と戦うことすらできません」
士騎朝輝:「………倒すか」軽く眉を不愉快そうに顰める。
鷲尾瞳:「我々は再び、あの偽りの日常へ戻ることになります。……それも今度は永遠に」
芹那花音:「……」困ったように眉を下げる。
士騎朝輝:「この町でツキガミの力が一番強い所って何処か知ってるか?」
士騎朝輝:俺は知ってるが。みたいな目を二人に向ける。
芹那花音:「あ。えっと、街はずれの神社ですよね」
芹那花音:「大楠がある…」逡巡してから言う。「皆で行った記憶があります…」
鷲尾瞳:「そう……ですね。私にも、覚えがあります。」
士騎朝輝:「そ。つまり、この世界の臍はそこだな。そこで一番、この町を記憶の集積をしてる物」
士騎朝輝:「それを『村雨丸』で斬り凍らせれば、脱出は出来る。理屈の上ではそうだと思う」
芹那花音:「む、村雨丸さんは…? 今、いらっしゃるのですか?」
士騎朝輝:「問題は『村雨丸』がどこにあるのか。って事なんだよなぁ。これに関しては俺の願う事と向こうの目論見が一致した感じがある」
鷲尾瞳:「心当たりはあるようですね」
士騎朝輝:「まあ、だが、記憶を取り戻した以上、俺の手元に還ってくるだろ」
士騎朝輝:「あいつ、寂しがり屋だしな」
芹那花音:「はやく還ってきてくれると、良いですね」
鷲尾瞳:「その評価、村雨丸さんに聞かれていたら不味いのでは?」
士騎朝輝:「そうだな。還ってこないと花音に余計な気を遣わせるしなぁ」
士騎朝輝:「聞かれてたら、即座に帰ってきて文句を言ってくれる。って計算だよ」
芹那花音:「いっ、いえ…」オドオドしている。
芹那花音:「………あの、あと、ひとつ良いでしょうか」
士騎朝輝:「ん?俺ももう一つ疑問はあるが、先にどうぞ」
鷲尾瞳:「勿論です、"セレナーデ”」
芹那花音:「あ、いえ…疑問ではなくて、ワガママになってしまうのですが」
芹那花音:「神社に行く前に、あの…自分の家に、寄りたい、です」
芹那花音:目を伏せてぽそぽそと言う。
士騎朝輝:「女の我儘を許すのが男の甲斐性らしいからなぁ。そう言われたら聞くしかないな」
芹那花音:「あ、ありがとうございます…」頬を染める。
鷲尾瞳:「……別れが辛くなるだけかもしれませんよ」
士騎朝輝:「後悔のないようにな。だよ。踏ん切りはつけるべきだと思う」
士騎朝輝:「鷲尾もだぜ。大好きなんだろ?お兄ちゃん」
士騎朝輝:「あいつじゃないかもしれないが、あいつなんだからさ」
鷲尾瞳:「私はチルドレンです!偽りの記憶に惑わされたりはしません」
鷲尾瞳:「ただ……そうですね。伝えるべきことがあるのは確かです」
士騎朝輝:「その後に恋する乙女ってつくしなぁ」からかうように笑う。
鷲尾瞳:「今は恋する乙女は関係ありません!もう……!」
士騎朝輝:「俺もそうだな。もう誰も待ってないだろうが、十七年世話になった家だ。皆が誰かと会ってる間に、大掃除くらいはするかな」
芹那花音:「十七年…」瞬きする。「…そうですよね」
鷲尾瞳:「では、各自解散したのち再集合。ツキガミ様とどう戦うかは……その時改めて決定しましょう」
芹那花音:「はい」コクコク頷く。
士騎朝輝:「じゃあ、夜に神社な」
士騎朝輝:倫堂君にLINEで方針と情報を投げておく。
鷲尾瞳:「今夜、月は見えるでしょうか」
士騎朝輝:「俺達がそう望めば、見えるさ、きっとな」
士騎朝輝:そう言いながら天文部を写した。
GM:----
GM:シーンカット。ロイスと購入が可能です。
GM:今日はひとまずカットするので、ロイスと購入は今やっても、明日の再開時にやってもOKです。
鷲尾瞳:応急手当を買おう
鷲尾瞳:4DX
DoubleCross : (4DX10) → 6[2,2,3,6] → 6
鷲尾瞳:しゅん
鷲尾瞳:一回も買い物できない……
芹那花音:かわいそう
鷲尾瞳:ロイスはまだでお願いするぜ
芹那花音:ロイスは保留しておこうかな~
芹那花音:あっわたし応急手当ひとつ持ってるから瞳ちゃんにあげます
士騎朝輝:BCスーツを買おう。
士騎朝輝:3dx+6
DoubleCross : (3DX10+6) → 8[1,2,8]+6 → 14
鷲尾瞳:わーい
士騎朝輝:ポンケに入れます。
鷲尾瞳:じゃあ使っちゃお
芹那花音:その出目見て必要そうだったらもひとつ買う
志木倫堂:感情を決定します 《マスターアビス》月代命/有為/敵意◯
鷲尾瞳:2d10+8
DoubleCross : (2D10+8) → 11[1,10]+8 → 19
GM:敵意!
鷲尾瞳:そこそこ
芹那花音:じゃ 王宮もひとつ狙います
芹那花音:応急…
士騎朝輝:感情変更は次だな
志木倫堂:僕も応急持ってるけどもし殴られず2R回ってきて苛烈なる火で死ぬと嫌だから自分で使お
志木倫堂:2d10+7
DoubleCross : (2D10+7) → 10[3,7]+7 → 17
芹那花音:4dx+4>=8
DoubleCross : (4DX10+4>=8) → 9[2,7,7,9]+4 → 13 → 成功
志木倫堂:そこそこ
芹那花音:瞳ちゃんにプレゼントで良いかしら?
GM:王宮
鷲尾瞳:ほしいぜ
芹那花音:あげる!
鷲尾瞳:愛してる
鷲尾瞳:2d10+19
DoubleCross : (2D10+19) → 9[6,3]+19 → 28
鷲尾瞳:いい感じ!あと一回買えるといいなー
志木倫堂:4dx+4>=20 アルティメイド服チャレンジ
DoubleCross : (4DX10+4>=20) → 10[1,7,8,10]+2[2]+4 → 16 → 失敗
志木倫堂:お バディムーブ貰っていいですか
GM:バディムームー
鷲尾瞳:ムムッ
鷲尾瞳:バディムッ
鷲尾瞳:します!
志木倫堂:さんきゅー! 財産1点で買って装備
GM:バディムーつよいなー
志木倫堂:ボディアーマーが余ったのでおうちに飾っておきます。欲しい人は持っていってね。
GM:観賞用ボディアーマーだ
GM:これで全員分おわったかな
志木倫堂:おわり!
GM:じゃあ、あらためてシーンを切りましょう。
芹那花音:はーい!
士騎朝輝:はーい
■ミドルフェイズ07-A [トリガーシーン-鷲尾瞳]
(■ROUND-96)
志木倫堂:あ!前回忘れてたロイス取得します
GM:おっと。どうぞどうぞ
志木倫堂:鷲尾瞳/感服◯/隔意 これで!
GM:セッションを再開します。今日は『ミドル戦闘をクリアする』『すべての記憶を取り戻す』の二つの条件をクリアしたため
GM:各PC個別のトリガーシーンとなります。士騎くんの内容は固定、それ以外のメンバーは、神社に行く・家族に別れを告げてから神社に行く のどっちかを選択できます。
GM:PC逆順にしようかなと思いましたが、我こそは一番手がいい!という人はいますか?
芹那花音:GM~要望があるんですけど~
GM:はいはい
芹那花音:家族と話すシーンではなく、話した後他メンバーと会って会話するシーンがやりたいのですが
芹那花音:GMの想定的には大丈夫でしょうか?
鷲尾瞳:ほほん?
GM:できます。トリガーシーンのあと、神社に集合シーンがあるので
GM:そこで他メンバーと会って会話ができますね。
GM:もちろん、もっと時間がほしい!というようであれば、家族に会わないで他メンバーと会話するのでもいいです。
芹那花音:家族に会った想定で、そうだな 志木くんあたりと2人きりでちょっと会話できたら良いかな~という 感じです
GM:なるほどなるほど
志木倫堂:おっ
GM:もしそんなに長い会話じゃないなら、神社で全員集合する前にやりましょうか
鷲尾瞳:なるなる
GM:長い会話ならちょっと尺を調整します。
芹那花音:あ、なんで、花音のトリガーシーン自体はカットで良いですよ!
GM:え、いいの!?
芹那花音:大丈夫ですよ~ 長くなっちゃうし
志木倫堂:じゃあ話そ話そ 両親いた勢で
GM:なるほど、じゃあそうしましょうか。トリガーシーンは1人あたり45分~50分くらいを確保していたのですが
GM:じゃあ、花音ちゃんは45分まるまる倫堂くんと会話して構いません。
芹那花音:うわ~ ありがとうございます
志木倫堂:僕は両親と別れを告げるシーンやりたいです
GM:となると、倫堂→花音→士騎は決定かな。最初に瞳ちゃんをやりましょうか
鷲尾瞳:すべてを理解しました
GM:■ミドルフェイズ07-A
GM:登場PCは瞳ちゃんのみ。侵蝕は不要です。
鷲尾瞳:では兄と話しに家に戻ります。
GM:おお、即断だ。了解です。
GM:では、日没後。すっかり外が暗くなった後、君は家に戻る。
GM:家のドアを開ければ、ハンバーグのいい匂いがするだろう。兄が料理をしている。
ノーヴェ:「あ! 瞳おめー帰ってくんのおせーよ!」
ノーヴェ:「ハンバーグが冷めちゃうだろうが!」
鷲尾瞳:「兄さん。すみません。色々用事ができてしまって……」メガネは掛けていない。学校での戦闘でどこかへ行ってしまった。
GM:以前の──『N町』の君は身体が弱く、貧血で倒れることも多かった。
GM:いつからか君の兄は、レバーを細かく刻んで野菜や他の肉と混ぜ合わせ、おいしく鉄分を採れるハンバーグを君のために作るようになった。
GM:ノーヴェが作れる数少ないレパートリーのひとつだ。君は食卓についてもいいし、それどころではないと会話を切り出してもいい。
鷲尾瞳:記憶はある。だがやはり、元の……N市のノーヴェを知っていると違和感のある光景だ
ノーヴェ:「さっさと食おうぜ。……あれ、お前、眼鏡どうした?」
ノーヴェ:「去年のクリスマスあたりに新調したやつだろ。もう度が合わなくなったのか?」
鷲尾瞳:「申し訳ありません。その……食べる前にお話があって」
鷲尾瞳:「そう、メガネのことも関係していて……ただ、どう話せばいいか……」
ノーヴェ:「食べながらにしろ。特製ハンバーグが冷める……俺は食べながら聞くぞ」
ノーヴェ:「ふうん?」 座って自分の分のハンバーグと白米をがっついている。
鷲尾瞳:「……」
ノーヴェ:「おい瞳」
ノーヴェ:「お前が何に悩んでるのか知らないけどな。変に気を遣うな」
ノーヴェ:「俺を信用しろ。話しがあるなら、思い切りぶっちゃけてみろ」
鷲尾瞳:「……す、すみません。離すことは決まっているんですけど……その、どう伝えればいいか……」
GM:市川ハジメの言動から、瞳ちゃんはある程度察することができても良いです。
GM:この世界の住人は、マスターアビスやN市のことは何も知らない。
鷲尾瞳:「……兄さんがそう言うなら、では……。……時間もありません。端的に言わせていただきます」
ノーヴェ:「おう。言ってみろ」
鷲尾瞳:「今日は兄さんに、別れを告げに来ました。これから、私はN町から脱出します」
ノーヴェ:「は?」
ノーヴェ:「なんだそりゃ。新手の家出宣言か?」
ノーヴェ:「脱出してどこに行くってんだ。おばさんちか?」
鷲尾瞳:「私は、本当は貴方の妹ではありません。体も弱くありません。むしろ相当に頑丈な方に入ります。眼鏡も本当は必要ないんです」
鷲尾瞳:「兄さんの顔も把握できていますし、説明がなくともメニューやお皿の配置を言うこともできます」
ノーヴェ:「おう……?」
鷲尾瞳:「別の……こことは違う世界から来たんです。私は今からその場所に帰らなくてはなりません」
ノーヴェ:「なるほど。んじゃ、あれか」
ノーヴェ:「もうこの家には戻ってこねーってことか。それは」
GM:今なら分かります。この世界はあくまで、君たちを閉じ込めておくための檻に過ぎない。
GM:君たちが脱出すればこの世界も消滅する。このノーヴェもまた消えることでしょう。
鷲尾瞳:「そうです。黙って去っても良かったのですが……。お別れと、お礼を言いたいと思い、立ち寄りました」
ノーヴェ:「本当の妹じゃねーってのは、お前がなんか、宇宙人のアイテムみたいなのを使ってごまかしてたのか?」
ノーヴェ:「それとも、お前もつい最近思い出したのか?」
鷲尾瞳:「後者です。かつての仲間が助けてくれなければ、私はずっと忘れたままだったでしょう」
鷲尾瞳:「この幸せな世界の中でずっと……兄さんと一緒に居たとおもいます。いえ、ずっと一緒に居たかった」
ノーヴェ:「んじゃいいや。いや、俺をずっと騙してやがったなら、一発ひっぱたいてやろうかと思ったんだが」
ノーヴェ:「お前も忘れてたんじゃしょうがねーよな」
ノーヴェ:「一緒に居たいならいりゃいいじゃねーか。どーしても元の世界とやらに戻らなきゃダメなのか」
鷲尾瞳:「はい。どうしても戻らなければならないんです」
ノーヴェ:「おう、おう」
ノーヴェ:「そうかい。お前が納得して戻るなら、俺は何も言わねえよ」
鷲尾瞳:「そうしなければ世界も、私の大切な人も、両方を失ってしまう」
鷲尾瞳:「……ありがとうございます。兄さんなら……ノーヴェなら、そう言ってくれると思っていました」
ノーヴェ:「褒めてくれんのは嬉しいがな。俺のしらねー"大切な人"とやらがいるのは、ちとムカつくな」
鷲尾瞳:「……ただ、そのためには一つだけ、兄さんにもしてもらわなくてはならないことがあるんです」
ノーヴェ:「そいつはどうだ? 男か女か、宇宙人か知らんが、いいヤツなのか?」
ノーヴェ:「してもらわなくてはならないこと?」
ノーヴェ:「言え言え。これが最後なんだろ。出来る限り協力してやるよ」
鷲尾瞳:「私の言葉を聞いて、素直に答えてください。それが妹としての鷲尾瞳の、最後のお願いです」
ノーヴェ:「お前に指図されるまでもねーよ! 俺は俺の思ったまんまを素直に言う」
鷲尾瞳:そう言って目元を触る。普段ならできないが、この世界ならできる。指でなぞると、無くなったはずの眼鏡が錬成される。
鷲尾瞳:「……私は……この世界での私は……ずっと幸せでした」
鷲尾瞳:「辛い過去もなくて、お父さんとお母さんが居て、何時も誰かに守ってもらえて、そして、何より……兄さんがずっと一緒に居てくれたから」
鷲尾瞳:「その……兄さんが、私のそばにいてくれたのは……私が妹だったからだって、わかっています。でも……」
鷲尾瞳:「……ずっと思っていたんです。本当は……その……妹というだけじゃなくて……一人の女の子としても……見てほしいって……」
ノーヴェ:「これが本当の兄妹だったら、そりゃダメだろって言うところなんだけどな」
鷲尾瞳:「私……体は弱いかもしれないけど……。料理は得意です。お掃除も洗濯もできます。兄さんがやってほしいことは何でもやります」
ノーヴェ:「まあお互い連れ子だからなあ、親の。法律的には……いやダメなのか? わからん……」
鷲尾瞳:「ほ、法律のことはいま、気にしないでください……!その、だから……」
鷲尾瞳:「お嫁さんみたい、じゃ、無くて……」
鷲尾瞳:「妹でも……本物のお嫁さんにして、もらえますか……?」
ノーヴェ:「おう。いいぞ」
ノーヴェ:「お前は今日出ていって、二度と戻らないんだよな? だから、よし」
ノーヴェ:「おい瞳。メシ食う時間あるか?」
鷲尾瞳:この世界は偽物だ。家族も、ここにいた鷲尾瞳も、《マスターアビス》によって作り変えられた、彼女にとって都合のいい存在に過ぎない。
ノーヴェ:「いや、メシ食う時間くらいはあるだろ。15分か、20分くらいは」
鷲尾瞳:それでも……彼女の抱いた気持ちは本物だと思ったから。伝えずにはいられなかった。
鷲尾瞳:「……はい。そのくらいの時間なら」
ノーヴェ:「お前がこの家を出ていくまで、俺とお前は夫婦だ。俺は鷲尾瞳を嫁にする」
ノーヴェ:「よし! んじゃ食おうぜ! ハンバーグがすっかり冷めちまった」
ノーヴェ:「おい瞳、冷蔵庫に親父のワインあっただろ。あれ持ってこい! 飲んじまおうぜ」
GM:夫婦……といっても、結局表向きは兄妹の会話だ。
鷲尾瞳:「……お、お体に触るかも……。いえ、わかりました。やってほしいこと、何でもするっていいましたもんね」
ノーヴェ:「ほんとはもっと色々あるんだけどな。背中も揉んでほしいし。明日の洗濯当番も変わってほしいし」
鷲尾瞳:駆け足でワインを撮ってきて「あの、兄さん……隣りに座ってもいいですか?その……もっと近くに……」
ノーヴェ:「あとあれだ。久々に一緒の部屋で寝るのも面白そうだったかもな。ほら、昔寝るまでずーっと話してたことあっただろ」
ノーヴェ:「おう来い来い! 悔いの無いようにしろ!」
ノーヴェ:「そうだ、悔い。いいか瞳。これだけは言っておくぞ」
鷲尾瞳:「ねっ、一緒に寝るのは……いえ、ふ、夫婦ですものね。普通ですよね、それが」
ノーヴェ:「寝るのはいいんだよ! とにかく瞳、いいか? よく聞け」
鷲尾瞳:「す、すみません。……はい」すぐ隣に座って話を聞くよ
ノーヴェ:ソファに隣り合って座った状態で、妻の両頬をがしっと掴み、こちらに向ける。 「後悔だけはすんじゃねーぞ!」
ノーヴェ:「お前の話聞いてるとな。なんかすんげー後悔とか、ほんとは出ていきたくないのに……みたいな気持ちが見え隠れしてんだけどよ」
ノーヴェ:「お前が、お前の意志でこの町を出ていこうと思ったんだ。決断したんだ。それはきっといいことだ」
ノーヴェ:「後悔するな。胸を張れ」
ノーヴェ:「で、万が一帰ってきたくなったら、いつでも帰ってこい」
ノーヴェ:「いいな?」
鷲尾瞳:「……はい。大丈夫です」
ノーヴェ:「よーし!」 わしゃわしゃと瞳の髪を撫でる。
ノーヴェ:「それだけわかってりゃ、いい。食おうぜ!」
鷲尾瞳:「いただきます。……実は兄さんの料理、とても好きなんです」
ノーヴェ:「そりゃそうだろ。お前の身体が頑丈になりますようにって気持ちがこもりまくってんだからな」
ノーヴェ:「願いが叶ったようでよかったぜ」
鷲尾瞳:「はい。兄さんが知っているよりも、私はずっと強いんですよ」
鷲尾瞳:「だから大丈夫なんです」
鷲尾瞳:大丈夫。元の世界では、酷い過去から生まれて、戦ってばかりで、普通とはぜんぜん違う女の子だったけれど
鷲尾瞳:今まで出会ったすべての人達が、私を強くしてくれたから。
鷲尾瞳:何度くじけても、何度負けても、立ち上がって前に進んでいける。
鷲尾瞳:「……ありがとう、ノーヴェ」
GM:シーンカット。ロイスのみ可能です。
鷲尾瞳:では、初期ロイスのノーヴェ君をSロイスに。シーンが終わってから、シナリオロイスの方のノーヴェくんへの感情を慕情に変更した上でタイタスに変えたいと思います。
GM:おお……
鷲尾瞳:もうこの場所には戻ってこれないから……。
鷲尾瞳:以上です。
GM:了解です。
GM:大きく関係が変化したからタイタスに変えるの、ルールに忠実だ
■ミドルフェイズ07-B [トリガーシーン-志木倫堂]
(■ROUND-96)
GM:では次のシーン。
GM:登場PCは倫堂くんのみ。ダイスは不要です。
志木倫堂:出ました!
GM:『神社へ向かう』『家族に別れを告げてから神社へ向かう』のどちらかを選択できます。もちろん家族の別れ以外でも
GM:N町でやり残した事があるなら、それをやっても構わない。
志木倫堂:家族に別れを告げてから神社へ向かいます。
GM:了解です。じゃあ、倫堂くんの家にしましょうか。
GM:時間目安はだいたい15時45分くらいまで。
GM:志木邸。
GM:君が家に戻ったのは、やはり随分遅い時間帯だった。……もっとも
GM:男子高校生ともなれば、親がそこまで心配することもない。こんな感じに。
志木アキラ:「おう倫堂、おかえり。遅かったなあ」 タブレットでYoutubeの動画を見ている。
志木倫堂:「帰ったぞ」建付けが少し歪んで以来、やたら大きな音がなる玄関のドアを開ける。
志木カナデ:「おっそい! 遅くなる時はライン入れなさいっていつも言ってるのに」
志木倫堂:「父さんだけか。母さんは……ってうわ、ごめん」
志木カナデ:「ご飯もう片付けちゃったからね。とんかつ冷蔵庫にあるからチンして食べなさい」
志木倫堂:殊勝に謝りながらも耳を塞ぐジェスチャ。
志木倫堂:「あーサンキュ。いやそうじゃなくて……」
GM:やや古ぼけた炊飯器は保温モードになっている。キャベツだけが盛られた皿にラップがかけられ、豚汁の入った鍋も見える。
志木倫堂:「ご飯の前にちょっと話があるんだ。座ってくれよ」
志木倫堂:「この時間に帰ってきてこんな切り出し方したからって、別に犯罪やらかしたとかじゃないからさ」
志木倫堂:万引とか、と冗談にもならないことを口にして。
志木アキラ:「まあお前、根本的に性格がこう……」
志木アキラ:「ヘタレというか、そんな犯罪に手を出す奴じゃないよなあ」
志木倫堂:「堅実って言って!」
志木カナデ:「はいはい、堅実な倫堂ね。で? 話しって?」
志木倫堂:「文化人なんだよ。ルールを守れるの」
志木倫堂:「ん」
志木カナデ:「言っておくけど、高卒で就職したいって話はお母さん反対だからね。大学は絶対行った方がいいし」
志木アキラ:「俺はいいと思うんだけどなあ、就職……」
志木倫堂:「ふふ……」
志木倫堂:「なあ父さん、母さん。俺は自由ってやつが好きだ」
GM:二人とも言葉を切って君の方を見る。
志木倫堂:「でもそれって案外難しくてさ」
GM:息子の切り出そうとしていることが、それなりに重要な話だというのが分かったのだろう。茶化すような空気は消えた。
志木倫堂:「例えば、荒野に放り出されて何やっても良いって言われたって。それが自由かっつったら違うだろ」
志木倫堂:「母さんが『こうすればいい』っていうルートを引いてくれて」
志木倫堂:「父さんが『こうしてもいい』って言ってくれる。今みたいに」
志木カナデ:「そうね。自由っていうのは、ある程度のルールの枠組みがあるからこそ生まれるものな気がする」
志木アキラ:「今の例で言うと、荒野の方は自由っていうか……なんだろうな? "無秩序"か?」
志木アキラ:「倫堂は無秩序って感じじゃないよなあ」
志木倫堂:「我が意を得たり、だな」
志木倫堂:「どうすれば良い、どうしても良い。必死に生きてもいいし、適当にやってもいい。きっとこれは」
志木倫堂:にせもので、しみったれた。だが。
志木倫堂:「俺の欲しかったほんものの自由で、愛情だ」
志木倫堂:「父さんや母さんをウザがったり、朝輝たちとバカやったりしながら暮らすのもまぁ、楽しかったしな」
志木アキラ:「なんかお別れの言葉みたいになってきたが」
志木倫堂:「あー…………」
志木アキラ:「なんだ。一人暮らしでも始めるつもりか」
志木倫堂:「分かっちゃうよな。そんな感じなんだよ」
志木カナデ:「一人暮らしって。いきなりどうするの」
志木カナデ:「お金は? 家は? 学校は?」
志木カナデ:「別に高校卒業までこの家にいればいいじゃない」
志木倫堂:困ったように笑う。
志木倫堂:「いきなりじゃないよ。ずっとそうだった。俺はさ」
志木倫堂:冷蔵庫から豚カツの皿を取り出して、ラップを外す。
志木カナデ:「……?」
志木倫堂:手をかざすと、ごう、と赤い炎が生じて、晩御飯を温めた。
志木アキラ:「うおっ!」
志木アキラ:「うわなんだそれ! 手品か?」
志木カナデ:「家の中でやらない! 危ないでしょ!」
志木倫堂:「確かに危ねーな」
志木倫堂:「焦げちまった。随分抑えられるようになったんだが」
志木倫堂:火が収まる。
志木倫堂:「で、なんだっけか。そうだ。俺は別の世界から来た超能力者なんだよ」
志木カナデ:「え?」
志木アキラ:「超能力者」
志木アキラ:「別の世界。別の世界……?」
志木アキラ:「アベンジャーズみたいなやつか。おいおい倫堂、大丈夫か」
志木アキラ:「次は世界を救うとか言い出すんじゃないだろうな。悪の帝王を倒すとか」
志木倫堂:「ははは。それもいいかも」
志木倫堂:「でも今大事なのはその話じゃないだろ」
志木倫堂:「重要なのは」
志木倫堂:「帰らなきゃいけないってことだ。だから、お別れだ」
志木カナデ:「……その、別の世界だか元の世界だかに帰る」
志木カナデ:「そういうことなのね?」
志木カナデ:「帰らなきゃいけない理由があるのね? 倫堂」
志木倫堂:「信じてくれるんだな」ほっと息を吐く。
志木倫堂:「……急に息子が得体の知れないやつになって」
志木倫堂:「それでも俺がここに『残りたがってる』ことを疑ってない」
志木倫堂:「そういうことだよ。俺はそういうのが欲しかった」
志木カナデ:「お母さんが信じるかどうかは理由次第よ。16年以上暮らしたこの家を出ていくっていうんだから」
志木カナデ:「言えないなら言わなくてもいいけど、ちゃんと答えなさい。倫堂」
志木カナデ:「絶対に帰らなきゃいけない、っていう理由があるのね」
志木カナデ:「この家から出て、やらなきゃいけないことが」
志木倫堂:「ある」
志木倫堂:「……なあ母さん。信じられなかったんだ。俺はきっと心のどこかで信じていなかった」
志木倫堂:「父親や、母親のことを言及するだに鬱陶しそうなクラスメイトたちが、そうして、絆がなくなる心配を欠片もしていないようなその振る舞いが」
志木倫堂:「羨ましかった、多分」
志木倫堂:「家族ってのは、そんなに確かなもんなのかと思ってた」
志木倫堂:「引き換えに、向こうには向こうの俺にとっての確かな絆がある」
志木倫堂:「こんな風に居なくなりたくはないよ。そうだ。俺は母さんたちのことを愛してる。何かしてやりたい。いろんな事をさ」
志木倫堂:「でも、時間がない。だから」
志木倫堂:「出血大サービス。好きなやつの事教えてやるよ。気にしてたろ?」
志木アキラ:「いやいやいやいや。待て待て待て」
志木アキラ:「好きな人とかこの際どうでもいい。俺は反対だ」
志木アキラ:「息子がいきなり……」
志木カナデ:「よし」
志木カナデ:「いいよ。行っておいで、倫堂」
志木倫堂:「おん?」
志木カナデ:「やらなきゃいけない事があって、で、好きな人もいるんでしょ?」
志木倫堂:いつもとは逆の2人の様子に、一瞬空白が生まれる。
志木カナデ:「で、この家も出ていく。それはもう十分に大人じゃない」
志木カナデ:「お父さんやお母さんがあんたの人生に口出しするのは終わり。あんたの好きに生きなさい」
志木倫堂:「…………おいおい」
志木カナデ:「そのかわり、そうね。その好きな人のことくらいは教えてもらいましょうか」
志木倫堂:少し語尾が震えた。
志木アキラ:「…………」
志木アキラ:「どういう人なんだ。その人は」
志木倫堂:「勘弁してくれって……最後くらいクールに別れようと思ってたのに」
志木倫堂:目頭を軽く押さえながら。
志木アキラ:「いや、どういう人かはこの際どうでもいい」
志木アキラ:「その人と一緒に生きていけるんだな? お前は」
志木倫堂:「どうでも良くはねーよ! 可愛いやつなんだ」
志木アキラ:「真剣に聞いてるんだ! いいか、思春期の一時期の迷いで家を出てくのは絶対許さん!」
志木アキラ:「だが、そいつと一緒に生きていくっていうなら……もう何も言わない」
志木倫堂:「っ…………ああ。それが、一番大事だってんなら」
志木倫堂:「答えるよ。ずっと一緒に生きていけるし、そう約束した。それを、思い出した」
志木アキラ:「…………」
志木アキラ:「…………いいだろう。そこまで言うなら、好きにしろ」
志木アキラ:「話は終わりだ。これ以上お前と話すことはないし、のこのこ家に戻ってきても入れないからそう思え」
志木カナデ:「倫堂。お父さんはこう言ってるけど、大丈夫。いつでも帰っておいで」
志木カナデ:「あんたの家はここだし、あんたのお父さんお母さんは私たちだけ」
志木カナデ:「どこに行くのか知らないけど、それだけは忘れないでね」
志木倫堂:「それは……ああ!そうだ! その通りなんだ!」
志木倫堂:「だから……こうして2人に認めてもらえることが」
志木倫堂:「2人のやりかたで、それぞれにここから巣立つのを許してくれることが」
志木倫堂:「こんなにも嬉しい」
志木倫堂:席を立って、両親に抱きついた。
志木倫堂:表情を見せないように。固く、固く。
志木倫堂:「……忘れないよ」
志木カナデ:「よしよし。大丈夫」
志木カナデ:「お母さんたちも忘れないよ」
志木アキラ:「……」 何も言わない。が
志木アキラ:無言で息子の頭を撫でた。
志木倫堂:「2人のことを忘れない。アキラとカナデは向こうだと俺の先生の名前だけど」
志木倫堂:「全然似てないんだ。ここにしか居ない、俺の父さんと母さんだ」
志木倫堂:そう言うと、自分の箸で無理矢理に豚カツとキャベツを胃に詰め込んで。
志木倫堂:「うぐ……行ってきます」
志木カナデ:「行ってらっしゃい。倫堂」
GM:優しい母の言葉。それが君の耳にした、『家族』の最後の声だった。
GM:シーンカット。ロイスのみ可能……なのと、二つ連絡事項です。
GM:まずひとつ。このトリガーシーンはN町と決別することになるので、
GM:N町はある意味これで死ぬこととなります。よって、メモリーの取得が可能です。
GM:対象はN町の住人、もしくはN町の思い出やN町自身。
GM:瞳ちゃんと倫堂くんはそれぞれメモリーの取得をお願いします。倫堂くんはロイスもどうぞ。
志木倫堂:ロイスは埋まっているので保留
志木倫堂:両親/『N町の志木家』/愛情 これでメモリーを取得します
鷲尾瞳:家族にメモリーを取ろう
鷲尾瞳:家族/鷲尾家/幸福感 名前迷っちゃうけどこれで行こう。
鷲尾瞳:幸せな夢だった
GM:OKです。
GM:メモリーが取れたのでもう一つ。トリガーハンドアウト……というほど大層なものではないですが
GM:両親と決別を果たした倫堂くんにちょっとした情報を渡しておきます。
GM:よし
GM:暗黒取引も完了したので、あらためてこのシーンは終了とします。
■ミドルフェイズ07-C [トリガーシーン-芹那花音]
(■ROUND-96)
GM:登場PCは花音ちゃん……なのですが
GM:花音ちゃんは両親との会話ではなく、倫堂くんとの会話希望ということで
GM:シチュエーションをお聞きしたいです。最初から二人でどこかにいる、という感じでいいですか?
GM:君たちは神社に行かないといけないので、GMおすすめプランは神社に向かって夜のN町をあるきながら会話、です。
芹那花音:あっそうですね メソメソ泣いてるところを倫堂くんに発見されたいです
GM:メッソン!
志木倫堂:泣いてる!
志木倫堂:夜道でばったりだ 理解しました。
GM:わかりました。じゃあ倫堂くんが前のシーンで家を出たので
GM:夜道でばったりになってもらいましょう。
芹那花音:はーい
GM:N町・夜。
GM:時刻は21時を回ったあたり。すでに各家庭での夕食も終わり、早い家は消灯しはじめている。
GM:家を出た倫堂は、集合地点の神社がある小高い丘に向かっているが……
GM:聞き覚えのある、微かな声と気配がする。
志木倫堂:「……この声」
芹那花音:道の端で、しゃがみ込む姿。しゃくり上げるような声。
志木倫堂:「花音か」
芹那花音:「り、倫堂さん……」泣きはらした顔。
芹那花音:「す、すみません…」ハンカチを握りしめて、目元を真っ赤にしている。
志木倫堂:「……ふん」街灯の灯りの疎らさにも目が慣れて来たところだ。その表情を目にして、小さく鼻を鳴らす。
志木倫堂:「何はともあれお疲れ様、だ」
芹那花音:「……はい」
志木倫堂:こちらも目が少し充血しているのを隠すように、隣りあって座る。
志木倫堂:「《マスターアビス》の作り上げた、仮想の世界」
志木倫堂:「つって割り切れるもんでもない」
芹那花音:「………」
志木倫堂:眉間を揉む。「うまく別れは言えたか?」
芹那花音:「……」首を横に振る。「あの、わ、わたし」
芹那花音:「突然、お父さんとお母さんが、怖くなってしまって……」
芹那花音:「何も言えずに、家を出てきてしまいました」
志木倫堂:「怖く…………」
志木倫堂:「そうか」短く答える。夜風が高細い音を立てる。
志木倫堂:「もう少し詳しく聞いていいか」
芹那花音:「……はい」小さく頷く。
志木倫堂:「こんな状況だ。色々あるだろ。怖いにも」
芹那花音:「あの……え、N市のわたしが本当なのだとしたら」
志木倫堂:そう行ってから、聞いたところで何が出来るのだろう、と思った。
芹那花音:「わたし…もっと、貧乏な暮らしだったはずなんです。お父さんとお母さんが、共働きで」
芹那花音:「ピアノなんか、習ったこと、ないです」
志木倫堂:「そりゃ意外だな。全然お嬢様っぽいのに」
芹那花音:「ちがうんです…。いつも、狭いアパートで、二人の帰りを待ってて…」
芹那花音:「あの、だから、わたし、こういう生活に、たぶん、憧れてて……」
志木倫堂:「なるほどな。それは」
志木倫堂:「分かる話だ」自分だって、憧れの生活を手にしてはしゃいでいた。
志木倫堂:こう言語化すると暗澹とした気分になるな、などと詮無いことを考える。
芹那花音:「……お別れの言葉を言おうと、思いました。でも」
芹那花音:「わたし、わたしの本当のお父さんとお母さんは、いま、どこにいるか分からなくて」
芹那花音:「この世界のお父さんとお母さんは、わたしの描いた夢みたいな存在で」
芹那花音:「その返事だって、わたしが望んだ言葉に過ぎないんじゃないかって、思ってしまって」
芹那花音:「だから、怖くなって…」
芹那花音:「………」言葉を切る。「……ごめんなさい、こんな話してしまって…」
志木倫堂:「捉え方の問題だな。それは。多分俺より花音のほうが冷静だ」
芹那花音:「え…」倫堂さんを見る。
志木倫堂:「なまじっか両親の記憶があるからかも」
志木倫堂:「あ、いや」
志木倫堂:「俺も親なんてどこで何してるか分かんなくて、N町で欲しかった生い立ちを手に入れて……ってとこまでは同じでさ」
芹那花音:「あ……そ、そうだったんですか」
志木倫堂:「でもさっき、2人だけが俺の両親だー! って言って」
志木倫堂:「抱きついて感極まって泣いてた」
芹那花音:「へっ」まじまじと倫堂さんを見る。
志木倫堂:「花音がそう思うのはまぁ……難しいんだろな。……何だよ」
芹那花音:「だ、だって……。倫堂さんが、そんな…」少し笑う。
芹那花音:「想像できないです」
志木倫堂:「そう。実は人情派なんだよ」
芹那花音:「ふふ…。でも、お別れ、言えたんですね…」
志木倫堂:「誤解されがちなんだけどな」くだらない冗談を交えながら。「おう、花音の前でこんな話をするのも何だが」
志木倫堂:「人間もただの情報だぜ。ここにいる連中とは違うけど。でも違うだけだ」
志木倫堂:「俺は……そう思うことにした」
芹那花音:「情報…」
志木倫堂:「おうよ。魂なんてもんはない。人格と同じ振る舞いをするなら人格だ。都合よくそう作られててもな」
志木倫堂:「それが《マスターアビス》の謀略だって」
志木倫堂:「父さんたちは俺を愛していた。無宗教はこういう時に強いな」
志木倫堂:そう言って笑いかける。
志木倫堂:「って解釈」
芹那花音:「…すごいです」柔らかく微笑み返す。「…それって、きっと、わたしがしたかったことです」
芹那花音:「この世界のことを、心から信じることですから」
志木倫堂:「もう会えないのに、信じたいのか?」
志木倫堂:「なら、お前はいい奴だ」
芹那花音:「えっ…」突然褒められて頬が染まる。「い、いいやつですか…?」
志木倫堂:「そうさ」
芹那花音:「し、信じたいです。だって…」
芹那花音:「夢だと切り捨てるには、あまりに長い記憶が、あるんです」
志木倫堂:「でも、大事にしたって、きっと辛いぜ」
志木倫堂:「放り捨てて唾を吐きかけても文句を言う奴ぁいない。俺達は全員それだけのことをされた」
志木倫堂:「……でも」
芹那花音:「……」
芹那花音:瞬きする。横に座る青年の表情を見る。
志木倫堂:「俺達4人の中で俺がそうしなかったら、誰もそうしないのかもなって。そんな予感もする」
志木倫堂:懐かしむような、寂しいような表情だ。
芹那花音:「…士騎さんも、瞳さんも、元の世界でどんな風に育ったのかは、わからない、ですが」
芹那花音:「でも、わたしの知っているお二人なら、この町の記憶も、大切に持ち帰ってくれると、思います」
芹那花音:「……それに、倫堂さんだって、そんなこと、しないと思います…」
志木倫堂:「俺は嘘が嫌いだし、束縛も嫌いだ。この街は嘘と束縛の街だ」
志木倫堂:「嫌いなものを壊すために戦ってきた。でも、そういうのばっかじゃなくても良いかもな、とも最近思ったりもする」
志木倫堂:「花音はさ」
芹那花音:「は、はい」
志木倫堂:「怖いんだな。N町の全部が嘘になってしまうのが」
芹那花音:「……」はっとした顔で倫堂さんを見る。
志木倫堂:「信じられなかったんじゃない。信じられなくなるかどうかを、知りたくなかったんだ」
芹那花音:「…それは……」「………」
芹那花音:「……」瞬きする。「そうだった…の、かも、しれません」
志木倫堂:「『帰る場所と、村雨丸がなくても俺を必要としてくれる世界』だったか。俺達のリーダーが言ってたよな。なんか負け惜しみみたいなのと一緒に」
芹那花音:「えっ、あっ、い、言っていましたけど…」困ったような顔。
志木倫堂:「俺は例えば両親と普通の家。花音は余裕があって裕福な暮らし。鷲尾は鷲尾兄……じゃないか。ノーヴェってやつと家族になっていた」
芹那花音:「…そう、ですね」
志木倫堂:「で、俺達は4人。めぐり合わせでコヨミに会って、一緒にドタバタと戦いながら大事なものを守った」
芹那花音:「はい。この街の、自警団でした」
志木倫堂:「どこからが俺達の体験で、どこからが作られた記憶なのかは分かんねえ。情報になって太陽に飛んだ、俺達の時間経過は地上とは随分と違う……そう言ってた。”ガラティーン”は」
志木倫堂:「俺達を騙すための場所だったかも知れない。でも俺達が居た場所だ」
芹那花音:「……はい」
志木倫堂:「花音だけを閉じ込めた檻じゃない。仲間といたこと。それが少しだけ、花音の足場にならないかな」
芹那花音:「……みんな、欲しいものを手にできていて」
志木倫堂:「まやかしの中にも、本物の瞬間はあるって」
志木倫堂:「UGNで集まってたの、楽しかっただろ」
芹那花音:「いろいろな冒険とか、喧嘩とか、戦いを、して。普通の…中学生と高校生みたいに…」
芹那花音:「……楽しかった、です」
志木倫堂:にやりと笑う。
志木倫堂:「実は、俺もそうなんだ」
芹那花音:その返答に瞬きして、安堵したように笑った。
芹那花音:「わたし達の、この思い出は、誰にも否定できないと」
芹那花音:「……それは、信じられます。わたし」
芹那花音:「幸せでした」
志木倫堂:「そうか。良かった」
志木倫堂:尻をはたいて、縁石から立ち上がる。
志木倫堂:「対面で挨拶はできなかったかも知れないけど」
志木倫堂:「せっかくだし別れの連絡くらい入れとけよ。まさか親のアドレスが入ってないってこたないだろ?」
志木倫堂:「ま、俺は入れてないけどな」
志木倫堂:両親が番号を変えたタイミングで、書き換えをサボり続けている。
芹那花音:「……ふふっ」くすくす笑う。「はい、……すみません、先に向かっていただいても、良いでしょうか?」
志木倫堂:「おう」
芹那花音:「すぐに、追いつきます」先ほどまでの表情とは変わって、晴れ晴れとした顔で告げる。
志木倫堂:「じゃ、また」その表情に少し安堵して、丘の上へ走り出した。
芹那花音:その背中に会釈して、鞄から携帯端末を取り出す。
芹那花音:機種も嘘だし、待ち受けも嘘だし、入ってるアドレスも嘘で、
芹那花音:でも、それらがすべて本当だと、信じることに決めた。
GM:シーンカットです。花音ちゃんと倫堂くんはロイスが可能。花音ちゃんはそれにくわえて、
GM:N町の人々、思い出、N町自体などにメモリーを1つ取る事ができます。
芹那花音:はあい~ 志木くんにロイス取ります
志木倫堂:わぁい
GM:おお
GM:詩雲兄様が嫉妬のサラマンダーになりそう
志木倫堂:ロイスは……取れない! 以上です。
芹那花音:先輩/志木倫堂/信頼:〇/恐怖/ロイス
芹那花音:そして
芹那花音:もう一つの日々/N町での生活/幸福感:〇
芹那花音:これでメモリー取得します。以上です!
GM:幸福感! いいですね。ありがとうございます。
GM:ではシーンカット。最後のトリガーシーンにいきましょう。
■ミドルフェイズ07-D [トリガーシーン-士騎朝輝]
(■ROUND-96)
GM:登場PCは士騎くんのみ。最大時間の目安は17時40分くらいまで。
GM:最初はモノローグをしたいようなので、場所だけ描写しましょうか。士騎くんの家でいいですか?
士騎朝輝:はい。家で。
GM:了解です。では
GM:N町・夜。士騎邸。
GM:士騎邸は広い。かつては大家族が暮らしていたこの家も、今は士騎のひとり暮らし『という設定』だ。
GM:21時過ぎ。君は一度仲間たちと別れ、自宅に戻ってきた。
士騎朝輝:自宅に戻ってやったことは普通の事だった。
士騎朝輝:夕飯にカップうどんを食べた後、立つ鳥跡を濁さず。世話になった分のお礼を込めて、掃除をした。
士騎朝輝:ゴミを纏め、冷蔵庫の中身を整理して、ガスの元栓を止めて、天井をはたき、雑巾で床や柱をピカピカに。
士騎朝輝:オーヴァードの体力で全力で。大切なモノを扱うように繊細に。約束の時間までに余裕をもって迅速に。
士騎朝輝:きっかり2時間で満足いく程度に終わらせて、縁側で一息つき、額の汗を腕で拭い、独りごちた。
士騎朝輝:「この世界でも、結局は一人か。知らない景色も知らない場所もないくらい長居はしたが、此処も帰る場所ではなく、通りすがるだけみたいだよなぁ」
士騎朝輝:縁側から月を見上げる。自分が何者かを自覚した今なら、本来の居場所に、戻る道も現れるだろう。
士騎朝輝:やりたいことも決まっている。通りすがりに 太陽の中で怨念に捕らえられている月を解放するのだ。
士騎朝輝:「でも見栄を張る相手がいないのは少し困るな」
月代コヨミ:『何が見栄よ。ばかばかしい』
GM:不意に声がする。君の背後だ。
GM:つい先日まで、この家でよく見た姿であり……そして、ある意味違和感のある言葉遣い。
GM:月代コヨミ。
GM:《マスターアビス》……ツキガミの擬態ではない、本物だ。その姿は立体映像のように時々揺らぎ、薄ぼんやりとしている。
月代コヨミ:『そうやってカッコつけたり見栄を張ってばかりだから、肝心な時に重要なことを思い出せないんじゃないの?』
士騎朝輝:声のした方に振り向く。
士騎朝輝:「サービスが良い事で。ま、それを言われるとな。でも、肝心な時って言うなら問題ないだろ」
GM:マスターアビスがもっとも恐れていたのは、月代コヨミの意識が蘇り、君たちに真実を告げることでした。
GM:故にこれまで、N町にコヨミは一度もアクセスできなかった。……コヨミがやってこれたのは、新見達によってマスターアビスが『追い出された』からだろう。
士騎朝輝:「肝心な時も重要な事も先刻までじゃない、今なんだからさ」
月代コヨミ:『村雨丸はまだ元に戻ってないみたいだけど? 大丈夫なんでしょうね』
月代コヨミ:『あなたは村雨丸の使い手なんだから。お役目を果たせなかったら、藤原奈央がキレるどころじゃ済まないわよ』
士騎朝輝:「はは。今となってはどっちに違和感あるんだって話だけどなぁ。あぁ、そっちの方が話しやすいな」
月代コヨミ:『そうね。色々、私の姿で好き勝手やってたらしいわ。あの神様は……』
GM:現状のコヨミの状態を、士騎くんはここまで得た情報から推測できます。
GM:コヨミの肉体……厳密に言うと、彼女に肉体はないが……のコントロールは、ほぼ全て《マスターアビス》に奪われた状態です。
GM:これまでとの逆だ。これまではマスターアビスがコヨミの奥底に潜んでいたが、今度はコヨミが奥底に潜む形になっている。
GM:マスターアビスを倒せば、彼女も解放されるだろう。つまりは当初のプラン通りだ。
士騎朝輝:刀を見せる。金をあしらった豪奢な造りだが村雨丸ではない。
士騎朝輝:「問題ないさ。これはな、犀潟が言ってたんだけどな。霊刀や聖剣は斬るべきところにいるから、そう呼ばれるってことらしいぜ」
月代コヨミ:『? ……どういうこと?』
月代コヨミ:『聖剣だから斬れる、ではなく、斬ったから聖剣。そういうこと?』
士騎朝輝:「どっちが先かは俺にも分からないが、つまりさ」
士騎朝輝:「あいつは正真正銘、最高の霊刀だからどうにかなるだろ。今は斬るべきものが顕になってないだけでな、斬るべきものを俺が知ってる」
士騎朝輝:「だから、問題はないのさ」
月代コヨミ:『ならいいわね。もし斬れなかったら指差して大笑いしてやるわ』
士騎朝輝:「ああ、いいな。お前の大笑いなんて、ここ数ヶ月見てなくてなぁ」
月代コヨミ:『さて』
月代コヨミ:『長いことあなたを待ってたのは、こんな聖剣談義をするためじゃないの。二つ大切なことを言いたいのよ』
士騎朝輝:「上品に微笑むだけだったぞ。くくく。それで?要件は」
月代コヨミ:『まずひとつ。あなた達の絆が、マスターアビスを強化しているのはもう知っているわよね』
士騎朝輝:「あぁ、知ってる。調べはついてる」
月代コヨミ:『絆が弱点になったと後悔してる?』
士騎朝輝:「いいや。性格が悪い絡繰りだとは思うけどな。向こうの月代も寂しかったんだろ」
士騎朝輝:「久しぶりに友達が出来て張り切った。って言うのは分かる話だよなぁ」
月代コヨミ:『……話が早くて助かるわね。そうよ。絆はあなた達の弱点になったけれど』
月代コヨミ:『それはあちらも同じ。今の彼女の力はたしかに強大で、地球全体を飲み込もうとしているけど──』
月代コヨミ:『戦いにおいてあなた達に向けられる力は、おそらく、そのうちのせいぜい1%程度にも満たない』
月代コヨミ:『なんでかわかる? "彼女が、あなた達を知りすぎてしまったから"よ』
士騎朝輝:「へぇ。向こうも俺達に絆されてるとかそう言う話か?」
月代コヨミ:『だと思うわ。"月代コヨミ"としてN町であなた達を暮らしている間、彼女は確かに安らぎを感じていたもの』
月代コヨミ:『たとえば鷲尾瞳。彼女は、この世界のノーヴェが兄ではないと思い出したけど……』
月代コヨミ:『じゃあ偽の絆だったからって、彼女がノーヴェを殺せると思う?』
士騎朝輝:「鷲尾瞳は優秀なチルドレンだけどなぁ。直前までは殺れる。と言い張るだろうが」
士騎朝輝:「無理だな」
士騎朝輝:「絶対無理」
月代コヨミ:『でしょ?』
月代コヨミ:『そこが弱点だと……思う。あなた達が彼女への絆を棄てたとしても、守ったとしても』
月代コヨミ:『全盛期のツキガミだからといって、恐れる必要はない。それがひとつ』
月代コヨミ:『……まああなたの事だから、元から勝てるかどうかの心配なんかしてなかったと思うけどね。どうせ』
士騎朝輝:「ああ、お前が依り代になった理由がちょっとわかったよなぁ」
月代コヨミ:『どういう意味?』
士騎朝輝:「要は不器用で面倒臭い女なんだよなぁ」
士騎朝輝:「態度は真逆だが。俺の回りそう言うのばっかりだな」
月代コヨミ:『……あなたのその回りくどい言い方も、相当に面倒くさいと思うわよ』
月代コヨミ:『二つ目いい?』
士騎朝輝:「どうぞ」
士騎朝輝:掌を上に向けた形で促す。
月代コヨミ:『藤原奈央とリディアが神社で待ってるわ。尻を叩かれる覚悟はしておいたほうがいいけど……』
月代コヨミ:『彼女たちは戦えない。歩たちもよ。あなた達を目覚めさせるのにすべてを賭けたから』
月代コヨミ:『最後の戦いは、あなた達しかいない。……勝算は?』
月代コヨミ:『どうやって《マスターアビス》を倒すつもり?』
士騎朝輝:「まだ、記憶が戻ってない。ってことにしておきたいな、それは。いや、1回くらい殺されるかな、流石に」
GM:月代コヨミの姿は、こうして話している間にも徐々に薄れていっている。おそらく神社で待っている余裕はなかったのだろう。
GM:故に先んじて、『UGNリーダー』である君のもとへやってきた。
士騎朝輝:「勝算はあるさ。勝算がなければ立ち向かわない」
士騎朝輝:「口上だってもう整えたしな」
月代コヨミ:『どうせその勝算も、バカみたいに甘い見積もりなんでしょうね。理想論まみれの』
士騎朝輝:「図らずも絆が武器になるなら、四人が四人共、月代命に絆を結んでるんだ」
士騎朝輝:「これは、もう、負ける道理がない。それが向こうの望むモノすべてだからな」
月代コヨミ:『ふうん……』
士騎朝輝:「向こうが拒否をする意味がないだろ。それにさ」
月代コヨミ:『……どうかしら』
GM:士騎くんは、『月代コヨミ』のセリフを思い出せます。
GM:
> 月代コヨミ:「でもそれは、とても都合のいい話ではありませんか?」
> 月代コヨミ:「一度人に牙を剥いた存在です。絆を結ぶなんて、記憶を消し去りでもしない限り不可能じゃないでしょうか」
GM:これは恐らく、ツキガミの……マスターアビスの本心ではない。彼女は自分を忘れ去った人間たちを憎んでいる。
GM:本当は、逆だ。『私を忘れ去った人間たちが私と本当の絆を結ぼうなんて、都合のいい話だ』と考えている。
月代コヨミ:『相手は屈折してるわ。絆を結びます、はいありがとう、でハッピーエンドになんてならないわよ』
士騎朝輝:GMここでメモリーを取って良いですか。
GM:どうぞ! N町、N町の人々、あるいは思い出に対してひとつ取得できます。
士騎朝輝:月代命にメモリーを取ります。絶対に忘れません。
月代コヨミ:『────それでも絆とやらを武器にして戦いを挑むわけね?』
GM:OKです。
士騎朝輝:「今ので色々と吹っ切れた。絶対に救ってやる気になったよ」
士騎朝輝:「何よりも俺がやる気になってる。任せておけよ。こう見えて、俺は約束を破ったことはないんだぜ。月代コヨミ」
月代コヨミ:『ふん。今回がはじめての約束破りにならないことを祈っているわ』
GM:あとひとつだけコヨミから言いたいことがありますが
GM:それ以外はありません。士騎くんはなにかあればコヨミと話してもいいし、なにか言いたそうな事があるな……と促してもいい。
GM:会話が終わるとコヨミは消えます。
士騎朝輝:「その時は、自分の息子にこんな大ウソツキがいた。とか吹きこめ。甘んじて受けてやるよ」
士騎朝輝:「さて、月代。言いたいことがあるなら言っておけ。多分、お前、かなり無理して来てるだろ」
士騎朝輝:「はは。そんなに俺と話したかったとはなぁ」
月代コヨミ:『まあね。最後に話すかもしれない相手があなたなんて、最悪な選択をしたものだけど』
月代コヨミ:『ふう……』 既に身体の末端は消えかけている。
月代コヨミ:『できればでいいわ』
月代コヨミ:『ツキガミ様を助けてあげて』
月代コヨミ:『この世はハッピーエンドで満ちていて、人間は存外捨てたものじゃないと、証明して。それが私の願いよ』
月代コヨミ:『──頼んだわよ。士騎朝輝』
GM:君の回答を待たず、月代コヨミはこの世界から消滅する。
士騎朝輝:「あぁ、了解だ。『約束』してやるよ」
士騎朝輝:「って言うかな。最初から、此処に来る前からそう言ってたよなぁ。望むのは完全無欠のハッピーエンドだって」
士騎朝輝:「言われるまでもないよなぁ、なぁ、村雨丸」いつもの癖でついその言葉を口にした。
GM:君は最後のひとかけらを思い出します。
GM:それは脱出に必要な最後のピース。君の愛刀にして、遺産──村雨丸。
GM:君の刀全体にかけられた偽装テクスチャが解除される。夜の街灯に照らされる雨のような光が、刀全体に流れ──
GM:光の中から現れるのは、君の本当の愛刀だ。
GM:記憶を失っている間もずっと、村雨丸はそこにいた。
GM:ある意味当然のことだろう。村雨丸の適合者は、ホワイトミュートしかいないのだから。
士騎朝輝:「理も、名も、斬るべきモノも解った。さぁ、行くか。村雨丸」
士騎朝輝:三尺の刀身は殺気高ぶれば水気を増し、斬らば勢いよく流れ刃の鮮血を洗いおとすと言う。
士騎朝輝:邪妖滅殺の霊刀 遺産『村雨丸』使い手と一体になれば太陽の妄執すら斬り凍らす。
士騎朝輝:腰に愛刀を差し立ち上がった。
士騎朝輝:応接間のテーブルの上にメモを一枚残し、仮初の我が家を後にする。
士騎朝輝:『有難うございました。旅に出ます』
士騎朝輝:玄関門の戸締りを終えて、指にひっかけた家の鍵を軽く回して、そしてポケットにしまった。
士騎朝輝:例え幻で、全てを終わらせ消えたとしても、長く生きていれば何かの拍子で帰ってくる可能性も零でもないだろう。
士騎朝輝:だから、これは別離ではなく旅立ち。そう思う事で未練も何もかも後腐れなく。
士騎朝輝:後は正しく幕を落ろすだけだ。
GM:シーンカット。メモリーは既に取得したので、ロイスのみ可能です。
士騎朝輝:メモリー感情は感謝でお願いします。
GM:また、条件を満たしたのでこれ以降のシーンにおいて、君は鬼切りの古太刀の特殊能力を使用可能となります。
GM:ロイスはありますか?
士騎朝輝:ロイスは今回のメンバーに実はとってないんだけど。一人取れなくなっちゃうので迷うんですよね。
GM:ふんふん。まとめてとってもいいですよ。
GM:まとめて一人分ですね。『仲間たち』みたいに。
GM:もちろんこのあとのシーンもあるので、そこでロイスをとっても構いません。
士騎朝輝:じゃあ『UGN』メンバーに。 友情〇/食傷 で。
GM:OKです。
GM:では、このシーンは終了。
■ミドルフェイズ08 『帰還』
(■ROUND-97)
GM:休憩前最後、そしてミドルの実質上最後のシーンにいきましょう。
GM:神社の集合、そして脱出までのシーンです。
GM:全員登場。
GM:今日はこのシーンを終わらせて休憩にしましょう。
志木倫堂:志木倫堂の侵蝕率を1D3+3(→ 5)増加 (86 → 91)
鷲尾瞳:1d3+3+83
DoubleCross : (1D3+3+83) → 2[2]+3+83 → 88
士騎朝輝:86+1d3+3
DoubleCross : (86+1D3+3) → 86+2[2]+3 → 91
芹那花音:芹那花音の侵蝕率を1d3+3(→ 4)増加 (94 → 98)
GM:22時過ぎ。N町のはずれ・『月代神社』。
GM:湯ノ浦との町境にほど近い場所に、その神社は存在する。
GM:小さな丘に伸びる長い石階段。木々の合間を抜けると急に景色が開け、古ぼけた鳥居と境内、そして社が見える。
GM:君たち四人は……誰が最初で、誰が最後かはわからないが……全員がここに集合した。見覚えのある顔もふたつ。
リディア=スミルノフ:「倫堂、瞳、花音、朝輝。おかえり」
リディア=スミルノフ:「つらかったよね。ちゃんとお別れはできた?」
リディア=スミルノフ:コンビニのチョコソフトクリームを舐めている。
志木倫堂:「気遣いが痛ぇーー!」
鷲尾瞳:「はい。UGNチルドレン”マクガフィン"只今戻りました」いつもどおりの調子で言うが、目元は赤く腫れている。
芹那花音:「は、はい。どうにか」頬を赤く染めている。
志木倫堂:「悪かったよ調子づいて攻撃して」
士騎朝輝:「残念ながら、別れを言う相手がいなかった。お節介焼きはいたけどなぁ」
志木倫堂:「保護者ってーのもあながち否定できなくなっちまったな…………」
リディア=スミルノフ:「だいじょうぶだよ。わたしはアストラル体での戦いに慣れてるし」
志木倫堂:頭を押さえる。
士騎朝輝:ちらと、居るはずの藤原奈央を見よう。
藤原奈央:「あたしは全然慣れてないんだけどね」
藤原奈央:「危うく斬られるところだったわ。そこのクソアホ記憶喪失無責任軽口バカに」
志木倫堂:「えっノリノリだったじゃん」
志木倫堂:「なんかノリノリじゃないと出ないような形の武器使ってたし……」
藤原奈央:「あれはまた別! あたしの、昔からの『戦ってみたい』って願望が強制的に叶えられただけ!」
士騎朝輝:「攻撃能力者になりたかった。って言うのは、まぁ、成程と思ったけどさぁ」
士騎朝輝:「いや、悪かったと思うし、殺したくなるも当然だけどな。あの場合は仕方なくないかとも思うんだが」
リディア=スミルノフ:「そうだね。マスターアビスに敗北して捕らえられてしまったのは、全員の責任だもの」
士騎朝輝:「それに責任を果たしにここに来たんだから、無責任は違うと思うんだよなぁ」
リディア=スミルノフ:「みんな、記憶はちゃんと取り戻せた? だいじょうぶ?」
志木倫堂:「なるほどなぁ」
GM:君たちは当然ながら、すべての記憶を取り戻しています。太陽に来た経緯──負けた記憶。それだけでなく
GM:倒し方、あるいは救い方といった新規情報までも。
鷲尾瞳:「問題ありません。全ての記憶を思い出しています」
芹那花音:「おそらく……。あ、む、村雨丸さんは…」士騎さんを見る。
士騎朝輝:その手に握られているのは正真正銘、村雨丸だ。
士騎朝輝:「大丈夫かはまだ分からない、な」
士騎朝輝:「一つ聞きたいことがある」
藤原奈央:「ダメだったら、今度こそこの世界から出られずに全員おしまいよ」
藤原奈央:「聞きたいこと?」
士騎朝輝:「大事な事だよ。勝利条件だ。これがなければ始まらないだろ」
士騎朝輝:「俺達にわかりやすく言うとな。ツキガミをどうしたいお前ら?」
リディア=スミルノフ:「そうだね。そこはわたしも、はっきりさせなきゃいけないと思ってた」
リディア=スミルノフ:「倒すの?」
志木倫堂:「……まぁ。ぶっ殺してやりたい気持ちは当然ある。が」
鷲尾瞳:「私は聞くまでもないと思っていました」
芹那花音:「すっ」声が上擦る。
芹那花音:「救いたい、ですっ」
リディア=スミルノフ:本殿の手前にある数段しかない石段に座り、コンビニのマシュマロを開けている。
リディア=スミルノフ:「おお……」
鷲尾瞳:「この街での記憶は偽物だったかもしれません。ですが、そこで無ずんだ絆まで偽物だったとは私は思いません」
鷲尾瞳:「月代命は《マスターアビス》……ツキガミ様であると同時に、我々とこのN町で日常を過ごした友人です」
鷲尾瞳:「そこに絆があり、助けを求めている者が居るのなら、手を差し伸べるのが我々UGNの使命だと考えています」
芹那花音:コクコク頷く。
藤原奈央:「……鷲尾と花音は同意見ってわけね」
藤原奈央:「鷲尾も以前とは変わったものだわ……男二人は?」
藤原奈央:「特に倫堂は今、ぶっ殺したいとか言ってた気がするけど」
志木倫堂:「ん……」ふたりの意見を聞いて、何やら考え込んでいた。
リディア=スミルノフ:「ぶっ殺すの?」
志木倫堂:「ああ。俺は鷲尾ほどには」
志木倫堂:「N町でのコヨミをニアイコールツキガミ様として、ツキガミ様を『友人』扱いしてやる気はまだないよ。そうだな……」
志木倫堂:「リディア」
志木倫堂:「お前はどうだ。どうしても助けられない人を助けるために生まれたお前は」
志木倫堂:「人ならざる《マスターアビス》に同じことを思うのか?」
リディア=スミルノフ:「うん。この宇宙とか、次元っていう規模で考えると」
リディア=スミルノフ:「"人か神様か"っていうのは、とても小さな……ささいな括りなの。困っている人、困っている存在は、みんな助けてあげたいよね」
リディア=スミルノフ:「でも今回は、わたしはあまり干渉できないかもしれない。地球のみんなを守らないといけないから」
リディア=スミルノフ:「ここから出たら、倫堂たちを応援することくらいしかできないね」
志木倫堂:「何バカな事言ってんだよ。大事だろそれは」
藤原奈央:「まあこの子は人助けの権化みたいなものだしね。それで?」
藤原奈央:「リディアは助けたいらしいけど。倫堂自身は、どうなのよ」
志木倫堂:「インドラも、レリエルも、ベルゼブブも。藤原支部長も一緒に戦ってる。俺達だけの手柄にする気はないぜ」
志木倫堂:「助ける」
芹那花音:ほっとしたような顔をする。
リディア=スミルノフ:「おおー」 小さく拍手する。
鷲尾瞳:こちらも乗っかってぱちぱちする
志木倫堂:「やめろ! 恥ずかしいわ」
志木倫堂:「俺は誰かを救いたいやつの味方だよ。あと」
志木倫堂:「『まだ』ないっつったんだ。俺は。これから確かめればいい」
志木倫堂:「そのためにゃ、生きててもらわないと困る。で、お前は?」
士騎朝輝:「はは。まったく、お人好しだよなぁ、お前ら。世界お人好しグランプリの金メダリストから銅メダリストまで揃ってるよ」
志木倫堂:「バーカ、鏡見ろよ」
士騎朝輝:楽し気に肩を竦める。
GM:藤原とリディアが士騎の方を見る。
芹那花音:つられて士騎さんを見る。
志木倫堂:「俺は少なくとも、そこそこにはお前のせいで太陽くんだりまで出向いてるんだぜ」
志木倫堂:「どうなんだ、リーダー」
志木倫堂:「あるいは俺がお人好しのシキだとしたら、とびきりお人好しのほうのシキ、つってやろうか」
士騎朝輝:「そうだな。多少不謹慎な例えだが、登場人物の全員が幸せになる。って言うのが大体のゲームのトゥルーエンドだって最近識ってなぁ」
士騎朝輝:「一回限りの挑戦なら、そうしないとな。なぁ、藤原」
士騎朝輝:「そして、この世はハッピーエンドで満ちていて、人間は存外捨てたものじゃないと、証明する。楽しい夢を見せてもらった借りはちゃんと返すさ」
藤原奈央:「なにそれ? 変な詩集でも読んだの? まあいいわ」
志木倫堂:「楽しい夢か、違いない」
藤原奈央:「本来ならUGN支部長として、こういう発言は戒めるべきなんだけど……」
藤原奈央:「オーヴァードの力は、意志の力。そして『強く願っていること』を無理やり捻じ曲げるのは、本人のパフォーマンスを落とす愚行以外の何物でもないわ」
藤原奈央:「あんた達全員が助けたいなら、そうしなさい。これはあんた達の戦いよ」
藤原奈央:「ただし!」
藤原奈央:「その決断と行動に、あたし達含む全人類の未来がかかっていることは忘れないように」
藤原奈央:「以上」
志木倫堂:「その持って回った言い回し、随分久々に感じるな」笑いを噛み殺す。
士騎朝輝:「失敗したら、その時はいよいよ縁を切られることを覚悟しなきゃな」
芹那花音:「は、はいっ」アワアワと姿勢を正す。
藤原奈央:「茶化してんじゃねー!」 威力を弱めた火球を投げつける。それでもだいぶ威力が高い。
鷲尾瞳:「はい。必ず勝利し、UGNチルドレンとしての使命を果たします」
士騎朝輝:「ああ、そうだ。藤原、一つ聞いていいか?」
志木倫堂:「おわっ」なんとか火球を当てて相殺する
藤原奈央:「なに?」
士騎朝輝:「俺に帰ってきてほしいと思ってるか?仮に相打ちで行けそうだなと思ったら、どうする?」
藤原奈央:「難しい問いね、それは……もちろん帰ってきてほしいわ。あんたに限らず、全員」
藤原奈央:「でもね。あたしがもしこの戦いに望んだなら、たとえ相打ちになってもこの事件を収集するわ」
藤原奈央:「ゆえに、あんたにはそれ以上の事を期待してる」
藤原奈央:「相打ちでいけそうな状況が見えたら、相打ちにならずに帰ってくる。それが答えね」
藤原奈央:「他のメンバーもよ。あんた達全員に帰りを待つ人がいるのを、忘れないように」
鷲尾瞳:「士騎朝輝。今のは我々の居ないところで聞いたほうが良かったのでは?」
士騎朝輝:「偉く、回りくどいな。でも、大体わかった」
志木倫堂:「大変やる気の出る答えだな。でもそんな気がする」瞳ちゃんに。
士騎朝輝:「二人きりだとな。今そんな事言ってる場合かって言われて拗ねに蹴りだよ」
藤原奈央:「この瞬間も新見たちが戦ってるんだからね。そんなボケたこと言うならこの場で縁を切るわよ」
GM:太陽での数日が地球での数秒なように
士騎朝輝:「万事全ては後腐れなく。全員の心に苦いものを残さない。恨み辛みは全て消して振り返れば楽しい思い出に。これが出来るんならな、そうするのは、正しいな」
GM:N町での数日……あるいは数ヶ月……は、太陽での一瞬だ。新見達は今頃、太陽の方でマスターアビスを足止めしているだろう。
士騎朝輝:「じゃあ、そろそろ行くか。俺は準備はOKだ」
リディア=スミルノフ:「あと、倫堂。わたしからも質問なんだけど」
志木倫堂:「ん?」
リディア=スミルノフ:ぺちぺち歩いてきて、小さな手で触診するように倫堂の身体に触れる。
リディア=スミルノフ:「力の使い方。忘れてない? だいじょうぶ?」
リディア=スミルノフ:「最後にもういちどレクチャーしようか?」
志木倫堂:「んー。忘れちゃいないさ。しっかり掌握したこともないけどな」
志木倫堂:「だから頂きたいな。講釈が貰えるんなら」
リディア=スミルノフ:「そっか。ちゃんと覚えてるんだね。えらい、えらい」
リディア=スミルノフ:「んー」
志木倫堂:「へーへー、お褒めに預かり光栄です、っと」
リディア=スミルノフ:「魔人の力を宿した『志木倫堂』は」
リディア=スミルノフ:「数ある可能性の中でもきっと、あなた一人だけなはず」
リディア=スミルノフ:「その力は、あなただけのもの。自信を持って使いこなしてね」
リディア=スミルノフ:「その自信こそが、魔人を御するのにいちばんだいじなことだから」 背伸びして、倫堂の頭を撫でた。
GM:藤原とリディアの奥には、巨大な大楠が鎮座している。
GM:すべての準備は整った。あとはこの世界に、永久の別れを告げるだけだ。
GM:みんなの準備がよければ、大楠を村雨丸で切り裂いてください。
鷲尾瞳:「……大丈夫です」
芹那花音:「よ、よろしくお願いします」
志木倫堂:「数ある可能性の中で一つ、か」それがどういった条件分岐を指すのかは分からないが。彼女は嘘をつかない。ここ一番でいい加減なことも言わないだろう。
志木倫堂:「普通の高校生じゃ居られねーなあ」少女に頭を撫でられたばかりで格好もつかない言葉を吐き、獰猛に笑う。
士騎朝輝:「では、改めて」
士騎朝輝:「あぁ、一人も欠けることなく揃ったようで何よりだ。この面子で始まったことだからな。なら、この面子で決着をつけたいよなぁ」
士騎朝輝:村雨丸の藍色の柄に手をかける。白煌が暗闇を塗りつぶすように鞘から溢れ出る。
士騎朝輝:横一文字に走る斬輝線。会心の一刀で果たして大楠は両断される。
士騎朝輝:「じゃあ、行ってくる」
リディア=スミルノフ:「うん。いってらっしゃい」
藤原奈央:「ちゃんと帰ってきなさいよ」
GM:大楠が両断された。
士騎朝輝:「記憶喪失にならずに、戻ってくるよ」
GM:巨大な穴が開く。魔人たちが開けた穴とは比べ物にならない。
GM:穴はN町全体を飲み込み、君たちも飲み込み──
GM:足元に星々が広がる。
GM:君たちは戻ってくる。あの時、手痛い敗北を喫した場所────太陽中心核に。
GM:シーンカット。
GM:ロイスのみ可能です。次はクライマックス戦闘……というところで、一度休憩にしましょう。
GM:再開は21時から。よろしくお願いします。
鷲尾瞳:ありがとうございます!
鷲尾瞳:奈央ちゃんにロイスとろ!
鷲尾瞳:上司/藤原奈央/P:好意○/N:恐怖/ロイス あと、マスターアビスへの感情を親近感表に戻しておきます。
鷲尾瞳:士騎くんへの返答然りやっぱり好きだなあ、と思いつつ、今は士騎くんが責められてるけど戻った時私もなにか言われないか怖いなって密かに思ってます
芹那花音:ロイス全部取得のため特になし で以上!
芹那花音:おつかれさまですよ~
志木倫堂:ロイスなし お疲れさまです!
士騎朝輝:リディアちゃんに取りましょう。ラストです。 尽力/心配〇 で。
GM:■ここまでのログ
http://quantum44-02.sakura.ne.jp/log/202103/abyss_final_h.html
■クライマックス01:『深淵のオラトリオ』
GM:セッションを再開します。
GM:クライマックスです。全員登場。
芹那花音:芹那花音の侵蝕率を1d3+3(→ 4)増加 (98 → 102)
士騎朝輝:1D3+3+91
DoubleCross : (1D3+3+91) → 3[3]+3+91 → 97
GM:あっしまった。登場侵蝕は1d10にしようと思ってたんだ……まあいいか。
志木倫堂:志木倫堂の侵蝕率を1D3+3(→ 4)増加 (91 → 95)
GM:そのぶん戦闘で上がるし
鷲尾瞳:+3でいいのかい!
GM:いいよ~1d3+3ででておくれ
鷲尾瞳:1d3+3+88
DoubleCross : (1D3+3+88) → 3[3]+3+88 → 94
鷲尾瞳:ありがとう!
GM:君たちが降り立った場所は、太陽のイメージとは似ても似つかない場所だった。
GM:強いて言えばプラネタリウムに似た、広大な空間だ。半透明な足場の向こうにも、頭上にも、満天の星が輝いている。
GM:足元、はるか遠くに太陽が見える。そしてその太陽から放たれた紫色の光が、やはりはるか彼方に……地球に向かって照射されている。
GM:全人類の『信者化』は、今も進んでいる最中だ。
GM:君たちの前方に、黒い繭のようなものが見えます。絆を捨てなかった君たちなら、マスターアビスがその中にいるとわかる。
GM:今の所、妨害らしい妨害はない。驚くほど。……君たちは繭に向けて進むことができる。
芹那花音:「わ」反射的にスカートを押さえ、半透明な足元を覗き込んでいる。
志木倫堂:「…………戻ってきたな」
鷲尾瞳:「はい。そしてみなさん、感じますか?」黒い繭を見て
士騎朝輝:「あの中だよなぁ」
芹那花音:「は、はい。ツキ……月代命…、いえ、マスターアビスというべきでしょうか」
士騎朝輝:「プラネタリウムみたいだよなぁ。イザヨイとやりあった場所に似てるかもな」
芹那花音:「…こ、このまま向かえばいいのでしょうか?」
鷲尾瞳:「放っておいても人類の信者化が進むだけです。行きましょう」
???:「行けるのならな」
GM:声がした。よく聞き慣れた声が。
鷲尾瞳:「……!」
芹那花音:「ひゃっ!?」
GM:──『なんでかわかる? "彼女が、あなた達を知りすぎてしまったから"よ』
GM:もし、今のツキガミが──君たちはすぐにでも自分への絆を切るだろうと思っているとしたら。
GM:もっとも信頼できる者たちに守りを任せ、自分は全人類の信者化に全力を注ぐだろう。
GM:今の彼女が、もっとも信頼できる者。
GM:それは──あの町で絆を結んだ相手に他ならない。
《マクガフィン》鷲尾瞳:「そういうことです」
《マクガフィン》鷲尾瞳:「わたし達UGNの絆は──コヨミさんとの絆は、誰にも破壊させません」
GM:黒い制服に身を包んだ、眼鏡の少女。身体は細く、長い銀髪が流れる。
志木倫堂:「はー……おいおいおい」
《バルカノーツ》志木倫堂:「"おいおいおい"だと? そりゃあこっちの台詞だぜ」
《バルカノーツ》志木倫堂:学生服に身を包んだ少年。ゆらめく炎をまとっている。
《バルカノーツ》志木倫堂:「俺たちの名を騙りやがって。偽の『UGN』を名乗った罪は重いぜ」
芹那花音:「わっ…わたし達…? N町に居た時の…」
鷲尾瞳:「これは……"リッターシルト"達の気持ちがより分かるようになりそうです」
士騎朝輝:「俺の事をぶん殴りたいという気持ちは良く分かったけどな、あいつの場合」
《セレナーデ》芹那花音:「あっ……あの。そっちの私の言っている事は、だいたい合ってますけど、ちょっと違います」 黒いセーラー服の少女。
《セレナーデ》芹那花音:自分に向かって呼びかけている。 「本物は私達です」
《セレナーデ》芹那花音:「あなた達が、"N市の記憶を植え付けられた"私達。……偽物なんです」
《セレナーデ》芹那花音:「偽物には、決して負けません。あなた達を倒して、わたしはお父さんとお母さんのところに……帰るんです!」
GM:カツン。……カツン。
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「さてさて」 美しい日本刀を抜き放った、長身の少年。
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「やることはもう、だいたい分かっただろ。『俺』。はじめようぜ」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「霊刀や聖剣は斬るべきところにいる。人間もそうだ」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「勝ったほうが本物だ」
士騎朝輝:「ああ、いや、肝心の月代はどうした?『俺達』を倒さないと会えない。って話か?」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「当たり。月代を守るのは俺達の役目だし……」
《バルカノーツ》志木倫堂:「N町自警団、UGNの役目だ」
士騎朝輝:「我ながら空気読んで欲しいもんだよなぁ。俺は空気読んだ上で言ってる訳だが、そっちはどうだ?」
志木倫堂:「いや……これはかなり」ぽかんとしていた表情を引き締める。
志木倫堂:「信憑性出てきたな。《マスターアビス》。あいつ、俺達のことをだいぶ好きかもしれん」
GM:少年の刀から、濃厚なレネゲイドが噴出する。
GM:威圧感のあるワーディングだ。……ジャームのそれよりも、ある意味でずっと重い。
GM:『仲間を守ってみせる』という決意に満ちたワーディング。
GM:衝動判定です。難易度は9。
芹那花音:8dx+2>=9
DoubleCross : (8DX10+2>=9) → 10[3,4,5,5,7,7,9,10]+3[3]+2 → 15 → 成功
志木倫堂:4dx+3>=9
DoubleCross : (4DX10+3>=9) → 8[4,7,8,8]+3 → 11 → 成功
芹那花音:やった~
GM:つよーい!
士騎朝輝:4dx
DoubleCross : (4DX10) → 8[5,6,8,8] → 8
志木倫堂:2d10+95
DoubleCross : (2D10+95) → 13[10,3]+95 → 108
芹那花音:2d10+102
DoubleCross : (2D10+102) → 10[7,3]+102 → 112
士騎朝輝:暴走 《紅蓮の憎悪》発動 攻撃力+9
鷲尾瞳:5DX+6
DoubleCross : (5DX10+6) → 9[1,1,2,2,9]+6 → 15
士騎朝輝:97+2d10
DoubleCross : (97+2D10) → 97+11[6,5] → 108
鷲尾瞳:94+2d10
DoubleCross : (94+2D10) → 94+5[2,3] → 99
鷲尾瞳:えっ!?
GM:ひっく!
芹那花音:すごい
GM:1d3で振ったのかと思った
鷲尾瞳:ありがたいけどカバー使ったら結局上がっちゃうな
鷲尾瞳:まあいっか!
──この世のすべては他者からの承認で成り立っている。
神も人も変わりはない。あらゆる存在から忘れ去られた時、その存在は完全なる死を迎える。
ツキガミ。信仰が途絶え、死を間近に控えた孤独な神。
月代コヨミ。巫女の血を引く最後の存在。
巫女に潜んで機を伺っていたツキガミは、太陽へやってきた『贄』を取り込むことで本格的な同化を開始した。
すべては人類を完全同化するため。『信者』で地球を満たし、神として完全なる復活を遂げるため。
今のツキガミは柔らかな月光で地を照らす存在ではない。
あらゆる物を昏き深淵へと引きずり込む存在──《マスターアビス》だ。
時は来た。偽りの平和を振りほどき、あるべき世界へと戻れ。
そして、深淵からの侵蝕に終止符を打て。
ダブルクロス The 3rd Edition『深淵のオラトリオ』
ダブルクロス──それは裏切りを意味する言葉。
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「行くぜ」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「月代の敵は、俺たちが斬る」
GM:────ツキガミとの戦い。敗北。幽閉。脱出。
GM:すべてを乗り越えて、君たちは再び戦いの場に戻ってきた。今こそ、決着をつけるときだ。
GM:クライマックス戦闘を再開します。
■ROUND-97
士騎(N) 倫堂(N) 鷲尾(N) 花音(N)
10m
士騎 倫堂 鷲尾 花音
GM:エンゲージは上の通り。10mの距離をおいてN町PCたちがいます。
GM:このPCたちは、Eロイス『悪夢の鏡像』『変異する悪夢』持ち。君たちをベースにしつつ、様々なカスタムが施された特別製です。
GM:君たちの能力を参考にしつつ、戦略を立てるといいでしょう……ということで、
鷲尾瞳:なんとまあ
GM:セットアップ。
《バルカノーツ》志木倫堂:《苛烈なる熱気》。
《バルカノーツ》志木倫堂:濃縮体が乗っています。レベルは23。
《バルカノーツ》志木倫堂:達成値69未満の判定をすべて失敗扱いとします。
志木倫堂:バカ!!!
《バルカノーツ》志木倫堂:対象はPC全員。N町PCは対象外です。
芹那花音:どういうこと
《マクガフィン》鷲尾瞳:《集団錬成》。N町PC全員に最適な装備を錬成する。
《マクガフィン》鷲尾瞳:濃縮体が乗っています。Lvは23。
《マクガフィン》鷲尾瞳:このラウンドの間、N町PCの全攻撃達成値を+23、攻撃力を+10。
鷲尾瞳:ええーっやば
GM:炎が巻き起こる。ただ立っているだけでも体力を奪うような炎が。
芹那花音:どういうこと
GM:そしてその炎の向こうで────
GM:『鷲尾瞳』が、純白の剣を四本練成し、全員に投げ渡す。一本は自分のぶんだ。
GM:ヴォーパルソード。比類なき切れ味を誇る、モルフェウスの練成能力──その究極系。
GM:花音ちゃんのセットアップだけは少々特殊で、行動順でPC花音ちゃんから先に決めてもらいます。
鷲尾瞳:「な……!私の剣を……4人分まとめて錬成……!?」
GM:ファンアウトするかどうか。ここは考えどころとなるでしょう。
芹那花音:なんですって
《マクガフィン》鷲尾瞳:「わかりますか、私。私には……帰りを待ってくれている人が。兄さんがいるんです」
《マクガフィン》鷲尾瞳:「せっ……世界一大切な、私の大好きな人です」 少し頬を赤く染める。
《マクガフィン》鷲尾瞳:「N町も、兄さんも、あなたみたいな偽者に奪わせはしません。決して!」
鷲尾瞳:「私は知っていますが……そ、それは花音さんたちには秘密だったはずでは……!?」
芹那花音:「わっ、わっ」聞こえてしまっているので焦る。
《マクガフィン》鷲尾瞳:「いっ、いいんです! 私はもう、自分の気持ちを隠したり、嘘をついたりはしないって決めたんです!」
《マクガフィン》鷲尾瞳:「これが、私の決意です!」
志木倫堂:「バレバレだったけどなこっちも」
士騎朝輝:「それ、みんな知ってたからなぁ」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「まあ、バレバレだよなぁ。あんな露骨な態度じゃ」
鷲尾瞳:「勝手に気持ちを明かされる私のことも考えてください!え……バレバレ?」
《マクガフィン》鷲尾瞳:「え……!?」
志木倫堂:「つーか……はは、ウソだろこいつぁ。N町の俺って言えば」口の端を吊り上げる。最悪の状況が近づくと、この男は笑う。
志木倫堂:「小ぢんまりした能力を器用に使って戦う奴だったろ? 身の丈にあったパワーはお気に召さなかったか」
《バルカノーツ》志木倫堂:「いや。身の丈にあったこじんまりとした戦い方は、結構好きだったよ。……でもさ」
《バルカノーツ》志木倫堂:「お前ならわかるだろ。こういうとっておきの戦いの時に」
《バルカノーツ》志木倫堂:「絆の力で、ずっと秘密にしていた奥の手を出すってのはさ」
《バルカノーツ》志木倫堂:「燃えるよな」
《バルカノーツ》志木倫堂:「お前に奥の手はあるか? ないなら俺が勝っちまうぞ」
志木倫堂:笑うことが精神を集中するプリセットなのだ。N市の師。由解英(あきら)に与えられた。
士騎朝輝:「こっちからすれば、寒いんだよなぁ。責任取れよ。燃えてる方の内面を抱えるシキ」
芹那花音:うーーん よし 《ファンアウト》使用します
GM:おお……!
芹那花音:みんな!戦闘移動するのよ!
《セレナーデ》芹那花音:「あっ、あの……! 今はそういう話をしている場合じゃないと思うんですけど……!」
《セレナーデ》芹那花音:「……きます!」
芹那花音:芹那花音の侵蝕率を4増加 (112 → 116)
芹那花音:「い、行ってください!みなさん!」
芹那花音:声を上げる────それを合図に、場に自らの因子が放たれる。
《セレナーデ》芹那花音:あっちが動いてしまったので、こっちはファンアウトなし。
《セレナーデ》芹那花音:《限界突破》。勝利の女神の使用回数をラウンド2回に。
GM:花音ちゃん以外のPCは、自由に戦闘移動してください。
芹那花音:光の波が足場を駆け抜け、皆の能力を掻き立てる。
志木倫堂:「は! わかったぜ花音、それにクールな方のシキ!」
志木倫堂:移動なし。
士騎朝輝:氷の稲妻が空間を駆ける。同じ顔をした人間達の眼前に一瞬で飛んだ。
士騎朝輝:10m移動で敵に接敵。
士騎朝輝:「はは。これは鏡がいらないかもなぁ」
鷲尾瞳:同じくエンゲージしましょう。
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「先手を打たれたなぁ。どうも決断速度はそっちの花音のほうが上らしい」
士騎(N) 倫堂(N) 鷲尾(N) 花音(N)
士騎 鷲尾
10m
倫堂 花音
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「剣術の腕はどっちが上か、試してみるか? そっちの俺」 《加速装置》。
《ホワイトミュート》士騎朝輝:ラウンド中、行動値を+16。
士騎朝輝:「試したければ、ご自由にどうぞ」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「つれない返事だな。じゃ、自由にやらせてもらうぜ」
士騎朝輝:「わざわざ断りを入れる事でもないぜ。やりたい時にやりたい事をしろよ。それが士騎朝輝なんだからな」
士騎朝輝:《加速装置》《ヴァジュラ》108→113 行動値+16 攻撃力+12
GM:全員セットアップは終了しましたね。イニシアチブに入りましょう。
志木倫堂:あ、してない!
GM:してない!!
GM:して!
志木倫堂:ごめん します
志木倫堂:《エターナルブレイズ》《苛烈なる火》攻撃力+42 行動値0 HP-5 さらに魔人化を宣言。
GM:苛烈なる熱気はN倫堂が解除しない限り、シーン持続です。
GM:了解しました。では、魔人化の際に……必要な……トリガーハンドアウトを張った上で
GM:効果を選択してください。
志木倫堂:
■トリガーハンドアウト:志木倫堂
君はシナリオ1回、オートアクションで魔人化することが出来る。
魔人化した君はシーン中の姿を自由に変更することができるが、炎にまつわる姿でなければならない。
君が魔人化した時、【発動中のサラマンダーエフェクトひとつを消去する】。
シーン中、そのエフェクトは再使用できない。
これを公開。
志木倫堂:苛烈なる熱気を選択します。
GM:了解しました。苛烈なる熱気は、このシーンの間消去されます。
GM:全員のセットアップが終わったので、このまま演出をどうぞ。
志木倫堂:「お前なら分かるだろ、か。不本意ながら分かるぜ。そっちの俺は非日常に軽く憧れてたからな」
志木倫堂:「そしてお前なら分かるだろ。ミッシングリンクだ。こっちの俺は同じ現象を『技』としてですらなく、ただ立つだけで繰り出すやつを知っている」
《バルカノーツ》志木倫堂:「へぇ」
《バルカノーツ》志木倫堂:「信者化した時の市川みたいだな。あれは強かった」
志木倫堂:「それを征するための力も、やつに名を貰った」
《魔人プロメテウス》志木倫堂:「──盗め、《プロメテウス》」
《バルカノーツ》志木倫堂:「!」
GM:では君は、この場を支配する熱気を自由に操作することができる。
GM:快適な室温にすることも。あるいは、サラマンダーの君にとって丁度いい気温にすることも。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:ごう、と周囲の熱を吸って、そこにいるのは亜麻色の髪の少年ではない。溶岩を鎧う火の巨人。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:『全方位に拡散し、リザレクトを強要する火』
《魔人プロメテウス》志木倫堂:『「そんなもの」はかき消す。俺たちを倒すなら』
《魔人プロメテウス》志木倫堂:ぱちぱちと薪の爆ぜるような音が、火の起こす風が、複雑に重なって声のように響く。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:『お前の本気の一点集中で来ないなら、全て奪う』
《バルカノーツ》志木倫堂:「へっ」
《バルカノーツ》志木倫堂:「ゲームとか漫画じゃあ、巨大化したボスはたいていやられ役として終わる」
《バルカノーツ》志木倫堂:「見せてやるよ」 「友情と正義の力が、想いが、どれだけ強力かをな!」
士騎朝輝:「いや、確かに魂が同一人物だ。奥の手とか切り札とかが好きすぎるよなぁ、お前ら」
士騎朝輝:「だが、どうにかしたのは、大したもんだよ。リーダーが花丸をやろう。氷で作るか?」
《魔人プロメテウス》志木倫堂:『そりゃご機嫌な話だ。やつらの体にでも咲かせてやってくれよ』
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「まあ、それがうちの参謀のいいところだろ」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「初手は引き分けって事にしておこう。行くぜ」
《魔人プロメテウス》志木倫堂:『言っといてなんだが一緒にされるの恥ずかしくなってきたな。一見浅いが見た目ほどじゃないぞあっちも』
《魔人プロメテウス》志木倫堂:つい謎のフォローを入れる。
GM:イニシアチブ。
芹那花音:はーい!
GM:最速は……ム!
芹那花音:《スピードフォース》を使用してメインプロセスを行いたいです
鷲尾瞳:最速が二人いるぜ
鷲尾瞳:おお!
GM:更に最速!
鷲尾瞳:そういえばそんなものが
GM:了解しました。では花音ちゃんが最速だ。手番をどうぞ。
芹那花音:おす!マイナーなし。
芹那花音:メジャーで《エンジェルヴォイス》《風の渡し手》《弱点看破》《智将の眼力》、PC全員を対象に支援を行います。
芹那花音:次に行うメジャーアクションのC値-1、ダイス+4、攻撃力+12。
芹那花音:もらっておいてね!
GM:強力バフ!
GM:花音ちゃんは演出をどうぞ……の前に、
芹那花音:芹那花音の侵蝕率を14増加 (116 → 130)
《セレナーデ》芹那花音:《スピードフォース》します。マイナー無し。
《セレナーデ》芹那花音:《エンジェルヴォイス》《風の渡し手》《弱点看破》《智将の眼力》。次に行うメジャーアクションのC値-1、ダイス+4、攻撃力+12。
《セレナーデ》芹那花音:対象はN町PC全員です。
GM:あらためて、花音ちゃんは演出をどうぞ。
芹那花音:まねしないでよ!
《セレナーデ》芹那花音:まねっこはそっちでしょ!
芹那花音:なにをー!
GM:二人の少女が──ほぼ同時に、すうと息を吸い込んだ。
芹那花音:「♪I stand at your gate and the song that I sing is of moonlight.」
《セレナーデ》芹那花音:「♪I stand and I wait for the touch of your hand in the June night...」
《セレナーデ》芹那花音:歌い出しがあまりに同時だったので、思わずちらりと『自分』の方を見てしまった。
芹那花音:「……っ」輪唱に目を見開く。
芹那花音:「……あなたは、その歌を知っているのですか」
《セレナーデ》芹那花音:「はっ、はい」
《セレナーデ》芹那花音:「お母さんが……たまに、レコードを。かけていて。それで」
《セレナーデ》芹那花音:「あなたこそ。……偽者、なのに」
《セレナーデ》芹那花音:「知っているんですか?」
芹那花音:「……わたしは、ひとりで、お母さんのCDを聞いて遊んでいました」
《マクガフィン》鷲尾瞳:「……ひとり?」
芹那花音:「……はい」ぎゅっと胸で拳を握る。「ひとりです」
《マクガフィン》鷲尾瞳:「……花音さん。あなたにも色々、事情があるんですね」
《マクガフィン》鷲尾瞳:「こういう形で出会ってしまったのは、残念です」 剣を構え直した。
GM:イニシアチブ。最速は士騎くん。
芹那花音:「……そうですね」前から、あなたを知っているとも言い出せず、唇を噛んだ。
士騎朝輝:では攻撃をします。対象はマクガフィン
GM:おお。そっちから行きますか
GM:判定をどうぞ。妨害などはありません。
士騎朝輝:範囲攻撃とカバー要員をまず先に潰すべし
芹那花音:【花音支援】次に行うメジャーアクションのC値-1、ダイス+4、攻撃力+12 よろしくね
GM:C値下げはやめてくれ~
GM:攻撃が命中すると、ちょっとしたことがわかります。
士騎朝輝:《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》《バリアクラッカー》《クレイジードライブ》113→126
士騎朝輝:では判定行きます。
GM:どうぞ!
士騎朝輝:18dx6+11
DoubleCross : (18DX6+11) → 10[1,1,1,2,3,4,4,4,4,4,5,6,8,8,9,9,9,10]+10[3,3,5,6,9,9,9]+10[2,2,4,7]+4[4]+11 → 45
GM:グエー
芹那花音:いいぞいいぞ!
GM:後乗せとかはありますか?
鷲尾瞳:いい太刀筋!
士騎朝輝:微妙だと思うので女神下さい。
GM:なければこちらもリアクションを取ります。
芹那花音:はいはい~
芹那花音:《勝利の女神》達成値+18してください。
芹那花音:芹那花音の侵蝕率を4増加 (130 → 134)
士騎朝輝:最終達成値63です。
GM:チッ……まさかここで勝利の女神するとはな……
《マクガフィン》鷲尾瞳:《リフレックス:モルフェウス》《守りの砂》《創造の御手》。
《マクガフィン》鷲尾瞳:9dx7+1>=63
DoubleCross : (9DX7+1>=63) → 10[2,3,4,4,5,6,7,8,8]+10[5,6,10]+2[2]+1 → 23 → 失敗
GM:だめだ。勝利の女神をしても流石に届かないな。
GM:命中です。ダメージをどうぞ。
士騎朝輝:オートでアームドスーツ展開。
《マクガフィン》鷲尾瞳:「……っ! 私狙いですか!」
士騎朝輝:7D10+15+3+9+12+3+16+12
DoubleCross : (7D10+15+3+9+12+3+16+12) → 54[10,10,10,4,7,5,8]+15+3+9+12+3+16+12 → 124
GM:ぐえええ
芹那花音:すげ~
士騎朝輝:ガード不能装甲無視。
GM:どうしようかな。うーん
GM:いいや。リフレックスもあるし、これは通しにしよう。通ります。
鷲尾瞳:「士騎朝輝は私の強さを知っていますからね。最初に狙われるのは当然です」
《マクガフィン》鷲尾瞳:戦闘不能。《魂の練成》で復活。
GM:演出をどうぞ。
士騎朝輝:「そうだな。俺としては一番厄介なのは鷲尾なんだよなぁ」
士騎朝輝:士騎を中心に氷煙と氷霧が螺旋を描くように吹き上がり虚空を白へと染め上げていく。纏った風が吹雪へと姿を変え、氷煙が触れたモノは全ての動きを止め沈黙し、周囲を冷たく静かな死が支配する。
士騎朝輝:ジャームをも連想させる狂濃度の暴走出力。空気すら氷結していく埒外の異常凍結現象。それが、氷の剣鬼が刀を抜く先触れだった。
士騎朝輝:「速いが、こちらの歌がお前の動きを教えてくれるぜ」
士騎朝輝:村雨丸の藍色の柄に手がかかる。周囲の風景がぐにゃりと歪む、同時に巻き起こる冷気の嵐。村雨丸を中心に、霧と雪と氷と雹が渦となって鳴動する。
士騎朝輝:氷霧の中で手元が霞むようにブレる。瞬間、コマ送りのように異次元の迅さで鞘から飛び出したソレは、空気を真っ二つに切り裂く白い氷風となって敵体に炸裂した。
士騎朝輝:あ。Eロイスあれば解除したいです!
GM:解除できるEロイスはなし!
GM:少なくともこのクライマックス1は、純然たる力の勝負といえます。
士騎朝輝:了解です。
《マクガフィン》鷲尾瞳:「くっ……!」 直撃はされたが、切り裂かれてはいない。
《マクガフィン》鷲尾瞳:モルフェウスの練成能力はイメージの豊かさだ。そして、
《マクガフィン》鷲尾瞳:平和なN町で育った鷲尾だからこそ、様々な創作に触れ、さまざまなイメージを育んできた。
GM:単純な練成能力なら、N町の『鷲尾瞳』は──N市の彼女よりも数段上の高みにいる。
士騎朝輝:「やるな。そうでなきゃなぁ鷲尾瞳はな」
士騎朝輝:音無き光爆。狂的出力で繰り出された一撃は、ただの一振りで星空の世界を凍らせ沈黙の白で埋め尽くした。
《マクガフィン》鷲尾瞳:「くっ……あなたに褒められても、嬉しくありませんよ!」 瞬時に盾を生み出し、致命傷を防いだ。
士騎朝輝:「ノーヴェじゃないのが悪い所だ」
GM:士騎くんはコピーの自分以外に攻撃をしたので、一つわかることがあります。
GM:士騎君以外ではなく今の攻防をみていた全PCが理解していい。
鷲尾瞳:むむ
GM:明らかに威力が殺されている。……おそらくは、自分自身以外から受けたダメージを大きく軽減する能力。
GM:全員が《超人的弱点》《超人的弱点II》を所有しています。本人からのダメージを+10、本人以外からのダメージを-20。
鷲尾瞳:そんなものが!
芹那花音:ほほう
GM:この防御を突破するには、今のような全力の一撃で挑むか。
GM:本人同士の競い合いで叩き伏せるかだ。
GM:イニシアチブ。
《バルカノーツ》志木倫堂:《氷熱の軍団》。ラウンド中、N町PC全員の攻撃力を+32。
《ホワイトミュート》士騎朝輝:マイナーなし。《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》《クロスバースト》《バリアクラッカー》。
士騎朝輝:「さて、俺と同速で動くなら、来るな」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「そういう事。避けは……」「得意じゃなさそうだなぁ、お前も」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:16dx6+21 対象は士騎くん。
DoubleCross : (16DX6+21) → 10[1,1,3,4,4,4,7,7,7,7,7,8,9,9,10,10]+10[1,1,3,4,8,9,9,10,10,10]+10[1,4,4,7,8,10]+10[1,2,7]+10[10]+5[5]+21 → 76
鷲尾瞳:つよーい
芹那花音:つよい~
GM:クロスバースト?
GM:起点がなくない?
士騎朝輝:「そんな回路は端からついてないんだよなぁ。なにせ平和な生まれじゃなかったもんでなぁ」
士騎朝輝:ああ。サラマンダー起点ねw
GM:《炎の刃》を混ぜます……w リアクションをどうぞ。
GM:といっても暴走中だと思うので、ダメージを出します。
士騎朝輝:暴走しててリア不
《ホワイトミュート》士騎朝輝:《バーストブレイク》。
《ホワイトミュート》士騎朝輝:8d10+26+3+4+5d10 装甲ガード無視
DoubleCross : (8D10+26+3+4+5D10) → 44[6,5,3,6,5,4,10,5]+26+3+4+36[8,8,8,4,8] → 113
《ホワイトミュート》士騎朝輝:爪先に力を籠め、身体の重心を後ろに下げる。己が身を引き絞った弓へ例えた形象剣。溜めに溜めた力を解放し、姿勢を低くし矢のように突進する。
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「シッ」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:移動した線上を凍結させながら相手の懐に滑り込み、流麗無謬の一刺しを撃ち放った。
GM:同時に、地面から無数の氷の牙が浮き上がり、士騎朝輝を食い荒らす。
士騎朝輝:戦闘不能になるので《メカニカルハート》126→133 HP10 攻撃力+5して復活。
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「悪いな。どうもそっちの分まで平和を謳歌してしまっているらしい」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「なんにせよ……」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「お前の核は氷葬した」
《バルカノーツ》志木倫堂:「ん……」
《バルカノーツ》志木倫堂:「さすがリーダーってとこか。まず一人、だな」
士騎朝輝:氷の牙で全身を刺し貫かれる。刺突で心臓を貫かれる。その瞬間、相手の冷気を喰らい、電気を吸収し、無理やりに心臓を再起動させる。
士騎朝輝:「はは。はははははは」
士騎朝輝:「ところが、どっこい。避けられない也に、色々やれるのさ。知っての通り、俺はこういう所で狡猾だ」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「お。悪い、仕留めそこねたらしい。いや、ここは『さすが俺』って言うべきか?」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「ラウンド2も引き分けか。やれやれ」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「切り込み隊長に託すしかなさそうだな、これは」
GM:イニシアチブ。瞳ちゃんの手番。
鷲尾瞳:私の手番のようですね
GM:君の手番よ!
士騎朝輝:(とは、言っても一度きりだがな。面倒な事になってるな)
鷲尾瞳:マイナーで《インフィニティウェポン》。武器を作成して装備。侵蝕+3
鷲尾瞳:メジャーで《コンセントレイト:モルフェウス》《咎人の剣》《クリスタライズ》《ストライクモード》《ギガンティックモード》
GM:ううっ、ストライクモードまで……!
鷲尾瞳:エンゲージにいる敵全員を攻撃します。
芹那花音:【花音支援】次に行うメジャーアクションのC値-1、ダイス+4、攻撃力+12
芹那花音:あっはーい
芹那花音:さらに《援護の風》《ウィンドブレス》。ダイス+6個、達成値+12になります
GM:ぐえー
鷲尾瞳:風ありがとう~
芹那花音:芹那花音の侵蝕率を3増加 (134 → 137)
鷲尾瞳:ではやります。肉体6のDB3、支援でダイス+10の達成値+12
鷲尾瞳:19DX6+9+12
DoubleCross : (19DX6+21) → 10[1,1,2,3,3,3,4,4,5,5,6,6,6,7,7,8,8,8,10]+10[2,2,3,3,3,3,4,5,7]+4[4]+21 → 45
鷲尾瞳:い、意外と回らないな……
GM:とはいえこれ、ダメージがやばそうなんだよなあ
GM:勝利の女神はさっき使ってたので、もう上乗せはなさそうですね。リアクションします。
鷲尾瞳:攻撃力いくつだろ
鷲尾瞳:ダイジョブです
《バルカノーツ》志木倫堂:8dx+1 素ドッジ。
DoubleCross : (8DX10+1) → 10[1,1,3,4,6,7,7,10]+2[2]+1 → 13
GM:ああ
GM:まあこいつはダメ!
《マクガフィン》鷲尾瞳:《リフレックス:モルフェウス》《守りの砂》《創造の御手》。
《マクガフィン》鷲尾瞳:9dx7+1>=45
DoubleCross : (9DX7+1>=45) → 10[3,5,6,6,7,8,9,9,9]+10[1,4,8,8,10]+6[2,4,6]+1 → 27 → 失敗
鷲尾瞳:よけちゃやだ
《セレナーデ》芹那花音:《勝利の女神》。達成値を+18。
《セレナーデ》芹那花音:達成値を45にして同値回避。
芹那花音:こら!なにしてるの!
鷲尾瞳:なんだとぉ……?
《ホワイトミュート》士騎朝輝:《氷盾》でガード。
鷲尾瞳:ロイス切っちゃお~
GM:ゲーッ!
GM:ロイス切りは正確に言うと判定直後だけではあるのですが、ここは面白いのでアリにします。
GM:いや、判定直後だけだっけ……? わからん……とにかく切っていいよ!
鷲尾瞳:ロイス切りだけはリアクション見てからできたはず!
《魔人プロメテウス》志木倫堂:ロイス切りは相手のリアクション見てからやれたはず
GM:やまびこかな?
鷲尾瞳:同値だったらダイス目関係ないしやっちゃおう。既にタイタス化している兄さんのロイスを昇華して、達成値を+します。
鷲尾瞳:45+1d10
DoubleCross : (45+1D10) → 45+1[1] → 46
GM:まじか~
鷲尾瞳:はわ……
鷲尾瞳:同値で良かった
芹那花音:よかった~~
GM:では全員に命中。して。しまうので。
《バルカノーツ》志木倫堂:《炎陣》で瞳ちゃんをカバー。
鷲尾瞳:ドキドキ
鷲尾瞳:むーっ
《セレナーデ》芹那花音:《カバーディフェンス》。瞳ちゃんをカバー。
GM:ダメージをどうぞ。
鷲尾瞳:まあこれで士騎くんは倒せるだろう……
芹那花音:ええーっ!
鷲尾瞳:えっどうなるんだ
GM:瞳ちゃん?
鷲尾瞳:とりあえずダメージ出してみよう
鷲尾瞳:5d10+63+6d10+12
DoubleCross : (5D10+63+6D10+12) → 25[1,2,10,6,6]+63+42[8,4,8,5,7,10]+12 → 142
鷲尾瞳:装甲無視です
GM:違う! なんかカバー先がダブっている!
GM:バルカノーツがカバーするだけです。セレナーデは何もしない。
GM:ダメージが狂ってるなこれは……w
GM:(計算しています……)
《セレナーデ》芹那花音:超人的弱点IIと謎の装甲値8で軽減。するのですが、瞳ちゃんをカバっているので2倍ダメージ。
《セレナーデ》芹那花音:さすがに死ぬので、《空蝉》します。ダメージを無効化。
《バルカノーツ》志木倫堂:謎の装甲値8で軽減。生存。
鷲尾瞳:「……皆さんにバレていたのも、貴女の決意もわかりました。ですが。大切な人がいるのは私だって同じです」吹雪が吹き荒れる中、メガネを外し、それを純白の剣へと錬成する
《ホワイトミュート》士騎朝輝:氷盾と武器と謎の装甲値8で軽減。ギリギリ生存。
GM:演出をどうぞ。
士騎朝輝:装甲無視よ!
GM:!
GM:な、謎の装甲値が……! でも8軽減がなくても全員生きてますねw
芹那花音:バルカノーツが瞳ちゃんをカバーしたのではない?
GM:アッ!
GM:すみません、逆にします……! 花音ちゃんがカバりました。
芹那花音:はーい!
GM:バルカノーツはサボってます。
鷲尾瞳:「負けるわけには行きません。錬成能力では貴女のほうが上のようですが……剣術の腕はどちらが上か」
《マクガフィン》鷲尾瞳:「いいでしょう。言っておきますが、私もツキガミ事件でかなり腕が上がりました。……負けるつもりはありません!」
鷲尾瞳:「普通の女の子の貴女が、チルドレンである私に勝てるのか。見せてもらいましょう」
鷲尾瞳:そう言って4人のもとへ深く踏み込む。同時に舞うような動きで《マクガフィン》へ一閃
《バルカノーツ》志木倫堂:「おっと。これは」
《バルカノーツ》志木倫堂:「言うだけの事は、ある、な!」
鷲尾瞳:「あなた達も……まとめて相手をしてさしあげます!」そしてそのまま、間を縫うように駆け抜けすれ違いざまに切り抜ける。
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「こりゃすごい。動きは流麗、しかし破壊力もうちの鷲尾と遜色なしか」 氷の盾を生み出してダメージを防いでいる。
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「見た目はそっくりなのに、まぁずいぶん違うものだよなぁ」
鷲尾瞳:小柄な体によるリーチ不足は、斬撃の瞬間、剣先を伸ばすことで補う。小剣の速さで、大太刀のような制圧力。ゴーレムを切ったときのような、力任せの攻撃ではない
士騎朝輝:「実はな。攻撃を避けられない俺だが、今のそっちのお前みたいな事を得意にしてる相棒には出会えてなぁ。そいつがリーダーやってるよ。柄じゃないお前(おれ)には、少し羨ましい話だろ?」
《セレナーデ》芹那花音:「くっ……!」 歌の一部を音の障壁に転用し、ダメージを大きく逸らす。
鷲尾瞳:力と技を兼ね備えた戦士の攻撃だ。
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「ああ、そりゃ羨ましい。どうにも防御ってのは性に合わない」
芹那花音:「へっ……」あちらの自分を見て瞬く。「そっ、そんなこと、できるんだ…すごい…」
《バルカノーツ》志木倫堂:「リーダー、仲良くトークしてる場合か! こいつら強いぞ!」
《魔人プロメテウス》志木倫堂:『随分とまぁ魔改造されてんじゃねーの』
《マクガフィン》鷲尾瞳:「大丈夫です倫堂先輩。この程度の攻撃なら、私にだってできます。……いきます!」
鷲尾瞳:「……っ!こちらの花音さんは守る方なのですね……」
GM:イニシアチブ。マクガフィンの手番。
《マクガフィン》鷲尾瞳:マイナーで《インフィニティウェポン》。武器を練成。
《マクガフィン》鷲尾瞳:《コンセントレイト:モルフェウス》《咎人の剣》《クリスタライズ》《ストライクモード》《ギガンティックモード》。対象はPC全員。
鷲尾瞳:「これはこれで手強いですね……それに仕留め損ないました。皆さん、気をつけてください」
鷲尾瞳:「私の攻撃は生半可ではありませんよ」
GM:おっと。瞳ちゃんは侵蝕を上げておいてください。いくつになりましたか?
鷲尾瞳:侵蝕は全部で22上がって121になりました
GM:さすがに重い! 了解しました。
鷲尾瞳:99から121に!重症
《マクガフィン》鷲尾瞳:19dx6+9+12+10
DoubleCross : (19DX6+31) → 10[1,1,1,2,2,3,4,4,5,6,6,6,7,8,8,8,8,10,10]+10[2,3,3,4,6,7,8,9,10,10]+10[1,5,5,6,6,10]+10[3,5,6]+10[7]+10[9]+1[1]+31 → 92
GM:リアクションをどうぞ。
芹那花音:なにそれ!
鷲尾瞳:剣でも上だこれ
士騎朝輝:リア不 カバーください!
鷲尾瞳:《砂の結界》士騎朝輝をカバー
鷲尾瞳:侵蝕2上がって123になります
芹那花音:避けるもん!ドッジ!
芹那花音:5dx>=92
DoubleCross : (5DX10>=92) → 10[1,2,6,10,10]+10[3,10]+4[4] → 24 → 失敗
士騎朝輝:対象は前衛2人ですよね
GM:あ、そうですね
芹那花音:PC全員って言われたからリアクションしちゃった
GM:そうだ。こいつらファンアウトしてるんだった
芹那花音:けっこう頑張っちゃった
《魔人プロメテウス》志木倫堂:ファンアウト強いな~
GM:フーム
鷲尾瞳:一応ダメージが低いかもしれないしカバー前にドッジしておくか……
鷲尾瞳:9DX
DoubleCross : (9DX10) → 8[1,2,2,3,4,5,5,7,8] → 8
鷲尾瞳:ほにゃあ
GM:いや。
GM:いや、うーん
GM:うーん
GM:いや。ここはそのままでいこう。流石に振っちゃったからな
GM:対象はPC2名です。
芹那花音:じゃあさっきのドッジなしです
GM:瞳ちゃんはカバーしますか?
GM:あ、もうカバーしてる!
GM:ダメージを出そう。
鷲尾瞳:しているんだぜ
《マクガフィン》鷲尾瞳:10d10+63+6d10+12+10 装甲無視。
DoubleCross : (10D10+63+6D10+12+10) → 56[9,1,8,3,4,1,9,10,5,6]+63+39[6,7,4,9,9,4]+12+10 → 180
芹那花音:すごい~
鷲尾瞳:全てにおいて負けた……
鷲尾瞳:ショックで倒れます。うう……雨堂ちゃんのロイスを切ろうかな。今この場にいないし……そして昇華して復活。
鷲尾瞳:HPは16になります。
《マクガフィン》鷲尾瞳:「"私"はよくわかっていますね。そう、私の剣は……士騎先輩よりも、倫堂先輩の炎よりも強い」
《マクガフィン》鷲尾瞳:「すべてを切り裂く力です!」 純白の剣を振りかぶる。ゴーレムすら切り裂いた不可視の斬撃が襲いかかる。
《マクガフィン》鷲尾瞳:「やあああっ!」
鷲尾瞳:「大丈夫……同じモルフェウスの力なら……打ち消すこともできるはず」
鷲尾瞳:「はあああああ!」斬撃に合わせてこちらも剣を振る。白銀の閃光が宙の中心で交差する。
《マクガフィン》鷲尾瞳:「鷲尾瞳。あなたは決して、私には勝てません。なぜなら!」
士騎朝輝:「分かってるよ、村雨丸。此処は鷲尾に任せる。俺が直撃喰らうのはマズイもんなぁ」
《マクガフィン》鷲尾瞳:「私には兄さんがついているからです! ずっと一緒に生まれ育って、私の……わっ、私の」
《マクガフィン》鷲尾瞳:「私の告白を受けて、私をお嫁さんにしてくれた、兄さんがついているんです!」
鷲尾瞳:「う……!もうひとりの私の、このパワー……!」
《マクガフィン》鷲尾瞳:「恋する乙女の力に、勝てると……思わない、ことです!」
《マクガフィン》鷲尾瞳:「はああっ!」 押し切った。一点集中した斬撃を見舞う。
士騎朝輝:「おぉ、それはそれは、気合の入り方が違うよなぁ。鷲尾。そんなことしたのか?」
鷲尾瞳:「く、あああっ!」相殺しきれない。斬撃を受け吹き飛ばされます。なんとか士騎くんから狙いはそらした
《セレナーデ》芹那花音:「わ、鷲尾さん……! それ、そんな大声で言っていいんですか……!?」
芹那花音:「おっ…お嫁さんに……!?」顔を真っ赤にしている。
鷲尾瞳:「た、たしかにしました……しました、けど……!」
《魔人プロメテウス》志木倫堂:『マジか。すげえな』
《バルカノーツ》志木倫堂:「法律的にいいのかそれ? 義理の兄妹だからいいのかな」
《魔人プロメテウス》志木倫堂:本当に感心している。
《マクガフィン》鷲尾瞳:「い、いいから! 集中してください!」
鷲尾瞳:「今負けたのとは関係ありません……!わ、私だって……元の世界ではノーヴェと恋人同士なんです!」
《魔人プロメテウス》志木倫堂:『おう、そうだぜ。その意気だ。よく抑えた』
鷲尾瞳:「それに……知ってますよ!お嫁さんにしてもらったはいいけれど、勇気が出なくて手をつなぐのだってできなかったこと!」
《マクガフィン》鷲尾瞳:「くっ!」
芹那花音:「わっ、わっ」更に赤く頬を染める。「そ、そんなことまで言っていいんですか…!?」
士騎朝輝:「自分から弱点を語りだすの、自爆って言うんだよなぁ」
鷲尾瞳:「その点私は、その……もっと大人な所まで進んでるんです。絶対に、愛の力で負けたわけではありません!単なるまぐれです」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「このままだと収集がつかなくなるよなぁ、これは。参謀、頼む」
鷲尾瞳:「い、いいんです!そんなことより私とノーヴェの思いが弱いと思われるようが嫌なんです!」
《バルカノーツ》志木倫堂:「このノリの中で動くのか、俺……」
《魔人プロメテウス》志木倫堂:『マウントを取ってる場合か!』
芹那花音:「で、でも、そ、その想いは……わたし!応援します!」
GM:イニシアチブ。エターナルブレイズを使っていないN倫堂が先に動きます。
《バルカノーツ》志木倫堂:《氷の回廊》。鷲尾・士騎を飛び越えて、倫堂・花音のエンゲージへ。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:氷の回廊! こいつさては焦熱の弾丸じゃないな?
GM:そうだ! この力は、倫堂くんファンクラブ会員からの意見を取り入れて私が作り上げた最強の力……
GM:君が何度も取りたいな~とかあっちにすればよかったな~って言ってた力だ。
《バルカノーツ》志木倫堂:《コンセントレイト:サラマンダー》《結合粉砕》《災厄の炎》《プラズマカノン》。そして《ブレイズセル》。
鷲尾瞳:「応援ありが……あっ……!花音さん!気をつけて!”バルカノーツ"が行きます!」
GM:こちらは近接攻撃タイプです。
GM:対象は花音・倫堂。判定します。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:くっ………………精神的に勝てねえ……!
《バルカノーツ》志木倫堂:16dx6+16+10
DoubleCross : (16DX6+26) → 10[2,2,2,3,4,4,5,6,6,6,8,9,9,9,10,10]+10[2,2,2,2,2,3,3,5,6]+5[5]+26 → 51
芹那花音:避けられる気がする!
芹那花音:ドッジします
芹那花音:5dx>=51
DoubleCross : (5DX10>=51) → 10[1,3,3,5,10]+9[9] → 19 → 失敗
芹那花音:健闘した!
《魔人プロメテウス》志木倫堂:俺もドッジしーちゃお
GM:がんばった!
《魔人プロメテウス》志木倫堂:いや、西洋剣でガード。 《炎陣》侵蝕117
芹那花音:ありがとー!
芹那花音:「えっあっ…ひゃっ…!」身を竦ませる。
《バルカノーツ》志木倫堂:6d10+48 装甲無視。
DoubleCross : (6D10+48) → 28[8,1,3,1,8,7]+48 → 76
《魔人プロメテウス》志木倫堂:ガード値で4点減らして倍。12回死にます。藤原支部長のロイスを切って復活。もう不審者ではないからだ。
GM:12回w
GM:了解です。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:HP15
《バルカノーツ》志木倫堂:《ホワイトミュート》が作り出した氷の足場を使って勢いよく跳躍。二人を飛び越える。
《バルカノーツ》志木倫堂:そして、倫堂と花音のそばに着地。……着地しただけだ。
GM:ただ着地しただけで、恐ろしいほどの熱と炎が花音と倫堂を焼いた。
GM:ツキガミ事件を乗り越えたバルカノーツにとって、これは攻撃ですらない。
GM:ただ『近寄っただけ』。近寄っただけで、命すら奪う!
《魔人プロメテウス》志木倫堂:『チィッ……!』
GM:サラマンダーでない花音はひとたまりもないだろう。だが幸い、彼女のすぐ隣には────。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:分子振動の励起。熱伝播速度、指向操作。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:細かく分類するなら、自分のサラマンダー能力はそういう力だ。応用として、敵のレネゲイドの影響から火を僅かの間収奪する方法を教えられた。その先に魔人としての力がある。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:『ゴオオオオオオオッッ』
芹那花音:「りっ…倫堂さん……!」魔人を見上げる。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:吸収した熱が制御限界を超えて魔人態を苛む。声のように響いていたものがただたなびくジェットの音に変わる。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:自分と奴、二人分の過剰出力(オーバーロード)。だが……そうだ。だから、この時のためだ。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:乗りこなす訓練はずっと積んできた。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:無理やり植え付けられた過大な炎に、どうやって言うことを聞かせるかに腐心してきた。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:ようやく自前のぶんを使いこなせるようになった今、仲間を守るために再び同じ状況に追いやられている。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:追いやられて──でも戦える。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:『大──』轟音が重層を成し、意味のある言葉を紡ぐ。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:『丈夫だ、花音』
《魔人プロメテウス》志木倫堂:それはなんだか、少しだけ気分が良い。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:確信を持てと言われた。自分のこれまでが結実する、魔人化というトリガーを以って。
芹那花音:圧倒的な灼熱が周囲を覆っているものの、自分の周囲だけは炎と熱気が鎮まり、不思議と穏やかな温度が保たれている。
芹那花音:「はい………」だから、声を張り上げる。「わたしっ、わたしはっ、信じています!」
《魔人プロメテウス》志木倫堂:『ありがとよ』
《魔人プロメテウス》志木倫堂:『お前の歌があるから』
《魔人プロメテウス》志木倫堂:『あるなら──出来る。このまま燃やし返すことだって』
士騎朝輝:「そっちに意識は割かないぜ。熱い方のシキ。自分同士で蹴りをつけるのが最良らしいしな」
士騎朝輝:「勝てよ」
《魔人プロメテウス》志木倫堂:『リーダーこそ』
GM:イニシアチブ。倫堂くんの手番。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:無骨の甲冑のような溶岩。頭部を覆う部分が砕けて灰が吹き出した。それはどこか笑い声のようで。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:『やられてんじゃねえぞ!』
《魔人プロメテウス》志木倫堂:手番いきます。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:《コンセントレイト:サラマンダー》《結合粉砕》《焦熱の弾丸》《プラズマカノン》対象は《バルカノーツ》志木倫堂
《魔人プロメテウス》志木倫堂:15dx6+9 判定
DoubleCross : (15DX6+9) → 10[2,2,4,4,6,6,6,8,9,9,9,9,10,10,10]+10[1,2,2,3,5,5,7,9,10,10,10]+10[2,3,5,6,6]+10[6,8]+10[6,8]+10[1,9]+1[1]+9 → 70
GM:ぐえー
鷲尾瞳:つよーい!
GM:でもバルカノーツ、こいつはHPで耐えるだけの脳筋なのだ……! ドッジ。
《バルカノーツ》志木倫堂:8dx+1
DoubleCross : (8DX10+1) → 9[1,1,4,5,6,8,8,9]+1 → 10
《バルカノーツ》志木倫堂:無理に決まってますね。ダメージをください!
《魔人プロメテウス》志木倫堂:やった! リーダーみたいに硬くない
《魔人プロメテウス》志木倫堂:8d10+1d10+76+12 装甲無視
DoubleCross : (8D10+1D10+76+12) → 39[1,8,6,3,3,7,1,10]+3[3]+76+12 → 130
GM:これはどうやっても耐えられない。
GM:さっきの瞳ちゃんのスーパーアタックを食らって、HPはかなり現実的な値でした。倒れます。
《バルカノーツ》志木倫堂:《燃える魂》で復活。
《バルカノーツ》志木倫堂:「面白え! 図体だけかと思ってたが、やるじゃねえか!」
《魔人プロメテウス》志木倫堂:士騎朝輝に向かって吼えると同時。魔人態の腕香が赤熱溶融する。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:『俺に限っちゃ、デカくなるのはな!』
《魔人プロメテウス》志木倫堂:熱を『込める』。大気よりもイメージを収束しやすい場所に。ここには地面はないが、自分の身体がある。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:突けば破裂する風船のような危うい熱制御。本当にそうだろうか?
《魔人プロメテウス》志木倫堂:目の前のお前には崩せない。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:『負けフラグじゃねーんだよ!!』そうだ、勘所は分かっている。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:どう乱されるかの判断が早ければ、大雑把な修正で良い。芹那花音の調律が綻びを埋めていく。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:拳を突き出す。エネルギーの爆発。バックファイアはない。全て前方に流した。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:眼前の少年の肉体を燃やし尽くす。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:『俺の名は志木倫堂』
《魔人プロメテウス》志木倫堂:『センセイと師匠の弟子で。妙算の恋人で。N市イリーガルで。オブセシオンの尖兵で──そして』
《バルカノーツ》志木倫堂:熱量の指向性操作。こちらもまた同じだ。
《バルカノーツ》志木倫堂:炎に焼かれる面積を最小にして防御した。生きている。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:『うちらガーディアンズオブN町(UGN)の一員だ! こっちも譲ってやる気はねえな!!』
芹那花音:「……♪」旋律が場に響く。「I stand and I wait for I stand ……っ」
《バルカノーツ》志木倫堂:「上等だよパチもんがッ!」
GM:では最後のイニシアチブ。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:まだ倒せていないことを確認し、叫ぶ。
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「これはのんびりしてる暇はなさそうだよなぁ。芹那、あれ頼む。イザヨイの時のプランでいこう」
《セレナーデ》芹那花音:「はっ、はい!」 《分割思考》。行動値0になり未行動に。
鷲尾瞳:ええーっ
GM:最後のセレナーデの行動。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:げーッ
《セレナーデ》芹那花音:《サイレンの魔女》。《勝利の女神》。
《セレナーデ》芹那花音:対象はPC全員。
《セレナーデ》芹那花音:8dx+18
DoubleCross : (8DX10+18) → 10[3,3,4,4,5,7,7,10]+4[4]+18 → 32
鷲尾瞳:ほああ
GM:リアクションをどうぞ。
鷲尾瞳:避け避けルンルン
鷲尾瞳:9DX+1
DoubleCross : (9DX10+1) → 10[3,5,7,8,9,9,10,10,10]+10[1,2,10]+6[6]+1 → 27
士騎朝輝:リア不。瞳ちゃん避けそこなったらカバーください。
鷲尾瞳:何がルンルンだーっ!
芹那花音:この流れでいけばいける
芹那花音:5dx
DoubleCross : (5DX10) → 8[1,2,4,5,8] → 8
芹那花音:ぜんぜんダメ!
鷲尾瞳:《砂の結界》で士騎くんをカバー
《魔人プロメテウス》志木倫堂:あ、侵蝕あげてなかった 129です ダイスボーナス1足りない
鷲尾瞳:侵蝕は123から更に2上がって125になります
《魔人プロメテウス》志木倫堂:8dx+1 回避
DoubleCross : (8DX10+1) → 10[2,4,8,8,8,9,9,10]+2[2]+1 → 13
芹那花音:「あっ……!」身に覚えがある。リディアさんを前にした時、確かに自分の能力が変化していた。
GM:ルンルンw
GM:勝利の女神があれば避けられてたのにな~
《魔人プロメテウス》志木倫堂:《炎陣》花音ちゃんをカバー
芹那花音:志木くん~!
芹那花音:「みっ、皆さん! わたしの歌から逃げて…っ!」
《セレナーデ》芹那花音:4d10+18+10
DoubleCross : (4D10+18+10) → 25[8,8,8,1]+18+10 → 53
《セレナーデ》芹那花音:装甲無視です。
芹那花音:えぐ!
《セレナーデ》芹那花音:このエフェクト、強いな……
《セレナーデ》芹那花音:なんでこんなのにリミットまで追加したんだ
《セレナーデ》芹那花音:「♪Durch die Nacht zu dir────」
《セレナーデ》芹那花音:「♪In den stillen Hain hernieder」「Liebchen, komm zu mir!」
GM:歌の力。そもそも、レネゲイドを込めた音波はそれだけで殺傷兵器となる。
鷲尾瞳:「わかっています……士騎朝輝!」音を切り裂いて士騎朝輝の前に躍り出る。
GM:コンクリートのゴーレムすら砕く音波が殺到し、士騎たち全員の骨を砕いた。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:死! リディアをタイタスに復活。
鷲尾瞳:ムーン
GM:カバー役ばっかりロイス削れてるw
鷲尾瞳:士騎くんのロイスをタイタスにするか……!もうリーダーじゃないしな!
芹那花音:そんなww
鷲尾瞳:頼れるリーダー士騎朝輝のロイスをタイタスにして昇華しよう。HP16で復活します。
士騎朝輝:「あぁ、嫌な方程式で痛みを伴うのは鷲尾だけだけどなぁ。これが最善手だ。やっぱり俺がリーダーやるのは無理があるよなぁ」
《魔人プロメテウス》志木倫堂:『ゴォーーッ!』悲鳴が燃焼する。
GM:全部処理が終わったので、ラウンド1終了。
GM:クリンナップです。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:動揺しながらも、とっさに花音の周囲の振動を抑制する。
芹那花音:「うぅっ…」身を竦ませているが、傷は負っていない。
《バルカノーツ》志木倫堂:《フェニックスの翼》。HPを20回復。
芹那花音:まあ~!
GM:他メンバーはとくになし。
芹那花音:こっちもなしよ~
鷲尾瞳:「……っそう、ですね……」音波の直撃を受けずたずたになりながらも立ち上がります「私もリーダーは士騎朝輝より……皆を守れるような」
《魔人プロメテウス》志木倫堂:越権行為的な防御転用だ。普段なら意識が消し飛ぶ所だが痛む頭はない。それがかなり怖い。
鷲尾瞳:「天才美少女のほうがいいと思います。ここにいないのが悔やまれますね」
《魔人プロメテウス》志木倫堂:クリンナップなし
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「俺もリーダーらしく、みんなを守れはするんだけどなぁ。この火力じゃ流石に意味がない。器用貧乏の辛いところだな」
■ROUND-98
GM:セットアップ。
芹那花音:《限界突破》。《勝利の女神》の使用回数を2回に増やします。
《セレナーデ》芹那花音:《戦局判断》。マクガフィンの行動値を+12。
芹那花音:芹那花音の侵蝕率を3増加 (137 → 140)
《ホワイトミュート》士騎朝輝:@
《ホワイトミュート》士騎朝輝:《加速装置》。
鷲尾瞳:なんだとぉ……?
士騎朝輝:《加速装置》行動力+16 防具で-2で行動値21
《バルカノーツ》志木倫堂:《エターナルブレイズ》。行動値0になり攻撃力アップ。
士騎朝輝:133→135
鷲尾瞳:判断しないで
芹那花音:おこひとみ!
《魔人プロメテウス》志木倫堂:うーんどうしような
GM:あっ。さっきのサイレン、集団練成が乗ってるからもっと強くなるんだった。
《マクガフィン》鷲尾瞳:濃縮体《集団錬成》このラウンドの間、N町PCの全攻撃達成値を+23、攻撃力を+10。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:《苛烈なる火》だけ使います。侵蝕132 HP10 攻撃力+18
GM:OKです。なら最速は……
芹那花音:はーい!
GM:スピードフォースする人いますか?
GM:いた! どうぞ!
芹那花音:はい!最後の《スピードフォース》します!
芹那花音:マイナーなし。メジャー、オートで《シルフの詩》し、《エンジェルヴォイス》《風の渡し手》《弱点看破》《智将の眼力》。
芹那花音:対象はPC全員。次に行うメジャーアクションのC値-1、ダイス+4、攻撃力+12
GM:OKです。結構あがりそうですね。侵蝕はおいくつに……?
芹那花音:芹那花音の侵蝕率を16増加 (140 → 156)
GM:ヒエ~
《セレナーデ》芹那花音:《スピードフォース》《シルフの詩》。最速行動しつつ、風の渡し手の使用回数を復活。
《セレナーデ》芹那花音:《エンジェルヴォイス》《風の渡し手》《弱点看破》《智将の眼力》。N町メンバーが次に行うメジャーアクションのC値-1、ダイス+4、攻撃力+12。
GM:かのちゃは演出をどうぞ。
芹那花音:あい!
芹那花音:「……さっきの歌がどんな歌か、あなたは知らないかもしれません」
芹那花音:もう一人の自分に言う。
《セレナーデ》芹那花音:「え?」
芹那花音:「お母さんのかけたレコードで覚えた歌なら、タイトルを知らなくても、しょうがないはず…」
芹那花音:珍しく、毅然とした態度で言って笑う。「…でも、なんでそれを選んだんでしょう。さっきの歌の、タイトルは」
《セレナーデ》芹那花音:「そ、それは……どういう」
芹那花音:「…月明かりの小夜曲。月の神様に捧げる、オラトリオです」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:(あ、やべ。これは精神的に上を行かれたな)
《セレナーデ》芹那花音:「……!」
芹那花音:息を吸う。「♪The roses are sighing a moonlight serenade……」
GM:月神へのオラトリオ。その曲を花音がチョイスしたということは──
芹那花音:より勢いづいて、光の波が仲間たちに届いていく。
GM:彼女たちもまた、ツキガミへの絆を失っていないという証左にほかならない。
《セレナーデ》芹那花音:「っ! ♪T...The roses are sighing a moonlight serenade……」 歌い出しが遅れた。
GM:イニシアチブ。このままだと最速はホワイトミュート。
GM:士騎君、なにかありますか?
士騎朝輝:防具を脱ぎます。
GM:よろしい。では行動値が同値で、君の手番!
《魔人プロメテウス》志木倫堂:『は……気が利いてる』風に煽られて飛散しかけた熱の体がはっきりと像を成していく。
士騎朝輝:これで行動値は同時。なぜなら思い出した。クソッタレインフェルノの可能性を
GM:やめろ!
GM:思い出さなくていいそんなの!
GM:いや、でも思い出してもいいかな。この状況で有効活用できるのならな……!
士騎朝輝:《コンセントレイト:ブラックドック》《アームズリンク》《クレイジードライヴ》標的はマクガフィン
GM:どうぞ! 妨害などはありません。
士騎朝輝:19dx6+11
DoubleCross : (19DX6+11) → 10[1,2,2,2,3,4,4,4,6,6,6,8,8,8,9,9,9,10,10]+10[1,2,4,4,4,4,5,5,6,9,9]+10[4,6,10]+10[7,8]+2[1,2]+11 → 53
芹那花音:《勝利の女神》。+18して!
芹那花音:芹那花音の侵蝕率を4増加 (156 → 160)
士騎朝輝:達成値71です
GM:つよいな~
士騎朝輝:135→144
《マクガフィン》鷲尾瞳:《リフレックス:モルフェウス》《守りの砂》《創造の御手》。
《マクガフィン》鷲尾瞳:9dx7+1>=73
DoubleCross : (9DX7+1>=73) → 10[1,2,3,4,4,6,6,8,8]+10[3,7]+4[4]+1 → 25 → 失敗
GM:この瞳ちゃん、ドッジのやる気がない!
GM:さすがに命中だ。ダメージをください。
士騎朝輝:8d10+15+3+9+12+16+12+5
DoubleCross : (8D10+15+3+9+12+16+12+5) → 48[8,4,10,2,9,5,8,2]+15+3+9+12+16+12+5 → 120
GM:げーーー
GM:ここで瞳ちゃんが落とされると非常に困るので、
GM:いや。うーん
GM:うーん……
GM:セレナーデ、メジャーしちゃったからな。
GM:仕方があるまい。
《セレナーデ》芹那花音:《カバーディフェンス》。瞳ちゃんをカバー。
《セレナーデ》芹那花音:四人の中でHPは最低でした。セレナーデ、戦闘不能。
《セレナーデ》芹那花音:切り札は《サイレンの魔女》《空蝉》でした。
GM:演出をどうぞ。
GM:メジャー支援も終わったし、仕事はしたぞセレナーデ……!
士騎朝輝:「さて、俺ならわかると思うがなぁ、戦闘において重要なのは一番被害を出す奴を叩く」
士騎朝輝:村雨丸の藍色の柄に手をかける。埒外の出力と共に繰り出される超狂速。を一拍置く。
士騎朝輝:「もしくは」
士騎朝輝:相手が誰かを庇う時間を敢えて作った。
《セレナーデ》芹那花音:「瞳ちゃ……!」
士騎朝輝:オラトリオが響く中で抜かれた神業じみた音無き一刀。
士騎朝輝:冷たく輝く銀色の光が風を斬り裂いて、稲妻のような線を引いた。
GM:輪唱されていたオラトリオの片割れが止む。
士騎朝輝:輝線は瞬きの間すらない内に氷となって留め置かれ、凍りついた赤色に染まる。
士騎朝輝:「落とせる奴から、落とすことだ。悪いな、花音」
《マクガフィン》鷲尾瞳:「花音さん!」
士騎朝輝:「お前の歌も悪くなかったぜ」
《セレナーデ》芹那花音:「……士騎先輩。ふふ」
《セレナーデ》芹那花音:「敵に謝るなんて……やっぱり士騎先輩は、どの世界でも……」
《セレナーデ》芹那花音:「士騎先輩なのですね」 消滅する。
GM:君たちが太陽にやってきているように、彼らもまた、どこかのN町から精神だけを転送されているのかもしれない。
GM:どこかのN町。君たちの知らない、しかし、君たちの知るN町と限りなく同じ歴史を歩んだ──N町。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:『無理攻めで無理な守りをぶち抜くやつかと思った。さてはリーダーの感覚が抜けきってないだろああ言った口で』
GM:イニシアチブ。ホワイトミュートの手番。
芹那花音:「……」消えた自分を見る。何と言っていいか分からず、息を吐いた。
士騎朝輝:「仕方ないよなぁ。本当のリーダーがいないんだからな」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》《炎の刃》《クロスバースト》《バリアクラッカー》。
《ホワイトミュート》士騎朝輝:やはり単体攻撃です。士騎くんを狙う。
士騎朝輝:「けど、本気で強かったぜ。家族と何時までも仲良くな」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:16dx6+21
DoubleCross : (16DX6+21) → 10[3,3,3,4,5,5,5,5,5,6,7,8,8,8,9,10]+10[1,3,4,4,5,7,10]+1[1,1]+21 → 42
GM:あっ、勝利の女神がいない……! 後乗せはできないや。
GM:最終達成値は42。
士騎朝輝:リア不
鷲尾瞳:カバーしなくていいかな……?
士騎朝輝:いいよ。単体攻撃だしね。
鷲尾瞳:では任せます
《ホワイトミュート》士騎朝輝:《バーストブレイク》。ダメージダイスを増加させて、
《ホワイトミュート》士騎朝輝:5d10+26+3+4+5d10 装甲ガード無視。
DoubleCross : (5D10+26+3+4+5D10) → 39[10,10,1,9,9]+26+3+4+33[5,7,8,7,6] → 105
《ホワイトミュート》士騎朝輝:器用貧乏と言ったのは嘘ではない。スピードも剣技も、向こう側より劣る。
《ホワイトミュート》士騎朝輝:だがその分、仲間との連携技能や戦局観察能力を身に着けた。倒れた花音を障害物として死角に回り込む。
《ホワイトミュート》士騎朝輝:二度斬りつけ本命の三連突き。体内から氷を炸裂させ、敵の身体を内側から破壊した。
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「調子が狂うよなぁ。お前らがガチガチの悪役なら心置きなく斬れたんだが、っと」
士騎朝輝:「良く考えてるよなぁ。だが、無駄だぜ。俺は ゴホッ そ もそも避けない。技巧を凝らす意味は グハッ ない」
士騎朝輝:攻撃態勢を維持したまま無残に斬られる。血を凍らせ出血だけを防ぐ。
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「どうもそうらしい。とはいえ、なぁ? 毎朝鏡で見る顔が目の前にいるんだ。最優先で狙いたくなる気持ちも理解してくれ」
士騎朝輝:「そういうもんだよ。悪党ばかりと戦えるわけじゃないから、世の中は上手く回るようにできてるのさ、きっとな」
GM:イニシアチブ。マクガフィンの行動。
《マクガフィン》鷲尾瞳:「はぁ……はぁ」 呼吸が乱れている。
士騎朝輝:「まぁな。例えば、同じ女の子を好きになったとする。邪魔なのは間違いなく自分だしな」
《マクガフィン》鷲尾瞳:元々病弱だった女の子だ。ここまでの強敵との戦闘であれば、息もあがる。
士騎朝輝:リディアちゃんのロイスを昇華。
《マクガフィン》鷲尾瞳:「……いきます!」
《マクガフィン》鷲尾瞳:マイナーで《インフィニティウェポン》。武器がこわれちゃったからね。
鷲尾瞳:「……貴女はどうですか?鷲尾瞳さん。私を優先して切りたいですか?」
《マクガフィン》鷲尾瞳:「いいえ。先程のぶつかりあいは、私が見事に勝利しましたから」
《マクガフィン》鷲尾瞳:「もうあなたには興味がありません。私の仕事は……先輩の敵討ちと、援護です!」
《マクガフィン》鷲尾瞳:《コンセントレイト:モルフェウス》《咎人の剣》《クリスタライズ》《ストライクモード》……《スプリットアタック》!
《マクガフィン》鷲尾瞳:対象は士騎、花音。
《マクガフィン》鷲尾瞳:19dx6+9+12+10
DoubleCross : (19DX6+31) → 10[1,1,3,3,3,4,4,5,5,7,7,8,8,8,8,9,10,10,10]+10[1,1,4,4,7,7,7,8,9,10]+10[2,4,5,6,8,9]+10[1,1,8]+10[7]+10[7]+4[4]+31 → 95
GM:リアクションはできます。どうぞ。
芹那花音:ダイスボーナス増え、ドッジも無敵よ
芹那花音:6dx
DoubleCross : (6DX10) → 9[1,2,3,3,6,9] → 9
芹那花音:無理に決まってんでしょ!
GM:無敵!
士騎朝輝:リア不よ
GM:士騎くんもリア不なはず。カバーリングなどはありますか?
士騎朝輝:これ、どうやって距離伸ばしてます?
鷲尾瞳:やばすぎる
GM:そろそろカバー役に負担が蓄積しているころなので、ここは考えどころです。
GM:ア!
GM:そ、そうか。スプリットアタック、射程は伸びないんだった
鷲尾瞳:受けて立つ!
芹那花音:更にエフェクト上乗せします?
士騎朝輝:いいのよ。想定通りのアタック対象で
士騎朝輝:後で適当に誤魔化せば
GM:射程のびるやつ、モルフェウスとか一般にあったっけ……?
GM:アホ丸出しの質問
GM:いやないな。
鷲尾瞳:なんかエネミー用に視界に変更するやつ会った気がする
鷲尾瞳:ワールドデストラクションだっけ
芹那花音:あったあった
GM:えっえらい!
GM:これシーン化じゃなくて射程伸ばすだけなのかよ! こんな大仰な名前で!
GM:すみません。《ワールドデストラクション》を追加しました。
鷲尾瞳:思ったより弱かったわ
士騎朝輝:HP10消費よ
GM:改めて、倫堂・鷲尾はカバーするかどうかを決めてください。
鷲尾瞳:これは……ロイスの残り的には当然士騎くんに受けてもらったほうがいいのだが
《マクガフィン》鷲尾瞳:HP10消費しました。魂の練成で復活したあと一度も殴られていないので生存。
士騎朝輝:僕が受けるよ。
GM:倫堂くんはどうしますか?
芹那花音:こっち、普通に受けてもいいですよ~
士騎朝輝:まだ1枚だしね。切ってるの
鷲尾瞳:いや……興味がないとまで言われてしまっては私にも意地がある
《魔人プロメテウス》志木倫堂:うーんそうだな。じゃあカバー無しで! お願いします
芹那花音:はーい!自前で受けます
鷲尾瞳:カバーしていいですか……?
《魔人プロメテウス》志木倫堂:鷲尾……!
士騎朝輝:いいよ!
GM:大丈夫……?
士騎朝輝:それは自由だぜ!
鷲尾瞳:《砂の結界》でカバーしよう。自己満足
鷲尾瞳:127になります。ダメージをください
GM:OKです。じゃあダメージ。
《マクガフィン》鷲尾瞳:10d10+63+6d10+12+10 装甲無視。
DoubleCross : (10D10+63+6D10+12+10) → 53[1,3,5,4,3,9,6,7,5,10]+63+21[3,5,2,5,5,1]+12+10 → 159
芹那花音:むりむり 消し炭になります
鷲尾瞳:ホケキョ……
芹那花音:家族/芹那龍弦・紡/安心感:〇/食傷/ロイス このロイスをタイタス化して昇華、復活!
GM:またロイスのままだったのかそれ!
鷲尾瞳:奈央ちゃん支部長のロイスをタイタス化、昇華します。HP16で復活
芹那花音:そうだよ!真実だと信じることにしたからね
《マクガフィン》鷲尾瞳:「……やああっ!」 純白の剣を振る。弧状の斬撃が襲いかかり、士騎と花音を両断した。
芹那花音:「っあ………!」斬られる。
鷲尾瞳:……いや、その寸前。士騎朝輝を突き飛ばして、攻撃の斜線に割り込む。
鷲尾瞳:「ぐ、くっ……!」ボロボロの体に、更に傷が増える。
《マクガフィン》鷲尾瞳:「私達は……」
《マクガフィン》鷲尾瞳:「私達は、コヨミさんを守らなければならないんです」
士騎朝輝:避ける機能も受ける機能も付いていない。その突き飛ばしを受けながら空中で村雨丸を構え直し、切っ先を二人に向ける。
芹那花音:「ひっ瞳さん…、無理しないで…っ」
鷲尾瞳:「はぁ、はぁ……!すみません、”セレナーデ"……そちらまでは守れませんでした」
《マクガフィン》鷲尾瞳:「みんなから忘れられてしまったツキガミ様を守れるのは、私達だけだから……!」
士騎朝輝:「鷲尾っ。お優秀なチルドレンだよなぁ、お前は」
芹那花音:「わっ、わたしは、大丈夫ですから…!」
士騎朝輝:「その判断は正しい。でいいんだな!」
鷲尾瞳:「いいえ……私は無理します。無理させてください」
GM:イニシアチブ。行動値7、花音・鷲尾の手番。
GM:いや、花音ちゃんもうクロックアップしてるわ!
芹那花音:ですのよ!
GM:瞳ちゃんの手番。
鷲尾瞳:息を大きく吸って吐く。攻撃を受けボロボロになった制服を指先でなぞり、再錬成する。
鷲尾瞳:N町の黒い制服から、N市で着ていた普段の白い制服に。
鷲尾瞳:「鷲尾瞳さん。貴女は強いです。……剣術の差を考慮しても出力はそちらのほうが完全に上。想いの力も私には勝るとも劣らないと来ています」
《マクガフィン》鷲尾瞳:「想いの力も私の勝利のはずですが……そこは互角ということにしてあげます。どうですか?」
《マクガフィン》鷲尾瞳:「負けを認めますか? そちらの私」
鷲尾瞳:「……はい。完敗です。実力は完全に貴女が私を上回っているでしょう」
鷲尾瞳:「でも、勝つのは私です」
鷲尾瞳:「今、わかりました。普通の女の子である貴女にないものを、私は一つだけ持っているから」
鷲尾瞳:《インフィニティウェポン》。武器を作成して装備。侵蝕+3
《マクガフィン》鷲尾瞳:「私に、ないもの……?」
鷲尾瞳:メジャーで《コンセントレイト:モルフェウス》《咎人の剣》《クリスタライズ》《ストライクモード》《ギガンティックモード》
GM:ま、またストライクモードを!
鷲尾瞳:範囲攻撃です。士騎くん瞳ちゃんを狙うよ
GM:ロイス一番切ってるんだぞ君は!
GM:もうこっちの二人も瀕死なのに……!
鷲尾瞳:あ!そう言われたらストライクモードはなくてもいい気がしてきたな
鷲尾瞳:復活後だし……
鷲尾瞳:というかそれ言ったらクリスタライズも抜いていいんじゃないか……?
GM:これは具体的な数字を言うわけではないので、フェアな情報開示ですが
GM:マクガフィンは魂の練成後。ホワイトミュートは君の最初の斬撃でめたくそに切られた後です。
鷲尾瞳:えー復活した上で20回復してて10減ってて多分侵蝕は160行ってないから
GM:20回復はバルカノーツの方だよ!
鷲尾瞳:あ、そうか。じゃあやっぱり無くて平気そうだな
鷲尾瞳:メジャーで《コンセントレイト:モルフェウス》《咎人の剣》《ギガンティックモード》で手抜き攻撃しよう
GM:了解しました。判定をどうぞ。
鷲尾瞳:侵蝕は3+2+4+3で+12、139になります。これなら案外平気そうだなあ
鷲尾瞳:風ください!
GM:チッ……!
芹那花音:あっ失礼!
芹那花音:《援護の風》《ウィンドブレス》!ダイス+6個、達成値+12!
鷲尾瞳:160だから支援のレベルも上がってそう
芹那花音:あっそうじゃん
芹那花音:計算しなおしますね お待ちになって
GM:よろしくてよ
芹那花音:まず 《援護の風》《ウィンドブレス》ダイス+7個、達成値+15
芹那花音:さらにエフェクトのレベルが上がり、メジャーアクションのC値-1、ダイス+5、攻撃力+15
芹那花音:こうなります
鷲尾瞳:ありがとう~
芹那花音:芹那花音の侵蝕率を3増加 (160 → 163)
鷲尾瞳:ダイスが9+7+5、達成値が9+15。振ります
GM:援護の風を侵蝕1で飛ばしてくるの、普通に強いんだよな
GM:どうぞ。
鷲尾瞳:21DX6+24 えい
DoubleCross : (21DX6+24) → 10[1,2,3,3,5,5,6,6,6,7,7,8,8,8,9,9,9,9,9,9,9]+10[1,1,1,2,3,4,4,5,5,7,7,7,7,8,10]+10[2,2,2,7,9,9]+10[3,4,6]+5[5]+24 → 69
GM:ゲーッ
芹那花音:オ~ッホッホッホ
鷲尾瞳:装甲有効!
《ホワイトミュート》士騎朝輝:やることは同じだ。《氷盾》でガード。
《マクガフィン》鷲尾瞳:これが最後の《創造の御手》です。《リフレックス:モルフェウス》《守りの砂》。
鷲尾瞳:ではダメージ
鷲尾瞳:あっまだだ
《マクガフィン》鷲尾瞳:9dx7+1>=69
DoubleCross : (9DX7+1>=69) → 6[1,2,3,3,4,5,5,6,6]+1 → 7 → 失敗
GM:え!?
士騎朝輝:a--
《魔人プロメテウス》志木倫堂:やばい腐り方してる
GM:C値……ま、間違って……いない!
芹那花音:わあ
士騎朝輝:回らなかった。
鷲尾瞳:7d10+39+15 装甲有効!
DoubleCross : (7D10+39+15) → 31[3,4,2,1,10,1,10]+39+15 → 85
鷲尾瞳:あ、勝利の女神貰えばよかったな
芹那花音:あっそうですね
鷲尾瞳:いや……!ちょっと卑怯な気もするけどもらっていいですか……?
鷲尾瞳:すごいやりたいことが出来てしまったので……!
芹那花音:GM的にありですか…?
GM:お
GM:いいですよ
GM:あ、いや
GM:先にこれを見てから決めてもいいです。
鷲尾瞳:なんだろー
芹那花音:むむっ
《マクガフィン》鷲尾瞳:《砂の結界》。ホワイトミュートをカバー。
鷲尾瞳:ほほう
GM:マクガフィンはどうやっても落ちてしまう。
GM:なので、命中は事実上マクガフィンのみ。これを含めて判断をどうぞ。
鷲尾瞳:ううむ……!なら……貰わないでおくか……!カバーのわがままも通しちゃってるし
鷲尾瞳:志木くんを援護してもらったほうがいいだろう……!
GM:じゃあ、女神はなし!
GM:マクガフィン戦闘不能。切り札は《魂の練成》とリフレックスコンボでした。
芹那花音:またの機会に…
GM:女子二名が落ちてしまった
士騎(N)
士騎 鷲尾
10m
倫堂 花音
倫堂(N)
鷲尾瞳:「それは誇りです」
鷲尾瞳:「UGNチルドレンとして、日常だけでなく……ともに戦う仲間も守り切るという誇りです!」踏み込み、鷲尾の剣に自分の剣をぶつける
《マクガフィン》鷲尾瞳:「誇り……!?」
《マクガフィン》鷲尾瞳:「そんな曖昧な……! 愛でも友情でもない気持ち、なんか、に……!」
《マクガフィン》鷲尾瞳:「くっ、ぐぅっ……!」 押し負けている。少しずつ後ろに下がる。
鷲尾瞳:「……と、言えればかっこよかったのですが」同時に、《マクガフィン》は気づくかもしれない。叩きつけられたのは通常の斬撃ではない。
鷲尾瞳:それは微細な振動を帯びている。……先程まで相殺しあっていた、《セレナーデ》の支援能力が
鷲尾瞳:今回は片方にだけかかっている
《マクガフィン》鷲尾瞳:「なるほど。……花音さんの、力……」 一瞬だけ笑顔を見せた。
《マクガフィン》鷲尾瞳:「お見事です。鷲尾瞳さん」
鷲尾瞳:「その通り。純粋に差は一つ」
鷲尾瞳:「私にだけ、勝利の女神が付いています」
芹那花音:「………っ」頬を赤くし、旋律を口ずさみながら、その様子を見守っている。
鷲尾瞳:錬成された剣ごと、鷲尾瞳を両断します。
士騎朝輝:「羨ましい事だよ。俺は勝利の女神に無理させ過ぎた」
GM:鷲尾の斬撃が、《マクガフィン》を上回った。
《マクガフィン》鷲尾瞳:「鷲尾、瞳さん」
《マクガフィン》鷲尾瞳:「…………頼みましたよ」
鷲尾瞳:「任せてください」
GM:彼女が何を託したのかは、わからない。とにかく君は頷いた……マクガフィン、脱落。
GM:イニシアチブ。倫堂くんの手番。
GM:今日は倫堂ズの行動までとしましょう。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:行動します。マイナーなし
《魔人プロメテウス》志木倫堂:《コンセントレイト:サラマンダー》《焦熱の弾丸》《プラズマカノン》
鷲尾瞳:「貴女の思いも、ちゃんと背負っていきます。……さようなら。普通だった私」
《魔人プロメテウス》志木倫堂:12dx6+9 《バルカノーツ》を対象
DoubleCross : (12DX6+9) → 10[1,1,2,2,2,3,3,6,6,8,8,8]+10[3,3,3,7,10]+10[4,10]+5[5]+9 → 44
GM:もう勝利の女神もバディムーヴもないんだよなあ
GM:そして復活エフェクトもない。ダメ元でドッジする旨味もないので、
《バルカノーツ》志木倫堂:《蒼き悪魔》でガード。18ダメージを返す。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:5d10+1d10+52+15 ダメージ! 粉砕抜いてるので装甲有効
DoubleCross : (5D10+1D10+52+15) → 26[5,3,6,5,7]+9[9]+52+15 → 102
GM:ガード値はありません。ダメージをどうぞ。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:倒れます。
GM:こっちもダメ! 《バルカノーツ》、今度こそ戦闘不能。
GM:演出をどうぞ。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:ごうごうと灼熱の巨人が吼える。
《バルカノーツ》志木倫堂:「父さんはさ。いつもヘラヘラしているけど、決める時は決める男だ」
《バルカノーツ》志木倫堂:「母さんは……いつもは口うるさいけど、いざって時は優しい。俺の事を気遣って、守ってくれる」
《バルカノーツ》志木倫堂:「何が言いたいかっていうとだな」 ぐつぐつと周囲の空気が沸騰する。
《バルカノーツ》志木倫堂:「俺は、月代だけじゃない。父さんや母さん、市川……N町の命運を背負って戦ってる」
《バルカノーツ》志木倫堂:「お前みたいなでくのぼうに負ける道理は、これっぽっちもねえんだよ!」
GM:炎の巨人の足元に、赤い大穴が開く。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:膨張する火を押し込めた体から、叩きつけるような動きでもう一人の倫堂のいる地点へとエネルギーを叩きつけた。連続して火柱が上がる。
GM:マグマの噴出孔だ。そこから巨大な火柱……太陽のプロミネンスフレアが噴出した。
《バルカノーツ》志木倫堂:火柱で焼かれながら、それでも攻撃をやめない。
《バルカノーツ》志木倫堂:(自分との戦い。奥の手も含めて、スペックは限りなく同等。なら意地の張り合いだ)
《バルカノーツ》志木倫堂:(そして意地の張り合いなら……)
《バルカノーツ》志木倫堂:(俺は負けない)
《魔人プロメテウス》志木倫堂:『ボゴッ』
《魔人プロメテウス》志木倫堂:霞んでいく頭で思考する。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:どうやってかは分からない。N町のUGNたちの力は、俺達の知るそのものではない。それで違和が生まれるでもない。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:ならきっとこいつらは、違うのだ。あるいはN町に元ネタがあったか。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:爆発するように鎧が砕け、巨人が吹き飛びかき消える。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:吸収された熱が一気に拡散し、焔となって周囲を焼いた。
《バルカノーツ》志木倫堂:「……!」
GM:巨人の破壊、すなわちそれが倫堂の撃破だと──そうバルカノーツは思っていた。
GM:その一瞬の油断。巨人が吹き飛んだ一瞬で、炎をもろに喰らう。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:「やるな兄弟。《魔人プロメテウス》はここで敗けだ。でもな」
《魔人プロメテウス》志木倫堂:荒れ狂う炎で目も開けていられない。視覚すら焼かれる。
士騎朝輝:「あぁ、新しい呼び方は、これだな。奥の手が好きな方のシキ」
《魔人プロメテウス》志木倫堂:バックファイアに五感が閉じる。あの時と同じだ。灼熱の空間に、サーモグラフのように温度の低い場所を見つける。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:太陽のそれよりなお高熱。蒼い炎が一筋走り、もうひとりの志木倫堂を貫く。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:「奥の手じゃないさ。こっちがいつもの俺」
《魔人プロメテウス》志木倫堂:「どうにもやはり、手に馴染む」
《魔人プロメテウス》志木倫堂:「《バルカノーツ》も、ここでは俺のもん……」がく、と膝から力が抜ける「れ」
《バルカノーツ》志木倫堂:「……チッ。わかった、わかったよ」 手をひらひらと振る。
《バルカノーツ》志木倫堂:「俺の負けです、負けました。……でもな」
《バルカノーツ》志木倫堂:「さっきの言葉。あれだけは絶対に譲れねえ」
《魔人プロメテウス》志木倫堂:「……おう」
《バルカノーツ》志木倫堂:「うちらガーディアンズオブN町(UGN)の一員は──お前じゃねえ」
《バルカノーツ》志木倫堂:「俺だ」 倒れる。
GM:光になって消える。バルカノーツ脱落。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:「────心配すんなよ」
《魔人プロメテウス》志木倫堂:仰向けに倒れる。
《魔人プロメテウス》志木倫堂:「悪いようにはしない。お前らの言うコヨミのことだって」
《魔人プロメテウス》志木倫堂:復活はしません。そこまで言って、眠るように気を失います。
GM:復活は無しでいいですか?
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「なかなかに酷い事をするよなぁ。これ、最後に残された一人にかかるプレッシャーが凄いんだが」
芹那花音:「りっ、倫堂さん………」熱風が落ち着いたところで、一番近くにいた自分が彼に駆け寄る。
士騎朝輝:「悪いようにはしないとかさぁ。それを押し付けたな。ま、悪いようにする気はないが」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「ま、最終的に俺が勝てば良いか。頑張った皆の分までな」
士騎朝輝:「なぁ、でも、お前、分かるぜ」
士騎朝輝:「こういうの義務感抜きで考えると楽しいだろ?」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「どうだろうな。やっぱり俺とお前は似てるようで微妙に違う気がする」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「戦いより学校でみんなと話してる方が楽しいな、俺は。さて」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「リーダー同士の対決といこうか。ラウンドスリー、だ」 刀の切っ先を突きつけた。
士騎(N)
士騎 鷲尾
10m
花音
士騎朝輝:「平和って言うのは素晴らしいな。ま、お前は俺じゃないか、結局。後ろに月代がいるから降参も絶対にしない。つまるところ死ぬまで、やってろ。だ」
士騎朝輝:「死ぬまで、付き合ってるよ」
GM:クライマックス戦闘の途中ですが、今日はここまでにしましょう。
GM:続きは火曜日21時からです。よろしくお願いします。
GM:セッションを再開します。
GM:ロイスでの復活は本来倒れた直後しかできないのですが、先日は結構時間がなかったので、
GM:そのあたりを気を使ってくれた可能性も考慮してお聞きします。倫堂くん、復活しますか?
GM:復活しないようであれば、これ以降はひとまず倫堂くんは倒れた状態で進行します。敵はホワイトミュート一人。
GM:起きるならば特例として起きちゃっていいです。今日はまあどうやってもクライマックス2まで終わるので。
志木倫堂:え、何だろう……
志木倫堂:いえ、復活しません。倒れっぱなしで!
GM:了解! じゃあ終わるまでちょっとまってね!
GM:そうだ! あとEロイスの数をお教えします。
GM:Eロイスは全部で実質17個です。がんばってね。
GM:戦闘を再開します。クリンナップ……はもう誰もなさそうなので飛ばして、
■ROUND-99
GM:セットアップ。
士騎朝輝:《加速装置》144→146 行動値7→23
《ホワイトミュート》士騎朝輝:《加速装置》。行動値は23に。
鷲尾瞳:なにもないです
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「なぁ。そっちの鷲尾に花音」
芹那花音:ありません
志木倫堂:戦闘不能!
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「お前たち、もう相当に消耗してるだろ。正直敵にこう言うのもなんだが」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「帰る場所があるやつに無理をさせるのは嫌なんだよなぁ。ここは大将同士の一騎打ちで決めるのはどうだ?」
GM:士騎くん含むみんなはこの一騎打ちを飲んでもいいし、フクロにしてもいいです。敵の行動ルーチンが少し変わります。
芹那花音:「…え」驚いて、思わず瞬きする。「で、でも…」
芹那花音:「わ、わたし達だって、ま、まだ戦えます」
鷲尾瞳:「消耗しているのは確かですが……自分一人になってからそれを提案するのはどうなのでしょう」
士騎朝輝:「実際、お前らを心配半分、勝利するためのいじましさ半分だな」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「解説痛み入るよ。ま、実際そのとおり。心配なのも勝ちたいのもこいつ《俺》の言う通りだ」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「嫌なんだよな。万が一にも知った顔を殺しちまうと、色々後味が悪いだろ」
芹那花音:「こ…殺す、なんて」困ったような顔。
GM:確かに一人にはなったが、あちらの余裕は崩れていない。……本気で残り三人を斬り伏せるつもりだ。
鷲尾瞳:「任せていいのですね?士騎朝輝」
士騎朝輝:「そうだな。飲んでも良い。俺達もこの先があるからな。消耗するのは一人の方が良いって言うのは同感だよ」
士騎朝輝:「それを他人に悟られないように、平気な顔して、そういうのが俺の仕事だ。とか見栄を張るんだろ。大体わかるよ」
士騎朝輝:「よし、その条件を飲む代わりに、俺の質問に答えろ」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「なんなりと。答えられる事ならな。ああ、好きな女の子のタイプは秘密だぜ。自分でもわかってない」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「で何だよ? 質問ってのは」
士騎朝輝:「なんだ、そっちの俺は惚れた女はいないのか。なら、弱点はないよなぁ。強敵だ」
士騎朝輝:「ま、そういうのとかさ、本当は聞きたいことは沢山あるんだ。映画は好きか?とか、写真は撮ってるのか?とかさ。でも言い出すとキリがない。だから、答えて欲しいのは、今から言う一つだけで構わない。あぁ、他のは余裕があったらで良い」
士騎朝輝:「なぁ、士騎朝輝。お前は……何者だ?」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「俺か? 俺はな」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「UGN《俺らガーディアンズオブN町》のリーダー。士騎朝輝だよ」 刀がひらめいた。
士騎(N)
士騎
《ホワイトミュート》士騎朝輝:《加速する刻》。行動します。
《ホワイトミュート》士騎朝輝:《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》《炎の刃》《クロスバースト》《インフェルノ》。
《ホワイトミュート》士騎朝輝:12dx7+11
DoubleCross : (12DX7+11) → 10[3,3,3,4,5,5,6,6,8,8,10,10]+10[2,4,5,8]+6[6]+11 → 37
GM:1点でもダメージが通った場合、行動済みにします。
GM:カバーは可能です。ただし瞳ちゃんがカバーした瞬間一騎打ちが崩れたものとなり、他のメンバー全員を攻撃対象とします。
鷲尾瞳:一騎打ちするって言ってたしなあ
士騎朝輝:よし。リア不喰らいます。
GM:よろしい!
《ホワイトミュート》士騎朝輝:4d10+26+3+4 装甲ガードが有効。
DoubleCross : (4D10+26+3+4) → 11[2,3,4,2]+26+3+4 → 44
GM:光が七度煌めいた気がした。その瞬間に士騎が──『N市の方』が斬られている。
GM:ブラックドッグの身体ブーストによる超高速剣技と氷の乱反射による幻惑。知覚不能の殺人剣。
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「悪いな俺。少し前の質問に対して、一つ嘘をついた」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「俺は心底戦いが好きだ。でも、戦いが好きな自分を見られるのは心底嫌でな」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「これでやっと戦える」 納刀。
士騎朝輝:(ちっ、威力を捨てて動きを止めに来た。あと2回は死ぬか)
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「立てるか? 立てないなら終わりにしてもいいぜ」
士騎朝輝:「デリケートすぎるよな、精神が、成程、育ちが良いとこうなるか。いや、面白くなってきた」
士騎朝輝:出血を凍結で止めて、村雨丸をどうにか構え直す。
士騎朝輝:《UGN》のロイスを昇華して復活します。
GM:OK!
GM:続いて二回目の行動。
《ホワイトミュート》士騎朝輝:マイナー無し。《ドミネーション》。
GM:薄暗いプラネタリウムのような天井に、次々とモニターが現れる。それは──
GM:君たちの帰る場所。N市。地球の各地の映像だ。
GM:太陽から放たれる光に包まれ、次々と人々が動きを止めていく。あるものは黒く結晶化し砕け散る。
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「見えるか? これが月代の……ツキガミ様のやっている事だ」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「それでも俺たちは守らなきゃいけない。わかるか、俺」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「あいつを守ってやれるのは、俺たちだけだからだ」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「皆から捨てられ、忘れられた。誰かが手を差し伸べてやらなきゃ、なぁ」
士騎朝輝:「フゥゥゥゥゥ」呼吸を整える。再起動までにかかる時間はあと30秒。
士騎朝輝:「知ってるか?俺」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「ん?」
士騎朝輝:「俺達は、似たような事を言って月代コヨミを助けようとした奴を、まあぶちのめしたり、説得して此処まで来てる」
士騎朝輝:「今更だ。そんなものとっくに全部、承知の上だ」
■ROUND-100
GM:セットアップ。
士騎朝輝:「世界はハッピーエンドに溢れてて、誰も犠牲にならずに幸せになる。そう言う注文なんでな、こっちが受けてるのは」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:《加速装置》。行動値を23に。
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「ふ。ふふふふ。ハッピーエンドで、誰も犠牲にならないか」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「そんなところに這いつくばって──────」「できるのか? そんなこと」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「たかがいち剣士に。そんな奇跡みたいなことが」
士騎朝輝:《加速装置》146→148 行動値7→23
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「出来るなら見せてみろよ。じゃなきゃ、斬られて終いだぜ」 居合の構えを取った。
GM:イニシアチブ。最速は士騎くん。
士騎朝輝:決着の時は近い。慎重に間合いを取りながら、自分と同じ顔をした剣士に狙いをつける。
士騎朝輝:爪先に力を籠め、身体の重心を後ろに下げる。己が身を引き絞った弓へ例えた形象剣。溜めに溜めた力を解放し、姿勢を低くし矢のように突進し仕留める構えだ。
士騎朝輝:それの意味するところは、氷の盾を何重に配置しようと貫き通し、稲妻の如き超速で回避も許さない。凌ぐには先に当てて切り捨てるしかない、つまり正面からの真っ向勝負。
士騎朝輝:行動します。ホワイトミュートに攻撃。
GM:どうぞ!
士騎朝輝:《コンセントレイト:ブラックドック》《アームズリンク》《バリアクラッカー》148→156
士騎朝輝:15dx7+11
DoubleCross : (15DX7+11) → 10[1,1,2,2,3,3,4,5,5,5,6,8,10,10,10]+5[2,3,4,5]+11 → 26
GM:バリクラはいかん……!
《ホワイトミュート》士騎朝輝:ドッジ。
《ホワイトミュート》士騎朝輝:9dx+1
DoubleCross : (9DX10+1) → 10[1,2,3,4,4,5,7,9,10]+10[10]+9[9]+1 → 30
GM:ええええーっ!
士騎朝輝:む。これは仕方ないね。反撃どうぞ。
GM:よ、避けました……了解です。では士騎くんの攻撃は失敗。
GM:ちなみに士騎くん、現在消化済みのロイスは2個で合っていますか?
士騎朝輝:あってます。
GM:了解です。じゃあ、3個になりますね。
士騎朝輝:そうですね。
《ホワイトミュート》士騎朝輝:《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》《炎の刃》《クロスバースト》。
《ホワイトミュート》士騎朝輝:12dx7+11
DoubleCross : (12DX7+11) → 10[2,4,4,5,5,6,6,6,7,7,8,10]+10[2,3,4,9]+1[1]+11 → 32
士騎朝輝:ではUGNメンバーの方を昇華して次のラウンドで。
士騎朝輝:当たると死ぬしね!
GM:いちおうダメージ出しておこうw
GM:4d10+26+3+4
DoubleCross : (4D10+26+3+4) → 12[3,3,1,5]+26+3+4 → 45
《ホワイトミュート》士騎朝輝:氷の盾は練成しなかった。もとより自分があの構えを取った時、突破を阻止するのは不可能だと理解しているからだ。
《ホワイトミュート》士騎朝輝:鞘を盾にして一撃をギリギリ受け流した。鞘が真っ二つになり、そのまま刀身が解き放たれる。居合。
《ホワイトミュート》士騎朝輝:逆袈裟の一撃で自分を両断する。傷口を何重にも凍結させ、再接合すら許さない。
士騎朝輝:移動線上を白く凍結させる渾身の刺突は、両断されて止まる。
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「信者やら何やらと戦うたびに思うんだよなぁ」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「戦いは楽しい。でも月代はきっと、そうじゃないだろう」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「あいつの願いは、地球人類を食い殺す事でも最強の神様になることでもない」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「誰かと絆を結んで、温かい日常に戻ることだけだ」
士騎朝輝:「だろうなぁ。戦いなんてのは,な、楽しい奴らがやってれば良い。とか、考えてるだろ、何時も」
士騎朝輝:「それも、知ってる」
士騎朝輝:「だいたい、可愛い後輩やりたい願望に溢れてた月代が、世界中の人に崇め奉られる?俺からすれば悪い冗談だよ。親切やって、身近な人に感謝されながら穏やかに生きる方が、好きだろ」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「ははは。違いない。でも実際、あいつを呪縛から解き放ってやる方法が見つからない」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「なあ、俺。お前にはあるのか?」
士騎朝輝:凍らせきれなかった血を飲み込む。
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「あいつの恨みつらみ、孤独、寂しさ、全部ひっくるめて救える方法が」
士騎朝輝:「俺がお前に勝ったら、教えてやる。精々手を抜け」
■ROUND-101
《ホワイトミュート》士騎朝輝:加速装置は無し。
士騎朝輝:では、こちらも無し。
GM:このラウンドより、瞳ちゃんと花音ちゃんも行動可能となります。一騎打ちとは言ったが──
GM:もとより付き合う必要のない戦いだ。それに何より、士騎が消耗しすぎている。
GM:この状態で、後ろに控えるアビスまで持つだろうか?
GM:行動値7。士騎、花音、鷲尾の手番。
鷲尾瞳:まあ……大丈夫やろ
芹那花音:ギリギリまで見守りますよ
鷲尾瞳:というかロール的にも入り込んでほしくないでしょ!
GM:ヒロイン!
士騎朝輝:《コンセントレイト:ブラックドック》《アームズリンク》《バリアクラッカー》156→164
GM:来るか……!
GM:ここは絶対に手を抜けない。GMも全力でお相手しよう……どうぞ!
士騎朝輝:16dx7+11
DoubleCross : (16DX7+11) → 10[1,1,2,3,3,4,4,4,5,5,6,6,9,10,10,10]+10[1,3,6,8]+6[6]+11 → 37
芹那花音:いるかい!
《ホワイトミュート》士騎朝輝:ドッジ。
GM:そう、ここは重要ですよ。勝利の女神やバディムーヴをするか……しないか!
芹那花音:いらないわね!
《ホワイトミュート》士騎朝輝:ドッジ。
士騎朝輝:判断は任せるよ。
芹那花音:じゃあリーダーに任せるよ!
士騎朝輝:こい!
GM:9dx+1
DoubleCross : (9DX10+1) → 10[2,4,4,5,6,8,8,10,10]+7[4,7]+1 → 18
GM:だめか……!
GM:ダメージをください。
士騎朝輝:4D10+15+3+9+12+5
DoubleCross : (4D10+15+3+9+12+5) → 24[2,7,5,10]+15+3+9+12+5 → 68
士騎朝輝:ガー不装甲無視
GM -> 白金:演出がしにくいとおもうので、白金さんにだけ先に教えると
GM -> 白金:戦闘不能です。復活は無し。
GM:倒れます。復活エフェクトは……
GM:少し濁しましょう。演出をどうぞ。
士騎朝輝:傷口は何重にも凍結されている。敵の刃は自分の体の内に留まっている、一息で内部から氷棘で殲滅させられるだろう。
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「さっきも言ったが」
士騎朝輝:そう、敵の刃は動かず、目の前に敵は動かずにいる。
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「そんなところに這いつくばってる、たかがいち剣士に……」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「自分にすら勝てない剣士に、何かが斬れるのか?」
士騎朝輝:「俺が何者か、俺に教えて……やる、よ」
士騎朝輝:「俺は」村雨丸を握る手に力を込める。
士騎朝輝:「俺は……」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:刀を振りかぶる。首を一刀のもとに落とすべく大上段に構え、
士騎朝輝:その瞬間、時間も光も消えた。ただ氷の線だけが見える。
士騎朝輝:「俺は、何処にでもいる普通の女の子と、忘れさられたと思い込んでる神様を助けて、世界も救う。欲張りで、我儘で、自由気ままな……通りすがりの!オーヴァードだ!覚えておけ!!」
士騎朝輝:自分にしか見えないその氷の線に沿って、ただ一直線に村雨丸を振り下ろした。
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「────ちっ」
GM:首元に刃が打ち下ろされる刹那。《ホワイトミュート》の刀のほうが先に砕け──本人もまた斬られた。
GM:ホワイトミュート、戦闘不能です。オリジナルが所有するメカニカルハートはありませんでした。
GM:そのかわりに、一人になった時限定で次の切り札を搭載していました。
GM:《フレイムタン》《加速する刻》《加速する刻II》。一騎打ちではない時必ず1ラウンドに3回攻撃し、倒れているPCに毎ラウンド1度はとどめを刺すロジック。
GM:戦闘終了です。
志木倫堂:怖すぎる 死んでたじゃん
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「がふっ」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:仰向けに倒れた。凍らせるべき血も、既に光の粒子となって消滅しはじめている。
士騎朝輝:「ツキガミとの戦いの後な。救う方法を花音たちが調べたよ」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「なんだそりゃ。お前な、かっこつけばっかりで、肝心なことを言うのが遅いんだよ」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「……救う、か。救えるのか? 悪いが、今のお前たち相当にボロボロだぜ。出来るとは思えない」
士騎朝輝:「多分な、お前らにも救えたよ。驚くくらい簡単だった」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「待った! じゃあ言うな。言わなくていい。聞かなかったことにしよう」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「俺達は俺達なりにあいつを救おうとした。お前らが調べたとかいう、その真相とやらは」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「本人に言ってやれ」
士騎朝輝:「じゃあ、それは言わないが、『俺が』負けた理由は言ってやろう」
士騎朝輝:「俺は自分の命より大切なモノを賭け金にして此処まで来ている。絶対に誰が相手でも負けなかったよ」
士騎朝輝:「次は好きな女の子でも作っておけよ」
士騎朝輝:は。と、そこ意地悪く笑って手をひらひらと振る。
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「なるほどなぁ」
《ホワイトミュート》士騎朝輝:「刀の腕が俺より劣ってたのは、色ボケのせいか。ふっ」 勝ち逃げ台詞を残して逃げた。 「がんばれよ」
GM:消滅します。
GM:倒れていた倫堂くんも起き上がっていい。奥には相変わらず、ツキガミの社である黒い繭が見える。
GM:近づいてみると予想以上に巨大だ。ちょっとしたドームくらいの大きさはあるだろう。
GM:全盛期のツキガミ。どんな戦いが待っているのか分からない。
GM:君たちの準備ができたなら、ドームに向かうといいでしょう。
士騎朝輝:「一対一で負けた癖になぁ。ま、それも俺らしい。あぁ、疲れた。二度とやりたくないな」
芹那花音:では志木さんを支えるようにして起き上がらせています。
芹那花音:「り、倫堂さん…。無理はなさらず…」
志木倫堂:「おー……、面目ねぇ」
鷲尾瞳:「……強かったですね、UGNは」ぼろぼろになったみんなを見て言う
志木倫堂:「ありがとう花音……ああ」洗われた犬のように頭を振り、ぱん、と両手で自分の頬を叩いて気合を入れる。
士騎朝輝:「少しは俺を労えよなぁ。『俺』無茶苦茶強かったぜ」
志木倫堂:「ふーん」士騎くんを見ます
志木倫堂:「だがやられなかったわけだ」
志木倫堂:にやりと口角を上げる。
志木倫堂:「流石だぜ、のっけから全力の方のシキ」
士騎朝輝:「俺が村雨丸を持ったのが6歳の頃だったら、あいつが俺に勝つのは10年早いって言えたんだけどなぁ」
士騎朝輝:「なにせ0歳からだからな。16年早かったのさ」満身創痍全体を切り刻まれて、そんな風に強がる。
芹那花音:「彼らは…どこへ行ったのでしょう」瞬きする。
志木倫堂:「ふん。さてな。N町での俺たちがやつらとまるきり同じじゃなかったみたいに」
士騎朝輝:「帰る場所があるんだろ。そう言えばさ、向こうの花音も、体を張って鷲尾を庇ってなぁ、優しい奴だったよ」
志木倫堂:「元になった『N町』があったとして、あいつらがそこにいた連中と同じってわけでもないだろうと思うぜ」
芹那花音:「そ、それは…よ、良かったです…」何故か照れてもじもじする。
士騎朝輝:「うん。自分と戦う変な夢見て、起きていつも通りに過ごすんだろう、きっとさ」
芹那花音:「…それなら」繭と正反対の、宇宙の彼方を見やる。「はやく、いつもの太陽に戻さないといけませんね…」
志木倫堂:「おう」ふらふらと背筋を伸ばす。
士騎朝輝:「あぁ、俺達も今からUGN(ともだち)として月代命に会いに行こう」
鷲尾瞳:「はい。私達も帰りましょう。月代命を救って」
芹那花音:「はい!」
GM:ホワイトミュートが呼び出したモニターは消えていない。……もう地球の半分以上は侵蝕同化されているだろう。
GM:あるいは、既にあの星はオーガンのものになっているのかもしれない。ヒトの手に取り戻す方法は、二つしかない。
鷲尾瞳:とんでもないことになっとるがな
GM:マスターアビスを殺し、すべての事象をリセットするか。
GM:マスターアビスを救い、彼女の意志ですべてをリセットさせるか──だ。
■クライマックス02:『月は欠け、陽は落ちる』 / 『月は満ち、陽は昇る』
GM:シーンを切り替えます。クライマックス2。
GM:全員登場です。
芹那花音:芹那花音の侵蝕率を1d3+3(→ 5)増加 (163 → 168)
志木倫堂:志木倫堂の侵蝕率を1D3+3(→ 4)増加 (140 → 144)
士騎朝輝:164+1d3+3
DoubleCross : (164+1D3+3) → 164+3[3]+3 → 170
鷲尾瞳:1d3+39+3
DoubleCross : (1D3+39+3) → 3[3]+39+3 → 45
鷲尾瞳:139だから146!
鷲尾瞳:145!
GM:さんすうができる!
GM:黒い繭の中は、予想通りのドーム状になっていた。
GM:美しい、一面の花畑だ。中央には一筋の道が伸びており、ちょっとした広場に続いている。
GM:そしてその広場に──君たちの見知った人物。N町の『月代コヨミ』がいる。
GM:《マスターアビス》。月代命──ツキシロノミコト。
GM:描写を始める前に、二つEロイスのお知らせをします。
鷲尾瞳:ムムッ
GM:Eロイスが二つ発動しています。まずひとつはオリジナルEロイス、『全情報濃縮集積体』。
GM:《マスターアビス》はいくつかのLv10エフェクトを最高レベルで取得し、すべてにエンブレム『濃縮体』を発動させています。これが一つ。
GM:もう一つはおなじみ、『不滅の妄執』。解除条件は下記のどちらか。
(1)マスターアビスへのロイスを持つPCが4回攻撃を命中させる。
(2)マスターアビスへのロイスがひとつも存在しない状態で、マスターアビスのHPを0にする。
GM:(1)を選択する場合、全員合計でいいです。もし全員がロイスを持っているなら1人1回ですね。
GM:どちらかの条件を満たした時点で、本戦闘は終了となります。質問などはありますか?
GM:なさそうだな!
鷲尾瞳:私は大丈夫です
志木倫堂:大丈夫!
士騎朝輝:えーと。攻撃を当てたら解除したいEロイスが1つあります。
芹那花音:大丈夫!
GM:はいはい
士騎朝輝:予告されし終焉。は解除したいです。
GM:うーむ。迷うところですが、それは村雨丸ではできないものとしましょう。この事件の終結、つまり彼女を殺すか救うかした場合のみ解除されます。
士騎朝輝:りょ!
《マスターアビス》月代命:「──5分」
《マスターアビス》月代命:「時間を差し上げましょう。皆さんはよく頑張りました」
《マスターアビス》月代命:「仲間と語り合うもよし。私に恨みつらみをぶつけるもよし。その5分をもって、あなた達を完全に同化しようと思います」
GM:花畑に一人立ち、悠然と士騎たちを見る。
GM:驕りではないのだろう。完全体となった神の力が全開放されれば、君たち人間など取るにたらない。……だが。
GM:君たちが絆を捨てた瞬間に、その全能は大きく削がれる。
GM:君たちは追い詰められているのではない。君たちはマスターアビスを追い詰めている。
GM:生殺与奪の権を握っているのは彼女ではなく────君たちだ。
志木倫堂:「ふん。やっぱその見た目なんだな、こちらを懐柔しようとするでもなく、油断させようとするでもなく、それでもだ」
《マスターアビス》月代命:「そもそも巫女というのは、魂が私にもっとも近い人間のことを指す言葉です」
《マスターアビス》月代命:「私がコヨミの姿を取っているのではありません。コヨミが、私によく似ているのですよ」
士騎朝輝:「その割に、俺に甘すぎたんじゃないか、あれ」
士騎朝輝:相手の変わらぬ外見に、いつもと同じような事を思わず漏らす。
志木倫堂:「言えてる。可愛かったけどな、あれはあれで」
志木倫堂:でもそんなに似てないよなぁ、と付け加える。
《マスターアビス》月代命:「……ああ、そうだ。志木倫堂」
《マスターアビス》月代命:「戦いを始める前に、あなたにはお礼を言いたいのです」
《マスターアビス》月代命:「ありがとう。先程の戦いで倒れてくれて」
志木倫堂:「はぁ?」
《マスターアビス》月代命:「クマがいますね。彼らが害獣として駆除された時、ときおり『クマを殺すな』と叫ぶ人間がいますが……」
《マスターアビス》月代命:「そういった人間は、決まってクマの出ない大都市に住んでいる」
《マスターアビス》月代命:「安全圏からなら人間はなんでも言える。……あなたは意識的にか無意識的にか、力をセーブして戦った。この中で一番余力があると言ってもいい」
《マスターアビス》月代命:「人間は所詮、安全圏から出たがらない生き物だと。仲間を犠牲にしてでも自分だけは生き残ろうとする、浅ましい存在だと」
《マスターアビス》月代命:「あなたの戦いで思い出せました」
《マスターアビス》月代命:「本当にありがとう。志木倫堂」
志木倫堂:「げ。難易度上げちゃったなこれ」
志木倫堂:「すまん、俺が戦犯になったら。でもまあ──」
志木倫堂:「5分くれるんだろ。ならそれは仲間と語らう時間じゃない、恨みやら何やらをぶつける時間でもない」
《マスターアビス》月代命:「では、何をすると?」
志木倫堂:「さあな。だがお前が人間をどう思っていようと、今から貰うのは俺たちの時間じゃない」
志木倫堂:「お前の5分を寄越せ。マスターアビス」
《マスターアビス》月代命:「……さて。鷲尾瞳と芹那花音も、同じ考えですか?」
《マスターアビス》月代命:「あなた達は、あのN町で特に私に親切にしてくれた。望むならまた、苦痛のない美しい夢を与えてあげられますよ」
芹那花音:「あっ」顔を赤く染めている。「あのっ、り…倫堂さんは、何度も、わたしを庇ってくれましたので……」
芹那花音:「仲間を犠牲にしてでも…とか、そういうことじゃっ、な…ないのです」
鷲尾瞳:「私も戦犯などと思っていません。何が待ち受けているかわからない以上、力を温存するのは自然です」
鷲尾瞳:「夢ならもう十分見させてもらいました。次は貴女が目覚める番です、月代命」
芹那花音:「あ…あなたに、人を悪く言う存在であってほしく、ないです」
芹那花音:「悪い夢は、終わりにしましょう」
《マスターアビス》月代命:「あなた達はみな、幼少時からFHの実験体だった。それでもヒトを信じますか……」
《マスターアビス》月代命:「私には信じられない。ヒトなどという存在に、私の生殺与奪権を委ねるなど、絶対にできない」
《マスターアビス》月代命:士騎を見る。
《マスターアビス》月代命:「かかってきなさい。士騎朝輝」
《マスターアビス》月代命:「ヒトと神の絶対的な力の差を、あなたの瞳に映る最後の景色としてあげます」
士騎朝輝:「この前も思ったんだけどなぁ」
士騎朝輝:「なんで、そろいもそろって、自分の存在がどうにかなるって時に限って、変に潔くなるんだ、お前達は」
志木倫堂:「な、さっき似てないっつったけどやっぱ似てるわ」
士騎朝輝:「寂しいです。助けてください。一緒にいてください。って言える体を持ってるだろ、今は」
士騎朝輝:「神様の声を聞けなくなった人しかいない、大昔ならいざ知らず。何が、かかってこい。だ」
GM:呆れとも同情とも、隔絶とも言える目を向けている。……この目は、
GM:士騎。倫堂。鷲尾、花音。全員が幼少時に見たことがある。
GM:FHの、使い捨ての実験体と同じ。未来に何の希望も持てず、『自分にはこれしかない』と諦めきっている目だ。
GM:人間に救いを求めることも、人間が自分を救うことも、諦めきっている。
士騎朝輝:「自分が斬られることでずっと覚えてもらおうとか、舐めたこと考えてるんじゃないか?そんな事しないでも、ずっと忘れないでいてやるよ」
士騎朝輝:「いいか、良く聞け」
士騎朝輝:強い意志を込めた視線を相手にぶつける。
士騎朝輝:「俺は月代コヨミを救うと決めた。それは、俺達の世界の月代コヨミも、この世界の月代コヨミどちらもだ。
俺達『UGN』が深淵の闇を払い、失い続けたものを取り戻すだけの輝く朝をくれてやる。
覚悟を決めろよ後輩。知っての通り、こうなったら俺は誰にも止められない。
さぁ、闘争の時だ。太陽の熱すら超えて、全ての因果を断ち切り、月代コヨミと月代命の自由を奪う怨念と業を……黙らせるぞ!村雨丸!!」
《マスターアビス》月代命
5m
士騎 倫堂 鷲尾 花音
GM:ラストバトルを開始します。
■ROUND-102
GM:セットアップ。まず、行動値33のマスターアビスがセットアップを行います。
GM:君たちはこれを見てセットアップを決めていい。あと、最初に書いた勝利条件……『不滅の妄執』の解除条件も雑談にはっておきます。
藤原奈央:《レネゲイドキラー》《レネゲイドチェイン》。
GM:お前じゃない!!
《マスターアビス》月代命:こっちだ。
《マスターアビス》月代命:《レネゲイドキラー》《レネゲイドチェイン》。
GM:どちらも濃縮体が乗っています。ラウンド中、PC全員の行動値を-42。
GM:PCはエフェクト使用1つにつきHPを21失う。複数使用した場合、重複して適用する。
鷲尾瞳:やばば
芹那花音:わわ
志木倫堂:そんな事ある?
士騎朝輝:ぬぅ
士騎朝輝:理解したぜ!俺はセットアップなし
志木倫堂:ではセットアップなし
鷲尾瞳:ないのだ
芹那花音:なしでいい?
士騎朝輝:いいよ
志木倫堂:いいと思う
芹那花音:じゃあなし!
GM:おす!
GM:神の力。全盛期の神の力だ。
GM:たとえば、高速で走る列車に人間が撥ねられたら死ぬ。死ぬしかない。内側に秘めたエネルギーが違うからだ。
GM:神も同じだ。神とヒトでは、根本的にエネルギー量が違う。
GM:わずかにエフェクトを使うだけでも。それどころか身体を動かすだけでも激痛が走り、立っていられなくなるだろう。
《マスターアビス》月代命:「あと3分半残っていますね。安心してください」
《マスターアビス》月代命:「あなた達がそこから動かなければ、なんの問題もありません。苦痛も、喪失も」
《マスターアビス》月代命:「静かに。ただ静かに──最後の時を迎えなさい」
GM:イニシアチブ。
GM:行動値トップのマスターアビスが最初に動きます。
《マスターアビス》月代命:《封印の楔》《タブレット》《狂戦士》《多重生成》。
鷲尾瞳:封印!
芹那花音:なになに~
《マスターアビス》月代命:対象は全員。命中すると次のメジャーC値-1、ダイス+8。そして、
《マスターアビス》月代命:エフェクトをひとつ封印します。士騎、倫堂は《コンセントレイト:**》。鷲尾は《インフィニティウェポン》。花音は《エンジェルヴォイス》。
芹那花音:ま~
志木倫堂:カバー要る人!
士騎朝輝:大丈夫
《マスターアビス》月代命:16dx+25
DoubleCross : (16DX10+25) → 10[1,1,2,2,3,3,4,5,6,6,7,7,8,9,10,10]+10[6,10]+1[1]+25 → 46
芹那花音:大丈夫!
GM:これらの不利な効果は、もろもろロイス解除でいっぺんに打ち消せます。
GM:リアクションをどうぞ。
志木倫堂:キラー&チェインもですか?
鷲尾瞳:ハワ~
GM:そうです。
志木倫堂:8dx+1>=46 ドッジ!
DoubleCross : (8DX10+1>=46) → 8[1,3,3,5,5,6,6,8]+1 → 9 → 失敗
志木倫堂:理解しました
芹那花音:5dx>=46 避ける!
DoubleCross : (5DX10>=46) → 8[1,4,5,5,8] → 8 → 失敗
士騎朝輝:あ。ドッジ出来るんだったw
芹那花音:だめ!
GM:そんなダイスで避けられると思ってんのかーっ!
GM:そうだぞ。貴重な士騎くんのドッジチャンスだ
士騎朝輝:9dx+1
DoubleCross : (9DX10+1) → 10[1,2,3,4,4,5,6,9,10]+6[6]+1 → 17
GM:頑張ったな……w 瞳ちゃんもどうぞ。
鷲尾瞳:9DX+1
DoubleCross : (9DX10+1) → 10[2,2,3,6,7,7,8,10,10]+6[1,6]+1 → 17
GM:ダメージはなし。全員命中だ。
GM:君たちはそれぞれエフェクトを封印され、バフがかかる。
GM:マスターアビスは何もしていない。ただ君たちを見据えているだけだ。
GM:ただそれだけで、君たちは自分の中の重要な何かが抜け落ちていく感覚に襲われる。
GM:たとえば、歌。たとえば、剣技。たとえば、師から教わったレネゲイドコントロールの術。
GM:すべてだ。それらが抜け落ち、今ではかつての自分がなぜそれらを実行できていたのかすら分からない。
志木倫堂:「…………!!!!」
《マスターアビス》月代命:「……もったいないですね。問答無用で私を殺しにかかれば、まだ少しでも勝ち目があったでしょうに」
《マスターアビス》月代命:「今のあなた達にはもう、それすら敵わない」
芹那花音:「っ…」喉から息がひゅうひゅうと漏れる。しようと思っていたことが、できなくなる。
志木倫堂:織り上げようとした炎が制御を失い自らの身を焼く。拡散し、ほどけて天へ消えてゆく。
志木倫堂:「ぐ……おおおお!!!」
士騎朝輝:剣の振り方が頭から抜け落ちた。
士騎朝輝:一歩歩くのも億劫だ。レネゲイドの制御がいつも以上に効かない、いや暴走をせずに制御してさえ体から氷の棘が生えてきて内から貫かれそうだ。
鷲尾瞳:「確かにこの力……神の名に恥じぬ凄まじい力ですね」
《マスターアビス》月代命:「もう花音は歌えない。倫堂は炎を宿せず、鷲尾と士騎の剣技は素人も同然」
《マスターアビス》月代命:「…………」
《マスターアビス》月代命:「こんな神の力なんて、私は要らなかった」
《マスターアビス》月代命:「ただみんなと絆を結んで」
《マスターアビス》月代命:「一緒に暮らせれば……それだけで……」
《マスターアビス》月代命:「……あと3分。みなさん、悔いのない3分を」
GM:イニシアチブ。
GM:行動値は全員0。相手との距離は5m。
芹那花音:「……」喉に手を当て、目の前の少女を見やる。
GM:士騎、倫堂、鷲尾、花音。誰かの手番です。
士騎朝輝:「…………よし。よしよし」
士騎朝輝:「ようやく、弱音を吐いたな」
志木倫堂:「くくく……」
志木倫堂:「ははははは…………!」
士騎朝輝:笑みがこぼれる。神様だとか何とかいうが、心はそこにちゃんとある。
鷲尾瞳:「そうですね。確かに、今の私に剣は作れませんが」
志木倫堂:火を呼ぶ、それは自身の肉体を絶えず苛み、焼く。いつか。遠いいつかの感覚。
鷲尾瞳:「今の言葉を貰えたことのほうが、失ったものよりよっぽど大きいように感じます」
志木倫堂:手番を貰います。
GM:どうぞ! イニシアチブ、倫堂くんの手番!
志木倫堂:瞳ちゃんのロイスを使用。不利効果解除。
GM:!?
GM:あ、あえて……あえてか!
GM:素殴りしないというのか……!
志木倫堂:何が来るかわからない 確実に当てます
鷲尾瞳:よろよろ~
志木倫堂:《コンセントレイト:サラマンダー》《結合粉砕》《焦熱の弾丸》対象《マスターアビス》月代命
志木倫堂:20dx6+9 狂戦士は適用
DoubleCross : (20DX6+9) → 10[1,1,2,2,2,3,4,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10]+10[1,3,3,4,4,5,6,10,10]+10[3,9,10]+10[9,10]+10[3,8]+10[9]+2[2]+9 → 71
GM:うわつよいな~
《マスターアビス》月代命:こちらはガード。ダメージをどうぞ。
志木倫堂:8d10+1d10+4 装甲無視
DoubleCross : (8D10+1D10+4) → 42[3,4,5,7,8,6,7,2]+5[5]+4 → 51
GM:いいでしょう。まず攻撃は命中。
GM:命中カウント 1/4
GM:エフェクト攻撃に対してのみ、自動反撃と軽減が行われます。
志木倫堂:侵蝕152
《マスターアビス》月代命:《雲散霧消》《蒼き悪魔》。ダメージを35軽減し、21点のダメージを返す。
志木倫堂:めちゃくちゃきついな……!
志木倫堂:士騎くんのロイスを切って起き上がります。これで残ロイス2
GM:演出をどうぞ!
志木倫堂:「はは……救われない理由を探すのがお上手なことだな」
志木倫堂:「俺が力を温存していたから? 手を伸ばすのは安全圏に居るだけだと?」
《マスターアビス》月代命:興味のなさそうな目を倫堂に向ける。
《マスターアビス》月代命:「はい。あなたはまさに、私が忌み嫌う人間の縮図です」
《マスターアビス》月代命:「ありがとう志木倫堂。私の憎悪の炎を、消さないでくれて」
志木倫堂:「だから俺たちが戦う力を失えばそれで終わり──か」
志木倫堂:そう口にする間にも、自らの火で焼かれる。だが、この感覚を知っている。つい先程も味わってきた。
《マスターアビス》月代命:「人間など信用できるものか。奴らに命を託せば、いつか必ず絆を切られて、忘れられる。捨てられる」
《マスターアビス》月代命:「私は! もう死にたくはない……消えたくはないんです!」
志木倫堂:「甘ったれるなよ」
志木倫堂:「そのレベルの難癖をつけてまで閉じこもったところで。もはやこの場にいる誰もお前を逃しはしない」
志木倫堂:「お前の考えを証明するための全ての行動こそが俺たちを証明する」
志木倫堂:リディア・スミルノフが言っていた。
志木倫堂:神は人を試す。試練を乗り越えることは、力と──────意志を示すこと。
志木倫堂:この火は、誰に扱い方を教えられる前から、ずっと俺と共にあったものだ
志木倫堂:一際強いバックファイアを受け、吹き飛ぶ。方向だけはなんとなく調整できた。炎を使えるからではない。扱えぬ炎がどう作用するかが理解できていたから。
志木倫堂:目の前にいる。月代命の肩を掴む。
志木倫堂:2人が燃え上がる。
志木倫堂:「やつらが──なんとかした。俺が信じたとおりに。ならこの余力は何に使うためのものだ?」
《マスターアビス》月代命:「……無駄な事を」
GM:肩を掴めていない。
GM:不可視の障壁がある。……君たちの結んだ絆自体が力を与え、彼女への干渉を阻んでいる。
志木倫堂:「……は。は、ははは……!」
志木倫堂:強がりだ。その笑いは半分以上。だが、こいつに負けるわけには行かなかった。
《マスターアビス》月代命:「私を焼くなら、もっと単純な手段を取りなさい」
《マスターアビス》月代命:「絆を断ち切ればいい。それであなたは自由になれるというのに」
志木倫堂:「嫌だね……!」
《マスターアビス》月代命:「なに?」
志木倫堂:「俺は人にどれだけくだらない事をされたって」
志木倫堂:「お前のようにしなかった気高さを知っている。あの星で一番に熱い炎だ、太陽に座す月よ」
志木倫堂:「《マスターアビス》。お前に許しはしない、絶望など!」
志木倫堂:ロイス変更/《マスターアビス》月代命/友情/反発◯
《マスターアビス》月代命:「γ/00ですか。……わかりました。あなたを同化したら、またいくらでも彼女に会わせてあげましょう」
《マスターアビス》月代命:「そして」
《マスターアビス》月代命:倫堂を掴む。
《マスターアビス》月代命:「────私の絶望は、私のものです!」
《マスターアビス》月代命:倫堂を放り投げ、士騎たちの元へと投げ返した。
GM:イニシアチブ。鷲尾、花音、士騎いずれかの手番。
芹那花音:はーい
GM:かのちゃ!
GM:じゃあ、いちばん最初に手をあげたので、花音ちゃんの手番。
芹那花音:はーい!
GM:元気なあいさつえらいね!
芹那花音:えへん
志木倫堂:「がふっ……」
芹那花音:「倫堂さっ……」目を見開いてその様子を見ていたが、意を決して、自分から前に進む。
芹那花音:マイナー、5m移動。
芹那花音:メジャーで月代命に素手パンチします。
GM:イイデショウ
芹那花音:肉体1、ダイスボーナス4、さっきの攻撃でもらった支援で更に+8 でダイスは13個になりました
《マスターアビス》月代命:ガード。ダメージをどうぞ。
GM:めったに見れない花音パンチだ
芹那花音:あれっ、命中からやっていい?
芹那花音:ですよね?
GM:いちおう判定するといいよ!
芹那花音:はーい
芹那花音:13dx9
DoubleCross : (13DX9) → 10[1,2,3,3,3,4,4,5,5,6,7,7,10]+2[2] → 12
GM:あっごめん、まだ判定してなかった
鷲尾瞳:ばでる?
《マスターアビス》月代命:ガード。ダメージをどうぞ。
GM:お。バディムーヴはエフェクトじゃないので、使っても非道な21ダメージは受けません。
芹那花音:2d10-5
DoubleCross : (2D10-5) → 11[1,10]-5 → 6
GM:使ってもいいし、温存してもいい。
鷲尾瞳:ガードしてくれるみたいだからいいや!とっとこハム太郎
GM:ちょこっとダメージが入りました。
芹那花音:よかったー!
GM:不滅の妄執解除カウント 2/4
GM:演出をどうぞ。
芹那花音:「つっ…月代命さん」
芹那花音:「あなたは、わたし達がどういう人生を送ってきたか、知っているのですか」
《マスターアビス》月代命:「もちろんです。あなたの幼少時も。研究所時代も」
《マスターアビス》月代命:「両親が今、どこにいて、何をしているかも。……聞かせましょうか?」
芹那花音:「……」立ち止まる。「………いいえ」
《マスターアビス》月代命:「あるいは、詩雲終の話をしてもいいでしょうか。彼は今もなお、あなたの帰りを待っています」
《マスターアビス》月代命:「……両親に未練はありませんか。当然ですね」
《マスターアビス》月代命:「あなたを捨てて忘れた、身勝手な……」
芹那花音:「ちがいます」
《マスターアビス》月代命:「──?」
芹那花音:「ちがうんです。わたしは…両親のことを、どうでもいいと思ってるんじゃ、ないんです」首を横に振る。
《マスターアビス》月代命:「ああ、なるほど。わかりましたよ」 手を打つ。
《マスターアビス》月代命:「怒りと、憎しみですね。それは確かにどうでもいいとは違う。失礼しました」
GM:彼女が知るのは、表層的な情報だけだ。
GM:君がどう思っているかはわからない。絆を結んでいたとしても。
芹那花音:「ち、ちがいます! す、すぐにでも会いたいです。居場所だって、知れるなら、本当は知りたいです」
芹那花音:「でも」
芹那花音:「そうじゃないんです。…わたしは、兄さんとともに、その居場所を知りたいと思うから、聞かなかったんです」
《マスターアビス》月代命:「同じではないのですか」
《マスターアビス》月代命:「過去は変わらない。あなたが捨てられたという事実も、彼らが身勝手だったという事実も」
《マスターアビス》月代命:「誰と聞いたところで、想いに大差はない。そうではないのですか」
芹那花音:「す……」「捨てられたなんて、本当かどうか、分からないじゃないです、か!」
《マスターアビス》月代命:「……は、あ?」
《マスターアビス》月代命:「なんですか、それは。捨てられたに決まっているでしょう」
《マスターアビス》月代命:「それ以外に何があるというんですか!」
芹那花音:「……っ、だとしても、だとしてもっ!」
芹那花音:「わたしは、兄さんに、拾い直してもらったんです!」
芹那花音:「かっ…過去が、変わらないと、しても!」「未来がどうなるか、あなたには分かるのですか?」
《マスターアビス》月代命:「ッ」
芹那花音:「わたしは、兄さんとの日々を、幸福に…生き、生き直しています!」
GM:全情報を得た彼女にも、未来だけはわからない。……だからこそ花音たちの行動は読めず、君たちが完全に自分を殺しに来たと『思い込んでいる』。
芹那花音:「あなたが用意してくれた日々ではなく…わたしは、兄さんとの日々を、選んだのです!」
芹那花音:「そういう風に…わ、わたしは…あなたにも、幸福になってほしい」
芹那花音:ここでイージーエフェクト《真相告白》を使用していいですか?
GM:!?
GM:お、おお……ここで来るか! でも
GM:エフェクトを使用すると、21ダメージを受けます。これはイージーも入るし、しかも真相告白は侵蝕もあがります。
鷲尾瞳:おおお
GM:それでもいいのなら使って下さい。
芹那花音:覚悟の上です!使います!
GM:信じられん……では
GM:> あなたが聞きたい質問に、対象は嘘偽りなく答えを口に出してしまう
GM:質問をひとつぶつけてください。曖昧な質問でもいいですが、その場合は答えも曖昧になるかも。
GM:いや、君の覚悟だ。多少曖昧でもいいぞ。
GM:聞きたい事を聞け!
GM:あと、侵蝕1アップ&21ダメージを受けてもらいます。復活するかどうかは任意。
芹那花音:では、イージーエフェクト《真相告白》を使用します。
芹那花音:「月代命さん…」「あなたは、人間が本当に嫌いなのですか?」
GM:その瞬間、君の視界に空が映った。続いて士騎たちが見え、地面が見える。
《マスターアビス》月代命:「…………ッ!」 返答のかわりに、花音を数メートル吹き飛ばした。
芹那花音:「────え────」
芹那花音:「っうううっ!」凄まじい痛みが全身を襲い、ごろごろと転がる。
GM:君は地面に転がりながら理解できる。
GM:"回答しない"。"回答できない"──"できなかった"。それが返事だ。
GM:その答えを口に出すのは、今の彼女にとってよほど致命的なのだろう。
芹那花音:HP21点を失い、戦闘不能になります。
士騎朝輝:花音ちゃんを受け止めて、抱え起こそう。
《マスターアビス》月代命:「人間、など……! 信用は、できない……!」
《マスターアビス》月代命:「人間なんて……!」
士騎朝輝:「良く言ったよ。頑張ったよなぁ、花音。ちょっと休んでろ」
GM:復活はできますか?
GM:できますかじゃない。しますか?
芹那花音:復活はしません!
GM:了解! では、花音ちゃんは戦闘不能。
鷲尾瞳:次は私が行こう
士騎朝輝:そのまま、優しく寝かせよう。
GM:瞳ちゃんの手番。
鷲尾瞳:マイナーで移動。メジャーで素手パンチしましょう
《マスターアビス》月代命
花音(戦闘不能) 鷲尾
5m
士騎 倫堂
鷲尾瞳:肉体ダイス6のDB3、支援で+8だから17個かな
鷲尾瞳:いくぞよ
GM:きな!
鷲尾瞳:17DX9+9
DoubleCross : (17DX9+9) → 10[1,2,2,3,4,4,5,6,6,6,7,7,7,8,8,8,10]+10[9]+5[5]+9 → 34
鷲尾瞳:チル!
GM:優チなんだよな~
GM:もはやアビスおなじみとなった優秀なチルドレンダイスだ
《マスターアビス》月代命:ガード。ダメージをどうぞ。
鷲尾瞳:4d10-5
DoubleCross : (4D10-5) → 24[7,1,9,7]-5 → 19
鷲尾瞳:そぉい!
GM:花音パンチの3倍くらいはHPを削りました。特に倒れはしません。
GM:不滅の妄執解除カウント 3/4
GM:演出をどうぞ。
鷲尾瞳:剣は作れない。何も持たない手で、月代命が作る不可視の障壁に触れ、力いっぱい押しこむ
《マスターアビス》月代命:「鷲尾瞳。あなたの練成能力は、実験体時代からの拠り所でしたね」
《マスターアビス》月代命:「私が許可しない限り、あなたの能力は二度と戻らない。さぞ憎いでしょう」
鷲尾瞳:「私が本当に貴女を憎んでいると思いますか?」
《マスターアビス》月代命:「はい、思います。このまま帰ればノーヴェはあなたをどう思うでしょうね?」
《マスターアビス》月代命:「弱くなったあなたになど、興味はないはずです。あなたは誰かを恨む。必ず」
《マスターアビス》月代命:「そんな未来を迎えたくないのなら、戦いなさい」
鷲尾瞳:「もしそうなら、私はこんな風に足掻いたりはしません。貴女の言う通り、絆を捨てて貴女を切り捨てるだけです」
《マスターアビス》月代命:「……倫堂もそうでしたが、やるべきことが分かっていて、なぜやらないのです?」
鷲尾瞳:「貴女を信じているからです」
《マスターアビス》月代命:「ふ! ふふふふ……信じる!?」
《マスターアビス》月代命:「あなた達をこうも陥れ! あと2分で同化吸収しようとしている私を!?」
鷲尾瞳:「私は……正直何を言っても、貴女の思いを変えられるとは思っていません」
《マスターアビス》月代命:「……変えられると思っていないのなら」「なぜ、こんな会話を」
鷲尾瞳:「貴女は私達より多くの時間を生き、多くの人に裏切られてきた。今更、人間を信じろと言われても、薄っぺらい言葉にしか聞こえないでしょう」
鷲尾瞳:「それでも私は信じています。ヒトから何度裏切られていたとしても」
鷲尾瞳:「貴女はもう一度私達を信じてくれると。あの町で……UGNとして過ごした私達の日常が」
鷲尾瞳:「貴女に差し伸べたこの手が、もう貴女を変えているはずだと信じています」
《マスターアビス》月代命:「なぜ、あなたは」
《マスターアビス》月代命:「そうも信じられるのですか。他人を。《ヘファイストス》セルの事は思い出したのでしょう?」
《マスターアビス》月代命:「人間など信用に値しないと。世界は悪意に満ちていて、相互理解など不可能だと」
《マスターアビス》月代命:「あなたは知っているはずです!」
《マスターアビス》月代命:「なのになぜ……なぜ」
GM:なぜ、手を差し伸べることができるのか。
《マスターアビス》月代命:「…………」
鷲尾瞳:「私を助けてくれた人が居たから。何時も折れそうで弱い私を、それでも強いと信じてくれた人が居たから」
鷲尾瞳:「その人のように、今度は私が貴女を助けます」
鷲尾瞳:「貴女ももう一度、立ち上がれる強さを持っていると信じて!」
鷲尾瞳:「私はもう迷いませんよ。ノーヴェのことを出せば動揺すると思ったら大間違いです」
鷲尾瞳:「私は優秀なチルドレンですから。ここぞという時は強いんです」
GM:反撃は来ない。
GM:絶対障壁の向こうで、マスターアビスはただ項垂れている。
GM:迷っている。助かる資格があるのかどうか。
GM:そして何よりも────人間をもう一度信じていいのかどうか。
GM:イニシアチブ。
GM:士騎くんの手番。
士騎朝輝:では5m移動して素殴り。村雨丸でその妄執だけを切り裂く感じでいきたいです。
士騎朝輝:17dx9+11
DoubleCross : (17DX9+11) → 10[1,1,1,1,2,2,3,3,4,4,4,5,6,6,6,8,9]+4[4]+11 → 25
《マスターアビス》月代命:ガード。ダメージをどうぞ。
士騎朝輝:3D10+18
DoubleCross : (3D10+18) → 16[6,2,8]+18 → 34
GM:命中です。カウント表示は少し後にしようか……演出をどうぞ。
士騎朝輝:ゆっくりと月代命の方に歩いていく。
士騎朝輝:一歩歩く度に自分から噴き出す冷気で体が傷つく。
GM:不可視の障壁は、今もそこにある。
GM:遺産ひとつの力では、断つことはできないだろう。力ではどうしようもない戦いだ。
GM:そう。最初からこの戦いは、力の戦いではなかった。
GM:力では壁を破壊できない。力では彼女の意志を砕けない。
士騎朝輝:「そう言えばさ。俺はお前の作ってくれる生姜焼きが好きでな。味噌汁はちょっと濃い気がするけどなぁ、美味かったよ」
《マスターアビス》月代命:「……そうですか」
《マスターアビス》月代命:「現代の味付けはよくわかりませんので。味の加減が難しかったですね」
《マスターアビス》月代命:「それが何か」
士騎朝輝:「いやいや、あれだけ出来れば大したもんだと思うけどなぁ」
士騎朝輝:「後、毎日、律義に起こしに来るしさ。何の得にもならないことをと思ったもんだよ」
《マスターアビス》月代命:「絆を得るためです」
《マスターアビス》月代命:「力を得なければならなかった。そして、その目論見は成功しました」
《マスターアビス》月代命:「今もなお、です。やろうと思えばあなた達を一瞬で塵にできる」
《マスターアビス》月代命:「そうしないのは、ただの慈悲です。ここまで来た事への」
士騎朝輝:「ああ、じゃあ、目論見通りだ、俺はすっかりお前に絆されてる」
《マスターアビス》月代命:「そのせいで、地球は滅びますよ」
《マスターアビス》月代命:「藤原奈央も死にます。かわいそうですね」
《マスターアビス》月代命:「あなたに託したばかりに」
GM:顔をあげない。淡々と言葉をつぶやいている。
士騎朝輝:「あんな事をされたのは、お前で二人目だよ。有体に言うと、お前のことが大切になった。地球と同じくらいにな」
士騎朝輝:「結局のとこさ。俺は、お前のことを助けたいから、好きにするわけだが」
士騎朝輝:「この壁がある以上、これ以上進めないと思ってるだろ?」
《マスターアビス》月代命:「……」
士騎朝輝:「せいぜい、お前を助けようなんて、お人好しは俺達だけだと思ってるだろ」
GM:神の力による、絶対隔離障壁だ。進めはしない。本人が許可しない限りは。
士騎朝輝:「そんな訳もないんだよ。おい」
士騎朝輝:「何か言えよ、お前、中にいるんだろ 月代。お前の想いをこの一凍に乗せてやる」
士騎朝輝:「お前も、月代命を救ってやりたいんだろ?」
GM:────『できればでいいわ』 『ツキガミ様を助けてあげて』。
GM:あの時、彼女は確かにそういった。
GM:そして、ツキシロノミコトの中に潜んでいるとも。
GM:────『この世はハッピーエンドで満ちていて、人間は存外捨てたものじゃないと、証明して。それが私の願いよ』
GM:この一瞬。……彼女と縁を結び、意思を受け継ぎ、マスターアビスと縁を結んだ士騎朝輝の一刀のみが……
GM:マスターアビスの障壁と、妄執を断つことができる。
GM:────『頼んだわよ。士騎朝輝』
《マスターアビス》月代命:「……そんな」
《マスターアビス》月代命:「馬鹿な」
GM:君は自由に障壁を破壊できます。その瞬間、あらゆる事象は元に戻り────
GM:月代命の、人類へのロイスが再生する。
《マスターアビス》月代命:「士騎先輩」
《マスターアビス》月代命:「あなたは、なんなんです」
《マスターアビス》月代命:「何者なんですか」
士騎朝輝:「そうだな。俺は、お前の先輩で、お前が困っていたら、つい手助けをしてしまう、お人好しで、馬鹿みたいな」
士騎朝輝:「UGNのリーダーだよ」
士騎朝輝:輝く白い線が邪悪のみを断つように静かに走った。
GM:黒い繭全体に投影されていた、偽りの青空が消える。
GM:偽りの花畑が消える。
GM:妄執が断たれ、光が溢れる。あらゆる同化現象が無効化され──そして
GM:君たち四人は光の中で、たしかに見た。
GM:泣き笑いの……だが、安らかな笑顔を見せる、ツキシロノミコトの姿を。
GM:──ツキガミ。信仰が途絶え、死を間近に控えた、孤独だった神。
GM:彼女が孤独に怯えることは、もうない。
GM:不滅の妄執カウント 4/4
GM:勝利条件達成。クライマックス戦闘2を終了します。
■バックトラック
GM:バックトラックに入ります。順序としてはメモリーで減らした後Eロイス、そして通常ロイスなのですが
GM:まずEロイスを公開しましょう。今回のEロイスは3+8+5。うちひとつは2個カウントなので、実数は17個です。
GM:
■Eロイス
魔人インドラ、魔人ベルゼブブ、魔人レリエル
・破壊神顕現
・破壊神顕現
・虚実崩壊
N町PCコピー体
・悪夢の鏡像*4
・変異する悪夢*4
マスターアビス
・虚実崩壊
・傲慢な理想
・孤独の叫び
・不滅の妄執
・全情報濃縮体(*2)
GM:振る方は、メモリーで減らしてからどうぞ。
士騎朝輝:はーい170からメモリー二つで-20で150
士騎朝輝:そしてEロイス
芹那花音:はーい メモリー二つで20%減らし、149%になります
士騎朝輝:150-17D10
DoubleCross : (150-17D10) → 150-94[3,2,6,8,4,3,10,5,8,1,8,3,8,9,1,10,5] → 56
鷲尾瞳:これだけあるならメモリーは使わずとも大丈夫だろう
芹那花音:さらにEロイス分
鷲尾瞳:Eロイスだけ振ります
芹那花音:149-17d10
DoubleCross : (149-17D10) → 149-110[7,3,1,10,4,8,5,3,10,10,7,10,7,6,3,8,8] → 39
鷲尾瞳:145-17d10
DoubleCross : (145-17D10) → 145-73[1,3,6,7,4,2,5,2,1,10,3,3,7,5,2,8,4] → 72
士騎朝輝:2倍で振ります。
鷲尾瞳:1倍振りしよ~
士騎朝輝:56-6D10
DoubleCross : (56-6D10) → 56-30[5,2,9,3,10,1] → 26
鷲尾瞳:72-2d10
DoubleCross : (72-2D10) → 72-7[4,3] → 65
芹那花音:素振り ロイス残り5個
志木倫堂:うーんどうしようかな メモリーなしでいくか
芹那花音:39-5d10
DoubleCross : (39-5D10) → 39-33[10,10,3,3,7] → 6
鷲尾瞳:4点かな?
志木倫堂:152-17d10
DoubleCross : (152-17D10) → 152-92[10,6,6,2,5,6,7,5,1,1,2,7,10,6,3,6,9] → 60
芹那花音:2点です!
志木倫堂:等倍
志木倫堂:60-2d10
DoubleCross : (60-2D10) → 60-18[8,10] → 42
志木倫堂:3天
志木倫堂:点
GM:天!
GM:そうですね、瞳ちゃんは4点だ。
士騎朝輝:3点です。
鷲尾瞳:+Sロイスの5点あります
GM:!
GM:えらーい!
GM:経験点配布は次回にしましょうか。
芹那花音:はーい
GM:今日はここまで! 次回は3/11(木)で、エンディング。
GM:どうやっても全員分のエンディングは終わらないので
GM:もしほかのPCをゲストとして招集したいひとは、3/11か、えーと……日曜日だっけ
GM:日曜日かな。木曜日夜か日曜日のどっちかで、呼びたいヒトのアポをとっておいてくださいね。
芹那花音:はーい
GM:ということで、今日はここまで! 戦闘終了!
GM:みんながんばった!えらい!
GM:おつかれさま!
■エンディング01:芹那花音の場合
GM:花音ちゃんのエンディングです。場所の指定などはありますか。
芹那花音:いつも通り家でいいかなあ
芹那花音:帰る場所ということだし
GM:わかりました。じゃあ少し描写を入れて、君が帰ってきたところからにしましょうか。
芹那花音:はーい
GM:N市第三地区 新築タワーマンション『アトラスタワー』4201室
GM:入居当時は真新しい塗装のにおいが漂っていた、新築のタワーマンション。
GM:今ではだいぶその匂いも消え、住人に馴染んできた感じがある。
GM:このマンションの最上階が、N市での詩雲と花音の住処だ。
GM:──時間にすると、わずか半日。
GM:朝出ていって、午後の帰宅。太陽での戦い、敗北、帰還、そして勝利。それらはすべて半日で終わった。
GM:実際に戻ってきたのはお昼前だったから、そのほとんどが事後処理だったと言えるだろう。君はようやく家に帰ってこれた。
芹那花音:「────………ふう」ソファに座った瞬間に、自然と溜息が漏れた。
芹那花音:時間にして半日。でも、15年ぶりにこの家に帰ってきたような、不思議な感慨がある。
芹那花音:(兄さんに…報告しないと)兄さんの部屋に繋がるドアを見やる。自分が帰ったことを、まだ分かっていないかもしれない。
芹那花音:「兄さん、あの、帰りました」ドアをノックし、おずおずとそう告げる。
詩雲終:返事はない。
芹那花音:「…?」ちょっとオロオロし、少し逡巡したあと、小さくドアを開く。
芹那花音:「に、兄さん」呼びかけて、部屋を覗く。
詩雲終:花音の知る、窓際に置かれた広いベッドの上には、普段から本やらプリントアウトされたレポートやらが散らばっている。
詩雲終:今日の詩雲終は、それらの脇で横たわり、目を閉じていた。ジャージのようなものを履き、シャツを羽織って前も閉じずに。
詩雲終:脱力した手でタブレットを掴み、寝息を立てている。
芹那花音:「わっ、わ」見てはいけないものを見てしまったような気になり、慌てる。
芹那花音:部屋に入り込んで、兄さんのそばにそっと近寄る。
芹那花音:「に、兄さん、風邪ひいてしまいます…」「………」
芹那花音:(寝顔)なかなか見れないのでここぞとばかりに見つめる。
詩雲終:声をかけても起きる様子はなかったが、
詩雲終:「ん……」
詩雲終:しばし目を向けていると、わずかに寝返りを打ち、声を漏らして
詩雲終:やがて花音の方に顔を向けたまま、薄く目を開く。
芹那花音:「あ……」頬を染める。
詩雲終:「……」
詩雲終:「……花音……」
芹那花音:「兄さん」
詩雲終:タブレットを持っていた手をおもむろに伸ばし、その頬に添える。
芹那花音:「花音、です……ひゃ」
詩雲終:まだどこかぼんやりとした眼を閉じて、そっと指先で頬を撫でて
詩雲終:「花音だな……」
芹那花音:「………」真っ赤になりながらコクコクと頷く。
芹那花音:「あの、か、帰りました。その、さっき」
詩雲終:そのまま指先が髪に触れ、梳くように毛先へ滑り、抜ける。
詩雲終:「……ああ」 わずかに張りが戻った声で応じると、指先で軽く目元を揉み
詩雲終:「悪い、出迎えてやれなくて。無事に戻ったのは知っていたが……」
詩雲終:「いや、ともあれちゃんと戻ってきて何よりだ。おかえり、花音」
詩雲終:普段どおりの眼差しで、改めて花音を見る。
芹那花音:「………」その言葉に、今までずっと堪えていたようなものが一気に崩れてしまって、
芹那花音:俯いてコクコクと頷く。
詩雲終:「……花音?」
詩雲終:訝しむように、僅かに眉を寄せて。
芹那花音:「あ、あの。今回の戦いで、色々あって……」太陽に行き、『N町』での人生を過ごしたこと、そして手放してきたこと。
芹那花音:それらをとつとつと話し始める。
詩雲終:時に頷くような相槌を返しながら、しかしそれ以上の言葉は挟まず、花音の話を聞く。
芹那花音:「………本当の、お父さんとお母さんに、会いたい、です」
芹那花音:「月代命に、す…捨てられたって、言われたけど、そうじゃないって…証明したい、です」
芹那花音:話し終えて少し経った後、小さな声で言う。
詩雲終:「……そうか」
芹那花音:「そ、それで…兄さんのことも、紹介して…」
芹那花音:「兄さんに、助けてもらったんだって、伝えられたらって……」
詩雲終:「そうか」
詩雲終:『捨てられた』可能性はそう低くない。少なくとも今まで、芹那花音を探し求めているという情報には出会っていないのだ。
詩雲終:……UGNからも、そういった情報がある気配を感じない。もしそうであれば、相応の動きが既にあるはずだろう。
詩雲終:そして花音も、そんなことは分かっているだろう。だから証明したいのだろう。
詩雲終:疑う余地のない事実であれば、証明の必要はない。
詩雲終:「……しばらく俺も、そちらの方向にはあまり手を伸ばせていなかったからな」
詩雲終:「"マスターアビス"の件も蹴りがついた……この年の末が山場にはなるだろうが」
詩雲終:「それを越せれば、N市の情勢もだいぶ落ち着くだろう」
詩雲終:手元のタブレットを見て 「そうしたらまた、再開するか。お前の家探しを」
芹那花音:「わ」兄さんを見上げる。目元が赤い。「は、はい」
芹那花音:「あ、ありがとうございます、兄さん。ありがとうございます」
詩雲終:僅かに目を細め、花音の目尻に手を添える 「構わない」
詩雲終:「花音の望む所は、俺の望む所でもある」
芹那花音:「…っ」どきどきしている。「………」
芹那花音:「わ、わたしが望むことは、兄さんも望んでいること、です、か」
詩雲終:「ああ。……確かめるようなことか?」
芹那花音:「だっ、だって…」
芹那花音:「わ、わたしが望んでいることは…兄さんと過ごす、この日々で」
芹那花音:「あ、あの……あと」
詩雲終:暗く静かな、夜のような眼で、花音の顔を見ている。
芹那花音:「わたしは……ここに、帰ってきたいと、思ったんです」
芹那花音:「両親の家ではなく……そっ、その……兄さんの……」反対に、どんどん顔が赤く染まる。
芹那花音:「……す、好きな人の元に」
詩雲終:少しだけ口元が綻ぶ 「当たり前だ」
詩雲終:「俺はお前に帰ってきて欲しいと願っていたし。……帰ってきてくれて、本当に良かった」
詩雲終:散乱する資料は、UGNの対"マスターアビス"作戦の妥当性を調査したものだ。タブレットも、画面を点ければ作戦に関する情報が表示されているだろう。
芹那花音:兄さんの胸元に飛び込んで、ぎゅっと抱き着く。
詩雲終:詩雲が花音の帰りにも気付かず眠っていたのは、その作戦に関するあらゆる情報を調査検討し、問題があれば即座に指弾できるよう、不眠で手を回していたからである。……結局いらぬ心配には終わったが。
詩雲終:「お、っ」
詩雲終:思わぬ動きに声を漏らすが、受け止めて抱き返す
芹那花音:「兄さん、兄さん」
詩雲終:「……花音」 その頭を撫でる。髪に指を滑らし、背に腕を回す。
芹那花音:自分を受け止めてくれる体温に、ぽろぽろと涙が溢れる。
詩雲終:「花音の望みが、俺の望みなのは」
詩雲終:頭を抱き寄せる 「お前を愛してるからだ」
詩雲終:「お前の帰る場所はここだ。花音。お前が望む限り」
詩雲終:「お前の涙も、歌も、俺のものだ。……お前が望む限り」
芹那花音:───N町の日々は幸福で、満ち足りていて、あれ以上のものはきっと、どこにもなくて。
芹那花音:でも、それでも、その日々を捨てても、ここに帰ってきて良かったのだと。
芹那花音:散乱する資料や、ずっと心配してくれただろう寝姿が、今こうして抱きしめてくれる手のひらが、言葉が、教えてくれる。
芹那花音:「はい」抱きしめられたまま頷く。
芹那花音:「全部、兄さんのものにしてください」
芹那花音:「わたしがそれを忘れたとしても、思い出させて…」
詩雲終:「……ああ」
詩雲終:花音の頬から顎に指が滑り、そっと顔を上向かせて
詩雲終:「それは」
詩雲終:「俺も望むことだ」
詩雲終:微かに顔を傾げたまま、その距離は音もなく詰められて──
芹那花音:目を閉じる。体温に、身を委ねた。
GM:
GM:
GM:
GM:では、これで花音ちゃんのEDは終了。あとは合同EDが残っているので、それまで見学室でみんなを応援してください。
GM:お疲れ様でした。
芹那花音:はーいっおつかれさまでした!
■エンディング02:志木倫堂の場合
GM:次に行きましょう。ゲストがいる組を先に消化するかな。
GM:倫堂くんのED。まずリディアとの会話になります。陶くんはいてもいなくても構いません。
GM:倫堂くんの希望に合わせます。どうしますか?
志木倫堂:では居てもらいましょう
GM:わかりました。場所は見学室で出てた公園にしましょう。ベルゼブブのEDと同じ。
GM:N市第三地区 中央公園
GM:中央公園は大きい。今日は土日ということもあり、全体的に人が多く賑わっている。
GM:そんな公園の一角。やや人の流れから外れた場所にあるベンチに、三人の姿があった。
リディア=スミルノフ:「はじめまして、妙算。リディア=スミルノフだよ」
リディア=スミルノフ:「倫堂から事情は聞いてる?」
リディア=スミルノフ:ストロベリーチョコもちクレープを食べている。
志木倫堂:「こいつが行く前に話してたオブセシオンのリーダーだ」
陶妙算:「はじめまして、陶妙算です。」
志木倫堂:「もとい、気づいたらそんな場所に祭り上げられてたどうにも危なっかしいやつだが、命の恩人だ」
リディア=スミルノフ:「写真で見るよりきれいだね、妙算は」
陶妙算:「ありがとう。」
陶妙算:「倫堂くんのことも、助けてくれてありがとうございます。」
志木倫堂:なんとなく、じっと陶くんを見ています。
陶妙算:冬の夜空のように透き通った瞳でリディアを見つめながらお礼を言います
リディア=スミルノフ:「助けてはいないかも。助かったのは倫堂の力だから」
リディア=スミルノフ:「妙算は、マスターアビスの一件で、倫堂が《魔人》になっていたのは知っている?」
リディア=スミルノフ:「あと、魔人がどんな存在かも」
陶妙算:「はい、太陽に行く前に、多少の事情は倫堂くんから聴きました。」
リディア=スミルノフ:「そっか」 もごもごとクレープを飲み込む。
リディア=スミルノフ:「ジャームと人とのはざま。命を救うためとはいえ、私が倫堂を魔人にしたの」
GM:……太陽。マスターアビスが居た頃の太陽は、あらゆる情報の蓄積体だった。
GM:すなわちそれは、『以前の状態のバックアップ』も存在するということでもある。
GM:最終決戦で士騎らに救われたマスターアビスは自主的に同化を解き、自身が起こした現象について可能な限りのバックアップを呼び出した。
GM:倫堂の肉体もまた、ベルゼブブと戦う前──魔人化される前の状態に戻っているはずだ。
リディア=スミルノフ:「とりあえず、倫堂の身体は元に戻っているはずだけど」
リディア=スミルノフ:「魔人化によってどんな影響が出ているかはわからない。元の志木倫堂とは、微妙に違う存在かもしれない」
志木倫堂:「あー…………」
リディア=スミルノフ:「倫堂。妙算。あなた達には、わたしを恨む権利があるよ。それを言いたかったの」
志木倫堂:「そもそも取り込まれてた組は、こっちの時間で半日のうちに全然別の人生の記憶を流し込まれたんだ」
志木倫堂:「あ、そういうことがあってな」陶くんには意味がわからないだろうと思ってちょっと付け足し。
陶妙算:「…うん」
GM:妙算くんは太陽での経緯を先行して知っていても構いません。マスターアビスが完全に鎮圧された今、UGN内に報告書も回っているだろう。
志木倫堂:「それがなくても人生観が変わりそうな出来事が色々あったしな。前の俺と違ってても同じでも、ちょっと確かめようがない」
陶妙算:「倫堂くんは」
志木倫堂:「おうおう。何?」
志木倫堂:語り口も応じる声も、存外に軽い。
陶妙算:「倫堂くんは、リディアちゃんを怨んでも、憎んでもないんだよね。」
志木倫堂:「そうだな。だがお前にはリディアや……そういう顛末にした俺を恨む権利はある」
志木倫堂:「……なんてな」
志木倫堂:「そこらへんは色々ある……割と本当に色々あるんだが。悪い、許してくれ」
志木倫堂:「知ってると思うけど俺は結構根っこのところが直情径行で、しょうがない奴なんだ。心配も迷惑もかけるけどな」
志木倫堂:申し訳無さそうに笑いかける。
陶妙算:「知ってる。」
陶妙算:「文化人だって言い張っていろいろ考えを巡らせるくせに。」
陶妙算:「最後の最後には自分のやりたいようにしか動いてくれないんだもん。」
志木倫堂:「そういう自分を受け容れさせたのは妙算だぜ」
陶妙算:「倫堂くんのそういうところが好きだからね。」
志木倫堂:くっくっく、と笑う。
志木倫堂:「ありがとよ、そういうわけだ。リディア」
リディア=スミルノフ:「うん。微妙にわからないけど、だいたいわかった」
志木倫堂:「お」
陶妙算:露のついた果実のように濡れた唇で薄く微笑む
陶妙算:「リディアちゃんは、怨まれていたほうが気が楽?」
リディア=スミルノフ:「ううん。誰かに恨まれるっていうのは、その人の魂と常に敵対するってことだから」
リディア=スミルノフ:「アストラル体に近い私は、恨まれるとけっこう痛いの。だから恨まないでくれるのは嬉しいな」
リディア=スミルノフ:「ありがとう二人とも。もし倫堂の身体に何かあったら、いつでもわたしに連絡してね」
志木倫堂:「インフォームドコンセントだ」
陶妙算:「リディアちゃんも」
陶妙算:「もし倫堂くんがこっそり連絡したりしたら僕に教えてね」
リディア=スミルノフ:「うん、わかった。妙算にも教えてあげるね」
志木倫堂:「っておい、しねーよ。前のは黒晶病がだな…………」
志木倫堂:「はぁ、まあいいか。これくらい言われるのは仕方ねーわな」
志木倫堂:「おいリディア」
リディア=スミルノフ:「ん」
志木倫堂:「お前は俺を助けたんだ。偉いからんなこと気に病まずいつもみたいに偉そうにしてていいぞ」
リディア=スミルノフ:「……?」
リディア=スミルノフ:「いつものわたし、偉そうだった?」
志木倫堂:「えっ」
志木倫堂:「うん」
リディア=スミルノフ:「?」 理解できない、という顔をする。
志木倫堂:「……まあいいや」
志木倫堂:切り替えるように頭を振る。柔らかい、男にしては少し長めの髪がうざったく揺れた。
志木倫堂:「俺はお前を助けられたか?」
リディア=スミルノフ:「わたしは色々な人を魔人に変えてきたけど、倫堂のリアクションはおもしろかったね」
リディア=スミルノフ:「魔人になったばかりなのに。『マスターアビスをなんとかしなきゃならない。そこにいるのは俺じゃなくちゃいけない』って」
リディア=スミルノフ:「うん。恨まれるのでも、悲しむのでもなく、ああいうふうに闘志を燃やすのは」
リディア=スミルノフ:「かっこよかったと思う。私も、救われたと思う」
リディア=スミルノフ:「妙算も、そういうところが好きになったの?」
志木倫堂:「は、そりゃよかった」
陶妙算:「そういうところ『も』、かな。」
陶妙算:「倫堂くんの素敵なところはいっぱいあるから」
志木倫堂:「お、おお……」
志木倫堂:「未だに照れるな……」
陶妙算:リディアちゃんの言葉を少し誇らしげに聴きながら、そう言います
陶妙算:ふふ、とその様子を愛しげに見つめる
GM:パタパタと鳥が飛んできて、向かい合わせのベンチの間にあるテーブルにとまる。
GM:リディアの召喚獣だ。彼女は携帯電話を殆ど使わず、こうやって仲間と連絡を取る。
リディア=スミルノフ:「ヒビキたちの支度もできたみたい。じゃあわたし、そろそろ行くね」
リディア=スミルノフ:「倫堂」 とことこと倫堂のそばに歩いてくる。
志木倫堂:「湯ノ浦に帰るのか」
志木倫堂:「何だ」
リディア=スミルノフ:「魔人化の恐怖。両親との別れ。いろいろ大変だったけど」
リディア=スミルノフ:「くじけないで、よくがんばったと思う。えらいね、倫堂」 倫堂の頭を撫でる。
志木倫堂:させたいならさせてやるか、という微妙な表情。
リディア=スミルノフ:「これからも元気で。陶と仲良くね」
リディア=スミルノフ:「それじゃあ」
志木倫堂:「……おう、お前もあんまりやばい面倒に首突っ込むなよ……は無理だから」
志木倫堂:「やばくなったら周りに言えよ。できてるだろうけどな」
志木倫堂:「呼ばれれば助けに行ってやるから。さ」
リディア=スミルノフ:「うん、そうする」
リディア=スミルノフ:珍しくにっこりと笑った。 「ありがとう。助けにきてくれるの、待ってるよ」
リディア=スミルノフ:そのまま背を向けて歩き去る。
志木倫堂:その後姿に手を振って。
志木倫堂:「……さて」
志木倫堂:どっと疲れた様子でベンチの背もたれに体重を預ける。
陶妙算:「お疲れ様」
志木倫堂:「終わったなぁー。ありがとよ」
陶妙算:小さな体をその隣に並ばせ
陶妙算:倫堂くんの柔らかな亜麻色の髪を撫でる
志木倫堂:「ん」
志木倫堂:くたくたと受け容れます。
陶妙算:リディアちゃんが撫でたのを少し羨ましく思ったのだ
志木倫堂:「なんつーか。思ってた『激戦!』って感じじゃあなかったんだ」
志木倫堂:「そういう枠の外から襲ってくる、恐ろしい敵だった」
陶妙算:「報告書だと倫堂くんは一回倒れちゃったみたいだけど。」
志木倫堂:今は無害化され、敵でもない。
陶妙算:「それでも、戦いよりもそっちの方が厄介だったの?」
志木倫堂:「げえー」
志木倫堂:「こう何回もピックアップされるなら無理してでも立っときゃよかったな」
陶妙算:「ダメだよ。無理しなかったおかげでちゃんと帰ってこれたんだから」
陶妙算:「それとも、意地を張り通して僕が笑えなくなる方が倫堂くんはよかった?」
志木倫堂:「そういう言い方するけどよ~。もう決着はつくだろうと思ったとこから目測を誤ってたのは事実だからな」
志木倫堂:「……ま、でも、そうだよ。そっちの方が厄介だったんだ」
陶妙算:「……聞かせてもらってもいい?」
志木倫堂:「朝輝と、俺と、鷲尾と、花音」
陶妙算:「うん」
志木倫堂:「それぞれの、叶うはずがないから、きっと普段は忘れている願いだ。心の奥の柔らかい部分。あの世界ではそれが叶っていた」
陶妙算:「倫堂くんの場合は」
志木倫堂:「それがさ、びっくりだろ」
志木倫堂:「両親がいる普通の家庭で暮らしたいって思ってたんだよ」
志木倫堂:「俺はびっくりしたね」
志木倫堂:「正気に帰った時」
陶妙算:「そうなの?」
志木倫堂:「どっちのそうなの? だよ。びっくりの方か?」しかめ面で返す。
陶妙算:「びっくりの方」
志木倫堂:「だってさ。俺は居るか居ないかも分からん両親より大事なものがあるぜ」
陶妙算:「でも」
志木倫堂:「知り合いに不自由もしていない。何より妙算がいる」
陶妙算:「少し前までは僕たちは家族の空気なんて知らなかったけど。」
志木倫堂:「…………うん」
陶妙算:「今の僕たちには瑞火ちゃんがいる。」
陶妙算:「未来から来たっ僕たちの子供っていう不思議な縁だけど。」
志木倫堂:「そうだなぁ」
志木倫堂:一つの納得を得た響き。
陶妙算:「あの子と一緒にいる時の僕たちはたしかに家族で、子供がいるっていうことはこんなに暖かいことだって教えてくれて」
陶妙算:「だから、逆に倫堂くんがお父さんたちのことを気になったとしても」
陶妙算:「僕は不思議に思わないよ」
志木倫堂:「変な感じだよな。歳上の娘」
陶妙算:「でも大事な子だよ。」
志木倫堂:「あいつビール飲んでたらしいぜ。おっさんがダル絡みされてウザかったってぼやいてた」
陶妙算:「ふふ、そうなんだ。僕たちも早く飲めるようになるといいね。」
陶妙算:言いながら、ゆっくりと体を倫堂くんに預ける。
志木倫堂:くすり、と笑う。
志木倫堂:「妙算、大人になったら可愛くなくなっちゃわないか?」
陶妙算:暖かい。呼吸の音がする。脈の振動が伝わってくる。倫堂くんが帰ってきてくれたことを実感する
陶妙算:「なら、かっこよくなれるように頑張るよ」
陶妙算:「身長だって、倫堂くんを抜かしちゃうかも」
志木倫堂:「今より格好良くなっちゃうのか。それは困るな」
志木倫堂:冗談を言いながら。
陶妙算:「倫堂くんのお父さんとお母さんは、優しい人だった?」
志木倫堂:帰ってきたのだと噛み締める。以前だったらこんなことは彼には言えなかった。
志木倫堂:真に受けて落ち込んでしまうから。そして以前のままだったら、彼に大人になるという未来もない。
志木倫堂:「それ聞いちゃう?」
志木倫堂:「ろくでもねー親父とうるせー母さんだったよ、って言えりゃある意味気が楽なんだけどなぁ。すげー居心地よかった」
志木倫堂:これも、昔なら答えを濁していたかも知れない。
志木倫堂:「だから、戻ってこれたのは、一番にはお前が居たからだ」
陶妙算:「ありがとう。」
志木倫堂:一番には、とは違うかも知れない。直接的な原因は、それを気づかせようとリディア達が動いたからだ。
陶妙算:「でも、違うよ。」
志木倫堂:それでも、帰ることを迷わなかったのは。
志木倫堂:「違う?」
陶妙算:「一番は、きっと、倫堂くんが大人になろうと頑張ったからだよ。」
陶妙算:「子供は、どんなに居心地が良くても、いつか親元を離れるものなんでしょ?」
志木倫堂:「向こうの母さんも……いや」
志木倫堂:「母さんも似たようなことを言ってたよ」
陶妙算:こくり、と頷く。
志木倫堂:「そーだな。子供は十分やった。なんせ普通の人生の2倍分だもん」
陶妙算:「ふふ、倫堂くんのお母さんと同じようなこと言えるなんて、嬉しいな。」
志木倫堂:「……ったく」
志木倫堂:「最初に会ったときも『お母さんかよ』なんて言ってたな」
志木倫堂:なんとなく思い立ったようにベンチから立ち上がって自販機に小銭を入れる。
志木倫堂:「コーラとかで良いか?」
陶妙算:その言葉を聞いて小さく、微笑む
陶妙算:『ごめん、僕はお水で』
志木倫堂:『ん、そか』
志木倫堂:水と新発売の謎の缶を買って座り直す。
志木倫堂:「色々あったなー」
陶妙算:大切そうに、それを両の手で受け取る
陶妙算:「色々あったね。」
陶妙算:「これからも、二人でいろいろしていきたいな。」
志木倫堂:彼の方を向いてにやりと笑う。
志木倫堂:「はは、そいつは」
志木倫堂:「ゴキゲンな話ってやつ」
GM:
GM:
GM:
GM:以上で倫堂くんのEDは終了。
GM:最後の合同EDがあるので、それまで見学室でみんなを応援してあげてください。お疲れ様でした。
志木倫堂:お疲れさまでしたー!
陶妙算:お疲れさまでした!
■エンディング03:鷲尾瞳の場合
GM:N市第三地区 大型ショッピングモール『るるぽーと』
GM:N市内には様々なショッピングモールがある。このるるぽーともそのうちの一つだが……
GM:その巨大さ故か、人の流れから離れた、めったに人が通らない区画も存在する。
GM:立体駐車場へのブリッジになっているが、アクセスが悪く殆どの人が上階の大型ブリッジを利用する。
GM:ムードもへったくれもない場所だ。だが、この二人がレネゲイド絡みの話をするには都合が良い場所なのかもしれない。
ノーヴェ:「なるほどな。大ボスをブッ倒してきたってのはだいたい理解したが……」
ノーヴェ:「そのN町ってのはなんなんだよ? 囚えられていた、だけじゃ全然わかんねーぞ」
鷲尾瞳:「端的に説明すると、太陽の中に作られた仮想現実……我々の願いを反映して作られた共通幻想です」
鷲尾瞳:「我々はそこでUGNやFHの事を忘れさせられ、元の立場とは違う、普通の学生として暮らしていました」
ノーヴェ:「俺が成田をブッ殺して支部長になってる世界みたいなものか」
鷲尾瞳:「UGNが存在しなかったので、恐らくノーヴェの願いを反映させた場合……ノーヴェが会社やサークルの上司で、成田支部長を顎で使っているような形になったのではないでしょうか」あくまで推測だ
ノーヴェ:「ふーん。なんか微妙に違うな、それだと」
ノーヴェ:「楽しいのかねそれは……で? 鷲尾の場合は?」
ノーヴェ:「フツーの学生やんのがお前の夢か? チルドレンの誇りだのなんだの言ってる割に、意外とフツーだな」
鷲尾瞳:「私の意思でそうなったのではありません。私はチルドレンであること、ノーヴェの隣で戦えることを誇りに思っていますから。ただ……」
鷲尾瞳:「無意識の中では、普通の少女として暮らしてみたいという気持ちがあったのでしょう。ずっとチルドレンだった私は、一度も体験したことがありませんでしたから」
鷲尾瞳:「普通の少女として誰かに守られるというのは、女の子なら誰しも考えることでもありますし」
鷲尾瞳:「神の力を持っていた、月代命もそうでした。どれだけ強くなってもその思いは消せないのでしょう」
ノーヴェ:「ほー。お前みたいな強いやつでもそんなこと考えんのか」
ノーヴェ:「あ? 誰かに守られる?」
ノーヴェ:「んじゃお前あれか? その夢ん中じゃ、誰かに守られてたのか?」
鷲尾瞳:「……もっと詳しく話したほうがいいですか?私としてはやはり、敵にいいようにやられていたわけで、その……」髪を触り、少し赤くなりながら
ノーヴェ:「話せ! 言っとくけどな、マスターアビスだの神だのはクソどうでもいい!」
ノーヴェ:「お前が誰に守られてたのかが問題だ。まさか俺以外の誰かじゃねえーだろうな!」
ノーヴェ:自分以外の誰かだった場合、ただちにそいつに一騎打ちを挑みに行くつもりだ。自分より弱かったら承知しない。
鷲尾瞳:「そ、その心配はいりません。N町で私を守ってくれたのは、やっぱりノーヴェでしたから。ただ、少し関係性が複雑といいますか……」
鷲尾瞳:「N町では、私とノーヴェは値の繋がっていない兄妹だったんです。幼い頃から病弱だった私を、兄さん……ノーヴェが気にかけ、守ってくれて」
ノーヴェ:「ほう、ほう」
ノーヴェ:「兄……兄……?」
鷲尾瞳:「か、勘違いしないでください!兄妹だからといって、完全に家族としてみていたわけではなく」
鷲尾瞳:「男性としても魅力的だと思っていましたから!……その、荒っぽい部分と私を気にかけてくれる優しい部分の二面性に惹かれ、兄妹としては許されない感情を抱いていたといいますか」
鷲尾瞳:「と、兎に角。N町の中でも私はノーヴェに好意を抱いていたという事です。普通の少女になっても、ノーヴェとはその……」
鷲尾瞳:「……申し訳ありません。自分で説明していて、とても恥ずかしくなってきました」真っ赤になって顔を抑える
ノーヴェ:「なるほど。いや、もういいぜ。ホワイトミュート的に言うとだいたいわかった」
ノーヴェ:「幻覚の中でも、俺と一緒にいたかったって事だろ。だったら俺としちゃなんの問題もねえよ」
ノーヴェ:「俺だって同じ状況に陥ったら、鷲尾を相棒にして世界中の敵相手に無双するみたいなシチュエーションを希望するしな」
鷲尾瞳:「……はい。その通りです……。何か他に、わからないことは……?」
ノーヴェ:「純粋に聞きたいことなら。なあ鷲尾。俺らは実験体で、戦うために生まれてきただろ」
ノーヴェ:「どうだった?」
ノーヴェ:「戦いのない世界ってのは。幸せなものだったか?」
ノーヴェ:「記憶を取り戻した今。"戦いのない世界には自分の居場所がない"とか、思わなかったか?」
ノーヴェ:「俺はいつも考えてる。戦いのない世界に俺の居場所があるのかってな」
ノーヴェ:「お前はどうだ。どう思った」
鷲尾瞳:「……それは……大丈夫です」顔を上げて、真剣な顔つきに戻って
鷲尾瞳:「戦いがなくても、戦う力がなくても、あの世界のノーヴェはたしかにノーヴェで、私は鷲尾瞳でした」
ノーヴェ:「戦う力のない弱っちい俺でも、ちゃんとノーヴェだったか」
鷲尾瞳:「はい。間違いなく。そしてそんな穏やかな日常を過ごすのも、とても幸せでした」
鷲尾瞳:「戦いがなくとも、あの町に、間違いなく私達の居場所はありました。安心してください」
ノーヴェ:「よかったのか。捨てちまって」
ノーヴェ:「そりゃ、目覚めなきゃマスターアビスは倒せない。それは分かるが」
ノーヴェ:「お前が寝ててもいずれホワイトミュートたちが討伐しただろ。居心地の良かった世界を、なんで捨てた」
ノーヴェ:「お前がUGNチルドレンだからか」
鷲尾瞳:「なんの後悔もありません。……私はあの町の私より、今の私のほうが好きですから」
鷲尾瞳:「あの夢のような日常が、この世界のどこかでも繰り返されていて、私達はそれを守るために戦っている」
鷲尾瞳:「それってとっても、かっこいいじゃないですか」
ノーヴェ:「ふっ」
ノーヴェ:「ふふふふ。ははははは」 大声で笑い、鷲尾の背中をぱしぱしと叩く。
鷲尾瞳:「な、なんですか、急に」
ノーヴェ:「いいぞ鷲尾! やっぱサイコーだなお前は!」
ノーヴェ:「いや。ここまでの答え全部、俺の大好きな100点満点の答えだったから安心してんだよ」
ノーヴェ:「やっぱお前の事は大好きだぜ! 生きて帰ってきてよかった!」
ノーヴェ:わしゃわしゃと鷲尾の頭を乱暴に撫でる。
鷲尾瞳:「ありがとうございます。……UGNチルドレンで、恋する女の子で、ノーヴェの恋人ですからね、私は」
ノーヴェ:「よし! じゃ、続きをやろうぜ。N町でのいきさつもわかったことだし」
鷲尾瞳:「サイコーなのは当然です。どんなところからでも生きて帰ってきます」
鷲尾瞳:「……続き?」
ノーヴェ:「いや、続きってのはちょっと違うかな。でも俺だけやってねーのも不公平だもんな」
ノーヴェ:「そうだ! 今日一日、俺とお前は兄妹だ」
ノーヴェ:「夢の中の俺だけが『妹の鷲尾瞳』を知ってんだろ? 不公平だろうがそんなの!」
ノーヴェ:「俺にも『妹の鷲尾瞳』を見せろ!」
鷲尾瞳:「い、今からですか……?わ、わかりました。ノーヴェが見たいと言うなら……」
鷲尾瞳:んんっ、と咳払いをしてから「では……これから今日一日、よろしくおねがいします。その……兄さん」
ノーヴェ:「おう。……?」
ノーヴェ:「鷲尾、って呼ぶのも考えてみるとおかしいのか。家族を苗字でよばねーもんな普通」
ノーヴェ:「よし瞳! 今日はごほうびだ。兄ちゃんがなんでも好きなもん買ってやる!」
鷲尾瞳:「そ、そうですね。N町では、私のことは瞳……と、呼んで、いました……。」
鷲尾瞳:「は、はいっ。ではその、まずは眼鏡と、それから髪飾り……カチューシャを買っていただきたくて……向こうではそれを、ずっとつけていましたから」
鷲尾瞳:「その、それから……これは、買い物ではないのですが……」
ノーヴェ:「んあ? なんだよ」
鷲尾瞳:「……私は、ノーヴェの妹であると同時に、その……お嫁さんにも……なっていて……」
ノーヴェ:「あ?」
ノーヴェ:「なんで兄妹で結婚してんだよ。ホーリツ違反じゃねーのかそれは」
鷲尾瞳:「血、血は繋がっていないからいいんです!ほ、本当にお嫁さんにしてもらったんです!」
ノーヴェ:「……いや、そうか。なるほど」
鷲尾瞳:「だ、だから、その」ぎゅっとノーヴェ兄さんの腕に自分の腕を絡める
鷲尾瞳:「ちゃ、ちゃんと……そういう風に扱ってください……。今日一日は。……ダメですか?」
ノーヴェ:「言われるまでもねえーよ! 夢の中の俺だけに勝手な事させてたまるか!」
ノーヴェ:鷲尾を抱きしめ、そのまま抱き上げる。 「よし行くぞ! えーと、メガネに髪飾りを買ったら」
ノーヴェ:「ウェディングドレスだ! こないだのニセ結婚式じゃねえ、ガチのやつをあげるぞ!」
ノーヴェ:「夢の中の俺が嫉妬するくらいの結婚式をやる。いいな瞳!」
鷲尾瞳:「きゃっ……!」とっさにスカートを抑えて「は、はい!あの、他にも」
鷲尾瞳:「……兄さんのしてほしいことは、私、何でもしますから。そういう約束でお嫁さんにしてもらったんです」
鷲尾瞳:「その、何でも言ってくださいね」
鷲尾瞳:……お嫁さんにしてもらえたのは、ほんの15分ほどだったというのは黙っておく。
ノーヴェ:「……ふん。後悔すんじゃねーぞ」
ノーヴェ:こつん、と額と額をぶつけ、一言だけ鷲尾だけに聞こえるように小声でつぶやく。
鷲尾瞳:そのほうがノーヴェに、きっと長く付き合ってもらえると思ったから。
ノーヴェ:「よく帰ってきた。おかえり」
ノーヴェ:「行くぞ」
鷲尾瞳:「……はい。ただいま、ノーヴェ」
鷲尾瞳:「どこまでも一緒に付いていきます」
GM:
GM:
GM:
GM:では、これで瞳ちゃんのエンディングは終了。
GM:次は士騎くんのEDを挟んで合同EDなので、それまで見学室でみんなを応援してあげてください。
GM:予定を変更します。士騎くんと月代コヨミの会話ED。
GM:お昼の部はこれで終了。
■エンディング04:士騎朝輝の場合(1)
GM:太陽での戦いが終わってすぐ。君たちはN市第三支部に戻ってきた。
GM:メディカルチェックなどを一通り済ませた後は、1時間ほどの絶対安静タイムとなる。
GM:他のメンバーはまだチェックが終わっていないのだろう。広い待機室にはまだ君一人だ。
GM:……いや、一人ではない。もう一人、そもそもチェックが不要な人物がいた。
月代コヨミ:「一着ね。おめでとう」
月代コヨミ:「花音か瞳が来てくれれば話し相手として楽しかったのに。よりによってあなたとはついていないわ」
士騎朝輝:指でちょいちょいと来るように促す。
月代コヨミ:「なに?」
士騎朝輝:「月代、今まで良く頑張ったな」
士騎朝輝:コヨミちゃんの頭を撫でる、その手を取り握手する。もう何の問題もなく触れられるようになったのだから。
月代コヨミ:べちん、と撫でている方の手をはねのける。 「あのね」
月代コヨミ:「女性の髪を軽々しく撫でるな、って知らないわけ? それともこれがN市の流行りなの?」
月代コヨミ:「握手でいいのよ。握手で」 手の方は普通に握っている。
士騎朝輝:「はは。知ってる。こんなこと実は他の人間にだってしないぜ。藤原にだってやったことがない」
月代コヨミ:「つまり挑発行為ってことね。ふざけた男だわ」
士騎朝輝:「でも、今までこういう事出来なかっただろ?慣れておけよ。これから先、もみくちゃにされるんだからさ」
士騎朝輝:「予行練習だよ」
月代コヨミ:「どうかしらね」
月代コヨミ:「湯ノ浦の魔人化は、結局殆ど収まっていないのよ」
月代コヨミ:「ねえ神様? 出てきて説明くらいしなさい!」
士騎朝輝:「そうだな。それはまだ色々あるのか?」
月代命:『は、はい』 横合いから声がかかる。和服姿の、コヨミによく似た少女が立っている。
月代命:『太陽のバックアップは、『私が太陽と同化してから』のものしか存在しないので』
月代命:「私の太陽同化とほぼ同時に発生した湯ノ浦の魔人化は、完全にバックアップは取られていなかったんです」
月代命:『無理に戻すと、それこそ取り返しのつかないデータ上書きを招きかねないですし……』
士騎朝輝:「はは。本当に出てきた。そっちも元気そうでよかったよ……成程」
月代コヨミ:「わかったでしょ。全部解決して故郷に帰ってもみくちゃにされて万歳三唱、なんてことはないの」
月代コヨミ:「でもあなた達は別」
月代コヨミ:「ここから先はN市ではなく、湯ノ浦の問題よ。N市の問題はほぼ完全に消えたといっていい」
月代コヨミ:「喜びなさい。あなた達はもう戦わなくていい。しばらくはね」
士騎朝輝:「なぁ。お前のことを、当然、許せないって人間もいる。それを自覚してるのは正しい事だと思うぜ」
士騎朝輝:「でも、それをどう受け止めて、これからどう生きるか。自分でゆっくり考えることが出来るのは、とても良い事だと思う。もう月代コヨミは自由なんだからさ」
士騎朝輝:「ちなみに、俺は、お前に幸せになって欲しいと思ってるし、力になってやりたいとも思ってる。って言うのは覚えておけ」
士騎朝輝:「それで、戦う事になったとしても、だ」
月代コヨミ:「本当に依頼をするかもしれないわね。湯ノ浦の魔人には、ほぼ暴走ジャームみたいな奴もいるから」
月代コヨミ:「リディアのような穏健派としてやっていくなら、そういうやつとは戦う事になる」
士騎朝輝:「そうだ。依頼で思い出したよ」
月代命:『なるべくなら……元に戻したいのですけどね。士騎先輩もわかっていると思いますが、人とジャームは基本的に不可逆変性ですから』
月代コヨミ:「なに?」
士騎朝輝:「ちゃんと、依頼を果たしたんだからさぁ、報酬を寄越せよ」
士騎朝輝:軽く笑う。
月代命:『依頼。コヨミ、依頼したのですか?』
月代コヨミ:「したっけ。多すぎて覚えていないわ」
月代コヨミ:「N町でも言ったけど、あなたの言い方は回りくどいのよ。どんな依頼に対するどんな報酬がほしいのか、ちゃんと言いなさい」
士騎朝輝:「思い出せないか?いや、思い出すとか言うのにはあまり強い事は言えないんだけどな」
士騎朝輝:「そっちの後輩のせいで」
士騎朝輝:「あの時は凄くストレートだったと思うんだがなぁ、良し言うぞ」
士騎朝輝:「全て上手く事を成した後に、とびっきりの美少女の笑顔を見てやる事にする」
士騎朝輝:「そして、こう言うんだ。貴方に依頼して良かった。全部を取り戻せた。ありがとう。ってなぁ」
月代コヨミ:「ああ、そっちか……」
月代コヨミ:「あなたにいらいしてよかった。ぜんぶをとりもどせたわ。ありがとう士騎朝輝。あいしてるわ」
月代命:『あの……仮にも恩人なんですから、もう少し……』
月代コヨミ:「元凶は黙っててくれない?」
月代命:『はい……すみません……』
士騎朝輝:その様子を一枚写真に映す。
月代コヨミ:「……自分で言うのもなんだけど、今のって撮る価値あった……?」
月代コヨミ:「1ミリも心の籠もってない返答だと思うんだけど」
士騎朝輝:「いいんだよ。お前がお前らしくあれば、俺が村雨丸を振るった価値がある」
士騎朝輝:「心が籠ってなくても、それが真実ならそれでいいのさ」
月代コヨミ:「あっそ。……言っとくけど、私達は今日中にN市を出るから」
月代コヨミ:「色々とややこしいからね。ジャームまじりの魔人とUGNが共闘したなんて、本来あってはいけない事だもの」
士騎朝輝:「でも、本当に巫女は神に性質が近いものが選ばれるのか?真逆だぜ、月代命」
士騎朝輝:「奉仕願望とかまったくないぜ、こいつ」
月代命:「いえ、そんなことないです。見た目はもちろん、魂の性質、誰かを守りたいという想い……」
月代命:『人類への奉仕願望があったからこそ、コヨミは自らアビス計画の被験者に志願したんです。ジャーム化を防ぐ特効薬になると信じて』
月代命:『この子は誰よりも優しい子ですよ』
士騎朝輝:「俺には冷たい気がするんだけどなぁ」言いながらも軽く笑う。
月代コヨミ:「あなたがもう少し真面目な性格だったら別だったんだけどね」
月代コヨミ:「どっちにせよ、これだけは言っておくわ」
月代コヨミ:「マスターアビスの事件はこれでおしまい」
月代コヨミ:「そしてUGNに居る以上、どうせあなたはまた戦いに巻き込まれる。これはもう確実」
月代コヨミ:「だからつかの間の平和を享受しておきなさい。いいわね」
士騎朝輝:「は?実直に約束を守り、レディファーストを実践してる俺は、むしろ真面目だと思うんだがなぁ」
月代命:『そうですよ。士騎先輩は……』
月代コヨミ:「うるさい」
月代命:『はい……』
士騎朝輝:「そうだな。やっぱり、お前はよく頑張ってるよ、お前のそのお願いを俺も聞くから」
士騎朝輝:「お前らもちゃんと幸せになれよ」
士騎朝輝:これから先、与えられた筈の全てを取り戻して幸せにならなければ、月代コヨミたちの苦労に見合わない。
月代コヨミ:「幸せね。……ふん。人生めちゃくちゃになって、肉体を失ってレネゲイドビーイングもどきになって、何が幸せなのかよくわからないけど」
月代コヨミ:「なるわ。でなきゃ、太陽で自害したのと大差ないもの」
士騎朝輝:「でも、自由だぜ。すぐにでも今まで我慢してた事、やりたかった事全部やれよ。その為に少しはお小遣いをあげても良い、なぁ、後輩」
月代命:『はい。コヨミには大変な迷惑をかけてきましたから』
月代命:『お小遣いなんて言いません。私の持てる力すべてを使って、コヨミがやりたかったことをサポートします』
月代コヨミ:「そういうこと。じゃあ私、さっそくそこの公園のクレープ食べにいくから」
士騎朝輝:「…………」
月代コヨミ:「リッターシルトと話はついてる。そのままヒビキやリディア達と合流して、帰るわ」
士騎朝輝:「ああ、そうだ。じゃあ、別れる前のついでだ、一つ預って欲しいものと言葉が一つあるんだけどいいか?」
GM:今の月代は情報体だ。扉ではなく窓に向かう。
月代コヨミ:「は?」
月代命:『預かって欲しい"モノ”と、言葉ですか。別々ですね?』
月代命:『大丈夫です。コヨミがもし忘れてしまっても、私が覚えていますよ』
月代コヨミ:「私をボケ老人みたいに言わないでくれない? で、なに?」
士騎朝輝:月代命にまず古びた家の鍵を投げる。
月代命:『とっとっと』 受け取り損ね、地面に落ちる。
月代コヨミ:落ちかけたものを空中でキャッチした。「なにこれ? 鍵?」
月代コヨミ:「めちゃくちゃボロいけど」
士騎朝輝:「これ何故か残ってたからな。俺達の家だろ。持っててくれよ」
月代コヨミ:「…………なんでN"町"の鍵が物質化してんのよ?」
月代命:『さあ……想いがそうとう強ければ、具現化して持ち帰りができたのかもしれないですね』
月代命:『士騎先輩』
月代命:『あの町はたしかに幻でしたけど』
月代命:『あの町は……私が思い描く、可能な限り幸せな世界を構築したものです』
月代命:『誰も傷つかない。平和で、みんなの絆があって、変わらない日々が続く世界』
月代命:『あの世界は、あなたにとってどうでしたか?』
士騎朝輝:「それを一番知ってるのは、ずっと一緒にいた、お前だと思うんだけど、こういうのは言葉にしないと伝わらないからな」
士騎朝輝:「お前と過ごした日々は一生忘れない」
月代命:『…………』
士騎朝輝:「眩しいくらい良い思い出だった」
月代命:『……吐き気のするような体験だった。そう言われる事も覚悟していましたが』
月代命:『……そうですか。そう……』
月代命:『士騎先輩。ありがとうございます』
月代命:『私も楽しかったです。一生、忘れません』
GM:そう言うと、月代命の身体が金の粒子になって消える。
月代コヨミ:「……泣きそうになったから逃げたわね」
士騎朝輝:「うん。月代コヨミに料理とか教えてやれよ、またな」
月代コヨミ:「じゃ、私も行くわ。他のみんなによろしく」
士騎朝輝:「自分のことはよくわかる訳だな。あの後、泣くのか、そうかぁ」
士騎朝輝:「ああ、言葉一つ受け取ってからにしろ」
月代コヨミ:「自分じゃないわよ。姉妹とか母娘みたいなもの。変な勘違いしないで」
月代コヨミ:「まだあるの? なによもう……」
士騎朝輝:「最初から、そう言っただろ。すぐに済むよ」
士騎朝輝:軽く深呼吸する。
士騎朝輝:言葉を吐く。
士騎朝輝:「これはな、別に特別な事じゃなかったんだ。事情を知ったら、お前を助けてくれる奴は沢山いたよ、それがたまたま俺だっただけでさ」
士騎朝輝:正しい事を頑張れば、奇跡は当たり前のように起こるし、世界はハッピーエンドに溢れている。そう願って生きている。
士騎朝輝:特別なものは何もない、平凡な 誰も不幸にならない御伽噺のような平和と希望の物語。
士騎朝輝:「でも、俺の前を通りすがって良かっただろ?」
士騎朝輝:自分の旅が、その助けになったのならば幸いだ。
月代コヨミ:「ふん」
月代コヨミ:こつこつと靴を鳴らし、士騎の前まで歩いていく。
月代コヨミ:「まあね。期待していたよりは随分と良い結果を得られたわ」
月代コヨミ:「だから、そうね。これは報酬。そういうことにしておきなさい」
月代コヨミ:士騎の頬にキスすると、そのまま自分も金の粒子になって消える。
月代コヨミ:『んじゃね。またいずれ、どこかで会いましょう』
GM:部屋に一人、キミだけが残された。
士騎朝輝:「はは。なんだ、人前だと恥ずかしがってただけだったんだな……まったく、最後まで素直になれない奴だよ」頬に軽く触れる。
士騎朝輝:「命を懸けた甲斐があった。じゃあ、またな。過分な報酬だったんで、次は無料働きしてやるよ」
士騎朝輝:そんな事を笑って呟いた。
GM:
GM:
GM:
GM:ではこれで士騎ED01は終了。
GM:一度休憩にしましょう。21時から士騎ED02を少しやって、最後に合同EDで終了です。
GM:お疲れ様でした。
■エンディング05:湯ノ浦《オブセシオン》セルの場合
GM:N市中央駅。四人の少年少女がホームの片隅で電車を待っている。
月代コヨミ:「お待たせ」
月代コヨミ:「電車に乗るのなんて久しぶりね。小学校の遠足以来かも」
新見歩:「ああ。お前が冷凍みかんを落っことして大泣きしたやつ……」
月代コヨミ:「それ以上余計な事を思い出したら殺すからね」
新見歩:「すいません……」
恋本朝未:「湯ノ浦近くになったら徒歩とバスだからね。今のうちにたっぷり満喫しておきな~」
恋本朝未:「神様は? おーい神様、いる?」
月代命:『あ、はい。います。ここに』 虚空から姿を現す。
月代命:『湯ノ浦がめちゃくちゃになったのは、私の責任ですから。きちんと戻って……出来る限りの償いをします』
恋本朝未:「まーそんな暗くならなくていいよ。魔人化しても割とみんなげんきにやってるからさ」
恋本朝未:「住めば都っていうでしょ? 人間、案外どこでもやっていけるものなんだ。ふふん」
吾妻ヒビキ:「……リーダーは?」
月代コヨミ:「もう少しこの町に留まるって。昔の仲間と再会したらしいから」
吾妻ヒビキ:「……大丈夫なのか。リーダーは依然として僕らオブセシオンの生命線なんだぞ」
新見歩:「まあ、ここまで来たらいいんじゃねえの?」
新見歩:「なんか今回の一件で色々ふっきれた気がするよ。UGNも敵ばかりじゃないって分かったし」
新見歩:「もーちょいN市で色々やりたかったよな~。絶対楽しいぜ、UGNと一緒に事件解決すんの」
吾妻ヒビキ:「気を抜くな。今回はたまたまお人好しが揃っていただけにすぎない」
吾妻ヒビキ:「《リッターシルト》ではなく《ETBキャラクタ》あたりが出てきたら、共闘の余地など微塵もなかっただろう」
吾妻ヒビキ:「UGNの区分で言えば、僕らは『たまたま心を残した亜種ジャーム』──いつ狩られてもおかしくない存在なんだ。それを忘れるな」
吾妻ヒビキ:「ナラシンハを始めとする強硬派魔人のせいで被害も出ている。被害者からすれば、魔人はすべてジャームと大差ない」
吾妻ヒビキ:「……そう。人間にも魔獣にもなれない、中途半端な存在だ」
恋本朝未:「大丈夫だよ。そりゃあもちろん、ボクら魔人は危うい存在だけどさ」
恋本朝未:「今回の一件でわかったじゃんか。ボクたちだって、ヒトと一緒に戦えるんだってこと」
恋本朝未:「想いがあって、絆がある。ならまだまだ人間なんだよ、ボクらは。悲観することなんてない」
恋本朝未:「瞳ちゃんみたいな子がUGNにいれば、いつかきっと同盟だって結べるさ。……ちゃんとした同盟を」
GM:電車が滑り込んでくる。鈍行列車だからか、車内はガラガラだ。
月代コヨミ:乗り込もうとして、ふと後ろを振り向く。
月代コヨミ:ホームの壁越しにN市の町並みが見える。
月代コヨミ:「面白い町だったわ。それなりに」
月代コヨミ:「セレナーデ。マクガフィン」
月代コヨミ:「バルカノーツ。……ホワイトミュート」
月代コヨミ:「私たちを助けてくれてありがとう」
GM:ドアが閉まる。
GM:ドア越しに、少女がゆっくりと口を動かした。
GM:『またね』と確かに口にしたその表情は────間違いなく、少女の持つ最高の笑顔だった。
■エンディング06:士騎朝輝の場合(2)
GM:最後の個別エンディングを開始します。
GM:さっきのEDがあったので少しだけ尺を短めにしましょう。合同EDもあるしね。
士騎朝輝:はーい。
GM:朝。高層マンションの一室、士騎朝輝の家。
GM:突然ですが、君は早起きですか? それとも休みの日はのんびり寝ていますか?
GM:GM的にはのんびり寝ているのを推奨しますが、早起きしてコーヒーを飲んでいても構いません。
士騎朝輝:今回は無茶苦茶寝てると思います。
GM:なるほど。じゃあ君はぐっすり寝ている。戦いの疲れもあったし、やっと気苦労から解放されたという精神的なものもあったのだろう。
GM:ゆえに君は物音に気づくこともない。あるいは気づいたまま寝たふりをしていてもいいが。
GM:ガチャガチャ。(……あれ開かない? カギこれよね?)
GM:ガチャ……ガチン。 (あっこっちか! これあたしの家のやつじゃん!)
GM:来訪者は遠慮なく君の部屋に入り込み、のしのしと君の……ベッドだか布団だかテントだか知らないが、君の枕元に近寄ってくる。
GM:ということで、君は意志判定してください。難易度は9。
士騎朝輝:2dx
DoubleCross : (2DX10) → 10[5,10]+1[1] → 11
GM:成功したら起きていいです。失敗すると強引に起こされる。
藤原奈央:「こらぁ! 士騎! さっさと起きろ!」
GM:君が目覚めると、枕元によく見知った少女が立っている。もう少しで蹴りが飛んでくるところだった。
士騎朝輝:昔であれば、刃圏に誰かが足を踏み入れれば、目が覚めて村雨丸を掴んでいただろう。
士騎朝輝:だが最近は、それが心許した人間であれば気にせず眠れるようになっている。
士騎朝輝:果たしてそれは、堕落なのか成長なのか?士騎は後者だと定義していた。平和に順応している証拠だと。
士騎朝輝:「ぅーん。ふぁぁ」
士騎朝輝:誰かの声でうっすらと目を開ける。
士騎朝輝:一瞬、マンションを古びた日本家屋のように錯覚する。台所に目を向ければ月代が朝ご飯を作っていて……。
士騎朝輝:「未練は残してこなかったつもりだったんだがなぁ」
士騎朝輝:眠たげな気の抜けた低い声で呟く。そして、そこにいたのは藤原奈央だった。
藤原奈央:「さっさと起きろ!」 今度こそ顔面にゆるい蹴りが飛んだ。
士騎朝輝:(なんと都合の良い事で。あぁ、これはまだ夢だな。うん、日頃の行いと神様に感謝しておこう)
藤原奈央:「あんたねえ。確かにマスターアビスの一件は終わったけど、いくらなんでも堕落しすぎじゃない?」
士騎朝輝:「って、んにゃ!?」
士騎朝輝:「本当に蹴り起こされた。優しく起こすって選択肢はないんだなぁ。現実は厳しい」
士騎朝輝:目をこすり、今度こそ目を覚ます。
士騎朝輝:「ん?ん。昨日、泊まったったとかないよなぁ?」
藤原奈央:「なわけないでしょ。何寝ぼけてんのよ」
藤原奈央:いつもの制服姿ではない。下はタイトなシルエットの黒パンツ、上はゆったりとしたサイズの春用セーター。
士騎朝輝:「いや、だって、此処、俺の部屋だよなぁ」
藤原奈央:べちん、と士騎の顔面になにかのチケットをぶつける。 「映画よ。えーが」
藤原奈央:「マスターアビスを倒して、あたし担当のタスクはひとまず全部消化できたの」
藤原奈央:「もちろん他のタスクは山積みだけどね。今日一日は貴重な休みってわけ」
藤原奈央:「だから! この天才美少女のあたしが! 自らあんたを映画に誘いにきてやったってわけ!」
士騎朝輝:「映画……いかん、いかん。これじゃ出来の悪い鸚鵡だ。あぁ、成程、だいたい、わかった」
GM:おそらく映画は藤原が勝手にチョイスしたやつだろう。君はこの誘いを受けてもいいし、二度寝してもいい。
藤原奈央:「はい、さっさと起きて。顔あらって歯ぁ磨いて!」
士騎朝輝:「了解。顔洗ってくる」
藤原奈央:「朝ごはんは……パンだけじゃ栄養偏るなぁ。ねえ、目玉焼きでいいよね!?」
藤原奈央:「ウインナーはー? いるー?」
士騎朝輝:「夢だと思って、抱き着きそうになった、サンキュな。とても嬉しいよ」
藤原奈央:士騎が顔を洗っている間にも、勝手にキッチンで朝食を準備している。
士騎朝輝:「いるー。コーヒーは棚に入ってるから、淹れてくれると喜ぶ」
藤原奈央:「わかった。……野菜が全然ないじゃないこれ! 栄養バランス考えなさいよ!」
藤原奈央:「野菜生活持ってきてやってよかったわ。コーヒー、お砂糖とミルクはー?」
士騎朝輝:「え~。自分だって野菜生活で誤魔化してるくせになぁ。あ。ミルクだけで」
士騎朝輝:シャワーを浴びながら、台所に向かって声をかける。
士騎朝輝:「奈央~♪何時も、ありがとうなぁ~。本当にさ」
藤原奈央:「ミルクも豆乳のほうがいいわよ。ダイエットになるし
藤原奈央:「はん。あたしの運営方針はアメとムチなの!」
藤原奈央:「たまには下僕にも優しくしてあげないとね……よしできた」
士騎朝輝:「出来れば、もう2割くらい飴を増やして欲しいような。でも、俺も燃費の良さが自慢だしなぁ」
藤原奈央:「冷めちゃうからさっさとでてきなさい! 映画、11時にははじまっちゃうんだから!」
士騎朝輝:頭をタオルでバサバサと拭きながらTシャツ、ズボンの風体で出てくる。
GM:藤原は既にテーブルにつき、君が食べるのを待っている。食事は二人分。
GM:君がシャワーを浴びている間に自宅に戻ったのだろう。小鉢に盛られたミニサラダがついている。
士騎朝輝:「純洋風の朝食は久しぶりだよ。美味しそうだ。奈央の手料理なんてのも、だいぶ食べてなかったしなぁ」
藤原奈央:「はい、さっさと食べる。朝のカロリー補給は一日のパフォーマンスに影響するんだから」
藤原奈央:「そもそもあんたに手料理、そんな振る舞ってない気もするけど……」
藤原奈央:「前にういこにお弁当食べさせたら、なんて言ったと思うあいつ」
藤原奈央:「"奈央ちゃん先輩の弁当、茶色すぎっすよ。男子っぽい"って言われたのよ」
藤原奈央:「ムカついたから最近はこの上なく女子力の高い料理にしてんの」
士騎朝輝:「はーい。じゃあ、いただきます。2度くらいは振舞われただろ?はは。だって、事実そうだろ、ういこの言う通りだったよなぁ」
藤原奈央:「いただきます」 両手を合わせて礼。
士騎朝輝:まずはサラダからフォークをつける。
藤原奈央:「あ、そうそう。忘れないうちにいっとくけど」
士騎朝輝:「あぁ、それは良い話?悪い話?」
藤原奈央:「すっげーいい話よ。あんた来月から高校行ってもらうから」
藤原奈央:「年齢は逆サバ読んで18歳。あたしと同じクラスね」
藤原奈央:「席はあたしの隣にしてやったから安心しなさい」
士騎朝輝:「は?」
藤原奈央:「は? じゃないでしょ。体裁が悪いのよ体裁が」 フォークとナイフで目玉焼きを切り分けている。
藤原奈央:「あたしの右腕が日中からフラフラしてる駄ニートじゃ困るの。学歴もあるのかどうか分からないし」
藤原奈央:「だから来月からあたしと通学ね。あ、もちろん大学も行ってもらうから」
士騎朝輝:「ふ。学歴。聞いて驚け、義務教育だって怪しいぜ」
士騎朝輝:「いや、高校に行って受験勉強はしてた。つい最近まで受験生ではあったなぁ」
藤原奈央:「その知識が残ってるといいんだけどね……」
士騎朝輝:「N町ではだけどさぁ。予習って言うのかね、こういうの。でも、奈央の隣の席って言うのは、有難いね」
藤原奈央:「一応、家庭教師のめどはついてるわ。高校生ならあたしか倫堂、あと詩雲」
藤原奈央:「中学なら鷲尾。で、小学校なら星宮って子。知り合いでしょ?」
藤原奈央:「あんたを真人間にしてやろうってわけ。いいニュースでしょ?」
士騎朝輝:「暇になったら右か左かを向けば良い訳だ。って、えぇ、そいつらなのかよ」
士騎朝輝:「星宮にお姉さん顔させてやるかなぁ、じゃあ」
藤原奈央:「なによ。言っとくけどこいつら全員、結構成績いいのよ」
藤原奈央:「ふん。あんたが小学生以下のINTじゃないことを祈ってるわ」
士騎朝輝:「って言うかさ。行く大学って言うのは、奈央と同じところだとして、偏差値高目?」
藤原奈央:「どうしよっか。UGNの仕事とも兼任だし」
藤原奈央:「いい大学を出たところで、結局UGNのしごとにつくのは変わらないしなぁ」
GM:おそらくこのままだと、出発ギリギリまでこんな会話が続くことだろう。
GM:君はこのまま平和な会話を満喫してもいいし、少し真面目な……今回の事件について話してもいい。
士騎朝輝:「いい大学に行こうぜ。藤原奈央も士騎朝輝もさ、周りから格好良くて出来るやつ。だって思われたいしさぁ」
藤原奈央:「あー、それはそうね。実際知ってる? UGNの職員も、やっぱ学歴によって配置に差があるのよ」
藤原奈央:「例えば学園島。前に少し話したでしょ。あれ最高機密だから、配属されるのはガチエリートだけだからね」
藤原奈央:「学園島勤務で優雅な第二の人生ってのも悪くないな~」
士騎朝輝:「女教師、藤原奈央ね。良い響きじゃないか」
士騎朝輝:女教師スタイルの奈央ちゃんを想像し少し笑う。
藤原奈央:ウインナーをフォークで口に放り込み、もごもごと考え込む。
士騎朝輝:「ん。そうだ。少し今回の事の話するか?ゆっくりそういう事を言える時間も今日くらいかもだしなぁ」
藤原奈央:「ん。つってもあたしは記録で知っただけだけどね」
士騎朝輝:目玉焼きにもう少しだけ胡椒を振ってトーストの上に載せて食べる。
藤原奈央:「楽しかったですかあ? 優しい後輩ちゃんとの半同棲生活はあ?」
士騎朝輝:「急に言葉遣いが寒気がするほど、優しくなりましたね!?」
藤原奈央:「永久にあそこに居たいのかと思ってたわ。あまりにあんただけ鈍いから」
藤原奈央:「倫堂も鷲尾も花音も違和感に気づいてたのよ。あんただけでしょ、ガチでのんびりしてたのは」
士騎朝輝:「……いや、正直に言うと、楽しかったよ。帰る場所も、待ってくれる人も、いたのは、楽しかった」
藤原奈央:「現実のあんたは、そういう経験をしたことがないから?」
士騎朝輝:「一番あそこに執着してたのは多分、俺だったんだろうなぁ。現実では村雨丸が一振りだけだしなぁ」
士騎朝輝:「そう言う事が経験出来て嬉しかったんだと思う」
藤原奈央:「はぁ……フリーダムな旅人ってのも良し悪しね」
藤原奈央:「よし。わかった。決めたわ」
士騎朝輝:「ん?」
藤原奈央:「あたし、明日から朝ごはんここで食べるから」
藤原奈央:「晩ごはんは……まあ帰る時間が合わない時あるからな~。最低でも金曜日はいっしょに食べる。いいわね」
藤原奈央:「朝ごはんはあたしとあんたが交代で作る。男女平等よ」
士騎朝輝:「いや、自分の言ってることを冷静に」相手の顔を覗き込む。
藤原奈央:「あのね! いいこと、あんなヘボい幻に囚われて出てこれないような奴が右腕じゃあ、このあたしが困るのよ!」
藤原奈央:「あんたの帰る場所はここ! あたし!」
藤原奈央:「藤原奈央がいないところは現実じゃないし帰る場所でもない! っていうのを魂に刻みつけてやるわ!」
士騎朝輝:「はは。そうか。うん、そうだな」
藤原奈央:「ってことで、明日から朝ごはん一緒だから」 食後のコーヒーを飲む。
士騎朝輝:「今日はクリスマスだもんな。こういう奇跡が起こっても良いか」
藤原奈央:「あ、そうそう。ケーキ買ってかえろケーキ。映画見て、買い物して、ケーキ買って帰る。これね」
藤原奈央:「っていうかもう片付けはじめないと。士騎、お皿貸して。洗っちゃうから」
藤原奈央:「このスポンジぼっろ! ねえ、ここの新しいのおろしていいよね!?」
士騎朝輝:「ああ、じゃあ、ご飯作ってもらったんだから、洗い物は俺がやるよ」
士騎朝輝:「それがフェアってもんだしなぁ。新しいモノとか食器とかも色々揃えようぜ、せっかくだしさ」
藤原奈央:「だったらお布団干しなさい! 明日からまた天気崩れるから、今日干さないとしばらく干せないわよ!」
藤原奈央:「持ち物も忘れ物ないようにね。お財布、あとハンカチにティッシュ。マスクも!」
士騎朝輝:「はいはい、了解。元旅人にご指導願いますよ。二人が帰る場所。って言うのを、ちゃんと作らなきゃな」
士騎朝輝:布団をベランダに干して、私服に着替えながら声をかける。
士騎朝輝:「なぁ」
士騎朝輝:「白状するとさ、本当に無事で本当に良かった……奈央に万が一があったら、俺は壊れてたかもしれない」
藤原奈央:「なにー?」 フライパンを洗っている。
士騎朝輝:「しくじらなくて本当に良かった。それだけが怖かった」
藤原奈央:「んなことあるわけないでしょうが。あたしは最初っから心配してなかったわよ」
藤原奈央:「死ぬならみんな揃って一緒だもん」
藤原奈央:「それならまあ、いいかって感じ。そうじゃない?」
藤原奈央:「それにねえ」
士騎朝輝:「それに?」
藤原奈央:「あたしの……よっと!」 フライパンを洗い終えた。逆向きに置いて乾かしている。
藤原奈央:「あたしの右腕の《ホワイトミュート》は、あんなところで死ぬ人間じゃないのよ」
藤原奈央:「やるときはやる人間だし、約束は破らないやつなの」
藤原奈央:「心配するだけ無駄ってこと。よね?」
士騎朝輝:「成程。それは確かに。学歴の無い俺でも良くわかる話だ」
藤原奈央:「ふふん。でしょう」
士騎朝輝:「何か教わるんだったら、やっぱり奈央が良いな。俺が納得できる答えを何時もくれる」
士騎朝輝:「うん。じゃあ、もう一つ告白する」
藤原奈央:「へえー」
藤原奈央:「なに?」 食器用洗剤を詰め替えている。
士騎朝輝:「おれはさぁ、今回、誰にも分かる形で世界を救うようなことをやってみせれば、俺の事でお前にとやかく言う連中も少しは黙るかなってさ。そんな事を少しだけ、1%だけ考えてた」
藤原奈央:「未だにいるからね。あんなイリーガルもどきを側近に置くとは信じられんみたいなの」
士騎朝輝:「世界を救えて何よりだ。だから、これからも上手く行くさ。きっとな。じゃあ、そろそろ行こうか」
藤原奈央:「オッケー! あ、映画代はおごりだけどポップコーンは自分で買いなさいよ!」
藤原奈央:「ポップコーンとドリンクを買うのは映画館へのお布施みたいなものなんだから!」
士騎朝輝:手は空手、相手の手を取ってマンションを出る。
藤原奈央:「あっこら」
藤原奈央:「村雨…………」
藤原奈央:「………………」
藤原奈央:「まあいいか」
士騎朝輝:「パンフレット代も出すよ。感想会もやろう」
藤原奈央:室内に向けて"ごめんね" と謝る。
藤原奈央:「感想会は家でね。あんまり一人にすると、村雨丸が怒るから」
藤原奈央:「行くわよ!」
士騎朝輝:「あぁ、そうか。此処がこの手が、俺の帰る場所になったんだな」
士騎朝輝:藤原奈央をSロイスに指定します。ロイス感情 帰る場所 幸福感〇/不安
GM:これで士騎くんのエンディングは終了。
GM:以上で個別エンディングはすべて終了です。あとは合同をやって終わりにしましょう。
■『そして陽は昇る』
GM:2021年1月1日、早朝。
GM:君たちは大型バンに乗って、まだ薄暗いN市の国道を走っている。運転手は士騎朝輝、助手席に藤原奈央。
GM:広い後部座席には倫堂、鷲尾、花音。それに倫堂と一緒に年越しをしていた陶。
GM:なぜ早朝からこんなところにいるのか。元はと言えば、藤原の呼びかけが原因だ。
藤原奈央:『──初日の出を見るわよ! これから迎えに行くから各自自宅の前で待ってなさい!』
GM:こうして君たちはクソ寒いなか外で待機させられ、バンに詰め込まれ、港湾区への道をひた進んでいるのだった。
芹那花音:バンを待っている時から若干寝ており、ふらふらと頭が揺れている。
志木倫堂:「信じ……ふわぁ、信じらんねえよマジ…………」
志木倫堂:「先に言ってくれりゃ昼間寝てたっつーの」
志木倫堂:うとうとしている陶くんの頭を肩に乗せてぼやいています。
鷲尾瞳:「そうでしょうか。私は藤原支部長の考えが少し解る気がします」
鷲尾瞳:こちらはぱっちり目覚めています。チルドレンは任務で急に呼び出されることもあるからね。こういう状況には慣れているのだ
藤原奈央:「あたしも士騎も昼間寝てないけど、普通に起きてるわよ。体力の問題じゃない?」
士騎朝輝:お正月の特番深夜番組を流しながらハンドルを握る。
士騎朝輝:「何言ってるんだよ。三が日って言うのはさ。何処まで徹夜できるかだって言うぜ、なぁ村雨丸」
志木倫堂:「く……そう言われると俺が間違ってる気がしてきたな…………」
志木倫堂:信頼した人間相手には流されやすい。
藤原奈央:「まあ対して時間は取らせないわ。初日の出見るだけだし」
士騎朝輝:「ははは。現在38時間寝てないからなぁ。ハンドリングも切れがあるんだよなぁ」
鷲尾瞳:「士騎朝輝の不健康な考え方と、彼にハンドルを任せるというのはどうかと思いますが……」
鷲尾瞳:「酔どめが必要ならどうぞ、志木倫堂。私は既に服用済みです」薬の箱を取り出して
志木倫堂:「ははっ急に頭が冴えてきたぜ」
志木倫堂:悪寒。ベルゼブブとの決戦前夜を思い出す。
士騎朝輝:「いや、大丈夫だろう。此処にいるのは全員オーヴァード、相手を巻き込む事故じゃなければ、死にはしないしな」
士騎朝輝:「ちなみに今のは、今年の初笑いを狙ったんだけどなぁ、どうだ?」
志木倫堂:「まあそういう意味では大丈夫だけどさぁ!」
藤原奈央:「オーヴァードジョークってやつね。ジョークセンスを磨いたほうがいいわ」
鷲尾瞳:「私は長らくオーヴァードをやっていますが、あまり笑えない冗談だと思います」
陶妙算:うとうとしながら危険を感じで志木くんの体をぎゅっと掴みます
志木倫堂:「よしよし、大丈夫だぞ妙算。バンが爆散しても俺が守ってやる」
志木倫堂:本当にそうなったケースのことを口にすることで事象を遠ざけようとしている
志木倫堂:鬼瓦的なやつだ。
芹那花音:「笑っていいのでしょうか…」
士騎朝輝:「笑えよ。でないとアクセルを踏むぜ」ハンドルを握り肩を竦める様な仕草をする。「……思うんだけど?」
志木倫堂:「朝輝までパワハラまがいのマネをするなよリーダーだったからって」
藤原奈央:「ラブラブで結構なことだわ。……しかしさ。改めて思うんだけど」
藤原奈央:「士騎。倫堂。鷲尾、花音」
藤原奈央:「あんた達は一体どっちなの? 底抜けの楽天家か、それとも底抜けのお人好しか」
藤原奈央:「そのどっちかじゃなきゃ、あの状況で月代命を救おうとは思えないはずよ」
藤原奈央:「倒すって選択肢は、全く考えなかったの? 全員」
藤原奈央:「倒さなきゃあ、ここに誰かがいなかったかもしれないのに」
志木倫堂:「んー。それは俺も気になるな」
士騎朝輝:「じゃあ、女性陣からどうぞ」
鷲尾瞳:「頭の片隅には置いていました。私はUGNチルドレンですから」
鷲尾瞳:「様々な状況を想定しておくのは当然です。そのうえで、やはり今回は救うべきだという結論に至ったまでです」
芹那花音:「救える、と分かったときから…救いたかったです」
芹那花音:「それで、後悔するのは嫌で…。わたしが自己中心的なだけかもしれません」
志木倫堂:「図太いよなぁこいつら」
志木倫堂:「や、淑女諸君」乱暴な呼び方になったのを気にして欠伸をしながら言い直す。
芹那花音:「図太い…」頬を染める。
鷲尾瞳:「意志が強いのは否定しません」
士騎朝輝:「友達付き合いが悪いんだよ。きっと誰かの悪影響なんだろ」
士騎朝輝:「いや、友達付き合いが良かったのかな」
志木倫堂:「俺は相手が《マスターアビス》なら個人的に無茶をしてでも引っ張り上げてやりたい理由があった」
士騎朝輝:「理由?」
志木倫堂:「それだけの……いや」
志木倫堂:「宿題だよ、他の《マスターアビス》からの。でも、そうだな」
藤原奈央:(γ/00か) 口には出さない。
志木倫堂:「別にあいつが何者でも、手を伸ばしてたかもな。昔の俺なら、まあまあ殺す一択だったが」
鷲尾瞳:「……そうですね。志木倫堂と同じく。私も昔のままなら、彼女を殺す選択をしていたかもしれません」
鷲尾瞳:「ですが、私はこのN市で、希望というのは自分が思っているよりもずっとずっと強いのだと知りました」
芹那花音:「…変わったんですね」寄りかかる陶くんの姿を見て微笑む。
志木倫堂:「そういうことよ」ちょっと気恥ずかしそうに応じる
藤原奈央:「実はね、試算結果が出たのよ。あのあと、もしあの場でマスターアビスを殺してたらっていう」
藤原奈央:「結果は酷いものよ。確かにマスターアビスは殺せたけれど、ヤケクソになったアビスの力で、最低でも関東一円は壊滅」
志木倫堂:「お、そういうのやっぱやるんだなUGN。勤勉。文化的。えらい」
士騎朝輝:「そう言えば月代、怒ると見境なくなるんだよなぁ」
藤原奈央:「ちょっと、まだ話の最中だから聞け!」
藤原奈央:「いい? もしマスターアビスを殺してたら、第二、第三どころじゃない魔街が生まれてたところだったの」
藤原奈央:「鷲尾の言う通りよ。希望っていうのはあたし達が考えてたよりもずっと大きくて、強い」
藤原奈央:「殺すのではなく、救う。あんた達は正しい選択をしたわ」
藤原奈央:「誇りなさい。それだけは改めて言いたかったの」
士騎朝輝:「ふ。お人好し共って言うのは強いよなぁ。絆を信じて最良の結果を導き出したわけだ」
芹那花音:「し、士騎さん」
士騎朝輝:「ん?どうした?信号は合ってるぜ。あと2つで左折だろ」
芹那花音:座席から顔を覗かす。「いえ…士騎さんは? 月代命を救った、理由」
鷲尾瞳:「そうですね。まとめに入ろうとしているようですが、士騎朝輝だけ藤原支部長の質問に答えていません」
芹那花音:コクコクと頷く。
士騎朝輝:「誤魔化せると思ったんだけどなぁ。案外にお前ら鋭いよなぁ」
志木倫堂:「俺も正直こいつに関しては聞くまでも無いと思ってたけどな」
藤原奈央:「"ふっ……そんなの決まってるぜぇ~自由じゃないやつを解き放ってやりたかったからさぁ~"とか言うんじゃないの」
芹那花音:「ふっ…」藤原さんの物まねに少し笑う。似てた。
士騎朝輝:「死ぬほど、似てないのは、一緒にいる時間が足りないととってもOK?」
士騎朝輝:口の端を歪めて毒つく。
士騎朝輝:「まあ、それもあるんだけどさ」
士騎朝輝:「俺は旅人だったからな。一宿一飯どころじゃない恩があったし、依頼者が誰も犠牲にならないハッピーエンドを望んでたし」
士騎朝輝:「月代を救う選択肢を選んだ俺達だぜ。どうして救える奴を救いあげないなんてことが出来るんだよ」
志木倫堂:「くく、なんせ17年だもんな」
志木倫堂:洒落たこと言うぜ、と笑う。
士騎朝輝:「自分の誇りが安易な道を許さなかったのさ。まあ、簡単に言うと、友達を救うのに、理由なんてそんないらないだろ」
士騎朝輝:「全員そんなものだと思ってたけどなぁ」
芹那花音:「……魔人の皆さん」窓の外を見る。「無事でいてほしいですね」
志木倫堂:「友達を助けるのに理由はいらないさ」
志木倫堂:「でもあんな経緯があって尚、あいつを友達だと思えるのは」
志木倫堂:「それには理由が必要だろ? それぞれ、俺達にさ」
志木倫堂:くつくつと笑う。
藤原奈央:「不思議なものよね」
藤原奈央:「ベルゼブブとレリエルだって、本来は敵だったのにさ。まさかああなるなんて」
芹那花音:「ふふ」目を細める。「みんなでドーナツ屋さんに行ったの、楽しかったです」
藤原奈央:「あれもさ……信じられないと思わない?」
藤原奈央:「最初、鷲尾が単独で行って、スキを見せたら全員でレリエルを叩く!って話だったじゃない」
藤原奈央:「それが最後はドーナツ屋さんでパーティなんだから。わからないものよね」
藤原奈央:「そうそう。あと、レリエルが言ってた『世界と好きな人どっちを取るか』って質問」
藤原奈央:「今ならあたし、ハッキリ言えるわね。"どっちも取ります"って」
藤原奈央:「あんた達もそうでしょ?」
志木倫堂:支部長の方を見る。
志木倫堂:「ま、癖になりそうだよな。完全無欠のハッピーエンドってやつ」
士騎朝輝:「俺に賭けて良かっただろ?」
士騎朝輝:「それと花音の失敗しない神話も更新だよなぁ、村雨丸」
鷲尾瞳:「もう、賭けになりませんけどね。私達皆がそう答えるんですから」
芹那花音:「えっ、し、神話……」顔を赤く染めて慌てる。
藤原奈央:「"私失敗したことないんです"だっけ。ふふふ」
芹那花音:「そ、そんなドラマみたいな言い方では……」小声でもぞもぞと照れる。
志木倫堂:「話聞いた時ゃ驚いたぜ。でも今思えばすげー花音らしくていいよな」
志木倫堂:「強い台詞だ」
鷲尾瞳:「そうですね。ドラマよりずっとかっこよかったと思います」
志木倫堂:「な。この先こんな都合のいい話ばかりじゃないぜ」
志木倫堂:「新年初日に言うようなことでもないけどな。俺達が両方を取り続けるなら」
志木倫堂:「きっとそのうち手ひどいしっぺ返しが来るだろう。この中の誰かに」
芹那花音:「………」倫堂さんを見やる。
志木倫堂:「お前らにそういう時が来たら手伝ってやるからさ。」
鷲尾瞳:「心配はいりません。そのために我々UGNが居るのですから」
志木倫堂:頭の後ろで指を組んで、背もたれに背を預ける。
志木倫堂:「俺がそうなってたら助けてやってくれないか……って」
志木倫堂:「ま、鷲尾的にはそうか。はっはっは」
士騎朝輝:「悲観的で憎まれ口の後に良い話をする方のシキ 都合の良い話ばかりを取れるように意識して頑張らなきゃ、何時か理由をつけて何かを切り捨てることになる。多分、それがお前の言うしっぺ返しなのさ」
士騎朝輝:「そうならなくてもな、通りすがったら助けてやるよ。リーダーの務めらしいしなぁ」
志木倫堂:「そいつは幸甚の至りってやつ」
鷲尾瞳:「助けていただけるのはありがたいと思いますが。リーダーの務めと言うなら、もう少し速度を落としたほうがいいのでは?」
鷲尾瞳:「新年早々しっぺ返しを貰うのは嫌ですよ」
志木倫堂:「楽観的な方のシキよ。お前はこの中でもとみに、いつの間にか死んでそうな、かと思えば一番しぶとく生き残りそうな、端的に言って目を離したくないタイプのやつだが」
志木倫堂:ブラックリストに載ってたってのも今となっては納得だな、とつぶやく。
士騎朝輝:「ははは。確かにスピードに自由はないな。法律に縛られてる。運転は得意だが、向かないよなぁ」
志木倫堂:「藤原がいれば安心そうだよな、そこは。末永くやれよ」
士騎朝輝:「お前みたいにって事か?はい、御馳走様」
志木倫堂:「口の減らねえ男」
芹那花音:「…あ、あの…コヨミさんと命さんからは…何かあったのですか」
芹那花音:「士騎さんへ、その、お別れのお言葉とか…」
鷲尾瞳:「……士騎朝輝。正直に言っておいたほうがいいのでは?」
芹那花音:何らかの期待に満ちた視線を送る。
志木倫堂:「あん? 鷲尾、何だその口ぶり」
士騎朝輝:「命は 一生忘れません。楽しかったです。と、コヨミは またね。だってさ、最後までツンケンしてて可愛い奴だったよ……ん?」
士騎朝輝:「正直に?」
士騎朝輝:思わず頬に指を触れる。
士騎朝輝:「あぁ、大体わかった。見てたな!?」
鷲尾瞳:「盗み見するつもりはなかったのですが、場所が場所ですから。ちょうど戻ってきた時に」
鷲尾瞳:「藤原奈央と士騎朝輝の間柄は知っています。恐らく月代コヨミからの一方的な行動だとは思いますが……」
志木倫堂:こいつが今更隠し事をするタマでもないだろう、と思っていたので士騎くんのリアクションにちょっと驚きます。
芹那花音:「えっ」士騎さんと瞳さんを交互に見る。「なんなのですか、なんなのですか」
藤原奈央:「ん、なにが?」
士騎朝輝:「いや、大したことではあるんだけどなぁ、別に隠してた訳でもないが……」
士騎朝輝:「報酬に頬っぺたに唇くれたんだよ、あいつ。それだけだよ」
士騎朝輝:「それだけ!」
藤原奈央:「へえ」
藤原奈央:「それを隠してたわけね?」
藤原奈央:「このクソボケ記憶喪失刀ホームレス馬鹿は……」
志木倫堂:「くっ…………くくくくくく…………」
志木倫堂:口元を抑えてぷるぷるしている
芹那花音:「わっ」「わあ、わあ」
芹那花音:赤くなったり藤原さんを見て青くなったりしている。
志木倫堂:「『頬っぺたに唇くれた』って…………かわいすぎんだろ表現…………」
鷲尾瞳:「……」そわそわしつつ奈央ちゃんの反応を見てます
藤原奈央:横合いから思い切りブレーキを踏む。
士騎朝輝:「藤原さん。そのぅ、今は運転中ですからね」
士騎朝輝:「その件に関しては、後で安全な所で第三者を立てて話し合うのが良いと思う……おわぁ!?」
芹那花音:「ひゃあああ」悲鳴。
志木倫堂:「どっわあ!」
鷲尾瞳:「ひゃっ」花音ちゃんを座席に押さえつけつつ
陶妙算:唇を噛み締めながら志木くんにしがみつく
士騎朝輝:端に車をのろのろと寄せて止める。
GM:車が止まった場所は、ちょうど港湾区の倉庫地区のど真ん中だ。
GM:めずらしく船も停泊しておらず、コンテナ群もない。
GM:一面の水平線が広がり──ゆっくりと水平線が赤く染まっていく。
藤原奈央:「帰る。歩いて」
藤原奈央:「あんたたちで勝手に初日の出見てなさい」
志木倫堂:「え……ちょ、ちょっと!」
士騎朝輝:「待って、待て待て、家まで何キロあると思ってるんだよ、これだと俺も帰りかねない」
士騎朝輝:相手の腕を平謝りしながら掴んで。
士騎朝輝:「ちゃんと人の話を聞いて、誤解を解き合えるのが藤原奈央だと思うんだよなぁ」
芹那花音:「ふ、藤原さん…い、一緒に見ましょう…」
鷲尾瞳:「し、士騎朝輝。ファイトです。今こそ腕の見せ所ですよ」
志木倫堂:「朝輝のことリーダーリーダーって言って悪かったよ。俺達のボスはあんたしかいない。いなくならないでくれ」
GM:士騎くんが腕を掴んだ。じゃあ士騎くん以外の3人は、意志で判定してください。難易度は9。
志木倫堂:侵食率はいくつですか?
GM:初期値!
鷲尾瞳:成功しちゃお~
GM:ダイスボーナスなしだね。
鷲尾瞳:3DX+6
DoubleCross : (3DX10+6) → 4[1,1,4]+6 → 10
芹那花音:5dx+2>=9
DoubleCross : (5DX10+2>=9) → 10[1,2,5,6,10]+3[3]+2 → 15 → 成功
芹那花音:やっぴ
志木倫堂:2dx+3>=9 えい
DoubleCross : (2DX10+3>=9) → 7[3,7]+3 → 10 → 成功
志木倫堂:やったー
GM:失敗したことない女、最後まで最強
GM:じゃあ花音ちゃんが一番最初に。そして鷲尾、倫堂も少し遅れて気づく。
GM:ぎゃあぎゃあと痴話喧嘩を繰り返す横で──
GM:ゆっくりと太陽が水平線から顔をのぞかせた。
GM:オーガン。十三人。……絶対に迎えられないと思っていた2021年。
GM:君たちはあらゆる苦難を乗り越えて、年を超えることができた。
鷲尾瞳:「来ましたね。2021年」
志木倫堂:「ほら。もう昇ってきてるよ。今帰っても俺達と初日の出を共にした事実は消えないぜ」
志木倫堂:陶くんを背負って、欠伸をしながら気の抜けたことを言います。
芹那花音:「わ……」慌てて懐からスマートフォンを取り出し、カメラを向ける。
藤原奈央:「はっなっせぇぇ! このクソ二股男! 死ねっ!」
藤原奈央:「朝ごはんももう絶対作ってやらないから!」
士騎朝輝:「っと、うわっ、悪かったよ。黙ってた事は」
芹那花音:「……ふふ」白い吐息が漏れる。痴話喧嘩の様子も、写真に収める。
志木倫堂:「え、朝ごはん作ってもらってんの?」
鷲尾瞳:「もうほとんど夫婦ですね」
士騎朝輝:「俺には藤原奈央だけだって、朝日にも誓うからさ」
士騎朝輝:「どうにか今だけでも機嫌を直してくれると」
士騎朝輝:輝く朝の光に照らされて少し思う。
士騎朝輝:自分はこの朝日の騎士のようになれただろうかと。
士騎朝輝:掴んだ腕を引き寄越せて、横を向かせる。
藤原奈央:「ふん……」
藤原奈央:「……きれーな朝日」
藤原奈央:「あたし達が守った太陽よ」
士騎朝輝:「つい、この間まで、あそこにいた、俺達が守った太陽だ」
士騎朝輝:「みんな」
志木倫堂:「ん」
芹那花音:「はっ、はい」
鷲尾瞳:「む」
士騎朝輝:「来年は初詣に行こうな。ご利益のある良い神社を知ってるんだ」
士騎朝輝:「多分、願いもかなって世界一サービス満載だぜ」
士騎朝輝:「そこの神様な、俺達のことが大好きなんだからさ」
◆Big "N" City◆
-《オブセシオンの魔人&マスターアビス》シリーズ
◆第七地区『蹂躙するナラシンハ』(GM:クオンタム)
PC1 元《因果夜船》雨堂聖理 (PL:馴染)
PC2 《ETBキャラクタ》成田晴史 (PL:珪素)
PC3 《ウルサ・ミノール》ノア・スノウマン(PL:それじゃない方のヒロ)
PC4 《ホワイトミュート》士騎朝輝 (PL:白金)
・魔人ナラシンハ
・魔人炎陽
・魔人サーラメーヤ
・魔人ヴァルコラキ
・魔人ロイトス
・魔人キャグン
◆大N市・第三地区『淵より来るもの』(GM:クオンタム)
PC1 《スカボロー・フェア》御厨柴門 (PL:ぽぽ)
PC2 《マクガフィン》鷲尾瞳 (PL:ぺんさん)
PC3 《ホワイトミュート》士騎朝輝 (PL:白金)
PC4 《黒の檻》入間誠時 (PL:優水)
・《マスターアビス・Λ》?????
◆大N市・第三地区『紅蓮戦線』(GM:クオンタム)
PC1 《バルカノーツ》志木倫堂 (PL:そごう)
PC2A 《スターオブライフ》鵜曇憂子 (PL:めかぶ)
PC2B 《グローセ・ベーア》百代まりあ(PL:すきゃっと)
PC3 《ETBキャラクタ》成田晴史 (PL:珪素)
・《マスターアビス・γ/343》ヴェストファール
・《マスターアビス・γ/00》市川ハジメ
◆マスターアビス討伐卓・前編『希望を喰らう光/絶対同化領域ベルゼブブ』(GM:クオンタム)
PC1 《ホワイトミュート》士騎朝輝 (PL:白金)
PC2 《バルカノーツ》志木倫堂 (PL:そごう)
PC3 《セレナーデ》芹那花音 (PL:めかぶ)
PC4 《マクガフィン》鷲尾瞳 (PL:ぺんさん)
・特別ゲスト:御厨柴門、入間誠時
・《マスターアビス》月代コヨミ
・《魔人ディナ》リディア=スミルノフ
・《魔人インドラ》吾妻ヒビキ
・《魔人レリエル》恋本朝未
・《魔人ベルゼブブ》新見歩
◆マスターアビス番外編『再生のファンタジア』(GM:クオンタム)
PC1 《モディ・ドゥ》ナザロフ (PL:森田)
PC2 《ゴーストディヴィジョン》ナターリア=ミュラー (PL:猫口@)
PC3 《サウィン・ベンダー》犀潟常青 (PL:ロケット商会)
PC4 《クロックワークス》秋塚譲治 (PL:オツカレー)
・《マスターアビス》月代コヨミ
・《魔人ディナ》リディア=スミルノフ
・魔人ナラシンハ
・魔人ヴァルコラキ
・魔人ロイトス
◆N町キャンペーン第五話『二度目の覚醒』(GM:クオンタム)
PC1 士騎朝輝 (PL:白金)
PC2 志木倫堂 (PL:そごう)
PC3 鷲尾瞳 (PL:ぺんさん)
PC4 芹那花音 (PL:めかぶ)
PC5 月代コヨミ
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◆マスターアビス最終話『深淵のオラトリオ』(GM:クオンタム)
PC1 《ホワイトミュート》士騎朝輝 (PL:白金)
PC2 《バルカノーツ》志木倫堂 (PL:そごう)
PC3 《セレナーデ》芹那花音 (PL:めかぶ)
PC4 《マクガフィン》鷲尾瞳 (PL:ぺんさん)
・月代コヨミ
・《リッターシルト》藤原奈央
・《ノーヴェ》ノーヴェ
・《魔人ディナ》リディア=スミルノフ
・《魔人インドラ》吾妻ヒビキ
・《魔人レリエル》恋本朝未
・《魔人ベルゼブブ》新見歩
・特別ゲスト:詩雲終、陶妙算
・《ツキガミ》月代命
脅威は排除された。
この世界に《マスターアビス》の脅威は存在せず、荒れ狂う神も存在しない。
ただ────
────新しい年が来る。
DX3rd 大N市 マスターアビス最終話『深淵のオラトリオ』
──────END
GM:以上をもって、『楽園の十三人』マスターアビス討伐シリーズは終了となります。
GM:ありがとうございます。そしてお疲れ様でした。