『アンリミテッド・ローデッド・エクスパンデッド・デッドデッドデッドリードライブ』 (企業集合体"中央")
キャラシート
PC1 《ホワイトミュート》士騎朝輝
(キャラシート)(PL:白金)
PC2 《バルカノーツ》志木倫堂
(キャラシート)(PL:そごう)
PC3 《セレナーデ》芹那花音
(キャラシート)(PL:めかぶ)
PC4 《マクガフィン》鷲尾瞳
(キャラシート)(PL:ぺんさん)
目次
■プリプレイ
GM:セッションを開始します。まずは自己紹介から。
GM:都合上、本日はめかぶさんが"見"に回っているので
GM:花音ちゃん以外の三名を順番にやっていきましょう。キャラシートを貼ってPC順に。
GM:まずはPC1の士騎くん、お願いします。
PC1 《ホワイトミュート》士騎朝輝
(キャラシート)(PL:白金)
士騎朝輝:はい!士騎朝輝です。元さすらいのオーヴァードです。自由こそが人間の尊厳と信じ戦う概ね正義感です。
GM:目を覚ませ正義感だぞお前は
GM:ヒュンケルくらいの正義感
GM:今回はおそらく初の250点のはずなので、性能とか成長点なども教えてね
士騎朝輝:今更性格を説明するのもちょっと困りますが、クール気取ってる格好つけでお人好し。
士騎朝輝:第3支部の支部長に懇意にしてもらってるイリーガルです。懐刀とか切り札といっても良い。
GM:実際懐刀だよ!
GM:今回は謎の伝染病がパンデミックしているせいで、重要幹部はテレワークを命じられるのですが
士騎朝輝:クロスブリードのブラックドッグ、サラマンダーでヴァジュラを使用した高速白兵暴動型。紅蓮の憎悪とクレイジードライブで火力を重ねます。
GM:自宅待機支部長の護衛に命ぜられるくらいには懐刀と考えてください。
士騎朝輝:Dロイスは鬼切の古太刀 村雨丸。ジャームのEロイスを氷と共に葬るぜ。 自宅待機了解!旅人だってお願いされたら足も止めますよ。
士騎朝輝:そして250の成長ですが、ついに手を出してしまった。禁断のエフェクト!バリクラ!!
GM:ヒエー
GM:これはGM的にも困るんですよね。ボスのバランス的にこう・・
士騎朝輝:これで火力あるけど装甲やガードで余裕だろ。という弱点が消えました。相応に重いですけどね。
士騎朝輝:ごめんね、GM。でも対ベルゼブブ、アビスΛ用の必殺演出用でもあります。
士騎朝輝:格好良く決めたいな。また重要シナリオのPC1なので気合も入りまくってます!
士騎朝輝:以上ですかね。
GM:ちゃんと生きて帰ってきてね!
GM:了解です。じゃあ、士騎くんのハンドアウトはこちら。
・シナリオロイス:《マスターアビス》月代コヨミ/P誠意/N殺意/
一ヶ月前から世界に広まりつつある、謎の伝染病──黒晶病。身体のあちこちが結晶化し最後には仮死状態に陥るという謎の病気。
『十三人』や『オーガン』の問題は山積みだが、目の前の病気もまた深刻な問題だ。ここしばらく、君は藤原奈央の護衛として自宅待機を続けている。
そんなある日のこと。見知らぬ少女が君たちの元を訪れる。
彼女の名は月代コヨミ。
Λでもγでもない、オリジナルの《マスターアビス》。あらゆる情報を喰らう者。
彼女の用件は、仕事の依頼。
依頼内容はふたつ。──魔人ベルゼブブと、彼女自身の殺害だ。
GM:黒晶病(こくしょうびょう)は、いろいろあってこの名前になったんですが
GM:正直めちゃくちゃ変換しづらいので、余裕があれば辞書登録しておくことをおすすめします(このセッションでしか出てこない)
士騎朝輝:コヨミちゃん。何故だろう。とても懐かしく慈しみたくなる名前だ。
GM:そうですね。GMもなぜかすごく……懐かしい……
士騎朝輝:殺意で取るなんてできそうにないぜ。村雨丸の担い手ではあるが。
GM:キャンペーンのヒロイン味を感じています。月代コヨミは14歳の女子中学生。
GM:今回のOPは、士騎くんが藤原奈央の護衛で彼女の自宅で桃鉄(任意)をやっている時に
GM:コヨミが訪ねてきて、君たちに依頼をする……という流れを考えてます。
GM:やりたいゲームを考えておいてください。スト2とかでもいいよ。
士騎朝輝:了解です!対戦ゲームが良いですね!
GM:OPまでに決めてくれればいいからね~
士騎朝輝:で、コヨミちゃんにまずは事情を聴いたり、なんだったりですね。
GM:そういうことです。詳細はコヨミから説明があるので、
GM:君は黙って話を聞いてもいいし、マスターアビスの名前を聞いた瞬間に斬り殺しにいってもいい。という感じですね。
GM:そんな感じで次にいきましょうか。次はPC2の志木くん、おねがいします。
PC2 《バルカノーツ》志木倫堂
(キャラシート)(PL:そごう)
GM:私は偉いので、志木倫堂とフルネーム登録することで士騎志木問題に完全対応しています
志木倫堂:はい!
志木倫堂:志木倫堂。イリーガルにして高校生!
GM:あっ立ち絵が全身になってる……!?
志木倫堂:FHの非人道的実験により、怒り以外の感情を制限されて育ちました。今は割と普通の男の子です。
志木倫堂:いろいろあってある程度落ち着いた今でも、本人は自分本来の気質をあまり好ましく思っておらず、なにかと文化人を主張したりしています。
GM:そうだぞ。人は炎を手にすることで文化をも手にしたんだ。文化人になれ。
GM:サラマンダーなら文化人になれ。わかったな。
志木倫堂:懐かしい奴の声がするな……
GM:その実験って、具体的にどんなことされたぜっていうのはなにかのセッションで詳しく描写されてたりするのでしたっけ
志木倫堂:入ってますけど昔過ぎてちょっと読まれるのが恥ずかしい……
志木倫堂:だいたい単一の感情を増幅したら火力上がるんじゃない? オーヴァードは気合いだし、という内容です。
GM:そんな昔なんだ!
志木倫堂:人生2度目のダブルクロスですね……
志木倫堂:能力はピュアサラマンダー、師匠とかができたりして能力運用上の問題がほほ解決し、高い火力とコントロールを併せ持つ強力なオーヴァードになりました。
GM:ピュアサラ、つよいんだよなあ
志木倫堂:昔は色々取り回しが悪いという設定だったんですが、ロングスパンの登場に伴ってわかりやすい特徴が消えていっているキャラです。
GM:攻撃一辺倒じゃないのがこなれてていいですよね。炎陣とか氷熱の軍団とか。
志木倫堂:そう! 今回は250点という事で、120%エフェクト、氷熱の軍団を所持し悪かった侵蝕効率がさらに危うくなりました。正直今でもメモリー取るべきだったんじゃないかってドキドキしています。
志木倫堂:こんな感じ! あ、あと!
GM:(あっ効率悪くなったんだ……大丈夫かな……)
志木倫堂:普段こういうことはここでは言わないんですけど、今回は流石にいいよな……ということで。
GM:ほいほい
GM:なんでもいっておくれ。そのための自己紹介なのだぜ。
志木倫堂:企画参入当初からPC1の士騎くんのファンだったので、ついに同卓適ってうれしいです! よろしくお願いします!
志木倫堂:以上だ!
GM:知ってる!
GM:なんとしても大N市企画をやっているうちにシキシキコンビを見たかったので、GMも感無量です。ありがとうございます。
GM:じゃあ、そんな志木くんのハンドアウトはこれ。
志木倫堂:いや~~~~有難すぎる
士騎朝輝:やったー。仲良くなりたいねー。
志木倫堂:ほいさ!
志木倫堂:いぇいいぇい。なろうぜ~
・シナリオロイス:リディア=スミルノフ/P借り/N隔意/
マスターアビス・γとの交戦から数ヶ月。君は日常の傍ら、とある情報を追い続けていた。
γのベースとなった存在。アビス計画の核──ナンバリングのない《マスターアビス》。十三人の一人。
オリジナルマスターアビスの情報は異常なほど乏しかったが、ついに今日、君は事情通の情報屋から彼女に関する情報を仕入れる事ができた。
だが同時にそれは、後戻りできないラインを踏み越えたという意味でもある。
太陽光を通じた地球規模の存在同化。
魔人ベルゼブブによる感染拡大。
手を打たねばならない。全人類がアビスに同化され、死の病に倒れる前に。
GM:まずは情報屋さんと会話して、マスターアビスの情報を手に入れたあと
GM:その情報がきっかけで事件に巻き込まれ、えらやっちゃになってもらいます。
志木倫堂:なんてことだ……だがリスクは承知の上!
GM:シナリオロイスは、最初はおっさん魔人の予定だったんですが
志木倫堂:ハジメの弔いがてら、ちょっくら世界の危機に立ち向かってやるぜ
志木倫堂:なんと
GM:紅蓮戦線に続いて二度もOPからおっさんと絡ませるのがかわいそうだったので、女の子にしました。リディア=スミルノフ。
志木倫堂:www
GM:ロシア出身の10歳です。倫堂くんは彼女が湯ノ浦・オブセシオンセルのリーダーだと最初から知っていてもいいし、
GM:全然知らなくてもいいです。このあたりはお好みで考えておいてね!
志木倫堂:はーい! 考えときます!
GM:せんきゅせんきゅ!
GM:じゃあ次。PC3の花音ちゃん……は、めかぶさんがいそがしめかぶなのでスキップして
GM:PC4の瞳ちゃん。キャラシートを貼って自己紹介をお願いします。
PC4 《マクガフィン》鷲尾瞳
(キャラシート)(PL:ぺんさん)
鷲尾瞳:うおー!
鷲尾瞳:こんにちは。第一支部所属、UGNチルドレンの鷲尾瞳です。
GM:ぺんぺん!
鷲尾瞳:いわゆる銀髪クール属性の女の子で、UGNチルドレンであることを誇りにし常にチルドレンとして模範的な振る舞いを心がけています。
鷲尾瞳:Dロイスは実験体。FHであくどい実験の被験体にされてました。
鷲尾瞳:実験体時代のトラウマと罪悪感から、無感動に任務を遂行することが自分の役目だと思い、感情を押し殺していましたが
鷲尾瞳:最近は様々な人と出会い徐々に感情を表に出すようになってきました。中でも特に恋愛感情に興味があるとか。
GM:キャワイイ
鷲尾瞳:憧れの人と恋仲になったことで更に拍車がかかっているかも?今回は皆恋人持ちだということで
鷲尾瞳:その辺りの話もしていきたいような気がします。ハンドアウトにもフックになりそうなこと書いてあるし……
鷲尾瞳:ただ浮かれ過ぎたりはせず、今回PCで唯一の正規人員ということで、しっかりチルドレンとしての役目を果たしていきたいと思います。
GM:実際、聞かれたら堂々と「彼氏です!」って返事するのかなあと気になったので
GM:今回のOPではちょっとだけモブ女子生徒とも会話してもらいたいですね。休日に歩いているところを見られたとかで。
鷲尾瞳:きゃーっ
鷲尾瞳:とても照れちゃう
GM:いいぞ……もっと照れろ……
鷲尾瞳:えー……めっちゃすごい楽しみです……
鷲尾瞳:性格面はそんな感じ!性能はピュアモルフェウスの白兵アタッカー。咎人の剣を最大レベルで使用し高い攻撃力で敵を蹴散らすぞ。
GM:性能面とかも教えておくれ!
鷲尾瞳:成長ではカバーリングエフェクトである《砂の結界》を取得した他、
GM:瞳ちゃんなー。武器錬成アタッカーとしてシンプルに完成してるんだよなあ
鷲尾瞳:《クリスタライズ》《ストライクモード》などで更に攻撃力をアップ。《ギガンティックモード》で範囲攻撃も可能になりました。
鷲尾瞳:それからアビス対策に意思ダイスを増加するエンブレム『スティールマインド』も取得しました。
鷲尾瞳:数々の任務を得て精神的にも強くなっている……という表現にもなっていて個人的にはかなりお気に入り。
GM:えらーい!
GM:そう!意志は今回……大事だぜ!
GM:とても大事! きっと活躍できるでしょう。
鷲尾瞳:活躍すると嬉しいなー!このようにアタッカーとして必要なことはだいたいできますが、代わりにダイス数は少なめ。
鷲尾瞳:一応高い白兵技能値で補っているので最低限はありますが……
鷲尾瞳:今回は支援キャラである花音さんがいるので、そんな不安ともおさらば。いっぱい頼りにしようかと思います。よろしくね!
鷲尾瞳:以上!
GM:だってよかのちゃ!
GM:かのちゃも草葉の陰から応援してくれていることでしょう
GM:ありがとうございます。じゃあ、瞳ちゃんのハンドアウトはこれ。
・シナリオロイス:恋本朝未/P友情/N隔意/
マスターアビス・Λとの交戦から数ヶ月。君は任務の傍ら、Λの行き先を追い続けていた。
結果は消息不明。あれだけのジャームなら目撃情報の一つや二つはありそうだが、未だ情報は皆無だ。
加えて今は、謎の伝染病も流行っている。《黒晶病》。全身が結晶化し仮死状態に至る、ひと月前から世界規模で猛威を振るう伝染病……。
そんなある日。学級委員長として何気なく校内の戸締まりをしていた時、君は夕暮れの屋上で一人の女子生徒と出会う。
天文部に所属する彼女は伝染病を話題にあげ、もしかしたら世界が滅んでしまうのかもしれないと言う。そして君に、こう問いかけるのだった。
──『世界を守るために、好きな人を永久に忘れられるか』と。
GM:シナリオロイスの名前を少し変更しました。恋本朝未(こいもと・あさみ)。君と同じ14歳です。
鷲尾瞳:このハンドアウトものすごくワクワクしますよね
GM:はいって答えたらその場で即タイタスになるとか、そういう鬼畜ギミックはないので
鷲尾瞳:実際これは瞳ちゃんの心の軸となってる二つを天秤にかける選択なのでものすごく楽しみです
GM:OPではあわあわしてもいいし、堂々と答えを出してもいいです。
鷲尾瞳:なんかあれですね。あわあわというより
鷲尾瞳:この年頃特有の特殊な精神状態故の発言かな……みたいな反応したいかも
GM:中二病w
鷲尾瞳:でも実際シリアスな場面でも聞かれることになりそうなので……ちゃんと答えは考えておきます!
GM:でもそうですね。恋本は割とそんな感じの女子中学生です。一人称は一部患者が大好きなボク。
GM:のらりくらりとしたとらえどころのない子だと思います。すぐ帰らないで仲良くしてあげてね。
鷲尾瞳:任せてください。凄く仲良く成れそうな気がします。
GM:OK! じゃあラスト。なんか大丈夫そうという電波をキャッチしたので、
GM:PC3の花音ちゃん。キャラシートを貼って自己紹介をしてね。
芹那花音:はい!ドゥンドゥンドゥン…ドゥンドゥンドゥン…
PC3 《セレナーデ》芹那花音
(キャラシート)(PL:めかぶ)
芹那花音:芹那花音(せりな・かのん)です。15歳のUGNイリーガル。
GM:信号待ちのDQNカーみたいだ
GM:かのちゃ!
芹那花音:ある日FHに拉致され、実験体として酷い目に遭っていたところ、"ピリオド"と名乗るオーヴァードに救われ、以後二人で行動を共にしています。
芹那花音:FHに追われ逃亡生活を送っていましたが、先日、PC1の士騎さんと、第三支部の藤原支部長に助けられ、一応の終結を見せました。
芹那花音:(※参考用URL:http://quantum44-02.sakura.ne.jp/log/202009/serenade_h.html)
芹那花音:その折にUGNイリーガルとして登録したので、まだ任務をこなしたりなどの経験は非常に少ない、ド新米イリーガルです。
芹那花音:性格は、「おとなしい女の子」を絵に描いたような恥ずかしがり屋。すぐ顔が赤くなります。
芹那花音:コミュ症気味だけどみんなと仲良くなりたい!たくさん話しかけてくれると嬉しいです!
芹那花音:オーヴァードとしての能力は、ノイマン/ハヌマーンの完全支援型。
芹那花音:ダイスを増やして侵蝕率を下げ、みんなに高い達成値を出してほしいな~!という設計です。
芹那花音:ミドルは行動値通りでしか動けないのですが、クライマックスでは先手を打って支援しつつ、《援護の風》を2回バラまきます。
芹那花音:また、今回はUGN限定エンブレム「Rバランサー」を獲得し、《援護の風》は侵蝕率1でバラまくことを可能にしました! 入ってよかったUGN!
GM:この速度……事前に打ち込んでいたものをコピペしている!
GM:あっ侵蝕1で2回ばらまけるの!?
GM:強くない!?
GM:ミドルで最強じゃん
芹那花音:強くなったの~~ えへえへ
芹那花音:あっ、あと今回イージーエフェクトで《真相告白》っていうのを獲得したので
GM:これな~
GM:いいイージーを取るよね。めかぶさん
芹那花音:これは、こう……内に秘めたるカリスマ性があると良いわね~というやつですね
芹那花音:前回のセレナーデで良い設定がついたので……
GM:ぜひ誰かの下着の柄とかを真相告白させてください
芹那花音:分かりました。お任せください
GM:そういえば瞳ちゃんはスレンダー美少女ですが
GM:花音ちゃんはグラマー体型なんでしたっけ? スレンダー体型?
GM:着痩せするタイプだったりするのかな
芹那花音:着痩せするタイプです
GM:good
芹那花音:あとなんというか
芹那花音:まだ子供っぽい体型
GM:ああーなるほど
GM:高校に入ったら体型変わる子とかいますしね
芹那花音:そうそう! そういうイメージです
芹那花音:あっ、自己紹介的な文章は以上わよ!よろしくお願いしまーす
GM:昔それで140cmくらいのメチャかわショタっ子が180cmの長身イケメンになってて失禁しました
GM:はーい! ありがとう!
芹那花音:ヒエ~ッ
GM:じゃあかのちゃのハンドアウトはこれ。
・シナリオロイス:《魔人インドラ》吾妻ヒビキ/P信頼/N恐怖/
《マスターレイ》を巡る戦いから一ヶ月。君は最近、奇妙な違和感を覚えている。
何か重要な事を忘れている気がするのだ。記憶に途切れはないし、肉体的な不調もないのだが、誰かと会話した内容がすっぽり抜け落ちているような感覚に襲われる。
奇妙な違和感は、一本の電話によって疑惑から確信へと変わった。
オブセシオンの魔人インドラ。荻野清正。はじめて話すはずの彼は、しかしすっかり慣れた口調で君に真実を告げる。
世界中のあらゆる人間が《マスターアビス》を正しく認識できていない。マスターアビスを認識できるのはごく一部の人間だけ。そのごく一部も、このままではいずれ記憶が同化されて完全な認識不能に陥る。
マスターアビスを放置すれば、人類は滅びる……そうなる前に我々だけで止めなければならない。
マスターアビスと、彼女の情報をばらまいている感染源。魔人ベルゼブブを。
GM:魔人インドラは14歳くらいの少年です。名前……アッ!
GM:古い名前が残ってる!
芹那花音:えっ、そうなの
GM:本当は荻野清正という、20歳前後のごつい老け顔魔人を考えていたのですが
芹那花音:あ、ほんとうだ
GM:諸事情により、名前が変わりました。吾妻ヒビキ。14歳くらいです。
GM:口ベタだけど悪いやつではないです。明日の花音ちゃんのOPでは、
GM:まず吾妻から電話がかかってきて現状を把握。そのあと、同居している花音ちゃんのお兄様と日常会話ロールを挟んでもらって
GM:吾妻と合流して終了。という感じを想定してます。
芹那花音:おっ おにいさまと!?
芹那花音:はわっ はいっ
芹那花音:押忍
GM:お兄様のPL(いぬ)にはあとで連絡をしておくので、多分来てくれるだろ……多分……
芹那花音:私も頑張って呼び出します
GM:インドラからも説明がありますが、ハンドアウトの通り
GM:世界中の殆どの人間がマスターアビスの存在を認知できていません。認識できるのは、彼女からの同化耐性を持つ一部の人間のみ。
GM:君がそのごく一部というわけですね。なんで同化耐性があるのかはインドラから説明があるかもしれないし、情報項目を待ってもいいです。
GM:そんなところ! よろしくね!
芹那花音:ふむふむ 聞けたら聞こう
芹那花音:はーい!よろしくお願いします!
GM:イェイイェイ!
GM:じゃあこれで全員の自己紹介は終了!
GM:トレーラーを貼ってOPに移りましょう。
GM:
昨日と同じ今日、今日と同じ明日。
世界は繰り返し時を刻み、変わらないように見えた。
だが、人々の知らない所で世界は大きく変貌していた。
──それは唐突に広がった。
全身が徐々に結晶化し、仮死・昏睡状態に至る奇病。黒晶病。
原因不明、対処法不明。治療不能、認識不能。
かろうじてレネゲイド由来とだけ分かっているこの病は、今なお感染拡大を続けている──。
マスターアビス。光と同化し、世界を飲み込もうとするもの。
魔人ベルゼブブ。死の疫病をばら撒き、世界に復讐せんとするもの。
深淵の力は人類を滅ぼすか。未来へ続く希望の道となるか。
守るべきものを選択せよ。
それこそが守護者たる我らの役目。
ダブルクロス The 3rd Edition "大N市"
『希望を喰らう光』
ダブルクロス──それは裏切りを意味する言葉。
■オープニング:士騎朝輝
GM:誰からいこうかなあ。うーむ
GM:今回は色々と情報量が多いので、PC順に行くか。
GM:つまり、一番親切なNPCがいる順だ。士騎→志木→鷲尾の順番で行きます。
GM:登場ダイスをどうぞ!
士騎朝輝:1d10+37
DoubleCross : (1D10+37) → 9[9]+37 → 46
GM:ギエーッ
GM:第一の犠牲者が出た
GM:OPは藤原奈央の家(セーフハウスを兼ねた3LDKマンション)で対戦ゲームをやりながら、軽く日常会話してもらおうと思います。
GM:何かやりたいゲームはありますか? なければ桃鉄になります。
士騎朝輝:そうですね。それでOK!
GM:OKOK!
GM:──12月某日、夕刻。
GM:世界は暗黒に閉ざされつつある。日没という意味ではなく、暗いニュースしかないという意味でだ。
GM:一ヶ月ほど前から広まりだした謎の感染症。黒晶病。
GM:肉体の一部に黒い結晶が生え、内部まで同化し、最終的には仮死状態に至る。治療法はまだ確立されていない。
GM:唯一……かろうじて分かっているのは、レネゲイド由来ということだ。そのためUGNは暫定的な対応処置を取っている。
GM:すなわち、外に出ないこと。支部長クラスは総じて自宅待機によるテレワークを命じられており……君はその護衛役だ。
GM:護衛役なのだが。今日の仕事はもう終わっているので、こうなっている。
藤原奈央:「うがあああ! また赤マス!!」
藤原奈央:「っていうかおかしくない!? なんで冬の赤マスってこんなにお金持っていかれんのよ!」
士騎朝輝:「運がないよなぁ。外と同じでお先真っ暗かもなぁ。意味的には赤字マスってことだよな、これ」
藤原奈央:「士騎、そこであと2ターンくらい待ってなさい。今キングボンビーなすりにいくから」
藤原奈央:「動くんじゃねーわよ」 先程から何度か蹴りが飛んできている。
士騎朝輝:「それで、待つバカがこの世にいるかよ。まあ、そもそもだ。いてっ」
藤原奈央:「はい、あんたのターンよ。そもそも?」
士騎朝輝:「このゲームだって言うなら、藤原は俺に勝てるか怪しいよなぁ」
士騎朝輝:ゲーマーとしての練度は元より語るのも馬鹿々々しい。ただし、このゲームにおいては話は別だ。その実力は伯仲している。
士騎朝輝:ナンバリングタイトルではあるが、発売したばかりの新作ゲーム。
士騎朝輝:支部長として誰よりも真面目に働き、激務の合間にしかゲームに触れぬ人間と、幾らでも時間のある自由人。
士騎朝輝:言うなれば、ベテランマラソンランナーとルーキーのスプリンターが100M走で勝負をするようなものだ。
藤原奈央:「感謝しなさいよね。わざわざ実力差が出ないよう運ゲーを選んでやったんだから」
士騎朝輝:「藤原が仕事してる間、やり込んだんだよなぁ、俺」
藤原奈央:「運ゲーを……おのれ……」
藤原奈央:「なんかいい感じの物件を真っ先に目指してると思ってたわ。あんた先にやってたのね……!」
士騎朝輝:「ほら、まぁ、やっぱりさぁ、教え子よりも好敵手になった方がこの手のゲームはどっちも楽しくなるからなぁ」
士騎朝輝:「どうせ、なるなら練習相手よりも対戦相手だ。やるようになっただろ?」
士騎朝輝:「旅人だから、このゲームの地形アドバンテージも把握してるしなぁ」
藤原奈央:「よかったわね定住するようになって。いま旅してたら大変だったわよ」 そう言って、横でつけっぱなしのノートPCに視線をやる。
GM:ネット配信されているニュース番組は、一日中今はやりの黒晶病に関する情報ばかりだ。
GM:かろうじてレネゲイド由来とわかっているが、それ以外は何もわかっていない。この自宅待機がいつまで続くのかすら定かではない。
GM:治療法も。原因も。何もかもが不明だ。
士騎朝輝:「こうやって、きゃいきゃい言いながらゲーム出来るなんてのはなぁ。世界で一番幸せだって言われても、何も言えないよなぁ」
士騎朝輝:「流石に気が紛れないか?今日の仕事は終わりだって言ったと思ったけど」
藤原奈央:「紛れるっちゃ紛れるんだけどねー。やっぱ気になるわよ。一応ここUGNのセーフハウスも────」
GM:ピンポーン。
GM:不意にインターホンが鳴る。
藤原奈央:「……兼ねてるし。……おかしいな」
藤原奈央:「さすがに事前連絡なしってのはないと思うんだけど」
士騎朝輝:「ん?嗚呼、藤原は座ってろよ。護衛って名目なんだ、俺が出る」
藤原奈央:「んじゃよろしく。っていうかここからインターコム見えるしね」
GM:君たちがいるのはリビングだ。すぐそこにインターコムがあり、オートロックのかかったマンションの玄関口が見える。
GM:あ、ちなみにここは高層階です。13Fくらいかな。
士騎朝輝:「何かあったらフォロー任せた」
士騎朝輝:壁に寝かせた藍色の鞘の愛刀を手に取り、玄関まで歩く。
藤原奈央:「ちょっと! いつも言ってるでしょ! 玄関開けるのは最後! まずカメラ越しに応対!」
士騎朝輝:「む。文明社会は便利だがまどろっこしいよなぁ」
GM:その発言にかぶさるように、再びインターホンが鳴る。
士騎朝輝:言いながらインターコムから声をかける。
士騎朝輝:「どちら様?セールスだったらお断り」
見知らぬ少女:『セールスじゃないわ』
見知らぬ少女:『宗教の勧誘でもないし、クロネコヤマトでもない。あなた達に依頼をしたくてやってきたの』
GM:君は異変に気づいてもいい。本来ならカメラに映るのはマンションの1F……ロビー部分のはずだが。
GM:カメラに移っているのは、この家の玄関前だ。13Fの廊下や、藤原が使っている自転車が見える。
士騎朝輝:「1400円は持ってる?って今は言える状況じゃないけどなぁ。依頼内容は?」
見知らぬ少女:『ふたつ。魔人ベルゼブブの計画阻止と、《マスターアビス》の殺害』
見知らぬ少女:『報酬は世界の破滅の阻止。望むなら多少のお金も。どうかしら』
士騎朝輝:「そして、随分と手馴れてるよなぁ。怪盗か何かか?もうこの階に来てるとはね……ちょっと待っててな」
士騎朝輝:「第一審査はどうやら合格だ。試験官に合否聞いてくる」
見知らぬ少女:「そ。急かすつもりはないけど、あまり待たせないでくれると嬉しいわ。ここ寒いから」
士騎朝輝:ちょいちょいと相棒を指招きして
士騎朝輝:耳を貸せ。と。
藤原奈央:「……なに?」 会話を聞きつけ、士騎のすぐそばに来ている。
藤原奈央:「マスターアビスの殺害? どういうこと?」
GM:君たちは知っています。Λとの交戦、そして『楽園の十三人』の情報が判明して以降、UGNはアビス計画とマスターアビスの情報を追い求めているが……
GM:未だにマスターアビスの情報は皆無だ。『十三人』のマスターアビスがΛなのかγなのか、それ以外の誰かを指すのかすら謎だった。
GM:ここにきて殺害を依頼してくるということは、最低でも"オーガン"のことは知っている。……そして、もしかすると、マスターアビスのことも。
士騎朝輝:《快適室温》暴走せずにレネゲイドをコントロールする一環でやっている、外気を低出力で調整する能力を行使する。
藤原奈央:「情報がほしいわ。彼女を逃さないのは大前提として」
藤原奈央:「まずこのままインターホン越しに信頼できる人物か確かめる」
藤原奈央:「信頼できるなら顔を合わせて話す。信頼できないなら、あんたが不意打ちして生け捕りにする。オーケー?」
士騎朝輝:「魔人ベルゼブブの計画阻止って言うのも気になる。ただのオーヴァードじゃなさそうだ」
士騎朝輝:「どっちにしろ部屋に上げるのが手っ取り早いな」
藤原奈央:「……あんた話聞いてた? まずはインターホン越しにって数秒前に言ったんだけど」
藤原奈央:「まあ、いいか。逃げ道も塞げるし、戦闘になっても2vs1……あがってもらいましょ」
藤原奈央:「扉、あたしが開けようか? あんたが行く?」
士騎朝輝:「俺が行くに決まってるだろ?何のための攻撃手だよ」
GM:なら、君はいつでも玄関のドアをあけることができます。
見知らぬ少女:『ねえ、まだ? この廊下すっごい寒いんだけど』
見知らぬ少女:『天気予報なんか見るんじゃなかったわ。気温を知ると余計に寒くなる』
士騎朝輝:「本当か?外気調節したハズだぜ」外に向かって言う。
士騎朝輝:「まあ、今開けるから待ってろよなぁ。面接は合格」
士騎朝輝:扉をまず僅かに開ける。刃線が通るような角度で。
GM:特に何も起こりません。君がドアを開けると、少し離れたところに黒髪の少女が立っている。
見知らぬ少女:「……呆れた」
見知らぬ少女:「まだ私、名前も名乗ってないのよ。ふつう、開ける?」
見知らぬ少女:「モニター越しに様子を伺うものじゃないの。こういうのって」
士騎朝輝:「急かした上にそれか。OK あんたが相当にお嬢様だと知れたぜ」
見知らぬ少女:「お嬢様なんかじゃないわよ。生まれは東北の田舎町だもの」
士騎朝輝:「精神性の問題だよ」相手の物言いに思わず笑う。
月代コヨミ:「出身は湯ノ浦町。名前は────」「月代。月代コヨミ」
月代コヨミ:「UGNからは、もっぱら楽園の十三人。《マスターアビス》と呼ばれているわ」
士騎朝輝:「自己紹介なんてのは、全員揃ってからやる方が良いんだよなぁ。ほら、月代、文句言ってたんだから上がり……」
士騎朝輝:「は?」
士騎朝輝:相手の手を取り、素早く中に入れると扉を閉める。
GM:では、士騎くんは手を取った時に奇妙な感触を覚えます。
GM:一瞬、手がつきぬけた。その場に何もないように。それから0.5秒ほど遅れて彼女の腕を握った。
士騎朝輝:手を離す。妙な感触にわずかに表情を顰める。
月代コヨミ:「お邪魔します」
士騎朝輝:「俺の名は士騎朝輝。輝く朝の騎士の逆順。それで、こっちは」奈央ちゃんに目を向ける。
士騎朝輝:「藤原、マスターアビスという事らしいぜ」
藤原奈央:「《リッターシルト》よ。冗談にしてはあまりおもしろくないわね」
月代コヨミ:「冗談じゃないわ。冗談ならわざわざ、遠く太陽からアバターを飛ばして依頼しにきたりしないもの」
月代コヨミ:「……困ったわね。これ、何から説明しようかしら」
GM:君は聞きたいことがあるなら質問してもいい。質問しなければ、コヨミが勝手に語りだすでしょう。
士騎朝輝:「さて、情報過多だ。いや、まずは座れよ。お茶入れるからさ」
士騎朝輝:「長くなりそうだしなぁ、これ」
月代コヨミ:「ありがと。ほうじ茶がいいわ」
士騎朝輝:「了解。藤原はどうする?飲み物」
藤原奈央:「ドデカミン残ってるからいいわ」 ペットボトルを振る。
藤原奈央:「ゆっくりくつろいで会話って感じでもないしね。……まずそもそもの話」
藤原奈央:「あんたがマスターアビスっていうのは本当なの?」
月代コヨミ:「ひとつひとつ説明するわ。士騎朝輝、あなたも座って聞きなさい」
士騎朝輝:「有難いね。質問は俺もそこそこしたいんだよなぁ」
士騎朝輝:手馴れた様子で台所のティーポットでほうじ茶淹れて、自分は冷蔵庫からミネラルウォーター持ってくる。
月代コヨミ:「いくらでもどうぞ。たとえば、私の肉体のこととか」
月代コヨミ:「私の肉体はもうとっくに滅んでいるわ。今ここにいるのは、人格を投射した情報体。影のようなもの」
士騎朝輝:奈央ちゃんの隣、相手の対面に座る。BGMが邪魔なのでディスプレイを消す。
士騎朝輝:「《ハンドリング》みたいなものか?」
月代コヨミ:「ああ、そうそう。それそれ。《ハンドリング》は消耗が軽いけど、それでも体力は使うわよね」
月代コヨミ:「私は精神だけ太陽と同化して生き延びているの。そして《ハンドリング》のようなもので各地を回って、私の情報を消して回ってた」
月代コヨミ:「このままいけばいずれ力を消耗して死ぬはずだったわ。年内にね」
月代コヨミ:「ここまではいい?」
藤原奈央:「いや、いい?とか言われても、もう情報過多なんだけど……」
士騎朝輝:「精神だけ太陽と同化ってのは飲み込めないけどなぁ。概要はだいたいわかった」
士騎朝輝:「本体が太陽に寄生しててアバターを地球に寄越して、自分の痕跡を消してるって理解でいいか?」
月代コヨミ:「それで合ってる」
月代コヨミ:「私の能力は強くなりすぎて──もう私自身でも手に負えない。私に繋がる情報を知るだけで、大抵の人はの全情報を同化されて消滅するわ」
月代コヨミ:「黒晶病。世界規模で起きてるあれは、私の同化現象の発露よ。……ギリギリのところで食い止めてるけど……もう持たない」
士騎朝輝:「その割には俺と藤原を殺しに来た感じじゃないよなぁ。かなり知り過ぎてないか?この時点で」
藤原奈央:「そうね。あんたの言うことが本当なら、あたしたちはとっくに死んでるはずじゃない?」
GM:君は当然ながら、今すぐ月代を殺しにかかってもいいです。
士騎朝輝:「よし。この時点で質問」
月代コヨミ:「はい。どうぞ」 お茶をすする。
月代コヨミ:「……味が薄いわ。もう少しいいお茶っ葉を使いなさい」
士騎朝輝:「お子様舌なんだよなぁ、家主が。困ったことにな」
士騎朝輝:「今、俺があんたに斬りかかって、事態は解決するか?」
月代コヨミ:「わからない。けど」
月代コヨミ:「もし解決したら、それはとてもいい事だわ。少なくともあなたに害は及ばないはず」
月代コヨミ:「やってみる?」
士騎朝輝:「逃げないのなら、質問するだけしてからの方が良いだろ。俺達が何で死んでないかと」
士騎朝輝:「マスターアビスとはそもそも何か?」
士騎朝輝:「それとベルゼブブの事、そこら辺を聞いてからにしたいんだよなぁ」
藤原奈央:「お子様舌っていうのはこの際聞かなかったことにしてあげるけど……そうね」
藤原奈央:「その三つはあたしも聞きたい。不明点を残したまま解決するミステリーは三流よ」
月代コヨミ:「じゃあ説明するけど」
月代コヨミ:「あなた達が同化されないのは」
月代コヨミ:「──次。マスターアビスとは何か、について」
月代コヨミ:「マスターアビスはさっき言った通り、私のこと。アビス計画の根幹をなすオーヴァードで……」
月代コヨミ:「──今は『次世代強化兵開発プロジェクト』ということになっているわ。私が、私に繋がる情報をすべて抹消したから」
月代コヨミ:「聞こえた? ひととおり説明したけど」
藤原奈央:「は?」
士騎朝輝:「肝心なところは何もだよなぁ」
士騎朝輝:時計を見る。経過時間の確認。
GM:時間は飛んでいません。いや、もしかしたら飛んでいるのかもしれないが……。
GM:もし、それすら認識させない認識阻害能力があるとしたら。
士騎朝輝:相手が何か言ったならば、体感時間と外時間に差が出るかと思ったが、それもなかった。
月代コヨミ:「そうね。たぶん、重要なところは聞こえないと思う」
月代コヨミ:「魔人ベルゼブブと、魔人レリエル。湯ノ浦の魔人二名が、このN市に潜んでいるわ」
月代コヨミ:「彼らが世界中に『月代コヨミ』の情報をばら撒き……太陽光を通じて、世界中の人間を同化させようとしている。UGNにバレないように、綿密に」
月代コヨミ:「私を殺す手段を探すのと平行して、情報をばらまいてる感染源。ベルゼブブたちも止めないといけない」
士騎朝輝:「つまり。これが認識阻害能力だとするとマスターアビスに関する情報が完全に阻害される」
士騎朝輝:「魔人たちの情報は聞こえたからな。状況的にそこだけあんたが黙ったとは考えにくいよなぁ」
月代コヨミ:「そうなるわ。ついでにいうと、状況は日に日に悪化している」
月代コヨミ:「同化される人が増えれば増えるほど、私の力は増大するから。もうじき……」
月代コヨミ:「黒晶病のニュースすら、流れなくなる」
GM:音声が削除されたニュース番組では、かわいいラッコのニュースが流れてます。先程までは黒晶病のニュースで持ちきりだったはずだ。
GM:地球規模の認識同化。死に至る病ですら、最後には認識できなくなる。
士騎朝輝:「じゃあ質問2だ。太陽を斬らないといけないって事じゃないか、それ?」
月代コヨミ:「斬れるの?」
藤原奈央:「いや斬れないでしょ。真ゲッターじゃないんだから」
藤原奈央:「……斬れないよね?」
士騎朝輝:「お手上げだよなぁ。ただ本体がそこにあるならって話だ」
月代コヨミ:「まあ、手はあるわ。そこはおいおい説明しましょ」
月代コヨミ:「今重要なのは、■と■■──この町に潜む二人の感染源を止めてくれるかどうか」 不自然に発言が飛ぶ。
月代コヨミ:「どう? この依頼、受けてくれる?」
士騎朝輝:「なら、それは後でいい。そうだな。いいぜ」
月代コヨミ:「え、即答するの?」
月代コヨミ:「あなた、馬鹿とか変わり者って言われない?」
月代コヨミ:「マスターアビスよ。躊躇するでしょ。普通」
藤原奈央:隣でうんうんと頷いている。
士騎朝輝:「オーヴァードは助け合いだしなぁ。あんたが嘘ついてるなら、それはそれで遠慮なく斬り凍らせるだろ」
月代コヨミ:「あっそ。清く正しく生きてるようで結構だわ」
士騎朝輝:「大体、世界の平和とかそう言うのが懸かってて、曲がりなりにも情報持って来てる人間だろ、あんた」
士騎朝輝:「断る方がどうにかしてる。俺の目線からすれば」
士騎朝輝:「もちろん、依頼料は請求するぜ。殺した後に受け取れるかは分からないけどなぁ、1400円な」
月代コヨミ:「……あなた」
月代コヨミ:「馬鹿って言われるでしょ」
士騎朝輝:「隣にいる人間には最近1日に5回は」
士騎朝輝:「愛刀には1日に3回は」
士騎朝輝:ふぅと、溜息をついて肩を竦める。
士騎朝輝:「それじゃ、あともう一つ質問するか」
月代コヨミ:「なに」
月代コヨミ:「犬と猫なら犬派よ。飼ってたから」
士騎朝輝:「それは気が合うよなぁ。俺も犬派だよ」
士騎朝輝:「月代コヨミ」声が氷のように冷たい「あんたは……ジャームなのか?」
月代コヨミ:「ジャームよ」
GM:村雨丸は反応していません。君がジャームに対して抱く、嫌悪感のようなものも存在はしない。
GM:だが。
月代コヨミ:「ジャームと人間の線引きをどこでするか。組織によって、人によって違うだろうけど……」
月代コヨミ:「能力が暴走していて、世界を危機に陥れるなら、それは何があろうとジャームだわ」
月代コヨミ:「私は倒されるべき敵。いいわね」
士騎朝輝:「そっか。関係ない大勢の誰かに理不尽を敷いてるもんな」
士騎朝輝:「わかった。残念だよなぁ。ちょっと話してて、結構、気に入ったんだが」
士騎朝輝:「あんたを俺が」目を僅かに瞑る。開く。「殺す」
士騎朝輝:「それでいいか?」
月代コヨミ:「最初からそう依頼しているでしょ」
士騎朝輝:「ビビったら、取り消すかもしれないだろ。なぁ、村雨丸」
月代コヨミ:「取り消さないわよ。……私を殺す方法を探しなさい。そして」
月代コヨミ:「世界を救いなさい」
GM:シーンカット。ロイスのみ取得可能です。
GM:・シナリオロイス:《マスターアビス》月代コヨミ/P誠意/N殺意/
GM:シナリオロイスはこれ! もちろんほかでとってもいいです。
士騎朝輝:あ。ちょっと奈央ちゃんと話していいですか?10分くらい。集合の前でもいいけど
GM:どうしよっかな! ちょっと士騎くんのOPだけで長くなっちゃったので
GM:集合前にしましょうか。トーク時間は設けます。
士騎朝輝:了解です。
士騎朝輝:《マスターアビス》月代コヨミ/P誠意〇/N殺意/ で取得します。
士騎朝輝:以上です。
GM:あっ誠意が表なんだ! ありがとう
士騎朝輝:ふふ、謎は多いが誠意は感じたぜ
■オープニング:志木倫堂
GM:では次に行きましょう。PC2。
GM:倫堂くんは登場ダイスを振ってください。
志木倫堂:志木倫堂の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:34->44)
志木倫堂:グギャーッ
GM:しんでる!!!
GM:途中で急にGMが優しくなって「侵蝕1で会話だけできるシーンを作りましょう」とかいい出す可能性が出てきた
志木倫堂:温情に期待だぜ
GM:あの大火災から数ヶ月。志木倫堂は様々な事件の合間で、マスターアビスに関する情報を追っていた。
GM:これは第三支部長か第七支部長あたりから特命を受けたのかもしれないし、君自身の意志によるものかもしれない。
GM:なんにせよ、君はようやくマスターアビスに関する情報を……正確には、情報を知っているという情報屋を捕まえることができた。
GM:いま、港湾区の廃倉庫で彼が来るのを待っているところだ。君だけではなく、第三支部所属の諜報エージェントも同行している。
安西康隆:「うおお、さっみいなここな」
安西康隆:20代後半の、無精髭の男だ。コードネームは《ラビットウィッシュ》──情報処理と逃げ足に長けている。
安西康隆:「情報屋ってのはまだ来ないのか? 氷河期で人類が滅ぶまで来ないんじゃないだろうな」
志木倫堂:「動きづらくなるタイプか?」
安西康隆:「動き辛いよ、お前と違ってな……お前はいいよな。サラマンダーで。快適だろ」
志木倫堂:「ま、ならいざとなったら多少融通してやるよ、気温」
志木倫堂:「……外れ、外れ、外れ……ここまでまともに情報を持ってた奴を見なかった」
安西康隆:「そうだ。前回は"俺がマスターアビスだ!"って名乗るアホのサンシタだったな」
安西康隆:「例の伝染病もある。……なあ志木」
志木倫堂:「ちょろちょろ動き回ってるのが抜けてんのかもな。今回も罠か本物か……半々すら怪しいと見てる」
志木倫堂:「あん?」
安西康隆:「マジで間に合うと思うか? 十三人の討伐」
志木倫堂:柔らかな癖毛の奥の鋭い双眸を向ける。
志木倫堂:「…………さぁな」
安西康隆:「いま何人解決したんだ。《ネイムレス》……は片付いたんだっけか。《ディセント》はまだか?」
安西康隆:「間に合わなかったら、どうなるんだろうな。世界は」
志木倫堂:飛び回る毒蝶。犯罪数の造花……黒晶病。兆候らしきものが煮詰まっているのを感じている。
志木倫堂:「知らん、正直俺は……ここに至って」
志木倫堂:「完全に信じてるわけじゃない。"オーガン"がどうだとか。"楽園の十三人"のリストだとかを」
志木倫堂:「額面通りに飲み込むしかないから今はそうしてるけどな。"アーカイヴス"とも接触したし……」
安西康隆:「討伐が間に合わなかったとしても──」
安西康隆:「世界は滅びないかも?」
安西康隆:タバコを吸おうとしてやめる。携帯灰皿を忘れた。
志木倫堂:「未来からの干渉で歴史が変わってるのに」
志木倫堂:「指定された"十三人"が要石なのは変わらないと来ちゃ。『そうしてる』奴がいるか、ただの目安かじゃないと話が通らない。前者と目されてる"十三人"も居るって話だが」
志木倫堂:「まぁ、万一間に合わなくても頑張るって話さ」
志木倫堂:「根性論」
安西康隆:「ふへ、若さがあって結構なことだよ。……お」
安西康隆:「来たかな」
志木倫堂:そういう機微に気付かず
情報屋の少年:「────いやー! ごめん! すまん! すいません!」
志木倫堂:《プラズマカッター》で安西さんの煙草に火をつける。
情報屋の少年:「倉庫の場所わかんなくて遅れちまった。つーかうわっ」
情報屋の少年:「さっむ! なんだこれ!」
志木倫堂:「……」
情報屋の少年:「伝染病の前に氷河期で人類が滅びそうだなこれ」 倉庫の扉をしめ、君たちの方に歩いてくる。
情報屋の少年:「あれ、あー……ごめん?」
情報屋の少年:「割とガチで怒ってる?」
志木倫堂:「や、別に」
志木倫堂:「むしろ話が始まりそうでゴキゲンな気分だ」
新見歩:「そりゃよかった。昔からお前は時間にルーズだって叱られてばっかでさ……新見だ。新見歩」
新見歩:「フリーランスの情報屋をやってる。ご存知の通りな」
志木倫堂:「オーケー。歩な。俺は志木倫堂」
志木倫堂:「しがないUGNイリーガル。知ってるだろうけど。」
安西康隆:「《ラビット》──いやもういいわ。安西だ」
新見歩:「……あのさ」
新見歩:「《マスターアビス》の情報がほしいってので合ってるんだよな?」
新見歩:「で、おたくらはUGN。だよな?」
志木倫堂:「……ああ」
志木倫堂:「そうだ。その確認は何だ?」
新見歩:「いや……俺はさ。別にUGNをバカにしてるわけじゃないんだけどさ」
新見歩:「情報共有ってのはしようよ。たしか九人目だぜあんたで」
志木倫堂:「………………」
志木倫堂:安西さんと顔を見合わせる。
新見歩:「お金はもらえるから別にいいけどさ……」
安西康隆:黙って首を振る。そんな話は聞いていない。
GM:『UGNがマスターアビスの情報を手に入れる』。正真正銘、これがはじめての……はずだ。
志木倫堂:「ストップ。これは」
新見歩:「まあ、いいか。前金貰ってるし、チャキチャキと……あん?」
志木倫堂:「『聞いてから考えるか』って話なのか? 俺はお前がとんでもない大嘘つきだったらいいと思い始めてるぜ」
新見歩:「……」
新見歩:「……? なにが?」
志木倫堂:「本当に。UGNに"マスターアビス"の話をしたんだな。これまで八度」
新見歩:「え、俺なんかヤバいこと……ああ、うん。した」
志木倫堂:少し難しい顔で思考する。
志木倫堂:「『誰に』したのか聞いてもいいか。まずはそいつらの無事を確認してから……だと思うんだが」
志木倫堂:「康隆のおっさん、頼めるか?」
安西康隆:「問題ない。コードネームか名前のどっちかが分かるとなお良い」
新見歩:「いいけど、ぱっと出るかな……スマホのメール履歴たどればいいか」
新見歩:「あ、出てきた出てきた。えーと」
志木倫堂:「まずは聞いたら消されるタイプの話かどうかだろ。安易な接続だけど」
志木倫堂:「それで調査をやめるわけじゃねーけど、心構えってやつだ」
新見歩:「まあわかるよ。俺もちょっとビビってるし」
新見歩:「UGNがマヌケな組織じゃなかったってことだよな……えーと、読み上げるぜ。コードネームな」
新見歩:「《エレクトラム》。《イズカリ》。《レテク・ブルーズ》」
新見歩:「《シャマシュ》。《相模丸》。《リボルドカン》。《イングラム・イレブン》……これで七人で」
新見歩:「《ジパクナ》、それに《スパイシー・レインボー・スパイス・カレー》。これで九人」
新見歩:「最後の奴アホじゃね? 絶対コードネームの意味をなしてないだろ」
志木倫堂:「死ぬほど呼びづらそうだな。絶対略されてるだろ」
安西康隆:「ちょっと待て。すぐに調べる……エレクトラム……相模丸?」
安西康隆:無言でスマホを操作し、情報を精査している。 「……2分くれ。志木」
安西康隆:「雑談でもしてろ」 絶対にそいつを逃すなよ、という意味。
志木倫堂:「オーケ、頼んだ」
新見歩:「呼びづらいといえばあれもだよな。"黒晶病"。もっと呼びやすい名前ないのかね?」
志木倫堂:「症状の分かりやすさ優先でいいんじゃねーか」
志木倫堂:「明らかに碌でもないからな。あれも……誰かがしかけてるんだったらまだ良いが、分かりやすい止め方が無かったときが最悪だ」
志木倫堂:「まぁ分かるぜ。ケチつけたくなるのは」
新見歩:「いやでもさ……実際あの黒い結晶、最後は全身を覆っちまうらしいぜ。そうなったらもう『黒晶病』ではあるんだよな……」
新見歩:「あんたは大丈夫? 学校とか平気?」
新見歩:「というかそもそも、マスターアビスのことなんか調べてて大丈夫なのか? 外出ただけで感染するとか言われてるだろ、あれ」
GM:この口調。マスターアビスの事は知っていても、オーガンのことまでは知らないのかもしれない。
GM:せいぜい、手強いジャームと考えている口調だ。黒晶病を風邪の延長線と考えている一般人と、ある意味で似ている。
志木倫堂:「今ん所は大丈夫だよ」
志木倫堂:「差し迫った脅威は1つじゃないってことだ。共倒れしてくれりゃいんだがな」
新見歩:「そらよかったけどさ。あんたの事嫌いじゃないから、これだけは教えておいてやるよ」
志木倫堂:「ん?」
新見歩:「太陽。太陽光な……イギリスのデータで、日中に外出した奴の発症率が明らかに高かったらしい」
新見歩:「もしかしたら"太陽が敵"なのかもしれない。何かが潜んでいるとか……太陽を通じて毒電波を送ってるとか」
GM:志木くんは意志判定を行ってください。難易度は6。
志木倫堂:げっ……
志木倫堂:2dx+3 思い出の一品とブランケット適用
DoubleCross : (2R10+3[10]) → 10[6,10]+4[4]+3 → 17
GM:うわつよ!
志木倫堂:これアイデアロールみたいなもんだったりしないかな……大丈夫かな……
新見歩:「そもそもがおかしいんだよな、あの病気。《器物使い》っているけどさ」
新見歩:「あれが同化できるのはおおむね無機物だけだ。意志を持った人間を同化すると、自分までグチャグチャになっちまうから」
新見歩:「でも今回の病気は、どれもこれも同じ症状が出てる……まるで誰かが、意志を持って、人類を飲み込もうとしているようだ」
新見歩:「太陽の中に潜んでる、同化能力を持った奴とかがさ」
GM:志木くんは意志判定を行ってください。難易度は9。
志木倫堂:2dx+3>=9
DoubleCross : (2R10+3[10]>=9) → 4[3,4]+3 → 7 → 失敗
GM:君は二つの現象に気がつく。
GM:一つ。君の右足に、内側から引き裂かれるような強烈な痛みがある。……黒い結晶が内部から生えてきている。
GM:そして二つ。背後の安西の上半身が、すでに黒い結晶に覆われている。
志木倫堂:「──ぐ、があああっ!!!」
新見歩:「マスターアビスっていうのは、もともと東北の湯ノ浦に住んでた女の子だ」
志木倫堂:「おっさん!」
志木倫堂:──待て、何と言った。
志木倫堂:"マスターアビス"。"マスターアビス"について。
新見歩:「今は色々あって、太陽と同化して太陽光を通じて人類を同化しつつある。まあ懸命に抗ってるんだが……バカだからな、あいつ……」
志木倫堂:「っく」
安西康隆:「ぐ、ご 」
安西康隆:「に」 逃げろ、と言ったかもしれない。全身が黒い結晶に覆われた。
志木倫堂:爆炎を纏う。倉庫内の気温が一気に上昇する。
志木倫堂:「おおおおお!」
GM:爆炎が出たのは一瞬だけだ。次の言葉が、《バルカノーツ》の炎すら黒い結晶に変質させた。
志木倫堂:激痛の中で熱を収束させ、目の前の少年を狙い打とうとするが──
志木倫堂:ば、きん。
志木倫堂:瞠目する。
新見歩:「流行りの黒晶病ってのは、共産圏がバラまいた謎の伝染病なんかじゃないし、亜種インフルエンザでもない」
新見歩:「《マスターアビス》に同化される前兆だ。月代コヨミ。彼女の情報を知ると──こういう感じに」
新見歩:「同化される」
GM:志木くんは意志判定を行ってください。難易度は15。
GM:君はわかるでしょう。多分これが最後のチャンスだ。
志木倫堂:2dx+3>=15
DoubleCross : (2R10+3[10]>=15) → 9[2,9]+3 → 12 → 失敗
GM:ここで反撃に成功するか。それとも──
GM:黒い結晶に呑み込まれて死ぬか。
志木倫堂:では……そうですね
志木倫堂:目の前の少年にロイスを取得します。
新見歩:「《マスターアビス》の情報を知れば知るほど。彼女の真相に近づけば近づくほど同化が進む」ろくに動けなくなった倫堂に、情報を語り続ける。
新見歩:「俺は……だからさ。決めたよ」
新見歩:「世界を敵に回してでも、コヨミを救ってみせるんだ」
志木倫堂:新見歩 警戒/警鐘〇
新見歩:「この俺が。魔人ベルゼブブがな」
志木倫堂:これをタイタス昇華。判定値に+1d10
GM:!?
GM:めちゃくちゃやりおる……! い、いいだろう!
志木倫堂:1d10+12
DoubleCross : (1D10+12) → 1[1]+12 → 13
志木倫堂:嘘だろ……!
GM:バルカノーーーツーー!
GM:でも、クオンタムGMはこういう演出が大好きなので
GM:いいでしょう。君がこの状況をどこまで理解できているのかわからない……不明な点が多すぎるが
GM:君はこの少年を好きに攻撃し、撃退することができます。
GM:また、任意にひとつ情報を質問していい。これは《インスピレーション》みたいな扱いにしましょう。
志木倫堂:めちゃくちゃありがたいな……!
志木倫堂:
新見歩:「悪いなバルカノーツ。おたくは強すぎたよ」
志木倫堂:肉体がみるみると結晶化していく。
新見歩:「そのまま死んでくれ」
GM:パキパキと硬質的な音がする。君の背後で、完全に結晶化した安西の肉体が砕け散る音だ。
GM:もう砕け散った。粉みじんになり、その粉もすぐに消滅する。……認識できなくなった。
志木倫堂:血管内で砕けた黒晶が神経がを直接苛む。絶叫。
志木倫堂:その、最中。
新見歩:「湯ノ浦の大異変は、コヨミが起こした出来事だ。マスターアビスが」 追い打ちをかける。更に同化を進める。
志木倫堂:少年の足元から炎が噴き出す。
新見歩:「俺たちは……たった一度のチャンスをふいにした。助けることも殺すこともできなかったんだ」
新見歩:「なんとかしなきゃ」
志木倫堂:痛みは捨てていない。恐怖も捨てていない。それでも、操れる。
新見歩:「いけな────」
新見歩:反撃を想定していなかったのだろう。あるいは、身体能力自体はそうでもないのかもしれない。
新見歩:炎に焼かれる。 「っ、ぐ、おおおっ!?」
志木倫堂:「(そう、育った)」
新見歩:「バルカノーツ……! おっ、ふふっ、おまえ」
新見歩:「すげえな……!」
新見歩:「──アビス計画は! UGNとFHが共同で行っていたジャーム化治療プロジェクトだ!」 焼かれながら声を張り上げる。
志木倫堂:──ずっと、ずっと昔から、全身を苛む凄まじい痛みの中で能力を行使してきた。
新見歩:「コヨミの同化能力を使って、ジャーム化を防ごうとしたんだよ。それが《マスターアビス》の原点だ!」
志木倫堂:「お、お、お!!!」
新見歩:「俺たちはさあ! 四年前、コヨミと一緒に覚醒したのに……あいつだけ実験体として……」
新見歩:「世界を救うんだとか言ってさあ! それで気づいたらこのザマだよ!」 喋り続ける。
志木倫堂:ばきり、無理やりに動く。結晶が鼓膜を突き破るように。
志木倫堂:「うる」
志木倫堂:「さ」
志木倫堂:「い」
新見歩:「あいつをこのまま……ひとりぼっちで死なせるわけには……いかねえだろうが!」
新見歩:駆け出す。直接君に触れるつもりだ。
新見歩:何らかの能力を持っているのかもしれない。ここで逃げずに向かってくるというのは、そういうことだ。
志木倫堂:結晶の隙間からオレンジの火炎が噴き出し、倉庫内を染める。
新見歩:「もう苦しいだろ? マスターアビスの、コヨミの情報は十分知れたはずだ」
新見歩:「楽に……なれ、よ……!」
志木倫堂:「救うって」
志木倫堂:「言ったな。"マスターアビス"を掬うって」
新見歩:がしりと君を掴む。 「ああ。言ったぜ」
新見歩:「俺達の幼馴染だ。親友だ。昔っからずっと好きだったやつだ」
新見歩:「今のあいつがジャームになろうが世界の敵になろうが、オーガン誕生のトリガーになろうが」
新見歩:「救わない理由がないんだよ」
志木倫堂:「なら、俺にも闘う理由がある」
志木倫堂:「"マスターアビス・γ"をやめたあいつの友達として」
志木倫堂:「……お前は」
新見歩:「……なんだ、お前」
新見歩:「同化が……」
志木倫堂:目の前の少年の言葉は既に聞こえていない、聞くことがトリガーだと思ったから、断った。
志木倫堂:もっともこんなもので抑制しきれはしないだろう。耳だけが空気の振動を捉えるわけじゃない。
志木倫堂:「お前は、俺の敵か?」
志木倫堂:確認だ。答えを必要としない。
新見歩:「……聴覚を切ってんのか。もうそこまで侵蝕されたら手遅れなんだけどさ……」
新見歩:君から手を離す。 「あんたみたいなのは大好きだから、その質問に答えるよ……」
新見歩:「俺はお前の敵で」 「世界の敵だ」
志木倫堂:火が、止んだ。
志木倫堂:直後。
新見歩:ゆっくりと倉庫の外へ向かう。既に決着はついたとでも言うように。
新見歩:「ああ……寒いけど」
新見歩:「さっきほどじゃないな……」
志木倫堂:中空に現れた青い火球が、"魔人ベルゼブブ"を名乗った少年の胴を半ばえぐり取った。
新見歩:「─────ぐッ」
新見歩:「はは。は、ははははは……!」 腹部を大きくえぐられた状態で、空中に溶けるように消えた。
新見歩:「やっぱお前……すげえな……!」 《瞬間退場》。
志木倫堂:それが最後だった。集中力というのは、尖らせれば尖らせるだけ、折れやすくなる。
志木倫堂:もはや思考すらおぼつかない。視界が薄れていく。そうではない。結晶化している。目の構造体までも。
志木倫堂:薄黒い景色の中で、完全に意識を失う。
GM:志木倫堂が意識を手放してから、どれくらい時間が経ったのか。
GM:たっぷり1時間かもしれない。あるいはわずか数秒程度だったかもしれない。
GM:君は不意に、見知らぬ顔を間近に認識する。外国人──ロシア系の女の子だ。まだ幼い。
???:「────おきて」
???:「だいじょうぶ?」
志木倫堂:「…………地獄、じゃ」
志木倫堂:「ねぇか。どうやら」
???:「うん。地獄は、わたしも見たことがないから、たぶんそう」
志木倫堂:「ぐっ」身を起そうとして顔をしかめる。
GM:君の全身を覆っていた結晶はすべて消え失せている。
GM:ひどい疲れがあるが、それはレネゲイドの酷使によるものだろう。
???:「あ、そのままでいいよ。目をさましてくれただけで、十分だから」
志木倫堂:「何が……いや」周囲を見渡す。
志木倫堂:「考えるに、助けてくれたのか?」
志木倫堂:どう考えても。
志木倫堂:自分はあそこで死んでいる筈だった。攻撃を受けた。知ることで消される……推測は、あながち間違っていなかった、より直接的な……
???:「……んん」 考える。 「たぶんそう」
???:「あのね。あなたは」
GM:Rハンドアウトをお渡しします。
志木倫堂:む!
GM:以上です。
志木倫堂:完全に理解しました
???:「とりあえずは、大丈夫。でも、無理はしないでね」
リディア=スミルノフ:「わたしはリディア。リディア=スミルノフ」
リディア=スミルノフ:「あなたは?」
志木倫堂:「リディア…………」
リディア=スミルノフ:「うん、リディア。ロシアの、上のほう生まれ」
志木倫堂:「ありがとう。助かった、俺の名は」
志木倫堂:「志木、倫堂。"バルカノーツ"の、志木倫堂だ」
リディア=スミルノフ:「倫堂。うん、倫堂」
リディア=スミルノフ:小さな手を差し伸べる。年齢はおそらく、小学校高学年に満たないくらい。 「いこう。倫堂」
志木倫堂:手を取って立ち上がる。「どこにだ」
リディア=スミルノフ:「私たちは……黒晶病と、ベルゼブブを止めないといけない。色々調べて、やっと見つけたの」
リディア=スミルノフ:「UGNの支部長と、その仲間。【ラムダ】と戦った人たちは、きっと事態を正しく認識している」
リディア=スミルノフ:「ヒビキが……わたしの友達が、支部長に紹介してくれるひとの、アポ? をとっているから」
リディア=スミルノフ:「ヒビキと合流して、UGNと合流しよう」
志木倫堂:「つまり。居るんだな、俺やお前みたいに」
志木倫堂:「"マスターアビス"を認識して、立ち向かえる状態のやつが」
リディア=スミルノフ:「うん」
リディア=スミルノフ:「……怖い?」
志木倫堂:「正直な」
リディア=スミルノフ:「うん。そうだよね」
リディア=スミルノフ:「ごめんね」 手を伸ばし、冷たい倉庫に座る君の頭を撫でる。
志木倫堂:「俺の命は俺だけのものじゃない、少し前に、そういう約束をした」
志木倫堂:「一度拾ったからめっけもんみたいには、どうにも……おい!」
リディア=スミルノフ:「なに?」
志木倫堂:その手を、口調に比してやんわりと除ける。
リディア=スミルノフ:「?」
志木倫堂:「別に怖いっつーのは、慰めて欲しいんじゃない」
志木倫堂:「自分を正しく認識して、対処するために声に出しただけだ」
志木倫堂:「戦う意志は固まってる」
リディア=スミルノフ:「声にだすのは、大切だね」
志木倫堂:「そうそう。話わかるじゃねーか」
リディア=スミルノフ:「声には言霊が宿っているから。痛いときでも、"痛くない"って口にすると痛さがやわらぐのと、おなじ」
志木倫堂:「……"マスターアビス"だってんなら」
志木倫堂:「なんとかしない訳には、いかない。そこに居るのは」
志木倫堂:「俺じゃなくちゃ、いけない」
志木倫堂:そう言って、歩き出す。
GM:外は暗い。夕暮れを通り過ぎて、もう夜の帳が降りている。
GM:このどこかに──逃亡した魔人ベルゼブブが潜んでいる。
GM:致死の毒を撒き散らす魔人が。
GM:シーンカット。ロイスだけ取れます。
GM:・シナリオロイス:リディア=スミルノフ/P借り/N隔意/
GM:推奨感情はこれなのですが、なんか借りってのもしっくりこないな。【有為】とかかなあ。
GM:なんにせよ、シナリオロイスはこれです。感情はご自由にどうぞ!
志木倫堂:推奨通りに取ります。リディア=スミルノフ/借り〇/隔意
志木倫堂:以上で!
GM:センキュー!
■オープニング:鷲尾瞳
GM:じゃあ今日のラスト・シーン。PC4のオープニング。
GM:瞳ちゃんは登場してください。
鷲尾瞳:登場します!
GM:これで10が出たらもう1d10は信用しないことにする
鷲尾瞳:1d10+37
DoubleCross : (1D10+37) → 9[9]+37 → 46
GM:このダイス捨てるわ
鷲尾瞳:ギリギリ信用!
GM:そういえば瞳ちゃんが通ってる中学校って、なにか名前決めてますか?
鷲尾瞳:全然決めてなかった気がしますね
GM:じゃあとりあえずここでは市内の中学校にしときましょう。
鷲尾瞳:N市で学校の描写するの初めてな気がするので
GM:激レア!
GM:このシーンは、そんな瞳ちゃんが夕方の学校で学年委員会に出席し、屋上の戸締まりを任されるところからです。
GM:市内某所、中学校。全体的にいつもより照明が少ない中、図書室だけ煌々と明かりがともっている。
伊藤:「──ということで、今週の学年委員会はここまで。まとめると」
GM:ホワイトボードの前に立った女性教師が、要点三つに赤丸をつける。
伊藤:「この感染症は非常に危険です。まだ学校閉鎖にはなっていませんが、登校してもほぼ自習になるということは留意すること」
伊藤:「ふたつ。休日も、なるべく外を出歩くのは避けること」
伊藤:「みっつ。来週からグループチャットによるネット授業が本格化するので、ここに集まった皆さん……つまり」
伊藤:「学級委員の皆さんは、クラスのみんなに先程の教えたURLを通知すること。以上三点です」
鷲尾瞳:クラスで共有するために要点をノートにまとめています。銀髪の長い髪に色素の薄い白い肌、校則通りきっちり着こなした制服。まだ幼さが残りつつも、真面目な印象を与える女子生徒。
伊藤:「質問がなければ、以上。解散にしましょう」
女子生徒A:「はーい。おつかれさまでしたー」
鷲尾瞳:「お疲れさまでした。クラス全員に、速やかに情報を共有しておきます」
女子生徒B:「ねえねえねえねえ! それよりさそれよりさ!」 真っ先に鷲尾のそばに駆け寄ってくる。
女子生徒B:「鷲尾さん~~~! 聞いたよ~~~!」
女子生徒B:「聞いたっていうか見たんだけど! あたしも!」
鷲尾瞳:「?私は何も言っていませんが」
鷲尾瞳:「一体何の話をしているのでしょう」
女子生徒B:「先月くらいにほら! ミスドとスポーツジムのある通り、歩いてたでしょ」
女子生徒B:「背の高い男の人と!!」
女子生徒A:「えっ嘘!? えっ!?」
女子生徒A:「なになに? 彼氏!?」
女子生徒A:「鷲尾さん彼氏いたの!? 年上!?」
鷲尾瞳:「……んんっ」
伊藤:「あー、鷲尾さん……に、屋上の戸締まり依頼したいんだけど……」 鍵を持って苦笑いしている。
GM:君はさっさと鍵を受け取ってこの場を逃走してもいいし、彼女たちに弁明をしてもいい。
女子生徒A:「えいつどこで知り合ったの? 大学生? キスした?」
女子生徒B:「なんか不良っぽかったけど大丈夫? どっちから告ったの?」
鷲尾瞳:「それは、その……人違いだったりはしませんか?確かに私はその時期その場所にでかけていましたが……」
鷲尾瞳:「キッ」
鷲尾瞳:「ま、待ってください。私はまだ何も認めていませんよ」白い肌がみるみると赤くなっていくのが分かるだろう
女子生徒A:「彼氏じゃないの? でもお兄さんって感じじゃなかったよね」
女子生徒A:「パパ活でもないだろうし……え、違うよね」
女子生徒B:「友達? ネットで知り合ったとか?」
鷲尾瞳:「違います!ノーヴェと私はそんな不純な関係では有りません!」
女子生徒A:「うひょー!」
女子生徒A:「ノーヴェって言うんだ! 外国の人か~!」
女子生徒B:「えーいいなー! 情熱的そう!」
女子生徒B:「君の瞳に乾杯とか言ってくれるの?」
女子生徒A:「昭和のおじさんかよ」
鷲尾瞳:「お互い同意の上、健全な付き合いを……あっ」
女子生徒A:「あっ」
女子生徒A:「あっほらー! ほらほらー!」
女子生徒A:「健全な付き合いってもー!」
女子生徒B:「ねっ、聞かせて聞かせて! どこで知り合ったの? 休みの日は何してるの?」
女子生徒B:「家いったことある? っていうかどこまで進んでるの? 教えて教えて!」
鷲尾瞳:「いえ、あの……その……この付き合うというのは貴女達が想像しているような意味ではなく……」
鷲尾瞳:「……いえ。そうです。恋人として付き合っています」
GM:君はわかる。この休校寸前の状態において、彼女たちは間違いなく娯楽に飢えており……刺激にも飢えている。
GM:このままだと一時間でも二時間でも拘束されるだろう。おそらくそうなる前に学校から追い出されるが。
鷲尾瞳:「そ、そんなにいっぺんに質問しないでください!大体何処までって、その……」
女子生徒B:「……」 ごくんとつばを飲み込む。
鷲尾瞳:「……手を繋いだり、その、キス……までは……行きましたが……私はまだ中学生ですから、それ以上のことは……」
女子生徒A:「ええええええええーーー!!!」
女子生徒B:「ぎゃああああーーー!」
伊藤:「うるっさい!! あんた達!!」
伊藤:「鷲尾さん。はい、屋上の鍵」
GM:生徒の自主性を育てるという目的で、委員会のあるときは屋上の戸締まりを生徒がローテで行っている。
鷲尾瞳:「す、すみません伊藤さん。はい。屋上の施錠、今日は私の晩ですよね」
GM:といっても、屋上に来る人間はほとんどいない。屋上を見て、鍵をしめて、職員室に鍵を戻して下校すればいいだけだ。
伊藤:「うん、そういうこと。……ほらあんた達もさー」
伊藤:「人のプライバシーにずけずけ首突っ込むと嫌われるわよほんと」
女子生徒A:「ずけずけじゃないですぅー」
鷲尾瞳:「……その。あまり言いふらさないでくださいね。相手は素敵な方ですし、隠しているわけでは有りませんが……」
鷲尾瞳:「その、やはりあまり言いふらされると恥ずかしいといいますか……私のイメージが……」
女子生徒B:「言わないよ。言わない言わない。というか言っても多分みんな信じないし」
女子生徒B:「鷲尾さん、そういうイメージまったくなかったからさ……あのさ」
女子生徒B:「応援してっからね! がんばって!」
女子生徒A:「あたしも!」
鷲尾瞳:「……はい。ありがとうございます。それから皆さんも」
鷲尾瞳:「そういう相手ができたら教えて下さいね。……いえ、別に他人の恋愛模様に興味があるわけでは有りませんが」
鷲尾瞳:「私が一方的に聞き出されるだけでは不公平ですから。いいですね」
女子生徒A:「そりゃもちろんだよ。できたら……うん」
女子生徒A:「できたら……ね……」
女子生徒A:「できっかなー……この状況だし……」
女子生徒B:「あっやばい、めんどくさいスイッチ入った」
女子生徒B:「ごめん鷲尾さん、こいつめんどくなる前に帰るね。また来週の委員会で!」
女子生徒B:「よかったら今度ライン教えてね!」
鷲尾瞳:「はい。また来週。手洗いうがいを忘れないようにしてくださいね」
GM:うるさかった女子生徒たちが出ていく。伊藤はまだ片付けをしているので、図書室は彼女が施錠してくれるだろう。
鷲尾瞳:「……」生徒を見送りながら胸を抑える。そう……自分は憧れの相手と付き合っていて
鷲尾瞳:それがクラスメイトに見られて、こうして話題に出されることだってあるのだ。信じられないようなことだが
鷲尾瞳:その事実に、胸がドキドキと高揚する。もう数ヶ月も経つのに、恋心は全く収まる気配がない。
鷲尾瞳:何度過呼吸をして胸のときめきを鎮めた後、改めて屋上に向かいます
GM:では、君は薄暗い廊下を通り、階段をのぼり──屋上に着く。
GM:誰もいないはずだったが、鍵は開いていた。扉を開けると、手すり近くに同じ制服を着た少女が一人。
GM:おそらく天文部だろう。中型の天体望遠鏡を設置し、コンビニ袋に入ったいくつかのおにぎりと、コーヒー缶を持ちこんでいる。
天文部の少女:「おろ」
鷲尾瞳:「ふふ」「ふふふ」思わず頬を緩めながら、手順通り屋上を見て鍵を締めようとしますが
天文部の少女:「戸締まり? 今日は伊藤せんせじゃないんだ」
天文部の少女:「こんちわー」
鷲尾瞳:私とノーヴェが話題に「……ひゃあ!ひ、人が……まだ校内に残っていたんですね」
天文部の少女:「残ってましたよー。っていうかこっからが本番だからね、ボクら」
天文部の少女:「暗くならないと見えないからさ。星」
天文部の少女:「キミは? 戸締まり?」
鷲尾瞳:と咳払いして、いつもの真面目な顔に戻り「ううん……先生から話を聞いていないんですか?今は感染症対策で、この時間までの居残りは禁止されています」
鷲尾瞳:「天文学部は確かに……この時間から出ないと活動できないかもしれませんが。決まりは決まりです」
天文部の少女:「げーマジか」
鷲尾瞳:「その通り。戸締まりをするので、今すぐ片付けて早急に帰宅してください」
天文部の少女:「ここ居心地よかったんだけどなぁ。まあしょうがないか……」
天文部の少女:「わかったよー。片付けるよー。片付けるからさ」
天文部の少女:「ちょーっとだけおしゃべりにつきあってよ。もうこの状況だからさ、ずっと一人で寂しかったんだよね」
天文部の少女:言いながらガチャガチャと天体望遠鏡にキャップをつけたり、そこらへんに転がる星座板をしまったりする。
鷲尾瞳:「ダメです。感染対策はこの学校の生徒としての責務です。……と、言いたいところですが」時間を確認して
天文部の少女:「ですが?」
鷲尾瞳:「……人恋しい気持ちもわかります」最近の情勢のせいで、ノーヴェ……できたばかりの恋人ともあまり会えていない。「五分だけ、五分だけですよ」
鷲尾瞳:「私は学級委員の鷲尾瞳です。貴女は?」
天文部の少女:「やっちゃ~!」
恋本朝未:「恋本だよ。こいもとあさみ。朝未ちゃんでいいよ」
恋本朝未:「この名字、あんま好きじゃないんだよねー。恋する乙女っていうかさ」
恋本朝未:「ボクそういうガラでもないのにさ。いっつもからかわれるんだよ」
鷲尾瞳:「私はいい名字だと思います。朝未さんは恋が嫌いなんですか?」
恋本朝未:「んー。嫌いってんでもないけど」
恋本朝未:「好きな人にさ。幼馴染の男の子に告白したらさ」
恋本朝未:「フラれたんだよね。しかもこれまでで合計3回」
鷲尾瞳:「なるほど……それは辛いですね。しかも三回も」
恋本朝未:「む~~っちゃつらいよ~~」
恋本朝未:「ボクも瞳ちゃんくらいかわいければなぁ。瞳ちゃん、もーモテモテでしょ」
恋本朝未:「授業も少なくなったし、平日にこっそり会ってたりするの? やっぱり」
鷲尾瞳:「わ、私がですか……!?いえ、そんな事は……」
鷲尾瞳:「学校でもほとんど男性とは会話したこと有りませんでしたし……今まで声をかけられたことも……まあ……その……」
鷲尾瞳:「会いたい相手は居ますが……今は状況が状況ですし。お互い我慢しています」
恋本朝未:「そうなんだ。瞳ちゃんは偉いなぁ」
恋本朝未:「なんかさ。思うんだよね」
鷲尾瞳:「学級委員として当然のことです。生徒の模範にならなければいけませんから」
恋本朝未:「急に変な病気が流行りだしてさ……もしかしたらこのまま、世界が滅んじゃうのかもしれないって」
恋本朝未:「もし滅んじゃうならさ……模範とか規律とか無視して、好きな人に会いたくならない?」
鷲尾瞳:「確かにそう思うくらい、不安になるのもわかりますが……大丈夫です。世界はそう簡単に滅んだりしませんよ」
恋本朝未:「そおかな~~」
鷲尾瞳:なにせ、私達が守っていますから……とは言えない。その華奢な姿からは想像もできないだろう。彼女が日常の裏で、世界を守るために、超常の怪物たちと剣一本で戦う、秘密結社の一員だとは。
鷲尾瞳:「はい。学級委員である私が保証します」
恋本朝未:「そかそか」 へらりと顔を崩す。
恋本朝未:「学級委員が言うなら、そうかもなぁ」
鷲尾瞳:「でも、日常は些細なきっかけで壊れてしまうこともあります」
恋本朝未:「? そうなん?」
鷲尾瞳:「だからこそ、欲望を律して、規律や模範を守る必要があるんです」
恋本朝未:「……んじゃあさ。瞳ちゃん。聞いちゃうけどさ」
恋本朝未:「どーしてもどっちかしか取れない時は、瞳ちゃんならどうするの?」
鷲尾瞳:「……?どういうことですか?」
恋本朝未:「"世界を守るかわりに、大事な人のことを永久に忘れる"か」「"世界を捨てて、大事な人を取る"か」
恋本朝未:「その人への想いも、過去の思い出も、すべて忘れるんだ。新しく積み重ねることはできてもいいかもだけど……」
恋本朝未:「全部忘れちゃうとしたら、瞳ちゃんならどーするの?」
恋本朝未:「どっちを取る?」
鷲尾瞳:「……なるほど」天文学部。屋上で一人感傷にふけりながら星を見る。ボクという一風変わった一人称。世界という大きな尺度で物事を捉える
恋本朝未:「……瞳ちゃん? おーい?」
鷲尾瞳:「思春期の男女特有の、特殊な精神状態故の質問ですね……非現実的な問ですが」
恋本朝未:「あっ、なんかわからんけどバカにされてるのはわかる!」
鷲尾瞳:「そう聞かれると選ぶのは難しいですね。……私にとって好きな人というのは」
鷲尾瞳:「私の世界を変えてくれた人。世界と同じくらい大切な人です。その思い出が全てなくなってしまうというのは……」
鷲尾瞳:「しかし世界が滅びてしまえば、愛する人ともう一度会うことも出来なくなってしまいます」
鷲尾瞳:「……朝未さんはどうなのですか?」
鷲尾瞳:「こんな質問をしてくるということは、貴女の中には答えがあるのではないですか?」
恋本朝未:「そーだねー。さすがに世界と天秤にかけたら、ボクはまあ忘れちゃうよ……っていうか」
恋本朝未:「もう忘れた。あんなやつ知らんし」
鷲尾瞳:コミュニケーションの本にも書いてあった。こういった年代の男女がしてくる抽象度の高い質問は、自分が聞かれたい質問である事が多いと
恋本朝未:「知らんけどさ……」
恋本朝未:「一度でいいんだ」
恋本朝未:「一度でいいから、好きな人にさ」
恋本朝未:「世界とお前だったらお前を取る。って、言ってほしいなって」
恋本朝未:「そー思っただけ。……おかしいかな?」
鷲尾瞳:「それは……」その言葉にキュッと胸を掴まれたような感覚に陥る
鷲尾瞳:「……私もそう思います。たとえそれが間違っていたとしても」
鷲尾瞳:「好きな相手に、世界よりも大事だと言ってもらいたい……わかります。全くおかしく有りません」
鷲尾瞳:「ましてや、三度も断られた上に、四度目も諦めきれていない相手なら尚更です」
恋本朝未:「うひひひ。そっか」
恋本朝未:「そっか、そっか……ありがと瞳ちゃん」
恋本朝未:「なんかちょっと、ボクのギザギザハートが楽になった気がするよ」
鷲尾瞳:「いえ。生徒の悩みを聞くのも学級委員の努めですから」
GM:とっくの昔に片付けは終えている。天体望遠鏡は私物なのか、折りたたむと木刀くらいの長さにしかならない。
鷲尾瞳:「それより、もうとっくに五分を過ぎてしまいましたね」時計を再び見て
恋本朝未:「あっやべ」
鷲尾瞳:「早く行きましょう。先生にはこの事は黙っておきます」
鷲尾瞳:「次からは早めの帰宅を心がけるように。いいですね」
恋本朝未:「はあい」
恋本朝未:「また話そうね。瞳ちゃん」 扉に向かう。
GM:その時、君のスマホにメッセージが入ります。
GM:差出人は藤原奈央。……UGNチルドレンの君ならわかる。
鷲尾瞳:「来週の今日も、私が戸締まり係です」
鷲尾瞳:「その時にまた、少しだけなら……」と言いながらメッセージを確認
GM:日常会話を装った、UGNの非常招集だ。場所は第三地区のマンション──藤原奈央の自宅。
GM:目立った事件は起きていないはずだが、水面下で何かが起きている可能性がある。……支部長直々に動かねばならないほどの事態が。
GM:というところで、あとは君がメッセージに返信したりしなかったり、恋本と一緒に屋上を出たりして
GM:このシーンは終了になります。なんにせよ、藤原の元へ急ぐ必要はあるだろう。
恋本朝未:「いいよいいよー。少しだけでも、話を聞いてくれるってのはありがたいからさあ」
恋本朝未:「……おーい? 瞳ちゃーん?」
恋本朝未:「もうちょい残って星見てく?」
鷲尾瞳:「すみません。急用ができました」
恋本朝未:「お?」
鷲尾瞳:では、大至急向かいますと返事をして
鷲尾瞳:「星の話はまた後日。失礼します」朝未を屋上からそそくさと追い出して施錠。階段を飛ぶように駆け下りていきます
鷲尾瞳:走りながら。世界と愛する人。藤原支部長ならどう答えるだろう……と思案しながら、支部長宅へと向かいます
鷲尾瞳:ロイスとろうロイス
GM:どうぞどうぞ!
GM:・シナリオロイス:恋本朝未/P友情/N隔意/
シナリオロイスはこれですね。
鷲尾瞳:友人/恋本朝未/P:親近感○/N:憐憫/ロイス
GM:親近感!うれしい!
鷲尾瞳:気持ちが滅茶滅茶わかってしまったので親近感でとります!
GM:ありがてえ・・
鷲尾瞳:Nはこの歳特有の……というのと三回も振られてるのが流石に可愛そうだとちょっと思ってます
鷲尾瞳:以上です!
GM:では、今日のセッションはここまで。次回は花音ちゃんのOPをやった後、合流と情報収集に入っていきます。
GM:憐憫、中二病の憐憫も含まれてるのかよ!
■オープニング:芹那花音
GM:セッションを再開するよー
芹那花音:うお~!
GM:1億年ぶりに13時スタートにした……今日はまず花音ちゃんのOPをやります。
GM:めかぶさん、昨日やった三人のOP内容は把握されてますか?
芹那花音:ログはバッチリぽんの助です!
GM:えらーい!
芹那花音:起きたてに読み読みしました 1時間くらい前
GM:黒晶病のことなど、もしかしたらインドラくんが少し端折るかもしれません。なぜなら
GM:インドラくんが君に電話をするのは、今回が初ではないからです。
芹那花音:え~~っ!?
GM:1d10を振って,登場侵蝕とこれまでに何回電話されたかを決めてください。
芹那花音:1d10
DoubleCross : (1D10) → 3
GM:意外と少なかった
芹那花音:侵蝕率は36→39、電話回数は3回ってことでいいかしら?
GM:そうです。といっても思い出せるかどうかは判定次第かな。最初はとりあえず何もわかんない状態からでいきましょう。
芹那花音:は~い!
N市第三地区 新築タワーマンション『アトラスタワー』4201室
GM:ようやく真新しい塗装のにおいが薄れつつある、新築のタワーマンション。
GM:一般向けには少々過剰とすら思えるセキュリティを誇るこのマンションの最上階こそ、N市での詩雲と芹那の住処だ。
GM:詩雲はいま別室で何かしらの作業をしている。君は……
GM:何をしてますか? 料理とか洗濯をしててもいいし、Youtubeでかわいい犬の動画を見ててもいい。
芹那花音:じゃあ洗濯してます。よく晴れた日だったんでしょう。
GM:えらい! じゃあ君が洗濯物を干していたり、畳んでいたりすると。
GM:不意に君の携帯が鳴る。
GM:登録名は「吾妻ヒビキ」。難易度3の意志判定をどうぞ。
芹那花音:よく晴れた日だったので、クッションカバーも洗ってみました。お揃いの柄が2つ。
GM:の前にロールをどうぞ!日常ロール!
芹那花音:ふふ、と目を細めたりして、そうすると着信音に気付く。
芹那花音:「………?」
GM:電話は鳴り続けている。あるいはマナーモードのバイブレーションかもしれないが、ずっと君を呼び出し続けている。
芹那花音:経歴上、知り合いは極端に少ない。あるとすれば藤原さんか、士騎さんくらいだ。
芹那花音:5dx+2>=3 意志判定
DoubleCross : (5R10+2[10]>=3) → 7[4,6,7,7,7]+2 → 9 → 成功
GM:すごい!
芹那花音:成功しました!
GM:じゃあ君は思い出せます。吾妻ヒビキ。──知らない名前ではない。
GM:過去に3回、彼からの連絡を受けている。そして、
GM:"会話の内容はけっして詩雲に教えてはならない"ということを、君は知っている。
GM:電話はまだ鳴り続けている。
芹那花音:「………」表情を変える。
芹那花音:同居する兄さんが、こちらに気付いていないことを確認し、携帯を持ってそっとベランダに出ます。
芹那花音:そして着信をとろう。
芹那花音:「もしもし」控えめな声で応答。
吾妻ヒビキ:『やっと出たか』
芹那花音:「………」
吾妻ヒビキ:『このまま永久に無視されるんじゃないかと心配していたぞ』
芹那花音:「そんなに、時間かかって…ません」
吾妻ヒビキ:『冗談だ』
芹那花音:「じょ……」
GM:これも思い出せる。吾妻はこういう、本気なのか冗談なのかよくわからない言い回しをする。……単に口下手な可能性が高い。
吾妻ヒビキ:『芹那花音。僕が誰だかわかるか?』
芹那花音:「あ…吾妻ヒビキさん、ですよね」確かめるように言う。
吾妻ヒビキ:『以前に三度、こうして電話を……』『……おお』
芹那花音:「さっき、着信画面を見て、そしたら、思い出せました」
吾妻ヒビキ:『今回は最初から覚えているんだな。正直、少し驚いている』
芹那花音:「え……」
吾妻ヒビキ:『前回は僕の名前を思い出させて、更に信用してもらうまでに11分かかった』
吾妻ヒビキ:『危うく《ピリオド》を呼ばれるところだった……危なかった』
芹那花音:「………」「………知らない人からの着信は、出るなって言われてて……」
芹那花音:「すみません」なんとなく謝る。
吾妻ヒビキ:『冗談だ』
芹那花音:「えっ…」
芹那花音:「冗談なのですか…」
吾妻ヒビキ:『……本題に入ろう。まず、お前がどこまで話の内容を覚えているか確認をしたい』
芹那花音:「あ、は、はい」
GM:花音ちゃんは意志で判定してください。難易度は7。
芹那花音:5dx+2>=7
DoubleCross : (5R10+2[10]>=7) → 9[1,1,5,7,9]+2 → 11 → 成功
GM:君強くない?
芹那花音:今日なんかキてる
GM:では君は更にいくつかの情報を思い出せます。
芹那花音:ほう!
GM:吾妻ヒビキ。湯ノ浦、オブセシオンセルの魔人──宿すアートマは《インドラ》。
GM:現在発生している黒晶病は、湯ノ浦の大災害を引き起こした《マスターアビス》が元凶です。そして、
GM:その真相を認識できるのは、マスターアビスからの同化耐性を持つ一握りの者のみ。たとえば魔人や……
GM:君だ。
芹那花音:ええっ
GM:なぜ君が同化耐性を持っているのかはまだわかりません。ただ、
GM:詩雲の耐性が高くないのは確実です。ここ数日、詩雲はニュースなどを遮断し、独自の生活を続けている。
吾妻ヒビキ:『僕が魔人だということは覚えているか?』
吾妻ヒビキ:『黒晶病の原因や、耐性は?』
芹那花音:「覚えて……ます」
芹那花音:「あの……すごく、面倒そうに話をされた記憶が…」
吾妻ヒビキ:『なぜそういう変なところはちゃんと覚えているんだ』
芹那花音:「じょ」「冗談です」
吾妻ヒビキ:『……』
吾妻ヒビキ:『……。本題を続けるが。《ピリオド》は彼独自の研究ルートで、ある程度までこの原因に察しをつけているだろう』
芹那花音:「……」すごくドキドキした。「……は、はい」
吾妻ヒビキ:『だが限界はある。彼が《マスターレイ》でなく、ソルモルスと完全同調することができないように』『同化への完全耐性を持つことはできない』
吾妻ヒビキ:『だから、彼には何も言うな。もちろん彼が嫌いなら話してもいい』
芹那花音:「え…」
芹那花音:「嫌いなら、なのですか」
GM:もちろん、花音ちゃんは詩雲くんの部屋にいって全てを暴露し、詩雲終を同化殺害することもできます。
吾妻ヒビキ:『本当に嫌いならな。僕が知る限り、そうとは思えないが』
芹那花音:「…私が、その…黒晶病の話をしても、同化の症状を及ぼしてしまうのですね」
吾妻ヒビキ:『いや、黒晶病の話くらいなら大丈夫だと思う。ニュースでもやっているし、ピリオドも病気の詳細は認識しているだろうが……』
吾妻ヒビキ:『とある魔人が、UGNやFHに対してのみ、《マスターアビス》に関する情報を完全隠蔽している』
吾妻ヒビキ:『そっちの情報はまずい。……今日電話したのは、その《マスターアビス》本人についてだ』
芹那花音:「兄さんに、話してはいけない情報……」
吾妻ヒビキ:『《マスターアビス》が今、大N市にいる』
吾妻ヒビキ:『敵ではない。味方だ』
芹那花音:「……!」
芹那花音:「え、えと」「味方…ですか?」
芹那花音:「病気の原因なのに…」
吾妻ヒビキ:『そうだ。本当に討つべきなのは、二人。湯ノ浦の魔人ベルゼブブと魔人レリエル』
吾妻ヒビキ:『そいつらがコヨミの……マスターアビスの情報をばらまいて感染を拡大させなければ、こんなことにはならなかった』
芹那花音:「………」
吾妻ヒビキ:『ベルゼブブとレリエルも大N市に潜んでいる。僕らで彼らを討つ』
吾妻ヒビキ:『それで感染は止まり、コヨミも人類を滅ぼさなくて済むようになる。……理解したか?』
芹那花音:「……」兄さんと似た話し口だな、と思う。
芹那花音:つまり、こういう時、こちらが拒否することは往々にしてできないのだ。
GM:もちろん、君はなにか質問があるなら質問していい。可能な限り彼は答えてくれるでしょう。
芹那花音:「あの」
吾妻ヒビキ:『なんだ』
芹那花音:「コヨミさん…マスターアビスさんと、あなたは、お知り合いなのですか」
吾妻ヒビキ:『…………』
吾妻ヒビキ:『…………ノーコメントだ。知り合いではある。同じ湯ノ浦出身だからな』
GM:イージーエフェクトを使うこともできます。
GM:本当に事件の解決に必要なら、黙っているはずはない。
GM:つまり、彼とコヨミの関係は、少なくとも事件解決に必要ではないのだろう。今のところは。
芹那花音:まだ使わんぜ
芹那花音:「えと、じゃあ、もう一つ」
吾妻ヒビキ:『なんだ』
芹那花音:「コヨミさんは……、その情報が他人に漏れたら、人が死んでしまうような状態にある、その人は」
芹那花音:「今、誰かと暮らすことはできているのでしょうか」
吾妻ヒビキ:『……できていない』
芹那花音:「……そうです、よね」
GM:その質問をトリガーに、君は別の事実も思い出すことができます。
GM:月代コヨミ。マスターアビスと呼ばれる彼女の肉体は、もう滅んでいる。
GM:太陽の力を部分的に同化してエネルギーに変換する実験。──その失敗によって、逆に太陽を同化しかけてしまった。
GM:肉体は滅んでも、光を伝うように彼女の精神だけが太陽に囚われている。
吾妻ヒビキ:『だからこそなんとかしてやる必要がある』
吾妻ヒビキ:『人は、一人では生きていけないんだから』
芹那花音:「………」それらの事実を思い出す。精神だけの存在になっている彼女のことを。
吾妻ヒビキ:『……話は以上だ。今日はうちのリーダーも来ている。まずはお前が、《リッターシルト》と渡りをつけてくれ』
吾妻ヒビキ:『UGNの中で唯一、ラムダと直接交戦した彼女だけがコヨミを認識できている。仲間になってくれるはずだ』
吾妻ヒビキ:『ほかにラムダと交戦したやつも、同化耐性を得ているかもな……全員いるといいんだが、まずは《リッターシルト》だ』
芹那花音:「あ、藤原さんと……」「…分かりました。知り合いなので、すぐに対応できると思います……」
芹那花音:「……あの」
吾妻ヒビキ:『なんだ。マンションの外で待っているから、準備が出来たら降りてきてほしいんだが』
芹那花音:「お話しできると、いいですね。あなたと、コヨミさん……」
吾妻ヒビキ:『…………』
吾妻ヒビキ:『そうだな』
芹那花音:「はい」
芹那花音:「準備します。待っててください」
吾妻ヒビキ:『話したいよ。大切な家族だ』
吾妻ヒビキ:『頼む。エントランスの自販機前にいる』
GM:電話が切れる。
GM:ピリオド──詩雲終に、全貌を話すことはできないだろう。彼を殺すことになる。
芹那花音:ふーーー、と息を吐く。心臓がどくどくと鼓動している。緊張した。
GM:だが彼はレネゲイド研究者で、なにより、君のことを世界で一番理解している人間だ。
GM:すべてを話さなくても。きっと心は伝わる。
GM:ということで、君はこのまま準備して家を出ていってもいいし
GM:隣室にいる詩雲に、いってきますの挨拶をしてもいい。
芹那花音:「………」
芹那花音:ベランダのドアをカラカラと開けて、そのまま外出の準備を整える。必要な物をポシェットに詰め込み、コートを羽織った。
芹那花音:そして、兄さんの部屋のドアをノックする。
芹那花音:「兄さん」
詩雲終:「何だ」 常と変わらぬ、低く平坦で、ともすれば素っ気ない声
芹那花音:「あの……は、入っていいですか」
詩雲終:「構わない」 返事は短い
芹那花音:そっとドアを開けて、おそるおそる彼の私室に入る。
芹那花音:「その、あの」「そ…外に、出てきます」
詩雲終:ソファに深く腰掛け、タブレットPCで何かしらのレポートを眺めていた所だ
芹那花音:「いつ帰ってこられるか分からないので、夕飯など、あの、おひとりで済ませていただければと…」
芹那花音:オドオドした様子で、ポシェットの紐を握っている。
詩雲終:「…………」
詩雲終:返事はない。ちらりと花音に目を向け、思案するように黙っている
芹那花音:「………」返事がないのでオドオドしている。
詩雲終:「……お前も」
詩雲終:「きちんと食事は取るように。動くことになるならな」
芹那花音:「あ……」「は、はい」
芹那花音:コクコク頷く。
詩雲終:「……」 またしばし黙るが、ふとタブレットPCを脇へ置き
詩雲終:立ち上がる。静かな足取りで、花音の前へ
芹那花音:丸い瞳で、彼を見上げる。
詩雲終:おもむろに手を伸ばし、その髪を撫でるように触れる
芹那花音:「ひゃ」
芹那花音:「…………」顔が赤くなる。
詩雲終:「……」 黙ったまま数度、あるいは惜しむように撫でて
詩雲終:ぽん、と軽く頭に手を置き、離す
詩雲終:「行って来い」
詩雲終:「帰ってきたら、どこか食事にでも行く」
芹那花音:「はっ…はい!」
詩雲終:「隠れて、閉じ込められている必要なんてないからな、もう」
芹那花音:「わ、わ……」「そ…そうですっ」
芹那花音:「あの、がんばって、きます。行ってきます…」
詩雲終:「ああ」
芹那花音:そう言って、顔を赤く染めて宣言し、少しはにかんで。
詩雲終:頷き、また頭を撫で
詩雲終:そのままその場を去らず、花音を見送る
GM:アトラスタワーのエントランスロビーは広い。ちょっとした公園ほどの大きさはある。
GM:隅に設置された有名メーカーの自販機。その横にあるベンチに、セルフレームの眼鏡をかけた少年が座っている。
GM:はじめて見る顔だ。声は……聞き慣れた声。
芹那花音:寒さに頬を赤く染めながら、エントランスロビーまで降りてくる。
吾妻ヒビキ:「来たか」
芹那花音:「あ、」声で判断。「はい、芹那花音です」
吾妻ヒビキ:「こうして会うのははじめてだ。吾妻ヒビキ────《インドラ》だ」
芹那花音:「……大人だと、思ってました」
吾妻ヒビキ:「14歳だ。中学二年生」
吾妻ヒビキ:「コヨミも同い年だ。会ったら仲良くしてやってくれ」
芹那花音:「あ……1個下……」
芹那花音:「わ、わかりました。よろしくお願いします」
吾妻ヒビキ:「……」 上を見上げる。天井しかないが、天井を見ているわけではない。
吾妻ヒビキ:「ピリオド──詩雲は、大切か?」
芹那花音:「はい」
芹那花音:「大切です」
芹那花音:即答して、コクンと頷く。
吾妻ヒビキ:「それは、彼がいないと身を守る術がなくなるからか。それとも……"詩雲終が大事"なのか?」
芹那花音:「え……」目をぱちぱちさせる。「身を守る必要は、もう、ないので……」
芹那花音:「兄さんが、その」頬を赤くする。「だ…大事です」
吾妻ヒビキ:「なるほど。わかった」
吾妻ヒビキ:「言っておくが、これは世間話ではない。大事な確認だ」
芹那花音:「あ、は、はい」
芹那花音:「大事な確認なのですね」
芹那花音:顔を真っ赤にしている。
吾妻ヒビキ:「今回の事件は特殊性が高い。リッターシルトと合流してもなお、人手は足りないだろう」
吾妻ヒビキ:「場面によってはチームを分割することになるかもしれない。僕はうちのリーダーが大事だし、命をかけて守りたいと思っているが……」
吾妻ヒビキ:「場合によっては、お前にリーダーを預ける事になるかもしれない。逆も有り得る」
吾妻ヒビキ:「わかるか? 大事な人を、守りたい時に守りに行けるとは限らない、ということだ」
芹那花音:「……」
芹那花音:「すごく、つらいですね」
吾妻ヒビキ:「つらい。……でも、世界を守るというのはそういうことだ」
芹那花音:「世界を守る……」
吾妻ヒビキ:「だから、ひとつ約束しないか」
芹那花音:「約束?」
吾妻ヒビキ:「もしそんな状況が訪れたら、僕はお前のかわりにお前の大切な人を守る。全力で」
吾妻ヒビキ:「だからお前も、僕がいない時はうちのリーダーを守ってくれ」
GM:YESと答えても、NOと答えてもいい。これは単なる信頼の問題だ。
GM:出会ったばかりの目の前の少年を信頼できるかどうか。
吾妻ヒビキ:「……いや」
吾妻ヒビキ:「下らない話だったな。出会ってすぐする話ではなかった」
吾妻ヒビキ:「忘れていい。行くぞ」
芹那花音:「いえ」
芹那花音:「だめです、その」「あなたが、そう言ったということは」
芹那花音:「初対面の私に、そんなことを言ってくれたということは……」
芹那花音:「それだけ、あなたが優しいということで、あなたが、追い詰められているということなのでは…ないですか」
芹那花音:「だから……。約束、しましょう」
吾妻ヒビキ:「僕だけじゃないさ。追い詰められているのは、世界すべてだ」
吾妻ヒビキ:「……」
芹那花音:「します。約束。しました」
芹那花音:コクコクと頷く。
吾妻ヒビキ:「……」「…………」「ありがとう」
芹那花音:「はい、その」「がんばります」
吾妻ヒビキ:「よし。親愛の印だ。あれをやっておこう」 降参するように両手を胸の前にあげる。
芹那花音:「えっ」
芹那花音:「……?」
GM:このシーン最後の判定にしましょうか。失敗しても全く構わない。
GM:知識:湯ノ浦で振ってください。難易度は8。
芹那花音:ないよ~
芹那花音:5dx 素振り!
DoubleCross : (5R10[10]) → 10[1,3,7,9,10]+9[9] → 19
GM:いや、8は低いかな。11にしよう。
GM:めっちゃ知ってる!!嘘だろ!
芹那花音:スゲ~~知ってた……
GM:で、では君は……本当に? なんで? 知っている。
芹那花音:なんで……?
GM:湯ノ浦の(主に子どもたちの間で)はやっているローカル挨拶です。右手、左手、最後に両手の順番にパン、パン、パチーンとタッチする。
GM:『いぇいいぇいうぉーう』と呼ばれています。
吾妻ヒビキ:「せーの」
吾妻ヒビキ:「いぇい、いぇい、うぉーう」
芹那花音:「……あっ」
芹那花音:「いぇい、いぇい、うぉーう」
吾妻ヒビキ:「よし」 全国区で認識されていると思っているので、顔色は変えない。
吾妻ヒビキ:「そろそろリーダーも来るはずだ。……行こう」
吾妻ヒビキ:「世界を救うぞ」
芹那花音:「…はい」終わった後に顔を真っ赤にしている。何故か知ってた。
芹那花音:「世界を、救います」
GM:OPを終了します。ロイスのみ可。
GM:・シナリオロイス:《魔人インドラ》吾妻ヒビキ/P信頼/N恐怖/ シナリオロイスはこれです。もちろん別感情でもいい。
芹那花音:《魔人インドラ》吾妻ヒビキ/信頼:〇/羞恥/ロイス これで取得します
GM:N感情
GM:OK! では次のシーンに行きましょう。
GM:いや。その前にマスターシーンを入れようかな。
■空っぽの心に言葉を満たして
GM:N市某所。綺麗に整ったどこかの室内。
GM:一人の少年が壁によりかかっている。……大きくえぐられた腹部が、ようやく再生してきたところだ。
新見歩:「い」
新見歩:「ってえ~~~~~」
新見歩:「めちゃくちゃするなあいつ……《バルカノーツ》。死んだのかな……生きてるかもなあ」
新見歩:「ああいう奴苦手なんだよなあ……めっちゃ怖かった……」
恋本朝未:「うわー」
恋本朝未:「めっちゃやられたね。大丈夫?」 扉をあけて入ってくる。
恋本朝未:「ボクらがフィールド張ってたのにダメだったんだ」
新見歩:「9人も倒してればな。どっかでボロが出るとは思ってたよ……探りを入れたのがマズかったな」
新見歩:「まあ、いいんだ。作戦に狂いはない」
新見歩:「もうじきN市を完全掌握できる。感染が進んでも、食い止められても、僕たちの勝ちは確定だ」
恋本朝未:「ふーん」
恋本朝未:「うまくいくといいね。ボクはよく知らんけどさ」
恋本朝未:「頑張ってやるよ。新見くんのために」
新見歩:「新見くんか……ふふふ」
新見歩:「ありがとうな」
■ミドルフェイズ01:n人目の魔人
GM:ミドルフェイズに入ります。合流シーン。
GM:今回は情報量が多く、4人で話すと絶対にゴチャゴチャしてしまうので
GM:まず2:2で合流してもらい、そのあと4人シーンにしましょう。この2人合流シーンを実質的な合流パートとし、
GM:4人パートではお互いの事情は全部知っているという体で進めます。
志木倫堂:完全なる理解
GM:登場PCは倫堂、芹那。
GM:それにリディアとインドラが登場します。二人は……
GM:……1d3+3をどうぞ。1d10は捨てます。
GM:このサイコロこわれてるよ
芹那花音:1d3+3+39
DoubleCross : (1D3+3+39) → 3[3]+3+39 → 45
芹那花音:ほええ最大値 1d3+3でよかった
志木倫堂:1d3+3+44
DoubleCross : (1D3+3+44) → 1[1]+3+44 → 48
GM:心に優しい1d3+3
志木倫堂:平和~
芹那花音:しあわせ~
GM:では、そうだな。アトラスタワー前の公園にしましょうか。
GM:日没後。すっかり暗くなった高層タワーマンション前の公園……の、ひっそりとした木陰に、四人の男女が集まっている。
GM:《セレナーデ》芹那花音。《魔人インドラ》吾妻ヒビキ。
GM:《バルカノーツ》志木倫堂。そして《魔人ディナ》──魔人たちのリーダー。リディア=スミルノフ。
吾妻ヒビキ:「……リーダー一人だけが来ると思っていたんだが」
志木倫堂:「ご期待に沿えず悪いな」
吾妻ヒビキ:「いや構わない。災難だったな」
吾妻ヒビキ:「とりあえず自己紹介から入ろう。魔人インドラ────吾妻ヒビキだ」
志木倫堂:「察しが良いな。志木倫堂だ。そっちが渡りをつけようとしてる第三支部からの仕事で、こうなった」
リディア=スミルノフ:「リディア。リディア=スミルノフ」
リディア=スミルノフ:「リーダーだよ。湯ノ浦の」
リディア=スミルノフ:「倫堂、からだはもう大丈夫? 痛くない?」
リディア=スミルノフ:「体調が悪かったら、すわって休んでね」
志木倫堂:「リディアはちょくちょく親みたいだな……」
芹那花音:「何かあったんですか……?」
GM:志木と芹那は認識があってもいいですし、これが初対面でも構いません。
GM:ただ、ここまでの流れで一つ察しがつくこともあるでしょう。
GM:今回の事件を認識している。──お互い、同化耐性を持っているということだ。
GM:実質的な合流パートなので、倫堂くんは事情を語ってもいいし、かくかくしかじかしても構いません。
芹那花音:「あ、私は、UGNイリーガルの芹那花音です、よろしくお願いします」ぺこりとお辞儀。
志木倫堂:「ああ、藪をつついて死にかけたとこを助けられた」
芹那花音:「え…!」
リディア=スミルノフ:「本当に死にかけだったんだよ」
リディア=スミルノフ:「生きててよかった。人間は死んだら終わりだから」
志木倫堂:「まったくだ。人生4人目の大恩人に数えといてやるよ」
志木倫堂:いい加減な口調だが、視線はふざけている風でもない。
吾妻ヒビキ:「志木倫堂。これから僕らは、芹那の紹介で第三支部長の元へ行く」
吾妻ヒビキ:「第三支部長はこの事態を認識しているはずだ。黒晶病の原因や、感染を広げている人物がいるという事も」
吾妻ヒビキ:「協力して事態の解決にあたる。一緒に来るか?」
志木倫堂:「……ああ。勿論」
志木倫堂:少し口に出すのをためらって。
志木倫堂:「"マスターアビス"を」
志木倫堂:「救うと言っていた。魔人ベルゼブブは」
芹那花音:「……」それで同化することもない。目を見張りつつ、続きを聞く。
芹那花音:「ベルゼブブに…会ったんですね。それで……」死にかけるようなことがあったんですね、と、そこまでは口に出さない。
吾妻ヒビキ:「だろうな」
吾妻ヒビキ:「彼らは──新見と■■とコヨミは幼馴染だった」 不意に発言が飛ぶ。
吾妻ヒビキ:「世界と幼馴染を天秤にかけて、幼馴染を取るつもりだ」
志木倫堂:「事情を知ってるなら、それはどういう意味だ?」
芹那花音:「え……」「今、言葉が」
リディア=スミルノフ:「魔人レリエル。たぶん彼女が、この町の人の認識をねじまげてるんだと思う」
芹那花音:「レリエル……」
志木倫堂:「また、魔人か」
リディア=スミルノフ:「■■の術はそういう系統だから。……自分が知っていることを、なかなか正しく伝えられない」
リディア=スミルノフ:「話したいのにね。むずかしいね」 芹那に言う。
GM:この町のUGN全体に認識阻害が発生しています。現時点で解決手段はまだ不明。
GM:ゲーム的に言うと、情報収集に成功すれば部分的に解除できるかも。という感じです。
GM:合流が必要だ。リッターシルト側に、なんらかの情報があるかもしれない。
芹那花音:「……話せないんですね」「……幼馴染なのに」
芹那花音:「それは…悲しいことだと、思います」きゅっと手を握り合わせる。
リディア=スミルノフ:「うん。悲しい」
リディア=スミルノフ:「でも、世界が滅んじゃうのはもっと悲しいから……なんとかしなきゃ」
志木倫堂:「"マスターアビス"に会ったことがある。コヨミって奴のことじゃない」
吾妻ヒビキ:「"アビス計画"で生み出されたナンバリング個体のどれかか?」
吾妻ヒビキ:「情報だけなら僕も知っている。ラムダ以外にもこの街で暴れたやつがいたようだな」
志木倫堂:「そう」我妻さんに返す「γ。マスターアビスγ」
志木倫堂:「友達だったんだ。だから」
志木倫堂:「ブッ殺すにしろ、救うにしろ……この二つは今は俺の中で同じ意味だが」
志木倫堂:「ついてかなきゃいけない、俺は。お前らに」
吾妻ヒビキ:「γと友達か。奇妙な縁だな、それは」
志木倫堂:「大本の"マスターアビス"がコヨミって奴なのはそういう認識で大丈夫か? ずっとベルゼブブが叫んでた」
リディア=スミルノフ:「うん、それで合ってるよ。マスターアビスは、コヨミ。月代コヨミ」
リディア=スミルノフ:「花音。花音もそのことは知ってる?」
芹那花音:「それは、聞きました」
リディア=スミルノフ:「そっか」
芹那花音:「でも、あの」「結局…私達は、何をすればいいのでしょうか」
芹那花音:「ベルゼブブとレリエルを倒すだけで…この状況は変わるのでしょうか…?」
リディア=スミルノフ:「わからない。でも二人を止めないといけないのは、間違いないよ」
リディア=スミルノフ:「歩……ベルゼブブたちがコヨミの情報をばらまいているせいで、太陽光を通じた同化侵蝕が活発化しているの」
リディア=スミルノフ:「このままだと、みんな死んでしまう。なんとかしないと」
吾妻ヒビキ:「リーダーの言う通りだ」
吾妻ヒビキ:「新見歩。魔人ベルゼブブを止めるのは、最優先事項だ。■■■■────レリエルもな」
吾妻ヒビキ:「そのためにもUGNと協力しなければならない。芹那花音にはその橋渡しを担当してもらう」
GM:花音ちゃんは今、第三支部長……藤原奈央が支部ではなく自宅勤務していることを知っています。
GM:合流するなら、自宅へ行く事になるでしょう。幸い場所は知っているし、連絡先もわかる。
吾妻ヒビキ:「まだ質問はあるか? ないなら《リッターシルト》のところへ行こう」
吾妻ヒビキ:「ベランダから芹那の保護者に発見されたら、悪い友達だと誤解されそうだしな」
芹那花音:そしたら、道中で連絡しながら自宅に向かうことにします。
芹那花音:「え……そ、そんなことは……」
芹那花音:頬を赤らめる。
志木倫堂:「は、違いない。俺がいるだけでだいぶガラの悪さが引き上げられちまうからな」
芹那花音:「そ、そんな…志木さ……」「………」
芹那花音:「被っちゃうかも……」志木さんを見ながら、首を傾げる。
リディア=スミルノフ:「倫堂はいい子だよ」
リディア=スミルノフ:「かぶる?」
志木倫堂:「お母さんみたいにすんな……被る? ああ──」
芹那花音:「あ…えと」「同じ苗字の人が、いるかもしれないので…」
吾妻ヒビキ:「……志木倫堂。そうなのか?」
吾妻ヒビキ:「志木という苗字は、そこまでポピュラーではないと思うが。意外と多いのかな」
志木倫堂:「どっちの話か分かんねーけど。いい子だし、そうだな。支部長の懐刀に……」
志木倫堂:「シキってのがいるらしいってのは。案外もっと珍しい漢字だったりしてな」
吾妻ヒビキ:「……そういえば記録で見たな。ラムダと戦ったメンバーの一人だ」
吾妻ヒビキ:「士騎朝輝。《ホワイトミュート》」
志木倫堂:「それだ」ぱちん、と指を鳴らす。小さく火花が散った。
吾妻ヒビキ:「同じ"シキ"でも、初対面なのか。……芹那花音、今のうちに呼び方を決めておけ」
吾妻ヒビキ:「呼び方を決めておかないと、戦闘で混乱を招くぞ」
芹那花音:「ひゃ」火花に驚く。「え、呼び方……呼び方」
志木倫堂:「迷ったら"バルカノーツ"でいいぜ。UGNでのコード」
リディア=スミルノフ:「私は倫堂ってよぶよ」
吾妻ヒビキ:「了解した。"バルカノーツ"」
芹那花音:「倫堂さん」
志木倫堂:「お、おう」
芹那花音:「ふふふ」クスクスと笑う。「では、行きましょうか」
志木倫堂:名前を全員から呼ばれて、少したじろぐ。「よろしく、花音、ヒビキ。あと、リディア」
GM:シーンをカットします。ロイスと購入が可能。
芹那花音:う~んう~ん、ロイスはまだ保留にしようかしら
芹那花音:応急手当買います
芹那花音:2dx+4>=8
DoubleCross : (2R10+4[10]>=8) → 4[3,4]+4 → 8 → 成功
志木倫堂:ロイスは保留。
芹那花音:所持!
志木倫堂:2dx+4>=8 応急
DoubleCross : (2R10+4[10]>=8) → 5[5,5]+4 → 9 → 成功
志木倫堂:所持で終わり!
GM:ちゃんと買えてる! えらいねえ
■ミドルフェイズ02:白と白と白と灰
GM:では次のシーンにいきます。合流シーンその2。
GM:いまのミドルフェイズ2だったな……まあいいか。
GM:呼び出しを受けた瞳ちゃんが藤原奈央の家に来て、士騎くん、そして知らない女の子と合流するシーンです。
GM:登場PCは士騎、鷲尾。1d3+3をどうぞ。
士騎朝輝:1D3+3+46
DoubleCross : (1D3+3+46) → 3[3]+3+46 → 52
鷲尾瞳:1d3+3+46
DoubleCross : (1D3+3+46) → 1[1]+3+46 → 50
鷲尾瞳:ダイスが生き残りたがってる
GM:低いのは良いことです
GM:白金さんの希望があったので、少し士騎奈央コヨミの会話をはさみます。ぺんさんは少しお待ちください。
N市第三地区 マンションの一室
GM:士騎と藤原、そして《マスターアビス》……月代コヨミは、《マクガフィン》鷲尾瞳の到着を待っている。
GM:ラムダと戦ったメンバーには全員連絡をした。《スカボロー・フェア》の御厨、《黒の檻》の入間。
GM:唯一真っ先に返信があったのが鷲尾だ。
士騎朝輝:「今更だけどな、藤原」罰が悪そうな表情で気まずげに自分の前髪を弄る。
藤原奈央:「なに?」
士騎朝輝:「この依頼受けて良いか?」
月代コヨミ:「呆れた……」 横でリングフィットアドベンチャーをやっている。
月代コヨミ:「支部長に確認を取ってなかったの」
藤原奈央:「こいつはこういう奴よ。あたしの苦労わかってくれる?」
月代コヨミ:「よくわかったわ」
士騎朝輝:「面目ないとは思うけど、今、言ったし。ほら、同じこと考えてる率の方が高いだろ」
藤原奈央:「受けるのは別にいいわよ。っていうか断る理由ないでしょ」
藤原奈央:「ベルゼブブを放置すると、感染が広がって世界が滅びる。しかも……どういう手段かで、UGNへの認識阻害も行っている」
藤原奈央:「こんなの放置するUGN支部長がどこにいるっての? いたらクビよ、クビ」
月代コヨミ:「一人くらいいてもおかしくないと思うけど」 リングを頭上にもちあげ、左右に体を倒している。
士騎朝輝:「クビにしなきゃな」
士騎朝輝:ふ。と相手の物言いに笑う。
士騎朝輝:「ま、そういう事だ。断る理由がない。黒晶病を止めて世界を救うってのはさ、世界の全員と、俺達の、俺とお前の明日を守る。って事だ」
士騎朝輝:「それに、まぁ、月代コヨミが俺を頼ってきたのも旅の縁だ。無下には出来ない」
士騎朝輝:「うん。藤原の了解も取れて良かったよ。それでだ」
士騎朝輝:「俺は相手の事情は多少は知ってる。この街に来た時に、最初にやりあった奴らだからな」
月代コヨミ:体を動かして暑くなってきたので、勝手にエアコンの温度を調整している。
藤原奈央:「ああ、そういえばそうだったわね。……あの時戦ったのは、魔人ナラシンハか」
士騎朝輝:その様子を横目で見て《快適室温》をしつつ。
士騎朝輝:「それなりに思う所はあるんだよな。だからさ、結局は自分の規範と良心に従って行動すると思うんだよなぁ。それで良いか?」
藤原奈央:「魔人がジャームか人間か、という話ね。……これ二度手間になるから、できれば鷲尾が居る時に話したかったんだけど」
藤原奈央:「魔人についてはUGNでも明確な結論が出ていないわ」
藤原奈央:「サーラメーヤが未だに軟禁処分止まりなのもそれを裏付けてる。だから、そうね」
藤原奈央:「判断は現場で。規範と良心に従って……それでいいわよ。あたしが許す」
士騎朝輝:「甘やかされてるよなぁ。って実感するよ」
月代コヨミ:「そういう扱いなのね。UGNっていうのはもっとドライな組織だと思ってたけど」
月代コヨミ:「それともあなた達が特殊なのかしら。これから来る《マクガフィン》も?」
士騎朝輝:「藤原が特別優しいんだよ。俺には厳しいけどなぁ。ああ、鷲尾も相当にこっち寄りだ」
GM:ここまで話してわかるが、月代コヨミはなんでも知っているように見えて、意外と詳細を知らない事が多い。
GM:太陽光を通じて全世界を同化している存在。……それはつまり全世界にアバターを送り込めるし、全世界の情報を把握しているということだが。
GM:膨大なデータだ。しかも今は気を抜けば全人類を同化してしまう状況で、それを必死に抑え込んでいる。
GM:だから全てを知れる。そして同時に何も知らない。
士騎朝輝:戦ってるんだな。月代も。と、その様子を見て察する。
士騎朝輝:「じゃあ、後は無事に帰ってくることを望んでて欲しい。そういうのがないと、命を賭けかねない相手だ、きっとな」
鷲尾瞳:ではそんな事を話した所でインターホンが鳴ります。
藤原奈央:「来た」
藤原奈央:「──鷲尾ね。入っていいわよ」 インターホン越しに対応している。
GM:瞳ちゃんはいつでも玄関からこの部屋に入ってこれます。
GM:また瞳ちゃんは、事前に一つ情報を得ている。
GM:協力者がいる。同じ部屋にいる女の子は味方だ。
GM:もし女の子の姿が見えなかったり、声しか聞こえなかったりしたら、迷わず帰ること。
鷲尾瞳:ほうほう
鷲尾瞳:では入りましょう。銀髪の長い髪に色素の薄い白い肌、校則通りきっちり着こなした制服をきた中学生ほどの少女。よほど急いできたのか肌に少し髪が張り付いている。
鷲尾瞳:「おまたせしました、“リッターシルト”。UGNチルドレン“マクガフィン”、只今参上しました」
月代コヨミ:「《マクガフィン》ね」
GM:見知らぬ少女──月代コヨミが手を挙げて挨拶する。もちろん、
GM:君は彼女の声が聞こえるし、姿も見えていて構わない。
藤原奈央:「来てくれてあんがと、鷲尾。……早速だけど」
藤原奈央:「どう?」
鷲尾瞳:「貴女が協力者ですね。……姿が見えなかったら帰れと仰っていましたが……」
鷲尾瞳:「一体どのような事情が?」
士騎朝輝:「久しぶりだよなぁ。お、見えるか」
鷲尾瞳:「“ホワイトミュート”……士騎朝輝の姿も問題なく見えます。貴方も呼び出されていたのですね」
月代コヨミ:「事情は……そうね。自己紹介したほうが早いわ」
月代コヨミ:「私は月代コヨミ。楽園の十三人の一人で、《マスターアビス》ってやつよ」
月代コヨミ:「同化耐性を持たない人間が私の情報を知ると、同化されて死ぬ。いま話題の黒晶病は、同化の前兆」
月代コヨミ:「聞こえた?」
鷲尾瞳:「……?それは……」なにかの冗談だろうか?と思ったがその後の情報を聞いて黙ります
藤原奈央:「冗談じゃないわ。本当」
藤原奈央:「今回の任務よ、鷲尾。──情報毒に等しいマスターアビスの情報をばらまいてるやつがいる。名前は魔人ベルゼブブ」
藤原奈央:「そいつを倒すなり、止めるなりする。それが今回の任務」
鷲尾瞳:「……事情はわかりました。士騎朝騎と“リッターシルト”が貴女を受け入れているということは」
鷲尾瞳:「今すぐ敵対する予定はないということですね。ですが、いずれは倒す必要があると」
士騎朝輝:「仕事を依頼されてな。最終的に殺して欲しい。って事だ」
士騎朝輝:「自分自身をな」
月代コヨミ:「パンデミックさえ止めてくれれば、殺してもらうまでもなく自害できるんだけどね」
月代コヨミ:「私が信用できないって思ったら、シカトしてくれても構わないわ。どうせ私はついていって横から口出しするくらいしかできないし」
鷲尾瞳:「確かに貴女を信頼しきる事はできませんが……。私は列記としたUGNの職員です」
鷲尾瞳:「それが“リッターシルト”の命令ならばそれに従います。魔人ベルゼブブを止め、貴女を殺害するために、全力を尽くします」姿勢を正し一例。
士騎朝輝:「ちなみに、こいつが好きなの恋愛話全般だ」
鷲尾瞳:「別に恋愛に特別興味があるわけでは有りません。UGNチルドレンとして、関係者の交友関係を知っておく必要があるだけです」
藤原奈央:「(あれ、でも確か鷲尾、第七のノーヴェと……)」
藤原奈央:「(……いややめとこ。突っ込むと絶対面倒なことになりそう)」
士騎朝輝:「そう言えば、無駄だと思ったから提案しなかったら、言わなかったんだけどなぁ」
士騎朝輝:「写真に残るか?月代は」
月代コヨミ:「…………」
月代コヨミ:「なんか調子狂うわね……なに、写真を撮りたいの?」
月代コヨミ:「今の私は情報体──アバターだから、むしろデジタルな映像には残りやすいわよ」
士騎朝輝:「じゃあ、一枚良いか?」
月代コヨミ:「ただ、わかってる? 私の写真を撮るってことは、あなた自身がベルゼブブのような感染源になりうるということだわ」
月代コヨミ:「万が一その写真が流出したら、ごめんなさいじゃ済まない」
月代コヨミ:「その覚悟があるなら撮りなさい」
士騎朝輝:少しだけ思案し。
士騎朝輝:シャッターを押す。
士騎朝輝:「あんたも俺の思い出箱の中にこれで入ったって訳だ」
士騎朝輝:「俺が事件を解決出来れば、問題はないよなぁ」
鷲尾瞳:「貴方がではなく私達が、ですよ、士騎朝輝」
鷲尾瞳:「普段なら無許可で写真を撮る士騎朝輝が珍しく尋ねた上で躊躇している……ことの重大性が推し量れますね」
月代コヨミ:「ふん」
月代コヨミ:「いい迷惑だわ。どのみち死ぬんだから、荷物は減らしたいんだけど」
士騎朝輝:「俺の前を通りすがったのが運の尽きだったよなぁ」
士騎朝輝:笑って携帯をくるくると手の中で回し。
GM:他にも、瞳ちゃんはいくつかの情報を共有されます。具体的には士騎くんのOPで明かされた事すべてだ。
GM:同化されない理由。マスターアビスとは何か。ベルゼブブの詳細。
GM:コヨミが説明しているらしいのだが、それを正しく認識できていない。
士騎朝輝:「染まってきたよなぁ、鷲尾も。だってさ」
士騎朝輝:「でも、ま、世界の為にこの携帯はしばらく封印だな。藤原、金庫にしまっておいて」
藤原奈央:「スマホは持っておきなさい。連絡できなくなるリスクの方が怖い」
士騎朝輝:「予備の貸してもらおうと思ったのに、まあ、そういうことなら」
鷲尾瞳:「染まっていません。UGNチルドレンとして当然の心構えです。……やはり私にもすべての情報は認識できませんね」
鷲尾瞳:「“マスターアビス”……いえ、月代コヨミの言葉が支離滅裂に聞こえます」
月代コヨミ:「でしょうね。ベルゼブブかレリエルのどちらかが認識を捻じ曲げてるのよ」
月代コヨミ:「まずは彼らの能力を無効化するところからはじめないといけない」
月代コヨミ:「人手が足りないわ。鷲尾以外のUGNメンバーは確保できないの?」
藤原奈央:「ああ、そのことなんだけど」
藤原奈央:「鷲尾と月代は、《セレナーデ》って知ってる? あと《バルカノーツ》」
鷲尾瞳:「はい。その二人なら以前報告書で拝見しました。第三支部に出入りしているイリーガルですね」
士騎朝輝:「セレナーデは花音ちゃんだよな。バルカノーツって言うのは?」
士騎朝輝:携帯を懐にしまう。
藤原奈央:「志木倫堂。《バルカノーツ》。あんたと同じサラマンダー仲間で、同じ苗字のイリーガルよ」
藤原奈央:「これからその二人が来るって。……この事件を認識してる」
士騎朝輝:「区別の為にホワイトミュートって呼ばれるのはゾっとしないんだよなぁ」
士騎朝輝:少しげんなりした表情を浮かべる。
月代コヨミ:「ああ、じゃあ湯ノ浦と合流したのかしら」
月代コヨミ:「これは聞こえるかな。これくらいなら大丈夫かな……聞こえるはず」
鷲尾瞳:「聞こえていますよ、月代コヨミ。……何かサインを考えておいたほうがいいかもしれませんね」
月代コヨミ:「マクガフィンは毎回聞こえているって言ってくれて助かるわ。自分の言葉が伝わってるかどうかわからないって、存外めんどくさいものよ」
士騎朝輝:「だろうなぁ。俺も次から聞こえてたらそう言うよ」
月代コヨミ:「で、話を戻すけれど」「湯ノ浦──《オブセシオンセル》の魔人は全員、同化耐性を持っているわ」
月代コヨミ:「その中でも特に耐性の高い二名が応援に来てくれる予定になってる。セレナーデとバルカノーツは、その魔人二人と合流したのかも」
GM:ということで、次のシーンはようやく四人(+コヨミ、リディア、インドラ)合流。そして情報収集となります。
GM:集合地点はこの部屋。ちょっとした雑談は今のうちにしておいたほうがいいでしょう。
鷲尾瞳:「月代コヨミは例えば……好意を持っている相手にも言葉が通じなかったりするのでしょうか?」
鷲尾瞳:「だとすれば確かに面倒……を通り越して辛いですね。好きな相手から無視されるのは」
月代コヨミ:「別にいいわ。恋愛にはあんまり興味がないから」
月代コヨミ:「でも話したい時に話せないのは、苦痛そのものよ」
月代コヨミ:「逆に聞くけど、あなたは好きな人と話せないのってそんなに辛いの?」
士騎朝輝:「あぁ、だからか。だいたい分かった」
士騎朝輝:「今は話す相手がいるから、結構お喋りなんだな月代」
鷲尾瞳:「なるほど。……超然とした雰囲気の方だと思っていましたが」
鷲尾瞳:「想像していたよりも子供のようですね。貴女もそのうち分かるようになる時が来ますよ、月代コヨミ」
月代コヨミ:「……………………」
月代コヨミ:「……………………え、これ」
月代コヨミ:「私、馬鹿にされてない? 気のせい?」
藤原奈央:「鷲尾……変わったなあ……」
士騎朝輝:「気のせいじゃないなぁ。"恋愛も知らないお子様は、その苦痛を知らないようですね"」
士騎朝輝:「そう言ってるんだもんなぁ」
士騎朝輝:くくっと笑い。
鷲尾瞳:「言っていません。士騎朝輝は勝手な想像をしないでください」
月代コヨミ:「……お茶がぬるいわ。士騎、おかわり」
月代コヨミ:「私はセレナーデたちが来るまでゲームしてるから」 ぷいと鷲尾から顔をそむける。
士騎朝輝:「俺は召使になった覚えはないんだがなぁ、なぁ村雨丸」
士騎朝輝:言いながら熱いほうじ茶を持って来て。
GM:このシーンはここで終わりです。本格的な調査は、セレナーデやバルカノーツ達が来てから行う事になるだろう。
GM:会話などがあれば今のうちにしておくのがいいかもしれません。……既にしているが。
鷲尾瞳:「貴方が余計なことを言ったせいで拗ねてしまいました」
藤原奈央:「まあいいわ。とにかく、事情は伝わったはず」
藤原奈央:「少なくとも今回、マスターアビスは味方。そのつもりでね」
藤原奈央:「魔人二名については……花音の話や、本人たちを見てから判断しましょ」
鷲尾瞳:「了解しました。合流までに彼女との関係を修復しておきます」そういってコヨミちゃんの横に行ってゲームしてるのを見たりするよ
月代コヨミ:「ちょっと、邪魔よ。それともあなたもやりたいの?」
月代コヨミ:「ダイエットが必要な体型には見えないけど」
月代コヨミ:リングを持ってスクワットをしている。制服のスカート姿なので控えめだが。
士騎朝輝:「二人とも仲良くな」
士騎朝輝:「藤原、お茶菓子にアルフォート出していい?新しい味のやつ」
士騎朝輝:「これから人が来るっていうならさ。俺も食べたいしな」
藤原奈央:「いいわよ。コーラとスプライトのでっかいペットボトルも買ってきたでしょ。あれも出しておいて」
月代コヨミ:「水ようかんがいいわ。ようかんはないの?」
藤原奈央:「ようかんも出しておいて」
月代コヨミ:「早くね。士騎」
士騎朝輝:「月代、この羊羹は最後の二つなので有難がるようになぁ」
GM:シーンカット。ロイスと購入ができます。
GM:購入は、あらかじめ買って用意しておいたものということになりますね。UGNのセーフハウスだし。
士騎朝輝:手配師使ってアームドスーツを購入します。
士騎朝輝:4dx+6
DoubleCross : (4R10+6[10]) → 7[1,3,7,7]+6 → 13
鷲尾瞳:では応急手当をもらいましょう。カバー型だから微妙かもだけど
士騎朝輝:財産2消費で購入。ポンケに。
鷲尾瞳:そもそも購入弱いしね。えい。
鷲尾瞳:2DX
DoubleCross : (2R10[10]) → 4[2,4] → 4
鷲尾瞳:買えませんでした。急いで部屋に来たしね
GM:OKOK。ロイスは保留かな?
士騎朝輝:鷲尾瞳 連帯感〇/不安 で以上。
鷲尾瞳:ダイジョブ!
鷲尾瞳:でもコヨミちゃんには撮りたいなあ
鷲尾瞳:PCに取る分無くなりそうだけど取っちゃおっかな
GM:取ってくれるとコヨミがめちゃくちゃ喜びます
鷲尾瞳:依頼人/月代コヨミ/P:庇護○/N:隔意/ロイス
月代コヨミ:物好きな人ね
GM:ではシーンカット。次は四人合流シーンとなり、情報収集も可能です。
鷲尾瞳:恋も知らないまましなせたくないなあという気持ちでP庇護、Nはまあ……子供だからわからなくても仕方有りませんね……というのと
GM:情報項目を用意するので、一瞬休憩を入れさせてください。再開は16:15から。
GM:庇護、そういう庇護なんだ! かわいいなあ
鷲尾瞳:澄ました顔で殺してくれって言ってくる気持ちがどんなのだかわからないのでって感じです。
GM:よし。多分これでOKのはず。
GM:というかいきなり情報収集じゃなくて、顔合わせ会話もあるしな……
鷲尾瞳:で絵上部よ!
■ミドルフェイズ03:集うは世界の敵
GM:4人合流シーンです。場所は藤原奈央の家。
GM:NPCもコヨミ、リディア、インドラが登場します。全員登場を推奨。
芹那花音:1d3+3+45
DoubleCross : (1D3+3+45) → 3[3]+3+45 → 51
鷲尾瞳:鷲尾瞳の侵蝕率を+5(1d3+3->2+3)した(侵蝕率:50->55)
志木倫堂:志木倫堂の侵蝕率を+6(1d3+3->3+3)した(侵蝕率:48->54)
芹那花音:さっきから最大値ばっかでる!なに
士騎朝輝:1d3+3+52
DoubleCross : (1D3+3+52) → 3[3]+3+52 → 58
GM:先に軽く会話してほしいんですが、情報収集項目だけは今張っておきましょうか。調べられる項目がわかると会話の内容もまた違うだろうし。
鷲尾瞳:呂!
士騎朝輝:へい。
芹那花音:はーい!
■《マスターアビス》月代コヨミについて <意志>または<交渉>難易度6 ※財産使用不可
└■???
├■???
└■???
■魔人ベルゼブブについて <情報:UGN>または<情報:噂話>難易度10
└■???
└■???
※任意:魔人インドラについて <情報:裏社会>または<情報:FH>難易度8
※任意:同化されない人間の詳細 <知識:レネゲイド>難易度7
※任意:コヨミの殺害方法と魔人化の治療方法 <知識:レネゲイド>または<意志>難易度8 ※財産使用可能
志木倫堂:理解のぜ。
芹那花音:任意項目もある!
12月上旬・某日 夜
GM:藤原奈央の家であり、UGNのセーフハウスも兼ねている3LDKマンションの一室。
GM:いつもならガランとしているリビングは、珍しくたくさんの人で溢れかえっている。
GM:具体的には全部で七名だ。士騎、志木、芹那、鷲尾……そして。
GM:《オブセシオン》セルのリーダー。湯ノ浦の魔人を束ねる魔術師、リディア=スミルノフ。
リディア=スミルノフ:「倫堂、おなかはすいてない? 私のカステラたべる?」
リディア=スミルノフ:「ちゃんと食べてね。水分もとってね」
志木倫堂:「リディアが食べなさい。大きくなれないだろ」
志木倫堂:渡されかけたカステラを少女の口にねじ込む。
リディア=スミルノフ:「もご」
GM:楽園の十三人。オリジナルの《マスターアビス》──月代コヨミ。
月代コヨミ:「士騎。お茶がぬるいわ」
月代コヨミ:「あとようかんももう一つちょうだい」
士騎朝輝:「羊羹はこれが最後の一つだからなぁ」
士騎朝輝:「クソ。俺のシャワー後の楽しみが。ほら、熱いお茶」
月代コヨミ:「熱ければいいってものじゃないのよ。お茶っ葉に応じて適度な温度っていうものがあるの」
月代コヨミ:「刀を振るのもいいけど、美味しいお茶の淹れ方もちゃんと勉強しておきなさい」
GM:オブセシオンセルの魔人。魔人インドラ、吾妻ヒビキ。
吾妻ヒビキ:「……なんだこの空間は……」
芹那花音:「なんでしょう…」ツイードワンピースを着た小柄な少女。ぱちぱちと瞬きをして隅っこに座っている。
吾妻ヒビキ:「……手を組む相手を間違えたかもしれないと少し後悔している」
吾妻ヒビキ:「まあ、空気のゆるさで言えばうちのリーダーも似たようなものだから、あまり文句は言えないがな」 リディアに目をやり、嘆息する。
GM:君たちが集まって最初にしたことは、月代コヨミが正常に認識できるかどうかの確認だった。
GM:もちろん、帰るメンバーが出なかった。つまりコヨミの声は聞こえるし、姿も見えるということだ……奇跡的に同化耐性を持ったメンバーがここに揃っている。
鷲尾瞳:先程の少し緩い雰囲気は無く、緊張した面持ちで姿勢を正し、集まったメンバーを見渡しています。
志木倫堂:「……藤原支部長」
藤原奈央:「なに倫堂」
志木倫堂:「"ラビットウィッシュ"安西康隆を死なせちまった」
志木倫堂:「報告だ。これは……認識できるか?」
GM:おっ
GM:じゃあ倫堂くんは意志で判定してください。難易度は……そうだな。
GM:倫堂君のOPは2か。今がミドル3だから、んー
GM:6くらいにしましょう。難易度6。
志木倫堂:2dx+3>=6 頑張れ
DoubleCross : (2R10+3[10]>=6) → 10[9,10]+4[4]+3 → 17 → 成功
GM:うわすごい!
志木倫堂:コロンビア
芹那花音:さすがプロメテウス!
GM:ではまだ君は安西のことを認識できている。
志木倫堂:こわい……
GM:安西。そしておそらく、マスターアビスの調査にかかわっていたエージェントの多くが……
GM:ベルゼブブの手か、あるいは手にかけるまでもなく消滅・同化されているはずだ。
GM:消えたことを認識すらできない。『全情報を同化されて消滅する』とは、そういうことだ。
藤原奈央:「……そう」
藤原奈央:「戦闘向きじゃないけど、その分情報面では頼りになるやつだったわ」
士騎朝輝:奈央ちゃんの肩を気遣うように優しく叩く。今はそれだけだが。
鷲尾瞳:「……?“ラビットウィッシュ”……安西?第三支部のエージェントにそんな方は居なかったはずですが……」
志木倫堂:鷲尾さんの反応に苦虫をかみつぶしたような顔になる。
藤原奈央:「いや、鷲尾も会ってるわよ? ラムダと戦った後に……」
鷲尾瞳:「“リッターシルト”も何の話をしているのですか……?」
月代コヨミ:「……」
士騎朝輝:「そう、居ない」
士騎朝輝:「いなかったことにされる」
月代コヨミ:「"私はジャームだ"といった理由がわかったでしょう。士騎朝輝」
月代コヨミ:「私が必死に抑え込んでいてもこれなの。これ以上ベルゼブブが拡散を続ければ、もっとひどい事になるわ」
芹那花音:「あの……」「もしかして」
芹那花音:「”同化”現象が起こっているのでしょうか…?」
吾妻ヒビキ:「そう考えるのが妥当だ。そのラビットウィッシュというのは、文字通り同化されて存在しなくなったのだろう」
芹那花音:「……!」瞬きする。
志木倫堂:「これまでにも9人いるって話だった。おそらくは、"ベルゼブブ"に直接同化させられた奴が」
鷲尾瞳:「……なるほど。これが“マスターアビス”の真の力……」
鷲尾瞳:「消えた者は認識すら、思い出されることすら無くこの世から消えてしまう……。申し訳有りません。軽率な発言でした」
リディア=スミルノフ:「しかたないよ。瞳は謝らないで」
リディア=スミルノフ:「認識できないというのは、そういうことだもの」
リディア=スミルノフ:てくてくと歩いてきて、鷲尾の頭を軽く撫でる。
リディア=スミルノフ:「ちゃんと謝れるのは、えらいね」
鷲尾瞳:「あ、あの。頭を撫でるのはやめてください。私はUGNチルドレンです。ただの子供では有りませんから……」
リディア=スミルノフ:「そう? ごめんね」 手を離す。
志木倫堂:「士騎……"ホワイトミュート"か」
士騎朝輝:「あぁ、あんたが同姓?同じ苗字のやつは初めてだぜ。もっとも、俺は自分で適当につけたんだけどなぁ」
志木倫堂:「あぁ、そういう由来。俺も近いぜ」
士騎朝輝:「字面は輝く朝の騎士の逆順だ。そう言う在り方でいたいと思ってる。よろしくな」
士騎朝輝:一つ縛りにして後ろに細く流した明るい茶の長髪。端正だが何処か挑発的な顔立ち。
士騎朝輝:スリムスラックスに気崩したシャツ、グリーンのネクタイを緩く締め、その上に校章のようなワッペンがついた灰色のブレザーを着ている。
士騎朝輝:端的に言うと学生服の少年。だが、無造作に掴まれている美しい拵の鞘入りの刀がただただ異質。そのように見える。
志木倫堂:「かっこいいな、それ」笑う。
志木倫堂:「俺はそこまでがっちり意味固めてないけどな、UGNに提示されたやつの中から、字の意味が比較的気に入ったやつを取った感じ」
志木倫堂:立膝をついた、シンプルなジーンズ姿の少年。亜麻色の柔らかな癖毛の影で、それとは対照的な鋭い双眸が輝いている。
士騎朝輝:「へぇ。だとしたらセンスがあるよなぁ。特に名字の方。響きが最高に近いからなぁ」
藤原奈央:「自分に限りなく近い苗字を褒めるやつ、生まれてはじめて見たわ」
志木倫堂:「ぷっ」
月代コヨミ:「同感」
志木倫堂:「はっはっは。ご機嫌な腹心じゃん、支部長」
士騎朝輝:「藤原と月代はあれだよなぁ。気が合いすぎないか?」
士騎朝輝:「特に俺をこき下ろす時とかなぁ。二人いるような錯覚すら覚えるね」
吾妻ヒビキ:「士騎朝輝が変わり者だからだろう。……おい、芹那花音」
吾妻ヒビキ:「大丈夫か。空気についていけているか」
吾妻ヒビキ:「僕は若干ついていけていない」
志木倫堂:「肩身も倍狭いって奴? おっと」
芹那花音:「え、あ、はい」「……ええっ」
士騎朝輝:「快適な第二の我が家だよ。張り合いがある。さて、それだな」
士騎朝輝:「湯ノ浦組は自己紹介をお願いしたいよなぁ」
芹那花音:「あ、自己紹介ですって…」
鷲尾瞳:「……」何も言わずちらりと花音さんを見ます。彼女が元マスターレイ……今の所ただの気弱な少女にしか見えないが……
GM:時短のために自己紹介終わった体で行くつもりだったけど、ちょっと自己紹介しておきましょう
吾妻ヒビキ:「名前はさっき名乗った。だがまあ」
吾妻ヒビキ:「軽く能力は共有しておくか。アートマは《インドラ》──能力は雷との同化だ」
吾妻ヒビキ:「広域破壊が得意だ。戦う時はなるべく一人がいい。巻き込むからな」
芹那花音:「同化……」
志木倫堂:「(似たキーワードが出たな。耐性っつーのは、そういう由来か?)」
月代コヨミ:「……」
吾妻ヒビキ:「リーダーの能力は……」
吾妻ヒビキ:「少なくともバルカノーツには話したんだよな?」
吾妻ヒビキ:「……いや、心配になってきた。何も話していない可能性もあるな……」
芹那花音:「……」ぱちぱちと瞬き。
リディア=スミルノフ:「倫堂には、少しはなしたよね」
志木倫堂:「ああ、聞いてる。俺が説明するか?」
リディア=スミルノフ:「ううん。いちど見せておいたほうがいい気がするから、そうするね」 立ち上がる。
リディア=スミルノフ:『ソル・アムン・シャエ』 『天を舞うもの、巡礼のつばさ』 懐から小さな宝石をいくつか取り出す。
リディア=スミルノフ:『きたれ。“ヌンイェヌンク”』 宝石を放り投げる。
GM:小石がかすかに光を放った気がした。
GM:何の前触れもなく、捻じれた翼を持つ赤黒い鳥が虚空から現れ、壁をすり抜けて夜の街へと飛び立っていく。
リディア=スミルノフ:「異界から魔獣や神獣を呼ぶの」
リディア=スミルノフ:「今の子は、情報収集が得意だから……きっと目になってくれるよ」
士騎朝輝:「それを憑かせて、レネゲイドに耐えられない人間を救ってきたんだったよなぁ」
士騎朝輝:「今は湯ノ浦の方は大丈夫なのか?トップに近い人間がこっちに来てることになってるよなぁ」
芹那花音:「わ」「わ……」驚いている。
吾妻ヒビキ:「……大丈夫か芹那花音。ついていけているか?」
芹那花音:「えと……がんばっています……」
鷲尾瞳:「あれは普通の方には見えないのですか?」
リディア=スミルノフ:「うん。魔術師と、オーヴァードにしか見えない」「たぶん」
鷲尾瞳:「多分……?その能力を街中で使うのは避けてください。無駄に騒ぎが起こりかねません」
リディア=スミルノフ:「うん。わかった」
芹那花音:(真面目な人だ…)瞳ちゃんを見る。
志木倫堂:「魔術師っつー分類、俺も実際目にするのは初めてだな」
藤原奈央:「魔術師という存在自体が微妙なラインだからね」 倫堂に。
藤原奈央:「あくまで、そういう能力を持ったオーヴァードが自称しているのか。それともオーヴァードとはまた違う存在なのか」
藤原奈央:「どちらにせよ、リディアみたいな魔術師はUGNでは『オーヴァード』として認識されているわ」
志木倫堂:「魔術師ん中でも仕組みはばらけてそうだよな」
志木倫堂:イメージだけど、と返す。
月代コヨミ:「ノートルダム財団の総帥も魔術師らしいしね。そのあたりは本人がどう思うかでいいんでしょ」
月代コヨミ:「全員、能力の紹介をしておいたほうがいいの? それともUGN組は仲良しだから、だいたい互いの能力はわかってるのかしら」
士騎朝輝:熱いお茶のお代わりを月代に注ぎ。
鷲尾瞳:こほんと咳払いして「そろそろ本題に入りませんか?」
藤原奈央:「そうね。……前置きはここまで。お茶を飲んでダラダラしてたいけど」
鷲尾瞳:「あまり馴れ合いすぎるのも問題だと思います。“マスターアビス”への対処のため協力していますが」
鷲尾瞳:「我々はUGNとFH。本来ならば敵対関係にあるのです」
鷲尾瞳:「“バルカノーツ”も、リディア=スミルノフと過剰な接触は避けるようにしてください」
吾妻ヒビキ:「全く同意見だ。ビジネスライクにいくべきだと思う」
志木倫堂:「硬い奴だな。ま、了解」
GM:事件のはじまりはたいていこんなものだが、今回は特に事情が混み合っている。
GM:分かる範囲で調査をはじめるべきだろう。敵の事……そして、味方のこと。
GM:情報収集ができます。
■《マスターアビス》月代コヨミについて <意志>または<交渉>難易度6 ※財産使用不可
└■???
├■???
└■???
■魔人ベルゼブブについて <情報:UGN>または<情報:噂話>難易度10
└■???
└■???
※任意:魔人インドラについて <情報:裏社会>または<情報:FH>難易度8
※任意:同化されない人間の詳細 <知識:レネゲイド>難易度7
※任意:コヨミの殺害方法と魔人化の治療方法 <知識:レネゲイド>または<意志>難易度8 ※財産使用可能
GM:とりあえず現状で挑戦できるのはこれ。イージーエフェクトも使えます。
士騎朝輝:魔人ベルゼブブについて 振ろうかな。
GM:どうぞどうぞ!
GM:あと、クオンタムセッションはイージーエフェクト大歓迎なので
GM:イージーの活用をしたい人はがんがん提案してください。GMが納得すれば適用されます。
芹那花音:はあい
鷲尾瞳:うむむ
鷲尾瞳:コネUGNがないと情報収集弱いのよね
士騎朝輝:コネ:要人を使います。
士騎朝輝:4dx+1
DoubleCross : (4R10+1[10]) → 9[1,5,7,9]+1 → 10
士騎朝輝:成功です。
芹那花音:任意項目ですが、同化されない人間の詳細について調べたいです
芹那花音:5dx>=7 知識素振り
DoubleCross : (5R10[10]>=7) → 7[1,2,4,6,7] → 7 → 成功
芹那花音:ぴったりで成功!よかった
GM:やる!
鷲尾瞳:この中だと意思判定が高いからコヨミちゃん行こうかな
志木倫堂:よろしく!
鷲尾瞳:志木くんは大丈夫?
志木倫堂:大丈夫です
士騎朝輝:後、花音ちゃんの風にも皆頼ると良い。
士騎朝輝:侵蝕1で撒ける。スーパーレディだ。
芹那花音:あ、はい 風欲しい人言ってね
GM:追加情報もあるので、それを見てからでもいいですね。全員の処理が終わったら情報を開示します。
鷲尾瞳:じゃあコヨミちゃんについて調べよう。ゲームを通して仲良くなったし。
鷲尾瞳:3DX+4 スティールマインドでダイス+2、技能3点に思い出の一品で+1
DoubleCross : (3R10+4[10]) → 7[4,4,7]+4 → 11
芹那花音:すごい~
GM:強いな……!さすが!
GM:意志は安定して高い瞳ちゃん
鷲尾瞳:固定値の助け!成功しました
志木倫堂:では僕はコヨミの殺害方法と魔人化の治療方法調べます 風ください
芹那花音:《援護の風》を志木くんに!ダイス+5個できるよ
芹那花音:こっち侵蝕率が51→52になります
志木倫堂:最大LV5すごいよな……
GM:しかも侵蝕1
志木倫堂:7dx+3>=8 意志
DoubleCross : (7R10+3[10]>=8) → 10[2,3,5,6,7,8,10]+2[2]+3 → 15 → 成功
芹那花音:わ~すご~い!
GM:やーるう!
志木倫堂:花音ちゃんのおかげ!
芹那花音:えへへ
GM:じゃあ順番に開示していきます。一部はロールしながらになりますが
GM:とりあえず情報項目として出せるぶんをだしましょう。
■《マスターアビス》月代コヨミについて
日本の東北地方・湯ノ浦町の生まれ。14歳。
愛想が悪く表情にも乏しいが、根は素直で優しい──というのが地元での評価だった。
四年前、地元の神社の宝物庫に安置されていた遺物に触れる事でレネゲイドウィルスに感染し、オーヴァードに覚醒。
その場に居合わせた二人の友人とコヨミの兄も同じように覚醒しているが、遺物そのものの特性か、あるいは偶然か、四人の能力はどれも『同化』という形で発現している。
中でもひときわ同化能力に優れていたコヨミはUGN・FH両方から目をつけられ、複数組織合同で行っていたジャーム化治療プロジェクト──『アビス計画』の被検体に自ら志願した。
なぜ絆がジャーム化を防ぐのか、なぜジャーム化した人間は二度と元に戻らないのか、ジャームとオーヴァードの境はどこにあるのか──レネゲイドウィルスには未だ謎が多い。
『レネゲイドの深淵に至り、ジャーム化を根絶する』というスローガンのもと立ち上げられた組織間合同プロジェクト。それが本来の『アビス計画』。
両組織のパワーバランスを公正に保つため、複数の大企業集合体である『中央』と呼ばれる組織も立会人兼スポンサーとして参画していた。
コヨミの同化能力を生かした様々な実験が行われ、取得できたデータのいくつかはアビスシリーズにも生かされている。
最終的に、とある実験の失敗によって湯ノ浦での大規模R災害──『震夜』が発生。コヨミも死亡した。
月代コヨミ:「以上。聞こえた?」
月代コヨミ:「アビス計画というのは、もともとそういうものだったの」
鷲尾瞳:「我々に伝わっている情報と大きな差がありますね。同化現象の影響でしょうか」
月代コヨミ:「差があるのは、私が『月代コヨミの情報』をすべて消去して回ったからよ」
月代コヨミ:「危険だからね。オリジナル……私に関する情報がすべて抜け落ちた結果」
月代コヨミ:「今のFHでは、アビス計画は"次世代強化兵の開発プロジェクト"として扱われてる」
月代コヨミ:「UGN側にも、もしかしたら元・アビス計画のプロジェクトがあるのかもしれないわね。……私は認識してないけど」
鷲尾瞳:「月代コヨミが死亡しているという情報もありますが」
月代コヨミ:「死んでるわ。……あれ、さっき言わなかったっけ」
月代コヨミ:「今の私は人格を投射した影のようなものなの」
鷲尾瞳:「人格データ……魔術的に言うと魂はまだ生きている。そして力は魂に宿っていると」
月代コヨミ:「その理解で合っているわ。……魔術?」
月代コヨミ:「UGNチルドレンは魔術についての造詣も深いの?」
鷲尾瞳:「UGNに助け出される前……少し関係があったので」
月代コヨミ:「そ。大変な人生を歩んできたみたいね、どうも」
鷲尾瞳:「貴女ほどでは有りません。データを共有しておきます」
鷲尾瞳:「貴女を殺す……または救う為の手がかりになるはずです」
※任意:同化されない人間の詳細
黒晶病にならない──つまり太陽光でマスターアビスに同化されない人間には、大別して二つのパターンが存在する。
一つはコヨミの因子を体内に持つもの。以前交戦したマスターアビス・Λやγなどがこれにあたる。
鷲尾や士騎、藤原の耐性は、Λとの戦いで獲得したものだ。特にΛのワーディングは強力で、至近距離で彼女のワーディングを浴びた事が一種のワクチンのように作用している。
これに比べると、γと交戦した倫堂の耐性は低い。γはその同化能力を他者ではなく、自身の戦闘能力向上に使用していたためだ。
もう一つのパターンは、湯ノ浦の魔人。コヨミが原因となって発生した『震夜』を経験した湯ノ浦住人は、例外なく大量の因子を体内に取り込んでおり、同化耐性を得ている。黒晶病にかかることもない。
『マスターアビスの事を正しく認識できているオーヴァード集団』という意味では、現状は湯ノ浦=オブセシオンセルが唯一だろう。
なお、月代コヨミの『何にでも同化できる、様々なものを合成素材にできる』という特性は強化兵開発をはじめ、強力なオーヴァードを生み出すのにとても都合が良い。
アビスシリーズ以外にも、FHの重要実験で使用されたケースが散見される。
GM:補足ですが、魔人は全員完璧な耐性を持つわけではありません。たとえばインドラはほぼ100%に近い耐性を持っていますが、
GM:湯ノ浦の魔人の平均は30%から40%程度。『コヨミ=マスターアビスの事を認識しても黒晶病にならない』というレベル。
GM:このレベルの耐性でベルゼブブと戦った場合、足を引っ張る可能性が高い。ゆえに今回、魔人二名という必要最小限のメンバーで来ています。
吾妻ヒビキ:「芹那花音。さきほど士騎朝輝が言った言葉を覚えているか」
吾妻ヒビキ:「湯ノ浦は大丈夫なのか? という質問だ」
芹那花音:「あ、仰ってましたね…」
芹那花音:「湯の浦は、今、魔街と化していると…」兄さんから。「聞いたことがあります」
吾妻ヒビキ:「話が早いな。……結論から言うと、全く大丈夫ではない。万が一リーダーを失ったら、僕らは終わりだ」
吾妻ヒビキ:「それでも同化耐性を持っている人間は限られている。世界を救うためなら、リスクを背負わなければならない。わかるな」
芹那花音:「リディアさんが亡くなれば、魔人達の制御がとれなくなるかもしれない…」
芹那花音:「…でも、現状、あなた達が動かないと、ベルゼブブ達を止められない…」
吾妻ヒビキ:「そういうことだ」
GM:そして花音ちゃんは、ここまでに得た二つの情報によって、自分がなぜ同化耐性を持っているのかある程度察しがついてもいいです。
GM:『月代コヨミの"何にでも同化できる"という特性は、強力なオーヴァードを生み出すのに都合が良い』。
GM:『アビスシリーズ以外にもFHの重要実験で使用されたケースが散見される』。
芹那花音:「……」
吾妻ヒビキ:「お前はマスターレイの転生体として、FHの研究所で色々な実験を受けていたな」
吾妻ヒビキ:「そろそろ、なぜ同化耐性があるのか察しがついてきた頃じゃないのか」
GM:マスターレイの転生体。……かつての君は、ソルモルスと全く同調できなかった。
GM:ソルモルスと同調させるため、『レナトゥスの使徒』は様々な実験を行った。そのうちのひとつが──
GM:アビス計画で得られた、月代コヨミの因子の部分注入。
GM:つまり君はある意味においてマスターレイであり、同時に《アビスシリーズ》のナンバリングとも言える。
吾妻ヒビキ:「災難なものだ」
吾妻ヒビキ:「たまに思うよ。こんな耐性など要らなかった」
芹那花音:「……そう、ですかね」
芹那花音:「でも、コヨミさんを認識することができているんです」
芹那花音:「それは……、今、良かったと。そう思っています」
■魔人ベルゼブブについて
本名は新見歩(にいみ・あゆむ)。湯ノ浦生まれの14歳で、コヨミの幼馴染の一人だった少年。
志木が出会った情報屋を名乗る人物は彼。コヨミと共に覚醒したメンバーの一人であり、ほぼ完璧な同化態勢を持つ。
宿すアートマは大悪魔ベルゼブブ。能力は脳機能の局所同化による自我の感染。
他者の思考強奪や行動操作はもちろん、逆に自分の思考を流し込むことが出来るが、この手の能力の例にもれずオーヴァード相手の成功率はそこまで高くない。
GM:これを開けたのは士騎くんか。士騎くんは知る良しもないですが
GM:倉庫で倫堂くんと新見が出会う前。新見はその能力で、若干ですが安西を同化していました。
GM:目的は単純に内部の人員の確認。
GM:そして、UGN側にどこまで情報が共有されているか。遠隔の上にオーヴァード相手なのですべての情報は読みきれなかったですが。
GM:少なくとも、直接接触を受けない限りは同化はされないと見ていいでしょう。君の戦闘経験ならそこまで読める。
一ヶ月前に湯ノ浦を出奔。それ以来、あらゆる手を使って世界中にコヨミの情報をばらまいている。
特にここ一週間ほどは大N市での感染拡大に注力しており、学生にまぎれて一般に情報を広めつつ、UGNやFHに対してはアビスの情報を流し込み、黒晶病にして完全死亡させていた。
疑問も残る。彼の能力ではコヨミの情報を広めることは容易でも、『情報を広めつつUGNにアビスの真相を隠す』というのを完璧にこなすのは難しいだろう。
つまり、ベルゼブブは感染拡大を担当。認識阻害はもうひとりの魔人──魔人レリエルが担当していると見て間違いない。
レリエルの詳細を調べる必要がある。
GM:あとこれは完全に余談ですが、倫堂くんに言った九人。あれは全員UGN関係者ではありません。
GM:全員がアビス計画の研究者でした。もう同化されて消滅している。
月代コヨミ:「歩……ベルゼブブの能力については、だいたいこんな感じ」
月代コヨミ:「聞こえた?」
藤原奈央:「あたしはね。士騎は?」
士騎朝輝:「だいたいわかった。こっちのカードは半分くらい割れてるな」
士騎朝輝:「特にUGNと関係の深い札。藤原と鷲尾、御厨は確定で見えてるだろうなぁ」
吾妻ヒビキ:「幸いなのは、奴の直接戦闘能力はそこまで高くないことだ」「というか、戦闘力だけなら弱い部類に入る」
吾妻ヒビキ:「そしてこちらには同化耐性もある。居場所さえ掴むことができれば、倒すことは難しくないはずだ」
士騎朝輝:「それは意外だな。ベルゼブブって名前なのにな」
月代コヨミ:「男はこれだから困るわ。能力バトルものの漫画を読んだことないの?」
月代コヨミ:「パワー一辺倒のやつより、催眠や認識汚染のほうが怖いに決まってるじゃない」
士騎朝輝:「今、勉強中だよ。能力バトルと言えば……こいつの能力は隠蔽向きじゃないな」
藤原奈央:「あ、それあたしも思った」
藤原奈央:「少なくとも、あたしたちが必死こいてマスターアビスの事を調べてたのに、それを全遮蔽できるとは思えない」
藤原奈央:「もうひとりが隠蔽している。と見てるんだけど、どう? 士騎」
士騎朝輝:「それは、他の魔人がやってるって可能性が高いよなぁ」
士騎朝輝:「少なくとも同化殺害しながらやってるんじゃ、手数としては異常だしな」
リディア=スミルノフ:「■■だね。レリエルは"神の夜"を意味する天使だから」
リディア=スミルノフ:「■■■■。■■も歩や■■■と同じ、コヨミの幼馴染だから……協力しているんだと思う」
GM:言葉が聞こえない。ノイズがかかったように、あるいは何も喋っていないように。
士騎朝輝:「良く聞こえなかった抵触部分はあるが、十分だ」
士騎朝輝:「レリエルっていう隠蔽担当がいる」
士騎朝輝:「幼馴染か。まったく不自由な話だよなぁ」
※任意:コヨミの殺害方法と魔人化の治療方法
現時点では存在しない。大N市地下にある《賢者の石》鉱脈のエネルギーがあれば様々な試みができるかもしれないが、UGNとFHの確執、魔人をどう扱うかなどからオブセシオンは特殊な立場にある。
魔人ナラシンハをはじめとする過激派魔人の襲撃などもあり、N市賢者の石による治療は非現実的と言わざるを得ないだろう。
GM:これは倫堂くんが道すがら聞いていていいことですが、今のオブセシオンは過激派と穏健派に別れてます。
GM:例えば、魔人ナラシンハは過激派。インドラやリディアは穏健派ですね。
志木倫堂:穏健派、初めて見たけどめっちゃ穏健でびっくりしちゃった。
志木倫堂:了解です。
コヨミの殺害方法は、やはり現状では分かっていない。人格だけが太陽と同化している上、太陽を壊すわけにもいかない。
ただ、自害はできる。
ベルゼブブの妨害さえなければ、コヨミは地球に割くリソースを減らせます。太陽光を通じて同化能力を別の星に放つことができる。
それは冥王星のような天体かもしれないし、太陽光が届くギリギリにある名もなき星かもしれない。
何度も同化とアバターの転写を繰り返すうちに、地球からはどんどん離れていく。生命体はなく、絆もなく、エネルギーの供給もない。
宇宙の彼方でマスターアビスは消滅するでしょう。
月代コヨミ:「──ということ」
月代コヨミ:「聞こえた? 志木倫堂」
志木倫堂:「……ああ」
志木倫堂:それを事も無げに言い放つ目の前の女を、暫し呆然と見つめる。
月代コヨミ:「自害はできる。そのためにもベルゼブブを止めるのが最優先よ」
月代コヨミ:カラムーチョをつまんでいる。肉体は情報だけで構築されたデータ体ではあるが、
月代コヨミ:それを言うなら、ある意味人間すべてがそうだ。様々な情報の集積体にすぎない。
志木倫堂:「"オブセシオン"の誰も彼も……」
志木倫堂:「穏健派も過激派も、リディアもインドラもベルゼブブも、お前がそうするのを前提で動いてやがるって? ああいや、返事は要らん。口をついて出ただけだ」
リディア=スミルノフ:「?」 カラムーチョをつまんでいる。
月代コヨミ:「魔人たちにはリディアや……インドラを通じて、私の思惑を伝えたからね」
月代コヨミ:「全員が全員信じているわけでもないと思うわ」
志木倫堂:がりがりと頭を掻く。「……いや、まだマシと思うべきなんだろうな。それを……」
志木倫堂:「選べる、状態にあるってのは」
リディア=スミルノフ:「倫堂? 怒ってるの?」
志木倫堂:はっとして、自分の顔に触れる。目尻が吊り上がっているのに気づく。
志木倫堂:"マスターアビス・γ"と市川ハジメを巡る顛末は、あれでよかったのだと思っている。あれ以上は望めなかった。
月代コヨミ:「もう一度言うけど。私はジャームよ。誰がなんと言おうと」
月代コヨミ:「能力を制御できず、世界を混乱に陥れている。歩たちのせいで確かに事態は大幅に悪化したけど……」
月代コヨミ:「発端は、私。討たれるべきも。いいわね」
志木倫堂:「…………ああ」
志木倫堂:「するさ、協力する」
月代コヨミ:「うん。ありがと」
志木倫堂:「礼は……」暫し迷う「受け取っとくぜ」
■《マスターアビス》月代コヨミについて
└■アビス計画の失敗と震夜 難易度:(設定中)
├■???
└■???
■魔人ベルゼブブについて <情報:UGN>または<情報:噂話>難易度10
└■魔人レリエルについて <情報:噂話>または<知識:レネゲイド>難易度10
└■???
※任意:魔人インドラについて <情報:裏社会>または<情報:FH>難易度8
クリア:同化されない人間の詳細
クリア:コヨミの殺害方法と魔人化の治療方法
GM:次シーンで挑めるのはこれ。とりあえず本シーンでの情報は開示したので
GM:あとは少し、四人での会話シーンとしましょう。NPCもいます。
藤原奈央:「……入間と御厨はまだ連絡つかないな」
藤原奈央:「同化耐性は確実に持っているはずなんだけど。あの二人はフリーランスだから、来るのに時間かかるのかもしんない」
士騎朝輝:「年の瀬だしなぁ。あいつらもやる事やってるんじゃないか」
鷲尾瞳:再び集まった皆の前にお茶を置いてから席に着きます。士騎くんばかりに任せてたら悪いからね
士騎朝輝:窓から月を見る。
士騎朝輝:「ほら、なにせ13人もいるんだしな」
志木倫堂:「どこで何に巻き込まれてるとも分からんな。この件だけでもヤバいっつーのに」
志木倫堂:「最悪なのは」
志木倫堂:「先にベルゼブブどもがその二人を捕捉した場合だが……」
志木倫堂:不機嫌そうにばくばくとスティックパンを食べている。
士騎朝輝:「その心配はそんなにないな。耐性があるなら、負ける相手じゃなさそうだ」
鷲尾瞳:「ええ。そう簡単にやられる二人ではありません」
志木倫堂:「ま、俺はお前らの事は知らんが」
志木倫堂:「支部長の信頼する2人が信頼してるってんなら、また聞きのまた聞きくらいには安心できらぁな」
吾妻ヒビキ:「スカボロー・フェアと黒の檻の名前は、裏社会でもある程度有名だ」
吾妻ヒビキ:「特に契約を裏切らないという点でな。信用できるメンバーなことは違いないだろう」
GM:現時点で、まだ微妙にわからない点がもう一つある。ベルゼブブの目的だ。
GM:世界より友人を取った。それはいい。だが感染を広げてどうするつもりなのか。
GM:少なくともコヨミが死ぬのは避けられるだろうが──そうなればいずれオーガンが襲来するはずだ。
GM:そんな先の事は考えていないのか、何か別の狙いがあるのか。現状では推測の域を出ない。
GM:もう夜だが、一度外に出て調査を行うべきかもしれない。支部や街の情報屋など、時間を問わず活動している場所はいくらでもある。
GM:魔人レリエルのこと。ベルゼブブの目的と居場所。……それらを突き止めるべきだ。
リディア=スミルノフ:「十三人っていうのは、全員悪い人なの?」
士騎朝輝:「直接戦闘能力は低いって話だからなぁ。それで十三人が全員悪い奴な訳はないだろ」
士騎朝輝:「月代が良い奴なんだからな」
鷲尾瞳:「しかし、十三人の中でも“マスターアビス”の討伐方法は特に難解ですね……共有したとおり、月代コヨミの肉体は既に死亡しています」
鷲尾瞳:「死人をどう殺害すればいいのか……“バルカノーツ”の方ではなにか掴めましたか?」
月代コヨミ:「死人を殺すほど難易度の高い話はないものね」
月代コヨミ:勝手に倫堂のスティックパンを1本失敬している。
月代コヨミ:「でも自害はできるわ。さっき志木倫堂には話した」
志木倫堂:「遠い宇宙に行くんだとさ」
志木倫堂:「能力の照射方向を絞って、地球とは別の星へ意識を移す。それを繰り返しているうちにリソースを減衰させて」
志木倫堂:「やがて消える」
士騎朝輝:「…………」
士騎朝輝:熱いほうじ茶を飲んでる。大量に作った方が面倒がないと気づいたからだ。
月代コヨミ:「そういうこと。ジョジョとか仮面ライダーでもあったでしょ」
月代コヨミ:「面倒な敵は宇宙に放逐するのよ」
士騎朝輝:「ビビってないか?もう一度聞くけどな」
鷲尾瞳:「どちらも見たことがありません。原理は理解しました」
志木倫堂:「ドラえもんでも見たな」
リディア=スミルノフ:「さみしくないのかな」
志木倫堂:「……寂しいに決まってんだろ」
志木倫堂:「俺が勝手に言うけどな」
芹那花音:「……」話の流れが速いのでワタワタしている。
吾妻ヒビキ:「……月代。お前の余計な一言のせいで話題がそれているのは自覚しろ」
吾妻ヒビキ:「あと芹那花音。ついていけているか」
藤原奈央:「花音、大丈夫? マスターレイの時よりも情報が多くて大変だと思うけど……」
藤原奈央:「マジであたしたちしかいないからね。なんとか頑張ってついてきて」
芹那花音:コクコクコクと頷いている。
鷲尾瞳:「月代コヨミが躊躇ったらその時点で失敗ということですね。やはり別の方法を模索する必要がありますね」
志木倫堂:「そう思うか?」
志木倫堂:「こいつは躊躇わないよ」
鷲尾瞳:「今はそうだとしても、明日はどうかわかりません」
鷲尾瞳:「例えば愛の告白を受けてしまったり、運命の人と出会ってしまったり」
鷲尾瞳:「心が揺らぐ要因はいくらでもあります」
月代コヨミ:「またそれ? あなた、恋愛脳にもほどがあるんじゃないの」
芹那花音:「……」瞳ちゃんを見て目をぱちぱちする。
芹那花音:「リディアさんと、ヒビキさんは、どう思ってらっしゃるのですか」
芹那花音:「コヨミさんを救いたい、と仰っていますが……」
鷲尾瞳:「……」警戒した目つきで花音を見つつ
鷲尾瞳:オブセシオンたちの言葉を待つよ
リディア=スミルノフ:「わたしはね」
リディア=スミルノフ:「生きていれば、きっといいことがあると思うの。それはどんな姿であってもそう」
リディア=スミルノフ:「生きる希望を捨てるのは、だめ。魔術の世界では、じぶんが何かをしようという意志が大事なの」
リディア=スミルノフ:「生き延びたいという意志がコヨミにあれば。きっとその未来には、手が届くよ」
志木倫堂:「まさにその意志だろ」
志木倫堂:「コヨミにとっての、"マスターアビス"との決着のつけ方が、立ち向かい方が。我の通し方がそれだって話で」
吾妻ヒビキ:「……万が一。万が一だが」
吾妻ヒビキ:「コヨミが……月代が自害することなく、レネゲイドビーイングなりなんなりの形で、地球に戻ってこれる方法があるのなら」
吾妻ヒビキ:「試してみたいとは思う。世界を救うのが最優先だがな」
吾妻ヒビキ:それだけ言って口を閉ざす。
芹那花音:「……で、あれば……」
芹那花音:「その……。私も、コヨミさんに、このまま死んでほしいなどとは思っていなくて、その」
志木倫堂:「もちろん、そんな都合のいい話があればな」
芹那花音:「でも……それこそ、運命が変わることも、あるかもしれませんから」
芹那花音:「鷲尾さんの言う、別の方法の模索に…私も、賛成です」
藤原奈央:「あたしはね」
藤原奈央:「UGN支部長としては反対。世界規模の脅威は、どんな理由があろうと討たれるべきだわ」
士騎朝輝:「としては、ね」
藤原奈央:無言で士騎に蹴りを入れる。
藤原奈央:「でも、そうだなぁ。……これはただの独り言だけど」
藤原奈央:「悲しすぎるでしょ。そんな死に方」
芹那花音:わあ、と目を丸くする。
芹那花音:「そ、そうです…」
藤原奈央:「そもそものアビス計画だって、UGNとFHの合同で……結局、あたしらの尻拭いをさせてるだけじゃない」
藤原奈央:「なんか別の方法を模索したい気はする。だよね、花音」
芹那花音:「はいっ」コクコク頷く。
士騎朝輝:「つまり、そんな理不尽を押し付けたやつをぶっ飛ばして、月代も世界も救う」
士騎朝輝:「1人だけで死ぬなんてのは、自分が納得しても、周りが納得しないよなぁ。月代は自分がモテる側の人間に居るのを自覚した方が良いな」
志木倫堂:「…………そうだな。悪い」
志木倫堂:「どうにも前の事件の事を引きずってる。もっといい結末だってあるかもな」
リディア=スミルノフ:「倫堂は悪くないよ」
鷲尾瞳:「仕方ありませんよ、士騎朝輝。彼女はまだ子供なんですから」
芹那花音:「同い年くらいでは…?」
月代コヨミ:「ねえ。なんでこの子はことあるごとに私を馬鹿にするわけ?」
月代コヨミ:「チルドレンはみんなこういう性格なの?」
士騎朝輝:「子供なんだよ、まだ」
志木倫堂:「さぁな」
志木倫堂:「俺の知ってるチルドレンはもっとできてるぜ、人間が」
月代コヨミ:「よかった。安心したわ」
志木倫堂:冗談めかして言う。
志木倫堂:「コヨミの結論を妥協だとも諦めだとも、俺は思わないよ」
志木倫堂:「お前の闘いだ」
志木倫堂:「そうやってやり遂げた奴がいたのを、見てたんだ。目の前で」
GM:そう。月代コヨミもまた戦っている。……世界を取るか自分の願いを取るかという葛藤と。
志木倫堂:「けどまあ。どう転ぶかは判らないってのはそう」
志木倫堂:「そっちを信じる程度には、こっちのやつらの事も信じなきゃな」
月代コヨミ:「ふん……」
士騎朝輝:「よし。方向性としては決まったようなもんだ。なんとか月代を助ける方法探して、黒晶病を止める」
士騎朝輝:「いよいよ、どうにもならなくなったら、俺がどうにかするさ。依頼通りに」
士騎朝輝:「と言うか。俺はそこそこムカついてる」
リディア=スミルノフ:「怒ってるの?」
リディア=スミルノフ:「なんで?」
リディア=スミルノフ:「コヨミが、死ぬことしか考えてないから?」
士騎朝輝:「何が気にくわないって、一度死んで世界に迷惑をかけてる程度で月代コヨミが自由になることを放棄してる事だ」
月代コヨミ:「は?」
月代コヨミ:「え、程度って……程度って言ったの? 聞き違いかな……」
士騎朝輝:「他に何もないなら良い。自殺は自分の自由意思の発露だ。止めはしないぜ」
士騎朝輝:「だがなぁ、あんたを助けたい人がいる。ってのに他に方法がない。とかほざくのは周りを馬鹿にしすぎだ」
士騎朝輝:「世界の脅威?オーヴァードの時点で誰でも世界の脅威だよ。迷惑かけた分は償ってから死ねよなぁ、せめて」
藤原奈央:「同感」
藤原奈央:「最初っから諦めきってるんじゃねーわよ。ここまできたなら限界まであがきなさいっての」
月代コヨミ:「いや、あがいてるんだけど……わかった、わかったわよ」
月代コヨミ:「凄いこと言うわねあんた達。今の発言をいつ取り消すか、せいぜい楽しみにしとくわ」
士騎朝輝:「いいか。月代コヨミ 俺があんたを自由にしてやる」
士騎朝輝:「死ぬにしても、笑って逝けるように取り計らってやる」
志木倫堂:「それは俺も大いに望むところだ」
月代コヨミ:「…………」
士騎朝輝:「感謝(かくご)しろよ」
月代コヨミ:「……はいはい。ありがとうございます。士騎朝輝様、志木倫堂様」
月代コヨミ:「士騎。お茶がないわ。お茶」
月代コヨミ:「倫堂。お菓子。さっき奥の棚におせんべいあったでしょ。取ってきて」
士騎朝輝:「はいよ!」
志木倫堂:「はーいはいっと」
志木倫堂:戸棚へと向かいながら。
芹那花音:わわ……と二人を見送る。
志木倫堂:「朝輝、お前は」
士騎朝輝:「なんだよ?」
志木倫堂:「……いや」
士騎朝輝:殴る。
士騎朝輝:「いや。じゃないんだよなぁ」
志木倫堂:「ぶっ」
士騎朝輝:「はっきり言え。気になるんだよなぁ」
志木倫堂:「何すんだてめぇ!」殴り返す。
士騎朝輝:「ちなみに今は知人のノーヴェという男を真似してみたわけだが」避ける機能も受ける機能もついていない、顔面で受ける形だが言葉は続く。
士騎朝輝:「それを言うと鷲尾が凄い反論してくるので、成田の方にしておこう」
志木倫堂:「成田……支部長の事か? 誰か殴ってるとこは見てないけどな」
士騎朝輝:「で、なんだよ?」
志木倫堂:「ん」
志木倫堂:「コヨミが自由になる事を放棄してる、って言い分には、言いたい事があったよ。でもさ」
志木倫堂:「あいつの顔見てたら……」
志木倫堂:「あいつに必要なのはそういう物言いなんだなって思った」
志木倫堂:「感謝してる」
志木倫堂:ごそごそと煎餅を引っ張り出す。
士騎朝輝:「礼は受け取っておくぜ。返されても困るだろうからなぁ」
志木倫堂:「一度見つけた結論から逃れられないのは」
志木倫堂:「やっぱり不自由だ」
志木倫堂:「それが、闇の中で探り当てた唯一だとしても」
士騎朝輝:「教えてやろうか?」
志木倫堂:「何をだ?」
士騎朝輝:「最近、俺も知ったんだけどな」
志木倫堂:そういう勿体をつける物言いは嫌いなはずだが、なぜか嫌な感じはしなかった。
士騎朝輝:「誰かを助けたいなら、向こうの事情なんて台無しにしてな、こっちが勝手に幸せにしてやる。位の気概がないと無理みたいだぜ」
士騎朝輝:「デリカシーのない話だけどな」
志木倫堂:「く、はは」
志木倫堂:「そういえば最近、図らずもそういう真似をしたぜ。ああ……」
志木倫堂:「覚えとくよ」
士騎朝輝:その顔を写真に収めた。
士騎朝輝:男相手なら断りはいるまい。
士騎朝輝:「あぁ、そう言う顔の方がつるむには良いよなぁ、村雨丸」
志木倫堂:「おっ、それが噂の。写真映りわりーんだよ俺」
志木倫堂:そう言う割には、この場所を訪れた時より幾分か影の抜けた表情だ。
士騎朝輝:「俺の腕が良いから問題はないんだよなぁ」
志木倫堂:「へーへー。んじゃ戻るか。お姫様をあんまり待たせんのもあれだしな」
志木倫堂:「つーか殴った後に写真撮るなよな……」
鷲尾瞳:「月代コヨミに憧れの人ができるのは歓迎すべきことですが、心配ですね」士騎くんの去っていった方を見て
芹那花音:「憧れの人……?」
鷲尾瞳:「万が一藤原支部長と取り合いにでもなったら……自暴自棄になって世界の危機に……」
芹那花音:「……????」
鷲尾瞳:「いえ、すみません。こちらの話です」
芹那花音:「あっ、はい」
鷲尾瞳:「それにしても……“セレナーデ”。先程から貴女を見ていましたが」
鷲尾瞳:「全く場馴れしていませんね。元“マスターレイ”と報告書にはあったのですが」
芹那花音:「えっ、す、すいません…」頬を赤く染める。「名折れで…」
鷲尾瞳:「情報が間違っているのでしょうか?貴方の兄である詩雲終……“ピリオド”のほうが元“マスターレイ”なのでは?」
芹那花音:「あ、兄さんのことも、ご存知でしたか…」
芹那花音:「実際は、確かに、兄さんの方がマスターレイとして扱われていたようなものなので…」
芹那花音:「あの……」言葉に迷って口を噤む。「その辺をお話しすると、とても長くなってしまいそうです」
鷲尾瞳:「貴方は重要監視対象ですから。任務に付く前にプロフィールはある程度把握しています」
芹那花音:「重要監視……」「だから、よくわたしを見てらっしゃったんですね」
鷲尾瞳:「はい。場合によっては“マスターアビス”と同格の力を持っているわけですから」
鷲尾瞳:「警戒しないわけにはいきません。貴女は自覚が無いようですが……」
鷲尾瞳:「よほどお兄さんから大切にされてきたのですね」
芹那花音:「え……」顔を真っ赤にする。
芹那花音:「そ、そうなのでしょうか……そうかもしれません……」
鷲尾瞳:「マスタークラスとも成れば、その力を狙うものも大勢います」
鷲尾瞳:「にもかかわらず貴女が荒事に慣れていないということは、ずっとお兄さんが貴女を危険から守ってきたということです」
芹那花音:「………」
鷲尾瞳:「つまり大切にされてきたということだと思います。私には兄がいないのでわかりませんが、少し羨ましいです」
芹那花音:「あ、あの」
鷲尾瞳:「?なんでしょう」
芹那花音:「実は、兄さんは…兄さんと呼んでいるのですが、それは偽装のためで、本当は血も繋がってないんです」
芹那花音:「実験施設で私を拾ってくれて…それで、一緒に……」
鷲尾瞳:「……」きょとんとした顔で「なるほど?」
芹那花音:「1年くらい前から、行動をともにしているんです」頬を染めながら、それでも嬉しそうに微笑む。
鷲尾瞳:「つまり血の繋がりのない男女でずっと同じ屋根の下生活してきたと」
芹那花音:「あ、はい」
鷲尾瞳:「UGNの保護を受けてからもですか?」
芹那花音:「そ…そうですね」
芹那花音:「今も一緒に暮らしてます」
鷲尾瞳:「お互いの意思で……?」
芹那花音:「えっ」
芹那花音:「あ、はい………その……」もじもじし始める。
芹那花音:「あの……なんというか……そうですね……」
鷲尾瞳:「なるほど……なる、ほど……」
芹那花音:「……?」
鷲尾瞳:「同じ屋根の下で……血の繋がりもなく……男女で……お互いの意思で……」
芹那花音:「………?」
鷲尾瞳:何故かこちらも一瞬赤くなって「ううん」咳払い
鷲尾瞳:「わかりました。安心してください、“セレナーデ”」
芹那花音:「は…はい」「安心?」
鷲尾瞳:「お兄さんが居なくて寂しい……心細いでしょう。その分は私が、UGNチルドレン“マクガフィン”がカバーします。なにか困ったことがあったら遠慮なく伝えてください」
芹那花音:「わ……心強いです、ありがとうございます……」
芹那花音:「鷲尾さん、すごいですね。UGNチルドレンらしい…と言いますか、すごく…慣れてらっしゃって」
鷲尾瞳:「経験がありますから。代わりに、と言ってはなんですが……その……」自分の髪を指先でいじって
芹那花音:「?」
鷲尾瞳:「詩雲さんについてもう少し、詳しく聞いても構いませんか?出会いや馴れ初めについてや」
芹那花音:「??」
鷲尾瞳:「普段の生活について、それから“マスターレイ”事件の際の事」
鷲尾瞳:「……あとは、その……恋人同士……長く付き合っていくコツなどがあれば、それも……」顔を赤くし目を逸らしながら
芹那花音:「あ……あの…」
芹那花音:「あっ」
芹那花音:「こ…恋人っ」早口。
芹那花音:「いらっしゃるのですかっ」
鷲尾瞳:「こ、声が大きいですっ。まだ“リッターシルト”たちには報告していないので……秘密にしておいてください」
芹那花音:「鷲尾さんに…恋人が……っ」
芹那花音:目がきらきらしている。
芹那花音:「藤原さん達にも伝えてらっしゃらないなんて…!」「はっ、はい」コクコクする。
鷲尾瞳:「……今は黒晶病のせいで、中々会うことができていませんが……はい。お付き合いしている方が……います」
芹那花音:「ひゃああ……」「そ…その方もオーヴァードなのですか……?」
鷲尾瞳:「……はい。任務の際に知り合って。最初は型破りな姿に苛立つこともあったのですが」
芹那花音:身を乗り出している。
鷲尾瞳:「段々とその姿に惹かれるようになっていって……つい数ヶ月前、私の方から告白を……」
芹那花音:「わ~~……すごい……」
芹那花音:「え~~~……」「素敵ですね……っ」
鷲尾瞳:「わ、私のことより花音さんの事を教えて下さい。それで、その。やはり同棲……毎日好きな相手と会えるというのは……」
鷲尾瞳:「やはり……いいものですか?」
芹那花音:「あ、は、はい」「えっ…それは……その」一気にもじもじする。
鷲尾瞳:「あと、その……同棲しているということは……」
芹那花音:「違いますっ」
鷲尾瞳:「どこまで……進んでいらっしゃるん……ですか……?」ぼそぼそと囁くように赤くなりながら
芹那花音:顔を真っ赤にしてブンブン首を横に振る。「ちっ、違……!」
芹那花音:「そ、そのようなことは……! 気持ちを伝えたくらいで……その……!」
鷲尾瞳:「で、では手を繋いだり……きす……を……したことは……?」
芹那花音:「まったく……」「きっ」
芹那花音:「あ………あの……、えっと……」消え入りそうな声。「……ほっぺに」
芹那花音:「一回…………」
鷲尾瞳:「ほっぺに……一回だけ……本当にそれだけですか……?」
芹那花音:「えっ」
芹那花音:「は、はい」コクコク。
鷲尾瞳:「なるほど、ほっぺに……」
芹那花音:「瞳さん……?」
鷲尾瞳:「……いえ、何でもありません」
芹那花音:「ひっ、瞳さんだって」
鷲尾瞳:「大丈夫です、花音さん。貴女のことは私がしっかり守りますから」
芹那花音:「教えてくださ……えっ」
鷲尾瞳:「ほっぺ……ほっぺですか……同棲していてもそれくらいなんですね……」
芹那花音:「えぇっ……」
鷲尾瞳:「私は……当然、その……くち……に……しましたよ。恋人同士ですから」
芹那花音:「えぇ~~~~っ」
芹那花音:「大人……! すごい……!」
鷲尾瞳:「恋人同士ですからね……ふふ」
GM:順番が前後しましたが、ロイスと購入ができます。
士騎朝輝:購入だけ。BCスーツ買います。
士騎朝輝:1dx+6
DoubleCross : (1R10+6[10]) → 6[6]+6 → 12
鷲尾瞳:購入は応急手当
芹那花音:鷲尾瞳ちゃん 親近感:〇/劣等感/ロイス でロイス取ります
士騎朝輝:買えた。ポンケ2に入れます。
鷲尾瞳:2DX
DoubleCross : (2R10[10]) → 10[6,10]+2[2] → 12
鷲尾瞳:買えました。一つ目ゲット
鷲尾瞳:ロイスも取得します。
鷲尾瞳:後輩/芹那花音/P:懐旧○/N:嫉妬/ロイス
芹那花音:懐旧!
鷲尾瞳:私にもありました。中々積極的に成れない時期が……
芹那花音:wwww
芹那花音:そこ
GM:完全なる上から目線
芹那花音:同棲してるから嫉妬されてる
鷲尾瞳:劣等感は普通に同棲羨ましいと思ってます
志木倫堂:ロイス埋めます
志木倫堂:
リディア・スミルノフ 連帯感〇/親かよ
月代コヨミ 誠意〇/憤懣
士騎朝輝 連帯感〇/グー出るの早くないか?
鷲尾瞳:劣等感じゃないや、嫉妬
鷲尾瞳:以上です
芹那花音:2dx+4>=8 応急手当もうひとつ買います
DoubleCross : (2R10+4[10]>=8) → 4[3,4]+4 → 8 → 成功
芹那花音:できた!おわり
志木倫堂:メイド服ほしい 援護貰って良いですか?
芹那花音:どうぞ!ダイス+5個しな
志木倫堂:やった~~~~
志木倫堂:7dx+4>=20
DoubleCross : (7R10+4[10]>=20) → 8[1,2,2,3,7,7,8]+4 → 12 → 失敗
芹那花音:ア~~ッ
志木倫堂:うぐ 財産足りず 以上です
GM:親かよw
GM:でもまったく間違ってはいない感情
GM:リディアも倫堂くんには庇護表で取ってます
志木倫堂:くっ……文句言いづらい……
士騎朝輝:あ。倫堂君に取ってなかったや。取ろう。 同行者 親近感/隔意〇 親近感は名前とかシンドローム根本の考え 隔意は考えの出力の仕方。
■ミドルフェイズ04:おやつジャーキーは控えめに [マスターシーン]
GM:藤原奈央の家は広い。士騎と志木が、鷲尾と芹那が二人きりで話していたように──
GM:彼らが二人で話すのも、また当然の成り行きだったかもしれない。
吾妻ヒビキ:「コヨミ」
月代コヨミ:「なに」
吾妻ヒビキ:「知っていると思うが、ハナが魔人化した」
月代コヨミ:「知ってる。……めちゃくちゃびっくりした」
吾妻ヒビキ:「僕もだ……というかあれは魔人でいいのか? 魔犬?」
月代コヨミ:「今は人間の姿なんでしょ。……魔人でいいんじゃないの。アートマは《ケルベロス》でしょ」
吾妻ヒビキ:「そうか。じゃあ、魔人だな」
月代コヨミ:「……」
吾妻ヒビキ:「……」
吾妻ヒビキ:「お前に会いたがっていた」
月代コヨミ:「知ってる」
吾妻ヒビキ:「もう一度散歩に連れて行ってほしいそうだ」
吾妻ヒビキ:「さっき彼らが言っていた、自害以外の選択肢があるとしたら……」
月代コヨミ:「いい」
月代コヨミ:「それ以上は言わないで。正直、いい迷惑なのよ」
月代コヨミ:「やっと……覚悟を決めて。世界を守るために死んでもいいかなって思ってたのに……」
月代コヨミ:「本当に死ぬほど迷惑だわ。UGNなんかに頼るんじゃなかった」
吾妻ヒビキ:「素直じゃないのはお前の悪いクセだな。お婆ちゃんそっくりだ」
月代コヨミ:「うるさい」
月代コヨミ:「……」
吾妻ヒビキ:「……」
月代コヨミ:「おやつのジャーキー」
月代コヨミ:「控えめにしてよね。ヒビキはハナのこと甘やかしすぎなんだから」
吾妻ヒビキ:「お前のことも甘やかしているつもりだ。たった一人の……」
吾妻ヒビキ:「双子の兄妹なんだからな」
■ミドルフェイズ05:どちらか一つを選ぶなら
GM:セッションを再開します。
GM:ミドルシーン05。情報収集の続きです。
GM:まず先に調べられる情報を開示しましょうか。これ。
情報ツリー:アビス&湯ノ浦
■《マスターアビス》月代コヨミについて
└■アビス計画の失敗と震夜 <意志>難易度9 または<情報:UGN>難易度11
└■???
└※任意:???
情報ツリー:ベルゼブブ&レリエル
■魔人ベルゼブブについて
└■魔人レリエルについて <情報:噂話>または<知識:レネゲイド>難易度10
└■???
└※任意:???
任意:魔人インドラについて <情報:裏社会>または<情報:FH>難易度6
GM:魔人インドラは少し難易度が下がりました。これは彼が君たちを信頼したのだということにします。
GM:コヨミを助けるという事を言わなかったら難易度はそのままだったかも。
鷲尾瞳:ドラちゃん!
GM:シーンプレイヤーは花音ちゃん。登場をどうぞ。
芹那花音:1d3+3+53
DoubleCross : (1D3+3+53) → 2[2]+3+53 → 58
志木倫堂:志木倫堂の侵蝕率を+6(1d3+3->3+3)した(侵蝕率:54->60)
士騎朝輝:1d3+58
DoubleCross : (1D3+58) → 3[3]+58 → 64
鷲尾瞳:でるよ~
鷲尾瞳:鷲尾瞳の侵蝕率を+6(1d3+3->3+3)した(侵蝕率:55->61)
鷲尾瞳:リモコン便利だな~
GM:ささつぶ形式にしてよかった
GM:では好きなものにどうぞ。
鷲尾瞳:われら3三兄弟!
鷲尾瞳:震夜について調べたいなー
GM:UGNめっちゃ高いしね、瞳ちゃん
鷲尾瞳:その通り!
志木倫堂:待機しとこっかな
鷲尾瞳:固定値が5点もあるのだ。多分成功するでしょ。振ります
鷲尾瞳:5DX+5 情報収集 社会2、コネ2、DB2、技能5
DoubleCross : (5R10+5[10]) → 7[2,2,2,6,7]+5 → 12
鷲尾瞳:優秀なんですねえ
芹那花音:お~優秀
GM:つよいなー
芹那花音:そしたらインドラいこうかな シナリオロイスだし
芹那花音:ではこちらも、魔人インドラについて 〈情報:裏社会〉、コネ使って調べます
芹那花音:4dx>=6
DoubleCross : (4R10[10]>=6) → 8[2,5,5,8] → 8 → 成功
芹那花音:成功だ~
GM:まず2つの情報を開示します。
■アビス計画の失敗と震夜
コヨミが被検体として名乗り出た事で、アビス計画は『同化能力でジャーム化を防ぐ・回復する』というアプローチに統一された。
メイン実験場・研究所は湯ノ浦の地下に作られた。これは湯ノ浦から離れたくないというコヨミの願いを考慮した結果でもある。
精神のジャーム化した部分だけを同化・抽出することはできないか。
コヨミの力を部分的にでも他に移植することで、コヨミ本人に頼ることなくシステマチックに運用できないか。
これらの試みは部分的に上手くいったが、最終的には大規模な破局を引き起こした。
人類にとっての偉大なエネルギー源。太陽。太陽光と部分同化することでコヨミの出力アップを狙う、僅か15秒の実験。
コヨミは光を伝って逆に太陽を同化しかけ、実験場の人間すべてを即座に同化した。
コヨミの自害によってカタストロフは途中で収まったものの、膨大なエネルギーが湯ノ浦に放たれ、多くの人間が死亡・ジャーム化した。
これが『震夜』。湯ノ浦の魔人が生まれる原因となった大規模R災害の真相であり、コヨミが太陽と一体化している理由。
完全に存在が滅ぶ前に精神が太陽と同化してしまい、今のコヨミは太陽と同化することで生き続けている。太陽の膨大なエネルギーが彼女に力を与え、能力の制御をいっそう難しくしている。
GM:ただでさえモンスターエンジンを手にしてしまったのに、今はベルゼブブたちの情報パンデミックによってコヨミの力が増える事はあっても、減ることはない。
GM:コヨミはもう現状を維持するだけで精一杯です。
鷲尾瞳:やはり太陽が悪い
GM:→ ■リディア=スミルノフについて <知識:魔術>難易度8 または<情報:UGN>難易度12
が追加されました。
鷲尾瞳:リディアちゃん!
鷲尾瞳:志木くんに頼むことになりそうだね
鷲尾瞳:因縁の相手だし
GM:情報ロールは順番にやっていくことにしたので、先に瞳ちゃんのロールを入れましょうか。
鷲尾瞳:やりましょう
月代コヨミ:「──これが震夜の原因よ」
月代コヨミ:「聞こえた? 鷲尾瞳」
鷲尾瞳:「ええ、聞こえました。情報を裏付ける幾つかの資料も手に入っています」
鷲尾瞳:「太陽との同化……とてつもない発想のスケールな上、まさか実現してしまうとは……」
月代コヨミ:「実験機材も豊富だったわ。《中央》の財力は凄いし、UGNとFHの協力もあったから」
月代コヨミ:「ただ単に、太陽という存在を見くびっていただけ。……結果がこの有様よ」
鷲尾瞳:「貴女の能力強度も恐ろしいですね。ジャーム化し理性を失っていたらそれこそ世界自体が終わっていたかもしれません」
鷲尾瞳:「しかし……これだけでは」
鷲尾瞳:「震夜が起きた理由の説明にはなっても、魔人が発生した理由がわかりません」
月代コヨミ:「そのあたりは、リディアに直接聞いたほうが早いわ。……いや、早いというか」
月代コヨミ:「私も詳細は把握していないの。なにせ私が死んだ後の話だから」
鷲尾瞳:「“バルカノーツ”に伝えておきましょう。“魔人ディノ”は彼と行動を共にしていたはずです」
鷲尾瞳:「上手く聞き出してくれるでしょう。何故あのような特殊な状態のジャームが発生したのか……」
月代コヨミ:「"ディナ"ね。"ディノ"じゃ恐竜じゃない」
月代コヨミ:「やっぱりまだまだね。まあ、中学生じゃあミスがあっても仕方がないけれど」
月代コヨミ:微妙に勝ち誇った顔をする。
鷲尾瞳:「む……!魔人の名前は似たようなものが多くて紛らわしいんです。ディナですね。もう間違えません」
月代コヨミ:「どうかしらね。あなたがあと何回ミスるかカウントしてあげるわ」
鷲尾瞳:「それにこの程度で揚げ足を取るのはいささか大人げないと思います。まだ子供な証拠です」
《魔人インドラ》吾妻ヒビキについて
湯ノ浦生まれの14歳。もともと寡黙な性格だったが、魔人化以降はそれに拍車がかかった。
ただ、根は素直で面白いやつというのが地元での評価。
宿すアートマはリグ・ヴェーダにも登場する雷霆神にして神獣《インドラ》。
その戦闘スタイルは雷と一体化し、破壊の嵐を巻き起こすというもの。
邪竜ヴリトラを屠ったインドラの逸話も影響しているのか、『秩序の維持』や『人々を守る』という事を重要視する。
秩序を乱すもの・魔人の力で人々を苦しめる者には容赦せず、事実、過激派の魔人をこれまでに何名か倒している。
今回の事件の首謀者である魔人ベルゼブブとは幼馴染だった。
彼が今回のような行動に走る前に止められなかった事に責任を感じており、UGNを裏切る可能性はほぼ無いと考えていい。
GM:なお、吾妻というのは母方の姓です。父方の姓は月代。
GM:月代コヨミとは双子の兄妹。震夜で魔人化し、コヨミも失ったことで
GM:自分を捨てて秩序を守る存在になる、ということでそれまでの苗字も捨てました。
N市第三地区 薬師池公園
GM:薬師池公園。巨大な湖が中央にある、緑豊かな公園だ。
GM:外で情報を集めた君たちは、他のメンバーとの合流地点に向かっている。
GM:花音ちゃんは、吾妻から上記の情報を聞きたいですか? それとも自分で調査したことにしたいですか?
芹那花音:直接ヒビキくんから話してもらった感じで
芹那花音:この会話をしたいですね
芹那花音:一通り話し終えてから…みたいな
吾妻ヒビキ:「……最初に質問されたな」
芹那花音:「…」彼の顔を見上げる。
吾妻ヒビキ:「コヨミが大事か、だったか。いや、『どういう関係か』だったか?」
芹那花音:「……聞きました」
吾妻ヒビキ:「僕と彼女は今言った通りの関係だ。他の家族は震夜で死んだから」
吾妻ヒビキ:「もう、飼い犬のハナしか残っていない」
芹那花音:「か…飼い犬ですか」
吾妻ヒビキ:「今は魔人だ。動物を起源としたRBがアートマを宿した……魔人ケルベロス」
芹那花音:「え……」瞬きする。
吾妻ヒビキ:「まあ、ハナのことはいいんだ。今日は留守番だし」
吾妻ヒビキ:「……僕は結局、何もできなかった。ベルゼブブもレリエルもそうだ」
吾妻ヒビキ:「コヨミと一緒に覚醒したのに。結局は、世界を救えるのなら……と彼女を見送って」
吾妻ヒビキ:「それで、この有様だ」
吾妻ヒビキ:「次は失敗しない」
芹那花音:「……あなたは」
吾妻ヒビキ:「なんだ」
芹那花音:「ヒビキさんは、ベルゼブブとレリエルを、倒したいのですか」
芹那花音:「倒すというのは…殺すことを意味するのですか」
吾妻ヒビキ:「……わからない。だが」「説得で引いてくれる相手でもないだろう。ベルゼブブは特に」
吾妻ヒビキ:「世界を守るためなら。僕はコヨミも、幼馴染も殺してみせる」
芹那花音:「……そんなことを言ったら」
芹那花音:「みんな、死んでしまいます」
芹那花音:「ベルゼブブとレリエルも…そう思っているのでしょうか」
吾妻ヒビキ:「それでもいいさ。人類が滅ぶよりは……人類の半数を失ってでも生き残る方がいい」
芹那花音:「大切な人を殺しても?」
吾妻ヒビキ:「そうだ。それが正しい人類の守護者のあり方だ」
吾妻ヒビキ:「行くぞ。レリエル達の情報は何も掴めなかったが、他の誰かが掴めたかもしれない」
GM:言葉を切って歩いていく。
芹那花音:「……」彼にかける言葉を、それ以上持ち合わせていない。
芹那花音:果たして自分ならどうするか。大切な人と世界を、天秤にかけることなど、あるのだろうか。
芹那花音:しばし立ち尽くし、それから小走りに彼の後を追った。
■リディア=スミルノフについて <知識:魔術>難易度8 または<情報:UGN>難易度12
└※任意:???
■魔人レリエルについて <情報:噂話>または<知識:レネゲイド>難易度10
└■???
└※任意:???
GM:残りはこれ。士騎くんと倫堂くんはそれぞれ挑戦をどうぞ。
志木倫堂:リディア=スミルノフについて調べます 情報判定 コネ使用
GM:カモンカモン!
志木倫堂:要人への貸しのほう切ろう
志木倫堂:6dx+2>=12
DoubleCross : (6R10+2[10]>=12) → 9[2,3,5,7,7,9]+2 → 11 → 失敗
志木倫堂:財産使用できるなら1点消費して成功にします
GM:財産を使ってもいいよ~
志木倫堂:やった~
GM:OKです。じゃあ成功。
GM:士騎くんはどうしますか? レリエルにいかないなら一度倫堂くんのロールをはさみます。
士騎朝輝:こちらも魔人レリエル コネ:要人への貸しを切りましょう。
士騎朝輝:5dx+1
DoubleCross : (5R10+1[10]) → 10[1,2,5,6,10]+6[6]+1 → 17
GM:つよっ
士騎朝輝:超知ってる。
GM:じゃあまず、情報開示の前に
志木倫堂:すごいワ
GM:次の情報を見せましょう。
■リディア=スミルノフについて
└※任意:月代コヨミを殺す以外の方法 <意志><交渉>難易度16 ※失敗ごとに難易度-2
■魔人レリエルについて
└■レリエルの能力と突破方法 <公開条件:鷲尾瞳と魔人レリエルの接触>
└※任意:???
志木倫堂:!
GM:失敗ごとにじゃないな。判定毎にだ。まあ変わらないが・・。
GM:次はトリガーシーン。瞳ちゃんの登場は必須。それ以外は任意登場のシーンとなります。
■リディア=スミルノフについて
ロシア生まれの10歳。ルーンワードによって異界の存在を召喚する魔術師。
魔術の研鑽のため世界を旅して回っていたさなか、湯ノ浦で震夜に遭遇。ジャーム化しかけた住人たちを召喚術の応用で魔人に変え、命を繋いだ。
それ以降は旅をやめ、レネゲイドコントロール指南役として湯ノ浦に定住しつつ魔人化を治す方法を探っている。
その正体は、《賢者の石》を触媒にして生まれたホムンクルス(人造生命体)。ロシアの魔術師、セルゲイ=スミルノフが『魔術の深淵に至る』という目的のもと錬成した。
触媒となった賢者の石はリディアと完全一体化しており、
『誰かに助けを求められる』
『リディアが強い意志でそれに応じる』
というプロセスが発生した場合のみ、無尽蔵の出力を発揮する。
また、厳密に言うと召喚は現世への『<受信>ダウンロード』ではなく『<送信>アップロード』に該当する。
GM:これはここまでの会話の流れで、リディアから直接聞いていていいのですが
GM:魔人化の原理は召喚獣との二人三脚です。リディアが召喚した魔獣・神獣を人と融合させ、凶暴性や衝動を肩代わりさせるというもの。
GM:最後の受信と送信については、リディア本人から説明してもらいましょう。
薬師池公園 合流ポイント(水車小屋)
リディア=スミルノフ:「つまりね」
リディア=スミルノフ:「言霊を通じてアストラル界にチャネルを合わせて、私の精神を向こう側に一時的に転写するの」
リディア=スミルノフ:「わたしは、あちら側と常に同化しているようなものだから、コヨミにも同化されないんじゃないかな。たぶん」
志木倫堂:「難しい……」
リディア=スミルノフ:「わからない?」
リディア=スミルノフ:「難しかった?」
リディア=スミルノフ:もう少し簡単な言葉にできないかと考え込む。
GM:彼女のこの性格も、文字通り『人間離れ』しているからだろう。
志木倫堂:「アストラル界──つーのはここで言われてる『裏側』だか『常世』だかとか、"スターゲイザー"だかなんだかの『並行世界』だとか」
志木倫堂:「そういうのじゃないんだな。そういう場所があるんだ。で」
志木倫堂:「いや、まぁ、いい。細かい原理は」
リディア=スミルノフ:「うん」
リディア=スミルノフ:「だいじなのは、私の魔術で湯ノ浦のみんなを助けられたということと……今回の役に立てるかもしれないってこと」
リディア=スミルノフ:「がんばろうね。倫堂」
志木倫堂:「魔術の深淵……だったか。つまりは研究者に作られた実験体。俺と似たようなもんだ……なあ」
志木倫堂:その言葉にうなずきながら。「どうしてリディアは人を助ける」
リディア=スミルノフ:「?」
リディア=スミルノフ:「誰かが死んだら悲しいし、助けてって言っている人を助けないのは、もっと悲しいよ」
リディア=スミルノフ:「でも……ときどき、どうしても助けられない人がいる」
リディア=スミルノフ:「お父さんは多分、そういうのをなくすために、私を作ってくれたんじゃないかな」
リディア=スミルノフ:「たぶん」
志木倫堂:「……そうか。そうなんだろうな」
志木倫堂:実際の所は分からない。彼女がそう思っているのなら。そう思ってやるのが正解な気がした。
GM:過激派と穏健派。湯ノ浦には、『こんな肉体になってまで生きていたくなかった』という勢力も当然存在します。
GM:時々、リディアはそれを安楽死させている。召喚を解除することでアートマを分離させる。
GM:ジャーム化してインドラのような魔人に討たれるか……あるいは死ぬか。どちらにせよ、魔人として生きるよりは楽なのかもしれない。
リディア=スミルノフ:「あのね。倫堂」
志木倫堂:「なんだリディア」
リディア=スミルノフ:「最終的にね。判断するのはその人自身だから、わたしが強制することはできないんだけど」
リディア=スミルノフ:「生きるのをあきらめちゃ、だめだよ」
リディア=スミルノフ:「わかった?」
志木倫堂:「安心しろよ」
志木倫堂:「それだけは安心しろ。弾みでコロッと死んじまったらすまねえが」
志木倫堂:「絶対諦めたりはしないさ」
GM:最後。魔人レリエルについて。
■魔人レリエルについて
魔人ベルゼブブ──新見歩と同時期に湯ノ浦を出奔した少女。
コヨミと共に覚醒したメンバーの一人であり、ほぼ完璧な同化耐性を持つ。
本名は恋本朝未。湯ノ浦生まれの14歳で、コヨミの幼馴染。
新見に三度告白して三度断られている。
幼い頃から新見と仲が良かったことに加え、コヨミがアビス計画の被検体に申し出た時に止めなかった事を悔やんでいた。
これらの情報から、彼女がベルゼブブの共犯者であることはほぼ間違いないだろう。
宿すアートマは『神の夜』を意味する大天使レリエル。
能力は脳機能の極小同化による認識欺瞞。例としては『本来見えるものを見えなくする』、『出会った人間と出会わなかった事にする』など。
レリエルはこの能力を使ってN市全域に認識欺瞞をかけ、ベルゼブブの行動をサポートしている。
GM:鷲尾瞳は、彼女のことを天文部の生徒と認識していますが
GM:実際、いつN市に来たのかはわかりません。いつの間にか溶け込んでいた。
GM:そしてもう一つ。
GM:疑問点もあります。リディアやインドラの情報によれば、魔人化しても対象はせいぜい10人に満たない程度とのこと。
GM:だが、今なお大N市全域にはレリエルのものと思われる認識阻害フィールドが発生しており……増援が来る気配は皆無だ。
GM:つまり、『力を増幅するなんらかの仕掛け』。アーティファクトや遺産を所有している可能性が高い。
GM:薬師池公園・南遊歩道
GM:君とコヨミ、藤原は、レリエルの情報を仕入れて合流ポイントへと急いでいる。
月代コヨミ:「そろそろ聞こえるようになったでしょ。■■■■──恋本朝未。魔人レリエル」
士騎朝輝:「名前はしっかり聞こえたよ。どういう人間なんだ?そいつさ」
月代コヨミ:「ふわふわしてて、何考えてるかよくわからなくて、時々とんでもなく思い切りがいい子」
士騎朝輝:「それさぁ。いきなり何やらかすか、わからない。ってのと同義だよなぁ」
月代コヨミ:「それは人間誰しも同じでしょ」
藤原奈央:「こいつだって急に写真撮ったりするしね」
月代コヨミ:「そういうこと」
士騎朝輝:「じゃあ、あれだ。普通の娘。ってことな」
士騎朝輝:「そう言う普通の娘が、あんたの為、または仲間の為にそういうことをしていると」
月代コヨミ:「私のため……というか」
月代コヨミ:「たぶん歩のためね」
月代コヨミ:「彼女、昔から歩のことが好きだったから。二度も告白してフラれてるのよ」
士騎朝輝:「それは、成程。根性あるよなぁ」
藤原奈央:「言わなくても大丈夫だと思うけど、同情は禁物よ」
藤原奈央:「この能力だとヘタに味方につかれたほうが危ない。投降を呼びかけるのは逆効果になる可能性がある」
士騎朝輝:「なんだろうな。この手の話に遭遇するのは多いんだが、正しさと愛情は=じゃないのは嫌なもんだよ」
月代コヨミ:「それでもね。人は、ときに選ぶしかないのよ」
月代コヨミ:「どっちかの答えをね。時間は待ってくれないわ」
藤原奈央:「……斬れない、なんて言わないでよね。士騎」
士騎朝輝:「伊崎の時からケチがついてるな。長い付き合いだろ、そろそろ。出来ないとでも?」
士騎朝輝:「と言うか、他の誰かが出来ないようであれば、俺がやるさ」
藤原奈央:「えらい。そん時は号令はあたしが下してやるわ」
士騎朝輝:村雨丸の鞘を指で軽くなぞって。
士騎朝輝:「だから、藤原は別に命じたりすることもないぜ。俺が勝手にやる」
士騎朝輝:「む」
士騎朝輝:同時に相反する言葉を言ってしまった。
月代コヨミ:「…………仲がよくて結構なことね」
月代コヨミ:「他のみんなも来たわ。イチャつくのは後にしてちょうだい」
薬師池公園 水車小屋前
GM:君たちは各々で調べた情報を交換し──ひとつ、リディアが情報を追加した。
リディア=スミルノフ:「さっき飛ばした子が、朝未の居場所を掴んだよ」
リディア=スミルノフ:「繁華街のドーナツ屋さんにいるみたい。一人だけ」
芹那花音:「ドーナツ屋……」
芹那花音:呟きながら、瞳さんの方を見る。
藤原奈央:「……決まりね。接触して様子を見つつ、倒せるならその場で倒す」
藤原奈央:「問題は誰が行くかだけど──」
鷲尾瞳:「“魔人レリエル”……恋本朝未……。朝未さんが……そうだったんですね……」
吾妻ヒビキ:「朝未と会った事があるのか?」
士騎朝輝:「知り合いか?鷲尾」
士騎朝輝:「そいつさ。何らかの増幅具持ってると思うんだよなぁ。個人の能力にしては規模が大きすぎる」
鷲尾瞳:「……私の友人です。合流する前に学校で、接触を受けました」
鷲尾瞳:「天文学部の生徒として。今なら思い出せます。彼女のような生徒は私の学校にはいませんでした。認識欺瞞の能力……一体何時から溶け込んでいたのかもわかりません」
志木倫堂:「学校に……いや、そういう事も、できる……のか」
藤原奈央:「どう思った? 鷲尾」
藤原奈央:「説得は……できると思う? あの時の御厨と同じ選択だわ」
藤原奈央:「話すか。すぐに殺しにかかるか」
鷲尾瞳:「……士騎朝輝、“リッターシルト”“バルカノーツ”“セレナーデ”」
芹那花音:「はい」瞬く。
志木倫堂:「おう」
鷲尾瞳:「"世界を守るかわりに、大事な人のことを永久に忘れる"か」「"世界を捨てて、大事な人を取る"か」
鷲尾瞳:「……どちらかしか選べなかったら」
鷲尾瞳:「貴方たちはどちらを選びますか?これは、朝未さんに……“魔人レリエル”に尋ねられた質問です」
藤原奈央:「うぇ……」
芹那花音:「……」少し驚く。それは、先ほど自分が考えていたことと一緒だ。
藤原奈央:他の三人を見る。
鷲尾瞳:拳をぎゅっと強く握りしめる。今なら分かる。彼女は本気で真剣に悩んだ上で私に尋ねてきたのだ。
鷲尾瞳:それを冗談や、思春期の一時の感情のせいだと思って軽く捉えてしまった自分が恥ずかしい。
志木倫堂:「『世界』の中にその相手の事は入ってる……って前提で良さそうだな。この状況と照らし合わせるなら」
鷲尾瞳:「恐らくそうだと思います」
士騎朝輝:「一人づつ順番に答える方が良いだろうな。皆でまくしたてるのは良くない」
志木倫堂:「支部長サマは大トリにしとくか?」
藤原奈央:「名前順にしなさいよ。しき、のどっちかから答えなさい」
藤原奈央:「しき、しき、せりな、藤原の順ね」
志木倫堂:「お、そうするか。先貰うぜ」
志木倫堂:ここまで、特に恋人がいるなどという話はしていなかったが。
月代コヨミ:「あんたは即答できるわけ?」
月代コヨミ:「っていうか、いるの? 世界と天秤にかけるような相手」
芹那花音:「好きな人……」
芹那花音:コヨミさんの言葉にコクコク頷く。「いるのですか」
士騎朝輝:「前提条件がふざけてる話ではあるけどな。どちらかしか。と来てるのはなぁ」
志木倫堂:「いるさ。それこそ一生をそいつのために使ってもいいって思える相手が。いる」
志木倫堂:目を閉じて。少し口の端を歪めてそう言う。
芹那花音:「まあ…」両手で口元を抑える。
リディア=スミルノフ:「世界とその人。倫堂はどっちを取るの?」
志木倫堂:「その上で」
志木倫堂:「俺は、過去が全て消えても、そいつとやり直せると信じて、きっと世界の方を取るよ」
志木倫堂:「一度、燃やし尽くしたからな」
吾妻ヒビキ:「……ああ、なるほど」
芹那花音:「……素敵ですね」
吾妻ヒビキ:「これまでの思い出が消える、だけだからな。新たに積み重ねられないとは言っていない」
吾妻ヒビキ:「ああ。良い答えだと思う」
士騎朝輝:「成程なぁ」
鷲尾瞳:「……士騎朝輝はどうですか?」
藤原奈央:「どうなのよ?」
士騎朝輝:「その前に一つだけ条件がある。それが飲めるなら答える」
月代コヨミ:「その条件、誰に言ってるの。鷲尾?」
士騎朝輝:「まさか。でも、この場にいる誰かさ」
藤原奈央:「いや、条件の内容も対象もわからないんじゃ答えようがないでしょ……」
志木倫堂:「ふぅん?」
士騎朝輝:「どんな答えを口にしても俺の事を嫌いにならない事」
士騎朝輝:「これだな、条件は」
月代コヨミ:「ああ、なるほど」
芹那花音:「……」思わず藤原さんに視線を向ける。
志木倫堂:つい藤原さんを見る。
リディア=スミルノフ:「?」 芹那と倫堂の視線を追う。
鷲尾瞳:「……」支部長を見る
藤原奈央:「何よ!!!」
志木倫堂:「いや、悪い」
芹那花音:「だ、だって…」
藤原奈央:「士騎! さっさと話しなさい」
藤原奈央:「5秒以内よ。5秒以内に答えない場合は芹那に飛ばすわ」
藤原奈央:「あんたはどっちも選べなかった腰抜け野郎として永久に語り継ぐからね」
士騎朝輝:「世界を救え。って言うのが模範解答だろうな。立場的には」
士騎朝輝:「けどな、そんな俺だけにしか世界を救えなくて、俺にだけ犠牲を背負わせる世界なら」
士騎朝輝:「そんなものは間違っている」
吾妻ヒビキ:士騎をじっと見ている。
リディア=スミルノフ:「つまり?」
士騎朝輝:「俺は何より、そいつの笑顔や仕草や二人で積み上げてきたものは失いたくない」
士騎朝輝:「そいつとの思い出を取って、二人で世界を救うさ」
士騎朝輝:「選んだ後にな」
志木倫堂:「ずっる!」
月代コヨミ:「なるほど」 藤原を見る。
吾妻ヒビキ:「なるほどな……」
リディア=スミルノフ:「ずるいけど、でも、えらいよ」
鷲尾瞳:「……ずるいと思います。はい。でも、えらいし羨ましいです」
芹那花音:「そうすることができるだけの、自信があるんですね」
士騎朝輝:「そりゃそうだよなぁ。ほら二人なら無敵で最強なんだよ、こういうのは」
志木倫堂:「フン……まあいい。理不尽な二択は蹴飛ばすべきっつー考えにゃ賛成だからな」
藤原奈央:「士騎らしい答えだと思うわ。花音は?」
芹那花音:「あ、はい」
芹那花音:「私は…私の好きな人は」「たぶん、その…世界より、私を選んでくれると思うのです」
藤原奈央:「あー」
藤原奈央:「あーーー……」
芹那花音:その反応に頬を真っ赤にする。
志木倫堂:「おー…………」
士騎朝輝:「だろうなぁ」
吾妻ヒビキ:「そうだな。データでしか知らないが、《ピリオド》はそういう男だ」
志木倫堂:「え、みんな知ってる感じ?」
志木倫堂:「や、熱いねぇ。それは」
リディア=スミルノフ:「わたし、知らないよ」 首を振る。
志木倫堂:「お揃いじゃん。やったな」適当に返す。
鷲尾瞳:「……」聞いているだけだが、少し頬が赤くなっている
芹那花音:「そ、その話はあとでいいのですが……!」顔を真っ赤にしている。
芹那花音:「で、でもですね、私は…、世界を選ばなかった自分のまま、好きな人に会うのは、嫌なので」
芹那花音:「世界を、選びます」「…それで」
芹那花音:「す…好きな人が、迎えに来てくれるのを、待ちます」
芹那花音:「い…以上です」
月代コヨミ:「UGNってのは色ボケの集団なわけ?」
芹那花音:「ぼけてないです!」
月代コヨミ:「うっ」
月代コヨミ:「わ、わかったわよ……」
鷲尾瞳:「花音さん……なんだか……とてもかわいいですね」
志木倫堂:「これ聞いてきたやつはお前の身内だろうが」
芹那花音:「はう……」顔を真っ赤にして両手で覆っている。
月代コヨミ:「朝未のやつ……ゆるさん……」
藤原奈央:「……」
士騎朝輝:「真面目な場面じゃなかったら鷲尾にマウント取られたよなぁ」
志木倫堂:「マウント……?」イメージと違いすぎて首をひねっている。
士騎朝輝:「あー、で、どうする?藤原」
士騎朝輝:「答えにくいなら別にいいぜ」
藤原奈央:「どうもこうもないわ。答えなんて決まってるでしょ。支部長よ」
藤原奈央:「あたしは世界を選ぶわ」
藤原奈央:「個人の感情殺して世界の平和と秩序が守れるなら、そっちを選ぶのは当たり前じゃない」
芹那花音:「藤原さん」
芹那花音:おずおずと顔を上げる。「…藤原さんは……?」
芹那花音:「支部長じゃない藤原さんは、どう思っているのですか」
藤原奈央:「……そ! の! うえで!」
芹那花音:「わ」
藤原奈央:「あたしの好きなタイプは、しっっっかり自分の考えを持っているやつよ」
藤原奈央:「そいつが、ほんとーに、あたしの事が好きで、もし……」
藤原奈央:「いやそんな選択はやめろ。世界じゃなくて俺を選べ。どっちもなんとかしてやる」
藤原奈央:「って言うなら……まあ……」
藤原奈央:「世界が滅ぶかもしれないギャンブルに付き合ってやってもいいわね」
藤原奈央:「以上。終わり」
志木倫堂:「………………」
藤原奈央:「閉廷」
芹那花音:「わ~~~………」目をきらきらさせて、藤原さんと士騎さんを交互に見ている。
鷲尾瞳:「……かっこいいですね。二人共」
士騎朝輝:「独り言を言うけどな。俺の好きなタイプはいざって時に正しさを選ぶ人間なんだが」
士騎朝輝:「そいつに対して、 一緒に来いよ。世界の危機だろうが、なんだろうが俺に任せておけ。って言ってやりたいと常々思ってる」
藤原奈央:「………………で? 鷲尾、今の回答を聞いて、あんたはどう思うわけ」 隣の独り言は無視している。
志木倫堂:「めちゃくちゃノロケるな」
志木倫堂:たじろぎながら士騎くんと藤原さんを交互に見ている。
月代コヨミ:「あー、そろそろ先に進めない? のろけは今度やってくれればいいから」
藤原奈央:「のろけてない!!」
吾妻ヒビキ:「で、どうするんだ。朝未の居場所がわかった以上、取るべき行動は限られていると思うが……鷲尾瞳」
吾妻ヒビキ:「行動についてなにか意見があるなら、言った方がいい」
芹那花音:「瞳さん……」視線を向けます。
鷲尾瞳:「私は、もう一度朝未さんと話してみたいと考えています」
藤原奈央:「理由は?」
鷲尾瞳:「学校で朝未さんと話した時。私は軽い冗談か何かだと思って適当な答えを返してしまいました」
鷲尾瞳:「例え私の声で彼女が振り向いてくれなかったとしても」
鷲尾瞳:「真剣な答えを彼女に返したいんです」
志木倫堂:「律儀な奴。そんな質問、する方が悪いぜ……例え」
志木倫堂:「今俺たちが言ったような浮かれた答えに辿り着けなかった奴だとしても、だ」
鷲尾瞳:「UGNチルドレンとして当然の責務を果たしに行くだけです。それに」
鷲尾瞳:「悪いのは朝未さんではありません。そんな質問をさせるのが悪いんです」
藤原奈央:「オーケー」
藤原奈央:「支部長の責任で許可を出すわ。鷲尾がまずは接触しなさい」
藤原奈央:「ほかは待機。鷲尾の合図があったら、全員で攻撃をかける」
士騎朝輝:「鷲尾の自由にやれよ。わだかまりを抱えたまま続けても、上手くいかないしなぁ」
鷲尾瞳:「ありがとうございます、“リッターシルト”。……おかしなものですね」
藤原奈央:「ふ」
藤原奈央:「あの時は止めたのに、って?」
鷲尾瞳:「はい。今はチルドレンとして、こうするのが当然だと確信しています」
GM:シーンカット。ロイスと購入が可能です。
GM:次のシーンはトリガーシーン。登場PCは瞳ちゃんと、瞳ちゃんが許可したPCのみとなります。
士騎朝輝:瞳ちゃんアームドスーツいる?
鷲尾瞳:応急手当だけ買っておきましょう
鷲尾瞳:あ!もらえるなら勿論ほしい!
鷲尾瞳:でもいいの?BCスーツは
士騎朝輝:いるなら花音ちゃんに風してもたらって買おうと思う
士騎朝輝:ほぼ確実に買えるので
芹那花音:風~!
士騎朝輝:くれんかね!
芹那花音:ダイス+5だよ
士騎朝輝:じゃあ風貰ってアームドスーツ
士騎朝輝:7dx+6
DoubleCross : (7R10+6[10]) → 10[1,2,4,5,6,7,10]+7[7]+6 → 23
士騎朝輝:瞳ちゃんにパス!
鷲尾瞳:ありがとー!装備しておきます
鷲尾瞳:攻撃力に+3しとこ!
志木倫堂:3dx+4>=12 ボデマ!
DoubleCross : (3R10+4[10]>=12) → 9[3,7,9]+4 → 13 → 成功
志木倫堂:装備!
GM:装甲もプラスするんだよお
志木倫堂:あ、以上です
GM:花音ちゃんも購入をどうぞ。あと、ロイス取る人はロイスも。
芹那花音:ボデマ狙う~
鷲尾瞳:応急手当購入
鷲尾瞳:3DX
DoubleCross : (3R10[10]) → 6[1,3,6] → 6
鷲尾瞳:ダメでした
芹那花音:2dx+4>=12
DoubleCross : (2R10+4[10]>=12) → 9[2,9]+4 → 13 → 成功
芹那花音:やった~!
鷲尾瞳:ロイスも撮りたい。
GM:とりなとりな
鷲尾瞳:花音さんへの感情を変更します
鷲尾瞳:後輩/芹那花音/P:懐旧○/N:嫉妬/ロイス→後輩/芹那花音/P:憧憬○/N:嫉妬/ロイス
芹那花音:まあ!
GM:N嫉妬、納得だなー
GM:では次のシーンに行きましょう。
鷲尾瞳:いこう!
■ミドルフェイズ06:そこに絆がある限り [トリガーシーン]
GM:シーンプレイヤーは瞳ちゃん。一人でいいですか?
鷲尾瞳:私一人でお願いします。登場しますね
鷲尾瞳:鷲尾瞳の侵蝕率を+4(1d3+3->1+3)した(侵蝕率:61->65)
GM:このシーンは、ドーナツ屋に(表向き)瞳ちゃんが一人で赴き
GM:恋本と会話することで、彼女の能力の突破口が分かる……かもしれない、シーンとなります。
GM:第三地区繁華街 "ダンディドーナツ"
GM:夜の22時近く。人気のないドーナツ屋の2Fには一人しかいない。
GM:恋本朝未。その能力で、マスターアビスの情報やベルゼブブの暗躍を偽装し続けている者──《魔人レリエル》。
GM:鷲尾瞳が階段をのぼれば、すぐに恋本の座っている席がわかるだろう。
鷲尾瞳:「こんな時期に、こんな遅くまで外出しているなんて。感心しませんよ、朝未さん」席に向かいながら声をかけます
恋本朝未:「ぉ」
恋本朝未:「瞳ちゃんじゃん。こんちゃ」
恋本朝未:「瞳ちゃんこそどしたのさ。学級委員がこんな夜にさ」
鷲尾瞳:「本当にわからないんですか?」
GM:君はいつでも彼女の正体について切り込んでもいいし、例の質問に真面目に答えるだけでもいい。
GM:あるいはその両方でもいい。何かあれば、他のメンバーがすぐに攻撃を仕掛ける手はずになっている。
恋本朝未:「いや……」
恋本朝未:「だいたいわかるよ。新見くんがドジっちゃったからさ」
恋本朝未:「ボクを倒しに来たんでしょ」
鷲尾瞳:「違います。改めて、質問に答えに来ました」
恋本朝未:カバーのかかった恋愛小説をテーブルに置く。
鷲尾瞳:「隣りに座ってもいいですか?」
恋本朝未:「いいよ。かかって……あれ?」
恋本朝未:「向かいの方が良くない? 顔がよく見えるよ」
恋本朝未:「瞳ちゃんのすきなほーでいいけど」
鷲尾瞳:「向かいだと、その気になれば簡単に切りかかれてしまいます」
恋本朝未:「あ、そっか。隣同士って、剣士だと逆にやりづらいんだなあ」
鷲尾瞳:「それに、心理学の本に書いてありました。相手と仲良くなりたいときには、対面ではなく隣りに座ったほうが好意を得られやすいんです」
恋本朝未:「仲良くかあ~」 「怖いな。瞳ちゃん、どこまで本気で言ってるのかわかんないぞ」
鷲尾瞳:「では、好きな方でいいらしいので。失礼します」一礼してから隣に座る。朝未の左側、剣士として重要である右手を預ける形だ。
恋本朝未:「……ほんで、質問って?」 ポンデリングを食べている。
鷲尾瞳:「学校で、朝未さんが聞いてきたあの質問です」
鷲尾瞳:「"世界を守る"か"好きな人のことを永久に忘れるか"」
恋本朝未:「あぁ」
鷲尾瞳:「朝未さんにとっては、真剣な悩みだったんですね」
鷲尾瞳:「……学校では、世界の方を取ると言ってしまいましたが、あれは忘れてください」
恋本朝未:「あぁ、あれかあ……律儀だな~」
恋本朝未:「確かに大切な、すごく大切な質問だけどさ。そのためにわざわざ……って感じ」
鷲尾瞳:「冗談だと思って、真面目に考えてなかったんです。だから、改めて考えた上で、答えを返したいと思い、ここに来ました」
鷲尾瞳:「聞いていただけますか?」
恋本朝未:「よし、じゃああの答えは忘れた。リセットしました」
恋本朝未:「聞くよ。そのためにわざわざ来てくれたんだもの。いくらでもやりようはあっただろうにさ」
鷲尾瞳:「貴女の能力なら本当にできそうなのが少し怖いです」
鷲尾瞳:「では。……真剣に考えた結果なのですが」
恋本朝未:「やー、どうかな。しつこい洋服屋の店員を追い払うくらいならできちゃうけど……」 しっしと手を振る。
恋本朝未:「うん」
鷲尾瞳:「わからない……わからないんです。私にも好きな相手がいます。……今の私が居るのは、その彼と出会えたからなんです」
鷲尾瞳:「前の私は、今よりずっと冷たくて、怯えていて……自分には何の価値も無くて、本当は生きていてはいけないと」
鷲尾瞳:「だから、喜んだり楽しんだりしてはいけない。チルドレンとして、苦しみながら戦いつ付ければならないんだと、そう思い込んでいました」
恋本朝未:「マジか」
恋本朝未:「めちゃくちゃ重い人生だね、それは」
鷲尾瞳:「……それを変えてくれたのが彼なんです。私のことを必要だと言ってくれました。どんな過去があっても、笑顔で、楽しんで生きていいんだと教えてくれたんです」
鷲尾瞳:「そうして、変わっていった私を、彼は好きになってくれました」
恋本朝未:「よかった。少なくとも」
恋本朝未:「今の瞳ちゃんは、幸せなんだな……」
鷲尾瞳:「……でも、だからこそ。怖いんです。彼との思い出を消されたら……ずっと前の、恋をする前の私に戻ったら」
鷲尾瞳:「彼は、私のことを嫌いになってしまうのではないかと。彼がもう一度、私のことを好きになってくれる自信が無いんです」
鷲尾瞳:「今みたいな奇跡は、もう起こらないんじゃないかと思ってしまうんです」
恋本朝未:「ここで"そんなことないよ"って言えればいいんだろうけどね」
鷲尾瞳:「そして、もしも彼が私を嫌いになってしまったら……世界なんてあっても意味なんて無いように思えてしまうんです」
恋本朝未:「たぶん、キミの言う通りだと思うよ。人と人の出会いっていうのは奇跡みたいなもので……多分、同じ感情っていうのは二度と抱けないんだ」
恋本朝未:「再び思い出を積み重ねてもね。たぶん、完全に同じにはならない」
鷲尾瞳:「……朝未さんなら、そう言ってくれるのではないかと思っていました」
鷲尾瞳:「この続きも、きっと朝未さんならわかってくれると思います」
恋本朝未:「……ん? 続き?」
恋本朝未:「"だから世界は選べない。好きな人を選ぶ"──かと思ってた」
恋本朝未:おかわり無料のホットコーヒーを啜る。
鷲尾瞳:「はい。……だからといって。好きな人を選んでも」
鷲尾瞳:「世界を守らなかった自分を、許せるとは思えません。私自身も、そして彼も……そんな自分を好きになってくれると思えなくて……」
鷲尾瞳:「だから、どうすればいいのかわからないんです。ずっとずっと……私は答えを出すことができません」
鷲尾瞳:「……申し訳ありません。UGNチルドレンとして情けない答えですよね」
恋本朝未:「…………」
恋本朝未:「"答えが出せない、が答え"か」
恋本朝未:「ずるいけど、ボクはそういうの好きだよ。全部割り切って1か0で考えるよりさ」
鷲尾瞳:「でも、朝未さん。貴女も本当はそうじゃないかって私は思ってるんです」
恋本朝未:「え、ボク? なんで?」
恋本朝未:「そんなんに見える?」
鷲尾瞳:「答えなんて本当は出せない……ずっとずっと悩んでいるのに」
鷲尾瞳:「世界は、日常は関係なく変わってしまった。だから、選んだ後もずっと悩み続けたままでいる」
鷲尾瞳:「だから会ったばかりの私に今の質問をしてきたんじゃないかと……そう……思っていたのですが……」
恋本朝未:「…………」
鷲尾瞳:「……違いましたか……?」不安げに朝未さんを見るよ
恋本朝未:「……。…………」
恋本朝未:「一つだけ聞いていいかな」
鷲尾瞳:「はい。なんでしょう」
恋本朝未:「ボクはさ。魔人だよ。オーヴァードかジャームかよくわかんない存在」
恋本朝未:「しかも現在進行形で、めっちゃヤバい計画に加担してる」
恋本朝未:「なのに、なんで」 「なんでそんなに、ボクと真面目に話をしてくれるのさ」
鷲尾瞳:「貴女が何であろうとも、刻まれた絆は本物だと思うからです」
鷲尾瞳:「我々UGNは世界の、そして日常の守護者。そこに絆がある限り、私達は貴女たちの日常を絶対に諦めません」
鷲尾瞳:「それがUGNチルドレンとしての責務です」
恋本朝未:「ふー。……はー」
恋本朝未:「なんだよそれ。……泣きたくなっちゃうじゃんか」
鷲尾瞳:「貴女が選びたくない道を選んで、今でも悩み続けているのなら」
鷲尾瞳:「私達が三つ目の選択肢を作ります」
GM:ほんの僅かに、空気が弛緩した気がする。君は察知してもいいです。
鷲尾瞳:「自分の足が止まっても、他の誰かが手を引いてくれたなら歩き出せると私は知っています」
鷲尾瞳:「皆の答えを聞いて、その思いはより深まりました」
GM:恋本は現在、三つの『虚実崩壊』を使用しています。
GM:一つは魔人ベルゼブブの行動隠蔽。解除しない限り、居場所も目的も完全にわからない。
GM:一つはマスターアビスの情報隠蔽。解除しない限り、UGNにマスターアビスの情報が正しく伝わる事はなく、増援は絶対に来ない。
GM:そして最後の一つは自分自身に使用しています。
GM:魔人ベルゼブブ──新見歩のロイスを完全削除したと自分に思いこませている。
鷲尾瞳:自分自身に……
鷲尾瞳:ううーっ
GM:今の恋本は、新見に関する一切の記憶を失っています。そして、
恋本朝未:四つめのEロイスを発動します。"虚実崩壊"。
■ミドルフェイズ07:ついてきてくれますよね
GM:ミドルフェイズ07を開始します。登場ダイスは不要。
GM:学年会議のせいで、帰りがすっかり遅くなってしまった。
GM:君は今、屋上で知り合った恋元と一緒にドーナツ屋に寄り道をしている。
恋本朝未:「瞳ちゃんさ」
恋本朝未:「変な事言っていい?」
GM:どうにもおかしな子だという認識をしていていい。屋上でも、世界と好きな人がどうこうという質問をしてきたばかりだ。
鷲尾瞳:「……?」なにか違和感があるような、いつもと同じような。妙な感覚に襲われる。
鷲尾瞳:「はい。またさっきのような質問ですか?」
恋本朝未:「いや。もう質問じゃない」
恋本朝未:「ボクはさ……」
鷲尾瞳:「私は構いませんが、後々思い出して後悔するのは朝未さんのほうでは……」
鷲尾瞳:「……?」
恋本朝未:「魔人なんだ。湯ノ浦の。魔人レリエル」「君たちの敵で、新見くん……ベルゼブブ……の仲間だよ」
恋本朝未:「新見くんがさ。世界を敵に回してでも、コヨミに会いたいって……言うから」
恋本朝未:「協力してるんだよ。新見くんのことを、ボクは大好きだったらしいんだけど……」
恋本朝未:「もう何も覚えていないんだ」
恋本朝未:立ち上がる。
恋本朝未:「思い出したい」
鷲尾瞳:「……冗談ではないみたいですね」
恋本朝未:「思い出したいよ……好きな人のこと……」
鷲尾瞳:「大丈夫です。必ず思い出せます」
恋本朝未:「……」
恋本朝未:ボロボロと涙を流しながら、鷲尾に微笑む。
鷲尾瞳:「たとえ記憶を失っても、刻んだ絆は絶対に消えません」
鷲尾瞳:「それに」
鷲尾瞳:「恋する女の子は無敵なんです」
鷲尾瞳:朝未さんの涙を拭いながら
恋本朝未:「はは」
鷲尾瞳:GM,ここで
GM:む!
鷲尾瞳:朝未さんのロイスをSロイスに指定してもいいでしょうか
GM:いいよ!
恋本朝未:「じゃあ……ほんとに無敵かどうか、確かめようよ」
恋本朝未:「2時間後。学校の屋上で待ってる」
恋本朝未:「本当に無敵だっていうなら……」
恋本朝未:「ボクの力を破ってみせてよ」 《瞬間退場》。
鷲尾瞳:友人/恋本朝未/P:親近感○/N:憐憫/ロイス→友人/恋本朝未/P:友情○/N:恥辱/Sロイス
GM:レリエルと戦うには、四つめの《虚実崩壊》を破る必要があります。これは鬼切りでは干渉不可能。
GM:破る手段は二つ。一つは、限界まで出力を高めた鷲尾瞳の斬撃。
GM:ゲーム的には、君にとってもっとも大切な人のロイスを昇華することでこれを放つことができます。……ただし、
GM:その人に関する記憶、想いはすべて消滅します。
鷲尾瞳:彼女に一瞬でも憐れみを抱いた自分が恥ずかしかった。彼女はとてもかわいくて、とても強い子だ。きっと私なんかよりも
鷲尾瞳:そんな彼女の思いが、忘れられたままでいいはずがない
鷲尾瞳:「はい。必ず。貴女の恋が、貴女の力より強いことを」
鷲尾瞳:「証明してみせます」
GM:もう一つは、シーンに登場する全員がEロイス《衝動侵蝕》を受けること。
GM:全員がレリエルに同化されながら、無理やり認識歪曲フィールドを中和する。……この手段は
GM:もっとも低リスクで、同時にもっともハイリスクだ。全員が消耗すればベルゼブブとの戦闘は間違いなく厳しくなる。
GM:次のシーンは、学校に行く直前のシーン。どちらの手段を選ぶか決めてもらいます。
鷲尾瞳:うおおー
GM:説明は以上。
GM:無人のドーナツ屋に、君だけが残された。
鷲尾瞳:私は必要ありません。皆、当然後者を選択すると信じています。
鷲尾瞳:「……皆さん、ついてきてくれますよね」
鷲尾瞳:「私達皆浮かれた答えが大好きですから」
GM:シーン終了。ロイスのみ可能です。
鷲尾瞳:信頼の意味も込めて士騎朝輝にロイスを撮りたいですね
GM:取るとよろしい!
GM:ああ、あと一つ補足がありました。
鷲尾瞳:仲間/士騎朝輝/P:信頼○/N:劣等感/ロイス
GM:前者を選ぶ場合、恋本や鷲尾と同じ恋する少女だけが鷲尾をサポートできる。
GM:具体的には、芹那花音が世界で一番大事な人をSロイス化した上でタイタス化すれば、瞳ちゃんは昇華相手の事を忘れない可能性が発生します。
芹那花音:なんだって!
士騎朝輝:その場合 花音ちゃんが忘れる?
士騎朝輝:お兄様を
GM:いえ、忘れません。花音ちゃんがSロイス昇華すると
GM:難易度11の意志判定が発生します。エフェクトなどによる支援は可能。
GM:成功した場合のみ瞳ちゃんは忘れないで済む。
GM:一度シーンを切りましょう。次は学校に乗り込む直前のシーン。
鷲尾瞳:ラジャー!
■闇は満ち、花は歌う [ミドル戦闘]
GM:ミドルフェイズ08。全員登場です。
鷲尾瞳:鷲尾瞳の侵蝕率を+5(1d3+3->2+3)した(侵蝕率:65->70)
芹那花音:1d3+3+59
DoubleCross : (1D3+3+59) → 3[3]+3+59 → 65
志木倫堂:志木倫堂の侵蝕率を+6(1d3+3->3+3)した(侵蝕率:60->66)
士騎朝輝:1d3+3+64
DoubleCross : (1D3+3+64) → 2[2]+3+64 → 69
N市第三地区 中学校前
GM:鷲尾の説明を受けた君たちは、中学校の校門近くまで移動してきた。
GM:魔人レリエルが一人で待ち受けている。……本当だとしたら、これは絶好の好機だが。
GM:彼女自身、まだ迷っているように見えた。少なくとも鷲尾の印象ではそうだ。
GM:このまま近寄っても認識歪曲フィールドによって、敵意すら無効化されるだろう。……手は一つ。
GM:フィールドを破壊した上で、彼女に新見歩のことを思い出させる。それしかない。
GM:ゲーム的には、前シーンで開示した手段でフィールドを解除したあと、Eロイス解除効果のある攻撃を当て、
GM:ベルゼブブのロイスを消去している虚実崩壊を解除することです。
鷲尾瞳:なるほど……!
鷲尾瞳:フィールドを破るために私のロイスを切るか、衝動侵蝕を受ける必要があるということね
GM:そういうことです。あと、登場侵蝕を1d10にするというのは忘れてください。
GM:Eロイス衝動侵蝕だけにします。
芹那花音:忘れました
鷲尾瞳:虚実崩壊!
士騎朝輝:都合の良い事だけ覚える!
鷲尾瞳:「私は朝未さんの言葉を信じています」
鷲尾瞳:「彼女は助けを求めています。自分自身の力で苦しんでいるんです。私達が助け出す必要があります」
吾妻ヒビキ:「なんとなくこうなる気はしていた」
吾妻ヒビキ:「……この作戦はUGNの指揮下にある。リッターシルトの判断に従おう」
リディア=スミルノフ:「だね」
藤原奈央:「らしいけど。倫堂、士騎、芹那。どう?」
志木倫堂:「UGNのやり方が分かってるってことだ。こっからも協調しやすそう。先は明るい。そんな感じだが」
志木倫堂:残る二人を見る。
士騎朝輝:「俺はそうだな。ジャームなら容赦も呵責もなく切り捨てるけどなぁ。恋する女の子なんだろ、そいつ」
士騎朝輝:「村雨丸も核だけ食わせろ。って言うような相手だ。それに」
士騎朝輝:「月代コヨミの出迎えは一人でも多い方が良いだろ」
士騎朝輝:「幼馴染で友達なんだろ?」
月代コヨミ:「……まーね」
月代コヨミ:「反りが合わないことのほうが多かったわ。敵になったらそれでもいいやって思ってたくらいだけど」
月代コヨミ:「もし。万が一。殺さずにどうにかなるなら、それに越したことはないわね」
芹那花音:「……朝未さんを救うことができるのなら」
芹那花音:「ベルゼブブ…新見さんも救うことができるのでしょうか」
吾妻ヒビキ:「……どうだろうな。歩の方はわからない」
吾妻ヒビキ:「あいつの目的次第だろう。朝未を一度味方につければ、歩の目的もわかる」
吾妻ヒビキ:「説得できるレベルだといいんだがな」
志木倫堂:「試金石にしたいって?」芹那さんに。
芹那花音:「え…?」
志木倫堂:「や、レリエルを助ける事が出来たらさ」
志木倫堂:「ベルゼブブを助けることが……コヨミを助けることがって。そういう風に」
芹那花音:「………はい」頷く。
志木倫堂:「いいな、それ」
芹那花音:「そうやって、希望を繋いでいくことができたら、運命だって、変わるはずです」
芹那花音:「はい…!」志木さんにはにかんで微笑む。
芹那花音:「そのために、私の能力が必要なのであれば…協力は惜しみません」瞳さんに言います。
鷲尾瞳:「ありがとうございます、花音さん」
芹那花音:「私達の力で、あのフィールドを破ることができるんですよね…」
鷲尾瞳:「その筈です。私の剣を“セレナーデ”の能力で強化すれば」
鷲尾瞳:「このフィールドを切り払うことができるはずです。“リッターシルト”。作戦に移る許可をいただけますか?」
芹那花音:「……」真剣な眼差しで藤原さんを見る。
藤原奈央:「しょーがないなあ」
藤原奈央:「あたしはね。正直、反対なんだけど……」
藤原奈央:「ラムダの時。御厨にGOサイン出しちゃったからね。ほいほい方針を変える女にはなりたくないの」
藤原奈央:「やりなさい。キッチリ恋本を味方につけんのよ。いいわね、鷲尾」
士騎朝輝:「そもそも、藤原が反対なのは、全員の帰還率が低下するのが心配だからだしなぁ」
鷲尾瞳:「一チルドレンの意見を尊重していただき、感謝します。……では、後は私達にお任せください」
鷲尾瞳:「恋する乙女は無敵。そう言った以上……この結界は必ず、私たちの力で打ち破ります」
鷲尾瞳:そう言って、花音ちゃんと一緒に錬成した純白の剣を構える。だが……
芹那花音:瞳ちゃんに寄り添うように剣を構える、が…
鷲尾瞳:ふるっ
鷲尾瞳:手を重ねる花音ちゃんは気づくだろう。剣を握る手が僅かに震えていることに。
鷲尾瞳:このフィールドの力を受けとめれば、大切な記憶をなくすかもしれない。それを恐れているのだ
リディア=スミルノフ:「瞳?」
芹那花音:「………瞳さん」
芹那花音:それに気づき、瞬きする。
鷲尾瞳:「……これも秘密ですよ、花音さん」
リディア=スミルノフ:「?」
芹那花音:「……………」自分は、彼の記憶を失うことはない。しかし、彼女は大きなリスクを抱えているのだ。
芹那花音:ぎゅっと、その手を握る。
鷲尾瞳:「……UGNチルドレン“マクガフィン”、およびイリーガル“セレナーデ”。これより“魔人レリエル”の能力を打ち払います!」
鷲尾瞳:そう言って剣を振ろうとした瞬間だった。
月代コヨミ:「バカじゃないの」
月代コヨミ:「怖いなら怖いって言いなさいよ」 つかつかと歩いてきて、手を重ねる。
芹那花音:「…っあ」
志木倫堂:「こういう時」
志木倫堂:「女の子ばっかり無敵になるのズルいと思うぜ?」
志木倫堂:手を重ねる。
鷲尾瞳:剣を包む手が増えていく。
鷲尾瞳:「……コヨミさん。“バルカノーツ”」
鷲尾瞳:「力を貸せば二人も侵食を受けることになります。……いいのですか?」
志木倫堂:「俺のパートナーは男の子だし」と言いながら瞳ちゃんにケータイの待ち受けを見せる。
志木倫堂:映っているのは、しっとりと濡れた黒髪、やわらかな茶色の瞳が特徴的な美少年だ。
藤原奈央:「うおっ」
鷲尾瞳:「……?」ケータイを見て「……それは……何かの冗談ですか?」
芹那花音:「はわ……」横で瞬きしている。
志木倫堂:「大マジ」
士騎朝輝:「陶か。へぇ」
志木倫堂:「知り合いか? そういう事もあるかもな。妙算はよく駆り出されてるみたいだから」
士騎朝輝:「顔見知りだ。技量だけなら俺より高みにいるんだよなぁ、こいつ」
芹那花音:「あ、あとで…」「あとでたくさん、お話しましょうね…!」
志木倫堂:「はは、覚えとく」
藤原奈央:「ああ、あたしも名前は知ってる。……いやほんとかわいいな!?」
藤原奈央:「この事件が終わったら、紹介してよね」 手を重ねる。
藤原奈央:全員で帰るということを前提とした発言だ。
GM:NPCカードを入手しました。
■《リッターシルト》藤原奈央
アクション:スリヴァーザ
ラウンド1回、対象単体。オートアクションでHPダメージを受ける直前に使用し、ダメージを-8d10する。
鷲尾瞳:「なるほど、確かに……これを見た後だと、女の子に限定するのは……」
士騎朝輝:「恋愛は自由だろうしな。やれやれ」
リディア=スミルノフ:「ねえ。わたしとヒビキもやっていい?」
リディア=スミルノフ:「だめかな」
リディア=スミルノフ:「瞳。どう?」
鷲尾瞳:「“リッターシルト”に、リディアさんも……」
リディア=スミルノフ:「いいよね。はい」 手を重ねる。
GM:NPCカードを入手しました。
■《魔人ディナ》リディア=スミルノフ
アクション:異界の星々、煌めきを示せ
戦闘時にラウンド1回、なんらかの判定直後に使用可能。
達成値を+5する。それが攻撃判定であった場合、ダメージを+10する。
吾妻ヒビキ:「……なんだこの展開は……」
月代コヨミ:「ヒビキ。はやく」
リディア=スミルノフ:「照れてるのかな」
吾妻ヒビキ:「なんなんだ、一体……もう知らないぞ」 手を重ねる。
吾妻ヒビキ:「僕は僕の仕事をするだけだ」
GM:NPCカードを入手しました。
■《魔人インドラ》吾妻ヒビキ
アクション:シャクラダヌス・バハッタル・パカーシュ
シナリオ1回、PCの攻撃判定直前にオートアクションで使用する。
この攻撃はリアクション不可になり、カバーリングも行う事ができない。
士騎朝輝:「鷲尾」最後に手を乗せる。
士騎朝輝:「俺もあの時言ったけどなぁ。もう一度言うか」
鷲尾瞳:「インドラ……士騎朝輝……」
士騎朝輝:震えを消すような熱が皆の手に広がっていく。
士騎朝輝:「チルドレンの訓練より楽なはずだ。お前の人生はこの一撃で塗りつぶされる程度に脆弱じゃないよなぁ」
士騎朝輝:「今度は、泣くなよ?」
士騎朝輝:片目を瞑って笑った。
GM:今の鷲尾瞳なら、見える。
GM:不可視のフィールド。その境目となる壁が、目の前にある。
鷲尾瞳:「……!」潤んだ目を何度か瞬かせて「……はい。当然です」
鷲尾瞳:「……ここにいる全員の力で、“魔人レリエル”を、“魔人ベルゼブブ”を、そして、月代コヨミさんを救いましょう!」
鷲尾瞳:「行きますよ。せー……の!」
鷲尾瞳:声を合わせて、剣を振り上げ、その境目に向かって振り下ろします
GM:マクガフィンの、渾身の想いと力がこもった剣が結界に触れる。そして。
GM:Eロイスが発動します。『衝動侵蝕』。
GM:難易度は9……なんだけど、そうだなあ
GM:いや、難易度はちゃんと設定しましょう。難易度は9。
GM:振った後、2d10を上げてください。
志木倫堂:3dx+3>=9
DoubleCross : (3R10+3[10]>=9) → 10[6,8,10]+2[2]+3 → 15 → 成功
志木倫堂:志木倫堂の侵蝕率を+10(2d10->8,2)した(侵蝕率:66->76)
芹那花音:6dx+2>=9
DoubleCross : (6R10+2[10]>=9) → 8[3,3,5,6,8,8]+2 → 10 → 成功
芹那花音:2d10+65
DoubleCross : (2D10+65) → 6[1,5]+65 → 71
GM:成功しとる!
士騎朝輝:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 8[1,3,8] → 8
鷲尾瞳:4DX+4 意思判定 精神1+スティールマインド2+DB1、技能3+思い出の一品1
DoubleCross : (4R10+4[10]) → 10[1,2,9,10]+2[2]+4 → 16
GM:つっよ
士騎朝輝:駄目。暴走《紅蓮の憎悪》発動 攻撃力+9
士騎朝輝:69+2d10
DoubleCross : (69+2D10) → 69+12[5,7] → 81
鷲尾瞳:2d10+70
DoubleCross : (2D10+70) → 18[9,9]+70 → 88
鷲尾瞳:うっお!
GM:わ、鷲尾ーー!?
GM:しんでる!!!
芹那花音:これがフィールド破壊のフィードバックだというの
鷲尾瞳:大丈夫……朝未ちゃんを助けられるなら
鷲尾瞳:安いもの!
GM:壁が破壊される。学校に近づくにつれてボヤけていた、恋本朝未への感情が戻ってくる。
GM:そして。
恋本朝未:「──来たね」 ゆっくりと正門から歩いてくる。
恋本朝未:「屋上で、って言ったけどさ」
恋本朝未:「怖くてさ。こっちから来ちゃった」
鷲尾瞳:「……っ、」フィールドから齎される、予想以上の圧力に息をつまらせながら
恋本朝未:「あ」
恋本朝未:「コヨミとヒビキだ! やっほ」
月代コヨミ:「……」 無言で手を振る。
鷲尾瞳:「……どこでも構いません。朝未さん、貴女を助けられるなら」
恋本朝未:「ただで助かろうとは思っていないよ」
恋本朝未:「ボクはさ。新見クンが好きだったらしくて……でも、その想いを全部忘れてでも」
恋本朝未:「彼の計画に協力しようと思ったんだ」
恋本朝未:「証明してみせてよ。過去のボクの覚悟が勝つか────」
恋本朝未:「君の無敵さが勝つのか」
GM:恋本の目つきが変わった。両手を広げ、厳かにマントラを口にする。
恋本朝未:「我は────」
恋本朝未:「"我は神の夜・昏き覆い"」 「"盲目にして天眼の主"」
恋本朝未:「"囲え死の茨"──"万象を夕闇に閉ざせ"」
恋本朝未:「《レリエル》」
GM:ぼこぼこと空間が泡立つ。
GM:恋本を囲うように、大小様々な黒と白の球体が出現し──無数の鳥へと姿を変える。
GM:これが彼女の魔人態だ。魔人レリエル──白と黒の獣を纏い、神の夜をもたらす者。
鷲尾瞳:「何方もノーです。勝つのは貴女の無敵さだから」
鷲尾瞳:「UGNチルドレン、恋する乙女の鷲尾瞳が、ここに居る全員の絆が」
鷲尾瞳:「貴女の夜を切り払います」剣を構える
ミヤマガラス[6] アマサギ[6]
エトピリカ[6] "魔人レリエル"恋本朝未[6] ミサゴ[6]
10m
士騎[4] 志木[4] 芹那[7] 鷲尾[7]
■ROUND-01
GM:ミドル戦闘を開始します。
GM:距離は10m。敵の行動値は全員6です。
GM:勝利条件は《魔人レリエル》恋本朝未の死亡。もしくは、
GM:Eロイス解除属性を持つ攻撃で、『新見のロイス感情を操作している虚実崩壊を解除』すること。
GM:セットアップからいきましょう。セットアップ。
GM:取り巻きは無し。
芹那花音:ありません~
志木倫堂:《苛烈なる火》《永遠の炎》攻撃力+35 行動値0 HP-5
志木倫堂:志木倫堂の侵蝕率を+7した(侵蝕率:76->83)
恋本朝未:《得意領域》。RCダイスを+7。
志木倫堂:志木倫堂のHPを-5した(HP:32->27)
鷲尾瞳:無いです
士騎朝輝:《加速装置》《ヴァジュラ》81→86 行動値+12 攻撃力+9
GM:本戦闘はいくつか終了条件への道筋があると思うので
GM:セットアップを取り下げたい方がいたら取り下げてもいいです。
志木倫堂:取り下げたい!
志木倫堂:決まらなかったら適当にカバーでもしてお茶を濁すぜ! セットアップ無し!
GM:いいでしょう!
鳥の群れ:『ガアーー』 『ガアーーーー』
GM:無数の鳥が渦巻き、黒と白に分かれる。……そして。
GM:いつだって戦場を征するのは、もっとも速い者だ。
GM:イニシアチブ。最速は行動値16の士騎くん。
GM:行動をどうぞ。
士騎朝輝:マイナー:戦闘移動 エンゲージ
士騎朝輝:NPCカード:シャクラダヌス・バハッタル・パカーシュ 使用
GM:了解です。この攻撃はリアクション不能・カバーリング不可に。
■《魔人インドラ》吾妻ヒビキ
アクション:シャクラダヌス・バハッタル・パカーシュ
シナリオ1回、PCの攻撃判定直前にオートアクションで使用する。
この攻撃はリアクション不可になり、カバーリングも行う事ができない。
士騎朝輝:メジャー:《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》
芹那花音:オートで《援護の風》《ウインドブレス》使用します。
芹那花音:ダイス+5個、達成値+9。
士騎朝輝:判定行きます。
士騎朝輝:17dx7+19
DoubleCross : (17R10+19[7]) → 10[1,1,1,2,3,4,4,5,6,6,7,8,8,8,9,9,9]+10[1,1,3,3,4,5,10]+2[2]+19 → 41
GM:あっ、ジャミングの宣言が間に合わなかった……が
GM:たぶんこれ使っても変わらないな……w
恋本朝未:それはそれとして、別のオートエフェクトは使用します。
恋本朝未:《スモールワールド》。達成値を-30。
GM:カバーリングはできない。ダメージをどうぞ。
士騎朝輝:あ。リディアちゃんをそこに使っても?
鷲尾瞳:ラウンド1回だ!
鷲尾瞳:いいよ!
GM:達成値増えないけどいいよ!
GM:あっ増えるや
GM:どうぞ!
士騎朝輝:《魔人ディナ》リディア=スミルノフ アクション:異界の星々、煌めきを示せ 使用。
■《魔人ディナ》リディア=スミルノフ
アクション:異界の星々、煌めきを示せ
戦闘時にラウンド1回、なんらかの判定直後に使用可能。
達成値を+5する。それが攻撃判定であった場合、ダメージを+10する。
士騎朝輝:達成値は16 ダメージ出します。 オートでアームドスーツ開放
士騎朝輝:2d10+31+3+10
DoubleCross : (2D10+31+3+10) → 14[10,4]+31+3+10 → 58
士騎朝輝:む。
士騎朝輝:諸々有効。1点でもダメージが通ったらEロイス1つ解除。
GM:戦闘不能にはなりません。これはリザレクトしないかわり、残った通常ロイス分を体力増強に当てているため。
GM:が、ダメージは……通るな……! 解除できるEロイスは、
恋本は現在、三つの『虚実崩壊』を使用しています。
一つは魔人ベルゼブブの行動隠蔽。解除しない限り、居場所も目的も完全にわかりません。
一つはマスターアビスの情報隠蔽。解除しない限り、UGNにマスターアビスの情報が正しく伝わる事はなく、増援は絶対に来ない。
そして最後の一つは自分自身に使用しています。魔人ベルゼブブ──新見歩のロイスをタイタスにしたと、自分に思いこませている。
GM:上記の三つです。いずれか一つを解除可能。
士騎朝輝:魔人ベルゼブブ──新見歩のロイスをタイタスにしたと、自分に思いこませている。虚実崩壊を解除!
士騎朝輝:86→90
GM:虚実崩壊は解除されます。戦闘終了条件を達成。
GM:戦闘終了です。演出をどうぞ。
芹那花音:「…Leise flehen meine Lieder(私の歌がそっと願いを込める)♪」彼に寄り添うように、場違いな歌声が響く。
志木倫堂:「さて」
志木倫堂:上昇気流を伴って、螺旋に赫炎が吹き上がる。柔らかな癖毛が獅子の鬣のごとく逆立ち黄金に煌めく。
志木倫堂:大熱量を渦と纏う、それは灼溶の駆り手が攻撃を行う予備動作。
士騎朝輝:風が炎を揺らす。空気が重く沈む。
士騎朝輝:白い雪が吹きすさぶ。
志木倫堂:「──」
志木倫堂:あらゆる語感よりも先に、サラマンダーとしての熱覚がそれを知覚した。
志木倫堂:火がひときわ大きくたなびき、消える。
志木倫堂:「驚いたぜ。そんなとこまで一緒だとはな」
士騎朝輝:原始的ながらも莫大な質量のレネゲイドの粒子嵐。白銀のそれは空気に触れることで周囲の熱を奪いつくし伝播していく。
士騎朝輝:常識外の空間温度差により士騎を覆う様に風景が不自然に歪む。
士騎朝輝:暴力的な冷却能力が景色を死と白と静寂に汚染する。
芹那花音:「Durch die Nacht zu dir(夜をつうじて 君に)♪……」歌を媒介に、その自らのレネゲイド因子を彼に同化させ、能力を強化する。
リディア=スミルノフ:「《ゾル・フェン・アムン・ロー》」 歌声を背に、ルーンワードを詠う。
リディア=スミルノフ:「灰のひとみ、輝きの息吹、氷雪をさまようもの」
リディア=スミルノフ:「きたれ。"ウェンディゴ"」 上半身が異常に膨れ上がった白い魔獣が、士騎の凍結能力を更にブーストする。
リディア=スミルノフ:「わたしと花音が支えるよ。朝輝、行って」
士騎朝輝:氷の視線を標的に向け、喜悦と共に村雨丸を抜き放つ。
士騎朝輝:「さぁ、行こうぜ。村雨丸。凍った鎧を砕いて、恋心とやらを取り戻しに」
士騎朝輝:自らが作り出した無垢の白野の上を、インドラの放つ稲妻の一本のように滑り抜ける。
恋本朝未:「……来るね」
恋本朝未:「《レリエル》を甘く────」
GM:恋本の足元から、凄まじい雷撃が立ちのぼった。……火花。光の柱。スパーク。
吾妻ヒビキ:「……………………出力は」
吾妻ヒビキ:「お前を巻き込まない程度に抑えたぞ。士騎朝輝」 右腕だけを魔人化させている。最小限の出力。
吾妻ヒビキ:「行け」
芹那花音:(士騎さん)祈りを届ける。
鷲尾瞳:信じている。
鷲尾瞳:その男なら、世界の危機だって救ってくれるのだから。女の子一人の心を救うくらい、簡単にやってのけると。
士騎朝輝:それは、一瞬の出来事。相手の眼前で、あまりにも自然に、目を奪う程に大胆に、藍色の柄に士騎の指先がかかっていた。
士騎朝輝:意識の隙をつく手品の指芸と錯覚する程の意識速度を凌駕しただけの妨害なぞ突破する超高速の早撃ち。
士騎朝輝:静寂を乱す事無く、凍りついた白い空気より深い白光を纏う刃が魔人の核を斬って捨てた。
恋本朝未:「……うはあ」 驚愕。悔恨。そして。 「これは」
士騎朝輝:「あんたの核は氷葬した」
恋本朝未:「勝てないなあ」 斬り捨てられた。
鳥の群れ:『ガアー』 『ガ───、ア───』 『─────』
恋本朝未:仰向けに倒れる。……死んではいない。その顔には笑みが浮かんでいる。
GM:レリエルの魔人化が解除された。黒と白の鳥の群れが消滅した。
GM:すべてが10秒以内に発生し……終了した。
士騎朝輝:「ほら。やっぱり女の娘は笑った方が良いんだよなぁ」
鷲尾瞳:「……私に意識を向けすぎましたね。騙し討ちのようで少し心が痛みますが」
芹那花音:「……」後方で、ふう、と息を吐いている。超高速のオーヴァードに合わせられるよう、神経を集中させた。
志木倫堂:「ヒュー」
鷲尾瞳:「全員の絆で……と、ちゃんと言いましたから」
恋本朝未:「……うん、そーだね」
恋本朝未:「瞳ちゃん……」 笑っている。
志木倫堂:「めちゃくちゃだな。何だ今の」
士騎朝輝:「あれ?言ってなかったか?俺は暴走強化型オーヴァードなんだよなぁ」
士騎朝輝:「そもそも慎重派の方のシキ。あんたさぁ。女の娘を殺さないように火力調節しただろ」
志木倫堂:「それにしたって」
志木倫堂:斬撃の成された恋本朝未の背後を見る。巨大な楔を打ったようにして長く長く、霜が張っている。
志木倫堂:「こりゃ欲張りな方だけあるな」
志木倫堂:ぱん、と肩を叩く。「よくやった」
士騎朝輝:「良くやるべきところで、我ながら良くやったと言いたいけどなぁ」
士騎朝輝:「全員でやってるんだ。これくらいは当たり前だろ」
士騎朝輝:「あんたも含めてさ」
志木倫堂:「はっはは。そりゃそうだ。目立った奴だけ褒めるのはアンフェアってもんだな」
志木倫堂:「試金石は成った。おめでとう、俺たち」
士騎朝輝:自分が剣撃に入るまでに、花音の歌。インドラの雷撃。リディアの増強。後詰に鷲尾と倫堂。
士騎朝輝:反撃に備えて藤原。全員で自分をフォローしていた。
士騎朝輝:全員が誇るべきことだ。
鷲尾瞳:「その通り。全員の力を合わせれば、三つ目の選択肢だって作れるんです」
鷲尾瞳:「……どうですか?朝未さん。貴女も無敵になれましたか?」
恋本朝未:「……ふふ、ふふ」
恋本朝未:「瞳ちゃん。あとマスターレイの人も」 鷲尾と芹那に目を向ける。
恋本朝未:「変なこと言ってもいい?」
芹那花音:「あ、私…」
芹那花音:「どうぞ」
鷲尾瞳:「何でも聞いてください」花音さんの手を引いて朝未さんの近くへ
鷲尾瞳:「二人共、恋を叶えた先輩ですから」
芹那花音:「……」頬を染めている。
恋本朝未:「ボクさ」
恋本朝未:「やっぱり、嫌だよ。歩のこと、忘れたくないし……」
恋本朝未:「こんなこと。やめてほしいよ」
恋本朝未:「歩を……止めてほしい」
鷲尾瞳:「なら、ちゃんと伝えに行きましょう」
鷲尾瞳:「愛の告白よりかずっと簡単ですよ」
芹那花音:「ま…」思わず微笑む。「…そうですね」
芹那花音:「全部、欲しいものを手に入れましょう」
鷲尾瞳:「怖いなら、私達が支えます。だから一緒に」手を差し出します
芹那花音:「世界も、好きな人も。一緒に」手を差し出します。
恋本朝未:「…………ありがとう」 その手を取る。
恋本朝未:「あ」
鷲尾瞳:花音ちゃんと一緒に
芹那花音:朝未さんを起こします。
恋本朝未:「あっ、ちょっ……ちょっと。ヤバっ……ヤバい」
恋本朝未:「ヤバい! ……全員、走るよ!」
芹那花音:「え…」
鷲尾瞳:「……!」
恋本朝未:「走る時はなるべく足を高く上げて」
恋本朝未:「────"ひっかかる"から!」
GM:全員、意志判定を行ってください。難易度は9。
GM:いや、これは難易度じゃないな。
GM:一番『低い』人から順番に気がつくことができます。
芹那花音:6dx+2>=9
DoubleCross : (6R10+2[10]>=9) → 10[1,1,3,5,6,10]+2[2]+2 → 14 → 成功
鷲尾瞳:判定します
鷲尾瞳:5DX+4 意思判定 精神1+スティールマインド2+DB2、技能3+思い出の一品1
DoubleCross : (5R10+4[10]) → 9[1,2,2,8,9]+4 → 13
志木倫堂:3dx+3>=9
DoubleCross : (3R10+3[10]>=9) → 9[5,6,9]+3 → 12 → 成功
GM:君たち高すぎでしょ
GM:士騎くんもどうぞ。
志木倫堂:俺たちの意思が強いばかりに……
芹那花音:えへん
士騎朝輝:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 5[1,1,1,5] → 5
士騎朝輝:ん
GM:じゃあ、士騎くんが最初に気づきます。
GM:ありえない場所に花が咲いている。校門の、学校名のネームプレートを突き破るように。
GM:恋本の負傷によって、残り二つの虚実崩壊が解除されます。
> 一つは魔人ベルゼブブの行動隠蔽。解除しない限り、居場所も目的も完全にわかりません。
> 一つはマスターアビスの情報隠蔽。解除しない限り、UGNにマスターアビスの情報が正しく伝わる事はなく、増援は絶対に来ない。
恋本朝未:「────お。戸締まり? 今日は伊藤せんせじゃないんだ」
恋本朝未:「こんちわー」
???:「こんばんは! えーと、えー……あっ」
???:「覚えていますよ~! 鷲尾さんですね!」
恋本朝未:「"世界を守るかわりに、大事な人のことを永久に忘れる"か」「"世界を捨てて、大事な人を取る"か」
恋本朝未:「全部忘れちゃうとしたら、瞳ちゃんならどーするの?」
???:「そうですねえ」
???:「やっぱり私は、伊崎くんみたいな人がいいですねえ」
鷲尾瞳:「次からは早めの帰宅を心がけるように。いいですね」
恋本朝未:「はあい」
恋本朝未:「また話そうね。瞳ちゃん」
???:「ちゃんとマスクしてくださいね!」
士騎朝輝:「────今度は、泣くなよ?」
???:「何がですか?」
GM:既に全員が認識できる。
GM:無数の花が咲いている。学校全体を……いや。
GM:おそらく第三地区を……市内全域を覆っているのかもしれない。
鷲尾瞳:「ひっ」思わず声が漏れる。ぞわぞわと体中に鳥肌が立つ
志木倫堂:「!」その光景に、本能的な恐怖を覚える。
士騎朝輝:過去にこれに似た現象を見たことがありますか?
GM:あります。はっきりと。
芹那花音:「何ですか……?」「桜……?」
GM:『レリエル単体の出力では、絶対に実現できない認識欺瞞フィールド』。『外付けの能力強化装置』。
GM:君たちが認識できていないだけで─────
GM:ずっと横にいた。
士騎朝輝:「淵より来るもの」
志木倫堂:「説明を」
志木倫堂:「くれ。知っているなら」
《マスターアビス・Λ》結木なつき:「大丈夫です。まかせてください……」
鷲尾瞳:「一体……何時から……」
《マスターアビス・Λ》結木なつき:「朝未ちゃんがだめでも。絶対に歩くんは、私が助けてみせますから!」
士騎朝輝:「マスターアビスΛ 結木なつき!」
《マスターアビス・Λ》結木なつき:「絶対に!」
GM:桜の花が散った。
GM:君たちに襲いかかるように。
GM:シーン終了です。次回は、
GM:FS判定です。Λをなんとかしながらベルゼブブの居場所を探り、倒す。
GM:ベルゼブブの目的もFS判定中にわかるかもしれません。なんにせよ、長期戦になればなるほど君たちは不利になる。
GM:Λを倒すという選択肢をとってもいいですが、そうなるとほぼ確実に死者が出ると思います。
GM:それも含めて、FS判定をお楽しんでください。
GM:シーンカット。ロイスのみ可能です。
鷲尾瞳:おぎゃあおぎゃあ
芹那花音:恋本朝未さんにロイス取るよう
鷲尾瞳:ばぶーっ。みーっ
志木倫堂:ロイス枠いっぱい! 以上!
鷲尾瞳:何もないです
芹那花音:恋本朝未/親近感:〇/脅威/ロイス で取得します
士騎朝輝:僕も以上。
GM:では今日のセッションはここまで!
GM:次回は……木曜日にできればなーと思ってたけど、無理そうなので
GM:金曜の21時からにしましょう。金曜日にFS判定を終了させ、日曜日にクライマックスです。
■愚者は集い、花園で踊る [FS判定]
GM:ミドルフェイズ9。FS判定です。全員登場。
GM:このシーンは、Λから逃げつつまだ抜いてなかったベルゼブブの目標などの情報収集をしていくシーンです。
GM:あと、望むならコヨミの助け方も調べられる。
鷲尾瞳:うにゃあ~
鷲尾瞳:鷲尾瞳の侵蝕率を+5(1d3+3->2+3)した(侵蝕率:88->93)
芹那花音:1d3+3+75
DoubleCross : (1D3+3+75) → 2[2]+3+75 → 80
士騎朝輝:1d3+3+90
DoubleCross : (1D3+3+90) → 3[3]+3+90 → 96
志木倫堂:志木倫堂の侵蝕率を+4(1d3+3->1+3)した(侵蝕率:76->80)
GM:無数の花が散る。
GM:君たちに襲いかかるように。
恋本朝未:「……逃げるよ! 説明はあとでするから!」
恋本朝未:「とにかく彼女から距離を取らないと、歩を止めるとかそういう話じゃなくなる!」
志木倫堂:「ッ────わかった」
鷲尾瞳:「わかっています。行きますよ"セレナーデ”!」
鷲尾瞳:そう言って花音さんの手を引きながらΛから逃げます
芹那花音:「はっ…はい!」
芹那花音:事態を完全に理解していないが、周囲のただならぬ様子から察することはできる。
士騎朝輝:(我慢しろ、村雨丸。いいか。今は他にやることがある)
士騎朝輝:かたかたと震える鍔元を抑えつけて、走る。
士騎朝輝:「藤原、それで、どっちに逃げる。人の少ない場所の方が良いと思うが」
藤原奈央:「それは……」
月代コヨミ:「あっちよ。急いで」 指差す。
GM:君たちが来た道。藤原のマンションがある方だ。
《マスターアビス・Λ》結木なつき:「ふふふふ! 鬼ごっこですか? いいですよ!」
《マスターアビス・Λ》結木なつき:「私もちょっと、成長しましたので!」 踏み出すたびに足元で花が咲き、黒くしおれて枯れる。
GM:FS判定を開始します。
■FS判定:『愚者は集い、花園で踊る』
《マスターアビス・Λ》に対処しつつ、魔人ベルゼブブに関する情報を集める
完了値:20 / 終了条件:6ラウンド
"マスターアビス・Λ"
10m
士騎 志木 芹那 鷲尾
鷲尾瞳:「なにか当てがあるのですか?コヨミさん」
月代コヨミ:「ちょっとね。後で説明するわ。……走りなさい!」
士騎朝輝:「分かりやすく頼むぜ」月代コヨミを抱え、駆ける。「今はお前が生命線だしなぁ」
月代コヨミ:「……」 一瞬だけ実体化を解き、士騎の腕をすり抜ける。並んで走る。 「やめなさい。私は大丈夫だから」
月代コヨミ:「それより、目の前の状況に集中することね」
士騎朝輝:「大丈夫なんて言ってる奴が、大丈夫だった試しはそんなないけどなぁ。先頭走れるんだな」
士騎朝輝:「それなら、いい」
GM:ということで、ラウンド進行に入っていきましょう。ラムダ登場中は情報収集はできないので、
・進行値0:至近距離の《マスターアビス・Λ》から距離を取る
<肉体><社会> 難易度7 / 最大達成値30
・支援判定
<意志>難易度7で判定を行う。成功した時、このラウンド間の進行判定達成値を+3する。
GM:いまできる判定はこれです。1ラウンド目、セットアップ。
志木倫堂:なし
《マスターアビス・Λ》結木なつき:《ヴァイタルアップ》。侵蝕率が150増加し、400%に。
《マスターアビス・Λ》結木なつき:現HPとHP最大値を150増加。
GM:士騎くんと花音ちゃんもセットアップ宣言をどうぞ。
士騎朝輝:敢えてなし。
鷲尾瞳:我はなし
芹那花音:《限界突破》を使用します
GM:おおっ
GM:エフェクトは何を指定しますか?
芹那花音:《援護の風》を指定。1ラウンド2回使用できるようにします~
GM:はいよ!
志木倫堂:頼れる!
GM:マスターアビス・Λ。アビス計画で生み出された強化兵の中でもっともジャームに近く、もっとも様々な存在と同化したもの。
GM:魔人レリエル──恋本は、新見への想いを消し去ることで捨て身の状態になり、彼女の能力強化を受けていました。
恋本朝未:「ボクも手伝うよ。いざとなったら……丸投げしてくれていい」
GM:NPCカードを入手しました。
■《魔人レリエル》恋本朝未
・アクション:限定空間認識崩壊
いずれかの判定直後にオートアクションで使用する。その判定の出目一つを10に変更する。
ラウンド1回、シナリオ5回まで。ただし2回以上使用した時、恋本朝未はジャーム化する。
ジャーム化した際は性能が次の二つに変化する。
・アクションA:認識崩壊
ラウンド1回、いずれかの判定直後にオートアクションで使用する。
その判定の出目一つを10に変更し、さらに達成値を+5する。
・アクションB:全運動機能同化封殺
シナリオ1回、いずれかの判定直後にオートアクションで使用する。
判定の達成値を-45。達成値が0以下になった場合、その判定は自動失敗する。
芹那花音:いっぱいある
士騎朝輝:実質シナリオ1回だ!
GM:基本的には頭の一個だけですね。恋本のジャーム化を気にしないならガンガン妖精の手をしていけます。
志木倫堂:「とんでもない事を言う奴だな──何のために」
志木倫堂:「鷲尾が俺たちを連れて来たと思ってんだか」
志木倫堂:"マスターアビス・λ"。知らぬわけではない。当たり前だ。ずっと調べていた。"マスターアビス"について。
志木倫堂:結木なつき。侵蝕活性化に特化した能力を持つ、記録上は最初に発見された"マスターアビス"。
志木倫堂:火を見るより明らかだ。そんなものの対処を一人に任せればどうなるか。
士騎朝輝:「気持ちはわかるけどな、言いたくもなるだろ。ま、だが俺も相応にムカツイてるよ」
士騎朝輝:「でもな、俺達が見捨てなければ、いざなんて起こらないんだからなぁ、言わせておけよ」
恋本朝未:「ふへへ。そうだね……実は今、めちゃくちゃ怖いんだ」 手がかすかに震えている。
恋本朝未:「とんでもない奴のそばにいた。……丸投げしてくれないことを祈っているよ」
芹那花音:「(……ほとんど、ジャームに近い状態のはず…)(…なるべく私達だけで、切り抜ける……)」
鷲尾瞳:「……大丈夫。貴女は我々UGNが絶対に守ります」
鷲尾瞳:「もう一度、いえ、何度でも。思いをぶつけに行きましょう」
鷲尾瞳:ともすれば自分自身も震えそうになるのを、必死に抑えながら朝未さんを勇気づけるよ
■Initiative
GM:イニシアチブ。ラムダの手番。
《マスターアビス・Λ》結木なつき:《オリジン:レジェンド》《オリジン:プラント》《オリジン:サイバー》《オリジン:ヒューマン》。各種達成値を増加。
《マスターアビス・Λ》結木なつき:「やらせません。世界を救うためにも……あなた達はここで、止めます!」
《マスターアビス・Λ》結木なつき:《コンセントレイト:オルクス》《要の陣形》《未知なる陣形》《領域の加護》《導きの華》《悪魔の影》《死神の瞳》《ハザードコール》。
GM:対象はPC全員です。命中すると次のメジャー達成値と攻撃力を+8。
GM:次の攻撃にリアクション不可になり、次の攻撃で受けるダメージを+10d10し、侵蝕率を即座に+23します。
志木倫堂:ひどすぎる
芹那花音:ヤダ~~
士騎朝輝:まったくよー!
GM:バキバキとアスファルトが砕け、巨大な花が現れる。……花弁のあるべき場所には人の口のような部位。
GM:根であるべき場所には、鋭利な刃めいた脚部が八本うごめいている。
GM:──だが。
GM:> 士騎と藤原、そして《マスターアビス》……月代コヨミは、《マクガフィン》鷲尾瞳の到着を待っている。
GM:> ラムダと戦ったメンバーには全員連絡をした。《スカボロー・フェア》の御厨、《黒の檻》の入間。
GM:そろそろ来るはずだ。あの時戦った──同化耐性を持つ仲間が。
入間誠時:《時の棺》
GM:判定は失敗します。演出をどうぞ!
入間誠時:その花を。
入間誠時:巨きな黒い目が飲み込む。
《マスターアビス・Λ》結木なつき:「私の────」
《マスターアビス・Λ》結木なつき:「!」
入間誠時:瞼が閉じ、観測されなかったその攻撃は───存在しなくなる。
藤原奈央:「…………入間!」
入間誠時:「何とか届いたな」
入間誠時:「悪い、支部長サン。遅れちまった」
士騎朝輝:「出待ちはどうかと思うんだよなぁ。最高のタイミングだ」
志木倫堂:「何が……」面食らうが、支部長の声で察する。「"黒の檻"──あんたが」
志木倫堂:「やったんだな。ああ──流石、一度やりあってるだけある」
鷲尾瞳:「"セレナーデ”、"バルカノーツ”。安心してください。彼は味方です。それも、凄腕の」
芹那花音:「凄腕の……」瞬き。
芹那花音:「ひ、瞳さん」
芹那花音:「一度、やりあったのですか。あの、彼女と」
GM:入間渾身の魔眼は花だけでなく、ラムダをも飲み込んだ。……だが。
GM:禍々しいワーディングは未だ健在だ。漆黒の魔眼を引き裂き、ゆっくりとラムダが『檻』の外へ出ようとしている。
月代コヨミ:「いいから行くわよ。檻に入っている今がチャンスだわ」
月代コヨミ:「戦いたいなら話は別だけど──そうじゃないわよね。入間誠時もついてきなさい」
士騎朝輝:「だってさ。入間、挨拶は後だってなぁ。ちなみに、その妙に命令してる奴は、そう悪いやつじゃないので安心して良いぜ」
入間誠時:「初めましてって、挨拶してる場合でもなさそうだな。オーケイ。同行するぜ」
入間誠時:「あんまり長くはもたねー。すぐに離れよーぜ」
入間誠時:「今はあいつを相手取ってる場合じゃねー。……だろ?」
鷲尾瞳:「……結局、恐ろしくなって仕留めきれませんでした」
鷲尾瞳:「雪辱を晴らしたい気持ちはあります。でも、今は恋本さんの気持ちを伝えるほうが先です。急ぎましょう」
吾妻ヒビキ:「凄腕というなら、お前たちもそうなんだがな……しんがりは僕が引き受ける。《黒の檻》の言う通り、ここを離れよう」
リディア=スミルノフ:「花音、あとだよ。いそいで」 花音の手を引っ張る。
芹那花音:「あ……」瞳さんに何か返答しようとするが、リディアさんに引っ張られ、遮られる。
GM:イニシアチブ。行動値7、瞳ちゃんか花音ちゃんの手番です。
・進行判定:至近距離の《マスターアビス・Λ》から距離を取る
<肉体><社会> 難易度7 / 最大達成値30
・支援判定
<意志>難易度7で判定を行う。成功した時、このラウンド間の進行判定達成値を+3する。
GM:出来る判定はこれ!
鷲尾瞳:肉体は得意!
芹那花音:支援判定するよ~
GM:そうか。花音ちゃん、精神が高い精神星人か
GM:シーン数は本シーンを入れてあと2シーンくらいです。で、クライマックスになるかな。
鷲尾瞳:エンジェルボイスとかばらまいてもらうほうがいいかも?
鷲尾瞳:どっちのがいいかね
士騎朝輝:ね。支援エフェクトを手番で撒いてほしい。
芹那花音:じゃあ先にエンジェルヴォイスをばらまきますわ
士騎朝輝:援護の風+ウイブレつけてもらうのが良いのでは?
芹那花音:どっちもやりますよ~
GM:方針が決まったらおやり!
芹那花音:じゃあ花音手番!
鷲尾瞳:願うぜ!
GM:ほいほい! じゃあ花音ちゃんの手番。
GM:あと、そうだな。これは行動の参考になるかもしれませんが
GM:ある程度ラムダから距離を離せば、落ち着いた場所で情報収集もできるようになります。
芹那花音:《エンジェルヴォイス》《風の渡し手》。対象は瞳ちゃん+シキくん+シキくん!
芹那花音:次のメジャーアクションでのC値-1、判定ダイス+3になります
志木倫堂:花音ちゃん本人は?
鷲尾瞳:シキシキ
芹那花音:あっ そっか
芹那花音:わたくし自身も対象に含めます!
GM:オッケー!
GM:では侵蝕をあげてロールをどうぞ。
志木倫堂:ともあれありがたい! バフを受けます!
士騎朝輝:やったぜ!
鷲尾瞳:ありがとう~
鷲尾瞳:じゃあ早速判定しちゃお~。肉体!
鷲尾瞳:援護の風ももらっちゃおうかな
芹那花音:風だけでいい?
士騎朝輝:もらえ!
芹那花音:ウィンドブレスもつけます?
鷲尾瞳:ドンドコやっちゃおうぜ!
士騎朝輝:そうですね。ブレスはもうちょっと難しい判定がでてきたときのために
士騎朝輝:温存でよいのでは
士騎朝輝:どうせ手番最後の人に投げればよしだし
芹那花音:じゃあ《援護の風》だけ!ダイス+5個
芹那花音:【支援】C値-1、判定ダイス+8
芹那花音:になります
鷲尾瞳:ブレスラウンド制限あったっけ
鷲尾瞳:無いなら使っちゃったほうがお得じゃない?
鷲尾瞳:使っちゃおうぜ!
GM:そうだなあ。これはGMによると思いますが
GM:ルールブックを見る限り、回数制限があるのは援護の風だけで、ウィンドブレスはないものとここでは裁定します。
GM:よって、援護の風が2回撃てるならウィンドブレスも2回撃てる。まあそのぶん侵蝕がかさむが……!
芹那花音:じゃあ《ウィンドブレス》もつけちゃうか 達成値+9 だよ
志木倫堂:ヒュー!
士騎朝輝:じゃあ乗っけよう!
芹那花音:【支援】C値-1、判定ダイス+8、達成値+9
鷲尾瞳:ありがとうございます~
鷲尾瞳:ではやっちゃお
鷲尾瞳:16dx9+9 肉体6,DB2、支援で8
DoubleCross : (16R10+9[9]) → 10[2,2,2,4,4,5,5,6,6,7,8,8,8,10,10,10]+10[2,6,9]+2[2]+9 → 31
GM:うおっ
鷲尾瞳:恋する乙女同盟だよ!
GM:進行値は0→4に。一気に進んだな……!
GM:では、君たちを足止めするように無数の木の枝や蔦が伸びてくる。が、
GM:それを華麗にかいくぐるように、鷲尾と花音が先頭を駆けることができる。
芹那花音:引っ張られて走りつつ、イージーエフェクト《彼方からの声》を使用しながら、小声で歌う。
芹那花音:「♪Flüsternd schlanke Wipfel rauschen(細い枝先がささやくように音を立てている)……」
芹那花音:歌を介し、自身のレネゲイド因子が光り輝いて皆の元に届き、同化していく。
芹那花音:「♪~~……」「……っはあ、はあ……!」
吾妻ヒビキ:「大丈夫か芹那花音」 雷電を手にまとい、蔦を焼き切っている。
吾妻ヒビキ:「走りながら歌うのはキツいと思うが」
士騎朝輝:「花音ちゃん。ちょい辛いだろうけど、無理してくれ」
士騎朝輝:「足を止めたら本気で終わる。そういう相手だ」
芹那花音:「は、はい…!」
志木倫堂:「おおっ」感覚が鋭敏になる。レネゲイドの掌握が進む、明らかにチームの移動ペースが上がる。
芹那花音:「……っふふ」志木さんを見て微笑む。
志木倫堂:「これがか、なるほどな」事前に聞いていたが、体感するのとでは違う。芹那さんに笑みを返す。
鷲尾瞳:「問題ありません。体の方は……私がカバーします」
鷲尾瞳:「しっかり捕まっていてください、"セレナーデ”、朝未さん」そう言って恋本さんを背に、花音ちゃんを前に抱えて
鷲尾瞳:「……はぁっ!」道を塞ぐ木の枝や蔓を躱し、凄まじい勢いでΛから距離を取る。少女とは思えない身体能力だ。
芹那花音:「やりまし……っ、きゃっ」
芹那花音:抱えられる。
恋本朝未:「うぉーすごい。さすがUGNチルドレンだね」
GM:では跳んだ先。人気のない道路の曲がり角を曲がったところで、鷲尾は──
GM:道路を塞ぐようにそびえ立つ、樹木と無数の花でできた壁を目撃する。
GM:判定が変更されます。
進行値5-8:『運び屋は道を選ばず』
……Λの能力で道が塞がれている。僅かな隙間を見つけ、退路を確保する必要がある。
<知覚><意志> 難易度7 / 最大達成値30
鷲尾瞳:「これならすぐに振り切れる……と、思ったのですが」
士騎朝輝:「成長してる。なんて言葉に嘘はなかったらしいなぁ」
鷲尾瞳:「……はい。前回よりも明らかに活性化の規模が広くなっています」
藤原奈央:「感心してる場合か! これ、回り込むのも厳しいわよ!」
志木倫堂:「チッ……ちょっと焼き払った程度じゃ切りねえぞこれ」
芹那花音:「し…士騎さんに、瞳さんに、入間さんに…藤原さん……」
芹那花音:「四人で立ち向かったのに、倒せなかったほどの敵……」
芹那花音:「……なんです、よね。それが更に成長するなんて……」
士騎朝輝:(抜くか?いや、抜いたら倒せても、これ以上の戦闘が出来なくなる。それは月代をどうにも出来なくなるから却下)
士騎朝輝:(入間も二度、三度は防げないしな。と思ったところにこれだ。今日はついてる、誕生日か何かって話だよなぁ)
《マスターアビス・Λ》結木なつき:「ふふふふ……あはははは!」
《マスターアビス・Λ》結木なつき:「UGNとして……K市支部の一員として」
《マスターアビス・Λ》結木なつき:「皆さんは絶対に逃しません」 異形の花を従え、徐々に距離を詰める。
入間誠時:舌打ちをする。
志木倫堂:「どいてろ、やるだけやってみる…………」
志木倫堂:熱が熾きる。怪植物の群れへ火炎を投射しようとする。
芹那花音:「……っ! 倫堂さん……!」
志木倫堂:(いや、間に合わ──)
リディア=スミルノフ:「…………ううん。みんな、大丈夫」
リディア=スミルノフ:「来たよ」
志木倫堂:「!」
鷲尾瞳:「ええ、この音は……」
:遠くから風を切るような音が聞こえる
:その音は、凄まじい勢いで近づいて来る。
:上だ。
月代コヨミ:「……車に乗ってるって聞いてたけど?」
月代コヨミ:「変わった車ね」 上を見上げる。
芹那花音:「え?」
《マスターアビス・Λ》結木なつき:「え?」
御厨柴門:「クソッ!何をやってるんだ!」
御厨柴門:亜音速で移動する戦闘ヘリが。
御厨柴門:空を舞う。
芹那花音:「え……」瞬き。
藤原奈央:「……御厨!」
士騎朝輝:「オールスターだな。この通り煙草は持ってないぜ。全員乗れるか?」
志木倫堂:「マジかよ! はは、九死に一生!」
恋本朝未:「いやこれ、あれだよね? 乗るっていうか……この速度と方向的に」
恋本朝未:「ぶつけるつもりじゃない?」 既に頭を抱えて伏せている。
御厨柴門:「退いてろッ!巻き添えで死にたくなけりゃな!」
御厨柴門:銃火器を乱射しながらヘリが突っ込んでくる。
入間誠時:「サイッコーに今頼りになる奴が来たな」
士騎朝輝:「相手のこと知ってるからか、だいぶ荒っぽい事やるよなぁ」
芹那花音:「えっ、えっ」瞳さんの首元にぎゅっと抱き着く。
鷲尾瞳:こちらも花音ちゃんの頭をかばうように抱きかかえよう
御厨柴門:およそ、戦闘ヘリとしての使い方として正しくはない。
御厨柴門:だが、その速度、その質量。
GM:なら、御厨くんの乗ったヘリが勢いよくラムダにぶちあたるでしょう。
GM:爆発。炎上。
GM:そしてもちろん──ヴィークルの扱いは、御厨柴門のもっとも得意とするところだ。
GM:ぶつけても彼だけは死なない。そして……移動のための足が手に入る。
御厨柴門:爆炎と舞い上がる粉塵の中から小柄な少年が転がり出る。
御厨柴門:「荒っぽくて悪かったね」
志木倫堂:「何が悪かったもんか、ご機嫌だぜ、こちとら」
御厨柴門:ヘリの残骸の方を一瞥する。
御厨柴門:「これでも足止めにもならないって事は、知ってるさ」
士騎朝輝:「久しぶり。随分と元気なことしたな」
鷲尾瞳:「これで前回のメンバーが揃いましたね。今回はそれに加えて」
鷲尾瞳:「"バルカノーツ”も"セレナーデ”も、湯ノ浦の皆も居ます。成長してるのは、私達の絆も一緒です」
芹那花音:「あ………」
芹那花音:「あっ、四人ではなかったのですね」
GM:燃え盛る爆炎のむこうで、ヘリの残骸がかすかに揺れ動いている。
吾妻ヒビキ:「感動の再会はあとにしよう。《スカボロー・フェア》──全員乗れるだけの車は出せるな?」
吾妻ヒビキ:「まだ死んでない。じき回復するぞ」
御厨柴門:片手を地面につける。
御厨柴門:少年の影からエンジン音が響く。
御厨柴門:「車を出せるかって?」
御厨柴門:「キャラバンサライが客を乗せられない筈がない」
御厨柴門:「来い、オアシスロード」
御厨柴門:影から小型のマイクロバスが躍り出る。
リディア=スミルノフ:「おおー」
リディア=スミルノフ:「すごい。便利だね」
御厨柴門:士騎くんの方を見て
御厨柴門:「荒っぽい運転が嫌なら君は走って行くかい?」
士騎朝輝:「満員なら、それでも構わないぜ」
士騎朝輝:「だが、客を乗せられない筈はない。って看板は下ろしてもらうけどなぁ」
士騎朝輝:軽口返して乗るよ。
御厨柴門:「座席に余裕はある、皆早く乗ってくれ」
志木倫堂:「言ってる場合かっつーの!」士騎君へ。
志木倫堂:リディアを抱えてバスへ駆け込んでいる。
リディア=スミルノフ:「うん」
月代コヨミ:「構わないわけないでしょ。さっさと乗りなさい」
鷲尾瞳:勿論乗るよ!
芹那花音:乗るよ!
御厨柴門:アクセルを全開にして車は走り出す。
御厨柴門:「車内は禁煙。緊急時だからシートベルトは各自の判断に任せる」
吾妻ヒビキ:「シートベルトは不要だ。迎撃できなくなる」 最後部から後方を警戒している。
吾妻ヒビキ:「お前たちもな。いつラムダが現れても対応できるようにしておけ」
■進行値4:『運び屋は道を選ばず』
まずは最低限の安全を確保できた。ラムダから距離を取りつつ、情報を集める必要がある。
・進行判定:<知覚><意志> 難易度7 / 最大達成値30
・情報収集
《魔人ベルゼブブ》新見歩の目的 <情報:UGN>難易度9
市内の状況とベルゼブブの居場所 <情報:UGN/FH/噂話/ウェブ>難易度9
任意:《マスターアビス》月代コヨミを救う方法 <意志>難易度16 または<情報:UGN>16 ※失敗ごとに難易度-2。月代へのロイスがある場合難易度-2
GM:次の手番に行きましょう。行動値4、士騎か志木。
芹那花音:【支援】C段-1、判定ダイス+3
志木倫堂:では進行判定します
士騎朝輝:僕はコヨミちゃん救う方法やりたいなぁ。
志木倫堂:失礼! 士騎君にあげて!
芹那花音:じゃあ志木くんに《エンジェルヴォイス》《風の渡し手》!
芹那花音:更にダイス+5個、達成値+9。
芹那花音:は~い
GM:エンジェルヴォイスはメジャーだよ!
GM:多分これは援護の風とウィンドブレスだなw
芹那花音:あっコピペミス!
芹那花音:そうです!
芹那花音:士騎君に《援護の風》と《ウィンドブレス》ね!
GM:OKOK。侵蝕もあげてね!
芹那花音:は~い
GM:演出はどうされます? さっきみたく、行動する人と一緒にやる?
芹那花音:そうします~
GM:いま歌っちゃってもいいですよ。オート支援キャラは好きなタイミングで演出できるのがいいところ!
GM:じゃあ一緒にやってもらいましょう。行動は士騎くんからでいいのかな。
士騎朝輝:じゃあ情報で コネ要人への貸しを使用。
士騎朝輝:おう。判定は情報でコヨミちゃんを救う方法です。
GM:士騎くんは行動をどうぞ。情報収集の場合は進行値は増えないから気をつけてね!
士騎朝輝:コネで3個+エンジェルボイスで3個+援護の風で5個+侵蝕ボーナスで2個
士騎朝輝:14dx9+9
DoubleCross : (14R10+9[9]) → 10[1,1,2,4,4,4,5,6,6,6,8,8,9,10]+5[2,5]+9 → 24
GM:おお、すごい
士騎朝輝:成功です。
GM:情報を開示します。
■《マスターアビス》月代コヨミを救う方法
──ある意味において、世の中のあらゆる存在は情報の集積体と言える。
月代コヨミの精神だけが太陽に同化しているのもそうだ。物質ではなく『情報と情報』が同化することで実現している。
そしてリディア=スミルノフの召喚術は『精神だけをアストラル界に転写・アップロードする』ことで成り立っている。
リディアの力を借りて精神だけになり、同化される形で太陽へ向かい、暴走するコヨミの能力を鎮める。
これが唯一、月代コヨミを生かしたまま世界の危機を回避する方法だ。
GM:これは当たり前ですが危険な手段です。太陽に行けば、そこで待つのは『暴走する月代コヨミの能力』という凶悪な概念そのものだろう。
GM:想いが強くなければ太陽に行く前に死ぬか、太陽に触れた瞬間に同化される可能性もある。そして当然、精神が死ねば肉体も死ぬ。
GM:ベルゼブブさえ死ねば月代コヨミは自害できるようになるため、これはUGNとしては完全に無駄なリスクを背負うだけの行動かもしれない。
GM:太陽への危険な旅路を選ぶか、コヨミを自害させるか。それはまだ決まっていない。
GM:ゲーム的には、この作戦が成功すればコヨミは能力を制御できるようになり、オリジン:レジェンドのRBとして地球へ帰還できます。
月代コヨミ:「……」 バスの揺れも気にせず、立ったままじっと後方を見据えている。
GM:君はこの手段を月代に伝えてもいいし、このまま黙っていてもいいが……ひとつ分かる事がある。
GM:彼女は最初からずっと、助かろうとしていない。
GM:つまり説得が必要だろう。……少なくとも今はまだ、そうするだけの時間はないが……彼女に声をかけることはできる。
芹那花音:「♪あいのみかみよ みまえにたつ」「♪このいもとせを めぐみしゅくし…」か細い声で歌っている。
月代コヨミ:「芹那花音」
月代コヨミ:「声が震えているわ。怖いんでしょ」
月代コヨミ:「無理はしないでおきなさい。怖いなら怖いで、守ってもらうのも女の子の特権だと思うわ」
芹那花音:「………怖い…?」
芹那花音:「………それなら」「コヨミさんは」
芹那花音:「怖くないのですか」
月代コヨミ:「……」
月代コヨミ:「別に」
月代コヨミ:「怖くないわ。それより私のせいで世界がどうにかなってしまうほうが怖い」
芹那花音:「だから、死にたい」
月代コヨミ:「む」
芹那花音:「でも、コヨミさん」
芹那花音:「士騎さんは、世界も女の子も取るのだそうですよ」
士騎朝輝:後部座席に座り、息を整えている。歌のお陰で頭も冴えてきた。
士騎朝輝:魔人の成り立ちを考えれば、リディアの協力さえ受けられればどうにかなるかもしれない。
士騎朝輝:「ああ。だいたい、わかった」
月代コヨミ:「らしいわね。甘ったれた考えだわ」
月代コヨミ:「士騎朝輝。それで世界を守りきれなかったらどう責任を取るつもりなの?」
志木倫堂:「へぇ」怖くない、という言葉に何か言いたげにしていたが、興味ありげにそちらを向く。
士騎朝輝:「その前に月代、俺も聞くけどな。お前本当に死にたいのか」
月代コヨミ:「もちろん。殺してくれって依頼もしているでしょう」
士騎朝輝:「なんでだよ?死にたい理由の方を聞いてるんだよなあ」
月代コヨミ:「今言ったばかりよ。私のせいで世界がどうにかなってしまうのが怖い……逆に聞くけど」
月代コヨミ:「あなたは能力を制御できずに世界に害をなすのが怖くないの?」
士騎朝輝:「いいか」
士騎朝輝:「それは、死ななきゃいけない理由であって、死にたいと思ってるかどうかとは違う」
月代コヨミ:「……そうかもね」
士騎朝輝:「生きたいという気持ちは本当にないのか?俺は生きたい、能力が制御できなくてもな」
士騎朝輝:「来週には見たい映画だってある。帰る場所もある。待ってくれる人間もいる」
士騎朝輝:「生きる理由の方が圧倒的に多い。月代はそう言えば趣味とか生き甲斐とかないのかよ?」
士騎朝輝:「考えてみれば、これから自由にしてやる人間だって言うのに、お前の事を知らなすぎるよなぁ」
士騎朝輝:「犬派だって言ってたが、犬飼ってたか?」
月代コヨミ:「前は趣味もあったけど、もう忘れたわ。余計な荷物があると辛くなるだけだから」
月代コヨミ:「どうしても聞きたいなら後で答えてあげる。今はひとまず、おしゃべりよりも状況の打開に集中しなさい」
士騎朝輝:「辛くなる。なんて言うなら、未練あるって事だよなぁ」
士騎朝輝:「俺の勝ちだな、これは」
士騎朝輝:屈託なく笑みを向ける。
月代コヨミ:「何が勝ちよ。ばかばかしい」 呆れた顔でため息をつく。
GM:士騎くん……そしてこの場のメンバーは分かってもいいです。
GM:助かろうとはしていない。死ぬのも怖くはないのかもしれない。
GM:だが……生きる事への未練はある。確実に。説得はできるかもしれない。
GM:クライマックス前のシーンでコヨミを説得することが可能になりました。
士騎朝輝:「お前を自由にする方法に当てはつけた。俺を選べよ。世界の危機だろうが、なんだろうが、どっちもどうにかしてやる」
士騎朝輝:「まぁ、あいつ撒いてからな」
士騎朝輝:後ろ目でマスターアビスΛを見て、溜息をつく。
GM:FS判定に戻りましょう。進行値は……まだ4!?
志木倫堂:では早速
■進行値4:『運び屋は道を選ばず』
まずは最低限の安全を確保できた。ラムダから距離を取りつつ、情報を集める必要がある。
・進行判定:<知覚><意志> 難易度7 / 最大達成値30
・情報収集
《魔人ベルゼブブ》新見歩の目的 <情報:UGN>難易度9
市内の状況とベルゼブブの居場所 <情報:UGN/FH/噂話/ウェブ>難易度9
GM:判定はこれです。
志木倫堂:7dx9+3 意志で進行判定 思い出の一品とブランケットを使用
DoubleCross : (7R10+3[9]) → 8[1,2,4,4,5,7,8]+3 → 11
GM:おっ、進んでる
GM:進行値は6に。判定が変更されます。
志木倫堂:ギリギリ仕事はしたという風情
芹那花音:成功してるんだからいいのよ~
鷲尾瞳:ナイスシキくん!
志木倫堂:イェイイェイ
士騎朝輝:成功こそが正義だぜ
進行値6:『セーフ・エリア』
ラムダに対し一定の距離を稼ぐことができた。
次のラウンドの間、安心して情報収集が可能。情報収集値のぶんだけ進行値をプラスする。
情報収集項目がない場合、<知覚><意志>で進行判定が可能。
GM:倫堂くんに土地勘があるおかげかもしれないし、あるいは窓から手を出して強引に木々を焼き払っているのかもしれないが……
GM:ラムダが生み出した樹木の結界から、徐々に抜け出しつつある。周囲は驚くほどに無人だ。
GM:無人の住宅街を君たちはマイクロバスで疾走する。
志木倫堂:「強がりだって、必要なことはあるさ。でも悪いな。俺も果断な方のシキと同じ意見」
月代コヨミ:「シキが二人いてややこしいわ。どっちか改名しなさいよ」
月代コヨミ:「……同じ意見?」
志木倫堂:「朝輝を選んどいたほうがいいぜ、ってこと」
志木倫堂:"スカボロー・フェア"のバスが、驚くほどの悪路を素早く走り抜ける。
志木倫堂:彼と共に行動する限り──対処すべきオブジェクトが極端に少なくなるのだ。それにようやく、慣れてきた。焦点(ねらい)をつける。爆破。整地というにはあまりにも粗い。
御厨柴門:「助かる」
御厨柴門:「道が拓ければ荒っぽい運転をしなくて済むからね」
御厨柴門:「乗り心地が悪いと君達も落ち着かないだろう
リディア=スミルノフ:「ちゃんと道を確保できてる。えらいね」
リディア=スミルノフ:「柴門もありがとう。倫堂が爆破してるのに、ちゃんと運転してくれて」
志木倫堂:「なんで乗り心地が良いんだよ……」
志木倫堂:自分でサポートに回っておいて、釈然としない顔。
御厨柴門:「そっちのミニ冷蔵庫にドリンクが入ってるから好きなの飲んで良いよ」
御厨柴門:「アルコールはないけど」
芹那花音:「あ、飲みますか、皆さん。お茶と…ジュースもあって…」
吾妻ヒビキ:「遠足のバスか? これは……」
士騎朝輝:「丁度良い。撮るぞ。遠足には付き物だしなぁ」
士騎朝輝:その様子、自分以外の全員を収めるような構図でシャッターを切った。
藤原奈央:「でも、この先何があるかわからないからね。みんな、水分補給はしっかりしときなさい!」
■ROUND-02
GM:ラウンド2。引き続きFS判定です。このラウンドはラムダは完全に登場せず、情報収集するとその分の達成値が進行値に加算されます。
GM:セットアップ。
GM:花音ちゃんがなければ他のメンバーもないはずなので、1ラウンド目と同じ、花音or瞳ちゃんからにしよう!
芹那花音:なしです~
鷲尾瞳:ないです!
芹那花音:もう限界突破は使えないのだ
士騎朝輝:なし
GM:よしよし。シキシキもないはずなので、じゃあイニシアチブ。
GM:行動値7の花音or瞳ちゃんの手番です。
進行値6:『セーフ・エリア』
ラムダに対し一定の距離を稼ぐことができた。
次のラウンドの間、安心して情報収集が可能。情報収集値のぶんだけ進行値をプラスする。
情報収集項目がない場合、<知覚><意志>で進行判定が可能。
・進行判定:<知覚><意志> 難易度7 / 最大達成値30
GM:
・情報収集
《魔人ベルゼブブ》新見歩の目的 <情報:UGN>難易度9
市内の状況とベルゼブブの居場所 <情報:UGN/FH/噂話/ウェブ>難易度9
鷲尾瞳:では、《魔人ベルゼブブ》、新見歩の目的を調べます。
GM:イイデショウ
鷲尾瞳:6DX+5 情報収集 社会2+コネ2+DB2、技能5
DoubleCross : (6R10+5[10]) → 9[1,4,5,5,8,9]+5 → 14
鷲尾瞳:まずまず
GM:固定値!
GM:進行値は8になりました。このラウンドは『セーフ・エリア』のままです。
GM:そして情報を開示。
鷲尾瞳:何をするつもりなのだベルゼブブくん
■《魔人ベルゼブブ》新見歩の目的
目的はオーガン対抗のための戦力を手に入れること。
すなわち、N市全オーヴァードの魔人化。
まず黒晶病の感染を広げてコヨミのリソースを食いつぶし、自害を防ぐ。
同時に自分はN市に潜入し、N市オーヴァードの無意識下にマスターアビスの情報を植え付け、いつでも重度の黒晶病を発症できるようにする。
そして最後に、レリエルの認識欺瞞を解除して全員にコヨミを認識させ、同時にジャーム化させる──。
湯ノ浦で発生した『震夜』を再現し、リディアの力で全員を魔人化させるつもりだ。
現在のN市は世界でも例がないほど強力なオーヴァードが集結しており、彼ら全員が半ジャーム・半人間の魔人となればオーガンへの対抗も十分可能となるだろう。
ベルゼブブはΛほどの出力を持っていないため、オーヴァード全員に『思い出させる』には時間がかかるはずだ。
現在時刻は0時過ぎ。おそらく夜明けまでは余裕があるだろう。夜明けまでに彼を殺すか説得するかして、能力を停止させる必要がある。
鷲尾瞳:とんでもないこと考えとる
志木倫堂:前者の条件ヤバすぎ
GM:データ的に言うと魔人ベルゼブブはEロイス『不滅の妄執』を持っており、解除しない限り殺害することはできません。
GM:解除条件は二つ。N市全オーヴァードがジャーム化するか、特定条件を満たした状態でEロイス解除効果のある攻撃を命中させること。
GM:条件はクライマックスまでにPC1が『コヨミを助ける』『助けない』どちらかを選択することです。
芹那花音:特定条件?
芹那花音:ほうほう
鷲尾瞳:なるほどね
GM:ベルゼブブは意志がメチャクチャ強いので、半端な意志では干渉できないということですね。選択に応じてEDが変わります。
GM:『パーティ全員の意志を統一する』にしようかと思ったんですが、それは時間がかかるのでやめました。どのみち解除攻撃をするのはPC1だしね。
GM:情報は以上。
士騎朝輝:責任重大
志木倫堂:お前にかかってるぜ
恋本朝未:「歩は人を信じているんだ、瞳ちゃん。……人は」
恋本朝未:「"人は絶対に、世界を守るためにコヨミを殺す"と信じてる」
鷲尾瞳:「だから、人でなくしてしまえばいいと考えて居るのですね」
恋本朝未:「それだけじゃないんだ。コヨミが自分からアビス計画の被験体に志願したのは知ってる?」
恋本朝未:「……コヨミの願いなんだよ。世界を守りたいっていうのは」
恋本朝未:「瞳ちゃんだって、好きな人の願いとか想いを踏みにじりたくはないだろ?」
GM:好きな人に死んでもらいたくはない。しかし、世界に滅んでほしくもない。
GM:好きな人と世界──両方守れる手段。それがベルゼブブの取っている『N市オーヴァードの魔人化』です。
鷲尾瞳:「"オーガン”……人間を越えた魔人と成れば」
鷲尾瞳:「それに対抗する事もできる。月代コヨミを守ることも出来る」
月代コヨミ:「……」 少し離れたところに座り、窓の外を見ている。口は挟まない。
鷲尾瞳:「世界を見捨て、月代コヨミを選んだわけではなく」
鷲尾瞳:「彼もまた、両方を選ぼうとしたのですね」
恋本朝未:「欲張りだよね。そして、迷惑だ」
志木倫堂:「N市のオーヴァード全員の魔人化か」
志木倫堂:「やつは信じてるわけだ。リディアがそうすると」
リディア=スミルノフ:「そうだね。わたしなら助けられるし……たぶん、助けちゃうと思う」
志木倫堂:「勘弁しろっての」
志木倫堂:「そんなレベルで分かりあってるような奴らが」
志木倫堂:「そんな乾坤一擲を、敵対しながら預けられるようなやつが」
志木倫堂:「どうして分かんないかね……」
志木倫堂:誰に聞かせるともなく、小さく呟く。
士騎朝輝:「その他の人間全てを見捨ててだからなぁ。いいさ、そいつ、人間不信にしてやる」
リディア=スミルノフ:「歩は強いよ。意志が強い人間は、どんな魔術も行使することができる」
鷲尾瞳:「……」目を閉じて「"魔人ベルゼブブ”は思っていた以上の強敵のようですね」
鷲尾瞳:「生半可な覚悟では、彼には敵わないでしょう」
リディア=スミルノフ:「うん。こっちも強い覚悟と、意志をもたないとね」
GM:新規情報が追加されます。
GM:※任意:《魔人ベルゼブブ》新見歩の本当の目的 <知識:恋愛/魔術>または<ユニーク技能>難易度22 ※湯ノ浦メンバーへのロイス1枚ごとに難易度-2、失敗ごとに難易度-2
GM:ユニーク技能というのは、知識:魔術とか芸術:歌とか
GM:知識……なんだこれ……知識:藤原奈央とかですね。
芹那花音:芸術:歌もってる!
士騎朝輝:GM 大葉ちゃんロイスで持ってるけど湯ノ浦メンバー?
GM:あっどうしようかな。サーラメーヤはなしにしましょう。インドラ、レリエル、リディア、それからコヨミだけ。
士騎朝輝:はーい。
GM:あっいや、変更しよう!
GM:知識:恋愛/魔術はそのまま。で、
GM:ロイス枚数とユニーク技能のLvに応じて難易度が下がることにします。
鷲尾瞳:なるほど!
芹那花音:ほうほう
鷲尾瞳:「月代コヨミは……」彼女が頑なに死のうとしているのは、私達の助けを拒もうとするのは
鷲尾瞳:「……」両方を取ろうとした彼の事を知っていたからなのだろう。声をかけようかと思ったが、何を言っていいのかわからなかった
恋本朝未:「恋する乙女は無敵って言ってたけどさ。瞳ちゃん……」
恋本朝未:「やっぱりこれは、無理だよ。歩を殺すしか……」
GM:イニシアチブ。花音ちゃんの手番。
-市内の状況とベルゼブブの居場所 <情報:UGN/FH/噂話/ウェブ>難易度9
-任意:《魔人ベルゼブブ》新見歩の本当の目的 <知識:恋愛/魔術>難易度22 ※湯ノ浦メンバーへのロイス1枚ごとに難易度-2、失敗ごとに難易度-2
・進行判定:<知覚><意志> 難易度7 / 最大達成値30
芹那花音:「殺す……」
芹那花音:「ベルゼブブを殺してしまっては、それは……」
吾妻ヒビキ:「……だから最初から言っているだろう。芹那花音」
吾妻ヒビキ:「世界の守護者であろうとするなら……幼馴染だろうとなんだろうと、殺す他にないんだ」
吾妻ヒビキ:「ない……はずだ」
芹那花音:「そんなの」
芹那花音:「そんなの、間違ってますっ」
芹那花音:立ち上がる。
藤原奈央:「うおっ」
藤原奈央:「花音?」
芹那花音:「ベルゼブブだって……彼だって、みんなが生きることを望んでるのに」
芹那花音:「私達が諦めるのは、おかしいと、思うのですっ」
芹那花音:ここでロイスを取得します。
士騎朝輝:「…………」ペットボトルの水を飲む。
GM:む!
芹那花音:魔人ベルゼブブ/尽力:〇/脅威
GM:おお……!花音ちゃん……!
GM:いいでしょう。花音ちゃんはリディアを除く三人にロイスを取得しているので、難易度は-6。
GM:あと、芸術:歌がLv2なので、更に難易度は-2されます。
芹那花音:難易度が22から16だぜ!
芹那花音:14だぜ!
GM:いや、まだどれにいくか決まったわけではないが……w ということで、好きな項目か進行判定をどうぞ。
芹那花音:では《魔人ベルゼブブ》新見歩の本当の目的について判定します。
GM:やりな!
GM:あと、レリエルの妖精の手も使えます。忘れないでね
芹那花音:7dx@9+2+1>=9 えいっ
DoubleCross : (7R10+2+1[9]>=9) → 7[1,1,2,3,6,7,7]+3 → 10 → 成功
GM:たりてない!!
芹那花音:あ、難易度間違えてた あっ
芹那花音:これ財産ポイント使えますか?
GM:財産はどうしようかな~。あんまり使わせたくはない感じだけど、ここまで購入チャンスが少なかったので
GM:財産2で達成値+1ならOKとしましょう。
芹那花音:何~っ!達成値+4するためには財産8も使わなくちゃいけない!
芹那花音:使います!
GM:そういうことだぜ!
芹那花音:財産8点払って達成値14にします。
GM:OKです。では成功。まあ情報項目的には、お金も間違いなくブーストになります。
GM:なぜならこれは魔術的な素養や知識が要求される話だからだ。君の自宅に、そういうレネゲイド関連の資料があるのかもしれない。
GM:情報を開示します。
■新見歩の本当の目的
魔術的なアプローチで語ると、人は肉体が完全な死を迎えた時、精神だけの存在──『魂』や『アストラル体』になると言われている。
アストラル体のポテンシャルは己の意志に大きく左右され、肉体に囚われて不可能だった事すら可能にするだろう。
新見歩の本当の目的は、アストラル体になることで同化耐性を捨て、コヨミに同化される事にある。
N市魔人化計画が完遂されオーガン襲来に対して万全の備えができたとしても、コヨミが依然として人類の脅威であることに変わりはない。
いつかまた、コヨミが自害を考えなくてはならなくなった時のために。コヨミを一人にしないために。
新見は自ら同化され、コヨミが下すことのできないあらゆる決断を一手に引き受けるつもりでいる。
GM:魔人ベルゼブブはEロイス『無限を継ぐ者』を持っています。発動条件はEロイス『不滅の妄執』が解除され、新見が死亡すること。
GM:もし君たちに勝てば、新見の勝ち。君たちがラムダに倒されれば、やはり新見の勝ち。
GM:そして新見が倒されれば太陽に同化されるので、やはり新見の勝ち……というプランです。
GM:幸い、君たちは太陽に行く手段を持っている。新見がもしコヨミと同化したとしても、コヨミごと新見を倒せば済むだろう。……が。
GM:本当にそれしか手段はないのだろうか? 新見を太陽と同化させない手段が、もしかしたら残っているかもしれない。
吾妻ヒビキ:「……芹那花音」
芹那花音:「はっ」顔がじわじわと赤くなる。「はい」
吾妻ヒビキ:「公園で話した時、僕は言ったな。次は失敗しないと」
芹那花音:「…言いました」
芹那花音:「幼馴染を殺してでも、せかいを救うと、仰ってました」
吾妻ヒビキ:「そうだな。あれは、そう……白状すると、魔人インドラとしての意見だ」
吾妻ヒビキ:「僕の言いたいことがわかるか?」
芹那花音:「……」目をぱちぱちする。
芹那花音:「は…はい。いま、わたしが話してるのは」
芹那花音:「吾妻ヒビキさんだと」
芹那花音:「そういうことでしょうか」
GM:吾妻はこまめに後方を確認している。君もこの状況ではわかっていいです。
GM:まだベルゼブブの居場所はわかっていないが……全員で行くのは無理かもしれない。誰かが足止めに残る必要がある。
鷲尾瞳:「ヒビキさん……貴方まさか……」
吾妻ヒビキ:「吾妻ヒビキとして頼みたい」
吾妻ヒビキ:「頼む。新見を……あのバカを説得してくれないか」
芹那花音:「………」「約束、しましたものね」
芹那花音:「大事な人を、守りに行きたくても行けないときに」
芹那花音:「その代わりに、全力で、守る」
吾妻ヒビキ:「勘違いするな。僕の能力はチーム戦向きではないというだけだ」
吾妻ヒビキ:「一人で残ったほうがかえって戦いやすい。……だが、そう」
吾妻ヒビキ:「大事な人を……リーダーを守ることもできなくなるし、幼馴染の説得にも行けなくなるな」
吾妻ヒビキ:「どうだ? 任されてくれるか」
吾妻ヒビキ:「嫌ならばいい」
士騎朝輝:「吾妻ヒビキ。後で説得料取るからな、見たい映画を考えておけよ」
吾妻ヒビキ:「あれが見たい。アニメの。ジャンプのやつが」
志木倫堂:「おう」
士騎朝輝:「みんなもそれでいいな。月代もリディアも恋本も」
月代コヨミ:「……バカじゃないの」 嘆息する。
リディア=スミルノフ:「あ、わたしもいいんだ。やった」
芹那花音:「このまま、ベルゼブブとして歩さんを殺すのは、間違ってる」
芹那花音:「だから……あの」
吾妻ヒビキ:「なんだ」
芹那花音:「やっておきませんか」降参するように両手を胸の前にあげる。
吾妻ヒビキ:「……………………」
吾妻ヒビキ:「……………………ふん」 両手を胸の前にあげる。「いくぞ」
芹那花音:「はい!」
吾妻ヒビキ:「せーの」
芹那花音:「いぇ」
芹那花音:「いぇい、いぇい、うぉーう」
吾妻ヒビキ:「いぇい、いぇい、うぉーう」 パチン、パチン、パチーン。
芹那花音:「はい」顔を真っ赤にする。
士騎朝輝:その二人の挨拶を写真に収めた。
月代コヨミ:「……え、それまだ流行ってるの……?」
鷲尾瞳:「……?今のは……?」
芹那花音:「せっ……」「世界を……」
志木倫堂:「……暗号みたいなやつ?」
芹那花音:「世界を救うときの、挨拶です!」
志木倫堂:「そりゃ」
志木倫堂:「景気いいじゃん」
GM:クライマックス前の特殊判定が解禁されました。
GM:【→ 魔人ベルゼブブを説得する】
GM:クライマックス前に可能な会話は、【月代コヨミの説得】【魔人ベルゼブブの説得】【好きな人への電話】。どれか1つしか取ることはできません。
御厨柴門:「賑やかなのはいいね」
志木倫堂:「ハンドル握ってるから柴門はできないな」
志木倫堂:軽い調子で返す。
御厨柴門:「雰囲気だけ味わっておくよ」
進行値10:『セーフ・エリア』
ラムダに対し一定の距離を稼ぐことができた。
次のラウンドの間、安心して情報収集が可能。情報収集値のぶんだけ進行値をプラスする。
・情報収集
市内の状況とベルゼブブの居場所 <情報:UGN/FH/噂話/ウェブ>難易度9
・進行判定:<知覚><意志> 難易度7 / 最大達成値30
GM:引き続きFS判定です。手番は……えーと?
GM:女子が終わりか。シキシキのどっちかかな。
鷲尾瞳:志木士騎!
志木倫堂:市内の状況とベルゼブブの居場所 判定します
士騎朝輝:お先にっどうぞ
志木倫堂:6dx+2 情報UGNコネ使用
DoubleCross : (6R10+2[10]) → 10[1,5,6,8,9,10]+4[4]+2 → 16
芹那花音:おお~っいい出目
GM:おっ、強い
GM:進行値は12。だいぶ進んじゃったなー
GM:そして情報を開示します。これが最後の情報。
志木倫堂:財産8点入れて20にしようかな 進行値にかかるし
GM:!?
GM:8点も持ってたの君!
志木倫堂:8点も無かった
GM:装甲見てた
志木倫堂:繰り返すな……人間って奴ぁ……
志木倫堂:後乗せありません! このまま!
GM:妖精の手とかも要らないですか?大丈夫?
志木倫堂:ここでは要らないと思う! 大丈夫です
GM:OKOK! じゃあ開示。
GM:といってもこれ、最初の方に抜かれると思ってたのであんま大したこと書いてないんだよな……w
■市内の状況とベルゼブブの居場所
恋本から得た情報から、ベルゼブブはN市内のマンション──藤原奈央の家のすぐ上に潜んでいた事が判明した。
少なくとも、部屋でかわした会話はすべて聞かれていたと考えて間違いない。
そして現在、市内のUGNは大混乱に陥っている。認識遮蔽フィールドが解除されたことで、オーヴァードに対する黒晶病が一気に進行しているためだ。
消息不明だった《マスターアビス・Λ》も確認されており、依然として増援は期待できそうにない。むしろこれまでより悪化したとさえ言える。
GM:これはラムダが使用しているEロイス、『悪意の伝染』の効果です。増援は来ません。
GM:そしてもし会話が聞かれていたとしたら──君たちはどんな会話をしただろうか?
鷲尾瞳:色ボケ……
GM:君たちがあの部屋で、コヨミに対してどんな態度を取り、どんな言葉を投げかけていたか。ベルゼブブを説得できるかどうかはそこにかかってくるだろう。
芹那花音:は、はわわ…
恋本朝未:「そろそろ」
恋本朝未:「ボクが誤魔化してた認識も戻ってきたはず。えーと、倫堂くん?」
恋本朝未:「どうかな。たぶん一度か二度、マンションの廊下とかですれ違ってるんじゃないかな」
志木倫堂:「おん?」
恋本朝未:「思い出せてきたはずだよ。本人も会ったって言ってたから……」
志木倫堂:「思い出せて、って何を────」
恋本朝未:「思い出して」
志木倫堂:呟きながら、頭を回す。非凡な思考などは持たないが、考える態勢に入ることそれ自体は速い。
志木倫堂:「──いや、そうだ、分かった」
志木倫堂:自分が知っている事。自分が知っていることを──彼女が推測できること。忘れていた事。気づいていなければおかしい事。
リディア=スミルノフ:「うん。わたしも思い出してきたよ」
リディア=スミルノフ:「エレベーター。開けるボタン押してくれたね」
志木倫堂:「居たんだな」
志木倫堂:「λみてーに、当たり前のようにそこに居た。隠れる意味も警戒する意味も無いのなら」
志木倫堂:「近くに居るのが一番だ。コヨミは支部長のマンションを知ってた。奴もそうである可能性に思い至らなかったのは────」
鷲尾瞳:「……?どこに、誰がですか?」
GM:瞳ちゃんだけではなく、他のメンバーも徐々に思い出せて良いでしょう。
GM:マンションですれ違っている。倫堂以外は顔写真でしか知らないが……魔人ベルゼブブ、新見歩と。
藤原奈央:「……そうだ、なんか思い出してきた。上の階は誰も入れないよう、不動産屋に手を回していたのに」
藤原奈央:「かすかな気配があった。足音も」
藤原奈央:先程からスマホを使い、混乱状態に陥っている支部に指示を出し続けている。
志木倫堂:そうだ。一度敗北した俺がそこに居るのも。情報が相互に筒抜けになっている、どころではない。
鷲尾瞳:「──居たのですね。私達のすぐ近くに。"魔人ベルゼブブ”が」
芹那花音:「わたし達が話していたことも、全部、聞かれてた…?」
志木倫堂:「……まずいな」
士騎朝輝:「だろうな。会話内容で態度も固めてる頃だろうなぁ」
鷲尾瞳:「……」青い顔になっています
鷲尾瞳:「……私、告白を受けたらコヨミさんが心変わりするかもしれないとか……運命の出会いがあったらとか……目の前で……」
鷲尾瞳:「だ、大丈夫でしょうか。本当に」
藤原奈央:「どう思う? あの会話を全部聞かれていたとして……」
藤原奈央:「花音。説得はできると思う?」
芹那花音:「………」
芹那花音:「………わたしは………」言いかけて。
志木倫堂:暫く腕を組んで唸っていたが。
志木倫堂:「いや」
志木倫堂:「視方を変えるなら──これはチャンスだ」
芹那花音:「倫堂さん?」
芹那花音:「チャンス、ですか」
志木倫堂:「ああ、花音」
志木倫堂:「ベルゼブブが──新見歩は敵だ。奴はそう言った。時間がない。居場所は割れた」あまり順序だっていない、呟き。
リディア=スミルノフ:「倫堂? だいじょうぶ?」
リディア=スミルノフ:「混乱してない?」
志木倫堂:「味方にしちまえばいい。こっちの考えを伝える手間が省ける」
リディア=スミルノフ:「あ、してないね。えらいね」
志木倫堂:「文化人だから混乱してもちゃんと考えられるんだよ」
志木倫堂:ひと息ついて。
志木倫堂:「コヨミを助ける。なら俺たちがやろうとしてるのは、多分そういうとこに行きつく、よな。行きついたらいい、か」
士騎朝輝:「俺達が少なくとも、月代の味方であることは知れているってのは、チャンスだって言いたいわけだ」
GM:そうだ! それと倫堂くんはもう一つ、とあることに気がつけます。
GM:正確には倫堂とリディア、それから魔人二人が気づく。
志木倫堂:何ッ
GM:> 魔人ベルゼブブはEロイス『無限を継ぐ者』を持っています。発動条件は『不滅の妄執』が解除され、新見が死亡すること。
GM:現状、Eロイスを解除できる攻撃を持っているのは士騎くんだけです。
GM:そして不滅の妄執を解除するには、最終的に士騎くんがベルゼブブを倒す必要がある。つまりどうやっても無限を継ぐ者の方の解除チャンスはありません。
GM:だがもし。敵の力を同時に──つまり、
GM:不滅の妄執と無限を継ぐ者、これを同時に解除できる手段があるとしたら。
GM:たとえ説得できなかったとしても。ベルゼブブは倒し、命は奪わないということもできるでしょう。
志木倫堂:「……が、まあ。そうならなかった時は……」
志木倫堂:ガリガリと頭を掻く。
GM -> 志木倫堂:ここでRHOを開示して、俺もEロイス解除できるんだぜ~ってみんなにアピってもいいですし
GM -> 志木倫堂:士騎くんに、「あんたは不滅の妄執を切ってくれ。もう片方は俺に任せてくれ」みたいな事だけ言うこともできます。
志木倫堂 -> GM:前者で行く!
GM -> 志木倫堂:いくか……!
GM -> 志木倫堂:いいだろう! じゃあ言い給え!
吾妻ヒビキ:「……そうか。そういえば」
吾妻ヒビキ:「お前、まだ言っていないのか」
恋本朝未:「えっ」
恋本朝未:「そうなの? みんな知ってるんじゃなかったんだ」
GM:恋本と吾妻が倫堂を見る。
志木倫堂:「その方がスムーズだろ。色々。で、こうなったらそこを追及してる余裕もないし」
志木倫堂:「やらずに済むなら終わりたい。が、そうだ」
芹那花音:「……?」
芹那花音:首を傾げる。
リディア=スミルノフ:「あのね。たぶん、戻る手段はあるよ」
リディア=スミルノフ:「だから倫堂。あんまり、なげやりになっちゃだめだよ」
志木倫堂:GM、Rハンドアウトの公開をお願いします。
GM:OKです。
GM:志木くんに渡したRハンドアウトの内容を公開します。
鷲尾瞳:「……?」
鷲尾瞳:「先程から何の話を……?」
士騎朝輝:「話せよ。言ったら寿命が縮むとかなら別に良いけどなぁ」
リディア=スミルノフ:「つまりね。今の倫堂は、純粋なヒトじゃなくて」
リディア=スミルノフ:「魔人なんだよ」
■Rハンドアウト:志木倫堂
今の君は魔人だ。
魔人ベルゼブブによる直接同化を受けた君の肉体は重度の黒晶病に侵され、本来ならそのまま死亡するはずだった。
リディアは目覚めた君にこう説明している。
自分は異界より召喚した魔獣・神獣を依代にすることで、人の命をつなぎとめる事が出来る──と。
湯ノ浦で発生した大規模R災害に巻き込まれた人々が半人半魔の魔人となった理由も、これが原因だろう。
君はこのシナリオの間、8枠目のロイスとしてオリジナルDロイス『魔人』を獲得する。リディアがなんらかの理由で死亡した場合は召喚維持が不可能となり、君はジャーム化もしくは死亡する。
君はベルゼブブを止めると共に、魔人化を治療する術を探さなければならない。
【Dロイス:魔人】
シナリオ1回、肉体を異形の魔人へと変貌させる。見た目は自由に設定してよい。
魔人化の際は任意の《真言(マントラ)》を唱える事ができ、魔人化と同時にあなたは敵のEロイスひとつ(発動中、あるいは発動直前のもの)をオートアクションで無効化することができる。
また、あなたは魔人態・人間態どちらであっても《黒晶病》を完全に無効化する。
GM:これ、本来は『初期ロイスを昇華し』という条件がついていたのですが
GM:OPのロールが大変良かったのと、あそこでのタイタス切り発生はなにげにGMのミスもあるので、条件はなし。ただしシナリオ一回です。
鷲尾瞳:「……!」口元を抑えて
志木倫堂:「ベルゼブブのアストラル体──そいつが悪さをしそうになったら」
志木倫堂:「そこには干渉できる。俺が止める、だから」
士騎朝輝:「大体わかった。高濃度汚染からリディアに命を救われたから。そういうことか?」
志木倫堂:士騎朝輝へ「そーだな。今の俺はリディアのお陰で命を繋いでる。まだジャームじゃないとは思ってるが……」
恋本朝未:「ボクらがジャームか人間か。……難しいよね。UGNでも意見が割れると思う」
志木倫堂:「だな。確信はない」
GM:魔人化を確実に治す方法は現時点では不明です。このあと出てくる可能性はある。
GM:ひとつ確かなのは、今ここには二つの力があるということだ。……士騎の村雨丸と、志木の魔人の力。
GM:魔人ベルゼブブの力を抑え込み、太陽との同化を食い止めることが可能かもしれない。
藤原奈央:「でも、大丈夫? あんた達、ただでさえ炎と氷で真逆なのに」
藤原奈央:「うまく合わせられるの?」
藤原奈央:士騎と志木を見る。
恋本朝未:「ボクとの戦いでも、なんかゴチャゴチャやってたもんね。……大丈夫?」
志木倫堂:「支部長とは合わせられただろ」
士騎朝輝:「うまく合わせられるの?って聞くって事は、藤原もベルゼブブを助けたいわけだ」
士騎朝輝:「そう言う所は本当に好きだぜ」
士騎朝輝:肩を竦めて笑う。
士騎朝輝:「そう言う所も?か」
藤原奈央:「真面目な話をしてる時にふざけんな!」
志木倫堂:「お熱いこって」
藤原奈央:「言わせてもらうけど、あたしは反対よ反対! ここまで大事になったら、生き残ったほうが新見にとって辛いもの」
藤原奈央:「でも部下の……倫堂うるさい! 部下の意向を無視して支持を出すほど、冷血人間でもないわけ。わかったわね!」
志木倫堂:「──くはっ」
士騎朝輝:「俺の方は、あの時、藤原に言った通りだよ。自分の良識と規範に則って行動する。ってな、それでお許しも出したよなぁ。良識と規範に則って、やるべきことをやる」
士騎朝輝:「まあ、いいだろ。慎重派の方のシキなら合わせられるだろ。そう言うのに全力を尽くすタイプだ」
志木倫堂:「そうかい? 嬉しいねぇ大胆な方」
鷲尾瞳:「連携が取れるかどうかも重要だとは思いますが……志木さんは、その……」
鷲尾瞳:「お相手の方にも……陶さんにもこの事は黙っていたままでいいのですか……?」
恋本朝未:「そだね。歩と顔を突き合わせば、まず戦いになるのは避けられないから」
恋本朝未:「戦いの前に、花音ちゃんは歩に電話するとして……倫堂クンは?」
恋本朝未:「大事なヒトに連絡はしなくていいの?」
芹那花音:コクコクコクと頷く。
リディア=スミルノフ:「死んじゃだめだけど、生きて帰れるとはかぎらないね」
リディア=スミルノフ:「今すぐじゃなくてもいいから、どうするかは決めておいたほうがいいよ。倫堂」
志木倫堂:「…………」
芹那花音:「じ、自分の知らないところで……大切な人が、いなくなってしまうのは」
芹那花音:「それくらい、危ない戦いに挑んでいるのは…」
芹那花音:「すごく、寂しいので…」
芹那花音:「……です」
芹那花音:なんと言っていいか分からず、そんな風に言葉を締める。
士騎朝輝:「話したい。とか、声を聞きたいなら、そのくらいの時間があるなら、やっておけって話だよなぁ」
士騎朝輝:「それとも絶対に帰ってくる自信あるのか?」
士騎朝輝:「話した限り、あんたそう言うタイプじゃないと思うが、自分の感情の自由を許してやるほうが生きやすいぜ」
志木倫堂:「はいはい!」
志木倫堂:「次々に来るな!」
芹那花音:「ひゃっ」
吾妻ヒビキ:「……今決める必要もないだろう。まずはリッターシルトのマンションに戻るのが先決だ」
吾妻ヒビキ:「それまでに決めておけ。後悔のないように」
吾妻ヒビキ:「災難だったな」
吾妻ヒビキ:最初に会ったときと同じ台詞を口にする。
士騎朝輝:「…………」
鷲尾瞳:「どんな選択にせよ、私は"バルカノーツ”の選択を尊重しますよ」
鷲尾瞳:「あれだけ熱い思いを語ったんですから、陶さんの気持ちを無視するわけがないと信じていますから」
志木倫堂:「……ふん」
志木倫堂:ポケットからスマートフォンを取り出す。カメラロールを回しながら、考える。
志木倫堂:「連絡を取らない理由はいくらでもあるんだ。今の状況なら」
志木倫堂:「でも、もうそんな段階じゃないな」
志木倫堂:……恐らく。
志木倫堂:自分が理性を失えば、最後は彼の所へ向かうだろう。
志木倫堂:──殺してしまう、とは思わない。獣になり果てた自分にあいつが負けるとは。
志木倫堂:自信があるのか、と問われた。失敗した後の光景を想像する。
志木倫堂:愛する人に終末を押し付けるのみならず、自らを手にかけさせることになるかもしれない。そんな、最悪の分岐の存在を。
志木倫堂:彼に教えずに置くのは、どうにも違う気がした。
GM:判定が変更されます。このラウンドはまだラムダは登場しません。
・進行値12:ラムダの追撃を避け、魔人ベルゼブブの元へ向かう
<情報:UGN><情報:噂話>または<知覚>または<運転> 難易度9(情報以外は財産使用不可)
GM:最後の手番は士騎くん。
士騎朝輝:風残ってる予感!大丈夫でしょうか?
GM:花音ちゃん、侵蝕大丈夫かなあ
芹那花音:いいよ~
芹那花音:《援護の風》《ウィンドブレス》ダイス+5個、達成値+9。
士騎朝輝:ありがとうございます。ならば運転で振ります。
士騎朝輝:10dx+9
DoubleCross : (10R10+9[10]) → 10[1,1,2,2,3,4,6,7,7,10]+1[1]+9 → 20
GM:おっ、回ってる。
士騎朝輝:完璧!
鷲尾瞳:ありがと~
GM:進行値15。最後の判定変更です。
・進行値15:魔人ベルゼブブの元へ向かう
<情報:UGN><情報:噂話>または<知覚>または<運転> 難易度9(情報以外は財産使用不可)
進行方向からラムダのワーディングを感じる。誰か一人が意思判定に成功しない限り、達成値を-5する。
GM:次ラウンドのクリンナップまでに終了進行値=20に到達しない場合、Eロイス『衝動侵蝕』が発動します。
GM:更にその次のラウンドに入ると、再びラムダが10m距離に現れ戦闘しつつ判定を行うこととなります。
鷲尾瞳:うひーっ
GM:がんばってね!
GM:マイクロバスは人気のない国道を疾走する。UGNが外出規制をしていることもあり、人通りはゼロに等しいが……
GM:士騎朝輝ならば分かる。この先から、禍々しいレネゲイドが垂れ流されている。
GM:やはり全員でベルゼブブの元へ行くのは無理だろう。誰かが残り、足止めをするしかない。
士騎朝輝:「それで、上に住まれたの何時からだ?プライバシー的な事も色々も知られたよなぁ、これは、おそらく」額に指を触れ首を横に振る。
士騎朝輝:そうぼやきながら、前方を見て舌打ちをする。
士騎朝輝:「御厨。気づいてるよなぁ。先回りされてる」
御厨柴門:「まぁね」
御厨柴門:「プレッシャーを感じる」
入間誠時:顔を上げる
入間誠時:「来るな、アイツ」
士騎朝輝:「なぁ、物は相談と言うか、お願いがあるんだけどなぁ」
御厨柴門:「なんだい?」
士騎朝輝:「……世界も月代も新見も恋本も全部助けたい。だから、俺は此処で足を止めることが出来ない。今回は」
士騎朝輝:「目の前に凄い頼りになる奴らが3人ほどいるんだよなぁ。ぶっ殺されても文句を言えないことを言ってるとは、自分でも思うぜ」
御厨柴門:「仕方ないさ、この時間は必要な時間だった」
御厨柴門:「やりたい事が出来たんだろ?」
士騎朝輝:「出来た」
士騎朝輝:「俺とこいつらにしかできない」
入間誠時:「ん」
入間誠時:「ま、そーゆーのならやりますよ」
入間誠時:「俺も、あいつにゃ煮湯飲まされてんだ」
入間誠時:「前哨戦、ってゆーんでもないが」
入間誠時:「遊んでやるさ」
御厨柴門:「遊ぶには危険すぎるけどね」
御厨柴門:「僕達にだってやりたい事がある」
御厨柴門:「その時は手伝ってくれるんだろ?」
御厨柴門:「じゃあ、これは貸しだ」
吾妻ヒビキ:「…………いや、ちょっと待て」
吾妻ヒビキ:「ちょっと待て。なんだ?」
吾妻ヒビキ:「僕の魔人能力は周囲を巻き込むんだが……まさか、スカボロー・フェアと黒の檻も残るつもりか?」
鷲尾瞳:「はい。貴方を一人にはしないという話です」
士騎朝輝:「足止め手伝ってもらうんだよ。あんたの能力は承知の上だ」
士騎朝輝:「その上で、こいつらなら、問題はない」
吾妻ヒビキ:「邪魔だと言っているんだけどな」 嘆息する。
入間誠時:「はは、別にそんぐらい、まあ慣れてるっつーか」
入間誠時:「俺も周り巻き込んじまったことあるしな。たまにゃ痛い目みねーとだろ」
御厨柴門:「一人で彼女に相対するのは危険だよ」
御厨柴門:「壁は沢山あった方がいい」
吾妻ヒビキ:「……どいつもこいつも……」
士騎朝輝:「吾妻ヒビキ。あんたの命を繋げる人選なんだぜ、これ。ああ、それと」
士騎朝輝:「せいぜい、こいつらの足を引っ張るなよ」
士騎朝輝:片目を瞑って薄く笑った。
吾妻ヒビキ:「足手まといにだけは……………………」「……………………。」
吾妻ヒビキ:「…………いいだろう。スカボロー・フェア、黒の檻」
吾妻ヒビキ:「僕の足だけは引っ張るんじゃないぞ」
■ROUND-03
GM:次ラウンドです。ラウンド3。
GM:藤原のマンションはこのまま国道を進めばすぐだ。が。
GM:交差点に、樹木と花と蔦による巨大なバリケードが築かれている。──《マスターアビス・Λ》。
GM:御厨くんはここで入間とヒビキ以外の乗客を降ろしてもいいし、
GM:なんらかの強引な手段でバリケードの先に乗客を送り届けてもいい。もちろん、最終的に君と入間、そしてインドラの三人は残ることになるだろう。
入間誠時:「やっこさん、えらいもん拵えたな」
吾妻ヒビキ:「どうするんだ? 僕ら以外はここで降ろすか」
御厨柴門:「車のガワだけ残す、車としての基本的の機能は問題ない。車の運転はできるんだろ?」
御厨柴門:士騎の方を見て言う。
士騎朝輝:「最近やったな。カートメインだけどなぁ。何、アクセルとブレーキとハンドリングは理解してる」
吾妻ヒビキ:「大丈夫なのかそれは……」
士騎朝輝:「だいたいわかってるよ。人もいないし大丈夫だろ」
御厨柴門:「それで、いいさ。目的地までは真っ直ぐだ」
御厨柴門:「車体を分離する。僕達はこっち。君達はそのまま行け」
御厨柴門:車内の後ろ側が変形し運転席がもう一つ出現する。
士騎朝輝:「通りすがって旅の縁をつないで良かったよなぁ、村雨丸」
入間誠時:「んじゃ。バシッと決めてこいよ。士騎くんも鷲尾くんも、他の皆様も」
入間誠時:「また会おうぜ」
鷲尾瞳:「はい。二人も無理はしないように」
鷲尾瞳:「貴方達にも帰りを待っている人がいます。それから、彼女を倒す時は一緒にです」
芹那花音:「お気をつけて…」
志木倫堂:「そうだな。結果がどうなろうと俺たちのこれからやることには──」
志木倫堂:「意味があるんだ。その上で」 お前たちが死んだら無意味だ。とは思わない。でも、その上で。
志木倫堂:「死ぬなよ、絶対」
御厨柴門:「君達は度し難いお人好しだよ」
恋本朝未:「お人好しなのはそうだよね……うん……」 うんうん頷いている。
志木倫堂:「お前はそうじゃないって?」
御厨柴門:「いや…人の事は言えないね」
御厨柴門:「死ぬ気はないさ。まだ客を待たせてる」
芹那花音:「ヒビキさんも」胸の前で両手をぎゅっと握る。
芹那花音:「約束、果たしてきますので」
吾妻ヒビキ:「頼んだ。僕も約束は果たす」
吾妻ヒビキ:「"大事な人のピンチに駆けつけられないかもしれない"──"誰かに託す事になるかもしれない"」
吾妻ヒビキ:「お前の分まで、お前の大好きな《ピリオド》を守ってやる」
芹那花音:「っ」ボッ!と顔が真っ赤になる。
芹那花音:「ぅ…そ、その…………あの」
芹那花音:「よ、よろしくお願いします………」
芹那花音:「なにとぞ…」
士騎朝輝:「良し、終わったら全員で映画見に行こうぜ。じゃあ、また後でなぁ」
士騎朝輝:言ってから3人に目線を向ける。
士騎朝輝:「ふむ」
吾妻ヒビキ:「なんだ?」
士騎朝輝:「あぁ、そうだ。もう一つ」
士騎朝輝:「足止めの空気になってるみたいだけどな、…………別に倒してしまっても当然構わないぜ」
吾妻ヒビキ:「元からそうするつもりだ。僕はな」
吾妻ヒビキ:「スカボロー・フェアと黒の檻はどうか知らないがな。……獲物がなくなっていても泣くなよ」
入間誠時:「ははっ」
入間誠時:「やれるだけやってくるさ。俺のはちいと痛いが」
入間誠時:「最後に辿り着くトコは変わらねー」
入間誠時:「任せとけ」
御厨柴門:「…それで。彼女に平穏が訪れるなら」
御厨柴門:「僕は構わない」
士騎朝輝:「ふ、嬉し泣きしてやるよ、その時はなぁ。よし、入間、御厨をよろしくな」
士騎朝輝:出来るかもしれないしな。お前らなら。と心の底から思う。その強さを知っている。
御厨柴門:「やるからには僕達の方はもう気にするな。振り返らずに行け!」
入間誠時:「グッド・ラック」
GM:マイクロバスが二つに分離する。御厨のレネゲイドコントロールによって、驚くほどスムーズに。
GM:一台は側道へ入っていく。そしてもう一台が──。
GM:バリケードに直進する。
吾妻ヒビキ:「では、やるか」
吾妻ヒビキ:「……《オーム・インドゥラーヤ・ナマハ》」 右手を顔の前に掲げ、走行中のバスから飛び降りる。
吾妻ヒビキ:「《神雷顕現》」
吾妻ヒビキ:「《インドラ》」 落雷。発光。
GM:全身に雷電を纏い、右腕が巨大なヴァジュラのように変形した、2mほどの異形の魔人が道路に降り立つ。
芹那花音:「わあ……」眩しい魔人の姿を見る。
入間誠時:ふ、と姿が掻き消え。次の瞬間にはバスの外にいる。
入間誠時:「すげーな。キュマイラのとかとは違う……んだよな」
《魔人インドラ》吾妻ヒビキ:『……驚かないのか。嫌悪も?』
《魔人インドラ》吾妻ヒビキ:『変わっているな、お前は』
御厨柴門:マイクロバスの車体がぐにゃりと歪み。
御厨柴門:深紅のスポーツカーへと姿を変える。
御厨柴門:「気にしないさ、自分のやりやすいようにやる。そうだろ?」
入間誠時:「別に、見た目とかそんな大したことじゃなくね?」
入間誠時:「話、ずっと聞いてたけどさ。あんたは信頼できるタイプのやつだ」
《魔人インドラ》吾妻ヒビキ:『それはありがとう。……で、』
《マスターアビス・Λ》結木なつき:「そういうことです!」
《マスターアビス・Λ》結木なつき:バリケードから歩み出る。
《マスターアビス・Λ》結木なつき:「歩くんたちと一緒に、世界をオーガンから守るんです。……ここは通しませんよ、一歩も!」
《魔人インドラ》吾妻ヒビキ:『あんなこと言っているが? 自称世界を守るというあれはどうなんだろうな』
《魔人インドラ》吾妻ヒビキ:『何か言うことがあるなら、今のうちに言ってやったほうがいい』 バチバチと右腕に紫電を纏う。
《魔人インドラ》吾妻ヒビキ:『ここからはうるさくなる』
入間誠時:「……さて」
入間誠時:「結木くんよ。俺はあんたをその悪夢(ユメ)から覚めさせてやるこたできねー」
入間誠時:「ま。夢って自覚もないだろーが」
入間誠時:「……せいぜい、悪人になっておいてやるさ。何せ」
入間誠時:「………てめーには伊崎の礼をしなきゃなんねーからさ。……痛みに存分にのたうちまわってもらうぜ」
御厨柴門:「久しぶりだね、”サクラストーム”」
《マスターアビス・Λ》結木なつき:「入間さん……御厨さん……」
《マスターアビス・Λ》結木なつき:「どうしても戦うというんですね」
御厨柴門:「そうさ、君を待つ人が居る」
御厨柴門:「だから、この先には行かせない」
御厨柴門:「正しい場所…それを君が認識できるかどうかは解らない」
御厨柴門:「会話が成り立っているとは思わない。でも、君が本来持つ優しさを知っている人の元へ」
御厨柴門:「僕は君を送り届ける約束がある」
御厨柴門:「だから、戦うよ。僕は」
《マスターアビス・Λ》結木なつき:「……入間さんと比べて、あなたの言っている事はよくわかりませんけど」
《マスターアビス・Λ》結木なつき:「どのみち、返事は同じです。隣のビリビリさんに対しても同じ」
GM:ボコッ、ボコッ。
GM:アスファルトが盛り上がり、ねじれて絡まった異形の花が次々と現れる。
《マスターアビス・Λ》結木なつき:「邪魔はさせません。伊崎くんのぶんまで……私が、世界を救ってみせます!」
GM:無数の花が一斉に散った。
・進行値15:魔人ベルゼブブの元へ向かう
<情報:UGN><情報:噂話>または<知覚>または<運転> 難易度9(情報以外は財産使用不可)
進行方向からラムダのワーディングを感じる。誰か一人が意思判定に成功しない限り、達成値を-5する。
GM:マイクロバスが、国道の横のやや細い道を走る。……同時に
GM:君たちの背後でまばゆい閃光。ワーディング。ラムダとの戦闘がはじまった。
GM:3ラウンド目です。セットアップはないでしょうから、このままイニシアチブに入りましょうか。
士騎朝輝:はい!
鷲尾瞳:はーい
志木倫堂:はーい
芹那花音:はあい
GM:イニシアチブ。鷲尾、もしくは芹那の手番。
GM:あと、NPCカードのレリエルもあります。妖精の手ですね。
芹那花音:では先に手番します!
芹那花音:意思判定します。
芹那花音:7dx+2>=7
DoubleCross : (7R10+2[10]>=7) → 10[3,5,5,6,6,7,10]+1[1]+2 → 13 → 成功
芹那花音:ヤッタ~
GM:おおー!
GM:ラムダのワーディングは強力だ。離れていても全身の毛がそそけ立つような感覚に襲われるが……。
GM:芹那花音はそれを中和することができる。あるいは抗うだけの力を与えるのかもしれない。
恋本朝未:「うえええ」 バスの椅子に掴まり、嫌そうに後方を見ている。
恋本朝未:「ボク、よくあんなのといっしょにいたなあ……やばやばじゃん……」
鷲尾瞳:「……」そわそわと後ろを気にしている。三人の実力を疑っているわけではないが……
鷲尾瞳:やはりΛの力は強力だ。本当に無事でいられるのか、不安なのだ。
志木倫堂:「う……お。つか大丈夫か。運転いける方のシキ」
士騎朝輝:「道は真っすぐ。アクセル全開で行く。藤原、ぶつかったらフォロー頼んだ」
藤原奈央:「い、一瞬家屋の修理代の方のフォローかと思った……シールドね。了解、了解」
士騎朝輝:「家屋の修理代の方のフォローの方も考えてくれるんだから、やっぱ、優しいもんだよなぁ。飛ばすぜ!!」
芹那花音:「♪Amazing grace…」場違いな少女の歌声が、ワーディングの凍り付いた空気を溶かすように響く。
芹那花音:「…♪how sweet the sound…That saved a wretch like me.………」
リディア=スミルノフ:「花音の歌は、いい歌だね」 のんきにつぶやく。 「きれいな声」
芹那花音:「………」
芹那花音:「あの」
芹那花音:「がんばり、ましょう」
リディア=スミルノフ:「ん」
恋本朝未:「やるよ。ボクに……出来る限りの事を」
鷲尾瞳:「……はい。そうですね」花音ちゃんの歌を聞いて、しっかりと前を向く
志木倫堂:「……凄いな」
志木倫堂:λと同一の起源であることが、恐らくは有効に働いている。だが、彼女の働きをそう括ってしまうのは無礼な気がして。
鷲尾瞳:「私達は私達にやるべきことを。ですよね」
月代コヨミ:「……やるべきこと、ね」 窓の外を見ている。
芹那花音:「♪I once was lost but now am found,……」「♪Was blind but now I see.………」
月代コヨミ:「全員ちゃんと掴まっていなさい。士騎の運転は御厨よりずっとヘタだわ」
志木倫堂:「無免許ならこんなもんだろ」
士騎朝輝:「スリリングって言って欲しいよなぁ」
GM:芹那の歌声が響く中。マンションはすぐ近くまで迫っている。
GM:イニシアチブ。手番は行動値7の瞳ちゃん。
鷲尾瞳:では私も判定してしまおう
鷲尾瞳:情報:UGNで判定します。
GM:どうぞどうぞ!
鷲尾瞳:6DX+5 情報収集 社会2+コネ2+DB2、技能5
DoubleCross : (6R10+5[10]) → 10[4,6,6,8,10,10]+9[8,9]+5 → 24
鷲尾瞳:優秀!
芹那花音:すごおい!
GM:このラウンドのクリンナップになると衝動侵蝕がくるからね~
GM:妖精の手は使いますか?
鷲尾瞳:きっと二人がうまいことやってくれるはず
鷲尾瞳:24でダイジョブです!
GM:OKOK! じゃあ、進行値は3プラスされて18。
GM:君は士騎くんからハンドルを奪い取ってもいいし、スムーズに進めそうな道を指示してもいい。
GM:あとは、そう。……このあとバスから降りて何をするかも、そろそろ決める必要があるだろう。
GM:コヨミを説得する者。ベルゼブブを説得する者。大切な人に連絡を取る者──君はどれを選んでもいいし、君独自の道を示してもいい。
鷲尾瞳:では、士騎くんに指示を出しつつ
鷲尾瞳:「"ベルゼブブ”に届けに行きましょう。彼が出した答えより、もっともっと浮かれた答えを」
志木倫堂:「おう。頼むぜそこんとこ。話つかなかったら、そん時ゃ力づくで引きずり込んでやる」
GM:次の手番です。花音、鷲尾ときたので
GM:行動値4。士騎志木のどちらか。
GM:どっちが行きますか?
士騎朝輝:「望むのは完全無欠のハッピーエンド、失ったものを補って余りある幸福くらい貰わないと割に合わないしなぁ」
士騎朝輝:地面を凍らせて前輪を滑らせて無理やりドリフト。
藤原奈央:「ちょおおおい!」
志木倫堂:「うおおおおお!」
恋本朝未:「運転が雑!」
芹那花音:「はっわっ」「わわわわわわわ」
士騎朝輝:「スリリングでテクニカルと言えよなぁ、なぁ村雨丸」
鷲尾瞳:「浮かれた答えは好きですが、運転で浮かれるのはやめてください!」
士騎朝輝:運転で判定します。
士騎朝輝:7dx
DoubleCross : (7R10[10]) → 10[2,2,4,4,8,10,10]+10[10,10]+9[1,9] → 29
志木倫堂:めちゃくちゃ運転うまい
芹那花音:え~~っ!
芹那花音:すごい!
鷲尾瞳:ドリフト上手いじゃん!
芹那花音:PC1ダイス!
GM:進行値は20/20に。
GM:FS判定クリアです。現在時刻は夜1時を少しまわったところだ。
GM:まだ夜明けまでは時間がある。少なくとも……説得するくらいの時間はあるだろう。
GM:中学の正門での戦闘から1時間。君たちは藤原のマンションに戻ってきた。
士騎朝輝:「慎重派!後方にジェット噴射。藤原、前方にシールド。飛ばして、ぶつけて止める!」
藤原奈央:「あのさ……やるけどさ」
藤原奈央:「普通に止めろバカ!」 巨大な氷盾を展開する。
志木倫堂:「慎重派に求めるやつ……じゃ、ない!」
リディア=スミルノフ:「倫堂、加速だよ。ゲームでもあったやつだよ」
志木倫堂:「つーか!!」
志木倫堂:ゴォッ!!!!
鷲尾瞳:「士騎朝輝は本気です。しっかり捕まってください、花音さん、朝未さん!」かばうように二人を両手で抱えるよ
芹那花音:「なっ…なぜ」瞳さんにしがみ付く。
志木倫堂:夜空をあざやかなオレンジが染める。飛び出した車が空中で加速する。
芹那花音:「ひゃっ……!!」
士騎朝輝:車が空を跳ねる。重力のくびきから外れ、障害物を全て飛び越えて。
GM:藤原のマンションは川沿いに建っているが……士騎の運転は、見事に川をショートカットするものだった。
GM:道の途中から空中に飛び上がったマイクロバスが、マンションの目の前に着地する。
志木倫堂:「俺は割とさっさと行動する方なんだよ! お前が速すぎる──の!!」
恋本朝未:「で、でもまあ……ほら。ついたし。よかったね」
士騎朝輝:空中で氷の足場を作り、車体位置を修正し横に派手に回転しながら、マンション前を滑る。
リディア=スミルノフ:「よかった。倫堂もがんばったね」 バスの外にルーンストーンを放り投げる。
リディア=スミルノフ:石造りのゴーレムがバスを受け止めた。
志木倫堂:「ギャーーーー!!」
芹那花音:「ひゃ~~~~っ!」
GM:揺れ、衝撃、揺れ、揺れ…………停止。
志木倫堂:「あがっ……リ、リディア……ありがとう」
GM:驚くほど静かだ。……ベルゼブブの本当の目的を考えるなら、おそらく待ち受けているのは屋上階。
芹那花音:「じぇっ……ジェットコースター……みたいでした、ね」
GM:太陽光をもっとも受けられる場所。そこで待っていることだろう。
士騎朝輝:「ふぅ。間に合ったよなぁ」
鷲尾瞳:「……次は私が運転を覚えてきます。二度と士騎朝輝にはハンドルを握らせません」
リディア=スミルノフ:「たのしかったよ」
士騎朝輝:「月代……楽しいかはともかく、思い出になっただろ」
月代コヨミ:「最低に近い思い出だわ。二度としないで」
リディア=スミルノフ:「楽しかったけど」
月代コヨミ:「あなたは黙ってて」
士騎朝輝:「次も俺の運転に付き合うって話でいいか、それ?」
月代コヨミ:君の言葉には答えず、さっさとフロントのタラップを降りていく。
リディア=スミルノフ:「いこう。花音は、歩に電話だよね」
リディア=スミルノフ:「朝未から電話番号、おしえてもらってね」
芹那花音:「あ、はい」頷く。
リディア=スミルノフ:こちらもコヨミを追い、タラップを降りていく。
志木倫堂:「じゃ、ちょっと外すけど」
志木倫堂:「戻る前に始めんなよ」
藤原奈央:「それはないわよ。あんたが2時間も3時間も電話しなきゃね」
藤原奈央:「はあ……今ので他の住人、起きてきたりしてないかな……」 心配そうにバスの外に出ていく。
志木倫堂:一足に跳びおりる。
芹那花音:「……士騎さん」
士騎朝輝:「ん?」
芹那花音:「あの、士騎さんは、ヒーローみたいな人だって」
芹那花音:「ずっと、そう思ってますので」
芹那花音:「コヨミさんも、きっと、そう思ってくれるのでは…ないでしょうか」
士騎朝輝:「どうだろうなぁ、あいつ、俺に当たり妙にキツいぜ」
恋本朝未:「あっそうか」
恋本朝未:「コヨミのこと知らないんだね。あれはねえ」
芹那花音:「ふふふ」
恋本朝未:「コヨミのクセだよ。図星をつかれたりすると、いつもああやって機嫌悪くなるの」
恋本朝未:「実際さ。万が一死ななきゃいけなくなったとしたら……」
芹那花音:「……誰かに、似てるって、思いませんか」
恋本朝未:「楽しい思い出は全部、辛い思い出に変わっちゃうんだよ。だから余計に態度が硬いんだと思う」
士騎朝輝:「昨日からな、バカって言われる量が2倍だぜ」
士騎朝輝:「だからさ、仕返しに是が非でも」
士騎朝輝:「辛い思い出を全部笑い飛ばせる楽しい思い出に変えてやりたくなった」
士騎朝輝:「俺も大概、天邪鬼だしなぁ」
芹那花音:「鬼と、魔人の戦いですね」
芹那花音:「応援してます」
恋本朝未:「大変だよ。今のコヨミから、生きたいって言葉を引き出すのは」
恋本朝未:「キミにできるかな? 士騎朝輝」
士騎朝輝:「プレッシャーをかけるなよなぁ。でも、まぁ」
士騎朝輝:「誰かに似てる。って話なら、無下にはされないよ、きっとな」
士騎朝輝:「そら、出た。出た。一応、駐車場に止めてくるよ」
恋本朝未:「いや、モルフェウスの能力で錬成したんだから、そのうち崩壊するんじゃないかな……まあいいか」
芹那花音:「はい」微笑んで、車内から出ていく。
鷲尾瞳:「はい。私も少し……席を外します。本当に少しだけ」いそいそと出ていきます
恋本朝未:「歩の番号はこれだよ。それで、だいたい3コール以内に出るから……」 説明しながらバスを降りる。
GM:深夜。誰も居ないマンション前。
士騎朝輝:「間に合って良かったよなぁ。マジでさ」ハンドルを握る手が強張って震えている。息を吐く。
GM:そこに停車したバスに、君だけが残されている。
士騎朝輝:指を一本一本ゆっくりと離す。
士騎朝輝:「強がり。って言うのは成程、案外バカにならない」
士騎朝輝:「さて、次は、強情な太陽に北風が勝てるかどうかか」
士騎朝輝:「死闘ばっかりだけどな、やってやる。士騎朝輝は……」
士騎朝輝:「ヒーローらしいからな」
GM:シーンカット。ロイスの取得のみ可能です。
GM:次は特殊シーン。希望する人のみ、次のいずれかの判定を行うことができます。複数人PCが出る場合は合同。
鷲尾瞳:ロイスはとりあえずダイジョブ!保留します
芹那花音:ロイス全部埋まったので終わりです~
GM:【《マスターアビス》月代コヨミを説得する】【《魔人ベルゼブブ》新見歩を説得する】【大事な人に電話をかける】
志木倫堂:ロイス無し以上!
士騎朝輝:《魔人ベルゼブブ》新見歩にロイスを取りましょう。 共感/憤懣〇 で。
GM:OK……!
GM:では今日のセッションはここまで!
芹那花音:おつかれさまでした~!
GM:次回は日曜14時。ミドル最終シーンをやり、クライマックスに進みましょう。
GM:よろしくね!おつかれさま!
志木倫堂:お疲れさまでした~
鷲尾瞳:ありがとうございましたー!
士騎朝輝:ありがとうございました
■ミドルフェイズ10:畏れはなく、迷いもない
GM:セッションを再開します。ミドルフェーズ10。
GM:ミドル最後のシーンです。時系列は全員同じですが
GM:そうだな。わかりやすくするため、シーンはPCごとにしようかな。
■ミドルフェイズ10-A:鈴の音が火を灯す
GM:ミドルフェイズ10A。倫堂くんは登場してください。
志木倫堂:志木倫堂の侵蝕率を+5(1d3+3->2+3)した(侵蝕率:80->85)
第三地区 マンション前
GM:ベルゼブブとの戦闘まで、僅かな時間ができた。
GM:それは、人によっては装備の最終点検のための時間かもしれないし……ある意味装備よりも大事なもの、心の準備の時間かもしれない。
GM:志木倫堂の場合はどうだったろうか。正面玄関から少し離れたここに、他のメンバーは誰もいない……君だけだ。
GM:現在時刻は深夜2時前。事前に藤原奈央が確認した限り、UGNは『まだ』正常運行しているようだった。
GM:突如現れたマスターアビス・Λの対処と、オーヴァードたちに急速に広がっていく黒晶病への対処に手一杯という状況ではあるが。
GM:時間がない。世界にとっても、君にとってもだ。ベルゼブブだけが希望の夜明けを待っている。
志木倫堂:植え込みの縁に腰掛けて、冷たい夜気を深く吸いこむ。
志木倫堂:やることは決まっている。だが、どうやるのが正解なのか。今自分がどこに居るのかは、結局よく分からなかった。
志木倫堂:「こればっかりは、なるようになるって感じじゃ、ないよなぁ」
志木倫堂:それでもやることは決まっている。時間は限られている。
志木倫堂:起きているかもわからない彼へ、電話をかけた。
陶妙算:『もしもし?倫堂くん?」
陶妙算:『よかった。僕もちょうど連絡しようと思ってたところだったんだ。」
志木倫堂:「妙、算」
志木倫堂:どっ、と体から緊張が抜けるのを感じる。安心するようなタイミングではないのに。
志木倫堂:「マジか。こっちは非常識な時間にかけて悪いな、って第一声から切り出そうと思ってた」
志木倫堂:「そっちの用件から聞くよ」
陶妙算:『非常識な時間の呼び出しには慣れてるからね。』
陶妙算:『こっちの要件は大したことないよ。ただ、心配だっただけ。』
陶妙算:『例の病気の感染が広がっているんだ。』
志木倫堂:「UGNチルドレンとしての責務って奴ぁ」鷲尾瞳の言っていたことを思い出す「常々思うが重いな」
志木倫堂:「……ああ。あれな」
陶妙算:『大丈夫?倫堂くんの周りではどうかな。』
志木倫堂:黒晶病、とは口にしない。
志木倫堂:「知り合いにやられたやつがいるよ。全く迷惑な話だ」
志木倫堂:「俺は今のところ大丈夫」
志木倫堂:「妙算も気をつけてな」
陶妙算:『ありがとう。ただ、今の所何気をつければいいのかもわからないんだけどね。」
陶妙算:と言って、倫堂くんの言葉の続きを待つ
志木倫堂:「……」その状態が、一番安全だ。
志木倫堂:「……んで」
志木倫堂:「大事な話があるんだ」
志木倫堂:夜闇に呼気が曇る。
陶妙算:『どうしたの?』
陶妙算:その声に、先程までは違う緊張が宿っているのが、倫堂くんにはわかる
志木倫堂:今から話すことで。
志木倫堂:心配させるだろう。覚悟をさせることになるのかもしれない。
志木倫堂:魔人の形成過程は黒晶病の秘密に関わっている。彼に余計なリスクを負わせることになる。
志木倫堂:俺が関わっている事件の事を調べ始めて、耐性のない妙算妙算が同化されてしまったら目も当てられない。
志木倫堂:……最低限だ。そして同時に不足があってもならない。告げなければならないことを告げる。
志木倫堂:「今の俺は、かなりジャーム化に近い状況にある」
陶妙算:『………』
陶妙算:静かに息を呑む音だけが電話越しに伝わる
志木倫堂:「同時に……そうだな。2人で塔を上っただろ? あんなふうに、N市の行く末を左右するような戦いの渦中にいる」
志木倫堂:話しながら、理解していく。
志木倫堂:「これはさ。妙算になら分かると思うけど、これ以上は言えないんだ。具体的なことは」
志木倫堂:彼の力を借りることが出来ない上で、こんな話をしている。
志木倫堂:──わけではない、という事に。気づいている。
陶妙算:電話の向こうの愛しい人の言葉を理解しようとする。
陶妙算:UGNの任務はその性質上関わった人間以外に漏らすことができない秘匿性の高いものもある。
陶妙算:或いは敵を『知る』こと自体が、攻撃のトリガーとなる危険なジャームも存在する。
陶妙算:彼が関わっているのはその類のものなのかもしれない。
志木倫堂:「言えない、ってのは。本当にそうなんだよ」
志木倫堂:「俺たちはさ」
志木倫堂:「2人で生きるって約束した。そのことが互いにとって一番だと信じてる」
陶妙算:「うん」
陶妙算:『僕も、そうだよ』
志木倫堂:ああ、そうだ。
志木倫堂:「だから、ただお前を巻き込むことを躊躇うだけの理由で、ひとり危険に晒されたりはしない」
志木倫堂:「あ、聞かせられないような恥ずかしい事をしてるとかじゃ」
志木倫堂:ベルゼブブに負けたことを思い出す。
志木倫堂:「……ないぞ」
志木倫堂:少し尻すぼみになった。
陶妙算:『知ってるよ。』
陶妙算:『そういう時は、倫堂くん僕に何も言ってくれないもん。』
陶妙算:彼の緊張を解すように、柔らかな声で冗談を言う
志木倫堂:「ふふ……ああ」
志木倫堂:「────本当は怖い」
志木倫堂:「死ぬかも、ってことを忘れちゃいけない相手だ」
陶妙算:『うん』
志木倫堂:「でも、絶対に死ねない」
志木倫堂:「それを両立するために」
志木倫堂:「お前と喋ってる」
志木倫堂:「……勇気をくれ」
志木倫堂:いかにも、それこそが勇気のいる告白だった。
陶妙算:電話越しの彼の顔を想像する。
陶妙算:彼が弱気になっている姿を見たのは、出会った時のほんの一度しかない。
志木倫堂:それは、お前が隣にいたからだ。
志木倫堂:今ははっきりとわかる。
志木倫堂:「応援してほしいんだ」
陶妙算:その時の彼の言葉も、その暖かさも、はっきりと覚えている。だけど、どんな顔をしていたのかだけは思い出せない。
陶妙算:それから、倫堂くんはずっと強くて、明るくて、真っすぐで、太陽みたいに僕を導いてくれる人だったから。
陶妙算:『ありがとう』
陶妙算:『何も伝えられないのに、こんな風に連絡しない理由なんて倫堂くんならいくらでも思いつくかもしれないのに』
陶妙算:『それでも、こうして僕を話すことを選んでくれてありがとう』
志木倫堂:「よせよ……いや」
志木倫堂:「そうだな。俺も、妙算が同じ事をしてきたら」
志木倫堂:「同じことを言うのかも……しれないな」
陶妙算:『ふふ、似たもの同士だもんね。僕たち。』
志木倫堂:「そうだった」
陶妙算:『色んな秘密を抱えて、相手に言えないこともたくさんあって』
陶妙算:『それでも、ずっと一緒に居たいって思っちゃう、ワガママな二人だもん』
志木倫堂:弱めに笑う。
志木倫堂:「ははは」
陶妙算:『ふふ』
陶妙算:その声に釣られるように、鈴の鳴るような声で笑う
陶妙算:『頑張って』
志木倫堂:その言葉を聴いて。
志木倫堂:空いている手で伸びをする。
志木倫堂:「元気出た」
志木倫堂:「また一緒に年越ししような。妙算」
陶妙算:『うん。』
陶妙算:『今度は、二人で』
志木倫堂:「帰ってくるよ。絶対」
陶妙算:さっきまでは見えなかった、電話の先にいる彼の顔が
陶妙算:今ははっきりと見える。
陶妙算:不敵な顔で、優しく笑う、倫堂くんの顔が。
陶妙算:『約束だよ』
志木倫堂:「ああ、約束」
陶妙算:『………』
陶妙算:僅かに、息を呑む
陶妙算:『それと、これも絶対忘れないでね。』
志木倫堂:「心配するな、なんて言わないよ。心配してくれ。でも」
志木倫堂:「信じて」
陶妙算:『うん、信じてる。』
陶妙算:『大好きな倫堂くんのことを、信じてるから。』
陶妙算:『君のことを、愛してる人がいることを。』
陶妙算:『絶対忘れちゃダメだからね。』
志木倫堂:「……くくく」
志木倫堂:「ふふ、ははは」
志木倫堂:笑いが零れるのを堪えられないと言った調子で。
陶妙算:『笑わないでよ、僕だって恥ずかしかったんだから』
志木倫堂:「嬉しいんだ」
陶妙算:『いつも言ってるのに。』
志木倫堂:「それでもさ」
志木倫堂:「忘れないよ。愛してる。妙算」
志木倫堂:通話を切る。摩天楼を見上げる。
GM:戦いは近い。
GM:君は生き残らなければならない────待っている人のために。
GM:シーンカット。ロイスのみ可能です。
陶妙算:恋人/志木倫堂/純愛○/依存でSロイスを取得します
志木倫堂:陶妙算をSロイスに指定したいです。
GM:(反対する理由がなにも)ないです
志木倫堂:では以上!
GM:指定しておくれ! 感情変更とかも構いません。
GM:アッ指定するだけか。完成されたロイス感情だ
GM:ではシーンカット。次にいきましょう。
■ミドルフェイズ10-B:『Love is Nature's second sun.』
GM:次のシーンは瞳ちゃんです。瞳ちゃんは登場をどうぞ。
鷲尾瞳:鷲尾瞳の侵蝕率を+6(1d3+3->3+3)した(侵蝕率:93->99)
GM:先に行動だけ聞いておきましょうか。このシーンではコヨミの説得、ベルゼブブの説得、誰かへの電話ができますが
GM:瞳ちゃんはどうしますか?
鷲尾瞳:ノーヴェくんに電話したいと思います
GM:OKOK!
GM:──ベルゼブブとの戦いまで、僅かな時間ができた。
GM:それは、人によっては装備の最終点検のための時間かもしれないし……ある意味装備よりも大事なもの、心の準備の時間かもしれない。
GM:鷲尾瞳の場合はどうだったろうか。正面玄関から少し離れたこの場所に、他のメンバーは誰もいない……君だけだ。
鷲尾瞳:辺りを見渡して人がいないのを確認してから。息を大きく吸って吐いて、自分の恋人に電話をかけます。
鷲尾瞳:緊急の任務がなかったら寝ているだろうか?あったとしたらそもそも出てもらえないかもしれない。
鷲尾瞳:不安に思いつつ、それでもどうしても声が聞きたくて
鷲尾瞳:「……もしもし、ノーヴェ?」
ノーヴェ:『──おう鷲尾か!』 すぐに出た。
ノーヴェ:『おい知ってるか? 例のアレが出たぞ。ラムダ! マスターアビス!』
鷲尾瞳:「はい。鷲尾瞳です。すみません。こんな夜遅くに」
ノーヴェ:『かまわねーよ。どのみちもうちょいしたら支部に出るとこだったし』
鷲尾瞳:「ラムダのことは私も知っています。つい先程まで交戦していました」
ノーヴェ:『ああん?』
ノーヴェ:『なんか夜ふかししてると思ったぜ……で、今は何してんだ。追撃中か?』
鷲尾瞳:「いえ。それとは別の作戦行動に着く直前です。その、詳しくは言えないのですが……」
ノーヴェ:『詳しくは言えねーだとォ……?』
ノーヴェ:『そうか。んじゃあ、言わなくていい』
ノーヴェ:『鷲尾がそういう判断をしたってことは、言わないのが正解ってことだろ』
鷲尾瞳:「……ありがとうございます。とても重要な作戦で、もしかしたら世界の命運を左右するかもしれなくて……」
ノーヴェ:ノーヴェは何よりも『自分の意志での判断』を尊ぶ。人に流されたのではなく鷲尾瞳が自分でそう判断したなら、それはきっと良いことだ。何もわからなくとも。
ノーヴェ:『世界の命運だあ?』
鷲尾瞳:「それから一人の女の子の恋もかかっているんです」
鷲尾瞳:「その任務に就く前にどうしても、ノーヴェに確認したいことがあって……。もう暫く、時間を貰っても構いませんか?」
ノーヴェ:『恋の方は、世界の命運ほどおおごとじゃない気がするんだが……あー、いいぜ』
ノーヴェ:『思えば、黒晶病が流行りだしてからろくに話してなかった。この状況でお前が何の理由もなく電話するわけねーもんな』
鷲尾瞳:「今回に限っては恋も重要なんです!……ノーヴェはそうやっていつも、自分の気持ちを隠そうともしませんよね」
ノーヴェ:『確認てなんだ? 例の行方不明事件ならガネシュとか愛里が追ってるぜ』
ノーヴェ:『隠す必要がねーだろ! そりゃあ、成田のクソに余計な事を漏らすつもりはねーが』
ノーヴェ:『鷲尾に隠してなんか得があるのか? ねーだろ』
鷲尾瞳:「そう言える貴方がとても羨ましいです。……私はちょっと失敗してしまいました」
鷲尾瞳:「……恋人ができたことに浮かれて、迂闊なことを口走って……自分の気持ちで人を傷つけてしまったかもしれないんです」
ノーヴェ:『ほー』 ぎしっ、と椅子によりかかる音が聞こえる。
鷲尾瞳:「……ノーヴェはすごいですよね。貴方はいつも気持ちに素直で、それでいて周りを勇気づけられるんですから」
ノーヴェ:『浮かれて? うかつなことを? お前にしちゃ珍しいな……そんで?』
鷲尾瞳:「はい。それで……相手に謝りに行きたいのですが……その……」
ノーヴェ:『うん。なんだよ』
鷲尾瞳:「……もし……万が一ですよ?仮に、私達が今のように、恋人になっていなかったとしても」
鷲尾瞳:「私達は……特別な関係でした……よね?」
鷲尾瞳:ベルゼブブの……新見歩の目的を知ってから。バスの中で、結木なつきに追われている間。ずっと考えていたことがある。
鷲尾瞳:もしも、恋する気持ちが本当に無敵なら、あれほど重い愛を持ったベルゼブブだってきっと無敵に違いない。
鷲尾瞳:そうだとしたら、月代コヨミの気持ちが、彼に負けているという事になってしまう。それは、なにか違う気がした。
鷲尾瞳:「私にとってノーヴェは、私を救ってくれた憧れのエージェントで」
鷲尾瞳:「ノーヴェにとって私は、少し口うるさいけど真面目な良きライバルで」
鷲尾瞳:「それだって……恋人に負けず劣らず、特別な関係でしたよね……?」
ノーヴェ:『そーだな』 即答する。 『あの……あの事件は覚えてるよな。OA町の』
ノーヴェ:『あれは色々あったけど、楽しかったよ。お前と肩を並べて雑魚どもを殴り倒していくのはな』
鷲尾瞳:「はい。あれも非常に過酷な事件でした」
鷲尾瞳:「でも、そうですね……ノーヴェと一緒に戦っている時は、私もすこし、楽しんでいたかもしれません」
ノーヴェ:『んじゃ、雨堂のアホがいたあの事件はどうだ。結婚式の』
ノーヴェ:『あれも……色々あったけど楽しかったな』
鷲尾瞳:「私はとても辛かったです。途中まで……ノーヴェが雨堂さんに、取られてしまうんじゃないかと……」
鷲尾瞳:「でも、最後には……はい。ノーヴェがいてくれたお陰で。」
鷲尾瞳:「私にとって、今までで一番楽しかった思い出です」
ノーヴェ:『ふふっ、はははは! ありえないだろ雨堂なんかに』『……話を戻すが』
ノーヴェ:『質問の答えだ。恋人同士じゃなくても、以前の俺たちみたいに特別な関係ってのは十分ある。友情だったり家族愛だったりな』
ノーヴェ:『それは間違いない。そして、そういうのはたいてい『意志』とか『覚悟』って形で現れる』
ノーヴェ:『そういう奴は、やっぱ強いよな』
ノーヴェ:『今回のお前の敵は、そういうやつなのか?』
鷲尾瞳:「はい。私もそう思います。そう思えていたはずなのに」
鷲尾瞳:自分の恋が叶って、すっかり浮かれていた。そのせいで、とても大切なことを見落としていたように思う。
鷲尾瞳:「……今回の敵は、今までで一番強い敵だと思います。『意思』も『覚悟』も力も持った、最強の敵です」
ノーヴェ:『《マクガフィン》が最強っつーなら、そら間違いなく最強なんだろうな』
鷲尾瞳:「でも、大丈夫です。ノーヴェと話して、確信できました」
ノーヴェ:『あ?』
鷲尾瞳:「最強の敵より、私達のほうが強いはずだって」
鷲尾瞳:「……成田支部長とノーヴェがいつもいがみ合っていたり、虹咲支部長と私がお互いを信頼しあっていたり」
鷲尾瞳:「士騎朝輝とノーヴェが認めあっていたり、雨堂さんと私がお互いを応援しあっていたり」
鷲尾瞳:そして月代コヨミと恋本さんが、新見歩が、お互いを守り合おうとしているように
ノーヴェ:『(応援しあってたのかお前ら……)』小声で呟く。
鷲尾瞳:「……全ての出逢いと絆は特別で、恋と同じくらい私達を強くしてくれる」
鷲尾瞳:新見歩は恋をしている。彼は無敵で、最強の敵かもしれない。
鷲尾瞳:でも、月代コヨミの思いだってきっと無敵で
鷲尾瞳:絆で結ばれた私達は、もっともっと無敵で最強なんだ。だから絶対に、ベルゼブブも、月代コヨミも救ってみせる。
鷲尾瞳:「話を聞いてくれて、ありがとうございます、ノーヴェ。お陰で勇気が湧いてきました。……ただその、最後に……もう一つだけいいですか?」
ノーヴェ:『いいぜ。あー、いや、その前に俺からも言わせろ』
ノーヴェ:『ラインでも電話でも、だいたいいつもお前がなんかいい事言って終わりになるだろ』
鷲尾瞳:「はい。なんでしょう」
ノーヴェ:『ラーメン食い行こうぜ、それ終わったら。うまい店みっけたんだよ』
ノーヴェ:『最強の敵だかなんだか知らんが、さっさと片付けて帰ってこい。いいな』
ノーヴェ:『俺からはそんだけだ』
鷲尾瞳:「ふふ」
鷲尾瞳:「はい。これが終わったら必ず、久しぶりに行きましょう。楽しみにしています」
ノーヴェ:『オッケー、じゃそっち終わったら連絡しろよ。……で、お前の方は?』
鷲尾瞳:「それで、その……最後の質問なのですが」
鷲尾瞳:「ノーヴェなら、その……"世界を守るかわりに、大事な人のことを永久に忘れる"か」「"世界を捨てて、大事な人を取る"か……」
鷲尾瞳:「どちらかしか選べなかったら……」
鷲尾瞳:「一体、何方を選びますか?」
鷲尾瞳:胸を抑える。どきどきしているのを感じる。彼は優秀なエージェントだから、きっと世界を選ぶだろう。
ノーヴェ:『いや鷲尾に決まってんだろそんなの』
鷲尾瞳:それか型破りな彼のことだから、何方も救うと言うかもしれない。……でも、もしも万が一。少しでも悩んでくれたら、私を選んでくれたら……。
ノーヴェ:『おい、いいか? 俺はな……不良に見えるかもしれないが、UGNエージェントとして誇りを持って仕事してる』
鷲尾瞳:「へぁ!?」
ノーヴェ:『なんだその声! なんて答えると思ってたんだ!』
鷲尾瞳:「は、はや……答えるのが、速すぎます!せ、世界ですよ……!?少しは悩んだり……いえ……回答に不満があるわけではないのですが……」
ノーヴェ:『いっとくが、世界がどーでもいいってわけじゃないからな。俺は……いや』
鷲尾瞳:「いえ……エージェントとして誇りを持っていますから……てっきり世界をとるのかと……」
ノーヴェ:『俺も、ガネシュも、成田のクソも、みんなガチで世界を守ってる』
ノーヴェ:『そういう質問をされて、どっちかしか選べない状況に陥った時点でもう負けてんじゃねーか』
ノーヴェ:『そうならないようにするのが俺たちの仕事だし……もしそうなっちまったなら』
鷲尾瞳:「それは……はい……その通りかもしれませんが……」
ノーヴェ:『そりゃもう、お前と楽しく酒でも飲んで暮らすよ。俺は』
ノーヴェ:『世界より、鷲尾ひとりといるほうが楽しいんでな』
鷲尾瞳:「……嬉しい」
ノーヴェ:『お気に召したか?』
鷲尾瞳:「嬉しい、です……それは、ノーヴェにそう思って貰えているのが、とても……」
鷲尾瞳:「……はぃ」赤くなり、消えそうなほど小さな声で答える
ノーヴェ:『わかったならさっさと最強クンだか最強チャンだかを倒してこい。もし……』
鷲尾瞳:「……じゃありません。お酒って……私達は未成年ですよ!?」
ノーヴェ:『もしお前がまた失敗したら、俺がちゃんと面倒見てやるよ』
ノーヴェ:『いやいいだろ別に……俺の肉体年齢は20歳くらいなんだし……たぶん……』
鷲尾瞳:「まさか私に秘密で飲んでいたり……だ、駄目です!体に障ったらどうするんですか!もう……」
ノーヴェ:『俺はいいんだって! それよりお前、重要任務なのにこんなダラダラ喋ってていいのかよ!』
ノーヴェ:『いつもいつも俺に説教するのに、なんかこういう時だけ逆になるんだよな』
ノーヴェ:『喋っていいのか? 喋りたいネタがあるからあと3時間くらい余裕で話せるんだが?』
鷲尾瞳:「そ、そうですね……そろそろ行かないと……」
鷲尾瞳:「喋りたいネタは、また会えた時のために取っておいてください」
鷲尾瞳:「……まだ未定なのですが。もしかしたら私、これから太陽に行くかもしれないんです」
ノーヴェ:『ああ!?』
鷲尾瞳:「もしも失敗したら、面倒を見に……」
鷲尾瞳:「私を迎えに来てくださいね」
鷲尾瞳:「世界の方はしっかり救っておきますから」
ノーヴェ:『……おもしれえ。挑戦のつもりか』
ノーヴェ:『いいぜ。太陽でもオリオン座にでも行ってこい』
ノーヴェ:『このノーヴェが迎えに行ってやる』
鷲尾瞳:「なら、何も心配はいりませんね。……では、これよりUGNチルドレン、"マクガフィン”鷲尾瞳」
鷲尾瞳:「世界を救いに向かいます」
GM:電話が切れた。戦いは近い。
GM:君は生き残らなければならない────待っている人のために。
GM:シーン終了です。ロイスのみ可。
鷲尾瞳:ノーヴェくんにはもう取っている……!
恋本朝未:そしてSロイスは……ボク!
鷲尾瞳:恋人(RE)/ノーヴェ/P:純愛○/N:憤懣/ロイス これねこれ!赤ですよ赤!
鷲尾瞳:何方も大切にします
GM:恋人(RE)、ここの部分だけで無限の強さがある
GM:ではシーンカットです。次にいきましょう。
■ミドルフェイズ10-C:氷壁を切り裂く村雨
GM:次のシーンです。次は士騎くん。
GM:登場をどうぞ。
士騎朝輝:1d3+3+96
DoubleCross : (1D3+3+96) → 3[3]+3+96 → 102
GM:行動を聞いておきましょう。このシーンで選べるのは、『月代コヨミの説得』『ベルゼブブの説得』『誰かに電話する(話す)』です。
士騎朝輝:『月代コヨミの説得』で。
GM:了解です。説得前に奈央と話したいようなので
GM:まずはそのシーンからやりましょうか。目安は全部あわせて1時間です。
GM:君がマイクロバスを降りると、仲間は一人を除いて誰もいない。
藤原奈央:「だからね、こっちは気にしなくていいわ。ラムダはいま頼れるメンバーが足止めしているから、行くならそっちに向かって」
GM:すなわち、スマホで支部に指示を出し続けている藤原だ。
士騎朝輝:《快適室温》
藤原奈央:「あと黒晶病には十分注意して。少しでも症状が出たら、すぐに業務から外して医務室で休ませること」
藤原奈央:「面会謝絶、スマホとTVとラジオと全部禁止よ。いいわね」
士騎朝輝:冬の外気で立ち話は辛いだろう。さて、此処からがこの戦いの最大の勝負どころだが……。
藤原奈央:「……ふう」 電話を切る。
士騎朝輝:「お疲れ様。良く頑張ってるよ、いつも、藤原は」
藤原奈央:「みんなも電話中よ。すぐ戻ってくるわ。なに?」
士騎朝輝:「1分いいか?」
藤原奈央:「3分あげる。でも、仕事に関係ない話はNGよ」
士騎朝輝:「月代を説得する時に詳しい事は話すけどな。藤原、あいつを助ける方法はわかった。というか、思いついた」
藤原奈央:「緊張感を持って仕事をしないやつは嫌いなの。……なに?」
士騎朝輝:「意見を聞いておきたくてなぁ。後、新見を説得する材料にもなるだろうから、回しておいてくれ」
士騎朝輝:「つまりな……」
藤原奈央:「……なるほど」
士騎朝輝:「俺は行けると思うんだけどな。どう思う?」
藤原奈央:「オブセシオンとの本格共同作戦になるわね。分かってると思うけどさ」
藤原奈央:「いけるいけないじゃなくて、そもそもUGN内から反対意見は出るわよ。絶対に」
藤原奈央:「利益だけで見れば、自害させるのが一番確実で安全なんだから」
士騎朝輝:「UGNとしては、そうだよな。でも、ほら、俺はそれじゃ我慢できない」
士騎朝輝:「あの時も言ったけどなぁ、たった一人の力だけで破滅したり救われたりする世界も、その為にたった一人の人間を犠牲にする世界もな、間違ってるんだよ」
藤原奈央:「それさあ」
士騎朝輝:「数十億人の命運が一個人に支配される世界なんて、冗談じゃない。だからさ」
士騎朝輝:「そんなふざけたシステムから月代コヨミを絶対に自由にしてやる。俺はそう決めた」
藤原奈央:「月代に言ってやりなよ、それ……あたしに言っても仕方ないでしょ」
藤原奈央:「あんたのこと、もー全部わかってんだから。今更よ」
士騎朝輝:「今更か。そうか」
藤原奈央:「言っておくけど、あいつはあたしほど優しくないし、ヘタレでもないわよ。見ればわかる」
藤原奈央:「あんたが『自由にしてやる』と思ってるように、あいつもまた『世界を救おう』と思ってる」
藤原奈央:「あいつを助けてやるなら……まず、月代に勝つことね」
藤原奈央:「勝算はあるの?」
士騎朝輝:「あいつは、俺のこと嫌ってるからなぁ、だが、まぁ」
士騎朝輝:「あるさ。蜘蛛の糸位のやつかもしれないけどな」
藤原奈央:「んじゃ、さっさと行ってきなさい。あたしは二重の理由で行かないわ」
GM:付き合いの長い君なら気づいてもいいです。一つは、単純に支部への指示が忙しすぎること。
GM:そしてもう一つは──マスターアビス関連で何かあったとき、『支部長としてはコヨミの説得に反対した』という立場を確保し、君を守るため。
藤原奈央:「3分経過よ。お話はここまで」
士騎朝輝:「信じろ。とまでは言わないが、それでも叩きつけたい言葉はあるんだ、だから勝つさ。行ってくるよ」
士騎朝輝:「OK。苦労かけるな、いつも。成果でどうにか返すよ」
士騎朝輝:言って、歩き出す。世界も女を取り巻くすべてを救うために。
GM:月代コヨミは、皆より先駆けてマンションのエントランスに入っている。
GM:それなりに……花音の住んでいる超高級マンションほどではないが……金のかかっているマンションだ。防音もしっかりしている。
月代コヨミ:「……」
GM:しんと静まり返った深夜のロビーに、ひとり彼女は佇んでいる。
士騎朝輝:「暇そうだよなぁ。というか、暇だろ?」
士騎朝輝:缶のおしるこを渡す。
月代コヨミ:「暇ね。すぐに乗り込むのかと思ったら、みんなそわそわと電話をかけにいくんだもの」 おしるこを一瞥する。取らない。
月代コヨミ:「ちょうどよかったわ。あなたに一つ聞きたい事があったの」
士騎朝輝:「口に合わないか?ん。なんだよ?先に色々聞こうと思ったけどなぁ」
月代コヨミ:「全員にしてもいい質問なんだけど……UGNの中で誰か一人選ぶなら、あなたが適任だと思ったわ」
士騎朝輝:「レディファーストだ。どうぞ」
月代コヨミ:「そ。じゃあ聞くけど」
GM:士騎くんは意志で判定してください。難易度は9。
士騎朝輝:5dx
DoubleCross : (5R10[10]) → 9[1,3,8,8,9] → 9
GM:おっ、成功してる。なら君は抑え込むことができる。
GM:コヨミが君を睨みつけた瞬間、君の手の内側から鋭い痛みが走った。
GM:黒晶病だ。痛みと共に黒い結晶が現れ、すぐに消えた。
月代コヨミ:「あなた、本当に世界を守るつもりはあるの?」
士騎朝輝:「UGNなんて括りで言うなら、俺が一番不適格だと思うけどなぁ。ああ、それか」
士騎朝輝:「そんなもの、あるに決まってるだろう」
月代コヨミ:「そうは見えないわ。鷲尾がしていた質問への答えにしてもそう」
月代コヨミ:「両方守る。うまいこと言ったつもりでしょうけど、最悪失敗してもいいやって考えてるようにしか聞こえなかったわ」
士騎朝輝:「世界がなければ何もできない、旅も語らいも、絆を育むこともな。世界より大切なモノなんてないって断言できるね」
士騎朝輝:「逆に言うがな。月代コヨミ お前、自分が世界の一部だって言う自覚がないだろ」
月代コヨミ:「世界の一部"だった"わ。今はもう違う」
月代コヨミ:「私のせいで世界は壊れかけているし、歩は私のために世界を壊そうとしている。わかるでしょ」
月代コヨミ:「月代コヨミは、世界に含まれてはいけないのよ」
士騎朝輝:「だから、死にたいって言うのか。笑わせてくれるよ」
士騎朝輝:「だってお前、死ぬ覚悟を決めただけで、本当は助けて欲しいと思ってる、断言してもいいね」
士騎朝輝:「何故か?死にたいなら、殺せる人間に頼むだけなら、もっと無機質な人格(アバター)で出て来るべきなんだよ。感情を排して機械的に出力する方が俺達も情が沸かないし、目的達成の効率が良いのは明白だ」
士騎朝輝:「楽しい思い出が辛い思い出に変わるなら、重荷になるって言うならな、そもそも、お喋りしたりゲームしたりなんて端からしないハズだぜ」
月代コヨミ:「そうね。正直、そのあたりは後悔しているわ……こんなに緩い連中ばかりなら、そうするべきだった」
士騎朝輝:「は。それは、無意識だったかもしれないが、生きて楽しい事をしたいって証拠だよ」
月代コヨミ:「否定はしないわ。私はね」
月代コヨミ:「できることなら助かりたい。死にたくはない。暗い宇宙の彼方で一人死ぬなんて、考えただけでゾッとする」
月代コヨミ:「でもね……私は、それと同じくらい、世界に壊れてほしくないのよ」
月代コヨミ:「ヒビキも朝未も歩も、おじいちゃんおばあちゃんになるまで幸せに生きてほしい」
月代コヨミ:「笑わせてくれるって言ったわね。命を捨ててでも世界を救いたいって気持ちが、そんなにおかしい?」
月代コヨミ:「大事な人達が笑える明日を作るために命をささげるっていうのが、そんなにおかしいの?」
月代コヨミ:「答えなさい。士騎朝輝」
士騎朝輝:「まず、お前が死んだら吾妻も朝未も新見も幸せになれない。って言うのは言っておくとして」
士騎朝輝:「大体、逆なんだよなぁ。お茶が温いとか薄いとか、羊羹を寄越せとか、外が寒いとか、運転が下手だとか、そう言う我儘は遠慮なく言ってコキ使う癖に、なんで自分が死ぬ、世界を選ぶって話になると、潔くしおらしくなるんだよ」
士騎朝輝:「普段を俺に優しくして、困ったことがあった時に我儘言え。あれか?天邪鬼の反抗期か?十四歳児」
月代コヨミ:「どうでもいいことだからに決まってるでしょ……寒かろうが運転がヘタだろうが、世界が滅ぶわけじゃないもの」
士騎朝輝:「誰かの大事な人にお前が含まれてる以上、命を捧げるなんてことは間違ってるし、俺が何より我慢できない」
士騎朝輝:「お前を助ける方法も見つけたしな。それを試す事無く諦められるのは非常にムカツク」
月代コヨミ:「腹が立つのは……こっちもだわ。最初から思い出を押し付けてばかり。でも、そうね」
月代コヨミ:「試すっていうなら……」
月代コヨミ:「もし私を助けるのに失敗したら、一緒に死んでもいいと誓える?」
月代コヨミ:「あなたが、じゃないわ。"あなたの大切な人が"よ」
GM:Eロイスが発動します。『予告された終焉』。
GM:これは次シナリオまで持続します。解除条件は《マスターアビス》月代コヨミの暴走を止めること。
GM:失敗した場合、藤原奈央は即座にジャーム化するか死亡します。
士騎朝輝:「良い事を教えてやる。俺の大切な人間はな」
士騎朝輝:「俺のやることを、全部わかってる。今更だ」
士騎朝輝:「俺を送り出した時点で、このギャンブルに乗ってくれたんだよ」
月代コヨミ:「本人の承諾は要らない、ってことね」
士騎朝輝:「一人で死ぬのが寂しいのなら、俺も含めて付きやってやるが、それで良いのか?」
月代コヨミ:「あのね、そういうところよ。何が"付き合ってやるが"よ」
月代コヨミ:「なに付き合う気になってるのよ。失敗した時の話でしょ」
士騎朝輝:「なんだ。やっぱ、成功してほしいんじゃないか」
月代コヨミ:「もし成功するなら、ね。……いい。これは私とあなたの戦いよ」
月代コヨミ:「"失敗したけど、藤原奈央と一緒に死ねるからいいや"なんて甘い事は言わせない」
月代コヨミ:「チャレンジして、失敗したら、あなたは何も救えずに大事な人も亡くした人間として一生を送るのよ」
月代コヨミ:「自分の命ではなく、他人の命。もう一度だけ聞くわ」
月代コヨミ:「ベットするのね。この、とんでもないギャンブルに」
士騎朝輝:「ああ。だから、お前も俺に賭けろ」
士騎朝輝:「全部、世界も湯ノ浦の人間もお前も」
士騎朝輝:「俺が、士騎朝輝と愉快な仲間たちがどうにかしてやる」
月代コヨミ:「…………ふん」
月代コヨミ:「………………」
月代コヨミ:「それ。最初からずっとやってるけど、私に効き目は薄いわ」
月代コヨミ:「私は室温を感じているんじゃなくて、『この地域の気温』を読み取っているから。寒いものは寒いの」
士騎朝輝:「あぁ、大事な事だから言ってやるが」
月代コヨミ:「なに?」
月代コヨミ:「せっかく自分の事を語りだそうとしたのに。なによ?」
士騎朝輝:「俺が勝ったら、報酬貰うからな」
月代コヨミ:「どうせまた1400円でしょ」
士騎朝輝:「いいや。今回は違うものにする」
月代コヨミ:「?」
士騎朝輝:「俺にとっての今回の報酬は、そうだな。全て上手く事を成した後に、とびっきりの美少女の笑顔を見てやる事にする」
士騎朝輝:「そして、そいつは、こう言うんだ。貴方に依頼して良かった。全部を取り戻せた。ありがとう。ってなぁ」
士騎朝輝:「望むのは問答無用のハッピーエンド。失い続けた日々を上回る愛と平和だ。例えばな、闇に沈みかけた瞳が。差し伸べられた手に輝く朝を思うような、な」
月代コヨミ:「あなた……」
月代コヨミ:「それ、かっこいいと思ってるなら、やめたほうがいいわよ。朝未みたいになるわ」
士騎朝輝:「なんだよ?」
士騎朝輝:「つまり、助かるって事じゃないか」
士騎朝輝:肩を竦めて笑う。
月代コヨミ:「彼女が助かったのも予想外だったわね。鷲尾はいったい何を話したんだか……」
月代コヨミ:「まだ少し時間があるわね。あなた、犬は好き?」
士騎朝輝:「好きだぜ。シンパシーを感じる」
月代コヨミ:「私は好きよ。ゴールデンレトリバーもシベリアンハスキーもダックスも。……まあ」
月代コヨミ:「うちで飼ってたハナがいちばんかわいいんだけど」
士騎朝輝:「それは、そうだな。自分の飼い犬が一番かわいいもんだ」
月代コヨミ:「おじいちゃんもおばあちゃんもお父さんもお母さんも震夜で死んだみたいだけど、ハナだけは助かったわ」
月代コヨミ:「今は動物起源のRBで……魔人ケルベロス。ヒビキと一緒にいる」
月代コヨミ:「もしこのあとの戦いで歩に勝てたら、会う機会があるかもね」
士騎朝輝:「散歩とかまたさせてやるよ」
士騎朝輝:「まったく、どうせお気に召さない返しだろうけどなぁ。そこは慣れろ」
月代コヨミ:「もう慣れつつあるわ。あなた、漫画は好き?」
士騎朝輝:「最近、読んでるよ」
士騎朝輝:「バトル漫画とかギャグ漫画。ふわふわした4コマとかな」
月代コヨミ:「私もバトル漫画が好きよ。ジャンプのやつ。湯ノ浦は田舎だから、ジャンプも水曜日発売だったんだけど……」
月代コヨミ:「今の私は情報の集積体だから、やろうと思えば世界中の情報を読み取れる。だからいつでも立ち読みができる」
月代コヨミ:「ここだけは"死んで良かった"って思える数少ない利点ね」
士騎朝輝:「買ってやるよ。そのくらい。ケチくさい」
士騎朝輝:「お前ね。最近は本屋さんも大変なんだぜ」
月代コヨミ:「知ってるわよ。朝未の家、本屋なんだから」
月代コヨミ:「私達が覚醒したのは10歳のときよ。ヒビキと私と朝未と歩、四人で神社の鏡を覗き込んで……遺産か何かだったのね。オーヴァードになった」
士騎朝輝:「ああ。ちなみに俺は生まれた時からだ」
月代コヨミ:「私たち全員、アビス計画で同時行動していたUGNとFH、両方にお世話になってるの」
月代コヨミ:「だから歩もきっと……UGNの事は、嫌いなわけじゃない」
月代コヨミ:「ただ選んだだけ。彼なりの答えを」
士騎朝輝:「お前にぞっこんだぞ、あいつ」
月代コヨミ:「知ってるわよ。2回告白されてるから」
月代コヨミ:「おかげで、朝未と会うのが気まずいったらありゃしない」
士騎朝輝:「お前に嫌われても、お前を救いたいとか思ってる。一番厄介だよなぁ」
月代コヨミ:「厄介ね。そして、強い。……だから力を貸してあげる」
士騎朝輝:「そこだけ取ると俺と同じだ。友情築けなかったら殺し合いになりそうだ」
士騎朝輝:「って言うか、振ったのかよ。好みじゃないとこあったか?」
月代コヨミ:「その話は後にしましょ。語ると長くなるから。……とにかく」
月代コヨミ:「リソースの大部分を歩に奪われてるけど、『楽園の十三人』の助力よ。力に喰われて死なないようにね」
GM:NPCカードを入手しました。
■《マスターアビス》月代コヨミ
・アクション:守護者のノクターン
シナリオ1回、戦闘不能になった直後に使用する。
1d10を振り、出目の分だけ侵蝕率を上昇させ、同じぶんだけHPを回復させる。
同一タイミングで複数名が戦闘不能になっている場合、誰か一人にのみ使用可能。
月代コヨミ:「じゃ。私、《リッターシルト》に言ってくるから」
月代コヨミ:「士騎朝輝が、あなたの命を勝手に賭けましたってね。そこで震えていなさい」
月代コヨミ:すっかり冷えたおしるこを奪い取り、エントランスから外へ出ていく。
士騎朝輝:「ああ。実は一つだけ言ってなかったことがあった」
士騎朝輝:最後に声をかける。
月代コヨミ:「……なによ?」
士騎朝輝:「お前が酷評したお茶の事だけどなぁ。俺もな、お子様舌なんだ。だから、あれは俺の好みの味だった」
士騎朝輝:「俺の事を一つでも覚えておけ」
月代コヨミ:「忘れないであげるわ。気が向いたらね」 外に出ていく。
GM:深夜2時過ぎ。無人のエントランスに、君が一人残された。
士騎朝輝:相手を見送り。エントランスの椅子に座る。
士騎朝輝:さて、告げられた相手になんて言われるか……震えて待つしかあるまい。
士騎朝輝:……………。
士騎朝輝:自分で言うのもなんだが、俺は他人の心がまるで分からない、だから、誰かに寄り添う事に向いていない。
士騎朝輝:自分で言うのもなんだが、俺は欲が少ない。だから、他人がどんな言葉を欲っしているのか、察することがまるで出来ない。
士騎朝輝:自分で言うのもなんだが、俺は強いのだろう。だから、他人が何を不安に思ってるのか、本当の意味で理解することが出来ない。
士騎朝輝:首輪を外された人の姿をした機械か獣。
士騎朝輝:そんな存在がこの俺だった。
士騎朝輝:それでも
士騎朝輝:自由になった時になんとなく思ったのだ。
士騎朝輝:きっと、何時か、誰かの為になりたいと。絶望に沈んだ人間に輝く朝を見せて、自分のように自由にしてやりたいと。
士騎朝輝:都合の良い正義の味方でも、お節介な勝手な自己満足でも。命を明日の朝に繋げることが出来れば、きっと、何時か。
士騎朝輝:「月代コヨミ、笑ってくれるといいなぁ」
士騎朝輝:村雨丸を握って、何時だってそんな事を思うのだ。
GM:シーンカット。ロイスのみ取れます。
士騎朝輝:ここは 月代コヨミをSロイスにしましょう。感情も変えようかな。
GM:どうぞどうぞ!
士騎朝輝:対戦相手 月代コヨミ 尽力〇/超絶憤懣 に。
GM:OKです。Sロイスも含めて承諾。
■ミドルフェイズ10-D:ピリオドは打たせない
GM:クライマックス前最後のシーンに行きましょう。
GM:シーンプレイヤーは花音ちゃん。登場をどうぞ。
芹那花音:1d3+3+99
DoubleCross : (1D3+3+99) → 2[2]+3+99 → 104
GM:行動は……3つの中からどうしますか?
GM:お兄様と電話するのはなんとなく不可能になる気がします
芹那花音:ベルゼブブくんを説得します
芹那花音:兄さんなんかもう知らん!反抗期!
GM:かわいそう!
GM:第三地区、マンション前。
GM:エントランスから少し離れたマンション前の公園で、君は恋本と一通りの相談を終えたところだ。
恋本朝未:「……ってことで」
恋本朝未:「歩はほがらか~な印象を受けるかもしれないけど……ある意味、ボクやコヨミよりもずっとひねくれてるからね。気をつけて」
芹那花音:「はい」コクコクと頷く。
芹那花音:「……あの」
恋本朝未:「なに?」
芹那花音:「最後に、ひとつだけ…聞いてもいいですか」
恋本朝未:「いーよ、ボクに答えられる事ならなんでも。命を救ってもらったしさ」 小さくベロを出す。
芹那花音:「……」頬を染める。
芹那花音:「朝未さんは…その、歩さんのことが好きで、でも、歩さんは……」
芹那花音:「コヨミさんに……って」「それを……ご存知だったんですか?」
恋本朝未:「あぁ、うん」
恋本朝未:「知ってたよ。……いや嘘。本人から聞いたことは一度もない」
恋本朝未:「でも、こう、わかるでしょ? ずっと一緒にいると、言葉にしなくてもわかるんだよね」
恋本朝未:「視線とか行動とか……『世界を敵に回してでも助けたい』なんてまさにそれじゃん?」
芹那花音:「そう…でしょうね」困ったように笑う。
芹那花音:「でも、朝未さんは、自分の気持ちを伝えたんですね」
恋本朝未:「むかつくよなぁ。ボクみたく健気で一途な美少女を捨て置いてさ」
恋本朝未:「うん。伝えた」
芹那花音:「すごいです」
恋本朝未:「……キミは? 伝えてないの?」
芹那花音:「えっ」
恋本朝未:「情報でしか知らないけどね。《ピリオド》──詩雲終。キミを守ってくれたんでしょ」
恋本朝未:「いっしょに住んじゃうくらい好きな人。好きだって言ってないの?」
芹那花音:「それは……その」「こちらから……好…だと…伝えましたが………」みるみる顔が赤くなる。
恋本朝未:「じゃ、キミもすごいじゃんか」 くすくすと笑う。
恋本朝未:「恋する乙女は無敵だ。今のキミもきっと無敵だよ」
芹那花音:「………」顔を真っ赤にしたまま。
芹那花音:「はい」コクンを頷く。
芹那花音:「では、あの、代表として、お話ししてきます」
GM:君はいつでも、魔人ベルゼブブ……新見歩に電話をすることができます。
恋本朝未:「……頼んだ」 花音の手を握って、離す。 「ヒビキが信じたキミを信じるよ」
芹那花音:そうして、朝未さんと別れる。白い息を吐いて、ベンチに座る。
芹那花音:新見歩さんにコールします。
新見歩:『──はいもしもし?』 すぐに出る。
新見歩:『新見でーす』
芹那花音:「あっ」
新見歩:『おっ』
芹那花音:「えっと、あの」「は、はじめまして」
芹那花音:「芹那花音と申します」
新見歩:『その声。その態度……《マクガフィン》じゃないな。《セレナーデ》の方か」
新見歩:「はじめまして。魔人ベルゼブブ……新見歩だ。どれで呼んでも構わないぜ」
芹那花音:「はい。あの、では、歩さんと呼ばせてください。…私のことも」
芹那花音:「《セレナーデ》ではなく、芹那花音と、呼んでください」
新見歩:『え、いいの? いや、じゃあ呼ぶけどさ』『花音。わかってるのか?』
新見歩:『敵だぜ俺は』
芹那花音:「分かっています」
芹那花音:「敵では、ありません」
新見歩:『馴れ合ってる場合じゃない。もう殺すか殺されるかだろ……朝未と戦って、それはわかったんじゃないか』
新見歩:『わかってねえ~!』
芹那花音:「わ、分かってるんです!」
芹那花音:「そ…そのことを、お話するために、電話したんです…」
新見歩:『そうかなあ……んじゃ、一つ答えてほしいんだけどさ』
GM:花音ちゃんは意志で判定してください。難易度は9。
芹那花音:「は、はい」
GM:失敗すると1d10ダメージを受けます。
芹那花音:8dx+2>=9
DoubleCross : (8R10+2[10]>=9) → 10[2,4,7,8,8,9,9,10]+10[10]+9[9]+2 → 31 → 成功
GM:!?
芹那花音:www
GM:めちゃくちゃ強い
芹那花音:大成功してしまいました
新見歩:『……朝未を殺したのか?』 軽さのない、刺すような声色になる。
芹那花音:それに臆することはない。
新見歩:『いや、こっちから喧嘩を売ってるんだから、まあ死んでもおかしくないんだけどさ……やっぱ気になるだろ。ここは』
芹那花音:「殺していません」だから、そう言い切る。
芹那花音:「更に言うならば」
新見歩:『すげえな……感心するよ』『ん?』
芹那花音:「私は…朝未さんと、ヒビキさんの代理として、あなたとお話しているのです」
新見歩:『マジかよ』
芹那花音:「ま、マジです」
新見歩:『代理って……じゃあ、まさかあんたは、あれか。あんたの用件は……』
GM:新見が思わず口ごもる。君は一足先に、コヨミの説得が成功したことを知っていてもいいです。
GM:恋本との戦闘のあたりから、コヨミはずっと全員の輪に入ろうとしませんでした。気が緩んでいたのを引き締めたのかもしれない。
GM:それが、藤原と一緒に話していた。わざわざエントランスから出てきて。
芹那花音:「はい」「…私達は、コヨミさんを助けると決めました。コヨミさんも、承諾してくれました」
新見歩:『…………なるほど』
芹那花音:「太陽に行って、コヨミさんの能力を鎮めます」
新見歩:『ああ、リーダーの力でか。UGNのバックアップがあれば出来るだろうな』
新見歩:『でもさ。勝てるかどうかは別問題だぜ。わかるよな?』
芹那花音:「ええ…」
芹那花音:「…だから、あなたは」
芹那花音:「絶対に勝てる方法をやり遂げようとされたんですよね」
新見歩:『そーだ。別に俺はさ、UGNって組織の力を疑ってるわけじゃないんだよ』
新見歩:『むしろUGNを信じているからこそ、こういう方法を取る。コヨミと世界、両方を守り切るためにな』
芹那花音:「信じているから、こそ……」
新見歩:『……もう手遅れだ。感染は終わってる。俺が能力を止めない限り、夜明けと共に全オーヴァードが黒晶病にかかるぜ』
芹那花音:「止め、ます」
芹那花音:「でも、だから」
芹那花音:「あなたに、死んでほしくありません」
新見歩:『いや無理だ。お前には止められないよ、マスターレイ』
新見歩:『お前が本当に死んでほしくないのは、ピリオドだ。俺が死ななきゃ、彼が死ぬ』
新見歩:『それでいいのか? 好きなんじゃないのか?』
新見歩:『いますぐ家に戻って、N市から遠ざければ……死なない可能性はあるぜ。十分に』
芹那花音:「どうしてそうなるのですか!」
新見歩:『お、おお……?』
芹那花音:声を荒げる。「話を…話を聞いて…いえっ」
芹那花音:「聞きなさい!」
新見歩:『ええ……』
新見歩:『わかったよ。聞くけど……なんだよ? 図星だからって逆ギレはよくないぜ』
芹那花音:「ぎゃ、逆ギレじゃないです!」
新見歩:『わかったわかった!』
芹那花音:「だって、あなたが死んだら」
芹那花音:「コヨミさんは、もう、幼馴染とお話することができなくなってしまうんです」
新見歩:『そんなことない。いるじゃないか。朝未もヒビキもまだ生きてるんだろ』
芹那花音:「そうしないように、私達は、すべてを解決したいと思ってます。コヨミさんも、それに乗ると決めた」
芹那花音:「あなたがいなくなってしまっては、何の意味もないではないですか」
芹那花音:「私に……人に、大切な存在がいると、からかうことはできるのに」
芹那花音:「どうして、あなた自身が、誰かの大切な存在であると、気付くことはできないのですか」
新見歩:『……なあ花音』
新見歩:『みんなそうなんだ。俺が今殺そうとしているみんなにも、幼馴染とか恋人とか、大切な人がきっといっぱいいる』
新見歩:『気づく事はできるよ。でも俺はもう、そういうのが許される人間じゃないんだ』
芹那花音:「まだ、間に合います」
芹那花音:「まだ、世界も、あなたも、終わってはいない」
芹那花音:「……気付くことができるのなら、」
芹那花音:「信じてください。私達を」
新見歩:『……』『……コヨミの能力を鎮めるって言ったが』
新見歩:『失敗したらどうするつもりだ。これはUGNとか、世界とかの問題じゃない』
新見歩:『俺の大好きな月代コヨミに希望をもたせるだけもたせて、それで失敗したら』
新見歩:『どう責任を取るつもりだ』
新見歩:『お前たちが信じるに値するかどうかは……この答え次第だ』
芹那花音:「………」
新見歩:『1分待つよ。月が綺麗だからな』
GM:これはリスクがどうこうといった問いかけではないのかもしれない。おそらく……決まった答えもない。
GM:ただ、計画が失敗したとき。ヘタに希望をいだいた分、コヨミが深い絶望に襲われるのは間違いないだろう。
GM:だからこそ、新見歩は最初から彼女に選択肢を与えなかった。すべてを自分が一手に引き受け、死に、同化されることすら計画に含んでいた……。
芹那花音:「……」
芹那花音:「…………あの」
芹那花音:「私、その」
新見歩:『ん』
芹那花音:「こういう時、失敗したことがなくて」
芹那花音:「何も考えていませんでした」
新見歩:『…………あ?』
芹那花音:「えっ」
新見歩:『……え、なに? 嘘だろ』『まさか今のが?』
芹那花音:「だ、だって、その…」顔が赤くなっている。「じ、事実で…」
新見歩:『こ……"これまで全部成功してきたから、今度も成功させます"と』
新見歩:『花音。お前は、マジのマジで、そう言ってるんだな』
芹那花音:「は……はい」
新見歩:『ふふふ……いや』
新見歩:『ヤバいな……今回のメンバーの中で一番ヤバいと思うよ、お前……』
芹那花音:「えぇぇぇぇ………」
新見歩:『ふー』 息を吐くのがわかる。
芹那花音:顔を真っ赤にしている。
新見歩:『………………俺は屋上にいるよ。希望をもたせて悪いが、いくらそこでウロウロしてても増援は来ない』
芹那花音:「…はい」
新見歩:『そして、言葉だけで懐柔されるほど、俺の覚悟は甘くない』
芹那花音:「……分かってます」
芹那花音:「歩さん、あの」
新見歩:『見せてもらうぜ、お前の覚…………お、おう』
新見歩:『なんだよかっこよく切ろうとしたのに。なに?』
芹那花音:「だ、だって…わ、私は」
芹那花音:「芹那花音は、本当は…、世界、なんかより」
芹那花音:「あなたが、コヨミさんと同化してしまって、朝未さんの気持ちをないがしろにしてしまうことが」
芹那花音:「すごく、許せないです」
新見歩:『…………』
新見歩:『…………いや、参ったな…………。倫理観とか、そういう詰め方をされるのは予想してたけど』
新見歩:『これはな……』
芹那花音:「だから、そ、それを言うなら……」
新見歩:『……それを言うなら?』
芹那花音:「マスターレイは、ただの名折れなので」
芹那花音:「そんなことばかり、考えてしまうんです。だから、それを言うなら」
芹那花音:「あっ」
新見歩:『?』
新見歩:『え、なに?』
芹那花音:「あなたの覚悟、み、見せてもらいます、ので!」
芹那花音:「よろしくお願いします!」
芹那花音:わっと勢いでそう言い、勢いで通話を切る。
恋本朝未:「ど」
芹那花音:「…………っ」顔を真っ赤にしたまま、しばらくホケーとし、
芹那花音:「あ………」切ってしまった……と思っている。
恋本朝未:「どう……だった。何か想定してた会話と違ったっぽいけど……」 いつの間にか、おそるおそる近寄ってきている。
芹那花音:「あっ」
芹那花音:「こ、こうなるはずでは、なかったのです……が……」
芹那花音:アワアワしている。「ど、どうしましょう……気が昂ってしまいました……」
恋本朝未:「ううん、いいよ。説得っていうのはさ」
恋本朝未:「重苦しく話せばいいってもんじゃなくて……相手と話したいって気持ちが大事なんだ」
恋本朝未:「きっと伝わったよ。花音ちゃんと、ボクらの気持ちは」
芹那花音:「…………」顔を真っ赤にして、朝未さんを見上げる。
恋本朝未:「……ありがとう。話してくれて」
芹那花音:「あの」瞬きする。
芹那花音:「皆を、助けましょう、ね」
恋本朝未:「うん」
恋本朝未:「やろう。恋する乙女は無敵なんだ」
芹那花音:「はい」頷く。「無敵です。絶対」
GM:シーンカット。ロイスのみ可能です。
芹那花音:歩くんには
芹那花音:救うべき存在/魔人ベルゼブブ/尽力:〇/脅威/ロイス で取得しているので、このままで!
GM:OKOK!
■ミドルフェイズ11:ルーレット・スピン
GM:第三地区。立入禁止になっている、高層マンションの屋上。
GM:一人の少年がスマホを上着のポケットにしまい、白い息を吐く。
新見歩:「切れちまった」
新見歩:「参ったな。せっかくだからアレ聞きたかったんだけどな……まあ、いいか」
GM:空を見上げる。美しい満月が太陽の光を反射し、輝いている。
新見歩:「コヨミ」
新見歩:「お前を一人にはさせない。お前の意志も裏切らない」
新見歩:「誰が勝っても、世界とお前の両方が救われるようにしてやる」
新見歩:ぐぐっと伸びをし、屋上の端にある屋内へ続く扉へ目を向ける。
新見歩:「……さあ、勝負だUGN」
新見歩:「マスターアビスの生死をかけた戦い。判断ミスはそのまま世界の滅亡に繋がる」
新見歩:「誰が世界の敵になるのか。あるいは、世界の敵なんて誰もいなくて、全員が協力すりゃあ済む話なのか……」
新見歩:「見せてもらうぞ」
■クライマックス
GM:以上でミドルフェイズはすべて終了。
GM:クライマックスに入りましょう。全員登場。
志木倫堂:志木倫堂の侵蝕率を+5(1d3+3->2+3)した(侵蝕率:85->90)
芹那花音:1d3+3+104
DoubleCross : (1D3+3+104) → 3[3]+3+104 → 110
鷲尾瞳:鷲尾瞳の侵蝕率を+6(1d3+3->3+3)した(侵蝕率:99->105)
GM:まずは屋上へ続くエレベーターで、瞳ちゃんとコヨミが会話するシーンになるのですが
鷲尾瞳:はいっ
GM:花音ちゃんは今の会話、ちょっと短かったので参戦しても構いません。
芹那花音:えっ瞳ちゃん大丈夫?
鷲尾瞳:いいよ!
GM:瞳チャン次第かな
芹那花音:じゃあ参戦する!
鷲尾瞳:そこまで長く話さない気はするけど
GM:そうですね。GM的にも、ここはさらっと話す感じかなーと思っていました
芹那花音:いや…でも混ぜてもらおうかな
士騎朝輝:1D3+3+102
DoubleCross : (1D3+3+102) → 3[3]+3+102 → 108
鷲尾瞳:きなきな~
芹那花音:ミドルであんまり話してなかったから ここで話しておきたい
GM:マンション内・エレベーター。
GM:君たちはエレベーターに乗り込んだ。管理人のキーさえあれば、あっという間に屋上階までたどり着けるだろう。
鷲尾瞳:「月代コヨミ」エレベーターが上昇を始めた所で話しかける。
月代コヨミ:「なに?」
鷲尾瞳:「その……戦う前に。貴方を子供扱いしたこと。謝っておきます」
月代コヨミ:「子供扱いって……ああ。恋愛がどうとか?」
鷲尾瞳:「はい。私、恋人ができたばかりで浮かれていたんです。そのせいで、貴方が幼馴染や、故郷の皆を思う気持ちがを、蔑ろにするようなことを言ってしまいました」
鷲尾瞳:「大変申し訳ありません」深々と月代コヨミに頭を下げる。
芹那花音:「………」瞬きして、オロオロと二人を見やる。
月代コヨミ:「別にいいわ。気にしていないし。恋愛経験がないのも合っているし……なにより」 頭を下げる鷲尾を見る。
月代コヨミ:「浮かれていたのは私もよ。ゲームしたり、お茶を飲んだり、気が緩んでいた私にも責任があるの」
月代コヨミ:「謝る必要はないわ。顔をあげなさい、鷲尾瞳」
鷲尾瞳:「……コヨミさん」恐る恐る顔をあげます
鷲尾瞳:「……行動を共にする内にわかりました。貴方が世界のことを、湯ノ浦の人々のことをどれだけ考えて気に病んでいたのか」
鷲尾瞳:「……そのうえで、そんな貴方が我々を信じてくれたこと、とても嬉しく思っています」
鷲尾瞳:「ありがとうございます。希望を信じてくれて」
月代コヨミ:「……まだ信じきってはいないわ。あなた達が歩に負ける可能性だってあるもの」 ぷいと顔をそむける。
月代コヨミ:「勝てるのよね?」
月代コヨミ:「世界を、守ってくれるのよね」
鷲尾瞳:「では、信じていただけるように努力します。私達は勝ちます。貴方も、世界も守ります。そして、この戦いが終わったら」
鷲尾瞳:「一緒に、思う存分浮かれましょう。ゲームをしてお茶を飲んで、それから恋バナも……コヨミがよろしければ」
月代コヨミ:「戦いが終わったら、ね。……それ、死亡フラグっていうのよ」
月代コヨミ:「でもいいわ。乗ってあげる」
月代コヨミ:「死亡フラグはいっぱい立てたほうが死なないらしいから」
鷲尾瞳:「初耳です。それも覚えておきます」
鷲尾瞳:「……私、エージェントやチルドレンではない、普通のオーヴァードの友人が、まだ居なくて」
鷲尾瞳:「なってくれますか?私の友達に……コヨミさんも、それから花音さんも」
芹那花音:「あっ」「はい、もちろんです…!」
鷲尾瞳:「朝未さんも。この戦いが終わったら一緒に……その」
月代コヨミ:「……私、普通からはかけ離れてると思うんだけど」
恋本朝未:「うひひ。でもいいんじゃない」
恋本朝未:「恋バナしようよ。ね」
月代コヨミ:「…………別にいいけれど。ねえ。ずっと聞きたかったのよ」
月代コヨミ:「恋ってそんなに楽しいの?」 鷲尾と花音を見る。
鷲尾瞳:「はい。とても」
鷲尾瞳:「知った後は世界が変わると思います。ね?」
芹那花音:「そうですね…」
芹那花音:「せ、世界は変わると思います……」
月代コヨミ:「そ。なんか怪しい宗教みたいで、あんまり期待できそうにないけど」
GM:エレベーターの扉が開く。
月代コヨミ:「世界が変わる、か。楽しみにしてるわ」
月代コヨミ:かすかに笑みを浮かべ、外に出る。
士騎朝輝:その様子を携帯に収める。最近は事前に言うようになったが、完全に不意打ちだ。
士騎朝輝:「あぁ、楽しみにしてろ。俺達の方を選べば他にもいろいろ楽しい事があるだろうからなぁ。そして、良い表情が撮れた」
GM:屋上のエレベーターホールは狭い。すぐ目の前に、屋上へ続く鉄扉が見える。
GM:君たちは最後の作戦会議をしてもいいし、もうすべて終わったのなら屋上へ出ても構わない。
鷲尾瞳:私は大丈夫だ
GM:ベルゼブブが待ち構えているはずだ。君たちの意志と覚悟が、自分より強いか確かめるために。
芹那花音:私も大丈夫です~
志木倫堂:大丈夫!
士騎朝輝:大丈夫。
志木倫堂:「ま、期待してろよ……それに」
志木倫堂:「ベルゼブブ……新見歩、あいつには言ってやりたい事もある」
志木倫堂:でかいビルの屋上とか普段来ることないな、と。軽く口にして。歩き出す。
士騎朝輝:「あいつ。本当に、俺以外には態度が柔らかい事で。嫌われ者は辛いよなぁ、村雨丸」
士騎朝輝:「ま、でも、そう言うのも旅の縁だ。関わった以上はどうにかしないとな」
士騎朝輝:「行くか」
GM:君たちの誰かが扉に手をかける。
GM:12月の深夜。冷たい風がかすかに吹き込んだ気がした。
GM:Eロイスが発動します。
GM:『砕け散る絆』『傲慢な理想』。各PCの以下のロイスを消去します。
士騎朝輝:藤原奈央
志木倫堂:陶妙算
芹那花音:詩雲終
鷲尾瞳:ノーヴェ
GM:解除条件はクライマックス戦闘1の終了。
GM:つまり、強い意志と共に再び屋上へ戻ること。以上です。
■クライマックス1:希望を喰らう光
GM:クライマックス戦闘1を開始します。エンゲージは次の通り。
月代 新見
士騎 1m 鷲尾
倫堂 花音
GM:──君たちは失敗した。
GM:結果的に、新見を説得することには成功したのかもしれない。太陽に行くことも成功したし、コヨミの暴走を止めることにも、太陽から生還することにも成功した。
GM:だが、払った犠牲は大きかった。……藤原奈央、陶妙算、詩雲終、ノーヴェ。
GM:同行した者はみな道中で同化され、死亡した。
GM:それだけではない。戦いの余波によって地球には同化光が降り注ぎ、およそ人類の半数が重度の黒晶病を発症。彼らは覚醒し、ジャームの大群と化している。
GM:君たちはかつてN市と呼ばれていた大都市の廃墟で、焚き火を囲んでいる。
GM:世界を破滅に導いた指名手配犯だ。安らぎの場所は、もうどこにもない。
月代コヨミ:「……結局こうなるのね。後悔していないと言えば、嘘になるわ」
月代コヨミ:「…………あの時、わたしが、ちゃんと死んでいたら」
月代コヨミ:「みんなをこんな目には遭わせなかったかもしれない」
新見歩:「両方守るってのはさ」
新見歩:「やっぱこういうことなんだよ。何も犠牲にせずに幸せだけを得ようなんて、神様はそんなズルを許しちゃくれない」
新見歩:「何かを守れば何かが犠牲になる。……間違ってたんだよ。全部」
芹那花音:「…………」青ざめた顔で燃える炎を見つめている。
鷲尾瞳:「……やめてください。新見さん。それにコヨミさんも」片手をコヨミの手に重ねる
鷲尾瞳:「貴女のせいではありません。私達皆で選んだ道じゃないですか。それに……」
月代コヨミ:「やめて……やめてよ!」
月代コヨミ:「怒ってるんでしょ、本当は。……ノーヴェが生きていればって……!」
鷲尾瞳:「きゃっ」手を強引に振り払われてよろめく。
鷲尾瞳:その手は以前にもまして骨張り、目の下には深いくまが刻まれている
鷲尾瞳:「そんなこと……そんな事思っていません。ノーヴェが生きてればなんて、そんな……」
鷲尾瞳:「そんな、こと……っう、くっ……」言葉は嗚咽にかき消され最後まで出てこない。手に口を当てて、そのままひっく、ひっくと泣き始める
士騎朝輝:「…………」
士騎朝輝:「まだ俺達の命はある。なら出来ることはあるハズだ」村雨丸を肩にかけて壁に寄りかかっている。
志木倫堂:「……ケッ」
志木倫堂:寝転がった姿勢のまま、近くに落ちていた塗炭の残骸を蹴り上げる。
志木倫堂:「何が神様だ」
志木倫堂:吐き捨てるようにして起き上がる。
芹那花音:「し、志木さん、あの、遠くに行かないでくださいね…」
芹那花音:「ジャームが……どこから襲ってくるかも分からないですから…」
志木倫堂:「自棄にはなんねーよ。それはマジに意味がないってことになる。俺たちのやった、やろうとした……」
新見歩:「ジャームだけじゃない。UGNとか、FHとかもな」
新見歩:「世界をこんなにしちまったんだ。まあ……恨みは、買うよな」
芹那花音:「………っ」
GM:判定について説明します。この空間はベルゼブブのEロイスによって見せられている幻のようなものです。
GM:彼の能力──『自我の感染』『脳機能の極小同化』によって、君たちは一時的に絆を消されている。
GM:ぽっかりと空いた隙間に、ベルゼブブが思い描く最悪のシナリオが流し込まれている。
GM:コヨミは救えても、世界は救えなかった。大事な人は死に、君たちは世界の敵になった。
GM:これは近い将来、実際にそうなる可能性がある世界です。ベルゼブブを殺しコヨミを自害させれば、こんなことはまず起こらないでしょう。
GM:この未来を拒絶するには、イニシアチブの各手番で<意志>12の判定に挑戦してください。判定に失敗すると1d10ダメージを受けますが、成功者が出る度に難易度が3低下します。
GM:意志判定に成功することで、君たちは失ったロイスを取り戻す事ができるでしょう。
■ROUND-01
GM:セットアップ。
月代 新見
士騎 1m 鷲尾
倫堂 花音
GM:コヨミと新見はなし。
志木倫堂:ありません
士騎朝輝:なしです。
芹那花音:なしです
鷲尾瞳:私もありません。
GM:ではイニシアチブだ。イニシアチブは……行動値7!
GM:瞳ちゃんか花音ちゃん、お好きな方がチャレンジしてください。
GM:失敗するとダメージを受けた上、バッドエンドロールをしてもらいます。
GM:成功するとこれが虚偽であることに気づけ、反論したり、他の人を勇気づけたりもできます。
鷲尾瞳:あわわ
芹那花音:先行ってもいいでしょうか
鷲尾瞳:いいよっ!
GM:がんばれ……!
芹那花音:では私めから!
芹那花音:8dx+2>=12
DoubleCross : (8R10+2[10]>=12) → 9[1,1,1,3,7,8,8,9]+2 → 11 → 失敗
GM:花音ー!
GM:妖精の手も……あるよ!
鷲尾瞳:花音ー!
芹那花音:あっ う ちょっと待って
芹那花音:こ…ここで《真相告白》を使用し、これは本当に現実なのでしょうか?とベルゼブブくんに聞くことで
芹那花音:どうにかこれが幻覚であることに気付き、達成値をプラスにできないでしょうか?
GM:やっと出てきたイージーエフェクト!
芹那花音:残しておいて良かったシナリオ1回制限イージー!
GM:えっこれシナリオ1回なの……?
GM:うわほんとだ!
芹那花音:そうなの
GM:OKです。というかこれ、侵蝕もアップするタイプのイージーなので
GM:達成値を+3しましょう。君の判定は成功。
芹那花音:うわ~~っ!ありがとうございます! では侵蝕率が111になり、達成値も14に!
芹那花音:成功!
GM:君は失った詩雲終のロイスを取り戻し、これが新見の見せている幻だと気づくことができます。
新見歩:「もうわかっただろ。芹那花音」
芹那花音:「え……」
新見歩:「失敗ってのは、こういう感じなんだよ」
芹那花音:「……」弱り切って眉を八の字にし、言葉に窮する。
芹那花音:「そんな……、あの時………」
芹那花音:「兄さんは………………」
芹那花音:「…………」
芹那花音:瞬きする。兄さんは。兄さんは、何だ?
新見歩:「そうだ。お前も見てたはずだ」
新見歩:「詩雲終はお前たちと一緒に太陽に行き……暴走する能力に同化され、死んだ」
新見歩:「戻ってきたら、彼のいた場所に黒い結晶だけが残されていた」
新見歩:「それが真実だ」
芹那花音:「………」
芹那花音:兄さんが死ぬ。それは本当だっただろうか?その光景だけが、記憶から塗りつぶされたようにぽっかりと空いている。
芹那花音:パッと携帯端末を取り出し、ネットに接続する。兄さんが情報を探る際に使用していたアカウントで、自分だけが教えられているもの。
芹那花音:それはUGNイリーガルに登録した時に、特別に教わった、二人だけの秘密だ。
芹那花音:「………」
芹那花音:スクロールする。記憶の中の冒険譚とは不似合いに、空虚なアカウントの検索履歴を。
芹那花音:「……歩さん」
新見歩:「どうした?」
芹那花音:イージーエフェクト《真相告白》を使用します。
芹那花音:「兄さんが死んだ、というのは」「本当に、現実ですか?」
GM:OKです。
新見歩:「それは」
新見歩:「それは、もちろん──────」
GM:新見の顔が、かすかに歪んだ気がした。言葉が続かない。
新見歩:「それは、もちろん」
芹那花音:「はい」
新見歩:「…………へへへ」
新見歩:「やるな。花音……やっぱお前はマスターレイだ」
新見歩:「死んでなんかいないよ。これはただの夢だ」
新見歩:「寝て起きれば忘れてしまう類のな」
芹那花音:「………心配性な人」
芹那花音:「大丈夫だと。信じてくれれば、いいのに」
新見歩:「そういうわけにもいかないさ。太陽に行くなら、意志の力は絶対だし……」 ちらりと鷲尾を見る。
新見歩:「……全員が大丈夫だとは、限らないんでな」
鷲尾瞳:呆然とした顔で二人のやり取りを見ている
鷲尾瞳:「二人共……さっきから一体、何を言っているのですか……?」
芹那花音:「瞳さんっ、皆さん……」立ち上がる。
芹那花音:「思い出せるはずです。思い出してください、これは、歩さんの見せている幻覚です!」
志木倫堂:「ああ?」ギロリとそちらを見る。
月代コヨミ:「…………花音」
芹那花音:皆に見られて頬を染めるが、ぐっとこらえる。
GM:イニシアチブ。瞳ちゃんの手番。
鷲尾瞳:「幻……?今、私達の見ている、現実が……?」
鷲尾瞳:「……ふざけ……」
鷲尾瞳:「……ふざけたことを言わないでください!花音!」
鷲尾瞳:泣きながら花音ちゃんの胸ぐらをつかみ、押し倒す
芹那花音:「っ……」押し倒されます。
新見歩:「……鷲尾!」
志木倫堂:「鷲尾。キレるな。体力を」
士騎朝輝:顎に指を当てて何やら呟き、鷲尾たちの方を見やる。
鷲尾瞳:「ノーヴェは……ノーヴェはあの時、私を庇って死んだんです。私が、私がもっと強ければ……」
鷲尾瞳:「私なんて最初から居なければ……ノーヴェ一人だったら!私が足を引っ張らなければ!彼は死なずに済んだんです!それが現実なんです……」
鷲尾瞳:ぽたぽたと大量の涙が君の上に落ちてくる。
鷲尾瞳:「私から……ノーヴェとの時間だけじゃなく、ノーヴェとの別れまで奪わないで!」
新見歩:「…………」 口を挟まない。ただそれをじっと眺めている。
志木倫堂:「おかしくなるなっつー方が無理だ」
芹那花音:「瞳さん、瞳さん……!」胸の苦しさを感じながら、叫ぶ。
芹那花音:「ち、違います……っ! 瞳さん、信じてください!」
芹那花音:「あなた自身を!」
鷲尾瞳:「黙って!これ以上適当なことを言うなら、いくら貴女でも……!」
鷲尾瞳:そう言って剣を錬成しようとして……
鷲尾瞳:「……?」その手に既に、刃のない柄が握られていることに気づく
鷲尾瞳:という感じで判定します
鷲尾瞳:6DX+4 意思判定 精神1+スティールマインド2+DB3、技能3+思い出の一品1
DoubleCross : (6R10+4[10]) → 10[2,3,4,4,6,10]+8[8]+4 → 22
GM:どうぞ。難易度は9です。
GM:うわっ
芹那花音:うわすっげ
鷲尾瞳:全然効きませんでした
志木倫堂:強い意志
GM:なら君はめちゃくちゃに思い出す事ができるし、見破る事ができる。
GM:まだだ。まだ君たちは太陽に行っていないし、それどころかベルゼブブとも対峙していない。
GM:本当の君たちは、屋上に続く扉を開けたところだ。
GM:これは幻覚だ。ベルゼブブの同化能力による、記憶の同化と意志の感染。
鷲尾瞳:じっと柄を見つめて「これは……」
芹那花音:「っえほ、…っは、はあ……」荒い息を吐いています。
芹那花音:「だめです、だめ……!」
士騎朝輝:「………花音、大丈夫か?」
鷲尾瞳:以前にも、こんな事があった。ノーヴェと一緒に挑んだ事件で……遺産の力で、心だけが囚われた時。
鷲尾瞳:あの時にも、自分が錬成するより前に、純白の剣が現れたのだ。
新見歩:「鷲尾。もういい……休めよ」
新見歩:「今のお前は優秀なチルドレンなんかじゃない。大事な人を失って、帰る場所も失った、ただの女の子だ」
新見歩:「諦めていいんだ。……諦めてくれ」
鷲尾瞳:「……申し訳ありません、花音さん」花音を開放する
鷲尾瞳:「そう……そうですね。あなたの言うとおりです」
芹那花音:「あ……」
月代コヨミ:「……瞳? どうしたの」
士騎朝輝:「喧嘩は終いか?なら結構な事だよなぁ」
士騎朝輝:「仲直りに一枚。って、携帯はもう壊れてるか」
鷲尾瞳:「大事な人も、帰る場所も失って……それが本当だったとしても」
鷲尾瞳:「ノーヴェが私に、悲しみだけ残していくなんてありえません」
鷲尾瞳:「どんな世界でも笑顔で生きていける勇気を与えてくれるはずです」
鷲尾瞳:「こんな物が、現実であるはずがありません」
新見歩:「…………」
芹那花音:「瞳さん……!」ほっとしたように身を起こす。
志木倫堂:「……」痛まし気にそちらを見る。それから下を向いて、苛立ちを鎮めようとするように、強く眉間を揉んでいる。
新見歩:「ふ」
新見歩:「んくくく。そうか、そうか……」
鷲尾瞳:「……新見さん」立ち上がり彼を見据えて
新見歩:「なんだい」
鷲尾瞳:「こんな偽物の絶望で、私は諦めません。いえ」
鷲尾瞳:「私達皆がそうです」
鷲尾瞳:「私達の絆は、出会いの輝きは、こんな物で色褪せたりはしない……そうですよね?士騎さん、志木さん──」
GM:新見も立ち上がる。……先程まで、その服装はボロボロだったはずだが。
GM:いつの間にか、小綺麗な服装に戻っている。
新見歩:「いいね。鷲尾瞳」
新見歩:「認めるよ。……お前の覚悟も、本物らしい」
GM:イニシアチブ。行動値4、倫堂くんの手番。
志木倫堂:「……なあ歩」
志木倫堂:ぽつり、と呟く。
志木倫堂:幾度となく、共に危機を乗り越えた……乗り越えられなかった。今は仲間と呼ぶのもおこがましい少年へ。
新見歩:「どうした。愚痴とか恨みつらみなら、いくらでも聞くぜ」
新見歩:「大事な人を失ったんだ。……あんたにはそれをする権利がある」
GM:倫堂くんはいつでも<意志>で判定ができます。難易度は6。
志木倫堂:「不自由には抗えばいい、理不尽に牙を突き立てればいいって思って生きてた」
志木倫堂:「それは何より大事な事なんだ。俺にとって」
新見歩:「思って生きてた。過去形か?」
志木倫堂:「最悪の失敗をした……最悪になった。本当に、最悪の気分なんだ」
志木倫堂:「……そこだよ。怒りたければ怒ってくれ」
志木倫堂:「ああいや、ギスギスしたいわけじゃない。言わないと不誠実だからな」
志木倫堂:「事ここに至って……」
志木倫堂:「俺たちが間違ってたとは、思えないんだ」
新見歩:「……」
志木倫堂:4dx+3>=6 意志
DoubleCross : (4R10+3[10]>=6) → 10[1,5,8,10]+4[4]+3 → 17 → 成功
新見歩:「不思議だな。志木倫堂」
新見歩:「エージェントでもチルドレンでもない。燃やすのがちょっと得意なだけの、高校生のお前が……」
GM:君は見抜くことができます。これは現実ではない。
GM:まだ何に挑んでもいない。はじまってもいない。
GM:君たちはまだ、間違うかどうかというステージにすら、立っていない!
GM:これは幻だ。ほんのちょっと気合を入れれば、容易に崩せるレベルの。
志木倫堂:「おかしいと思うか?」
志木倫堂:「侵蝕汚染に強い筈の妙算が……支部長が……リディアも──」
志木倫堂:「──待て、リディア?」
新見歩:「……」
志木倫堂:「俺たちしか生き残らなかったのなら」
志木倫堂:悄然としていた語調が、徐々に硬質なものに変わっていく。
志木倫堂:「俺はここで呑気に腐ってられるはずがない」
新見歩:「……やっべえ」
新見歩:「そうだったな。今のお前は……ふふっ。ふふふ」
新見歩:「志木倫堂。お前、もっと直情型じゃないのかよ」
新見歩:「気づき方が文化人みたいだぞ」
志木倫堂:ごう、と炎が渦巻く。感じる。俺だけでは形成できない筈の『つながり』を。確かに。
志木倫堂:「あれ? 言ってなかったっけか」
GM:一面の廃墟と荒野がゆっくりと焼け落ち、また現れる。
GM:徐々に12月の夜の、冷たい風が戻ってきている。
志木倫堂:「こりゃマジで俺とお前の間には……まだ何もないな」
志木倫堂:おかしそうに声を抑えて笑う。
志木倫堂:「こっわ!」
新見歩:「あれ? 墓穴掘ったかな」
新見歩:「ふふふ……くくくくく」
新見歩:「怖いだろ。俺の能力」
新見歩:「誰よりも弱いけどさ……誰よりも強いんだ」
新見歩:「俺の意志は最強だからな」
GM:イニシアチブ。士騎くんの手番。
GM:意志判定の難易度は3です。
士騎朝輝:先に判定してからにしますね。
士騎朝輝:5dx
DoubleCross : (5R10[10]) → 9[2,3,3,6,9] → 9
GM:どうぞ!
GM:では成功だ。君は……いま彼らが繰り広げている会話の内容を理解する。
GM:誰も死んでなどいない。まだ始まってもいない。これは……
GM:君たちの意志を試す戦いだ。
GM:スマホのカメラも復元されている。そして。
士騎朝輝:「なぁ?」
GM:君の手の中にあった遺品。……藤原奈央の家のキーも消滅し、
GM:君の耳に、ゆっくりと誰かの足音が聞こえてくる。
月代コヨミ:「……士騎?」
士騎朝輝:「失敗した?俺は賭けに負けた。何処でだ?何処で負けた?何処が分岐点だった?何処で取り返しがつかなくなった?」
士騎朝輝:「こんな事をずっと考えていた。5年くらいかもしれないし、5分くらいかもしれない」
新見歩:「……」 じっと士騎を見ている。
新見歩:正確には少し下。彼の持つ刀を。
士騎朝輝:「太陽を目指す途中で?いや、それはないハズだ。そこで躓くようなら、そもそもこの賭けは成立しない。なにより『リッターシルト』が許可しない。」
士騎朝輝:「そうだな、そして、そこだよなぁ。新見」
士騎朝輝:「ようやく気付いたな」
士騎朝輝:「俺は何時、村雨丸を振るった?俺が忘れるのはあり得るかもしれない。だが『村雨丸が』それを覚えていないのはどういうことだ?」
新見歩:「いや気づいてたよ……くそ。情報は持ってたんだけどさ。ほんとだぜ?」
新見歩:「そいつ自我が強すぎなんだよ」
新見歩:「どういう性格してんだ。ガードが硬すぎだろ」
士騎朝輝:「なら、訂正だ。そこの情報まで持ってるとはね、際どいとこだったが」
士騎朝輝:「なにせ800歳以上だしなぁ」
士騎朝輝:「年の功だよなぁ」
士騎朝輝:「そう。村雨丸が言ってるんだよ。まだ、何も斬ってないってなぁ」
士騎朝輝:「まあ、だが、そうすると納得がいくんだ。俺が最初から引っかかってたとこにな」
士騎朝輝:「世界は救えずに、コヨミは生きている。それはあり得るかもしれないが、そこだな。最悪の世界を作ったが、あんたは自分の最後の希望は消せなかったようだな」
新見歩:「最後の希望。最後の希望か……」
新見歩:「それはお互い様かもな。起きるのが遅いから、とうとうこっちに乗り込んできたぜ」 後ろを指差す。
新見歩:「あんたにとっての最後の希望だろ。そいつは」
藤原奈央:「さっさと……起きろ!」 蹴り飛ばす。
士騎朝輝:「我ながら名推理だったよなぁ……ん?おわぁ!?」
藤原奈央:胸元を掴み、わめきちらす。 「士騎! こんな三文芝居に付き合ってぐだぐだやってんじゃないわよ!」
藤原奈央:「寒い中あたしは待ってんのよ! リディアと恋本も!」
藤原奈央:「いつもみたいにかっこよさげな台詞はいて、刀ぬいて、さっさと片付けなさい!」
士騎朝輝:「付き合いが良いのが俺の良い所だと思うんだけどなぁ。えーと?そうか、最後か」
士騎朝輝:「…………心配だったか?」
藤原奈央:「一生そこにいろ!」 姿が消える。
GM:いつの間にか、月代コヨミの姿も消えています。
GM:廃墟も消滅する。荒野が消滅する。
GM:12月の深夜。屋上の冷たい風が戻ってくる。
士騎朝輝:「じゃあ、決闘だ。格好良い台詞いるか?蠅の王」
新見歩:「そうだな。じゃ、一言ずつでいこうぜ」
士騎朝輝:「断る。俺のは長いぜ」
士騎朝輝:藍色の柄に手をかける。鞘から引き抜かれる邪妖滅殺の霊刀 遺産『村雨丸』。
新見歩:「お前らの覚悟は……あっ、あっ」
新見歩:「そう。はい。いいですよ」
新見歩:「どうぞ」
士騎朝輝:「世界を敵に回しても愛する人を救いたい。それが、その人間の意に沿わないと知っても、生きて欲しいと、一人にはさせないと願う。その想いを完全に否定することは出来ない。だが、自分に向けられた想いを無視し、多くの人間の愛する人を奪うお前のやり方は、その覚悟を理解は出来ても承知できない。俺達が手に入れたいのは、完全無欠、問答無用のハッピーエンド、誰にも文句をつけさせない幸福な結末だ。俺達は月代コヨミと、それを取り巻く全てを救う。その為にお前を止める」
士騎朝輝:その虚実の空間を
士騎朝輝:言葉と共に切り裂いた。
新見歩:「お前さあ……」
新見[5]
10m
士騎[4] 倫堂[4] 花音[7] 鷲尾[7]
新見歩:「詩人に転職できるぜ」
士騎朝輝:「一番最初の客になるか?」
士騎朝輝:「これから仲良くやるんだ。一枚目くらいはサービスしても良い」
志木倫堂:「……どういうやりとりしてたんだよ」脇を小突く。
月代コヨミ:「……やっと戻ってきたわね」
リディア=スミルノフ:「負けないよ。倫堂たちは」
藤原奈央:「……ふん」
鷲尾瞳:「はぁ……はぁ……。けほっ」現実でも泣き叫んでいたのかもしれない。頬が冷たい。喉が痛む
鷲尾瞳:「申し訳ありません、“セレナーデ”。向こうでは取り乱してしまいました。でももう平気です」
鷲尾瞳:「完全に目覚めました。優秀なチルドレンに対しては、あの様な幻覚、全く意味をなしません」
GM:君たちは現実に戻ってきたが──まだ違和感がある。
GM:自我の感染。脳機能の局所同化。
GM:知識の同化。認識の破壊────。
新見歩:「そりゃどうかな」
GM:ベルゼブブ最後のEロイスが発動しています。『破壊神顕現』。
GM:君たちの記憶をかすかに読み取り、同時に自分の意志をほんの少し流し込む。
GM:それで十分だ。人は──"記憶に強く残っている相手"ほど、僅かな力で思い出すことができる。
GM:その人物の話し方。戦い方。
GM:攻撃の威力、エフェクトのクセ、何もかもを再現できる。
新見[5]
《マスターアビス・γ/00》[13]
《ノーヴェ》[06] 《マスターレイ》[07]
10m
士騎[4] 倫堂[4] 花音[7] 鷲尾[7]
ノーヴェ:「そういうことだ」 ごきごきと首を鳴らす。
鷲尾瞳:「……まさか」ごしごしと目をこすって「これは……」
鷲尾瞳:「ノー……いえ、これは幻覚……!わかっています。何の問題もありません……全く……本当に……!」動揺しながらノーヴェくんに剣を向けます
《マスターアビス・γ/00》:「《マスターアビス》を救うために、世界を危険に晒すというのなら────」
《マスターアビス・γ/00》:「それはプロメテウスではない」 少女が燃え盛る炎を翼のように展開する。
志木倫堂:「はっ……マージでさ、さっきのまでは納得してやってもいい。いい、が────」
志木倫堂:獰猛に、口元が吊り上がる。威嚇のような笑みが浮かぶ。
志木倫堂:「流石に来たぜ、ドタマに!!」
芹那花音:「……っ、あなたは……っ」───それは自分の前世。記憶上にある自分。
《マスターレイ》芹澤花乃:「やあ。ボク」 巨大な機械槍を持った軍服の少女が、ゆっくりと屋上に降り立つ。
《マスターレイ》芹澤花乃:「意志は見せてもらった。今度は力を見せてもらおう」
《マスターレイ》芹澤花乃:「ボクが転生に失敗したのか、それとも大成功したのか……」
《マスターレイ》芹澤花乃:「証明しておくれ」
芹那花音:「………!」 転生した自分は、彼女の力を継承しつつも…自らで攻撃することができない。
新見歩:「俺は弱いからさ。こうやって小細工するしかない。……怒っていいぜ」
新見歩:「怒れ。昂ぶれ。すべての覚悟と意志を、俺にぶつけろ」
新見歩:「お前たちの覚悟と力を…………」 「俺に、見せろ! UGN!」
GM:新見のワーディングが──魔人ベルゼブブのワーディングが迸り、君たちのレネゲイドを活性化させる。
GM:衝動判定です。難易度は9。
芹那花音:8dx+2>=9
DoubleCross : (8R10+2[10]>=9) → 10[1,1,2,3,4,6,7,10]+5[5]+2 → 17 → 成功
芹那花音:2d10+110
DoubleCross : (2D10+110) → 15[9,6]+110 → 125
志木倫堂:4dx+3>=9
DoubleCross : (4R10+3[10]>=9) → 10[1,1,8,10]+5[5]+3 → 18 → 成功
志木倫堂:志木倫堂の侵蝕率を+8(2d10->5,3)した(侵蝕率:90->98)
GM:花音ー!
芹那花音:ハッハッハ
士騎朝輝:5dx
DoubleCross : (5R10[10]) → 9[5,7,7,8,9] → 9
士騎朝輝:成功。
士騎朝輝:2D10+108
DoubleCross : (2D10+108) → 9[7,2]+108 → 117
鷲尾瞳:6DX+4 意思判定 精神1+スティールマインド2+DB3、技能3+思い出の一品1
DoubleCross : (6R10+4[10]) → 10[1,1,3,3,9,10]+8[8]+4 → 22
鷲尾瞳:2d10+105
DoubleCross : (2D10+105) → 20[10,10]+105 → 125
鷲尾瞳:ほにゃあ~
GM:ぐええええ
GM:
■クライマックス2:『絶対同化領域ベルゼブブ』
GM:クライマックス戦闘2を開始します。
■ROUND-01
GM:セットアップ。
《マスターアビス・γ/00》:《灼熱の砦》《エターナルブレイズ》《苛烈なる火》《先陣の火》。攻撃力を+50、行動値を+25。
《マスターアビス・γ/00》:行動値は38に。
《マスターレイ》芹澤花乃:コーリングシステム。スカイキッドに搭乗。
芹那花音:《ファンアウト》《限界突破》を使用します。《限界突破》では《援護の風》を指定。
芹那花音:対象はPC全員!みんな戦闘移動してね~
士騎朝輝:《加速装置》《ヴァジュラ》暴走《紅蓮の憎悪》発動 攻撃力+21 行動力4→20 侵蝕117→122
志木倫堂:《エターナルブレイズ》《苛烈なる火》攻撃力+42 行動値0 HP-5
志木倫堂:志木倫堂の侵蝕率を+7した(侵蝕率:98->105)
志木倫堂:移動はなしにしよう。
鷲尾瞳:どうしよっかなー
鷲尾瞳:士騎くんに突っ込んでもらって、エンゲージをぎりぎり分けておいて……って思ったけど
鷲尾瞳:士騎くんよく見たら9mまでしか動けん動けん!敵のエンゲージまで突っ込みます。
士騎朝輝:で。戦闘移動が、この時点じゃ行動値的に9Mなので。9M前進で。
GM:そうか、士騎くんファンアウトと相性悪かったね
士騎朝輝:10mゲージだとちょい相性が悪いですね
GM:ファンアウトだから、花音ちゃんは移動なしか。
新見[5]
《マスターアビス・γ/00》[38]
《ノーヴェ》[06] 《マスターレイ》[07]
鷲尾[7]
1m
士騎[20]
9m
倫堂[0] 花音[7]
GM:す、すみません……これは事前にチェック漏れしてたGMのミスなのですが
GM:ファンアウトと限界突破、どっちかしか使えない!
芹那花音:じゃあファンアウトだけで!たいへん失礼しました
GM:いやごめんね。普通にキャラシチェック漏れですこれは
GM:限界突破分の侵蝕はさげておいてね~
芹那花音:はーい!今侵蝕率129でございます
■Initiative
士騎朝輝:「俺の最強の相手は、どうやらコピーできなかったみたいなんだよなぁ」自分の横を見る。横にいる人間を指先で触れる。
士騎朝輝:「運が良かったよなぁ」
新見歩:「色々難しいんだよ。今お前らが何と戦ってるかもわからないし」
新見歩:「でもきっと……多分、めちゃくちゃ強いんだろうな」
新見歩:「死なないでくれよな」
GM:行動値38。マスターアビス/γ・00の手番。
《マスターアビス・γ/00》:まずイニシアチブで《ヒートシフト》します。ラウンド間、自身の全判定のC値を-1。
《マスターアビス・γ/00》:マイナーで《氷炎の剣》《地獄の氷炎》。炎の大槍を錬成。
《マスターアビス・γ/00》:メジャーは《コンセントレイト:サラマンダー》《炎神の怒り》《煉獄魔人》《炎の刃》《アマテラス》《フレイムタン》《結合粉砕》《クロスバースト》《終末の炎》《エネルギーブレイド》《ありえざる存在:獅子奮迅》。HPを25消費。
《マスターアビス・γ/00》:対象は倫堂、花音のエンゲージです。
《マスターアビス・γ/00》:14dx6+13
DoubleCross : (14R10+13[6]) → 10[1,1,1,1,1,1,1,2,4,5,5,6,7,8]+3[1,3,3]+13 → 26
GM:ひくっ!
士騎朝輝:やる気がっ!?
GM:でもダイス14個だとこんなもん……いや低いな。1,3,3て
GM:対応をどうぞ。
GM:あと、レリエルの妖精の手も使えます。
志木倫堂:8dx+1 ドッジ!
DoubleCross : (8R10+1[10]) → 9[3,4,6,6,6,7,7,9]+1 → 10
芹那花音:避けられるんちゃうんか!ドッジしてみます!
芹那花音:5dx>=26
DoubleCross : (5R10[10]>=26) → 9[1,2,3,5,9] → 9 → 失敗
芹那花音:ダメでした
志木倫堂:《炎陣》花音ちゃんをカバー
GM:ナイスカバー!
芹那花音:カバーされます!
志木倫堂:志木倫堂の侵蝕率を+2した(侵蝕率:105->107)
GM:ダメージを出します。
《マスターアビス・γ/00》:インフィニティコロナを発動。攻撃力に武器攻撃力を上乗せ。
《マスターアビス・γ/00》:3d10+2d10+184+39 装甲無視。
DoubleCross : (3D10+2D10+184+39) → 21[10,6,5]+15[8,7]+184+39 → 259
芹那花音:なにそれは
志木倫堂:20回死ぬ!
志木倫堂:由解瑛へのロイスを昇華して起き上がります。
GM:コヨミのNPCカードもあります。侵蝕が危ないと思ったら使ってね!
芹那花音:やさしい!
GM:あっそうか、花音ちゃん起きるのかなーって思ったらカバーされてるんだった
GM:演出いきます。
《マスターアビス・γ/00》:「プロメテウス────」「人類を導く炎」「希望の光」「太陽」 手を天高くかざすと、天を貫く炎の槍が屹立する。
《マスターアビス・γ/00》:「オレは言ったはずだリンドウ。プロメテウスになれと」
《マスターアビス・γ/00》:「お前の行動は……」
《マスターアビス・γ/00》:「プロメテウスではない」 一閃。
GM:炎の嵐が駆け抜け、屋上の半分を溶解する。衝撃波が後方のビル群を粉砕した。
月代コヨミ:「……花音!」
志木倫堂:「は──ざけん、な!」
芹那花音:「ひっ…!」本能的な恐怖。そもそも、戦闘能力は全くない。おびえて身を竦ませる。
芹那花音:「……っ」「……?」予想していた痛みが訪れない。ぎゅっと閉じていた目を開く。
《マスターアビス・γ/00》:「…………ほう」
志木倫堂:纏う炎が瞬間的に蒼く凝集する。熱を──自らのレネゲイドで侵食する、奪い取る、風穴を開ける。
志木倫堂:僅かな隙間をこじ開け、仲間を守る。かつてそうしたように。
志木倫堂:「お前はそうじゃないだろ」
芹那花音:「りっ…倫堂さん……!」
《マスターアビス・γ/00》:「そうじゃない?」 無傷の花音と、消耗した倫堂を交互に見る。
志木倫堂:バーナーのよう火を炎をたなびかせながら消し飛んだ半身を復元する。
志木倫堂:「希望を」
志木倫堂:「くれてやろうぜ。《マスターアビス》に」
芹那花音:「………っ!」
芹那花音:その姿を見て。大きく息を吸い、口を開いた。
《マスターアビス・γ/00》:「…………ふ…………」
《マスターアビス・γ/00》:「何を言っているかよくわからないが、これだけは分かる」
《マスターアビス・γ/00》:「いいサラマンダーだ。お前は」
士騎朝輝:「速いな。マスターアビスγ」「あれと戦ったのは慎重派の方か?能力は?と思ったけど、大体わかった。なんだ、あの熱量」
士騎朝輝:「あいつばかりは、斬り凍らせるのに一撃とはいかないか。だが、太陽を相手にしようって言うんだからなぁ、丁度良い前哨戦だ」
士騎朝輝:「さて、と」
GM:イニシアチブ。行動値20、士騎くんの手番。
芹那花音:お、お待ちください!
芹那花音:《スピードフォース》で割り込んでもよろしいでしょうか!
GM:お!
GM:君そんなんもってたの!
芹那花音:実は持ってました!
GM:持ってたわ
GM:(セレナーデ確認した)
GM:OKです。では最速手番は花音ちゃん。
芹那花音:へい!マイナーなし。
芹那花音:メジャーで《エンジェルヴォイス》《風の渡し手》《弱点看破》《智将の眼力》。対象はPC全員。
芹那花音:このラウンド間、次のメジャーアクションのC値-1、判定ダイス+5個、攻撃力+15。
GM:出し惜しみをしない……!大事凹部なのか!
GM:大丈夫なのか!
芹那花音:みんなを信じてるわ!
鷲尾瞳:マカセテ~
GM:OKです。では、君を含む全員にバフがかかった。
GM:演出をどうぞ。
芹那花音:倫堂さんの姿が、強敵に立ち向かう姿を見て、自分も自分のできることをしなくてはと我に返った。
芹那花音:だから大きく息を吸い、歌う。
芹那花音:「♪ものみなこぞりて、みかみをたたえよ」
芹那花音:それは太陽の賛歌。
芹那花音:「ハレルヤ、ハレルヤ」
芹那花音:この寒い夜が明ければ、太陽が昇る。
芹那花音:笑顔でそれを見たい。
《マスターレイ》芹澤花乃:「あぁ……いい歌だ」
《マスターレイ》芹澤花乃:「少なくとも、歌声に関しては無事に継承されたらしい」
《マスターレイ》芹澤花乃:「花音」
《マスターレイ》芹澤花乃:「人生は楽しいかい?」
芹那花音:「……はい」
《マスターレイ》芹澤花乃:「好きな人は?」
芹那花音:「……います。好きな人と、人生を歩むことが、できそうです」
芹那花音:微笑む。「だから、安心してください」
《マスターレイ》芹澤花乃:「いいね。やっぱりボクは天才だったらしい……有言実行しちゃったな」
《マスターレイ》芹澤花乃:「そうだね。もう少し安心したら帰ろうかな」
《マスターレイ》芹澤花乃:「知ってると思うけど、ボクはけっこう頑固なんだ」
《マスターレイ》芹澤花乃:「心の底から安心するまでは帰らないからね。覚悟したまえよ」
《マスターレイ》芹澤花乃:花音に向けてにこりと笑った。
芹那花音:「わ……」
芹那花音:「私も、頑固です!」
芹那花音:吹きすさぶ爆炎の間から、歌声に合わせて光が沸き立ち、仲間たちに届く。
GM:イニシアチブ。行動値20、士騎くんの手番。
志木倫堂:冷気の支配がはじまるより先。周囲を渦巻いていた火が鎮まる。それは消えたという事ではない。
志木倫堂:安定したということだ。芹那花音の歌によって。
士騎朝輝:「さぁ、行くか。村雨丸。歌は黙らせなくて良いぜ」
士騎朝輝:「花音の歌は好きなんだ」
士騎朝輝:という事で、マイナーで接敵。メジャーで新見君《魔人ベルゼブブ》に攻撃します。
士騎朝輝:《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》《クレイジードライヴ》《バリアクラッカー》
士騎朝輝:妨害あればどうぞ。
芹那花音:【花音】C値-1、判定ダイス+5個、攻撃力+15。
GM:妨害はありません。素ドッジ。
士騎朝輝:19dx6+10
DoubleCross : (19R10+10[6]) → 10[1,3,3,4,4,4,4,4,5,6,6,7,7,7,7,7,10,10,10]+10[1,2,4,6,7,7,7,8,9,10]+10[1,2,3,4,5,6,7]+10[2,8]+10[10]+10[9]+10[7]+10[6]+10[8]+2[2]+10 → 102
GM:アッ判定まだだった
GM:ギェー
新見歩:4dx+1
DoubleCross : (4R10+1[10]) → 8[4,5,5,8]+1 → 9
GM:まあ無理だよ!
GM:無理なので、
《マスターレイ》芹澤花乃:カバーします。《マグネットフォース》。
GM:ダメージをどうぞ。
士騎朝輝:オートでアームドスーツ開放。
士騎朝輝:11D10+10+3+15+21+16
DoubleCross : (11D10+10+3+15+21+16) → 70[7,4,6,6,6,7,4,3,9,8,10]+10+3+15+21+16 → 135
士騎朝輝:ガー不装甲無視。
GM:アホか……!
士騎朝輝:122→135
《マスターレイ》芹澤花乃:《電磁反応装甲》を使います。Lv6なので6回分。
《マスターレイ》芹澤花乃:120軽減して、謎の装甲で更に8軽減……ができないや!
《マスターレイ》芹澤花乃:15ダメージ喰らいました。まだ倒れません。
GM:あと、こいつのEロイスはなし。
GM:演出をどうぞ!
士騎朝輝:はい!
士騎朝輝:士騎を中心に氷煙と氷霧が螺旋を描くように吹き上がり虚空を白へと染め上げていく。
士騎朝輝:纏った風が吹雪へと姿を変え、氷煙が触れたモノは全ての動きを止め沈黙し、周囲を冷たく静かな死が支配する。
士騎朝輝:ジャームをも連想させる狂濃度の暴走出力。空気すら氷結していく埒外の異常凍結現象。それが、氷の剣鬼が間合いを詰める先触れだった。
新見歩:「怖いんだよな。マジでさ」
新見歩:「俺の能力はちっぽけで……むちゃくちゃに弱いから」
新見歩:「あんたみたいなのには憧れるよ」「……へ」
士騎朝輝:「マジでさ。死ぬなよ」
士騎朝輝:「あんたが終わったらヤバイからなぁ」
士騎朝輝:「こちとら暴走型で制御が効かない」
士騎朝輝:「いざとなったら威力削減をこっちでやることまで考えてる」
士騎朝輝:「行くぜ」
新見歩:「ごちゃごちゃ言わずに来いって。友達じゃないんだぜ」
志木倫堂:「行けよ」
志木倫堂:「慎重な方は俺担当だろ」
士騎朝輝:氷煙を撒き散らしながら、相手の眼前に。
《マスターレイ》芹澤花乃:その眼前に、一瞬で立ちはだかる。
士騎朝輝:「友達のフリしてた人間が、何言ってるんだよなぁ」
士騎朝輝:士騎の掌中で村雨丸が抜かれるのを待ちわびるように歓喜に震える。
士騎朝輝:機械を思わせる駆動音。鞘の中から漏れ出る白い光がゆっくりと回転している。
《マスターレイ》芹澤花乃:遺産ソルモルス。巨大な機械槍にして、マスターレイと同化して意のままに形状を変える武器。
士騎朝輝:獲物を前に楽し気に、弄ぶように嗜虐的な光が揺らめき唸りを上げ続ける。
士騎朝輝:瞬間────手首が霞むようにぶれ、ストロボのような一瞬の白い十字光が走り、風が光と共に凍り落ちた。
《マスターレイ》芹澤花乃:光のムチのようにしなり、士騎を迎え撃った。一合、二合、三合。
《マスターレイ》芹澤花乃:「ううん。なるほど」
士騎朝輝:「速いな。戦時最強」
芹那花音:「……っ」はらはらとした表情で二人を見ている。
《マスターレイ》芹澤花乃:「手がじんじんする。戦後世代ってのはこんなに強いのかい?」
《マスターレイ》芹澤花乃:「でも防御の方はどうかな。君、あんまり得意ではないだろ」
士騎朝輝:ソルモルスに縦横に刻まれた切断痕。超低温の斬道から白い煙がゆるりと靡く。
士騎朝輝:「俺が強いのさ、多分な。外れだ、このソルモルスには核がない」
士騎朝輝:「試してみるか?避けるのも受けるのもしないぜ」
《マスターレイ》芹澤花乃:「そうだな。試してみるのもいいんだが……」
《マスターレイ》芹澤花乃:「……こっちのお嬢さんと遊んでからだな!」
GM:イニシアチブ。瞳ちゃんの手番。
鷲尾瞳:マイナーで《インフィニティウェポン》。武器を生成
鷲尾瞳:鷲尾瞳の侵蝕率を+4した(侵蝕率:125->129)
鷲尾瞳:+4?3のはず……間違えてボタン押しちゃったみたい。1下げるね
GM:ほいほい!
GM:そうか。スーパーランナーいらないから
鷲尾瞳:メジャーでコンボ:目覚めよヴォーパルソード
鷲尾瞳:《コンセントレイト:モルフェウス》《咎人の剣》《クリスタライズ》《ギガンティックモード》《ストライクモード》
鷲尾瞳:命中判定9DX+9。攻撃力63+5d10、これに支援が着いて、装甲無視で攻撃します。対象はエンゲージ内の敵全員
芹那花音:【花音】C値-1、判定ダイス+5個、攻撃力+15。
GM:くるか・・!
鷲尾瞳:花音ちゃん援護の風も貰っていい……?
鷲尾瞳:範囲攻撃だし!
芹那花音:は~い!
芹那花音:《援護の風》《ウィンドブレス》ダイス+6個、達成値+12
鷲尾瞳:では判定行きますよ~
GM:おいで! 妨害とかはありません。
鷲尾瞳:20DX7+9 白兵攻撃 肉体6+DB3+支援11、技能9+支援12
DoubleCross : (20R10+9[7]) → 10[1,1,1,1,1,2,3,3,5,6,6,7,8,8,8,9,9,9,10,10]+10[1,3,3,5,6,6,7,9,10]+5[2,5,5]+9 → 34
鷲尾瞳:あっ!C値下げ忘れた!
GM:おっ、こっちは普通だ。NPCカードは使いますか?
GM:振り直して!
鷲尾瞳:すみません……振り直していいですか……!
鷲尾瞳:20DX6+9 白兵攻撃 肉体6+DB3+支援11、技能9+支援12
DoubleCross : (20R10+9[6]) → 10[1,2,3,3,3,4,4,5,5,6,6,6,7,8,8,9,9,9,10,10]+10[1,2,2,4,5,6,6,7,9,9,10]+10[2,4,6,7,7,8]+10[5,5,9,10]+10[2,7]+10[10]+3[3]+9 → 72
鷲尾瞳:花音ダイス最強~
GM:ゲーーッ
GM:とりあえずリアクションしよう。えーと
新見歩:4dx+1 新見は普通にドッジ。
DoubleCross : (4R10+1[10]) → 10[3,5,7,10]+1[1]+1 → 12
《マスターレイ》芹澤花乃:5dx+3 こっちもドッジ。
DoubleCross : (5R10+3[10]) → 10[1,2,5,5,10]+9[9]+3 → 22
GM:この二人が失敗した時点で、残りのリアクションはする意味がないな……
ノーヴェ:《マグネットフォース》。新見をカバー。
《マスターアビス・γ/00》:《炎陣》《氷盾》。マスターレイをカバー。
鷲尾瞳:にゃにっ
GM:ダメージをどうぞ。
志木倫堂:こいつら全員カバーリング持ちかよ!
鷲尾瞳:ノーヴェが私の真似を……!?
鷲尾瞳:どきどきしている場合ではない。ダメージ出します
GM:力を合わせて立ち向かっているんだよ……世界の敵にな!
鷲尾瞳:8d10+63+3+5d10+15 装甲無視
DoubleCross : (8D10+63+3+5D10+15) → 55[2,7,10,9,6,4,10,7]+63+3+18[3,2,2,5,6]+15 → 154
GM:うげえええ
GM:これはあかん!というかこれ2倍ダメージじゃないか。
鷲尾瞳:カバーしたら2倍だよ!
GM:ノーヴェは圧倒的に戦闘不能になります。γもこれには耐えられない。ので、
《マスターアビス・γ/00》:《燃える魂》。復活する。
ノーヴェ:《メカニカルハート》。攻撃力がアップし、復活。
GM:演出をどうぞ!
鷲尾瞳:息を大きく吸って吐く。目の前にいるノーヴェは偽物だ。そうわかっていても心がざわつく。
鷲尾瞳:「……大丈夫」
鷲尾瞳:泡立つ心を花音の歌が落ち着けてくれる。剣を錬成する。闇夜に浮かぶ星の如く輝く、純白の剣。……いや、錬成するだけではない。
鷲尾瞳:……ただの両手剣ではなく、もっと適した形に。目の前にいる敵に合わせた最適な形に再錬成する。
GM:本物そっくりだ。というより、君の記憶を読み取っている以上──"鷲尾瞳が知っているノーヴェ"しか出てこない。
芹那花音:「♪月かげさやかに み空にかがやく」「ハレルヤ、ハレルヤ」
芹那花音:(瞳さん)(信じて)
芹那花音:「♪きらめく星をも、静かにみちびく」「みかみをたたえよ」
《マスターレイ》芹澤花乃:「♪──"いざたて戦人よ" "御旗につづけ"」
《マスターレイ》芹澤花乃:「♪"雄々しく進みて" "遅るな徒(あだ)に"」
ノーヴェ:「ずっとだ」「ずっとガチでやりあってみたいと思ってた」
ノーヴェ:「見せてみろ。お前の本気。お前の剣!」
ノーヴェ:「鷲尾!」 我慢できないというように拳を構え、飛ぶ。
鷲尾瞳:「私もです。本当は貴方より、本物のほうが強いと証明したい……ですが」
鷲尾瞳:今の自分の役目は、ノーヴェを一人で相手することではない。虚像が立ちはだかる限り、士騎朝輝達の攻撃も届かない。
鷲尾瞳:これだけの数の敵をまとめて薙ぎ払うこと。たとえ防御を犠牲にしても、だ。……故に
鷲尾瞳:「はっ……ぁぁああああーっ!」
鷲尾瞳:再びその手に現れたのは、剣というにはあまりにも大きすぎる、大きく、分厚く、重く、そして大雑把な、鉄塊の如き巨人の刃。
鷲尾瞳:その凄まじい重力が洗練された技術とともに、嵐の如き激しさを持って振るわれる。
新見歩:「はは。なるほど」
新見歩:「……悪い影響を受けすぎだろ。あのノーヴェとかいう奴に……!」
志木倫堂:「マジ? そういう事出来るタイプだったわけ?」愉快げに笑う。
鷲尾瞳:吹きすさぶ冷気と炎に軌跡を残しながら、ベルゼブブを、彼が従える虚像を薙ぎ払う。庇い防いだとしても体ごと弾き飛ばし、強引に攻撃を継続する……防御を捨てた完全なる剛の剣
鷲尾瞳:ビルの屋上に、巨大な斬撃痕が刻まれた。
鷲尾瞳:鷲尾瞳の侵蝕率を+19した(侵蝕率:128->147)
ノーヴェ:「なるほど……なるほどな」 機械化兵のタフネスで耐えた。それでもオーバーロードによって一部がスパークしている。
鷲尾瞳:「はぁ……はぁ……どうですか!これは!」
鷲尾瞳:剣は解けるように形を失い元に戻る。これはかなりの無茶だ。当然、負担も大きい。
鷲尾瞳:よろめき倒れそうになる体を、剣を杖のようにして突き立て、支え、ノーヴェを見据える。
芹那花音:「瞳さん……」瞬きする。冷気と炎にあてられて頬が赤くなっている。
士騎朝輝:「本物、訓練でこれを相手にしてるのか。そりゃあ楽しいだろうなぁ」
ノーヴェ:「おい鷲尾」
ノーヴェ:「お前の剣はもっとお上品だったはずだろ。いつからそんなになった?」
ノーヴェ:「お上品で、真面目で、口うるさいUGNチルドレン……それが鷲尾瞳のウリじゃねーのか」
鷲尾瞳:「……まだ本物のノーヴェにも見せてない、私の新必殺技です」
鷲尾瞳:「でも……前より魅力的ですよね?」
ノーヴェ:「おう」 即答する。
鷲尾瞳:「え、あの……そうだと……思っていただけると……嬉しいのですが……」
鷲尾瞳:「ひゅっ」
ノーヴェ:「思ってんよ!」
ノーヴェ:「そうやってがむしゃらに前に進もうとする姿勢。それでこそ俺の最高のライバルで……」
ノーヴェ:「俺の恋人のマクガフィンだ。おい、倒れんじゃねーぞ」
ノーヴェ:「こっちにも新技があるんだからな!」
鷲尾瞳:「当たり前です!だ、騙されませんよ!貴方が本物じゃないのはわかっているんです!」
鷲尾瞳:「そんな事を言っても、手加減は一切しませんからね……このまま押し切ります!……ふふ」そう言いつつ思わず笑ってしまう
鷲尾瞳:笑みをこぼしつつ再び剣を構えるよ
新見歩:「ふっふっ。くくくく」
芹那花音:「あれが瞳さんの恋人……」
芹那花音:(あ、あのひとと、き、キス……………を…………)
芹那花音:(ひ、瞳さんが……………)
GM:行動値7。マスターレイの手番。
芹那花音:さっき《スピードフォース》したのでなしなしよ~!
GM:行動するのはこっちのマスターレイだよw
《マスターレイ》芹澤花乃:行動します。マイナーで《ポルターガイスト》《ヴァリアブルマシン》。
GM:このマスターレイは、ベースになったとあるキャラシートから少し改変が加わっており
GM:具体的には、武器がミリオンベインからヴィークル用レールキャノンになっています。
芹那花音:なるほどね
《マスターレイ》芹澤花乃:ポルターガイストで攻撃力がアップ。ヴァリアブルマシンで攻撃力とダイスが増加。
《マスターレイ》芹澤花乃:《コンセントレイト:ノイマン》《プレディクション》《コントロールソート》。対象は花音ちゃん。
《マスターレイ》芹澤花乃:7dx7+12 リア不です。
DoubleCross : (7R10+12[7]) → 10[5,6,6,7,8,9,10]+10[1,3,5,7]+10[7]+2[2]+12 → 44
芹那花音:リア不だからリア不です!
《マスターレイ》芹澤花乃:リアふじゃない!ドッジ不可!
芹那花音:じゃあガード!
GM:なのでガードもできるし、あと奈央のやつでも軽減できます。ダメージ!
《マスターレイ》芹澤花乃:5d10+58 こうだ。もろもろが有効。
DoubleCross : (5D10+58) → 30[9,7,9,4,1]+58 → 88
芹那花音:装甲値8でHP27!死にます。
芹那花音:両親のロイスをタイタス昇華して復活!
GM:親ーー!!
芹那花音:サヨナラ 親
《マスターレイ》芹澤花乃:遺産ソルモルス。巨大な機械槍にして、マスターレイと同化して意のままに形状を変える武器。
《マスターレイ》芹澤花乃:ある時は全身を覆う光の鎧に。ある時は百のパーツに分裂する槍に。
《マスターレイ》芹澤花乃:そして今は────光り輝き浮遊する、無数の短剣に。
《マスターレイ》芹澤花乃:「♪"うたごえ合わせて うしおのごとくに"」 人差し指で花音を指差す。
《マスターレイ》芹澤花乃:「♪"正義の" "御神は"」「────"われらのッ、守りッ"!」
GM:ナイフの雨。刃が殺到し、花音の全身を切り裂き、突き刺さる。
芹那花音:現在のソルモルス所有者である詩雲終の使用方法とは異なる。本来の使い方はこちらなんだろう。
芹那花音:「────ッ!」
《マスターレイ》芹澤花乃:「花音! ボクはね、一生懸命戦ったよ!」
《マスターレイ》芹澤花乃:「戦って戦って……その末に、日本から遠く離れたベルリンで死んだ!」
《マスターレイ》芹澤花乃:「ちょっとだけキミに嫉妬して……」「八つ当たりさせてくれよな!」
芹那花音:「さっ」「さっきと…全然…言ってることが違う…っ!」
《マスターレイ》芹澤花乃:「はははは。男社会で女子が生きるというのは、それは大変なものだったのさ。狡さも身に着けないとね」 ナイフの雨が止む。
《マスターレイ》芹澤花乃:「でも嬉しいな」
《マスターレイ》芹澤花乃:「ボクが頑張った結果が、この────」「この大都会だ」
《マスターレイ》芹澤花乃:「守ってみせなよ。花音!」
芹那花音:「………そうですよ」微笑む。
芹那花音:「ええ」「この街に生きる、兄さんのために!」
芹那花音:「わたしだって……」
芹那花音:「歌いますっ!」
GM:イニシアチブ。行動値6、ノーヴェの手番。
士騎朝輝:あ。イニシアチブのオートで防具パージして起きます。
GM:ほいほい。了解です。
GM:パージということは脱ぎ捨てですよね。
士騎朝輝:ですです。
GM:すみません、おまたせしました。改めてノーヴェの手番。
ノーヴェ:マイナーで《ポルターガイスト》。エピックレイジングブレイドを破壊せずに攻撃力アップ。
ノーヴェ:オートでレイジングブレイドを装備。
ノーヴェ:《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》《ライトニングリンク》《バリアクラッカー》。鷲尾を殴ります。
鷲尾瞳:うおー
鷲尾瞳:こいっ
ノーヴェ:12dx7+10
DoubleCross : (12R10+10[7]) → 10[1,1,1,2,3,3,5,7,8,8,9,10]+10[1,3,7,8,10]+10[1,1,7]+2[2]+10 → 42
ノーヴェ:どうだよ!避けてみろ鷲尾!
鷲尾瞳:よけちゃお~
鷲尾瞳:9DX+1
DoubleCross : (9R10+1[10]) → 10[1,2,3,4,6,9,10,10,10]+7[1,2,7]+1 → 18
鷲尾瞳:駄目でした。ダメージください
鷲尾瞳:バリクラだからアームドスーツの装甲も意味ないんだよな……!
ノーヴェ:レイジングブレイドの効果も発動します。コンボ:俺式ヴォーパルソード。
ノーヴェ:5d10+2d10+25+12+25 装甲ガードを無視。
DoubleCross : (5D10+2D10+25+12+25) → 23[9,1,6,3,4]+12[6,6]+25+12+25 → 97
鷲尾瞳:手加減してくれないから奈央ちゃんが!
GM:役立たず!
GM:全部10が出れば耐えられる可能性はありますね。使います?
鷲尾瞳:うむ……!どれも切りたくないけどここは雨堂お姉ちゃんのロイスとおさらばします
鷲尾瞳:使いません!
鷲尾瞳:タイタスにして昇華。復活しましょう。
GM:雨堂……死んだか
GM:ではちょっと演出。
ノーヴェ:「ずっと考えてたぜ。OA町の時から……」「力押しじゃあお前には勝てないってな」
ノーヴェ:右手に一振りの刀が握られている。柄は白く、鍔は目の覚めるような銀色。
鷲尾瞳:「はっ、はっ……」攻撃の反動で息を切らせながら、ノーヴェと対峙する。「……それは……!」
ノーヴェ:「……行くぞ」 そう言うと同時に、一瞬で鷲尾の死角に踏み込んでいる。
ノーヴェ:そして、既に剣は振り切られている。美しい弧を描き、鷲尾瞳を深く切り裂いた。
ノーヴェ:白い鞘に納刀する。 「俺式ヴォーパルソード」
ノーヴェ:「お前にもまだ見せてない、俺の必殺技だ」
鷲尾瞳:「!」気づいたときには、既に体が切られた後だった「は、や……っ!」
ノーヴェ:「ふふ。くくくく」
鷲尾瞳:「……っ!」崩れそうになりながら、歯を食いしばって耐える
ノーヴェ:「俺がお上品になって、お前が乱暴になってんじゃねーか。あべこべだぞ!」
ノーヴェ:「やっぱ性に合わねえ。鷲尾! さっさといつものに戻れよ!」
士騎朝輝:「まずいよなぁ。あの物言いは、鷲尾に一番効く」
鷲尾瞳:「あ、うっ……性に……合わなっ……!?」斬撃にも口撃にもショックを受け、よろめく
芹那花音:「ひ、瞳さん!」
ノーヴェ:「……!? お、おい?」
ノーヴェ:「ちょっと待ておい! 誤解してんな!?」
鷲尾瞳:「はぁ……はぁ……っだ、大丈夫ですっ……」胸を抑えながら「傷は深くありません……それに……」
士騎朝輝:「最強の敵って言うのは伊達じゃないよなぁ、なぁ村雨丸」
鷲尾瞳:「雨堂さんとイチャイチャしていたときのほうが……もっと痛かったです……!まだ勝った気にならないでください!ノーヴェ!」
ノーヴェ:「イチャイチャしてねえーーよ! なんであんなガキみたいなパンツはいてるやつとイチャイチャしなきゃならねーんだ!」
志木倫堂:「何の話してんだ!」
芹那花音:「しゅ…修羅場……?」
鷲尾瞳:「またその話を……!偽物とはいえ……もう絶対許しません!」
鷲尾瞳:「次は力も技も、両方揃えて叩き切ります!覚悟しておいてください!」
士騎朝輝:「話し蒸し返したの、鷲尾じゃないか!?」
新見歩:「ふふふふっ。ははははは!」
新見歩:「なんだよこれ。畜生」
新見歩:「わけがわかんねえな!」
鷲尾瞳:「貴方も笑っていないで……!こんな物を見せた報いを受けてもらいますからね!」
新見歩:「ああ、わかってるわかってる……いくらでも報いは受けるさ」
新見歩:「いくらでも」 声が冷たく変わる。
GM:行動します。イニシアチブは行動値5の新見。
新見歩:メジャーは《コンセントレイト:ソラリス》《トランキリティ》《絶対の恐怖》《神の御言葉》《抗いがたき言葉》《彫像の声》。
新見歩:装甲無視の交渉攻撃です。命中するとこのシーン間、全判定ダイスを-5。行動値を-20。
GM:対象は士騎くんです。
新見歩:13dx7+7
DoubleCross : (13R10+7[7]) → 10[3,4,4,4,5,6,6,6,6,7,8,9,10]+10[2,4,6,9]+6[6]+7 → 33
新見歩:ソコソコ!
士騎朝輝:リア不!
新見歩:《原初の黒:フェイタルヒット》。ダメージダイスを+5。
新見歩:4d10+5d10+36
DoubleCross : (4D10+5D10+36) → 21[7,5,5,4]+33[9,9,6,1,8]+36 → 90
GM:めちゃくちゃいい出目
士騎朝輝:よし。通す。受けて《メカニカルハート》135→143
士騎朝輝:HP10 攻撃力+5で復活します。 ペナルティを受ける。
新見歩:「大サービスだ。月代コヨミの情報をいっぱい教えてやる」
士騎朝輝:「お前を二回振ったとかか?」
新見歩:「それもあるな。あと、そう、小学6年生までねこプリントのパンツをはいてた」
月代コヨミ:「なっ!!」
新見歩:「覚醒した時、能力が強力すぎてわんわん泣いてた」
新見歩:「アビス計画の被検体に志願する前、俺たち幼馴染にだけ、怖いって漏らしてた」
GM:君は鋭い痛みを覚える。右足、右腕、鎖骨、腹部。
GM:無数の黒い結晶が浮き出て君の全身に同化し、侵食し、切り裂く。
新見歩:「命を捨ててでも……」「世界を救いたいと言っていた」
士騎朝輝:「そう言う事を言うからっ」
士騎朝輝:体の内から切り裂かれる、痛み。
新見歩:「マスターアビス。世界ではじめてのアビスシリーズ」
新見歩:「俺は何も救えなかった……なあ、おい」
新見歩:「俺を破るってことは、俺の希望をもう一度潰すってことだぜ」
新見歩:「責任取れるんだろーな。ホワイトミュート」
GM:君はかすかに感じるだろう。新見の姿がブレて、ゆらめき、ねじまがった黒い西洋鎧をまとったような異形が時折現れる。
GM:鋭い爪のような意匠。四つの翼。──ベルゼブブの魔人態。
GM:君の脳内に直接『魔人態の情報』を送り込み、同化耐性すら無視して侵蝕している。
士騎朝輝:凡そ、体験数は少ない類の攻撃。のたうちたくなるのを我慢して足は不動。
士騎朝輝:黒い結晶を白く凍結させて砕き割る。
志木倫堂:「……」自分も受けた攻撃だ。だからこそ迅速にその挙動を行える異常性に舌を巻く。
志木倫堂:伊達や酔狂で俺に殴られるまま殴られたわけじゃない。そうすることがやつの戦闘先鋭化なのだ。
士騎朝輝:「俺の希望を月代コヨミに預けてある」
士騎朝輝:「絶対に逃げないから安心しな」
新見歩:「へっ。面白い」
新見歩:「その状態でいつまで頑張れるか、見せてみろよ!」
士騎朝輝:「俺はな。新見歩と恋本朝未と月代コヨミを助けに来た」
士騎朝輝:「通りすがりのオーヴァードだ。覚えておけ」
GM:ラウンド最後の手番です。倫堂くんの手番。
志木倫堂:マイナーなし
志木倫堂:《コンセントレイト:サラマンダー》《結合粉砕》《焦熱の弾丸》《プラズマカノン》対象は《マスターアビス・γ/00》
志木倫堂:16dx6+6 判定します
DoubleCross : (16R10+6[6]) → 10[1,1,3,3,3,4,4,4,4,5,6,7,7,9,9,10]+10[3,3,4,5,6,8]+5[2,5]+6 → 31
GM:来るか……!
《マスターアビス・γ/00》:やはりガードします。《氷盾》。
志木倫堂:リディアも使わせて貰おう。
鷲尾瞳:リディアチャン!
GM:レリエルはどうする?使う?
志木倫堂:うーんどうしような いや
志木倫堂:このまま行きます! ダメージ!
GM:おいで!
志木倫堂:4d10+76+15+10 装甲無視
DoubleCross : (4D10+76+15+10) → 20[9,2,2,7]+76+15+10 → 121
志木倫堂:ちょっと低めか
GM:うわっ
GM:ええー……これでまだフルパワーじゃないのか
GM:実を言うと、こいつは紅蓮戦線の時より少しだけナーフされています。あの時は単独ボスということで色々盛らないと瞬殺されちゃうからね。
GM:でもこれは多分、ナーフされなくても死んでた気がします。2倍ダメージもあったし……。
《マスターアビス・γ/00》:戦闘不能です。復活エフェクトは燃える魂のみ。
《マスターアビス・γ/00》:復活はなし。演出をどうぞ。
志木倫堂:やったぜ
志木倫堂:志木倫堂の侵蝕率を+11した(侵蝕率:107->118)
志木倫堂:《マスターアビス・γ/00》。最強のサラマンダー。
志木倫堂:だが、新見歩の能力によって再現されたそれは以前対峙した時のようにただ在るだけで周囲に拡散し溶融させるだけの熱を発しはしない。
GM:そう。あの時の信じがたい高温──身を削るようなプレッシャーが、ここには存在しない。
志木倫堂:全員がビルの屋上にいるという、今のこの状況が『おかしくなる』からだ。だから、その攻撃出力こそ記憶通りであるものの。
志木倫堂:力の発露は限定的だ。無意識のパッチワーク。つじつま合わせによって弱くなっている。
志木倫堂:あるいは新見歩がここにいる事への──それ自体が弱点なのだ。
《マスターアビス・γ/00》:「行くぞリンドウ」「お前が本当のサラマンダーで……プロメテウスなら」
《マスターアビス・γ/00》:「破ってみせろ」 青白い炎が極太の光線となって、倫堂へ一直線に向かう。
志木倫堂:「プロメテウスなんかじゃないさ」「でも今日は特別だ」
志木倫堂:だが。
志木倫堂:その弱点をことさらに突こうとすることが、やはり罠なのだろうと思った。
志木倫堂:新見歩にああ言ったなら、逃げの意思を見せてはならない。何よりマスターアビス・γの──
志木倫堂:市川ハジメの前でそうすることを、俺自身が良しとしない!
志木倫堂:「よく見えるぜ」
志木倫堂:飲み込まれる。同時、撃ち返している。
《マスターアビス・γ/00》:「シキ。リンドウ」
《マスターアビス・γ/00》:「お前は────」 何かいいかけた。あるいは、炎を同化しようとしたのかもしれない。
志木倫堂:《ホワイトミュート》の冷気の中で、誰よりも強く燃え盛るその姿を熱覚で捉え、穿ち抜いた。
志木倫堂:身を焼くはずだった熱波は、訪れない。
GM:倫堂の放った炎が、分厚い炎の障壁を打ち砕いた。《γ/00》が膝をつく。
志木倫堂:「月代コヨミをさ」
志木倫堂:「お前みたいな目には遭わせないよ」
《マスターアビス・γ/00》:「そうか」
《マスターアビス・γ/00》:「……オレは言ったな。お前に」「プロメテウスになれ、と」
《マスターアビス・γ/00》:「なれそうか?」
《マスターアビス・γ/00》:「いや、なれ。いいな」
志木倫堂:「全くよぉ」
志木倫堂:「ああ、見てろ」
《マスターアビス・γ/00》:「ああ……ここは」「涼しいな」
《マスターアビス・γ/00》:「いい夜だ」 宙に解けて消えた。
士騎朝輝:「力技の方のシキって言ってやろうか?」
士騎朝輝:「見事なもんだ」
志木倫堂:「は、力技はどっちもだろ」
GM:クリンナップ。解除されるバステはありません。メジャー行動してない人は花音のバフも継続。
■ROUND-02
GM:セットアップ。
芹那花音:《限界突破》。《援護の風》の利用回数を1ラウンド2回に増やします。
志木倫堂:《苛烈なる火》のみ。攻撃力+18 HP-5
志木倫堂:志木倫堂の侵蝕率を+3した(侵蝕率:118->121)
士騎 新見歩
《ノーヴェ》 鷲尾 《マスターレイ》
10m
倫堂 花音
士騎朝輝:なしです。
《マスターレイ》芹澤花乃:こちらはもうなし。
鷲尾瞳:なし!
GM:ノーヴェと新見もなし。
GM:ということは、士騎クンの行動値はゼロかな。ちょっとイニチブをいじっておきます。
志木倫堂:あっごめん
GM:ムッ
志木倫堂:やっぱセットアップ《エターナルブレイズ》も噛ませていい……?
GM:ええよ!
志木倫堂:やったぜ じゃあ行動値0になる!
志木倫堂:侵蝕125
■Initiative
GM:イニシアチブ。行動値7、鷲尾か花音の手番。
芹那花音:わたしがいきます!
鷲尾瞳:花音ちゃんお願い~
GM:カモンカモン!
芹那花音:そしてわたしの手番!
芹那花音:マイナーなし。オートで《シルフの詩》、《風の渡し手》の使用回数を増やします。
GM:あとすみません。すごくやりたいことができたので
芹那花音:おおっ
ノーヴェ:さかのぼってセットアップします……《加速装置》。行動値を+12。
GM:行動値は14。先にノーヴェが行動します。
芹那花音:何~っ!
鷲尾瞳:むむっ!
鷲尾瞳:GMがそう言うなら従うしかないぜ!
芹那花音:クッ…しかたないぜ!
士騎朝輝:きな!
ノーヴェ:といっても、目立った行動はなしです。マイナーももうなし。
ノーヴェ:メジャーで先ほどと同じ攻撃。コンボ:六合壊神衝。
ノーヴェ:対象は瞳ちゃんです。
鷲尾瞳:うおーっ
ノーヴェ:13dx7+10
DoubleCross : (13R10+10[7]) → 10[1,1,2,2,3,4,4,5,6,7,7,9,10]+10[1,4,6,9]+10[9]+6[6]+10 → 46
ノーヴェ:どうだ鷲尾!
鷲尾瞳:今度こそ避けます!
ノーヴェ:《空奔る爪》。達成値を+20。
ノーヴェ:達成値は66。
鷲尾瞳:9DX+1 はわーっ!?
DoubleCross : (9R10+1[10]) → 10[1,3,3,3,5,6,9,10,10]+8[5,8]+1 → 19
鷲尾瞳:避けれるわけがない……!ダメージください!
ノーヴェ:5d10+25+12+25 ダメージ。装甲ガードを無視。
DoubleCross : (5D10+25+12+25) → 29[2,9,8,1,9]+25+12+25 → 91
鷲尾瞳:んにゃ~奈央ダイスで全部10でも出ない限り駄目なのだ
鷲尾瞳:ダメージください!
GM:だしたよ!91!
鷲尾瞳:あっほんとだ!
鷲尾瞳:よし……丁度いいから士騎君のロイスを切ろう
GM:ちょうどいいから!?
鷲尾瞳:仲間/士騎朝輝/P:信頼○/N:劣等感/ロイス これを昇華。HP16で復活します
GM:OKです。演出は都合上、後ほど行います。
GM:改めて行動値7、花音ちゃんの手番。
芹那花音:うお~!
芹那花音:マイナーなし。オートで《シルフの詩》、《風の渡し手》の使用回数を増やします。
芹那花音:メジャー。《エンジェルヴォイス》《風の渡し手》《弱点看破》《智将の眼力》。
芹那花音:対象はPC全員。次のメジャーアクションのC値-1、判定ダイス+5個、攻撃力+15。
GM:おお……侵蝕大丈夫なのか……!
GM:帰ってこないとお兄様が泣いちゃうから生きて帰ってね
芹那花音:たったの163だぜ
GM:感覚が麻痺してない?
芹那花音:麻痺してるかも……
GM:ともあれ、君のバフは成功する。演出をどうぞ!
芹那花音:「♪小川の流れは ほめごとささやく」「ハレルヤ、ハレルヤ」
芹那花音:冷気と焦熱と光が乱舞し、空間が整う。
芹那花音:彼らが戦いやすいよう。彼らの思いが、届きやすいよう。
芹那花音:明日を迎えるために。
芹那花音:「♪実りも豊けき、大地を与えし」「みかみをたたえよ」
芹那花音:歌声は響き続ける。
芹那花音:(負けないで)
《マスターレイ》芹澤花乃:「♪内には至仁の君いまし」「♪外には忠武の兵ありて……ふふふ」 対抗するように歌う。二つの歌が螺旋を描く。
《マスターレイ》芹澤花乃:「やっぱりずるいな、キミは。ボクに似てかわいい上に……」
《マスターレイ》芹澤花乃:「歌っているのが軍歌じゃない」
《マスターレイ》芹澤花乃:「人生、楽しいだろう! 花音!」
芹那花音:「ええ……、楽しいです!」「でも!」
芹那花音:「それは……わたしが、自分の力で、運命を掴んだからで…!」
芹那花音:「そうすることが、できるんです!」
《マスターレイ》芹澤花乃:「そうだ! キミが自分で掴んだ、キミだけの人生だ……もうマスターレイじゃない!」
《マスターレイ》芹澤花乃:「想い人と友達を大事にしたまえよ! さもなきゃあボクが奪ってやるからな!」
芹那花音:「……ふふっ」
《マスターレイ》芹澤花乃:「ふふふふふ! はははは!」
芹那花音:「あなたには、絶対に渡しません…っ」
芹那花音:「ふふふふふっ」
《マスターレイ》芹澤花乃:「♪戦雲東に治まりて……」「♪昇る朝日と諸共に」 歌い続ける。
芹那花音:「♪ハレルヤ、ハレルヤ、ハレルヤ」祈りの歌が、それに寄り添う。
GM:イニシアチブ。行動値7、瞳ちゃんの手番。
鷲尾瞳:「……かっこいいですね、“セレナーデ”」「私も……そろそろ決着を付けないと」
鷲尾瞳:「チルドレンの面目が立ちません。行きますよ」
鷲尾瞳:「……ノーヴェ!」
ノーヴェ:「おう。ルールはいつも通りだ」
ノーヴェ:「正面から打ち合って、先に膝をつくか、剣を飛ばされたほうが負け!」
ノーヴェ:「行くぞ! 鷲尾!」
鷲尾瞳:マイナーで《インフィニティウェポン》
鷲尾瞳:気迫を込め剣を構える。霞の構え。花音の齎す光を纏いながら再び剣が形を変えていく。
鷲尾瞳:「絶対に負けません。いえ……貴方が望むなら、私は負けない自分で有りたい。力強く……スマートで、上品に。今度は……期待を超えられるように!」
鷲尾瞳:メジャーでコンボ:目覚めよヴォーパルソード
鷲尾瞳:《コンセントレイト:モルフェウス》《咎人の剣》《クリスタライズ》《ギガンティックモード》《ストライクモード》
志木倫堂:瞳ちゃんの行動前のイニシアチブに《氷熱の軍団》味方全員のラウンド間攻撃力+24
志木倫堂:志木倫堂の侵蝕率を+10した(侵蝕率:121->131)
GM:ヒョエー
GM:というかまた範囲攻撃か。大変だ
芹那花音:【花音】C値-1、判定ダイス+5個、攻撃力+15。
芹那花音:風もいる?
鷲尾瞳:風もほしい~
芹那花音:《援護の風》《ウィンドブレス》ダイス+6個、達成値+12 あげます!
GM:ヒエー
芹那花音:侵蝕率163→166
GM:死んじゃうワンよ
GM:花音もしにそう!!
鷲尾瞳:命中判定9DX+9。攻撃力63+5d10、これに+支援!装甲無視で攻撃します。対象はエンゲージ内の敵全員
鷲尾瞳:判定行くぜ!
芹那花音:あっまって
GM:おいで! あと、花音ちゃんのエフェクトレベルが上がっているという情報を得ています。
芹那花音:【花音】C値-1、判定ダイス+6個、攻撃力+18。
芹那花音:《援護の風》《ウィンドブレス》ダイス+7個、達成値+15
鷲尾瞳:あ、私もダイスボーナス一つつく。
GM:つまり、ダイスは合計+13。達成値は+15。攻撃が+18で、C値が-1か……
GM:死ぬのでは?
鷲尾瞳:いくぜよ!
ノーヴェ:来い!
鷲尾瞳:22DX6+24 白兵攻撃 肉体6+DB3+支援11、技能9+支援12
DoubleCross : (22R10+24[6]) → 10[1,3,3,3,5,5,5,6,6,6,6,7,7,8,8,9,9,9,10,10,10,10]+10[1,1,2,2,2,3,3,4,4,4,4,4,5,5,9]+5[5]+24 → 49
ノーヴェ:達成値は……俺の勝ちだ……!
鷲尾瞳:そこまで回らなかった……!
鷲尾瞳:支援込みなのに……!ノーヴェ君はやっぱり強いな……
《マスターレイ》芹澤花乃:ドッジします。素ドッジ。
《マスターレイ》芹澤花乃:5dx+3=>49
DoubleCross : (5R10+3[10]>=49) → 10[1,2,8,9,10]+2[2]+3 → 15 → 失敗
新見歩:同じくドッジ。
新見歩:4dx+1=>49
DoubleCross : (4R10+1[10]>=49) → 4[2,3,4,4]+1 → 5 → 失敗
GM:こいつらは互いにカバーしあうだけで、邪悪な防御エフェクトとか回避エフェクトは持っていません。
ノーヴェ:よってマスターレイをカバー。
GM:これだけ! ダメージをどうぞ。
鷲尾瞳:5d10+63+3+5d10+18+24 装甲無視
DoubleCross : (5D10+63+3+5D10+18+24) → 21[7,3,1,6,4]+63+3+29[3,4,10,9,3]+18+24 → 158
GM:死ぬ死ぬ!
鷲尾瞳:鷲尾瞳の侵蝕率を+3した(侵蝕率:147->150)
鷲尾瞳:鷲尾瞳の侵蝕率を+19した(侵蝕率:150->169)
新見歩:絶対に死んじゃうので、切り札を使います。《虚無への回帰》。
新見歩:HPダメージを0に。
鷲尾瞳:2倍ダメージだよ!
ノーヴェ:圧倒的死! 今度こそ復活エフェクトもなし。
GM:ノーヴェも戦闘不能です。演出をどうぞ。
鷲尾瞳:渦巻く炎と氷、そして光の中から現れたのは……剣ではなく、一振りの刀だった。
鷲尾瞳:薄く鋭く引き伸ばされた、身の丈を遥かに超えた白い長刀。それは奇しくも、目の前のノーヴェが携えるもの、そして
鷲尾瞳:あらゆる魔を切り裂き氷葬する、沈黙の白に似ていた。
鷲尾瞳:「力強く……それでいて……上品に。美しく!」
鷲尾瞳:「これが私の答えです。……受けてください、ノーヴェ!」
ノーヴェ:「力強くだ。誰よりも力強く……」「成田よりも。お前よりもだ!」
ノーヴェ:今度は技巧を全く感じさせない。ただ真正面から機械化兵のスピードで切りかかり、機械化兵のパワーでねじ伏せるだけ。
ノーヴェ:「受けさせてみろよ」「お前の! 剣!」 振り下ろす。
鷲尾瞳:───キィン
鷲尾瞳:剣閃が響く。交差し、二人の位置が入れ替わる。
ノーヴェ:「いっつもいっつも。お前は口うるせーしクソマジメだし」
ノーヴェ:「学級委員かって思ってたよ!」 振り下ろす。剣と剣がぶつかる。
ノーヴェ:「あともうちょっと食え! ほせーんだよ体が!」
ノーヴェ:振り下ろす。切り結ぶ。離れる。
鷲尾瞳:「貴方だって!初めて会った時は、とてもエージェントとは思えない不良だと思いました!」
鷲尾瞳:「それから、女の子に向けて、デリカシーがなさすぎです。下着の事とか体型のこととか……私は食べても太らない体質なんです」
鷲尾瞳:受け止める。弾かれるように下がり、再び肉薄する。
ノーヴェ:「そらよかったな! 一生スレンダーのままか!」 剣を振る。斬撃を弾く。
GM:徐々に見えてくる。ノーヴェのようでノーヴェではない……本物に僅かに及ばない、彼の隙が。
士騎朝輝:「スレンダーバカにするなよ、後が怖いぞ」
藤原奈央:「こっち見て言わないでくんない?」
芹那花音:(食べても太らない……)(いいなあ…)
士騎朝輝:「いや、俺は好きだけどなぁ」
鷲尾瞳:ノーヴェの力は純粋な打撃だけにあるのではない。機械化兵のもつ鋼鉄の肉体すら破壊する衝撃の浸透。技術と武術の融合、それが彼の強みだ。
鷲尾瞳:打ち合う度に体がしびれ骨が砕けそうな衝撃に襲われる。それを気にしていないかのように笑う。
ノーヴェ:「五合、六合。……七、九。これでしまいだ」 獰猛に笑う。
ノーヴェ:勝負を決めにいく。大きく踏み込み、鷲尾に袈裟斬りを見舞った。
鷲尾瞳:「はぁ、はぁ……はっ……!」
鷲尾瞳:その攻撃に反応……しない
GM:判定的にはノーヴェは戦闘不能なので、君はいつでもノーヴェを倒す事ができます。
鷲尾瞳:オーヴァードの持つ再生力だけを頼りに、攻撃を真正面から受け止める。そして……
鷲尾瞳:「っ、ぁああああああ!」返す刀で、攻撃を終えたノーヴェを一閃する
ノーヴェ:「お……!」
ノーヴェ:咄嗟に受けた刀が砕け散った。
鷲尾瞳:砕けた刀が地に刺さると同時に、夜の景色が一瞬だけ二つにずれる。……それほどの錯覚を生むほど、流麗な一撃。
ノーヴェ:「……く。ふふふ。くははははッ」 膝をつく。
ノーヴェ:「おい鷲尾。約束忘れてねえだろうな」
ノーヴェ:「これ終わったら……ラーメン食べにいくぞ」
鷲尾瞳:「……はい。忘れてません」
鷲尾瞳:「私は絶対帰ってきます。それからラーメン、食べに行くんですよね」
ノーヴェ:「そーだ。わかってるなら、いい」
ノーヴェ:「特別に俺が迎えにいってやる。お利口にして待ってろよ」
ノーヴェ:「負けたらブッ殺すからな!」
GM:黒い塵になり、虚空に溶ける。
GM:ノーヴェ、戦闘不能です。
士騎 新見
鷲尾 《マスターレイ》
10m
倫堂 花音
鷲尾瞳:「……負けた相手をどうやって殺すんですか」
鷲尾瞳:「ふふ。デートの場所がラーメン屋とか……文句も沢山ありますけど」
鷲尾瞳:「やっぱり私……貴方のことが大好きです」
月代コヨミ:「……呆れた。鷲尾って男の趣味が悪いんじゃないの」 小さくぼやく。
鷲尾瞳:「……聞こえてますよ、コヨミさん」
鷲尾瞳:「わかりました。終わった後の恋バナでは、ノーヴェのかっこいいところをみっちり教えてあげます」
鷲尾瞳:「覚悟しておいてくださいね」
月代コヨミ:「わかっているわ。恋バナするって約束したからね」
鷲尾瞳:「……」名残惜しそうに髪をかきあげる。最後くらい優しく……撫でたりしてくれないかな、と思っていた
GM:イニシアチブ。マスターレイの手番。
《マスターレイ》芹澤花乃:「さてさて、と。花音とも一通り遊んだし、このまま帰りたいんだけど」
《マスターレイ》芹澤花乃:「君がいるよな。戦後のオーヴァード」 士騎を見る。
士騎朝輝:「俺か?さて、興味持たれるようなことしたか?」
芹那花音:「戦後のオーヴァードじゃ、ないですよ、戦前のわたし」
《マスターレイ》芹澤花乃:「ん?」
芹那花音:「ただの……」
芹那花音:「通りすがりの、オーヴァードです」
《マスターレイ》芹澤花乃:「ふはっ!」 100本を超える短剣が収束し、一本の軍刀に変わった。跳ぶ。
《マスターレイ》芹澤花乃:攻撃します。対象は士騎くん。
《マスターレイ》芹澤花乃:《コンセントレイト:ノイマン》《プレディクション》《コントロールソート》《零距離射撃》。ドッジは不可。
《マスターレイ》芹澤花乃:7dx7+12
DoubleCross : (7R10+12[7]) → 10[1,2,2,6,7,8,8]+10[3,6,10]+5[5]+12 → 37
士騎朝輝:「はは。初めて、言われたんだよなぁ。誰かに、そうな!」
士騎朝輝:リア不
《マスターレイ》芹澤花乃:4d10+58 もろもろ有効!
DoubleCross : (4D10+58) → 24[6,3,9,6]+58 → 82
藤原奈央:「こら! 士騎! ちょっと!」
藤原奈央:「ちょっとはあたしを頼んなさいよ!」
士騎朝輝:「いいのかよ?」
士騎朝輝:「はっきり言ってな。そんな事言われると、無茶苦茶に嬉しいぜ」
GM:NPCカードを使うこともできます。使わなくてもいい。
士騎朝輝:「どんな敵にだって勝てそうな気がする」
士騎朝輝:「頼んだ!天才スレンダー有能美少女支部長」
藤原奈央:「おう!」 アクション:スリヴァーザ。《閃熱の防壁》を士騎くんに。
GM:奈央の侵蝕率は士騎くんと同じにします。ダメージを9d10軽減してください。
GM:これは士騎くんに自分で振ってもらいましょう。どうぞ。
士騎朝輝:82-9D10
DoubleCross : (82-9D10) → 82-45[8,6,2,1,3,8,6,5,6] → 37
芹那花音:え~~すごい
芹那花音:愛の力じゃん
GM:出目はいいのにな~
GM:生き残りましたか? 戦闘不能になったなら起きてもいいし、倒れてもいいです。
士騎朝輝:HPが足りてたら生存だったんだけど喰らった後だから流石にね。でもね、今までの支援の中で最強に嬉しい。
士騎朝輝:ちょっと待ってね。
士騎朝輝:誰のロイスも切りたくなくて
士騎朝輝:迷ってます。
GM:了解です。でも時間的にもあまり明日がアレなので、リミットを57分までにしましょう。
GM:あっもう1分進んでる
士騎朝輝:ぬぅぅ。ここは仕方がない倫堂君のロイスを切ります。
士騎朝輝:復活。
士騎朝輝:なしで。守護者のノクターンを使用します!
士騎朝輝:143+1d10
DoubleCross : (143+1D10) → 143+3[3] → 146
GM:了解です。じゃあ演出。
《マスターレイ》芹澤花乃:「戦後の超兵よ。いざ尋常に────」 軍刀を持ち、斬りかかり、
《マスターレイ》芹澤花乃:「なんてね」
《マスターレイ》芹澤花乃:軍刀が一瞬で自動小銃に変わる。乱射。
GM:士騎の腹部を銃弾が連続で穿つ。
士騎朝輝:端から技術の勝負や化かし合いに付き合う性能は破棄してある。
士騎朝輝:それに少なく見積もって銃弾の9割は届かない。
士騎朝輝:鈍化した感覚に難儀しながらもゆっくりと間合いを詰めていく。
月代コヨミ:「……この中で負担が大きいのは、明らかに鷲尾や花音なんだけど」
月代コヨミ:「仕方がないわね。助けてやるわ」
月代コヨミ:「おしるこ代よ」
士騎朝輝:「俺の命の価値は120円か」
士騎朝輝:「安い男の自覚はあるけどなぁ」
GM:銃弾が着弾すると同時に、君の肉体に同化される。
GM:すべては情報だ。ベルゼブブが脳機能を極小同化して痛みすら伴う幻を見せているように、
GM:コヨミも同じように極小同化現象を起こし、痛みを消滅させた。
士騎朝輝:氷と炎の盾で大半の銃弾は弾かれ、蒸発し、届いた弾丸は同化されていく。
月代コヨミ:「閉店一斉値下げセールがはじまる前にケリをつけなさい。みんな疲弊しているわ」
月代コヨミ:「世界を救うっていうなら、歩くらい瞬殺してみせて。いいわね」
新見歩:「ひどくない?」
士騎朝輝:「月代。お前さぁ」
士騎朝輝:「多分な、天職はUGN支部長だ、凄い似てる」
士騎朝輝:ちらと、後ろを一瞬だけ見る。
GM:イニシアチブ。新見の手番。
新見歩:マイナーなし。《コンセントレイト:ソラリス》《トランキリティ》《絶対の恐怖》《神の御言葉》。
新見歩:対象は倫堂くんです。
新見歩:13dx7+10
DoubleCross : (13R10+10[7]) → 10[1,2,2,3,3,3,4,5,6,6,7,8,10]+10[5,5,9]+10[10]+10[9]+4[4]+10 → 54
新見歩:どうよ!
志木倫堂:こっわ
志木倫堂:9dx+1 うおお奇跡
DoubleCross : (9R10+1[10]) → 10[1,2,4,5,5,9,9,9,10]+6[6]+1 → 17
志木倫堂:起きない 命中します
新見歩:《原初の黒:フェイタルヒット》。ダメージを増加。
新見歩:6d10+5d10+36 装甲を無視。
DoubleCross : (6D10+5D10+36) → 42[7,3,9,10,4,9]+32[1,10,3,8,10]+36 → 110
志木倫堂:戦闘不能!
志木倫堂:PL発言で謝りつつリディアのロイスを切って復活します
GM:謝罪!
志木倫堂:ごめんリディアーっ! HP15!
新見歩:「お前には色々やっちまったよな。バルカノーツ」 手をかざす。
新見歩:「恨んでるか? いや、恨むべきだ」
志木倫堂:「恨んじゃいない。怒ってるんだ」
GM:倫堂の全身を、あの時と同じ痛みが襲う。……黒晶病。結晶が内部から肉を切り裂く痛み。
GM:黒晶病にかかっているのではなく、あの時の痛みを再現しています。
志木倫堂:「っぐ、あああ!」
志木倫堂:反射的に熱放射が起きる。何もない空を焼く。
新見歩:「よく生きてたと思うよ。リディアがいなかったら、まあ、実際死んでたんだろうな」
新見歩:「知ってるか? 死ぬほどの痛みを味わうと、人間本当に死んじまうんだ。肉体的にはノーダメージでもな」
新見歩:「……考えろ倫堂。そんな状態で生きていて、いいことはあるか?」
新見歩:「魔人。人食いの、ジャームだかなんだかわからん存在になってまで生きたいのか?」
志木倫堂:「がっ──歩、俺は」
志木倫堂:「怒ってるんだ。そうやって、お前が他人に言うことを聞かせようとすることに」
志木倫堂:「コヨミの望まない手段に訴えようとすることに」
新見歩:「あいつに嫌われたっていいよ。あいつが望んでない手段でもいい」
新見歩:「あいつのことは、もう二度と死なせない!」
志木倫堂:四肢が燃え上がる。
志木倫堂:現実の痛みで、認識を繋ぎ止める。
新見歩:「邪魔すんなら、お前から死ねよ! ……バルカノーツ!」
志木倫堂:「はっ──そいつぁ間違いだぜ。今の俺たちを先導してるのは」
志木倫堂:「リディアじゃない。藤原じゃない。俺じゃ────」
GM:このまま手番に行きましょうか。行動値0、士騎か志木の手番。
志木倫堂:マイナーで行動0解除
志木倫堂:間違えた、行動値-20を解除か
志木倫堂:《コンセントレイト:サラマンダー》《結合粉砕》《焦熱の弾丸》《プラズマカノン》対象は
志木倫堂:《マスターレイ》
《マスターレイ》芹澤花乃:よろしい!
《マスターレイ》芹澤花乃:気づいたようだな……ベルゼブブを殴ってもボクがカバーするということに
志木倫堂:12dx6+6 そういうこと!
DoubleCross : (12R10+6[6]) → 10[2,3,3,3,3,4,4,5,7,9,9,9]+10[1,3,7,9]+10[5,8]+10[9]+10[10]+10[9]+3[3]+6 → 69
GM:死ぬが?
芹那花音:えっすご
志木倫堂:すごい目出た
GM:NPCカードはリディア、レリエルが残ってます。どっちか使います?
志木倫堂:リディアを!
GM:OKOK! じゃあ、達成値は74。攻撃力に+10だ。
《マスターレイ》芹澤花乃:ドッジ。
《マスターレイ》芹澤花乃:5dx+3
DoubleCross : (5R10+3[10]) → 10[1,3,3,3,10]+9[9]+3 → 22
GM:こいつ強いな……でもダメ。
GM:ダメージをどうぞ。
志木倫堂:8d10+76+18+24+10 装甲無視
DoubleCross : (8D10+76+18+24+10) → 34[1,3,10,7,2,7,2,2]+76+18+24+10 → 162
志木倫堂:志木倫堂の侵蝕率を+11した(侵蝕率:131->142)
GM:強すぎるだろ……!
志木倫堂:このまま士騎くんの判定まで行ってほしい!
志木倫堂:あっいやその前に生きてるかどうかか
《マスターレイ》芹澤花乃:倒れます。復活エフェクトはなく、軽減は電磁反応装甲だけでした。
《マスターレイ》芹澤花乃:復活もなし。マスターレイ、戦闘不能です。
志木倫堂:よっし!
GM:じゃあ、そのまま士騎くんの手番にいきましょうか。
芹那花音:よかった~!
GM:最後のイニシアチブです。行動値0、士騎くんの手番。
士騎 新見
鷲尾
10m
倫堂 花音
GM:とりあえず行動をどうぞ。
士騎朝輝:マイナーで行動値減少を解除。
士騎朝輝:《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》《クレイジードライブ》《バリアクラッカー》
士騎朝輝:支援を下さい。
GM:花音ちゃん、侵蝕大丈夫かな・・
芹那花音:は~い!
芹那花音:《援護の風》《ウィンドブレス》ダイス+7個、達成値+15
芹那花音:【花音】C値-1、判定ダイス+6個、攻撃力+18。
GM:ヒエー
GM:生きて帰ってね……!
芹那花音:がんばる!
士騎朝輝:23dx6+25
DoubleCross : (23R10+25[6]) → 10[1,2,2,2,3,3,4,4,4,5,6,6,6,7,8,8,8,9,10,10,10,10,10]+10[1,1,2,2,4,5,6,7,7,7,8,9,10]+10[1,2,2,3,4,6,6]+10[6,10]+5[3,5]+25 → 70
芹那花音:良い出目!
士騎朝輝:対象は新見歩 ガード装甲無視。
GM:70か・・70か~~
新見歩:まずはドッジしましょう。ドッジ。
新見歩:いや違う!
新見歩:ガードだ。使用するエフェクトは一つ。
新見歩:《原初の紫:蒼き悪魔》。18ダメージを返す。
GM:ダメージをどうぞ。
士騎朝輝:待って。ガード行動がとれない!
士騎朝輝:《バリアクラッカー》
志木倫堂:あっ最強エフェクト
GM:バリクラ、ガード貫通だけじゃなくて
GM:そもそもガードができないのか……。
GM:じゃあ取り消します。ダメージをどうぞ。
士騎朝輝:8D10+10+5+24+18+16+21
DoubleCross : (8D10+10+5+24+18+16+21) → 42[5,3,9,10,3,3,8,1]+10+5+24+18+16+21 → 136
GM:戦闘不能です。これは流石に耐えられない。
新見歩:《魔人ベルゼブブ》新見歩、戦闘不能。そして、
新見歩:Eロイスが発動します。『不滅の妄執』。
GM:君は望むならこれを解除することもできる。
士騎朝輝:《Eロイス解除》
士騎朝輝:します!ここまでよく頑張った村雨丸!
士騎朝輝:146→159
GM:では戦闘不能になり、それをトリガーにして更にもう一つのEロイスが発動します。
新見歩:Eロイス『無限を継ぐ者』。これを止めない場合、新見は太陽と同化してマスターアビスの力の半分以上を掌握します。
志木倫堂:Dロイス【魔人】を使用。
志木倫堂:打ち消します。
GM:いい、だろう……!
新見歩:今度こそ復活手段なし。新見歩、戦闘不能です。
士騎朝輝:「新見歩」
新見歩:「おう」
士騎朝輝:「今更言うがなぁ」
士騎朝輝:「俺達が月代コヨミを救うのは同情とか憐憫じゃないぜ。一度でも絶望を選択した奴を救おうとするなら、負の感情で動いちゃいけない」
士騎朝輝:「負は正でなければ打ち消せないだろ。悲しみを哀しみで拾い上げて、それで、ただ助かっただけじゃ、後ろ暗さが残って心が癒されはしない」
士騎朝輝:「お前のやり方はそこが駄目だ」
新見歩:「知ってるよ。お前らがコヨミと仲良く話してたのを聞いてたんだから」
新見歩:「結局、俺は根本的にUGNを信じられないのさ」
新見歩:「世界の守護者。一人の命と世界の平和だったら、一人の命を切り捨てる……それが正しい姿だろ」
新見歩:「率直に言うぜ。お前らは今、間違いなく世界の敵だ」
士騎朝輝:「良し。じゃあ、一度くらいは信じさせるようにしてやろう」
士騎朝輝:「違うな。一人の命も、世界の平和も救う」
士騎朝輝:「秩序の守護者なんかじゃない」
士騎朝輝:「正義の味方だ!」
士騎朝輝:「はは。助けるとか救うって言うのはな、結局はな、どっちにとっても得がなきゃなぁ!」
志木倫堂:「こういう奴だぜ」
士騎朝輝:「さぁ、行くぜ!お前もついて来るんだよ!」
新見歩:「いいよ、いいよ。お前とおしゃべりしてると疲れてくる……来い」
新見歩:「どっちが強いか、力比べだ」
志木倫堂:凍気吹きすさぶ中で。
志木倫堂:「──あれさ、レリエルんときの。負けず嫌いみたいなこと言っていい?」
志木倫堂:「俺の炎はただ消えたんじゃなくて」
志木倫堂:瞬間。
志木倫堂:凍てついた屋上地面、その一か所の霜が小さく、丸く蒸発する。
志木倫堂:須臾の遅れを経て、さらに数十か所。味方を貫くことを厭わぬような、一見して全てが攻撃の兆候のそれは。
志木倫堂:「合わせろ、氷のシキ」
志木倫堂:俺たちが誰と対峙しているかすら判らないのだと、ベルゼブブは言った──ならば。
士騎朝輝:「好きにやらせろ。炎のシキ」
士騎朝輝:言いながら同時に動く。
志木倫堂:それはマーカーだ。現実には存在しない、俺たちにだけずっと見えていたγ/00の攻撃痕。
志木倫堂:冷気が空域を支配している。だが《灼溶駆り》本来の攻撃は、熱を這わせた地下より現れる。
リディア=スミルノフ:「倫堂」「大事なのは、意志だよ。揺るがない意志」 援護を一瞬止め、静かな口調で告げる。
リディア=スミルノフ:「自分がすべてを制御するんだっていう気持ちが、魔人の真価を引き出す────忘れないでね」
リディア=スミルノフ:「いってらっしゃい」
志木倫堂:「ああ」
芹那花音:「♪世の悩みも死も いかで恐るべき」「ハレルヤ、ハレルヤ」歌声が響く。太陽の賛歌が。
芹那花音:「♪たがいに助くる 心を賜いし」「みかみをたたえよ」
芹那花音:「ハレルヤ、ハレルヤ」「………ハレルヤ!」
志木倫堂:無数の溶融したコンクリートの槍が地面より現れ出て《マスターレイ》を狙う。その中で。
志木倫堂:士騎朝輝と新見歩を結ぶ一直線が通っている。
士騎朝輝:その導線を視界に収めた瞬間に右舷前方三十歩の距離を詰めて、月光を弾く刀がその月を断つような軌道で薙ぎ払われている。
士騎朝輝:斬撃が決まったその瞬間、その切断面に村雨丸の刀身を覆う結露を氷の棘へと変えて叩き込む。
GM:東の空が白んでいる。夜明けが近い。
士騎朝輝:魔人の核を数多の氷棘が抉り凍らせ、滲むような魔人の幻像は斬撃線から霜が広がり白く染まっていった。
志木倫堂:鋭利に瞬間的に表層的に凍結した溶岩の槍が”マスターレイ”に突き刺さり、温度差によって爆散する。それと同時。
士騎朝輝:「魔人ベルゼブブ お前の核は」
士騎朝輝:「氷葬した」
《マスターレイ》芹澤花乃:「いいや」
《マスターレイ》芹澤花乃:「それだけじゃあ足りない」 消滅しながら言う。
《マスターレイ》芹澤花乃:「キミの力だけでそいつを殺し切ることは不可能だ」
新見歩:「お前の剣では────俺は死なない」
新見歩:「まもなく日が昇る」
新見歩:「俺の勝ちだ。UGN」 東の空に手をかざす。
新見歩:昇りつつある太陽に身を委ね、命を捨てようとする。
士騎朝輝:「殺さないし、死なせもしない。そしてな、"シキ"の勝ちさ」
志木倫堂:足元の地面を爆破し跳んでいる。新見歩の上空へ。
志木倫堂:口訣を呟く。
志木倫堂:リディアに教えられた魔人態の名ではない。それで発動するのかは不明だ。だが、必要だった。
志木倫堂:(大事なのは──────意志。揺るがない、意志)
志木倫堂:俺たちが救い出す相手は、太陽にいるのだという。
志木倫堂:うってつけの名だ。これしかない。だから。
志木倫堂:(だから──今日は特別だ。ハジメ)
志木倫堂:『盗め』
志木倫堂:『《プロメテウス》』
志木倫堂:紅蓮が現れる。征炎の巨人。それが溶岩を鎧うように纏って──
志木倫堂:偽りの太陽として顕現した。ベルゼブブの幽体を捉え、その肉体へと────。
志木倫堂:押し込む。燃焼と爆発の音。
志木倫堂:煙が晴れた時。
志木倫堂:異形の姿はなく、力を使い果たしたように倒れた志木倫堂がいた。
志木倫堂:倒れたまま。だが目は開いている。
新見歩:「……ハ……」
新見歩:「死に損なったか。……どいつもこいつも」
新見歩:「好きな女の元に行くのを邪魔しやがってよ……」
新見歩:「責任取れよな」 倫堂の隣に倒れる。
志木倫堂:「っ──────は。やっとそういう気分になったか」
士騎朝輝:「どうも、俺の周りはそう言うのが多くてなぁ」
士騎朝輝:「初めて、死に損なわせることが出来た」
士騎朝輝:「ありがとうよ」
士騎朝輝:村雨丸を藍色の鞘に納める。
士騎朝輝:氷塵が輝きながら散り消える。
志木倫堂:「最高だったぜ」
士騎朝輝:「どうだ。月代コヨミ、恋本朝未!やってやったぞ」
月代コヨミ:「………」「………………」
月代コヨミ:「男子ってほんと……」
月代コヨミ:「暑くるしい」 はじめて安堵の笑みを見せた。
■バックトラック
GM:
GM:
GM:
GM:バックトラックに入ります。
GM:今回は……いやちょっとEロイスが多すぎた気がするんだが……
■《魔人ベルゼブブ》新見歩
・不滅の妄執
・無限を継ぐ者
・砕け散る絆
・傲慢な理想
・破壊神顕現
■《魔人レリエル》恋本朝未
・虚実崩壊
・虚実崩壊
・虚実崩壊
・虚実崩壊
■《マスターアビス・Λ》結木なつき
・超越者の戯れ
・悪意の伝染
・衝動侵蝕
■《マスターアビス・γ/00》市川ハジメ
・ありえざる存在
■《マスターアビス》月代コヨミ
・予告された終焉
GM:14個です。振りたい方はどうぞ。
GM:ラムダの超越者の戯れは未使用です。これは君たちがレリエルに優しかったから展開が変わった影響で、
GM:本来はレリエルが倒されたところでラムダが出現し、超越者の戯れを使ってレリエルをジャームにし、
GM:二人がFS判定で追跡してくるというのを想定していました。
鷲尾瞳:朝未ちゃんも戻ってきてくれてよかった……
志木倫堂:ふる!
鷲尾瞳:振ります!
志木倫堂:142-14d10
DoubleCross : (142-14D10) → 142-83[9,5,3,8,7,1,5,9,10,3,6,6,9,2] → 59
芹那花音:ふる!
鷲尾瞳:169-14d10
DoubleCross : (169-14D10) → 169-91[2,5,9,9,8,10,10,8,9,1,9,1,6,4] → 78
芹那花音:169-14d10
DoubleCross : (169-14D10) → 169-78[2,5,3,7,3,1,3,6,8,5,10,8,9,8] → 91
志木倫堂:たまに変な立ち絵出るな
士騎朝輝:159-12D10
DoubleCross : (159-12D10) → 159-76[8,6,5,4,7,3,7,10,3,7,8,8] → 83
芹那花音:たまにテンション上がっちゃう
志木倫堂:59-6d10 倍
DoubleCross : (59-6D10) → 59-30[4,1,5,4,7,9] → 29
志木倫堂:3点!
士騎朝輝:83-6d10
DoubleCross : (83-6D10) → 83-41[10,8,9,4,8,2] → 42
芹那花音:すげ~~
芹那花音:1倍で
士騎朝輝:3点+Sロイス5点です。
芹那花音:91-5d10
DoubleCross : (91-5D10) → 91-29[8,8,5,5,3] → 62
士騎朝輝:8点
鷲尾瞳:1倍でー
芹那花音:4点です!
鷲尾瞳:78-4d10
DoubleCross : (78-4D10) → 78-31[6,8,7,10] → 47
GM:よかったよかった!
GM:今日は経験点配布までやって終わりにしましょうか。えーと
鷲尾瞳:えーっと
芹那花音:えっと~?
鷲尾瞳:3点+Sロイス5点!
GM:いつもの5点にEロイス14点。Dロイスは、実はレリエルもベルゼブブも持っていないので
GM:マスターレイの変異種、ノーヴェの秘密兵器、γ/00の永遠の炎で3点。
GM:22点に最終侵蝕点とSロイスを加えてください。
芹那花音:26点です!
鷲尾瞳:30点です!
士騎朝輝:30点です
志木倫堂:30!
GM:デレレレレレ……
GM:チーン!
GM:C((26+26+30+30)/3)
DoubleCross : 計算結果 → 37
芹那花音:もらってもらって~!
・白金:30点
・そごう:30点
・めかぶ:26点
・ぺんさん:30点
・GMクオンタム:37点
GM:こう!
GM:以上をもって……クライマックス戦闘2とバックトラック、完了だ!
GM:今日のセッションはここまで!
芹那花音:おつかれさまでした~!
志木倫堂:お疲れさまでした!
士騎朝輝:おつかれさまでした
■ED00:Calling. [マスターシーン]
12月某日 16:30
N市UGN第三支部 支部長室
藤原奈央:「お疲れ様です」
藤原奈央:「リモート会議もすっかり定着しましたね。移動時間の無駄を省くためにも、この形式が普及してくれるといいのですが」
藤原奈央:「……それで」
藤原奈央:「昼にお送りしたメールの件、いかがでしょうか」
UGN幹部:『──メールは一通り読ませてもらった。まず聞いておきたいのだが』
UGN幹部:『月代と新見が非常に危うい立場にあることはわかっているな?』
藤原奈央:「はい」 「月代コヨミはアビス計画の犠牲者とはいえ、間違いなく《楽園の十三人》たる力を持っていますし」
藤原奈央:「新見歩に関しては……『魔人は人間かジャームか』という懸案事項を差し置いても、ジャームと断定されておかしくない事件を発生させました」
藤原奈央:「彼らをこのまま野放しにしてはいけない。N市第三支部長として、そう断言します」
UGN幹部:『よろしい』
UGN幹部:『よって、私の見解……いや』『UGNアクシズとしての"命令"はこうだ』
UGN幹部:『リスクの観点から、月代コヨミを助ける事は許さない。無論、オブセシオンと共同して太陽に行くという案も禁止する』
UGN幹部:『本件の最高責任者は私だ。つまりこの命令はUGNの総意でもある』
UGN幹部:『背いた場合、君の地位剥奪は当然として、関係者にも厳しい罰が与えられるだろう』
藤原奈央:「……はい。わかっています」
藤原奈央:「命令に不満はありません。UGN幹部、アクシズの一員として当然のお言葉です」
UGN幹部:『物分りが良くて助かるよ。……さて』
UGN幹部:『君も知っての通り、アクシズで本件に関わっているのは私だけだ。アクシズ全員が黒晶病になりましたなど笑い話にもならないのでな』
UGN幹部:『先の命令内容。この後の会議の録音。すべてを他のメンバーに公開するのは、最速でも一週間……いや、もっとかかるな』
UGN幹部:『この年末は忙しくなりそうだ』
藤原奈央:「……? なる、ほど?」
UGN幹部:『いいか《リッターシルト》。この間、リディア=スミルノフや新見、恋本からは目を離さないようにしろ』
UGN幹部:『特にリディア=スミルノフは魔人のキーとなる人物だ。迎賓として丁重に扱い、警戒心を抱かせるな』
藤原奈央:「了解しました」
UGN幹部:『月代コヨミのアバターもそうだ。彼女が出現している間は、常にマークしておけ』
UGN幹部:『彼女も被害者ではある事は間違いない。最終的に太陽光の問題が解決するまで、彼女には可能な限り穏便に過ごしてもらおう』
UGN幹部:『太陽光の問題が解決するまでだ。わかるな』
藤原奈央:「は、い」
UGN幹部:『再度の説得が必要なら、君自身の接触も許可する』
藤原奈央:「はい。お任せください」
UGN幹部:『──では最後に。これはアクシズではなく、まったく個人的な雑談だが』
藤原奈央:「……? はい」
UGN幹部:『N市(そっち)はどうだ。楽しいかね?』
UGN幹部:『信頼できる仲間はできたかな』
藤原奈央:「…………」
藤原奈央:「はい。今回戦ったメンバーをはじめ、みな私が心から信頼している仲間です」
藤原奈央:「彼らは判断を間違えない。世界の守護者として、きっと正しい道を選んでくれる」
藤原奈央:「私は……そう信じます」
■ED01:守護者のプレリュード [エンディング戦闘]
GM:セッションを再開します。まずは合同EDから。
GM:マスターシーンをもう一個入れようと思ったんですが
GM:いや、これはなしにしようかな。エンディング!
GM:三つ皆さんにやってほしいことがあります。クライマックスの翌日という想定なので、財産値を初期値に戻しておいてください。
GM:使用制限のあるコネは全回復。侵蝕率はまだ完全に回復してないとして、80%にしましょう。
鷲尾瞳:え~?何だろなんだろ
芹那花音:かえたよ~~
GM:士騎くんと倫堂くんもOKですか?
志木倫堂:エンディングで侵蝕率が指定されるだと……
士騎朝輝:ボクも大丈夫です。
鷲尾瞳:したよ~
志木倫堂:オッケーよ~
GM:よし。じゃあやっていきましょう。
12月某日 20:00
N市UGN第三支部 会議室
GM:あの戦闘から一日。君たちは今、第三支部の会議室に集められている。
GM:これは全員知っていていいですが、今回の事件は情報の特殊性もあり、ほとんどのUGN幹部に情報が共有されていません。
GM:N市の支部長で現状唯一情報を把握しているのは《リッターシルト》だけだが……彼女は今回不参加だ。
GM:かわりに、彼女から情報を直接受け取ったUGNアクシズが目の前のモニターに映っている。
《ガラティーン》
1m
士騎 鷲尾
倫堂 花音
恋本 月代
新見 吾妻
リディア
鷲尾瞳:「……」姿勢を正し緊張した面持ちで言葉を待っています
芹那花音:「……」瞳さんのすぐ後ろで、やはり緊張した面持ちで座っている。
《ガラティーン》:『みんな、ご苦労だった』
《ガラティーン》:「UGNアクシズ──《ガラティーン》だ。事前に連絡した通り、リスクを考慮して今回の顛末は《リヴァイアサン》には伝わっていない」
《ガラティーン》:「実質上、本件の最高責任者は私ということになる。そこを踏まえた上で話を聞いてくれ」
■ROUND-01
GM:エンディング戦闘を開始します。NPCカードはレリエル(1回のみ)と、リディア(ラウンド1回)が使用可能です。
GM:セットアップ。
GM:セットアップエフェクトを使用するか、情報収集準備が可能です。
GM:情報収集準備をする場合、任意の情報技能を振ってください。出目の半分を戦闘中の達成値に加算します。
GM:なお、この戦闘でHPダメージが発生することはありません。
鷲尾瞳:ホワー
芹那花音:情報収集準備をするか~
士騎朝輝:情報収集準備をしよう。
志木倫堂:6dx+2 情報収集準備します。情報UGN
DoubleCross : (6R10+2[10]) → 10[2,5,9,9,9,10]+2[2]+2 → 14
GM:つよっ
芹那花音:6dx 〈情報:UGN〉コネ使用
DoubleCross : (6R10[10]) → 10[3,5,5,7,8,10]+5[5] → 15
GM:端数は切り捨てにしましょうか。花音、倫堂は二人とも+7。
芹那花音:やったあ
鷲尾瞳:情報収集してみましょう。コネ:UGNを使ってみます。
鷲尾瞳:6DX+5 情報収集 社会2+コネ2+DB2、技能5
DoubleCross : (6R10+5[10]) → 10[2,5,9,9,9,10]+9[9]+5 → 24
芹那花音:え~すごい
士騎朝輝:コネ要人への貸しを使用して情報FHで振ります。
士騎朝輝:6dx+2
DoubleCross : (6R10+2[10]) → 9[4,4,5,5,7,9]+2 → 11
志木倫堂:情報強者だらけかよ
鷲尾瞳:優秀なんですよね~
士騎朝輝:財産の使用は可能ですか?
GM:OKだよ!
士騎朝輝:じゃあ1点使って12にします、
GM:よし。じゃあ瞳ちゃんは+12。士騎くんは+6。
GM:あと、藤原はあのあと寝ずに事後処理をしていたので疲れ切って寝ています。これはみんな知っていてもいいし、知らなくてもいい。
芹那花音:かしこい
■Initiative
GM:イニシアチブ。これは決め打ちでいこうかな……花音ちゃんの手番。
《ガラティーン》:『ひとつずつ片付けていこう。──《セレナーデ》、ひとつ質問をいいかな』
芹那花音:「はい」ぴくっと身体が震える。
《ガラティーン》:『そこの《魔人ベルゼブブ》。新見歩が直接情報を語ることで黒晶病に感染させた人間は、七人だ』
《ガラティーン》:『バルカノーツを入れれば八名。……これをどう思う?』
《ガラティーン》:『私は最初、思っていたより少ないなと思った』
芹那花音:「え………」
志木倫堂:穏当な用事でもないだろうと思っていた。警戒心を強める。
新見歩:「これは事実だ。正しい行いだったとは到底思わないが……」
新見歩:「言い逃れしようとも思わない。俺は俺の判断の元、俺に出来ることをすべてやった」
GM:花音の説得。そして屋上での戦い。
GM:今の新見は君たちのことを信頼しており、自分のすべてを預けている。想い人の行末も、自分の命もだ。
《ガラティーン》:『セレナーデ。この八名という数字、君はどう思う?』
芹那花音:「……多いか少ないかで、答えるのは、すごく難しい質問です」
《ガラティーン》:『そうだな。彼らにもみな家族があり、恋人や友人がいた』
《ガラティーン》:『とうてい許されることではない。死んだ人間が……生き返りでもしない限りは』
GM:情報収集が可能です。
・黒晶病の感染状況とリセット <情報:UGN><情報:ウェブ>難易度10
芹那花音:調べます。コネ使用
芹那花音:6dx+7>=10 <情報UGN>
DoubleCross : (6R10+7[10]>=10) → 10[1,1,9,9,9,10]+4[4]+7 → 21 → 成功
GM:強い!
芹那花音:よかったあ
GM:では、花音ちゃんは事前に……あるいは寝ないで調べたのかもしれない。
GM:次の情報を知っています。
GM:君はガラティーンに反論してもいいし、あえて黙っていても構わない。
黒晶病は終息しつつある。ベルゼブブが行動を停止したことで、《マスターアビス》月代コヨミが拡散した情報を削除して回れるようになったためだ。
だが、一度拡散した情報を完全に消す事は不可能だろう。コヨミの能力が暴走したままという事実も変わらない。
このままでは近い将来、今回と同じパンデミックが発生しかねない。UGNとしては月代コヨミ本人も希望している自害を推奨する。
その上で、興味深い情報が入っている。同化消滅した《ラビットウィッシュ》が復活した。
彼の全情報は一度マスターアビスに同化され、太陽に吸い出された。
だが今回、リディア=スミルノフの魔術がマスターアビスの直近で幾度となく行使されたことによって情報の混線が発生し、『死ぬ直前の彼の情報』が太陽から地球へと『アップロード』されたらしい。
今回リディアが拠点とした第三地区のみ黒晶病の完治者が非常に多いのも、その裏付けになるだろう。
これを世界規模で行えば、黒晶病での損害を全てゼロへとリセットすることができる。
おそらくは魔人化したバルカノーツの肉体も、ベルゼブブとの接触前の状態へと還元されるだろう。
芹那花音:「生き返らせることができれば、許されるのですね」
《ガラティーン》:『あるというのかね? そんな魔法が』
芹那花音:瞬く。「はい、それが…できるようなのです。歩さんが、今、ベルゼブブとしての行動を止めたことで」
芹那花音:「魔法…ええ、魔法です。リディアさんの魔術による力で、黒晶病は治すことができる」
《ガラティーン》:『ほう……』
芹那花音:「太陽に同化された、命という情報を、地球に戻す…」
芹那花音:「そうすれば、みんな、生き返ります。病気の人も、治すことができます……」
《ガラティーン》:『…………人々の日常を守るUGNとしては、興味深い話だな』
GM:イニシアチブ。行動値7、瞳ちゃんの手番。
《ガラティーン》:『興味深いが、ひとまずは次へ行こう。マクガフィン、少しいいかね』
鷲尾瞳:はいっ
《ガラティーン》:『君のことは報告書で読んで知っている』
《ガラティーン》:『FHの実験体だった頃、多少なりとも人体実験に協力してしまった……そんな記憶を思い出して取り乱したことがあるらしい。そうだな』
《ガラティーン》:『君を咎めるつもりはない。君は間違いなく被害者だし、一通りの精算も済んだと聞いているが』
《ガラティーン》:『実験で犠牲になった者たちに対する贖罪の気持ちは、未だ君の中に残っているんじゃないか?』
鷲尾瞳:「はい、たしかに……」
GM:瞳ちゃんは問に答えてもいいし、言葉を誤魔化しても良いです。
GM:そして情報収集も可能。
→ 世界規模での大規模魔術とコヨミの罪悪感 <情報:UGN><知識:魔術>難易度14
鷲尾瞳:「……“ガラティーン”の仰るとおりです。私のやったことは簡単に許されることではありません」
鷲尾瞳:「だからこそ、UGNチルドレンとして、何より人として。罪なき人々の為の力となるべきだと考えています」
鷲尾瞳:「それが私にとっての贖罪です」
鷲尾瞳:ではコネを使用して、UGNで判定します
鷲尾瞳:6DX+5+12 情報収集 社会2+コネ2+DB2、技能5+ボーナス
DoubleCross : (6R10+5+12[10]) → 10[2,3,4,8,9,10]+4[4]+17 → 31
《ガラティーン》:『模範的な答えだ。……そう。人の心を持つ者は、みなそうした葛藤を抱いている』
《ガラティーン》:『月代コヨミも君と同じだ』
《ガラティーン》:『心の整理は済んでも、現時点で彼女が本気で助けを求めることは"できない"。 ……人間だからだ』
GM:めちゃ強い! 情報を開示します。
実のところ、リディアの魔術を世界規模で行使することはそう難しくはない。
『世界規模の大異変を起こしている月代コヨミ』が本気で助けを求めれば、それに応じた彼女の術が世界中を駆け巡るからだ。
太陽光は『希望を喰らう悪しき光』から『希望をもたらす暖かな光』へと姿を変え、黒晶病で命を落とした人々もまた状態復元される。
ただし、現時点でこの手段は取れない。
月代コヨミの態度は説得を通じてかなり軟化しているが、黒晶病による数々の被害は無意識の罪悪感として彼女の心にのしかかっている。
太陽に赴いて能力の暴走を止めない限り彼女が本気で助けを求める事はできず、リディアの術も行使できず、黒晶病をリセットすることはできないだろう。
鷲尾瞳:「……」横目でコヨミさんを見ます
月代コヨミ:「……」 これまでの突き放すような空気は消えている。だが。
月代コヨミ:どうしても最後の一歩が踏み出せない。助かりたいと思っているのに、無意識の罪悪感がそれを阻んでいる。
《ガラティーン》:『月代コヨミ。彼女は間違いなく、世界を混乱に陥れた……人間であり、そしてジャームに近い存在だ』
《ガラティーン》:『それでも彼女を助けるというのか? そこの恋本朝未にしたように?』
《ガラティーン》:『嘘偽りなく、君の本心を答えてくれ。マクガフィン』
鷲尾瞳:「はい。助けます」
恋本朝未:「……瞳ちゃん……」
新見歩:「……おいおい。即答かよ」
《ガラティーン》:『迷いのない答えだったな。何か理由はあるのか?』
鷲尾瞳:「UGNチルドレンとして、なにより罪を背負った鷲尾瞳という一人の人間として、そうするべきだと思うからです」
鷲尾瞳:「声を上げられなくとも、私達が手を引きます。手を払われたならひっぱたいてでも連れ戻します」
鷲尾瞳:「私がそうされて、今こうして幸せに生きているからです」
鷲尾瞳:「かつて私を助けてくれた人のように、私も彼女を助けます」
《ガラティーン》:『ふ』
《ガラティーン》:『いや、……失礼。思ったよりも気が強いんだな。結構なことだ』
《ガラティーン》:『君の意志は了解した。承諾するとは限らないがね。……次だ。《バルカノーツ》』 視線を向ける。
GM:倫堂くんは情報収集が可能です。
→ 太陽で待ち受ける敵 <情報:UGN><知識:レネゲイド><知識:魔術>難易度9
志木倫堂:7dx+9 情報UGN 1つ残っている要人への貸しを切ります
DoubleCross : (7R10+9[10]) → 9[2,2,5,7,9,9,9]+9 → 18
GM:やる!
GM:情報を開示します。
志木倫堂:やったぜ
太陽光を通じて世界中を同化し、全情報を収集する。
マスターアビスが太陽と同化してから一年以上、このサイクルは休むことなく続けられてきた。
結論から言えば、太陽で待ち受けているのはこれまでの全てだ。
世界中で戦闘、あるいは死亡したジャーム。オーヴァード。これらの情報すべてが、太陽光を通じて太陽にもストックされていると予想されている。
特に大N市は世界でも有数の激戦区であり、大N市の戦闘データが大量にフィードバックされた戦いとなるだろう。
GM:たとえば、魔人ナラシンハ、魔人ロイトス。 マスターアビス・Λ、マスターアビス・γ。
GM:イデア、マスターソーズ、マスターティアーズ。 グワイヒア、ハイパーボロイダル──デッドパロット。
GM:N市から離れた地方都市、R市と呼ばれる町でも大規模な戦闘が発生している。
GM:アビー・ラバー。フレースヴェルグ。アルスヴィズ、マスター・ヴォルト、FHヴリトラセル。
GM:フィードバックされているのは敵だけではない。味方もだ。
GM:(元)因果夜船、マナスヴィン、ベリッシマ。 ETBキャラクタ、ウルサ・ミノール、ホワイトミュート。
GM:トレンチ、ブロークンブルーム。ヘカトンケイル、ネヴァーダイ。
GM:バルカノーツ。スターオブライフ、グローセ・ベーア。
GM:ピリオド、セレナーデ────ノーヴェ、リッターシルト、ハニカムファイア。
GM:あらゆる情報がアバターに変換されて立ちふさがる可能性がある。
GM:特に死亡した者は完全に情報が吸い上げられるため、エンカウント率もそれだけ高くなるだろう。
志木倫堂:「おう」
《ガラティーン》:『バルカノーツ。UGNアクシズとして命令を下す』
《ガラティーン》:『太陽に行くのは禁止だ。あまりにも危険すぎる』
志木倫堂:仏頂面でそちらを見る。「他のやつらなら危険じゃないって?」
《ガラティーン》:『いいや。君だけでなく、全員禁止だ。太陽に行くのは禁止する。死ににいくようなものだ』
《ガラティーン》:『君は、確実に死ぬことがわかっている戦いに身を投じるのか? 月代の自害という確実な手段がありながら?』
志木倫堂:「……」
志木倫堂:まあ、そうだよな。と思う。上が出張ってきたというのはそういうことだ。
《ガラティーン》:『帰るべき場所があるはずだ。君にも』
《ガラティーン》:『家族……友人。恋人。彼らに胸を張れる選択をしたまえ』
GM:倫堂くんは反論してもいいし、黙ってもいいです。
志木倫堂:「思いやりがあって結構なことだな、UGNの偉い人ってのは」
《ガラティーン》:『それが偉い人の務めなのでね』
《ガラティーン》:『どうだね、バルカノーツ。私の命令を聞いてくれるのかな』
志木倫堂:「胸を張れる選択をしろってなら」
志木倫堂:「そうするよ。調べてんだろ?」
《ガラティーン》:『ほう』
志木倫堂:「俺がそうしてもらったみたいに。助けに行く。コヨミのこと」
志木倫堂:「ここにいる奴らに同じことを言っても、同じだと思う」
志木倫堂:「そういう戦いを終えてきたところなんだ」
《ガラティーン》:『……もし、それで死んだら?』
《ガラティーン》:『後悔はないのかね』
志木倫堂:「死んだら後悔はあるよ。でもそれは、選択を間違えた事の後悔じゃなくて」
志木倫堂:「うまくやれなかったことの後悔だ。きっと」
《ガラティーン》:『ふ』
《ガラティーン》:『アクシズの命令に真っ向から背くとはな。イリーガルとはいえ、これは褒められたものではない……後ほど指導係を向かわせよう』
《ガラティーン》:『個人的には好きだがね』
GM:最後の手番です。士騎くんの手番……の前に、
GM:まず、<情報:UGN><情報:裏社会><知識:藤原奈央>のいずれかで振ってください。難易度は5。
士騎朝輝:では知識で。
士騎朝輝:4dx+2
DoubleCross : (4R10+2[10]) → 8[2,3,6,8]+2 → 10
GM:では君は、ガラティーンの本名を知っている。
GM:──藤原はプライベートで、時折《リヴァイアサン》を呼び捨てにする。幼い頃から一緒だった"いとこ"のようなものだからだ。
GM:だがこのガラティーンは、そんなリヴァイアサンよりも藤原が信頼しているUGN幹部と言えるだろう。
GM:UGNアクシズ、《ガラティーン》。
GM:本名は藤原一馬。──藤原奈央の実父だ。
《ガラティーン》藤原一馬
1m
士騎 鷲尾
倫堂 花音
恋本 月代
新見 吾妻
リディア
《ガラティーン》藤原一馬:『以上をもって、UGNアクシズ《ガラティーン》からの決定事項を通達する』 士騎を見ている。
《ガラティーン》藤原一馬:『様々なリスクの観点から、《マスターアビス》月代コヨミは自害させるものとする。太陽での戦闘も禁止する。これは明確な命令だ』
《ガラティーン》藤原一馬:『この命令を破った場合、UGNに関する全記憶を消去した上でUGNから永久追放し、監視処分とする』
《ガラティーン》藤原一馬:『むろん《リッターシルト》の地位も剥奪する。その頃には君たちは追放されているから、関係のない事かもしれないがね』
《ガラティーン》藤原一馬:『本件の最高責任者は私だ。つまりこれは…………』 『UGNの総意だ』
GM:最後の情報収集が可能です。
→ UGNの総意を覆す方法 <情報:UGN><情報:裏社会><知識:藤原奈央>難易度9
芹那花音:士騎くんに《援護の風》《ウインドブレス》。
芹那花音:ダイス+5個、達成値+9
士騎朝輝:なら、此処は勿論 知識:藤原奈央で振ります。
GM:ai
GM:愛!
士騎朝輝:9dx+17
DoubleCross : (9R10+17[10]) → 10[1,1,5,6,6,7,9,10,10]+7[7,7]+17 → 34
以上が《ガラティーン》藤原一馬の意見であり、UGNアクシズ、ひいてはUGNの総意である。
マスターアビス関連の最終責任者は藤原一馬である。
この会話は録音されているが、危険性を考慮して録音内容を他の幹部が確認するのは最速でも一週間後となる。
精神という情報だけを太陽に送り込む。
太陽での戦闘はスーパーコンピュータが情報を処理するようなものとなるだろう。
体感時間はともかく、実時間では3秒以内に完了する。
太陽へ行くのに最低限必要なものは『月代コヨミ』『リディア=スミルノフ』の二名と太陽光であり、準備は全て整っている。
《ガラティーン》藤原一馬:『今回の事件への尽力、そしてアビス計画の背景を考慮して、月代コヨミには一週間の準備期間を設けよう』
《ガラティーン》藤原一馬:『話は以上だ。何か質問があれば受け付けよう』
《ガラティーン》藤原一馬:『もしないのなら、私からホワイトミュートに質問がある』
GM:士騎くんは何か言ってもいいし、黙っていてもいいです。
士騎朝輝:「一つだけ」
《ガラティーン》藤原一馬:『何かな』
士騎朝輝:「もしも、黒晶病の被害が何らかの奇跡で一週間の内に収まったら、月代コヨミは自害せずとも良い事になる?」
《ガラティーン》藤原一馬:『そうだな。まずありえないが、万が一』
《ガラティーン》藤原一馬:『世界中の黒晶病が一夜にして完治し、ベルゼブブによって消滅させられた七名も復活したとしたら』
《ガラティーン》藤原一馬:『今回の件は不問とする。……が』
《ガラティーン》藤原一馬:『まったくありえないことだな。そうは思わないか?』
士騎朝輝:「さて、でも、丁度クリスマスだ。良い子にしてれば奇跡は起こるかもしれない」
士騎朝輝:「月代コヨミはサンタからプレゼントがもらえる年齢でしょうし」
《ガラティーン》藤原一馬:『らしいな。14歳と聞いている』
《ガラティーン》藤原一馬:『本来ならば学校に通って部活動や恋愛に精を出しているころだろう。そして発端となったのは、我々UGNも加担していたアビス計画だ』
《ガラティーン》藤原一馬:『彼女を犠牲にしないといけないのは、UGNとしても胸が痛むよ。自害を迫るのなら、多少の便宜は図るのが礼儀だと思う』
《ガラティーン》藤原一馬:まるで誰かに語り聞かせるように独り言をつぶやく。
《ガラティーン》藤原一馬:『……そう、クリスマス。君に質問したかったのも、クリスマスのことだ』
《ガラティーン》藤原一馬:『私からも一つ。これはただの雑談だから、気を楽にして答えてくれていい』
士騎朝輝:「どうぞ」目線を向け頷く。
《ガラティーン》藤原一馬:『クリスマスにケーキを食べてくれ』
《ガラティーン》藤原一馬:『私は昔から仕事が忙しくてね。誰かと一緒にケーキを食べた事は1回か2回しかない』
《ガラティーン》藤原一馬:『クリスマスには、誰かと一緒にケーキを食べてくれ。これは命令ではなく、人生の先輩からのお願いだ』
士騎朝輝:「それは勿論。絶対に」
士騎朝輝:「何があっても」
《ガラティーン》藤原一馬:『よろしい。よろしく頼む』
《ガラティーン》藤原一馬:『では改めて、最終決定だ。月代コヨミは一週間後に自害。君たちが太陽に行くことは禁止する』
《ガラティーン》藤原一馬:『各々、日常の守護者として正しい行動を取るように』
GM:通信が切れる。
GM:エンディング戦闘を終了します。
リディア=スミルノフ:「ガラティーンは、不器用なのかな」
リディア=スミルノフ:「たいへんそうだよね。倫堂、どう思う?」
志木倫堂:「はあーーーっ」大きく息を吐く「緊張した」
志木倫堂:「蓋を開けてみればなんか……ああ。大変そうだったな」リディアへ弱弱しく笑いかける。
吾妻ヒビキ:「………………緊張した」
芹那花音:「はああ…」ぷるぷる震える。「緊張しました……」
新見歩:「こええー」
恋本朝未:「奈央ちゃんがいない理由がわかったよ。根回ししてくれてたわけだね」
士騎朝輝:「器用の極みだよ。藤原をあと50LV上げると、多分ああなるんだよなぁ」
鷲尾瞳:「私も士騎朝輝と同じ意見です。アクシズまで上り詰めただけあって、風格を感じました」
鷲尾瞳:「あれこそUGNのあるべき姿です」
芹那花音:「そうなのですか? 根回し…」士騎くんに聞く。
士騎朝輝:「あいつは天才で有能でベテランなスレンダー美少女支部長だしなぁ」
士騎朝輝:「俺達の身の安全、行動の確保、UGNの体面、全部守れる方法を作ってくれた。お父さんまで使ってな」
士騎朝輝:「感謝しろよ。って話だよ」
士騎朝輝:「自分の命が懸かってる。って言うのに、まったく」
GM:時間は確保された。手段も確保された。UGNとしての体裁も、コヨミも、コヨミの幼馴染も……失われた人々を蘇らせる術さえも。
芹那花音:「ありがとうございます……」士騎くんに向かってお辞儀する。
士騎朝輝:「俺に言ってどうするんだよ。目覚ましたら言ってやってくれよ」
士騎朝輝:「きっと喜ぶから」
志木倫堂:「まったく、支部長サマサマってとこ。お歳暮でも送っとくか」
志木倫堂:それも当座がなんとかなってからだけど。と呟く。
芹那花音:「はい。ふふ」微笑む。
月代コヨミ:「…………」 手が震えている。うつむいていたが、不意に前を向いた。
月代コヨミ:「みんな。聞いて」
士騎朝輝:「どうした?」
月代コヨミ:「……私は……最初、たしかに死のうと思ってリッターシルトのところを訪ねたわ」
月代コヨミ:「覚悟も決まってた。宇宙の彼方で死ぬのも怖くないって思ってた。それで世界を救えるのならって思ってた」
月代コヨミ:「でも……」
月代コヨミ:「……やっぱり死にたくない。私、まだ生きていたいよ」
月代コヨミ:「お願い。助けて」
月代コヨミ:「私を、地球へ連れ帰って」
志木倫堂:目を丸くする。
士騎朝輝:「月代、手を出せ」
月代コヨミ:「手?」
月代コヨミ:「こ……こう?」
士騎朝輝:「えっと、こうだったか?」
士騎朝輝:「いぇい」
士騎朝輝:「ほら、なんかあるんだろ?気合入れるやつ」
芹那花音:コクコクと頷いている。降参させるように両手を出して。
月代コヨミ:「や、やらない! あれは小学生がやるやつだし、湯ノ浦でしか流行ってないの!」
吾妻ヒビキ:「え?」
月代コヨミ:「絶対やらないから! やるならヒビキとやって!」
鷲尾瞳:「そうですね。私もあの挨拶は初めて見ました」
吾妻ヒビキ:「え?」
恋本朝未:「ヒビキ、知らなかったんだ……」
芹那花音:「………」顔を赤くする。
士騎朝輝:「じゃあ、助けてやらないぜ。猫さんパンツ」意地悪く笑う。「いいんだよ、俺がやりたいんだ」
志木倫堂:「お前そういう! 歳下になーっ!」
月代コヨミ:「ちょっと!」
月代コヨミ:「歩! あんたが余計な事を言うから!」
新見歩:「いたっ、痛い痛い。俺はいいから、ホワイトミュートといぇいいぇいしてやれよ」
月代コヨミ:「やらない!」
月代コヨミ:「……い、いや」
月代コヨミ:「わかったわよ。やる」
士騎朝輝:「はは。ありがとうよ」
士騎朝輝:「よし、行くぞ」
月代コヨミ:「い、いいけど」
月代コヨミ:「い……いえい、いえい、うおー」
士騎朝輝:「いぇい、いぇい、うぉーう!」
GM:ぎこちないタッチの音が響く。
鷲尾瞳:ぱちぱちぱちぱちぱちぱち
鷲尾瞳:それを見て拍手し始めます
新見歩:「よかったよかった。コヨミがこれやるの見たの、5年生の時以来だぜ」
芹那花音:遅れてこちらも拍手します
芹那花音:ぱちぱちぱちぱち
恋本朝未:ぱちぱちぱちぱち。
吾妻ヒビキ:「全国区の挨拶ではないのか……?」
志木倫堂:「えっ」きょろきょろしている「なにこれ?」
恋本朝未:「ふふふふ、なんだろね。まあ一つ言えるのはさ」
恋本朝未:「暗い話は終わり。ってコトじゃない?」
GM:会議室の貸し切り時間はまだ40分以上残っている。まだしばらくはここで会話が出来るだろう。
士騎朝輝:月代コヨミを見る。
士騎朝輝:「月代」声色がとても柔らかい。「通りすがっても、助かろうとする気のないやつは俺でも助けられない。その気になってくれて有難うな」
月代コヨミ:「うるさい。……うるさいわよ、バカ」
月代コヨミ:「あんたたち全員、バカなんだから」
■ED02:そして陽は昇る
N市第三地区繁華街 『ダンディドーナツ』
GM:君たちは今、貸し切り状態のドーナツ屋2Fでささやかなパーティを開いている。会議室で雑談していたら、隣で会議していたエージェントに『うるさい』と苦情を言われてしまったためだ。
GM:士騎、倫堂、花音、鷲尾。協力者であるリディア、コヨミ、ヒビキ。
GM:そして──つい昨日まで敵だったはずの新見、恋本。
GM:ほぼ全員。徹夜してばったりと気絶した藤原奈央を除く全員が、このドーナツ屋に集まっている。
新見歩:「──万が一ダメだったら、俺は間違いなく責任とって自害か、魔人サンプルとしてモルモットの一生だろうな」
新見歩:「プレーンシュガーも食べ納めかもしれん。もう一個頼んどこ」
芹那花音:「し、死なないでください………」
芹那花音:ココアの入ったカップを包むように持っている。
志木倫堂:「万が一な。万が一」
志木倫堂:ココナッツチョコレートとゴールデンチョコレートをもさもさと交互に齧っている。
リディア=スミルノフ:「そうだよ。死ぬことを前提に考えちゃ、だめだよ」
志木倫堂:「リディアは偉いな」
志木倫堂:頭を撫でてやる。
リディア=スミルノフ:「そう? ありがとう」
リディア=スミルノフ:「倫堂もえらいね。ちゃんと魔人の力を制御できてたし」
リディア=スミルノフ:「おう」 撫でられる。
志木倫堂:「だいぶ二度とやりたくない感覚だった……」
鷲尾瞳:「大丈夫ですか?生き残っても、太っていたらコヨミさんに嫌われてしまうかもしれませんよ」
新見歩:「いいんだよ俺は太らないから。そういう体質なの」
吾妻ヒビキ:「全国区ではないのか……」 ポンデリングを食べている。
士騎朝輝:「月代も食べてるか?奢ってやるよ」
士騎朝輝:「外食の方があれ持って来いとか、お茶の文句も言われないから気分が楽だぜ」
士騎朝輝:エンゼルクリームを紅茶で流し込みながら言う。
月代コヨミ:「食べているわ。というか情報体だから、カロリーとか砂糖とかの情報を食べてるようなものだけど」
月代コヨミ:「やっぱりドーナツはあまり好きじゃないわね。ようかんとお茶がいい」
士騎朝輝:「和好みなのな、お前。若いのに珍しい」
吾妻ヒビキ:「僕ら兄妹はおばあちゃんっこだったからな。趣味嗜好もおばあちゃんに影響されたんだろう」
月代コヨミ:「そうね。おばあちゃんの作ってくれるおはぎは世界で一番美味しかったと思う」
恋本朝未:「ここだけ聞くと、《マスターアビス》とは思えない発言だよね」
恋本朝未:「まあ実際、ボクらにとってはマスターアビスじゃなくてコヨミなんだけど……」 コーヒーを飲んでいる。
鷲尾瞳:「世界的にもこれからアビスでは無くなりますから。問題ありません」
志木倫堂:「今までどこに《マスターアビス》っぽい発言があったんだよ」
士騎朝輝:「最初はミステリアスな雰囲気があったぞ。あれも、今考えると演出だったのかもな」
月代コヨミ:「演出じゃないし、マスターアビスっぽい発言はあったでしょう、色々! 思い出しなさい!」
鷲尾瞳:「有ったような無かったような……花音さんは思い出せますか?」
芹那花音:「え………」瞬き。「えっと……」
芹那花音:「士騎さんと倫堂さんに命令を下すさまが…大物らしく……?」
月代コヨミ:「……花音、もういいわ。気を遣われるとかえって辛いから」
士騎朝輝:「そうだな。リングフィットやるまでくらいか?なぁ、村雨丸」
リディア=スミルノフ:「朝輝。また機嫌を悪くするから、あまりコヨミをおこらせないでね」
月代コヨミ:「もう十分機嫌悪くなってるんだけど……」
士騎朝輝:「俺と話してて月代が機嫌よくなったところを見たことがない」
志木倫堂:「俺の知ってるマスターアビスは初対面相手に意味の分からん絡み方をしてくるやつでな」
志木倫堂:「サラマンダーに生まれたらプロメテウスになれ。みたいなことを永久に言ってた」
志木倫堂:「コヨミは全然話通じるし普通だぜ」
恋本朝未:「それ、比較対象にしちゃダメなやつじゃない? ダメなやつだよ絶対」
新見歩:「プロメテウス……あーあー。お前が戦ったっていうγ/00か。《ETBキャラクタ》も一緒に戦ったんだろ」
新見歩:「倫堂、あれさ。最初にお前と会った時、γを倒したチームってことでETBキャラクタとお前がペア組んでるのかと思ってたんだよ」
新見歩:「第七支部長。成田なんとか。あれマジで天敵だからさ……いなくてよかったよ」
芹那花音:「ET………第七支部長ですか」
志木倫堂:「エーッマジかよ。それはな~……」
志木倫堂:「お前の能力、要は根競べだもんな」
志木倫堂:確かにあの支部長が負けている所は想像できない。
新見歩:「そうなんだよ。スゲー気合の入った根比べだから、根性とか意志の強いやつには全然ダメなの」
新見歩:「あれに同化耐性があったら、たぶん俺、いまごろ死体になってるよ」
リディア=スミルノフ:「死体にならなくてよかったね」
士騎朝輝:「綱渡りしてたんだなぁ。流石、恋する少年」
士騎朝輝:「何事も命懸けだ」
志木倫堂:「ははは。ほんとほんと。いや」
志木倫堂:「マジで怖かったからな」急にトーンを落として。
新見歩:「……まあ、これから死体になるかもしれないんだけどね……」
リディア=スミルノフ:「死体になっちゃだめだよ。歩」
士騎朝輝:「だいたい、わかった」
士騎朝輝:「そう言うネガティブな事を言うから二回も振られたんじゃないか?」
新見歩:「俺は普段全然ネガティブじゃないよ! 今くらいだよ!」
芹那花音:「………」「瞳さん」ひそひそ。
鷲尾瞳:「……そうですね、花音さん」
芹那花音:「わ、わたしの言いたいこと、伝わりましたか…?」
恋本朝未:「……花音? 瞳ちゃん?」「なになに、どったの」
鷲尾瞳:「暗い話はここまでにして、明るい話に移りましょう」
鷲尾瞳:「じつは新見さんに、こうして仲良くなれたら是非聴きたいことがあったのですが」
新見歩:「んえ? 俺?」
新見歩:「なになに? 彼女はいないよ」
鷲尾瞳:「はい。月代コヨミの何処にそこまで惚れ込んだのか、是非聞きたいと思いまして」
月代コヨミ:「なっ!!」
芹那花音:「えっ」「あっ」朝未さんとコヨミさんを交互に見る。
吾妻ヒビキ:「……それを本人の前で言わせるのか?」
吾妻ヒビキ:「まあ、さんざん迷惑をかけたからな。0.001%にも満たないが、償いにはなるか」
吾妻ヒビキ:「歩。答えてやれ」
鷲尾瞳:「皆さんは気になりませんか?ここまでの行動に出るなら何かしら劇的な出会いが有ったのではないかと想像しているのですが」
鷲尾瞳:「恋本さんにとってもライバルの強みを知っておくいい機会だと思います。月代コヨミも自分の長所をあげられて悪い気はしないでしょう」
士騎朝輝:「最近、そこらへんをUGNチルドレンとしてどうたら、って誤魔化さなくなってきたよなぁ、鷲尾」
新見歩:「いや……鷲尾の期待を裏切って悪いけどさ。マジでなんもないんだ」
鷲尾瞳:「……世界を敵に回そうとしていたのに、ですか?」
芹那花音:「なにもないのですか?」身を乗り出す。
芹那花音:「本当のことを言わないとだめですよ」
新見歩:「本当になんもないんだよ。家が隣同士で……ちっこい頃からずっと一緒でさ」
新見歩:「コヨミんちの草むしりしたり、ご飯一緒に食べたり、夏休みに川で泳いだり」
新見歩:「ただ、日常をずっと一緒に過ごしてきた。そしたら好きになるのは当然だろ」
新見歩:「まして、そいつが宇宙の果てでひとり寂しく死ぬかもしれませんって言うんだ。世界くらい敵に回すよ」
芹那花音:「ひゃあぁ………」目をきらきらとさせている。
志木倫堂:「好きになるのは当然だろ、か」くっくっく。と笑う。
士騎朝輝:「それは素敵な事だな。何もない、何もなかったけど、ずっと一緒にいて、目で追って、命を懸けても良いなんてのは」
吾妻ヒビキ:「その理屈だと、朝未を好きになってもおかしくない気がするんだが……それは出会いの差ということだろうな」
鷲尾瞳:「なるほど……その頃恋本さんとは?」
恋本朝未:「んあー」 しわしわピカチュウのような顔になっていた。 「ボクが湯ノ浦にきたの、5歳のときなんだよね」
芹那花音:「五歳……」
恋本朝未:「歩とコヨミとヒビキ、三人の仲間に入れてもらったんだ。はー」
恋本朝未:「あの時コヨミを事故に見せかけて消しておけばよかったかな……」
月代コヨミ:「おい」
志木倫堂:「こわっ……」
士騎朝輝:恋本のトレイにほろ苦いアイスコーヒーを置く。
鷲尾瞳:「逆に言えば、ビハインドはたった5年ということですよ」
恋本朝未:「それもそうだ!」
恋本朝未:「コヨミ、あと5年くらい太陽にいてくれない? ダメ?」
月代コヨミ:「そろそろあんたの顔を殴りたくなってきたわ」
鷲尾瞳:「こういった冗談が言えるようになってきたのはいい傾向ですね」
芹那花音:「ふふふふ……」くすくすと笑っている。
士騎朝輝:「そもそも月代は、好きな奴っていないのか?」
月代コヨミ:「………………い、ない」
鷲尾瞳:「……?今少し間がありませんでしたか?」
芹那花音:「す…好きな男性像はあるのですか」
月代コヨミ:「か……寡黙な人がいい。強いて言えば。おしゃべりは得意じゃないから」
月代コヨミ:「だから歩とは正反対なの」
鷲尾瞳:「これはなにかありそうですね。UGNチルドレンとしての洞察力がそう言っています」
志木倫堂:「UGNチルドレンとしての洞察力すげーな」
士騎朝輝:「は?」
士騎朝輝:「こんだけ、お喋りな人間がなにを?」
士騎朝輝:「なにか?自分が一方的に喋って相槌うつだけのやつが好みですか。お姫様体質も過ぎるよなぁ」
新見歩:「いやでも実際そうなんだよ。俺、喋るたびにウザがられてたから」
新見歩:「もうちょっとクール系になろうかなあ」
鷲尾瞳:「なるほど……」コヨミさんを見て歩君を見て士騎くんを見て「湯ノ浦の方々は前途多難な恋を好む傾向があるようですね……」
リディア=スミルノフ:「朝輝。あまりコヨミをおこらせないでね」
リディア=スミルノフ:「コヨミくらいの歳だと、素直になれないときもあるんだよ。そっとしておいてあげて」
士騎朝輝:「成程なぁ」
吾妻ヒビキ:「リーダーは大人びすぎている気もするが……」
志木倫堂:「リディアはちょっとお世話さんが過ぎるよな」
志木倫堂:「お前何歳なの? 実はめっちゃ歳上だったりする?」
リディア=スミルノフ:「10歳だよ?」
リディア=スミルノフ:「めっちゃ歳上でもないよ。10歳は10歳だから」
志木倫堂:「じゅっ…………」
志木倫堂:「まあそうだよな見た目的には……」
士騎朝輝:「10歳なんて、そんなもんじゃないか?」
士騎朝輝:自分も10の頃は今よりも大人びていただろう。機械的だったとも言えるが。
鷲尾瞳:「こんなものではないでしょうか」
リディア=スミルノフ:「うん。そんなものだよ」
志木倫堂:「そうなの? わかんねー……10歳に触れた経験が少なすぎて……」
志木倫堂:めちゃくちゃ疑わし気な目でリディアを見るが、何も言わない。
月代コヨミ:「……リディアが10歳でも1万歳でもいいんだけど、そう。一つ鷲尾に聞きたい事があったわ」
月代コヨミ:「聞きたいことというか、言いたいことなんだけど」
月代コヨミ:「あなたの男の趣味、あまりいいとは思えないわ。どうなの?」
鷲尾瞳:「?」
志木倫堂:「うお」
芹那花音:「えぇっ…」
士騎朝輝:「てんぷら油にマッチ投げ込んだよなぁ」
志木倫堂:「ヤバい切り込み方するなこいつ」
鷲尾瞳:「ノーヴェのことを言っているのですか?」
月代コヨミ:「そうよ! 彼のプロフィールも確認したわ。機械化兵。暴力的。上司も暴力的」
月代コヨミ:「あなたとは何もかもが正反対じゃない。あれのどこに惹かれたのよ」
鷲尾瞳:「たしかに正反対かもしれませんが……むしろそこに惹かれたんです。それから暴力的なのは上司だけであってノーヴェは暴力的ではありません」
新見歩:「(いや本人も十分暴力的じゃねーかな……)」 口には出さない。
鷲尾瞳:「少なくとも私が一方的な暴力を振るわれたのは、一度落ち込んでいる時に蹴り上げられた時だけです」
芹那花音:「け、けり…」
士騎朝輝:「ちなみに、これは本当。俺は目の前で見てたぜ」
士騎朝輝:「動画もある」携帯をゆらゆら手で揺らす。
士騎朝輝:「いきなり支部の医療室でおっぱじめたからなぁ。旅の思い出だな、これも」
芹那花音:「えぇっ」あわわわ…としている。
志木倫堂:「なんで撮ってんの? 証拠品?」
月代コヨミ:「うわっ本当に蹴ってる……」
芹那花音:「ひやあ………」コヨミさんの隣であわわわ…としている。
リディア=スミルノフ:「落ち込んでるのを、はげまそうとしてくれたんだね。きっと」
リディア=スミルノフ:「ノーヴェっていう人は、いい人だよ」 ココアを飲んでいる。 「たぶん」
鷲尾瞳:「リディアはよくわかっていますね」頭をなでなでします「それに対してコヨミは……やはり情報だけ摂取していては駄目ですね」
鷲尾瞳:「早急に太陽から戻ってきてもらわなくては。……ど、動画を見せるのはやめてください!」
鷲尾瞳:「ノーヴェを見られるのは構いませんが……その時の私はその、特殊な精神状態で……花音さんもダメです!」ひっしに手で隠そうとします
志木倫堂:「まあ、お似合いのカップルって感じじゃん。タイプが違うのもさ」
士騎朝輝:「何より、お互いが好きあってるしなぁ」
士騎朝輝:「そう言うので今は十分だろ、多分」
志木倫堂:「おう……屋上でやりあってたアレは……なんかすごかったな」
月代コヨミ:「……ふん。ラブラブなようで結構ね」
月代コヨミ:「わかったわ。音楽性の違いから解散しないよう、せいぜい気をつけなさい」
芹那花音:「(不思議な言い回し……)」
鷲尾瞳:「余計なお世話です。わ、私達はき、キス……までして……将来は最強の結婚式を上げると約束しているんです」
鷲尾瞳:「絶対に解散なんてするわけありません」
吾妻ヒビキ:「結婚式に”最強”という単語がつくのを見るの、今日がはじめてだな」
士騎朝輝:「おお~、進んでるなぁ、鷲尾。少し、いや、初めて、お前をうらやましいと思った」
士騎朝輝:肩を竦める。
リディア=スミルノフ:「大丈夫。花音も瞳も、いい運勢が出てるよ。別れたりはしないからだいじょうぶ」
リディア=スミルノフ:いつの間にかタロットを出して占っている。
リディア=スミルノフ:「倫堂と朝輝も占う?」
志木倫堂:「いいな。リディアの占い、色々見通し甘そうだし」
士騎朝輝:「そうだな。やってみてくれ。興味はあるよなぁ」
鷲尾瞳:「……え?うらやましい、ということは……士騎朝輝と藤原支部長は……まだしてないのですか?」
鷲尾瞳:「高校生なのに……?」
新見歩:「高校生ってあれでしょ? 年齢誤魔化してホテルとか行けるんだろ? いいよな」
月代コヨミ:無言で新見を蹴り飛ばしている。
士騎朝輝:「ノーコメントだよ。耳年増共が」
士騎朝輝:「まあ、だがなぁ。そんな事を公言するなんて言うのは、慎みが足りない」
鷲尾瞳:「も、もしかして……」みるみる赤くなっていく
芹那花音:「あ、あの……瞳さん」
芹那花音:「ま、まだ、士騎さんと藤原さんは、お付き合いしてなくて……」
芹那花音:「ああ……」
恋本朝未:「瞳ちゃん、大丈夫……? うわっ大丈夫じゃなさそう」
鷲尾瞳:「中学生で、というのは……もしかして……進み過ぎで……しかも何度も公言して……」
鷲尾瞳:「大人と言うより、わ、私がはしたないのでは……」かーっと赤くなって両手で顔を隠します
芹那花音:「ああっ…………」
鷲尾瞳:「わ、忘れてください!今までの発言は全部!私……私……ううーっ」
リディア=スミルノフ:「だいじょうぶだよ。好きな人と結ばれるのは、いいことだよ」
リディア=スミルノフ:「結ばれて、子供ができて、子供が大きくなって、老いて死ぬ。それが人間だからだいじょうぶだよ。瞳」
リディア=スミルノフ:「だいじょうぶだよ」 鷲尾の背中を撫でている。
志木倫堂:「はっはは」
芹那花音:「で、でもあの、倫堂さんは恋人の方がいらっしゃいますし」
志木倫堂:「ん、俺もそんなには」と花音ちゃんに返す。
志木倫堂:「くくく……まったく」
志木倫堂:「これからめちゃくちゃな戦いをやるってのに」
志木倫堂:「……ま、いいじゃん。楽しそうで」
昨日と同じ今日、今日と同じ明日。
世界は繰り返し時を刻み、変わらないように見えた。
だが、人々の知らない所で世界は大きく変貌していた。
士騎朝輝:「月代、世界広がりそうか?」
士騎朝輝:「俺は少なくともこういうので広がったけどな」
士騎朝輝:「お前もそうだと良いなと思ってるよ」
──それは唐突に広がった。
全身が徐々に結晶化し、仮死・昏睡状態に至る奇病。黒晶病。
原因不明、対処法不明。治療不能、認識不能。
かろうじてレネゲイド由来とだけ分かっているこの病は、今なお感染拡大を続けている──。
月代コヨミ:「……さあね。でも、まあ」
月代コヨミ:「悪い気分ではないわ」
月代コヨミ:「最初に来た時よりは……ずっとね」
マスターアビス。光と同化し、世界を飲み込もうとするもの。
魔人ベルゼブブ。死の疫病をばら撒き、世界に復讐せんとするもの。
深淵の力は人類を滅ぼすか。未来へ続く希望の道となるか。
守るべきものを選択せよ。
それこそが守護者たる我らの役目。
GM:ダブルクロス The 3rd Edition "大N市"
GM:楽園の十三人 《マスターアビス》討伐セッション前編
GM:『希望を喰らう光-改 "絶対同化領域ベルゼブブ"』
GM:希望を掴み、世界を守れ。
GM:...セッション後編へ続く
■個別エンディング01:芹那花音
N市第三地区 新築タワーマンション『アトラスタワー』4201室
GM:ようやく真新しい塗装のにおいが薄れつつある、新築のタワーマンション。
GM:一般向けには少々過剰とすら思えるセキュリティを誇るこのマンションの最上階こそ、N市での詩雲と芹那の住処だ。
GM:『外に、出てきます』。芹那花音はそう言って出ていき──凄まじい事件に巻き込まれた。
GM:今の《ピリオド》詩雲終は、その独自の情報網によって全貌を把握しているかもしれないし、あるいはまだ一部しか知らないのかもしれない。
GM:重要なのは、二人きりの時間が戻ってきたということだ。
芹那花音:外から帰ってきたばかりで、まだ寒さに頬が赤くなったままだ。
芹那花音:「あの、美味しかったですね」
芹那花音:「久しぶりの外食で…その………」
芹那花音:「……すごく、良いお店で……」
詩雲終:「落ち着かなかったか?」
詩雲終:コートを上着かけに預けてすぐ、少しばかりタブレットを見ていたが、それもテーブルに伏せて置き、花音に目を向ける
芹那花音:「いえっ」カウンターキッチンから顔を覗かせ、ふるふると首を横に振る。
芹那花音:「兄さんが選んでくれたことが、嬉しかったなと…」
詩雲終:「どうせ外に行くなら高い方が良い。外れないからな」
芹那花音:「兄さんらしいですね」微笑んで、コーヒーを持ってテーブルにやってくる。
詩雲終:「普段食べれないものを食べられるのは純粋に面白いところでもある。……ん」 受け取り
芹那花音:「はい」渡して、自分の分も包むように持って、ソファの隣に座る。
詩雲終:少し口にして、静かに、どこか穏やかな吐息を漏らし
詩雲終:「どうだった。仕事は」
芹那花音:「あっ」
芹那花音:「えと、その……」「……半分ほど、解決できまして」
芹那花音:「大元は、解決できていないのですが、これから、それも解決できるのではないかと……思います」
芹那花音:照れたようにコーヒーを口に運ぶ。自分の方はミルクと砂糖入り。
芹那花音:「あと、あの、同世代の方が多くて、いろいろなお話ができました」
詩雲終:「そうだったか。……さすがにそちらまでは把握していなかったが」
詩雲終:「話が……」 花音の表情を見て 「楽しめたならよかった。今までそういう機会は持てなかったからな」
芹那花音:「あ、あの、今までが、嫌だったわけではないです」慌てて兄さんの顔を見上げる。
芹那花音:「他の人と話せなくても、そ、その……」
詩雲終:「ああ」 分かっている、という風に頷く
芹那花音:「………」顔を赤くして、もじもじと頷く。
詩雲終:「……そうだな」 そっと髪に触れて
芹那花音:「あの…」
芹那花音:「ひゃ」
詩雲終:「それでも、そういう機会があるのは悪いことじゃない」
詩雲終:「俺も研究関連で、色々な連中と話をしている。それで知ることもあるからな」
芹那花音:「……」顔が赤い。「あの………」
詩雲終:髪を梳くように手を滑らせつつ 「どうした?」
芹那花音:「兄さん、あの、聞いてもいいですか」
詩雲終:「ああ」
芹那花音:手の感触にどきどきして、華奢な体が震える。
芹那花音:「あの、……たとえ話なんですけど」
芹那花音:「例えば、世界を救うために、一番大切な人の記憶を失う必要があったとして」
芹那花音:「世界と、大切な人、どちらかを選べと言われたら」
芹那花音:「兄さんは、どちらを選びますか」
詩雲終:目を細めて 「花音の記憶だな」
芹那花音:「え」瞬き。「わ、わたしですか」
芹那花音:「………」
詩雲終:「世界なんてものは、別にどうとでもなる。だが、お前のことを忘れるのは耐えられない」
芹那花音:「わたしの記憶……」小首を傾げる。
芹那花音:「わ、わわ……」
詩雲終:「おかしな答えだったか?」
芹那花音:顔が赤くなる。ブンブンと横に振る。「いえ!」
詩雲終:「偽りない本音だ。……たとえ俺が、その事件の渦中であって」
芹那花音:「あの、あの……わたし、その、兄さんなら」
詩雲終:「お前たちのような味方が得られなかったとしても、俺はそうする」
芹那花音:「そう言ってくれると………」
芹那花音:「…………」
芹那花音:「……」
芹那花音:「そこまで、は、予想していなかった、です」
芹那花音:自分の髪に触れる兄さんの手に、自分の手を寄せる。
詩雲終:わずかに笑む 「花音もまだまだだな」
芹那花音:心臓がドキドキとした。
芹那花音:「………はい」
詩雲終:「花音はどっちを選ぶと思う?」
芹那花音:「え……」
詩雲終:「俺との記憶か、この世界か。守れるものがどちらかだけだとしたら」
芹那花音:「…………」
芹那花音:「あの」
芹那花音:「わたし、皆さんの前では、兄さんに会わせる顔がなくなってしまうので、世界を選ぶと…」
芹那花音:「そう言ったんですけど………」
詩雲終:「ああ」
芹那花音:「今のわたしでは、どうしていいか、分からないです」
芹那花音:「あの」耳まで赤くして、俯く。
芹那花音:「恥ずかしいです……」消え入りそうな声で言う。
詩雲終:「答えにはなってないな」
芹那花音:「えぇ…っ」
詩雲終:研究者にしては力強い手が、優しく花音の黒髪を弄ぶ
芹那花音:「だ、だって……」
詩雲終:「まあ、どちらでも良い。実際、そうしなければいけない訳でもなし」
詩雲終:「どちらだろうと、それが花音の偽りない選択肢なら、俺もそれを大切にする」
芹那花音:「……世界を、選んだら」
芹那花音:「わたしを、迎えに来てくれますか」
芹那花音:髪を弄ぶ手に、頬を寄せる。
詩雲終:「当然だ。例えお前が忘れていても」
詩雲終:「俺の記憶に花音がある限りは、必ず俺はそうするだろう」
芹那花音:「……はい」幸せそうに目を伏せる。
詩雲終:滑らかな頬に、そっと指を添わせて
芹那花音:「…っ」肩が震える。
詩雲終:「……しかし、皆の前では随分勇ましかった様子だな」
芹那花音:「……えぇっ」目をぱっちりと開ける。
詩雲終:「お前の口から、そこまではっきりした言葉が出るとは」
詩雲終:「俺に合わせる顔がない、か……」
芹那花音:「………………」ボッと顔を赤くする。
詩雲終:その頬の熱をくすぐるように、指の甲を滑らせて
芹那花音:「わ、笑わないでください……」
芹那花音:「……っ」どきどきと、ぎゅっと目をつぶる。
詩雲終:「笑ってなんていない。楽しくはある」
詩雲終:「普段食べられないものを食べるように、俺の知らない花音を知れるんだ」
詩雲終:目を閉じた花音に顔を近づけ、唇で額に触れる
芹那花音:「ひゃ」
詩雲終:「今までの生活では得られなかったことだ、これも」
芹那花音:「……!」
芹那花音:「は………」何をされたのか数秒後に理解して、アワアワと震える。
詩雲終:何ということのない顔で、しかし間近い距離で、その様子を見ている
芹那花音:「に、兄さん、その」
芹那花音:「そ、その………!」見られると弱い。
詩雲終:「ああ」
詩雲終:こちらから何か切り出すことはなく、花音の言葉を待つ
芹那花音:「ずっ」
芹那花音:「ずるい………」
芹那花音:「と…思いました……」
詩雲終:「ずるい?」 わずかに口角が上がる。君には分かるが、笑みだ
芹那花音:「うぅ」
芹那花音:半泣きの表情で真っ赤な両頬を押さえている。
詩雲終:それを見ると、軽く首を振り、落ち着かせるようにその頭をぽんぽんと撫で叩いてやる
詩雲終:「今度から、花音に許可を取るなりするか?」
芹那花音:「………」されるがままになっている
芹那花音:「やっ」
芹那花音:「やだ」「………」
芹那花音:「…………かと……」
詩雲終:それには何も返さず、しばらく宥めるような手が続き
詩雲終:「……そういえば、戦闘はどうだった?」
詩雲終:不意に、今までより幾分落ち着いた口調で問う
芹那花音:「あ…」雰囲気が変わったことを察し、こちらも兄さんの顔を見る。
詩雲終:「"マスターレイ"の件以来の大きな戦闘になったと思うが、問題はなかったか」
芹那花音:「はい」コクコクと頷く。「皆さんの補助にあたれたものと」
詩雲終:「そうか。まあ、委細はUGNに資料でも出させれば良いか……」
芹那花音:「な、何か気になることがありますか」
芹那花音:「あの、もっと、訓練など…した方が良いでしょうか」
詩雲終:「お前がしたいならすれば良い。……お前の視点で、問題ないと思ったなら問題ない」
詩雲終:「イリーガルならその辺り、支部下で……正規人員ほどじゃなくても、訓練を積むことはできるだろう。何かあったら相談してくれ」
詩雲終:「……あと、俺が気にしたのは」
芹那花音:「あ…」「は、はい」
詩雲終:「お前が俺のいない場所で、俺以外の奴の前で歌い、上手くいったのだな、ということだ」
芹那花音:「えっ」
芹那花音:「えっ………」
芹那花音:「えぇっ」
詩雲終:「当たり前だが、俺のいない場所で、お前が能力を使う所は知らんから……」 「……何だ」
芹那花音:「だ……だって。その、それは……」
芹那花音:「兄さんが……その……わたしへの……」
詩雲終:「花音への?」
芹那花音:「や……」「や、やきもち」
芹那花音:「のように、その……聞こえました…………けど」どんどん声が小さくなる。
詩雲終:「…………」
詩雲終:「ふ」 分かりやすく口元が緩む
芹那花音:「!」顔が真っ赤になる。
詩雲終:「俺が気にしたのは、"ソルモルス"がなくとも能力の発揮に影響がなかったか、という一点だけだ」
芹那花音:「!」
詩雲終:「あれとお前の結びつきは大きいからな」
詩雲終:「問題がなかったようで何よりだ。今後も……」
芹那花音:「………」恥ずかしさで真っ赤になっている。
詩雲終:「お前の望むまま、歌い、力を使うと良い。誰にだって聞かせてやれ」
芹那花音:「………はい」
詩雲終:「……だが、そうだな」
芹那花音:幸せそうに目を細める。
芹那花音:「……?」
詩雲終:「今ここにいるのは、俺とお前だけだ」
詩雲終:花音の頭に触れていた手を背へ伸ばし、その身を抱き寄せる
芹那花音:「ひゃっ」
芹那花音:いつもより高い声を上げた。
詩雲終:「……歌ってくれるか?」
芹那花音:抱き寄せられ、どきどきしながら、その体温を感じる。
詩雲終:低くささやく 「俺だけに聞こえるように」
芹那花音:「…………」
芹那花音:これ以上顔が真っ赤になることもそうない。
芹那花音:「…はい」
芹那花音:頷く。そうして、息を吸った。
■個別エンディング02:鷲尾瞳
GM:セッションを再開します。今日はエンディング。
GM:瞳ちゃんのエンディングにいきましょうか。相手はノーヴェだと聞いているので
GM:シチュエーション的な場希望とかはありますか?
GM:よし。見学室で希望を聞きました。ラーメン屋です。
ラーメン『オーラパワースポット』
GM:ラーメンオーラパワースポット。3G……『ガッツリ、ゴットリ、ゴッシャリ』がウリの大盛り系ラーメン屋だ。
GM:普段なら会社員や学生に大人気の店だが、今日はほとんど人がいない。黒晶病の影響もあるのだろう。
GM:広い店内の片隅。4人がけのテーブル席で向かい合うように、君とノーヴェが座っている。
GM:ちなみに、戦いの内容は一通りノーヴェに話してますか?
GM:特に希望がなければ全部聞いた感じでいこうかなと思いますが、秘密にしてたり、これからこそこそ話しても構いません。
鷲尾瞳:いや、詳しくは話していないと思います。黒晶病に関することで魔人と戦ったくらい
鷲尾瞳:最終的に半分和解みたいな感じで決着した事は話してるけど、偽ノーヴェと戦ったとかは話してない感じかな。
GM:なるほどね。OKOK
鷲尾瞳:「ガッツリまではわかりますが、ゴットリとゴッシャリは初めて聞きます。どういう意味なのでしょう。ノーヴェはよく来るのですか?」マスクを付けたまま尋ねます
ノーヴェ:「そりゃ、ニンニクを何個もごとっとまな板に乗せてごしゃっと潰してばーっと乗せるからじゃね? 知らんけど」
ノーヴェ:「今日で3回目だ。メチャうまだったんでな」
ノーヴェ:「これは鷲尾にも味わわせないとだめだ!って思ったわけよ。店の名前も強くなりそうだろ」
ノーヴェ:無料のお冷を飲んでいる。
鷲尾瞳:「たしかにパワフルな店名ではありますが……にんにくを何個も……なるほど……」
鷲尾瞳:「まあともかく。こうして久しぶりにノーヴェと食事に来れて嬉しいです」
ノーヴェ:「同感だ。あの伝染病のせいでメシどころかまともに会えてもいねーし」
鷲尾瞳:「最近はまともに顔を合わせることもできませんでしたから……」
ノーヴェ:「犯人はひとまずどうにかしたんだろ?」
鷲尾瞳:マスクをずらしてお水を飲み、それから横髪を軽くかきあげます
ノーヴェ:「もうマスクもとっちまえよ。せっかくの顔が隠れるだろ。もったいねえ」
鷲尾瞳:「んっ……一応まだ警戒を、と思ったのですが……そうですね。お店の中くらいなら……」
ノーヴェ:「そーしろそーしろ」 レネゲイド由来でマスクは全く意味がないと分かっているので、ノーヴェは最初からしてもいない。
鷲尾瞳:「犯人の方々は現在UGNで監視中です。今後は黒晶病で被害にあった方の回復のために協力して貰う予定です」
ノーヴェ:「監視……監視か。藤形のときと同じような感じにしたわけだな」
ノーヴェ:「お前のことだから、殺ろうと思えば殺れた相手をわざと捕まえたんだろ。更生だのなんだのって」
鷲尾瞳:「私はチルドレンとして、UGNの基本的な方針に従っただけです。起こした事件の規模は大きい物でしたが……彼ら自身はごく普通の少年少女でした」
鷲尾瞳:「覚えていますか?電話で話したあの質問……」
ノーヴェ:「それでも、俺が居ない時にそういうのはなるべくやめろ。死んだら終わりってことを……あん?」
ノーヴェ:「ああ。世界と鷲尾のどっちを取るかだっけ?」
鷲尾瞳:「す、好きな相手です。私限定ではありません」
鷲尾瞳:「まあ……ノーヴェにとってはそうなのだとわかっていますが……」
ノーヴェ:「俺の場合は鷲尾だからいいだろ! それで?」
鷲尾瞳:少し赤くなって照れくさそうに
ノーヴェ:「あれには答えただろ。まだなんか続きがあったりするのか」
鷲尾瞳:「彼らはその問に答えなければならない状況まで追い詰められていたんです」
ノーヴェ:「ふうん? その、ごくふつーの少年少女くんちゃん達がか」
鷲尾瞳:「だから、ノーヴェが言っていた通り。そうならないように私達が力を貸しました。UGNとして正しい対応です」
ノーヴェ:「そら結構なことだがな。いいか、お前が危ない橋を渡る時は俺を呼べよ」
ノーヴェ:「聞け鷲尾。俺はな。世界と鷲尾どっちかを選べるってのは、だいぶ希望のある状況だと思ってる」
ノーヴェ:「本当にヤバい時は選択肢がないからな。お前だって”ノーヴェは死にました。彼の分まで世界を守ってください”とか言われたら困るだろ」
鷲尾瞳:「……それは……その通りです。困るというより、もしかしたら立ち直れないかもしれません」
ノーヴェ:「だろォ。だから戦うなら二人でやるし、生き残るのも二人でやんのよ」
鷲尾瞳:「わかっています。今回だって、話せない事情がなければ絶対にノーヴェを呼んでいました」
ノーヴェ:「アクシスだろうがリエゾンだろうが、死闘になるときは呼べ。危ない橋を独り占めするなよ」
ノーヴェ:「へっ。そら偉いな」
GM:瞳ちゃんはリディアとコヨミ経由で知っていてもいいです。太陽での戦闘は、同化耐性の有無はおそらく関係なくなる。
GM:重要なのは意志の強さ。自我の強さ。そしてコヨミと同じように、世界を救いたいか否かにかかってくるだろう。
鷲尾瞳:「ノーヴェは私が知る中で最も強い方です。ベルゼブブ……新見さんが私にけしかけたのもノーヴェでしたから。間違いありません」
ノーヴェ:「ふーん……ふーん!?」
ノーヴェ:「なんだそれ。偽ノーヴェ? 幻術?」
鷲尾瞳:「記憶から再現した偽ノーヴェだと言っていました」
ノーヴェ:「へえ……」 一瞬だけ微妙に不機嫌そうになった。もう普通に戻っている。
ノーヴェ:「まあ俺だからな。強かっただろ。しょせん偽者だから、最終的には鷲尾にボロ負けしてベソかいて帰っただろうが……」
鷲尾瞳:「やめてください。偽物とはいえノーヴェがべそをかいたりするはずありません」
鷲尾瞳:「厄介な能力でしたよ。言動もそっくりでしたが、実力の再現性も高く……新必殺技を用意してなかったらやられていたかもしれません。偽物とはいえ流石ノーヴェだと感じました」
ノーヴェ:「……新、必殺技?」
ノーヴェ:「ちょっと待て。初耳だぞ。俺知らないぞ。見たこと無い。見てないよな?」
鷲尾瞳:「まあ、ただ、そうですね……最後は少し不満も残りましたが……」そう言ってもう一度髪をかきあげる
ノーヴェ:「ちょっ、おい!」 テーブルごしに手を伸ばし、鷲尾の両肩を揺さぶる。 「その……新必殺技! 偽者にやっちまったのか!」
鷲尾瞳:「……?はい。新しく編み出した技ですから。それに侵蝕率に制限があり、普段の訓練では……」
ノーヴェ:「お、俺すら見てねーんだぞ!」
ノーヴェ:「制限とかそうっいう問題じゃねぇーよ!」
鷲尾瞳:「きゃっ!?きゅ、急になんですか、ノーヴェ!?」急に肩を掴まれて真っ赤になります
ノーヴェ:「鷲尾の新必殺技だぞ! それを……お、俺が見てないのに、偽者の野郎が先に……見ただと……!?」
ノーヴェ:「ラーメン食べ終わったら絶対訓練場行くからな! そこで必殺技見せろよ鷲尾!」
鷲尾瞳:「見せたと言うか……食らわせましたし……何なら偽ノーヴェの方も新技だと言って色々見せてくれましたが」
ノーヴェ:「あぁア……!?」
鷲尾瞳:「ら、ラーメンの後にですか?それは……」口を抑えて
ノーヴェ:「ゆ、許せねえ……偽者のやつブッ殺してやる……」
鷲尾瞳:「ニンニクたっぷりのラーメンの後に……ですか?」
ノーヴェ:「ああ、大丈夫だよ。ニンニク入れるか出る直前に聞かれるから」
ノーヴェ:「俺なしにしよ。お前もなしにしとけ。今日は息が続かなくなるまで徹底的に組み手する」
鷲尾瞳:「何時になくやる気ですね……わかりました。ノーヴェがそう言うならお付き合いします。なにせ久しぶりですからね」
鷲尾瞳:「……」何度か髪を触って
鷲尾瞳:「ところで、その……組み手以外でなにか……私としたいことはあったりしませんか?」
ノーヴェ:「あ?」
鷲尾瞳:「その……こうして久しぶりに顔を合わせるわけですし、その……電話やライン越しではできないこととか……」
ノーヴェ:「いや。ラーメンは連れてきたし。組み手はこれからするし」
ノーヴェ:「結婚式? いや、結婚式は最低でもお前が高校卒業してからっつったよな」
ノーヴェ:「さっきからお前がずっと髪触ってんのと関係あんのか?」
鷲尾瞳:「い、いえ。別に……なにか意図があって髪を触っているわけではありませんが……その……」
鷲尾瞳:「……あの……向かいではなく……隣に座ってもいいですか?」うつむきがちに尋ねる
ノーヴェ:「隣?」
ノーヴェ:「いいけど、向かいのほうがいいんじゃねえか? 顔見えて話しやすいだろ」
鷲尾瞳:「その、これは心理学の本で学んだのですが、対面に座るより隣に座ったほうがお互いの仲が深まりやすいそうなんです」
鷲尾瞳:「それに……そっちのほうがノーヴェの側に居られますし……」
ノーヴェ:「はっ。なんだそら」 隣を開ける。
ノーヴェ:「俺はお前の側を離れる気はねーし、誰かに譲る気もねーよ。遠慮せず来い」
ノーヴェ:勝手にテーブルの上の調味料や箸置きなども並び替えている。
鷲尾瞳:「……っ」ノーヴェの言葉を聞いて更に赤くなりながら
鷲尾瞳:「し、失礼しますっ」隣に移ります。遠慮がちに縮こまっている。
鷲尾瞳:「……その……あの……それから……」
鷲尾瞳:髪を何度もとかして「私……ノーヴェの居ないところで、とても危険な任務をこなして、なのに、無事帰ってきて……」
ノーヴェ:「おう」 鷲尾の頭に手を乗せ、比較的優しく撫でる。
鷲尾瞳:「……っ!」
鷲尾瞳:「UGNチルドレンとしても……その……よく頑張ったほうだと……思いますよね……?」
ノーヴェ:「そだな。なんかすげえ危険な任務だったらしい」
ノーヴェ:「がんばった」 鷲尾の頭をわしゃわしゃと撫でる。 「が」
鷲尾瞳:「んっ……」心地よさそうに目を細める「……が?」
ノーヴェ:一度言葉を切って、両手を瞳ちゃんの頬にぺちりと当てる。 「次は俺も呼べ」
ノーヴェ:「相手がどんな雑魚でも、どんな強敵でもだ。ヤバい任務には俺を呼べ」
ノーヴェ:「俺とお前なら最強だからだ。完璧に任務をこなして帰ってこれる。だろ?」
鷲尾瞳:「は、はひっ……!そ、それはもう……絶対に……!」
鷲尾瞳:「……あの、そしたらまた……その……」
鷲尾瞳:「また……今みたいに……してもらえますか……?」
ノーヴェ:「あ? ……ああ、頭のほうか?」
ノーヴェ:「いいぜ! 何度でもやってやる!」
ノーヴェ:「約束だぞ。ヤバい仕事には俺を呼ぶ。そしたらお前をナデナデしてやる!」
ノーヴェ:「これが等価交換だ! 忘れんじゃねーぞ!」
鷲尾瞳:「……」片手で口を隠しながらこくんと頷く
鷲尾瞳:「はい……ありがとうございます……」
鷲尾瞳:「……ううーっ……!」両手で顔を隠して
ノーヴェ:「なんだよ?」
鷲尾瞳:「自分から……触ってほしいと頼むなんて……私、やっぱり……はしたない女の子なのかもしれません……」
ノーヴェ:「もし誰かにはしたないって言われたなら、そいつ連れてこいよ。ぶん殴ってやるから」
ノーヴェ:「鷲尾ははしたなくなんかねーだろ。俺と鷲尾は同一人物じゃねーんだから、言わないと意志なんて伝わんね─んだし」
ノーヴェ:「むしろ俺は好みだぜ。ちゃんと自分で、してほしいことを言えるやつのほうがな」 鷲尾の頭をわしゃわしゃと撫でる。
鷲尾瞳:「んんん……っ」
鷲尾瞳:「かみ……」ぼそっ
ノーヴェ:「んあ?」
ノーヴェ:「神?」
鷲尾瞳:「髪だけじゃ……無くて……他にも……って、思ってても……」
鷲尾瞳:「そう言ってくれますか……?」
ノーヴェ:「へっ。へへへ」
ノーヴェ:「言うよ。言う言う。安心しろ」
ノーヴェ:「だからお前も遠慮なく────」
GM:「────ラーメンミニと大のお客さまー」 店員の声が奥から飛び込んでくる。 「ニンニク入れますか?」
ノーヴェ:「いらない!」
鷲尾瞳:「いりませんっ!」
GM:すぐにラーメンが運ばれてくる。ニンニクはないが、濃厚スープに野菜がどっさり乗ったラーメン。
ノーヴェ:「さあ食おうぜ。食ったら訓練場な!」
鷲尾瞳:ばっと顔を上げて、わたわたとラーメンを受け取ります
鷲尾瞳:「す、すみません…、ノーヴェ!変なことを聞いてしまって……!さっきの言葉は忘れてください……!」
ノーヴェ:「お前が俺に勝ったら忘れてやってもいいぜ」
ノーヴェ:「お上品なマクガフィン様が、俺のパワーに勝てたらな。へへへ」
鷲尾瞳:「……っそ、それは……」
ノーヴェ:割り箸を割って、ラーメンを食べ始める。
ノーヴェ:「ほら食えよ! せっかくのデートなんだぞ!」
ノーヴェ:「冷めないうちに食えって!」
鷲尾瞳:「ずるいです……もしも負けたら私が、忘れてほしくないみたいな……」
鷲尾瞳:「は、はい。いただきます」
鷲尾瞳:「そんな事を言っても駄目ですからね。今回は絶対に負けませんからね」
鷲尾瞳:口ではそう言いつつ、本当は少し……ノーヴェに勝って欲しいと思っている自分がいる
鷲尾瞳:やっぱり私ははしたない女の子になってしまったのかもしれない……
■個別エンディング03:士騎朝輝
GM:以上で瞳ちゃんのエンディングは終了!
GM:次に行きましょう。士騎くんのED。
GM:場所の希望などはありますか?
士騎朝輝:OPと同じにしましょうか。
GM:なるほど。じゃあ、藤原のマンションだ。
第三地区 高層マンションの一室
GM:花音が住まうタワマンほどではないが、それに次ぐくらいの高層マンション。その一室。
GM:一般に知られてはいないが、ここは実質上、UGNのセーフハウスとして機能している拠点であり──
GM:同時に、第三支部長の居室でもある。
GM:その部屋は今──。
月代コヨミ:「あっ! また赤マス」
リディア=スミルノフ:「すごいね。これで3連続かな」
吾妻ヒビキ:「コヨミは運が悪いからな……リッターシルトと同じくらい」
藤原奈央:「あたしは総資産で勝ってるわよ!」
士騎朝輝:「50歩、100歩も良い所だと思うんだよなぁ、それ」
GM:戦場と化している。『要監視人物』、そして『迎賓として扱う相手』を一箇所に集めた結果だ。
GM:新見と恋本はコンビニに行っています。それにも当然監視がついている。
士騎朝輝:「だが、悪いなぁ。今日の食器洗いはお前らのどちらかになりそうだよな」
士騎朝輝:トップを独走とはいえないが走り完全に慢心している。
リディア=スミルノフ:「わたし、食器洗いやりたいな。朝輝、勝ってもやっていい?」
リディア=スミルノフ:「踏み台も自分で喚べるよ」
士騎朝輝:「んー。向上心と好奇心があることは良い事だと思うけどなぁ。敗者のプライドが許すかどうか」
士騎朝輝:「後、割らないか?そこは大丈夫か?」
吾妻ヒビキ:「ホワイトミュートの言う通りだ。そういうのは敗者への侮辱になりかねないぞ、リーダー」
吾妻ヒビキ:「割るかどうかについては心配しなくていい。リーダーがいつも喚ぶ踏み台は、"ゴーレムの拳部分だけ召喚”のことだ」
リディア=スミルノフ:「そう。だから、絶対割れないよ」
リディア=スミルノフ:「私が割れないって思っているから割れないの」
士騎朝輝:「いや、普通に落としたりしないかと思ったんだけどな。魔術使ってやる事かね、食器洗いって」
士騎朝輝:「で、どうだよ?勝負はまだついてないけどなぁ。お二人さん」
藤原奈央:「まだ時間があるわ。新見たちが昼ごはん買って帰ってくるまでよ」
藤原奈央:「その時点で一番順位の低かった奴が皿洗いだからね」 既に皿はいくつもシンクに溜まっている。
月代コヨミ:「士騎。はやくサイコロを振りなさい」
月代コヨミ:「あなたの番よ。遅延しないで。はやく振って、はやく移動して、はやく済ませて」
士騎朝輝:「OKOK、その闘争心は嬉しいよなぁ。そら」
士騎朝輝:1d6
DoubleCross : (1D6) → 1
士騎朝輝:「む。あ、やば。急行カード使うの忘れた」
月代コヨミ:「よし……さすがにツキが落ちてきたわね」
藤原奈央:「ふっふっふ。これなら、今回はあたしが最初にゴールみたいね~」
藤原奈央:「ゴール賞金と……その先で物件買って、決算が入るから……いけるわ! 勝ったッ!」
GM:君たちはこのまま延々と桃鉄を続けていてもいいし、なにか話しながらプレイしてもいいだろう。
リディア=スミルノフ:「はい、ヒビキ」 4人プレイなので、自分の手番では吾妻と交代交代でサイコロを振っている。
吾妻ヒビキ:1d6
DoubleCross : (1D6) → 1
吾妻ヒビキ:「……僕も運が悪いな。全部リーダーにやってもらうべきかもしれない」
リディア=スミルノフ:「ふたりで一緒に走るのもたのしいから、大丈夫だよ」
士騎朝輝:「楽しいか?お前たち」
士騎朝輝:なんとはなしに聞く。
リディア=スミルノフ:「わたしは楽しいよ」
吾妻ヒビキ:「僕も楽しいが」
藤原奈央:「メンツが更新されたのは楽しいわ。いつも同じ相手だと発展がないもの」
月代コヨミ:「それなりに」
月代コヨミ:「これで士騎が一位から転落して私が一位になれれば、もっと楽しいわ。いきなり何?」
士騎朝輝:「それは賽の目次第の一天地六だよなぁ。ん、あぁ。死ななくて良かっただろ?」
士騎朝輝:「今更だけどな、少しは素直になったなら、また言ってやりたくなった」
月代コヨミ:「そうね。でも正直なところを言うと」
月代コヨミ:「これまでで一番怖いのも確かよ」
藤原奈央:「……希望があるってのは、そういうことだからね。失敗した時の反動も大きい」
藤原奈央:「新見も言ってたわよね。”月代に希望をもたせるだけもたせて失敗したらどうするのか”って」
藤原奈央:「太陽にいったメンバーが全員死ぬのは確実として……いや」
藤原奈央:「死んだほうがマシだった、くらいの出来事が起こるでしょうね」
GM:失敗して、全員死ねた方がまだマシかもしれない。失敗した場合、待っているのはコヨミのジャーム化……そして世界の破滅だ。
GM:ジャーム化したコヨミが自害を選ぶとも思えない。今のコヨミは、いつ落ちてくるかわからないギロチンに首を晒し続けているようなものだ。
士騎朝輝:「大丈夫だよ。そこはさ」
士騎朝輝:「確か、花音が新見にこんな事を言ったそうだけどなぁ」
リディア=スミルノフ:「?」
リディア=スミルノフ:「なんだろう」
士騎朝輝:「俺も世界を懸けた人助けを失敗したことは一度もないのさ」
士騎朝輝:「マジでさ」
士騎朝輝:「だから、大丈夫」
月代コヨミ:「ああ、なんかそんなこと言われたらしいわね。歩から聞いたわ」
月代コヨミ:「”失敗したことないからわからない”ですって。おとなしい顔をしているけれど、大概だわ。あの子も」
士騎朝輝:「大体、あれだぞ、月代。お前、太陽のお前を説得しておけよ。そっちが、死にたいです。なんて言ってたら、また面倒だもんなぁ」
士騎朝輝:「いや、太陽がどうなってるか知らないけどな」
月代コヨミ:「太陽の私なんてものはいないわ。私は私。太陽で荒れ狂っているのは、私の能力の具現化」
月代コヨミ:「私ですら対話すれば呑み込まれそうになるわ。人格があるのかどうか、対話可能なのかどうかも知らない」
リディア=スミルノフ:「神様みたいなものだよ、朝輝。だから説得は無理」
リディア=スミルノフ:「力と、意志を示すの。世界中の神様はそうやって人をためしてきたからね」
士騎朝輝:「へぇ。俺で言う所の凍結能力が荒ぶってるようなもんか」
士騎朝輝:「ま。なら、いいさ。柄にもない説得を繰り返すことはなさそうだ。俺向きだよ」
士騎朝輝:「説得と言えば、何個か補足したいが、いいか?」
月代コヨミ:「どうせダメって言ってもそのうち聞くことになりそうだから、聞くわ」
士騎朝輝:「俺が月代コヨミを助けたかったのは……頑張った奴は好きなんだよ」
月代コヨミ:「頑張った奴、ね」
士騎朝輝:「命を捨ててまで被害を最小限に食い止めて、今まで頑張って能力を制御して世界を守ってきた奴が、何の見返りもなく死のうとするなんて、俺が死ぬほど嫌だった」
士騎朝輝:「そんな奴はな沢山報われて欲しい。当たり前だな」
藤原奈央:「ま、ね。そこはあたしも同感」
藤原奈央:「UGNはそういう人間を助けるための組織であってほしいのよ」
藤原奈央:「誰かの日常のために別の誰かの日常を犠牲にするなんて、クソくらえだわ」
藤原奈央:1d6
DoubleCross : (1D6) → 4
月代コヨミ:「で、その結果が《ガラティーン》? 無茶をしすぎよ」
月代コヨミ:3d6
DoubleCross : (3D6) → 13[6,4,3] → 13
士騎朝輝:「あ。なんで1が出ないんだよ。グラ賽じゃないか?」
藤原奈央:「日頃の行いじゃないの? あっ月代! カード使ってる!」
士騎朝輝:「後はな、これは、月代だけじゃないな。リディアたちも関係あるか、少しな」
リディア=スミルノフ:「わたしたち?」
士騎朝輝:「あぁ。つまりさ。コヨミを見殺しにする。小を切り捨てて大を救う、UGNが湯ノ浦にしたことと同じになるだろ?それは間違いじゃないが、救う方法があるのに、お前らの前で同じ事を繰り返すのは絶対あってはいけない」
士騎朝輝:「違うか?」
士騎朝輝:「俺はそんな風に思ったんだけどな」
吾妻ヒビキ:「……それは違いない。もちろん、UGN側にも事情があったことは理解しているが」
吾妻ヒビキ:「もし今回、迷わずコヨミを見捨てていたとしたら、湯ノ浦の穏健派は大きく数を減らしていただろうな」
リディア=スミルノフ:「しかたがないことだけど。でも、切り捨てられる『小』にも、痛みはあるからね」
リディア=スミルノフ:「朝輝は、切り捨てられる側の痛みを気にしてくれたんだ。えらいね」
士騎朝輝:「本当はUGNも誰だって切り捨てたくないんだよ」
士騎朝輝:「一番近くで見てるから、それが分かるのさ」
士騎朝輝:などと肩を竦めてみて。
士騎朝輝:「ま、あの時言ってても、それでも世界がー。考えなしー。ってぷりぷり怒ってたろうな」
リディア=スミルノフ:「コヨミは、この中でも一番世界を救いたがっているからね」
リディア=スミルノフ:「世界中の情報と同化できるというのは、そういうこと」
リディア=スミルノフ:「この世界は、楽しいことや嬉しいことがいっぱいあるけど……それと同じだけ、痛みと苦しみにあふれているもん」
リディア=スミルノフ:「みんなが救いを求めてる」
士騎朝輝:「でもな、あの時に、死を選んでたら絶対に後悔してたぞ。何故か?それは、俺がとっておきの嫌がらせをするからなぁ」
月代コヨミ:「……言ったでしょ、士騎朝輝。べらべら喋る男は好きじゃないの」
月代コヨミ:「それより先は作戦を成功させてから言いなさい」
月代コヨミ:「というか、嫌がらせって何? 助けるのが嫌がらせってこと?」
月代コヨミ:「そこだけ聞いておくわ。後は黙っていていいわよ」
士騎朝輝:「最初から俺の事嫌いだろう、お前。そう、嫌がらせ」
士騎朝輝:「娘が生まれたらコヨミって名前つけてやるところだった」
月代コヨミ:「最悪……」
士騎朝輝:「それでこんな立派な人間がいたんだよ。って吹き込むとこだったな」
士騎朝輝:「つまりさ、死んだ人間は生きてる人間にフリー素材みたいに好き勝手されるって話だよ。拒否だってできない。最悪の蛮行だろ、それ」
士騎朝輝:「生きてなきゃ名誉は守れないって事だよ。自分の命を重く考えておけ」
月代コヨミ:「それ、別に私が生きててもできることじゃない」
月代コヨミ:「むしろ生きているとどこかからその情報が入ってくるから、余計最悪な気分になるわ」
吾妻ヒビキ:「コヨミが生きていれば、士騎朝輝は別の名前をつけてくれるかもしれない。そういうことだろう」
吾妻ヒビキ:「要するに生きろと言っているわけだな」
士騎朝輝:「概ねそんな感じ。フォローサンキュー」
士騎朝輝:はは。って笑って、自分の手番だ。とっておきのリニアカードを使う。
士騎朝輝:5d6
DoubleCross : (5D6) → 16[4,2,2,6,2] → 16
士騎朝輝:一気に目的駅まで急接近。あと3マス。
GM:じゃあ、ここは全員でダイスを触ろうかな。一番出目の高かった人がゴールにしよう。
月代コヨミ:1d6 さっき特急カードを使ってしまった。素ダイス。
DoubleCross : (1D6) → 3
藤原奈央:5d6 とっておきのリニアカードを使う。
DoubleCross : (5D6) → 16[4,2,5,1,4] → 16
士騎朝輝:同じ目!
リディア=スミルノフ:「これ、ぶっとびカードってなに?」
リディア=スミルノフ:「ぶっとべるのかな」
士騎朝輝:「ランダムで移動」
リディア=スミルノフ:choice[負け,負け,負け,負け,負け,目的地]
DoubleCross : (CHOICE[負け,負け,負け,負け,負け,目的地]) → 負け
リディア=スミルノフ:「あっ、だめそう」
リディア=スミルノフ:「ヒビキ。ごめんね」
GM:では手番が速かった分、君が藤原より先にゴールするだろう。
GM:1位は君だ。そして藤原、リディア、月代と続いた。
士騎朝輝:「よし、勝ちだ。嬉しいもんだよなぁ、村雨丸。勝利とは甘美なもんだ」
月代コヨミ:「ちっ。……いいわ、約束よ。お皿を洗ってあげる」
士騎朝輝:「月代のお手並み拝見だな」
士騎朝輝:「見守っててやろう」
藤原奈央:「あたしも手伝おうっと。お皿割られたら困るし……」
士騎朝輝:「あ、奈央、ちょい、ちょい」
藤原奈央:「? なによ?」
藤原奈央:「ていうか奈央って。藤原って呼びなさいよ……」
藤原奈央:文句を言いながらも寄ってくる。
士騎朝輝:「今はそんな気分なんだよ。クリスマスに少しだけお節介されたのもありなぁ」
士騎朝輝:「まぁ、それは、いいか。こんなのは自分の意志でその時誘おう。ん、でさ」
藤原奈央:「なに一人で勝手に納得してんのよ。んで?」
士騎朝輝:軽く深呼吸をする。何時もの薄笑いは鳴りを潜める。神妙な表情だ。
士騎朝輝:「なぁ、奈央」
士騎朝輝:俺と組んで後悔してないか?とか、色々なものを押し付けて悪かった。などと謝るのは違う気がした。
士騎朝輝:そんな物言いは彼女の決断全てに対する侮辱だろう。
士騎朝輝:強がって、怖がって、それでも颯爽として毅然とした態度で寄り添ってくれる人に向ける言葉は、
士騎朝輝:「本当にお前は、何時だって凄くて、正しくて、最高に良い女で、俺は幸せ者だよ」
士騎朝輝:きっと、いや絶対に、賞賛と感謝こそが相応しいのだ。
士騎朝輝:「それだけ」
藤原奈央:「ふん……」「あんたの軽い口を重くするために言っとくけど」
藤原奈央:「あたしは《ガラティーン》の命令に従うだけだかんね」
藤原奈央:「一週間後には月代は自害よ。わかった?」
士騎朝輝:「知ってる。でも、そんな事にはならない」
士騎朝輝:「3秒で終わらせてくるし、誰も死なない」
士騎朝輝:「俺の口もきっと軽いままで、何も変わらないさ。こういう時の俺の勘はよく当たるんだぜ」
士騎朝輝:「UGNのピンチとか誰かのピンチに颯爽と通りすがって、解決するのが」
士騎朝輝:「誰かの知ってるホワイトミュートなんだからな」
■個別エンディング04:志木倫堂
GM:では最後のエンディングに行きましょう。倫堂くんのEDです。
志木倫堂:アイアイ!
N市第三地区 中央公園
GM:中央公園。ひっそりとした雰囲気の薬師池公園とは違う、もう少しカジュアルな雰囲気の公園だ。
GM:君がここに来た理由は他でもない。
GM:オブセシオンセルのリーダー、《魔人ディナ》リディア=スミルノフの監視。……そして、
GM:彼女に、たまに中央公園にきているおいしいクレープ屋台の場所を教えてやるためだ。
志木倫堂:「おっ、よかった。今日はちゃんと来てるな」
リディア=スミルノフ:「わたし、いちごチョコバナナスペシャルにするよ。倫堂もなにか頼んで」
リディア=スミルノフ:「案内してくれたから、わたしが好きなのを買ってあげるね」
志木倫堂:クレープ屋台を指さす。「曜日は決まってるんだが、たまに日付間違えるんだよクレープ焼いてるおっちゃんが」
志木倫堂:「へーへー」
志木倫堂:そろそろ子ども扱いに何か言うのも諦めた頃あいだ。
志木倫堂:あとで適当なオブセシオンのやつに金額分握らせとこ、と思いながらキャラメルバナナクレープを注文する。
志木倫堂:「それでよ」
GM:じきにクレープが出てくるだろう。今回の君の任務は監視だから、リディアと距離をおいて監視を続けても構わない。
リディア=スミルノフ:「んむ?」 クレープにかじりつき、口にチョコソースをつけている。
リディア=スミルノフ:「倫堂の肉体のこと? それとも、コヨミのこと?」
志木倫堂:買ったクレープを持って、リディアと一緒に近くのベンチに座る。
志木倫堂:「んや、それはもう大体聞いただろ」
リディア=スミルノフ:ベンチで足をぶらぶらさせながら、倫堂を見る。
リディア=スミルノフ:「うん。だいたい聞かれた気がする」
志木倫堂:時折、中身をこぼさないように慎重にクレープを齧っている。
志木倫堂:「あれから考えたんだよ。割と。俺はクソ野郎の言ったこと以外は結構考える質なんだ」
リディア=スミルノフ:「クソ野郎の言ったことも、たまには考えてみるといいかもしれないよ。違った知見が得られるから」
リディア=スミルノフ:「むぐ。何を考えたの?」
志木倫堂:「SFとかでさ」
志木倫堂:「情報は割と未来から送れたりするじゃん」
志木倫堂:「わざわざ魔人態を引っ張り込むのに、アストラル界ってとこにまずリディアの精神を送り込んでから」
志木倫堂:「『押し出す』ってーことは」
リディア=スミルノフ:「むぐ」
リディア=スミルノフ:頷いている。
志木倫堂:「そっち側の方が比重が『重い』っつーか……そう言う感じなのを裏口でちょろまかしてんのかな、みたいな想像をしてた。実際、どんな感じなんだ?」
志木倫堂:「危ないことしてないか?」
リディア=スミルノフ:「倫堂、すごいね。そういうのは苦手そうだけど、意外と得意なのかな」
リディア=スミルノフ:「わたしが思っていたより、ずっと難しいことを……むぐ。考えていたんだね」
志木倫堂:「おう。常々理屈っぽくありたいと思ってるぞ」
リディア=スミルノフ:「えらいえらい。文化人だね」
リディア=スミルノフ:倫堂の頭を撫でようとして、チョコソースがべたべたついているのを見てやめる。
志木倫堂:「そうそう。日々文化人ポイントを貯めている」
志木倫堂:「食い終わったら使えよ」ウェストポーチからウェットティッシュを出してベンチに置く。
リディア=スミルノフ:「それでね。倫堂の質問に答えると、わたしにもよくわからないの」
リディア=スミルノフ:「わたしはただ、みんなの想いを借りて、あっち側で”誰か助けて”って信号を出しているだけだから」
志木倫堂:「ふーん……」
志木倫堂:助けを求める声、それに応えるリディアの意志。
志木倫堂:「ま、大事なのは最後んとこだけっつーか」
志木倫堂:「なんか、リディアは何でも事も無げにやるからな。お前の事がよくわからんし」
リディア=スミルノフ:「うん。わたしも、自分のことはよくわからない」
リディア=スミルノフ:「レリエルやベルゼブブ。リヴァイアサン、バハムート、ケルベロス……本来は、わたし単独では全然喚べない神獣ばかりだし」
リディア=スミルノフ:「大事なのはきっと、この力で人を助けられるってところだね」
志木倫堂:「思ったよりだな、それは」苦笑する。
志木倫堂:「どうしても助けられない人を」
志木倫堂:「助けるために作られたんだった。そうだ」
リディア=スミルノフ:「んむ?」 チョコソースのついた指を舐めている。
志木倫堂:「そう言ってただろ? 自分で」
リディア=スミルノフ:「どうしてだろうね。お父さんはあんまり教えてくれなかったから……」
志木倫堂:「リディアはさ。多分、結構心配されてるだろ?」
リディア=スミルノフ:「たぶんそう。色々な人が心配してくれているよ」
志木倫堂:「周りの奴らからさ」
GM:倫堂くんは気づいていてもいいです。常にどこかから監視の目を感じる。……UGNではない。
GM:インドラだ。ブラックドッグのエフェクトを使用して周囲のスマホカメラや監視カメラを通じ、リディアを護衛している。
GM:少しでもおかしな真似をすれば、容赦なく雷電が降り注ぐだろう。
志木倫堂:「やっぱり」
志木倫堂:「だが……そうだ。その理由が、自分でもよくわからん力を振り回してるからだとは思わなかったかな」
リディア=スミルノフ:「?」
リディア=スミルノフ:「そうだね」
リディア=スミルノフ:「わたしを危ういと思う人。利害関係で必要だから心配する人。純粋にわたしを心配してくれている人」
リディア=スミルノフ:「たぶんどれも、わたしの力のせいだと思うよ」
志木倫堂:「力だけじゃないさ」
志木倫堂:「お前はいいやつだし、単にいいやつってのは怖いんだよ」
リディア=スミルノフ:「そう?」
リディア=スミルノフ:「いいやつじゃないやつより、いいやつの方が怖いの?」
志木倫堂:「キザな方のシキもそれで煙たがられたりしてたらしいぜ」
リディア=スミルノフ:「そうなんだ。口数が多いだけでいい人なのにね、朝輝は」
リディア=スミルノフ:「倫堂も、私のことが煙たい?」
リディア=スミルノフ:「よくも助けたなとか。余計なことしやがってとか。言ってくれていいんだよ」
志木倫堂:「ん、やたら面倒見ようとして来るとこはちょっとな」冗談っぽく。
リディア=スミルノフ:「おう……」
志木倫堂:「お、ちょっとショック受けてる」
リディア=スミルノフ:最後のひとかけのクレープを名残惜しげに持っている。
リディア=スミルノフ:「わたしもね。迷ったんだよ、倫堂を助けるの」
リディア=スミルノフ:「湯ノ浦でもいっぱい言われたから。今度はやめたほうがいいかなって」
志木倫堂:「だろうな」
志木倫堂:「リディアが魔人を増やさない方がいいと思ってる奴は、俺が助かって喜んでる奴より多いだろう」
志木倫堂:「この事件は、発端からそういう話なんだ」
リディア=スミルノフ:「うん。特にガラティーンなんかは、これ以上増やさないでくれって思ってるかも」
リディア=スミルノフ:「でもやっぱり、わたしは誰かを助けるのをやめないよ」
志木倫堂:「お前が俺を助けた事を、間違いにはしたくないと思ってるぜ」
リディア=スミルノフ:「そうそう。助けなければ、倫堂のそういう優しい言葉も聞けなかったもの」
志木倫堂:「鷲尾が朝未を助けた事を。全員でベルゼブブを止めた事を。コヨミを引き留めた事を」
志木倫堂:「助けを求める誰かがいたことを。それに応える誰かが居た事を」
志木倫堂:「覚えていたい。この先もずっとな」
リディア=スミルノフ:「うん、うん」
リディア=スミルノフ:「倫堂。太陽に情報が集積されているのは知っているよね?」
志木倫堂:「うん? ああ」
志木倫堂:「何が出てきてもおかしくないっていう、あれな」
リディア=スミルノフ:「あれはね。太陽だけじゃないんだよ。アストラル界もそうだし……世界の万物は記録されて、どこかに保存されているの」
リディア=スミルノフ:「あなたが覚えていれば、その想いは昇華されて、いつか神獣になって……巡り巡って誰かを救うかもしれない」
リディア=スミルノフ:「忘れないでね。皆との絆とか、好きな人への想い」
リディア=スミルノフ:「その意志と想いが、倫堂の力になるから」
志木倫堂:「ふーん。ありゃそういう仕組みなのか」神獣の成り立ちに少し得心が言ったように。
志木倫堂:「んで、実際問題どうする」
リディア=スミルノフ:「?」
志木倫堂:「1週間あるって言われたけど、俺は5日目がいいと思うんだよ」
リディア=スミルノフ:「そうなの? 大安なのかな」
志木倫堂:「二度三度チャレンジできることじゃないし。まあいつやってもいいんだけど」
志木倫堂:「支部長と朝輝んち……じゃねーか。支部長んちでコヨミが遊んでられる時間、まあまあ作っときたい……が」
志木倫堂:「それを言うと負けた場合の事考えてるみたいで」
リディア=スミルノフ:「そっか。気合で負けてないか、不安になるんだね」
志木倫堂:「UGNの奴ら……あと特に朝輝のやつからは口にしづらい、もとい言わないだろうし」
志木倫堂:「ああそうだ。で、俺はそれを口にできるポジションだからな。あと妙算と会う時間も作りたい」
リディア=スミルノフ:「そうだね」
志木倫堂:「でも最終日まで引っ張るのはあまりにも弱腰すぎるっつーか。後顧の憂いを残しとかないとオーヴァードってのは困るからな」
志木倫堂:「で、ラスト1日だけ残ってんのもダメ。最後の日は他とはなんとなく違うだろ」
志木倫堂:「そんなもんじゃないかって」
リディア=スミルノフ:「うん……そうだね」 ごそごそとポーチを漁る。
リディア=スミルノフ:「ちょうどいいから、占ってみよう。倫堂、腕力に自信はある?」
リディア=スミルノフ:ルーンストーンを手渡す。「握力かな。このルーンストーンを……握りつぶすか、地面に叩きつけるかしてみて」
リディア=スミルノフ:「それで、いくつの欠片になったかで占うの」
GM:準備ができたら、倫堂くんは5d1を振ってください。
志木倫堂:「おっ、良いなそれ」
リディア=スミルノフ:「七つ以上にはならないはずだよ。あの……奈央の家の……ゲームのサイコロと同じだね」
志木倫堂:単純な身体能力は高めだ。
志木倫堂:シンドロームの特性なのだろうか。受け取った石を。
志木倫堂:「いやマジでそんな手順なの?」
志木倫堂:困惑。
リディア=スミルノフ:「うん。割って」
志木倫堂:「ま、いいや」
志木倫堂:割る。
志木倫堂:1d5
DoubleCross : (1D5) → 4
GM:いえ!これは1d5ではなく、5d1です。
GM:もう一度どうぞ!
志木倫堂:5d1 失礼しました
DoubleCross : (5D1) → 5[1,1,1,1,1] → 5
リディア=スミルノフ:「卜術っていうの。亀の甲羅を焼いて、その亀裂で占ったり……中国の”易”もそうだね」
GM:では、君は……地面に叩きつけたか、あるいは握りつぶしたかわからないが。
GM:硬そうなルーンストーンは、驚くほど容易にいくつかの欠片に分裂した。
GM:君が先程願った通りの数。5だ。
志木倫堂:「聞いたことある気がする。焼けばよかったかな……ん。5個」
リディア=スミルノフ:「うん。5だね」
リディア=スミルノフ:「占いの結果だし、従ったほうがいいよ。倫堂」
志木倫堂:「……」そうなるように彼女がしたのだろうか。
志木倫堂:……いや。
志木倫堂:「ちょっと分かったかもな。お前の事」
リディア=スミルノフ:「ふふふ」 はじめて10歳相応の笑みを見せる。
リディア=スミルノフ:「言ったでしょ。魔術は、意志の力なんだよ」
リディア=スミルノフ:「不満なら、もう一度占う?」
志木倫堂:「そんな事はないさ」
志木倫堂:「しかし意志……意志か。ここでも」
志木倫堂:「ずっと、一貫してて。そうだ。お前の一番得意なフィールドでしか救えない。いや、本来なら救う事なんてできなかったはずの──」
志木倫堂:思い出す。
: ──『ときどき、どうしても助けられない人がいる』
: ──『そういうのをなくすために、私を作ってくれたんじゃないかな』
: ──『たぶん』
志木倫堂:「はっはっは」
リディア=スミルノフ:「?」
リディア=スミルノフ:「倫堂、だいじょうぶ?」
志木倫堂:「リディアが居てよかったな、って思ってるとこだ」
志木倫堂:「全部なんとかしてやろうぜ」
志木倫堂:「お前なら大丈夫だ。こんな風に勇気づける必要もないのかもしれないけど」
志木倫堂:「急に言いたくなった。受け取っといてくれ」
リディア=スミルノフ:「ううん。わたしも、不安なときは不安だよ」
リディア=スミルノフ:「ありがとう倫堂。わたしを受け入れてくれて」
リディア=スミルノフ:「全部なんとかしてやろう」
リディア=スミルノフ:「みんなを守るために」 小さい拳をにゅっとつきだす。
志木倫堂:その言葉に、獰猛に口の端を歪めて。
志木倫堂:拳を突き合わせた。
GM:──光が降り注いでいる。
GM:太陽。地球が生まれるよりはるか昔から存在する、巨大なエネルギーの集合体。
GM:太陽が、希望を喰らう悪しき光になるのか──希望をもたらす暖かな光になるのか。
GM:今はまだわからない。太陽での戦いがどのようなものになり、どのような結末を迎えるのかも。
GM:太陽は《マスターアビス》と共に宇宙に佇み、人々を照らし続けている。
GM:ダブルクロス The 3rd Edition "大N市"
GM:マスターアビス討伐セッション後編 『深淵のオラトリオ』 に続く
GM:
GM:
GM:以上をもって、マスターアビス討伐セッション・前編の全行程を終了します。
GM:決着は後編。おつかれさまでした!
士騎朝輝:お疲れさまでした。楽しかったです!
志木倫堂:お疲れさまでした! 楽しかった~~
士騎朝輝:ありがとうございました。
鷲尾瞳:お疲れさまでした!
芹那花音:お疲れ様でした!